(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-06
(54)【発明の名称】磁気吸着スタンド付き保護シェル
(51)【国際特許分類】
G06F 1/16 20060101AFI20240730BHJP
H04M 1/11 20060101ALI20240730BHJP
H04M 1/12 20060101ALI20240730BHJP
【FI】
G06F1/16 313C
G06F1/16 312E
H04M1/11 Z
H04M1/12 D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023568553
(86)(22)【出願日】2023-01-13
(85)【翻訳文提出日】2023-11-07
(86)【国際出願番号】 CN2023072207
(87)【国際公開番号】W WO2023169084
(87)【国際公開日】2023-09-14
(31)【優先権主張番号】202220591759.1
(32)【優先日】2022-03-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202222350018.7
(32)【優先日】2022-09-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202222026765.5
(32)【優先日】2022-08-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202220562453.3
(32)【優先日】2022-03-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202223250397.9
(32)【優先日】2022-12-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517261084
【氏名又は名称】深▲せん▼市藍禾技術有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】楊 華
(72)【発明者】
【氏名】陳 勇
(72)【発明者】
【氏名】羅 立人
(72)【発明者】
【氏名】劉 建華
(72)【発明者】
【氏名】楊 争鋒
(72)【発明者】
【氏名】梁 志軍
(72)【発明者】
【氏名】唐 初栄
(72)【発明者】
【氏名】邱 海松
(72)【発明者】
【氏名】叶 卓挺
【テーマコード(参考)】
5K023
【Fターム(参考)】
5K023AA07
5K023KK10
5K023MM03
5K023PP05
5K023PP12
5K023PP16
(57)【要約】
本開示は磁気吸着スタンド付き保護シェルを提供し、バックプレート、サイドフレーム及び磁気吸着支持アセンブリを含み、前記サイドフレームは前記バックプレートに接続されることで、電子機器を収容するための収容室を画定し、前記磁気吸着支持アセンブリは前記バックプレート又は前記サイドフレームに対して回転可能であることで前記磁気吸着スタンド付き保護シェルを支持する。支持アセンブリは磁気吸着可能に構成されることで、支持機能と磁気吸着機能を兼ね備えるとともに、両機能は互いに影響せず、それによって従来の保護シェルの磁気吸着機能とスタンド機能が互いに影響するという問題を解決する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁気吸着スタンド付き保護シェルであって、
バックプレートと、
前記バックプレートに接続されることで、電子機器を収容するための収容室を画定するサイドフレームと、
前記バックプレート又は前記サイドフレームに接続され、前記バックプレート又は前記サイドフレームに対して移動可能であることで、前記磁気吸着スタンド付き保護シェルを支持する磁気吸着支持アセンブリと、を含むことを特徴とする磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項2】
前記バックプレートは前記バックプレートの長さ方向に順に配置される第1領域、中間領域及び第2領域を含み、前記磁気吸着支持アセンブリは収納状態を含み、前記磁気吸着支持アセンブリが前記収納状態にあるとき、前記磁気吸着支持アセンブリは前記中間領域に位置することを特徴とする請求項1に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項3】
前記磁気吸着支持アセンブリは支持状態をさらに含み、前記磁気吸着支持アセンブリが前記支持状態にあるとき、前記バックプレートを投影面として、前記磁気吸着支持アセンブリの正投影は前記第1領域又は前記中間領域又は前記第2領域に位置することを特徴とする請求項2に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項4】
前記磁気吸着支持アセンブリは磁石に磁気吸着可能な材料からなることを特徴とする請求項1-3のいずれか一項に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項5】
前記磁気吸着支持アセンブリは支持部材及び磁気吸着部材を含み、前記磁気吸着部材は前記支持部材に固定して接続されるか、又は着脱可能に接続されることを特徴とする請求項1-3のいずれか一項に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項6】
前記電子機器が前記収容室内に位置するとき、前記磁気吸着部材は前記電子機器の磁性部分とほぼ位置合わせされることを特徴とする請求項5に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項7】
前記支持部材は環状であり、前記支持部材に収容部が設置され、前記磁気吸着部材は環状又は弧状であり、前記収容部内に設置されることを特徴とする請求項5に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項8】
前記支持部材は非絶縁部及び絶縁部を含み、前記非絶縁部は環状であり、環状セグメント及び開口セグメントを含み、前記絶縁部は前記開口セグメントに設けられ、前記絶縁部の両端は前記環状セグメントにそれぞれ接続されることを特徴とする請求項7に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項9】
前記絶縁部に引手部が設置されることを特徴とする請求項8に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項10】
前記絶縁部の表面は前記環状セグメントの表面と面一であることを特徴とする請求項8に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項11】
前記磁気吸着部材の厚さは0.3mm~4mmであり、及び/又は前記磁気吸着支持アセンブリの厚さは1mm~5mmであることを特徴とする請求項5に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項12】
前記磁気吸着部材の内径は40mm~52mmであり、及び/又は前記支持部材の内径は38mm~50mmであることを特徴とする請求項7に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項13】
前記磁気吸着部材の外径は48mm~60mmであり、及び/又は前記支持部材の外径は50mm~62mmであることを特徴とする請求項7に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項14】
前記磁気吸着支持アセンブリに磁気結合領域が周設され、前記磁気結合領域の中心と前記バックプレートの上縁との距離は77mm~97mmであり、及び/又は、前記磁気結合領域の中心と前記バックプレートの側縁との距離は40mm~52mmであることを特徴とする請求項7に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項15】
前記磁気吸着支持アセンブリの少なくとも一部は前記バックプレートに対して回転可能であることで前記バックプレートと夾角を形成し、前記夾角の角度は0~135°であることを特徴とする請求項7に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項16】
前記磁気吸着部材は複数の磁性部材を含み、前記複数の磁性部材は間隔をおいて環状又は弧状に配置されることを特徴とする請求項7に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項17】
前記磁気吸着支持アセンブリは固定部材をさらに含み、前記固定部材は前記バックプレート又は前記サイドフレームに固定して接続され、前記磁気吸着支持アセンブリは前記固定部材に回転可能に接続されることを特徴とする請求項7に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項18】
前記バックプレートに収納溝が設けられ、前記固定部材は前記収納溝内に設置され、前記磁気吸着支持アセンブリが収納状態にあるとき、前記支持部材と前記磁気吸着部材はいずれも前記収納溝内に位置することを特徴とする請求項17に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項19】
前記磁気吸着支持アセンブリが前記収納状態にあるとき、前記磁気吸着支持アセンブリの表面は前記バックプレートと面一であることを特徴とする請求項18に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項20】
前記磁気吸着支持アセンブリ及び前記バックプレートのうちの一方は少なくとも1つのロック部材を含み、前記磁気吸着支持アセンブリ及び前記バックプレートのうちの他方は少なくとも1つのロック溝を含み、前記磁気吸着支持アセンブリが前記収納状態にあるとき、前記少なくとも1つのロック部材は前記少なくとも1つのロック溝内にロックされることを特徴とする請求項19に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項21】
前記磁気吸着支持アセンブリは操作部をさらに含み、前記操作部は収納溝と連通し、前記操作部は前記磁気吸着支持アセンブリの上方への引張りを容易にするように構成されることを特徴とする請求項17に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項22】
前記固定部材は回転素子及び第1固定部材を含み、前記第1固定部材は前記バックプレート又は前記サイドフレームに固定して接続され、前記支持部材は前記回転素子を介して前記第1固定部材に回転可能に接続され、それにより前記支持部材は前記バックプレート又は前記サイドフレームに対して回転可能であり、前記第1固定部材は前記バックプレート又は前記サイドフレームの内側に位置することを特徴とする請求項17に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項23】
前記固定部材は第2固定部材をさらに含み、前記第2固定部材は前記支持部材に固定して接続され、前記第1固定部材は前記回転素子を介して前記第2固定部材に回転可能に接続され、前記第2固定部材は前記バックプレート又は前記サイドフレームの外側に位置することを特徴とする請求項22に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項24】
前記固定部材と絶縁部は環状セグメントの対向する両端に位置することを特徴とする請求項17に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項25】
前記固定部材は第1固定部、回転部及び第2固定部を含み、前記第1固定部は前記回転部を介して前記第2固定部に回転可能に接続され、前記第1固定部は前記バックプレートの内側に位置し、前記バックプレートに固定して接続されか、又は着脱可能に接続され、前記第2固定部は前記バックプレートの外側に位置し、前記支持部材に固定して接続されるか、又は着脱可能に接続されることを特徴とする請求項17に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項26】
前記磁気吸着部材に環状の前記磁気吸着部材を分断する開口が設けられることを特徴とする請求項7に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項27】
前記磁気吸着部材は複数の磁性部材を含み、前記複数の磁性部材はいずれも弧状であり、前記複数の磁性部材は環状に配置され、2つの前記磁性部材は間隔をおいて配置されて前記開口を形成することを特徴とする請求項26に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項28】
前記磁気吸着部材は複数の磁性部材を含み、前記複数の磁性部材はいずれも弧状であり、前記複数の磁性部材は間隔をおいて環状に配置され、任意の隣接する2つの前記磁性部材の間に前記開口が形成されることを特徴とする請求項26に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項29】
前記磁気吸着支持アセンブリは環状であり、前記磁気吸着支持アセンブリに環状の磁気吸着支持部材を分断する開口が設けられることを特徴とする請求項4に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項30】
前記磁気吸着支持アセンブリは金属支持リングを含み、前記金属支持リングは前記バックプレート又は前記サイドフレームに対して回転可能であることで前記磁気吸着スタンド付き保護シェルを支持し、前記開口は第1開口を含み、前記第1開口は前記金属支持リングに位置することを特徴とする請求項29に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項31】
前記磁気吸着支持アセンブリは固定リングをさらに含み、前記固定リングは前記バックプレートに固定して接続され、金属支持リングの一端は前記固定リングに回転可能に接続され、前記開口は第2開口をさらに含み、前記第2開口は前記固定リングに位置することを特徴とする請求項29に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項32】
前記磁気吸着支持アセンブリが収納状態にあるとき、前記金属支持リングは前記固定リングに積層して設けられ、前記第1開口と前記第2開口は位置合わせして設けられるか、又はずれて設けられることを特徴とする請求項31に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項33】
前記磁気吸着支持アセンブリは非金属締結具をさらに含み、前記非金属締結具は第1開口に設置され、前記非金属締結具の両端は前記金属支持リングにそれぞれ接続されることを特徴とする請求項31に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項34】
前記固定リングにスナップが設置され、前記スナップは対向する固定端及び自由端を含み、前記固定端は前記固定リングに固定して接続され、前記自由端は前記固定端に対して回転可能であり、
前記自由端に係合溝が設けられ、前記金属支持リングは前記係合溝に係合し、前記係合溝に対して回転可能であることを特徴とする請求項31に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項35】
前記磁気吸着支持アセンブリは環状構造であり、前記磁気吸着支持アセンブリは第1磁気吸着部材、第2磁気吸着部材及び可動部材を含み、前記第1磁気吸着部材と前記第2磁気吸着部材は前記バックプレートにそれぞれ固定して接続され、前記第1磁気吸着部材の一端と前記第2磁気吸着部材の一端は間隔をおいて設置され、前記可動部材の両端は前記第1磁気吸着部材の他端及び前記第2磁気吸着部材の他端にそれぞれ回転可能に接続されることを特徴とする請求項4に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項36】
前記第1磁気吸着部材、第2磁気吸着部材及び可動部材はいずれも円弧状であり、同一の円環に位置することを特徴とする請求項35に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項37】
前記第1磁気吸着部材、第2磁気吸着部材及び可動部材が位置する円環の内径は40~56mmであることを特徴とする請求項36に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項38】
前記磁気吸着支持アセンブリが収納状態にあるとき、前記可動部材、前記第1磁気吸着部材及び前記第2磁気吸着部材の表面は面一であることを特徴とする請求項37に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項39】
前記バックプレートに環状収納溝が設けられ、前記第1磁気吸着部材と前記第2磁気吸着部材は前記環状収納溝内に固定され、前記磁気吸着支持アセンブリが前記収納状態にあるとき、前記可動部材は前記環状収納溝内に収納されることを特徴とする請求項38に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項40】
前記可動部材の外縁に引手部が凹んで形成されることを特徴とする請求項35に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項41】
前記可動部材は回転軸を介して前記第1磁気吸着部材及び前記第2磁気吸着部材にそれぞれ回転可能に接続され、前記回転軸の軸方向は前記サイドフレームに対して傾斜して設定されることを特徴とする請求項35に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項42】
磁性アセンブリは2つの減衰部材をさらに含み、前記可動部材の両端は前記2つの減衰部材を介して減衰方式で前記第1磁気吸着部材及び前記第2磁気吸着部材に回転可能に接続されることで、前記バックプレートに対する前記可動部材の回転角度を維持することを特徴とする請求項41に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項43】
前記磁気吸着支持アセンブリの外周は多角形であることを特徴とする請求項1に記載の磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は電子機器付属品の技術分野に関し、特に磁気吸着スタンド付き保護シェルに関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、スマートフォンやタブレットPCは電子製品に属し、人々の生活の中で一般的な消費財である。
【0003】
充電を容易にし、有線充電の制約を取り除くために、内部にワイヤレス充電ユニットが設けられたスマートフォンやタブレットPCが登場しており、該ワイヤレス充電ユニットによって、外部のワイヤレス充電器によるスマートフォンやタブレットPCのワイヤレス充電の目的を実現する。その後、スマートフォン又はタブレットPCと外部付属品(例えば、カードホルダー、ワイヤレス充電器等)との接続の安定性を確保するために、スマートフォン又はタブレットPCの内部に磁気リングアセンブリが内蔵されるとともに、外部付属品内にも同じ磁気リングアセンブリが内蔵され、スマートフォン又はタブレットPCと外部付属品は前記磁気リングアセンブリを介して簡単に吸着して相対的固定を実現し、ユーザーの使用を大幅に容易にする。
【0004】
一方、多くのユーザーはスマートフォン又はタブレットPCに保護シェルを付けることに慣れており、保護シェルの厚さは外部付属品とスマートフォン又はタブレットPCとの磁気吸着力に影響しやすく、その結果、外部付属品とスマートフォン又はタブレットPCとの固定は強固ではない。従って、保護シェルに磁気リングアセンブリを内蔵することで外部付属品と保護シェルとの磁気吸着固定を実現することは一般的な手段となっている。
【0005】
普通の保護シェルの場合、ほかの機能付属品がないため、この手段は比較的簡単であり、磁気リングアセンブリの設置は保護シェルの機能に影響することがない。
【0006】
しかしながら、スタンド付き保護シェルの場合、内蔵された磁気リングアセンブリはスタンドの機能にある程度影響し、磁気リングアセンブリが保護シェルのバックプレートの大きな領域を占めるため、スタンドは保護シェルのバックプレートのエッジ位置にしか設置できず、その結果、スタンドが立っているとき、スマートフォン又はタブレットPCの重心は偏り、不安定であり、転倒しやすい。同様に、スタンドの設置も外部付属品と保護シェルとの磁気吸着にある程度影響する。
【発明の概要】
【0007】
上記事情に鑑みて、本願は磁気吸着スタンド付き保護シェルを提案し、バックプレート、サイドフレーム及び磁気吸着支持アセンブリを含み、前記サイドフレームは前記バックプレートの周縁に周設され、前記磁気吸着支持アセンブリは前記バックプレート又は前記サイドフレームに対して回転可能であることで前記磁気吸着スタンド付き保護シェルを支持する。
【0008】
一実施例では、前記磁気吸着支持アセンブリは磁石又は磁石に磁気吸着可能な材料からなる。
【0009】
一実施例では、前記磁気吸着支持アセンブリは支持部材及び磁気吸着部材を含み、前記磁気吸着部材は前記支持部材に固定して接続されるか、又は着脱可能に接続される。
【発明の効果】
【0010】
本願に係る磁気吸着スタンド付き保護シェルによれば、磁気吸着支持アセンブリは磁石又は磁石に磁気吸着可能な材料からなるように設置されるか、又は磁気吸着支持アセンブリは支持部材と磁気吸着部材の2つの部分として設置され、それによって、支持アセンブリはスタンド機能と磁気吸着機能を兼ね備える。支持する必要があるシーンでは、磁気吸着支持アセンブリを回転させるだけで支持を実現することができ、ワイヤレス充電器を固定するか、又は保護シェルを車載スタンド等に固定する必要があるシーンでは、磁気吸着支持アセンブリの磁気吸着によって吸着を実現することができる。
【0011】
さらに、磁気吸着支持アセンブリがバックプレートの中間領域に設置されることで、スタンドによる支持の安定性を確保することができるとともに、支持アセンブリが環状に設置されることで、携帯電話のワイヤレス充電領域を完全に回避し、スタンドの設置が携帯電話のワイヤレス充電機能に与える影響を回避する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は本願に係る第1実施例における磁気吸着スタンド付き保護シェルの斜視模式図である。
【
図2】
図2は
図1に示す磁気吸着スタンド付き保護シェルの長さ方向の断面図である。
【
図3】
図3は
図1に示す磁気吸着スタンド付き保護シェルの磁気吸着支持アセンブリの分解模式図である。
【
図4】
図4は
図1に示す磁気吸着スタンド付き保護シェルを1つの角度から見た分解模式図である。
【
図5】
図5は
図1に示す磁気吸着スタンド付き保護シェルが支持状態にある模式図である。
【
図6】
図6は
図1に示す磁気吸着スタンド付き保護シェルを別の角度から見た分解模式図である。
【
図7】
図7は
図1に示す磁気吸着スタンド付き保護シェルの別の磁気吸着支持アセンブリ構造の分解模式図である。
【
図8】
図8は
図7に示す磁気吸着支持アセンブリ構造を別の角度から見た分解模式図である。
【
図9】
図9は本願に係る第2実施例における磁気吸着スタンド付き保護シェルの斜視模式図である。
【
図10】
図10は
図9に示す磁気吸着スタンド付き保護シェルが支持状態にある模式図である。
【
図11】
図11は
図9に示す磁気吸着スタンド付き保護シェルが別の支持状態にある模式図である。
【
図13】
図13は
図9に示す磁気吸着スタンド付き保護シェルの磁気吸着支持アセンブリの分解模式図である。
【
図14】
図14は
図9に示す磁気吸着スタンド付き保護シェルの幅方向の断面図である。
【
図15】
図15は本願に係る第3実施例における磁気吸着スタンド付き保護シェルの磁気吸着支持アセンブリの斜視模式図である。
【
図20】
図20は本願に係る第3実施例における磁気吸着スタンド付き保護シェルが支持状態にある模式図である。
【
図21】
図21は本願に係る第3実施例における磁気吸着スタンド付き保護シェルが収納状態にある模式図である。
【
図22】
図22は本願に係る第4実施例における磁気吸着スタンド付き保護シェルの斜視模式図である。
【
図24】
図24は
図22に示す磁気吸着スタンド付き保護シェルを別の角度から見た分解模式図である。
【
図25】
図25は
図22に示す磁気吸着スタンド付き保護シェルの磁気吸着支持アセンブリの分解模式図である。
【
図26】
図26は
図22に示す磁気吸着スタンド付き保護シェルが支持状態にある模式図である。
【
図27】
図27は本願に係る第5実施例における磁気吸着スタンド付き保護シェルの斜視模式図である。
【
図28】
図28は
図27に示す磁気吸着スタンド付き保護シェルが収納状態にある模式図である。
【
図30】
図30は
図27に示す磁気吸着スタンド付き保護シェルの磁気吸着支持アセンブリの分解模式図である。
【
図32】
図32は本願に係る第6実施例における磁気吸着スタンド付き保護シェルの斜視模式図である。
【
図33】
図33は
図32に示す磁気吸着スタンド付き保護シェルの磁気吸着支持アセンブリの分解模式図である。
【
図34】
図34は本願に係る第7実施例における磁気吸着スタンド付き保護シェルの斜視模式図である。
【
図37】
図37は本願に係る第8実施例における磁気吸着スタンド付き保護シェルの斜視模式図である。
【
図38】
図38は
図37に示す磁気吸着スタンド付き保護シェルが支持状態にある模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
実施例を詳細に説明する前に、本願は本願の下記又は図面に説明される詳細構造又は素子配置に限定されるものではないことを理解すべきである。本願はほかの形態で実現される実施例であり得る。また、本明細書で使用される言葉及び用語は説明のみを目的としており、限定的に解釈されるべきではないことを理解すべきである。本明細書で使用される「含む」、「備える」、「有する」等の類似の言葉はその後に列挙される事項、その同等物及びその付加的な事項を含むことを意味する。特に、「1つのある素子」が記載される場合、本願は該素子の数を1つに限定せず、複数含んでもよい。
【0014】
実施例1
図1に参照されるように、磁気吸着スタンド付き保護シェル100は、電子機器に付けられ、外部のワイヤレス充電機器と組み合わせて電子機器をワイヤレス充電することに用いられる。磁気吸着スタンド付き保護シェル100はバックプレート10、サイドフレーム20及び磁気吸着支持アセンブリ30を含み、サイドフレーム20はバックプレート10の周縁に周設され、電子機器を収容するための収容室を画定し、磁気吸着支持アセンブリ30はバックプレート10又はサイドフレーム20に対して回転可能であることで、磁気吸着スタンド付き保護シェル100を支持する。
【0015】
磁気吸着支持アセンブリ30は磁石又は磁石に磁気吸着可能な材料からなってもよい。例えば、磁気吸着支持アセンブリ30は鉄製のものであってもよく、磁気吸着が必要なシーンでは、磁気吸着支持アセンブリ30を対応する磁石付き付属品に位置合わせするだけで、付属品と磁気吸着材料製のアセンブリ30とを吸着することができる。
【0016】
別の実施形態では、
図2に示すように、磁気吸着支持アセンブリ30は支持部材32及び磁気吸着部材34を含み、支持部材32に磁気吸着部材34が設置されることで、磁気吸着支持アセンブリ30に磁気吸着機能を付与する。磁気吸着部材34は支持部材32に固定して接続されるか、又は着脱可能に接続されてもよく、着脱可能な接続によって磁気吸着部材34と支持部材32とを自由に組み合わせることができ、磁気吸着機能が必要な場合は組み合わせ、磁気吸着機能が不要な場合は自由に分解し、柔軟な使用を実現する。さらに、電子機器が収容室内に位置するとき、磁気吸着部材は電子機器の磁性部分とほぼ位置合わせされる。このようにして、磁気吸着部材は電子機器内部の部品の通常動作に影響しない。
【0017】
図3に参照されるように、一実施例では、支持部材32は環状であり、支持部材32には磁気吸着部材34を収容するための収容部が設置され、本実施例では、収容部は収容溝36であり、磁気吸着部材34も環状であり、収容溝36内に設置される。ほかの実施例では、収容部は収容孔又はほかの構造であってもよく、磁気吸着部材34を収容できればよい。支持部材32は非絶縁部321及び絶縁部323を含み、非絶縁部321は環状であり、環状セグメント321A及び開口セグメント321Bを含み、絶縁部323は開口セグメント321Bに設けられ、絶縁部323の両端は環状セグメント321Aにそれぞれ接続される。環状セグメント321Aは第1端及び第2端を含み、第1端と第2端は環状セグメント321Aの始端と末端であり、第1端と第2端は間隔をおいて設置され、組み合わせて開口セグメント321Bを形成し、絶縁部323は開口セグメント321B内に設けられ、絶縁部323は第1端及び第2端に接続されることで、支持部材32全体を閉ループ状に配置する。選択可能に、絶縁部323はプラスチック部材を含む。選択可能に、絶縁部323は木材又はセラミックでもあり得る。
【0018】
通常、支持部材32の強度及び耐用年数を確保するために、支持部材32は一般的に金属又は合金材料からなる。ワイヤレス充電システムのエネルギー伝送領域に金属異物が混入すると、金属の渦電流効果のため、電気エネルギーの一部が金属に消費され、その結果、ワイヤレス電気エネルギー伝送の電力及び効率に一定の影響を与え、さらに深刻なことに、金属の渦電流効果により大量の熱が発生し、ワイヤレス充電器や携帯電話等の電子機器が高温になり、さらに充電効率を損なってしまう。特に、支持リング32が環状である場合、環状の支持リング32は渦電流をリング内に閉じ込め、ワイヤレス電気エネルギー伝送の電力及び効率により大きな影響を与える。絶縁部323が設置されることで、環状の323で渦電流を放出する開口を形成し、金属又は合金製の支持部材32による渦電流効果を解決する。
【0019】
さらに、絶縁部323の表面は環状セグメント321Aの表面と面一に配置され、それによって絶縁部323の追加は、支持リング32全体の表面の平坦性に影響を与えないだけでなく、ほかの付属品との磁気吸着に影響を与えない。ほかの実施例では、環状セグメント321Aの内輪は第1側面を有し、絶縁部323は第2側面を有し、第1側面と第2側面は同じ弧状面内にあり、それによって手触りを向上させることができる。
【0020】
選択可能に、磁気吸着部材34は鉄板及び磁石リングのうちの少なくとも1つの方を含む。本実施例では、磁気吸着部材34は磁石リングであり、磁石リングは間隔をおいて環状に配置される複数の磁性部材を含んでもよい。一実施例では、磁気吸着支持アセンブリ30は接着層38をさらに含み、接着層38は収容溝36内に設けられ、磁気吸着部材34は接着層38を介して収容溝36内に貼り付けられる。選択可能に、接着層38は3M接着剤又は液体接着剤のうちの少なくとも1つの方を硬化させてなる。さらに、磁気吸着支持アセンブリ30は装飾層39をさらに含み、装飾層39は収容溝36内に設けられ、磁気吸着部材32を被覆し、磁気吸着部材32を遮蔽でき、外観の美しさを向上させる。選択可能に、装飾層39はマイラーシートである。
【0021】
さらに
図1に参照されるように、バックプレート10はバックプレート10の長さ方向に順に配置される第1領域10A、中間領域10B及び第2領域10Cに分割され、磁気吸着支持アセンブリ30は収納状態を含み、磁気吸着支持アセンブリ30が収納状態にあるとき、磁気吸着支持アセンブリは中間領域10B内に位置する。また、磁気吸着支持アセンブリ30は支持状態をさらに含み、磁気吸着支持アセンブリ30が支持状態にあるとき、バックプレート10を投影面として、磁気吸着支持アセンブリの開度が90度以下であるとき、磁気吸着支持アセンブリ30の正投影は中間領域10Bに位置し、磁気吸着支持アセンブリ30の開度が90度以上であるとき、磁気吸着支持アセンブリ30の正投影は第2領域10Cに位置する。ほかの実施例では、磁気吸着支持アセンブリ30の回転部が第1領域10Aと中間領域10Bとの境界部に位置する場合、磁気吸着支持アセンブリ30の開度が90度以上であるとき、磁気吸着支持アセンブリ30の正投影は第1領域10Aに位置する。
【0022】
図4-
図6に参照されるように、一実施例では、磁気吸着支持アセンブリ30は固定部材37をさらに含み、固定部材37はバックプレート10に固定して接続され、磁気吸着支持アセンブリ30は接続部35を介して固定部材37に回転可能に接続される。固定部材37と絶縁部323は環状セグメント321Aの対向する両端に位置する。
【0023】
一実施例では、絶縁部323は接続部35と対向して設置され、それによって絶縁部323によって磁気吸着支持アセンブリ30を回転させやすくし、磁気吸着支持アセンブリ30を相対的に回転させる。選択可能に、磁気吸着支持アセンブリ30の回転可能な角度は0-180°を含み、磁気吸着支持アセンブリ30の回転可能な最適角度は0-135°である。さらに、絶縁部323に引手部がさらに設置されてもよく、それによって使用時に磁気吸着支持アセンブリ30を容易に開くことができる。
【0024】
一実施例では、バックプレート10に収納溝11が設けられ、固定部材37は収納溝11内に設置され、また、磁気吸着支持アセンブリ30が収納状態にあるとき、支持部材32及び磁気吸着部材34はいずれも収納溝11内に位置する。収納溝11が設けられることで、磁気吸着支持アセンブリ30が収納状態にあるとき、磁気吸着支持アセンブリ30の表面がバックプレート10と面一であり、ワイヤレス充電時、磁気吸着支持アセンブリ30の存在によってバックプレート10の表面が平坦でなくなることを最大限に回避することができる。
【0025】
一実施例では、磁気吸着部材34及び磁気吸着支持アセンブリ30は1つの最適なサイズ範囲を有し、それによって最適な機能を確保し、磁気吸着部材34の厚さは0.3mm~4mm、最適な厚さは0.7mmであり、磁気吸着部材の内径は40mm~52mm、最適な内径は46mmであり、磁気吸着部材の外径は40mm~52mm、最適な外径は54mmであり、磁気吸着支持アセンブリ30の厚さは1mm~5mm、最適な厚さは1.65mmであり、支持部材32の内径は38mm~50mm、最適な内径は44mmであり、支持部材32の外径は50mm~62mm、最適な外径は56.7mmである。理解できるように、磁気吸着部材34の内径はその外径未満であり、支持部材32の内径もその外径未満である。
【0026】
一実施例では、磁気吸着支持アセンブリ30に磁気結合領域が周設され、磁気結合領域の中心とバックプレート10の上縁との距離は77mm~97mmであるか、又は、磁気結合領域の中心とバックプレート10の側縁との距離は40mm~52mmである。それによって、磁気吸着支持アセンブリがちょうどバックプレートの略中心位置にあることを可能にし、保護シェルが携帯電話に付けられる時、磁気吸着支持アセンブリはワイヤレス充電領域を回避でき、ワイヤレス充電を妨げることがない。
【0027】
一実施例では、磁気吸着支持アセンブリ30の少なくとも一部はバックプレート10に対して回転可能であることでバックプレート10と夾角を形成し、夾角の角度は0~135°である。
【0028】
一実施例では、
図7に示すように、磁気吸着部材34は複数の磁性部材を含み、複数の磁性部材は間隔をおいて環状又は弧状に配置される。図示される実施例では、まず、複数の磁性部材は間隔をおいて弧状に配置され、次に、そのうちの4つの弧状の磁気吸着部材30は間隔をおいて環状に配置され、それによって磁気吸着部材30の磁力を増加させる。
【0029】
引き続き
図7に参照されるように、
図7に示す実施例では、固定部材37は回転素子37A及び第1固定部材37Bを含み、第1固定部材37Bはバックプレート10又はサイドフレーム20に固定して接続され、支持部材32は回転素子37Aを介して第1固定部材37Bに回転可能に接続され、それによって支持部材32はバックプレート10又はサイドフレーム20に対して回転して支持を形成することができる。さらに、第1固定部材37Bはバックプレート10又はサイドフレーム20の内側に位置する。
【0030】
一実施例では、固定部材37は第2固定部材37Cをさらに含み、第2固定部材37Cは支持部材32に固定して接続され、第1固定部材37Bは回転素子37Aを介して第2固定部材37Cに回転可能に接続され、それによって支持部材32はバックプレート10又はサイドフレーム20に対して回転して支持を形成することができる。さらに、第2固定部材37Cはバックプレート10又はサイドフレーム20の内側に位置する。第1固定部材37Bと第2固定部材37Cがバックプレート10又はサイドフレーム20の内側と外側にそれぞれ設けられることで、固定部材37全体の厚さをある程度低減させることができ、支持部材32が収納状態にあるとき、バックプレート10と面一であるか、又はバックプレート10よりも僅かに突出することを可能にし、ユーザーエクスペリエンスを向上させることができるとともに、支持部材32がバックプレート10と面一であることで保護シェルの外観、手触りに対する支持部材32の影響をある程度低減させることができる。
【0031】
実施例2
本実施例に係る磁気吸着スタンド付き保護シェル100は、固定部材37がサイドフレーム20に固定して接続され、磁気吸着部材34に環状の磁気吸着部材34を分断する開口が設けられるという点を除き、実施例1と同様である。
【0032】
図9に示すように、磁気吸着スタンド付き保護シェル100はバックプレート10、サイドフレーム20、及びサイドフレーム20に取り付けられる磁気吸着支持アセンブリ30を含む。サイドフレーム20はシリコーン、PC、TPU等の材質又はこれらの組み合わせからなる。磁気吸着スタンド付き保護シェル100は1つの底壁を含み、該底壁は反対の底壁内面及び底壁外面を有し、磁気吸着スタンド付き保護シェル100の底壁内面側にはモバイル端末を収容するための収容位置を有する。モバイル端末は例えば携帯電話又はタブレットPCなどの様々な携帯型電子装置であり得る。本願はモバイル端末が携帯電話であることを例として説明を行う。
【0033】
いくつかの実施例では、磁気吸着スタンド付き保護シェル100は底壁から延伸する少なくとも1つの側壁をさらに含み、側壁は底壁とともに該モバイル端末を収容する収容空間を形成する。示される実施例では、磁気吸着スタンド付き保護シェル100は4つの側壁を含み、4つの側壁は底壁とともにモバイル端末(例えば、携帯電話)を収容する収容空間を形成する。
【0034】
磁気吸着支持アセンブリ30は磁気吸着スタンド付き保護シェル100に対して複数の位置間で回転可能であり、複数の位置は1つの折畳み位置及び少なくとも1つの展開位置を含む。
図9は磁気吸着支持アセンブリ30の折畳み位置を示し、このとき磁気吸着支持アセンブリ30はバックプレート10に収納され、携帯電話の何らかの操作(例えば、携帯電話が机の上に平らに置かれること、携帯電話が衣類のポケット内に置かれること、又はワイヤレス充電器の上に置かれて充電することなど)を妨げることを回避する。
【0035】
図10は携帯電話ホルダーとして機能する磁気吸着スタンドアセンブリ30の展開位置を示す。このとき、磁気吸着スタンドアセンブリ30はバックプレート10と特定の角度をなすことで、携帯電話を特定の角度で平面上に支持することができる。
【0036】
図11はプルリングとして機能する磁気吸着支持アセンブリ30の展開位置を示す。このとき、磁気吸着支持アセンブリはバックプレート10と面一又は平行になるまで180度回転する。理解できるように、以上、2つの展開位置の例を列挙したが、ほかの実施例では、磁気吸着支持アセンブリはほかの展開位置を有し、バックプレート10とほかの角度を形成するように設置されてもよい。
【0037】
図12に示すように、示される実施例では、磁気吸着支持アセンブリ30はリベット41を介してサイドフレーム20の外側に固定して取り付けられ、サイドフレーム20には凹んだ取り付け部42が設けられ、磁気吸着支持アセンブリ30のリベット締めに用いられる。ほかの実施例では、磁気吸着支持アセンブリ30はバックプレート10に取り付けられてもよい。
【0038】
図13と併せて参照されるように、示される実施例では、磁気吸着支持アセンブリ30は1つの回転軸43、回転軸43に回転可能に接続される固定部材37、及び回転軸43に回転不可能に接続される支持部材32を含む。固定部材37はリベット41を介してサイドフレーム20の取り付け部42に固定して取り付けられ、それによって磁気吸着支持アセンブリ30を磁気吸着スタンド付き保護シェル100に取り付ける。固定部材37の厚さは取り付け部42の凹みの深さとほぼ同じである。回転軸43によって、支持部材32は固定部材37に対して回転可能であり、従って磁気吸着スタンド付き保護シェル100に対しても上記折畳み位置と少なくとも1つの展開位置間で回転可能である。異なる位置において、支持部材32は携帯電話ホルダーの機能又はプルリングの機能を実現する。固定部材37は一般的に高強度の五金材質からなる。
【0039】
固定部材37の側縁部に1つの枢着部45が形成され、前記枢着部45は回転軸43に回転可能に套設され、具体的には、回転軸43の中間セグメントに套設される。
図13に示すように、示される実施例では、枢着部45は固定部材37の側縁部を管状に巻回することによって形成され、巻回して管状の枢着部45を形成した後、該固定部材37の側縁部の末端は枢着部45の内壁面は分断状態である。分断状態とは、固定して接合されていない状態であり、末端は内壁面と接触するか、又は接触しなくてもよい。
【0040】
図14と併せて参照されるように、枢着部45と回転軸43との間に形成される回転止め復帰機構を示す。回転軸43の枢着部45内に位置する回転軸部分の外周面は1つの第1平面431、及び第1平面431に接続される第1円弧面432を有する。枢着部45の内壁面に第2平面451と第2円弧面452が設けられる。支持部材32が折畳み位置にあるとき、回転軸43の第1平面431と枢着部45の第2平面451は密着し、回転軸43の第1円弧面432と枢着部45の第2円弧面452は密着する。
【0041】
支持部材32を開く外力がない場合、回転軸43と枢着部45が相対的に固定されることで、前記支持部材32を折畳み位置に維持する。ユーザーが支持部材32を手動で操作し、支持部材32を折畳み位置から離れる方向に回転させる場合(即ち、展開位置に回転する場合)、枢着部45内に位置する回転軸部分が回転する時に枢着部45の内壁面を圧迫し、リベット締めされた固定部材37の側縁部の末端を延伸し、枢着部45の内径を大きくすることで、枢着部45と回転軸43間の回転を可能にする。ユーザーが支持部材32を展開位置から回転して折畳み位置に戻る場合、ユーザーは初期段階で支持部材32を手動に回転させ、その後、固定部材37のその末端に近接する部位が回転軸を弾性的に圧迫するだけで、支持部材32を折畳み位置に自動的に戻して維持する。
【0042】
図12及び
図13と併せて参照されるように、支持部材件32の固定部材37に近接する部位には1つの接続部321が設けられ、接続部321は回転軸43に固定して接続され、それによって接続部321と回転軸43は相対的に回転することがない。示される実施例では、接続部321は少なくとも1つの接続管322を含み、接続管322は回転軸43に套設され、接続管322と回転軸43との間には前記接続管322と前記回転軸43との摩擦を増加させるための減衰材料が設置され、それによって接続管322と回転軸43は相対的に固定され、相対的に回転不可能であり、従って支持部材32は回転軸43に対しても回転不可能である。示される実施例では、接続部321に2つの接続管322が設けられ、それぞれ固定部材37の両側に位置し、回転軸43の両端部に套設され、減衰材料は減衰管323であり、各接続管322と回転軸43との間に1つの減衰管323が介在して設けられる。
【0043】
再度
図11及び
図13に参照されるように、支持部材32は反対の環状内面324(
図11参照)及び環状外面325を有する。折畳み位置にあるとき、支持部材32の環状内面324はバックプレート10の外面に密着する。バックプレート10には支持部材32の形状と一致する収納溝11が設けられる。折畳み位置にあるとき、支持部材32は収納溝11内に収容され、支持部材32の環状外面325はバックプレート10の外面と面一である。バックプレート10には収納溝11の外側に引手部として機能される凹部12が設けられる。凹部12は収納溝11と連通し、それによってユーザーは折畳み位置から支持部材32を簡単に開くことができる。示される実施例では、凹部12は収納溝11の取り付け部42から離れた側の外周に設けられる。
【0044】
支持部材32は非透磁性のものであり、一般的に例えばアルミニウム合金、亜鉛合金等の合金材料からなる。前記環状外面325に磁気吸着部材34が設けられる。磁気吸着部材34は環状外面325の周方向に分布し、周方向において径方向に貫通する切欠き341が形成される。示される実施例では、2つの磁気吸着部材34が設置されている。各磁気吸着部材34は湾曲した長尺状である。より具体的には、磁気吸着部材34は鉄板であり得る。前記周方向において反対の2つの周方向端部342を有する。2つの磁気吸着部材34の隣接する周方向端部342は所定距離だけ離れて2つの切欠き341を形成する。
【0045】
環状外面325に磁気吸着部材34が設置されることで、磁気吸着作用によって保護シェル100内に取り付けられるモバイル端末をほかの物体に固定する。応用シーンの1つとして、磁気吸着によってワイヤレス充電器に固定してワイヤレス充電を行う。一般には、ワイヤレス充電器には充電器の送信コイル及び送信コイルの外周に位置する磁石が設置され、例えば携帯電話などのモバイル端末の内部にはワイヤレス充電用の受信コイルが設置される。支持部材32における磁気吸着部材34の位置について、前記支持部材32が折畳み位置にあるとき、磁気吸着部材34は径方向おいて保護シェル100内に取り付けられる携帯電話の受信コイルの外周に位置する。ワイヤレス充電を行うとき、携帯電話の受信コイルがワイヤレス充電器の送信コイルに正対し、磁気吸着部材34がワイヤレス充電器の磁石に正対し、その磁気吸着作用によって携帯電話をワイヤレス充電器に位置決めする。上記切欠き341が設けられることで、磁気吸着部材34が磁気的位置決めの機能を完了することを前提として、ワイヤレス充電中の外乱誘導や発熱を効果的に低減させることができ、それによって磁気吸着部材34のワイヤレス充電への影響を回避又は低減させる。
【0046】
示される実施例では、環状外面325に取付溝326が設けられ、磁気吸着部材34は取付溝326内に取り付けられる。磁気吸着部材34の外面は環状外面325を超えず、環状外面325よりも低いか、又は環状外面325と面一であり得る。磁気吸着部材34は、例えば取付溝326内に接着して固定される。磁気吸着部材34は取付溝326内に取り付けられ、磁気吸着部材34の外面は環状外面325を超えず、従って、磁気吸着部材34の設置により携帯電話の受信コイルとワイヤレス充電器の送信コイルとの距離が増加することはなく、それによって距離の増加による充電効率の低下を回避することができる。
【0047】
示される実施例は2つの磁気吸着部材34の例を示したが、ほかの実施例では、環状外面325に1つの長尺状の透磁部材が設置されてもよく、該1つの長尺状透磁部材の2つの周方向端部の間に前記切欠きが形成される。いくつかの実施例では、2つ以上の透磁部材が設置されてもよく、任意の2つの隣接する透磁部材の隣接する周方向端部の間には前記径方向に貫通する前記切欠きが形成される。
【0048】
実施例3
本実施例に係る磁気吸着スタンド付き保護シェル100は、固定部材37も環状であり、固定部材37に開口が設けられるという点を除き、実施例1と同様である。
【0049】
図15-
図18に示すように、磁気吸着スタンド付き保護シェル100は環状の固定部材37、第1スナップ50及び環状の金属支持部材32を含む。固定部材37は第1リング内壁と、第1リング外壁と、第1リング内壁と第1リング外壁との間に位置する第1表面371と、第1表面371と対向する第2表面372とを有する。第1スナップ50は対向する固定端501及び自由端502を有し、固定端501は固定部材37に接続され、自由端502は、固定端501の固定部材37の第1リング内壁に近接する側に位置し、固定端501の周りに第1表面371に接近するか又は第1表面371から離れるように弾性的に回転可能である。自由端502に第1係合溝503が設けられ、支持部材32は固定部材37の第1表面371に積層され、支持部材32の一端は固定部材37に回転可能に接続される。
【0050】
例えば、
図15に参照されるように、磁気吸着支持アセンブリ30の閉状態であり、支持部材32は固定部材37とほぼ重なり、
図17に参照されるように、磁気吸着支持アセンブリ30の開状態であり、支持部材32は固定部材37の周りに回転し、固定部材37と所定角度をなすことで電子機器を支持する。支持部材32は対向する第2リング内壁及び第2リング外壁を有し、
図18に参照されるように、
図17の分解構造模式図であり、支持部材32には第2リング内壁と第2リング外壁とを連通させる第1開口133が設けられる。具体的には、支持部材32は、例えば第1係合溝503に係合し、第1係合溝503に対して回転可能であることで、固定部材37に対して第1表面371に接近するか又は第1表面371から離れるように回転することを実現する。第1開口133は、例えば、支持部材32の第1スナップ50から離れた側に位置する。
【0051】
勿論、上記第1スナップ50によって回転可能な接続を実現することは本実用新案の1実施例における例示的な説明に過ぎず、支持部材32と固定部材37との回転可能な接続は軸ピンによる接続等によって実現されてもよく、本実施例はこれに限定されない。固定部材37と支持部材32は例えば、全体として円環状シート構造であり、固定部材37は円環状ではなく、ほかの形状のリングであってもよく、支持部材32の円環の大きさは市販のMagsafe磁気吸着リングの大きさに適合でき、支持部材32は例えば、鉄リング等の磁気吸着可能な金属リングを使用することで、磁気吸着支持アセンブリ30はMagsafe磁気吸着車載スタンド又はMagsafeワイヤレス充電器に適合でき、比較的良い磁気吸着効果を有する。また、支持部材32に第1開口133が設けられることで、支持部材32が完全な金属リングを形成することはなく、磁気吸着ワイヤレス充電器と組み合わせて使用するとき、発熱を低減させ、充電効果を向上させることができる。
【0052】
一実施例では、
図17~
図18に示すように、磁気吸着支持アセンブリ30は、例えば第1開口133内に設置される絶縁部323をさらに含む。充電効果を確保するとともに電子機器スタンドの美観性及び安定性を確保することができる。固定部材37は金属鉄リング又は非金属材質を使用してもよく、固定部材37が鉄リング等の磁気吸着可能な金属材質を使用する場合、電子機器の裏面自体に磁性部材が設置されているとき、接着剤を使用して接着する必要がなく固定部材37を電子機器の裏面に直接吸着して使用することができ、磁気吸着支持アセンブリ30を使用する必要がないとき、随時取り外すことができ、操作が簡単である。同様に、
図18及び
図19に参照されるように、固定部材37が金属材質である場合、固定部材37には第1開口133の位置に対応する第2開口114をさらに有し、同様に充電効果を向上させる。第1スナップ50は金属弾性板又は弾性変形特性を有するほかの材料を使用できる。第1スナップ50は固定部材37と一体的に設置されてもよい。
【0053】
図15及び
図17に参照されるように、
図15は磁気吸着支持アセンブリ30の閉状態の構造模式図である。
図17は磁気吸着支持アセンブリ30の開状態の構造模式図である。磁気吸着支持アセンブリ30を使用するとき、固定部材37の第2表面372を電子機器の裏面又は保護シェルの裏面に接着することができる。閉状態では、支持部材32は固定部材37の第1表面に積層され、固定部材37とほぼ重なり、このとき、第1スナップ50の自由端502が支持部材32を締め付け、外力作用を受けない場合、支持部材32は固定部材37に密着する状態を維持できる。磁気吸着支持アセンブリ30を開く必要があるとき、支持部材32の第1スナップ50から離れた端を持ち上げ、支持部材32を第1表面371から離れる方向に回転させ、このとき、第1スナップ50は弾性変形し、自由端502は支持部材32の回転に伴って上昇する(即ち、固定端501の周りに第1表面371から離れる方向に回転する)。支持部材32が固定部材37と適切な角度をなすまで回転すると、支持効果を実現することができる。磁気吸着支持アセンブリ30を閉じる必要があるとき、支持部材32を第1表面371に接近する方向に固定部材37に密着するまで回転させ、このとき、第1スナップ50は弾性変形を回復させ、支持部材32は固定部材37に締め付けられる。
【0054】
本実施例に係る磁気吸着支持アセンブリ30は軸フリー回転構造を使用し、第1スナップによって固定部材37と支持部材32との回転可能な接続を実現し、磁気吸着支持アセンブリ30を閉じるとき、磁気吸着支持アセンブリ30全体の厚さは固定部材37及び支持部材32の2つのシートの厚さとほぼ等しく、第1スナップ50の自由端502は磁気吸着支持アセンブリ30が開かれるときに上昇可能であり、支持部材32が回転する空間及び適切な減衰を提供することができる。従って、磁気吸着支持アセンブリ30は、構造がより簡単で、より軽量化及び薄型化されるという特徴を有し、また、支持部材32はさらに磁気吸着スタンド、磁気吸着ワイヤレス充電器等の使用シーンに適合でき、磁気吸着支持アセンブリ30の多機能使用を実現し、操作がより簡単になる。
【0055】
より具体的には、
図16~
図19に参照されるように、固定部材37に第1表面371と第2表面372を貫通する第1係合孔373が設けられる。自由端502は第1係合孔373内に位置し、第1係合溝503は第1側壁5031、第1底壁5032及び第2側壁5033を含む。第1側壁5031は固定端501に接続され、固定部材37の支持部材32に近接する側に延伸する。第1底壁5032は第1側壁5031の固定端501から離れた端に接続され、第1側壁5031の固定端501から離れる方向に延伸する。第2側壁5033は第1底壁5032の第1側壁5031から離れた端に接続され、第2表面372に接近する方向に延伸する。支持部材32には第1係合孔373の方向に凹む係合セグメント131が設けられ、係合セグメント131と支持部材32の第2リング内壁との間に第2係合孔132を有する。係合セグメント131は第1側壁5031と第2側壁5033との間に係合し、第2側壁5033は第2係合孔132に挿設される。
【0056】
図16は固定部材37の構造模式図及びB領域の部分拡大模式図であり、図示からわかるように、固定部材37の第1リング内壁と第1リング外壁との間に第1係合孔373が設けられ、自由端502は第1係合孔373内にあり、第1係合溝503は第1側壁5031、第1底壁5032及び第2側壁5033で囲まれて形成され、開口が下向きである(支持部材32から離れた側を向く)。
【0057】
図19は支持部材32の構造模式図である。図示からわかるように、係合セグメント131は下へ凹み、係合セグメント131と第2リング内壁との間に第2係合孔132がある。
図14及び
図15では、固定部材37と支持部材32の組み立て方式は、第1係合溝503の第2側壁5033が第2係合孔132を貫通することで、係合セグメント131を第1係合溝503で第1係合孔373内に締め付けることである。支持部材32が第1表面371から離れた側に回転するとき、係合セグメント131は起立し、それに伴って第2係合孔132は第1底壁5032に套設されるまで回転する。支持部材32の径方向における係合セグメント131の幅は、例えば第1表面371から第2表面372に沿った第2側壁の幅より大きく、固定リングの径方向における第1底壁5032の幅は、支持部材32の径方向における係合セグメント131の厚さ以上であり、このようにして、支持部材32を開くとき、第1スナップ50の自由端502を上昇させることができる。第1係合孔373へ凹む係合セグメント131の深さは固定部材37の厚さ以下である。第1表面371から第2表面372に沿った第1底壁5032の厚さは支持部材32の厚さ以下である。このようにして、支持部材32が起立するとき、磁気吸着支持アセンブリ30全体の厚さは固定部材37と支持部材32の厚さの合計とほぼ等しい。
【0058】
さらに、
図19に参照されるように、支持部材32は第1開口133の対向する両側にそれぞれ位置する第1端137及び第2端138をさらに含む。第2スナップ134及び第3スナップ135をさらに含み、第2スナップ134は第1端137に接続され、第1端137よりも第2開口114の方向に突出する。第3スナップ125は第2端138に接続され、第2端138よりも第2開口114に接近する方向に突出する。支持部材32は第2スナップ134と第3スナップ135を介して第2開口114内に係合することで固定部材37と係合する。それによって支持部材32が開かれていない状態で固定部材37に固定され、予想外の展開を防止する。
【0059】
さらに、磁気吸着支持アセンブリ30は絶縁部323をさらに含み、絶縁部323はカバープレート323aと、第2開口114に接近する方向に突出するバンプ構造323bとを含み、カバープレート323aは第1開口133内に設置され、バンプ構造323bは第2スナップ134及び第3スナップ135とそれぞれ嵌合する。例えば、一実施例では、第2スナップ134と第3スナップ135は構造が同じであり、且つ対称的に設置される。第2スナップ134は具体的には、第3側壁1341、第2底壁1342及び第4側壁1343を含む。第3側壁1341は第1端137に接続され、第2開口114に接近する方向に延伸する。第2底壁1342は第3側壁1341の第1端137から離れた側に接続され、第2端138に接近する方向に延伸する。第4側壁1343は第2底壁1342の第3側壁1341から離れた側に接続され、第2開口114から離れる方向に延伸する。
【0060】
バンプ構造323bは具体的には、第1バンプ及び第2バンプを含む。第1バンプは第2スナップ134と第3スナップ135との間に嵌合し、第2バンプは第3側壁1341と第4側壁1343との間に嵌合する。第3側壁1341には、例えば第3開口1344をさらに有し、第2側壁1342には第4開口1345をさらに有する。第3開口1344は第4開口1345と連通する。バンプ構造323bは第3バンプ1423をさらに含み、第3バンプ1423は第2バンプのカバープレート323aから離れた側に設置され、第3開口1344と第4開口1345内に嵌合する。
【0061】
第2スナップ134は第3側壁1341、第2底壁1342及び第4側壁1343により囲まれて1つの溝型を形成し、開口が上向きである(固定部材37から離れる方向を向く)。第3開口1344と第4開口1345は連通して1つのL字型の孔を形成する。第3スナップ135の構造は第2スナップ134の説明を参照でき、バンプ構造323bは、例えば、第3スナップ135の溝型と嵌合する、第2バンプと類似するバンプをさらに含み、例えば第3スナップ135における開孔と嵌合する、第3バンプ1423と類似するバンプをさらに含む。絶縁部323が支持部材32における第2スナップ134を介して第3スナップ135と締め付けられ、支持部材32もさらに第2スナップ134を介して第3スナップ135と締め付けられることにより、構造が安定し、美しい。カバープレート323aには例えば切欠きがさらに設けられることで、支持部材32を簡単に開くことができる。
【0062】
一実施例では、固定部材37には支持部材32に回転可能な接続される端(即ち、第1スナップ50に近接する端)に第1表面371と第2表面372を貫通する制限溝孔115が設けられる。支持部材32には第2リング外壁よりも突出する制限部材136が設置され、制限部材136は制限溝孔115内に挿設される。
図17及び
図18に示すように参照、第1スナップ50の両側には2つの長尺状の制限溝孔115がそれぞれ設けられ、支持部材32が固定部材37に密着するとき、制限部材136は水平方向に制限溝孔115内に挿入される。しかし、支持部材32が開かれるとき、制限部材136は制限溝孔115内に斜めに挿入される。支持部材32が所定角度まで開かれるとき、制限部材136の第2リング内壁から離れた端は制限溝孔115と当接して支持部材32の開度を制限する。さらに磁気吸着支持アセンブリ30の使用の安定性を確保する。
【0063】
実施例4
本実施例は、磁気吸着支持アセンブリ30が環状構造であり、第1磁気吸着部材、第2磁気吸着部材及び可動部材を含むという点を除き、実施例1と同様である。
【0064】
図22に示すように、磁気吸着スタンド付き保護シェル100はバックプレート10、及びバックプレート10に接続される磁気吸着支持アセンブリ30を含み、磁気吸着支持アセンブリ30はバックプレート10の外側面(電子機器から離れた側面)に設置される。磁気吸着支持アセンブリ30は折畳み状態及び支持状態を含み、折畳み状態では、電子機器を平らに置くことができ、支持状態では、電子機器を所定角度だけ傾斜させることができる。ユーザーは実際の使用ニーズに応じて磁気吸着支持アセンブリ30の状態を切り替えることができ、例えば、充電時に折畳み状態に切り替えることやビデオを視聴する時に支持状態に切り替える等が挙げられる。
【0065】
図23及び
図24に同時に参照されるように、磁気吸着支持アセンブリ30は環状構造であり、磁気吸着支持アセンブリ30は第1磁気吸着部材301、第2磁気吸着部材302及び可動部材303を含み、第1磁気吸着部材301及び第2磁気吸着部材302はバックプレート10に固定して接続され、可動部材303は第1磁気吸着部材301、及び第2磁気吸着部材302に回転可能に接続され、可動部材303の回転によって磁気吸着支持アセンブリ30の状態切り替えを行う。本実施例では、バックプレート10の外側面に環状の収納溝11が形成され、第1磁気吸着部材301、第2磁気吸着部材302は収納溝11内に固定して設置される。磁気吸着支持アセンブリ30が折畳み状態に切り替えられるとき、可動部材303は内へ反転して収納溝11内に嵌入し、磁気吸着支持アセンブリ30が支持状態に切り替えられるとき、可動部材303は外へ反転して収納溝11外に延びる。
【0066】
好ましくは、第1磁気吸着部材301、第2磁気吸着部材302及び可動部材303はいずれも円弧状構造であり、同一の円環に位置し、該円環の内径は好適には40~56mmであり、電子機器、ワイヤレス充電ドックのワイヤレス充電モジュールの位置、形状、サイズ等に対応する。第1磁気吸着部材301、第2磁気吸着部材302及び可動部材303は好適には磁気吸着可能なシートであり、例えば、いずれも鉄板又は磁性シートであり、ワイヤレス充電ドックとの磁気吸着効果を向上させ、充電時に電子機器が充電ドックから落下することを回避するだけでなく、電子機器と充電ドックとの高精度の位置決めを高め、充電効果を確保することができる。
【0067】
好ましくは、可動部材303はほぼ半分の円環であり、外へ反転するとき、ユーザーの指をその内部の半円形空間に差し込むことができ、それによって磁気吸着支持アセンブリ30が折畳み状態に切り替えられるとき、本実用新案の電子機器用の保護シェル100を手で握ることもでき、第1磁気吸着部材301と第2磁気吸着部材302は残りの半分の円環を共同で構成することができ、両者間に第1間隔304が形成されることで、第1磁気吸着部材301、第2磁気吸着部材302及び可動部材303を全体として非閉円環構造にし、磁場を遮断してワイヤレス充電効果を損なうことを回避する。
【0068】
図示される実施例では、バックプレート10の内側面(電子機器に面する側面)に第1接続部材305及び第2接続部材306が設置され、第1接続部材305と第2接続部材306は同様にシート状構造であり、第1接続部材305はリベットを介して第1磁気吸着部材301にリベット締めされ、第2接続部材306はリベットを介して第2磁気吸着部材302にリベット締めされ、バックプレート10にはリベットを挿設するための対応する穿孔が設けられる。第1接続部材305と第2接続部材306との間に第2間隔307が形成され、第2間隔307の位置は第1間隔304に正対する。
【0069】
理解できるように、第1接続部材305、第2接続部材306と第1磁気吸着部材301、第2磁気吸着部材302はバックプレート10の同一側に設置されてもよく、第1接続部材305、第2接続部材306の移行によって、異なる材質のバックプレート10と第1磁気吸着部材301、第2磁気吸着部材302とをより緊密に組み合わせることができる。また、第1磁気吸着部材301、第2磁気吸着部材302はほかの方法でバックプレート10に接続されてもよく、例えば、射出成形によってバックプレート10内に一体的に嵌設され、締り嵌めによってバックプレート10の収納溝11内に固定される等が挙げられる。
【0070】
好ましくは、第1接続部材305、第2接続部材306は装飾部材308で覆われており、装飾部材308は円環構造であり、第2間隔307に対応する位置には切欠き470が形成される。装飾部材308は金属、プラスチック、木材、セラミック等の材質であってもよく、ワイヤレス充電を妨げることなく装飾効果を果たすことができる。好ましくは、バックプレート10の内側面が所定深さだけ凹んで第1接続部材305、第2接続部材306及び装飾部材308を収容し、それによって装飾部材308の外面がバックプレート10の内側面と面一であり、バックプレート10の外観を向上させ、バックプレート10の全体的な厚さを低減させる。
【0071】
好ましくは、第1磁気吸着部材301、第2磁気吸着部材302及び可動部材303の厚さはほぼ同じであり、折畳み状態では、三者の外面は同一平面上にあり、それによって磁気吸着支持アセンブリ30全体の外側面は平面であり、充電ドックに密着可能である。好ましくは、折畳み状態では、第1磁気吸着部材301、第2磁気吸着部材302及び可動部材303の外面はバックプレート10の外側面よりも低く、図示されるように、バックプレート10の外側面と同一平面上にあり、使用時、磁気吸着支持アセンブリ30及びバックプレート10の外側面が充電ドックに同時に密着し、磁気吸着効果を向上させる。
【0072】
図示される実施例では、可動部材303の両端はそれぞれ減衰キット60を介して第1磁気吸着部材301、第2磁気吸着部材302の外端に接続され、それによって減衰嵌合を形成し、可動部材303を外へ所定角度まで反転させるとき、該角度に自動的に維持できる。
【0073】
図25に示すように、減衰キット60は第1減衰部材601、第2減衰部材602、及び第1減衰部材601と第2減衰部材602とを直列に接続する回転軸603を含み、第1減衰部材601の一方側は第1磁気吸着部材301又は第2磁気吸着部材302にリベット締めして接続され、他方側は巻回して第1枢着孔604を形成し、第2減衰部材54の一方側は可動部材303にリベット締めして接続され、他方側は巻回して第2枢着孔605を形成し、回転軸603の両端は第1枢着孔604及び第2枢着孔605内にそれぞれ差し込まれて減衰嵌合を形成し、摩擦力によって回転した後の可動部材303を自動的に固定し、外力作用がないと自動的に回転しない。
【0074】
折畳み状態では、
図26に示すように、可動部材303はバックプレート10の収納溝11内に嵌入され、保護シェル100全体を充電ドックに平らに置いて充電するか、又は机の上等に置いて物を支持するか、又はバッグやポケットに入れて持ち運ぶか、又は手で握ることができる。支持状態では、
図28に示すように、可動部材303は反転して収納溝11外に延び、バックプレート10とともに三角支持を構成し、スタンドとして使用でき、電子機器を傾斜状態に維持し、ユーザーがビデオ等を視聴するのに便利である。
【0075】
好ましくは、可動部材303の外面の中間位置が凹んでハンドル部309を形成し、それによって、ユーザーは可動部材303を引いて外へ反転させ、磁気吸着支持アセンブリ30を支持状態に切り替えることが容易になる。好ましくは、回転軸603はバックプレート10の側縁部に対して傾斜して設置され、図示されるように、ほぼ45度傾斜して設置される。このようにして、可動部材303が外へ反転した後、その回転軸心と電子機器の側縁部が所定夾角をなし、電子機器のエッジを軽く押しても可動部材303が回転せず、支持の安定性を向上させる。
【0076】
実施例5
本実施例は、磁気吸着支持アセンブリ30が多角形構造であるという点を除き、実施例1と同様である。
【0077】
図27及び28に示すように、磁気吸着支持アセンブリ30は多角形構造である。本実施例では、磁気吸着支持アセンブリは正六角形構造である。
【0078】
さらに
図29-
図31に参照されるように、本実施例では、支持部材32は正六角形構造であり、磁気吸着部材34は複数の磁性部材を含み、複数の磁性部材は間隔をおいて2つの円弧に配置され、2つの円弧の両端はそれぞれ間隔をおいて設置され、最終的に略環状となる。これによって、支持部材32の形状変化が磁気吸着部材34の形状に影響しない。支持部材32を多角形に設置することで、支持時により安定した支持効果を提供することができる。
【0079】
実施例6
本実施例は、第1固定部材37Bも多角形構造であるという点を除き、実施例1と同様である。
【0080】
図32及び
図33に示すように、本実施例では、第1固定部材37Bも正六角形であり、磁気吸着支持アセンブリ30が収納状態にあるとき、支持部材32は第1固定部材37Bに積層され、第1固定部材37Bを支持部材32と同じ形状構造で設置することで、磁気吸着支持アセンブリ30とバックプレート10との接続をより強固にすることができる。
【0081】
実施例7
本実施例は、磁気吸着支持アセンブリ30の収納状態ではセルフロックを行うためのロック部材32とロック溝323Cが追加されるという点を除き、実施例1と同様である。
【0082】
図34-36に示すように、ロック部材31はバックプレートに設けられ、ロック溝323Cは磁気吸着支持アセンブリ30に設けられる。バックプレートに摺動溝33がさらに設けられ、ロック部材32は摺動溝33内を摺動可能であることで、ロック溝323Cとロックするか又はロック解除する。ロック部材31は本体部31B、本体部31Bの両側に位置する摺動部31C及び本体部の一端に位置する突出部31Aを含み、摺動部31Cは摺動溝33と摺動可能に接続することに用いられ、本体部31Bが磁気吸着支持アセンブリ30へ摺動するとき、突出部31Aはロック溝323C内に挿入されて、バックプレート10に対して回転できないように磁気吸着支持アセンブリ30をロックすることができ、磁気吸着支持アセンブリ30を開く必要があるとき、本体部31Bを磁気吸着支持アセンブリ30から離れるように摺動させ、突出部31Aとロック溝323Cが分離してロック解除する。セルフロックが追加されることで、磁気吸着支持アセンブリ30を開く必要がないとき、予想外の展開を回避することができ、ユーザーエクスペリエンスを向上させる。
【0083】
実施例8
本実施例は、磁気吸着支持アセンブリ30がバックプレート10に回転可能に接続されるのではないという点を除き、実施例1と同様である。
【0084】
図37及び
図38に示すように、接続部材28iはバックプレート10に固定して又は着脱可能に接続され、接続部材28iの少なくとも一部は、例えばゴム、フレキシブルプラスチック、シリコーン樹脂等のフレキシブル材からなり、接続部材28iはバックプレート10に対して伸縮可能であり、磁気吸着部材32は接続部材28iに接続され、磁気吸着部材32は接続部材28aを介してバックプレートから離れるか又はバックプレートに接近するように移動可能である。
【0085】
接続部材28iは収容空間1123a内に収容される。接続部材28iは収容空間1123aの底壁に固定して又は着脱可能に接続される第1接続部分281i、第1接続部分282iに接続される第2接続部分282a、及び第2接続部282iに接続される第3接続部分283iを含む。第1接続部281i及び第3接続部283iのサイズは第2接続部282iのサイズよりも大きい。第2接続部分282iはフレキシブル材からなり、接続部材28iは伸長状態又は収縮状態にあってもよい。第1接続部分281iと第3接続部分283iはフレキシブル材からなってもよい。
【0086】
支持部材32は磁気吸着部材34の周囲に套設され、磁気吸着部材34は第3接続部分283iの周囲に套設される。第2接続部分282iが伸長するとき、磁気吸着部材34は追従して移動し、それによって保護シェルを支持する。第2接続部分282iが収縮するとき、接続部材28iは少なくとも部分的に収容空間1123a内に収容可能であり、磁気吸着部材34は少なくとも部分的に収容空間1123a内に収容されるか、又は収容空間1123a外に配置される。
【0087】
本明細書で説明される概念は、その精神及び特性から逸脱することなく、ほかの形態で実施することができる。開示されている具体的な実施例は制限的ではなく例示的なものであると理解すべきである。従って、本願の範囲は、これらの上記説明に基づいて定められるのではなく、添付の特許請求の範囲により定められる。請求項の文字通りの意味及び同等範囲内のいかなる変更もこれらの特許請求の範囲に属すべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁気吸着スタンドであって、磁気吸着支持アセンブリと固定部材とを含み、前記磁気吸着支持アセンブリは固定部材を介して外部装置に接続され、前記磁気吸着支持アセンブリは支持部材と磁気吸着部材とを含み、前記支持部材は、環状構造でありかつ接続領域と取り付け領域とを含み、前記磁気吸着部材は前記取り付け領域に取り付けられ、前記固定部材は前記接続領域に回転可能に接続されることを特徴とする磁気吸着スタンド。
【請求項2】
前記取り付け領域と前記接続領域とは、前記支持部材の円周方向に沿って分布されることを特徴とする請求項1に記載の磁気吸着スタンド。
【請求項3】
前記取り付け領域には収容溝が設けられ、前記磁気吸着部材は前記収容溝に取り付けられることを特徴とする請求項2に記載の磁気吸着スタンド。
【請求項4】
前記磁気吸着部材は前記収容溝に順に収納される複数の磁気吸着部材を含むことを特徴とする請求項3に記載の磁気吸着スタンド。
【請求項5】
前記固定部材は第1固定部材と第2固定部材とを含み、前記第1固定部材は前記第2固定部材と回転可能に接続され、前記第1固定部材は外部装置に接続され、前記接続領域には取り付け位置が設けられ、前記第2固定部材は接続部を含み、前記接続部は取り付け位置に固定されることを特徴とする請求項1に記載の磁気吸着スタンド。
【請求項6】
前記第2固定部材の接続部には少なくとも2つの固定孔が設けられ、前記取り付け位置には前記少なくとも2つ固定孔内にそれぞれ接続される少なくとも2つの位置決め突起が設けられることを特徴とする請求項5に記載の磁気吸着スタンド。
【請求項7】
前記接続部は弧状構造であり、前記取り付け位置には接続溝が設けられ、前記接続溝は弧状を呈し且つ前記支持部材の周方向に沿って設置され、前記接続部は前記接続溝に接続されることを特徴とする請求項5に記載の磁気吸着スタンド。
【請求項8】
前記取り付け領域は2つの弓状領域を含み、且つ、前記接続領域は前記2つの弓状領域の間に位置することを特徴とする請求項1に記載の磁気吸着スタンド。
【請求項9】
前記支持部材は補助領域をさらに含み、前記補助領域には操作部が設けられ、前記操作部を操作することにより、前記スタンドをケースに対して回転させることを特徴とする請求項8に記載の磁気吸着スタンド。
【請求項10】
前記補助領域は2つの前記取り付け領域の間に位置し、且つ、前記補助領域は前記接続領域と対向して設置され、2つの前記取り付け領域は対向して設置されることを特徴とする請求項9に記載の磁気吸着スタンド。
【請求項11】
前記操作部は引手部であり、前記引手部は前記支持部材の外縁に凹設して形成された切欠きであり、或いは、前記引手部の厚さは前記支持部材の他の位置の厚さより小さいことを特徴とする請求項10に記載の磁気吸着スタンド。
【請求項12】
前記接続領域の外縁には突起が設けられ、前記突起は前記接続領域の外縁から前記接続領域から離れる方向に向かって突出して形成されることを特徴とする請求項1-11のいずれか一項に記載の磁気吸着スタンド。
【請求項13】
前記磁気吸着支持アセンブリは保護層をさらに含み、前記保護層は支持アセンブリに接続され且つ前記磁気吸着部材を覆うことを特徴とする請求項1-11のいずれか一項に記載の磁気吸着スタンド。
【請求項14】
磁気吸着スタンド付き保護シェルであって、保護シェルと請求項1-11のいずれか一項に記載の磁気吸着スタンドとを含み、前記磁気吸着スタンドは前記固定部材を介して前記保護シェルと接続されることを特徴とする磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【請求項15】
前記保護シェルは収納溝を含み、前記磁気吸着スタンドは前記収容溝に収容可能であることを特徴とする請求項14に記載する磁気吸着スタンド付き保護シェル。
【国際調査報告】