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特表2024-529299往復動式のディスペンシングエッジとカセット装置とを備えるアプリケーション装置、カセット装置、ベース装置、ロボット装置及び製造システム
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  • 特表-往復動式のディスペンシングエッジとカセット装置とを備えるアプリケーション装置、カセット装置、ベース装置、ロボット装置及び製造システム 図1
  • 特表-往復動式のディスペンシングエッジとカセット装置とを備えるアプリケーション装置、カセット装置、ベース装置、ロボット装置及び製造システム 図2
  • 特表-往復動式のディスペンシングエッジとカセット装置とを備えるアプリケーション装置、カセット装置、ベース装置、ロボット装置及び製造システム 図3
  • 特表-往復動式のディスペンシングエッジとカセット装置とを備えるアプリケーション装置、カセット装置、ベース装置、ロボット装置及び製造システム 図4
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  • 特表-往復動式のディスペンシングエッジとカセット装置とを備えるアプリケーション装置、カセット装置、ベース装置、ロボット装置及び製造システム 図6
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-06
(54)【発明の名称】往復動式のディスペンシングエッジとカセット装置とを備えるアプリケーション装置、カセット装置、ベース装置、ロボット装置及び製造システム
(51)【国際特許分類】
   B65H 20/24 20060101AFI20240730BHJP
【FI】
B65H20/24
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024500183
(86)(22)【出願日】2022-07-08
(85)【翻訳文提出日】2024-02-19
(86)【国際出願番号】 EP2022069077
(87)【国際公開番号】W WO2023281059
(87)【国際公開日】2023-01-12
(31)【優先権主張番号】102021207282.8
(32)【優先日】2021-07-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】509120403
【氏名又は名称】テーザ・ソシエタス・ヨーロピア
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100191835
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 真介
(74)【代理人】
【識別番号】100191938
【弁理士】
【氏名又は名称】高原 昭典
(74)【代理人】
【識別番号】100221981
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 大成
(72)【発明者】
【氏名】アキン・デニス・ニック
(72)【発明者】
【氏名】ローデ・マルテン
【テーマコード(参考)】
3F103
【Fターム(参考)】
3F103AA00
3F103BA01
3F103BA12
3F103CA34
3F103EA17
3F103EA19
(57)【要約】
図示し、かつ説明するのは、アプリケーション装置(1)であって、第1の開口(17)を有するハウジング(7)を有するカセット装置(3)を備え、ハウジングの内室(19)内には、テープ(65)が収容されており、テープ(65)は、軌道に沿って案内されており、カセット装置(3)は、内室(19)内に配置されるガイドユニット(13)を有し、ガイドユニット(13)は、軌道の第1のセクション(77)が第1の開口(17)に対向するようにテープ(65)が案内されているように構成されており、第1のセクション(77)の領域において、テープ(65)の第1の面(67)が、第1の開口(17)に面しており、ベース装置(5)が、基体(35)と偏向ユニット(37)とを有し、偏向ユニット(37)は、自由端部に取着される偏向要素(63)を有し、偏向要素(63)は、テープ(65)の第1の面(67)とは反対側に位置するテープ(65)の第2の面(71)上にかつ第1のセクション(77)と向かい合わせに配置されており、偏向ユニット(37)は、退入された位置と、進出された位置との間で動かされ得るように基体(35)に連結されており、退入された位置で、偏向要素(63)とテープ(65)とは、内室(19)内に配置されており、進出された位置で、テープ(65)の部分セクションが、偏向要素(63)に当接し、かつ偏向要素(63)と、少なくともテープ(65)の、偏向要素(63)に当接する部分セクションとは、周囲(21)内に配置されている、アプリケーション装置(1)である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーション装置(1)であって、
カセット装置(3)と、
ベース装置(5)と、
を備え、
前記カセット装置(3)は、第1の結合装置を有するハウジング(7)を有し、前記ハウジング(7)内には、第1の開口(17)が形成されており、前記第1の開口(17)は、前記ハウジング(7)の内室(19)を前記ハウジング(7)の周囲(21)に接続し、
前記内室(19)内には、テープ(65)が収容されており、前記テープ(65)は、第1の端部から第2の端部へ延在し、前記テープ(65)上には、第1の面(67)上に自己粘着性の打ち抜き品(69)が配置されており、
前記カセット装置(3)は、第1のロールコアを有する第1のロール(9)であって、前記ハウジング(7)の前記内室(19)内に配置され、かつ前記ハウジング(7)に第1の回転軸線(73)回りに回転可能に支持される第1のロール(9)を有し、前記テープ(65)は、前記第1の端部を有するセクションでもって前記第1のロールコア周りに巻き取られており、
前記カセット装置(3)は、第2のロールコアを有する第2のロール(11)であって、前記ハウジング(7)の前記内室(19)内に配置され、かつ前記ハウジング(7)に第2の回転軸線(75)回りに回転可能に支持される第2のロール(11)を有し、前記第2のロールコアには、前記テープ(65)の、前記第2の端部を有するセクションが取着されており、
前記テープ(65)は、軌道に沿って前記第1のロール(9)から前記第2のロール(11)へ案内されており、
前記カセット装置(3)は、前記ハウジング(7)の前記内室(19)内に配置され、かつ前記ハウジング(7)に結合されるガイドユニット(13)を有し、前記ガイドユニット(13)は、前記軌道の第1のセクション(77)が前記第1の開口(17)に対向するように前記テープ(65)が前記ガイドユニット(13)に案内されているように構成されており、前記第1のセクション(77)の領域において、前記テープ(65)の前記第1の面(67)は、前記第1の開口(17)に面しており、
前記ベース装置(5)は、形状結合式に前記第1の結合装置に分解可能に結合されている第2の結合装置と、製造システムとの結合用の第3の結合装置とを有する基体(35)を有し、
前記ベース装置(5)は、少なくとも一部セクションにおいて前記ハウジング(7)の前記内室(19)内に配置される偏向ユニット(37)を有し、前記偏向ユニット(37)は、自由端部に取着される偏向要素(63)を有し、前記偏向要素(63)は、前記テープ(65)の前記第1の面(67)とは反対側に位置する前記テープ(65)の第2の面(71)上にかつ前記第1のセクション(77)と向かい合わせに配置されており、前記偏向ユニット(37)は、退入された位置と、進出された位置との間で動かされ得るように前記基体(35)に可動に連結されており、前記退入された位置で、前記偏向要素(63)と前記テープ(65)とは、前記内室(19)内に配置されており、前記進出された位置で、前記テープ(65)の部分セクションが、前記偏向要素(63)に当接し、かつ前記偏向要素(63)と、少なくとも前記テープ(65)の、前記偏向要素(63)に当接する前記部分セクションとは、前記周囲(21)内に配置されている、
アプリケーション装置(1)。
【請求項2】
前記ベース装置(5)は、シリンダ(39)と、前記シリンダ(39)内で作用軸線に沿って走行可能なピストン(41)であって、一方の端部から前記作用軸線に沿って第2の端部へ延在するピストン(41)と、前記ピストン(41)の前記第2の端部に取着されるサクショングリッパポンチ(43)とを有し、前記作用軸線は、前記偏向ユニット(37)が前記進出された位置にあるとき、前記サクショングリッパポンチ(43)が前記テープ(65)上の打ち抜き品と接触させられ得るように前記サクショングリッパポンチ(43)が前記作用軸線に沿って走行させられ得るように配向されている、請求項1に記載のアプリケーション装置(1)。
【請求項3】
前記偏向ユニット(37)が、前記退入された位置と、前記進出された位置との間で動く際の走行経路と、前記作用軸線とが交差する、請求項2に記載のアプリケーション装置。
【請求項4】
前記ガイドユニット(13)は、第1の偏向ロール(25)と、第2の偏向ロール(27)とを有し、前記軌道の前記第1のセクション(77)は、前記第1の偏向ロール(25)と、前記第2の偏向ロール(27)との間に配置されている、請求項1から3のいずれか一項に記載のアプリケーション装置(1)。
【請求項5】
前記ハウジング(7)内には、第2の開口(23)が形成されており、前記第2の開口(23)は、前記ハウジング(7)の前記内室(19)を前記ハウジング(7)の前記周囲(21)に接続し、前記ガイドユニット(13)は、前記軌道の第2のセクション(79)が前記第2の開口(23)に対向するように前記テープ(65)が前記ガイドユニット(13)に案内されているように構成されており、前記第2のセクション(79)の領域において、前記テープ(65)の前記第1の面(67)は、前記第2の開口(23)に面しており、前記ベース装置(5)は、クランプ(45)を有し、前記クランプ(45)は、前記第2の開口(23)が前記クランプ(45)と前記第2のセクション(79)との間に配置されているように配置されている、請求項1から4のいずれか一項に記載のアプリケーション装置(1)。
【請求項6】
前記ベース装置(5)は、第1のアクチュエータを有し、前記第1のアクチュエータは、軸を軸回転軸線回りに回転させるべく駆動することができ、前記軸は、前記軸回転軸線回りの前記軸の回転が前記第2の回転軸線(75)回りの前記第2のロール(11)の回転を引き起こすように、前記第2のロール(11)に連結されている、請求項1から5のいずれか一項に記載のアプリケーション装置(1)。
【請求項7】
前記ベース装置(5)は、前記偏向ユニット(37)を前記退入された位置と、前記進出された位置との間で動かす第2のアクチュエータを有する、請求項1から6のいずれか一項に記載のアプリケーション装置(1)。
【請求項8】
前記カセット装置(3)は、カセット装置に関するデータを含むデータ記憶装置(15)を有し、かつ前記ベース装置(5)は、前記カセット装置に関するデータを検出すべく、構成されている第1の検出ユニット(47)を有する、請求項1から7のいずれか一項に記載のアプリケーション装置(1)。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一項に記載のアプリケーション装置(1)用のカセット装置(3)であって、
前記カセット装置(3)は、第1の結合装置を有するハウジング(7)を備え、前記第1の結合装置は、形状結合式にベース装置(5)の基体(35)の第2の結合装置に分解可能に結合され得るように構成されており、前記ハウジング(7)内には、第1の開口(17)が形成されており、前記第1の開口(17)は、前記ハウジング(7)の内室(19)を前記ハウジング(7)の周囲(21)に接続し、
前記内室(19)内には、テープ(65)が収容されており、前記テープ(65)は、第1の端部から第2の端部へ延在し、前記テープ(65)上には、第1の面(67)上に自己粘着性の打ち抜き品(69)が配置されており、
前記カセット装置(3)は、第1のロールコアを有する第1のロール(9)であって、前記ハウジング(7)の前記内室(19)内に配置され、かつ前記ハウジング(7)に第1の回転軸線(73)回りに回転可能に支持される第1のロール(9)を備え、前記テープ(65)は、前記第1の端部を有するセクションでもって前記第1のロールコア周りに巻き取られており、
前記カセット装置(3)は、第2のロールコアを有する第2のロール(11)であって、前記ハウジング(7)の前記内室(19)内に配置され、かつ前記ハウジング(7)に第2の回転軸線(75)回りに回転可能に支持される第2のロール(11)を備え、前記第2のロールコアには、前記テープ(65)の、前記第2の端部を有するセクションが取着されており、
前記テープ(65)は、軌道に沿って前記第1のロール(9)から前記第2のロール(11)へ案内されており、
前記カセット装置(3)は、前記ハウジング(7)の前記内室(19)内に配置され、かつ前記ハウジング(7)に結合されるガイドユニット(13)を備え、前記ガイドユニット(13)は、前記軌道の第1のセクション(77)が前記第1の開口(17)に対向するように前記テープ(65)が前記ガイドユニット(13)に案内されているように構成されており、前記第1のセクション(77)の領域において、前記テープ(65)の前記第1の面(67)は、前記第1の開口(17)に面している、
カセット装置(3)。
【請求項10】
前記ガイドユニット(13)は、第1の偏向ロール(25)と、第2の偏向ロール(27)とを有し、前記軌道の前記第1のセクション(77)は、前記第1の偏向ロール(25)と、前記第2の偏向ロール(27)との間に配置されている、請求項9に記載のカセット装置(3)。
【請求項11】
前記ハウジング(7)内には、第2の開口(23)が形成されており、前記第2の開口(23)は、前記ハウジング(7)の前記内室(19)を前記ハウジング(7)の前記周囲(21)に接続し、前記ガイドユニット(13)は、前記軌道の第2のセクション(79)が前記第2の開口(23)に対向するように前記テープ(65)が前記ガイドユニット(13)に案内されているように構成されており、前記第2のセクション(79)の領域において、前記テープ(65)の前記第1の面(67)は、前記第2の開口(23)に面している、請求項9又は10に記載のカセット装置(3)。
【請求項12】
前記カセット装置(3)は、前記ベース装置(5)の第1の検出ユニット(47)により検出され得るカセット装置に関するデータを含むデータ記憶装置(15)を備える、請求項9から11のいずれか一項に記載のカセット装置(3)。
【請求項13】
請求項1から8のいずれか一項に記載のアプリケーション装置(1)用のベース装置(5)であって、
前記ベース装置(5)は、基体(35)を備え、前記基体(35)は、形状結合式に請求項9から12のいずれか一項に記載のカセット装置(3)のハウジング(7)の第1の結合装置に分解可能に結合可能である第2の結合装置と、製造システムとの結合用の第3の結合装置とを有し、
前記ベース装置(5)は、偏向ユニット(37)を備え、前記偏向ユニット(37)は、自由端部に取着される偏向要素(63)を有し、前記偏向ユニット(37)は、退入された位置と、進出された位置との間で動かされ得るように前記基体(35)に可動に連結されており、前記第1の結合装置と、前記第2の結合装置とが、形状結合式に分解可能に互いに結合されているとき、前記偏向ユニット(37)は、少なくとも一部セクションにおいて前記ハウジング(7)の前記内室(19)内に配置されており、前記偏向要素(63)は、前記テープ(65)の前記第1の面(67)とは反対側に位置する前記テープ(65)の第2の面(71)上にかつ前記軌道の前記第1のセクション(77)と向かい合わせに配置されており、前記退入された位置で、前記偏向要素(63)と前記テープ(65)とは、前記内室(19)内に配置されており、前記進出された位置で、前記テープ(65)の部分セクションが、前記偏向要素(63)に当接し、かつ前記偏向要素(63)と、少なくとも前記テープ(65)の、前記偏向要素(63)に当接する前記部分セクションとは、前記周囲(21)内に配置されている、
ベース装置(5)。
【請求項14】
前記ベース装置(5)は、シリンダ(39)と、前記シリンダ(39)内で作用軸線に沿って走行可能なピストン(41)であって、一方の端部から前記作用軸線に沿って第2の端部へ延在するピストン(41)と、前記ピストン(41)の前記第2の端部に取着されるサクショングリッパポンチ(43)とを備え、前記第1の結合装置と、前記第2の結合装置とが、形状結合式に分解可能に互いに結合されているとき、前記作用軸線は、前記偏向ユニット(37)が前記進出された位置にあるとき、前記サクショングリッパポンチ(43)が前記テープ(65)上の打ち抜き品と接触させられ得るように前記サクショングリッパポンチ(43)が前記作用軸線に沿って走行させられ得るように配向されている、請求項13に記載のベース装置(5)。
【請求項15】
前記ベース装置(5)は、クランプ(45)を備え、前記クランプ(45)は、請求項11に記載のカセット装置(3)の前記第1の結合装置と、前記第2の結合装置とが、形状結合式に分解可能に互いに結合されているとき、前記第2の開口(23)が前記クランプ(45)と前記軌道の前記第2のセクション(79)との間に配置されているように配置されている、請求項13又は14に記載のベース装置(5)。
【請求項16】
前記ベース装置(5)は、第1のアクチュエータを備え、前記第1のアクチュエータは、軸を軸回転軸線回りに回転させるべく駆動することができ、前記軸は、前記軸回転軸線回りの前記軸の回転が前記第2の回転軸線(75)回りの前記第2のロール(11)の回転を引き起こすように、前記第2のロール(11)に連結可能である、請求項13から15のいずれか一項に記載のベース装置(5)。
【請求項17】
前記ベース装置(5)は、前記偏向ユニット(37)を前記退入された位置と、前記進出された位置との間で動かす第2のアクチュエータを備える、請求項13から16のいずれか一項に記載のベース装置(5)。
【請求項18】
前記ベース装置(5)は、請求項12に記載のカセット装置(3)のデータ記憶装置(15)の、カセット装置に関するデータを検出すべく、構成されている第1の検出ユニット(47)を備える、請求項13から17のいずれか一項に記載のベース装置(5)。
【請求項19】
ロボット装置であって、
フレームと、
ロボットアームと、
を備え、
前記ロボットアームは、前記ロボットアームの第1の端部でもって、前記フレームに取着されており、前記ロボットアームの第2の端部でもって、請求項13から18のいずれか一項に記載のベース装置(5)の前記第3の結合装置に取着されている、
ロボット装置。
【請求項20】
製造システムであって、
請求項19に記載のロボット装置と、
請求項9から12のいずれか一項に記載の複数のカセット装置(3)が配置されているチェンジステーションと、
を備える製造システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケーション装置、カセット装置、ベース装置、ロボット装置及び製造システムに関する。
【背景技術】
【0002】
アプリケーション装置は、従来技術において公知である。例えばアプリケーション装置は、打ち抜き品をワーク上に被着すべく、自己粘着性の打ち抜き品を提供し得る。多くの場合、自己粘着性の打ち抜き品は、自己粘着性の打ち抜き品がその上に配置されているテープにより提供される。自己粘着性の打ち抜き品は、粘着性の表面を有していることができ、粘着性の表面でもって、テープに取り付けられている。自己粘着性の打ち抜き品は、テープから解離され、続いてワーク上に、自己粘着性の打ち抜き品が打ち抜き品の粘着性の表面でもってワークに結合されているように被着され得る。
【0003】
一般に、自己粘着性の打ち抜き品を簡単かつ迅速に提供し得るアプリケーション装置を提供することが所望されている。さらにアプリケーション装置は、自己粘着性の打ち抜き品が、特にワーク上に被着される前、環境影響から保護されているように構成されていることが所望されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
それゆえ本発明の課題は、自己粘着性の打ち抜き品を簡単かつ迅速に提供することができ、かつ自己粘着性の打ち抜き品を環境影響から保護することができるアプリケーション装置を提供することである。
【0005】
本発明の第1の態様によれば、上記課題は、請求項1の特徴を備えるアプリケーション装置により解決される。アプリケーション装置は、カセット装置と、ベース装置とを備えている。カセット装置は、第1の結合装置を有するハウジングを有している。ハウジング内には、第1の開口が形成されている。開口は、ハウジングの内室をハウジングの周囲に接続する。内室内には、テープが収容されている。テープは、第1の端部から第2の端部へ延在している。テープ上には、第1の面上に自己粘着性の打ち抜き品が配置されている。カセット装置は、第1のロールコアを有する第1のロールであって、ハウジングの内室内に配置され、かつハウジングに第1の回転軸線回りに回転可能に支持される第1のロールを有している。テープは、第1の端部を有するセクションでもって第1のロールコア周りに巻き取られている。カセット装置は、第2のロールコアを有する第2のロールであって、ハウジングの内室内に配置され、かつハウジングに第2の回転軸線回りに回転可能に支持される第2のロールを有している。このロールコアには、テープの、第2の端部を有するセクションが取着されている。テープは、軌道に沿って第1のロールから第2のロールへ案内されている。カセット装置は、ハウジングの内室内に配置され、かつハウジングに結合されるガイドユニットを有している。ガイドユニットは、軌道の第1のセクションが第1の開口に対向するようにテープがガイドユニットに案内されているように構成されている。第1のセクションの領域において、テープの第1の面は、第1の開口に面している。ベース装置は、形状結合式に第1の結合装置に分解可能に結合されている第2の結合装置と、製造システムとの結合用の第3の結合装置とを有する基体を有している。ベース装置は、少なくとも一部セクションにおいてハウジングの内室内に配置される偏向ユニットを有し、偏向ユニットは、自由端部に取着される偏向要素を有している。偏向要素は、テープの第1の面とは反対側に位置するテープの第2の面上にかつ第1のセクションと向かい合わせに配置されている。偏向ユニットは、退入された位置と、進出された位置との間で動かされ得るように基体に可動に連結されている。退入された位置で、偏向要素とテープとは、内室内に配置されている。進出された位置で、テープの部分セクションが、偏向要素に当接し、かつ偏向要素と、少なくともテープの、偏向要素に当接する部分セクションとは、周囲内に配置されている。
【0006】
アプリケーション装置は、カセット装置と、ベース装置とを備えている。カセット装置は、アプリケーション装置の一部セクションを形成している。同じくベース装置は、アプリケーション装置の一部セクションを形成している。
【0007】
カセット装置は、第1の結合装置を有するハウジングを有している。ハウジングは、内室に面した内面を有する壁を有していてもよい。さらに壁は、周囲に面した外面を有していてもよい。ハウジング、特にハウジングの壁は、内室と周囲とを互いに区画することができ、これにより内室と、内室内に配置されている要素との汚損を防止することができる。例えば自己粘着性の打ち抜き品の汚損は、ハウジングにより防止され得る。特に自己粘着性の打ち抜き品は、特にワーク上に被着される前、環境影響から保護され得る。ハウジングは、第1の結合装置を有している。第1の結合装置は、第2の結合装置に形状結合式にかつ分解可能に結合されるべく、構成されている。
【0008】
ハウジング内には、第1の開口が形成されている。第1の開口は、ハウジングの内室をハウジングの周囲に接続する。第1の開口がハウジングの内室をハウジングの周囲に接続することにより、第1の開口は、アプリケーション装置の要素、例えば偏向ユニットが、この要素が第1の開口を貫いて延在し、この要素の少なくとも一部セクションが内室内に配置されているとともに、この要素の一部セクションが周囲内に配置されているように、配置されていることができることを可能にする。ハウジングの内室は、ハウジングにより取り囲まれている空間と見なされてもよい。ハウジングの内室内に配置されている要素は、ハウジングにより包囲されていると見なされてもよい。例えばハウジングの内室内に収容されている要素は、ハウジングの内室内に配置されている。ハウジングの周囲は、ハウジングにより取り囲まれていない空間と見なされてもよい。ハウジングの周囲内に配置されている要素は、ハウジングにより包囲されていない又はハウジング外に配置されていると見なされてもよい。
【0009】
内室内には、テープが収容されている。テープは、つまり内室内に配置されている。テープが内室内に収容されていることにより、テープは、環境影響から保護され得る。特にテープの汚損は、ハウジングにより防止され得る。テープは、第1の端部から第2の端部へ延在している。テープは、少なくとも一部セクションにおいて巻き付けられていてもよく、巻き付けられたセクションの間では、巻き付けられていない1つ又は複数のセクションに沿って、相応の直線又は平面に沿って延在していてもよい。
【0010】
テープ上には、第1の面上に自己粘着性の打ち抜き品が配置されている。自己粘着性の打ち抜き品は、粘着性の表面を有していることができる。粘着性の表面でもって、自己粘着性の打ち抜き品は、テープに取り付けられていることができる。自己粘着性の打ち抜き品は、テープから解離され、続いてワーク上に、自己粘着性の打ち抜き品が打ち抜き品の粘着性の表面でもってワークに結合されているように取着され得る。自己粘着性の打ち抜き品は、テープの第1の面上に配置されている。
【0011】
カセット装置は、第1のロールコアを有する第1のロールであって、ハウジングの内室内に配置され、かつハウジングに第1の回転軸線回りに回転可能に支持される第1のロールを有している。第1のロールは、ハウジングの内室内に配置されている。第1のロールがハウジングの内室内に配置されていることにより、第1のロールは、環境影響から保護され得る。特に第1のロールの汚損は、ハウジングにより防止され得る。第1のロールは、ハウジングに第1の回転軸線回りに回転可能に支持されている。第1のロールの回転可能な支持により、テープは、第1のロールの回転により第1のロール周りに巻き取られ、かつ第1のロールから繰り出され得る。特にテープは、一部セクションでもって第1のロールコア周りに巻き取られており、自己粘着性の打ち抜き品を提供すべく、第1のロールの回転により、テープのこのセクションが、少なくとも一部セクションにおいて第1のロールから繰り出され得るようになっている。
【0012】
テープは、第1の端部を有するセクションでもって第1のロールコア周りに巻き取られている。特にテープは、テープの第1の端部を有するセクションを有するセクションでもって、第1のロールコア周りに巻き取られており、自己粘着性の打ち抜き品を提供すべく、第1のロールの回転により、テープのこのセクションが、少なくとも一部セクションにおいて第1のロールから繰り出され得るようになっている。好ましくは、テープの大部分が第1のロールから繰り出されているとき、第1の端部を有するセクションは、少なくとも一部セクションにおいて第1のロールコア周りに巻き取られている。特に、テープが第1のロールから繰り出されており、かつすべての自己粘着性の打ち抜き品が提供されたとき、第1の端部を有するセクションは、第1のロールコアに取り付けられているようになっている。
【0013】
カセット装置は、第2のロールコアを有する第2のロールであって、ハウジングの内室内に配置され、かつハウジングに第2の回転軸線回りに回転可能に支持される第2のロールを有している。第2のロールは、ハウジングの内室内に配置されている。第2のロールがハウジングの内室内に配置されていることにより、第2のロールは、環境影響から保護され得る。特に第2のロールの汚損は、ハウジングにより防止され得る。第2のロールは、ハウジングに第2の回転軸線回りに回転可能に支持されている。第2のロールの回転可能な支持により、テープは、第2のロールの回転により第2のロール周りに巻き取られ、かつ第2のロールから繰り出され得る。特にテープは、一部セクションでもって第2のロールコア周りに巻き取られており、自己粘着性の打ち抜き品を提供すべく、第2のロールの回転により、テープのこのセクションが、少なくとも一部セクションにおいて第2のロール上に巻き取られ得るようになっている。
【0014】
第2のロールコアには、テープの、第2の端部を有するセクションが取着されている。特に第2のロールの回転により、第2の端部を有するテープのセクションに隣接するテープのセクションが、第2のロールコア周りに巻き取られることができ、これにより、テープをステップバイステップに第1のロールから繰り出して、第2のロール上に巻き取り、かつこれにより、自己粘着性の打ち抜き品を順に露出させることができるようになっている。特に、テープが第1のロールから繰り出されており、かつすべての自己粘着性の打ち抜き品が提供されたとき、テープの大部分は、第2のロールコア周りに巻き取られているようになっている。
【0015】
テープは、軌道に沿って第1のロールから第2のロールへ案内されている。好ましくは、軌道は、複数のセクションを有している。例えば、複数のセクションのうちの1つのセクション又は複数のセクションは、直線に沿って延びていてもよい。代替的又は付加的に、複数のセクションのうちの1つのセクション又は複数のセクションは、円形セクションに沿って延びていてもよい。例えばテープが偏向ロールに沿って案内され、かつテープが偏向ロールに少なくとも一部セクションにおいて巻き掛かるとき、軌道の一部セクションは、偏向ロールの領域において円形セクションに沿って延びていてもよい。特に軌道は、第1のロールから出発して、直線に沿って延びるセクションを有しているようになっている。この真っ直ぐなセクションは、好ましくは、第1のロールから偏向ロールまで延在している。さらに好ましくは、軌道のこの真っ直ぐなセクションには、軌道の、円形セクションに沿って延びるセクションが、偏向ロールの領域において接続する。特に軌道に沿って第1のロールと第2のロールとの間に複数の偏向ロールが設けられていてもよい。この場合、今しがた説明した円形のセクションには、軌道の別の真っ直ぐなセクションが接続し、この別の真っ直ぐなセクションは、偏向ロールから次の偏向ロールへ延在している。この次の偏向ロールにおいて、その後、軌道のこの真っ直ぐなセクションには、軌道の、円形セクションに沿って延びるセクションが、この偏向ロールの領域において接続する。この意味において、軌道は、軌道に沿って交互に直線状及び円形である複数のセクションを有していることができる。特にこの場合、円形とは、軌道の円形のセクションが、1つの円形セクションに沿って延在する軌道のセクションをなすと解すべきである。特にテープは、第1のロールから繰り出され、かつ第2のロール上に巻き取られるようになっている。テープが第1のロールから繰り出され、かつ第2のロール上に巻き取られるとき、テープは、軌道に沿って第1のロールから第2のロールへ案内される。軌道に沿って見て、テープが軌道の一部セクションに沿って案内される方向を案内方向と称呼してもよい。特に、テープが第1のロールから繰り出され、かつ第2のロール上に巻き取られるとき、テープ上に配置される自己粘着性の打ち抜き品は、案内方向に沿って動かされる。
【0016】
カセット装置は、ハウジングの内室内に配置され、かつハウジングに結合されるガイドユニットを有している。ガイドユニットは、ハウジングの内室内に配置されている。ガイドユニットがハウジングの内室内に配置されていることにより、ガイドユニットは、環境影響から保護され得る。特にガイドユニットの汚損は、ハウジングにより防止され得る。ガイドユニットは、ハウジングに結合されている。ガイドユニットとハウジングとの間の結合は、ハウジングのポジション又は配向が変化するとき、ガイドユニットのポジション又は配向が強制的に一緒に変化することを保証する。
【0017】
ガイドユニットは、軌道の第1のセクションが第1の開口に対向するようにテープがガイドユニットに案内されているように構成されている。特にガイドユニットは、これにより、どのようにガイドユニットがテープを案内するか、軌道の幾何学形状を規定する。既に説明したように、1つ又は複数の偏向ロールが、第1のロールと第2のロールとの間に設けられていてもよい。特に、1つ又は複数の偏向ロールが配置され、テープの少なくとも一部セクションが1つ又は複数の偏向ロール上を転動することにより、偏向ロールにおいてテープが通過するように案内されることによって、軌道の幾何学形状は、決定され得る。特にテープは、軌道の第1のセクションが第1の開口に対向するようにガイドユニットに案内されているようになっている。軌道の第1のセクションが第1の開口に対向することにより、テープは、一部セクションにおいて第1の開口の前を通過するように案内され得る。
【0018】
第1のセクションの領域において、テープの第1の面は、第1の開口に面している。軌道の第1のセクションの領域においてテープの第1の面が第1の開口に面していることにより、テープの第1の面上に配置される自己粘着性の打ち抜き品は、軌道の第1のセクションの領域において第1の開口に面している。自己粘着性の打ち抜き品は、第1のロールから第1の開口へ、自己粘着性の打ち抜き品が軌道の第1のセクションの領域においてテープの第1の面上にかつ第1の開口に対面して配置されているように搬送され得る。
【0019】
ベース装置は、形状結合式に第1の結合装置に分解可能に結合されている第2の結合装置と、製造システムとの結合用の第3の結合装置とを有する基体を有している。第2の結合装置は、第1の結合装置に形状結合式にかつ分解可能に結合されるべく、構成されている。特に第3の結合装置は、製造システムの一部セクションに形状結合式にかつ分解可能に結合されるべく、構成されている。
【0020】
ベース装置は、少なくとも一部セクションにおいてハウジングの内室内に配置される偏向ユニットを有し、偏向ユニットは、自由端部に取着される偏向要素を有している。ベース装置は、偏向ユニットを有している。特に偏向ユニットは、テープがそれに沿って案内される軌道が少なくとも一部セクションにおいて変更されるように偏向ユニットがテープの一部セクションに作用するように配置され得る。偏向ユニットは、ベース装置の一部セクションを形成し、かつ第2の結合装置が第1の結合装置に形状結合式にかつ分解可能に結合されているとき、少なくとも一部セクションにおいてハウジングの内室内に配置されている。第2の結合装置が第1の結合装置に形状結合式にかつ分解可能に結合されているとき、偏向ユニットは、少なくとも一部セクションにおいて環境影響から保護され得る。特に偏向ユニットの一部セクションの汚損は、この場合、防止され得る。偏向ユニットは、自由端部を有し、自由端部には、偏向要素が取着されている。偏向要素は、ディスペンシングエッジと称呼されてもよい。特に偏向要素は、テープがそれに沿って案内される軌道が少なくとも一部セクションにおいて変更されるように偏向要素がテープの一部セクションに作用するように配置され得る。特に偏向要素は、偏向ロールを有していてもよく、偏向ロールは、テープと接触させられることができ、その結果、偏向ロールは、テープ上を転動する。偏向ロールがテープと接触させられ、その結果、偏向ロールがテープ上を転動するとき、軌道は、この偏向ロールの領域内に円形のセクションを有し、この円形のセクションには、偏向ロールの、互いに反対側に位置する2つの側で、2つの直線状のセクションが接続している。これにより偏向ロールによって、軌道の幾何学形状に影響を及ぼすことができる。
【0021】
偏向要素は、テープの第1の面とは反対側に位置するテープの第2の面上にかつ第1のセクションと向かい合わせに配置されている。偏向要素がテープの第2の面上に配置されていることにより、偏向要素は、偏向要素が、第1の面上に配置される自己粘着性の打ち抜き品と接触に至ることなく、軌道の幾何学形状が変更されるようにテープに作用し得る。偏向要素が第1のセクションと向かい合わせに配置されていることにより、偏向要素は、軌道の第1のセクションに作用し得る。特に偏向要素は、テープに、テープの第2の面から接触させられ、かつテープは、軌道の第1のセクションにおいて、この領域内でテープの第2の面上に配置される1つ又は複数の自己粘着性の打ち抜き品とともに第1の開口に向かって移動され得る。
【0022】
偏向ユニットは、退入された位置と、進出された位置との間で動かされ得るように基体に可動に連結されている。偏向ユニットは、つまり、退入された位置から進出された位置へ、そして進出された位置から退入された位置へ動かされ得る。特に偏向ユニットは、偏向ユニットが退入された位置及び進出された位置並びに中間位置の間で動かされ得るように基体に可動に連結されているようになっている。偏向ユニットは、この場合、特に退入された位置から中間位置へ、中間位置から進出された位置へ、進出された位置から中間位置へ、そして中間位置から退入された位置へ動かされ得る。偏向ユニットは、ここで説明するように動かされ得るので、偏向要素は、往復動式のディスペンシングエッジと称呼されてもよい。
【0023】
退入された位置で、偏向要素とテープとは、内室内に配置されている。偏向要素とテープとが、退入された位置で内室内に配置されていることにより、偏向要素とテープとは、環境影響から保護され得る。特に偏向要素及びテープの汚損は、ハウジングにより防止され得る。
【0024】
進出された位置で、テープの部分セクションが、偏向要素に当接し、偏向要素と、少なくともテープの、偏向要素に当接する部分セクションとは、周囲内に配置されている。テープの部分セクションが偏向要素に当接することで、軌道の幾何学形状に、偏向要素のポジショニングにより影響を及ぼすことができる。偏向要素が周囲内に配置されていることにより、偏向要素は、テープの部分セクション、ひいては軌道の一部セクションが周囲内に配置されていることを保証する。特にテープは、テープの第2の面でもって偏向要素に当接し、その結果、テープの部分セクションは、テープの第2の面上で偏向要素と接触している。テープの部分セクションが周囲内に配置されていることにより、1つの自己粘着性の打ち抜き品は、又はこの部分セクションの領域内でテープの第2の面上に配置されている複数の自己粘着性の打ち抜き品は、周囲内で提供され得る。
【0025】
特に、カセット装置がハウジングを有し、自己粘着性の打ち抜き品を有するテープがハウジングの内室内に配置されており、かつ進出された位置でのみ、テープの部分セクションが周囲内に配置されていることにより、自己粘着性の打ち抜き品は、打ち抜き品が、進出された位置への偏向ユニットの動きにより周囲内にもたらされるまで、直接、環境影響から保護され得る。カセット装置は、第1及び第2のロールを有し、第1及び第2のロールには、自己粘着性の打ち抜き品を有するテープが取着され、あるいは巻き取られている。アプリケーション装置は、これによりカセット装置を備え、カセット装置は、他方、自己粘着性の打ち抜き品を有するテープを有している。このカセット装置のテープの自己粘着性の打ち抜き品が提供され、その結果、テープ上に自己粘着性の打ち抜き品がもはや配置されていないとき、カセット装置は、第1の結合装置と第2の結合装置との間の形状結合式のかつ分解可能な結合が分解されることにより、アプリケーション装置から除去され得る。続いて、別のカセット装置の第1の結合装置が第2の結合装置に形状結合式にかつ分解可能に結合されることにより、自己粘着性の打ち抜き品を有するテープを有する別のカセット装置が、アプリケーション装置内に装入され得る。第1のカセット装置の自己粘着性の打ち抜き品が提供されてしまい、この第1のカセット装置がこれにより、提供し得る自己粘着性の打ち抜き品をもはや有しないとき、この第1のカセット装置は、ベース装置から分離されることができ、かつ自己粘着性の打ち抜き品を有する第2のカセット装置が、ベース装置に結合されることができる。特に、長い期間にわたって多くの自己粘着性の打ち抜き品が提供されることが望ましく、かつ自己粘着性の打ち抜き品のこの個数では、従来技術において公知のアプリケーション装置を使用した場合には、自己粘着性の打ち抜き品を有するテープの差し替えが必要であるとき、アプリケーション装置が本発明に係るカセット装置を備えることにより、自己粘着性の打ち抜き品は、簡単かつ迅速に提供され得る。本発明に係るアプリケーション装置により、多数の自己粘着性の打ち抜き品の提供は、それゆえ、特に簡単かつ迅速である。それというのも、カセット装置だけが交換されればよく、カセット装置とベース装置との間の結合が簡単かつ迅速に解消及び形成され得るからである。従来技術において公知のアプリケーション装置におけるテープの差し替え時、これに対して高められた時間消費が往々にして生じる。それというのも、テープが、アプリケーション装置内にポジショニングされ、かつアプリケーション装置内に、テープが様々な偏向ロールに沿って延びるように挿通されなければならないからである。
【0026】
本発明の好ましい一実施の形態によれば、カセット装置内の温度は、一般的な加熱装置により好適に制御され得る。
【0027】
要するに、つまり、自己粘着性の打ち抜き品を簡単かつ迅速に提供することができ、かつ自己粘着性の打ち抜き品を環境影響から保護することができるアプリケーション装置が提供されることを確認し得る。
【0028】
一実施の形態において、ベース装置は、シリンダと、シリンダ内で作用軸線に沿って走行可能なピストンであって、一方の端部から作用軸線に沿って第2の端部へ延在するピストンと、ピストンの第2の端部に取着されるサクショングリッパポンチとを有し、作用軸線は、偏向ユニットが進出された位置にあるとき、サクショングリッパポンチがテープ上の打ち抜き品と接触させられ得るようにサクショングリッパポンチが作用軸線に沿って走行させられ得るように配向されている。好ましくは、ピストンは、ピストンが第1の位置と第2の位置との間で動かされ得るようにシリンダ内で作用軸線に沿って走行可能であってもよい。特にピストンは、第1の位置から第2の位置へ、そして第2の位置から第1の位置へ動かされ得る。さらに好ましくは、ピストンは、ピストンが第1の位置と第2の位置と第3の位置との間で動かされ得るようにシリンダ内で作用軸線に沿って走行可能であってもよい。特にピストンは、第1の位置から第2の位置へ、第2の位置から第3の位置へ、第3の位置から第2の位置へ、そして第2の位置から第1の位置へ動かされ得る。特に、偏向ユニットが進出された位置にあり、かつピストンが第1の位置にあるとき、サクショングリッパポンチは、テープ上の打ち抜き品と接触していないようになっている。さらに好ましくは、偏向ユニットが進出された位置にあり、かつピストンが第2の位置にあるとき、サクショングリッパポンチは、テープ上の打ち抜き品と接触している。ベース装置は、負圧源を有していてもよく、負圧源は、負圧をサクショングリッパポンチに提供し得る。打ち抜き品をピックアップするには、まず偏向ユニットを進出された位置へ移動させ得る。次にピストンを第2の位置へ移動させ得る。その結果、サクショングリッパポンチをテープ上の打ち抜き品と接触させる。サクショングリッパポンチに提供される負圧は、ピストンが第1の位置へ移動されるとき、又は偏向ユニットが中間位置又は退入された位置へ移動されるとき、打ち抜き品がサクショングリッパポンチに留まることを保証する。偏向ユニットを中間位置又は退入された位置へ移動させた後、ピストンを第3の位置へ移動させることができ、その結果、打ち抜き品は、打ち抜き品の粘着性の表面でもってワーク上に被着され得る。サクショングリッパポンチにおける負圧の提供を終了することで、ピストンを戻すように第1の位置又は第2の位置へ移動させるとき、打ち抜き品は、打ち抜き品の粘着性の表面でもってワークに取着されて留まることができる。
【0029】
一実施の形態において、偏向ユニットが、退入された位置と、進出された位置との間で動く際の走行経路と、作用軸線とが交差する。走行経路と作用軸線との交差は、サクショングリッパポンチが第1の端部から第2の端部への一方向で見て作用軸線に沿って第2の端部の後に配置されているように、サクショングリッパポンチがピストンの第2の端部に取着されている機械的に頑強な構造で、サクショングリッパポンチと、テープ上に配置される打ち抜き品とが、互いに接触させられ得ることを可能にする。
【0030】
一実施の形態において、ガイドユニットは、第1の偏向ロールと、第2の偏向ロールとを有し、軌道の第1のセクションは、第1の偏向ロールと、第2の偏向ロールとの間に配置されている。第1の偏向ロールと、第2の偏向ロールとにより、ガイドユニットは、軌道の直線状のセクションを提供することができ、この直線状のセクションにおいて、偏向ユニットは、テープと係合し得る。
【0031】
一実施の形態において、ハウジング内には、第2の開口が形成されており、第2の開口は、ハウジングの内室をハウジングの周囲に接続し、ガイドユニットは、軌道の第2のセクションが第2の開口に対向するようにテープがガイドユニットに案内されているように構成されており、第2のセクションの領域において、テープの第1の面は、第2の開口に面しており、ベース装置は、クランプ、特にカウンタプレッシャプレートに対して圧力を加える空気圧シリンダの形態のクランプを有し、クランプは、第2の開口がクランプと第2のセクションとの間に配置されているように配置されている。第2の開口がハウジングの内室をハウジングの周囲に接続していることにより、第2の開口は、クランプがハウジングの周囲内に配置されていることができることを可能にする。
【0032】
一実施の形態において、第1の結合装置は、空所を有し、第2の結合装置は、空所内に係合するポジショニングピンを有している。空所とポジショニングピンとにより、カセット装置とベース装置とは、特に有利に互いに対して配置され得る。
【0033】
一実施の形態において、第2の結合装置は、空所を有し、第1の結合装置は、空所内に係合するポジショニングピンを有している。空所とポジショニングピンとにより、カセット装置とベース装置とは、特に有利に互いに対して配置され得る。
【0034】
一実施の形態において、ベース装置は、第1のアクチュエータを有し、第1のアクチュエータは、軸を軸回転軸線回りに回転させるべく駆動することができ、軸は、軸回転軸線回りの軸の回転が第2の回転軸線回りの第2のロールの回転を引き起こすように、第2のロールに連結されている。第1のアクチュエータにより、これにより、第2の回転軸線回りの第2のロールの回転が引き起こされ得る。
【0035】
一実施の形態において、ベース装置は、偏向ユニットを退入された位置と、進出された位置との間で動かす第2のアクチュエータを有している。第2のアクチュエータにより、これにより、偏向ユニットの動きが引き起こされ得る。
【0036】
一実施の形態において、カセット装置は、カセット装置に関するデータを含むデータ記憶装置を有し、かつベース装置は、カセット装置に関するデータを検出すべく、構成されている第1の検出ユニットを有している。カセット装置に関するデータは、例えばカセット装置の製造年月日、カセット装置のバッチ番号、テープに関するデータ、例えばテープ材料、又は打ち抜き品に関するデータ、例えば打ち抜き品材料を含み得る。第1の検出ユニットにより、カセット装置に関するデータは、ベース装置内で提供され得る。例えば、カセット装置に関するデータを基に、ある特定の製造ステップのために正しいカセット装置がベース装置に取着されているか否か、チェックすることができる。
【0037】
本発明の第2の態様によれば、冒頭で挙げた課題は、請求項9の特徴を備えるカセット装置により解決される。カセット装置は、第1の態様に係るアプリケーション装置用に構成されている。カセット装置は、第1の結合装置を有するハウジングを備えている。第1の結合装置は、形状結合式にベース装置の基体の第2の結合装置に分解可能に結合され得るように構成されている。ハウジング内には、第1の開口が形成されている。開口は、ハウジングの内室をハウジングの周囲に接続する。内室内には、テープが収容されている。テープは、第1の端部から第2の端部へ延在している。テープ上には、第1の面上に自己粘着性の打ち抜き品が配置されている。カセット装置は、第1のロールコアを有する第1のロールであって、ハウジングの内室内に配置され、かつハウジングに第1の回転軸線回りに回転可能に支持される第1のロールを備えている。テープは、第1の端部を有するセクションでもって第1のロールコア周りに巻き取られている。カセット装置は、第2のロールコアを有する第2のロールであって、ハウジングの内室内に配置され、かつハウジングに第2の回転軸線回りに回転可能に支持される第2のロールを備えている。第2のロールコアには、テープの、第2の端部を有するセクションが取着されている。テープは、軌道に沿って第1のロールから第2のロールへ案内されている。カセット装置は、ハウジングの内室内に配置され、かつハウジングに結合されるガイドユニットを備えている。ガイドユニットは、軌道の第1のセクションが第1の開口に対向するようにテープがガイドユニットに案内されているように構成されている。第1のセクションの領域において、テープの第1の面は、第1の開口に面している。本発明の第1の態様に係るアプリケーション装置との関連で説明する特徴、技術的な効果及び/又は利点は、少なくとも同様の形式で、本発明の第2の態様に係るカセット装置にも当てはまるので、この箇所での相応の繰り返しは省略する。
【0038】
一実施の形態において、ガイドユニットは、第1の偏向ロールと、第2の偏向ロールとを有し、軌道の第1のセクションは、第1の偏向ロールと、第2の偏向ロールとの間に配置されている。第1の偏向ロールと、第2の偏向ロールとにより、ガイドユニットは、軌道の直線状のセクションを提供することができ、この直線状のセクションにおいて、偏向ユニットは、テープと係合し得る。
【0039】
一実施の形態において、ハウジング内には、第2の開口が形成されており、第2の開口は、ハウジングの内室をハウジングの周囲に接続し、ガイドユニットは、軌道の第2のセクションが第2の開口に対向するようにテープがガイドユニットに案内されているように構成されており、第2のセクションの領域において、テープの第1の面は、第2の開口に面している。第2の開口がハウジングの内室をハウジングの周囲に接続していることにより、第2の開口は、クランプがハウジングの周囲内に配置されていることができることを可能にする。
【0040】
一実施の形態において、第1の結合装置は、空所を有し、空所は、第1の結合装置と、第2の結合装置とが、形状結合式に分解可能に互いに結合されているとき、第2の結合装置のポジショニングピンが空所内に係合するように配置され、かつ形成されている。空所とポジショニングピンとにより、カセット装置とベース装置とは、特に有利に互いに対して配置され得る。
【0041】
一実施の形態において、第1の結合装置は、ポジショニングピンを有し、ポジショニングピンは、第1の結合装置と、第2の結合装置とが、形状結合式に分解可能に互いに結合されているとき、ポジショニングピンが第2の結合装置の空所内に係合するように配置され、かつ形成されている。空所とポジショニングピンとにより、カセット装置とベース装置とは、特に有利に互いに対して配置され得る。
【0042】
一実施の形態において、カセット装置は、ベース装置の第1の検出ユニットにより検出され得るカセット装置に関するデータを含むデータ記憶装置を備えている。カセット装置に関するデータは、例えばカセット装置の製造年月日、カセット装置のバッチ番号、テープに関するデータ、例えばテープ材料、又は打ち抜き品に関するデータ、例えば打ち抜き品材料を含み得る。第1の検出ユニットにより、カセット装置に関するデータは、ベース装置内で提供され得る。例えば、カセット装置に関するデータを基に、ある特定の製造ステップのために正しいカセット装置がベース装置に取着されているか否か、チェックすることができる。
【0043】
本発明の第3の態様によれば、冒頭で挙げた課題は、請求項13の特徴を備えるベース装置により解決される。ベース装置は、基体と、第3の結合装置とを備えている。基体は、第2の結合装置を有し、第2の結合装置は、形状結合式に第2の態様に係るカセット装置のハウジングの第1の結合装置に分解可能に結合可能である。第3の結合装置は、製造システムとの結合用に形成されている。ベース装置は、偏向ユニットを備え、偏向ユニットは、自由端部に取着される偏向要素を有している。偏向ユニットは、退入された位置と、進出された位置との間で動かされ得るように基体に可動に連結されている。第1の結合装置と、第2の結合装置とが、形状結合式に分解可能に互いに結合されているとき、偏向ユニットは、少なくとも一部セクションにおいてハウジングの内室内に配置されており、偏向要素は、テープの第1の面とは反対側に位置するテープの第2の面上にかつ軌道の第1のセクションと向かい合わせに配置されており、退入された位置で、偏向要素とテープとは、内室内に配置されており、進出された位置で、テープの部分セクションが、偏向要素に当接し、かつ偏向要素と、少なくともテープの、偏向要素に当接する部分セクションとは、周囲内に配置されている。本発明の第1の態様に係るアプリケーション装置との関連で、かつ本発明の第2の態様に係るカセット装置との関連で説明する特徴、技術的な効果及び/又は利点は、少なくとも同様の形式で、本発明の第3の態様に係るベース装置にも当てはまるので、この箇所での相応の繰り返しは省略する。
【0044】
一実施の形態において、ベース装置は、シリンダと、シリンダ内で作用軸線に沿って走行可能なピストンであって、一方の端部から作用軸線に沿って第2の端部へ延在するピストンと、ピストンの第2の端部に取着されるサクショングリッパポンチとを備え、第1の結合装置と、第2の結合装置とが、形状結合式に分解可能に互いに結合されているとき、作用軸線は、偏向ユニットが進出された位置にあるとき、サクショングリッパポンチがテープ上の打ち抜き品と接触させられ得るようにサクショングリッパポンチが作用軸線に沿って走行させられ得るように配向されている。好ましくは、ピストンは、ピストンが第1の位置と第2の位置との間で動かされ得るようにシリンダ内で作用軸線に沿って走行可能であってもよい。特にピストンは、第1の位置から第2の位置へ、そして第2の位置から第1の位置へ動かされ得る。さらに好ましくは、ピストンは、ピストンが第1の位置と第2の位置と第3の位置との間で動かされ得るようにシリンダ内で作用軸線に沿って走行可能であってもよい。特にピストンは、第1の位置から第2の位置へ、第2の位置から第3の位置へ、第3の位置から第2の位置へ、そして第2の位置から第1の位置へ動かされ得る。特に、偏向ユニットが進出された位置にあり、かつピストンが第1の位置にあるとき、サクショングリッパポンチは、テープ上の打ち抜き品と接触していないようになっている。さらに好ましくは、偏向ユニットが進出された位置にあり、かつピストンが第2の位置にあるとき、サクショングリッパポンチは、テープ上の打ち抜き品と接触している。ベース装置は、負圧源を備えていてもよく、負圧源は、負圧をサクショングリッパポンチに提供し得る。打ち抜き品をピックアップするには、まず偏向ユニットを進出された位置へ移動させ得る。次にピストンを第2の位置へ移動させ得る。その結果、サクショングリッパポンチをテープ上の打ち抜き品と接触させる。サクショングリッパポンチに提供される負圧は、ピストンが第1の位置へ移動されるとき、又は偏向ユニットが中間位置又は退入された位置へ移動されるとき、打ち抜き品がサクショングリッパポンチに留まることを保証する。偏向ユニットを中間位置又は退入された位置へ移動させた後、ピストンを第3の位置へ移動させることができ、その結果、打ち抜き品は、打ち抜き品の粘着性の表面でもってワーク上に被着され得る。サクショングリッパポンチにおける負圧の提供を終了することで、ピストンを戻すように第1の位置又は第2の位置へ移動させるとき、打ち抜き品は、打ち抜き品の粘着性の表面でもってワークに取着されて留まることができる。
【0045】
一実施の形態において、ベース装置は、クランプ、特にカウンタプレッシャプレートに対して圧力を加える空気圧シリンダの形態のクランプを備え、クランプは、第2の態様に係るカセット装置の第1の結合装置と、第2の結合装置とが、形状結合式に分解可能に互いに結合されているとき、第2の開口がクランプと軌道の第2のセクションとの間に配置されているように配置されている。第2の開口がハウジングの内室をハウジングの周囲に接続していることにより、第2の開口は、クランプがハウジングの周囲内に配置されていることができ、かつ軌道の第2のセクションの領域内に設けられた第2の開口を通して、内室内に配置されるテープの第1の面と、特にテープ上に配置される自己粘着性の打ち抜き品とを把握し得ることを可能にする。
【0046】
一実施の形態において、第2の結合装置は、ポジショニングピンを有し、ポジショニングピンは、第2の態様に係るカセット装置の第1の結合装置と、第2の結合装置とが、形状結合式に分解可能に互いに結合されているとき、ポジショニングピンが第1の結合装置の空所内に係合するように配置され、かつ形成されている。空所とポジショニングピンとにより、カセット装置とベース装置とは、特に有利に互いに対して配置され得る。
【0047】
一実施の形態において、第2の結合装置は、空所を有し、空所は、第2の態様に係るカセット装置の第1の結合装置と、第2の結合装置とが、形状結合式に分解可能に互いに結合されているとき、第1の結合装置のポジショニングピンが空所内に係合するように配置され、かつ形成されている。空所とポジショニングピンとにより、カセット装置とベース装置とは、特に有利に互いに対して配置され得る。
【0048】
一実施の形態において、ベース装置は、第1のアクチュエータを備え、第1のアクチュエータは、軸を軸回転軸線回りに回転させるべく駆動することができ、軸は、軸回転軸線回りの軸の回転が第2の回転軸線回りの第2のロールの回転を引き起こすように、第2のロールに連結可能である。第1のアクチュエータにより、これにより、第2の回転軸線回りの第2のロールの回転が引き起こされ得る。
【0049】
一実施の形態において、ベース装置は、偏向ユニットを退入された位置と、進出された位置との間で動かす第2のアクチュエータを備えている。第2のアクチュエータにより、これにより、偏向ユニットの動きが引き起こされ得る。
【0050】
一実施の形態において、ベース装置は、第2の態様に係るカセット装置のデータ記憶装置の、カセット装置に関するデータを検出すべく、構成されている第1の検出ユニットを備えている。カセット装置に関するデータは、例えばカセット装置の製造年月日、カセット装置のバッチ番号、テープに関するデータ、例えばテープ材料、又は打ち抜き品に関するデータ、例えば打ち抜き品材料を含み得る。第1の検出ユニットにより、カセット装置に関するデータは、ベース装置内で提供され得る。例えば、カセット装置に関するデータを基に、ある特定の製造ステップのために正しいカセット装置がベース装置に取着されているか否か、チェックすることができる。
【0051】
本発明の第4の態様によれば、冒頭で挙げた課題は、請求項19の特徴を備えるロボット装置により解決される。ロボット装置は、フレームと、ロボットアームとを備えている。ロボットアームは、ロボットアームの第1の端部でもって、フレームに取着されており、ロボットアームの第2の端部でもって、第3の態様に係るベース装置の第3の結合装置に取着されている。本発明の第1の態様に係るアプリケーション装置との関連で、本発明の第2の態様に係るカセット装置との関連で、かつ本発明の第3の態様に係るベース装置との関連で説明する特徴、技術的な効果及び/又は利点は、少なくとも同様の形式で、本発明の第4の態様に係るロボット装置にも当てはまるので、この箇所での相応の繰り返しは省略する。
【0052】
本発明の第4の態様によれば、冒頭で挙げた課題は、請求項20の特徴を備える製造システムにより解決される。製造システムは、第4の態様に係るロボット装置と、第2の態様に係る複数のカセット装置が配置されているチェンジステーションとを備えている。チェンジステーション内に設けられた複数のカセット装置は、多数の打ち抜き品がワーク上に被着され得ることを保証する。特に、多数の打ち抜き品を提供すべく、チェンジステーションにより、複数のカセット装置が相前後して使用され得るようになっている。このことは、ベース装置をチェンジステーションに向かって走行させ、第1のカセット装置をベース装置から解離し、第1のカセット装置をチェンジステーション内に下ろし、第2のカセット装置をチェンジステーションからピックアップし、第2のカセット装置をベース装置に取り付けることにより可能とされ得る。
【0053】
本発明のさらなる特徴、利点及び応用可能性は、以下の実施例の説明及び図面から看取可能である。その際、説明するかつ/又は図面に示すすべての特徴は、それ自体、かつ任意の組み合わせで、個々の請求項又は請求項の引用関係におけるその構成にもよらず、本発明の対象を形成する。図中、さらに、同じ符号は、同じ又は類似の対象を表す。
【図面の簡単な説明】
【0054】
図1】偏向ユニットが退入された位置に配置されており、かつピストンが第1の位置に配置されているときの、本発明に係るアプリケーション装置の一実施の形態の概略図である。
図2図1に示すアプリケーション装置の本発明に係るカセット装置の一実施の形態の概略図である。
図3図1に示すアプリケーション装置の本発明に係るベース装置の一実施の形態の概略図である。
図4】偏向ユニットが進出された位置に配置されており、かつピストンが第1の位置に配置されているときの、図1に示すアプリケーション装置を示す図である。
図5】偏向ユニットが中間位置に配置されており、かつピストンが第2の位置に配置されているときの、図1に示すアプリケーション装置を示す図である。
図6】偏向ユニットが中間位置に配置されており、かつピストンが第3の位置に配置されているときの、図1に示すアプリケーション装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0055】
図1は、本発明に係るアプリケーション装置1の一実施の形態の概略図を示している。アプリケーション装置1は、カセット装置3と、ベース装置5とを備えている。図2は、図1に示すアプリケーション装置1の本発明に係るカセット装置3の一実施の形態の概略図を示している。図3は、図1に示すアプリケーション装置1の本発明に係るベース装置5の一実施の形態の概略図を示している。
【0056】
カセット装置3は、ハウジング7と、第1のロールコアを有する第1のロール9と、第2のロールコアを有する第2のロール11と、ガイドユニット13と、データ記憶装置15とを備えている。ハウジング7内には、第1の開口17が形成されている。第1の開口17は、ハウジング7の内室19をハウジング7の周囲21に接続している。第1の開口17に加えて、ハウジング7内には、第2の開口23が形成されている。第2の開口23も、ハウジング7の内室19をハウジング7の周囲21に接続している。第1の開口17と第2の開口23とがそれぞれハウジング7の内室19をハウジング7の周囲21に接続していることにより、第1の開口17と第2の開口23とは、アプリケーション装置1の要素が第1の開口17及び/又は第2の開口23を貫いて延在し得ることを可能にする。ハウジング7は、壁を有している。壁は、内面と外面とを有している。内面は、内室19に対面している。外面は、周囲21に対面している。ハウジング7は、特にハウジング7の壁でもって、内室19と周囲21とを互いに区画している。内室19と周囲21とを互いに区画することで、ハウジング7により、内室19と、内室19内に配置されている要素との汚損は、防止され得る。例えばこれらの要素の汚損は、ハウジング7により防止され得る。ハウジング7は、第1の結合装置を有している。第1の結合装置は、第2の結合装置に形状結合式に分解不能に結合すべく、構成されている。ガイドユニット13は、第1の偏向ロール25と、第2の偏向ロール27と、第3の偏向ロール29と、第4の偏向ロール31と、第5の偏向ロール33とを有している。データ記憶装置15は、カセット装置に関するデータを含んでいる。
【0057】
ベース装置5は、基体35と、偏向ユニット37と、シリンダ39と、ピストン41と、サクショングリッパポンチ43と、クランプ45と、第1の検出ユニット47と、第2の検出ユニット49と、第3の検出ユニット51と、第4の検出ユニット53と、カセット固定部55と、2つのフィードロール57と、2つの空所59とを備えている。各空所59内には、カセット装置3の2つのポジショニングピン61のうちの1つのポジショニングピン61が係合する。さらにベース装置5は、第1のアクチュエータと、第2のアクチュエータとを備えている。基体35は、第2の結合装置を有し、第2の結合装置は、形状結合式に第1の結合装置に分解可能に結合されている。第2の結合装置は、第1の結合装置に形状結合式にかつ分解可能に結合されるべく、構成されている。第2の結合装置は、2つの空所59を有し、第1の結合装置は、2つのポジショニングピン61を有している。さらに基体35は、第3の結合装置を有し、第3の結合装置は、製造システムに、特に製造システムの一部セクションに形状結合式にかつ分解可能に結合されるべく、構成されている。偏向ユニット37は、偏向要素63を有している。偏向要素63は、偏向ユニット37の自由端部に取着されている。第1の検出ユニット47は、データ記憶装置15の、カセット装置に関するデータを検出すべく、構成されている。
【0058】
内室19内には、テープ65が収容されている。テープ65は、内室19内に配置されている。テープ65が内室19内に収容されていることにより、テープ65は、環境影響から保護され得る。特にテープ65の汚損は、ハウジング7により防止され得る。テープ65は、第1の端部から第2の端部へ延在している。テープは、少なくとも一部セクションにおいて巻き付けられており、これらの巻き付けられたセクションの間では、巻き付けられていない複数のセクションに沿って、それぞれ相応の直線若しくは平面に沿って又は円形セクションに沿って延在している。テープ65上には、第1の面67上に複数の自己粘着性の打ち抜き品69が配置されている。これらの自己粘着性の打ち抜き品69の各自己粘着性の打ち抜き品69は、粘着性の表面を有している。各自己粘着性の打ち抜き品69は、打ち抜き品69の粘着性の表面でもってテープ65に取り付けられている。自己粘着性の打ち抜き品69は、テープ65から解離され、続いてワーク上に、自己粘着性の打ち抜き品69が打ち抜き品69の粘着性の表面でもってワークに結合されているように被着され得る。
【0059】
テープ65の第1の面67とは反対側に位置するテープ65の第2の面71上には、打ち抜き品69は配置されていない。テープ65は、テープ65の第1の端部を有するセクションでもって第1のロール9の第1のロールコア周りに巻き取られている。特にテープ65は、テープの第1の端部を有するセクションを有するセクションでもって、第1のロールコア周りに巻き取られており、自己粘着性の打ち抜き品69を提供すべく、第1のロール9の回転により、テープのこのセクションが、少なくとも一部セクションにおいて第1のロール9から繰り出され得るようになっている。好ましくは、テープ65の大部分が第1のロール9から繰り出されているとき、第1の端部を有するセクションは、少なくとも一部セクションにおいて第1のロールコア周りに巻き取られている。特に、テープ65が第1のロール9から繰り出されており、かつすべての自己粘着性の打ち抜き品69が提供されたとき、第1の端部を有するセクションは、第1のロールコアに取り付けられているようになっている。テープ65の第2の端部を有するテープ65のセクションは、第2のロール11の第2のロールコアに取着されている。第2のロール11の回転により、第2の端部を有するテープ65のセクションに隣接するテープ65のセクションは、第2のロールコア周りに巻き取られることができ、これにより、テープ65をステップバイステップに第1のロール9から繰り出して、第2のロール11上に巻き取り、かつこれにより、自己粘着性の打ち抜き品69を順に露出させることができる。テープ65が第1のロール9から繰り出されており、かつすべての自己粘着性の打ち抜き品69が提供されたとき、テープの大部分は、第2のロールコア周りに巻き取られている。
【0060】
第1のロール9は、ハウジング7の内室19内に配置され、かつハウジング7に第1の回転軸線73回りに回転可能に支持されて取着されている。第1のロール9がハウジング7の内室19内に配置されていることにより、第1のロール9は、環境影響から保護され得る。特に第1のロール9の汚損は、ハウジング7により防止され得る。第1のロール9は、ハウジング7に第1の回転軸線73回りに回転可能に支持されている。第1のロール9の回転可能な支持により、テープ65は、第1のロール9の回転により第1のロール9周りに巻き取られ、かつ第1のロール9から繰り出され得る。特にテープ65は、一部セクションでもって第1のロール9の第1のロールコア周りに巻き取られており、自己粘着性の打ち抜き品69を提供すべく、第1のロール9の回転により、テープ65のこのセクションが、少なくとも一部セクションにおいて第1のロール9から繰り出され得るようになっている。
【0061】
第2のロール11は、同じくハウジング7の内室19内に配置されている。第2のロール11がハウジング7の内室19内に配置されていることにより、第2のロール11は、環境影響から保護され得る。特に第2のロール11の汚損は、ハウジング7により防止され得る。第2のロール11は、ハウジング7に第2の回転軸線75回りに回転可能に支持されて取着されている。第2のロール11の回転可能な支持により、テープ65は、第2のロール11の回転により第2のロール11周りに巻き取られ、かつ第2のロール11から繰り出され得る。特にテープ65は、一部セクションでもって第2のロールコア周りに巻き取られており、自己粘着性の打ち抜き品を提供すべく、第2のロール11の回転により、テープのこのセクションが、少なくとも一部セクションにおいて第2のロール11上に巻き取られ得るようになっている。
【0062】
テープ65は、軌道に沿って第1のロール9から第2のロール11へ案内されている。軌道は、複数の部分セクションを有している。第1のロール9と第1の偏向ロール25との間の軌道の第1の部分セクションと、第1の偏向ロール25と第2の偏向ロール27との間の軌道の第2の部分セクションと、第2の偏向ロール27と第3の偏向ロール29との間の軌道の第3の部分セクションと、第3の偏向ロール29と第4の偏向ロール31との間の軌道の第4の部分セクションと、第4の偏向ロール31と第2のロール11との間の軌道の第5の部分セクションとが、それぞれ1つの直線に沿って延びている。軌道の第1の部分セクションと軌道の第2の部分セクションとの間に配置されている軌道の第6の部分セクションと、軌道の第2の部分セクションと軌道の第3の部分セクションとの間に配置されている軌道の第7の部分セクションと、軌道の第3の部分セクションと軌道の第4の部分セクションとの間に配置されている軌道の第8の部分セクションと、軌道の第4の部分セクションと軌道の第5の部分セクションとの間に配置されている軌道の第9の部分セクションとは、それぞれ1つの円形セクションに沿って延びている。軌道は、つまり、軌道に沿って交互に直線状及び円形である複数の部分セクションを有している。特にこの場合、円形とは、軌道の円形の部分セクションが、1つの円形セクションに沿って延在する軌道の部分セクションをなすと解すべきである。
【0063】
第1のロール9が第1の回転軸線73回りに回転し、かつ第2のロール11が第2の回転軸線75回りに回転するとき、テープ65のセクションは、第1のロール9から軌道に沿って第2のロール11へ動かされる。換言すれば、テープ65は、軌道に沿って第1のロール9から第2のロール11へ案内される。軌道に沿って見て、テープ65が軌道の一部セクションに沿って案内される方向を案内方向と称呼してもよい。特に、テープ65上に配置される自己粘着性の打ち抜き品69は、テープ65が第1のロール9から繰り出され、かつ第2のロール11上に巻き取られるとき、案内方向に沿って動かされる。既に説明したように、ベース装置5は、第1のアクチュエータを備えている。第1のアクチュエータは、軸を軸回転軸線回りに回転させるべく駆動し得る。この軸は、軸回転軸線回りの軸の回転が第2の回転軸線75回りの第2のロール11の回転を引き起こすように、第2のロール11に連結されている。
【0064】
同じくハウジング7の内室19内に、ガイドユニット13が配置されている。ガイドユニット13がハウジング7の内室19内に配置されていることにより、ガイドユニット13は、環境影響から保護され得る。特にガイドユニット13の汚損は、ハウジング7により防止され得る。ガイドユニット13は、ハウジング7に結合されている。ガイドユニット13とハウジング7との間の結合は、ハウジング7のポジション又は配向が変化するとき、ガイドユニット13のポジション又は配向が強制的に一緒に変化することを保証する。既に説明したように、ガイドユニット13は、第1の偏向ロール25と、第2の偏向ロール27と、第3の偏向ロール29と、第4の偏向ロール31と、第5の偏向ロール33とを有している。ガイドユニット13のこの構成は、軌道の第1のセクション77が第1の開口17に対向するようにテープ65がガイドユニット13に案内されているようにガイドユニット13を構成する特に機械的に頑強かつ簡単な可能性である。軌道の第1のセクション77は、軌道の上述の第2の部分セクションの、図1に示す下側の端部に配置されており、軌道の第2の部分セクションの一部セクションにより形成されている。ガイドユニット13は、これにより、どのようにガイドユニット13がテープ65を案内するか、軌道の幾何学形状を規定する。特に第1の偏向ロール25と、第2の偏向ロール27と、第3の偏向ロール29と、第4の偏向ロール31と、第5の偏向ロール33とにより、ガイドユニット13は、軌道の幾何学形状を規定する。軌道の第1のセクション77が第1の開口17に対向することにより、テープ65は、一部セクションにおいて第1の開口17の前を通過するように案内され得る。軌道の第1のセクション77の領域において、テープ65の第1の面67は、第1の開口17に面している。
【0065】
軌道の第1のセクション77の領域においてテープ65の第1の面67が第1の開口17に面していることにより、テープ65の第1の面67上に配置される自己粘着性の打ち抜き品69は、軌道の第1のセクション77の領域において第1の開口17に面している。自己粘着性の打ち抜き品69は、第1のロール9から第1の開口17へ、自己粘着性の打ち抜き品69が軌道の第1のセクション77の領域においてテープ65の第1の面67上にかつ第1の開口17に対面して配置されているように搬送され得る。軌道の第1のセクション77は、第1の偏向ロール25と第2の偏向ロール27との間に、かつ第5の偏向ロール33と第2の偏向ロール27との間に配置されている。第1の偏向ロール25と、第2の偏向ロール27とにより、ガイドユニット13は、軌道の直線状のセクションを提供することができ、この直線状のセクションにおいて、偏向ユニット37は、テープ65と係合し得る。第5の偏向ロール33は、偏向ユニット37がテープ65と係合するとき、テープ65がハウジング7から離間されて案内されることを保証する。さらにガイドユニット13は、軌道の第2のセクション79が第2の開口23に対向するようにテープ65がガイドユニット13に案内されているように構成されている。第2のセクション79の領域において、テープ65の第1の面67は、第2の開口23に面している。既に説明したように、ベース装置5は、クランプ45を有している。クランプ45は、第2の開口23がクランプ45と第2のセクション79との間に配置されているように配置されている。
【0066】
偏向ユニット37は、テープ65がそれに沿って案内される軌道が少なくとも一部セクションにおいて変更されるように偏向ユニット37がテープ65の一部セクションに作用するように配置され得る。偏向ユニット37は、ベース装置5の一部セクションを形成し、かつ第2の結合装置が第1の結合装置に形状結合式にかつ分解可能に結合されているとき、少なくとも一部セクションにおいてハウジング7の内室19内に配置されている。第2の結合装置が第1の結合装置に形状結合式にかつ分解可能に結合されているとき、偏向ユニット37は、少なくとも一部セクションにおいて環境影響から保護され得る。特に偏向ユニット37の一部セクションの汚損は、この場合、防止され得る。偏向ユニット37は、自由端部を有し、自由端部には、偏向要素63が取着されている。偏向要素63は、テープ65がそれに沿って案内される軌道が少なくとも一部セクションにおいて変更されるように偏向要素63がテープ65の一部セクションに作用するように配置され得る。特に偏向要素は、偏向ロールを有していてもよく、偏向ロールは、テープ65と接触させられることができ、その結果、偏向ロールは、テープ上を転動する。偏向ロールがテープ65と接触させられ、その結果、偏向ロールがテープ65上を転動するとき、軌道は、この偏向ロールの領域内に円形のセクションを有し、この円形のセクションには、偏向ロールの、互いに反対側に位置する2つの側で、2つの直線状のセクションが接続している。これにより偏向ロールによって、軌道の幾何学形状に影響を及ぼすことができる。
【0067】
偏向ユニット37の偏向要素63は、テープ65の第2の面71上に配置されている。さらに偏向要素63は、軌道の第1のセクション77と向かい合わせに配置されている。偏向要素63がテープ65の第2の面71上に配置されていることにより、偏向要素63は、偏向要素63が、第1の面67上に配置される自己粘着性の打ち抜き品69と接触に至ることなく、軌道の幾何学形状が変更されるようにテープ65に作用し得る。偏向要素63が第1のセクション77と向かい合わせに配置されていることにより、偏向要素63は、軌道の第1のセクション77に作用し得る。特に偏向要素は、テープ35に、テープ65の第2の面71から接触させられ、かつテープ65は、軌道の第1のセクション77において、この領域内でテープ65の第2の面71上に配置される1つ又は複数の自己粘着性の打ち抜き品69とともに第1の開口17に向かって移動され得る。
【0068】
偏向ユニット37は、基体35に可動に連結されている。図1には、偏向ユニット37を、退入された位置で示してある。この退入された位置で、偏向要素63とテープ65とは、内室19内に配置されている。偏向要素63とテープ65とが、退入された位置で内室19内に配置されていることにより、偏向要素63とテープ65とは、環境影響から保護され得る。特に偏向要素63及びテープ65の汚損は、ハウジング7により防止され得る。図4、5及び6は、図1に示すアプリケーション装置1を示している。既に説明したように、図1では、偏向ユニットは、退入された位置に配置されている。図4では、偏向ユニットは、進出された位置に配置されており、図5及び6では、偏向ユニットは、中間位置に配置されている。偏向ユニット37は、偏向ユニット37が退入された位置及び進出された位置並びに中間位置の間で動かされ得るように基体35に可動に連結されている。偏向ユニット37は、退入された位置から中間位置へ、中間位置から進出された位置へ、進出された位置から中間位置へ、そして中間位置から退入された位置へ動かされ得る。進出された位置では、テープ65の部分セクションが、偏向要素63に当接し、偏向要素63と、少なくともテープ65の、偏向要素63に当接する部分セクションとは、周囲21内に配置されている。テープ65の部分セクションが偏向要素63に当接することで、軌道の幾何学形状に、偏向要素63のポジショニングにより影響を及ぼすことができる。偏向要素63が周囲21内に配置されていることにより、偏向要素63は、テープ65の部分セクション、ひいては軌道の一部セクションが周囲21内に配置されていることを保証する。特にテープ65は、テープ65の第2の面71でもって偏向要素63に当接し、その結果、テープ65の部分セクションは、テープ65の第2の面71上で偏向要素63と接触している。テープ65の部分セクションが周囲21内に配置されていることにより、1つの自己粘着性の打ち抜き品69は、又はこの部分セクションの領域内でテープ65の第2の面71上に配置されている複数の自己粘着性の打ち抜き品69は、周囲21内で提供され得る。既に説明したように、ベース装置5は、第2のアクチュエータを備えている。第2のアクチュエータは、退入された位置と、中間位置と、進出された位置との間での偏向ユニット37の動きを駆動すべく、構成されている。
【0069】
既に説明したように、ベース装置5は、シリンダ39と、ピストン41とを備えている。ピストン41は、シリンダ39内で作用軸線に沿って走行可能である。図4では、ピストン41は、第1の位置に配置されており、図5では、ピストンは、第2の位置に配置されており、図6では、ピストンは、第3の位置に配置されている。ピストン41は、一方の端部から作用軸線に沿って第2の端部へ延在している。ピストン41の第2の端部には、サクショングリッパポンチ43が取着されている。サクショングリッパポンチ43は、つまり作用軸線に沿って走行され得る。このとき、作用軸線は、偏向ユニット37が、進出された位置にあるとき、サクショングリッパポンチ43がテープ65上の打ち抜き品と接触させられ得るように、サクショングリッパポンチ43が作用軸線に沿って走行させられ得るように配向されている。作用軸線は、この作用軸線と、偏向ユニット37が、退入された位置と、進出された位置との間で動く際の走行経路とが交差するように配置されている。走行経路と作用軸線との交差は、サクショングリッパポンチ43が第1の端部から第2の端部への一方向で見て作用軸線に沿って第2の端部の後に配置されているように、サクショングリッパポンチ43がピストン41の第2の端部に取着されている図1及び3~6に示すような機械的に頑強な構造で、サクショングリッパポンチ43と、テープ65上に配置される打ち抜き品69とが、互いに接触させられ得ることを可能にする。
【0070】
ピストン41は、ピストン41が第1の位置と第2の位置と第3の位置との間で動かされるようにシリンダ39内で作用軸線に沿って走行させられ得る。特にピストン41は、第1の位置から第2の位置へ、第2の位置から第3の位置へ、第3の位置から第2の位置へ、そして第2の位置から第1の位置へ動かされ得る。偏向ユニット37が進出された位置にあり、かつピストン41が第1の位置にあるとき、サクショングリッパポンチ43は、テープ65上の打ち抜き品69とは接触していない。偏向ユニット37が進出された位置にあり、かつピストン41が第2の位置にあるとき、サクショングリッパポンチ43は、テープ65上の打ち抜き品69と接触している。ベース装置5は、負圧源を備え、負圧源は、負圧をサクショングリッパポンチ43に提供し得る。打ち抜き品69をピックアップするには、まず偏向ユニット37を進出された位置へ移動させる。次にピストン41を第2の位置へ移動させ、その結果、サクショングリッパポンチ43をテープ65上の打ち抜き品69と接触させる。次いで、サクショングリッパポンチ43に提供される負圧は、ピストン41が第1の位置へ移動され、かつ/又は偏向ユニット37が中間位置又は退入された位置へ移動されるとき、打ち抜き品69がサクショングリッパポンチ43に留まることを保証する。偏向ユニット37を中間位置又は退入された位置へ移動させた後、ピストン41を第3の位置へ移動させることができ、その結果、打ち抜き品39は、打ち抜き品39の粘着性の表面でもってワーク上に被着され得る。サクショングリッパポンチ43における負圧の提供を終了することで、ピストン41が戻るように第1の位置又は第2の位置へ移動させられるとき、打ち抜き品69は、打ち抜き品69の粘着性の表面でもってワークに取着されて留まることができる。
【0071】
ここで説明するアプリケーション装置1、カセット装置3及びベース装置5は、ロボット装置及び製造システムのために適合されている。ロボット装置は、フレームと、ロボットアームとを備えている。ロボットアームは、ロボットアームの第1の端部でもってフレームに取着されている。ロボットアームの第2の端部でもって、ロボットアームは、ベース装置の第3の結合装置に取着されている。製造システムは、ロボット装置と、チェンジステーションとを備えている。チェンジステーションは、複数のカセット装置3を有し、カセット装置3は、チェンジステーション内に配置されている。
【0072】
特に、カセット装置3がハウジング7を備え、自己粘着性の打ち抜き品69を有するテープ65がハウジング7の内室19内に配置されており、かつ中間位置及び進出された位置でのみ、テープ65の部分セクションが周囲21内に配置されていることにより、自己粘着性の打ち抜き品69は、打ち抜き品69が、進出された位置又は中間位置への偏向ユニット37の動きにより周囲21内に移動されるまで、直接、環境影響から保護され得る。カセット装置3は、第1のロール9と、第2のロール11とを備え、第1のロール9及び第2のロール11には、自己粘着性の打ち抜き品69を有するテープ65が取着され、あるいは巻き取られている。アプリケーション装置1は、これによりカセット装置3を備え、カセット装置3は、他方、自己粘着性の打ち抜き品69を有するテープ65を備えている。このカセット装置3のテープ65の自己粘着性の打ち抜き品69が提供され、その結果、テープ65上に自己粘着性の打ち抜き品69がもはや配置されていないとき、カセット装置3は、第1の結合装置と第2の結合装置との間の形状結合式のかつ分解可能な結合が分解されることにより、アプリケーション装置1から除去され得る。続いて、別のカセット装置3の第1の結合装置が第2の結合装置に形状結合式にかつ分解可能に結合されることにより、自己粘着性の打ち抜き品69を有するテープ65を有する別のカセット装置3が、アプリケーション装置1内に装入され得る。第1のカセット装置3の自己粘着性の打ち抜き品69が提供されてしまい、この第1のカセット装置3がこれにより、提供し得る自己粘着性の打ち抜き品69をもはや備えていないとき、この第1のカセット装置3は、ベース装置5から分離されることができ、かつ自己粘着性の打ち抜き品69を備える第2のカセット装置3が、ベース装置5に結合されることができる。特に、長い期間にわたって多くの自己粘着性の打ち抜き品69が提供されることが望ましく、かつ自己粘着性の打ち抜き品69のこの個数では、従来技術において公知のアプリケーション装置を使用した場合には、自己粘着性の打ち抜き品を有するテープの差し替えが必要であろうとき、アプリケーション装置1が本発明に係るカセット装置3を備えることにより、自己粘着性の打ち抜き品69は、簡単かつ迅速に提供され得る。本発明に係るアプリケーション装置1により、多数の自己粘着性の打ち抜き品69の提供は、それゆえ、特に簡単かつ迅速である。それというのも、カセット装置3だけが交換されればよく、カセット装置3とベース装置5との間の結合が簡単かつ迅速に解消及び形成され得るからである。従来技術において公知のアプリケーション装置におけるテープの差し替え時、これに対して高められた時間消費が往々にして生じる。それというのも、テープが、アプリケーション装置内にポジショニングされ、かつアプリケーション装置内に、テープが様々な偏向ロールに沿って延びるように挿通されなければならないからである。
【0073】
補足的に付言すると、「有する、備える(aufweisen)」は、別の要素又はステップを排除するものではなく、また「不定冠詞(ein又はeine)」は、複数を排除するものではない。さらに付言すると、上記実施例の1つを指定して説明した特徴は、上述の別の実施例の別の特徴と組み合わされて使用されてもよい。特許請求の範囲における符号は、限定と見なすべきものではない。
【符号の説明】
【0074】
1 アプリケーション装置
3 カセット装置
5 ベース装置
7 ハウジング
9 第1のロール
11 第2のロール
13 ガイドユニット
15 データ記憶装置
17 第1の開口
19 ハウジングの内室
21 ハウジングの周囲
23 第2の開口
25 第1の偏向ロール
27 第2の偏向ロール
29 第3の偏向ロール
31 第4の偏向ロール
33 第5の偏向ロール
35 基体
37 偏向ユニット
39 シリンダ
41 ピストン
43 サクショングリッパポンチ
45 クランプ
47 第1の検出ユニット
49 第2の検出ユニット
51 第3の検出ユニット
53 第4の検出ユニット
55 カセット固定部
57 フィードロール
59 空所
61 ポジショニングピン
63 偏向要素
65 テープ
67 テープの第1の面
69 打ち抜き品
71 テープの第2の面
73 第1の回転軸線
75 第2の回転軸線
77 軌道の第1のセクション
79 軌道の第2のセクション
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2024-02-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーション装置(1)であって、
カセット装置(3)と、
ベース装置(5)と、
を備え、
前記カセット装置(3)は、第1の結合装置を有するハウジング(7)を有し、前記ハウジング(7)内には、第1の開口(17)が形成されており、前記第1の開口(17)は、前記ハウジング(7)の内室(19)を前記ハウジング(7)の周囲(21)に接続し、
前記内室(19)内には、テープ(65)が収容されており、前記テープ(65)は、第1の端部から第2の端部へ延在し、前記テープ(65)上には、第1の面(67)上に自己粘着性の打ち抜き品(69)が配置されており、
前記カセット装置(3)は、第1のロールコアを有する第1のロール(9)であって、前記ハウジング(7)の前記内室(19)内に配置され、かつ前記ハウジング(7)に第1の回転軸線(73)回りに回転可能に支持される第1のロール(9)を有し、前記テープ(65)は、前記第1の端部を有するセクションでもって前記第1のロールコア周りに巻き取られており、
前記カセット装置(3)は、第2のロールコアを有する第2のロール(11)であって、前記ハウジング(7)の前記内室(19)内に配置され、かつ前記ハウジング(7)に第2の回転軸線(75)回りに回転可能に支持される第2のロール(11)を有し、前記第2のロールコアには、前記テープ(65)の、前記第2の端部を有するセクションが取着されており、
前記テープ(65)は、軌道に沿って前記第1のロール(9)から前記第2のロール(11)へ案内されており、
前記カセット装置(3)は、前記ハウジング(7)の前記内室(19)内に配置され、かつ前記ハウジング(7)に結合されるガイドユニット(13)を有し、前記ガイドユニット(13)は、前記軌道の第1のセクション(77)が前記第1の開口(17)に対向するように前記テープ(65)が前記ガイドユニット(13)に案内されているように構成されており、前記第1のセクション(77)の領域において、前記テープ(65)の前記第1の面(67)は、前記第1の開口(17)に面しており、
前記ベース装置(5)は、形状結合式に前記第1の結合装置に分解可能に結合されている第2の結合装置と、製造システムとの結合用の第3の結合装置とを有する基体(35)を有し、
前記ベース装置(5)は、少なくとも一部セクションにおいて前記ハウジング(7)の前記内室(19)内に配置される偏向ユニット(37)を有し、前記偏向ユニット(37)は、自由端部に取着される偏向要素(63)を有し、前記偏向要素(63)は、前記テープ(65)の前記第1の面(67)とは反対側に位置する前記テープ(65)の第2の面(71)上にかつ前記第1のセクション(77)と向かい合わせに配置されており、前記偏向ユニット(37)は、退入された位置と、進出された位置との間で動かされ得るように前記基体(35)に可動に連結されており、前記退入された位置で、前記偏向要素(63)と前記テープ(65)とは、前記内室(19)内に配置されており、前記進出された位置で、前記テープ(65)の部分セクションが、前記偏向要素(63)に当接し、かつ前記偏向要素(63)と、少なくとも前記テープ(65)の、前記偏向要素(63)に当接する前記部分セクションとは、前記周囲(21)内に配置されている、
アプリケーション装置(1)。
【請求項2】
前記ベース装置(5)は、シリンダ(39)と、前記シリンダ(39)内で作用軸線に沿って走行可能なピストン(41)であって、一方の端部から前記作用軸線に沿って第2の端部へ延在するピストン(41)と、前記ピストン(41)の前記第2の端部に取着されるサクショングリッパポンチ(43)とを有し、前記作用軸線は、前記偏向ユニット(37)が前記進出された位置にあるとき、前記サクショングリッパポンチ(43)が前記テープ(65)上の打ち抜き品と接触させられ得るように前記サクショングリッパポンチ(43)が前記作用軸線に沿って走行させられ得るように配向されている、請求項1に記載のアプリケーション装置(1)。
【請求項3】
前記偏向ユニット(37)が、前記退入された位置と、前記進出された位置との間で動く際の走行経路と、前記作用軸線とが交差する、請求項2に記載のアプリケーション装置。
【請求項4】
前記ガイドユニット(13)は、第1の偏向ロール(25)と、第2の偏向ロール(27)とを有し、前記軌道の前記第1のセクション(77)は、前記第1の偏向ロール(25)と、前記第2の偏向ロール(27)との間に配置されている、請求項1又は2に記載のアプリケーション装置(1)。
【請求項5】
前記ハウジング(7)内には、第2の開口(23)が形成されており、前記第2の開口(23)は、前記ハウジング(7)の前記内室(19)を前記ハウジング(7)の前記周囲(21)に接続し、前記ガイドユニット(13)は、前記軌道の第2のセクション(79)が前記第2の開口(23)に対向するように前記テープ(65)が前記ガイドユニット(13)に案内されているように構成されており、前記第2のセクション(79)の領域において、前記テープ(65)の前記第1の面(67)は、前記第2の開口(23)に面しており、前記ベース装置(5)は、クランプ(45)を有し、前記クランプ(45)は、前記第2の開口(23)が前記クランプ(45)と前記第2のセクション(79)との間に配置されているように配置されている、請求項1又は2に記載のアプリケーション装置(1)。
【請求項6】
前記ベース装置(5)は、第1のアクチュエータを有し、前記第1のアクチュエータは、軸を軸回転軸線回りに回転させるべく駆動することができ、前記軸は、前記軸回転軸線回りの前記軸の回転が前記第2の回転軸線(75)回りの前記第2のロール(11)の回転を引き起こすように、前記第2のロール(11)に連結されている、請求項1又は2に記載のアプリケーション装置(1)。
【請求項7】
前記ベース装置(5)は、前記偏向ユニット(37)を前記退入された位置と、前記進出された位置との間で動かす第2のアクチュエータを有する、請求項1又は2に記載のアプリケーション装置(1)。
【請求項8】
前記カセット装置(3)は、カセット装置に関するデータを含むデータ記憶装置(15)を有し、かつ前記ベース装置(5)は、前記カセット装置に関するデータを検出すべく、構成されている第1の検出ユニット(47)を有する、請求項1又は2に記載のアプリケーション装置(1)。
【請求項9】
請求項1に記載のアプリケーション装置(1)用のカセット装置(3)であって、
前記カセット装置(3)は、第1の結合装置を有するハウジング(7)を備え、前記第1の結合装置は、形状結合式にベース装置(5)の基体(35)の第2の結合装置に分解可能に結合され得るように構成されており、前記ハウジング(7)内には、第1の開口(17)が形成されており、前記第1の開口(17)は、前記ハウジング(7)の内室(19)を前記ハウジング(7)の周囲(21)に接続し、
前記内室(19)内には、テープ(65)が収容されており、前記テープ(65)は、第1の端部から第2の端部へ延在し、前記テープ(65)上には、第1の面(67)上に自己粘着性の打ち抜き品(69)が配置されており、
前記カセット装置(3)は、第1のロールコアを有する第1のロール(9)であって、前記ハウジング(7)の前記内室(19)内に配置され、かつ前記ハウジング(7)に第1の回転軸線(73)回りに回転可能に支持される第1のロール(9)を備え、前記テープ(65)は、前記第1の端部を有するセクションでもって前記第1のロールコア周りに巻き取られており、
前記カセット装置(3)は、第2のロールコアを有する第2のロール(11)であって、前記ハウジング(7)の前記内室(19)内に配置され、かつ前記ハウジング(7)に第2の回転軸線(75)回りに回転可能に支持される第2のロール(11)を備え、前記第2のロールコアには、前記テープ(65)の、前記第2の端部を有するセクションが取着されており、
前記テープ(65)は、軌道に沿って前記第1のロール(9)から前記第2のロール(11)へ案内されており、
前記カセット装置(3)は、前記ハウジング(7)の前記内室(19)内に配置され、かつ前記ハウジング(7)に結合されるガイドユニット(13)を備え、前記ガイドユニット(13)は、前記軌道の第1のセクション(77)が前記第1の開口(17)に対向するように前記テープ(65)が前記ガイドユニット(13)に案内されているように構成されており、前記第1のセクション(77)の領域において、前記テープ(65)の前記第1の面(67)は、前記第1の開口(17)に面している、
カセット装置(3)。
【請求項10】
前記ガイドユニット(13)は、第1の偏向ロール(25)と、第2の偏向ロール(27)とを有し、前記軌道の前記第1のセクション(77)は、前記第1の偏向ロール(25)と、前記第2の偏向ロール(27)との間に配置されている、請求項9に記載のカセット装置(3)。
【請求項11】
前記ハウジング(7)内には、第2の開口(23)が形成されており、前記第2の開口(23)は、前記ハウジング(7)の前記内室(19)を前記ハウジング(7)の前記周囲(21)に接続し、前記ガイドユニット(13)は、前記軌道の第2のセクション(79)が前記第2の開口(23)に対向するように前記テープ(65)が前記ガイドユニット(13)に案内されているように構成されており、前記第2のセクション(79)の領域において、前記テープ(65)の前記第1の面(67)は、前記第2の開口(23)に面している、請求項9に記載のカセット装置(3)。
【請求項12】
前記カセット装置(3)は、前記ベース装置(5)の第1の検出ユニット(47)により検出され得るカセット装置に関するデータを含むデータ記憶装置(15)を備える、請求項9に記載のカセット装置(3)。
【請求項13】
アプリケーション装置(1)であって、
カセット装置(3)と、
ベース装置(5)と、
を備え、
前記カセット装置(3)は、第1の結合装置を有するハウジング(7)を有し、前記ハウジング(7)内には、第1の開口(17)が形成されており、前記第1の開口(17)は、前記ハウジング(7)の内室(19)を前記ハウジング(7)の周囲(21)に接続し、
前記内室(19)内には、テープ(65)が収容されており、前記テープ(65)は、第1の端部から第2の端部へ延在し、前記テープ(65)上には、第1の面(67)上に自己粘着性の打ち抜き品(69)が配置されており、
前記カセット装置(3)は、第1のロールコアを有する第1のロール(9)であって、前記ハウジング(7)の前記内室(19)内に配置され、かつ前記ハウジング(7)に第1の回転軸線(73)回りに回転可能に支持される第1のロール(9)を有し、前記テープ(65)は、前記第1の端部を有するセクションでもって前記第1のロールコア周りに巻き取られており、
前記カセット装置(3)は、第2のロールコアを有する第2のロール(11)であって、前記ハウジング(7)の前記内室(19)内に配置され、かつ前記ハウジング(7)に第2の回転軸線(75)回りに回転可能に支持される第2のロール(11)を有し、前記第2のロールコアには、前記テープ(65)の、前記第2の端部を有するセクションが取着されており、
前記テープ(65)は、軌道に沿って前記第1のロール(9)から前記第2のロール(11)へ案内されており、
前記カセット装置(3)は、前記ハウジング(7)の前記内室(19)内に配置され、かつ前記ハウジング(7)に結合されるガイドユニット(13)を有し、前記ガイドユニット(13)は、前記軌道の第1のセクション(77)が前記第1の開口(17)に対向するように前記テープ(65)が前記ガイドユニット(13)に案内されているように構成されており、前記第1のセクション(77)の領域において、前記テープ(65)の前記第1の面(67)は、前記第1の開口(17)に面しており、
前記ベース装置(5)は、形状結合式に前記第1の結合装置に分解可能に結合されている第2の結合装置と、製造システムとの結合用の第3の結合装置とを有する基体(35)を有し、
前記ベース装置(5)は、少なくとも一部セクションにおいて前記ハウジング(7)の前記内室(19)内に配置される偏向ユニット(37)を有し、前記偏向ユニット(37)は、自由端部に取着される偏向要素(63)を有し、前記偏向要素(63)は、前記テープ(65)の前記第1の面(67)とは反対側に位置する前記テープ(65)の第2の面(71)上にかつ前記第1のセクション(77)と向かい合わせに配置されており、前記偏向ユニット(37)は、退入された位置と、進出された位置との間で動かされ得るように前記基体(35)に可動に連結されており、前記退入された位置で、前記偏向要素(63)と前記テープ(65)とは、前記内室(19)内に配置されており、前記進出された位置で、前記テープ(65)の部分セクションが、前記偏向要素(63)に当接し、かつ前記偏向要素(63)と、少なくとも前記テープ(65)の、前記偏向要素(63)に当接する前記部分セクションとは、前記周囲(21)内に配置されている、
プリケーション装置(1)用のベース装置(5)であって、
前記ベース装置(5)は、基体(35)を備え、前記基体(35)は、形状結合式に請求項9に記載のカセット装置(3)のハウジング(7)の第1の結合装置に分解可能に結合可能である第2の結合装置と、製造システムとの結合用の第3の結合装置とを有し、
前記ベース装置(5)は、偏向ユニット(37)を備え、前記偏向ユニット(37)は、自由端部に取着される偏向要素(63)を有し、前記偏向ユニット(37)は、退入された位置と、進出された位置との間で動かされ得るように前記基体(35)に可動に連結されており、前記第1の結合装置と、前記第2の結合装置とが、形状結合式に分解可能に互いに結合されているとき、前記偏向ユニット(37)は、少なくとも一部セクションにおいて前記ハウジング(7)の前記内室(19)内に配置されており、前記偏向要素(63)は、前記テープ(65)の前記第1の面(67)とは反対側に位置する前記テープ(65)の第2の面(71)上にかつ前記軌道の前記第1のセクション(77)と向かい合わせに配置されており、前記退入された位置で、前記偏向要素(63)と前記テープ(65)とは、前記内室(19)内に配置されており、前記進出された位置で、前記テープ(65)の部分セクションが、前記偏向要素(63)に当接し、かつ前記偏向要素(63)と、少なくとも前記テープ(65)の、前記偏向要素(63)に当接する前記部分セクションとは、前記周囲(21)内に配置されている、
ベース装置(5)。
【請求項14】
前記ベース装置(5)は、シリンダ(39)と、前記シリンダ(39)内で作用軸線に沿って走行可能なピストン(41)であって、一方の端部から前記作用軸線に沿って第2の端部へ延在するピストン(41)と、前記ピストン(41)の前記第2の端部に取着されるサクショングリッパポンチ(43)とを備え、前記第1の結合装置と、前記第2の結合装置とが、形状結合式に分解可能に互いに結合されているとき、前記作用軸線は、前記偏向ユニット(37)が前記進出された位置にあるとき、前記サクショングリッパポンチ(43)が前記テープ(65)上の打ち抜き品と接触させられ得るように前記サクショングリッパポンチ(43)が前記作用軸線に沿って走行させられ得るように配向されている、請求項13に記載のベース装置(5)。
【請求項15】
前記ベース装置(5)は、クランプ(45)を備え、前記クランプ(45)は、請求項11に記載のカセット装置(3)の前記第1の結合装置と、前記第2の結合装置とが、形状結合式に分解可能に互いに結合されているとき、前記第2の開口(23)が前記クランプ(45)と前記軌道の前記第2のセクション(79)との間に配置されているように配置されている、請求項13に記載のベース装置(5)。
【請求項16】
前記ベース装置(5)は、第1のアクチュエータを備え、前記第1のアクチュエータは、軸を軸回転軸線回りに回転させるべく駆動することができ、前記軸は、前記軸回転軸線回りの前記軸の回転が前記第2の回転軸線(75)回りの前記第2のロール(11)の回転を引き起こすように、前記第2のロール(11)に連結可能である、請求項13に記載のベース装置(5)。
【請求項17】
前記ベース装置(5)は、前記偏向ユニット(37)を前記退入された位置と、前記進出された位置との間で動かす第2のアクチュエータを備える、請求項13に記載のベース装置(5)。
【請求項18】
前記ベース装置(5)は、請求項12に記載のカセット装置(3)のデータ記憶装置(15)の、カセット装置に関するデータを検出すべく、構成されている第1の検出ユニット(47)を備える、請求項13に記載のベース装置(5)。
【請求項19】
ロボット装置であって、
フレームと、
ロボットアームと、
を備え、
前記ロボットアームは、前記ロボットアームの第1の端部でもって、前記フレームに取着されており、前記ロボットアームの第2の端部でもって、請求項13に記載のベース装置(5)の前記第3の結合装置に取着されている、
ロボット装置。
【請求項20】
製造システムであって、
請求項19に記載のロボット装置と、
請求項9に記載の複数のカセット装置(3)が配置されているチェンジステーションと、
を備える製造システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0073】
補足的に付言すると、「有する、備える(aufweisen)」は、別の要素又はステップを排除するものではなく、また「不定冠詞(ein又はeine)」は、複数を排除するものではない。さらに付言すると、上記実施例の1つを指定して説明した特徴は、上述の別の実施例の別の特徴と組み合わされて使用されてもよい。特許請求の範囲における符号は、限定と見なすべきものではない。
なお、本願は、特許請求の範囲に記載の発明に関するものであるが、他の観点として以下を含む。
1.
アプリケーション装置(1)であって、
カセット装置(3)と、
ベース装置(5)と、
を備え、
前記カセット装置(3)は、第1の結合装置を有するハウジング(7)を有し、前記ハウジング(7)内には、第1の開口(17)が形成されており、前記第1の開口(17)は、前記ハウジング(7)の内室(19)を前記ハウジング(7)の周囲(21)に接続し、
前記内室(19)内には、テープ(65)が収容されており、前記テープ(65)は、第1の端部から第2の端部へ延在し、前記テープ(65)上には、第1の面(67)上に自己粘着性の打ち抜き品(69)が配置されており、
前記カセット装置(3)は、第1のロールコアを有する第1のロール(9)であって、前記ハウジング(7)の前記内室(19)内に配置され、かつ前記ハウジング(7)に第1の回転軸線(73)回りに回転可能に支持される第1のロール(9)を有し、前記テープ(65)は、前記第1の端部を有するセクションでもって前記第1のロールコア周りに巻き取られており、
前記カセット装置(3)は、第2のロールコアを有する第2のロール(11)であって、前記ハウジング(7)の前記内室(19)内に配置され、かつ前記ハウジング(7)に第2の回転軸線(75)回りに回転可能に支持される第2のロール(11)を有し、前記第2のロールコアには、前記テープ(65)の、前記第2の端部を有するセクションが取着されており、
前記テープ(65)は、軌道に沿って前記第1のロール(9)から前記第2のロール(11)へ案内されており、
前記カセット装置(3)は、前記ハウジング(7)の前記内室(19)内に配置され、かつ前記ハウジング(7)に結合されるガイドユニット(13)を有し、前記ガイドユニット(13)は、前記軌道の第1のセクション(77)が前記第1の開口(17)に対向するように前記テープ(65)が前記ガイドユニット(13)に案内されているように構成されており、前記第1のセクション(77)の領域において、前記テープ(65)の前記第1の面(67)は、前記第1の開口(17)に面しており、
前記ベース装置(5)は、形状結合式に前記第1の結合装置に分解可能に結合されている第2の結合装置と、製造システムとの結合用の第3の結合装置とを有する基体(35)を有し、
前記ベース装置(5)は、少なくとも一部セクションにおいて前記ハウジング(7)の前記内室(19)内に配置される偏向ユニット(37)を有し、前記偏向ユニット(37)は、自由端部に取着される偏向要素(63)を有し、前記偏向要素(63)は、前記テープ(65)の前記第1の面(67)とは反対側に位置する前記テープ(65)の第2の面(71)上にかつ前記第1のセクション(77)と向かい合わせに配置されており、前記偏向ユニット(37)は、退入された位置と、進出された位置との間で動かされ得るように前記基体(35)に可動に連結されており、前記退入された位置で、前記偏向要素(63)と前記テープ(65)とは、前記内室(19)内に配置されており、前記進出された位置で、前記テープ(65)の部分セクションが、前記偏向要素(63)に当接し、かつ前記偏向要素(63)と、少なくとも前記テープ(65)の、前記偏向要素(63)に当接する前記部分セクションとは、前記周囲(21)内に配置されている、
アプリケーション装置(1)。
2.
前記ベース装置(5)は、シリンダ(39)と、前記シリンダ(39)内で作用軸線に沿って走行可能なピストン(41)であって、一方の端部から前記作用軸線に沿って第2の端部へ延在するピストン(41)と、前記ピストン(41)の前記第2の端部に取着されるサクショングリッパポンチ(43)とを有し、前記作用軸線は、前記偏向ユニット(37)が前記進出された位置にあるとき、前記サクショングリッパポンチ(43)が前記テープ(65)上の打ち抜き品と接触させられ得るように前記サクショングリッパポンチ(43)が前記作用軸線に沿って走行させられ得るように配向されている、上記1のアプリケーション装置(1)。
3.
前記偏向ユニット(37)が、前記退入された位置と、前記進出された位置との間で動く際の走行経路と、前記作用軸線とが交差する、上記2のアプリケーション装置。
4.
前記ガイドユニット(13)は、第1の偏向ロール(25)と、第2の偏向ロール(27)とを有し、前記軌道の前記第1のセクション(77)は、前記第1の偏向ロール(25)と、前記第2の偏向ロール(27)との間に配置されている、上記1から3のいずれか一項のアプリケーション装置(1)。
5.
前記ハウジング(7)内には、第2の開口(23)が形成されており、前記第2の開口(23)は、前記ハウジング(7)の前記内室(19)を前記ハウジング(7)の前記周囲(21)に接続し、前記ガイドユニット(13)は、前記軌道の第2のセクション(79)が前記第2の開口(23)に対向するように前記テープ(65)が前記ガイドユニット(13)に案内されているように構成されており、前記第2のセクション(79)の領域において、前記テープ(65)の前記第1の面(67)は、前記第2の開口(23)に面しており、前記ベース装置(5)は、クランプ(45)を有し、前記クランプ(45)は、前記第2の開口(23)が前記クランプ(45)と前記第2のセクション(79)との間に配置されているように配置されている、上記1から4のいずれか一つのアプリケーション装置(1)。
6.
前記ベース装置(5)は、第1のアクチュエータを有し、前記第1のアクチュエータは、軸を軸回転軸線回りに回転させるべく駆動することができ、前記軸は、前記軸回転軸線回りの前記軸の回転が前記第2の回転軸線(75)回りの前記第2のロール(11)の回転を引き起こすように、前記第2のロール(11)に連結されている、上記1から5のいずれか一つのアプリケーション装置(1)。
7.
前記ベース装置(5)は、前記偏向ユニット(37)を前記退入された位置と、前記進出された位置との間で動かす第2のアクチュエータを有する、上記1から6のいずれか一つのアプリケーション装置(1)。
8.
前記カセット装置(3)は、カセット装置に関するデータを含むデータ記憶装置(15)を有し、かつ前記ベース装置(5)は、前記カセット装置に関するデータを検出すべく、構成されている第1の検出ユニット(47)を有する、上記1から7のいずれか一つのアプリケーション装置(1)。
9.
上記1から8のいずれか一つのアプリケーション装置(1)用のカセット装置(3)であって、
前記カセット装置(3)は、第1の結合装置を有するハウジング(7)を備え、前記第1の結合装置は、形状結合式にベース装置(5)の基体(35)の第2の結合装置に分解可能に結合され得るように構成されており、前記ハウジング(7)内には、第1の開口(17)が形成されており、前記第1の開口(17)は、前記ハウジング(7)の内室(19)を前記ハウジング(7)の周囲(21)に接続し、
前記内室(19)内には、テープ(65)が収容されており、前記テープ(65)は、第1の端部から第2の端部へ延在し、前記テープ(65)上には、第1の面(67)上に自己粘着性の打ち抜き品(69)が配置されており、
前記カセット装置(3)は、第1のロールコアを有する第1のロール(9)であって、前記ハウジング(7)の前記内室(19)内に配置され、かつ前記ハウジング(7)に第1の回転軸線(73)回りに回転可能に支持される第1のロール(9)を備え、前記テープ(65)は、前記第1の端部を有するセクションでもって前記第1のロールコア周りに巻き取られており、
前記カセット装置(3)は、第2のロールコアを有する第2のロール(11)であって、前記ハウジング(7)の前記内室(19)内に配置され、かつ前記ハウジング(7)に第2の回転軸線(75)回りに回転可能に支持される第2のロール(11)を備え、前記第2のロールコアには、前記テープ(65)の、前記第2の端部を有するセクションが取着されており、
前記テープ(65)は、軌道に沿って前記第1のロール(9)から前記第2のロール(11)へ案内されており、
前記カセット装置(3)は、前記ハウジング(7)の前記内室(19)内に配置され、かつ前記ハウジング(7)に結合されるガイドユニット(13)を備え、前記ガイドユニット(13)は、前記軌道の第1のセクション(77)が前記第1の開口(17)に対向するように前記テープ(65)が前記ガイドユニット(13)に案内されているように構成されており、前記第1のセクション(77)の領域において、前記テープ(65)の前記第1の面(67)は、前記第1の開口(17)に面している、
カセット装置(3)。
10.
前記ガイドユニット(13)は、第1の偏向ロール(25)と、第2の偏向ロール(27)とを有し、前記軌道の前記第1のセクション(77)は、前記第1の偏向ロール(25)と、前記第2の偏向ロール(27)との間に配置されている、上記9のカセット装置(3)。
11.
前記ハウジング(7)内には、第2の開口(23)が形成されており、前記第2の開口(23)は、前記ハウジング(7)の前記内室(19)を前記ハウジング(7)の前記周囲(21)に接続し、前記ガイドユニット(13)は、前記軌道の第2のセクション(79)が前記第2の開口(23)に対向するように前記テープ(65)が前記ガイドユニット(13)に案内されているように構成されており、前記第2のセクション(79)の領域において、前記テープ(65)の前記第1の面(67)は、前記第2の開口(23)に面している、上記9又は10のカセット装置(3)。
12.
前記カセット装置(3)は、前記ベース装置(5)の第1の検出ユニット(47)により検出され得るカセット装置に関するデータを含むデータ記憶装置(15)を備える、上記9から11のいずれか一つのカセット装置(3)。
13.
上記1から8のいずれか一つのアプリケーション装置(1)用のベース装置(5)であって、
前記ベース装置(5)は、基体(35)を備え、前記基体(35)は、形状結合式に上記9から12のいずれか一つのカセット装置(3)のハウジング(7)の第1の結合装置に分解可能に結合可能である第2の結合装置と、製造システムとの結合用の第3の結合装置とを有し、
前記ベース装置(5)は、偏向ユニット(37)を備え、前記偏向ユニット(37)は、自由端部に取着される偏向要素(63)を有し、前記偏向ユニット(37)は、退入された位置と、進出された位置との間で動かされ得るように前記基体(35)に可動に連結されており、前記第1の結合装置と、前記第2の結合装置とが、形状結合式に分解可能に互いに結合されているとき、前記偏向ユニット(37)は、少なくとも一部セクションにおいて前記ハウジング(7)の前記内室(19)内に配置されており、前記偏向要素(63)は、前記テープ(65)の前記第1の面(67)とは反対側に位置する前記テープ(65)の第2の面(71)上にかつ前記軌道の前記第1のセクション(77)と向かい合わせに配置されており、前記退入された位置で、前記偏向要素(63)と前記テープ(65)とは、前記内室(19)内に配置されており、前記進出された位置で、前記テープ(65)の部分セクションが、前記偏向要素(63)に当接し、かつ前記偏向要素(63)と、少なくとも前記テープ(65)の、前記偏向要素(63)に当接する前記部分セクションとは、前記周囲(21)内に配置されている、
ベース装置(5)。
14.
前記ベース装置(5)は、シリンダ(39)と、前記シリンダ(39)内で作用軸線に沿って走行可能なピストン(41)であって、一方の端部から前記作用軸線に沿って第2の端部へ延在するピストン(41)と、前記ピストン(41)の前記第2の端部に取着されるサクショングリッパポンチ(43)とを備え、前記第1の結合装置と、前記第2の結合装置とが、形状結合式に分解可能に互いに結合されているとき、前記作用軸線は、前記偏向ユニット(37)が前記進出された位置にあるとき、前記サクショングリッパポンチ(43)が前記テープ(65)上の打ち抜き品と接触させられ得るように前記サクショングリッパポンチ(43)が前記作用軸線に沿って走行させられ得るように配向されている、上記13のベース装置(5)。
15.
前記ベース装置(5)は、クランプ(45)を備え、前記クランプ(45)は、上記11のカセット装置(3)の前記第1の結合装置と、前記第2の結合装置とが、形状結合式に分解可能に互いに結合されているとき、前記第2の開口(23)が前記クランプ(45)と前記軌道の前記第2のセクション(79)との間に配置されているように配置されている、上記13又は14のベース装置(5)。
16.
前記ベース装置(5)は、第1のアクチュエータを備え、前記第1のアクチュエータは、軸を軸回転軸線回りに回転させるべく駆動することができ、前記軸は、前記軸回転軸線回りの前記軸の回転が前記第2の回転軸線(75)回りの前記第2のロール(11)の回転を引き起こすように、前記第2のロール(11)に連結可能である、上記13から15のいずれか一つのベース装置(5)。
17.
前記ベース装置(5)は、前記偏向ユニット(37)を前記退入された位置と、前記進出された位置との間で動かす第2のアクチュエータを備える、上記13から16のいずれか一つのベース装置(5)。
18.
前記ベース装置(5)は、上記12のカセット装置(3)のデータ記憶装置(15)の、カセット装置に関するデータを検出すべく、構成されている第1の検出ユニット(47)を備える、上記13から17のいずれか一つのベース装置(5)。
19.
ロボット装置であって、
フレームと、
ロボットアームと、
を備え、
前記ロボットアームは、前記ロボットアームの第1の端部でもって、前記フレームに取着されており、前記ロボットアームの第2の端部でもって、上記13から18のいずれか一つのベース装置(5)の前記第3の結合装置に取着されている、
ロボット装置。
20.
製造システムであって、
上記19のロボット装置と、
上記9から12のいずれか一つの複数のカセット装置(3)が配置されているチェンジステーションと、
を備える製造システム。
【国際調査報告】