(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-08
(54)【発明の名称】電池の複合面のサイズ検知方法、装置およびシステム
(51)【国際特許分類】
H01M 10/04 20060101AFI20240801BHJP
【FI】
H01M10/04 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024510714
(86)(22)【出願日】2022-04-06
(85)【翻訳文提出日】2024-02-21
(86)【国際出願番号】 CN2022085399
(87)【国際公開番号】W WO2023193150
(87)【国際公開日】2023-10-12
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】513196256
【氏名又は名称】寧徳時代新能源科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Contemporary Amperex Technology Co., Limited
【住所又は居所原語表記】No.2,Xingang Road,Zhangwan Town,Jiaocheng District,Ningde City,Fujian Province,P.R.China 352100
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】弁理士法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】段彭飛
(72)【発明者】
【氏名】倪大軍
(72)【発明者】
【氏名】胡軍
(72)【発明者】
【氏名】李紅円
(72)【発明者】
【氏名】馮仕平
【テーマコード(参考)】
5H028
【Fターム(参考)】
5H028AA05
5H028BB11
5H028BB18
5H028BB19
5H028HH06
(57)【要約】
本出願は、電池の複合面のサイズ検知方法、装置およびシステムを開示する。電池の複合面のサイズ検知方法は、正極シートの第1面の画像および第1面に対向する第2面の画像を含む正極シートの画像情報を取得するステップと、前記正極シートの第1面、負極およびセパレータを複合して構成される非複合面と、前記正極シートの第2面、負極およびセパレータを複合して構成される複合面とを含む複合シートの画像情報を取得するステップと、画像処理アルゴリズムにより、前記正極シートの画像情報と複合シートの画像情報とに基づいて複合面のサイズ情報を算出するステップと、を含み、前記複合シートの画像情報は、前記非複合面の画像情報を含む。これによって、積層型電池の複合面のサイズ測定を実現し、積層型電池の安全性を向上させる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
正極シートの第1面の画像および第1面に対向する第2面の画像を含む正極シートの画像情報を取得するステップと、
前記正極シートの第1面、負極およびセパレータを複合して構成される非複合面と、前記正極シートの第2面、負極およびセパレータを複合して構成される複合面とを含む複合シートの画像情報を取得するステップと、
画像処理アルゴリズムにより、前記正極シートの画像情報と複合シートの画像情報とに基づいて複合面のサイズ情報を算出するステップと、を含み、
前記複合シートの画像情報は、前記非複合面の画像情報を含む
ことを特徴とする電池の複合面のサイズ検知方法。
【請求項2】
前記複合面のサイズ情報は、前記複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
画像処理アルゴリズムにより、前記正極シートの画像情報と複合シートの画像情報とに基づいて複合面のサイズ情報を算出するステップは、
画像処理アルゴリズムにより、前記正極シートの第1面の画像と第2面の画像とに基づいて、正極シートの第1面における正極エッジからセラミックスエッジまでの距離と正極シートの第2面における正極エッジからセラミックスエッジまでの距離との差を表すずれ量を算出するステップと、
前記複合シートの画像情報に基づいて前記非複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離を算出するステップと、
前記非複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離と前記ずれ量とに基づいて前記複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離を算出するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
画像処理アルゴリズムにより、前記正極シートの第1面の画像と第2面の画像とに基づいてずれ量を算出するステップは、
画像処理アルゴリズムにより、前記正極シートの第1面の画像に基づいて前記正極シートの第1面における正極エッジからセラミックスエッジまでの第1距離を認識して算出するステップと、
前記正極シートの第2面の画像に基づいて前記正極シートの第2面における正極エッジからセラミックスエッジまでの第2距離を認識して算出するステップと、
前記第1距離と第2距離との差を算出し、前記ずれ量を得るステップと、を含む
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
画像処理アルゴリズムにより、前記正極シートの第1面の画像に基づいて前記正極シートの第1面における正極エッジからセラミックスエッジまでの第1距離を認識して算出するステップは、
画像認識アルゴリズムにより、前記正極シートの第1面の画像における正極エッジおよびセラミックスエッジを認識するステップと、
認識された正極エッジからセラミックスエッジまでの距離を算出し、第1距離を得るステップと、を含む
ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記複合シートの画像情報は、複数枚の複合シート画像を含み、各複合シート画像のそれぞれが、複合シートの1つのコーナーを含み、異なる複合シート画像が、複合シートの異なるコーナーを含み、
前記複合シートの画像情報に基づいて前記非複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離を算出するステップは、
各複合シート画像のそれぞれに基づいて、対応する複合シート画像における非複合面の正極エッジから負極エッジまでの距離を算出するステップを含み、
前記非複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離と前記ずれ量とに基づいて前記複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離を算出するステップは、
各複合シート画像のそれぞれに対応する非複合面の正極エッジから負極エッジまでの距離と前記ずれ量との差を算出し、各複合シート画像における複合面の正極エッジから負極エッジまでの距離を得るステップを含む
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項7】
画像処理アルゴリズムにより、前記正極シートの画像情報と複合シートの画像情報とに基づいて複合面のサイズ情報を算出した後、
前記複合面のサイズ情報が所定の基準を満たすか否かを判断するステップと、
前記複合面のサイズ情報が所定の基準を満たさない場合、前記複合シートの再確認提示を生成するステップと、をさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
正極シートの画像情報を取得するステップは、
第1カメラと第2カメラを、正極シートの第1面および第2面を撮影するように制御し、前記正極シートの第1面の画像および第1面に対向する第2面の画像を得るステップを含み、
前記第1カメラと第2カメラの設置位置は、正極シート搬送装置の両側を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
複合シートの画像情報を取得するステップは、
前記正極シートの番号を取得するステップと、
前記正極シートの番号に基づいて、起動対象のカメラモジュールの番号を特定するステップと、
前記起動対象のカメラモジュールの番号にしたがい、対応するカメラモジュールを前記複合シートを撮影するように制御し、複数枚の複合シート画像を得るステップと、を含み、
カメラモジュールは、複数あり、複数のカメラモジュールが前記複合シート搬送装置の両側に設置され、異なるカメラモジュールには異なるカメラモジュール番号が対応しており、各カメラモジュールは少なくとも2つの第3カメラを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
取得モジュールと画像処理モジュールと、を含み、
前記取得モジュールは、正極シートの第1面の画像および第1面に対向する第2面の画像を含む正極シートの画像情報を取得するためのものであり、
前記取得モジュールは、さらに、前記正極シートの第1面、負極およびセパレータを複合して構成される非複合面と、前記正極シートの第2面、負極およびセパレータを複合して構成される複合面とを含む複合シートの画像情報を取得するためのものであり、
前記画像処理モジュールは、画像処理アルゴリズムにより、前記正極シートの画像情報と複合シートの画像情報とに基づいて複合面のサイズ情報を算出するためのものであり、
前記複合シートの画像情報は、前記非複合面の画像情報を含む
ことを特徴とする電池の複合面のサイズ検知装置。
【請求項11】
プロセッサと、
前記プロセッサに実行されて請求項1~9のいずれか1項に記載の方法を実現させるコンピュータプログラムを記憶しているメモリと、を含む
ことを特徴とする電子機器。
【請求項12】
プロセッサに実行されると、請求項1~9のいずれか1項に記載の方法を実現させるコンピュータプログラムを記憶している
ことを特徴とするコンピュータ読取可能な記憶媒体。
【請求項13】
カメラモジュールと、搬送機器と、データ処理機器と、を含み、前記データ処理機器は前記カメラモジュールに電気的に接続され、
前記搬送機器は、正極シートおよび複合シートを搬送するためのものであり、前記複合シートは、前記正極シートの第1面、負極およびセパレータを複合して構成される非複合面と、前記正極シートの第2面、負極およびセパレータを複合して構成される複合面とを含み、
前記データ処理機器は、前記カメラモジュールを搬送機器における正極シートを撮影するように制御し、正極シートの第1面の画像および第1面に対向する第2面の画像を含む正極シートの画像情報を取得するためのであり、
前記データ処理機器は、さらに、前記カメラモジュールを搬送機器における複合シートを撮影するように制御し、非複合面の画像情報を含む複合シートの画像情報を取得するためのものであり、
前記データ処理機器は、さらに、画像処理アルゴリズムにより、前記正極シートの画像情報と複合シートの画像情報とに基づいて複合面のサイズ情報を算出するためのものである
ことを特徴とする電池の複合面のサイズ検知システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、電池の技術分野に関し、具体的に電池の複合面のサイズ検知方法、装置およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、積層型電池は、通常動力電池の積層工程により形成される。形成された積層型電池において、セパレータは、一側面が負極と複合され、他側面が正極と複合される。積層型電池の負極、セパレータ、正極からなる複合面は、不可視なのでそのサイズを検知できない。複合面の要求サイズを満たさないと、電池に短絡が発生し深刻な安全問題をもたらすおそれがある。
【発明の概要】
【0003】
本出願は、上記問題に鑑みてなされたものであり、積層型電池の不可視の複合面による複合面のサイズを検知できないという安全問題を解決できる電池の複合面のサイズ検知方法、装置およびシステムを提供する。
【0004】
第1局面において、本出願は、電池の複合面のサイズ検知方法を提供する。電池の複合面のサイズ検知方法は、正極シートの第1面の画像および第1面に対向する第2面の画像を含む正極シートの画像情報を取得するステップと、前記正極シートの第1面、負極およびセパレータを複合して構成される非複合面と、前記正極シートの第2面、負極およびセパレータを複合して構成される複合面とを含む複合シートの画像情報を取得するステップと、画像処理アルゴリズムにより、前記正極シートの画像情報と複合シートの画像情報とに基づいて複合面のサイズ情報を算出するステップと、を含み、前記複合シートの画像情報は、前記非複合面の画像情報を含む。
【0005】
本出願の実施例に係る技術案において、まず、正極シートの第1面の画像と正極シートの第2面の画像を取得し、そして複合シートの非複合面の画像を取得し、画像認識アルゴリズムによって正極シートの第1面の画像と、正極シートの第2面の画像と、非複合面の画像とに基づいて複合面のサイズ情報を算出する。複合シートは、非複合面が正極シートの第1面と、負極シートと、セパレータとを複合して構成され、複合面が正極シートの第2面と、負極シートと、セパレータとを複合して構成されるため、正極シートの第1面の画像と正極シートの第2面の画像とに基づき、正極シートの第1面と第2面とのサイズの違いを認識し、また、非複合面の画像情報によって非複合面のサイズを認識可能である。したがって、非複合面のサイズ情報および正極シートの第1面と第2面とのサイズの違いに基づき、複合面のサイズ情報を得ることができる。これによって、積層型電池の不可視の複合面による複合面のサイズを検知できないという安全問題を解決し、積層型電池の複合面のサイズ測定を実現し、積層型電池の安全性を向上させる。
【0006】
いくつかの実施例において、この複合面のサイズ情報は、複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離を含む。
【0007】
いくつかの実施例において、画像処理アルゴリズムにより、正極シートの画像情報と複合シートの画像情報とに基づいて複合面のサイズ情報を算出するステップは、画像処理アルゴリズムにより、正極シートの第1面の画像と第2面の画像とに基づいて、正極シートの第1面における正極エッジからセラミックスエッジまでの距離と正極シートの第2面における正極エッジからセラミックスエッジまでの距離との差を表すずれ量を算出するステップと、複合シートの画像情報に基づいて非複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離を算出するステップと、非複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離とずれ量とに基づいて複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離を算出するステップと、を含む。本出願の実施例は、正極シートの第1面と第2面とのずれ量を算出し、非複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離とずれ量とに基づいて複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離を算出することで、複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離が基準値を満たさないことによる短絡などの安全問題を回避し、積層型電池の安全性を向上させる。
【0008】
いくつかの実施例において、画像処理アルゴリズムにより、正極シートの第1面の画像と第2面の画像とに基づいてずれ量を算出するステップは、画像処理アルゴリズムにより、正極シートの第1面の画像に基づいて正極シートの第1面における正極エッジからセラミックスエッジまでの第1距離を認識して算出するステップと、正極シートの第2面の画像に基づいて正極シートの第2面における正極エッジからセラミックスエッジまでの第2距離を認識して算出するステップと、第1距離と第2距離との差を算出し、ずれ量を得るステップと、を含む。
【0009】
いくつかの実施例において、画像処理アルゴリズムにより、正極シートの第1面の画像に基づいて正極シートの第1面における正極エッジからセラミックスエッジまでの第1距離を認識して算出するステップは、画像認識アルゴリズムにより、正極シートの第1面の画像における正極エッジおよびセラミックスエッジを認識するステップと、認識された正極エッジからセラミックスエッジまでの距離を算出し、第1距離を得るステップと、を含む。本出願の実施例は、画像認識アルゴリズムにより、取得された正極シートの第1面画像および第2面画像に基づいて、正極シートの第1面における正極エッジからセラミックスエッジまでの第1距離および正極シートの第1面における正極エッジからセラミックスエッジまでの第2距離をそれぞれ認識して算出することで、第1距離および第2距離に基づいてずれ量を算出する。よって、画像に基づいてずれ量を迅速に認識して算出し、複合面のサイズ検知の効率化を図る。
【0010】
いくつかの実施例において、複合シートの画像情報は、複数枚の複合シート画像を含み、各複合シート画像のそれぞれは、複合シートの1つのコーナーを含み、異なる複合シート画像が、複合シートの異なるコーナーを含み、複合シートの画像情報に基づいて非複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離を算出するステップは、各複合シート画像のそれぞれに基づいて、対応する複合シート画像における非複合面の正極エッジから負極エッジまでの距離を算出するステップを含み、前記非複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離と前記ずれ量とに基づいて前記複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離を算出するステップは、各複合シート画像のそれぞれに対応する非複合面の正極エッジから負極エッジまでの距離とずれ量との差を算出し、各複合シート画像における複合面の正極エッジから負極エッジまでの距離を得るステップを含む。本出願の実施例は、複合シートが大きすぎて単独のカメラの撮影で画像が不明確や精度が十分ではない場合、複合シートの各コーナーを撮影して複数枚の複合シート画像を取得し、各複合シート画像のそれぞれに対応する複合面の正極エッジから負極エッジまでの距離を算出することで、大きいサイズの複合シートの複合面のサイズ検知を実現する。
【0011】
いくつかの実施例において、画像処理アルゴリズムにより、正極シートの画像情報と複合シートの画像情報とに基づいて複合面のサイズ情報を算出した後、この方法は、複合面のサイズ情報が所定の基準を満たすか否かを判断するステップと、複合面のサイズ情報が所定の基準を満たさない場合、複合シートの再確認提示を生成するステップと、をさらに含む。本出願の実施例は、複合面のサイズ情報を算出した後に、複合面のサイズ情報が所定の基準を満たすか否かを判断し、所定の基準を満たさない場合に再確認を行うことで、基準を満たさない複合シートで後続のセル製造作業を実行することによるコストの無駄や不良セルの製造による安全問題を回避する。
【0012】
いくつかの実施例において、正極シートの画像情報を取得するステップは、第1カメラと第2カメラを、正極シートの第1面および第2面を撮影するように制御し、正極シートの第1面の画像および第1面に対向する第2面の画像を得るステップを含み、第1カメラと第2カメラの設置位置は、正極シート搬送装置の両側を含む。
【0013】
いくつかの実施例において、複合シートの画像情報を取得するステップは、正極シートの番号を取得するステップと、正極シートの番号に基づいて、起動対象のカメラモジュールの番号を確定するステップと、起動対象のカメラモジュールの番号にしたがい、対応するカメラモジュールを複合シートを撮影するように制御し、複数枚の複合シート画像を得るステップと、を含み、カメラモジュールは、複数あり、複数のカメラモジュールが複合シート搬送装置の両側に設置され、異なるカメラモジュールには異なるカメラモジュール番号が対応しており、各カメラモジュールは少なくとも2つの第3カメラを含む。
【0014】
第2局面において、本出願は、電池の複合面のサイズ検知装置を提供する。電池の複合面のサイズ検知装置は、取得モジュールと画像処理モジュールと、を含み、取得モジュールは、正極シートの第1面の画像および第1面に対向する第2面の画像を含む正極シートの画像情報を取得するためのものであり、取得モジュールは、さらに、正極シートの第1面と、負極と、セパレータとを複合して構成される非複合面と、正極シートの第2面と、負極と、セパレータとを複合して構成される複合面とを含む複合シートの画像情報を取得するために用いられ、画像処理モジュールは、画像処理アルゴリズムにより、正極シートの画像情報と複合シートの画像情報とに基づいて複合面のサイズ情報を算出するために用いられ、複合シートの画像情報は、非複合面の画像情報を含む。
【0015】
本出願の実施例に係る技術案において、まず、正極シートの第1面の画像と正極シートの第2面の画像を取得し、そして複合シートの非複合面の画像を取得し、画像認識アルゴリズムによって正極シートの第1面の画像と、正極シートの第2面の画像と、非複合面の画像とに基づいて複合面のサイズ情報を算出する。複合シートは、非複合面が正極シートの第1面と、負極シートと、セパレータとを複合して構成され、複合面が正極シートの第2面と、負極シートと、セパレータとを複合して構成されるため、正極シートの第1面の画像と正極シートの第2面の画像とに基づき、正極シートの第1面と第2面とのサイズの違いを認識し、また、非複合面の画像情報によって非複合面のサイズを認識可能である。したがって、非複合面のサイズ情報および正極シートの第1面と第2面とのサイズの違いに基づき、複合面のサイズ情報を得ることができる。これによって、積層型電池の不可視の複合面による複合面のサイズを検知できないという安全問題を解決し、積層型電池の複合面のサイズ測定を実現し、積層型電池の安全性を向上させる。
【0016】
いくつかの実施例において、複合面のサイズ情報は、複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離を含む。画像処理モジュールは、具体的に、画像処理アルゴリズムにより、正極シートの第1面の画像と第2面の画像とに基づいて、正極シートの第1面における正極エッジからセラミックスエッジまでの距離と正極シートの第2面における正極エッジからセラミックスエッジまでの距離との差を表すずれ量を算出し、複合シートの画像情報に基づいて非複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離を算出し、非複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離とずれ量とに基づいて複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離を算出するためのものである。
【0017】
いくつかの実施例において、画像処理モジュールは、具体的に、画像処理アルゴリズムにより、正極シートの第1面の画像に基づいて正極シートの第1面における正極エッジからセラミックスエッジまでの第1距離を認識して算出し、正極シートの第2面の画像に基づいて正極シートの第2面における正極エッジからセラミックスエッジまでの第2距離を認識して算出し、第1距離と第2距離との差を算出し、ずれ量を得るためのものである。
【0018】
いくつかの実施例において、画像処理モジュールは、具体的に、画像認識アルゴリズムにより、正極シートの第1面の画像における正極エッジおよびセラミックスエッジを認識し、認識された正極エッジからセラミックスエッジまでの距離を算出し、第1距離を得るためのものである。
【0019】
いくつかの実施例において、複合シートの画像情報は、複数枚の複合シート画像を含み、各複合シート画像のそれぞれが、複合シートの1つのコーナーを含み、異なる複合シート画像が、複合シートの異なるコーナーを含み、画像処理モジュールは、具体的に、各複合シート画像のそれぞれに基づいて、対応する複合シート画像における非複合面の正極エッジから負極エッジまでの距離を算出し、各複合シート画像のそれぞれに対応する非複合面の正極エッジから負極エッジまでの距離と前記ずれ量との差を算出し、各複合シート画像における複合面の正極エッジから負極エッジまでの距離を得るためのものである。
【0020】
いくつかの実施例において、この装置は、複合面のサイズ情報が所定の基準を満たすか否かを判断する判断モジュールと、複合面のサイズ情報が所定の基準を満たさないと判断モジュールにより判断した場合、複合シートの再確認提示を生成する生成モジュールと、をさらに含む。
【0021】
いくつかの実施例において、取得モジュールは、具体的に、第1カメラと第2カメラを、正極シートの第1面および第2面を撮影するように制御し、正極シートの第1面の画像および第1面に対向する第2面の画像を得るためのものである。第1カメラと第2カメラの設置位置は、正極シート搬送装置の両側を含む。
【0022】
いくつかの実施例において、取得モジュールは、さらに具体的に、正極シートの番号を取得し、正極シートの番号に基づいて、起動対象のカメラモジュールの番号を特定し、起動対象のカメラモジュールの番号にしたがい、対応するカメラモジュールを複合シートを撮影するように制御し、複数枚の複合シート画像を得るためのものである。カメラモジュールは、複数あり、複数のカメラモジュールが複合シート搬送装置の両側に設置され、異なるカメラモジュールには異なるカメラモジュール番号が対応しており、各カメラモジュールは少なくとも2つの第3カメラを含む。
【0023】
第3局面において、本出願は、電子機器を提供する。電子機器は、プロセッサと、前記プロセッサに実行されて第1局面または第1局面における任意の1つの実現方式を実行させるコンピュータプログラムを記憶しているメモリと、を含む。
【0024】
第4局面において、本出願は、コンピュータ読取可能な記憶媒体を提供する。コンピュータ読取可能な記憶媒体は、プロセッサに実行されると、第1局面または第1局面における任意の1つの実現方式を実行させるコンピュータプログラムを記憶している。
【0025】
第5局面において、本出願は、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、コンピュータで実行されると、コンピュータに第1局面または第1局面における任意の1つの実現方式を実行させる。
【0026】
第6局面において、本出願は、電池の複合面のサイズ検知システムを提供する。電池の複合面のサイズ検知システムは、カメラモジュールと、搬送機器と、データ処理機器と、を含み、前記データ処理機器は前記カメラモジュールに電気的に接続され、搬送機器は、正極シートおよび複合シートを搬送するためのものであり、複合シートは、正極シートの第1面、負極およびセパレータを複合して構成される非複合面と、正極シートの第2面、負極およびセパレータを複合して構成される複合面とを含み、データ処理機器は、カメラモジュールを搬送機器における正極シートを撮影するように制御し、正極シートの第1面の画像および第1面に対向する第2面の画像を含む正極シートの画像情報を取得するためのものであり、前記データ処理機器は、さらに、カメラモジュールを搬送機器における複合シートを撮影するように制御し、非複合面の画像情報を含む複合シートの画像情報を取得するためのものであり、前記データ処理機器は、さらに、画像処理アルゴリズムにより、正極シートの画像情報と複合シートの画像情報とに基づいて複合面のサイズ情報を算出するためのものである。
【0027】
本出願の実施例に係る技術案において、本技術案に設計されるカメラモジュールは、正極シートの第1面と第2面の画像を取得し、そして複合シートの非複合面の画像を取得し、さらにデータ処理機器を利用して画像認識アルゴリズムにより正極シートの第1面の画像と、正極シートの第2面の画像と、非複合面の画像とに基づいて複合面のサイズ情報を算出する。複合シートは、非複合面が正極シートの第1面と、負極シートと、セパレータとを複合して構成され、複合面が正極シートの第2面と、負極シートと、セパレータとを複合して構成されるため、正極シートの第1面の画像と正極シートの第2面の画像とに基づき、正極シートの第1面と第2面とのサイズの違いを認識し、また、非複合面の画像情報によって非複合面のサイズを認識可能である。したがって、非複合面のサイズ情報および正極シートの第1面と第2面とのサイズの違いに基づき、複合面のサイズ情報を得ることができる。これによって、積層型電池の不可視の複合面による複合面のサイズを検知できないという安全問題を解決し、積層型電池の複合面のサイズ測定を実現し、積層型電池の安全性を向上させる。
【0028】
上記は、本出願の技術案を概略に説明したものにすぎず、本出願に係る技術的手段をより明瞭に理解するために、明細書の内容にしたがって実施することができる。また、本出願の上記と他の目的、特徴及び利点をより明瞭にするために、以下、本出願の具体的な実施形態を挙げる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
以下の好ましい実施形態の詳細な説明を読むことにより、当業者にとってさまざまな他の利点が明瞭になる。図面は、好ましい実施形態を示すためのものにすぎず、本出願を限定するものではない。すべての図面において、同様の符号は、同様の部品を示す。
【
図1】本出願による電池の複合面のサイズ検知システムの第1の模式的構成図である。
【
図2】本出願による電池の複合面のサイズ検知システムの第2の模式的構成図である。
【
図3】本出願による電池の複合面のサイズ検知方法の第1のフローチャートである。
【
図4】本出願による電池の複合面のサイズ検知方法の第2のフローチャートである。
【
図5】本出願による正極シートの第1面と第2面の模式的構成図である。
【
図6】本出願による複合シートの非複合面の模式的構成図である。
【
図7】本出願による電池の複合面のサイズ検知方法の第3のフローチャートである。
【
図8】本出願による電池の複合面のサイズ検知方法の第4のフローチャートである。
【
図9】本出願による電池の複合面のサイズ検知方法の第5のフローチャートである。
【
図10】本出願による電池の複合面のサイズ検知装置の模式的構成図である。
【
図11】本出願による電子機器の模式的構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、図面を参照しながら本出願の技術案の実施例を詳細に説明する。以下の実施例の説明は、例示的なものであり、本出願の技術案をより明瞭に説明するためのものにすぎず、本出願の保護範囲を限定するものではない。
【0031】
特に断りがない限り、本明細書で用いられるすべての技術用語および科学用語は、本出願が属する分野の一般技術者の通常の理解と同様の意味を有する。本明細書において使用される用語は、具体的な実施例を説明するためのものにすぎず、本出願を限定するものではない。本出願の明細書、特許請求の範囲および図面の説明に記載の用語「含む」、「有する」およびその類義語は、非排他的包含をカバーすることが意図される。
【0032】
本出願の実施例に記載される「第1」、「第2」等の用語は、類似の対象を区別するためのものすぎず、相対重要性を明示または暗示したり、技術的特徴の数を暗示したりするものではなく、特定の順序または順位を限定するものでもない。本出願の実施例の説明において、別途の具体的な限定がない限り、「複数」は、2つ以上を意味する。
【0033】
「実施例」への本明細書での言及は、実施例に関連して記載される特定の特徴、構造、または特性が本出願の少なくとも一実施例に含まれ得ることを意味する。明細書における様々な部分でのこのフレーズの出現は、全てが同じ実施例を参照しているのではないし、他の実施例を互いに除いた別個的または代替的な実施例でもない。本明細書に記載された実施例は、他の実施例と組み合わせてもよいことが、当業者によって明示的または暗示的に理解される。
【0034】
本出願の実施例の説明において、用語「および/または」は、関連対象の関連関係を説明するためのものに過ぎず、3つの関係が存在できることを示し、例えば、Aおよび/またはBは、Aが単独で存在すること、AとBが同時に存在すること、Bが単独で存在することの3つの状況を示すことができる。また、本明細書の文字「/」は一般的に前後関連対象が「または」の関係であることを示す。
【0035】
本出願の実施例の説明において、用語「複数」は、2つ以上(2つを含む)のことを意味し、同様に、「複数群」は、2群以上(2群を含む)のことを意味し、「複数枚」は、2枚以上(2枚を含む)のことを意味する。
【0036】
本出願の実施例の説明において、「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」等の用語で表された方向または位置関係は、図面に基づくものであり、本出願の実施例を便宜的におよび簡略に説明するためのものにすぎず、該当装置または要素が、必ずしも特定の方向を有したり、特定の方向に構成されたり、操作されたりすることを明示または暗示するものではないため、それらは本出願の実施例を限定するものではないと理解すべきである。
【0037】
本出願の実施例の説明において、明確な定義や限定がない限り、「取付」、「連係」、「接続」、「固定」などの用語を、広義的に理解すべきである。例えば、固定接続でもよいし、取外し可能な接続でもよいし、一体的な接続でもよい。そして、機械的な接続でもよいし、電気的な接続でもよい。また、直接接続してもよいし、中間物を介して間接的に接続してもよいし、2つの素子の内部が連通しまたは2つの素子が相互に作用してもよい。当業者は、本出願の実施例における上記用語の具体的な意味を、具体的な状況に応じて理解することができる。
【0038】
現在、動力電池は、巻回と積層の二つの工程で形成される場合が多い。また、積層工程により形成される電池は積層型電池と呼ばれる。積層型電池は、通常、負極シートの外層にセパレータを複合し、そしてセパレータの外層に正極シートを複合することで、複合シートを形成するように構成される。
【0039】
本発明者は、現在、積層型電池に対するサイズ検知について、負極シートと、セパレータと、正極シートとを複合した可視的な一面である非複合面に対してサイズ検知を行うことが一般的であるが、負極シートと、セパレータと、正極シートとを複合した不可視的な一面である複合面に対する関連の検知技術が空白のままであることに注目した。また、複合面のサイズは、非複合面と同様に重要であり、要求サイズを満たさないと、電池に短絡が発生し安全問題をもたらすおそれがある。例えば、積層工程の複合過程で、正極シートのエッジと負極シートのエッジとの距離が近すぎて、所定の基準距離を満たさないことにより、正極シートと負極シートが接近しすぎて電池に短絡が発生するおそれがある。
【0040】
また、発明者は、研究により以下のことを見出した。正極シートとセパレータを複合する前に、正極シートの第1面と第2面を撮影し、正極シートの両面の画像情報を取得し、そして正極シートの両面の画像情報に基づいて正極シートの両面のサイズの違いを認識することができる。また、正極シートとセパレータを複合した後の複合シートの画像情報を取得し、複合シートの画像情報に基づいて複合シートの可視的な一面である非複合面のサイズ情報を認識し、そして正極シートの両面のサイズの違いと非複合面のサイズ情報に基づいて複合シートの複合面のサイズ情報を算出することができる。よって、積層型電池の複合シートの複合面のサイズ検知を実現する。
【0041】
発明者は、鋭意に検討し、電池の複合面のサイズ検知方法を設計した。この方法は、正極シートの両面の画像および複合シートの非複合面の画像を取得することにより、複合シートの複合面のサイズ検知を実現することで、積層型電池の電極シートの不可視の複合面によるサイズを検知できないという安全問題を解決し、積層型電池の安全性を向上させる。
【0042】
本出願の実施例に開示された電池の複合面のサイズ検知方法は、データ処理機器に適用することができる。データ処理機器は、プロセッサ、コンピュータ、サーバなどの演算機器を含むが、これらに限定されない。データ処理機器は、電池の複合面のサイズ検知システムに組み込まれることが可能であり、積層型電池の複合シートの製造中にオンラインで複合シートの複合面のサイズを検知することを実現するものである。
【0043】
可能な実施形態として、
図1に示すように、電池の複合面のサイズ検知システムは、カメラモジュール10と、搬送機器20と、カメラモジュール10と電気的に接続するデータ処理機器30とを含み得る。
【0044】
搬送機器20は、正極シートY1および複合シートF1を搬送する。複合シートF1は、正極シートY1の第1面、負極Y2およびセパレータG1を複合して構成される非複合面と、正極シートY1の第2面、負極Y2およびセパレータG1を複合して構成される複合面とを含む。データ処理機器30は、カメラモジュール10を、正極シートY1と複合シートF1を撮影するように制御し、正極シートY1の第1面および第2面の画像と複合シートF1の非複合面の画像を取得し、さらに画像処理アルゴリズムにより、正極シートの第1面および第2面の画像と、複合シートの非複合面の画像とに基づいて複合面のサイズ情報を算出することができる。
【0045】
具体的な実施形態として、
図2に示すように、搬送機器20は、正極シート搬送装置210と複合シート搬送装置220とを含む。正極シート搬送装置210は、正極シートY1を、負極およびセパレータと複合するように移動させる。形成された複合シートF1は、複合シート搬送装置220により次の処理ステーションに搬送される。
【0046】
上記の搬送機器に加えて、本技術案のカメラモジュール10は、第1カメラ群110と第2カメラ群120を含む。第1カメラ群110は、具体的に、正極シート搬送装置210の両側にそれぞれ配置されたカメラA1とカメラA2である。正極シート搬送装置210は、両側にそれぞれ配置されたカメラA1とカメラA2が正極シートY1の異なる面を撮影して正極シートY1の第1面と第2面の画像を得られるように、透過構造にされてもよい。また、正極シート搬送装置210で複数の正極シートY1が搬送され、複合シート搬送装置220で複数の複合シートF1が搬送され、複合シートF1の両面に正極シートY1が複合される。これを踏まえて、第2カメラ群120は、2つのカメラモジュールB1とB2を含む。カメラモジュールB1とB2は、それぞれ少なくとも2つのカメラを含み、且つ複合シート搬送装置220の両側に設置される。これによって、本技術案において、正極シートを複合シートに対応させるために、正極シートごとに正極シート番号を設定する。正極シートを複合して形成された複合シートがカメラモジュールB1とB2の位置に搬送されるとき、正極シート番号を認識して、撮影するようにカメラモジュールB1またはB2を起動することで、正極シートに対応する複合シート画像を少なくとも1枚得る。
【0047】
本出願は、電池の複合面のサイズ検知方法を提供する。電池の複合面のサイズ検知方法は、上記のデータ処理機器30に適用し、複合面のサイズ検知を実現することができる。
図3に示すように、次のステップを含む。
【0048】
ステップS300:正極シートの画像情報を取得する。
【0049】
ステップS310:複合シートの画像情報を取得する。
【0050】
ステップS320:画像処理アルゴリズムにより、正極シートの画像情報と複合シートの画像情報とに基づいて複合面のサイズ情報を算出する。
【0051】
上記の実施形態において、正極シートの画像情報は、正極シートの第1面の画像および第1面に対向する第2面の画像を含む。複合シートの非複合面は、正極シートの第1面と、負極シートと、セパレータとを複合して構成され、複合シートの複合面は、正極シートの第2面と、負極シートと、セパレータとを複合して構成される。複合シートの非複合面が可視なので、ステップS310で取得される複合シートの画像情報は、非複合面の画像情報である。また、正極シートの画像情報は、正極シート搬送装置の両側にあるカメラをそれぞれ撮影するように制御して取得することができる。複合シートの画像情報は、上記のように複合シート搬送装置の両側にあるカメラモジュールを撮影するように制御して取得することができる。
【0052】
また、データ処理機器は、画像処理アルゴリズムにより、正極シートの画像情報と複合シートの画像情報とに基づいて複合面のサイズ情報を算出する。また、複合面のサイズ情報は、複合面における正極シートエッジから負極シートエッジまでの距離、複合面における正極シートエッジから複合シートエッジまでの距離などを含むが、これらに限定されない。
【0053】
具体的に、データ処理機器は、画像認識アルゴリズムにより、正極シートの第1面の画像と正極シートの第2面の画像とに基づいて、正極シートの第1面と第2面とのサイズの違いを認識し、また、非複合面の画像情報によって非複合面のサイズを認識することができる。非複合面が正極シートの第1面と、負極シートと、セパレータとを複合して構成され、複合面が正極シートの第2面と、負極シートと、セパレータとを複合して構成されるため、正極シートの第1面と第2面とのサイズの違いは、複合シートの複合面と非複合面のサイズの違いを表すことができる。よって、非複合面のサイズ情報および正極シートの第1面と第2面とのサイズの違いに基づき、複合面のサイズ情報を得ることができる。
【0054】
上記の電池の複合面のサイズ検知方法によれば、まず、正極シートの第1面の画像と正極シートの第2面の画像を取得し、そして複合シートの非複合面の画像を取得し、画像認識アルゴリズムによって正極シートの第1面の画像と、正極シートの第2面の画像と、非複合面の画像とに基づいて複合面のサイズ情報を算出する。複合シートは、非複合面が正極シートの第1面と、負極シートと、セパレータとを複合して構成され、複合面が正極シートの第2面と、負極シートと、セパレータとを複合して構成されるため、正極シートの第1面の画像と正極シートの第2面の画像とに基づき、正極シートの第1面と第2面とのサイズの違いを認識し、また、非複合面の画像情報によって非複合面のサイズを認識可能である。したがって、非複合面のサイズ情報および正極シートの第1面と第2面とのサイズの違いに基づき、複合面のサイズ情報を得ることができる。これによって、積層型電池の不可視の複合面による複合面のサイズを検知できないという安全問題を解決し、積層型電池の複合面のサイズ測定を実現し、積層型電池の安全性を向上させる。
【0055】
本出願のいくつかの実施例によれば、上記の複合面のサイズ情報は、複合面における正極シートエッジから負極シートエッジまでの距離を含む。複合面における正極シートエッジから負極シートエッジまでの距離は、電池の正極と負極の間隔を表す。間隔が小さすぎると短絡が発生する可能性があるため、複合面における正極シートエッジから負極シートエッジまでの距離を検知する必要がある。よって、
図4に示すように、上記のステップ320は、以下のステップを含み得る。
【0056】
ステップS400:画像処理アルゴリズムにより、正極シートの第1面の画像と第2面の画像とに基づいてずれ量を算出する。
【0057】
ステップS410:複合シートの画像情報に基づいて非複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離を算出する。
【0058】
ステップS420:非複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離とずれ量とに基づいて複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離を算出する。
【0059】
ステップS400において、ずれ量は、正極シートの第1面における正極エッジからセラミックスエッジまでの距離と正極シートの第2面における正極エッジからセラミックスエッジまでの距離との差を表す。具体的に、
図5に示すように、
図5aは正極シートY1の第1面の模式図である。正極シートY1の第1面は、正極シートの第1面の極性領域Y1A1と、正極シートの第1面のセラミックス領域Y1A2と、正極シートの第1面のタブY1A3とを含む。
図5bは、正極シートY1の第2面の模式図である。正極シートY1の第2面は、正極シートの第2面の極性領域Y1B1と、正極シートの第2面のセラミックス領域Y1B2と、正極シートの第2面のタブY1B3を含む。ずれ量は、正極シートの第1面の極性領域Y1A1エッジから正極シートの第1面のセラミックス領域Y1A2エッジまでの距離Aと、正極シートの第2面の極性領域Y1B1エッジから正極シートの第2面のセラミックス領域Y1B2エッジまでの距離Bとの差を表す。すなわち、ずれ量=A-Bとなる。
【0060】
ステップS410において、複合シートの画像情報は、すなわち複合シートの非複合面の画像情報である。本技術案は、画像認識アルゴリズムにより非複合面の画像情報における正極エッジから負極エッジまでの距離を認識することができる。具体的に、
図6に示す複合シートの非複合面において、セパレータが最も幅広く、負極が二番目に広く、正極が最も狭く、セパレータが負極を被覆し、負極が正極を被覆する。非複合面は、正極シートの第1面と、負極シートとセパレータとを含んで形成される。非複合面の画像情報によって非複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離Dを認識することができる。
【0061】
本技術案は、非複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離とずれ量とに基づいて複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離を算出することができる。具体的に、ずれ量は、正極シートの第1面の極性領域エッジからセラミックス領域エッジまでの距離Aと正極シートの第2面の極性領域エッジからセラミックス領域エッジまでの距離Bとの差を表し、非複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離Dは、正極シートの第1面の極性領域エッジから負極シートエッジまでの距離を表す。よって、非複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離Dからずれ量を差し引けば、正極シートの第2面の極性領域エッジから負極シートエッジまでの距離、すなわち、複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離を得られる。
【0062】
本出願の実施例は、正極シートの第1面と第2面とのずれ量を算出し、非複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離とずれ量とに基づいて複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離を算出することで、複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離が基準値を満たさないことによる短絡などの安全問題を回避し、積層型電池の安全性を向上させる。
【0063】
本出願のいくつかの実施例によれば、
図7に示すように、上記のずれ量について、本技術案は、以下のように算出することができる。
【0064】
ステップS700:画像処理アルゴリズムにより、正極シートの第1面の画像に基づいて正極シートの第1面における正極エッジからセラミックスエッジまでの第1距離を認識して算出する。
【0065】
ステップS710:正極シートの第2面の画像に基づいて正極シートの第2面における正極エッジからセラミックスエッジまでの第2距離を認識して算出する。
【0066】
ステップS720:第1距離と第2距離との差を算出し、ずれ量を得る。
【0067】
ステップS700において、本技術案は、正極シートの第1面の画像に基づいて正極シートの第1面における正極エッジからセラミックスエッジまでの第1距離、すなわち、上記の距離Aを認識して算出することができる。実施可能な実施形態として、本技術案において、まず、画像認識アルゴリズムにより正極シートの第1面の画像における正極エッジおよびセラミックスエッジを認識し、そして、正極エッジからセラミックスエッジまでの距離を算出し、第1距離を得る。具体的に、正極エッジとセラミックスエッジの色が異なり、正極エッジは通常白色から灰色で、セラミックスエッジは通常白色で、且つエッジが直線であるため、直線フィッティングと色分けにより、正極エッジとセラミックスエッジを認識することができる。正極エッジとセラミックスエッジは、通常、
図5に示す平行直線であるため、両者の間隔を算出すれば正極エッジからセラミックスエッジまでの距離を得ることができ、よって第1距離を得る。
【0068】
ステップS710において、ステップS700と同じ方法により正極シートの第2面の画像における正極エッジからセラミックスエッジまでの距離を算出することができ、よって第2距離すなわち上記の距離Bを得る。
【0069】
さらに、第1距離Aと第2距離Bとの差を算出し、ずれ量を得る。すなわち、ずれ量=A-Bとなる。
【0070】
本出願の実施例は、画像認識アルゴリズムにより、取得された正極シートの第1面画像および第2面画像に基づいて、正極シートの第1面における正極エッジからセラミックスエッジまでの第1距離および正極シートの第2面における正極エッジからセラミックスエッジまでの第2距離をそれぞれ認識して算出することで、第1距離および第2距離に基づいてずれ量を算出する。よって、画像に基づいてずれ量を迅速に認識して算出し、複合面のサイズ検知の効率化を図る。
【0071】
本出願のいくつかの実施例によれば、複合シートの画像情報に基づいて非複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離を算出するステップS410について、実施可能な実施形態として、本技術案において、ステップS700の直線フィッティングと色分けにより非複合面の正極エッジと負極エッジを認識し、正極エッジから負極エッジまでの距離を算出する。
【0072】
他の実施可能な実施形態として、複合シートは、大きいサイズが一般的で、単独のカメラで複合シートを撮影して得られる非複合面の画像情報は、不明確や精度が十分ではない場合がある。したがって、本技術案は、複数のカメラで複合シートを撮影し、複数枚の複合シート画像を得る。また、複数のカメラが複合シート搬送装置の一側に設置され、各複合シート画像のそれぞれが、複合シートの1つのコーナーを含み、異なる複合シート画像が、複合シートの異なるコーナーを含む。具体的に、本技術案において、4つのカメラで複合シートの4つのコーナーをそれぞれ撮影し、複合シートの4つのコーナーのそれぞれの画像情報を得る。したがって、ステップS410について、
図8に示すように、以下のステップを含み得る。
【0073】
ステップS800:各複合シート画像のそれぞれに基づいて、対応する複合シート画像における非複合面の正極エッジから負極エッジまでの距離を算出する。
【0074】
また、ステップS420について、以下のように実現する。
【0075】
ステップS810:各複合シート画像のそれぞれに対応する非複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離とずれ量との差を算出し、各複合シート画像における複合面の正極エッジから負極エッジまでの距離を得る。
【0076】
上記実施例において、各複合シート画像のそれぞれに対して、対応する画像における非複合面の正極エッジから負極エッジまでの距離を算出し、そして各複合シート画像のそれぞれに対応する非複合面の正極エッジから負極エッジまでの距離に対して、ずれ量を用いて、対応する複合面の正極エッジから負極エッジまでの距離を算出する。各複合シート画像のそれぞれに対応する複合面の正極エッジから負極エッジまでの距離がいずれも基準を満たす場合のみ、複合面のサイズ要求を満たすこととする。
【0077】
本出願の実施例は、複合シートが大きすぎて単独のカメラの撮影で画像が不明確や精度が十分ではない場合、複合シートの各コーナーを撮影して複数枚の複合シート画像を取得し、各複合シート画像のそれぞれに対応する複合面の正極エッジから負極エッジまでの距離を算出することで、大きいサイズの複合シートの複合面のサイズ検知を実現する。
【0078】
本出願のいくつかの実施例によれば、ステップS320において複合面のサイズ情報を算出した後、
図9に示すように、本技術案は、以下のステップを含み得る。
【0079】
ステップS900:複合面のサイズ情報が所定の基準を満たすか否かを判断する。NOの場合、ステップS910に進み、YESの場合、ステップS920に進む。
【0080】
ステップS910:複合シートの再確認提示を生成する。
【0081】
ステップS920:複合シートの後続の作業を実行する。
【0082】
本実施例において、複合面のサイズ基準を予め設定し、そして複合面のサイズ情報が所定の基準を満たすか否かを判断する。例えば、複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離が予め設定した距離範囲にあるか否かを判断し、予め設定した距離範囲内にない場合、複合面のサイズ情報が所定の基準を満たさないことを意味する。この場合、複合シートの再確認提示を生成し、作業員に、再確認を行ったり、廃棄物排出機構を制御して複合面のサイズ情報が所定の基準を満たさない複合シートに対して廃棄物排出作業を行うように提示する。予め設定した距離範囲内にある場合、複合面のサイズ情報が所定の基準を満たすことを意味し、この複合シートに対して後続のセル製造作業を行う。
【0083】
本出願の実施例は、複合面のサイズ情報を算出した後に、複合面のサイズ情報が所定の基準を満たすか否かを判断し、所定の基準を満たさない場合に再確認を行うことで、基準を満たさない複合シートで後続のセル製造作業を実行することによるコストの無駄や不良セルの製造による安全問題を回避する。
【0084】
また、上記は、いずれも複合面のサイズ情報が複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離である場合を例として説明したが、本出願の案において、複合面のサイズ情報が複合面の他の情報であってもよく、その処理方式は上記の処理方式と同様である。例えば、複合面のサイズ情報が複合面における正極エッジから複合シートエッジまでの距離である場合を例として、まず、正極シートの第1面と第2面の画像情報に基づいてずれ量を認識して算出する(ずれ量の算出方法は上記と同じである)。さらに、非複合面の画像情報によって非複合面における正極エッジから複合シートエッジまでの距離を認識し、認識された非複合面における正極エッジから複合シートエッジまでの距離からずれ量を差し引けば、複合面における正極エッジから複合シートエッジまでの距離を得られる。また、本技術案において、複合面のサイズ情報として上記の説明以外、複合面における他の必要なサイズ情報を検知可能であるため、複合面のサイズ情報の全面的な検知を実現する。
【0085】
図10は、本出願による電池の複合面のサイズ検知装置の模式的構成ブロック図を示す。この装置は、
図3~
図9で実行される方法の実施例に対応し、上記の方法に関わるステップを実行可能である。この装置の具体的な機能は、上記の説明を参照でき、簡潔のためにここで詳細な説明を省略する。この装置は、メモリにソフトウェアとして記憶されるか、または装置のオペレーティングシステム(operating system、OS)にファームウェア(firmware)として組み込まれることができるソフトウェア機能モジュールを少なくとも1つ含む。具体的に、この装置は、取得モジュール1000および画像処理モジュール1100を含む。取得モジュール1000は、正極シートの第1面の画像および第1面に対向する第2面の画像を含む正極シートの画像情報を取得し、さらに、正極シートの第1面、負極およびセパレータを複合して構成される非複合面と、正極シートの第2面、負極およびセパレータを複合して構成される複合面とを含む複合シートの画像情報を取得する。複合シートの画像情報は、非複合面の画像情報を含む。画像処理モジュール1100は、画像処理アルゴリズムにより、正極シートの画像情報と複合シートの画像情報とに基づいて複合面のサイズ情報を算出する。
【0086】
本出願の実施例に係る技術案において、まず、正極シートの第1面の画像と正極シートの第2面の画像を取得し、そして複合シートの非複合面の画像を取得し、画像認識アルゴリズムによって正極シートの第1面の画像と、正極シートの第2面の画像と、非複合面の画像とに基づいて複合面のサイズ情報を算出する。複合シートは、非複合面が正極シートの第1面と、負極シートと、セパレータとを複合して構成され、複合面が正極シートの第2面と、負極シートと、セパレータとを複合して構成されるため、正極シートの第1面の画像と正極シートの第2面の画像とに基づき、正極シートの第1面と第2面とのサイズの違いを認識し、また、非複合面の画像情報によって非複合面のサイズを認識可能である。したがって、非複合面のサイズ情報および正極シートの第1面と第2面とのサイズの違いに基づき、複合面のサイズ情報を得ることができる。これによって、積層型電池の不可視の複合面による複合面のサイズを検知できないという安全問題を解決し、積層型電池の複合面のサイズ測定を実現し、積層型電池の安全性を向上させる。
【0087】
本出願のいくつかの実施例によれば、任意で、複合面のサイズ情報は、複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離を含む。画像処理モジュール1100は、具体的に、画像処理アルゴリズムにより、正極シートの第1面の画像と第2面の画像とに基づいて、正極シートの第1面における正極エッジからセラミックスエッジまでの距離と正極シートの第2面における正極エッジからセラミックスエッジまでの距離との差を表すずれ量を算出し、複合シートの画像情報に基づいて非複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離を算出し、非複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離とずれ量とに基づいて複合面における正極エッジから負極エッジまでの距離を算出する。
【0088】
本出願のいくつかの実施例によれば、任意で、画像処理モジュール1100は、さらに具体的に、画像処理アルゴリズムにより、正極シートの第1面の画像に基づいて正極シートの第1面における正極エッジからセラミックスエッジまでの第1距離を認識して算出し、正極シートの第2面の画像に基づいて正極シートの第2面における正極エッジからセラミックスエッジまでの第2距離を認識して算出し、第1距離と第2距離との差を算出し、ずれ量を得る。
【0089】
本出願のいくつかの実施例によれば、任意で、画像処理モジュール1100は、さらに具体的に、画像認識アルゴリズムにより、正極シートの第1面の画像における正極エッジおよびセラミックスエッジを認識し、認識された正極エッジからセラミックスエッジまでの距離を算出し、第1距離を得る。
【0090】
本出願のいくつかの実施例によれば、任意で、複合シートの画像情報は複数枚の複合シート画像を含み、各複合シート画像のそれぞれが、複合シートの1つのコーナーを含み、異なる複合シート画像が、複合シートの異なるコーナーを含む。画像処理モジュール1100は、さらに具体的に、各複合シート画像のそれぞれに基づいて、対応する複合シート画像における非複合面の正極エッジから負極エッジまでの距離を算出し、各複合シート画像のそれぞれに対応する非複合面の正極エッジから負極エッジまでの距離と前記ずれ量との差を算出し、各複合シート画像における複合面の正極エッジから負極エッジまでの距離を得る。
【0091】
本出願のいくつかの実施例によれば、この装置は、判断モジュール1200と生成モジュール1300とをさらに含む。判断モジュール1200は、複合面のサイズ情報が所定の基準を満たすか否かを判断する。生成モジュール1300は、複合面のサイズ情報が所定の基準を満たさないと判断モジュールにより判断した場合、複合シートの再確認提示を生成する。
【0092】
本出願のいくつかの実施例によれば、取得モジュール1000は、具体的に、第1カメラと第2カメラを正極シートの第1面および第2面を撮影するように制御し、正極シートの第1面の画像および第1面に対向する第2面の画像を得る。また、第1カメラと第2カメラの設置位置は、正極シート搬送装置の両側を含む。
【0093】
本出願のいくつかの実施例によれば、取得モジュール1000は、さらに具体的に、正極シートの番号を取得し、正極シートの番号に基づいて起動対象のカメラモジュールの番号を特定し、起動対象のカメラモジュールの番号にしたがい、対応するカメラモジュールを複合シートを撮影するように制御し、複数枚の複合シート画像を得る。また、カメラモジュールは、複数あり、複数のカメラモジュールが複合シート搬送装置の両側に設置され、異なるカメラモジュールには異なるカメラモジュール番号が対応している。各カメラモジュールは少なくとも2つの第3カメラを含む。
【0094】
本出願のいくつかの実施例によれば、
図11に示すように、本出願は、電子機器11を提供する。電子機器11は、プロセッサ1101とメモリ1102を含む。プロセッサ1101は、通信バス1103および/または他のタイプの接続機構(図示なし)を介してメモリ1102と通信できるように接続される。メモリ1102は、演算機器が作動すると、プロセッサ1101に実行されて、正極シートの画像情報を取得し、複合シートの画像情報を取得し、画像処理アルゴリズムにより、前記正極シートの画像情報と複合シートの画像情報とに基づいて複合面のサイズ情報を算出するステップS300~ステップS330のような任意の1つの実現方式における方法を実行させる、外部機器により実行可能なコンピュータプログラムを記憶している。
【0095】
本出願は、コンピュータ読取可能な記憶媒体を提供する。コンピュータ読取可能な記憶媒体は、プロセッサに実行されると、上記の任意の1つの実現方式における方法を実行させるコンピュータプログラムを記憶している。
【0096】
記憶媒体は、任意タイプの揮発性または不揮発性のメモリまたはこれらの組み合わせにより実現されることが可能である。例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(Static Random Access Memory、SRAMと略称する)、電気的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory、EEPROMと略称する)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Erasable Programmable Read Only Memory、EPROMと略称する)、プログラマブル読み出し専用メモリ(Programmable Read-Only Memory、PROMと略称する)、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROMと略称する)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスクまたは光ディスクが挙げられる。
【0097】
本出願は、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、コンピュータで実行されると、コンピュータに任意の1つの実現方式における方法を実行させる。
【0098】
最後に注意すべきことは、上記の各実施例が、本出願の技術案を説明するためのものにすぎず、それを限定するものではないことである。上記の各実施例を参照しながら本出願を詳細に説明しているが、当業者は、上記の各実施例に記載された技術案を変更してもよく、その内の一部または全ての技術的特徴を均等に置き換えてもよい。これらの変更または置き換えは、該当する技術案の本質が本出願の各実施例の技術案の範囲から逸脱するものではなく、いずれも、本出願の特許請求の範囲および明細書の範囲内に含まれる。特に、構造上の矛盾がない限り、各実施例で言及される各技術的特徴は、任意の方法で組み合わせることができる。本出願は、本明細書に開示される特定の実施例に限定されず、特許請求の範囲に含まれるすべての技術案を含む。
【符号の説明】
【0099】
10…カメラモジュール
110…第1カメラ群
120…第2カメラ群
20…搬送機器
210…正極シート搬送装置
220…複合シート搬送装置
30…データ処理機器
1000…取得モジュール
1100…画像処理モジュール
1200…判断モジュール
1300…生成モジュール
14…電子機器
1401…プロセッサ
1402…メモリ
1403…通信バス
Y1…正極シート
Y1A1…正極シートの第1面の極性領域
Y1A2…正極シートの第1面のセラミックス領域
Y1A3…正極シートの第1面のタブ
Y1B1…正極シートの第2面の極性領域
Y1A2…正極シートの第2面のセラミックス領域
Y1A30…正極シートの第2面のタブ
Y2…負極シート
G1…セパレータ
F1…複合シート
【国際調査報告】