(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-06
(54)【発明の名称】複数のコンテキストにおける医用画像提示のためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/04845 20220101AFI20240730BHJP
G06F 3/14 20060101ALI20240730BHJP
G16H 10/00 20180101ALI20240730BHJP
【FI】
G06F3/04845
G06F3/14 400
G06F3/14 350A
G16H10/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023580974
(86)(22)【出願日】2022-06-27
(85)【翻訳文提出日】2024-02-21
(86)【国際出願番号】 US2022035155
(87)【国際公開番号】W WO2023278343
(87)【国際公開日】2023-01-05
(32)【優先日】2021-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】524001709
【氏名又は名称】アーテリーズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】ARTERYS INC.
【住所又は居所原語表記】2021 Fillmore Street #100, San Francisco, California, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】タエラム トリン アルニ
【テーマコード(参考)】
5B069
5E555
5L099
【Fターム(参考)】
5B069AA01
5B069AA02
5B069AA10
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5L099AA26
(57)【要約】
本開示は、複数のコンテキストにおける医用画像の提示を同期させるシステム及びその方法に関する。システムは、医用画像を表示する様々なコンテキストを含み、コンテキストは、通信チャネルによって接続される。ユーザがコンテキストのうちの1つを編集するか、または他の方法でコンテキストとインタラクトすると、メッセージが通信チャネルを介して他のコンテキストに送信され、その他のコンテキストは同期を達成するために医用画像の提示を調整することができる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のコンテキストにおいて医用画像を提示する方法であって、
ローカルコンテキストにおける1つ以上の医用画像の提示とのユーザインタラクションを処理することと、
前記ユーザインタラクションを処理することに少なくとも部分的に基づいてメッセージを生成することと、
1つ以上のリモートコンテキストとの同期のため前記メッセージを送信することと、
前記1つ以上のリモートコンテキストから発信された1つ以上のメッセージを取得することと、
前記取得された1つ以上のメッセージを処理して、前記ローカルコンテキストにおける前記1つ以上の医用画像の前記提示を同期させることと、
を含む、前記方法。
【請求項2】
前記ローカルコンテキストは、ディスプレイデバイス上に情報を表示するための、ウェブブラウザ、タブ、フレーム、またはウィンドウのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記1つ以上のメッセージは、同期のため前記送信されたメッセージに応答して取得される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記メッセージは、前記ローカルコンテキストにおける前記1つ以上の医用画像の前記提示に適用される注釈要素(単数または複数)の属性を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記注釈要素は、ラベル、形状、またはテキストのうちの少なくとも1つを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
コンテンツを保存する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コンテンツが1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記1つ以上のプロセッサにアクションを実行させ、前記アクションは、
ローカルコンテキストにおける1つ以上の医用画像の提示とのユーザインタラクションを処理することと、
前記ユーザインタラクションを処理することに少なくとも部分的に基づいてメッセージを生成することと、
1つ以上のリモートコンテキストとの同期のため前記メッセージを送信することと、
前記1つ以上のリモートコンテキストから発信された1つ以上のメッセージを取得することと、
前記取得された1つ以上のメッセージを処理して、前記ローカルコンテキストにおける前記1つ以上の医用画像の前記提示を同期させることと、
を含む、前記非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項7】
前記ローカルコンテキストは、ディスプレイデバイス上に情報を表示するための、ウェブブラウザ、タブ、フレーム、またはウィンドウのうちの少なくとも6つを含む、請求項6に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項8】
前記1つ以上のメッセージは、同期のため前記送信されたメッセージに応答して取得される、請求項6に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項9】
前記メッセージは、前記ローカルコンテキストにおける前記1つ以上の医用画像の前記提示に適用される注釈要素(複数可)の属性を含む、請求項6に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項10】
前記注釈要素は、ラベル、形状、またはテキストのうちの少なくとも1つを含む、請求項9に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項11】
システムであって、
1つ以上のプロセッサと、
コンテンツを保存するメモリであって、前記コンテンツが前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記システムにアクションを実行させ、前記アクションは、
ローカルコンテキストにおける1つ以上の医用画像の提示とのユーザインタラクションを処理することと、
前記ユーザインタラクションを処理することに少なくとも部分的に基づいてメッセージを生成することと、
1つ以上のリモートコンテキストとの同期のため前記メッセージを送信することと、
前記1つ以上のリモートコンテキストから発信された1つ以上のメッセージを取得することと、
前記取得された1つ以上のメッセージを処理して、前記ローカルコンテキストにおける前記1つ以上の医用画像の前記提示を同期させることと、
を含む、前記メモリと、
を備える、前記システム。
【請求項12】
前記ローカルコンテキストは、ディスプレイデバイス上に情報を表示するための、ウェブブラウザ、タブ、フレーム、またはウィンドウのうちの少なくとも11つを含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記1つ以上のメッセージは、同期のため前記送信されたメッセージに応答して取得される、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記メッセージは、前記ローカルコンテキストにおける前記1つ以上の医用画像の前記提示に適用される注釈要素(単数または複数)の属性を含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
前記注釈要素は、ラベル、形状、またはテキストのうちの少なくとも1つを含む、請求項14に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、医用画像、特に様々なコンテキストにおける医用画像のレンダリング及び提示に関する。
【背景技術】
【0002】
医用画像は、通常、最新の核医学技術、例えば、陽電子放射断層撮影(PET)、コンピュータ断層撮影(CT)、磁気共鳴イメージング(MRI)、機能的MRI(fMRI)、X線撮影、マンモグラフィ、トモシンセシス、超音波、または他のモダリティを利用するイメージング装置を通して生成された2次元画像、3次元画像、または再構成された融合画像を含む。医用画像は、診断、治療、または他の医療提供の過程で、医療専門家及び患者に提示され得る。
【発明の概要】
【0003】
図面において、同一の参照番号は、類似の要素または行為を識別する。図面中の大きさ及び位置は、必ずしも原寸に比例しているわけではない。例えば、様々な要素や角度の形状は、必ずしも縮尺通りに描かれているわけではなく、これらの要素の一部は、図面の読みやすさを向上させるために、任意に拡大され、配置されることがある。さらに、描かれた要素の特定の形状は、必ずしも特定の要素の実際の形状に関する情報を伝えることを意図したものではなく、図面での認識を容易にするために単に選択された可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】いくつかの実施形態による、本開示の技術が実装されるネットワーク環境の概略図である。
【
図2】いくつかの実施形態による、本開示の技術の構造及び機能の例示である。
【
図3】いくつかの実施形態による、本開示の技術の機能を示す例示的なプロセスのフロー図である。
【
図4】本明細書で説明する技法の少なくともいくつかの実施形態に従って利用される例示的なコンピューティングデバイスの要素を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
患者の同じまたは関連する臓器、組織、あるいは他の部分を特徴とする医用画像は、多くのコンテキストで表示されることが多い。医用画像のアスペクト比を調整し、あるいは医用画像に注釈用のラベル、図形、またはテキストを追加したりするなど、ユーザがいずれかのコンテキストで医用画像を編集しても、その変更は他のコンテキストには自動的に反映されない。本開示の技術の実施形態は、様々なコンテキストにおける医用画像の提示を同期させること、または別様に調整することを対象とする。
【0006】
以下の説明は、添付の図面と共に、種々の開示された実施形態を十分に理解するために、特定の具体的な詳細を示す。しかしながら、関連技術分野の当業者であれば、開示された実施形態は、これらの特定の詳細の1つ以上用いずに、または他の方法、構成要素、デバイス、材料などを用いて、様々な組み合わせで実施され得ることを認識するであろう。他の例では、通信システム及びネットワークならびに環境を含むが、これらに限定されない、本開示の環境に関連する周知の構造または構成要素は、実施形態の説明を不必要に不明瞭にすることを回避するために、図示または記載されていない。加えて、様々な実施形態は、方法、システム、媒体、またはデバイスであり得る。したがって、様々な実施形態は、ソフトウェア及びハードウェアの態様を組み合わせることができる。
【0007】
本明細書、特許請求の範囲、及び図面の全体を通して、以下の用語は、文脈が明確に別段の指示をしない限り、本明細書において明示的に関連付けられた意味を有する。「本明細書」という用語は、本出願に関連する明細書、特許請求の範囲、及び図面を指す。語句「一実施形態において」、「別の実施形態において」、「様々な実施形態において」、「いくつかの実施形態において」、「他の実施形態において」、及びその他の変形例は、本開示の1つ以上の特徴、構造、機能、制限、または特性を指し、文脈が明確に別段の指示をしない限り、同じまたは異なる実施形態に限定されない。本明細書で使用される場合、用語「または」は、包括的な「オア」演算子であり、語句「AもしくはB、または両方」、または「AもしくはBもしくはC、またはそれらの任意の組み合わせ」に相当し、追加の要素を有するリストも同様に扱われる。用語「に基づき」は、文脈が明確に別段に示さない限り、排他的ではなく、記載されていない追加の特徴、機能、態様、または制限に基づくことを可能にする。加えて、本明細書全体を通して、「a」、「an」、及び「the」は、単数形及び複数形の指示対象を含む。
【0008】
本明細書で使用される「セット」(例えば、「アイテムのセット」)という用語への言及は、特に断りがない限り、または文脈に反しない限り、1つ以上のメンバーまたはインスタンスを含む空でない集合として解釈されるものとする。
【0009】
本明細書で使用される「サブセット」(例えば、「アイテムのセットのサブセット」)という用語への言及は、特に断りがない限り、または文脈によって矛盾しない限り、セットまたは複数のメンバーまたはインスタンスの1つ以上のメンバーまたはインスタンスを含む空でない集合として解釈されるものとする。
【0010】
さらに、「サブセット」という用語は、本明細書で使用される場合、適切な部分集合を指し、これは、部分集合が描かれる集合または複数よりも集合的に数が少ない1つ以上のメンバーまたはインスタンスの集合である。例えば、10個のアイテムのセットのサブセットは、10個未満のアイテムを有し、少なくとも1つのアイテムを有する。
【0011】
図1は、いくつかの実施形態によるネットワーク環境100を示し、1つ以上の医用画像取得システム(1つが示される)102が、1つ以上のネットワーク106a、106b(2つが示され、集合的に106)を介して、少なくとも1つの医用画像処理及び表示システム104に通信可能なように結合される。
【0012】
医用画像取得システム102は、典型的には、臨床施設、例えば、病院または専用の医用撮像センターに配置される。かかる医療取得システムの例は、放射線撮像システム、医療X線撮像システム、マンモグラフィ撮像システム、フルフィールドデジタルマンモグラフィ(FFDM)撮像システム、磁気共鳴撮像システム、コンピュータ断層撮影(CT)またはコンピュータ横断断層撮影(CAT)撮像システム、超音波撮像システム、陽電子放射断層撮影(PET)撮像システム、単一光子放射コンピュータ断層撮影(SPECTまたはSPET)撮像システム、光学撮像システム、及び光干渉断層撮影(OCT)撮像システムを含むが、これらに限定されない。本明細書で説明する様々な技法及び構造により、画像処理及び表示システム104を医用画像取得システム102から離れた場所に配置することができる。画像処理及び表示システム104は、例えば、別の建物、都市、州、地方、さらには国に配置されてもよい。
【0013】
医用画像取得システム102は、例えば、医用画像取込機108、コンピュータシステム110、及び医用画像取込操作者システム128を含むことができる。医用画像取込機械108は、医用画像取込機108を制御するために使用されるプロセッサベースの制御システム126を典型的に含むか、またはそれに通信可能なように結合される。プロセッサベースの制御システム126は、1つ以上のプロセッサ、非一時的コンピュータまたはプロセッサ可読メモリ、駆動回路、及び/または医用画像取込機108とインターフェースするためのインターフェース構成要素を含むことができる。プロセッサベースの制御システム126は、いくつかの実施態様では、医用撮像動作から生じるデータに対していくつかの前処理を実行することもできる。
【0014】
操作者のシステム128は、コンピュータシステム130、モニタまたはディスプレイ132、キーパッド及び/またはキーボード134、及び/またはマウス136、ジョイスティック、トラックパッド、トラックボール等のカーソル制御デバイスを含むことができる。操作者のシステム128は、コンピュータまたはプロセッサ実行可能命令を含むか、あるいは1つ以上の非一時的コンピュータまたはプロセッサ可読媒体、例えば、フラッシュメモリなどの媒体138、または磁気もしくは光ディスクから、読み取ることができる。操作者のシステム128は、技術者が医用画像取込機108を操作して、患者から医用画像データを取り込み、または別の方法で取得することを可能にし得る。本明細書に記載される様々な技法、構造、及び特徴は、臨床医または医師の存在を必要とせずに、医用画像取込機108の技術者による操作を可能にし得る。
【0015】
画像処理及び表示システム104は、入力される要求及び応答を処理する1つ以上のサーバと、1つ以上のレンダリングまたは画像処理及び表示コンピュータ140とを含み得る。サーバ(複数可)は、例えば、サーバソフトウェアまたは命令を実行する1つ以上のサーバコンピュータ、ワークステーションコンピュータ、スーパーコンピュータ、またはパーソナルコンピュータの形態を取ることができる。1つ以上のレンダリングまたは画像処理及び表示コンピュータ140は、画像処理及び/または分析ソフトウェアまたは命令を実行する1つ以上のコンピュータ、ワークステーションコンピュータ、スーパーコンピュータ、またはパーソナルコンピュータの形態をとってもよい。1つ以上のレンダリングまたは画像処理及びディスプレイコンピュータ140は、通常、1つの、好ましくは複数のグラフィック処理ユニット(GPU)またはGPUコアを使用する。
【0016】
画像処理及び表示システム104は、プロセッサ実行可能命令、データ、または他の情報を記憶する1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体142(例えば、ソリッドステートハードドライブ、磁気または光学ハードドライブ、RAID、RAM、あるいはフラッシュ)を含み得る。画像処理及び表示システム104は、1つ以上の画像処理及び表示操作者用システム144を含み得る。画像処理及び表示操作者用システム144は、コンピュータシステム146、モニタまたはディスプレイ148、キーパッドまたはキーボード150、あるいはマウス152、ジョイスティック、トラックパッド、トラックボールなどのカーソル制御デバイスを含むことができる。画像処理及び表示操作者用システム144は、1つ以上のネットワーク、例えばLAN154を介して、レンダリングまたは画像処理及び表示コンピュータ(複数可)140に通信可能に結合され得る。多くの画像処理技法及び分析は完全に自動化され得るが、画像処理及び表示操作者用システムは、技術者が医用画像データに対して特定の画像処理または分析操作を実行することを可能にする。
【0017】
非一時的コンピュータまたはプロセッサ可読記憶媒体142は、単一の非一時的コンピュータまたはプロセッサ可読記憶媒体142として示されているが、多くの実施態様では、複数の非一時的記憶媒体142を構成し得る。複数の非一時的記憶媒体は、共通の場所に共通に配置され得るか、または様々な遠隔地に分散され得る。コンピュータまたはプロセッサ可読記憶媒体142は、例えば、同じ部屋、建物、または施設内で、画像処理及び表示システム104と同じ場所に配置され得る。あるいは、コンピュータまたはプロセッサ可読記憶媒体142は、画像処理及び表示システム104から離れて、例えば、異なる施設、都市、州、または国に配置されてもよい。電子またはデジタル情報、ファイルまたは記録または情報の他の集合は、非一時的コンピュータまたはプロセッサ可読媒体142内の特定の場所に記憶され得、したがって、そのような媒体の論理的にアドレス指定可能な部分であり、これらは連続していてもしていなくてもよい。
【0018】
上述のように、画像処理及び表示システム104は、医用画像取得システム102から遠隔に配置されてもよい。医用画像取込機108ならびに画像処理及び表示システム104は、1つ以上の通信接続、例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)106a及びワイドエリアネットワーク(WAN)106bを介して通信し得る。ネットワーク106は、例えば、インターネット、インターネットのワールドワイドウェブ部分、エクストラネット、及び/またはイントラネットなどのパケット交換通信ネットワークを含み得る。ネットワーク106は、携帯電話及びデータネットワーク、及び普通旧電話システム(POTS)ネットワークのような様々な他のタイプの通信ネットワークの形態を取ることができる。通信インフラストラクチャのタイプは、限定と考えられるべきではない。
【0019】
図示されていないが、通信ネットワークは、1つ以上の追加のネットワーキングデバイスを含んでもよい。ネットワーキングデバイスは、サーバ、ルータ、ネットワークスイッチ、ブリッジ、及び/またはモデム(例えば、DSLモデム、ケーブルモデム)などを含む、多種多様な形態のいずれかを取り得る。
【0020】
図示された例示的なネットワーク環境100において、接続106は、1つ以上のコンピュータネットワーク、1つ以上の有線または無線ネットワーク、衛星伝送媒体、1つ以上のセルラネットワーク、またはそれらの何らかの組み合わせを備え得る。接続106は、インターネットなどの、様々な異なる当事者らによって運用される可能性がある、リンクされたネットワークの公共的にアクセス可能なネットワークを含んでもよい。接続106は、1つ以上のプライベートネットワーク(例えば、非特権ユーザが全体的または部分的にアクセスできない企業または大学のネットワーク)などの他のネットワークタイプを含むことができ、(例えば)プライベートネットワークの1つ以上がパブリックネットワークの1つ以上に対してアクセスできるように、またはパブリックネットワークの1つ以上からプライベートネットワークの1つ以上にアクセスできるように、それらの組合せを含むことができる。さらに、接続106は、衛星伝送を含む様々な状況において、様々なタイプの有線または無線ネットワークを含み得る。さらに、接続106は、ネットワーク環境100内の個々のエンティティ、様々な他のモバイルデバイス、コンピューティングデバイス及びメディアデバイスに対する1つ以上の通信インターフェースを含むことができ、これには、無線周波数(RF)トランシーバ、セルラ通信インターフェース及びアンテナ、USBインターフェース、ポート及び接続(例えば、USBタイプA、USBタイプB、USBタイプC(またはUSB-C)、USBミニA、USBミニB、USBマイクロA、USBマイクロC)、他のRFトランシーバ(例えば、赤外線トランシーバ、IEEE802.15.4仕様に基づくZigbee(登録商標)ネットワーク接続インターフェース、Z-Wave(登録商標)接続インターフェース、無線イーサネット(Wi-Fi)インターフェース、短距離無線(例えば、Bluetooth(登録商標))インターフェースなど)が含まれるが、これらに限定されない。
【0021】
図1は、代表的なネットワーク環境100を示しているが、典型的なネットワーク環境は、多くの追加の医用画像取得システム、画像処理及び表示システム104、コンピュータシステム、及び/またはエンティティを含むことがある。本明細書で教示される概念は、図示されたものよりも大きいネットワーク環境でも同様の方法で採用することができる。例えば、画像処理及び表示サービスを提供するエンティティは、複数のシステムを動作させ、2つ、3つ、または数百ものレンダリングまたは画像処理及び表示コンピュータ140ならびに操作者用システム144を含み得る画像処理及び表示システム104を提供することができる。
【0022】
図2は、いくつかの実施形態による、複数のコンテキストにおける医用画像提示の例を示す。図示のように、医用画像(複数可)を含む複数のコンテキスト202は、通信チャネル210を介して接続される。コンテキスト202a~202cは、同じソフトウェアアプリケーションまたは異なるアプリケーションを使用して表示することができる。アプリケーション(複数可)は、医用画像処理及び表示システム104、ならびにいくつかの実施形態では、医用画像取得システム102、またはいくつかの実施形態では、医用画像処理及び表示システムの一部、もしくは医用画像取得システムであり得る。アプリケーション(複数可)は、ローカルネットワークによって接続された、またはインターネットに接続された、同じデバイスまたは異なるデバイス上で実行され得る。例示的に、コンテキスト202a~202cは、異なるブラウザウィンドウ、異なるタブ(例えば、単一のブラウザウィンドウまたは異なるブラウザウィンドウ)、異なるフレーム(例えば、単一のタブまたは異なるタブ、単一のブラウザウィンドウまたは異なるブラウザウィンドウ、これらの組み合わせ等)とすることができる。
【0023】
通信チャネル210は、ソフトウェア単独で実装され得るか、またはハードウェア構成要素も含み得る。例えば、コンテキスト202a~202cが、同じソフトウェアアプリケーションまたは同じデバイス上で動作する複数のソフトウェアアプリケーションの複数のプロセスに属する場合、通信チャネル210は、プロセス間でメッセージを送受信するオブジェクトとして実装され得る。コンテキスト202a~202cが、ローカルネットワークによって接続された、またはインターネットに接続された複数のデバイス上で実行されるプロセスに属する場合、通信チャネル210の実装は、ソフトウェア部品とハードウェア部品との両方を含むことができる。ソフトウェア部分は、「送信側」及び「受信側」を含み得る。「送信側」エンドは、コンテキストから元のメッセージを取得し、メッセージを符号化し、メッセージをパケットに分割し、パケットをカプセル化し、適用可能なネットワークプロトコル(例えば、TCP、UDP、IPなど)に従ってローカルネットワークまたはインターネットを介してパケットを送信することができる。「受信側」エンドは、関連情報を含むパケットを受信し、パケットをデカプセル化し、メッセージを取り出すためにパケットを連結し、メッセージを復号し、さらなる処理のためにコンテキスト202a~202cのグループ内の他のコンテキストにメッセージを送信することができる。ハードウェア部分は、サーバ、ルータ、ネットワークスイッチ、ブリッジ、及び/またはモデム(例えば、DSLモデム、ケーブルモデム)等の、ネットワークデバイスを含み得る。
【0024】
いくつかの実施形態では、コンテキスト202a~202cは、患者の同じ臓器、組織、または他の部分を特徴とする医用画像を表示するか、あるいは他の方法で提示するが、提示は、異なるサイズ、アスペクト比、ピクセル深さ、配向、タイミングなどを有することができる。医用画像は、同じ起点を特徴とするが、異なる視点からのビューを表すことができる。例えば、
図2では、コンテキスト202a及び202bは両方とも、一対の肺の側面図を特徴とする画像を含むが、コンテキスト202cは、同じ一対の肺の上面図を特徴とする医用画像を含む。コンテキストは、注釈ラベル、形状、またはテキストなどの医用画像以外の要素を含むこともできる。例えば、
図2において、コンテキスト202bは、医用画像の下に注釈テキストの行を含む。別の例として、異なるコンテキストで提示される医用画像は、異なる時間に(例えば、1ヶ月隔てて)取り込まれた同じタイプのスキャンであり、2つの画面間のビューは、ユーザ入力によって同期して修正される(例えば、ユーザが、一貫したビューを用いて経時的な変化を容易に見ることができるように)。
【0025】
いくつかの実施形態では、通信チャネル210によって接続されたコンテキスト202a~202cのうちの1つの1つ以上の環境特性が更新されると、更新に関する情報が、通信チャネル210を介して他のコンテキストに通信される。情報に基づいて、他のコンテキストの1つ以上の対応する環境特性もまた、それに応じて更新され得る。他のコンテキストにおける医用画像及び/または他の要素は、更新された環境特性に従って表示され得る。例えば、
図2において、ユーザがコンテキスト202aで医用画像のアスペクト比を1:1から1:0.9に更新した場合、その更新はコンテキスト202b及び202cに通信され得る。コンテキスト202bは、コンテキスト202aにおける更新に従って、その医用画像のアスペクト比を1:1から1:0.9に更新することができる。202c内の画像は一対の肺の上面図であるが、コンテキスト202a及び202b内の画像は一対の肺の側面図であるので、コンテキスト202cは、その中の画像のアスペクト比を更新しないこともあり得る。別の例として、異なるコンテキストで提示される医用画像は、異なる時間に(例えば、1ヶ月隔てて)取り込まれた同じタイプのスキャンであり、異なるコンテキストからのビューまたは他の提示は、コンテキストのうちの1つとのユーザインタラクション(例えば、フラグ付け、ラベリング、測定など)によって同期して修正され、その結果、ユーザは、一貫した提示を伴う経時的な変化を容易に見ることができる。
【0026】
いくつかの実施形態では、コンテキスト202a~202cのグループ内の任意のコンテキストは、通信チャネル210を介して、更新された環境特性をグループ内の他のコンテキストに通信することができ、任意のコンテキストは、更新された環境特性を受信し、更新に従って、医用画像(複数可)、及び場合によっては、コンテキスト内の他の要素を表示することができる。
【0027】
いくつかの実施形態では、環境特性は、医用画像(複数可)の注釈要素(複数可)、サイズ、アスペクト比、ピクセル深度、色、輝度、及び配向の属性、ならびに医用画像(複数可)の他のパラメータを含むことができる。いくつかの実施形態では、環境特性は、ラベル、形状、またはテキストなどの注釈要素の包含または省略、ならびに色、サイズ、配向、位置、コンテンツなどの属性を含む。
【0028】
図3は、いくつかの実施形態に従って実施される例示的な方法300のフロー図である。例示的に、方法300の少なくとも一部は、医用画像処理及び表示システム104によって、いくつかの実施形態では、医用画像取得システム102によって実行することができる。方法300の一部はまた、コンピューティングデバイス400上の他のソフトウェアアプリケーションによって実行され得、または部分的に実行され得、スイッチ及びルータなど、コンピュータと他の電子デバイスとの間で情報を伝送する役割を果たす要素上で実行され得、または部分的に実行され得る。方法300は、ブロック302で開始し、方法300は、ローカルコンテキストにおける医用画像提示とのユーザインタラクションを処理することを含む。例示的に、ユーザインタラクションは、マウスまたはキーボードなどの入力デバイスから始められる。ユーザインタラクションは、ローカルコンテキストの環境特性を調整するために実行され得る。例えば、ユーザは、ローカルコンテキストで医用画像のアスペクト比を変更したい場合、または医用画像を説明する注釈テキストを挿入したい場合がある。ユーザインタラクションは、医用画像処理及び表示システム104、または医用画像取得システム102、またはコンピューティングデバイス400上の他のソフトウェアアプリケーションを用いて処理することができる。ユーザインタラクションからの入力に基づいて、ローカルコンテキストの環境特性をそれに応じて調整することができ、更新された環境特性に従って、ローカルコンテキスト内の医用画像及び他の要素を表示することができる。
【0029】
ブロック304において、方法300は、ブロック302における処理に基づいて1つ以上のメッセージを生成することを含む。いくつかの実施形態では、メッセージは、更新された環境特性を通信するためのコンテンツを含む。メッセージは、他の情報を含むこともできる。いくつかの実施形態では、メッセージは、セキュリティまたは他の目的のために符号化され得る。いくつかの実施形態では、メッセージは、メッセージが適用可能なプロトコル(複数可)に基づいてインターネットを介して送信され得るように処理され得る(例えば、パケットに分割され、カプセル化される)。
【0030】
ブロック306において、方法300は、1つ以上のリモートコンテキストと同期するために、生成されたメッセージ(複数可)を送信することを含む。例示的に、ローカルコンテキスト及び1つ以上のリモートコンテキストが、同じソフトウェアアプリケーションまたは同じデバイス上で動作する複数のソフトウェアアプリケーションの複数のプロセスに属する場合、メッセージの送信は、純粋なソフトウェア手段によって完了し得る。例えば、メッセージの送信は、ローカルコンテキスト及び1つ以上のリモートコンテキストの両方によってアクセス可能な共有メモリに対する書き込み及び読み出しによって達成され得る。代替として、または加えて、メッセージの送信は、メッセージ通過モジュールを実装することによって達成され得、それを介して、プロセスは、メッセージをブロードキャストし、受信し得る。
【0031】
ローカルコンテキスト及びリモートコンテキストが、ローカルネットワークまたはインターネットによって接続された複数のデバイス上で動作する複数のプロセスに属する場合、メッセージの送信は、ソフトウェア手段及びハードウェア実装の両方によって達成し得る。ソフトウェア側では、TCP、UDP、IPなどの特定のインターネットプロトコルを実装して、情報の信頼性のある送信を確実にすることができる。ハードウェア実装は、サーバ、ルータ、ネットワークスイッチ、ブリッジ、及び/またはモデム(例えば、DSLモデム、ケーブルモデム)等の、ネットワークデバイスを含み得る。
【0032】
ブロック308において、方法300は、リモートコンテキスト(複数可)から発信された1つ以上のメッセージを取得することを含む。取得されたメッセージ(複数可)は、ブロック306で、ローカルコンテキストから送信されたメッセージ(複数可)に対して、応答している場合もあれば、応答していない場合もある。いくつかの実施形態では、メッセージ(複数可)は、リモートコンテキスト(複数可)に関する元のコンテンツが復元されるように、デカプセル化され、連結される。いくつかの実施形態では、メッセージト(複数可)は、セキュリティまたは他の目的のためにデコードされる。
【0033】
ブロック310において、方法300は、取得されたメッセージ(複数可)を処理して、ローカルコンテキストにおける医用画像(複数可)の提示を同期させることを含む。いくつかの実施形態では、更新された環境特性またはリモートコンテキスト(複数可)に関する他の情報が、メッセージ(複数可)から取り出される。ローカルコンテキストにおける医用画像(複数可)の提示は、それに応じて調整され得る。例えば、メッセージが、リモートコンテキストにおける医用画像(複数可)のアスペクト比が1:1から1:0.9に変更されることを示す場合、ローカルコンテキストにおける医用画像(複数可)のアスペクト比は、それに応じて更新され得る。注釈ラベル、形状、またはテキストがリモートコンテキストに追加されたことをメッセージが示す場合、それに応じて注釈が、ローカルコンテキストに表示され得る。いくつかの実施形態では、ローカルコンテキスト及びリモートコンテキスト(複数可)は、コンテキスト内の医用画像の提示が整合するように同期される。いくつかの実施形態では、メッセージが成功裏に取得され、処理された場合、メッセージが発信されるリモートコンテキストに肯定応答が返送され、メッセージが成功裏に取得または処理できない場合、リモートコンテキストにエラーの報告が返送される。
【0034】
図4は、本明細書で説明する技法の少なくともいくつかの実施形態に従って利用される例示的なコンピューティングデバイスの要素を示すブロック図である。例示的に、コンピューティングデバイス400は、画像処理及び表示操作者用システム144、医用画像取込操作者システム128、または少なくともその一部に対応する。
【0035】
いくつかの実施形態では、1つ以上の汎用または専用コンピューティングシステムまたはデバイスが、コンピューティングデバイス400を実装するために使用され得る。加えて、いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス400は、1つ以上の別個のコンピューティングシステムまたはデバイスを備え得、分散された場所に及び得る。さらに、
図4に示される各ブロックは、特定の実施形態に適した1つ以上のブロックを表すことができ、または他のブロックと組み合わせることができる。また、医用画像マネージャ422は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、または本明細書に記載の機能を達成するいくつかの組み合わせで実装され得る。
【0036】
図示のように、コンピューティングデバイス400は、非一時的コンピュータメモリ(「メモリ」)401、ディスプレイ402(発光ダイオード(LED)パネル、陰極線管(CRT)ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、タッチスクリーンディスプレイ、プロジェクタ等を含むが、これらに限定されない)、1つ以上のCPU、GPU、または他のプロセッサ403、入力/出力(「I/O」)デバイス404(例えば、キーボード、マウス、RFまたは赤外線受信機、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、高精細度マルチメディアインターフェース(HDMI(登録商標))ポート、他の通信ポート等)、他のコンピュータ可読媒体405、及びネットワーク接続406を含む。医用画像マネージャ422は、メモリ401内に常駐するように示されている。他の実施形態では、コンテンツの一部及び医用画像マネージャ422の構成要素の一部または全部は、他のコンピュータ可読媒体405上に記憶され得るか、または他のコンピュータ可読媒体405を介して送信され得る。コンピューティングデバイス400及び医用画像マネージャ422の構成要素は、1つ以上のプロセッサ403上で実行し、本明細書に記載の適用可能な機能を実装し得る。いくつかの実施形態では、医用画像マネージャ422は、メモリ401または様々な他のコンピューティングデバイスに記憶された他のソフトウェアアプリケーションとして動作し、その一部として動作し、またはそれらと連動または協働して動作し得る。いくつかの実施形態では、医用画像マネージャ422は、I/Oデバイス404を介した周辺デバイスとの、またはネットワーク接続406を介した別のデバイスもしくはシステムとの通信も容易にする。
【0037】
1つ以上の医用画像関連モジュール424は、医用画像取り込み、拡張、注釈、関連付け、リンキング、フィルタリング、同期、レンダリング、提示、または他の操作に直接的または間接的に関連する動作を実行するように構成される。いくつかの実施形態では、医用画像関連モジュール(複数可)424は、医用画像関連データ記憶装置416の一部の医用画像関連データまたはコンピューティングデバイス400の内部もしくは外部の他のデータ記憶装置に少なくとも一部の医用画像関連データを記憶し、取り出し、または他の方法でアクセスする。
【0038】
他のコードまたはプログラム430(例えば、さらなるデータ処理モジュール、プログラムガイドマネージャモジュール、ウェブサーバ等)、及び他のデータを記憶するためのデータリポジトリ420などの、潜在的に他のデータリポジトリもまた、メモリ401に常駐することができ、1つ以上のプロセッサ403上で実行することができる。注目すべきは、
図4の構成要素の1つ以上は、任意の特定の実装に存在してもよいし、存在しなくてもよい。例えば、いくつかの実施形態は、他のコンピュータ可読媒体405またはディスプレイ402を提供しなくてもよい。
【0039】
いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス400及び医用画像関連マネージャ422は、コンピューティングデバイス400の1つ以上の機能を追加、除去、または変更するプログラム的アクセスを提供するAPI(複数可)を含む。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス400及び医用画像関連マネージャ422の構成要素/モジュールは、標準的なプログラミング技術を使用して実装される。例えば、医用画像関連マネージャ222は、1つ以上の静的ライブラリまたは動的ライブラリと共に、プロセッサ(複数可)403上で実行される実行可能物として実装され得る。他の実施形態では、コンピューティングデバイス400及び医用画像関連マネージャ422は、他のプログラム430の1つとして実行する仮想マシンによって処理される命令として実装することができる。一般に、オブジェクト指向(例えば、Java、C++、C#、Visual Basic.NET、Smalltalkなど)、関数型(例えば、ML、Lisp、Schemeなど)、手続き型(例えば、C、Pascal、Ada、Modulaなど)、スクリプト(例えば、Perl、Ruby、Python、JavaScript、VBScriptなど)、または宣言型(例えば、SQL、Prologなど)を含むが、これらに限定されない、様々なプログラミング言語パラダイムの代表的な実装を含む、当技術分野で公知のプログラミング言語の範囲が、そのような例示的な実施形態を実装するために使用され得る。
【0040】
ソフトウェアまたはファームウェアの実装では、メモリに記憶された命令は、実行されると、医用画像関連マネージャ422の機能を実行するようにコンピューティングデバイス400の1つ以上のプロセッサを構成する。いくつかの実施形態では、命令は、プロセッサ(複数可)403またはI/Oコントローラ/プロセッサなどの他の何らかのプロセッサに、本明細書で説明する少なくともいくつかの機能を実行させる。
【0041】
上述の実施形態は、周知のまたは他の同期もしくは非同期クライアントサーバコンピューティング技法も使用し得る。しかしながら、様々な構成要素は、よりモノリシックなプログラミング技法を使用してもよく、例えば、単一CPUのコンピュータシステム上で実行される実行可能ファイルとして実装されてもよく、あるいは、マルチプログラミング、マルチスレッディング、クライアント-サーバ、またはピアツーピアを含むがこれらに限定されない、当技術分野で公知の様々な構造化技法を使用して分解され、それぞれが1つ以上のCPUまたは他のプロセッサを有する1つ以上のコンピュータシステム上で実行されてもよい。いくつかの実施形態は、同時及び非同期的に実行され、メッセージパッシング技法を使用して通信し得る。同等の同期実施形態もまた、医用画像関連マネージャ422の実装によってサポートされる。また、他の機能は、各構成要素/モジュールによって、異なる順序で、及び異なる構成要素/モジュールによって実装または実行され得るが、それでもなお、コンピューティングデバイス400及び医用画像関連マネージャ422の機能が達成される。
【0042】
加えて、コンピューティングデバイス400及び医用画像関連マネージャ422の一部として格納されたデータへのプログラミングインターフェースは、C、C++、C#、及びJava API;ファイル、データベース、または他のデータリポジトリにアクセスするためのライブラリ;XML等のスクリプト言語;またはウェブサーバ、FTPサーバ、NFSファイルサーバ、あるいは格納されたデータへのアクセスを提供する他のタイプのサーバ等の標準的な機構によって利用可能であり得る。医用画像関連データ記憶装置416及びデータリポジトリ420は、1つ以上のデータベースシステム、ファイルシステム、またはこのような情報を記憶するための任意の他の技法、あるいは分散コンピューティング技法を使用する実装を含む上記の任意の組み合わせとして実装することができる。
【0043】
プログラム及びデータの異なる構成及び位置は、本明細書に記載の技法と共に使用するために企図される。図示の実施形態の構成要素を分散して実装する様々な分散コンピューティング技法が適切であり、これには、TCP/IPソケット、RPC、RMI、HTTP、及びウェブサービス(XML-RPC、JAX-RPC、SOAPなど)が含まれるが、これらに限定されない。他の変形形態も可能である。他の機能もまた、各構成要素/モジュールによって提供され得、または既存の機能を構成要素/モジュール間に異なる方法で分散させることもあるが、医用画像関連マネージャ422の機能を依然として達成することができる。
【0044】
さらに、一部の実施形態では、コンピューティングデバイス400及び医用画像関連マネージャ422の構成要素の一部または全部は、他のやり方で、例えば、以下に限定されるものではないが、1つ以上の特定用途向け集積回路(「ASIC」)、標準集積化回路、コントローラ(例えば、適切な命令を実行することによるものであり、マイクロコントローラまたは組み込み型コントローラを含む)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(「FPGA」)、結合プログラマブル論理回路(「CPLD」)などを含む、ファームウェアまたはハードウェアで少なくとも部分的に実装または提供され得る。システム構成要素またはデータ構造の一部または全ては、コンピュータ可読媒体、または1つ以上の関連するコンピューティングシステムもしくはデバイスが、説明した技法の少なくともいくつかを実行するか、そうでなければ使用するか、または実行するためのコンテンツを提供することを可能にするか、または構成するように、コンピュータ可読媒体(例えば、ハードディスク、メモリ、コンピュータネットワーク、セルラ無線ネットワーク、または他のデータ伝送媒体、またはDVDもしくはフラッシュメモリデバイスなど、適切なドライブによって、または適切な接続を介して読み取られる携帯型メディア物品)にコンテンツとして(例えば、実行可能または他の機械可読ソフトウェア命令または構造化データとして)記憶することもできる。
【0045】
上記の種々の実施形態は、さらなる実施形態を提供するために組み合わせることができる。本明細書で言及されている、または出願データシートに記載されている全ての米国特許、米国特許出願公開、米国特許出願、外国特許、外国特許出願、及び非特許刊行物は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。本願の特許出願が、参照により本明細書に組み込まれる出願または他の文書と矛盾する場合には、本出願が優先する。実施形態の態様は、必要に応じて、様々な特許、出願及び刊行物の概念を採用するように変更して、さらなる実施形態を提供することができる。
【0046】
これらの変更及びその他の変更は、上記の詳細な説明に照らして実施形態に対して加えることができる。一般に、以下の特許請求の範囲において、使用される用語は、特許請求の範囲を本明細書及び特許請求の範囲に開示された特定の実施形態に限定するように解釈されるべきではなく、そのような特許請求の範囲が権利を有する均等物の全範囲とともに、全ての可能な実施形態を含むように解釈されるべきである。したがって、特許請求の範囲は、本開示によって限定されない。
【国際調査報告】