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特表2024-529213最近使用されたリソースに対する参照に効率的にアクセスすること
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-06
(54)【発明の名称】最近使用されたリソースに対する参照に効率的にアクセスすること
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0482 20130101AFI20240730BHJP
   H04L 67/02 20220101ALI20240730BHJP
【FI】
G06F3/0482
H04L67/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023571191
(86)(22)【出願日】2022-05-20
(85)【翻訳文提出日】2023-12-19
(86)【国際出願番号】 US2022030158
(87)【国際公開番号】W WO2023278054
(87)【国際公開日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】17/362,161
(32)【優先日】2021-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Blu-ray
2.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】314015767
【氏名又は名称】マイクロソフト テクノロジー ライセンシング,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】ヴァイド,アヴィ アシシュ
(72)【発明者】
【氏名】オーク,ジョセフ ジウン
(72)【発明者】
【氏名】マンスール,モハメド
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA04
5E555AA05
5E555BA02
5E555BA45
5E555BA77
5E555BA82
5E555BB02
5E555BC17
5E555BD01
5E555CB44
5E555CC03
5E555DB25
5E555DB41
5E555DB46
5E555EA02
5E555FA00
(57)【要約】
ネットワークサービスが、ユーザによって最近アクセスされたリソース(例えばファイル)に対する参照(例えばハイパーリンク)のリストを含むユーザのための最近使用されたリソースリストを維持する。ウェブブラウザアプリケーション又はウェブブラウザ拡張機能等のアプリケーションが、ユーザのための最近使用されたリソースリストをネットワークサービスから定期的に取得する。テキスト入力フィールドを表示するためにアプリケーションが利用される場合、最近使用されたリソースリスト内で識別される最近使用されたリソースに対する参照をテキスト入力フィールド内に挿入するためのユーザインタフェース(「UI」)が提供され得る。このUIにより、ユーザは適切なユーザ入力(例えばマウスカーソル、タッチ、又はキーボード入力を用いたリソースの選択)を使用し、最近使用されたリソースリスト内で識別されるリソースを選択することができる。これに応答し、選択されたリソースへの参照(例えばハイパーリンク)がテキスト入力フィールド内に挿入され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
最近使用されたリソースに対する参照へのアクセスを提供するためのコンピュータによって実装される方法であって、
ネットワークの場所から最近使用されたリソースリストを取得することであって、前記最近使用されたリソースリストはユーザによって最近アクセスされたリソースへの1つ又は複数の参照を含む、ことと、
ウェブブラウザアプリケーションを介してテキスト入力フィールドを含むウェブページを表示することと、
前記最近使用されたリソースリストの少なくとも一部を表示するための要求を受信することであって、前記要求は前記テキスト入力フィールドに対して行われるユーザ入力によって受信される、ことと、
前記要求を受信することに応答して、
前記最近使用されたリソースリストの少なくとも一部を表示し、
前記最近使用されたリソースリストの表示部分内で識別されるリソースの選択を受信し、
前記選択されたリソースに対する参照を前記テキスト入力フィールド内に挿入することと
を含む、コンピュータによって実装される方法。
【請求項2】
前記リソースが前記ユーザによって最近アクセスされたファイルを含み、前記参照が前記ファイルへのハイパーリンクを含む、請求項1に記載のコンピュータによって実装される方法。
【請求項3】
前記要求が前記テキスト入力フィールドに関連するコンテキストメニューの前記表示を要求するユーザ入力を含み、前記最近使用されたリソースリストの前記一部が前記コンテキストメニュー内に表示される、請求項1に記載のコンピュータによって実装される方法。
【請求項4】
前記要求が前記テキスト入力フィールド内への1つ又は複数の既定の文字の入力を含む、請求項1に記載のコンピュータによって実装される方法。
【請求項5】
前記方法が、
前記1つ又は複数の既定の文字に続く1つ又は複数の追加の文字を前記テキスト入力フィールド内で受信することと、
前記受信した1つ又は複数の追加の文字に基づいて前記最近使用されたリソースリストの前記表示部分をフィルタリングすることと
を更に含む、請求項4に記載のコンピュータによって実装される方法。
【請求項6】
前記ネットワークの場所から前記最近使用されたリソースリストを取得することは、分散コンピューティングネットワークによって公開されるネットワークサービスのアプリケーションプログラミングインタフェース(API)から前記最近使用されたリソースリストを取得することを含む、請求項1に記載のコンピュータによって実装される方法。
【請求項7】
コンピュータによって実行されるとき、
ユーザによって最近アクセスされたリソースへの1つ又は複数の参照を含む最近使用されたリソースリストを取得することと、
テキスト入力フィールドを表示することと、
前記最近使用されたリソースリストの少なくとも一部を表示するための要求を受信することであって、前記要求は前記テキスト入力フィールドに対して行われるユーザ入力によって受信される、ことと、
前記要求を受信することに応答して、
前記最近使用されたリソースリストの少なくとも一部を表示し、
前記最近使用されたリソースリストの表示部分内で識別されるリソースの選択を受信し、
前記選択されたリソースに対する参照を前記テキスト入力フィールド内に挿入することと
を前記コンピュータに行わせるコンピュータ実行可能命令を記憶している、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項8】
前記リソースが前記ユーザによって最近アクセスされたファイルを含み、前記参照が前記ファイルへのハイパーリンクを含む、請求項7に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項9】
前記要求が前記テキスト入力フィールドに関連するコンテキストメニューの前記表示を要求するユーザ入力を含み、前記最近使用されたリソースリストの前記一部が前記コンテキストメニュー内に表示される、請求項7に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項10】
前記要求が前記テキスト入力フィールド内への1つ又は複数の既定の文字の入力を含む、請求項7に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項11】
前記コンピュータ可読記憶媒体が、コンピュータによって実行されるとき、
前記1つ又は複数の既定の文字に続く1つ又は複数の追加の文字を前記テキスト入力フィールド内で受信することと、
前記受信した1つ又は複数の追加の文字に基づいて前記最近使用されたリソースリストの前記表示部分をフィルタリングすることと
を前記コンピュータに行わせる更なるコンピュータ実行可能命令を記憶している、請求項10に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項12】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されるとき、
ユーザによって最近アクセスされたリソースへの1つ又は複数の参照を含む最近使用されたリソースリストを取得することと、
テキスト入力フィールドを表示することと、
前記最近使用されたリソースリストの少なくとも一部を表示するための要求を受信することであって、前記要求は前記テキスト入力フィールドに対して行われるユーザ入力によって受信される、ことと、
前記要求を受信することに応答して、
前記最近使用されたリソースリストの少なくとも一部を表示し、
前記最近使用されたリソースリストの表示部分内で識別されるリソースの選択を受信し、
前記選択されたリソースに対する参照を前記テキスト入力フィールド内に挿入することと
を計算装置に行わせるコンピュータ実行可能命令を記憶しているコンピュータ可読記憶媒体と
を含む、計算装置。
【請求項13】
前記リソースが前記ユーザによって最近アクセスされたファイルを含み、前記参照が前記ファイルへのハイパーリンクを含む、請求項12に記載の計算装置。
【請求項14】
前記要求が前記テキスト入力フィールドに関連するコンテキストメニューの前記表示を要求するユーザ入力を含み、前記最近使用されたリソースリストの前記一部が前記コンテキストメニュー内に表示される、請求項12に記載の計算装置。
【請求項15】
前記コンピュータ可読記憶媒体が、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されるとき、
1つ又は複数の既定の文字に続く1つ又は複数の追加の文字を前記テキスト入力フィールド内で受信することと、
前記受信した1つ又は複数の追加の文字に基づいて前記最近使用されたリソースリストの前記表示部分をフィルタリングすることと
を前記計算装置に行わせる更なるコンピュータ実行可能命令を記憶している、請求項14に記載の計算装置。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
背景
コンピュータユーザが、ネットワーク上に記憶されている最近編集されたファイル等の最近使用されたリソースに対する参照(例えばハイパーリンク又は単に「リンク」)へのアクセスを望む多くのシナリオがある。例えばユーザは、送信側ユーザが最近編集したネットワーク上に記憶されているドキュメントへの参照を含む電子メールメッセージ又は別の種類の通信を作成したい場合がある。かかる参照を通信に挿入するには、送信側ユーザは時間がかかりリソースを消費する複数の操作を現在実行しなければならない。
【0002】
例えば最近使用されたリソース(例えば最近編集されたファイル)への参照を電子メールの本文に挿入するために、コンピュータのユーザは現在、電子メールアプリケーションを切り替えて離れ、最近使用されたリソースを開く又は編集するために利用されたアプリケーション(例えば文書処理アプリケーション又はウェブブラウザアプリケーション)に戻らなければならない。そのアプリケーションに入ると、ユーザは参照を生成したいリソースを探し、リソースへの共有可能な参照(例えばハイパーリンク)を得なければならない。参照を得たら(例えばクリップボードにコピーしたら)、ユーザは電子メールアプリケーションに戻り、リソースへの参照を電子メールの下書きに貼り付けなければならない。
【0003】
上述した例から分かるように、最近使用されたリソースに対する参照を得ることは、アプリケーション間の幾らかのコンテキストスイッチを含み得る幾つかのステップを実行することを現在必要とする。これらのステップ及び関連するコンテキストスイッチを実行することは、とりわけそれらのタスクを1日当たり複数回行わなければならない場合、ユーザにとって時間がかかり苛立たしいものであり得る。更に、それらの操作を実行することは、これだけに限定されないがメモリ及び処理サイクル等のコンピューティングリソースの利用を必要とする。
【0004】
本明細書で行う開示は、これらの及び他の技術的課題に関して提示するものである。
【発明の概要】
【0005】
概要
本明細書では、最近使用されたリソースに対する参照への迅速及び効率的なアクセスを提供するための技術を開示する。開示する技術の実装形態により、ユーザはアプリケーション間の切り替えを必要としないやり方で、最近使用されたリソースに対する参照を迅速に検索及び挿入することができる。これにより、上述したような従来の解決策と比較して、メモリ及び処理サイクル等のコンピューティングリソースを節約することができる。本明細書で具体的に言及していない他の技術的利点も、開示する内容の実装形態によって実現することができる。
【0006】
一実施形態では、上記で簡潔に述べた技術的利点を実現するために、分散コンピューティングネットワーク内で実行される1つ又は複数のネットワークサービスが、ユーザのための最近使用されたリソースリストを維持する。最近使用されたリソースリストは、ユーザによって最近アクセスされたリソースへの1つ又は複数の参照を含む。例えば及び限定ではなく、最近使用されたリソースリストは、分散コンピューティングネットワークを介してユーザによって最近アクセスされたファイルへのハイパーリンクを含み得る。他の実施形態では、最近使用されたリソースリストが他の種類のリソースへの他の種類の参照を含み得る。
【0007】
一実施形態では、ウェブブラウザアプリケーション、又はウェブブラウザアプリケーションと共に実行されるウェブブラウザ拡張機能が、分散コンピューティングネットワークからユーザのための最近使用されたリソースリストを定期的に取得する。例えば及び限定ではなく、ウェブブラウザアプリケーション又はウェブブラウザ拡張機能は、分散コンピューティングネットワーク内で実行されるネットワークサービスによって公開されるネットワークサービスのアプリケーションプログラミングインタフェース(「API」)を使用し、ユーザのための最近使用されたリソースリストを定期的に取得し得る。
【0008】
例えばテキスト入力フィールドを含むウェブページを表示するためにウェブブラウザアプリケーションが利用される場合、最近使用されたリソースリストからの最近使用されたリソースに対する参照をテキスト入力フィールド内に挿入するためのユーザインタフェース(「UI」)が提供され得る。例えば及び限定ではなく、一実施形態では、最近使用されたリソースリストの少なくとも一部が表示されることを要求するユーザ入力をユーザがテキスト入力フィールドに提供することができる。或る具体例では、テキスト入力フィールドに関連するコンテキストメニューを表示させるために、ユーザがテキスト入力フィールド内で右クリック選択を行うことができる。一実施形態では、コンテキストメニューは最近使用されたリソースリストの少なくとも一部を表示する。
【0009】
最近使用されたリソースリストが表示されると、ユーザは適切なユーザ入力(例えばマウスカーソル、タッチ、音声、又はキーボード入力を用いた選択)を使用し、最近使用されたリソースリストの表示部分内で識別されるリソースを選択することができる。これに応答し、選択されたリソースへの参照(例えばハイパーリンク)がテキスト入力フィールド内に挿入され得る。
【0010】
別の実施形態では、最近使用されたリソースリストの少なくとも一部を表示させるために、ユーザはテキスト入力フィールド内にテキストコマンドをタイプ入力することができる。例えば及び限定ではなく、ユーザは既定の文字(例えばフォワードスラッシュ)とその後に続く1つ又は複数の他の既定の文字(例えば「office」又は「recent」)を含むテキストコマンドをテキスト入力フィールド内にタイプ入力することができる。それに応答し、ウェブブラウザ又はウェブブラウザ拡張機能は最近使用されたリソースリストの少なくとも一部を表示することができる。一実施形態では、既定の文字(即ちテキストコマンド)に続いてタイプ入力される追加の文字を利用して、最近使用されたリソースリストの表示部分をフィルタリングすることができる。
【0011】
上記の例のように、最近使用されたリソースリストが表示されると、ユーザは適切なユーザ入力を使用し、最近使用されたリソースリストの表示部分内で識別されるリソースを選択することができる。それに応答し、選択されたリソースへの参照(例えばハイパーリンク)がテキスト入力フィールド内に挿入され得る。他の実施形態では、最近使用されたリソースリストは他の種類のユーザ入力に応答して他の種類のUIフィールドと組み合わせて表示され得る。
【0012】
本明細書で開示する実施形態の一部は、最近使用されたリソースに対する参照へのアクセスをウェブブラウザアプリケーションによって提供する文脈で示すが、本明細書で開示する実施形態はそのような実装形態に限定されないことを理解すべきである。むしろ本明細書で開示する実施形態は、文書処理アプリケーション、スプレッドシートアプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、コミュニケーションアプリケーション(例えば電子メール又はグループチャットアプリケーション)、個人情報管理(「PIM」)アプリケーション、SLACK又はMICROSOFT TEAMS等のメッセージング、コミュニケーション、及びコラボレーションアプリケーション、メモ取りアプリケーション、並びに他の種類のオフィス及び個人生産性ソフトウェアアプリケーションを含む生産性アプリケーション等の他の種類のアプリケーションと共に利用することができる。
【0013】
この点に関して、本明細書で開示する一部の実施形態は最近使用されたファイルへの参照へのアクセスを提供するが、本明細書で開示する実施形態はかかる実装形態に限定されないことを更に理解すべきである。むしろ本明細書で開示する実施形態は、これだけに限定されないが電子メールアドレス、連絡先、カレンダイベント、ウェブブラウザ履歴エントリ、クリップボードのコンテンツ、to-doリストのエントリ、及び他の種類のリソースを含む、他の種類の最近使用されたリソースに対する参照へのアクセスを提供するために利用することができ、そのうちの幾つかを以下で説明する。
【0014】
上記で簡潔に論じたように、本明細書で開示する技術の実装形態は、最近利用されたリソースへの参照にユーザが迅速にアクセスし利用することを可能にし、そのことはメモリ及び処理サイクル等のコンピューティングリソースを節約し得る。本明細書で具体的に識別されない他の技術的利点も、開示する技術の実装形態によって実現され得る。
【0015】
上述の内容は、コンピュータによって制御される機器、コンピュータによって実装される方法、計算装置として、又はコンピュータ可読媒体等の製造品として実装できることを理解すべきである。以下の詳細な説明を読み、関連図面を検討することで、これらの及び他の様々な特徴が明らかになる。
【0016】
この概要は、以下の詳細な説明の中で更に説明する、開示されている技術の幾つかの態様の簡潔な説明を単純化した形で紹介するために提供する。この概要は、特許請求の範囲に記載する内容の重要な特徴又は本質的な特徴を識別することを意図せず、特許請求の範囲に記載の内容の範囲を限定するために使用されることも意図しない。更に、特許請求の範囲に記載する内容は、本開示の何れかの部分で指摘される任意の又は全ての不利点を解決する実装形態に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図面の簡単な説明
図1】分散コンピューティングネットワークを含む、本明細書で開示する実施形態のための例示的な動作環境の態様を示すネットワークアーキテクチャ図である。
図2A】本明細書で開示する一実施形態におけるウェブブラウザアプリケーションの動作の態様を示すネットワークアーキテクチャ図である。
図2B】本明細書で開示する別の実施形態におけるウェブブラウザ拡張機能の動作の態様を示すネットワークアーキテクチャ図である。
図3A】本明細書に開示する一実施形態による、最近使用されたリソースに対する参照への迅速及び効率的なアクセスを提供するための例示的なユーザインタフェースの態様を示すユーザインタフェース図である。
図3B】本明細書に開示する一実施形態による、最近使用されたリソースに対する参照への迅速及び効率的なアクセスを提供するための、図3Aに示す例示的なユーザインタフェースの追加の態様を示すユーザインタフェース図である。
図3C】本明細書で開示する一実施形態による、最近使用されたリソースに対する参照への迅速及び効率的なアクセスを提供するための、図3A及び図3Bに示す例示的なユーザインタフェースの追加の態様を示すユーザインタフェース図である。
図4A】本明細書に開示する一実施形態による、最近使用されたリソースに対する参照への迅速及び効率的なアクセスを提供するための、別の例示的なユーザインタフェースの態様を示すユーザインタフェース図である。
図4B】本明細書で開示する一実施形態による、最近使用されたリソースに対する参照への迅速及び効率的なアクセスを提供するための、図4Aに示す例示的なユーザインタフェースの追加の態様を示すユーザインタフェース図である。
図4C】本明細書に開示する一実施形態による、最近使用されたリソースに対する参照への迅速及び効率的なアクセスを提供するための、図4A及び図4Bに示す例示的なユーザインタフェースの追加の態様を示すユーザインタフェース図である。
図5】本明細書で開示する一実施形態による、最近使用されたリソースに対する参照への迅速及び効率的なアクセスを提供するための、図1図4Cに関して記載するメカニズムの動作の態様を示すルーチンを示す流れ図である。
図6】本明細書で提示する技術の態様を実装することができる計算装置のための例示的なコンピュータハードウェア及びソフトウェアアーキテクチャを示すコンピュータアーキテクチャ図である。
図7】開示する技術の態様を実装することができる分散コンピューティング環境を示すネットワーク図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
詳細な説明
以下の詳細な説明は、最近使用されたリソースに対する参照への迅速及び効率的なアクセスを提供するための技術を対象とする。上記で簡潔に論じたように、開示する技術の実装形態により、ユーザはアプリケーション間の切り替えを必要としないやり方で、最近使用されたリソースに対する参照を迅速に検索及び挿入することができる。これにより、上述したような従来の解決策と比較して、メモリ及び処理サイクル等のコンピューティングリソースを節約することができる。本明細書で具体的に言及していない他の技術的利点も、開示する内容の実装形態によって実現することができる。
【0019】
本明細書で説明する内容は、最近使用されたリソースに対する参照への効率的なアクセスを提供するように構成される計算装置の全般的な文脈で提示するが、他の実装形態が他の種類の計算システム及びモジュールと組み合わせて実行され得ることを当業者なら理解されよう。本明細書に記載する内容は、携帯端末、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースの又はプログラム可能な消費者家電、(ウェアラブル計算装置、自動車、ホームオートメーション等の)装置に埋め込まれた計算又は処理システム、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ等を含む他のコンピュータシステム構成を用いて実践できることも当業者なら理解されよう。以下の詳細な説明では添付図面を参照し、添付図面は本明細書の一部を成し、特定の構成又は例を実例として示す。次に、幾つかの図面を通して同様の数字が同様の要素を表す図面を参照し、最近使用されたリソースに対する参照への迅速及び効率的なアクセスを提供するための様々な技術の態様を説明する。
【0020】
図1は、本明細書で開示する実施形態に関する例示的な動作環境100の態様を示すネットワークアーキテクチャ図である。図1に示す例示的な動作環境100は、幾つかの計算装置102A及び102Bを含む。計算装置102A及び102B(「計算装置102」とまとめて呼ぶこともある)は、例えばデスクトップ又はラップトップコンピュータ、モバイル装置、タブレット計算装置、又はインターネット等の広域ネットワーク(「WAN」)104に接続し、本明細書で開示する機能を提供することができる他の種類の計算装置であり得る。
【0021】
計算装置102は、実施形態において様々な種類のソフトウェアアプリケーションを実行するように構成される。例えば計算装置102Aは、生産性アプリケーション106を実行するように構成され得る。生産性アプリケーション106は、これだけに限定されないが、文書処理アプリケーション、スプレッドシートアプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、コミュニケーションアプリケーション(例えば電子メール又はグループチャットアプリケーション)、PIMアプリケーション、メモ取りアプリケーション、SLACK又はMICROSOFT TEAMS等のメッセージング、コミュニケーション、及びコラボレーションアプリケーション、並びに他の種類のオフィス及び個人生産性ソフトウェアアプリケーションを含み得る。
【0022】
かかる生産性アプリケーション106の具体例は、これだけに限定されないがMICROSOFT CORP.の生産性アプリケーションのMICROSOFT 365スイート、APACHEのOPEN OFFICE生産性スイート、及びCORELのWORDPERFECT OFFICEを含む。本明細書で開示する技術は、他の個々の生産性アプリケーション及び生産性アプリケーションのスイート並びに他の種類のアプリケーションと共に利用することもできる。
【0023】
本明細書で開示する様々な実施形態によれば、生産性アプリケーション106は、リモートネットワークサービスを利用してファイルを開くこと及び保存することを可能にするように構成される。例えば一実施形態では、ネットワークアクセス可能な分散コンピューティングネットワーク108が、WAN104により、ネットワークファイル記憶及び共有サービス110を計算装置102に提供することができる。ネットワークファイル記憶及び共有サービス110は、ファイル114を記憶するためのデータストア112を維持し、又はデータストア112にアクセスできる。ファイル114は、これだけに限定されないが、文書処理ファイル、スプレッドシートファイル、データベースファイル、画像ファイル、プレゼンテーションファイル、オーディオ及びビデオファイル、並びに他の種類のファイルを含み得る。
【0024】
生産性アプリケーション106は、データストア112内に記憶されるファイル114に対し、記憶、取得、修正、及び他の機能を実行することができる。ネットワークファイル記憶及び共有サービス110の例は、これだけに限定されないがMICROSOFT CORP.のONEDRIVEファイルストレージシステム、DROPBOX, INC.のDROPBOXファイルストレージシステム、及びAMAZON, INC.のAMAZON CLOUD DRIVEファイルストレージシステムを含む。他のベンダの他の種類のファイル記憶及び共有サービスも、本明細書で提示する実施形態と共に利用することができる。
【0025】
分散コンピューティングネットワーク108は、ネットワークコラボレーション及び生産性アプリケーションサービス116でも構成され得る。ネットワークコラボレーション及び生産性アプリケーションサービス116は、計算装置102がウェブブラウザアプリケーション118によって生産性アプリケーション106のワールドワイドウェブ(「ウェブ」)ベースバージョンにアクセスすることを可能にするための機能を提供可能なネットワークサービス又は複数のネットワークサービスである。
【0026】
例えば及び限定ではなく、ネットワークコラボレーション及び生産性アプリケーションサービス116は、生産性アプリケーション106によって提供されるのと同じ又は同様の機能を提供する、ウェブベースの文書処理アプリケーション、スプレッドシートアプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、コミュニケーションアプリケーション(例えば電子メール及びグループチャットアプリケーション)、PIMアプリケーション、メモ取りアプリケーション、並びに他の種類のオフィス及び個人生産性ソフトウェアアプリケーションへのアクセスを提供することができる。
【0027】
ネットワークコラボレーション及び生産性アプリケーションサービス116によって提供されるウェブベースのアプリケーションは、データストア112内に記憶されるファイル114に対して、記憶、取得、修正、及び他の機能を実行することもできる。ネットワークコラボレーション及び生産性アプリケーションサービス116の例は、これだけに限定されないが、GOOGLE, INC.のGOOGLE WORKSPACE及びMICROSOFT CORP.のMICROSOFT 365を含む。他の実施形態では、他のベンダの他の種類のウェブベースのネットワークコラボレーション及び生産性アプリケーションサービスも利用され得る。
【0028】
分散コンピューティングネットワーク108は、ハイパーリンク等のファイル114への適切なネットワーク参照を利用し、ユーザがデータストア112内のファイル114にアクセスできるようにするための機能も提供する。例えば及び限定ではなく、ユーザはデータストア112内に記憶されるファイル114に対応するリンクを指定するためにウェブブラウザアプリケーション118を利用することができる。
【0029】
それに応答し、ネットワークコラボレーション及び生産性アプリケーションサービス116(又はネットワークファイル記憶及び共有サービス110)は、適切なネットワークプロトコルを利用して識別されたファイル114をデータストア112に要求することができる。次いで、要求されたファイル114がデータストア112から取得され、ネットワークコラボレーション及び生産性アプリケーションサービス116によって提供される適切なウェブアプリケーションを使用して閲覧及び/又は編集するためにウェブブラウザアプリケーション118によって提示され得る。計算装置102A上で実行される生産性アプリケーション106も同様のやり方で、ファイル114への適切な参照を利用してファイル114を取得及び記憶することができる。
【0030】
図1に示すように、一部の実施形態では、分散コンピューティングネットワーク108がユーザごとの最近使用されたリソースリスト120を維持するための機能も提供する。最近使用されたリソースリスト120は、分散コンピューティングネットワーク108のユーザによって最後にアクセスされた幾つかのリソースを識別するデータを提供する。最近使用されたリソースリスト120は、例えば分散コンピューティングネットワーク108のユーザによってアクセスされた最後の10個のファイル114を識別するデータを含み得る。最近使用されたリソースは、生産性アプリケーション106、ネットワークコラボレーション及び生産性アプリケーションサービス116によって提供されるウェブアプリケーションを使用して、又は別のやり方でユーザがアクセスしたリソースであり得る。
【0031】
本明細書で開示する実施形態は、最近使用されたリソースのみを維持及び提示することに限定されないことを理解すべきである。例えば及び限定ではなく、一部の実施形態では最近使用されたリソースリスト120は、最近の或る期間にわたって最も一般的に又は頻繁に使用されたリソースを、たとえそのリソースが直近に使用されたX個のリソースの中のものでなくても識別することができる。これを実現するために、使用された回数に基づいてリソースに重みを割り当てることができる。高い重みを有するリソースは、たとえそれが直近に使用されたX個のリソースに含まれていなくても、最近使用されたリソースリスト120内に含めることができる。
【0032】
一部の実施形態では、ネットワークファイル記憶及び共有サービス110並びにネットワークコラボレーション及び生産性アプリケーションサービス116が、最近使用されたリソースリスト120を更新するように構成される。例えば及び限定ではなく、ネットワークファイル記憶及び共有サービス110は、計算装置102A上で実行される生産性アプリケーション106又は別のコンポーネントのうちの1つによってファイル114がアクセスされ、開かれ、読み出され、編集され、修正され、保存され、コピーされ、又は移動されることに応答し、ファイル114へのハイパーリンクを識別するエントリを最近使用されたリソースリスト120に追加し得る。他の実施形態では、別のネットワークサービス又は複数のネットワークサービスが、同様のやり方でリソースに対して実行される他の操作の発生に応答して最近使用されたリソースリスト120を更新することができる。
【0033】
上述のように、本明細書で提示する開示は主に最近使用されたファイル114の文脈でなされているが、本明細書で提示する最近使用されたリソースリスト120及びUIは、計算装置102のユーザによってアクセス又は利用される他の種類のリソースを識別するデータを含み得ることを理解すべきである。例えば及び限定ではなく、最近使用されたリソースリスト120は、電子メールアドレス、連絡先、カレンダイベント、ウェブブラウザ履歴エントリ、クリップボードコンテンツ、to-doリストのエントリ、及び他の種類のオブジェクト又はリソースを含み得る。
【0034】
この点に関して、最近使用されたリソースリスト120は、最近使用されたリソースのハイパーリンクを含むものとして本明細書に記載するが、他の実施形態では、最近使用されたリソースリスト120内で識別されるリソースを取得するために利用可能な他の種類の参照が指定され得ることを更に理解すべきである。加えて及び図1に示すように、最近使用されたリソースリスト120は、リソースが作成された及び/又は最後に使用された日時、使用されたリソースの種類(例えば文書処理ドキュメント、スプレッドシートドキュメント)、リソースのタイトル、及び/又はリソースが記憶されている場所等の他のデータを含み得る。他の実施形態では、他の種類のデータ及びメタデータも最近使用されたリソースリスト120内に記憶され得る。本明細書で開示する実施形態は、最近使用されたリソースリスト120を得るために、テキスト入力フィールド内に既定の文字(例えばフォワードスラッシュ)とその後に続く1つ又は複数の他の既定の文字(例えば「office」又は「recent」)を使用する文脈で主に提示するが、本明細書で開示する技術は、ウェブブラウザ又は別の種類のアプリケーションによって提示されるテキストボックス内に既定の文字とその後に続く1つ又は複数の他の文字がタイプ入力されるとき、他の種類のコマンドを開始するために利用され得ることも理解すべきである。例えば及び限定ではなく、テキストボックス内にタイプ入力されるとき、「/office <keyword>」というコマンドはキーワードに一致するファイル名又はコンテンツを有するドキュメントを示唆し得る。別の例として、「/contacts <keyword>」というコマンドはテキストボックス内にタイプ入力されるとき、そのキーワードに一致する属性を有する連絡先のリストを表示し得る。同様のコマンドは、画像(例えばGIF、ドキュメント、アドレス、及び他の種類のコンテンツ)を見つけるためにテキストボックス内で利用することができる。加えて、同様のやり方で他の種類のコンテンツを見つけるための他の種類の機能を実装するために登録することをサードパーティアプリケーションが許可され得る。
【0035】
図1に更に示す通り、一部の実施形態では、分散コンピューティングネットワーク108は、呼び出し側コンポーネントが分散コンピューティングネットワーク108の特定のユーザに関連する最近使用されたリソースリスト120をそれにより取得することができるネットワークサービスのアプリケーションプログラミングインタフェース(「API」)122を公開する、ネットワークサービス(図1には不図示)を実行することができる。以下でより詳細に説明するように、ウェブブラウザアプリケーション118、生産性アプリケーション106、及びことによると他のアプリケーションは、特定のユーザのための最近使用されたリソースリスト120を得るために、並びに最近使用されたリソースに対する参照に迅速及び効率的にアクセスするためのUIを提供するためにAPI122を利用することができる。図2A図7に関してこの機能性に関する詳細を以下に示す。
【0036】
図1の解説を結論付ける前に、この図面に示すネットワークサービス及び計算装置102は単に例示であり、本明細書で開示する実施形態では他の多くの種類及び数のネットワークサービス及び計算装置が利用され得ることを理解すべきである。本明細書で開示する実施形態は、図1に示すように計算装置102上で実行される又はネットワークサービス116によって提供される生産性アプリケーション106の文脈で主に提示するが、本明細書で利用される実施形態はファイル114又は他のリソースの利用を可能にする任意の種類のアプリケーションと共に実装できることも理解すべきである。更に、図1に示すネットワークサービス及び計算装置は専ら解説を目的として大幅に単純化されていることを理解すべきである。これらのコンポーネントの一部の構成及び動作に関する更なる詳細を以下で示す。
【0037】
図2Aは、本明細書で開示する一実施形態におけるウェブブラウザアプリケーション118の動作の追加の態様を示すネットワークアーキテクチャ図である。上記で簡潔に論じたように、一実施形態ではウェブブラウザアプリケーション118が計算装置102A上で実行され、分散コンピューティングネットワーク108からユーザのための最近使用されたリソースリスト120を定期的に取得する。
【0038】
ユーザのための最近使用されたリソースリスト120を取得するために、ウェブブラウザアプリケーション118は、そこで実行されるネットワークサービスの機能を利用するために、ユーザが分散コンピューティングネットワーク108に対して認証することを可能にするための機能を提供することもできる。例えばウェブブラウザアプリケーション118はユーザのユーザ名及びパスワードを受信し、分散コンピューティングネットワーク108に対してユーザを認証するためにそれらの資格情報を利用することができる。ユーザが分散コンピューティングネットワーク108に対して認証されると、ウェブブラウザアプリケーション118は、分散コンピューティングネットワーク108内で実行されるネットワークサービスによって公開されるネットワークサービスAPI122を使用し、ユーザのための最近使用されたリソースリスト120を定期的に取得することができる。一部の実施形態では、最近使用されたリソースリスト120を定期的に取得しキャッシュするために、バックグラウンドワーカー又はスクリプトが利用される。他の実施形態では、最近使用されたリソースリスト108が他のネットワーク場所から他のやり方で取得され得る。
【0039】
図2Bに示す別の実施形態では、ウェブブラウザ拡張機能202がウェブブラウザアプリケーション118と共に実行される。この実施形態では、ウェブブラウザ拡張機能202が、そこで実行されるネットワークサービスの機能を利用するために、ユーザが分散コンピューティングネットワーク108に対して認証することを可能にするための機能を提供する。例えばウェブブラウザ拡張機能202はユーザのユーザ名及びパスワードを受信し、分散コンピューティングネットワーク108に対してユーザを認証するためにそれらの資格情報を利用することができる。
【0040】
ユーザが分散コンピューティングネットワーク108に対して認証されると、ウェブブラウザ拡張機能202は、分散コンピューティングネットワーク108内で実行されるネットワークサービスによって公開されるネットワークサービスAPI122を使用し、ユーザのための最近使用されたリソースリスト120を定期的に取得することができる。他の実施形態では、最近使用されたリソースリスト108が他のネットワーク場所から他のやり方で取得され得る。
【0041】
以下でより詳細に説明するように、例えばテキスト入力フィールドを含むウェブページを表示するためにウェブブラウザアプリケーション118が利用されるとき、ウェブブラウザアプリケーション118又はウェブブラウザ拡張機能202は、最近使用されたリソースリスト120内の最近使用されたリソースに対する参照をテキスト入力フィールド内に挿入するためのUI200を提供することができる。例えば及び限定ではなく、一実施形態では、最近使用されたリソースリスト120の少なくとも一部を表示することを要求するユーザ入力をユーザがテキスト入力フィールドに与えることができる。最近使用されたリソースリスト120が表示されると、ユーザは適切なユーザ入力(例えばマウスカーソル、タッチ、又はキーボード入力を使用する選択)を使用し、最近使用されたリソースリスト120の表示部分内で識別されるリソースを選択することができる。それに応答し、選択されたリソースへの参照(例えばハイパーリンク)がテキスト入力フィールド内に挿入され得る。
【0042】
本明細書で使用するときテキスト入力フィールドという用語は、ウェブブラウザによって提示され、図示するような特に定義された領域を有するテキスト入力用のユーザインタフェースフィールド、及び文書を作成し編集するための文書処理アプリケーションによって提示されるキャンバス等のテキスト入力用の自由形式のユーザインタフェース等、テキストを入力するための他の種類のユーザインタフェースを包含することを理解すべきである。このように、本明細書で開示する実施形態は、リソースへの参照等のテキストを入力することができる任意のユーザインタフェース要素と共に利用できることを更に理解すべきである。
【0043】
或る具体例では、テキスト入力フィールドに関連するコンテキストメニューを表示させるために、ユーザはテキスト入力フィールド内で選択(例えばマウスを使用した右クリック選択又はタッチ入力)を行うことができる。一実施形態では、コンテキストメニューは最近使用されたリソースリスト120の少なくとも一部を表示する。この実施形態に関する詳細は、図3A図3Cに関して以下で示す。
【0044】
別の実施形態では、最近使用されたリソースリスト120の少なくとも一部を表示させるために、ユーザは既定のコマンドをテキスト入力フィールド内にタイプ入力することができる。それに応答し、ウェブブラウザアプリケーション118又はウェブブラウザ拡張機能202は、最近使用されたリソースリスト120の少なくとも一部を表示することができる。最近使用されたリソースリスト120が表示されると、ユーザは適切なユーザ入力を使用し、最近使用されたリソースリストの表示部分内で識別されるリソースを選択することができる。それに応答し、選択されたリソースへの参照(例えばハイパーリンク)がテキスト入力フィールド内に挿入され得る。この実施形態に関する詳細は、図4A図4Cに関して以下で示す。
【0045】
図3Aは、本明細書で開示する一実施形態による、最近使用されたリソースに対する参照への迅速及び効率的なアクセスを提供するための例示的なUI200の態様を示すユーザインタフェース図である。図示の例では、ウェブブラウザアプリケーション118は、分散コンピューティングネットワーク108内で動作するネットワークコラボレーション及び生産性アプリケーションサービス116によって提供されるウェブベースの電子メールアプリケーションにアクセスするために利用されている。図示のように、ウェブベースの電子メールアプリケーションは、例えば電子メールフォルダ(例えば受信トレイ、送信済みアイテム、及び下書き)のリストを表示すること、及び受信した電子メールメッセージを有する電子メール受信トレイを表示すること等の従来の電子メール関連機能を提供する。
【0046】
ウェブベースの電子メールアプリケーションは、新しいメッセージを作成する機能も提供する。図示の例では、この機能にアクセスするためにユーザがUIコントロール302を選択している。それに応答し、ウェブベースの電子メールアプリケーションが、新しい電子メールメッセージのためのフィールド(例えば宛先、cc、件名)、並びに新しい電子メールメッセージの本文を入力するためのテキスト入力フィールド304を表示している。図示の例では、ユーザが受信者の電子メールアドレス、件名、及び電子メールの本文を入力している。
【0047】
図示の例では、最近使用されたリソースリスト120の少なくとも一部が表示されることを要求するユーザ入力もユーザがテキスト入力フィールド304に与えている。図示の例では、例えばテキスト入力フィールド304に関連するコンテキストメニュー308を表示させるために、ユーザがテキスト入力フィールド304内にマウスカーソル306を置き、テキスト入力フィールド304内で右クリックの選択を行っている。他の実施形態では、ユーザは他の種類のユーザ入力(例えばキーボードコマンド又はタッチ入力)を使用してコンテキストメニュー308の表示を要求することができる。
【0048】
図示のように、コンテキストメニュー312内のエントリの1つ(即ち図示の例では「最近」とラベル付けされたエントリ)を選択することは、以前に取得されキャッシュされた最近使用されたリソースリスト120の少なくとも一部を表示させる。図示の例では、最近使用されたリソースリスト120は、この事例ではファイルである6個の最近使用されたリソース308A~308Fに対応するエントリを含む。使用可能なスペース内に表示できるよりも多くのリソースが最近使用されたリソースリスト120内に存在する場合、最近使用されたリソースリスト120内のリソースの残りの部分にユーザがアクセスすることを可能にするために、適切なユーザインタフェースコントロール(例えばスクロールバー)を設けることができる。
【0049】
最近使用されたリソースリスト120内に表示されるエントリの数は、これだけに限定されないが最近使用されたリソースリスト120を表示するために利用可能な画面上のスペース又はユーザの好みを含む幾つかの要因の1つ又は複数に基づいて選択され得る。最近使用されたリソースリスト120内に表示される特定のエントリは、直近に使用されたX個のリソースとすることができ又は別のやり方で選択され得る。例えば及び限定ではなく、最近使用されたリソースリスト120内にどのリソースを提示するのかを決定するために、電子メールメッセージの本文を検査することができる。特定の例として、電子メールメッセージは「Q3のスプレッドシートが添付されている」ことを示すテキストを含み得る。この例では、最近使用されたスプレッドシートファイルだけが最近使用されたリソースリスト120内に提示され得る。他の実施形態では、最近使用されたリソースリスト120内に示される数及び特定のリソースが他のやり方で選択され得る。
【0050】
図3Bに示すように、最近使用されたリソースリスト120が表示されると、ユーザは適切なユーザ入力(例えばマウスカーソル、タッチ、又はキーボード入力を使用する選択)を使用し、最近使用されたリソースリスト120の表示部分内で識別されるリソース308を選択することができる。それに応答し、選択されたリソース308への参照(例えばハイパーリンク)がテキスト入力フィールド304内に挿入され得る。これを図3Cに示す。
【0051】
様々な実施形態において、選択されたリソース308への参照は様々なやり方で表示され得ることを理解すべきである。例えば及び限定ではなく、テキストが挿入された参照で置換され得る。例えば図3Cに示す例では、「試験結果」というテキストが「試験結果.doc」又は単に「試験結果」と題されたハイパーリンクで置換され得る。一部の例では、参照されるリソースを作成するために利用された又は開くために利用されるアプリケーションを識別するアイコン又は他の種類のグラフィカルインジケータも挿入され得る。
【0052】
図示の例では、ユーザがマウスカーソル306を使用してリソース308Fを選択している。それに応答し、選択されたリソース308Fへの参照310(例えばハイパーリンク)がテキスト入力フィールド内に挿入されている。次いでユーザは、作成したメッセージを送信させるために、マウスカーソル306を使用してUIコントロール314を選択することができる。受信ユーザが電子メールメッセージの本文中で参照310を選択すると、対応するリソース308Fへのアクセスが与えられる。
【0053】
図3A図3Cに示す実施形態は、最近使用されたリソースリスト120にアクセスするためにコンテキストメニュー312を利用するが、他の実施形態では最近使用されたリソースリスト120はコンテキストメニュー312とは無関係にアクセスできることを理解すべきである。例えば及び限定ではなく、右クリックアクション又は既定のキーボードキーを押しながらの右クリックアクションは、コンテキストメニュー312とは無関係に最近使用されたリソースリスト120を表示させることができる。
【0054】
図3A図3Cに示す実施形態がCHROMIUMコードベースを利用するウェブブラウザアプリケーション118と共に実装される場合、最近使用されたリソースリスト120をコンテキストメニュー308内に投入するために拡張APIを利用することができる。他の技術に基づくブラウザ内で最近使用されたリソースリスト120を提示するために、他のメカニズムを利用することもできる。
【0055】
図4Aは、本明細書で開示する一実施形態による、最近使用されたリソースに対する参照への迅速及び効率的なアクセスを提供するための別の例示的なUI200の態様を示すユーザインタフェース図である。この実施形態では、以前に取得されキャッシュされた最近使用されたリソースリスト120の少なくとも一部を表示させるために、ユーザはテキスト入力フィールド304内にコマンド402(即ち既定の文字又は既定の文字のシーケンス)をタイプ入力することができる。例えば及び限定ではなく、ユーザは既定の文字(例えばフォワードスラッシュ)とその後に続く1つ又は複数の他の既定の文字(例えば「office」又は「recent」)をテキスト入力フィールド304内にタイプ入力することができる。それに応答し、ウェブブラウザアプリケーション118又はウェブブラウザ拡張機能202は最近使用されたリソースリスト120の少なくとも一部を表示することができる。
【0056】
図4Aに示す例では、例えば「スラッシュコマンド」と呼ばれ得るコマンド402を形成するために、ユーザはテキスト入力フィールド304内に既定の文字「/」とその後に続く文字「office」をタイプ入力している。コマンド「/office」402は、最近使用されたリソースリスト120を表示しようとすることをウェブブラウザアプリケーション118又はウェブブラウザ拡張機能202に示す。
【0057】
従ってそれに応答し、ウェブブラウザアプリケーション118又はウェブブラウザ拡張機能202が最近使用されたリソースリスト120を表示している。この例では、リスト120は、この事例ではファイルである5個の最近使用されたリソース308に対応するエントリを含む。使用可能なスペース内に表示できるよりも多くのリソースが最近使用されたリソースリスト120内に存在する場合、最近使用されたリソースリスト120内のリソースの残りの部分にユーザがアクセスすることを可能にするために、適切なユーザインタフェースコントロール(例えばスクロールバー)を設けることができる。
【0058】
一実施形態では、コマンド402に続いてタイプ入力される追加の文字を利用して、最近使用されたリソースリスト120の表示部分をフィルタリングすることができる。図4Bに示す例では、例えばユーザが追加の文字「TE」をタイプ入力している。従って、最近使用されたリソースリスト120は、その名前の中で一致する文字を含む最近使用されたリソースのみを表示するようにフィルタリングされている。その結果、図4Bに示す例では、最近使用されたリソースリスト120内に2つのリソース308F及び308Eのみが示されている。
【0059】
上記の例と同様に、最近使用されたリソースリスト120が表示されると、ユーザは適切なユーザ入力を使用して最近使用されたリソースリスト120の表示部分内で識別されるリソースを選択することができる。図4Bに示す例では、例えばユーザはマウスカーソル306を使用してリソース308Fを選択している。最近使用されたリソースリスト120から選択を行うために、他の種類のユーザ入力を利用することもできる。
【0060】
図示の例では、ユーザはマウスカーソル306を使用してリソース308Fを選択している。それに応答し、及び図4Cに示すように、選択されたリソース308Fへの参照310(例えばハイパーリンク)がテキスト入力フィールド内に挿入されている。次いでユーザは、作成したメッセージを送信させるために、マウスカーソル306(又は別の種類のユーザ入力)を使用してUIコントロール314を選択することができる。受信ユーザが電子メールメッセージの本文中で参照310を選択すると、対応するリソース308Fへのアクセスが与えられる。
【0061】
図4A図4Cに示す実施形態がCHROMIUMコードベースを利用するウェブブラウザアプリケーション118と共に実装される場合、スラッシュコマンドをリスンするために、及びスラッシュコマンドの入力を検出することに応答して最近使用されたリソースリスト120をレンダリングするために、コンテンツスクリプトを利用することができる。他の技術に基づくブラウザ内で最近使用されたリソースリスト120を提示するために、他のメカニズムを利用してスラッシュコマンド又は他の既定の文字コマンドを検出し処理することができる。
【0062】
上記で簡潔に論じたように、図3A図4Cに関して説明した例はウェブブラウザアプリケーション118の文脈で提示してきたが、本明細書で開示する技術は、他の種類のアプリケーションにおいて最近使用されたリソースに対する参照へのアクセスを提供するために利用できることを理解すべきである。
【0063】
図5は、本明細書で開示する一実施形態による、最近使用されたリソースに対する参照への迅速及び効率的なアクセスを提供するための、図1図4Cに関して記載したメカニズムの動作の態様を示すルーチン500を示す流れ図である。図5及び他の図面に関して本明細書で説明する論理動作は、(1)計算装置上で実行されるコンピュータによって実装される行為又はプログラムモジュールのシーケンスとして、及び/又は(2)計算装置内の相互接続された機械論理回路若しくは回路モジュールとして実装され得ることが理解されるべきである。
【0064】
本明細書で開示する技術の特定の実装形態は、計算装置の性能及び他の要件に依存する選択の問題である。従って、本明細書で説明する論理操作は、状態、操作、構造装置、行為、又はモジュールとして様々に呼ばれる。これらの状態、操作、構造装置、行為、及びモジュールは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用デジタルロジック、及びそれらの任意の組み合わせによって実装することができる。図示し本明細書で説明するよりも多くの又は少ない操作を実行できることを理解すべきである。それらの操作は本明細書で記載するのと異なる順序で実行することもできる。
【0065】
ルーチン500は、ウェブブラウザアプリケーション118又はウェブブラウザ拡張機能202が分散コンピューティングネットワーク108に対してユーザを認証する操作502で始まる。ユーザが認証されると、ルーチン500は操作504に進み、操作504でウェブブラウザアプリケーション118又はウェブブラウザ拡張機能202が、分散コンピューティングネットワーク108によって公開されたネットワークサービスAPI122から、ユーザのための最近使用されたリソースリスト120を取得する。次にルーチン500は、操作504から操作506に進む。
【0066】
操作506で、ウェブブラウザアプリケーション118又はウェブブラウザ拡張機能202は、最近使用されたリソースリスト120を表示すべきかどうか判定する。上記で論じたように、最近使用されたリソースリスト120が表示されることを要求するために、ユーザは様々な種類のユーザ入力を行うことができる。例えばユーザは、テキスト入力フィールド304内で右クリック選択(又は別の種類の選択)を行うこと、又はテキスト入力フィールド304内にコマンド402(例えば「/office」又は「/recent」)をタイプ入力することができる。音声コマンド等の他の種類のユーザ入力が、テキスト入力フィールドと共に最近使用されたリソースリスト120の表示をトリガすることができる。
【0067】
最近使用されたリソースリスト120が表示される場合、ルーチン500は操作506から操作508に進み、操作508でウェブブラウザアプリケーション118又はウェブブラウザ拡張機能202が、最近使用されたリソースリスト120を上記で説明したやり方で表示する。次に、ルーチン500は操作508から操作510に進み、操作510で、表示済みの最近使用されたリソースリスト120内で識別されているリソースが選択されているかどうかを判定する。
【0068】
リソースが選択されていない場合、ルーチン500は操作512に進み、操作512で最近使用されたリソースリスト120の表示を除去すべきかどうかを判定する。例えばユーザがリスト120の外にユーザ入力を行った場合、リスト120の表示を除去することができる。リスト120の表示が除去される場合、ルーチン500は操作512から操作516に進む。リスト120を除去すべきでない場合、ルーチン500は操作512から操作510に戻る。
【0069】
操作510で、最近使用されたリソースリスト120内のリソースが選択されていると判定された場合、ルーチン500は操作510から操作514に進み、操作514で、選択されたリソースへの参照(例えばハイパーリンク)がテキスト入力フィールド内に挿入される。上記で論じたように、MICROSOFT EDGEウェブブラウザ及びGOOGLE CHROMEウェブブラウザ等、CHROMIUMコードベースが利用される実施形態では、コンテンツスクリプト、拡張API、又は他の種類のAPIを利用して参照をテキスト入力フィールド内に挿入することができる。他の実施形態では、他の種類のAPI又はシステム拡張機能を利用して参照を挿入することができる。
【0070】
次に、ルーチン500は操作514から操作516に進み、操作516で最近使用されたリソースリスト120の表示が返される。次にルーチン500は操作504に戻り、操作504で、最近使用されたリソースに対する参照を挿入する別の要求を同様のやり方で処理することができる。
【0071】
図6は、本明細書で提示する様々な技術を実装することができる計算装置のための例示的なコンピュータハードウェア及びソフトウェアアーキテクチャを示すコンピュータアーキテクチャ図である。とりわけ図6に示すアーキテクチャは、サーバコンピュータ、携帯電話、電子書籍リーダー、スマートフォン、デスクトップコンピュータ、AR/VR装置、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、又は計算装置102若しくは分散コンピューティングネットワーク108内の計算装置等の別の種類の計算装置を実装するために利用され得る。
【0072】
図6に示すコンピュータ600は、中央処理装置602(「CPU」)、ランダムアクセスメモリ606(「RAM」)及び読み出し専用メモリ(「ROM」)608を含むシステムメモリ604、並びにメモリ604をCPU602に結合するシステムバス610を含む。起動中等、コンピュータ600内の要素間で情報を転送するのに役立つ基本ルーチンを含む基本入出力システム(「BIOS」又は「ファームウェア」)をROM608内に記憶することができる。コンピュータ600は、オペレーティングシステム622、ウェブブラウザアプリケーション118等のアプリケーションプログラム、及び他の種類のプログラムを記憶するための大容量記憶装置612を更に含む。大容量記憶装置612は、他の種類のプログラム及びデータを記憶するように構成することもできる。
【0073】
大容量記憶装置612は、バス610に接続される大容量記憶コントローラ(不図示)を介してCPU602に接続される。大容量記憶装置612及びその関連するコンピュータ可読媒体は、コンピュータ600のための不揮発性記憶域を提供する。本明細書に含まれるコンピュータ可読媒体の説明は、ハードディスク、CD-ROMドライブ、DVD-ROMドライブ、又はUSBストレージキー等の大容量記憶装置を指すが、コンピュータ可読媒体はコンピュータ600によってアクセス可能な任意の利用可能なコンピュータ記憶媒体又は通信媒体であり得ることを当業者なら理解すべきである。
【0074】
通信媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は搬送波若しくは他のトランスポートメカニズム等の変調データ信号内の他のデータを含み、任意の配信媒体を含む。「変調データ信号」という用語は、信号内に情報を符号化するように、その特性の1つ又は複数が変更又は設定された信号を意味する。限定ではなく例として、通信媒体は、有線ネットワーク又は直接有線接続等の有線媒体、並びに音響、無線周波数、赤外線、及び他の無線媒体等の無線媒体を含む。上記の何れかの組み合わせも、コンピュータ可読媒体の範囲に含まれるものとする。
【0075】
限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータ等の情報を記憶するための任意の方法又は技術によって実装される揮発性及び不揮発性の取外し可能及び取外し不可能な媒体を含むことができる。例えばコンピュータ記憶媒体は、これだけに限定されないがRAM、ROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ又は他のソリッドステートメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(「DVD」)、HD-DVD、BLU-RAY又は他の光学記憶域、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶域又は他の磁気記憶装置、又は所望の情報を記憶するために使用することができ、コンピュータ600によってアクセスすることができる他の任意の媒体を含む。特許請求の範囲では、「コンピュータ記憶媒体」という語句及びその異体は波若しくは信号自体又は通信媒体を含まない。
【0076】
様々な構成によれば、コンピュータ600は、ネットワーク620等のネットワークを介したリモートコンピュータへの論理接続を使用してネットワーク化された環境内で動作することができる。コンピュータ600は、バス610に接続されるネットワークインタフェースユニット616を介してネットワーク620に接続することができる。ネットワークインタフェースユニット616は、他の種類のネットワーク及びリモートコンピュータシステムに接続するためにも利用できることを理解すべきである。コンピュータ600は、キーボード、マウス、タッチ入力、電子スタイラス(図6には不図示)、又はビデオカメラ等の物理センサを含む幾つかの他の装置からの入力を受信し処理するための入出力コントローラ618も含むことができる。同様に、入出力コントローラ618は、表示画面又は他の種類の出力装置(これも図6には不図示)に出力を提供することができる。
【0077】
本明細書に記載するソフトウェアコンポーネントは、CPU602内にロードされ実行されると、CPU602及びコンピュータ600全体を汎用計算装置から、本明細書で提示する機能を促進するようにカスタマイズされた専用計算装置に変換できることを理解すべきである。CPU602は任意の数のトランジスタ又は他の離散回路素子から構成することができ、それらは個々に又は集合的に任意の数の状態を想定し得る。より具体的には、CPU602は、本明細書で開示するソフトウェアモジュール内に含まれる実行可能命令に応答して有限状態機械として動作することができる。これらのコンピュータ実行可能命令は、CPU602が状態間でどのように遷移するのかを指定することによってCPU602を変換させ、それによりCPU602を構成するトランジスタ又は他の離散ハードウェア要素を変換させることができる。
【0078】
本明細書で提示するソフトウェアモジュールを符号化することも、本明細書で提示するコンピュータ可読媒体の物理構造を変換することができる。物理構造の具体的な変換は、本明細書の異なる実装形態において様々な要因に依存する。かかる要因の例は、これだけに限定されないがコンピュータ可読媒体を実装するために使用される技術、コンピュータ可読媒体が一次記憶域として特徴付けられるか二次記憶域として特徴付けられるか等を含む。例えばコンピュータ可読媒体が半導体ベースのメモリとして実装される場合、本明細書で開示するソフトウェアは半導体メモリの物理的状態を変換することによってコンピュータ可読媒体上に符号化することができる。例えばソフトウェアは、半導体メモリを構成するトランジスタ、コンデンサ、又は他の離散回路素子の状態を変換することができる。データを記憶するために、ソフトウェアはかかるコンポーネントの物理的状態を変換することもできる。
【0079】
別の例として、本明細書で開示するコンピュータ可読媒体は、磁気技術又は光学技術を使用して実装することができる。かかる実装形態では、本明細書で提示するソフトウェアは、ソフトウェアがその中に符号化されるとき、磁気媒体又は光学媒体の物理的状態を変換することができる。これらの変換は、所与の磁気媒体内の特定の位置の磁気特性を変えることを含み得る。これらの変換は、所与の光学媒体内の特定の位置の物理的特徴又は特性を変えて、それらの位置の光学的特性を変更することも含み得る。本明細書の範囲及び趣旨から逸脱することなく物理媒体の他の変換が可能であり、上記の例はこの解説を容易にするために与えたに過ぎない。
【0080】
上記の内容に鑑みて、本明細書で提示するソフトウェアコンポーネントを記憶し実行するために、コンピュータ600内で多くの種類の物理的変換が行われることを理解すべきである。コンピュータ600について図6に示すアーキテクチャ又は同様のアーキテクチャは、ハンドヘルドコンピュータ、ビデオゲーム装置、埋め込みコンピュータシステム、スマートフォン、タブレット、及びAR/VR装置等のモバイル装置、並びに当業者に知られている他の種類の計算装置を実装するために利用され得ることも理解すべきである。コンピュータ600は、図6に示すコンポーネントの全てを含まない場合があり、図6に明示的に示していない他のコンポーネントを含むことができ、又は図6に示すのと完全に異なるアーキテクチャを利用できることも考えられる。
【0081】
図7は、本明細書で提示する様々な実施形態に従って開示する技術の態様を実装することができる分散ネットワークコンピューティング環境700を示すネットワーク図である。図7に示すように、1つ又は複数のサーバコンピュータ700Aが、これだけに限定されないがタブレットコンピュータ700B、ゲーム機700C、スマートウォッチ700D、スマートフォン等の電話700E、パーソナルコンピュータ700F、及びAR/VR装置700G等の幾つかの計算装置と通信ネットワーク620(固定有線又は無線LAN、WAN、イントラネット、エクストラネット、ピアツーピアネットワーク、仮想プライベートネットワーク、インターネット、Bluetooth通信ネットワーク、独自の低電圧通信ネットワーク、又は他の通信ネットワークの何れか又は組み合わせとすることができる)を介して相互接続され得る。通信ネットワーク620がインターネットであるネットワーク環境では、例えばサーバコンピュータ700Aは、ハイパーテキスト転送プロトコル(「HTTP」)、ファイル転送プロトコル(「FTP」)、又は単純オブジェクトアクセスプロトコル(「SOAP」)等の幾つかの知られているプロトコルの何れかを介して計算装置700B~700Gとの間でデータを処理し通信するように動作可能な専用のサーバコンピュータであり得る。更に、ネットワーク化されたコンピューティング環境700は、セキュアソケットレイヤ(「SSL」)又はプリティグッドプライバシ(「PGP」)等の様々なデータセキュリティプロトコルを利用することができる。計算装置700B~700Gのそれぞれは、サーバコンピュータ700Aにアクセスするために、ウェブブラウザ(図7には不図示)、又は他のグラフィカルユーザインタフェース(図7には不図示)、又はモバイルデスクトップ環境(図7には不図示)等の1つ又は複数のコンピューティングアプリケーション又は端末セッションをサポートするように動作可能なオペレーティングシステムを備えることができる。
【0082】
サーバコンピュータ700Aは、他のコンピューティング環境(図7には不図示)と通信可能に結合し、参加ユーザの対話/リソースネットワークに関するデータを受信することができる。例示的な動作では、ユーザ(図7には不図示)が所望のデータを得るために及び/又は他のコンピューティングアプリケーションを実行するために、計算装置700B~700G上で実行されるコンピューティングアプリケーションと対話することができる。
【0083】
データ及び/又はコンピューティングアプリケーションは1つ又は複数のサーバ700A上に記憶し、例示的な通信ネットワーク620上で計算装置700B~700Gを介して協力ユーザに伝達することができる。参加ユーザ(図7には不図示)は、サーバコンピュータ700A上に全体的又は部分的に収容される特定のデータ及びアプリケーションへのアクセスを要求することができる。これらのデータは、処理及び記憶のために計算装置700B~700G及びサーバコンピュータ700Aとの間で通信され得る。
【0084】
サーバコンピュータ700Aは、データ及びアプリケーションの生成、認証、暗号化、及び通信のためのコンピューティングアプリケーション、プロセス、及びアプレットをホストすることができ、アプリケーション/データトランザクションを実現するために他のサーバコンピューティング環境(図7には不図示)、サードパーティサービスプロバイダ(図7には不図示)、ネットワーク接続ストレージ(「NAS」)、及びストレージエリアネットワーク(「SAN」)と協力することができる。
【0085】
図6に示すコンピューティングアーキテクチャ及び図7に示す分散ネットワークコンピューティング環境は、解説を容易にするために単純化していることを理解すべきである。コンピューティングアーキテクチャ及び分散コンピューティングネットワークは、本明細書に具体的に記載していない更に多くの計算コンポーネント、装置、ソフトウェアプログラム、ネットワーキング装置、及び他のコンポーネントを含み利用できることも理解すべきである。
【0086】
本明細書で提示した開示は、以下の条項に記載する内容も包含する:
条項1.最近使用されたリソースに対する参照へのアクセスを提供するためのコンピュータによって実装される方法であって、ネットワークの場所から最近使用されたリソースリストを取得することであって、最近使用されたリソースリストはユーザによって最近アクセスされたリソースへの1つ又は複数の参照を含む、取得すること、ウェブブラウザアプリケーションによってテキスト入力フィールドを含むウェブページを表示すること、最近使用されたリソースリストの少なくとも一部を表示するための要求を受信することであって、要求はテキスト入力フィールドに対して行われるユーザ入力によって受信される、受信すること、及び要求を受信することに応答して、最近使用されたリソースリストの少なくとも一部を表示し、最近使用されたリソースリストの表示部分内で識別されるリソースの選択を受信し、選択されたリソースに対する参照をテキスト入力フィールド内に挿入することを含む、方法。
条項2.リソースがユーザによって最近アクセスされたファイルを含み、参照がファイルへのハイパーリンクを含む、条項1に記載のコンピュータによって実装される方法。
条項3.要求がテキスト入力フィールドに関連するコンテキストメニューの表示を要求するユーザ入力を含み、最近使用されたリソースリストの一部がコンテキストメニュー内に表示される、条項1又は2に記載のコンピュータによって実装される方法。
条項4.要求がテキスト入力フィールド内への1つ又は複数の既定の文字の入力を含む、条項1~3の何れか一項に記載のコンピュータによって実装される方法。
条項5.方法が、1つ又は複数の既定の文字に続く1つ又は複数の追加の文字をテキスト入力フィールド内で受信すること、及び受信した1つ又は複数の追加の文字に基づいて最近使用されたリソースリストの表示部分をフィルタリングすることを更に含む、条項1~4の何れか一項に記載のコンピュータによって実装される方法。
条項6.ネットワークの場所から最近使用されたリソースリストを取得することは、分散コンピューティングネットワークによって公開されるネットワークサービスのアプリケーションプログラミングインタフェース(API)から最近使用されたリソースリストを取得することを含む、条項1~5の何れか一項に記載のコンピュータによって実装される方法。
条項7.ウェブブラウザアプリケーションがネットワークサービスAPIから最近使用されたリソースリストを取得する、条項1~6の何れか一項に記載のコンピュータによって実装される方法。
条項8.ウェブブラウザの拡張機能がネットワークサービスAPIから最近使用されたリソースリストを取得する、条項1~7の何れか一項に記載のコンピュータによって実装される方法。
条項9.コンピュータによって実行されるとき、ユーザによって最近アクセスされたリソースへの1つ又は複数の参照を含む最近使用されたリソースリストを取得すること、テキスト入力フィールドを表示すること、最近使用されたリソースリストの少なくとも一部を表示するための要求を受信することであって、要求はテキスト入力フィールドに対して行われるユーザ入力によって受信される、受信すること、及び要求を受信することに応答して、最近使用されたリソースリストの少なくとも一部を表示し、最近使用されたリソースリストの表示部分内で識別されるリソースの選択を受信し、選択されたリソースに対する参照をテキスト入力フィールド内に挿入することをコンピュータに行わせるコンピュータ実行可能命令を記憶している、コンピュータ可読記憶媒体。
条項10.リソースがユーザによって最近アクセスされたファイルを含み、参照がファイルへのハイパーリンクを含む、条項9に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
条項11.要求がテキスト入力フィールドに関連するコンテキストメニューの表示を要求するユーザ入力を含み、最近使用されたリソースリストの一部がコンテキストメニュー内に表示される、条項9又は10に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
条項12.最近使用されたリソースリストを取得することが、ネットワークサービスのアプリケーションプログラミングインタフェース(API)から最近使用されたリソースリストを取得することを含む、条項9~11の何れか一項に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
条項13.要求がテキスト入力フィールド内への1つ又は複数の既定の文字の入力を含む、条項9~12の何れか一項に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
条項14.コンピュータによって実行されるとき、1つ又は複数の既定の文字に続く1つ又は複数の追加の文字をテキスト入力フィールド内で受信すること、及び受信した1つ又は複数の追加の文字に基づいて最近使用されたリソースリストの表示部分をフィルタリングすることをコンピュータに行わせる更なるコンピュータ実行可能命令を記憶している、条項9~13の何れか一項に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
条項15.少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサによって実行されるとき、ユーザによって最近アクセスされたリソースへの1つ又は複数の参照を含む最近使用されたリソースリストを取得すること、テキスト入力フィールドを表示すること、最近使用されたリソースリストの少なくとも一部を表示するための要求を受信することであって、要求はテキスト入力フィールドに対して行われるユーザ入力によって受信される、受信すること、及び要求を受信することに応答して、最近使用されたリソースリストの少なくとも一部を表示し、最近使用されたリソースリストの表示部分内で識別されるリソースの選択を受信し、選択されたリソースに対する参照をテキスト入力フィールド内に挿入することを計算装置に行わせるコンピュータ実行可能命令を記憶しているコンピュータ可読記憶媒体とを含む、計算装置。
条項16.リソースがユーザによって最近アクセスされたファイルを含み、参照がファイルへのハイパーリンクを含む、条項15に記載の計算装置。
条項17.要求がテキスト入力フィールドに関連するコンテキストメニューの表示を要求するユーザ入力を含み、最近使用されたリソースリストの一部がコンテキストメニュー内に表示される、条項15又は16に記載の計算装置。
条項18.最近使用されたリソースリストを取得することが、ネットワークサービスのアプリケーションプログラミングインタフェース(API)から最近使用されたリソースリストを取得することを含む、条項15~17の何れか一項に記載の計算装置。
条項19.要求がテキスト入力フィールド内への1つ又は複数の既定の文字の入力を含む、条項15~18の何れか一項に記載の計算装置。
条項20.少なくとも1つのプロセッサによって実行されるとき、1つ又は複数の既定の文字に続く1つ又は複数の追加の文字をテキスト入力フィールド内で受信すること、及び受信した1つ又は複数の追加の文字に基づいて最近使用されたリソースリストの表示部分をフィルタリングすることを計算装置に行わせる更なるコンピュータ実行可能命令をコンピュータ可読記憶媒体が記憶している、条項15~19の何れか一項に記載の計算装置。
【0087】
上記の内容に基づき、最近使用されたリソースに対する参照への迅速及び効率的なアクセスを提供する技術を本明細書で開示してきたことを理解すべきである。本明細書で提示した内容は、コンピュータの構造上の特徴、方法論的及び変換的行為、特定の計算機械、並びにコンピュータ可読媒体に固有の言語で説明してきたが、添付の特許請求の範囲に記載する内容は、必ずしも本明細書に記載の特定の特徴、行為、又は媒体に限定されないことを理解すべきである。むしろ特定の特徴、行為、及び媒体は、特許請求の範囲に記載する内容を実装する例示的な形態として開示する。
【0088】
上述した内容は専ら例示として示しており、限定として解釈すべきではない。図示し説明した構成及びアプリケーションの例に従うことなく、及び添付の特許請求の範囲に記載する本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載した内容に様々な修正及び変更を加えることができる。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図5
図6
図7
【国際調査報告】