(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-06
(54)【発明の名称】ヒートノットバーンカプセル、ヒートノットバーンカプセルの材料および調製方法、ディッピングモールド、製造装置
(51)【国際特許分類】
A24F 40/42 20200101AFI20240730BHJP
A24F 40/70 20200101ALI20240730BHJP
【FI】
A24F40/42
A24F40/70
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023580662
(86)(22)【出願日】2022-06-30
(85)【翻訳文提出日】2024-01-31
(86)【国際出願番号】 US2022035658
(87)【国際公開番号】W WO2023278656
(87)【国際公開日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】202110750107.8
(32)【優先日】2021-07-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202110751095.0
(32)【優先日】2021-07-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202110751096.5
(32)【優先日】2021-07-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202110751104.6
(32)【優先日】2021-07-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202210713573.3
(32)【優先日】2022-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517453405
【氏名又は名称】アルトリア クライアント サーヴィシーズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】リャン・ユアン
(72)【発明者】
【氏名】ルー・チュンフェイ
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB11
4B162AC13
4B162AC17
4B162AE02
(57)【要約】
本発明は、新規なヒートノットバーンシガレットを開示しており、ヒートノットバーンシガレットは、ハウジングとインナーコアとから構成されている。ハウジングの頭部端部は、密閉され、ハウジングの尾部端部は、挿入されるインナーコアを受け入れることができる。インナーコアは、密閉端部フロント挿入セグメントと、開放端部リア挿入セグメントとからなり、フロント挿入セグメントの端部とハウジングの頭部端部との間にタバコ収容空間が画定される。フロント挿入セグメントの外壁とハウジングの内壁との間に通気クリアランスが設けられ、リア挿入セグメントの外面がハウジングの内壁に密着する。ハウジングの側壁には、通気クリアランスと連通するように複数の入口孔が配置され、インナーコアのフロント挿入セグメントの端部には、複数の通気孔が設けられ、入口孔、通気クリアランス、通気孔、インナーコアの導管およびインナーコアのリア挿入セグメントの端部は、煙路を形成する。本発明は、シガレットの代用として使用でき、タバコを加熱するが燃焼させない。加熱後に発生する煙を喫煙者に提供することができ、煙に含まれる有害物質の量は、燃焼後に発生する煙に含まれる有害物質の量よりもはるかに少ない。喫煙者と周辺環境への害は低減され、喫煙者の喫煙体験は確保される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒートノットバーンカプセルハウジングのための材料であって、
前記材料は、
植物セルロースと、微結晶セルロースと、水と、アルコールとを液状混合物の形態で含み、
前記植物セルロースと前記微結晶セルロースとの重量比は10:1~80:1であり、
前記液状混合物は、前記植物セルロースと前記微結晶セルロースとの組合せ10重量部と、水50重量部と、および99%アルコール50重量部とを含む、材料。
【請求項2】
請求項1に記載の材料において、
前記液状混合物は、前記植物セルロースと前記微結晶セルロースとの前記組合せが、90℃に加熱された水に添加され、1時間撹拌され、次いで30~60℃の温度で2時間静置された結果物である、材料。
【請求項3】
請求項2に記載の材料において、
前記液状混合物は、前記99%アルコールを水の後に添加し、均質化された前記結果物である、材料。
【請求項4】
請求項2に記載の材料において、
前記植物セルロースと前記微結晶セルロースとの重量比が50:1であり、
静置中の前記温度が45℃である、材料。
【請求項5】
ヒートノットバーンカプセルハウジングを製造する方法であって、
前記方法は、
植物セルロースと、微結晶セルロースと、水と、アルコールとを含む液状混合物であって、前記植物セルロースと前記微結晶セルロースの重量比は10:1から80:1の間であるものを提供することと、
ディッピングモールドを前記液状混合物に浸漬することであって、前記ディッピングモールドが弾性体と、前記弾性体の内部に着座するコアロッドとを含むことと、
前記ディッピングモールドを前記液状混合物から取り出すことと、
最初のシェルを形成するために、前記ディッピングモールドの外側の前記液状混合物の層を乾燥することと、
後続のシェルを得るために、前記浸漬することと、前記取り出すことと、前記乾燥することとを少なくとも1回繰り返すことと、
前記ディッピングモールドの外径を縮小し、前記後続のシェルを放出するように、前記コアロッドで前記ディッピングモールドの前記弾性体を伸長させることと、
前記ヒートノットバーンカプセルハウジングを得るために、レーザーで前記後続のシェルを切断して穴を開けることとを含む、方法。
【請求項6】
閉じた底部のカプセルであって、
前記カプセルは、アウタースリーブとインナースリーブとを含み、
前記アウタースリーブは、
第1の端部および第2の端部を含み、
前記第2の端部は、閉じた端部であり、エアロゾル生成材料空間を画定し、
前記アウタースリーブは、複数の第1の開口をさらに含み、
前記複数の第1の開口は、少なくとも1つの空気入口を提供し、
前記少なくとも1つの空気入口は、前記エアロゾル生成材料空間と流体連通しており、
前記インナースリーブは、
少なくとも部分的に前記アウタースリーブ内にあり、
前記インナースリーブは、複数の第2の開口を含み、
前記エアロゾル生成材料空間は、前記アウタースリーブと前記インナースリーブとの間の間隔によってさらに画定され、
前記複数の第2の開口は、エアロゾルが前記エアロゾル生成材料空間を出るための少なくとも1つの出口を提供する、カプセル。
【請求項7】
請求項6に記載の閉じた底部のカプセルにおいて、
前記インナースリーブの一部が、前記複数の第1の開口と前記アウタースリーブの前記第1の端部との間にある、カプセル。
【請求項8】
請求項7に記載の閉じた底部のカプセルにおいて、
前記インナースリーブの一部が、前記アウタースリーブに接する、カプセル。
【請求項9】
請求項8に記載の閉じた底部のカプセルにおいて、
さらに、前記インナースリーブの端部にマウスピースを含む、カプセル。
【請求項10】
請求項6に記載の閉じた底部のカプセルにおいて、
前記インナースリーブは、前記複数の第2の開口から間隔をおいて配置された複数の第3の開口を含み、
前記複数の第3の開口は、前記インナースリーブの角度付き部分の上にあり、
前記角度付き部分は、前記インナースリーブの長手方向軸線に対して角度をなしており、
前記複数の第2の開口および前記複数の第3の開口は、前記複数の第1の開口と前記アウタースリーブの前記第2の端部との間にある、カプセル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願との相互参照)
本出願は、2021年7月2日に出願された中国出願第202110751104.6号、2021年7月2日に出願された中国出願第202110750107.8号、2021年7月2日に出願された中国出願第202110751096.5号、2021年7月2日に出願された中国出願第202110751095.0号、および2022年6月22日に出願された中国出願第202210713573.3号の優先権を主張するものであり、これらの各々の全内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、シガレット/カプセルおよびディッピング製造の技術分野に係り、特に、ヒートノットバーンシガレット/カプセルハウジングの材料およびその製造方法、新規なヒートノットバーンシガレット/カプセル、ディッピングモールド、および多重連続ディッピング装置に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、シガレットは、最も一般的なタバコ消費物品である。シガレットのタバコの細片が燃焼されると、ニコチン、タバコ分解物質、スパイスなどを含むエアロゾルが発生し、ニコチンは、喫煙者にとって主要な感覚成分である。従来のシガレットがニコチンを放出する時、エアロゾルには、複数の有害物質が含まれ、例えば、炭酸酸化物、クロトンアルデヒド、ニトロソアミン(TSNAs)およびタバコに特有なベンゾピレン等、燃焼および分解時に発生し、有害物質は、人の健康を害する。
【0004】
電子シガレットは、近年急速に発展している。電子シガレットは、液状タバコオイルまたは半固体タバコペーストを加熱ワイヤーで加熱して霧化させるもので、電子シガレットは、シガレットを模倣した電子製品であり、シガレットと同じデザイン、煙、味、感覚を持っている。電子シガレットは、充電式リチウムポリマー電池を搭載した電子噴霧器である。電子シガレットは、加熱チャンバーでタバコオイルを加熱し、ニコチンを気化させ、喫煙者に煙を提供する。
【0005】
加熱して燃焼させず発生する煙は、有害物質の含有量が従来のシガレットに比べて80%少ないという研究結果がある。加熱温度がタバコの燃焼温度よりはるかに低いため、有害物質の放出が大幅に抑制される。そのため、タバコを加熱して燃焼させないという手段は、喫煙者の害を減らすことができ、各方面から注目されている。
【発明の概要】
【0006】
(実施形態1)
本発明の目的は、不燃性で加熱可能な新しいヒートノットバーンシガレットハウジングの材料およびシガレットハウジングの製造方法を提供することにある。タバコの細片をハウジングに装填した後、このヒートノットバーンシガレットは、シガレットの構成物として使用され、ヒーターでタバコを加熱し、加熱により発生する煙を喫煙者に提供することができ、煙中の有害物質は、従来のタバコが燃焼時に発生する有害物質よりはるかに低い。喫煙者と周辺環境に対する害が減少され、喫煙者の喫煙体験が保障される。
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明は、以下の技術的解決策を提供する。ヒートノットバーンシガレットの材料は、次の材料成分からなる。植物セルロースと微結晶セルロースであり、植物セルロースと微結晶セルロースの重量比は、10:1~80:1である。植物セルロースと微結晶セルロースとを混合して混合物を形成し、この混合物10重量部を90℃に加温した水50重量部に投入し、ホモジナイザーで1時間、温度のキープしながら撹拌し、その後30~60℃の温度下で2時間静置した後、99%アルコール50重量部を添加し、再度均一に溶解してハウジング用液状材料とする。
【0008】
本発明では、植物セルロース(HPMC)と微結晶セルロースの混合物をヒートノットバーンシガレットハウジングの製造材料として使用する。この材料で製造されたヒートノットバーンシガレットハウジングは、350℃の高温に耐えることができ、炭化や空気漏れなどの不具合は発生しない。植物セルロースだけで製造した場合、200℃以下の温度で炭化と空気漏れのような欠陥が発生しない。タバコが200℃より低い温度で加熱される場合、発生する煙が小さすぎて喫煙者に良い経験をもたらすことができず、植物セルロースだけで作られたシガレットハウジングのハウジングは、従来のシガレットに取って代わることができない。約300℃の温度で加熱したタバコは、燃焼によって発生する煙に似た煙を発生し、喫煙者に良い経験をもたらすことができる。
【0009】
ヒートノットバーンシガレットハウジングの製造方法であって、ハウジングは、筒状であり、ハウジングの頭部は、密閉され、ハウジングの尾部端部は、開放されており、ハウジングはゲルディッピングモールドを用いて数回ディッピングすることにより製造され、その後、加工される。この方法は、以下のステップからなる。
シリコーン製のゲルディッピングモールドを準備し、ゲルディッピングモールドの外面は、ハウジングの内壁に対応するように構成され、ゲルディッピングモールドの尾部には、固定端部と盲孔が配置され、盲孔は、固定端部全体にわたってゲルディッピングモールド内に延び、盲孔には、差込み可能なハードコアロッドが配置され、ハードコアロッドの尾部端部は、ゲルディッピングモールドの外側に配置されること、ハウジング用の液状材料を準備すること、ゲルディッピングモールドをハウジング用の液状材料にディッピングし、その後ゲルディッピングモールドを取り出し、除湿機を通してゲルディッピングモールドを乾燥・固化させてハウジングを形成すること、ディッピングを繰り返し、ゲルディッピングモールドの外側のハウジング用材料が固化したところで再度ゲルディッピングモールドをハウジング用液状材料に入れ、その後ゲルディッピングモールドを取り出し、除湿機を通してゲルディッピングモールドを乾燥固化させてハウジングを増粘させること、ディッピングを繰り返すステップを少なくとも1回繰り返すこと、脱型すること、ゲルディッピングモールドの固定端部を固定し、ハードコアロッドを盲孔に向かって押し、ゲルディッピングモールドがハードコアロッドの圧力により外径が減少しながら変形伸びを発生し、ゲルディッピングモールドの外側に形成されたハウジングがゲルディッピングモールドとともに変形しないように、ハウジングがゲルディッピングモールドから脱型されること、レーザーでハウジングを切断し、ハウジングの冗長な長さを取り除き、ハウジングの所定の位置に穿孔すること。
【0010】
本発明のハウジングは、ゲルディッピングモールドを使用して数回ディッピングした後、形状に加工して製造され、ハウジングのサイズは、一般的なタバコと同様であり、ハウジングの厚さは、約0.1mmである。本発明は、伸縮変形可能な弾性材料であるシリコーンを用いてゲルディッピングモールドを製造する。ゲルディッピングモールドに盲孔とハードコアロッドを配置し、ゲルディッピングモールドを乾燥固化させ、毎回ディッピングしてハウジングを形成する。脱型時には、ゲルディッピングモールドの固定端部(例えばバンプ)を固定し、例えばゲルディッピングモールドを固定プレートに貫通させ、ゲルディッピングモールドの固定端部を固定プレートに貫通させず、穴の開いたプッシングプレートでゲルディッピングモールドの固定端部を押さえる。その後、ゲルディッピングモールドを盲孔のハードコアロッドに向かって押すことにより、ゲルディッピングモールドが伸びて薄くなり、一方、ハウジング材料の弾性は、乏しく、ゲルディッピングモールドが伸びても薄くならないので、ハウジングをゲルディッピングモールドから脱型することができる。本発明のハウジングは、軽く、薄く、レーザーによる加工に適している。
【0011】
好ましくは、ハウジングは、アウタースリーブとインナーコアとから成り、アウタースリーブは、管状である。アウタースリーブの頭部端部は、密閉されている。アウタースリーブの尾部端部は、インナーコアの挿入を受け入れる。インナーコアは、管状である。インナーコアは、密閉端部を有するフロント挿入セグメントを含む。リア挿入セグメントは、開放端部を有する。タバコを含む空間は、フロント挿入セグメントの端部とアウタースリーブの頭部端部との間に画定される。通気クリアランスは、フロント挿入セグメントの外壁とアウタースリーブの内壁の間に画定される。リア挿入セグメントの外面は、アウタースリーブの内壁に密着する。複数の入口ポートは、通気クリアランスと連通するようにアウタースリーブの側壁に配置される。複数の通気孔は、インナーコアのフロント挿入セグメントの端部に配置される。ここで、入口ポート、通気クリアランス、通気孔、インナーコアの導管およびインナーコアのリア挿入セグメントの端部は、煙路を形成する。
【0012】
本発明において、新しいシガレットは、細い管状のアウタースリーブとインナーコアから構成される。アウタースリーブとインナーコアは、ゲルディッピングモールドを用いて数回ディッピングして製造され、その後加工して形成される。インナーコアは、アウタースリーブに挿入固定され、タバコ細片は、タバコ収容空間に配置され、インナーコアとアウタースリーブの後部端部は、吸引ノズルとして使用され、アウタースリーブの入口ポートは、吸引ノズルと直接連通せず(リア挿入セグメントの外面は、アウタースリーブの内壁に密着して包囲される)、入口ポートは、煙路を介して吸引ノズルと連通する必要がある。本発明の製品を使用する時、ヒーターを一緒に使用する必要があり、アウタースリーブとインナーコアからなるシガレットヘッドは、ヒーターの管状加熱室に挿入される。タバコ収容空間は、完全にヒーターに挿入され、ヒーターは、タバコを加熱するためにスイッチを入れられる。加熱温度は、230-350℃である。喫煙者がタバコを吸うと、空気は、入口ポートと通気孔からタバコ収容空間に入り、加熱されたタバコから発生した煙を通気孔、インナーコアの導管、インナーコアのリア挿入セグメントの端部から運ぶ。その後、煙を運んだ空気は、喫煙者に吸われる。煙の温度は、通常の体温より低く、これは、補充された冷たい空気が頭部端部と煙路の温度を下げることができるからである。
【0013】
好ましくは、インナーコアのリア挿入セグメントの外側側面は、スクリューロックネジを介してアウタースリーブの内側側壁に密接に嵌合し、スクリューロックネジは、インナーコアおよびアウタースリーブにそれぞれ配置された第1の溝および第2の溝からなり、第1の溝の内側側面は、形状によって第2の溝の外側側面に嵌合する。本発明では、インナーコアとアウタースリーブは、スクリューロックネジによって囲まれており、第1の溝と第2の溝は、同じ方向に向かって凹んでおり、インナーコアがアウタースリーブに挿入されたとき、2つの溝の凹みは、インナーコアとアウタースリーブが固定的に位置決めされ、通気クリアランスを囲むように互いに密接に嵌合する。
【0014】
好ましくは、ハウジング用液状材料において、植物セルロースと微結晶セルロースとの重量比は、50:1である。植物セルロースと微結晶セルロースの混合物1kgをとり、90℃の水5kgに加え、ホモジナイザーに入れ、保温しながら1時間撹拌し、終了後45℃で2時間静置した後、99%アルコール5kgを加え、再度均一に溶解してハウジング用液状材料とする。
【0015】
好ましくは、ディッピングを繰り返すステップは、5回行われ、ハウジングは、毎回0.02mm厚くなる。
【0016】
好ましくは、複数のゲルディッピングモールドが一緒にモールド固定プレート上に固定され、ハードコアロッドの尾部端部がモールド固定プレートの外側に配置される。
【0017】
好ましくは、アウタースリーブとインナーコアは、透明なチューブである。
【0018】
先行技術と比較して、本発明の有益な効果は、加熱可能な新しいヒートノットバーンシガレットをシガレットの代用品として使用することができ、タバコを加熱するが燃焼させないことにより、加熱により発生した煙を喫煙者に提供することができ、その煙は、燃焼後に発生する煙に含まれる有害物質の量よりはるかに少ない有害物質を含む。喫煙者および周辺環境への害が低減されるとともに、喫煙者の喫煙体験が確保される。
【0019】
(実施形態2)
本発明の目的は、シガレットを構成する材料として、不燃性で加熱可能な新しいヒートノットバーンシガレットの材料を提供することにある。本発明のヒートノットバーンシガレットは、ヒーターとともに使用され、タバコ細片が加熱され、加熱後に発生する煙が喫煙者に提供される。煙に含まれる有害物質の量は、従来のタバコの燃焼時に発生する有害物質よりはるかに少ない。喫煙者や周辺環境への害が低減されるとともに、喫煙者の喫煙体験が確保される。
【0020】
上記の目的を達成するために、本発明は、以下の技術的解決策を提供する。新しいヒートノットバーンシガレットは、ハウジングとインナーコアからなり、ハウジングは、管状で、ハウジングの頭部端部は、密閉され、ハウジングの尾部端部は、挿入されるインナーコアを受け入れ、インナーコアは、管状で、インナーコアは、密閉端部を有するフロント挿入セグメントと、開放端部を有するリア挿入セグメントからなり、タバコ収容空間は、フロント挿入セグメントの端部とハウジングの頭部端部の間に画定され、通気クリアランスは、フロント挿入セグメントの外壁とハウジングの内壁の間に画定される、リア挿入セグメントの外面がハウジングの内壁に密着し、ハウジングの側壁に複数の入口孔が設けられて通気クリアランスと連通し、インナーコアのフロント挿入セグメントの端部に複数の通気孔が設けられ、入口孔、通気クリアランス、通気孔、インナーコアの導管およびインナーコアのリア挿入セグメントの端部が煙路を形成する。
【0021】
本発明では、細い管状のハウジングとインナーコアとで新しいシガレットを構成する。インナーコアは、ハウジングに挿入され固定され、タバコ細片は、タバコ収容空間に入れられ、インナーコアとハウジングの後部端部は、吸引ノズルとして使用され、ハウジングの入口孔は、吸引ノズルと直接連通せず(リア挿入セグメントの外面は、アウタースリーブの内壁に密接に嵌合する)、入口孔は、煙路を通して吸引ノズルと連通する必要がある。本発明の製品を使用する時、製品とともにヒーターを使用する必要があり、ハウジングとインナーコアからなるシガレットヘッドは、ヒーターの管状加熱室に挿入され、タバコ収容空間は、完全にヒーターに挿入され、タバコを加熱するために加熱されたスイッチが入れられ、加熱温度は、230-350℃である、喫煙者がタバコを吸うと、空気は、入口孔と通気孔からタバコ収容空間に入り、加熱されたタバコから発生した煙を通気孔、インナーコアの導管、インナーコアのリア挿入セグメントの端部から運び、煙を運んだ空気は、喫煙者に吸われる。煙の温度は、通常の体温より低く、これは、補充された冷たい空気が頭部端部と煙路の温度を下げる可能性があるためである。
【0022】
好ましくは、ハウジングは、頭部端部の加熱部分と尾部端部の手持ち部分とからなり、加熱部分は、手持ち部分と固定的に接続される。加熱部は、加熱温度に耐える必要があるが、手持ち部は、加熱中にほとんど影響を受けない。材料を節約するために、加熱部は、耐熱材料で作ることができ、手持ち部は、一般的な材料で作ることができ、加熱部と手持ち部は、互いに接着されるか、または、他の手段で固定される。
【0023】
好ましくは、ハウジングの加熱部の前端には、半球状のヘッドカバーが設けられ、手持ち部の外側は、パッキン層で覆われている。半球状のヘッドカバーは、割れにくく、ヒーターとの併用がよりよい。手持ち部の外表面は、パッキン層で覆われる。一方では、パッキン層は、ハウジングを保護し、他方ではパッキン層は、ヒートノットバーンシガレットのデザインを一般的なシガレットに類似させる。パッキン層は、手持ち部だけを覆うことができるし、パッキン層は、手持ち部とともに加熱部を覆うこともできる。
【0024】
好ましくは、インナーコアのフロント挿入セグメントの端部には、前方に延びる中空管先端が設けられ、中空管先端の先端には、複数の通気孔が設けられる。インナーコアのフロント挿入セグメントの端部とハウジングの頭部端部との間にタバコ収容空間が画定され、インナーコアのフロント挿入セグメントの端部から離れたタバコ細片から発生する煙は、吸いにくいので、本発明では、インナーコアのフロント挿入セグメントの端部に中空管先端部を設け、中空管先端部は、ハウジングの頭部端部の略中央まで延びることができる。チューブ先端部近傍でタバコから発生する煙をチューブ先端部の先端の通気孔で吸いやすくすることができる。
【0025】
好ましくは、インナーコアのフロント挿入セグメントは、多角形チューブであり、多角形チューブのエッジは、ハウジングの内壁に密接に接触する。本発明では、インナーコアの外壁がハウジングの内壁に密着して包囲固定される。インナーコアのフロント挿入セグメントの多角形チューブは、ハウジングの内壁に密着する突出したエッジを有し、インナーコアのエッジ間の外壁とハウジングの内壁との間のギャップは、通気クリアランスとして機能し、例えば、多角形チューブは、六角形の断面を有し、6つの頂角がハウジングに密着し、六角形の6つのエッジとハウジングとの間にギャップがあり、ギャップは、通気クリアランスとして機能する。
【0026】
好ましくは、インナーコアのリア挿入セグメントの外側表面は、スクリューロックネジによってハウジングの内側側壁に密接に嵌合し、スクリューロックネジは、インナーコアおよびハウジングにそれぞれ配置された第1の溝および第2の溝からなり、第1の溝の内側表面は、形状によって第2の溝の外側表面に嵌合する。本発明において、インナーコアとハウジングは、スクリューロックネジによって囲まれ、第1の溝と第2の溝は、同じ方向に向かって凹み、インナーコアがハウジングに挿入されると、2つの溝の凹みは、インナーコアとハウジングが固定的に位置決めされ、通気クリアランスを囲むように、互いに密接にフィットする。
【0027】
好ましくは、第1の溝と第2の溝は、断面が円弧状の環状の溝である。本発明において、第1の溝と第2の溝は、インナーコアまたは、ハウジングの周囲を環状に囲み、環状の溝の断面は、円弧である。第1の溝と第2の溝の数は、1つに限定されず、2つでも3つでもよい。
【0028】
好ましくは、マウスピースは、インナーコアのリア挿入セグメントの開口部に設けられる。マウスピースは、一部の喫煙者の経験を満たすことができ、煙を濾過して煙に含まれる有害物質の量を減らし、喫煙者への害を少なくする。
【0029】
好ましくは、ハウジングとインナーコアは、透明チューブである。
【0030】
先行技術と比較して、本発明の有益な効果は、次の通りである。加熱可能な新しいヒートノットバーンシガレットは、シガレットの代用として使用でき、タバコを燃やさずに加熱する。加熱後に発生する煙を喫煙者に提供することができ、煙に含まれる有害物質の量は、燃焼後に発生する煙に含まれる有害物質の量よりもはるかに少ない。喫煙者や周辺環境への害は、低減され、喫煙者の喫煙体験は、確保される。
【0031】
(実施形態3)
本発明の目的は、新しい不燃性で、加熱可能な、ヒートノットバーンシガレットハウジングを製造するためのカプセルモールドを提供することであり、ハウジングは、タバコ細片を含むことができ、シガレットの構成要素として機能する。本発明のヒートノットバーンシガレットは、ヒーターとともに使用され、タバコ細片は、加熱され、加熱により発生する煙は、喫煙者に提供される。カプセルモールドの製造と脱型が容易で、カプセルモールドは、組立ラインで製造でき、生産効率が高い。
【0032】
上記の目的を達成するために、本発明は、以下の技術的解決策を提供する。ゲルディッピングモールドは、伸縮可能なシリコーンモールド本体とコアロッドからなり、シリコーンモールド本体は、細長い。シリコーンモールド本体には、軸方向に長い盲孔が設けられている。シリコーンモールド本体の一端は密閉され、シリコーンモールド本体の他端は開放され、長い盲孔と連通している。シリコーンモールド本体の開放端部は、取付ボスを構成し、コアロッドの外径は、長い盲孔の直径に結合される。コアロッドの一端は長い盲孔内に配置され、コアロッドの他端はシリコーンモールド本体の外側に配置される。
【0033】
好ましくは、シリコーンモールド本体は、シリコーンアウタースリーブモールドである。シリコーンアウタースリーブモールドは、円管形状を有する。シリコーンアウタースリーブモールドの密閉端部は、半球状である。
【0034】
好ましくは、シリコーンモールド本体は、シリコーンインナーコアモールドである。シリコーンインナーコアモールドは、開放端部に接続された円管セグメントと、密閉端部に接続された多角形チューブセグメントとからなる。密閉端部の端面は、軸方向に沿って外側に延びる尖った円錐セグメントからなる。
【0035】
好ましくは、薄いシェルの形態のカプセルは、ゲルディッピングメソッドによって製造することができる。ゲルディッピングモールドの一部は、液状ゲル原料にディップされ、液状ゲルは、ゲルディッピングモールドの表面に付着され、次いで液状ゲルは、乾燥されてゲルディッピングモールドの外面に付着した半製品ハウジングを形成する。そして、半製品ハウジングは脱型され、後加工して製品を形成される。本出願は、発明の脱型構造を採用する。第1に、本願発明によるゲルディッピングモールドのモールド本体は、伸縮可能なシリコーンモールド本体であり、第2に、モールド本体内にコアロッドが配置され、コアエンドの尾部端部は、モールド本体の外側に配置される。脱型時には、コアロッドをモールド本体の盲孔に向かって押すだけで、モールド本体を固定し、圧力を加えることができる。モールド本体の取付ボスが固定されている場合、モールド本体は、取付ボスから離れる方向に沿って延びる。モールド本体の長さは、長くなり、モールド本体の直径は、小さくなる。一方、シリコーンモールド本体の外面にコーティングされたハウジング製品(例えば、アウタースリーブ、インナーコア)とモールド本体との間の接着力が克服され、それによってハウジング製品がモールド本体から分離され、脱型が実現される。
【0036】
本願のゲルディッピングモールドは、細いチューブ形状のアウタースリーブとインナーコアを製造するために使用される。新しいシガレットは、アウタースリーブとインナーコアで構成され、インナーコアは、ハウジングに挿入され固定される。タバコ細片は、アウタースリーブの内部頭部端部とインナーコアの頭部端部との間に画定されたタバコ収容空間に配置される。インナーコアの後部端部とアウタースリーブの後部端部は、開口しており、喫煙者の吸引ノズルとして機能する。アウタースリーブの側壁には、吸引ノズルと直接連通しない入口孔が設けられ(リア挿入セグメントの外面がアウタースリーブの内壁に密着して取り囲む)、入口孔は、タバコ収容空間とインナーコアを介して吸引ノズルと連通する。空気は、アウタースリーブの入口孔からタバコ収容空間に入り、加熱されたタバコ細片から発生した煙を運ぶ空気は、インナーコアの導管を通り、吸引される。その中の煙の温度は、通常の体温より低く、それは、補充された冷たい空気がアウタースリーブの頭部端部と煙路の温度を下げることができるからである。
【0037】
好ましくは、コアロッドは、円柱状であり、コアロッドの外周表面には、軸方向と同じ向きを有し、内側に凹んだ複数の溝が設けられている。本願発明のコアロッドは、硬質の細長い棒であり、コアロッドの端部は、モールド本体の盲孔の内側のボトム端部に突き当たり、コアロッドの他の端部は、モールド本体を超えて突き出している。脱型時には、モールド本体の外側にあるコアロッドの端部に軸方向の圧力を加えるだけでよい。コアロッドは、モールド本体と接触し、弾性のあるシリコーンモールド本体を伸張させ、シリコーンモールド本体の表面に付着している薄いシェル製品がシリコーンモールド本体から脱型される。溝の配置により、コアロッドとシリコーンモールドの側壁との間の摩擦力を減少させることができるので、コアロッドをシリコーンモールドから出し入れしやすい。
【0038】
好ましくは、溝は、コアロッドとシリコーンモールドの盲孔の側壁との間の摩擦力を減少させるために、その中に潤滑性充填剤(例えば、カーボンダスト)から構成される。そこで、コアロッドをシリコーンモールドから出し入れすることが容易である。
【0039】
好ましくは、開放端部に近接するシリコーンアウタースリーブモールドの外面は、少なくとも1つの環状の溝からなる。
【0040】
好ましくは、円管セグメントの外面は、少なくとも1つの環状の溝からなる。
【0041】
本願では、シリコーンアウタースリーブモールドとシリコーンインナーコアモールドには、それぞれスクリューロックネジとして機能する環状の溝が設けられている。二つのモールドは、互いに密接に嵌合することができる。モールドによって製造されたインナーコアとハウジングの間の密封された係合は、スクリューロックネジによって実現され、溝の凹部は、同じ方向に向いている。インナーコアがハウジングに挿入されると、2つの溝の凹部は、互いに密接に嵌合し、インナーコアとハウジングは、密封のために固定される。
【0042】
好ましくは、ゲルディッピングモールドは、モールド固定マウントからなり、モールド固定マウントは、互いに結合された固定プレートとカバープレートとからなる。シリコーンモールド本体の複数の取付ボスは、固定プレートとカバープレートとの間に固定され、コアロッドの一端は、カバープレートを横断し、固定マウントの外に配置される。本願発明のモールド固定マウントは、大量生産の組立ラインで使用することができる。多数のシリコーンモールドをモールド固定マウントに固定することにより、生産ラインに複数のモールド固定マウントを配置し、組立ラインのプログラムに従って各工程(ゲルディッピング、乾燥、固化、脱型など)を行うことができる。
【0043】
先行技術と比較して、本発明の有益な効果は、次のとおりである。本発明は、新規な不燃性、加熱可能、ヒートノットバーンシガレットハウジングを製造するためのカプセルモールドを提供し、カプセルモールドの製造および脱型が容易である。ハウジングは高い生産効率で組立ラインにおいて製造できる。
【0044】
(実施形態4)
本開示が解決しようとする課題は、自動生産中の長いカプセルの脱型である。本出願は、また、ゲルディッピングモールドの構造を変更して脱型する方法を提供し、自動生産を実現し、脱型工程を簡単にし、良好な脱型効果を有する多連続ゲルディッピング生産装置を製造する。
【0045】
上記の目的を達成するために、本発明は、以下の技術的解決策を提供する。一直線上に配置される、多重ゲルディッピング装置、乾燥装置、テールリフティング装置からなる複数の連続ゲルディッピング装置である。また、それぞれの装置の間に配置される複数の連続搬送装置と、ゲルディッピングモールドを担持する複数のトレイとを含む。ゲルディッピングモールドは、モールド本体とコアロッドとを含む。モールド本体は、固定端部、ディッピング端部、および固定端部に開口する盲孔を含む帯状の伸縮可能なモールドである。固定端部はトレイに固定され、ゲルディッピング端部はトレイの外側に配置される。コアロッドの一端は、盲孔に挿入され、コアロッドの他端はトレイの外側にある。そして、ドラフト装置は、その中にトレイリフティング装置を含むドラフトラックを含み、受入装置は、ドラフトラックの底部に配置され、トレイリフティング装置は、スクリュー昇降装置と、左排出ラックと、右排出ラックと、ドラフト排出プレートを含むドラフト排出装置とを含む、ドラフト排出プレートの両端はそれぞれ左排出ラックと右排出ラックに固定され、左排出ラックと右排出ラックは、それぞれガイドポスト、スプリング、およびトレイの両端に挿入される移動溝を含むドラフト排出トレイプレートを含み、トレイが移動溝にあるとき、モールド本体のゲルディッピング端部はトレイの下に位置する。ドラフト排出トレイプレートはスプリングを貫通するガイドポストに移動可能に接続され、スプリングの一端はドラフト排出トレイプレートに密接に固定される。受入装置は、排出装置停止ロッドを備える。ドラフト排出装置は、スクリュー昇降装置の上部と下部にそれぞれ作業位置を含み、ここで、ドラフト排出装置がスクリュー昇降装置の作業位置の上部にあるとき、トレイが移動溝に挿入される。ドラフト排出がスクリュー昇降装置の下部の作業位置に下降するとき、左排出ラックと右排出ラックが所定の位置に達するまで下降する間、ドラフト排出トレイプレートが排出装置停止ロッドによって保持される。
【0046】
薄殻カプセルは、ゲルディッピングメソッドで製造できる。ゲルディッピングモールドの一部は、材料のゲル溶液に浸漬され、ゲル溶液は、ゲルディッピングモールドの表面に付着する。乾燥後、ディッピングモールドの表面にフィットする半完成シェルが形成され、次いで、脱型と後加工により製品を形成する。技術的解決策は、独創的な脱型構造を開示した。第1に、本願で開示したモールド本体は、シリコーンやゴムなどの開閉式モールドである。第2に、コアロッドの端部は、モールド本体の外側にあり、脱型、押圧、加圧時にコアロッドをモールド本体の盲孔に当ててモールド本体を保持する。モールド本体のボスが固定されると、モールド本体は、ボスから離れ、モールド本体の長さは、長くなるが、直径は、小さくなる。このとき、ジャケットやコアなどの外殻製品とモールド本体との密着力が破壊され、モールド本体から離脱して脱型を実現する。本願発明は、新規なドラフト装置に関するものである。モールド本体を載せたトレイは、ドラフト装置の上端からドラフト排出装置に入り、スクリュー昇降装置とともに脱型作業位置まで下降する。この時、左排出ラックと右排出ラックが下降するまでの間、排出装置停止ロッドでドラフト排出トレイプレートを支える。左の排出ラックと右の排出ラックに固定されたドラフト排出プレートがモールド本体のコアロッドの上端に押し付けられてコアロッドが下方に移動し、モールド本体が下方に伸び、シリコーンモールド本体の外側側面に巻き付けられた製品とモールド本体との付着力が破壊されてモールド本体から離型し、脱型が実現する。
【0047】
好ましくは、ドラフトラックの片側は、多重ゲルディッピング装置と、乾燥装置と、テールリフティング装置とを含む。多重ゲルディッピング装置は、ゲルディッピングラックと、第1のゲルディッピング装置と、第2のゲルディッピング装置と、複数の繰り返しゲルディッピング装置・リフティング装置とを含み、第1のゲルディッピング装置は、ドラフトラックに近いゲルディッピングラックの一側に配置される。第2のゲルディッピング装置は、ゲルディッピングラックのドラフトラックから離れた側に配置され、複数の繰り返しゲルディッピング・リフティング装置は、第1のゲルディッピング装置と第2のゲルディッピング装置との間に配置され、第1のゲルディッピング装置、第2のゲルディッピング装置、および複数の繰り返しゲルディッピング・リフティング装置は、それぞれトレイ押出装置を含む。乾燥装置は、多層乾燥エリアを含む乾燥ラックを含み、多層乾燥エリアは、第1のゲルディッピング装置、第2のゲルディッピング装置、複数の繰り返しゲルディッピング・リフティング装置に層ごとに対応する。連続搬送装置は、多層トラックを含み、第1のゲルディッピング装置は、ゲルディッピングラックおよび乾燥ラックの下部に配置されたボトムトラックを介して乾燥エリアおよびテールリフティング装置に接続され、第2のゲルディッピング装置および複数の繰り返しゲルディッピング・リフト装置は、それぞれ上部トラックおよび下部トラックを介して乾燥エリアおよびテールリフティング装置に接続され、ゲルディッピングラックおよび乾燥ラックの上部には、トップトラックが設けられ、複数のディッピングゲルを有するトレイは、多層トラック上に移動可能に配置される。テールリフティング装置は、上下に移動するテールトレイリフティングラックと、左右に移動するテールトレイ押出ラックとを含むリフティングラックからなる。テールトレイリフティングラックは、多層トラックに対応するトレイ支持アセンブリを含む。
【0048】
この方式では、第1のゲルディッピング装置と、第2のゲルディッピング装置と、複数回の繰り返しゲルディッピング装置・リフティング装置と、乾燥装置と、テールリフティング装置とは、ドラフト装置と一致する。すなわち、自動的に第1のゲルディッピング装置に移送され、その後、モールド本体が初めてディッピングされ、その後、モールド本体を搭載したトレイがボトムトラックから乾燥装置を通ってテールリフティング装置に入り、テールトレイリフティングラックがモールド本体を運ぶ。トレイは、ボトムトラックから第2のゲルディッピング装置と一致する下部トラックに持ち上げられ、テールトレイ押出装置は、下部トラックから乾燥装置を通して第2のゲルディッピング装置にモールド本体を載せたトレイを移動させ、モールド本体を移動させて2回目のディッピングを行い、完了後、第2のディッピング装置は、モールド本体を載せたトレイを第2のゲルディッピング装置と一致する上部トラックに送り、モールド本体を載せたトレイは、上部トラックから乾燥装置を通してテールリフティング装置に入る。テールトレイリフティングラックは、複数の繰り返しディッピング・リフティング装置の中で最も低い位置にあるゲルディッピング・リフティング装置と一致する上部トラックから下部トラックにモールド本体付きトレイを持ち上げる。モールド本体を載せたトレイは、下部トラックから乾燥装置を経てディッピング・リフティング装置に移動し、モールド本体を1回ディッピングした後、テールリフティング装置に戻される。モールド本体付きトレイをテールリフティング装置に移動させた後、テールリフティング装置は、モールド本体付きトレイをトップトラックの位置までリフティング、モールド本体付きトレイをドラフト装置の上部に押し上げてドラフトに入る。脱型後、再びディッピングと乾燥の工程を何回も行う。
【0049】
好ましくは、ドラフトラックの頂部は、外側に延びる延長アームを含み、延長アームは、トップトレイ回転装置とトップトレイ押出装置を含む。トップトレイ回転装置は、トップトラックを介してテールリフティング装置に対応する。トップトレイ回転装置は、モールド本体のゲルディッピング端部がトレイの下にあるようにトレイを180度回転させ、トップトレイ押出装置は、トレイをドラフト排出トレイプレートに移動させる。多重ディッピング装置は、延長アームの下にディッピングラックを含む第1のゲルディッピング装置を含み、ディッピングラックの上部は、トレイ移動装置を含み、トレイ移動装置は、排出ラック上の排出装置がスクリュー昇降装置の底部作業位置にあるとき、トレイをドラフト排出トレイプレートからディッピングラックに移動させる。
【0050】
好ましくは、第1のゲルディッピング装置は、リフタブルゲルリザーバ、トレイ移動装置、一次トレイ回転装置、トレイ下降装置、およびトレイ押出装置を含む。トレイ移動装置は、ドラフト排出トレイからリフタブルゲルリザーバの上方にトレイを移動させるムービングロッドアセンブリを含み、同時に、リフタブルゲルリザーバから一次トレイ回転装置に他のトレイを移動させ、一次トレイ回転装置は、モールド本体のゲルディッピング端部がトレイの上方にあるようにトレイを180度回転させ、トレイ下降装置は、トレイ押出装置にトレイを移動させ、トレイ押出装置は、ボトムトラックにトレイを移動させる。そして、ボトムトラックの一端は、トレイ押出装置と一致し、他端は、乾燥エリアを介してテールトレイリフティングラックと一致する。
【0051】
好ましくは、第2のゲルディッピング装置は、トレイ回転装置、トレイ移動装置、リフタブルゲルリザーバ、二次トレイ回転装置、およびトレイ押出装置を含み、テールトレイ押出ラックは、下部トラックを介して一次トレイ回転装置にトレイを移動させ、一次供給トレイ回転装置は、トレイを180度回転させ、モールド本体のゲルディッピング端部をトレイの下にする。トレイ移動装置は、トレイをリフタブルゲルリザーバの上方の位置に移動させ、同時に、リフタブルゲルリザーバの上部から二次トレイ回転装置に他のトレイを移動させ、二次トレイ回転装置は、モールド本体のゲルディッピング端部がトレイ上にあるようにトレイを180度回転させ、トレイ押出装置は、トレイを上部トラックに移動させる。上部トラックの一端は、第2のゲルディッピング装置のトレイ押出装置に対応し、上部トラックの他端は、乾燥エリアを通ってテールトレイリフティングラックと協働して配置され、下部トラックの一端は、テールトレイ押出ラックに対応し、下部トラックの他端は、乾燥エリアを通って第2のゲルディッピング装置の一次トレイ回転装置に対応する。
【0052】
好ましくは、複数の繰り返しゲルディッピング・リフティング装置は、それぞれ、トレイ回転装置、トレイ下降装置、トレイ移動装置、リフタブルゲルリザーバ、トレイリフティング装置、二次トレイ回転装置、トレイ押出装置からなる。そして、テールトレイ押出ラックは、下部トラックを介して一次トレイ回転装置にトレイを移動させ、一次トレイ回転装置は、モールド本体のゲルディッピング端部がトレイの下にあるようにトレイを180度回転させ、トレイ下降装置は、トレイ移動装置にトレイを下降させる。トレイ移動装置は、トレイをリフタブルゲルリザーバの上方の位置に移動させ、他方のトレイは、リフタブルゲルリザーバの上方の位置からトレイリフティング装置に移動し、トレイリフティング装置は、トレイを二次トレイ回転装置まで持ち上げ、二次トレイ回転装置は、モールド本体のゲルディッピング端部がトレイの上方に位置するようにトレイを180度回転させ、トレイ押出装置は、トレイを上部トラックに移動させる。上部トラックの一端は、複数の繰り返しゲルディッピング・リフティング装置のトレイ押出装置に対応し、上部トラックの他端は、乾燥エリアを通過し、テールトレイリフティングラックに対応し、ボトムトラックの一端は、テールトレイ押出ラックに対応し、ボトムトラックの他端は、乾燥エリアを通過し、複数の繰り返しゲルディッピング・リフティング装置の一次トレイ回転装置に対応する。
【0053】
好ましくは、複数の繰り返しゲルディッピング・リフティング装置は、3つの繰り返しゲルディッピング・リフティング装置を含む。
【0054】
好ましくは、テールトレイリフティングラックは、トップトラックと、第2のゲルディッピング装置と、複数の繰り返しゲルディッピング・リフティング装置の下部トラックとにそれぞれ対応するテール押出ロッドアセンブリを含む。リフティングラック、ボトムトラック、および上部トラックの間の対応する接続部は、固定トレイを含み、リフティングラック、下部トラック、および上部トラックの間の対応する接続部は、回転可能なリセット可能なロータリーリセットトレイを含む。テールトレイリフティングラックは、リフティングラック上の固定トレイおよびロータリーリセットトレイと一致するロータリーリセットトレイを含む。テールトレイリフティングラックは、ボトムトラックおよび上部トラックから上層の対応する下部トラックまたはトップトラックに入ったトレイを持ち上げ、テールトレイ押出ラックは、トレイを下部トラックまたはトップトラックに押し込む。
【0055】
好ましくは、トレイは、互いに一致する固定プレートとカバープレートとからなり、複数のシリコーンモールド本体の固定端部は、固定プレートとカバープレートとの間に固定され、コアロッドの一端は、カバープレートを貫通してトレイの外側に出る。
【0056】
好ましくは、受入装置は、ドラフト排出装置のガイドホイール、ドラフトブランキングボックス、およびドラフト出口を含む。
【0057】
先行技術と比較して、本願発明の有益な効果は、以下の通りである。本願発明は、ゲルディッピングモールドの構造を変更して脱型する方法を提供し、自動生産を実現し、脱型工程を簡単にし、良好な脱型効果を有する多連続ゲルディッピング生産装置を製造する。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】
【
図4】本発明のハウジングモールドの構造図である。
【0062】
【
図5】本発明のインナーコアモールドの構造図である。
【0063】
【0064】
【0065】
【0066】
【
図9】本発明によるシリコーンアウタースリーブモールドの構造図である。
【0067】
【
図10】本発明によるシリコーンインナーコアモールドの構造図である。
【0068】
【0069】
【
図12】本発明によるモールド固定マウントの構造図である。
【0070】
【
図13】本願発明のゲルディッピングモールドの概略構造図である。
【0071】
【
図14】本願発明のゲルディッピングモールドおよびトレイの概略構造図である。
【0072】
【
図15】本願発明の多重連続ゲルディッピング装置の概略構造図である。
【0073】
【
図16】本願発明のドラフト装置の概略構造図である。
【0074】
【
図17】本願発明のドラフト装置のドラフト排出装置の概略構造図である。
【0075】
【
図18】本願発明のドラフト装置の受入装置の概略構造図である。
【0076】
【
図19】本願発明の第1のゲルディッピング装置の概略構造図である。
【0077】
【
図20】本願発明の第2のゲルディッピング装置および多重ゲルディッピング装置の概略構造図である。
【0078】
【0079】
【
図22】本願発明のテールリフティング装置の概略構造図である。
【符号の説明】
【0080】
2.1 ハウジング
2.2 インナーコア
2.3 タバコ収容空間
2.4 通気クリアランス
2.5 第1の溝
2.6 第2の溝
2.7 ハウジングモールド
2.8 インナーコアモールド
2.9 固定端部
2.10 ハードコアロッド
2.11 入口ポート
2.21 フロント挿入セグメント
2.22 リア挿入セグメント
2.23 通気孔
3.1 ハウジング
3.2 インナーコア
3.3 タバコ収容空間
3.4 通気クリアランス
3.5 第1の溝
3.6 第2の溝
3.11 空気入口
3.12 加熱部
3.13 手持ち部
3.14 半球状ヘッドカバー
3.21 フロント挿入セグメント
3.22 リア挿入セグメント
3.23 通気孔
3.24 中空管先端部
5.1 シリコーンモールド本体
5.2 コアロッド
5.3 取付ボス
5.4 モールド固定マウント
5.11 シリコーンアウタースリーブモールド
5.12 環状の溝
5.13 シリコーンインナーコアモールド
5.41 固定プレート
5.42 カバープレート
5.131 円管セグメント
5.132 多角形チューブセグメント
5.133 尖った円錐セグメント
15.1 ドラフト装置
15.2 多重ゲルディッピング装置
15.3 乾燥装置
15.4 テールリフティング装置
15.5 連続搬送装置
15.6 ゲルディッピングモールド
15.7 トレイ
15.61 モールド本体
15.62 コアロッド
15.63 固定端部
15.64 ディッピング端部
15.71 固定プレート
15.72 カバープレート
15.101 ドラフトラック
15.102 受入装置
15.103 スクリュー昇降装置
15.104 ドラフト排出装置
15.105 左排出ラック
15.106 右排出ラック
15.107 ドラフト排出プレート
15.108 スプリング
15.109 ドラフト排出トレイプレート
15.110 移動溝
15.111 排出装置停止ロッド
15.112 延長アーム
15.113 トップトレイ回転装置
15.114 トップトレイ押出装置
15.115 ガイドホイール
15.116 ドラフトブランキングボックス
15.117 ドラフト出口
15.201 ゲルディッピングラック
15.202 第1のゲルディッピング装置
15.203 第2のゲルディッピング装置
15.204 繰り返しゲルディッピング・リフティング装置
15.205 トレイ押出装置
15.301 乾燥ラック
15.401 リフティングラック
15.402 テールトレイリフティングラック
15.403 テールトレイ押出ラック
15.501 ボトムトラック
15.502 上部トラック
15.503 下部トラック
15.504 トップトラック
15.2021 ディッピングフレーム
15.2022 トレイ移動装置
15.2023 リフタブルゲルリザーバ
15.2024 一次トレイ回転装置
15.2025 トレイ下降装置
15.2027 ムービングロッドアセンブリ
15.2031 一次トレイ回転装置
15.2032 二次トレイ回転装置
15.2041 トレイ下降装置
15.2042 トレイリフティング装置
15.4011 固定トレイプレート
15.4012 ロータリーリセットトレイプレート
15.4031 テール押出ロッドアセンブリ
【発明を実施するための形態】
【0081】
以下、本発明の実施形態における技術的解決策を、本発明の実施形態を示す添付図面を参照して明確かつ完全に説明する。明らかに、説明された実施形態は、本発明の実施形態の全てではなく、その一部に過ぎない。本発明の実施形態、および創造的な作業を伴わずに当業者によって得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲に含まれる。
【0082】
(実施形態1)
本発明は、技術的解決策を提供する。ヒートノットバーンシガレットハウジングの材料は、次の材料成分からなる。植物セルロースと微結晶セルロース、ここで植物セルロースと微結晶セルロースの重量比は10:1~80:1であり、植物セルロースと微結晶セルロースとを所定の割合で混合し、その混合物10重量部を取り、90℃に加温した水50重量部に投入し、ホモジナイザーで1時間保温しながら撹拌し、終了後30~60℃の温度で2時間静置した後、99%アルコール50重量部を添加し、再度均一に溶解してハウジング用液状材料とする。
【0083】
ヒートノットバーンシガレットハウジングの製造方法であって、ハウジングは管状であり、ハウジングの頭部は密閉され、ハウジングの尾部端部を開放され、ハウジングは、ゲルディッピングモールドを複数回ディッピング(ハウジング用液状材料をディッピング)して製造され、その後ハウジング製品を得るためにハウジングが加工される。
【0084】
ハウジング用液状材料において、植物セルロースと微結晶セルロースの重量比は50:1であり、植物セルロースと微結晶セルロースの混合物1kgを取り、90℃の水5kgに混合物を加え、ホモジナイザーに入れ、保温しながら1時間撹拌し、終了後45℃で2時間静置し、99%アルコール5kgを加え、再度均一に溶解してハウジング用液状材料とする。
【0085】
図1~3を参照すると、ハウジングは、アウタースリーブ2.1と、インナーコア2.2とから構成されている。ハウジング2.1は、管状であり、アウタースリーブ2.1の頭部端部は、囲まれており、アウタースリーブ2.1の尾部端部は、挿入されるインナーコア2.2を受け入れている。インナーコア2.2は、管状であり、インナーコア2.2は、密閉端部フロント挿入セグメント2.21と、開放端部リア挿入セグメント2.22とからなり、フロント挿入セグメント2.21の端部とアウタースリーブ2.1の頭部端部との間にタバコ収容空間2.3が画定され、フロント挿入セグメント2.21の外壁とアウタースリーブ2.1の内壁との間に通気クリアランス2.4が形成されている。21とアウタースリーブ2.1の内壁との間には、通気クリアランス2.4が形成され、リア挿入セグメント2.22の外面は、アウタースリーブ2.1の内壁に密着し、アウタースリーブ2.1の側壁には、通気クリアランスと連通するように複数の入口ポート2.11が配置され、インナーコア2.2のフロント挿入セグメント2.21の端部には、複数の通気孔2.23が配置されている。入口ポート2.11、通気クリアランス2.4、通気孔2.23、インナーコア2.2の管路、インナーコア2.2のリア挿入セグメント2.22の端部は、煙路を形成する。
【0086】
インナーコア2.2のリア挿入セグメント2.22の外側側面は、スクリューロックネジを介してアウタースリーブ2.1の内側側壁に密接に嵌合し、スクリューロックネジは、インナーコア2.2およびアウタースリーブ2.1にそれぞれ配置された第1の溝2.5および第2の溝2.6からなり、第1の溝2.5の内側表面は、形状によって第2の溝2.6の外側表面に嵌合する。
【0087】
図4~5を参照すると、ゲルディッピングモールドはシリコーンによって製造され、ハウジングモールド2.7と、インナーコアモールド2.8とからなり、ゲルディッピングモールドの外面は、ハウジングの内壁に対応する。ゲルディッピングモールドの尾部には、固定端部2.9と盲孔が配置され、盲孔は、固定端部2.9を通ってゲルディッピングモールド内に延び、差込み可能なハードコアロッド2.10が盲孔内に配置され、ハードコアロッド2.10の尾部端部は、ゲルディッピングモールドの外側に配置される。
【0088】
アウタースリーブ2.1と内側のコア2.2は、透明なチューブである。
【0089】
具体的な使用手順は、以下の通りである。ハウジングの製造は、アウタースリーブ2.1とインナーコア2.2をそれぞれ加工することからなり、以下のステップを含む。ハウジング2.1とインナーコア2.2に適したゲルディッピングモールドのハウジングモールド2.7とインナーコアモールド2.8を準備すること。ハウジング用の液状材料を準備すること。ディッピング、ゲルディッピングモールドをハウジング用液状材料に入れ、その後ゲルディッピングモールドを取り出し、除湿機を通してゲルディッピングモールドを乾燥・固化させてハウジングを形成すること。ディッピングを繰り返すことであって、ゲルディッピングモールドの外側のハウジング用材料が固化したところで再度ゲルディッピングモールドをハウジング用液状材料に入れ、その後ゲルディッピングモールドを取り出し、除湿機を通してゲルディッピングモールドを乾燥固化させてハウジングを増粘させる。ディッピングを3回繰り返すと、生成されるハウジングは、アウタースリーブまたは、インナーコアとなり、ハウジングの厚さは、約1mmとなり、アウタースリーブまたは、インナーコアに、第1の溝または、第2の溝が形成されること。脱型することであって、ゲルディッピングモールドの固定端部2.9を固定し、ハードコアロッド2.10を盲孔に向かって押し、ゲルディッピングモールドは、ハードコアロッド2.10の圧力により外径が減少しながら変形伸びを発生し、ゲルディッピングモールドの外側に形成されたハウジングは、ゲルディッピングモールドとともに変形しないので、ハウジングは、ゲルディッピングモールドから脱型されること。
【0090】
レーザーでハウジングを切断して冗長な長さを取り除き、ハウジングの所定の位置に穿孔して、アウタースリーブ2.1上の入口ポート2.11またはインナーコア2.2上の通気孔2.23を形成すること。
【0091】
試験後、ハウジング製品は、350℃の高温に耐えることができ、炭化や空気漏れなどの欠陥は、発生しない。
【0092】
アウタースリーブ2.1とインナーコア2.2で構成された新しいヒートノットバーンシガレットでは、タバコ細片は、アウタースリーブ2.1の頭部端部にあるタバコ収容空間2.3に入れられる。本発明の製品を使用する場合、アウタースリーブ2.1は、ヒーターの筒状加熱室に挿入され、タバコ収容空間2.3は、ヒーターに完全に挿入され、ヒーターは、タバコを加熱するためにスイッチを入れられる。喫煙者が吸引すると、空気は、入口ポート2.11と通気クリアランス2.4を通ってタバコ収容空間2.3に入り、加熱されたタバコから発生した煙を通気孔2.23、インナーコア2.2の導管、インナーコア2.2のリア挿入セグメント2.22の端部を通って運び、煙を運んだ空気は、喫煙者によって吸引される。
【0093】
(実施形態2)
図6~8を参照すると、本発明は、技術的解決策を提供する。ヒートノットバーンシガレットは、ハウジング3.1とインナーコア3.2から構成される。ハウジング3.1は、管状であり、ハウジング3.1の頭部端部は、密閉され、ハウジング3.1の尾部端部は、挿入されるインナーコアを受ける。インナーコア3.2は、管状であり、インナーコア3.2は、密閉端部フロント挿入セグメント3.21と、開放端部リア挿入セグメント3.22と、フロント挿入セグメント3.21の端部とハウジング3.1の頭部端部との間に画定されたタバコ収容空間3.3とからなる。フロント挿入セグメント3.21の外壁とハウジング3.1の内壁との間に通気クリアランス3.4が画定され、リア挿入セグメント3.22の外面がハウジング3.1の内壁に密着する。ハウジング3.1の側壁には、通気クリアランス3.4と連通する複数の入口孔3.11が設けられ、インナーコア3.2のフロント挿入セグメント3.21の端部には、複数の通気孔3.23が設けられ、入口孔3.11、通気クリアランス3.4、通気孔3.23、インナーコア3.2の導管、インナーコア3.2のリア挿入セグメント3.22の端部は、煙路を形成する。
【0094】
ハウジング3.1は、頭部端部の加熱部3.12と尾部端部の手持ち部3.13からなり、加熱部3.12は、手持ち部3.13と固定的に接続されている。
【0095】
ハウジング3.1の加熱部3.12の前端には、半球状ヘッドカバー3.14が設けられ、手持ち部3.13の外側は、パッキン層で覆われている。
【0096】
インナーコア3.2のフロント挿入セグメント3.21の端部には、前方に延びる中空管先端部3.24が設けられ、中空管先端部3.24の先端には、複数の通気孔3.23が設けられている。
【0097】
インナーコア3.2のフロント挿入セグメント3.21は、多角形チューブで、多角形チューブの端部は、ハウジング3.1の内壁に密着している。
【0098】
インナーコア3.2のリア挿入セグメント3.22の外側側面は、スクリューロックネジによってハウジング3.1の内側側壁に密接に適合し、スクリューロックネジは、インナーコア3.2およびハウジング3.1にそれぞれ設けられた第1の溝3.5および第2の溝3.6からなる。第1の溝3.5の内周面は、形状により第2の溝3.6の外側側面にフィットする。
【0099】
第1の溝3.5と第2の溝3.6は、断面が円弧状の環状の溝である。
【0100】
マウスピースは、インナーコア3.2のリア挿入セグメント3.22の開口部に設けられている。ハウジング3.1とインナーコア3.2は、透明なチューブである。
【0101】
具体的な手順は、次の通りである。ハウジング3.1とインナーコア3.2から成る新しいヒートノットバーンシガレットにおいて、タバコ細片は、タバコ収容空間3.3に置かれる。ハウジング3.1の頭部端部において、開示の製品の使用時に、ハウジング3.1は、ヒーターの管状加熱室に挿入され、タバコ収容空間3.3は、完全にヒーターに挿入される。ヒーターは、加熱するためにスイッチオンされる。喫煙者が吸うとき、空気は、入口孔3.11と通気クリアランス3.4を通ってタバコ収容空間3.3に入り、通気孔3.23、インナーコア3.2の導管、インナーコア3.2のリア挿入セグメント3.22の端部を通って加熱されたタバコから発生した煙を運び、煙を運んだ空気は、喫煙者によって吸われる。
【0102】
喫煙者は、吸引用のマウスピースをインナーコア3.2のリア挿入セグメント3.22に取り付けることもできる。
【0103】
(実施形態3)
図9~12を参照すると、本発明は、以下のような技術的解決策を提供する。
【0104】
ゲルディッピングモールドは、伸縮可能なシリコーンモールド本体5.1とコアロッド5.2とからなり、シリコーンモールド本体5.1は、細長く、シリコーンモールド本体5.1には、軸方向に長い盲孔が設けられている。シリコーンモールド本体5.1の一端は、密閉され、シリコーンモールド本体の他端は、開放され、長い盲孔と連通している。シリコーンモールド本体5.1の開放端部は、取付ボス5.3を構成し、コアロッド5.2の外径は、長い盲孔の直径と一致する。コアロッド5.2の一端は、長盲孔内に配置され、コアロッド5.2の他端は、シリコーンモールド本体5.1の外側に配置される。
【0105】
シリコーンモールド本体5.1は、シリコーンアウタースリーブモールド5.11であり、シリコーンアウタースリーブモールド5.11は、円管形状を有し、シリコーンアウタースリーブモールド5.11の密閉端部は、半球状であり、シリコーンアウタースリーブモールド5.11の開放端部に近接する外面は、環状の溝5.12からなる。
【0106】
シリコーンモールド本体5.1は、シリコーンインナーコアモールド5.13であり、シリコーンインナーコアモールド5.13は、開放端部に接続された円管セグメント5.131からなる。多角形チューブセグメント5.132が密閉端部と接続され、密閉端部の端面は、軸方向に沿って外側に延びる尖った円錐セグメント5.133からなり、円管セグメント5.131の外面は、環状の溝5.12からなる。
【0107】
コアロッド5.2は、円柱状であり、コアロッド5.2の外周表面には、軸方向と同じ向きを有し、内側に凹んだ複数の溝が設けられており、溝は、その中に潤滑性充填剤を含んで構成されている。
【0108】
ゲルディッピングモールドは、モールド固定マウント5.4からなり、モールド固定マウント5.4は、互いに結合された固定プレート5.41とカバープレート5.42からなる。シリコーンモールド本体5.1の複数の取付ボス5.3は、固定プレート5.41とカバープレート5.42の間に固定され、コアロッド5.2の一端は、カバープレート5.42を横断してモールド固定マウント5.4の外側に位置する。
【0109】
具体的な手順は、次の通りである。複数のシリコーンアウタースリーブモールド5.11またはシリコーンインナーコアモールド5.13をモールド固定マウント5.4に固定する。特に、シリコーンアウタースリーブモールド5.11の端部またはシリコーンインナーコアモールド5.13の端部が固定プレート5.41を横切り、取付ボス5.3が固定プレート5.41の環状の溝に邪魔されて固定プレート5.41を横切ることができない。すべてのシリコーンアウタースリーブモールド5.11とシリコーンインナーコアモールド5.13が所定の位置に配置されると、カバープレート5.42は、コアロッド5.2の露出端部を横切り、固定プレート5.41と取付ボス5.3を押圧する。カバープレート5.42は、固定プレート5.41に固定され、その後、生産処理が可能となる。
【0110】
製造時、シリコーンアウタースリーブモールド5.11またはシリコーンインナーコアモールド5.13のモールド固定マウント5.4の下方に位置する部分を液状ゲル原料にディッピングする。この液状ゲルは、シリコーンアウタースリーブモールド5.11またはシリコーンインナーコアモールド5.13の表面に付着される。そして、シリコーンアウタースリーブモールド5.11またはシリコーンインナーコアモールド5.13の外面に付着した半完成ハウジングを形成するために、液状ゲルが、乾燥される。そして、シリコーンアウタースリーブモールド5.11またはシリコーンインナーコアモールド5.13のコアロッド5.2に軸方向の力を加え、シリコーンアウタースリーブモールド5.11またはシリコーンインナーコアモールド5.13を変形させて伸ばし、変形していない半製品を脱型する。脱型された半完成ハウジングは、アウタースリーブ製品またはインナーコア製品を形成するために加工される。脱型後、コアロッド5.2に加えられた軸方向の力は、取り除かれ、シリコーンアウタースリーブモールド5.11またはシリコーンインナーコアモールド5.13は、元の形状に戻る。
【0111】
(実施形態4)
添付の
図13-22を参照されたい。多重連続ゲルディッピング装置は、ドラフト装置15.1、多重ゲルディッピング装置15.2、乾燥装置15.3、テールリフティング装置15.4からなり、これらは、一直線上に配置され、さらに上記装置間に配置された連続搬送装置15.5と、複数のゲルディッピングモールド15.6を搭載したトレイ15.7とからなる。ゲルディッピングモールド15.6は、モールド本体15.61とコアロッド15.62とを含み、モールド本体15.61は、固定端部15.63と、ディッピング端部15.64と、固定端部に開口した盲孔とを含む帯状の開閉式モールドである。固定端部15.63は、トレイ15.7に固定され、ゲルディッピング端部15.64は、トレイ15.7の外側にあり、コアロッド15.62の一端は、盲孔に挿入され、コアロッド15.62の他端は、トレイ15.7の外側にある。ドラフト装置15.1は、その中にトレイリフティング装置を含むドラフトラック15.101を含み、受入装置15.102がドラフトラック15.101の底部に配置される。トレイリフティング装置は、スクリュー昇降装置15.103とドラフト排出装置15.104を含み、排出装置15.104は、左排出ラック15.105、右排出ラック15.106、ドラフト排出プレート15.107を含む。ドラフト排出プレート15.107の両端は、それぞれ左排出ラック15.105と右排出ラック15.106に固定されている。左排出ラック15.105および右排出ラック15.106は、それぞれ、ガイドポスト15.107、スプリング15.108、およびトレイ15.7の両端を挿入できる移動溝を有するドラフト排出トレイプレート15.109を含む。トレイ15.7が移動溝15.110にあるとき、モールド本体15.61のゲルディッピング端部15.64は、トレイ15.7の下にあり、ドラフト排出トレイプレート15.109は、ガイドポスト15.107に移動可能に連結され、ガイドポストは、スプリング15.108を通り、スプリング15.108の一端は、ドラフト排出トレイプレート15.109に密着固定される。受入装置15.102は、排出装置停止ロッド15.111を含み、ドラフト排出装置15.104は、スクリュー昇降装置15.103の上部と下部に作業位置を含む。トレイ15.7は、ドラフト排出装置15.104がスクリュー昇降装置15.103のトップの作業位置にあるとき、移動溝15.110に挿入される。ドラフト排出トレイプレート15.109は、排出装置停止ロッド15.111によって保持され、左排出ラック15.105と右排出ラック15.106は、ドラフト排出装置15.104がスクリュー昇降装置15.103の底部作業位置まで下降すると、所定の位置まで下降し続ける。
【0112】
ドラフトラック15.101の一側には、多重ゲルディッピング装置15.2、乾燥装置15.3、テールリフティング装置15.4が順次配置されている。多重ゲルディッピング装置15.2は、ゲルディッピングラック15.210、第1のゲルディッピング装置15.202、第2のゲルディッピング装置15.203、複数の繰り返しゲルディッピング・リフティング装置15.204を含む。第1のゲルディッピング装置15.201は、ドラフトラック15.101に近いゲルディッピングラック15.201の一方の側にあり、第2のゲルディッピング装置15.202は、ドラフトラック15.101から離れたゲルディッピングラック15.201の他方の側にあり、複数の繰り返しゲルディッピング・リフティング装置は、第1のゲルディッピング装置15.202と第2のゲルディッピング装置15.203との間に配置されている。第1のゲルディッピング装置15.202、第2のゲルディッピング装置15.203、複数のゲルディッピング装置は、それぞれトレイ押出装置15.205を含む。乾燥装置15.3は、多層乾燥エリアを有する乾燥ラック15.301を含み、多層乾燥エリアは、第1のゲルディッピング装置15.202、第2のゲルディッピング装置15.203、および複数の繰り返しゲルディッピング・リフティング装置に層ごとに対応する。連続搬送装置15.5は、多層トラックを含み、第1のゲルディッピング装置15.202は、ゲルディッピングラック15.201と乾燥ラック15.301のボトムにあるボトムトラック15.501を介して乾燥エリアとテールリフティング装置15.4に接続される。第2のゲルディッピング装置15.203と複数の繰り返しゲルディッピング・リフティング装置15.205は、それぞれ上部トラック15.502と下部トラック15.503を通して乾燥エリアとテールリフティング装置15.4に接続されている。トップトラック15.504は、ゲルディッピングラック15.201とトラック押出装置の上部に配置され、ゲルディッピングモールド15.6を有するトレイ15.7は、多層トラック上を移動可能である。テールリフティング装置15.4は、上下に動くテールトレイリフティングラック15.402と、上下に動くテールトレイ押出ラック15.403とからなるリフティングラック15.401を含み、テールトレイリフティングラック15.402は、多層トラックに対応するトレイ支持コンポーネントを含む。
【0113】
ドラフトラック15.101の上部には、外側に延びる延長アーム15.112が配置されている。延長アーム15.112は、トップトラック15.504を介してテールリフティング装置15.4に対応するトップトレイ回転装置15.113と、トップトレイ押出装置15.114とを含む。トップトレイ回転装置15.113は、トレイ15.7を180度回転させ、モールド本体15.61のゲルディッピング端部15.64がトレイ15.7の下に位置するようにし、トップトレイ押出装置15.114は、トレイ15.7をドラフト排出トレイプレート15.109に移動させる。多重ディッピング装置15.2は、延長アーム15.112の下にあるディッピングフレーム15.2021からなる第1のゲルディッピング装置15.202を含み、ディッピングフレーム15.2021の上部には、トレイ移動装置15.2022が設けられている。ドラフトラック15.101のドラフト排出装置15.104がスクリュー昇降装置15.103の下部の作業位置にあるとき、トレイ移動装置15.2022は、ドラフト排出トレイプレート15.109からゲルディッピングフレーム15.2021にトレイ15.7を移動させる。
【0114】
第1のゲルディッピング装置15.202は、リフタブルゲルリザーバ15.2023、トレイ移動装置15.2022、一次トレイ回転装置15.2024、トレイ下降装置15.2025、およびトレイ押出装置15.205を含む。トレイ移動装置15.2022は、トレイ15.7をドラフト排出トレイプレート15.109からリフタブルゲルリザーバ15.2023の上方の位置に移動させ、同時に他のトレイ15.7をリフタブルゲルリザーバ15.2023の上方の位置から一次トレイ回転装置15.2024に移動させるムービングロッドアセンブリ15.2027を含む。一次トレイ回転装置15.2024は、モールド本体15.61のゲルディッピング端部15.64がトレイ15.7の上方に位置するようにトレイ15.7を180度回転させ、トレイ下降装置15.2025は、トレイ15.7をトレイ押出装置15.205に移動させ、トレイ押出装置15.205は、トレイ15.7をボトムトラック15.501上に移動させる。ボトムトラック15.501の一端は、トレイ押出装置15.205と一致し、ボトムトラック15.501の他端は、乾燥エリアを有するテールトレイリフティングラック15.402と一致する。
【0115】
第2のゲルディッピング装置15.203は、一次トレイ回転装置15.2031、トレイ移動装置15.2022、リフタブルゲルリザーバ15.2023、二次トレイ回転装置15.2032、およびトレイ15.7を下部トラック15.503を介して一次トレイ回転装置15.2031に移動させるトレイ押出装置15.205を含む。一次トレイ回転装置15.2031は、モールド本体15.61のゲルディッピング端部15.64がトレイ15.7の下にくるようにトレイ15.7を180度回転させる。トレイ移動装置15.2022は、トレイ15.7をリフタブルゲルリザーバ15.2023の上方の位置に移動させ、同時にトレイ15.7をリフタブルゲルリザーバ15.2023の上方の位置から二次トレイ回転装置15.2032に移動させる。二次トレイ回転装置15.2032は、モールド本体15.61のゲルディッピング端部15.64がトレイ15.7の上方にくるようにトレイ15.7を180度回転させ、トレイ押出装置15.205は、トレイ15.7を上部トラック15.502に移動させる。下部トラック15.502の一端は、第2のゲルディッピング装置15.203のトレイ押出装置15.205と一致し、乾燥エリアを通過する下部トラック15.502の他端は、テールトレイリフティングラック15.402と一致する。下部トラック15.503の一端は、テールトレイ押出ラック15.403に対応し、下部トラック15.503の他端は、乾燥エリアを通る第2のゲルディッピング装置15.203の一次トレイ回転装置15.2031に対応する。
【0116】
複数の繰り返しゲルディッピング・リフティング装置15.204は、それぞれ、一次トレイ回転装置15.2031、トレイ下降装置15.2041、トレイ移動装置15.2022、リフタブルゲルリザーバ15.2023、トレイリフティング装置15.2042、および二次トレイ回転装置15.2032、およびトレイ押出装置15.205を含む。テールトレイ押出ラック15.403は、下部トラック15.503を介して一次トレイ回転装置15.2031にトレイ15.7を移動させ、一次トレイ回転装置15.2031は、トレイ15.7を180度回転させて、モールド本体15.61のゲルディッピング端部15.64をトレイ15.7の下に移動させる。トレイ下降装置15.2041は、トレイ15.7をトレイ移動装置15.2022に下降させ、トレイ移動装置15.2022は、トレイ15.7をリフタブルゲルリザーバ15.2023の上方の位置に移動させ、同時にトレイ移動装置15.2022は、もう一方のトレイ15.7をリフタブルゲルリザーバ15.2023の上方の位置からトレイリフティング装置15.2042に移動させる。トレイリフティング装置15.2042は、トレイ15.7を二次トレイ回転装置15.2032に持ち上げ、二次トレイ回転装置15.2032はトレイ15.7を180度回転させ、モールド本体15.61のゲルディッピング端部15.64がトレイ15.7の上にくるようにし、トレイ押出装置15.205は、トレイ15.7を上部トラック15.502に移動させる。上部トラック15.502の一端は、複数の繰り返しゲルディッピング・リフティング装置15.204のトレイ押出装置15.205に対応し、上部トラック15.502の他端は、乾燥エリアを通ってテールトレイリフティングラック15.402に嵌合する。下部トラック15.503の一端は、テールトレイ押出ラック15.403に対応し、他端は、乾燥エリアを通り、複数の繰り返しゲルディッピング・リフティング装置15.204の一次トレイ回転装置15.2031に対応する。
【0117】
複数の繰り返しゲルディッピング・リフティング装置15・204は、3つの繰り返しゲルディッピング・リフティング装置を備える。
【0118】
テールトレイ押出ラック15.403は、複数の繰り返しゲルディッピング・リフティング装置15.204のトップトラック15.504、第2のゲルディッピング装置15.203、および下部トラック15.503に対応するテール押出ロッドアセンブリ15.4031を含む。リフティングラック15.401とボトムトラック15.501および上部トラック15.502との対応する接続部位には、固定トレイプレート15.4011が設けられ、リフティングラック401と下部トラック15.503およびトップトラック15.504との対応する接続部位には、上方に回転可能でリセット可能なロータリーリセットトレイプレート15.4012が含まれる。テールトレイリフティングラック15.402は、リフティングラック15.401上の固定トレイ15.4011と一致するロータリーリセットトレイプレート15.4012を備える。テールトレイリフティングラック15.402は、ボトムトラック15.503またはトップトラック15.504から入るトレイ15.7を、下部トラック15.503またはトップトラック15.504に対応する位置まで持ち上げ、テールトレイ押出ラック15.403は、トレイ15.7を下部トラック15.503またはトップトラック15.504に押し込む。
【0119】
トレイ15.7は、固定プレート15.71とカバープレート15.72を含み、固定プレート15.71とカバープレート15.72の間に複数のシリコーンモールド本体15.61(設置ボス)の固定端部15.63が固定されている。コアロッド15.62の一端は、カバープレート15.72を貫通してトレイ15.7の外側に出ている。
【0120】
受入装置15.102は、ドラフト排出装置15.104のガイドホイール15.115、ドラフトブランキングボックス15.116、ドラフト出口15.117を備えている。
【0121】
具体的な使用工程は、次の通りである。複数のモールド本体15.61をトレイ15.7上に固定する、具体的には、モールド本体15.61のゲルディッピング端部15.64を固定プレート15.71に通す、ここで、固定端部15.63(設置ボス)は、固定プレート15.71によって塞がれ、固定プレート15.71を通過することができない。その際、固定端部15.63(設置ボス)は、固定プレート15.71によって塞がれ、固定プレート15.71を通過することができない。すべてのモールド本体15.61が所定の位置に設置された後、カバープレート15.72をコアロッド15.62の露出端部に通し、カバープレート15.72が固定プレート15.71と固定端部15.63(設置ボス)を押圧し、カバープレート15.72と固定プレート15.71をしっかりと固定して製造を行う。
【0122】
モールド本体15.61は、製造中に第1のゲルディッピング装置15.202に初めてディッピングされる。このとき、モールド本体15.61のゲルディッピング端部15.64は、トレイ15.7の下にあり、モールド本体15.61のゲルディッピング端部15.64をリフタブルゲルリザーバ15.2023にディッピングして、モールド本体15.61のゲルディッピング端部15.64の表面にゲルを付着させる。その後、モールド本体15.61を載せたトレイ15.7を180度回転させ、モールド本体15.61のゲルディッピング端部15.64がトレイ15.7上にくるようにしてゲルのドロップの落下を防止する。第1のゲルディッピング装置15.202は、モールド本体15.61を載せたトレイ15.7をボトムトラック15.501から乾燥装置15.3を経てテールリフティング装置15.4に押し込み、テールトレイリフティングラック15.402は、モールド本体15.61を載せたトレイ15.7をボトムトラック15.501から第2のゲルディッピング装置15.203と合致する下部トラック15.503に持ち上げる。
【0123】
テールトレイ押出ラック15.403は、モールド本体15.61を載せたトレイ15.7を、下部トラック15.503から乾燥装置15.3を通って第2のゲルディッピング装置15.203に移動させ、モールド本体15.61を載せたトレイ15.7を、モールド本体のゲルディッピング端部がトレイ15.7の下にくるように裏返す。次に、モールド本体15.61のゲルディッピング端部15.64を2回目のゲルリザーバ15.2023にディッピングし、2回目の平行移動と裏返しを行い、モールド本体15.61のゲルディッピング端部15.64がトレイ15.7の上になるようにする。第2のゲルディッピング装置15.203は、モールド本体15.61を有するトレイ15.7を、第2のゲルディッピング装置15.203と一致する上部トラック15.502に送る。第2のゲルディッピング装置のトレイ押出装置15.205は、モールド本体15.61付きトレイ15.7を上部トラック15.502から乾燥装置15.3を経てテールリフティング装置15.4に移動させ、テールトレイリフティングラック15.402は、モールド本体15.61付きトレイ15.7を上部トラック15.502から、繰り返しゲルディッピング・リフティング装置15.204の中で最も低い位置にある繰り返しディッピング・リフティング装置15.204と合致する下部トラック15.503に持ち上げる。
【0124】
テールトレイ押出ラック15.403は、モールド本体15.61を有するトレイ15.7を下部トラック15.503から乾燥装置15.3を経て繰り返しディッピング・リフティング装置15.204まで移動させ、モールド本体15.61のゲルディッピング端部15.64がトレイ15.7の下にくるようにモールド本体15.61を有するトレイ15.7を回転させ、次にトレイ下降装置15.2041がトレイ15.7をトレイ移動装置15.2022まで下げる。トレイ移動装置15.2022は、トレイ15.7をリフタブルゲルリザーバ15.2023の上方の位置に移動させ、他方のトレイは、リフタブルゲルリザーバ15.2023の上方の位置からトレイリフティング装置15.2042に移動する。トレイリフティング装置15.2042は、トレイ15.7を二次トレイ回転装置15.2032まで持ち上げ、二次トレイ回転装置15.2032は、トレイ15.7を180度回転させ、モールド本体15.61のゲルディッピング端部15.64がトレイ15.7の上方に来るようにする。トレイ押出装置15.205は、トレイ15.7を上部トラック15.502に移動させ、トレイ15.7を上部トラック15.502から乾燥装置15.3を経てテールリフティング装置15.4に通し、テールトレイリフティングラック15.402は、モールド本体15.61を有するトレイ15.7を上部トラック15.502の位置から上層の繰り返しディッピング・リフティング装置15.204と一致する下部トラック15.503まで持ち上げる。
【0125】
上記の工程を何回も繰り返した後、最高位置にある繰り返しディッピング・リフティング装置15.204は、モールド本体15.61を有するトレイ15.7をテールリフティング装置15.4に移動させ、テールトレイリフティングラック15.402は、モールド本体15.61を有するトレイ15.7をトップトラック15.504の位置まで持ち上げ、テールトレイ押出ラック15.403は、モールド本体15.61を有するトレイ15.7をドラフト装置15.1の頂部まで押す。この時、モールド本体15.61のゲルディッピング端部15.64は、トレイ15.7の上方にある。ドラフト装置15.1のトップトレイ回転装置15.113は、モールド本体15.61のゲルディッピング端部15.64がトレイ15.7の下になるように一旦ひっくり返され、その後、トップトレイ押出装置15.114がモールド本体15.61付きのトレイ15.7を排出装置15.1のドラフト排出装置15.104に押し込む。
【0126】
脱型時、モールド本体15.61を搭載したトレイ15.7は、スクリュー昇降装置15.103上のドラフト排出装置15.104とともに脱型作業位置まで下降される。この時、左排出ラックと右排出ラックが下降している間、ドラフト排出トレイプレート15.109は、排出装置停止ロッド15.111に突き当てられる。左排出ラック15.105と右排出ラック15.106に固定されたドラフト排出プレート15.107は、モールド本体15.61のコアロッド15.62の上方の尾部端部に押し付けられ、コアロッド15.62を下方に移動させる。モールド本体15.61が下方に伸び、シリコーン製のモールド本体15.61の外側側面を囲む製品とモールド本体15.61との付着力が破壊され、製品がモールド本体15.61から離脱し、脱型が実現する。
【0127】
脱型後、モールド本体15.61を有するトレイ15.7は、第1のゲルディッピング装置15.202のトレイ移動装置15.205のムービングロッドアセンブリ15.2027によって第1のゲルディッピング装置15.202に搬入され、その後、スクリュー昇降装置15.103が排出装置15.104を駆動してドラフト装置15.1の上部に戻る。モールド本体15.61を有するトレイ15.7は、ディッピングすること、乾燥すること、脱型することからなる製造工程を何回も繰り返す。
【0128】
本発明の実施形態を示して説明したが、本発明の原理および精神から逸脱することなく、これらの実施形態において様々な変更、修正、代替および変形を行うことができることは、当業者には、理解されるであろうが、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される。
【国際調査報告】