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特表2024-529472エネルギー貯蔵ユニット及びエネルギー貯蔵電池
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-06
(54)【発明の名称】エネルギー貯蔵ユニット及びエネルギー貯蔵電池
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/296 20210101AFI20240730BHJP
   H01M 50/256 20210101ALI20240730BHJP
   H01M 50/244 20210101ALI20240730BHJP
   H01M 50/251 20210101ALI20240730BHJP
【FI】
H01M50/296
H01M50/256 101
H01M50/244 A
H01M50/251
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024505174
(86)(22)【出願日】2022-07-26
(85)【翻訳文提出日】2024-01-26
(86)【国際出願番号】 CN2022107903
(87)【国際公開番号】W WO2023005921
(87)【国際公開日】2023-02-02
(31)【優先権主張番号】202121741780.7
(32)【優先日】2021-07-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523183389
【氏名又は名称】トリナ・ソーラー・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】TRINA SOLAR CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 2 Trina Road, Trina PV Park, Xinbei District, Changzhou, Jiangsu 213031, China
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヨウ、ジャン
(72)【発明者】
【氏名】チン、フェン
(72)【発明者】
【氏名】ガオ、ジーファン
【テーマコード(参考)】
5H040
【Fターム(参考)】
5H040AA03
5H040AA12
5H040AS01
5H040AY05
5H040AY10
5H040AY14
5H040CC13
5H040DD06
5H040DD29
5H040JJ03
(57)【要約】
本発明は、エネルギー貯蔵ユニット及びエネルギー貯蔵電池を提供し、エネルギー貯蔵ユニットは、接続構造と、少なくとも2つの電池モジュールと、を含み、少なくとも2つの電池モジュールは積層設置され、且つ各隣接する2つの電池モジュールの少なくとも一対の対向する側端面に接続構造がそれぞれ設けられ、接続構造は、隣接する2つの電池モジュールを締結接続することに用いられる。本発明が提供するエネルギー貯蔵ユニット及びエネルギー貯蔵電池は、エネルギー貯蔵ユニットの着脱の利便性を高めることができ、これによってエネルギー貯蔵ユニットの着脱をより効率的にすることができる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続構造と、少なくとも2つの電池モジュールと、を含み、前記少なくとも2つの電池モジュールは積層設置され、且つ各隣接する2つの前記電池モジュールの少なくとも一対の対向する側端面に前記接続構造がそれぞれ設けられ、前記接続構造は、隣接する2つの前記電池モジュールを締結接続することに用いられる
ことを特徴とするエネルギー貯蔵ユニット。
【請求項2】
前記接続構造は、接続板と締結具を含み、前記締結具は、前記接続板と前記電池モジュールとを締結接続することに用いられる
ことを特徴とする請求項1に記載のエネルギー貯蔵ユニット。
【請求項3】
前記締結具上には雄ねじが設けられ、前記電池モジュールの側端面上にはねじ孔が設けられ、前記ねじ孔は前記締結具上の雄ねじと係合することに用いられ、前記接続板上には接続孔が設けられ、前記接続孔は前記締結具を貫通させることに用いられる
ことを特徴とする請求項2に記載のエネルギー貯蔵ユニット。
【請求項4】
前記接続板は、前記電池モジュールの幅方向の側端面に接続される
ことを特徴とする請求項2に記載のエネルギー貯蔵ユニット。
【請求項5】
前記電池モジュールの側端面上には凹んだハンドル溝が設けられる
ことを特徴とする請求項2に記載のエネルギー貯蔵ユニット。
【請求項6】
前記接続板が隣接する2つの前記電池モジュールに接続された時に、前記接続板は前記ハンドル溝を覆う
ことを特徴とする請求項5に記載のエネルギー貯蔵ユニット。
【請求項7】
各隣接する2つの前記電池モジュールの対向する2つの端面に、適応する第1の電気的接続構造が設けられ、前記第1の電気的接続構造は、隣接する2つの前記電池モジュールを電気的に接続することに用いられる
ことを特徴とする請求項1に記載のエネルギー貯蔵ユニット。
【請求項8】
各隣接する2つの前記電池モジュールの対向する2つの端面に、適応する第1のリミット構造が設けられ、前記第1のリミット構造は、隣接する2つの前記電池モジュールの相対位置を規定することに用いられる
ことを特徴とする請求項1に記載のエネルギー貯蔵ユニット。
【請求項9】
台座と、制御モジュールと、請求項1~8のいずれか1項に記載のエネルギー貯蔵ユニットと、を含み、前記台座と前記制御モジュールは、前記エネルギー貯蔵ユニットの両端にそれぞれ設けられる
ことを特徴とするエネルギー貯蔵電池。
【請求項10】
前記台座と、それに隣接する前記電池モジュールとは、前記接続構造により締結接続される
ことを特徴とする請求項9に記載のエネルギー貯蔵電池。
【請求項11】
前記制御モジュールと、それに隣接する前記電池モジュールとは、前記接続構造により締結接続される
ことを特徴とする請求項9に記載のエネルギー貯蔵電池。
【請求項12】
前記台座と、それに隣接する前記電池モジュールには、適応する第2の電気的接続構造が設けられ、前記第2の電気的接続構造は、前記台座と、それに隣接する前記電池モジュールとを電気的に接続することに用いられる
ことを特徴とする請求項9又は10に記載のエネルギー貯蔵電池。
【請求項13】
前記制御モジュールと、それに隣接する前記電池モジュールには、適応する第3の電気的接続構造が設けられ、前記第3の電気的接続構造は、前記制御モジュールと、それに隣接する前記電池モジュールとを電気的に接続することに用いられる
ことを特徴とする請求項9又は11に記載のエネルギー貯蔵電池。
【請求項14】
前記台座と、それに隣接する前記電池モジュールには、第2のリミット構造が設けられ、前記第2のリミット構造は、前記台座と、それに隣接する前記電池モジュールの相対位置を規定することに用いられる
ことを特徴とする請求項9又は10に記載のエネルギー貯蔵電池。
【請求項15】
前記制御モジュールと、それに隣接する前記電池モジュールとの間には、第3のリミット構造が設けられ、前記第3のリミット構造は、前記制御モジュールと、それに隣接する前記電池モジュールの相対位置を規定することに用いられる
ことを特徴とする請求項9又は11に記載のエネルギー貯蔵電池。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電池技術分野に関し、具体的に言えば、エネルギー貯蔵ユニット及びエネルギー貯蔵電池に関する。
【背景技術】
【0002】
光起電力発電システムの応用と発展に伴い、家庭用光起電力貯蔵システムは系統連系・独立で使用でき、系統連系時に余剰電力を系統に流すことができ、夜間及び曇りや雨天時に自家消費できるなどの優位性により、すでに広く応用されている。家庭用光起電力貯蔵システムにおいて、電池システムは電池モジュールと制御モジュールから構成され、常用の電池システムは主に一体機キャビネット式と独立モジュール積層式に分けられ、独立モジュール積層式電池ボックスは体積が小さく、重量が軽く、輸送と取り付けメンテナンスが便利で、占有面積が小さく、クレーン、フォークリフトを利用する必要がなく、一人で電池ボックスの取り付けを実現でき、後続での拡張とアップグレードが容易であるなどの利点がある。そのため、従来技術においては複数のモジュール化組み立ての電池が誕生している。
【0003】
例えば、公告番号CN206099077Uでは電源キャビネットが公開されており、電池モジュール化組み立ての問題を解決しているが、実際の使用には以下の問題が存在する。
【0004】
1、ボックス体内にロック装置を予め取り付ける必要があり、ロック装置のコストは高く、多製品の取り付け精度も要求が高く、大量生産とメンテナンスに不便である。
【0005】
2、電池システム全体が積層取り付けされた後、下方の電池ボックスコンポーネントが単体でのメンテナンスを要する場合、上方の電池ボックスコンポーネントを取り外してから蓋を開けてメンテナンスする必要がある。
【0006】
3、ボックス体のハンドルが外部に露出し、ハンドルの溶接継ぎ目が長期的に外部に露出し、サビが生じるリスクがあることに加え、全体的な製品の美観に影響する。
【0007】
また、例えば公告番号CN209447901Uでは積層式電池パックが公開されており、同様に電池モジュール化組み立ての問題を解決できるが、実際の使用には以下の問題が存在する。
【0008】
1、外部固定装置は一体式構造であり、異なる電池容量の配置時に異なる接続板又は接続棒を提供する必要があるほか、積層構造に累積誤差があるため、部品の加工と組み立てには一定の公差要求があり、現場での取り付けとメンテナンス及び後続でのシステム拡張に不便である。
【0009】
2、電池システム全体が積層取り付けされた後、下方の電池ボックスコンポーネントが単体でのメンテナンスを要する場合、上方の電池ボックスコンポーネントを取り外してから蓋を開けてメンテナンスする必要がある。
【0010】
3、ボックス体のハンドルが外漏れし、ハンドルの溶接継ぎ目が長期的に外漏れし、サビが生じるリスクがあることに加え、全体的な製品の美観に影響する。
【0011】
従って、従来技術にすでに存在する2つの技術案については、実際の使用において使用が不便であるという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は従来技術に存在する技術課題の1つを少なくとも解決することを目的とし、エネルギー貯蔵ユニットの着脱の利便性を高めることができる、エネルギー貯蔵ユニット及びエネルギー貯蔵電池を提供し、これによってエネルギー貯蔵ユニットの着脱をより効率的にすることができる。
【0013】
本発明の第1の目的は、エネルギー貯蔵ユニットを提供して、エネルギー貯蔵ユニットの組み立てと取り外し過程における利便性と効率性を高めるという技術課題を解決することである。
【0014】
本発明の第2の目的は、エネルギー貯蔵電池を提供して、エネルギー貯蔵電池の組み立てと取り外し過程における利便性と効率性を高めるという技術課題を解決することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明のエネルギー貯蔵ユニットは次のように実現される。
【0016】
エネルギー貯蔵ユニットは、接続構造と、少なくとも2つの電池モジュールと、を含み、前記少なくとも2つの電池モジュールは積層設置され、且つ各隣接する2つの前記電池モジュールの少なくとも一対の対向する側端面に前記接続構造がそれぞれ設けられ、前記接続構造は、隣接する2つの前記電池モジュールを締結接続することに用いられる。
【0017】
本発明の任意の実施例において、前記接続構造は、接続板と締結具を含み、前記締結具は、前記接続板と前記電池モジュールとを締結接続することに用いられる。
【0018】
本発明の任意の実施例において、前記締結具上には雄ねじが設けられ、前記電池モジュールの側端面上にはねじ孔が設けられ、前記ねじ孔は前記締結具上の雄ねじと係合することに用いられ、前記接続板上には接続孔が設けられ、前記接続孔は前記締結具を貫通させることに用いられる。
【0019】
本発明の任意の実施例において、前記接続板は、前記電池モジュールの幅方向の側端面に接続される。
【0020】
本発明の任意の実施例において、前記電池モジュールの側端面上には凹んだハンドル溝が設けられる。
【0021】
本発明の任意の実施例において、前記接続板が隣接する2つの前記電池モジュールに接続された時に、前記接続板は前記ハンドル溝を覆う。
【0022】
本発明の任意の実施例において、各隣接する2つの前記電池モジュールの対向する2つの端面に、適応する第1の電気的接続構造が設けられ、前記第1の電気的接続構造は、隣接する2つの前記電池モジュールを電気的に接続することに用いられる。
【0023】
本発明の任意の実施例において、各隣接する2つの前記電池モジュールの対向する2つの端面に、適応する第1のリミット構造が設けられ、前記第1のリミット構造は、隣接する2つの前記電池モジュールの相対位置を規定することに用いられる。
【0024】
本発明のエネルギー貯蔵電池は次のように実現される。
【0025】
エネルギー貯蔵電池は、台座と、制御モジュールと、本発明に記載のエネルギー貯蔵ユニットと、を含み、前記台座と前記制御モジュールは、前記エネルギー貯蔵ユニットの両端にそれぞれ設けられる。
【0026】
本発明の任意の実施例において、前記台座と、それに隣接する前記電池モジュールとは、前記接続構造により締結接続される。
【0027】
本発明の任意の実施例において、前記制御モジュールと、それに隣接する前記電池モジュールとは、前記接続構造により締結接続される。
【0028】
本発明の任意の実施例において、前記台座と、それに隣接する前記電池モジュールとには、適応する第2の電気的接続構造が設けられ、前記第2の電気的接続構造は、前記台座と、それに隣接する前記電池モジュールとを電気的に接続することに用いられる。
【0029】
本発明の任意の実施例において、前記制御モジュールと、それに隣接する前記電池モジュールとには、適応する第3の電気的接続構造が設けられ、前記第3の電気的接続構造は、前記制御モジュールと、それに隣接する前記電池モジュールとを電気的に接続することに用いられる。
【0030】
本発明の任意の実施例において、前記台座と、それに隣接する前記電池モジュールとには、第2のリミット構造が設けられ、前記第2のリミット構造は、前記台座と、それに隣接する前記電池モジュールの相対位置を規定することに用いられる。
【0031】
本発明の任意の実施例において、前記制御モジュールと、それに隣接する前記電池モジュールとの間には、第3のリミット構造が設けられ、前記第3のリミット構造は、前記制御モジュールと、それに隣接する前記電池モジュールの相対位置を規定することに用いられる。
【発明の効果】
【0032】
本発明は、従来技術に対して以下のような有益な効果を有する。
【0033】
本発明が提供するエネルギー貯蔵ユニットは、積層設置された電池モジュールに関して言えば、各隣接する2つの電池モジュールの少なくとも1つの対向する側端面に接続構造をそれぞれ設けることにより、接続構造を利用して隣接する2つの電池モジュールの締結接続を実現することができ、こうすることで、複数の電池モジュールの組み立て時に、組み立ての利便性を高めることができるだけでなく、一部の電池モジュールが点検メンテナンスを要する時に、全ての電池モジュールを取り外す必要はなく、点検メンテナンスを要する電池モジュールに接続された接続構造を取り外すだけでよいので、エネルギー貯蔵ユニットにおける複数の電池モジュールを局部的に取り外すだけで、点検メンテナンスを要する電池モジュール300について点検メンテナンスをすることができ、次いで電池モジュールを点検メンテナンスする際の取り外しの利便性を高めることができ、さらにはエネルギー貯蔵ユニットの着脱をより効率的にすることができる。
【0034】
本発明が提供するエネルギー貯蔵電池は、本発明が提供するエネルギー貯蔵ユニットによって、エネルギー貯蔵ユニットの着脱の利便性を高めることができ、これによってエネルギー貯蔵ユニットの着脱をより効率的にすることができ、さらにはエネルギー貯蔵電池の着脱の利便性を高めることができ、エネルギー貯蔵電池の着脱をより効率的にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】本発明の実施例により提供されるエネルギー貯蔵ユニット及びエネルギー貯蔵電池の任意の実施例における構造概念図である。
図2】本発明の実施例により提供されるエネルギー貯蔵ユニット及びエネルギー貯蔵電池の別の任意の実施例における構造概念図である。
図3図2に対応する爆発構造概念図である。
図4図2に対応する別の視点における構造概念図である。
図5】本発明の実施例により提供されるエネルギー貯蔵ユニット及びエネルギー貯蔵電池のさらなる任意の実施形態における構造概念図である。
図6】本発明の実施例により提供されるエネルギー貯蔵ユニット及びエネルギー貯蔵電池の電池モジュールの第1の視点における構造概念図である。
図7】本発明の実施例により提供されるエネルギー貯蔵ユニット及びエネルギー貯蔵電池の電池モジュールの第2の視点における構造概念図である。
図8】本発明の実施例により提供されるエネルギー貯蔵ユニット及びエネルギー貯蔵電池の電池モジュールの第3の視点における構造概念図である。
図9】本発明の実施例により提供されるエネルギー貯蔵電池の制御モジュールの構造概念図である。
【符号の説明】
【0036】
1-凸柱;2-ねじ孔;3-上部電気接続体;5-下部電気接続体;6-位置決め穴;100-台座;200-接続板;201-接続孔;300-電池モジュール;301-蓋板;302-ハンドル溝;306-外ボス;500-制御モジュール;501-制御蓋板;504-表示構造;505-外配線溝;600-ねじ。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本発明の技術案を当業者がよりよく理解できるように、本発明の実施例により提供されるライニング装置及び半導体加工装置について、以下に図面を組み合わせて詳細に説明する。これらの図面はいずれも簡略化された構造概念図であり、本発明の基本構造を模式的に説明するものにすぎないため、本発明に関連する構成のみを表示する。
【0038】
実施例1
図1図8に示すように、本実施例はエネルギー貯蔵ユニットを提供し、接続構造と、少なくとも2つの電池モジュール300と、を含み、少なくとも2つの電池モジュール300は積層設置され、且つ各隣接する2つの電池モジュール300の少なくとも一対の対向する側端面に接続構造がそれぞれ設けられ、接続構造は、隣接する2つの電池モジュール300を締結接続することに用いられる。つまり、各隣接する2つの電池モジュール300は、その少なくとも一対の対向する側端面間において締結接続がなされることによって2つの電池モジュール300間の締結接続を実現し、即ち、各隣接する2つの電池モジュール300の少なくとも一対の対向する側端面を接続構造により締結接続することで、各隣接する2つの電池モジュール300を締結接続することができる。
【0039】
本発明の実施例が提供するエネルギー貯蔵ユニットは、積層設置される電池モジュール300に関して言えば、各隣接する2つの電池モジュール300の少なくとも1つの対向する側端面に接続構造がそれぞれ設けられることにより、接続構造を利用して隣接する2つの電池モジュール300の締結接続を実現することができ、こうすることで、複数の電池モジュール300の組み立て時に、組み立ての利便性を高めることができるだけでなく、一部の電池モジュール300が点検メンテナンスを要する時に、全ての電池モジュール300を取り外す必要はなく、点検メンテナンスを要する電池モジュール300に接続された接続構造を取り外すだけでよいので、エネルギー貯蔵ユニットにおける複数の電池モジュール300を局部的に取り外すだけで、点検メンテナンスを要する電池モジュール300について点検メンテナンスをすることができ、次いで電池モジュール300を点検メンテナンスする際の取り外しの利便性を高めることができ、さらにはエネルギー貯蔵ユニットの着脱をより効率的にすることができる。
【0040】
組み立ての効率及び全体的な構造のコストの観点から、本実施例の図面を組み合わせると、接続構造は、各隣接する2つの電池モジュール300のうちの1対の対向する2つの側端面間の接続を実現するためだけに使用することができ、つまり、各隣接する2つの電池モジュール300の一対の対向する側端面のみを接続構造により締結接続することで、接続構造の使用数を削減することができ、これにより、各隣接する2つの電池モジュール300の組み立ての効率を高めつつ、エネルギー貯蔵ユニット全体構造のコストを低減することができる。
【0041】
例えば、縦方向に積層された3つの電池モジュール300関して言えば、下から上に向かって、最も下の電池モジュール300の頂部寄りの部分と中間に位置する電池モジュール300の底部寄りの部分とが接続構造によってこの2つの電池モジュール300間の締め付け固定を実現する。さらに、中間に位置する電池モジュール300は、その上の頂部寄りの部分と最も上に位置する電池モジュール300の底部寄りの部分とが接続構造によって固定配設され、このようにして、中間に位置する電池モジュール300と頂部に位置する電池モジュール300との間のスナップ固定が完了する。つまり、3つの電池モジュール300は縦方向に積層設置され、ここで、中間に位置する電池モジュール300の一対の対向する側端面の頂部寄りの位置と、上方に位置する電池モジュール300の一対の対向する側端面の底部寄りの位置とが、接続構造により締結接続されることで、中間の電池モジュール300と上方の電池モジュール300との締結接続が実現され、そして、中間に位置する電池モジュール300の一対の対向する側端面の底部寄りの位置と、下方に位置する電池モジュール300の一対の対向する側端面の頂部寄りの位置とが、接続構造により締結接続されることで、中間の電池モジュール300と下方の電池モジュール300との締結接続を実現する。上記を踏まえ、上記過程を通じて、3つの電池モジュール300を縦方向に積層した後の全体的な固定が実現される。つまり、本実施例のエネルギー貯蔵ユニットに関して言えば、エネルギー貯蔵ユニットが電池モジュール300をいくつ含むかに関係なく、各隣接する2つの電池モジュール300の間に接続構造が存在するだけでよく、このような構造は、具体的な使用過程において実際の使用の需要に応じてエネルギー貯蔵ユニットを拡張又は減容するのに便利である。
【0042】
しかし、少なくとも2つの電池モジュール300の積層方法は、縦方向積層に限定されない。
【0043】
本実施例に関して言えば、採用する接続構造は、接続板200と締結具を含んでよく、締結具は、接続板200と電池モジュール300とを締結接続することに用いられる。ここで説明しておくと、接続板200の具体的な形状について、本実施例は絶対的な限定をせず、平板構造であってもよく、電池モジュール300上に該接続板200を配設する側端面の具体的な形状に応じて適合する接続板200を製作してもよく、つまり、接続板200の形状は、それに接続される電池モジュール300の側端面に応じて調整することができるため、電池モジュール300を改善する必要はなく、接続板200を改良するだけで、接続板200を利用して隣接する2つの電池モジュール300を締結接続することができ、これにより、電池モジュール300自体の改良を最小限に抑えることができ、複数の電池モジュール300を接続するという効果を奏することもできる。
【0044】
任意の実施例として例を挙げる。着脱の利便性と効率性を考慮して、本実施例の締結具は、ねじ600を含んでよい。この構造に基づいて、締結具に対する係合を考慮して、電池モジュール300の側端面上にねじ600と嵌め合わせるためのねじ孔2が設けられ、且つ接続板200上にはねじ600の貫通に適した接続孔201が設けられる。実際の応用において、ねじ600を接続孔201に通過させて、ねじ孔2にねじ係合させることにより、接続板200と電池モジュール300とをねじ600によって締結接続することができる。
【0045】
しかし、締結具の種類はねじ600に限らず、例えば、締結具上に雄ねじを設け、電池モジュール300の側端面上にねじ孔2を設け、ねじ孔2は締結具上の雄ねじと係合することに用いられ、接続板200上に接続孔201を設け、接続孔201は締結具を貫通させることに用いられるとしてもよい。実際の応用において、締結具を接続孔201に貫通させて、締結具の雄ねじをねじ孔2にねじ係合させることで、締結具を通じて接続板200と電池モジュール300とを締結接続することができる。
【0046】
本発明の実施例が提供するエネルギー貯蔵ユニットに関して言えば、簡単な接続板200を採用して締結具に係合して、隣接する電池モジュール300の締結接続を実現し、このような方法は構造が簡単で、全体的な材料コストと組み立てコストが比較的低い上、電池モジュール300上に締結具に係合できる、例えば、本発明の実施例によるねじ孔2を設計すればよく、このような場合、電池モジュール300自体の構造の変更が少なく、即ち、電池モジュール300自体の構造の改良に過度な改良コストを投入する必要がなく、これにより、本発明の実施例が提供するエネルギー貯蔵ユニットの全体的なコストを比較的低い範囲内に制御することができる。
【0047】
また、さらに説明しておくと、本実施例において直方体構造の電池モジュール300を提供することに関して言えば、これは4つの縦方向の側端面を有し、4つの縦方向の側端面は2対に分かれており、2対の縦方向の側端面のうちの1対の縦方向の側端面は電池モジュール300の長さ方向に対応し、もう1対の縦方向の側端面側は、電池モジュール300の幅方向に対応する。この構造に基づいて、接続構造が1対の側端面上にのみ設けられた際に、コスト削減の問題を考慮して、本実施例の接続構造は、電池モジュール300のその幅方向に対応する1対の縦方向の側端面上に取り付けることができ、つまり、電池モジュール300が長さの異なる複数対の側端面を有し、且つ接続構造がそのうちの1対の側端面にのみ接続されている場合に、接続構造を選択して長さの短い1対の側端面に接続することで、接続板200の長さを小さくすることができる。これにより、積層された電池モジュール300を固定する役割を果たすことができるだけでなく、接続板200の材料を節約でき、さらには材料のコストを削減することもできる。
【0048】
しかし、電池モジュール300の形状は直方体に限定されない。
【0049】
上記構造に基づいて、縦方向に積層された電池モジュール300の積層状態での使用における堅牢性と安定性をさらに向上させることを考慮して、任意の実施形態では、各隣接する2つの電池モジュール300の対向する2つの端面に、適応する第1のリミット構造を設けてよく、第1のリミット構造は、隣接する2つの電池モジュールの相対位置を規定することに用いられる。図面を組み合わせて第1のリミット構造について例を挙げて説明すると、隣接する2つの電池モジュール300において、下方に位置する電池モジュール300の、上方に位置する電池モジュール300と対向する一端に突起の凸柱1が設けられ、上方に位置する電池モジュール300の、下方に位置する電池モジュール300と対向する一端面に凸柱1と係合することに用いられる位置決め穴6が設けられ、実際の応用において、上方に位置する電池モジュール300を下方に位置する電池モジュール300上に積層する際、凸柱1は位置決め穴6の中に挿入されて、凸柱1と位置決め穴6を利用して、隣接する2つの電池モジュール300の相対位置を規定する。このような状況で、同じ電池モジュール300に対して、その縦方向の積層状態の状況から、電池モジュール300の頂端面には凸柱1が設けられ、その底端面には位置決め穴6が設けられている。もちろん、ここでの凸柱1と位置決め穴6の設置位置は設置位置に置き換えることができ、つまり、同じ電池モジュール300に対して、その縦方向の積層状態の状況から、電池モジュール300の頂端面に位置決め穴6を設け、その底端面に凸柱1を設けてもよく、これに対して本実施例では絶対的な限定をしない。
【0050】
接続構造を電池モジュール300のその幅方向に対応する1対の縦方向の側端面上に取り付ける場合、電池モジュール300のその長さ方向に対応する1対の縦方向の側端面の中から1つの側端面を選択して該電池モジュール300の蓋板301とすることで、電池モジュール300に対する点検メンテナンスを要する場合、蓋板301を取り外すことにより、点検メンテナンスを要する電池モジュール300に対して点検メンテナンスを行うことから、接続構造の影響を受けることはなく、複数の電池モジュール300が積層状態にあるエネルギー貯蔵ユニットを取り外す必要はなく、点検メンテナンスという効果を奏することができる。
【0051】
なお、本実施例のエネルギー貯蔵ユニットに関して、さらに説明しておくと、電池モジュール300の外側壁上には凹んだハンドル溝302を設けてもよく、ハンドル溝302は生産取り付け、物流輸送の搬送操作を行うことに用いられる。図面を組み合わせて任意の実施状況を例示すると、ハンドル溝302は、電池モジュール300の接続構造に適合する側端面上に設けることができ、且つ接続板200を隣接する2つの電池モジュール300に接続した後、接続板200はハンドル溝302を覆うことができ、これで一方では、ハンドルの溶接継ぎ目を効果的に保護することができ、もう一方で、エネルギー貯蔵ユニット全体の外形の美観を高めることができる。しかし、ここでのハンドル溝302は、具体的には電池モジュール300上に設けられ、具体的な外側壁について本実施例では絶対的な限定をせず、例えば、ハンドル溝302は電池モジュール300のその長さ方向に対応する1対の縦方向の側端面において蓋板301が設けられていない1つの側端面上に設けてもよい。
【0052】
また、任意の実施状況として、本実施例のエネルギー貯蔵ユニットに採用される電池モジュール300は、その幅方向に対応する縦方向の側端面上に外ボス306を設けて、電池モジュール300の側端面の強度を高めることができる。この構造に基づいて、ここでの外ボス306は、接続板200を避けて設置してもよく、接続板200が隣接する2つの電池モジュール300に接続された後、接続板200に覆われてもよく、接続板200が外ボス306を覆う状況に関して言えば、接続板200上に外ボス306の形状に適切な構造を予め製造することにより使用の需要を満たすことができる。本実施例の図面は、接続板200と外ボス306とが互いに分離して独立して存在する構成、即ち、外ボス306が接続板200を避けて設けられた構成を例としたものにすぎず、絶対的な限定はしない。
【0053】
最後に、本実施例のエネルギー貯蔵ユニットに関して、さらに説明しておくと、各隣接する2つの前記電池モジュール300の対向する2つの端面に、適応する第1の電気的接続構造が設けられ、第1の電気的接続構造は、隣接する2つの電池モジュール300を電気的に接続することに用いられ、各隣接する2つの電池モジュール300の電気的接続を実現する。図面を組み合わせて第1の電気的接続構造の距離について言えば、下方に位置する電池モジュール300の、上方に位置する電池モジュール300に対向する一端面には上部電気接続体3が設けられ、上方に位置する電池モジュール300の、下方に位置する電池モジュール300に対向する一端面には、上部電気接続体3と係合する下部電気接続体5が設けられ、実際の応用において、上方に位置する電池モジュール300を下方に位置する電池モジュール300上に積層する時、上部電気接続体3と下部電気接続体5とが電気的に接続され、上部電気接続体3と下部電気接続体5を利用して、隣接する2つの電池モジュール300を電気的に接続する。このような状況において、同じ電池モジュール300に関して言えば、その縦方向の積層状態の状況から、電池モジュール300の頂端面には上部電気接続体3が設けられ、その底端面には下部電気接続体5が設けられる。
【0054】
実施例2
図1図9に示すように、実施例1のエネルギー貯蔵ユニットを踏まえ、本実施例は、台座100と、制御モジュール500と、実施例1のエネルギー貯蔵ユニットと、を含み、台座100と制御モジュール500がエネルギー貯蔵ユニットの両端にそれぞれ設けられるエネルギー貯蔵電池をさらに提供する。
【0055】
本発明の実施例が提供するエネルギー貯蔵電池は、本発明の実施例が提供するエネルギー貯蔵ユニットを利用してエネルギー貯蔵ユニットの着脱の利便性を高めることができ、これによって、エネルギー貯蔵ユニットの着脱をより効率的にすることができ、さらにはエネルギー貯蔵電池の着脱の利便性を高めることができ、エネルギー貯蔵電池の着脱をより効率的にすることができる。
【0056】
例を挙げて説明すると、台座100は、エネルギー貯蔵ユニットにおいて最下方に位置する電池モジュール300の底部に接続することができ、制御モジュール500はエネルギー貯蔵ユニットにおいて最上方に位置する電池モジュール300の頂部に接続することができることから、台座100と制御モジュール500は、エネルギー貯蔵ユニットの両端にそれぞれ設けられる。
【0057】
任意で、台座100と、それに隣接する電池モジュール300とは、接続構造により締結接続してよく、制御モジュール500と、それに隣接する電池モジュール300とは、接続構造により締結接続してよい。なお、任意の実施状況として、ここでは台座100とエネルギー貯蔵ユニットとの締結接続を実現するための接続構造と、制御モジュール500とエネルギー貯蔵ユニットとの締結接続を実現するための接続構造とは、実施例1の接続構造と同じであってよい。加えてここでの具体的な接続構造は、制御モジュール500と台座100上の具体的な設置位置についても、エネルギー貯蔵ユニットを参照することができ、即ち、制御モジュール500と台座100との対応する幅方向の縦方向の側端面上に位置してよい。
【0058】
別の任意の実施状況として、制御モジュール500の接続構造と締結接続する側端面には、内側に凹んだ外配線溝505を設けてよく、外配線溝505は、エネルギー貯蔵電池の外配線操作と電気的な接続に用いられ、外配線溝505は不使用状態で覆うということ考慮すると、制御モジュール500とエネルギー貯蔵ユニットとの締結接続を実現する接続板200に関して言えば、その寸法を長くしてよく、即ち、制御モジュール500と、制御モジュール500に隣接する電池モジュール300とを締結接続する接続板200の寸法は、各隣接する2つの電池モジュール300を締結接続する接続板200の寸法よりも大きくてよい。
【0059】
本実施例の制御モジュール500に関して、さらに説明しておくと、制御モジュール500のその長さ方向に対応する1対の縦方向の側端面の中から、1つの側端面を選択して制御モジュール500の制御蓋板501として設けることができ、制御蓋板501はエネルギー貯蔵電池の取り付け及び後続のメンテナンスに用いられ、つまり、制御モジュール500に対して点検メンテナンスを行う必要がある際に、制御蓋板501を取り外すことにより、制御モジュール500を点検メンテナンスできることから、接続構造の影響を受けることはない。制御モジュール500のその長さ方向に対応する1対の縦方向の側端面の中から、別の側端面を選択して、エネルギー貯蔵電池の動作状態を表示するための表示構造504を設置することができる。
【0060】
また、さらに説明しておくと、本実施例の台座100と、それに隣接する電池モジュール300とには、適応する第2の電気的接続構造が設けられ、制御モジュール500と、それに隣接する電池モジュール300とには、適応する第3の電気的接続構造が設けられる。ここでの第2の電気的接続構造と第3の電気的接続構造は、実施例1の第1の電気的接続構造と類似してもよく、ここではこれ以上説明しない。しかし、制御モジュール500はエネルギー貯蔵電池の頂端に位置するため、制御モジュール500の底部に、エネルギー貯蔵ユニットにおいて最上方に位置する電池モジュール300と適合する下部電気接続体5を設置するだけでよく、制御モジュール500の頂部に上部電気接続体3を設置する必要はない。一方、台座100がエネルギー貯蔵電池の底部に位置するため、台座100の頂部にエネルギー貯蔵ユニットにおける最下方に位置する電池モジュール300と適合する上部電気接続体3を設置するだけでよく、台座100の底部に下部電気接続体5を設置する必要はない。
【0061】
上記構造に基づいて、エネルギー貯蔵電池の使用中の堅牢度と安定性をさらに高めることを考慮すると、任意の実施形態においては、台座100と、それに隣接する電池モジュール300とに、第2のリミット構造を設けてよく、制御モジュール500と、それに隣接する電池モジュール300とに、第3のリミット構造を設けてよい。ここでの第2のリミット構造と第3のリミット構造は、実施例1の第1のリミット構造と類似してもよく、ここではこれ以上説明しない。しかし、制御モジュール500がエネルギー貯蔵電池の頂端に位置するため、制御モジュール500の底部に、エネルギー貯蔵ユニットにおいて最上方に位置する電池モジュール300と適合する位置決め穴6を設置するだけでよく、制御モジュール500の頂部に凸柱1を設置する必要はない。台座100がエネルギー貯蔵電池の底端に位置するため、台座100の頂部に、エネルギー貯蔵ユニットにおいて最下方に位置する電池モジュール300と適合する凸柱1を設置するだけでよく、台座100の底部に位置決め穴6を設置する必要はない。
【0062】
上記を踏まえて、本発明の実施例が提供するエネルギー貯蔵ユニット及びエネルギー貯蔵電池は、エネルギー貯蔵ユニットの着脱の利便性を高めることができ、これによってエネルギー貯蔵ユニットの着脱をより効率的にすることができる。そして、本発明の実施例により提供されるエネルギー貯蔵ユニット及びエネルギー貯蔵電池は、簡単な接続板200を用いて締結具を係合することにより、隣接する電池モジュール300の締結接続を実現し、このような方式は構造が簡単で、全体的な材料コストと組立コストが比較的低い上、電池モジュール300に締結具と係合可能な、例えば、本発明の実施例によるねじ孔2を設計するだけでよく、このような場合、電池モジュール300自体の構造の変更は少なく、即ち、電池モジュール300自体の構造の改善に過度な改善コストを投入する必要はなく、これにより、本発明の実施例が提供するエネルギー貯蔵ユニットの全体的なコストを比較的低い範囲内に制御することができる。
【0063】
以上の実施形態は、本発明の原理を説明するために採用した例示的な実施形態にすぎないと理解できるが、本発明はこれに限定されない。当業者は、本発明の精神及び本質を逸脱することなく、様々な変形及び改良を行うことができ、これらの変形及び改良も本発明の保護範囲とみなされる。
【0064】
本発明の説明において、方位又は位置関係を示す用語は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、単に本発明の説明を容易にし、説明を簡略化するためのものにすぎず、指し示すデバイス又は要素が特定の方位を有し、特定の方位で構成され操作されなければならないことを示す又は暗示するものではなく、本発明を限定するものであると理解することはできないことを理解する必要がある。
【0065】
本発明において、特に明確な規定と限定がない限り、「取り付け」、「相互に接続」、「接続」、「固定」、「締結」などの用語は広義に理解されるべきであり、例えば、固定接続であってもよく、取外し可能な接続であってもよく、又は一体であってもよく、機械的接続でもよいし、電気的接続でもよく、直接接続してもよく、中間媒体を介して間接的に接続してもよく、2つの要素の内部の接続や2つの要素の相互作用関係であってもよい。当業者であれば、本発明における上記用語の具体的な意味は、具体的な状況に応じて理解することができる。
【0066】
本発明の説明において、「中心」、「上」、「下」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「内」、「外」、「縦」、「頂上」、「底」などの用語が示す方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づいているか、又は本発明の製品を使用する際に通常配置される方位又は位置関係であり、単に本発明の説明を容易にし、説明を簡略化するためのものにすぎず、指し示す装置又は要素が特定の方位、特定の方位で構成され操作されなければならないことを示す又は暗示するものではなく、本発明を限定するものであると理解することはできない。さらに、「第1の」、「第2の」、「第3の」などの用語は、区別して説明するためだけに使用され、相対的な重要性を示す又は暗示すると理解することはできない。
【0067】
また、「水平」、「垂直」、「垂下」、「縦」などの用語は、部品の絶対的水平又は垂下を求めるものではなく、わずかに傾斜していてもよい。例えば、「水平」とは、その方向が「垂直」に対してより水平であることを意味するだけで、該構造が完全に水平である必要はなく、少し傾斜していてもよいということを意味する。
【0068】
本発明において、特に明確な規定及び限定がない限り、第1の特徴は、第2の特徴の上又は下に第1及び第2の特徴が直接接触することを含んでよく、第1及び第2の特徴は直接接触せず、それらの間の別の特徴により接触することを含んでもよい。また、第1の特徴は、第2の特徴の上、上方及び上面において、第1の特徴が第2の特徴の真上および斜め上にあることを含むか、又は第1の特徴の水平高さが第2の特徴より高いことのみを示す。第1の特徴は、第2の特徴の下、下方及び下面において、第1の特徴が第2の特徴の直下及び斜め下にあることを含むか、又は第1の特徴の水平高さが第2の特徴よりも小さいことのみを示す。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2024-01-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続構造と、少なくとも2つの電池モジュールと、を含み、前記少なくとも2つの電池モジュールは積層設置され、且つ各隣接する2つの前記電池モジュールの少なくとも一対の対向する側端面に前記接続構造がそれぞれ設けられ、前記接続構造は、隣接する2つの前記電池モジュールを締結接続することに用いられる
ことを特徴とするエネルギー貯蔵ユニット。
【請求項2】
前記接続構造は、接続板と締結具を含み、前記締結具は、前記接続板と前記電池モジュールとを締結接続することに用いられる
ことを特徴とする請求項1に記載のエネルギー貯蔵ユニット。
【請求項3】
前記締結具上には雄ねじが設けられ、前記電池モジュールの側端面上にはねじ孔が設けられ、前記ねじ孔は前記締結具上の雄ねじと係合することに用いられ、前記接続板上には接続孔が設けられ、前記接続孔は前記締結具を貫通させることに用いられる
ことを特徴とする請求項2に記載のエネルギー貯蔵ユニット。
【請求項4】
前記接続板は、前記電池モジュールの幅方向の側端面に接続される
ことを特徴とする請求項2に記載のエネルギー貯蔵ユニット。
【請求項5】
前記電池モジュールの側端面上には凹んだハンドル溝が設けられる
ことを特徴とする請求項2に記載のエネルギー貯蔵ユニット。
【請求項6】
前記接続板が隣接する2つの前記電池モジュールに接続された時に、前記接続板は前記ハンドル溝を覆う
ことを特徴とする請求項5に記載のエネルギー貯蔵ユニット。
【請求項7】
各隣接する2つの前記電池モジュールの対向する2つの端面に、適応する第1の電気的接続構造が設けられ、前記第1の電気的接続構造は、隣接する2つの前記電池モジュールを電気的に接続することに用いられる
ことを特徴とする請求項1に記載のエネルギー貯蔵ユニット。
【請求項8】
各隣接する2つの前記電池モジュールの対向する2つの端面に、適応する第1のリミット構造が設けられ、前記第1のリミット構造は、隣接する2つの前記電池モジュールの相対位置を規定することに用いられる
ことを特徴とする請求項1に記載のエネルギー貯蔵ユニット。
【請求項9】
台座と、制御モジュールと、請求項1~8のいずれか1項に記載のエネルギー貯蔵ユニットと、を含み、前記台座と前記制御モジュールは、前記エネルギー貯蔵ユニットの両端にそれぞれ設けられる
ことを特徴とするエネルギー貯蔵電池。
【請求項10】
前記台座と、それに隣接する前記電池モジュールとは、前記接続構造により締結接続される
ことを特徴とする請求項9に記載のエネルギー貯蔵電池。
【請求項11】
前記制御モジュールと、それに隣接する前記電池モジュールとは、前記接続構造により締結接続される
ことを特徴とする請求項9に記載のエネルギー貯蔵電池。
【請求項12】
前記台座と、それに隣接する前記電池モジュールには、適応する第2の電気的接続構造が設けられ、前記第2の電気的接続構造は、前記台座と、それに隣接する前記電池モジュールとを電気的に接続することに用いられる
ことを特徴とする請求項9に記載のエネルギー貯蔵電池。
【請求項13】
前記台座と、それに隣接する前記電池モジュールには、適応する第2の電気的接続構造が設けられ、前記第2の電気的接続構造は、前記台座と、それに隣接する前記電池モジュールとを電気的に接続することに用いられる
ことを特徴とする請求項10に記載のエネルギー貯蔵電池。
【請求項14】
前記制御モジュールと、それに隣接する前記電池モジュールには、適応する第3の電気的接続構造が設けられ、前記第3の電気的接続構造は、前記制御モジュールと、それに隣接する前記電池モジュールとを電気的に接続することに用いられる
ことを特徴とする請求項9に記載のエネルギー貯蔵電池。
【請求項15】
前記制御モジュールと、それに隣接する前記電池モジュールには、適応する第3の電気的接続構造が設けられ、前記第3の電気的接続構造は、前記制御モジュールと、それに隣接する前記電池モジュールとを電気的に接続することに用いられる
ことを特徴とする請求項11に記載のエネルギー貯蔵電池。
【請求項16】
前記台座と、それに隣接する前記電池モジュールには、第2のリミット構造が設けられ、前記第2のリミット構造は、前記台座と、それに隣接する前記電池モジュールの相対位置を規定することに用いられる
ことを特徴とする請求項9に記載のエネルギー貯蔵電池。
【請求項17】
前記台座と、それに隣接する前記電池モジュールには、第2のリミット構造が設けられ、前記第2のリミット構造は、前記台座と、それに隣接する前記電池モジュールの相対位置を規定することに用いられる
ことを特徴とする請求項10に記載のエネルギー貯蔵電池。
【請求項18】
前記制御モジュールと、それに隣接する前記電池モジュールとの間には、第3のリミット構造が設けられ、前記第3のリミット構造は、前記制御モジュールと、それに隣接する前記電池モジュールの相対位置を規定することに用いられる
ことを特徴とする請求項9に記載のエネルギー貯蔵電池。
【請求項19】
前記制御モジュールと、それに隣接する前記電池モジュールとの間には、第3のリミット構造が設けられ、前記第3のリミット構造は、前記制御モジュールと、それに隣接する前記電池モジュールの相対位置を規定することに用いられる
ことを特徴とする請求項11に記載のエネルギー貯蔵電池。
【国際調査報告】