(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-06
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいて制御情報送受信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 28/04 20090101AFI20240730BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20240730BHJP
H04W 72/21 20230101ALI20240730BHJP
H04W 4/06 20090101ALI20240730BHJP
H04W 72/231 20230101ALI20240730BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W24/10
H04W72/21
H04W4/06
H04W72/231
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024505355
(86)(22)【出願日】2022-08-05
(85)【翻訳文提出日】2024-01-29
(86)【国際出願番号】 KR2022011625
(87)【国際公開番号】W WO2023014150
(87)【国際公開日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】10-2021-0103484
(32)【優先日】2021-08-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】イ ヨンテ
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ソクチョル
(72)【発明者】
【氏名】キム ソンウク
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH28
5K067LL05
(57)【要約】
無線通信システムにおいて制御情報送受信方法及び装置が開示される。本開示の一実施例に係る無線通信システムにおいて端末によって上りリンク送信を行う方法は、基地局から、少なくとも一つの物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)を受信する段階と、NACKのみベースのHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)-ACK報告のための物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel,PUCCH)リソース及びチャネル状態情報(channel state information,CSI)報告のためのPUCCHリソースを確認する段階と、前記NACKのみベースのHARQ-ACK報告が前記CSI報告と多重化されることに基づいて、前記基地局に、前記CSI報告のためのPUCCHリソースで前記少なくとも一つのPDSCHに対するHARQ-ACK情報を送信する段階を含んでよい。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて端末によって上りリンク送信を行う方法であって、前記方法は、
基地局から、少なくとも一つの物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)を受信する段階と、
NACKのみベースのHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)-ACK報告のための物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel,PUCCH)リソース及びチャネル状態情報(channel state information,CSI)報告のためのPUCCHリソースを確認する段階と、
前記NACKのみベースのHARQ-ACK報告が前記CSI報告と多重化されることに基づいて、前記基地局に、前記CSI報告のためのPUCCHリソースで前記少なくとも一つのPDSCHに対するHARQ-ACK情報を送信する段階を含み、
前記HARQ-ACK情報は、NACKのみベースのHARQ-ACK報告の代わりに、前記ACK/NACKベースのHARQ-ACK報告に基づいて決定される、方法。
【請求項2】
前記少なくとも一つのPDSCHは、マルチキャスト(multicast)方式に基づいて送信される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも一つのPDSCHは、下りリンク制御情報(downlink control information)によるスケジューリング無しで送信される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記NACKのみベースのHARQ-ACK報告のためのPUCCHリソースは、上位層シグナリングによって設定される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記NACKのみベースのHARQ-ACK報告のためのPUCCHリソースは、前記CSI報告のためのPUCCHリソースと重なる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記CSI報告のためのPUCCHリソースは、前記CSI報告のために設定された一つ以上のPUCCHリソースの中から、前記HARQ-ACK情報及び前記CSI報告を含む上りリンク制御情報(uplink control information,UCI)のペイロードサイズに基づいて選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記CSI報告のためのPUCCHリソースは、前記UCIと関連した最大コーディング比率(max coding rate)による最小の(smallest)UCI容量(capacity)で前記ペイロードサイズを支援する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記最小のUCI容量は、前記最大コーディング比率と前記UCIのためのリソース要素(resource element)の個数との積に基づく、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記CSI報告のためのPUCCHリソース内前記UCIの送信のための物理リソースブロック(physical resource block,PRB)の個数は、前記ペイロードサイズ及び前記最大コーディング比率に基づいて決定される、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記ペイロードサイズ及び前記最大コーディング比率は、前記CSI報告のためのPUCCHリソースのPUCCHフォーマット(format)に基づいて設定される、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
無線通信システムにおいて上りリンク送信を行う端末であって、前記端末は、
一つ以上の送受信機と、
前記一つ以上の送受信機と連結された一つ以上のプロセッサと、を備え、
前記一つ以上のプロセッサは、
基地局から、少なくとも一つの物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)を受信し、
NACKのみベースのHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)-ACK報告のための物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel,PUCCH)リソース及びチャネル状態情報(channel state information,CSI)報告のためのPUCCHリソースを確認し、
前記NACKのみベースのHARQ-ACK報告が前記CSI報告と多重化されることに基づいて、前記基地局に、前記CSI報告のためのPUCCHリソースで前記少なくとも一つのPDSCHに対するHARQ-ACK情報を送信するように設定し、
前記HARQ-ACK情報は、NACKのみベースのHARQ-ACK報告の代わりに、前記ACK/NACKベースのHARQ-ACK報告に基づいて決定される、端末。
【請求項12】
無線通信システムにおいて基地局によって上りリンク受信を行う方法であって、前記方法は、
端末に、少なくとも一つの物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)を送信する段階と、
NACKのみベースのHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)-ACK報告のための物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel,PUCCH)リソース及びチャネル状態情報(channel state information,CSI)報告のためのPUCCHリソースが設定され、
前記NACKのみベースのHARQ-ACK報告が前記CSI報告と多重化されることに基づいて、前記端末から、前記CSI報告のためのPUCCHリソースで前記少なくとも一つのPDSCHに対するHARQ-ACK情報を受信する段階を含み、
前記HARQ-ACK情報は、NACKのみベースのHARQ-ACK報告の代わりに、前記ACK/NACKベースのHARQ-ACK報告に基づいて決定される、方法。
【請求項13】
無線通信システムにおいて上りリンク受信を行う基地局であって、前記基地局は、
一つ以上の送受信機と、
前記一つ以上の送受信機と連結された一つ以上のプロセッサと、を備え、
前記一つ以上のプロセッサは、
端末に、少なくとも一つの物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)を送信し、
NACKのみベースのHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)-ACK報告のための物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel,PUCCH)リソース及びチャネル状態情報(channel state information,CSI)報告のためのPUCCHリソースが設定され、
前記NACKのみベースのHARQ-ACK報告が前記CSI報告と多重化されることに基づいて、前記端末から、前記CSI報告のためのPUCCHリソースで前記少なくとも一つのPDSCHに対するHARQ-ACK情報を受信するように設定され、
前記HARQ-ACK情報は、NACKのみベースのHARQ-ACK報告の代わりに、前記ACK/NACKベースのHARQ-ACK報告に基づいて決定される、基地局。
【請求項14】
無線通信システムにおいて上りリンク送信を行うために端末を制御するように設定されるプロセシング装置であって、前記プロセシング装置は、
一つ以上のプロセッサと、
前記一つ以上のプロセッサに動作可能に連結され、前記一つ以上のプロセッサによって実行されることに基づいて、動作を実行する命令を保存する一つ以上のコンピュータメモリを含み、
前記動作は、
基地局から、少なくとも一つの物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)を受信する動作と、
NACKのみベースのHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)-ACK報告のための物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel,PUCCH)リソース及びチャネル状態情報(channel state information,CSI)報告のためのPUCCHリソースを確認する動作と、
前記NACKのみベースのHARQ-ACK報告が前記CSI報告と多重化されることに基づいて、前記基地局に、前記CSI報告のためのPUCCHリソースで前記少なくとも一つのPDSCHに対するHARQ-ACK情報を送信する動作を含み、
前記HARQ-ACK情報は、NACKのみベースのHARQ-ACK報告の代わりに、前記ACK/NACKベースのHARQ-ACK報告に基づいて決定される、プロセシング装置。
【請求項15】
一つ以上の命令を保存する一つ以上の非一時的(non-transitory)コンピュータ可読媒体であって、
前記一つ以上の命令は、一つ以上のプロセッサによって実行され、無線通信システムにおいて上りリンク送信を行う装置が、
基地局から、少なくとも一つの物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)を受信し、
NACKのみベースのHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)-ACK報告のための物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel,PUCCH)リソース及びチャネル状態情報(channel state information,CSI)報告のためのPUCCHリソースを確認し、
前記NACKのみベースのHARQ-ACK報告が前記CSI報告と多重化されることに基づいて、前記基地局に、前記CSI報告のためのPUCCHリソースで前記少なくとも一つのPDSCHに対するHARQ-ACK情報を送信するように制御し、
前記HARQ-ACK情報は、NACKのみベースのHARQ-ACK報告の代わりに、前記ACK/NACKベースのHARQ-ACK報告に基づいて決定される、コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信システムに関し、より詳細には、無線通信システムにおいて上りリンク制御情報を送受信する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信システムは、ユーザの活動性を保障しながら音声サービスを提供するために開発された。しかしながら、移動通信システムは音声に留まらずデータサービスまで領域を拡張し、現在、爆発的なトラフィックの増加によってリソースの不足現象が発生しており、ユーザもより高速のサービスを要求していることから、より発展した移動通信システムが望まれている。
【0003】
次世代移動通信システムの要求条件は、大きく、爆発的なデータトラフィックの受容、ユーザ当たりの送信率の画期的な増加、大幅に増加した連結デバイス個数の受容、非常に低い端対端遅延(End-to-End Latency)、高エネルギー効率の支援である。そのために、二重接続性(Dual Connectivity)、大規模多重入出力(Massive MIMO:Massive Multiple Input Multiple Output)、全二重(In-band Full Duplex)、非直交多重接続(NOMA:Non-Orthogonal Multiple Access)、超広帯域(Super wideband)支援、端末ネットワーキング(Device Networking)などの様々な技術が研究されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の技術的課題は、一つ以上のHARQ(Hybrid Automatic Repeat and request)-ACK(acknowledgement)情報を送信する方法及び装置を提供することである。
【0005】
本開示の技術的課題は、UCI(uplink control information)間の重複(overlap)/衝突(collision)を考慮して、ユニキャストPDSCH(physical downlink shared channel)とマルチキャストPDSCHに対するHARQ-ACK情報を送受信する方法及び装置を提供することである。
【0006】
本開示で遂げようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に限定されず、言及していない別の技術的課題は、以下の記載から、本開示の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様による無線通信システムにおいて端末によって上りリンク送信を行う方法は、基地局から、少なくとも一つの物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)を受信する段階と、NACKのみベースのHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)-ACK報告のための物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel,PUCCH)リソース及びチャネル状態情報(channel state information,CSI)報告のためのPUCCHリソースを確認する段階と、前記NACKのみベースのHARQ-ACK報告が前記CSI報告と多重化されることに基づいて、前記基地局に、前記CSI報告のためのPUCCHリソースで前記少なくとも一つのPDSCHに対するHARQ-ACK情報を送信する段階を含んでよい。ここで、前記HARQ-ACK情報は、NACKのみベースのHARQ-ACK報告の代わりに、前記ACK/NACKベースのHARQ-ACK報告に基づいて決定されてよい。
【0008】
本開示の更なる態様による無線通信システムにおいて基地局によって上りリンク受信を行う方法は、端末に、少なくとも一つの物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)を送信する段階と、NACKのみベースのHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)-ACK報告のための物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel,PUCCH)リソース及びチャネル状態情報(channel state information,CSI)報告のためのPUCCHリソースが設定され、前記NACKのみベースのHARQ-ACK報告が前記CSI報告と多重化されることに基づいて、前記端末から、前記CSI報告のためのPUCCHリソースで前記少なくとも一つのPDSCHに対するHARQ-ACK情報を受信する段階を含んでよい。ここで、前記HARQ-ACK情報は、NACKのみベースのHARQ-ACK報告の代わりに、前記ACK/NACKベースのHARQ-ACK報告に基づいて決定されてよい。
【発明の効果】
【0009】
本開示の実施例によれば、NACKのみベースの或いはACK/NACKベースのマルチキャストHARQ-ACKとユニキャストHARQ-ACK、CSI報告、SR(scheduling request)送信間に重複/衝突が発生する場合に、効率的な方式によって一つのPUCCHで多重化するか、一部のUCIをドロップすることができる。
【0010】
また、本開示の実施例によれば、様々な上りリンク情報が重なるか、同一時間リソースで送信されるべき場合に、端末能力によって適切に多重化するか、又はドロップすることにより、同一時間リソースで様々な上りリンク情報の送受信を行うことができる。
【0011】
本開示から得られる効果は、以上で言及した効果に限定されず、言及していない別の効果は、以下の記載から、本開示の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本開示に関する理解を助けるために詳細な説明の一部として含まれる添付の図面は、本開示に関する実施例を提供し、詳細な説明と一緒に本開示の技術的特徴を説明する。
【0013】
【
図1】本開示の適用が可能な無線通信システムの構造を例示する。
【0014】
【
図2】本開示の適用が可能な無線通信システムにおいてフレーム構造を例示する。
【0015】
【
図3】本開示の適用が可能な無線通信システムにおいてリソースグリッド(resource grid)を例示する。
【0016】
【
図4】本開示の適用が可能な無線通信システムにおいて物理リソースブロック(physical resource block)を例示する。
【0017】
【
図5】本開示の適用が可能な無線通信システムにおいてスロット構造を例示する。
【0018】
【
図6】本開示の適用が可能な無線通信システムにおいて用いられる物理チャネル及びそれらを用いた一般の信号送受信方法を例示する。
【0019】
【
図7】本開示の適用が可能な無線通信システムにおいて多重TRP送信方式を例示する。
【0020】
【
図8】本開示の適用が可能な無線通信システムにおいて下りリンクデータに対するHARQ-ACK過程を例示する。
【0021】
【
図9】本開示の一実施例に係るマルチキャストPDSCHに対するHARQ-ACK送受信手順を例示する。
【0022】
【
図10】本開示の適用が可能な無線通信システムにおいてユニキャスト/マルチキャストHARQ-ACK及びSR/CSI報告の送信タイミングを例示する。
【0023】
【
図11】本開示の一実施例に係る制御情報送受信方法に対する端末の動作を例示する図である。
【0024】
【
図12】本開示の一実施例に係る制御情報送受信方法に対する基地局の動作を例示する図である。
【0025】
【
図13】本開示の一実施例に係る無線通信装置のブロック構成図を例示する。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本開示に係る好ましい実施形態を、添付の図面を参照して詳細に説明する。添付の図面と共に以下に開示される詳細な説明は、本開示の例示的な実施形態を説明するためのもので、本開示の実施が可能な唯一の実施形態を示すためのものではない。以下の詳細な説明は、本開示の完全な理解を提供するために具体的細部事項を含む。ただし、当業者には、このような具体的細部事項無しにも本開示が実施可能であることが理解される。
【0027】
場合によって、本開示の概念が曖昧になることを避けるために、公知の構造及び装置が省略されてもよく、各構造及び装置の核心機能を中心にしたブロック図の形式で示されてもよい。
【0028】
本開示において、ある構成要素が他の構成要素と“連結”、“結合”又は“接続”されているするとき、これは直接の連結関係の他、それらの間にさらに他の構成要素が存在する間接の連結関係も含むことができる。また、本開示において用語“含む”又は“有する”とは、言及された特徴、段階、動作、要素及び/又は構成要素の存在を特定するものの、一つ以上の他の特徴、段階、動作、要素、構成要素及び/又はそれらのグループの存在又は追加を排除しない。
【0029】
本開示において、“第1”、“第2”などの用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的に使われるだけで、構成要素を制限するために使われることはなく、特に言及されない限り、構成要素間の順序又は重要度などを限定しない。したがって、本開示の範囲内で、一実施例における第1構成要素は他の実施例において第2構成要素と称することもでき、同様に、一実施例における第2構成要素を他の実施例において第1構成要素と称することもできる。
【0030】
本開示で使われる用語は、特定実施例に関する説明のためのもので、特許請求の範囲を制限するためのものではない。実施例の説明及び添付する特許請求の範囲で使用される通り、単数形態は、文脈において特に断らない限り、複数形態も含むように意図したものである。本開示に使われる用語“及び/又は”は、関連した列挙項目のうちの一つを指してもよく、又はそれらのうち2つ以上の任意の及び全ての可能な組合せを指して含むことを意味する。また、本開示において、単語の間における“/”は、別に断らない限り、“及び/又は”と同じ意味を有する。
【0031】
本開示は、無線通信ネットワーク又は無線通信システムを対象にして説明し、無線通信ネットワークにおいてなされる動作は、当該無線通信ネットワークを管轄する装置(例えば、基地局)がネットワークを制御し、信号を送信(transmit)又は受信(receive)する過程においてなされるか、当該無線ネットワークに結合した端末がネットワークとの又は端末間の信号を送信又は受信する過程においてなされてよい。
【0032】
本開示において、チャネルを送信又は受信するということは、当該チャネルで情報又は信号を送信又は受信するという意味を含む。例えば、制御チャネルを送信するということは、制御チャネルで制御情報又は信号を送信するということを意味する。類似に、データチャネルを送信するということは、データチャネルでデータ情報又は信号を送信するということを意味する。
【0033】
以下において、下りリンク(DL:downlink)は、基地局から端末への通信を意味し、上りリンク(UL:uplink)は、端末から基地局への通信を意味する。下りリンクにおいて、送信機は基地局の一部であり、受信機は端末の一部であってよい。上りリンクにおいて、送信機は端末の一部であり、受信機は基地局の一部であってよい。基地局は第1通信装置と、端末は第2通信装置と表現されてよい。基地局(BS:Base Station)は、固定局(fixed station)、Node B、eNB(evolved-NodeB)、gNB(Next Generation NodeB)、BTS(base transceiver system)、アクセスポイント(AP:Access Point)、ネットワーク(5Gネットワーク)、AI(Artificial Intelligence)システム/モジュール、RSU(road side unit)、ロボット(robot)、ドローン(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)、AR(Augmented Reality)装置、VR(Virtual Reality)装置などの用語に代替されてよい。また、端末(Terminal)は、固定されるか移動性を有してよく、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、UT(user terminal)、MSS(Mobile Subscriber Station)、SS(Subscriber Station)、AMS(Advanced Mobile Station)、WT(Wireless terminal)、MTC(Machine-Type Communication)装置、M2M(Machine-to-Machine)装置、D2D(Device-to-Device)装置、車両(vehicle)、RSU(road side unit)、ロボット(robot)、AI(Artificial Intelligence)モジュール、ドローン(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)、AR(Augmented Reality)装置、VR(Virtual Reality)装置などの用語に代替されてよい。
【0034】
以下の技術は、CDMA、FDMA、TDMA、OFDMA、SC-FDMAなどのような様々な無線接続システムに用いられてよい。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術によって具現されてよい。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術によって具現されてよい。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802-20、E-UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術によって具現されてよい。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(Long Term Evolution)は、E-UTRAを用いるE-UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、LTE-A(Advanced)/LTE-A proは、3GPP LTEの進化したバージョンである。3GPP NR(New Radio or New Radio Access Technology)は、3GPP LTE/LTE-A/LTE-A proの進化したバージョンである。
【0035】
説明を明確にするために、3GPP(登録商標)通信システム(例えば、LTE-A、NR)に基づいて説明するが、本開示の技術的思想がそれに制限されるものではない。LTEは、3GPP TS(Technical Specification) 36.xxx Release 8以後の技術を意味する。細部的に、3GPP TS 36.xxx Release 10以後のLTE技術はLTE-Aと呼ばれ、3GPP TS 36.xxx Release 13以後のLTE技術はLTE-A proと呼ばれる。3GPP NRは、TS 38.xxx Release 15以後の技術を意味する。LTE/NRは3GPPシステムと呼ばれてよい。“xxx”は、標準文書細部番号を意味する。LTE/NRは3GPPシステムと呼ばれてよい。本開示の説明に用いられる背景技術、用語、略語などに関しては、本開示の前に公開された標準文書に記載の事項を参照できる。例えば、次の文書を参照できる。
【0036】
3GPP LTEでは、TS 36.211(物理チャネル及び変調)、TS 36.212(多重化及びチャネルコーディング)、TS 36.213(物理層手続)、TS 36.300(説明全般)、TS 36.331(無線リソース制御)を参照できる。
【0037】
3GPP NRでは、TS 38.211(物理チャネル及び変調)、TS 38.212(多重化及びチャネルコーディング)、TS 38.213(制御のための物理層手続)、TS 38.214(データのための物理層手続)、TS 38.300(NR及びNG-RAN(New Generation-Radio Access Network)説明全般)、TS 38.331(無線リソース制御プロトコル規格)を参照できる。
【0038】
本開示で使用可能な用語の略字は次のように定義される。
【0039】
- BM:ビーム管理(beam management)
【0040】
- CQI:チャネル品質指示子(channel quality indicator)
【0041】
- CRI:チャネル状態情報-参照信号リソース指示子(channel state information-reference signal resource indicator)
【0042】
- CSI:チャネル状態情報(channel state information)
【0043】
- CSI-IM:チャネル状態情報-干渉測定(channel state information-interference measurement)
【0044】
- CSI-RS:チャネル状態情報-参照信号(channel state information-reference signal)
【0045】
- DMRS:復調参照信号(demodulation reference signal)
【0046】
- FDM:周波数分割多重化(frequency division multiplexing)
【0047】
- FFT:高速フーリエ変換(fast Fourier transform)
【0048】
- IFDMA:インターリーブされた周波数分割多重アクセス(interleaved frequency division multiple access)
【0049】
- IFFT:逆高速フーリエ変換(inverse fast Fourier transform)
【0050】
- L1-RSRP:第1レイヤ参照信号受信パワー(Layer 1 reference signal received power)
【0051】
- L1-RSRQ:第1レイヤ参照信号受信品質(Layer 1 reference signal received quality)
【0052】
- MAC:媒体アクセス制御(medium access control)
【0053】
- NZP:ノンゼロパワー(non-zero power)
【0054】
- OFDM:直交周波数分割多重化(orthogonal frequency division multiplexing)
【0055】
- PDCCH:物理下りリンク制御チャネル(physical downlink control channel)
【0056】
- PDSCH:物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel)
【0057】
- PMI:プリコーディング行列指示子(precoding matrix indicator)
【0058】
- RE:リソース要素(resource element)
【0059】
- RI:ランク指示子(Rank indicator)
【0060】
- RRC:無線リソース制御(radio resource control)
【0061】
- RSSI:受信信号強度指示子(received signal strength indicator)
【0062】
- Rx:受信(Reception)
【0063】
- QCL:準同一位置(quasi co-location)
【0064】
- SINR:信号対干渉及び雑音比(signal to interference and noise ratio)
【0065】
- SSB(又は、SS/PBCH block):同期信号ブロック(プライマリ同期信号(PSS:primary synchronization signal)、セカンダリ同期信号(SSS:secondary synchronization signal)及び物理放送チャネル(PBCH:physical broadcast channel)を含む)
【0066】
- TDM:時間分割多重化(time division multiplexing)
【0067】
- TRP:送信及び受信ポイント(transmission and reception point)
【0068】
- TRS:トラッキング参照信号(tracking reference signal)
【0069】
- Tx:送信(transmission)
【0070】
- UE:ユーザ装置(user equipment)
【0071】
- ZP:ゼロパワー(zero power)
【0072】
システム一般
【0073】
より多い通信機器がより大きい通信容量を要求するにつれ、既存の無線アクセス技術(RAT:radio access technology)に比べて向上したモバイルブロードバンド(mobile broadband)通信への必要性が台頭している。また、多数の機器及びモノを連結していつどこででも様々なサービスを提供するマッシブ(massive)MTC(Machine Type Communications)も次世代通信において考慮される主要課題の一つである。これに加え、信頼度(reliability)及び遅延(latency)に敏感なサービス/端末を考慮した通信システムデザインも議論されている。このようにeMBB(enhanced mobile broadband communication)、Mmtc(massive MTC)、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)などを考慮した次世代RATの導入が議論されており、本開示では便宜上、当該技術をNRと呼ぶ。NRは、5G RATの一例を表す表現である。
【0074】
NRを含む新しいRATシステムは、OFDM送信方式又はこれと類似の送信方式を用いる。新しいRATシステムは、LTEのOFDMパラメータとは異なるOFDMパラメータに従い得る。又は、新しいRATシステムは、既存のLTE/LTE-Aのヌメロロジー(numerology)にそのまま従うが、より大きいシステム帯域幅(例えば、100MHz)を支援できる。又は、一つのセルが複数個のヌメロロジーを支援することもできる。すなわち、互いに異なるヌメロロジーで動作する端末が一つのセル内に共存してもよい。
【0075】
ヌメロロジーは、周波数領域において一つのサブキャリア間隔(subcarrier spacing)に対応する。参照サブキャリア間隔(Reference subcarrier spacing)を整数Nでスケーリング(scaling)することにより、互いに異なるヌメロロジーを定義できる。
【0076】
図1には、本開示の適用が可能な無線通信システムの構造を例示する。
【0077】
図1を参照すると、NG-RANは、NG-RA(NG-Radio Access)ユーザ平面(すなわち、新しいAS(access stratum)サブ層/PDCP(Packet Data Convergence Protocol)/RLC(Radio Link Control)/MAC/PHY)及びUEに対する制御平面(RRC)プロトコル終端を提供するgNBで構成される。前記gNBはXnインターフェースを介して相互連結される。前記gNBは、また、NGインターフェースを介してNGC(New Generation Core)に連結される。より具体的には、前記gNBは、N2インターフェースを介してAMF(Access and Mobility Management Function)に、N3インターフェースを介してUPF(User Plane Function)に連結される。
【0078】
図2には、本開示の適用が可能な無線通信システムにおいてフレーム構造を例示する。
【0079】
NRシステムは、多数のヌメロロジー(numerology)を支援できる。ここで、ヌメロロジーは、サブキャリア間隔(subcarrier spacing)と循環前置(CP:Cyclic Prefix)オーバーヘッドによって定義されてよい。このとき、多数のサブキャリア間隔は、基本(参照)サブキャリア間隔を整数N(又は、μ)でスケーリング(scaling)することによって誘導されてよい。また、非常に高い搬送波周波数において非常に低いサブキャリア間隔を利用しないと仮定されても、用いられるヌメロロジーは周波数帯域と独立に選択されてよい。また、NRシステムでは多数のヌメロロジーによる様々なフレーム構造が支援されてよい。
【0080】
以下、NRシステムにおいて考慮可能なOFDMヌメロロジー及びフレーム構造について説明する。NRシステムにおいて支援される多数のOFDMヌメロロジーは、下表1のように定義されてよい。
【0081】
【0082】
NRは、様々な5Gサービスを支援するための多数のヌメロロジー(又は、サブキャリア間隔(SCS:subcarrier spacing))を支援する。例えば、SCSが15kHzである場合に、伝統的なセルラーバンドでの広い領域(wide area)を支援し、SCSが30kHz/60kHzである場合に、密集した都市(dense-urban)、より低い遅延(lower latency)、及びより広いキャリア帯域幅(wider carrier bandwidth)を支援し、SCSが60kHz又はそれよりも高い場合に、位相雑音(phase noise)を克服するために24.25GHzよりも大きい帯域幅を支援する。
【0083】
NR周波数バンド(frequency band)は、2タイプ(FR1、FR2)の周波数範囲(frequency range)と定義される。FR1、FR2は、下表2のように構成されてよい。また、FR2は、ミリ波(mmW:millimeter wave)を意味できる。
【0084】
【0085】
NRシステムにおけるフレーム構造(frame structure)と関連して、時間領域の様々なフィールドのサイズは、Tc=1/(Δfmax・Nf)の時間単位の倍数と表現される。ここで、Δfmax=480・103Hzであり、Nf=4096である。下りリンク(downlink)及び上りリンク(uplink)送信は、Tf=1/(ΔfmaxNf/100)・Tc=10msの区間を有する無線フレーム(radio frame)で構成(organized)される。ここで、無線フレームはそれぞれ、Tsf=(ΔfmaxNf/1000)・Tc=1msの区間を有する10個のサブフレーム(subframe)で構成される。この場合、上りリンクに対する1セットのフレーム及び下りリンクに対する1セットのフレームが存在してよい。また、端末からの上りリンクフレーム番号iにおける送信は、当該端末における該当の下りリンクフレームの開始よりTTA=(NTA+NTA,offset)Tc以前に始めなければならない。サブキャリア間隔構成μに対して、スロット(slot)は、サブフレーム内でns
μ∈{0,...,Nslot
subframe,μ-1}の増加する順序で番号が付けられ、無線フレーム内でns,f
μ∈{0,...,Nslot
frame,μ-1}の増加する順序で番号が付けられる。一つのスロットはNsymb
slotの連続するOFDMシンボルで構成され、Nsymb
slotは、CPによって決定される。サブフレームにおいてスロットns
μの開始は、同一サブフレームにおいてOFDMシンボルns
μNsymb
slotの開始と時間的に整列される。全ての端末が同時に送信及び受信を行うことができるわけではなく、これは、下りリンクスロット(downlink slot)又は上りリンクスロット(uplink slot)における全てのOFDMシンボルが用いられ得るわけではことを意味する。
【0086】
表3は、一般CPにおいてスロット別OFDMシンボルの個数(Nsymb
slot)、無線フレーム別スロットの個数(Nslot
frame,μ)、サブフレーム別スロットの個数(Nslot
subframe,μ)を示し、表4は、拡張CPにおいてスロット別OFDMシンボルの個数、無線フレーム別スロットの個数、サブフレーム別スロットの個数を示す。
【0087】
【0088】
【0089】
図2は、μ=2である場合(SCSが60kHz)の一例であり、表3を参照すると、1サブフレーム(subframe)は4個のスロット(slot)を含むことができる。
図2に示す1サブフレーム={1,2,4}スロットは一例であり、1サブフレームに含まれ得るスロットの個数は、表3又は表4のように定義される。また、ミニスロット(mini-slot)は、2、4又は7シンボルを含むか、それよりも多い又はより少ないシンボルを含むことができる。
【0090】
NRシステムにおける物理リソース(physical resource)と関連して、アンテナポート(antenna port)、リソースグリッド(resource grid)、リソース要素(resource element)、リソースブロック(resource block)、キャリアパート(carrier part)などが考慮されてよい。以下、NRシステムにおいて考慮可能な前記物理リソースについて具体的に説明する。
【0091】
まず、アンテナポートと関連して、アンテナポートは、アンテナポート上のシンボルが運搬されるチャネルを、同一のアンテナポート上の他のシンボルが運搬されるチャネルから推論できるように定義される。一つのアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャネルの広範囲特性(large-scale property)が、他のアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャネルから類推され得る場合、2個のアンテナポートはQC/QCL(quasi co-located或いはquasi co-location)関係にあると言える。ここで、前記広範囲特性は、遅延拡散(Delay spread)、ドップラー拡散(Doppler spread)、周波数シフト(Frequency shift)、平均受信パワー(Average received power)、受信タイミング(Received Timing)のいずれか一つ以上を含む。
【0092】
図3には、本開示の適用が可能な無線通信システムにおいてリソースグリッド(resource grid)を例示する。
【0093】
図3を参照すると、リソースグリッドが、周波数領域上にN
RB
μN
sc
RBサブキャリアで構成され、一つのサブフレームが14・2
μOFDMシンボルで構成されることを例示的に記述するが、これに限定されない。NRシステムにおいて、送信される信号(transmitted signal)は、N
RB
μN
sc
RBサブキャリアで構成される一つ又はそれ以上のリソースグリッド及び2
μN
symb
(μ)のOFDMシンボルによって説明される。ここで、N
RB
μ≦N
RB
max,μである。前記N
RB
max,μは、最大送信帯域幅を表し、これは、ヌメロロジーだけでなく、上りリンクと下りリンク間にも変わってよい。この場合、μ及びアンテナポートp別に一つのリソースグリッドが設定されてよい。μ及びアンテナポートpに対するリソースグリッドの各要素は、リソース要素(resource element)と呼ばれ、インデックス対(k,
)によって固有に識別される。ここで、k=0,...,N
RB
μN
sc
RB-1は、周波数領域上のインデックスであり、
=0,...,2
μN
symb
(μ)-1は、サブフレーム内でシンボルの位置を表す。スロットにおいてリソース要素を示す時には、インデックス対(k,l)が用いられる。ここで、l=0,...,N
symb
μ-1である。μ及びアンテナポートpに対するリソース要素(k,
)は、複素値(complex value)
に該当する。混同(confusion)する危険のない場合或いは特定アンテナポート又はヌメロロジーが特定されない場合には、インデックスp及びμはドロップ(drop)してよく、その結果、複素値は
又は
になり得る。また、リソースブロック(resource block,RB)は、周波数領域上のN
sc
RB=12の連続するサブキャリアと定義される。
【0094】
ポイント(point)Aは、リソースブロックグリッドの共通基準ポイント(common reference point)として働き、次のように取得される。
【0095】
- プライマリセル(PCell:Primary Cell)ダウンリンクに対するoffsetToPointAは、初期セル選択のために端末によって用いられたSS/PBCHブロックと重なる最低リソースブロックの最低サブキャリアとポイントA間の周波数オフセットを示す。FR1に対して15kHzサブキャリア間隔及びFR2に対して60kHzサブキャリア間隔を仮定したリソースブロック単位(unit)で表現される。
【0096】
- absoluteFrequencyPointAは、ARFCN(absolute radio-frequency channel number)におけるように表現されたpoint Aの周波数-位置を示す。
【0097】
共通リソースブロック(common resource block)は、サブキャリア間隔設定μに対する周波数領域において0から上方に番号づけられる。サブキャリア間隔設定μに対する共通リソースブロック0のサブキャリア0の中心は、‘ポイントA’と一致する。周波数領域において共通リソースブロック番号nCRB
μとサブキャリア間隔設定μに対するリソース要素(k,l)との関係は、下記の式1のように与えられる。
【0098】
【0099】
式1で、kは、k=0がポイントAを中心とするサブキャリアに該当するようにポイントAに相対的に定義される。物理リソースブロックは、帯域幅パート(BWP:bandwidth part)内で0からNBWP,i
size,μ-1まで番号が付けられ、iは、BWPの番号である。BWP iにおいて物理リソースブロックnPRBと共通リソースブロックnCRB間の関係は、下記の式2によって与えられる。
【0100】
【0101】
NBWP,i
start,μは、BWPが共通リソースブロック0に相対的に始まる共通リソースブロックである。
【0102】
図4には、本開示の適用が可能な無線通信システムにおいて物理リソースブロック(physical resource block)を例示する。そして、
図5には、本開示の適用が可能な無線通信システムにおいてスロット構造を例示する。
【0103】
図4及び
図5を参照すると、スロットは、時間ドメインにおいて複数のシンボルを含む。例えば、一般CPでは1スロットが7個のシンボルを含むが、拡張CPでは1スロットが6個のシンボルを含む。
【0104】
搬送波は、周波数ドメインにおいて複数の副搬送波を含む。RB(Resource Block)は、周波数ドメインにおいて複数(例えば、12)の連続した副搬送波と定義される。BWP(Bandwidth Part)は、周波数ドメインにおいて複数の連続した(物理)リソースブロックと定義され、一つのヌメロロジー(例えば、SCS、CP長など)に対応し得る。搬送波は、最大でN個(例えば、5個)のBWPを含むことができる。データ通信は活性化されたBWPで行われ、一つの端末には一つのBWPのみが活性化されてよい。リソースグリッドにおいてそれぞれの要素は、リソース要素(RE:Resource Element)と呼ばれ、一つの複素シンボルがマップされてよい。
【0105】
NRシステムは、一つのコンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)当たりに最大400MHzまで支援されてよい。このような広帯域CC(wideband CC)で動作する端末が常にCC全体に対する無線周波数(RF:radio frequency)チップ(chip)をオンにしたままで動作すると、端末バッテリー消耗が増加し得る。或いは、一つの広帯域CC内に動作する様々な活用ケース(例えば、eMBB、URLLC、Mmtc、V2Xなど)を考慮すれば、当該CC内に周波数帯域別に異なるヌメロロジー(例えば、サブキャリア間隔など)が支援されてよい。或いは、端末別に最大帯域幅に対する能力(capability)が異なることがある。これを考慮して、基地局は広帯域CCの全体帯域幅ではなく一部の帯域幅でのみ動作するように端末に指示してよく、当該一部の帯域幅を便宜上、帯域幅部分(BWP:bandwidth part)と定義する。BWPは、周波数軸上で連続したRBで構成されてよく、一つのヌメロロジー(例えば、サブキャリア間隔、CP長、スロット/ミニスロット区間)に対応し得る。
【0106】
一方、基地局は、端末に設定された一つのCC内でも多数のBWPを設定できる。例えば、PDCCHモニタリングスロットでは相対的に小さい周波数領域を占めるBWPを設定し、PDCCHで指示するPDSCHは、それよりも大きいBWP上にスケジュールされてよい。或いは、特定BWPにUEが集中する場合に、ロードバランシング(load balancing)のために一部の端末に他のBWPを設定してよい。或いは、隣接セル間の周波数ドメインセル間干渉除去(frequency domain inter-cell interference cancellation)などを考慮して、全帯域幅のうち一部のスペクトル(spectrum)を排除し、両方のBWPを同一スロット内でも設定できる。すなわち、基地局は、広帯域CCと関連付けられた(association)端末に、少なくとも一つのDL/UL BWPを設定できる。基地局は特定時点に設定されたDL/UL BWPのうち少なくとも一つのDL/UL BWPを(L1シグナリング又はMAC CE(Control Element)又はRRCシグナリングなどによって)活性化させることができる。また、基地局は、他の設定されたDL/UL BWPへのスイッチングを(L1シグナリング又はMAC CE又はRRCシグナリングなどによって)指示できる。又は、タイマーベースでタイマー値が満了すると、定められたDL/UL BWPにスイッチしてもよい。このとき、活性化されたDL/UL BWPを活性(active)DL/UL BWPと定義する。ただし、端末が最初接続(initial access)過程を行っている中であるか、或いはRRC連結がセットアップ(set up)される前であるなどの状況では、DL/UL BWPに対する設定を受信できないことがあるので、このような状況で端末が仮定するDL/UL BWPは、最初活性DL/UL BWPと定義する。
【0107】
図6には、本開示の適用が可能な無線通信システムにおいて用いられる物理チャネル及びそれらを用いた一般の信号送受信方法を例示する。
【0108】
無線通信システムにおいて、端末は基地局から下りリンク(Downlink)で情報を受信し、端末は基地局に上りリンク(Uplink)で情報を送信する。基地局と端末が送受信する情報は、データ及び様々な制御情報を含み、それらが送受信する情報の種類/用途によって様々な物理チャネルが存在する。
【0109】
端末は、電源が入るか、新しくセルに進入した場合に、基地局と同期を取るなどの初期セル探索(Initial cell search)作業を行う(S601)。そのために、端末は基地局から主同期信号(PSS:Primary Synchronization Signal)及び副同期信号(SSS:Secondary Synchronization Signal)を受信して基地局と同期を取り、セル識別子(ID:Identifier)などの情報を取得できる。その後、端末は基地局から物理放送チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)を受信してセル内放送情報を取得できる。一方、端末は、初期セル探索段階で下りリンク参照信号(DL RS:Downlink Reference Signal)を受信して下りリンクチャネル状態を確認することができる。
【0110】
初期セル探索を終えた端末は、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)及び前記PDCCHに乗せられた情報によって物理下りリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)を受信し、より具体的なシステム情報をすることが取得できる(S602)。
【0111】
一方、基地局に最初に接続するか、信号送信のための無線リソースがない場合に、端末は、基地局に対して任意接続過程(RACH:Random Access Procedure)を行うことができる(段階S603~段階S606)。そのために、端末は、物理任意接続チャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)で特定シーケンスをプリアンブルとして送信し(S603及びS605)、プリアンブルに対する応答メッセージを、PDCCH及び対応するPDSCHで受信することができる(S604及びS606)。競合ベースRACHの場合、さらに、衝突解決手続(Contention Resolution Procedure)を行うことができる。
【0112】
上述したような手続を行った端末は、その後、一般の上りリンク/下りリンク信号送信手続として、PDCCH/PDSCH受信(S607)及び物理上りリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)/物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)送信(S608)を行うことができる。特に、端末はPDCCHで下りリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)を受信する。ここで、DCIは、端末に対するリソース割り当て情報のような制御情報を含み、その使用目的によってフォーマットが互いに異なる。
【0113】
一方、端末が上りリンクで基地局に送信する又は端末が基地局から受信する制御情報は、下りリンク/上りリンクACK/NACK(Acknowledgement/Non-Acknowledgement)信号、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、RI(Rank Indicator)などを含む。3GPP LTEシステムにおいて、端末は上述したCQI/PMI/RIなどの制御情報をPUSCH及び/又はPUCCHで送信できる。
【0114】
表5は、NRシステムでのDCIフォーマット(format)の一例を示す。
【0115】
【0116】
表5を参照すると、DCI format0_0、0_1及び0_2は、PUSCHのスケジューリングに関連したリソース情報(例えば、UL/SUL(Supplementary UL)、周波数リソース割り当て、時間リソース割り当て、周波数ホッピングなど)、送信ブロック(TB:Transport Block)関連情報(例えば、MCS(Modulation Coding and Scheme)、NDI(New Data Indicator)、RV(Redundancy Version)など)、HARQ(Hybrid- Automatic Repeat and request)関連情報(例えば、プロセス番号、DAI(Downlink Assignment Index)、PDSCH-HARQフィードバックタイミングなど)、多重アンテナ関連情報(例えば、DMRSシーケンス初期化情報、アンテナポート、CSI要請など)、電力制御情報(例えば、PUSCH電力制御など)を含むことができ、DCIフォーマットのそれぞれに含まれる制御情報は、あらかじめ定義されてよい。
【0117】
DCI format 0_0は、一つのセルにおいてPUSCHのスケジューリングに用いられる。DCIフォーマット0_0に含まれた情報は、C-RNTI(Cell RNTI:Cell Radio Network Temporary Identifier)又はCS-RNTI(Configured Scheduling RNTI)又はMCS-C-RNTI(Modulation Coding Scheme Cell RNTI)によってCRC(cyclic redundancy check)スクランブルされて送信される。
【0118】
DCI format 0_1は、一つのセルにおいて一つ以上のPUSCHのスケジューリング、又は設定されたグラント(CG:configured grant)下りリンクフィードバック情報を端末に指示するために用いられる。DCI format 0_1に含まれた情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はSP-CSI-RNTI(Semi-Persistent CSI RNTI)又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
【0119】
DCI format 0_2は、一つのセルにおいてPUSCHのスケジューリングに用いられる。DCI format 0_2に含まれた情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はSP-CSI-RNTI又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
【0120】
次に、DCI format 1_0、1_1及び1_2は、PDSCHのスケジューリングに関連したリソース情報(例えば、周波数リソース割り当て、時間リソース割り当て、VRB(virtual resource block)-PRB(physical resource block)マッピングなど)、送信ブロック(TB)関連情報(例えば、MCS、NDI、RVなど)、HARQ関連情報(例えば、プロセス番号、DAI、PDSCH-HARQフィードバックタイミングなど)、多重アンテナ関連情報(例えば、アンテナポート、TCI(transmission configuration indicator)、SRS(sounding reference signal)要請など)、PUCCH関連情報(例えば、PUCCH電力制御、PUCCHリソース指示子など)を含むことができ、DCIフォーマットのそれぞれに含まれる制御情報は、あらかじめ定義されてよい。
【0121】
DCI format 1_0は、一つのDLセルにおいてPDSCHのスケジューリングのために用いられる。DCI format 1_0に含まれた情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
【0122】
DCI format 1_1は、一つのセルにおいてPDSCHのスケジューリングのために用いられる。DCI format 1_1に含まれる情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
【0123】
DCI format 1_2は、一つのセルにおいてPDSCHのスケジューリングのために用いられる。DCI format 1_2に含まれる情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
【0124】
準同一位置(QCL:Quasi-Co Location)
【0125】
アンテナポートは、アンテナポート上のシンボルが運搬されるチャネルが、同一アンテナポート上の他のシンボルが運搬されるチャネルから推論され得るように定義される。一つのアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャネルの特性(property)が、他のアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャネルから類推され得る場合に、2個のアンテナポートはQC/QCL(quasi co-located或いはquasi co-location)関係にあると言える。
【0126】
ここで、前記チャネル特性は、遅延拡散(Delay spread)、ドップラー拡散(Doppler spread)、周波数/ドップラーシフト(Frequency/Doppler shift)、平均受信パワー(Average received power)、受信タイミング/平均遅延(Received Timing/average delay)、空間受信パラメータ(Spatial Rx parameter)のうち一つ以上を含む。ここで、空間受信パラメータ(Spatial Rx parameter)は、到達角度(angle of arrival)のような空間的な(受信)チャネル特性パラメータを意味する。
【0127】
端末は、当該端末及び与えられたサービングセルに対して意図されたDCIを有する検出されたPDCCHによってPDSCHをデコードするために、上位層パラメータPDSCH-Config内のM個までのTCI-State設定のリストによって設定されてよい。前記MはUE能力(capability)に依存する。
【0128】
それぞれのTCI-Stateは、1つ又は2つのDL参照信号とPDSCHのDM-RSポート間の準同一位置(quasi co-location)関係を設定するためのパラメータを含む。
【0129】
準同一位置(Quasi co-location)関係は、1番目のDL RSに対する上位層パラメータqcl-Type1と2番目のDL RSに対するqcl-Type2(設定された場合)によって設定される。2つのDL RSである場合に、参照(reference)が同一DL RSか又は互いに異なるDL RSかに関係なくQCL typeは同一でない。
【0130】
各DL RSに対応する準同一位置(quasi co-location)タイプ(type)は、QCL-Infoの上位層パラメータ(higher layer parameter)qcl-Typeによって与えられ、次の値のうち一つを取ることができる:
【0131】
- 「QCL-TypeA」:{Doppler shift,Doppler spread,average delay,delay spread}
【0132】
- 「QCL-TypeB」:{Doppler shift,Doppler spread}
【0133】
- 「QCL-TypeC」:{Doppler shift,average delay}
【0134】
- 「QCL-TypeD」:{Spatial Rx parameter}
【0135】
例えば、目標アンテナポート(target antenna port)が特定NZP CSI-RSである場合に、当該NZP CSI-RSアンテナポートは、QCL-Type A観点では特定TRSと、QCL-Type D観点では特定SSBとQCLされたと指示/設定されてよい。このような指示/設定を受けた端末は、QCL-TypeA TRSで測定されたドップラー(Doppler)、遅延(delay)値を用いて当該NZP CSI-RSを受信し、QCL-TypeD SSB受信に用いられた受信ビームを当該NZP CSI-RS受信に適用することができる。
【0136】
UEは、8個までのTCI stateをDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイント(codepoint)にマップするために用いられるMAC CEシグナリングによる活性命令(activation command)を受信することができる。
【0137】
多重TRP(Multi-TRP)関連動作
【0138】
多点協調通信(CoMP:Coordinated Multi Point)の手法は、多数の基地局が端末からフィードバックされたチャネル情報(例えば、RI/CQI/PMI/LI(layer indicator)など)を相互に交換(例えば、X2インターフェース利用)或いは活用して、端末に協調送信することによって干渉を効果的に制御する方式をいう。利用する方式によって、CoMPは連合送信(JT:Joint transmission)、協調スケジューリング(CS:Coordinated Scheduling)、協調ビームフォーミング(CB:Coordinated Beamforming)、動的ポイント選択(DPS:Dynamic Point Selection)、動的ポイント遮断(DPB:Dynamic Point Blocking)などに区分できる。
【0139】
M個のTRPが一つの端末にデータを送信するM-TRP送信方式は、大きく、i)送信率を高めるための方式であるeMBB M-TRP送信と、ii)受信成功率増加及び遅延(latency)減少のための方式であるURLLC M-TRP送信とに区分できる。
【0140】
また、DCI送信観点で、M-TRP送信方式は、i)各TRPが互いに異なるDCIを送信するM-DCI(multiple DCI)ベースM-TRP送信と、ii)一つのTRPがDCIを送信するS-DCI(single DCI)ベースM-TRP送信とに区分できる。例えば、S-DCIベースM-TRP送信の場合、M TRPが送信するデータに対する全てのスケジューリング情報が一つのDCIで端末に伝達される必要があり、両TRP間の動的な(dynamic)協調が可能な理想的バックホール(ideal BH:ideal BackHaul)環境で用いられてよい。
【0141】
UEは、互いに異なる制御リソースセット(CORESET:control resource set)(又は、互いに異なるCORESETグループに属したCORESET)で受信したDCIがスケジュールしたPUSCH(又は、PUCCH)を、互いに異なるTRPで送信するPUSCH(又は、PUCCH)と認識するか又は互いに異なるTRPのPDSCH(又は、PDCCH)と認識できる。また、後述する互いに異なるTRPで送信するUL送信(例えば、PUSCH/PUCCH)に対する方式は、同一TRPに属する互いに異なるパネル(panel)で送信するUL送信(例えば、PUSCH/PUCCH)に対しても同一に適用できる。
【0142】
以下、本開示で説明/言及されるCORESETグループ識別子(group ID)は、各TRP/パネル(panel)のためのCORESETを区分するためのインデックス(index)/識別情報(例えば、ID)などを意味できる。そして、CORESETグループは、各TRP/パネルのためCORESETを区分するためのインデックス/識別情報(例えば、ID)/前記CORESETグループIDによって区分されるCORESETのグループ/和集合であってよい。一例として、CORESETグループIDは、CORSET設定(configuration)内に定義される特定インデックス情報であってよい。この場合、CORESETグループは各CORESETに対するCORESET設定内に定義されたインデックスによって設定/指示/定義されてよい。及び/又は、CORESETグループIDは、各TRP/パネルに設定された/関連したCORESET間の区分/識別のためのインデックス/識別情報/指示子などを意味できる。以下、本開示で説明/言及されるCORESETグループIDは、各TRP/パネルに設定された/関連したCORESET間の区分/識別のための特定インデックス/特定識別情報/特定指示子に代替して表現されてよい。前記CORESETグループID、すなわち、各TRP/パネルに設定された/関連したCORESET間の区分/識別のための特定インデックス/特定識別情報/特定指示子は、上位層シグナリング(higher layer signaling、例えば、RRCシグナリング)/第2層シグナリング(L2 signaling、例えば、MAC-CE)/第1層シグナリング(L1 signaling、例えば、DCI)などによって端末に設定/指示されてよい。一例として、当該CORESETグループ単位で各TRP/パネル別(すなわち、同一CORESETグループに属したTRP/パネル別に)PDCCH検出(detection)が行われるように設定/指示されてよい。及び/又は、当該CORESETグループ単位で各TRP/パネル別に(すなわち、同一CORESETグループに属したTRP/パネル別に)上りリンク制御情報(例えば、CSI、HARQ-A/N(ACK/NACK)、SR(scheduling request))及び/又は上りリンク物理チャネルリソース(例えば、PUCCH/PRACH/SRSリソース)が分離されて管理/制御されるように設定/指示されてよい。及び/又は、当該CORESETグループ別に各TRP/パネル別に(すなわち、同一CORESETグループに属したTRP/パネル別に)スケジュールされるPDSCH/PUSCHなどに対するHARQ A/N(処理(process)/再送信)が管理されてよい。
【0143】
例えば、上位層パラメータであるControlResourceSet情報要素(IE:information element)は、時間/周波数制御リソース集合(CORESET:control resource set)を設定するために用いられる。例えば、前記制御リソース集合(CORESET)は、下りリンク制御情報の検出、受信と関連してよい。前記ControlResourceSet IEは、CORESET関連ID(例えば、controlResourceSetID)/CORESETに対するCORESETプール(pool)のインデックス(index)(例えば、CORESETPoolIndex)/CORESETの時間/周波数リソース設定/CORESETと関連したTCI情報などを含んでよい。一例として、CORESETプールのインデックス(例えば、CORESETPoolIndex)は0又は1に設定されてよい。上の説明においてCORESETグループはCORESETプールに対応してよく、CORESETグループIDは、CORESETプールインデックス(例えば、CORESETPoolIndex)に対応してよい。
【0144】
以下、多重TRP(Multi-TRP)での信頼度向上のための方式について説明する。
【0145】
多重TRPでの送信を用いた信頼度(reliability)向上のための送受信方法として、次の2つの方法が考慮できる。
【0146】
図7は、本開示が適用可能な無線通信システムにおいて多重TRP送信方式を例示する。
【0147】
図7(a)を参照すると、同一のコードワード(CW:codeword)/送信ブロック(TB:transport block)を送信するレイヤグループ(layer group)が互いに異なるTRPに対応する場合を示す。この時、レイヤグループは、1つ又はそれ以上のレイヤからなる所定のレイヤ集合を意味できる。このような場合、多数のレイヤ数によって送信リソースの量が増加し、これによってTBに対して低い符号率のロバストなチャネルコーディングを用いることができるという長所があり、また、多数のTRPからチャネルが異なるので、ダイバーシチ(diversity)利得に基づいて受信信号の信頼度向上を期待することができる。
【0148】
図7(b)を参照すると、互いに異なるCWを互いに異なるTRPに対応するレイヤグループで送信する例を示す。この時、図のCW #1とCW #2に対応するTBは互いに同一であると仮定できる。すなわち、CW #1とCW #2はそれぞれ異なるTRPによって同一のTBがチャネルコーディングなどによって互いに異なるCWに変換されたことを意味する。したがって、同一TBの反復送信の例と見なすことができる。
図7(b)では、先の
図7(a)に比べて、TBに対応する符号率が高いという短所があり得る。しかし、チャネル環境によって同一のTBから生成されたエンコードされたビット(encoding bits)に対して互いに異なるRV(redundancy version)値を指示して符号率を調整するか、各CWの変調次数(modulation order)を調節できるという長所を有する。
【0149】
先の
図7(a)及び
図7(b)で例示した方式によれば、同一のTBが互いに異なるレイヤグループで反復送信され、各レイヤグループが互いに異なるTRP/パネルによって送信されることにより、端末のデータ受信確率を高めることができる。これを、SDM(Spatial Division Multiplexing)ベースM-TRP URLLC送信方式と称する。互いに異なるレイヤグループに属するレイヤは、互いに異なるDMRS CDMグループに属するDMRSポートでそれぞれ送信される。
【0150】
また、上述した多重TRP関連の内容は、互いに異なるレイヤを用いるSDM(spatial division multiplexing)方式を基準に説明されたが、これは、互いに異なる周波数領域リソース(例えば、RB/PRB(セット)など)に基づくFDM(frequency division multiplexing)方式及び/又は互いに異なる時間領域リソース(例えば、スロット、シンボル、サブ-シンボルなど)に基づくTDM(time division multiplexing)方式にも拡張して適用されてよいことは勿論である。
【0151】
少なくとも一つのDCIによってスケジュールされる多重TRP(multi-TRP)は次のように行われてよい:
【0152】
i)手法1(SDM):重なった時間及び周波数リソース割り当てにおいて単一のスロット内n(nは、自然数)個のTCI状態
【0153】
- 手法1a:各送信時点(transmission occasion)は、同一TBの一つのレイヤ又はレイヤのセットであり、各レイヤ又はレイヤセットは、一つのTCI及び一つのDMRSポートのセットと関連する。一つのリダンダンシーバージョン(RV:redundancy version)を持つ単一のコードワードが全てのレイヤ又はレイヤセットに用いられる。UE観点で、互いに異なるコードされたビット(coded bit)が特定マッピング規則によって互いに異なるレイヤ又はレイヤセットにマップされる。
【0154】
- 手法1b:各送信機会(transmission occasion)は、同一TBの一つのレイヤ又はレイヤのセットであり、各レイヤ又はレイヤセットは、一つのTCI及び一つのDMRSポートのセットと関連する。一つのRVを有する単一のコードワードが各空間的(spatial)レイヤ又はレイヤセットのために用いられる。各空間レイヤ又はレイヤセットに対応するRVは同一であっても異なってもよい。
【0155】
- 手法1c:各送信機会は、多重のTCI状態インデックスと関連した一つのDMRSポートを有する同一TBの一つのレイヤ、又は次々に(one by one)多重のTCIインデックスと関連した多重のDMRSポートを有する同一TBの一つのレイヤである。
【0156】
上述した手法1a及び1cにおいて、同一MCSが全てのレイヤ又はレイヤセットに適用される。
【0157】
ii)手法2(FDM):重なっていない周波数リソース割り当てで単一のスロット内n(nは自然数)個のTCI状態。各重なっていない周波数リソース割り当ては一つのTCI状態と関連する。同一の単一の/多重のDMRSポートが、全ての重なっていない周波数リソース割り当てに関連する。
【0158】
- 手法2a:全体リソース割り当てにわたって、一つのRVを有する単一のコードワードが用いられる。UE観点で、共通のRBマッピング(コードワードのレイヤマッピング)が全てのリソース割り当てにわたって適用される。
【0159】
- 手法2b:一つのRVを有する単一のコードワードが各重なっていない周波数リソース割り当てのために用いられる。各重なっていない周波数リソース割り当てに対応するRVは同一であっても異なってもよい。
【0160】
手法2aにおいて、同一MCSが全ての重なっていない周波数リソース割り当てに適用される。
【0161】
iii)手法3(TDM):重なっていない時間リソース割り当てで単一のスロット内n(nは、自然数)個のTCI状態。TBの各送信機会はミニスロット(mini-slot)の時間細分性(granularity)で一つのTCI及び一つのRVを有する。スロット内の全ての送信機会は、同一の単一の又は多重のDMRSポートで共通のMCSを使用する。RV/TCI状態は、送信機会において同一であっても異なってもよい。
【0162】
iv)手法4(TDM):K(n<=K、Kは自然数)個の互いに異なるスロット内n(nは、自然数)個のTCI状態。TBの各送信機会は、一つのTCI及び一つのRVを有する。K個のスロットにわたって全ての送信機会は、同一の単一の又は多重のDMRSポートで共通のMCSを使用する。RV/TCI状態は、送信機会において同一であっても異なってもよい。
【0163】
以下、本開示において、DL MTRP-URLLCとは、同一データ(例えば、送信ブロック(TB:transport block)/DCIを、M-TRPが、異なるレイヤ(layer)/時間(time)/周波数(frequency)リソースを用いて送信することを意味する。例えば、TRP 1はリソース1で同一データ/DCIを送信し、TRP 2はリソース2で同一データ/DCIを送信する。DL MTRP-URLLC送信方式が設定されたUEは、異なるレイヤ/時間/周波数のリソースを用いて同一データ/DCIを受信する。ここで、UEは、同一データ/DCIを受信するレイヤ/時間/周波数リソースでどのようなQCL RS/タイプ(すなわち、DL TCI状態)を使用するべきかを基地局から指示されてよい。例えば、同一データ/DCIがリソース1とリソース2で受信される場合に、リソース1で使用するDL TCI状態とリソース2で使用するDL TCI状態が指示される。UEは、同一データ/DCIをリソース1とリソース2で受信するので、高い信頼度(reliability)を達成することができる。このようなDL MTRP URLLCは、PDSCH/PDCCHに対して適用されてよい。
【0164】
逆に、UL MTRP-URLLCとは、同一データ/UCIをM-TRPが、異なるレイヤ/時間/周波数リソースを用いて、あるUEから受信することを意味する。例えばTRP 1はリソース1で同一データ/UCIをUEから受信し、TRP 2は、リソース2で同一データ/UCIをUEから受信した後、TRP間の連結されたバックホールリンクを通じて受信データ/UCIを共有する。UL MTRP-URLLC送信方式が設定されたUEは、異なるレイヤ/時間/周波数リソースを用いて同一データ/UCIを送信する。ここで、UEは、同一データ/UCIを送信するレイヤ/時間/周波数リソースでどのようなTxビーム(beam)及びどのようなTxパワー(すなわち、UL TCI状態)を使用するべきかが基地局から指示される。例えば、同一データ/UCIがリソース1とリソース2で送信される場合に、リソース1で使用するUL TCI状態とリソース2で使用するUL TCI状態が指示される。このようなUL MTRP URLLCは、PUSCH/PUCCHに対して適用されてよい。
【0165】
また、以下、本文書で提案する方法において、ある周波数/時間/空間リソースに対してデータ/DCI/UCI受信時に、特定TCI状態(又は、TCI)を使用(/マッピング)するという意味は、DLでは、その周波数/時間/空間リソースで当該TCI状態によって指示されたQCLタイプ及びQCL RSを用いてDMRSからチャネルを推定し、推定されたチャネルでデータ/DCIを受信/復調するということを意味できる。ULでは、その周波数/時間/空間リソースで当該TCI状態によって指示されたTxビーム及び/又はTxパワーを用いてDMRS及びデータ/UCIを送信/変調するということを意味できる。
【0166】
前記UL TCI状態は、UEのTxビーム及び/又はTxパワー情報を含んでおり、TCI状態の代わりに空間関係情報(Spatial relation info)などが他のパラメータによってUEに設定されてもよいだろう。UL TCI状態は、ULグラント(grant)DCIに直接指示されてもよく、又はUL grant DCIのSRSリソース指示子(SRI:SRS resource indicator)フィールドで指示されたSRSリソースのspatial relation infoを意味してもよい。又は、UL grant DCIのSRIフィールドで指示された値に連結された、開ループ(OL:open loop)Txパワー制御パラメータ(j:開ループパラメータPoとアルファ(alpha)(セル当たりに最大32個のパラメータ値セット)に対するインデックス、q_d:経路損失(PL:pathloss)測定のためのDL RSのインデックス)(セル当たりに最大3個の測定)、l:閉ループ(closed loop)パワー制御プロセスインデックス(セル当たり最大2個のプロセスら))を意味できる。
【0167】
一方、MTRP-eMBBは、異なるデータをM-TRPが、異なるレイヤ/時間/周波数を用いて送信することを意味し、MTRP-eMBB送信方式が設定されたUEは、DCIで様々なTCI状態を指示され、各TCI状態のQCL RSを用いて受信したデータは互いに異なるデータであると仮定する。
【0168】
また、MTRP URLLC送信/受信であるか又はMTRP eMBB送信/受信であるかは、MTRP-URLLC用RNTIとMTRP-eMBB用RNTIを別個に区分して用いることにより、UEにとって把握できる。すなわち、URLLC用RNTIを用いてDCIのCRCがマスク(masking)された場合にURLLC送信と把握し、eMBB用RNTIを用いてDCIのCRCがマスクされた場合にeMBB送信と把握する。又は、他の新しいシグナリングによって基地局がUEにMTRP URLLC送信/受信を設定したりMTRP eMBB送信/受信を設定したりしてもよい。
【0169】
本開示は、説明の便宜のために、2 TRP間の協調送信/受信を仮定して提案方式を適用しているが、3以上の多重TRP環境でも拡張適用が可能であり、また、多重パネル(panel)環境でも拡張適用が可能である。互いに異なるTRPは、UEにとって、互いに異なるTCI(Transmission Configuration Indication)状態(state)と認識されてよい。すなわち、UEがTCI状態1を用いてデータ/DCI/UCIを受信/送信したことは、TRP 1から/にデータ/DCI/UCIを受信/送信したことを意味する。
【0170】
本開示の提案は、MTRPがPDCCHを協調送信(同一PDCCHを反復送信するか又は分けて送信する。)する状況で活用されてよく、一部の提案は、MTRPがPDSCHを協調送信するか、PUSCH/PUCCHを協調受信する状況にも活用されてよい。
【0171】
また、以下、本開示において、複数基地局(すなわち、MTRP)が同一PDCCHを反復送信するという意味は、同一DCIを複数のPDCCH候補で送信することを意味でき、複数基地局が同一DCIを反復送信するという意味と同一である。同一DCIとは、DCIフォーマット(format)/サイズ(size)/ペイロード(payload)が同一である2つのDCIを意味できる。又は、2つのDCIのペイロードが異なっていてもスケジューリング結果が同一である場合には同一DCIということができる。例えば、DCIのTDRA(time domain resource allocation)フィールドによって、DCIの受信時点を基準にして、データのスロット(slot)/シンボル(symbol)位置及びACK(acknowledgement)/NACK(non-acknowledgement)のスロット/シンボル位置が相対的に決定される。ここで、n時点に受信されたDCIとn+1時点に受信されたDCIとが同一のスケジューリングを結果をUEに知らせる場合には、両DCIのTDRAフィールドは異なってきて、結果的にDCIペイロードが異ならざるを得ない。反復回数Rは、基地局がUEに直接に指示するか、相互約束してよい。又は、2つのDCIのペイロードが異なるとともスケジューリング結果が同一でなくても、一つのDCIのスケジューリング結果が他のDCIのスケジューリング結果のサブセット(subset)である場合には同一DCIといえる。例えば、同一データがTDMされてN回反復送信される場合に、1番目のデータ前に受信したDCI 1は、N回データ反復を指示し、1番目のデータ後且つ2番目のデータ前に受信したDCI 2は、N-1回データ反復を指示する。DCI 2のスケジューリングデータは、DCI 1のスケジューリングデータのサブセットとなり、両DCIとも、同一データに対するスケジューリングであるので、この場合も同様に同一DCIといえる。
【0172】
また、以下、本開示において、複数基地局(すなわち、MTRP)が同一PDCCHを分けて送信するということは、一つのDCIを一つのPDCCH候補で送信するが、そのPDCCH候補が定義された一部リソースをTRP 1が送信し、残りのリソースをTRP 2が送信するということを意味する。例えば、併合レベル(aggregation level)m1+m2に該当するPDCCH候補をTRP 1とTRP 2が分けて送信する時に、PDCCH候補を、併合レベルm1に該当するPDCCH候補1と併合レベルm2に該当するPDCCH候補2とに分け、TRP 1はPDCCH候補1を、TRP 2はPDCCH候補2を、互いに異なる時間/周波数リソースで送信する。UEは、PDCCH候補1とPDCCH候補2を受信した後、併合レベルm1+m2に該当するPDCCH候補を生成し、DCIデコーディング(decoding)を試みる。
【0173】
同一DCIが複数のPDCCH候補に分けて送信される場合は、2つの具現方式があり得る。
【0174】
第一に、DCIペイロード(payload)(制御情報ビット+CRC)が一つのチャネルエンコーダ(例えば、ポーラーエンコーダ(polar encoder))でエンコードされ、その結果として得られたコードされたビット(coded bits)を2つのTRPが分けて送信できるであろう。この場合、各TRPが送信するコードされたビット(coded bits)には全体DCIペイロードがエンコードされてもよく、一部のDCIペイロードのみがエンコードされてもよい。第二に、DCIペイロード(制御情報ビット+CRC)を2つ(DCI 1及びDCI 2)に分け、それぞれがチャネルエンコーダ(例えば、polar encoder)でエンコードされてよい。その後、2つのTRPはそれぞれ、DCI 1に該当するコードされたビット(coded bits)とDCI 2に該当するコードされたビット(coded bits)を送信できる。
【0175】
要するに、複数基地局(すなわち、MTRP)が同一PDCCHを分けて/反復して複数モニタリング時点(MO:monitoring occasion)にわたって送信するということは、次の通りでよい。
【0176】
i)当該PDCCHのDCIコンテンツ(contents)全体をエンコード(encoding)したコードされた(coded)DCIビットを、各基地局(すなわち、STRP)別に各MOで反復して送信することを意味できる;又は、
【0177】
ii)当該PDCCHのDCIコンテンツ全体をエンコードしたコードされたDCIビットを複数の部分(parts)に分け、各基地局(すなわち、STRP)別に互いに異なる部分(part)を各MOで送信することを意味できる;又は、
【0178】
iii)当該PDCCHのDCIコンテンツを複数の部分に分け、各基地局(すなわち、STRP)別に互いに異なる部分を個別エンコーディング(separate encoding)し、各MOで送信することを意味できる。
【0179】
すなわち、PDCCHを反復送信又は分割送信に関係なく、PDCCHが複数の送信時点(TO:送信機会)で複数回送信されることと理解されてよい。ここで、TOとは、PDCCHが送信される特定時間/周波数リソース単位を意味する。例えば、PDCCHがスロット1、2、3、4で(特定リソースブロック(RB:resource block)で)複数回送信された場合に、TOは各スロットを意味でき、PDCCHがRBセット(set)1、2、3、4で(特定スロットで)複数回送信された場合に、TOは各RBセットを意味でき、又はPDCCHが互いに異なる時間と周波数で複数回送信された場合に、TOは、各時間/周波数リソースを意味できる。また、TO別にDMRSチャネル推定のために用いられるTCI状態が異なるように設定されてよく、TCI状態が異なるように設定されたTOは、互いに異なるTRP/パネル(panel)が送信したものと仮定できる。複数基地局がPDCCHを反復して送信した又は分けて送信したということは、PDCCHが複数のTOで送信され、当該TOに設定されたTCI状態の和集合が2つ以上のTCI状態で構成されていることを意味する。例えば、PDCCHがTO1、2、3、4で送信される場合に、TO1、2、3、4のそれぞれにTCI状態1、2、3、4が設定されてよく、これは、TRP iがTO iでPDCCHを協調送信したことを意味する。
【0180】
PDCCH/PDSCH/PUSCH/PUCCHを反復して送信する又は分けて送信するためにUEに指示した複数個のTOに対して、各TOは、特定TRPに向かってUL送信されるか、特定TRPからDL受信される。ここで、TRP 1に向かって送信されるUL TO(又は、TRP 1のTO)とは、UEに指示された2つの空間関係(Spatial Relation)、2つのUL TCI、2つのULパワー制御パラメータ及び/又は2つの経路損失参照信号(PLRS:pathloss reference signal)のうち、1番目の値を用いるTOを意味し、TRP 2に向かって送信されるUL TO(又は、TRP 2のTO)とは、UEに指示された2つの空間関係、2つのUL TCI、2つのULパワー制御パラメータ、及び/又は2つのPLRSのうち2番目の値を用いるTOを意味する。DL送信時にも、これと類似に、TRP 1が送信するDL TO(又は、TRP 1のTO)とは、UEに指示された2つのDL TCI状態(states)(例えば、CORESETに2つのTCI状態が設定された場合)のうち、1番目の値を用いるTOを意味し、TRP 2が送信するDL TO(又は、TRP 2のTO)とは、UEに指示された2つのDL TCI状態(例えば、CORESETに2つのTCI状態が設定された場合)のうち、2番目の値を用いるTOを意味する。
【0181】
本開示の提案は、PUSCH/PUCCH/PDSCH/PDCCHなどの様々なチャネルに拡張適用が可能である。
【0182】
本開示の提案は、前記チャネルを互いに異なる時間/周波数/空間リソースに反復して送信する場合と分けて送信する場合の両方に拡張適用が可能である。
【0183】
データ送信及びHARQ(Hybrid Automatic Repeat and reQuest)-ACK(Acknowledgement)過程
【0184】
図8は、本開示の適用が可能な無線通信システムにおいて下りリンクデータに対するHARQ-ACK過程を例示する。
【0185】
図8を参照すると、端末は、スロット#nでPDCCHを検出することができる。ここで、PDCCHは、下りリンクスケジューリング情報(例えば、DCIフォーマット1_0、1_1)を含み、PDCCHは、DL assignment-to-PDSCH offset(K0)とPDSCH-HARQ-ACK reporting offset(K1)を示す。例えば、DCIフォーマット1_0、1_1は、次の情報を含んでよい。
【0186】
- 周波数ドメインリソース承認(Frequency domain resource assignment):PDSCHに割り当てられたRBリソース(例えば、一つ以上の(不)連続RB)を示す
【0187】
- 時間ドメインリソース承認(Time domain resource assignment):K0、スロット内のPDSCHの開始位置(例えば、OFDMシンボルインデックス)及び長さ(例えば、OFDMシンボル個数)を示す
【0188】
- PDSCH HARQフィードバックタイミング指示子(PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator):K1を示す
【0189】
- HARQプロセス番号(HARQ process number)(4ビット):データ(例えば、PDSCH、TB)に対するHARQプロセスID(HARQ process ID(Identity))を示す
【0190】
- PUCCHリソース指示子(PRI:PUCCH resource indicator):PUCCHリソースセット内の複数のPUCCHリソースのうち、UCI送信に用いられるPUCCHリソースを指示する
【0191】
その後、端末は、スロット#nのスケジューリング情報によってスロット#(n+K0)でPDSCHを受信した後、スロット#(n+K1)でPUCCHを介してUCIを送信できる。ここで、UCIは、PDSCHに対するHARQ-ACK応答を含む。PDSCHが最大で1個のTBを送信するように構成された場合に、HARQ-ACK応答は1ビットで構成されてよい。PDSCHが最大で2個のTBを送信するように構成された場合に、HARQ-ACK応答は、空間(spatial)バンドリングが構成されない場合に2ビットで構成され、空間バンドリングが構成されている場合に1ビットで構成されてよい。複数のPDSCHに対するHARQ-ACK送信時点がスロット#(n+K1)と指定された場合に、スロット#(n+K1)で送信されるUCIは、複数のPDSCHに対するHARQ-ACK応答を含む。
【0192】
マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(MBMS:Multimedia Broadcast/Multicast Service)
【0193】
3GPP MBMSは、i)複数の基地局セルが同期化して同一データをPMCH(physical multicast channel)を介して送信する単一周波数ネットワーク(SFN:single frequency network)方式と、ii)PDCCH/PDSCHチャネルを介して当該セルカバレッジ内で放送するSC-PTM(Single Cell Point To Multipoint)方式とに区別される。SFN方式は、あらかじめ半静的(semi-static)に割り当てられたリソースを用いて広い地域(例えば、MBMS領域(area))に放送サービスを提供するために用いられるが、SC-PTM方式は、動的リソースを用いてセルカバレッジ内でのみ放送サービスを提供するために主に用いられる。
【0194】
SC-PTMは、一つの論理チャネル(logical channel)であるSC-MCCH(Single Cell Multicast Control Channel)、及び一つ又は複数の論理チャネルであるSC-MTCH(Single Cell Multicast Traffic Channel)を提供する。このような論理チャネルは、送信チャネル(transport channel)であるDL-SCH(downlink shared channel)、物理チャネルであるPDSCHにマップされる。SC-MCCH或いはSC-MTCHデータを送信するPDSCHは、G-RNTI(group-RNTI)で指示されるPDCCHを介してスケジュールされる。このとき、サービス識別子(ID:identity)に該当する臨時マルチキャストグループID(TMGI:temporary multicast group ID)が、特定G-RNTI値と一対一マップされてよい。したがって、基地局が複数のサービスを提供する場合には、複数のG-RNTI値がSC-PTM送信のために割り当てられてよい。一つ又は複数の端末が、特定サービス受信のために特定G-RNTIを用いてPDCCHモニタリング(monitoring)を行うことができる。ここで、特定サービス/特定G-RNTIのためにSC-PTM専用をDRXオンデュレーション(on-duration)区間を設定できる。この場合、これらの端末は、特定オンデュレーション区間でのみ起床して前記G-RNTIに対するPDCCHモニタリングを行う。
【0195】
ユニキャスト(unicast)HARQ-ACK/マルチキャスト(multicast)HARQ-ACK/CSI報告/スケジューリング要請(SR)間多重化(multiplexing)/ドロップ(drop)支援方法
【0196】
- PUCCH:物理上りリンク制御チャネル(Physical Uplink Control channel)
【0197】
- PUSCH:物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel)
【0198】
- MCCH:マルチキャスト制御チャネル(Multicast Control Channel)
【0199】
- MTCH:マルチキャストトラフィックチャネル(Multicast Traffic Channel)
【0200】
- RRM:無線リソース管理(Radio resource management)
【0201】
- RLM:無線リンクモニタリング(Radio link monitoring)
【0202】
- SCS:サブキャリア間隔(Sub-carrier spacing)
【0203】
- RLM:無線リンクモニタリング(Radio link monitoring)
【0204】
- DCI:下りリンク制御情報(Downlink Control Information)
【0205】
- CAP:チャネルアクセス手順(Channel Access Procedure)
【0206】
- Ucell:非免許セル(Unlicensed cell)
【0207】
- PCell:プライマリセル(Primary Cell)
【0208】
- PSCell:プライマリSCGセル(Primary SCG Cell)
【0209】
- TBS:送信ブロックサイズ(Transport Block Size)
【0210】
- TDRA:時間ドメインリソース割り当て(Time Domain Resource Allocation)
【0211】
- SLIV:開始及び長さ指示子値(Starting and Length Indicator Value)(PDSCH及び/或いはPUSCHのスロット(slot)内開始シンボルインデックス(index)及びシンボル個数に対する指示値である。当該PDSCH及び/或いはPUSCHをスケジューリング(scheduling)するPDCCH内にTDRAフィールド(field)を構成する項目(entry)の構成要素として設定されてよい。)
【0212】
- BWP:帯域幅部分(BandWidth Part)(周波数軸上で連続したリソースブロック(RB:resource block)で構成されてよい。一つのヌメロロジー(numerology)(例えば、SCS、CP長、スロット/ミニスロット区間(slot/mini-slot duration)など)に対応し得る。また、一つのキャリア(carrier)で複数のBWPが設定(キャリア当たりにBWP個数も制限されてよい。)されてよいが、活性化(activation)されたBWP個数は、キャリア当たりにその一部(例えば、1個)として制限されてよい。)
【0213】
- CORESET:制御リソースセット(COntrol REsourse SET)(PDCCHの送信が可能な時間周波数リソース領域を意味し、BWP当たりにCORESET個数が制限されてよい。)
【0214】
- REG:リソース要素グループ(Resource element group)
【0215】
- SFI:スロットフォーマット指示子(Slot Format Indicator)(特定スロット内のシンボルレベルDL/UL方向(direction)を指示する指示子であり、グループ共通PDCCH(group common PDCCH)で送信される。)
【0216】
- COT:チャネル占有時間(Channel occupancy time)
【0217】
- SPS:半持続的スケジューリング(Semi-persistent scheduling)
【0218】
- QCL:Quasi-Co-Location(2つの参照信号(RS:reference signal)間QCL関係とは、一つのRSから取得したドップラーシフト(Doppler shift)、ドップラースプレッド(Doppler spread)、平均遅延(average delay)、平均スプレッド(delay spread)、空間受信パラメータ(Spatial Rx parameter)などのようなQCLパラメータ(parameter)が、他のRS(或いは、当該RSのアンテナポート(antenna port))にも適用可能であることを意味できる。NRシステムにおいて、次のように4個のQCLタイプが定義されている。「typeA」:{Doppler shift,Doppler spread,average delay,delay spread}、「typeB」:{Doppler shift,Doppler spread}、「typeC」:{Doppler shift,average delay}、「typeD」:{Spatial Rx parameter}。あるDL RSアンテナポートに対して、第1DL RSがQCLタイプX(X=A、B、C、又はD)に対する参照(reference)として設定され、さらに、第2 DL RSがQCLタイプY(Y=A、B、C、又はD、ただし、X≠Y)に対する参照(reference)として設定されてよい。)
【0219】
- TCI:送信設定指示(Transmission Configuration Indication)(一つのTCI状態(state)は、PDSCHのDM-RSポート、PDCCHのDM-RSポート、或いはCSI-RSリソースのCSI-RSポートなどと一つ或いは複数DL RS間QCL関係を含んでいる。PDSCHをスケジュールするDCI内のフィールドのうち、「Transmission Configuration Indication」に対しては、当該フィールドを構成する各コードポイント(code point)に対応するTCI状態インデックス(state index)は、MAC制御要素(CE:control element)によって活性化され、各TCI状態インデックス別TCI状態設定は、RRCシグナリング(signaling)によって設定される。Rel-16 NRシステムにおいて、当該TCI状態はDL RS間に設定されるが、将来のリリースにおいて、DL RSとUL RS間或いはUL RSとUL RS間の設定が許容されてよい。UL RSの例には、SRS、PUSCH DM-RS、PUCCH DM-RSなどがある。)
【0220】
- SRI:SRSリソース指示子(SRS resource indicator)(PUSCHをスケジュールするDCI内のフィールドのうち「SRS resource indicator」に設定されたSRSリソースインデックス値のうちの一つを指示する。端末は、PUSCH送信時に、当該SRSリソースと連動している参照信号(reference signal)の送受信に用いられたのと同じ空間ドメイン送信フィルター(spatial domain transmission filter)を活用してPUSCHを送信することができる。ここで、SRSリソース別にSRS空間関係情報(SRS-SpatialRelationInfo)パラメータによって参照RS(reference RS)がRRCシグナリングによって設定され、SS/PBCHブロック、CSI-RS、或いはSRSなどが参照RSに設定されてよい。)
【0221】
- TRP:送信及び受信ポイント(Transmission and Reception Point)
【0222】
- PLMN ID:公衆陸上モバイルネットワーク識別子(Public Land Mobile Network identifier)
【0223】
- RACH:ランダムアクセスチャネル(Random Access Channel)
【0224】
- RAR:ランダムアクセス応答(Random Access Response)
【0225】
- Msg3:C-RNTI MAC CE又はCCCH(common control channel)サービスデータユニット(SDU:service data unit)を含むUL-SCH(uplink shared channel)を介して送信され、上位層から提供され、ランダムアクセス手順の一部でUE競合解消識別子(UE Contention Resolution Identity)と関連付けられるメッセージである。
【0226】
- 特別セル(Special Cell):二重連結(Dual Connectivity)動作において特別セルという用語は、MACエンティティがMCG(master cell group)又はSCG(secondary cell group)にそれぞれ関連するか否かによって、MCGのPCell又はSCGのPSCellを表す。或いは、特別セルという用語は、PCellを表す。特別セルは、PUCCH送信及び競合ベースランダムアクセスを支援し、常に活性化される。
【0227】
- サービングセル(Serving Cell):PCell、PSCell、SCell(secondary cell)を含む。
【0228】
- CG:設定されたグラント(Configured Grant)
【0229】
- Type 1 CG又はType 2 CG:タイプ1 configured grant又はタイプ 2 configured grant
【0230】
- フォールバック(Fall-back)DCI:フォールバック動作のために利用可能なDCIフォーマット(format)を表し、例えば、DCI format 0_0、1_0が該当する。
【0231】
- ノン-フォールバック(non フォールバック)DCI:フォールバック DCI以外のDCIフォーマットを表し、例えば、DCI format 0_1、1_1が該当する。
【0232】
- SS:サーチスペース(search space)
【0233】
- FDRA:周波数ドメインリソース割り当て(frequency domain resource allocation)
【0234】
- TDRA:時間ドメインリソース割り当て(time domain resource allocation)
【0235】
- LP、HP:低い優先順位(Low(er) priority)、高い(High(er) priority)
【0236】
セルAに対するA/N:セルAで受信されたデータ(例えば、PDSCH)に対するA/N(acknowledgement/negative acknowledgement)情報
【0237】
- UL CI:上りリンク取消指示(Uplink cancelation indication)
【0238】
- CFR:MBS(multicast and broadcast service)のための共通周波数リソース(common frequency resource)。一つのDL CFRは、MBS送受信のためのグループ共通(group common)PDCCHとグループ共通PDSCH送信リソースを提供する。一つのUL CFRは、グループ共通PDSCH受信に対するHARQ-ACK PUCCHリソースを提供する。一つのCFRは、一つのMBS特定(specific)BWPであるか、一つのUE特定BWPである。或いは、一つのUE特定BWP内に一つ又は複数のCFRが設定されてよい。一つのCFRは、一つのUE特定BWPと連結関係がある。
【0239】
- TMGI:臨時モバイルグループ識別子(Temporary Mobile Group Identity)。MBSサービス識別子で、特定サービスを示す。
【0240】
- G-RNTI:グループ無線ネットワーク臨時識別子(Group Radio Network Temporary Identifier)。MBSを受信する端末グループ識別子を表す。
【0241】
前に述べた内容(3GPPシステム、フレーム構造、NRシステムなど)は、後述する本開示で提案する方法と結合して適用されてよく、又は、本開示で提案する方法の技術的特徴を明確にすることを助けることができる。本開示において、「/」とは、文脈によって、「及び(and)」、「又は(or)」、或いは「及び/又は(and/or)」を意味する。
【0242】
従来技術において、基地局は特定端末に端末専用SPS設定(configuration)を設定し、設定された周期によって反復される下りSPS送信リソースを割り当てることができる。ここで、端末専用PDCCHのDCIは、特定SPS設定インデックス(configuration index)の活性化(SPS activation)を指示でき、これにより、当該端末がSPS送信リソースを、設定された周期によって反復して受信することができる。このようなSPS送信リソースは、初期HARQ(hybrid automatic repeat request)送信に用いられ、基地局は、端末専用PDCCHのDCIを用いて、特定SPS 設定インデックスの再送信リソースを割り当てることができる。例えば、端末がSPS送信リソースに対してHARQ NACKを報告すれば、基地局はDCIで再送信リソースを割り当て、端末が下り再送信を受信できるようにしてよい。また、端末専用PDCCHのDCIは、特定SPS設定インデックスの非活性化(SPS解除(release)或いはSPS非活性化(deactivation))を指示でき、これを受信した端末は、指示されたSPS送信リソースを受信しない。ここで、前記SPSに対する活性化/再送信/非活性化のためのDCIのCRC(cyclic redundancy check)は、CS-RNTI(Configured Scheduling-RNTI)でスクランブルされる。
【0243】
Rel-17 NRでは、LTE MBMSと類似なMBS(Multicast Broadcast Service)サービスを支援するためのDLブロードキャスト或いはDLマルチキャスト送信方式を導入しようとする。基地局は、DLブロードキャスト或いはDLマルチキャストの送信のために、ポイント-対-多重ポイント(PTM:point-to-multipoint)送信方式及び/又はポイント-対-ポイント(PTP:point-to-point)送信方式を提供する。
【0244】
MBSのためのPTM送信方式では、基地局はグループ共通PDCCH(Group Common PDCCH)とグループ共通PDSCH(Group Common PDSCH)を複数の端末に送信し、複数の端末は、同一のグループ共通PDCCHとグループ共通PDSCHの送信を同時に受信し、同一のMBSデータをデコード(decoding)する。
【0245】
一方、MBSのためのPTP送信方式では、基地局が端末専用PDCCHと端末専用PDSCHを特定端末に送信し、当該端末のみが端末専用PDCCHと端末専用PDSCHを受信する。ここで、同一MBSサービスを受信する複数の端末が存在する場合に、基地局は、互いに異なる端末専用PDCCHと端末専用PDSCHを介して、個別端末に同一MBSデータを個別に送信する。すなわち、同一MBSデータが複数の端末に提供されるが、各端末別に互いに異なるチャネル(すなわち、PDCCH、PDCCH)が用いられる。
【0246】
上述したように、PTM送信方式において基地局は複数の端末に複数のグループ共通PDSCHを送信する。ここで、基地局は複数の端末から端末専用のPUCCHリソースでグループ共通のPDSCHに対する端末のHARQ-ACKを受信することができる。
【0247】
ここで、マルチキャストPDSCH(又は、グループ共通PDSCH)に対するTB(Transport Block)を成功裏にデコード(decoding)した場合に、端末はHARQ-ACK情報としてACKを送信する。一方、TB(Transport Block)を成功裏にデコードできなかった場合に、端末はHARQ-ACK情報としてNACKを送信する。このようなHARQ-ACK送信方式をACK/NACKベースの(based)HARQ-ACK方式(モード)と呼ぶ。一般に、端末は、端末専用PUCCHリソースでACK/NACKベースのHARQ-ACKを送信できる。
【0248】
一方、マルチキャストPDSCH(又は、グループ共通PDSCH)に対してNACKのみベースの(NACK only based)HARQ-ACK方式(モード)が設定された場合に、端末は、ACKである場合にはPUCCH送信を行わず、NACKである場合にのみPUCCH送信を行う。ここで、PUCCHは、グループ共通PUCCHリソースでHARQ-ACK情報としてNACKのみが送信されてよい。
【0249】
以下、本開示において、MBSサービス(すなわち、MBS TB)を運ぶPDSCH受信をスケジュールするDCIフォーマット(又は、PDCCH)を、MBS DCIフォーマット(又は、PDCCH)又はマルチキャスト(multicast)DCIフォーマット(又は、PDCCH)と呼ぶことができる。例えば、PDSCH受信をスケジュールするG-RNTI(group-RNTI)又はG-CS-RNTI(group-configured scheduling-RNTI)によってスクランブルされたCRCを含むDCIフォーマット(又は、PDCCH)を、MBS DCIフォーマット(又は、PDCCH)又はマルチキャストDCIフォーマット(又は、PDCCH)と呼ぶことができる。ここで、本開示において特に言及がない限り、MBS DCIフォーマット(又は、PDCCH)又はマルチキャストDCIフォーマット(又は、PDCCH)は、MBSのためのPTM方式によるグループ共通DCIフォーマット(又は、PDCCH)とMBSのためのPTP方式によるUE特定DCIフォーマット(又は、PDCCH)を全て含んでよい。
【0250】
また、本開示において特に言及がない限り(例えば、動的スケジューリングによるPDSCHとSPSによるPDSCHの区分)、MBS DCIフォーマット(又は、PDCCH)又はマルチキャストDCIフォーマット(又は、PDCCH)によってスケジュールされるPDSCH(また、PTP方式のUE特定DCIフォーマット(又は、PDCCH)によってスケジュールされるPDSCH)及びグループ共通SPS PDSCHを、MBS PDSCH又はマルチキャストPDSCHと総称できる。言い換えると、本開示において特に言及がない限り、MBS PDSCH又はマルチキャストPDSCHは、MBSのためのPTM方式によるグループ共通PDSCHとMBSのためのPTP方式によるUE特定PDSCHを全て含んでよい。
【0251】
また、マルチキャスト(又は、MBS)DCIフォーマット(又は、PDCCH)又はマルチキャストPDSCHと関連したHARQ-ACK情報は、MBS HARQ-ACK情報又はマルチキャストHARQ-ACK情報と呼ぶことができる。本開示において特に言及がない限り、このようなMBS HARQ-ACK情報又はマルチキャストHARQ-ACK情報は、PTP/PTM方式によるUE特定PUCCH/PUSCHを介して送信されてもよく、PTM方式によるグループ共通PUCCH/PUSCHを介して送信されてもよい。
【0252】
また、本開示において特に言及がない限り(例えば、動的スケジューリングによるPDSCHとSPSによるPDSCHの区分)、ユニキャストDCIフォーマット(又は、PDCCH)によってスケジュールされるPDSCH及びUE特定SPS PDSCHを、ユニキャスト/UE特定PDSCHと総称できる。
【0253】
また、本開示においてMBS PDSCH又はマルチキャストPDSCHに対するTB(Transport Block)を成功裏にデコード(decoding)した場合に、端末は、HARQ-ACK情報としてACKを送信できる。一方、MBS PDSCH又はマルチキャストPDSCHに対するTBを成功裏にデコードできなかった場合に、端末は、HARQ-ACK情報としてNACKを送信できる。このようなHARQ-ACK送信方式をACK/NACKベースの(based)HARQ-ACK方式(モード)と呼ぶ。
【0254】
一方、MBS PDSCH又はマルチキャストPDSCHに対するTBを成功裏にデコードした場合に、端末は、PUCCH(又は、PUSCH)を介してHARQ-ACK情報(すなわち、ACK)を送信しなくてよい。一方、MBS PDSCH又はマルチキャストPDSCHに対するTBを成功裏にデコードできなかった場合に、端末は、HARQ-ACK情報としてNACKを送信できる。このようなHARQ-ACK送信方式をNACKベースの(based)HARQ-ACK方式(モード)と呼ぶ。言い換えると、NACKのみベースの(NACK only based)HARQ-ACK方式(モード)が設定された場合に、端末は、ACKである場合にはPUCCH(又は、PUSCH)送信を行わず、NACKである場合にのみPUCCH(又は、PUSCH)送信を行うことができる。
【0255】
また、本開示において、サブスロット、ミニスロット(mini-slot)、シンボルスロット(symbol slot)はいずれも、1スロットよりも小さい時間単位を示し、本開示においてそれぞれに対して明確に区分して説明しない限り、いずれも同等な意味で解釈されてよい。また、これらの用語はいずれも、スロット内1以上のシンボルと見なされても/解釈されてもよい。
【0256】
図9は、本開示の一実施例に係るマルチキャストPDSCHに対するHARQ-ACK送受信手順を例示する。
【0257】
図9(a)では、UE1と基地局(gNB)(ビーム/TRP 1)とのシグナリング手順を例示し、
図9(b)は、UE2と基地局(gNB)(ビーム/TRP 2)とのシグナリング手順を例示する。また、
図9(a)では、PDSCHの再送信がないケースを例示し、
図9(b)では、PDSCHの再送信があるケースを例示する。
図9では、説明の便宜のために、2つの手順を共に例示するが、これに限定されるものではない。すなわち、UE1とUE2が(互いに異なるビーム/TRPを介して)同一基地局に接続するように制限されないし、2つの手順が共に進行されるように制限されない。言い換えると、
図9(a)及び
図9(b)は、互いに別個の手順であるが、説明の便宜のために共に示されており、共通する段階については共通する説明が記述される。
【0258】
1.
図9に示されてはいないが、(
図9の手順の前に)UEはRRC連結モード(RRC_CONNECTED mode)に進入し、基地局に一つ以上の関心のある(interested)MBSサービス(service)を指示するメッセージ/情報を送信できる。
【0259】
A.前記メッセージ/情報は、上りリンク制御情報(UCI:uplink control information)、MAC CE(control element)、及びRRCメッセージのうちいずれか一つによって伝達されてよい。
【0260】
B.前記メッセージ/情報内の関心のあるMBSサービスは、基地局から受信したDLメッセージに含まれたTMGI又はG-RNTIのうち一つを意味できる。
【0261】
例えば、前記DLメッセージは、TMGI#1、TMGI#3、TMGI#5及びTMGI#10を含むサービス可用性(availability)メッセージであってよい。仮に、UEがTMGI#5に関心があれば、UEは、前記メッセージ/情報にTMGI#5の順番(order)を指示できる。すなわち、UEは基地局に「3」を報告できる。
【0262】
他の一例として、前記DLメッセージは、G-RNTI#1、G-RNTI#3、G-RNTI#5及びG-RNTI#10を含むサービス可用性(availability)メッセージであってよい。仮に、UEがG-RNTI#10に関心があれば、UEは、前記メッセージ/情報にG-RNTI#10の順番(order)を指示できる。すなわち、UEは基地局に「4」を報告できる。
【0263】
2.前記メッセージ/情報を受信すれば、基地局は、i)共通周波数リソース(CFR:common frequency resource)設定、ii)一つ以上のG-RNTI値に対するTCI状態(state)を含む一つ以上のグループ共通PDSCH設定、iii)一つ以上のG-RNTI値に対するTCI状態を含む検索空間(SS:search space)設定のうち少なくとも一つをRRCメッセージでUEに送信できる(S901a、S901b)。
【0264】
図9では、一つのRRCメッセージを例示しているが、これに限定されず、i)~iii)設定は、互いに異なる(又は、一部のみが同一である)RRCメッセージでUEに提供されてよい。
【0265】
基地局からRRCメッセージを受信したUEは、RRCメッセージによって一つ以上のグループ共通PDSCH(例えば、グループ共通SPS PDSCH)設定を設定できる。
【0266】
A.RRCメッセージは、PTM MCCH(Multicast Control Channel)で送信されるグループ共通メッセージ又はUE特定DCCH(Dedicated Control Channel)で送信されるUE専用メッセージであってよい。
【0267】
B.UEは、それぞれのMBS CFR又は各サービングセルに対する少なくともG-RNTI値が設定されてよい。又は、これに加えて、GC-CS-RNTI(group common-configured scheduling-RNTI)も設定されてよく、一つ以上のグループ共通SPS設定の活性化、再送信又は解除のために用いられてよい。
【0268】
- 仮に、UEが、CFR又はサービングセルに対してGC-CS-RNTIが設定されない場合に、CS-RNTIが前記CFR又は前記サービングセルに対して設定されていれば、UEは、一つ以上のグループ共通SPS設定の活性化、再送信又は解除のためにCS-RNTIを使用することができる。
【0269】
- 基地局は、一つのGC-CS-RNTIにTMGIのリスト又はG-RNTIのリストを連係させることができる。この場合、基地局は、GC-CS-RNTI値に連係されたTMGIのリスト又はG-RNTIのリストを端末に提供することができる。
【0270】
C.各PDSCH設定(例えば、RRCパラメータPDSCH-config)は、マルチキャスト及び/又はブロードキャストに対する少なくとも下表6のような情報要素(IE:information element)を含んでよい。
【0271】
表6は、PDSCHパラメータを設定するために用いられるPDSCH-Config IEを例示する。
【0272】
【0273】
表7は、先の
図6のPDSCH-configのフィールドに関する説明を例示する。
【0274】
【0275】
3.設定されたCFRに対するSS(search space)が設定されると、UEは、CRCがG-RNTI又はG-CS-RNTIでスクランブルされたDCIを受信するために設定されたCFR内の設定されたSS上でPDCCHをモニターする(S902a、S902b)。
【0276】
4.MBSサービスのためのマルチキャスト無線ベアラー(MRB:MBS radio bearer)のMTCH(Multicast Traffic Channel)でデータユニットの利用が可能であれば、基地局は、サービス-対-リソース(service-to-resource)マッピングによって、i)MBSサービスのためのMRBのMTCHと連係されるか、ii)MBSサービスのTMGIと連係されるか、iii)MBSサービスの短いID(short ID)と連係されるか、iv)MBSサービスにマップされたG-RNTIに連係される、SPS PDSCH機会(occasion)に対するデータユニットを含むTB(transport block)を構成して(construct)送信する。
【0277】
TBのグループ共通動的なスケジューリングにおいて、基地局はUEにPDCCH上でDCIを送信する(S903a、S903b)。
【0278】
ここで、前記DCIのCRCは、G-RNTI、G-CS-RNTI又はCS-RNTIによってスクランブルされてよい。また、前記PDCCHは、グループ共通PDCCH又はUE特定PDCCHであってよい。
【0279】
図9では、G-RNTI#1でスクランブルされたCRCが付着された(含まれた)グループ共通DCIが送信され、反復(repetition)=3である場合を例示する。
【0280】
前記DCIは、次のような情報(フィールド)を含んでよい。
【0281】
- DCIフォーマットに対する識別子(Identifier for DCI formats):この情報(フィールド)は、MBS特定DCIフォーマットを指示したり又はMBSのための既存のDCIフォーマットのうち一つを指示できる。
【0282】
- キャリア指示子(Carrier indicator):この情報(フィールド)は、グループ共通PDCCH/PDSCHが送信されるCFRの(サービング又はMBS特定)セル又は前記CFRと関連したUEの活性(active)BWPのサービングセルを指示する。
【0283】
- 帯域幅部分指示子(Bandwidth part indicator):この情報(フィールド)は、グループ共通PDCCH/PDSCHが送信されるCFRに割り当てられたBWP ID又は前記CFRと関連したUEの活性BWPのBWP IDを指示する。
【0284】
その他にも、前記DCIは、周波数ドメインリソース割り当て(Frequency domain resource assignment)、時間ドメインリソース割り当て(Time domain resource assignment)、VRBとPRBとのマッピング(VRB-to-PRB mapping)、PRBバンドリングサイズ指示子(PRB bundling size indicator)、レートマッチング指示子(Rate matching indicator)、ZP CSI-RSトリガー(ZP CSI-RS trigger)、変調及びコーディング方式(Modulation and coding scheme)、新しいデータ指示子(NDI:New data indicator)、リダンダンシーバージョン(Redundancy version)、HARQプロセス番号(HARQ process number)、下りリンク承認インデックス(Downlink assignment index)、スケジュールされたPUCCHに対する送信パワー制御(TPC:transmit power control)命令(TPC command for scheduled PUCCH)、PUCCHリソース指示子(PRI:PUCCH resource indicator)、PDSCHに対するHARQフィードバックタイミング指示子(PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator)、アンテナポート(Antenna port(s))、送信設定指示(TCI:Transmission configuration indication)、SRS要請(SRS request)、DMRSシーケンス初期化(DMRS sequence initialization)、優先順位指示子(Priority indicator)に関する情報を含んでよい。
【0285】
グループ共通動的スケジューリングにおいて、基地局は、i)グループ共通又はUE特定RRCメッセージによって、又はii)グループ共通又はUE特定MAC CEによって、TMGI又はG-RNTI又はGC-CS-RNTIによって識別されたMBSサービスに対する次のサービス-リソース(service-to-resource)マッピングのうち一つ以上をUEに提供できる。MBSサービスのデータは、マルチキャストトラフィック論理チャネルである、MBSサービスと関連したMTCHの、MBSラジオベアラー(MRB)を通じて運搬されてよい。RRCメッセージは、PTM MCCH(Multicast Control Channel)を通じて送信されるグループ共通メッセージ又はUE特定DCCH(Dedicated Control Channel)を通じて送信されるUE専用メッセージであってよい。MBSサービスデータを運ぶPDSCHをスケジュールするDCIは、また、MBSサービスのためのshort ID、MTCH ID、MRB ID、G-RNTI値及びTMGI値のうち一つ以上を指示できる。
【0286】
5.UEが受信するのに関心があるG-RNTIによってCRCがスクランブルされたDCIを受信すれば、i)MBSサービスとDCI内指示されたHARQプロセス番号(HPN:HARQ process number)とのマッピング、及び/又はii)(利用可能な場合に)MBSサービスとDCI内指示されたshort IDとのマッピングに基づいて、UEは各PDSCH機会(occasion)に対するshort ID、MTCH ID、MRB ID、G-RNTI値及びTMGI値のうち一つ以上と関連したMBSサービスを決定できる。
【0287】
基地局はUEに当該MBSサービスデータを運ぶPDSCHを送信し(S904a、S904b)(
図9ではG-RNTI#1とマップされたMBSサービスデータが伝達される場合を例示する。)、UEは、前記決定されたMBSサービスに関心があれば、DCIによってスケジュールされたPDSCH送信を受信することができる(S905a、S905b)。
【0288】
一方、
図9の例示と違い、UEが決定されたMBSサービスに関心がなければ、UEは、DCIによってスケジュールされたPDSCH送信を受信しなくてよい。
【0289】
その後、PDSCH送信のデコーディング状態によって、UEはHARQフィードバックを基地局に送信する。
【0290】
6.MBS HARQ-ACKに対するPUCCHリソースを指示するグループ共通DCIを受信したUEは、次のように、DCIによってスケジュールされたPDSCH受信後にPUCCHを介してHARQ-ACKを基地局に送信できる(S906a)。
【0291】
A.PTM方式1において、グループ共通DCIは、少なくともACK/NACKベースのHARQ-ACKに対して単一のPUCCHリソース指示子(PRI)及び単一PDSCH-to-HARQ_feedbackタイミング指示子(K1)を指示できる。
【0292】
B.グループ共通DCIに対するACK/NACKベースのHARQ-ACKのためのUE特定PUCCHリソース割り当てにおいて、グループ内互いに異なるUEは、マルチキャストのための又はユニキャストのための(マルチキャストのためのPUCCH-configが設定されていない場合)UE専用PUCCH設定(例えば、PUCCH-config)内で少なくともPUCCHリソース及び候補DLデータ-UL ACK(例えば、dl-DataToUL-ACK)の他の値に設定されてよい。
【0293】
グループ共通DCIの同一PUCCHリソース指示子(PRI)と同一PDSCH-to-HARQ_feedbackタイミング指示子(K1)によって互いに異なるUEに互いに異なるPUCCHリソースが割り当てられてよい。
【0294】
C.PTP再送信では、UE特定DCIにおいてPUCCHリソース指示子(PRI)及びPDSCH-to-HARQ_feedbackタイミング指示子(K1)は、マルチキャストのためのPUCCH設定(例えば、PUCCH-config)の設定有無に関係なく、ユニキャストのためのPUCCH設定(例えば、PUCCH-config)に基づいて解析されてよい。
【0295】
D.PRI(PUCCH Resource Indicator)は、グループ共通DCIによって次のように指示されてよい。
【0296】
1)オプション1A-1:UE特定PRIのリストがDCIに含まれてよい。
【0297】
- リスト内各PRIは、同一DCIを受信したグループの他のUEに対して同一PUCCHリソース又は異なるPUCCHリソース割り当てのためのPUCCH設定(例えば、PUCCH-config)内候補PUCCHリソースID(例えば、pucch-ResourceId)値に該当する項目(entry)を指示できる。DCIの他のPRIは、PUCCH設定(例えば、PUCCH-config)内他の項目を指示できる。
【0298】
- 候補PUCCHリソースID(例えば、pucch-ResourceId)値は、上位層(例えば、RRC)によって設定され、少なくともマルチキャストPUCCH設定(例えば、PUCCH-config)において同一グループの他のUEに対して他のPUCCHリソースID(例えば、pucch-ResourceId)値が設定されてよい。
【0299】
2)オプション1A-2:グループ共通PRIがDCIに含まれてよい。
【0300】
- 単一グループ共通PRIはグループの全てのUEに対して同一である又は異なるPUCCHリソース割り当てのために、UE特定PUCCH設定(例えば、PUCCH-config)において候補PUCCHリソースID(例えば、pucch-ResourceId)値に対する該当の項目(entry)を指示できる。
【0301】
- 候補PUCCHリソースID(例えば、pucch-ResourceId)値は、上位層(例えば、RRC)によって設定され、少なくともマルチキャストのためのPUCCH設定(例えば、PUCCH-config)では同一グループの異なるUEに対して異なるPUCCHリソースID(例えば、pucch-ResourceId)値が設定されてよい。
【0302】
- マルチキャストのためのPUCCH設定(例えば、PUCCH-config)がグループ共通DCIによってスケジュールされたグループ共通PDSCHに対するHARQ-ACKに対して設定された場合に、UEは、グループ共通DCIのPRIがマルチキャストのためのPUCCH設定(例えば、PUCCH-config)において候補PUCCHリソースID(pucch-ResourceId)値に対する当該の項目(entry)を指示すると仮定できる。すなわち、グループ共通DCIのPRI値がマルチキャストのためのPUCCH設定(例えば、PUCCH-config)に基づいて解析されてよい。
【0303】
- 一方、マルチキャストのためのPUCCH設定(例えば、PUCCH-config)がグループ共通DCIによってスケジュールされたグループ共通PDSCHに対するHARQ-ACKに対して設定されていない場合に、UEは、グループ共通DCIのPRIがユニキャストのためのPUCCH設定(例えば、PUCCH-config)において候補PUCCHリソースID(pucch-ResourceId)値に対する当該の項目(entry)を指示すると仮定できる。すなわち、グループ共通DCIのPRI値がユニキャストのためのPUCCH設定(例えば、PUCCH-config)に基づいて解析されてよい。
【0304】
E.K1(PDSCH-to-HARQ_feedbackタイミング指示子)はグループ共通DCIによって次のように指示されてよい。
【0305】
1)オプション1B-1:UE特定K1値のリストがDCIに含まれてよい。
【0306】
- リスト内各K1は、グループ内異なるUEに対して同一ULスロット又は異なるUL(サブ)スロットを指示できる。
【0307】
一例として、異なるK1値が異なるUEに割り当てられてよい。例えば、K1-UE1、K2-UE2、K3-UE3、...
【0308】
他の例として、K1値は、複数UEで共有されてよい(例えば、K1-UE1/UE2、K2-UE3/UE4)。
【0309】
他の一例として、一つのK1値は参照(reference)であり、他のK1値は参照(reference)に基づいて割り当てられてよい。例えば、{K1_ref,K1_offset(参照(reference)からオフセット)のリスト}はDCIで指示されてよい。
【0310】
例えば、UE1はK1_refを使用し、UE2はK1_ref+K1_offest1を使用し、UE3はK1_ref+K1_offest2を使用することができる。
【0311】
2)オプション1B-2:グループ共通K1値がDCIに含まれてよい。
【0312】
- 単一K1値は、DCIを受信するグループの全てのUEに対して同一である又は異なるPUCCHリソース割り当てのためのUE特定PUCCH設定(例えば、PUCCH-config)において候補DLデータ-UL ACK値(例えば、dl-DataToUL-ACK)に対する当該の項目(entry)を指示できる。これは、K1値に対するUE特定PUCCH設定(例えば、PUCCH-config)内でDCIのDCIフォーマットが設定される時に適用されてよい。
【0313】
- 候補DLデータ-UL ACK値(例えば、dl-DataToUL-ACK)は、上位層(例えば、RRC)によって設定され、少なくともマルチキャストのためのPUCCH設定(例えば、PUCCH-config)において同一グループの異なるUEに対して異なってよい。
【0314】
- マルチキャストのためのPUCCH設定(例えば、PUCCH-config)がグループ共通DCIによってスケジュールされたグループ共通PDSCHに対するHARQ-ACKに対して設定された場合に、UEは、グループ共通DCIのK1値がマルチキャストのためのPUCCH設定(例えば、PUCCH-config)において候補DLデータ-UL ACK値(例えば、dl-DataToUL-ACK)に対する当該の項目(entry)を指示すると仮定できる。すなわち、グループ共通DCIのK1値がマルチキャストのためのPUCCH設定(例えば、PUCCH-config)に基づいて解析されてよい。
【0315】
- 一方、マルチキャストのためのPUCCH設定(例えば、PUCCH-config)がグループ共通DCIによってスケジュールされたグループ共通PDSCHに対するHARQ-ACKに対して設定されていない場合に、UEは、グループ共通DCIのK1値がユニキャストのためのPUCCH設定(例えば、PUCCH-config)において候補DLデータ-UL ACK値(例えば、dl-DataToUL-ACK)に対する当該の項目(entry)を指示すると仮定できる。すなわち、グループ共通DCIのK1値がユニキャストのためのPUCCH設定(例えば、PUCCH-config)に基づいて解析されてよい。
【0316】
また、CRCがG-RNTIによってスクランブルされたグループ共通DCI及び/又はC-RNTIによってCRCがスクランブルされたUE特定DCIを受信するとき、マルチキャストのためのPUCCH-config及び/又はユニキャストのためのPUCCH-configに対するType-1 HARQ-ACKコードブックが設定されると、UEは、TDRA(Time Domain Resource Allocation)を構成し、グループ共通DCIによってスケジュールされたグループ共通PDSCH及び/又はUE特定DCIによってスケジュールされたUE特定PDSCHに対するHARQ-ACKに対するType-1 HARQ-ACKコードブック(codebook)を生成できる。
【0317】
7.PDSCH送信機会(occasion)上のTBのデコーディングに失敗すると、UEは、設定されたUL CFR内PUCCHリソース上でHARQ NACKを基地局に送信できる(S906b)。
【0318】
PUCCHリソースを使用することによって、UEは、ユニキャストSPS PDSCH、動的ユニキャストPDSCH、PTP再送信、及び/又は動的グループ共通PDSCHのような他のPDSCH送信に対するHARQ-ACKも共に送信することができる。この場合、マルチキャストのためのSPS PDSCH、ユニキャストのためのSPS PDSCH、動的にスケジュールされたマルチキャストPDSCH、及び/又は動的にスケジュールされたユニキャストPDSCHのための(サブ)スロットでPUCCH上のHARQ-ACKを多重化するために、UEは、前記段階7で一つ以上のオプションに基づいてコードブックを構成(construct)できる。
【0319】
仮に、RSRP(reference signal received power)閾値(threshold)が設定されると、UEは、サービングセルの測定されたRSRPに基づいてNACKのみベースのHARQ-ACK(NACK only based HARQ)を使用することができる。例えば、測定されたRSRPが閾値よりも高ければ(又は、以上であれば)、DCIのPRIが指示するグループ共通PUCCHリソースでNACKのみベースのHARQ-ACKが送信されてよい。一方、測定されたRSRPが閾値より低ければ(又は、以下であれば)、NACKのみベースのHARQ-ACKはHARQ-ACKベースのHARQ-ACK(HARQ-ACK based HARQ-ACK)に変更され、DCIのPRIが指示するUE特定PUCCHリソースで送信されてよい。
【0320】
一方、PDSCH併合因子(pdsch-AggregationFactor)がG-RNTIに対して設定されたり又は基地局がDCIで反復回数(repeat_number)を指示すれば、グループ共通DCIによってスケジュールされたTBは、それぞれのPDSCH併合因子(pdsch-AggregationFactor)個の連続したスロットのそれぞれにおいて又は反復回数(repeat_number)個の連続したスロットのそれぞれにおいて、各シンボル割り当て内TBのN番目のHARQ送信のために反復されてよい。
【0321】
8.TCI状態(state)でHARQ NACKを受信した基地局は、TBの再送信のために設定されたDL CFR内でTCI状態でPDCCH及びPDSCHを再送信できる。UEは、TBの再送信を受信するために、DL CFRで設定されたサーチスペース上でTCI状態でグループ共通及び/又はUE特定PDCCHをモニターできる(S907b)。
【0322】
基地局は、UE特定PDCCHによってグループ内UEのうち一つにのみTBを再送信でき、他のUEはTBの再送信を受信しなくてよい(例えば、他のUEはTBを成功裏に受信したので)。
【0323】
9.UEがTBの再送信のためのPDCCHを受信すれば(S908b)、UEは、PDCCHのDCIによってスケジュールされたPDSCHを受信することができる(S909b、S910b)。
【0324】
UEがPDSCH上のTBを成功裏にデコードすれば、UEは、DCIによって指示されるMBSサービスとHPN(HARQプロセス番号)間のマッピング及び/又はDCIによって指示されるMBSサービスと(使用可能な場合に)短いID間のマッピングに基づいて、デコードされたTBはMBSサービスのMTCH、MRB、TMGI、G-RNTI及び/又は短いIDと関連すると見なすことができる。
【0325】
10.PDSCH送信機会(occasion)でTBデコーディングに成功すれば、UEは、段階7によって設定されたUL CFRにおいてPUCCHリソースでHARQ ACKを基地局に送信できる。一方、PDSCH送信機会(occasion)上のTBのデコーディングに失敗すれば、UEは、設定されたUL CFR内PUCCHリソース上でHARQ NACKを基地局に送信できる(S911b)。
【0326】
PUCCHリソースを使用することによって、UEは、ユニキャストSPS PDSCH、動的ユニキャストPDSCH、PTP再送信、及び/又は動的グループ共通PDSCHのような他のPDSCH送信に対するHARQ-ACKも共に送信することができる。この場合、マルチキャストのためのSPS PDSCH、ユニキャストのためのSPS PDSCH、動的にスケジュールされたマルチキャストPDSCH、及び/又は動的にスケジュールされたユニキャストPDSCHのための(サブ)スロットでPUCCH上のHARQ-ACKを多重化するために、UEは、前記段階7で一つ以上のオプションに基づいてコードブックを構成(construct)できる。
【0327】
一方、
図9の例示は、説明の便宜のためのものであり、本開示の範囲を制限するものではない。
図9で例示された一部の段階は、状況及び/又は設定によって省略されてよい。また、
図9で、基地局と端末は一つの例示に過ぎず、下の
図12で例示する装置によって具現されてよい。例えば、
図12のプロセッサ(processor)(102/202)は、トランシーバー(106/206)を用いてチャネル/信号/データ/情報などを送受信するように制御でき、送信する又は受信したチャネル/信号/データ/情報などをメモリ(104/204)に保存するように制御することもできる。
【0328】
基地局は、端末とデータの送受信を行う客体(object)を総称する意味であってよい。例えば、前記基地局は、一つ以上のTP(Transmission Point)、一つ以上のTRP(Transmission and Reception Point)などを含む概念であってよい。また、TP及び/又はTRPは、基地局のパネル、送受信ユニット(transmission and reception unit)などを含むものであってよい。また、「TRP」は、パネル(panel)、アンテナアレイ(antenna array)、セル(cell)(例えば、マクロセル(macro cell)/スモールセル(small cell)/ピコセル(pico cell)など)、TP(transmission point)、基地局(base station,gNBなど)などの表現で代替して適用されてよい。上述したように、TRPは、CORESETグループ(又は、CORESETプール)に関する情報(例えば、インデックス、ID)によって区分されてよい。一例として、一つの端末が複数のTRP(又は、セル)と送受信を行うように設定された場合に、これは、一つの端末に対して複数のCORESETグループ(又は、CORESETプール)が設定されたことを意味できる。このようなCORESETグループ(又は、CORESETプール)に対する設定は、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリングなど)によって行われてよい。
【0329】
図9を参照すると、説明の便宜のために、1個の基地局と端末間のシグナリングが考慮されるが、当該シグナリング方式が複数のTRP及び複数のUE間のシグナリングにも拡張して適用されてよいことは勿論である。又は、基地局は複数のTRPを含んでもよく、又は複数のTRPを含む一つのセル(Cell)であってもよい。
【0330】
マルチキャストHARQ-ACKがNACKのみベースのHARQ-ACKと設定された場合に、NACKのみベースのHARQ-ACKとユニキャストHARQ-ACK、CSI報告及び/又はSR(scheduling request)送信が重なったり、又は同一時間リソース(例えば、スロット)で送信されるべき状況が発生し得る。この場合、従来技術によれば、HARQ-ACK、CSI報告、及び/又はSRがどのような方式で送信されるかが明確でない問題がある。
【0331】
したがって、本開示では、NACKのみベースのマルチキャストHARQ-ACK(例えば、second HARQ-ACK reporting mode)又はACK/NACKベースのマルチキャストHARQ-ACK(例えば、first HARQ-ACK reporting mode)とユニキャストHARQ-ACK、CSI報告及び/又はSR送信が重なるか、又は同一時間リソース(例えば、スロット)で送信されるべき場合に、該当のUCIが一つ又は複数のPUCCHで多重化されるか、又は一部のUCIがドロップされる方式を提案する。特に、例えば、本開示では、HARQ-ACKとSRを送信するPUCCHフォーマット(PUCCH format,PF)がPUCCHフォーマット0(以下、PF0)又はPUCCHフォーマット1(以下、PF1)である場合に適用できる多重化方式について提案する。
【0332】
図10は、本開示の適用が可能な無線通信システムにおいて、ユニキャスト/マルチキャストHARQ-ACK及びSR/CSI報告の送信タイミングを例示する。
【0333】
図10を参照すると、端末は、C-RNTIでスクランブルされたCRCを有するDCI(すなわち、ユニキャストDCI)(HP(high(er) priority)又はLP(low(er) priority)を指示する)と、前記DCIによってスケジュールされるユニキャストPDSCHを受信することができる(1001)。そして、端末は、ユニキャストPDSCHをデコードし、デコーディング結果に基づいてユニキャストHARQ-ACKを基地局に送信するように設定されてよい(1011)。また、端末は、G-RNTIでスクランブルされたCRCを有するDCI(すなわち、マルチキャストDCI)(HP又はLPを指示する)と、前記DCIによってスケジュールされるマルチキャストPDSCHを受信することができる(1002,1003)。そして、端末は、マルチキャストPDSCHをデコードし、デコーディング結果に基づいてマルチキャストHARQ-ACKを基地局に送信するように設定されてよい。
【0334】
図10に示すように、端末は、FDM方式又はTDM方式で送信されるユニキャストPDCCH/PDSCH(1001)とマルチキャストPDCCH/PDSCH(1002,1003)を全て受信することができる。例えば、ユニキャストPDSCH機会(occasion)(1001)は、マルチキャストPDSCH機会(1002)とはTDM方式で送信され、ユニキャストPDSCH機会(1001)はマルチキャストPDSCH機会(1002)とはFDM方式で送信されてよい。
【0335】
この場合、ユニキャストPDCCH/PDSCH(1001)に対するユニキャストHARQ-ACK(1011)とは別に、端末はマルチキャストPDCCH/PDSCHに対するマルチキャストHARQ-ACK(1012,1013)を送信するように設定されてよい。具体的な例として、端末は、NACKのみベースのHARQ-ACKを基地局に送信するように設定されるか(1012)、ACK/NACKベースのHARQ-ACKを基地局に送信するように設定されてよい(1013)。
【0336】
これと関連して、NACKのみベースのHARQ-ACKのみを送信するPUCCHリソースは、NACKのみベースのHARQ-ACKに対するPDSCHをスケジュールするDCI及び/又はNACKのみベースのHARQ-ACKに対するPUCCH設定(configuration)に基づいて決定されてよい。このとき、端末は、SR/CSI報告も共に送信するように設定されてよく、SR/CSI報告を送信するためのPUCCHリソースがマルチキャストHARQ-ACKと重なるか(すなわち、マルチキャストHARQ-ACKのためのPUCCHリソースとSR/CSI報告のためのPUCCHリソースとの重複)、同一時間リソース(例えば、スロット)でHARQ-ACKとSR/CSI報告を送信するべき必要があり得る。
【0337】
例えば、ユニキャストPDCCH/PDSCH(1001)に対するユニキャストHARQ-ACK(1011)のためのPUCCHリソースとSR/CSI報告(1021)のためのPUCCHリソースとが重なることがある。また、マルチキャストPDCCH/PDSCH(1002)に対するマルチキャストHARQ-ACK、特にNACKのみベースのHARQ-ACK(1012)のためのPUCCHリソースとSR/CSI報告(1022)のためのPUCCHリソースとが重なることがある。また、マルチキャストPDCCH/PDSCH(1003)に対するマルチキャストHARQ-ACK、特にACK/NACKベースのHARQ-ACK(1013)のためのPUCCHリソースとSR/CSI報告(1023)のためのPUCCHリソースとが重なることがある。
【0338】
万一、端末が同一時間リソース(例えば、スロット)で複数のPUCCHを送信できれば(すなわち、端末が複数のPUCCHを同時に送信できる能力を有する端末であれば)、当該端末は、HARQ-ACKとSR/CSI報告をそれぞれ別個のPUCCHを介して送信できる。
【0339】
ただし、端末が同一時間リソース(例えば、スロット)で複数のPUCCHを送信できない場合に、又は一つのPUCCH送信に対する基地局設定が存在する場合に、端末は、HARQ-ACK同士を又はHARQ-ACKとSR/CSI報告とを多重化するか、一部をドロップして送信を行うべき必要がある。
【0340】
以下、本開示では、PUCCHリソースの各PF(PUCCH format)の組合せによってHARQ-ACK同士の又はHARQ-ACKとSR/CSI報告との多重化(multiplexing)を行うか、HARQ-ACK、SR、及びCSI報告のうち一部をドロップ(drop)し、一つのPUCCH又は複数のPUCCHでUCI(uplink control information)を送信する方法を提案する。
【0341】
以下、実施例において、ユニキャストACK/NACK送信は、ユニキャストPDCCH/PDSCHに対するユニキャストHARQ-ACK送信を意味でき、マルチキャストACK/NACK送信は、マルチキャストPDCCH/PDSCHに対するマルチキャストHARQ-ACK送信を意味できる。ここで、上述したように、マルチキャストHARQ-ACK送信は、設定/指示/定義などに基づいて、NACKのみベースのHARQ-ACK送信とACK/NACKベースのHARQ-ACK送信とに区別されてよい。
【0342】
また、以下の実施例において、ACK/NACK PF 0は、ACK/NACK送信のためのPF 0に該当するPUCCHリソースを意味するものと解析されてよく、ACK/NACK PF 1は、ACK/NACK送信のためのPF 1に該当するPUCCHリソースを意味するものと解析されてよい。
【0343】
実施例1
【0344】
本実施例は、PF 0(PUCCH format 0)と設定されたPUCCHリソースでのユニキャストACK/NACK送信とPF 0と設定されたPUCCHリソースでのマルチキャストACK/NACK送信とが重なる場合に対するUCI送信方案に関する。
【0345】
端末がPF 0と設定されたPUCCHでマルチキャストACK/NACK及びユニキャストACK/NACKをそれぞれ送信するように設定され、両送信が重なる場合に、当該端末は、下記の例示のように送信を行うように設定/定義されてよい。
【0346】
例えば、マルチキャストACK/NACK送信が、ACK/NACKベースのHARQ-ACK送信と設定されてよい。この場合、マルチキャストHARQ-ACK情報がACKか又はNACKかによって、次のように端末送信動作が区分されてよい。
【0347】
マルチキャストHARQ-ACK情報がACKであれば、ユニキャストHARQ-ACK情報は、追加のCS(Cyclic Shift)オフセットと共にACK/NACK PF 0で送信されてよい。一方、マルチキャストHARQ-ACK情報がNACKであれば、ユニキャストHARQ-ACK情報は、追加のCSオフセット無しで、ACK/NACK PF 0で送信されてよい。
【0348】
他の例として、マルチキャストACK/NACK送信がNACKのみベースのHARQ-ACK送信と設定されてよい。この場合、共有(shared)PUCCHリソースが用いられるか又は専用(dedicated)PUCCHリソースが用いられるかによって、次のように端末送信動作が区分されてよい。
【0349】
共有PUCCHリソースが用いられる場合に、基地局(例えば、gNB)の設定によって、端末は、ユニキャストACK/NACK送信とマルチキャストACK/NACK送信のうち一つを選択し、選択されなかったACK/NACK送信をドロップできる。
【0350】
一方、専用PUCCHリソースが用いられる場合に、基地局の設定によって、端末は、後述する動作を行うことができる。マルチキャストHARQ-ACK情報がACKであれば、ユニキャストHARQ-ACK情報は、追加のCSオフセット無しで、ACK/NACK PF 0で送信されてよい。一方、マルチキャストHARQ-ACK情報がNACKであれば、ユニキャストHARQ-ACK情報は、追加のCSオフセットと共にACK/NACK PF 0で送信されてよい。
【0351】
実施例2
【0352】
本実施例は、互いに異なるPF(PUCCH format)に設定されたユニキャストACK/NACK送信とマルチキャストACK/NACK送信とが重なる場合に対するUCI送信方案に関する。
【0353】
例えば、PF 1と設定されたPUCCHリソースでのユニキャストACK/NACK送信とPF 0と設定されたPUCCHリソースでのマルチキャストACK/NACK送信とが重なることがある。又は、PF 0と設定されたPUCCHリソースでのユニキャストACK/NACK送信とPF 1と設定されたPUCCHリソースでのマルチキャストACK/NACK送信とが重なることがある。
【0354】
(実施例2-1)
【0355】
まず、HARQ-ACK送信がACK/NACK PF 0に基づいて行われる場合に対する方法を提案する。
【0356】
例えば、マルチキャストACK/NACK送信が、PF 1に該当するACK/NACKベースのHARQ-ACK送信と設定されてよい。この場合、マルチキャストHARQ-ACK情報がACKか又はNACKかによって、次のように端末送信動作が区分されてよい。
【0357】
マルチキャストHARQ-ACK情報がACKであれば、ユニキャストHARQ-ACK情報は、追加のCSオフセットと共にACK/NACK PF 0で送信されてよい。一方、マルチキャストHARQ-ACK情報がNACKであれば、ユニキャストHARQ-ACK情報は、追加のCSオフセット無しで、ACK/NACK PF 0で送信されてよい。
【0358】
他の例として、マルチキャストACK/NACK送信が、PF 1に該当するNACKのみベースのHARQ-ACK送信と設定されてよい。この場合、共有(shared)PUCCHリソースが用いられるか又は専用(dedicated)PUCCHリソースが用いられるかによって、次のように端末送信動作が区分されてよい。
【0359】
共有PUCCHリソースが用いられる場合に、基地局の設定によって、端末は、ユニキャストACK/NACK送信とマルチキャストACK/NACK送信のうち一つを選択し、選択されなかったACK/NACK送信をドロップできる。
【0360】
一方、専用PUCCHリソースが用いられる場合に、基地局の設定によって、端末は、後述する動作を行うことができる。マルチキャストHARQ-ACK情報がACKであれば、ユニキャストHARQ-ACK情報は、追加のCSオフセット無しで、ACK/NACK PF 0で送信されてよい。一方、マルチキャストHARQ-ACK情報がNACKであれば、ユニキャストHARQ-ACK情報は、追加のCSオフセットと共にACK/NACK PF 0で送信されてよい。
【0361】
さらに他の例として、マルチキャストACK/NACK送信が、PF 0に該当するACK/NACKベースのHARQ-ACK送信と設定されてよい。この場合、ユニキャストHARQ-ACK情報がACKか又はNACKかによって、次のように端末送信動作が区分されてよい。
【0362】
ユニキャストHARQ-ACK情報がACKであれば、マルチキャストHARQ-ACK情報は、追加のCSオフセットと共にACK/NACK PF 0で送信されてよい。一方、ユニキャストHARQ-ACK情報がNACKであれば、マルチキャストHARQ-ACK情報は、追加のCSオフセット無しで、ACK/NACK PF 0で送信されてよい。
【0363】
さらに他の例として、マルチキャストACK/NACK送信が、PF 0に該当するNACKのみベースのHARQ-ACK送信と設定されてよい。この場合、共有(shared)PUCCHリソースが用いられるか又は専用(dedicated)PUCCHリソースが用いられるかによって、次のように端末送信動作が区分されてよい。
【0364】
共有PUCCHリソースが用いられる場合に、基地局の設定によって、端末はユニキャストACK/NACK送信とマルチキャストACK/NACK送信のうち一つを選択し、選択されなかったACK/NACK送信をドロップできる。
【0365】
一方、専用PUCCHリソースが用いられる場合に、基地局の設定によって、端末は、後述する動作を行うことができる。ユニキャストHARQ-ACK情報がACKであれば、マルチキャストHARQ-ACK情報は、追加のCSオフセット無しで、ACK/NACK PF 0で送信されてよい。一方、ユニキャストHARQ-ACK情報がNACKであれば、マルチキャストHARQ-ACK情報は、追加のCSオフセットと共にACK/NACK PF 0で送信されてよい。
【0366】
(実施例2-2)
【0367】
次に、HARQ-ACK送信がACK/NACK PF 1に基づいて行われる場合に対する方法を提案する。
【0368】
例えば、マルチキャストACK/NACK送信がNACKのみベースのHARQ-ACK方式に基づく共有PUCCHリソース、又はNACKのみベースのHARQ-ACK方式に基づく端末専用(UE dedicated)PUCCHリソースで行われるように設定されてよい。この場合、基地局の設定によって、端末は、下記(代替(alternative))方式のうち(少なくとも)一つに基づく送信を行うことができる。
【0369】
- 方式1.ユニキャストACK/NACK情報は、ユニキャストACK/NACK送信に該当するPFで送信されてよい。この場合、マルチキャストACK/NACK送信はドロップされるものであってよく、ユニキャストACK/NACK送信が高い優先順位(HP)を有してよい。
【0370】
- 方式2.マルチキャストACK/NACK情報は、マルチキャストACK/NACK送信に該当するPFで送信されてよい。この場合、ユニキャストACK/NACK送信はドロップされるものであってよく、マルチキャストACK/NACK送信が高い優先順位(HP)を有してよい。
【0371】
- 方式3.キャストタイプ(cast type)(すなわち、マルチキャスト/ユニキャスト)及び優先順位に関係なく、PF 1に該当するACK/NACK送信が、PF 0に該当するACK/NACK送信よりも優先(prioritize)してよい。
【0372】
- 方式4.ACK/NACKベースのHARQ-ACK送信が、NACKのみベースのHARQ-ACK送信よりも優先してよい。
【0373】
他の例として、マルチキャストACK/NACK送信がACK/NACKベースのHARQ-ACK方式に基づく端末専用PUCCHリソースで行われるように設定されてよい。この場合、基地局の設定によって、端末は、下記(代替(alternative))方式のうち(少なくとも)一つに基づく送信を行うことができる。
【0374】
- 方式a.ユニキャストACK/NACK情報は、ユニキャストACK/NACK送信に該当するPFで送信されてよい。この場合、マルチキャストACK/NACK送信はドロップされるものであってよく、ユニキャストACK/NACK送信が高い優先順位(HP)を有してよい。
【0375】
- 方式b.マルチキャストACK/NACK情報は、マルチキャストACK/NACK送信に該当するPF又はユニキャストACK/NACK送信に該当するPFで送信されてよい。この場合、ユニキャストACK/NACK送信はドロップされるものであってよく、マルチキャストACK/NACK送信が高い優先順位(HP)を有してよい。
【0376】
- 方式c.キャストタイプ(すなわち、マルチキャスト/ユニキャスト)及び優先順位に関係なく、PF 1に該当するACK/NACK送信が、PF 0に該当するACK/NACK送信よりも優先(prioritize)してよい。
【0377】
実施例3
【0378】
本実施例は、PF 1(PUCCH format 0)と設定されたPUCCHリソースでのユニキャストACK/NACK送信とPF 1と設定されたPUCCHリソースでのマルチキャストACK/NACK送信とが重なる場合に対するUCI送信方案に関する。
【0379】
この場合、マルチキャストACK/NACK送信がNACKのみベースのHARQ-ACK送信なのか又はACK/NACKベースのHARQ-ACK送信なのかによって、端末動作が区分されてよい。
【0380】
まず、マルチキャストACK/NACK送信がNACKのみベースのHARQ-ACK送信と設定される場合に、端末は、下記(代替(alternative))方式のうち(少なくとも)一つに基づく送信を行うことができる。
【0381】
- 方式1.高い優先順位(HP)を有するACK/NACK送信は、低い優先順位(LP)を有するACK/NACK送信よりも優先してよい。
【0382】
- 方式2.ユニキャストACK/NACK送信は、マルチキャストACK/NACK送信よりも優先してよい。
【0383】
- 方式3.マルチキャストHARQ-ACK情報がACKであれば、ユニキャストACK/NACK情報は、(該当する)ユニキャストのためのPF 1リソース(すなわち、PF 1のPUCCHリソース)で送信されてよい。一方、マルチキャストHARQ-ACK情報がNACKであれば、マルチキャストACK/NACK情報は、(該当する)マルチキャストのためのPF 1リソースで送信されてよい。
【0384】
次に、マルチキャストACK/NACK送信がACK/NACKベースのHARQ-ACK送信と設定される場合に、端末は、下記(代替(alternative))方式のうち(少なくとも)一つに基づく送信を行うことができる。
【0385】
- 方式a.マルチキャストHARQ-ACK情報がACK(又は、NACK)であれば、ユニキャストACK/NACK情報は、(該当する)ユニキャストのためのPF 1リソースで送信されてよい。一方、マルチキャストHARQ-ACK情報がNACK(又は、ACK)であれば、ユニキャストACK/NACK情報は、(該当する)マルチキャストのためのPF 1リソースで送信されてよい。
【0386】
- 方式b.ユニキャストHARQ-ACK情報がACK(又は、NACK)であれば、マルチキャストACK/NACK情報は、(該当する)ユニキャストのためのPF 1リソースで送信されてよい。一方、ユニキャストHARQ-ACK情報がNACK(又は、ACK)であれば、マルチキャストACK/NACK情報は、(該当する)マルチキャストのためのPF 1リソースで送信されてよい。
【0387】
実施例4
【0388】
本実施例は、ユニキャストACK/NACK送信、マルチキャストACK/NACK送信及びSR送信が重なる場合に対するUCI送信方案に関する。
【0389】
この場合、ユニキャストACK/NACK送信に対して設定されたPF(PUCCH format)、マルチキャストACK/NACK送信に対して設定されたPF、及び/又はSR送信に対して設定されたPFによって、UCI送信方案が区分されてよい。
【0390】
(実施例4-1)
【0391】
例えば、ユニキャストACK/NACK送信に対してPF 2/3/4が設定され、マルチキャストACK/NACK送信に対してPF 0/1が設定され、SR送信に対してPF 0/1が設定されてよい。
【0392】
この場合、UCIに関連して、PF 0/1に該当するマルチキャストACK/NACK送信及び(全ての)negative SR又はpositive SR(ID)を示すNビット(ここで、Nは自然数)は、HARQ-ACKビットに追加されてよい。このとき、端末は、組み合わせられた(combined)UCIをユニキャストACK/NACK送信のためのPF 2/3/4リソース(すなわち、PF 2/3/4のPUCCHリソース)で送信できる。
【0393】
(実施例4-2)
【0394】
他の例として、ユニキャストACK/NACK送信に対してPF 0/1が設定され、マルチキャストACK/NACK送信に対してPF 2/3/4が設定され、SR送信に対してPF 0/1が設定されてよい。
【0395】
この場合、UCIに関連して、PF 0/1に該当するユニキャストACK/NACK送信及び(全ての)negative SR又はpositive SR(ID)を示すNビット(ここで、Nは自然数)は、HARQ-ACKビットに追加されてよい。このとき、端末は、組み合わせられた(combined)UCIを、マルチキャストACK/NACK送信のためのPF 2/3/4リソース(すなわち、PF 2/3/4のPUCCHリソース)で送信できる。
【0396】
(実施例4-3)
【0397】
さらに他の例として、ユニキャストACK/NACK送信に対してPF 2/3/4が設定され、マルチキャストACK/NACK送信に対してPF 2/3/4が設定され、SR送信に対してPF 0/1が設定されてよい。
【0398】
このとき、K個のSR PUCCH(s)が設定される場合に、ceil(log2(K+1))ビットは、組み合わせられたHARQ-ACKビットに追加されてよい。ここで、ceil(X)は、X値に対する切り上げ関数である天井関数(ceiling function)を意味できる。このとき、端末は、組み合わせられたUCIを(ユニキャスト又はマルチキャスト)ACK/NACK送信のためのPF 2/3/4リソース(すなわち、PF 2/3/4のPUCCHリソース)で送信できる。ここで、当該PF 2/3/4リソースは、高い優先順位(HP)を有するものであってよい。
【0399】
上述した例示において、組み合わせられたUCIでのビット順序(order)は、下記(代替(alternative))方式のうち(少なくとも)一つに基づき得る。
【0400】
- 方式1.ユニキャストACK/NACK情報+マルチキャストACK/NACK情報+SR情報
【0401】
- 方式2.ユニキャストACK/NACK情報+SR情報+マルチキャストACK/NACK情報
【0402】
- 方式3.高い優先順位(HP)のACK/NACK情報+低い優先順位(LP)のACK/NACK情報+SR情報
【0403】
- 方式4.高い優先順位(HP)のACK/NACK情報+SR情報+低い優先順位(LP)のACK/NACK情報
【0404】
- 方式5.高い優先順位(HP)のACK/NACK情報+低い優先順位(LP)のACK/NACK情報+高い優先順位(HP)のSR情報+低い優先順位(LP)のSR情報
【0405】
- 方式6.高い優先順位(HP)のACK/NACK情報+高い優先順位(HP)のSR情報+低い優先順位(LP)のACK/NACK情報+低い優先順位(LP)のSR情報
【0406】
(実施例4-4)
【0407】
さらに他の例として、ユニキャストACK/NACK送信に対してPF 0/1が設定され、マルチキャストACK/NACK送信に対してPF 0/1が設定され、SR送信に対してPF 0/1が設定されてよい。この場合、当該マルチキャストACK/NACK送信がACK/NACKベースのHARQ-ACK送信なのか又はNACKのみベースのHARQ-ACK送信なのかによって、端末送信動作が区分されてよい。
【0408】
まず、上述した例示において、マルチキャストACK/NACK送信がACK/NACKベースのHARQ-ACK送信と設定される場合に、端末は、下記方式のうち(少なくとも)一つに基づいてACK/NACK情報及びSR情報に対するPUCCHを送信できる。
【0409】
- 方式1.端末は、SR情報と多重化(multiplex)されるユニキャストACK/NACK情報とマルチキャストACK/NACK情報のうち一つを選択できる。すなわち、端末は、ユニキャストACK/NACK送信とマルチキャストACK/NACK送信のうち一つを選択し、選択されたACK/NACK送信をSR送信と多重化できる。これは、高い優先順位(HP)を有するSRケースに該当し得る。
【0410】
- 方式2.端末は、ユニキャストACK/NACK情報と多重化されるマルチキャストACK/NACK情報とSR情報のうち一つを選択できる。すなわち、端末は、マルチキャストACK/NACK送信とSR送信のうち一つを選択し、選択された送信をユニキャストACK/NACK送信と多重化できる。これは、高い優先順位(HP)を有するユニキャストACK/NACKケースに該当し得る。
【0411】
- 方式3.端末は、マルチキャストACK/NACK情報と多重化されるユニキャストACK/NACK情報とSR情報のうち一つを選択できる。すなわち、端末は、ユニキャストACK/NACK送信とSR送信のうち一つを選択し、選択された送信をマルチキャストACK/NACK送信と多重化できる。これは、高い優先順位(HP)を有するマルチキャストACK/NACKケースに該当し得る。
【0412】
- 方式4.ユニキャストACK/NACK情報及びマルチキャストACK/NACK情報のHARQ-ACKビットは、PF 0/1に該当するSR情報と共に既存の規則(existing rules)に基づいて送信されてよい。
【0413】
- 方式5.PF 0/1に該当するユニキャストACK/NACK情報とPF 0/1に該当するSR情報に対する多重化/重複の結果(outcome)は、PF 0/1に該当するマルチキャストACK/NACK情報と多重化されてよい。
【0414】
- 方式6.PF 0/1に該当する高い優先順位(HP)のACK/NACK情報とPF 0/1に該当するSR情報に対する多重化/重複の結果は、PF 0/1に該当する低い優先順位(LP)のACK/NACK情報と多重化されてよい。
【0415】
次に、上述した例示において、マルチキャストACK/NACK送信がACK/NACKベースのHARQ-ACK送信と設定される場合に、端末は、下記方式のうち(少なくとも)一つに基づいてACK/NACK情報及びSR情報に対するPUCCHを送信できる。
【0416】
- 方式a.端末はSR情報と多重化されるユニキャストACK/NACK情報とマルチキャストACK/NACK情報のうち一つを選択できる。すなわち、端末は、ユニキャストACK/NACK送信とマルチキャストACK/NACK送信のうち一つを選択し、選択されたACK/NACK送信をSR送信と多重化できる。これは、上述した場合に基づくものであってよい。
【0417】
- 方式b.ユニキャストACK/NACK情報及びマルチキャストACK/NACK情報のHARQ-ACKビットは、PF 0/1に該当するSR情報と共に既存の規則(existing rules)に基づいて送信されてよい。
【0418】
- 方式c.PF 0/1に該当するユニキャストACK/NACK情報とPF 0/1に該当するSR情報に対する多重化/重複の結果は、PF 0/1に該当するマルチキャストACK/NACK情報と多重化されてよい。
【0419】
- 方式d.PF 0/1に該当する高い優先順位(HP)のACK/NACK情報とPF 0/1に該当するSR情報に対する多重化/重複の結果は、PF 0/1に該当する低い優先順位(LP)のACK/NACK情報と多重化されてよい。
【0420】
また、本実施例4-4での例示と関連して、(該当のマルチキャストACK/NACK送信がACK/NACKベースのHARQ-ACK送信なのか又はNACKのみベースのHARQ-ACK送信なのかに関係なく)ユニキャストACK/NACK送信とマルチキャストACK/NACK送信がまず一つのPUCCHで併合(merge)された後、SR送信と多重化されてよい。
【0421】
また、マルチキャストACK/NACK送信と関連して、PF 0/1に該当する動的(dynamic)マルチキャストACK/NACK送信、PF 0/1に該当するmulticast SPS(semi-persistent scheduling)ACK/NACK送信、及びPF 0/1に該当するSR送信が衝突する場合に、動的マルチキャストACK/NACK送信とマルチキャストSPS ACK/NACK送信がまず一つのPUCCHで併合された後、SR送信と多重化されてよい。
【0422】
また、PF 0/1に該当する動的マルチキャストACK/NACK送信、PF 0/1に該当するユニキャストSPS ACK/NACK送信、及びPF 0/1に該当するSR送信が衝突する場合に、動的マルチキャストACK/NACK送信とユニキャストSPS ACK/NACK送信がまず一つのPUCCHで併合された後、SR送信と多重化されてよい。
【0423】
また、PF 0/1に該当する動的ユニキャストACK/NACK送信、PF 0/1に該当するマルチキャストSPS ACK/NACK送信、及びPF 0/1に該当するSR送信が衝突する場合に、動的ユニキャストACK/NACK送信とマルチキャストSPS ACK/NACK送信がまず一つのPUCCHで併合された後、SR送信と多重化されてよい。
【0424】
端末は、上述した本実施例での提案方法に基づいて多重化を行った後、PUCCHを送信できる。
【0425】
実施例5
【0426】
本実施例は、ユニキャスト/マルチキャストACK/NACK送信、SR送信及びCSI報告の送信が重なる場合に対するUCI送信方案に関する。
【0427】
この場合、ユニキャストACK/NACK送信又はマルチキャストACK/NACK送信をスケジュールするDCIの有無によって、UCI送信方案が区分されてよい。
【0428】
例えば、ユニキャストHARQ-ACK送信又はマルチキャストHARQ-ACK送信をスケジュールするDCI(downlink control information)が存在し、当該DCIによってPRI(PUCCH Resource Indicator)が指示される場合に、端末は、後述する方式に基づいてユニキャストHARQ-ACK送信又はマルチキャストHARQ-ACK送信、SR送信及び/又はCSI報告を行うことができる。
【0429】
- マルチキャストHARQ-ACK送信と関連して、NACKのみベースのHARQ-ACK送信は、ACK/NACKベースのHARQ-ACK送信に変更されてよい。すなわち、端末にNACKのみベースのHARQ-ACK送信が設定されても、上述した例示の場合において、当該端末はACK/NACKベースのHARQ-ACK送信に転換して行う必要がある。
【0430】
- ユニキャスト及び/又はマルチキャストに対するHARQ-ACK情報、SR情報及びCSI報告は、ACK/NACKのためのPUCCHリソース(すなわち、AN PUCCH)で送信されてよい。すなわち、上述した例示の場合、端末は、ユニキャスト及び/又はマルチキャストに対するHARQ-ACK情報、SR情報及び/又はCSI報告を多重化し、ACK/NACK送信と関連して設定されたPUCCHリソースで、多重化されたUCIを送信できる。
【0431】
ここで、前記ACK/NACKのためのPUCCHリソースの選択及び決定と関連して、複数の集合のうち特定PUCCHリソース集合(PUCCH resource set)は、全体UCIペイロードサイズ(payload size)(例えば、NUCI=OACK+OSR+OCRC)に基づいて選択されてよい。選択されたPUCCHリソース集合内のPUCCHリソースは、DLスケジューリングDCI(すなわち、DL grant)でシグナルされるPRIによって指示されてよい。
【0432】
一例として、前記PRIは、ユニキャスト方式のためのDCI(s)及びマルチキャスト方式のためのDCI(s)のうち、最後のPRI(すなわち、最後にシグナリング/指示されるPRI)に該当し得る。他の例として、前記PRIは、ユニキャスト方式のためのDCI(s)のうち、最後のPRIに該当し得る。さらに他の例として、前記PRIは、高い優先順位(HP)を指示するDCI(s)のうち、最後のPRIに該当し得る。
【0433】
また、前記ACK/NACKのためのPUCCHリソースの選択及び決定と関連して、当該PUCCHリソースで(実際に利用される)PRB個数は、PUCCHフォーマットに対して設定される最大コーディングレート(max coding rate,R)及び総UCIペイロードサイズ(すなわち、NUCI)に基づいて決定されてよい。ここで、前記最大コーディングレートRに基づいて前記総UCIペイロードサイズを伝達(convey)できる最小個数のPRB(s)が選択されてよい。
【0434】
他の例として、ユニキャストPDSCH(s)及びマルチキャストPDSCH(s)がPRIを指示するDCI無しで送信される場合に、端末は、後述する方式に基づいてユニキャストHARQ-ACK送信又はマルチキャストHARQ-ACK送信、SR送信及び/又はCSI報告を行うことができる。
【0435】
- マルチキャストHARQ-ACK送信と関連して、NACKのみベースのHARQ-ACK送信はACK/NACKベースのHARQ-ACK送信に変更されてよい。すなわち、端末にNACKのみベースのHARQ-ACK送信が設定されても、上述した例示の場合において、当該端末は、ACK/NACKベースのHARQ-ACK送信に転換して行う必要がある。
【0436】
- ユニキャスト及び/又はマルチキャストに対するHARQ-ACK情報、SR情報及びCSI報告は、CSI報告のためのPUCCHリソース(すなわち、CSI PUCCH)で送信されてよい。すなわち、上述した例示の場合、端末は、ユニキャスト及び/又はマルチキャストに対するHARQ-ACK情報、SR情報及び/又はCSI報告を多重化し、CSI報告と関連して設定されたPUCCHリソースで、多重化されたUCIを送信できる。
【0437】
前記CSI報告のためのPUCCHリソースの選択及び決定と関連して、複数のCSI PUCCHリソースのうち特定PUCCHリソースは、全体UCIペイロードサイズ(payload size)(例えば、NUCI=OACK+OSR+OCRC)及び最大コーディングレート(max coding rate,R)に基づいて選択されてよい。ここで、最小の(smallest)UCIキャパシティ(capacity)(例えば、{RE個数(# of REs)}xR)に基づいて総UCIペイロードサイズを伝達(convey)できるリソースが選択されてよい。
【0438】
当該PUCCHリソースで(実際に利用される)PRB個数は、最大コーディングレート(R)及び総UCIペイロードサイズ(すなわち、NUCI)に基づいて決定されてよい。
【0439】
実施例6
【0440】
本実施例は、マルチキャストACK/NACK送信とSR送信が重なる場合に対するUCI送信方案に関する。本開示において、positive SRは、PUSCHリソースを要請するために端末がSRをトリガーした場合を意味し、negative SRは、PUSCHリソースを要請する必要がないため、端末のトリガーしたSRが存在しない場合を意味できる。
【0441】
この場合、マルチキャストACK/NACK送信に対して設定されたPF(PUCCH format)、及び/又はSR送信に対して設定されたPFによって、UCI送信方案が区分されてよい。
【0442】
(実施例6-1)
【0443】
例えば、PF 1に該当するマルチキャストACK/NACK送信及びPF 0に該当するSR送信が設定されてよい。このとき、当該マルチキャストACK/NACK送信がACK/NACKベースのHARQ-ACK送信と設定され、当該SR送信と重なる場合に、従来技術の動作においてHARQ-ACK情報はSR送信をドロップしてACK/NACK PF 1(すなわち、ACK/NACK送信のためのPF 1に該当するPUCCHリソース)で送信されてよい。
【0444】
万一、上述した例示において、マルチキャストPDSCH(s)受信に対する当該マルチキャストACK/NACK送信がNACKのみベースのHARQ-ACK送信が設定される場合に、端末は、後述する方式に基づいてHARQ-ACK送信及び/又はSR送信を行うことができる。
【0445】
- マルチキャストPDSCH(s)受信結果がNACKであり、ACK/NACK送信リソースがSRリソースと衝突する場合に、端末は、SR送信をドロップし、マルチキャストHARQ-ACK送信のために設定されたPF 1に該当するPUCCHリソースでNACK情報を送信できる。
【0446】
- マルチキャストPDSCH(s)受信結果がACKであり、ACK/NACK送信リソースがSRリソースと衝突する場合に、当該SRリソースに対するSRがpositive SRであれば、端末は、SR送信のために設定されたPF 0に該当するPUCCHリソースでSR情報のみを送信できる。したがって、ACK情報は送信されない。一方、当該SRリソースに対するSRがnegative SRであれば、端末は、ACK/NACK情報及びSR情報のためのPUCCHを送信しなくてよい。
【0447】
(実施例6-2)
【0448】
他の例として、PF 1に該当するマルチキャストACK/NACK送信及びPF 1に該当するSR送信が設定されてよい。このとき、当該マルチキャストACK/NACK送信がACK/NACKベースのHARQ-ACK送信と設定され、当該SR送信と重なる場合に、従来技術の動作は、次の通りであってよい。SR送信がpositive SRに該当する場合に、HARQ-ACK情報は、(該当の)SR PF 1リソース(すなわち、SR送信のためのPF 1に該当するPUCCHリソース)で送信されてよい。一方、SR送信がnegative SRに該当する場合に、HARQ-ACK情報は、(該当の)ACK/NACK PF 1リソース(すなわち、ACK/NACK送信のためのPF 1に該当するPUCCHリソース)で送信されてよい。
【0449】
万一、上述した例示において、マルチキャストPDSCH(s)受信に対する当該マルチキャストACK/NACK送信がNACKのみベースのHARQ-ACK送信が設定される場合に、端末は、後述する方式に基づいてHARQ-ACK送信及び/又はSR送信を行うことができる。
【0450】
- マルチキャストPDSCH(s)受信結果がNACKであり、ACK/NACK送信リソースがSRリソースと衝突する場合に、当該SRリソースに対するSRがpositive SRなのか又はnegative SRなのかによって、下記の具体的方式に基づいて端末送信動作が区分されてよい。
【0451】
一例として、positive SRでは、SRのみがSR PF 1リソースで送信されてよい。又は、NACK情報は、(該当の)SR PF 1リソースで送信されてよい。又は、NACK情報は、ACK/NACK PF 1リソースで送信され、SR送信はドロップされてよい。
【0452】
他の例として、negative SRにおいて、NACK情報はACK/NACK PF 1リソースで送信されてよい。又は、NACK情報はSR PF 1リソースで送信されてよい。
【0453】
これと関連して、NACKのみベースのHARQ-ACK送信が設定され、活性化(enable)される場合に、マルチキャストを受信する端末に対して、基地局は、positive SR及びnegative SRのそれぞれのために、上述した具体的方式のうち(少なくとも)一つを設定できる。
【0454】
- マルチキャストPDSCH(s)受信結果がACKであり、ACK/NACK送信リソースがSRリソースと衝突する場合に、当該SRリソースに対するSRがpositive SRであれば、端末は、SR送信のために設定されたPF 1に該当するPUCCHリソースでSR情報のみを送信できる。したがって、ACK情報は送信されない。一方、当該SRリソースに対するSRがnegative SRであれば、端末は、ACK/NACK情報及びSR情報のためのPUCCHを送信しなくてよい。
【0455】
実施例7
【0456】
本実施例は、HARQ-ACK情報、SR情報及びCSI報告を2つの重ならない(non-overlapping)スロットベースのPUCCHで送信する方案に関する。本実施例では、2つのPUCCHに基づく送信方案について説明するが、複数のPUCCH(例えば、3個以上のPUCCH)に対しても拡張して適用されてよい。
【0457】
本開示の上述した実施例(例えば、実施例1~6)では、UCI間衝突(すなわち、HARQ-ACK送信、SR送信及び/又はCSI報告の送信間の衝突)が発生する場合に、一つのPUCCHリソースでUCIを送信する方法が説明された。
【0458】
一例として、端末は、一つのPUCCHを介して、高い優先順位(HP)又は低い優先順位(LP)であるHARQ-ACK情報、高い優先順位(HP)又は低い優先順位(LP)であるSR情報及びCSI報告まで送信するように設定されてよい。この場合、当該送信と関連して、高い優先順位(HP)を有するHARQ-ACK情報は、高い優先順位(HP)を有するSR情報及び/又は高い優先順位(HP)を有するCSI報告とジョイントエンコード(joint encoding)されてよい。一方、低い優先順位(LP)を有するHARQ-ACK情報は、低い優先順位(LP)を有するSR情報及び/又は低い優先順位(LP)を有するCSI報告とジョイントエンコード(joint encoding)されてよい。このとき、高い優先順位(HP)を有するACK/NACK情報/SR情報/CSI報告は、低い優先順位(LP)を有するACK/NACK情報/SR情報/CSI報告と個別にエンコードされてよい。
【0459】
万一、2つのPUCCHに対する同時送信が可能であり、端末が高い優先順位(HP)又は低い優先順位(LP)であるHARQ-ACK情報、高い優先順位(HP)又は低い優先順位(LP)であるSR情報及びCSI報告まで送信するように設定される場合に、当該端末は、後述する方式のうち少なくとも一つに基づいて送信を行うことができる。このとき、PUCCH送信は重ならず、同一スロットで2つのPUCCHがTDM(Time Division Multiplexing)方式に基づいて送信される場合が仮定される。
【0460】
- 方式1.端末は、ユニキャストHARQ-ACK送信のためのPUCCHとマルチキャストHARQ-ACK送信のためのPUCCHを別個に送信するように設定されてよい。
【0461】
この場合、ユニキャストHARQ-ACK送信のためのPUCCHは、常にCSI報告の送信及びSR送信を含むように設定されてよい。すなわち、端末は、ユニキャストHARQ-ACK送信のためのPUCCHでは、常にユニキャストHARQ-ACK情報とSR情報及び/又はCSI報告を多重化して送信するように設定/規定されてよい。
【0462】
又は、下記のケース(以下、Case 1~Case 3)のうち(少なくとも)一つが発生する場合に、マルチキャストHARQ-ACK送信のためのPUCCHのみが、CSI報告の送信及びSR送信(例えば、CSIパート2)を含むように設定されてよい。すなわち、一定の場合、端末は、マルチキャストHARQ-ACK送信のためのPUCCHでのみ、マルチキャストHARQ-ACK情報とSR情報及び/又はCSI報告を共に多重化して送信するように設定/規定されてよい。
【0463】
-- Case 1.ユニキャストHARQ-ACK送信のためのPUCCHが存在しないケース。
【0464】
-- Case2.ユニキャストHARQ-ACK送信のためのPUCCHが高い優先順位を有するケース。
【0465】
-- Case 3.ユニキャストHARQ-ACK送信のためのPUCCHがCSI報告及び/又はSR送信をドロップするケース。(例えば、マルチキャストHARQ-ACK送信のためのPUCCHはCSIパート2を含む一方、ユニキャストHARQ-ACK送信のためのPUCCHはCSIパート1を含む。)
【0466】
- 方式2.端末は、高い優先順位(HP)であるHARQ-ACK送信のためのPUCCHと低い優先順位(LP)であるHARQ-ACK送信のためのPUCCHを別個に送信するように設定されてよい。
【0467】
この場合、低い優先順位(LP)であるHARQ-ACK送信のためのPUCCHは、常にCSI報告の送信及びSR送信を含むように設定されてよい。すなわち、端末は、低い優先順位(LP)に該当するHARQ-ACK送信のためのPUCCHでは、常にHARQ- ACK情報とSR情報及び/又はCSI報告を多重化して送信するように設定/規定されてよい。一例として、低い優先順位(LP)であるHARQ-ACK送信のためのPUCCHは、CSIパート2を含む一方、高い優先順位(HP)であるHARQ-ACK送信のためのPUCCHはCSIパート1を含んでよい。
【0468】
又は、高い優先順位(HP)であるHARQ-ACK送信のためのPUCCHは、高い優先順位(HP)であるCSI報告及び高い優先順位(HP)であるSR情報を含むように設定されてよい。一方、低い優先順位(LP)であるHARQ-ACK送信のためのPUCCHは、低い優先順位(LP)であるCSI報告及び低い優先順位(LP)であるSR情報を含むように設定されてよい。このとき、HARQ-ACK情報/CSI報告/SR情報は、既存の方式(例えば、NR Rel-16での方式)に基づいてジョイントコード(joint coding)されてよい。及び/又は、CSIパート2は、可変的な(variable)CSIパート2のサイズを考慮して別個にエンコードされてよい。
【0469】
- 方式3.一定シグナリング(例えば、RRCシグナリング、MAC-CEベースシグナリング、DCIベースシグナリングなど)によって、CSI報告及び/又はSR情報を運ぶ(carrying)PUCCHが設定されてよい。この場合、端末は、設定されたPUCCHリソースで常にCSI報告及び/又はSR情報を送信できる。
【0470】
図11は、本開示の一実施例に係る制御情報送受信方法に対する端末の動作を例示する図である。
【0471】
図11では、先に提案した方法(例えば、実施例1~実施例7及びこれに対する細部実施例のいずれか一つ又は複数の組合せ)に基づく端末の動作を例示する。
図11の例示は説明の便宜のためのものであり、本開示の範囲を制限するものではない。
図11で例示する一部の段階は、状況及び/又は設定によって省略されてよい。また、
図11で、端末は一つの例示に過ぎず、下の
図13で例示する装置によって具現されてよい。例えば、
図13のプロセッサ(processor)(102/202)は、トランシーバー(106/206)を用いてチャネル/信号/データ/情報など(例えば、RRCシグナリング、MAC CE、UL/DLスケジューリングのためのDCI、SRS、PDCCH、PDSCH、PUSCH、PUCCHなど)を送受信するように制御でき、送信する又は受信したチャネル/信号/データ/情報などをメモリ(104/204)に保存するように制御することもできる。
【0472】
段階S1110で、端末は基地局から少なくとも一つのPDSCHを受信することができる。
【0473】
例えば、上述した実施例(例えば、実施例1~実施例7、特に実施例5)におけるように、前記少なくとも一つのPDSCHは、マルチキャスト方式に基づいて送信されるものであってよい。また、前記少なくとも一つのPDSCHは、DCIによるスケジューリング無しで送信されるものであってよい。一例として、当該少なくとも一つのPDSCHは、SPS(semi-persistent scheduling)方式に基づくSPS PDSCH(s)であってよい。又は、前記少なくとも一つのPDSCHは、PRI(PUCCH resource indicator)を指示するDCIに基づいて送信されるものであってもよい。
【0474】
段階S1120で、端末は、NACKのみベースのHARQ-ACK報告のためのPUCCHリソース及びCSI報告のためのPUCCHリソースを確認することができる。
【0475】
例えば、上述した実施例(例えば、実施例1~実施例7、特に実施例5)におけるように、NACKのみベースのHARQ-ACK報告のためのPUCCHリソース及び/又はCSI報告のためのPUCCHリソースは、基地局などによって設定されてよい。また、前記NACKのみベースのHARQ-ACK報告のためのPUCCHリソースは、前記CSI報告のためのPUCCHリソースと重なるか、同じPUCCHリソースが設定されてもよい。
【0476】
段階S1130で、前記NACKのみベースのHARQ-ACK報告が前記CSI報告と多重化される場合に、端末は、前記CSI報告のためのPUCCHリソースで、前記少なくとも一つのPDSCHに対するHARQ-ACK情報を送信できる。ここで、上述した実施例(例えば、実施例1~実施例7、特に実施例5)におけるように、当該HARQ-ACK情報は、前記NACKのみベースのHARQ-ACK報告に基づくものではなく、ACK/NACKベースのHARQ-ACK報告に基づいて決定されてよい。
【0477】
例えば、上述した実施例(例えば、実施例1~実施例7、特に実施例5)におけるように、端末は、HARQ-ACK報告のためのPUCCHリソースではなく、上述したCSI報告のための一定PUCCHリソースで、段階S1110におけるようにマルチキャスト方式に基づくPDSCH(s)に対するACK/NACKベースのHARQ-ACK情報を送信することができる。
【0478】
ここで、上述したCSI報告のための一定PUCCHリソースは、前記CSI報告のために設定された一つ以上のPUCCHリソースの中から、前記HARQ-ACK情報及び前記CSI報告を含むUCIのペイロードサイズに基づいて選択されてよい。
【0479】
また、一例として、当該一定PUCCHリソースは、前記UCIと関連した最大コーディング比率(例えば、R)による最小のUCI容量で前記ペイロードサイズを支援できるように選択されるものであってよい。また、一例として、最小のUCI容量は、前記最大コーディング比率と前記UCIのためのRE(resource element)の個数との積によって決定されてよい。また、一例として、当該一定PUCCHリソース内の前記UCIの送信のためのPRB個数は、前記UCIのペイロードサイズ及び/又は前記最大コーディング比率に基づいて決定されてよい。このとき、前記UCIのペイロードサイズ及び/又は前記最大コーディング比率は、当該一定PUCCHリソースのPUCCHフォーマットに基づいて設定/決定/確認されてよい。
【0480】
図12は、本開示の一実施例に係る制御情報送受信方法に対する基地局の動作を例示する図である。
【0481】
図12では、先に提案した方法(例えば、実施例1~実施例7及びこれに対する細部実施例のいずれか一つ又は複数の組合せ)に基づく基地局の動作を例示する。
図12の例示は、説明の便宜のためのものであり、本開示の範囲を制限するものではない。
図12で例示する一部の段階は、状況及び/又は設定によって省略されてよい。また、
図12で、基地局は一つの例示に過ぎず、下の
図13で例示する装置によって具現されてよい。例えば、
図13のプロセッサ(processor)(102/202)は、トランシーバー(106/206)を用いてチャネル/信号/データ/情報など(例えば、RRCシグナリング、MAC CE、UL/DLスケジューリングのためのDCI、SRS、PDCCH、PDSCH、PUSCH、PUCCHなど)を送受信するように制御でき、送信する又は受信したチャネル/信号/データ/情報などをメモリ(104/204)に保存するように制御することができる。
【0482】
段階S1210で、基地局は端末に少なくとも一つのPDSCHを送信できる。
【0483】
例えば、上述した実施例(例えば、実施例1~実施例7、特に実施例5)におけるように、前記少なくとも一つのPDSCHは、マルチキャスト方式に基づいて送信されるものであってよい。また、前記少なくとも一つのPDSCHは、DCIによるスケジューリング無しで送信されるものであってよい。一例として、当該少なくとも一つのPDSCHは、SPS(semi-persistent scheduling)方式に基づくSPS PDSCH(s)であってよい。又は、前記少なくとも一つのPDSCHは、PRI(PUCCH resource indicator)を指示するDCIに基づいて送信されるものであってもよい。
【0484】
段階S1220で、端末に対して設定されたNACKのみベースのHARQ-ACK報告が前記CSI報告と多重化される場合に、基地局は、CSI報告のためのPUCCHリソースで、前記少なくとも一つのPDSCHに対するHARQ-ACK情報を受信することができる。ここで、上述した実施例(例えば、実施例1~実施例7、特に実施例5)におけるように、当該HARQ-ACK情報は、前記NACKのみベースのHARQ-ACK報告に基づくものではなく、ACK/NACKベースのHARQ-ACK報告に基づいて決定されてよい。
【0485】
これと関連して、NACKのみベースのHARQ-ACK報告のためのPUCCHリソース及びCSI報告のためのPUCCHリソースは、基地局などによって設定/規定されてよい。
【0486】
例えば、上述した実施例(例えば、実施例1~実施例7、特に実施例5)におけるように、NACKのみベースのHARQ-ACK報告のためのPUCCHリソース及び/又はCSI報告のためのPUCCHリソースは、基地局などによって設定されてよい。また、前記NACKのみベースのHARQ-ACK報告のためのPUCCHリソースは、前記CSI報告のためのPUCCHリソースと重なるか、同じPUCCHリソースが設定されてよい。
【0487】
例えば、上述した実施例(例えば、実施例1~実施例7、特に実施例5)におけるように、基地局は、HARQ-ACK報告のためのPUCCHリソースではなく、上述したCSI報告のための一定PUCCHリソースで、段階S1210におけるようにマルチキャスト方式に基づくPDSCH(s)に対するACK/NACKベースのHARQ-ACK情報を受信することができる。
【0488】
ここで、上述したCSI報告のための一定PUCCHリソースは、前記CSI報告のために設定された一つ以上のPUCCHリソースの中から、前記HARQ-ACK情報及び前記CSI報告を含むUCIのペイロードサイズに基づいて選択されてよい。
【0489】
また、一例として、当該一定PUCCHリソースは、前記UCIと関連した最大コーディング比率(例えば、R)による最小のUCI容量で前記ペイロードサイズを支援できるように選択されるものであってよい。また、一例として、最小のUCI容量は、前記最大コーディング比率と前記UCIのためのRE(resource element)の個数との積によって決定されてよい。また、一例として、当該一定PUCCHリソース内の前記UCIの送信のためのPRB個数は、前記UCIのペイロードサイズ及び/又は前記最大コーディング比率に基づいて決定されてよい。このとき、前記UCIのペイロードサイズ及び/又は前記最大コーディング比率は、当該一定PUCCHリソースのPUCCHフォーマットに基づいて設定/決定/確認されてよい。
【0490】
本開示が適用可能な装置一般
【0491】
図13には、本開示の一実施例に係る無線通信装置のブロック構成図を例示する。
【0492】
図13を参照すると、第1無線機器100と第2無線機器200は、様々な無線接続技術(例えば、LTE、NR)を用いて無線信号を送受信することができる。
【0493】
第1無線機器100は、1つ以上のプロセッサ102及び1つ以上のメモリ104を含み、さらに、1つ以上の送受信機106及び/又は1つ以上のアンテナ108を含むことができる。プロセッサ102は、メモリ104及び/又は送受信機106を制御し、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を具現するように構成されてよい。例えば、プロセッサ102は、メモリ104内の情報を処理して第1情報/信号を生成した後、第1情報/信号を含む無線信号を送受信機106から送信してよい。また、プロセッサ102は、第2情報/信号を含む無線信号を送受信機106から受信した後、第2情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ104に保存することができる。メモリ104は、プロセッサ102と連結されてよく、プロセッサ102の動作に関連した様々な情報を保存することができる。例えば、メモリ104は、プロセッサ102によって制御されるプロセスの一部又は全部を行うか、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を実行するための命令を含むソフトウェアコードを保存することができる。ここで、プロセッサ102とメモリ104は、無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部であってよい。送受信機106は、プロセッサ102と連結されてよく、1つ以上のアンテナ108を介して無線信号を送信及び/又は受信することができる。送受信機106は、送信機及び/又は受信機を含むことができる。送受信機106は、RF(Radio Frequency)ユニットに言い換えてもよい。本発明において、無線機器は、通信モデム/回路/チップを意味してもよい。
【0494】
第2無線機器200は、1つ以上のプロセッサ202、1つ以上のメモリ204を含み、さらに、1つ以上の送受信機206及び/又は1つ以上のアンテナ208をさらに含むことができる。プロセッサ202は、メモリ204及び/又は送受信機206を制御し、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を具現するように構成されてよい。例えば、プロセッサ202は、メモリ204内の情報を処理して第3情報/信号を生成した後、送受信機206から第3情報/信号を含む無線信号を送信してよい。また、プロセッサ202は、第4情報/信号を含む無線信号を送受信機206から受信した後、第4情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ204に保存することができる。メモリ204は、プロセッサ202と連結されてよく、プロセッサ202の動作に関連した様々な情報を保存することができる。例えば、メモリ204は、プロセッサ202によって制御されるプロセスの一部又は全部を行うか、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を実行するための命令を含むソフトウェアコードを保存することができる。ここで、プロセッサ202とメモリ204は、無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部であってよい。送受信機206は、プロセッサ202と連結されてよく、1つ以上のアンテナ208を介して無線信号を送信及び/又は受信することができる。送受信機206は、送信機及び/又は受信機を含むことができる。送受信機206は、RFユニットに言い換えてもよい。本発明において、無線機器は、通信モデム/回路/チップを意味してもよい。
【0495】
以下、無線機器100,200のハードウェア要素についてより具体的に説明する。これに制限されるものではないが、1つ以上のプロトコル層が1つ以上のプロセッサ102,202によって具現されてよい。例えば、1つ以上のプロセッサ102,202は、1つ以上の層(例えば、PHY、MAC、RLC、PDCP、RRC、SDAPのような機能的な層)を具現することができる。1つ以上のプロセッサ102,202は、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図によって、1つ以上のPDU(Protocol Data Unit)及び/又は1つ以上のSDU(Service Data Unit)を生成することができる。1つ以上のプロセッサ102,202は、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図によって、メッセージ、制御情報、データ又は情報を生成できる。1つ以上のプロセッサ102,202は、本開示に開示された機能、手続、提案及び/又は方法によって、PDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を含む信号(例えば、ベースバンド信号)を生成し、それを1つ以上の送受信機106,206に提供できる。1つ以上のプロセッサ102,202は、1つ以上の送受信機106,206から信号(例えば、ベースバンド信号)を受信することができ、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図によって、PDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を取得することができる。
【0496】
1つ以上のプロセッサ102,202は、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ又はマイクロコンピュータと呼ぶことができる。1つ以上のプロセッサ102,202は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はそれらの組合せによって具現されてよい。一例として、1つ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、1つ以上のDSP(Digital Signal Processor)、1つ以上のDSPD(Digital Signal Processing Device)、1つ以上のPLD(Programmable Logic Device)又は1つ以上のFPGA(Field Programmable Gate Arrays)が1つ以上のプロセッサ102,202に含まれてよい。本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図は、ファームウェア又はソフトウェアを用いて具現されてよく、ファームウェア又はソフトウェアは、モジュール、手続、機能などを含むように具現されてよい。本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を実行するように設定されたファームウェア又はソフトウェアは、1つ以上のプロセッサ102,202に含まれるか、1つ以上のメモリ104,204に保存され、1つ以上のプロセッサ102,202によって駆動されてよい。本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図は、コード、命令語及び/又は命令語の集合の形態でファームウェア又はソフトウェアによって具現されてよい。
【0497】
1つ以上のメモリ104,204は1つ以上のプロセッサ102,202と連結されてよく、様々な形態のデータ、信号、メッセージ、情報、プログラム、コード、指示及び/又は命令を保存することができる。1つ以上のメモリ104,204は、ROM、RAM、EPROM、フラッシュメモリ、ハードドライブ、レジスター、キャッシュメモリ、コンピュータ可読記憶媒体及び/又はそれらの組合せによって構成されてよい。1つ以上のメモリ104,204は、1つ以上のプロセッサ102,202の内部及び/又は外部に位置してよい。また、1つ以上のメモリ104,204は、有線又は無線連結のような様々な技術によって1つ以上のプロセッサ102,202と連結されてよい。
【0498】
1つ以上の送受信機106,206は、1つ以上の他の装置に、本開示の方法及び/又は動作順序図などで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送信できる。1つ以上の送受信機106,206は、1つ以上の他の装置から、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図などで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを受信することができる。例えば、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のプロセッサ102,202と連結されてよく、無線信号を送受信できる。例えば、1つ以上のプロセッサ102,202は、1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置にユーザデータ、制御情報又は無線信号を送信するように制御できる。また、1つ以上のプロセッサ102,202は、1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置からユーザデータ、制御情報又は無線信号を受信するように制御できる。また、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208と連結されてよく、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208を介して、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図などで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送受信するように設定されてよい。本開示において、1つ以上のアンテナは複数の物理アンテナであるか、複数の論理アンテナ(例えば、アンテナポート)であってよい。1つ以上の送受信機106,206は、受信されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理するために、受信された無線信号/チャネルなどをRFバンド信号からベースバンド信号に変換(Convert)してよい。1つ以上の送受信機106,206は、1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを、ベースバンド信号からRFバンド信号に変換してよい。そのために、1つ以上の送受信機106,206は(アナログ)オシレーター及び/又はフィルターを含むことができる。
【0499】
以上で説明された実施例は、本開示の構成要素及び特徴が所定の形態で結合したものである。各構成要素又は特徴は、特に明示的言及がない限り、選択的なものとして考慮されるべきである。各構成要素又は特徴は、他の構成要素又は特徴と結合しない形態で実施されてもよい。また、一部の構成要素及び/又は特徴を結合させて本開示の実施例を構成することも可能である。本開示の実施例において説明される動作の順序は変更されてよい。ある実施例の一部の構成又は特徴は他の実施例に含まれてもよく、或いは他の実施例の対応する構成又は特徴に取り替えられてもよい。特許請求の範囲において明示的な引用関係を有しない請求項を結合させて実施例を構成するか、或いは出願後の補正によって新しい請求項として含めることができることは明らかである。
【0500】
本開示は、本開示の必須特徴を外れない範囲で他の特定の形態として具体化できることは当業者に自明である。したがって、上述した詳細な説明はいかなる面においても制限的に解釈されてはならず、例示的なものとして考慮されるべきである。本開示の範囲は、添付する請求項の合理的解釈によって決定されるべきであり、本開示の等価的範囲内における変更はいずれも本開示の範囲に含まれる。
【0501】
本開示の範囲は、様々な実施例の方法による動作を装置又はコンピュータ上で実行させるソフトウェア又はマシン実行可能な命令(例えば、運営体制、アプリケーション、ファームウェア(firmware)、プログラムなど)、及びこのようなソフトウェア又は命令などが記憶されて装置又はコンピュータ上で実行可能な非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer-readable medium)を含む。本開示で説明する特徴を実行するプロセシングシステムをプログラミングするために利用可能な命令は、記憶媒体又はコンピュータ可読記憶媒体上に/内に記憶されてよく、このような記憶媒体を含むコンピュータプログラム製品を用いて、本開示に説明の特徴が具現されてよい。記憶媒体は、DRAM、SRAM、DDR RAM又は他のランダムアクセスソリッドステートメモリデバイスのような高速ランダムアクセスメモリを含むことができるが、それに制限されず、1つ以上の磁器ディスク記憶デバイス、光ディスク記憶装置、フラッシュメモリデバイス又は他の非揮発性ソリッドステート記憶デバイスのような非揮発性メモリを含むことができる。メモリは選択的に、プロセッサから遠隔に位置している1つ以上の記憶デバイスを含む。メモリ又は代案としてメモリ内の非揮発性メモリデバイスは、非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含む。本開示に説明の特徴は、マシン可読媒体の任意の一つに記憶され、プロセシングシステムのハードウェアを制御でき、プロセシングシステムが本開示の実施例に係る結果を活用する他のメカニズムと相互作用するようにするソフトウェア及び/又はファームウェアに統合されてよい。このようなソフトウェア又はファームウェアは、アプリケーションコード、デバイスドライバー、運営体制及び実行環境/コンテナを含むことができるが、これに制限されない。
【0502】
ここで、本開示の無線機器100,200において具現される無線通信技術は、LTE、NR及び6Gの他に、低電力通信のための狭帯域モノのインターネット(Narrowband Internet of Things,NB-IoT)も含むことができる。このとき、例えば、NB-IoT技術はLPWAN(Low Power Wide Area Network)技術の一例であってよく、LTE Cat NB1及び/又はLTE Cat NB2などの規格によって具現されてよく、上述した名称に限定されるものではない。追加として又は代案として、本開示の無線機器(XXX,YYY)において具現される無線通信技術は、LTE-M技術に基づいて通信を行うことができる。このとき、一例として、LTE-M技術は、LPWAN技術の一例であってよく、eMTC(enhanced Machine Type Communication)などの様々な名称と呼ばれてよい。例えば、LTE-M技術は、1)LTE CAT 0、2)LTE Cat M1、3)LTE Cat M2、4)LTE non-BL(non-Bandwidth Limited)、5)LTE-MTC、6)LTE Machine Type Communication、及び/又は7)LTE Mなどの様々な規格のうち少なくともいずれか一つによって具現されてよく、上述した名称に限定されるものではない。追加として又は代案として、本開示の無線機器(XXX,YYY)において具現される無線通信技術は、低電力通信を考慮したジグビー(ZigBee(登録商標))、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))及び低電力広帯域通信網(Low Power Wide Area Network,LPWAN)のうち少なくともいずれか一つを含むことができ、上述した名称に限定されるものではない。一例として、ZigBee技術は、IEEE 802.15.4などの様々な規格に基づいて小型/低い電力デジタル通信に関連したPAN(personal area networks)を生成することができ、様々な名称と呼ばれてよい。
【産業上の利用可能性】
【0503】
本開示で提案する方法は、3GPP LTE/LTE-A、5Gシステムに適用される例を中心に説明したが、3GPP LTE/LTE-A、5Gシステムの他にも様々な無線通信システムに適用可能である。
【手続補正書】
【提出日】2024-01-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて端末によって上りリンク送信を行う方法であって、前記方法は、
基地局から、少なくとも一つの物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)を受信する段階と、
NACKのみベースのHARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)-ACK報告のための物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel,PUCCH)リソース及びチャネル状態情報(channel state information,CSI)報告のためのPUCCHリソースを確認する段階と、
前記NACKのみベースのHARQ-ACK報告が前記CSI報告と多重化されることに基づいて、前記基地局に、前記CSI報告のためのPUCCHリソースで前記少なくとも一つのPDSCHに対するHARQ-ACK情報を送信する段階を含み、
前記HARQ-ACK情報は、NACKのみベースのHARQ-ACK報告の代わりに、前記ACK/NACKベースのHARQ-ACK報告に基づいて決定される、方法。
【請求項2】
前記少なくとも一つのPDSCHは、マルチキャスト(multicast)方式に基づいて送信される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも一つのPDSCHは、下りリンク制御情報(downlink control information)によるスケジューリング無しで送信される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記NACKのみベースのHARQ-ACK報告のためのPUCCHリソースは、上位層シグナリングによって設定される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記NACKのみベースのHARQ-ACK報告のためのPUCCHリソースは、前記CSI報告のためのPUCCHリソースと重なる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記CSI報告のためのPUCCHリソースは、前記CSI報告のために設定された一つ以上のPUCCHリソースの中から、前記HARQ-ACK情報及び前記CSI報告を含む上りリンク制御情報(uplink control information,UCI)のペイロードサイズに基づいて選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記CSI報告のためのPUCCHリソースは、前記UCIと関連した最大コーディング比率(max coding rate)による最小の(smallest)UCI容量(capacity)で前記ペイロードサイズを支援する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記最小のUCI容量は、前記最大コーディング比率と前記UCIのためのリソース要素(resource element)の個数との積に基づく、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記CSI報告のためのPUCCHリソース内の前記UCIの送信のための物理リソースブロック(physical resource block,PRB)の個数は、前記ペイロードサイズ及び前記最大コーディング比率に基づいて決定される、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記ペイロードサイズ及び前記最大コーディング比率は、前記CSI報告のためのPUCCHリソースのPUCCHフォーマット(format)に基づいて設定される、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
無線通信システムにおいて上りリンク送信を行う端末であって、前記端末は、
無線信号を送信及び受信するための少なくとも一つの送受信機と、
前記
少なくとも一つの送受信機
を制御する少なくとも一つのプロセッサと、を備え、
前記
少なくとも一つのプロセッサは、
基地局から、少なくとも一つの物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)を受信し、
NACKのみベースのHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)-ACK報告のための物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel,PUCCH)リソース及びチャネル状態情報(channel state information,CSI)報告のためのPUCCHリソースを確認し、
前記NACKのみベースのHARQ-ACK報告が前記CSI報告と多重化されることに基づいて、前記基地局に、前記CSI報告のためのPUCCHリソースで前記少なくとも一つのPDSCHに対するHARQ-ACK情報を送信するように設定
され、
前記HARQ-ACK情報は、NACKのみベースのHARQ-ACK報告の代わりに、前記ACK/NACKベースのHARQ-ACK報告に基づいて決定される、端末。
【請求項12】
無線通信システムにおいて上りリンク受信を行う基地局であって、前記基地局は、
無線信号を送信及び受信するための少なくとも一つの送受信機と、
前記
少なくとも一つの送受信機と連結された
少なくとも一つのプロセッサと、を備え、
前記
少なくとも一つのプロセッサは、
端末に、少なくとも一つの物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)を送信し、
NACKのみベースのHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)-ACK報告のための物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel,PUCCH)リソース及びチャネル状態情報(channel state information,CSI)報告のためのPUCCHリソースが設定され、
前記NACKのみベースのHARQ-ACK報告が前記CSI報告と多重化されることに基づいて、前記端末から、前記CSI報告のためのPUCCHリソースで前記少なくとも一つのPDSCHに対するHARQ-ACK情報を受信するように設定され、
前記HARQ-ACK情報は、NACKのみベースのHARQ-ACK報告の代わりに、前記ACK/NACKベースのHARQ-ACK報告に基づいて決定される、基地局。
【国際調査報告】