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特表2024-529656ビーム品質を監視するための方法、装置、デバイスおよび媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-08
(54)【発明の名称】ビーム品質を監視するための方法、装置、デバイスおよび媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/28 20090101AFI20240801BHJP
   H04W 72/231 20230101ALI20240801BHJP
   H04W 72/563 20230101ALI20240801BHJP
   H04W 24/04 20090101ALI20240801BHJP
【FI】
H04W16/28
H04W72/231
H04W72/563
H04W24/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024507030
(86)(22)【出願日】2022-07-19
(85)【翻訳文提出日】2024-02-05
(86)【国際出願番号】 CN2022106471
(87)【国際公開番号】W WO2023011163
(87)【国際公開日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】202110901975.1
(32)【優先日】2021-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲盧▼ ▲藝▼文
(72)【発明者】
【氏名】黄 秋萍
(72)【発明者】
【氏名】▲蘇▼ ▲シン▼
(72)【発明者】
【氏名】高 秋彬
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD17
5K067DD25
5K067EE02
5K067EE10
5K067KK02
(57)【要約】
本発明は、ビーム品質を監視するための方法、装置、デバイスおよび媒体を開示する。前記ビーム品質を監視するための方法は、ユーザー機器監視対象のCORESETとしてSFN伝送モードのCORESETを含む少なくとも1つのCORESETを選択するステップと、監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられたCSI RSに基づき、監視対象のBFD RSを決定するステップと、各監視対象のBFD RSに基づきビーム品質を監視するステップを含む。本発明は、少なくとも1つのCORESETのビーム品質を監視し、監視対象のCORESETは、SFN伝送モードのCORESETを含む。SFN伝送モードのCORESET内で活性化されるTCI状態が 2つの送受信ポインのCSI RSに関連付けられるため、本発明は、2つの送受信ポインのビーム品質を監視することができる。PDCCHのビーム品質を正確に反映できないという従来技術の問題点が解決される。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークデバイス側から送信される無線リソース制御(RRC)構成情報および媒体アクセス制御エレメント(medium access control-control element, MAC-CE)活性化情報を受信し、前記RRC構成情報および前記MAC-CE活性化情報に基づき、各制御リソースセット(CORESET)のインデックス値および前記各CORESET内で活性化される伝送構成インジケーター(TCI)状態を決定するステップと、
前記各CORESET内で活性化されるTCI状態に基づき、前記各CORESETの伝送モードを決定するステップと、
監視対象のCORESETとして少なくとも1つのCORESETを選択するステップと、
各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられた周期的チャネル状態情報参照信号(CSI RS)に基づき、各監視対象のビーム失敗検出参照信号(BFD RS)を決定するステップと、
各監視対象のBFD RSに基づきビーム品質を監視するステップと、を含み、
前記伝送モードは、単一周波数ネットワーク(Single frequency network,SFN)伝送モードおよびシングルポイント伝送モードを含み、
前記監視対象のCORESETは、SFN伝送モードのCORESETを含む、ことを特徴とするビーム品質を監視するための方法。
【請求項2】
前記監視対象のCORESETとして少なくとも1つのCORESETを選択するステップは、
予め設定された優先順位規則に基づき、前記各CORESETをソートし、ソート結果に基づき、監視対象のCORESETとして少なくとも1つのCORESETを選択するステップを含む、ことを特徴とする請求項1に記載のビーム品質を監視するための方法。
【請求項3】
前記予め設定された優先順位規則に基づき、前記各CORESETをソートするステップは、
前記各CORESETのインデックス値に基づき、前記各CORESETをソートし、前記インデックス値が小さいCORESETの優先順位はインデックス値が大きいCORESETより高く、または、
前記各CORESETの伝送モードに基づき、前記各CORESETをソートし、前記SFN伝送モードのCORESETの優先順位はシングルポイント伝送モードのCORESETより高く、または、
前記各CORESETの伝送モードおよびインデックス値に基づき、前記各CORESETをソートし、前記伝送モードの優先順位はインデックス値の優先順位より高く、SFN伝送モードのCORESETの優先順位はシングルポイント伝送モードのCORESETより高く、インデックス値が小さいCORESETの優先順位はインデックス値が大きいCORESETより高いステップを含む、ことを特徴とする請求項2に記載のビーム品質を監視するための方法。
【請求項4】
前記各CORESET内で活性化される伝送構成インジケーター(TCI)状態に基づき、前記各CORESETの伝送モードを決定するステップは、
前記各CORESETについて、前記RRC構成情報に前記CORESETのSFN構成情報が存在するかどうかを判断するステップと、
前記RRC構成情報に前記CORESETのSFN構成情報が存在し、前記MAC-CE活性化情報に基づき、前記CORESETにおいて2つのTCI状態が活性化されていると判断される場合、前記CORESETの伝送モードをSFN伝送モードとして決定するステップと、
前記RRC構成情報に前記CORESETのSFN構成情報が存在し、前記MAC-CE活性化情報に基づき、前記CORESETにおいて1つのTCI状態が活性化されていると判断される場合、前記CORESETの伝送モードをシングルポイント伝送モードとして決定するステップと、
前記RRC構成情報に前記CORESETのSFN構成情報が存在せず、前記MAC-CE活性化情報に基づき、前記CORESETにおいて1つのTCI状態が活性化されていると判断される場合、前記CORESETの伝送モードをシングルポイント伝送モードとして決定するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項1に記載のビーム品質を監視するための方法。
【請求項5】
前記各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられたCSI RSに基づき、各監視対象のBFD RSを決定するステップは、
前記各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられたすべてのCSI RSを、各監視対象のBFD RSとするか、または、
前記各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられたすべてのCSI RSを、監視対象の候補CSI RSとし、前記各CORESETのソート結果に基づき、監視対象のBFD RSとして所定数の監視対象の候補CSI RSを選択するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載のビーム品質を監視するための方法。
【請求項6】
前記各監視対象のBFD RSに基づきビーム品質を監視するステップは、
各監視対象のBFD RSのビーム品質を別々に計算し、前記各監視対象のBFD RSのビーム品質が予め設定されたビーム失敗条件を満たすと判定された場合、ビーム失敗イベントをトリガーするか、または、
同一のCORESETに関連付けられた2つの監視対象のBFD RSをBFD RSセットとして取り、前記BFD RSセット内の2つの監視対象のBFD RSのビーム品質を共同で計算し、非BFD RSセットのBFD RSのビーム品質を個別に計算し、各ビーム品質が予め設定されたビーム失敗条件を満たしていると判断された場合、ビーム失敗イベントをトリガーするステップを含む、ことを特徴とする請求項1に記載のビーム品質を監視するための方法。
【請求項7】
前記各監視対象のBFD RSのビーム品質を別々に計算するステップは、
前記各監視対象のBFD RSについて、前記監視対象のBFD RSの測定スケールに対応する測定出力値を決定し、前記測定出力値に基づいてブロック誤り率(BLER)値を決定し、前記BLER値を前記監視対象のBFD RSのビーム品質とするステップを含む、ことを特徴とする請求項6に記載のビーム品質を監視するための方法。
【請求項8】
前記BFD RSセット内の2つの監視対象のBFD RSのビーム品質を共同で計算するステップは、
前記BFD RSセット内の2つの監視対象のBFD RSの測定スケールに対応する測定出力値を個別に決定し、2つの測定出力値を重ね合わせ、重ね合わせることによって得られた測定出力値に基づいてBLER値を決定し、前記BLER値を前記BFD RSセットのビーム品質とするステップを含む、ことを特徴とする請求項6に記載のビーム品質を監視するための方法。
【請求項9】
ビーム品質を監視するための装置であって、
ネットワークデバイス側から送信される無線リソース制御(RRC)構成情報および媒体アクセス制御エレメント(medium access control-control element, MAC-CE)活性化情報を受信し、前記RRC構成情報および前記MAC-CE活性化情報に基づき、各制御リソースセット(CORESET)のインデックス値および前記各CORESET内で活性化される伝送構成インジケーター(TCI)状態を決定するように構成される受信ユニットと、
前記各CORESET内で活性化されるTCI状態に基づき、前記各CORESETの伝送モードを決定するように構成される第1の決定ユニットと、
監視対象のCORESETとして少なくとも1つのCORESETを選択するように構成される第2の決定ユニットと、
各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられた周期的チャネル状態情報参照信号(CSI RS)に基づき、各監視対象のビーム失敗検出参照信号(BFD RS)を決定するように構成される第3の決定ユニットと、
各監視対象のBFD RSに基づきビーム品質を監視するように構成される監視ユニットと、を含み、
前記伝送モードは、単一周波数ネットワーク(Single frequency network,SFN)伝送モードおよびシングルポイント伝送モードを含み、
前記監視対象のCORESETは、SFN伝送モードのCORESETを含む、ことを特徴とするビーム品質を監視するための装置。
【請求項10】
前記第2の決定ユニットは、予め設定された優先順位規則に基づき、前記各CORESETをソートし、ソート結果に基づき、監視対象のCORESETとして少なくとも1つのCORESETを選択することを特徴とする請求項9に記載のビーム品質を監視するための装置。
【請求項11】
前記第2の決定ユニットは、前記各CORESETのインデックス値に基づき、前記各CORESETをソートし、前記インデックス値が小さいCORESETの優先順位はインデックス値が大きいCORESETより高く、または、前記各CORESETの伝送モードに基づき、前記各CORESETをソートし、前記SFN伝送モードのCORESETの優先順位はシングルポイント伝送モードのCORESETより高く、または、前記各CORESETの伝送モードおよびインデックス値に基づき、前記各CORESETをソートし、前記伝送モードの優先順位はインデックス値の優先順位より高く、SFN伝送モードのCORESETの優先順位はシングルポイント伝送モードのCORESETより高く、インデックス値が小さいCORESETの優先順位はインデックス値が大きいCORESETより高いことを特徴とする請求項10に記載のビーム品質を監視するための装置。
【請求項12】
前記第1の決定ユニットは、前記各CORESETについて、前記RRC構成情報に前記CORESETのSFN構成情報が存在するかどうかを判断し、
前記RRC構成情報に前記CORESETのSFN構成情報が存在し、前記MAC-CE活性化情報に基づき、前記CORESETにおいて2つのTCI状態が活性化されていると判断される場合、前記CORESETの伝送モードをSFN伝送モードとして決定し、
前記RRC構成情報に前記CORESETのSFN構成情報が存在し、前記MAC-CE活性化情報に基づき、前記CORESETにおいて1つのTCI状態が活性化されていると判断される場合、前記CORESETの伝送モードをシングルポイント伝送モードとして決定し、
前記RRC構成情報に前記CORESETのSFN構成情報が存在せず、前記MAC-CE活性化情報に基づき、前記CORESETにおいて1つのTCI状態が活性化されていると判断される場合、前記CORESETの伝送モードをシングルポイント伝送モードとして決定することを特徴とする請求項9に記載のビーム品質を監視するための装置。
【請求項13】
前記第3の決定ユニットは、前記各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられたすべてのCSI RSを、各監視対象のBFD RSとするか、または、前記各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられたすべてのCSI RSを、監視対象の候補CSI RSとし、前記各CORESETのソート結果に基づき、監視対象のBFD RSとして所定数の監視対象の候補CSI RSを選択することを特徴とする請求項9に記載のビーム品質を監視するための装置。
【請求項14】
前記監視ユニットは、各監視対象のBFD RSのビーム品質を別々に計算し、前記各監視対象のBFD RSのビーム品質が予め設定されたビーム失敗条件を満たすと判定された場合、ビーム失敗イベントをトリガーするか、または、同一のCORESETに関連付けられた2つの監視対象のBFD RSをBFD RSセットとして取り、前記BFD RSセット内の2つの監視対象のBFD RSのビーム品質を共同で計算し、非BFD RSセットのBFD RSのビーム品質を個別に計算し、各ビーム品質が予め設定されたビーム失敗条件を満たしていると判断された場合、ビーム失敗イベントをトリガーすることを特徴とする請求項9に記載のビーム品質を監視するための装置。
【請求項15】
前記監視ユニットは、前記各監視対象のBFD RSについて、前記監視対象のBFD RSの測定スケールに対応する測定出力値を決定し、前記測定出力値に基づいてブロック誤り率(BLER)値を決定し、前記BLER値を前記監視対象のBFD RSのビーム品質とすることを特徴とする請求項14に記載のビーム品質を監視するための装置。
【請求項16】
前記監視ユニットは、前記BFD RSセット内の2つの監視対象のBFD RSの測定スケールに対応する測定出力値を個別に決定し、2つの測定出力値を重ね合わせ、重ね合わせることによって得られた測定出力値に基づいてBLER値を決定し、前記BLER値を前記BFD RSセットのビーム品質とすることを特徴とする請求項14に記載のビーム品質を監視するための装置。
【請求項17】
ユーザー機器であって、
実行可能命令を格納するように構成されるメモリと
メモリに格納されている実行可能命令を読み取って実行するように構成されるプロセッサと、を含み、
前記プロセッサは、
ネットワークデバイス側から送信される無線リソース制御(RRC)構成情報および媒体アクセス制御エレメント(medium access control-control element, MAC-CE)活性化情報を受信し、前記RRC構成情報および前記MAC-CE活性化情報に基づき、各制御リソースセット(CORESET)のインデックス値および前記各CORESET内で活性化される伝送構成インジケーター(TCI)状態を決定し、
前記各CORESET内で活性化されるTCI状態に基づき、前記各CORESETの伝送モードを決定し、前記伝送モードは、単一周波数ネットワーク(Single frequency network,SFN)伝送モードおよびシングルポイント伝送モードを含み、
監視対象のCORESETとして少なくとも1つのCORESETを選択し、前記監視対象のCORESETは、SFN伝送モードのCORESETを含み、
各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられた周期的チャネル状態情報参照信号(CSI RS)に基づき、各監視対象のビーム失敗検出参照信号(BFD RS)を決定し、
各監視対象のBFD RSに基づきビーム品質を監視する、ことを特徴とするユーザー機器。
【請求項18】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータ可読記憶媒体内の命令がプロセッサによって実行されると、前記プロセッサが請求項1から8のいずれか一項に記載の方法を実行できるようにされる、ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2021年08月06日に中国特許局に提出し、出願番号が202110901975.1であり、発明名称が「ビーム品質を監視するための方法、装置、デバイスおよび媒体」との中国特許出願を基礎とする優先権を主張し、その開示の総てをここに取り込む。
【0002】
本発明は、通信の技術分野に関し、特にビーム品質を監視するための方法、装置、デバイスおよび媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
5世代(5th Generation,5G)新無線(New Radio,NR)システムでは、各制御リソースセット(CORESET)に基づく物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel,PDCCH)のアナログビームフォーミングがサポートされている。NRシステムでは、ネットワークデバイス側は、ユーザー機器のサービングセルごとにビーム失敗検出参照信号(beam failure detection reference signal,BFD RS)セットのグループを構成または事前定義し、このセット内の参照信号は、PDCCHのビーム品質、すなわち伝送構成インジケーター(transmission configuration indication,TCI)状態の品質を反映するために使用される。このセットに含まれるすべての参照信号の受信電力が特定のしきい値を下回ると、ユーザー機器の物理層はユーザー機器の上位層にビーム失敗イベントを通知する。ビーム失敗の数が一定期間内に一定の数に達すると、ユーザー機器がトリガーされ、ビーム失敗回復要求がネットワークデバイス側に送信される。
【0004】
関連技術では、ユーザー機器(UE)がネットワーク装置側から送信されるBFD RSに関する無線リソース制御(Radio Resource Control,RRC)設定を受信していない場合、ユーザー機器(UE)は、監視されたPDCCHにおけるCORESETにおけるTCI状態のチャネル状態情報参照信号(CSI RS) インデックス値をBFD RS setにおけるBFD RSのインデックス値とすることができ、UEは最大2つのBFD RSのみを決定することができる。従来はCORESETをランダムに決定し、そのCORESETにおけるTCI状態のCSIRSをBFD RSとする。そのCORESETにおいて2つのBFD RSが決定されると、その2つのBFD RSのビーム品質を計算するのが一般的である。このCORESETで1つのBFD RSが決定された場合、もう1つのCORESETをランダムに決定し、CORESET内のTCI状態の1つのCSIRSをBFD RSとして決定することができる。この時点で、1つのTCI状態に2つのCSI RS インデックスが存在する場合、UEは、QCL-typeDに関連付けられているCSI RSのインデックス値をBFD RSのインデックス値とすることができる。
【0005】
5G規格Rel-15/16において、PDCCH中のCORESETはすべてシングルポイント伝送モードであり、UEは最大2つのBFDRSしか特定できないとプロトコルに規定されている。これにより、2つのCORESETのビーム品質を監視できる。関連技術は5G規格Rel-15/16では監視効果が高いが、5G規格Rel-17では、PDCCHが新しい単一周波数ネットワーク(Single frequency network, SFN)伝送モードを追加しようとしており、この伝送モードでは、各CORESETは、媒体アクセス制御エレメント(medium access control-control element, MAC-CE)によって2つのTCI状態を活性化することができ、そのうちの各TCI状態は最大1つのQCL-typeA型情報と1つのQCL-typeD型情報を関連付けることができる。SFN伝送モードのCORESETで活性化されるTCI状態は、2つの送受信ポインのCSI RSに対応付けられる。
【0006】
従来のビーム品質監視方式では、SFN送信モードにおいて次のような問題がある。
【0007】
(一)図1に示すように、UEが自らBFD RSを決定する場合、2つのBFD RSは2つの異なるCORESETに対応することができる。1つのCORESETにはSFNモードで送信される2つのTCI状態が含まれるが、もう一方の決定されたCORESETには、シングルポイント伝送(S-TRP)モードで送信される1つのTCI状態のみが含まれる。ただし、この時点でのBFD RSは両方とも1つの送受信ポインTRP 1の2つのビームに関連付けられている。したがって、この時点でのビーム失敗監視は、TRP 1の実際のビーム品質のみを反映でき、TRP1ビームが機能しない場合、この時点でビーム失敗イベントがトリガーされるが、現時点ではTRP2はまだ機能する可能性がある。ビーム品質監視は、すべての送受信ポインのビーム品質を監視できることを保証するものではない。したがって、PDCCHのビーム品質を正確に反映することはできない。
【0008】
(二)図2に示すように、考えられる最良のケースは、UE自体によって決定された2つのBFD RSがSFNモードで伝送された1つのCORESETに対応することである。このとき、2つのBFD RSは2つのTRPの送信ビーム品質を反映できるが、UEは1つのCORESETのビーム品質しか監視できない。監視されるCORESETの数が減少するため、ビーム監視は大幅に制限され、PDCCHのビーム品質を正確に反映できなくなる。
【0009】
2つの送受信ポインおよび複数のCORESETのビーム品質を同時に監視することができず、PDCCHのビーム品質の問題を正確に反映できないことが分かる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、ビーム品質を監視するための方法、装置、デバイスおよび媒体を提供して、2つの送受信ポインおよび複数のCORESETのビーム品質を同時に監視することができず、PDCCHのビーム品質の問題を正確に反映できないという従来技術の問題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の実施例によって提供される具体的な技術的解決策は以下のとおりである。
【0012】
第1の態様では、本発明はビーム品質を監視するための方法を提供する。前記方法は、
ネットワークデバイス側から送信される無線リソース制御(RRC)構成情報および媒体アクセス制御エレメント(medium access control-control element, MAC-CE)活性化情報を受信し、前記RRC構成情報および前記MAC-CE活性化情報に基づき、各制御リソースセット(CORESET)のインデックス値および前記各CORESET内で活性化される伝送構成インジケーター(TCI)状態を決定するステップと、
前記各CORESET内で活性化されるTCI状態に基づき、前記各CORESETの伝送モードを決定するステップと、
監視対象のCORESETとして少なくとも1つのCORESETを選択するステップと、
各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられた周期的チャネル状態情報参照信号(CSI RS)に基づき、各監視対象のビーム失敗検出参照信号(BFD RS)を決定するステップと、
各監視対象のBFD RSに基づきビーム品質を監視するステップと、を含み、
活性化されるTCI状態
前記伝送モードは、単一周波数ネットワーク(Single frequency network,SFN)伝送モードおよびシングルポイント伝送モードを含み、
前記監視対象のCORESETは、SFN伝送モードのCORESETを含む。
【0013】
オプションで、前記監視対象のCORESETとして少なくとも1つのCORESETを選択するステップは、
予め設定された優先順位規則に基づき、前記各CORESETをソートし、ソート結果に基づき、監視対象のCORESETとして少なくとも1つのCORESETを選択するステップを含む。
【0014】
オプションで、前記予め設定された優先順位規則に基づき、前記各CORESETをソートするステップは、
前記各CORESETのインデックス値に基づき、前記各CORESETをソートするステップを含み、前記インデックス値が小さいCORESETの優先順位はインデックス値が大きいCORESETより高く、
または、
前記各CORESETの伝送モードに基づき、前記各CORESETをソートするステップを含み、前記SFN伝送モードのCORESETの優先順位はシングルポイント伝送モードのCORESETより高く、または、
前記各CORESETの伝送モードおよびインデックス値に基づき、前記各CORESETをソートするステップを含み、前記伝送モードの優先順位はインデックス値の優先順位より高く、SFN伝送モードのCORESETの優先順位はシングルポイント伝送モードのCORESETより高く、インデックス値が小さいCORESETの優先順位はインデックス値が大きいCORESETより高い。
【0015】
オプションで、前記各CORESET内で活性化される伝送構成インジケーター(TCI)状態に基づき、前記各CORESETの伝送モードを決定するステップは、
前記各CORESETについて、前記RRC構成情報に前記CORESETのSFN構成情報が存在するかどうかを判断するステップと、
前記RRC構成情報に前記CORESETのSFN構成情報が存在し、前記MAC-CE活性化情報に基づき、前記CORESETにおいて2つのTCI状態が活性化されていると判断される場合、前記CORESETの伝送モードをSFN伝送モードとして決定するステップと、
前記RRC構成情報に前記CORESETのSFN構成情報が存在し、前記MAC-CE活性化情報に基づき、前記CORESETにおいて1つのTCI状態が活性化されていると判断される場合、前記CORESETの伝送モードをシングルポイント伝送モードとして決定するステップと、
前記RRC構成情報に前記CORESETのSFN構成情報が存在せず、前記MAC-CE活性化情報に基づき、前記CORESETにおいて1つのTCI状態が活性化されていると判断される場合、前記CORESETの伝送モードをシングルポイント伝送モードとして決定するステップと、を含む。
【0016】
オプションで、前記各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられたCSI RSに基づき、各監視対象のBFD RSを決定するステップは、
前記各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられたすべてのCSI RSを、各監視対象のBFD RSとするステップと、または、
前記各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられたすべてのCSI RSを、監視対象の候補CSI RSとし、前記各CORESETのソート結果に基づき、監視対象のBFD RSとして所定数の監視対象の候補CSI RSを選択するステップとを含む。
【0017】
オプションで、前記各監視対象のBFD RSに基づきビーム品質を監視するステップは、
各監視対象のBFD RSのビーム品質を別々に計算し、前記各監視対象のBFD RSのビーム品質が予め設定されたビーム失敗条件を満たすと判定された場合、ビーム失敗イベントをトリガーするか、または、
同一のCORESETに関連付けられた2つの監視対象のBFD RSをBFD RSセットとして取り、前記BFD RSセット内の2つの監視対象のBFD RSのビーム品質を共同で計算し、非BFD RSセットのBFD RSのビーム品質を個別に計算し、各ビーム品質が予め設定されたビーム失敗条件を満たしていると判断された場合、ビーム失敗イベントをトリガーする。
【0018】
オプションで、前記各監視対象のBFD RSのビーム品質を個別に計算するステップは、
前記各監視対象のBFD RSについて、前記監視対象のBFD RSの測定スケールに対応する測定出力値を決定し、前記測定出力値に基づいてブロック誤り率(BLER)値を決定し、前記BLER値を前記監視対象のBFD RSのビーム品質とする。
【0019】
オプションで、前記BFD RSセット内の2つの監視対象のBFD RSのビーム品質を共同で計算するステップは、
前記BFD RSセット内の2つの監視対象のBFD RSの測定スケールに対応する測定出力値を個別に決定し、2つの測定出力値を重ね合わせ、重ね合わせることによって得られた測定出力値に基づいてBLER値を決定し、前記BLER値を前記BFD RSセットのビーム品質とする。
【0020】
第2の態様では、本発明はビーム品質を監視するための装置を提供し、前記装置は、
ネットワークデバイス側から送信される無線リソース制御(RRC)構成情報および媒体アクセス制御エレメント(medium access control-control element, MAC-CE)活性化情報を受信し、前記RRC構成情報および前記MAC-CE活性化情報に基づき、各制御リソースセット(CORESET)のインデックス値および前記各CORESET内で活性化される伝送構成インジケーター(TCI)状態を決定するように構成される受信ユニットと、
前記各CORESET内で活性化されるTCI状態に基づき、前記各CORESETの伝送モードを決定するように構成される第1の決定ユニットと、
監視対象のCORESETとして少なくとも1つのCORESETを選択するように構成される第2の決定ユニットと、
各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられた周期的チャネル状態情報参照信号(CSI RS)に基づき、各監視対象のビーム失敗検出参照信号(BFD RS)を決定するように構成される第3の決定ユニットと、を含む。
【0021】
各監視対象のBFD RSに基づきビーム品質を監視するように構成される監視ユニットと、を含み、
前記伝送モードは、単一周波数ネットワーク(Single frequency network,SFN)伝送モードおよびシングルポイント伝送モードを含み、
前記監視対象のCORESETは、SFN伝送モードのCORESETを含む。
【0022】
オプションで、前記第2の決定ユニッは、予め設定された優先順位規則に基づき、前記各CORESETをソートし、ソート結果に基づき、監視対象のCORESETとして少なくとも1つのCORESETを選択する。
【0023】
オプションで、前記第2の決定ユニットは、前記各CORESETのインデックス値に基づき、前記各CORESETをソートし、前記インデックス値が小さいCORESETの優先順位はインデックス値が大きいCORESETより高く、または、前記各CORESETの伝送モードに基づき、前記各CORESETをソートし、前記SFN伝送モードのCORESETの優先順位はシングルポイント伝送モードのCORESETより高く、または、前記各CORESETの伝送モードおよびインデックス値に基づき、前記各CORESETをソートし、前記伝送モードの優先順位はインデックス値の優先順位より高く、SFN伝送モードのCORESETの優先順位はシングルポイント伝送モードのCORESETより高く、インデックス値が小さいCORESETの優先順位はインデックス値が大きいCORESETより高い。
【0024】
オプションで、前記第1の決定ユニットは、前記各CORESETについて、前記RRC構成情報に前記CORESETのSFN構成情報が存在するかどうかを判断し、前記RRC構成情報に前記CORESETのSFN構成情報が存在し、前記MAC-CE活性化情報に基づき、前記CORESETにおいて2つのTCI状態が活性化されていると判断される場合、前記CORESETの伝送モードをSFN伝送モードとして決定し、前記RRC構成情報に前記CORESETのSFN構成情報が存在し、前記MAC-CE活性化情報に基づき、前記CORESETにおいて1つのTCI状態が活性化されていると判断される場合、前記CORESETの伝送モードをシングルポイント伝送モードとして決定し、前記RRC構成情報に前記CORESETのSFN構成情報が存在せず、前記MAC-CE活性化情報に基づき、前記CORESETにおいて1つのTCI状態が活性化されていると判断される場合、前記CORESETの伝送モードをシングルポイント伝送モードとして決定する。
【0025】
オプションで、前記第3の決定ユニットは、前記各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられたすべてのCSI RSを、各監視対象のBFD RSとし、または、前記各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられたすべてのCSI RSを、監視対象の候補CSI RSとし、前記各CORESETのソート結果に基づき、監視対象のBFD RSとして所定数の監視対象の候補CSI RSを選択する。
【0026】
オプションで、前記監視ユニットは、各監視対象のBFD RSのビーム品質を別々に計算し、前記各監視対象のBFD RSのビーム品質が予め設定されたビーム失敗条件を満たすと判定された場合、ビーム失敗イベントをトリガーし、または、同一のCORESETに関連付けられた2つの監視対象のBFD RSをBFD RSセットとして取り、前記BFD RSセット内の2つの監視対象のBFD RSのビーム品質を共同で計算し、非BFD RSセットのBFD RSのビーム品質を個別に計算し、各ビーム品質が予め設定されたビーム失敗条件を満たしていると判断された場合、ビーム失敗イベントをトリガーする。
【0027】
オプションで、前記監視ユニットは、具体的に、前記各監視対象のBFD RSについて、前記監視対象のBFD RSの測定スケールに対応する測定出力値を決定し、前記測定出力値に基づいてブロック誤り率(BLER)値を決定し、前記BLER値を前記監視対象のBFD RSのビーム品質とする。
【0028】
オプションで、前記監視ユニットは、具体的に、前記BFD RSセット内の2つの監視対象のBFD RSの測定スケールに対応する測定出力値を個別に決定し、2つの測定出力値を重ね合わせ、重ね合わせることによって得られた測定出力値に基づいてBLER値を決定し、前記BLER値を前記BFD RSセットのビーム品質とする。
【0029】
第3の態様では、本発明は、ユーザー機器を提供し、前記ユーザー機器は、
実行可能命令を格納するように構成されるメモリと、
メモリに格納されている実行可能命令を読み取って実行するように構成されるプロセッサと、を含み、
前記プロセッサは、
ネットワークデバイス側から送信される無線リソース制御(RRC)構成情報および媒体アクセス制御エレメント(medium access control-control element, MAC-CE)活性化情報を受信し、前記RRC構成情報および前記MAC-CE活性化情報に基づき、各制御リソースセット(CORESET)のインデックス値および前記各CORESET内で活性化される伝送構成インジケーター(TCI)状態を決定し、
前記各CORESET内で活性化されるTCI状態に基づき、前記各CORESETの伝送モードを決定し、前記伝送モードは、単一周波数ネットワーク(Single frequency network,SFN)伝送モードおよびシングルポイント伝送モードを含み、
監視対象のCORESETとして少なくとも1つのCORESETを選択し、前記監視対象のCORESETは、SFN伝送モードのCORESETを含み、
各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられた周期的チャネル状態情報参照信号(CSI RS)に基づき、各監視対象のビーム失敗検出参照信号(BFD RS)を決定し、
各監視対象のBFD RSに基づきビーム品質を監視する。
【0030】
第4の態様では、本発明は、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体内の命令がプロセッサによって実行されると、前記プロセッサが第1の態様のいずれかの前記方法を実行するようになる。
【発明の効果】
【0031】
本発明ユーザー機器は、RRC構成情報およびMAC-CE活性化情報に基づき、各CORESETのインデックス値および各CORESET内で活性化されるTCI状態を決定し、各CORESET内で活性化されるTCI状態に基づき、各CORESETの伝送モードを決定する。監視対象のCORESETとして少なくとも1つのCORESETを選択し、ここで、監視対象のCORESETは、SFN伝送モードのCORESETを含む。最後、監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられたCSI RSに基づき、監視対象のBFD RSを決定し、各監視対象のBFD RSに基づきビーム品質を監視する。本発明は、少なくとも1つのCORESETのビーム品質を監視し、監視対象のCORESETは、SFN伝送モードのCORESETを含む。SFN伝送モードのCORESET内で活性化されるTCI状態が 2つの送受信ポインのCSI RSに関連付けられるため、本発明は、2つの送受信ポインのビーム品質を監視することができる。本発明は、少なくとも1つのCORESETおよび 2つの送受信ポインのビーム品質を監視することにより、PDCCHのビーム品質を正確に反映できないという従来技術の問題点が解決される。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】従来の単位周波数帯域におけるCORESEに基づいてBFD RSを決定する過程を示す図である。
図2】従来の単位周波数帯域におけるCORESEに基づいてBFD RSを決定する過程を示す別の図である。
図3】本発明の実施例におけるビーム品質を監視する過程を示す図である。
図4】本発明の実施例1における単位周波数帯域におけるCORESEに基づいてBFD RSを決定する過程を示す図である。
図5】本発明の実施例2における単位周波数帯域におけるCORESEに基づいてBFD RSを決定する過程を示す図である。
図6】本発明の実施例3における単位周波数帯域におけるCORESEに基づいてBFD RSを決定する過程を示す図である。
図7】本発明の実施例4における単位周波数帯域におけるCORESEに基づいてBFD RSを決定する過程を示す図である。
図8】本発明の実施例5における単位周波数帯域におけるCORESEに基づいてBFD RSを決定する過程を示す図である。
図9】本発明の実施例6における単位周波数帯域におけるCORESEに基づいてBFD RSを決定する過程を示す図である。
図10】本発明の実施例7における単位周波数帯域におけるCORESEに基づいてBFD RSを決定する過程を示す図である。
図11】本発明の実施例8における単位周波数帯域におけるCORESEに基づいてBFD RSを決定する過程を示す図である。
図12】本発明の実施例におけるビーム品質を監視するための装置の概略構成図である。
図13】本発明の実施例におけるユーザー機器の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
2つの送受信ポインおよび複数のCORESETのビーム品質を同時に監視することができず、PDCCHのビーム品質の問題を正確に反映できない、従来の問題を解決するために、本発明の実施例では、ユーザー機器は、RRC構成情報およびMAC-CE活性化情報に基づき、各CORESETのインデックス値および各CORESET内で活性化されるTCI状態を決定し、各CORESET内で活性化されるTCI状態に基づき、各CORESETの伝送モードを決定する。監視対象のCORESETとして少なくとも1つのCORESETを選択し、ここで、監視対象のCORESETは、SFN伝送モードのCORESETを含む。最後、監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられたCSI RSに基づき、監視対象のBFD RSを決定し、各監視対象のBFD RSに基づきビーム品質を監視する。本発明は、少なくとも1つのCORESETのビーム品質を監視し、監視対象のCORESETは、SFN伝送モードのCORESETを含む。SFN伝送モードのCORESET内で活性化されるTCI状態が 2つの送受信ポインのCSI RSに関連付けられるため、本発明は、2つの送受信ポインのビーム品質を監視することができる。本発明は、少なくとも1つのCORESETおよび 2つの送受信ポインのビーム品質を監視することにより、PDCCHのビーム品質を正確に反映できないという従来技術の問題点が解決される。
【0034】
本発明に含まれる略語と英語の定義を次の表に示す。
【表1】
【表2】
【0035】
図3は、本発明によって提供されるビーム品質監視プロセスの概略図であり、以下のステップを含む。
【0036】
S101:ネットワークデバイス側から送信される無線リソース制御(RRC)構成情報および媒体アクセス制御エレメント(medium access control-control element, MAC-CE)活性化情報を受信し、前記RRC構成情報および前記MAC-CE活性化情報に基づき、各制御リソースセット(CORESET)のインデックス値および前記各CORESET内で活性化される伝送構成インジケーター(TCI)状態を決定する。
【0037】
ネットワークデバイス側は、PDCCHのRRC構成情報およびMAC-CE活性化情報をユーザー機器に送信する。ここで、RRC構成情報は、PDCCH伝送モード構成情報を含み、MAC-CE活性化情報は、各CORESET内で活性化される1つまたは複数のTCI状態を含む。具体的に、ネットワークデバイス側の実行手順は以下のようになる。
【0038】
1)Step1: ネットワークデバイス側は、PDCCHのRRC構成情報をユーザー機器に送信する。ここで、RRC構成情報には、 PDCCH伝送モード構成情報、各CORESETのM個のTCI構成情報などが含まれる。
【0039】
2)Step2: ネットワークデバイス側は、MAC-CE情報を介してRRC構成内のM個のTCI状態構成情報から1つまたは2つのTCI状態構成情報を活性化できる。ここで、各TCI状態は、最大で1つのQCL-typeA型情報および1つのQCL-typeD型情報に関連付けることができる。
【0040】
3)Step3: ネットワークデバイス側は、MAC-CEによって活性化されたTCI状態によってPDCCHをユーザー機器に送信する。
【0041】
ユーザー機器は、ネットワークデバイス側から送信されるPDCCHのRRC構成情報およびMAC-CE活性化情報を受信し、RRC構成情報およびMAC-CE活性化情報に基づき、各CORESETのインデックス値および各CORESET内で活性化されるTCI状態を決定する。
【0042】
S102:前記各CORESET内で活性化されるTCI状態に基づき、前記各CORESETの伝送モードを決定し、前記伝送モードは、単一周波数ネットワーク(Single frequency network,SFN)伝送モードおよびシングルポイント伝送モードを含む。
【0043】
本発明では、ユーザー機器は、各CORESET内で活性化されるTCI状態に基づき、各CORESETの伝送モードを決定する。オプションで、各CORESETについて、前記CORESET内で活性化されるTCI状態の数が1つの場合、前記CORESETの伝送モードがシングルポイント伝送モードであると決定する。前記CORESET内で活性化されるTCI状態の数が2である場合、前記CORESETの伝送モードがSFN伝送モードであると決定する。
【0044】
S103:監視対象のCORESETとして少なくとも1つのCORESETを選択し、前記監視対象のCORESETは、SFN伝送モードのCORESETを含む。
【0045】
ユーザー機器は、各CORESETのインデックス値を決定した後、監視対象のCORESETとして少なくとも1つのCORESETを選択する。選択された監視対象のCORESETが、SFN伝送モードのCORESETを含限り、本発明は、監視対象のCORESETの数を制限しない。
【0046】
例えば、ユーザー機器は、CORESETのインデックス値がそれぞれCORESET 0、CORESET 1、およびCORESET 2であると決定する。CORESET0およびCORESET1の伝送モードはSFN伝送モードであり、選択された監視対象のCORESETは、CORESET 0およびCORESET 2であるか、または、CORESET 1およびCORESET 2であるか、または、CORESET 0、CORESET 1およびCORESET 2である。
【0047】
S104:各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられた周期的チャネル状態情報参照信号(CSI RS)に基づき、各監視対象のビーム失敗検出参照信号(BFD RS)を決定する。
【0048】
ユーザー機器は、各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられたCSI RSを監視対象BFD RSとして取得するか、または各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられたCSI RSから所定数のCSI RSを選択して監視対象のBFD RSとすることもできる。選択されたCSI RSに少なくとも1つの監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられたCSI RSが含まれ、前記少なくとも1つの監視対象のCORESETに少なくとも1つのSFN伝送モードのCORESETが含まれる限り、本発明は、監視対象のBFD RSの数を制限しない。
【0049】
S105:各監視対象のBFD RSに基づきビーム品質を監視する。
【0050】
ユーザー機器は、各監視対象のBFD RSのビーム品質を計算し、各ビーム品質が予め設定されたビーム失敗条件を満たしていると判断された場合、ビーム失敗イベントをトリガーする。ここで、ユーザー機器が各監視対象のBFD RSのビーム品質を決定することは、具体的に、ユーザー機器は、あ各監視対象のBFD RSのブロック誤り率(BLER)値を計算し、各BLER値が予め設定されたBLERしきい値よりも大きいであれば、各ビーム品質は、予め設定されたビーム失敗条件を満たし、ビーム失敗イベントをトリガーする。予め設定されたBLERしきい値は10%である可能性がある。
【0051】
本発明の実施例では、ユーザー機器は、RRC構成情報およびMAC-CE活性化情報に基づき、各CORESETのインデックス値および各CORESET内で活性化されるTCI状態を決定し、各CORESET内で活性化されるTCI状態に基づき、各CORESETの伝送モードを決定する。監視対象のCORESETとして少なくとも1つのCORESETを選択し、ここで、監視対象のCORESETは、SFN伝送モードのCORESETを含む。最後、監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられたCSI RSに基づき、監視対象のBFD RSを決定し、各監視対象のBFD RSに基づきビーム品質を監視する。本発明は、少なくとも1つのCORESETのビーム品質を監視し、監視対象のCORESETは、SFN伝送モードのCORESETを含む。SFN伝送モードのCORESET内で活性化されるTCI状態が 2つの送受信ポインのCSI RSに関連付けられるため、本発明は、2つの送受信ポインのビーム品質を監視することができる。本発明は、少なくとも1つのCORESETおよび 2つの送受信ポインのビーム品質を監視することにより、PDCCHのビーム品質を正確に反映できないという従来技術の問題点が解決される。
【0052】
監視対象のCORESETを容易に選択するために、本発明では、前記監視対象のCORESETとして少なくとも1つのCORESETを選択することは、具体的に、
予め設定された優先順位規則に基づき、前記各CORESETをソートし、ソート結果に基づき、監視対象のCORESETとして少なくとも1つのCORESETを選択する。
【0053】
ユーザー機器は、予め設定された優先順位規則を格納し、各CORESETが決定された後、予め設定された優先順位規則に基づき、各CORESETをソートし、そして、ソート結果に基づき、監視対象のCORESETとして少なくとも1つのCORESETを選択する。例えば、ソートが完了した後、前から後ろの順で、監視対象のCORESETとして少なくとも1つのCORESETを選択する。
【0054】
本発明では、前記予め設定された優先順位規則に基づき、前記各CORESETをソートすることは、具体的に、
前記各CORESETのインデックス値に基づき、前記各CORESETをソートし、前記インデックス値が小さいCORESETの優先順位はインデックス値が大きいCORESETより高く、または、
前記各CORESETの伝送モードに基づき、前記各CORESETをソートし、前記SFN伝送モードのCORESETの優先順位はシングルポイント伝送モードのCORESETより高く、または、
前記各CORESETの伝送モードおよびインデックス値に基づき、前記各CORESETをソートし、前記伝送モードの優先順位はインデックス値の優先順位より高く、SFN伝送モードのCORESETの優先順位はシングルポイント伝送モードのCORESETより高く、インデックス値が小さいCORESETの優先順位はインデックス値が大きいCORESETより高い。
【0055】
本発明に係る予め設定された優先順位規則は、以下の規則を含む。
【0056】
第1の規則:各CORESETのインデックス値のみに基づき、各CORESETをソートし、前記インデックス値が小さいCORESETの優先順位はインデックス値が大きいCORESETより高い。例えば、ユーザー機器によって決定されたCORESETは、CORESET 0、CORESET 1およびCORESET 2である。各CORESETのインデックス値に基づき、各CORESETをソートし、ソートの結果もCORESET 0、CORESET 1およびCORESET 2である。CORESET 0またはCORESET 1の伝送モードがSFN伝送モードであれば、ユーザー機器は、CORESET 0およびCORESET 1を監視対象のCORESETとし、または、CORESET 0、CORESET 1およびCORESET 2を監視対象のCORESETとする。CORESET 0およびCORESET 1の伝送モードがシングルポイント伝送モード、CORESET 2の伝送モードがSFN伝送モードである場合、監視対象のCORESETにSFN伝送モードのCORESETが含まれることを保証するために、CORESET 0、CORESET 1およびCORESET 2を監視対象のCORESETとする。
【0057】
第2の規則:各CORESETの伝送モードのみに基づき、各CORESETをソートする。前記SFN伝送モードのCORESETの優先順位はシングルポイント伝送モードのCORESETより高い。SFN伝送モードのCORESETがシングルポイント伝送モードのCORESETより先にソートされる限り、伝送モードが同一であるCORESETのソートを制限しない。例えば、ユーザー機器によって決定されたCORESETは、CORESET 0、CORESET 1およびCORESET 2である。CORESET 0およびCORESET 1の伝送モードがシングルポイント伝送モード、CORESET 2の伝送モードがSFN伝送モードである場合、ソート結果はCORESET 2、 CORESET 0、CORESET 1であるか、または、CORESET 2、 CORESET 1、CORESET 0であり、ソート結果に基づき、前から後ろの順で監視対象のCORESETとして少なくとも1つのCORESETを選択してもよい。
【0058】
第3の規則:各CORESETの伝送モードおよびインデックス値に基づき、各CORESEそソートする。前記伝送モードの優先順位はインデックス値の優先順位より高く、SFN伝送モードのCORESETの優先順位はシングルポイント伝送モードのCORESETより高く、インデックス値が小さいCORESETの優先順位はインデックス値が大きいCORESETより高い。すなわち、SFN伝送モードのCORESETは、シングルポイント伝送モードのCORESETよりも先にソートされ、同じ伝送モードのCORESETは、それらのインデックス値に従って再度ソートされる。たとえば、ユーザー機器によって決定されたCORESETは、CORESET 0、CORESET 1、CORESET 2およびCORESET 3である。CORESET 0およびCORESET 2の伝送モードがシングルポイント伝送モードであり、CORESET 1およびCORESET 3の伝送モードがSFN伝送モードである場合、ソート結果は、CORESET 1、CORESET 3、 CORESET 0、CORESET 2である。そして、ソート結果に基づき、前から後ろの順で、監視対象のCORESETとして少なくとも1つのCORESETを選択すればよい。
【0059】
各CORESETの伝送モードの決定をより正確にするために、本発明では、前記各CORESET内で活性化される伝送構成インジケーター(TCI)状態に基づき、前記各CORESETの伝送モードを決定することは、具体的に、
前記各CORESETについて、前記RRC構成情報に前記CORESETのSFN構成情報が存在するかどうかを判断し、
前記RRC構成情報に前記CORESETのSFN構成情報が存在し、前記MAC-CE活性化情報に基づき、前記CORESETにおいて2つのTCI状態が活性化されていると判断される場合、前記CORESETの伝送モードをSFN伝送モードとして決定し、
前記RRC構成情報に前記CORESETのSFN構成情報が存在し、前記MAC-CE活性化情報に基づき、前記CORESETにおいて1つのTCI状態が活性化されていると判断される場合、前記CORESETの伝送モードをシングルポイント伝送モードとして決定し、
前記RRC構成情報に前記CORESETのSFN構成情報が存在せず、前記MAC-CE活性化情報に基づき、前記CORESETにおいて1つのTCI状態が活性化されていると判断される場合、前記CORESETの伝送モードをシングルポイント伝送モードとして決定する。
【0060】
本発明では、各CORESETについて、まず、RRC構成情報に前記CORESETのSFN構成情報が存在するか否かを判定する。存在する場合、さらに、MAC-CE活性化情報に基づき、前記CORESET内で活性化されるTCI状態の数を決定する。MAC-CE活性化情報に基づき、前記CORESET内で2つのTCI状態が活性化されていると判断されると、SFN伝送モードとして前記CORESETの伝送モードを決定する。前記MAC-CE活性化情報に基づき、前記CORESET内で1つのTCI状態が活性化されていると判断されると、シングルポイント伝送モードとして前記CORESETの伝送モードを決定する。RRC構成情報に前記CORESETのSFN構成情報が存在せず、MAC-CE活性化情報に基づき、前記CORESET内で1つのTCI状態が活性化されていると判断されると、シングルポイント伝送モードして、前記CORESETの伝送モードを決定する。
【0061】
すなわち、本発明では、ユーザー機器側は以下のステップを実行する。
【0062】
1)Step1: ユーザー機器は、ネットワークデバイス側から送信されるRRC構成情報およびMAC-CE活性化情報を受信することにより、監視対象の各CORESETの伝送モードおよびTCI構成情報を決定する。ここで、以下のようなケースが含まれる:
a)ケース1:RRC構成情報にPDCCHのSFN構成情報が存在し、MAC-CEに基づき、現在のCORESET内で2つのTCI状態が活性化されていると判断されると、UEは、現在のCORESETがSFN伝送モードであると判断する。
【0063】
b)ケース2:RRC構成情報にPDCCHのSFN構成情報が存在し、MAC-CEに基づき、現在のCORESET内で1つのTCI状態が活性化されていると判断されると、UEは、現在のCORESETがシングルポイント伝送モードであると判断する。
【0064】
c)ケース3:RRC構成情報にPDCCHのSFN構成情報が存在せず、MAC-CEに基づき、現在のCORESET内で1つのTCI状態が活性化されていると判断されると、UEは、現在のCORESETがシングルポイント伝送モードであると判断する。
【0065】
本発明では、前記各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられたCSI RSに基づき、各監視対象のBFD RSを決定することは、具体的に、
前記各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられたすべてのCSI RSを、各監視対象のBFD RSとするか、または、
前記各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられたすべてのCSI RSを、監視対象の候補CSI RSとし、前記各CORESETのソート結果に基づき、監視対象のBFD RSとして所定数の監視対象の候補CSI RSを選択する。
【0066】
本発明に係る各監視対象のBFD RSを決定することは、以下の方式を含む。
【0067】
方式1:各監視対象のCORESETを決定した後、監視対象のBFD RSの数を制限せず、各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられたすべてのCSI RSを、各監視対象のBFD RSとする。例えば、決定された監視対象のCORESETは、CORESET 0、CORESET 1およびCORESET 2である。CORESET 0内で活性化されたTCI状態に関連付けられたCSI RSは、CSI RS 0、CSI RS 1である。CORESET 1内で活性化されたTCI状態に関連付けられたCSI RSは、CSI RS 2、CSI RS 3である。CORESET 2内で活性化されたTCI状態に関連付けられたCSI RSは、CSI RS 4である。CSI RS 0、CSI RS 1、CSI RS 2、CSI RS 3およびCSI RS 4を、監視対象のBFD RSとする。
【0068】
方式2:各監視対象のCORESETを決定した後、各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられたすべてのCSI RSを監視対象の候補CSI RSとした後、各CORESETのソート結果に基づき、監視対象のBFD RSとして所定数の監視対象の候補CSI RSを選択する。所定数の監視対象の候補CSI RSに少なくとも1つの監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられたCSI RSが含まれ、少なくとも1つの監視対象のCORESETに少なくとも1つのSFN伝送モードのCORESETが含まれることは、確保できる。例えば、決定された監視対象のCORESETはCORESET 0、CORESET 1およびCORESET 2である。CORESET 0内で活性化されたTCI状態に関連付けられたCSI RSは、CSI RS 0、CSI RS 1であり、CORESET 1内で活性化されたTCI状態に関連付けられたCSI RSは、CSI RS 2、CSI RS 3であり、CORESET 2内で活性化されたTCI状態に関連付けられたCSI RSはCSI RS 4である。所定数は4であり、CSI RS 0、CSI RS 1、CSI RS 2およびCSI RS 3を監視対象のBFD RSとする。
【0069】
すなわち、本発明に係るユーザー機器側は以下のステップを実行する。
【0070】
2)Step2: ユーザー機器は、監視したCORESETのTCI状態、優先順位規則および最大CORESETおよび/またはBFD RSの数に基づき、BFD RS set内のより多くのBFD RSを動的に決定してもよい。
【0071】
a)Step 2-1: まず、UEは、現在の帯域幅内で監視できるすべてのCORESETの優先順位規則およびCORESETの最大数Xを通じて、BFD RSに関連付けられたCORESETを決定する。具体的には次のモードが含まれる。
【0072】
現在の帯域幅内にSFN伝送モードのCORESETがA個であれば、優先的にSFN伝送モードで伝送されるA個のCORESETを決定する。具体的に、以下の通りである。
【0073】
1、A<=Xの場合、A個のCORESETを選択、継続的にX-A個のシングルポイント伝送モードのCORESETを選択する。
【0074】
2、A>Xの場合、インデックス値に基づき、A個のCORESET内の前のX個のCORESETを決定する。
【0075】
b)Step 2-2: UEは、決定されたX個のCORESETおよび/またはBFD RSの最大数Yに基づき、Y個のBFD RSを決定する。具体的に、以下通りである。
【0076】
方式1:UEは、すべてのBFD RSとして、X個のCORESET内のTCI状態のQCLに関連付けられたB個の周期的CSI RSリソースを決定する。
【0077】
方式2:UEは、X個のCORESET内のTCI状態のQCLに関連付けられたB個の周期的CSI RSを候補CSI RSとし、各CORESETのソート結果に基づき、BFD RSとしてY個の候補CSI RSを選択する。具体的に、以下通りである。
【0078】
1、B<=Yである場合、他のBFD RSを決定し続ける必要はない。
【0079】
2、B>Yである場合、B個のCSI RS内の前のY個のCSI RSを選択してBFD RSとする。
【0080】
監視されるビーム品質がPDCCHのビーム品質をよりよく反映するようにするために、本発明では、前記各監視対象のBFD RSに基づきビーム品質を監視することは、具体的に、
各監視対象のBFD RSのビーム品質を別々に計算し、前記各監視対象のBFD RSのビーム品質が予め設定されたビーム失敗条件を満たすと判定された場合、ビーム失敗イベントをトリガーするか、または、
同一のCORESETに関連付けられた2つの監視対象のBFD RSをBFD RSセットとして取り、前記BFD RSセット内の2つの監視対象のBFD RSのビーム品質を共同で計算し、非BFD RSセットのBFD RSのビーム品質を個別に計算し、各ビーム品質が予め設定されたビーム失敗条件を満たしていると判断された場合、ビーム失敗イベントをトリガーする。
【0081】
本発明では、各監視対象のBFD RSに基づきビーム品質を監視することは、以下の方式を含む。
【0082】
方式1:各監視対象のBFD RSのビーム品質を別々に計算し、決定されたビーム品質ごとに、前記ビーム品質が予め設定されたビーム失敗条件満たすかどうかが決定される。決定された各ビーム品質が予め設定されたビーム失敗条件を満たしていると判断された場合、ビーム失敗イベントをトリガーする。
【0083】
方式2:同一のCORESETに関連付けられた2つの監視対象のBFD RSをBFD RSセットとして取り、BFD RSセットのビーム品質を共同で計算し、非BFD RSセットのBFD RSのビーム品質を個別に計算する。最後、決定されたビーム品質ごとに、前記ビーム品質が予め設定されたビーム失敗条件満たすかどうかが決定される。決定された各ビーム品質が予め設定されたビーム失敗条件を満たしていると判断された場合、ビーム失敗イベントをトリガーする。
【0084】
同一のCORESETに関連付けられた2つの監視対象のBFD RSについて、BFD RSセットのビーム品質を共同で計算することにより、CORESETのビーム品質をより正確に反映でき、すべての監視対象のBFD RSのビーム品質を個別に計算する方式により、PDCCHのビーム品質をよりよく反映できる。
【0085】
前記各監視対象のBFD RSのビーム品質を個別に計算することは、具体的に、
前記各監視対象のBFD RSについて、前記監視対象のBFD RSの測定スケールに対応する測定出力値を決定し、前記測定出力値に基づいてブロック誤り率(BLER)値を決定し、前記BLER値を前記監視対象のBFD RSのビーム品質とする。
【0086】
各監視対象のBFD RSを受信して、チャネルを推定および測定し、測定スケールに基づき測定出力を実行し、測定スケールに対応する測定出力値を取得する。ここで、測定スケールは、信号対干渉雑音比(SINR)、信号雑音比(SNR)、または参照信号受信電力(RSRP)のうちのいずれか1つである。測定スケールに対応する測定出力値を決定した後、測定出力値に基づき、ブロック誤り率(BLER)値を決定し、BLER値を前記監視対象のBFD RSのビーム品質とする。決定された各BLER値が予め設定されたBLERしきい値より大きい場合、ビーム失敗イベントをトリガーする。
【0087】
前記BFD RSセット内の2つの監視対象のBFD RSのビーム品質を共同で計算することは、具体的に、
前記BFD RSセット内の2つの監視対象のBFD RSの測定スケールに対応する測定出力値を個別に決定し、2つの測定出力値を重ね合わせ、重ね合わせることによって得られた測定出力値に基づいてBLER値を決定し、前記BLER値を前記BFD RSセットのビーム品質とする。
【0088】
チャネル推定のため、前記BFD RSセット内の2つの監視対象のBFD RSそれぞれを測定し、測定スケールに基づき測定出力を実行し、2つの監視対象のBFD RSにそれぞれ対応する測定出力値が取得される。セット内の2つの監視対象のBFD RSにそれぞれ対応する測定出力値を重ね合わせ、新しい測定出力値を取得し、新しい測定出力値に基づき、BLER値を決定する。前記BLER値を前記BFD RSセットのビーム品質とする。ここで、セット内の2つの監視対象のBFD RSにそれぞれ対応する測定出力値を重ね合わせることは、2つの監視対象のBFD RSにそれぞれ対応する測定出力値を直接加算するか、または、2つの監視対象のBFD RSにそれぞれ重み値を割り当て、2つの監視対象のBFD RSにそれぞれ対応する測定出力値と重み値に対して、重み付け計算を実行することにより、新しい測定出力値を取得する。
【0089】
すなわち、本発明では、ユーザー機器側は以下のステップを実行する。
【0090】
3)Step3: ユーザー機器は、BFD RSセット内のBFD RSを決定した後、次の異なる方式ですべてのBFD RSのビーム品質測定し、比較を実行して、現在の時刻でビーム失敗が発生したかどうかを判断し、ビーム失敗イベントをユーザー機器の上位層に一度通知する。
【0091】
a)方式1:現在のユーザー機器によって決定されたBFD RS内の2つのBFD RSが同一のCORESET内の2つのTCI状態に関連付けられている場合、ユーザー機器は、2つのBFD RSのビーム品質を共同で計算し、定義されたしきい値を比較し、他のBFD RSのビーム品質を個別に計算する。算出されたすべてのビーム品質が前記しきい値より大きい場合、ビーム失敗イベントをユーザー機器の上位層に一度通知する。
【0092】
b)方式2:現在のユーザー機器によって決定されたBFD RS内に、同一のCORESET内の2つのTCI状態に関連付けられたの2つのBFD RSが存在しない場合、ユーザー機器は、各BFD RSのビーム品質を個別に計算し、しきい値と比較してもよい。すべてのBFD RSのビーム品質が前記しきい値より大きい場合、ビーム失敗イベントをユーザー機器の上位層に一度通知する。
【0093】
4)Step4: 一定時間内にビーム失敗の数が特定の数に達すると(RRC構成によって取得)、ユーザー機器がネットワークデバイス側にビーム失敗回復要求を送信するようにトリガーされる。
【0094】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施例についてさらに詳細に説明する。
【0095】
本発明は、ビーム品質を監視するための方法を提供する。SFN伝送モードでPDCCHが異なる送受信ポイントからダウンリンクで送信される場合、ユーザー機器は、各送受信ポインの送信ビーム品質とより多くのCORESETのビーム品質を監視することができ、これにより、SFN伝送モードにおけるビーム品質を監視するための方法で通信パフォーマンスの低下の従来の問題が解決される。
【0096】
ユーザー機器(UE)は、ネットワークデバイス側からRRC構成を受信しない場合、UEは、監視したCORESETのTCI状態、優先順位規則および最大CORESETおよび/またはBFD RSの数制限に基づき、BFD RS set内のより多くのBFD RSを動的に決定することができる。
【0097】
まず、UEは、異なる優先順位規則および/またはCORESETの最大数制限を通じて、BFD RSに関連付けられたCORESETを決定することができる。その後、UEは、決定されたCORESETおよび/またはBFD RSの最大数制限に基づきBFD RSを動的に決定することができる。
【0098】
ユーザー機器は、BFD RSセット内のより多くのBFD RSを決定した後、以下の異なるケースですべてのBFD RSのビーム品質を測定して、しきい値との比較により、現在の時刻にビーム失敗が発生しているかどうかを判断し、ビーム失敗イベントをユーザー機器の上位層に一度通知する。一定時間内にビーム失敗の数が特定の数に達すると、ユーザー機器がネットワークデバイス側にビーム失敗回復要求を送信するようにトリガーされる。
【0099】
ケース1:現在のユーザー機器によって決定されBFD RSに、同一のCORESETの2つのTCI状態に関連付けられた2つのBFD RSがあれば、ユーザー機器は、2つのBFD RSのビーム品質を共同で計算し、定義されたけいしきい値と比較し、他のBFD RSのビーム品質を個別に計算する。算出されたすべてのビーム品質が前記しきい値より大きい場合、ビーム失敗イベントをユーザー機器の上位層に一度通知する。
【0100】
ケース2:現在のユーザー機器によって決定されたBFD RS内に、同一のCORESET内の2つのTCI状態に関連付けられたの2つのBFD RSが存在しない場合、ユーザー機器は、各BFD RSのビーム品質を個別に計算し、しきい値と比較してもよい。算出されたすべてのビーム品質が前記しきい値より大きい場合、ビーム失敗イベントをユーザー機器の上位層に一度通知する。
【0101】
実施例1(ユーザー機器側step1のケース1+ step2-2 方式1+ step3 方式1/方式2):
実施例1では、図4に示すように、ネットワークデバイス側がユーザー機器の各単位周波数帯域に3つのCORESETを構成すると仮定する。ここで、2つのCORESETは、MAC-CEにより2つのTCI状態がかっせかされ、各TCI状態は、1つのQCL-typeA型情報および1つのQCL-typeD型情報に関連付けられ、ここで、QCL-typeD型のターゲットQCL参照信号は周期的CSI RSである。具体的なプロセスは以下の通りである。
【0102】
ネットワークデバイス側:
1)Step1: ネットワークデバイス側は、PDCCHのRRC構成情報をユーザー機器に送信する。ここで、RRC構成情報には、PDCCH SFN伝送モード構成情報、各CORESETの32つのTCI構成情報などが含まれる。ネットワークデバイス側は、ユーザー機器の各単位周波数帯域に3つのCORESETを構成する。
【0103】
2)Step2: ネットワークデバイス側は、MAC-CE情報を介してRC構成内の32つのTCI状態構成情報から2つのTCI状態構成情報を活性化できる。ここで、各TCI状態は、QCL-typeA型情報および1つのQCL-typeD型情報に関連付けられる。ここで、QCL-typeD型のターゲットQCL参照信号は周期的CSI RSである。具体的な構成を図4に示す。
【0104】
3)Step3: ネットワークデバイス側は、MAC-CEによって活性化されたTCI状態によってPDCCHをユーザー機器に送信する。
【0105】
ユーザー機器側:
1)Step1: ユーザー機器は、ネットワークデバイス側から送信されるRRC構成情報およびMAC-CE活性化情報を受信することにより、監視可能な各CORESETのTCI構成情報を決定する。ここで、各CORESETの構成伝送モードは以下のとおりである。
【0106】
a)CORESET 0:RRC構成情報にPDCCHのSFN構成情報が存在し、MAC-CEに基づき、現在のCORESET内で1つのTCI状態が活性化されていると判断されると、UEは、現在のCORESETがシングルポイント伝送モードであると判断する。
【0107】
b)CORESET 1:RRC構成情報にPDCCHのSFN構成情報が存在し、MAC-CEに基づき、現在のCORESET内で2つのTCI状態が活性化されていると判断されると、UEは、現在のCORESETがSFN伝送モードであると判断する。
【0108】
c)CORESET 2:RRC構成情報にPDCCHのSFN構成情報が存在し、MAC-CEに基づき、現在のCORESET内で2つのTCI状態が活性化されていると判断されると、UEは、現在のCORESETがSFN伝送モードであると判断する。
【0109】
2)Step2: ユーザー機器は、監視したCORESETのTCI状態、優先順位規則およびCORESETおよび/または、BFD RSの最大数制限に基づき、に基づきBFD RS set内のすべてのBFD RSを動的に決定することができる。
【0110】
a)Step 2-1: まず、BFD RSに関連付けられたCORESETの最大数制限がX=2である場合、現在の帯域幅内でUEによって監視できるすべてのCORESETは、CORESET 0およびCORESET1である。
【0111】
b)Step 2-2: 次に、当該ステップの方式1で、BFD RSの最大数の制限を考慮する必要はない。すなわち、UEは、決定された2つのCORESETに基づき、Y個のBFD RSを直接決定する。具体的には、図4のCSI RS 0, CSI RS 1, CSI RS 2が含まれる。
【0112】
3)Step3: ユーザー機器は、BFD RSセット内のBFD RSを決定した後、以下の異なる方式ですべてのBFD RSのビーム品質を測定して、しきい値との比較により、現在の時刻にビーム失敗が発生しているかどうかを判断し、ビーム失敗イベントをユーザー機器の上位層に一度通知する。
【0113】
a)方式1:このとき、現在のCSI RS 0およびCSI RS 1が同一のCORESETの2つのTCI状態に関連付けられ、ユーザー機器は、2つのBFD RSビーム品質を共同で計算し、結合したBLERを推定し、定義されたしきい値(10% BLER)と比較し、他のBFD RSのビーム品質を個別に計算する。すべてのビーム品質が前記しきい値より大きい場合、ビーム失敗イベントをユーザー機器の上位層に一度通知する。
【0114】
b)方式2:ユーザー機器は、各CSI RSSのビーム品質を個別に直接計算する。具体的に、各参照信号のSINRでBLERを推定した後に、定義されたしきい値(10% BLER)と比較する。すべてのビーム品質が前記しきい値より大きい場合、ビーム失敗イベントをユーザー機器の上位層に一度通知する。
【0115】
4)Step4: 一定時間内にビーム失敗の数が特定の数に達すると(RRC構成によって取得)、ユーザー機器がネットワークデバイス側にビーム失敗回復要求を送信するようにトリガーされる。
【0116】
実施例2(ユーザー機器側step1のケース1+ step2-2 方式1+ step3 方式1/方式2):
実施の形態2では、図5に示すように、ネットワークデバイス側がユーザー機器の各単位周波数帯域に3つのCORESETを構成すると仮定する。ここで、2つのCORESETは、MAC-CEにより2つのTCI状態がかっせかされ、各TCI状態は、1つのQCL-typeA型情報および1つのQCL-typeD型情報に関連付けられ、ここで、QCL-typeD型のターゲットQCL参照信号は周期的CSI RSである。具体的なプロセスは以下の通りである。
【0117】
ネットワークデバイス側:
1)Step1: ネットワークデバイス側は、PDCCHのRRC構成情報をユーザー機器に送信する。ここで、RRC構成情報には、PDCCH SFN伝送モード構成情報、各CORESETの32つのTCI構成情報などが含まれる。ネットワークデバイス側は、ユーザー機器の各単位周波数帯域に3つのCORESETを構成する。
【0118】
2)Step2: ネットワークデバイス側は、MAC-CE情報を介してRC構成内の32つのTCI状態構成情報から2つのTCI状態構成情報を活性化できる。ここで、各TCI状態は、QCL-typeA型情報および1つのQCL-typeD型情報に関連付けられる。ここで、QCL-typeD型のターゲットQCL参照信号は周期的CSI RSである。具体的な構成は図5に示す。
【0119】
3)Step3: ネットワークデバイス側は、MAC-CEによって活性化されたTCI状態によってPDCCHをユーザー機器に送信する。
【0120】
ユーザー機器側:
1)Step1: ユーザー機器は、ネットワークデバイス側から送信されるRRC構成情報およびMAC-CE活性化情報を受信することにより、監視可能な各CORESETのTCI構成情報を決定する。ここで、各CORESETの構成伝送モードは以下のとおりである。
【0121】
a)CORESET 0:RRC構成情報にPDCCHのSFN構成情報が存在し、MAC-CEに基づき、現在のCORESET内で1つのTCI状態が活性化されていると判断されると、UEは、現在のCORESETがシングルポイント伝送モードであると判断する。
【0122】
b)CORESET 1:RRC構成情報にPDCCHのSFN構成情報が存在し、MAC-CEに基づき、現在のCORESET内で2つのTCI状態が活性化されていると判断されると、UEは、現在のCORESETがSFN伝送モードであると判断する。
【0123】
c)CORESET 2:RRC構成情報にPDCCHのSFN構成情報が存在し、MAC-CEに基づき、現在のCORESET内で2つのTCI状態が活性化されていると判断されると、UEは、現在のCORESETがSFN伝送モードであると判断する。
【0124】
2)Step2: ユーザー機器は、監視したCORESETのTCI状態、優先順位規則およびCORESETおよび/または、BFD RSの最大数制限に基づき、に基づきBFD RS set内のBFD RSを動的に決定することができる。
【0125】
a)Step 2-1: まず、BFD RSに関連付けられたCORESETの最大数制限がX=2である場合、現在の帯域幅内でUEによって監視できるすべてのCORESETは、CORESET 1でCORESET2である。
【0126】
b)Step 2-2: 次に、このステップの方式1で、BFD RSの最大数の制限を考慮する必要はない。すなわち、UEは、決定された2つのCORESETに基づき、Y個のBFD RSを直接決定する。具体的には、図5におけるCSI RS 1, CSI RS 2、 CSI RS 3、CSI RS 4である。
【0127】
3)Step3: ユーザー機器は、BFD RSセット内のBFD RSを決定した後、以下の異なる方式ですべてのBFD RSのビーム品質を測定して、しきい値との比較により、現在の時刻にビーム失敗が発生しているかどうかを判断し、ビーム失敗イベントをユーザー機器の上位層に一度通知する。
【0128】
a)方式1:このとき、現在のCSI RS 1およびCSI RS 2は、同一のCORESETの2つのTCI状態に関連付けられ、CSI RS 3およびCSI RS 4は、同一のCORESETの2つのTCI状態に関連付けられると、ユーザー機器は、CSI RS 1およびCSI RS 2のビーム品質、CSI RS 3およびCSI RSのビーム品質 4それぞれを共同で計算し、結合したBLERを推定し、定義されたしきい値(10% BLER)と比較し、2セットのRSのビーム品質が前記しきい値より大きい場合、ビーム失敗イベントをユーザー機器の上位層に一度通知する。
【0129】
b)方式2:ユーザー機器は、各CSI RSのビーム品質を直接計算する。具体的に、各参照信号のSINRでBLERを推定した後に、定義されたしきい値(10% BLER)と比較する。すべてのビーム品質が前記しきい値より大きい場合、ビーム失敗イベントをユーザー機器の上位層に一度通知する。
【0130】
4)Step4: 一定時間内にビーム失敗の数が特定の数に達すると(RRC構成によって取得)、ユーザー機器がネットワークデバイス側にビーム失敗回復要求を送信するようにトリガーされる。
【0131】
実施例3(ユーザー機器側step1のケース1+ step2-2 方式2+ step3 方式1/方式2):
実施例3では、図6に示すように、ネットワークデバイス側がユーザー機器の各単位周波数帯域に3つのCORESETを構成すると仮定する。ここで、2つのCORESETは、MAC-CEにより2つのTCI状態がかっせかされ、各TCI状態は、1つのQCL-typeA型情報および1つのQCL-typeD型情報に関連付けられ、ここで、QCL-typeD型のターゲットQCL参照信号は周期的CSI RSである。具体的なプロセスは以下の通りである。
【0132】
ネットワークデバイス側:
1)Step1: ネットワークデバイス側は、PDCCHのRRC構成情報をユーザー機器に送信する。ここで、RRC構成情報には、PDCCH SFN伝送モード構成情報、各CORESETの32つのTCI構成情報などが含まれる。ネットワークデバイス側は、ユーザー機器の各単位周波数帯域に3つのCORESETを構成する。
【0133】
2)Step2: ネットワークデバイス側は、MAC-CE情報を介してRC構成内の32つのTCI状態構成情報から2つのTCI状態構成情報を活性化できる。ここで、各TCI状態は、QCL-typeA型情報および1つのQCL-typeD型情報に関連付けられる。ここで、QCL-typeD型のターゲットQCL参照信号は周期的CSI RSである。具体的な構成を図6に示す。
【0134】
3)Step3: ネットワークデバイス側は、MAC-CEによって活性化されたTCI状態によってPDCCHをユーザー機器に送信する。
【0135】
ユーザー機器側:
1)Step1: ユーザー機器は、ネットワークデバイス側から送信されるRRC構成情報およびMAC-CE活性化情報を受信することにより、監視可能な各CORESETのTCI構成情報を決定する。ここで、各CORESETの構成伝送モードは以下のとおりである。
【0136】
a)CORESET 0:RRC構成情報にPDCCHのSFN構成情報が存在し、MAC-CEに基づき、現在のCORESET内で1つのTCI状態が活性化されていると判断されると、UEは、現在のCORESETがシングルポイント伝送モードであると判断する。
【0137】
b)CORESET 1:RRC構成情報にPDCCHのSFN構成情報が存在し、MAC-CEに基づき、現在のCORESET内で2つのTCI状態が活性化されていると判断されると、UEは、現在のCORESETがSFN伝送モードであると判断する。
【0138】
c)CORESET 2:RRC構成情報にPDCCHのSFN構成情報が存在し、MAC-CEに基づき、現在のCORESET内で2つのTCI状態が活性化されていると判断されると、UEは、現在のCORESETがSFN伝送モードであると判断する。
【0139】
2)Step2: ユーザー機器は、監視したCORESETのTCI状態、優先順位規則およびCORESETおよび/または、BFD RSの最大数制限に基づき、BFD RS set内のより多くのBFD RSを動的に決定することができる。
【0140】
a)Step 2-1: まず、BFD RSに関連付けられたCORESETの最大数がX=2である場合、現在の帯域幅内でUEによって監視できるすべてのCORESETは、CORESET 0およびCORESET 1である。
【0141】
b)Step 2-2: 次に、このステップの方式2で、このとき、BFD RSの最大数Y=3、すなわち、UEは、決定された2つのCORESETに基づき、3つのBFD RSを決定する。具体的に、図6のCSI RS 0, CSI RS 1,CSI RS 2が含まれる。
【0142】
3)Step3: ユーザー機器は、BFD RSセット内のBFD RSを決定した後、以下の異なる方式ですべてのBFD RSのビーム品質を測定して、しきい値との比較により、現在の時刻にビーム失敗が発生しているかどうかを判断し、ビーム失敗イベントをユーザー機器の上位層に一度通知する。
【0143】
a)方式1:このとき、現在のCSI RS 1およびCSI RS 2は、同一のCORESETの2つのTCI状態に関連付けられており、ユーザー機器は、2つのBFD RSビーム品質を共同で計算し、結合したBLERを推定し、定義されたしきい値(10% BLER)と比較し、このとき共同計算したBLERが閾値より大きい場合には、ビーム失敗イベントをユーザー機器の上位層に一度通知する。
【0144】
b)方式2:ユーザー機器は各CSIRSのビーム品質を直接計算する。具体的に、各参照信号のSINRでBLERを推定した後に、定義されたしきい値(10% BLER)と比較する。すべてのビーム品質が前記しきい値より大きい場合、ビーム失敗イベントをユーザー機器の上位層に一度通知する。
【0145】
4)Step4: 一定時間内にビーム失敗の数が特定の数に達すると(RRC構成によって取得)、ユーザー機器がネットワークデバイス側にビーム失敗回復要求を送信するようにトリガーされる。
【0146】
実施例4(ユーザー機器側step1のケース1+ step2-2 方式2+ step3 方式1/方式2):
実施例4では、図7に示すように、ネットワークデバイス側がユーザー機器の各単位周波数帯域に3つのCORESETを構成すると仮定する。ここで、2つのCORESETは、MAC-CEにより2つのTCI状態が活性かされ、各TCI状態は、1つのQCL-typeA型情報および1つのQCL-typeD型情報に関連付けられ、ここで、QCL-typeD型のターゲットQCL参照信号は周期的CSI RSである。具体的なプロセスは以下の通りである。
【0147】
ネットワークデバイス側:
1)Step1: ネットワークデバイス側は、PDCCHのRRC構成情報をユーザー機器に送信する。ここで、RRC構成情報には、PDCCH SFN伝送モード構成情報、各CORESETの32つのTCI構成情報などが含まれる。ネットワークデバイス側は、ユーザー機器の各単位周波数帯域に3つのCORESETを構成する。
【0148】
2)Step2: ネットワークデバイス側は、MAC-CE情報を介してRC構成内の32つのTCI状態構成情報から2つのTCI状態構成情報を活性化できる。ここで、各TCI状態は、QCL-typeA型情報および1つのQCL-typeD型情報に関連付けられる。ここで、QCL-typeD型のターゲットQCL参照信号は周期的CSI RSである。具体的な構成を図7に示す。
【0149】
3)Step3: ネットワークデバイス側は、MAC-CEによって活性化されたTCI状態によってPDCCHをユーザー機器に送信する。
【0150】
ユーザー機器側:
1)Step1: ユーザー機器は、ネットワークデバイス側から送信されるRRC構成情報およびMAC-CE活性化情報を受信することにより、監視可能な各CORESETのTCI構成情報を決定する。ここで、各CORESETの構成伝送モードは以下のとおりである。
【0151】
a)CORESET 0:RRC構成情報にPDCCHのSFN構成情報が存在し、MAC-CEに基づき、現在のCORESET内で1つのTCI状態が活性化されていると判断されると、UEは、現在のCORESETがシングルポイント伝送モードであると判断する。
【0152】
b)CORESET 1:RRC構成情報にPDCCHのSFN構成情報が存在し、MAC-CEに基づき、現在のCORESET内で2つのTCI状態が活性化されていると判断されると、UEは、現在のCORESETがSFN伝送モードであると判断する。
【0153】
c)CORESET 2:RRC構成情報にPDCCHのSFN構成情報が存在し、MAC-CEに基づき、現在のCORESET内で2つのTCI状態が活性化されていると判断されると、UEは、現在のCORESETがSFN伝送モードであると判断する。
【0154】
2)Step2: ユーザー機器は、監視したCORESETのTCI状態、優先順位規則およびCORESETおよび/または、BFD RSの最大数制限に基づき、BFD RS set内のより多くのBFD RSを動的に決定することができる。
【0155】
a)Step 2-1: まず、BFD RSに関連付けられたCORESETの最大数がX=2である場合、現在の帯域幅内でUEによって監視できるすべてのCORESETは、CORESET 1でCORESET2である。
【0156】
b)Step 2-2: 次に、このステップの方式2で、このとき、BFD RSの最大数Y=4であれば、すなわち、UEによって決定された2つのCORESETに基づき、BFD RSを決定し、すなわち、前記2つのCORESETに関連つけられた4つのBFD RSである。たとえば、図7内のCSI RS 1, CSI RS 2,CSI RS 3, CSI RS 4である。
【0157】
3)Step3: ユーザー機器は、BFD RSセット内のBFD RSを決定した後、以下の異なる方式ですべてのBFD RSのビーム品質を測定して、しきい値との比較により、現在の時刻にビーム失敗が発生しているかどうかを判断し、ビーム失敗イベントをユーザー機器の上位層に一度通知する。
【0158】
a)方式1:このとき、現在のCSI RS 1およびCSI RS 2は、同一のCORESETの2つのTCI状態に関連付けられており、ユーザー機器は、2つのBFD RSビーム品質を共同で計算し、結合したBLERを推定し、定義されたしきい値(10% BLER)と比較し、このとき共同計算したBLERが閾値より大きい場合には、ビーム失敗イベントをユーザー機器の上位層に一度通知する。このとき、現在のCSI RS 3およびCSI RS 4は、同一のCORESETの2つのTCI状態に関連付けられる。ユーザー機器は、2つのBFD RSビーム品質を共同で計算し、結合したBLERを推定し、定義されたしきい値(10% BLER)と比較し、このとき共同計算したBLERが閾値より大きい場合には、ビーム失敗イベントをユーザー機器の上位層に一度通知する。
【0159】
b)方式2:ユーザー機器は各CSIRSのビーム品質を直接計算する。具体的に、各参照信号のSINRでBLERを推定した後に、定義されたしきい値(10% BLER)と比較する。すべてのビーム品質が前記しきい値より大きい場合、ビーム失敗イベントをユーザー機器の上位層に一度通知する。
【0160】
4)Step4: 一定時間内にビーム失敗の数が特定の数に達すると(RRC構成によって取得)、ユーザー機器がネットワークデバイス側にビーム失敗回復要求を送信するようにトリガーされる。
【0161】
実施例5(ユーザー機器側step1のケース2/ケース3+ step2-2 方式1+ step3 方式2):
実施例5では、図8に示すように、ネットワークデバイス側がユーザー機器の各単位周波数帯域に3つのCORESETを構成すると仮定する。ここで、すべてのCORESET被MAC-CEは、MAC-CEによって1つのTCI状態が活性化される。各TCI状態は、1つのQCL-typeA型情報および1つのQCL-typeD型情報に関連付けられ、ここで、QCL-typeD型のターゲットQCL参照信号は周期的CSI RSである。具体的なプロセスは以下の通りである。
【0162】
ネットワークデバイス側:
1)Step1: ネットワークデバイス側は、PDCCHのRRC構成情報をユーザー機器に送信する。ここで、RRC構成情報には、PDCCH SFN伝送モード構成情報、各CORESETの32つのTCI構成情報などが含まれる。ネットワークデバイス側は、ユーザー機器の各単位周波数帯域に3つのCORESETを構成する。
【0163】
2)Step2: ネットワークデバイス側は、MAC-CE情報を介してRRC構成内の32個のTCI状態構成情報のうちの1個のTCI状態構成情報を活性化し、ここで、各TCI状態は、QCL-typeA型情報および1つのQCL-typeD型情報に関連付けられる。ここで、QCL-typeD型のターゲットQCL参照信号は周期的CSI RSである。具体的な構成を図8に示す。
【0164】
3)Step3: ネットワークデバイス側は、MAC-CEによって活性化されたTCI状態によってPDCCHをユーザー機器に送信する。
【0165】
ユーザー機器側:
1)Step1: ユーザー機器は、ネットワークデバイス側から送信されるRRC構成情報およびMAC-CE活性化情報を受信することにより、監視可能な各CORESETのTCI構成情報を決定する。ここで、各CORESETの構成伝送モードは以下のとおりである。
【0166】
CORESET 0/1/2:RRC構成情報にPDCCHのSFN構成情報が存在し、MAC-CEに基づき、現在のCORESET内で1つのTCI状態が活性化されていると判断されると、UEは、現在のCORESETがシングルポイント伝送モードであると判断する。
【0167】
2)Step2: ユーザー機器は、監視したCORESETのTCI状態、優先順位規則およびCORESETおよび/または、BFD RSの最大数制限に基づき、BFD RS set内のより多くのBFD RSを動的に決定することができる。
【0168】
a)Step 2-1: まず、BFD RSに関連付けられたCORESETの最大数がX=3である場合、現在の帯域幅内でUEによって監視できるすべてのCORESETは、CORESET 0/1/2である。
【0169】
b)Step 2-2: 次に、このステップの方式1で、BFD RSの最大数制限を考慮する必要はない。すなわち、UEは、決定された3个CORESETを介してY個のBFD RSを直接決定する。具体的に、図8のCSI RS 0, CSI RS 1, CSI RS 2である。
【0170】
3)Step3: ユーザー機器は、BFD RSセット内のBFD RSを決定した後、現在1つのCORESETに関連付けられた2つのBFD RSがないため、ユーザー機器は各CSIRSのビーム品質を直接計算する。具体的に、各参照信号のSINRでBLERを推定した後に、定義されたしきい値(10% BLER)と比較する。すべてのビーム品質が前記しきい値より大きい場合、ビーム失敗イベントをユーザー機器の上位層に一度通知する。
【0171】
4)Step4: 一定時間内にビーム失敗の数が特定の数に達すると(RRC構成によって取得)、ユーザー機器がネットワークデバイス側にビーム失敗回復要求を送信するようにトリガーされる。
【0172】
実施例6(ユーザー機器側step1のケース2/ケース3+ step2-2 方式1+ step3 方式1/方式2):
実施例6では、図9に示すように、ネットワークデバイス側がユーザー機器の各単位周波数帯域に3つのCORESETを構成すると仮定する。ここで、すべてのCORESET被MAC-CEは、MAC-CEによって1つのTCI状態が活性化される。各TCI状態は、1つのQCL-typeA型情報および1つのQCL-typeD型情報に関連付けられ、ここで、QCL-typeD型のターゲットQCL参照信号は周期的CSI RSである。具体的なプロセスは以下の通りである。
【0173】
ネットワークデバイス側:
1)Step1: ネットワークデバイス側は、PDCCHのRRC構成情報をユーザー機器に送信する。ここで、RRC構成情報には、PDCCH SFN伝送モード構成情報、各CORESETの32つのTCI構成情報などが含まれる。ネットワークデバイス側は、ユーザー機器の各単位周波数帯域に3つのCORESETを構成する。
【0174】
2)Step2: ネットワークデバイス側は、MAC-CE情報を介してRRC構成内の32個のTCI状態構成情報のうちの1個のTCI状態構成情報を活性化し、ここで、各TCI状態は、QCL-typeA型情報および1つのQCL-typeD型情報に関連付けられる。ここで、QCL-typeD型のターゲットQCL参照信号は周期的CSI RSである。具体的な構成を図9に示す。
【0175】
3)Step3: ネットワークデバイス側は、MAC-CEによって活性化されたTCI状態によってPDCCHをユーザー機器に送信する。
【0176】
ユーザー機器側:
1)Step1: ユーザー機器は、ネットワークデバイス側から送信されるRRC構成情報およびMAC-CE活性化情報を受信することにより、監視可能な各CORESETのTCI構成情報を決定する。ここで、各CORESETの構成伝送モードは以下のとおりである。
【0177】
CORESET 0/1/2:RRC構成情報にPDCCHのSFN構成情報が存在し、MAC-CEに基づき、現在のCORESET内で1つのTCI状態が活性化されていると判断されると、UEは、現在のCORESETがシングルポイント伝送モードであると判断する。
【0178】
2)Step2: ユーザー機器は、監視したCORESETのTCI状態、優先順位規則およびCORESETおよび/または、BFD RSの最大数制限に基づき、BFD RS set内のより多くのBFD RSを動的に決定することができる。
【0179】
a)Step 2-1: まず、BFD RSに関連付けられたCORESETの最大数制限がX=3である場合、現在の帯域幅内でUEによって監視できるすべてのCORESETは、CORESET 0/1/2である。
【0180】
b)Step 2-2: 次に、このステップの方式1で、BFD RSの最大数制限を考慮する必要はない。すなわち、UEは、決定された2つのCORESETに基づき、Y個のBFD RSを直接決定する。具体的に、図9のCSI RS 0, CSI RS 1, CSI RS 2である。
【0181】
3)Step3: ユーザー機器は、BFD RSセット内のBFD RSを決定した後、現在1つのCORESETに関連付けられた2つのBFD RSがないため、ユーザー機器は各CSIRSのビーム品質を直接計算する。具体的に、各参照信号のSINRでBLERを推定した後に、定義されたしきい値(10% BLER)と比較する。すべてのビーム品質が前記しきい値より大きい場合、ビーム失敗イベントをユーザー機器の上位層に一度通知する。
【0182】
4)Step4: 一定時間内にビーム失敗の数が特定の数に達すると(RRC構成によって取得)、ユーザー機器がネットワークデバイス側にビーム失敗回復要求を送信するようにトリガーされる。
【0183】
実施例7(ユーザー機器側step1のケース2/ケース3+ step2-2 方式2+ step3)方式1/方式2:
実施例7では、図10に示すように、ネットワークデバイス側がユーザー機器の各単位周波数帯域に3つのCORESETを構成すると仮定する。ここで、すべてのCORESET被MAC-CEは、MAC-CEによって1つのTCI状態が活性化される。各TCI状態は、1つのQCL-typeA型情報および1つのQCL-typeD型情報に関連付けられ、ここで、QCL-typeD型のターゲットQCL参照信号は周期的CSI RSである。具体的なプロセスは以下の通りである。
【0184】
ネットワークデバイス側:
1)Step1: ネットワークデバイス側は、PDCCHのRRC構成情報をユーザー機器に送信する。ここで、RRC構成情報には、PDCCH SFN伝送モード構成情報、各CORESETの32つのTCI構成情報などが含まれる。ネットワークデバイス側は、ユーザー機器の各単位周波数帯域に3つのCORESETを構成する。
【0185】
2)Step2: ネットワークデバイス側は、MAC-CE情報を介してRRC構成内の32個のTCI状態構成情報のうちの1個のTCI状態構成情報を活性化し、ここで、各TCI状態は、QCL-typeA型情報および1つのQCL-typeD型情報に関連付けられる。ここで、QCL-typeD型のターゲットQCL参照信号は周期的CSI RSである。具体的な構成を図10に示す。
【0186】
3)Step3: ネットワークデバイス側は、MAC-CEによって活性化されたTCI状態によってPDCCHをユーザー機器に送信する。
【0187】
ユーザー機器側:
1)Step1: ユーザー機器は、ネットワークデバイス側から送信されるRRC構成情報およびMAC-CE活性化情報を受信することにより、監視可能な各CORESETのTCI構成情報を決定する。ここで、各CORESETの構成伝送モードは以下のとおりである。
【0188】
CORESET 0/1/2:RRC構成情報にPDCCHのSFN構成情報が存在し、MAC-CEに基づき、現在のCORESET内で1つのTCI状態が活性化されていると判断されると、UEは、現在のCORESETがシングルポイント伝送モードであると判断する。
【0189】
2)Step2: ユーザー機器は、監視したCORESETのTCI状態、優先順位規則およびCORESETおよび/または、BFD RSの最大数制限に基づき、BFD RS set内のより多くのBFD RSを動的に決定することができる。
【0190】
a)Step 2-1: まず、BFD RSに関連付けられたCORESETの最大数制限がX=3である場合、現在の帯域幅内でUEによって監視できるすべてのCORESETは、CORESET 0/1/2である。
【0191】
b)Step 2-2: 次に、このステップの方式2で、このときのBFD RSの最大数制限がY=2である場合、すなわち、UEは、決定された2つのCORESETに基づき、2つのBFD RSを決定する。具体的に、図10のCSI RS 0, CSI RS 1が含まれる。
【0192】
3)Step3: ユーザー機器は、BFD RSセット内のBFD RSを決定した後、現在1つのCORESETに関連付けられた2つのBFD RSがないため、ユーザー機器は各CSIRSのビーム品質を直接計算する。具体的に、各参照信号のSINRでBLERを推定した後に、定義されたしきい値(10% BLER)と比較する。すべてのビーム品質が前記しきい値より大きい場合、ビーム失敗イベントをユーザー機器の上位層に一度通知する。
【0193】
4)Step4: 一定時間内にビーム失敗の数が特定の数に達すると(RRC構成によって取得)、ユーザー機器がネットワークデバイス側にビーム失敗回復要求を送信するようにトリガーされる。
【0194】
実施例8 (ユーザー機器側step1のケース2/ケース3+ step2-2 方式2+ step3 方式1/方式2):
実施例8では、図11に示すように、ネットワークデバイス側がユーザー機器の各単位周波数帯域に3つのCORESETを構成すると仮定する。ここで、すべてのCORESET被MAC-CEは、MAC-CEによって1つのTCI状態が活性化される。各TCI状態は、1つのQCL-typeA型情報および1つのQCL-typeD型情報に関連付けられ、ここで、QCL-typeD型のターゲットQCL参照信号は周期的CSI RSである。具体的なプロセスは以下の通りである。
【0195】
ネットワークデバイス側:
1)Step1: ネットワークデバイス側は、PDCCHのRRC構成情報をユーザー機器に送信する。ここで、RRC構成情報には、PDCCH SFN伝送モード構成情報、各CORESETの32つのTCI構成情報などが含まれる。ネットワークデバイス側は、ユーザー機器の各単位周波数帯域に3つのCORESETを構成する。
【0196】
2)Step2: ネットワークデバイス側は、MAC-CE情報を介してRRC構成内の32個のTCI状態構成情報のうちの1個のTCI状態構成情報を活性化し、ここで、各TCI状態は、QCL-typeA型情報および1つのQCL-typeD型情報に関連付けられる。ここで、QCL-typeD型のターゲットQCL参照信号は周期的CSI RSである。具体的な構成を図11に示す11。
【0197】
3)Step3: ネットワークデバイス側は、MAC-CEによって活性化されたTCI状態によってPDCCHをユーザー機器に送信する。
【0198】
ユーザー機器側:
1)Step1: ユーザー機器は、ネットワークデバイス側から送信されるRRC構成情報およびMAC-CE活性化情報を受信することにより、監視可能な各CORESETのTCI構成情報を決定する。ここで、各CORESETの構成伝送モードは以下のとおりである。
【0199】
CORESET 0/1/2:RRC構成情報にPDCCHのSFN構成情報が存在し、MAC-CEに基づき、現在のCORESET内で1つのTCI状態が活性化されていると判断されると、UEは、現在のCORESETがシングルポイント伝送モードであると判断する。
【0200】
2)Step2: ユーザー機器は、監視したCORESETのTCI状態、優先順位規則およびCORESETおよび/または、BFD RSの最大数制限に基づき、BFD RS set内のより多くのBFD RSを動的に決定することができる。
【0201】
a)Step 2-1: まず、BFD RSに関連付けられたCORESETの最大数制限がX=3である場合、現在の帯域幅内でUEによって監視できるすべてのCORESETは、CORESET 0/1/2である。
【0202】
b)Step 2-2: 次に、このステップの方式2,このときのBFD RSの最大数制限がY=2である場合、すなわち、UEは、決定された2つのCORESETに基づき、2つのBFD RSを決定する。具体的に、図11のCSI RS 0, CSI RS 1が含まれる。
【0203】
3)Step3: ユーザー機器は、BFD RSセット内のBFD RSを決定した後、現在1つのCORESETに関連付けられた2つのBFD RSがないため、ユーザー機器は各CSIRSのビーム品質を直接計算する。具体的に、各参照信号のSINRでBLERを推定した後に、定義されたしきい値(10% BLER)と比較する。すべてのビーム品質が前記しきい値より大きい場合、ビーム失敗イベントをユーザー機器の上位層に一度通知する。
【0204】
4)Step4: 一定時間内にビーム失敗の数が特定の数に達すると(RRC構成によって取得)、ユーザー機器がネットワークデバイス側にビーム失敗回復要求を送信するようにトリガーされる。
【0205】
本発明は、ビーム品質を監視するための方法を提供する。SFN伝送モードでPDCCHが異なる送受信ポイントからダウンリンクで送信される場合、UEは、監視したCORESETのTCI状態、優先順位規則および最大CORESETおよび/またはBFD RSの数制限に基づき、より多くのBFD RSを動的に決定する。これにより、各送受信ポインの送信ビーム品質およびより多くのCORESETのビーム品質を監視し、これにより、従来のビーム失敗を監視するための方法における通信性能低下の問題が解決される。
【0206】
図12は、本発明により提供されるビーム品質を監視するための装置の概略構造図である。当該装置は、
ネットワークデバイス側から送信される無線リソース制御(RRC)構成情報および媒体アクセス制御エレメント(medium access control-control element, MAC-CE)活性化情報を受信し、前記RRC構成情報および前記MAC-CE活性化情報に基づき、各制御リソースセット(CORESET)のインデックス値および前記各CORESET内で活性化される伝送構成インジケーター(TCI)状態を決定するように構成される受信ユニット121と、
前記各CORESET内で活性化されるTCI状態に基づき、前記各CORESETの伝送モードを決定するように構成される第1の決定ユニット122と、
監視対象のCORESETとして少なくとも1つのCORESETを選択するように構成される第2の決定ユニット123と、
各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられた周期的チャネル状態情報参照信号(CSI RS)に基づき、各監視対象のビーム失敗検出参照信号(BFD RS)を決定するように構成される第3の決定ユニット124と、
各監視対象のBFD RSに基づきビーム品質を監視するように構成される監視ユニット125と、を含む。
【0207】
前記伝送モードは、単一周波数ネットワーク(Single frequency network,SFN)伝送モードおよびシングルポイント伝送モードを含む。
【0208】
前記監視対象のCORESETは、SFN伝送モードのCORESETを含む。
【0209】
前記第2の決定ユニット123は、予め設定された優先順位規則に基づき、前記各CORESETをソートし、ソート結果に基づき、監視対象のCORESETとして少なくとも1つのCORESETを選択する。
【0210】
前記第2の決定ユニット123は、具体的に、前記各CORESETのインデックス値に基づき、前記各CORESETをソートし、前記インデックス値が小さいCORESETの優先順位はインデックス値が大きいCORESETより高く、または、前記各CORESETの伝送モードに基づき、前記各CORESETをソートし、前記SFN伝送モードのCORESETの優先順位はシングルポイント伝送モードのCORESETより高く、または、前記各CORESETの伝送モードおよびインデックス値に基づき、前記各CORESETをソートし、前記伝送モードの優先順位はインデックス値の優先順位より高く、SFN伝送モードのCORESETの優先順位はシングルポイント伝送モードのCORESETより高く、インデックス値が小さいCORESETの優先順位はインデックス値が大きいCORESETより高い。
【0211】
前記第1の決定ユニット122は、具体的に、前記各CORESETについて、前記RRC構成情報に前記CORESETのSFN構成情報が存在するかどうかを判断し、前記RRC構成情報に前記CORESETのSFN構成情報が存在し、前記MAC-CE活性化情報に基づき、前記CORESETにおいて2つのTCI状態が活性化されていると判断される場合、前記CORESETの伝送モードをSFN伝送モードとして決定し、前記RRC構成情報に前記CORESETのSFN構成情報が存在し、前記MAC-CE活性化情報に基づき、前記CORESETにおいて1つのTCI状態が活性化されていると判断される場合、前記CORESETの伝送モードをシングルポイント伝送モードとして決定し、前記RRC構成情報に前記CORESETのSFN構成情報が存在せず、前記MAC-CE活性化情報に基づき、前記CORESETにおいて1つのTCI状態が活性化されていると判断される場合、前記CORESETの伝送モードをシングルポイント伝送モードとして決定する。
【0212】
前記第3の決定ユニット124は、具体的に、前記各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられたすべてのCSI RSを、各監視対象のBFD RSとするか、または、前記各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられたすべてのCSI RSを、監視対象の候補CSI RSとし、前記各CORESETのソート結果に基づき、監視対象のBFD RSとして所定数の監視対象の候補CSI RSを選択する。
【0213】
前記監視ユニット125は、具体的に、各監視対象のBFD RSのビーム品質を別々に計算し、前記各監視対象のBFD RSのビーム品質が予め設定されたビーム失敗条件を満たすと判定された場合、ビーム失敗イベントをトリガーするか、または、同一のCORESETに関連付けられた2つの監視対象のBFD RSをBFD RSセットとして取り、前記BFD RSセット内の2つの監視対象のBFD RSのビーム品質を共同で計算し、非BFD RSセットのBFD RSのビーム品質を個別に計算し、各ビーム品質が予め設定されたビーム失敗条件を満たしていると判断された場合、ビーム失敗イベントをトリガーする。
【0214】
前記監視ユニット125は、具体的に、前記各監視対象のBFD RSについて、前記監視対象のBFD RSの測定スケールに対応する測定出力値を決定し、前記測定出力値に基づいてブロック誤り率(BLER)値を決定し、前記BLER値を前記監視対象のBFD RSのビーム品質とする。
【0215】
前記監視ユニット125は、具体的に、前記BFD RSセット内の2つの監視対象のBFD RSの測定スケールに対応する測定出力値を個別に決定し、2つの測定出力値を重ね合わせ、重ね合わせることによって得られた測定出力値に基づいてBLER値を決定し、前記BLER値を前記BFD RSセットのビーム品質とする。
【0216】
同じ発明思想に基づいて、図13に示すように、本発明の実施例によって提供されるユーザー機器は、少なくとも、
実行可能な命令を格納するように構成されるメモリ131と、
メモリ131に格納されているプログラムを読み取って実行するように構成されプロセッサ132とを含む。
【0217】
前記プロセッサ132は、ネットワークデバイス側から送信される無線リソース制御(RRC)構成情報および媒体アクセス制御エレメント(medium access control-control element, MAC-CE)活性化情報を受信し、前記RRC構成情報および前記MAC-CE活性化情報に基づき、各制御リソースセット(CORESET)のインデックス値および前記各CORESET内で活性化される伝送構成インジケーター(TCI)状態を決定し、
前記各CORESET内で活性化されるTCI状態に基づき、前記各CORESETの伝送モードを決定し、前記伝送モードは、単一周波数ネットワーク(Single frequency network,SFN)伝送モードおよびシングルポイント伝送モードを含み、
監視対象のCORESETとして少なくとも1つのCORESETを選択し、前記監視対象のCORESETは、SFN伝送モードのCORESETを含み、
各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられた周期的チャネル状態情報参照信号(CSI RS)に基づき、各監視対象のビーム失敗検出参照信号(BFD RS)を決定し、
各監視対象のBFD RSに基づきビーム品質を監視する。
【0218】
ここで、図13に示すように、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバスおよびブリッジを含み得、特に、プロセッサ132によって表される1つ以上のプロセッサの様々な回路およびメモリ131によって表されるメモリをリンクし得る。さらに、バスアーキテクチャは、周辺装置、電圧調整器、電力管理回路などのさまざまな他の回路をリンクすることができ、これらはすべて当技術分野でよく知られており、したがって、本明細書では繰り返して説明しない。バスインターフェイスはインターフェイスを提供する。送受信機は、複数の要素であり得る、すなわち、送信機および受信機を含み得、伝送媒体を介して他の様々なデバイスと通信するためのユニットを提供する。異なるユーザー設備に対し、ユーザーインターフェースは、外部接続または内部接続に必要な設備のインターフェースであることもできる。接続する設備は、キーパッド、ディスプレー、スピーカー、マイクロホン、ジョイスティック等を備えるが、これに限られない。
【0219】
プロセッサ132は、バスアーキテクチャ及び通常の処理を管理し、メモリ131は、プロセッサ132が動作する際に利用するデータを記憶することができる。
【0220】
同じ発明思想に基づいて、本発明の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体内の命令がプロセッサによって実行されると、前記プロセッサが、上述の各実施例においてユーザー機器によって実行される方法のいずれかを実行することができるようになる。
【0221】
要約すると、本発明の実施例では、ユーザー機器は、RRC構成情報およびMAC-CE活性化情報に基づき、各CORESETのインデックス値および各CORESET内で活性化されるTCI状態を決定し、各CORESET内で活性化されるTCI状態に基づき、各CORESETの伝送モードを決定する。監視対象のCORESETとして少なくとも1つのCORESETを選択し、ここで、監視対象のCORESETは、SFN伝送モードのCORESETを含む。最後、監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられたCSI RSに基づき、監視対象のBFD RSを決定し、各監視対象のBFD RSに基づきビーム品質を監視する。本発明は、少なくとも1つのCORESETのビーム品質を監視し、監視対象のCORESETは、SFN伝送モードのCORESETを含む。SFN伝送モードのCORESET内で活性化されるTCI状態が 2つの送受信ポインのCSI RSに関連付けられるため、本発明は、2つの送受信ポインのビーム品質を監視することができる。本発明は、少なくとも1つのCORESETおよび 2つの送受信ポインのビーム品質を監視することにより、PDCCHのビーム品質を正確に反映できないという従来技術の問題点が解決される。
【0222】
本分野の技術者として、本発明の実施形態が、方法、システム或いはコンピュータプログラム製品を提供できるため、本発明は完全なハードウェア実施形態、完全なソフトウェア実施形態、またはソフトウェアとハードウェアの両方を結合した実施形態を採用できることがわかるはずである。さらに、本発明は、一つ或いは複数のコンピュータプログラム製品の形式を採用できる。当該製品はコンピュータ使用可能なプログラムコードを含むコンピュータ使用可能な記憶媒体(ディスク記憶装置、CD-ROM、光学記憶装置等を含むがそれとは限らない)において実施する。
【0223】
以上は本発明の実施形態の方法、装置(システム)、およびコンピュータプログラム製品のフロー図および/またはブロック図によって、本発明を記述した。理解すべきことは、コンピュータプログラム指令によって、フロー図および/またはブロック図における各フローおよび/またはブロックと、フロー図および/またはブロック図におけるフローおよび/またはブロックの結合を実現できる。プロセッサはこれらのコンピュータプログラム指令を、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組込み式処理装置、或いは他のプログラム可能なデータ処理装置設備の処理装置器に提供でき、コンピュータ或いは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサは、これらのコンピュータプログラム指令を実行し、フロー図における一つ或いは複数のフローおよび/またはブロック図における一つ或いは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0224】
これらのコンピュータプログラム指令は、又、コンピュータ或いは他のプログラム可能なデータ処理装置を特定方式で動作させるコンピュータ読取記憶装置に記憶できる。これによって、指令を含む装置は当該コンピュータ読取記憶装置内の指令を実行でき、フロー図における一つ或いは複数のフローおよび/またはブロック図における一つ或いは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0225】
これらコンピュータプログラム指令はさらに、コンピュータ或いは他のプログラム可能なデータ処理装置設備に実装もできる。コンピュータプログラム指令が実装されたコンピュータ或いは他のプログラム可能設備は、一連の操作ステップを実行することによって、関連の処理を実現し、コンピュータ或いは他のプログラム可能な設備において実行される指令によって、フロー図における一つ或いは複数のフローおよび/またはブロック図における一つ或いは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0226】
無論、当業者によって、上述した実施形態に記述された技術的な解決手段を改造し、或いはその中の一部の技術要素を置換することもできる。そのような、改造と置換は本発明の各実施形態の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。そのような改造と置換は、すべて本発明の請求の範囲に属する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2024-02-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
第1の態様では、本発明はビーム品質を監視するための方法を提供する。前記方法は、
ネットワークデバイス側から送信される無線リソース制御(RRC)構成情報および媒体アクセス制御エレメント(medium access control-control element, MAC-CE)活性化情報を受信し、前記RRC構成情報および前記MAC-CE活性化情報に基づき、各制御リソースセット(CORESET)のインデックス値および前記各CORESET内で活性化される伝送構成インジケーター(TCI)状態を決定するステップと、
前記各CORESET内で活性化されるTCI状態に基づき、前記各CORESETの伝送モードを決定するステップと、
監視対象のCORESETとして少なくとも1つのCORESETを選択するステップと、
各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられた周期的チャネル状態情報参照信号(CSI RS)に基づき、各監視対象のビーム失敗検出参照信号(BFD RS)を決定するステップと、
各監視対象のBFD RSに基づきビーム品質を監視するステップと、を含み、
前記活性化されるTCI状態は、各CORESETにおいて、活性化されるTCI状態であり、
前記伝送モードは、単一周波数ネットワーク(Single frequency network,SFN)伝送モードおよびシングルポイント伝送モードを含み、
前記監視対象のCORESETは、SFN伝送モードのCORESETを含む。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークデバイス側から送信される無線リソース制御(RRC)構成情報および媒体アクセス制御エレメント(medium access control-control element, MAC-CE)活性化情報を受信し、前記RRC構成情報および前記MAC-CE活性化情報に基づき、各制御リソースセット(CORESET)のインデックス値および前記各CORESET内で活性化される伝送構成インジケーター(TCI)状態を決定するステップと、
前記各CORESET内で活性化されるTCI状態に基づき、前記各CORESETの伝送モードを決定するステップと、
監視対象のCORESETとして少なくとも1つのCORESETを選択するステップと、
各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられた周期的チャネル状態情報参照信号(CSI RS)に基づき、各監視対象のビーム失敗検出参照信号(BFD RS)を決定するステップと、
各監視対象のBFD RSに基づきビーム品質を監視するステップと、を含み、
前記伝送モードは、単一周波数ネットワーク(Single frequency network,SFN)伝送モードおよびシングルポイント伝送モードを含み、
前記監視対象のCORESETは、SFN伝送モードのCORESETを含む、ことを特徴とするビーム品質を監視するための方法。
【請求項2】
前記監視対象のCORESETとして少なくとも1つのCORESETを選択するステップは、
予め設定された優先順位規則に基づき、前記各CORESETをソートし、ソート結果に基づき、監視対象のCORESETとして少なくとも1つのCORESETを選択するステップを含む、ことを特徴とする請求項1に記載のビーム品質を監視するための方法。
【請求項3】
前記予め設定された優先順位規則に基づき、前記各CORESETをソートするステップは、
前記各CORESETのインデックス値に基づき、前記各CORESETをソートし、前記インデックス値が小さいCORESETの優先順位はインデックス値が大きいCORESETより高く、または、
前記各CORESETの伝送モードに基づき、前記各CORESETをソートし、前記SFN伝送モードのCORESETの優先順位はシングルポイント伝送モードのCORESETより高く、または、
前記各CORESETの伝送モードおよびインデックス値に基づき、前記各CORESETをソートし、前記伝送モードの優先順位はインデックス値の優先順位より高く、SFN伝送モードのCORESETの優先順位はシングルポイント伝送モードのCORESETより高く、インデックス値が小さいCORESETの優先順位はインデックス値が大きいCORESETより高いステップを含む、ことを特徴とする請求項2に記載のビーム品質を監視するための方法。
【請求項4】
前記各CORESET内で活性化される伝送構成インジケーター(TCI)状態に基づき、前記各CORESETの伝送モードを決定するステップは、
前記各CORESETについて、前記RRC構成情報に前記CORESETのSFN構成情報が存在するかどうかを判断するステップと、
前記RRC構成情報に前記CORESETのSFN構成情報が存在し、前記MAC-CE活性化情報に基づき、前記CORESETにおいて2つのTCI状態が活性化されていると判断される場合、前記CORESETの伝送モードをSFN伝送モードとして決定するステップと、
前記RRC構成情報に前記CORESETのSFN構成情報が存在し、前記MAC-CE活性化情報に基づき、前記CORESETにおいて1つのTCI状態が活性化されていると判断される場合、前記CORESETの伝送モードをシングルポイント伝送モードとして決定するステップと、
前記RRC構成情報に前記CORESETのSFN構成情報が存在せず、前記MAC-CE活性化情報に基づき、前記CORESETにおいて1つのTCI状態が活性化されていると判断される場合、前記CORESETの伝送モードをシングルポイント伝送モードとして決定するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項1に記載のビーム品質を監視するための方法。
【請求項5】
前記各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられたCSI RSに基づき、各監視対象のBFD RSを決定するステップは、
前記各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられたすべてのCSI RSを、各監視対象のBFD RSとするか、または、
前記各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられたすべてのCSI RSを、監視対象の候補CSI RSとし、前記各CORESETのソート結果に基づき、監視対象のBFD RSとして所定数の監視対象の候補CSI RSを選択するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載のビーム品質を監視するための方法。
【請求項6】
前記各監視対象のBFD RSに基づきビーム品質を監視するステップは、
各監視対象のBFD RSのビーム品質を別々に計算し、前記各監視対象のBFD RSのビーム品質が予め設定されたビーム失敗条件を満たすと判定された場合、ビーム失敗イベントをトリガーするか、または、
同一のCORESETに関連付けられた2つの監視対象のBFD RSをBFD RSセットとして取り、前記BFD RSセット内の2つの監視対象のBFD RSのビーム品質を共同で計算し、非BFD RSセットのBFD RSのビーム品質を個別に計算し、各ビーム品質が予め設定されたビーム失敗条件を満たしていると判断された場合、ビーム失敗イベントをトリガーするステップを含む、ことを特徴とする請求項1に記載のビーム品質を監視するための方法。
【請求項7】
前記各監視対象のBFD RSのビーム品質を別々に計算するステップは、
前記各監視対象のBFD RSについて、前記監視対象のBFD RSの測定スケールに対応する測定出力値を決定し、前記測定出力値に基づいてブロック誤り率(BLER)値を決定し、前記BLER値を前記監視対象のBFD RSのビーム品質とするステップを含む、ことを特徴とする請求項6に記載のビーム品質を監視するための方法。
【請求項8】
前記BFD RSセット内の2つの監視対象のBFD RSのビーム品質を共同で計算するステップは、
前記BFD RSセット内の2つの監視対象のBFD RSの測定スケールに対応する測定出力値を個別に決定し、2つの測定出力値を重ね合わせ、重ね合わせることによって得られた測定出力値に基づいてBLER値を決定し、前記BLER値を前記BFD RSセットのビーム品質とするステップを含む、ことを特徴とする請求項6に記載のビーム品質を監視するための方法。
【請求項9】
ビーム品質を監視するための装置であって、
ネットワークデバイス側から送信される無線リソース制御(RRC)構成情報および媒体アクセス制御エレメント(medium access control-control element, MAC-CE)活性化情報を受信し、前記RRC構成情報および前記MAC-CE活性化情報に基づき、各制御リソースセット(CORESET)のインデックス値および前記各CORESET内で活性化される伝送構成インジケーター(TCI)状態を決定するように構成される受信ユニットと、
前記各CORESET内で活性化されるTCI状態に基づき、前記各CORESETの伝送モードを決定するように構成される第1の決定ユニットと、
監視対象のCORESETとして少なくとも1つのCORESETを選択するように構成される第2の決定ユニットと、
各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられた周期的チャネル状態情報参照信号(CSI RS)に基づき、各監視対象のビーム失敗検出参照信号(BFD RS)を決定するように構成される第3の決定ユニットと、
各監視対象のBFD RSに基づきビーム品質を監視するように構成される監視ユニットと、を含み、
前記伝送モードは、単一周波数ネットワーク(Single frequency network,SFN)伝送モードおよびシングルポイント伝送モードを含み、
前記監視対象のCORESETは、SFN伝送モードのCORESETを含む、ことを特徴とするビーム品質を監視するための装置。
【請求項10】
前記第2の決定ユニットは、予め設定された優先順位規則に基づき、前記各CORESETをソートし、ソート結果に基づき、監視対象のCORESETとして少なくとも1つのCORESETを選択することを特徴とする請求項9に記載のビーム品質を監視するための装置。
【請求項11】
前記第2の決定ユニットは、前記各CORESETのインデックス値に基づき、前記各CORESETをソートし、前記インデックス値が小さいCORESETの優先順位はインデックス値が大きいCORESETより高く、または、前記各CORESETの伝送モードに基づき、前記各CORESETをソートし、前記SFN伝送モードのCORESETの優先順位はシングルポイント伝送モードのCORESETより高く、または、前記各CORESETの伝送モードおよびインデックス値に基づき、前記各CORESETをソートし、前記伝送モードの優先順位はインデックス値の優先順位より高く、SFN伝送モードのCORESETの優先順位はシングルポイント伝送モードのCORESETより高く、インデックス値が小さいCORESETの優先順位はインデックス値が大きいCORESETより高いことを特徴とする請求項10に記載のビーム品質を監視するための装置。
【請求項12】
前記第1の決定ユニットは、前記各CORESETについて、前記RRC構成情報に前記CORESETのSFN構成情報が存在するかどうかを判断し、
前記RRC構成情報に前記CORESETのSFN構成情報が存在し、前記MAC-CE活性化情報に基づき、前記CORESETにおいて2つのTCI状態が活性化されていると判断される場合、前記CORESETの伝送モードをSFN伝送モードとして決定し、
前記RRC構成情報に前記CORESETのSFN構成情報が存在し、前記MAC-CE活性化情報に基づき、前記CORESETにおいて1つのTCI状態が活性化されていると判断される場合、前記CORESETの伝送モードをシングルポイント伝送モードとして決定し、
前記RRC構成情報に前記CORESETのSFN構成情報が存在せず、前記MAC-CE活性化情報に基づき、前記CORESETにおいて1つのTCI状態が活性化されていると判断される場合、前記CORESETの伝送モードをシングルポイント伝送モードとして決定することを特徴とする請求項9に記載のビーム品質を監視するための装置。
【請求項13】
前記第3の決定ユニットは、前記各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられたすべてのCSI RSを、各監視対象のBFD RSとするか、または、前記各監視対象のCORESET内で活性化されるTCI状態に関連付けられたすべてのCSI RSを、監視対象の候補CSI RSとし、前記各CORESETのソート結果に基づき、監視対象のBFD RSとして所定数の監視対象の候補CSI RSを選択することを特徴とする請求項9に記載のビーム品質を監視するための装置。
【請求項14】
前記監視ユニットは、各監視対象のBFD RSのビーム品質を別々に計算し、前記各監視対象のBFD RSのビーム品質が予め設定されたビーム失敗条件を満たすと判定された場合、ビーム失敗イベントをトリガーするか、または、同一のCORESETに関連付けられた2つの監視対象のBFD RSをBFD RSセットとして取り、前記BFD RSセット内の2つの監視対象のBFD RSのビーム品質を共同で計算し、非BFD RSセットのBFD RSのビーム品質を個別に計算し、各ビーム品質が予め設定されたビーム失敗条件を満たしていると判断された場合、ビーム失敗イベントをトリガーすることを特徴とする請求項9に記載のビーム品質を監視するための装置。
【請求項15】
前記監視ユニットは、前記各監視対象のBFD RSについて、前記監視対象のBFD RSの測定スケールに対応する測定出力値を決定し、前記測定出力値に基づいてブロック誤り率(BLER)値を決定し、前記BLER値を前記監視対象のBFD RSのビーム品質とし、
および/または、
前記監視ユニットは、前記BFD RSセット内の2つの監視対象のBFD RSの測定スケールに対応する測定出力値を個別に決定し、2つの測定出力値を重ね合わせ、重ね合わせることによって得られた測定出力値に基づいてBLER値を決定し、前記BLER値を前記BFD RSセットのビーム品質とすることを特徴とする請求項14に記載のビーム品質を監視するための装置。
【国際調査報告】