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特表2024-529249ポータブル電子デバイスのための折畳可能ホログラフ投影アクセサリ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-06
(54)【発明の名称】ポータブル電子デバイスのための折畳可能ホログラフ投影アクセサリ
(51)【国際特許分類】
   G02B 30/56 20200101AFI20240730BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20240730BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20240730BHJP
【FI】
G02B30/56
G09F9/00 350Z
G09F9/00 366A
G09F9/00 361
G09F9/00 359
G06F3/041 640
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023578735
(86)(22)【出願日】2022-06-21
(85)【翻訳文提出日】2024-02-16
(86)【国際出願番号】 US2022034416
(87)【国際公開番号】W WO2022271754
(87)【国際公開日】2022-12-29
(31)【優先権主張番号】63/213,138
(32)【優先日】2021-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521406662
【氏名又は名称】アイキン, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】グリフィス, テイラー スコット
【テーマコード(参考)】
2H199
5G435
【Fターム(参考)】
2H199BA15
2H199BA32
2H199BA48
2H199BA49
2H199BB18
2H199BB52
2H199BB59
2H199BB65
2H199BB67
5G435BB05
5G435BB12
5G435CC11
5G435EE14
5G435EE49
5G435FF03
5G435LL07
5G435LL08
5G435LL15
(57)【要約】
ポータブル電子デバイスと併用するために意図される、パワーバンクおよびホログラフ投影アクセサリ。アクセサリは、ホログラフ投影ユニットと、ホログラフ投影ユニットに取付可能である、外部パワーバンクケースとを含む。外部パワーバンクケースは、電力をホログラフ投影ユニットに提供し、ポータブル電子デバイスによって発生させたビデオ信号をホログラフ投影ユニットに提供するように構成される。ホログラフ投影ユニットは、ビデオ信号に基づいて、立体投影を発生させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホログラフ投影ユニットであって、
フレーム構造と、
前記フレーム構造によって支持されるタッチスクリーンと、
第1のヒンジ要素によって前記フレーム構造に結合される第1の端部を有するプロジェクタであって、前記プロジェクタは、画像を発生させるためのプロジェクタ画面を含む、プロジェクタと、
第2のヒンジ要素によって前記フレーム構造に結合される半反射性要素であって、反射性要素は、開放位置と閉鎖位置との間で移動可能であり、前記ホログラフ投影ユニットのユーザに知覚可能な立体画像を生成するために、前記開放位置にあるとき、前記画像からの光を反射させるように配向される、半反射性要素と、
前記プロジェクタの第2の端部に配置されるスライドヒンジシステムであって、前記スライドヒンジシステムは、前記開放位置と閉鎖位置との間で移動するとき、それを通して前記反射性要素が平行移動される位置決め部材を含む、スライドヒンジシステムと
を備える、ホログラフ投影ユニット。
【請求項2】
前記半反射性要素は、前記閉鎖位置では、前記タッチスクリーンと略平行であり、前記開放位置では、前記タッチスクリーンと略平行ではない、請求項1に記載のホログラフ投影ユニット。
【請求項3】
ビデオ信号を受信するための電気インターフェースをさらに含み、前記ビデオ信号は、前記画像を発生させる際に使用するために、前記プロジェクタに提供される、請求項1に記載のホログラフ投影ユニット。
【請求項4】
前記半反射性要素は、ポリマー塗膜でコーティングされる透明反射体を含む、請求項1に記載のホログラフ投影ユニット。
【請求項5】
前記半反射性要素は、マイクロ層化構造として実装され、前記マイクロ層化構造は、
第1の屈折率を有する第1の半反射性透明層であって、前記第1の半反射性透明層は、第1の正面表面および第1の背面表面を有する、第1の半反射性層と、
前記第1の屈折率と異なる第2の屈折率を有する第2の半反射性透明層であって、前記第2の半反射性透明層は、第2の正面表面および第2の背面表面を有し、前記第2の正面表面は、前記第1の半反射性透明層の第1の背面表面に当接する、第2の半反射性透明層と
を含み、
前記マイクロ層化構造は、入射光を複数の反射として反射させるように構成され、
前記入射光の第1の部分は、第1の反射として、前記第1の正面表面によって反射され、前記入射光の第2の部分は、第2の反射として、前記第1の背面表面によって反射され、前記入射光の第3の部分は、第3の反射として、前記第2の正面表面によって反射され、前記入射光の第4の部分は、第4の反射として、前記第2の背面表面によって反射され、
前記第1の反射、前記第2の反射、前記第3の反射、および前記第4の反射は、集合的に、前記画像の各画像の投影を形成し、各画像の前記投影は、前記光学投影システムのユーザによって、前記マイクロ層化構造の背後に位置するように知覚される、
請求項1に記載のホログラフ投影ユニット。
【請求項6】
前記ビデオ信号に応答してディスプレイ駆動信号を前記プロジェクタに提供するためのディスプレイコントローラと、
前記タッチスクリーンへのユーザ入力に応答してタッチ信号を提供するためのタッチスクリーンコントローラと
をさらに含む、請求項3に記載のホログラフ投影ユニット。
【請求項7】
前記ディスプレイコントローラは、ディスプレイ印刷回路基板上に含まれ、前記ディスプレイ印刷回路基板は、前記フレーム構造の裏打ち表面と前記プロジェクタのディスプレイ画面との間に配置される、請求項6に記載のホログラフ投影ユニット。
【請求項8】
前記タッチスクリーンは、前記ホログラフ投影ユニットの正面に向いたビューでは略矩形であり、前記ホログラフ投影ユニットはさらに、前記正面に向いたビュー内の前記タッチスクリーンの下側縁の下方に位置付けられるディスプレイバー配列を含み、前記ディスプレイバー配列は、前記フレーム構造によって支持される、請求項1に記載のホログラフ投影ユニット。
【請求項9】
前記ディスプレイバー配列は、前記ホログラフ画像に相補的である照明を提供するように構成される、請求項8に記載のホログラフ投影ユニット。
【請求項10】
前記タッチスクリーンに近接して位置付けられるディスプレイバー配列と、
前記ディスプレイバー配列を駆動するように構成されるディスプレイバーコントローラと
をさらに含む、請求項7に記載のホログラフ投影ユニット。
【請求項11】
前記半反射性要素は、前記閉鎖位置では、前記タッチスクリーンおよび前記プロジェクタのディスプレイ画面と略平行である、請求項2に記載のホログラフ投影ユニット。
【請求項12】
前記半反射性要素は、前記閉鎖位置では、前記タッチスクリーンと略平行であり、前記開放位置では、前記タッチスクリーンと略平行ではない、請求項1に記載のホログラフ投影ユニット。
【請求項13】
前記タッチスクリーンは、前記ホログラフ画像と関連付けられるホログラフディスプレイ野内に配置され、前記ホログラフ投影ユニットはさらに、前記タッチスクリーンへのユーザ入力に応答して、タッチ信号を前記電気インターフェースに提供するためのタッチスクリーンコントローラを含み、
外部プロセッサが、前記ユーザ入力に応答して、前記ホログラフ画像の制御を有効にするように、前記タッチ信号に基づいて、前記ビデオ信号を修正するように構成される、
請求項3に記載のホログラフ投影ユニット。
【請求項14】
前記プロジェクタは、第1のサイズの画面を含み、前記半反射性要素は、第2のサイズであり、前記第1のサイズは、前記第2のサイズと実質的に同じである、請求項1に記載のホログラフ投影ユニット。
【請求項15】
ポータブル電子デバイスと併用するために意図されるパワーバンクおよびホログラフ投影アクセサリであり、前記アクセサリは、
ホログラフ投影ユニットと、
前記ホログラフ投影ユニットに取付可能である外部パワーバンクケースであって、前記外部パワーバンクケースは、電力を前記ホログラフ投影ユニットに提供し、前記ポータブル電子デバイスによって発生されたビデオ信号を前記ホログラフ投影ユニットに提供するように構成される、外部パワーバンクケースと
を備え、
前記ホログラフ投影ユニットは、前記ビデオ信号に基づいて、立体投影を発生させる、アクセサリ。
【請求項16】
前記ホログラフ投影ユニットは、
フレーム構造と、
前記フレーム構造によって支持されるタッチスクリーンと
を含む、請求項15に記載のアクセサリ。
【請求項17】
前記ホログラフ投影ユニットは、
第1のヒンジ要素によって前記フレーム構造に結合される第1の端部を有するプロジェクタであって、前記プロジェクタは、画像を発生させるためのプロジェクタ画面を含む、プロジェクタと、
第2のヒンジ要素によって前記フレーム構造に結合される半反射性要素であって、前記半反射性要素は、開放位置と閉鎖位置との間で移動可能であり、前記半反射性要素は、前記ホログラフ投影ユニットのユーザに知覚可能であるホログラフ画像を生成するために、前記開放位置にあるとき、前記画像からの光を反射させるように配向される、半反射性要素と
を含む、請求項16に記載のアクセサリ。
【請求項18】
前記ホログラフ投影ユニットは、
前記プロジェクタの第2の端部に配置されるスライドヒンジシステムであって、前記スライドヒンジシステムは、前記開放位置と閉鎖位置との間で移動するとき、それを通して前記反射性要素が平行移動される位置決め部材を含む、スライドヒンジシステム
を含む、請求項17に記載のアクセサリ。
【請求項19】
前記半反射性要素は、前記閉鎖位置では、前記タッチスクリーンと略平行であり、前記開放位置では、前記タッチスクリーンと略平行ではない、請求項17に記載のアクセサリ。
【請求項20】
前記半反射性要素は、マイクロ層化構造として実装され、前記マイクロ層化構造は、
第1の屈折率を有する第1の半反射性透明層であって、前記第1の半反射性透明層は、第1の正面表面および第1の背面表面を有する、第1の半反射性層と、
前記第1の屈折率と異なる第2の屈折率を有する第2の半反射性透明層であって、前記第2の半反射性透明層は、第2の正面表面および第2の背面表面を有し、前記第2の正面表面は、前記第1の半反射性透明層の第1の背面表面に当接する、第2の半反射性透明層と
を含み、
前記マイクロ層化構造は、入射光を複数の反射として反射させるように構成され、
前記入射光の第1の部分は、第1の反射として、前記第1の正面表面によって反射され、前記入射光の第2の部分は、第2の反射として、前記第1の背面表面によって反射され、前記入射光の第3の部分は、第3の反射として、前記第2の正面表面によって反射され、前記入射光の第4の部分は、第4の反射として、前記第2の背面表面によって反射され、
前記第1の反射、前記第2の反射、前記第3の反射、および前記第4の反射は、集合的に、前記画像の各画像の投影を形成し、各画像の前記投影は、前記光学投影システムのユーザによって、前記マイクロ層化構造の背後に位置するように知覚される、
請求項17に記載のアクセサリ。
【請求項21】
前記ビデオ信号に応答してディスプレイ駆動信号を前記プロジェクタに提供するためのディスプレイコントローラと、
前記タッチスクリーンへのユーザ入力に応答してタッチ信号を提供するためのタッチスクリーンコントローラと
をさらに含む、請求項17に記載のアクセサリ。
【請求項22】
前記ディスプレイコントローラは、ディスプレイ印刷回路基板上に含まれ、前記ディスプレイ印刷回路基板は、前記フレーム構造の裏打ち表面と前記プロジェクタのディスプレイ画面との間に配置される、請求項21に記載のアクセサリ。
【請求項23】
前記タッチスクリーンは、前記ホログラフ投影ユニットの正面に向いたビューでは、略矩形であり、前記ホログラフ投影ユニットはさらに、前記正面に向いたビュー内の前記タッチスクリーンの下側縁の下方に位置付けられるディスプレイバー配列を含み、前記ディスプレイバー配列は、前記フレーム構造によって支持される、請求項16に記載のアクセサリ。
【請求項24】
前記ディスプレイバー配列は、前記ホログラフ画像に相補的である照明を提供するように構成される、請求項23に記載のアクセサリ。
【請求項25】
前記半反射性要素は、前記閉鎖位置では、前記タッチスクリーンおよび前記プロジェクタのディスプレイ画面と略平行である、請求項17に記載のアクセサリ。
【請求項26】
前記半反射性要素は、前記閉鎖位置では、前記タッチスクリーンと略平行であり、前記開放位置では、前記タッチスクリーンと略平行ではない、請求項17に記載のアクセサリ。
【請求項27】
前記タッチスクリーンは、前記ホログラフ投影と関連付けられるホログラフディスプレイ野内に配置され、前記ホログラフ投影ユニットはさらに、前記タッチスクリーンへのユーザ入力に応答して、タッチ信号を前記外部パワーバンクケースに提供するためのタッチスクリーンコントローラを含み、
前記ポータブル電子デバイスは、前記ユーザ入力に応答して、前記ホログラフ投影の制御を有効にするように、前記タッチ信号に基づいて、前記ビデオ信号を修正するように構成される、
請求項16に記載のアクセサリ。
【請求項28】
前記プロジェクタは、第1のサイズの画面を含み、前記半反射性要素は、第2のサイズであり、前記第1のサイズは、前記第2のサイズと実質的に同じである、請求項17に記載のアクセサリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、米国特許法第119条(e)下、「EXTERNAL POWER BANK AND COLLAPSIBLE HOLOGRAPHIC PROJECTION ACCESSORY FOR PORTABLE ELECTRONIC DEVICE」と題され、2021年6月21日に出願された、米国仮出願第63/213,138号の優先権の利益を主張する。本願は、その内容が、あらゆる目的のために、それらの全体として本明細書に組み込まれる、「PORTABLE TERMINAL ACCESSORY DEVICE FOR HOLOGRAPHIC PROJECTION AND USER INTERFACE」と題され、2020年3月11日に出願され、2020年7月2日に公開された、米国特許出願第16/816,154号、および「ADPATIVE HOLOGRAPHIC PROJECTION SYSTEM WITH USER TRACKING」と題され、本願と同日に出願された、弁理士整理番号第IKIN-013/01US号を有する、米国特許出願に関連する。
【0002】
本発明は、ポータブル電子デバイスのためのディスプレイシステムに関し、より具体的には、そのようなデバイスと併用するための補助電力およびディスプレイシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
携帯電話、タブレット、ラップトップ/デスクトップコンピュータ、および他の電子デバイスは、主力消費者デバイスとなりつつある。近年、拡張現実(AR)ソフトウェア開発および実装の追加は、開発者が、没入型および双方向環境を生成することを可能にしている。しかしながら、一般的電子機器使用およびARソフトウェアは両方とも、これらの環境を生成するために、2D画面技術およびカメラ制御に依存し、したがって、開発者にとっての難点と、消費者にとっての苛立ちとを生成する。
【0004】
仮想現実(VR)およびARゴーグルまたはヘッドセットシステムもまた、電子体験をさらに改良することを試みて、生成されている。しかしながら、例えば、プログラミングの困難性、高いCPU使用率、製造の困難性、および同等物等の多くの問題が、VRおよびARシステムの開発者に対して生じている。ARおよびVRシステムの使用もまた、消費者に対して負の結果をもたらし得る。例えば、VRおよびAR機器の一部のユーザは、眼精疲労、頭痛、片頭痛、嘔気を被り、そのような機器を使用するとき、単純に、概して、快適ではない場合がある。
【0005】
ARソフトウェア精巧度の増加および拡張環境を享受することの大衆ユーザの所望に伴って、AR投影および体験の機能的改良が、向上された現実システムの成長をさらに改良するために必要である。
【0006】
ARソフトウェアを利用するモバイルデバイスは、典型的には、バッテリ電源によって給電される。そのようなバッテリ電源は、多くの場合、モバイルデバイス内に格納され、必要に応じて、交換および/または再充電され得る。しかしながら、定期的に発売されている、これまで以上に強力なモバイルデバイスは、電力をより迅速に消費し、それによって、充電間の時間を短縮する傾向にある。これは、ユーザが、電源を探し出し、バッテリソースを再充電し、再充電されるまで待機しなければならないため、モバイルデバイスの有用性を限定する傾向にある。
【0007】
加えて、ある再充電回数後、バッテリソースは、もはや充電を保持し得ないため、取り替えられる必要があり得る。多くの場合、モバイルデバイスが、バッテリソースに到達するために、分解または開放される必要があり得るため、バッテリソースを取り替えることは、容易ではない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書に開示されるものは、携帯電話等のポータブル電子デバイスと併用するために意図される、外部パワーバンクおよびホログラフ投影アクセサリである。アクセサリは、外部パワーバンクケースと、外部パワーバンクケースから着脱可能である、ホログラフ投影ユニットとを含む。外部パワーバンクケースは、デバイスの背面表面に接着固着される、搭載プレートによって促進される、磁気接続を介して、携帯電話または他のデバイスに取り付けられてもよい。携帯電話に接続されると、外部パワーバンクケースは、事実上、電話ケース代用品として作用する。外部パワーバンクケースは、電力を携帯電話およびホログラフ画面アセンブリに提供するために、ビデオおよび他のデータを携帯電話から受信するために、そして本質的にパススルーとして機能し、ビデオデータをホログラフ画面アセンブリに提供するために、ポートおよびインターフェースを組み込んでもよい。
【0009】
ホログラフ投影ユニットは、携帯電話または他のポータブル電子デバイスによって提供される、画像またはビデオ信号を立体的にレンダリングするために構成される。ビデオ信号は、無線で、または外部パワーバンクケースによって中継された後のいずれかにおいて、携帯電話から受信されてもよい。ホログラフ投影ユニットは、外部パワーバンクケースから取り外されると、容易に折畳および携行されることが可能である、コンパクトかつ便宜的ポータブルレンダリング環境を提供する。外部パワーバンクケースに取り付けられると、ホログラフ投影ユニットは、本明細書に開示されるレンズスライドヒンジシステムによって、折畳された状態から、反射性視認のために好適な開放状態に開放されてもよい。ホログラフ投影ユニットはまた、外部パワーバンクケース上に配置される、電源スイッチの作動に応答して、電源がオンにされてもよい。ホログラフ投影ユニットは、概して、非使用時、外部パワーバンクケースから取り外され、使用されているとき、取り付けられるであろう。
【0010】
ホログラフ投影ユニットは、多数の算出デバイス、特に、携帯電話が、新しい体験をもたらすことを有効にする。タッチ制御およびユーザ顔追跡を活用することによって、非常に新しい幻影的、ホログラフ状、かつさらに立体的体験が、標準的モバイルアプリケーションを生成する際と同様に容易に、生成されることができる。
【0011】
ホログラフ投影ユニットは、ビームスプリッタ、タッチスクリーン、およびプロジェクタ等の保護ケーシング、フォイル、または透明反射性表面を含んでもよい。プロジェクタは、液晶ディスプレイ(LCD)画面、有機発光ダイオード(OLED)画面、画像プロジェクタ、または他のタイプの画像投影デバイスから成ってもよい。ホログラフ投影ユニットは、好ましくは、折畳可能ヒンジおよびレンズスライドヒンジシステムとともに設計され、それによって、ホログラフ視野が、便宜的ユーザフレンドリーなサイズに圧縮され、続いて、再開放されることを可能にする。
【0012】
携帯電話によって提供される、ビデオ信号は、ホログラフ投影ユニットへの中継のために、デバイスに従った標準的電子信号入力ポート、すなわち、ユニバーサルシリアルバス(USB)、USB-C、Lightningコネクタ、HDMI(登録商標)を介して、外部パワーバンクケースに送信され、アクセサリによって、ホログラフ投影に変換されることができる。
【0013】
タッチスクリーンは、ユーザに、タッチ制御を提供し、これは、外部パワーバンクケースを介して、モバイルデバイスのオペレーティングシステムに返送されると、ホログラフ的に投影された環境の制御を可能にする。1つの実装では、フォイルまたは透明反射性表面は、高屈折率ポリマー塗膜を伴う、Gorillaガラスまたは均等物等の透明反射体から成る、ホロフォイル画面として実装される。ホロフォイル画面は、典型的には、プロジェクタ(例えば、LCD画面)とサイズが類似または同じであろう。
【0014】
実質的に透明なタッチスクリーンは、アクセサリの基部コネクタと一体型である、またはそれに結合される、フレーム構造によって機械的に支持されてもよい。第1のヒンジ要素が、上部フレーム部材によって支持され、これは、タッチスクリーンフレーム構造の上部から後ろ向きに延在し、これは、タッチスクリーンの平面と略垂直である。ホロフォイル画面の第1の端部が、第1のヒンジ要素に取り付けられ、タッチスクリーンと略平行である、閉鎖または折畳された位置と、タッチスクリーンの平面に対して約45度の角度に配置される、開放位置との間で移動可能である。折畳された状態では、LCDプロジェクタは、タッチスクリーンおよびホロフォイル画面と略平行であって、それらの間に介在される。LCDプロジェクタ筐体の底部が、タッチスクリーンフレーム構造の底部に当接する、第2のヒンジ要素に接続される。第2のヒンジ要素において回転することによって、LCD投影は、閉鎖または折畳された位置と、LCDプロジェクタがタッチスクリーンに対して約90度の角度にある、開放位置との間で移動し得る。開放位置では、LCDプロジェクタ筐体の上部は、ホロフォイル画面と約45度の角度を形成する。開放状態と折畳された状態との間で遷移するとき、ホロフォイルは、LCDプロジェクタ筐体の上部に添着された二重ヒンジ要素に結合される、フォイル位置決め部材内に画定される、スロットを通して摺動する。
【0015】
ホログラフ投影ユニットは、無線で、または外部パワーバンクケースを介してのいずれかにおいて、ビデオまたは他のデータ入力を携帯電話または他のポータブルデバイスから受信し、受信された入力をホログラフディスプレイ野の中に立体的に投影してもよい。ホログラフ投影ユニットは、ホログラフディスプレイ野内またはそれに近接して配置される、タッチスクリーン等を通して、ユーザ入力を受け取るための能力とともに構成される。これは、多数の高レベルプログラミングおよびユーザ入力機能が、ホログラフ投影ユニットによって受信され、アクセサリによってユーザの携帯電話に提供されることを可能にする。
【0016】
アクセサリの動作の間、開放状態で設置されると、ホログラフ投影ユニットは、携帯電話によって提供される、ビデオ信号または他の画像情報に基づいて、ホログラフ画像を発生させるように構成される。閉鎖または折畳された状態で設置されると、ホログラフ投影ユニットは、略平面形態をとる。一実施形態では、ホログラフ投影ユニットは、外部パワーバンクケースに取り付けられている間、またはそれから取り外された後のいずれかにおいて、開放状態から折畳された状態に遷移してもよい。
【0017】
ホログラフ投影ユニットは、ホログラフディスプレイ野内またはそれに近接して配置される、タッチスクリーン等を通して、ユーザ入力を受け取るための能力とともに構成される。これは、多数の高レベルプログラミングおよびユーザ入力機能が、ホログラフ投影ユニットによって受信され、アクセサリによってユーザの携帯電話に提供されることを可能にする。ホログラフ投影ユニットの動作の間、透明反射性表面が、ホログラフ視野を投影するために使用され、これは、ホログラフ効果を携帯電話または他の電子デバイスの視認空間に近接して生成する。
【0018】
1つの特定の側面では、本開示は、フレーム構造と、フレーム構造によって支持される、タッチスクリーンとを含む、ホログラフ投影ユニットに関する。ホログラフ投影ユニットはさらに、第1のヒンジ要素によって、フレーム構造に結合される、第1の端部を有する、プロジェクタを含む。プロジェクタは、画像を発生させるために、プロジェクタ画面を含む。半反射性要素は、第2のヒンジ要素によって、フレーム構造に結合される。反射性要素は、開放位置と閉鎖位置との間で移動可能であって、ホログラフ投影ユニットのユーザに知覚可能である、立体画像を生成するために、開放位置にあるとき、画像からの光を反射させるように配向される。スライドヒンジシステムが、プロジェクタの第2の端部に配置される。スライドヒンジシステムは、開放位置と閉鎖位置との間で移動するとき、それを通して反射性要素が平行移動される、位置決め部材を含む。
【0019】
本開示はまた、ポータブル電子デバイスと併用するために意図される、パワーバンクおよびホログラフ投影アクセサリに関する。アクセサリは、ホログラフ投影ユニットと、ホログラフ投影ユニットに取付可能である、外部パワーバンクケースとを含む。外部パワーバンクケースは、電力をホログラフ投影ユニットに提供し、ポータブル電子デバイスによって発生させたビデオ信号をホログラフ投影ユニットに提供するように構成される。ホログラフ投影ユニットは、ビデオ信号に基づいて、立体投影を発生させる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本発明の種々の実施形態の性質および目的のより良好な理解のために、付随の図面と併せて解釈される、以下の詳細な説明を参照されたい。
【0021】
図1図1は、第1の実施形態による、携帯電話が挿入されている、外部パワーバンクケースおよびホログラフ投影アクセサリの正面の角度付けられた等角図である。
【0022】
図2A図2Aは、外部パワーバンクケースから取り外され、開放状態に構成されているときの、図1のアクセサリ内に含まれる、ホログラフ投影ユニットの正面の角度付けられた等角図である。
【0023】
図2B図2Bは、図1のアクセサリ内に含まれる、外部パワーバンクケースの正面斜視図である。
【0024】
図3図3は、第2の実施形態による、外部パワーバンクケースおよびホログラフ投影アクセサリの背面の角度付けられた等角図である。
【0025】
図4図4は、第3の実施形態による、携帯電話が挿入されている、外部パワーバンクケースおよびホログラフ投影アクセサリの正面図である。
【0026】
図5図5は、携帯電話が挿入されていない、図4の外部パワーバンクケースおよびホログラフ投影アクセサリの正面図である。
【0027】
図6図6は、外部パワーバンクケースから取り外され、開放状態に構成されているときの、図4のホログラフ投影ユニットの正面図である。
【0028】
図7図7は、外部パワーバンクケースから取り外され、開放状態に構成されているときの、図4のホログラフ投影ユニットの側面図である。
【0029】
図8図8は、外部パワーバンクケースから取り外され、開放状態に構成されているときの、図4のホログラフ投影ユニットの上背面図である。
【0030】
図9A図9Aは、外部バッテリパックの正面斜視図である。
【0031】
図9B図9Bは、図9の外部バッテリパックの背面斜視図である。
【0032】
図10図10は、図9の外部バッテリパックと併用するために設計される、電話搭載プレートの正面斜視図である。
【0033】
図11図11は、第4の実施形態による、外部パワーバンクケースから取り外され、開放状態に構成されているときの、ホログラフ投影ユニットの正面の角度付けられた等角図である。
【0034】
図12図12は、折畳された状態における、図11のホログラフ投影ユニットの正面図である。
【0035】
図13図13は、折畳された状態における、図11のホログラフ投影ユニットの右側面図である。
【0036】
図14図14は、開放状態における、図11のホログラフ投影ユニットの正面図である。
【0037】
図15図15は、開放状態における、図11のホログラフ投影ユニットの右側面図である。
【0038】
図16図16は、接続ポートおよび支持柱の両方を描写する、閉鎖位置における、図11のホログラフ投影ユニットの底面図である。
【0039】
図17図17は、折畳された状態にあって、三口接続アダプタに取り付けられるように配置されるような、図11のホログラフ投影ユニットの角度付けられた等角図である。
【0040】
図18A図18Aは、図11の実施形態内に含まれる、外部パワーバンクケースへの携帯電話の磁気取付を有効にするように、プレートを携帯電話に固着するための接着層を含む、搭載プレートの正面図であって、パワーバンクケースは、搭載プレートを受容するように定寸される、陥凹を画定する。
【0041】
図18B図18Bは、図18Aの搭載プレートの側面図である。
【0042】
図18C図18Cは、図16Aの搭載プレートの部分的に透明な正面図である。
【0043】
図19A図19Aは、図11の実施形態内に含まれる、外部パワーバンクケースの後面図である。
【0044】
図19B図19B-19Dは、それぞれ、外部パワーバンクケースの側面、底面、および正面図である。
図19C図19B-19Dは、それぞれ、外部パワーバンクケースの側面、底面、および正面図である。
図19D図19B-19Dは、それぞれ、外部パワーバンクケースの側面、底面、および正面図である。
【0045】
図20A図20Aは、携帯電話に接着固着されるような、図18の搭載プレートを描写する。
【0046】
図20B図20Bは、図18Aの搭載プレートに磁気的に接続され、それによって、携帯電話に除去可能に取り付けられた後の、図19A-19Dの外部パワーバンクケースを描写する。
【0047】
図21A図21Aは、標準的透明反射体材料を含む、従来の画像投影システムの斜視図を図示する。
【0048】
図21B図21Bは、図21Aの標準的透明反射体の表面上への反射後の視認者の眼に可視の結果として生じる画像を図示する。
【0049】
図22A図22Aは、ある実施形態による、フォイルシート材のための透明かつ半反射性のマイクロ層化反射体構造を含む、画像投影システムの斜視図を提供する。
【0050】
図22B図22Bは、図22Aに描写されるマイクロ層化反射体構造上への反射後の視認者の眼に可視の結果として生じる画像を図示する。
【0051】
図23図23は、図22Aに参照される、マイクロ層化反射体構造の断面および反射された光ビームを描写する。
【0052】
図24図24は、本開示による、フォイルシート材のための代替マイクロ層化反射体設計の断面図を提供する。
【0053】
図25A図25Aは、多層フォイルシート材の周縁を囲繞する、フレーミング構造を含む、図24のフォイルシート材の空隙実装の斜視図である。
【0054】
図25B図25Bは、図25Aに示される、空隙フォイルシート材の一部の拡大図である。
【0055】
図26図26は、外部パワーバンクケースのある実施形態内に含まれる、電力貯蔵および配電要素のブロック図である。
【0056】
図27図27は、ある実施形態による、ホログラフ投影システムのブロック概略図を提供する。
【0057】
図28図28は、図27のホログラフ投影システムによって投影された立体コンテンツを視認中のユーザを図示する。
【0058】
図29A図29Aおよび29Bは、図27のホログラフィック投影システムを利用し、レンダリング環境から知覚される立体動画を生成するためのプロセスを表す。
図29B図29Aおよび29Bは、図27のホログラフィック投影システムを利用し、レンダリング環境から知覚される立体動画を生成するためのプロセスを表す。
【発明を実施するための形態】
【0059】
詳細な説明
図1-2は、第1の実施形態による、外部パワーバンクケースおよびホログラフ投影アクセサリ100を図示する。アクセサリ100は、外部パワーバンクケース110と、外部パワーバンクケース110から着脱可能である、ホログラフ投影ユニット120とを含む。アクセサリ100は、携帯電話130等のポータブル電子デバイスと併用するために意図される。一実施形態では、外部パワーバンクケース110は、電話130の背面表面に接着固着される、搭載プレートによって促進される、磁気接続を介して、携帯電話130または他のデバイスに取り付けられてもよい。携帯電話130に接続されると、外部パワーバンクケース110は、事実上、電話ケース代用物として作用する。外部パワーバンクケース110は、電力を携帯電話およびホログラフ画面アセンブリ120に提供するために、電気プラグ要素114および電気レセプタクル218等のポートおよびインターフェースを組み込んでもよい。示されるように、外部パワーバンクケース110は、ホログラフ投影ユニット120の相補的挿入タブを受容するために、受容スロット212を含む。アクセサリ100の動作の間、外部パワーバンクケース110は、ビデオおよび他のデータを携帯電話130から受信し、一実施形態では、本質的にパススルーとして機能し、ビデオデータをホログラフ画面アセンブリ120に提供する。
【0060】
ホログラフ投影ユニット120は、携帯電話130または他のポータブル電子デバイスによって提供される、ビデオ信号をホログラフ的にレンダリングするために構成される。ビデオ信号は、無線で、または外部パワーバンクケース110によって投影ユニット120に中継された後のいずれかにおいて、携帯電話130から受信されてもよい。ホログラフ投影ユニット120は、外部パワーバンクケース110から取り外されると、容易に折畳および携行されることが可能なコンパクトかつ便宜的ポータブルレンダリング環境を提供する。外部パワーバンクケース110に取り付けられると、ホログラフ投影ユニット120は、折畳された状態から、下記にさらに詳細に説明される、レンズスライドヒンジシステム140によって、反射性視認のために好適である、開放状態に開放されてもよい。ホログラフ投影ユニット120はまた、外部パワーバンクケース110上に配置される、電源スイッチの作動に応答して、電源がオンにされてもよい。
【0061】
ホログラフ投影ユニット120は、ケーシング構造124と、フォイルまたは透明反射性表面134と、タッチスクリーン138と、プロジェクタ144とを含んでもよい。プロジェクタ144は、液晶ディスプレイ(LCD)画面、有機発光ダイオード(OLED)画面、画像プロジェクタ、または他のタイプの画像投影デバイスから成ってもよい。ホログラフ投影ユニット120は、好ましくは、折畳可能ヒンジを用いて設計され、それによって、ホログラフ視野が、便宜的ユーザフレンドリーなサイズに圧縮され、続いて、再開放されることを可能にする。投影ユニット120は、透明反射性表面134およびプロジェクタ144を閉鎖位置から開放位置に展開するように動作する、スイッチ解放機構内に含まれる、ユーザ選択可能スイッチ146を有してもよい。
【0062】
携帯電話130によって提供される、ビデオ信号は、ホログラフ投影ユニット120への中継のために、デバイスに従った標準的電子信号入力ポート、すなわち、ユニバーサルシリアルバス(USB)、USB-C、Lightningコネクタ、HDMI(登録商標)を介して、外部パワーバンクケース110に送信され、アクセサリ100によって、ホログラフ投影に変換されることができる。
【0063】
タッチスクリーン138は、ユーザに、タッチ制御を提供し、これは、外部パワーバンクケース110を介して、モバイルデバイス130のオペレーティングシステムに返信されると、ホログラフ的に投影された環境の制御を可能にする。1つの実装では、フォイルまたは透明反射性表面134は、高屈折率ポリマー塗膜を伴う、Gorillaガラスまたは均等物等の透明反射体から成る、ホロフォイル画面である。ホロフォイル画面134は、典型的には、プロジェクタ144(例えば、LCD画面)とサイズが類似または同じであろう。
【0064】
動作の間、ホログラフ投影ユニット120は、開放状態に設置され、無線で、または外部パワーバンクケースを介してのいずれかにおいて、ビデオまたは他のデータ入力を携帯電話130または他のポータブルデバイスから受信し、本入力をホログラフディスプレイ野の中に投影する。ホログラフディスプレイ野が、拡張現実(AR)ソフトウェアによって生成された情報要素と組み合わせられると、ホログラフAR投影が、生成される。これは、ユーザが、ホログラフ環境またはユーザの携帯電話130を囲繞する環境内に設置されたオブジェクトを知覚することを可能にする。ホログラフ投影ユニット120は、ホログラフディスプレイ野内またはそれに近接して配置される、タッチスクリーン138等を通して、ユーザ入力を受け取るための能力とともに構成される。これは、多数の高レベルプログラミングおよびユーザ入力機能が、ホログラフ投影ユニット120によって受信され、アクセサリによってユーザの携帯電話130に提供されることを可能にする。ホログラフ投影ユニット120の動作の間、透明反射性表面134は、ホログラフ視野を投影するために使用され、これは、ホログラフ効果を携帯電話130または他の電子デバイスの視認空間の上方に生成する。
【0065】
上記に述べられたように、開放状態に設置されると、ホログラフ投影ユニット120は、携帯電話130によって提供される、ビデオ信号または他の画像情報に基づいて、ホログラフ画像を発生させるように構成される。閉鎖または折畳された状態に設置されると、ホログラフ投影ユニット120は、略平面形態をとる。一実施形態では、ホログラフ投影ユニット120は、外部パワーバンクケース110に取り付けられている間、またはそれから取り外された後のいずれかにおいて、開放状態から折畳された状態に遷移してもよい。
【0066】
タッチスクリーン138は、ホログラフ投影ユニット120のホログラフディスプレイ野内またはそれに近接して配置され、ユーザ入力を受け取るための能力を提供する。これは、多数の高レベルプログラミングおよびユーザ入力機能が、ホログラフ投影ユニット120によって受信され、アクセサリ100によってユーザの携帯電話130に提供されることを可能にする。
【0067】
図3は、第2の実施形態による、外部パワーバンクケースおよびホログラフ投影アクセサリ300の背面の角度付けられた等角図である。アクセサリ300は、外部パワーバンクケース310と、外部パワーバンクケース310から着脱可能である、ホログラフ投影ユニット320とを含む。アクセサリ300は、携帯電話(図示せず)等のポータブル電子デバイスと併用するために意図される。一実施形態では、外部パワーバンクケース310は、電話330の背面表面に接着固着される、搭載プレートによって促進される、磁気接続を介して、携帯電話または他のデバイスに取り付けられてもよい。携帯電話に接続されると、外部パワーバンクケース310は、事実上、電話ケース代用品として作用する。外部パワーバンクケース310は、電力を携帯電話およびホログラフ画面アセンブリ320に提供するために、ポートおよびインターフェースとを組み込んでもよい。アクセサリ300の動作の間、外部パワーバンクケース310は、ビデオおよび他のデータを携帯電話から受信し、一実施形態では、本質的にパススルーとして機能し、ビデオデータをホログラフ画面アセンブリ320に提供する。外部パワーバンクケース310に取り付けられると、ホログラフ投影ユニット320は、折畳された状態から、レンズスライドヒンジシステム340によって、反射性視認のために好適な開放状態に開放されてもよい。
【0068】
ホログラフ投影ユニット320は、フォイルまたは透明反射性表面334と、タッチスクリーン338と、プロジェクタ344とを含んでもよい。プロジェクタ144は、液晶ディスプレイ(LCD)画面、有機発光ダイオード(OLED)画面、画像プロジェクタ、または他のタイプの画像投影デバイスから成ってもよい。1つの実装では、フォイルまたは透明反射性表面334は、高屈折率ポリマー塗膜を伴う、Gorillaガラスまたは均等物等の透明反射体から成る、ホロフォイル画面である。ホロフォイル画面334は、典型的には、プロジェクタ344(例えば、LCD画面)とサイズが類似または同じであろう。
【0069】
ここで、第3の実施形態による、外部パワーバンクケースおよびホログラフ投影アクセサリ400を描写する、図4-10に注意を向けられたい。図4は、携帯電話430が挿入されている、外部パワーバンクケースおよびホログラフ投影アクセサリ400の正面図である。図5は、携帯電話が挿入されていない、アクセサリ400を描写する。
【0070】
アクセサリ400は、外部パワーバンクケース410と、外部パワーバンクケース410から着脱可能である、ホログラフ投影ユニット420とを含む。アクセサリ400は、携帯電話430等のポータブル電子デバイスと併用するために意図される。一実施形態では、外部パワーバンクケース410は、電話430の背面表面に接着固着される、搭載プレートによって促進される、磁気接続を介して、携帯電話430または他のデバイスに取り付けられてもよい。搭載プレートは、外部パワーバンクケース410の正面側452内の凹部の形態における、矩形搭載台450によって受容される。外部パワーバンクケース410は、電力を携帯電話430およびホログラフ投影ユニット420に提供するために、電気プラグ要素414および電気レセプタクル418等のポートおよびインターフェースを組み込んでもよい。示されるように、外部パワーバンクケース410は、ホログラフ投影ユニット420の相補的挿入タブを受容するための受容スロット412(図9)を含む。
【0071】
ホログラフ投影ユニット420は、フォイルまたは透明反射性表面434と、タッチスクリーン438と、プロジェクタ444とを含んでもよい。プロジェクタ444は、液晶ディスプレイ(LCD)画面、有機発光ダイオード(OLED)画面、画像プロジェクタ、または他のタイプの画像投影デバイスから成ってもよい。タッチスクリーン436は、アクセサリ400の基部コネクタ462と一体型である、またはそれに結合される、フレーム構造460によって機械的に支持されてもよい。1つの実装では、フォイルまたは透明反射性表面434は、高屈折率ポリマー塗膜を伴う、Gorillaガラスまたは均等物等の透明反射体から成る、ホロフォイル画面である。ホロフォイル画面434は、典型的には、プロジェクタ444(例えば、LCD画面)とサイズが類似または同じであろう。ホログラフ投影ユニット420はさらに、タッチスクリーンの底部縁の下に位置付けられる、矩形LED配列458を含んでもよい。LED配列458は、例えば、ホログラフ投影のコンテンツを補完する、またはステータス情報をユーザに提供するために、可変色および/または強度の照明を提供するように駆動されてもよい。
【0072】
図6は、外部パワーバンクケース410から取り外され、開放状態に構成されているときの、ホログラフ投影ユニット420の正面図である。
【0073】
図7は、外部パワーバンクケース410から取り外され、開放状態に構成されているときの、ホログラフ投影ユニット420の側面図である。
【0074】
図8は、外部パワーバンクケース410から取り外され、開放状態に構成されているときの、ホログラフ投影ユニット420の上背面図である。
【0075】
図9Aは、外部パワーバンクケース410の正面斜視図である。
【0076】
図9Bは、外部バッテリパックケース410の背面斜視図である。
【0077】
図10は、外部バッテリパックケース410と併用するために設計される、電話搭載プレート1000の正面斜視図である。
【0078】
ここで、ホログラフ投影ユニット1100の実施形態を図示する、図11-17に注意を向けられたい。図11は、外部パワーバンクケースから取り外され、開放状態に構成されているときの、ホログラフ投影ユニット1100の正面の角度付けられた等角図である。携帯電話に磁気的に取り付けられるように配置される、外部パワーバンクケースに取付可能であることに加え、ホログラフ投影ユニットはまた、他方の手段を通して電力および入力ビデオ信号情報を提供されるとき、独立ホログラフ投影デバイスとして動作してもよい。
【0079】
ホログラフ投影ユニット1100は、フォイルまたは透明反射性表面1134と、タッチスクリーン1138と、プロジェクタ1144とを含んでもよい。プロジェクタ1144は、液晶ディスプレイ(LCD)画面、有機発光ダイオード(OLED)画面、画像プロジェクタ、または他のタイプの画像投影デバイスから成ってもよい。タッチスクリーン1136は、アクセサリ1100の基部コネクタ1162と一体型である、またはそれに結合される、フレーム構造1160によって機械的に支持されてもよい。1つの実装では、フォイルまたは透明反射性表面1134は、高屈折率ポリマー塗膜を伴う、Gorillaガラスまたは均等物等の透明反射体から成る、ホロフォイル画面である。ホロフォイル画面1134は、典型的には、プロジェクタ1144(例えば、LCD画面)とサイズが類似または同じであろう。ホログラフ投影ユニット1100はさらに、タッチスクリーンの底部縁の下に位置付けられる、矩形LED配列1158を含んでもよい。LED配列1158は、例えば、ホログラフ投影のコンテンツを補完する、またはステータス情報をユーザに提供するために、可変色および/または強度の照明を提供するように駆動されてもよい。
【0080】
ユーザ選択可能スイッチ1166が、フレーム構造1160上に配置され、透明反射性表面1134およびプロジェクタ1144を閉鎖位置から開放位置に展開するように動作する、スイッチ解放機構内に含まれる。第1のヒンジ要素1167が、上部フレーム部材1168によって支持され、これは、タッチスクリーンフレーム構造1160の上部から後ろ向きに延在し、これは、タッチスクリーン1138の平面と略垂直である。ホロフォイル画面1134の第1の端部が、第1のヒンジ要素1167に取り付けられ、タッチスクリーン1138と略平行である、閉鎖または折畳された位置と、タッチスクリーン1138の平面に対して約45度の角度に配置される、開放位置との間で移動可能である。折畳された状態では、LCDプロジェクタは、タッチスクリーン1138およびホロフォイル画面1134と略平行であって、それらの間に介在される。LCDプロジェクタ筐体の底部が、タッチスクリーンフレーム構造1160の底部に当接する、第2のヒンジ要素1172に接続される。第2のヒンジ要素1172において回転することによって、LCDプロジェクタ1144は、閉鎖または折畳された位置と、LCDプロジェクタ1144がタッチスクリーン1138に対して約90度の角度にある、開放位置との間で移動し得る。開放位置では、LCDプロジェクタ1144筐体の上部は、ホロフォイル画面1134と約45度の角度を形成する。開放状態と折畳された状態との間で遷移するとき、ホロフォイル1134は、LCDプロジェクタ筐体1180の上部に添着された二重ヒンジ要素1178に結合される、フォイル位置決め部材1176内に画定される、スロット1174を通して摺動する。
【0081】
一実施形態では、ユーザ選択可能スイッチ1166は、順方向圧力を透明反射性表面1134上に印加し、それを閉鎖位置における定位置に係止する、張力留め金を実装する。スイッチ166は、ユーザが、留め金を引動して開放することに応じて、透明反射性表面1134およびプロジェクタ1144が、折畳から開放し、解放されると、留め金が、その閉鎖位置に戻るであろうように、ばね荷重される。
【0082】
ホログラフ投影ユニット1100は、投影ユニット1100を外部パワーバンクケースに機械的に結合するように、外部パワーバンクケースの相補的受容スロットによって受容されるように配置される、挿入タブ1188を含んでもよい。ユニット1100はさらに、パワーバンクから投影ユニット1100への電力およびデータ(例えば、ビデオデータ)の転送を促進するために、外部パワーバンクの対応するレセプタクルによって受容されるように配置される、USB-Cプラグ等の電気プラグ要素1192を含む。
【0083】
図17は、三口接続アダプタ1710とともに現れるであろうような、閉鎖位置における、ホログラフ投影ユニット1100を描写し、これは、ユニット1100の挿入タブ1188が接続アダプタ1710の対応する受容スロット1720の中に挿入されると、投影ユニットに機械的に接続され得る。アダプタ1710はさらに、電気プラグ要素1192と接続するように構成される、USB-Cレセプタクル等の電気レセプタクル1730を含み、それによって、投影ユニット1100へのビデオ信号および電力の通過を促進してもよい。
【0084】
ここで、搭載プレート1800と、パワーバンクケース1802を含む、パワーバンク1800とを図示する、図18-20に注意を向けられたい。搭載プレート1800は、携帯電話1806に添着され、その後、パワーバンクケース1802によって画定された陥凹によって受容されるように配置される。搭載プレート1800は、接着層1804と、本体部分1806とを含む。接着層1804は、外部パワーバンクケース1802への携帯電話1806の磁気取付を有効にするように、プレート1800を携帯電話1806に固着する。パワーバンクケース1802は、搭載プレート1800を受容するように定寸される、陥凹1810を画定する。一実施形態では、搭載プレート1800は、陥凹1810内に配置される、対応する磁石1822と整合するように配列される、磁石1820のセットを含む。
【0085】
パワーバンクケースは、ホログラフディスプレイアセンブリへの電力およびビデオ信号の転送を促進するために、USB-Cレセプタクル等の電気レセプタクル1840、1850とともに構成されてもよい。ネック要素1830が、USB-Cプラグ等の電気プラグ要素1840をパワーバンクケース1802に取り付けるように機能する。
【0086】
図20Aは、携帯電話1806に接着固着されるような、搭載プレート1800を描写する。
【0087】
図20Bは、搭載プレート1800に磁気的に接続され、それによって、携帯電話1806に除去可能に取り付けられた後の、外部パワーバンクケース1802を描写する。
【0088】
一実施形態では、フォイルまたは透明反射性表面434、1134は、ホログラフプロジェクタの画面のサイズと釣り合うサイズである。透明反射性表面434、1134は、例えば、高屈折率ポリマー塗膜を伴う、Gorillaガラスまたは均等物を使用して実装されてもよい。ポリマーは、水平偏光および/または1~8%の一般的着色を伴って生産されてもよい。透明反射性表面434、1134の光学パラメータは、投影の異なる実装間で変動し得るが、いくつかの実施形態では、表面434、1134の厚さは約0.3mmコーティングのコーティングを伴って、約0.7mmであってもよい。プロジェクタのヒンジ機構は、ロバストな使用を可能にする一方、また、ユーザが、破損に応じて、または清掃および/または取替のために、フォイルまたは透明反射性表面を除去することを可能にする。
【0089】
図22-25は、フォイルまたは透明反射性表面434、1134の特定の多層実装の説明を提供する。図22-25に目を向ける前に、最初に、光の可視ビーム2112を所定の反射角度において反射させるために、反射性ディスプレイにおいて一般に使用される、標準的透明反射体材料2121を含む、従来の画像投影システム2100の斜視図を図示する、図21Aを参照されたい。図21Aの標準的モデルでは、画像プロジェクタ2101は、光のビーム2107を投影し、これは、視認者2105およびビーム2107の方向に対して所定の角度に配列される、反射体材料2121の正面表面2102上に、画像2103を搬送する。図21Bに示されるように、これは、透明反射体材料2121上において視認者2105に可視である、画像2103の反射をもたらす。反射体材料2121の厚さが、増加するにつれて、2倍、すなわち、二重の反射が、生じる。画像2103は、投影された画像2111Aを生成する、正面表面2102と、背面2110との両方に接触し、投影された画像2110Aを引き起こす。図21Bに示されるように、投影された画像2111Aおよび投影された画像2110Aの生成の結果は、合成画像2120Aとなる。したがって、意図される可視画像2103Aを視認するのではなく、視認者2105は、合成画像2120Aを知覚し、これは、投影された画像2110A、2111Aの整合の欠如に照らして、混乱を引き起こす可能性が高い。
【0090】
ここで、フォイルまたは透明反射性表面434、1134を実装することが可能な透明および半反射性マイクロ層化構造2211を含む、画像投影システム2200の斜視図を提供する、図22Aに注意を向けられたい。示されるように、画像プロジェクタ2201は、光のビーム2207を投影し、これは、画像2203をマイクロ層化フォイルシート材2211の正面表面2209上に搬送し、これはまた、以降、マイクロ層化フォイルシート材2211または単にフォイルシート材2211と称され得る。以降に説明されるように、フォイルシート材2200は、正面表面2209における屈折を通して喪失された光をフォイルシート材2211の正面表面2209から元々反射された光ビームの中に戻るように再指向または「折返」させるように設計および構築される。このように、フォイルシート材2211は、事実上、層化レンズとして動作し、これは、プリズム、ビームスプリッタ、またはペッパーズ・ゴースト投影システム等の光学投影システムの鮮明強度を改良するために使用され得る。
【0091】
一実施形態では、フォイルシート材2211は、層あたり定義された屈折率を伴う、薄い透明材料の層2140A、2140B、2140C(数において限定されない)を含む。2つまたはそれを上回る材料の層2140の本組み合わせは、大部分の従来的に喪失される光エネルギーが、初期反射点2150Aにおいて、視認者205に再指向されることを可能にする。これは、最終反射画像2150Bを、所望の画像2203Aとしてだけではなく、より高い明度および鮮明度において表示させる。層2140の化学組成は、典型的には、屈折率における微細な差異を生成するように選定されるであろう。一実施形態では、各層2140の屈折率は、図22Bに示されるように、より弱い初期反射を生成し、より高い光エネルギーを内部層上に集束させ、それによって、三次層によって持続され得る、より強い投影された画像を生成するようにオフセットされる。
【0092】
ここで図23に目を向けると、マイクロ層化フォイルシート材2211の実施形態の断面図が、示される。図23に描写されるように、投影された光画像2203は、方向2160に沿って伝搬し、急峻入射角θにおいて、初期フォイル層2140Cの正面表面2209に接触する。反射された光は、屈曲され、45°角度において、視認者2205に向かって進行する。喪失された光、すなわち、屈折において喪失された光は、次いで、初期フォイル層2140Cの背面表面2309に接触し、二次画像に対応する反射もまた視認者2205に伝搬させる。しかしながら、反射体材料2121が、概して、比較的に厚い材料の単層から成る、図1のシステム2100等の従来のシステムと異なり、本システム2200では、多層構造2211の各層は、好ましくは、非常に薄い(例えば、<3ミル)。これは、初期フォイル層2140Cの正面表面2209および背面表面2309からの反射の経路を、二重画像としてではなく、むしろ、本質的に単一のより明るい画像2170として、視認者2205によって知覚されるように十分に近接させる。さらに、複数の薄いフォイル層2140を組み込むことによって、フォイルシート材2211は、相互に増強し合う、複数の緊密に整合された反射を生産し、それによって、画像2170をさらに明るくするように、投影された光を「スタック」する。
【0093】
材料厚およびフォイルシートまたはレンズあたり使用される層の数は、フォイル基部材料の屈折率、すなわち、可変屈折率と、複合ヘイズ、すなわち、スタックするときのフォイル材料の組み合わせで生じる、混濁とに依存する。最適な視覚的明確性のために、フォイルシート材内に<0.15%のヘイズを伴う、基部材料を利用することが、推奨される。材料のヘイズ品質が、満足の行かない程度をもたらす場合、結果として生じる画像は、不鮮明または「混濁」した状態になるであろう。本開示の目的のために、「ヘイズ」は、その中で不純物、表面粗度、光学不規則性、または他の要因が、材料を通して進行するにつれて、光内にあるパーセンテージの拡散を生成する、透明ポリマーまたはガラス材料の光学性質を指す。
【0094】
再び図23を参照すると、初期フォイル層2140Cを通して伝搬後にさらに喪失された入射光は、薄い接着膜層2141Bを通して進行する。限定ではないが、合金、芳香族ポリマー、伝導性接着剤、高温溶融接着剤、フィルムおよびテープ、ゴムベース、マイクロカプセル化された、溶媒ベース、樹脂、および水ベースの接着剤を含む、任意の一般に使用される透明または半透明接着媒体が、使用されることができる。膜層2141Bから出射する光の第1の部分は、次いで、第2のフォイル層2140Bの正面および背面表面によって反射され、膜層2141Bから出射する光の第2の部分は、膜層2141A上に衝突する。示されるように、膜層2141から出射する光は、第1のフォイル層2140Aの正面および背面表面によって反射される。
【0095】
接着層2141A、2141Bの屈折率は、フォイル/プリズム層2140A、2140B、2140Cのものと同じであるべきではない。例えば、接着層2141A、2141Bの屈折率は、最低でも、その隣接するフォイル層2140の屈折率より0.25高くあるべきであるが、これは、フォイル層2140の厚さに基づいて、改変を受ける。本フォイル設計の実施形態の1つの目的は、屈折の際、各接着層2141(例えば、層2141B)を通して、後続フォイル層(例えば、層2140B)および前のフォイル層(例えば、層2140C)のものから改変された角度において、光を屈曲させることである。
【0096】
視認者2205に提示される、最終画像2170は、最終的には、第1のフォイル層2140Cの2つの初期反射点と、第2の層2140Bからの2つの二次反射点と、最後に、第3の層2140Aからの2つの付加的反射とから成る。高透明度および光沢度を伴う、ポリマーまたはガラス材料を使用することによって、非常に鮮明なオーバーレイ投影が、多数の層を使用して、生成され、投影された光を「スタック」することができる。
【0097】
ここで、フォイルシート材2400の形態における代替マイクロ層化反射体設計の断面図を提供する、図24に注意を向けられたい。図24から理解され得るように、フォイルシート材2400は、基部フォイル材料、すなわち、層2402、2404、2406の層の間に接着剤を欠いていることが分かる。むしろ、層2402、2404、2406の周縁は、空隙化される。本文脈における空隙は、層2402、2404、2406の間の接着層を省略し、代わりに、積層された層に張力付与する、それをフレーム処理する、または熱シールすることのいずれかを介して、層化スタックの縁をシールすることを指す。図24の実施形態では、第2の層2404の屈折率は、初期層2402の屈折率より大きく、第3の層2406の屈折率は、第2の層2404の屈折率より大きい。入力光ビームからの入射光2420は、画像を含有し、材料2402の初期層の正面表面2412上に衝突する。材料2402の初期層と、初期層の背面表面2414と接触する、空気(A)との間の屈折率における跳躍は、背面表面2414からの入射光の反射(R1)が、正面表面2412からの入射光の反射(F1)と緊密に関連付けられるままであることを可能にする。
【0098】
図24に示されるように、フォイルシート材2400の種々の正面表面によって反射された画像反射(F1、F2、F3)および種々のフォイルシート材2400の背面表面によって反射された画像反射(R1、R2、R3)は、集合的に、フォイルシート材の背後にあるようにユーザによって知覚される、単一画像2470を形成するように、十分に整合して重畳またはスタックされる。図24の実施形態では、各層2402、2404、2406の厚さは、フォイルシート材400の種々の正面表面によって反射された画像(F1、F2、F3)と、フォイルシート材2400の種々の背面表面によって反射された画像(R1、R2、R3)との間およびその中で適切な整合を維持するために、<0.5mmであるべきである。最適可視品質は、約0.125mmの層厚において現れることが見出されている。加えて、必要に応じた数の層が、最強の可能性として考えられる画像2470を発生させるために追加されてもよい。
【0099】
図25Aは、層2402、2404、2406の周縁を囲繞する、フレーミング構造2510を含む、フォイルシート材2400’の空隙実装を図示する。図25の実施形態では、層2402、2404、2406は、ともに機械的に圧縮され、フレーミング構造2510の中に「スナップ嵌合」されてもよい。しかしながら、層2402、2404、2406の周縁をシールするための他のアプローチも、図25Aの空隙実装の範囲内である。図25Bは、フォイルシート材2400’の側2520の周囲に延在するフレーミング構造を図示する、図25Aに示される、空隙フォイルシート材の一部の拡大図である。
【0100】
本明細書に開示されるマイクロ層化構造は、3つの層に限定されず、フォイル層厚の減少に伴って、数百の層が、さらにより稠密なマイクロ層材料および構造を生成するために使用されることができる。同様に、本明細書の教示を使用して構造化される、積層された多層フォイルのサイズは、小型のハンドヘルドシステムから大型のステージ規模の懸架されたフォイルまで、寸法において広く変動し得る。
【0101】
一実施形態では、マイクロ層化材料または構造は、それぞれ、2ミルの厚さと、1.60の屈折率と、1.65またはより高い接着剤の調節された屈折率とを伴う、ポリカーボネートの3つの層から成ってもよい。別の実施形態では、マイクロ層化レンズは、1ミルまたはそれ未満の厚さと、1.50またはより高い屈折率と、1.55またはより高い接着剤屈折率とを伴う、ガラスまたはポリマーの最大10の層から成ることができる。
【0102】
別の実施形態では、マイクロ層化レンズは、スタックされ、接着層を使用せずに、ともに圧縮される、15を上回るマイクロ層から成ることができ、各マイクロ層は、0.15ずつ屈折率の調節された増加を有する。各マイクロ層の屈折率を継続的に増加させることによって、光は、その屈折の際、継続的に屈曲し、急峻な弧を生成し、したがって、多数の反射が初期反射された画像の背後に移動するにつれて、それらをより近くに、かつ凝縮された状態に保つことによって、最終反射画像を改良するであろう。
【0103】
本半透明レンズ配列の別の実施形態では、構成レンズ層の屈折率は、変動されない。本実施形態において使用するための好適な透過性および反射性品質を有する、標準的材料は、例えば、ガラス、Lexan、ポリカーボネート、PMMA、PET、PETG、PVC、PE、Ionomer樹脂、PP、SMA、FEP、およびあらゆる他の透明ポリマー等の材料を含む。1つの実装では、構成層は、所与の密度の層(>2)でスタックされ、空隙化または圧縮される。これは、屈折率の操作を通して達成され得るものほど微細な改良を伴って、光学的にスタックされた画像を生産しないが、本レンズ配列の薄い材料は、光学投影を生成するために単層反射体を使用するシステムに対して、より有意に明るい画像を生産するであろう。
【0104】
開示される反射性フォイルシート材またはレンズ構造を使用するシステムにおける投影の光学的鮮明度を改良する付加的方法は、各レンズ構造またはフォイルシート材の個々の層上へのハードコーティング堆積の追加を伴う。1つの実装では、初期反射点の表面は、ハードコーティング追加(ゾルゲル、熱スプレー、蒸着)によって修正される。これは、標準的材料(例えば、ガラス、Lexan、ポリカーボネート、PMMA、PET、PETG、PVC、PE、Ionomer樹脂、PP、SMA、FEP、およびあらゆる他の透明ポリマー)から作製される層の屈折率が、初期光入射点および層の正面上への反射から、層の裏面上への二次反射点へと有意に変動することを可能にする。
【0105】
図26は、外部パワーバンクケース1800のある実施形態内に含まれる、電力貯蔵および配電要素2610のブロック図である。下記に議論されるように、USB-Cまたは他のコントローラが、種々のホストとデバイスの組み合わせのソースおよびシンク要件を定義することによって、電力送達を取り決めるように構成される。一実施形態では、図26の配電配列の提案されるアーキテクチャは、3つのUSB-C接続、すなわち、USBホスト(電話)のための1つと、ホログラフ投影デバイスのための1つと、外部ソースからのUSB-C電力送達のための3つ目とを使用するであろう。
【0106】
示されるように、要素2610は、USB-Cプラグ等の電気プラグ1840を含み、これは、携帯電話1806の対応するUSB-Cレセプタクルに接続されてもよい。要素2610はさらに、二次電気レセプタクル1820を含み、これは、USB-Cレセプタクルであってもよく、ホログラフ投影デバイスの対応する電気プラグまたは他の電話アクセサリに接続されてもよい。電気レセプタクル1850は、電力を外部ソースから受信してもよい。要素2610はさらに、受信機コイル2620と、電力を外部ソースから無線で受信するように構成される、無線受信機IC2624とを含んでもよい。示されるように、保護ダイオード2630、2632は、電気プラグ1840および電気レセプタクル1850に電気的に接続される。バッテリ2640の充電は、バッテリ充電IC2642によって制御され、これは、コプロセッサ2646に電気的に接続される。コプロセッサ2646はまた、バッテリゲージ2650に電気的に接続される。
【0107】
電話1806のみが、プラグ1840を通して、パワーバンクケース1800に電気的に接続され、バッテリ2640が、外部ソースによって充電されていないとき、バッテリ2640からの電力は、プラグ1840を介して、電話1806に配電される。より具体的には、プラグ1840は、USB-Cポートプロテクタ2654を介して、USB-Cハブコントローラ2650に電気的に接続される。バッテリ2640が、外部ソースによって(例えば、レセプタクル1850およびポートプロテクタ2658を介して、ハブコントローラ2650に接続される、外部ソースによって)、充電されているとき、電話1806およびバッテリ2640は両方とも、同時に、外部ソースからの電力を使用して、充電されてもよい。
【0108】
USB-Cレセプタクル1820は、USB-Cコントローラ2660を介して、バッテリ2650に接続され、また、ポートプロテクタ2654に電気的に接続される。コプロセッサ2646が、ホログラフ投影ユニットまたは他のデバイスが二次USB-Cレセプタクル1820に接続された状態にあることを決定する場合、配電は、プラグ1840(携帯電話1806に接続される)から二次USB-Cレセプタクル1820およびその接続されたデバイス(例えば、ホログラフ投影ユニット)に迂回されてもよい。より具体的には、バッテリ2640が、電力を二次USB-Cレセプタクル1820に迂回することを開始すると、バッテリ充電IC2642およびコプロセッサ2646は、配電における変化を検知し、電力をUSB-Cプラグ1840から二次USB-Cレセプタクル1820に迂回する。このように、二次USB-Cレセプタクル1820に接続された状態にある、ホログラフ投影デバイスまたは他のデバイスは、接続された状態になることに応じて、本質的に、電力を自動的に受信し得る。
【0109】
図27は、ある実施形態による、ホログラフ投影システム2700のブロック概略図を提供する。システム2700は、携帯電話2714によって実行される、立体ディスプレイアプリケーション2710を含む。携帯電話2714は、正面に向いたカメラ2718を含む、標準的ユーザインターフェースコンポーネントを含んでもよい。システム700はさらに、外部パワーバンクケース2730と、外部パワーバンクケース2730から着脱可能である、ホログラフ投影ユニット2740とを含む。外部パワーバンクケース2730は、電話2714の背面表面に接着固着される、搭載プレートによって促進される、磁気接続を介して、携帯電話2714または他のデバイスに物理的に取り付けられてもよい。携帯電話2714に接続されると、外部パワーバンクケース2730は、事実上、電話ケース代用品として作用する。
【0110】
外部パワーバンクケース2730は、外部パワーバンクケース2730が、電力を携帯電話2714および携帯電話2714に提供し、ビデオおよび他のデータを外部パワーバンクケース2730に提供することを有効にするように、電気接続2724(例えば、USB-C接続)を経由して、携帯電話2714と電気的にインターフェースをとる。外部パワーバンクケース2730はまた、電気接続2728(例えば、USB-C接続)を経由して、ホログラフ投影ユニット2740と電気的にインターフェースをとる。接続2728は、外部パワーバンクケース2730が、ホログラフ投影ユニット2740に給電し、立体表示のために、立体ディスプレイアプリケーション2710から受信されたレンダリングデータをホログラフ投影ユニット2740に自動転送することを可能にする。動作の間、立体ディスプレイアプリケーション2710は、レンダリングカメラ2728を活用し、投影ユニット2740による、携帯電話2714上に記憶される、または別様に、それによって受信される、画像またはビデオコンテンツの立体投影を促進するために、システム2700によって使用されている、3次元(3D)空間内の具体的x,y,z場所から、ビューを生成する。
【0111】
下文では、外部パワーバンクケース2730の実装は、「RYZケース」、または単に、「ケース」と称され、ホログラフ投影ユニット2740の実装は、「RYZディスプレイ」、または単に、「ディスプレイ」と称される。外部パワーバンクケース2730およびホログラフ投影ユニット2740は、集合的に、「RYZ」と称され得る。
【0112】
一実施形態では、ケースおよびディスプレイは、2つの別個のPCBAを含むであろう。RYZケース電子機器は、電話プラットフォーム(USB-Cコネクタ、バッテリ、バッテリ充電(電話およびケース)、ケース電子機器のための電力調整、および外部電力充電のためのPDモードにおけるUSB-Cのための物理的インターフェースを含むであろう。
【0113】
RYZディスプレイは、最大2つの超高速モードと、PCAPインターフェース(I2Cを介して)とともに、ディスプレイドライバへのインターフェースに対するeDP/LVDS(またはMIPI)ブリッジとを利用してもよい。ケースとディスプレイとの間の接続2728は、標準的USB-C(データおよび電力)と互換性があるであろう。
【0114】
一実施形態では、RYZのために利用される、3つの一次PCBが存在する。1つは、バッテリ充電、DC-DC、およびデータパススルーを含むであろう、ケースである。第2のPCBは、ディスプレイ内のTFTディスプレイ下にあるであろう。第3のPCBは、ディスプレイバーPCBと称され、これは、ケース内のPCBとディスプレイ内のPCBとの間の信号のためのパススルーボードとして作用する。ディスプレイのためのPCBAは、TFTディスプレイコントローラおよびPCAPタッチスクリーンコントローラとインターフェースをとってもよい。
【0115】
上記に議論されるように、ケースは、USB-プラグを介して、携帯電話とインターフェースをとってもよい。ケースと着脱可能ディスプレイとの間の電気インターフェースは、ブラインドメイトUSB-C/USB-C(レセプタクル/プラグ)USBインターフェースを介して、促進されるであろう。RYZは、ケースが取り付けられている間、RYZと携帯電話を接続するであろう、USB-Cプラグおよびレセプタクルコネクタを使用してもよい。これは、USBを介して、RYZと携帯電話との間の通信をサポートし、電力経路を携帯電話に提供するであろう。
【0116】
一実施形態では、携帯電話2714上で実行される、立体ディスプレイアプリケーション2710または他のアプリケーションは、USBスランスポートのための全てのビデオ処理およびエンコーディングを行うように意図される。内蔵システムは、十分なUSBエンドポイントを伴う、USBインターフェースデバイスと、ハードウェア手段のみを介して、エンコーディングされたビデオデータをデコーダに転送するように指示するためのDMAとから成るであろう。RYZファームウェアは、電話上で取り決められた電力送達を用いて、USBデバイスを累計することに関与するであろう。ケースおよびディスプレイセクション内のMCUは、タッチスクリーンおよび電力/バッテリサブシステムからのデータを監視および報告するであろう。
【0117】
例示的実施形態では、ユーザは、以下の方法、すなわち、(i)瞬時負荷またはスライダによる、電源オン/オフ、(ii)ディスプレイシステムを閉鎖位置から解放するためのディスプレイ展開ボタン(機械的のみ)、(iii)バッテリ燃料ゲージのためのLED、(iv)ディスプレイバー内の他のLEDにおいて、RYZと相互作用するであろう。
【0118】
図28は、ホログラフ投影システム2700によって投影された立体コンテンツを視認中のユーザ2810を図示する。下記に議論されるように、携帯電話2714のカメラ2718(例えば、正面に向いたカメラ)は、ユーザ2810の顔を追跡するために活用され、それによって、ユーザ体験を向上させるように、対応する調節が投影された立体コンテンツに行われることを有効にし得る。
【0119】
ここで、ホログラフィック投影システム2700を利用し、レンダリング環境から知覚される立体動画を生成するためのプロセス2900を表す、図29Aおよび29Bに注意を向けられたい。下記に議論されるように、プロセス2900は、立体動画を達成するために、立体ディスプレイアプリケーション2710によって協調される、顔追跡を使用する。図29Aは、プロセス2900の主要段階を図示する図であり、図29Bは、プロセス2900のフローチャートを提供する。
【0120】
プロセス2900は、携帯電話2714のカメラ2718を使用し、ユーザ2810を含有する画像を捕捉することによって開始される(段階2904)。立体ディスプレイアプリケーション2710は、次いで、捕捉された画像を使用し、人間の顔を見出し、またはその存在を照合し(段階2906)、単一の視認者の顔、すなわち、ユーザ2810の顔を追尾する(段階2908)。較正が、実施され、その中でユーザ2810の瞳孔間の距離が、ユーザの頭部の位置とカメラ2718との間の既知の距離に関して測定される(段階2914)。ユーザ2810が、投影システム2700と相互作用すると、立体ディスプレイアプリケーション2710は、ユーザの瞳孔間の距離を計算し、計算された距離を較正相の間に決定される基準瞳孔距離と比較することによって、ユーザ2810の頭部または顔とカメラ2718との間の距離の近似値を求める(段階2918)。計算された瞳孔距離の増加は、カメラ2718から離れるようなユーザ2810の顔または頭部の相対的移動に対応し、計算された瞳孔距離の減少は、カメラ2718に向かう頭部の移動に対応する。ユーザ2810の顔の重要な目印が、次いで、立体ディスプレイアプリケーション2710によって識別される(段階2922)。
【0121】
いったんユーザ2810の重要な顔の目印が、識別されると、アプリケーション2710は、ユーザ2810の顔の移動、回転、および傾きを推定するために、そのような目印の移動およびそれらの関係を追跡し、それによって、重要な顔の目印の値を追跡する(段階2926)。追跡された値は、次いで、x、y、z空間座標のストリームとして、画像を投影するために使用されている3Dレンダリング環境内のレンダリングカメラ2728に送信される(段階2930)。レンダリングカメラ2728は、次いで、レンダリング環境内で、x、y、z空間座標のストリームによって示される、ユーザの移動に対応する方向において、かつ量において移動される(段階2940)。レンダリングカメラ2728からのレンダリングは、次いで、ホログラフィック投影デバイス2740のディスプレイに送信され、したがって、ユーザ2810に、システム2700によってレンダリングされている環境の合成立体知覚を提供する。
【0122】
上記に説明される方法が、ある順序で生じる、あるイベントを示す場合、あるイベントのその順序は、修正されてもよい。加えて、あるイベントは、可能であるとき、並行プロセスにおいて並行して実施される、および上記に説明されるように、逐次的に実施されてもよい。異なるデバイス内の種々のモジュールが、デバイスのプロセッサ内に位置することが示されているが、それらはまた、デバイスのメモリ(例えば、ソフトウェアモジュール)内に位置する/記憶されることもでき、プロセッサによってアクセスおよび実行されることもできる。故に、本明細書は、添付の請求項の精神および範囲内にある、開示される実施形態の全てのそのような修正および変形例を包含することが意図される。
【0123】
前述の説明は、解説の目的のために、請求されるシステムおよび方法の徹底的な理解を提供するために、具体的名称を使用した。しかしながら、その具体的な詳細が、本明細書に説明されるシステムおよび方法を実践するために要求されないことは、当業者には明白であろう。したがって、説明されるシステムおよび方法の具体的な実施形態の前述の説明は、例証および説明の目的のために提示される。それらは、網羅的である、または請求項を開示される精密な形態に限定することを意図されず、明白なこととして、多くの修正および変形例が、上記の教示の観点において可能性として考えられる。実施形態は、説明されるシステムおよび方法およびそれらの実践的用途の原理を最適に解説するために、選択および説明され、それらは、それによって、当業者が、想定される特定の使用に適するように種々の修正を伴って、説明されるシステムおよび方法および種々の実施形態を最適に利用することを可能にする。以下の請求項およびそれらの均等物は、本明細書に説明されるシステムおよび方法の範囲を定義することが意図される。
【0124】
本明細書で概説される種々の方法またはプロセスは、様々なオペレーティングシステムまたはプラットフォームのうちのいずれか1つを採用する、1つまたはそれを上回るプロセッサ上で実行可能である、ソフトウェアとしてコード化されてもよい。加えて、そのようなソフトウェアは、いくつかの好適なプログラミング言語および/またはプログラミングまたはスクリプト生成ツールのうちのいずれかを使用して、書き込まれてもよく、また、フレームワークまたは仮想マシン上で実行される実行可能機械言語コードまたは中間コードとしてコンパイルされてもよい。
【0125】
コンピュータコードの実施例は、限定ではないが、マイクロコードまたはマイクロ命令、コンパイラによって生産されるもの等の機械命令、ウェブサービスを生産するために使用されるコード、インタプリタを使用するコンピュータによって実行される高レベルの命令を含有するファイルを含む。例えば、実施形態は、命令型プログラミング言語(例えば、C、Fortran等)、関数型プログラミング言語(Haskell、Erlang等)、論理プログラミング言語(例えば、Prolog)、オブジェクト指向型プログラミング言語(例えば、Java(登録商標)、C++等)、または他の好適なプログラミング言語、および/または開発ツールを使用して実装されてもよい。コンピュータコードの付加的な実施例は、限定ではないが、制御信号、暗号化されたコード、および圧縮されたコードを含む。
【0126】
本点において、種々の本発明の概念は、1つまたはそれを上回るコンピュータまたは他のプロセッサ上で実行されると、上記に議論される本発明の種々の実施形態を実装する方法を実施する、1つまたはそれを上回るプログラムを用いてエンコードされる、コンピュータ可読記憶媒体(または複数のコンピュータ可読記憶媒体)(例えば、コンピュータメモリ、1つまたはそれを上回るフロッピー(登録商標)ディスク、コンパクトディスク、光学ディスク、磁気テープ、フラッシュメモリ、フィールドプログラマブルゲートアレイまたは他の半導体デバイス内の回路構成、または他の非一過性媒体または有形コンピュータ記憶媒体)として具現化されてもよい。1つまたは複数のコンピュータ可読媒体は、その上に記憶される1つまたは複数のプログラムが、上記に議論されるような本発明の種々の側面を実装するように1つまたはそれを上回る異なるコンピュータまたは他のプロセッサの中にロードされ得るように、運搬可能であり得る。
【0127】
用語「プログラム」または「ソフトウェア」は、上記に議論されるような実施形態の種々の側面を実装するようにコンピュータまたは他のプロセッサをプログラムするために採用され得る、任意のタイプのコンピュータコードまたはコンピュータ実行可能命令のセットを指すために、一般的意味において本明細書で使用される。加えて、一側面によると、実行されると、本発明の方法を実施する、1つまたはそれを上回るコンピュータプログラムは、単一のコンピュータまたはプロセッサ上に常駐する必要はないが、本発明の種々の側面を実装するように、いくつかの異なるコンピュータまたはプロセッサの間でモジュール方式で分散され得ることを理解されたい。
【0128】
コンピュータ実行可能命令は、1つまたはそれを上回るコンピュータまたは他のデバイスによって実行される、プログラムモジュール等の多くの形態であってもよい。概して、プログラムモジュールは、特定のタスクを実施する、または特定の抽象データタイプを実装する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造等を含む。典型的には、プログラムモジュールの機能性は、種々の実施形態では、所望に応じて、組み合わせられる、または分散されてもよい。
【0129】
また、データ構造は、任意の好適な形態でコンピュータ可読媒体内に記憶されてもよい。例証の単純化のために、データ構造は、データ構造内の場所を通して関係するフィールドを有することが示され得る。そのような関係は、同様に、フィールド間の関係を伝達するコンピュータ可読媒体内の場所を伴うフィールドのための記憶を割り当てることによって、達成されてもよい。しかしながら、ポインタ、タグ、またはデータ要素間の関係を確立する他の機構の使用を通すことを含む、任意の好適な機構が、データ構造のフィールド内の情報の間の関係を確立するために使用されてもよい。
【0130】
また、種々の本発明の概念が、1つまたはそれを上回る方法として具現化され得、その実施例が提供されている。方法の一部として実施される行為は、任意の好適な方法で順序付けられてもよい。故に、例証的実施形態では、順次行為として示される場合であっても、その中で行為が例証されるものと異なる順序で実施される実施形態も、構築され得、これは、いくつかの行為を同時に実施することを含み得る。
【0131】
本明細書で定義および使用されるような全ての定義は、辞書の定義、参照することによって組み込まれる文献の定義、および/または定義された用語の通常の意味に優先することを理解されるべきである。
【0132】
本明細書内の明細書および請求項において使用されるような不定冠詞「a」および「an」は、対照的に明確に示されない限り、「少なくとも1つ」を意味することを理解されるべきである。
【0133】
本明細書の明細書および請求項において使用されるような語句「および/または」は、そのように結合された要素の「いずれか一方または両方」、すなわち、ある場合には接合的に存在し、他の場合においては離接的に存在する要素を意味することを理解されるべきである。「および/または」を用いて列挙される複数の要素は、同一の方式で、すなわち、そのように結合された要素のうちの「1つまたはそれを上回る」と解釈されるべきである。「および/または」節によって具体的に識別される要素以外に、具体的に識別されるそれらの要素に関係しようと、無関係であろうと、他の要素が随意に存在してもよい。したがって、非限定的実施例として、「Aおよび/またはB」への言及は、「~を備える(comprising)」等の非限定的用語と併せて使用されるとき、一実施形態では、Aのみ(随意に、B以外の要素を含む)、別の実施形態では、Bのみ(随意に、A以外の要素を含む)、さらに別の実施形態では、AおよびBの両方(随意に、他の要素を含む)等を指すことができる。
【0134】
本明細書の明細書および請求項において使用されるように、「または」は、上記で定義されるような「および/または」と同一の意味を有することを理解されるべきである。例えば、リスト内の項目を分離するとき、「または」または「および/または」は、包括的である、すなわち、少なくとも1つの包含であるが、また、いくつかの要素または要素のリストのうちの1つより多く、随意に、付加的な列挙されていない項目を含むものとして解釈されるべきである。「~のうちの1つのみ」または「~のうちの正確に1つ」等の対照的に明確に示される用語のみ、または請求項において使用されるときの「~から成る」が、いくつかの要素または要素のリストのうちの正確に1つの要素の包含を指すであろう。一般に、本明細書で使用されるような用語「または」は、「いずれか一方」、「~のうちの1つ」、「~のうちの1つのみ」、または「~のうちの正確に1つ」等の排他性の用語が先行するときに、排他的代替(すなわち、「両方ではなく一方または他方」)を示すものとしてのみ解釈されるべきである。「本質的に~から成る」は、請求項において使用されるとき、特許法の分野で使用されるようなその通常の意味を有するものとする。
【0135】
本明細書の明細書および請求項において使用されるように、語句「少なくとも1つ」は、1つまたはそれを上回る要素のリストを参照して、要素のリストの中の要素のうちのいずれか1つまたはそれを上回るものから選択される少なくとも1つの要素を意味するが、要素のリスト内に具体的に列挙されるあらゆる要素のうちの少なくとも1つを必ずしも含まず、要素のリスト内の要素の任意の組み合わせを排除しないことを理解されるべきである。本定義はまた、具体的に識別されるそれらの要素に関係しようと、無関係であろうと、語句「少なくとも1つ」が指す、要素のリスト内で具体的に識別される要素以外の要素が、随意に存在してもよいことを許容する。したがって、非限定的実施例として、「AおよびBのうちの少なくとも1つ」(または同等に「AまたはBのうちの少なくとも1つ」、または同等に「Aおよび/またはBのうちの少なくとも1つ」)は、一実施形態では、いずれのBも存在しない、随意に1つより多くを含む、少なくとも1つのA(および随意にB以外の要素を含む)、別の実施形態では、いずれのAも存在しない、随意に1つより多くを含む、少なくとも1つのB(および随意に、A以外の要素を含む)、さらに別の実施形態では、随意に1つより多くを含む、少なくとも1つのA、および随意に1つより多くを含む、少なくとも1つのB(および随意に他の要素を含む)等を指すことができる。
【0136】
請求項において、および上記の明細書において、「comprising(~を備える)」、「including(~を含む)」、「carrying(~を含む)」、「having(~を有する)」、「containing(~を含有する)」、「involving(~を伴う)」、「holding(~を保持する)」、「composed of(~から構成される)」、および同等語等の全ての移行句は、非限定的(open-ended)である、すなわち、含むが、これに限定されないことを意味すると理解されるものとする。米国特許庁の米国特許審査手続便覧の第2111.03節に記述されている通り、移行句「consisting of(~から成る)」および「consisting essentially of(~から本質的に成る)」のみが、それぞれ、限定的または半限定的な移行句とされるものとする。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18A
図18B
図18C
図19A
図19B
図19C
図19D
図20A
図20B
図21A
図21B
図22A
図22B
図23
図24
図25A
図25B
図26
図27
図28
図29A
図29B
【国際調査報告】