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特表2024-529517発光モジュールおよびこれを用いたディスプレイ装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-06
(54)【発明の名称】発光モジュールおよびこれを用いたディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 33/16 20100101AFI20240730BHJP
【FI】
H01L33/16
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024505606
(86)(22)【出願日】2022-08-01
(85)【翻訳文提出日】2024-03-29
(86)【国際出願番号】 KR2022011275
(87)【国際公開番号】W WO2023008975
(87)【国際公開日】2023-02-02
(31)【優先権主張番号】63/227,659
(32)【優先日】2021-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/392,850
(32)【優先日】2022-07-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/877,505
(32)【優先日】2022-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506029004
【氏名又は名称】ソウル バイオシス カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SEOUL VIOSYS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】65-16,Sandan-ro 163 Beon-gil,Danwon-gu,Ansan-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ナム・グ・チャ
(72)【発明者】
【氏名】ソン・チャン・パク
【テーマコード(参考)】
5F241
【Fターム(参考)】
5F241AA05
5F241AA06
5F241CA05
5F241CA13
5F241CA39
5F241CA40
5F241CA88
5F241CB11
5F241CB15
5F241CB36
5F241FF06
(57)【要約】
本発明は、発光モジュールおよびこれを用いたディスプレイ装置に関する。具体的には、本発明の一実施例によれば、光を放射することができる発光構造体;及び前記発光構造体から放出された光を透過させることができる光透過層を含み、前記光透過層は、前記光を屈折させる一つ以上のボイドが形成された光散乱領域を有する発光モジュールを提供することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を放出することができる発光構造体;及び
前記発光構造体から放出された光を透過させることができる光透過層を含み、
前記光透過層は、前記光を屈折させる一つ以上のボイドが形成された光散乱領域を有する、
発光モジュール。
【請求項2】
前記光散乱領域は、前記光透過層のうち前記発光構造体と重なる領域に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の発光モジュール。
【請求項3】
前記光散乱領域は、前記光透過層のうち前記発光構造体と重ならない非重畳領域に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の発光モジュール。
【請求項4】
前記光散乱領域は複数個設けられ、
複数の前記光散乱領域間の距離は、複数の前記光散乱領域のいずれか一つと前記光透過層のうち前記発光構造体と重なる領域との間の距離以下であることを特徴とする請求項3に記載の発光モジュール。
【請求項5】
前記一つ以上のボイドが複数設けられ、
複数の前記ボイドは前記光散乱領域内で互いに離隔して配置されたことを特徴とする請求項1に記載の発光モジュール。
【請求項6】
前記光透過層は、前記発光構造体と対向する光入射面を有し、
前記一つ以上のボイドは、前記光入射面から前記光透過層の厚さの30%となる点と、前記光入射面から前記光透過層の厚さの60%になる点との間に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の発光モジュール。
【請求項7】
前記一つ以上のボイドは、互いに対向する端部間の長さが最も長い長方向と互いに対向する端部間の長さが最も短い短方向にそれぞれ所定の長軸長さと短軸長さを有し、
前記長軸長さは7μm以上35μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の発光モジュール。
【請求項8】
前記短軸長さは2μm以上6μm以下であることを特徴とする請求項7に記載の発光モジュール。
【請求項9】
前記発光構造体は複数設けられ、複数の前記発光構造体は互いに離隔するように前記光透過層に支持され、
前記一つ以上のボイドは複数の前記発光構造体のそれぞれから放出された光を屈折させることを特徴とする請求項1に記載の発光モジュール。
【請求項10】
複数の前記発光構造体は、互いに異なる指向角を有することを特徴とする請求項9に記載の発光モジュール。
【請求項11】
前記光散乱領域は、前記光透過層の内部領域において複数の前記発光構造体のうち2つ以上の指向角が重なる領域に形成されたことを特徴とする請求項10に記載の発光モジュール。
【請求項12】
前記光散乱領域は、前記光透過層の内部領域において複数の前記発光構造体の指向角が重ならない領域に形成されたことを特徴とする請求項10に記載の発光モジュール。
【請求項13】
前記一つ以上のボイドは複数個設けられ、
複数の前記ボイドは、前記光透過層の厚さ方向に互いに離隔して配列されるか、複数の前記発光構造体が配列された方向に沿って互いに離隔して配列されたことを特徴とする請求項9に記載の発光モジュール。
【請求項14】
前記発光構造体は、
第1導電型半導体層;及び
前記第1導電型半導体層の一部の領域上に積層され、活性層と第2導電型半導体層とを含むメサを有し、
前記一つ以上のボイドは互いに対向する端部間の長さが最も長い長方向と、互いに対向する端部間の長さが最も短い短方向とでそれぞれ所定の長軸長さと短軸長さを有し、
前記長軸長さは前記第1導電型半導体層の厚さよりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の発光モジュール。
【請求項15】
前記短軸長さは前記活性層の厚さよりも小さいことを特徴とする請求項14に記載の発光モジュール。
【請求項16】
前記発光構造体は、
前記第1導電型半導体層と前記メサに電気的に接続される電極層;
前記第1導電型半導体層および前記メサを覆う絶縁層;及び
前記絶縁層を覆い、前記絶縁層と対向する一面に凹凸が形成されたバンプ層を含むことを特徴とする請求項14に記載の発光モジュール。
【請求項17】
前記凹凸は、複数の凸部と複数の凹部とを含み、
前記バンプ層の前記凹凸の凸部の端部から前記バンプ層の前記一面の反対面までの長さは、1μm以上3μm以下であることを特徴とする請求項16に記載の発光モジュール。
【請求項18】
前記絶縁層において前記バンプ層の凹凸と接触する面には、前記凹凸に対応する形状が形成されたことを特徴とする請求項17に記載の発光モジュール。
【請求項19】
光を放出することができる発光構造体;及び
前記発光構造体から放出された光を透過させることができる光透過層を含み、
前記発光構造体は、
第1導電型半導体層;及び
前記第1導電型半導体層の一部領域上に積層され、活性層と第2導電型半導体層とを含むメサ;
前記第1導電型半導体層を前記光透過層に接着するための接着層;及び
前記光透過層と前記接着層との間に配置され、前記発光構造体から放出された光を一部遮断することができるブラック遮断層を含む,
発光モジュール。
【請求項20】
複数の発光モジュール;及び
前記複数の発光モジュールを支持するパネル基板を含み、
前記発光モジュールは
光を放出することができる発光構造体;及び
前記発光構造体から放出された光を透過させることができる光透過層を含み、
前記光透過層は前記光を屈折させる一つ以上のボイドが形成された光散乱領域を有する、
ディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光モジュール及びこれを用いたディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイ装置は画像を提供する装置であり、マルチメディアの発達とともにその重要性が次第に大きくなっている。それに応じて、液晶ディスプレイ装置、発光ディスプレイ装置などの様々なディスプレイ装置が開発されている。このようなディスプレイ装置は複数の発光素子を含むことができる。
【0003】
発光素子は、化合物半導体の特性を利用して電気を赤外線または光に変換して信号を送受信するために使用される半導体の一種である。発光素子は、特定元素の半導体に順方向電圧を印加すると、陽極と陰極の接合部分を通じて電子と正孔が移動しながら互いに再結合するが、電子と正孔との結合によってエネルギー準位が落ちて光が放出され得る。
【0004】
しかしながら、最近の発光素子は、発光素子のサイズが縮小することにより、後続工程のための工程性を確保するほどの接合力を有し得るという問題点がある。また、複数の発光素子のいずれか1つは、位置、基板状態、製造方式などに応じて、他の発光素子の指向角よりも小さい指向角を有し得る。このような狭い指向角を有する発光素子によって、ディスプレイ装置の画像が見る角度によって均一に形成されないことがあるという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の一実施例は、光透過層にボイドを形成して、複数の発光構造体のうち1つ以上の指向角を広げることができるディスプレイ装置を提供することを課題とする。
【0006】
また、バンプ層に凹凸を形成して接合力を高めることができる発光素子を含むディスプレイ装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、光を放出することができる発光構造体;及び前記発光構造体から放出された光を透過させることができる光透過層を含み、前記光透過層は、前記光を屈折させる一つ以上のボイドが形成された光散乱領域を有する、発光モジュールが提供され得る。
【0008】
また、前記光散乱領域は、前記光透過層のうち前記発光構造体と重なる領域に形成された発光モジュールが提供され得る。
【0009】
また、前記光散乱領域は、前記光透過層のうち前記発光構造体と重ならない非重畳領域に形成された発光モジュールが提供され得る。
【0010】
また、前記光散乱領域は複数個設けられ、前記複数の光散乱領域間の距離は、前記複数の光散乱領域のいずれか一つと前記光透過層のうち前記発光構造体と重なる領域との間の距離以下である発光モジュールが提供され得る。
【0011】
また、前記1つ以上のボイドが複数設けられ、前記複数のボイドは前記光散乱領域内で互いに離隔して配置された発光モジュールが提供され得る。
【0012】
また、前記光透過層は、前記発光構造体と対向する光入射面を有し、前記1つ以上のボイドは、前記光入射面から前記光透過層の厚さの30%となる点と、前記光入射面から前記光透過層の厚さの60%になる点との間に配置された発光モジュールが提供され得る。
【0013】
また、前記一つ以上のボイドは、互いに対向する端部間の長さが最も長い長方向と互いに対向する端部間の長さが最も短い短方向にそれぞれ所定の長軸長さと短軸長さを有し、前記長軸長さは7μm以上35μm以下である、光モジュールが提供され得る。
【0014】
また、前記短軸長さは2μm以上6μm以下である発光モジュールが提供され得る。
【0015】
また、前記発光構造体は複数設けられ、前記複数の発光構造体は互いに離隔するように前記光透過層に支持され、前記一つ以上のボイドは前記複数の発光構造体のそれぞれから放出された光を屈折させる発光モジュールが提供され得る。
【0016】
また、前記複数の発光構造体は、互いに異なる指向角を有する発光モジュールが提供され得る。
【0017】
また、前記光散乱領域は、前記光透過層の内部領域において前記複数の発光構造体のうち2つ以上の指向角が重なる領域に形成された発光モジュールが提供され得る。
【0018】
また、前記光散乱領域は、前記光透過層の内部領域において前記複数の発光構造体の指向角が重ならない領域に形成された発光モジュールが提供され得る。
【0019】
また、前記一つ以上のボイドは複数個設けられ、前記複数のボイドは、前記光透過層の厚さ方向に互いに離隔して配列されるか、前記複数の発光構造体が配列された方向に沿って互いに離隔して配列された発光モジュールが提供され得る。
【0020】
また、前記発光構造体は、第1導電型半導体層;及び前記第1導電型半導体層の一部の領域上に積層され、活性層と第2導電型半導体層とを含むメサを有し、前記一つ以上のボイドは互いに対向する端部間の長さが最も長い長方向と、互いに対向する端部間の長さが最も短い短方向とでそれぞれ所定の長軸長さと短軸長さを有し、前記長軸長さは前記第1導電型半導体層の厚さよりも小さい発光モジュールが提供され得る。
【0021】
さらに、前記短軸長さは前記活性層の厚さよりも小さい発光モジュールが提供され得る。
【0022】
また、前記発光構造体は、前記第1導電型半導体層と前記メサに電気的に接続される電極層;前記第1導電型半導体層および前記メサを覆う絶縁層;及び前記絶縁層を覆い、前記絶縁層と対向する一面に凹凸が形成されたバンプ層を含む発光モジュールが提供され得る。
【0023】
また、前記凹凸は、複数の凸部と複数の凹部とを含み、前記バンプ層の前記凹凸の凸部の端部から前記バンプ層の前記一面の反対面までの長さは、1μm以上3μm以下である発光モジュールが提供され得る。
【0024】
また、前記絶縁層において前記バンプ層の凹凸と接触する面には、前記凹凸に対応する形状が形成された発光モジュールが提供され得る。
【0025】
また、光を放出することができる発光構造体;及び前記発光構造体から放出された光を透過させることができる光透過層を含み、前記発光構造体は、第1導電型半導体層;及び前記第1導電型半導体層の一部領域上に積層され、活性層と第2導電型半導体層とを含むメサ;前記第1導電型半導体層を前記光透過層に接着するための接着層;及び前記光透過層と前記接着層との間に配置されるブラック遮断層を含む、発光モジュールが提供され得る。
【0026】
さらに、複数の発光モジュール;及び前記複数の発光モジュールを支持するパネル基板を含み、前記発光モジュールは光を放出することができる発光構造体;及び前記発光構造体から放出された光を透過させることができる光透過層を含み、前記光透過層は前記光を屈折させる一つ以上のボイドが形成された光散乱領域を有する、ディスプレイ装置が提供され得る。
【発明の効果】
【0027】
本発明の一実施例は、ボイドによって複数の発光構造体のいずれか1つの光が屈折して複数の発光構造体の指向角間の偏差を低減することができるため、ディスプレイ装置の画像を様々な角度から見ても均一に形成することができる。
【0028】
また、発光素子内部で光の散乱を増加させることにより、発光構造体から放出される光の指向角を改善することができる効果がある。
【0029】
また、凹凸によりバンプ電極と絶縁層との接合力を高めることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1図1は、本発明の第1実施例によるディスプレイ装置の平面図である。
図2図2は、図1の発光モジュールの平面図である。
図3図3は、図2の発光モジュールの一部断面図である。
図4図4は、図2の発光素子に光散乱領域が形成された様子を示す断面図である。
図5図5は、本発明の第2実施例の発光素子に光散乱領域が形成された様子を示す断面図である。
図6図6は、本発明の第3実施例の発光素子に光散乱領域が形成された様子を示す断面図である。
図7図7は、本発明の第4実施例のディスプレイ装置の平面図である。
図8図8は、図7の発光素子に光散乱領域が形成された様子を示す断面図である。
図9図9は、本発明の第5実施例の発光素子に光散乱領域が形成された様子を示す断面図である。
図10図10は、本発明の第6実施例の発光素子に光散乱領域が形成された様子を示す断面図である。
図11図11は、本発明の第7実施例の発光素子に光散乱領域が形成された様子を示す断面図である。
図12図12は、本発明の第8実施例の発光素子の断面図である。
図13図13は、図12のA部分の拡大図である。
図14図14は、図12のA部分の変形例の拡大図である。
図15図15は、図12のA部分の他の変形例の拡大図である。
図16図16は、本発明の第9実施例の発光素子の断面図である。
図17図17は、図16のB部分の拡大図である。
図18図18は、図16のB部分の変形例の拡大図である。
図19図19は、図16のB部分の他の変形例の拡大図である。
図20図20は、本発明の第10実施例の他の発光素子の断面図である。
図21図21は、図20のC部分の拡大図である。
図22図22は、図20のD部分の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下においては、本発明の技術的思想を実現するための具体的な実施例について図面を参照して詳細に説明する。
【0032】
なお、本発明の説明において、関連する公知の構成または機能の具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にする可能性があると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。
【0033】
さらに、ある構成要素が他の構成要素に「接触」、「接続」、「支持」されると言及されたとき、その他の構成要素に直接接触、接続、支持されてもよいが、中間に他の構成要素が存在してもよいことを理解する必要がある。
【0034】
本明細書で使用される用語は、単に特定の実施例を説明するために使用されたものであり、本発明を限定することを意図するものではない。単数の表現は、文脈上明らかに異なる意味を持たない限り、複数の表現を含む。
【0035】
なお、本明細書において上側、下側、側面等の表現は、図面の図示を参照して説明したものであり、当該対象の向きが変更すれば異なって表現できることを予め明らかにしておく。同様の理由で、添付の図面において一部の構成要素は、誇張、省略、または概略的に示されており、各構成要素のサイズは実際のサイズを完全に反映するものではない。
【0036】
さらに、第1、第2などの序数を含む用語は様々な構成要素を説明するために使用され得るが、当該構成要素はこのような用語によって限定されない。これらの用語は、ある構成要素を別の構成要素から区別するためにのみ用いられる。
【0037】
本明細書で使用される「含む」の意味は、特定の特性、領域、整数、ステップ、動作、要素および/または成分を具体化し、他の特定の特性、領域、整数、ステップ、動作、要素および/または成分の存在や付加を排除するものではない。
【0038】
以下、図面を参照して本発明によるディスプレイ装置1について説明する。
【0039】
図1を参照すると、本発明の第1実施例によるディスプレイ装置1は、テレビ、スマートウォッチ、ヘッドセット、拡張現実眼鏡などに含まれて使用者に画像を提供することができる装置である。このようなディスプレイ装置1は、発光モジュール10とパネル基板20とを含むことができる。
【0040】
発光モジュール10は、光を広い領域に放出することができる。このような発光モジュール10は複数個設けられることができ、複数の発光モジュール10はパネル基板20に支持されることができる。例えば、複数の発光モジュール10は、パネル基板20上にn×nのマトリックスをなすように配置されることができる。ただし、これは例示に過ぎず、複数の発光モジュール10は不規則に配置されてもよい。
【0041】
パネル基板20は発光モジュール10を支持することができる。このようなパネル基板20は、発光モジュール10と電気的に接続されることができる。例えば、パネル基板20は、印刷回路基板(Printed Circuit Board、PCB)、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、TFT)および光を透過させることのできる透明基板であってもよい。このようなパネル基板20は、内部に配線、トランジスタ、抵抗及びコンデンサのうち1つ以上を設けることができる。また、パネル基板20の上面には、発光モジュール10と電気的に接続するためのパッドが設けられることができる。
【0042】
一方、図2および図3を参照すると、発光モジュール10は、発光部30、モールディング部200、およびモジュール基板300を含むことができる。
【0043】
発光部30は光を発生させることができる。発光部30は、1つ以上の発光素子100を含むことができる。例えば、発光部30は、赤色光、緑色光および青色光のうち1つ以上の光を放出する発光素子100を含むことができる。このとき、発光素子100は、長軸および短軸を有する長方形の形状で設けられてもよく、比較的小さい水平断面積を有してもよい。例えば、発光素子が長方形の場合、発光素子は、縦方向の長さが横方向の長さの2倍未満であってもよい。ただし、発光素子はこれに限定されず、様々な形態を有することができる。
【0044】
モールディング部200は、発光部30を保護することができ、発光部30の光取り出し効率を向上させることができる。例えば、モールディング部200は、発光部30を封止することができ、発光部30から放出された光を屈折させることができる。また、モールディング部200は、所定の厚さを有するように延在する。例えば、モールディング部200は、モジュール基板300の上面から発光部30の上端までの高さよりも、モジュール基板300の上面からモールディング部200の上端までの高さが長いように延在してもよい。このようなモールディング部200は、シリコン(silicone)系、エポキシ(epoxy)系、PMMA(polymethyl methacrylate)系、PE(polyethylene)系、及びPS(polystyrene)系のうち1つ以上を含む材料で形成されることができる。また、モールディング部200は、発光部30または発光部30を構成する1つ以上の発光素子100間のコントラスト差を高めるためにブラックモールディングを含むことができる。
【0045】
モジュール基板300は、発光部30及びモールディング部200を支持することができる。このようなモジュール基板300は、発光モジュール10と電気的に接続することができる。例えば、モジュール基板300は、印刷回路基板(Printed Circuit Board、PCB)、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、TFT)および光を透過させることができる透明基板であってもよい。このようなモジュール基板300は、内部に配線、トランジスタ、抵抗、およびコンデンサのうち1つ以上が提供されてもよい。また、モジュール基板300の上面には、発光部30と電気的に接続するためのパッドが設けられることができる。また、モジュール基板300の上面には複数の発光部30が配置されることができる。例えば、複数の発光部30は、モジュール基板300上にn×nのマトリックスをなすように配置されてもよい。ただし、これは例示に過ぎず、複数の発光部30を不規則に配置されてもよい。
【0046】
一方、図3を参照すると、発光部30は、1つ以上の発光素子100を含むことができる。このような発光素子100は、光透過層110及び発光構造体120を含むことができる。
【0047】
光透過層110は、絶縁性または導電性基板であり得る。このような光透過層110は、発光構造体120を成長させるための成長基板であり得、一例として、窒化ガリウム、GaAs、Si、サファイア、パターニングされたサファイア、PET、ガラス基板、クォーツのうち1つ以上を含むことができる。このような光透過層110は、ディスプレイ装置1の光出射面に配置されることができ、発光構造体120から発生した光は、光透過層110を介して外部に放出されることができる。このような光透過層110は、光入射面111および光出射面112を有することができる。
【0048】
光入射面111は、光透過層110の両面のうち発光構造体120と対向する一面であり、光が発光構造体120から光透過層110に入射する面であり得る。このような光入射面111は平坦面であり得るが、これに限定されない。例えば、光透過層110は、発光構造体120と対向する光入射面111の少なくとも一部の領域に凹凸パターンを有することができる。このような光透過層110に形成された凹凸パターンは複数の突起を含むことができ、複数の突起は規則的または不規則なパターンで形成されることができる。また、光透過層110下面の複数の突起の一部は、発光構造体120と光透過層110との間に位置することができる。このような複数の突起は、発光構造体120から出射される光の取り出し効率を向上させることができる。
【0049】
また、光出射面112は、光透過層110の両面のうち光入射面111の反対側の面であって光が光透過層110から出射される面であり得る。このような光透過層110は、光出射面112上に反射防止領域(図示せず)を含むことができる。また、光透過層110の光出射面112上には、グレア防止層(図示せず)を含むことができる。例えば、光透過層110は、30μm~300μmの厚さを有することができるが、これらに限定されない。さらに、本発明の光透過層110は透明基板の役割を有することができ、透明ディスプレイに適用される場合、光透過層110は発光構造体120と電気的接続のための回路を含むこともできる。
【0050】
光透過層110は、光透過層110の上面から下面に延びる複数の側面を有し、光透過層110の側面は任意の角度を有する。このような光透過層110の複数の側面のうち少なくとも2つの側面は、光透過層110の下面または上面から互いに異なる角度で延びることができる。さらに、光透過層110の少なくとも1つの側面は、上部と下部の傾斜角度の異なる領域を含み、光透過層110は側面に粗面を含むことができる。このような光透過層110の一面に傾斜面または粗面を形成することにより、発光構造体120から出射される光の発光効率を向上させることができる。
【0051】
発光構造体120は光を発生させることができる。このような発光構造体120は、第1導電型半導体層121、第2導電型半導体層122、活性層123、オーミック層124、コンタクト層125、電極層126、絶縁層127およびバンプ層128を含むことができる。
【0052】
第1導電型半導体層121は傾斜した側面を有することができる。このような第1導電型半導体層121の傾斜側面の傾斜角度は、光透過層110の下面に対して約60度以下で緩やかであり得る。また、第2導電型半導体層122は、第1導電型半導体層121上に配置されることができる。一方、第1導電型半導体層121はn型不純物(例えば、Si、Ge.Sn、Te)を含むことができ、第2導電型半導体層122はp型不純物(例えば、Mg、Sr、Ba)を含むことができる。例えば、第1導電型半導体層121は、ドーパントとしてSiを含むGaN、AlGaN、GaAs、GaP、InGaP、GaAlP、InAlPまたはInGaAlPを含むことができ、第2導電型半導体層122は、ドーパントとしてMgを含むGaN、AlGaN、GaAs、GaP、InGaP、GaAlP、InAlPまたはInGaAlPを含むことができる。この場合、本実施例において、第1導電型半導体層121はn型半導体層であり、第2導電型半導体層122はp型半導体層であってもよい。ただし、これは例示に過ぎず、第1導電型半導体層121はp型不純物を含むことができ、第2導電型半導体層122はn型不純物を含むことができる。また、第1導電型半導体層121は、図面において単層として示されているが、これは例示に過ぎず多層で構成されることができ、超格子層を含むこともできる。
【0053】
活性層123は、多重量子井戸構造(MQW)が井戸層と障壁層とを含むことができ、所望の波長を放出するように井戸層の組成比またはバンドギャップエネルギーを調整することができる。例えば、活性層123は、層を構成する半導体材料およびその組成比に応じて赤色光、緑色光、青色光、または紫外線を放出することができる。このような活性層123は、第1導電型半導体層121と第2導電型半導体層122との間に位置することができる。
【0054】
このような第1導電型半導体層121、第2導電型半導体層122、及び活性層123は、III-V系半導体を含むことができ、一例として、(Al、Ga、In)などの窒化物系半導体を含むことができる。
【0055】
一方、発光構造体120は、第2導電型半導体層122と活性層123とを含むメサMを含むことができる。言い換えれば、発光構造体120が含む第2導電型半導体層122及び活性層123はメサMを形成することができる。また、メサMは、第1導電型半導体層121の少なくとも一部をさらに含むことができる。メサMは、第1導電型半導体層121の一部の領域上に位置することができ、メサMは約1~2μmの範囲内の厚さを有することができる。本実施例において、メサMの外側に第1導電型半導体層121の一部を露出させることができる。また、一部の領域においてメサMの傾斜面は第1導電型半導体層121の傾斜面に並んでおり、これにより、第1導電型半導体層121の下面のうち露出する面はメサMの一側に制限されることができる。ただし、本実施例がこれに限定されるものではなく、メサMの周囲に沿って第1導電型半導体層121の下面が露出されてもよい。また、他の実施例において、メサMの内部に貫通孔(図示せず)または溝(図示せず)が形成されて第1導電型半導体層121が露出されることもできる。
【0056】
一方、第1導電型半導体層121とメサMは、上下方向から見た場合、互いに重なる領域と、第1導電型半導体層121とメサMとが重ならない領域とに区分され得る。この場合、光は、第1導電型半導体層121とメサMとが重ならない領域を介して放出され得る。例えば、第1導電型半導体層121とメサMとが重なる領域は、第1導電型半導体層121とメサMとが重ならない領域よりも大きくてもよい。
【0057】
オーミック層124は、第1導電型半導体層121または第2導電型半導体層122とオーミックコンタクトすることができる。このようなオーミック層124は、第2導電型半導体層122上に配置されることができる。また、オーミック層124は、単層または多層で形成されることができ、透明電極で形成されることができる。例えば、オーミック層124の透明電極は、ITO(Indium Tin Oxide)、ZnO(Zinc Oxide)、ZITO(Zinc Indium Tin Oxide)、ZIO(Zinc Indium Oxide)、ZTO(Zinc Tin Oxide)、GITO(Gallium Indium Tin Oxide)、GIO(Gallium Indium Oxide)、GZO(Gallium Zinc Oxide)、AZO(Aluminum doped Zinc Oxide)、FTO(Fluorine Tin Oxide)などのような光透過性導電性酸化物層を含むことができる。
【0058】
コンタクト層125は、オーミック層124および電極層126と電気的に接続することができる。このようなコンタクト層125は、第1コンタクトパッド125aおよび第2コンタクトパッド125bを含むことができる。
【0059】
第1コンタクトパッド125aは、第1導電型半導体層121及び後述する第1電極パッド126aと電気的に接続され得る。このような第1コンタクトパッド125aは、第1導電型半導体層121においてメサMと重ならない領域にオーミックコンタクトすることができる。また、第1コンタクトパッド125aは、第1導電型半導体層121にオーミックコンタクトするオーミック金属層を含むことができる。このような第1コンタクトパッド125aは、第2導電型半導体層122及び活性層123と重ならないように配置されることができる。この場合、第1コンタクトパッド125aを第2導電型半導体層122から絶縁させるための絶縁層127は省略されてもよい。一方、第1コンタクトパッド125aは、水平方向においてメサMから十分な距離だけ離隔することができ、離隔距離は絶縁層127の厚さより大きくてもよい。ただし、第1コンタクトパッド125aの離隔距離が過度に大きいと発光面積が減少するため、離隔距離は第1コンタクトパッド125aの直径より小さくてもよい。
【0060】
第2コンタクトパッド125bは、オーミック層124および後述する第2電極パッド126bと電気的に接続され得る。このような第2コンタクトパッド125bはオーミック層124に電気的に接続され得る。また、第2コンタクトパッド125bは第1コンタクトパッド125aと離隔することができる。また、第2コンタクトパッド125bは、オーミック層124が接続されたメサMに、一例として、リフトオフ工程を用いて形成されることができる。
【0061】
絶縁層127は、第1導電型半導体層121、活性層123、第2導電型半導体層122、第1コンタクトパッド125a及び第2コンタクトパッド125bの少なくとも一部を覆うことができる。このような絶縁層127は、メサMの下部領域及び側面を覆い、メサM周辺に露出した第1導電型半導体層121及び第1導電型半導体層121の側面を覆う。また、絶縁層127は、第1導電型半導体層121の周囲に露出した光透過層110の下面の少なくとも一部を覆い、コンタクト層125とメサMとの間の領域を覆う。
【0062】
本発明の実施例において、絶縁層127は、第2コンタクトパッド125bの一部領域および第1コンタクトパッド125aの一部領域を除くほぼ全面を覆うように形成されることができる。絶縁層127は、複数の開口部127a、127bを有することができ、それぞれコンタクト層125の面積より小さいサイズを有し、コンタクト層125上に限定されて位置することができる。すなわち、絶縁層127は、第1コンタクトパッド125a及び第2コンタクトパッド125bを露出させる第1開口部127a及び第2開口部127bを有することができる。絶縁層127の第1開口部127aと第2開口部127bとは互いに異なる幅を有することができる。絶縁層127の第1開口部127aと第2開口部127bとは互いに異なる面積を有することができる。また、絶縁層127の第1開口部127aと第2開口部127bとは互いに異なる形状を有することができる。絶縁層127の第1開口部127aの幅は、水平方向において第1コンタクトパッド125aと隣接するメサMとの距離よりも大きく形成されることができる。また、絶縁層127は、第1コンタクトパッド125aまたは第2コンタクトパッド125bと異なる厚さで形成されることができる。例えば、絶縁層127は、第1コンタクトパッド125aまたは第2コンタクトパッド125bよりも厚く形成されることができ、第1コンタクトパッド125aまたは第2コンタクトパッド125bに対して1.2倍以上の厚さを有することができる。
【0063】
絶縁層127は分布ブラッグ反射器を含む。分布ブラッグ反射器は、異なる屈折率を有する複数の誘電体層を繰り返し積層して形成することができ、複数の誘電体層は、TiO、SiO、HfO、ZrO、NbおよびMgFのうち1つ以上を含むことができる。例えば、絶縁層127は、交互に積層されたTiO層/SiO層の構造を有することができる。分布ブラッグ反射器は、活性層123で発生した光を反射するように作られており、反射率を向上させるために複数のペアで形成される。本実施例において、分布ブラッグ反射器は10~25ペア(pairs)を含むことができる。このとき、活性層123から放出される光のピーク波長を含む比較的広い波長範囲にわたって高い反射率を示すように分布ブラッグ反射器を形成することができる。また、必要に応じて光の入射角を考慮して設計され得る。これにより、絶縁層127は、活性層123で発生した光を反射して光透過層110を介して出射させることができる。さらに、絶縁層127は、分布ブラッグ反射器と共に追加の絶縁層127を含むことができ、一例として、分布ブラッグ反射器とその下地層との接着を改善するために分布ブラッグ反射器の下部に配置される界面層および分布ブラッグ反射器を覆う保護層を含むことができる。このような界面層は、例えばSiO2層で形成されることができ、保護層はSiOまたはSiNで形成されることができる。
【0064】
また、青色光を放出する発光構造体120は、赤色光および緑色光を放出する発光構造体120に比べて高い内部量子効率を有することができる。この場合、青色光を放出する発光構造体120は、赤色光および緑色光を放出する発光構造体120に比べて高い光取り出し効率を示すことができる。したがって、赤色光、緑色光および青色光の色混合比を適正に維持するために、青色光を放出する発光構造体120は、赤色光および緑色光を放出する発光構造体120に比べて比較的低い反射率を有する分布ブラッグ反射器を有することができる。
【0065】
電極層126は絶縁層127上に配置され、コンタクト層125およびバンプ層128と電気的に接続することができる。このような電極層126は、第1電極パッド126aおよび第2電極パッド126bを含むことができる。また、第1電極パッド126aは、絶縁層127の第1開口部127aを介して第1コンタクトパッド125aに電気的に接続することができ、必要に応じて直接第1導電型半導体層121に電気的に接続することができる。この場合、第1コンタクトパッド125aは省略され得る。
【0066】
第2電極パッド126bは、第2コンタクトパッド125bと電気的に接続することができる。このような第2電極パッド126bはオーミック層124の上部領域内に配置されることができる。また、第2電極パッド126bは、第2コンタクトパッド125bの上部から絶縁層127を介在することができる。このような第2電極パッド126bは絶縁層127に積層され、絶縁層127に形成された第2開口部127bを介して第2コンタクトパッド125bと接続することができる。ただし、これは例示に過ぎず、第2電極パッド126bは直接オーミック層124に電気的に接続してもよく、第2コンタクトパッド125bは省略されてもよい。
【0067】
バンプ層128は電極層126上に配置され得る。バンプ層128は、第1バンプ電極128aおよび第2バンプ電極128bを含むことができる。第1バンプ電極128aは第1電極パッド126aとコンタクトし、第2バンプ電極140bは第2電極パッド126bとコンタクトすることができる。バンプ層128は導電性材料を含んで形成されることができる。発光素子100は、バンプ層128を介してモジュール基板300と電気的に接続することができる。
【0068】
本発明の一実施例による発光素子100について説明したが、発光素子100は、説明した層に加えて追加の機能を有する層をさらに含むことができる。例えば、光を反射する反射層(図示せず)、特定の構成要素を絶縁するための追加絶縁層(図示せず)、はんだの拡散を防止するはんだ拡散防止層(図示せず)など、様々な層が発光素子100に含まれることができる。
【0069】
一方、図4を参照すると、光透過層110は光散乱領域Aを有することができる。このような光散乱領域Aは、発光構造体120から出射された光を屈折させることができる。例えば、光散乱領域Aは、発光構造体120から出射された光の指向パターンを調整することができる。また、光散乱領域Aは、発光構造体120と重なる領域に位置するように光透過層110に形成されることができる。このような光透過層110の光散乱領域Aは、連続的に形成されて光散乱線を形成してもよい。また、光透過層110の光散乱領域Aは不連続に形成されることができ、隣接する2つの領域は互いに異なる光散乱度を有するように形成されることができる。この場合、光透過層110の光散乱領域Aは、光散乱パターン、光散乱線パターン、光散乱形態、光散乱配列体、光散乱構成を含むことができる。
【0070】
光透過層110には1つ以上のボイド113が形成されることができ、1つ以上のボイド113を光散乱領域Aに設けられることができる。このようなボイド113は、レーザを介して光透過層110の内部領域に形成されることができる。例えば、ボイド113は、光入射面111から光透過層110の厚さの30%となる点と、光入射面111から光透過層の厚さが60%となる点との間に配置されることができる。このようなボイド113は、円形、楕円形、流線形などの様々な形態で提供されることができるが、これにより本発明が限定されるものではない。例えば、ボイド113は、互いに対向する端部間の長さが最も長い長方向に長軸長さを有し、互いに対向する端部間の長さが最も短い短方向に短軸長さを有することができる。このようなボイド113の長軸長さは、第1導電型半導体層121の厚さよりも小さくてもよく、短軸長さは活性層123の厚さよりも小さくてもよい。また、ボイド113の長軸長さは一例として7μm以上35μm以下であってもよく、短軸長さは一例として2μm以上6μm以下であってもよい。このようなボイド113は、下部に行くほど幅の広い形状を有することができる。また、ボイド113は下部に行くほど改質領域の面積または密度が高くなり得る。
【0071】
光散乱領域Aには複数のボイド113を設けることができる。このような光散乱領域Aに複数のボイド113を設ける場合、複数のボイド113は連続的に形成されるか、互いに離隔することにより光散乱領域Aを形成することができる。また、複数のボイド113は、光透過層110の長手方向に沿って配置されることができる。ただし、これにより本発明が限定されるものではなく、複数のボイド113は光透過層110の幅方向に沿って配置されることができる。また、光散乱領域Aは、光透過層110の光入射面111から光出射面112まで延びて形成することができる。ただし、これにより本発明が限定されるものではなく、光散乱領域Aは、光透過層110の幅または厚さより小さい長さで光透過層110の一部領域内に配置されてもよい。また、光散乱領域Aは、曲線の領域を含んでもよく、曲線と直線の領域が混合して形成されてもよい。
【0072】
一方、光散乱領域Aは、光透過層110に複数の光散乱領域Aとして設けられてもよい。このような複数の光散乱領域Aは、光透過層110の重畳領域R1に形成されることができる。ここで、光透過層110の重畳領域R1は、上下方向において光透過層110のうち発光構造体120と重なる領域を意味する。このような複数の光散乱領域Aは、発光構造体120の光照射領域内の光透過層110の重畳領域R1に配置される。この場合、発光構造体120の光指向パターンをより均一に向上させることができる。ただし、これは例示に過ぎず、光散乱領域Aは他の形態で提供されてもよい。
【0073】
一方、このような構成に加えて、本発明の第2実施例によれば、光透過層110は光散乱領域Bを有することができる。図5の光散乱領域Bは、光透過層110の配置を除いて、図4の光散乱領域Aと同じである。
【0074】
図5を参照すると、光散乱領域Bは、光透過層110の非重畳領域R2に形成されることができる。ここで、光透過層110の非重畳領域R2は、上下方向において光透過層110のうち発光構造体120と重ならない領域を意味する。言い換えれば、光透過層110の非重畳領域R2は、重畳領域R1に隣接するが重畳領域R1と区別される領域を意味する。このような光散乱領域Bは、発光構造体120の光照射領域内の光透過層110の非重畳領域R2に配置される。この場合、発光構造体120から出射された光が光透過層110を通過している間に、発光構造体120の重畳領域の外側で光散乱率を増加させることができる。また、光透過層110の外部に放出される光の均一性を向上させ、様々な角度での光均一性を向上させることができる。
【0075】
図4および図5によれば、光散乱領域A、Bは、光透過層110の重畳領域R1または非重畳領域R2に形成されるものとして説明したが、これは例示に過ぎず、光散乱領域A、Bは、光照射領域内の重畳領域R1及び非重畳領域R2の両方に形成されることができる。また、光散乱領域A、Bは、重畳領域R1と非重畳領域R2とにまたがるように重畳領域R1と非重畳領域R2との境界に形成されてもよい。
【0076】
一方、このような構成に加えて、本発明の第3実施例によれば、光散乱領域Bは光透過層110に複数個設けられることができる。図6の光散乱領域Bは、数を除いて図5の光散乱領域Bと同じである。
【0077】
図6を参照すると、複数の光散乱領域Bは、発光構造体120の中心を基準にして対称に形成されることができる。また、複数の光散乱領域Bは光照射領域内の重畳領域R1と光透過層110の側端部との間に配置されることができる。このような複数の光散乱領域Bは、第1光散乱領域B1と第2光散乱領域B2とを含む。
【0078】
第1光散乱領域B1と第2光散乱領域B2との間の距離d1は、第1光散乱領域B1と重畳領域R1との間の距離d2よりも小さくまたは等しく形成され得る。また、第2光散乱領域B2と光透過層110側端部との間の距離d3は、第1光散乱領域B1と第2光散乱領域B2との間の距離d1に等しく、または小さく形成されることができる。このような光透過層110の側端部により隣接して配置される光散乱領域Bにより、光透過層110の外側に行くほど減少する光度を補うことができる。この場合、光透過層110の外部に放出される光の均一性を向上させ、様々な角度での光均一性を向上させることができる。
【0079】
このように、本発明の実施例によるディスプレイ装置1の光透過層110にはボイド113が形成されることができるため、発光構造体120から放出される光が屈折して指向角が大きくなることができる。本明細書において指向角とは、発光素子100から放出される光において最大光度の50%以上の光度を示す光放出角度を意味する。例えば、指向角は、発光素子100から放出された光の光度が最高である第1点と第1点から光度の50%となる第2点との間の角度を意味する。
【0080】
一方、このような構成に加えて、本発明の第4実施例によれば、発光構造体120は複数個設けられることができる。以下、図7および図8をさらに参照して、本発明の第4実施例を説明する。第4実施例を説明するにあたり、上述した実施例と比較した時の相違点を中心に説明し、同様の説明および図面符号は上述した実施例を援用する。
【0081】
図7及び図8を参照すると、発光構造体120は複数個設けられることができる。このような複数の発光構造体120は、光透過層110上に配置され、複数の発光構造体120は、第1発光構造体120a、第2発光構造体120b、及び第3発光構造体120cを含むことができる。
【0082】
光透過層110は、複数の光散乱領域Cを含む。このような複数の光散乱領域Cは、光透過層110の配置領域、形状またはパターンを除いて、図4の光散乱領域Aと同じであってもよい。
【0083】
例えば、複数の光散乱領域Cは、光透過層110の光照射領域内の重畳領域R1に形成されてもよい。すなわち、光透過層110は、複数の発光構造体120のそれぞれに対応する重畳領域R1を有し、光透過層110の重畳領域R1内には少なくとも1つの光散乱領域Cが提供され得る。このような複数の発光構造体120は、青色、緑色、赤色の発光構造体120を含むことができる。例えば、第1発光構造体120aは赤色光を放出することができ、第2発光構造体120bは緑色光を放出することができ、第3発光構造体120cは青色光を放出することができる。
【0084】
このような第1発光構造体120a、第2発光構造体120b、及び第3発光構造体120cは、実現する色によって出射される光の光度又は指向角が互いに異なることができる。例えば、第1発光構造体120aは、第3発光構造体120cに比べて低い光度の光を出射することができる。また、第3発光構造体120cは、第2発光構造体120bに比べて同一または高い光度の光を出射することができる。これにより、光透過層110に形成される複数の光散乱領域Cは第1発光構造体120aと重なる領域にさらに多く分布され得る。この場合、色域の異なる複数の発光構造体120の光度を均一に調整することができる。
【0085】
また、第1発光構造体120aの指向角は、第3発光構造体120cの指向角より大きいか等しいことができる。第3発光構造体120cの指向角は、第2発光構造体120bの指向角より小さいか等しいことができる。これにより、光透過層110に配置される複数の光散乱領域Cは、第1発光構造体120aの重畳領域R1または第2発光構造体120bの重畳領域R1にさらに多くの光散乱領域Cを配置することができる。したがって、色域の異なる複数の発光素子の指向角を均一に調整することができる。
【0086】
一方、このような構成に加えて、本発明の第5実施例によれば、光散乱領域Cは、複数の発光構造体120のそれぞれの光照射領域内の非重畳領域R2に形成されることができる。図9の光散乱領域Cは、配置を除いて図8の光散乱領域Cと同じである。
【0087】
図9を参照すると、複数の光散乱領域Cは光透過層110に配置され、光照射領域内の非重畳領域R2に配置される。このような複数の光散乱領域Cは、第1光散乱領域C1と第2光散乱領域C2とを含む。第1光散乱領域C1と第2光散乱領域C2との間の距離は、発光構造体120の幅より大きいか等しいことができる。また、第1光散乱領域C1と第2光散乱領域C2との距離は、光透過層110の厚さより小さく形成されることができる。第1光散乱領域C1及び第2光散乱領域C2は、非重畳領域R2に配置されることにより、比較的光度の低い光照射領域における光散乱率を増加させることにより、他の複数の発光構造体120の光度を均一に調整することができる。このように、複数の発光構造体120のそれぞれの光特性に応じて複数の光散乱領域の配置を調整することができる。
【0088】
一方、このような構成に加えて、本発明の第6実施例によれば、光散乱領域Dは複数の発光構造体120のそれぞれの指向角外側領域に形成されることができる。図10の光散乱領域Dは、配置を除いて図9の光散乱領域Cと同じである。
【0089】
図10を参照すると、光散乱領域Dは光透過層110に配置され、複数の発光構造体120の指向角外側の領域内に配置され得る。複数の発光構造体120それぞれの指向角外側領域は、比較的低い光度の光照射領域を形成するため、光の均一性を低下させ得る。この場合、複数の発光構造体120それぞれの指向角および光度の特性に応じて、少なくとも1つの発光構造体120の指向角外側に光散乱領域Dを配置することにより、色域の異なる複数の発光構造体120の光特性を均一に調整することができる。光散乱領域Dは、重畳領域R1よりも光透過層110の側端部に近接して形成されることができる。さらに、光散乱領域Dは、光透過層110の側端部に形成されることができる。
【0090】
一方、このような構成に加えて、本発明の第7実施例によれば、光散乱領域Eは、複数の発光構造体120それぞれの指向角が重なる領域に形成されることができる。図11の光散乱領域Eは、配置を除いて図10の光散乱領域Dと同じである。
【0091】
図11を参照すると、光散乱領域Eは光透過層110に形成され、光透過層110の内部領域のうち複数の発光構造体120の光指向角が互いに重なる重畳領域内に形成されることができる。例えば、発光構造体120から距離が離れるほど、複数の発光構造体120間の指向角が重なる領域が発生する。また、発光構造体120素子から距離が離れるほど光度は減少するため、複数の発光構造体120の指向角が重なる領域は、中心領域に比べて光度が低くなり、光の全体均一性が低下し得る。このような複数の発光構造体120の指向角および光度の特性に応じて、複数の発光構造体120の指向角が重なる領域に1つ以上の光散乱領域Eを配置することにより、色域の異なる複数の発光構造体120の光特性を均一に調整することができる。
【0092】
言い換えれば、互いに異なる指向角を有する複数の発光構造体120の指向角を均一に改善することにより、複数の発光構造体120の指向角の間の偏差を減らすことができ、各発光構造体の光度を改善することができる。また、ボイド113によって複数の発光構造体120間の指向角間のばらつきが少なくなることができるため、ディスプレイ装置1の画像を様々な角度から見ても均一に形成することができる。
【0093】
一方、このような構成に加えて、本発明の第8実施例によれば、発光素子100は第2絶縁層129をさらに含むことができる。本実施例に係る発光素子100は、第1絶縁層127及び第2絶縁層129を含むことができる。本実施例の発光素子100は、第2絶縁層129およびバンプ層128の配置を除いて図3の発光素子100と同じである。
【0094】
図12を参照すると、第2絶縁層129は、第1絶縁層127、第1電極パッド126a、及び第2電極パッド126bの少なくとも一部を覆うことができる。第2絶縁層129は、第1電極パッド126aの一部領域および第2電極パッド126bの一部領域を除くほぼ全面を覆うように形成されることができる。このような第2絶縁層129は、第1電極パッド126aおよび第2電極パッド126bを露出させる複数の開口部129a、129bを有することができる。すなわち、第2絶縁層129は、第1電極パッド126aの一部領域を露出させる少なくとも1つの第3開口部129aと、第2電極パッド126bの一部領域を露出させる少なくとも1つの第4開口部129bを含むことができる。第2絶縁層129の第3開口部129aと第4開口部129bとは互いに異なる幅を有することができる。第2絶縁層129の第3開口部129aと第4開口部129bとは互いに異なる厚さに形成されることができ、第3開口部129aの厚さは第4開口部129bよりも大きく形成されることができる。また、第3開口部129aと第4開口部129bとは互いに異なる形状を有することができる。
【0095】
第2絶縁層129は、第1絶縁層127よりも厚く形成されることができる。また、第2絶縁層129は、発光構造体120の厚さよりも厚く形成されることができ、発光構造体120の幅より大きい幅を有することができる。第2絶縁層129は、発光構造体120の側面と下面を覆うように配置され、全体として発光構造体120を支持する役割を果たすことができる。
【0096】
バンプ層128は、第1バンプ電極128aと第2バンプ電極128bとを含み、導電性材料で構成される。このようなバンプ層128は、発光素子100の剛性を補強することができる。言い換えれば、第1バンプ電極128a及び第2バンプ電極128bは、第2絶縁層129上に設けられることにより、発光素子100の全体的な構造の安定性が向上する効果を得ることができる。例えば、第2絶縁層129が設けられた領域と設けられていない領域で発光素子100の剛性が異なることがある。このような第2絶縁層129の下部にバンプ層128を設けることで、発光素子100の全体的な剛性を高めることができる。
【0097】
第1バンプ電極128aは、第3開口部129aを介して第1電極パッド126aとコンタクトすることができ、これにより第1導電型半導体層121と電気的に接続されることができる。第2バンプ電極128bは、第4開口部129bを介して第2電極パッド126bとコンタクトすることができ、これを介して第2導電型半導体層122と電気的に接続することができる。第1バンプ電極128a及び第2バンプ電極128bは、発光構造体120との重畳領域だけでなく、発光構造体120と重ならない領域まで配置されることができる。
【0098】
図12を参照すると、第1バンプ電極128a及び第2バンプ電極128bは、発光構造体120と重なる領域から外側方向に延びた形態で提供されることができる。第1バンプ電極128a及び第2バンプ電極128bは、熱の分散が容易な導体で提供されることができ、これにより第1バンプ電極128a及び第2バンプ電極128bによる熱分散効果が向上されることができる。
【0099】
第1バンプ電極128aは、第3開口部129aによって、第2絶縁層129下面から第1電極パッド126aに向かって引き込まれる段差が形成されることができ、第3開口部129aの傾斜した側面に沿って傾斜して形成されることができる。また、第1バンプ電極128aの下部領域は第2絶縁層129の下面に配置され、第1バンプ電極128aの上部は第1電極パッド126aの一面にコンタクトして配置される。第1バンプ電極128aの上部領域と下部領域とを接続する第1バンプ電極128aの延長領域は、第3開口部129aの傾斜側面に沿って傾斜して配置されることができる。
【0100】
第2バンプ電極128bは、第4開口部129bによって、第2絶縁層129下面から第2電極パッド126bに向かって引き込まれる段差が形成されることができ、第4開口部129bの傾斜した側面に沿って傾斜して形成されることができる。また、第2バンプ電極128bの下部領域は第2絶縁層129の下面に配置され、第2バンプ電極128bの上部は第2電極パッド126bの一面にコンタクトして配置される。第2バンプ電極128bの上部領域と下部領域とを接続する第2バンプ電極128bの延長領域は、第4開口部129bの傾斜側面に沿って傾斜して配置されることができる。
【0101】
第1バンプ電極128aの延長領域と第2バンプ電極128bの延長領域とは互いに異なる角度で形成されることができる。また、第1バンプ電極128aの延長領域と第2バンプ電極128bの延長領域とは互いに異なる長さを有することができる。第1バンプ電極128aの延長領域は、第2バンプ電極128bの延長領域と等しいか、より長く形成されることができる。
【0102】
第2絶縁層129のうちバンプ層128の一面に接触する面には、後述する凹凸130に対応する形状が形成されることができる。言い換えれば、第2絶縁層129の表面に凹凸パターンが形成されることができる。このような第2絶縁層129の凹凸パターンは、レーザー、溝、エッチングなどにより様々な形状で形成されることができる。例えば、第2絶縁層129の凹凸パターンにより、バンプ層128が第2絶縁層129に積層されるとき、バンプ層128の一面に凹凸130が形成されることができる。
【0103】
バンプ層128は、第2絶縁層129上に積層されることができる。このようなバンプ層128には、バンプ層128と第2絶縁層129との接合力を増加させるための凹凸130が形成されることができる。また、第1バンプ電極128a及び第2バンプ電極128bのそれぞれには凹凸130が形成されることができる。このような凹凸130により、バンプ層128と第2絶縁層129との間の接触面積を増加させることができ、第2絶縁層129と電極層126との接合力が増加することができる。
【0104】
図13を参照すると、このような凹凸130は、バンプ層128の両面のうち第2絶縁層129と対向する一面に形成されることができる。例えば、凹凸130は、バンプ層128のうち発光構造体120と重ならない領域に形成されることができる。また、凹凸130は、複数の凹部130-1と複数の凸部130-2とを含むことができる。このような複数の凹部130-1と複数の凸部130-2とは、第2絶縁層129の表面に沿って互いに交互に配置されることができる。また、凹凸130の凸部130-2は、第2絶縁層129に向かって突出して形成されることができ、凹部130-1は第2絶縁層129から離隔する方向に形成されることができる。このような凸部130-2と凹部130-1とは多様に形成されることができる。一例として、凸部130-2と凹部130-1は三角形の断面を有することができる。別の例として、凸部130-2と凹部130-1は曲線状の断面を有することができる。さらに別の例として、凸部130-2と凹部130-1は多角形の断面を有することができる。また、積層方向を基準に凹凸130の凹部130-1の端部から凸部130-2の端部までの長さはバンプ層128の積層方向への厚さの半分以上になるように形成されることができる。また、凸部130-2の端部からバンプ層128の他面までの長さlは、1μm以上3μm以下に形成されることができる。
【0105】
一方、先に凹凸130はバンプ層128の両面のうち第2絶縁層129と対向する一面に形成されるものとして説明したが、これは例示に過ぎず、これによって本発明が限定されるものではない。したがって、本発明の第8実施例の変形例によれば、凹凸130はバンプ層128のうち、第2絶縁層129と対向する一面の反対面にのみ形成されてもよい。この場合、凹凸130は、発光構造体120の外側を向くように形成されることができる(図14参照)。
【0106】
また、本発明の第8実施例の他の変形例によれば、凹凸130はバンプ層128の両面に形成されることもできる。この場合、バンプ層128の両面のうち、第2絶縁層129と接触する一面の反対面である他面に形成された凹凸130の凸部130-2は、第2絶縁層129から離隔する方向に突出することができ、凹部130-1は、第2絶縁層129に向かって凹状に形成されることができる。また、バンプ層128の一面に形成された凹凸130の凸部130-2の端部から他面に形成された凹凸130の凸部130-2の端部までの長さlは、 1μm以上3μm以下に形成されることができる。(図15参照)。
【0107】
本発明の実施例によれば、発光素子100のバンプ層128の一面に凹凸130が形成され得るため、発光素子100の接合力が高くなることができる。すなわち、バンプ層128の一面の凹凸130により、第2絶縁層129とバンプ層128との接触面積が広くなり、第2絶縁層129とバンプ層128との間の接合力が高くなることができ、発光素子100の信頼性を向上させることができる。
【0108】
一方、このような構成に加えて、本発明の第9実施例によれば、発光構造体120は絶縁膜131をさらに含むことができる。
【0109】
図16及び図17を参照すると、絶縁膜131はバンプ層128及び第2絶縁層129の少なくとも一部を覆うことができる。また、絶縁膜131にはバンプ層128が露出するように複数の開口部131a、131bが形成されることができる。絶縁膜131は、第1バンプ電極128aの下面の一部を露出する第5開口部131aと、第2バンプ電極128bの下面の一部を露出する第6開口部131bとを含む。 第1バンプ電極128a及び第2バンプ電極128bは、第5開口部131a及び第6開口部131bを介して他の装置と電気的に接続することができ、外部から電源が供給されることができる。また、絶縁膜131のうちバンプ層128の凹凸130に接触しない面を平坦に形成することができる。
【0110】
一方、先に凹凸130はバンプ層128の両面のうち第2絶縁層129と対向する一面に形成されるものとして説明したが、これは例示に過ぎず、これによって本発明が限定されるものではない。したがって、本発明の第9実施例の変形例によれば、凹凸130は、バンプ層128のうち第2絶縁層129と対向する一面の反対面にのみ形成されることもできる。この場合、凹凸130は、発光構造体120の外側を向くように形成されることができる。また、絶縁膜131のうちバンプ層128の凹凸130に接触する部分は、凹凸130の形状に対応して凹凸パターンを有することができる(図18参照)。
【0111】
また、本発明の第9実施例の他の変形例によれば、凹凸130はバンプ層128の両面に形成されることもできる。この場合、バンプ層128の両面のうち、第2絶縁層129と接触する一面の反対面である他面に形成された凹凸130の凸部130-2は、第2絶縁層129から離隔する方向に突出することができ、凹部130-1は、第2絶縁層129に向かって凹状に形成されることができる(図19参照)。
【0112】
一方、このような構成に加えて、本発明の第10実施例によれば、発光構造体120は、接着層132とブラック遮断層133とをさらに含むことができる。
【0113】
図20および図21を参照すると、接着層132は、光透過層110と発光構造体120との間に配置されることができる。このような接着層132は、発光構造体120を光透過層110上に接着させることができる。また、接着層132には、光透過層110によって凹凸132aが形成されることができる。言い換えれば、光透過層110において接着層132に接触する面に凹凸132aが形成されることができる。このような凹凸132aにより、接着層132と光透過層110との接触面積が広くなり、接着層132と光透過層110との接着力が増加することができる。
【0114】
図22を参照すると、ブラック遮断層133は光透過層110と接着層132との間に配置されることができる。ブラック遮断層133は、光を遮断または吸収する役割を果たすことができる。言い換えれば、ブラック遮断層133は、発光構造体120から放出された光が積層方向に放出されず、光透過層110の側面に放出されることを防止することができる。また、ブラック遮断層133には凹凸133aが形成されることができる。言い換えれば、光透過層110においてブラック遮断層133に接触する面に凹凸133aが形成されることができる。このような凹凸133aにより、ブラック遮断層133と光透過層110との接触面積が広くなり、ブラック遮断層133と光透過層110との接着力が増加することができる。
【0115】
本実施例において、バンプ層128に形成された凹凸130は第1凹凸130と呼ぶことができ、接着層132に形成された凹凸132aは第2凹凸132aと呼ぶことができ、ブラック遮断層133に形成された凹凸133aは第3凹凸133aと呼ぶことができる。
【0116】
このように、接着層132によって発光構造体120が光透過層110に効率よく接合されることができる。また、接着層132は、光透過層110に形成された凹凸によって光透過層110と接触する面積が増加することができる。言い換えれば、接着層132と光透過層110との接着力が高くなることができる。
【0117】
ブラック遮断層133によって発光構造体120から放出された光が積層方向に放出されることができる。また、ブラック遮断層133は、光透過層110に形成された凹凸によって光透過層110と接触する面積が増加することができる。言い換えれば、ブラック遮断層133と光透過層110との間の接着力が高くなることができる。
【0118】
以上、本発明の実施形態を具体的な実施例として説明したが、これは例示に過ぎず、本発明はこれに限定されず、本明細書に開示された技術的思想に従う最も広い範囲を有するものと解釈されるべきである。当業者は、開示された実施例を組合せ/置換して摘示されていない形状のパターンを実施することができるが、これも本発明の範囲から逸脱しないであろう。さらに、当業者は、本明細書に基づいて開示された実施例を容易に変更または変形することができ、そのような変更または変形も本発明の権利範囲に属することは明らかである。
【符号の説明】
【0119】
1 ディスプレイ装置
10 発光モジュール
20 パネル基板
30 発光部
100 発光素子
110 光透過層
111 光入射面
112 光出射面
113 ボイド
120 発光構造体
120a 第1発光構造体
120b 第2発光構造体
120c 第3発光構造体
121 第1導電型半導体層
122 第2導電型半導体層
123 活性層
124 オーミック層
125 コンタクト層
125a 第1コンタクトパッド
125b 第2コンタクトパッド
126 電極層
126a 第1電極パッド
126b 第2電極パッド
127 絶縁層
127a 第1開口部
127b 第2開口部
128 バンプ層
128a 第1バンプ電極
128b 第2バンプ電極
129 第2絶縁層
129a 第3開口部
129b 第4開口部
130 第1凹凸
130-1 凹部
130-2 凸部
131 絶縁膜
131a 第5開口部
131b 第6開口部
132 接着層
132a 第2凹凸
133 ブラック遮断層
133a 第3凹凸
140b 第2バンプ電極
200 モールディング部
300 モジュール基板
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
【国際調査報告】