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特表2024-529554弾性モジュール用均衡クッション、弾性クッションと家具
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-06
(54)【発明の名称】弾性モジュール用均衡クッション、弾性クッションと家具
(51)【国際特許分類】
   A47C 27/06 20060101AFI20240730BHJP
【FI】
A47C27/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024508004
(86)(22)【出願日】2022-08-04
(85)【翻訳文提出日】2024-04-04
(86)【国際出願番号】 CN2022110293
(87)【国際公開番号】W WO2023016342
(87)【国際公開日】2023-02-16
(31)【優先権主張番号】202110926789.3
(32)【優先日】2021-08-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックテープ
(71)【出願人】
【識別番号】521358693
【氏名又は名称】ニュー-テック インテグレーション (シアメン) カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】レン,ルハオ
【テーマコード(参考)】
3B096
【Fターム(参考)】
3B096AB01
3B096AB09
3B096AD02
3B096AD06
3B096AD08
(57)【要約】
【課題】本発明は、家具分野に係り、弾性モジュール用均衡クッション、弾性クッションと家具を提供した。
【解決手段】弾性モジュール用均衡クッションは、クッション本体を含み、クッション本体は、クッション本体の厚さ方向で対向しているクッション側第一面とクッション側第二面を含み、クッション側第一面には、クッション本体の厚さ方向に延びている複数の収納孔が形成されており、収納孔は、弾性ベースにおける対応する弾性モジュールの一部を収納可能でありこれによって横方向での弾性モジュールの動きを拘束するように構成されており、クッション側第二面上には、通気構造が設置されている。該弾性モジュール用均衡クッションを組付けて弾性クッションを形成した後、弾性モジュール用均衡クッションは、横方向での弾性モジュールの動きを拘束できるだけではなく、弾性クッションの速やかな復元にも簡便であり、弾性クッションが良好なサポート性能を備える。該弾性モジュール用均衡クッションを組付けて弾性クッションを形成した後、圧力を受けたときの弾性クッションの安定性、復元性とサポート性能を効率的に向上でき、弾性クッションがより良好な快適さ、サポート性能と衛生性を具備する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性モジュール用均衡クッションであって、
前記弾性モジュール用均衡クッション(1)は、クッション本体(2)を含み、前記クッション本体(2)は、クッション本体の厚さ方向で対向しているクッション側第一面とクッション側第二面とを含み、前記クッション側第一面には、クッション本体の厚さ方向で前記クッション側第二面に向けて延びる複数の収納孔(3)が形成されており、前記収納孔(3)は、前記弾性ベース(4)における弾性モジュール(5)の一部を収納可能であることによって前記クッション本体(2)の横方向での弾性モジュールの動きを拘束するように構成されており、前記クッション側第二面には、通気構造が形成されている、
ことを特徴とする弾性モジュール用均衡クッション。
【請求項2】
前記通気構造は、前記クッション側第二面から突出している複数の凸起を含み、複数の前記凸起は、連通された通気空間(6)を相互の間に形成するように間隔を置いて配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の弾性モジュール用均衡クッション。
【請求項3】
複数の前記凸起は、複数の第一凸起(7)を含み、前記収納孔(3)の軸方向に沿って、前記第一凸起(7)が一対一で前記収納孔(3)に対応することによって前記収納孔(3)の頂壁(8)となる、
ことを特徴とする請求項2に記載の弾性モジュール用均衡クッション。
【請求項4】
前記収納孔(3)の頂壁(8)には、前記収納孔(3)に連通された通気孔(9)が形成されている、
ことを特徴とする請求項3に記載の弾性モジュール用均衡クッション。
【請求項5】
前記頂壁(8)の外面には、ゲルパッド(10)が設置されており、前記ゲルパッド(10)には、前記通気孔(9)に連通された通気開口(11)が形成されている、
ことを特徴とする請求項4に記載の弾性モジュール用均衡クッション。
【請求項6】
複数の前記凸起は、間隔を置いて配置されている複数の第二凸起(12)を含み、そのうち、それぞれの前記第二凸起(12)は、周囲の複数の前記第一凸起(7)によって囲まれており、それぞれの前記第一凸起(7)は、周囲の複数の前記第二凸起(12)によって囲まれている、
ことを特徴とする請求項3に記載の弾性モジュール用均衡クッション。
【請求項7】
前記第二凸起(12)は、周囲で隣接する前記第一凸起(7)同士の間の間隔へ延びている減縮延在部(13)を含み、これによって、前記第二凸起(12)の外周面が、前記第一凸起(7)の一部の外周面形状に合わせる外周面合わせ区間(14)を含む、
ことを特徴とする請求項6に記載の弾性モジュール用均衡クッション。
【請求項8】
複数の前記凸起の頂面の外面には、ゲルパッド(10)が設置されている、
ことを特徴とする請求項3、6又は7に記載の弾性モジュール用均衡クッション。
【請求項9】
前記ゲルパッド(10)の外面には、通気溝(15)が形成されており、前記通気溝(15)は、前記ゲルパッド(10)の辺縁まで延びているとともに、前記通気空間(6)に連通されている、
ことを特徴とする請求項8に記載の弾性モジュール用均衡クッション。
【請求項10】
前記クッション本体(2)は、弾性体である、
ことを特徴とする請求項1に記載の弾性モジュール用均衡クッション。
【請求項11】
前記収納孔(3)の内寸法は、孔の底から口までの方向において徐々に拡がる、
ことを特徴とする請求項1に記載の弾性モジュール用均衡クッション。
【請求項12】
前記クッション側第一面には、前記収納孔(3)を囲むとともに孔口辺縁から突出しているスリーブ(16)が形成されており、これによって、前記収納孔(3)が前記スリーブ(16)の内部空間を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の弾性モジュール用均衡クッション。
【請求項13】
弾性クッションであって、
前記弾性クッション(17)は、
複数の弾性モジュール(5)を含む弾性ベース(4)と、
請求項1乃至請求項12の何れか一項に記載の弾性モジュール用均衡クッション(1)と、を含み、
そのうち、前記弾性モジュール用均衡クッション(1)は、前記弾性ベース(4)上に敷設されているとともに、各々の前記弾性モジュール(5)の一部が、それぞれの対応する前記収納孔(3)内に収納されるように位置決められ、そのうち、前記収納孔(3)は、横方向での前記弾性モジュール(5)の動きを拘束できる、
ことを特徴とする弾性クッション。
【請求項14】
前記弾性モジュール(5)は、円錐台形状であるとともに、形状を合わせるように円錐台形態の穴である前記収納孔(3)内に収納されている、
ことを特徴とする請求項13に記載の弾性クッション。
【請求項15】
前記弾性クッションは、さらに、カバー(18)を含み、前記カバー(18)は、前記弾性モジュール用均衡クッション(1)上に覆われており、前記弾性ベース(4)の少なくとも一部と前記弾性モジュール用均衡クッション(1)を包んでいる、
ことを特徴とする請求項13又は14に記載の弾性クッション。
【請求項16】
家具であって、
前記家具は、請求項13乃至15の何れか一項に記載の弾性クッション(17)を含む、
ことを特徴とする家具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家具の分野に係り、特に、弾性モジュール用均衡クッションと弾性クッションと家具に係る。
【背景技術】
【0002】
ベッド等の家具は、人々の生活に不可欠な構成要素である。先行技術における大型家具のほとんどは、取り外すことが簡単ではなく、あるいは、取り外された後に復元することが困難である。しかし、現代生活の発展に伴い、人口移動と野外娯楽のニーズに応えるために、特に、ベッド等の家具がますます頻繁に取り外しと組付けを行う必要がある。搬送の間、ベッドに対する取り外しと組付けが非常に困難であるため、搬送の負担を減少するために、まだまだ使える家具が捨てられることがある。
【0003】
ベッドは、一般に、ベッドフレーム、弾性クッションとカバーからなり、先行技術における弾性クッションは、一般に、複数の積重層とスプリングで形成された一体式且つ取外不能な一体式クッションである。一体式クッションは、寸法が大きく、取外しと貯蔵が困難である。
【0004】
先行技術におけるスプリングが独自にパッケージされるマットレスは、ベッドに寝る二人又はもっと多くの人が互いに干渉することを回避するためである(例えば、個人間の体重差が相対的に大きい場合に、一方が寝返り又は体の動きをすると、他方に影響を与えることを回避できない)。このようなマットレスでは、それぞれのスプリングは、不織物又は他の材質で製作された袋又はスリーブ内に独立にパッケージされている。スプリング袋は、配置されてから、配置されたスプリング袋の組の外側に粘着や粘合等によってワンピースのスポンジゴムより覆われることによって、家具用クッション又は家具用クッション形態の必要なスプリングクッションを形成される。しかし、スプリングが独自にパッケージされるマットレスは、依然として一体化製品であり、取外不能であり、且つ、運送が困難である。そして、スプリングが独自にパッケージされるマットレスでは、パッケージされたスプリングを覆うための不織布間が、互いに粘着され関連されており、マットレスを押さえると、複数のパッケージされたスプリングとの間が、完全な上下独立動きを実現できず、マットレスの快適さに影響を与える。
【0005】
また、先行技術におけるマットレスは、さらに、補修しにくい欠点を具備する。普通なマットレスとして、通常、ベッドカバーのみが取り外し可能であるが、スポンジ部分が取り外し不能であるので、補修しにくい。ラテックスには、一定のダニ防止効果が具備しても、一つのマットレスが一般に数年にわたって使用されることによって、補修しにくいスポンジ部分が衛生に大きな影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の先行技術に存在する問題の少なくとも一部に対し、本発明の目的とは、弾性クッションがより良好な快適さ、サポート性能と衛生性を具備することである。
【0007】
上記の目的を実現するために、本発明は、弾性モジュール用均衡クッションを提供し、弾性モジュール用均衡クッションは、クッション本体を含み、前記クッション本体は、クッション本体の厚さ方向で対向しているクッション側第一面とクッション側第二面を含み、前記クッション側第一面には、クッション本体の厚さ方向で前記クッション側第二面に向けて延びる複数の収納孔が形成されており、前記収納孔は、弾性ベースにおける対応する弾性モジュールの一部を収納可能でありこれによって横方向での弾性モジュールの動きを拘束するように構成されており、前記クッション側第二面上には、通気構造が設置されている。
【0008】
該技術案において、クッション本体のクッション側第一面には、クッション本体の厚さ方向で延びている複数の収納孔が形成されており、収納孔は、弾性ベースにおける対応する弾性モジュールの一部を収納可能でありこれによって横方向での弾性モジュールの動きを拘束するように構成されており、クッション側第二面上には、通気構造が設置されているため、このように、該弾性モジュール用均衡クッションを組付けて弾性クッションを形成するとき、複数の弾性モジュールを備える弾性ベース上に敷設でき、各々の弾性モジュールの一部が各自の対応する収納孔内に収納され、このとき、クッション本体の収納孔の制限作用で、横方向(即ち、クッション本体と平行である方向)での各々の弾性モジュールの動きを効率的に拘束することによって、付勢力による各々の弾性モジュールの傾斜を効率的に回避でき、各々の弾性モジュールの支持安定性を効率的に保持できる。同時に、クッション本体は、クッション側第二面での通気構造によって、弾性クッションの外側受圧面が圧力を受けて圧縮される過程と圧力を抜き復元する過程において、通気構造が弾性クッションの受圧部位での内外気の速やかな交換を許容し、このように、内外気の速やかな交換によって、弾性クッション内部でのカビや細菌の生みを防止できるだけではなく、比較的長い間凹まないように弾性クッションが圧縮された後に速やかに復元できることも許容でき、これによって、長期間にわたって使用されても、弾性クッションの頻繁受圧部分が凹まず、弾性クッションが良好なサポート性能を持つことができる。このため、上記のように、弾性モジュール用均衡クッションは、横方向での弾性モジュールの動きを拘束できるだけではなく、弾性クッションの速やかな復元にも簡便であり、弾性クッションが良好なサポート性能を備える。このため、該弾性モジュール用均衡クッションを組付けて弾性クッションを形成した後、圧力を受けたときの弾性クッションの安定性、復元性とサポート性能を効率的に向上でき、弾性クッションがより良好な快適さ、サポート性能と衛生性を具備する。
【0009】
本発明による一実施形態によれば、前記通気構造は、前記クッション側第二面から突出している複数の凸起を含み、複数の前記凸起は、連通された通気空間を相互の間に形成するように間隔を置いて配置されている。
【0010】
本発明による一実施形態によれば、複数の前記凸起は、複数の第一凸起を含み、前記収納孔の軸方向に沿って、前記第一凸起が一対一で前記収納孔に対応することによって前記収納孔の頂壁となる。
【0011】
本発明による一実施形態によれば、前記収納孔の頂壁には、前記収納孔に連通された通気孔が形成されている。
【0012】
本発明による一実施形態によれば、前記通気孔は、軸方向に沿って前記頂壁に形成されている。
【0013】
本発明による一実施形態によれば、前記頂壁の外面には、ゲルパッドが設置されており、前記ゲルパッドには、前記通気孔に連通された通気開口が形成されている。
【0014】
本発明による一実施形態によれば、複数の前記凸起は、間隔を置いて配置されている複数の第二凸起を含み、そのうち、それぞれの前記第二凸起は、周囲の複数の前記第一凸起によって囲まれており、それぞれの前記第一凸起は、周囲の複数の前記第二凸起によって囲まれている。
【0015】
本発明による一実施形態によれば、前記第二凸起は、周囲で隣接する前記第一凸起同士の間の間隔へ延びている減縮延在部を含み、これによって、前記第二凸起の外周面が、前記第一凸起の一部の外周面形状に合わせる外周面合わせ区間を含む。
【0016】
本発明による一実施形態によれば、複数の前記凸起の頂面の外面には、ゲルパッドが設置されている。
【0017】
本発明による一実施形態によれば、前記ゲルパッドの外面には、通気溝が形成されており、前記通気溝は、前記ゲルパッドの辺縁まで延びているとともに、前記通気空間に連通されている。
【0018】
本発明による一実施形態によれば、前記クッション本体は、弾性体である。
【0019】
本発明による一実施形態によれば、前記収納孔の内寸法は、孔の底から口までの方向において徐々に拡がる。
【0020】
本発明による一実施形態によれば、前記クッション側第一面には、前記収納孔を囲むとともに孔口辺縁から突出しているスリーブが形成されており、これによって、前記収納孔が前記スリーブの内部空間を含む。
【0021】
また、本発明は、弾性クッションを提供し、前記弾性クッションは、複数の弾性モジュールを含む弾性ベースと、以上に記載の何れかの弾性モジュール用均衡クッションと、を含み、そのうち、前記弾性モジュール用均衡クッションは、前記弾性ベース上に敷設されているとともに、各々の前記弾性モジュールの一部が、各自の対応する前記収納孔内に収納されるように位置決められ、そのうち、前記収納孔は、横方向での前記弾性モジュールの動きを拘束できる。
【0022】
上記のように、前記弾性モジュール用均衡クッションは、横方向での弾性モジュールの動きを拘束できるだけではなく、弾性クッションの速やかな復元にも簡便であり、弾性クッションが良好なサポート性能を備える。このため、圧力を受けたときの弾性クッションの安定性、復元性とサポート性能を効率的に向上でき、弾性クッションがより良好な快適さ、サポート性能と衛生性を具備する。
【0023】
本発明による一実施形態によれば、前記弾性モジュールは、円錐台形状であるととも、形状が合わせるように円錐台形態の穴である前記収納孔内に収納されている。
【0024】
本発明による一実施形態によれば、前記弾性クッションは、さらに、カバーを含み、前記カバーは、前記弾性モジュール用均衡クッション上に覆われており、前記弾性ベースの少なくとも一部と前記弾性モジュール用均衡クッションを包んでいる。
【0025】
最後に、本発明は、家具を提供し、前記家具は、以上に記載の何れかの弾性クッションを含む。上記のように、該家具は、快適さが著しく向上された。
【0026】
なお、該家具は、マットレス、ソファー、椅子、ソファベッド、ベンチ等を含むが、これに限定されない。
【0027】
上記の一実施形態で説明された部材又は特徴が他の実施形態で独立的に又は組み合わせて使用されることは、明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図面において、寸法や比例は、実際な製品の寸法や比例に対応していない。図面は、説明のみに用いられ、説明を分かりやすくするために、必要ではない部材又は構成が省略されている。
図1】本発明による一実施形態の弾性モジュール用均衡クッションを例示的に示している分解斜視図である。
図2】分解状態である本発明による他の一実施形態の弾性モジュール用均衡クッションと弾性ベースを例示的に示している斜視図である。
図3】弾性クッションを形成するように組付状態である図2の弾性モジュール用均衡クッションと弾性ベースを例示的に示している斜視図である。
図4】組付状態である図3の弾性クッションを例示的に示している一部横断斜視図である。
図5】本発明によるさらに他の一実施形態の弾性モジュール用均衡クッションを例示的に示している分解斜視図である。
図6】弾性クッションを形成するように組付状態である図5の弾性モジュール用均衡クッションと弾性ベースを例示的に示している斜視図である。
図7】本発明による一実施形態の弾性クッションを例示的に示している分解斜視図である。
図8図4の弾性クッションの弾性ベースの弾性モジュールを例示的に示している一構造模式図である。
【符号の説明】
【0029】
1-弾性モジュール用均衡クッション、2-クッション本体、3-収納孔、4-弾性ベース、5-弾性モジュール、6-通気空間、7-第一凸起、8-頂壁、9-通気孔、10-ゲルパッド、11-通気開口、12-第二凸起、13-減縮延在部、14-外周面合わせ区間、15-通気溝、16-スリーブ、17-弾性クッション、18-カバー、19-錐形状スプリング、20-スプリングサポーター。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、図面を参照しながら本発明の弾性モジュール及び弾性クッションを詳細に説明する。ここで、本発明による好適な実施形態のみが説明されており、当業者が、前記好適な実施形態に基づき、本発明を実現可能な他の形態を想起でき、当該他の形態も同様に本発明の範囲に入る。
【0031】
図1は、本発明による一実施形態の弾性モジュール用均衡クッション1を例示的に示しており、図2は、本発明による他の一実施形態の弾性モジュール用均衡クッション1を例示的に示しており、図5は、本発明によるさらに他の一実施形態の弾性モジュール用均衡クッション1を例示的に示している。図1図2図4図5を参照し、本発明が提供した弾性モジュール用均衡クッション1は、クッション本体2を含み、クッション本体2は、クッション本体の厚さ方向で対向しているクッション側第一面とクッション側第二面を含み、クッション側第一面には、クッション本体の厚さ方向でクッション側第二面に向けて延びる複数の収納孔3が形成されており、収納孔3は、弾性ベース4における弾性モジュール5の一部を収納可能であるこれによってクッション本体2の横方向での弾性モジュールの動きを拘束するように構成されており、クッション側第二面上には、通気構造が設置されている。
【0032】
クッション本体2のクッション側第一面には、クッション本体の厚さ方向で延びている複数の収納孔3が形成されており、収納孔3は、弾性ベース4における弾性モジュール5の一部を収納可能であるこれによって横方向での弾性モジュール5の動きを拘束するように構成されており、同時に、クッション側第二面上には、通気構造が設置されているため、このように、該弾性モジュール用均衡クッション1を組付けて弾性クッション17を形成するとき、複数の弾性モジュール5を備える弾性ベース4上に敷設でき、各々の弾性モジュール5の一部が各自の対応する収納孔3内に収納され、このとき、クッション本体2の収納孔3の限制作用で、横方向、即ちクッション本体と平行である方向での各々の弾性モジュール5の動きを効率的に拘束することによって、付勢力による各々の弾性モジュール5の傾斜を効率的に回避でき、各々の弾性モジュールの支持安定性を効率的に保持できる。同時に、クッション本体2は、クッション側第二面での通気構造によって、弾性クッション17の外側受圧面が圧力を受けて圧縮される過程と圧力を抜き復元する過程において、通気構造が弾性クッション17の受圧部位での内外気の速やかな交換を許容し、このように、内外気の速やかな交換によって、弾性クッション17内部でのカビや細菌の発生を防止できるだけではなく、比較的長い間凹まないように弾性クッションが圧縮された後に速やかに復元できることも許容でき、これによって、長期間にわたって使用されても、弾性クッションの頻繁受圧部分が凹まず、弾性クッション17が良好なサポート性能を持つことができる。このため、上記のように、弾性モジュール用均衡クッション1は、横方向での弾性モジュール5の動きを拘束できるだけではなく、弾性クッション17の速やかな復元にも簡便であり、弾性クッション17が良好なサポート性能を備える。このため、該弾性モジュール用均衡クッション1を組付けて弾性クッション17を形成した後、圧力を受けたときの弾性クッション17の安定性、復元性とサポート性能を効率的に向上でき、弾性クッション17がより良好な快適さ、サポート性能と衛生性を具備する。
【0033】
また、該弾性モジュール用均衡クッションは、家具を製作する弾性クッションに使用されてもよい。
【0034】
該弾性モジュール用均衡クッション1において、通気構造は、複数の構造形態を具備してもよく、例えば、一実施形態において、通気構造が、収納孔3の頂壁に形成された通気孔であり、このように、弾性クッションが圧力を受けると、弾性クッションの受圧部分と収納孔3の内部が通気孔によって空気の流れを形成する。あるいは、他の一実施形態において、図1図2図4図5を参照し、通気構造は、クッション側第二面から突出している複数の凸起を含み、複数の凸起は、連通された通気空間6を相互の間に形成するように間隔を置いて配置されており、このように、複数のリブ、つまり凸起は、弾性クッションが圧力を受けるとき圧力の一部を緩衝し吸收するようにサポートでき、同時に、図3図4を参照し、各々の凸起は、連通された通気空間6を形成するように相互間の間隔が連通されており、このように、弾性クッション受圧部分の凸起が押さえると、受圧部分の通気空間6内の空気が他の未受圧部分の通気空間6と外部環境へ流れ、圧力を抜くと、他の未受圧部分の通気空間6へ流れた空気と外部環境の気体が、連通された間隔を通じて受圧部分へ速やかに補充でき、弾性クッションの受圧部分が速やかに復元し良くサポートできる。
【0035】
また、一実施形態において、凸起と収納孔3は、収納孔の軸方向、つまり、クッション本体の厚さ方向に揃っておらず、互いにずれており、このとき、ずれている収納孔3の頂壁には、通気孔が形成されており、通気孔が各々の凸起同士の間の間隔に位置してもよい。あるいは、他の一実施形態において、図4を参照し、複数の凸起は、複数の第一凸起7を含み、収納孔3の軸方向に沿って、第一凸起7が一対一で収納孔3に対応することによって収納孔3の頂壁8となり、このように、第一凸起7は、収納孔3の頂壁の厚さを増やし、弾性ベース4の各々の弾性モジュール5の一部が各自の対応する収納孔3に収納された後、圧力を受けると、収納孔3の頂壁と弾性モジュール5の一部が相対に変位し摩擦を生じ、厚さが増大した頂壁が耐磨性を向上し、弾性モジュール5に対してより長期な位置制限が行われる。
【0036】
また、一実施形態において、第一凸起7が一対一で収納孔3に対応することによって収納孔3の頂壁8となったとき、各々の第一凸起7は、連通された通気空間6を形成するように相互間の間隔が連通されてもよく、このとき、収納孔3の孔壁には、収納孔の内外を連通する通気孔が形成されなくてもよい。このように、弾性クッション受圧部分の第一凸起7が押さえると、受圧部分の通気空間6内の空気が他の未受圧部分の通気空間6と外部環境へ流れ、圧力を抜くと、他の未受圧部分の通気空間6へ流れた空気と外部環境の気体が、連通された間隔を通じて受圧部分へ速やかに補充でき、弾性クッションの受圧部分が速やかに復元し良くサポートできる。
【0037】
他の一実施形態において、第一凸起7が一対一で収納孔3に対応することによって収納孔3の頂壁8となったとき、各々の第一凸起7は、連通された通気空間6を形成するように相互間の間隔が連通されてもよく、このとき、収納孔3の孔壁には、収納孔3と連通する通気孔9が形成されている。このように、弾性クッション受圧部分の第一凸起7が押さえると、受圧部分の通気空間6内の空気が他の未受圧部分の通気空間6と外部環境へ流れつつ、受圧部分と収納孔3の内部が通気孔9によって空気の流れを形成する。圧力を抜くと、他の未受圧部分の通気空間6へ流れた空気と外部環境の気体が、連通された間隔と通気孔9によって受圧部分へ速やかに補充でき、弾性クッションの受圧部分が速やかに復元し良くサポートできる。
【0038】
また、通気孔9は、収納孔3の内部とクッション本体2のクッション側第二面を連通できる限り、収納孔3の孔壁の何れかの箇所に形成されてもよく。例えば、通気孔9は、収納孔3の側壁に形成され斜め上方へ延びる孔であってもよい。あるいは、図4を参照し、通気孔9は、軸方向に延びるように頂壁8に形成されており、つまり、第一凸起7が一対一で収納孔3に対応することによって収納孔3の頂壁8となりつつ、通気孔9が軸方向に第一凸起7を貫通しており、このように、第一凸起7は、収納孔3の頂壁の厚さを増やし耐磨性を向上できるだけではなく、それに形成された通気孔9によって収納孔3の内部とクッション側第二面を連通でき、そして、このような構造が、第一凸起7と通気孔9の成型に簡便であり、製造コストを低減できる。
【0039】
また、一実施形態において、図1を参照し、頂壁8の外面上には、ゲルパッド10が設置されており、ゲルパッド10には、通気孔9と連通された通気開口11が形成されており、このように、ゲルパッド10は、第一凸起7の厚さを増やし、さらに、第一凸起7の弾性も増やし、これによって、もっと良好なサポートと復元性能を形成できる。ゲルパッド10は、粘着、超音波溶接、マジックテープ接続又は他の形態によって、例えば、一体射出形態によって、頂壁8に接続されてもよい。
【0040】
また、図5は、本発明によるさらに他の一実施形態の弾性モジュール用均衡クッション1を例示的に示しており、図5を参照し、複数の凸起は、複数の第一凸起7を含み、収納孔3の軸方向に沿って、第一凸起7が一対一で収納孔3に対応することによって収納孔3の頂壁8となると同時に、複数の凸起は、間隔を置いて配置されている複数の第二凸起12を含み、そのうち、それぞれの第二凸起12は、周囲の複数の第一凸起7によって囲まれており、それぞれの第一凸起7は、周囲の複数の第二凸起12によって囲まれている。このように、第一凸起7は、収納孔3と揃い、第二凸起12は、第一凸起7間での収納孔3と揃っていない他の間隔を埋め、これによって、第一凸起7間、第二凸起12間、第一凸起7と第二凸起12との間にも、通気空間6として互いに連通された間隔が形成されてもよい。このように、第二凸起12は、それに応じてクッション本体2の全体強度を増やし、第一凸起7と第二凸起12がともに、より安定的且つ確実的にサポートできる。
【0041】
また、第一凸起7と第二凸起12は、いずれの形状を具備してもよく、本発明では、第一凸起7と第二凸起12の形状が具体的な形状に限定されない。例えば、選択可能な一実施形態において、図5を参照し、第二凸起12は、周囲で隣接する第一凸起7同士の間の間隔へ延びている減縮延在部13を含み、これによって、第二凸起12の外周面が、第一凸起7の一部の外周面形状に合わせる外周面合わせ区間14を含む。このように、減縮延在部13によって、複数の第二凸起12が第一凸起7の周囲においてできる限り延びており、複数、例えば図5で示された四つの第二凸起12が、各第一凸起7を取り巻くように配置されており、これによって、クッション本体2における第一凸起7の周囲に位置する部分の自身強度をより効率的に向上でき、クッション本体2と収納孔3が横方向での弾性モジュール5の動きをより安定的且つ確実的に拘束できる。
【0042】
また、一実施形態において、図5図6を参照し、複数の凸起の頂面の外面上には、ゲルパッド10が設置されている。ゲルパッド10は、各々の凸起、例えば第一凸起及び/又は第二凸起の厚さを増やし、さらに、各々の凸起の弾性を増やし、これによって、より良好なサポートと復元性能を形成できる。ゲルパッド10は、粘着、超音波溶接、マジックテープ接続又は他の形態によって、例えば、一体射出形態によって、凸起の頂面の外面に接続されてもよい。
【0043】
また、一実施形態において、図5図6を参照し、ゲルパッド10の外面には、通気溝18が形成されており、通気溝18は、ゲルパッド10の辺縁まで延びているとともに、通気空間6に連通されている。つまり、通気構造は、ゲルパッド10における通気空間6に連通された通気溝15を含む。このように、弾性クッションが圧力を受けると、空気が、通気溝15と通気空間6によっても流れを形成し、通気効果をさらに向上できる。通気溝15は、複数の形状を具備してもよく、例えば、十字形、一字形、S形のうちの少なくとも一つを具備してもよい。また、各々のゲルパッド10における通気溝15の形状は、同一であってもよく、異なってもよく、あるいは、一部が同一であり、他の一部が異なる。
【0044】
また、該弾性モジュール用均衡クッション1では、収納孔3の横断面の寸法が収納孔の軸方向において同じでもよく、つまり、等径孔であり、このように、弾性モジュール5の一部が収納孔3内に進入してから収納孔3の頂壁、例えば第一凸起に当接できる。あるいは、収納孔3の横断面の寸法が収納孔の軸方向において階段状に変化することによって収納孔3内にストッパ階段が形成されてもよく、このように、弾性モジュール7の一部が収納孔5内に進入してからストッパ階段に当接できる。あるいは、図4を参照し、収納孔3の内寸法は、孔の底から口までの方向において徐々に拡がり、すなわち、収納孔3の横断面の寸法は、クッション側第二面からクッション側第一面までの方向において徐々に大きくなっており、円錐台形状孔を形成している。実際の使用において、弾性モジュール5の一部が収納孔3内に進入してから収納孔3の錐形状内周面に当接できる。選択的には、弾性モジュール5は、円錐台形状孔に合わせるように円錐台体に形成されてもよく、該円錐台体の錐面傾きが、収納孔3の錐面傾きと同一であってもよく、このように、円錐台体の一部は、形状が合わせるように円錐台形状孔内に円錐嵌合されでもよく、双方との間には、円錐嵌合が形成され、これによって、弾性モジュール5の一部がもっと安定的且つ確実的に収納孔3内に配置され、弾性モジュール用均衡クッション1が弾性モジュール5に対してより安定的且つ確実的な拘束を提供できる。また、収納孔3は、方形孔であってもよく、円形孔であってもよく、例えば、方台孔又は円台孔であってもよい。
【0045】
また、該弾性モジュール用均衡クッション1では、一実施形態において、クッション本体2は、弾性を具備しなくてもよく、例えば、プラスチックチップ又は柔性体であってもよく、柔性体が、布素材体であってもよく、布素材体が、帆布又は不織布であってもよい。不織布によって、弾性モジュール用均衡クッションが良好な湿気防止と通気性能を具備するとともに、不織布によって、弾性モジュール用均衡クッションの柔軟性と軽量性がより良くなり、これによって、弾性クッションの快適さをより向上できる。或いは、選択可能な他の実施形態において、クッション本体2は、弾性体であり、このように、弾性体が弾性ベース4上に敷設し弾性クッション17を形成した後、弾性クッションが圧力を受けると、弾性モジュール5がそれに応じて圧縮されサポートを与え、このとき、クッション本体2が弾性体であるため、クッション本体2がそれに応じて一定の弾性変形し緩衝を与え、これによって、横方向での各々の弾性モジュール5の動きをさらに拘束できるので、圧力を受けたときの弾性クッション17の安定性を効率的に向上でき、弾性クッション17がより良好な快適さを具備する。
【0046】
また、弾性体は、多種類を具備してもよく、例えば、弾性体の一種は、シリコンゲル体であってもよく、あるいは、弾性体の他の一種は、スポンジ体であってもよく、例えば、弾性の高いスポンジ体であり、スポンジ体は、必要な形状に成型されやすく、コストが低く、且つ通気性がよい。
【0047】
また、一実施形態において、図1図4を参照し、クッション側第一面には、収納孔3を囲むとともに孔口辺縁から突出しているスリーブ16が形成されており、これによって、収納孔3がスリーブ16の内部空間を含み、このように、スリーブ16によって、収納孔3の軸方向での収納空間を拡大し、弾性モジュール5をより良く収納し位置決め、横方向での弾性モジュール5の動きをよりうまく拘束できる。
【0048】
なお、一実施形態において、クッション本体2、スリーブ16と各々の凸起は、同一な素材を採用して一体成型されてもよく、例えば、スポンジを採用してスポンジ材質の弾性モジュール用均衡クッション1に一体に形成されてもよい。
【0049】
なお、図2図3図4図6図7を参照し、本発明が提供した弾性クッション17は、弾性ベース4と、以上に記載された何れかの弾性モジュール用均衡クッション1とを含み、そのうち、弾性ベース4は、複数の弾性モジュール5を含み、そのうち、弾性モジュール用均衡クッション1は、弾性ベース4上に敷設されているとともに、各々の弾性モジュール5の一部が、各自の対応する収納孔3内に収納されるように位置決めされ、そのうち、収納孔3は、横方向での弾性モジュール5の動きを拘束できる。
【0050】
上記のように、弾性モジュール用均衡クッションは、横方向での弾性モジュールの動きを拘束できるだけではなく、弾性クッションの速やかな復元にも簡便であり、弾性クッションが良好なサポート性能を備え、圧力を受けたときの弾性クッションの安定性、復元性とサポート性能を効率的に向上でき、弾性クッションがより良好な快適さ、サポート性能と衛生性を具備する。
【0051】
また、弾性モジュール5は、複数の形状を具備してもよく、例えば、弾性モジュール5は、円柱、円台、又は柱状体形状であってもよい。一実施形態において、図8を参照し、弾性モジュール5は、円錐台形状であり、形状が合わせるように円錐台形態の穴である収納孔3内に収納され、このように、円錐台形状の弾性モジュール5と円錐台形態の穴である収納孔3は、錐面の傾きが同一であり、双方の間には、形状を合わせるような錐面嵌合を形成し、これによって、弾性モジュール5の一部がより安定的且つ確実的に収納孔3内に配置され、弾性モジュール用均衡クッション1が弾性モジュール5に対してより安定的且つ確実的な拘束を提供できる。
【0052】
また、弾性モジュール5は、多種類を具備してもよく、例えば、弾性モジュール5が、柱状弾性ブロックであり、例えば、ゴムブロックであってもよい。あるいは、弾性モジュール5は、スプリングサポーター20と、スプリングサポーター20内に設置されている錐形状スプリング19と、を含み、このとき、弾性ベース4が折り畳み可能な取付枠を含み、スプリングサポーター20が、弾性モジュール5を、折り畳み可能な取付枠に取り外し可能に取り付けるためである。このように、複数の弾性モジュール5は、各自のスプリングサポーター20によって、折り畳み可能な取付枠まで取り付け、その後、弾性モジュール用均衡クッション1を各々の弾性モジュール5上に敷設することによって、各々の弾性モジュール5の一部が各自の対応する収納孔3内に進入するように位置決めされる。取り外しが必要なとき、弾性モジュール用均衡クッション1を取り外し、その後、各々の弾性モジュール5を折り畳み可能な取付枠から取り外してから順に積み重ねてネスト化し、その後、折り畳み可能な取付枠を折畳めばよく、このため、該弾性クッション17は、取り外しに簡便であり、且つ、取り外された弾性モジュールが圧縮され又は入れ子になるようにスタックされ、収納と運送のスペースを極に節約し、クリニックしやすい。
【0053】
また、図7を参照し、弾性クッション17は、さらに、カバー18を含み、カバー18は、弾性モジュール用均衡クッション1上に覆われており、弾性ベース4の少なくとも一部と弾性モジュール用均衡クッション1を包んでいる。例えば、弾性ベース4と弾性モジュール用均衡クッション1を全体的に包むことによって、該弾性クッション17の意匠性を向上できる。カバー18は、取外可能な接続構造、例えばスライドファスナー又はマジックテープによって、弾性ベース4の少なくとも一部と弾性モジュール用均衡クッション1を包む。
【0054】
最後に、本発明は、家具を提供し、該家具は、上記に記載された何れかの弾性クッションを含む。上記のように、該家具の快適さが著しく向上された。
【0055】
なお、該家具は、マットレス、ソファー、椅子、ソファベッド、ベンチ等を含むが、これらに限定されない。
【0056】
本発明の保護範囲は、特許請求の範囲のみより決められている。当業者は、本発明の教示に基づき、本発明に開示された構造の代替構造を代替案として実現できることや、本発明に開示された実施形態を組み合わせて新たな実施形態を生み出すことや、これらが同様に添付されたクレームの範囲に入ることを容易に認識できる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2024-04-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性モジュール用均衡クッションであって、
前記弾性モジュール用均衡クッション(1)は、クッション本体(2)を含み、前記クッション本体(2)は、クッション本体の厚さ方向で対向しているクッション側第一面とクッション側第二面とを含み、前記クッション側第一面には、クッション本体の厚さ方向で前記クッション側第二面に向けて延びる複数の収納孔(3)が形成されており、前記収納孔(3)は、前記弾性ベース(4)における弾性モジュール(5)の一部を収納可能であることによって前記クッション本体(2)の横方向での弾性モジュールの動きを拘束するように構成されており、前記クッション側第二面には、通気構造が形成されている、
ことを特徴とする弾性モジュール用均衡クッション。
【請求項2】
前記通気構造は、前記クッション側第二面から突出している複数の凸起を含み、複数の前記凸起は、連通された通気空間(6)を相互の間に形成するように間隔を置いて配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の弾性モジュール用均衡クッション。
【請求項3】
複数の前記凸起は、複数の第一凸起(7)を含み、前記収納孔(3)の軸方向に沿って、前記第一凸起(7)が一対一で前記収納孔(3)に対応することによって前記収納孔(3)の頂壁(8)となる、
ことを特徴とする請求項2に記載の弾性モジュール用均衡クッション。
【請求項4】
前記収納孔(3)の頂壁(8)には、前記収納孔(3)に連通された通気孔(9)が形成されている、
ことを特徴とする請求項3に記載の弾性モジュール用均衡クッション。
【請求項5】
前記頂壁(8)の外面には、ゲルパッド(10)が設置されており、前記ゲルパッド(10)には、前記通気孔(9)に連通された通気開口(11)が形成されている、
ことを特徴とする請求項4に記載の弾性モジュール用均衡クッション。
【請求項6】
複数の前記凸起は、間隔を置いて配置されている複数の第二凸起(12)を含み、そのうち、それぞれの前記第二凸起(12)は、周囲の複数の前記第一凸起(7)によって囲まれており、それぞれの前記第一凸起(7)は、周囲の複数の前記第二凸起(12)によって囲まれている、
ことを特徴とする請求項3に記載の弾性モジュール用均衡クッション。
【請求項7】
前記第二凸起(12)は、周囲で隣接する前記第一凸起(7)同士の間の間隔へ延びている減縮延在部(13)を含み、これによって、前記第二凸起(12)の外周面が、前記第一凸起(7)の一部の外周面形状に合わせる外周面合わせ区間(14)を含む、
ことを特徴とする請求項6に記載の弾性モジュール用均衡クッション。
【請求項8】
複数の前記凸起の頂面の外面には、ゲルパッド(10)が設置されている、
ことを特徴とする請求項3、6又は7に記載の弾性モジュール用均衡クッション。
【請求項9】
前記ゲルパッド(10)の外面には、通気溝(15)が形成されており、前記通気溝(15)は、前記ゲルパッド(10)の辺縁まで延びているとともに、前記通気空間(6)に連通されている、
ことを特徴とする請求項8に記載の弾性モジュール用均衡クッション。
【請求項10】
前記クッション本体(2)は、弾性体である、
ことを特徴とする請求項1に記載の弾性モジュール用均衡クッション。
【請求項11】
前記収納孔(3)の内寸法は、孔の底から口までの方向において徐々に拡がる、
ことを特徴とする請求項1に記載の弾性モジュール用均衡クッション。
【請求項12】
前記クッション側第一面には、前記収納孔(3)を囲むとともに孔口辺縁から突出しているスリーブ(16)が形成されており、これによって、前記収納孔(3)が前記スリーブ(16)の内部空間を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の弾性モジュール用均衡クッション。
【請求項13】
弾性クッションであって、
前記弾性クッション(17)は、
複数の弾性モジュール(5)を含む弾性ベース(4)と、
請求項1に記載の弾性モジュール用均衡クッション(1)と、を含み、
そのうち、前記弾性モジュール用均衡クッション(1)は、前記弾性ベース(4)上に敷設されているとともに、各々の前記弾性モジュール(5)の一部が、それぞれの対応する前記収納孔(3)内に収納されるように位置決められ、そのうち、前記収納孔(3)は、横方向での前記弾性モジュール(5)の動きを拘束できる、
ことを特徴とする弾性クッション。
【請求項14】
前記弾性モジュール(5)は、円錐台形状であるとともに、形状を合わせるように円錐台形態の穴である前記収納孔(3)内に収納されている、
ことを特徴とする請求項13に記載の弾性クッション。
【請求項15】
前記弾性クッションは、さらに、カバー(18)を含み、前記カバー(18)は、前記弾性モジュール用均衡クッション(1)上に覆われており、前記弾性ベース(4)の少なくとも一部と前記弾性モジュール用均衡クッション(1)を包んでいる、
ことを特徴とする請求項13に記載の弾性クッション。
【請求項16】
家具であって、
前記家具は、請求項13に記載の弾性クッション(17)を含む、
ことを特徴とする家具。
【国際調査報告】