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特表2024-529544レポート処理方法、装置、ネットワークノード及び端末
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-06
(54)【発明の名称】レポート処理方法、装置、ネットワークノード及び端末
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/08 20090101AFI20240730BHJP
   H04W 36/18 20090101ALI20240730BHJP
   H04W 36/08 20090101ALI20240730BHJP
【FI】
H04W24/08
H04W36/18
H04W36/08
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024506837
(86)(22)【出願日】2022-07-26
(85)【翻訳文提出日】2024-02-22
(86)【国際出願番号】 CN2022107741
(87)【国際公開番号】W WO2023011239
(87)【国際公開日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】202110895728.5
(32)【優先日】2021-08-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100166729
【弁理士】
【氏名又は名称】武田 幸子
(72)【発明者】
【氏名】ワン ルイウェイ
(72)【発明者】
【氏名】劉 愛娟
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA23
5K067DD36
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE24
5K067LL01
(57)【要約】
本開示の実施例は、レポート処理方法、装置、ネットワークノード及び端末を提供する。前記方法は、無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することと、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定することと、確定された関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートに従って、無線リンク失敗原因又はハンドオーバ失敗原因を分析することとを含む。
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末機器に適用されるレポート処理方法であって、
端末識別子がキャリーされる無線リンク失敗(RLF)レポート、及び端末識別子がキャリーされるハンドオーバ成功レポートであって、前記ハンドオーバ成功レポートは、前記端末機器によってデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバ成功後に生成されるものであり、前記RLFレポートは、端末によってDAPSハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に生成されるものであるRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを生成することと、
生成された前記無線リンク失敗(RLF)レポート及び前記ハンドオーバ成功レポートをネットワーク機器に送信することとを含む、レポート処理方法。
【請求項2】
第一ネットワークノードによって実行されるレポート処理方法であって、
無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することと、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定することと、
確定された関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートに従って、無線リンク失敗原因又はハンドオーバ失敗原因を分析することとを含む、レポート処理方法。
【請求項3】
無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することは、
第一インターフェースメッセージを介して、第二ネットワークノードから送信された無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートであって、前記第二ネットワークノードは、端末がデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバを実行した後に接続するノードであり、前記第一ネットワークノードは、端末がDAPSハンドオーバを実行する前に接続したノードであり、前記RLFレポートは、前記第二ネットワークノードによって他のネットワークノードから取得されたものであり、前記他のネットワークノードは、DAPSハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に前記端末が再接続したネットワークノードであるRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを受信することを含み、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定することは、
1つの前記第一インターフェースメッセージで伝送される無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することを含む、請求項2に記載のレポート処理方法。
【請求項4】
1つの前記第一インターフェースメッセージで伝送される無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することは、
1つの前記第一インターフェースメッセージには、異なる端末によって生成された無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートがキャリーされていれば、同じ端末によって生成されたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することを含む、請求項3に記載のレポート処理方法。
【請求項5】
無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することは、
それぞれ第二インターフェースメッセージを介してRLFレポートを取得し、第三インターフェースメッセージを介してハンドオーバ成功レポートを取得することを含み、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定することは、
前記第二インターフェースメッセージにキャリーされる第一端末識別子に従って、前記第一端末識別子に対応するRLFレポートを確定し、前記第三インターフェースメッセージにキャリーされる第二端末識別子に従って、前記第二端末識別子に対応するハンドオーバ成功レポートを確定することと、
前記第一端末識別子と前記第二端末識別子とが同じであれば、前記第一端末識別子に対応するRLFレポート、及び前記第二端末識別子に対応するハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することとを含む、請求項2に記載のレポート処理方法。
【請求項6】
前記第一インターフェースメッセージ、前記第二インターフェースメッセージ及び前記第三インターフェースメッセージは、それぞれ、失敗指示メッセージと、ハンドオーバレポート(handover report)メッセージと、アクセス及びモビリティ指示メッセージと、特定メッセージとのうち、少なくとも1つ又は複数である、請求項3~5の何れか一項に記載のレポート処理方法。
【請求項7】
無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することは、具体的に、
端末から送信された無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートであって、端末識別子がキャリーされるRLFレポート、及び端末識別子がキャリーされるハンドオーバ成功レポートを取得することを含み、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定することは、具体的に、
前記RLFレポートにキャリーされる端末識別子、及びハンドオーバ成功レポートにキャリーされる端末識別子に従って、前記端末識別子が同じとなるRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することを含む、請求項2に記載のレポート処理方法。
【請求項8】
第二ネットワークノードに適用されるレポート処理方法であって、
無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することと、
関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信して、前記第一ネットワークノードにより前記関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートに従って、無線リンク失敗原因又はハンドオーバ失敗原因が分析されるようにすることとを含む、レポート処理方法。
【請求項9】
ハンドオーバ成功レポートを取得することは、具体的に、
端末から送信されたハンドオーバ成功レポートであって、前記端末によってDAPSハンドオーバ成功後に生成されたハンドオーバ成功レポートを受信することを含み、
無線リンク失敗(RLF)レポートを取得することは、具体的に、
他のネットワークノードから送信されたRLFレポートであって、前記RLFレポートは、端末によってデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に生成されるものであり、前記他のネットワークノードは、DAPSハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に端末が再接続したネットワークノードであるRLFレポートを受信することを含む、請求項8に記載のレポート処理方法。
【請求項10】
関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信することは、具体的に、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートであって、同じ端末によって生成された前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを識別することと、
識別された関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信することとを含む、請求項8又は9に記載のレポート処理方法。
【請求項11】
メモリ、送受信機及びプロセッサを含む端末であって、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、送受信機は、前記プロセッサの制御の下で、データを送受信するためのものであり、プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
端末識別子がキャリーされる無線リンク失敗(RLF)レポート、及び端末識別子がキャリーされるハンドオーバ成功レポートであって、前記ハンドオーバ成功レポートは、前記端末機器によってデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバ成功後に生成されるものであり、前記RLFレポートは、端末によってDAPSハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に生成されるものであるRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを生成する操作と、
生成された前記無線リンク失敗(RLF)レポート及び前記ハンドオーバ成功レポートをネットワーク機器に送信する操作とを実行するためのものである、端末。
【請求項12】
第一ネットワークノードとされ、メモリ、送受信機及びプロセッサを含むネットワークノードであって、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、送受信機は、前記プロセッサの制御の下で、データを送受信するためのものであり、プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得する操作と、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定する操作と、
確定された関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートに従って、無線リンク失敗原因又はハンドオーバ失敗原因を分析する操作とを実行するためのものである、ネットワークノード。
【請求項13】
前記プロセッサが無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することは、
第一インターフェースメッセージを介して、第二ネットワークノードから送信された無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートであって、前記第二ネットワークノードは、端末がデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバを実行した後に接続するノードであり、前記第一ネットワークノードは、端末がDAPSハンドオーバを実行する前に接続したノードであり、前記RLFレポートは、前記第二ネットワークノードによって他のネットワークノードから取得されたものであり、前記他のネットワークノードは、DAPSハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に前記端末が再接続したネットワークノードであるRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを受信することを含み、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定することは、
1つの前記第一インターフェースメッセージで伝送される無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することを含む、請求項12に記載のネットワークノード。
【請求項14】
前記プロセッサが1つの前記第一インターフェースメッセージで伝送される無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することは、
1つの前記第一インターフェースメッセージには、異なる端末によって生成された無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートがキャリーされていれば、同じ端末によって生成されたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することを含む、請求項13に記載のネットワークノード。
【請求項15】
前記プロセッサが無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することは、
それぞれ第二インターフェースメッセージを介してRLFレポートを取得し、第三インターフェースメッセージを介してハンドオーバ成功レポートを取得することを含み、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定することは、
前記第二インターフェースメッセージにキャリーされる第一端末識別子に従って、前記第一端末識別子に対応するRLFレポートを確定し、前記第三インターフェースメッセージにキャリーされる第二端末識別子に従って、前記第二端末識別子に対応するハンドオーバ成功レポートを確定することと、
前記第一端末識別子と前記第二端末識別子とが同じであれば、前記第一端末識別子に対応するRLFレポート、及び前記第二端末識別子に対応するハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することとを含む、請求項12に記載のネットワークノード。
【請求項16】
前記プロセッサが無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することは、具体的に、
端末から送信された無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートであって、端末識別子がキャリーされるRLFレポート、及び端末識別子がキャリーされるハンドオーバ成功レポートを取得することを含み、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定することは、具体的に、
前記RLFレポートにキャリーされる端末識別子、及びハンドオーバ成功レポートにキャリーされる端末識別子に従って、前記端末識別子が同じとなるRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することを含む、請求項12に記載のネットワークノード。
【請求項17】
第二ネットワークノードとされ、メモリ、送受信機及びプロセッサを含むネットワークノードであって、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、送受信機は、前記プロセッサの制御の下で、データを送受信するためのものであり、プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得する操作と、
関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信して、前記第一ネットワークノードにより前記関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートに従って、無線リンク失敗原因又はハンドオーバ失敗原因が分析されるようにする操作とを実行するためのものである、ネットワークノード。
【請求項18】
前記プロセッサが、関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信することは、具体的に、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートであって、同じ端末によって生成された前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを識別することと、
識別された関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信することとを含む、請求項17に記載のネットワークノード。
【請求項19】
端末に適用されるレポート処理装置であって、
端末識別子がキャリーされる無線リンク失敗(RLF)レポート、及び端末識別子がキャリーされるハンドオーバ成功レポートであって、前記ハンドオーバ成功レポートは、前記端末機器によってデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバ成功後に生成されるものであり、前記RLFレポートは、端末によってDAPSハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に生成されるものであるRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを生成するためのレポート生成モジュールと、
生成された前記無線リンク失敗(RLF)レポート及び前記ハンドオーバ成功レポートをネットワーク機器に送信するための第二送信モジュールとを含む、レポート処理装置。
【請求項20】
第一ネットワークノードに適用されるレポート処理装置であって、
無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得するための第一レポート取得モジュールと、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定するための確定モジュールと、
確定された関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートに従って、無線リンク失敗原因又はハンドオーバ失敗原因を分析するための分析モジュールとを含む、レポート処理装置。
【請求項21】
第二ネットワークノードに適用されるレポート処理装置であって、
無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得するための第二レポート取得モジュールと、
関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信して、前記第一ネットワークノードにより前記関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートに従って、無線リンク失敗原因又はハンドオーバ失敗原因が分析されるようにするための第一送信モジュールとを含む、レポート処理装置。
【請求項22】
コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムは、請求項1に記載のレポート処理方法を前記コンピュータに実行させるためのもの、又は請求項2~7の何れか一項に記載のレポート処理方法を前記コンピュータに実行させるためのもの、又は請求項8~10の何れか一項に記載のレポート処理方法を前記コンピュータに実行させるためのものである、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本開示は、2021年08月05日に中国で出願された中国特許出願第202110895728.5号の優先権を主張し、その内容の全ては、参照により本開示に組み込まれる。
本開示は、無線技術の分野に関し、特に、レポート処理方法、装置、ネットワークノード及び端末に関する。
【背景技術】
【0002】
デュアルアクティブプロトコルスタック(Dual Active Protocol Stack、DAPS)ハンドオーバ手順中には、ソース側で無線リンク失敗が発生した後にターゲット側へのハンドオーバに成功する可能性があり、この場合、ソース側の無線リンク失敗情報がハンドオーバ成功レポートに記録されて、アクセス及びモビリティ指示(Access and mobility indication)メッセージを使用してネットワークノード間で伝達される一方で、ハンドオーバ後のターゲット側でランダムアクセス失敗又はランダムアクセス成功が発生した後に無線リンク失敗が発生する可能性もあり、この場合、ターゲット側の無線リンク失敗情報が無線リンク失敗(Radio Link Failure、RLF)レポートに記録されて、失敗指示(failure indication)メッセージを使用してネットワークノード間で伝達される。そのうち、ソース側は、端末がDAPSハンドオーバを実行する前に接続したノードであり、ターゲット側は、端末がデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバを実行した後に接続するノードである。
【0003】
DAPSハンドオーバシーンにおけるソース側のネットワークノードとしては、アクセス及びモビリティ指示メッセージ及び失敗指示メッセージを介してハンドオーバ成功レポート及びRLFレポートを受信し、更にハンドオーバ成功レポート及びRLFレポートを分析することが可能であるが、受信されたハンドオーバ成功レポート及びRLFレポートに従って失敗タイプを分析する面において、分析結果が不正確になるという問題があることは、研究により判明されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の実施例は、上記に記載の少なくとも1つの技術的問題を解決するためのレポート処理方法、装置、ネットワークノード及び端末を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一実施例には、端末機器に適用されるレポート処理方法であって、
端末識別子がキャリーされる無線リンク失敗(RLF)レポート、及び端末識別子がキャリーされるハンドオーバ成功レポートであって、前記ハンドオーバ成功レポートは、前記端末機器によってデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバ成功後に生成されるものであり、前記RLFレポートは、端末によってDAPSハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に生成されるものであるRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを生成することと、
生成された前記無線リンク失敗(RLF)レポート及び前記ハンドオーバ成功レポートをネットワーク機器に送信することとを含む、レポート処理方法が更に提供されている。
【0006】
本開示の別の実施例には、第一ネットワークノードによって実行されるレポート処理方法であって、
無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することと、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定することと、
確定された関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートに従って、無線リンク失敗原因又はハンドオーバ失敗原因を分析することとを含む、レポート処理方法が更に提供されている。
【0007】
選択的に、前記レポート処理方法では、無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することは、
第一インターフェースメッセージを介して、第二ネットワークノードから送信された無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートであって、前記第二ネットワークノードは、端末がデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバを実行した後に接続するノードであり、前記第一ネットワークノードは、端末がDAPSハンドオーバを実行する前に接続したノードであり、前記RLFレポートは、前記第二ネットワークノードによって他のネットワークノードから取得されたものであり、前記他のネットワークノードは、DAPSハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に前記端末が再接続したネットワークノードであるRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを受信することを含み、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定することは、
1つの前記第一インターフェースメッセージで伝送される無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することを含む。
【0008】
選択的に、前記レポート処理方法では、1つの前記第一インターフェースメッセージで伝送される無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することは、
1つの前記第一インターフェースメッセージには、異なる端末によって生成された無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートがキャリーされていれば、同じ端末によって生成されたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することを含む。
【0009】
選択的に、前記レポート処理方法では、無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することは、
それぞれ第二インターフェースメッセージを介してRLFレポートを取得し、第三インターフェースメッセージを介してハンドオーバ成功レポートを取得することを含み、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定することは、
前記第二インターフェースメッセージにキャリーされる第一端末識別子に従って、前記第一端末識別子に対応するRLFレポートを確定し、前記第三インターフェースメッセージにキャリーされる第二端末識別子に従って、前記第二端末識別子に対応するハンドオーバ成功レポートを確定することと、
前記第一端末識別子と前記第二端末識別子とが同じであれば、前記第一端末識別子に対応するRLFレポート、及び前記第二端末識別子に対応するハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することとを含む。
【0010】
選択的に、前記レポート処理方法では、前記第一インターフェースメッセージ、前記第二インターフェースメッセージ及び前記第三インターフェースメッセージは、それぞれ、失敗指示メッセージと、ハンドオーバレポート(handover report)メッセージと、アクセス及びモビリティ指示メッセージと、特定メッセージとのうち、少なくとも1つ又は複数である。
【0011】
選択的に、前記レポート処理方法では、無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することは、具体的に、
端末から送信された無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートであって、端末識別子がキャリーされるRLFレポート、及び端末識別子がキャリーされるハンドオーバ成功レポートを取得することを含み、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定することは、具体的に、
前記RLFレポートにキャリーされる端末識別子、及びハンドオーバ成功レポートにキャリーされる端末識別子に従って、前記端末識別子が同じとなるRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することを含む。
【0012】
本開示の別の実施例には、第二ネットワークノードに適用されるレポート処理方法であって、
無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することと、
関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信して、前記第一ネットワークノードにより前記関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートに従って、無線リンク失敗原因又はハンドオーバ失敗原因が分析されるようにすることとを含む、レポート処理方法が更に提供されている。
【0013】
選択的に、前記レポート処理方法では、ハンドオーバ成功レポートを取得することは、具体的に、
端末から送信されたハンドオーバ成功レポートであって、前記端末によってDAPSハンドオーバ成功後に生成されたハンドオーバ成功レポートを受信することを含み、
無線リンク失敗(RLF)レポートを取得することは、具体的に、
他のネットワークノードから送信されたRLFレポートであって、前記RLFレポートは、端末によってデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に生成されるものであり、前記他のネットワークノードは、DAPSハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に端末が再接続したネットワークノードであるRLFレポートを受信することを含む。
【0014】
選択的に、前記レポート処理方法では、関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信することは、具体的に、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートであって、同じ端末によって生成された前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを識別することと、
識別された関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信することとを含む。
【0015】
本開示の実施例には、メモリ、送受信機及びプロセッサを含む端末であって、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、送受信機は、前記プロセッサの制御の下で、データを送受信するためのものであり、プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
端末識別子がキャリーされる無線リンク失敗(RLF)レポート、及び端末識別子がキャリーされるハンドオーバ成功レポートであって、前記ハンドオーバ成功レポートは、前記端末機器によってデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバ成功後に生成されるものであり、前記RLFレポートは、端末によってDAPSハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に生成されるものであるRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを生成する操作と、
生成された前記無線リンク失敗(RLF)レポート及び前記ハンドオーバ成功レポートをネットワーク機器に送信する操作とを実行するためのものである、端末が更に提供されている。
【0016】
本開示の実施例は、第一ネットワークノードとされ、メモリ、送受信機及びプロセッサを含むネットワークノードであって、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、送受信機は、前記プロセッサの制御の下で、データを送受信するためのものであり、プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得する操作と、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定する操作と、
確定された関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートに従って、無線リンク失敗原因又はハンドオーバ失敗原因を分析する操作とを実行するためのものである、ネットワークノードが更に提供されている。
【0017】
選択的に、前記ネットワークノードにおいて、前記プロセッサが無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することは、
第一インターフェースメッセージを介して、第二ネットワークノードから送信された無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートであって、前記第二ネットワークノードは、端末がデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバを実行した後に接続するノードであり、前記第一ネットワークノードは、端末がDAPSハンドオーバを実行する前に接続したノードであり、前記RLFレポートは、前記第二ネットワークノードによって他のネットワークノードから取得されたものであり、前記他のネットワークノードは、DAPSハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に前記端末が再接続したネットワークノードであるRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを受信することを含み、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定することは、
1つの前記第一インターフェースメッセージで伝送される無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することを含む。
【0018】
選択的に、前記ネットワークノードにおいて、前記プロセッサが1つの前記第一インターフェースメッセージで伝送される無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することは、
1つの前記第一インターフェースメッセージには、異なる端末によって生成された無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートがキャリーされていれば、同じ端末によって生成されたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することを含む。
【0019】
選択的に、前記ネットワークノードにおいて、前記プロセッサが無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することは、
それぞれ第二インターフェースメッセージを介してRLFレポートを取得し、第三インターフェースメッセージを介してハンドオーバ成功レポートを取得することを含み、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定することは、
前記第二インターフェースメッセージにキャリーされる第一端末識別子に従って、前記第一端末識別子に対応するRLFレポートを確定し、前記第三インターフェースメッセージにキャリーされる第二端末識別子に従って、前記第二端末識別子に対応するハンドオーバ成功レポートを確定することと、
前記第一端末識別子と前記第二端末識別子とが同じであれば、前記第一端末識別子に対応するRLFレポート、及び前記第二端末識別子に対応するハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することとを含む。
【0020】
選択的に、前記ネットワークノードにおいて、前記第一インターフェースメッセージ、前記第二インターフェースメッセージ及び前記第三インターフェースメッセージは、それぞれ、失敗指示メッセージと、ハンドオーバレポート(handover report)メッセージと、アクセス及びモビリティ指示メッセージと、特定メッセージとのうち、少なくとも1つ又は複数である。
【0021】
選択的に、前記ネットワークノードにおいて、前記プロセッサが無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することは、具体的に、
端末から送信された無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートであって、端末識別子がキャリーされるRLFレポート、及び端末識別子がキャリーされるハンドオーバ成功レポートを取得することを含み、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定することは、具体的に、
前記RLFレポートにキャリーされる端末識別子、及びハンドオーバ成功レポートにキャリーされる端末識別子に従って、前記端末識別子が同じとなるRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することを含む。
【0022】
本開示の実施例には、第二ネットワークノードとされ、メモリ、送受信機及びプロセッサを含むネットワークノードであって、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、送受信機は、前記プロセッサの制御の下で、データを送受信するためのものであり、プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得する操作と、
関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信して、前記第一ネットワークノードにより前記関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートに従って、無線リンク失敗原因又はハンドオーバ失敗原因が分析されるようにする操作とを実行するためのものである、ネットワークノードが更に提供されている。
【0023】
選択的に、前記ネットワークノードにおいて、前記プロセッサがハンドオーバ成功レポートを取得することは、具体的に、
端末から送信されたハンドオーバ成功レポートであって、前記端末によってDAPSハンドオーバ成功後に生成されたハンドオーバ成功レポートを受信することを含み、
前記プロセッサが無線リンク失敗(RLF)レポートを取得することは、具体的に、
他のネットワークノードから送信されたRLFレポートであって、前記RLFレポートは、端末によってデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に生成されるものであり、前記他のネットワークノードは、DAPSハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に端末が再接続したネットワークノードであるRLFレポートを受信することを含む。
【0024】
選択的に、前記ネットワークノードにおいて、前記プロセッサが、関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信することは、具体的に、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートであって、同じ端末によって生成された前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを識別することと、
識別された関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信することとを含む。
【0025】
本開示の実施例には、端末に適用されるレポート処理装置であって、
端末識別子がキャリーされる無線リンク失敗(RLF)レポート、及び端末識別子がキャリーされるハンドオーバ成功レポートであって、前記ハンドオーバ成功レポートは、前記端末機器によってデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバ成功後に生成されるものであり、前記RLFレポートは、端末によってDAPSハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に生成されるものであるRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを生成するためのレポート生成モジュールと、
生成された前記無線リンク失敗(RLF)レポート及び前記ハンドオーバ成功レポートをネットワーク機器に送信するための第二送信モジュールとを含む、レポート処理装置が更に提供されている。
【0026】
本開示の実施例には、第一ネットワークノードに適用されるレポート処理装置であって、
無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得するための第一レポート取得モジュールと、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定するための確定モジュールと、
確定された関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートに従って、無線リンク失敗原因又はハンドオーバ失敗原因を分析するための分析モジュールとを含む、レポート処理装置が更に提供されている。
【0027】
選択的に、前記レポート処理装置において、第一レポート取得モジュールが無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することは、
第一インターフェースメッセージを介して、第二ネットワークノードから送信された無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートであって、前記第二ネットワークノードは、端末がデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバを実行した後に接続するノードであり、前記第一ネットワークノードは、端末がDAPSハンドオーバを実行する前に接続したノードであり、前記RLFレポートは、前記第二ネットワークノードによって他のネットワークノードから取得されたものであり、前記他のネットワークノードは、DAPSハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に前記端末が再接続したネットワークノードであるRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを受信することを含み、
確定モジュールが関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定することは、
1つの前記第一インターフェースメッセージで伝送される無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することを含む。
【0028】
選択的に、前記レポート処理装置において、確定モジュールが1つの前記第一インターフェースメッセージで伝送される無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することは、
1つの前記第一インターフェースメッセージには、異なる端末によって生成された無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートがキャリーされていれば、同じ端末によって生成されたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することを含む。
【0029】
選択的に、前記レポート処理装置において、第一レポート取得モジュールが無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することは、
それぞれ第二インターフェースメッセージを介してRLFレポートを取得し、第三インターフェースメッセージを介してハンドオーバ成功レポートを取得することを含み、
確定モジュールが関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定することは、
前記第二インターフェースメッセージにキャリーされる第一端末識別子に従って、前記第一端末識別子に対応するRLFレポートを確定し、前記第三インターフェースメッセージにキャリーされる第二端末識別子に従って、前記第二端末識別子に対応するハンドオーバ成功レポートを確定することと、
前記第一端末識別子と前記第二端末識別子とが同じであれば、前記第一端末識別子に対応するRLFレポート、及び前記第二端末識別子に対応するハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することとを含む。
【0030】
選択的に、前記レポート処理装置において、前記第一インターフェースメッセージ、前記第二インターフェースメッセージ及び前記第三インターフェースメッセージは、それぞれ、失敗指示メッセージと、ハンドオーバレポート(handover report)メッセージと、アクセス及びモビリティ指示メッセージと、特定メッセージとのうち、少なくとも1つ又は複数である。
【0031】
選択的に、前記レポート処理装置において、第一レポート取得モジュールが無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することは、具体的に、
端末から送信された無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートであって、端末識別子がキャリーされるRLFレポート、及び端末識別子がキャリーされるハンドオーバ成功レポートを取得することを含み、
確定モジュールが関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定することは、具体的に、
前記RLFレポートにキャリーされる端末識別子、及びハンドオーバ成功レポートにキャリーされる端末識別子に従って、前記端末識別子が同じとなるRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することを含む。
【0032】
本開示の実施例には、第二ネットワークノードに適用されるレポート処理装置であって、
無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得するための第二レポート取得モジュールと、
関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信して、前記第一ネットワークノードにより前記関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートに従って、無線リンク失敗原因又はハンドオーバ失敗原因が分析されるようにするための第一送信モジュールとを含む、レポート処理装置が更に提供されている。
【0033】
選択的に、前記レポート処理装置において、第二レポート取得モジュールがハンドオーバ成功レポートを取得することは、具体的に、
端末から送信されたハンドオーバ成功レポートであって、前記端末によってDAPSハンドオーバ成功後に生成されたハンドオーバ成功レポートを受信することを含み、
第二レポート取得モジュールが無線リンク失敗(RLF)レポートを取得することは、具体的に、
他のネットワークノードから送信されたRLFレポートであって、前記RLFレポートは、端末によってデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に生成されるものであり、前記他のネットワークノードは、DAPSハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に端末が再接続したネットワークノードであるRLFレポートを受信することを含む。
【0034】
選択的に、前記レポート処理装置において、第一送信モジュールが、関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信することは、具体的に、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートであって、同じ端末によって生成された前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを識別することと、
識別された関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信することとを含む。
【0035】
本開示の実施例には、コンピュータプログラムを記憶したプロセッサ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムは、上記の何れか一項に記載のレポート処理方法を前記プロセッサに実行させるためのものである、プロセッサ可読記憶媒体が更に提供されている。
【0036】
本開示の実施例には、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムは、上記の何れか一項に記載のレポート処理方法を前記コンピュータに実行させるためのものである、コンピュータ可読記憶媒体が更に提供されている。
【0037】
本開示の実施例には、コンピュータプログラムを記憶した通信機器であって、前記コンピュータプログラムは、上記の何れか一項に記載のレポート処理方法を前記通信機器に実行させるためのものである、通信機器が更に提供されている。
【発明の効果】
【0038】
本開示の有益な効果は、以下の通りである。
本開示の実施例に記載のレポート処理方法を採用すれば、ネットワークノード間で無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを伝送するとき、送信される同じ端末に属するRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを関連付けさせることで、ネットワークノードは、ハンドオーバ失敗原因を正確に分析可能となり、ネットワークノードによる失敗タイプの分析の正確性が保証され、効果的なハンドオーバパラメータの最適化が行われる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
本開示の実施例又は先行技術における技術態様をより明確に説明するために、以下、実施例又は先行技術の記述に使用される必要のある図面を簡単に紹介するが、明らかなことに、以下の記述における図面は、本開示に記載のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとっては、創造的な労働を払わずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【0040】
図1】本開示の実施例に記載の方法に適したハンドオーバフローを示す模式図である。
図2】本開示の実施例に記載の方法に適した別のハンドオーバフローを示す模式図である。
図3】ハンドオーバレポート(handover report)メッセージ伝送フローを示す模式図である。
図4】本開示の実施例一に記載のレポート処理方法のフローを示す模式図である。
図5】本開示の実施例に記載の方法を採用した実施フローその一を示すものである
図6】本開示の実施例に記載の方法を採用した実施フローその二を示すものである。
図7】本開示の実施例二に記載のレポート処理方法のフローを示した模式図である。
図8】本開示の実施例三に記載のレポート処理方法のフローを示す模式図である。
図9】本開示の一実施例に記載のネットワークノードの構造を示す模式図である。
図10】本開示の別の実施例に記載のネットワークノードの構造を示す模式図である。
図11】本開示の実施例に記載の端末の構造を示す模式図である。
図12】本開示の実施例一に記載のレポート処理装置の構造を示す模式図である。
図13】本開示の実施例二に記載のレポート処理装置の構造を示す模式図である。
図14】本開示の実施例三に記載のレポート処理装置の構造を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
以下、本開示の実施例における図面を参照しながら、本開示の実施例における技術態様を明白且つ完全に記述するが、明らかなことに、記述される実施例は、本開示の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではない。本開示における実施例に基づいて、当業者によって創造的な労働を払わずに得られた他の実施例は、全て本開示の保護範囲に含まれるものとする。
【0042】
本開示の明細書及び特許請求の範囲における「第一」、「第二」等の用語は、類似しているオブジェクトを区別するために使用されるものであり、必ずしも特定の順序や前後順番を記述するために使用されるとは限らない。そのように使用されるデータは、適切な状況において互いに交換可能で、それによって、本明細書において記述される本開示の実施例は、本明細書において図示又は記述される順序以外の順序で実施可能であることを理解されたい。また、用語「含む」及び「有する」、並びにそれらのあらゆる変体は、非排他的な包含をカバーするものであり、例えば、一連のステップやユニットを含む手順、方法、システム、製品や機器は、明示的に列挙されているこれらのステップやユニットのみを含むことに限定されず、明示的に列挙されていない他のステップやユニット、或いは、これらの手順、方法、製品や機器に固有の他のステップやユニットを含んでもよい。
【0043】
本開示の実施例では、用語「及び/又は」とは、関連オブジェクトの相関関係を記述するものであり、3つの関係があり得ることを示す。例えば、A及び/又はBとは、Aのみが存在する、A及びBの両方が存在する、及び、Bのみが存在するという3つのケースを示し得る。記号「/」は、一般的に、その前後にある関連オブジェクト間の「又は」の関係を示すものである。本開示の実施例における用語「複数」とは、2つ又はそれ以上を指し、他の数量詞も同様である。
【0044】
本開示の実施例では、「例示的」又は「例えば」等の用語は、例として例証又は説明するためのものである。本開示の実施例では、「例示的」又は「例えば」等の用語で記述されるあらゆる実施例又は設計態様は、他の実施例や設計態様に比較してより好適であったり、より利点を有すると解釈されてはならない。適切に言えば、具体的な形態で関連概念を示すために、「例示的」又は「例えば」等の用語が使用されている。
【0045】
本開示の実施例によるレポート処理方法、装置、ネットワークノード及び端末は、無線通信システムに適用可能である。当該無線通信システムは、第五世代(5th Generation、5G)移動通信技術を採用したシステム(以下、5Gシステムと略す)であってもよく、当業者であれば分かるように、5G新しいラジオ(New Radio、NR)システムは、例示に過ぎず、制限ではない。
【0046】
本開示の実施例に記載のレポート処理方法の技術態様を明確に説明するために、以下、本開示に記載のレポート処理方法に適用されるハンドオーバフローを説明しておく。
【0047】
本開示に記載のレポート処理方法は、従来のハンドオーバフロー及びDAPSハンドオーバフローに適用可能である。
【0048】
図1には、従来のハンドオーバフローの手順模式図が示されており、当該従来のハンドオーバフローは、以下のステップ1~ステップ4を含む。
【0049】
ステップ1は、ネットワークノード1とネットワークノード2との間でハンドオーバ要求及びハンドオーバ応答を伝送して、端末(ユーザ機器(User Equipment、UE))をネットワークノード1(ソースネットワークノード)からネットワークノード2(ターゲットネットワークノード)にハンドオーバさせることである。
【0050】
ステップ2は、ネットワークノード1が同期再構成メッセージをUEに送信して、UEにハンドオーバを直ちに実行させて、ネットワークノード1から切断させ、ネットワークノード2へランダムアクセスさせることである。
【0051】
ステップ3は、UEとネットワークノード2との間のランダムアクセスを完了し、ハンドオーバ完了メッセージをネットワークノード2に送信することである。
【0052】
ステップ4は、ネットワークノード2がコンテキスト解放メッセージをネットワークノード1に送信して、ネットワークノード1にUEコンテキストを解放するように通知することである。
【0053】
図2には、DAPSハンドオーバフローの手順模式図が示されており、当該DAPSハンドオーバフローは、以下のステップ1~ステップ10を含む。
【0054】
ステップ1は、ソースネットワークノードとUEとの間でデータ伝送リンクが保たれる間に、ソースネットワークノードがハンドオーバ要求をターゲットネットワークノードに送信することである。
【0055】
ステップ2は、ターゲットネットワークノードが要求確認メッセージをソースネットワークノードに送信することである。
【0056】
ステップ3は、ソースネットワークノードがハンドオーバ指示をUEに送信することである。
【0057】
ステップ4は、UEがターゲットネットワークノードへのアクセス手順を実行することである。
【0058】
ステップ5は、UEが無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)再構成を完了した後、RRC接続再構成完了メッセージをターゲットネットワークノードに送信することである。
【0059】
上記のステップ1~ステップ5を通じて、ソースネットワークノードとUEとの間で元のデータ伝送リンクがずっと保たれ、もしターゲットネットワークノードによってソースネットワークノードからのハンドオーバ指示が受信されるとともにUEからのRRC接続再構成完了メッセージも受信された後に、送信すべき下りリンクパケットデータコンバージェンスプロトコル((Packet Data Convergence Protocol、PDCP)データパケット(新しいセキュリティコンテキスト暗号化又は完全性保護処理が採用されたデータ)又は制御フレームは、バッファにあれば、構成されたUEとの間のリンクを介してUEに送信される。
【0060】
ステップ6及びステップ7は、UEがソースネットワークノード及びターゲットネットワークノードとの間でデータの送信及び受信を同時に維持することである。
【0061】
ステップ8は、ターゲットネットワークエンティティが解放指示をUEに送信して、データ伝送の完了をUEに通知し、UEによる、ソースネットワークノードとUEとの間のデータ接続の解放を望むことである。
【0062】
ステップ9は、UEがソースネットワークノードとUEとの間の上りリンク送信及び下りリンク受信を停止し、ソース側全体のマスタセルグループ(Master Cell Group、MCG)構成を解放し始めることである。
【0063】
ステップ10は、UEがターゲットネットワークノードとの間のみでデータの送信及び受信を維持することである。
【0064】
本開示の実施例に記載のレポート処理方法を採用した上記図1及び図2に示す実施形態のハンドオーバフローにおいて、UEは、ユーザ機器(User Equipment、UE)であり、例えば、携帯電話、タブレットPC(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、モバイルインターネット装置(Mobile Internet Device、MID)又はウェアラブルデバイス(Wearable Device)等の端末側機器であってもよい。説明すべきなのは、本開示の実施例では、ユーザ端末11の具体的なタイプが限定されない。
【0065】
ネットワークノード(ソースネットワークノード、ターゲットネットワークノード等を含む)は、基地局であってもよく、例えば、5G及びそれ以降のバージョンの基地局(例えば、gNB、5G NR NB、ng-eNB等)や、他の通信システムにおける基地局であるか、又はノードBと称されてもよい。説明すべきなのは、本開示の実施例では、5G基地局のみを例として取り上げるが、ネットワークノードの具体的なタイプが限定されない。
【0066】
また、上記図1及び図2に示す実施形態のハンドオーバフローでは、端末側は、RLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを記録する。
そのうち、端末は、ハンドオーバ失敗又はRLFが発生した場合、RLFレポートを記録する。RLFレポートは、少なくともハンドオーバ失敗及び無線リンク失敗という2つのシーンを記録するために使用されるものであり、1回のRLFレポートは、1つのシーンの記録のみを表すことができる。
【0067】
選択的に、RLFレポートには、
端末の前のサービングセルの測定結果と、
端末がハンドオーバ失敗又は無線リンク失敗を確認した後の隣接セルの測定結果と、
端末位置情報と、
例えばセルグローバル識別子(Cell Global Identity、CGI)/物理セル識別子(Physical Cell Identity、PCI)周波数ポイント等の、端末の失敗セル識別情報と、
端末の再確立セル識別情報と、
端末が前回にハンドオーバ開始メッセージの受信を確認してから接続失敗まで経過した時間長さであるUE報告タイマと、
ハンドオーバ失敗又は無線リンク失敗である接続失敗原因と、
端末が接続失敗になった時に使用したセル無線ネットワーク一時識別子(Cell Radio Network Temporary Identifier、C-RNTI)と、
T310のタイムアウト、又はランダムアクセスの問題、又はRLC層が最大数の再送に達したこと、又はビーム回復失敗(Beam Failure Recovery Failure、BFRF)である無線リンク失敗サブ原因と、
端末が接続失敗を確認してから、端末が当該RLFレポートを報告するまで経過した時間長さと、
接続失敗になったセルのトラッキングエリアコード(Tracking Area Code、TAC)と、
ブルートゥース(登録商標)(Blue Tooth、BT)関連記録結果と、
無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network、WLAN)とのうち、少なくとも1つが含まれる。
【0068】
選択的に、ハンドオーバ成功レポートの記録シーンとしては、以下のシーンが含まれる。
従来のハンドオーバ手順中に、端末のT310タイマ、T312タイマ又はT304タイマの長さの値が所定スレッショルドを超えたとき、端末がハンドオーバ成功レポートを記録する。
DAPSハンドオーバ手順中に、T310タイマ、T312タイマ又はT304タイマの長さ値が所定スレッショルドを超えたとき又はソース側リンクにRLFが発生したとき、端末がハンドオーバ成功レポートを記録する。
ハンドオーバ成功レポートの内容として、トリガ時刻の測定情報、セル識別情報、端末位置情報及びタイマ値等を記録した。
UEがRLFレポート及び/又はハンドオーバ成功レポートを記録した後、RRC接続確立完了メッセージ、RRC接続再構成完了メッセージ、RRC接続再確立完了メッセージ又はRRC回復完了メッセージを介して、当該RLFレポート及び/又はハンドオーバ成功レポートをネットワークノードに送信する。又は、ネットワークノードが要求メッセージをUEに送信し、UEが応答メッセージを介して、RLFレポート及び/又はハンドオーバ成功レポートをネットワークノードに送信する。
【0069】
また、端末のモビリティ手順における失敗という問題を解決するために、モビリティロバストネス最適化(Mobility Robustness Optimisation、MRO)方式を採用して、ネットワーク最適化を支援してもよい。
そのうち、端末は、ハンドオーバ失敗又はRLFが発生した場合、RLFレポートを記録する。端末は、ハンドオーバ失敗後にセル選択を行ってから、RRC接続再確立又はRRC接続確立を介してネットワークに再アクセスし、RLFレポートが端末側に保持されていることをネットワークに通知し、ネットワーク側は、必要な時に当該RLFレポートを端末から取得してネットワーク側のネットワーク最適化に使用する。
【0070】
MRO特性は、主にモビリティ手順におけるパラメータ構成の問題を発見及び解決するために使用され、3つの失敗タイプが定義されており、当該3つの失敗タイプには、早すぎるハンドオーバと、遅すぎるハンドオーバと、間違ったセルへのハンドオーバとが含まれる。そのうち、
遅すぎるハンドオーバとは、端末がソースセルに一定期間安定してキャンプオンした後、無線リンク失敗が発生し、そこで、端末がRRC接続再確立を介して別の異なるセルにアクセスしてみることであり、
早すぎるハンドオーバとは、ハンドオーバ手順中に端末がターゲットセルへのアクセスに失敗したか、又はターゲットセルへのアクセスに成功したがすぐに無線リンク失敗が発生し、そこで、端末がRRC接続再確立の発生によりソースセルにアクセスしてみることであり、
間違ったセルへのハンドオーバとは、ハンドオーバ手順中に端末がターゲットセルへのアクセスに失敗したか、又はターゲットセルへのアクセスに成功したがすぐに無線リンク失敗が発生し、そこで、端末がRRC接続再確立の発生によりハンドオーバターゲットセル及びソースセルとは異なる他のセルにアクセスしてみることである。
【0071】
ハンドオーバ完了後、端末がターゲットセルに安定してキャンプオンできるかどうかは、上記失敗タイプを判断する鍵となる。もし安定してキャンプオンしていれば、失敗が発生しても、前回のハンドオーバとは無関係であり、その理由は、ハンドオーバ完了後、UEがターゲットセルに安定してキャンプオンできるようになっているからである。もし安定してキャンプオンしていなければ、前回のハンドオーバ、例えばターゲットセルの不合理的な選択等が原因となり得る。
【0072】
端末が安定してキャンプオンしているかどうかについては、RLFレポート内のUE報告タイマを使用して判断され、その値が比較的小さければ、安定してキャンプオンしていないことを示し、その値が比較的大きければ、ハンドオーバ後に安定してキャンプオンしていることを示す。その値が0であれば、ハンドオーバが発生していないことを示す。
【0073】
DAPSハンドオーバは、ハンドオーバ手順中にソースセルとの間の接続が切断されないように保たれるため、失敗のシーンがもっと複雑となり、DAPSに係る遅すぎるハンドオーバ、早すぎるハンドオーバ及び間違ったセルへのハンドオーバのシーンは、以下の通りである。
【0074】
遅すぎるDAPSハンドオーバ:
端末がソースセルに一定期間安定してキャンプオンした後、無線リンク失敗が発生し、そこで、端末がRRC接続再確立を介して別の異なるセルにアクセスしてみる。
端末がソースセル一定期間安定してキャンプオンした後、DASPハンドオーバが成功するとともにターゲットセルに安定してキャンプオン可能であるが、DAPSハンドオーバ手順中にソースセルで無線リンク失敗が発生した。
【0075】
早すぎるDAPSハンドオーバ:
DAPSハンドオーバでターゲットセルへのアクセスに成功したがすぐに無線リンク失敗が発生し、そこで、端末がRRC接続再確立の発生によりソースセルにアクセスしてみる。
DAPSハンドオーバ手順中に、端末がターゲットセルへのアクセスに失敗し、ソースセルへのフォールバックに成功するとともに一定期間内にRLFが発生していない。
【0076】
間違ったセルへのDAPSハンドオーバ:
DAPSハンドオーバ手順中に、ソースセルとの間の接続にRLFが発生してから、端末がターゲットセルへのアクセスに失敗し、そこで、端末がRRC接続再確立の発生によりハンドオーバターゲットセル及びソースセルとは異なる他のセルにアクセスしてみる。
DAPSハンドオーバ手順中に、ターゲットセルへのアクセスに成功したがすぐに無線リンク失敗が発生し、そこで、端末がRRC接続再確立の発生によりハンドオーバターゲットセル及びソースセルとは異なる他のセルにアクセスしてみる。
DAPSハンドオーバ手順中にソースセルで無線リンク失敗が発生したのであれば、それをハンドオーバ成功レポート内に記録する。その後、ターゲット側がアクセスに失敗したか、又はターゲット側がランダムアクセスに成功したがすぐにRLFが発生したのであれば、それをRLFレポート内に記録する。
【0077】
上記のMRO特性によれば、ネットワークノード間のメッセージフローには、失敗指示(failure indication)メッセージ、ハンドオーバレポート(handover report)メッセージ、アクセス及びモビリティ指示(Access and mobility indication)メッセージが含まれる。
そのうち、失敗指示(failure indication)メッセージについては、
UEは、ハンドオーバ失敗又はRLF失敗後にネットワークに再アクセスする可能性があり、ネットワークノードがUEのRLFレポートを取得した後、もし現在のネットワークノードは、失敗が発生したノードでなければ、失敗が発生したネットワークノードによる分析及び最適化を容易にするために、失敗したネットワークノードにRLFレポート等の関連情報をネットワークノード間で転送する必要がある。
【0078】
選択的に、失敗指示(failure indication)メッセージは、エアインターフェースにおけるRRC再確立要求又はRRC確立によってトリガされる。RRC再確立要求については、選択的に、RRC再確立要求にキャリーされる情報及びUE RLFレポートが含まれ、RRC確立については、UE RLFレポートが含まれる。
【0079】
ハンドオーバレポート(handover report)メッセージについては、
失敗が発生したネットワークノードは、失敗指示(failure indication)メッセージを分析した後、ハンドオーバレポート(handover report)メッセージを送信する可能性があり、選択的に、送信手順は、図3に示すように、以下のステップ1~ステップ7を含む。
【0080】
ステップ1は、UEがネットワークノード1からネットワークノード2にハンドオーバするハンドオーバに成功することである。
【0081】
ステップ2は、ネットワークノード2には無線リンク失敗(RLF)が発生することである。
【0082】
ステップ3は、UEがRLFレポートを記録することである。
【0083】
ステップ4は、UEがネットワークノード3へのアクセスに成功することである。
【0084】
ステップ5は、ネットワークノード3がUEのRLFレポートを取得することである。
【0085】
ステップ6は、UEがネットワークノード3へのハンドオーバに成功した後、RLFが発生し、失敗した基地局がネットワークノード2であり、失敗指示(failure indication)メッセージをネットワークノード2に送信することである。
【0086】
ステップ7は、ネットワークノード2が失敗指示メッセージを分析した後、RLF失敗がネットワークノード1のハンドオーバ時におけるターゲットセルの不合理な選択に起因したことを発見し、ハンドオーバの失敗タイプが、間違ったセルへのハンドオーバに該当し、ネットワークノード3を選択すべきだったので、ハンドオーバレポート(handover report)メッセージをネットワークノード1に送信して通知することである。
【0087】
選択的に、当該ハンドオーバレポート(handover report)メッセージには、レポートタイプ、ハンドオーバソースセル、ハンドオーバターゲットセル、RRC再確立セル、UE RLFレポートという情報内容が含まれ、
レポートタイプは、早すぎるハンドオーバ、間違ったセルへのハンドオーバ等を含む失敗したノードによる分析結果を指示するものであり、
ハンドオーバソースセルには、グローバルセル識別子アイデンティティドキュメント(Identity document、ID)が含まれ、
ハンドオーバターゲットセルには、グローバルセル識別子IDが含まれ、
RRC再確立セルには、グローバルセル識別子IDが含まれ、レポートタイプが、間違ったセルへのハンドオーバである場合、当該セルをハンドオーバのターゲットセルとして選択すべきであることをソースセルに通知するために、当該RRC再確立セルの指示情報が含まれ、
UE RLFレポートは、オプショナルな内容であり、受信された失敗指示(failure indication)メッセージにUE RLFレポートが含まれていれば、ハンドオーバレポート(handover report)メッセージの伝送時にUE RLFレポートが含まれる。
【0088】
アクセス及びモビリティ指示(Access and mobility indication)メッセージについては、ネットワークノード間でハンドオーバ成功レポート等の関連情報を伝達するために使用される。
【0089】
以上によれば、DAPSハンドオーバ手順中に、ソース側で無線リンク失敗が発生する可能性があり、ハンドオーバのターゲット側でランダムアクセス失敗が発生するか、又はランダムアクセスに成功した後にすぐに無線リンク失敗が発生する可能性もある。ソース側の失敗情報は、ハンドオーバ成功レポート内に記録され、アクセス及びモビリティ指示メッセージを使用してネットワークノード間で伝達され、ターゲット側の失敗情報は、RLFレポート内に記録され、失敗指示メッセージを使用してネットワークノード間で伝達される。ハンドオーバソース側のネットワークノードは、ハンドオーバ完了後にUEのコンテキスト情報を既に解放している可能性があるため、アクセス及びモビリティ指示メッセージ及び失敗指示メッセージを介してハンドオーバ成功レポート及びRLFレポートを受信したとき、これらのレポートが同じUEに対応しているかどうかを知らない。もしハンドオーバ成功レポートがUE1に対応し、RLFレポートがUE2に対応していれば、UE1は、DAPSの遅すぎるハンドオーバエラーとして1回カウントする可能性があり、UE2は、早すぎるハンドオーバエラーとして一回カウントする可能性がある。もしハンドオーバ成功レポート及びRLFレポートが同じUEに属するものであれば、当該UEは、間違ったセルへのハンドオーバエラーとして一回カウントする可能性がある。
【0090】
上記の分析から分かるように、ソース側は、DAPSハンドオーバエラーを分析するとき、ハンドオーバ成功レポート及びRLFレポートが同じユーザに属するものであるかどうかを確定する必要があり、そうしないと、ハンドオーバ成功レポート及びRLFレポートに対する別々の分析により、分析結果が不正確になるという問題の発生に繋がってしまう。
【0091】
上記問題を解決するために、本開示の実施例は、レポート処理方法を提供し、当該方法を採用すれば、ネットワークノード間で無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを伝送するとき、送信される同じ端末に属するRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを関連付けさせることで、ネットワークノードは、ハンドオーバ失敗原因を正確に分析可能となり、ネットワークノードによる失敗タイプの分析の正確性が保証され、効果的なハンドオーバパラメータの最適化が行われる。
【0092】
本開示の一実施例に記載のレポート処理方法は、図4に示すように、第一ネットワークノードによって実行されるものであり、前記方法は、以下のステップS410~S430を含む。
【0093】
S410は、無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することである。
【0094】
S420は、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定することである。
【0095】
S430は、確定された関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートに従って、無線リンク失敗原因又はハンドオーバ失敗原因を分析することである。
【0096】
本開示の実施例では、選択的に、第二ネットワークノードは、ターゲット端末のハンドオーバ後のターゲットネットワークノードであってもよいが、それに限定されなく、第一ネットワークノードは、ターゲット端末のハンドオーバ前のソースネットワークノードであってもよいが、それに限定されない。
【0097】
本開示の実施例に記載のレポート処理方法によれば、第二ネットワークノードは、第一ネットワークノードに無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを送信するとき、それらを端末に関連付け、即ち、当該無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートが同じ端末に関連付けられたものであることを指示できるため、第一ネットワークノードは、関連付けられた無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートに従って失敗タイプを分析し、ネットワークノードによる失敗タイプの分析の正確性を保証し、間違ったタイプが分析されることを回避し、効果的なハンドオーバパラメータの最適化を行うことができる。
【0098】
一実施形態として、ステップS410において、無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することは、
第一インターフェースメッセージを介して、第二ネットワークノードから送信された無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートであって、前記第二ネットワークノードは、端末がデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバを実行した後に接続するノードであり、前記第一ネットワークノードは、端末がDAPSハンドオーバを実行する前に接続したノードであり、前記RLFレポートは、前記第二ネットワークノードによって他のネットワークノードから取得されたものであり、前記他のネットワークノードは、DAPSハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に前記端末が再接続したネットワークノードであるRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを受信することを含み、
ステップS420において、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定することは、
1つの前記第一インターフェースメッセージで伝送される無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することを含む。
【0099】
選択的に、1つの前記第一インターフェースメッセージで伝送される無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することは、
1つの前記第一インターフェースメッセージには、異なる端末によって生成された無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートがキャリーされていれば、同じ端末によって生成されたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することを含む。
【0100】
当該実施形態を採用すれば、第二ネットワークノードは、同じインターフェースメッセージ(第一インターフェースメッセージ)を介して第一ネットワークノードにRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを送信するとともに、同時に送信される当該無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートをターゲット端末に関連付けることができる。
【0101】
この実施形態では、選択的に、XNインターフェース、X2インターフェース、NGインターフェース及びS1インターフェースのうち、少なくとも1つを介して、第二ネットワークノードから送信されたターゲット端末に関連付けられている無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを受信してもよい。
【0102】
選択的に、失敗指示メッセージ、ハンドオーバレポート(handover report)メッセージ、アクセス及びモビリティ指示メッセージ及び特定メッセージのうち、少なくとも1つを介して、第二ネットワークノードから送信されたターゲット端末に関連付けられている無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを受信してもよい。
そのうち、特定メッセージは、事前設定されて、無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートの送信を指示するために特に使用されるメッセージである。
【0103】
選択的に、第一インターフェースメッセージを介して、第二ネットワークノードから送信された無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを受信する場合において、前記第一インターフェースメッセージには、レポートリストが含まれてもよく、前記レポートリストには、異なる端末によって生成されたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートが含まれ、前記ターゲット端末は、異なる端末のうちの1つである。
【0104】
具体的に、前記レポートリストには、少なくとも1つの列が含まれ、各列には、同じ端末に対応するRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートが記録され、前記ターゲット端末のRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートは、前記レポートリスト内の1列に記録される。
【0105】
また、ハンドオーバ成功レポート及びRLFレポートが非リアルタイムのレポートであるため、第二ネットワークノードは、複数のUEによって生成されたハンドオーバ成功レポート及びRLFレポートをキャッシュし、その後、1つのインターフェースメッセージにて、同じ端末に関連付けられているハンドオーバ成功レポート及びRLFレポートを同時に送信してもよい。第一インターフェースメッセージに複数のUEのレポートが含まれる場合、レポートリストの形を採用して複数のUEのレポートを伝達してもよく、リストの各ノードは、1つのUEのレポートを表し、各UEのレポート内には、関連付けられたハンドオーバ成功レポート及びRLFレポートが含まれる。
【0106】
本開示の実施例に記載の方法によれば、別の実施形態として、ステップS410において、無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することは、
それぞれ第二インターフェースメッセージを介してRLFレポートを取得し、第三インターフェースメッセージを介してハンドオーバ成功レポートを取得することを含み、
ステップS420において、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定することは、
前記第二インターフェースメッセージにキャリーされる第一端末識別子に従って、前記第一端末識別子に対応するRLFレポートを確定し、前記第三インターフェースメッセージにキャリーされる第二端末識別子に従って、前記第二端末識別子に対応するハンドオーバ成功レポートを確定することと、
前記第一端末識別子と前記第二端末識別子とが同じであれば、前記第一端末識別子に対応するRLFレポート、及び前記第二端末識別子に対応するハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することとを含む。
【0107】
当該実施形態を採用すれば、第二ネットワークノードは、異なるインターフェースメッセージを介して、第一ネットワークノードに無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートをそれぞれ送信するとともに、無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを送信するインターフェースメッセージ内に端末の識別子をそれぞれ含めることができるため、インターフェースメッセージに含まれる端末の識別子によれば、異なるインターフェースメッセージを介して伝送されてくる同じ端末によって生成された無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを関連付けることができる。
【0108】
選択的に、第二インターフェースメッセージを介してRLFレポートを取得する場合、前記第二インターフェースメッセージには、第一レポートリストが含まれ、前記第一レポートリストには、少なくとも1つの端末のRLFレポートが含まれ、
第三インターフェースメッセージを介してハンドオーバ成功レポートを取得する場合、前記第三インターフェースメッセージには、第二レポートリストが含まれ、前記第二レポートリストには、少なくとも1つの端末のハンドオーバ成功レポートが含まれる。
【0109】
当該実施形態を採用すれば、インターフェースメッセージには、少なくとも1つの端末のハンドオーバ成功レポート又はRLFレポートを送信するためのレポートリストが含まれるとともに、インターフェースメッセージには、各々のハンドオーバ成功レポート又はRLFレポートに対応して、各々のハンドオーバ成功レポート又はRLFレポートにそれぞれ関連付けられた端末を指示するための端末識別子が対応して備えられてもよい。
【0110】
また、選択的に、この実施形態では、第二インターフェースメッセージを介してRLFレポートを取得する場合又は第三インターフェースメッセージを介してハンドオーバ成功レポートを取得する場合、第二インターフェースメッセージ及び第三インターフェースメッセージは、それぞれ、失敗指示メッセージと、ハンドオーバレポート(handover report)メッセージと、アクセス及びモビリティ指示メッセージと、特定メッセージとのうち、少なくとも1つ又は複数である。選択的に、第二インターフェースメッセージ及び第三インターフェースメッセージの送信インターフェースは、それぞれ、XNインターフェース、X2インターフェース、NGインターフェース及びS1インターフェースのうち、少なくとも1つである。
【0111】
本開示の実施例に記載の方法によれば、別の実施形態として、ステップS410において、無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することは、具体的に、
端末から送信された無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートであって、端末識別子がキャリーされるRLFレポート、及び端末識別子がキャリーされるハンドオーバ成功レポートを取得することを含み、
ステップS420において、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定することは、具体的に、
前記RLFレポートにキャリーされる端末識別子、及びハンドオーバ成功レポートにキャリーされる端末識別子に従って、前記端末識別子が同じとなるRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することを含む。
【0112】
当該実施形態を採用すれば、端末がハンドオーバ成功レポート及びRLFレポートを記録するとき、端末識別子を追加して記録するため、ハンドオーバ成功レポート又はRLFレポートを送信するインターフェースメッセージ内に端末識別子を追加する必要がない。
【0113】
このように、ソースネットワークノード(第一ネットワークノード)は、ハンドオーバ成功レポート及びRLFレポートを受信した後、ハンドオーバ成功レポート及びRLFレポート内の端末識別子による関連付けを通じて、関連付けられているハンドオーバ成功レポート及びRLFレポートを確定し、ハンドオーバの失敗タイプを分析する。
【0114】
上記各形態を採用した場合における本開示の実施例に記載のレポート伝送方法の実施手順について、例を挙げて説明する。
【0115】
DAPS失敗のシーンが比較的多いため、無線リンク失敗(RLF)レポート又はハンドオーバ成功レポートの伝送は、様々な異なる実施シーンで発生し得る。本開示の実施例に記載のレポート伝送方法の実施手順を明確に説明するために、以下、DAPSにおける最も典型的な失敗シーンであって、DAPSハンドオーバ手順中にソースネットワークノードで無線リンク失敗が発生し、DAPSハンドオーバのターゲットネットワークノードへのランダムアクセスに成功したがすぐにRLFが発生し、端末が別のネットワークノードで接続を回復するシーンを例として、本開示のステップS410~S430が無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得し、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定する具体的な実施形態を詳細に紹介する。
【0116】
説明すべきなのは、本開示の実施例に記載のレポート伝送方法は、DAPSハンドオーバ手順のみに適用可能であることに限定されず、従来のハンドオーバ手順に適用されてもよく、以下で例を挙げて説明される失敗シーンのみに適用可能であることに限定されない。
【0117】
実施形態一
実施形態一では、第一インターフェースメッセージを介して、第二ネットワークノードから送信された無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを受信する形態であって、無線リンク失敗(RLF)レポートとハンドオーバ成功レポートとが関連付けられる形態1を採用する。
【0118】
当該実施形態を採用すれば、第二ネットワークノードが第一インターフェースメッセージを介して無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを送信する場合、
ターゲット端末が第一ネットワークノードから前記第二ネットワークノードへのハンドオーバに成功した後に送信したハンドオーバ成功レポートを、第二ネットワークノードが取得することと、
前記第二ネットワークノードにRLFが発生して前記ターゲット端末が第三ネットワークノードに接続した後、第三ネットワークノードが失敗指示メッセージを介して送信した前記ターゲット端末のRLFレポートを、第二ネットワークノードが取得することとを更に含み、
そのうち、第二ネットワークノードが第一インターフェースメッセージを介して、ターゲット端末に関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信することは、
前記ハンドオーバ成功レポート及び前記RLFレポートを関連付け、第一インターフェースメッセージを介して、前記ターゲット端末のRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信することを含む。
【0119】
この実施形態では、第二ネットワークノードは、ハンドオーバ成功レポート及びRLFレポートをそれぞれ取得した後、当該ハンドオーバ成功レポート及びRLFレポートを関連付け、同じインターフェースメッセージを介して、ターゲット端末のRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信する。
【0120】
図5に示すように、当該実施形態の具体的な実施手順は、以下のステップS510~S580を含む。
【0121】
S510は、UEがDAPSハンドオーバを実行し、第一ネットワークノード(ソースネットワークノード)から第二ネットワークノード(ターゲットネットワークノード)にハンドオーバすることである。
【0122】
S520は、第一ネットワークノード(ソースネットワークノード)に無線リンク失敗が発生し、UEがハンドオーバ成功レポートを記録することである。
【0123】
S530は、DAPSハンドオーバが成功することである。
【0124】
S540は、第二ネットワークノード(ターゲットネットワークノード)がUE情報取得フローを開始し、UEによって記録されたハンドオーバ成功レポートを取得することであり、選択的に、情報要求をUEに送信して、当該ハンドオーバ成功レポートの取得を要求してもよい。
【0125】
S550は、第二ネットワークノード(ターゲットネットワークノード)に無線リンク失敗が発生し、UEがRLFレポートを記録することである。
【0126】
S560は、UEが他のネットワークノード(第三ネットワークノード)に再接続するとともに、第三ネットワークノードが、UEによって記録されたRLFレポートを取得することである。
【0127】
S570は、第三ネットワークノードが失敗指示メッセージを介して、RLFレポートを第二ネットワークノード(ターゲットネットワークノード)に送信することである。
【0128】
S580は、第二ネットワークノード(ターゲットネットワークノード)は、受信されたRLFレポートを識別するとともに、その前に取得されたハンドオーバ成功レポートに従って、同じ端末に属するRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを識別し、識別された同じ端末に属するRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを、同じインターフェースメッセージ(第一インターフェースメッセージ)を介して第一ネットワークノード(ソースネットワークノード)に送信し、送信された当該RLFレポート及びハンドオーバ成功レポートが同じ端末に属するものであることを示すために使用する。
【0129】
選択的に、第二ネットワークノードは、RLFレポート及びハンドオーバ成功レポート内の位置情報、端末識別子及びセル識別子等の少なくとも1つに従って、受信されたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートが同じ端末に属するものであるかどうかを識別してもよい。
【0130】
一方、選択的に、第一インターフェースメッセージを介して、ターゲット端末に関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを第二ネットワークノードに送信する場合、前記第一インターフェースメッセージには、レポートリストが含まれ、前記レポートリストには、少なくとも1つの端末にそれぞれ関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートが含まれ、前記ターゲット端末は、少なくとも1つの端末のうちの1つである。
【0131】
具体的に、前記レポートリストには、少なくとも1つのレポートノードが含まれ、各レポートノード内には、同じ端末に対応するRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートが記録され、前記ターゲット端末のRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートは、1つのレポートノード内に記録される。
【0132】
また、ハンドオーバ成功レポート及びRLFレポートが非リアルタイムのレポートであるため、基地局は、複数のユーザのハンドオーバ成功レポート及びRLFレポートをキャッシュし、その後、1つのインターフェースメッセージにて、同じ端末に関連付けられたハンドオーバ成功レポート及びRLFレポートを同時に送信してもよい。メッセージに複数のUEのレポートが含まれる場合、レポートリストの形を採用して複数のUEのレポートを伝達してもよく、リストの各ノードは、1つのUEのレポートを表し、各UEのレポート内には、関連付けられたハンドオーバ成功レポート及びRLFレポートが含まれる。
【0133】
本開示の実施例では、選択的に、同じインターフェースメッセージ(第一インターフェースメッセージ)を介して、RLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを送信する場合、当該第一インターフェースメッセージの送信インターフェースは、XNインターフェース、X2インターフェース、NGインターフェース及びS1インターフェースのうち、少なくとも1つである。
【0134】
選択的に、当該第一インターフェースメッセージは、XN又はX2インターフェースであり、ネットワーク側ノード間にXN又はX2接続がない場合、NG又はS1インターフェースを介して送信されてもよい。
【0135】
別の実施形態として、選択的に、同じインターフェースメッセージ(第一インターフェースメッセージ)を介して、RLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを送信する場合、第一インターフェースメッセージは、失敗指示メッセージ、ハンドオーバレポート(handover report)メッセージ、アクセス及びモビリティ指示メッセージ及び特定メッセージのうち、少なくとも1つを介して伝送されてもよい。
【0136】
実施形態二
実施形態二では、第一ネットワークノードが第二インターフェースメッセージを介してRLFレポートを取得し、第三インターフェースメッセージを介してハンドオーバ成功レポートを取得する形態であって、
前記第二インターフェースメッセージ及び前記第三インターフェースメッセージそれぞれには、前記ターゲット端末の識別子が含まれる形態2を採用する。
【0137】
当該実施形態を採用すれば、第二ネットワークノードが第二インターフェースメッセージを介して第一ネットワークノードにRLFレポートを送信し、第三インターフェースメッセージを介して第一ネットワークノードにハンドオーバ成功レポートを送信することは、
もしターゲット端末が第一ネットワークノードから前記第二ネットワークノードへのハンドオーバに成功した後に送信したハンドオーバ成功レポートを、第二ネットワークノードが取得した場合、第三インターフェースメッセージを介して、ハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信することと、
もし前記ターゲット端末が第三ネットワークノードに再接続して第三ネットワークノードが失敗指示メッセージを介して送信した前記ターゲット端末のRLFレポートを、第二ネットワークノードが取得した場合、第二インターフェースメッセージを介して、RLFレポートを第一ネットワークノードに送信することとを含む。
【0138】
当該実施形態を採用すれば、ハンドオーバ成功レポート及びRLFレポートは、異なるインターフェースメッセージを介して第一ネットワークノードに送信され、且つハンドオーバ成功レポートを受信した後、後続のRLFレポートを待つ必要がなく、直ちにソースネットワークノードに送信でき、ハンドオーバ成功レポートを送信するインターフェースメッセージと、RLFレポートを送信するインターフェースメッセージとは、含んでいる端末識別子を通じて関連付けられる。
【0139】
図6に示すように、当該実施形態の具体的な実施手順は、以下のステップS610~S690を含む。
【0140】
S610は、UEがDAPSハンドオーバを実行し、第一ネットワークノード(ソースネットワークノード)から第二ネットワークノード(ターゲットネットワークノード)にハンドオーバすることである。
【0141】
S620は、第一ネットワークノード(ソースネットワークノード)に無線リンク失敗が発生し、UEがハンドオーバ成功レポートを記録することである。
【0142】
S630は、DAPSハンドオーバが成功することである。
【0143】
S640は、第二ネットワークノード(ターゲットネットワークノード)がUE情報取得フローを開始し、UEによって記録されたハンドオーバ成功レポートを取得することであり、選択的に、情報要求をUEに送信して、当該ハンドオーバ成功レポートの取得を要求してもよい。
【0144】
S650は、第二ネットワークノード(ターゲットネットワークノード)が当該ハンドオーバ成功レポートを得た後、インターフェースメッセージ(第三インターフェースメッセージ)を介して、当該ハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノード(ソースネットワークノード)に直ちに送信することである。
【0145】
S660は、第二ネットワークノード(ターゲットネットワークノード)に無線リンク失敗が発生し、UEがRLFレポートを記録することである。
【0146】
S670は、UEが他のネットワークノード(第三ネットワークノード)に再接続するとともに、第三ネットワークノードが、UEによって記録されたRLFレポートを取得することである。
【0147】
S680は、第三ネットワークノードが失敗指示メッセージを介して、RLFレポートを第二ネットワークノード(ターゲットネットワークノード)に送信することである。
【0148】
S690は、第二ネットワークノード(ターゲットネットワークノード)がインターフェースメッセージ(例えば第二インターフェースメッセージ)を介して、RLFレポートを第一ネットワークノード(ソースネットワークノード)に送信することである。
【0149】
この実施形態では、ステップS650及びS690において、第二ネットワークノードがインターフェースメッセージを介して第一ネットワークノードにハンドオーバ成功レポート及びRLFレポートを送信する場合、送信されるインターフェースメッセージには、当該ハンドオーバ成功レポート及びRLFレポートが同じ端末に対応するものであることを識別するためのUE識別子が含まれる。
【0150】
端末がソースネットワークノードからターゲットネットワークノードにハンドオーバした後、ソースネットワークノードがユーザのコンテキスト情報を既に削除している可能性があり、UE識別子に従ってユーザのコンテキスト情報を得ることが既にできなくなっている可能性があるのに対して、インターフェースメッセージに含まれるUE識別子によれば、RLFレポートを送信する第二インターフェースメッセージと、ハンドオーバ成功レポートを送信する第三インターフェースメッセージとを関連付けて、当該ハンドオーバ成功レポート及びRLFレポートが同じ端末に対応するものであることを確定可能である。
【0151】
選択的に、第二インターフェースメッセージを介して、RLFレポートを第一ネットワークノードに送信する場合、前記第二インターフェースメッセージには、第一レポートリストが含まれ、前記第一レポートリストには、少なくとも1つの端末のRLFレポートが含まれ、
第三インターフェースメッセージを介して、ハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信する場合、前記第三インターフェースメッセージには、第二レポートリストが含まれ、前記第二レポートリストには、少なくとも1つの端末のハンドオーバ成功レポートが含まれ、
ここで、前記ターゲット端末は、少なくとも1つの端末のうちの1つである。
【0152】
当該実施形態を採用すれば、インターフェースメッセージには、少なくとも1つの端末のハンドオーバ成功レポート又はRLFレポートを送信するためのレポートリストが含まれるとともに、インターフェースメッセージには、各々のハンドオーバ成功レポート又はRLFレポートに対応して、各々のハンドオーバ成功レポート又はRLFレポートにそれぞれ関連付けられた端末を指示するための端末識別子が対応して備えられてもよい。
【0153】
本開示の実施例では、選択的に、第二ネットワークノードが第二インターフェースメッセージを介して第一ネットワークノードにRLFレポートを送信し、第三インターフェースメッセージを介して第一ネットワークノードにハンドオーバ成功レポートを送信する場合、第二インターフェースメッセージ及び第三インターフェースメッセージは、失敗指示メッセージ、ハンドオーバレポート(handover report)メッセージ、アクセス及びモビリティ指示メッセージ及び特定メッセージのうち、少なくとも1つを介して伝送されてもよい。
【0154】
本開示の実施例では、選択的に、第二ネットワークノードが第二インターフェースメッセージを介してRLFレポートを送信し、第三インターフェースメッセージを介してハンドオーバ成功レポートを送信する場合、当該第二インターフェースメッセージ及び第三インターフェースメッセージの送信インターフェースは、それぞれ、XNインターフェース、X2インターフェース、NGインターフェース及びS1インターフェースのうち、少なくとも1つである。
【0155】
選択的に、当該第二インターフェースメッセージ及び第三インターフェースメッセージは、それぞれ、XNインターフェース又はX2インターフェースであり、ネットワーク側ノード間にXNインターフェース又はX2接続がない場合、NGインターフェース又はS1インターフェースを介して送信されてもよい。
【0156】
形態1及び形態2を対比すると、両方とも、ハンドオーバ成功レポート及びRLFレポートが同じ端末に属するものであることをターゲットネットワークノードによって識別される必要がある。そのうち、形態2を採用すれば、形態1に比べて、ターゲットネットワークノードは、ハンドオーバ成功レポートを受信した後、後続のRLFレポートを待つ必要がなく、ソースネットワークノードに直ちに送信可能であり、選択的に、当該実施形態に基づいて、ソースネットワークノードは、ハンドオーバ成功レポートを受信した後、必ずしもハンドオーバの分析及び最適化を直ちに実行することに限定されず、後続のRLFレポートがあるかどうかの確認を待つことを必要としてもよい。
【0157】
実施形態三
実施形態三では、第二ネットワークノードが第二インターフェースメッセージを介して第一ネットワークノードにRLFレポートを送信し、第三インターフェースメッセージを介して第一ネットワークノードにハンドオーバ成功レポートを送信する形態であって、前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートそれぞれには、前記ターゲット端末の識別子が含まれる形態3を採用する。
【0158】
選択的に、当該実施形態の具体的な実施時におけるハンドオーバフローは、実施形態二と同じであってもよく、以下、引き続き図6に示す実施フローを使用して、形態3の具体的な実施形態を説明する。
【0159】
図6に示すように、当該実施形態三の具体的な実施手順は、以下のステップS610~S690を含む。
【0160】
S610は、UEがDAPSハンドオーバを実行し、第一ネットワークノード(ソースネットワークノード)から第二ネットワークノード(ターゲットネットワークノード)にハンドオーバすることである。
【0161】
S620は、第一ネットワークノード(ソースネットワークノード)に無線リンク失敗が発生し、UEがハンドオーバ成功レポートを記録することである。
【0162】
S630は、DAPSハンドオーバが成功することである。
【0163】
S640は、第二ネットワークノード(ターゲットネットワークノード)がUE情報取得フローを開始し、UEによって記録されたハンドオーバ成功レポートを取得することであり、この実施形態では、UEによって記録されたハンドオーバ成功レポートには、端末識別子が含まれるため、第二ネットワークノードによって取得されたハンドオーバ成功レポートには、端末識別子が含まれることになり、
選択的に、情報要求をUEに送信して、当該ハンドオーバ成功レポートの取得を要求してもよい。
【0164】
S650は、第二ネットワークノード(ターゲットネットワークノード)が当該ハンドオーバ成功レポートを得た後、インターフェースメッセージ(第三インターフェースメッセージ)を介して、当該ハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノード(ソースネットワークノード)に直ちに送信することである。
【0165】
S660は、第二ネットワークノード(ターゲットネットワークノード)に無線リンク失敗が発生し、UEがRLFレポートを記録することである。この実施形態では、UEによって記録されたRLFレポートには、端末識別子が含まれる。
【0166】
S670は、UEが他のネットワークノード(第三ネットワークノード)に再接続するとともに、第三ネットワークノードが、UEによって記録されたRLFレポートを取得することである。
【0167】
S680は、第三ネットワークノードが失敗指示メッセージを介して、RLFレポートを第二ネットワークノード(ターゲットネットワークノード)に送信することである。
【0168】
S690は、第二ネットワークノード(ターゲットネットワークノード)がインターフェースメッセージ(例えば第二インターフェースメッセージ)を介して、RLFレポートを第一ネットワークノード(ソースネットワークノード)に送信することである。
【0169】
当該実施形態三を採用すれば、実施形態二に比べて、端末は、ハンドオーバ成功レポート及びRLFレポートを記録するとき、端末識別子を追加して記録するため、ハンドオーバ成功レポート又はRLFレポートを送信するインターフェースメッセージ内に端末識別子を追加する必要がない。
【0170】
当該実施形態を採用すれば、ソースネットワークノードは、ハンドオーバ成功レポート及びRLFレポートを受信した後、ハンドオーバ成功レポート及びRLFレポート内の端末識別子による関連付けを通じて、関連付けられているハンドオーバ成功レポート及びRLFレポートを確定し、ハンドオーバの失敗タイプを分析する。
【0171】
当該実施形態三では、選択的に、実施形態二と同様に、第二ネットワークノードは、第二インターフェースメッセージを介して、RLFレポートを第一ネットワークノードに送信する場合、前記第二インターフェースメッセージには、第一レポートリストが含まれ、前記第一レポートリストには、少なくとも1つの端末のRLFレポートが含まれ、
第二ネットワークノードが第三インターフェースメッセージを介して第一ネットワークノードにハンドオーバ成功レポートを送信する場合、前記第三インターフェースメッセージには、第二レポートリストが含まれ、前記第二レポートリストには、少なくとも1つの端末のハンドオーバ成功レポートが含まれ、
ここで、前記ターゲット端末は、少なくとも1つの端末のうちの1つである。
【0172】
当該実施形態を採用すれば、インターフェースメッセージには、少なくとも1つの端末のハンドオーバ成功レポート又はRLFレポートを送信するためのレポートリストが含まれるとともに、各々のハンドオーバ成功レポート及びRLFレポートには、各々のハンドオーバ成功レポート又はRLFレポートにそれぞれ関連付けられた端末を指示するための端末識別子がそれぞれ対応して含まれてもよい。
【0173】
本開示の実施例では、選択的に、実施形態二と同様に、第二インターフェースメッセージを介して第一ネットワークノードにRLFレポートを送信し、第三インターフェースメッセージを介して第一ネットワークノードにハンドオーバ成功レポート送信する場合、第二インターフェースメッセージ及び第三インターフェースメッセージは、失敗指示メッセージ、ハンドオーバレポート(handover report)メッセージ、アクセス及びモビリティ指示メッセージ及び特定メッセージのうち、少なくとも1つを介して伝送されてもよい。
【0174】
本開示の実施例では、選択的に、第二ネットワークノードが第二インターフェースメッセージを介してRLFレポートを送信し、第三インターフェースメッセージを介してハンドオーバ成功レポートを送信する場合、当該第二インターフェースメッセージ及び第三インターフェースメッセージの送信インターフェースは、それぞれ、XNインターフェース、X2インターフェース、NGインターフェース及びS1インターフェースのうち、少なくとも1つである。
【0175】
選択的に、当該第二インターフェースメッセージ及び第三インターフェースメッセージは、それぞれ、XNインターフェース又はX2インターフェースであり、ネットワーク側ノード間にXNインターフェース又はX2接続がない場合、NGインターフェース又はS1インターフェースを介して送信されてもよい。
【0176】
本開示の実施例に記載のレポート伝送方法における上記の何れか1つの実施形態を採用すれば、ネットワークノード間で無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを伝送するとき、送信される同じ端末に属するRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートが関連付けられることで、ネットワークノードは、同じ端末に属するハンドオーバ成功レポート及びRLFレポートを共同で分析可能となり、ハンドオーバ失敗原因を正確に分析できることが保証され、ネットワークノードによる失敗タイプの分析の正確性が保証され、効果的なハンドオーバパラメータの最適化が行われる。
【0177】
本開示の別の実施例は、第二ネットワークノードに適用されるレポート処理方法を提供し、図7に示すように、前記方法は、以下のステップS710~S720を含む。
【0178】
S710は、無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することである。
【0179】
S720は、関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信して、前記第一ネットワークノードにより前記関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートに従って、無線リンク失敗原因又はハンドオーバ失敗原因が分析されるようにする。
【0180】
本開示の実施例に記載の方法を採用すれば、ネットワークノード間で無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを伝送するとき、送信される同じ端末に属するRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを関連付けさせることで、ネットワークノードは、ハンドオーバ失敗原因を正確に分析可能となり、ネットワークノードによる失敗タイプの分析の正確性が保証され、効果的なハンドオーバパラメータの最適化が行われる。
【0181】
本開示の実施例では、選択的に、前記第二ネットワークノードは、端末がデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバを実行した後に接続するノードであり、前記第一ネットワークノードは、端末がDAPSハンドオーバを実行する前に接続したノードであり、前記RLFレポートは、前記第二ネットワークノードによって他のネットワークノードから取得されたものであり、前記他のネットワークノードは、DAPSハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に前記端末が再接続したネットワークノードである。
【0182】
本開示の実施例では、選択的に、ステップS710において、ハンドオーバ成功レポートを取得することは、具体的に、
端末から送信されたハンドオーバ成功レポートであって、前記端末によってDAPSハンドオーバ成功後に生成されたハンドオーバ成功レポートを受信することを含み、
無線リンク失敗(RLF)レポートを取得することは、具体的に、
他のネットワークノードから送信されたRLFレポートであって、前記RLFレポートは、端末によってデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に生成されるものであり、前記他のネットワークノードは、DAPSハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に端末が再接続したネットワークノードであるRLFレポートを受信することを含む。
【0183】
選択的に、前記レポート処理方法では、ステップS720において、関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信することは、具体的に、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートであって、同じ端末によって生成された前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを識別することと、
識別された関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信することとを含む。
【0184】
本開示の実施例では、選択的に、ステップS720において、
第一インターフェースメッセージを介して、端末に関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信する形態1と、
第二インターフェースメッセージを介して第一ネットワークノードにRLFレポートを送信し、第三インターフェースメッセージを介して第一ネットワークノードにハンドオーバ成功レポートを送信する形態であって、前記第二インターフェースメッセージ及び前記第三インターフェースメッセージそれぞれには、端末の識別子が含まれる形態2と、
第二インターフェースメッセージを介して第一ネットワークノードにRLFレポートを送信し、第三インターフェースメッセージを介して第一ネットワークノードにハンドオーバ成功レポートを送信する形態であって、前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートそれぞれには、前記端末の識別子が含まれる形態3とのうち、1つの形態で、関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信する。
【0185】
本開示の実施例に記載のレポート処理方法を採用する場合、形態1を採用すれば、第二ネットワークノードは、同じインターフェースメッセージ(第一インターフェースメッセージ)にて、第一ネットワークノードに無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを同時に送信可能であるとともに、同時に送信される当該無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを端末に関連付けることができ、
形態2を採用すれば、第二ネットワークノードは、異なるインターフェースメッセージを介して、第一ネットワークノードに無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートをそれぞれ送信するとともに、無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを送信するインターフェースメッセージはそれぞれのうちにターゲット端末の識別子を含めることができるため、インターフェースメッセージに含まれるターゲット端末の識別子によれば、インターフェースメッセージ内における同じターゲット端末に対応する無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを関連付けることが可能であり、
形態3を採用すれば、第二ネットワークノードは、異なるインターフェースメッセージを介して、第一ネットワークノードに無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートをそれぞれ送信するとともに、送信される無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートそれぞれに端末識別子を含めることができるため、端末識別子によれば、同じ端末に対応する無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを識別可能である。
当該実施形態を採用する場合、選択的に、端末は、無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを生成するとき、端末の識別子を、生成された無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートに書き込み、即ち、先行技術に比べて、エアインターフェースの伝送内容を変更して、端末識別子が含まれる無線リンク失敗(RLF)レポート又はハンドオーバ成功レポートをネットワークノードに送信する。
【0186】
本開示の実施例では、選択的に、XNインターフェース、X2インターフェース、NGインターフェース及びS1インターフェースのうち、少なくとも1つを介して、ターゲット端末に関連付けられた無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信してもよい。
【0187】
別の実施形態として、選択的に、失敗指示メッセージ、ハンドオーバレポート(handover report)メッセージ、アクセス及びモビリティ指示メッセージ及び特定メッセージのうち、少なくとも1つを介して、ターゲット端末に関連付けられた無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信してもよい。
そのうち、特定メッセージは、事前設定されて、無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートの送信を指示するために特に使用されるメッセージである。
【0188】
本開示の実施例の別の実施形態は、端末機器に適用されるレポート処理方法を更に提供し、図8に示すように、前記方法は、以下のステップS810~S820を含む。
【0189】
S810は、端末識別子がキャリーされる無線リンク失敗(RLF)レポート、及び端末識別子がキャリーされるハンドオーバ成功レポートであって、前記ハンドオーバ成功レポートは、前記端末機器によってデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバ成功後に生成されるものであり、前記RLFレポートは、端末によってDAPSハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に生成されるものであるRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを生成することである。
【0190】
S820は、生成された前記無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートをネットワーク機器に送信することである。
【0191】
当該実施形態を採用すれば、端末は、ハンドオーバ成功レポート及びRLFレポートを記録するとき、端末識別子を追加して記録するため、ハンドオーバ成功レポート又はRLFレポートを送信するインターフェースメッセージに端末識別子を追加する必要がない。こうして、ネットワークノード間で無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを伝送するとき、ハンドオーバ成功レポート内の端末識別子及びRLFレポート内の端末識別子に従って、同じ端末のRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートが関連付けられることで、ネットワークノードは、ハンドオーバ失敗原因を正確に分析可能となり、ネットワークノードによる失敗タイプの分析の正確性が保証され、効果的なハンドオーバパラメータの最適化が行われる。
【0192】
本開示の実施例では、RLFレポート及びハンドオーバ成功レポートにそれぞれ含まれる情報内容、及びネットワークノード間にRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートが伝送される具体的な手順については、図1図3と併せて以上の詳しい記述を参照可能であり、ここで詳細に説明しない。
【0193】
本開示の一実施例に記載のレポート処理方法は、第二ネットワークノードによって実行されるものであり、前記方法は、
ターゲット端末に関連付けられた無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信することを含む。
【0194】
本開示の実施例に記載のレポート処理方法によれば、第二ネットワークノードは、第一ネットワークノードに無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを送信するとき、それらをターゲット端末に関連付け、即ち、当該無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートが同じターゲット端末に関連付けられたものであることを指示できるため、第一ネットワークノードは、関連付けられた無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートに従って失敗タイプを分析し、ネットワークノードによる失敗タイプの分析の正確性を保証し、間違ったタイプが分析されることを回避し、効果的なハンドオーバパラメータの最適化を行うことができる。
【0195】
本開示の実施例では、選択的に、
第一インターフェースメッセージを介して、ターゲット端末に関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信する形態1と、
第二インターフェースメッセージを介して第一ネットワークノードにRLFレポートを送信し、第三インターフェースメッセージを介して第一ネットワークノードにハンドオーバ成功レポートを送信する形態であって、前記第二インターフェースメッセージ及び前記第三インターフェースメッセージそれぞれには、前記ターゲット端末の識別子が含まれる形態2と、
第二インターフェースメッセージを介して第一ネットワークノードにRLFレポートを送信し、第三インターフェースメッセージを介して第一ネットワークノードにハンドオーバ成功レポートを送信する形態であって、前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートそれぞれには、前記ターゲット端末の識別子が含まれる形態3と、のうち、1つの形態で、ターゲット端末に関連付けられた無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信する。
【0196】
本開示の実施例では、選択的に、前記第二ネットワークノードは、端末がデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバを実行した後に接続するノードであり、前記第一ネットワークノードは、端末がDAPSハンドオーバを実行する前に接続したノードであり、前記RLFレポートは、前記第二ネットワークノードによって他のネットワークノードから取得されたものであり、前記他のネットワークノードは、DAPSハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に前記端末が再接続したネットワークノードである。
本開示の実施例に記載のレポート処理方法を採用する場合、形態1を採用すれば、第二ネットワークノードは、同じインターフェースメッセージ(第一インターフェースメッセージ)にて、第一ネットワークノードに無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを同時に送信可能であるとともに、同時に送信される当該無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートをターゲット端末に関連付けることができる。
【0197】
形態2を採用すれば、第二ネットワークノードは、異なるインターフェースメッセージを介して、第一ネットワークノードに無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートをそれぞれ送信するとともに、無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを送信するインターフェースメッセージそれぞれのうちにターゲット端末の識別子を含めることができるため、インターフェースメッセージに含まれるターゲット端末の識別子によれば、インターフェースメッセージ内における同じターゲット端末に対応する無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを関連付けることが可能である。
【0198】
形態3を採用すれば、第二ネットワークノードは、異なるインターフェースメッセージを介して、第一ネットワークノードに無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートをそれぞれ送信するとともに、送信される無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートそれぞれにターゲット端末の識別子を含めることができるため、ターゲット端末の識別子によれば、同じターゲット端末の無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを関連付けることが可能である。当該実施形態を採用する場合、選択的に、ターゲット端末は、無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを生成するとき、ターゲット端末の識別子を、生成された無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートに書き込み、即ち、先行技術に比べて、エアインターフェースのメッセージ内容を変更して、ターゲット端末の識別子が含まれる無線リンク失敗(RLF)レポート又はハンドオーバ成功レポートをネットワークノードに送信する。
【0199】
本開示の実施例では、選択的に、XNインターフェース、X2インターフェース、NGインターフェース及びS1インターフェースのうち、少なくとも1つを介して、ターゲット端末に関連付けられた無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信してもよい。
【0200】
別の実施形態として、選択的に、失敗指示メッセージ、ハンドオーバレポートメッセージ、アクセス及びモビリティ指示メッセージ及び特定メッセージのうち、少なくとも1つを介して、ターゲット端末に関連付けられた無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信してもよい。
そのうち、特定メッセージは、事前設定されて、無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートの送信を指示するために特に使用されるメッセージである。
【0201】
本開示の実施例に記載のレポート処理方法における上記の何れか1つの実施形態を採用すれば、ネットワークノード間で無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを伝送するとき、送信される同じ端末に属するRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを関連付けさせることで、ネットワークノードは、同じ端末に属するハンドオーバ成功レポート及びRLFレポートを共同で分析可能となり、ハンドオーバ失敗原因を正確に分析できることが保証され、ネットワークノードによる失敗タイプの分析の正確性が保証され、効果的なハンドオーバパラメータの最適化が行われる。
【0202】
本開示の実施例の別の実施形態は、第一ネットワークノードによって実行されるレポート処理方法を更に提供し、前記方法は、
ターゲット端末に関連付けられた無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することと、
前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートに従って、無線リンク失敗原因又はハンドオーバ失敗原因を分析することとを含む。
【0203】
本開示の実施例に記載のレポート処理方法によれば、第二ネットワークノードは、第一ネットワークノードに無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを送信するとき、それらをターゲット端末に関連付け、即ち、当該無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートが同じターゲット端末に関連付けられたものであることを指示できるため、第一ネットワークノードは、関連付けられた無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートに従って失敗タイプを分析し、ネットワークノードによる失敗タイプの分析の正確性を保証し、間違ったタイプが分析されることを回避し、効果的なハンドオーバパラメータの最適化を行うことができる。
【0204】
選択的に、前記レポート処理方法では、
第一インターフェースメッセージを介して、第二ネットワークノードから伝送された前記ターゲット端末に関連付けられている前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを取得する形態と、
第二インターフェースメッセージを介して、第三ネットワークノードから伝送された前記RLFレポートを取得し、第三インターフェースメッセージを介して、第四ネットワークノードから伝送された前記ハンドオーバ成功レポートを取得する形態であって、前記第二インターフェースメッセージ及び前記第三インターフェースメッセージそれぞれには、前記ターゲット端末の識別子が含まれる形態と、
第二インターフェースメッセージを介して、第三ネットワークノードから伝送された前記RLFレポートを取得し、第三インターフェースメッセージを介して、第四ネットワークノードから伝送された前記ハンドオーバ成功レポートを取得する形態であって、前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートそれぞれには、前記ターゲット端末の識別子が含まれる形態とのうち、1つの形態で、ターゲット端末に関連付けられた無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得する。
【0205】
説明すべきなのは、上記の第二ネットワークノード、第三ネットワークノード及び第四ネットワークノードは、それぞれ、第一ネットワークノードにRLFレポート又はハンドオーバ成功レポートを送信できるネットワークノードであり、それらの名称は、異なるネットワークノードを区別するためにのみ使用され、具体的に、同じ又は異なるネットワークノードであってもよい。
【0206】
選択的に、前記レポート処理方法では、第一インターフェースメッセージを介して、第二ネットワークノードから伝送された前記ターゲット端末に関連付けられている前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを取得する場合、前記第一インターフェースメッセージには、レポートリストが含まれ、前記レポートリストには、少なくとも1つの端末にそれぞれ関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートが含まれ、前記ターゲット端末は、少なくとも1つの端末のうちの1つである。
【0207】
選択的に、前記レポート処理方法では、第二インターフェースメッセージを介して、第三ネットワークノードから伝送されたRLFレポートを取得する場合、前記第二インターフェースメッセージには、第一レポートリストが含まれ、前記第一レポートリストには、少なくとも1つの端末のRLFレポートが含まれ、
第三インターフェースメッセージを介して、第四ネットワークノードから伝送されたハンドオーバ成功レポートを取得する場合、前記第三インターフェースメッセージには、第二レポートリストが含まれ、前記第二レポートリストには、少なくとも1つの端末のハンドオーバ成功レポートが含まれ、
ここで、前記ターゲット端末は、少なくとも1つの端末のうちの1つである。
【0208】
選択的に、前記レポート処理方法では、前記第一インターフェースメッセージ、前記第二インターフェースメッセージ及び前記第三インターフェースメッセージは、失敗指示メッセージ、ハンドオーバレポート(handover report)メッセージ、アクセス及びモビリティ指示メッセージ及び特定メッセージのうち、少なくとも1つを介して伝送される。
【0209】
選択的に、前記レポート処理方法では、前記第一インターフェースメッセージ、前記第二インターフェースメッセージ及び前記第三インターフェースメッセージの送信インターフェースは、XNインターフェース、X2インターフェース、NGインターフェース及びS1インターフェースのうち、少なくとも1つである。
【0210】
選択的に、前記レポート処理方法では、前記第一ネットワークノードは、前記ターゲット端末のソースネットワークノードであり、前記第二ネットワークノードは、前記ターゲット端末のターゲットネットワークノードであるか、又は
前記第一ネットワークノードは、前記ターゲット端末のソースネットワークノードであり、前記第三ネットワークノード及び前記第四ネットワークノードは、
ソースネットワークノードと
ターゲットネットワークノードと、
ソースネットワークノード及びターゲットネットワークノード以外のネットワークノードとのうちの1つである。
【0211】
説明すべきなのは、本開示の実施例では、図5及び図6を参照して、RLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを送信するネットワークノードがそれぞれターゲットネットワークノードである例を挙げて説明したが、本開示の実施例に記載の方法を採用した応用シーンは、図5及び図6に示すシーンに限定されず、ソースネットワークノードにRLFレポート又はハンドオーバ成功レポートを送信できるネットワークノードは、ターゲットネットワークノードに限定されず、上記で列挙したネットワークノードの何れか1つであってもよい。
【0212】
選択的に、前記レポート処理方法では、確定された関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートに従って、無線リンク失敗原因又はハンドオーバ失敗原因を分析することは、
前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートに従って、無線リンク失敗原因又はハンドオーバ失敗原因が遅すぎるハンドオーバ、早すぎるハンドオーバ及び間違ったセルへのハンドオーバのうちのどれであるかを分析することを含む。
【0213】
説明すべきなのは、上記実施例における第一ネットワークノードによって実行されるレポート処理方法についての全ての記述は、当該第二ネットワークノードによって実行されるレポート処理方法の実施例に適用可能であり、それと同じ技術的効果を奏することができるが、ここで詳細に説明しない。
【0214】
図9に示すように、本開示の実施例は、第一ネットワークノードとされ、プロセッサ900と、送受信機910と、メモリ920と、前記メモリ920に記憶されて前記プロセッサ900上で動作可能なプログラムとを含むネットワークノードを更に提供し、送受信機910がバスインターフェースを介してプロセッサ900及びメモリ920に接続され、送受信機910は、プロセッサ900の制御の下で、データを送受信するためのものであり、
前記プロセッサ900は、メモリ内のプログラムを読み取って、
無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得する手順と、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定する手順と、
確定された関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートに従って、無線リンク失敗原因又はハンドオーバ失敗原因を分析する手順とを実行するためのものである。
【0215】
選択的に、前記ネットワークノードにおいて、前記プロセッサ900が無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することは、
第一インターフェースメッセージを介して、第二ネットワークノードから送信された無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートであって、前記第二ネットワークノードは、端末がデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバを実行した後に接続するノードであり、前記第一ネットワークノードは、端末がDAPSハンドオーバを実行する前に接続したノードであり、前記RLFレポートは、前記第二ネットワークノードによって他のネットワークノードから取得されたものであり、前記他のネットワークノードは、DAPSハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に前記端末が再接続したネットワークノードであるRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを受信することを含み、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定することは、
1つの前記第一インターフェースメッセージで伝送される無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することを含む。
【0216】
選択的に、前記ネットワークノードにおいて、前記プロセッサ900が1つの前記第一インターフェースメッセージで伝送される無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することは、
1つの前記第一インターフェースメッセージには、異なる端末によって生成された無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートがキャリーされていれば、同じ端末によって生成されたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することを含む。
【0217】
選択的に、前記ネットワークノードにおいて、前記プロセッサ900が無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することは、
それぞれ第二インターフェースメッセージを介してRLFレポートを取得し、第三インターフェースメッセージを介してハンドオーバ成功レポートを取得することを含み、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定することは、
前記第二インターフェースメッセージにキャリーされる第一端末識別子に従って、前記第一端末識別子に対応するRLFレポートを確定し、前記第三インターフェースメッセージにキャリーされる第二端末識別子に従って、前記第二端末識別子に対応するハンドオーバ成功レポートを確定することと、
前記第一端末識別子と前記第二端末識別子とが同じであれば、前記第一端末識別子に対応するRLFレポート、及び前記第二端末識別子に対応するハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することとを含む。
【0218】
選択的に、前記ネットワークノードにおいて、前記第一インターフェースメッセージ、前記第二インターフェースメッセージ及び前記第三インターフェースメッセージは、それぞれ、失敗指示メッセージと、ハンドオーバレポート(handover report)メッセージと、アクセス及びモビリティ指示メッセージと、特定メッセージとのうち、少なくとも1つ又は複数である。
【0219】
選択的に、前記ネットワークノードにおいて、前記プロセッサ900が無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することは、具体的に、
端末から送信された無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートであって、端末識別子がキャリーされるRLFレポート、及び端末識別子がキャリーされるハンドオーバ成功レポートを取得することを含み、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定することは、具体的に、
前記RLFレポートにキャリーされる端末識別子、及びハンドオーバ成功レポートにキャリーされる端末識別子に従って、前記端末識別子が同じとなるRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することを含む。
【0220】
図9において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続されたバス及びブリッジを含んでもよく、具体的には、プロセッサ900を代表とした1つ又は複数のプロセッサと、メモリ920を代表としたメモリとの各種回路が繋げられている。バスアーキテクチャは、周辺機器、電圧レギュレータや電力管理回路等の様々な他の回路を互いに繋げることも可能であるが、これらは、当分野において公知されているため、本明細書において、さらなる記述をしない。バスインターフェースは、インターフェースを提供するものである。送受信機910は、複数の要素であってもよく、即ち送信機及び受信機を含んでもよく、伝送媒体にて様々な他の装置と通信するための手段を提供するものである。これらの伝送媒体には、無線チャネル、有線チャネル、光ケーブル等の伝送媒体が含まれる。プロセッサ900は、バスアーキテクチャ及び一般的な処理の管理を担っており、メモリ920は、プロセッサ900による操作実行時に使用されるデータを記憶可能である。
【0221】
プロセッサ900は、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)又は複合プログラマブルロジックデバイス(Complex Programmable Logic Device、CPLD)であってもよいし、プロセッサは、マルチコアアーキテクチャーを採用してもよい。
【0222】
ここで説明すべきなのは、本開示の実施例による上記ネットワークノードは、上記方法の実施例に対応する第一ネットワークノードによって実現された全ての方法ステップを実現できるとともに、同じ技術的効果を奏することもできるが、本実施例における方法の実施例と同じ部分及び有益な効果をここで詳細に繰り返して述べない。
【0223】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体を更に提供し、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記ネットワークノード(第一ネットワークノード)に適用されるレポート処理方法のステップが実現される。前記プロセッサ可読記憶媒体は、プロセッサがアクセスできる任意の利用可能な媒体又はデータ記憶機器であってもよく、磁気記憶装置(例えばフロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク(Magneto-Optical Disk、MO)等)、光記憶装置(例えば光ディスク(Compact Disk、CD)、デジタルビデオディスク(Digital Versatile Disc、DVD)、ブルーレイディスク(Blu-ray(登録商標) Disc、BD)、ホログラフィックバーサタイルディスク(High-Definition Versatile Disc、HVD)等)、及び半導体記憶装置(例えば読取専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、消去可能なプログラマブル読取専用メモリ(Erasable Programmable ROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読取専用メモリ(Electrically EPROM、EEPROM)、不揮発性メモリ(NAND FLASH)、ソリッドステートドライブ(Solid State Disk又はSolid State Drive、SSD))等を含むが、これらに限定されない。
【0224】
図10に示すように、本開示の実施例は、第二ネットワークノードとされ、プロセッサ1000と、送受信機1010と、メモリ1020と、前記メモリ1020に記憶されて前記プロセッサ1000上で動作可能なプログラムとを含むネットワークノードを更に提供し、送受信機1010がバスインターフェースを介してプロセッサ1000及びメモリ1020に接続され、送受信機1010は、プロセッサ1000の制御の下で、データを送受信するためのものであり、
前記プロセッサ1000は、メモリ内のプログラムを読み取って、
無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得する手順と、
関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信して、前記第一ネットワークノードにより前記関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートに従って、無線リンク失敗原因又はハンドオーバ失敗原因が分析されるようにする手順とを実行するためのものである。
【0225】
選択的に、前記ネットワークノードにおいて、前記プロセッサ1000がハンドオーバ成功レポートを取得することは、具体的に、
端末から送信されたハンドオーバ成功レポートであって、前記端末によってDAPSハンドオーバ成功後に生成されたハンドオーバ成功レポートを受信することを含み、
無線リンク失敗(RLF)レポートを取得することは、具体的に、
他のネットワークノードから送信されたRLFレポートであって、前記RLFレポートは、端末によってデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に生成されるものであり、前記他のネットワークノードは、DAPSハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に端末が再接続したネットワークノードであるRLFレポートを受信することを含む。
【0226】
選択的に、前記ネットワークノードにおいて、前記プロセッサ1000が、関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信することは、具体的に、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートであって、同じ端末によって生成された前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを識別することと、
識別された関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信することとを含む。
【0227】
図10において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続されたバス及びブリッジを含んでもよく、具体的には、プロセッサ1000を代表とした1つ又は複数のプロセッサと、メモリ1020を代表としたメモリとの各種回路が繋げられている。バスアーキテクチャは、周辺機器、電圧レギュレータや電力管理回路等の様々な他の回路を互いに繋げることも可能であるが、これらは、当分野において公知されているため、本明細書において、さらなる記述をしない。バスインターフェースは、インターフェースを提供するものである。送受信機1010は、複数の要素であってもよく、即ち送信機及び受信機を含んでもよく、伝送媒体にて様々な他の装置と通信するための手段を提供するものである。これらの伝送媒体には、無線チャネル、有線チャネル、光ケーブル等の伝送媒体が含まれる。プロセッサ1000は、バスアーキテクチャ及び一般的な処理の管理を担っており、メモリ1020は、プロセッサ1000による操作実行時に使用されるデータを記憶可能である。
【0228】
プロセッサ1000は、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)又は複合プログラマブルロジックデバイス(Complex Programmable Logic Device、CPLD)であってもよいし、プロセッサは、マルチコアアーキテクチャーを採用してもよい。
【0229】
ここで説明すべきなのは、本開示の実施例による上記ネットワークノードは、上記方法の実施例に対応する第二ネットワークノードによって実現された全ての方法ステップを実現できるとともに、同じ技術的効果を奏することもできるが、本実施例における方法の実施例と同じ部分及び有益な効果をここで詳細に繰り返して述べない。
【0230】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体を更に提供し、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記ネットワークノード(第二ネットワークノード)に適用されるレポート処理方法のステップが実現される。前記プロセッサ可読記憶媒体は、プロセッサがアクセスできる任意の利用可能な媒体又はデータ記憶機器であってもよく、磁気記憶装置(例えばフロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク(MO)等)、光記憶装置(例えばCD、DVD、BD、HVD等)、及び半導体記憶装置(例えばROM、EPROM、EEPROM、不揮発性メモリ(NAND FLASH)、ソリッドステートドライブ(SSD))等を含むが、これらに限定されない。
【0231】
図11に示すように、本開示の実施例は、プロセッサ1100と、送受信機1110と、メモリ1120と、前記メモリ1120に記憶されて前記プロセッサ1100上で動作可能なプログラムとを含む端末を更に提供し、送受信機1110がバスインターフェースを介してプロセッサ1100及びメモリ1120に接続され、送受信機1110は、プロセッサ1100の制御の下で、データを送受信するためのものであり、前記プロセッサ1100は、メモリ内のプログラムを読み取って、
端末識別子がキャリーされる無線リンク失敗(RLF)レポート、及び端末識別子がキャリーされるハンドオーバ成功レポートであって、前記ハンドオーバ成功レポートは、前記端末機器によってデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバ成功後に生成されるものであり、前記RLFレポートは、端末によってDAPSハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に生成されるものであるRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを生成する手順と、
生成された前記無線リンク失敗(RLF)レポート及び前記ハンドオーバ成功レポートをネットワーク機器に送信する手順とを実行するためのものである。
【0232】
図11において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続されたバス及びブリッジを含んでもよく、具体的には、プロセッサ1100を代表とした1つ又は複数のプロセッサと、メモリ1120を代表としたメモリとの各種回路が繋げられている。バスアーキテクチャは、周辺機器、電圧レギュレータや電力管理回路等の様々な他の回路を互いに繋げることも可能であるが、これらは、当分野において公知されているため、本明細書において、さらなる記述をしない。バスインターフェースは、インターフェースを提供するものである。送受信機1110は、複数の要素であってもよく、即ち送信機及び受信機を含んでもよく、伝送媒体にて様々な他の装置と通信するための手段を提供するものである。これらの伝送媒体には、無線チャネル、有線チャネル、光ケーブル等の伝送媒体が含まれる。様々なユーザ機器に対して、ユーザインターフェース1130は、必要なデバイスを外部又は内部で接続可能なインターフェースであってもよく、接続されるデバイスは、小型キーボード、ディスプレイ、スピーカ、マイク、ジョイスティック等を含むが、これらに限定されない。
【0233】
プロセッサ1100は、バスアーキテクチャ及び一般的な処理の管理を担っており、メモリ1120は、プロセッサ1100による操作実行時に使用されるデータを記憶可能である。
【0234】
選択的に、プロセッサ1100は、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)又は複合プログラマブルロジックデバイス(Complex Programmable Logic Device、CPLD)であってもよいし、プロセッサは、マルチコアアーキテクチャーを採用してもよい。
【0235】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体を更に提供し、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記端末に適用されるレポート処理方法のステップが実現される。前記プロセッサ可読記憶媒体は、プロセッサがアクセスできる任意の利用可能な媒体又はデータ記憶機器であってもよく、磁気記憶装置(例えばフロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク(MO)等)、光記憶装置(例えばCD、DVD、BD、HVD等)、及び半導体記憶装置(例えばROM、EPROM、EEPROM、不揮発性メモリ(NAND FLASH)、ソリッドステートドライブ(SSD))等を含むが、これらに限定されない。
【0236】
本開示の実施例は、第一ネットワークノードによって実行されるレポート処理装置を更に提供し、図12に示すように、当該レポート処理装置1200は、
無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得するための第一レポート取得モジュール1210と、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定するための確定モジュール1220と、
確定された関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートに従って、無線リンク失敗原因又はハンドオーバ失敗原因を分析するための分析モジュール1230とを含む。
【0237】
選択的に、前記レポート処理装置において、第一レポート取得モジュール1210が無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することは、
第一インターフェースメッセージを介して、第二ネットワークノードから送信された無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートであって、前記第二ネットワークノードは、端末がデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバを実行した後に接続するノードであり、前記第一ネットワークノードは、端末がDAPSハンドオーバを実行する前に接続したノードであり、前記RLFレポートは、前記第二ネットワークノードによって他のネットワークノードから取得されたものであり、前記他のネットワークノードは、DAPSハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に前記端末が再接続したネットワークノードであるRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを受信することを含み、
確定モジュール1220が関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定することは、
1つの前記第一インターフェースメッセージで伝送される無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することを含む。
【0238】
選択的に、前記レポート処理装置において、確定モジュール1220が1つの前記第一インターフェースメッセージで伝送される無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することは、
1つの前記第一インターフェースメッセージには、異なる端末によって生成された無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートがキャリーされていれば、同じ端末によって生成されたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することを含む。
【0239】
選択的に、前記レポート処理装置において、第一レポート取得モジュール1210が無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することは、
それぞれ第二インターフェースメッセージを介してRLFレポートを取得し、第三インターフェースメッセージを介してハンドオーバ成功レポートを取得することを含み、
確定モジュール1220が関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定することは、
前記第二インターフェースメッセージにキャリーされる第一端末識別子に従って、前記第一端末識別子に対応するRLFレポートを確定し、前記第三インターフェースメッセージにキャリーされる第二端末識別子に従って、前記第二端末識別子に対応するハンドオーバ成功レポートを確定することと、
前記第一端末識別子と前記第二端末識別子とが同じであれば、前記第一端末識別子に対応するRLFレポート、及び前記第二端末識別子に対応するハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することとを含む。
【0240】
選択的に、前記レポート処理装置において、前記第一インターフェースメッセージ、前記第二インターフェースメッセージ及び前記第三インターフェースメッセージは、それぞれ、失敗指示メッセージと、ハンドオーバレポート(handover report)メッセージと、アクセス及びモビリティ指示メッセージと、特定メッセージとのうち、少なくとも1つ又は複数である。
【0241】
選択的に、前記レポート処理装置において、第一レポート取得モジュール1210が無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することは、具体的に、
端末から送信された無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートであって、端末識別子がキャリーされるRLFレポート、及び端末識別子がキャリーされるハンドオーバ成功レポートを取得することを含み、
確定モジュール1220が関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定することは、具体的に、
前記RLFレポートにキャリーされる端末識別子、及びハンドオーバ成功レポートにキャリーされる端末識別子に従って、前記端末識別子が同じとなるRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することを含む。
【0242】
本開示の実施例は、第二ネットワークノードによって実行されるレポート処理装置を更に提供し、図13に示すように、当該レポート処理装置1300は、
無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得するための第二レポート取得モジュール1310と、
関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信して、前記第一ネットワークノードにより前記関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートに従って、無線リンク失敗原因又はハンドオーバ失敗原因が分析されるようにするための第一送信モジュール1320とを含む。
【0243】
選択的に、前記レポート処理装置において、第二レポート取得モジュール1310がハンドオーバ成功レポートを取得することは、具体的に、
端末から送信されたハンドオーバ成功レポートであって、前記端末によってDAPSハンドオーバ成功後に生成されたハンドオーバ成功レポートを受信することを含み、
第二レポート取得モジュール1310が無線リンク失敗(RLF)レポートを取得することは、具体的に、
他のネットワークノードから送信されたRLFレポートであって、前記RLFレポートは、端末によってデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に生成されるものであり、前記他のネットワークノードは、DAPSハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に端末が再接続したネットワークノードであるRLFレポートを受信することを含む。
【0244】
選択的に、前記レポート処理装置において、第一送信モジュール1320が、関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信することは、具体的に、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートであって、同じ端末によって生成された前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを識別することと、
識別された関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信することとを含む。
【0245】
本開示の実施例は、端末に適用されるレポート処理装置を更に提供し、図14に示すように、当該レポート処理装置1400は、
端末識別子がキャリーされる無線リンク失敗(RLF)レポート、及び端末識別子がキャリーされるハンドオーバ成功レポートであって、前記ハンドオーバ成功レポートは、前記端末機器によってデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバ成功後に生成されるものであり、前記RLFレポートは、端末によってDAPSハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に生成されるものであるRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを生成するためのレポート生成モジュール1410と、
生成された前記無線リンク失敗(RLF)レポート及び前記ハンドオーバ成功レポートをネットワーク機器に送信するための第二送信モジュール1420とを含む。
【0246】
説明すべきなのは、本開示の実施例におけるユニットに対する分割は、模式的なものであり、論理機能での分割に過ぎず、実際の実現のとき、他の分割方式もあり得る。また、本開示の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよいし、各ユニットは、物理的に別個に存在してもよいし、2つ以上のユニットは、1つのユニットに統合されてもよい。上記統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよいし、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。
【0247】
上記統合されたユニットは、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売又は使用される場合、プロセッサ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、本開示の技術態様の本質的部分、又は先行技術に対する貢献をもたらす部分、或いは当該技術態様の全部又は一部は、ソフトウェア製品の形態で具現化可能である。当該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本開示の各実施例に記載の方法における全部又は一部のステップを、コンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器等であり得る)又はプロセッサ(processor)に実行させるためのいくつかの命令を含む。前述した記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、ポータブルハードディスク、読取専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、又は光ディスク等のプログラムコードを記憶可能である様々な媒体を含む。
【0248】
説明すべきなのは、当該レポート伝送装置の実施例は、上記方法の実施例と1対1で対応する装置であり、上記方法の実施例における全ての実現形態は、当該レポート伝送装置の実施例に適用可能であるとともに、同じ技術的効果を奏することもできる。
【0249】
説明すべきなのは、本開示の実施例におけるユニットに対する分割は、模式的なものであり、論理機能での分割に過ぎず、実際の実現のとき、他の分割方式もあり得る。また、本開示の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよいし、各ユニットは、物理的に別個に存在してもよいし、2つ以上のユニットは、1つのユニットに統合されてもよい。上記統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよいし、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。
【0250】
上記統合されたユニットは、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売又は使用される場合、プロセッサ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、本開示の技術態様の本質的部分、又は先行技術に対する貢献をもたらす部分、或いは当該技術態様の全部又は一部は、ソフトウェア製品の形態で具現化可能である。当該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本開示の各実施例に記載の方法における全部又は一部のステップを、コンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器等であり得る)又はプロセッサ(processor)に実行させるためのいくつかの命令を含む。前述した記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、ポータブルハードディスク、読取専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、又は光ディスク等のプログラムコードを記憶可能である様々な媒体を含む。
【0251】
当業者であれば、本開示の実施例は、方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供され得ると理解できる。したがって、本開示は、完全にハードウェアの実施例、完全にソフトウェアの実施例、又はソフトウェアとハードウェアとを組み合わせた実施例の形態を取り得る。しかも、本開示は、コンピュータ利用可能なプログラムコードを含む1つ又は複数のコンピュータ利用可能な記憶媒体(磁気ディスクメモリ及び光学メモリ等を含むが、それらに限定されない)で実施されるコンピュータプログラム製品の形態を取り得る。
【0252】
本開示は、本開示の実施例による方法、機器(システム)及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照にして記載されている。フローチャート及び/又はブロック図における各フロー及び/又はブロック、及びフローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組み合わせは、コンピュータ実行可能な命令により実現され得ると理解されるべきである。これらのコンピュータ実行可能な命令を汎用コンピュータ、専用コンピュータ、嵌め込み式プロセッサ又は他のプログラマブルデータ処理機器のプロセッサに提供して1つのマシンを形成し、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器のプロセッサで実行される命令により、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定される機能を実現するための装置を形成する。
【0253】
これらのプロセッサ実行可能な命令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器を特定の方式で動作させるように導けるプロセッサ可読メモリに格納されてもよく、当該該プロセッサ可読メモリに格納される命令により、命令装置を含む製品を形成する。当該命令装置は、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定される機能を実現する。
【0254】
これらのプロセッサ実行可能な命令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器にロードされてもよく、コンピュータ又は他のプログラマブル機器で一連の操作ステップを実行することにより、コンピュータで実現される処理を形成し、コンピュータ又は他のプログラマブル機器で実行される命令により、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定される機能を実現するためのステップを提供する。
【0255】
なお、以上の各モジュールに対する分割は、論理機能での分割に過ぎず、実際の実現のとき、全部又は一部のモジュールは、1つの物理エンティティに統合されてもよいし、物理的に分離されていてもよいことに理解されたい。そして、これらのモジュールは、全て処理要素によりソフトウェアを呼び出す形で実現されてもよいし、全てハードウェアにより実現されてもよく、また、一部のモジュールは、処理要素によりソフトウェアを呼び出す形で実現されるとともに、他の一部のモジュールは、ハードウェアにより実現されてもよい。例えば、確定モジュールは、独立して設けられた処理要素であってもよいし、上記装置の或るチップ内への統合により実現されてもよい。さらに、確定モジュールは、プログラムコードの形式で上記装置のメモリに記憶され、上記装置の或る処理要素により呼び出されることで、上記確定モジュールの機能を実行してもよい。他のモジュールの実現は、確定モジュールと同様である。それに、これらのモジュールは、全部又は一部が統合されてもよいし、個別に実現されてもよい。本明細書に記載の処理要素は、信号の処理能力を有する集積回路であってもよい。実現のとき、上記方法の各ステップ又は上記各モジュールは、プロセッサ要素内のハードウェアの集積論理回路を用いることにより、又は、ソフトウェア形式の命令を用いることにより実装されてもよい。
【0256】
例えば、各モジュール、ユニット、サブユニット又はサブモジュールは、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、1つ又は複数のマイクロプロセッサ(digital signal processor、DSP)、若しくは、1つ又は複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)等、上記方法を実施する1つ又は複数の集積回路として構成されてもよい。他の例として、上記の或るモジュールは、処理要素によりプログラムコードを呼び出す形で実現される場合、当該処理要素は、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)等の汎用プロセッサ、又は、プログラムコードを呼び出すことが可能な他のプロセッサであってもよい。さらなる例として、これらのモジュールは、一緒に統合されてもよいし、システムオンチップ(system-on-a-chip、SOC)の形で実現されてもよい。
【0257】
本開示の明細書及び特許請求の範囲における「第一」、「第二」等の用語は、類似しているオブジェクトを区別するために使用されるものであり、必ずしも特定の順序や前後順番を記述するために使用されるとは限らない。そのように使用されるデータは、適切な状況において互いに交換可能で、それによって、本明細書において記述される本開示の実施例は、本明細書において図示又は記述される順序以外の順序で実施可能であることを理解されたい。また、用語「含む」及び「有する」、並びにそれらのあらゆる変体は、非排他的な包含をカバーするものであり、例えば、一連のステップやユニットを含む手順、方法、システム、製品や機器は、明示的に列挙されているこれらのステップやユニットのみを含むことに限定されず、明示的に列挙されていない他のステップやユニット、或いは、これらの手順、方法、製品や機器に固有の他のステップやユニットを含んでもよい。なお、明細書及び特許請求の範囲に使用される「及び/又は」とは、接続対象のうち、少なくとも1つを表すものであり、例えば、「A及び/又はB及び/又はC」とは、Aのみが存在する、Bのみが存在する、Cのみが存在する、及び、AとBの両方が存在する、BとCの両方が存在する、AとCの両方が存在する、並びに、AとBとCの全てが存在するとの7つの場合を含む。同様に、本明細書及び特許請求の範囲に使用される「A及びBの少なくとも1つ」とは、「Aのみが存在する、Bのみが存在する、又はAとBの両方が存在する」として理解されるべきである。
【0258】
明らかなことに、当業者であれば、本開示の精神及び範囲を逸脱せずに、本開示に対し様々な修正や変形をすることができる。本開示のこれらの修正や変形も、本開示の特許請求の範囲及びその同等技術の範囲に属するのであれば、本開示には、これらの修正や変形も含むこととする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2024-02-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末機器(UE)に適用されるレポート処理方法であって、
前記UEがDAPSハンドオーバを実行し、第一ネットワークノードから第二ネットワークノードにハンドオーバすることと、
前記第一ネットワークノードに無線リンク失敗(RLF)が発生した場合、前記UEがハンドオーバ成功レポートを記録することと、
前記DAPSハンドオーバが成功しており、前記第二ネットワークノードに無線リンク失敗が発生した場合、前記UEが無線リンク失敗(RLF)レポートを記録することと、
生成された前記無線リンク失敗(RLF)レポート及び前記ハンドオーバ成功レポートをネットワーク機器に送信することとを含み、
前記ハンドオーバ成功レポートには端末識別子がキャリーされ、
前記無線リンク失敗(RLF)レポートには前記端末識別子がキャリーされる、レポート処理方法。
【請求項2】
第一ネットワークノードによって実行されるレポート処理方法であって、
無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することと、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定することと、
確定された関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートに従って、無線リンク失敗原因又はハンドオーバ失敗原因を分析することとを含む、レポート処理方法。
【請求項3】
無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することは、
第一インターフェースメッセージを介して、第二ネットワークノードから送信された無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートであって、前記第二ネットワークノードは、端末がデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバを実行した後に接続するノードであり、前記第一ネットワークノードは、端末がDAPSハンドオーバを実行する前に接続したノードであり、前記RLFレポートは、前記第二ネットワークノードによって他のネットワークノードから取得されたものであり、前記他のネットワークノードは、DAPSハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に前記端末が再接続したネットワークノードであるRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを受信することを含み、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定することは、
1つの前記第一インターフェースメッセージで伝送される無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することを含む、請求項2に記載のレポート処理方法。
【請求項4】
1つの前記第一インターフェースメッセージで伝送される無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することは、
1つの前記第一インターフェースメッセージには、異なる端末によって生成された無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートがキャリーされていれば、同じ端末によって生成されたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することを含む、請求項3に記載のレポート処理方法。
【請求項5】
無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することは、
それぞれ第二インターフェースメッセージを介してRLFレポートを取得し、第三インターフェースメッセージを介してハンドオーバ成功レポートを取得することを含み、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定することは、
前記第二インターフェースメッセージにキャリーされる第一端末識別子に従って、前記第一端末識別子に対応するRLFレポートを確定し、前記第三インターフェースメッセージにキャリーされる第二端末識別子に従って、前記第二端末識別子に対応するハンドオーバ成功レポートを確定することと、
前記第一端末識別子と前記第二端末識別子とが同じであれば、前記第一端末識別子に対応するRLFレポート、及び前記第二端末識別子に対応するハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することとを含む、請求項2に記載のレポート処理方法。
【請求項6】
前記第一インターフェースメッセージ、前記第二インターフェースメッセージ及び前記第三インターフェースメッセージは、それぞれ、失敗指示メッセージと、ハンドオーバレポート(handover report)メッセージと、アクセス及びモビリティ指示メッセージと、特定メッセージとのうち、少なくとも1つ又は複数である、請求項3~5の何れか一項に記載のレポート処理方法。
【請求項7】
無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することは、具体的に、
端末から送信された無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートであって、端末識別子がキャリーされるRLFレポート、及び端末識別子がキャリーされるハンドオーバ成功レポートを取得することを含み、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定することは、具体的に、
前記RLFレポートにキャリーされる端末識別子、及びハンドオーバ成功レポートにキャリーされる端末識別子に従って、前記端末識別子が同じとなるRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することを含む、請求項2に記載のレポート処理方法。
【請求項8】
第二ネットワークノードに適用されるレポート処理方法であって、
無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することと、
関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信して、前記第一ネットワークノードにより前記関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートに従って、無線リンク失敗原因又はハンドオーバ失敗原因が分析されるようにすることとを含む、レポート処理方法。
【請求項9】
ハンドオーバ成功レポートを取得することは、具体的に、
端末から送信されたハンドオーバ成功レポートであって、前記端末によってDAPSハンドオーバ成功後に生成されたハンドオーバ成功レポートを受信することを含み、
無線リンク失敗(RLF)レポートを取得することは、具体的に、
他のネットワークノードから送信されたRLFレポートであって、前記RLFレポートは、端末によってデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に生成されるものであり、前記他のネットワークノードは、DAPSハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に端末が再接続したネットワークノードであるRLFレポートを受信することを含む、請求項8に記載のレポート処理方法。
【請求項10】
関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信することは、具体的に、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートであって、同じ端末によって生成された前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを識別することと、
識別された関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信することとを含む、請求項8又は9に記載のレポート処理方法。
【請求項11】
メモリ、送受信機及びプロセッサを含む端末であって、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、送受信機は、前記プロセッサの制御の下で、データを送受信するためのものであり、プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
DAPSハンドオーバを実行し、第一ネットワークノードから第二ネットワークノードにハンドオーバする操作と、
前記第一ネットワークノードに無線リンク失敗(RLF)が発生した場合、ハンドオーバ成功レポートを記録する操作と、
前記DAPSハンドオーバが成功しており、前記第二ネットワークノードに無線リンク失敗が発生した場合、無線リンク失敗(RLF)レポートを記録する操作と、
生成された前記無線リンク失敗(RLF)レポート及び前記ハンドオーバ成功レポートをネットワーク機器に送信する操作とを実行するためのものであ
前記ハンドオーバ成功レポートには端末識別子がキャリーされ、
前記無線リンク失敗(RLF)レポートには前記端末識別子がキャリーされる、端末。
【請求項12】
第一ネットワークノードとされ、メモリ、送受信機及びプロセッサを含むネットワークノードであって、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、送受信機は、前記プロセッサの制御の下で、データを送受信するためのものであり、プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得する操作と、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定する操作と、
確定された関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートに従って、無線リンク失敗原因又はハンドオーバ失敗原因を分析する操作とを実行するためのものである、ネットワークノード。
【請求項13】
前記プロセッサが無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得することは、
第一インターフェースメッセージを介して、第二ネットワークノードから送信された無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートであって、前記第二ネットワークノードは、端末がデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバを実行した後に接続するノードであり、前記第一ネットワークノードは、端末がDAPSハンドオーバを実行する前に接続したノードであり、前記RLFレポートは、前記第二ネットワークノードによって他のネットワークノードから取得されたものであり、前記他のネットワークノードは、DAPSハンドオーバ成功後にRLFが発生した後に前記端末が再接続したネットワークノードであるRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを受信することを含み、
関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートを確定することは、
1つの前記第一インターフェースメッセージで伝送される無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを、関連関係のある前記RLFレポート及び前記ハンドオーバ成功レポートとして確定することを含む、請求項12に記載のネットワークノード。
【請求項14】
第二ネットワークノードとされ、メモリ、送受信機及びプロセッサを含むネットワークノードであって、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、送受信機は、前記プロセッサの制御の下で、データを送受信するためのものであり、プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
無線リンク失敗(RLF)レポート及びハンドオーバ成功レポートを取得する操作と、
関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートを第一ネットワークノードに送信して、前記第一ネットワークノードにより前記関連付けられたRLFレポート及びハンドオーバ成功レポートに従って、無線リンク失敗原因又はハンドオーバ失敗原因が分析されるようにする操作とを実行するためのものである、ネットワークノード。
【請求項15】
コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムは、請求項1に記載のレポート処理方法を前記コンピュータに実行させるためのもの、又は請求項に記載のレポート処理方法を前記コンピュータに実行させるためのもの、又は請求項に記載のレポート処理方法を前記コンピュータに実行させるためのものである、コンピュータ可読記憶媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0124
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0124】
S540は、第二ネットワークノード(ターゲットネットワークノード)がUE情報フローを開始し、UEによって記録されたハンドオーバ成功レポートを取得することであり、選択的に、UE情報要求メッセージをUEに送信して、当該ハンドオーバ成功レポートの取得を要求してもよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0143
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0143】
S640は、第二ネットワークノード(ターゲットネットワークノード)がUE情報フローを開始し、UEによって記録されたハンドオーバ成功レポートを取得することであり、選択的に、UE情報要求メッセージをUEに送信して、当該ハンドオーバ成功レポートの取得を要求してもよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0163
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0163】
S640は、第二ネットワークノード(ターゲットネットワークノード)がUE情報フローを開始し、UEによって記録されたハンドオーバ成功レポートを取得することであり、この実施形態では、UEによって記録されたハンドオーバ成功レポートには、端末識別子が含まれるため、第二ネットワークノードによって取得されたハンドオーバ成功レポートには、端末識別子が含まれることになり、
選択的に、UE情報要求メッセージをUEに送信して、当該ハンドオーバ成功レポートの取得を要求してもよい。
【国際調査報告】