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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-08
(54)【発明の名称】エアロゾル発生装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/40 20200101AFI20240801BHJP
【FI】
A24F40/40
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024508958
(86)(22)【出願日】2022-07-29
(85)【翻訳文提出日】2024-02-14
(86)【国際出願番号】 CN2022108801
(87)【国際公開番号】W WO2023020250
(87)【国際公開日】2023-02-23
(31)【優先権主張番号】202121953686.8
(32)【優先日】2021-08-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519403945
【氏名又は名称】深▲せん▼麦時科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100179648
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 咲江
(74)【代理人】
【識別番号】100222885
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 康
(74)【代理人】
【識別番号】100140338
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100227695
【弁理士】
【氏名又は名称】有川 智章
(74)【代理人】
【識別番号】100170896
【弁理士】
【氏名又は名称】寺薗 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100219313
【弁理士】
【氏名又は名称】米口 麻子
(74)【代理人】
【識別番号】100161610
【弁理士】
【氏名又は名称】藤野 香子
(72)【発明者】
【氏名】袁永宝
(72)【発明者】
【氏名】廖▲イェン▼程
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA02
4B162AA22
4B162AB11
4B162AC01
4B162AC02
4B162AC50
(57)【要約】
エアロゾル発生装置(10)は、ハウジング(100)と、カウンターウェイト(200)と、ボタン(400)と、ヒーターと、電源アセンブリ(300)と、を含み、ボタン(400)は、電源アセンブリ(300)からヒーターへの電力の供給又は遮断を制御するように構成され、ハウジング(100)は、円柱形であり、かつその内部にハウジング(100)の軸方向に沿って延在する収容キャビティ(110)を有し、カウンターウェイト(200)、ヒーター及び電源アセンブリ(300)は、収容キャビティ(110)内に収容され、ハウジング(100)は、対称な第1半円ハウジング(120)と第2半円ハウジング(130)に分けられ、ボタン(400)は、第1半円ハウジング(120)の外面に取り付けられ、カウンターウェイト(200)は、第2半円ハウジング(130)と電源アセンブリ(300)との間に位置する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、カウンターウェイトと、ボタンと、ヒーターと、電源アセンブリと、を含み、前記ボタンは、前記電源アセンブリから前記ヒーターへの電力の供給又は遮断を制御するように構成され、前記ハウジングは、円柱形であり、かつその内部に前記ハウジングの軸方向に沿って延在する収容キャビティを有し、前記カウンターウェイト、前記ヒーター及び前記電源アセンブリは、前記収容キャビティ内に収容され、前記ハウジングは、対称な第1半円ハウジングと第2半円ハウジングに分けられ、前記ボタンは、前記第1半円ハウジングの外面に取り付けられ、前記カウンターウェイトは、前記第2半円ハウジングと前記電源アセンブリとの間に位置する、ことを特徴とするエアロゾル発生装置。
【請求項2】
前記ヒーターは、前記収容キャビティの一端に取り付けられ、前記電源アセンブリ及び前記カウンターウェイトは、前記収容キャビティの他端に取り付けられる、ことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項3】
前記ボタン及び前記カウンターウェイトは、前記電源アセンブリの両側にそれぞれ位置する、ことを特徴とする請求項2に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項4】
前記電源アセンブリは、前記収容キャビティに収容されるブラケットを含み、前記ブラケットは、電池を収容する収容空間を画定し、前記カウンターウェイトは、前記第2半円ハウジングに取り付けられるか、又は前記ブラケットにおける前記第2半円ハウジングに対応する位置に取り付けられる、ことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項5】
前記ブラケットには、少なくとも一部の前記カウンターウェイトが収容される取付溝が形成される、ことを特徴とする請求項4に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項6】
前記取付溝は、前記ブラケットを貫通し、前記カウンターウェイトは、ちょうど前記取付溝に合わせる、ことを特徴とする請求項5に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項7】
前記ブラケットは、第1本体及び第2本体を含み、前記第1本体は、前記ヒーターに着脱可能に接続され、前記第2本体は、前記ハウジングの軸方向に沿って前記第1本体と係合して共に前記収容空間を画定し、前記カウンターウェイトは、前記第2本体に取り付けられる、ことを特徴とする請求項4に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項8】
前記収容空間の軸方向の中心線は、前記ハウジングの軸方向の中心線と重なる、ことを特徴とする請求項4に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項9】
前記ハウジングは、第1柱状ハウジング及び第2柱状ハウジングを含み、前記第1柱状ハウジング及び前記第2柱状ハウジングは、前記ハウジングの軸方向に沿って設けられ、かつ周方向に係合して接続され、前記電源アセンブリは、前記第1柱状ハウジングに内蔵され、前記ヒーターは、前記第2柱状ハウジングに内蔵される、ことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項10】
前記ハウジングの軸方向に沿って、前記第1柱状ハウジングの長さは、前記第2柱状ハウジングの長さより大きい、ことを特徴とする請求項9に記載のエアロゾル発生装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子霧化の技術分野に関し、特にエアロゾル発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル発生装置は、非燃焼加熱のベーキング方式によってエアロゾル発生基質を加熱することにより、使用者による吸入のためのエアロゾルを発生させるものであり、基質を直接燃焼させてエアロゾルを発生させる方式に比べて、該ベーキング方式は、エアロゾル中の有害成分を大幅に低減できるため、エアロゾル発生装置のより広い市場ニーズが期待されている。
【0003】
エアロゾル発生装置の外周面には、ボタンが設けられ、使用者は、ボタンを押すことにより、エアロゾル発生装置の加熱又は加熱停止を制御する。エアロゾル発生装置の外形は、通常、円柱状であるため、支持面上に置かれると、支持面上で自由に転動し、最終的に静止する時に、ボタンが支持面に向かうと、使用者は、エアロゾル発生装置を持ち上げた後、一定の角度を回転させてボタンを探す必要があり、使用者に不便を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これに鑑みて、エアロゾル発生装置を提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願は、エアロゾル発生装置を提供する。このエアロゾル発生装置は、ハウジングと、カウンターウェイトと、ボタンと、ヒーターと、電源アセンブリと、を含み、前記ボタンは、前記電源アセンブリから前記ヒーターへの電力の供給又は遮断を制御するように構成され、前記ハウジングは、円柱形であり、かつその内部に前記ハウジングの軸方向に沿って延在する収容キャビティを有し、前記カウンターウェイト、前記ヒーター及び前記電源アセンブリは、前記収容キャビティ内に収容され、前記ハウジングは、対称な第1半円ハウジングと第2半円ハウジングに分けられ、前記ボタンは、前記第1半円ハウジングの外面に取り付けられ、前記カウンターウェイトは、前記第2半円ハウジングと前記電源アセンブリとの間に位置する。
【0006】
一実施例において、前記ヒーターは、前記収容キャビティの一端に取り付けられ、前記電源アセンブリ及び前記カウンターウェイトは、前記収容キャビティの他端に取り付けられる。
【0007】
一実施例において、前記ボタン及び前記カウンターウェイトは、前記電源アセンブリの両側にそれぞれ位置する。
【0008】
一実施例において、前記電源アセンブリは、前記収容キャビティに収容されるブラケットを含み、前記ブラケットは、電池を収容する収容空間を画定し、前記カウンターウェイトは、前記第2半円ハウジングに取り付けられるか、又は前記ブラケットにおける前記第2半円ハウジングに対応する位置に取り付けられる。
【0009】
一実施例において、前記ブラケットには、少なくとも一部の前記カウンターウェイトが収容される取付溝が形成される。
【0010】
一実施例において、前記取付溝は、前記ブラケットを貫通し、前記カウンターウェイトは、ちょうど前記取付溝に合わせる。
【0011】
一実施例において、前記ブラケットは、第1本体及び第2本体を含み、前記第1本体は、前記ヒーターに着脱可能に接続され、前記第2本体は、前記ハウジングの軸方向に沿って前記第1本体と係合して共に前記収容空間を画定し、前記カウンターウェイトは、前記第2本体に取り付けられる。
【0012】
一実施例において、前記収容空間の軸方向の中心線は、前記ハウジングの軸方向の中心線と重なる。
【0013】
一実施例において、前記ハウジングは、第1柱状ハウジング及び第2柱状ハウジングを含み、前記第1柱状ハウジング及び前記第2柱状ハウジングは、前記ハウジングの軸方向に沿って設けられ、かつ周方向に係合して接続され、前記電源アセンブリは、前記第1柱状ハウジングに内蔵され、前記ヒーターは、前記第2柱状ハウジングに内蔵される。
【0014】
一実施例において、前記ハウジングの軸方向に沿って、前記第1柱状ハウジングの長さは、前記第2柱状ハウジングの長さより大きい。
【0015】
本願の1つ又は複数の実施例の詳細は、以下の図面及び説明で述べられる。本願の他の特徴、目的及び利点は、明細書、図面及び特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【0016】
本明細書に開示されるそれらの発明の実施例及び/又は例示をよりよく記載かつ説明するために、1つ又は複数の図面を参照することができる。図面を説明するために使用される付加の詳細又は例示は、開示された発明、現在説明されている実施例及び/又は例示、及び現在理解されているこれらの発明の最良の形態のいずれかの範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本願の一実施例に係るエアロゾル発生装置の正面図(a)、平面図(b)及び底面図(c)である。
図2図1に示すエアロゾル発生装置におけるハウジングが正面図(a)を参考にして右側面視状態で第1半円ハウジングと第2半円ハウジングに分けられる場合、カウンターウェイトが取り付けられる複数の取付位置を示す図である。
図3図1に示すエアロゾル発生装置のA-A方向に沿った断面図である。
図4図1に示すエアロゾル発生装置のある視点からの分解図である。
図5図1に示すエアロゾル発生装置の別の視点からの分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の上記目的、特徴及び利点をより明確に理解するために、以下、図面を参照しながら本発明の具体的な実施形態について詳細に説明する。以下の説明において、本発明を十分に理解するために、多くの具体的な細部を説明する。しかしながら、本発明は、ここで説明される実施形態とは異なる多くの他の形態で実施することができ、当業者であれば、本発明の趣旨から逸脱することなく類似な改善を行うことができる。したがって、本発明は以下に開示される具体的な実施例に限定されるものではない。
【0019】
本発明の説明において、理解すべきものとして、用語「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」などが指示する方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本発明を説明しやすく且つ説明を簡略化するためのものだけであり、言及される装置又は素子が特定の方位を有し、特定の方位で構造及び操作しなければならないことを意味又は示唆するものではなく、本発明を限定するものと解釈されるべきではない。
【0020】
なお、用語「第1」、「第2」は説明の目的だけであり、相対的な重要性を意味又は示唆し、又は説明された技術的特徴の数を示唆すると理解されるものではない。従って、「第1」、「第2」で限定された特徴は、少なくとも1つの該特徴を明示的又は暗黙的に含むことができる。本発明の説明において、特に明示的かつ具体的に制限されない限り、「複数」の意味は少なくとも2つ、例えば2つ、3つなどである。
【0021】
本発明において、特に明確に規定及び限定されない限り、用語「取り付け」、「連結」、「接続」、「固定」などは、広義に理解すべきであり、例えば、固定接続であってもよいし、着脱可能な接続であってもよいし、一体になってもよい。また、機械的に接続されていてもよいし、電気的に接続されていてもよい。また、特に明確に限定されない限り、直接的に接続されていてもよいし、中間媒体を介して間接的に接続されていてもよいし、2つの素子の内部の連通又は2つの素子の相互作用関係であってもよい。本発明における上記用語の具体的な意味は、特定の状況に応じて当業者には理解されるであろう。
【0022】
本発明において、特に明確に規定及び限定されない限り、第1の特徴が第2の特徴の「上」又は「下」にあることは、第1及び第2の特徴が直接に接触してもよいし、第1及び第2の特徴が中間媒体を介して間接的に接触してもよい。また、第1の特徴が第2の特徴の「上」、「上方」、及び「上面」にあることは、第1の特徴が第2の特徴の真上又は斜め上にあるか、あるいは第1の特徴の水平高さが第2の特徴よりも大きいことを示すだけであってもよい。第1の特徴が第2の特徴の「下」、「下方」、及び「下面」にあることは、第1の特徴が第2の特徴の直下又は斜め下にあるか、あるいは第1の特徴の水平高さが第2の特徴よりも小さいことを示すだけであってもよい。
【0023】
なお、一方の素子が他方の素子に「固定される」、「設けられる」と呼ばれる場合、他方の素子に直接存在してもよいし、又は介在する要素が存在してもよい。一方の素子が他方の素子に「接続される」と考えられる場合、他方の素子に直接接続されてもよいし、又は介在する要素が存在してもよい。本明細書で使用される用語「垂直」、「水平」、「上」、「下」、「左」、「右」及び類似の表現は説明の目的だけであり、唯一の実施形態を示すものではない。
【0024】
図1図5に示すように、本願は、ハウジング100と、カウンターウェイト200と、電源アセンブリ300と、ボタン400と、ヒーター(図示せず)とを含むエアロゾル発生装置10を提供する。ハウジング100の内部には、ハウジング100の軸方向に沿って延在する収容キャビティ110を有し、カウンターウェイト200、ヒーター及び電源アセンブリ300は、いずれも収容キャビティ110内に収容される。ヒーターは、電源アセンブリ300に接続され、電源アセンブリ300は、ヒーターに給電することができ、ヒーターは、電気エネルギーを熱エネルギーに変換して固体基質20を加熱霧化してエアロゾルを得ることができる。ボタン400を押すことにより、電源アセンブリ300からヒーターへの電力の供給又は遮断を制御することができる。
【0025】
ハウジング100は、円柱形であり、対称な第1半円ハウジング120と第2半円ハウジング130に分けられ、ボタン400は、第1半円ハウジング120の外面に取り付けられ、カウンターウェイト200は、第2半円ハウジング130と電源アセンブリ300との間に位置する。
【0026】
図2に示すように、ハウジング100の外面140が円柱形であるため、外面140は、ハウジング100の軸方向の中心線qを規定し、ハウジング100の軸方向の中心線qを通る平面Qによってハウジング100を分割して得られた2つの部分は、第1半円ハウジング120及び第2半円ハウジング130であり、ボタン400は、第1半円ハウジング120の外面に取り付けられ、カウンターウェイト200は、第2半円ハウジング130と電源アセンブリ300との間に位置し、図2に示す複数の取付位置に取り付けられてもよいことを理解されたい。
【0027】
なお、カウンターウェイト200が第2半円ハウジング130と電源アセンブリ300との間に位置することは、カウンターウェイト200が第2半円ハウジング130に取り付けられるか、又はカウンターウェイト200が第2半円ハウジング130に集積されるか、又はカウンターウェイト200が電源アセンブリ300における第2半円ハウジング130に向かう位置に取り付けられるか、又はカウンターウェイト200が電源アセンブリ300における第2半円ハウジング130に向かう位置に集積されるか、又はカウンターウェイト200が電源アセンブリ300と第2半円ハウジング130との間にクランプされると理解されたい。
【0028】
図3に示すように、ハウジング100の外面140が円柱形であるため、エアロゾル発生装置10が支持面Mに置かれると転動し、重力によってエアロゾル発生装置10が最終的に静止状態になることを理解されたい。また、静止状態にあるとき、エアロゾル発生装置10の重心pが支持面Mに最も近くなるか、或いは、エアロゾル発生装置10が他の位置に転動するとき、重心pと支持面Mとの間の距離がいずれも静止状態における重心pと支持面Mとの間の距離より大きくなることを理解されたい。
【0029】
さらに、カウンターウェイト200は、第2半円ハウジング130に対応するため、エアロゾル発生装置10の重心pを第2半円ハウジング130側に画定することができ、或いは、カウンターウェイト200は、エアロゾル発生装置10の重心pを第2半円ハウジング130側に向かってハウジング100の軸方向の中心線qからオフセットさせることができることを理解されたい。このように、エアロゾル発生装置10が静止状態になるとき、第2半円ハウジング130は、いつも支持面Mに接触したままであり、第1半円ハウジング120は、支持面Mから離れる。
【0030】
上記エアロゾル発生装置10において、ボタン400は第1半円ハウジング120の外面140に取り付けられ、カウンターウェイト200は第2半円ハウジング130と電源アセンブリ300との間に位置することにより、エアロゾル発生装置10が支持面Mに無造作に置かれた後、エアロゾル発生装置10が徐々に静止状態になるにつれて、カウンターウェイト200がエアロゾル発生装置10の重心pを第2半円ハウジング130側に画定するため、第2半円ハウジング130が支持面Mに接触したままであり、第1半円ハウジング120が支持面Mから離れ、これにより、第1半円ハウジング120に取り付けられたボタン400が支持面Mから離れる目的を達成する。このように、使用者は、エアロゾル発生装置10を持ち上げると同時に、ボタン400を押す操作を直接実行することができ、一定の角度を回転させてボタン400を探す必要がなく、使用者に便利を与える。
【0031】
図3図5に示すように、具体的には、カウンターウェイト200は、ハウジング100の軸方向に沿って延在して長尺状となる。カウンターウェイト200をハウジング100の軸方向に沿って延在させることにより、装置全体の径方向のサイズを一定に維持したまま、カウンターウェイト200の体積を増加させ、カウンターウェイト200のカウンターウェイトとしての能力を向上させることができる。或いは、装置全体の径方向のサイズを一定に維持したまま、径方向のサイズの使用をできるだけ減少させることにより、収容キャビティ110内に電源アセンブリ300を取り付けるための十分な空間を残すことができる。
【0032】
さらに、カウンターウェイト200は、金属ブロックである。金属材質のカウンターウェイト200の密度がより大きいため、小さい体積のカウンターウェイト200を設ければ、カウンターウェイトとしての需要を満たすことができ、かつ小さいスペースを占用することを理解されたい。
【0033】
具体的には、ヒーターは、収容キャビティ110の一端に取り付けられ、電源アセンブリ300及びカウンターウェイト200は、収容キャビティ110の他端に取り付けられる。ヒーター及び電源アセンブリ300は、ハウジング100の軸方向に沿って順に収容キャビティ110内に収容され、ハウジング100の軸方向に沿って、ヒーターが占める長さは、電源アセンブリ300が占める長さより小さく、カウンターウェイト200及び電源アセンブリ300は、収容キャビティ110の同一端に取り付けられることを理解されたい。このように設けると、装置全体の重心pをエアロゾル発生装置10の軸方向の中間位置に略対応させることができ、装置全体の支持面Mに置かれる場合の安定性を向上させることに役立つ。また、電源アセンブリ300は、ヒーターよりもカウンターウェイト200の取り付けに取付スペースを提供することができる。
【0034】
具体的には、ボタン400及びカウンターウェイト200は、電源アセンブリ300の両側にそれぞれ位置する。ボタン400及びカウンターウェイト200は、電源アセンブリ300の対向する両側にそれぞれ対応することを理解されたい。このように、エアロゾル発生装置10が支持面M上に無造作に置かれた後、エアロゾル発生装置10が最終的に静止状態になるにつれて、ボタン400は、真上を向くように維持され、カウンターウェイト200は、ボタン400の下方に位置し、ボタン400とカウンターウェイト200は、支持面Mに垂直な同一平面上に位置する。
【0035】
カウンターウェイト200は、エアロゾル発生装置10の重心pを第2半円ハウジング130側に向かって外面140の軸方向の中心線qからオフセットさせることができるため、重心pと軸方向の中心線qとが共に鉛直平面Nを画定し、ボタン400とカウンターウェイト200とがいずれも該鉛直平面Nに位置し、かつボタン400と重心pとが軸方向の中心線qの両側にそれぞれ位置し、エアロゾル発生装置10が支持面Mに静止している場合、該鉛直平面Nが支持面Mに垂直になり、カウンターウェイト200が支持面Mに近接し、ボタン400が支持面Mから離れて真上に向かうことを理解されたい。
【0036】
さらに、ハウジング100は、第1柱状ハウジング150及び第2柱状ハウジング160を含み、第1柱状ハウジング150及び第2柱状ハウジング160は、ハウジング100の軸方向に沿って設けられ、かつ周方向に係合して接続され、電源アセンブリ300は、第1柱状ハウジング150に内蔵され、ヒーターは、第2柱状ハウジング160に内蔵される。さらに、第1柱状ハウジング150は、第2柱状ハウジング160に着脱可能に接続され、電源アセンブリ300の組み立て及びメンテナンスに役立つ。第1柱状ハウジング150と第2柱状ハウジング160とは、係着又はねじ接続によって着脱可能な接続を実現することができる。さらに、ハウジング100の軸方向に沿って、第1柱状ハウジング150の長さは、第2柱状ハウジング160の長さより長く、これにより、第1柱状ハウジング150は、電源アセンブリ300に大きな取付スペースを提供することができる。
【0037】
図1図3図4図5に示すように、具体的には、電源アセンブリ300は、収容キャビティ110に収容可能なブラケット310を含み、ブラケット310は、電池320を収容する収容空間を画定する。電池320を取り付ける収容空間を画定するブラケット310を設けることにより、電池320は、収容空間内に取り付けられてヒーターに給電することができる。
【0038】
具体的には、カウンターウェイト200は、ブラケット310における第2半円ハウジング130に対応する位置に取り付けられ、ブラケット310によってカウンターウェイト200を支持する。具体的には、ブラケット310に取付溝311が形成され、カウンターウェイト200が取付溝311内に取り付けられる。取付溝311を形成することにより、少なくとも一部のカウンターウェイト200が取付溝311内に収容され、これにより、装置全体の径方向のサイズを一定に維持したまま、よりコンパクトな構造レイアウトでカウンターウェイト200の取付を実現することができる。
【0039】
さらに、取付溝311は、ブラケット310を貫通し、カウンターウェイト200は、取付溝311内の切り欠かれたブラケット310を補うことができるように、ちょうど取付溝311に合わせ、これにより、ブラケット310の内部空間を増加させることなく、カウンターウェイト200の取付を実現することができる。また、ブラケット310は、プラスチック材質であり、カウンターウェイト200は、金属材質であり、カウンターウェイトとして機能するように、カウンターウェイト200の密度は、ブラケット310より大きい。具体的には、カウンターウェイト200は、接着により取付溝311内に固定して取り付けられ、他の実施例において、係合などの着脱可能な方式で取付溝311内に取り付けられてもよい。
【0040】
なお、他の実施例において、カウンターウェイト200は、さらに、第2半円ハウジング130における収容キャビティ110を画定する内壁面に取り付けられてもよく、ハウジング100によってカウンターウェイト200を支持する。本実施例において、カウンターウェイト200は、電源アセンブリ300、ヒーター、及びハウジング100とは別に追加された素子であり、他の実施例において、カウンターウェイト200は、カウンターウェイトとして機能する目的を達成するために、電源アセンブリ300、ハウジング100のうちの1つ又は複数に集積されてもよい。例えば、カウンターウェイト200を第2半円ハウジング130に集積して、カウンターウェイト200をハウジング100の一部とするか、又は、カウンターウェイト200をブラケット310に集積して、ブラケット310の一部とする。
【0041】
具体的には、ブラケット310は、第1本体312及び第2本体313を含み、第1本体312は、ヒーターに着脱可能に接続され、第2本体313は、ハウジング100の軸方向に沿って第1本体312と係合して共に収容空間を画定することができ、収容空間内の電池320の取り付け及び取り外しに役立つ。カウンターウェイト200がブラケット310に取り付けられる場合、カウンターウェイト200は、具体的には、第2本体313に取り付けられる。カウンターウェイト200が第2本体313に取り付けられるため、第2本体313を取り外した後、カウンターウェイト200を交換しやすい。ブラケット310に取付溝311が形成される場合、取付溝311は、具体的には、第2本体313に位置する。
【0042】
具体的には、収容空間の軸方向の中心線は、ハウジング100の軸方向の中心線qと重なり、理解できるように、電源アセンブリ300は、電池320を含み、収容空間は、電池320に合わせ、電池320が収容空間に配置された後、電池320の軸方向の中心線は、収容空間の軸方向の中心線と重なる。さらに、電池320のサイズが一定である場合、電池320の軸方向の中心線、収容空間の軸方向の中心線、ハウジング100の軸方向の中心線qの三者が重なると、エアロゾル発生装置10全体の径方向のサイズを小さくすることができる。
【0043】
図1図5に示すように、具体的には、本実施例において、電源アセンブリ300は、電池320に接続される充電コネクタ330を含み、ボタン400と充電コネクタ330は、電池320の両側にそれぞれ位置する。充電コネクタ330により電池320を充電することができる。具体的には、ボタン400及び充電コネクタ330は、電池320の対向する両側にそれぞれ対応する。充電コネクタ330は、第2半円ハウジング130に対応し、このように、充電コネクタ330、ボタン400、及びカウンターウェイト200は、いずれも鉛直平面Nに位置し、充電コネクタ330は、カウンターウェイト200と組み合わせてカウンターウェイトとして機能し、カウンターウェイト200と協働してエアロゾル発生装置10の重心pを第2半円ハウジング130側に向かって外面140の軸方向の中心線qからオフセットさせることを理解されたい。
【0044】
さらに、充電コネクタ330は、ベース331と、ベース331に取り付けられる接触端子332とを含み、ベース331は、金属ベース331である。接触端子332は、外部接続端子に接続されて電池320を充電することができることを理解されたい。接触端子332は、ベース331に取り付けられ、ベース331は、接触端子332を支持する。ベース331が金属ベース331であり、その密度が一般的なプラスチック材質のベース331より大きいため、同じ体積でその重量を増大させ、カウンターウェイトとしてより効果的に機能する。
【0045】
図1図4及び図5に示すように、具体的には、第1半円ハウジング120に第1取付孔121が形成され、ボタン400が第1取付孔121内に取り付けられ、第2半円ハウジング130に第2取付孔131が形成され、接触端子332が第2取付孔131に取り付けられる。ボタン400の向きは、接触端子332の向きと平行かつ逆向きである。エアロゾル発生装置10が静止状態にある場合、ボタン400の向きが鉛直上向きとなると、接触端子332の向きが鉛直下向きとなるため、ボタン400を上向きの特定の角度に維持するだけでなく、接触端子332が下向きとなると、接触充電をスムーズに行うことに役立つことを理解されたい。
【0046】
さらに、電源アセンブリ300は、回路基板350を含み、ボタン400及び接触端子332は、回路基板350の対向する両側にそれぞれ位置し、かついずれも回路基板350に接続される。回路基板350は、電池320に接続され、接触端子332は、回路基板350により電池320を充電する。回路基板350は、ヒーターに接続され、ボタン400を押すことにより回路基板350上のスイッチをトリガーして、回路基板350とヒーターとの間の導通・遮断を制御する。
【0047】
以上説明した実施例の各技術的特徴は、任意に組み合わせることが可能であり、説明を簡潔にするために、上記実施例における各技術的特徴の全ての可能な組み合わせについては説明していないが、これらの技術的特徴の組み合わせに矛盾がない限り、本明細書に記載される範囲内であると考えられるべきである。
【0048】
上記の実施例は、本発明のいくつかの実施形態を示しているに過ぎず、その叙述は具体的かつ詳細であるが、本発明の発明の範囲を限定するものとして理解されるべきではない。当業者であれば、本発明の思想から逸脱することなく、本発明の範囲に含まれるいくつかの変形及び改善を行うことができることに留意されたい。したがって、本発明の特許の範囲は、添付の特許請求の範囲に従うものとする。
図1(a)】
図1(b)】
図1(c)】
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】