(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-08
(54)【発明の名称】不整列式三軸ステルスヒンジ
(51)【国際特許分類】
E05D 3/10 20060101AFI20240801BHJP
【FI】
E05D3/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024507175
(86)(22)【出願日】2022-08-12
(85)【翻訳文提出日】2024-02-02
(86)【国際出願番号】 CN2022111962
(87)【国際公開番号】W WO2023020369
(87)【国際公開日】2023-02-23
(31)【優先権主張番号】202110936206.5
(32)【優先日】2021-08-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524047442
【氏名又は名称】▲劉▼ 文▲勲▼
(71)【出願人】
【識別番号】524047453
【氏名又は名称】汪 明彦
(74)【代理人】
【識別番号】110003742
【氏名又は名称】弁理士法人海田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 文▲勲▼
(72)【発明者】
【氏名】汪 明彦
(57)【要約】
主羽根(1)、副羽根(2)、上斜板(8)、及び下斜板(5)を含み、前記主羽根(1)と前記上斜板(8)の一端との間は、主辺軸(7)により回動可能に連結され、前記副羽根(2)と前記下斜板(5)の一端との間は副辺軸(4)により回動可能に連結され、前記上斜板(8)の他端と前記下斜板(5)の他端との間は、共通軸(6)により回転可能に連結され、主辺軸(7)の延長線と、副辺軸(4)の延長線と、共通軸(6)の延長線とが1点に交わる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
主羽根、副羽根、上斜板、及び下斜板を含み、前記主羽根と前記上斜板の一端との間は、主辺軸により回動可能に連結され、前記副羽根と前記下斜板の一端との間は、副辺軸により回動可能に連結され、前記上斜板の他端と前記下斜板の他端との間は、共通軸により回転可能に連結され、前記主辺軸の延長線と、前記副辺軸の延長線と、前記共通軸の延長線とが1点に交わることを特徴とする不整列式三軸ステルスヒンジ。
【請求項2】
前記主羽根には、少なくとも2つの前記上斜板が設けられ、前記副羽根には、少なくとも2つの前記下斜板が設けられ、かつ、前記主羽根上のすべての前記上斜板は、軸対称的に分布するように、設置され、前記副羽根上のすべての前記下斜板は、軸対称的に分布するように、設置されることを特徴とする請求項1に記載の不整列式三軸ステルスヒンジ。
【請求項3】
前記主羽根には、少なくとも2つの前記上斜板が設けられ、前記副羽根には、少なくとも2つの前記下斜板が設けられ、かつ、前記主羽根上のすべての前記上斜板は、平行に分布するように設置され、前記副羽根上のすべての前記下斜板は、平行に分布するように、設置されることを特徴とする請求項1に記載の不整列式三軸ステルスヒンジ。
【請求項4】
前記主辺軸、前記副辺軸、及び前記共通軸は、折り畳み状態において、同一平面に位置することを特徴とする請求項1に記載の不整列式三軸ステルスヒンジジ。
【請求項5】
前記副羽根は、折り畳み後の前記上斜板と前記下斜板とを収容するための収容溝が設けられていることを特徴とする請求項1、または2、または3、または4に記載の不整列式三軸ステルスヒンジ。
【請求項6】
前記下斜板は、折り畳み状態において、前記上斜板を収容するための溝が、前記上斜板に向かう側に、設けられていることを特徴とする請求項1、または2、または3、または4に記載の不整列式三軸ステルスヒンジ。
【請求項7】
前記主羽根、及び前記副羽根は、いずれも複数の取付貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項1、または2、または3、または4に記載の不整列式三軸ステルスヒンジ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は開閉機構の技術分野に関し、特に不整列式三軸ステルスヒンジに関する。
【背景技術】
【0002】
ヒンジは、一般的に使用される金属部品であり、通常にドアと窓の開閉機構として使用される。従来のヒンジは、通常に、取り付けられる時、両面に溝を開く必要があり、溝の深さが大きく、応用範囲が小さく、同じ寸法の材料で荷重能力が弱く、展開状態が美しくなく、実際の応用に組み合わせる効果が悪い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
以上の技術問題を解決するために、本発明は不整列式三軸ステルスヒンジを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために、本発明は以下の態様を提供する。
【0005】
本発明は主羽根、副羽根、上斜板及び下斜板を含み、前記主羽根と前記上斜板の一端との間は、主辺軸により回動可能に連結され、前記副羽根と前記下斜板の一端との間は副辺軸により回動可能に連結され、前記上斜板の他端と前記下斜板の他端との間は共通軸により回転可能に連結され、前記主辺軸の延長線と、前記副辺軸の延長線と、前記共通軸の延長線とが1点に交わる不整列式三軸ステルスヒンジを提供する。
【0006】
オプションとして、前記主羽根には、少なくとも2つの前記上斜板が設けられ、前記副羽根には、少なくとも2つの前記下斜板が設けられ、かつ、前記主羽根上のすべての前記上斜板は、軸対称的に分布するように、設置され、前記副羽根上のすべての前記下斜板は、軸対称的に分布するように、設置される。
【0007】
オプションとして、前記主羽根には、少なくとも2つの前記上斜板が設けられ、前記副羽根には、少なくとも2つの前記下斜板が設けられ、かつ、前記主羽根上のすべての前記上斜板は、平行に分布するように設置され、前記副羽根上のすべての前記下斜板は、平行に分布するように、設置される。
【0008】
オプションとして、前記主辺軸、前記副辺軸、及び前記共通軸は、折り畳み状態において、同一平面に位置する。
【0009】
オプションとして、前記副羽根は、折り畳み後の前記上斜板と前記下斜板とを収容するための収容溝が設けられている。
【0010】
オプションとして、前記下斜板は、折り畳み状態において、前記上斜板を収容するための溝が、前記上斜板に向かう側に、設けられている。
【0011】
オプションとして、前記主羽根、及び前記副羽根は、いずれも複数の取付貫通孔が設けられている。
【発明の効果】
【0012】
本発明における不整列式三軸ステルスヒンジは、荷重能力がより強く、製品サイズの制御範囲がより広く、より良く、応用分野がより広い。不整列式三軸ステルスヒンジは、ヒンジの開く形態をより伸ばして美しくさせ、実際の応用の組み合わせに、より適合させ、開きが容易で自由である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本発明の実施例または従来技術における技術的態様をより明確に説明するために、以下では実施例に使用必要がある図面を簡単に説明する。明らかに、以下の説明における図面は本発明のいくつかの実施例にすぎず、当業者にとっては、創造的な労働を払わずに、これらの図面に基づく他の図面を得ることができる。
【0014】
【
図1】本発明の不整列式三軸ステルスヒンジの構造概略図である。
【
図2】本発明の不整列式三軸ステルスヒンジの折り畳み状態における構造概略図である。
【
図3】本発明の不整列式三軸ステルスヒンジジの第2の形態の構造概略図である。
【
図4】本発明の不整列式三軸ステルスヒンジジの第3の形態の構造概略図である。
【
図5】本発明の不整列式三軸ステルスヒンジジの第4の形態の構造概略図である。
【符号の説明】
【0015】
1 主羽根、2 副羽根、3 収容溝、4 副辺軸、5 下斜板、6 共通軸、7 主辺軸、8 上斜板。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態における図面を参照して、本発明の実施例における技術的態様を明確かつ完全に説明する。明らかに、説明された実施例は、本発明の一部の実施例にすぎず、すべての実施形態ではない。本発明における実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を行うことなく取得した他のすべての実施例は、本発明の保護の範囲に属する。
【0017】
実施例1:
本実施例は、
図1及び
図2に示すように、主羽根1、副羽根2、上斜板8及び下斜板5を含む不整列式三軸ステルスヒンジジを提供する。前記主羽根1と前記上斜板8の一端との間は、主辺軸7により回動可能に連結され、前記副羽根2と前記下斜板5の一端との間は副辺軸4により回動可能に連結され、前記上斜板8の他端と前記下斜板5の他端との間は、共通軸6により回動可能に連結されて、前記主辺軸7の延長線と、前記副辺軸4の延長線と、前記共通軸6の延長線とが1点に交わった。
【0018】
本実施例では、前記主羽根1には、2つの前記上斜板8が設けられ、前記副羽根2には、2つの前記下斜板5が設けられ、2つの前記上斜板8は、軸対称的に分布するように設置され、2つの前記下斜板5は、軸対称的に分布するように、設置された。より具体的には、2つの前記上斜板8と主羽根1とが接続された主辺軸7の延長線の交点は主羽根1の中線上に位置し、2つの前記下斜板5と副羽根2とが接続された副辺軸4の延長線の交点は副羽根2の中線上に位置した。
【0019】
ヒンジの折り畳み後の体積をさらに縮小するために、前記副羽根2は、折り畳み後の前記上斜板8と前記下斜板5とを収容するための収容溝3が設けられた。前記下斜板5は、前記上斜板8を収容するための溝が、前記上斜板8に向かう側に、設けられた。折り畳み状態において、主羽根1を副羽根2に嵌合させ、不整列式三軸ステルスヒンジの最小厚さが副羽根2の厚さになるように、上斜板8は、下斜板5の凹溝内に収納され、下斜板5は副羽根2の収納溝3内に収納され、主辺軸7、副辺軸4及び共通軸6は同一平面に位置した。
【0020】
取付を容易にするために、前記主羽根1及び前記副羽根2には、いずれも複数の取付貫通孔が設けられた。取付貫通孔は、内側に向かう一端に、皿穴が設けられたため、主羽根1及び副羽根2がネジによってドアや窓などの構造に取付けられた後、ネジの端部は皿頭中に隠すことができ、取付強度を保証する前提で、不整列式三軸ステルスヒンジの内部空間を占有することがなく、不整列式三軸ステルスヒンジの全体の厚さを下げ、不整列式三軸ステルスヒンジが占有する取り付け空間をさらに減らすことに有利である。
【0021】
実施例2:
図3に示すように、本実施形態では、主羽根1上のすべての主辺軸7は、主羽根1の中央部に沿って対称に分布し、副羽根2上のすべての副辺軸4は、副羽根2の中央部に沿って対称に分布した。
【0022】
実施例3:
図4に示すように、本実施例では、主羽根1上のすべての主辺軸7は、平行に分布し、副羽根2上のすべての副辺軸4は、平行に分布した。
【0023】
実施例4:
図5に示すように、本実施例では、主羽根1上のすべての主辺軸7は、平行に分布し、副羽根2上のすべての副辺軸4は、平行に分布した。
【0024】
なお、当業者にとっては、本発明は、上記例示的な実施例の詳細に限定されるものではなく、本発明の精神的または基本的な特徴から逸脱することなく、他の具体的な形態で本発明を実現することができることは明らかである。したがって、いずれの点から見ても、実施例は例示的であり、非限定的であり、本発明の範囲は、上述の説明ではなく、添付の請求項によって限定されるべきであるため、請求項の均等構成の意味及び範囲内のすべての変化を本発明に網羅することを主旨とし、請求項中の任意の符号が係る請求項の制限と見なすべきではない。
【0025】
本明細書では、本発明の原理及び実施形態について具体的な例を用いて説明したが、以上の実施例の説明は、本発明の方法及びその核心思想の理解を支援するためのものであり、同時に、当業者には、本発明の思想に基づいて、具体的な実施形態及び応用範囲において変更点がある。以上のように、本明細書の内容は本発明に対する制限と理解すべきではない。
【国際調査報告】