(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-06
(54)【発明の名称】RRC接続方法、機器及び可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 76/27 20180101AFI20240730BHJP
H04W 88/04 20090101ALI20240730BHJP
H04W 76/23 20180101ALI20240730BHJP
【FI】
H04W76/27
H04W88/04
H04W76/23
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024504243
(86)(22)【出願日】2022-07-21
(85)【翻訳文提出日】2024-01-23
(86)【国際出願番号】 CN2022107082
(87)【国際公開番号】W WO2023005799
(87)【国際公開日】2023-02-02
(31)【優先権主張番号】202110849256.X
(32)【優先日】2021-07-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】鄭 倩
(72)【発明者】
【氏名】楊 曉東
(72)【発明者】
【氏名】劉 佳敏
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA22
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE06
5K067EE10
5K067EE25
(57)【要約】
本出願の実施例は、通信技術分野に属するRRC接続方法、機器及び可読記憶媒体を提供する。方法は、Relay UEがRRC_IDLE又はRRC_INACTIVEにある場合、Relay UEが、第一の条件を満たすかどうかを決定することと、Relay UEが第一の条件を満たす場合、Relay UEが、RRC接続確立又はRRC接続回復フローをトリガーすることとを含み、ここで、第一の条件は、Relay UEが、一つ又は複数のリモート端末Remote UEのために中継サービスを提供すると決定することと、Relay UEが、一つ又は複数のRemote UEから一つ又は複数の第一のメッセージを受信し、各第一のメッセージは、各Remote UEがRRC接続回復を要求し又はRRC接続確立を要求する第一の原因値cause valueを運ぶこととの一つ又は複数を含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線リソース制御RRC接続方法であって、
中継端末Relay UEが無線リソース制御アイドル状態RRC_IDLE又は無線リソース制御非アクティブ化状態RRC_INACTIVEにある場合、前記Relay UEが、第一の条件を満たすかどうかを決定することと、
前記Relay UEが第一の条件を満たす場合、前記Relay UEが、RRC接続確立又はRRC接続回復フローをトリガーすることとを含み、
ここで、前記第一の条件は、
前記Relay UEが、一つ又は複数のリモート端末Remote UEのために中継サービスを提供すると決定することと、
前記Relay UEが、一つ又は複数のRemote UEから一つ又は複数の第一のメッセージを受信し、各前記第一のメッセージは、各前記Remote UEがRRC接続回復を要求し又はRRC接続確立を要求する第一の原因値cause valueを運ぶこととの一つ又は複数を含む、無線リソース制御RRC接続方法。
【請求項2】
前記Relay UEがRRC_IDLEにある場合、前記Relay UEがRRC接続確立フローをトリガーすることは、前記Relay UEの非アクセス層NASによって決定され、
前記Relay UEがRRC_INACTIVEにある場合、前記Relay UEがRRC接続回復フローをトリガーすることは、前記Relay UEのアクセス層ASによって決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、
前記Relay UEのASが、第二のcause value及び/又は第二のアクセスタイプACを含むターゲット情報を決定することと、
前記Relay UEのASが前記Relay UEのNASに第一の指示情報を送信し、前記Relay UEのNASが、前記第一の指示情報に基づき、前記第二のcause valueと、第二のACと、トリガーされるNASシグナリングフローとのうちの少なくとも一つを含むターゲット情報を決定することとをさらに含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、
前記ターゲット情報が前記第二のACを含まない場合、前記Relay UEは、統一アクセス制御UAC操作を実行せず、ネットワーク機器に前記第二のcause valueを運ぶRRC接続確立要求メッセージ又はRRC接続回復要求メッセージを直接送信することをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、
前記ターゲット情報が前記第二のcause valueと前記第二のACとを含む場合、前記Relay UEが前記第二のACに基づいて統一アクセス制御UAC操作を実行することと、
前記UAC操作のアクセス禁止が解除された後に、前記Relay UEが、前記第二のcause valueを運ぶRRC接続確立要求メッセージ又はRRC接続回復要求メッセージをネットワーク機器に送信することとをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記ターゲット情報が第二のcause valueを含む場合、前記Relay UEのASがターゲット情報を決定することは、
前記Relay UEのASが、予め設定されるcause valueを前記第二のcause valueに割り振り、前記予め設定されるcause valueが、プロトコルにより約定され、予め構成され、又はネットワークにより構成されるcause valueであることと、
前記Relay UEのASが、受信されたすべての前記第一のcause valueにおいて指定される一つの第一のcause valueを前記第二のcause valueに割り振ることと、
前記Relay UEのASが、すべての前記第一のcause valueとrna-Updateのうちの優先度が最も高いものを前記第二のcause valueに割り振り、前記優先度が、プロトコルにより約定され、予め構成され、又はネットワークにより構成される優先度であることと、
前記Relay UEのASが、上位層により提供されるcause valueを前記第二のcause valueに割り振ることとのうちのいずれか一つを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記ターゲット情報が前記第二のACを含む場合、前記Relay UEのASがターゲット情報を決定することは、
前記Relay UEのASが、前記第二のcause valueと前記第二のACとのマッピング関係に基づいて前記第二のACを決定することを含み、前記マッピング関係は、プロトコルにより約定され、予め構成され、又はネットワークにより構成される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
すべての前記第一のcause valueにおいて指定される一つの第一のcause valueは、
すべての前記第一のメッセージのうちの一番目の第一のメッセージに運ばれる第一のcause valueと、
すべての前記第一のcause valueのうちのいずれか一つと、
すべての前記第一のcause valueが予め設定される優先順序で優先度が最も高いものであって、前記予め設定される優先順序が、プロトコルにより約定され、予め構成され、又はネットワークにより構成される優先順序であるものとのうちのいずれか一つを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記第一の指示情報は、
前記一つ又は複数のRemote UEの接続確立要求又は接続回復要求を受信したことと、
前記一つ又は複数のRemote UEのために中継サービスを提供すると決定することと、
前記一つ又は複数のRemote UEの、前記第一のメッセージに運ばれる第一のcause valueと、
前記Relay UEのASにより使用が推奨される第三のcause valueと、
前記一つ又は複数のRemote UEの業務属性を指示することとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられる、請求項3に記載の方法。
【請求項10】
前記方法は、
前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続回復要求メッセージを送信し、且つネットワーク機器からRRC接続回復メッセージ又はRRC接続確立メッセージを受信する場合、前記Relay UEのASが、RRC接続回復に成功したこと、及び/又は、RRC_CONNECTEDに入ることを含む第二の指示情報を前記Relay UEのNASに送信し、
前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続回復完了メッセージを送信すること、
又は、
前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続回復要求メッセージを送信し、且つネットワーク機器からRRC接続リリースメッセージ、RRC接続拒否メッセージを受信し、又はRRC接続回復に失敗したと判断した場合、前記Relay UEのASが、中継サービスを提供するRRC接続回復に失敗したことを含む第三の指示情報を前記Relay UEのNASに送信することをさらに含む、請求項4又は5に記載の方法。
【請求項11】
前記方法は、
前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続要求メッセージを送信し、且つネットワーク機器からRRC接続確立メッセージを受信する場合、前記Relay UEのASが、RRC接続確立に成功したこと、及び/又は、RRC_CONNECTEDに入ることを含む第四の指示情報を前記Relay UEのNASに送信し、
前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続確立完了メッセージを送信し、前記NASシグナリングフローをトリガーすること、
又は、
前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続要求メッセージを送信し、且つネットワーク機器からRRC接続拒否メッセージを受信し、又はRRC接続回復に失敗したと判断した場合、前記Relay UEのASが、中継サービスを提供するRRC接続確立に失敗したことを指示するための第五の指示情報を前記Relay UEのNASに送信することをさらに含む、請求項4又は5に記載の方法。
【請求項12】
RRC接続装置であって、
Relay UEがRRC_IDLE又はRRC_INACTIVEにある場合、前記Relay UEが、第一の条件を満たすかどうかを決定するための第一の決定モジュールと、
Relay UEが第一の条件を満たす場合、前記Relay UEが、RRC接続確立又はRRC接続回復フローをトリガーするためのトリガーモジュールとを含み、
ここで、前記第一の条件は、
前記Relay UEが、一つ又は複数のRemote UEのために中継サービスを提供すると決定することと、
前記Relay UEが、一つ又は複数のRemote UEから一つ又は複数の第一のメッセージを受信し、各前記第一のメッセージは、各前記Remote UEがRRC接続回復を要求し又はRRC接続確立を要求する第一の原因値cause valueを運ぶこととの一つ又は複数を含む、RRC接続装置。
【請求項13】
前記Relay UEがRRC_IDLEにある場合、前記Relay UEがRRC接続確立フローをトリガーすることは、前記Relay UEのNASによって決定され、
前記Relay UEがRRC_INACTIVEにある場合、前記Relay UEがRRC接続回復フローをトリガーすることは、前記Relay UEのASによって決定される、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記装置は、
前記Relay UEのASが、第二のcause value及び/又は第二のACを含むターゲット情報を決定するための第二の決定モジュールと、
前記Relay UEのASが前記Relay UEのNASに第一の指示情報を送信し、前記Relay UEのNASが、前記第一の指示情報に基づき、前記第二のcause valueと、第二のACと、トリガーされるNASシグナリングフローとのうちの少なくとも一つを含むターゲット情報を決定するための第三の決定モジュールとをさらに含む、請求項12又は13に記載の装置。
【請求項15】
前記装置は、
前記ターゲット情報が前記第二のACを含まない場合、前記Relay UEがUAC操作を実行せず、ネットワーク機器に前記第二のcause valueを運ぶRRC接続確立要求メッセージ又はRRC接続回復要求メッセージを直接送信するための第一の送信モジュールをさらに含む、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記装置は、
前記ターゲット情報が前記第二のcause valueと前記第二のACとを含む場合、前記Relay UEが前記第二のACに基づいてUAC操作を実行するための実行モジュールと、
前記UAC操作のアクセス禁止が解除された後に、前記Relay UEが、前記第二のcause valueを運ぶRRC接続確立要求メッセージ又はRRC接続回復要求メッセージをネットワーク機器に送信するための第二の送信モジュールとをさらに含む、請求項14に記載の装置。
【請求項17】
前記第一の決定モジュールは、前記ターゲット情報が第二のcause valueを含む場合、さらに
前記Relay UEのASが、予め設定されるcause valueを前記第二のcause valueに割り振り、前記予め設定されるcause valueが、プロトコルにより約定され、予め構成され、又はネットワークにより構成されるcause valueであることと、
前記Relay UEのASが、受信されたすべての前記第一のcause valueにおいて指定される一つの第一のcause valueを前記第二のcause valueに割り振ることと、
前記Relay UEのASが、すべての前記第一のcause valueとrna-Updateのうちの優先度が最も高いものを前記第二のcause valueに割り振り、前記優先度が、プロトコルにより約定され、予め構成され、又はネットワークにより構成される優先度であることと、
前記Relay UEのASが、上位層により提供されるcause valueを前記第二のcause valueに割り振ることとのうちのいずれか一つに用いられる、請求項14に記載の装置。
【請求項18】
前記第一の決定モジュールは、前記ターゲット情報が第二のcause valueを含む場合、さらに、
前記Relay UEのASが、前記第二のcause valueと前記第二のACとのマッピング関係に基づいて前記第二のACを決定するために用いられ、前記マッピング関係は、プロトコルにより約定され、予め構成され、又はネットワークにより構成される、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
すべての前記第一のcause valueにおいて指定される一つの第一のcause valueは、
すべての前記第一のメッセージのうちの一番目の第一のメッセージに運ばれる第一のcause valueと、
すべての前記第一のcause valueのうちのいずれか一つと、
すべての前記第一のcause valueが予め設定される優先順序での優先度が最も高いものであって、前記予め設定される優先順序が、プロトコルにより約定され、予め構成され、又はネットワークにより構成される優先順序であるものとのうちのいずれか一つを含む、請求項17に記載の装置。
【請求項20】
前記第一の指示情報は、
前記一つ又は複数のRemote UEの接続確立要求又は接続回復要求を受信したことと、
前記一つ又は複数のRemote UEのために中継サービスを提供すると決定することと、
前記一つ又は複数のRemote UEの、前記第一のメッセージに運ばれる第一のcause valueと、
前記Relay UEのASにより使用が推奨される第三のcause valueと、
前記一つ又は複数のRemote UEの業務属性を指示することとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられる、請求項14に記載の装置。
【請求項21】
前記装置は、
前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続回復要求メッセージを送信し、且つネットワーク機器からRRC接続回復メッセージ又はRRC接続確立メッセージを受信する場合、前記Relay UEのASが、RRC接続回復に成功したこと、及び/又は、RRC_CONNECTEDに入ることを含む第二の指示情報を前記Relay UEのNASに送信し、前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続回復完了メッセージを送信し、
又は、
前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続回復要求メッセージを送信し、且つネットワーク機器からRRC接続リリースメッセージ、RRC接続拒否メッセージを受信し、又はRRC接続回復に失敗したと判断した場合、前記Relay UEのASが、中継サービスを提供するためにトリガーされるRRC接続回復に失敗したことを含む第三の指示情報を前記Relay UEのNASに送信するための第三の送信モジュールをさらに含む、請求項15又は16に記載の装置。
【請求項22】
前記装置は、
前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続要求メッセージを送信し、且つネットワーク機器からRRC接続確立メッセージを受信する場合、前記Relay UEのASが、RRC接続確立に成功したこと、及び/又は、RRC_CONNECTEDに入ることを含む第四の指示情報を前記Relay UEのNASに送信し、前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続確立完了メッセージを送信し、前記NASシグナリングフローをトリガーし、
又は、
前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続要求メッセージを送信し、且つネットワーク機器からRRC接続拒否メッセージを受信し、又はRRC接続回復に失敗したと判断した場合、前記Relay UEのASが、中継サービスを提供するRRC接続確立に失敗したことを指示するための第五の指示情報を前記Relay UEのNASに送信するための第四の送信モジュールをさらに含む、請求項15又は16に記載の装置。
【請求項23】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含むサイドリンクSL UEであって、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から11のいずれか1項に記載のRRC接続方法のステップを実現する、サイドリンクSL UE。
【請求項24】
プログラム又は命令が記憶されている可読記憶媒体であって、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項1から11のいずれか1項に記載のRRC接続方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【請求項25】
プロセッサと通信インターフェースとを含むチップであって、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、請求項1から11のいずれか1項に記載のRRC接続方法を実現するために用いられる、チップ。
【請求項26】
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品が非一時的記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品が少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、請求項1から11のいずれか1項に記載のRRC接続方法を実現する、コンピュータプログラム製品。
【請求項27】
実行装置であって、請求項1から11のいずれか1項に記載のRRC接続方法を実行するように構成される、実行装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年7月27日に中国で提出された中国特許出願No.202110849256.Xの優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本出願の実施例は、通信分野に関し、具体的には、RRC接続方法、機器及び可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
サイドリンク中継(Sidelink Relay、SL Relay)シナリオにおける無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)接続確立フローにおいて、中継端末(Relay UE、即ち中継ユーザ機器)がリモート端末(Remote UE、即ちリモートユーザ機器)のメッセージを受信した時刻にまだ無線リソース制御接続状態(RRC_CONNECTED)に入っていない場合、まず、Remote UEのために中継サービスを提供することができる前に、Uuエアインターフェースに自分のRRC接続を確立するようにトリガーする必要がある。しかし、具体的なRelay UEにより開始されるRRC接続確立又はRRC接続回復フローの詳細は、まだ決定されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例の目的は、現在のネットワークがRelay UEのアクセス要求を合理的に制御し、受け入れることができないという問題を解決するためのRRC接続方法及び機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第一の態様によれば、本出願の実施例は、RRC接続方法を提供し、前記方法は、
中継端末Relay UEが無線リソース制御アイドル状態RRC_IDLE又は無線リソース制御非アクティブ化状態RRC_INACTIVEにある場合、前記Relay UEが、第一の条件を満たすかどうかを決定することと、
前記Relay UEが第一の条件を満たす場合、前記Relay UEが、RRC接続確立又はRRC接続回復フローをトリガーすることとを含み、
ここで、前記第一の条件は、
前記Relay UEが、一つ又は複数のリモート端末Remote UEのために中継サービスを提供すると決定することと、
前記Relay UEが、一つ又は複数のRemote UEから一つ又は複数の第一のメッセージを受信し、各前記第一のメッセージは、各前記Remote UEがRRC接続回復を要求し又はRRC接続確立を要求する第一の原因値(cause value)を運ぶこととの一つ又は複数を含む。
【0006】
第二の態様によれば、本出願の実施例は、RRC接続装置を提供し、前記装置は、
Relay UEがRRC_IDLE又はRRC_INACTIVEにある場合、前記Relay UEが、第一の条件を満たすかどうかを決定するための第一の決定モジュールと、
Relay UEが第一の条件を満たす場合、前記Relay UEが、RRC接続確立又はRRC接続回復フローをトリガーするためのトリガーモジュールとを含み、
ここで、前記第一の条件は、
前記Relay UEが、一つ又は複数のRemote UEのために中継サービスを提供すると決定することと、
前記Relay UEが、一つ又は複数のRemote UEから一つ又は複数の第一のメッセージを受信し、各前記第一のメッセージは、各前記Remote UEがRRC接続回復を要求し又はRRC接続確立を要求する第一の原因値cause valueを運ぶこととの一つ又は複数を含む。
【0007】
第三の態様によれば、本出願の実施例は、SL UEを提供し、前記SL UEは、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載のRRC接続方法のステップを実現する。
【0008】
第四の態様によれば、本出願の実施例は、プログラム又は命令が記憶されている可読記憶媒体を提供し、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様に記載のRRC接続方法のステップを実現する。
【0009】
第五の態様によれば、本出願の実施例は、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、第一の態様に記載の方法を実現するために用いられる。
【0010】
第六の態様によれば、本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、前記コンピュータプログラム製品が非揮発性の記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品は、少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、第一の態様に記載の方法を実現するように構成される。
【0011】
第七の態様によれば、本出願の実施例は、実行装置をさらに提供し、前記実行装置は、第一の態様に記載の方法を実行するように構成される。
【発明の効果】
【0012】
本出願の実施例では、RRC_IDLE又はRRC_INACTIVEにあるRelay UEが上記第一の条件を満たす場合、RRC接続確立又はRRC接続回復フローをトリガーし、Relay UEにより開始されるRRC接続確立(RRC_IDLEに対する)又はRRC接続回復(RRC_INACTIVEに対する)フローを決定し、ネットワークがRelay UEのアクセス要求を合理的に制御し、受け入れることを確保する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1a】従来の中継ネットワーク構造概略図である。
【
図2】本出願の実施例によるRRC接続方法フローチャートである。
【
図3a】本出願の実施例による応用シナリオ概略図のその一である。
【
図3b】本出願の実施例による応用シナリオ概略図のその二である。
【
図4】本出願の実施例によるRRC接続装置構造概略図である。
【
図5】本出願の実施例によるRelay UE構造概略図のその一である。
【
図6】本出願の実施例によるRelay UE構造概略図のその二である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0015】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用される用語は、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」などによって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0016】
本出願の実施例の方案をより良く理解するために、まず、以下の内容を紹介する。
【0017】
1. Sidelink Relayメカニズム
無線通信システムにおける中継(Relay)技術とは、基地局と端末との間に一つ又は複数の中継ノードを追加し、無線信号の1回又は複数回の転送を担当し、即ち無線信号は、マルチホップを経て端末に到着することができる。
【0018】
無線中継技術は、セルカバーレッジを拡張し、セルカバーレッジ盲点を補うために使用できるだけでなく、空間リソースの多重化によってセル容量を向上させることもできる。室内カバーレッジに対し、Relay技術は、透過損失を克服し、室内カバーレッジ品質を向上させる役割を果たすことができる。
【0019】
以較的に簡単な2ホップ中継を例にして、無線中継は、一つの基地局-端末リンクを基地局-中継局と中継局-端末という二つのリンクに分割することによって、品質が比較的に悪い一つのリンクを品質が比較的に良い二つのリンクに置き換えて、より高いリンク容量及びより良いカバーレッジを得るチャンスがある。
【0020】
現在、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)にすでにサポートされるRelayは、端末からネットワーク側中継(UE-to-Network relay)であり、即ちRelayの一端は、UEに接続され、一端は、ネットワーク側に接続される。Relayに接続されるユーザ機器UEは、リモートUE(Remote UE)、即ちリモート端末と呼ばれる。
【0021】
ニューラジオ(New Radio、NR)は、どのようにUE-to-Network Relayメカニズムをサポートするかを研究し、典型的なシナリオは、
図1aの通りである。これは、典型的なUE-to-Networkのシナリオであり、Remote UEは、ネットワーク側とデータを伝送する必要があるが、カバーレッジがうまくいかないため、中継するための中継端末(即ち中継ユーザ機器、Relay UE)を見つけ、ここで、Relay UEと基地局との間は、Uuインターフェースであり、Relay UEとRemote UEとの間は、Sidelink(PC5)インターフェースである。一般的には、Relay UEは、開放的であり、任意のRemote UEサービスであってもよい。
【0022】
2. Sidelink RelayシナリオにおけるRRC接続確立フローは、
図1bを参照する。
【0023】
ステップ1.Remote UEとRelay UEは、発見(discovery)プロセスを実行し、その後、PC5 RRC接続を確立する。
【0024】
ステップ2.Remote UEは、基地局にRRC確立要求(RRCSetupRequest)メッセージを送信し、基地局は、Remote UEにRRCSetupメッセージを返信する。具体的には、この二つのメッセージは、Relay UEは、基地局又はRemote UEに中継送信する。Relay UEがRemote UEのメッセージを受信した時刻にRRC_CONNECTEDに入っていない場合、まず、Remote UEのために中継サービスを提供することができる前にUuエアインターフェースに自分のRRC接続を確立するようにトリガーする必要がある。
【0025】
ステップ3.基地局とRemote UEとの間にシグナリング無線ベアラ(Signaling Radio Bearer、SRB)1専用ベアラを確立し、このRemote UE SRB1専用ベアラは、PC5(Remote UEとRelay UEとの間)とUu(Relay UEと基地局との間)の2つの無線リンク制御(Radio Link Control、RLC)チャネルから構成される。具体的には、二つのRLCチャネルは、Remote UEが基地局との間のSRB1タイプのRRCメッセージを送信/受信するために用いられる。
【0026】
ステップ4.Remote UEは、基地局にRRC確立完了(RRCSetupComplete)メッセージを送信する。具体的には、このメッセージは、Relay UEにより基地局に中継送信される。
【0027】
ステップ5.Remote UEと基地局の間に安全をアクティブ化する。安全をアクティブ化するメッセージとフローは、従来のメカニズムを再利用する。
【0028】
ステップ6.基地局とRemote UEとの間にSRB2/データ無線ベアラ(Data Radio Bearer、DRB)専用ベアラを確立し、このRemote UE SRB2/DRB専用ベアラは、PC5(Remote UEとRelay UEの間)とUu(Relay UEと基地局との間)という二つのRLCチャネルから構成される。具体的には、二つのRLCチャネルは、Remote UEが基地局との間のSRB2タイプのRRC/非アクセス層(Non Access Stratum、NAS)メッセージ及び上り下りリンクトラフィックデータを送信/受信するために用いられる。具体的には、従来のRRC再構成メカニズムを再利用する。
【0029】
3. Cause value
現在のプロトコルには、様々なCause valueが予め構成されており、以下の通りであり、
EstablishmentCause::=ENUMERATED{ emergency、highPriorityAccess、mt-Access、mo-Signallingmo-Data、mo-VoiceCall、mo-VideoCall、mo-SMS、mps-PriorityAccess、mcs-PriorityAccess、spare6、spare5、spare4、spare3、spare2、spare1}
ResumeCause::=ENUMERATED{emergency、highPriorityAccess、mt-Access、mo-Signalling、mo-Data、mo-VoiceCall、mo-VideoCall、mo-SMS、rna-Update、mps-PriorityAccess、mcs-PriorityAccess、spare1、spare2、spare3、spare4、spare5}
【0030】
図1bのステップ2では、技術シナリオを記述しており、Relay UEがRemote UEのメッセージを受信した時刻にRRC_CONNECTEDに入っていない場合、まず、Remote UEのために中継サービスを提供することができる前にUuエアインターフェースに自分のRRC接続を確立するようにトリガーする必要がある。具体的なRelay UEにより開始されるRRC接続確立(RRC_IDLEに対する)又はRRC接続回復(RRC_INACTIVEに対する)フローの詳細は、まだ標準化されていない。
【0031】
ここで、上記内容に対し、本出願の実施例では、関わる議論の詳細は、Relay UEが自分のRRC接続確立又は回復フローを開始するためにどのようにcause valueを決定し、使用すべきかを含む。
【0032】
以下では、図面を結び付けながら、具体的な実施例及びその応用シナリオによって本出願の実施例によるRRC接続方法を詳細に説明する。
【0033】
本明細書に記述された技術は、第5世代移動通信(5th-generation、5G)システム及び後続の進化通信システムに限らず、及びLTE/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らないとともに、様々な無線通信システム、例えばシンボル分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一のキャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用できる。
【0034】
用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用される。CDMAシステムは、例えばCDMA2000、汎用地面ラジオアクセス(Universal Terrestrial Radio Access、UTRA)などのラジオ技術を実現することができる。UTRAは、ブロードバンドCDMA(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)と、他のCDMA変形とを含む。TDMAシステムは、例えば、グローバル移動通信システム(Global System for Mobile Communication、GSM)のようなラジオ技術を実現することができる。OFDMAシステムは、例えば、ウルトラモバイルブロードバンド(Ultra Mobile Broadband、UMB)、進化型UTRA((Evolution-UTRA、E-UTRA))、IEEE 802.11((Wi-Fi))、IEEE 802.16((WiMAX))、IEEE 802.20、Flash-OFDMなどのラジオ技術を実現することができる。UTRAとE-UTRAは、汎用移動電信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)の一部である。LTEとより高級なLTE(例えばLTE-A)は、E-UTRAを使用する新しいUMTSバージョンである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-A及びGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3rd Generation Partnership Project、3GPP)という名の組織からの文献に記述される。CDMA2000とUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名の組織の文献に記述されている。本明細書に記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。
【0035】
図2を参照すると、本出願の実施例は、RRC接続方法を提供し、この方法は、以下のステップを含む。
【0036】
ステップ201:Relay UEがRRC_IDLE又はRRC_INACTIVEにある場合、Relay UEは、第一の条件を満たすかどうかを決定する。
【0037】
ステップ202:Relay UEが第一の条件を満たす場合、Relay UEは、RRC接続確立又はRRC接続回復フローをトリガーし、
上記第一の条件は、一つ又は複数を含む。
【0038】
(1)Relay UEは、一つ又は複数のRemote UEのために中継サービスを提供すると決定する。
【0039】
(2)Relay UEは、一つ又は複数のRemote UEから一つ又は複数の第一のメッセージを受信し、各第一のメッセージは、各Remote UEがRRC接続回復を要求し又はRRC接続確立を要求する第一のcause valueを運ぶ。説明すべきこととして、具体的な各第一のメッセージが、RRC接続回復を要求し、それともRRC接続確立を要求するために用いられるかは、この第一のメッセージを送信するRemote UEのRRC状態に依存し、Remote UEがRRC_IDLEである場合、対応する第一のメッセージは、RRC接続確立を要求するために用いられ、Remote UEがRRC_INACTIVEである場合、対応する第一のメッセージは、RRC接続回復に用いられる。この第一のcause valueに対応するのは、Remote UEのcause valueである。
【0040】
本出願の実施例では、Relay UEが上記第一の条件を満たす場合、RRC接続確立又はRRC接続回復フローをトリガーし、ネットワークがRelay UEのアクセス要求を合理的に制御し、受け入れることを確保する。
【0041】
本出願の実施例では、Relay UEとRemote UEのRRC状態には、6つの場合が存在する可能性がある。
【0042】
場合1:Relay UEは、RRC_IDLEであり、すべてのRemote UEは、RRC_IDLEである。
【0043】
場合2:Relay UEは、RRC_IDLEであり、すべてのRemote UEがRRC_INACTIVEである。
【0044】
場合3:Relay UEは、RRC_INACTIVEであり、すべてのRemote UEがRRC_IDLEである。
【0045】
場合4:Relay UEは、RRC_INACTIVEであり、すべてのRemote UEは、RRC_INACTIVEである。
【0046】
場合5:Relay UEは、RRC_IDLEであり、一部のRemote UEは、RRC_IDLEであり、一部のRemote UEは、RRC_INACTIVEである。
【0047】
場合6:Relay UEは、RRC_INACTIVEであり、一部のRemote UEは、RRC_IDLEであり、一部のRemote UEは、RRC_INACTIVEである。
【0048】
いくつかの実施の形態では、以下の4種類の組み合わせの状況が存在する可能性がある。
【0049】
(1)Relay UEがRRC_INACTIVEにある場合、Relay UEのアクセス層(Access Stratum、AS)は、第二のcause value及び/又は第二のアクセスタイプ(Access Category、AC)を含むターゲット情報を決定する。
【0050】
(2)Relay UEがRRC_IDLEにある場合、Relay UEのASは、第二のcause value及び/又は第二のACを含むターゲット情報を決定する。
【0051】
(3)Relay UEがRRC_INACTIVEにある場合、Relay UEの非アクセス層(Non-Access Stratum、NAS)は、第二のcause valueと、第二のACと、トリガーされるNASシグナリングフローとのうちの少なくとも一つを含むターゲット情報を決定する。
【0052】
(4)Relay UEがRRC_IDLEにある場合、Relay UEのNASは、第二のcause valueと、第二のACと、トリガーされるNASシグナリングフローとのうちの少なくとも一つを含むターゲット情報を決定する。
【0053】
上記4種類の組み合わせ場合に対し、一つの可能な実施の形態では、Relay UEがRRC_IDLEにある場合、Relay UEがRRC接続確立フローをトリガーすることは、Relay UEのNASによって決定される。
【0054】
Relay UEがRRC_INACTIVEにある場合、Relay UEがRRC接続回復フローをトリガーすることは、Relay UEのASによって決定される。
【0055】
さらに、本方法は、Relay UEがRRC_INACTIVEにある場合、Relay UEのASが、第二のcause value及び/又は第二のACを含むターゲット情報を決定することをさらに含み、
Relay UEがRRC_IDLEにある場合、Relay UEのASは、Relay UEのNASに第一の指示情報を送信し、Relay UEのNASは、第一の指示情報に基づいて第二のcause valueと、第二のACと、トリガーされるNASシグナリングフローとのうちの少なくとも一つを含むターゲット情報を決定する。
【0056】
さらに、cause valueのみのシナリオに対し、本方法は、ターゲット情報が第二のACを含まない場合、Relay UEは、統一アクセス制御(Unified Access Control、UAC)操作を実行せず、ネットワーク機器に第二のcause valueを運ぶRRC接続確立要求メッセージ又はRRC接続回復要求メッセージを直接送信することをさらに含む。
【0057】
さらに、cause valueとACがあるシナリオに対し、本方法は、ターゲット情報が第二のcause valueと、第二のACとを含む場合、Relay UEが第二のACに基づいてUAC操作を実行することと、UAC操作に基づくアクセス禁止が解除された後に、Relay UEが、ネットワーク機器に第二のcause valueを運ぶRRC接続確立要求メッセージ又はRRC接続回復要求メッセージを送信することとをさらに含む。
【0058】
一つの可能な実施の形態では、ターゲット情報が第二のcause valueを含む場合、Relay UEのASがターゲット情報を決定することは、以下のいずれか一つを含む。
【0059】
(1)Relay UEのASは、予め設定されるcause valueを第二のcause valueに割り振り、予め設定されるcause valueは、プロトコルにより約定され、予め構成され、又はネットワークにより構成されるcause value、例えばemergency、highPriorityAccess、mps-PriorityAccess、mcs-PriorityAccess、mt-Access、mo-Signalling、mo-Data、mo-VoiceCall、mo-VideoCall、mo-SMS、rna-Updateである。
【0060】
具体的には、本方式は、Relay UE自体の場合とRemote UEの場合を区別することに依存せず、一つの固定方法で設定される。
【0061】
(2)Relay UEのASは、受信されたすべての第一のcause valueにおいて指定される一つの第一のcause valueを第二のcause valueに割り振り、
具体的には、本方式は、Remote UEのみを考慮する場合であり、すべてのRemote UEのcause valueのうちの一つに基づいて設定される。
【0062】
上記すべての第一のcause valueにおいて指定される一つの第一のcause valueは、以下のいずれか一つを含む。
【0063】
(a)すべての第一のメッセージのうちの一番目の第一のメッセージに運ばれる第一のcause valueであって、説明すべきこととして、Relay UE受信の観点から、この一番目の第一のメッセージに運ばれる第一のcause valueとは、Relay UEが最も早く受信した第一のメッセージに運ばれるcause valueであり、Remote UE送信の観点から、この一番目の第一のメッセージに運ばれる第一のcause valueとは、Relay UEにより最も早く選択されるRemote UEによって送信される第一のメッセージに運ばれるcause valueであり、
(b)すべての第一のcause valueのうちのいずれか一つであり、
(c)すべての第一のcause valueが予め設定される優先順序で優先度が最も高いものであって、予め設定される優先順序は、プロトコルにより約定され、予め構成され、又はネットワークにより構成される優先順序である。例えば、emergency>highPriorityAccess、mps-PriorityAccess、mcs-PriorityAccess>mt-Access、mo-Signalling、mo-Data、mo-VoiceCall、mo-VideoCall、mo-SMS>rna-Updateである。優先度が同じである場合、Relay UEがそのうちの一つをランダムに選択することをさらに許容する。
【0064】
(3)Relay UEのASは、すべての第一のcause valueとrna-Updateのうちの優先度が最も高いものを第二のcause valueに割り振り、優先度は、プロトコルにより約定され、予め構成され、又はネットワークにより構成される優先度であり、
具体的には、本方式は、Relay UEの場合とRemote UEの場合を考慮することに相当し、本方式で使用できるシナリオは、Relay UEの上位層にシグナリング及び/又は業務がないが、Relay UEのASは、アクセスネットワーク通知領域更新(RAN-based Notification Area Update、RNAU)需要があり、
前記上位層は、AS以上の総称、例えばNASと応用層である。
【0065】
(4)Relay UEのASは、上位層により提供されるcause valueを第二のcause valueに割り振る。
【0066】
具体的には、本方式は、Relay UEのみを考慮する場合に相当し、本方式で使用できるシナリオは、Relay UEの上位層にシグナリング及び/又は業務があることである。なお、本方式は、Relay UEのASにRNAU需要がある場合、又はRNAU需要がない場合にいずれも適用できるが、これに対して限定しない。
【0067】
一つの可能な実施の形態では、ターゲット情報が第二のACを含む場合、Relay UEのASがターゲット情報を決定することは、Relay UEのASが第二のcause valueと第二のACのマッピング関係に基づいて第二のACを決定することを含み、このマッピング関係は、プロトコルにより約定され、予め構成され、又はネットワークにより構成される。
【0068】
一つの可能な実施の形態では、第一の指示情報は、以下の少なくとも一つを指示するために用いられる。
【0069】
(1)一つ又は複数のRemote UEの接続確立要求又は接続回復要求を受信した。
【0070】
(2)一つ又は複数のRemote UEのために中継サービスを提供すると決定する。
【0071】
(3)一つ又は複数のRemote UEの、第一のメッセージに運ばれる第一のcause value。
【0072】
(4)Relay UEのASにより使用が推奨される第三のcause valueであって、説明すべきこととして、この第三のcause valueの決定は、Relay UEのASが第二のcause valueを決定する方法を参照すればよく、例えば、Relay UEのASは、受信されたすべての第一のメッセージにおけるそのうちの一つの第一のメッセージに運ばれる第一のcause valueを割り振り、第三のcause valueに設定し、又はRelay UEのASは、すべての第一のcause valueとrna-Updateとの両方のうちの優先度が比較的に高い方を第三のcause valueに設定する。
【0073】
(5)一つ又は複数のRemote UEの業務属性を指示し、業務属性は、高/中/低優先度業務、緊急/非緊急業務、高優先度業務かどうか、緊急業務かどうかなどを含んでもよい。
【0074】
一つの可能な実施の形態では、本方法は、
Relay UEがネットワーク機器にRRC接続回復要求メッセージを送信し、且つネットワーク機器からRRC接続回復メッセージ又はRRC接続確立メッセージを受信する場合、Relay UEのASが、RRC接続回復に成功したこと、及び/又は、RRC_CONNECTEDに入ることをRelay UEのNASに指示し、Relay UEがネットワーク機器にRRC接続回復完了メッセージを送信すること、
又は、Relay UEがネットワーク機器にRRC接続回復要求メッセージを送信し、且つネットワーク機器からRRC接続リリースメッセージ、RRC接続拒否メッセージを受信し、又はRRC接続回復に失敗したと判断した場合、Relay UEのASが、中継サービスを提供するためにトリガーされるRRC接続回復に失敗したことをRelay UEのNASに指示することとをさらに含む。
【0075】
一つの可能な実施の形態では、本方法は、
Relay UEがネットワーク機器にRRC接続要求メッセージを送信し、且つネットワーク機器からRRC接続確立メッセージを受信する場合、Relay UEのASが、RRC接続確立に成功したこと、及び/又は、RRC_CONNECTEDに入ることをRelay UEのNASに指示し、Relay UEがネットワーク機器にRRC接続確立完了メッセージを送信し、NASシグナリングフローをトリガーすること、
又は、Relay UEがネットワーク機器にRRC接続要求メッセージを送信し、且つネットワーク機器からRRC接続拒否メッセージを受信し、又はRRC接続回復に失敗したと判断した場合、Relay UEのASが、中継サービスを提供するRRC接続確立に失敗したことをRelay UEのNASに指示することとをさらに含む。
【0076】
以下、具体的な実施例を結びつけて、本出願の方案を記述する。
【0077】
実施例1:
図3aを参照すると、Relay UE AS層は、cause valueを決め、この実施例において、Relay UEは、現在、RRC_INACTIVEにある。Uuエアインターフェースには、対応して開始されるのは、RRC接続回復フローである。
【0078】
ステップ1:Relay UEが、現在、RRC_INACTIVEにあり、且つ以下の条件の少なくとものうちの一つを満たす場合、Relay UEは、UuエアインターフェースにおけるRRC接続回復フローをトリガーする。
【0079】
条件1:このRelay UEは、一つ又は複数のRemote UEのために中継サービスを提供すると決定する。
【0080】
条件2:このRelay UEは、前記一つ又は複数のRemote UEの少なくとも一つのRemote UEからのRRC接続確立要求又はRRC接続回復要求メッセージを受信した。
【0081】
ステップ2:Relay UE AS層は、RRC接続回復要求メッセージに運ばれるcause value 2を決める。具体的には、Relay UE自体の状況「上位層に到着したシグナリング及び/又は業務があるかどうか、及びAS層にRNAU 需要があるかどうか」及び/又はRemote UEの状況に基づき、ステップ2.1と、ステップ2.2とのうちの一つの実行を決める。
【0082】
ステップ2.1:このときにRelay UE自分の上位層にシグナリング及び/又は業務がなく、且つAS層にRNAU需要がない場合に適用され、AS層は、以下の方法のうちの一つを採用して原因値を設定する。
【0083】
方法1:受信された第一のRRC接続確立要求又はRRC接続回復要求メッセージにおけるcause value 1を上記cause value 2に割り振る。
【0084】
方法2:受信されたすべてのRRC接続確立要求又はRRC接続回復要求メッセージにおけるcause value 1をそのうちの一つを選択して上記cause value 2に割り振る。
【0085】
方法2で、具体的な選択方法は、UEが自らで選択を実現するか、又は一定の優先順序に基づいて選択してもよい。ここで、優先順序は、プロトコルによって約定され、予め構成され、又はネットワーク構成によって指示されてもよい。例えば、emergency>highPriorityAccess、mps-PriorityAccess、mcs-PriorityAccess>mt-Access、mo-Signalling、mo-Data、mo-VoiceCall、mo-VideoCall、mo-SMS>rna-Updateである。優先度が同じである場合、UEがそのうちの一つをランダムに選択することをさらに許容する。
【0086】
方法3:従来のプロトコルにサポートされるcause valueをそのうちの一つを選択して上記cause value 2に割り振る。
【0087】
方法3、従来のプロトコルにサポートされるcause valueは、全て又は一部の値であってもよく、具体的にはどの/どれらの値であるかは、プロトコルによって約定され、予め構成され、又はネットワーク構成によって指示されてもよい。例えば、emergency、highPriorityAccess、mps-PriorityAccess、mcs-PriorityAccess、mt-Access、mo-Signalling、mo-Data、mo-VoiceCall、mo-VideoCall、mo-SMS、rna-Updateのうちの少なくとも一つである。
【0088】
ステップ2.2:このときにRelay UE自分に上位層シグナリング及び/又は業務がないが、AS層にRNAU需要がある場合に適用され、AS層は、以下の方法のうちの一つを採用して原因値を設定する。
【0089】
方法1:ステップ2.1の方法1と同である。
【0090】
方法2::受信されたすべてのRRC接続確立要求又はRRC接続回復要求メッセージにおけるcause value 1とrna-Updateからそのうちの一つを選択して上記cause value 2に割り振る。
【0091】
方法2で、具体的な選択方法は、UEが自らで選択を実現するか、又は一定の優先順序に基づいて選択してもよい。ここで、優先順序は、プロトコルによって約定され、予め構成され、又はネットワーク構成によって指示されてもよい。例えば、emergency>highPriorityAccess、mps-PriorityAccess、mcs-PriorityAccess>mt-Access、mo-Signalling、mo-Data、mo-VoiceCall、mo-VideoCall、mo-SMS>rna-Updateである。優先度が同じである場合、UEがそのうちの一つをランダムに選択することをさらに許容する。
【0092】
方法3:ステップ2.1の方法3と同じである。
【0093】
方法4:cause value 2を、rna-Updateとして設定する。
【0094】
ステップ2.3:このときにRelay UE自分に上位層シグナリング及び/又は業務がある場合に適用され、AS層は、以下の方法のうちの一つを採用して原因値を設定する。
【0095】
方法1:ステップ2.1の方法1と同である。
【0096】
方法2:受信されたすべてのRRC接続確立要求又はRRC接続回復要求メッセージにおけるcause value 1と上位層により提供される原因値からそのうちの一つを選択して上記cause value 2に割り振る。
【0097】
方法2で、具体的な選択方法は、UEが自らで選択を実現するか、又は一定の優先順序に基づいて選択してもよい。ここで、優先順序は、プロトコルによって約定され、予め構成され、又はネットワーク構成によって指示されてもよい。例えば、emergency>highPriorityAccess、mps-PriorityAccess、mcs-PriorityAccess>mt-Access、mo-Signalling、mo-Data、mo-VoiceCall、mo-VideoCall、mo-SMS>rna-Updateである。優先度が同じである場合、UEがそのうちの一つをランダムに選択することをさらに許容する。
【0098】
方法3:ステップ2.1の方法3と同じである。
【0099】
方法4:cause value 2を、上位層により提供される原因値として設定する。
【0100】
ステップ3:Relay UEは、基地局に前記cause value 2が運ばれるRRC接続回復要求メッセージを送信する。
【0101】
ステップ4:Relay UE AS層は、このRRC接続回復フローが成功したかどうかに基づき、NAS層に指示情報を送信する。具体的には、AS層は、以下の方法のうちの一つを採用して指示情報の内容を決定する。
【0102】
ステップ4.1:RRC接続回復に成功した場合、Relay UE AS層は、さらにNAS層に「RRC接続回復に成功し、及び/又はRRC_CONNECTEDに入る」という指示を送信する。
【0103】
ステップ4.2:RRC接続回復に失敗した場合、Relay UE AS層は、さらに「RRC接続リリース原因値及び/又はRRC_IDLEに入る」をNAS層に通知する。
【0104】
ステップ4.2に基づき、新たな「RRC接続リリース原因値」が、中継サービス専用のRRC接続回復失敗又は非中継サービスのRRC接続回復失敗を指示することであると定義する。
【0105】
実施例2:
図3bを参照すると、Relay UE NAS層は、cause valueを決め、この実施例において、Relay UEは、現在、RRC_IDLEにある。Uuエアインターフェースには、対応して開始されるのは、RRC接続確立フローである。
【0106】
ステップ1:Relay UEが、現在、RRC_IDLEにあり、且つ以下の条件のうちの少なくとも一つを満たす場合、Relay UEは、UuエアインターフェースにおけるRRC接続確立フローをトリガーする。
【0107】
条件1:このRelay UEは、一つ又は複数のRemote UEのために中継サービスを提供すると決定する。
【0108】
条件2:このRelay UEは、前記一つ又は複数のRemote UEの少なくとも一つのRemote UEからのRRC接続確立要求又はRRC接続回復要求メッセージを受信した。
【0109】
ステップ2:Relay UE AS層は、NAS層に指示情報を送信する。この指示情報は、以下の内容の少なくとも一つを含む。
【0110】
Remote UEの接続要求を受信することを指示し、前記「接続要求」は、接続確立要求と接続回復要求の総称である。各Remote UEのRRC状態に基づき、具体的には、RRC接続確立又はRRC接続回復要求を指してもよい。
【0111】
Remote UEのために中継サービスの需要を提供することを指示し、
少なくとも一つのRemote UEのcause value 1を指示し、前記「cause value 1」は、Remote UEのRRC接続確立要求又はRRC接続回復要求メッセージに運ばれ、
Relay UE AS層により使用が推奨されるcause value 3を指示し、具体的には、AS層は、すべてのcause value 1及び自体のAS層の状況を参照してcause value 3を決め、最終的に推奨されるcause value 3は、cause value 1と独立しており、同じであってもよく、異なってもよい。
【0112】
ステップ3:Relay UE NAS層は、AS層の指示情報を受信した後に、AS層に以下の少なくとも一つ情報を提供する。
【0113】
cause value 2(原因値):具体的には、Relay UE NAS層がシグナリング及び/又は業務需要があるかどうか、及びAS層により提供される指示情報に基づき、cause value 2を決める。
【0114】
トリガーされるNASシグナリングフロー:前記NASシグナリングフローは、業務確立要求フロー又はモビリティ登録フローである。
【0115】
ステップ4:Relay UEは、前記cause value 2が運ばれるRRC接続確立要求メッセージを基地局に送信する。
【0116】
ステップ5:Relay UEは、このRRC接続回復フローが成功したかどうかによって、AS層は、さらにNAS層に指示情報を送信する。具体的には、AS層は、以下の方法のうちの一つを採用して指示情報の内容を決定する。
【0117】
ステップ5.1:RRC接続回復に成功した場合、Relay UE AS層は、さらにNAS層に「RRC接続回復に成功し、及び/又はRRC_CONNECTEDに入る」という指示を送信する。
【0118】
ステップ5.1に基づき、ステップ3に言及されたNASシグナリングフローを開始し、完了する。
【0119】
ステップ5.2:RRC接続回復に失敗した場合、Relay UE AS層は、さらに「RRC接続リリース原因値及び/又はRRC_IDLEに入る」にNAS層に通知する。
【0120】
ステップ5.2に基づき、新たな「RRC接続リリース原因値」が、中継サービス専用のRRC接続回復失敗又は非中継サービスのRRC接続回復失敗を指示することであると定義する。
【0121】
説明すべきこととして、本出願の実施例によるRRC接続方法は、実行本体が、RRC接続装置、又はこのRRC接続装置におけるRRC接続方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例において、RRC接続装置によるRRC接続方法の実行を例にして、本出願の実施例によるRRC接続装置を説明する。
【0122】
図4を参照すると、本出願の実施例は、RRC接続装置400を提供し、前記装置は、
Relay UEがRRC_IDLE又はRRC_INACTIVEにある場合、前記Relay UEが、第一の条件を満たすかどうかを決定するための第一の決定モジュール401と、
Relay UEが第一の条件を満たす場合、前記Relay UEが、RRC接続確立又はRRC接続回復フローをトリガーするためのトリガーモジュール402とを含み、
ここで、前記第一の条件は、
前記Relay UEが、一つ又は複数のRemote UEのために中継サービスを提供すると決定することと、
前記Relay UEが、一つ又は複数のRemote UEから一つ又は複数の第一のメッセージを受信し、各前記第一のメッセージは、各前記Remote UEがRRC接続回復を要求し又はRRC接続確立を要求する第一の原因値cause valueを運ぶこととの一つ又は複数を含む。
【0123】
一つの可能な実施の形態では、前記Relay UEがRRC_IDLEにある場合、前記Relay UEがRRC接続確立フローをトリガーすることは、前記Relay UEのNASによって決定され、
前記Relay UEがRRC_INACTIVEにある場合、前記Relay UEがRRC接続回復フローをトリガーすることは、前記Relay UEのASによって決定される。
【0124】
一つの可能な実施の形態では、前記装置は、
前記Relay UEがRRC_INACTIVEにある場合、前記Relay UEのASが、第二のcause value及び/又は第二のACを含むターゲット情報を決定するための第二の決定モジュールと、
前記Relay UEがRRC_IDLEにある場合、前記Relay UEのASが前記Relay UEのNASに第一の指示情報を送信し、前記Relay UEのNASが、前記第一の指示情報に基づき、前記第二のcause valueと、第二のACと、トリガーされるNASシグナリングフローとのうちの少なくとも一つを含むターゲット情報を決定するための第三の決定モジュールとをさらに含む。
【0125】
一つの可能な実施の形態では、前記装置は、
前記ターゲット情報が前記第二のACを含まない場合、前記Relay UEがUAC操作を実行せず、ネットワーク機器に前記第二のcause valueを運ぶRRC接続確立要求メッセージ又はRRC接続回復要求メッセージを直接送信するための第一の送信モジュールをさらに含む。
【0126】
一つの可能な実施の形態では、前記装置は、
前記ターゲット情報が前記第二のcause valueと前記第二のACとを含む場合、前記Relay UEが前記第二のACに基づいてUAC操作を実行するための実行モジュールと、
前記UAC操作のアクセス禁止が解除された後に、前記Relay UEが、前記第二のcause valueを運ぶRRC接続確立要求メッセージ又はRRC接続回復要求メッセージをネットワーク機器に送信するための第二の送信モジュールとをさらに含む。
【0127】
一つの可能な実施の形態では、前記第一の決定モジュールは、前記ターゲット情報が第二のcause valueを含む場合、さらに
前記Relay UEのASが、予め設定されるcause valueを前記第二のcause valueに割り振り、前記予め設定されるcause valueが、プロトコルにより約定され、予め構成され、又はネットワークにより構成されるcause valueであることと、
前記Relay UEのASが、受信されたすべての前記第一のcause valueにおいて指定される一つの第一のcause valueを前記第二のcause valueに割り振ることと、
前記Relay UEのASが、すべての前記第一のcause valueとrna-Updateのうちの優先度が最も高いものを前記第二のcause valueに割り振り、前記優先度が、プロトコルにより約定され、予め構成され、又はネットワークにより構成される優先度であることと、
前記Relay UEのASが、上位層により提供されるcause valueを前記第二のcause valueに割り振ることとのうちのいずれか一つに用いられる。
【0128】
一つの可能な実施の形態では、前記第一の決定モジュールは、前記ターゲット情報が第二のcause valueを含む場合、さらに、
前記Relay UEのASが、前記第二のcause valueと前記第二のACとのマッピング関係に基づいて前記第二のACを決定するために用いられ、前記マッピング関係は、プロトコルにより約定され、予め構成され、又はネットワークにより構成される。
【0129】
一つの可能な実施の形態では、すべての前記第一のcause valueにおいて指定される一つの第一のcause valueは、
すべての前記第一のメッセージのうちの一番目の第一のメッセージに運ばれる第一のcause valueと、
すべての前記第一のcause valueのうちのいずれか一つと、
すべての前記第一のcause valueが予め設定される優先順序での優先度が最も高いものであって、前記予め設定される優先順序が、プロトコルにより約定され、予め構成され、又はネットワークにより構成される優先順序であるものとのうちのいずれか一つを含む。
【0130】
一つの可能な実施の形態では、前記第一の指示情報は、
前記一つ又は複数のRemote UEの接続確立要求又は接続回復要求を受信したことと、
前記一つ又は複数のRemote UEのために中継サービスを提供すると決定することと、
前記一つ又は複数のRemote UEの、前記第一のメッセージに運ばれる第一のcause valueと、
前記Relay UEのASにより使用が推奨される第三のcause valueと、
前記一つ又は複数のRemote UEの業務属性を指示することとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられる。
【0131】
一つの可能な実施の形態では、前記装置は、
前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続回復要求メッセージを送信し、且つネットワーク機器からRRC接続回復メッセージ又はRRC接続確立メッセージを受信する場合、前記Relay UEのASが、RRC接続回復に成功したこと、及び/又は、RRC_CONNECTEDに入ることを含む第二の指示情報を前記Relay UEのNASに送信し、前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続回復完了メッセージを送信し、
又は、前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続回復要求メッセージを送信し、且つネットワーク機器からRRC接続リリースメッセージ、RRC接続拒否メッセージを受信し、又はRRC接続回復に失敗したと判断した場合、前記Relay UEのASが中継サービスを提供するためにトリガーされるRRC接続回復に失敗したことを含む第三の指示を前記Relay UEのNASに送信するための第三の送信モジュールをさらに含む。
【0132】
一つの可能な実施の形態では、前記装置は、
前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続要求メッセージを送信し、且つネットワーク機器からRRC接続確立メッセージを受信する場合、前記Relay UEのASが、RRC接続確立に成功したこと、及び/又は、RRC_CONNECTEDに入ることを含む第四の指示情報を前記Relay UEのNASに送信し、前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続確立完了メッセージを送信し、前記NASシグナリングフローをトリガーし、
又は、前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続要求メッセージを送信し、且つネットワーク機器からRRC接続拒否メッセージを受信し、又はRRC接続回復に失敗したと判断した場合、前記Relay UEのASが、中継サービスを提供するRRC接続確立に失敗したことを指示するための第五の指示情報を前記Relay UEのNASに送信するための第四の送信モジュールをさらに含む。
【0133】
本出願の実施例におけるRRC接続装置は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、移動電子機器であってもよく、非移動電子機器であってもよい。例示的には、移動電子機器は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載電子機器、ウェアラブルデバイス、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、ネットブック又はパーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)などであってもよく、非移動電子機器は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0134】
本出願の実施例における『仮想装置』は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0135】
本出願の実施例によるRRC接続装置は、
図2から
図3bの方法の実施例により実現される各プロセスを実現することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0136】
選択的に、
図5に示すように、本出願の実施例は、Relay UE 500をさらに提供し、メモリ501と、プロセッサ502と、メモリ501に記憶されており、且つ前記プロセッサ502上で運行できるプログラム又は命令とを含み、このプログラム又は命令がプロセッサ502により実行される時、上記RRC接続方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0137】
注意すべきこととして、本出願の実施例における電子機器は、移動電子機器と非移動電子機器とを含む。
【0138】
図6は、本出願の実施例のRelay UEを実現するハードウェア構造概略図である。
【0139】
このRelay UE 600は、無線周波数ユニット601、ネットワークモジュール602、オーディオ出力ユニット603、入力ユニット604、センサ605、表示ユニット606、ユーザ入力ユニット607、インターフェースユニット608、メモリ609、及びプロセッサ610などの部材を含むが、それらに限らない。
【0140】
当業者であれば理解できるように、Relay UE 600は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ610にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
図6に示す電子機器構造は、電子機器に対する限定を構成せず、電子機器は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0141】
ここで、プロセッサ610は、Relay UEがRRC_IDLE又はRRC_INACTIVEにある場合、前記Relay UEが、第一の条件を満たすかどうかを決定するために用いられ、
プロセッサ610はさらに、Relay UEが第一の条件を満たす場合、前記Relay UEが、RRC接続確立又はRRC接続回復フローをトリガーするために用いられ、
ここで、前記第一の条件は、
前記Relay UEが、一つ又は複数のRemote UEのために中継サービスを提供すると決定することと、
前記Relay UEが、一つ又は複数のRemote UEから一つ又は複数の第一のメッセージを受信し、各前記第一のメッセージは、各前記Remote UEがRRC接続回復を要求し又はRRC接続確立を要求する第一の原因値cause valueを運ぶこととの一つ又は複数を含む。
【0142】
選択的に、プロセッサ610は、前記Relay UEがRRC_IDLEにある場合、前記Relay UEがRRC接続確立フローをトリガーすることは、前記Relay UEのNASによって決定され、
前記Relay UEがRRC_INACTIVEにある場合、前記Relay UEがRRC接続回復フローをトリガーすることは、前記Relay UEのASによって決定されるために用いられる。
【0143】
選択的に、プロセッサ610は、前記Relay UEのASが、第二のcause value及び/又は第二のACを含むターゲット情報を決定するために用いられ、
プロセッサ610は、前記Relay UEのASが前記Relay UEのNASに第一の指示情報を送信し、前記Relay UEのNASが、前記第一の指示情報に基づき、前記第二のcause valueと、第二のACと、トリガーされるNASシグナリングフローとのうちの少なくとも一つを含むターゲット情報を決定するために用いられる。
【0144】
選択的に、プロセッサ610は、前記ターゲット情報が前記第二のACを含まない場合、前記Relay UEがUAC操作を実行せず、ネットワーク機器に前記第二のcause valueが運ばれるRRC接続確立要求メッセージ又はRRC接続回復要求メッセージを直接送信するために用いられる。
【0145】
選択的に、プロセッサ610は、前記ターゲット情報が前記第二のcause valueと前記第二のACとを含む場合、前記Relay UEが前記第二のACに基づいてUAC操作を実行するために用いられ、
プロセッサ610は、前記UAC操作に基づくアクセス禁止が解除された後に、前記Relay UEが、前記第二のcause valueを運ぶRRC接続確立要求メッセージ又はRRC接続回復要求メッセージをネットワーク機器に送信するために用いられる。
【0146】
選択的に、プロセッサ610は、前記ターゲット情報が第二のcause valueを含む場合、
前記Relay UEのASが、予め設定されるcause valueを前記第二のcause valueに割り振り、前記予め設定されるcause valueが、プロトコルにより約定され、予め構成され、又はネットワークにより構成されるcause valueであることと、
前記Relay UEのASが、受信されたすべての前記第一のcause valueにおいて指定される一つの第一のcause valueを前記第二のcause valueに割り振ることと、
前記Relay UEのASが、すべての前記第一のcause valueとrna-Updateのうちの優先度が最も高いものを前記第二のcause valueに割り振り、前記優先度が、プロトコルにより約定され、予め構成され、又はネットワークにより構成される優先度であることと、
前記Relay UEのASが、上位層により提供されるcause valueを前記第二のcause valueに割り振ることとのうちのいずれか一つに用いられる。
【0147】
選択的に、プロセッサ610は、前記ターゲット情報が第二のcause valueを含む場合、前記Relay UEのASが、前記第二のcause valueと前記第二のACとのマッピング関係に基づいて前記第二のACを決定するために用いられ、前記マッピング関係は、プロトコルにより約定され、予め構成され、又はネットワークにより構成される。
【0148】
選択的に、すべての前記第一のcause valueにおいて指定される一つの第一のcause valueは、
すべての前記第一のメッセージのうちの一番目の第一のメッセージに運ばれる第一のcause valueと、
すべての前記第一のcause valueのうちのいずれか一つと、
すべての前記第一のcause valueが予め設定される優先順序で優先度が最も高いものであって、前記予め設定される優先順序が、プロトコルにより約定され、予め構成され、又はネットワークにより構成される優先順序であるものとのうちのいずれか一つを含む。
【0149】
選択的に、前記第一の指示情報は、
前記一つ又は複数のRemote UEの接続確立要求又は接続回復要求を受信したことと、
前記一つ又は複数のRemote UEのために中継サービスを提供すると決定することと、
前記一つ又は複数のRemote UEの、前記第一のメッセージに運ばれる第一のcause valueと、
前記Relay UEのASにより使用が推奨される第三のcause value、
前記一つ又は複数のRemote UEの業務属性を指示することとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられる。
【0150】
選択的に、プロセッサ610は、前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続回復要求メッセージを送信し、且つネットワーク機器からRRC接続回復メッセージ又はRRC接続確立メッセージを受信する場合、前記Relay UEのASが、RRC接続回復に成功したこと、及び/又は、RRC_CONNECTEDに入ることを含む第二の指示情報を前記Relay UEのNASに送信し、前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続回復完了メッセージを送信すること、
又は、前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続回復要求メッセージを送信し、且つネットワーク機器からRRC接続リリースメッセージ、RRC接続拒否メッセージを受信し、又はRRC接続回復に失敗したと判断した場合、前記Relay UEのASが中継サービスを提供するためにトリガーされるRRC接続回復に失敗したことを含む第三の指示を前記Relay UEのNASに送信することに用いられる。
【0151】
選択的に、プロセッサ610は、前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続要求メッセージを送信し、且つネットワーク機器からRRC接続確立メッセージを受信する場合、前記Relay UEのASが、RRC接続確立に成功したこと、及び/又は、RRC_CONNECTEDに入ることを含む第四の指示情報を前記Relay UEのNASに送信し、前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続確立完了メッセージを送信し、前記NASシグナリングフローをトリガーすること、
又は、前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続要求メッセージを送信し、且つネットワーク機器からRRC接続拒否メッセージを受信し、又はRRC接続回復に失敗したと判断した場合、前記Relay UEのASが、中継サービスを提供するRRC接続確立に失敗したことを指示するための第五の指示情報を前記Relay UEのNASに送信することに用いられる。
【0152】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット604は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)6041とマイクロホン6042を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ6041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット606は、表示パネル6061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル6061が構成されてもよい。ユーザ入力ユニット607は、タッチパネル6071及び他の入力機器6072を含む。タッチパネル6071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル6071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器6072は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。メモリ609は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いられてもよく、アプリケーションプログラムとオペレーティングシステムとを含むが、それらに限らない。プロセッサ610は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーションプログラムなどを処理するためのものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するためのものである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ610に統合されなくてもよい。
【0153】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記RRC接続方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0154】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の電子機器におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0155】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、上記RRC接続方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0156】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0157】
本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、前記コンピュータプログラム製品が非揮発性の記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品は、少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、上記RRC接続方法の実施例の各プロセスを実現するように構成され、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0158】
本出願の実施例は、実行装置をさらに提供し、前記実行装置は、上記RRC接続方法の実施例の各プロセスを実行するように構成され、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0159】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0160】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案が実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0161】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と特許請求の範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【手続補正書】
【提出日】2024-01-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線リソース制御RRC接続方法であって、
中継端末Relay UEが無線リソース制御アイドル状態RRC_IDLE又は無線リソース制御非アクティブ化状態RRC_INACTIVEにある場合、前記Relay UEが、第一の条件を満たすかどうかを決定することと、
前記Relay UEが第一の条件を満たす場合、前記Relay UEが、RRC接続確立又はRRC接続回復フローをトリガーすることとを含み、
ここで、前記第一の条件は、
前記Relay UEが、一つ又は複数のリモート端末Remote UEのために中継サービスを提供すると決定することと、
前記Relay UEが、一つ又は複数のRemote UEから一つ又は複数の第一のメッセージを受信し、各前記第一のメッセージは、各前記Remote UEがRRC接続回復を要求し又はRRC接続確立を要求する第一の原因値cause valueを運ぶこととの一つ又は複数を含む、無線リソース制御RRC接続方法。
【請求項2】
前記Relay UEがRRC_IDLEにある場合、前記Relay UEがRRC接続確立フローをトリガーすることは、前記Relay UEの非アクセス層NASによって決定され、
前記Relay UEがRRC_INACTIVEにある場合、前記Relay UEがRRC接続回復フローをトリガーすることは、前記Relay UEのアクセス層ASによって決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、
前記Relay UEのASが、第二のcause value及び/又は第二のアクセスタイプACを含むターゲット情報を決定することと、
前記Relay UEのASが前記Relay UEのNASに第一の指示情報を送信し、前記Relay UEのNASが、前記第一の指示情報に基づき、前記第二のcause valueと、第二のACと、トリガーされるNASシグナリングフローとのうちの少なくとも一つを含むターゲット情報を決定することとをさらに含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、
前記ターゲット情報が前記第二のACを含まない場合、前記Relay UEは、統一アクセス制御UAC操作を実行せず、ネットワーク機器に前記第二のcause valueを運ぶRRC接続確立要求メッセージ又はRRC接続回復要求メッセージを直接送信することをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、
前記ターゲット情報が前記第二のcause valueと前記第二のACとを含む場合、前記Relay UEが前記第二のACに基づいて統一アクセス制御UAC操作を実行することと、
前記UAC操作のアクセス禁止が解除された後に、前記Relay UEが、前記第二のcause valueを運ぶRRC接続確立要求メッセージ又はRRC接続回復要求メッセージをネットワーク機器に送信することとをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記ターゲット情報が第二のcause valueを含む場合、前記Relay UEのASがターゲット情報を決定することは、
前記Relay UEのASが、予め設定されるcause valueを前記第二のcause valueに割り振り、前記予め設定されるcause valueが、プロトコルにより約定され、予め構成され、又はネットワークにより構成されるcause valueであることと、
前記Relay UEのASが、受信されたすべての前記第一のcause valueにおいて指定される一つの第一のcause valueを前記第二のcause valueに割り振ることと、
前記Relay UEのASが、すべての前記第一のcause valueとrna-Updateのうちの優先度が最も高いものを前記第二のcause valueに割り振り、前記優先度が、プロトコルにより約定され、予め構成され、又はネットワークにより構成される優先度であることと、
前記Relay UEのASが、上位層により提供されるcause valueを前記第二のcause valueに割り振ることとのうちのいずれか一つを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記ターゲット情報が前記第二のACを含む場合、前記Relay UEのASがターゲット情報を決定することは、
前記Relay UEのASが、前記第二のcause valueと前記第二のACとのマッピング関係に基づいて前記第二のACを決定することを含み、前記マッピング関係は、プロトコルにより約定され、予め構成され、又はネットワークにより構成される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
すべての前記第一のcause valueにおいて指定される一つの第一のcause valueは、
すべての前記第一のメッセージのうちの一番目の第一のメッセージに運ばれる第一のcause valueと、
すべての前記第一のcause valueのうちのいずれか一つと、
すべての前記第一のcause valueが予め設定される優先順序で優先度が最も高いものであって、前記予め設定される優先順序が、プロトコルにより約定され、予め構成され、又はネットワークにより構成される優先順序であるものとのうちのいずれか一つを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記第一の指示情報は、
前記一つ又は複数のRemote UEの接続確立要求又は接続回復要求を受信したことと、
前記一つ又は複数のRemote UEのために中継サービスを提供すると決定することと、
前記一つ又は複数のRemote UEの、前記第一のメッセージに運ばれる第一のcause valueと、
前記Relay UEのASにより使用が推奨される第三のcause valueと、
前記一つ又は複数のRemote UEの業務属性を指示することとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられる、請求項3に記載の方法。
【請求項10】
前記方法は、
前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続回復要求メッセージを送信し、且つネットワーク機器からRRC接続回復メッセージ又はRRC接続確立メッセージを受信する場合、前記Relay UEのASが、RRC接続回復に成功したこと、及び/又は、RRC_CONNECTEDに入ることを含む第二の指示情報を前記Relay UEのNASに送信し、
前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続回復完了メッセージを送信すること、
又は、
前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続回復要求メッセージを送信し、且つネットワーク機器からRRC接続リリースメッセージ、RRC接続拒否メッセージを受信し、又はRRC接続回復に失敗したと判断した場合、前記Relay UEのASが、中継サービスを提供するRRC接続回復に失敗したことを含む第三の指示情報を前記Relay UEのNASに送信することをさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項11】
前記方法は、
前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続要求メッセージを送信し、且つネットワーク機器からRRC接続確立メッセージを受信する場合、前記Relay UEのASが、RRC接続確立に成功したこと、及び/又は、RRC_CONNECTEDに入ることを含む第四の指示情報を前記Relay UEのNASに送信し、
前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続確立完了メッセージを送信し、前記NASシグナリングフローをトリガーすること、
又は、
前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続要求メッセージを送信し、且つネットワーク機器からRRC接続拒否メッセージを受信し、又はRRC接続回復に失敗したと判断した場合、前記Relay UEのASが、中継サービスを提供するRRC接続確立に失敗したことを指示するための第五の指示情報を前記Relay UEのNASに送信することをさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項12】
前記方法は、
前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続回復要求メッセージを送信し、且つネットワーク機器からRRC接続回復メッセージ又はRRC接続確立メッセージを受信する場合、前記Relay UEのASが、RRC接続回復に成功したこと、及び/又は、RRC_CONNECTEDに入ることを含む第二の指示情報を前記Relay UEのNASに送信し、
前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続回復完了メッセージを送信すること、
又は、
前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続回復要求メッセージを送信し、且つネットワーク機器からRRC接続リリースメッセージ、RRC接続拒否メッセージを受信し、又はRRC接続回復に失敗したと判断した場合、前記Relay UEのASが、中継サービスを提供するRRC接続回復に失敗したことを含む第三の指示情報を前記Relay UEのNASに送信することをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項13】
前記方法は、
前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続要求メッセージを送信し、且つネットワーク機器からRRC接続確立メッセージを受信する場合、前記Relay UEのASが、RRC接続確立に成功したこと、及び/又は、RRC_CONNECTEDに入ることを含む第四の指示情報を前記Relay UEのNASに送信し、
前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続確立完了メッセージを送信し、前記NASシグナリングフローをトリガーすること、
又は、
前記Relay UEがネットワーク機器にRRC接続要求メッセージを送信し、且つネットワーク機器からRRC接続拒否メッセージを受信し、又はRRC接続回復に失敗したと判断した場合、前記Relay UEのASが、中継サービスを提供するRRC接続確立に失敗したことを指示するための第五の指示情報を前記Relay UEのNASに送信することをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項14】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含むサイドリンクSL UEであって、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から13のいずれか1項に記載のRRC接続方法のステップを実現する、サイドリンクSL UE。
【請求項15】
プログラム又は命令が記憶されている可読記憶媒体であって、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項1から13のいずれか1項に記載のRRC接続方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【国際調査報告】