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特表2024-529455画像表示方法、装置、端末及び記憶媒体
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-06
(54)【発明の名称】画像表示方法、装置、端末及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06T 7/00 20170101AFI20240730BHJP
【FI】
G06T7/00 630
G06T7/00 612
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024505005
(86)(22)【出願日】2023-01-29
(85)【翻訳文提出日】2024-01-25
(86)【国際出願番号】 CN2023073721
(87)【国際公開番号】W WO2023151472
(87)【国際公開日】2023-08-17
(31)【優先権主張番号】202210129761.1
(32)【優先日】2022-02-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524034039
【氏名又は名称】▲広▼州安必平医▲薬▼科技股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 浩
(72)【発明者】
【氏名】彭 振武
【テーマコード(参考)】
5L096
【Fターム(参考)】
5L096BA06
5L096BA13
5L096CA25
5L096DA01
5L096DA02
5L096EA03
5L096EA35
5L096FA02
5L096FA18
5L096FA52
5L096JA11
5L096JA22
5L096MA01
(57)【要約】
該方法は、少なくとも一つの対象を含む対象情報インタフェースを表示する(401)ことと、対象情報インタフェースにおける目標対象に対する選択動作に応答し、目標対象の病理画像を取得する(402)ことと、病理画像のうち、目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を確定する(403)ことと、対象情報インタフェースに、目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を表示する(404)ことと、を含む。病理画像に目標タイプに属する病理サブ画像を確定して目標タイプに属する病理サブ画像を表示し、病理画像における参照価値のより高い重点情報を表示し、合目的性を向上され、病理画像の表示効果はより良くなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つの対象を含む対象情報インタフェースを表示することと、
前記対象情報インタフェースにおける目標対象に対する選択動作に応答し、前記目標対象の病理画像を取得することと、
前記病理画像のうち、目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を確定することと、
前記対象情報インタフェースに、前記目標タイプに属する少なくとも一つの前記病理サブ画像を表示することと、
を含むことを特徴とする画像表示方法。
【請求項2】
前記対象情報インタフェースに、前記目標タイプに属する少なくとも一つの前記病理サブ画像を表示することは、
前記対象情報インタフェースの画像表示領域に、前記目標タイプに属する少なくとも一つの前記病理サブ画像を表示すること、あるいは、
前記対象情報インタフェースに前記病理画像を表示し、前記病理画像に少なくとも一つの前記病理サブ画像の枠を表示すること、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像表示方法。
【請求項3】
前記対象情報インタフェースの画像表示領域に、前記目標タイプに属する少なくとも一つの前記病理サブ画像を表示することは、
複数の前記病理サブ画像が属するサブタイプの違いに従って、複数の前記病理サブ画像を区画表示すること、あるいは、
複数の前記病理サブ画像に含まれる細胞の数の順番に従って、複数の前記病理サブ画像を表示すること、あるいは、
複数の前記病理サブ画像の品質パラメータの順番に従って、複数の前記病理サブ画像を表示すること、あるいは、
複数の前記病理サブ画像の信頼度の順番に従って、複数の前記病理サブ画像を表示すること、
を含み、
前記目標タイプは複数のサブタイプを含み、前記病理サブ画像の信頼度は前記病理サブ画像が前記目標タイプに属することを信頼できる程度を示すことを特徴とする請求項2に記載の画像表示方法。
【請求項4】
前記目標タイプが複数のサブタイプを含み、前記画像表示領域におけるいずれか一つのサブタイプに対応する病理サブ画像の数は目標数以下であり、
前記方法は、さらに、
第1サブタイプに対する展開動作に応答し、前記画像表示領域に、他のサブタイプに属する病理サブ画像の表示を取り消し、前記第1サブタイプに属する各前記病理サブ画像を表示すること、
を含むことを特徴とする請求項2に記載の画像表示方法。
【請求項5】
前記対象情報インタフェースに、前記目標タイプに属する少なくとも一つの前記病理サブ画像を表示した後に、
前記方法は、さらに、
表示された第1病理サブ画像に対する選択動作に応答し、目標数倍拡大した後の前記第1病理サブ画像を表示すること、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像表示方法。
【請求項6】
前記方法は、さらに、
拡大後の前記第1病理サブ画像内の第1領域に、前記第1病理サブ画像に対応する画像情報を表示すること、
を含み、
前記画像情報は、前記第1病理サブ画像が属する前記目標タイプまたは前記第1病理サブ画像の信頼度のうちの少なくとも一項を含む
ことを特徴とする請求項5に記載の画像表示方法。
【請求項7】
前記方法は、さらに、
前記画像情報の前記第1領域での表示時間は目標時間に達した時に、拡大後の前記第1病理サブ画像の外の第2領域に前記画像情報を表示すること、
を含み、
前記第2領域のサイズは前記第1領域のサイズより小さい、
ことを特徴とする請求項6に記載の画像表示方法。
【請求項8】
表示された第1病理サブ画像に対する選択動作に応答し、目標数倍数拡大した後の前記第1病理サブ画像を表示することは、
前記第1病理サブ画像に対するタッチ動作に応答し、前記目標数倍数拡大した後の前記第1病理サブ画像を表示すること、あるいは、
前記対象情報インタフェースに少なくとも一つの前記病理サブ画像に対応する画像標識がさらに表示され、前記第1病理サブ画像に対応する画像標識に対するタッチ動作に応答し、前記目標数倍拡大した後の前記第1病理サブ画像を表示すること、
を含むことを特徴とする請求項5に記載の画像表示方法。
【請求項9】
前記対象情報インタフェースに、前記目標タイプに属する少なくとも一つの前記病理サブ画像を表示することは、
前記対象情報インタフェースに前記目標タイプに属する少なくとも一つの前記病理サブ画像を表示し、少なくとも一つの前記病理サブ画像の信頼度マーカーを表示すること、
を含み、
前記病理サブ画像の信頼度マーカーは前記病理サブ画像の信頼度を示し、前記信頼度は前記病理サブ画像が前記目標タイプに属することを信頼できる程度を示す、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示方法。
【請求項10】
前記病理画像のうち、目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を確定することは、
前記病理画像から、異常細胞が含まれる少なくとも一つの前記病理サブ画像を確定することと、
前記病理画像から、含まれる細胞が、陰性状態または陽性状態を含む目標状態に属する少なくとも一つの前記病理サブ画像を確定することと、
前記病理画像から、品質パラメータが目標品質条件に合致する少なくとも一つの前記病理サブ画像を確定することと、
のうちの少なくとも一項を含むことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の画像表示方法。
【請求項11】
前記病理画像のうち、目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を確定することは、
前記病理画像に対して識別を行い、前記病理画像における前記目標タイプに属する領域を指示する少なくとも一つの位置情報を得ることと、
前記病理画像から、前記位置情報が指示する領域を少なくとも一つ切り取り、切り取った領域を前記病理サブ画像として確定することと、
を含むことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の画像表示方法。
【請求項12】
前記病理画像は、液状化検体細胞診の病理画像または組織病理学の病理画像を含む、
ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の画像表示方法。
【請求項13】
少なくとも一つの対象を含む対象情報インタフェースを表示するためのインタフェース表示モジュールと、
前記対象情報インタフェースにおける目標対象に対する選択動作に応答し、前記目標対象の病理画像を取得するための画像取得モジュールと、
前記病理画像のうち、目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を確定するためのサブ画像確定モジュールと、
前記対象情報インタフェースに前記目標タイプに属する少なくとも一つの前記病理サブ画像を表示するためのサブ画像表示モジュールと、
を含むことを特徴とする画像表示装置。
【請求項14】
少なくとも一つのコンピュータープログラムが記憶されたメモリと、
前記少なくとも一つのコンピュータープログラムをロードして実行することで、請求項1から12のいずれか1項に記載の画像表示方法を現実するプロセッサと、
を含む
ことを特徴とする端末。
【請求項15】
少なくとも一つのコンピュータープログラムが記憶されたコンピューター可読記憶媒体であって、
前記少なくとも一つのコンピュータープログラムがプロセッサによってロードして実行されることで、請求項1から12のいずれか1項に記載の画像表示方法を現実する、
ことを特徴とするコンピューター可読記憶媒体。
【請求項16】
コンピュータープログラムを含むコンピュータープログラム産品であって、
前記コンピュータープログラムがプロセッサによってロードして実行されることで、請求項1から12のいずれか1項に記載の画像表示方法を現実する、
ことを特徴とするコンピュータープログラム産品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2022年02月11日に提出された出願番号202210129761.1、発明名称「画像表示方法、装置、端末及び記憶媒体」の中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は、援用により本願に組み込まれる。
【0002】
本願は、コンピューターの技術分野に関し、特に画像表示方法、装置、端末及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
画像の技術の急速な発展につれて、対象を撮影または走査することにより、この対象の病理画像を得ることができ、該病理画像は、この対象の生体器官、組織または細胞の病理形態を呈するための画像である。
【0004】
関連技術では、対象の病理画像を取得した後、該病理画像を直接にユーザーに表示することができるが、この様式の表示効果は十分ではない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の実施例は、画像表示方法、装置、コンピューターデバイス及び記憶媒体を提供し、病理画像の表示効果を高めることができる。前記技術方案は、以下の態様を含む。
【0006】
一態様で提供される画像表示方法は、少なくとも一つの対象を含む対象情報インタフェースを表示することと、前記対象情報インタフェースにおける目標対象に対する選択動作に応答し、前記目標対象の病理画像を取得することと、前記病理画像のうち、目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を確定することと、前記対象情報インタフェースに前記目標タイプに属する少なくとも一つの前記病理サブ画像を表示することと、
を含む。
【0007】
他の態様で提供される画像表示装置は、少なくとも一つの対象を含む対象情報インタフェースを表示するためのインタフェース表示モジュールと、前記対象情報インタフェースにおける目標対象に対する選択動作に応答し、前記目標対象の病理画像を取得するための画像取得モジュールと、前記病理画像のうち、目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を確定するためのサブ画像確定モジュールと、前記対象情報インタフェースに前記目標タイプに属する少なくとも一つの前記病理サブ画像を表示するためのサブ画像表示モジュールと、
を含む。
【0008】
選択肢の一つとして、前記サブ画像表示モジュールは、前記対象情報インタフェースの画像表示領域に、前記目標タイプに属する少なくとも一つの前記病理サブ画像を表示するための第1表示ユニット、あるいは、前記対象情報インタフェースに前記病理画像を表示し、前記病理画像に少なくとも一つの前記病理サブ画像の枠を表示するための第2表示ユニット、
を含む。
【0009】
選択肢の一つとして、前記第1表示ユニットは、複数の前記病理サブ画像が属する複数のサブタイプの違いに従って、複数の前記病理サブ画像を区画表示し、前記目標タイプが複数のサブタイプを含み、複数の前記病理サブ画像に含まれる細胞の数の順番に従って、複数の前記病理サブ画像を表示し、あるいは、複数の前記病理サブ画像の品質パラメータの順番に従って、複数の前記病理サブ画像を表示し、あるいは、複数の前記病理サブ画像の信頼度の順番に従って、複数の前記病理サブ画像を表示し、
前記病理サブ画像の信頼度は前記病理サブ画像が前記目標タイプに属することを信頼できる程度を示す。
【0010】
選択肢の一つとして、前記目標タイプが複数のサブタイプを含み、前記画像表示領域におけるいずれか一つのサブタイプに対応する病理サブ画像の数は目標数以下であり、
前記第1表示ユニットは、さらに、第1サブタイプに対する展開動作に応答し、前記画像表示領域に、他のサブタイプに属する病理サブ画像の表示を取り消し、前記第1サブタイプに属する各前記病理サブ画像を表示する。
【0011】
選択肢の一つとして、前記装置は、さらに、表示された第1病理サブ画像に対する選択動作に応答し、目標数倍拡大した後の前記第1病理サブ画像を表示するための拡大表示モジュールを含む。
【0012】
選択肢の一つとして、前記拡大表示モジュールは、さらに、
拡大後の前記第1病理サブ画像内の第1領域に、前記第1病理サブ画像に対応する画像情報を表示し、
前記画像情報は、前記第1病理サブ画像が属する前記目標タイプまたは前記第1病理サブ画像の信頼度のうちの少なくとも一項を含む。
【0013】
選択肢の一つとして、前記拡大表示モジュールは、さらに、前記画像情報の前記第1領域での表示時間は目標時間に達した時に、拡大後の前記第1病理サブ画像の外の第2領域に前記画像情報を表示し、前記第2領域のサイズは前記第1領域のサイズより小さい。
【0014】
選択肢の一つとして、前記拡大表示モジュールは、前記第1病理サブ画像に対するタッチ動作に応答し、前記目標数倍拡大した後の前記第1病理サブ画像を表示するための第1拡大ユニット、あるいは、前記対象情報インタフェースにさらに少なくとも一つの前記病理サブ画像に対応する画像標識が表示され、前記第1病理サブ画像に対応する画像標識に対するタッチ動作に応答し、前記目標数倍拡大した後の前記第1病理サブ画像を表示するための第2拡大ユニット
を含む。
【0015】
選択肢の一つとして、前記サブ画像表示モジュールは、前記対象情報インタフェースに前記目標タイプに属する少なくとも一つの前記病理サブ画像を表示し、少なくとも一つの前記病理サブ画像の信頼度マーカーを表示するための第3表示ユニットを含み、
前記病理サブ画像の信頼度マーカーは前記病理サブ画像の信頼度を示し、前記信頼度は前記病理サブ画像が前記目標タイプに属することを信頼できる程度を示す。
【0016】
選択肢の一つとして、前記サブ画像確定モジュールは、前記病理画像から、異常細胞が含まれる少なくとも一つの前記病理サブ画像を確定すること、前記病理画像から、含まれる細胞が、陰性状態または陽性状態を含む目標状態に属する少なくとも一つの前記病理サブ画像を確定すること、前記病理画像から、品質パラメータが目標品質条件に合致する少なくとも一つの前記病理サブ画像を確定すること、
のうちの少なくとも一項を含むことを実行する。
【0017】
選択肢の一つとして、前記サブ画像確定モジュールは、
前記病理画像に対して識別を行い、前記病理画像における前記目標タイプに属する領域を指示する少なくとも一つの位置情報を得るための識別ユニットと、前記病理画像から、前記位置情報が指示する領域を少なくとも一つ切り取り、切り取った領域を前記病理サブ画像として確定するための切取ユニットと、
を含む。
【0018】
選択肢の一つとして、前記病理画像は液状化検体細胞診の病理画像または組織病理学の病理画像を含む。
【0019】
他の態様で提供される端末は、少なくとも一つのコンピュータープログラムが記憶されるメモリと、前記少なくとも一つのコンピュータープログラムをロードして実行することで上記のような前記の画像表示方法が実行する動作を実現するプロセッサとを含む。
【0020】
他の態様で提供されるコンピューター可読記憶媒体は、少なくとも一つのコンピュータープログラムが記憶され、前記少なくとも一つのコンピュータープログラムがプロセッサによってロードして実行されることで、上記のような前記の画像表示方法が実行する動作を実現する。
【0021】
他の態様で提供されるコンピュータープログラム産品はコンピュータープログラムを含み、前記コンピュータープログラムがプロセッサによってロードして実行されることで、上記のような前記の画像表示方法が実行する動作を実現する。
【0022】
本願の実施例による方法、装置、端末及び記憶媒体は、対象情報インタフェースに少なくとも一つの対象を表示し、ユーザーが目標対象に対する選択動作を実行する時に、該目標対象の病理画像を取得し、先に該病理画像に目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を確定し、この後、目標タイプに属する該少なくとも一つの病理サブ画像を表示することで、病理画像における参照価値のより高い重点情報を表示し、病理画像の表示の合目的性を向上させる。これによって、病理画像の表示効果はより良くなる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本願の実施例による実施環境の概略図である。
図2】本願の実施例による応用シーンの概略図である。
図3】本願の実施例による別の応用シーンの概略図である。
図4】本願の実施例による画像表示方法のフローチャートである。
図5】本願の実施例による別の画像表示方法のフローチャートである。
図6】本願の実施例による対象情報インタフェースの概略図である。
図7】本願の実施例による病理画像を取得するフローチャートである。
図8】本願の実施例による病理画像の分類方法の概略図である。
図9】本願の実施例による別の対象情報インタフェースの概略図である。
図10】本願の実施例による病理サブ画像の概略図である。
図11】本願の実施例による病理サブ画像の表示方法の概略図である。
図12】本願の実施例による他の画像表示方法のフローチャートである。
図13】本願の実施例による他の対象情報インタフェースの概略図である。
図14】本願の実施例によるもう一つの対象情報インタフェースの概略図である。
図15】本願の実施例によるもう一つの画像表示方法のフローチャートである。
図16】本願の実施例による病理画像の表示の概略図である。
図17】本願の実施例によるもう一つの画像表示方法のフローチャートである。
図18】本願の実施例によるもう一つの対象情報インタフェースの概略図である。
図19】本願の実施例によるもう一つの対象情報インタフェースの概略図である。
図20】本願の実施例によるもう一つの対象情報インタフェースの概略図である。
図21】本願の実施例によるもう一つの画像表示方法のフローチャートである。
図22】本願の実施例による画像表示装置の構成の概略図である。
図23】本願の実施例による別の画像表示装置の構成の概略図である。
図24】本願の実施例による端末の構成の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本願の実施例の目的、技術方案及び利点をより明確にするために、以下、図面を参照して本願の実施の形態をより詳細に説明する。
【0025】
本願に使用される用語「第1」、「第2」などは本開示に様々な概念を記述することができ、特に説明されていない限り、これらの概念はこれらの用語に限定されていないことが理解できる。これらの用語は、ある概念と別の概念を区分するためにのみ使用される。例えば、本願の範囲から逸脱する場合には、第1領域を第2領域と呼ぶことができ、同様に、第2領域を第1領域と呼ぶこともできる。
【0026】
ここで、少なくとも一つとは、一つまたは一つ以上であり、例えば、少なくとも一つの病理サブ画像は、一つの病理サブ画像、二つの病理サブ画像、三つの病理サブ画像などのいずれか一つの1以上の整数個の病理サブ画像であってもよい。複数とは、二つまたは二つ以上であり、例えば、複数の病理サブ画像は、二つの病理サブ画像、三つの病理サブ画像などのいずれか一つの2以上の整数個の病理サブ画像であってもよい。各とは、少なくとも一つのそれぞれであり、例えば、各病理サブ画像とは、複数の病理サブ画像のうちのそれぞれの病理サブ画像であり、複数の病理サブ画像は三つの病理サブ画像である場合には、各病理サブ画像とは、三つの病理サブ画像のうちのそれぞれの病理サブ画像である。
【0027】
なお、本願に係るユーザー情報(対象情報、病理画像などを含むが、これらに限定されない)は、ユーザーによって許可された情報であってもよく、または各方面の十分な許可を得た情報であってもよい。
【0028】
本願の実施例による画像表示方法は端末で実行される。端末は対象情報インタフェースに少なくとも一つの対象を表示し、ユーザーが、ある対象を選択すると、端末は該対象の病理画像を取得し、その対象情報インタフェースに、該病理画像のうち、目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を表示し、病理画像のうち参照価値のより高い重点情報を表示することができ、病理画像の表示の合目的性を向上させる。
【0029】
一つの可能な実施態様で、本願の実施例は画像表示方法の実施環境も提供し、図1は本願の実施例による実施環境の概略図である。図1に示すように、この実施環境は端末101とサーバー102とを含み、端末101とサーバー102との間は無線または有線ネットワークを介して接続されている。
【0030】
ここで、端末101はサーバー102に、病理画像に対して識別を行うことを要求し、サーバー102は、病理画像のうち、目標タイプに属する病理サブ画像を識別し、識別した病理サブ画像を端末101に送信し、端末101は目標タイプに属する病理サブ画像をユーザーに提示する。
【0031】
選択肢の一つとして、該端末101には、サーバー102がサービスを提供するターゲットクライアントがインストールされており、端末101は、このターゲットクライアントによって、例えば画像識別、データ転送、メッセージ交換などの機能を現実することができる。選択肢の一つとして、ターゲットクライアントは、端末101のオペレーティングシステムにおけるクライアントであり、あるいは、サードパーティが提供するクライアントである。選択肢の一つとして、サーバー102は、該ターゲットクライアントのバックグラウンドサーバーであり、あるいはクラウドコンピューティング及びクラウドストレージなどのサービスを提供するクラウドサーバーである。
【0032】
選択肢の一つとして、該端末101は、スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、デスクトップコンピュータ、スマートスピーカー、スマートウォッチ、スマート音声対話デバイスまたはスマート家電などを含み、該サーバー102は一つのサーバーであってもよく、いくつかのサーバーからなるサーバクラスタであってもよく、一つのクラウドコンピューティングサービスセンターであってもよい。
【0033】
本願の実施例による画像表示方法は、病理画像を表示するいずれかのシーンに応用されることができる。
【0034】
例えば、医師を支援して補助診断を行うシーンに応用される。該シーンでは、目標タイプに属する病理サブ画像は、異常細胞が含まれる病理サブ画像であってもよい。端末は患者情報インタフェースに複数の患者に対応する患者情報を表示し、医師や看護員は、ある患者の状況を診断したい場合に、患者情報インタフェースに該患者に対する選択動作を実行する。図2に示すように、端末は該患者の病理画像を取得し、該病理画像のうちの異常細胞が含まれる病理サブ画像を確定して表示し、医師や看護員は端末に表示された病理サブ画像を見て、該患者の他の関連情報に合わせて患者の病状を診断することができる。これによって、本願の実施例による方法を採用する場合には、医師や看護員は、患者の全部の病理画像を分析して研究する必要なく、直接に異常細胞が含まれる病理サブ画像を見ることができ、病理画像の表示の合目的性を向上させ、医師や看護員の快速診断に協力することに有利である。
【0035】
また、例えば、病理画像を整理するシーンに応用される。該シーンでは、目標タイプに属する病理サブ画像は、品質パラメータが目標品質条件に合致する病理サブ画像であってもよい。1枚の病理画像における異なる領域の画像品質はばらつきがあるため、関連技術では一般的に病理画像全体を人工的に閲覧し、病理画像の画像品質を把握して選別する。本願の実施例による方法を採用する場合には、ユーザーは、ある対象の病理画像を見たい時に、該対象に対する選択動作を実行し、図3に示すように、端末は該対象の病理画像を取得し、該病理画像うち、品質パラメータが目標品質条件に合致する病理サブ画像を確定して表示することで、品質の比較的に良い病理サブ画像を選別し、品質の比較的に悪い病理サブ画像を濾過し、ユーザーが行う点検と分析を容易にし、自動的に画像品質を把握し選別することを実現し、人件コストを減少することができる。
【0036】
図4は本願の実施例による画像表示方法のフローチャートである。本願の実施例の実行主体は端末である。図4を参照して、該方法は以下のようなステップを含む。
【0037】
401で、端末は対象情報インタフェースを表示し、該対象情報インタフェースは少なくとも一つの対象を含む。
【0038】
選択肢の一つとして、該対象は人、動物または植物などであってもよく、本願の実施例はこれに対して限定しない。ここで、該対象情報インタフェースは、該少なくとも一つの対象の情報を表示するために使用される。例えば、該対象情報インタフェースを、複数の異なる領域に分割することができ、各領域は異なるタイプの情報を表示するために使用される。
【0039】
402で、端末は、該対象情報インタフェースにおける目標対象に対する選択動作に応答し、該目標対象の病理画像を取得する。
【0040】
該対象情報インタフェースにおける目標対象は、該少なくとも一つの対象のうちのいずれか一つの対象である。該目標対象に対する選択動作は、該目標対象の病理画像の表示を要求するために使用されるので、ユーザーが該対象情報インタフェースにおける対象を見た後、該目標対象の病理画像を見たい場合には、該目標対象に対する選択動作を実行することができ、端末は、該目標対象に対する選択動作に応答し、該目標対象の病理画像を取得する。
【0041】
ここで、病理画像は、病理切片画像またはデジタル切片画像などと呼ばれることもあり、目標対象の病理画像は、該対象の生体器官、組織または細胞の病理形態の画像を呈するためのものである。例えば、該病理画像は、デジタル全スライド病理画像(Whole Slide Image、WSI)であり、デジタル全スライド病理画像は、デジタル病理スキャナにより病理顕微切片を走査した画像であり、デジタル病理スキャナは、光学系、線形走査カメラなどから構成されている。
【0042】
一つの可能な実施態様で、該病理画像は液状化検体細胞診(liquid-based cytology)の病理画像または組織病理学の病理画像を含み、あるいは、該病理画像は、他のタイプの病理画像であってもよく、本願の実施例はこれに対して限定しない。
【0043】
403で、端末は、該病理画像のうち、目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を確定する。
【0044】
端末は該病理画像に対して識別を行い、該病理画像に、目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を確定する。ここで、病理サブ画像は、該病理画像における領域であり、即ち、端末は、該病理画像に目標タイプに属する領域を識別し、識別した領域を切り取って病理サブ画像とする。該目標タイプの病理サブ画像には参照価値がある重要な情報が含まれ、即ち、この情報はユーザーが関心を持つ情報である。
【0045】
ここで、該病理画像のうちの病理サブ画像について、多様な異なる分類基準を含むことができ、それに応じて、該目標タイプも多様なことであってもよく、端末は異なる識別方法を採用し、異なる目標タイプの病理サブ画像を確定することができる。本願の実施例は該目標タイプに対して限定しない。
【0046】
404で、端末は、該対象情報インタフェースに該目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を表示する。
【0047】
端末は、目標タイプに属する該少なくとも一つの病理サブ画像を確定した後、ユーザーが見るために、該少なくとも一つの病理サブ画像を該対象情報インタフェースに表示する。そのため、ユーザーは、全部の病理画像に目標タイプに属する病理サブ画像を閲覧して検索する必要なく、端末が表示する目標タイプに属する病理サブ画像を直接に見ることができる。
【0048】
本願の実施例による方法は、対象情報インタフェースに少なくとも一つの対象を表示し、ユーザーが目標対象に対する選択動作を実行する時に、該目標対象の病理画像を取得し、先に該病理画像に目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を確定し、この後、目標タイプに属する該少なくとも一つの病理サブ画像を表示することで、病理画像における参照価値のより高い重点情報を表示し、病理画像の表示の合目的性を向上させる。これによって、病理画像の表示効果はより良くなる。
【0049】
上記の図2の実施例は、病理画像及び病理サブ画像を表示する過程を簡単に説明した。幾つかの実施例では、端末は、目標タイプに属する病理サブ画像を確定した後、対象情報インタフェースの画像表示領域に、該目標タイプに属する病理サブ画像を表示することで、ユーザーがこれらの病理サブ画像に迅速に気づくことができる。詳しい過程は、下記の図5の実施例を参照する。図5は、本願の実施例による別の画像表示方法のフローチャートであり、本願の実施例の実行主体は端末であり、本願の実施例は、対象情報インタフェースの画像表示領域に病理サブ画像を表示することを例として説明する。図5を参照して、該方法は以下のようなステップを含む。
【0050】
501で、端末は対象情報インタフェースを表示し、該対象情報インタフェースは少なくとも一つの対象を含む。
【0051】
選択肢の一つとして、該対象は人、動物または植物などであってもよく、本願の実施例はこれに対して限定しない。ここで、該対象情報インタフェースは、該少なくとも一つの対象の情報を表示するために使用される。
【0052】
例えば、該対象はユーザーであり、該対象情報インタフェースはユーザー情報インタフェースである場合には、該ユーザー情報インタフェースにユーザーの氏名、年齢、写真、連絡先、病理画像またはカルテレポートなどを表示してもよく、本願の実施例はこれに対して限定しない。
【0053】
図6は、本願の実施例による対象情報インタフェースの概略図であり、該対象情報インタフェースは、患者の情報を記録するための医療分野における患者情報インタフェースである。図6に示すように、該患者情報インタフェースは、領域601、領域602、領域603及び領域604の四つの領域を含む。ここで、領域601は、少なくとも一つの患者の標識を表示するために使用され、例えば、この標識は患者の氏名または番号などであり、領域601に患者の標識をクリックすることで、該患者のカルテレポートまたは病理画像を見ることができる。領域602は、患者情報インタフェースにおける「コマンドバー」であり、複数のタッチ選択肢が含まれ、領域602に、カルテレポートの提出、カルテレポートの査定、カルテレポートの印刷、前の例の閲覧、次の例の閲覧または患者情報インタフェースの退出などの動作を実行することができる。領域603は、患者のカルテレポートを表示するために使用され、領域603に、患者のカルテレポートに対する記入、修正または閲覧などの動作を行うことができる。領域604は、患者の病理画像のうち、目標タイプに属する病理サブ画像を表示するために使用される。
【0054】
502で、端末は、対象情報インタフェースにおける目標対象に対する選択動作に応答し、目標対象の病理画像を取得する。
【0055】
該対象情報インタフェースにおける目標対象は、該少なくとも一つの対象のうちのいずれか一つの対象である。該目標対象に対する選択動作は、該目標対象の病理画像の表示を要求するために使用されるので、ユーザーは、該対象情報インタフェースにおける対象を見た後、該目標対象の病理画像を見たい場合には、該目標対象に対する選択動作を実行することができ、端末は、該目標対象に対する選択動作に応答し、該目標対象の病理画像を取得する。
【0056】
一つの可能な実施態様で、該端末には、対象情報インタフェースに表示された各対象の病理画像が記憶され、且ついずれか一つの対象の病理画像が該対象の対象標識に対応して記憶され、端末は、該目標対象に対する選択動作に応答し、記憶された複数の病理画像に該目標対象の対象標識に対応する病理画像を照会し、該目標対象の病理画像である該病理画像を取得する。あるいは、サーバーには、各対象の病理画像が記憶され、且ついずれか一つの対象の病理画像が該対象の対象標識に対応して記憶され、端末は、該目標対象に対する選択動作に応答し、サーバーに、該目標対象の対象標識を携帯する画像取得要求を送信し、サーバーは該画像取得要求に応答し、記憶された複数の病理画像に該目標対象の対象標識に対応する病理画像を照会し、該病理画像を取得し、端末に該病理画像を送信し、端末が該目標対象の病理画像である該病理画像を受信する。
【0057】
一つの可能な実施態様で、端末は該対象情報インタフェースにおける目標対象に対する選択動作に応答し、該目標対象の病理ファイルを取得し、該病理ファイルを解析し、病理ファイルにおける病理画像を得る。
【0058】
ここで、該病理ファイルはファイル形式で記憶される病理画像であると理解することができる。該目標対象の病理ファイルには複数の異なるスケーリングレベルの病理画像が含まれ、即ち、該病理ファイルにおける複数の病理画像の中の内容は同じであるが、該複数の病理画像のサイズは異なる。病理ファイルを解析するとは、構成化の形式で病理ファイルにおける病理画像を取得し、後続に病理画像に対する処理を容易にすることである。例えば、端末は、目標スケーリングレベルの病理画像を取得し、取得された該病理画像に基づいて下記のステップ503-ステップ504を実行することができる。選択肢の一つとして、端末は該病理ファイルのフォーマットに適合するSDK(Software Development Kit、ソフトウェア開発キット)により該病理ファイルを解析するか、あるいは端末は自分が病理ファイルに対応するファイル構成によって該病理ファイルを解析する。選択肢の一つとして、該病理ファイルはsvsフォーマット(ファイルフォーマットの一種)のファイルであり、端末はOpenSlide(オープンソースライブラリの一種)を使用して解析を行う。
【0059】
選択肢の一つとして、端末は、病理ファイルを取得した後、病理ファイルを検証し、病理ファイルが破損したかどうかを示す検証結果を得る。検証結果が病理ファイルが破損していないことを示す場合には、病理ファイルを解析し、病理画像を得る。
【0060】
病理ファイルの記憶の過程あるいは転送の過程には該病理ファイルの破損を引き起こす可能性があるため、病理ファイルを解析する前に、端末は先に該病理ファイルを検証することで、該病理ファイルが破損したかどうかを確定する。検証結果として、病理ファイルが破損していないことを示す場合には、病理ファイルに病理画像を解析することができることを表す。そのため、端末は、該病理ファイルに対して解析を行う。検証結果として、病理ファイルがもう破損したことを示す場合には、該病理ファイルに病理画像を解析することができないこと、あるいは解析した病理画像に誤りがあることを表す。そのため、端末は、該病理ファイルを解析する必要はない。選択肢の一つとして、端末は、md5(メッセージ・ダイジェスト・アルゴリズムの一種)、ファイルフラグビットなどの様式で、病理ファイルを検証することができる。
【0061】
選択肢の一つとして、該端末には、対象情報インタフェースに表示された各対象の病理ファイルが記憶され、且ついずれか一つの対象の病理ファイルが該対象の対象標識に対応して記憶され、端末は、該目標対象に対する選択動作に応答し、記憶された複数の病理ファイルに該目標対象の対象標識に対応する病理ファイルを照会し、該目標対象の病理ファイルである該病理ファイルを取得する。あるいは、サーバーには、各対象の病理ファイルが記憶され、且ついずれか一つの対象の病理ファイルが該対象の対象標識に対応して記憶され、端末は該目標対象に対する選択動作に応答し、サーバーに該目標対象の対象標識を携帯する画像取得要求を送信し、サーバーは該画像取得要求に応答し、記憶された複数の病理ファイルに該目標対象の対象標識に対応する病理ファイルを照会し、該病理ファイルを取得し、端末に該病理ファイルを送信し、端末が該目標対象の病理ファイルである該病理ファイルを受信する。
【0062】
図7は本願の実施例による取得病理画像のフローチャートであり、図7に示すように、病理ファイルに病理画像を取得することは二つの段階を含み、二つの段階はそれぞれファイル検証段階とファイル解析段階である。端末は、まず、病理ファイルにファイル検証を行い、検証を通した場合には、病理ファイルにファイル解析を行い、該病理ファイルにおける病理画像を得る。
【0063】
本願の実施例で、病理ファイルに対して検証を行い、病理ファイルの有効性を確保したことで、病理ファイルを解析して得られた病理画像の正確性を確保しており、病理ファイルが破損された場合に解析した誤りがあった病理画像を処理することを回避する。
【0064】
503で、端末は、病理画像のうち、目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を確定する。
【0065】
端末は病理画像を取得した後、該病理画像に対して識別を行い、該病理画像に、目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を確定する。該目標タイプの病理サブ画像には参照価値がある重要な情報が含まれ、即ち、参照価値がある重要な情報はユーザーが関心を持つ情報である。
【0066】
一つの可能な実施態様で、端末が病理画像のうち、目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を確定することは、以下のような少なくとも一つの確定様式を含む。
【0067】
第1の確定様式:端末は、病理画像から、異常細胞が含まれる少なくとも一つの病理サブ画像を確定する。
【0068】
端末は、病理画像に異常細胞を識別し、識別結果によって病理画像から、異常細胞が含まれる少なくとも一つの病理サブ画像を確定する。医療分野で、患者体内に異常細胞が存在するかどうか、どのタイプの異常細胞が存在するか、異常細胞の病変の程度は、すべて医師が行う病気診断を補助するための鍵となる情報であるため、端末は異常細胞が含まれる少なくとも一つの病理サブ画像を確定することで、後続に医師や看護員に表示して医師や看護員の快速診断に協力することができる。
【0069】
ここで、該異常細胞とは異常がある細胞であり、細胞に異常があることは多様な状況を含み、例えば、腺上皮異常、高レベル扁平細胞病変、低レベル扁平細胞病変などの異なる異常タイプを含む。
【0070】
選択肢の一つとして、端末は異常細胞識別及び分類アルゴリズムを採用して、病理画像に対して識別を行い、異常細胞が含まれる少なくとも一つの病理サブ画像を得る。
【0071】
第2の確定様式:端末は、病理画像から、含まれる細胞が陰性状態または陽性状態を含む目標状態に属する少なくとも一つの病理サブ画像を確定する。
【0072】
端末は、病理画像に目標状態に属する細胞を識別し、識別結果によって病理画像から、含まれる細胞が該目標状態に属する少なくとも一つの病理サブ画像を確定する。医療分野で、患者体内の細胞が陰性状態にあるか陽性状態にあるかは、医師が行う病気診断を補助するための鍵となる情報であるため、端末は含まれる細胞が陰性状態にある病理サブ画像を確定し、あるいは含まれる細胞が陽性状態にある病理サブ画像を確定することができる。
【0073】
選択肢の一つとして、端末は、切片陰陽性判読アルゴリズムを採用し、病理画像に識別を行い、含まれる細胞が目標状態に属する少なくとも一つの病理サブ画像を得る。
【0074】
第3の確定様式:端末は、病理画像から、品質パラメータが目標品質条件に合致する少なくとも一つの病理サブ画像を確定する。
【0075】
端末は、病理画像に対して品質検査を行い、検査結果により病理画像から品質パラメータが目標品質条件に合致する少なくとも一つの病理サブ画像を確定する。
【0076】
選択肢の一つとして、該品質パラメータは病理サブ画像の品質を示すことであり、例えば、品質パラメータが大きいほど、病理サブ画像の品質が良いことを示す。選択肢の一つとして、該目標品質条件は品質パラメータが第1閾値より低いこととすることができる。これによって、品質が比較的悪い病理サブ画像を選別した。あるいは、該目標品質条件は、品質パラメータが第2閾値より高いこととすることができる。これによって、品質が比較的良い病理サブ画像を選別した。該第1閾値は該第2閾値より小さい。
【0077】
選択肢の一つとして、該品質パラメータは、病理サブ画像に品質問題が存在するかどうか、及び存在する品質問題が属するタイプを示すことである。例えば、品質パラメータが1であることは、病理サブ画像にぼかし問題が存在することを示し、品質パラメータが2であることは、病理サブ画像にスティッチングの不連続の問題が存在することを示し、品質パラメータが3であることは、病理サブ画像に異物遮蔽の問題が存在することを示し、品質パラメータが4であることは、病理サブ画像に品質問題が存在しないことなどを示す。それに応じて、該目標品質条件は、品質パラメータが4、品質パラメータが4未満、または品質パラメータが1であるなどを含むことができ、異なる目標品質条件を設定することで、画像の品質について、異なるタイプの病理サブ画像を選別し、病理サブ画像の品質に対する把握を実現することができる。
【0078】
図8は本願の実施例による病理画像の分類方法の概略図である。図8に示すように、病理画像に対する分類は、異常細胞に対する識別、細胞の陰陽性に対する判読、及び画像品質に対する検査、の少なくとも三つの様式を含む。なお、本願の実施例は、上記の三つの様式のみを例として説明するが、これに加えて、端末は、他の分類アルゴリズムを採用して病理画像に対して分類を行い、その中から目標タイプに属する病理サブ画像を確定してもよく、本願の実施例はこれに対して限定しない。
【0079】
一つの可能な実施態様で、端末は、病理画像に対して識別を行い、該病理画像のうち、目標タイプに属する少なくとも一つの領域を得て、該病理画像から該少なくとも一つの領域を切り取り、該目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を得る。選択肢の一つとして、目標タイプに属する病理サブ画像における画素点は特定の特徴を有し、端末は該病理画像に対して特徴抽出を行い、病理画像における画素点の特徴を得ることで、端末は、各画素点の特徴に基づいて、目標タイプに属する少なくとも一つの領域を確定する。
【0080】
別の可能な実施態様で、端末は、病理画像に対して識別を行い、病理画像における目標タイプに属する領域を指示する少なくとも一つの位置情報を得る。端末は、病理画像から位置情報が指示する領域を少なくとも一つ切り取り、切り取った領域を病理サブ画像として確定する。
【0081】
端末は、病理画像に対して識別を行って位置情報を得て、該位置情報により画像において目標タイプに属する領域に位置した。ここで、該位置情報が指示する領域は、矩形、円形、またはその他の形状であってもよい。ユーザーに直接に位置情報を提示することが不便であるため、端末は、位置情報に基づいて、病理画像から目標タイプに属する病理サブ画像を切り取り、後続に病理サブ画像をユーザーに提示することができ、ユーザーの閲覧を容易にする。
【0082】
選択肢の一つとして、端末は、病理画像に対して識別を行い、位置情報と、対応的なタイプ情報とを得る。該タイプ情報は目標タイプを指示するために使用され、該位置情報が指示する領域が属するタイプは該タイプ情報が指示する目標タイプである。端末は、該位置情報とタイプ情報とを対応的に記憶し、後続に、該位置情報に基づいて病理画像において病理サブ画像を切り取し、該位置情報に対応するタイプ情報に基づいて、該病理サブ画像が属するタイプは該タイプ情報が指示する目標タイプであることを知ることができる。
【0083】
504で、端末は、対象情報インタフェースの画像表示領域に、目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を表示する。
【0084】
端末は、目標タイプに属する該少なくとも一つの病理サブ画像を確定した後、該少なくとも一つの病理サブ画像を対象情報インタフェースの画像表示領域に表示することで、ユーザーは、全部の病理画像に目標タイプに属する病理サブ画像を閲覧して検索する必要なく、該画像表示領域における病理サブ画像を見ることができる。
【0085】
図9は本願の実施例による別の対象情報インタフェースの概略図である。図9に示すように、該対象情報インタフェースは上記の図6に示す対象情報インタフェースと同様であり、該対象情報インタフェースは画像表示領域901を含み、端末は異常細胞が含まれる複数の病理サブ画像を取得した後、該画像表示領域901に該複数の病理サブ画像を表示する。
【0086】
一つの可能な実施態様で、端末は、対象情報インタフェースの画像表示領域に、目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を表示することは、以下のような四つの表示様式を含む。
【0087】
第1の表示様式:目標タイプは複数のサブタイプを含み、端末は、複数の病理サブ画像が属するサブタイプの違いに従って、複数の病理サブ画像を区画表示する。
【0088】
目標タイプに属する複数の病理サブ画像は、いずれか一つのサブタイプに属する病理サブ画像を含むため、上記のステップ503で確定された複数の病理サブ画像のうちに、いずれか二つの病理サブ画像が属するサブタイプが同じである可能性があり、違う可能性もある。そのため、端末は、該複数の病理サブ画像が属するサブタイプの違いに従って、画像表示領域に該複数の病理サブ画像を区画表示する。
【0089】
即ち、端末は、該画像表示領域を複数のサブ領域に分割し、サブタイプ毎に一つのサブ領域に対応し、端末はサブタイプに対応するサブ領域に、該サブタイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を表示する。本願の実施例で、異なるサブタイプに属する病理サブ画像を区画表示することで、ユーザーが同一のサブタイプに属する病理サブ画像を一括閲覧し、さらに病理サブ画像の表示効果を向上させる。
【0090】
例えば、目標タイプは病理サブ画像に異常細胞が含まれることであり、該目標タイプは複数のサブタイプを含み、腺上皮異常、高レベル扁平細胞病変、低レベル扁平細胞病変に分けられる。そのため、図10に示すように、端末は腺上皮異常、高レベル扁平細胞病変、低レベル扁平細胞病変の順番に従って、異常細胞が含まれる該複数の病理サブ画像を区画表示する。
【0091】
第2の表示様式:端末は、複数の病理サブ画像に含まれる細胞の数の順番に従って、複数の病理サブ画像を表示する。
【0092】
端末は、各病理サブ画像に含まれる細胞の数を確定し、次に、複数の病理サブ画像に含まれる細胞の数の順番に従って、複数の病理サブ画像を表示する。例えば、端末は、含まれる細胞の数が多い順に、該複数の病理サブ画像を表示することで、細胞の数が多い病理サブ画像を優先的に提示する。あるいは、端末は、含まれる細胞の数が少ない順に、該複数の病理サブ画像を表示してもよく、本願の実施例はこれに対して限定しない。
【0093】
第3の表示様式:端末は、複数の病理サブ画像の品質パラメータの順番に従って、複数の病理サブ画像を表示する。
【0094】
端末は、各病理サブ画像中の品質パラメータを確定する。該品質パラメータは病理サブ画像の品質を示し、例えば、品質パラメータが大きいほど、病理サブ画像の品質が良いことを示す。端末は、複数の病理サブ画像の品質パラメータの順番に従って、該複数の病理サブ画像を表示する。例えば、端末は、按照品質パラメータが大きい順に、該複数の病理サブ画像を表示することで、明瞭な病理サブ画像を優先的に提示する。あるいは、端末は、品質パラメータが小さい順に、該複数の病理サブ画像を表示してもよく、本願の実施例はこれに対して限定しない。
【0095】
第4の表示様式:端末は、複数の病理サブ画像の信頼度の順番に従って、複数の病理サブ画像を表示する。
【0096】
端末は、各病理サブ画像中の信頼度を確定する。病理サブ画像の信頼度は、病理サブ画像が目標タイプに属することを信頼できる程度を示し、即ち、病理サブ画像が目標タイプに属する可能性である。例えば、信頼度が大きいほど、病理サブ画像が目標タイプに属することが信頼できる程度が高いことを示す。端末は、複数の病理サブ画像の信頼度の順番に従って、該複数の病理サブ画像を表示する。例えば、端末は、信頼度が大きい順に、該複数の病理サブ画像を表示することで、目標タイプに属する可能性がより高い病理サブ画像を優先的に提示する。あるいは、端末は、信頼度が小さい順に、該複数の病理サブ画像を表示してもよく、本願の実施例はこれに対して限定しない。
【0097】
本願の実施例で、細胞の数、品質パラメータまたは信頼度に従って複数の病理サブ画像を順序付けて表示することで、ユーザーが特徴順番に従って直接に見ることに容易にし、複数の病理サブ画像のうちの重点画像を迅速に見つけ、さらに病理サブ画像の表示効果を向上させる。
【0098】
図11は本願の実施例による病理サブ画像の表示方法の概略図である。図11に示すように、病理サブ画像を表示することは、属するサブタイプによる区画表示、品質パラメータによる順序付けて表示、細胞の数による順序付けて表示、及び信頼度による順序付けて表示の四つの様式を含む。なお、本願の実施例は、以上の四つの様式のみを例として説明するが、これに加えて、端末は、他の区画様式を採用して表示し、あるいは他の順序付け様式を採用して表示してもよく、本願の実施例はこれに対して限定しない。
【0099】
なお、本願の実施例で、画像表示領域に病理サブ画像を表示することのみを例として説明する。他の実施例に、他の様式を採用して、対象情報インタフェースに目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を表示してもよい。
【0100】
本願の実施例による方法は、対象情報インタフェースに少なくとも一つの対象を表示し、ユーザーが目標対象に対する選択動作を実行する時に、該目標対象の病理画像を取得し、先に病理画像に目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を確定し、この後、目標タイプに属する該少なくとも一つの病理サブ画像を表示することで、病理画像における参照価値のより高い重点情報を表示し、病理画像の表示の合目的性を向上させる。これによって、病理画像の表示効果はより良くなる。
【0101】
また、異なるサブタイプに属する病理サブ画像を区画表示することで、ユーザーが同一のサブタイプに属する病理サブ画像を一括閲覧することを容易にし、さらに病理サブ画像の表示効果を向上させる。
【0102】
また、細胞の数、品質パラメータまたは信頼度に従って複数の病理サブ画像を順序付けて表示することで、ユーザーが直接に特徴順番に従って見ることを容易にし、複数の病理サブ画像のうちの重点画像を迅速に見つけ、さらに病理サブ画像の表示効果を向上させる。
【0103】
また、病理ファイルに対して検証を行い、病理ファイルの有効性を確保することで、病理ファイルを解析して得られた病理画像の正確性を確保しており、病理ファイルが破損された場合に解析した誤りがあった病理画像を処理することを回避する。
【0104】
幾つかの実施例では、上記の図5の実施例の上で、目標タイプが複数のサブタイプを含み、端末は各サブタイプに属する限られた数の病理サブ画像を表示し、展開動作を実行することで、あるサブタイプに属する各病理サブ画像を展開表示し、且つ他のサブタイプに属する病理サブ画像の表示を取り消すことができ、詳しい過程は、下記の図12の実施例を参照する。図12は本願の実施例による他の画像表示方法のフローチャートであり、本願の実施例の実行主体は端末であり、本願の実施例は目標タイプが複数のサブタイプを含むことを例として説明する。図12を参照して、該方法は以下のようなステップを含む。
【0105】
1201で、端末は、対象情報インタフェースを表示し、該対象情報インタフェースは少なくとも一つの対象を含む。
【0106】
1202で、端末は、対象情報インタフェースにおける目標対象に対する選択動作に応答し、目標対象の病理画像を取得する。
【0107】
該ステップ1201-ステップ1202の過程は上記のステップ501-ステップ502の過程と同様であり、ここで説明を省略する。
【0108】
1203で、端末は、病理画像のうち、複数のサブタイプを含む目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を確定する。
【0109】
ここで、該ステップ1203の過程は、該目標タイプが複数のサブタイプを含む点を除いて、上記のステップ503の過程と同様である。
【0110】
例えば、該目標タイプは、病理サブ画像に異常が存在することであり、異常タイプの違いに従って、該目標タイプはさらに複数のサブタイプに分けられ、例えば、サブタイプは腺上皮異常、高レベル扁平細胞病変、低レベル扁平細胞病変などを含む。
【0111】
また、例えば、該目標タイプは病理サブ画像に品質問題が存在することであり、品質問題のタイプの違いに従って、該目標タイプはさらに複数のサブタイプに分けられ、例えば、サブタイプは、画像がぼかし、画像スティッチングが滑らかでない、画像に異物が存在、または画像が欠けることなどを含む。
【0112】
1204で、端末は、対象情報インタフェースの画像表示領域に、いずれか一つのサブタイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を表示し、且つ該画像表示領域におけるいずれか一つのサブタイプに対応する病理サブ画像の数は目標数以下である。
【0113】
ここで、該ステップ1204の過程は、該画像表示領域におけるいずれか一つのサブタイプに対応する病理サブ画像の数は目標数以下である点、即ち、各サブタイプについて、該画像表示領域に、現在、限られた数の病理サブ画像しか表示されていない点を除いて、上記のステップ504の過程と同様である。選択肢の一つとして、該目標数は端末が予め設定する数であり、例えば、該目標数は6または8などである。
【0114】
図13は本願の実施例による他の対象情報インタフェースの概略図であり、図13に示すように、該対象情報インタフェースは上記の図6に示す対象情報インタフェースと同様であり、該対象情報インタフェースは画像表示領域1301を含み、該画像表示領域1301は複数のサブ領域に分割され、それぞれは腺上皮異常に対応するサブ領域1311、高レベル扁平細胞病変に対応するサブ領域1321、低レベル扁平細胞病変に対応するサブ領域1331、及び微生物異常に対応するサブ領域1341である。各サブ領域には、対応するサブカテゴリに属する四つの病理サブ画像のみが表示される。
【0115】
1205で、端末は、第1サブタイプに対する展開動作に応答し、画像表示領域に、他のサブタイプに属する病理サブ画像の表示を取り消し、第1サブタイプに属する各病理サブ画像を表示する。
【0116】
ここで、該第1サブタイプは複数のサブタイプのうちのいずれか一つのサブタイプであり、第1サブタイプに対する展開動作は、該サブタイプに属する各病理サブ画像の表示を要求するために使用されるので、ユーザーが該第1サブタイプに属する他の病理サブ画像を見たい場合には、該第1サブタイプに対する展開動作を実行し、端末は、該第1サブタイプに対する展開動作に応答し、他のサブタイプに属する病理サブ画像の表示を取り消し、第1サブタイプに属する各病理サブ画像を表示する。
【0117】
本願の実施例で、画像表示領域に各サブタイプに対応する限られた数の病理サブ画像を表示し、任意のサブタイプに対する展開動作を検査すると、画像表示領域に他のサブタイプに属する病理サブ画像の表示を取り消し、該サブタイプに属する各病理サブ画像を表示することができ、病理サブ画像の表示の自由度を向上させる。
【0118】
一つの可能な実施態様で、該画像表示領域に、各サブタイプに対応するタイプ標識も表示され、端末は、該第1サブタイプに対応するタイプ標識に対するトリガ動作に応答し、画像表示領域に、他のサブタイプに属する病理サブ画像の表示を取り消し、第1サブタイプに属する各病理サブ画像を表示する。例えば、該トリガ動作はクリック動作またはドラッグ動作などであってもよい。
【0119】
別の可能な実施態様で、該画像表示領域は、各サブタイプに対応する展開選択肢が表示され、端末は該第1サブタイプに対応する展開選択肢に対するトリガ動作に応答し、画像表示領域に、他のサブタイプに属する病理サブ画像の表示を取り消し、第1サブタイプに属する各病理サブ画像を表示する。
【0120】
別の可能な実施態様で、端末は、第1サブタイプに対する展開動作に応答し、画像表示領域に、他のサブタイプに属する病理サブ画像の表示を取り消し、第1サブタイプに対応するスライドリストを表示し、該スライドリストは第1サブタイプに属する各病理サブ画像を含む。
【0121】
例えば、図13に示すように、ユーザーが腺上皮異常に属する複数の病理サブ画像を見たい場合には、図13に示す対象情報インタフェースに、「腺上皮異常」に対する展開動作を実行し、端末は、該展開動作に応答し、図14に示す対象情報インタフェースを表示し、図14を参照して、該画像表示領域1301に、高レベル扁平細胞病変に属する病理サブ画像、低レベル扁平細胞病変に属する病理サブ画像及び微生物異常に属する病理サブ画像を表示せず、腺上皮異常に属する複数の病理サブ画像のみを含む。
【0122】
なお、本願の実施例で、画像表示領域に病理サブ画像を表示することのみを例として説明する。他の実施例で、他の様式を採用して対象情報インタフェースに、目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を表示してもよい。
【0123】
本願の実施例による方法は、対象情報インタフェースに少なくとも一つの対象を表示し、ユーザーが目標対象に対する選択動作を実行する時に、該目標対象の病理画像を取得し、先に病理画像に目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を確定し、この後、目標タイプに属する該少なくとも一つの病理サブ画像を表示することで、病理画像における参照価値のより高い重点情報を表示し、病理画像の表示の合目的性を向上させる。これによって、病理画像の表示効果はより良くなる。
【0124】
また、画像表示領域に各サブタイプに対応する限られた数の病理サブ画像を表示し、任意サブタイプに対する展開動作を検査すると、画像表示領域に他のサブタイプに属する病理サブ画像の表示を取り消し、該サブタイプに属する各病理サブ画像を表示することができ、病理サブ画像の表示の自由度を向上させる。
【0125】
上記の図5図12の実施例は、画像表示領域に目標タイプに属する病理サブ画像を表示することを例として説明する。他の実施例で、端末は、完全な病理画像を表示し、該病理画像に目標タイプに属する病理サブ画像の枠を表示してもよく、詳しい過程は下記の図15の実施例を参照する。図15は本願の実施例によるもう一つの画像表示方法のフローチャートであり、本願の実施例の実行主体は端末であり、本願の実施例は、病理画像に病理サブ画像の枠を表示することを例として説明する。図15を参照して、該方法は以下のようなステップを含む。
【0126】
1501で、端末は、対象情報インタフェースを表示し、該対象情報インタフェースは少なくとも一つの対象を含む。
【0127】
1502で、端末は、対象情報インタフェースにおける目標対象に対する選択動作に応答し、目標対象の病理画像を取得する。
【0128】
1503で、端末は、病理画像のうち、目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を確定する。
【0129】
該ステップ1501-ステップ1503の過程は上記のステップ501-ステップ503の過程と同様であり、ここで説明を省略する。
【0130】
1504で、端末は、対象情報インタフェースに病理画像を表示し、病理画像に少なくとも一つの病理サブ画像の枠を表示する。
【0131】
ユーザーは該病理画像における該少なくとも一つの病理サブ画像以外の他の領域も見たい可能性があることを考慮して、端末は直接に対象情報インタフェースに該病理画像を表示する。ユーザーが該少なくとも一つの病理サブ画像を迅速に閲覧できるように、端末は、該病理画像に該少なくとも一つの病理サブ画像の枠を表示する。該枠がマーカーとリマインダーの役割を果たすことができるため、病理画像の表示の完全性を確保した上で、病理サブ画像の表示の合目的性も確保し、これによって全体の表示効果を向上させる。
【0132】
図16は本願の実施例による病理画像の表示の概略図であり、図16に示すように、対象情報インタフェースの病理画像に複数の病理サブ画像の枠が表示され、これに加えて、該対象情報インタフェースに、各病理サブ画像に対応する画像情報も表示され、該画像情報は、病理サブ画像が属する目標タイプ及び信頼度を含む。例えば、図16から分かるように、該病理画像は、高レベル扁平細胞病変に属する8つの病理サブ画像を含み、これらの8つの病理サブ画像の信頼度はそれぞれ66%、65%、63%、62%、60%、59%、58%及び56%であり、該病理画像は低レベル扁平細胞病変に属する6つの病理サブ画像を含み、該対象情報インタフェースは低レベル扁平細胞病変に属する三つの病理サブ画像に対応する画像情報のみが表示され、これらの三つの病理サブ画像の信頼度はそれぞれ47%、43%及び42%である。
【0133】
本願の実施例による方法は、対象情報インタフェースに少なくとも一つの対象を表示し、ユーザーが目標対象に対する選択動作を実行する時に、該目標対象の病理画像を取得し、先に病理画像に目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を確定し、この後、目標タイプに属する該少なくとも一つの病理サブ画像を表示することで、病理画像における参照価値のより高い重点情報を表示し、病理画像の表示の合目的性を向上させる。これによって、病理画像の表示効果はより良くなる。
【0134】
また、対象情報インタフェースに該病理画像を表示し、該病理画像に該少なくとも一つの病理サブ画像の枠を表示し、該枠がマーカーとリマインダーの役割を果たすことができるため、病理画像の表示の完全性を確保した上で、病理サブ画像の表示の合目的性も確保し、これによって全体の表示効果を向上させる。
【0135】
一部の実施例では、上記のいずれか一つの実施例の上で、端末は拡大後のいずれか一つの病理サブ画像を表示することもでき、詳しい過程は下記の図17の実施例を参照する。図17は本願の実施例によるもう一つの画像表示方法のフローチャートであり、本願の実施例の実行主体は端末であり、本願の実施例は拡大後の病理サブ画像を表示することで説明する。図17を参照して、該方法は以下のようなステップを含む。
【0136】
1701で、端末は対象情報インタフェースを表示し、該対象情報インタフェースは少なくとも一つの対象を含む。
【0137】
1702で、端末は、対象情報インタフェースにおける目標対象に対する選択動作に応答し、目標対象の病理画像を取得する。
【0138】
1703で、端末は病理画像のうち、目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を確定する。
【0139】
該ステップ1701-ステップ1703の過程は上記のステップ501-ステップ503の過程と同様であり、ここで説明を省略する。
【0140】
1704で、端末は対象情報インタフェースに、目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を表示する。
【0141】
一つの可能な実施態様で、端末は、対象情報インタフェースに目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を表示し、少なくとも一つの病理サブ画像の信頼度マーカーを表示する。該病理サブ画像の信頼度マーカーは病理サブ画像の信頼度を示し、病理サブ画像の信頼度は病理サブ画像が目標タイプに属することを信頼できる程度を示す。
【0142】
選択肢の一つとして、該信頼度マーカーは病理サブ画像の枠の色であってもよい。例えば、端末は病理サブ画像の信頼度の大きさに基づいて、信頼度を複数のレベルに分け、異なるレベルの信頼度に対応する枠の色は違う。例えば、第3閾値未満の信頼度を低レベルとして確定し、第3閾値以上且つ第四閾値未満の信頼度を中レベルとして確定し、第四閾値以上の信頼度を高レベルとして確定し、信頼度が低レベルに属する病理サブ画像の枠は緑色で、信頼度が中レベルに属する病理サブ画像の枠は黄色で、信頼度が高レベルに属する病理サブ画像の枠は赤色である。
【0143】
これに加えて、該ステップ1704での病理サブ画像の表示の様式は上記のステップ504、ステップ1204-ステップ1205またはステップ1504での病理サブ画像の表示の様式と同様であり、ここで説明を省略する。
【0144】
1705で、端末は、表示された第1病理サブ画像に対する選択動作に応答し、目標数倍拡大した後の第1病理サブ画像を表示する。
【0145】
ここで、該第1病理サブ画像は、現在、表示しているいずれか一つの病理サブ画像であってもよい。該第1病理サブ画像に対する選択動作は、拡大後の該第1病理サブ画像の表示を要求するために使用される。そのため、ユーザーが拡大後の第1病理サブ画像を見たい場合には、該第1病理サブ画像に対する選択動作を実行する。端末は該第1病理サブ画像に対する選択動作に応答し、目標数倍拡大した後の第1病理サブ画像を表示する。選択肢の一つとして、該目標数倍は端末が予め設定する倍数であり、例えば、該目標数倍は2倍または2.5倍などである。
【0146】
一つの可能な実施態様で、端末が、表示された第1病理サブ画像に対する選択動作に応答し、目標数倍拡大した後の第1病理サブ画像を表示することは、以下のような三つの拡大様式を含む。
【0147】
第1の拡大様式:端末は、第1病理サブ画像に対するタッチ動作に応答し、目標数倍拡大した後の第1病理サブ画像を表示する。
【0148】
選択肢の一つとして、該タッチ動作は、第1病理サブ画像に対するクリック動作またはドラッグ動作などを含むが、本願の実施例はこれに対して限定しない。
【0149】
第2の拡大様式:対象情報インタフェースには、さらに少なくとも一つの病理サブ画像に対応する画像標識も表示され、端末は第1病理サブ画像に対応する画像標識に対するタッチ動作に応答し、目標数倍拡大した後の第1病理サブ画像を表示する。
【0150】
第3の拡大様式:対象情報インタフェースには、少なくとも一つの病理サブ画像に対応する拡大選択肢も表示され、端末は、第1病理サブ画像に対応する拡大選択肢に対するタッチ動作に応答し、目標数倍拡大した後の第1病理サブ画像を表示する。
【0151】
例えば、図16に示すように、図16の左側は病理画像であり、病理画像における各々の枠が位置する領域は病理サブ画像が位置する領域であり、図16の右側は各々の病理サブ画像に対応する画像標識及び対応する拡大選択肢「見る」であり、該画像標識は病理サブ画像が属する目標タイプ及び対応の信頼度を含み、画像標識と病理サブ画像との間には対応関係が存在し、拡大選択肢と病理サブ画像との間にも対応関係が存在する。ユーザーがある画像標識に対するクリック動作を実行すると、端末は該画像標識に対応する病理サブ画像を確定し、目標数倍拡大した後の該病理サブ画像を表示する。あるいは、ユーザーがある拡大選択肢に対するクリック動作を実行すると、端末は該拡大選択肢に対応する病理サブ画像を確定し、目標数倍拡大した後の該病理サブ画像を表示する。
【0152】
別の可能な実施態様で、端末は、拡大後の第1病理サブ画像内の第1領域に、第1病理サブ画像に対応する画像情報を表示する。ここで、画像情報は、第1病理サブ画像が属する目標タイプまたは第1病理サブ画像の信頼度のうちの少なくとも一項を含む。選択肢の一つとして、該第1領域は第1病理サブ画像における中間領域、上縁に近い領域または左縁に近い領域などである。
【0153】
選択肢の一つとして、画像情報の第1領域での表示時間は目標時間に達した場合には、拡大後の第1病理サブ画像の外の第2領域に画像情報を表示する。ここで、第2領域のサイズは第1領域のサイズより小さい。選択肢の一つとして、該目標時間は端末が予め設定する時間であり、例えば該目標時間は3秒である。
【0154】
図18は本願の実施例によるもう一つの対象情報インタフェースの概略図であり、図18に示すように、対象情報インタフェースに複数の病理サブ画像が表示され、ユーザーが病理サブ画像1801に対するクリック動作を実行した後、端末は図19に示す対象情報インタフェースを表示し、図19に示すように、対象情報インタフェースに拡大後の病理サブ画像1801が表示され、該病理サブ画像1801における第1領域に、該病理サブ画像1801に対応する画像情報「腺上皮異常 80%」が表示される。該画像情報の該第1領域での表示時間は3秒に達した時に、端末は図20に示す対象情報インタフェースを表示し、図20に示すように、対象情報インタフェースに拡大後の病理サブ画像1801が表示され、該病理サブ画像1801の外の第2領域に該病理サブ画像1801に対応する画像情報「腺上皮異常 80%」が表示され、病理サブ画像1801の中間領域から画像情報を縮小したことに応答し、画像情報「腺上皮異常 80%」を対象情報インタフェースの上部領域に表示する。
【0155】
本願の実施例による方法は、対象情報インタフェースに少なくとも一つの対象を表示し、ユーザーが目標対象に対する選択動作を実行する時に、該目標対象の病理画像を取得し、先に病理画像に目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を確定し、この後、目標タイプに属する該少なくとも一つの病理サブ画像を表示することで、病理画像における参照価値のより高い重点情報を表示し、病理画像の表示の合目的性を向上させる。これによって、病理画像の表示効果はより良くなる。
【0156】
また、表示された病理サブ画像に対する選択動作に応答し、目標数倍拡大した後の病理サブ画像を表示し、病理サブ画像の表示の自由度を向上させる。
【0157】
また、拡大後の第1病理サブ画像内の第1領域には、第1病理サブ画像に対応する画像情報も表示され、表示される情報量を向上させる。
【0158】
病理検査医学は、基準化、自動化、情報化、人間化及び臨床化という「五化」に向かって発展している。高精細度、高解像度の病理画像の出現は、光学顕微画像からデジタル化顕微画像への変換を完成し、病理画像と病理画像分析技術は徐々に普及して応用されている。
【0159】
関連技術では、医師や看護員は、肉眼で病理画像を閲覧し、経験により分析診断を行い、異なる医師や看護員は同一の病理画像についての判断が異なり、且つ、肉眼で判断できる差異が限られるので、病理画像中の病理現象に対して全面的に観察することは難しい。また、病理画像の品質ばらつきがあり、乱雑、無駄な領域が存在したり、または走査された病理画像に不明瞭な領域が存在したりする可能性がある。これらの問題はいずれも医師や看護員が迅速かつ正確に病理画像中の重点情報を把握することが困難になっている。
【0160】
而本願の実施例による画像表示方法は、病理画像中の重点情報をユーザーに提示することができ、図21は本願の実施例によるもう一つの画像表示方法のフローチャートであり、図21に示すように、該方法は以下のような五つの段階を含む。
【0161】
(1)ファイル検証と解析:端末は、病理ファイルを取得した後、病理ファイルに対して検証を行い、検証を通した後、病理ファイルを解析して病理画像を得る。
【0162】
(2)病理画像に対して分類を行う:端末は各種の病理画像分類アルゴリズムを採用し、病理画像から目標タイプに属する領域を選び取り、例えば異常細胞識別アルゴリズム、細胞陰陽性判読アルゴリズムまたは画像品質検査アルゴリズムなどを採用する。
【0163】
(3)目標タイプに属する病理サブ画像を切り取る:端末は、病理画像に目標タイプに属する領域を切り取り、目標タイプに属する病理サブ画像を得る。
【0164】
(4)病理サブ画像に対して区画または順序付けを行う:端末は病理サブ画像が属するサブタイプに基づいて区画し、または端末は品質パラメータ、細胞の数或信頼度に基づいて順序付けを行う。
【0165】
(5)病理サブ画像を表示する:端末は区画後または順序付け後の病理サブ画像を提示する。
【0166】
図22は本願の実施例による画像表示装置の構成の概略図である。図22を参照して、該装置は、少なくとも一つの対象を含む対象情報インタフェースを表示するためのインタフェース表示モジュール2201と、対象情報インタフェースにおける目標対象に対する選択動作に応答し、目標対象の病理画像を取得するための画像取得モジュール2202と、
病理画像のうち、目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を確定するためのサブ画像確定モジュール2203と、対象情報インタフェースに目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を表示するためのサブ画像表示モジュール2204と、を含む。
【0167】
本願の実施例による画像表示装置は、対象情報インタフェースに少なくとも一つの対象を表示し、ユーザーが目標対象に対する選択動作を実行する時に、該目標対象の病理画像を取得し、先に該病理画像に目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を確定し、この後、目標タイプに属する該少なくとも一つの病理サブ画像を表示することで、病理画像における参照価値のより高い重点情報を表示し、病理画像の表示の合目的性を向上させる。これによって、病理画像の表示効果はより良くなる。
【0168】
選択肢の一つとして、図23を参照して、サブ画像表示モジュール2204は、対象情報インタフェースの画像表示領域に、目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を表示するための第1表示ユニット2214と、あるいは、
対象情報インタフェースに病理画像を表示し、病理画像に少なくとも一つの病理サブ画像の枠を表示するための第2表示ユニット2224と、を含む。
【0169】
選択肢の一つとして、図23を参照して、第1表示ユニット2214は、複数の病理サブ画像が属するサブタイプの違いに従って、複数の病理サブ画像を区画表示し、目標タイプが複数のサブタイプを含み、複数の病理サブ画像に含まれる細胞の数の順番に従って、複数の病理サブ画像を表示し、あるいは、複数の病理サブ画像の品質パラメータの順番に従って、複数の病理サブ画像を表示す、あるいは、複数の病理サブ画像の信頼度の順番に従って、複数の病理サブ画像を表示し、
病理サブ画像の信頼度が、病理サブ画像が目標タイプに属することを信頼できる程度である。
【0170】
選択肢の一つとして、図23を参照して、目標タイプは複数のサブタイプを含み、画像表示領域におけるいずれか一つのサブタイプに対応する病理サブ画像の数は目標数以下であり、第1表示ユニット2214は、第1サブタイプに対する展開動作に応答し、画像表示領域に、他のサブタイプに属する病理サブ画像の表示を取り消し、第1サブタイプに属する各病理サブ画像を表示する。
【0171】
選択肢の一つとして、図23を参照して、装置は、さらに、表示された第1病理サブ画像に対する選択動作に応答し、目標数倍拡大した後の第1病理サブ画像を表示するための拡大表示モジュール2205を含む。
【0172】
選択肢の一つとして、図23を参照して、拡大表示モジュール2205は、さらに、拡大後の第1病理サブ画像内の第1領域に、第1病理サブ画像に対応する画像情報を表示し、画像情報が、第1病理サブ画像が属する目標タイプまたは第1病理サブ画像の信頼度のうちの少なくとも一項を含む。
【0173】
選択肢の一つとして、図23を参照して、拡大表示モジュール2205は、さらに、画像情報の第1領域での表示時間が目標時間に達した時に、拡大後の第1病理サブ画像の外の第2領域に、画像情報を表示し、ここで、第2領域のサイズが第1領域のサイズより小さい。
【0174】
選択肢の一つとして、図23を参照して、拡大表示モジュール2205は、第1病理サブ画像に対するタッチ動作に応答し、目標数倍拡大した後の第1病理サブ画像を表示するための第1拡大ユニット2215と、あるいは、対象情報インタフェースに少なくとも一つの病理サブ画像に対応する画像標識がさらに表示され、第1病理サブ画像に対応する画像標識に対するタッチ動作に応答し、目標数倍拡大した後の第1病理サブ画像を表示するための第2拡大ユニット2225と、を含む。
【0175】
選択肢の一つとして、図23を参照して、サブ画像表示モジュール2204は、対象情報インタフェースに、目標タイプに属する少なくとも一つの病理サブ画像を表示し、少なくとも一つの病理サブ画像の信頼度マーカーを表示するための第3表示ユニット2234を含み、
病理サブ画像の信頼度マーカーが病理サブ画像の信頼度を示し、信頼度が病理サブ画像が目標タイプに属することが信頼できる程度を示す。
【0176】
選択肢の一つとして、図23を参照して、サブ画像確定モジュール2203は、以下の少なくとも一項を含むことを実行する:病理画像から、異常細胞が含まれる少なくとも一つの病理サブ画像を確定し、病理画像から、含まれる細胞が目標状態に属する少なくとも一つの病理サブ画像を確定し、目標状態が、陰性状態または陽性状態を含み、病理画像から、品質パラメータが目標品質条件に合致する少なくとも一つの病理サブ画像を確定する。
【0177】
選択肢の一つとして、図23を参照して、サブ画像確定モジュール2203は、病理画像に対して識別を行い、病理画像における目標タイプに属する領域を指示する少なくとも一つの位置情報を得るための識別ユニット2213と、病理画像から少なくとも一つの位置情報が指示する領域を切り取し、切り取った領域を病理サブ画像として確定するための切取ユニット2223と、を含む。
【0178】
選択肢の一つとして、該病理画像は、液状化検体細胞診の病理画像または組織病理学の病理画像を含む。
【0179】
なお、上記の実施例が提供する画像表示装置は画像を表示する場合、上記の各機能モジュールの分割のみを例に挙げて説明したが、実際の応用では、必要に応じて上記の機能の割り当ては異なる機能モジュールによって完成されることができ、即ち、端末の内部構成を異なる機能モジュールに分割することで、上述した機能の全部または一部を完成する。また、上記の実施例が提供する画像表示装置は、画像表示方法の実施例と同一の発想に属するものであり、その具体的な実現過程は、方法の実施例を詳しく参照して、ここで説明を省略する。
【0180】
本願の実施例は、端末を提供し、該端末はプロセッサとメモリとを含み、メモリには少なくとも一つのコンピュータープログラムが記憶され、該少なくとも一つのコンピュータープログラムはプロセッサによってロードして実行されることで、上記の実施例の画像表示方法における実行される動作を実現する。
【0181】
図24は本願の一つの例示的な実施例によって提供される端末2400の構成の概略図を示す。
【0182】
端末2400はプロセッサ2401とメモリ2402を含む。プロセッサ2401は、一つまたは複数の処理コアを含んでもよく、例えば、4コアプロセッサ、8コアプロセッサなどである。プロセッサ2401はDSP(Digital Signal Processing、デジタル信号処理)、FPGA(Field-Programmable Gate Array、フィールドプログラマブルゲートアレイ)、PLA(Programmable Logic Array、プログラマブルロジックアレイ)のうちの少なくとも一つのハードウェア形態を採用して実現することができる。プロセッサ2401は、メインプロセッサとコプロセッサを含んでもよい。メインプロセッサはウェイクアップ状態でのデータを処理するためのプロセッサであり、CPU(Central Processing Unit、中央プロセッサ)とも呼ばれる。コプロセッサは、待機状態でのデータを処理するための低電力消費プロセッサである。一部の実施例では、プロセッサ2401は、ディスプレイの表示の内容のレンダリングと描画とを担当するためのGPU(Graphics Processing Unit、画像処理のインタラクティブデバイス)が集積されてもよい。一部の実施例で、プロセッサ2401は、さらに、機械学習に関する演算動作を処理するAI(Artificial Intelligence、人工知能)プロセッサを含んでもよい。
【0183】
メモリ2402は一つまたは複数のコンピューター可読記憶媒体を含んでもよく、該コンピューター可読記憶媒体は非一時的なものであってもよい。メモリ2402は、高速ランダムアクセスメモリ及び不揮発性メモリも含んでもよく、例えば、一つまたは複数のディスク記憶デバイス、フラッシュ記憶デバイスである。一部の実施例で、メモリ2402の中の非一時的なコンピューター可読記憶媒体は、本願中の方法実施例が提供する画像表示方法を実現するためにプロセッサ2401が有する少なくとも一つのコンピュータープログラムを記憶するために使用される。
【0184】
一部の実施例では、端末2400は、選択可能に、周辺デバイスインターフェース2403と少なくとも一つの周辺デバイスを含む。プロセッサ2401及びメモリ2402と、周辺デバイスインターフェース2403との間に、バスまたは信号線で接続されることができる。各々の周辺デバイスは、バス、信号線または回路基板で周辺デバイスインターフェース2403と接続されることができる。選択肢の一つとして、周辺デバイスは、無線周波数回路2404、ディスプレイ2405、カメラコンポーネント2406、オーディオ回路2407及び電源2408のうちの少なくとも一種を含む。
【0185】
周辺デバイスインターフェース2403はI/O(Input/Output、入力/出力)に関する少なくとも一つの周辺デバイスをプロセッサ2401とメモリ2402に接続するために使用されることができる。一部の実施例では、プロセッサ2401、メモリ2402及び周辺デバイスインターフェース2403は、同一のチップまたは回路基板に集積されており、他の一部の実施例で、プロセッサ2401、メモリ2402及び周辺デバイスインターフェース2403のうちのいずれか一つまたは二つは、個別のチップまたは回路基板で実現することができるが、本実施例は、これに対して限定しない。
【0186】
無線周波数回路2404は、電磁信号とも呼ばれるRF(Radio Frequency、周波数)信号を受送信するために使用される。無線周波数回路2404は、電磁信号を介して通信ネットワーク及び他の通信デバイスと通信する。無線周波数回路2404は電気信号を電磁信号に変換して送信したり、受信した電磁信号を電気信号に変換したりする。選択肢の一つとして、無線周波数回路2404は、アンテナシステム、RFトランシーバ、一つ又は複数のアンプ、チューナ、発振器、デジタル信号プロセッサ、コーデックチップセット、ユーザー識別モジュールカードなどを含む。無線周波数回路2404は、少なくとも一つの無線通信プロトコルを介して他のデバイスと通信することができる。該無線通信プロトコルは、メトロポリタンエリアネットワーク、各世代移動通信ネットワーク(2G、3G、4G及び5G)、無線ローカルエリアネットワーク及び/又はWiFi(Wireless Fidelity、ワイヤレス・フィディリティー)ネットワークを含むが、これらに限定されない。一部の実施例では、無線周波数回路2404は、さらにNFC(Near Field Communication、近距離無線通信)に関する回路を含んでもよく、本願は、これに対して限定しない。
【0187】
ディスプレイ2405は、UI(User Interface、ユーザーインタフェース)を表示するために使用される。該UIは、図形、テキスト、アイコン、ビデオ、及びこれらの任意の組み合わせを含んでもよい。ディスプレイ2405がタッチディスプレイである場合、ディスプレイ2405は、ディスプレイ2405の表面または表面の上方のタッチ信号を採集する能力も有する。該タッチ信号は、制御信号としてプロセッサ2401に入力され処理されることができる。この場合、ディスプレイ2405は、さらに、ソフトボタン及び/又はソフトキーボードとも呼ばれる仮想ボタン及び/又は仮想キーボードを提供するために使用される。一部の実施例で、ディスプレイ2405は一つであってもよく、端末2400のフロントパネルに設定されてもよい。別の一部の実施例で、ディスプレイ2405は少なくとも二つであってもよく、それぞれ端末2400の異なる表面に設定されたり、折り畳まれるように設計されたりしてもよい。他の一部の実施例で、ディスプレイ2405は、端末2400の湾曲表面または折り畳み面に設定されるフレキシブルディスプレイであってもよい。ひいては、ディスプレイ2405は、非矩形の不規則な図形、即ち、異形ディスプレイに設定されてもよい。ディスプレイ2405は、LCD(Liquid Crystal Display,液晶ディスプレイ)、OLED(Organic Light-Emitting Diode,有機発光ダイオード)などの材質を採用して製造されてもよい。
【0188】
カメラコンポーネント2406は、画像またはビデオを採集する。選択肢の一つとして、カメラコンポーネント2406は、フロントカメラとリアカメラとを含む。フロントカメラ端末2400のフロントパネルに設置され、リアカメラは端末2400の裏面に設置される。一部の実施例では、リアカメラは少なくとも二つあり、それぞれメイカメラ、デプスカメラ、広角カメラ、望遠カメラのうちのいずれか一つの種類であり、これにより、メイカメラとデプスカメラとを統合して実現される背景ボケ機能、メイカメラと広角カメラとを統合して実現されるパノラマ撮影及びVR(Virtual Reality、仮想現実)撮影機能、または他の統合の撮影機能を実現する。一部の実施例では、カメラコンポーネント2406はさらにフラッシュを含む。フラッシュは、単一色温度フラッシュであってもいし、二重色温度フラッシュであってもよい。二重色温度フラッシュとは、暖色系のフラッシュと寒色系のフラッシュの組み合わせであり、異なる色温度での光の補償に用いることができる。
【0189】
オーディオ回路2407は、マイクロホンとスピーカーとを含む。マイクロホンは、ユーザー及び環境の音波を採集し、音波を電気信号に変換してプロセッサ2401に入力し、処理を行うか、または、無線周波数回路2404に入力することで、音声通信を実現する。ステレオ採集またはノイズ低減の目的のために、マイクロホンは、複数であってもよく、それぞれ端末2400の異なる部位に設定されてもよい。マイクロホンは、アレイマイクロホンまたは全方向採集型マイクロホンであってもよい。スピーカーは、プロセッサ2401または無線周波数回路2404からの電気信号を音波に変換するために使用される。スピーカーは、従来のフィルムスピーカーであってもよいし、圧電セラミックスピーカーであってもよい。スピーカーは圧電セラミックスピーカーである場合には、電気信号を人間に聞こえる音波に変換できるだけでなく、距離測定などの用途のために、電気信号を人間に聞こえない音波に変換できる。一部の実施例では、オーディオ回路2407は、さらにイヤホンジャックを含んでもよい。
【0190】
電源2408は、端末2400内の各々コンポーネントに電力を供給するために使用される。電源2408は、交流電力、直流電力、一次電池または充電電池であってもよい。電源2408が充電電池を含む場合、該充電電池は、有線充電または無線充電をサポートすることができる。該充電電池は、急速充電技術をサポートするために用いられてもよい。
【0191】
当業者であれば理解できるように、図24に示す構成は、端末2400を限定するものではなく、図示より多く又は少ないコンポーネントを含んでもよく、あるいはいくつかのコンポーネントを組み合わせたものであってもよく、あるいは異なるコンポーネント配置を採用してもよい。
【0192】
本願の実施例は、コンピューター可読記憶媒体をさらに提供し、該コンピューター可読記憶媒体には少なくとも一つのコンピュータープログラムが記憶され、該少なくとも一つのコンピュータープログラムがプロセッサによってロードして実行されることで、上記実施例の画像表示方法に実行する動作を実現する。
【0193】
本願の実施例は、コンピュータープログラム産品をさらに提供し、コンピュータープログラムを含み、前記コンピュータープログラムがプロセッサによってロードして実行されることで、上記の実施例のような画像表示方法に実行する動作を実現する。一部の実施例では、本願の実施例に係るコンピュータープログラムは、一つのコンピューターデバイス中に実行されること、あるいは一つの場所に位置する複数のコンピューターデバイス中に実行されること、あるいは複数の場所に分散する通信ネットワークを介して相互接続された複数のコンピューターデバイス中に実行されること、のように配置されることができ、複数の場所に分散する通信ネットワークを介して相互接続された複数のコンピューターデバイスはブロックチェーンシステムを構成することができる。
【0194】
当業者であれば理解できるように、上記の実施例の全てまたは一部のステップを実現することは、ハードウェアで完成してもよいし、プログラムで関連のハードウェアを指示して完成してもよい。前記のプログラムは、コンピューター可読記憶媒体に記憶されることができ、上記の述べた記憶媒体は読み取り専用メモリ、ディスク、光ディスクなどであってもよい。
【0195】
以上は、本願の実施例の選択可能な実施例のみであり、本願の実施例を限定するものではなく、本願の実施例の趣旨及び原則内の何れかの修正、同等な置換、改良など、いずれも本発明の特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0196】
101 端末
102 サーバー
501 ステップ
502 ステップ
503 ステップ
503 ステップ
504 ステップ
601 領域
602 領域
603 領域
604 領域
901 画像表示領域
1201 ステップ
1202 ステップ
1203 ステップ
1204 ステップ
1204 ステップ
1205 ステップ
1301 画像表示領域
1311 サブ領域
1321 サブ領域
1331 サブ領域
1341 サブ領域
1501 ステップ
1503 ステップ
1504 ステップ
1701 ステップ
1703 ステップ
1704 ステップ
1801 病理サブ画像
2201 インタフェース表示モジュール
2202 画像取得モジュール
2203 サブ画像確定モジュール
2204 サブ画像表示モジュール
2205 拡大表示モジュール
2213 識別ユニット
2214 第1表示ユニット
2215 第1拡大ユニット
2223 切取ユニット
2224 第2表示ユニット
2225 第2拡大ユニット
2234 第3表示ユニット
2400 フロントカメラ端末
2401 プロセッサ
2402 メモリ
2403 周辺デバイスインターフェース
2404 無線周波数回路
2405 ディスプレイ
2406 カメラコンポーネント
2407 オーディオ回路
2408 電源
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【図
図19
図20
図21
図22
図23
図24
【国際調査報告】