(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-08
(54)【発明の名称】エアロゾル発生装置用の生分解性カートリッジ
(51)【国際特許分類】
A24F 40/42 20200101AFI20240801BHJP
【FI】
A24F40/42
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024507915
(86)(22)【出願日】2022-08-16
(85)【翻訳文提出日】2024-02-07
(86)【国際出願番号】 EP2022072822
(87)【国際公開番号】W WO2023025618
(87)【国際公開日】2023-03-02
(32)【優先日】2021-08-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(72)【発明者】
【氏名】カリ リカルド
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB23
4B162AB28
4B162AC17
(57)【要約】
本発明は、エアロゾル発生装置用のカートリッジに関し、カートリッジは、感覚媒体を保持するように構成された容器を備え、カートリッジは、生分解性材料から作製され、カートリッジは、植物種子をさらに備える。本発明は、エアロゾル発生装置およびそのようなカートリッジを備える、エアロゾル発生システムにさらに関する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル発生装置用のカートリッジであって、前記カートリッジが、感覚媒体を保持するように構成された容器を備え、
前記カートリッジが、生分解性材料から作製され、
前記カートリッジが、植物種子をさらに備え、
前記植物種子が、発芽可能である、カートリッジ。
【請求項2】
前記植物種子が、風味特性を有する、請求項1に記載のカートリッジ。
【請求項3】
前記植物種子が、キジカクシ目(sparagales)の種子、単子葉の顕花植物の種子(ラン科植物(Orchidaceae)、シンビジウム蘭を含む)、単子葉の顕花植物の種子、アニス(Pimpinella Anisum)の種子、トウシキミ(Illicium Verum)の種子、Foeniculum Vulgarisの種子、キンセンカ(Calendula Officinalis)の種子、Anthemis Tomentosaの種子、およびチャービル(Anthriscus Cerefolium)の種子の、1つ以上から選択される、請求項1~2のいずれかに記載のカートリッジ。
【請求項4】
前記生分解性材料が、生分解性プラスチック、ポリ乳酸(PLA)、ポリヒドロキシアルカン酸(PHA)、多糖誘導体、およびポリ(アミノ酸)の、1つ以上から選択される、請求項1~3のいずれかに記載のカートリッジ。
【請求項5】
前記植物種子が、前記カートリッジによって画定される前記容器の外側に提供される、請求項1~4のいずれかに記載のカートリッジ。
【請求項6】
前記植物種子が、薬草シート内に提供される、請求項1~5のいずれかに記載のカートリッジ。
【請求項7】
前記薬草シートが、接着層および風味層を備える、請求項6に記載のカートリッジ。
【請求項8】
前記接着層が、前記植物種子を備える、請求項7に記載のカートリッジ。
【請求項9】
前記風味層が、ワックスタイプで形成される、請求項7または8に記載のカートリッジ。
【請求項10】
前記風味層が、タマリンドシードガム、植物種子由来のローカストビーンガム、樹液由来のアラビアガムおよびカラヤガム、またはコンニャクマンナン、ならびに(他の植物の主要成分として)セルロースおよびアガロースを含有する大豆多糖類の、1つ以上から選択される、請求項7~9のいずれか一項に記載のカートリッジ。
【請求項11】
前記薬草シートが、前記カートリッジによって画定される前記気流チャネル内に提供される、請求項7~10のいずれか一項に記載のカートリッジ。
【請求項12】
前記薬草シートが、前記カートリッジに固定された封止層として構成される、請求項7~11のいずれか一項に記載のカートリッジ。
【請求項13】
前記封止層が、前記カートリッジによって画定される前記気流チャネルの少なくとも1つの端部を封止して閉じるように構成される、請求項12に記載のカートリッジ。
【請求項14】
エアロゾル発生装置および請求項1~13に記載のカートリッジを備える、エアロゾル発生システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、エアロゾル発生装置用の生分解性カートリッジに関する。本開示は、エアロゾル発生装置と生分解性カートリッジとを備える、エアロゾル発生システムにさらに関する。
【背景技術】
【0002】
吸入可能な蒸気を生成するための、エアロゾル発生装置を提供することが知られている。こうした装置は、エアロゾル形成基体を燃焼することなく、固体または液体のエアロゾル形成基体を加熱してもよい。
【0003】
液体エアロゾル形成基体を利用するエアロゾル発生装置はまた、気化器とも呼ばれる。気化器は、円筒形状を有してもよく、カートリッジ、ヒーター、ならびに電力源および制御盤を含む本体を備えてもよい。ヒーターは、多孔性要素と、熱を伝達するために加熱された基材に取付けられた、加熱ユニットとを備えてもよい。さらに、多孔性要素は、カートリッジから加熱ユニットに向けて、液体エアロゾル形成基体を伝達するように構成されてもよい。
【0004】
カートリッジは、交換可能なカートリッジとして構成されてもよい。交換可能なカートリッジが消費されると、新しいカートリッジが気化器に挿入される。典型的には、消費されたカートリッジは、ごみ箱に廃棄されるか、または供給業者に返却される。衛生上の配慮および材料特性に起因して、使用済みカートリッジのほとんどは、ごみ処理場のごみとして終わる。
【0005】
新しいカートリッジは、カートリッジの部分を汚染から保護する、封止要素を備えてもよい。新しい交換可能なカートリッジを使用する前に、こうした封止部品は剥離され、同様に廃棄される。廃棄されたカートリッジおよび廃棄された封止要素の蓄積量は、生態系に影響を与えかねない。
【0006】
使用後の環境への影響を低減する、エアロゾル発生装置用の交換可能なカートリッジを提供することが、望ましいことになる。
【0007】
環境の持続可能な発展に寄与する、エアロゾル発生装置用の交換可能なカートリッジを提供することが、さらに望ましいことになる。
【発明の概要】
【0008】
本発明の実施形態によれば、感覚媒体を保持するように構成された容器を備える、エアロゾル発生装置用のカートリッジが提供される。カートリッジは、生分解性材料から作製され、植物種子を備える。
【0009】
使用後に本発明のカートリッジが捨てられると、カートリッジ材料は、環境汚染への影響が低減されるように、生物学的に分解される。
【0010】
カートリッジは、植物種子をさらに備える。カートリッジは、複数の植物種子を備えてもよい。カートリッジは、様々な植物種子を備えてもよい。
【0011】
植物種子は、風味特性を有してもよい。風味特性を有する植物種子は、エアロゾル発生システム内で発生したエアロゾルの風味付けを可能にしてもよい。この目的のために、植物種子は、エアロゾル発生装置内の気流またはエアロゾル流路内に位置してもよい。
【0012】
植物種子は、発芽可能であってもよい。生分解性材料から作製され、追加的に発芽可能な植物種子を備えるカートリッジは、少なくとも2つの理由から有利である。上述のように、生分解性材料から作製された、廃棄されたカートリッジは、環境汚染を低減する。さらに、種子は、廃棄後に発芽してもよい。従って、本発明のカートリッジの毎回の廃棄により、新しい植物または木が蒔かれる。従って、本発明のカートリッジの廃棄は、実際に、生態系に正の影響を与えてもよい。
【0013】
適切と考えられる任意の種類の種子を、本発明で使用してもよい。大量に入手可能であり、かつ市場で商品として存在する種子を、使用してもよい。種子は、キジカクシ目(sparagales)の種子、単子葉の顕花植物の種子(ラン科植物(Orchidaceae)、シンビジウム蘭(brachiopod)を含む)、単子葉の顕花植物の種子、アニス(Pimpinella Anisum)の種子、トウシキミ(Illicium Verum)の種子、Foeniculum Vulgarisの種子、キンセンカ(Calendula Officinalis)の種子、Anthemis Tomentosaの種子、およびチャービル(Anthriscus Cerefolium)の種子のうち、1つ以上から選択されてもよい。
【0014】
カートリッジの材料は、当該技術分野で公知の任意の適切な生分解性材料から選択されてもよい。カートリッジの生分解性材料は、生分解性プラスチック、ポリ乳酸(PLA)、ポリヒドロキシアルカン酸(PHA)、多糖誘導体、およびポリ(アミノ)酸の、1つ以上から選択されてもよい。
【0015】
植物種子は、廃棄後に、使用済み生分解性カートリッジが植物鉢として機能してもよいように、提供されてもよい。生分解性カートリッジは、種子の発芽を高めるために、水を貯蔵してもよい。使用済みカートリッジは、地面内に埋め込まれ、分解されてもよい。
【0016】
カートリッジは、気流チャネルを画定するように、設計されてもよい。カートリッジは、気流チャネルを画定する、管状形状を有してもよい。気流チャネルは、カートリッジを通って、中央に延在してもよい。
【0017】
本明細書で使用される場合、気流経路または気流チャネルという用語は、ガス状の成分がエアロゾル発生装置を通して誘導される、経路またはチャネルを一般的に指すために使用される。ガス状の成分は、空気およびエアロゾル、または空気およびエアロゾルの任意の混合物を含んでもよい。
【0018】
植物種子は、カートリッジによって画定される容器の、外側に提供されてもよい。種子を容器の外側に提供することは、植物種子をエアロゾル発生装置内で発生したエアロゾルと接触させることを可能にしてもよい。
【0019】
植物種子は、任意の適切な手段によって、カートリッジに接着されてもよい。植物種子は、接着剤または任意の他の固定手段によって、カートリッジに接着されてもよい。
植物種子は、薬草シートで提供されてもよい。薬草シートは、接着層および風味層を備えてもよい。
【0020】
接着層は、風味層をカートリッジに固定するための、適切な接着材料を含んでもよい。接着材料は、シアノアクリレート、エポキシ、アクリル系、嫌気性およびUV硬化性アクリレートなどの、有機接着剤を含んでもよい。接着材料は、セラミックスレッドロッカーおよびシリコーン系接着剤などの、無機系接着剤を含んでもよい。接着材料は、デンプンまたは多糖類などの、生分解性材料を含んでもよい。これらの接着材料は、発生したエアロゾルの温度範囲に対する、熱抵抗を示す。従って、これらの接着材料を使用することによって、加熱式エアロゾル発生装置におけるカートリッジの継続的な動作が確保される。
【0021】
様々な生分解性デンプン系ポリマーとしては、熱可塑性デンプン、デンプン合成脂肪族ポリマーブレンド、デンプン-ポリブチレンサクシネート(PBS)/ポリブチレンサクシネートアジペート(PBSA)ポリエステルブレンド、およびデンプン-エチレンビニルアルコール(EVOH)またはポリビニルアルコール(PVOH)ブレンドが含まれる。
【0022】
接着材料は、ポリビニルアルコール(PVOH)を含んでもよい。接着材料は、亜麻仁油およびヒマシ油のいずれかを含んでもよい。接着材料は、脂肪族(線状)ポリエステル、および芳香族(環状構造)ポリエステルなどの、生分解性ポリエステルを含んでもよい。接着材料は、乳酸若しくはポリ乳酸(PLA)、またはポリカプロラクトン(PCL)ポリエステルを含んでもよい。
【0023】
接着材料は、上述の接着材料の任意の組合せを含んでもよい。
【0024】
植物種子は、接着層、風味層、または接着層および風味層の両方のいずれかで、薬草シート内に提供されてもよい。
【0025】
風味層は、風味剤を含んでもよく、エアロゾル発生装置内の気流または発生したエアロゾルを風味付けるために、使用されてもよい。
【0026】
風味層は、ワックスまたはガムを含んでもよい。風味層は、タマリンドシードガム、植物種子由来のローカストビーンガム、樹液由来のアラビアガムおよびカラヤガム、またはコンニャクマンナン、ならびに(他の植物の主要成分として)セルロースおよびアガロースを含有する大豆多糖類の、1つ以上から選択されてもよい。
【0027】
上述の薬草シートは、植物種子よりも高い風味能力を有するように、特に設計されてもよい。従って、本発明の薬草シートを使用することによって、全体的な風味能力が強化されてもよい。
【0028】
薬草シートは、カートリッジによって画定される、気流チャネル内に提供されてもよい。カートリッジの中央気流チャネル内の空気またはエアロゾル流に薬草シートを暴露することは、揮発性風味剤が、通過する気流と容易に混合されることを可能にしてもよい。薬草シートは、使用中および使用後に、カートリッジ内に留まる。カートリッジ上に廃棄されると、薬草シートに含まれる植物種子が発芽して、生態系に寄与する場合がある。
【0029】
薬草シートは、カートリッジに固定された封止層として、構成されてもよい。これに関して、薬草シートは、カートリッジによって画定される気流チャネルの少なくとも1つの端部を、封止するように閉じるための封止層として、構成されてもよい。使用前のカートリッジの内部気流チャネルの汚染を回避する、衛生上の目的のために、カートリッジの一方または両方の端部を封止するように閉じることが望ましい場合がある。こうした封止層は、使用前に除去され、環境中に廃棄されてもよい。封止層の薬草シートは、1つ以上の植物種子を備えるため、こうした封止層の各廃棄は、新しい植物または木が蒔かれることにつながってもよい。従って、封止層の廃棄は、生態系に正の影響を与える場合がある。
【0030】
封止層は、生分解性材料から形成されてもよい。封止層は、紙、バイオフィルム、および繊維系材料の1つから形成されてもよい。
【0031】
カートリッジは、2つ以上の構成要素から構成されてもよい。こうしたより多くの構成要素カートリッジは、「カートリッジ組立品」とも呼ばれ、種子ホルダーおよび主要部品を備えてもよい。
【0032】
種子ホルダーは、植物種子を備えてもよい。植物種子は、種子ホルダーに接着された、薬草シートに含まれてもよい。
【0033】
主要部品は、液体エアロゾル形成基体を保持するための、容器を画定してもよい。組立時、主要部品および種子ホルダーは、カートリッジを通る気流チャネルを画定してもよい。種子ホルダーおよび主要部品は、植物種子または植物種子を備える薬草シートが気流チャネル内に位置するように、組立てられてもよい。このようにしてまた、種子または薬草シートは、カートリッジの中央気流チャネル内の気流に暴露され、揮発性風味剤が通過する気流と容易に混合されることを可能にしてもよい。
【0034】
種子ホルダーは、カートリッジの完全な容器区画を含んでもよく、液体エアロゾル形成基体を貯蔵するように構成された唯一の部品であってもよい。こうした実施形態では、種子ホルダーは、貯蔵された液体エアロゾル形成基体が使い切られた後に廃棄されるように構成されてもよく、主要部品は、新鮮な種子ホルダーと、一緒になって、引き続き使用されてもよい。
【0035】
2つ以上の部品からカートリッジを構築することは、いくつかの利点を提供する場合がある。異なる部品を使用して、カートリッジの異なる機能を果たしてもよい。主要部品または種子ホルダーのいずれかは、カートリッジの完全な容器区画を含んでもよく、液体エアロゾル形成基体を貯蔵するように構成された唯一の部品であってもよい。種子ホルダーは、植物種子または薬草シートを保持するように、構成されてもよい。カートリッジの個々の構成要素に対するこうした機能分布は、カートリッジの製造および構造を容易にしてもよい。
【0036】
気流チャネル内で植物種子または植物種子を備える薬草シートを暴露することを可能にするために、主要部品は、横方向の開口部を有する気流チャネルを形成するように構成されてもよい。種子ホルダーは、主要部品によって画定される空気チャネルの横方向開口部内に延在してもよい、対応する突出部分を有するように構成されてもよい。主要部品および種子ホルダーの組立に伴い、種子ホルダーの突出部分の前面は、気流チャネルを画定する主要部品の内壁と同一平面にあってもよい。
【0037】
主要部品は、種子ホルダーを受容するように構成された陥凹部を備える、ドッキング部分を画定するように、形状付けられてもよい。ドッキング部分には、種子ホルダーの挿入を容易にするための、誘導要素が提供されてもよい。一対の誘導要素は、種子ホルダーが所定の位置で主要部品中に正確に挿入されてもよいように、主要部品のドッキング部分および種子ホルダー上に配置されてもよい。
【0038】
種子ホルダーおよび主要部品は、適切な接続手段によって接続されてもよい。接続手段は、固有の相補的な係合構造を備えてもよい。この係合構造は、制限溝、締付要素、ばね要素、突出部、および対応する係合要素に合致する陥凹部の、1つ以上を備えてもよい。係合構造は、キーアンドロック原理に従って、形状付けられてもよい。組立中、主要部品の係合構造の2つの合致する対応物、および種子ホルダーは、互いに係合し、2つの部品の相対的な横方向の移動を制限する。いくつかの係合構造を使用して、主要部品に取付けられる間、種子ホルダーの任意の方向への移動を制限してもよい。
【0039】
主要部品は、種子ホルダーの陥凹部に対して力を提供してもよく、種子ホルダーをその係合位置に維持してもよい、ばね機構を備えてもよい。ばね機構は、種子ホルダーの表面に接触する外向きに突出する部分を備え、それ故に、保持摩擦を作り出してもよい。
【0040】
種子ホルダーは、主要部品のドッキング部分からの係合解除を容易にするための、摩擦要素を備えてもよい。摩擦配置は、種子ホルダーの表面に提供される、高摩擦材料を備えてもよい。摩擦配置は、種子ホルダーの表面に埋め込まれた、一連の平行なチャネル陥凹部を備えてもよい。こうした摩擦要素は、ユーザーが、機械的係合特徴を係止解除し、種子ホルダーを主要部品内のその係合位置から解放するのに十分なグリップを可能にする。
【0041】
交換可能なカートリッジ内の、液体エアロゾル形成基体または風味層が完全に消費された後、種子ホルダーは、主要部品から分離されてもよく、それによって、植物種子または植物種子を備える薬草シートを暴露させる。分離後、種子ホルダーは、植物鉢として機能して、植物種子を最終的に発芽させてもよい。
【0042】
カートリッジは、エアロゾル発生装置で使用される、エアロゾル発生物品の形態で提供されてもよい。エアロゾル発生物品は、ラッパーによって接続される、感覚媒体部分およびマウスピース部分を備える。
【0043】
エアロゾル発生物品は、中空アセテート管およびフロントプラグから選択される、1つ以上の追加的な構成要素を備えてもよく、植物種子は、追加的な構成要素の1つ以上に提供される。
【0044】
エアロゾル発生物品は、この順序で1つ以上のプラグラップまたはチッピングペーパーによって接続される、多孔性フロントプラグ、感覚媒体部分、中空アセテート管、およびマウスピースを備えてもよい。
【0045】
多孔性フロントプラグは、アセテートトウで作製されてもよく、またフロントプラグの長さに沿って分布された、1つ以上の植物種子を備えてもよい。
【0046】
感覚媒体部分は、発熱体によって加熱されるように、構成されてもよい。誘導加熱が使用される場合、感覚媒体部分は、感覚媒体部分を誘導加熱するための、サセプタを備えてもよい。
【0047】
中空アセテート管はまた、中空アセテート管の長さに沿って分布された、1つ以上の植物種子を備えてもよい。
【0048】
電気加熱式のエアロゾル発生装置へのエアロゾル発生物品の挿入に伴い、感覚媒体部分は加熱されて、エアロゾルを生成してもよい。ユーザーが吸煙する場合、気流が提供され、多孔性プラグでエアロゾル発生物品に入り、多孔性プラグ内に含有された種子の放出された風味と混合する。気流は加熱され、感覚媒体部分内の気化した基材と混合されて、加熱されたエアロゾルを形成する。この加熱されたエアロゾルは、中空アセテート管内に含まれる種子の風味と再び混合される。エアロゾルは、マウスピースの下流端で、エアロゾル発生物品を出る。植物種子を備える部分に沿って、気流を2回誘導することによって、エアロゾルの風味の増加が達成される。
【0049】
本明細書で使用される場合、「エアロゾル形成基体」という用語は、エアロゾルを形成することができる、1つ以上の揮発性化合物を放出する能力を有する基材を指す。こうした揮発性化合物は、エアロゾル形成基体を加熱することによって放出されてもよい。エアロゾル形成基体は、好都合なことに、エアロゾル発生物品の一部であってもよい。
【0050】
エアロゾル形成基体は、固体エアロゾル形成基体であってもよい。エアロゾル形成基体は、固体成分と液体成分の両方を備えてもよい。エアロゾル形成基体は、加熱に伴い基材から放出される揮発性たばこ風味化合物を含有する、たばこ含有材料を備えてもよい。エアロゾル形成基体は、非たばこ材料を備えてよい。エアロゾル形成基体は、高密度で安定したエアロゾルの形成を容易にする、エアロゾル形成体を備えてもよい。適切なエアロゾル形成体の例は、グリセリンおよびプロピレングリコールである。
【0051】
エアロゾル形成基体は、液体形態で提供されてもよい。液体エアロゾル形成基体は、プロピレングリコールまたはグリセリンなどの、エアロゾル形成体、ならびに風味剤などの、他の添加材および成分を含んでもよい。液体エアロゾル形成基体は、水、溶媒、エタノール、植物抽出物、および天然風味または人工風味を含んでもよい。液体エアロゾル形成基体は、ニコチンを含んでもよい。液体エアロゾル形成基体は、約0.5%~約10%の間、例えば、約2%の、ニコチン濃度を有してもよい。液体エアロゾル形成基体は、エアロゾル発生物品の液体貯蔵部分内に含有されてもよく、その場合、エアロゾル発生物品は、カートリッジとして提示されてもよい。
【0052】
カートリッジは、エアロゾル発生装置に、取り外し可能に接続されるように構成されてもよい。
【0053】
本明細書で使用される場合、「エアロゾル発生装置」は、エアロゾル形成基体と相互作用して、エアロゾルを発生する装置に関する。エアロゾル形成基体は、エアロゾル発生物品の一部であってもよく、カートリッジ内に含まれてもよい。エアロゾル発生装置は、ハウジング、電気回路、電源、加熱チャンバ、および発熱体を備えてもよい。
【0054】
電気回路はマイクロプロセッサを備えてもよく、これは、プログラム可能マイクロプロセッサであってもよい。マイクロプロセッサは、制御装置の一部であってもよい。電気回路は、更なる電子構成要素を備えてもよい。電気回路は、ヒーター要素への電力の供給を調節するように、構成されてもよい。
【0055】
本発明はまた、上述のようなエアロゾル発生装置およびカートリッジを備える、エアロゾル発生システムにも関する。
【0056】
下記に非限定的な実施例の非網羅的なリストが提供される。これらの実施例の特徴のいずれか1つ以上は、本明細書に記載の、別の実施例、実施形態、または態様のいずれか1つ以上の特徴と組合されてもよい。
【実施例】
【0057】
実施例A:エアロゾル発生装置用のカートリッジであって、カートリッジが、感覚媒体を保持するように構成された容器を備え、
【0058】
カートリッジが、生分解性材料から作製され、
【0059】
カートリッジが、植物種子をさらに備える、カートリッジ。
【0060】
実施例B:植物種子が、風味特性を有する、実施例Aに記載のカートリッジ。
【0061】
実施例C:植物種子が、発芽可能である、先行する実施例のいずれかに記載のカートリッジ。
【0062】
実施例D:植物種子が、キジカクシ目(sparagales)の種子、単子葉の顕花植物の種子(ラン科植物(Orchidaceae)、シンビジウム蘭を含む)、単子葉の顕花植物の種子、アニス(Pimpinella Anisum)の種子、トウシキミ(Illicium Verum)の種子、Foeniculum Vulgarisの種子、キンセンカ(Calendula Officinalis)の種子、Anthemis Tomentosaの種子、およびチャービル(Anthriscus Cerefolium)の種子の、1つ以上から選択される、先行する実施例のいずれかに記載のカートリッジ。
【0063】
実施例E:生分解性材料が、生分解性プラスチック、ポリ乳酸(PLA)、ポリヒドロキシアルカン酸(PHA)、多糖誘導体、およびポリ(アミノ酸)の、1つ以上から選択される、先行する実施例のいずれかに記載のカートリッジ。
【0064】
実施例F:カートリッジが、気流チャネルを画定する、先行する実施例のいずれかに記載のカートリッジ。
【0065】
実施例G:カートリッジが、中央気流チャネルを画定する管状形状を有する、先行する実施例のいずれかに記載のカートリッジ。
【0066】
実施例H:植物種子が、カートリッジによって画定される容器の外側に提供される、先行する実施例のいずれかに記載のカートリッジ。
【0067】
実施例I:植物種子が、薬草シート内に提供される、先行する実施例のいずれかに記載のカートリッジ。
【0068】
実施例J:薬草シートが、接着層および風味層を備える、先行する実施例のいずれかに記載のカートリッジ。
【0069】
実施例K:接着層が、植物種子を備える、先行する実施例のいずれかに記載のカートリッジ。
【0070】
実施例L:風味層が、ワックスタイプで形成される、先行する実施例のいずれかに記載のカートリッジ。
【0071】
実施例M:風味層が、タマリンドシードガム、植物種子由来のローカストビーンガム、樹液由来のアラビアガムおよびカラヤガム、またはコンニャクマンナン、ならびに(他の植物の主要成分として)セルロースおよびアガロースを含有する大豆多糖類の、1つ以上から選択される、先行する実施例のいずれかに記載のカートリッジ。
【0072】
実施例N:薬草シートが、カートリッジによって画定される気流チャネル内に提供される、先行する実施例のいずれかに記載のカートリッジ。
【0073】
実施例O:薬草シートが、カートリッジに固定された封止層として構成される、先行する実施例のいずれかに記載のカートリッジ。
【0074】
実施例P:封止層が、カートリッジによって画定される気流チャネルの少なくとも1つの端部を封止して閉じるように構成される、先行する実施例に記載のカートリッジ。
【0075】
実施例Q:カートリッジが、2つ以上の構成要素から構成される、先行する実施例のいずれかに記載のカートリッジ。
【0076】
実施例R:カートリッジが、種子ホルダーおよび主要部品を備える、先行する実施例のいずれかに記載のカートリッジ。
【0077】
実施例S:種子ホルダーおよび主要部品が、制限溝、締付要素、突出部、および対応する係合要素に合致する陥凹部の、1つ以上を備え、固有の対応する係合構造を使用して接続される、先行する実施例に記載のカートリッジ。
【0078】
実施例T:種子ホルダーおよび主要部品が、一緒になって、中央気流チャネルを形成する、先行する実施例に記載のカートリッジ。
【0079】
実施例U:カートリッジが、エアロゾル発生装置で使用されるエアロゾル発生物品の形態で提供され、物品がラッパーによって接続される、感覚媒体部分およびマウスピース部分を備える、先行する実施例のいずれかに記載のカートリッジ。
【0080】
実施例V:エアロゾル発生物品が、中空アセテート管およびフロントプラグから選択される、1つ以上の追加的な構成要素を備え、植物種子が、追加的な構成要素のうちの1つ以上に提供される、先行する実施例に記載のカートリッジ。
【0081】
実施例W:エアロゾル発生装置および実施例A~Vに記載のカートリッジを備える、エアロゾル発生システム。
【0082】
一実施形態に関して説明される特徴は、本発明の他の実施形態にも等しく適用されてもよい。
【0083】
例証としてのみであるが、以下の添付図面を参照しながら本発明をさらに説明する。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【
図1】
図1は、気流チャネル内に薬草シートを備える、カートリッジを示す。
【
図2】
図2は、封止層として構成された薬草シートを備える、カートリッジを示す。
【
図4】
図4は、カートリッジ組立品の主要部品を示す。
【
図5】
図5は、カートリッジ組立品の種子ホルダーを示す。
【
図6】
図6は、種子ホルダー内に含まれる植物種子の発芽を図示する。
【
図7】
図7は、植物種子を備えるエアロゾル発生物品を示す。
【発明を実施するための形態】
【0085】
図1では、本発明によるカートリッジ10が図示される。カートリッジ10は、交換可能であるように構成され、生分解性ポリ乳酸から作製される。交換可能なカートリッジ10組立品は、概して、管状の形状を有し、液体エアロゾル形成基体14を保持するための、容器部分12を画定する。気流チャネル16は、その長軸方向軸18に沿って、カートリッジ10を通して中央に延在する。気流チャネル16の近位端は、出口20として適用され、また気流チャネル16の遠位端は、入口22として適用され、これは、エアロゾル発生装置(図示せず)の上流気化ユニットから、エアロゾルを受容するように構成される。
【0086】
薬草シート24は、気流チャネル16内に配置される。より詳細には、薬草シート24は、中央気流チャネル16を画定するカートリッジ10の内壁26に取付けられる。薬草シート24は、接着層30および風味層32を備える。接着層30は、植物種子34を備える。この実施形態では、接着層30内の植物種子34は、ジュエルオーキッドの種に属する。植物種子34は、約0.05ミリメートルの直径を有する、概して球状の形状を有する。接着層30は、シアノアクリレート系の有機接着剤を含む。
【0087】
風味層32は、主成分としてタマリンドシードガムから作製された、ワックスタイプの層で形成される。ユーザー体験中、エアロゾルが発生し、カートリッジ10の中央気流チャネル16を通して誘導される。エアロゾルは、植物種子34および薬草シート24の風味層32に由来する、揮発性風味成分と混合される。薬草シート24からのエアロゾルおよび巻込まれた風味成分は、気流チャネル16の出口20を通して下流に運ばれ、最終的に、ユーザーによって吸入される。
【0088】
カートリッジ10内に貯蔵された液体エアロゾル形成基体14の消費後、カートリッジ10は、新しいカートリッジ10と交換される。消費されたカートリッジ10は、廃棄される。カートリッジ10は生分解性材料から作製されるため、使用済みの交換可能なカートリッジ10は、環境への影響を引き起こさない。加えて、使用済みの交換可能なカートリッジ10内の薬草シート24内に含まれるオーキッド種子は、発芽可能であり、発芽して生態系に寄与してもよい。
【0089】
図2は、本発明による、更なるカートリッジ10を示す。カートリッジ10の構造は、
図1に図示したカートリッジ10の構造とほとんど同一である。
図2のカートリッジは、2つの薬草フィルムを備える。薬草フィルムは、予想外の粒子または液体が気流チャネル16を汚染するのを防止する、封止フィルム40、42として構成される。各封止フィルム40、42は、生分解性ヒートシール接着剤から作製され、植物種子34を備える。図示した実施形態では、封止フィルム40、42は、カートリッジ10に接着される紙から作製される。
【0090】
1つの封止フィルム40は、交換可能なカートリッジ10の入口22上に配置され、かつこれを覆う。もう一方の封止フィルム42は、交換可能なカートリッジ10の出口20上に配置され、かつこれを覆う。ユーザーは、カートリッジ10をエアロゾル発生装置に挿入する前に、封止フィルム40、42を取り外す。封止フィルム40、42をカートリッジ10から剥離した後、ユーザーは、封止フィルム40、42の各々の中の種子34が、発芽して生態系に寄与するように、封止フィルム40、42を地面中に置いてもよい。
【0091】
図3は、主要部品52および種子ホルダー54を備える、カートリッジ組立品50を示す。主要部品52および種子ホルダー54は、固有の係合構造を介して、取り外し可能に接続可能である。
【0092】
主要部品52は、
図3に示すように、種子ホルダー54を受容し、かつそれと係合するように構成される。この実施形態では、種子ホルダー54は、液体エアロゾル形成基体を保持するための容器を画定し、1つ以上の植物種子34を保持するように構成される。基材が消費されると、種子ホルダー54は廃棄されてもよく、一方で、主要部品52は、新しい種子ホルダー54と一緒になって、再使用されてもよい。それ故に、この実施形態では、主要部品52は、再使用可能である。
【0093】
主要部品52の構造は、
図4に、より詳細に示される。主要部品は、気流チャネル区画56およびドッキング区画58の、2つの主要区画52を備える。気流チャネル区画56は、カートリッジ組立品50を通る、空気チャネル16を画定する。気流チャネル区画56およびドッキング区画58は、開口部64を有する壁要素62によって分離される。
【0094】
ドッキング区画58は、種子ホルダー54を受容するための、陥凹部66を含む。陥凹部66は、底部側面68、壁要素62、および2つの横方向側面70によって画定される。
【0095】
主要部品52には、種子ホルダー54をその係合位置に確実に保持するための、適切な係合手段が提供される。図示した実施形態では、いくつかの係合手段は、主要部品52に取付けられている間、種子ホルダー54の任意の方向への移動を制限するように構成される。主要部品52の陥凹部66の横方向側面70上には、陥凹部66に向かって押し、それによって、種子ホルダー54の溝84に対して力を提供する、ばね要素72が含まれる。
【0096】
突出部74は、陥凹部66の底部側面に形成される。この突出部74は、種子ホルダー54の下向き側面で、対応する陥凹部86と協働する。この実施形態では、突出部74および対応する陥凹部86は、直方体形状を有する。カートリッジの組立に伴い、ドッキング区画58の底部側面にある突出部74は、種子ホルダー54の下向き側面88の陥凹部86内に貫通する。それによって、互いに対する、主要部品53および種子ホルダー54の横方向の移動が制限される。
【0097】
図5に示すように、種子ホルダー54は、交換可能なカートリッジ組立品50の長軸方向軸に沿って、L字形プロファイルを有する。種子ホルダー54は、主要部品52のドッキング区画58の陥凹部66内に適合するように設計される。種子ホルダー54の前面80は、植物種子34の配置を含む。
【0098】
主要部品52および種子ホルダー54の係合に伴い、種子ホルダー54の前面80は、主要部品52の壁要素62の開口部64を閉じ、それによって、カートリッジ組立品50を通る閉じた管状気流チャネル16を確立する。
【0099】
さらに、種子ホルダー54の横方向表面82は、溝84を含む。種子ホルダー54および主要部品52の係合に伴い、主要部品54のばね要素72は、種子ホルダー54の横方向表面82で、溝84内に曲がる。係合位置では、ばね要素72は、主要部品52と種子ホルダー54との間に保持を提供する。
【0100】
陥凹部86は、種子ホルダー54の下向き表面88内に形成される。上述のように、主要部品52の突出部74は、陥凹部86に入り、主要部品52および種子ホルダー54の横方向の移動を制限する。
【0101】
植物種子34を含む上述の薬草シート24は、種子ホルダー54上に配置される。交換可能なカートリッジ組立品50を有するエアロゾル発生装置の動作中、エアロゾルは、カートリッジ組立品50の気流チャネル16を通して誘導される。エアロゾルは、薬草シート24に含まれる揮発性風味がエアロゾルに巻込まれるように、薬草シート24に接触する。
【0102】
種子ホルダー54はまた、主要部品52からの係合解除を容易にするための、摩擦配置90を備える。摩擦配置90は、機械的係合機構を係止解除し、種子ホルダー54をその係合位置から解放するための、必要な力を提供するために、ユーザーの指先を支持する。摩擦配置90は、種子ホルダー54の上面92に埋め込まれた、一連の平行なチャネル陥凹部を備える。
【0103】
交換可能なカートリッジ組立品50内の、液体エアロゾル形成基体12または薬草シート24の風味層が、完全に消費された後、種子ホルダー54は、主要部品52から分離され、廃棄される。種子ホルダー54は、ユーザーが種子ホルダー54を地面に植付けられるように、植物鉢として作用してもよい。これは、
図6に示されるように、薬草シート24内の植物種子34を発芽させるのに役立ってもよい。
【0104】
図7は、本発明の更なる実施形態の断面図である。
図7の上面図に図示されるように、カートリッジは、エアロゾル発生装置102で使用される、エアロゾル発生物品100の形態で提供される。この場合、エアロゾル発生装置は、誘導加熱エアロゾル発生装置102であってもよい。エアロゾル発生物品100は、4つの主要素を備える。第一の要素は、アセテートトウで作製された、多孔性フロントプラグ104である。複数の植物種子34は、フロントプラグ104内に、無作為に分布される。第二の要素は、サセプタ発熱体108を伴う、エアロゾル発生基体106である。第三の要素は、中空アセテート管110である。複数の植物種子34は、中空アセテート管110内に、無作為に分布される。第四の要素は、アセテートトウで作製された、マウスピース112である。
【0105】
ユーザー体験中に、エアロゾル発生物品100は、誘導加熱エアロゾル発生装置102内に挿入される。
図7の下面図に図示されるように、エアロゾル発生装置102は、サセプタ発熱体108内に熱を誘導する、可変の磁界を発生するように構成される。この熱は、エアロゾル形成基体106の揮発性成分を気化させるために使用される。ユーザーが吸煙する時、気流が提供され、これは、多孔性フロントプラグ104でエアロゾル発生物品100に入り、多孔性フロントプラグ104内に含有された種子34の放出された風味と混合する。エアロゾル形成基体106を通過する時、気流は加熱され、気化した基材と混合されて、加熱された風味付きエアロゾルを形成する。この加熱されたエアロゾルは、中空アセテート管110内に含まれる種子34の風味剤と、再び混合される。エアロゾルは、マウスピース112の下流端で、エアロゾル発生物品100を出る。
【国際調査報告】