IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ジオ プラットフォームズ リミティドの特許一覧

特表2024-529806ネットワークにおいてエネルギーを節約するシステム及び方法
<>
  • 特表-ネットワークにおいてエネルギーを節約するシステム及び方法 図1A
  • 特表-ネットワークにおいてエネルギーを節約するシステム及び方法 図1B
  • 特表-ネットワークにおいてエネルギーを節約するシステム及び方法 図2
  • 特表-ネットワークにおいてエネルギーを節約するシステム及び方法 図3
  • 特表-ネットワークにおいてエネルギーを節約するシステム及び方法 図4A
  • 特表-ネットワークにおいてエネルギーを節約するシステム及び方法 図4B
  • 特表-ネットワークにおいてエネルギーを節約するシステム及び方法 図5A
  • 特表-ネットワークにおいてエネルギーを節約するシステム及び方法 図5B
  • 特表-ネットワークにおいてエネルギーを節約するシステム及び方法 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-14
(54)【発明の名称】ネットワークにおいてエネルギーを節約するシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/02 20090101AFI20240806BHJP
   H04W 24/02 20090101ALI20240806BHJP
   H04W 36/22 20090101ALI20240806BHJP
【FI】
H04W52/02
H04W24/02
H04W36/22
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023519617
(86)(22)【出願日】2022-07-28
(85)【翻訳文提出日】2023-07-10
(86)【国際出願番号】 IB2022056985
(87)【国際公開番号】W WO2023007417
(87)【国際公開日】2023-02-02
(31)【優先権主張番号】202121034067
(32)【優先日】2021-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
2.FIREWIRE
(71)【出願人】
【識別番号】520433964
【氏名又は名称】ジオ プラットフォームズ リミティド
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ディクシット ヴィカス
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA33
5K067AA43
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067JJ39
(57)【要約】
本開示は、一般に省エネ技術に関し、より具体的には、O-RAN(オープン無線アクセスネットワーク)においてr-App(112)及びx-App(114B)を使用してエネルギーを節約するシステム及び方法に関する。ユーザ(128)は、第1の演算装置(124)を介して、初期省エネポリシーを「省エネ」r-App(112)に入力してもよく、これは、NRキャパシティブースターセル及び候補セルにおいて測定を開始するポリシーを作成する。r-Appsは、さまざまな入力に作用し、かつNRブースターセルを省エネモードに移行することを決定してもよい。すべてのモバイル端末が他のセルに移動すると、NRキャパシティセルは、省エネモードに移行してもよい。r-Appsは、省エネモードを非アクティブ化することを決定する。SMO(サービス管理及びオーケストレーション)装置(108)は、O1インタフェースを使用してキャパシティブースターセルの省エネモードを非アクティブ化する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
Non-RT RIC(非リアルタイム無線インテリジェントコントローラ)(110)が装備され、Near-RT RIC(準リアルタイム無線インテリジェントコントローラ)(114A)に通信可能に結合されたネットワーク装置(108)を含み、
ネットワーク装置(108)は、異種ネットワーク(105)における複数のセル(115)にさらに動作可能に結合され、前記複数のセル(115)は、1つ又は複数のブースターセル及び1つ又は複数の候補セルを含み、前記複数のセルは、O-RAN(オープン無線アクセスネットワークユニット)(106)にさらに通信可能に結合され、各前記セル(115)は、前記セルに関連付けられた1つ又は複数のモバイル端末(111)を有し、
前記ネットワーク装置(108)は、メモリ(204)に記憶された実行可能な指令群を実行するプロセッサ(202)であって、実行時に、前記プロセッサ(202)が前記ネットワーク装置(108)に、
初期省エネ要件群に関連するデータパケット群を1つ又は複数の第1の演算装置(124)から受信させ、
前記複数のセル(115)によって消費されるエネルギーの量及び前記異種ネットワーク(105)に関連付けられるトラフィックの量に関連する測定群を所定の時間に受信させ、前記測定群は、各エミュレートされた(E2)ノードから消費されたエネルギーの量を抽出するように構成された前記Near-RT RIC(114A)上の第2の指令群(114B)の実行により受信され、各E2インタフェース(130)は、オープン無線アクセスネットワーク及び前記Near-RT RIC(114A)に関連付けられた双方向インタフェースであり、前記O-RAN(106)は、前記O-RAN(106)にさらに関連付けられ、
前記Non-RT RIC(110)上で実行される第1の指令群(112)によって、前記データパケット群及び受信した前記測定群に基づいて、前記異種ネットワーク(105)の各セルにおいて節約されるエネルギーの最適量及び所定の閾値を超える前記異種ネットワークにおける前記トラフィックの量の増加に関連付けられるパラメータに関連する第1の属性群を抽出させ、
前記ネットワーク装置(108)に関連付けられたML(機械学習)エンジンによって、前記抽出された第1の属性群及び所定のエネルギーポリシー定義に基づいて前記異種ネットワーク(105)において節約されるエネルギーの量を決定させ、かつ
節約されると判断された前記エネルギーの量に基づいて、前記1つ又は複数のブースターセルを省エネモードでアクティブ化させる、前記プロセッサ(202)をさらに含む、ことを特徴とする前記異種ネットワーク(105)においてエネルギーを節約するシステム(100)。
【請求項2】
前記ネットワーク装置(108)は、O-RU(オープン無線アクセスネットワーク無線ユニット)(104)を介して前記1つ又は複数のモバイル端末(111)にさらに動作可能に結合される、ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記省エネモードは、前記複数のセルに関連付けられた前記1つ又は複数のブースターセルを所定の期間オフにすることを含む、ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記第1の指令群(112)は、前記省エネモードをオンにするか又はオフにするかに関係なく、前記1つ又は複数のブースターセル及び前記1つ又は複数の候補セルにおいて、集中型サーバに記憶されるエネルギー測定群を開始するようにさらに構成される、ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記第1の指令群(112)は、所定のインタフェースによる前記第2の指令群(114B)の実行により、前記エネルギー測定群を前記Near-RT RIC(114A)に送信するようにさらに構成される、ことを特徴とする請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
第2の指令群(114B)は、前記所定のエネルギー測定群を第2の所定のインタフェースを介して前記ネットワーク装置(108)に送信する各前記E2インタフェース(130)に、前記所定のエネルギー測定群を開始するように指令する、ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
各前記E2インタフェース(130)は、前記所定のエネルギー測定群を、前記所定のエネルギー測定群のフィードバックを前記第2の所定のインタフェースを介して前記第1の指令群(112)に送信するさらに構成される前記第2の指令群(114B)にさらに送信する、ことを特徴とする請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
MLエンジン(216)は、新たな1つ又は複数の第1の演算装置(124)及び新たな1つ又は複数のモバイル端末の受信を停止するように構成される省エネモードの前記1つ又は複数のブースターセルを、前記1つ又は複数のブースターセルに関連付けられた前記1つ又は複数の第1の演算装置(124)及び前記1つ又は複数のモバイル端末を他のセルに移動させるように構成する、ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記Near-RT RIC(114A)は、O-DU(オープン無線アクセスネットワーク分散ユニット)(106)に結合され、前記O-DU(106)は、O-CU-CP(オープン無線アクセスネットワークセントラルユニットコントロールプレーン)(116)、O-CU-UP(オープン無線アクセスネットワークセントラルユニットユーザプレーン)(118)及びUPF(ユーザプレーン機能)(122)にさらに結合される、ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記ネットワーク装置(108)は、携帯性をサポートする複数のマイクロサービスを有するMSA(マイクロサービスアーキテクチャ)を装備したSoC(システムオンチップ)システムである、ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記ネットワーク装置(108)は、モジュール式であり、かつ任意の種類の変更に適応するように柔軟性である、ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記ネットワーク装置(108)は、前記異種ネットワーク(105)におけるエネルギー消費を予測するように構成されたMLベースの予測エンジン(218)を装備する、ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記ネットワーク装置(108)は、遠隔監視される、ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
前記ネットワーク装置(108)は、前記異種ネットワークに関連付けられる前記トラフィックの量が前記所定の閾値を超えて増加すると、第2の所定のインタフェースを使用して前記1つ又は複数のキャパシティブースターセルの前記省エネモードを非アクティブ化し、さらに前記省エネモードが非アクティブ化されたことを1つ又は複数の隣接セルに通知する、ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
Near-RT RIC(準リアルタイム無線インテリジェントコントローラ)(114A)に通信可能にさらに結合されたNon-RT RIC(非リアルタイム無線インテリジェントコントローラ)(110)と、
メモリ(204)に記憶された一連の実行可能な指令を実行するプロセッサ(202)であって、その実行時に、前記プロセッサ(202)がネットワーク装置(108)に、
1つ又は複数の第1の演算装置(124)から初期省エネ要件群に関連するデータパケット群を受信させ、前記1つ又は複数の演算装置は、異種ネットワーク(105)における複数のセルに関連付けられ、前記複数のセル(115)は、前記ネットワーク装置にさらに動作可能に結合され、前記複数のセル(115)は、1つ又は複数のブースターセル及び1つ又は複数の候補セルを含み、前記複数のセルは、O-RAN(オープン無線アクセスネットワークユニット)(106)にさらに通信可能に結合され、各前記セル(115)は、前記セルに関連付けられた1つ又は複数のモバイル端末(111)を有し、
前記異種ネットワーク(105)における前記複数のセル(115)によって消費されるエネルギーの量及び前記異種ネットワークにおけるトラフィックの量に関連する測定群を所定の時間に受信させ、前記測定群は、各エミュレートされた(E2)ノードから消費されたエネルギーの量を抽出するように構成された前記Near-RT RIC(114A)上の第2の指令群(114B)の実行により受信され、各E2インタフェース(130)は、オープン無線アクセスネットワーク及び前記Near-RT RIC(114A)に関連付けられた双方向インタフェースであり、前記O-RAN DU(106)は、前記O-RAN(106)にさらに関連付けられ、
前記Non-RT RIC(110)上で実行される第1の指令群(112)によって、前記データパケット群及び受信した前記測定群に基づいて、前記異種ネットワーク(105)の各セルにおいて節約されるエネルギーの最適量及び所定の閾値を超える前記異種ネットワークにおける前記トラフィックの量の増加に関連付けられるパラメータに関連する第1の属性群を抽出させ、
前記ネットワーク装置(108)に関連付けられた機械学習(ML)エンジンによって、前記抽出された第1の属性群及び所定のエネルギーポリシー定義に基づいて前記異種ネットワーク(105)において節約されるエネルギーの量を決定させ、かつ
節約されると判断された前記エネルギーの量に基づいて、前記1つ又は複数のブースターセルを省エネモードでアクティブ化させる、前記プロセッサ(202)とを含む、ことを特徴とする前記異種ネットワーク(105)においてエネルギーを節約する前記ネットワーク装置(108)。
【請求項16】
MLエンジン(216)は、新たな1つ又は複数の第1の演算装置(124)及び新たな1つ又は複数のモバイル端末の受信を停止するように構成される省エネモードの前記1つ又は複数のブースターセルを、前記1つ又は複数のブースターセルに関連付けられた前記1つ又は複数の第1の演算装置(124)及び前記1つ又は複数のモバイル端末を他のセルに移動させるように構成する、ことを特徴とする請求項15に記載のネットワーク装置。
【請求項17】
ネットワーク装置(108)により、初期省エネ要件群に関連するデータパケット群を1つ又は複数の第1の演算装置から受信することと、
前記ネットワーク装置(108)は、非リアルタイム無線インテリジェントコントローラ(Non-RT RIC)(110)が装備され、準リアルタイム無線インテリジェントコントローラ(Near-RT RIC)(114A)に通信可能に結合され、
前記ネットワーク装置(108)は、異種ネットワーク(105)における複数のセルにさらに動作可能に結合され、前記複数のセル(115)は、1つ又は複数のブースターセル及び1つ又は複数の候補セルを含み、前記複数のセルは、O-RAN(オープン無線アクセスネットワークユニット)(106)にさらに通信可能に結合され、各前記セル(115)は、前記セルに関連付けられた1つ又は複数のモバイル端末(111)を有し、そして
前記ネットワーク装置により、前記異種ネットワークにおける前記複数のセルによって消費されるエネルギーの量及び前記異種ネットワークにおけるトラフィックの量に関連する測定群を所定の時間に受信することと、前記測定群は、各E2インタフェースから消費されたエネルギーの量を抽出するように構成されたNear-RT RIC(114A)上の第2の指令群の実行により受信され、各前記E2インタフェース(130)は、オープン無線アクセスネットワーク及び前記Near-RT RIC(114A)に関連付けられた双方向インタフェースであり、前記O-RAN DU(106)は、前記O-RAN(106)にさらに関連付けられ、
前記Non-RT RIC(110)上で実行される第1の指令群によって、前記データパケット群及び受信した前記測定群に基づいて、前記異種ネットワークの各セルにおいて節約されるエネルギーの最適量及び所定の閾値を超える前記異種ネットワークにおける前記トラフィックの量の増加に関連付けられるパラメータに関連する第1の属性群を抽出することと、
前記ネットワーク装置に関連付けられたML(機械学習)エンジンによって、前記抽出された第1の属性群及び所定のエネルギーポリシー定義に基づいて前記異種ネットワークにおいて節約されるエネルギーの量を決定することと、
節約されると判断されたエネルギーの量に基づいて、ネットワーク装置により、前記1つ又は複数のブースターセルを省エネモードに切り替えることと、を含むことを特徴とする前記異種ネットワーク(105)においてエネルギーを節約する方法。
【請求項18】
前記省エネモードの間に、前記複数のセルに関連付けられる1つ又は複数のブースターセルを所定の期間にオフにすることをさらに含む、ことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記省エネモードをオンにするか又はオフにするかに関係なく、前記1つ又は複数のキャパシティブースターセル及び前記1つ又は複数の候補セルにおいて、集中型サーバに記憶されるエネルギー測定群を開始するように、前記第1の指令群を構成することをさらに含む、ことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項20】
所定のインタフェースによる前記第2の指令群の実行により、エネルギー測定群を前記Near-RT RIC(114A)に送信するように、前記第1の指令群を構成することをさらに含む、ことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、一般に、省エネ技術に関する。より詳細には、本開示は、O-RAN(オープン無線アクセスネットワーク)においてr-App及びx-Appを使用してエネルギーを節約するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
以下の従来技術の説明は、本開示の分野に関連する背景情報を提供することを意図する。この部分は、本開示のさまざまな特徴に関する本技術の特定の態様を含んでもよい。しかしながら、この部分は、本開示に関する読者の理解を深めるためにのみ使用され、先行技術の承認としてではないと理解されるべきである。
【0003】
一般に、3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト)は、gNB(次世代ノードB)の省エネ特徴を定義する過程にあってもよい。3GPPによれば、セル、ネットワーク要素又はネットワーク機能は、省エネに関して、非省エネ状態及び省エネ状態などの2つの状態のうちの1つにあってもよい。セルが省エネ状態にある場合、セルは、負荷を拾うために候補セルを必要とする場合がある。しかしながら、省エネ状態のセルは、カバレッジホールを引き起こしたり、周囲のセルに過度の負荷を与えたりしてはならない。さらに、それぞれのセル上のすべてのトラフィックは、セルが省エネ状態に移行する前に、他のオーバーレイ/アンブレラ候補セルに排出されると予想される場合がある。省エネの1つの典型的なシナリオには、トラフィックの需要が少ない場合にキャパシティブースターセルをオフにし、必要に応じてそれらを再びアクティブ化する。省エネは、キャパシティブースターセルgNBが候補セル(複数可)によって完全に又は部分的にオーバーレイされる2つのシナリオを含む。さらに、省エネ起動手順及び省エネ解除手順は、集中型省エネソリューション及び分散型省エネソリューションなどの異なる方法で開始してもよい。
【0004】
現在、省エネ方法は、セル、ネットワーク要素又はネットワーク機能を非省エネ状態又は省エネ状態のいずれかに移行するための基本ツールを提供する。しかしながら、現在の省エネ方法には、ネットワークの動的挙動を学習し、ネットワークの動的挙動に応じて適応する能力を有さない可能性がある。エネルギー消費は、ネットワーク事業者がネットワークを運用するOPEX(運用コスト)の主要な貢献の1つである。さらに、5G(第5世代)の導入により、カバレッジとキャパシティ要件に対してgNBが増える可能性がある。これにより、将来のネットワーク展開のエネルギー消費がさらに増加する可能性がある。さらに、ネットワーク事業者は、省エネ管理ソリューションでそれらの運用コストを削減するために、5Gネットワークの消費電力を低減することを目指す可能性がある。ハイバンドで大規模なMIMO(多入力多出力)を備えた小規模な基地局など、多数のgNBの今後の展開に伴い、省エネを促進する必要があり、これは課題となる。5Gネットワークの管理は、カバレッジ、キャパシティ及びサービス品質を維持しながら、5Gネットワークのエネルギー消費を低減することにより、省エネに貢献する可能性がある。ネットワーク事業者は、カバレッジ、キャパシティ及びサービス品質に対する許容影響を決定してもよい。さらに、5Gネットワークの消費電力を低減することにより、環境への悪影響を最小限に抑えることができる可能性がある。
【0005】
したがって、当技術分野では、5Gネットワーク動作中にカバレッジ又はQoS(サービス品質)を失わずに既存の先行技術の上述の欠点を克服できるシステム及び方法を提供する必要がある。
【0006】
(本開示の目的)
少なくとも1つの実施形態が満たす本開示の目的のいくつかは、以下に列挙される。
【0007】
本開示の目的は、ネットワークにおいてエネルギーを節約する効率的で信頼性の高いシステム及び方法を提供することである。
【0008】
本開示の目的は、O-RAN(オープン無線アクセスネットワーク)においてr-App及びx-Appを使用してエネルギーを節約するシステム及び方法を提供することである。
【0009】
本開示の目的は、RANアーキテクチャが、r-App及びx-Appを統一的に使用するサービスとして省エネ特徴を、マルチベンダーO-RANノードを有することができるネットワークに含めることを有効にすることである。
【0010】
本開示の目的は、r-App及びx-Appが、ネットワークにおいてエネルギーを節約するために、RANノード(マクロ、マイクロ、ピコなど)のテクノロジー、複数のベンダー及びタイプにわたって機能することを有効にすることである。
【0011】
本開示の目的は、RANベースのアプローチを使用してセル、ネットワーク要素又はネットワーク機能を誘導して省エネモードをアクティブ化/非アクティブ化することである。
【0012】
本開示の目的は、機械学習技術を使用して動的挙動又はネットワークを学習し、かつセル、ネットワーク要素又はネットワーク機能を誘導して省エネモードをアクティブ化/非アクティブ化する省エネモードのアクティブ化/非アクティブ化の全体的な効率を向上させることである。
【0013】
本開示の目的は、ネットワークにおける省エネのために、モバイルネットワーク展開、特にO-RANアーキテクチャに基づいて展開されるネットワークアーキテクチャにおいて使用されるLTE(ロングタームエボリューション)及びNR(ニューラジオ)ベースの技術を可能にすることである。
【0014】
本開示の目的は、典型的なO-RANベースのネットワーク展開における省エネを通じて運用コストを削減することである。
【0015】
本開示の目的は、従来の省エネポリシーよりも最適化を図るための省エネポリシーを利用することである。
【発明の概要】
【0016】
この部分は、以下の発明を実施するための形態にさらに記載される本開示の特定の目的及び態様を単純化された形式で説明するために提供される。この発明の概要は、主張された主題の主要な特徴又は範囲を特定することを意図したものではない。
【0017】
一態様によれば、本開示は、異種ネットワークにおいてエネルギーを節約するシステムを提供する。前記システムは、Non-RT RIC(非リアルタイム無線インテリジェントコントローラ)が装備され、Near-RT RIC(準リアルタイム無線インテリジェントコントローラ)に通信可能に結合されたネットワーク装置を含んでもよい。一実施形態では、前記ネットワーク装置は、前記異種ネットワークにおける複数のセルにさらに動作可能に結合され、前記複数のセルは、1つ又は複数のブースターセル及び1つ又は複数の候補セルを含む。また、前記複数のセルは、O-RAN(オープン無線アクセスネットワークユニット)に通信可能に結合されてもよく、各セルは、前記セルに関連付けられた1つ又は複数のモバイル端末を有してもよい。さらなる別の実施形態では、前記ネットワーク装置は、メモリに記憶されてもよい実行可能な指令群を実行してもよいプロセッサであって、実行時に、前記プロセッサが前記ネットワーク装置に、1つ又は複数の第1の演算装置から初期省エネ要件群に関連するデータパケット群を受信させ、かつ前記異種ネットワークにおける前記複数のセルによって消費されるエネルギーの量及び前記異種ネットワークに関連付けられるトラフィックの量に関連する測定群を所定の時間にさらに受信させるプロセッサとをさらに含んでもよい。前記測定群は、各E2ノードから消費されたエネルギーの量を抽出するように構成された前記Near-RT RIC上の第2の指令群の実行により受信されてもよい。前記E2インタフェースは、オープン無線アクセスネットワークノード及び前記Near-RT RICに関連付けられた双方向インタフェースである。前記O-RAN DUは、前記O-RANユニットに関連付けられてもよい。そして、前記ネットワーク装置は、前記Non-RT RICで実行される第1の指令群によって、前記データパケット群及び受信した前記測定群に基づいて、第1の属性群を抽出してもよい。前記第1の属性群は、前記異種ネットワークの各セルにおいて節約されるエネルギーの最適量及び所定の閾値を超える前記異種ネットワークにおける前記トラフィックの量の増加に関連付けられるパラメータに関連してもよい。前記ネットワーク装置は、前記ネットワーク装置に関連付けられたML(機械学習)エンジンによって、前記抽出された第1の属性群及び所定のエネルギーポリシー定義に基づいて前記異種ネットワークにおいて節約されるエネルギーの量をさらに決定してもよい。そして、前記ネットワーク装置は、節約されると判断された前記エネルギーの量に基づいて、前記1つ又は複数のブースターセルを省エネモードでアクティブ化してもよい。ここで、第1の指令群は、r-Appを意味し、第2の指令群は、x-Appを意味する。r-App及びx-Appを使用すると、省エネシステムは、信頼性が高くなり、効率的で、外出先でも設定可能である。
【0018】
一実施形態では、前記ネットワーク装置は、候補セルで最適なエネルギー消費に達すると、前記トラフィックの量が所定の閾値に上昇してもよい場合に、前記第2の所定のインタフェースを使用して前記1つ又は複数のキャパシティブースターセルの前記省エネモードを非アクティブ化してもよい。前記ネットワーク装置は、前記省エネモードが非アクティブ化されたことを1つ又は複数の隣接セルにさらに通知してもよい。したがって、システムが、RANベースのアプローチを使用してセル、ネットワーク要素又はネットワーク機能を誘導して省エネモードをアクティブ化/非アクティブ化し、かつ機械学習技術を使用して動的挙動又はネットワークを学習し、かつセル、ネットワーク要素又はネットワーク機能を誘導して省エネモードをアクティブ化/非アクティブ化する省エネモードのアクティブ化/非アクティブ化の全体的な効率を向上させてもよい。
【0019】
一実施形態では、前記ネットワーク装置は、前記O-RU(オープン無線アクセスネットワーク無線ユニット)により前記1つ又は複数のモバイル端末にさらに動作可能に結合されてもよい。したがって、マルチベンダーのO-RANノードを持つことができ、かつネットワークにおいてエネルギーを節約するマクロ、マイクロ、ピコなどのさまざまなタイプのRANノードをサポートすることができる。
【0020】
一実施形態では、前記省エネモードは、前記複数のセルに関連付けられた前記1つ又は複数のブースターセルを所定の期間オフにすることを含んでもよい。
【0021】
一実施形態では、前記第1の指令群は、前記省エネモードをオンにするか又はオフにするかに関係なく、前記1つ又は複数のブースターセル及び前記1つ又は複数の候補セルにおいて、集中型サーバに記憶されるエネルギー測定群を開始するようにさらに構成されてもよい。
【0022】
一実施形態では、前記第1の指令群は、所定のインタフェースによる前記第2の指令群の実行により、前記エネルギー測定群を前記Near-RT RICに送信するようにさらに構成されてもよい。
【0023】
一実施形態では、前記第2の指令群は、各前記E2インタフェースに、第2の所定のインタフェースを介する前記ネットワーク装置への前記所定のエネルギー測定群を開始するように指令してもよい。
【0024】
一実施形態では、各ノードは、前記所定のエネルギー測定群を前記第2の指令群にさらに送信してもよい。前記第2の指令群は、前記所定のエネルギー測定群のフィードバックを前記第2の所定のインタフェースを介して前記第1の指令群に送信するようにさらに構成されてもよい。
【0025】
一実施形態では、前記MLエンジンは、新たな1つ又は複数の第1の演算装置(124)及び新たな1つ又は複数のモバイル端末の受信を停止するように構成されてもよい省エネモードの前記1つ又は複数のブースターセルを、前記1つ又は複数のブースターセルに関連付けられた前記1つ又は複数の第1の演算装置及び前記1つ又は複数のモバイル端末を他のセルに移動させるように構成してもよい。
【0026】
一実施形態では、前記Near-RT RICは、前記O-DU(オープン無線アクセスネットワーク分散ユニット)に結合されてもよく、前記O-DUは、O-CU-CP(オープン無線アクセスネットワークセントラルユニットコントロールプレーン)、O-CU-UP(オープン無線アクセスネットワークセントラルユニットユーザプレーン)及びUPF(ユーザプレーン機能)にさらに結合されてもよい。
【0027】
一実施形態では、前記ネットワーク装置(108)は、携帯性をサポートする複数のマイクロサービスを有するMSA(マイクロサービスアーキテクチャ)を装備したSoC(システムオンチップ)システムであってもよい。
【0028】
一実施形態では、前記ネットワーク装置は、任意の種類の変更に適応するためにモジュール式で柔軟であってもよい。
【0029】
一実施形態では、前記ネットワーク装置は、前記異種ネットワークにおけるエネルギー消費を予測するように構成されたMLベースの予測エンジンを装備してもよい。したがって、システムは、モバイルネットワーク展開、特にネットワークアーキテクチャにおいて使用されるLTE(ロングタームエボリューション)及びNR(ニューラジオ)ベースのテクノロジーを有効にし、かつ従来の省エネポリシーよりも最適化を図る典型的なO-RANベースのネットワーク展開において省エネにより運用コストをさらに削減することができる。
【0030】
一実施形態では、前記ネットワーク装置は、遠隔監視されてもよい。
【0031】
一態様によれば、本開示は、異種ネットワークにおいてエネルギーを節約するネットワーク装置を提供する。前記ネットワーク装置は、Near-RT RIC(準リアルタイム無線インテリジェントコントローラ)にさらに通信可能に結合されるNon-RT RIC(非リアルタイム無線インテリジェントコントローラ)と、メモリに記憶された実行可能な指令群を実行してもよいプロセッサであって、その実行時に、前記プロセッサが前記ネットワーク装置に、1つ又は複数の第1の演算装置から初期省エネ要件群に関連するデータパケット群を受信させ、かつ前記異種ネットワークにおける前記複数のセルによって消費されるエネルギーの量及び前記異種ネットワークに関連付けられるトラフィックの量に関連する測定群を所定の時間にさらに受信させる前記プロセッサとを含んでもよい。前記測定群は、各E2ノードから消費されたエネルギーの量を抽出するように構成された前記Near-RT RIC上の第2の指令群の実行により受信されてもよい。前記E2インタフェースは、オープン無線アクセスネットワーク及び前記Near-RT RICに関連付けられた双方向インタフェースである。前記O-RAN DUは、前記O-RANユニットに関連付けられてもよい。そして、前記ネットワーク装置は、前記Non-RT RICで実行される第1の指令群によって、前記データパケット群及び受信した前記測定群に基づいて、第1の属性群を抽出してもよい。前記第1の属性群は、前記異種ネットワークの各セルにおいて節約されるエネルギーの最適量及び所定の閾値を超える前記異種ネットワークにおける前記トラフィックの量の増加に関連付けられるパラメータに関連してもよい。前記ネットワーク装置は、前記ネットワーク装置に関連付けられたML(機械学習)エンジンによって、前記抽出された第1の属性群及び所定のエネルギーポリシー定義に基づいて前記異種ネットワークにおいて節約されるエネルギーの量をさらに決定してもよい。そして、前記ネットワーク装置は、節約されると判断された前記エネルギーの量に基づいて、前記1つ又は複数のブースターセルを省エネモードでアクティブ化してもよい。
【0032】
一態様によれば、本開示は、異種ネットワークにおいてエネルギーを節約する方法を提供する。この方法は、ネットワーク装置により、初期省エネ要件群に関連するデータパケット群を1つ又は複数の第1の演算装置から受信するステップを含んでもよい。一実施形態では、前記ネットワーク装置は、Non-RT RIC(非リアルタイム無線インテリジェントコントローラ)が装備され、Near-RT RIC(準リアルタイム無線インテリジェントコントローラ)に通信可能に結合されてもよく、かつ前記異種ネットワークにおける複数のセルにさらに動作可能に結合されてもよい。前記複数のセルは、1つ又は複数のブースターセル及び1つ又は複数の候補セルを含んでもよい。前記複数のセルは、O-RAN(オープン無線アクセスネットワークユニット)にさらに通信可能に結合されてもよく、各セルは、前記セルに関連付けられた1つ又は複数のモバイル端末を有してもよい。前記ネットワーク装置により、前記異種ネットワークにおける前記複数のセルによって消費されるエネルギーの量及び前記異種ネットワークに関連付けられるトラフィックの量に関連する測定群を所定の時間に受信するステプをさらに含んでもよい。一実施形態では、前記測定群は、オープン無線アクセスネットワーク及び前記Near-RT RICに関連付けられた双方向インタフェースであってもよい各E2ノードから消費されたエネルギーの量を抽出するように構成されたNear-RT RIC上の第2の指令群の実行により受信されてもよい。前記O-RAN DUは、前記O-RANユニットにさらに関連付けられてもよい。また、前記方法は、前記Non-RT RICで実行される第1の指令群によって、前記データパケット群及び受信した前記測定群に基づいて、第1の属性群を抽出するステップを含んでもよい。前記第1の属性群は、前記異種ネットワークの各セルにおいて節約されるエネルギーの最適量及び所定の閾値を超える前記異種ネットワークにおける前記トラフィックの量の増加に関連付けられるパラメータに関連してもよい。そして、前記方法は、前記ネットワーク装置に関連付けられたML(機械学習)エンジンによって、前記抽出された第1の属性群及び所定のエネルギーポリシー定義に基づいて前記異種ネットワークにおいて節約されるエネルギーの量を決定するステップを含んでもよい。前記方法は、節約されると判断された前記エネルギーの量に基づいて、前記1つ又は複数のブースターセルを省エネモードに切り替えるステップをさらに含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
本明細書に組み込まれ、本発明の一部を構成する添付の図面は、開示の方法及びシステムの実施形態の一例を示すものであり、異なる図面を通じて同一の符号を付する。図面中の構成要素は、必ずしも縮尺とは限らず、代わりに、本発明の原理を明確に例示することを重視する。一部の図面は、ブロック図を使用して構成要素を示してもよく、各コンポーネントの内部回路を表さなくもてよい。このような図面の発明がこれらの構成要素を実現するために一般的に用いられる電気部品、電子部品又は回路の発明を含むことが当業者には理解されるところである。
【0034】
図1A】本開示の一実施形態による、本開示の提案されたシステムを実装できるか又はそれを用いて実装できる例示的なネットワークアーキテクチャを示す。
図1B】本開示の一実施形態による、本開示の提案されたシステムを実装できるか又はそれを用いて実装できるネットワーク装置及び関連付けられたユニットの詳細なアーキテクチャを示す。
図2】本開示の一実施形態による、O-RAN(オープン無線アクセスネットワーク)を使用してネットワークにおいてエネルギーを節約する提案されたサービス管理及びSMO(オーケストレーション)システム/Near-RT RIC(準リアルタイムRAN(無線アクセスネットワーク)インテリジェントコントローラ)の例示的な表現を示す。
図3】本開示の一実施形態による、システムアーキテクチャの例示的なブロック図表現を示す。
図4A】本開示の一実施形態による、キャパシティブースティングセルをオフにすることにより、O-RANを使用してネットワークにおいてエネルギーを節約する方法を示す例示的なフローチャートを示す。
図4B】本開示の一実施形態による、省エネモードにあるキャパシティブースティングセルの省エネモードを非アクティブ化する法を示す例示的なフローチャートを示す。
図5A】本開示の一実施形態による、オーバーレイされたNRキャパシティブースターセルの集中型省エネ非アクティブ化のシーケンス図表現を示す。
図5B】本開示の一実施形態による、オーバーレイされたNR(ニューラジオ)キャパシティブースターセルの集中型省エネアクティブ化のシーケンス図表現を示す。
図6】本開示の実施形態による、本開示の実施形態を利用できるか又は本発明の実施形態で利用できる例示的なコンピュータシステムを示す。
【0035】
上記は、以下の詳細な発明を実施するための形態からより明らかになる。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下の説明では、説明のために、本開示の実施形態を完全に理解するために、さまざまな具体的な詳細を説明する。しかしながら、これらの具体的な詳細なしに本開示の実施形態を実施することができることが明らかである。以下に説明するいくつかの特徴は、互いに独立するか又は他の特徴の任意の組み合わせとともに使用することができる。個々の特徴は、上記の課題のすべてに対応しなくてもよく、上記の課題の一部のみに対応してもよい。上記の課題のいくつかは、本明細書に記載される特徴のいずれによっても完全に対処されなくてもよい。
【0037】
以下の説明は、例示的な実施形態のみを提供するものであり、本開示の範囲、適用性又は構成を限定することを意図するものではない。むしろ、例示的な実施形態の以下の説明は、例示的な実施形態を実施するための有効な説明を当業者に提供する。提供した本発明の精神及び範囲から逸脱せずに、構成要素の機能及び配置に対してさまざまな変更を行うことができることを理解したい。
【0038】
RAN(無線アクセスネットワーク)RIC(インテリジェントコントローラ)という用語は、オープンホスティングプラットフォームを提供し、RAN機能の制御及び最適化を担当するオープンRAN RIC(インテリジェントコントローラ)を指す。RICは、人工知能(AI)/ML(機械学習)をその意思決定機能に組み込み、特定のレイテンシ又は制御ループ要件に適応できる準リアルタイム及び非リアルタイムの2つの形式がある。
【0039】
したがって、準リアルタイムRICは、CU(中央ユニット)及びDU(分散ユニット)を含む他のRAN構成要素を制御し、かつ10ミリ秒と1秒との間に実行できるネットワーク最適化アクションを実行することができる。O-RANアライアンスによって開発された概念であるRT(非リアルタイム)RICは、インテリジェンスをシステム設計に組み込んでネットワーク管理タスクを実行し、1秒を超える制御ループに対して機能する。基本的に、Non-RT RICは、Near-RT RICにネットワーク及びサブスクライバーデータをAIベースの推奨とともに提供し、後者は、リアルタイムの最適化を提供する。
【0040】
本発明は、O-RAN(オープン無線アクセスネットワーク)を使用してネットワークにおいてエネルギーを節約する効率的で信頼性の高いシステム及び方法を提供する。本開示は、O-RANアーキテクチャが、マルチベンダーO-RANノードを有することができるネットワークに、第1及び第2の指令群を統一的に使用するサービスとして省エネ特徴を含めることを有効にするシステム及び方法を提供する。第1及び第2の指令群は、RANノード(マクロ、マイクロ、ピコなど)のテクノロジー、複数のベンダー及びタイプにわたって機能することができる。本開示は、RANベースのアプローチを使用してセル、ネットワーク要素又はネットワーク機能を誘導して省エネモードをアクティブ化/非アクティブ化するシステム及び方法を提供する。本開示は、機械学習技術を使用して動的挙動又はネットワークを学習し、かつセル、ネットワーク要素又はネットワーク機能を誘導して省エネモードをアクティブ化/非アクティブ化する省エネモードのアクティブ化/非アクティブ化の全体的な効率を向上させるシステム及び方法を提供する。本開示は、ネットワークにおける省エネのために、モバイルネットワーク展開、特にO-RANアーキテクチャに基づいて展開されるネットワークアーキテクチャにおいて使用されるLTE(ロングタームエボリューション)及びNR(ニューラジオ)ベースの技術を有効にするシステム及び方法を提供する。本開示は、典型的なO-RANベースのネットワーク展開における省エネにより運用コストを削減するシステム及び方法を提供する。省エネ方法では、機械学習技術を使用して省エネの動的ポリシーを形成することができる。これらのポリシーは、従来の省エネポリシーよりも最適化を図ることができる。
【0041】
図1Aは、本開示の一実施形態による、本開示の提案されたシステム(100)を実装できる例示的なネットワークアーキテクチャを示す。図1Aは、異種ネットワーク(105)によりネットワーク装置(108)に動作可能に結合される複数のセル(115-1、115-2、…115-N)(セル(115)とも個別に呼ばれ、複数のセル(115)とも集合的に呼ばれる)を示す。例えば、異種ネットワークは、階層クラスタに編成された2つ又は複数のタイプのノードを含んでもよい。異種ネットワーク(又は、本明細書では単にネットワーク(105)と呼ばれる)は、無線及び有線であってもよく、2G、3G、4G、LTE、5G、6G及び他の次世代通信サービスをサポートすることができる。各セル(115)は、基地局(117)を含んでもよい。基地局(117)は、信号送信のブーストアップを行うブースター電力ユニットを含んでもよく、そのような各セルは、ブースターセルと呼ばれてもよい。複数のセル(115)の動作を当業者により明確に説明するために、モバイル端末(移動局又はMSとも呼ばれる)(111)、第1のセル(107)及び第2のセル(109)を示す複数のセル(115)内の長方形の断面(115-4)が描かれる。通信サービスを提供するために、第1のセル(107)は、第1のセル領域(101)を有し、第2のセル(109)は、第2のセル領域(103)を有する。第1のセル領域(101)と第2のセル領域(103)との重複エリアに位置するモバイル端末(111)は、隣接セル(107)又は(109)によりネットワーク(105)と信号を送受信することができる。モバイル端末(111)がオンにされると、モバイル端末(111)は、セル選択のプロセスを開始することができる。このプロセスで、モバイル端末(111)が第1のセル(107)のパラメータを受信する場合、第1のセルは、候補セルである。あるいは、モバイル端末(111)が第2のセル(109)のパラメータを受信する場合、第2のセルは、候補セルになる。
【0042】
一実施形態では、ネットワーク(105)におけるトラフィック、例えばネットワークにおけるユーザの数が所定の制限を超えて増加するたびに、複数のセルにおける1つ又は複数のブースターセルは、アクティブ化されてもよい。ネットワークにおけるトラフィックが増加する場合、候補セルをブースターセルにアップグレードすることができる。
【0043】
ネットワーク装置(108)は、図1Bに示される、O-RU(オープン無線アクセス無線ユニット)(104)及び1つ又は複数の第1の演算装置(124-1、124-2…124-N)(演算装置(124)と個別に呼ばれ、複数の演算装置(124)と集合的に呼ばれる)にさらに関連付けられてもよい。
【0044】
図1Bを参照し、本開示の一実施形態による、本開示のシステムを実装できるか又はそれらを用いて実装できるネットワーク装置(108)(サービス管理及びオーケストレーション(SMO)装置(108)とも呼ばれるか、又は単にSMO装置(108)とも呼ばれる)及びネットワーク装置(108)に関連付けられる1つ又は複数のモジュールの例示的な詳細なアーキテクチャ(150)を示す。図示のように、ネットワーク装置(108)は、Non-RT RIC(非リアルタイム無線インテリジェントコントローラ)(110)が装備され、さらに1つ又は複数の第1の演算装置(124)に関連付けられたユーザ(128-1、128-2、128-3…128-N)(ユーザ(128)と個別に呼ばれ、複数のユーザ(128)と集合的に呼ばれる)から受信した所定のエネルギーポリシー定義に基づいてネットワークにおいて省エネを促進するNear-RT RIC(準リアルタイム無線インテリジェントコントローラ)(114A)に動作可能に結合されてもよい。SMO装置(108)は、O-RU(オープン無線アクセスネットワーク無線ユニット)(104)を介して1つ又は複数のモバイル端末(111)にさらに動作可能に結合されてもよい。SMO(108)は、1つ又は複数の第1の演算装置(第1の演算装置(124)と個別に呼ばれ、複数の第1の演算装置(124)と集合的に呼ばれる)に通信可能に結合されてもよい。
【0045】
さらに、Non-RT RIC(110)は、第1の指令群(以下、r-App(112)とも呼ばれる)を含んでもよく、Near-RT RIC(114A)は、第2の指令群(114B)(以下、x-App(114B)とも呼ばれる)を含んでもよい。SMO装置(108)及びNear-RT RIC(114A)は、O-DU(オープン無線アクセスネットワーク分散ユニット)(106)に結合されてもよい。O-DU(106)は、それぞれの双方向インタフェース(130-2)、(130-1)(E2インタフェース130とも呼ばれる)によりO-CU-CP(オープン無線アクセスネットワークセントラルユニットコントロールプレーン)(116)及びNear-RT RIC(114A)に結合されてもよい。O-DU(106)は、F1インタフェースによりO-CU-UP(オープン無線アクセスネットワークセントラルユニットユーザプレーン)(118)にさらに動作可能に結合されてもよい。Near-RT RIC(114A)はまた、別のE2インタフェース(130-3)によりO-CU-CP(116)及びO-CU-UP(118)に結合されてもよい。O-CU-CP(116)は、O-CU-UP(118)に結合されてもよい。さらに、O-CU-CP(116)は、5G(第5世代)コア(5GC)(120)に結合されてもよく、O-CU-UP(118)は、UPF(ユーザプレーン機能)(122)に結合されてもよい。
【0046】
一実施形態では、エネルギーを節約するために、ブースターセル(キャパシティブースティングセル又はNR(ニューラジオ)キャパシティブースターセルと交換可能に呼ばれる)をオフにしてもよい。省エネプロセスは、3GPP TS 28.310 V16.3.0(2020-12)セクション6.2.2で提案されている集中型省エネソリューションなどの所定のエネルギーポリシー定義に基づいて行われてもよいが、これに限定されない。ユーザ(128)は、第1の演算装置(124)を介して、non-RT RIC(110)における「省エネ」r-App(112)に初期省エネポリシーを入力してもよい。「省エネ」r-App(112)は、NR(ニューラジオ)キャパシティブースターセル及び候補セルにおけるエネルギー測定群を開始するためのポリシーを作成してもよい。r-App(112)は、A1インタフェースなどの所定のインタフェースを介してNear-RT RIC(114A)内のx-App(114B)にポリシーを送信してもよいが、これに限定されない。
【0047】
一実施形態では、x-App(114B)は、図1に示されるように1つ又は複数のE2インタフェース(130)に指令して、エネルギー測定群を開始してもよい。E2インタフェースは、O1インタフェースなどであるが、これに限定されない第2の所定のインタフェースを介して、エネルギー測定群をSMOシステム(108)に送信してもよい。さらに、E2インタフェースはまた、報告をx-App(114B)に送信してもよい。一実施形態では、x-App(114B)は、E2インタフェースから報告を収集し、かつA1インタフェースを介してr-App(112)にポリシーフィードバックを送信してもよい。
【0048】
一実施形態では、ML(機械学習)モジュール(216)(図2参照)は、SMO装置(108)に記憶された測定データを処理してもよく、かつ測定データを推測してもよい。MLモジュールは、フィードバックをr-App(112)に送信してもよい。r-App(112)は、さまざまな入力に作用してもよく、かつNRブースターセルを省エネモードに移行することを決定してもよい。さらに、r-App(112)は、コマンドをSMOシステム(108)に送信してもよい。
【0049】
一実施形態では、SMO装置(108)は、省エネモードに入るようにNRキャパシティブースターセルを構成してもよい。SMO装置(108)はまた、ブースターセルが省エネモードに移行していることを示すように他のセルを構成してもよい。さらに、ブースターセルは、それぞれのモバイル端末(111)を他のセルに移動し、かつ新しいモバイル端末の受信を停止してもよい。すべてのモバイル端末が他のセルに移動すると、ブースターセルは、省エネモードに移行してもよい。さらに、ブースターセルは、移行をSMO装置(108)に示してもよい。
【0050】
一実施形態では、SMO装置(108)は、NRキャパシティブースターセルが省エネモードに移行したことをr-App(112)に示してもよい。さらに、r-App(112)は、測定を収集し続けてもよい。
【0051】
一実施形態では、SMO装置(108)、Near-RT RIC(114A)は、SoC(システムオンチップ)システムであってもよいが、これに限定されない。別の実施形態では、オンサイトのデータ取得、記憶、マッチング、処理、意思決定、及び作動ロジックは、MSA(マイクロサービスアーキテクチャ)を使用してコード化されてもよいが、これに限定されない。携帯性をサポートするために、複数のマイクロサービスは、コンテナ化されてもよく、イベントベースであってもよい。
【0052】
一実施形態では、ネットワークアーキテクチャ(100)は、SMOシステム(108)におけるあらゆる種類の変更に対応するためにモジュール式で柔軟であってもよく、近接処理としてのNear-RT RIC(114A)は、ネットワークにおける省エネのために取得されてもよい。SMO装置(108)及びNear-RT RIC(114A)構成の詳細は、その場で変更できる。
【0053】
一実施形態では、SMO装置(108)は、遠隔監視されてもよく、SMO装置(108)のデータ、アプリケーション及び物理的セキュリティを完全に保証し得る。一実施形態では、データは、慎重に収集され、クラウドベースのデータレイクに保管され、実用的な洞察を抽出するために処理されてもよい。したがって、予知保全の態様を達成することができる。
【0054】
例示的な実施形態では、通信ネットワーク(105)は、例えば、1つ又は複数のメッセージ、パケット、信号、波、電圧若しくは電流レベル、又はそれらのいくつかの組み合わせなどに対して、送信、受信、転送、生成、バッファ、記憶、ルーティング、切り替え、処理又はそれらの組み合わせなどを行う1つ又は複数のノードを有する1つ又は複数のネットワークの少なくとも一部を含んでもよいが、これに限定されない。ネットワークは、例えば、無線ネットワーク、有線ネットワーク、インターネット、イントラネット、公衆ネットワーク、私設ネットワーク、パケット交換ネットワーク、回線交換ネットワーク、アドホックネットワーク、インフラストラクチャネットワーク、PSTN(公衆交換電話網)、ケーブルネットワーク、セルラーネットワーク、衛星ネットワーク、光ファイバーネットワーク及びそれらのいくつかの組み合わせのうちの1つ又は複数を含んでもよいが、これに限定されない。
【0055】
別の例示的な実施形態では、サーバ(図1Bには図示せず)をアーキテクチャ(100)に含まれてもよい。サーバは、例えば、スタンドアロンサーバ、サーバブレード、サーバラック、サーバのバンク、サーバファーム、クラウドサービス又はシステムの一部をサポートするハードウェア、ホームサーバ、仮想化サーバを実行するハードウェア、コードを実行してサーバとして機能する1つ又は複数のプロセッサ、本明細書で説明するサーバ側の機能を実行する1つ又は複数のマシン、上記のいずれかの少なくとも一部、及びそれらのいくつかの組み合わのうちの1つ又は複数を含む又は備えてもよいが、これに限定されない。
【0056】
一実施形態では、1つ又は複数の第1の演算装置(124)、1つ又は複数のモバイル端末(111)は、Android TM、iOS TM、Kai OS TMなどを含むが、これらに限定されない任意のオペレーティングシステム上の実行可能な指令群を介してSMO装置(108)と通信してもよい。一実施形態では、1つ又は複数の第1の演算装置(124)及び1つ又は複数のモバイル端末(111)は、任意の電気、電子、電気機械若しくは機器、上記装置のうちの1つ又は複数の組み合わせ(携帯電話、スマートフォン、VR(仮想現実)装置、AR(拡張現実)装置、ラップトップ、汎用コンピュータ、デスクトップ、携帯情報端末、タブレットコンピュータ及びメインフレームコンピュータ)、又はその他の演算装置を含んでもよいが、これらに限定されない。演算装置は、視覚補助装置(カメラ、オーディオエイド、マイクロフォン及びキーボード)、ユーザから入力を受信する入力装置(タッチパッド、タッチ対応スクリーン及び電子ペン)、任意の周波数範囲でオーディオ又はビジュアル信号を受信する受信装置及び任意の周波数範囲でオーディオ又はビジュアル信号を送信できる送信装置を含むが、これらに限定されない1つ又は複数の内蔵又は外部結合アクセサリを含んでもよい。1つ又は複数の第1の演算装置(124)及び1つ又は複数のモバイル端末が上記装置に限定されず、様々な他の装置が使用されてもよいことが理解されてもよい。スマート演算装置は、データ及びその他の個人情報/機密情報を記憶する適切なシステムの1つであってもよい。
【0057】
図2は、本開示の一実施形態による、Open-RAN(O-RAN)を使用してネットワークにおいて省エネのための提案されたSMO(サービス管理及びオーケストレーション)装置(108)の例示的な表現を示す。一態様では、SMO装置(108)は、1つ又は複数のプロセッサ(複数可)(202)を含んでもよい。1つ又は複数のプロセッサ(複数可)(202)は、1つ又は複数のマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、マイクロコントローラ、エッジ又はフォグマイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、中央処理装置、ロジック回路、及び/若しくは操作指令に基づいてデータを処理する任意の装置として実装されてもよい。とりわけ、1つ又は複数のプロセッサ(複数可)(202)は、SMOシステム(108)のメモリ(204)に記憶されたコンピュータ可読指令をフェッチして実行するように構成されてもよい。メモリ(204)は、ネットワークサービスにわたってデータパケットを作成又は共有するためにフェッチされて実行されてもよい非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に1つ又は複数のコンピュータ可読指令又はルーチンを記憶してもよい。メモリ(204)は、例えば、RAMなどの揮発性メモリ、又はEPROM、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリを含む任意の非一時的記憶装置などを含んでもよい。
【0058】
一実施形態では、SMO装置は、インタフェース(複数可)206を含んでもよい。インタフェース(複数可)(206)は、さまざまなインタフェース、例えば、I/O装置、記憶装置などと呼ばれるデータ入出力装置用のインタフェースを含んでもよい。インタフェース(複数可)(206)は、SMOシステム(108)の通信を容易にし得る。インタフェース(複数可)(206)はまた、SMOシステム(108)の1つ又は複数の構成要素用の通信経路を提供してもよい。そのような構成要素として、処理ユニット/エンジン(208)及びデータベース(210)が挙げられてもよいが、これらに限定されない。
【0059】
処理ユニット/エンジン(208)は、処理エンジン(複数可)(208)の1つ又は複数の機能を実装するために、ハードウェアとプログラミング(例えば、プログラム可能な指令)の組み合わせとして実装されてもよい。本実施形態の実施例では、ハードウェアとプログラミングのこのような組み合わせは、いくつかの異なる方式で実装されてもよい。例えば、処理エンジン(複数可)(208)用のプログラミングは、非一時的な機械可読記憶媒体に記憶されたプロセッサ実行可能な指令であってもよく、処理エンジン(複数可)(208)用のハードウェアは、このような指令を実行する処理リソース(例えば、1つ又は複数のプロセッサ)を含んでもよい。本実施例では、機械可読記憶媒体は、処理リソースによって実行される場合に、処理エンジン(複数可)(208)を実装する指令を記憶してもよい。このような実施例では、SMO装置(108)は、指令を記憶する機械可読記憶媒体と、指令を実行する処理リソースとを含んでもよく、又は機械可読記憶媒体は、別個であるが、SMO装置(108)及び処理リソースにアクセス可能である。他の実施例では、処理エンジン(複数可)(208)は、電子回路によって実装されてもよい。さらに、SMO装置(108)は、ML(機械学習)モジュールを含んでもよい。
【0060】
処理エンジン(208)は、データ取得エンジン(212)、信号取得エンジン(214)、機械学習エンジン(216)、予測エンジン(218)及びその他のエンジン(220)から選択された1つ又は複数のエンジンを含んでもよい。処理エンジン(208)は、エッジベースのマイクロサービスイベント処理をさらに行ってもよいが、これに限定されない。
【0061】
一実施形態では、データ取得エンジン(212)及び信号取得エンジン(214)は、1つ又は複数の第1の演算装置(124)から初期省エネ要件群に関連するデータパケットのセットを受信し、かつ、複数のセル(115)によって消費されるエネルギーの量及び異種ネットワーク(105)に関連付けられるトラフィックの量に関連する測定群を所定の時間に受信してもよい。一実施形態では、測定群は、各E2ノードから消費されたエネルギーの量を抽出するように構成されたNear-RT RIC(114A)上の第2の指令群(114B)の実行により受信され、各E2ノード(130)は、オープン無線アクセスネットワーク及びNear-RT RIC(114A)に関連付けられた双方向インタフェースである。
【0062】
別の実施形態では、MLエンジンは、データパケット群及び受信した測定群に基づいて第1の属性群を抽出する。前記第1の属性群は、異種ネットワーク(105)の各セルにおいて節約されるエネルギーの最適量及び所定の閾値を超える前記異種ネットワークにおけるトラフィックの量の増加に関連付けられるパラメータに関連してもよい。MLエンジン(216)は、抽出された第1の属性群及び所定のエネルギーポリシー定義に基づいて異種ネットワーク(105)において節約されるエネルギーの量をさらに決定してもよい。次に、MLエンジン(216)は、節約されると判断されたエネルギーの量に基づいて、1つ又は複数のブースターセルを省エネモードでアクティブ化してもよい。MLエンジンはさらに、省エネモードがオン又はオフに切り替えられるかどうかに関係なく、1つ又は複数のブースターセル及び1つ又は複数の候補セルにおいてエネルギー測定群を開始し、次に所定のインタフェースによる第2の指令群(114A)の実行によりエネルギー測定群をNear-RT RIC(114B)に送信してもよい。
【0063】
一実施形態では、MLエンジンは、所定のエネルギー測定群を第2の所定のインタフェースを介してネットワーク装置(108)に送信する各E2インタフェース(130)に、所定のエネルギー測定群を開始するように指令してもよい第2の指令群(114B)を実行してもよい。E2インタフェース(130)は、所定のエネルギー測定群を第2の指令群(114B)にさらに送信する。MLエンジン(216)は、第2の指令群(114B)を、所定のエネルギー測定群のフィードバックを第2の所定のインタフェースを介して第1の指令群(112)に送信するようにさらに構成してもよい。
【0064】
一実施形態では、前記MLエンジン(216)は、省エネモードの1つ又は複数のブースターセルを、1つ又は複数のブースターセルに関連付けられた1つ又は複数の第1の演算装置(124)及び1つ又は複数のモバイル端末を他のセルに移動させるようにさらに構成してもよい。MLエンジン(216)は、1つ又は複数のブースターセルを、新たな1つ又は複数の第1の演算装置(124)及び新たな1つ又は複数のモバイル端末の受信を停止するようにさらに構成してもよい。
【0065】
一実施形態では、予測エンジン(218)は、異種ネットワーク(105)におけるエネルギー消費を予測し、さらに異種ネットワークに関連付けられたトラフィックの量が所定の閾値を超えて増加すると、第2の所定のインタフェースを使用して1つ又は複数のキャパシティブースターセルの省エネモードを非アクティブ化するように構成されてもよい。予測エンジン(218)は、省エネモードが非アクティブ化されたことを1つ又は複数の隣接セルにさらに通知するようにさらに構成されてもよい。
【0066】
図3は、本開示の一実施形態におけるシステムアーキテクチャ(300)の例示的なブロック図を示す。
【0067】
システムアーキテクチャ(300)は、O-RANアーキテクチャである。r-App(112)は、外部情報をオペレータネットワークに供給できるインタフェースを有してもよい。Near-RT RIC(114A)は、図3に示されるように、E2インタフェース(130)によるきめの細かいデータ収集及びアクションを介してRAN構成要素及びリソースの準リアルタイムの制御及び最適化を有効にするロジック機能であってもよい。Near-RT RIC(114A)は、x-App(114B)によって取り扱われるモデルトレーニング、推論及び更新を含むAI(人工知能)/ML(機械学習)ワークフローを含んでもよい。
【0068】
さらに、Non-RT RIC(110)は、図3に示されるように、A1インタフェースを介して運ばれるコンテンツを駆動してもよいSMO(サービス管理及びオーケストレーションシステム)(108)内のロジック機能を含んでもよい。Non-RT RIC(110)は、Non-RT RICフレームワークと、r-App(112)などのNon-RT RICアプリケーションとを含んでもよい。さらに、Non-RT RICフレームワークは、A1インタフェースをNear-RT RIC(114A)にロジック的に終端させるようにSMO(108)の内部で機能してもよく、それらのランタイム処理に必要な内部SMOサービス群をR1インタフェースを介してr-App(112)に露出してもよい。Non-RT RICフレームワークは、non-RT RIC(110)内で機能してもよく、r-App(112)に必要なモデルトレーニング、推論及び更新を含むAI/MLワークフローを提供してもよい。
【0069】
さらに、O-RAN構成要素からのO1インタフェースは、SMO(108)で終端してもよい。O-CU-CP(116)は、RRC及びPDCPプロトコルの制御プレーン部分をホストするロジックノードであってもよい。さらに、O-CU-UP(118)は、PDCPプロトコル及びSDAPプロトコルのユーザプレーン部分をホストするロジックノードであってもよい。O-DU(106)は、下位層の機能分割に基づいてRLC(無線リンク制御)/MAC(媒体アクセス制御)/PHY(上位物理)層をホストするロジックノードであってもよい。E2インタフェースは、E2インタフェースを終端するロジックノードである。さらに、O-RANノードは、F1インタフェースで終端されてもよく、NRアクセスの場合、O-CU-CP(116)、O-CU-UP(118)、O-DU(106)又は任意の組み合わせであり、E-UTRAアクセスの場合、O-eNB(318)である。r-App(112)などのNon-RT RICアプリケーションは、non-RT RICフレームワークのR1インタフェースを介して公開される機能を活用して、RAN動作に関連する付加価値サービスを提供するモジュラーアプリケーションであってもよい。RAN操作に関連する付加価値サービスは、A1インタフェースの駆動、O1/O2インタフェースを介して後で適用されてもよい値及びアクションの推奨及び他のr-App(112)などを使用するための「濃縮情報」の生成を含むが、これらに限定されない。r-App(112)は、non-RT RIC(304)内で機能し、RAN構成要素及びリソースの非リアルタイムの制御及び最適化、及びNear-RT RIC(114A)のアプリケーション/特徴へのポリシーベースのガイダンスを有効にしてもよい。さらに、x-App(114B)などのNear-RT RICアプリケーションは、Near-RT RIC(114A)で実行してもよい。このようなアプリケーションは、1つ又は複数のマイクロサービスを含む可能性が高く、かつオンボーディングの時点で、どのデータを消費するか及びどのデータを提供するかを識別し得る。このアプリケーションは、Near-RT RIC(114A)とは独立し、任意の第三者によって提供されてもよい。E2により、x-App(114B)とRAN機能との間の直接的な関連付けを有効にする。
【0070】
さらに、O-クラウド(316)は、Near-RT RIC(114A)、CU-CP(116)、O-CU-UP(118)及びO-DU(106)の関連するO-RAN機能、サポートソフトウェアコンポーネント(オペレーティングシステム、仮想マシンモニター、コンテナランタイムなど)及び適切な管理及びオーケストレーション機能をホストするO-RAN要件を満たす物理インフラストラクチャノードの収集を含むクラウドコンピューティングプラットフォームであってもよい。また、O1インタフェースは、障害、構成、アカウンティング、パフォーマンス、セキュリティ、(FCAPS)管理、PNF(物理ネットワーク機能)ソフトウェア管理及びファイル管理を実現してもよい操作及び管理のために、SMOフレームワークとO-RAN管理の構成要素との間で存在してもよい。さらに、O2インタフェースは、O-RAN仮想ネットワーク機能をサポートするために、SMOフレームワークとO-クラウド(316)との間に存在してもよい。さらに、A1インタフェースは、Non-RT RIC(110)とNear-RT RIC(114A)との間に存在してもよい。A1インタフェースの目的は、RANが、特定の条件下でRRM(無線リソース管理)などを最適化できるように、non-RT RIC機能がポリシーベースのガイダンス、MLモデル管理及び強化情報をNear-RT RIC機能に提供することを有効にしてもよい。その後、E2インタフェースは、Near-RT RIC(114A)を1つ又は複数のO-CU-CP(116)、1つ又は複数のO-CU-UP(118)及び1つ又は複数のO-DU(106)に接続してもよい。R1インタフェースは、r-App(112)とnon-RT RICフレームワークとの間に存在してもよい。省エネポリシーは、第1の演算装置(124)を介したユーザ(128)からの入力、機械学習されたアルゴリズム及びx-App(114B)からのフィードバックを使用してr-App(112)において形成、変更及び削除されてもよい。省エネx-App(114B)は、E2インタフェースから測定データを収集し、r-App(112)によって形成されたポリシーを実行し、かつフィードバックをr-App(112)に返信してもよい。r-App(112)は、SMO装置(108)からのO1インタフェースを使用して省エネに関連する構成をE2インタフェースにプッシュしてもよい。
【0071】
図4Aは、本開示の一実施形態による、キャパシティブースティングセルをオフにすることにより、O-RANを使用してネットワークにおいてエネルギーを節約する方法を示す例示的なフローチャートを示す。
【0072】
ブロック(402)において、方法(400a)は、プロセッサ(202)によって、r-App(112)を介して省エネポリシーを受信することを含んでもよい。ブロック(404)において、方法(400a)は、プロセッサ(202)によって、r-App(112)を介してx-App(114B)に測定開始を指令することを含んでもよい。ブロック(406)において、方法(400a)は、プロセッサ(202)によって、x-App(114B)を介してE2インタフェースに測定開始をサブスクライブすることを含んでもよい。ブロック(408)において、方法(400a)は、プロセッサ(202)によって、E2インタフェースを介してx-App(114B)サブスクリプションによるE2報告及びO1イベントを生成することを含んでもよい。ブロック(410)において、方法(400a)は、プロセッサ(202)によって、x-App(114B)を介して、E2インタフェースからの報告を収集し、かつフィードバックをr-App(112)に送信することを含んでもよい。ブロック(412)において、方法(400a)は、プロセッサ(202)によって、r-App(112)を介してフィードバック及び/又はイベントを収集することを含んでもよい。ブロック(414)において、方法(400a)は、プロセッサ(202)によって、r-App(112)を介して、入力に基づいてキャパシティブースティングセルのためにオンにされた省エネを有効にすることを含んでもよい。ブロック(416)において、方法(400a)は、プロセッサ(202)によって、r-App(112)を介してSMO装置(108)に、省エネモードを有効にする決定を実行するように指令することを含んでもよい。ブロック(418)において、方法(400a)は、プロセッサ(202)によって、O1インタフェースを使用して、SMO装置(108)を介してキャパシティブースティングセルを省エネモードに移行し、かつ移行を他のセルに示すことを含んでもよい。ブロック(420)において、方法(400a)は、プロセッサ(202)によって測定を継続して決定を評価することを含んでもよい。
【0073】
図4Bは、本開示の一実施形態における省エネモードにあるキャパシティブースティングセルの省エネモードを非アクティブ化する法を示す例示的なフローチャートである。
【0074】
ブロック(422)において、方法(400b)は、プロセッサ(202)によって、r-App(112)を介して測定データ、A1フィードバック及びML(機械学習)モジュールデータを収集することを含んでもよい。ブロック(424)において、方法(400b)は、プロセッサ(202)によって、r-App(112)を介して、省エネモードを非アクティブ化することを決定することを含んでもよい。ブロック(426)において、方法(400b)は、プロセッサ(202)によって、r-App(112)を介して、SMO装置(108)が決定を実行するように要求することを含んでもよい。ブロック(428)において、方法(400b)は、プロセッサ(202)によって、SMO装置(108)を介して、O1インタフェースを使用してキャパシティブースターセルの省エネモードを非アクティブ化することを含んでもよい。ブロック(430)において、方法(400b)は、プロセッサ(202)によって、SMO装置(108)を介して他の隣接セルに通知することを含んでもよい。
【0075】
図5Aは、本開示の一実施形態におけるオーバーレイされたNRキャパシティブースターセルの集中型省エネ非アクティブ化のシーケンス図(500A)を示す。
【0076】
ステップ(502)で、ユーザ(128)は、non-RT RIC(110)における「省エネ」r-App(112)に初期省エネポリシーを入力してもよい。non-RT RIC(110)の省エネr-App(112)は、NRキャパシティブースターセル及び候補セルにおいて測定を開始するためのポリシーを作成してもよい。ステップ(504)で、non-RT RIC(110)のr-App(112)は、Near-RT RIC(114A)におけるx-App(114B)にポリシーを送信してもよい。ステップ(506)、(508)、(510)で、x-App(114B)は、E2インタフェースに、適切な測定を開始するように指示してもよい。ステップ(512)、(514)、(516)で、E2インタフェースはまた、報告をx-App(114B)に送信してもよい。ステップ(518)、(520)で、E2インタフェースは、O1インタフェースを介して測定をSMO装置(108)に送信してもよい。x-App(114B)は、E2インタフェースからの報告を収集し、かつA1インタフェースを介してnon-RT RIC(110)のr-App(112)にポリシーを送信してもよい。
【0077】
MLモジュールは、SMO装置(108)に記憶された測定データを処理してもよく、かつ測定データを推測してもよい。ステップ(522)で、x-App(114B)のMLモジュールは、フィードバックをnon-RT RIC(110)のr-App(112)に送信してもよい。r-App(112)は、さまざまな入力に作用し、かつNR(ニューラジオ)ブースターセルを省エネモードに移行することを決定してもよい。ステップ(524)で、r-App(112)は、コマンドをSMO装置(108)に送信してもよい。
【0078】
ステップ(526)で、SMO装置(108)は、省エネモードに入るようにNRキャパシティブースターセルを構成してもよい。ステップ(528)で、SMO装置(108)はまた、NRキャパシティブースターセルが省エネモードに移行していることを示すように他のセルを構成してもよい。ステップ(530)で、NRキャパシティブースターセルは、関連付けられるモバイル端末を他のセルに移動し、かつモバイル端末の新規登録を停止してもよい。すべてのモバイル端末が他のセルに移動すると、NRキャパシティセルは、省エネモードに移行してもよい。NRキャパシティブースターセルは、SMO装置(108)に省エネモードを示してもよい。ステップ(532)で、SMO装置(108)は、NRキャパシティブースターセルが省エネモードに移行したことをr-App(112)に示してもよい。Near-RT RIC(114A)のx-App(114B)は、要求された情報を収集し、かつA1インタフェースを介してnon-RT RIC(110)にフィードバックを送信してもよい。r-App(112)は、測定を収集し続けてもよい。
【0079】
図5Bは、本開示の一実施形態におけるオーバーレイされたNR(ニューラジオ)キャパシティブースターセルの集中型省エネ非アクティブ化のシーケンス図を示す。
【0080】
ステップ(542)、(544)で、「省エネ」r-App(112)は、測定報告とML(機械学習)モジュールからの入力とを監視し続けてもよく、かつ候補セルへの負荷が大きい場合、「省エネ」r-App(112)は、NRキャパシティブースターセルをオンにする決定を行ってもよい。
【0081】
ステップ(546)で、r-App(112)は、情報をSMO装置(108)に送信してNRキャパシティブースターセルの省エネを無効にしもよい。ステップ(548)で、SMO装置(108)は、構成情報をNRキャパシティブースターセルに送信して省エネモードを無効にしもよい。ステップ(550)で、SMO装置(108)はまた、NRキャパシティブースターセルがトラフィックを受け取る準備ができることを示すように他のセルを構成してもよい。ステップ(552)で、NRキャパシティブースターセルは、省エネモードを無効にし、かつ無効をSMO装置(108)に示してもよい。ステップ(554)で、SMO装置(108)は、NRキャパシティブースターセルの省エネモードが無効にされる情報をr-App(112)に送信してもよい。r-App(112)は、NRセルを監視してもよい。
【0082】
図6は、本開示の実施形態による、本開示の実施形態を利用できるか又は本開示の実施形態で利用できる例示的なコンピュータシステムを示す。図6に示すように、コンピュータシステム(600)は、外部記憶装置(610)、バス(620)、メインメモリ(630)、読み取り専用メモリ640、大容量記憶装置(650)、通信ポート(660)及びプロセッサ(670)を含むことができる。当業者であれば、コンピュータシステムが複数のプロセッサ及び通信ポートを含んでもよいことを理解する。プロセッサ(670)として、Intel(登録商標)Itanium(登録商標)又はItanium 2プロセッサ(複数可)、AMD(登録商標)Opteron(登録商標)又はAthlon MP(登録商標)プロセッサ(複数可)、Motorola(登録商標)系列のプロセッサ、FortisBC(商標)システムオンチッププロセッサ及びその他の将来のプロセッサが挙げられるが、これらに限定されない。プロセッサ(670)は、本発明の実施形態に関連付けられる様々なモジュールを含んでもよい。通信ポート(660)は、モデムベースのダイヤルアップ接続用のRS-232ポート、10/100イーサネットポート、銅線又はファイバーを使用するギガビット又は10ギガビットポート、シリアルポート、パラレルポート及び他の既存又は将来のポートのいずれかであってもよい。通信ポート(660)は、LAN(ローカルエリアネットワーク)、WAN(ワイドエリアネットワーク)及びコンピュータシステムが接続する任意のネットワークなどのネットワークに応じて選択されてもよい。メインメモリ(630)は、RAM(ランダムアクセスメモリ)又は当技術分野で一般に知られているその他の任意の動的記憶装置であってもよい。読み取り専用メモリ(640)は、プロセッサ670の起動又はBIOS指令などの静的情報を記憶するPROM(プログラマブル読み取り専用メモリ)チップであるが、これらに限定されない任意の静的記憶装置であってもよい。大容量記憶(650)は、情報及び/又は指令を記憶するために使用できる現在又は将来の大容量記憶に関する解決法であってもよい。例示的な大容量記憶に関する解決法として、Seagate(例えば、Seagate Barracuda 782 family)又はHitachi(例えば、Hitachi Desk star 13K800)から入手可能なものなどのPATA(パラレルアドバンスドテクノロジーアタッチメント)又はSATA(シリアルアドバンスドテクノロジーアタッチメント)ハードディスクドライブ若しくはソリッドステートドライブ(内部又は外部、例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)及び/又はFirewireインタフェースを有する)、1つ又は複数の光ディスク、及びDot Hill Systems Corp.,LaCie,Nelsan Technologies,Inc.及びEnhance Technology,Inc.を含むさまざまなベンダーから入手可能なディスクのアレイ(例えば、SATAアレイ)などのRAID(独立ディスクの冗長アレイ)ストレージが挙げられる、これらに限定されない。
【0083】
バス(620)は、プロセッサ(複数可)(670)を他のメモリ、ストレージ、及び通信ブロックに通信可能に結合する。バス(620)は、例えば、拡張カード、ドライブ及び他のサブシステムを接続するためのPCI(周辺構成要素相互接続)/PCI拡張(PCI-X)バス、SCSI(小型コンピュータシステムインタフェース)及びUSB、並びにプロセッサ(670)をソフトウェアシステムに接続するFSB(フロントサイドバス)などの他のバスであってもよい。
【0084】
選択可能に、ディスプレイ、キーボード及びカーソル制御装置などのオペレータ及び管理インタフェースはまた、バス(620)に結合されてコンピュータシステムとのオペレータの直接対話をサポートしてもよい。その他のオペレータ及び管理インタフェースは、通信ポート(660)によって接続されたネットワーク接続を介して提供できる。外部記憶装置(610)は、任意の種類の外付けハードドライブ、フロッピードライブ、IOMEGA(登録商標)Zip ドライブ、CD-ROM(コンパクトディスク-読み取り専用メモリ)、CD-RW(コンパクトディスク-再書き込み可能)、DVD-ROM(デジタルビデオディスク読み取り専用メモリ)であってもよい。上記の構成要素は、さまざまな可能性を例示するためのものに過ぎない。前述の例示的なコンピュータシステムは、本開示の範囲を限定するものではない。
【0085】
本明細書では好ましい実施形態にかなりの重点が置かれたが、本発明の原理から逸脱せずに、多くの実施形態を作ることができ、かつ好ましい実施形態において多くの変更を行うことができることを理解されたい。本発明の好ましい実施形態におけるこれら及び他の変更は、本明細書の開示に基づいて当業者には明らかであり、前述の説明事項は、本開示を限定するものではなく、単に例示するものとして実施されるべきであることが明確に理解されるべきである。
【0086】
(本開示の効果)
本開示は、O-RAN(オープン無線アクセスネットワーク)を使用してネットワークにおいてエネルギーを節約する効率的で信頼性の高いシステム及び方法を提供する。
【0087】
本開示は、RANアーキテクチャが、r-App及びx-Appを統一的に使用するサービスとして省エネ特徴を、マルチベンダーO-RANノードを有することができるネットワークに含めることを有効にするシステム及び方法を提供する。このようなr-App及びx-Appは、RANノード(マクロ、マイクロ、ピコなど)のテクノロジー、複数のベンダー及びタイプにわたって機能することができる。
【0088】
本開示は、RANベースのアプローチを使用してセル、ネットワーク要素又はネットワーク機能を誘導して省エネモードをアクティブ化/非アクティブ化するシステム及び方法を提供する。
【0089】
本開示は、機械学習技術を使用して動的挙動又はネットワークを学習し、かつセル、ネットワーク要素又はネットワーク機能を誘導して省エネモードをアクティブ化/非アクティブ化する省エネモードのアクティブ化/非アクティブ化の全体的な効率を向上させるシステム及び方法を提供する。
【0090】
本開示は、ネットワークにおける省エネのために、モバイルネットワーク展開、特にO-RANアーキテクチャに基づいて展開されるネットワークアーキテクチャにおいて使用されるLTE(ロングタームエボリューション)及びNR(ニューラジオ)ベースの技術を可能にするシステム及び方法を提供する。
【0091】
本開示は、典型的なO-RANベースのネットワーク展開における省エネにより運用コストを削減するシステム及び方法を提供する。省エネ方法では、機械学習技術を使用して省エネの動的ポリシーを形成することができる。これらのポリシーは、従来の省エネポリシーよりも最適化を図ることができる。
【0092】
(権利留保)
この特許文献の開示の一部には、例えば、JPL(Jio Platforms Limited)又はその所属者(以下、所有者という)に属する著作権、設計、商標、ICレイアウト設計及び/又は商標保護等、これに限定されない知的財産権を受ける材料が含まれる。特許商標庁の特許出願書又は記録に表すので、所有者は、何人による特許文献又は特許開示の完全な複写に異存がないが、それ以外のすべての権利を留保する。このような知的財産に対するすべての権利は、所有者によって完全に留保される。この特許文献には、3GPP TS(技術仕様)21.801で定義されているシステム及び方法が含まれる。
図1A
図1B
図2
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図6
【国際調査報告】