(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-08
(54)【発明の名称】車両の充電ポートキャップ制御方法及び車両の充電ポートキャップ制御装置
(51)【国際特許分類】
H02J 7/00 20060101AFI20240801BHJP
B60L 53/14 20190101ALI20240801BHJP
【FI】
H02J7/00 301B
H02J7/00 P
B60L53/14
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023572513
(86)(22)【出願日】2022-08-31
(85)【翻訳文提出日】2024-02-15
(86)【国際出願番号】 CN2022116187
(87)【国際公開番号】W WO2023030383
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】202111014355.2
(32)【優先日】2021-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510177809
【氏名又は名称】ビーワイディー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100132698
【氏名又は名称】川分 康博
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼▲燦▼林
(72)【発明者】
【氏名】▲鄭▼▲暁▼玲
【テーマコード(参考)】
5G503
5H125
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503BA01
5G503BB01
5G503FA01
5G503FA03
5G503FA06
5G503GD03
5G503GD04
5G503GD06
5H125AA01
5H125AC23
5H125BE02
5H125DD03
5H125EE61
5H125FF12
(57)【要約】
車両の充電ポートキャップ制御方法及び車両の充電ポートキャップ制御装置を開示する。車両は、充電端アセンブリ(100)を含み、充電端アセンブリは、充電ポート(10)及び充電ポートキャップ(20)を含み、充電ポート(10)は、急速充電ポート(11)及び普通充電ポート(12)を含み、充電ポートキャップは、急速充電ポートキャップ(21)及び普通充電ポートキャップ(22)を含み、方法は、充電ポートキャップ開信号を受信した場合、急速充電ポートキャップ及び普通充電ポートキャップの両方を開くように制御するステップと、急速充電ポートと普通充電ポートのうちの1つに充電装置のプラグが挿入されたことを検出した場合、キャップ閉命令を生成するステップと、キャップ閉命令に基づいて、プラグが挿入されていない充電ポートに対応する充電ポートキャップを閉じるように制御するステップと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の充電ポートキャップ(20)制御方法であって、前記車両は、充電端アセンブリ(100)を含み、前記充電端アセンブリ(100)は、充電ポート(10)及び充電ポートキャップ(20)を含み、前記充電ポート(10)は、急速充電ポート(11)及び普通充電ポート(12)を含み、前記充電ポートキャップ(20)は、急速充電ポートキャップ(21)及び普通充電ポートキャップ(22)を含み、前記急速充電ポートキャップ(21)は、前記急速充電ポート(11)を開閉し、前記普通充電ポートキャップ(22)は、前記普通充電ポート(12)を開閉し、前記方法は、
充電ポートキャップ開信号を受信した場合、前記急速充電ポートキャップ(21)及び前記普通充電ポートキャップ(22)の両方を開くように制御するステップと、
前記急速充電ポート(11)と前記普通充電ポート(12)のうちの1つに充電装置(300)のプラグが挿入されていることを検出した場合、キャップ閉命令を生成するステップと、
前記キャップ閉命令に基づいて、前記プラグが挿入されていない充電ポート(10)に対応する充電ポートキャップ(20)を閉じるように制御するステップと、を含む、車両の充電ポートキャップ(20)制御方法。
【請求項2】
前記急速充電ポートキャップ(21)及び前記普通充電ポートキャップ(22)の両方を開くように制御する前に、
前記車両が現在所在する環境の情報を決定し、環境情報に基づいて、前記充電ポートキャップ(20)が開条件を満たすか否かを判断するステップをさらに含む、請求項1に記載の車両の充電ポートキャップ(20)制御方法。
【請求項3】
前記充電ポートキャップ(20)が開条件を満たさない場合、前記急速充電ポートキャップ(21)及び前記普通充電ポートキャップ(22)を開くことを禁止する、請求項1又は2に記載の車両の充電ポートキャップ(20)制御方法。
【請求項4】
前記環境情報は、雨量情報を含み、前記環境情報に基づいて前記充電ポートキャップ(20)が開条件を満たすか否かを判断するステップは、
前記雨量情報に基づいて、現在の雨量が所定の雨量閾値以上であると決定した場合、前記充電ポートキャップ(20)が開条件を満たさないと判断するステップを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の車両の充電ポートキャップ(20)制御方法。
【請求項5】
前記充電端アセンブリ(100)は、外側リッド(30)をさらに含み、前記充電ポートキャップ開信号を受信した場合、まず、前記外側リッド(30)を開くように制御し、さらに前記環境情報に基づいて前記充電ポートキャップ(20)が開条件を満たすと判断したとき、前記急速充電ポートキャップ(21)及び前記普通充電ポートキャップ(22)の両方を開くように制御する、請求項1~4のいずれか一項に記載の車両の充電ポートキャップ(20)制御方法。
【請求項6】
前記外側リッド(30)が開かれる場合、前記環境情報に基づいて前記充電ポートキャップ(20)が開条件を満たさないと判断した場合、前記急速充電ポートキャップ(21)及び前記普通充電ポートキャップ(22)を開くことを禁止する情報を提示するように前記車両を制御する、請求項1~5のいずれか一項に記載の車両の充電ポートキャップ(20)制御方法。
【請求項7】
前記外側リッド(30)が開かれ、前記急速充電ポートキャップ(21)及び前記普通充電ポートキャップ(22)がいずれも開かれている場合、充電を許可する情報を提示するように前記車両を制御する、請求項1~6のいずれか一項に記載の車両の充電ポートキャップ(20)制御方法。
【請求項8】
プロセッサによって実行されると、請求項1~7のいずれか一項に記載の車両の充電ポートキャップ(20)制御方法を実現する車両の充電ポートキャップ(20)制御プログラムが記憶されている、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項9】
メモリ(1203)と、プロセッサ(1201)と、前記メモリ(1203)に記憶され、プロセッサ(1201)上で実行可能な車両の充電ポートキャップ(20)制御プログラムとを含む車両制御装置であって、前記プロセッサ(1201)が前記車両の充電ポートキャップ(20)制御プログラムを実行すると、請求項1~7のいずれか一項に記載の車両の充電ポートキャップ(20)制御方法を実現する、車両制御装置。
【請求項10】
車両の充電ポートキャップ制御装置(200)であって、前記車両は、充電端アセンブリ(100)を含み、前記充電端アセンブリ(100)は、充電ポート(10)及び充電ポートキャップ(20)を含み、前記充電ポート(10)は、急速充電ポート(11)及び普通充電ポート(12)を含み、前記充電ポートキャップ(20)は、急速充電ポートキャップ(21)及び普通充電ポートキャップ(22)を含み、前記急速充電ポートキャップ(21)は、前記急速充電ポート(11)を開閉し、前記普通充電ポートキャップ(22)は、前記普通充電ポート(12)を開閉し、前記装置は、受信モジュール(40)及び制御モジュール(50)を含み、
前記受信モジュール(40)は、充電ポートキャップ開信号を受信し、
前記制御モジュール(50)は、前記充電ポートキャップ開信号に基づいて、前記急速充電ポートキャップ(21)及び前記普通充電ポートキャップ(22)の両方を開くように制御し、前記急速充電ポート(11)と前記普通充電ポート(12)のうちの1つに充電装置(300)のプラグが挿入されたことを検出した場合、キャップ閉命令を生成し、かつ前記キャップ閉命令に基づいて、前記プラグが挿入されていない充電ポート(10)に対応する充電ポートキャップ(20)を閉じるように制御する、車両の充電ポートキャップ制御装置(200)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本開示は、2021年8月31日に中国国家知識産権局に提出された、名称が「車両の充電ポートキャップ制御方法及び車両の充電ポートキャップ制御装置」である中国特許出願第202111014355.2号の優先権を主張するものであり、その全ての内容は、参照により本開示に組み込まれるものとする。
【0002】
本開示は、車両の充電ポートキャップ制御方法、コンピュータ可読記憶媒体、車両制御装置、及び車両の充電ポートキャップ制御装置に関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術において、車両の充電端アセンブリは、充電ポートキャップ及び充電ポートを含み、充電ポートは、急速充電ポート及び普通充電ポートを含み、充電ポートキャップは、急速充電ポート及び普通充電ポートを同時に開閉するものであり、急速充電ポートで車両を充電する場合、普通充電ポートが開状態にあり、雨水、粉塵などが普通充電ポート内に入りやすく、普通充電ポートで車両を充電すると、充電故障を引き起こしやすく、普通充電ポートで車両を充電する場合、急速充電ポートが開状態にあり、雨水、粉塵などが急速充電ポート内に入りやすく、急速充電ポートで車両を充電すると、充電故障を引き起こしやすい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、少なくとも従来技術における技術的課題の1つを解決しようとする。そのため、本開示は、車両の充電過程において、プラグが挿入されていない充電ポートに対応する充電ポートキャップを閉じるよう制御し、雨水、粉塵などの汚染物がプラグが挿入されていない充電ポートに入ることを防止し、充電端アセンブリに充電故障を引き起こすことを回避することができる車両の充電ポートキャップ制御方法を提供することを1つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。
【0006】
本開示は、車両制御装置をさらに提供する。
【0007】
本開示は、車両の充電ポートキャップ制御装置をさらに提供する。
【0008】
本開示に係る車両の充電ポートキャップ制御方法では、前記車両は、充電端アセンブリを含み、前記充電端アセンブリは、充電ポート及び充電ポートキャップを含み、前記充電ポートは、急速充電ポート及び普通充電ポートを含み、前記充電ポートキャップは、急速充電ポートキャップ及び普通充電ポートキャップを含み、前記急速充電ポートキャップは、前記急速充電ポートを開閉し、前記普通充電ポートキャップは、前記普通充電ポートを開閉し、前記方法は、充電ポートキャップ開信号を受信した場合、前記急速充電ポートキャップ及び前記普通充電ポートキャップの両方を開くように制御するステップと、前記急速充電ポートと前記普通充電ポートのうちの1つに充電装置のプラグが挿入されたことを検出した場合、キャップ閉命令を生成するステップと、前記キャップ閉命令に基づいて、前記プラグが挿入されていない充電ポートに対応する充電ポートキャップを閉じるように制御するステップと、を含む。
【0009】
本開示に係る車両の充電ポートキャップ制御方法によれば、車両の充電過程において、プラグが挿入されていない充電ポートに対応する充電ポートキャップを閉じるように制御し、雨水、粉塵などの汚染物がプラグが挿入されていない充電ポートに入ることを防止し、充電端アセンブリに充電故障を引き起こすことを回避することができる。
【0010】
本開示のいくつかの例では、前記急速充電ポートキャップ及び前記普通充電ポートキャップの両方を開くように制御する前に、前記方法は、前記車両が現在所在する環境の情報を決定し、前記環境情報に基づいて、前記充電ポートキャップが開条件を満たすか否かを判断するステップをさらに含む。
【0011】
本開示のいくつかの例では、前記充電ポートキャップが開条件を満たさない場合、前記急速充電ポートキャップ及び前記普通充電ポートキャップを開くことを禁止する。
【0012】
本開示のいくつかの例では、前記環境情報は、雨量情報を含み、前記環境情報に基づいて前記充電ポートキャップが開条件を満たすか否かを判断するステップは、前記雨量情報に基づいて、現在の雨量が所定の雨量閾値以上であると決定した場合、前記充電ポートキャップが開条件を満たさないと判断するステップを含む。
【0013】
本開示のいくつかの例では、前記充電端アセンブリは、外側リッドをさらに含み、前記充電ポートキャップ開信号を受信した場合、まず、前記外側リッドを開くように制御し、さらに前記環境情報に基づいて前記充電ポートキャップが開条件を満たすと判断したとき、前記急速充電ポートキャップ及び前記普通充電ポートキャップの両方を開くように制御する。
【0014】
本開示のいくつかの例では、前記外側リッドが開かれる場合、前記環境情報に基づいて前記充電ポートキャップが開条件を満たさないと判断すれば、前記急速充電ポートキャップ及び前記普通充電ポートキャップを開くことを禁止する提示情報を発するように前記車両を制御する。
【0015】
本開示のいくつかの例では、前記外側リッドが開かれ、前記急速充電ポートキャップ及び前記普通充電ポートキャップがいずれも開かれる場合、充電を許可する提示情報を発するように前記車両を制御する。
【0016】
本開示に係るコンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサによって実行されると、上記車両の充電ポートキャップ制御方法を実現する車両の充電ポートキャップ制御プログラムが記憶されている。
【0017】
本開示に係るコンピュータ可読記憶媒体によれば、充電ポートキャップ制御プログラムがプロセッサによって実行される場合、車両の充電過程において、プラグが挿入されていない充電ポートに対応する充電ポートキャップを閉じるように制御し、雨水、粉塵などの汚染物がプラグが挿入されていない充電ポートに入ることを防止し、充電端アセンブリに充電故障を引き起こすことを回避することができる。
【0018】
本開示に係る車両制御装置は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、プロセッサ上で実行可能な車両の充電ポートキャップ制御プログラムとを含み、前記プロセッサが前記車両の充電ポートキャップ制御プログラムを実行すると、上記車両の充電ポートキャップ制御方法を実現する。
【0019】
本開示の車両制御装置によれば、プロセッサが車両の充電ポートキャップ制御プログラムを実行する場合、車両の充電過程において、プラグが挿入されていない充電ポートに対応する充電ポートキャップを閉じるように制御し、雨水、粉塵などの汚染物がプラグが挿入されていない充電ポートに入ることを防止し、充電端アセンブリに充電故障を引き起こすことを回避することができる。
【0020】
本開示に係る車両の充電ポートキャップ制御装置では、前記車両は、充電端アセンブリを含み、前記充電端アセンブリは、充電ポート及び充電ポートキャップを含み、前記充電ポートは、急速充電ポート及び普通充電ポートを含み、前記充電ポートキャップは、急速充電ポートキャップ及び普通充電ポートキャップを含み、前記急速充電ポートキャップは、前記急速充電ポートを開閉し、前記普通充電ポートキャップは、前記普通充電ポートを開閉し、前記装置は、受信モジュール及び制御モジュールを含み、前記受信モジュールは、充電ポートキャップ開信号を受信し、前記制御モジュールは、前記充電ポートキャップ開信号に基づいて、前記急速充電ポートキャップ及び前記普通充電ポートキャップの両方を開くように制御し、前記急速充電ポートと前記普通充電ポートのうちの1つに充電装置のプラグが挿入されたことを検出した場合、キャップ閉命令を生成し、かつ前記キャップ閉命令に基づいて、前記プラグが挿入されていない充電ポートに対応する充電ポートキャップを閉じるように制御する。
【0021】
本開示に係る車両の充電ポートキャップ制御装置によれば、車両の充電過程において、プラグが挿入されていない充電ポートに対応する充電ポートキャップを閉じるように制御し、雨水、粉塵などの汚染物がプラグが挿入されていない充電ポートに入ることを防止し、充電端アセンブリに充電故障を引き起こすことを回避することができる。
【0022】
本開示の追加の態様及び利点は、一部が以下の説明において示され、一部が以下の説明において明らかになるか、又は本開示の実施により把握される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
本開示の上記及び/又は追加の態様及び利点は、以下の図面を参照して実施例を説明することにより、明らかになり理解されやすくなる。
【0024】
【
図1】本開示の実施例に係る充電ポートキャップ制御方法のフローチャートである。
【
図2】本開示の実施例に係る、外側リッドが開かれ、かつ急速充電ポートキャップが閉じられる場合の模式図である。
【
図3】本開示の実施例に係る、外側リッドが開かれ、かつ普通充電ポートキャップが閉じられる場合の模式図である。
【
図4】本開示の実施例に係る、急速充電ポートキャップ、普通充電ポートキャップ及び外側リッドがいずれも開かれる場合の模式図である。
【
図5】本開示の実施例に係る、外側リッドが開かれ、急速充電ポートキャップ、普通充電ポートキャップがいずれも閉じられる場合の模式図である。
【
図6】本開示の実施例に係る充電ポートキャップ制御装置のブロック図である。
【
図7】本開示の一実施例に係るプロセッサ、メモリ、通信インタフェース、通信バスのブロック模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本開示の実施例を詳細に説明し、上記実施例の例が図面において示されるが、全体を通して同一又は類似の符号は、同一又は類似の部品、或いは、同一又は類似の機能を有する部品を表す。以下、図面を参照しながら説明される実施例は、例示的なものであり、本開示を解釈するためのものに過ぎず、本開示を限定するものであると理解すべきではない。
【0026】
以下、
図2~
図6を参照して、本開示の実施例に係る車両の充電ポートキャップ制御装置200を説明する。
【0027】
図2~
図6に示すように、本開示の実施例に係る車両の充電ポートキャップ制御装置200では、車両は、充電端アセンブリ100を含み、充電端アセンブリ100は、充電ポート10及び充電ポートキャップ20を含み、充電ポート10は、急速充電ポート11及び普通充電ポート12を含み、充電ポートキャップ20は、急速充電ポートキャップ21及び普通充電ポートキャップ22を含み、急速充電ポートキャップ21は、急速充電ポート11を開閉し、普通充電ポートキャップ22は、普通充電ポート12を開閉する。
【0028】
図2~
図6に示すように、本開示の実施例に係る車両の充電ポートキャップ制御装置200は、受信モジュール40及び制御モジュール50を含む。受信モジュール40は、充電ポートキャップ開信号を受信し、制御モジュール50は、充電ポートキャップ開信号に基づいて、急速充電ポートキャップ21及び普通充電ポートキャップ22の両方を開くように制御し、急速充電ポート11と普通充電ポート12のうちの1つに充電装置300のプラグが挿入されたことを検出した場合、キャップ閉命令を生成し、かつキャップ閉命令に基づいて、プラグが挿入されていない充電ポート10に対応する充電ポートキャップ20を閉じるように制御する。
【0029】
受信モジュール40は、制御モジュール50に通信可能に接続されてもよく、ユーザが車両に充電ポートキャップ開信号を送信する場合、受信モジュール40は、充電ポートキャップ開信号を受信することができ、例えば、車両制御装置は、受信モジュール40に充電ポートキャップ開信号を送信し、受信モジュール40は、充電ポートキャップ開信号を受信した後、充電ポートキャップ開信号を制御モジュール50に送信し、制御モジュール50は、充電ポートキャップ開信号に基づいて、急速充電ポートキャップ21及び普通充電ポートキャップ22の両方を開くように制御して、充電装置300のプラグを急速充電ポート11及び普通充電ポート12のうちの1つに挿入し、急速充電ポート11と普通充電ポート12のうちの1つに充電装置300のプラグが挿入されたことを検出した場合、キャップ閉命令を生成し、さらに、生成されたキャップ閉命令は、急速充電ポートキャップ21を閉じる命令又は普通充電ポートキャップ22を閉じる命令を含んでもよく、制御モジュール50は、キャップ閉命令に基づいて、プラグが挿入されていない充電ポート10に対応する充電ポートキャップ20を閉じるように制御する。車両の充電過程において、このように設定することで、プラグが挿入されていない充電ポート10に対応する充電ポートキャップ20を閉じ、雨水、粉塵などの汚染物がプラグが挿入されていない充電ポート10に入ることを防止し、プラグが挿入されていない充電ポート10で充電する際に充電故障を引き起こすことを回避することができ、また、受信モジュール40と制御モジュール50との協働により、急速充電ポートキャップ21及び普通充電ポートキャップ22の自動的な開閉を実現し、車両をよりインテリジェントにすることができる。
【0030】
これにより、受信モジュール40と制御モジュール50との協働により、車両の充電過程において、プラグが挿入されていない充電ポート10に対応する充電ポートキャップ20を閉じるように制御し、雨水、粉塵などの汚染物がプラグが挿入されていない充電ポート10に入ることを防止し、充電端アセンブリ100に充電故障を引き起こすことを回避することができる。
【0031】
本開示のいくつかの実施例では、充電ポートキャップ制御装置200は、環境検出モジュール60をさらに含んでもよく、環境検出モジュール60は、制御モジュール50に通信可能に接続され、車両が現在所在する環境の情報を検出する。制御モジュール50が急速充電ポートキャップ21及び普通充電ポートキャップ22の両方を開くように制御する前に、環境検出モジュール60は、車両が現在所在する環境の情報を検出し、車両が現在所在する環境の情報を制御モジュール50に送信し、制御モジュール50は、環境情報に基づいて充電ポートキャップ20が開条件を満たすか否かを判断し、充電ポートキャップ20が開条件を満たさない場合、急速充電ポートキャップ21及び普通充電ポートキャップ22を開くことを禁止し、このように設定することで、雨水、粉塵などの汚染物が急速充電ポート11及び普通充電ポート12に入ることを効果的に防止することができる。
【0032】
さらに、環境情報は、雨量情報を含んでもよく、環境検出モジュール60は、雨量センサであってもよく、雨量センサが検出された雨量情報を制御モジュール50に伝送した後、制御モジュール50は、雨量情報に基づいて現在の雨量が所定の雨量閾値以上であると決定した場合、充電ポートキャップ20が開条件を満たさないと判断し、充電ポートキャップ20を開かない。現在の雨量が所定の雨量閾値以上である場合、雨量が比較的大きいことを示すため、例えば、現在の雨量が所定の雨量閾値以上である場合、天気が豪雨天気であると識別し、このとき、充電ポートキャップ20を開くと、プラグが挿入された充電ポート10に水が入りやすい。したがって、現在の雨量が所定の雨量閾値以上である場合、制御モジュール50は、充電ポートキャップ20が開条件を満たさないと判断し、充電ポートキャップ20を開かないことにより、プラグが挿入された充電ポート10に水が入ることを防止して、プラグが挿入された充電ポート10が雨水に濡れることによる充電故障を防止することができる。
【0033】
本開示のいくつかの実施例では、
図2~
図5に示すように、充電端アセンブリ100は、外側リッド30をさらに含み、充電孔31が設けられ、充電ポート10及び充電ポートキャップ20がいずれも充電孔31内に設けられ、外側リッド30は、充電孔31を開閉する。受信モジュール40が充電ポートキャップ開信号を受信した場合、制御モジュール50は、まず、外側リッド30を自動的に開くように制御し、さらに環境検出モジュール60によって検出された環境情報に基づいて、充電ポートキャップ20が開条件を満たすと判断したとき、急速充電ポートキャップ21及び普通充電ポートキャップ22の両方を自動的に開くように制御し、このように設定することで、雨水、粉塵などの汚染物が充電ポート10に入らないことを保証することができる。
【0034】
本開示のいくつかの実施例では、制御モジュール50は、外側リッド30を自動的に開くように制御する場合、環境検出モジュール60によって検出された環境情報に基づいて、充電ポートキャップ20が開条件を満たさないと判断すれば、急速充電ポートキャップ21及び普通充電ポートキャップ22を開くことを禁止する提示情報を発するように車両を制御し、さらに、外側リッド30を開き、急速充電ポートキャップ21及び普通充電ポートキャップ22を開くことを禁止する提示情報をディスプレイ(メーターディスプレイを含むが、これらに限定されない)において発するように車両を制御し、このとき、外側リッド30を自動的に開き、受信モジュール40が充電ポートキャップ開信号を再度受信した場合にのみ、制御モジュール50は、急速充電ポートキャップ21及び普通充電ポートキャップ22の両方を開くように制御し、或いは、ユーザは、手動で急速充電ポートキャップ21及び普通充電ポートキャップ22を開く。
【0035】
本開示のいくつかの実施例では、外側リッド30が開かれ、制御モジュール50が、環境検出モジュール60によって検出された環境情報に基づいて、充電ポートキャップ20が開条件を満たすと判断し、急速充電ポートキャップ21及び普通充電ポートキャップ22の両方を開くように制御する場合、制御モジュール50は、充電を許可する提示情報を発するように車両を制御し、さらに、外側リッド30、急速充電ポートキャップ21及び普通充電ポートキャップ22の三者を開く提示情報をディスプレイ(メーターディスプレイを含むが、これらに限定されない)において発するように車両を制御し、これは、車両の充電を許可することを示す。
【0036】
本開示の1つの具体的な実施例では、雨量センサは、車両のワイパーに設けられてもよく、受信モジュール40は、充電ポートキャップ開信号を受信すると同時に、制御モジュール50は、外側リッド30を開くように制御し、雨量センサのワイパー信号を読み取り、ワイパー信号の速さに基づいて、車両が現在所在する環境の情報が豪雨天気であるか否かを判断し、豪雨の場合、急速充電ポートキャップ21及び普通充電ポートキャップ22の両方を開かず、制御モジュール50は、外側リッド30を開き、急速充電ポートキャップ21及び普通充電ポートキャップ22を閉じたままであることをディスプレイ(メーターディスプレイを含むが、これらに限定されない)において提示するように車両を制御し、このとき、外側リッド30を自動的に開き、受信モジュール40が充電ポートキャップ開信号を再度受信した場合にのみ、急速充電ポートキャップ21、普通充電ポートキャップ22を自動的に開き、或いは、ユーザは、手動で急速充電ポートキャップ21及び普通充電ポートキャップ22を開く。
【0037】
受信モジュール40は、充電ポートキャップ開信号を受信すると同時に、制御モジュール50は、外側リッド30を開くように制御し、雨量センサのワイパー信号を読み取り、ワイパー信号の速さに基づいて、車両が現在所在する環境の情報が豪雨天気であるか否かを判断し、豪雨ではない場合、外側リッド30、急速充電ポートキャップ21及び普通充電ポートキャップ22を開くことをディスプレイ(メーターディスプレイを含むが、これらに限定されない)において提示するように車両を制御し、このとき、外側リッド30、急速充電ポートキャップ21及び普通充電ポートキャップ22の三者を自動的に開き、車両の充電を許可する。本開示は、雨量センサによってワイパー情報を制御モジュール50に伝送し、制御モジュール50は、雨量センサによって検出された情報に基づいて外側リッド30及び/又は充電ポートキャップ20を合理的に選択して開き、ユーザの実際の使用シーンのニーズに合致し、ユーザにより高品質で、安全で、便利な使用体験をもたらす。
【0038】
図2~
図6に示すように、車両は、充電端アセンブリを含み、充電端アセンブリは、充電ポート及び充電ポートキャップを含み、充電ポートは、急速充電ポート及び普通充電ポートを含み、充電ポートキャップは、急速充電ポートキャップ及び普通充電ポートキャップを含み、急速充電ポートキャップは、急速充電ポートを開閉し、普通充電ポートキャップは、普通充電ポートを開閉する。上記実施例の充電ポートキャップ制御装置は、本開示の充電ポートキャップ制御方法を実現することができる。
【0039】
図1に示すように、本開示の実施例に係る充電ポートキャップ制御方法は、以下のステップS01~ステップS03を含む。
【0040】
S01では、充電ポートキャップ開信号を受信した場合、急速充電ポートキャップ及び普通充電ポートキャップの両方を開くように制御する。なお、上記実施例の受信モジュールは、充電ポートキャップ開信号を受信し、制御モジュールは、充電ポートキャップ開信号に基づいて、急速充電ポートキャップ及び普通充電ポートキャップの両方を開くように制御する。
【0041】
S02では、急速充電ポートと普通充電ポートのうちの1つに充電装置のプラグが挿入されたことを検出した場合、キャップ閉命令を生成する。なお、制御モジュールは、急速充電ポートと普通充電ポートのうちの1つに充電装置のプラグが挿入されたことを検出した場合、キャップ閉命令を生成する。
【0042】
S03では、キャップ閉命令に基づいて、プラグが挿入されていない充電ポートに対応する充電ポートキャップを閉じるように制御する。制御モジュールは、キャップ閉命令に基づいて、プラグが挿入されていない充電ポートに対応する充電ポートキャップを閉じるように制御する。
【0043】
受信モジュールは、制御モジュールに通信可能に接続されてもよく、ユーザが車両に充電ポートキャップ開信号を送信する場合、受信モジュールは、充電ポートキャップ開信号を受信することができ、例えば、車両制御装置は、受信モジュールに充電ポートキャップ開信号を送信し、受信モジュールは、充電ポートキャップ開信号を受信した後、充電ポートキャップ開信号を制御モジュールに送信し、制御モジュールは、充電ポートキャップ開信号に基づいて、急速充電ポートキャップ及び普通充電ポートキャップの両方を開くように制御して、充電装置のプラグを急速充電ポート及び普通充電ポートのうちの1つに挿入し、急速充電ポートと普通充電ポートのうちの1つに充電装置のプラグが挿入されたことを検出した場合、キャップ閉命令を生成し、さらに、生成されたキャップ閉命令は、急速充電ポートキャップを閉じる命令又は普通充電ポートキャップを閉じる命令を含んでもよく、制御モジュールは、キャップ閉命令に基づいて、プラグが挿入されていない充電ポートに対応する充電ポートキャップを閉じるように制御する。車両の充電過程において、このように設定することで、プラグが挿入されていない充電ポートに対応する充電ポートキャップを閉じ、雨水、粉塵などの汚染物がプラグが挿入されていない充電ポートに入ることを防止し、プラグが挿入されていない充電ポートで充電する際に充電故障を引き起こすことを回避することができ、また、受信モジュールと制御モジュールとの協働により、急速充電ポートキャップ及び普通充電ポートキャップの自動的な開閉を実現し、車両をよりインテリジェントにすることができる。
【0044】
これにより、本開示の充電ポートキャップ制御方法によれば、車両の充電過程において、プラグが挿入されていない充電ポートに対応する充電ポートキャップを閉じるように制御し、雨水、粉塵などの汚染物がプラグが挿入されていない充電ポートに入ることを防止し、充電端アセンブリに充電故障を引き起こすことを回避することができる。
【0045】
本開示のいくつかの実施例では、急速充電ポートキャップ及び普通充電ポートキャップの両方を開くように制御する前に、充電ポートキャップ制御方法は、車両が現在所在する環境の情報を決定し、環境情報に基づいて、充電ポートキャップが開条件を満たすか否かを判断し、充電ポートキャップが開条件を満たさない場合、急速充電ポートキャップ及び普通充電ポートキャップを開くことを禁止するステップをさらに含んでもよい。さらに、上記実施例の環境検出モジュールは、制御モジュールに通信可能に接続されてもよく、車両が現在所在する環境の情報を検出する。制御モジュールが急速充電ポートキャップ及び普通充電ポートキャップの両方を開くように制御する前に、環境検出モジュールは、車両が現在所在する環境の情報を検出し、車両が現在所在する環境の情報を制御モジュールに送信し、制御モジュールは、環境情報に基づいて充電ポートキャップが開条件を満たすか否かを判断し、充電ポートキャップが開条件を満たさない場合、急速充電ポートキャップ及び普通充電ポートキャップを開くことを禁止し、このように設定することで、雨水、粉塵などの汚染物が急速充電ポート及び普通充電ポートに入ることを効果的に防止することができる。
【0046】
本開示のいくつかの実施例では、環境情報は、雨量情報を含んでもよく、環境情報に基づいて充電ポートキャップが開条件を満たすか否かを判断するステップは、雨量情報に基づいて、現在の雨量が所定の雨量閾値以上であると決定した場合、充電ポートキャップが開条件を満たさないと判断するステップを含んでもよい。環境検出モジュールは、雨量センサであってもよく、雨量センサが検出された雨量情報を制御モジュールに伝送した後、制御モジュールは、雨量情報に基づいて現在の雨量が所定の雨量閾値以上であると決定した場合、充電ポートキャップが開条件を満たさないと判断し、充電ポートキャップを開かない。現在の雨量が所定の雨量閾値以上である場合、雨量が比較的大きいことを示すため、例えば、現在の雨量が所定の雨量閾値以上である場合、天気が豪雨天気であると識別し、このとき、充電ポートキャップを開くと、プラグが挿入された充電ポートに水が入りやすい。したがって、現在の雨量が所定の雨量閾値以上である場合、制御モジュールは、充電ポートキャップが開条件を満たさないと判断し、充電ポートキャップを開かないことにより、プラグが挿入された充電ポートに水が入ることを防止して、プラグが挿入された充電ポートが雨水に濡れることによる充電故障を防止することができる。
【0047】
本開示のいくつかの実施例では、
図2~
図6に示すように、充電端アセンブリは、外側リッドをさらに含み、充電ポートキャップ開信号を受信した場合、まず、外側リッドを開くように制御し、さらに環境情報に基づいて充電ポートキャップが開条件を満たすと判断したとき、急速充電ポートキャップ及び普通充電ポートキャップの両方を開くように制御する。充電端アセンブリには、充電孔が設けられ、充電ポート及び充電ポートキャップがいずれも充電孔内に設けられ、外側リッドは、充電孔を開閉する。受信モジュールが充電ポートキャップ開信号を受信した場合、制御モジュールは、まず、外側リッドを自動的に開くように制御し、さらに環境検出モジュールによって検出された環境情報に基づいて、充電ポートキャップが開条件を満たすと判断したとき、急速充電ポートキャップ及び普通充電ポートキャップの両方を自動的に開くように制御し、このように設定することで、雨水、粉塵などの汚染物が充電ポートに入らないことを保証することができる。
【0048】
本開示のいくつかの実施例では、外側リッドが開かれる場合、環境情報に基づいて充電ポートキャップが開条件を満たさないと判断すれば、急速充電ポートキャップ及び普通充電ポートキャップを開くことを禁止する提示情報を発するように車両を制御する。制御モジュールは、外側リッドを自動的に開くように制御する場合、環境検出モジュールによって検出された環境情報に基づいて、充電ポートキャップが開条件を満たさないと判断すれば、急速充電ポートキャップ及び普通充電ポートキャップを開くことを禁止する提示情報を発するように車両を制御し、さらに、外側リッドを開き、急速充電ポートキャップ及び普通充電ポートキャップを開くことを禁止する提示情報をディスプレイ(メーターディスプレイを含むが、これらに限定されない)において発するように車両を制御し、このとき、外側リッドを自動的に開き、受信モジュールが充電ポートキャップ開信号を再度受信した場合にのみ、制御モジュールは、急速充電ポートキャップ及び普通充電ポートキャップの両方を開くように制御し、或いは、ユーザは、手動で急速充電ポートキャップ及び普通充電ポートキャップを開く。
【0049】
本開示のいくつかの実施例では、外側リッドが開かれ、急速充電ポートキャップ及び普通充電ポートキャップがいずれも開かれる場合、充電を許可する提示情報を発するように車両を制御する。外側リッドが開かれ、制御モジュールが、環境検出モジュールによって検出された環境情報に基づいて、充電ポートキャップが開条件を満たすと判断し、急速充電ポートキャップ及び普通充電ポートキャップの両方を開くように制御する場合、制御モジュールは、充電を許可する提示情報を発するように車両を制御し、さらに、外側リッド、急速充電ポートキャップ及び普通充電ポートキャップの三者を開く提示情報をディスプレイ(メーターディスプレイを含むが、これらに限定されない)において発するように車両を制御し、これは、車両の充電を許可することを示す。
【0050】
本開示の1つの具体的な実施例では、雨量センサは、車両のワイパーに設けられてもよく、受信モジュールは、充電ポートキャップ開信号を受信すると同時に、制御モジュールは、外側リッドを開くように制御し、雨量センサのワイパー信号を読み取り、ワイパー信号の速さに基づいて、車両が現在所在する環境の情報が豪雨天気であるか否かを判断し、豪雨の場合、急速充電ポートキャップ及び普通充電ポートキャップの両方を開かず、制御モジュールは、外側リッドを開き、急速充電ポートキャップ及び普通充電ポートキャップを閉じたままであることをディスプレイ(メーターディスプレイを含むが、これらに限定されない)において提示するように車両を制御し、このとき、外側リッドを自動的に開き、受信モジュールが充電ポートキャップ開信号を再度受信した場合にのみ、急速充電ポートキャップ、普通充電ポートキャップを自動的に開き、或いは、ユーザは、手動で急速充電ポートキャップ及び普通充電ポートキャップを開く。
【0051】
受信モジュールは、充電ポートキャップ開信号を受信すると同時に、制御モジュールは、外側リッドを開くように制御し、雨量センサのワイパー信号を読み取り、ワイパー信号の速さに基づいて、車両が現在所在する環境の情報が豪雨天気であるか否かを判断し、豪雨ではない場合、制御モジュールは、外側リッド、急速充電ポートキャップ及び普通充電ポートキャップを開くことをディスプレイ(メーターディスプレイを含むが、これらに限定されない)において提示するように車両を制御し、このとき、外側リッド、急速充電ポートキャップ及び普通充電ポートキャップの三者を自動的に開き、車両の充電を許可する。本開示は、雨量センサによってワイパー情報を制御モジュールに伝送し、制御モジュールは、雨量センサによって検出された情報に基づいて外側リッド及び/又は充電ポートキャップを合理的に選択して開き、ユーザの実際の使用シーンのニーズに合致し、ユーザにより高品質で、安全で、便利な使用体験をもたらす。
【0052】
本開示の実施例に係るコンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサによって実行されると、上記実施例の車両の充電ポートキャップ制御方法を実現する車両の充電ポートキャップ制御プログラムが記憶されている。
【0053】
本開示の実施例に係るコンピュータ可読記憶媒体によれば、車両の充電ポートキャップ制御プログラムがプロセッサによって実行される場合、車両の充電過程において、プラグが挿入されていない充電ポートに対応する充電ポートキャップを閉じるように制御し、雨水、粉塵などの汚染物がプラグが挿入されていない充電ポートに入ることを防止し、充電端アセンブリに充電故障を引き起こすことを回避することができる。
【0054】
本開示の実施例に係る車両制御装置は、メモリ1203と、プロセッサ1201と、メモリ1203に記憶され、プロセッサ1201上で実行可能な車両の充電ポートキャップ制御プログラムとを含み、プロセッサ1201が車両の充電ポートキャップ制御プログラムを実行すると、上記実施例の車両の充電ポートキャップ制御方法を実現する。
【0055】
本開示の実施例に係る車両制御装置によれば、プロセッサ1201がメモリ1203に記憶された車両の充電ポートキャップ制御プログラムを実行することにより、車両の充電過程において、プラグが挿入されていない充電ポート10に対応する充電ポートキャップ20を閉じるように制御し、雨水、粉塵などの汚染物がプラグが挿入されていない充電ポート10に入ることを防止し、充電端アセンブリ100に充電故障を引き起こすことを回避することができる。
【0056】
図7に示すように、該車両制御装置は、少なくとも1つのプロセッサ1201、少なくとも1つの通信インタフェース1202、少なくとも1つのメモリ1203及び少なくとも1つの通信バス1204を含み、本開示の実施例では、プロセッサ1201、通信インタフェース1202、メモリ1203、通信バス1204の数は、少なくとも1つであり、かつプロセッサ1201、通信インタフェース1202、メモリ1203は、通信バス1204を介して互いに通信する。
【0057】
メモリ1203は、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、読み取り専用メモリ(Read Only Memory、ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable Read-Only Memory、PROM)、消去可能読み取り専用メモリ(Erasable Programmable Read-Only Memory、EPROM)、電気的消去可能読み取り専用メモリ(Electric Erasable Programmable Read-Only Memory、EEPROM)などであってもよいが、これらに限定されない。メモリ1203は、プログラムを記憶し、プロセッサ1201は、実行命令を受信した後、上記プログラムを実行し、上記実施例に記載の充電ポートキャップ制御方法のステップを実現する。
【0058】
プロセッサ1201は、信号処理能力を有する集積回路チップである可能性がある。上記プロセッサ1201は、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(Network Processor、NP)などを含む汎用プロセッサであってもよく、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。本開示の実施例に開示された各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現するか又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、或いは、該プロセッサ1201は、任意の通常のプロセッサ1201などであってもよい。
【0059】
なお、フローチャートに示されるか又は本開示で他の方式で説明されたロジック及び/又はステップは、例えば、ロジック機能を実現するための実行可能な命令の順序付けられたリストとしてみなされてもよく、具体的には、任意のコンピュータ可読媒体に具体的に実現されることにより、命令実行システム、装置若しくは機器(例えば、コンピュータに基づくシステム、プロセッサを含むシステム、又は命令実行システム、装置若しくは機器から命令を読み取って実行できる他のシステム)によって使用されるか、又はこれらの命令実行システム、装置若しくは機器と組み合わせて使用されてもよい。本明細書では、「コンピュータ可読媒体」は、命令実行システム、装置又は機器によって使用されるか、これらの命令実行システム、装置又は機器と組み合わせて使用されるプログラムを格納、記憶、通信、伝播又は伝送することができる任意の装置であってもよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例(非網羅的なリスト)は、1つ以上の配線を有する電気接続部(電子装置)、ポータブルコンピュータディスクボックス(磁気装置)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ装置、及びポータブル読み取り専用メモリ(CDROM)を含む。また、コンピュータ可読記憶媒体はさらに、例えば、紙又は他の媒体を光学的にスキャンし、次に編集し、解釈するか、又は必要に応じて他の適切な方式で処理することにより、上記プログラムを電子的に取得し、その後にコンピュータメモリに記憶することができるので、上記プログラムを印刷することができる紙又は他の適切な媒体であってもよい。
【0060】
本開示の各部分は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はそれらの組み合わせによって実現することができることを理解されたい。上記実施形態では、複数のステップ又は方法は、メモリに記憶され、かつ適切な命令実行システムにより実行されるソフトウェア又はファームウェアによって実現することができる。例えば、ハードウェアによって実現される場合、別の実施形態と同様に、データ信号に対してロジック機能を実現するためのロジックゲート回路を有する離散ロジック回路、適切な組み合わせロジックゲート回路を有する特定用途向け集積回路、プログラマブルゲートアレイ(PGA)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などの本分野の公知技術のうちのいずれか1つ又はそれらの組み合わせによって実現することができる。
【0061】
本明細書の説明では、「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例示的な実施例」、「例」、「具体的な例」、又は「いくつかの例」などの用語を参照した説明は、該実施例又は例と組み合わせて説明された具体的な特徴、構成、材料又は特点が本開示の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを意味する。本明細書では、上記用語の例示的な表現は、必ずしも同じ実施例又は例を示すことではない。また、説明された具体的な特徴、構造、材料又は特性は、任意の1つ又は複数の実施例又は例において適切に組み合わせることができる。
【0062】
本開示の実施例を示し説明したが、当業者であれば、本開示の原理及び目的を逸脱することなく、これらの実施例に対して様々な変更、補正、置換及び変形を行うことができ、本開示の範囲は、特許請求の範囲及びその均等物によって限定されていることを理解することができる。
【符号の説明】
【0063】
100 充電端アセンブリ
10 充電ポート
11 急速充電ポート
12 普通充電ポート
20 充電ポートキャップ
21 急速充電ポートキャップ
22普通充電ポートキャップ
30 外側リッド
31 充電孔
200 充電ポートキャップ制御装置
40 受信モジュール
50 制御モジュール
60 環境検出モジュール
1201 プロセッサ
1202 通信インタフェース
1203 メモリ
1204 通信バス
300 充電装置
【手続補正書】
【提出日】2024-02-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の充電ポートキャップ(20)制御方法であって、前記車両は、充電端アセンブリ(100)を含み、前記充電端アセンブリ(100)は、充電ポート(10)及び充電ポートキャップ(20)を含み、前記充電ポート(10)は、急速充電ポート(11)及び普通充電ポート(12)を含み、前記充電ポートキャップ(20)は、急速充電ポートキャップ(21)及び普通充電ポートキャップ(22)を含み、前記急速充電ポートキャップ(21)は、前記急速充電ポート(11)を開閉し、前記普通充電ポートキャップ(22)は、前記普通充電ポート(12)を開閉し、前記方法は、
充電ポートキャップ開信号を受信した場合、前記急速充電ポートキャップ(21)及び前記普通充電ポートキャップ(22)の両方を開くように制御するステップと、
前記急速充電ポート(11)と前記普通充電ポート(12)のうちの1つに充電装置(300)のプラグが挿入されていることを検出した場合、キャップ閉命令を生成するステップと、
前記キャップ閉命令に基づいて、前記プラグが挿入されていない充電ポート(10)に対応する充電ポートキャップ(20)を閉じるように制御するステップと、を含む、車両の充電ポートキャップ(20)制御方法。
【請求項2】
前記急速充電ポートキャップ(21)及び前記普通充電ポートキャップ(22)の両方を開くように制御する前に、
前記車両が現在所在する環境の情報を決定し、環境情報に基づいて、前記充電ポートキャップ(20)が開条件を満たすか否かを判断するステップをさらに含む、請求項1に記載の車両の充電ポートキャップ(20)制御方法。
【請求項3】
前記充電ポートキャップ(20)が開条件を満たさない場合、前記急速充電ポートキャップ(21)及び前記普通充電ポートキャップ(22)を開くことを禁止する、請求項
1に記載の車両の充電ポートキャップ(20)制御方法。
【請求項4】
前記環境情報は、雨量情報を含み、前記環境情報に基づいて前記充電ポートキャップ(20)が開条件を満たすか否かを判断するステップは、
前記雨量情報に基づいて、現在の雨量が所定の雨量閾値以上であると決定した場合、前記充電ポートキャップ(20)が開条件を満たさないと判断するステップを含む、請求項
2に記載の車両の充電ポートキャップ(20)制御方法。
【請求項5】
前記充電端アセンブリ(100)は、外側リッド(30)をさらに含み、前記充電ポートキャップ開信号を受信した場合、まず、前記外側リッド(30)を開くように制御し、さらに前記環境情報に基づいて前記充電ポートキャップ(20)が開条件を満たすと判断したとき、前記急速充電ポートキャップ(21)及び前記普通充電ポートキャップ(22)の両方を開くように制御する、請求項
2に記載の車両の充電ポートキャップ(20)制御方法。
【請求項6】
前記外側リッド(30)が開かれる場合、前記環境情報に基づいて前記充電ポートキャップ(20)が開条件を満たさないと判断した場合、前記急速充電ポートキャップ(21)及び前記普通充電ポートキャップ(22)を開くことを禁止する情報を提示するように前記車両を制御する、請求項
5に記載の車両の充電ポートキャップ(20)制御方法。
【請求項7】
前記外側リッド(30)が開かれ、前記急速充電ポートキャップ(21)及び前記普通充電ポートキャップ(22)がいずれも開かれている場合、充電を許可する情報を提示するように前記車両を制御する、請求項
5に記載の車両の充電ポートキャップ(20)制御方法。
【請求項8】
プロセッサによって実行されると、請求項1~7のいずれか一項に記載の車両の充電ポートキャップ(20)制御方法を実現する車両の充電ポートキャップ(20)制御プログラムが記憶されている、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項9】
メモリ(1203)と、プロセッサ(1201)と、前記メモリ(1203)に記憶され、プロセッサ(1201)上で実行可能な車両の充電ポートキャップ(20)制御プログラムとを含む車両制御装置であって、前記プロセッサ(1201)が前記車両の充電ポートキャップ(20)制御プログラムを実行すると、請求項1~7のいずれか一項に記載の車両の充電ポートキャップ(20)制御方法を実現する、車両制御装置。
【国際調査報告】