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特表2024-529600復調参照信号(DMRS)と位相追跡参照信号(PTRS)との関連性の指示
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  • 特表-復調参照信号(DMRS)と位相追跡参照信号(PTRS)との関連性の指示 図1A
  • 特表-復調参照信号(DMRS)と位相追跡参照信号(PTRS)との関連性の指示 図1B
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  • 特表-復調参照信号(DMRS)と位相追跡参照信号(PTRS)との関連性の指示 図2B
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-08
(54)【発明の名称】復調参照信号(DMRS)と位相追跡参照信号(PTRS)との関連性の指示
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20240801BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20240801BHJP
【FI】
H04L27/26 114
H04W72/232
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023571568
(86)(22)【出願日】2022-04-28
(85)【翻訳文提出日】2024-02-21
(86)【国際出願番号】 CN2022090059
(87)【国際公開番号】W WO2023206287
(87)【国際公開日】2023-11-02
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】メイ, メン
(72)【発明者】
【氏名】ガオ, ボ
(72)【発明者】
【氏名】ルー, ジャオフア
(72)【発明者】
【氏名】ジャン, シュジュアン
(72)【発明者】
【氏名】ヤオ, ケ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン, ヤン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
次世代の無線通信システムにおいて、位相追跡参照信号(PTRS)および復調参照信号(DMRS)の伝送を強化するために、DMRSおよびPTRSを指示することができる、方法、装置、およびシステム。ある例示的な態様において、無線通信方法は、4つより多いDMRSポートと、少なくとも2つのPTRSポートとの間の関連性を示すシグナリングメッセージを、基地局によって端末デバイスへ伝送することを含む。シグナリングメッセージは、複数のビットグループを含む。各グループはPTRSポートに対応しており、かつ、各グループは、4つより多いDMRSポートの1つに対応する値を示す、1つ以上のビットを含む。本方法は、シグナリングメッセージに従った端末デバイスからの伝送を、基地局によって受信することも含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信のための方法であって、
基地局が、4つより多い復調参照信号(DMRS)ポートと、少なくとも2つの位相追跡参照信号(PTRS)ポートとの間の関連性を示すシグナリングメッセージを端末デバイスに伝送することであって、前記シグナリングメッセージは、複数のビットグループを含み、各グループは、PTRSポートに対応しており、各グループは、前記4つより多いDMRSポートのうちの1つに対応する値を示す1つ以上のビットを含む、ことと、
前記基地局が、前記シグナリングメッセージに従った前記端末デバイスからの伝送を受信することと
を含む、方法。
【請求項2】
無線通信のための方法であって、
端末デバイスが、4つより多い復調参照信号(DMRS)ポートと、少なくとも2つの位相追跡参照信号(PTRS)ポートとの間の関連性を示すシグナリングメッセージを基地局から受信することであって、前記シグナリングメッセージは、複数のビットグループを含み、各グループは、PTRSポートに対応しており、各グループは、前記4つより多いDMRSポートのうちの1つに対応する値を示す1つ以上のビットを含む、ことと、
前記端末デバイスが、前記シグナリングメッセージに従って、前記基地局への伝送を実行することと
を含む、方法。
【請求項3】
前記シグナリングメッセージは、2つのビットグループを含み、各グループは、
1つのPTRSポートと、前記1つのPTRSポートを共有する最大4つのDMRSポートからの1つのDMRSポートとの間の関連性を示す2ビッット、または、
1つのPTRSポートと、前記1つのPTRSポートを共有する最初の2つのDMRSポートからの1つのDMRSポートとの間の関連性を示す1ビット
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記シグナリングメッセージは、4つのビットグループを含み、各グループは、1つのPTRSポートと、前記1つのPTRSポートを共有する最大2つのDMRSポートからの1つのDMRSポートとの間の関連性を示す1ビットを含む、請求項1から3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記シグナリングメッセージは、前記端末デバイスから前記基地局への伝送のために示され、前記伝送は、部分コヒーレントのコードブックベースの伝送、非コヒーレントのコードブックベースの伝送、または非コードブックベースの伝送のうちの少なくとも1つを含む、請求項1から4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
無線通信のための方法であって、
基地局が、4つより多い復調参照信号(DMRS)ポートと、単一の位相追跡参照信号(PTRS)ポートとの間の関連性を示す少なくとも3ビットを含むシグナリングメッセージを端末デバイスに伝送することと、
前記基地局が、前記シグナリングメッセージに従った前記端末デバイスからの伝送を受信することと
を含む、方法。
【請求項7】
無線通信のための方法であって、
端末デバイスが、4つより多い復調参照信号(DMRS)ポートと、単一の位相追跡参照信号(PTRS)ポートとの間の関連性を示す少なくとも3ビットを含むシグナリングメッセージを基地局から受信することと、
前記端末デバイスが、前記シグナリングメッセージに従って、前記基地局への伝送を実行することと
を含む、方法。
【請求項8】
前記シグナリングメッセージは、前記端末デバイスから前記基地局への伝送のためのものであり、前記伝送は、完全コヒーレントのコードブックベースの伝送のうちの少なくとも1つを含む、請求項6または7に記載の方法。
【請求項9】
前記関連性は、前記シグナリングメッセージ内の総数4ビットを使用して示される、請求項1から8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記関連性は、前記シグナリングメッセージ内の総数Nビットを用いて示され、Nは、
部分コヒーレント、非コヒーレントのコードブックベースのアップリンク伝送、または非コードブックベースのアップリンク伝送のための4ビット、または、
完全コヒーレントのコードブックベースのアップリンク伝送のための3ビット
のうちの少なくとも1つである、請求項1から8のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
1つのPTRSポートは、周波数ドメインにおける符号分割多重(CDM)によって、少なくとも1つの他のPTRSポートと関連付けられる、請求項1から10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
前記DMRSポートは、1つ以上のCDMグループに編成され、各CDMグループ内の直交カバーコード(OCC)は、
[1、1]、
[1、-1]、
[1、1、1、1]、
[1、1、-1、-1]、
[1、-1、1、-1]、または
[1、-1、-1、1]
のうちの少なくとも1つを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記シグナリングメッセージは、ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージであり、前記ビットの一部は、前記DCIメッセージ内の予備ビットを使用して表される、請求項1から12のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
同じ符号分割多重(CDM)グループ内のDMRSポートは、最大で1つのPTRSポートを共有する、請求項1から13のいずれかに記載の方法。
【請求項15】
前記4つより多いDMRSポートと、前記少なくとも2つのPTRSポートとの間の前記関連性に基づいて、PTRSがマッピングするリソースエレメントが決定される、請求項1から14のいずれかに記載の方法。
【請求項16】
前記リソースエレメントは、式
【数1】
に従ってマッピングされ、上式では、nは非負の整数であり、k’は、DMRSポートインデックスに従って0または1に等しく、Δは、前記DMRSポートインデックスおよび符号分割多重(CMD)グループインデックスに関連付けられる、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記PTRSがマッピングするリソースエレメントが、
【表31】
のように定義されるパラメータ
【数2】
に基づいて決定される、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記PTRSがマッピングするサブキャリアは、
【表32】
のように定義されるパラメータ
【数3】
に基づいて決定される、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記PTRSに対するリソースエレメント別、レイヤ別の電力比は、
1つのPTRSポートを共有するDMRSポートの数、
PTRSポートの数、または
前記端末デバイスから前記基地局へのデータ伝送のために同じアンテナポートを共有するPTRSポートの数
のうちの少なくとも1つに基づいて決定される、請求項1~18のいずれかに記載の方法。
【請求項20】
前記電力比は、規則に従って決定され、前記規則は、前記PTRSポートを共有するDMRSポートの各伝送グループのコヒーレントタイプに関連付けられ、前記規則は、
(1)非コヒーレント伝送または非コードブックベースの伝送のための前記電力比が、
【数4】
として決定されること、
(2)完全コヒーレント伝送のための前記電力比が、すべてのPTRSポートに対応するDMRSポートの総数に従って決定され、前記電力比が、式
【数5】
として表されること、
(3)前記電力比が、
【数6】
に従って決定され、上式では、QDMRSが、1つのPTRSポートを共有するDMRSポートの数を表し、PTRSポート数が、Qpとして表されること、または、
(4)前記電力比が、
【数7】
に従って決定され、QDMRSが、カウントされたDMRSポートの総数を表し、各グループ内の前記カウントされたDMRSポートが、関連付けられたPTRSポートと同じSRSポートを共有すること
のうちの少なくとも1つを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記PTRSポート数は、Qpとして表され、前記電力比は、
【表33】
に従って定義される、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記PTRSポート数は、Qpとして表され、前記電力比は、
【表34】
に従って定義される、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記シグナリングメッセージは、
PTRS-DMRS関連性フィールド内の4ビット、あるいは、
前記PTRS-DMRS関連性フィールドの2ビット、および、予備フィールドまたはアンテナポート指示フィールドの2ビット
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1から22のいずれかに記載の方法。
【請求項24】
合計24個までのDMRSポートからの4つより多いDMRSポートは、前記シグナリングメッセージにおいて示される、請求項1から23のいずれかに記載の方法。
【請求項25】
前記DMRSポートは、シングルシンボルのDMRSシーケンスのために構成される、請求項1から24のいずれかに記載の方法。
【請求項26】
請求項1から25のいずれか一項以上に記載の方法を実施するように構成されたプロセッサを備える、通信装置。
【請求項27】
コードが格納されたコンピュータプログラム製品であって、前記コードは、プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、請求項1から25のいずれか1つ以上に記載の方法を実施させる、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本特許文献は、無線通信に関するものである。
【背景技術】
【0002】
背景
移動通信技術によって、世界はますますつながり、ネットワーク化された社会へと向かっている。移動通信が急成長し、テクノロジーが進歩することにより、容量の増加および接続性の向上に対する需要が高まっている。エネルギー消費、デバイスコスト、スペクトル効率、レイテンシといった他の側面も、様々な通信シナリオのニーズを満たすために、重要なものである。より良いサービス品質、バッテリー寿命の増加、パフォーマンスの向上をもたらすための新しい方法を含む、様々な技術が議論されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
概要
本特許文献では、とりわけ、次世代の無線通信システムにおいて位相追跡参照信号(Phase Tracking Reference Signal:PTRS)および復調参照信号(Demodulation Reference Signal:DMRS)の伝送を強化するために、PTRSおよびDMRSの指示を可能にする技術について記載する。
【0004】
ある例示的な態様において、無線通信方法は、4つより多いDMRSポートと、少なくとも2つのPTRSポートとの間の関連性を示すシグナリングメッセージを、基地局によって端末デバイスへ伝送することを含む。シグナリングメッセージは、複数のビットグループを含む。各グループはPTRSポートに対応しており、かつ、各グループは、4つより多いDMRSポートの1つに対応する値を示す、1つ以上のビットを含む。本方法は、シグナリングメッセージに従った端末デバイスからの伝送を、基地局によって受信することも含む。
【0005】
別の例示的な態様において、無線通信の方法は、4つより多いDMRSポートと、少なくとも2つのPTRSポートとの間の関連性を示すシグナリングメッセージを、端末デバイスによって基地局から受信することを含む。シグナリングメッセージは、複数のビットグループを含む。各グループはPTRSポートに対応しており、かつ、各グループは、4つより多いDMRSポートの1つに対応する値を示す、1つ以上のビットを含む。本方法は、シグナリングメッセージに従った基地局への伝送を、端末デバイスが実行することも含む。
【0006】
別の例示的な態様において、無線通信方法は、4つより多いDMRSポートと、単一のPTRSポートとの間の関連性を示す、少なくとも3ビットを含むシグナリングメッセージを、基地局によって端末デバイスへ伝送することを含む。本方法は、シグナリングメッセージに従った端末デバイスからの伝送を、基地局によって受信することも含む。
【0007】
別の例示的な態様において、無線通信方法は、4つより多いDMRSポートと、単一のPTRSポートとの間の関連性を示す、少なくとも3ビットを含むシグナリングメッセージを、端末デバイスによって基地局から受信することを含む。本方法は、シグナリングメッセージに従った基地局への伝送を、端末デバイスによって実行することも含む。
【0008】
別の例示的な態様では、通信装置が開示される。この装置は、上述した方法を実施するように構成された、プロセッサを含む。
【0009】
更に別の例示的な態様では、コンピュータプログラム記憶媒体が開示される。このコンピュータプログラム記憶媒体は、そこに格納されるコードを含む。このコードは、プロセッサによって実行されると、記載された方法をプロセッサに実行させる。
【0010】
本書には、これらの態様、およびその他の概要が記載される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1A図1Aは、本技術の1つ以上の実施形態による、無線通信方法のフローチャート表現である。
【0012】
図1B図1Bは、本技術の1つ以上の実施形態による、別の無線通信方法のフローチャート表現である。
【0013】
図2A図2Aは、本技術の1つ以上の実施形態による、別の無線通信方法のフローチャート表現である。
【0014】
図2B図2Bは、本技術の1つ以上の実施形態による、更に別の無線通信方法のフローチャート表現である。
【0015】
図3図3は、本技術の1つ以上の実施形態による、1つのアンテナパネル上の伝送ポートの実施例を示す。
【0016】
図4図4は、本技術の1つ以上の実施形態による、2つのアンテナパネル上の伝送ポートの実施例を示す。
【0017】
図5図5は、本技術の1つ以上の実施形態による、4つのアンテナパネル上の伝送ポートの実施例を示す。
【0018】
図6図6は、本技術の1つ以上の実施形態による、PTRSのマッピングの実施例を示す。
【0019】
図7図7は、本技術の1つ以上の実施形態による技術を適用することのできる、無線通信システムの実施例を示す。
【0020】
図8図8は、本技術の1つ以上の実施形態による技術を適用することのできる、無線局の一部を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
詳細な説明
無線通信システムでは、動作周波数が高くなるにつれて、送信機の位相雑音が増加する。位相雑音を推定し、かつ、復調参照信号(DMRS)の推定を補償するために、位相追跡参照信号(PTRS)を使用することができる。従って、PTRSポートは、伝送においてDMRSポートと関連付けることができる。現在、ニューラジオ(New Radio:NR)通信システムでは、1つのユーザ機器(User Equipment:UE)が、最大4つのDMRSポート、および最大2つのPTRSポートをサポートすることができる。ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information:DCI)シグナリングでは、PTRSとDMRSとを関連付けるために、2ビットが使用される。場合によっては、1つのPTRSポートがサポートされる。最大4つのDMRSポートのうち、どのポートがPTRSポートに関連付けられているかを示すために、2ビットが使用される。場合によっては、2つのPTRSポートがサポートされ、2つのDMRSポートが、それぞれ1つのPTRSポートを共有する。DMRSポートと2つのPTRSポートの関連性を示すために、2ビットが使用される。どのDMRSポートがPTRSポート0に関連しているかを示すために、第1のビットが使用され、どのDMRSポートがPTRSポート1に関連しているかを示すために、第2のビットが使用される。DMRSポートは、1つのSRSリソースインジケータ(SRS Resource Indicator:SRI)フィールド、および/または、プリコーディング情報およびレイヤ数フィールドに対応する。場合によっては、2つのSRSリソースインジケータフィールド、および/または、プリコーディング情報およびレイヤ数フィールドがサポートされ、対応するSRSリソースインジケータフィールド、および/または、プリコーディング情報およびレイヤ数フィールドの、PTRSとDMRSを関連付けるために、各ビットが使用される。
【0022】
無線技術の進歩により、より高い周波数帯域をより使用することが必要となり、次世代の通信システムにおいて、DMRS/PTRSの設計を高度化することが要求される。本特許文献は、DMRS-PTRSの設計を、将来的に高度化することのできる技術を開示するものである。具体的には、4つより多いDMRSポートと、2つ以上のPTRSポートとの関連性をサポートするために、開示された技術を使用することができる。PTRS伝送の、リソースエレメントのマッピング、および電力制御を決定するために、開示された技術を使用することもできる。
【0023】
図1Aは、本技術の1つ以上の実施形態による、無線通信方法100のフローチャート表現である。方法100は、動作110において、4つより多いDMRSポートと、少なくとも2つのPTRSポートとの間の関連性を示すシグナリングメッセージを、基地局によって端末デバイスに伝送することを含む。シグナリングメッセージは、複数のビットグループを含む。各グループはPTRSポートに対応しており、かつ、各グループは、4つより多いDMRSポートの1つに対応する値を示す、1つ以上のビットを含む。方法100は、動作120において、シグナリングメッセージに従った端末デバイスからの伝送を、基地局によって受信することも含む。
【0024】
図1Bは、本技術の1つ以上の実施形態による、無線通信方法150のフローチャート表現である。方法150は、動作160において、4つより多いDMRSポートと、少なくとも2つのPTRSポートとの間の関連性を示すシグナリングメッセージを、端末デバイスによって基地局から受信することを含む。シグナリングメッセージは、複数のビットグループを含む。各グループはPTRSポートに対応しており、かつ、各グループは、4つより多いDMRSポートの1つに対応する値を示す、1つ以上のビットを含む。方法150は、動作170において、シグナリングメッセージに従った基地局への伝送を、端末デバイスによって実行することも含む。
【0025】
いくつかの実施形態では、シグナリングメッセージは、2つのビットグループを含む。各グループは、以下のうち、少なくとも1つを含む。(1)1つのPTRSポートと、その1つのPTRSポートを共有する最大4つのDMRSポートからの1つのDMRSポートとの間の関連性を示す、2ビット、あるいは、(2)1つのPTRSポートと、その1つのPTRSポートを共有する最初の2つのDMRSポートからの、1つのDMRSポートとの間の関連性を示す、1ビット。いくつかの実施形態では、シグナリングメッセージは、4つのビットグループを含む。各グループは、1つのPTRSポートと、その1つのPTRSポートを共有する最大2つのDMRSポートからの1つのDMRSポートとの間の関連性を示す、1ビットを含む。
【0026】
いくつかの実施形態では、シグナリングメッセージは、端末デバイスから基地局への伝送のために示される。この伝送は、部分コヒーレントのコードブックベースの伝送、非コヒーレントのコードブックベースの伝送、および/または、非コードブックベースの伝送の、少なくとも1つを含む。
【0027】
図2Aは、本技術の1つ以上の実施形態による、無線通信方法200のフローチャート表現である。方法200は、動作210において、4つより多いDMRSポートと、単一のPTRSポートとの間の関連性を示す、少なくとも3ビットを含むシグナリングメッセージを、基地局によって端末デバイスに伝送することを含む。方法200は、動作220において、シグナリングメッセージに従った端末デバイスからの伝送を、基地局によって受信することも含む。
【0028】
図2Bは、本技術の1つ以上の実施形態による、無線通信方法250のフローチャート表現である。方法250は、動作260において、4つより多いDMRSポートと、単一のPTRSポートとの間の関連性を示す、少なくとも3ビットを含むシグナリングメッセージを、端末デバイスによって基地局から受信することを含む。方法250は、動作270において、シグナリングメッセージに従った基地局への伝送を、端末デバイスによって実行することも含む。
【0029】
いくつかの実施形態では、シグナリングメッセージは、端末デバイスから基地局への伝送のために示される。この伝送は、完全コヒーレントのコードブックベースの伝送、および/または、非コードブックベースの伝送の、少なくとも1つを含む。
【0030】
以下に、開示する技術のいくつかの実施例が更に説明される。
【0031】
実施形態1
【0032】
コードブックベースのアップリンク(uplink:UL)伝送では、完全コヒーレント伝送、部分コヒーレント伝送、非コヒーレント伝送の、3つの方式がサポートされる。本実施形態では、8つ以上のDMRS、および2つのTPRSポートがサポートされることを想定している。UEは、UL伝送用のDCIシグナリングにおいて、PTRSポート(複数可)に関連付けられたDMRSポートを示す、指示を受信することができる。この指示は、少なくとも3ビットを含む。
【0033】
同じPTRSポートで構成された、サウンディングリソース信号(Sounding Resource Signal:SRS)のリソース、またはリソースセットを伴う、完全コヒーレントのUL伝送、および/または、非コードブックベースの伝送では、PTRSポートが構成されている場合、構成されたDMRSポートによって、同じPTRSポートが共有される。PTRSポートは暗黙的に示されるため、構成されたDMRSポート(複数可)のみを示す必要がある。例えば、完全コヒーレントのUL伝送について、表1は、本技術の1つ以上の実施形態による、DMRSポートと構成されたPTRSポートとの間の関連性の指示の実施例を示す。8つのDMRSポートがサポートされている場合、各DRMSポートとPTRSポートとの間の関連性を示すために、3ビットを使用することができる。8つより多いDMRSポートをサポートするためには、更なるビットを使用することができる。
【表1】
【0034】
部分コヒーレント、および/または、非コヒーレントなコードブックベースのUL伝送の場合、構成されたDMRSポートの一部が、1つのPTRSポートを共有する。したがって、どのDMRSポート(複数可)がどのPTRSポート(複数可)を共有しているかを、示す必要がある。更に、サウンディング参照信号(Sounding Reference Signal:SRS)のリソース(複数可)/ポート(複数可)と、DMRSポート(複数可)との間の関連性を、SRSリソースインジケータ(SRI)フィールド、および/または、伝送プリコーダ行列インジケータ(Transmit Precoder Matrix Indicator:TPMI)で示すことができる。例えば、UL伝送のためのコードブックは、TPMIフィールドによって示される。コードブックによって、DMRSポートとSRSポートとの間の関連性を示すこともできる。SRSポートとPTRSポートとの間の関連性が構成されている場合、DMRSポートとPTRSポートとの間の関連性を、DMRSポートとSRSポートとの間の関連性に基づいて決定することができる。
【0035】
図3は、本技術の1つ以上の実施形態による、アンテナパネル上の伝送ポートの実施例300を示す。図3に示すように、8つのアンテナポートが、8つのSRSポートに関連付けられる。SRSポート/DMRSポートの一部は、コヒーレントである。例えば、SRSポート{0、4、1、5}は相互にコヒーレントであり、その他のSRSポート{2、6、3、7}は相互にコヒーレントである。したがって、SRSポート{0、4、1、5}はPTRSポート0を共有し、SRSポート{2、6、3、7}はPTRSポート1を共有する。DMRSポートがコヒーレントなSRSポートと関連付けられるように構成されている場合、DMRSポートによって、同じPTRSポートが共有される。
【0036】
コードブックベースのUL伝送の場合、TPMIフィールドは、ULコードブックおよびUL伝送レイヤの番号を示す。例えば、コードブックが、{0、4、1、5}の同じコヒーレントなSRSポートを共有するDMRSポートを示す場合、DMRSポートが、同じPTRSポート0を共有している、と特定することができる。いくつかの実施形態では、PTRS-DMRSの関連性は、どのDMRSポートがPTRSポート0に関連付けられているかを表す、DCIシグナリングのフィールド(例えば、PTRS-DMRSフィールド)で示すことができる。別の実施例として、コードブックが、{2、6、3、7}の同じコヒーレントなSRSポートを共有するDMRSポートを示す場合、DMRSポートが、同じPTRSポート1を共有している、と特定することができる。PTRS-DMRSの関連性は、どのDMRSポートがPTRSポート1に関連付けられているかを表す、DCIシグナリング(例えば、PTRS-DMRSフィールド)で示すことができる。更に別の実施例として、コードブックが、別のコヒーレントなSRSポートを伴うDMRSポートを示す場合、2つのPTRSポートがサポートされており、DMRSポートと2つのPTRSとの間の関連性がそれぞれ示されている、と特定することができる。
【0037】
いくつかの実施形態では、DMRSポートとPTRSポートとの間の関連性を示すために、DCIシグナリングメッセージは、4ビット以上を含むことができる。8つのDMRSポートがサポートされると想定すると、DCIシグナリングメッセージの4ビットを、2つのグループに分割することができる。各グループは、PTRSポートのうちの1つとの、PTRS-DMRSの関連性を示す、2ビットを含む。表2は、本技術の1つ以上の実施形態による、DMRSポートとPTRSポートとの間の関連性についての、別の指示の実施例を示す。表2に示すように、最大4つのDMRSポートによって1つのPTRSポートが共有され、最大2つのPTRSポートがサポートされる。DCIフィールド(例えば、PTRS-DMRS関連性フィールド)内の最初の2ビットを、最大4つのDMRSポートからのどのDMRSポートがPTRSポート0に関連付けられているかを示すために使用することができ、他の2ビットを、最大4つのDMRSポートからのどのDMRSポートがPTRSポート1に関連付けられているかを示すために使用することができる。
【表2】
【0038】
実施形態2
【0039】
この実施形態では、8つ以上のDMRSポート、および、2つより多いTPRSポートをサポートすることを想定している。DCIシグナリングは、PTRS-DMRSの関連性を示すために、3ビット以上を含む。いくつかの実施形態では、最大24個のDMRSポートをサポートすることができる。
【0040】
同じPTRSポートで構成されたSRSリソースまたはリソースセットを伴う、完全コヒーレントのコードブックベースの伝送、および/または、非コードブックベースの伝送の場合、構成されたDMRSポートによって、同じPTRSポートが共有される。表3は、本技術の1つ以上の実施形態による、DMRSポートと、構成されたPTRSポートとの間の関連性についての指示の実施例を示す。8つのDMRSポートがサポートされている場合、各DRMSポートとPTRSポートとの間の関連性を示すために、3ビットを使用することができる。8つより多いDMRSポートをサポートするためには、更なるビットを使用することができる。
【表3】
【0041】
同じPTRSポート(複数可)で構成されたSRSリソースまたはリソースセットを伴う、部分コヒーレント/非コヒーレントのコードブックベースのUL伝送、および/または、非コードブックベースのUL伝送の場合、構成された各DMRSポートのサブセット(例えば、最大2つのDMRSポート)が、同じPTRSポートを共有することができる。
【0042】
いくつかの実施形態では、DRMSとPTRSとの間の関連性は、SRS構成に基づいて特定することができ、または、明示的に示すことができる。図4は、本技術の1つ以上の実施形態による、2つのアンテナパネル上の、伝送ポートの実施例400を示す。この実施例では、SRSポート0および2によって、1つのPTRSポートが共有され、SRSポート1および3によって1つのPTRSポートが共有され、SRSポート4および6によって、1つのPTRSポートが共有され、かつ、SRSポート5および7によって、1つのPTRSポートが共有される。コードブックベースの伝送では、TPMIフィールドがUL伝送のためのコードブックを示す場合、どのDMRSポート(複数可)がPTRSポート(複数可)を共有しているかを、TPMIフィールドによって示すこともできる。図5は、本技術の1つ以上の実施形態による、4つのアンテナパネル上の、伝送ポートの実施例500を示す。例えば、各パネルは、1つのPTRSポートを共有する2つのアンテナポート(例えば、SRSポート)を含み、合計4つのPTRSポートがサポートされる。別の実施例では、2つのパネル内のアンテナポートによって、同じPTRSポートが共有され、最大2つのPTRSポートがサポートされる(例えば、SRSポート1、0、4、5によって、PTRSポート0が共有され、SRSポート2、3、6、7によって、PTRSポート1が共有される)。UL伝送において、PTRSポートをUEに示すことができ、かつ、どのDMRSポート(複数可)が1つのPTRSポートを共有しているかを示すために、PTRS-DMRSの関連性をDCIシグナリングに含めることができる。
【0043】
いくつかの実施形態では、最大4つのPTRSポートをサポートすることができる。表4は、本技術の1つ以上の実施形態による、DMRSポートと構成されたPTRSポートとの間の関連性についての、指示の実施例を示す。この実施例では、利用可能なビット(例えば、4ビット)が、サポートされるPTRSポートの数(例えば、4つのPTRSポート)に対応する、複数のグループに分割される。各グループは、どのDMRSポート(複数可)がそれぞれのPTRSポートに関連付けられているかを示す、1つ以上のビット(例えば、1ビット)を含む。
【表4】
【0044】
実施形態3
【0045】
いくつかの実施形態では、4つより多いDMRSポートがサポートされる場合、PTRSがリソースエレメントおよび/またはOFDMシンボルにどのようにマッピングされるかは、DMRSの設計によって決まる。
【0046】
SRSリソースが1つのPTRSポートを共有するように構成された、完全コヒーレントのULコードブックベースの伝送、および/または、非コードブックベースの伝送の場合、構成されたDMRSポートによって、1つのPTRSポートが共有される。8つのDMRSポートを有する、タイプ1のDMRSを例とする。DMRSポートによって、1つのPTRSポートが共有される場合、PTRSをマッピングするために、1つのOFDMシンボル上のRE(複数可)を使用することができる。すなわち、PTRSが1つの物理リソースブロック(Physical Resource Block:PRB)にマッピングされるように構成されている場合、#0から#11までのREを、PTRSに利用可能とすることができる。どのREがPTRSにマッピングされるかを決定するための、パラメータ(例えば、resourceElementOffset)を導入することができる。表5は、様々なDMRSタイプおよびポートについての、resourceElementOffset値の例を示す。異なるDMRSポート番号では、干渉を低減または最小化するために、同じオフセットインジケータに対応するオフセット値が、異なることに留意されたい。
【表5】
【0047】
いくつかの実施形態では、どのREをPTRSにマッピングするかを、RRCシグナリングによって構成することができ、かつ/または、MAC CEによってアクティブ化することができる。例えば、1つのOFDMシンボルの、1つのPRBには、12個のREがある。RRCシグナリングによって、PRBにおけるREインデックス、または、REインデックスのセットを構成することができる。いくつかの実施形態では、RCEインデックスのセットが構成されている場合、そのセットから選択された1つ以上のインデックスをアクティブ化するために、MAC CEを使用することができる。表6から表9は、本技術の1つ以上の実施形態による、異なるランク値に対する、DMRSタイプ1のDMRSポートの指示の実施例を示す。
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【0048】
表10から表15は、本技術の1つ以上の実施形態による、異なるランク値に対する、DMRSタイプ2のDMRSポートの指示の実施例を示す。
【表10】
【表11】
【表12】
【表13】
【表14】
【表15】
【0049】
UEの構成または指示によって、4つより多いDMRSポートを有効化することができる。例えば、UEが、長さ4の周波数ドメインの直交カバーコード(Orthogonal Cover Code:OCC)で構成されている場合、4つより多いDMRSポートを、UEに示すことができる。シングルシンボルDMRSの場合、1つのCDMグループで、最大4つのDMRSポートをサポートすることができる。ダブルシンボルDMRSの場合、1つのCDMグループで、最大8つのDMRSポートをサポートすることができる。DMRSポートが1つのCDMグループ内で示される場合、PTRSは、CDMグループ内で示された、DMRSポートの少なくとも1つと関連付けられる。いくつかの実施形態では、1つのCDMグループからのDMRSポートによって、最大1つのPTRSポートを共有することができる。
【0050】
いくつかの実施形態では、UEは、1つのOFDMシンボルの、1つのPRB上の2つのREに、DMRSをマッピングするように構成される。この事例では、1つのDMRSポートをマッピングするために、2つのREを使用することができる。したがって、1つのDMRSポートが1つのPTRSポートに関連付けられていると示されている場合、PTRSをマッピングするために、2つのREを使用することができ、かつ、以下の式に基づいて、PTRSをマッピングすることができる。
【0051】
【化1】
【0052】
上式では、n=0、1、...であり、DMRSポートインデックスに従ってk’=0、1であり、Δは、DMRSポートインデックスおよびCDMグループインデックスと関連付けられる。REオフセットは、2つの値をサポートしており、表16に示すことができる。
【表16】
【0053】
実施形態4
【0054】
1つのPTRSポートを、異なる数のDMRSポートで共有し、OFDMシンボルの異なるREにマッピングすることができるため、物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel:PUSCH)上のPTRSの伝送、および関連する伝送に、異なる伝送エネルギーレベルを採用することができる。
【0055】
表17は、RE別、レイヤ別のPTRS電力比に関する、係数の実施例を示す。最大2つのPTRSポートがサポートされる事例を考慮すると、表17のパラメータQは、PTRSポート数を示す。例えば、ランク8の完全コヒーレントなUL伝送の場合、8つのDMRSポートのすべてが、1つのPTRSポートを共有するため、PTRSの各REのエネルギーは、各PUSCH伝送の8倍になり得る(例えば、
【化2】
、9dB)。非コードブックベース、および/又、は非コヒーレントの、コードブックベースのUL伝送の場合、1つのSRSポートのみが、1つのPTRSポートに対応する。他のPUSCH伝送の電力を、PTRSの伝送電力を高めるために使用することはできない。したがって、1つのPTRSポートのみが使用される場合には、伝送エネルギーは0であり、2つのPTRSポートが使用される場合には、伝送電力は各PTRSポートで2倍(例えば、3dB)となる。1つのPTRSポートを共有する最大4つのDMRSポートを伴う、部分コヒーレント伝送の場合、エネルギーはPUSCH伝送の電力の4倍にもなり得る(例えば、1つのPTRSポートが完全コヒーレントの場合のために構成されていれば、6dB)。2つのPTRSポートが使用される場合、PTRSポート1がマッピングされるREは、もはやPUSCH伝送に使用することができないため、そのエネルギーをPTRSポート0に加えることができ、各PUSCH層に対して8倍になる(例えば、
【化3】
)。上式では、QDMRSは、1つのPTRSを共有するDMRSポート数であり、Qは、PTRSポート数である。1つまたは2つのPTRSポートが構成されている場合、エネルギーは、3Q+3となる。部分コヒーレント伝送の場合、DMRSポートを、PTRSポートに対応するサブセットに分割することができる。各サブセット内のポートは、コヒーレントであるが、異なるサブセットが、異なる数のポートを有することができる。例えば、6層アップリンク伝送の場合、DMRSポートを、各グループに3つのDMRSポートをそれぞれ有する、2つのサブセットに分割することができる。あるいは、DMRSポートを、それぞれ2つのDMRSポートおよび4つのDMRSポートを有する、2つのサブセットに分割することができる。いくつかの実施形態では、PTRSポート全体にわたってより良く電力を使用できるようにするために、異なるPTRSポートの電力を共有することができる。例えば、2つのDMRSポートがPTRSポート0を共有し、4つのDRMSポートがPTRSポート1を共有しているため、PTRSポート0の電力は、1つのレイヤによるPUSCH伝送の2倍となり、PTRSポート1の電力は、1つのレイヤによるPUSCH伝送の4倍となる。2つの事例の電力使用量を揃えるためには、両方のPTRSポートが、(例えば、合計6つのDMRSポートに基づく)同じ電力レベルを使用するように、PTRSポートにわたって電力を共有することができる。すなわち、PTRSポートの電力比は、PTRSポートを共有する、DMRSポートの総数に関連付けられる。いくつかの実施形態では、いくつのDMRSポートがPTRSポートに関連付けられているかに関係なく、各PTRSポートの伝送電力が同じになるように、規則に従って、PTRSの電力を制限することができる。
【表17】
【0056】
部分コヒーレントのUL伝送の場合、PTRSの電力は、TPMIによって示されるコードブック、または、PTRSポートに関連付けられたコヒーレントのアンテナポート数に、関連付けられる。例えば、2つのパネルがUL伝送のためにサポートされ、各パネルに4つのアンテナポートがある場合、各パネルのアンテナポートがコヒーレントであれば、PTRSの電力は、各パネルのDMRSポート数に関連付けられる。例えば、1つのPTRSポートが示される場合、
【化4】
として、電力が決定される。2つのSRSポートが、2つのDMRSポートによって共有される場合(例えば、DMRSポート0および1が、SRSポート0および2に関連付けられ、DMRSポート2および3が、SRSポート1および3に関連付けられていることを、TPMIが示す場合)、各パネルは部分コヒーレントであり、PTRSポートの電力は、同じSRSポートを共有するDMRSポートの数に関連付けられる、と特定することができる。例えば、最大4つのDMRSポートが1つのパネル上で伝送され、最大2つのPTRSがサポートされる場合、レイヤ数(例えば、1から4)に従って、各パネル上のPTRSポート(複数可)の電力を示すことができる。最大8つのDMRSポートに対して、より多くのPTRSポートがサポートされる場合、PTRSポート(複数可)の電力を強化するために、他のPTRSポートの電力を使用することもできる。
【0057】
いくつかの実施形態では、非コヒーレント、または非コードブックベースの伝送の場合、現在のPTRSポートの電力を強化するために、他のPTRSポート(複数可)の電力を使用することができる。この電力は、
【化5】
として、各PTRSについて決定することができる。いくつかの実施形態では、(例えば、完全コヒーレントのパネル用の)すべてのPTRSポートに対応する、総DMRSポート数に従って、PTRSの電力を使用することができる。
【0058】
いくつかの実施形態では、パネルが部分コヒーレントである場合、PTRSポートの電力は、
【化6】
とすることができる。上式では、DMRSポート数は、各PTRSポートと同じSRSポート(複数可)をそれぞれ共有する、DMRSポートの総数である。例えば、2つのDMRSポートが、SRSポート0および2を共有し、PTRSポート0もこれらの2つのSRSポートに関連付けられている場合、PTRSポートを共有する実際のDMRSポートに関係なく、2つのDMRSポートが考慮される。いくつかの実施形態では、1つより多くのPTRSポートがサポートされる場合、DMRSポート数に関連付けられた、少なくとも1つのPTRSポートが存在する。例えば、2つのDMRSポートが、PTRS1に関連付けられ、各ポートに対する総PTRS電力は、PTRSに対応する同じSRSポート(複数可)を共有する、DMRSポート(複数可)に関連付けられる。異なる数のDMRSポートによって異なるPTRSポートが共有される場合(例えば、2つのDMRSポートがPTRSポート0を共有し、4つのDMRSポートがPTRSポート1を共有する場合)、各PTRSポートの電力は、他のPTRSポート(複数可)から電力を増強されることなく、異なることがある。したがって、同じSRSポートを共有するDMRSポートの数、および、PTRSポート(複数可)の数に、PTRSポートの電力を関連付けることができる。その代わりに、または加えて、このPTRSポート、および/または、他のPTRSポート(複数可)と同じSRSポートを共有する、DMRSポートの総数に、PTRSポートの電力を関連付けることができる。
【0059】
実施形態5
【0060】
いくつかの実施形態では、DCIシグナリング内の4つ以上のビットによって、単一のフィールド(例えば、PTRS-DMRS関連性フィールド)を形成することができる。しかしながら、DCIシグナリングのオーバーヘッド、および復号の複雑さに対する懸念があるために、いくつかの実施形態では、4つ以上のビットは、DCIシグナリング内の複数のフィールドからのものであり得る。具体的には、PTRS-DMRSの関連性を示すために、DCIシグナリングの他のフィールドにおける、予備ビット(複数可)または未使用ビットを使用することができる。
【0061】
表6から表15に示すように、伝送ランクが2より大きい場合、DCIのDMRSポート指示フィールドには、いくつかの予備ビットが存在する。したがって、PTRS-DMRSの関連性を示すために、このフィールド内の選択されたビットを使用することができる。例えば、4つより多いDMRSポートが構成されている場合(例えば、2ビットより多く必要とする場合)、PTRS-DMRSの関連性を指示するために、予備ビットが有効化される。いくつかの実施形態では、最初の2つのPTRSポートと関連する各DMRSポートとの関連性を示すために、PTRS-DMRS関連性フィールド内の2ビットを使用することができ、かつ、続く2つのPTRSポートと関連する各DMRSポートとの関連性を示すために、DCIフィールド内の予備ビットの、更なる2ビットを使用することができる。
【0062】
いくつかの実施形態では、2つのPTRSのみがサポートされ、各PTRSポートは、最大4つのDMRSポートによって共有される。PTRS-DMRSフィールド内の2ビットは、DMRSポートと第1のPTRSポート(PTRSポート0)との、関連性を示すために使用される。DCIフィールド内の予備ビットの2ビットは、DMRSポートと、第2のPTRSポート(PTRSポート1)との間の関連性を示すために使用される。いくつかの実施形態では、こうした予備ビットは、DMRSポートとPTRSポートと関連性を示すために使用される、第2のPTRS-DMRS関連性フィールドと見なすことができる。
【0063】
実施形態6
【0064】
2つ以上のPTRSポートがサポートされている場合、周波数ドメインのOCCを使用して、REにPTRSをマッピングすることができる。DMRSポートを一緒に(例えば、1対のシンボルに)多重化するために、周波数ドメインのOCC(FD-OCC)が使用される。
【0065】
いくつかの実施形態では、4つの長さを有するOCC、例えば[1、1、1、1]、[1、1、-1、-1]、[1、-1、1、-1]、[1、-1、-1、1]を使用して、4つのPTRSポートをREにマッピングすることができる。いくつかの実施形態では、2の長さを有するOCC、例えば[1、1]または[1、-1]を使用して、2つのPTRSポートをREにマッピングすることができる。図6は、本技術の1つ以上の実施形態による、PTRSのマッピングの実施例600を示す。この実施例では、4つのPTRSポートがサポートされ、図6に示すように、1つのPRBにマッピングされる。PTRSポート0およびPTRSポート1を、PTRSグループ0として、PRBの2つのREにマッピングすることができ、PTRSポート2およびポート3を、PTRSグループ1として、PRBの2つのREにマッピングすることができる。いくつかの実施形態では、PTRSポートのインデックス(例えば、PTRSポートグループ0としての、2つのPTRSポートの、より小さいインデックス、および、PTRSポートグループ1としての、2つのPTRSポートの、より大きいインデックス)によって、1つのCDMグループ内のPTRSポートを特定することができる。いくつかの実施形態では、DMRSポートとPTRSポートとの関連性によって、1つのCDMグループ内のPTRSポートを特定することができる。PTRSが1つのCDMグループからのDMRSポートに関連付けられている場合、2つのPTRSポートを、1つのグループとしてREにマッピングすることができる。PTRSポートの各グループは、図6に示すように、RE#0、2上の第1のグループ、および、RE#5、7上の第2のグループといった、1つのOFDMシンボル上の、櫛状のREにマッピングすることができる。
【0066】
実施形態7
【0067】
いくつかの実施形態では、DMRSポートは、周波数ドメインのOCC長に基づいて示される。具体的には、周波数ドメインの異なるタイプのOCCを、2または4(または他の値)の長さにすることができる。PRBまたはPRBグループのスケジューリングといった周波数ドメインでは、1つのDMRSポートに、異なるタイプのOCCを使用することができる。
【0068】
DMRSタイプ1の場合、1つのPRB内の6つのREに、1つのDMRSポートがマッピングされる。FD-OCC長が4である場合、6つのREを、4つのグループに均等に分割することはできない。したがって、同じ粒度を使用してPMI/RIレポートをもたらすために、隣接するリソースブロックに同じPMIを適用できるように、スケジュールされたPRB/PRBグループ/帯域幅部分(Bandwidth part:BWP)の、PRBバンドリングを使用することができる。このバンドルサイズは、偶数(例えば、2、4など)にすることができる。PRBは、各PRGまたはスケジュールされた各PRB内の、最も小さいPRB ID、または最も高いIDから、バンドルすることができる。PRBが最も小さいPRB IDからバンドルされる場合、最も高いIDを有するPRB、または、最も大きいPRB内のCDMグループの、最後の2つのREは、FD-OCC長が4のDMRSポートのマッピングには使用することができない。したがって、長さ2のFD-OCCを使用して、PRBバンドリングを伴わずに、残りのPRBに各DMRSポートをマッピングすることができる。
【0069】
FD-OCC長4のDMRSポートのマッピングでは、シングルシンボルDMRSの場合には、8個または12個のDMRSポートをサポートすることができ、ダブルシンボルDMRSの場合には、16個または24個のDMRSポートをサポートすることができる。DMRSポートインデックスが、シングルシンボルDMRSの場合に4より小さく、または、ダブルシンボルDMRSの場合に4より小さい場合には、PRBバンドリングを伴うことなく、PRB内の、(例えば、FD-OCC長が2の)レガシーDMRSポートとして、DMRSポートを使用することができる。
【0070】
いくつかの実施形態では、好ましくは、以下のソリューションを実施することができる。好ましいソリューションのセットは、(例えば、実施形態1から7を参照して説明したような)以下のものを含むことができる。
【0071】
1.無線通信のための方法であって、4つより多い復調参照信号(DMRS)ポートと、少なくとも2つの位相追跡参照信号(PTRS)ポートとの間の関連性を示すシグナリングメッセージを、基地局によって端末デバイスに伝送することであって、シグナリングメッセージは、複数のビットグループを含み、各グループは、PTRSポートに対応しており、各グループは、4つより多いDMRSポートの1つに対応する値を示す1つ以上のビットを含む、ことと、シグナリングメッセージに従った端末デバイスからの伝送を、基地局によって受信することを含む、方法。
【0072】
2.無線通信のための方法であって、4つより多い復調参照信号(DMRS)ポートと、少なくとも2つの位相追跡参照信号(PTRS)ポートとの間の関連性を示すシグナリングメッセージを、端末デバイスによって基地局から受信することであって、シグナリングメッセージは、複数のビットグループを含み、各グループは、PTRSポートに対応しており、各グループは、4つより多いDMRSポートの1つに対応する値を示す1つ以上のビットを含む、ことと、シグナリングメッセージに従って、端末デバイスによって基地局への伝送を実行することを含む、方法。
【0073】
3.シグナリングメッセージは、2つのビットグループを含み、各グループは、1つのPTRSポートと、その1つのPTRSポートを共有する最大4つのDMRSポートからの1つのDMRSポートとの間の関連性を示す2ビット、または、1つのPTRSポートと、その1つのPTRSポートを共有する最初の2つのDMRSポートからの1つのDMRSポートとの間の関連性を示す1ビットのうちの少なくとも1つを含む、ソリューション1または2に記載の方法。
【0074】
4.シグナリングメッセージは、4つのビットグループを含み、各グループは、1つのPTRSポートと、その1つのPTRSポートを共有する最大2つのDMRSポートからの1つのDMRSポートとの間の関連性を示す1ビットを含む、ソリューション1から3のいずれかに記載の方法。
【0075】
5.端末デバイスから基地局への伝送のために、シグナリングメッセージが示され、伝送は、部分コヒーレントのコードブックベースの伝送、非コヒーレントのコードブックベースの伝送、または非コードブックベースの伝送のうちの少なくとも1つを含む、ソリューション1から4のいずれかに記載の方法。
【0076】
6.無線通信のための方法であって、4つより多い復調参照信号(DMRS)ポートと、単一の位相追跡参照信号(PTRS)ポートとの間の関連性を示す少なくとも3ビットを含むシグナリングメッセージを、基地局によって端末デバイスに伝送することと、シグナリングメッセージに従った端末デバイスからの伝送を、基地局によって受信することを含む、方法。
【0077】
7.無線通信のための方法であって、4つより多い復調参照信号(DMRS)ポートと、単一の位相追跡参照信号(PTRS)ポートとの間の関連性を示す少なくとも3ビットを含むシグナリングメッセージを、端末デバイスによって基地局から受信することと、シグナリングメッセージに従って、端末デバイスによって基地局への伝送を実行することを含む、方法。
【0078】
8.シグナリングメッセージは、端末デバイスから基地局への伝送のためのものであり、伝送は、少なくとも1つの、完全コヒーレントのコードブックベースの伝送を含む、ソリューション6または7に記載の方法。
【0079】
9.関連性は、シグナリングメッセージ内の総数4ビットを使用して示される、ソリューション1から8のいずれかに記載の方法。
【0080】
10.関連性は、シグナリングメッセージ内の総数Nビットを使用して示され、Nが、部分コヒーレント、非コヒーレントのコードブックベースのアップリンク伝送、または、非コードブックベースのアップリンク伝送のための4ビット、または、完全コヒーレントのコードブックベースのアップリンク伝送のための3ビットのうちの少なくとも1つである、ソリューション1から8のいずれかに記載の方法。1
【0081】
11.1つのPTRSポートは、周波数ドメインにおける符号分割多重(CDM)を用いて、少なくとも1つの他のPTRSポートと関連付けられる、ソリューション1から10のいずれかに記載の方法。
【0082】
12.DMRSポートが、1つ以上のCDMグループに編成され、各CDMグループ内の直交カバーコード(OCC)は、[1、1]、[1、-1]、[1、1、1、1]、[1、1、-1、-1]、[1、-1、1、-1]、または[1、-1、-1、1]のうちの少なくとも1つを含む、ソリューション11に記載の方法。
【0083】
13.シグナリングメッセージは、ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージであり、ビットの一部は、DCIメッセージ内の予備ビットを使用して表される、ソリューション1から12のいずれかに記載の方法。
【0084】
14.同じ符号分割多重(CDM)グループ内のDMRSポートは、最大で1つのPTRSポートを共有する、ソリューション1から13のいずれかに記載の方法。
【0085】
15.PTRSがマッピングされるリソースエレメントは、4つより多いDMRSポートと、少なくとも2つのPTRSポートとの間の関連性に基づいて決定される、ソリューション1から14のいずれかに記載の方法。
【0086】
16.リソースエレメントは、式
【化7】
に従ってマッピングされ、上式では、nは非負の整数であり、k’は、DMRSポートインデックスに従って、0または1に等しく、Δは、DMRSポートインデックスおよび符号分割多重(CMD)グループインデックスに関連付けられる、ソリューション15に記載の方法。
【0087】
17.PTRSがマッピングされるリソースエレメントは、
【表18】
に従って定義されるパラメータ、
【化8】
に基づいて決定される、ソリューション15に記載の方法。
【0088】
18.PTRSがマッピングされるサブキャリアは、
【表19】
に従って定義されるパラメータ、
【化9】
に基づいて決定される、ソリューション15に記載の方法。
【0089】
19.PTRSに対するリソースエレメント別、レイヤ別の電力比は、1つのPTRSポートを共有するDMRSポートの数、PTRSポートの数、または、端末デバイスから基地局へのデータ伝送のために同じアンテナポートを共有するPTRSポートの数のうちの少なくとも1つに基づいて決定される、ソリューション1から18のいずれかに記載の方法。
【0090】
20.規則に従って電力比が決定され、規則は、PTRSポートを共有するDMRSポートの各伝送グループのコヒーレントタイプと関連付けられ、規則は、以下のうちの少なくとも1つを含む、ソリューション19に記載の方法。
【0091】
(1)非コヒーレントまたは非コードブックベースの伝送のための電力比が、式
【化10】
として決定されること。
【0092】
(2)完全コヒーレント伝送のための電力比が、すべてのPTRSポートに対応するDMRSポートの総数に従って決定され、電力比が、式
【化11】
として表されること。
【0093】
(3)電力比が、式
【化12】
に従って決定され、QDMRSが、1つのPTRSポートを共有するDMRSポートの数を表すものであり、PTRSポート数が、Qpとして表されること。
【0094】
(4)電力比が、
【化13】
に従って決定され、QDMRSが、カウントされたDMRSポートの総数を表すものであり、各グループ内でカウントされたDMRSポートが、関連付けられたPTRSポートと同じSRSポートを共有すること。
【0095】
21.PTRSポート数は、Qpとして表され、電力比は、
【表20】
のように定義される、ソリューション19に記載の方法。
【0096】
22.PTRSポート数は、Qpとして表され、電力比は、
【表21】
のように定義される、ソリューション19に記載の方法。
【0097】
23.シグナリングメッセージは、PTRS-DMRS関連性フィールドの4ビット、あるいは、PTRS-DMRS関連性フィールドの2ビット、および、予備フィールドまたはアンテナポート指示フィールドの2ビットのうちの少なくとも1つを含む、ソリューション1から22のいずれかに記載の方法。
【0098】
24.合計24個までのDMRSポートからの4つより多いDMRSポートは、シグナリングメッセージにおいて示される、ソリューション1から23のいずれかに記載の方法。
【0099】
25.DMRSポートが、シングルシンボルのDMRSシーケンスのために構成される、ソリューション1から24のいずれかに記載の方法。
【0100】
26.通信装置であって、ソリューション1から25のいずれか1つ以上に記載の方法を実施するように構成された、プロセッサを備える通信装置。
【0101】
27.コードが格納されたコンピュータプログラム製品であって、コードは、プロセッサによって実行されると、プロセッサに、ソリューション1から25のいずれか1つ以上に記載の方法を実施させる、コンピュータプログラム製品。
【0102】
図7は、本技術の1つ以上の実施形態による技術を適用することのできる、無線通信システム700の実施例を示す。無線通信システム700は、1つ以上の基地局(base station:BS)705a、705b、1つ以上の無線デバイス(またはUE)710a、710b、710c、710d、および、コアネットワーク725を含むことができる。基地局705a、705bによって、1つ以上の無線セクタで、ユーザデバイス710a、710b、710cおよび710dへ、無線サービスを提供することができる。いくつかの実装形態では、基地局705a、705bは、異なるセクタにおける無線カバレッジを実現するために、2つ以上の指向性ビームを生成する指向性アンテナを含む。コアネットワーク725は、1つ以上の基地局705a、705bと通信することができる。コアネットワーク725により、他の無線通信システムや有線通信システムとの接続を提供する。コアネットワークは、加入ユーザデバイス710a、710b、710c、および710dに関する情報を記憶するための、1つ以上のサービス加入データベースを含むことができる。第1の基地局705aによって、第1の無線アクセス技術に基づく無線サービスを提供することができ、第2の基地局705bによって、第2の無線アクセス技術に基づく無線サービスを提供することができる。基地局705aおよび705bは、同じ場所に配置することができ、または、展開シナリオに従って、フィールドで別々に設置することができる。ユーザデバイス710a、710b、710c、および710dは、複数の異なる無線アクセス技術をサポートすることができる。本明細書に記載された技術および実施形態は、本明細書に記載された、無線デバイスの基地局によって実施することができる。
【0103】
図8は、本技術の1つ以上の実施形態による技術を適用することのできる、無線局の一部を示すブロック図である。ネットワークノード、基地局、または無線デバイス(またはユーザデバイス、UE)などの無線局805は、本明細書に提示された無線技術のうちの1つ以上を実装する、マイクロプロセッサなどのプロセッサ電子機器810を含むことができる。無線局805は、アンテナ820などの1つ以上の通信インタフェースを介して、無線信号を送信および/または受信する、送受信電子機器815を含むことができる。無線局805は、データを送受信するための、他の通信インタフェースを含むことができる。無線局805は、例えば、データおよび/または命令などの情報を格納するように構成された、1つ以上のメモリ(明示的には図示せず)を含むことができる。いくつかの実施態様では、プロセッサ電子機器810は、送受信電子機器815の少なくとも一部を含むことができる。いくつかの実施形態では、開示された技術、モジュール、または機能の少なくとも一部は、無線局805を使用して実現される。いくつかの実施形態では、無線局805は、本明細書に記載された方法を実行するように、構成することができる。
【0104】
本明細書は、基地局が全二重伝送を実行し、UEが時分割複信(Time Division Duplex:TDD)システムのための半二重伝送を実行する、分割伝送方式の効率的なスケジューリングを容易にするために、様々な実施形態において具現化することのできる技術を開示していることが、認識されるであろう。開示された実施形態、および他の実施形態、本明細書に記載されたモジュール、および機能動作は、本明細書に開示された構造およびそれらの構造的均等物、またはそれらの1つ以上の組み合わせを含む、デジタル電子回路、あるいは、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、またはハードウェアで実施することができる。開示された実施形態、および他の実施形態は、1つ以上のコンピュータプログラム製品として実装することができる。すなわち、データ処理装置によって実行するために、またはデータ処理装置の動作を制御するために、コンピュータ可読媒体上に符号化されたコンピュータプログラム命令の、1つ以上のモジュールとして実装することができる。コンピュータ可読媒体は、機械可読記憶デバイス、機械可読記憶基板、メモリデバイス、機械可読伝播信号をもたらす組成物、または、それらの1つ以上の組み合わせにすることができる。「データ処理装置」という用語には、例として、プログラマブルプロセッサ、コンピュータ、または複数のプロセッサ若しくはコンピュータを含む、データを処理するためのすべての装置、デバイス、および機械が包含される。この装置は、ハードウェアに加えて、該当するコンピュータプログラムの実行環境をもたらすコード、例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、またはそれらの1つ以上の組み合わせを構成するコードを、含むことができる。伝搬信号とは、適切な受信装置に伝送するための情報を符号化するために生成される、人工的に生成された信号、例えば機械的に生成された電気信号、光信号、または電磁信号である。
【0105】
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、またはコードとしても知られている)は、コンパイル言語またはインタプリタ言語を含む任意の形式のプログラミング言語で記述することができ、スタンドアロンプログラムとして、またはモジュール、コンポーネント、サブルーチン、若しくはコンピューティング環境での使用に適した他のユニットを含む、任意の形態で導入することができる。コンピュータプログラムは、必ずしもファイルシステムにおけるファイルに対応しているとは限らない。プログラムは、他のプログラムまたはデータ(例えば、マークアップ言語の文書に格納された、1つ以上のスクリプト)を保持するファイルの一部、該当するプログラム専用の単一のファイル、または複数の協調ファイル(例えば、1つ以上のモジュール、サブプログラム、またはコードの一部を格納したファイル)に格納することができる。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータ上で、あるいは、1つのサイトに配置された複数のコンピュータ、または複数のサイトに分散され、通信ネットワークによって相互接続された複数のコンピュータ上で実行されるように、導入することができる。
【0106】
本明細書に記載されたプロセスおよび論理フローは、入力データを操作して出力を生成することによって機能を実行するための、1つ以上のコンピュータプログラムを実行する、1つ以上のプログラマブルプロセッサによって実行することができる。これらのプロセスおよび論理フローは、例えばフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)、または、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)などの専用論理回路によって実行することもでき、装置は、専用論理回路として実装することもできる。コンピュータプログラムの実行に適したプロセッサは、例として、汎用マイクロプロセッサおよび専用マイクロプロセッサの両方、ならびに、あらゆる種類のデジタルコンピュータの、任意の1つ以上のプロセッサを含む。一般に、プロセッサは、読み出し専用メモリ、またはランダムアクセスメモリ、またはその両方から、命令およびデータを受け取る。コンピュータに不可欠な要素は、命令を実行するためのプロセッサ、ならびに、命令およびデータを格納するための、1つ以上のメモリデバイスである。一般に、コンピュータはまた、データを格納するための1つ以上の大容量記憶デバイス、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、または光ディスクを含むか、あるいは、それらからデータを受信するか、それらにデータを転送するか、それらの両方を行うように、それらに動作可能に結合される。とはいえ、コンピュータは、そのようなデバイスを有する必要はない。コンピュータプログラム命令およびデータを記憶するのに適したコンピュータ可読媒体は、例として、EPROM、EEPROM、およびフラッシュメモリデバイスなどの半導体メモリデバイスを含む、あらゆる形態の不揮発性メモリ、媒体、およびメモリデバイス、ならびに、例えば、内蔵ハードディスク、またはリムーバブルディスク、光磁気ディスク、およびCD-ROMやDVD-ROMディスクといった、磁気ディスクを含む。プロセッサおよびメモリは、専用論理回路によって補完する、あるいは、専用論理回路に組み込むことができる。
【0107】
この特許文献は多くの詳細を含んでいるが、これらは、いずれかの発明または特許請求されるものの範囲を限定するものとしてではなく、むしろ、特定の発明の特定の実施形態に固有であり得る、特徴の説明として解釈されるべきである。別々の実施形態の文脈で、この特許文献に記載されている何らかの特徴を、単一の実施形態において、組み合わせて実施することもできる。反対に、単一の実施形態の文脈で説明される様々な特徴を、複数の実施形態において別々に実施することができ、あるいは、何らかの適切な部分的組合わせによって、実施することもできる。更に、それらの特徴は、特定の組み合わせで機能するものとして上記で説明され、最初にそのように特許請求することができるが、場合によっては、特許請求される組み合わせからの1つ以上の特徴を、組み合わせから削除することができ、特許請求される組み合わせは、部分組み合わせ、または部分組み合わせの変形物に向けられてもよい。
【0108】
同様に、それぞれの動作は、特定の順序で図面に示されているが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が、示された特定の順序、または連続した順序で実行されること、あるいは、示されたすべての動作が実行されることが必要であると理解されるべきではない。更に、この特許文献に記載された実施形態における、様々なシステム構成要素の選別は、そのような選別が、すべての実施形態において必要であると理解されるべきではない。
【0109】
一部の実施態様および実施例のみが記載されており、本特許文書に記載および図示されているものに基づいて、その他の実施態様、改良、および変形を行うことができる。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2024-02-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信のための方法であって、
基地局が、ダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングメッセージを端末デバイスに伝送することであって、前記DCIシグナリングメッセージは、復調参照信号(DMRS)ポートと位相追跡参照信号(PTRS)ポートとの間の関連性を示す4ビットを含み、前記4ビットは、2つのビットグループを含み、各グループは、PTRSポートと、最大4つのDMRSポートとに対応しており、各グループは、前記PTRSポートを共有する前記最大4つのDMRSポートのうちの1つに対応する値を示すビットを含む、ことと、
前記基地局が、前記DCIシグナリングメッセージに従った前記端末デバイスからの伝送を受信することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記DCIシグナリングメッセージは、前記端末デバイスから前記基地局への伝送のために示され、前記伝送は、部分コヒーレントのコードブックベースの伝送、非コヒーレントのコードブックベースの伝送、または非コードブックベースの伝送のうちの少なくとも1つを含む、請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記伝送は、8つのアンテナポートに関連付けられており、アンテナポート{0,4,1,5}は、PTRSポート0を共有しており、アンテナポート{2,6,3,7}は、PTRSポート1を共有している、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記PTRSに対するリソースエレメント別、レイヤ別の電力比は、規則に従って決定され、前記規則は、前記PTRSポートを共有するDMRSポートの各伝送グループのコヒーレントタイプと関連付けられており、前記規則は、非コヒーレントまたは非コードブックベースの伝送のための前記電力比が、
【数8】
として決定されることを規定し、PTRSポート数は、Qpとして表される、請求項1または2のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記電力比は、
【数9】
に従って決定され、Q DMRS は、1つのPTRSポートを共有するDMRSポートの数を表し、PTRSポート数は、Qpとして表される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
無線通信のための方法であって、
端末デバイスが、ダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングメッセージを基地局から受信することであって、前記DCIシグナリングメッセージは、復調参照信号(DMRS)ポートと位相追跡参照信号(PTRS)ポートとの間の関連性を示す4ビットを含み、前記4ビットは、2つのビットグループを含み、各グループは、PTRSポートと、4つのDMRSポートとに対応しており、各グループは、前記PTRSポートを共有する前記4つのDMRSポートのうちの1つに対応する値を示すビットを含む、ことと、
前記端末デバイスが、前記DCIシグナリングメッセージに従って、前記基地局への伝送を実行することと
を含む、方法。
【請求項7】
前記DCIシグナリングメッセージは、前記端末デバイスから前記基地局への伝送のために示され、前記伝送は、部分コヒーレントのコードブックベースの伝送、非コヒーレントのコードブックベースの伝送、または非コードブックベースの伝送のうちの少なくとも1つを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記伝送は、8つのアンテナポートに関連付けられており、アンテナポート{0,4,1,5}は、PTRSポート0を共有しており、アンテナポート{2,6,3,7}は、PTRSポート1を共有している、請求項6または7に記載の方法。
【請求項9】
前記PTRSに対するリソースエレメント別、レイヤ別の電力比は、規則に従って決定され、前記規則は、前記PTRSポートを共有するDMRSポートの各伝送グループのコヒーレントタイプと関連付けられており、前記規則は、非コヒーレントまたは非コードブックベースの伝送のための前記電力比が、
【数10】
として決定されることを規定し、PTRSポート数は、Qpとして表される、請求項6または7のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記電力比は、
【数11】
に従って決定され、Q DMRS は、1つのPTRSポートを共有するDMRSポートの数を表し、PTRSポート数は、Qpとして表される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
通信装置であって、前記通信装置は、少なくとも1つのプロセッサを備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
ダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングメッセージを端末デバイスに伝送することであって、前記DCIシグナリングメッセージは、復調参照信号(DMRS)ポートと位相追跡参照信号(PTRS)ポートとの間の関連性を示す4ビットを含み、前記4ビットは、2つのビットグループを含み、各グループは、PTRSポートと、4つのDMRSポートとに対応しており、各グループは、前記PTRSポートを共有する前記4つのDMRSポートのうちの1つに対応する値を示す2ビットを含む、ことと、
前記DCIシグナリングメッセージに従った前記端末デバイスからの伝送を受信することと
を行うように構成される、通信装置。
【請求項12】
前記DCIシグナリングメッセージは、前記端末デバイスから前記通信装置への伝送のために示され、前記伝送は、部分コヒーレントのコードブックベースの伝送、非コヒーレントのコードブックベースの伝送、または非コードブックベースの伝送のうちの少なくとも1つを含む、請求項11に記載の通信装置。
【請求項13】
前記伝送は、8つのアンテナポートに関連付けられており、アンテナポート{0,4,1,5}は、PTRSポート0を共有しており、アンテナポート{2,6,3,7}は、PTRSポート1を共有している、請求項11または12に記載の通信装置。
【請求項14】
前記PTRSに対するリソースエレメント別、レイヤ別の電力比は、規則に従って決定され、前記規則は、前記PTRSポートを共有するDMRSポートの各伝送グループのコヒーレントタイプと関連付けられており、前記規則は、非コヒーレントまたは非コードブックベースの伝送のための前記電力比が、
【数12】
として決定されることを規定し、PTRSポート数は、Qpとして表される、請求項11または12のいずれかに記載の通信装置。
【請求項15】
前記電力比は、
【数13】
に従って決定され、Q DMRS は、1つのPTRSポートを共有するDMRSポートの数を表し、PTRSポート数は、Qpとして表される、請求項14に記載の通信装置。
【請求項16】
通信装置であって、前記通信装置は、少なくとも1つのプロセッサを備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
ダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングメッセージを基地局から受信することであって、前記シグナリングメッセージは、復調参照信号(DMRS)ポートと位相追跡参照信号(PTRS)ポートとの間の関連性を示す4ビットを含み、前記4ビットは、2つのビットグループを含み、各グループは、PTRSポートと、4つのDMRSポートとに対応しており、各グループは、前記PTRSポートを共有する前記4つのDMRSポートのうちの1つに対応する値を示す2ビットを含む、ことと、
前記DCIシグナリングメッセージに従って、前記基地局への伝送を実行することと
を行うように構成される、通信装置。
【請求項17】
前記DCIシグナリングメッセージは、前記通信装置から前記基地局への伝送のために示され、前記伝送は、部分コヒーレントのコードブックベースの伝送、非コヒーレントのコードブックベースの伝送、または非コードブックベースの伝送のうちの少なくとも1つを含む、請求項16に記載の通信装置。
【請求項18】
前記伝送は、8つのアンテナポートに関連付けられており、アンテナポート{0,4,1,5}は、PTRSポート0を共有しており、アンテナポート{2,6,3,7}は、PTRSポート1を共有している、請求項16または17に記載の通信装置。
【請求項19】
前記PTRSに対するリソースエレメント別、レイヤ別の電力比は、規則に従って決定され、前記規則は、前記PTRSポートを共有するDMRSポートの各伝送グループのコヒーレントタイプと関連付けられており、前記規則は、非コヒーレントまたは非コードブックベースの伝送のための前記電力比が、
【数14】
として決定されることを規定し、PTRSポート数は、Qpとして表される、請求項16または17のいずれかに記載の通信装置。
【請求項20】
前記電力比は、
【数15】
に従って決定され、Q DMRS は、1つのPTRSポートを共有するDMRSポートの数を表し、PTRSポート数は、Qpとして表される、請求項19に記載の通信装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
本書には、これらの態様、およびその他の概要が記載される。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
無線通信のための方法であって、
基地局が、4つより多い復調参照信号(DMRS)ポートと、少なくとも2つの位相追跡参照信号(PTRS)ポートとの間の関連性を示すシグナリングメッセージを端末デバイスに伝送することであって、上記シグナリングメッセージは、複数のビットグループを含み、各グループは、PTRSポートに対応しており、各グループは、上記4つより多いDMRSポートのうちの1つに対応する値を示す1つ以上のビットを含む、ことと、
上記基地局が、上記シグナリングメッセージに従った上記端末デバイスからの伝送を受信することと
を含む、方法。
(項目2)
無線通信のための方法であって、
端末デバイスが、4つより多い復調参照信号(DMRS)ポートと、少なくとも2つの位相追跡参照信号(PTRS)ポートとの間の関連性を示すシグナリングメッセージを基地局から受信することであって、上記シグナリングメッセージは、複数のビットグループを含み、各グループは、PTRSポートに対応しており、各グループは、上記4つより多いDMRSポートのうちの1つに対応する値を示す1つ以上のビットを含む、ことと、
上記端末デバイスが、上記シグナリングメッセージに従って、上記基地局への伝送を実行することと
を含む、方法。
(項目3)
上記シグナリングメッセージは、2つのビットグループを含み、各グループは、
1つのPTRSポートと、上記1つのPTRSポートを共有する最大4つのDMRSポートからの1つのDMRSポートとの間の関連性を示す2ビッット、または、
1つのPTRSポートと、上記1つのPTRSポートを共有する最初の2つのDMRSポートからの1つのDMRSポートとの間の関連性を示す1ビット
のうちの少なくとも1つを含む、項目1または2に記載の方法。
(項目4)
上記シグナリングメッセージは、4つのビットグループを含み、各グループは、1つのPTRSポートと、上記1つのPTRSポートを共有する最大2つのDMRSポートからの1つのDMRSポートとの間の関連性を示す1ビットを含む、項目1から3のいずれかに記載の方法。
(項目5)
上記シグナリングメッセージは、上記端末デバイスから上記基地局への伝送のために示され、上記伝送は、部分コヒーレントのコードブックベースの伝送、非コヒーレントのコードブックベースの伝送、または非コードブックベースの伝送のうちの少なくとも1つを含む、項目1から4のいずれかに記載の方法。
(項目6)
無線通信のための方法であって、
基地局が、4つより多い復調参照信号(DMRS)ポートと、単一の位相追跡参照信号(PTRS)ポートとの間の関連性を示す少なくとも3ビットを含むシグナリングメッセージを端末デバイスに伝送することと、
上記基地局が、上記シグナリングメッセージに従った上記端末デバイスからの伝送を受信することと
を含む、方法。
(項目7)
無線通信のための方法であって、
端末デバイスが、4つより多い復調参照信号(DMRS)ポートと、単一の位相追跡参照信号(PTRS)ポートとの間の関連性を示す少なくとも3ビットを含むシグナリングメッセージを基地局から受信することと、
上記端末デバイスが、上記シグナリングメッセージに従って、上記基地局への伝送を実行することと
を含む、方法。
(項目8)
上記シグナリングメッセージは、上記端末デバイスから上記基地局への伝送のためのものであり、上記伝送は、完全コヒーレントのコードブックベースの伝送のうちの少なくとも1つを含む、項目6または7に記載の方法。
(項目9)
上記関連性は、上記シグナリングメッセージ内の総数4ビットを使用して示される、項目1から8のいずれかに記載の方法。
(項目10)
上記関連性は、上記シグナリングメッセージ内の総数Nビットを用いて示され、Nは、
部分コヒーレント、非コヒーレントのコードブックベースのアップリンク伝送、または非コードブックベースのアップリンク伝送のための4ビット、または、
完全コヒーレントのコードブックベースのアップリンク伝送のための3ビット
のうちの少なくとも1つである、項目1から8のいずれかに記載の方法。
(項目11)
1つのPTRSポートは、周波数ドメインにおける符号分割多重(CDM)によって、少なくとも1つの他のPTRSポートと関連付けられる、項目1から10のいずれかに記載の方法。
(項目12)
上記DMRSポートは、1つ以上のCDMグループに編成され、各CDMグループ内の直交カバーコード(OCC)は、
[1、1]、
[1、-1]、
[1、1、1、1]、
[1、1、-1、-1]、
[1、-1、1、-1]、または
[1、-1、-1、1]
のうちの少なくとも1つを含む、項目11に記載の方法。
(項目13)
上記シグナリングメッセージは、ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージであり、上記ビットの一部は、上記DCIメッセージ内の予備ビットを使用して表される、項目1から12のいずれかに記載の方法。
(項目14)
同じ符号分割多重(CDM)グループ内のDMRSポートは、最大で1つのPTRSポートを共有する、項目1から13のいずれかに記載の方法。
(項目15)
上記4つより多いDMRSポートと、上記少なくとも2つのPTRSポートとの間の上記関連性に基づいて、PTRSがマッピングするリソースエレメントが決定される、項目1から14のいずれかに記載の方法。
(項目16)
上記リソースエレメントは、式
【数1】
に従ってマッピングされ、上式では、nは非負の整数であり、k’は、DMRSポートインデックスに従って0または1に等しく、Δは、上記DMRSポートインデックスおよび符号分割多重(CMD)グループインデックスに関連付けられる、項目15に記載の方法。
(項目17)
上記PTRSがマッピングするリソースエレメントが、
【表31】
のように定義されるパラメータ
【数2】
に基づいて決定される、項目15に記載の方法。
(項目18)
上記PTRSがマッピングするサブキャリアは、
【表32】
のように定義されるパラメータ
【数3】
に基づいて決定される、項目15に記載の方法。
(項目19)
上記PTRSに対するリソースエレメント別、レイヤ別の電力比は、
1つのPTRSポートを共有するDMRSポートの数、
PTRSポートの数、または
上記端末デバイスから上記基地局へのデータ伝送のために同じアンテナポートを共有するPTRSポートの数
のうちの少なくとも1つに基づいて決定される、項目1~18のいずれかに記載の方法。
(項目20)
上記電力比は、規則に従って決定され、上記規則は、上記PTRSポートを共有するDMRSポートの各伝送グループのコヒーレントタイプに関連付けられ、上記規則は、
(1)非コヒーレント伝送または非コードブックベースの伝送のための上記電力比が、
【数4】
として決定されること、
(2)完全コヒーレント伝送のための上記電力比が、すべてのPTRSポートに対応するDMRSポートの総数に従って決定され、上記電力比が、式
【数5】
として表されること、
(3)上記電力比が、
【数6】
に従って決定され、上式では、Q DMRS が、1つのPTRSポートを共有するDMRSポートの数を表し、PTRSポート数が、Qpとして表されること、または、
(4)上記電力比が、
【数7】
に従って決定され、Q DMRS が、カウントされたDMRSポートの総数を表し、各グループ内の上記カウントされたDMRSポートが、関連付けられたPTRSポートと同じSRSポートを共有すること
のうちの少なくとも1つを含む、項目19に記載の方法。
(項目21)
上記PTRSポート数は、Qpとして表され、上記電力比は、
【表33】
に従って定義される、項目19に記載の方法。
(項目22)
上記PTRSポート数は、Qpとして表され、上記電力比は、
【表34】
に従って定義される、項目19に記載の方法。
(項目23)
上記シグナリングメッセージは、
PTRS-DMRS関連性フィールド内の4ビット、あるいは、
上記PTRS-DMRS関連性フィールドの2ビット、および、予備フィールドまたはアンテナポート指示フィールドの2ビット
のうちの少なくとも1つを含む、項目1から22のいずれかに記載の方法。
(項目24)
合計24個までのDMRSポートからの4つより多いDMRSポートは、上記シグナリングメッセージにおいて示される、項目1から23のいずれかに記載の方法。
(項目25)
上記DMRSポートは、シングルシンボルのDMRSシーケンスのために構成される、項目1から24のいずれかに記載の方法。
(項目26)
項目1から25のいずれか一項以上に記載の方法を実施するように構成されたプロセッサを備える、通信装置。
(項目27)
コードが格納されたコンピュータプログラム製品であって、上記コードは、プロセッサによって実行されると、上記プロセッサに、項目1から25のいずれか1つ以上に記載の方法を実施させる、コンピュータプログラム製品。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信のための方法であって、
基地局が、ダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングメッセージを端末デバイスに伝送することであって、前記DCIシグナリングメッセージは、復調参照信号(DMRS)ポートと位相追跡参照信号(PTRS)ポートとの間の関連性を示す4ビットを含み、前記4ビットは、2つのビットグループを含み、各グループは、PTRSポートと、最大4つのDMRSポートとに対応しており、各グループは、前記PTRSポートを共有する前記最大4つのDMRSポートのうちの1つに対応する値を示す2ビットを含み、
0の値を有する2ビットの第1のグループは、第1のDMRSポートがPTRSポート0と関連付けられることを示し、
1の値を有する前記2ビットの第1のグループは、第2のDMRSポートがPTRSポート0と関連付けられることを示し、
2の値を有する前記2ビットの第1のグループは、第3のDMRSポートがPTRSポート0と関連付けられることを示し、
3の値を有する前記2ビットの第1のグループは、第4のDMRSポートがPTRSポート0と関連付けられることを示し、
0の値を有する2ビットの第2のグループは、前記第1のDMRSポートがPTRSポート1と関連付けられることを示し、
1の値を有する前記2ビットの第2のグループは、前記第2のDMRSポートがPTRSポート1と関連付けられることを示し、
2の値を有する前記2ビットの第2のグループは、前記第3のDMRSポートがPTRSポート1と関連付けられることを示し、
3の値を有する前記2ビットの第2のグループは、前記第4のDMRSポートがPTRSポート1と関連付けられることを示す、ことと、
前記基地局が、前記DCIシグナリングメッセージに従った前記端末デバイスからの伝送を受信することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記DCIシグナリングメッセージは、前記端末デバイスから前記基地局への伝送のために示され、前記伝送は、部分コヒーレントのコードブックベースの伝送、非コヒーレントのコードブックベースの伝送、または非コードブックベースの伝送のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記伝送は、部分コヒーレントまたは非コヒーレントのコードブックベースの伝送であり、前記伝送は、8つのアンテナポートに関連付けられており、アンテナポート{0,4,1,5}は、PTRSポート0を共有しており、アンテナポート{2,6,3,7}は、PTRSポート1を共有している、請求項に記載の方法。
【請求項4】
物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)に関する前記PTRSに対するリソースエレメント別、レイヤ別の電力比は、規則に従って決定され、前記規則は、前記PTRSポートを共有するDMRSポートの各伝送グループのコヒーレントタイプと関連付けられており、前記規則は、非コヒーレントまたは非コードブックベースの伝送のための前記電力比が、
【数8】

として決定されることを規定し、PTRSポート数は、Qpとして表される、請求項に記載の方法。
【請求項5】
物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)に関する前記PTRSに対するリソースエレメント別、レイヤ別の電力比は、
【数9】

に従って決定され、QDMRSは、1つのPTRSポートを共有するDMRSポートの数を表し、PTRSポート数は、Qpとして表される、請求項に記載の方法。
【請求項6】
無線通信のための方法であって、
端末デバイスが、ダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングメッセージを基地局から受信することであって、前記DCIシグナリングメッセージは、復調参照信号(DMRS)ポートと位相追跡参照信号(PTRS)ポートとの間の関連性を示す4ビットを含み、前記4ビットは、2つのビットグループを含み、各グループは、PTRSポートと、最大4つのDMRSポートとに対応しており、各グループは、前記PTRSポートを共有する前記最大4つのDMRSポートのうちの1つに対応する値を示す2ビットを含み、
0の値を有する2ビットの第1のグループは、第1のDMRSポートがPTRSポート0と関連付けられることを示し、
1の値を有する前記2ビットの第1のグループは、第2のDMRSポートがPTRSポート0と関連付けられることを示し、
2の値を有する前記2ビットの第1のグループは、第3のDMRSポートがPTRSポート0と関連付けられることを示し、
3の値を有する前記2ビットの第1のグループは、第4のDMRSポートがPTRSポート0と関連付けられることを示し、
0の値を有する2ビットの第2のグループは、前記第1のDMRSポートがPTRSポート1と関連付けられることを示し、
1の値を有する前記2ビットの第2のグループは、前記第2のDMRSポートがPTRSポート1と関連付けられることを示し、
2の値を有する前記2ビットの第2のグループは、前記第3のDMRSポートがPTRSポート1と関連付けられることを示し、
3の値を有する前記2ビットの第2のグループは、前記第4のDMRSポートがPTRSポート1と関連付けられることを示す、ことと、
前記端末デバイスが、前記DCIシグナリングメッセージに従って、前記基地局への伝送を実行することと
を含む、方法。
【請求項7】
前記DCIシグナリングメッセージは、前記端末デバイスから前記基地局への伝送のために示され、前記伝送は、部分コヒーレントのコードブックベースの伝送、非コヒーレントのコードブックベースの伝送、または非コードブックベースの伝送のうちの少なくとも1つを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記伝送は、部分コヒーレントまたは非コヒーレントのコードブックベースの伝送であり、前記伝送は、8つのアンテナポートに関連付けられており、アンテナポート{0,4,1,5}は、PTRSポート0を共有しており、アンテナポート{2,6,3,7}は、PTRSポート1を共有している、請求項に記載の方法。
【請求項9】
物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)に関する前記PTRSに対するリソースエレメント別、レイヤ別の電力比は、規則に従って決定され、前記規則は、前記PTRSポートを共有するDMRSポートの各伝送グループのコヒーレントタイプと関連付けられており、前記規則は、非コヒーレントまたは非コードブックベースの伝送のための前記電力比が、
【数10】

として決定されることを規定し、PTRSポート数は、Qpとして表される、請求項に記載の方法。
【請求項10】
物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)に関する前記PTRSに対するリソースエレメント別、レイヤ別の電力比は、
【数11】

に従って決定され、QDMRSは、1つのPTRSポートを共有するDMRSポートの数を表し、PTRSポート数は、Qpとして表される、請求項に記載の方法。
【請求項11】
通信装置であって、前記通信装置はプロセッサを備え、前記プロセッサは、請求項1~10のうちのいずれか1つ以上のものに記載の方法を実装するように構成される、通信装置。
【請求項12】
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品は、その上に記憶されたコードを有し、前記コードは、プロセッサによって実行されると、請求項1~10のうちのいずれか1つ以上のものに記載の方法を前記プロセッサに実装させる、コンピュータプログラム製品。
【国際調査報告】