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  • 特表-スピーカボックス 図1
  • 特表-スピーカボックス 図2
  • 特表-スピーカボックス 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-14
(54)【発明の名称】スピーカボックス
(51)【国際特許分類】
   H04R 1/02 20060101AFI20240806BHJP
【FI】
H04R1/02 101E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022576568
(86)(22)【出願日】2022-08-25
(85)【翻訳文提出日】2022-12-12
(86)【国際出願番号】 CN2022114912
(87)【国際公開番号】W WO2024007429
(87)【国際公開日】2024-01-11
(31)【優先権主張番号】202221706416.1
(32)【優先日】2022-07-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517409583
【氏名又は名称】エーエーシー マイクロテック(チャンヂョウ)カンパニー リミテッド
【住所又は居所原語表記】No.3 changcao road, Hi-TECH Industrial Zone, Wujin District, Changzhou City, Jiangsu Province, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100128347
【弁理士】
【氏名又は名称】西内 盛二
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ 邑
【テーマコード(参考)】
5D017
【Fターム(参考)】
5D017AD23
(57)【要約】
【課題】本発明は、スピーカボックスを提供する。
【解決手段】当該スピーカボックスはハウジングと、前記ハウジング内に収容されたスピーカ単体とを含み、前記スピーカボックスは、さらに前記ハウジング内に収容された通気隔離部材を含み、前記ハウジングは、前記スピーカ単体から離れた底壁と、前記底壁から前記スピーカ単体の方向に折り曲げて延伸する側壁とを含み、前記通気隔離部材は、前記底壁及び側壁と共に取り囲んで吸音粉体を充填する収容空間を形成し、前記側壁の内面には、前記通気隔離部材を支持する、複数の間隔を隔てて設置されたボスが設置され、前記通気隔離部材は、前記ボスに固定接続される。本発明のスピーカボックスは、内部空間を節約し、吸音粉体の充填量を向上させる。
【選択図】図3

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スピーカボックスであって、
前記スピーカボックスは、ハウジングと、前記ハウジング内に収容されたスピーカ単体とを含み、前記スピーカボックスは、前記ハウジング内に収容された通気隔離部材をさらに含み、前記ハウジングは、前記スピーカ単体から離れた底壁と、前記底壁から前記スピーカ単体の方向へ折り曲げて延伸する側壁とを含み、前記通気隔離部材は、前記底壁及び前記側壁と共に取り囲んで吸音粉体を充填する収容空間を形成し、前記側壁の内面には、前記通気隔離部材を支持する、間隔を隔てて設けられた複数のボスが設置され、前記通気隔離部材は、前記ボスに固定接続されることを特徴とするスピーカボックス。
【請求項2】
前記ハウジングは、方形であり、前記ボスは、4つ設置され、それぞれ前記側壁の内面に対称的に設置されることを特徴とする請求項1に記載のスピーカボックス。
【請求項3】
前記側壁の内面は、長軸端に位置する第1内面と、短軸端に位置する第2内面とを含み、前記ボスは、前記第2内面に設置されることを特徴とする請求項2に記載のスピーカボックス。
【請求項4】
前記ボスは、前記ハウジングの側壁の外面から内面に向かって凹んで形成されることを特徴とする請求項1に記載のスピーカボックス。
【請求項5】
前記ボスは、前記通気隔離部材の前記スピーカ単体から離れる側に位置することを特徴とする請求項1に記載のスピーカボックス。
【請求項6】
前記通気隔離部材は、平板状構造であることを特徴とする請求項1に記載のスピーカボックス。
【請求項7】
前記通気隔離部材は、本体部と、前記本体部の外周縁から前記スピーカ単体から離れる方向に延びる固定部とを含み、前記固定部は、前記ボスに当接することを特徴とする請求項6に記載のスピーカボックス。
【請求項8】
前記固定部は、連続する環状構造であることを特徴とする請求項7に記載のスピーカボックス。
【請求項9】
前記ボスは、前記通気隔離部材と接着剤により固定されることを特徴とする請求項1に記載のスピーカボックス。
【請求項10】
前記ボスは、前記ハウジングの側壁と一体成形されることを特徴とする請求項1に記載のスピーカボックス。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電気音響変換の分野に関し、特に携帯型電子製品に応用されるスピーカボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術のスピーカボックスは、ハウジング、ハウジング内に収容されたスピーカ単体及び立体構造造形を有する通気隔離部材を含み、通気隔離部材とハウジングが取り囲んで吸音粉体を充填する収容空間を形成する。
【0003】
前記通気隔離部材は立体網構造であり、本体部と前記本体部から前記スピーカ単体から離れる方向に折り曲げて延伸する側壁とを含み、前記ハウジングに前記スピーカ単体から離れた底壁が設置され、前記通気隔離部材の側壁は前記ハウジングの底壁に固定接続され、前記通気隔離部材は側壁により前記ハウジング内に固定される。本体部、側壁及び外面の底壁は共に取り囲んで吸音粉体を充填する収容空間を形成する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、通気隔離部材の側壁がハウジングと固定される時、側壁に沿って一回りに接着剤を塗布して封止する必要があり、多くの占有空間を必要とし、かつこのような構造の通気隔離部材の構造強度が低い。
【0005】
したがって、上記技術的問題を解決するために、新たなスピーカボックスを提供することが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記技術的問題を解決し、内部空間を節約しかつ吸音粉体の充填量を向上させることができるスピーカボックスを提供することを目的とする。
【0007】
上記目的を達成するために、本発明はスピーカボックスを提供し、前記スピーカボックスはハウジングと、前記ハウジング内に収容されたスピーカ単体とを含み、前記スピーカボックスは、前記ハウジング内に収容された通気隔離部材をさらに含み、前記ハウジングは、前記スピーカ単体から離れた底壁と、前記底壁から前記スピーカ単体の方向へ折り曲げて延伸する側壁とを含み、前記通気隔離部材は、前記底壁及び前記側壁と共に取り囲んで吸音粉体を充填する収容空間を形成し、前記側壁の内面には、前記通気隔離部材を支持する、間隔を隔てて設置された複数のボスが設置され、前記通気隔離部材は、前記ボスに固定接続される。
【0008】
好ましくは、前記ハウジングは、方形であり、前記ボスは、4つ設置され、それぞれ前記側壁の内面に対称的に設置される。
【0009】
好ましくは、前記側壁の内面は、長軸端に位置する第1内面と、短軸端に位置する第2内面とを含み、前記ボスは、前記第2内面に設置される。
【0010】
好ましくは、前記ボスは、前記ハウジングの側壁の外面から内面に向かって凹んで形成される。
【0011】
好ましくは、前記ボスは、通気隔離部材の前記スピーカ単体から離れる側に位置する。
【0012】
好ましくは、前記通気隔離部材は、平板状構造である。
【0013】
好ましくは、前記通気隔離部材は、本体部と、前記本体部の外周縁から前記スピーカ単体から離れる方向に延びる固定部とを含み、前記固定部は、前記ボスに当接する。
【0014】
好ましくは、前記固定部は、連続する環状構造である。
【0015】
好ましくは、前記ボスは、前記通気隔離部材と接着剤により固定される。
【0016】
好ましくは、前記ボスは、前記ハウジングの側壁と一体成形される。
【発明の効果】
【0017】
本発明が提供する通気隔離部材は平板状構造であり、ハウジングの側壁の内面に固定されたボスにより通気隔離部材を固定支持し、ボスが複数設置され、かつ間隔をおいて設置される。これにより、通気隔離部材はボスと接着剤で封止すればよく、空間を節約し、吸音粉体の充填量を向上させ、かつ通気隔離部材の強度がより高く、構造がより安定する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本発明の実施例における技術的解決手段をより明確に説明するために、以下に実施例の説明に使用される必要な図面を簡単に紹介し、明らかに、以下に説明する図面は本発明の一部の実施例だけであり、当業者にとって、創造的労働をしない前提で、さらにこれらの図面に基づいて他の図面を取得することができる。
図1】本発明のスピーカボックスの立体構造を示す模式図である。
図2図1に示すスピーカボックスの立体構造を示す分解模式図である。
図3図1のA‐A線に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下本発明の実施例における図面を参照して、本発明の実施例における技術的解決手段を明確で、完全に説明し、明らかに、説明された実施例は本発明の一部の実施例だけであり、全ての実施例ではない。本発明の実施例に基づいて、本発明の分野の当業者は創造的労働をしない前提で得られた全ての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0020】
図1~3に示すように、本発明はスピーカボックス100を提供し、前記スピーカボックス100はハウジング10、前記ハウジング10内に収容されたスピーカ単体20及び通気隔離部材30を含み、前記通気隔離部材30は前記ハウジング10と取り囲んで吸音粉体を充填する収容空間102を形成する。
【0021】
前記ハウジング10は方形であり、前記スピーカ単体20から離れる底壁121と、前記底壁121から前記スピーカ単体20の方向へ折り曲げて延伸する側壁122とを含み、前記通気隔離部材30は前記底壁121及び側壁122と共に取り囲んで吸音粉体を充填する収容空間102を形成する。前記側壁122の内面1220に前記通気隔離部材30を支持する、間隔を隔てて設置された複数のボス120が設置され、前記通気隔離部材30は前記ボス120に固定接続される。本実施形態では、ボス120は、通気隔離部材30と接着剤により固定されることにより、通気隔離部材30がハウジング10に固定される。従来技術において通気隔離部材を一回りに接着剤を塗布してハウジングと固定することに比べて、本発明の通気隔離部材30はボス120との接続箇所に局所的に接着剤を塗布して封止すればよく、空間を節約し、かつ通気隔離部材30の強度がより高く、構造がより安定する。
【0022】
具体的には、側壁122の内面1220は、長軸端に位置する第1内面1221と、短軸端に位置する第2内面1222とを含み、ボス120が4つ設けられ、4つのボス120は、それぞれ対向する2つの第2内面1222に設けられ、各側の第2内面1222に2つのボス120が設けられる。他の実施形態において、ボスは4つでなくてもよく、通気隔離部材を固定する役割を果たすことができればよい。
【0023】
本実施形態において、ボス120はハウジング10の側壁122の外面から内面に向かって凹んで形成され、即ちボス120は、前記ハウジング10の側壁122と一体成形され、他の実施形態において、ボスはハウジングの内面に固定された単独の部材であってもよい。ボス120は通気隔離部材30の前記スピーカ単体20から離れる側に位置する。具体的には、前記通気隔離部材30は、平板状構造であり、本体部31と前記本体部31の外周縁から前記スピーカ単体20から離れる方向に延びる固定部32とを含み、前記固定部32は連続する環状構造でありかつ前記ボス120に当接する。固定部32の設置により、ボス120が通気隔離部材30とより組み立て固定されやすく、本実施形態では、前記通気隔離部材30は、固定部32のボス120に対応する位置において接着剤によりボス120と固定される。
【0024】
また、前記ハウジング10は互いにカバーして接続された上ハウジング11及び下ハウジング12を含み、前記スピーカ単体20は前記上ハウジング11に固定され、前記通気隔離部材30は前記下ハウジング12に固定される。上ハウジング11と下ハウジング12は接着剤40により固定接続される。スピーカボックス100はさらにスピーカ単体20に電力を供給する回路板50が設置され、前記回路板50は上ハウジング11に固定される。
【0025】
従来技術に比べて、本発明が提供する通気隔離部材30は平板状構造であり、ハウジング10の側壁122の内面1220に固定されたボス120により通気隔離部材30を固定支持し、ボス120が複数設置され、かつ間隔をおいて設置される。これにより、通気隔離部材30はボス120と接着剤で封止すればよく、空間を節約し、吸音粉体の充填量を向上させ、かつ通気隔離部材30の強度がより高く、構造がより安定する。
【0026】
上述したのは本発明の実施形態だけであり、ここで指摘すべきことは、当業者にとって、本発明の創造的構想から逸脱することなく、さらに改善することができるが、これらはいずれも本発明の保護範囲に属する。
図1
図2
図3
【国際調査報告】