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特表2024-529348RRM測定設定の決定方法および装置、通信デバイス並びに記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-06
(54)【発明の名称】RRM測定設定の決定方法および装置、通信デバイス並びに記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20240730BHJP
   H04W 52/02 20090101ALI20240730BHJP
   H04W 72/23 20230101ALI20240730BHJP
   H04W 68/00 20090101ALI20240730BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W52/02 110
H04W72/23
H04W68/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024501857
(86)(22)【出願日】2021-07-12
(85)【翻訳文提出日】2024-01-19
(86)【国際出願番号】 CN2021105850
(87)【国際公開番号】W WO2023283788
(87)【国際公開日】2023-01-19
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ブルートゥース
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】李 艶華
(72)【発明者】
【氏名】胡 子泉
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA14
5K067AA43
5K067DD13
5K067GG02
5K067GG04
(57)【要約】
【要約】
本開示の実施例は、RRM測定設定の決定方法及び装置、通信デバイス並びに記憶媒体を提供する。ユーザイクイップメント(UE)によって実行されるRRM測定設定の決定方法は、UEの拡張不連続受信(eDRX)周期がページングタイムウィンドウ(PTW)を有することに応答して、RRM測定緩和が前記PTWによって制限される状況に基づいて、緩和後のRRM測定設定を決定するステップを含むことができる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線リソース管理(RRM)測定設定の決定方法であって、ユーザイクイップメント(UE)によって実行され、前記方法は、
UEの拡張不連続受信(eDRX)周期がページングタイムウィンドウ(PTW)を有することに応答して、RRM測定緩和が前記PTWによって制限される状況に基づいて、緩和後のRRM測定設定を決定するステップを含む、
RRM測定設定の決定方法。
【請求項2】
前記RRM測定設定は、
サービングセルの測定のための測定周期を少なくとも含む、サービングセルに対するRRM測定設定と、
検出周期、測定周期、及び評価周期のうちの少なくとも1つを含む、隣接セルに対するRRM測定設定と、のうちの少なくとも1つを含み、
検出周期は隣接セルを認識して評価するために使用され、
測定周期は隣接セルを測定するために使用され、
評価周期は前記測定周期で測定して得られた測定結果に基づいて隣接セルを評価するために使用される、
請求項1に記載のRRM測定設定の決定方法。
【請求項3】
前記RRM測定緩和が前記PTWによって制限される状況に基づいて、緩和後のRRM測定設定を決定するステップは、
前記RRM測定緩和が前記PTWによって制限される状況に基づいて、緩和前の前記RRM測定設定に含まれる任意の周期を緩和係数によって拡大して、緩和後の周期を取得するステップであって、前記緩和係数は1より大きい任意の正の整数であるステップを含む、
請求項2に記載のRRM測定設定の決定方法。
【請求項4】
前記RRM測定緩和が前記PTWによって制限される状況に基づいて、緩和後のRRM測定設定を決定するステップは、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、緩和係数に基づいてサービングセルに対する緩和後の測定周期を決定するステップであって、サービングセルに対する緩和後の測定周期に含まれるDRX周期の数が1つの前記PTWに含まれるDRX周期の数より大きいことが許可されるステップと、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、緩和係数に基づいて、隣接セルに対する検出周期、測定周期、及び評価周期のうちの少なくとも1つを決定するステップであって、緩和後の検出周期、測定周期、及び評価周期に含まれる不連続受信(DRX)周期の数が1つの前記PTWに含まれるDRX周期の数より大きいことが許可されるステップと、
緩和が前記PTWによって制限されていることに応答して、緩和係数及び前記PTWの時間長に基づいて、サービングセルに対する緩和後の測定周期を決定するステップであって、サービングセルに対する緩和後の測定周期に含まれるDRX周期の数が1つの前記PTWに含まれるDRX周期の数以下であるステップと、
緩和が前記PTWによって制限されていることに応答して、緩和係数及び前記PTWの時間長に基づいて、少なくとも隣接セルに対する緩和後の測定周期及び/又は評価周期を決定するステップであって、緩和後の測定周期及び評価周期に含まれるDRX周期の数が1つの前記PTWに含まれる不連続受信(DRX)周期の数以下であるステップと、
緩和が前記PTWによって制限されていることに応答して、緩和係数に基づいて、隣接セルに対する緩和後の検出周期を決定するステップと、のうちの少なくとも1つを含む、
請求項1~3のいずれかに記載のRRM測定設定の決定方法。
【請求項5】
前記RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、緩和係数に基づいて、隣接セルに対する緩和後の検出周期、測定周期、及び評価周期のうちの少なくとも1つを決定するステップは、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、隣接セルに対する検出周期の緩和係数に基づいて、隣接セルに対する緩和後の検出周期を決定するステップと、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、隣接セルに対する測定周期の係数に基づいて、隣接セルに対する緩和後の測定周期を決定するステップと、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、隣接セルに対する評価周期の緩和係数に基づいて、隣接セルに対する緩和後の評価周期を決定するステップと、のうちの少なくとも1つを含み、
隣接セルに対する検出周期の緩和係数、測定周期の緩和係数、及び評価周期の緩和係数のうちのいずれか2つは互いに独立している、
請求項4に記載のRRM測定設定の決定方法。
【請求項6】
前記方法は、
前記UEが前記eDRX周期を有する時にRRM測定の緩和が許可されるか否か決定するステップをさらに含み、
UEの拡張不連続受信(eDRX)周期がページングタイムウィンドウ(PTW)を有することに応答して、RRM測定緩和が前記PTWによって制限される状況に基づいて、緩和後の無線リソース管理(RRM)測定設定を決定するステップは、
前記eDRX周期を有する時にRRM測定の緩和が許可され且つ前記UEのeDRX周期がPTWを有することに応答して、前記RRM測定緩和が前記PTWによって制限される状況に基づいて、緩和後のRRM測定設定を決定するステップを含む、
請求項1~5のいずれかに記載のRRM測定設定の決定方法。
【請求項7】
前記UEが前記eDRX周期を有する時にRRM測定の緩和が許可されるか否か決定するステップは、
プロトコルに基づいて、前記UEがeDRX周期を有する時にRRM測定の緩和が許可されるか否かを決定するステップと、
受信された設定シグナリングに基づいて、前記UEがeDRX周期を有する時にRRM測定の緩和が許可されるか否かを決定するステップと、のうちの少なくとも1つを含む、
請求項6に記載のRRM測定設定の決定方法。
【請求項8】
無線リソース管理(RRM)測定設定の決定装置であって、前記装置は、
ユーザイクイップメント(UE)の拡張不連続受信(eDRX)周期がページングタイムウィンドウ(PTW)を有することに応答して、RRM測定緩和が前記PTWによって制限される状況に基づいて、緩和後のRRM測定設定を決定するように構成される第1決定モジュールを含む、
RRM測定設定の決定装置。
【請求項9】
前記RRM測定設定は、
サービングセルの測定のための測定周期を少なくとも含む、サービングセルに対するRRM測定設定と、
検出周期、測定周期、及び評価周期のうちの少なくとも1つを含む、隣接セルに対するRRM測定設定と、のうちの少なくとも1つを含み、
検出周期は隣接セルを認識して評価するために使用され、
測定周期は隣接セルを測定するために使用され、
評価周期は前記測定周期で測定して得られた測定結果に基づいて隣接セルを評価するために使用される、
請求項8に記載のRRM測定設定の決定装置。
【請求項10】
前記決定モジュールは、前記RRM測定緩和が前記PTWによって制限される状況に基づいて、緩和前の前記RRM測定設定に含まれる任意の周期を緩和係数によって拡大して、緩和後の周期を取得するように構成され、前記緩和係数は1より大きい任意の正の整数である、
請求項9に記載のRRM測定設定の決定装置。
【請求項11】
前記第1決定モジュールは、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、緩和係数に基づいてサービングセルに対する緩和後の測定周期を決定することであって、サービングセルに対する緩和後の測定周期に含まれるDRX周期の数が1つの前記PTWに含まれるDRX周期の数より大きいことが許可されることと、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、緩和係数に基づいて、隣接セルに対する検出周期、測定周期、及び評価周期のうちの少なくとも1つを決定することであって、緩和後の検出周期、測定周期、及び評価周期に含まれる不連続受信(DRX)周期の数が1つの前記PTWに含まれるDRX周期の数より大きいことが許可されることと、
緩和が前記PTWによって制限されていることに応答して、緩和係数及び前記PTWの時間長に基づいて、サービングセルに対する緩和後の測定周期を決定することであって、サービングセルに対する緩和後の測定周期に含まれるDRX周期の数が1つの前記PTWに含まれるDRX周期の数以下であることと、
緩和が前記PTWによって制限されていることに応答して、緩和係数及び前記PTWの時間長に基づいて、少なくとも隣接セルに対する緩和後の測定周期及び/又は評価周期を決定することであって、緩和後の測定周期及び評価周期に含まれるDRX周期の数が1つの前記PTWに含まれる不連続受信(DRX)周期の数以下であることと、
緩和が前記PTWによって制限されていることに応答して、緩和係数に基づいて、隣接セルに対する緩和後の検出周期を決定することと、のうちの少なくとも1つを実行するように構成される、
請求項8~10のいずれかに記載のRRM測定設定の決定装置。
【請求項12】
前記第1決定モジュールは、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、隣接セルに対する検出周期の緩和係数に基づいて、隣接セルに対する緩和後の検出周期を決定することと、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、隣接セルに対する測定周期の係数に基づいて、隣接セルに対する緩和後の測定周期を決定することと、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、隣接セルに対する評価周期の緩和係数に基づいて、隣接セルに対する緩和後の評価周期を決定することと、のうちの少なくとも1つを実行するように構成され、
隣接セルに対する検出周期の緩和係数、測定周期の緩和係数、及び評価周期の緩和係数のうちのいずれか2つは互いに独立している、
請求項11に記載のRRM測定設定の決定装置。
【請求項13】
前記装置は、
前記UEが前記eDRX周期を有する時にRRM測定の緩和が許可されるか否か決定するように構成される第2決定モジュールをさらに含み、
前記第1決定モジュールは、前記eDRX周期を有する時にRRM測定の緩和が許可され且つ前記UEのeDRX周期がPTWを有することに応答して、前記RRM測定緩和が前記PTWによって制限される状況に基づいて、緩和後のRRM測定設定を決定するように構成される、
請求項8~12のいずれかに記載のRRM測定設定の決定装置。
【請求項14】
前記第2決定モジュールは、
プロトコルに基づいて、前記UEがeDRX周期を有する時にRRM測定の緩和が許可されるか否かを決定することと、
受信された設定シグナリングに基づいて、前記UEがeDRX周期を有する時にRRM測定の緩和が許可されるか否かを決定することと、のうちの少なくとも1つを実行するように構成される、
請求項13に記載のRRM測定設定の決定装置。
【請求項15】
通信デバイスであって、プロセッサと、トランシーバと、メモリと、メモリに記憶され且つ前記プロセッサによって実行できる実行可能なプログラムとを含み、前記プロセッサは、前記実行可能なプログラムを実行する場合、請求項1~7のいずれかによって提供されるRRM測定設定の決定方法を実行する、
通信デバイス。
【請求項16】
コンピュータ記憶媒体であって、前記コンピュータ記憶媒体には実行可能なプログラムが記憶され、前記実行可能なプログラムがプロセッサによって実行される場合、請求項1~7のいずれかによって提供されるRRM測定設定の決定方法が実現される、
コンピュータ記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は無線通信技術分野に関するが、無線通信技術分野に限らず、特に無線リソース管理(Radio Resource Management、RRM)測定設定の決定方法および装置、通信デバイス並びに記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザイクイップメント(User Equipment、UE)の移動性のため、UEは、測定結果に基づいて適切なセルを選択して在圏するように、RRM測定を行う必要があり、これによって無線通信サービスを得る。
【0003】
RRM測定を行う時、RRM測定設定に基づいて決定をする。
【0004】
幾つかの場合では、UEの移動速度が遅くなること又はUEのスリープ時間が長くなることを考慮して、RRM測定を緩和してもよい。RRM測定を緩和する場合、通常、測定周期などを長くしたり一回の測定のサンプリング点数などを減らしたりすることが考えられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の実施例は端末制御方法および装置、情報処理方法および装置、通信デバイス並びに記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の実施例の第1態様は、ユーザイクイップメント(UE)によって実行される無線リソース管理(RRM)測定設定の決定方法を提供し、前記方法は、
UEの拡張不連続受信(extended Discontinuous Reception、eDRX)周期がページングタイムウィンドウ(PTW)を有することに応答して、RRM測定緩和が前記PTWによって制限される状況に基づいて、緩和後のRRM測定設定を決定するステップを含む。
【0007】
本開示の実施例の第2態様は無線リソース管理(RRM)測定設定の決定装置を提供し、前記装置は、
UEのeDRX周期がページングタイムウィンドウ(PTW)を有することに応答して、RRM測定緩和が前記PTWによって制限される状況に基づいて、緩和後のRRM測定設定を決定するように構成される第1決定モジュールを含む。
【0008】
本開示の実施例の第3態様は通信デバイスを提供し、前記通信デバイスは、プロセッサ、トランシーバ、メモリ、及びメモリに記憶され且つ前記プロセッサにより実行できる実行可能なプログラムを含み、ここで、前記プロセッサは、前記実行可能なプログラムを実行する場合、前述した第1態様によって提供されるRRM測定設定の決定方法を実行する。
【0009】
本開示の実施例の第4態様はコンピュータ記憶媒体を提供し、前記コンピュータ記憶媒体には実行可能なプログラムが記憶され、前記実行可能なプログラムはプロセッサによって実行される場合、前述した第1態様によって提供されるRRM測定設定の決定方法が実現される。
【発明の効果】
【0010】
本開示の実施例で提供される技術案では、UEはeDRX周期が設定された場合、eDRX周期になった後、RRM測定の緩和を行う必要がある場合、緩和されたRRM測定の測定設定は、eDRX周期と緩和後の様々なRRM測定に関連付けられた周期が該eDRX周期のページングタイムウィンドウ(Paging Time Window、PTW)によって制限されるか否かに基づいて決定することができる。UEのeDRX周期とeDRX周期のPTWに基づいて決定された緩和後のRRM測定設定は、UEの現在のeDRX周期に適合することにより、一方、RRM測定の緩和を実現することでRRM測定の消費電力を減らし、他方では、緩和後のRRM測定の測定設定がUEのeDRX周期及びPTWに適合するので、RRM測定による不必要なウェイクアップなどが回避され、これによって、不必要なウェイクアップによる消費電力がさらに削減され、UEのスタンバイ時間長が延ばされる。
【0011】
なお、以上の一般的な説明と以下の詳細の説明は例示的と説明的なものに過ぎず、本開示の実施例を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
ここでの図面は明細書に組み込まれて本明細書の一部となり、本発明に合致する実施例を示しており、明細書とともに本発明の実施例の原理を説明するために使用される。
図1】例示的な一実施例に係る無線通信システムの概略構造図である。
図2】例示的な一実施例に係るe-DRX機能実行のタイミングの概略図である。
図3】例示的な一実施例によって示されるコアネットワーク設定アイドル状態のe-DRX機能のインタラクションの概略図である。
図4】例示的な一実施例に係る情報処理方法の概略フローチャートである。
図5】例示的な一実施例に係るRRM測定設定の決定方法の概略フローチャートである。
図6】例示的な一実施例に係るRRM測定設定の決定方法の概略フローチャートである。
図7】例示的な一実施例に係るRRM測定設定の決定方法の概略フローチャートである。
図8】例示的な一実施例に係るRRM測定設定の決定装置の概略構造図である。
図9】例示的な一実施例に係るUEの概略構造図である。
図10】例示的な一実施例に係る通信デバイスの概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
ここで、例示的な実施例を詳しく説明し、その例は図面に示される。以下の説明は図面に関連する場合、別に表示がない限り、異なる図面における同じ数字は、同じ又は類似する要素を表す。以下の例示的な実施例で説明される実施形態は、本発明の実施例に一致するすべての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは、添付の特許請求の範囲で詳しく説明される、本発明の実施例の一部の態様と一致する装置と方法の例に過ぎない。
【0014】
本開示の実施例で使用される用語は、特定の実施例を説明するための目的であり、本開示の実施例を限定するものではない。文脈では他の意味がはっきりと示されていない限り、本開示の実施例と添付の特許請求の範囲で使用される単数型の「一種」と「該」も複数型を含む。なお、本明細書で使用される「及び/又は」という用語は、関連し且つ列挙された1つ又は複数の項目の任意又はすべての可能な組み合わせを指し且つ含む。
【0015】
なお、本開示の実施例では、第1、第2、第3などの用語で様々な情報を説明する可能性があるが、これらの情報はこれらの用語に限定すべきではないことを理解されたい。これらの用語は、同一のタイプの情報を互いに区別することだけに使用される。例えば、本開示の実施例の範囲から逸脱しない限り、第1情報は第2情報と呼ぶこともでき、同様に、第2情報は第1情報と呼ぶこともできる。コンテキストによると、ここで使用される「の場合」という用語は、「……時」又は「……すると」又は「決定することに応答する」こととして解釈することができる。
【0016】
図1は本開示の実施例によって提供される無線通信システムの概略構造図である。図1に示すように、無線通信システムは、セルラ移動通信技術に基づく通信システムであり、該無線通信システムは、複数のUE11および複数のアクセスデバイス12を含んでもよい。
【0017】
ここで、UE11は、ユーザに音声及び/又はデータ連通性を提供するデバイスを指してもよい。UE11は無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して1つ又は複数のコアネットワークと通信可能であり、UE11は、例えばセンサデバイス、移動電話(又は「セルラ」電話とも呼ばれる)およびモノのインターネットのUEを有するコンピュータモノのインターネットのようなUEであってもよく、例えば、固定式、ポータブル、ポケット、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵又は車載の装置であってもよい。例えば、ステーション(Station、STA)、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者局(subscriber station)、移動局(mobile station)、モバイル(mobile)、リモート局(remote station)、アクセスポイント、リモートUE(remote terminal)、アクセスUE(access terminal)、ユーザ装置(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、ユーザイクイップメント(user device)、又はユーザイクイップメント(user equipment)である。又は、UE11は車載デバイスであってもよく、例えば、無線通信機能を備えるモバイルコンピュータ、又は外付けモバイルコンピュータを有する無線通信デバイスであってもよい。又は、UE11は道端デバイスであってもよく、例えば、無線通信機能を備える街灯、信号灯又は他の道端デバイスなどであってもよい。
【0018】
アクセスデバイス12は無線通信システムにおけるネットワーク側デバイスであってもよい。ここで、該無線通信システムは、長期的進化(Long Term Evolution、LTE)システムとも呼ばれる第4世代移動通信技術(the 4th generation mobile communication、4G)システムであってもよく、又は、該無線通信システムは、新しい無線システム又は5G NRシステムとも呼ばれる5Gシステムであってもよい。又は、該無線通信システムは5Gシステムの次の世代のシステムであってもよい。ここで、5GシステムにおけるアクセスネットワークはNG-RAN(New Generation-Radio Access Network、新世代無線アクセスネットワーク)と呼ばれてもよい。
【0019】
ここで、アクセスデバイス12は4Gシステムにおいて使用される進化型基地局(eNB)であってもよい。又は、アクセスデバイス12は5Gシステムにおいて集中分散アーキテクチャを用いる基地局(gNB)であってもよい。アクセスデバイス12が集中分散アーキテクチャを用いる場合、通常、集中ユニット(central unit、CU)及び少なくとも2つの分散ユニット(distributed unit、DU)を含む。集中ユニットには、パケットデータコンバージェンスプロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)層、無線リンク層制御プロトコル(Radio Link Control、RLC)層、メディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)層のプロトコルスタックが設定され、分散ユニットには、物理(Physical、PHY)層プロトコルスタックが設定され、本開示の実施例はアクセスデバイス12の具体的な実現形態を限定しない。
【0020】
アクセスデバイス12とUE11との間は無線インターフェースによって無線接続を確立することができる。異なる実施形態では、該無線インターフェースは第4世代移動通信ネットワーク技術(4G)規格に基づく無線インターフェースであり、又は、該無線インターフェースは第5世代移動通信ネットワーク技術(5G)規格に基づく無線インターフェースであり、例えば、該無線インターフェースは新しい無線であり、又は、該無線インターフェースは、5Gの次の世代の移動通信ネットワーク技術規格に基づく無線インターフェースであってもよい。
【0021】
幾つかの実施例では、UE11の間はE2E(End to End、エンドツーエンド)接続を確立してもよい。例えば車車間/路車間通信(vehicle to everything、V2X)におけるV2V(vehicle to vehicle、車車間)通信、V2I(vehicle to Infrastructure、路車間通信)通信、及びV2P(vehicle to pedestrian、歩車間)通信などのシーンである。
【0022】
幾つかの実施例では、上記無線通信システムは、ネットワーク管理デバイス13をさらに含んでもよい。
【0023】
複数のアクセスデバイス12はそれぞれネットワーク管理デバイス13に接続される。ここで、ネットワーク管理デバイス13は無線通信システムにおけるコアネットワークデバイスであってもよく、例えば、該ネットワーク管理デバイス13は進化型のデータパケットコアネットワーク(Evolved Packet Core、EPC)におけるモビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity、MME)であってもよい。又は、該ネットワーク管理デバイスは他のコアネットワークデバイスであってもよく、例えばサービスゲートウェイ(Serving GateWay、SGW)、パブリックデータネットワークゲートウェイ(Public Data Network GateWay、PGW)、ポリシーと課金ルールの機能ユニット(Policy and Charging Rules Function、PCRF)又はホームサブスクライバサーバ(Home Subscriber Server、HSS)などであってもよい。ネットワーク管理デバイス13の実現形態に対して、本開示の実施例では限定されない。
【0024】
UEはeDRX機能を有効にすると、eDRXモードになる。eDRXモードであるUEは、
UEがいつでも到達可能であるが、到達遅延が大きく、且つ遅延がeDRX周期の設定に依存するという特徴を有する。
【0025】
このように、eDRX機能を有効にしたUEは、UEの消費電力とデータ伝送即時性との間のバランスを最大限に達成した。
【0026】
eDRX機能は、
PTWの開始時間領域位置と、
PTWの長さと、
eDRX、Hで表示可能なeDRX周期とのうちの1つ又は複数を含む。
【0027】
図2はUEがeDRX機能を有効にした後のタイミング図である。
【0028】
図2を参照して分かるように、1つのeDRX周期内はPTWを有し、PTWにおいて1つ又は複数のDRX周期を有する。
【0029】
DRX周期の時間長(duration)は、eDRX周期の時間長よりも遥かに短くてもよい。例示的に、eDRX周期が10.24sより大きい時、eDRX周期は図2に示すように、1つ又は複数のDRX周期で構成されるPTWを含んでもよい。
【0030】
図3に示すのは、UE(即ちUE)とコアネットワークとの間でインタラクションされるeDRX機能のeDRXパラメータの一つである。
【0031】
図3に示すUEとコアネットワークとの間でeDRXパラメータをインタラクションする方法は、
eNBが、システム情報ブロック(System Information Block、SIB)を介して、許可されたeDRX機能の指示、セル固有のDRX指示(Cell-specific DRX)及びハイパーシステムフレーム番号(Hyper system Frame Number、SFN)をUEに送信することと、
UEが、アタッチ(attach)要求又はトラッキングエリアアップデート(Tracking Area Update、TAU)TAU要求において、UE固有のDRXパラメータ(UE-specific DRX)及び/又は好ましいDRXパラメータ(preferable eDRX)を送信することと、
MMEが、上記アタッチ要求又はTAU要求を受信した後、UEにeDRX設定を送信し、該eDRX設定には、前述した1つ又は複数のeDRXパラメータが含まれることと、
MMEがeDRX設定に基づいてページングを行うことと、
eNBが、MMEが送信したCNページングメッセージを受信した後、UEにCNページングメッセージを転送することとを含んでもよい。
【0032】
基地局(例えば、進化型基地局(eNB)又は次世代基地局(gNB))などを介して、コアネットワークが送信したeDRXパラメータをUEにトランスペアレント伝送する。例えば、コアネットワークの移動管理機能(Mobile Management Entity、MME)はeNBを介してUEにeDRX機能のeDRXパラメータを送信する。
【0033】
RRCアイドル状態は、略してアイドル状態と呼ばれ、コアネットワークに対して知られているUEの低消費電力状態である。
【0034】
RRC非アクティブ状態は、略して非アクティブ状態と呼ばれる。非アクティブ状態は、コアネットワークに対して透明なUEの低消費電力状態である。しかし、非アクティブ状態はアクセスネットワークに対して可視的なものである。
【0035】
UEが非アクティブ状態になると、UEは、CNが送信したページングメッセージ(即CNページングメッセージ)を受信する必要があるだけではなく、アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)が送信したページングメッセージ、即ちRANページングメッセージを受信する必要もある。
【0036】
図4に示すように、本開示の実施例は、UEによって実行されるRRM測定設定の決定方法を提供し、前記方法は以下のステップS110を含む。
【0037】
S110では、UEのeDRX周期がページングタイムウィンドウ(PTW)を有することに応答して、RRM測定緩和が前記PTWによって制限される状況に基づいて、緩和後のRRM測定設定を決定する。
【0038】
UEは異なる状態を有し、例えば、UEは接続状態(RRC接続状態とも呼ばれる)又は非接続状態を有し、該非接続状態は、アイドル状態(RRCアイドル状態とも呼ばれる)及び/又は非アクティブ状態(RRC非アクティブ状態とも呼ばれる)を含むが、これらに限らない。
【0039】
幾つかの場合では、UEはアイドル状態eDRX周期を有し、他の幾つかの場合では、UEは非アクティブ状態eDRX周期を有する。幾つかの場合では、UEはアイドル状態eDRX周期と非アクティブ状態eDRX周期とを同時に有する。
【0040】
アイドル状態eDRX周期は、UEがコアネットワークページングメッセージをモニタする場合に適用されるeDRX周期であってもよい。非アクティブ状態eDRX周期は、UEが非アクティブ状態である場合に適用される、RANページング(paging)をモニタするためのeDRX周期であってもよい。
【0041】
幾つかの実施例では、前記S110に係るUEのeDRX周期は、RRM測定設定を決定するための周期であり、UEの現在の状態とeDRX周期設定とに基づいて決定可能である。例示的に、前記UEの、RRM測定設定を決定するためのeDRX周期は以下のとおりであってもよい。
前記UEがアイドル状態であり、且つ前記UEにアイドル状態eDRX周期が設定されていない場合、前記UEがRRM測定を決定するeDRX周期を有しないと決定し、UEのDRX周期に基づいてRRM測定設定を決定し、ここのRRM測定設定は、緩和前のRRM測定設定及び/又は緩和後のRRM測定設定を含み、
前記UEがアイドル状態であり、且つ前記UEにアイドル状態eDRX周期が設定されている場合、前記UEがRRM測定を決定するeDRX周期を有すると決定し、該UEのRRM測定を決定するためのeDRX周期がアイドル状態eDRX周期に等しくてもよく、
前記UEが非アクティブ状態であり、且つ前記UEにアイドル状態eDRX周期と非アクティブ状態eDRX周期が設定されていない場合、該UEがRRM測定を決定するeDRX周期を有しないと決定し、UEのDRX周期に基づいてRRM測定設定を決定し、ここのRRM測定設定は、緩和前のRRM測定設定及び/又は緩和後のRRM測定設定を含み、
前記UEが非アクティブ状態であり、且つ前記UEにアイドル状態eDRX周期が設定されていて非アクティブ状態eDRX周期が設定されていない場合、該UEがRRM測定を決定するeDRX周期を有しないと決定し、UEのDRX周期に基づいてRRM測定設定を決定し、ここのRRM測定設定は、緩和前のRRM測定設定及び/又は緩和後のRRM測定設定を含み、
前記UEが非アクティブ状態であり、且つ前記UEにアイドル状態eDRX周期が設定されていて非アクティブ状態eDRX周期が設定されていない場合、該UEがRRM測定を決定するeDRX周期を有すると決定し、前記UEのRRM測定を決定するためのeDRX周期が前記アイドル状態eDRX周期に等しく、
前記UEが非アクティブ状態であり、且つ前記UEにアイドル状態eDRX周期と非アクティブ状態eDRX周期が設定されている場合、該UEがRRM測定を決定するeDRX周期を有すると決定し、前記UEのRRM測定を決定するためのeDRX周期が前記非アクティブ状態eDRX周期に等しく、
前記UEが非アクティブ状態であり、且つ前記UEにアイドル状態eDRX周期と非アクティブ状態eDRX周期が設定されている場合、該UEがRRM測定を決定するeDRX周期を有すると決定し、前記UEのRRM測定を決定するためのeDRX周期が前記アイドル状態eDRX周期と前記非アクティブ状態eDRX周期のうちの小さい方に等しい。
【0042】
eDRX周期が所定の周期より大きい場合、このeDRX周期はPTWを有し、eDRX周期が所定の周期以下である場合、このようなeDRX周期はPTWを有さない可能性がある。
【0043】
例示的に、例えば、10.24sより大きいeDRX周期はPTWを有する可能性があり、10.24s以下のeDRX周期はPTWを有さない可能性がある。PTWには1つ又は複数のDRX周期が設定されている。
【0044】
一実施例では、UEのeDRX周期がPTWを有することは、UEの、RRM測定を決定するためのeDRX周期がPTWを有することを指し、すなわち、UEのRRM測定を決定するためのeDRX周期が所定の周期より大きい場合、該UEのRRM測定を決定するためのeDRX周期がPTWを有すると決定する。
【0045】
UEの、RRM測定を決定するためのeDRX周期が所定の周期より大きい場合、該eDRX周期がPTWを有すると決定し、そして、PTWの時間長は、以下の方式のうちの少なくとも1つを用いて決定することができる。
UEがアイドル状態であり、且つUEの、RRM測定を決定するためのeDRX周期がアイドル状態eDRX周期であり、且つアイドル状態eDRX周期がPTWを有する場合、UEの、RRM測定設定を決定するためのeDRX周期のPTWは、アイドル状態eDRX周期のPTWに等しく、
UEが非アクティブ状態であり、且つRRM測定を決定するためのeDRX周期が非アクティブ状態eDRX周期であり、且つ非アクティブ状態eDRX周期がPTWを有する場合、UEの、RRM測定設定を決定するためのeDRX周期のPTWは、非アクティブ状態eDRX周期のPTWに等しく、
UEが非アクティブ状態であり、且つUEの、RRM測定を決定するためのeDRX周期がアイドル状態eDRX周期であり、且つUEのアイドル状態eDRX周期がPTWを有する場合、UEの、RRM測定設定を決定するためのeDRX周期はPTWを有し、UEの、RRM測定設定を決定するためのeDRX周期が有するPTWはアイドル状態eDRX周期のPTWに等しく、ここで、UEは非アクティブ状態eDRX周期を有するか、又は非アクティブ状態eDRX周期を有せず、
UEが非アクティブ状態であり、且つUEの、RRM測定を決定するためのeDRX周期が非アクティブ状態eDRX周期であり、且つUEのアイドル状態eDRX周期がPTWを有して非アクティブ状態eDRX周期がPTWを有さない場合、UEのRRM測定設定を決定するためのeDRX周期はPTWを有せず、
UEが非アクティブ状態である場合、前記UEはアイドル状態eDRX周期と非アイドル状態eDRX周期を有し、前記UEの、RRM測定を決定するためのeDRX周期は、アイドル状態eDRX周期と非アイドル状態eDRX周期のうちの大きい方又は小さい方であってもよく、さらに、RRMポリシーのためのeDRX周期がPTWを有するか否かを決定し、RRMポリシーのためのeDRX周期がPTWを有する場合、該PTWは、アイドル状態eDRX周期のPTWと非アイドル状態eDRXのPTWのうちの1つであってもよい。
【0046】
例示的に、UEのアイドル状態eDRX周期と非アイドル状態eDRX周期がいずれもPTWを有する場合、この時のRRM測定を決定するためのPTWはアイドル状態eDRX周期のPTWと非アイドル状態eDRX周期のPTWのうちの大きい方又は小さい方であってもよい。また、例示的に、前記UEの、RRM測定を決定するためのeDRX周期は、アイドル状態eDRX周期と非アイドル状態eDRX周期のうちの小さい方であってもよく、該RRM測定を決定するためのPTWはアイドル状態eDRX周期と非アイドル状態eDRX周期のうちの大きい方のPTWであってもよい。アイドル状態eDRX周期と非アクティブ状態eDRX周期のうち1つのみにPTWがある場合、該PTWは、RRM測定を決定するためのPTWであってもよい。
【0047】
緩和前のRRM測定及び/又は緩和後のRRM測定を具体的に決定する場合、DRX周期に基づいて決定する必要がある。該RRM測定を決定するためのDRX周期の決定は以下の方式のうちの1つを採用してもよい。
RRM測定を決定するためのeDRX周期がアイドル状態eDRX周期であり、且つアイドル状態eDRX周期がPTWを有する場合、UEの、RRM測定設定を決定するためのDRX周期は、アイドル状態eDRX周期のPTW内のアイドル状態DRX周期であってもよく、
RRM測定を決定するためのeDRX周期が非アクティブ状態eDRX周期であり、且つ非アクティブ状態eDRX周期がPTWを有する場合、UEの、RRM測定設定を決定するためのDRX周期は、非アクティブ状態eDRX周期のPTW内の無線アクセスネットワーク(RAN)ページング周期であってもよく、
RRM測定を決定するためのeDRX周期が非アクティブ状態eDRX周期であり、且つ非アクティブ状態eDRX周期がPTWを有する場合、UEの、RRM測定設定を決定するためのDRX周期は、非アクティブ状態eDRX周期のPTW内の無線アクセスネットワーク(RAN)ページング周期とアイドル状態DRX周期のうちの小さい方であってもよく、
RRM測定を決定するためのeDRX周期が非アクティブ状態eDRX周期であり、且つ非アクティブ状態eDRX周期がPTWを有する場合、UEの、RRM測定設定を決定するためのDRX周期は、非アクティブ状態eDRX周期のPTW内の無線アクセスネットワーク(RAN)ページング周期、アイドル状態DRX周期、及びデフォルトページング周期のうちの最も小さい方であってもよく、
RRM測定を決定するためのeDRX周期が非アクティブ状態eDRX周期であり、且つ非アクティブ状態eDRX周期がPTWを有する場合、UEの、RRM測定設定を決定するためのDRX周期は、非アクティブ状態eDRX周期のPTW内の無線アクセスネットワーク(RAN)ページング周期とデフォルトページング周期のうちの小さい方であってもよい。
【0048】
UEが現在、アイドル状態であり、且つアイドル状態eDRX周期に従って周期的なスリープとウェイクアップを行う場合、この時、UEのアイドル状態eDRX周期及び該アイドル状態eDRX周期内のPTWに従ってRRM測定緩和後のRRM測定設定を決定することができる。
【0049】
UEの状態及び異なるeDRX設定に基づいて、eDRX周期、ページングタイムウィンドウ(PTW)及びDRX周期は以下の方式で取得することができる。
【0050】
一実施例として、緩和前後のRRM測定設定を決定するためのDRX周期の時間長は、min{アイドル状態DRX周期、デフォルトページング周期(default paging cycle )}に等しく、
UEが現在、非アクティブ状態であり、且つアイドル状態eDRX周期のみが設定されている場合、一実施例として、UEのアイドル状態eDRX周期及び該アイドル状態eDRX周期内のPTW(即ちアイドル状態PTW)に基づいて緩和前後のRRM測定設定を決定する。
【0051】
一実施例として、緩和前後のRRM測定設定を決定するためのDRX周期の時間長は、min{アイドル状態DRX周期、デフォルトページング周期}又はmin{アイドル状態DRX周期、デフォルトページング周期、アクセスネットワークページング周期(RAN paging cycle)}に等しい。
【0052】
UEが現在、非アクティブ状態であり、且つアイドル状態eDRX周期と非アクティブ状態eDRX周期が同時に設定された場合は、以下のとおりである。
【0053】
一実施例として、非アクティブ状態eDRXに従って周期的なスリープとウェイクアップを行う場合、UEの非アクティブ状態eDRX周期及び該非アクティブ状態eDRX周期内のPTW(即ち非アクティブ状態PTWウィンドウ長)に基づいてRRM測定緩和後のRRM測定設定を決定することができる。
【0054】
一実施例として、緩和前後のRRM測定設定を決定するためのDRX周期の時間長は、
min{アイドル状態DRX周期、default paging cycle、RAN paging 周期}、
又はmin{デフォルトページング周期、RANページング周期}、
又はRANページング周期に等しい。
【0055】
一実施例として、アイドル状態eDRX周期に従って周期的なスリープとウェイクアップを行う場合、UEのアイドル状態eDRX周期及び該アイドル状態eDRX周期内のPTW(即ちアイドル状態PTWウィンドウ長)に基づいて緩和前後のRRM測定設定を決定することができる。
【0056】
一実施例として、RRM測定設定を決定するためのDRXの周期の時間長は、min{アイドル状態DRX周期、デフォルトページング時間長}又はmin{アイドル状態DRX周期、デフォルトページング時間長、RAN ページング周期}に等しい。
【0057】
一実施例として、min{アイドル状態eDRX周期、非アクティブ状態eDRX周期}に基づいて周期的なスリープとウェイクアップを行う場合、UEのmin{アイドル状態eDRX周期、非アクティブ状態eDRX周期}及びmax{アイドル状態PTWウィンドウ長、非アクティブ状態PTWウィンドウ長}又はmin{アイドル状態PTWウィンドウ長、非アクティブ状態PTWウィンドウ長}に基づいて測定緩和前後のRRM測定設定を決定することができる。
【0058】
一実施例として、RRM測定設定を決定するためのDRX周期の時間長は、min{アイドル状態DRX周期、デフォルトページング時間長、RANページング周期}に等しい。
【0059】
一実施例では、前記RRM測定設定は、サービングセルに対するRRM測定設定及び/又は隣接セルに対するRRM測定設定を含む。したがって、緩和後のRRM測定設定は同様に、サービングセルに対する緩和後のRRM測定設定及び/又は隣接セルに対する緩和後のRRM測定設定を含んでもよい。
【0060】
UEの状態が測定緩和条件を満たす時、RRM測定を緩和する。RRM測定緩和を行うと決定すると、緩和後のRRM測定設定に基づいてRRM測定を行う。
【0061】
一実施例では、前記UEの状態が測定緩和条件を満たすことは、
UEが現在、サービングセルの中心領域に位置することと、
UEが現在測定しているサービングセルの基準信号値の変化量が変化量閾値より小さいことと、
現在UEの移動速度が速度閾値より小さいことと、のうちの少なくとも1つを含むが、これに限らない。
【0062】
例示的に、前記UEの状態が測定緩和条件を満たすことは、
UEが非接続状態であり且つ現在サービングセルの中心領域に位置することと、
UEが非接続状態であり且つ現在のUEの移動速度が速度閾値より小さいことと、のうちの少なくとも1つを含むが、これに限らない。
【0063】
セルに対応する地理領域は、中心領域とエッジ領域を含んでもよく、中心領域と基地局との間の距離は、エッジ領域と基地局との間の距離より小さい。エッジ領域は、セルエッジと呼ばれてもよい。通常、セルのエッジ領域は、他のセルに隣接する領域であり、セルの中心領域はセルエッジから離れており、隣接セルとの距離が遠い領域である。
【0064】
UEがサービングセルの中心領域に位置するため、UEがRRM測定に基づいてセル再選択を行う確率は低く、したがって、RRM測定を適切に緩和してもよい。
【0065】
UEの移動速度が速度閾値より小さいことは、UEが静止状態又は低速移動状態であることを示すので、UEが現在のセルから移動する確率は低く、同様に、RRM測定を適切に緩和してもよい。
【0066】
UEの移動速度は、UE自身の速度センサによって検出された速度に基づいて決定されてもよく、UEが現在検出しているサービングセルの基準信号値の変化量に基づいて決定されてもよい。
【0067】
UEが現在検出しているサービングセルの信号測定値の変化量が小さいことは、UEが現在静止又は低速移動状態である可能性があることを示すので、UEが現在のセルから移動する確率は低く、同様に、RRM測定を適切に緩和してもよい。
【0068】
例示的に、前記RRM測定設定は、
サービングセルの測定のための測定周期を少なくとも含む、サービングセルに対するRRM測定設定と、
検出周期、測定周期、及び評価周期のうちの少なくとも1つを含む、隣接セルに対するRRM測定設定と、のうちの少なくとも1つを含み、
検出周期は隣接セルを認識して評価するために使用され、
測定周期は隣接セルを測定するために使用され、
評価周期は前記測定周期で測定して得られた測定結果に基づいて隣接セルを評価するために使用される。
【0069】
サービングセルは、UEが現在在圏しているセルであってもよく、サービングセルに対して、UEは測定を直接行ってもよい。
【0070】
隣接セルに対して、UEは、隣接セルの認識を実現するように隣接セルを検出する必要があり、その後、測定周期に基づいて、認識された隣接セルを測定し、隣接セルの測定を完成させた後に隣接セルを評価する必要がある。
【0071】
したがって、隣接セルに対してRRM測定を行う測定設定は、検出周期、測定周期及び評価周期のうちの少なくとも1つを含む。
【0072】
前記隣接セルは、同一周波数隣接セル、異周波数隣接セル及び/又は異システム隣接セルを含むが、これらに限らない。
【0073】
測定周期内において、UEは、サービングセルに対する基準信号(Synchronization Signal and PBCH block,SSB)及び/又は隣接セルの基準信号を測定することで測定結果を得る。該基準信号は、
同期信号ブロック(Synchronization Signal and PBCH block,SSB)(PBCHはPhysical Broadcast Channelの略称である)と、
チャネル状態情報基準信号(Channel Status Information Reference Signal、CSI-RS)と、を含むが、これらに限らない。
【0074】
該測定結果は、
測定信号値、及び
測定信号値と対応する閾値との比較結果、を含むが、これらに限らない。
【0075】
該測定信号値は、基準信号受信電力(Reference Signal Received Power、RSRP)又は基準信号受信品質(Reference Signal Received Quality、RSRQ)を含むが、これらに限らない。RRM測定緩和を実行する場合、サービングセルに対して測定を緩和してもよく、及び/又は隣接セルに対して、検出、測定及び評価のうちの少なくとも1つを緩和してもよい。
【0076】
RRM測定の緩和はRRM測定における様々な周期を拡大でき及び/又は一回の測定の測定点数を減少させるなどことができる。本開示の実施例では、処理を簡素化するために、RRM測定の様々な周期を拡大する方式の1つによって測定緩和を実現することができる。
【0077】
例示的に、前記S110は、以下のことのうちの少なくとも1つを含むことができる。
前記RRM測定緩和が前記PTWによって制限される状況に基づいて、緩和前の前記RRM測定設定に含まれる任意の周期を緩和係数によって拡大して、緩和後の周期を取得し、前記緩和係数は1より大きい任意の正の整数である。
【0078】
前記RRM測定緩和が前記PTWによって制限される状況は、緩和が前記PTWによって制限されていること及び/又はRRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことという2つの状況のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0079】
RRM測定緩和がPTWによって制限されていない場合、緩和係数に基づいて、緩和後のRRM測定設定に含まれる周期を任意に拡大することができる。
【0080】
RRM測定緩和がPTWによって制限されている場合、緩和係数を調整することにより、緩和後のRRM測定設定に含まれる周期がPTWの時間長を越えないようにする必要がある。
【0081】
本開示の実施例では、前記緩和係数は1より大きい任意の正整数であってもよい。
【0082】
一実施例では、前記緩和後の周期は、
サービングセルに対する緩和後の測定周期であって、緩和後の測定周期が緩和前の測定周期より長いため、サービングセルに対する隣接する2回の測定の測定間隔が増加するものと、
隣接セルに対する緩和後の検出周期であって、緩和後の検出周期が緩和前の検出周期より大きいため、隣接する2回の検出の間の時間間隔が増加するので、検出周波数が低下するものと、
隣接セルに対する緩和後の測定周期であって、緩和後の測定周期が緩和前の測定周期より大きいため、隣接する2回の測定の間の時間間隔が増加するので、測定周波数が低下するものと、
隣接セルに対する緩和後の評価周期であって、緩和後の評価周期が緩和前の評価周期より大きいため、隣接する2回の評価の間の時間間隔が増加するので、評価周波数が低下するものと、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0083】
例示的に、前記RRM測定緩和が前記PTWによって制限される状況は、RRM測定緩和がPTWによって制限されていること及び/又はRRM測定緩和がPTWによって制限されていないことを含み、この2つの場合に緩和された後の、RRM測定に関連付けられる各種の周期の決定は、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、RRM測定に関連付けられる拡大後の周期が、前記eDRX周期のPTWより大きくてもよく、即ち、緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、RRM測定に関連付けられる拡大後の周期に対応する時間長が、1つ又は複数のPTW内に分布してもよいことと、
緩和が前記PTWによって制限されていることに応答して、RRM測定に関連付けられる拡大後の周期がeDRX周期のPTW以下であってもよく、即ち、RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていることに応答して、RRM測定に関連付けられる拡大後の周期に対応する時間長が、1つのPTW内にのみ分布していることと、のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0084】
一実施例では、前記RRM測定緩和が前記PTWによって制限される状況に基づいて、緩和後のRRM測定設定を決定するステップは、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、緩和係数に基づいて、サービングセルに対する緩和後の測定周期を決定することと、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、緩和係数に基づいて、隣接セルに対する検出周期、測定周期、及び評価周期のうちの少なくとも1つを決定することと、
緩和が前記PTWによって制限されていることに応答して、緩和係数及び前記PTWの時間長に基づいて、サービングセルに対する緩和後の測定周期を決定することと、
緩和が前記PTWによって制限されていることに応答して、緩和係数及び前記PTWの時間長に基づいて、少なくとも隣接セルに対する緩和後の測定周期及び/又は評価周期を決定することと、
緩和が前記PTWによって制限されていることに応答して、緩和係数に基づいて、隣接セルに対する緩和後の検出周期を決定することと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0085】
なお、本開示の実施例では、前記緩和がUEのPTWによって制限されているか否かを問わず、隣接セルに対する検出周期は、PTWに関係なく、緩和係数に基づいて決定可能であり、このように、緩和がUEのPTWによって制限されているか否かを問わず、隣接セルの検出周期は緩和係数に関連していてPTWと関連していないため、この時の隣接セルの検出周期はいずれも1つのPTW内又は複数のPTW内に分布してもよい。
【0086】
サービングセルの場合、緩和がPTWによって制限されていない場合、緩和係数に基づいて緩和後の測定周期を決定すればよい。緩和がPTWによって制限されている場合、緩和係数及びPTWと組み合わせてサービングセルの測定周期を決定する必要がある。
【0087】
隣接セルの場合、緩和がPTWによって制限されていない場合、緩和係数に基づいて隣接セルに対する緩和後の測定周期及び/又は評価周期を決定する必要があり、緩和がPTWによって制限されている場合、緩和係数及びPTWと組み合わせて隣接セルに対する測定周期及び/又は評価周期を決定する必要がある。
【0088】
以下、RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていない場合及び緩和がPTWによって制限されている場合について、それぞれ例を挙げてRRM測定設定緩和前後の各周期を説明し、具体的に実現する時に、以下の例に限定されなくてもよい。
【0089】
隣接セルの検出周期について、緩和がPTWによって制限されているか否かを問わず、直接現在の緩和係数に基づいて緩和後の検出周期を決定することができる。したがって、緩和係数に基づいて隣接セルに対する緩和後の検出周期を決定することに応答して、緩和前の検出周期は、
【数1】
であり、
緩和係数に基づいて隣接セルに対する緩和後の検出周期を決定することに応答して、緩和後の検出周期は、
【数2】
又は、
【数3】
であり、
ここで、前記eDRX_cycle_lengthは前記eDRX周期の時間長であり、
前記PTWは、前記eDRX周期内のPTWの時間長であり、
前記DRX_cycle_lengthは、前記PTW内のDRX周期の時間長であり、
前記N1は、前記UEがサポートするパワーレベル及びサポートする周波数帯域に対応する緩和係数であり、
前記K1は、隣接セルに対する検出周期の緩和係数である。
【0090】
隣接セルに対する検出周期について、緩和がPTWによって制限されているか否かを問わずに、緩和後の検出周期の決定は、いずれも緩和係数に基づいて決定される。したがって、緩和前の検出周期はいずれも
【数4】
であってもよい。
【0091】
本開示の実施例では、式における
【数5】
は切り上げることを意味する。
【0092】
幾つかの実施例では、緩和係数に基づいて隣接セルに対する緩和後の測定周期を決定することに応答して、緩和前の測定周期は、
【数6】
であり、
緩和係数に基づいて隣接セルに対する緩和後の測定周期を決定することに応答して、緩和後の測定周期は、
【数7】
又は、
【数8】
であり、
ここで、前記eDRX_cycle_lengthは、前記eDRX周期の時間長であり、
前記PTWは、前記eDRX周期内のPTWの時間長であり、
前記DRX_cycle_lengthは、前記PTW内のDRX周期の時間長であり、
前記N1は、前記UEがサポートするパワーレベル及びサポートする周波数帯域に対応する緩和係数であり、
前記K2は、隣接セルに対する測定周期の緩和係数である。
【0093】
幾つかの実施例では、緩和係数に基づいて隣接セルに対する緩和後の評価周期を決定することに応答して、緩和前の評価周期は、
【数9】
であり、
緩和係数に基づいて隣接セルに対する緩和後の評価周期を決定することに応答して、緩和後の評価周期は、
【数10】
又は、
【数11】
であり、
ここで、前記eDRX_cycle_lengthは、前記eDRX周期の時間長であり、
前記PTWは、前記eDRX周期内のPTWの時間長であり、
前記DRX_cycle_lengthは、前記PTW内のDRX周期の時間長であり、
前記N1は、前記UEがサポートするパワーレベル及びサポートする周波数帯域に対応する緩和係数であり、
前記K3は、隣接セルに対する評価周期の緩和係数である。
【0094】
幾つかの実施例では、緩和がPTWによって制限されている時、前記緩和係数及び前記PTWの時間長に基づいて隣接セルに対する緩和後の測定周期を決定することに応答して、緩和前の測定周期は、
【数12】
であり、
前記緩和係数及び前記PTWの時間長に基づいて隣接セルに対する緩和後の測定周期を決定することに応答して、緩和後の測定周期は、
【数13】
であり、且つ
【数14】
であり、
前記eDRX_cycle_lengthは、前記eDRX周期の時間長であり、
前記PTWは、前記eDRX周期内のPTWの時間長であり、
前記DRX_cycle_lengthは、前記PTW内のDRX周期の時間長であり、
前記NPTWは、1つの前記PTWに含まれるDRX周期の数であり、前記K2は、隣接セルに対する測定周期の緩和係数である。
【0095】
幾つかの実施例では、緩和がPTWによって制限されている時、前記緩和係数及び前記PTWの時間長に基づいて隣接セルに対する緩和後の評価周期を決定することに応答して、緩和前の評価周期は、
【数15】
であり、
前記緩和係数及び前記PTWの時間長に基づいて隣接セルに対する緩和後の評価周期を決定することに応答して、緩和後の評価周期は、
【数16】
であり、且つ
【数17】
であり、
前記eDRX_cycle_lengthは、前記eDRX周期の時間長であり、
前記PTWは、前記eDRX周期内のPTWの時間長であり、
前記DRX_cycle_lengthは、前記PTW内のDRX周期の時間長であり、
前記NPTWは1つの前記PTWに含まれるDRX周期の数であり、前記K3は、隣接セルに対する評価周期の緩和係数である。
【0096】
幾つかの実施例では、緩和がPTWによって制限されていない場合、緩和係数に基づいてサービングセルに対する緩和後の測定周期を決定することに応答して、緩和前の測定周期は、
【数18】
であり、
緩和係数に基づいてサービングセルに対する緩和後の測定周期を決定し、緩和後の測定周期は、
【数19】
又は、
【数20】
であり、
ここで、前記eDRX_cycle_lengthは、前記eDRX周期の時間長であり、
前記PTWは、前記eDRX周期内のPTWの時間長であり、
前記DRX_cycle_lengthは、前記PTW内のDRX周期の時間長であり、
前記N1は、前記UEがサポートするパワーレベル及びサポートする周波数帯域に対応する緩和係数であり、
前記K4は、サービングセルに対する測定周期の緩和係数である。
【0097】
幾つかの実施例では、緩和がPTWによって制限されている場合、緩和係数及び前記PTWの時間長に基づいて、サービングセルに対する緩和後の測定周期を決定することに応答して、緩和前の測定周期は、
【数21】
であり、
緩和係数に基づいてサービングセルに対する緩和後の測定周期を決定することに応答して、緩和後の測定周期は、
【数22】
であり、且つ
【数23】
であり、
前記eDRX_cycle_lengthは、前記eDRX周期の時間長であり、
前記PTWは、前記eDRX周期内のPTWの時間長であり、
前記DRX_cycle_lengthは、前記PTW内のDRX周期の時間長であり、
前記N1は、前記UEがサポートするパワーレベル及びサポートする周波数帯域に対応する緩和係数であり、
前記K4は、サービングセルに対する測定周期の緩和係数であり、
前記NPTWは、1つの前記PTWに含まれるDRX周期の数である。
【0098】
上記実施例では、緩和係数とPTWとに基づいて緩和後の検出周期、評価周期及び/又は測定周期を決定すると、単純に緩和係数に基づいて決定された周期がPTWの長さを越えている場合、緩和係数を減らし又は緩和係数を再選択して、少なくとも再決定された緩和係数により決定された緩和後の検出周期、評価周期及び/又は測定周期の時間長がPTWを越えないことにする。
【0099】
例示的に、前記S110は、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、緩和係数に基づいてサービングセルに対する緩和後の測定周期を決定するステップであって、サービングセルに対する緩和後の測定周期に含まれるDRX周期の数が1つの前記PTWに含まれるDRX周期の数より大きいことが許可されるステップと、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、緩和係数に基づいて、隣接セルに対する検出周期、測定周期、及び評価周期のうちの少なくとも1つを決定するステップであって、緩和後の検出周期、測定周期、及び評価周期に含まれる不連続受信(DRX)周期の数が1つの前記PTWに含まれるDRX周期の数より大きいことが許可されるステップと、
緩和が前記PTWによって制限されていることに応答して、緩和係数及び前記PTWの時間長に基づいて、サービングセルに対する緩和後の測定周期を決定するステップであって、サービングセルに対する緩和後の測定周期に含まれるDRX周期の数が1つの前記PTWに含まれるDRX周期の数以下であるステップと、
緩和が前記PTWによって制限されていることに応答して、緩和係数及び前記PTWの時間長に基づいて、少なくとも隣接セルに対する緩和後の測定周期及び/又は評価周期を決定するステップであって、緩和後の測定周期及び評価周期に含まれるDRX周期の数が1つの前記PTWに含まれる不連続受信(DRX)周期の数以下であるステップと、
緩和が前記PTWによって制限されていることに応答して、緩和係数に基づいて、隣接セルに対する緩和後の検出周期を決定するステップと、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0100】
幾つかの実施例では、隣接セルに対するRRM測定緩和について、緩和後のRRM測定設定を決定する時、検出周期、測定周期及び評価周期のうちの1つのみを緩和してもよく、したがって、前記RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、緩和係数に基づいて、隣接セルに対する緩和後の検出周期、測定周期、及び評価周期のうちの少なくとも1つを決定するステップは、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、隣接セルに対する検出周期の緩和係数に基づいて、隣接セルに対する緩和後の検出周期を決定するステップと、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、隣接セルに対する測定周期の係数に基づいて、隣接セルに対する緩和後の測定周期を決定するステップと、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、隣接セルに対する評価周期の緩和係数に基づいて、隣接セルに対する緩和後の評価周期を決定するステップと、のうちの少なくとも1つを含み、
隣接セルに対する検出周期の緩和係数、測定周期の緩和係数、及び評価周期の緩和係数のうちのいずれか2つは互いに独立している。
【0101】
ここの互いに独立していることは、隣接セルに対する検出周期の緩和係数、測定周期の緩和係数及び評価周期の緩和係数がそれぞれ独立して設定可能であることを意味し、そのため、隣接セルに対する検出周期の緩和係数、測定周期の緩和係数、及び評価周期の緩和係数が同じであってもよく、異なってもよい。
【0102】
幾つかの実施例では、具体的な緩和係数は、UEの現在の状態での対応するeDRX周期及びeDRX周期のPTWに含まれるDRX周期に基づいて決定可能である。
【0103】
例示的に、サービングセルに対する緩和後のRRM測定設定は表1又は表2を参照して決定可能である。
【表1】
【0104】
なお、表1におけるいずれかの要素も単独で使用してもよいし、他の要素と組み合わせて使用してもよい。
【0105】
ここで、K4はサービングセルに対する緩和係数である。
【表2】
【0106】
なお、表2におけるいずれかの要素も単独で使用してもよいし、他の要素と組み合わせて使用してもよい。
【0107】
表2におけるM9~M12は、サービングセルに対する測定周期の緩和係数であり、いずれも
【数24】
より小さい。
【0108】
表1と表2を比較して分かるように、表1では、現在のUEのeDRX周期とDRX周期の時間長に関わらず、統一された緩和係数K4を用いてもよい。表1におけるUEのeDRX周期及び/又はDRX周期の時間長が異なるため、用いる緩和係数は異なる可能性がある。
【0109】
表1と表2はサービングセルに対する緩和後のRRM測定設定の例に過ぎず、具体的な実現時はこれに限らない。
【0110】
又は、例示的に、隣接セルに対する緩和後のRRC測定設定は、表3に基づいて決定されてもよい。
【表3】
【0111】
なお、表3におけるいずれかの要素も単独で使用してもよいし、他の要素と組み合わせて使用してもよい。
【0112】
表3におけるTdetectは、隣接セルに対する検出周期を指し、Tmeasureは、隣接セルに対する測定周期を指し、Tevaluateは、隣接セルに対する評価周期を指す。
【0113】
表におけるM1~M9は緩和係数であり、且ついずれも
【数25】
より小さい。表3に基づいて緩和後のRRM測定の周期を決定する場合、明らかに、UEは異なるeDRX周期とDRX周期を有するので、対応する緩和係数は異なる。
【0114】
一実施例では、図4に示すように、前記方法は、以下のステップS100をさらに含む。
【0115】
S100では、前記UEが前記eDRX周期を有する時にRRM測定の緩和が許可されるか否か決定する。
【0116】
前記S110はS111を含んでもよく、前記S111は、前記eDRX周期を有する時にRRM測定の緩和が許可され且つ前記UEのeDRX周期がPTWを有することに応答して、前記RRM測定緩和が前記PTWによって制限される状況に基づいて、緩和後のRRM測定設定を決定するステップを含んでもよい。
【0117】
幾つかの場合では、UEが非接続状態であり且つeDRX周期に応じてスリープとウェイクアップ状態との間で切り替えられる場合、RRM測定の緩和条件が満たされても、RRM測定の緩和も許可されないので、RRM測定のオリジナル測定設定に基づいてRRM測定を行わればよく、RRM測定の緩和条件が満たされ且つ設定はRRM測定の方式を許可する場合、緩和後のRRM測定の測定設定を決定し、緩和後のRRM測定設定に基づいてRRM測定設定を行う必要がある。
【0118】
UEがRRM測定方式を許可するか否かは、ネットワーク側により指示されてもよいし、UEが自ら決定してもよい。
【0119】
例えば、ネットワーク側デバイス(例えば、基地局及び/又はコアネットワークデバイス)又はUE自身は、UEのタイプ、UEのサービスタイプ及び/又はUEの優先度などの状況に応じて、UEのRRM測定の緩和を許可するか否かを決定することができる。UEのサービスタイプはほとんど優先度の高いサービスタイプであるか、又は、UEのタイプはUEが高移動性のUEであることを指示する場合、RRM測定を緩和すると、UEがセルに在圏する遅延及び/又は対応するサービスを取得する遅延が大きく又は品質が低くなる可能性があり、この大きな遅延又は低い品質により、UEのユーザエクスペリエンスが悪くなると、RRM測定の緩和が禁止されることになる可能性があり、そうでない場合、RRM測定の緩和を許可してもよい。
【0120】
本開示の実施例では、UEが測定の緩和を許可すると決定された場合にのみ、S110を実行して緩和後のRRM測定設定を取得する。
【0121】
幾つかの実施例では、前記S100は、
プロトコルに基づいて、前記UEがeDRX周期を有する時にRRM測定の緩和が許可されるか否かを決定するステップと、
受信された設定シグナリングに基づいて、前記UEがeDRX周期を有する時にRRM測定の緩和が許可されるか否かを決定するステップと、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0122】
例えば、プロトコルは、UEがeDRX周期を有する時にRRM測定の緩和が許可されるか否かを規定し、又は、プロトコルは、UEのタイプ又はUEに関連するサービスタイプに従って、対応するUEがeDRX周期を有する時にRRM測定の緩和が許可されるか否かを規定する。プロトコルにより規定された場合、UEとネットワークデバイスはいずれもプロトコルクエリにより現在そのRRM測定の緩和が許可されるか否かを知ることができる。
【0123】
幾つかの場合では、ネットワークデバイス(例えば、基地局及び/又はコアネットワークデバイス)は、UEがRRM測定を送信することが許可されるか否かを指示するための設定シグナリングを送信する。
【0124】
該設定シグナリングはRRCシグナリング、MAC層シグナリング又はDCIであってもよい。
【0125】
例えば、該設定シグナリングがRRCシグナリングである場合、該設定シグナリングは、RRM測定の緩和前の測定設定シグナリングとともに送信される1つ又は複数のビットに対応し得る。
【0126】
該設定シグナリングは物理層のDCIである場合、ダイナミック特性が強いという特徴を備え、ネットワーク側は、現在のネットワーク状況及び/又はUE状況に基づいて、RRM測定の緩和を許可するか否かをUEに低遅延で動的に指示することができる。
【0127】
アイドル状態のUEのeDRXメカニズムと非アクティブ状態のユーザのeDRXメカニズムが導入されているが、eDRXメカニズムにおけるUEのRRM測定緩和について関連する規定がない。
【0128】
eDRXを有するUEのために新しい同一周波数/異周波数/異システム隣接セルのRRM測定緩和方法を導入する。
【0129】
UEがeDRX周期及び対応するPTWを設定する時に、RRM測定緩和条件が満たされる場合、以下のパラメータに対して、周期を拡大する方式で緩和してもよい。
Tdetect:検出周期、
Tmeasure:測定周期、
Tevaluate:評価周期。
【0130】
Tdetect、Tmeasure、Tevaluateのうちの少なくとも1つを拡大し、且つ拡大されたTdetect、Tmeasure、Tevaluateに対応する時間長は1つのPTW内にのみ分布できる。
【0131】
一実施例では、Tdetect、Tmeasure、Tevaluateのうちの少なくとも1つを拡大し、拡大されたTdetect、Tmeasure、TevaluateはPTWにまたがる可能性があり、即ち、拡大されたTdetect、Tmeasure、Tevaluateに対応する時間長は異なるPTW内に分布してもよい。
【0132】
一実施例として、
Tdetectは拡大されてもPTWにまたがる:Tdetectの拡大時に、拡大前のTdetectにK1を乗算することができ、
【数26】
又は、
【数27】
【0133】
Tmeasureは拡大後にPTWにまたがる:Tmeasureの拡大時に、拡大前のTmeasureにK2を乗算することができ、
【数28】
又は、
【数29】
【0134】
Tevaluateは拡大後にPTWにまたがる:Tevaluateの拡大時に、拡大前のTevaluateにK3を乗算することができ、
【数30】
又は、
【数31】
【0135】
なお、前述したK1、K2及びK3は同じであってもよく、異なってもよいが、いずれも緩和係数である。
【0136】
Tmeasure、Tevaluateのうちの少なくとも1つは、数倍拡大されてPTWにまたがらない場合があり、即ち、拡大倍数の取り得る値が設定されたPTW内のDRX数を越えないように限定し、前述表3に示すとおりである。緩和係数M1、M2、M3、M4、M5、M6、M7、M8はいずれも
【数32】
であり、等しくても等しくなくてもよい。PTWはUEのPTWの時間長であり、DRX_cycle_lengthはPTW内のDRX周期の時間長である。
【0137】
一実施例として、
Tmeasureのみを拡大し、且つTmeasureは倍数拡大された後にPTWにまたがらなくなり、該拡大倍数に対応する緩和係数(拡大係数とも呼ばれる)はプロトコルにより規定されてもよい。即ち、上記表3におけるM5、M6、M7及びM8の取り得る値は1以上である。
【0138】
一実施例として、
Tevaluateのみを拡大し、且つTevaluateは倍数拡大された後にPTW(プロトコルは拡大係数を規定し、且つ拡大された後に周期はPTWを越えない)にまたがらなくなり、即ち上表におけるM1/M2/M3/M4の取り得る値は1以上である。
【0139】
一実施例として、
Tmeasure又はTevaluateはいずれも倍数拡大され、且つ拡大された後にPTWにまたがらず、プロトコルは拡大係数を規定し、且つ拡大された後の周期はいずれもPTWを越えず、即ち上表における係数M1、M2、M3、M4、M5、M6、M7及びM8の取り得る値は1より大きくて
【数33】
数より小さく、M1、M2、M3、M4、M5、M6、M7及びM8のうちの任意の2つは等しくてもよく等しくなくてもよい。
【0140】
RRM測定がPTWを使用する時に、ネットワーク設定又は事前プロトコルにより、eDRX設定での測定緩和が可能であるか否かを規定する。
【0141】
一実施例として、ネットワークに1つのスイッチを設け、該スイッチは、eDRX周期を有する時にRRM測定の緩和が許可されるか否かを指示する。
【0142】
eDRX周期を有するUEのためにサービングセル測定緩和設定の決定方法を導入する。例えば、Nservは倍数K4拡大されてからPTWにまたがる可能性があり、この時に、サービングセルに対する緩和後の測定周期は前述表1を参照されたい。
【0143】
Nservは数倍拡大された後にPTWにまたがらない可能性があり、即ち、拡大倍数の取り得る値が設定されたPTW内のDRX数を越えないように限定し、この時のサービングセルに対する緩和後の測定周期は表2を参照されたい。
【0144】
ここで、係数M9~M12はいずれも
【数34】
より小さく、M9~M12のうちの任意の2つは等しくてもよく等しくなくてもよい。
【0145】
図6に示すように、本開示の実施例は方法を提供し、該方法は以下のS210を含んでもよい。
【0146】
S210では、eDRX周期を有する時にRRM測定の緩和が許可されるか否かをUEに決定させるための設定シグナリングを受信する。
【0147】
対応して、図7に示すように、本開示の実施例は方法を提供し、該方法は以下のS310を含んでもよい。
【0148】
S310では、eDRX周期を有する時にRRM測定の緩和が許可されるか否かをUEに決定させるための設定シグナリングを送信する。
【0149】
該方法はネットワークデバイスによって実行され、該ネットワークデバイスは基地局などネットワーク側に位置する他の任意のデバイスであってもよい。
【0150】
図8に示すように、本開示の実施例はRRM測定設定の決定装置を提供し、前記装置は、
UEの拡張不連続受信(eDRX)周期がページングタイムウィンドウ(PTW)を有することに応答して、RRM測定緩和が前記PTWによって制限される状況に基づいて、緩和後のRRM測定設定を決定するように構成される第1決定モジュール110を含む。
【0151】
一実施例では、前記第1決定モジュール110は、プログラムモジュールであってもよく、前記プログラムモジュールはプロセッサによって実行されると、UEがeDRX周期を有してeDRX周期内にPTWがある場合、RRM測定緩和が前記PTWによって制限される状況に基づいて緩和後のRRM測定設定を決定することができる。
【0152】
もう1つの実施例では、前記第1決定モジュール110は、ソフトウェアハードウェア組み合わせモジュールであってもよく、前記ソフトウェアハードウェア組み合わせモジュールは、様々なプログラマブルアレイを含んでもよく、前記プログラマブルアレイは、フィールドプログラマブルアレイ及び/又は複雑なプログラマブルアレイを含むが、これらに限らない。
【0153】
他の幾つかの実施例では、前記第1決定モジュール110は、純粋なハードウェアモジュールを含むが、これに限らない。前記純粋なハードウェアモジュールは、専用集積回路を含むが、これに限らない。
【0154】
幾つかの実施例では、前記RRM測定設定は、
サービングセルの測定のための測定周期を少なくとも含む、サービングセルに対するRRM測定設定と、
検出周期、測定周期、及び評価周期のうちの少なくとも1つを含む、隣接セルに対するRRM測定設定と、のうちの少なくとも1つを含み、
検出周期は隣接セルを認識して評価するために使用され、
測定周期は隣接セルを測定するために使用され、
評価周期は前記測定周期で測定して得られた測定結果に基づいて隣接セルを評価するために使用される。
【0155】
幾つかの実施例では、前記決定モジュールは、前記RRM測定緩和が前記PTWによって制限される状況に基づいて、緩和前の前記RRM測定設定に含まれる任意の周期を緩和係数によって拡大して、緩和後の周期を取得するように構成され、前記緩和係数は1より大きい任意の正の整数である。
【0156】
幾つかの実施例では、前記第1決定モジュール110は、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、緩和係数に基づいてサービングセルに対する緩和後の測定周期を決定することであって、サービングセルに対する緩和後の測定周期に含まれるDRX周期の数が1つの前記PTWに含まれるDRX周期の数より大きいことが許可されることと、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、緩和係数に基づいて、隣接セルに対する検出周期、測定周期、及び評価周期のうちの少なくとも1つを決定することであって、緩和後の検出周期、測定周期、及び評価周期に含まれる不連続受信(DRX)周期の数が1つの前記PTWに含まれるDRX周期の数より大きいことが許可されることと、
緩和が前記PTWによって制限されていることに応答して、緩和係数及び前記PTWの時間長に基づいて、サービングセルに対する緩和後の測定周期を決定することであって、サービングセルに対する緩和後の測定周期に含まれるDRX周期の数が1つの前記PTWに含まれるDRX周期の数以下であることと、
緩和が前記PTWによって制限されていることに応答して、緩和係数及び前記PTWの時間長に基づいて、少なくとも隣接セルに対する緩和後の測定周期及び/又は評価周期を決定することであって、緩和後の測定周期及び評価周期に含まれるDRX周期の数が1つの前記PTWに含まれる不連続受信(DRX)周期の数以下であることと、
緩和が前記PTWによって制限されていることに応答して、緩和係数に基づいて、隣接セルに対する緩和後の検出周期を決定することと、のうちの少なくとも1つを実行するように構成される。
【0157】
幾つかの実施例では、前記第1決定モジュール110は、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、隣接セルに対する検出周期の緩和係数に基づいて、隣接セルに対する緩和後の検出周期を決定することと、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、隣接セルに対する測定周期の係数に基づいて、隣接セルに対する緩和後の測定周期を決定することと、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、隣接セルに対する評価周期の緩和係数に基づいて、隣接セルに対する緩和後の評価周期を決定することと、のうちの少なくとも1つを実行するように構成され、
隣接セルに対する検出周期の緩和係数、測定周期の緩和係数、及び評価周期の緩和係数のうちのいずれか2つは互いに独立している。
【0158】
幾つかの実施例では、前記装置は、
前記UEが前記eDRX周期を有する時にRRM測定の緩和が許可されるか否か決定するように構成される第2決定モジュールをさらに含み、
前記第1決定モジュール110は、前記eDRX周期を有する時にRRM測定の緩和が許可され且つ前記UEのeDRX周期がPTWを有することに応答して、前記RRM測定緩和が前記PTWによって制限される状況に基づいて、緩和後のRRM測定設定を決定するように構成される。
【0159】
幾つかの実施例では、前記第2決定モジュールは、
プロトコルに基づいて、前記UEがeDRX周期を有する時にRRM測定の緩和が許可されるか否かを決定することと、
受信された設定シグナリングに基づいて、前記UEがeDRX周期を有する時にRRM測定の緩和が許可されるか否かを決定することと、のうちの少なくとも1つを実行するように構成される。
【0160】
本開示の実施例は通信デバイスを提供し、該通信デバイスは、
プロセッサにより実行可能な命令を記憶するためのメモリと、
メモリに接続されるプロセッサと、を含み、
ここで、プロセッサは、前述した任意の技術案によって提供されるRRM測定設定の決定方法を実行するように構成される。
【0161】
プロセッサは各種の記憶媒体を含んでもよく、該記憶媒体は非一時的なコンピュータ記憶媒体であり、通信デバイスが停電した後にも、それに記憶された情報を引き続き記憶することができる。
【0162】
ここで、前記通信デバイスは、アクセスデバイス又はUE又はコアネットワークデバイスを含む。
【0163】
前記プロセッサは、バス等を介してメモリに接続可能であり、メモリに記憶された実行可能なプログラム、例えば、図3図7に示す方法の少なくとも1つを読み取るために使用される。
【0164】
図9は例示的な実施例に係るUE800のブロック図である。例えば、UE800は、は携帯電話、コンピュータ、デジタルブロードキャスト端末、メッセージ送受信デバイス、ゲームコンソール、タブレットデバイス医療機器、フィットネスデバイス、パーソナルデジタルアシスタントなどであってもよい。
【0165】
図9を参照して、UE800は、処理コンポーネント802、メモリ804、電源コンポーネント806、マルチメディアコンポーネント808、オーディオコンポーネント810、入力/出力(I/O)のインターフェース812、センサコンポーネント814、及び通信コンポーネント816、のうちの1つ又は複数のコンポーネントを含んでもよい。
【0166】
処理コンポーネント802は通常、表示、電話呼び出し、データ通信、カメラ操作および記録操作に関連する操作のような装置800の全般の操作を制御する。処理コンポーネント802は、上記の方法の全部又は一部のステップを完成させるように、少なくとも1つのプロセッサ820を含むことで命令を実行することができる。また、処理コンポーネント802は、処理コンポーネント802とその他のコンポーネントとのインタラクションを容易にするために、1つまたは複数のモジュールを含むことができる。例えば、処理コンポーネント802は、マルチメディアコンポーネント808と処理コンポーネント802とのインタラクションを容易にするために、マルチメディアモジュールを含むことができる。
【0167】
メモリ804は、様々なタイプのデータを記憶することにより、UE800での操作をサポートするように構成される。これらのデータの例は、UE800において操作される如何なるアプリケーションプログラムまたは方法の命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、写真、ビデオ等を含む。メモリ804は、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスクまたは光ディスクなど、如何なるタイプの揮発性または非揮発性ストレージデバイスまたはそれらの組み合せで実現することができる。
【0168】
電源コンポーネント806はUE800の様々なコンポーネントに電力を提供する。電源コンポーネント806は電源管理システム、1つまたは複数の電源、UE800の電力の生成、管理および配分に関連する他のコンポーネントを含むことができる。
【0169】
マルチメディアコンポーネント808は、前記UE800とユーザとの間に1つの出力インターフェースを提供するスクリーンを含む。いくつかの実施例では、スクリーンは液晶ディスプレイ(LCD)とタッチパネル(TP)を含むことができる。スクリーンがタッチパネルを含む場合、スクリーンはユーザからの入力信号を受信するように、タッチスクリーンとして実現することができる。タッチパネルは、タッチ、スライドとタッチパネルにおけるジェスチャを検出するように、1つまたは複数のタッチセンサを含む。前記タッチセンサはタッチまたはスライド動作の境界だけではなく、前記タッチまたはスライド操作に関連するウェイクアップ時間と圧力を検出する。いくつかの実施例では、マルチメディアコンポーネント808は1つのフロントカメラおよび/またはリアカメラを含む。UE800が撮影モードまたはビデオモードなどの操作モードにある時、フロントカメラおよび/またはリアカメラは外部のマルチメディアデータを受信することができる。各フロントカメラおよびリアカメラは1つの固定した光学レンズシステムまたは焦点距離や光学ズーム機能を有するものであってもよい。
【0170】
オーディオコンポーネント810はオーディオ信号を出力および/または入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント810は1つのマイクロフォン(MIC)を含み、UE800が呼び出しモード、記録モードや音声認識モードなどの操作モードである場合、マイクロフォンは、外部オーディオ信号を受信するように構成される。受信されるオーディオ信号はさらにメモリ804に記憶することができ、または通信コンポーネント816経由で送信することができる。いくつかの実施例では、オーディオコンポーネント810はオーディオ信号を出力するための1つのスピーカをさらに含む。
【0171】
I/Oインターフェース812は処理コンポーネント802と周辺インターフェースモジュールとの間にインターフェースを提供し、上記周辺インターフェースモジュールはキーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンはホームページボタン、音量ボタン、起動ボタンおよびロックボタンを含むが、これらに限定されない。
【0172】
センサコンポーネント814は、UE800のために各方面の状態評価を提供するために1つまたは複数のセンサを含む。例えば、センサコンポーネント814はUE800のオン/オフ状態、コンポーネントの相対的な位置決めを検出することができ、例えば前記コンポーネントはUE800のディスプレイとキーパッドであり、センサコンポーネント814はUE800またはUE800の1つのコンポーネントの位置の変化、ユーザとUE800との接触が存在するか否か、UE800の方位または加速/減速、およびUE800の温度の変化をさらに検出することができる。センサコンポーネント814は如何なる物理的接触もない時に付近に物体が存在するか否かを検出するように構成される近接センサを含んでもよい。センサコンポーネント814は、CMOSまたはCCD画像センサのような、結像アプリケーションにおいて使用する光センサをさらに含んでもよい。いくつかの実施例では、当該センサコンポーネント814は加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサまたは温度センサをさらに含んでも良い。
【0173】
通信コンポーネント816は、UE800と他の機器との間の有線または無線方式の通信を容易にするように構成される。UE800は、通信基準に基づく無線ネットワーク、例えばWiFi、2Gまたは3G、4G LTE、5G NRまたはそれらの組み合せにアクセスすることができる。1つの例示的な実施例では、通信コンポーネント816はブロードキャストチャネルを介して、外部ブロードキャスト管理システムからのブロードキャスト信号またはブロードキャスト関連情報を受信する。1つの例示的な実施例では、前記通信コンポーネント816は短距離通信を促進するために、近距離無線通信(NFC)モジュールをさらに含む。例えば、NFCモジュールは無線周波数認識(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(BT)技術および他の技術に基づいて実現することができる。
【0174】
例示的な実施例では、UE800は上記方法を実行するために、1つまたは複数のアプリケーション専用集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサまたはその他の電子素子によって実現されることができる。
【0175】
例示的な実施例では、命令を含む非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、例えば命令を含むメモリ804であり、上記命令は上記方法を完成させるために、UE800のプロセッサ820で実行されてもよい。例えば、前記非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体はROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、テープ、フロッピーディスクおよび光データストレージデバイス等であってもよい。
【0176】
図10に示すように、本開示の一実施例はアクセスデバイスの構造が示されている。例えば、通信デバイス900はネットワークデバイスとして提供されてもよい。該通信デバイスは前述したアクセスデバイス及び/又はコアネットワークデバイスであってもよい。
【0177】
図10を参照すると、通信デバイス900は1つ又は複数のプロセッサを含む処理コンポーネント922と、メモリ932で表される、処理コンポーネント922によって実行可能な命令、例えばアプリケーションプログラムを記憶するためのメモリリソースと、を含む。メモリ932に記憶されるアプリケーションプログラムは、それぞれ1組の命令に対する1つ以上のモジュールを含んでもよい。また、処理コンポーネント922は、上記方法に記載のアプリケーションの前記アクセスデバイスにおける任意方法、例えば、図3図7に示す方法を実行するように、命令を実行するように構成される。
【0178】
通信デバイス900は、通信デバイス900の電源管理を実行するように構成される1つの電源コンポーネント926と、通信デバイス900をネットワークに接続するように構成される1つ有線又は無線ネットワークインターフェース950と、1つの入力出力(I/O)インターフェース958と、をさらに含んでもよい。通信デバイス900は、メモリ932に記憶されているオペレーティングシステム、例えばWindows Server TM、Mac OS XTM、UnixTM、LinuxTM、FreeBSDTM又は類似するものを操作することができる。
【0179】
当業者であれば、明細書を検討し、かつ、本明細書で開示された発明を実践した後、本開示の他の実施案を容易に想到し得る。本開示は、本発明の任意の変形、用途または適応的変化をカバーすることを意図し、これらの変形、用途または適応的変化は、本発明の一般原理に従い、本開示で開示されていない本技術分野における技術常識または慣用されている技術手段を含む。明細書および実施例は、単なる例示として見なされ、本発明の真の範囲および精神は、以下の特許請求の範囲によって指摘される。
【0180】
なお、本発明は、上記に記載され且つ図面に示されている厳密な構造に限定されず、その範囲から逸脱しない限り、様々な修正や変更を行うことができる。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲のみによって限定される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2024-01-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線リソース管理(RRM)測定設定の決定方法であって、ユーザイクイップメント(UE)によって実行され、前記方法は、
UEの拡張不連続受信(eDRX)周期がページングタイムウィンドウ(PTW)を有することに応答して、RRM測定緩和が前記PTWによって制限される状況に基づいて、緩和後のRRM測定設定を決定するステップを含む、
RRM測定設定の決定方法。
【請求項2】
前記RRM測定設定は、
サービングセルの測定のための測定周期を少なくとも含む、サービングセルに対するRRM測定設定と、
検出周期、測定周期、及び評価周期のうちの少なくとも1つを含む、隣接セルに対するRRM測定設定と、のうちの少なくとも1つを含み、
検出周期は隣接セルを認識して評価するために使用され、
測定周期は隣接セルを測定するために使用され、
評価周期は前記測定周期で測定して得られた測定結果に基づいて隣接セルを評価するために使用される、
請求項1に記載のRRM測定設定の決定方法。
【請求項3】
前記RRM測定緩和が前記PTWによって制限される状況に基づいて、緩和後のRRM測定設定を決定するステップは、
前記RRM測定緩和が前記PTWによって制限される状況に基づいて、緩和前の前記RRM測定設定に含まれる任意の周期を緩和係数によって拡大して、緩和後の周期を取得するステップであって、前記緩和係数は1より大きい任意の正の整数であるステップを含む、
請求項2に記載のRRM測定設定の決定方法。
【請求項4】
前記RRM測定緩和が前記PTWによって制限される状況に基づいて、緩和後のRRM測定設定を決定するステップは、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、緩和係数に基づいてサービングセルに対する緩和後の測定周期を決定するステップであって、サービングセルに対する緩和後の測定周期に含まれるDRX周期の数が1つの前記PTWに含まれるDRX周期の数より大きいことが許可されるステップと、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、緩和係数に基づいて、隣接セルに対する検出周期、測定周期、及び評価周期のうちの少なくとも1つを決定するステップであって、緩和後の検出周期、測定周期、及び評価周期に含まれる不連続受信(DRX)周期の数が1つの前記PTWに含まれるDRX周期の数より大きいことが許可されるステップと、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていることに応答して、緩和係数及び前記PTWの時間長に基づいて、サービングセルに対する緩和後の測定周期を決定するステップであって、サービングセルに対する緩和後の測定周期に含まれるDRX周期の数が1つの前記PTWに含まれるDRX周期の数以下であるステップと、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていることに応答して、緩和係数及び前記PTWの時間長に基づいて、少なくとも隣接セルに対する緩和後の測定周期及び/又は評価周期を決定するステップであって、緩和後の測定周期及び評価周期に含まれるDRX周期の数が1つの前記PTWに含まれる不連続受信(DRX)周期の数以下であるステップと、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていることに応答して、緩和係数に基づいて、隣接セルに対する緩和後の検出周期を決定するステップと、のうちの少なくとも1つを含む、
請求項1~3のいずれかに記載のRRM測定設定の決定方法。
【請求項5】
前記RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、緩和係数に基づいて、隣接セルに対する緩和後の検出周期、測定周期、及び評価周期のうちの少なくとも1つを決定するステップは、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、隣接セルに対する検出周期の緩和係数に基づいて、隣接セルに対する緩和後の検出周期を決定するステップと、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、隣接セルに対する測定周期の緩和係数に基づいて、隣接セルに対する緩和後の測定周期を決定するステップと、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、隣接セルに対する評価周期の緩和係数に基づいて、隣接セルに対する緩和後の評価周期を決定するステップと、のうちの少なくとも1つを含み、
隣接セルに対する検出周期の緩和係数、測定周期の緩和係数、及び評価周期の緩和係数のうちのいずれか2つは互いに独立している、
請求項4に記載のRRM測定設定の決定方法。
【請求項6】
前記方法は、
前記UEが前記eDRX周期を有する時にRRM測定の緩和が許可されるか否か決定するステップをさらに含み、
UEの拡張不連続受信(eDRX)周期がページングタイムウィンドウ(PTW)を有することに応答して、RRM測定緩和が前記PTWによって制限される状況に基づいて、緩和後の無線リソース管理(RRM)測定設定を決定するステップは、
前記eDRX周期を有する時にRRM測定の緩和が許可され且つ前記UEのeDRX周期がPTWを有することに応答して、前記RRM測定緩和が前記PTWによって制限される状況に基づいて、緩和後のRRM測定設定を決定するステップを含む、
請求項1~のいずれかに記載のRRM測定設定の決定方法。
【請求項7】
前記UEが前記eDRX周期を有する時にRRM測定の緩和が許可されるか否か決定するステップは、
プロトコルに基づいて、前記UEがeDRX周期を有する時にRRM測定の緩和が許可されるか否かを決定するステップと、
受信された設定シグナリングに基づいて、前記UEがeDRX周期を有する時にRRM測定の緩和が許可されるか否かを決定するステップと、のうちの少なくとも1つを含む、
請求項6に記載のRRM測定設定の決定方法。
【請求項8】
無線リソース管理(RRM)測定設定の決定装置であって、前記装置は、
ユーザイクイップメント(UE)の拡張不連続受信(eDRX)周期がページングタイムウィンドウ(PTW)を有することに応答して、RRM測定緩和が前記PTWによって制限される状況に基づいて、緩和後のRRM測定設定を決定するように構成される第1決定モジュールを含む、
RRM測定設定の決定装置。
【請求項9】
前記RRM測定設定は、
サービングセルの測定のための測定周期を少なくとも含む、サービングセルに対するRRM測定設定と、
検出周期、測定周期、及び評価周期のうちの少なくとも1つを含む、隣接セルに対するRRM測定設定と、のうちの少なくとも1つを含み、
検出周期は隣接セルを認識して評価するために使用され、
測定周期は隣接セルを測定するために使用され、
評価周期は前記測定周期で測定して得られた測定結果に基づいて隣接セルを評価するために使用される、
請求項8に記載のRRM測定設定の決定装置。
【請求項10】
前記第1決定モジュールは、前記RRM測定緩和が前記PTWによって制限される状況に基づいて、緩和前の前記RRM測定設定に含まれる任意の周期を緩和係数によって拡大して、緩和後の周期を取得するように構成され、前記緩和係数は1より大きい任意の正の整数である、
請求項9に記載のRRM測定設定の決定装置。
【請求項11】
前記第1決定モジュールは、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、緩和係数に基づいてサービングセルに対する緩和後の測定周期を決定することであって、サービングセルに対する緩和後の測定周期に含まれるDRX周期の数が1つの前記PTWに含まれるDRX周期の数より大きいことが許可されることと、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、緩和係数に基づいて、隣接セルに対する検出周期、測定周期、及び評価周期のうちの少なくとも1つを決定することであって、緩和後の検出周期、測定周期、及び評価周期に含まれる不連続受信(DRX)周期の数が1つの前記PTWに含まれるDRX周期の数より大きいことが許可されることと、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていることに応答して、緩和係数及び前記PTWの時間長に基づいて、サービングセルに対する緩和後の測定周期を決定することであって、サービングセルに対する緩和後の測定周期に含まれるDRX周期の数が1つの前記PTWに含まれるDRX周期の数以下であることと、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていることに応答して、緩和係数及び前記PTWの時間長に基づいて、少なくとも隣接セルに対する緩和後の測定周期及び/又は評価周期を決定することであって、緩和後の測定周期及び評価周期に含まれるDRX周期の数が1つの前記PTWに含まれる不連続受信(DRX)周期の数以下であることと、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていることに応答して、緩和係数に基づいて、隣接セルに対する緩和後の検出周期を決定することと、のうちの少なくとも1つを実行するように構成される、
請求項8~10のいずれかに記載のRRM測定設定の決定装置。
【請求項12】
前記第1決定モジュールは、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、隣接セルに対する検出周期の緩和係数に基づいて、隣接セルに対する緩和後の検出周期を決定することと、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、隣接セルに対する測定周期の緩和係数に基づいて、隣接セルに対する緩和後の測定周期を決定することと、
RRM測定緩和が前記PTWによって制限されていないことに応答して、隣接セルに対する評価周期の緩和係数に基づいて、隣接セルに対する緩和後の評価周期を決定することと、のうちの少なくとも1つを実行するように構成され、
隣接セルに対する検出周期の緩和係数、測定周期の緩和係数、及び評価周期の緩和係数のうちのいずれか2つは互いに独立している、
請求項11に記載のRRM測定設定の決定装置。
【請求項13】
前記装置は、
前記UEが前記eDRX周期を有する時にRRM測定の緩和が許可されるか否か決定するように構成される第2決定モジュールをさらに含み、
前記第1決定モジュールは、前記eDRX周期を有する時にRRM測定の緩和が許可され且つ前記UEのeDRX周期がPTWを有することに応答して、前記RRM測定緩和が前記PTWによって制限される状況に基づいて、緩和後のRRM測定設定を決定するように構成される、
請求項8~10のいずれかに記載のRRM測定設定の決定装置。
【請求項14】
前記第2決定モジュールは、
プロトコルに基づいて、前記UEがeDRX周期を有する時にRRM測定の緩和が許可されるか否かを決定することと、
受信された設定シグナリングに基づいて、前記UEがeDRX周期を有する時にRRM測定の緩和が許可されるか否かを決定することと、のうちの少なくとも1つを実行するように構成される、
請求項13に記載のRRM測定設定の決定装置。
【請求項15】
通信デバイスであって、プロセッサと、トランシーバと、メモリと、メモリに記憶され且つ前記プロセッサによって実行できる実行可能なプログラムとを含み、前記プロセッサは、前記実行可能なプログラムを実行する場合、請求項1~のいずれかによって提供されるRRM測定設定の決定方法を実行する、
通信デバイス。
【請求項16】
コンピュータ記憶媒体であって、前記コンピュータ記憶媒体には実行可能なプログラムが記憶され、前記実行可能なプログラムがプロセッサによって実行される場合、請求項1~のいずれかによって提供されるRRM測定設定の決定方法が実現される、
コンピュータ記憶媒体。
【国際調査報告】