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特表2024-529543データ送信方法及び装置、デバイス、並びに記憶媒体

書誌要約請求の範囲詳細な説明課題実施例実施するための形態図面の説明

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公表特許公報(A)

(11)【公表番号】

(43)【公表日】2024-08-06

(54)【発明の名称】データ送信方法及び装置、デバイス、並びに記憶媒体

(51)【国際特許分類】

H04W 72/0457 20230101AFI20240730BHJP

H04W 76/15 20180101ALI20240730BHJP

H04W 92/20 20090101ALI20240730BHJP

【ＦＩ】

H04W72/0457 110

H04W76/15

H04W92/20

【審査請求】有

【予備審査請求】未請求

(21)【出願番号】P 2024506796

(86)(22)【出願日】2022-07-14

(85)【翻訳文提出日】2024-04-02

(86)【国際出願番号】 CN2022105662

(87)【国際公開番号】W WO2023011131

(87)【国際公開日】2023-02-09

(31)【優先権主張番号】202110882804.9

(32)【優先日】2021-08-02

(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN

(81)【指定国・地域】

(71)【出願人】

【識別番号】515003145

【氏名又は名称】チャイナ・テレコム・コーポレーション・リミテッド

【氏名又は名称原語表記】ＣＨＩＮＡＴＥＬＥＣＯＭＣＯＲＰＯＲＡＴＩＯＮＬＩＭＩＴＥＤ

【住所又は居所原語表記】３１，ＪＩＮＲＯＮＧＳＴＲＥＥＴ，ＸＩＣＨＥＮＧＤＩＳＴＲＩＣＴ，ＢＥＩＪＩＮＧ１０００３３，ＣＨＩＮＡ

(74)【代理人】

【識別番号】100094112

【弁理士】

【氏名又は名称】岡部讓

(74)【代理人】

【識別番号】100101498

【弁理士】

【氏名又は名称】越智隆夫

(74)【代理人】

【識別番号】100107401

【弁理士】

【氏名又は名称】高橋誠一郎

(74)【代理人】

【識別番号】100120064

【弁理士】

【氏名又は名称】松井孝夫

(74)【代理人】

【識別番号】100182257

【弁理士】

【氏名又は名称】川内英主

(74)【代理人】

【識別番号】100202119

【弁理士】

【氏名又は名称】岩附秀幸

(72)【発明者】

【氏名】リュウ，シェグナン

(72)【発明者】

【氏名】ジャン，チャン

(72)【発明者】

【氏名】シー，シャオミン

【テーマコード（参考）】

5K067

【Ｆターム（参考）】

5K067AA23

5K067DD36

5K067EE02

5K067EE10

5K067JJ39

(57)【要約】

本開示は、通信技術分野に関し、データ送信方法、装置、デバイス及び記憶媒体を提供する。当該方法は、端末によって送信された、第１のプリセットシグナリングを受信することであって、第１のプリセットシグナリングは条件付きプライマリセカンダリセル追加／変更（ＣＰＡＣ）実行指示情報を含み、ＣＰＡＣ実行指示情報は、端末がＣＰＡＣプロセスを実行したことを示すために用いられる、受信することと、ＣＰＡＣプロセスが条件付きプライマリセカンダリセル変更（ＣＰＣ）プロセスである場合に、第２のプリセットシグナリングをソースセカンダリノードに送信することとを含み、第２のプリセットシグナリングはＣＰＣ実行指示情報を含み、ＣＰＣ実行指示情報は、端末がＣＰＣプロセスを実行したことを示すために使用される。当該方法によれば、ＣＰＡＣ中の不適切なデータ転送トリガ時間によって引き起こされ得るデータ中断又はネットワークキャッシュ過負荷の問題が回避される。
【選択図】図１

【特許請求の範囲】

【請求項1】

端末から送信された、前記端末が条件付きプライマリセカンダリセル追加／変更（ＣＰＡＣ）プロセスを実行したことを示すためのＣＰＡＣ実行指示情報を含む第１のプリセットシグナリングを受信することを含む、マスタノードに適用されるデータ送信方法。

【請求項2】

前記ＣＰＡＣプロセスが条件付きプライマリセカンダリセル変更（ＣＰＣ）プロセスである場合に、前記端末が前記ＣＰＣプロセスを実行したことを示すためのＣＰＣ実行指示情報を含む第２のプリセットシグナリングをソースセカンダリノードに送信することを更に含む、請求項１に記載のデータ送信方法。

【請求項3】

前記第１のプリセットシグナリングは、無線リソース制御（ＲＲＣ）シグナリングである、請求項１に記載のデータ送信方法。

【請求項4】

前記第２のプリセットシグナリングは、既存のＸ２／Ｘｎシグナリング、新たに追加されたＸ２シグナリング、Ｘｎ－Ｕアドレス指示シグナリング、及び新たに追加されたＸｎシグナリングのうちの少なくとも１つである、請求項２に記載のデータ送信方法。

【請求項5】

前記第２のプリセットシグナリングは前記新たに追加されたＸ２シグナリングであり、前記新たに追加されたＸ２シグナリングは、条件付きプライマリセカンダリセル変更通知シグナリング、条件付きプライマリセカンダリセル変更指示シグナリング、及び条件付きプライマリセカンダリセル変更完了シグナリングのうちの少なくとも１つである、請求項４に記載のデータ送信方法。

【請求項6】

前記第２のプリセットシグナリングは前記新たに追加されたＸｎシグナリングであり、前記新たに追加されたＸｎシグナリングは、条件付きプライマリセカンダリセル変更通知シグナリング、条件付きプライマリセカンダリセル変更指示シグナリング、及び条件付きプライマリセカンダリセル変更完了シグナリングのうちの少なくとも１つである、請求項４に記載のデータ送信方法。

【請求項7】

前記第１のプリセットシグナリングは、前記ＣＰＡＣ実行指示情報に関連する情報をさらに含み、前記第１のプリセットシグナリングにおける前記ＣＰＡＣ実行指示情報に関連する情報は、前記ＣＰＡＣプロセスにおいて前記端末によって選択されたターゲットセカンダリノードのターゲットセルの識別情報を含み、
前記方法は、前記ターゲットセルの識別情報に従って、取得されたデータ転送アドレスから前記ターゲットセルに対応するデータ転送アドレスを取得することをさらに含み、前記第２のプリセットシグナリングは、前記ＣＰＣ実行指示情報に関連する情報を含み、前記第２のプリセットシグナリングにおける前記ＣＰＣ実行指示情報に関連する情報は、前記ターゲットセルの識別情報及び前記ターゲットセルに対応する前記データ転送アドレスを含む、請求項２に記載のデータ送信方法。

【請求項8】

レイトデータ転送プロセスにおいて、前記ＣＰＣ実行指示情報に基づいて前記レイトデータ転送プロセスをトリガする前記ソースセカンダリノードから送信された、前記端末に対応する送信対象データ及び前記送信対象データに対応するシーケンス番号ステータス転送シグナリング、並びに前記ＣＰＣ実行指示情報に関する前記情報に基づいて前記ソースセカンダリノードから送信された前記ターゲットセルに対応する前記データ転送アドレスを受信することと、
前記ターゲットセルに対応する前記データ転送アドレスに従って、前記送信対象データ及び前記送信対象データに対応する前記シーケンス番号ステータス転送シグナリングを前記ターゲットセカンダリノードに送信することと、
を更に含む、請求項７に記載のデータ送信方法。

【請求項9】

前記ＣＰＡＣプロセスが条件付きプライマリセカンダリセル追加（ＣＰＡ）プロセスである場合に、前記第１のプリセットシグナリングは、前記ＣＰＡＣ実行指示情報に関連する情報を更に含み、前記第１のプリセットシグナリングにおける前記ＣＰＡＣ実行指示情報に関する情報は、前記ＣＰＡプロセスにおいて前記端末により選択されたターゲットセカンダリノードのターゲットセルの識別情報を含み、
前記方法は、
前記ターゲットセルの識別情報に従って、取得されたデータ転送アドレスから前記ターゲットセルに対応するデータ転送アドレスを取得することと、
前記第１のプリセットシグナリングを受信したことに応じて、前記ＣＰＡＣ実行指示情報に基づいてレイトデータ転送プロセスをトリガし、前記レイトデータ転送プロセスにおいて、前記ターゲットセルに対応する前記データ転送アドレスに従って、前記端末に対応する送信対象データ及び前記送信対象データに対応するシーケンス番号ステータス転送シグナリングを前記ターゲットセカンダリノードに送信することと、
を更に含む、請求項１に記載のデータ送信方法。

【請求項10】

前記第１のプリセットシグナリングは、アップリンク情報転送のマルチ無線アクセス技術デュアルコネクティビティシグナリング、無線リソース制御再構成完了シグナリング、及び無線リソース制御接続再構成完了シグナリングのうちの少なくとも１つである、請求項１に記載のデータ送信方法。

【請求項11】

第１のプリセットシグナリングをマスタノードに送信することを含み、前記第１のプリセットシグナリングは、端末がＣＰＡＣプロセスを実行したことを示すための条件付きプライマリセカンダリセル追加／変更（ＣＰＡＣ）実行指示情報を含み、その結果、前記ＣＰＡＣプロセスが条件付きプライマリセカンダリセル変更（ＣＰＣ）プロセスである場合に、前記マスタノードは、第２のプリセットシグナリングをソースセカンダリノードに送信し、前記第２のプリセットシグナリングはＣＰＣ実行指示情報を含み、前記ＣＰＣ実行指示情報は、前記端末が前記ＣＰＣプロセスを実行したことを示すために使用される、端末に適用されるデータ送信方法。

【請求項12】

条件付きプライマリセカンダリセル追加／変更（ＣＰＡＣ）実行指示情報に従ってマスタノードから送信された第２のプリセットシグナリングを受信することを含み、前記第２のプリセットシグナリングは、端末がＣＰＣプロセスを実行したことを示すために使用されるＣＰＣ実行指示情報を含み、前記端末が実行した条件付きプライマリセカンダリセル追加／変更（ＣＰＡＣ）プロセスが前記ＣＰＣプロセスである場合に、前記第２のプリセットシグナリングは、前記端末から送信された第１のプリセットシグナリングにおける前記ＣＰＡＣ実行指示情報に従って前記マスタノードによって生成され、前記第１のプリセットシグナリングは前記ＣＰＡＣ実行指示情報を含み、前記ＣＰＡＣ実行指示情報は、前記端末が前記ＣＰＡＣプロセスを実行したことを示すために用いられる、セカンダリノードに適用されるデータ送信方法。

【請求項13】

端末により送信された第１のプリセットシグナリングを受信するように構成される第１のプリセットシグナリング受信モジュールであって、前記第１のプリセットシグナリングは、条件付きプライマリセカンダリセル追加／変更（ＣＰＡＣ）実行指示情報を含み、前記ＣＰＡＣ実行指示情報は、前記端末がＣＰＡＣプロセスを実行したことを示すために使用される、第１のプリセットシグナリング受信モジュールと、
前記ＣＰＡＣプロセスが条件付きプライマリセカンダリセル変更（ＣＰＣ）プロセスである場合に、ソースセカンダリノードに第２のプリセットシグナリングを送信するように構成される第２のプリセットシグナリング送信モジュールであって、前記第２のプリセットシグナリングはＣＰＣ実行指示情報を含み、前記ＣＰＣ実行指示情報は、前記端末が前記ＣＰＣプロセスを実行したことを示すために使用される、第２のプリセットシグナリング送信モジュールと、
備える、マスタノードに適用されるデータ送信装置。

【請求項14】

メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサにおいて実行可能な実行可能命令とを備えるデバイスであって、前記プロセッサは、前記実行可能命令を実行するときに、請求項１乃至１２のいずれか一項に記載の方法を実施する、デバイス。

【請求項15】

コンピュータ実行可能命令を記憶したコンピュータ可読記憶媒体であって、前記実行可能命令は、プロセッサによって実行されると、請求項１乃至１２のいずれか一項に記載の方法を実施する、コンピュータ可読記憶媒体。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

［関連出願の相互参照］．
本出願は、２０２１年８月２日に出願された中国特許出願第２０２１１０８８２８０４．９号に基づき、その優先権を主張するものであり、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる。

【0002】

本開示は、通信の技術分野に関し、具体的には、データ送信方法及び装置、デバイス、並びに可読記憶媒体に関する。

【背景技術】

【0003】

第５世代モバイル通信技術（略して５Ｇ）の実際の展開シナリオにおけるＮＳＡ（Ｎｏｎ－Ｓｔａｎｄａｌｏｎｅ、非スタンドアロンとは、４Ｇ基地局及び５Ｇ基地局が無線側で共存し、コアネットワークが４Ｇコアネットワークを採用するネットワーキングアーキテクチャを指す）アーキテクチャの適用により、４Ｇ及び５Ｇネットワークは、今後しばらくの間長期的に共存することになり、様々なマルチＲＡＴ（ＲａｄｉｏＡｃｃｅｓｓＴｅｃｈｎｏｌｏｇｙ）－デュアルコネクティビティ（ＭＲ－ＤＣ：ＭｕｌｔｉＲＡＴＤｕａｌＣｏｎｎｅｃｔｉｖｉｔｙ）技術の適用により、ネットワークカバレッジ及びシステム容量が効果的に改善されるとともに、ユーザのサービス品質が保証され、ネットワークのスペクトル利用が改善される。

【0004】

ＭＲ－ＤＣ強化技術における重要な研究は、条件付きプライマリセカンダリセル追加／変更（ＣＰＡＣ：ＣｏｎｄｉｔｉｏｎａｌＰＳＣｅｌｌＡｄｄｉｔｉｏｎ／Ｃｈａｎｇｅ）プロセスをサポートすることである。ＣＰＡＣプロセスでは、レイトデータ転送（Ｌａｔｅｄａｔａｆｏｒｗａｒｄｉｎｇ）メカニズムがサポートされ、このメカニズムによれば、データ転送は、端末（ユーザ機器（ＵＥ：ＵｓｅｒＥｑｕｉｐｍｅｎｔ）とも呼ばれる）がターゲット（Ｔａｒｇｅｔ）セカンダリノード（ＳＮ：ＳｅｃｏｎｄａｒｙＮｏｄｅ）と接続された後に実行される。しかしながら、ＣＰＡＣプロセスでは、ターゲットＳＮとのＵＥの接続をトリガすることは、ＵＥによって開始され、その結果、ＣＰＡＣプロセスをトリガするマスタノード（ＭＮ：ＭａｓｔｅｒＮｏｄｅ）又はソース（Ｓｏｕｒｃｅ）ＳＮのデータ転送を開始するための時間は、ターゲットＳＮとのＵＥの接続を開始するための時間と適切に一致させることができず、データ転送をトリガするための不適切な時間は、ＵＥデータ中断又はネットワークキャッシュ過負荷の問題の発生を引き起こす可能性がある。「レイトデータ転送」という用語は、本明細書では、アーリデータ転送（ＥａｒｌｙＤａｔａＦｏｒｗａｒｄｉｎｇ）と区別するために命名され、実際には、インタイムデータ転送（ＩｎＴｉｍｅＤａｔａＦｏｒｗａｒｄｉｎｇ）、オンタイムデータ転送（ＯｎＴｉｍｅＤａｔａＦｏｒｗａｒｄｉｎｇ）などと命名されることがあり、これらはすべて、ＵＥがターゲットセカンダリノードを正常に選択した後にソースノードがデータ転送を実行する機構を指す。

【0005】

上述したように、データ転送プロセスを適切な時間にどのようにトリガするかが、解決すべき緊急の問題となっている。

【0006】

背景技術に開示された上記の情報は、本開示の背景の理解を高めるためだけのものであり、即ち、当業者に知られている従来技術を形成しない情報を含むことができる。

【発明の概要】

【課題を解決するための手段】

【0007】

本開示の他の特徴及び利点は、以下の詳細な説明から明らかになるか、又は本開示の実施によって部分的に習得されるであろう。

【0008】

本開示の一態様によれば、マスタノードに適用されるデータ送信方法であって、端末か送信された、端末が条件付きプライマリセカンダリセル追加／変更（ＣＰＡＣ）プロセスを実行したことを示す条件付きプライマリセカンダリセル追加／変更（ＣＰＡＣ）実行指示情報を含む第１のプリセットシグナリングを受信することと、前記ＣＰＡＣプロセスが条件付きプライマリセカンダリセル変更（ＣＰＣ）プロセスである場合に、端末が前記ＣＰＣプロセスを実行したことを示すＣＰＣ実行指示情報を含む、第２のプリセットシグナリングをソースセカンダリノードに送信することとを含む方法が提供される。

【0009】

本開示のいくつかの実施形態によれば、前記第１のプリセットシグナリングは、無線リソース制御（ＲＲＣ）シグナリングである。

【0010】

本開示のいくつかの実施形態によれば、前記第２のプリセットシグナリングは、既存のＸ２／Ｘｎシグナリング、新たに追加されたＸ２シグナリング、Ｘｎ－Ｕアドレス指示シグナリング、及び新たに追加されたＸｎシグナリングのうちの少なくとも１つである。

【0011】

本開示のいくつかの実施形態によれば、前記第２のプリセットシグナリングは、条件付きプライマリセカンダリセル変更通知シグナリング、条件付きプライマリセカンダリセル変更指示シグナリング、及び条件付きプライマリセカンダリセル変更完了シグナリングのうちの少なくとも１つである前記新たに追加されたＸ２シグナリングである。

【0012】

本開示のいくつかの実施形態によれば、前記第２のプリセットシグナリングは、条件付きプライマリセカンダリセル変更通知シグナリング、条件付きプライマリセカンダリセル変更指示シグナリング、及び条件付きプライマリセカンダリセル変更完了シグナリングのうちの少なくとも１つである前記新たに追加されたＸｎシグナリングである。

【0013】

本開示のいくつかの実施形態によれば、前記第１のプリセットシグナリングは、ＣＰＡＣ実行指示情報に関連する情報をさらに含み、前記第１のプリセットシグナリングにおける前記ＣＰＡＣ実行指示情報に関連する情報は、前記ＣＰＡＣプロセスにおいて前記端末によって選択されたターゲットセカンダリノードのターゲットセルの識別情報を含み、前記方法は、前記ターゲットセルの識別情報に従って、取得されたデータ転送アドレスから前記ターゲットセルに対応するデータ転送アドレスを取得するステップをさらに含み、前記第２のプリセットシグナリングは、前記ＣＰＣ実行指示情報に関連する情報を含み、前記第２のプリセットシグナリングにおける前記ＣＰＣ実行指示情報に関連する情報は、前記ターゲットセルの識別情報及び前記ターゲットセルに対応するデータ転送アドレスを含む。

【0014】

本開示のいくつかの実施形態によれば、前記方法は、レイトデータ転送プロセスにおいて、前記ＣＰＣ実行指示情報に基づいて前記レイトデータ転送プロセスをトリガしたソースセカンダリノードから送信された、前記端末に対応する送信対象データ及び前記送信対象データに対応するシーケンス番号ステータス転送シグナリング、並びに前記ＣＰＣ実行指示情報に関連する情報に基づいて前記ソースセカンダリノードから送信された、前記ターゲットセルに対応する前記データ転送アドレスを受信することと、前記ターゲットセルに対応するデータ転送アドレスに従って、前記送信対象データ及び前記送信対象データに対応するシーケンス番号ステータス転送シグナリングを前記ターゲットセカンダリノードに送信することと、をさらに含む。

【0015】

本開示のいくつかの実施形態によれば、前記ＣＰＡＣプロセスが条件付きプライマリセカンダリセル追加（ＣＰＡ）プロセスである場合に、前記第１のプリセットシグナリングは、前記ＣＰＡＣ実行指示情報に関連する情報を更に含み、前記第１のプリセットシグナリングにおける前記ＣＰＡＣ実行指示情報に関連する情報は、前記ＣＰＡプロセスにおいて前記端末により選択されたターゲットセカンダリノードのターゲットセルの識別情報を含み、前記方法は、前記ターゲットセルの識別情報に従って、取得されたデータ転送アドレスから前記ターゲットセルに対応するデータ転送アドレスを取得し、前記第１のプリセットシグナリングを受信することに応じて、前記ＣＰＡＣ実行指示情報に基づいてレイトデータ転送プロセスをトリガし、前記レイトデータ転送プロセスにおいて、前記ターゲットセルに対応するデータ転送アドレスに従って、前記端末に対応する送信対象データ及び送信対象データに対応するシーケンス番号ステータス転送シグナリングを前記ターゲットセカンダリノードに送信することを更に含む。

【0016】

本開示のいくつかの実施形態によれば、前記第１のプリセットシグナリングは、アップリンク情報転送のマルチ無線アクセス技術デュアルコネクティビティシグナリング、無線リソース制御再構成完了シグナリング、及び無線リソース制御接続再構成完了シグナリングのうちの少なくとも１つである。

【0017】

本開示のさらなる態様によれば、端末に適用されるデータ送信方法であって、端末が条件付きプライマリセカンダリセル追加／変更（ＣＰＡＣ）プロセスを実行したことを示すＣＰＡＣ実行指示情報を含む第１のプリセットシグナリングをマスタノードに送信することを含み、前記第１のプリセットシグナリングは、前記ＣＰＡＣプロセスが条件付きプライマリセカンダリセル変更（ＣＰＣ）プロセスである場合に、ＣＰＣ実行指示情報を含む第２のプリセットシグナリングをソースセカンダリノードに送信し、前記ＣＰＣ実行指示情報は、前記端末が前記ＣＰＣプロセスを実行したことを示すために使用される、方法が提供される。

【0018】

本開示のいくつかの実施形態によれば、前記第１のプリセットシグナリングは、無線リソース制御（ＲＲＣ）シグナリングである。

【0019】

【0020】

本開示のいくつかの実施形態によれば、前記第２のプリセットシグナリングは前記新たに追加されたＸ２シグナリングであり、前記新たに追加されたＸ２シグナリングは、条件付きプライマリセカンダリセル変更通知シグナリング、条件付きプライマリセカンダリセル変更指示シグナリング、及び条件付きプライマリセカンダリセル変更完了シグナリングのうちの少なくとも１つである。

【0021】

本開示のいくつかの実施形態によれば、前記第２のプリセットシグナリングは前記新たに追加されたＸｎシグナリングであり、前記新たに追加されたＸｎシグナリングは、条件付きプライマリセカンダリセル変更通知シグナリング、条件付きプライマリセカンダリセル変更指示シグナリング、及び条件付きプライマリセカンダリセル変更完了シグナリングのうちの少なくとも１つである。

【0022】

本開示のいくつかの実施形態によれば、前記第１のプリセットシグナリングは、前記ＣＰＡＣ実行指示情報に関連する情報をさらに含み、前記第１のプリセットシグナリングにおける前記ＣＰＡＣ実行指示情報に関連する情報は、前記ＣＰＡＣプロセスにおいて前記端末によって選択されたターゲットセカンダリノードのターゲットセルの識別情報を含み、前記方法は、前記第１のプリセットシグナリングを前記マスタノードに送信することで、前記マスタノードが、前記ターゲットセルの識別情報に従って、取得されたデータ転送アドレスから前記ターゲットセルに対応するデータ転送アドレスを取得することをさらに含み、前記第２のプリセットシグナリングは、前記ＣＰＣ実行指示情報に関連する情報を含み、前記第２のプリセットシグナリングにおける前記ＣＰＣ実行指示情報に関連する情報は、前記ターゲットセルの識別情報及び前記ターゲットセルに対応するデータ転送アドレスを含む。

【0023】

本開示のいくつかの実施形態によれば、前記第１のプリセットシグナリングは、アップリンク情報転送のマルチ無線アクセス技術デュアルコネクティビティシグナリングである。

【0024】

本開示のさらなる態様によれば、セカンダリノードに適用されるデータ送信方法であって、条件付きプライマリセカンダリセル追加／変更（ＣＰＡＣ）実行指示情報に従ってマスタノードから送信された第２のプリセットシグナリングを受信することを含み、前記第２のプリセットシグナリングは、端末がＣＰＣプロセスを実行したことを示すために使用されるＣＰＣ実行指示情報を含み、前記第２のプリセットシグナリングは、前記端末が実行した条件付きプライマリセカンダリセル追加／変更（ＣＰＡＣ）プロセスが前記ＣＰＣプロセスである場合に前記端末によって送信された第１のプリセットシグナリングにおける前記ＣＰＡＣ実行指示情報に従って前記マスタノードによって生成され、前記第１のプリセットシグナリングは、前記ＣＰＡＣ実行指示情報を含み、前記ＣＰＡＣ実行指示情報は、前記端末が前記ＣＰＡＣプロセスを実行したことを示すために使用される、方法が提供される。

【0025】

本開示のいくつかの実施形態によれば、前記第１のプリセットシグナリングは、無線リソース制御（ＲＲＣ）シグナリングである。

【0026】

【0027】

【0028】

【0029】

本開示のいくつかの実施形態によれば、前記第１のプリセットシグナリングは、前記ＣＰＡＣ実行指示情報に関連する情報をさらに含み、前記第１のプリセットシグナリングにおける前記ＣＰＡＣ実行指示情報に関連する情報は、前記ＣＰＡＣプロセスにおいて前記端末によって選択されたターゲットセカンダリノードのターゲットセルの識別情報を含み、前記第２のプリセットシグナリングは、前記ＣＰＣ実行指示情報に関連する情報を含み、前記第２のプリセットシグナリングにおける前記ＣＰＣ実行指示情報に関連する情報は、前記ターゲットセルの識別情報と、前記ターゲットセルに対応するデータ転送アドレスとを含み、前記ターゲットセルに対応するデータ転送アドレスは、前記ターゲットセルの識別情報に従って、取得されたデータ転送アドレスから前記マスタノードによって取得される。

【0030】

本開示のいくつかの実施形態によれば、本方法は、前記ＣＰＣ実行指示情報に基づいてレイトデータ転送プロセスをトリガすることと、前記レイトデータ転送プロセスにおいて、前記端末に対応する送信対象データ及び前記送信対象データに対応するシーケンス番号ステータス転送シグナリングを前記マスタノードに送信することと、前記ＣＰＣ実行指示情報に関連する情報に基づいて、前記ターゲットセルに対応するデータ転送アドレスを前記マスタノードに送信し、その結果、前記マスタノードが、前記ターゲットセルに対応するデータ転送アドレスに従って、前記送信対象データ及び前記送信対象データに対応する前記シーケンス番号ステータス転送シグナリングをターゲットセカンダリノードに送信することをさらに含む。

【0031】

【0032】

本開示の他の態様によれば、マスタノードに適用されるデータ送信装置であって、端末ら送信された第１のプリセットシグナリングを受信するように構成される第１のプリセットシグナリング受信モジュールであって、前記第１のプリセットシグナリングは、条件付きプライマリセカンダリセル追加／変更（ＣＰＡＣ）実行指示情報を含み、前記ＣＰＡＣ実行指示情報は、前記端末がＣＰＡＣプロセスを実行したことを示すために使用される、第１のプリセットシグナリング受信モジュールと、前記ＣＰＡＣプロセスが条件付きプライマリセカンダリセル変更（ＣＰＣ）プロセスである場合に、第２のプリセットシグナリングをソースセカンダリノードに送信するように構成される第２のプリセットシグナリング送信モジュールであって、前記第２のプリセットシグナリングは、前記端末が前記ＣＰＣプロセスを実行したことを示すために使用されるＣＰＣ実行指示情報を含む、第２のプリセットシグナリング送信モジュールと、を備えるデータ送信装置が提供される。

【0033】

本開示のいくつかの実施形態によれば、前記第１のプリセットシグナリングは、無線リソース制御（ＲＲＣ）シグナリングである。

【0034】

【0035】

【0036】

【0037】

本開示のいくつかの実施形態によれば、前記第１のプリセットシグナリングは、前記ＣＰＡＣ実行指示情報に関連する情報をさらに含み、前記第１のプリセットシグナリングにおける前記ＣＰＡＣ実行指示情報に関連する情報は、前記ＣＰＡＣプロセスにおいて前記端末によって選択されたターゲットセカンダリノードのターゲットセルの識別情報を含み、前記装置は、前記ターゲットセルの識別情報に従って、取得されたデータ転送アドレスから前記ターゲットセルに対応するデータ転送アドレスを取得するように構成されたデータ転送アドレス取得モジュールをさらに含み、前記第２のプリセットシグナリングは、前記ＣＰＣ実行指示情報に関連する情報を含み、前記第２のプリセットシグナリングにおける前記ＣＰＣ実行指示情報に関連する情報は、前記ターゲットセルの識別情報と前記ターゲットセルに対応するデータ転送アドレスとを含む。

【0038】

本開示のいくつかの実施形態によれば、前記装置は、レイトデータ転送プロセスにおいて、前記ＣＰＣ実行指示情報に基づいて前記レイトデータ転送プロセスをトリガする前記ソースセカンダリノードから送信された、前記端末に対応する送信対象データ及び前記送信対象データに対応するシーケンス番号ステータス転送シグナリング、並びに前記ＣＰＣ実行指示情報に関連する情報に基づいて前記ソースセカンダリノードから送信された、前記ターゲットセルに対応するデータ転送アドレスを受信し、前記ターゲットセルに対応するデータ転送アドレスに従って、前記送信対象データ及び前記送信対象データに対応するシーケンス番号ステータス転送シグナリングを前記ターゲットセカンダリノードに送信するように構成されるデータ転送モジュールをさらに含む。

【0039】

本開示のいくつかの実施形態によれば、前記ＣＰＡＣプロセスが条件付きプライマリセカンダリセル追加（ＣＰＡ）プロセスである場合、前記第１のプリセットシグナリングは、前記ＣＰＡＣ実行指示情報に関連する情報をさらに含み、前記第１のプリセットシグナリングにおける前記ＣＰＡＣ実行指示情報に関連する情報は、前記ＣＰＡプロセスにおいて前記端末によって選択されたターゲットセカンダリノードのターゲットセルの識別情報を含み、前記装置は、前記ターゲットセルの識別情報に従って、取得されたデータ転送アドレスから前記ターゲットセルに対応するデータ転送アドレスを取得するように構成されたデータ転送アドレス取得モジュールをさらに備え、前記装置は、前記第１のプリセットシグナリングを受信することに応じて、前記ＣＰＡＣ実行指示情報に基づいてレイトデータ転送プロセスをトリガし、前記レイトデータ転送プロセスにおいて、前記ターゲットセルに対応する前記データ転送アドレスに従って、前記端末に対応する送信対象データ及び前記送信対象データに対応するシーケンス番号ステータス転送シグナリングを前記ターゲットセカンダリノードに送信するように構成されたデータ送信モジュールをさらに備える。

【0040】

【0041】

本開示の別の態様によれば、端末に適用されるデータ送信装置であって、第１のプリセットシグナリングをマスタノードに送信するように構成された第１のプリセットシグナリング送信モジュールを備え、前記第１のプリセットシグナリングは、条件付きプライマリセカンダリセル追加／変更（ＣＰＡＣ）実行指示情報を含み、前記ＣＰＡＣ実行指示情報は、前記ＣＰＡＣプロセスが条件付きプライマリセカンダリセル変更（ＣＰＣ）プロセスである場合に、マスタノードが第２のプリセットシグナリングをソースセカンダリノードに送信するように、端末がＣＰＡＣプロセスを実行したことを示すために使用され、前記第２のプリセットシグナリングは、ＣＰＣ実行指示情報を含み、前記ＣＰＣ実行指示情報は、前記端末が前記ＣＰＣプロセスを実行したことを示すために使用される、データ送信装置が提供される。

【0042】

本開示のいくつかの実施形態によれば、前記第１のプリセットシグナリングは、無線リソース制御（ＲＲＣ）シグナリングである。

【0043】

【0044】

本開示のいくつかの実施形態によれば、前記第２のプリセットシグナリングは、前記新たに追加されたＸ２シグナリングであり、前記新たに追加されたＸ２シグナリングは、条件付きプライマリセカンダリセル変更通知シグナリング、条件付きプライマリセカンダリセル変更指示シグナリング、及び条件付きプライマリセカンダリセル変更完了シグナリングのうちの少なくとも１つである。

【0045】

本開示のいくつかの実施形態によれば、第２のプリセットシグナリングは、前記新たに追加されたＸｎシグナリングであり、前記新たに追加されたＸｎシグナリングは、条件付きプライマリセカンダリセル変更通知シグナリング、条件付きプライマリセカンダリセル変更指示シグナリング、及び条件付きプライマリセカンダリセル変更完了シグナリングのうちの少なくとも１つである。

【0046】

本開示のいくつかの実施形態によれば、前記第１のプリセットシグナリングは、前記ＣＰＡＣ実行指示情報に関連する情報をさらに含み、前記第１のプリセットシグナリングにおける前記ＣＰＡＣ実行指示情報に関連する情報は、前記ＣＰＡＣプロセスにおいて前記端末によって選択されたターゲットセカンダリノードのターゲットセルの識別情報を含み、前記第１のプリセットシグナリング送信モジュールは、前記マスタノードが、前記ターゲットセルの前記識別情報に従って、取得されたデータ転送アドレスから前記ターゲットセルに対応するデータ転送アドレスを取得するように、前記第１のプリセットシグナリングを前記マスタノードに送信するようにさらに構成され、前記第２のプリセットシグナリングは、前記ＣＰＣ実行指示情報に関連する情報を含み、前記第２のプリセットシグナリングにおける前記ＣＰＣ実行指示情報に関連する情報は、前記ターゲットセルの識別情報と、前記ターゲットセルに対応する前記データ転送アドレスとを含む。

【0047】

本開示のいくつかの実施形態によれば、第１のプリセットシグナリングは、アップリンク情報転送のマルチ無線アクセス技術デュアルコネクティビティシグナリング、無線リソース制御再構成完了シグナリング、及び無線リソース制御接続再構成完了シグナリングのうちの少なくとも１つである。

【0048】

本開示の別の態様によれば、セカンダリノードに適用されるデータ送信装置であって、条件付きプライマリセカンダリセル追加／変更（ＣＰＡＣ）実行指示情報に従ってマスタノードによって送信された第２のプリセットシグナリングを受信するように構成された第２のプリセットシグナリング受信モジュールを備え、前記第２のプリセットシグナリングはＣＰＣ実行指示情報を含み、前記ＣＰＣ実行指示情報は端末がＣＰＣプロセスを実行したことを示すために使用され、前記第２のプリセットシグナリングは、前記端末が実行した条件付きプライマリセカンダリセル追加／変更（ＣＰＡＣ）プロセスがＣＰＣプロセスである場合に、前記端末によって送信された第１のプリセットシグナリングにおける前記ＣＰＡＣ実行指示情報に従ってマスタノードによって生成され、第１のプリセットシグナリングは前記ＣＰＡＣ実行指示情報を含み、前記ＣＰＡＣ実行指示情報は前記端末が前記ＣＰＡＣプロセスを実行したことを示すために使用される、データ送信装置が提供される。

【0049】

本開示のいくつかの実施形態によれば、前記第１のプリセットシグナリングは、無線リソース制御（ＲＲＣ）シグナリングである。

【0050】

【0051】

【0052】

【0053】

本開示のいくつかの実施形態によれば、前記第１のプリセットシグナリングは、前記ＣＰＡＣ実行指示情報に関連する情報をさらに含み、前記第１のプリセットシグナリングにおける前記ＣＰＡＣ実行指示情報に関連する情報は、前記ＣＰＡＣプロセスにおいて前記端末によって選択されたターゲットセカンダリノードのターゲットセルの識別情報を含み、前記第２のプリセットシグナリングは、前記ＣＰＣ実行指示情報に関連する情報を含み、前記第２のプリセットシグナリングにおける前記ＣＰＣ実行指示情報に関連する情報は、前記ターゲットセルの識別情報及び前記ターゲットセルに対応するデータ転送アドレスを含み、前記ターゲットセルに対応する前記データ転送アドレスは、前記ターゲットセルの識別情報に従って、取得されたデータ転送アドレスからマスタノードによって取得される。

【0054】

本開示のいくつかの実施形態によれば、前記装置は、前記ＣＰＣ実行指示情報に基づいてレイトデータ転送プロセスをトリガし、前記レイトデータ転送プロセスにおいて前記端末に対応する送信対象データ及び送信対象データに対応するシーケンス番号ステータス転送シグナリングをマスタノードに送信し、前記マスタノードが、前記ターゲットセルに対応するデータ転送アドレスに従って、前記送信対象データ及び前記送信対象データに対応する前記シーケンス番号ステータス転送シグナリングを前記ターゲットセカンダリノードに送信するように、前記ＣＰＣ実行指示情報に関連する情報に基づいて前記ターゲットセルに対応する前記データ転送アドレスを前記マスタノードに送信するように構成されたデータ送信モジュールをさらに備える。

【0055】

【0056】

本開示のさらなる態様によれば、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサにおいて実行可能である実行可能命令とを備えるデバイスが提供され、前記プロセッサは、前記実行可能命令を実行するとき、上記で説明した方法のいずれかを実装する。

【0057】

本開示のさらなる態様によれば、コンピュータ実行可能命令を記憶したコンピュータ可読記憶媒体が提供され、前記コンピュータ実行可能命令は、プロセッサによって実行されると、上記で説明した方法のいずれかを実行する。

【0058】

上記の一般的な説明及び以下の詳細な説明の両方は、例示にすぎず、本開示を限定することができないことを理解されたい。

【0059】

本開示の上記及び他の目的、特徴及び利点は、添付の図面を参照して、その例示的な実施形態の詳細な説明からより明らかになるであろう。

【図面の簡単な説明】

【0060】

【図1】本開示の一実施形態におけるデータ送信方法のフロー図を示す。

【図2】本開示の一実施形態における別のデータ送信方法のフロー図を示す。

【図3】図２に示されるＣＰＡの場合のデータ転送プロセスの情報インタラクションの概略図である。

【図4】本開示の一実施形態におけるさらなるデータ送信方法のフロー図を示す。

【図5】図４に示されるＣＰＣの場合のデータ転送プロセスの情報インタラクションの概略図である。

【図6】本開示の一実施形態におけるさらに別のデータ送信方法のフロー図を示す。

【図7】本開示の一実施形態におけるさらに別のデータ送信方法のフロー図を示す。

【図8】本開示の一実施形態におけるデータ送信装置のブロック図を示す。

【図9】本開示の一実施形態における別のデータ送信装置のブロック図を示す。

【図10】本開示の一実施形態におけるさらなるデータ送信装置のブロック図を示す。

【図11】本開示の一実施形態におけるさらに別のデータ送信装置のブロック図を示す。

【図12】本開示の一実施形態におけるさらに別のデータ送信装置のブロック図を示す。

【図13】本開示の一実施形態におけるさらに別のデータ送信装置のブロック図を示す。

【図14】本開示の一実施形態における電子デバイスの概略構造図を示す。

【図15】例示的な実施形態によるデータ送信装置を示す概略構造図である。

【発明を実施するための形態】

【0061】

例示的な実施形態は、添付の図面を参照してより完全に説明される。しかしながら、例示的な実施形態は、複数の形態で実施することができ、本明細書に記載される例に限定されるものと解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全であり、例示的な実施形態の概念が当業者に完全に伝えられるように提供される。図面は、本開示の単なる概略図であり、必ずしも一定の縮尺で描かれていない。なお、各図において同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、これらについての重複説明は省略する。

【0062】

さらに、記載された特徴、構造、又は特性は、１つ又は複数の実施形態において任意の適切な方法で組み合わせることができる。以下の説明では、多数の具体的な詳細が提供され、それによって、本開示の実施形態の完全な理解を与える。しかしながら、当業者は、本開示の技術的解決策が、具体的な詳細のうちの１つ又は複数を省略して実施され得ること、又は他の方法、装置、ステップなどが採用され得ることを認識するであろう。他の場合には、周知の構造、方法、装置、実装形態、又は動作は、本開示の様々な態様をあいまいにしたり、不明瞭にしたりするのを回避するために、詳細に示されず、又は説明されない。

【0063】

さらに、「第１の」、「第２の」などの用語は、説明のためだけに使用され、相対的な重要性を示す又は暗示するものとして、あるいは示された技術的特徴の数を暗示的に示すものとして解釈されるべきではない。したがって、「第１の」又は「第２の」で定義された特徴は、その特徴のうちの１つ又は複数を明示的又は暗示的に含むことができる。本開示の説明において、「複数（ａｐｌｕｒａｌｉｔｙ）」は、別途明示的に定義されない限り、少なくとも２つ、例えば、２つ、３つなどを意味する。記号「／」は、概して、前者及び後者の関連付けられたオブジェクトが「又は」関係にあることを示す。

【0064】

本開示では、別段に明示的に指定又は定義されていない限り、「接続」などの用語は、広く解釈されるべきであり、例えば、それは、電気接続であってもよいし、又は相互通信であってもよいし、直接接続であってもよいし、又は中間媒体を通した間接接続であってもよい。当業者であれば、本開示における上記用語の具体的な意味は、具体的な場合に応じて理解することができる。

【0065】

上述したように、ＭＲ－ＤＣ強化技術における１つの重要な研究は、無線リソース制御（ＲＲＣ）シグナリングを介してプライマリセカンダリセル追加／変更（ＣＰＡＣ）プロセスを実行するようにネットワークがＵＥを構成し、周囲の候補ＳＮセルの受信信号の品質に従って、特定の候補ＳＮのセルが構成閾値を満たす場合に、ＵＥがネットワークに測定報告を報告する必要なくＳＮとの同期プロセスを開始し、それによって、プライマリセカンダリセル追加／変更プロセスの成功率を効果的に改善するというコア概念を用いて、ＣＰＡＣプロセスの成功率を改善することを目的とするＣＰＡＣプロセスをサポートすることである。

【0066】

（１）条件付きプライマリセカンダリセル追加（ＣＰＡ：ＣｏｎｄｉｔｉｏｎａｌＰＳｃｅｌｌＡｄｄｉｔｉｏｎ）プロセス、（２）ＭＮによってトリガされる条件付きＳＮ間プライマリセカンダリセル変更（ＣｏｎｄｉｔｉｏｎａｌｉｎｔｅｒＳＮＰＳｃｅｌｌＣｈａｎｇｅ）プロセス（ＳＮ間プライマリセカンダリセル変更とは、あるＳＮのセルから別のＳＮのセルへのプライマリセカンダリセルの変更を指し、本開示は、この場合を例として説明され、以下では、別段の記載がない限り、条件付きプライマリセカンダリセル変更（ＣＰＣ：ＣｏｎｄｉｔｉｏｎａｌＰＳｃｅｌｌＣｈａｎｇｅ）プロセスがこの場合に該当する）、（３）ＳＮによってトリガされる条件付きＳＮ間ＰＳｃｅｌｌ変更プロセスのうちの１つがネットワーク内で行われるとき、ネットワークが従来のデータ転送機構（すなわち、レイトデータ転送機構）を使用することを決定した場合、ＵＥがターゲットＳＮと接続された後に、当該機構を使用するデータ転送が実行される。

【0067】

しかしながら、ＣＰＡＣプロセスにおいてターゲットＳＮとのＵＥの接続をトリガすることはＵＥによって開始されるので、ＣＰＡＣプロセスをトリガするマスタノード（ＭＮ）又はソースＳＮがデータ転送を開始する時間は、ターゲットＳＮとのＵＥの接続の時間と適切に一致させることができず、データ転送をトリガするための不適切な時間は、ＵＥデータ中断又はネットワークキャッシュ過負荷の問題の発生を引き起こし得る。

【0068】

本開示の目的は、ＣＰＡＣプロセスにおけるデータ転送をトリガするための不適切な時間によって引き起こされ得るデータ中断又はネットワークキャッシュ過負荷の問題を少なくともある程度解消する、データ送信方法及び装置、デバイス、並びに可読記憶媒体を提供することである。

【0069】

本開示のいくつかの実施形態で提供されるデータ送信方法によれば、端末によって送信される、端末がＣＰＡＣプロセスを実行したことを示すために使用されるＣＰＡＣ実行指示情報を含む第１のプリセットシグナリングを受信すること、及びＣＰＡＣプロセスが条件付きプライマリセカンダリセル変更（ＣＰＣ）プロセスである場合に、ソースセカンダリノードに、端末がＣＰＣプロセスを実行したことを示すために使用されるＣＰＣ実行指示情報を含む第２のプリセットシグナリングを送信することによって、ターゲットセカンダリノードを選択するための端末からの指示が受信された後にレイトデータ転送プロセスが開始され、これは、レイトデータ転送プロセスをトリガするための時間をより適切にし、それによって、レイトデータ転送をトリガするための不適切な時間によって引き起こされ得るＵＥデータ中断又はネットワークキャッシュ過負荷の技術的問題を回避する。

【0070】

したがって、本開示のいくつかの実施形態は、端末によって送信される、端末がＣＰＡＣプロセスを実行したことを示すために使用されるＣＰＡＣ実行指示情報を含む第１のプリセットシグナリングを受信すること、及びＣＰＡＣプロセスが条件付きプライマリセカンダリセル変更（ＣＰＣ）プロセスである場合に、端末がＣＰＣプロセスを実行したことを示すために使用されるＣＰＣ実行指示情報を含む第２のプリセットシグナリングをソースセカンダリノードに送信することによって、データ転送プロセスをトリガするための時間をより適切にし、それによって、データ転送をトリガするための不適切な時間によって引き起こされ得るＵＥデータ中断又はネットワークキャッシュ過負荷の技術的問題を回避する、データ送信方法を提供する。

【0071】

図１は、例示的な実施形態に従って示されるデータ送信方法のフロー図である。図１に示される方法は、例えば、５Ｇマルチコネクティビティ（ＭＲ－ＤＣ：Ｍｕｌｔｉ－ＲＡＴ（ＲａｄｉｏＡｃｃｅｓｓＴｅｃｈｎｏｌｏｇｙ）ＤｕａｌＣｏｎｎｅｃｔｉｖｉｔｙ、略してマルチコネクティビティ）アーキテクチャネットワークにおけるマスタノードであり得る、例えば、デュアル接続ネットワークにおけるマスタノードに適用され得る。

【0072】

図１を参照すると、本開示の実施形態において提供される方法１０は、以下のステップを含み得る。

【0073】

ステップＳ１０２において、端末によって送信された第１のプリセットシグナリングが受信され、第１のプリセットシグナリングはＣＰＡＣ実行指示情報を含み、ＣＰＡＣ実行指示情報は、端末がＣＰＡＣプロセスを実行したことを示すために使用される。そのため、ＣＰＡＣ実行指示情報が示すＣＰＡＣプロセスを実行した端末に従って、レイトデータ転送プロセスが実行される。

【0074】

いくつかの実施形態では、例えば、第１のプリセットシグナリングはＲＲＣシグナリングであり得る。

【0075】

いくつかの実施形態では、例えば、第１のプリセットシグナリングは、アップリンク情報転送のマルチＲＡＴ（無線アクセス技術）デュアルコネクティビティ（ＵＬＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎＴｒａｎｓｆｅｒＭＲＤＣ）シグナリング、無線リソース制御再構成完了（ＲＲＣＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎＣｏｍｐｌｅｔｅ）シグナリング、及び無線リソース制御接続再構成完了（ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎＣｏｍｐｌｅｔｅ）シグナリングのうちの少なくとも１つである。

【0076】

いくつかの実施形態では、例えば、ＣＰＡＣ実行指示情報は、ＵＬＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎＴｒａｎｓｆｅｒＭＲＤＣシグナリング（又はＲＲＣＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎＣｏｍｐｌｅｔｅ、ＲＲＣＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎＣｏｍｐｌｅｔｅ）におけるＣＰＡＣ実行セルであってもよく、又は他のセルのサブセルであってもよく、又はシグナリング自体のみであってもよい（即ち、シグナリングの受信は、端末がＣＰＡＣプロセスを実行したことを示す）。ネットワークがＣＰＡＣ準備段階を完了した後、ＵＥがターゲットＳＮと接続される（すなわち、インジケータ閾値条件を満たす候補ＳＮに対して同期及びランダムアクセスプロセスを実行する）場合には、ＵＥは、ＲＲＣシグナリングを通じて、ＵＥがＣＰＡＣプロセスを実行したことをＭＮに示すことができ、その結果、この情報は、ＵＬＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎＴｒａｎｓｆｅｒＭＲＤＣシグナリングを通じて搬送されてもよく、例えば、ＵＥがターゲットＳＮとの接続を現在選択したことをＭＮに示すために、ＣＰＡＣ実行サブセルが既存のＵＬＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎＴｒａｎｓｆｅｒＭＲＤＣに新たに追加されてもよい。

【0077】

いくつかの実施形態において、第１のプリセットシグナリングは、ＣＰＡＣ実行指示情報に関連する情報をさらに含み、第１のプリセットシグナリングにおけるＣＰＡＣ実行指示情報に関連する情報は、ＣＰＡＣプロセスにおいて端末によって選択されたターゲットセカンダリノードのターゲットセルの識別情報を含む。ＣＰＡＣが実行されたことをＵＥがＲＲＣシグナリングを介してＭＮに通知する場合には、ＵＥは、ＲＲＣシグナリングを介してターゲットセルの識別情報を一緒にＭＮに通知することができ、その結果、ＭＮ又はソースＳＮは、ターゲットセルの識別情報に基づいてデータ転送のための対応するデータ転送アドレスを取得する。特定の実装形態については、図２乃至図５を参照することができる。

【0078】

ステップＳ１０４において、ＣＰＡＣプロセスが条件付きプライマリセカンダリセル変更（ＣＰＣ）プロセスである場合には、第２のプリセットシグナリングがソースセカンダリノードに送信され、第２のプリセットシグナリングはＣＰＣ実行指示情報を含み、ＣＰＣ実行指示情報は、端末がＣＰＣプロセスを実行したことを示すために使用される。

【0079】

いくつかの実施形態では、第２のプリセットシグナリングは、既存のＸ２／Ｘｎシグナリング、新たに追加されたＸ２（Ｘ２ＡＰ）シグナリング、Ｘｎ－Ｕアドレス指示（Ｘｎ－ＵＡｄｄｒｅｓｓＩｎｄｉｃａｔｉｏｎ）シグナリング、及び新たに追加されたＸｎ（ＸｎＡＰ）シグナリングのうちの少なくとも１つである。

【0080】

いくつかの実施形態では、第２のプリセットシグナリングは、新たに追加されたＸ２シグナリングであり、新たに追加されたＸ２シグナリングは、条件付きプライマリセカンダリセル変更通知（ＣｏｎｄｉｔｉｏｎａｌＰＳｃｅｌｌＣｈａｎｇｅＮｏｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）シグナリング、条件付きプライマリセカンダリセル変更指示（ＣｏｎｄｉｔｉｏｎａｌＰＳｃｅｌｌＣｈａｎｇｅＩｎｄｉｃａｔｉｏｎ）シグナリング、及び条件付きプライマリセカンダリセル変更完了（ＣｏｎｄｉｔｉｏｎａｌＰＳｃｅｌｌＣｈａｎｇｅＣｏｍｐｌｅｔｅ）シグナリングのうちの少なくとも１つである。

【0081】

いくつかの実施形態では、第２のプリセットシグナリングは、新たに追加されたＸｎシグナリングであり、新たに追加されたＸｎシグナリングは、条件付きプライマリセカンダリセル変更通知（ＣｏｎｄｉｔｉｏｎａｌＰＳｃｅｌｌＣｈａｎｇｅＮｏｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）シグナリング、条件付きプライマリセカンダリセル変更指示（ＣｏｎｄｉｔｉｏｎａｌＰＳｃｅｌｌＣｈａｎｇｅＩｎｄｉｃａｔｉｏｎ）シグナリング、及び条件付きプライマリセカンダリセル変更完了（ＣｏｎｄｉｔｉｏｎａｌＰＳｃｅｌｌＣｈａｎｇｅＣｏｍｐｌｅｔｅ）シグナリングのうちの少なくとも１つである。

【0082】

いくつかの実施形態では、例えば、ＣＰＡＣプロセスがＣＰＡプロセスである場合に、ＭＮは、ＣＰＡＣ実行指示情報を含むＵＥのＲＲＣシグナリングを受信した後、ターゲットＳＮに、送信対象データ、例えば、ユーザデータを転送するために、データ転送（ｄａｔａｆｏｒｗａｒｄｉｎｇ）プロセスを直接開始する。具体的な実装については、図２及び図３を参照することができる。

【0083】

いくつかの実施形態では、例えば、ＣＰＡＣプロセスがＣＰＣプロセスである場合に、ＭＮは、ＣＰＡＣ実行指示情報を含むＵＥのＲＲＣシグナリングを受信した後、第２のプリセットシグナリングを介してＣＰＡＣ実行指示情報をソースＳＮに転送することができ、ソースＳＮは、ＣＰＣ実行指示情報を受信した後、ユーザデータ及び当該データに対応するシーケンス番号ステータス転送（ＳＮＳｔａｔｕｓＴｒａｎｓｆｅｒ）シグナリングをＭＮに送信し、シーケンス番号ステータス転送シグナリングは、デュアルコネクティビティシステムにおける１つのデータハンドオーバプロセスにおいてアップリンク／ダウンリンクパケットデータコンバージェンスプロトコル（ＰＤＣＰ：ＰａｃｋｅｔＤａｔａＣｏｎｖｅｒｇｅｎｃｅＰｒｏｔｏｃｏｌ）シーケンス番号（ＳＮ：ＳｅｑｕｅｎｃｅＮｕｍｂｅｒ）及びハイパーフレーム番号（ＨＦＮ：ＨｙｐｅｒＦｒａｍｅＮｕｍｂｅｒ）ステータスを送信するために使用される。ユーザデータ及びシーケンス番号ステータス転送シグナリングを受信した後、ＭＮは、転送ノードとして、ユーザデータ及びシーケンス番号ステータス転送シグナリングをターゲットＳＮに転送し、それによって、データ転送を実施する。具体的な実施態様については図４及び図５を参照することができる。

【0084】

いくつかの実施形態では、例えば、ＭＮは、ＲＲＣシグナリングから取得されたターゲットセルの識別情報に従って、取得されたデータ転送アドレスからターゲットセルに対応するデータ転送アドレスを取得し、次いで、第２のプリセットシグナリングを介して、ＣＰＣ実行指示情報に関連する情報として、ターゲットセルの識別情報とともにデータ転送アドレスをソースＳＮに送信することができ、その結果、ソースＳＮは、端末に対応する送信対象データ、及び送信対象データに対応するシーケンス番号ステータス転送シグナリング、並びにデータ転送アドレスを、データ転送のためにＭＮに同時に送信する。特定の実装形態については、図４及び図５を参照することができる。

【0085】

他の実施形態では、例えば、ＭＮは、第２のプリセットシグナリングを介して、ＣＰＣ実行指示情報に関連する情報としてターゲットセルの識別情報のみをソースＳＮに送信することもでき、次いで、ソースＳＮが端末に対応する送信対象データと送信対象データに対応するシーケンス番号ステータス転送シグナリングとをＭＮに送信した後、ターゲットセルの識別情報に従ってターゲットセルに対応するデータ転送アドレスを取得して、データ転送を実行することができる。

【0086】

本開示の実施形態において提供されるデータ送信方法によれば、端末によって送信される、端末がＣＰＡＣプロセスを実行したことを示すために使用されるＣＰＡＣ実行指示情報を含む第１のプリセットシグナリングを受信し、ＣＰＡＣプロセスが条件付きプライマリセカンダリセル変更（ＣＰＣ）プロセスである場合に、端末がＣＰＣプロセスを実行したことを示すために使用されるＣＰＣ実行指示情報を含む第２のプリセットシグナリングをソースセカンダリノードに送信することによって、ターゲットセカンダリノードを選択するための端末からの指示が受信された後にレイトデータ転送プロセスが開始され、これは、データ転送プロセスをトリガするための時間をより適切にし、それによって、データ転送をトリガするための不適切な時間によって引き起こされ得るＵＥデータ中断又はネットワークキャッシュ過負荷の技術的問題を回避する。

【0087】

図２は、例示的な実施形態に従って示される別のデータ送信方法のフロー図である。図２に示される方法は、ＣＰＡプロセスの場合であり、例えば、５Ｇマルチコネクティビティアーキテクチャネットワークにおけるマスタノードであり得る、例えば、デュアルコネクティビティネットワークにおけるマスタノードに適用され得る。

【0088】

図２を参照すると、本開示の実施形態において提供される方法２０は、以下のステップを含むことができる。

【0089】

ステップＳ２０２において、端末によって送信された、端末がＣＰＡＣプロセスを実行したことを示すために使用されるＣＰＡＣ実行指示情報と、ＣＰＡＣ実行指示情報に関連する情報とを含む第１のプリセットシグナリングが受信され、第１のプリセットシグナリングにおけるＣＰＡＣ実行指示情報に関連する情報は、ＣＰＡプロセスにおいて端末によって選択されたターゲットセカンダリノードのターゲットセルの識別情報を含む。

【0090】

ステップＳ２０４において、ターゲットセルの識別情報に従って、取得されたデータ転送アドレスからターゲットセルに対応するデータ転送アドレスが取得される。ネットワークがＣＰＡ準備プロセスを実行する場合には、ＭＮによって受信される各候補ターゲットＳＮによってフィードバックされるセカンダリノード追加要求確認シグナリングに、例えばインターネットプロトコル（ＩＰ）アドレスとすることができるデータ転送アドレスを含めることができる。

【0091】

ステップＳ２０６において、第１のプリセットシグナリングを受信したことに応じて、ＣＰＡＣ実行指示情報に基づいてレイトデータ転送プロセスがトリガされ、端末に対応する送信対象データ及び送信対象データに対応するシーケンス番号ステータス転送シグナリングが、レイトデータ転送プロセスにおいて、ターゲットセルに対応するデータ転送アドレスに従ってターゲットセカンダリノードに送信される。

【0092】

図３は、図２に示されるＣＰＡの場合のデータ転送プロセスの情報インタラクションの概略図である。図３に示すように、まず、ネットワークはＣＰＡ準備プロセスを完了し（Ｓ３０２）、マスタノード３００４が各候補ターゲットＳＮからフィードバックされたセカンダリノード追加要求確認シグナリングを受信した後、端末３００２に対してＲＲＣ再構成を行い、端末３００２が周辺セルの信号品質などの指標を選別した後、ある候補ターゲットＳＮのセル（例えば、ターゲットセカンダリノード３００６）をプライマリセカンダリセルとして選択し、端末３００２が直ちにＣＡＰＣ実行プロセスをトリガしてターゲットセカンダリノード３００６に対して同期及びランダムアクセスプロセスを行う（Ｓ３０４）。端末３００２は、ＲＲＣシグナリングを介して、ＣＰＡＣが実行されたことをマスタノード３００４に通知し（Ｓ３０６）、ＲＲＣシグナリングを介して、ターゲットセルの識別子（ＩＤ：Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）を一緒にマスタノード３００４に通知し（Ｓ３０６）する。ＲＲＣシグナリングを受信した後、マスタノード３００４は、ターゲットセカンダリノード３００６にユーザデータ（Ｓ３１０）及び対応するシーケンス番号ステータス転送シグナリング（Ｓ３０８）を転送するためのデータ転送プロセスを直接開始する。

【0093】

本開示の実施形態において提供されるデータ送信方法によれば、現在のＣＰＡプロセスを組み合わせることによって、ＵＥは、ＲＲＣシグナリングにおいて新たに追加されたセルを通してＵＥがターゲットＳＮを選択したことをＭＮに示し、その結果、ＭＮは、適切な時間にターゲットセカンダリノードにユーザデータを転送することができ、即ち、ユーザデータを転送するための不適切な時間によって引き起こされるユーザデータの損失又は基地局キャッシュ負荷の増加が回避され得る。

【0094】

図４は、例示的な実施形態に従って示されるさらに別のデータ送信方法のフロー図である。図４に示される方法は、ＣＰＣプロセスの場合であり、例えば、５Ｇマルチコネクティビティアーキテクチャネットワークにおけるマスタノードであり得る、例えば、デュアルコネクティビティネットワークにおけるマスタノードに適用され得る。

【0095】

図４を参照すると、本開示の実施形態において提供される方法４０は、以下のステップを含むことができる。

【0096】

ステップＳ４０２において、端末によって送信された、端末がＣＰＡＣプロセスを実行したことを示すために使用されるＣＰＡＣ実行指示情報と、ＣＰＡＣ実行指示情報に関連する情報とを含む第１のプリセットシグナリングが受信され、第１のプリセットシグナリングにおけるＣＰＡＣ実行指示情報に関連する情報は、ＣＰＣプロセスにおいて端末によって選択されたターゲットセカンダリノードのターゲットセルの識別情報を含む。

【0097】

ステップＳ４０４において、ターゲットセルの識別情報に従って、取得されたデータ転送アドレスからターゲットセルに対応するデータ転送アドレスが取得される。ネットワークがＣＰＣ準備プロセスを実行する場合には、ＭＮによって受信される各候補ターゲットＳＮによってフィードバックされるセカンダリノード追加要求確認シグナリングに、データ転送アドレスを含めることができ、データ転送アドレスは、例えば、インターネットプロトコル（ＩＰ：ＩｎｔｅｒｎｅｔＰｒｏｔｏｃｏｌ）アドレスとすることができる。

【0098】

ステップＳ４０６において、端末がＣＰＣプロセスを実行したことを示すために使用されるＣＰＣ実行指示情報と、ＣＰＣ実行指示情報に関係する情報とを含む第２のプリセットシグナリングが、ソースセカンダリノードに送られ、第２のプリセットシグナリング中のＣＰＣ実行指示情報に関係する情報は、ターゲットセルの識別情報と、ターゲットセルに対応するデータ転送アドレスとを含む。

【0099】

ステップＳ４０８において、レイトデータ転送プロセスにおいて、ＣＰＣ実行指示情報に基づいてレイトデータ転送プロセスをトリガするソースセカンダリノードによって送信された、端末に対応する送信対象データ及び送信対象データに対応するシーケンス番号ステータス転送シグナリング、並びにＣＰＣ実行指示情報に関連する情報に基づいてソースセカンダリノードによって送信されたターゲットセルに対応するデータ転送アドレスが受信される。ＣＰＣプロセスの場合、レイトデータ転送プロセスはソースセカンダリノードによってトリガされ、ソースセカンダリノードは第２のプリセットシグナリングを介してターゲットセルに対応するデータ転送アドレスを受信し、これにより、レイトデータ転送プロセスにおいて、データ転送アドレスと、送信対象データと、送信対象データに対応するシーケンス番号ステータス転送シグナリングとをマスタノードに同時に送信することができる。

【0100】

ステップＳ４１０において、ターゲットセルに対応するデータ転送アドレスに従って、送信対象データ及び送信対象データに対応するシーケンス番号ステータス転送シグナリングがターゲットセカンダリノードに送信される。

【0101】

図５は、図４に示されるＣＰＣの場合のデータ転送プロセスの情報インタラクションの概略図である。図５に示すように、ネットワークはＣＰＣ準備プロセスを完了し（Ｓ５０２）、マスタノード５００４が各候補ターゲットＳＮからフィードバックされたセカンダリノード追加要求確認シグナリングを受信した後、端末５００２に対してＲＲＣ再構成を行い、端末５００２が周辺セルの信号品質などの指標を選別した後、ある候補ターゲットＳＮのセル（例えば、ターゲットセカンダリノード５００８）をプライマリセカンダリセルとして選択し、端末５００２が直ちにＣＡＰＣ実行プロセスをトリガして、ターゲットセカンダリノード５００８に対して同期及びランダムアクセスプロセスを実行する（Ｓ５０４）。端末５００２は、ＲＲＣシグナリングを介して、マスタノード５００４にＣＰＡＣが実行されたことを通知し（Ｓ５０６）、ＲＲＣシグナリングを介して、マスタノード５００４にターゲットセルの識別子を一緒に通知する（Ｓ５０６）ことができる。マスタノード５００４が端末５００２から報告されたＲＲＣ情報を受信した後、マスタノード５００４は、Ｘ２／Ｘｎインタフェースを介してソースセカンダリノード５００６にＣＰＡＣプロセスが実行されたことを示す情報を送信し、Ｘ２／Ｘｎシグナリングは新たに追加されてもよいし、既存のＸｎ－Ｕアドレス指示シグナリング（即ち、上記第２のプリセットシグナリング）を使用してもよく、Ｘ２／Ｘｎシグナリングに関する実現方式は、３ＧＰＰプロトコルＴＳ３８．４２３／ＴＳ３６．４２３を参照してもよく、マスタノード５００４は、新たに追加されたＸ２／Ｘｎシグナリング又はＸｎ－Ｕアドレス指示シグナリングを介して、ソースセカンダリノード５００６に関連情報を同時に送信し（Ｓ５０８）、関連情報は、ターゲットセルのＩＤ及びデータ転送アドレスを含み、ソースセカンダリノード５００６にレイトデータ転送を開始するように指示する。マスタノード５００４の対応する指示情報を受信した後、ソースセカンダリノード５００６は、ターゲットセカンダリノード５００８に転送される必要があるデータ（Ｓ５１２）と、対応するシーケンス番号ステータス転送シグナリング（Ｓ５１０）とをマスタノード５００４に送信し（すなわち、データ転送プロセスをトリガし）、マスタノード５００４は、受信したユーザデータ（Ｓ５１６）と、対応するシーケンス番号ステータス転送シグナリング（Ｓ５１４）とをターゲットセカンダリノード５００８に送信する。

【0102】

本開示の実施形態において提供されるデータ送信方法によれば、既存のＣＰＣプロセスを組み合わせ、Ｘ２／Ｘｎシグナリングを使用することによって、ネットワーク側における現在のＵＥの接続ステータスが適時に示され、ソースＳＮがデータ転送プロセスをトリガし、ユーザデータ及びユーザデータステータス情報の転送を開始するのを助け、その一方で、本方法は、既存のプロトコル手順と良好に互換性があり、過剰なシグナリングオーバーヘッドを回避できる。

【0103】

図６は、例示的な実施形態に従って示されるさらに別のデータ送信方法のフロー図である。図６に示す方法は、例えば、ＣＰＡＣプロセスにおける端末であり得る、例えば、デュアルコネクティビティネットワークにおける端末に適用され得る。

【0104】

図６を参照すると、本開示の実施形態において提供される方法６０は、以下のステップを含むことができる。

【0105】

ステップＳ６０２において、第１のプリセットシグナリングがマスタノードに送信され、第１のプリセットシグナリングは、条件付きプライマリセカンダリセル追加／変更（ＣＰＡＣ）実行指示情報を含み、ＣＰＡＣ実行指示情報は、端末がＣＰＡＣプロセスを実行したことを示すために使用され、その結果、マスタノードは、ＣＰＡＣプロセスが条件付きプライマリセカンダリセル変更（ＣＰＣ）プロセスである場合に、第２のプリセットシグナリングをソースセカンダリノードに送信し、第２のプリセットシグナリングは、ＣＰＣ実行指示情報を含み、ＣＰＣ実行指示情報は、端末がＣＰＣプロセスを実行したことを示すために使用される。

【0106】

いくつかの実施形態では、第１のプリセットシグナリングはＲＲＣシグナリングである。

【0107】

いくつかの実施形態では、第２のプリセットシグナリングは、既存のＸ２／Ｘｎシグナリング、新たに追加されたＸ２シグナリング、Ｘｎ－Ｕアドレス指示シグナリング、及び新たに追加されたＸｎシグナリングのうちの少なくとも１つである。

【0108】

いくつかの実施形態では、第２のプリセットシグナリングは新たに追加されたＸ２シグナリングであり、新たに追加されたＸ２シグナリングは、条件付きプライマリセカンダリセル変更通知シグナリング、条件付きプライマリセカンダリセル変更指示シグナリング、及び条件付きプライマリセカンダリセル変更完了シグナリングのうちの少なくとも１つである。

【0109】

いくつかの実施形態では、第２のプリセットシグナリングは新たに追加されたＸｎシグナリングであり、新たに追加されたＸｎシグナリングは、条件付きプライマリセカンダリセル変更通知シグナリング、条件付きプライマリセカンダリセル変更指示シグナリング、及び条件付きプライマリセカンダリセル変更完了シグナリングのうちの少なくとも１つである。

【0110】

いくつかの実施形態では、第１のプリセットシグナリングは、ＣＰＡＣ実行指示情報に関連する情報をさらに含むことができ、第１のプリセットシグナリングにおけるＣＰＡＣ実行指示情報に関連する情報は、ＣＰＡＣプロセスにおいて端末によって選択されたターゲットセカンダリノードのターゲットセルの識別情報を含む。第２のプリセットシグナリングは、ＣＰＣ実行指示情報に関連する情報をさらに含むことができ、第２のプリセットシグナリングにおけるＣＰＣ実行指示情報に関連する情報は、ターゲットセルの識別情報及びターゲットセルに対応するデータ転送アドレスを含む。マスタノードは、ターゲットセルの識別情報に従って、取得されたデータ転送アドレスからターゲットセルに対応するデータ転送アドレスを取得することができる。

【0111】

いくつかの実施形態では、第１のプリセットシグナリングは、アップリンク情報転送のマルチ無線アクセス技術デュアルコネクティビティシグナリングである。

【0112】

本開示の実施形態において提供される端末側のデータ送信方法は、主基地局側のデータ送信方法に対応する。そのため、特定の実装形態については図２乃至図５を参照することができ、ここでは繰り返さない。

【0113】

図７は、例示的な実施形態に従って示されるさらに別のデータ送信方法のフロー図である。図７に示す方法は、例えば、例えば、ＣＰＣプロセスにおけるソースセカンダリノードであり得る、デュアルコネクティビティネットワークにおけるセカンダリノードに適用され得る。

【0114】

図７を参照すると、本開示の実施形態において提供される方法７０は、以下のステップを含むことができる。

【0115】

ステップＳ７０２において、条件付きプライマリセカンダリセル追加／変更（ＣＰＡＣ）実行指示情報に従ってマスタノードによって送信された第２のプリセットシグナリングが受信され、第２のプリセットシグナリングはＣＰＣ実行指示情報を含み、ＣＰＣ実行指示情報は、端末がＣＰＣプロセスを実行したことを示すために使用され、第２のプリセットシグナリングは、端末が実行した条件付きプライマリセカンダリセル追加／変更（ＣＰＡＣ）プロセスがＣＰＣプロセスである場合に、端末によって送信された第１のプリセットシグナリングにおけるＣＰＡＣ実行指示情報に従ってマスタノードによって生成され、ＣＰＡＣ実行指示情報は、端末がＣＰＡＣプロセスを実行したことを示すために使用される。

【0116】

いくつかの実施形態では、第１のプリセットシグナリングは無線リソース制御（ＲＲＣ）シグナリングである。

【0117】

【0118】

【0119】

【0120】

いくつかの実施形態では、第１のプリセットシグナリングは、ＣＰＡＣ実行指示情報に関連する情報をさらに含み、第１のプリセットシグナリングにおけるＣＰＡＣ実行指示情報に関連する情報は、ＣＰＡＣプロセスにおいて端末によって選択されたターゲットセカンダリノードのターゲットセルの識別情報を含み、第２のプリセットシグナリングは、ＣＰＣ実行指示情報に関連する情報を含み、第２のプリセットシグナリングにおけるＣＰＣ実行指示情報に関連する情報は、ターゲットセルの識別情報とターゲットセルに対応するデータ転送アドレスとを含み、ターゲットセルに対応するデータ転送アドレスは、ターゲットセルの識別情報に従って、取得されたデータ転送アドレスからマスタノードによって取得される。

【0121】

いくつかの実施形態では、レイトデータ転送プロセスは、ＣＰＣ実行指示情報に基づいてトリガされ、ソースＳＮは、レイトデータ転送プロセスにおいて、端末に対応する送信対象データ及び送信対象データに対応するシーケンス番号ステータス転送シグナリングをマスタノードに送信し、ＣＰＣ実行指示情報に関連する情報に基づいて、ターゲットセルに対応するデータ転送アドレスをマスタノードに送信することができ、その結果、マスタノードは、ターゲットセルに対応するデータ転送アドレスに従って、送信対象データ及び送信対象データに対応するシーケンス番号ステータス転送シグナリングをターゲットセカンダリノードに送信する。

【0122】

いくつかの実施形態では、第１のプリセットシグナリングは、アップリンク情報転送のマルチ無線アクセス技術デュアルコネクティビティシグナリング、無線リソース制御再構成完了シグナリング、及び無線リソース制御接続再構成完了シグナリングのうちの少なくとも１つである。

【0123】

本開示の実施形態において提供されるセカンダリ基地局側におけるデータ送信方法は、メイン基地局側におけるデータ送信方法に対応する。このため、具体的な実装形態については図２乃至図５を参照することができ、ここでは繰り返さない。

【0124】

図８は、例示的な実施形態に従って示されるデータ送信装置のブロック図である。図８に示す装置は、例えば、５Ｇコンバージドアーキテクチャネットワークにおけるマスタノードであり得る、例えば、デュアルコネクティビティネットワークにおけるマスタノードに適用され得る。

【0125】

図８を参照すると、本開示の実施形態において提供される装置８０は、第１のプリセットシグナリング受信モジュール８０２と、第２のプリセットシグナリング送信モジュール８０４とを備えることができる。

【0126】

第１のプリセットシグナリング受信モジュール８０２は、端末によって送信された第１のプリセットシグナリングを受信するように構成されることができ、第１のプリセットシグナリングは条件付きプライマリセカンダリセル追加／変更（ＣＰＡＣ）実行指示情報を含み、ＣＰＡＣ実行指示情報は、端末がＣＰＡＣプロセスを実行したことを示すために使用される。

【0127】

第２のプリセットシグナリング送信モジュール８０４は、ＣＰＡＣプロセスが条件付きプライマリセカンダリセル変更（ＣＰＣ）プロセスである場合に、第２のプリセットシグナリングをソースセカンダリノードに送信するように構成されることができ、第２のプリセットシグナリングはＣＰＣ実行指示情報を含み、ＣＰＣ実行指示情報は、端末がＣＰＣプロセスを実行したことを示すために使用される。

【0128】

図９は、例示的な実施形態に従って示される別のデータ送信装置のブロック図である。図９に示す装置は、例えば、５Ｇコンバージドアーキテクチャネットワークにおけるマスタノードであり得る、例えば、デュアルコネクティビティネットワークにおけるマスタノードに適用され得る。

【0129】

図９を参照すると、本開示の実施形態において提供される装置９０は、第１のプリセットシグナリング受信モジュール９０２と、第２のプリセットシグナリング送信モジュール９０４と、データ転送アドレス取得モジュール９０６と、データ転送モジュール９０８と、データ送信モジュール９１０とを備えることができる。

【0130】

第１のプリセットシグナリング受信モジュール９０２は、端末によって送信された第１のプリセットシグナリングを受信するように構成されることができ、第１のプリセットシグナリングは、条件付きプライマリセカンダリセル追加／変更（ＣＰＡＣ）実行指示情報を含み、ＣＰＡＣ実行指示情報は、端末がＣＰＡＣプロセスを実行したことを示すために使用される。第１のプリセットシグナリングは、無線リソース制御（ＲＲＣ）シグナリングである。第１のプリセットシグナリングは、アップリンク情報転送のマルチ無線アクセス技術デュアルコネクティビティシグナリング、無線リソース制御再構成完了シグナリング、及び無線リソース制御接続再構成完了シグナリングのうちの少なくとも１つであってよい。第１のプリセットシグナリングは、ＣＰＡＣ実行指示情報に関連する情報をさらに含み、第１のプリセットシグナリングにおけるＣＰＡＣ実行指示情報に関連する情報は、ＣＰＡＣプロセスにおいて端末によって選択されたターゲットセカンダリノードのターゲットセルの識別情報を含むことができる。

【0131】

データ転送アドレス取得モジュール９０６は、ターゲットセルの識別情報に従って、取得されたデータ転送アドレスからターゲットセルに対応するデータ転送アドレスを取得するように構成されることができる。

【0132】

第２のプリセットシグナリング送信モジュール９０４は、ＣＰＡＣプロセスが条件付きプライマリセカンダリセル変更（ＣＰＣ）プロセスである場合に、第２のプリセットシグナリングをソースセカンダリノードに送信するように構成されることができ、第２のプリセットシグナリングは、ＣＰＣ実行指示情報及びＣＰＣ実行指示情報に関連する情報を含むことができ、ＣＰＣ実行指示情報は、端末がＣＰＣプロセスを実行したことを示すために使用され、第２のプリセットシグナリングにおけるＣＰＣ実行指示情報に関連する情報は、ターゲットセルの識別情報及びターゲットセルに対応するデータ転送アドレスを含む。第２のプリセットシグナリングは、新たに追加されたＸ２シグナリング、Ｘｎ－Ｕアドレス指示シグナリング、及び新たに追加されたＸｎシグナリングのうちの少なくとも１つとすることができる。第２のプリセットシグナリングは、新たに追加されたＸ２シグナリングとすることができ、新たに追加されたＸ２シグナリングは、条件付きプライマリセカンダリセル変更通知シグナリング、条件付きプライマリセカンダリセル変更指示シグナリング、及び条件付きプライマリセカンダリセル変更完了シグナリングのうちの少なくとも１つである。第２のプリセットシグナリングは、新たに追加されたＸｎシグナリングとすることができ、新たに追加されたＸｎシグナリングは、条件付きプライマリセカンダリセル変更通知シグナリング、条件付きプライマリセカンダリセル変更指示シグナリング、及び条件付きプライマリセカンダリセル変更完了シグナリングのうちの少なくとも１つである。

【0133】

データ転送モジュール９０８は、レイトデータ転送プロセスにおいて、ＣＰＣ実行指示情報に基づいてレイトデータ転送プロセスをトリガするソースセカンダリノードにより送信された端末に対応する送信対象データ及び送信対象データに対応するシーケンス番号ステータス転送シグナリング、並びに前記ソースセカンダリノードが前記ＣＰＣ実行指示情報に関連する情報に基づいて送信した前記ターゲットセルに対応するデータ転送アドレスを受信し、ターゲットセルに対応するデータ転送アドレスに基づいて、送信対象データ及び送信対象データに対応するシーケンス番号ステータス転送シグナリングをターゲットセカンダリノードに送信するように構成されることができる。

【0134】

データ送信モジュール９１０は、第１のプリセットシグナリングを受信したことに応じて、ＣＰＡＣ実行指示情報に基づいてレイトデータ転送プロセスをトリガし、レイトデータ転送プロセスにおいて、ターゲットセルに対応するデータ転送アドレスに従って、端末に対応する送信対象データ及び送信対象データに対応するシーケンス番号ステータス転送シグナリングをターゲットセカンダリノードに送信するように構成されることができる。

【0135】

図１０は、例示的な実施形態に従って示されたさらに別のデータ送信装置のブロック図である。図１０に示す装置は、例えば、５Ｇコンバージドアーキテクチャネットワークにおける端末であり得る、例えば、デュアルコネクティビティネットワークにおける端末に適用され得る。

【0136】

図１０を参照すると、本開示の実施形態において提供される装置１００は、第１のプリセットシグナリング送信モジュール１００２を備えることができる。

【0137】

第１のプリセットシグナリング送信モジュール１００２は、第１のプリセットシグナリングをマスタノードに送信するように構成されることができ、第１のプリセットシグナリングは条件付きプライマリセカンダリセル追加／変更（ＣＰＡＣ）実行指示情報を含み、ＣＰＡＣ実行指示情報は、端末がＣＰＡＣプロセスを実行したことを示すために使用され、その結果、マスタノードは、ＣＰＡＣプロセスが条件付きプライマリセカンダリセル変更（ＣＰＣ）プロセスである場合に、第２のプリセットシグナリングをソースセカンダリノードに送信し、第２のプリセットシグナリングはＣＰＣ実行指示情報を含み、ＣＰＣ実行指示情報は、端末がＣＰＣプロセスを実行したことを示すために使用される。

【0138】

第１のプリセットシグナリングは、無線リソース制御（ＲＲＣ）シグナリングであり得る。

【0139】

第１のプリセットシグナリングは、アップリンク情報転送のマルチ無線アクセス技術デュアルコネクティビティシグナリング、無線リソース制御再構成完了シグナリング、及び無線リソース制御接続再構成完了シグナリングのうちの少なくとも１つであり得る。

【0140】

第２のプリセットシグナリングは、新たに追加されたＸ２シグナリング、Ｘｎ－Ｕアドレス指示シグナリング、及び新たに追加されたＸｎシグナリングのうちの少なくとも１つとすることができる。

【0141】

第２のプリセットシグナリングは新たに追加されたＸ２シグナリングであることができ、新たに追加されたＸ２シグナリングは、条件付きプライマリセカンダリセル変更通知シグナリング、条件付きプライマリセカンダリセル変更指示シグナリング、及び条件付きプライマリセカンダリセル変更完了シグナリングのうちの少なくとも１つである。

【0142】

第２のプリセットシグナリングは新たに追加されたＸｎシグナリングであることができ、新たに追加されたＸｎシグナリングは、条件付きプライマリセカンダリセル変更通知シグナリング、条件付きプライマリセカンダリセル変更指示シグナリング、及び条件付きプライマリセカンダリセル変更完了シグナリングのうちの少なくとも１つである。

【0143】

第１のプリセットシグナリングは、ＣＰＡＣ実行指示情報に関連する情報をさらに含むことができ、第１のプリセットシグナリングにおけるＣＰＡＣ実行指示情報に関連する情報は、ＣＰＡＣプロセスにおいて端末によって選択されたターゲットセカンダリノードのターゲットセルの識別情報を含む。

【0144】

第１のプリセットシグナリング送信モジュール１００２は、マスタノードが、ターゲットセルの識別情報に従って、取得されたデータ転送アドレスからターゲットセルに対応するデータ転送アドレスを取得するように、第１のプリセットシグナリングをマスタノードに送信するようにさらに構成されることができ、第２のプリセットシグナリングは、ＣＰＣ実行指示情報に関連する情報をさらに含むことができ、第２のプリセットシグナリング中のＣＰＣ実行指示情報に関連する情報は、ターゲットセルの識別情報とターゲットセルに対応するデータ転送アドレスとを含む。

【0145】

図１１は、例示的な実施形態に従って示されたさらに別のデータ送信装置のブロック図である。図１１に示す装置は、例えば、５Ｇコンバージドアーキテクチャネットワークにおけるターゲットセカンダリノードであり得る、例えば、デュアルコネクティビティネットワークにおけるセカンダリノードに適用され得る。

【0146】

図１１を参照すると、本開示の実施形態において提供される装置１１０は、データ受信モジュール１１０２を備えることができる。

【0147】

データ受信モジュール１１０２は、ターゲットセルに対応するデータ転送アドレスに従って、マスタノードによってターゲットセカンダリノードに送信された、送信対象データと、送信対象データに対応するシーケンス番号ステータス転送シグナリングとを受信するように構成されることができる。

【0148】

図１２は、例示的な実施形態に従って示されたさらに別のデータ送信装置のブロック図である。図１２に示す装置は、例えば、５Ｇコンバージドアーキテクチャネットワークにおけるソースセカンダリノードであり得る、例えば、デュアルコネクティビティネットワークにおけるセカンダリノードに適用され得る。

【0149】

図１２を参照すると、本開示の実施形態において提供される装置１２０は、第２のプリセットシグナリング受信モジュール１２０２を備えることができる。

【0150】

第２のプリセットシグナリング受信モジュール１２０２は、条件付きプライマリセカンダリセル追加／変更（ＣＰＡＣ）実行指示情報に従ってマスタノードによって送信された第２のプリセットシグナリングを受信するように構成することができ、第２のプリセットシグナリングはＣＰＣ実行指示情報を含み、ＣＰＣ実行指示情報は、端末がＣＰＣプロセスを実行したことを示すために使用され、第２のプリセットシグナリングは、端末が実行した条件付きプライマリセカンダリセル追加／変更（ＣＰＡＣ）プロセスがＣＰＣプロセスである場合に端末によって送信された第１のプリセットシグナリングにおけるＣＰＡＣ実行指示情報に従ってマスタノードによって生成され、第１のプリセットシグナリングはＣＰＡＣ実行指示情報を含み、ＣＰＡＣ実行指示情報は、端末がＣＰＡＣプロセスを実行したことを示すために使用される。

【0151】

図１３は、例示的な実施形態に従って示されるさらに別のデータ送信装置のブロック図である。図１３に示す装置は、例えば、５Ｇコンバージドアーキテクチャネットワークにおけるセカンダリノードであり得る、例えば、デュアルコネクティビティネットワークにおけるセカンダリノードに適用され得る。

【0152】

図１３を参照すると、本開示の実施形態において提供される装置１３０は、第２のプリセットシグナリング受信モジュール１３０２と、データ送信モジュール１３０４とを備えることができる。

【0153】

第２のプリセットシグナリング受信モジュール１３０２は、条件付きプライマリセカンダリセル追加／変更（ＣＰＡＣ）実行指示情報に従ってマスタノードによって送信された第２のプリセットシグナリングを受信するように構成することができ、第２のプリセットシグナリングはＣＰＣ実行指示情報を含み、ＣＰＣ実行指示情報は、端末がＣＰＣプロセスを実行したことを示すために使用され、第２のプリセットシグナリングは、端末が実行した条件付きプライマリセカンダリセル追加／変更（ＣＰＡＣ）プロセスがＣＰＣプロセスである場合に端末によって送信された第１のプリセットシグナリングにおけるＣＰＡＣ実行指示情報に従ってマスタノードによって生成され、第１のプリセットシグナリングはＣＰＡＣ実行指示情報を含み、ＣＰＡＣ実行指示情報は、端末がＣＰＡＣプロセスを実行したことを示すために使用される。

【0154】

第１のプリセットシグナリングはＲＲＣシグナリングであり得る。

【0155】

【0156】

【0157】

【0158】

第２のプリセットシグナリングは既存のＸ２／Ｘｎシグナリング又は新たに追加されたＸｎシグナリングであり、既存のＸ２／Ｘｎシグナリング又は新たに追加されたＸｎシグナリングは、条件付きプライマリセカンダリセル変更通知シグナリング、条件付きプライマリセカンダリセル変更指示シグナリング、及び条件付きプライマリセカンダリセル変更完了シグナリングのうちの少なくとも１つである。

【0159】

第１のプリセットシグナリングは、ＣＰＡＣ実行指示情報に関連する情報をさらに含むことができ、第１のプリセットシグナリングにおけるＣＰＡＣ実行指示情報に関連する情報は、ＣＰＡＣプロセスにおいて端末によって選択されたターゲットセカンダリノードのターゲットセルの識別情報を含むことができ、第２のプリセットシグナリングは、ＣＰＣ実行指示情報に関連する情報を含むことができ、第２のプリセットシグナリングにおけるＣＰＣ実行指示情報に関連する情報は、ターゲットセルの識別情報と、ターゲットセルに対応するデータ転送アドレスとを含むことができ、ターゲットセルに対応するデータ転送アドレスは、ターゲットセルの識別情報に従って、取得されたデータ転送アドレスからマスタノードによって取得される。

【0160】

データ送信モジュール１３０４は、ＣＰＣ実行指示情報に基づいてレイトデータ転送プロセスをトリガし、レイトデータ転送プロセスにおいて端末に対応する送信対象データ及び送信対象データに対応するシーケンス番号ステータス転送シグナリングをマスタノードに送信し、ＣＰＣ実行指示情報に関連する情報に基づいてターゲットセルに対応するデータ転送アドレスをマスタノードに送信するように構成することができ、その結果、マスタノードは、ターゲットセルに対応するデータ転送アドレスに従って、送信対象データ及び送信対象データに対応するシーケンス番号ステータス転送シグナリングをターゲットセカンダリノードに送信する。

【0161】

本開示の実施形態で提供される装置における各モジュールの具体的な実装については、上記の方法の内容を参照することができ、ここでは繰り返さない。

【0162】

図１４は、本開示の一実施形態における電子デバイスの概略構造図を示す。なお、図１４に示す装置は、コンピュータシステムの一例に過ぎず、本開示の実施形態の機能及び使用範囲を限定するものではない。

【0163】

図１４に示すように、装置１４０は、読み出し専用メモリ（ＲＯＭ）１４０２に記憶されているプログラム又は記憶部１４０８からランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）１４０３にロードされたプログラムに従って様々な適切な動作及び処理を実行することができる中央処理装置（ＣＰＵ）１４０１を含む。ＲＡＭ１４０３には、装置１４０の動作に必要な各種プログラムやデータも格納される。ＣＰＵ１４０１、ＲＯＭ１４０２、及びＲＡＭ１４０３は、バス１４０４を介して相互に接続されている。入力／出力（Ｉ／Ｏ）インタフェース１４０５もバス１４０４に接続されている。

【0164】

Ｉ／Ｏインタフェース１４０５には、キーボード、マウスなどを含む入力部１４０６、ＣＲＴ（ＣａｔｈｏｄｅＲａｙＴｕｂｅ）、ＬＣＤ（ＬｉｑｕｉｄＣｒｙｓｔａｌＤｉｓｐｌａｙ）など、及びスピーカーなどを含む出力部１４０７、ハードディスクなどを含む記憶部１４０８、ＬＡＮカードなどのネットワークインタフェースカードやモデムなどを含む通信部１４０９が接続されている。通信部１４０９は、インターネット等のネットワークを介した通信処理を行う。入出力インタフェース１４０５にはまた、必要に応じてドライブ１４１０が接続される。磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブルメディア１４１１は、必要に応じてドライブ１４１０に装着され、そこから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部１４０８にインストールされる。

【0165】

特に、本開示の実施形態によれば、フロー図を参照して上述したプロセスは、コンピュータソフトウェアプログラムとして実施することができる。例えば、本開示の実施形態は、コンピュータプログラム製品を含み、コンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読媒体上で搬送されるコンピュータプログラムを備え、コンピュータプログラムは、フロー図によって示される方法を実行するためのプログラムコードを含む。このような実施形態では、コンピュータプログラムは、通信部１４０９を介してネットワークからダウンロードされてインストールされてもよく、及び／又はリムーバブルメディア１４１１からインストールされてもよい。本開示のシステムにおいて定義される上記の機能は、コンピュータプログラムが中央処理装置（ＣＰＵ）１４０１によって実行されるときに実行される。

【0166】

本開示に示されるコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体又はコンピュータ可読記憶媒体又は上記２つの任意の組合せであり得ることに留意されたい。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線、又は半導体システム、装置、又はデバイス、あるいは前述の任意の組み合わせであってもよいが、それらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例は、限定はしないが、１つ又は複数のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）、読取り専用メモリ（ＲＯＭ）、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ（ＥＰＲＯＭ又はフラッシュメモリ）、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読取り専用メモリ（ＣＤ－ＲＯＭ）、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、又は上記の任意の適切な組合せを含み得る。本開示では、コンピュータ可読記憶媒体は、プログラムを含む又は記憶する任意の有形媒体であってもよく、プログラムは、命令実行システム、装置、もしくはデバイスによって、又はそれらと併せて使用されることができる。しかしながら、本開示では、コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読プログラムコードが搬送されるベースバンドで又は搬送波の一部として伝搬されるデータ信号を含み得る。このような伝搬データ信号は、限定はしないが、電磁信号、光信号、又は上記の任意の適切な組合せを含む、様々な形態をとり得る。コンピュータ可読信号媒体はまた、コンピュータ可読記憶媒体以外の任意のコンピュータ可読媒体であってもよく、コンピュータ可読信号媒体は、命令実行システム、装置、もしくはデバイスによって、又はそれらと併せて使用するためのプログラムを送信、伝搬、又は伝送することができる。コンピュータ可読媒体に含まれるプログラムコードは、限定はしないが、無線、ワイヤ、光ケーブル、ＲＦ（無線周波数）など、又は上記の任意の適切な組合せを含む、任意の適切な媒体を使用して送信され得る。

【0167】

図面内のフロー図及びブロック図は、本開示の様々な実施形態によるシステム、方法、及びコンピュータプログラム製品の、採用され得る実装されるアーキテクチャ、機能、及び動作を示す。この点に関して、フロー図又はブロック図内の各ブロックは、特定された論理機能を実施するための１つ又は複数の実行可能命令を含むモジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部を表すことができる。いくつかの代替実装形態では、ブロックに記された機能が、図面に記された順序とは異なる順序で行われ得ることにも留意されたい。例えば、連続して示される２つのブロックは、実際には、実質的に同時に実行されてもよく、又はブロックは、時として、関与する機能に応じて、逆の順序で実行されてもよい。ブロック図及び／又はフロー図の各ブロック、並びにブロック図及び／又はフロー図のブロックの組合せは、特定された機能もしくは動作を実行する専用ハードウェアベースのシステム、又は専用ハードウェアとコンピュータ命令との組合せによって実装され得ることにも留意されたい。

【0168】

本開示の実施形態において説明された関係するモジュールは、ソフトウェア又はハードウェアによって実装され得る。説明されるモジュールはまた、プロセッサ内に提供されてもよく、それは、例えば、第１のプリセットシグナリング受信モジュールと、第２のプリセットシグナリング送信モジュールとを備えるプロセッサとして説明されてもよい。これらのモジュールの名前は、場合によっては、モジュール自体に対する限定を形成せず、例えば、第１のプリセットシグナリング受信モジュールは、「端末から第１のプリセットシグナリングを受信するモジュール」としても説明され得る。

【0169】

別の態様として、本開示はまた、コンピュータ可読媒体を提供し、これは、上記の実施形態で説明されたデバイスに含まれてもよく、又はデバイスに組み込まれることなく別個に存在してもよい。上記コンピュータ読み取り可能な媒体は、１つ又は複数のプログラムを搭載し、プログラムは、装置により実行される場合に、端末により送信された第１のプリセットシグナリングを装置に受信させ、第１のプリセットシグナリングは、条件付きプライマリセカンダリセル追加／変更（ＣＰＡＣ）実行指示情報を含み、ＣＰＡＣ実行指示情報は、端末がＣＰＡＣプロセスを実行したことを示すために使用され、ＣＰＡＣプロセスが条件付きプライマリセカンダリセル変更（ＣＰＣ）プロセスである場合に、装置に第２のプリセットシグナリングをソースセカンダリノードに送信させ、第２のプリセットシグナリングは、ＣＰＣ実行指示情報を含み、ＣＰＣ実行指示情報は、端末がＣＰＣプロセスを実行したことを示すために使用される。

【0170】

図１５に示されるように、図１５は、例示的な実施形態に従って示されるデータ送信装置１５０の概略構造図である。装置１５０は、基地局として提供され得る。図１５を参照すると、装置１５０は、処理アセンブリ１５２２と、ワイヤレス送信／受信アセンブリ１５２４と、アンテナアセンブリ１５２６と、ワイヤレスインターフェースに固有の信号処理部分とを備え、処理アセンブリ１５２２は、１つ又は複数のプロセッサをさらに備えることができる。

【0171】

処理アセンブリ１５２２内のプロセッサのうちの１つは、端末によって送信された第１のプリセットシグナリングを受信することであって、第１のプリセットシグナリングは条件付きプライマリセカンダリセル追加／変更（ＣＰＡＣ）実行指示情報を含み、端末がＣＰＡＣプロセスを実行したことを示すために使用される、受信することと、ＣＰＡＣプロセスが条件付きプライマリセカンダリセル変更（ＣＰＣ）プロセスである場合に、第２のプリセットシグナリングをソースセカンダリノードに送信することであって、第２のプリセットシグナリングはＣＰＣ実行指示情報を含み、ＣＰＣ実行指示情報は、端末がＣＰＣプロセスを実行したことを示すために使用される、送信することとを行うように構成され得る。

【0172】

以上、本開示の例示的な実施形態を具体的に図示及び説明した。本開示は、本明細書で説明された詳細な構成、配置、又は実装形態に限定されず、それどころか、本開示は、添付の特許請求の範囲の趣旨及び範囲内に含まれる様々な変形形態及び等価な構成を包含することが意図されることを理解されたい。

【図1】