(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-08
(54)【発明の名称】ビデオディスプレイパネル取り付けおよび位置合わせシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20240801BHJP
G09F 9/40 20060101ALI20240801BHJP
【FI】
G09F9/00 350A
G09F9/40 301
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024508447
(86)(22)【出願日】2022-07-01
(85)【翻訳文提出日】2024-04-08
(86)【国際出願番号】 US2022035916
(87)【国際公開番号】W WO2023018495
(87)【国際公開日】2023-02-16
(32)【優先日】2022-05-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-08-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522402450
【氏名又は名称】エイチツーヴィアール ホールドコ,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】H2VR HoldCo,Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100136319
【氏名又は名称】北原 宏修
(74)【代理人】
【識別番号】100143498
【氏名又は名称】中西 健
(72)【発明者】
【氏名】ジェレミー ホックマン
(72)【発明者】
【氏名】スティーブン デ クークレール
【テーマコード(参考)】
5C094
5G435
【Fターム(参考)】
5C094AA01
5C094BA23
5C094BA27
5C094BA43
5C094DA01
5G435AA01
5G435BB04
5G435BB05
5G435BB12
5G435EE05
5G435EE13
5G435KK03
(57)【要約】
複数のビデオディスプレイパネルのアレイから形成されるビデオディスプレイ壁において複数のビデオディスプレイパネルを取り付けて位置合わせするためのシステム、装置および方法が開示される。開示される実施形態は、公差および公差の累積が低減されると共に単純化された取り付け配置を提供し、同時に、取り外されるパネルに隣接する複数のビデオディスプレイパネルの取り外しまたは移動を必要とすることなく修理または交換のために個々のビデオディスプレイパネルを簡単に取り外すことも可能にする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持構造体上にアレイで配置される複数のビデオディスプレイパネルと、
内側のディスプレイパネルの複数の角の合致部それぞれにおいて複数の前記ビデオディスプレイパネルと前記支持構造体との間に配置される第1型位置合わせ取り付け具と
を備え、
前記アレイにおいて隣接する複数のディスプレイパネルは、縁から縁へ位置合わせされ、前記アレイの内側の複数のディスプレイパネルの複数の角は、2つ以上の他のディスプレイパネルの内側の角に隣接し、前記アレイの外縁に沿った複数のディスプレイパネルの複数の角は、少なくとも1つの他のディスプレイパネルの縁の角に隣接し、
複数の前記第1型位置合わせ取り付け具はそれぞれ、前記支持構造体に係合する支持接触面と、隣接する前記ディスプレイパネルの内側の複数の角に係合するディスプレイ接触面とを有する本体部材を備え、
前記支持接触面と前記ディスプレイ接触面とは、一定奥行き寸法だけ離れている
ビデオディスプレイ壁。
【請求項2】
複数の前記ディスプレイパネルの前記アレイの前記外縁に沿った2つのディスプレイパネルの角の合致部それぞれにおいて複数の前記ディスプレイパネルと前記支持構造体との間に配置される第2型位置合わせ取り付け具をさらに備え、
複数の前記第2型位置合わせ取り付け具はそれぞれ、前記支持構造体に係合する支持接触面と、隣接する前記ディスプレイパネルの外縁の複数の角に係合するディスプレイ接触面とを有する本体部材を備え、
前記第2型位置合わせ取り付け具の前記支持接触面と前記ディスプレイ接触面とは、前記一定奥行き寸法だけ離れており、
前記第2型位置合わせ取り付け具の本体部材の1つの縁は、前記ビデオディスプレイ壁の外周と実質的に一致するか、前記ビデオディスプレイ壁の外周の内側に収まる
請求項1に記載のビデオディスプレイ壁。
【請求項3】
前記ディスプレイ壁の角それぞれにおいて複数の前記ビデオディスプレイパネルと前記支持構造体との間に配置される第3型位置合わせ取り付け具をさらに備え、
複数の前記第3型位置合わせ取り付け具はそれぞれ、前記支持構造体に係合する支持接触面と、前記ディスプレイ壁の複数の角において複数の前記ディスプレイパネルの角に係合するディスプレイ接触面とを有する本体部材を備え、
前記第3型位置合わせの前記支持接触面と前記ディスプレイ接触面とは、前記一定奥行き寸法だけ離れており、
前記第3型位置合わせ取り付け具の本体部材の2つの縁は、前記ビデオディスプレイ壁の外周と実質的に一致するか、前記ビデオディスプレイ壁の外周の内側に収まる
請求項1または2に記載のビデオディスプレイ壁。
【請求項4】
それぞれの型の位置合わせ取り付け具は、
前記支持接触面が前記支持構造体に接触した状態で前記本体部材を前記支持構造体に取り付ける少なくとも1つの支持コネクタと、
前記位置合わせ取り付け具のディスプレイ接触面がビデオディスプレイパネルそれぞれに接触した状態で前記本体部材を前記ビデオディスプレイパネルの複数の角それぞれに取り付ける少なくとも1つのディスプレイコネクタとを備える
先行する請求項のいずれかに記載のビデオディスプレイ壁。
【請求項5】
それぞれの型の位置合わせ取り付け具について、
前記支持接触面および前記面ディスプレイ接触面は、少なくとも実質的に垂直なZ方向に沿って前記一定奥行き寸法だけ離れる少なくとも実質的に平行なX-Y平面内に位置し、
前記支持コネクタおよび複数の前記ディスプレイコネクタは、それぞれのX-Y平面内での位置の変動を可能にしながら前記Z方向においてそれぞれの前記接触面に対して前記ビデオディスプレイパネルおよび前記支持構造体を固定するように構成される複数のコネクタを備える
先行する請求項のいずれかに記載のビデオディスプレイ壁。
【請求項6】
前記一定奥行き寸法は、単一の所定の公差範囲を有する
先行する請求項のいずれかに記載のビデオディスプレイ壁。
【請求項7】
それぞれの型の位置合わせ取り付け具について、
前記本体部材は、前記ディスプレイ側の前壁と、前記支持側の後壁とを備え、
前記ディスプレイ接触面は、前記前壁の面に少なくとも部分的に配置され、
前記支持接触面は、前記後壁の面に少なくとも部分的に配置され、
複数の前記ディスプレイコネクタは、前記前壁の内側で前記本体部材に配置され、
複数の前記支持コネクタは、前記後壁の内側で前記本体部材に配置される
請求項5または請求項6に記載のビデオディスプレイ壁。
【請求項8】
前記前壁は、複数の開口した中央部を有する一連の隆起形状として形成され、
前記ディスプレイ接触面は、複数の前記開口した中央部を取り囲み、
複数の前記ディスプレイコネクタは、複数の前記開口した中央部内に配置される
請求項7に記載のビデオディスプレイ壁。
【請求項9】
前記前壁は、前記本体部材のディスプレイ側において前記本体部材の外周に配置される複数の接続壁によって接合される一連の環状壁として形成され、
複数の前記ディスプレイコネクタは、象限それぞれにおいて少なくとも1つの環状壁の内側に配置される複数の磁石を備える
請求項8に記載のビデオディスプレイ壁。
【請求項10】
複数の前記ディスプレイコネクタは、複数の前記ビデオディスプレイパネルの背面の複数の角に取り付けられる位置合わせピンを受けるように構成される複数の開放環状壁をさらに備え、
象限はそれぞれ、1つの前記開放環状壁と、前記磁石を有する1つの環状壁とを含む
請求項9に記載のビデオディスプレイ壁。
【請求項11】
前記第1型位置合わせ取り付け具の前記ディスプレイ接触面は、4つの象限を備え、象限はそれぞれ、ビデオディスプレイパネルの角を受けるように構成され、前記象限はそれぞれ、少なくとも1つの前記ディスプレイコネクタを含む
請求項5または6に記載のビデオディスプレイ壁。
【請求項12】
第1型位置合わせ取り付け具はそれぞれ、ディスプレイパネルの複数の電気接点と合致して隣接する複数のディスプレイパネル間のデータ接続および電力接続の少なくとも一方を提供するように構成される前記象限それぞれに配置される複数の電気接点をさらに備える、請求項11に記載のビデオディスプレイ壁。
【請求項13】
前記第2型位置合わせ取り付け具の前記ディスプレイ接触面は、ビデオディスプレイパネルの角を受けるようにそれぞれ構成される2つの半体を備え、
前記ディスプレイ接触面の半体はそれぞれ、少なくとも1つのディスプレイコネクタを含む
請求項5または請求項6に記載のビデオディスプレイ壁。
【請求項14】
第2型位置合わせ取り付け具はそれぞれ、ディスプレイパネルの複数の電気接点と合致して隣接する複数のディスプレイパネル間のデータ接続または電力接続のうちの少なくとも一方を提供するように構成される前記半体それぞれに配置される複数の電気接点をさらに備える
請求項13に記載のビデオディスプレイ壁。
【請求項15】
前記第2型位置合わせ取り付け具の本体部材は、前記ディスプレイ接触面の半体の両方にわたって延びる直線状の外縁を有し、
前記直線状の外縁は、前記ディスプレイ接触面に一緒に取り付けられたときに2つの隣接するビデオディスプレイパネルの複数の外縁と一致するように構成される
請求項13または14に記載のビデオディスプレイ壁。
【請求項16】
複数の前記支持コネクタおよび複数の前記ディスプレイコネクタは、前記支持構造体および前記ビデオディスプレイパネルにそれぞれ配置される複数の合致コネクタ部に係合するように構成され、
複数の前記支持コネクタおよび複数の前記ディスプレイコネクタは、磁石、ねじ付きコネクタ、ピン、クリップ、受け口、差し込み式取り付け具または軸受けスリーブのうちの1つ以上を備える
先行する請求項のいずれかに記載のビデオディスプレイ壁。
【請求項17】
複数の前記ビデオディスプレイパネルは、矩形状であり、杉綾模様に配置される
請求項1から16のいずれかに記載のビデオディスプレイ壁。
【請求項18】
複数の前記ディスプレイパネルは、台形状であり、山形模様に配置される
請求項1から16のいずれかに記載のビデオディスプレイ壁。
【請求項19】
対向する支持側およびディスプレイ側を有する本体部材と、
前記支持側における支持接触面と、
前記ディスプレイ側におけるディスプレイ接触面とを備え、
前記支持接触面と前記ディスプレイ接触面とは、一定奥行き寸法だけ離れており、
前記支持接触面が支持構造体に接触した状態で前記本体部材を前記支持構造体に取り付けるように構成される、前記支持側における少なくとも1つの支持コネクタと、
ビデオディスプレイパネルを前記ディスプレイ接触面に取り付けるように構成される、前記ディスプレイ側における少なくとも2つのディスプレイコネクタとを備える
ビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具。
【請求項20】
前記支持コネクタおよび複数の前記ディスプレイコネクタは、前記支持構造体および前記ビデオディスプレイパネルにそれぞれ配置される複数の合致コネクタ部に係合するように構成される
請求項19に記載のビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具。
【請求項21】
前記支持接触面および前記面ディスプレイ接触面は、少なくとも実質的に垂直なZ方向に沿って前記一定奥行き寸法だけ離れる平行なX-Y平面内に位置し、
前記支持コネクタおよび複数の前記ディスプレイコネクタは、それぞれのX-Y平面内での位置の変動を可能にしながら前記Z方向においてそれぞれの前記接触面に対して前記ビデオディスプレイパネルおよび前記支持構造体を固定するように構成される複数のコネクタを備える
請求項19または20に記載のビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具。
【請求項22】
複数の前記支持コネクタおよび複数の前記ディスプレイコネクタは、ねじ付きコネクタ、ピン、クリップ、受け口、差し込み式取り付け具または軸受けスリーブのうちの1つ以上を備える
請求項19から21のいずれかに記載のビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具。
【請求項23】
前記本体部材は、前記ディスプレイ側の前壁と、前記支持側の後壁とを有し、
前記ディスプレイ接触面は、前記前壁の面に少なくとも部分的に配置され、
前記支持接触面は、前記後壁の面に少なくとも部分的に配置され、
複数の前記ディスプレイコネクタは、前記前壁の内側で前記本体部材に配置され、
複数の前記支持コネクタは、前記後壁の内側で前記本体部材に配置される
請求項19から22のいずれかに記載のビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具。
【請求項24】
前記前壁は、複数の開口した中央部を有する一連の隆起形状として形成され、
前記ディスプレイ接触面は、複数の前記開口した中央部を取り囲み、
複数の前記ディスプレイコネクタは、複数の前記開口した中央部内に配置される
請求項23に記載のビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具。
【請求項25】
前記前壁は、前記本体部材のディスプレイ側において前記本体部材の外周に配置される複数の接続壁によって接合される一連の環状壁として形成され、
複数の前記ディスプレイコネクタは、象限それぞれにおいて少なくとも1つの環状壁の内側に配置される複数の磁石を備える
請求項24に記載のビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具。
【請求項26】
複数の前記ディスプレイコネクタは、複数の前記ビデオディスプレイパネルの背面の複数の角に取り付けられる位置合わせピンを受けるように構成される複数の開放環状壁をさらに備え、
象限はそれぞれ、1つの前記開放環状壁と、前記磁石を有する1つの環状壁とを含む
請求項25に記載のビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具。
【請求項27】
前記ディスプレイ接触面は、4つの象限を備え、象限はそれぞれ、ビデオディスプレイパネルの角を受けるように構成され、前記象限はそれぞれ、少なくとも1つの前記ディスプレイコネクタを含む
請求項19から26のいずれかに記載のビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具。
【請求項28】
前記ディスプレイ接触面の前記象限それぞれにおいて少なくとも2つのディスプレイコネクタをさらに備える
請求項27に記載のビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具。
【請求項29】
ディスプレイパネルの複数の電気接点と合致して隣接する複数のディスプレイパネル間のデータ接続または電力接続の少なくとも一方を提供するように構成される前記象限それぞれに配置される複数の電気接点をさらに備える
請求項27または28に記載のビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具。
【請求項30】
前記ディスプレイ接触面は、ビデオディスプレイパネルの角を受けるようにそれぞれ構成される2つの半体を備え、
前記ディスプレイ接触面の半体はそれぞれ、少なくとも1つのディスプレイコネクタを含む
請求項19から26のいずれかに記載のビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具。
【請求項31】
ディスプレイパネルの複数の電気接点と合致して隣接する複数のディスプレイパネル間のデータ接続または電力接続の少なくとも一方を提供するように構成される前記半体それぞれに配置される複数の電気接点をさらに備える
請求項30に記載のビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具。
【請求項32】
前記本体部材は、前記ディスプレイ接触面の両方の半体にわたって延びる直線状の外縁を有し、
前記直線状の外縁は、前記ディスプレイ接触面に一緒に取り付けられたときに2つの隣接するビデオディスプレイパネルの複数の外縁と一致するように構成される
請求項30または31に記載のビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具。
【請求項33】
前記ディスプレイ接触面は、ビデオディスプレイパネルの側部を受けるようにそれぞれ構成される2つの半体を備え、
前記ディスプレイ接触面の半体はそれぞれ、少なくとも1つのディスプレイコネクタを含む
請求項19から26のいずれかに記載のビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具。
【請求項34】
ディスプレイパネルの複数の電気接点と合致して隣接する複数のディスプレイパネル間のデータ接続または電力接続の少なくとも一方を提供するように構成される前記半体それぞれに配置される複数の電気接点をさらに備える
請求項33に記載のビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具。
【請求項35】
前記複数の電気接点のうちの選択された複数の電気接点と電気通信する電源コネクタをさらに備える
請求項33または34に記載のビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具。
【請求項36】
前記本体部材は、対向する複数の短辺と対向する複数の長辺とを有する矩形状を有し、
半体それぞれにおける前記ディスプレイ接触面は、長辺それぞれに沿って離間した2つの環状壁を備え、
複数の前記ディスプレイコネクタは、複数の前記環状壁の内側に配置される
請求項33または34に記載のビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具。
【請求項37】
複数の前記位置合わせ取り付け具が、前記支持側において支持フレームと一体化される
請求項19から36のいずれかに記載のビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具。
【請求項38】
複数の前記ビデオディスプレイパネル、複数の前記パネル位置合わせ取り付け具および前記支持構造体を備えるビデオディスプレイ壁に組み込まれる
請求項19から37のいずれかに記載のビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具。
【請求項39】
複数の位置合わせ取り付け具のアレイを支持構造体に直接取り付けることと、
複数のビデオディスプレイパネルを角それぞれで複数の前記位置合わせ取り付け具に直接取り付けることを備え、
位置合わせ取り付け具はそれぞれ、厚さ寸法における均一な公差を有する同じ厚さ寸法を有し、
複数の前記位置合わせ取り付け具は、複数の前記ビデオディスプレイパネルと前記支持構造体との間に前記厚さ寸法を有する単一の層を形成する
複数のビデオディスプレイパネルをビデオディスプレイ壁に取り付けて位置合わせする方法。
【請求項40】
複数の前記ビデオディスプレイパネルはそれぞれ、プリント回路基板(PCB)上に支持される複数の発光素子のアレイを備え、複数の前記位置合わせ取り付け具は、複数の前記PCBに直接取り付けられる
請求項39に記載の方法。
【請求項41】
複数の前記PCBは、複数の前記位置合わせ取り付け具に磁気的に接続される
請求項39に記載の方法。
【請求項42】
取り外されるビデオディスプレイパネルに隣接する複数のビデオディスプレイパネルを移動させることなく、前記ビデオ壁のディスプレイ面に垂直な方向に前記ビデオ壁から1つ以上の個々の前記ビデオディスプレイパネルを取り外すことをさらに備える
請求項39から41のいずれかに記載の方法。
【請求項43】
前記均一な公差が約+/-0.01mm以下の範囲内になるように管理することをさらに備える
請求項39から42のいずれかに記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願データ
本出願は、2021年8月10日に出願された「LEDパネル取り付けおよび平準化システムおよび方法(LED Panel Mounting and Leveling System and Method)」という名称の米国仮特許出願第63/231,347号、および、2022年5月13日に出願された「ビデオディスプレイパネル取り付けおよび位置合わせシステムおよび方法(Video Display Panel Mounting and Aligning System and Method)」という名称の米国非仮特許出願第17/743,994号の優先権の利益を主張する。これらの出願はそれぞれ、その全体が本明細書中に参照により組み込まれる。
技術分野
【0002】
本開示は、モザイク状ビデオ壁にビデオディスプレイパネルを取り付けるためのシステムおよび方法に関し、より詳細には、ビデオディスプレイパネル取り付けおよび位置合わせシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
モジュール式電子機器、すなわち、電気的に接続されてシステム全体を形成する個別の構成要素から構成される電子システムは、様々な用途で使用される。例えば、スタジアムおよび他の大規模な公演会場のためのビデオスクリーン、電子広告掲示板、および、他の電子ディスプレイなどの大型の電子グラフィカルディスプレイは、全体的な複合電子ディスプレイを形成する大型アレイまたはモザイクに組み込まれるモジュール式ディスプレイパネル(「タイル」、「ディスプレイタイル」または「LEDタイル」と呼ばれることもある)からしばしば構成される。個別のディスプレイパネルを支持構造体に固定するための現在の手段は、何らかの種類の機械的締結を典型的に含み、個別のパネルをディスプレイ制御装置に電気的に接続するための現在の手段は、パネルが特定の回転配向にあることを必要とする別個の配線ハーネスおよび/または電気コネクタをしばしば含む。
【0004】
そのようなモジュール式ディスプレイアレイの作成の進展は、例えば、「モザイク状ディスプレイシステム作成装置およびそれを備えるディスプレイモザイクシステム(Devices for Creating Mosaicked Display Systems, and Display Mosaic Systems Comprising Same)」という名称の米国特許第9,477,438号で説明されている。当該技術分野における進展にもかかわらず、現在のシステムは、現在の技術でディスプレイパネルアレイを作成するために接続される必要があるいくつかの構成要素における公差による、均一かつ正確な連続的ディスプレイ面を提供する際の課題を含むディスプレイパネルアレイを組み立てる際の複雑性に関連する不利点を依然として被り得る。
【0005】
図23は、LEDパネルを使用する従来技術のディスプレイパネルディスプレイシステムにおける公差の累積に伴う1つの問題を示す。そこに示されるように、従来のシステムは、LEDモジュール筐体/ヒートシンク4が取り付けられる構造支持体を提供するディスプレイアレイ胴体2を含む。そして、ディスプレイ面を構成するLEDプリント回路基板(PCB)6は、LEDモジュール筐体4に取り付けられる。これらの構成要素は全て、壁(W)または他の取り付け基板に取り付けられる。この配置は、少なくとも3つの接続面A、BおよびCと、構成要素の寸法厚さおよび接続面A、BおよびCそれぞれにおける接続境界面の設計に基づく多数の公差とを提示する。システムを構成する多数の部品を理由とする、公差の累積の多くの事例が存在する。極めて厳密に管理された公差(例えば、1000分の1インチの範囲)であっても、新しいディスプレイシステムでは解像度が1mm画素ピッチを下回るため、均一なディスプレイ面を実現することは困難であり得る。
【0006】
したがって、モジュール式アレイディスプレイシステムにおいてディスプレイパネルを接続して位置合わせするための改良されたシステムが当技術分野において引き続き必要とされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
一実装形態では、本開示によるビデオディスプレイ壁は、支持構造体上にアレイで配置される複数のビデオディスプレイパネルを備える。アレイにおいて隣接する複数のディスプレイパネルは、縁から縁へ位置合わせされ、アレイの内側の複数のディスプレイパネルの複数の角は、2つ以上の他のディスプレイパネルの内側の角に隣接し、アレイの外縁に沿った複数のディスプレイパネルの複数の角は、少なくとも1つの他のディスプレイパネルの縁の角に隣接する。ビデオディスプレイ壁は、内側のディスプレイパネルの複数の角の合致部それぞれにおいて複数のビデオディスプレイパネルと支持構造体との間に配置される第1型位置合わせ取り付け具も備える。複数の第1型位置合わせ取り付け具はそれぞれ、支持構造体に係合する支持接触面と、隣接するディスプレイパネルの内側の複数の角に係合するディスプレイ接触面とを備える本体部材を備える。支持接触面とディスプレイ接触面とは、一定奥行き寸法だけ離れている。
【0008】
さらなる実装形態では、本開示によるビデオディスプレイ壁はまた、複数のディスプレイパネルのアレイの外縁に沿った2つのディスプレイパネルの角の合致部それぞれにおいて複数のビデオディスプレイパネルと支持構造体との間に配設される第2型位置合わせ取り付け具を備え得る。第2型位置合わせ取り付け具はそれぞれ、支持構造体に係合する支持接触面と、隣接するディスプレイパネルの外側の縁の角に係合するディスプレイ接触面とを有する本体部材を備える。第2型位置合わせ取り付け具の支持接触面とディスプレイ接触面とは、一定奥行き寸法だけ離れている。第2型位置合わせ取り付け具の本体部材の1つの縁は、ビデオディスプレイ壁の外周と実質的に一致するか、ビデオディスプレイ壁の外周の内側に収まる。
【0009】
別の実装形態では、本開示によるビデオディスプレイ壁はまた、ディスプレイ壁の角それぞれにおいて複数のビデオディスプレイパネルと支持構造体との間に配置される第3型位置合わせ取り付け具を備え得る。複数の第3型位置合わせ取り付け具はそれぞれ、支持構造体に係合する支持接触面と、ディスプレイ壁の複数の角において複数のディスプレイパネルの角に係合するディスプレイ接触面とを有する本体部材を備える。第3型位置合わせの支持接触面とディスプレイ接触面とは、一定奥行き寸法だけ離れている。第3型位置合わせ取り付け具の本体部材の2つの縁は、ビデオディスプレイ壁の外周と実質的に一致するか、ビデオディスプレイ壁の外周の内側に収まる。
【0010】
別の実装形態では、それぞれの型の位置合わせ取り付け具は、支持接触面が支持構造体に接触した状態で本体部材を支持構造体に取り付ける少なくとも1つの支持コネクタと、位置合わせ取り付け具のディスプレイ接触面がビデオディスプレイパネルそれぞれに接触した状態で本体部材をビデオディスプレイパネルの複数の角それぞれに取り付ける少なくとも1つのディスプレイコネクタとを備え得る。
【0011】
別の実装形態では、本開示によるビデオディスプレイ壁のそれぞれの型の位置合わせ取り付け具はまた、少なくとも実質的に垂直なZ方向に沿って一定奥行き寸法だけ離れる少なくとも実質的に平行なX-Y平面内に位置する支持接触面および面ディスプレイ接触面を備え得る。また、支持コネクタおよび複数のディスプレイコネクタは、それぞれのX-Y平面内での位置の変化を可能にしながらZ方向においてそれぞれの接触面に対してビデオディスプレイパネルおよび支持構造体を固定するように構成される複数のコネクタを備え得る。
【0012】
別の実装形態では、一定奥行き寸法は、単一の所定の公差範囲を有する。
【0013】
別の実装形態では、本開示によるビデオディスプレイ壁のそれぞれの型の位置合わせ取り付け具について、本体部材は、ディスプレイ側の前壁と、支持側の後壁とを備える。ディスプレイ接触面は、前壁の面に少なくとも部分的に配置され、支持接触面は、後壁の面に少なくとも部分的に配置され、複数のディスプレイコネクタは、前壁の内側で本体部材に配置され、複数の支持コネクタは、後壁の内側で本体部材に配置される。
【0014】
別の実装形態では、本開示によるビデオディスプレイ壁において、前壁は、複数の開口した中央部を有する一連の隆起形状として形成され、ディスプレイ接触面は、複数の開口した中央部を取り囲み、複数のディスプレイコネクタは、複数の開口した中央部内に配置される。
【0015】
別の実装形態では、本開示によるビデオディスプレイ壁において、前壁は、本体部材のディスプレイ側において本体部材の外周に配置される複数の接続壁によって接合される一連の環状壁として形成され、複数のディスプレイコネクタは、象限それぞれにおいて少なくとも1つの環状壁の内側に配置される複数の磁石を備える。
【0016】
別の実装形態では、本開示によるビデオディスプレイ壁において、複数のディスプレイコネクタは、複数のビデオディスプレイパネルの背面の複数の角に取り付けられる位置合わせピンを受けるように構成される複数の開放環状壁をさらに備える。象限はそれぞれ、1つの開放環状壁と、磁石を有する1つの環状壁とを含む。
【0017】
別の実装形態では、本開示によるビデオディスプレイ壁において、第1型位置合わせ取り付け具のディスプレイ接触面は、4つの象限を備え、象限はそれぞれ、ビデオディスプレイパネルの角を受けるように構成され、象限はそれぞれ、少なくとも1つの前記ディスプレイコネクタを含む。
【0018】
別の実装形態では、本開示によるビデオディスプレイ壁において、第1型位置合わせ取り付け具はそれぞれ、ディスプレイパネルの複数の電気接点と合致して隣接する複数のディスプレイパネル間のデータ接続および電力接続の少なくとも一方を提供するように構成される象限それぞれに配置される複数の電気接点をさらに備える。
【0019】
別の実装形態では、本開示によるビデオディスプレイ壁において、第2型位置合わせ取り付け具のディスプレイ接触面は、ビデオディスプレイパネルの角を受けるようにそれぞれ構成される2つの半体を備え、ディスプレイ接触面の半体はそれぞれ、少なくとも1つのディスプレイコネクタを含む。
【0020】
別の実装形態では、本開示によるビデオディスプレイ壁において、第2型位置合わせ取り付け具はそれぞれ、ディスプレイパネルの複数の電気接点と合致して隣接する複数のディスプレイパネル間のデータ接続または電力接続の少なくとも一方を提供するように構成される半体それぞれに配置される複数の電気接点をさらに備える。
【0021】
別の実装形態では、本開示によるビデオディスプレイ壁において、第2型位置合わせ取り付け具の本体部材は、ディスプレイ接触面の半体の両方にわたって延びる直線状の外縁を有する。直線状の外縁は、ディスプレイ接触面に一緒に取り付けられたときに2つの隣接するビデオディスプレイパネルの複数の外縁と一致するように構成される。
【0022】
別の実装形態では、本開示によるビデオディスプレイ壁において、複数の支持コネクタおよび複数のディスプレイコネクタは、支持構造体およびビデオディスプレイパネルにそれぞれ配置される複数の合致コネクタ部に係合するように構成される。複数の支持コネクタおよび複数のディスプレイコネクタは、磁石、ねじ付きコネクタ、ピン、クリップ、受け口、差し込み式取り付け具または軸受けスリーブのうちの1つ以上を備える。
【0023】
別の実装形態では、本開示によるビデオディスプレイ壁において、複数のビデオディスプレイパネルは、矩形状であり、杉綾模様に配置される。
【0024】
別の実装形態では、本開示によるビデオディスプレイ壁において、複数のディスプレイパネルは、台形状であり、山形模様に配置される。
【0025】
異なる代替の実装形態では、本開示によるビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具は、対向する支持側およびディスプレイ側を有する本体部材と、支持側における支持接触面と、ディスプレイ側におけるディスプレイ接触面と、支持接触面が支持構造体に接触した状態で本体部材を支持構造体に取り付けるように構成される、支持側における少なくとも1つの支持コネクタと、ビデオディスプレイパネルをディスプレイ接触面に取り付けるように構成される、ディスプレイ側における少なくとも2つのディスプレイコネクタとを備える。支持接触面とディスプレイ接触面とは、一定奥行き寸法だけ離れている。
【0026】
別の実装形態では、本開示によるビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具において、支持コネクタおよび複数のディスプレイコネクタは、支持構造体およびビデオディスプレイパネルにそれぞれ配置される複数の合致コネクタ部に係合するように構成される。
【0027】
別の実装形態では、本開示によるビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具において、支持接触面およびディスプレイ接触面は、少なくとも実質的に垂直なZ方向に沿って一定奥行き寸法だけ離れる平行なX-Y平面内に位置し、支持コネクタおよび複数のディスプレイコネクタは、それぞれのX-Y平面内での位置の変動を可能にしながらZ方向においてそれぞれの接触面に対してビデオディスプレイパネルおよび支持構造体を固定するように構成される複数のコネクタを備える。
【0028】
別の実装形態では、本開示によるビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具において、複数の支持コネクタおよび複数のディスプレイコネクタは、ねじ付きコネクタ、ピン、クリップ、受け口、差し込み式取り付け具または軸受けスリーブのうちの1つ以上を備える。
【0029】
別の実装形態では、本開示によるビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具において、本体部材は、ディスプレイ側の前壁と、支持側の後壁とを備える。ディスプレイ接触面は、前壁の面に少なくとも部分的に配置され、支持接触面は、後壁の面に少なくとも部分的に配置され、複数のディスプレイコネクタは、前壁の内側で本体部材に配置され、複数の支持コネクタは、後壁の内側で本体部材に配置される。
【0030】
別の実装形態では、本開示によるビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具において、前壁は、複数の開口した中央部を有する一連の隆起形状として形成され、ディスプレイ接触面は、複数の開口した中央部を取り囲み、複数のディスプレイコネクタは、複数の前記開口した中央部内に配置される。
【0031】
別の実装形態では、本開示によるビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具において、前壁は、本体部材のディスプレイ側において本体部材の外周に配置される複数の接続壁によって接合される一連の環状壁として形成され、複数のディスプレイコネクタは、象限それぞれにおいて少なくとも1つの環状壁の内側に配置される複数の磁石を備える。
【0032】
別の実装形態では、本開示によるビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具において、複数のディスプレイコネクタは、複数のビデオディスプレイパネルの背面の複数の角に取り付けられる位置合わせピンを受けるように構成される複数の開放環状壁をさらに備える。象限はそれぞれ、1つの開放環状壁と、磁石を有する1つの環状壁とを含む。
【0033】
別の実装形態では、本開示によるビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具において、ディスプレイ接触面は、4つの象限を備え、象限はそれぞれ、ビデオディスプレイパネルの角を受けるように構成され、象限はそれぞれ、少なくとも1つの前記ディスプレイコネクタを含む。
【0034】
別の実装形態では、本開示によるビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具はまた、ディスプレイ接触面の象限それぞれにおいて少なくとも2つのディスプレイコネクタを備える。
【0035】
別の実装形態では、本開示によるビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具はまた、ディスプレイパネルの電気接点と合致して隣接する複数のディスプレイパネル間のデータ接続または電力接続の少なくとも一方を提供するするように構成される象限それぞれに配置される複数の電気接点を備える。
【0036】
別の実装形態では、本開示によるビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具において、ディスプレイ接触面は、ビデオディスプレイパネルの角を受けるようにそれぞれ構成される2つの半体を備え、ディスプレイ接触面の半体はそれぞれ、少なくとも1つのディスプレイコネクタを含む。
【0037】
別の実装形態では、本開示によるビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具はまた、ディスプレイパネルの複数の電気接点と合致して隣接する複数のディスプレイパネル間のデータ接続または電力接続の少なくとも一方を提供するように構成される半体それぞれに配置される複数の電気接点を備える。
【0038】
別の実装形態では、本開示によるビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具において、本体部材は、ディスプレイ接触面の両方の半体にわたって延びる直線状の外縁を有する。前記直線状の外縁は、ディスプレイ接触面に一緒に取り付けられたときに2つの隣接するビデオディスプレイパネルの複数の外縁と一致するように構成される。
【0039】
別の実装形態では、本開示によるビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具において、ディスプレイ接触面は、ビデオディスプレイパネルの側部を受けるようにそれぞれ構成される2つの半体を備える。ディスプレイ接触面の半体はそれぞれ、少なくとも1つのディスプレイコネクタを含む。
【0040】
別の実装形態では、本開示によるビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具はまた、ディスプレイパネルの複数の電気接点と合致して隣接する複数のディスプレイパネル間のデータ接続または電力接続の少なくとも一方を提供するように構成される半体それぞれに配置される複数の電気接点を備える。
【0041】
別の実装形態では、本開示によるビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具はまた、前記複数の電気接点のうちの選択された複数の電気接点と電気通信する電源コネクタを備える。
【0042】
別の実装形態では、本開示によるビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具において、本体部材は、対向する複数の短辺と対向する複数の長辺とを有する矩形状を有し、半体それぞれにおけるディスプレイ接触面は、長辺それぞれに沿って離間した2つの環状壁を備え、複数のディスプレイコネクタは、複数の環状壁の内側に配置される。
【0043】
別の実装形態では、本開示によるビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具において、複数の位置合わせ取り付け具が、支持側において支持フレームと一体化される。
【0044】
本開示のさらなる実装形態では、本明細書に記載されるビデオディスプレイパネル位置合わせ取り付け具は、複数のビデオディスプレイパネルと、複数のパネル位置合わせ取り付け具と、支持構造体とを備えるビデオディスプレイ壁に組み込まれる。
【0045】
本開示のさらなる実装形態では、複数のビデオディスプレイパネルをビデオディスプレイ壁に取り付けて位置合わせする方法は、複数の位置合わせ取り付け具のアレイを支持構造体に直接取り付けることを備える。位置合わせ取り付け具はそれぞれ、厚さ寸法における均一な公差を有する同じ厚さ寸法を有する。また、この方法は、複数のビデオディスプレイパネルを角それぞれで複数の位置合わせ取り付け具に直接取り付けることを備える。複数の位置合わせ取り付け具は、複数のビデオディスプレイパネルと支持構造体との間に厚さ寸法を有する単一の層を形成する。
【0046】
本開示による方法の別の実装形態では、複数のビデオディスプレイパネルはそれぞれ、プリント回路基板(PCB)上に支持される複数の発光素子のアレイを備え、複数の前記位置合わせ取り付け具は、複数の前記PCBに直接取り付けられる。
【0047】
本開示による方法の別の実装形態では、複数のPCBは、複数の位置合わせ取り付け具に磁気的に接続される。
【0048】
別の実装形態では、本開示による方法は、取り外されるビデオディスプレイパネルに隣接する複数のビデオディスプレイパネルを移動させることなく、ビデオ壁ディスプレイ面に垂直な方向にビデオ壁から1つ以上の個々のビデオディスプレイパネルを取り外すことをさらに備える。
【0049】
別の実装形態では、本開示による方法は、前記均一な公差が約+/-0.01mm以下の範囲内になるように管理することをさらに備える。
【図面の簡単な説明】
【0050】
本開示を説明するために、図面は、本開示の1つ以上の実施形態の態様を示す。しかし、本開示は、図面に示される正確な配置および手段に限定されないことを理解されたい。
【
図1】本開示によるビデオディスプレイ壁の一部の正面図である。
【
図2】本開示によるビデオディスプレイ壁の一部の背面図である。
【
図3】
図1および
図2におけるA-A線を通るビデオディスプレイ壁取り付けシステムの側断面図である。
【
図5】
図1および
図2におけるビデオディスプレイ壁の一部の詳細背面斜視図である。
【
図6】
図1および
図2におけるビデオディスプレイ壁の一部の別の詳細背面斜視図である。
【
図7】
図1および
図2におけるビデオディスプレイ壁の一部の詳細正面斜視図である。
【
図8】本開示によるビデオディスプレイ壁のための取り付け構成要素の正面図である。
【
図9】
図6における取り付け構成要素の斜視図である。
【
図10】支持構造体を示すためにディスプレイパネルの一部が取り外されたビデオディスプレイ壁の代替の実施形態の正面図である。
【
図12】本開示の実施形態による半体角取り付け具の斜視図である。
【
図13】本開示の実施形態による四分体角取り付け具の斜視図である。
【
図14】電気接続および構造的接続の両方を提供する代替の側部取り付け具の平面図である。
【
図15】電気接続および構造的接続の両方を提供する代替の角取り付け具の平面図である。
【
図16】代替の取り付けシステムの実施形態を示すビデオディスプレイ壁の一部の詳細背面斜視図である。
【
図17】別の代替の取り付けシステムの実施形態を示すビデオディスプレイ壁の一部の詳細背面斜視図である。
【
図18】
図14に示される代替の取り付けシステムと共に使用するように構成されるさらなる代替の角取り付け具の平面図である。
【
図19】本開示による取り付けシステムのさらなる代替の実施形態を利用するディスプレイ壁の部分斜視図である。
【
図20】杉綾模様に配置されるディスプレイパネルを有するビデオディスプレイ壁のさらなる代替の実施形態の部分正面図である。
【
図21】
図20に示される代替のビデオディスプレイ壁の一部の詳細背面図である。
【
図22】山形模様に配置されるディスプレイパネルを有するビデオディスプレイ壁の別の代替の実施形態の部分背面図である。
【
図23】従来技術のビデオディスプレイ壁取り付けシステムの側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0051】
本明細書に開示される実施形態は、既存の取り付けシステムの複雑さ、特にパネルの組み立てにおける公差の累積から生じ得るモジュール式ディスプレイパネルの取り付けおよび位置合わせにおける問題を解決する。開示される実施形態はまた、周囲のディスプレイパネルに影響を及ぼすことなく、ディスプレイの面に対して垂直にパネルを取り外すことを可能にするという点でさらなる利点を提供する。本明細書に開示される実施形態、ならびに、開示される実施形態を通して教示される原理、教示および利点は、概して、ディスプレイパネルのアレイから成るモジュール式またはモザイク状ビデオディスプレイに適用される。そのようなアレイでの使用に適したそのようなディスプレイパネルの例は、OLEDパネル、LEDパネル、LCDパネルおよび双安定ディスプレイパネルを含むが、それらに限定されない。したがって、例示的な実施形態の以下の説明におけるLEDパネルの使用は、例示目的のためであり、本開示をLEDパネルに具体的に限定することを意図するものではないし限定するものでもない。
【0052】
一例では、
図1~
図4に示されるように、ディスプレイ壁100は、ディスプレイパネル101のアレイから構成される。ディスプレイパネルは、多数の異なる構成で提供され得る。例えば、当該技術分野において知られているように、従来の表面実装技術(SMT)を用いて3色一体型LEDがプリント回路基板(PCB)102上にはんだ付けされ、パネルの画素が形成される。別の例では、チップオンボード(COB)技術が使用され得て、個々のLEDダイ(単色、3つのダイR+G+Bが1つの画素を形成する)が、シリコンウェハから直接取られてPCB102に接合される。COB技術では、通常、接合されたウェハおよびPCB102上にエポキシなどのさらなる保護層(図示せず)が存在し、多層パネル101が形成される。ディスプレイ型またはパネル製造技術にかかわらず、個々のパネルの発光素子は、PCB102または他の同様の基板上に直接的または間接的に取り付けられる。したがって、本明細書で使用されるPCBは、ディスプレイの発光素子が直接的または間接的に取り付けられるまたは接合される任意のそのような基板を参照する。
【0053】
図2~
図4を参照すると、この特定の例では、LEDパネル101は、PCB102の背面に取り付けられる任意のパネル電子機器モジュール103を有し、この場合、このモジュールはパネル制御装置107を含む。場合によっては、パネル電子機器モジュール103は、その機能をPCBに直接組み込むことで省略され得て、その場合、むき出しのPCB背面が存在し得るか、代替として、電子機器モジュール103と外観が類似する美観的カバーがその場所で使用され得る。パネル電子機器モジュール103の有無または変形は、本明細書に開示される実施形態によるディスプレイパネルの取り付けおよび位置合わせに影響を及ぼさない。なぜなら、以下でより詳細に説明されるように、取り付けおよび位置合わせのための構造的接続は、パネルPCB102の背面に直接行われるからである。
【0054】
図1~
図4にさらに示されるように、ディスプレイパネル101の取り付けおよび位置合わせは、パネルの角に設けられる角取り付け具104、および、隣接するパネルの側面に設けられる側部取り付け具106によって達成される。様々な実施形態において、角取り付け具104および側部取り付け具106の一方または両方は、構造的接続および/または電気接続を提供し得る。
図6に示されるように、角取り付け具104は、PCB102の背面における構造的接触域110でパネルに取り付けられる。側部取り付け具106は、PCB102の背面における電気接触域108に取り付けられる。
【0055】
図3および
図4に示されるように、距離(D)は、パネルが取り付けられる壁(W)とPCB102の背面との間の唯一の公差である。距離(D)の公差が既知であると共に厳密に管理されているので、この構造および取り付け方法は、3つ以上の公差位置を有する従来技術の取り付けシステムと比較して1つの公差以外のすべてを除去し、ディスプレイパネルを取り付けて位置合わせするためのより高い精度および再現性を提供する。1つの公差位置では、公差の累積がなく、精度の管理の容易さ、組み立ての容易さおよび付随してコスト低減が提供され、したがって、従来の取り付けシステムに長い間関連していた問題が解決される。
【0056】
図5~
図7により詳細に示されるように、構造的接触域110はそれぞれ、PCB102の背面に取り付けられる磁石または鉄ディスクであるコネクタディスク112を備える。コネクタディスク112は、以下に説明されるように、角取り付け具104におけるコネクタ磁石120と合致するように配置される。電気接触域108はまた、磁石または鉄コネクタディスク114と、1つ以上の電気接点116とを含む。コネクタディスク114は、側部取り付け具106上のコネクタ磁石118と合致するように位置決めされる。電気接点116は、側部取り付け具106における電気接点119と合致するように配置される。
【0057】
一般に、
図8および
図9に示されるように、ビデオ壁アレイにおける4つのディスプレイパネルの隣接する角を支持するように構成される角型取り付け具は、X-Y平面における4つの象限(Q1~Q4)に配置されるコネクタを有し、象限それぞれに少なくとも1つのコネクタがあるものと考えられ得る。臨界奥行き寸法(D)は、X-Y平面に対して少なくとも実質的に垂直なZ方向に沿って存在する。角取り付け具104は、
図8および
図9に詳細に示されるように、本開示による角取り付け具の実施形態の一例である。この例では、角取り付け具104は、コネクタ磁石120が前壁構造体123の内側に配置される本体部材121を含む。ここで、前壁構造体123は、角取り付け具104のディスプレイ側の周りに形成される一連の環状壁122として構成される。環状壁は、ディスク磁石またはねじ等の円形コネクタを補完する便利な壁形状であるが、壁の特定の形状は、取り付け具の機能に関して重要な特徴ではない。環状壁122は、任意の接続壁124によって接合され得て、剛性が高められる。この実施形態において環状壁または接続壁122/124によって形成される前壁構造体の上面は、ディスプレイ接触面126を画定する。本体部材121の反対側では、後壁130が角取り付け具の外周を取り囲んでいる。後壁130は、後向き支持接触面132を画定する外面を有する。支持接触面132は、ディスプレイ接触面126から正確に管理される奥行き(D)に配置される。理想的には、距離Dにおける公差は、使用される製造技術に対してできるだけ厳密に把握される。いくつかの実施形態では、距離Dの公差範囲は、約+/-0.01mmであり得て、他の実施形態ではより好ましくは約+/-0.005mmであり得る。
【0058】
角取り付け具104の中央には、取り付けねじ128が設けられ、その周りには、接触面132と同一平面であり得る内側後方取り付け面140が形成される。取り付けねじ128のねじ付き端部は、角取り付け具104の後側から延びる。また、角取り付け具104の裏側には、別のコネクタ磁石138が任意に設けられる。これが、ねじ128の代わりにまたはねじ210と共に使用され得て、角取り付け具が鉄壁(W)または他の適切なディスプレイ支持構造体に取り付けられる。
【0059】
図10および
図11は、LEDディスプレイパネル202が支持格子220に取り付けられる代替のディスプレイ壁200を示す。ディスプレイ壁200は、
図10に正面図で示されており、
図10では、いくつかの個々のパネル202が取り外されてパネルの背後の支持格子220が示されている。多くの型の支持構造体が使用され得て、ビデオ壁が下地の構造壁または他の構造支持体に固定される。この例では、支持格子220は、水平支持体224によって接合される複数の垂直部材222を備える。支持格子220は、垂直部材と水平支持体との間の接続で任意のサイズの構造に組み立てられるようにモジュール式に構成される。垂直部材222は、連続的であり得るか、互いに接続される部分に形成され得る。他の実施形態では、水平支持体224は、短い垂直部材がその間に接続される連続部材として代わりに形成され得る。他の支持体構成は、本開示の教示に基づいて当業者によって提供され得る。
【0060】
角取り付け具104は、例えば前述のように取り付けねじ128および/またはコネクタ磁石138を使用することによって、垂直部材222と水平支持体224との交点それぞれにおいて支持格子220に取り付けられる。角取り付け具104(および代替具230、260および284)は、ディスプレイパネルのアレイの内側でディスプレイパネルの角を支持するように構成される。半体角取り付け具204(
図12も参照)は、ディスプレイパネル202のアレイの外縁を越えて突出しないように、直線状の外縁を有するディスプレイ壁200の外縁に沿って設けられる。半体角取り付け具204は、X/Y軸に沿って2つの半体H1、H2に分割されるディスプレイ接触面を有する。したがって、半体角取り付け具204は、ディスプレイパネルのアレイの外縁に沿ってディスプレイパネルの角を支持するように構成される。四分体角取り付け具205は、
図13に示されるように(
図10および11では見えない)、同じ理由でディスプレイ壁200の4つの角で使用され、ディスプレイパネルのアレイにおける外側角でディスプレイパネルを支持する。四分体角取り付け具205は、アレイの角それぞれにおいてディスプレイパネル202のアレイの外縁を越えて突出しないように、2つの直線状の外縁を有する。この実施形態では、代替の側部取り付け具206(
図14も参照)が、パネル縁に沿って電気接続および機械的支持の両方のために利用される。
図10および
図11に示されるディスプレイ壁構成では、電源208が支持格子220上に設けられ、以下でさらに説明されるように、側部取り付け具206を介してパネル202に電力が供給される。
【0061】
図14に示されるように、代替の側部取り付け具206は、角取り付け具104および他の開示される実施形態に関して上述したように、環状壁122の内側に配置されるコネクタ磁石120を介して補助的な機械的器具と共に、電力接続およびデータ接続を提供するように構成される。取り付け具206は筐体210を備え、筐体210は、環状壁120を画定し、複数の電気接点214を提供するピンプレート212を携える。電気接点214は、電力接続およびデータ接続の両方を提供し得る。一例では、電力は、電源コネクタ216を介して電源208(例えば、
図11)から供給される。環状壁122およびコネクタ磁石120は、データピンの取り付け位置合わせに役立ち得るが、(ディスプレイ面に対する)Z軸における位置合わせ利点も提供し得る。あるいは、側部取り付け具206は内部PCBを含み得て、データおよび電力の経路設定が容易にされる。側部取り付け具206はまた、X/Y軸に沿って2つの半体H1、H2に分割される。側部取り付け具206が支持構造体に取り付けられる必要はないが、任意の取り付けフランジ218が設けられ得て、ディスプレイパネルの設置前に側部取り付け具が所定位置に一時的に固定されることに留意されたい。
【0062】
図15は、電気接触ピン232を有するさらなる代替の角取り付け具230を示す。角取り付け具230の構造は、その他の点では、上述した角取り付け具104と実質的に同様であり得る。電気接触ピン232は、側部取り付け具106および206の接触ピンと同じ方法で電力接続および/またはデータ接続を提供し得て、それらのコネクタが、補完されるか置き換えられる。例えば、さらなる代替の実施形態では、個々のディスプレイパネルとのデータ通信および個々のディスプレイパネル間のデータ通信は、いくつかの無線通信プロトコルのうちの1つを介して提供され得て、物理的なピン接触の要件が軽減される。そのような構成の1つでは、WiFi(または他のワイヤレスペイロード)が、LEDPCBまたはパネル制御装置または近接非接触近距離データ接続に組み込まれ得る。同様に、電力は誘導性であり得て、および/または、電気接点232を介して角取り付け具230に移動され得て、必要とされる取り付け具の総数が減らされる。
【0063】
図16は、代替の角取り付け具230を受け入れるための角接触域244と、代替の側部取り付け具206を受け入れるための側部接触域248とを有する代替のPCB242を利用する代替のディスプレイパネル240を示す。この実施形態では、角接触域244は、角取り付け具230の電気接点232と合致するように構成される電気接点246を備える。角接触域244は、例えば
図6に示される構造的接触域110について説明されるように別様に構成され得る。側部接触域248は、電気接点214と合致するように構成される電気接点250と、代替の側部取り付け具206の磁石120と合致するように構成される2つのコネクタディスク114とを含む。
【0064】
さらなる代替の角取り付け具の実施形態が、
図17および
図18に示されている。この実施形態では、1つおきの環状壁122が、代替のPCB268の背面における接触域266に取り付けられる位置合わせピン264を受けるように構成される位置合わせピン開口262を画定することを除いて、角取り付け具260は、角取り付け具104について前述したように実質的に構成される。ピン268は円筒形として示されているが、当業者は、他の形状が利用され得ることを理解するであろう。また、ピン開口262およびピン264は、緩い嵌合から過度な嵌合等の特定の嵌合型で設計され得て、予測可能かつ再現可能な公差が提供され、特定の用途のための適切な組み立て容易性および精度が適合する。
【0065】
図19は、一体型構造取り付け具を有するさらなる代替のモジュール式支持構造体を示す。一実施形態では、支持フレームモジュール280は、一体型構造取り付け具284、286および288を有するフレーム部材282を備える。例えば、一体型完全角取り付け具284は、フレーム部材282と一体的に形成されていることを除いて、角取り付け具104と実質的に同じように構成される。同様に、一体型半体取り付け具286は、半体角取り付け具204と実質的に同じに構成され、一体型四分体取り付け具288は、四分体角取り付け具205と実質的に同じに構成される。そして、パネル101/202などのディスプレイパネルは、前述のように構造取り付け具に取り付けられ得る。重量を減らすために、開放空間290が、フレーム部材282内に設けられ得る。同様の支持フレームモジュールの任意の適切な構成が提供され得て、完全なディスプレイ壁が支持される。例えば、示されるモジュール280は、狭い縁292または長い縁294に沿って互いに突き合わされ得て、優遇形状の一体型半体または四分体取り付け具が合致し、個々のディスプレイパネルの構造的支持が完成する。しかし、一体型構造取り付け具の利用可能な部分が存在する縁296に沿って、次のモジュール280は、ディスプレイパネル幅だけ離間され得る。本開示の教示に基づいて、当業者は、モジュール式支持フレームのための多種多様な構成を導出し得る。本明細書に含まれる教示に基づいて当業者によって理解されるように、接触面特徴はそれぞれ、X、Y、Z位置合わせのための特定の独立した目的を果たす。これらの面特徴がどのように相互作用するかという性質と、構造取り付け具104が4つのパネルと合致するという事実とによって、X、Yパネル間位置合わせは、パネル自体によって(コネクタディスク112を介して)決定され、Zパネル間位置合わせは、構造的接触面の単一平面とPCBの裏面とによって決定される(これは、管理すべき唯一のZ軸公差がPCB厚さ自体であることを意味する)。環状壁122は、ディスプレイ接触面126が磁石120の面の上側に配置されるのに十分な高さを有し、磁石およびコネクタディスクは、寸法(D)の公差に関与しない。
【0066】
図20および
図21は、杉綾模様に配置される矩形状のビデオディスプレイパネル302を有するビデオディスプレイ壁300のさらなる代替の実施形態を示す。パネル302は、本明細書で別段に説明されるように構成され得て、コネクタ306(コネクタまたはピン112、113、120、138、264などを備え得る)と合致する取り付け具304(取り付け具104、106、204、205、206、260、284、286、288などのいずれかを含み得る)の適切な選択および組み合わせによって接合され得る。電気接点(図示せず)はまた、本明細書に説明されるように提供され得る。
【0067】
図22は、山形模様に配置される台形状のビデオディスプレイパネル310を有するビデオディスプレイ308の別の代替の実施形態を示す。パネル310はまた、本明細書で説明されるような取り付け具304およびコネクタ306を使用して、本明細書で別段に示されるように構成され得る。
【0068】
理解されるように、本明細書に開示される実施形態は、LEDディスプレイおよびそれらの保持具/機構に関連する公差の累積の低減を提供する。開示される実施形態は、従来のディスプレイ壁接続システムと比較して接続/取り付け/平準化システムも提供し、
図1、
図10、
図19、
図20および
図22の例に示されるような多種多様なディスプレイ壁およびディスプレイパネルの形状ならびに構成と適合する。本開示の教示を利用して、当業者が、ディスプレイパネルおよび取り付け具の他の形状、構成および組み合わせを導出し得て、多くの異なるビデオディスプレイ壁構造、形状および構成が作成される。
【0069】
上記は、本開示の例示的な実施形態の詳細な説明である。本明細書および添付の特許請求の範囲において、「X、YおよびZの少なくとも1つ」および「X、YおよびZの1つ以上」という語句で使用されるような接続用語は、特に明記または指示がない限り、接続リスト中の項目それぞれがリスト中の他のすべての項目を除く任意の数で、または、接続リスト中の任意のまたはすべての他の項目と組み合わせた任意の数で存在し得て、そのそれぞれも任意の数で存在し得ることを意味すると解釈されることに留意されたい。この一般的な規則を適用すると、接続リストがX、YおよびZからなる前述の例における接続語句は、「1つ以上のX」、「1つ以上のY」、「1つ以上のZ」、「1つ以上のXおよび1つ以上のY」、「1つ以上のYおよび1つ以上のZ」、「1つ以上のXおよび1つ以上のZ」、ならびに、「1つ以上のX、1つ以上のYおよび1つ以上のZ」のそれぞれを含むものとする。
【0070】
本開示の精神および範囲から逸脱することなく、様々な修正および追加が行われ得る。上述の様々な実施形態のそれぞれの特徴は、他の説明された実施形態の特徴と必要に応じて組み合わされ得て、関連する新たな実施形態において多数の特徴の組み合わせを提供する。さらに、上記ではいくつかの別個の実施形態が説明されているが、本明細書で説明したことは、本開示の原理の適用の単なる例示である。さらに、本明細書における特定の方法は、特定の順序で実行されるものとして図示および/または説明され得るが、順序付けは、本開示の態様を達成するために通常の技量内で非常に可変である。したがって、この説明は、例としてのみ解釈されることを意図し、本開示の範囲または以下の特許請求の範囲に記載される発明の範囲を限定することを意図しない。
【国際調査報告】