(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-07
(54)【発明の名称】編組チューブ成形装置および使用方法
(51)【国際特許分類】
D04C 3/48 20060101AFI20240731BHJP
A61F 2/90 20130101ALI20240731BHJP
【FI】
D04C3/48
A61F2/90
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579410
(86)(22)【出願日】2022-04-22
(85)【翻訳文提出日】2023-12-21
(86)【国際出願番号】 CN2022088363
(87)【国際公開番号】W WO2023279807
(87)【国際公開日】2023-01-12
(31)【優先権主張番号】202110778273.9
(32)【優先日】2021-07-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(32)【優先日】2021-11-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523480990
【氏名又は名称】艾柯医療器械(北京)股分有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】呂怡然
(72)【発明者】
【氏名】高洪亮
(72)【発明者】
【氏名】賈家興
【テーマコード(参考)】
4C267
4L046
【Fターム(参考)】
4C267AA44
4C267CC08
4C267FF05
4L046AB03
4L046AB14
4L046AD11
4L046BA05
(57)【要約】
編組チューブの製造を支援するための編組チューブ成形装置および使用方法が開示される。少なくとも1つの実施例において、該装置は、少なくとも1つの細長い芯軸、および少なくとも1つの細長い径方向に沿って収縮可能な一次チューブを提供し、該一次チューブは、少なくとも1つの細長い芯軸をその中に取り外し可能に受容するためのサイズおよび構造に設定される。少なくとも1つの一次チューブのうち各一次チューブは、周方向に沿って配置され且つ協働して前記一次チューブを画定するように構成された、間隔をあけて配置される複数の一次チューブ部分を提供する。使用期間において、編組チューブが少なくとも1つの一次チューブの外表面に周方向に沿って形成された後、少なくとも1つの一次チューブ内から少なくとも1つの芯軸を取り外すことにより、編組チューブが少なくとも1つの一次チューブとの接合を解除できるように、一次チューブ部分を径方向に沿って内向きに互いに移動可能にする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
編組チューブの製造を支援するための編組チューブ成形装置であって、
装置は、少なくとも1つの細長い芯軸、および少なくとも1つの細長い径方向に沿って収縮可能な一次チューブを備え、
前記少なくとも1つの一次チューブは、前記少なくとも1つの芯軸が前記少なくとも1つの一次チューブ内で少なくとも部分的に同軸に位置決め可能であるように、前記少なくとも1つの細長い芯軸をその中に取り外し可能に受容するためのサイズおよび構造に設定され、かつ前記少なくとも1つの一次チューブの外表面は、その上に周方向に沿って前記編組チューブを形成するように構成され、
前記少なくとも1つの一次チューブのうち各一次チューブは、周方向に沿って配置され且つ協働して前記一次チューブを画定するように構成された、間隔をあけて配置される複数の一次チューブ部分を備え、
前記装置の使用期間において、前記編組チューブが少なくとも1つの一次チューブの前記外表面に周方向に沿って形成された後、前記少なくとも1つの一次チューブ内から前記少なくとも1つの芯軸を取り外すことにより、前記編組チューブが前記少なくとも1つの一次チューブとの接合を解除できるように、前記一次チューブ部分を径方向に沿って内向きに互いに移動可能にする、編組チューブ成形装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つの一次チューブの内径は、前記少なくとも1つの芯軸の外径とほぼ同じである、請求項1に記載の編組チューブ成形装置。
【請求項3】
さらに、少なくとも1つの細長い径方向に沿って収縮する二次チューブを備え、
前記少なくとも1つの二次チューブは、前記少なくとも1つの一次チューブが前記少なくとも1つの二次チューブ内で少なくとも部分的に同軸に位置決め可能であるように、前記少なくとも1つの一次チューブをその中に取り外し可能に受容するためのサイズおよび構造に設定され、かつ前記少なくとも1つの二次チューブの外表面は、その上に周方向に沿って前記編組チューブを形成するように構成され、
前記少なくとも1つの二次チューブのうち各二次チューブは、周方向に沿って配置され且つ協働して前記二次チューブを画定するように構成された、間隔をあけて配置される複数の二次チューブ部分備え、
前記装置の使用期間において、前記編組チューブが前記少なくとも1つの二次チューブの前記外表面に周方向に沿って形成された後、前記少なくとも1つの一次チューブ内から前記少なくとも1つの芯軸を取り外すことにより、前記少なくとも1つの二次チューブが前記少なくとも1つの一次チューブとの接合を解除できるように、前記一次チューブ部分を径方向に沿って内向きに互いに移動可能にし、次いで前記編組チューブが前記少なくとも1つの二次チューブとの接合を解除できるように、前記二次チューブ部分を径方向に沿って内向きに互いに移動可能にする、請求項1に記載の編組チューブ成形装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つの二次チューブの内径は、前記少なくとも1つの一次チューブの外径とほぼ同じである、請求項3に記載の編組チューブ成形装置。
【請求項5】
前記少なくとも1つの芯軸の端部は、前記少なくとも1つの一次チューブの端部から一定の距離を超えて延在する、請求項1に記載の編組チューブ成形装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つの一次チューブの端部は、前記少なくとも1つの二次チューブの端部から一定の距離を超えて延在する、請求項3に記載の編組チューブ成形装置。
【請求項7】
さらに、前記少なくとも1つの二次チューブ内に少なくとも部分的に配置され且つ直線状に整列される複数の一次チューブを備え、
前記一次チューブのうち各一次チューブは、その中に部分的に配置される芯軸を有する、請求項3に記載の編組チューブ成形装置。
【請求項8】
前記一次チューブ同士は、間隔をあけて直線的に配置される、請求項7に記載の編組チューブ成形装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つの芯軸、一次チューブおよび二次チューブの各々は、断面が実質的に円形である、請求項3に記載の編組チューブ成形装置。
【請求項10】
前記少なくとも1つの芯軸および一次チューブの各々は、断面が実質的に円形であり、かつ前記少なくとも1つの二次チューブは、断面が実質的に円形ではない、請求項3に記載の編組チューブ成形装置。
【請求項11】
前記少なくとも1つの二次チューブは、断面が実質的に円形であり、かつ前記少なくとも1つの芯軸および一次チューブの各々は、断面が実質的に円形ではない、請求項3に記載の編組チューブ成形装置。
【請求項12】
前記一次チューブ部分は、各一次チューブ部分の隣接部分の間に一次チューブ空間を画定するように位置決められる、請求項3に記載の編組チューブ成形装置。
【請求項13】
前記二次チューブ部分は、各二次チューブ部分の隣接部分の間に二次チューブ空間を画定するように位置決められる、請求項12に記載の編組チューブ成形装置。
【請求項14】
前記一次チューブ部分は、前記一次チューブ空間が前記二次チューブ空間と実質的にずれるように、前記二次チューブ部分に対して周方向に沿って配向される、請求項13に記載の編組チューブ成形装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つの一次チューブは、前記少なくとも1つの芯軸が前記少なくとも1つの一次チューブ内から不意に取り外されるのを防止するために、前記少なくとも1つの芯軸に取り外し可能に接合される、請求項1に記載の編組チューブ成形装置。
【請求項16】
さらに、仮接合材を備え、
前記仮接合材は、前記少なくとも1つの一次チューブの内表面と前記少なくとも1つの芯軸の外表面との間に取り外し可能な接合を形成するように配置されて構成される、請求項15に記載の編組チューブ成形装置。
【請求項17】
前記少なくとも1つの二次チューブは、前記少なくとも1つの一次チューブが前記少なくとも1つの二次チューブ内から不意に取り外されるのを防止するために、前記少なくとも1つの一次チューブに取り外し可能に接合される、請求項3に記載の編組チューブ成形装置。
【請求項18】
さらに、仮接合材を備え、
前記仮接合材は、前記少なくとも1つの二次チューブの内表面と前記少なくとも1つの一次チューブの外表面との間に取り外し可能な接合を形成するように配置されて構成される、請求項17に記載の編組チューブ成形装置。
【請求項19】
編組チューブの製造を支援するための編組チューブ成形装置であって、
装置は、少なくとも1つの細長い芯軸、少なくとも1つの細長い径方向に沿って収縮可能な一次チューブ、および少なくとも1つの細長い径方向に沿って収縮する二次チューブを備え、
前記少なくとも1つの一次チューブは、前記少なくとも1つの芯軸が前記少なくとも1つの一次チューブ内で少なくとも部分的に同軸に位置決め可能であるように、前記少なくとも1つの細長い芯軸をその中に取り外し可能に受容するためのサイズおよび構造に設定され、かつ前記少なくとも1つの一次チューブのうち各一次チューブは、周方向に沿って配置され且つ協働して前記一次チューブを画定するように構成された、間隔をあけて配置される複数の一次チューブ部分を備え、
前記少なくとも1つの二次チューブは、前記少なくとも1つの一次チューブが前記少なくとも1つの二次チューブ内で少なくとも部分的に同軸に位置決め可能であるように、前記少なくとも1つの一次チューブをその中に取り外し可能に受容するためのサイズおよび構造に設定され、かつ前記少なくとも1つの二次チューブの外表面は、その上に周方向に沿って前記編組チューブを形成するように構成され、
前記少なくとも1つの二次チューブのうち各二次チューブは、周方向に沿って配置され且つ協働して前記二次チューブを画定するように構成された、間隔をあけて配置される複数の二次チューブ部分備え、
前記装置の使用期間において、前記編組チューブが前記少なくとも1つの二次チューブの外表面に周方向に沿って形成された後、前記少なくとも1つの一次チューブ内から前記少なくとも1つの芯軸を取り外すことにより、前記少なくとも1つの二次チューブが前記少なくとも1つの一次チューブとの接合を解除できるように、前記一次チューブ部分を径方向に沿って内向きに互いに移動可能にし、次いで前記編組チューブが少なくとも1つの二次チューブとの接合を解除できるように、前記二次チューブ部分を径方向に沿って内向きに互いに移動可能にする、編組チューブ成形装置。
【請求項20】
請求項19に記載の編組チューブ成形装置を用いて編組チューブを製造する方法であって、前記方法は、
編組機を用いて複数のフィラメントを前記装置の少なくとも1つの二次チューブの前記外表面の周りに巻き付け、前記フィラメントが所望のパターンで互いに交錯するようにして、前記少なくとも1つの二次チューブの前記外表面に編組チューブを形成するステップと、
前記編組チューブのフィラメントに熱を加えて前記編組チューブの形状を整えるステップと、
前記装置の少なくとも1つの芯軸を前記装置の前記少なくとも1つの一次チューブ内から取り外すことにより、前記少なくとも1つの一次チューブを径方向に沿って収縮可能にするステップと、
前記少なくとも1つの一次チューブを前記少なくとも1つの二次チューブ内から取り外すことにより、前記少なくとも1つの二次チューブを径方向に沿って収縮可能にするステップと、
前記少なくとも1つの二次チューブを前記編組チューブ内から取り外すステップとを含む、編組チューブを製造する方法。
【請求項21】
フィラメントを二次チューブの外表面に巻き付けて編組することにより、編組チューブを得るステップと、
前記編組チューブに熱を加えることにより、形状を整える処理を行うステップと、
前記二次チューブを複数の二次チューブ部分に分割し、並びに各前記二次チューブ部分を前記編組チューブ内から取り出して編組チューブを得るステップとを含み、
そのうち前記二次チューブは、間隔をあけて配置される複数の二次チューブ部分を繋ぎ合わせて形成され、前記二次チューブの端面は、各前記二次チューブ部分によって一体に形成される、編組チューブの製造を支援する方法。
【請求項22】
前記二次チューブの間隔をあけて配置される複数の二次チューブ部分の内表面を芯軸の外表面に固定し、
任意選択的に、前記複数の二次チューブ部分の内表面を熱接着剤によって芯軸の外表面に接着させ、
並びに、前記二次チューブを複数の二次チューブ部分に分割するとき、前記複数の二次チューブ部分を加熱によって前記芯軸から脱離させることが行われる、請求項21に記載の編組チューブの製造を支援する方法。
【請求項23】
前記複数の二次チューブ部分の内表面を一次チューブの外表面に固定し、前記一次チューブは、間隔をあけて配置される複数の一次チューブ部分を繋ぎ合せで形成され、前記複数の一次チューブ部分の内表面を芯軸の外表面に固定し、
任意選択的に、前記複数の二次チューブ部分の内表面を、熱接着剤によって前記一次チューブの外表面に接着させ、前記複数の一次チューブ部分の内表面を、熱接着剤によって前記芯軸の外表面に接着させ、
並びに、前記二次チューブを前記複数の二次チューブ部分に分割するとき、
加熱によって前記複数の二次チューブ部分を前記芯軸から脱離させ、前記複数の一次チューブ部分を前記芯軸から脱離させることが行われ、
任意選択的に、前記二次チューブは、複数の一次チューブに固定的に接続され、各前記一次チューブは、対応する芯軸に固定的に接続され、
任意選択的に、前記一次チューブの端部は、前記二次チューブの外部を超えて延在し、
任意選択的に、少なくとも2層の前記一次チューブが順に嵌着され、最外層にある前記一次チューブは、前記二次チューブに接続され、最内層にある前記一次チューブは、前記芯軸に接続され、
任意選択的に、複数の前記二次チューブは、それぞれ複数の前記芯軸に1対1で対応して接続され、複数の前記芯軸は、接着剤による接着、ネジ接続、および離脱構造による接続のいずれかによって互いに接続される、請求項21に記載の編組チューブの製造を支援する方法。
【請求項24】
前記二次チューブの外径は、0.5mmを超え且つ60mm未満であり、前記二次チューブの長さは、5mmを超え且つ300mm未満である、請求項21~23のいずれか1項に記載の編組チューブの製造を支援する方法。
【請求項25】
前記二次チューブ部分の内表面と前記芯軸の外表面との接続方式、および/または前記二次チューブ部分の内表面と前記一次チューブの外表面との接続方式は、特定の温度に曝されると分解する接着、特定の液体溶液に曝されると分解する接着、ネジ接続および離脱構造による接続から選ばれる少なくとも1つである、請求項23に記載の編組チューブの製造を支援する方法。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本願は、優先権を主張し、かつ2021年7月9日付で提出した中国出願第2021107782739号の出願日に対する権利を主張する。上記出願の内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本特許出願の主旨は、一般に編組チューブに関し、より具体的には、従来の製造方法よりも効果的かつ比較的高い成功率で編組チューブを製造するための編組チューブ成形装置および使用方法に関する。
【背景技術】
【0003】
本出願人は、本出願において引用または記載されたすべての特許および特許出願公報を、参照により本明細書に組み込む。
【0004】
背景技術として、編組チューブ(例えば、血管ステントなど)を製造する従来の方法は、フィラメントを芯軸の周りに巻き付け、フィラメントが所望のパターンで互いに交錯することにより、編組構造を形成することが行われる。その後、熱を加えて編組構造を固め、次いで編組チューブを芯軸から引き離しおよび/または芯軸から滑り出させることにより、編組チューブを芯軸から取り外す。編組時にフィラメントが引き伸ばされて緊張状態にあるため、熱整形された編組構造はフィラメントの張力によって芯軸表面の周りに強固に巻き付けられ、編組チューブを芯軸から分離することが困難となる。分離を慎重に行わないと、編組チューブが損傷し、生産量が低下する恐れがある。加えて、分離に上述のような問題が存在するため、従来、損傷の可能性を低減する観点から、編組チューブの長さはかなり制限されている。したがって、製造長さにかかわらず、従来の製造方法に比べてより効果的かつ比較的高い成功率で編組チューブを製造できる解決策に対する需要が依然として高まりつつある。
【0005】
本発明の態様は、かかる需要を満たし、さらに以下の概要に記載されるような他の関連利点を提供する。
【0006】
上述の背景説明に、本発明の態様を理解する上で有用な情報が含まれていることに留意されたい。これは、本明細書で提供される情報の何れかが先行技術に該当し、または現在保護を求めている発明に関連し、または明示的または暗黙的に引用された公開文献が何れも先行技術であることを認めるものではない。
【発明の概要】
【0007】
本発明の各態様では、以下に説明する例示的な利点をもたらす構造と使用における特定の利点を教示する。
【0008】
本発明は、編組チューブの製造を支援するための編組チューブ成形装置および関連の使用方法を提供することにより、上記の問題を解決する。少なくとも1つの実施形態において、該装置は、少なくとも1つの細長い芯軸、および少なくとも1つの細長い径方向に沿って収縮可能な一次チューブを提供し、該一次チューブは、少なくとも1つの芯軸が少なくとも1つの一次チューブ内で少なくとも部分的に同軸に位置決め可能であるように、少なくとも1つの細長い芯軸をその中に取り外し可能に受容するためのサイズおよび構造に設定される。少なくとも1つの一次チューブの外表面は、その上に周方向に沿って編組チューブを形成するように構成される。少なくとも1つの一次チューブのうち各一次チューブは、周方向に沿って配置され且つ協働して前記一次チューブを画定するように構成された、間隔をあけて配置される複数の一次チューブ部分を提供する。該装置の使用期間において、編組チューブが少なくとも1つの一次チューブの外表面に周方向に沿って形成された後、少なくとも1つの一次チューブ内から少なくとも1つの芯軸を取り外すことにより、編組チューブが少なくとも1つの一次チューブとの接合を解除できるように、一次チューブ部分を径方向に沿って内向きに互いに移動可能にする。
【0009】
本発明の各態様の他の特徴および利点は、本発明の様々な態様の原理を例示的に示す添付図面と併せて、以下のより詳細な説明から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
添付図面は、本発明の様々な態様が示す。これらの添付図面において、
【
図1】少なくとも1つの実施例に係る例示的な編組チューブ成形装置の側面図である。
【
図2】少なくとも1つの実施例に係るその頂部の平面図である。
【
図3】少なくとも1つの実施例に係るその局部の分解図である。
【
図4】少なくとも1つの実施例に係るその端部の立面図である。
【
図5】少なくとも1つの実施例に係る別の例示的な編組チューブ成形装置の端部の立面図である。
【
図6】少なくとも1つの実施例に係るもう1つの例示的な編組チューブ成形装置の端部の立面図である。
【
図7】少なくとも1つの実施例に係る、例示的な編組機と接合する例示的な編組チューブ成形装置の透視図である。
【
図8】少なくとも1つの実施例に係る、例示的な編組チューブ成形装置を用いて編組チューブを製造する際の例示的な方法を示す流れ図である。
【0011】
上記の添付図面は、その例示的な実施例のうち少なくとも1つの例示的な実施例において本発明の態様を示し、これらの例示的な実施例は、以下の説明においてより詳細に定義される。本発明の1つまたは複数の実施例によれば、異なる添付図面において同じ符号が付与される本発明の特徴、要素および態様は、同じ、同等または類似の特徴、要素または態様を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
まず、
図1~
図3を参照されたく、
図1~
図3には、編組チューブ22の製造を支援するように構成された編組チューブ成形装置20の例示的な実施例が示されている。まず、本明細書において説明の目的で特定形態の編組チューブ22を取りあげる可能性があるが、本発明は、それらに限って解釈されるべきではないことに留意されたい。むしろ、本発明の様々な実施例は、既知または今後開発されるあらゆる産業で使用するためのあらゆる形態の編組チューブ22の製造に使用することができる。
【0013】
引き続き
図1~3を参照されたく、少なくとも1つの実施例において、装置20は、少なくとも1つの細長い径方向に沿って収縮可能な一次チューブ200を提供し、そのサイズおよび構造は、少なくとも1つの芯軸300が少なくとも1つの一次チューブ200内で少なくとも部分的に同軸に位置決め可能であるように、少なくとも1つの細長い芯軸300をその中に取り外し可能に受容するように設定される。少なくとも1つの実施例において、少なくとも1つの一次チューブ200の内径は、少なくとも1つの芯軸300の外径とほぼ同じである。少なくとも1つの実施例において、装置20は、さらに少なくとも1つの細長い径方向に沿って収縮可能な二次チューブ100を提供し、そのサイズおよび構造は、少なくとも1つの一次チューブ200が少なくとも1つの二次チューブ100内で少なくとも部分的に同軸に位置決め可能であるように、少なくとも1つの一次チューブ200をその中に取り外し可能に受容するように設定される。少なくとも1つの実施例において、少なくとも1つの二次チューブ100の内径は、少なくとも1つの一次チューブ200の外径とほぼ同じである。少なくとも1つの実施例において、以下でより詳しく説明されるように、少なくとも1つの二次チューブ100の外表面は、その上に周方向に沿って編組チューブ22を形成するように構成される。少なくとも1つの代替実施例において、少なくとも1つの一次チューブ200の外表面がその上に周方向に沿って編組チューブ22を形成する構成になるように、少なくとも1つの二次チューブ100が省略される。少なくとも1つの実施例において、少なくとも1つの芯軸300は構造的に管状(すなわち、中空状)であるが、少なくとも1つの代替実施例において、少なくとも1つの芯軸300は中実である。
【0014】
少なくとも1つの実施例において、以下でより詳しく説明されるように、また
図3に示すように、少なくとも1つの一次チューブ200の端部は、少なくとも1つの二次チューブ100の端部から一定の距離を超えて延在し、よって、少なくとも1つの二次チューブ100から少なくとも1つの一次チューブ200を取り外すことができるように、少なくとも1つの一次チューブ200の端部が(手動または機械的に)把持されて引っ張り可能になる。同様に、少なくとも1つの実施例において、以下でより詳しく説明されるように、少なくとも1つの芯軸300の端部は、少なくとも1つの一次チューブ200の端部から一定の距離を超えて延在し、よって、少なくとも1つの一次チューブ200から少なくとも1つの芯軸300を取り外すことができるように、少なくとも1つの芯軸300の端部が(手動または機械的に)把持されて引っ張り可能になる。引き続き
図3を参照されたく、少なくとも1つの実施例において、装置20は、少なくとも1つの二次チューブ100内に少なくとも部分的に配置され且つ直線状に整列される複数の一次チューブ200を提供し、そのうち各一次チューブ200は、その中に部分的に配置される芯軸300を有する。また、少なくとも1つのこのような実施例において、一次チューブ200が互いに直線的に間隔をあけて配置されることにより、一次チューブ200と少なくとも1つの二次チューブ100との間の表面接触および摩擦量を減少させ、その結果、一次チューブ200を少なくとも1つの二次チューブ100から比較的容易に取り外すことが可能になる。少なくとも1つの他の実施例において、装置20は、直線状に整列される複数の二次チューブ100を提供する。少なくとも1つのこのような他の実施例において、二次チューブ100が互いに直線的に間隔をあけて配置されることにより、二次チューブ100と編組チューブ22との間の表面接触および摩擦量を減少させ、その結果、二次チューブ100を編組チューブ22から比較的容易に取り外すことが可能になる。
【0015】
少なくとも1つの実施例において、少なくとも1つの一次チューブ200のうち各一次チューブ200は、約0.3mm~約58mmの範囲の外径を有し、かつ少なくとも1つの二次チューブ100のうち各二次チューブ100は、約0.5mm~約60mmの範囲の外径を有する。また、少なくとも1つの実施例において、少なくとも1つの一次チューブ200のうち各一次チューブ200は、約5mm~約200mmの範囲の長さを有し、かつ少なくとも1つの二次チューブ100のうち各1つの二次チューブ100は、約5mm~約300mmの範囲の長さを有する。しかしながら、他の実施例において、少なくとも1つの一次チューブ200および二次チューブ100のうちの各々は、装置20が本明細書に記載の機能を実質的に実行することができる限り、現在既知または今後想定されうる任意の他の直径および/または長さを有することができる。少なくとも1つの代替実施例において、少なくとも1つの一次チューブ200のうち各一次チューブ200は、いずれもテーパ状の外径および一致した内径を有する。少なくとも1つの他の代替実施例において、少なくとも1つの一次チューブ200のうち各一次チューブ200は、いずれも一致した外径およびテーパ状の内径を有する。少なくとも1つの追加の代替実施例において、少なくとも1つの一次チューブ200のうち各一次チューブ200は、いずれもテーパ状の外径およびテーパ状の内径を有する。同様に、少なくとも1つの代替実施例において、少なくとも1つの二次チューブ100のうち各1つの二次チューブ100は、いずれもテーパ状の外径および一致した内径を有する。少なくとも1つの他の代替実施例において、少なくとも1つの二次チューブ100のうち各1つの二次チューブ100は、いずれも一致した外径およびテーパ状の内径を有する。少なくとも1つの追加の代替実施例において、少なくとも1つの二次チューブ100のうち各1つの二次チューブ100は、いずれもテーパ状の外径およびテーパ状の内径を有する。
【0016】
少なくとも1つの実施例において、
図4に最適に示さているように、少なくとも1つの一次チューブ200のうち各一次チューブ200は、いずれも間隔をあけて配置される複数の一次チューブ部分220で構成され、前記一次チューブ部分220は、周方向に沿って配置され且つ協働して前記一次チューブ200を画定するように構成される。したがって、以下でより詳しく説明されるように、少なくとも1つの一次チューブ200内から少なくとも1つの芯軸300を取り外すと、一次チューブ部分220は、少なくとも1つの一次チューブ200の外径が次第に小さくなるように、径方向に沿って内向きに互いに移動することができる。同様に、少なくとも1つの実施例において、少なくとも1つの二次チューブ100のうち各1つの二次チューブ100は、いずれも間隔をあけて配置される複数の二次チューブ部分120で構成され、前記二次チューブ部分120は、周方向に沿って配置され且つ協働して前記二次チューブ100を画定するように構成される。したがって、以下でより詳しく説明されるように、少なくとも1つの一次チューブ200の外径が小さくなると(または代替的に、少なくとも1つの二次チューブ100内から少なくとも1つの一次チューブ200を取り外すと)、二次チューブ部分120は、少なくとも1つの二次チューブ100の外径が次第に小さくなるように、径方向に沿って内向きに互いに移動することができる。ここで敢えて言うが、添付の図面に描かれている一次チューブ部分220、二次チューブ部分120および芯軸300のうち各々の大きさ、形状、サイズ、数および相対位置は、単に例示に過ぎず、他の実施例においては、一次チューブ部分220、二次チューブ部分120および芯軸300は、それぞれ現在既知または今後開発されうる任意の他の大きさ、形状、サイズ、数および/または相対位置を有してもよく、装置20が本明細書に記載の機能を実質的に実行することができる限り、
図5(そのうち、少なくとも1つの一次チューブ200および芯軸300は、断面が実質的に円形であり、少なくとも1つの二次チューブ100は、断面が実質的に正方形または長方形である)および
図6(そのうち、少なくとも1つの一次チューブ200および芯軸300は、断面が実質的に正方形または長方形であり、少なくとも1つの二次チューブ100は、断面が実質的に円形である)に示されるものを含むが、これらに限定されない。
【0017】
少なくとも1つの実施例において、一次チューブ部分220は、各一次チューブ部分220の隣接部分の間に一次チューブ空間240を画定するように位置決められる。同様に、少なくとも1つの実施例において、二次チューブ部分120は、各二次チューブ部分120の隣接部分の間に二次チューブ空間140を画定するように位置決められる。少なくとも1つの実施例において、一次チューブ部分220は、一次チューブ空間240が二次チューブ空間140と実質的にずれるように、二次チューブ部分120に対して周方向に沿って配向され、よって、二次チューブ部分120が一次チューブ部分220を不意に径方向に収縮させることを防止する。少なくとも1つの実施例において、各一次チューブ空間240は、約0.001インチ~約0.005インチの範囲の幅を有し、かつ各二次チューブ空間140は、約0.001インチ~約0.010インチの範囲の幅を有する。しかしながら、別の実施例においては、一次チューブ空間240および二次チューブ空間140のうち各々は、装置20が本明細書に記載の機能を実質的に実行することができる限り、現在既知または今後想定されうる任意の他の幅を有することができる。少なくとも1つの代替実施例(図示せず)において、少なくとも1つの一次チューブ200は、各一次チューブ空間240にまたがるコネクタを提供し、各コネクタは、各一次チューブ部分220の隣接部分を相互接続し且つ少なくとも1つの芯軸300を少なくとも1つの一次チューブ200内から取り外すとき、一次チューブ部分220が径方向に沿って内向きに互いに移動できるように、変形可能な材料で構成される。同様に、少なくとも1つの代替実施例(図示せず)において、少なくとも1つの二次チューブ100は、各二次チューブ空間140にまたがるコネクタを提供し、各コネクタは、各二次チューブ部分120の隣接部分を相互接続し且つ少なくとも1つの一次チューブ200を少なくとも1つの二次チューブ100内から取り外すとき(または代替的に、少なくとも1つの一次チューブ200の外径が縮小されるとき)、二次チューブ部分120が径方向に沿って内向きに互い移動できるように、変形可能な材料で構成される。
【0018】
少なくとも1つの実施例において、少なくとも1つの一次チューブ200は、少なくとも1つの芯軸300が少なくとも1つの一次チューブ200内から不意に取り外されるのを防止するために、少なくとも1つの芯軸300に取り外し可能に接合される。少なくとも1つのこのような実施例において、少なくとも1つの一次チューブ200の内表面(または代替的に、少なくとも1つの芯軸300の外表面)は仮接合材を提供し、該仮接合材は、少なくとも1つの一次チューブ200の内表面と少なくとも1つの芯軸300の外表面との間に取り外し可能な接合を形成するように配置されて構成される。少なくとも1つのこのような実施例において、仮接合材は、接着剤であり、特定の温度または液体溶液に曝されると分解するように構成されることにより、少なくとも1つの一次チューブ200を少なくとも1つの芯軸300から分離可能になる。少なくとも1つの代替実施形態において、仮接合材は、取り外し可能な接続(例えば、ネジ接続、離脱構造、磁石、シャックル締め具等)である。他のこのような実施例において、装置20が本明細書に記載の機能を実質的に実行することができる限り、少なくとも1つの一次チューブ200と少なくとも1つの芯軸300との間に取り外し可能な接合を形成できる現在既知または今後開発されうる任意の他の材料または機構(または、これらの組合せ)に置き換えることができる。同様に、少なくとも1つの実施例において、少なくとも1つの二次チューブ100は、少なくとも1つの一次チューブ200が少なくとも1つの二次チューブ100内から不意に取り外されるのを防止するために、少なくとも1つの一次チューブ200に取り外し可能に接合される。少なくとも1つのこのような実施例において、少なくとも1つの二次チューブ100の内表面(または代替的に、少なくとも1つの一次チューブ200の外表面)は仮接合材を提供し、該仮接合材は、少なくとも1つの二次チューブ100の内表面と少なくとも1つの一次チューブ200の外表面との間に取り外し可能な接合を形成するように配置されて構成される。少なくとも1つのこのような実施例において、仮接合材は、接着剤であり、特定の温度または液体溶液に曝されると分解するように構成されることにより、少なくとも1つの二次チューブ100を少なくとも1つの一次チューブ200から分離可能にする。少なくとも1つの代替実施形態において、仮接合材は、取り外し可能な接続(例えば、ネジ接続、離脱構造、磁石、シャックル締め具等)である。別のこのような実施例において、装置20が本明細書に記載の機能を実質的に実行することができる限り、少なくとも1つの二次チューブ100と少なくとも1つの一次チューブ200との間に取り外し可能な接合を形成できる現在既知または今後開発されうる任意の他の材料または機構(または、これらの組合せ)に置き換えることができる。
【0019】
少なくとも1つの実施例において、
図8の流れ図に示されるように、装置20は、まず、少なくとも1つの芯軸300を従来の編組機900(例えば、
図7に示される編組機900)に配置することで編組チューブ22を作製する(802)ために使用されうる。次に、複数のフィラメント800を少なくとも1つの二次チューブ100の外表面の周りに(または代替的に、少なくとも1つの二次チューブ100を省いた実施例では、少なくとも1つの一次チューブ200の外表面の周りに)周方向に沿って編組することにより、編組チューブ22を形成する(804)。その後、編組チューブ22のフィラメント800に熱を加え、編組チューブ22の形状を整える(806)。少なくとも1つの一次チューブ200と少なくとも1つの芯軸300が取り外し可能に接合しおよび/または少なくとも1つの二次チューブ100と少なくとも1つの一次チューブ200が取り外し可能に接合する実施例において、前記接合は、手動または自動で解除される(808)。取り外し可能な接合に熱接着剤を用いる少なくとも1つの実施例において、接着剤は、ステップ806で編組チューブ22の形状を整える際の熱に曝されると分解するように構成されてもよく、よって、ステップ806と808の両方を同時に実行する。少なくとも1つの一次チューブ200内から少なくとも1つの芯軸300を取り外す(810)ことにより、少なくとも1つの一次チューブ200が径方向に沿って収縮することを可能にし、一次チューブ部分220の取り外しを可能にする(812)。編組チューブ22が少なくとも1つの一次チューブ200の外表面上に形成される実施例において、編組チューブ22内から一次チューブ部分220を取り外し、作製された編組チューブ22を残す。編組チューブ22が少なくとも1つの二次チューブ100の外表面に形成される実施例において、少なくとも1つの二次チューブ100内から一次チューブ部分220を取り外すことにより、少なくとも1つの二次チューブ100が径方向に沿って収縮することを可能にし、作製された編組チューブ22を残して編組チューブ22内から二次チューブ部分120の取り外しを可能にする(814)。したがって、従来の編組チューブ22の製造方法とは異なり、装置20の部材が接合を解除して取り外されるとき、編組チューブ22に摩擦力が加わらないため、編組チューブ22が損傷するのを防ぎ、編組チューブ22の製造の成功率を向上させる。
【0020】
少なくとも1つの他の実施例(図示せず)において、装置20は、少なくとも1つの細長い径方向に沿って収縮可能な一次チューブを提供し、該一次チューブは、少なくとも1つの一次チューブ200と少なくとも1つの二次チューブ100との間に同軸に配置されることにより、編組チューブ22が少なくとも1つの二次チューブ100の外表面に形成された後、装置20をより緩やかに分解することができる。少なくとも1つのこのような実施例において、仮接合材(例えば、上述したもの)を用いて少なくとも1つの二次チューブ100、一次チューブ、一次チューブ200および芯軸300のそれぞれの間に取り外し可能な接合を形成することができる。
【0021】
上述したように、装置20の様々な実施例は、現在既知または今後開発されうるあらゆる産業で使用されるあらゆるタイプの編組チューブ22を製造するために使用することができ、これらの編組チューブ22としては、例えばスクリーンステント、管状ステント、円形ステント、バルーン拡張型ステント、自己拡張型ステント、血管内流動阻害装置、閉塞装置、送達装置、遠位保護装置、コイル装置などが挙げられ、本発明ではこれらについて特に制限がない。また、編組チューブ22は、現在既知または今後開発されうる任意の編組パターンを使用して形成することができる。
【0022】
また、本明細書に記載の各態様は、以下の実施例として説明することもできる。
【0023】
1)編組チューブの製造を支援するための編組チューブ成形装置であって、該装置は、少なくとも1つの細長い芯軸、および少なくとも1つの細長い径方向に沿って収縮可能な一次チューブを備え、
前記少なくとも1つの一次チューブは、少なくとも1つの芯軸が少なくとも1つの一次チューブ内で少なくとも部分的に同軸に位置決め可能であるように、少なくとも1つの細長い芯軸をその中に取り外し可能に受容するためのサイズおよび構造に設定され、かつ前記少なくとも1つの一次チューブの外表面は、その上に周方向に沿って編組チューブを形成するように構成され、
前記少なくとも1つの一次チューブのうち各一次チューブは、周方向に沿って配置され且つ協働して前記一次チューブを画定するように構成された、間隔をあけて配置される複数の一次チューブ部分を備え、
装置の使用期間において、編組チューブが少なくとも1つの一次チューブの外表面に周方向に沿って形成された後、少なくとも1つの一次チューブ内から少なくとも1つの芯軸を取り外すことにより、編組チューブが少なくとも1つの一次チューブとの接合を解除できるように、一次チューブ部分を径方向に沿って内向きに互いに移動可能にする。
【0024】
2)実施例1に記載の編組チューブ成形装置において、少なくとも1つの一次チューブの内径が少なくとも1つの芯軸の外径とほぼ同じである。
【0025】
3)実施例1~2に記載の編組チューブ成形装置において、さらに、少なくとも1つの細長い径方向に沿って収縮する二次チューブを備え、
前記少なくとも1つの二次チューブは、少なくとも1つの一次チューブが少なくとも1つの二次チューブ内で少なくとも部分的に同軸に位置決め可能であるように、少なくとも1つの一次チューブをその中に取り外し可能に受容するためのサイズおよび構造に設定され、かつ前記少なくとも1つの二次チューブの外表面は、その上に周方向に沿って編組チューブを形成するように構成され、
前記少なくとも1つの二次チューブのうち各二次チューブは、周方向に沿って配置され且つ協働して前記二次チューブを画定するように構成された、間隔をあけて配置される複数の二次チューブ部分備え、
装置の使用期間において、編組チューブが少なくとも1つの二次チューブの外表面に周方向に沿って形成された後、少なくとも1つの一次チューブ内から少なくとも1つの芯軸を取り外すことにより、少なくとも1つの二次チューブが少なくとも1つの一次チューブとの接合を解除できるように、一次チューブ部分を径方向に沿って内向きに互いに移動可能にし、次いで編組チューブが少なくとも1つの二次チューブとの接合を解除できるように、二次チューブ部分を径方向に沿って内向きに互いに移動可能にする。
【0026】
4)実施例1~3に記載の編組チューブ成形装置において、少なくとも1つの二次チューブの内径が少なくとも1つの一次チューブの外径とほぼ同じである。
【0027】
5)実施例1~4に記載の編組チューブ成形装置において、少なくとも1つの芯軸の端部は、少なくとも1つの一次チューブの端部から一定の距離を超えて延在する。
【0028】
6)実施例1~5に記載の編組チューブ成形装置において、少なくとも1つの一次チューブの端部は、少なくとも1つの二次チューブの端部から一定の距離を超えて延在する。
【0029】
7)実施例1~6に記載の編組チューブ成形装置において、さらに、少なくとも1つの二次チューブ内に少なくとも部分的に配置され且つ直線状に整列される複数の一次チューブを備え、
前記一次チューブのうち各一次チューブは、その中に部分的に配置される芯軸を有する。
【0030】
8)実施例1~7に記載の編組チューブ成形装置において、一次チューブ同士は、間隔をあけて直線的に配置される。
【0031】
9)実施例1~8に記載の編組チューブ成形装置において、さらに、直線状に整列される複数の二次チューブを備える。
【0032】
10)実施例1~9に記載の編組チューブ成形装置において、二次チューブ同士は、間隔をあけて直線的に配置される。
【0033】
11)実施例1~10に記載の編組チューブ成形装置において、少なくとも1つの一次チューブのうち各一次チューブは、約0.3mm~約58mmの範囲の外径を有する。
【0034】
12)実施例1~11に記載の編組チューブ成形装置において、少なくとも1つの二次チューブのうち各二次チューブは、約0.5mm~約60mmの範囲の外径を有する。
【0035】
13)実施例1~12に記載の編組チューブ成形装置において、少なくとも1つの一次チューブのうち各一次チューブは、約5mm~約200mmの範囲の長さを有する。
【0036】
14)実施例1~13に記載の編組チューブ成形装置において、少なくとも1つの二次チューブのうち各二次チューブは、約5mm~約300mmの範囲の長さを有する。
【0037】
15)実施例1~14に記載の編組チューブ成形装置において、少なくとも1つの芯軸、一次チューブおよび二次チューブの各々は、断面が実質的に円形である。
【0038】
16)実施例1~15に記載の編組チューブ成形装置において、少なくとも1つの芯軸および一次チューブの各々は、断面が実質的に円形であり、かつ少なくとも1つの二次チューブは、断面が実質的に円形ではない。
【0039】
17)実施例1~16に記載の編組チューブ成形装置において、少なくとも1つの二次チューブは、断面が実質的に円形であり、かつ少なくとも1つの芯軸および一次チューブの各々は、断面が実質的に円形ではない。
【0040】
18)実施例1~17に記載の編組チューブ成形装置において、一次チューブ部分は、各一次チューブ部分の隣接部分の間に一次チューブ空間を画定するように位置決められる。
【0041】
19)実施例1~18に記載の編組チューブ成形装置において、二次チューブ部分は、各二次チューブ部分の隣接部分の間に二次チューブ空間を画定するように位置決められる。
【0042】
20)実施例1~19に記載の編組チューブ成形装置において、一次チューブ部分は、一次チューブ空間が二次チューブ空間と実質的にずれるように、二次チューブ部分に対して周方向に沿って配向される。
【0043】
21)実施例1~20に記載の編組チューブ成形装置において、一次チューブ空間のうち各次チューブ空間は、約0.001インチ~約0.005インチの範囲の幅を有し、二次チューブ空間のうち各二次チューブ空間は、約0.001インチ~約0.010インチの範囲の幅を有する。
【0044】
22)実施例1~21に記載の編組チューブ成形装置において、少なくとも1つの一次チューブは、各一次チューブ空間にまたがるコネクタを提供し、
各コネクタは、各一次チューブ部分の隣接部分を相互接続し且つ少なくとも1つの芯軸を少なくとも1つの一次チューブ内から取り外すとき、一次チューブ部分が径方向に沿って内向きに互いに移動できるように、変形可能な材料で構成される。
【0045】
23)実施例1~22に記載の編組チューブ成形装置において、少なくとも1つの二次チューブは、各二次チューブ空間にまたがるコネクタを提供し、
各コネクタは、各二次チューブ部分の隣接部分を相互接続し且つ少なくとも1つの一次チューブを少なくとも1つの二次チューブ内から取り外すとき、二次チューブ部分が径方向に沿って内向きに互いに移動できるように、変形可能な材料で構成される。
【0046】
24)実施例1~23に記載の編組チューブ成形装置において、少なくとも1つの一次チューブは、少なくとも1つの芯軸が少なくとも1つの一次チューブ内から不意に取り外されるのを防止するために、少なくとも1つの芯軸に取り外し可能に接合される。
【0047】
25)実施例1~24に記載の編組チューブ成形装置において、さらに、仮接合材を備え、
該仮接合材は、少なくとも1つの一次チューブの内表面と少なくとも1つの芯軸の外表面との間に取り外し可能な接合を形成するように配置されて構成される。
【0048】
26)実施例1~25に記載の編組チューブ成形装置において、仮接合材は、特定の温度に曝されると分解するように構成される接着剤、特定の液体溶液に曝されると分解するように構成される接着剤、ネジ接続、離脱構造、磁石およびシャックル締め具のうち少なくとも1つである。
【0049】
27)実施例1~26に記載の編組チューブ成形装置において、少なくとも1つの二次チューブは、少なくとも1つの一次チューブが少なくとも1つの二次チューブ内から不意に取り外されるのを防止するために、少なくとも1つの一次チューブに取り外し可能に接合される。
【0050】
28)実施例1~27に記載の編組チューブ成形装置において、さらに、仮接合材を備え、
該仮接合材は、少なくとも1つの二次チューブの内表面と少なくとも1つの一次チューブの外表面との間に取り外し可能な接合を形成するように配置されて構成される。
【0051】
29)実施例1~28に記載の編組チューブ成形装置において、仮接合材は、特定の温度に曝されると分解するように構成される接着剤、特定の液体溶液に曝されると分解するように構成される接着剤、ネジ接続、離脱構造、磁石およびシャックル締め具のうち少なくとも1つである。
【0052】
30)実施例1~29に記載の編組チューブ成形装置において、さらに、少なくとも1つの細長い径方向に沿って収縮可能な一次チューブを備え、
該一次チューブは、少なくとも1つの一次チューブと少なくとも1つの二次チューブの間に同軸に配置される。
【0053】
31)実施例1~30に記載の編組チューブ成形装置において、少なくとも1つの一次チューブは、少なくとも1つの一次チューブおよび二次チューブのそれぞれに取り外し可能に接合される。
【0054】
32)実施例1~31に記載の編組チューブ成形装置において、さらに、仮接合材を備え、
該仮接合材は、少なくとも1つの一次チューブ、一次チューブおよび二次チューブのうちそれぞれの間に取り外し可能な接合を形成するように配置されて構成される。
【0055】
33)実施例1~32に記載の編組チューブ成形装置において、仮接合材は、特定の温度に曝されると分解するように構成される接着剤、特定の液体溶液に曝されると分解するように構成される接着剤、ネジ接続、離脱構造、磁石およびシャックル締め具のうち少なくとも1つである。
【0056】
34)実施例1~33に記載の編組チューブ成形装置において、少なくとも1つの芯軸は、管状構造である。
【0057】
35)実施例1~34に記載の編組チューブ成形装置において、少なくとも1つの芯軸は、中実構造である。
【0058】
36)編組チューブの製造を支援するための編組チューブ成形装置であって、該装置は、少なくとも1つの細長い芯軸、少なくとも1つの細長い径方向に沿って収縮可能な一次チューブ、および少なくとも1つの細長い径方向に沿って収縮する二次チューブを備え、
前記少なくとも1つの一次チューブは、少なくとも1つの芯軸が少なくとも1つの一次チューブ内で少なくとも部分的に同軸に位置決め可能であるように、少なくとも1つの細長い芯軸をその中に取り外し可能に受容するためのサイズおよび構造に設定され、かつ前記少なくとも1つの一次チューブのうち各一次チューブは、周方向に沿って配置され且つ協働して前記一次チューブを画定するように構成された、間隔をあけて配置される複数の一次チューブ部分を備え、
前記少なくとも1つの二次チューブは、少なくとも1つの一次チューブが少なくとも1つの二次チューブ内で少なくとも部分的に同軸に位置決め可能であるように、少なくとも1つの一次チューブをその中に取り外し可能に受容するためのサイズおよび構造に設定され、かつ前記少なくとも1つの二次チューブの外表面は、その上に周方向に沿って編組チューブを形成するように構成され、
前記少なくとも1つの二次チューブのうち各二次チューブは、周方向に沿って配置され且つ協働して前記二次チューブを画定するように構成された、間隔をあけて配置される複数の二次チューブ部分備え、
装置の使用期間において、編組チューブが少なくとも1つの二次チューブの外表面に周方向に沿って形成された後、少なくとも1つの一次チューブ内から少なくとも1つの芯軸を取り外すことにより、少なくとも1つの二次チューブが少なくとも1つの一次チューブとの接合を解除できるように、前記一次チューブ部分を径方向に沿って内向きに互いに移動可能にし、次いで編組チューブが少なくとも1つの二次チューブとの接合を解除できるように、前記二次チューブ部分を径方向に沿って内向きに互いに移動可能にする。
【0059】
37)実施例36に記載の編組チューブ成形装置を用いて編組チューブを製造する方法であって、該方法は、
編組機を用いて複数のフィラメントを装置の少なくとも1つの二次チューブの外表面の周りに巻き付け、フィラメントが所望のパターンで互いに交錯するようにして、少なくとも1つの二次チューブの外表面に編組チューブを形成するステップと、
編組チューブのフィラメントに熱を加えて編組チューブの形状を整えるステップと、
装置の少なくとも1つの芯軸を装置の少なくとも1つの一次チューブ内から取り外すことにより、少なくとも1つの一次チューブを径方向に沿って収縮可能にするステップと、
少なくとも1つの一次チューブを少なくとも1つの二次チューブ内から取り外すことにより、少なくとも1つの二次チューブを径方向に沿って収縮可能にするステップと、
少なくとも1つの二次チューブを編組チューブ内から取り外すステップと、を含む。
【0060】
38)実施例37に記載の方法において、さらに、少なくとも1つの芯軸を編組機内に配置するステップを含む。
【0061】
39)実施例37~38に記載の方法において、さらに、少なくとも1つの芯軸が編組機との接合を解除するステップを含む。
【0062】
最後に、本明細書に示され記載された本発明の例示的な実施例に関して、編組チューブ成形装置および関連の使用方法は、従来の製造方法に比べ、より効果的に且つより高い成功率で編組チューブを製造するために開示され構成されたものと認識されるべきである。本発明の原理は、本明細書に示され記載された様々な構造を超えて実施することができるため、本発明は、これらの例示的な実施例に何ら制限されるものではなく、むしろ、その方針からして編組チューブ成形装置に焦点を当て、本発明の主旨および範囲から逸脱しない前提で様々な形態によって実施できると理解されたい。また、本発明は、開示された特定の幾何学的形状や構造材料に限定されず、本発明の主旨および範囲から逸脱しない前提で現在既知または今後開発されうる他の機能的に等価な構造または材料に変更することができることも、当業者には認識されるであろう。
【0063】
本明細書には、本発明を実施するための本発明者が既知の最適な形態を含めて、本発明の特定の実施形態が記載されている。もちろん、上述の説明を参照すれば、これらの記載された実施例の変形は当業者にとって明らかになるであろう。本発明者は、当業者がこのような変形を適切に採用することを期待し、本発明者は、本明細書に具体的に記載されたものとは異なる方法で本発明を実施することを期待している。したがって、本発明は、適用される法律によって許される添付の特許請求の範囲に記載された主題のあらゆる変形および等価物を含む。さらに、本発明は、本明細書において別途の記載がない限り、または文脈上で明らかに矛盾する場合を除き、上記の実施例のあらゆる可能な変形におけるあらゆる組み合わせを含む。
【0064】
本発明の代替的な実施例、要素またはステップのグループ分けは、限定として解釈されるべきではない。各グループの構成要素は、単独でまたは本明細書に開示された他のグループの構成要素との組み合わせで参照され、保護を請求されうる。また、便宜上および/または特許性の理由から、グループの1つまたは複数の構成要素がグループに含まれたり、グループから削除されたりすることが予想されうる。そのような包含または削除が生じた場合、本明細書は修正されたグループを含むものと見なされ、したがって、添付の特許請求の範囲で使用されるすべてのマーカッシュ群の書面記載を満たす。
【0065】
特に説明がない限り、本明細書および特許請求の範囲において特性、項目、数量、パラメータ、性質、用語などを示すために使用されるすべての数字は、すべての場合において「約」という用語によって修飾されるものと理解されたい。本明細書において、「約」という用語とは、それに定義された特徴、項目、数量、パラメータ、性質または用語が、該特徴、項目、数量、パラメータ、性質または用語の値の上下にプラスマイナス10%の範囲を含むことを意味する。したがって、反対の説明がない限り、本明細書および添付の特許請求の範囲の数字パラメータは、変更可能な近似値である。少なくとも、特許請求の範囲内に同等性の原則の適用を制限しようとすることではなく、各数値表示は、少なくとも報告された有効数字の数に基づき且つ通常の四捨五入技術の適用を通じて解釈されるべきである。本発明の広い範囲を示す数値範囲および値は近似値であるが、特定の実例で示される数値範囲および値を可能な限り正確に報じることも重要である。しかしながら、いかなる数値範囲や値も、本質的に、その対応する試験測定において見られる標準偏差によって必然的に引き起こされる何らかの誤差を含む。本明細書における数値範囲の列挙は、そのような範囲に含まれる個々の値を個別に参照するための略記としてのみ使用されることを意図する。本明細書において別途で説明が限り、数値範囲の各個別の値は、本明細書において単独で記載されているかのように本明細書に含まれる。同様に、本明細書で使用される場合、反対の説明がない限り、「実質的に」という用語は、その定義された特徴、項目、数量、パラメータ、特性または用語の近似値を示すことを意図した程度の用語であり、当業者によって理解され解釈されうる範囲を含む。
【0066】
実施例または実施例の態様を説明する際に使用される「可能」または「うる」という用語には、「可能でない」または「えない」という代替的な意味も含まれる。したがって、本明細書が、実施例または実施例の1つの態様が本発明の主題の一部として含まれることが可能または含まれうると開示する場合、否定的限定または除外の付加条件も明確に示され、実施例または実施例の1つの態様が本発明の主題の一部として含まれない可能性があり、または含まなくてもよいとのことを意味する。同様に、実施例または実施例の態様を説明する際に使用される「任意に」という用語には、そのような実施例または実施例の態様が本発明の主題の一部として含まれても含まなくてもよいとのことを意味する。このような否定的限定または除外の付加条件が適用されるか否かは、保護を求める主題において否定的限定または除外の付加条件が引用されるか否かによって決められる。
【0067】
本発明を説明する文脈における(特に、以下の特許請求の範囲の文脈における)用語として「1つ」、「1種」および「該」および類似の記載の使用は、本明細書において別途で説明がない限り、または文脈からして反対の教示が明確に示されない限り、単数および複数の両方を包含すると考えられる。さらに、要素を特定するために使用される序数表示(例えば、「第1」、「第2」、「第3」など)は、要素を区別するために使用されるものであり、そのような要素の要件または限定数を示すものでも、暗示するものでもなく、かつ特に説明がない限り、そのような要素の特定の位置または順序を示すものでもない。本明細書に記載されるすべての方法は、本明細書において特に説明がない限り、または文脈上明らかに矛盾しない限り、任意の適切な順序で実施されうる。本明細書で提供される任意およびあらゆる実例または例示的な表現(例えば、「~のような」)の使用は、本発明をより分かりやすく説明することのみを意図しておち、他の方式で保護を求める本発明の範囲を限定するものではない。本明細書における文言は、任意の権利主張されていない要素が本発明の実施に不可欠なであると見なすべきではない。
【0068】
提出されたものであれ、補正により追加されたものであれ、請求項で使用される場合、「含む(comprising)」という開放式の経過的用語(例えば、「包含(including)」、「内蔵」および「備える」などの同等の開放式の経過的表現)は、明確に示されたすべての要素、限定、ステップおよび/または特徴を、単独でまたは示されていない主題との組み合わせで含む。命名された要素、制限および/または特徴は不可欠であるが、他の命名されていない要素、制限および/または特徴を追加しもよく、いずれにしても特許請求の範囲内の構成を形成することができる。特許請求の範囲に開示された特定の実施例は、「含む」の代わりにまたは「含む」の修正として、「~からなる」または「実質的に~からなる」という閉鎖式の経過的表現を使用することにより、さらに限定することができる。提出されたものであれ、補正により追加されたものであれ、請求項で使用される場合、「~からなる」という閉鎖式の経過的表現は、請求項に明確に示されていないあらゆる要素、限定、ステップまたは特徴を排除する。「実質的に……からなる」という閉鎖式の経過的表現は、請求項の範囲を、明確に示された要素、限定、ステップおよび/または特徴、並びに保護を求める主題の本質的且つ新規な特徴に実質的に影響を与えない他のあらゆる要素、限定、ステップおよび/または特徴に制限する。したがって、開放式の経過的表現として「含む」の意味は、具体的に示されたすべての要素、限定、ステップおよび/または特徴、並びに任意の追加的な不特定の要素、限定、ステップおよび/または特徴を含むものと定義される。閉鎖式の経過的表現として「~からなる」の意味は、請求項に具体的に示された要素、限定、ステップおよび/または特徴のみを含むものと定義され、また、閉鎖式の経過的表現として「実質的に~からなる」の意味は、請求項に具体的に示された要素、限定、ステップおよび/または特徴、並びに保護を求める主題の本質的且つ新規な特徴に実質的に影響を与えない要素、限定、ステップおよび/または特徴のみを含むものと定義される。したがって、開放式の経過的表現として「含む」(同等の開放式の経過的用語)は、その意味内に、限定的な状況として、「~からなる」または「実質的に~からなる」という閉鎖式の経過的用語によって指定される保護対象物の主題を含む。したがって、本明細書に記載されまたは「含む」という表現を使用して保護を求める実施例は、本明細書において、「~からなる」および「実質的に~からなる」という表現を明確にまたは本質的に記述、活用および支持する。
【0069】
35USC第112条(f)に基づく処理を意図する請求項は、いずれも「~のための装置」という用語で始まるが、他の文脈で使用される「に用いられる」という用語は、35USC第112条(f)に基づく処理を援用することを意図するものではない。したがって、出願人は、本出願または継続出願において本願提出後に追加の請求項を提出する権利を保留する。
【0070】
上述の方法および各方法の対応する要素を実行する順序は、単に例示的なものであると理解すべきである。本開示で特に説明がない限り、これらの方法は、実施形態に応じて任意の順序でまたは並行して実行することができる。
【0071】
本明細書で引用され、特定されるすべての特許、特許公報および他の公開文献は、説明および開示の目的で、その全体が援用されることにより個別に且つ明確に本明細書に組み込まれ、例えば、かかる公開文献に記載の組成物および方法は、本発明と組み合わせて使用することができる。これらの公開文献は、それが本願の出願日より前に開示されていたために提供されているにすぎず、この点に関して、発明者が先行発明のため、またはその他の理由により、かかる開示よりも早い時期に権利を有していないことを認めるものと解釈されるべきではない。これらの文献の日付または内容に関するすべての記述は、出願人が入手可能な情報に基づくものであり、これらの文書の日付または内容の正しさを認めるものではない。
【0072】
本発明の各態様について、少なくとも1つの例示的な実施例を参照して説明したが、本発明がこれらに限定されないことは当業者にとって容易に理解される。むしろ、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲と併せてのみ解釈されるべきであり、また、本発明者が保護を求める対象が本発明であると信じていることは、ここでも明らかである。
【国際調査報告】