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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-14
(54)【発明の名称】サイドリンクリソースの再評価
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/40 20230101AFI20240806BHJP
   H04W 88/04 20090101ALI20240806BHJP
   H04W 72/25 20230101ALI20240806BHJP
【FI】
H04W72/40
H04W88/04
H04W72/25
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023569807
(86)(22)【出願日】2022-05-10
(85)【翻訳文提出日】2024-01-05
(86)【国際出願番号】 EP2022062626
(87)【国際公開番号】W WO2022238393
(87)【国際公開日】2022-11-17
(31)【優先権主張番号】63/187,143
(32)【優先日】2021-05-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【弁理士】
【氏名又は名称】小梶 晴美
(74)【代理人】
【識別番号】100199705
【弁理士】
【氏名又は名称】仙波 和之
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(72)【発明者】
【氏名】ブラスコ セラーノ, リカルド
(72)【発明者】
【氏名】アリ アシュラフ, シェザド
(72)【発明者】
【氏名】レオン カルボ, ホセ アンヘル
(72)【発明者】
【氏名】フン キム, ジョン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE25
(57)【要約】
無線通信ネットワークにおけるD2D(device-to-device)通信のために設定された送信ユーザ機器(UE)によって実装される方法であって、送信UEが、D2D通信リンク上で受信されたデータを送信するためのリソースを自律的に選択するように構成され、本方法が、送信UEによって、連携ユーザ機器からD2D通信リンク上で受信されることになるデータを送信するための第1のリソースを選択すること、送信UEによって、選択された第1のリソースを、送信UEによって、第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得すること、送信UEによって、連携UEから、更新されたリソースを含む制御メッセージを受信することのうちの少なくとも1つに基づいて、除外すること、前記除外することの後に、送信UEによって、前記連携UEからD2D通信リンク上で受信されることになる前記データを送信するための第2のリソースを再選択すること、送信UEによって、前記第2のリソースを使用して前記データの前記送信を実施することを含む、方法。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信ネットワークにおけるD2D(device-to-device)通信のために設定された送信ユーザ機器(UE)によって実装される方法であって、前記送信UEが、D2D通信リンク上で受信されたデータを送信するためのリソースを自律的に選択するように構成され、前記方法が、
- 前記送信UEによって、連携ユーザ機器から前記D2D通信リンク上で受信されることになるデータを送信するための第1のリソースを選択すること、
- 前記送信UEによって、前記選択された第1のリソースを、
- 前記送信UEによって、前記第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得すること、
- 前記送信UEによって、前記連携UEから、更新されたリソースを含む制御メッセージを受信すること
のうちの少なくとも1つに基づいて、除外すること、
- 前記除外することの後に、前記送信UEによって、前記連携UEから前記D2D通信リンク上で受信されることになる前記データを送信するための第2のリソースを再選択すること、
- 前記送信UEによって、前記第2のリソースを使用して前記データの前記送信を実施すること
を含む、方法。
【請求項2】
前記方法が、前記第1のリソースを前記選択するステップより前に、
- 前記送信UEによって、連携UEから、
- データ送信のための1つまたは複数のリソース、
- 1つまたは複数の好ましくないまたは許可されないリソース
のうちの1つを指示する制御メッセージを受信する
ステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記連携UEから前記制御メッセージを前記受信するステップが、前記送信UEから受信された要求によってトリガされるか、または前記連携UEによって自律的に実施される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記送信UEが連携UEから制御メッセージを受信し、前記第1のリソースを前記選択するステップが、
- 前記送信UEによって、前記受信された制御メッセージ中の前記1つまたは複数のリソースに基づいて選択すること
を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のリソースを前記選択するステップは、
- すべての前記受信された制御メッセージにおいて共通であるリソースを選択すること、
- 前記受信された制御メッセージの最大数に共通であるリソースを選択すること、
- 前記受信された制御メッセージのうちの1つの中でリソースをランダムに選択すること、
- 前記受信された制御メッセージのうちの最新のものにおいて指示されたリソースを選択すること、
- 前記制御メッセージがそこから受信された、前記連携UEの優先順位に少なくとも部分的に基づいて、リソースを選択すること、
- 前記送信UEによって前記連携UEのうちの1つに送られた前の要求に少なくとも部分的に基づいてリソースを選択すること
のいずれかを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のリソースとの前記競合を指示する追加情報を前記取得することが、サイドリンクリソースプールに属するスロットを監視することによって前記追加情報を取得することを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のリソースとの前記競合を指示する追加情報を前記取得することが、
- 前記追加情報を取得するために測定を実施すること、
- 前記無線通信ネットワークにおける別のUEによって送信された制御情報を受信すること
のいずれかを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記制御情報が、グラントと予約とのいずれかである、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のリソースが、前記送信UEによって予約されたリソースである、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記方法が、前記第2のリソースの前記再選択を上位レイヤプロトコルに報告するステップを含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記追加情報が、
- 前記無線通信ネットワークにおける別の送信UEによって予約されたリソースとの衝突、
- 半二重競合
のいずれかを指示する、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記方法が、
- 前記送信UEによって、前記第1のリソースを除外することに応答して制御情報を送信する
ステップを含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記制御情報は、
- 前記送信UEが前記第1のリソースを除外したという指示、
- 連携UEへの代替リソースについての要求
のいずれかを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記再選択するステップが、代替リソースについての前記要求に応答して受信された制御メッセージ中で指示された代替リソースから前記第2のリソースを再選択することを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第2のリソースを前記再選択するステップが、
- 第1の制御メッセージとは異なるUEから受信された第2の制御メッセージ中で指示された代替リソースから前記第2のリソースを再選択すること、
- 前記第1の制御メッセージと同じ連携UEから異なる時間的ポイントにおいて受信された第2の制御メッセージ中で指示された代替リソースから前記第2のリソースを再選択すること
のいずれかを含む、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記送信UEが、
- それ自体の検知情報、
- 別のUEから受信されたUE間連携メッセージと組み合わせたそれ自体の検知情報
のいずれかに基づいて、前記第2のリソースを再選択する、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記制御メッセージが、物理レイヤシグナリング、媒体アクセス制御制御エレメント(MAC-CE)、または無線リソース制御(RRC)シグナリングのうちの1つを含む、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記方法が、
- 前記除外するステップより前に、前記送信UEによって、前記D2D通信リンク上で受信されることになるデータを送信するための前記第1のリソースを予約する予約メッセージを送信する
ステップを含み、
追加情報を前記取得するステップが、
- 前記送信UEによって、リソース選択について関連のある1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを連携UEから受信すること
を含む、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記予約メッセージが、前記第1のリソースを選択するためのリソース選択の第1のモードを指示するモード指示をさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記モード指示は、
- 前記第1のリソースを選択するための前記リソース選択モードが、低減された量の検知結果を使用したまたは検知結果を使用しなかったという指示、
- フル検知ベースリソース選択が、前記第1のリソースを選択するために使用されたという指示
のいずれかを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記制御メッセージが、前記データの送信のための1つまたは複数の代替リソースを含み、前記送信UEが、前記制御メッセージ中で指示された前記代替リソースから前記第2のリソースを選択する、請求項17から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記制御メッセージが、1つまたは複数の好ましくないまたは許可されないリソースを含み、前記送信UEが、前記第2のリソースとして、前記制御メッセージ中で指示されないリソースを選択する、請求項17から21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記方法が、
- 前記送信UEによって、前記データの送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを受信する
初期ステップを含み、
前記選択するステップが、前記制御メッセージによって指示された前記1つまたは複数のリソースの中の前記第1のリソースを選択することを含み、
前記再選択するステップが、前記連携UEからの前記制御メッセージ中の前記更新されたリソースの中の前記第2のリソースを再選択することを含む、請求項1から22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
前記制御メッセージが、前記第1の制御メッセージ中で指示されたリソースを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
無線通信ネットワークにおける送信ユーザ機器(UE)とのD2D(device-to-device)通信のために設定された連携UEによって実装される方法であって、前記送信UEが、D2D通信リンク上で受信されたデータを送信するためのリソースを自律的に選択するように構成され、前記方法は、
- 前記連携UEによって、前記送信UEが、連携UEから前記D2D通信リンク上で受信されることになるデータを送信するためのリソースを使用することになると決定すること、
- 前記連携UEによって、データを送信するための前記リソースとの競合があると決定すること、
- 前記決定することに応答して、前記連携UEによって、前記送信UEに制御情報を送ることであって、前記制御情報が、前記送信UEのリソース再選択について関連のある1つまたは複数のリソースを指示する、制御情報を送ること
を含む、方法。
【請求項26】
前記送信UEが、データを送信するためのリソースを使用することになると前記決定するステップが、
- 前記連携UEによって、前記送信UEから、データを前記送信するための第1のリソースの予約を受信すること
を含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記予約が、前記第1のリソースを選択するためのリソース選択の第1のモードを指示するモード指示を含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記モード指示は、
- 前記第1のリソースを選択するための前記リソース選択モードが、低減された量の検知結果を使用したという指示、
- フル検知ベースリソース選択が、前記第1のリソースを選択するために使用されたという指示
のいずれかを含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記送信UEが、データを送信するためのリソースを使用することになると前記決定するステップが、
- 前記送信UEに、データを前記送信するための1つまたは複数のリソースを指示する第1の制御メッセージを送ること
を含む、請求項25から28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
前記送るステップが、
- 前記送信UEに、データを前記送信するための第2のリソースを指示する第2の制御メッセージを送ること
を含む、請求項25から28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
前記第2の制御メッセージが、前記第1の制御メッセージ中で指示されたリソースを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
データを送信するための前記リソースとの競合があると前記決定するステップが、追加情報を取得することを含み、前記追加情報が、
- 前記連携UEによって検知によって、
- 前記連携UEによって別のUEからのグラント中で、
- 前記連携UEによって他のUEからリソースセットを受信することによって、
- 前記連携UEによって別のUEからの予約中で、
- 物理レイヤ測定によって
のいずれかで取得される、請求項25から31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
送信ユーザ機器(UE)であって、無線通信ネットワークにおけるD2D(device-to-device)通信のために設定され、前記送信UEが、D2D通信リンク上で受信されたデータを送信するためのリソースを自律的に選択するように構成され、前記送信UEが、請求項1から24のいずれか一項に記載の方法を実施するように設定された、送信ユーザ機器(UE)。
【請求項34】
連携ユーザ機器(UE)であって、無線通信ネットワークにおける送信UEとのD2D(device-to-device)通信のために設定され、前記送信UEが、D2D通信リンク上で受信されたデータを送信するためのリソースを自律的に選択するように構成され、連携UEが、請求項25から32のいずれか一項に記載の方法を実施するように設定された、連携ユーザ機器(UE)。
【請求項35】
実行可能な命令を備えるコンピュータプログラム製品であって、前記実行可能な命令が、無線通信ネットワークにおけるユーザ機器(UE)中の処理回路によって実行されたとき、前記UEに請求項1から32のいずれか一項に記載の方法を実施させる、コンピュータプログラム製品。
【請求項36】
無線通信ネットワークにおいて動作するように構成されたユーザ機器(UE)を備える車両であって、前記車両が、
- 請求項1から32のいずれか一項に記載の動作のいずれかを実施するように設定された処理回路、
- 前記処理回路に電力を供給するように設定された電力供給回路
を備える、車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、サイドリンク(SL)リソース上のD2D(device-to-device)通信に関し、より詳細には、サイドリンク送信のためのリソース選択および割り当てに関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、リリース12(Rel-12)およびリリース13(Rel-13)において、近傍サービス(ProSe)の、Long Term Evolution(LTE)におけるサポートを指定し、これは、公共安全使用事例(たとえば、ファーストレスポンダ(first responder))、ならびに、商業使用事例の小さいサブセット(たとえば、発見)をターゲットにした。ProSeの主要な新規性は、サイドリンク(SL)インターフェースを使用するD2D(device-to-device)通信の導入であった。3GPPにおけるリリース14(Rel-14)およびリリース15(Rel-15)中に、V2X(Vehicle to Everything)通信をサポートする目的としてLTE SLフレームワークに大きい変更が導入され、ここで、V2Xは、車両と任意の他のエンドポイント(たとえば、車両、歩行者など)との間の通信をまとめて示す。その特徴は、大部分が、day-1安全性(day-1 safety)など、基本的なV2X使用事例をターゲットにした。
【0003】
リリース16(Rel-16)中に、3GPPは、第5世代(5G)新無線(New Radio:NR)のためのサイドリンクインターフェースを指定することに取り組んだ。Rel-16におけるNRサイドリンクは、4つの使用事例(UC)グループ、すなわち、車両隊列走行、拡張されたセンサー、高度運転、およびリモート運転にカテゴリー分類され得る、高度V2Xサービスをターゲットにする。高度V2Xサービスをサポートすることは、レイテンシおよび信頼性に関する厳しい要件を満たすために、新しいサイドリンク設計を必要とした。Rel-16におけるNRサイドリンクは、より高いシステム容量、増加された信頼性、およびより良いカバレッジを提供するように設計された。さらに、その設計は、さらに高度なV2Xサービスと他の関係するサービスとをサポートするための将来の拡張を有する可能性を考慮した。
【0004】
LTE SLにおける無線レイヤは、ブロードキャスト通信のみをサポートした。対照的に、NR SLは、ブロードキャスト通信、マルチキャスト通信、およびユニキャスト通信の、無線レイヤにおけるサポートを含む。たとえば、隊列走行サービスでは、隊列のメンバーにとってのみ重要であるいくつかのメッセージがあり、これは、隊列のメンバーをグループにする。シースルー使用事例として知られる別の例では、最も可能性があるシナリオが、車両のペアのみを伴い、そのシナリオにはユニキャスト送信が当然適合する。LTE SLの場合のように、NR SLは、スタンドアロンの、ネットワークがない動作のサポートを含む、ネットワークカバレッジありおよびなしの、ならびにユーザ機器(UE)とネットワーク(NW)との間の対話の異なる程度での、NR SLの動作が可能であるようなやり方で、設計される。
【0005】
3GPPは、通常、D2D送信を、サイドリンク送信、またはPC5インターフェースを使用する送信と呼ぶ。適用可能な規格は、NRサイドリンクについての2つのリソース割り当てモード、すなわち、ネットワークベースリソース割り当ておよび自律リソース割り当てを規定する。
【0006】
ネットワークベースリソース割り当てモードでは、ネットワークは、サイドリンクUEによって使用されるリソースおよび他の送信パラメータを選択する。いくつかの場合には、ネットワークは、あらゆる送信パラメータを制御し得る。他の場合、ネットワークは、送信のために使用されるリソースを選択し得るが、送信機に、場合によっては、いくつかの制限を伴う、送信パラメータのうちのいくつかを選択する自由を与え得る。NR SLのコンテキストでは、3GPPは、このリソース割り当てモードをモード1と呼ぶ。
【0007】
自律リソース割り当てモードでは、UEは、リソースおよび他の送信パラメータを自律的に選択する。このモードでは、ネットワークによる介入がない(たとえば、カバレッジ外、ネットワーク展開なしの未ライセンスキャリアなど)か、またはネットワークによる極めて最小の介入があり得る(たとえば、リソースのプールの設定など)。NR SLのコンテキストでは、3GPPは、このリソース割り当てモードをモード2と呼ぶ。
【0008】
NRにおけるネットワークベースリソース割り当てモード(モード1)および自律リソース割り当てモード(モード2)は、それぞれ、LTEにおけるモード3およびモード4に類似する。
【発明の概要】
【0009】
本開示は、サイドリンク通信のためのリソース選択におけるUE間連携(coordination)のための方法および装置を提供する。本開示の一態様は、D2D通信における競合の数およびレイテンシを低減するためにUE間連携と追加の検知情報とを組み合わせるための方法および装置を含む。本明細書の技法は、異なるノード(たとえば、UE)および/または異なる時間によって収集された結合リソース利用情報(たとえば、検知情報、グラント、リソース提案、リソースセットなど)について説明する。本技法は、UE間連携を使用して選択されたリソースが後で検出されて別のUEによって予約される状況を解決することと、サイドリンク送信のために使用されることになるリソースを再評価することによってサイドリンク送信における衝突の確率を低減することとを助ける。
【0010】
本開示の第1の態様では、無線通信ネットワークにおけるD2D(device-to-device)通信のために設定された送信ユーザ機器(UE)によって実装される方法であって、送信UEが、D2D通信リンク上で受信されたデータを送信するためのリソースを自律的に選択するように構成され、本方法が、送信UEによって、連携(coordinating)ユーザ機器からD2D通信リンク上で受信されることになるデータを送信するための、リソースのセット内の、第1のリソースを選択すること、送信UEによって、選択された第1のリソースを、送信UEによって、第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得すること、送信UEによって、連携UEから、更新されたリソースを含む制御メッセージを受信することのうちの少なくとも1つに基づいて除外すること、前記除外することの後に、送信UEによって、前記連携UEからD2D通信リンク上で受信されることになる前記データを送信するための第2のリソースを再選択/無視すること、送信UEによって、前記第2のリソースを使用して前記データの前記送信を実施することを含む、方法が提供される。
【0011】
発明者は、UE間連携状況の場合、送信のためのリソースを選択するUE、たとえば、送信UEが、情報を逃し得ることを見つけた。たとえば、送信UEにおいて利用可能である何らかの検知情報なしに連携UEによってUE間連携メッセージが生成され得る。別の例は、何らかの追加の検知情報が利用可能になる前に、連携UEによって、UE間連携メッセージが生成され、送信され得ることである。
【0012】
上記で説明された事例では、送信UEによって行われるリソース選択が送信に好適でないことがある。すなわち、それは、衝突の確率増加を受けるか、または半二重によって影響を及ぼされ得る。
【0013】
他の状況では、UE間連携状況における送信UEは、矛盾する情報を有することにつながり得る。たとえば、UEは、後でUEがそれについて衝突の高い見込みを予測する、リソースを選択するように提案され得る。
【0014】
発明者は、選択されたリソースが、もはや、データを送信するための所望のリソースでないことがある状況が起こり得ることを見つけた。これは、たとえば、送信UEによって、第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得すること、および/または、送信UEによって、連携UEから、更新されたリソースを含む制御メッセージを受信することによって決定され得る。
【0015】
本開示によれば、「連携」UEという表現は、本明細書全体にわたって使用される。連携UEは、このUEが、他のUEと比較して、より高い階層/特権を有する必要があることを意味しないことに、明示的に留意されたい。連携UEは、無線通信ネットワークにおける任意の通常のUEであり得る。
【0016】
一例では、送信UEは、将来のチャネル利用について関連のある情報に気づき得る。その情報は、送信UEによって選択されたリソースとの潜在的競合を指示し得る。送信UEは、次いで、送信UEの選択されたリソースを却下し得、送信目的のための代替リソースを選択し得る。
【0017】
別の例では、送信UEは、送信のための第1のリソースを選択し得、第1のリソースについての予約を送信するための第2のリソースを使用し得る。この送信に基づいて、送信UEは、第1のリソースとの潜在的競合があること、および/または、代わりに代替リソースを使用することについての提案を指示する、制御メッセージを、任意の他のUEから受信し得る。受信された制御メッセージに基づいて、送信UEは、第1のリソースを無視し得、データを送信するための代替リソースを選択し得る。
【0018】
また別の例では、連携UEは、データを送信するために使用されることになるリソースについての第1のグラントまたは第1の提案を送信UEに提供し得る。連携は、次いで、将来のチャネル利用について関連のあり得る追加情報を取得し得る。たとえば、追加情報は、リソースについての第1のグラントまたは第1の提案との潜在的競合を指示し得る。その後、連携UEは、データを送信するために使用されることになるリソースについての更新されたグラントまたは更新された提案をもつ別のメッセージを送信UEに送ることを判断し得る。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】D2D通信をサポートする例示的な通信ネットワークを示す図である。
図2】UE間連携を概略的に示す図である。
図3】連携UE(UE-A)と送信UE(UE-B)との間のUE間連携に対する第1の手法を示す図である。
図4】連携UE(UE-A)と送信UE(UE-B)との間のUE間連携に対する第2の手法を示す図である。
図5】連携UE(UE-A)と送信UE(UE-B)との間のUE間連携に対する第3の手法を示す図である。
図6】UE間連携に対する第1の手法に従って、送信UEによって実装される方法を示す図である。
図7】UE間連携に対する第2の手法に従って、送信UEによって実装される方法を示す図である。
図8】UE間連携に対する第2の手法に従って、連携UEによって実装される方法を示す図である。
図9】UE間連携に対する第3の手法に従って、送信UEによって実装される方法を示す図である。
図10】UE間連携に対する第3の手法に従って、連携UEによって実装される方法を示す図である。
図11】本明細書で説明されるUE間連携を使用するSL通信のために設定されたUEの主要な機能構成要素を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に図面を参照すると、本開示によるUE間連携技法が、NR通信規格を実装する無線通信ネットワークのコンテキストにおいて説明される。しかしながら、本技法が、より一般的には、サイドリンクインターフェース上のD2D通信をサポートする任意の無線通信ネットワークに適用可能であることを、当業者は諒解されよう。
【0021】
図1は、複数のUE30にコアネットワーク40への接続を提供する基地局20を示す。単一の基地局20が図1に示されているが、無線通信ネットワーク10が、一般に、多くの基地局20を含むことになることを、当業者は諒解されよう。基地局20は、NR規格において、エボルブドノードB(eNB)、5GノードB(gNB)または次世代eNB(ng-eNB)と呼ばれることもある。
【0022】
UE-1~UE-4は、サイドリンク(たとえば、PC5インターフェース)上の、それらのUEの近傍にある他のUE30とのD2D通信が可能である。UE-1、UE-3およびUE-4は、ネットワークカバレッジ内にあり、UE-2は、ネットワークカバレッジの外にある。UE-1は、UE-2およびUE-3の近傍にあり、それぞれ、サイドリンクSL1およびSL2上でUE-2およびUE-3と通信することができる。UE-2は、UE-1およびUE-3の近傍にあり、それぞれ、サイドリンクSL1およびSL3上でUE-1およびUE-3と通信することができる。UE-3は、UE-1、UE-2およびUE-4の近傍にあり、それぞれ、サイドリンクSL2、SL3、およびSL4上で、UE-1、UE-2およびUE-4と通信することができる。最後に、UE-4は、UE-3の近傍にあり、サイドリンクSL4上で通信することができる。しかしながら、UE-4は、UE-1およびUE-2の範囲外にあり、サイドリンク上でのUE-1またはUE-2との直接接続を確立することができない。UE4は、基地局20を介してUE-1と通信することができる。しかしながら、UE-2は、基地局20のカバレッジ外にある。
【0023】
本開示の一態様は、UE間連携を使用するSL送信のための自律リソース割り当てのための技法を含む。3GPP規格は、NRサイドリンクについての2つのリソース割り当てモード、すなわち、ネットワークベースリソース割り当ておよび自律リソース割り当てを規定する。モード1と呼ばれる、ネットワークベースリソース割り当てモードでは、ネットワークは、サイドリンクUEによって使用されるリソースおよび他の送信パラメータを選択する。いくつかの場合、ネットワークは、送信のために使用されるリソースを選択するが、UE30に、場合によっては、いくつかの制限を伴う、送信パラメータのうちのいくつかを選択する自由を与え得る。モード2と呼ばれる、自律リソース割り当てモードでは、UE30は、リソースおよび他の送信パラメータを自律的に選択する。このモードでは、一般に、ネットワークによる介入がないか、またはネットワークによる極めて最小の介入があり得る(たとえば、リソースのプールの設定など)。
【0024】
SL送信モード2では、分散リソース選択が採用され、すなわち、スケジューリングのための中央ノードがなく、リソースがUE30によって自律的に選択される。送信モード2は、2つの機能、すなわち、将来のリソースの予約、および検知ベースリソース割り当てに基づく。将来のリソースの予約は、メッセージを送るUE30が、後の時間的ポイントにおいていくつかの時間周波数リソースを使用して送信するというUE30の意図について受信機に通知することができるように、行われる。たとえば、時間Tにおいて送信するUE30が、UE30が時間T+100msにおいて同じ周波数リソースを使用して送信することになることを受信機に知らせ得る。リソース予約は、受信UE30が将来における無線リソースの利用を予測することを可能にする。すなわち、別のUEの現在の送信をリッスンすることによって、UE30はまた、潜在的な将来の送信に関する情報を取得する。この情報は、UE30によって、それ自体のリソースを選択するときに衝突を回避するために使用され得る。詳細には、UE30は、受信されたブッキングメッセージを読み取ることによって無線リソースの将来の利用を予測し、次いで、同じリソースを使用することを回避するようにUE30の現在の送信をスケジュールする。これは、検知ベースリソース選択として知られている。
【0025】
概して、検知は、リソースが選択されるサイドリンクリソースプール中のスロットを監視することとして説明され得る。検知は、規定されたウィンドウ上で実施され得る。NR Rel-16において指定されている検知ベースリソース選択方式は、TS38.214中の節8.1.4において規定されている以下のステップにおいて大まかに要約され得る。
・ UE30は、間隔[n-a,n-b]中に伝送媒体を検知し、ここで、nは時間参照であり、a>b>0は、検知ウィンドウの持続時間を規定する。検知ウィンドウの長さは(事前)設定可能である。伝送媒体を検知することは、とりわけ、リソースの予約を指示する制御情報の送信を受信すること、および/または測定を実施することを含む。UE30は、いくつかの場合には、間隔[n-a,n-b]からいくつかのタイムスロット(たとえば、UE30の送信が行われるスロットなど)を除外し得る。
・ 検知結果に基づいて、UE30は、将来の時間間隔[n+T1,n+T2]における伝送媒体の将来の利用を予測し、ここで、T2>T1>0である。間隔[n+T1,n+T2]はリソース選択ウィンドウである。
・ UE30は、選択可能(たとえば、アイドル、使用可能、利用可能など)であると予測/決定された、選択ウィンドウ[n+T1,n+T2]中のリソースの中で、1つまたは複数の時間周波数リソースを選択する。
【0026】
上記で説明された、自律リソース割り当てに対する手法は、チャネルの将来の利用を予測することと、衝突を回避するようにリソースを選択することとを目的とする。しかしながら、衝突は、リソースの初期割り当ての後に検出され得る。一例として、リソースを選択した後に、ただし、送信を実施することより前に(すなわち、選択されたリソースのいずれかを予約することより前に)、UE30は、検知を通して、選択されたリソースのうちの1つに影響を及ぼす潜在的衝突を検出し得る。UE30によって行われるリソースの初期選択は、近くのUEに知られていない、内部判断であることに留意されたい。この時点で、リソースが選択された(ただし、予約されていない)と言える。選択されたリソースについての予約を送信した後に、周囲のUE30がこの状態に気づく。この時点で、リソースは、予約された(または選択および予約された)と見なされる。別の例として、リソースを予約した後に、UE30は、別のUE30によって送信された競合する予約を検知し得る。2つの予約のどちらが優先権を有するか(もしあれば)は、それらの予約の各々に関連する優先順位を見ることによって決定され得る。この情報は、予約とともにシグナリングされる。
【0027】
前の2つの状況において衝突を回避するために、2つの機構、すなわち、リソースが選択されるが、予約されない場合についての再評価(または再評価および再選択)と、リソースが選択および予約された場合についてのプリエンプション(および再選択)とが利用可能である。
【0028】
再評価の場合、他のUE30が、(1つまたは複数の)リソースの選択と対応する予約の送信との間の時間経過において同じリソースを予約し得る。そのような衝突を回避するために、UE30は、UE30の選択を再考することが可能にされる。そのようなプロシージャの目的は、(1つまたは複数の)より早期の選択されたリソースが依然として送信に好適であるか否かを評価することである。UE30が、(1つまたは複数の)より早期の選択されたリソースがもはやUE30自体の送信に好適でない(たとえば、何らかの他のUE30も、その間に同じリソースを選択した)と決定した場合、UE30は再びリソース選択機構をトリガする。この場合、候補リソースの新しいセットが作成され、(1つまたは複数の)リソースは、新たに作成された候補リソースセットからランダムに選択される。このプロシージャは、再評価、または再評価および再選択と呼ばれる。
【0029】
プリエンプション事例では、予約が送られた後に、UE30は、UE30の選択を再評価することができない。しかしながら、UE30は、他のUE30が、実施すべき優先順位の高い送信を有する場合、送信するのを妨げられ得る。プリエンプションとして知られる、これらの事例では、UE30は、より高い優先順位をもつ別のUE30が別のUE30の送信のために同じリソースを選択した場合、リソース選択を(再)トリガする。この場合、低優先順位送信をもつUE30が、リソース選択を(再)トリガし、候補リソースセットの新しいセットが、最近の検知情報に基づいてUE30によって作成/決定される。このプロシージャは、プリエンプション、またはプリエンプションおよび再選択と呼ばれる。
【0030】
リリース-17(Rel-17)では、3GPPは、V2Xのサポートを拡張する目的として、および公共安全などの他の使用事例(UC)をカバーするために、サイドリンクのための複数の拡張に取り組んでいる(RP-202846参照)。電力制限されたUE30(たとえば、歩行者UE、ファーストレスポンダUEなど)の性能を改善することと、リソース連携を使用して性能を改善することとが、このリソースの主要な目標のうちの2つと見なされる。考慮中の1つの特徴は、UE間連携である。考慮中の1つのシナリオでは、UE-Aと示された第1のUE30が、リソースのセットを決定し、リソースのセットをUE-Bに送る。UE-Bは、UE-B自体の送信のためのリソース選択において、UE-Aによって指示されたリソースを考慮に入れる。UE-AからUE-Bに送られる情報は、連携間情報(inter-coordination information)と呼ばれる。
【0031】
連携間に対する異なる手法が考慮されている。方式1と呼ばれる、1つの手法では、連携間情報は、UE-Bの送信のために好ましいおよび/または好ましくないリソースのセットを含む。方式2と呼ばれる、別の手法では、UE-AからUE-Bに送られる連携情報は、UE-Bのサイドリンク制御情報(SCI)によって指示されたリソースに関する予想される/潜在的および/または検出されたリソース競合の存在を含む。UE-BがUE-AからUE間連携情報(inter-UE coordination information)を受信したとき、UE-Bの、UE-B自体の送信のためのリソースの選択または再選択は、(利用可能な場合)UE-Bの検知結果と、受信された連携情報の両方に基づき得るか、または受信された連携情報のみに基づき得る。いくつかのシナリオでは、受信された連携情報は、リソースの初期選択のために使用される。他のものでは、受信された連携情報は、リソースの再選択のために使用される。
【0032】
図2は、UE間連携の一例を示す。この例では、UE-Aは、UE-1、UE-2、およびUE-3による送信を検知することを通して何らかの情報を集める。UE-Aは、UE-Bに、UE-Bによる送信に好適であり得るリソースを提供するために、その情報を使用する。たとえば、UE-Aによって提供されたリソースは、UE-Bによって、UE-B自体の送信を実施するために使用され得る。
【0033】
UE間連携を使用するとき、送信のためのリソースを選択するUE30(すなわち、上記の例におけるUE-B)は、何らかの必須の情報を逃し得る。たとえば、UE-Bにおいて利用可能である何らかの検知情報なしにUE-AによってUE間連携メッセージが生成され得る。また、何らかの追加の検知情報が利用可能になる前に、UE-Aによって、UE間連携メッセージが生成され、送信され得る。これらのシナリオでは、UE-Bによって行われるリソース選択が送信に好適でないことがある。すなわち、それは、衝突の高い確率を受けるか、または半二重によって影響を及ぼされ得る。いくつかのシナリオでは、UE間連携は、矛盾する情報につながり得る。たとえば、UE30は、後でUE30がそれについて衝突の高い見込みを予測する、リソースを選択するように提案され得る。
【0034】
本開示の一態様は、D2D通信における競合の数およびレイテンシを低減するためにUE間連携と追加の検知情報とを組み合わせるための方法および装置を含む。本明細書の技法は、異なるノード(たとえば、UE)および/または異なる時間によって収集されたリソース利用情報(たとえば、検知情報、グラントなど)を組み合わせることを可能にする。本技法は、UE間連携を使用して選択されたリソースが後で検出されて別のUE30によって予約される状況を解決することと、サイドリンク送信のために使用されることになるリソースを再評価することによってサイドリンク送信における衝突の確率を低減することとを助ける。
【0035】
本明細書で説明される方法の共通のテーマは、UE間連携を使用して、データ送信のためにリソースが選択される(それ自体のために、他のものにグラントされる、など)ことである。後で、リソースの利用可能性に関する新しい情報が収集される。新たに受信および/または収集された情報に基づいて、選択されたリソースの適合性が再考される。最終的に、新しいリソースが選択され、他のものがドロップされ得る。異なるUEによって異なるアクションが実施され得る。
【0036】
UE間連携技法は、(より早期に説明されたSLモードのいずれかを動作させる)UE30が、基地局20を通して情報を送ることなしに、互いと直接通信する、3GPPサイドリンクのコンテキストにおいて説明される。しかしながら、その技法は、UE30が、(たとえば、それ自体によって、別のUE、基地局から、など)グラントを取得し、(たとえば、検知を通して収集された、別のノードから送信された、など)チャネルに関する何らかの情報に基づいて、リソースのいずれも使用され得ない/リソースのうちのいくつかが使用され得る/リソースのすべてが使用され得る、またはいくつかの他のリソースが選択されなければならないかどうかを決定することができる限り、サイドリンク以外に、より一般的に適用可能である。以下の説明では、UE-Aは、UE間連携メッセージをUE-Bに送信し、UE-Bは、送信を実施するためのリソースを選択する。
【0037】
UE間連携に対する第1の手法では、UE-Bに前にグラントされたいくつかのリソースの使用を再考するために、再評価およびプリエンプションフレームワークが使用される。この手法では、UE30が、グラントまたは他の制御メッセージによって第1のリソースを提供され、後で、チャネルに関するより多くの情報または別のグラントを取得した後に、UE30は、選択されたリソースをドロップし、第2のリソースを選択する。選択されたリソースを除外することは、たとえば、リソースが選択された場合、リソースの前の選択を廃棄すること、または(選択されたサイドリンクグラントと呼ばれることがある)対応するサイドリンクグラントから(1つまたは複数の)リソースを削除することを含み得る。図3は、以下のステップを含む、この手法の実施形態を示す。
・ ステップS1: UE-Aは、データ送信のための第1のリソースを含む制御メッセージ(たとえば、グラント)をUE-Bに送る。UE-Bはその制御メッセージを受信する。
・ ステップS2: UE-Bは、随意に、第1のリソースを選択する。
・ ステップS3: UE-Bは、将来のチャネル利用に関連のある追加情報を取得する。その情報は、制御メッセージ/グラントによって提供されたリソースとの潜在的競合を指示する。
・ ステップS4: UE-Bは、ステップS1において指示/グラントされた第1のリソースを廃棄(すなわち、ドロップ)し、送信のための第2のリソースを選択/再選択する。
・ ステップS5: UE-Bは、ステップS4において選択された第2のリソースにおける送信を実施する。
【0038】
ステップS1の変形形態
【0039】
一実施形態では、UE-Aからの制御メッセージはグラントを含む。グラントは、UE-Bのデータ送信のための1つまたは複数のリソースを指定し得る。リソースは優先順序(priority order)でリストされ得る。
【0040】
一実施形態では、UE-Bは、複数の制御メッセージ/グラントを、各々、異なるUE30から受信する。グラントを提供するUE30の各々は、このコンテキストにおいてUE-Aと呼ばれる。
【0041】
一実施形態では、UE-Bは、すべての受信された制御メッセージ/グラントにおいて共通であるリソースを決定する。リソース決定は、利用可能な/好ましいリソースまたは利用可能でない/好ましくないリソースのいずれかに関するものであり得る。
【0042】
一実施形態では、UE-Bは、受信された制御メッセージ/グラントの最大数に共通であるリソースを決定する。リソース決定は、利用可能な/好ましいリソースまたは利用可能でない/好ましくないリソースのいずれかに関するものであり得る。
【0043】
一実施形態では、UE-Bは、受信された制御メッセージ/グラントのうちの1つの中でランダムに選択する。いくつかの場合には、これは、すべての受信された制御メッセージ/グラントを考慮した、利用可能と決定されたリソースの数または割合を条件とし得る。リソース決定は、利用可能な/好ましいリソースまたは利用可能でない/好ましくないリソースのいずれかに関するものであり得る。
【0044】
一実施形態では、UE-Bは、すべての受信された制御メッセージ/グラントのうちの最新のものにおいてリソースを選択する。いくつかの場合には、これは、すべての受信された制御メッセージ/グラントを考慮した、利用可能と決定されたリソースの数または割合を条件とし得る。リソース決定は、利用可能な/好ましいリソースまたは利用可能でない/好ましくないリソースのいずれかに関するものであり得る。
【0045】
一実施形態では、UE-Bは、受信された制御メッセージ/グラントの中で、最も高い階層/ランクのUE、たとえば、路側ユニット(RSU)ノードまたはリレーUEに関連する制御メッセージ/グラントを選択する。
【0046】
一実施形態では、UE-Bは、受信された制御メッセージ/グラントの中で、UE-Bからの前の問合せがそこに送られた、すなわち、UE-Bが特定のUE-Aに制御メッセージ/グラントを要求した、UE-Aに関連する制御メッセージ/グラントを選択する。
【0047】
一実施形態では、制御メッセージ/グラントは、基地局20(たとえば、eNB、gNBなど)など、ネットワークノードによって提供される。
【0048】
S3の変形形態。
【0049】
一実施形態では、追加情報は、UE30によって検知によって取得される。
【0050】
一実施形態では、追加情報は、UE30によって制御メッセージ/グラントから取得される。
【0051】
一実施形態では、追加情報を取得することは、測定(たとえば、物理レイヤ測定)を実施することを含む。
【0052】
一実施形態では、追加情報は、別のUEによって送信される予約からなる。予約は、ステップS1において制御メッセージ/グラントによって提供された同じリソースについてのものである。たとえば、追加情報は、物理レイヤ(PHY)シグナリング(たとえば、第1段階SCI)または上位レイヤシグナリング(たとえば、媒体アクセス制御制御エレメント(MAC CE)またはPC5無線リソース制御(RRC)シグナリング)を使用して別のUE30によって送信される制御情報からなり得る。
【0053】
一実施形態では、第1のリソースは、UE-Bによって予約されたリソースである(たとえば、UE-Bは、リソースについての予約をすでに送信した)。すなわち、ステップS2とステップS3との間に、UE-Bは、グラントされたリソースを予約する。この場合、予約されたリソースを除外することは、プリエンプションと呼ばれることがある。
【0054】
別の実施形態では、第1のリソースは、UE-Bによって予約されないリソースである(たとえば、UE-Bは、リソースを選択したが、予約を送信することによってそのリソースを(まだ)予約していないことがあるか、またはUE-Bは、リソースをグラントされたが、予約を送信することによってそのリソースを(まだ)予約していないことがある)。この場合、予約されていないリソースを除外することは、再評価、または再評価および再選択と呼ばれることがある。
【0055】
実施形態では、制御メッセージ/グラントによって提供されたリソースとの潜在的競合は、衝突(すなわち、同じリソースが別のUEによって予約される)からなる。
【0056】
実施形態では、制御メッセージ/グラントによって提供されたリソースとの潜在的競合は、半二重状況(すなわち、2つのUE30が、互いの送信の宛先でありながら同時に送信すること)からなる。
【0057】
ステップS4の変形形態
【0058】
一実施形態では、UE-Bは、リソースを除外したことに応答して送信を実施する。たとえば、UE-Bは、UE-Bがリソースをドロップすることを指示するための送信を実施し得るか、またはUE-Bは、さらなるリソースを要求するための送信を実施し得る。
【0059】
一実施形態では、UE-Bは、別のUE30またはネットワークノードによって提供された制御メッセージ/グラントから新しいリソースを選択する。リソースは、ステップS1からの制御メッセージ/グラントの一部であるか、または(たとえば、リソースを除外したことに応答して取得された)別の制御メッセージ/グラントからのものであり得る。
【0060】
一実施形態では、UE-Bは、同じUE30(すなわちUE-A)によって、ただし、後の時間的ポイントにおいて提供された、制御メッセージ/グラントから、新しいリソースを選択する。
【0061】
一実施形態では、UE-Bは、それ自体の検知情報に基づいて新しいリソースを選択する。
【0062】
一実施形態では、UE-Bは、それ自体の検知情報と、別のUEから受信されたUE間連携メッセージとに基づいて、新しいリソースを選択する。
【0063】
一実施形態では、UEは、第1のリソースの選択を廃棄し、データ送信のための第2のリソースを選択する。
【0064】
一実施形態では、UEは、選択されたグラントから第1のものを削除し、残りのリソースから第2のリソースを選択する。
【0065】
一実施形態では、UEは、UEが、第1のリソースをドロップし、および/または第2のリソースを再選択したとき、上位レイヤプロトコル(たとえば、無線リソース制御(RRC)に通知する。
【0066】
ステップS5の変形形態
【0067】
一実施形態では、送信は、将来における(潜在的)送信のためのさらなるリソースを予約する制御情報を含む。
【0068】
UE間連携に対する第2の手法では、UE-Bの選択が潜在的衝突によって影響を及ぼされると決定されたときはいつでも、送信のための代替リソースをUE-Bに提供するために、UE-Aにおける追加の検知能力が使用される。この手法では、UE30が、最初に、それ自体の送信のためのリソースを選択し、後で、UE間連携メッセージを受信した後に、UE30は、選択されたリソースを廃棄またはドロップし、第2のリソースを選択する。
【0069】
図4は、以下のステップを含む、この手法の実施形態を示す。
・ ステップS1: UE-Bは、リソース選択の第1のモードを使用して送信のための第1のリソースを選択する。
・ ステップS2: UE-Bは、第1のリソースについての予約を送信する。予約はUE-Aによって受信される。予約は、随意に、リソース選択の第1のモードの指示を含む。
・ ステップS3: UE-Bから受信された送信に基づいて、UE-Aは、予約されたリソースが、可能性がある衝突を受けると決定する。
・ ステップS4: UE-Aは制御メッセージ(たとえば、グラント)をUE-Bに送信する。制御メッセージ/グラントは、データ送信のための1つまたは複数のリソースを含む。UE-BはUE-Aから制御メッセージを受信する。
・ ステップS5: UE-Bは、第1の選択されたリソースを廃棄(すなわち、ドロップ)し、制御メッセージ/グラント中で指示された第2のリソースを選択する。
・ ステップS6: UE-Bは、第2のリソースにおける送信を実施する。
【0070】
一実施形態では、ステップS2において送信された予約中のリソース選択の第1のモードの指示は、そのリソース選択モードが、低減された量の検知結果を使用するという指示を含む。たとえば、その指示は、リソースが、ランダムに選択されたか、または部分的な検知情報を使用する(たとえば、低減された量の検知結果を使用する)ものであったことを指示し得る。
【0071】
一実施形態では、ステップS4における制御メッセージはUE間連携メッセージである。その制御メッセージは、物理レイヤ(PHY)シグナリング、MAC CE、RRCシグナリングなどを使用して送られ得る。
【0072】
一実施形態では、ステップS2において送信された予約中のリソース選択の第1のモードが、フル検知ベースリソース選択を含む。
【0073】
一実施形態では、制御メッセージ(S4)中に含まれるリソースは、制御メッセージ/グラントの一部である。一実施形態では、UE-Bは、他のリソースを選択する可能性なしに、制御メッセージ/グラント中で提供された順序で、制御メッセージ/グラント中で提供されたリソースを使用する。
【0074】
一実施形態では、制御メッセージ/グラント(S4)中に含まれるリソースは、提案されたリソース、たとえば、好適な/好適でないリソースのリストである。UE-Bは、リスト(S4)中のものの中でどのリソースを使用すべきかを選択するか、さらには、提供されたリスト中にないリソースを選択することができる。
【0075】
UE間連携に対する第3の手法では、再評価およびプリエンプションフレームワークの使用は、UE-Aが、より早期のUE間連携メッセージ中でUE-Bに提供されたリソースを再考することを可能にするように拡張される。この手法は、UE-Aが、UE-Bにリソースをグラントする責任、ならびに、再評価ならびに再選択および/またはプリエンプションを実施する責任をもつという点で、前の2つの手法とは異なる。
【0076】
図5は、以下のステップを含む、この手法の実施形態を示す。
・ ステップS1およびS2: UE-Aは、送信のための第1のリソースを指示する第1の制御メッセージ(たとえば、グラント)をUE-Bに送る。UE-Bは第1のリソースを選択する。
・ ステップS3およびS4: UE-Aは、将来のチャネル利用に関連のある情報を取得する。追加情報に基づいて、UE-Aは、制御メッセージ/グラントによって提供された第1のリソースとの潜在的競合を決定する。
・ ステップS5: UE-Aは、送信のための第2のリソースを指示する第2の制御メッセージ/グラントをUE-Bに提供する。
・ ステップS6: 第2の制御メッセージ/グラントを受信すると、UE-Bは、第1のリソースを廃棄し、第2のリソースを再選択する。
・ ステップS7: UE-Bは、第2のリソースを使用して送信する。
【0077】
ステップS1およびS2における変形形態。
【0078】
一実施形態では、第1の制御メッセージ/グラントは、UE-AからUE-Bへの第2の制御メッセージ/グラントについての潜在的リソースを含む。
【0079】
ステップS3およびS4における変形形態。
【0080】
一実施形態では、情報は、UE30によって検知によって取得される。
【0081】
一実施形態では、情報は、UE30によって他のUEからのグラントの形態で取得される。
【0082】
一実施形態では、ステップS4において実施される動作は、再評価機構を使用することからなる。たとえば、UE-Aは、ステップS1において、第1のリソースについての制御メッセージ/グラントをUE-Bに送信し得る。そのリソースより前に、UE-Aは、(再評価のためのルールを使用して)潜在的衝突を検出し得る。これはステップS5をトリガし得る。
【0083】
一実施形態では、ステップS3およびS4において実施される動作は、プリエンプション機構を使用することからなる。たとえば、UE-Aは、ステップS1において、第1のリソースおよび第3のリソースについての制御メッセージ/グラントをUE-Bに送信し得る。UE-Bは、第1の送信のために第3のリソースを利用し、後の送信のために第1のリソースを予約する。この後に、UE-Aは、(プリエンプションのためのルールを使用して)第1のリソースに関する潜在的衝突を検出し得る。これはステップS5をトリガし得る。
【0084】
一実施形態では、情報を取得することは、測定(たとえば、物理レイヤ測定)を実施することを含む。
【0085】
一実施形態では、情報は、別のUEによって送信される予約からなる。予約は、ステップS1において制御メッセージ/グラントによって提供された同じリソースについてのものである。たとえば、情報は、SCI(たとえば、第1段階SCI)または上位レイヤシグナリング(たとえば、MAC CEまたはPC5-RRCシグナリング)を使用して別のUE30によって送信される制御情報からなり得る。
【0086】
一般的な考慮事項
【0087】
本開示における1つの手法について説明される実施形態は、本開示における他の手法に適用可能であり得る。たとえば、
・ 制御シグナリングを伝達するために使用されるシグナリング(PHY、MAC CE、PC5-RRC)。
・ UE間連携メッセージを含む制御シグナリング。
・ 潜在的衝突または潜在的半二重状況を検出することを含む、競合を検出すること。
・ 測定、および/または他のものによって送信された制御情報を受信することを含む、検知。
・ グラント、および/または提案されたリソースであるUE間連携メッセージ
・ ドロップされることになるリソースがすでに予約されたか否か。すなわち、リソースがプリエンプトされるのか、ただ再評価されるのか。
【0088】
方法の異なる態様は、ネットワークノードによって設定されるか、またはデバイスにおける(たとえば、加入者識別モジュール(SIM)における)事前設定の一部であり得る。
【0089】
図6は、送信UE30(上記の例におけるUE-B)によって実装される、UE間連携の例示的な方法100を示す。送信UE30は、データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを連携UE30から受信し、制御メッセージによって指示された1つまたは複数のリソースの中から第1のリソースを選択する(ブロック105および110)。送信UE30は、その後、第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得する(ブロック115)。追加情報に基づいて、送信UE30は、随意に、制御情報を連携UE30に送信し得る(ブロック120)。制御情報は、たとえば、第1のリソースがドロップされたことを指示し得るか、または送信のための新しいリソースを要求し得る。送信UE30は、次いで、データ送信のための第2のリソースを再選択し、第2のリソースを使用してデータ送信を実施する(ブロック125、130)。
【0090】
図7は、送信UE30(上記の例におけるUE-B)によって実装される、UE間連携の例示的な方法150を示す。送信UE30は、データ送信のための第1のリソースを選択し、データ送信のための第1のリソースの予約を送信する(ブロック155、160)。予約の送信の後に、送信UE30は、リソース選択について関連のある1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを連携UE30から受信する(ブロック165)。制御メッセージに応答して、送信UE30は、データ送信のための第2のリソースを選択し、第2のリソースを使用してデータ送信を実施する(ブロック170、175)。
【0091】
いくつかの実施形態では、制御メッセージは、データ送信のための代替リソースを指示し、送信UE30は、制御メッセージによって指示された1つまたは複数の代替リソースの中から第2のリソースを選択する。代替リソースは、第1の制御メッセージ中で指示されたリソースと重複し得るか、またはすべての新しいリソースを表し得る。他の実施形態では、制御メッセージは、データ送信のための好ましくない/許容されないリソースを指示し、送信UE30は、制御メッセージ中に含まれないリソースを選択する。この場合、送信UE30は、第1の制御メッセージ中で指示されたリソースを第2のリソースとして選択し得る。また、送信UEは、異なる連携UEからの制御メッセージ中のリソースを第2のリソースとして選択し得る。
【0092】
図8は、連携UE30(上記の例におけるUE-A)によって実装される、UE間連携の例示的な方法200を示す。連携UE30は、データ送信のための第1のリソースの予約を送信UE30から受信する(ブロック205)。連携UE30は、第1のリソースとの競合があると決定する(ブロック210)。決定することに応答して、連携UE30は、リソース選択に関連のある1つまたは複数のリソースを指示する制御情報を送信UE30に送る(ブロック215)。
【0093】
いくつかの実施形態では、制御メッセージは、送信UE30がデータ送信のための第2のリソースをそこから選択し得る、データ送信のための代替リソースを指示する。代替リソースは、第1の制御メッセージ中で指示されたリソースと重複し得るか、またはすべての新しいリソースを表し得る。他の実施形態では、制御メッセージは、データ送信のための好ましくない/許容されないリソースを指示する。この場合、送信UE30は、第1の制御メッセージ中で指示されたリソースを第2のリソースとして選択し得る。また、送信UEは、異なる連携UEからの制御メッセージ中のリソースを第2のリソースとして選択し得る。
【0094】
図9は、送信UE30(上記の例におけるUE-B)によって実装される、UE間連携の例示的な方法225を示す。送信UE30は、データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを受信し、制御メッセージによって指示された1つまたは複数のリソースの中から第1のリソースを選択する(ブロック230、235)。第1のリソースを選択した後に、送信UE30は、データ送信のための1つまたは複数の代替リソースを指示する第2の制御メッセージを受信する(ブロック240)。制御メッセージに応答して、送信UE30は、データ送信のための1つまたは複数の代替リソースから第2のリソースを再選択し、第2のリソースを使用してデータ送信を実施する(ブロック245、250)。
【0095】
図10は、連携UE30(上記の例におけるUE-A)によって実装される、UE間連携の例示的な方法260を示す。連携UE30は、送信UEに、データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する第1の制御メッセージを送る(ブロック265)。第1の制御メッセージを送信した後に、連携UE30は、第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得する(ブロック270)。取得することに応答して、連携UE30は、送信UE30に、データ送信のための1つまたは複数の代替リソースを指示する第2の制御メッセージを送る(ブロック275)。いくつかの実施形態では、連携UE30は、その後、代替リソースから選択された第2のリソースを使用して送信UE30からデータ送信を受信する(ブロック280)。
【0096】
装置が、任意の機能的手段、モジュール、ユニット、または回路を実装することによって、本明細書で説明される方法のいずれかを実施することができる。一実施形態では、たとえば、装置は、方法の図に示されているステップを実施するように設定されたそれぞれの回路(circuit)または回路(circuitry)を備える。回路(circuit)または回路(circuitry)は、この点について、ある機能的処理を実施することに専用の回路および/またはメモリとともに1つまたは複数のマイクロプロセッサを備え得る。たとえば、回路は、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラ、ならびに、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含み得る、他のデジタルハードウェアを含み得る。処理回路は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなど、1つまたはいくつかのタイプのメモリを含み得る、メモリに記憶されたプログラムコードを実行するように設定され得る。メモリに記憶されたプログラムコードは、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を行うための命令を含み得る。メモリを採用する実施形態では、メモリは、1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、本明細書で説明される技法を行うプログラムコードを記憶する。
【0097】
図11は、別の実施形態による、UE300を示す。UE300は、1つまたは複数のアンテナ315を有するアンテナアレイ310と、通信回路320と、処理回路350と、メモリ360とを備える。
【0098】
通信回路320は、アンテナ310に結合され、無線通信チャネル上で信号を送信および受信するために必要とされる無線周波数(RF)回路を備える。RF回路は、たとえば、NR規格に従って動作するように設定された送信機(TX)330と受信機(RX)340とを備え得る。
【0099】
処理回路350は、メモリ360に記憶されたプログラム命令に従ってUE30 300の全体的な動作を制御する。処理回路350は、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの組合せを備え得る。
【0100】
メモリ360は、動作のために処理回路350によって必要とされるコンピュータプログラムコードおよびデータを記憶するための揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を備える。メモリ360は、電子、磁気、光、電磁、または半導体データストレージを含む、データを記憶するための任意の有形、非一時的コンピュータ可読記憶媒体を備え得る。メモリ360は、それぞれ、図6図10による方法100、150、200、225および230のうちの1つまたは複数を実装するように処理回路350を設定する実行可能な命令を備えるコンピュータプログラム370を記憶する。コンピュータプログラム370は、この点について、上記で説明された手段またはユニットに対応する1つまたは複数のコードモジュールを備え得る。概して、コンピュータプログラム命令および設定情報は、ROM、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)またはフラッシュメモリなど、不揮発性メモリに記憶される。動作中に生成される一時的データは、ランダムアクセスメモリ(RAM)など、揮発性メモリに記憶され得る。いくつかの実施形態では、本明細書で説明されるように処理回路350を設定するためのコンピュータプログラム350は、ポータブルコンパクトディスク、ポータブルデジタルビデオディスク、または他のリムーバブル媒体など、リムーバブルメモリに記憶され得る。コンピュータプログラム370はまた、電子信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体など、キャリアにおいて具現され得る。
【0101】
また、本明細書の実施形態が、対応するコンピュータプログラムをさらに含むことを、当業者は諒解されよう。コンピュータプログラムは、装置の少なくとも1つのプロセッサ上で実行されたとき、装置に、上記で説明されたそれぞれの処理のいずれかを行わせる命令を備える。コンピュータプログラムは、この点について、上記で説明された手段またはユニットに対応する1つまたは複数のコードモジュールを備え得る。
【0102】
実施形態は、そのようなコンピュータプログラムを含んでいるキャリアをさらに含む。このキャリアは、電子信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つを備え得る。
【0103】
この点について、本明細書の実施形態は、非一時的コンピュータ可読(記憶または記録)媒体に記憶され、装置のプロセッサによって実行されたとき、装置に、上記で説明されたように実施させる命令を備える、コンピュータプログラム製品をも含む。
【0104】
実施形態は、コンピュータプログラム製品であって、コンピュータプログラム製品がコンピューティングデバイスによって実行されたとき、本明細書の実施形態のいずれかのステップを実施するためのプログラムコード部分を備える、コンピュータプログラム製品をさらに含む。このコンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読記録媒体に記憶され得る。
【0105】
本明細書で説明される技法は、UE間連携情報と追加の検知情報とを組み合わせる。検知情報とUE間連携情報とは、異なる起点を有し得るか、または異なる時間において利用可能であり得る。
【0106】
実施形態
1. D2D(device-to-device)通信のために設定された送信ユーザ機器(UE)によって実装される方法であって、方法は、
データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを連携UEから受信することであって、1つまたは複数のリソースが第1のリソースを含む、データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを受信することと、
データ送信のための第1のリソースを選択することと、
第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得することと、
データ送信のための第2のリソースを再選択することと、
第2のリソースを使用してデータ送信を実施することと
を含む、方法。
2. 制御メッセージが、リソースのセット、好ましくは、好ましくないまたは好ましいリソースのセットを含む、実施形態1に記載の方法。
3. 送信UEが、複数の連携UEから制御メッセージを受信し、制御メッセージのうちの1つ中で指示されたリソースを選択する、実施形態1または2に記載の方法。
4. 第1のリソースを選択することが、すべての受信された制御メッセージにおいて共通であるリソースを選択することを含む、実施形態3に記載の方法。
5. 第1のリソースを選択することが、受信された制御メッセージの最大数に共通であるリソースを選択することを含む、実施形態3に記載の方法。
6. 第1のリソースを選択することが、受信された制御メッセージのうちの1つの中でリソースをランダムに選択することを含む、実施形態3に記載の方法。
7. 第1のリソースを選択することが、すべての受信された制御メッセージのうちの最新のものにおいて指示されたリソースを選択することを含む、実施形態3に記載の方法。
8. 第1のリソースを選択することは、制御メッセージがそこから受信された、連携UEの優先順位に少なくとも部分的に基づいて、リソースを選択することを含む、実施形態3に記載の方法。
9. 第1のリソースを選択することが、送信UEによって連携UEのうちの1つに送られた前の要求に少なくとも部分的に基づいて選択することを含む、実施形態3に記載の方法。
10. 第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得することが、サイドリンクリソースプールに属するスロットを監視することによって追加情報を取得することを含む、実施形態1から9のいずれか1つに記載の方法。
11. 第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得することが、追加情報を取得するために測定を実施することを含む、実施形態10に記載の方法。
12. 第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得することが、別のUEによって送信された制御情報を受信することを含む、実施形態1から10のいずれか1つに記載の方法。
13. 制御情報が、リソースのセット、好ましくは、好ましくないまたは好ましいリソースのセットを含む、実施形態12に記載の方法。
14. 制御情報が予約を含む、実施形態12に記載の方法。
15. 第1のリソースが、送信UEによって予約されたリソースである、実施形態1から14に記載の方法。
16. 第1のリソースが、送信UEによって予約されないリソースである、実施形態1から14のいずれか1つに記載の方法。
17. 第2のリソースの再選択を上位レイヤプロトコルに報告することをさらに含む、実施形態1または16に記載の方法。
18. 追加情報が、別の送信UEによって予約されたリソースとの衝突を指示する、実施形態1から17のいずれか1つに記載の方法。
19. 追加情報が半二重競合を指示する、実施形態1から17のいずれか1つに記載の方法。
20. 追加情報を取得した後に第1のリソースを除外することをさらに含む、実施形態1から19のいずれか1つに記載の方法。
21. 第1のリソースを除外することに応答して制御情報を送信することをさらに含む、実施形態20に記載の方法。
22. 制御情報は、送信UEが第1のリソースをドロップしたという指示を含む、実施形態21に記載の方法。
23. 制御情報が、連携UEへの代替リソースについての要求を含む、実施形態21に記載の方法。
24. 第2のリソースを再選択することが、要求に応答して受信された制御メッセージ中で指示された代替リソースから第2のリソースを再選択することを含む、実施形態23に記載の方法。
25. 第2のリソースを再選択することが、第1の制御メッセージとは異なるUEから受信された第2の制御メッセージ中で指示された代替リソースから第2のリソースを再選択することを含む、実施形態1から24のいずれか1つに記載の方法。
26. 第2のリソースを再選択することが、第1の制御メッセージと同じ連携UEから異なる時間的ポイントにおいて受信された第2の制御メッセージ中で指示された代替リソースから第2のリソースを再選択することを含む、実施形態1から24のいずれか1つに記載の方法。
27. 送信UEが、それ自体の検知情報に基づいて第2のリソースを再選択する、実施形態1から22のいずれか1つに記載の方法。
28. 送信UEが、それ自体の検知情報と、別のUEから受信されたUE間連携メッセージとに基づいて、第2のリソースを再選択する、実施形態1から22のいずれか1つに記載の方法。
29. データ送信が、将来のデータ送信についての予約を含む、実施形態1から28のいずれか1つに記載の方法。
30. 制御メッセージが、物理レイヤシグナリング、媒体アクセス制御制御エレメント(MAC-CE)、または無線リソース制御(RRC)シグナリングのうちの1つを含む、実施形態1から29のいずれか1つに記載の方法。
31. D2D(device-to-device)通信のために設定された送信ユーザ機器(UE)によって実装される方法であって、方法が、
データ送信のための第1のリソースを選択することと、
データ送信のための第1のリソースを予約する予約メッセージを送信することと、
予約の送信の後に、リソース選択について関連のある1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを連携UEから受信することと、
制御メッセージに応答して、データ送信のための第2のリソースを選択することと、
第2のリソースを使用してデータ送信を実施することと
を含む、方法。
32. 予約メッセージが、第1のリソースを選択するためのリソース選択の第1のモードを指示するモード指示をさらに含む、実施形態31に記載の方法。
33. モード指示は、第1のリソースを選択するためのリソース選択モードが、低減された量の検知結果を使用したという指示を含む、実施形態32に記載の方法。
34. モード指示は、フル検知ベースリソース選択が、第1のリソースを選択するために使用されたという指示を含む、実施形態32に記載の方法。
35. 制御メッセージが、物理レイヤシグナリング、媒体アクセス制御制御エレメント(MAC-CE)、または無線リソース制御(RRC)シグナリングのうちの1つを含む、実施形態31から34のいずれか1つに記載の方法。
36. 制御メッセージが、リソースのセット、好ましくは、好ましくないまたは好ましいリソースのセットを含む、実施形態31から34のいずれか1つに記載の方法。
37. 制御メッセージが、データ送信のための1つまたは複数の代替リソースを含み、送信UEが、制御メッセージ中で指示された代替リソースから第2のリソースを選択する、実施形態31から34のいずれか1つに記載の方法。
38. 制御メッセージが、1つまたは複数の好ましくないまたは許可されないリソースを含み、送信UEが、第2のリソースとして、制御メッセージ中で指示されないリソースを選択する、実施形態31から34のいずれか1つに記載の方法。
39. D2D(device-to-device)通信のために設定された連携ユーザ機器(UE)によって実装される方法であって、方法は、
データ送信のための第1のリソースの予約を送信UEから受信すること、
第1のリソースとの競合があると決定すること、
決定することに応答して、送信UEに制御情報を送ることであって、制御情報が、リソース選択について関連のある1つまたは複数のリソースを指示する、制御情報を送ること
を含む、方法。
40. 予約が、第1のリソースを選択するためのリソース選択の第1のモードを指示するモード指示を含む、実施形態39に記載の方法。
41. モード指示は、第1のリソースを選択するためのリソース選択モードが、低減された量の検知結果を使用したという指示を含む、実施形態40に記載の方法。
42. モード指示は、フル検知ベースリソース選択が、第1のリソースを選択するために使用されたという指示を含む、実施形態39に記載の方法。
43. 制御メッセージが、物理レイヤシグナリング、媒体アクセス制御制御エレメント(MAC-CE)、または無線リソース制御(RRC)シグナリングのうちの1つを含む、実施形態39から42のいずれか1つに記載の方法。
44. 制御メッセージが、リソースのセット、好ましくは、好ましくないまたは好ましいリソースのセットを含む、実施形態39から42に記載の方法。
45. 制御メッセージが、データ送信のための1つまたは複数の代替リソースを含み、送信UEが、制御メッセージ中で指示された代替リソースから第2のリソースを選択する、実施形態39から44のいずれか1つに記載の方法。
46. 制御メッセージが、1つまたは複数の好ましくないまたは許可されないリソースを含み、送信UEが、第2のリソースとして、制御メッセージ中で指示されないリソースを選択する、実施形態39から45のいずれか1つに記載の方法。
47. D2D(device-to-device)通信のために設定された送信ユーザ機器(UE)によって実装される方法であって、方法が、
データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを受信することと、
制御メッセージによって指示された1つまたは複数のリソースの中から第1のリソースを選択することと、
第1のリソースを選択した後に、データ送信のための1つまたは複数の代替リソースを指示する第2の制御メッセージを受信することと、
データ送信のための1つまたは複数の代替リソースから第2のリソースを再選択することと、
第2のリソースを使用してデータ送信を実施することと
を含む、方法。
48. 第2の制御メッセージが、第1の制御メッセージ中で指示されたリソースを含む、実施形態47に記載の方法。
49. D2D(device-to-device)通信のために設定された連携ユーザ機器(UE)によって実装される方法であって、方法が、
送信UEに、データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する第1の制御メッセージを送ることと、
第1の制御メッセージによって指示された1つまたは複数のリソースの中の第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得することと、
取得することに応答して、送信UEに、データ送信のための第2のリソースを指示する第2の制御メッセージを送ることと
を含む、方法。
50. 第2の制御メッセージが、第1の制御メッセージ中で指示されたリソースを含む、実施形態49に記載の方法。
51. 追加情報が、連携UEによって検知によって取得される、実施形態49または50に記載の方法。
52. 追加情報が、連携UEによって別のUEからのグラント中で取得される、実施形態49または50に記載の方法。
53. 追加情報が、連携UEによって別のUEからの予約中で取得される、実施形態49または50に記載の方法。
54. 追加情報を取得することが、物理レイヤ測定を実施することを含む、実施形態49または50に記載の方法。
55. D2D(device-to-device)通信のために設定された送信ユーザ機器(UE)であって、上記UEは、
データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを連携UEから受信することであって、1つまたは複数のリソースが第1のリソースを含む、データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを受信することと、
データ送信のための第1のリソースを選択することと、
第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得することと、
データ送信のための第2のリソースを再選択することと、
第2のリソースを使用してデータ送信を実施することと
を行うように設定された、送信ユーザ機器(UE)。
56. 請求項2から30のいずれか1つに記載の方法を実施するようにさらに設定された、実施形態55に記載の送信UE。
57. D2D(device-to-device)通信のために設定された送信ユーザ機器(UE)であって、上記UEが、
他のUEとのサイドリンク通信のために設定された通信回路、
処理回路
を備え、処理回路は、
データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを連携UEから受信することであって、1つまたは複数のリソースが第1のリソースを含む、データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを受信することと、
データ送信のための第1のリソースを選択することと、
第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得することと、
データ送信のための第2のリソースを再選択することと、
第2のリソースを使用してデータ送信を実施することと
を行うように設定された、送信ユーザ機器(UE)。
58. 処理回路が、請求項2から30のいずれか1つに記載の方法を実施するようにさらに設定された、実施形態57に記載の送信UE。
59. D2D(device-to-device)通信のために設定された送信ユーザ機器(UE)であって、上記UEが、
データ送信のための第1のリソースを選択することと、
データ送信のための第1のリソースを予約する予約メッセージを送信することと、
予約の送信の後に、リソース選択について関連のある1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを連携UEから受信することと、
制御メッセージに応答して、データ送信のための第2のリソースを選択することと、
第2のリソースを使用してデータ送信を実施することと
を行うように設定された、送信ユーザ機器(UE)。
60. 請求項32から38のいずれか1つに記載の方法を実施するようにさらに設定された、実施形態59に記載の送信UE。
61. D2D(device-to-device)通信のために設定された送信ユーザ機器(UE)であって、上記UEが、
他のUEとのサイドリンク通信のために設定された通信回路、
処理回路
を備え、処理回路が、
データ送信のための第1のリソースを選択することと、
データ送信のための第1のリソースを予約する予約メッセージを送信することと、
予約の送信の後に、リソース選択について関連のある1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを連携UEから受信することと、
制御メッセージに応答して、データ送信のための第2のリソースを選択することと、
第2のリソースを使用してデータ送信を実施することと
を行うように設定された、送信ユーザ機器(UE)。
62. 処理回路が、請求項32から38のいずれか1つに記載の方法を実施するようにさらに設定された、実施形態61に記載の送信UE。
63. D2D(device-to-device)通信のために設定された連携ユーザ機器(UE)であって、上記UEは、
データ送信のための第1のリソースの予約を送信UEから受信すること、
第1のリソースとの競合があると決定すること、
決定することに応答して、送信UEに制御情報を送ることであって、制御情報が、リソース選択について関連のある1つまたは複数のリソースを指示する、制御情報を送ること
を行うように設定された、連携ユーザ機器(UE)。
64. 請求項40から46のいずれか1つに記載の方法を実施するようにさらに設定された、実施形態63に記載の連携UE。
65. D2D(device-to-device)通信のために設定された連携ユーザ機器(UE)であって、上記UEが、
他のUEとのサイドリンク通信のために設定された通信回路、
処理回路
を備え、処理回路は、
データ送信のための第1のリソースの予約を送信UEから受信すること、
第1のリソースとの競合があると決定すること、
決定することに応答して、送信UEに制御情報を送ることであって、制御情報が、リソース選択について関連のある1つまたは複数のリソースを指示する、制御情報を送ること
を行うように設定された、連携ユーザ機器(UE)。
66. 処理回路が、請求項40から46のいずれか1つに記載の方法を実施するようにさらに設定された、実施形態65に記載の連携UE。
67. D2D(device-to-device)通信のために設定された送信ユーザ機器(UE)であって、上記UEが、
データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを受信することと、
制御メッセージによって指示された1つまたは複数のリソースの中から第1のリソースを選択することと、
第1のリソースを選択した後に、データ送信のための1つまたは複数の代替リソースを指示する第2の制御メッセージを受信することと、
データ送信のための1つまたは複数の代替リソースから第2のリソースを再選択することと、
第2のリソースを使用してデータ送信を実施することと
を行うように設定された、送信ユーザ機器(UE)。
68. 請求項48に記載の方法を実施するようにさらに設定された、実施形態67に記載の送信UE。
69. D2D(device-to-device)通信のために設定された送信ユーザ機器(UE)であって、上記UEが、
他のUEとのサイドリンク通信のために設定された通信回路、
処理回路
を備え、処理回路が、
データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを受信することと、
制御メッセージによって指示された1つまたは複数のリソースの中から第1のリソースを選択することと、
第1のリソースを選択した後に、データ送信のための1つまたは複数の代替リソースを指示する第2の制御メッセージを受信することと、
データ送信のための1つまたは複数の代替リソースから第2のリソースを再選択することと、
第2のリソースを使用してデータ送信を実施することと
を行うように設定された、送信ユーザ機器(UE)。
70. 処理回路が、請求項48に記載の方法を実施するようにさらに設定された、実施形態69に記載の送信UE。
71. D2D(device-to-device)通信のために設定された連携ユーザ機器(UE)であって、上記UEが、
送信UEに、データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する第1の制御メッセージを送ることと、
第1の制御メッセージによって指示された1つまたは複数のリソースの中の第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得することと、
取得することに応答して、送信UEに、データ送信のための第2のリソースを指示する第2の制御メッセージを送ることと
を行うように設定された、連携ユーザ機器(UE)。
72. 請求項50から54のいずれか1つに記載の方法を実施するようにさらに設定された、実施形態71に記載の連携UE。
73. D2D(device-to-device)通信のために設定された連携ユーザ機器(UE)であって、上記UEが、
他のUEとのサイドリンク通信のために設定された通信回路、
処理回路
を備え、処理回路が、
送信UEに、データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する第1の制御メッセージを送ることと、
第1の制御メッセージによって指示された1つまたは複数のリソースの中の第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得することと、
取得することに応答して、送信UEに、データ送信のための第2のリソースを指示する第2の制御メッセージを送ることと
を行うように設定された、連携ユーザ機器(UE)。
74. 処理回路が、請求項50から54のいずれか1つに記載の方法を実施するようにさらに設定された、実施形態73に記載の連携UE。
75. 実行可能な命令を備えるコンピュータプログラムであって、実行可能な命令が、無線通信ネットワークにおけるユーザ機器中の処理回路によって実行されたとき、ユーザ機器に、請求項1から54のいずれか1つに記載の方法を実施させる、コンピュータプログラム。
76. 請求項75に記載のコンピュータプログラムを含んでいるキャリアであって、キャリアが、電子信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つである、キャリア。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2023-05-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信ネットワーク(10)におけるD2D(device-to-device)通信のために設定された送信ユーザ機器(UE)(UE-B、30、300)によって実装される方法であって、前記送信UEが、D2D通信リンク上でデータを送信するためのリソースを自律的に選択するように構成され、前記方法は、
- 前記送信UEによって、連携UE(UE-A、30、300)から、UE間連携を使用して制御メッセージを受信すること(105、230)であって、前記制御メッセージが、第1のリソースの指示を含む、制御メッセージを受信すること(105、230)、
- 前記送信UEによって、および前記制御メッセージの前記第1のリソースの前記指示に基づいて、前記連携UEに前記D2D通信リンク上でデータを送信するための前記第1のリソースを選択すること(110、235)、
- 前記連携UEに前記D2D通信リンク上で前記データを送信することより前に、前記送信UEによって、前記選択された第1のリソースを、
- 前記送信UEによって、前記第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得すること(115)、
- 前記送信UEによって、前記連携UEから、更新されたリソースを含む制御メッセージを受信すること(240)
のうちの少なくとも1つに基づいて、除外すること(245)、
- 前記除外することの後に、前記送信UEによって、前記連携UEに前記D2D通信リンク上で前記データを送信するための第2のリソースを再選択すること(125、245)、
- 前記送信UEによって、前記第2のリソースを使用して前記データの前記送信を実施すること(130、250)
を含む、方法。
【請求項2】
前記方法が、前記第1のリソースを前記選択するステップより前に、
- 前記送信UEによって、連携UEから、
- データ送信のための1つまたは複数のリソース、
- 1つまたは複数の好ましくないまたは許可されないリソース
のうちの1つを指示する制御メッセージを受信する
ステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記連携UEから前記制御メッセージを前記受信するステップが、前記送信UEから受信された要求によってトリガされるか、または前記連携UEによって自律的に実施される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のリソースを前記選択するステップは、
- すべての前記受信された制御メッセージにおいて共通であるリソースを選択すること、
- 前記受信された制御メッセージの最大数に共通であるリソースを選択すること、
- 前記受信された制御メッセージのうちの1つの中でリソースをランダムに選択すること、
- 前記受信された制御メッセージのうちの最新のものにおいて指示されたリソースを選択すること、
- 前記制御メッセージがそこから受信された、前記連携UEの優先順位に少なくとも部分的に基づいて、リソースを選択すること、
- 前記送信UEによって前記連携UEのうちの1つに送られた前の要求に少なくとも部分的に基づいてリソースを選択すること
のいずれかを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のリソースとの前記競合を指示する追加情報を前記取得することが、サイドリンクリソースプールに属するスロットを監視することによって前記追加情報を取得することを含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のリソースとの前記競合を指示する追加情報を前記取得することが、
- 前記追加情報を取得するために測定を実施すること、
- 前記無線通信ネットワークにおける別のUEによって送信された制御情報を受信すること
のいずれかを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記制御情報が、グラントと予約とのいずれかである、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のリソースが、前記送信UEによって予約されたリソースである、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記方法が、前記第2のリソースの前記再選択を上位レイヤプロトコルに報告するステップを含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記追加情報が、
- 前記無線通信ネットワークにおける別の送信UEによって予約されたリソースとの衝突、
- 半二重競合
のいずれかを指示する、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記方法が、
- 前記送信UEによって、前記第1のリソースを除外することに応答して制御情報を送信する
ステップを含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記制御情報は、
- 前記送信UEが前記第1のリソースを除外したという指示、
- 連携UEへの代替リソースについての要求
のいずれかを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記再選択するステップが、代替リソースについての前記要求に応答して受信された制御メッセージ中で指示された代替リソースから前記第2のリソースを再選択することを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第2のリソースを前記再選択するステップが、
- 第1の制御メッセージとは異なるUEから受信された第2の制御メッセージ中で指示された代替リソースから前記第2のリソースを再選択すること、
- 前記第1の制御メッセージと同じ連携UEから異なる時間的ポイントにおいて受信された第2の制御メッセージ中で指示された代替リソースから前記第2のリソースを再選択すること
のいずれかを含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記送信UEが、
- それ自体の検知情報、
- 別のUEから受信されたUE間連携メッセージと組み合わせたそれ自体の検知情報
のいずれかに基づいて、前記第2のリソースを再選択する、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記制御メッセージが、物理レイヤシグナリング、媒体アクセス制御制御エレメント(MAC-CE)、または無線リソース制御(RRC)シグナリングのうちの1つを含む、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記方法が、
- 前記除外するステップより前に、前記送信UEによって、前記D2D通信リンク上でデータを送信するための前記第1のリソースを予約する予約メッセージを送信する
ステップを含み、
追加情報を前記取得するステップが、
- 前記送信UEによって、リソース選択について関連のある1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを連携UEから受信すること
を含む、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記予約メッセージが、前記第1のリソースを選択するためのリソース選択の第1のモードを指示するモード指示をさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記モード指示は、
- 前記第1のリソースを選択するための前記リソース選択モードが、低減された量の検知結果を使用したまたは検知結果を使用しなかったという指示、
- フル検知ベースリソース選択が、前記第1のリソースを選択するために使用されたという指示
のいずれかを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記制御メッセージが、前記データの送信のための1つまたは複数の代替リソースを含み、前記送信UEが、前記制御メッセージ中で指示された前記代替リソースから前記第2のリソースを選択する、請求項16から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記制御メッセージが、1つまたは複数の好ましくないまたは許可されないリソースを含み、前記送信UEが、前記第2のリソースとして、前記制御メッセージ中で指示されないリソースを選択する、請求項16から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記方法が、
- 前記送信UEによって、前記データの送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを受信する
初期ステップを含み、
前記選択するステップが、前記制御メッセージによって指示された前記1つまたは複数のリソースの中の前記第1のリソースを選択することを含み、
前記再選択するステップが、前記連携UEからの前記制御メッセージ中の前記更新されたリソースの中の前記第2のリソースを再選択することを含む、請求項1から21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記制御メッセージが、第1の制御メッセージ中で指示されたリソースを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
無線通信ネットワーク(10)における送信ユーザ機器(UE)(UE-B、30、300)とのD2D(device-to-device)通信のために設定された連携UE(UE-A、30、300)によって実装される方法であって、前記送信UEが、D2D通信リンク上でデータを送信するためのリソースを自律的に選択するように構成され、前記方法は、
- 前記連携UEによって、前記送信UEが、前記連携UEに前記D2D通信リンク上でデータを送信するためのリソースを使用することになると決定すること(265)、
- 前記送信UEから前記D2D通信リンク上で前記データを受信することより前に、前記連携UEによって、データを送信するための前記リソースとの競合があると決定すること(270)、
- 前記決定することに応答して、前記連携UEによって、前記送信UEに制御情報を送ること(275)であって、前記制御情報が、前記送信UEによるリソース再選択について関連のある1つまたは複数のリソースを指示する、制御情報を送ること(275)
を含む、方法。
【請求項25】
前記送信UEが、データを送信するためのリソースを使用することになると前記決定するステップが、
- 前記連携UEによって、前記送信UEから、データを前記送信するための第1のリソースの予約を受信すること
を含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記予約が、前記第1のリソースを選択するためのリソース選択の第1のモードを指示するモード指示を含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記モード指示は、
- 前記第1のリソースを選択するための前記リソース選択モードが、低減された量の検知結果を使用したという指示、
- フル検知ベースリソース選択が、前記第1のリソースを選択するために使用されたという指示
のいずれかを含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記送信UEが、データを送信するためのリソースを使用することになると前記決定するステップが、
- 前記送信UEに、データを前記送信するための1つまたは複数のリソースを指示する第1の制御メッセージを送ること
を含む、請求項24から27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記送るステップが、
- 前記送信UEに、データを前記送信するための第2のリソースを指示する第2の制御メッセージを送ること
を含む、請求項24から27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
前記第2の制御メッセージが、第1の制御メッセージ中で指示されたリソースを含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
データを送信するための前記リソースとの競合があると前記決定するステップが、追加情報を取得することを含み、前記追加情報が、
- 前記連携UEによって検知によって、
- 前記連携UEによって別のUEからのグラント中で、
- 前記連携UEによって他のUEからリソースセットを受信することによって、
- 前記連携UEによって別のUEからの予約中で、
- 物理レイヤ測定によって
のいずれかで取得される、請求項24から30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
送信ユーザ機器(UE)(UE-B、30、300)であって、無線通信ネットワークにおけるD2D(device-to-device)通信のために設定され、前記送信UEが、D2D通信リンク上でデータを送信するためのリソースを自律的に選択するように構成され、前記送信UEが、請求項1から23のいずれか一項に記載の方法を実施するように設定された、送信ユーザ機器(UE)(UE-B、30、300)。
【請求項33】
連携ユーザ機器(UE)(UE-A、30、300)であって、無線通信ネットワークにおける送信UEとのD2D(device-to-device)通信のために設定され、前記送信UEが、D2D通信リンク上でデータを送信するためのリソースを自律的に選択するように構成され、前記連携UEが、請求項24から31のいずれか一項に記載の方法を実施するように設定された、連携ユーザ機器(UE)(UE-A、30、300)。
【請求項34】
実行可能な命令を備えるコンピュータプログラム製品であって、前記実行可能な命令が、無線通信ネットワークにおけるユーザ機器(UE)中の処理回路によって実行されたとき、前記UEに請求項1から31のいずれか一項に記載の方法を実施させる、コンピュータプログラム製品。
【請求項35】
無線通信ネットワークにおいて動作するように構成されたユーザ機器(UE)を備える車両であって、前記車両が、
- 請求項1から31のいずれか一項に記載の動作のいずれかを実施するように設定された処理回路、
- 前記処理回路に電力を供給するように設定された電力供給回路
を備える、車両。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、サイドリンク(SL)リソース上のD2D(device-to-device)通信に関し、より詳細には、サイドリンク送信のためのリソース選択および割り当てに関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、リリース12(Rel-12)およびリリース13(Rel-13)において、近傍サービス(ProSe)の、Long Term Evolution(LTE)におけるサポートを指定し、これは、公共安全使用事例(たとえば、ファーストレスポンダ(first responder))、ならびに、商業使用事例の小さいサブセット(たとえば、発見)をターゲットにした。ProSeの主要な新規性は、サイドリンク(SL)インターフェースを使用するD2D(device-to-device)通信の導入であった。3GPPにおけるリリース14(Rel-14)およびリリース15(Rel-15)中に、V2X(Vehicle to Everything)通信をサポートする目的としてLTE SLフレームワークに大きい変更が導入され、ここで、V2Xは、車両と任意の他のエンドポイント(たとえば、車両、歩行者など)との間の通信をまとめて示す。その特徴は、大部分が、day-1安全性(day-1 safety)など、基本的なV2X使用事例をターゲットにした。
【0003】
リリース16(Rel-16)中に、3GPPは、第5世代(5G)新無線(New Radio:NR)のためのサイドリンクインターフェースを指定することに取り組んだ。Rel-16におけるNRサイドリンクは、4つの使用事例(UC)グループ、すなわち、車両隊列走行、拡張されたセンサー、高度運転、およびリモート運転にカテゴリー分類され得る、高度V2Xサービスをターゲットにする。高度V2Xサービスをサポートすることは、レイテンシおよび信頼性に関する厳しい要件を満たすために、新しいサイドリンク設計を必要とした。Rel-16におけるNRサイドリンクは、より高いシステム容量、増加された信頼性、およびより良いカバレッジを提供するように設計された。さらに、その設計は、さらに高度なV2Xサービスと他の関係するサービスとをサポートするための将来の拡張を有する可能性を考慮した。
【0004】
LTE SLにおける無線レイヤは、ブロードキャスト通信のみをサポートした。対照的に、NR SLは、ブロードキャスト通信、マルチキャスト通信、およびユニキャスト通信の、無線レイヤにおけるサポートを含む。たとえば、隊列走行サービスでは、隊列のメンバーにとってのみ重要であるいくつかのメッセージがあり、これは、隊列のメンバーをグループにする。シースルー使用事例として知られる別の例では、最も可能性があるシナリオが、車両のペアのみを伴い、そのシナリオにはユニキャスト送信が当然適合する。LTE SLの場合のように、NR SLは、スタンドアロンの、ネットワークがない動作のサポートを含む、ネットワークカバレッジありおよびなしの、ならびにユーザ機器(UE)とネットワーク(NW)との間の対話の異なる程度での、NR SLの動作が可能であるようなやり方で、設計される。
【0005】
3GPPは、通常、D2D送信を、サイドリンク送信、またはPC5インターフェースを使用する送信と呼ぶ。適用可能な規格は、NRサイドリンクについての2つのリソース割り当てモード、すなわち、ネットワークベースリソース割り当ておよび自律リソース割り当てを規定する。
【0006】
ネットワークベースリソース割り当てモードでは、ネットワークは、サイドリンクUEによって使用されるリソースおよび他の送信パラメータを選択する。いくつかの場合には、ネットワークは、あらゆる送信パラメータを制御し得る。他の場合、ネットワークは、送信のために使用されるリソースを選択し得るが、送信機に、場合によっては、いくつかの制限を伴う、送信パラメータのうちのいくつかを選択する自由を与え得る。NR SLのコンテキストでは、3GPPは、このリソース割り当てモードをモード1と呼ぶ。
【0007】
自律リソース割り当てモードでは、UEは、リソースおよび他の送信パラメータを自律的に選択する。このモードでは、ネットワークによる介入がない(たとえば、カバレッジ外、ネットワーク展開なしの未ライセンスキャリアなど)か、またはネットワークによる極めて最小の介入があり得る(たとえば、リソースのプールの設定など)。NR SLのコンテキストでは、3GPPは、このリソース割り当てモードをモード2と呼ぶ。
【0008】
NRにおけるネットワークベースリソース割り当てモード(モード1)および自律リソース割り当てモード(モード2)は、それぞれ、LTEにおけるモード3およびモード4に類似する。
【0009】
WO2020/033088A1は、V2Xシナリオについてのサイドリンク上のリソース管理のための方法およびシステムを開示する。リソース設定が、静的に設定され得るか、またはローカルに設定され得る。支援リソース割り当てのための例示的な方法およびシステムが開示される。グループリードまたは路側ユニット(RSU)によって支援検知が実施され得、グループリードまたはRSUによってローカルスケジューリングが実施され得る。
【0010】
3GPPドラフトR1-2007788は、モード2拡張のためのUE間連携に関する様々な考慮事項について説明している。
【発明の概要】
【0011】
本開示は、サイドリンク通信のためのリソース選択におけるUE間連携(coordination)のための方法および装置を提供する。本開示の一態様は、D2D通信における競合の数およびレイテンシを低減するためにUE間連携と追加の検知情報とを組み合わせるための方法および装置を含む。本明細書の技法は、異なるノード(たとえば、UE)および/または異なる時間によって収集された結合リソース利用情報(たとえば、検知情報、グラント、リソース提案、リソースセットなど)について説明する。本技法は、UE間連携を使用して選択されたリソースが後で検出されて別のUEによって予約される状況を解決することと、サイドリンク送信のために使用されることになるリソースを再評価することによってサイドリンク送信における衝突の確率を低減することとを助ける。
【0012】
本開示の第1の態様では、無線通信ネットワークにおけるD2D(device-to-device)通信のために設定された送信ユーザ機器(UE)によって実装される方法であって、送信UEが、D2D通信リンク上で受信されたデータを送信するためのリソースを自律的に選択するように構成され、本方法が、送信UEによって、連携(coordinating)ユーザ機器からD2D通信リンク上で受信されることになるデータを送信するための、リソースのセット内の、第1のリソースを選択すること、送信UEによって、選択された第1のリソースを、送信UEによって、第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得すること、送信UEによって、連携UEから、更新されたリソースを含む制御メッセージを受信することのうちの少なくとも1つに基づいて除外すること、前記除外することの後に、送信UEによって、前記連携UEからD2D通信リンク上で受信されることになる前記データを送信するための第2のリソースを再選択/無視すること、送信UEによって、前記第2のリソースを使用して前記データの前記送信を実施することを含む、方法が提供される。
【0013】
発明者は、UE間連携状況の場合、送信のためのリソースを選択するUE、たとえば、送信UEが、情報を逃し得ることを見つけた。たとえば、送信UEにおいて利用可能である何らかの検知情報なしに連携UEによってUE間連携メッセージが生成され得る。別の例は、何らかの追加の検知情報が利用可能になる前に、連携UEによって、UE間連携メッセージが生成され、送信され得ることである。
【0014】
上記で説明された事例では、送信UEによって行われるリソース選択が送信に好適でないことがある。すなわち、それは、衝突の確率増加を受けるか、または半二重によって影響を及ぼされ得る。
【0015】
他の状況では、UE間連携状況における送信UEは、矛盾する情報を有することにつながり得る。たとえば、UEは、後でUEがそれについて衝突の高い見込みを予測する、リソースを選択するように提案され得る。
【0016】
発明者は、選択されたリソースが、もはや、データを送信するための所望のリソースでないことがある状況が起こり得ることを見つけた。これは、たとえば、送信UEによって、第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得すること、および/または、送信UEによって、連携UEから、更新されたリソースを含む制御メッセージを受信することによって決定され得る。
【0017】
本開示によれば、「連携」UEという表現は、本明細書全体にわたって使用される。連携UEは、このUEが、他のUEと比較して、より高い階層/特権を有する必要があることを意味しないことに、明示的に留意されたい。連携UEは、無線通信ネットワークにおける任意の通常のUEであり得る。
【0018】
一例では、送信UEは、将来のチャネル利用について関連のある情報に気づき得る。その情報は、送信UEによって選択されたリソースとの潜在的競合を指示し得る。送信UEは、次いで、送信UEの選択されたリソースを却下し得、送信目的のための代替リソースを選択し得る。
【0019】
別の例では、送信UEは、送信のための第1のリソースを選択し得、第1のリソースについての予約を送信するための第2のリソースを使用し得る。この送信に基づいて、送信UEは、第1のリソースとの潜在的競合があること、および/または、代わりに代替リソースを使用することについての提案を指示する、制御メッセージを、任意の他のUEから受信し得る。受信された制御メッセージに基づいて、送信UEは、第1のリソースを無視し得、データを送信するための代替リソースを選択し得る。
【0020】
また別の例では、連携UEは、データを送信するために使用されることになるリソースについての第1のグラントまたは第1の提案を送信UEに提供し得る。連携は、次いで、将来のチャネル利用について関連のあり得る追加情報を取得し得る。たとえば、追加情報は、リソースについての第1のグラントまたは第1の提案との潜在的競合を指示し得る。その後、連携UEは、データを送信するために使用されることになるリソースについての更新されたグラントまたは更新された提案をもつ別のメッセージを送信UEに送ることを判断し得る。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】D2D通信をサポートする例示的な通信ネットワークを示す図である。
図2】UE間連携を概略的に示す図である。
図3】連携UE(UE-A)と送信UE(UE-B)との間のUE間連携に対する第1の手法を示す図である。
図4】連携UE(UE-A)と送信UE(UE-B)との間のUE間連携に対する第2の手法を示す図である。
図5】連携UE(UE-A)と送信UE(UE-B)との間のUE間連携に対する第3の手法を示す図である。
図6】UE間連携に対する第1の手法に従って、送信UEによって実装される方法を示す図である。
図7】UE間連携に対する第2の手法に従って、送信UEによって実装される方法を示す図である。
図8】UE間連携に対する第2の手法に従って、連携UEによって実装される方法を示す図である。
図9】UE間連携に対する第3の手法に従って、送信UEによって実装される方法を示す図である。
図10】UE間連携に対する第3の手法に従って、連携UEによって実装される方法を示す図である。
図11】本明細書で説明されるUE間連携を使用するSL通信のために設定されたUEの主要な機能構成要素を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
次に図面を参照すると、本開示によるUE間連携技法が、NR通信規格を実装する無線通信ネットワークのコンテキストにおいて説明される。しかしながら、本技法が、より一般的には、サイドリンクインターフェース上のD2D通信をサポートする任意の無線通信ネットワークに適用可能であることを、当業者は諒解されよう。
【0023】
図1は、複数のUE30にコアネットワーク40への接続を提供する基地局20を示す。単一の基地局20が図1に示されているが、無線通信ネットワーク10が、一般に、多くの基地局20を含むことになることを、当業者は諒解されよう。基地局20は、NR規格において、エボルブドノードB(eNB)、5GノードB(gNB)または次世代eNB(ng-eNB)と呼ばれることもある。
【0024】
UE-1~UE-4は、サイドリンク(たとえば、PC5インターフェース)上の、それらのUEの近傍にある他のUE30とのD2D通信が可能である。UE-1、UE-3およびUE-4は、ネットワークカバレッジ内にあり、UE-2は、ネットワークカバレッジの外にある。UE-1は、UE-2およびUE-3の近傍にあり、それぞれ、サイドリンクSL1およびSL2上でUE-2およびUE-3と通信することができる。UE-2は、UE-1およびUE-3の近傍にあり、それぞれ、サイドリンクSL1およびSL3上でUE-1およびUE-3と通信することができる。UE-3は、UE-1、UE-2およびUE-4の近傍にあり、それぞれ、サイドリンクSL2、SL3、およびSL4上で、UE-1、UE-2およびUE-4と通信することができる。最後に、UE-4は、UE-3の近傍にあり、サイドリンクSL4上で通信することができる。しかしながら、UE-4は、UE-1およびUE-2の範囲外にあり、サイドリンク上でのUE-1またはUE-2との直接接続を確立することができない。UE4は、基地局20を介してUE-1と通信することができる。しかしながら、UE-2は、基地局20のカバレッジ外にある。
【0025】
本開示の一態様は、UE間連携を使用するSL送信のための自律リソース割り当てのための技法を含む。3GPP規格は、NRサイドリンクについての2つのリソース割り当てモード、すなわち、ネットワークベースリソース割り当ておよび自律リソース割り当てを規定する。モード1と呼ばれる、ネットワークベースリソース割り当てモードでは、ネットワークは、サイドリンクUEによって使用されるリソースおよび他の送信パラメータを選択する。いくつかの場合、ネットワークは、送信のために使用されるリソースを選択するが、UE30に、場合によっては、いくつかの制限を伴う、送信パラメータのうちのいくつかを選択する自由を与え得る。モード2と呼ばれる、自律リソース割り当てモードでは、UE30は、リソースおよび他の送信パラメータを自律的に選択する。このモードでは、一般に、ネットワークによる介入がないか、またはネットワークによる極めて最小の介入があり得る(たとえば、リソースのプールの設定など)。
【0026】
SL送信モード2では、分散リソース選択が採用され、すなわち、スケジューリングのための中央ノードがなく、リソースがUE30によって自律的に選択される。送信モード2は、2つの機能、すなわち、将来のリソースの予約、および検知ベースリソース割り当てに基づく。将来のリソースの予約は、メッセージを送るUE30が、後の時間的ポイントにおいていくつかの時間周波数リソースを使用して送信するというUE30の意図について受信機に通知することができるように、行われる。たとえば、時間Tにおいて送信するUE30が、UE30が時間T+100msにおいて同じ周波数リソースを使用して送信することになることを受信機に知らせ得る。リソース予約は、受信UE30が将来における無線リソースの利用を予測することを可能にする。すなわち、別のUEの現在の送信をリッスンすることによって、UE30はまた、潜在的な将来の送信に関する情報を取得する。この情報は、UE30によって、それ自体のリソースを選択するときに衝突を回避するために使用され得る。詳細には、UE30は、受信されたブッキングメッセージを読み取ることによって無線リソースの将来の利用を予測し、次いで、同じリソースを使用することを回避するようにUE30の現在の送信をスケジュールする。これは、検知ベースリソース選択として知られている。
【0027】
概して、検知は、リソースが選択されるサイドリンクリソースプール中のスロットを監視することとして説明され得る。検知は、規定されたウィンドウ上で実施され得る。NR Rel-16において指定されている検知ベースリソース選択方式は、TS38.214中の節8.1.4において規定されている以下のステップにおいて大まかに要約され得る。
・ UE30は、間隔[n-a,n-b]中に伝送媒体を検知し、ここで、nは時間参照であり、a>b>0は、検知ウィンドウの持続時間を規定する。検知ウィンドウの長さは(事前)設定可能である。伝送媒体を検知することは、とりわけ、リソースの予約を指示する制御情報の送信を受信すること、および/または測定を実施することを含む。UE30は、いくつかの場合には、間隔[n-a,n-b]からいくつかのタイムスロット(たとえば、UE30の送信が行われるスロットなど)を除外し得る。
・ 検知結果に基づいて、UE30は、将来の時間間隔[n+T1,n+T2]における伝送媒体の将来の利用を予測し、ここで、T2>T1>0である。間隔[n+T1,n+T2]はリソース選択ウィンドウである。
・ UE30は、選択可能(たとえば、アイドル、使用可能、利用可能など)であると予測/決定された、選択ウィンドウ[n+T1,n+T2]中のリソースの中で、1つまたは複数の時間周波数リソースを選択する。
【0028】
上記で説明された、自律リソース割り当てに対する手法は、チャネルの将来の利用を予測することと、衝突を回避するようにリソースを選択することとを目的とする。しかしながら、衝突は、リソースの初期割り当ての後に検出され得る。一例として、リソースを選択した後に、ただし、送信を実施することより前に(すなわち、選択されたリソースのいずれかを予約することより前に)、UE30は、検知を通して、選択されたリソースのうちの1つに影響を及ぼす潜在的衝突を検出し得る。UE30によって行われるリソースの初期選択は、近くのUEに知られていない、内部判断であることに留意されたい。この時点で、リソースが選択された(ただし、予約されていない)と言える。選択されたリソースについての予約を送信した後に、周囲のUE30がこの状態に気づく。この時点で、リソースは、予約された(または選択および予約された)と見なされる。別の例として、リソースを予約した後に、UE30は、別のUE30によって送信された競合する予約を検知し得る。2つの予約のどちらが優先権を有するか(もしあれば)は、それらの予約の各々に関連する優先順位を見ることによって決定され得る。この情報は、予約とともにシグナリングされる。
【0029】
前の2つの状況において衝突を回避するために、2つの機構、すなわち、リソースが選択されるが、予約されない場合についての再評価(または再評価および再選択)と、リソースが選択および予約された場合についてのプリエンプション(および再選択)とが利用可能である。
【0030】
再評価の場合、他のUE30が、(1つまたは複数の)リソースの選択と対応する予約の送信との間の時間経過において同じリソースを予約し得る。そのような衝突を回避するために、UE30は、UE30の選択を再考することが可能にされる。そのようなプロシージャの目的は、(1つまたは複数の)より早期の選択されたリソースが依然として送信に好適であるか否かを評価することである。UE30が、(1つまたは複数の)より早期の選択されたリソースがもはやUE30自体の送信に好適でない(たとえば、何らかの他のUE30も、その間に同じリソースを選択した)と決定した場合、UE30は再びリソース選択機構をトリガする。この場合、候補リソースの新しいセットが作成され、(1つまたは複数の)リソースは、新たに作成された候補リソースセットからランダムに選択される。このプロシージャは、再評価、または再評価および再選択と呼ばれる。
【0031】
プリエンプション事例では、予約が送られた後に、UE30は、UE30の選択を再評価することができない。しかしながら、UE30は、他のUE30が、実施すべき優先順位の高い送信を有する場合、送信するのを妨げられ得る。プリエンプションとして知られる、これらの事例では、UE30は、より高い優先順位をもつ別のUE30が別のUE30の送信のために同じリソースを選択した場合、リソース選択を(再)トリガする。この場合、低優先順位送信をもつUE30が、リソース選択を(再)トリガし、候補リソースセットの新しいセットが、最近の検知情報に基づいてUE30によって作成/決定される。このプロシージャは、プリエンプション、またはプリエンプションおよび再選択と呼ばれる。
【0032】
リリース-17(Rel-17)では、3GPPは、V2Xのサポートを拡張する目的として、および公共安全などの他の使用事例(UC)をカバーするために、サイドリンクのための複数の拡張に取り組んでいる(RP-202846参照)。電力制限されたUE30(たとえば、歩行者UE、ファーストレスポンダUEなど)の性能を改善することと、リソース連携を使用して性能を改善することとが、このリソースの主要な目標のうちの2つと見なされる。考慮中の1つの特徴は、UE間連携である。考慮中の1つのシナリオでは、UE-Aと示された第1のUE30が、リソースのセットを決定し、リソースのセットをUE-Bに送る。UE-Bは、UE-B自体の送信のためのリソース選択において、UE-Aによって指示されたリソースを考慮に入れる。UE-AからUE-Bに送られる情報は、連携間情報(inter-coordination information)と呼ばれる。
【0033】
連携間に対する異なる手法が考慮されている。方式1と呼ばれる、1つの手法では、連携間情報は、UE-Bの送信のために好ましいおよび/または好ましくないリソースのセットを含む。方式2と呼ばれる、別の手法では、UE-AからUE-Bに送られる連携情報は、UE-Bのサイドリンク制御情報(SCI)によって指示されたリソースに関する予想される/潜在的および/または検出されたリソース競合の存在を含む。UE-BがUE-AからUE間連携情報(inter-UE coordination information)を受信したとき、UE-Bの、UE-B自体の送信のためのリソースの選択または再選択は、(利用可能な場合)UE-Bの検知結果と、受信された連携情報の両方に基づき得るか、または受信された連携情報のみに基づき得る。いくつかのシナリオでは、受信された連携情報は、リソースの初期選択のために使用される。他のものでは、受信された連携情報は、リソースの再選択のために使用される。
【0034】
図2は、UE間連携の一例を示す。この例では、UE-Aは、UE-1、UE-2、およびUE-3による送信を検知することを通して何らかの情報を集める。UE-Aは、UE-Bに、UE-Bによる送信に好適であり得るリソースを提供するために、その情報を使用する。たとえば、UE-Aによって提供されたリソースは、UE-Bによって、UE-B自体の送信を実施するために使用され得る。
【0035】
UE間連携を使用するとき、送信のためのリソースを選択するUE30(すなわち、上記の例におけるUE-B)は、何らかの必須の情報を逃し得る。たとえば、UE-Bにおいて利用可能である何らかの検知情報なしにUE-AによってUE間連携メッセージが生成され得る。また、何らかの追加の検知情報が利用可能になる前に、UE-Aによって、UE間連携メッセージが生成され、送信され得る。これらのシナリオでは、UE-Bによって行われるリソース選択が送信に好適でないことがある。すなわち、それは、衝突の高い確率を受けるか、または半二重によって影響を及ぼされ得る。いくつかのシナリオでは、UE間連携は、矛盾する情報につながり得る。たとえば、UE30は、後でUE30がそれについて衝突の高い見込みを予測する、リソースを選択するように提案され得る。
【0036】
本開示の一態様は、D2D通信における競合の数およびレイテンシを低減するためにUE間連携と追加の検知情報とを組み合わせるための方法および装置を含む。本明細書の技法は、異なるノード(たとえば、UE)および/または異なる時間によって収集されたリソース利用情報(たとえば、検知情報、グラントなど)を組み合わせることを可能にする。本技法は、UE間連携を使用して選択されたリソースが後で検出されて別のUE30によって予約される状況を解決することと、サイドリンク送信のために使用されることになるリソースを再評価することによってサイドリンク送信における衝突の確率を低減することとを助ける。
【0037】
本明細書で説明される方法の共通のテーマは、UE間連携を使用して、データ送信のためにリソースが選択される(それ自体のために、他のものにグラントされる、など)ことである。後で、リソースの利用可能性に関する新しい情報が収集される。新たに受信および/または収集された情報に基づいて、選択されたリソースの適合性が再考される。最終的に、新しいリソースが選択され、他のものがドロップされ得る。異なるUEによって異なるアクションが実施され得る。
【0038】
UE間連携技法は、(より早期に説明されたSLモードのいずれかを動作させる)UE30が、基地局20を通して情報を送ることなしに、互いと直接通信する、3GPPサイドリンクのコンテキストにおいて説明される。しかしながら、その技法は、UE30が、(たとえば、それ自体によって、別のUE、基地局から、など)グラントを取得し、(たとえば、検知を通して収集された、別のノードから送信された、など)チャネルに関する何らかの情報に基づいて、リソースのいずれも使用され得ない/リソースのうちのいくつかが使用され得る/リソースのすべてが使用され得る、またはいくつかの他のリソースが選択されなければならないかどうかを決定することができる限り、サイドリンク以外に、より一般的に適用可能である。以下の説明では、UE-Aは、UE間連携メッセージをUE-Bに送信し、UE-Bは、送信を実施するためのリソースを選択する。
【0039】
UE間連携に対する第1の手法では、UE-Bに前にグラントされたいくつかのリソースの使用を再考するために、再評価およびプリエンプションフレームワークが使用される。この手法では、UE30が、グラントまたは他の制御メッセージによって第1のリソースを提供され、後で、チャネルに関するより多くの情報または別のグラントを取得した後に、UE30は、選択されたリソースをドロップし、第2のリソースを選択する。選択されたリソースを除外することは、たとえば、リソースが選択された場合、リソースの前の選択を廃棄すること、または(選択されたサイドリンクグラントと呼ばれることがある)対応するサイドリンクグラントから(1つまたは複数の)リソースを削除することを含み得る。図3は、以下のステップを含む、この手法の実施形態を示す。
・ ステップS1: UE-Aは、データ送信のための第1のリソースを含む制御メッセージ(たとえば、グラント)をUE-Bに送る。UE-Bはその制御メッセージを受信する。
・ ステップS2: UE-Bは、随意に、第1のリソースを選択する。
・ ステップS3: UE-Bは、将来のチャネル利用に関連のある追加情報を取得する。その情報は、制御メッセージ/グラントによって提供されたリソースとの潜在的競合を指示する。
・ ステップS4: UE-Bは、ステップS1において指示/グラントされた第1のリソースを廃棄(すなわち、ドロップ)し、送信のための第2のリソースを選択/再選択する。
・ ステップS5: UE-Bは、ステップS4において選択された第2のリソースにおける送信を実施する。
【0040】
ステップS1の変形形態
【0041】
一実施形態では、UE-Aからの制御メッセージはグラントを含む。グラントは、UE-Bのデータ送信のための1つまたは複数のリソースを指定し得る。リソースは優先順序(priority order)でリストされ得る。
【0042】
一実施形態では、UE-Bは、複数の制御メッセージ/グラントを、各々、異なるUE30から受信する。グラントを提供するUE30の各々は、このコンテキストにおいてUE-Aと呼ばれる。
【0043】
一実施形態では、UE-Bは、すべての受信された制御メッセージ/グラントにおいて共通であるリソースを決定する。リソース決定は、利用可能な/好ましいリソースまたは利用可能でない/好ましくないリソースのいずれかに関するものであり得る。
【0044】
一実施形態では、UE-Bは、受信された制御メッセージ/グラントの最大数に共通であるリソースを決定する。リソース決定は、利用可能な/好ましいリソースまたは利用可能でない/好ましくないリソースのいずれかに関するものであり得る。
【0045】
一実施形態では、UE-Bは、受信された制御メッセージ/グラントのうちの1つの中でランダムに選択する。いくつかの場合には、これは、すべての受信された制御メッセージ/グラントを考慮した、利用可能と決定されたリソースの数または割合を条件とし得る。リソース決定は、利用可能な/好ましいリソースまたは利用可能でない/好ましくないリソースのいずれかに関するものであり得る。
【0046】
一実施形態では、UE-Bは、すべての受信された制御メッセージ/グラントのうちの最新のものにおいてリソースを選択する。いくつかの場合には、これは、すべての受信された制御メッセージ/グラントを考慮した、利用可能と決定されたリソースの数または割合を条件とし得る。リソース決定は、利用可能な/好ましいリソースまたは利用可能でない/好ましくないリソースのいずれかに関するものであり得る。
【0047】
一実施形態では、UE-Bは、受信された制御メッセージ/グラントの中で、最も高い階層/ランクのUE、たとえば、路側ユニット(RSU)ノードまたはリレーUEに関連する制御メッセージ/グラントを選択する。
【0048】
一実施形態では、UE-Bは、受信された制御メッセージ/グラントの中で、UE-Bからの前の問合せがそこに送られた、すなわち、UE-Bが特定のUE-Aに制御メッセージ/グラントを要求した、UE-Aに関連する制御メッセージ/グラントを選択する。
【0049】
一実施形態では、制御メッセージ/グラントは、基地局20(たとえば、eNB、gNBなど)など、ネットワークノードによって提供される。
【0050】
S3の変形形態。
【0051】
一実施形態では、追加情報は、UE30によって検知によって取得される。
【0052】
一実施形態では、追加情報は、UE30によって制御メッセージ/グラントから取得される。
【0053】
一実施形態では、追加情報を取得することは、測定(たとえば、物理レイヤ測定)を実施することを含む。
【0054】
一実施形態では、追加情報は、別のUEによって送信される予約からなる。予約は、ステップS1において制御メッセージ/グラントによって提供された同じリソースについてのものである。たとえば、追加情報は、物理レイヤ(PHY)シグナリング(たとえば、第1段階SCI)または上位レイヤシグナリング(たとえば、媒体アクセス制御制御エレメント(MAC CE)またはPC5無線リソース制御(RRC)シグナリング)を使用して別のUE30によって送信される制御情報からなり得る。
【0055】
一実施形態では、第1のリソースは、UE-Bによって予約されたリソースである(たとえば、UE-Bは、リソースについての予約をすでに送信した)。すなわち、ステップS2とステップS3との間に、UE-Bは、グラントされたリソースを予約する。この場合、予約されたリソースを除外することは、プリエンプションと呼ばれることがある。
【0056】
別の実施形態では、第1のリソースは、UE-Bによって予約されないリソースである(たとえば、UE-Bは、リソースを選択したが、予約を送信することによってそのリソースを(まだ)予約していないことがあるか、またはUE-Bは、リソースをグラントされたが、予約を送信することによってそのリソースを(まだ)予約していないことがある)。この場合、予約されていないリソースを除外することは、再評価、または再評価および再選択と呼ばれることがある。
【0057】
実施形態では、制御メッセージ/グラントによって提供されたリソースとの潜在的競合は、衝突(すなわち、同じリソースが別のUEによって予約される)からなる。
【0058】
実施形態では、制御メッセージ/グラントによって提供されたリソースとの潜在的競合は、半二重状況(すなわち、2つのUE30が、互いの送信の宛先でありながら同時に送信すること)からなる。
【0059】
ステップS4の変形形態
【0060】
一実施形態では、UE-Bは、リソースを除外したことに応答して送信を実施する。たとえば、UE-Bは、UE-Bがリソースをドロップすることを指示するための送信を実施し得るか、またはUE-Bは、さらなるリソースを要求するための送信を実施し得る。
【0061】
一実施形態では、UE-Bは、別のUE30またはネットワークノードによって提供された制御メッセージ/グラントから新しいリソースを選択する。リソースは、ステップS1からの制御メッセージ/グラントの一部であるか、または(たとえば、リソースを除外したことに応答して取得された)別の制御メッセージ/グラントからのものであり得る。
【0062】
一実施形態では、UE-Bは、同じUE30(すなわちUE-A)によって、ただし、後の時間的ポイントにおいて提供された、制御メッセージ/グラントから、新しいリソースを選択する。
【0063】
一実施形態では、UE-Bは、それ自体の検知情報に基づいて新しいリソースを選択する。
【0064】
一実施形態では、UE-Bは、それ自体の検知情報と、別のUEから受信されたUE間連携メッセージとに基づいて、新しいリソースを選択する。
【0065】
一実施形態では、UEは、第1のリソースの選択を廃棄し、データ送信のための第2のリソースを選択する。
【0066】
一実施形態では、UEは、選択されたグラントから第1のものを削除し、残りのリソースから第2のリソースを選択する。
【0067】
一実施形態では、UEは、UEが、第1のリソースをドロップし、および/または第2のリソースを再選択したとき、上位レイヤプロトコル(たとえば、無線リソース制御(RRC)に通知する。
【0068】
ステップS5の変形形態
【0069】
一実施形態では、送信は、将来における(潜在的)送信のためのさらなるリソースを予約する制御情報を含む。
【0070】
UE間連携に対する第2の手法では、UE-Bの選択が潜在的衝突によって影響を及ぼされると決定されたときはいつでも、送信のための代替リソースをUE-Bに提供するために、UE-Aにおける追加の検知能力が使用される。この手法では、UE30が、最初に、それ自体の送信のためのリソースを選択し、後で、UE間連携メッセージを受信した後に、UE30は、選択されたリソースを廃棄またはドロップし、第2のリソースを選択する。
【0071】
図4は、以下のステップを含む、この手法の実施形態を示す。
・ ステップS1: UE-Bは、リソース選択の第1のモードを使用して送信のための第1のリソースを選択する。
・ ステップS2: UE-Bは、第1のリソースについての予約を送信する。予約はUE-Aによって受信される。予約は、随意に、リソース選択の第1のモードの指示を含む。
・ ステップS3: UE-Bから受信された送信に基づいて、UE-Aは、予約されたリソースが、可能性がある衝突を受けると決定する。
・ ステップS4: UE-Aは制御メッセージ(たとえば、グラント)をUE-Bに送信する。制御メッセージ/グラントは、データ送信のための1つまたは複数のリソースを含む。UE-BはUE-Aから制御メッセージを受信する。
・ ステップS5: UE-Bは、第1の選択されたリソースを廃棄(すなわち、ドロップ)し、制御メッセージ/グラント中で指示された第2のリソースを選択する。
・ ステップS6: UE-Bは、第2のリソースにおける送信を実施する。
【0072】
一実施形態では、ステップS2において送信された予約中のリソース選択の第1のモードの指示は、そのリソース選択モードが、低減された量の検知結果を使用するという指示を含む。たとえば、その指示は、リソースが、ランダムに選択されたか、または部分的な検知情報を使用する(たとえば、低減された量の検知結果を使用する)ものであったことを指示し得る。
【0073】
一実施形態では、ステップS4における制御メッセージはUE間連携メッセージである。その制御メッセージは、物理レイヤ(PHY)シグナリング、MAC CE、RRCシグナリングなどを使用して送られ得る。
【0074】
一実施形態では、ステップS2において送信された予約中のリソース選択の第1のモードが、フル検知ベースリソース選択を含む。
【0075】
一実施形態では、制御メッセージ(S4)中に含まれるリソースは、制御メッセージ/グラントの一部である。一実施形態では、UE-Bは、他のリソースを選択する可能性なしに、制御メッセージ/グラント中で提供された順序で、制御メッセージ/グラント中で提供されたリソースを使用する。
【0076】
一実施形態では、制御メッセージ/グラント(S4)中に含まれるリソースは、提案されたリソース、たとえば、好適な/好適でないリソースのリストである。UE-Bは、リスト(S4)中のものの中でどのリソースを使用すべきかを選択するか、さらには、提供されたリスト中にないリソースを選択することができる。
【0077】
UE間連携に対する第3の手法では、再評価およびプリエンプションフレームワークの使用は、UE-Aが、より早期のUE間連携メッセージ中でUE-Bに提供されたリソースを再考することを可能にするように拡張される。この手法は、UE-Aが、UE-Bにリソースをグラントする責任、ならびに、再評価ならびに再選択および/またはプリエンプションを実施する責任をもつという点で、前の2つの手法とは異なる。
【0078】
図5は、以下のステップを含む、この手法の実施形態を示す。
・ ステップS1およびS2: UE-Aは、送信のための第1のリソースを指示する第1の制御メッセージ(たとえば、グラント)をUE-Bに送る。UE-Bは第1のリソースを選択する。
・ ステップS3およびS4: UE-Aは、将来のチャネル利用に関連のある情報を取得する。追加情報に基づいて、UE-Aは、制御メッセージ/グラントによって提供された第1のリソースとの潜在的競合を決定する。
・ ステップS5: UE-Aは、送信のための第2のリソースを指示する第2の制御メッセージ/グラントをUE-Bに提供する。
・ ステップS6: 第2の制御メッセージ/グラントを受信すると、UE-Bは、第1のリソースを廃棄し、第2のリソースを再選択する。
・ ステップS7: UE-Bは、第2のリソースを使用して送信する。
【0079】
ステップS1およびS2における変形形態。
【0080】
一実施形態では、第1の制御メッセージ/グラントは、UE-AからUE-Bへの第2の制御メッセージ/グラントについての潜在的リソースを含む。
【0081】
ステップS3およびS4における変形形態。
【0082】
一実施形態では、情報は、UE30によって検知によって取得される。
【0083】
一実施形態では、情報は、UE30によって他のUEからのグラントの形態で取得される。
【0084】
一実施形態では、ステップS4において実施される動作は、再評価機構を使用することからなる。たとえば、UE-Aは、ステップS1において、第1のリソースについての制御メッセージ/グラントをUE-Bに送信し得る。そのリソースより前に、UE-Aは、(再評価のためのルールを使用して)潜在的衝突を検出し得る。これはステップS5をトリガし得る。
【0085】
一実施形態では、ステップS3およびS4において実施される動作は、プリエンプション機構を使用することからなる。たとえば、UE-Aは、ステップS1において、第1のリソースおよび第3のリソースについての制御メッセージ/グラントをUE-Bに送信し得る。UE-Bは、第1の送信のために第3のリソースを利用し、後の送信のために第1のリソースを予約する。この後に、UE-Aは、(プリエンプションのためのルールを使用して)第1のリソースに関する潜在的衝突を検出し得る。これはステップS5をトリガし得る。
【0086】
一実施形態では、情報を取得することは、測定(たとえば、物理レイヤ測定)を実施することを含む。
【0087】
一実施形態では、情報は、別のUEによって送信される予約からなる。予約は、ステップS1において制御メッセージ/グラントによって提供された同じリソースについてのものである。たとえば、情報は、SCI(たとえば、第1段階SCI)または上位レイヤシグナリング(たとえば、MAC CEまたはPC5-RRCシグナリング)を使用して別のUE30によって送信される制御情報からなり得る。
【0088】
一般的な考慮事項
【0089】
本開示における1つの手法について説明される実施形態は、本開示における他の手法に適用可能であり得る。たとえば、
・ 制御シグナリングを伝達するために使用されるシグナリング(PHY、MAC CE、PC5-RRC)。
・ UE間連携メッセージを含む制御シグナリング。
・ 潜在的衝突または潜在的半二重状況を検出することを含む、競合を検出すること。
・ 測定、および/または他のものによって送信された制御情報を受信することを含む、検知。
・ グラント、および/または提案されたリソースであるUE間連携メッセージ
・ ドロップされることになるリソースがすでに予約されたか否か。すなわち、リソースがプリエンプトされるのか、ただ再評価されるのか。
【0090】
方法の異なる態様は、ネットワークノードによって設定されるか、またはデバイスにおける(たとえば、加入者識別モジュール(SIM)における)事前設定の一部であり得る。
【0091】
図6は、送信UE30(上記の例におけるUE-B)によって実装される、UE間連携の例示的な方法100を示す。送信UE30は、データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを連携UE30から受信し、制御メッセージによって指示された1つまたは複数のリソースの中から第1のリソースを選択する(ブロック105および110)。送信UE30は、その後、第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得する(ブロック115)。追加情報に基づいて、送信UE30は、随意に、制御情報を連携UE30に送信し得る(ブロック120)。制御情報は、たとえば、第1のリソースがドロップされたことを指示し得るか、または送信のための新しいリソースを要求し得る。送信UE30は、次いで、データ送信のための第2のリソースを再選択し、第2のリソースを使用してデータ送信を実施する(ブロック125、130)。
【0092】
図7は、送信UE30(上記の例におけるUE-B)によって実装される、UE間連携の例示的な方法150を示す。送信UE30は、データ送信のための第1のリソースを選択し、データ送信のための第1のリソースの予約を送信する(ブロック155、160)。予約の送信の後に、送信UE30は、リソース選択について関連のある1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを連携UE30から受信する(ブロック165)。制御メッセージに応答して、送信UE30は、データ送信のための第2のリソースを選択し、第2のリソースを使用してデータ送信を実施する(ブロック170、175)。
【0093】
いくつかの実施形態では、制御メッセージは、データ送信のための代替リソースを指示し、送信UE30は、制御メッセージによって指示された1つまたは複数の代替リソースの中から第2のリソースを選択する。代替リソースは、第1の制御メッセージ中で指示されたリソースと重複し得るか、またはすべての新しいリソースを表し得る。他の実施形態では、制御メッセージは、データ送信のための好ましくない/許容されないリソースを指示し、送信UE30は、制御メッセージ中に含まれないリソースを選択する。この場合、送信UE30は、第1の制御メッセージ中で指示されたリソースを第2のリソースとして選択し得る。また、送信UEは、異なる連携UEからの制御メッセージ中のリソースを第2のリソースとして選択し得る。
【0094】
図8は、連携UE30(上記の例におけるUE-A)によって実装される、UE間連携の例示的な方法200を示す。連携UE30は、データ送信のための第1のリソースの予約を送信UE30から受信する(ブロック205)。連携UE30は、第1のリソースとの競合があると決定する(ブロック210)。決定することに応答して、連携UE30は、リソース選択に関連のある1つまたは複数のリソースを指示する制御情報を送信UE30に送る(ブロック215)。
【0095】
いくつかの実施形態では、制御メッセージは、送信UE30がデータ送信のための第2のリソースをそこから選択し得る、データ送信のための代替リソースを指示する。代替リソースは、第1の制御メッセージ中で指示されたリソースと重複し得るか、またはすべての新しいリソースを表し得る。他の実施形態では、制御メッセージは、データ送信のための好ましくない/許容されないリソースを指示する。この場合、送信UE30は、第1の制御メッセージ中で指示されたリソースを第2のリソースとして選択し得る。また、送信UEは、異なる連携UEからの制御メッセージ中のリソースを第2のリソースとして選択し得る。
【0096】
図9は、送信UE30(上記の例におけるUE-B)によって実装される、UE間連携の例示的な方法225を示す。送信UE30は、データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを受信し、制御メッセージによって指示された1つまたは複数のリソースの中から第1のリソースを選択する(ブロック230、235)。第1のリソースを選択した後に、送信UE30は、データ送信のための1つまたは複数の代替リソースを指示する第2の制御メッセージを受信する(ブロック240)。制御メッセージに応答して、送信UE30は、データ送信のための1つまたは複数の代替リソースから第2のリソースを再選択し、第2のリソースを使用してデータ送信を実施する(ブロック245、250)。
【0097】
図10は、連携UE30(上記の例におけるUE-A)によって実装される、UE間連携の例示的な方法260を示す。連携UE30は、送信UEに、データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する第1の制御メッセージを送る(ブロック265)。第1の制御メッセージを送信した後に、連携UE30は、第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得する(ブロック270)。取得することに応答して、連携UE30は、送信UE30に、データ送信のための1つまたは複数の代替リソースを指示する第2の制御メッセージを送る(ブロック275)。いくつかの実施形態では、連携UE30は、その後、代替リソースから選択された第2のリソースを使用して送信UE30からデータ送信を受信する(ブロック280)。
【0098】
装置が、任意の機能的手段、モジュール、ユニット、または回路を実装することによって、本明細書で説明される方法のいずれかを実施することができる。一実施形態では、たとえば、装置は、方法の図に示されているステップを実施するように設定されたそれぞれの回路(circuit)または回路(circuitry)を備える。回路(circuit)または回路(circuitry)は、この点について、ある機能的処理を実施することに専用の回路および/またはメモリとともに1つまたは複数のマイクロプロセッサを備え得る。たとえば、回路は、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラ、ならびに、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含み得る、他のデジタルハードウェアを含み得る。処理回路は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなど、1つまたはいくつかのタイプのメモリを含み得る、メモリに記憶されたプログラムコードを実行するように設定され得る。メモリに記憶されたプログラムコードは、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を行うための命令を含み得る。メモリを採用する実施形態では、メモリは、1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、本明細書で説明される技法を行うプログラムコードを記憶する。
【0099】
図11は、別の実施形態による、UE300を示す。UE300は、1つまたは複数のアンテナ315を有するアンテナアレイ310と、通信回路320と、処理回路350と、メモリ360とを備える。
【0100】
通信回路320は、アンテナ310に結合され、無線通信チャネル上で信号を送信および受信するために必要とされる無線周波数(RF)回路を備える。RF回路は、たとえば、NR規格に従って動作するように設定された送信機(TX)330と受信機(RX)340とを備え得る。
【0101】
処理回路350は、メモリ360に記憶されたプログラム命令に従ってUE30 300の全体的な動作を制御する。処理回路350は、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの組合せを備え得る。
【0102】
メモリ360は、動作のために処理回路350によって必要とされるコンピュータプログラムコードおよびデータを記憶するための揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を備える。メモリ360は、電子、磁気、光、電磁、または半導体データストレージを含む、データを記憶するための任意の有形、非一時的コンピュータ可読記憶媒体を備え得る。メモリ360は、それぞれ、図6図10による方法100、150、200、225および230のうちの1つまたは複数を実装するように処理回路350を設定する実行可能な命令を備えるコンピュータプログラム370を記憶する。コンピュータプログラム370は、この点について、上記で説明された手段またはユニットに対応する1つまたは複数のコードモジュールを備え得る。概して、コンピュータプログラム命令および設定情報は、ROM、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)またはフラッシュメモリなど、不揮発性メモリに記憶される。動作中に生成される一時的データは、ランダムアクセスメモリ(RAM)など、揮発性メモリに記憶され得る。いくつかの実施形態では、本明細書で説明されるように処理回路350を設定するためのコンピュータプログラム350は、ポータブルコンパクトディスク、ポータブルデジタルビデオディスク、または他のリムーバブル媒体など、リムーバブルメモリに記憶され得る。コンピュータプログラム370はまた、電子信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体など、キャリアにおいて具現され得る。
【0103】
また、本明細書の実施形態が、対応するコンピュータプログラムをさらに含むことを、当業者は諒解されよう。コンピュータプログラムは、装置の少なくとも1つのプロセッサ上で実行されたとき、装置に、上記で説明されたそれぞれの処理のいずれかを行わせる命令を備える。コンピュータプログラムは、この点について、上記で説明された手段またはユニットに対応する1つまたは複数のコードモジュールを備え得る。
【0104】
実施形態は、そのようなコンピュータプログラムを含んでいるキャリアをさらに含む。このキャリアは、電子信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つを備え得る。
【0105】
この点について、本明細書の実施形態は、非一時的コンピュータ可読(記憶または記録)媒体に記憶され、装置のプロセッサによって実行されたとき、装置に、上記で説明されたように実施させる命令を備える、コンピュータプログラム製品をも含む。
【0106】
実施形態は、コンピュータプログラム製品であって、コンピュータプログラム製品がコンピューティングデバイスによって実行されたとき、本明細書の実施形態のいずれかのステップを実施するためのプログラムコード部分を備える、コンピュータプログラム製品をさらに含む。このコンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読記録媒体に記憶され得る。
【0107】
本明細書で説明される技法は、UE間連携情報と追加の検知情報とを組み合わせる。検知情報とUE間連携情報とは、異なる起点を有し得るか、または異なる時間において利用可能であり得る。
【0108】
さらなる例示的な実施形態
例1. D2D(device-to-device)通信のために設定された送信ユーザ機器(UE)によって実装される方法であって、方法は、
データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを連携UEから受信することであって、1つまたは複数のリソースが第1のリソースを含む、データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを受信することと、
データ送信のための第1のリソースを選択することと、
第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得することと、
データ送信のための第2のリソースを再選択することと、
第2のリソースを使用してデータ送信を実施することと
を含む、方法。
例2. 制御メッセージが、リソースのセット、好ましくは、好ましくないまたは好ましいリソースのセットを含む、例1に記載の方法。
例3. 送信UEが、複数の連携UEから制御メッセージを受信し、制御メッセージのうちの1つ中で指示されたリソースを選択する、例1または2に記載の方法。
例4. 第1のリソースを選択することが、すべての受信された制御メッセージにおいて共通であるリソースを選択することを含む、例3に記載の方法。
例5. 第1のリソースを選択することが、受信された制御メッセージの最大数に共通であるリソースを選択することを含む、例3に記載の方法。
例6. 第1のリソースを選択することが、受信された制御メッセージのうちの1つの中でリソースをランダムに選択することを含む、例3に記載の方法。
例7. 第1のリソースを選択することが、すべての受信された制御メッセージのうちの最新のものにおいて指示されたリソースを選択することを含む、例3に記載の方法。
例8. 第1のリソースを選択することは、制御メッセージがそこから受信された、連携UEの優先順位に少なくとも部分的に基づいて、リソースを選択することを含む、例3に記載の方法。
例9. 第1のリソースを選択することが、送信UEによって連携UEのうちの1つに送られた前の要求に少なくとも部分的に基づいて選択することを含む、例3に記載の方法。
例10. 第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得することが、サイドリンクリソースプールに属するスロットを監視することによって追加情報を取得することを含む、例1から9のいずれか1つに記載の方法。
例11. 第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得することが、追加情報を取得するために測定を実施することを含む、例10に記載の方法。
例12. 第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得することが、別のUEによって送信された制御情報を受信することを含む、例1から10のいずれか1つに記載の方法。
例13. 制御情報が、リソースのセット、好ましくは、好ましくないまたは好ましいリソースのセットを含む、例12に記載の方法。
例14. 制御情報が予約を含む、例12に記載の方法。
例15. 第1のリソースが、送信UEによって予約されたリソースである、例1から14のいずれか1つに記載の方法。
例16. 第1のリソースが、送信UEによって予約されないリソースである、例1から14のいずれか1つに記載の方法。
例17. 第2のリソースの再選択を上位レイヤプロトコルに報告することをさらに含む、例1または16に記載の方法。
例18. 追加情報が、別の送信UEによって予約されたリソースとの衝突を指示する、例1から17のいずれか1つに記載の方法。
例19. 追加情報が半二重競合を指示する、例1から17のいずれか1つに記載の方法。
例20. 追加情報を取得した後に第1のリソースを除外することをさらに含む、例1から19のいずれか1つに記載の方法。
例21. 第1のリソースを除外することに応答して制御情報を送信することをさらに含む、例20に記載の方法。
例22. 制御情報は、送信UEが第1のリソースをドロップしたという指示を含む、例21に記載の方法。
例23. 制御情報が、連携UEへの代替リソースについての要求を含む、例21に記載の方法。
例24. 第2のリソースを再選択することが、要求に応答して受信された制御メッセージ中で指示された代替リソースから第2のリソースを再選択することを含む、例23に記載の方法。
例25. 第2のリソースを再選択することが、第1の制御メッセージとは異なるUEから受信された第2の制御メッセージ中で指示された代替リソースから第2のリソースを再選択することを含む、例1から24のいずれか1つに記載の方法。
例26. 第2のリソースを再選択することが、第1の制御メッセージと同じ連携UEから異なる時間的ポイントにおいて受信された第2の制御メッセージ中で指示された代替リソースから第2のリソースを再選択することを含む、例1から24のいずれか1つに記載の方法。
例27. 送信UEが、それ自体の検知情報に基づいて第2のリソースを再選択する、例1から22のいずれか1つに記載の方法。
例28. 送信UEが、それ自体の検知情報と、別のUEから受信されたUE間連携メッセージとに基づいて、第2のリソースを再選択する、例1から22のいずれか1つに記載の方法。
例29. データ送信が、将来のデータ送信についての予約を含む、例1から28のいずれか1つに記載の方法。
例30. 制御メッセージが、物理レイヤシグナリング、媒体アクセス制御制御エレメント(MAC-CE)、または無線リソース制御(RRC)シグナリングのうちの1つを含む、例1から29のいずれか1つに記載の方法。
例31. D2D(device-to-device)通信のために設定された送信ユーザ機器(UE)によって実装される方法であって、方法が、
データ送信のための第1のリソースを選択することと、
データ送信のための第1のリソースを予約する予約メッセージを送信することと、
予約の送信の後に、リソース選択について関連のある1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを連携UEから受信することと、
制御メッセージに応答して、データ送信のための第2のリソースを選択することと、
第2のリソースを使用してデータ送信を実施することと
を含む、方法。
例32. 予約メッセージが、第1のリソースを選択するためのリソース選択の第1のモードを指示するモード指示をさらに含む、例31に記載の方法。
例33. モード指示は、第1のリソースを選択するためのリソース選択モードが、低減された量の検知結果を使用したという指示を含む、例32に記載の方法。
例34. モード指示は、フル検知ベースリソース選択が、第1のリソースを選択するために使用されたという指示を含む、例32に記載の方法。
例35. 制御メッセージが、物理レイヤシグナリング、媒体アクセス制御制御エレメント(MAC-CE)、または無線リソース制御(RRC)シグナリングのうちの1つを含む、例31から34のいずれか1つに記載の方法。
例36. 制御メッセージが、リソースのセット、好ましくは、好ましくないまたは好ましいリソースのセットを含む、例31から34のいずれか1つに記載の方法。
例37. 制御メッセージが、データ送信のための1つまたは複数の代替リソースを含み、送信UEが、制御メッセージ中で指示された代替リソースから第2のリソースを選択する、例31から34のいずれか1つに記載の方法。
例38. 制御メッセージが、1つまたは複数の好ましくないまたは許可されないリソースを含み、送信UEが、第2のリソースとして、制御メッセージ中で指示されないリソースを選択する、例31から34のいずれか1つに記載の方法。
例39. D2D(device-to-device)通信のために設定された連携ユーザ機器(UE)によって実装される方法であって、方法は、
データ送信のための第1のリソースの予約を送信UEから受信すること、
第1のリソースとの競合があると決定すること、
決定することに応答して、送信UEに制御情報を送ることであって、制御情報が、リソース選択について関連のある1つまたは複数のリソースを指示する、制御情報を送ること
を含む、方法。
例40. 予約が、第1のリソースを選択するためのリソース選択の第1のモードを指示するモード指示を含む、例39に記載の方法。
例41. モード指示は、第1のリソースを選択するためのリソース選択モードが、低減された量の検知結果を使用したという指示を含む、例40に記載の方法。
例42. モード指示は、フル検知ベースリソース選択が、第1のリソースを選択するために使用されたという指示を含む、例39に記載の方法。
例43. 制御メッセージが、物理レイヤシグナリング、媒体アクセス制御制御エレメント(MAC-CE)、または無線リソース制御(RRC)シグナリングのうちの1つを含む、例39から42のいずれか1つに記載の方法。
例44. 制御メッセージが、リソースのセット、好ましくは、好ましくないまたは好ましいリソースのセットを含む、例39から42のいずれか1つに記載の方法。
例45. 制御メッセージが、データ送信のための1つまたは複数の代替リソースを含み、送信UEが、制御メッセージ中で指示された代替リソースから第2のリソースを選択する、例39から44のいずれか1つに記載の方法。
例46. 制御メッセージが、1つまたは複数の好ましくないまたは許可されないリソースを含み、送信UEが、第2のリソースとして、制御メッセージ中で指示されないリソースを選択する、例39から45のいずれか1つに記載の方法。
例47. D2D(device-to-device)通信のために設定された送信ユーザ機器(UE)によって実装される方法であって、方法が、
データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを受信することと、
制御メッセージによって指示された1つまたは複数のリソースの中から第1のリソースを選択することと、
第1のリソースを選択した後に、データ送信のための1つまたは複数の代替リソースを指示する第2の制御メッセージを受信することと、
データ送信のための1つまたは複数の代替リソースから第2のリソースを再選択することと、
第2のリソースを使用してデータ送信を実施することと
を含む、方法。
例48. 第2の制御メッセージが、第1の制御メッセージ中で指示されたリソースを含む、例47に記載の方法。
例49. D2D(device-to-device)通信のために設定された連携ユーザ機器(UE)によって実装される方法であって、方法が、
送信UEに、データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する第1の制御メッセージを送ることと、
第1の制御メッセージによって指示された1つまたは複数のリソースの中の第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得することと、
取得することに応答して、送信UEに、データ送信のための第2のリソースを指示する第2の制御メッセージを送ることと
を含む、方法。
例50. 第2の制御メッセージが、第1の制御メッセージ中で指示されたリソースを含む、例49に記載の方法。
例51. 追加情報が、連携UEによって検知によって取得される、例49または50に記載の方法。
例52. 追加情報が、連携UEによって別のUEからのグラント中で取得される、例49または50に記載の方法。
例53. 追加情報が、連携UEによって別のUEからの予約中で取得される、例49または50に記載の方法。
例54. 追加情報を取得することが、物理レイヤ測定を実施することを含む、例49または50に記載の方法。
例55. D2D(device-to-device)通信のために設定された送信ユーザ機器(UE)であって、上記UEは、
データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを連携UEから受信することであって、1つまたは複数のリソースが第1のリソースを含む、データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを受信することと、
データ送信のための第1のリソースを選択することと、
第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得することと、
データ送信のための第2のリソースを再選択することと、
第2のリソースを使用してデータ送信を実施することと
を行うように設定された、送信ユーザ機器(UE)。
例56. 例2から30のいずれか1つに記載の方法を実施するようにさらに設定された、例55に記載の送信UE。
例57. D2D(device-to-device)通信のために設定された送信ユーザ機器(UE)であって、上記UEが、
他のUEとのサイドリンク通信のために設定された通信回路、
処理回路
を含み、処理回路は、
データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを連携UEから受信することであって、1つまたは複数のリソースが第1のリソースを含む、データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを受信することと、
データ送信のための第1のリソースを選択することと、
第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得することと、
データ送信のための第2のリソースを再選択することと、
第2のリソースを使用してデータ送信を実施することと
を行うように設定された、送信ユーザ機器(UE)。
例58. 処理回路が、例2から30のいずれか1つに記載の方法を実施するようにさらに設定された、例57に記載の送信UE。
例59. D2D(device-to-device)通信のために設定された送信ユーザ機器(UE)であって、上記UEが、
データ送信のための第1のリソースを選択することと、
データ送信のための第1のリソースを予約する予約メッセージを送信することと、
予約の送信の後に、リソース選択について関連のある1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを連携UEから受信することと、
制御メッセージに応答して、データ送信のための第2のリソースを選択することと、
第2のリソースを使用してデータ送信を実施することと
を行うように設定された、送信ユーザ機器(UE)。
例60. 例32から38のいずれか1つに記載の方法を実施するようにさらに設定された、例59に記載の送信UE。
例61. D2D(device-to-device)通信のために設定された送信ユーザ機器(UE)であって、上記UEが、
他のUEとのサイドリンク通信のために設定された通信回路、
処理回路
を含み、処理回路が、
データ送信のための第1のリソースを選択することと、
データ送信のための第1のリソースを予約する予約メッセージを送信することと、
予約の送信の後に、リソース選択について関連のある1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを連携UEから受信することと、
制御メッセージに応答して、データ送信のための第2のリソースを選択することと、
第2のリソースを使用してデータ送信を実施することと
を行うように設定された、送信ユーザ機器(UE)。
例62. 処理回路が、例32から38のいずれか1つに記載の方法を実施するようにさらに設定された、例61に記載の送信UE。
例63. D2D(device-to-device)通信のために設定された連携ユーザ機器(UE)であって、上記UEは、
データ送信のための第1のリソースの予約を送信UEから受信すること、
第1のリソースとの競合があると決定すること、
決定することに応答して、送信UEに制御情報を送ることであって、制御情報が、リソース選択について関連のある1つまたは複数のリソースを指示する、制御情報を送ること
を行うように設定された、連携ユーザ機器(UE)。
例64. 例40から46のいずれか1つに記載の方法を実施するようにさらに設定された、例63に記載の連携UE。
例65. D2D(device-to-device)通信のために設定された連携ユーザ機器(UE)であって、上記UEが、
他のUEとのサイドリンク通信のために設定された通信回路、
処理回路
を含み、処理回路は、
データ送信のための第1のリソースの予約を送信UEから受信すること、
第1のリソースとの競合があると決定すること、
決定することに応答して、送信UEに制御情報を送ることであって、制御情報が、リソース選択について関連のある1つまたは複数のリソースを指示する、制御情報を送ること
を行うように設定された、連携ユーザ機器(UE)。
例66. 処理回路が、例40から46のいずれか1つに記載の方法を実施するようにさらに設定された、例65に記載の連携UE。
例67. D2D(device-to-device)通信のために設定された送信ユーザ機器(UE)であって、上記UEが、
データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを受信することと、
制御メッセージによって指示された1つまたは複数のリソースの中から第1のリソースを選択することと、
第1のリソースを選択した後に、データ送信のための1つまたは複数の代替リソースを指示する第2の制御メッセージを受信することと、
データ送信のための1つまたは複数の代替リソースから第2のリソースを再選択することと、
第2のリソースを使用してデータ送信を実施することと
を行うように設定された、送信ユーザ機器(UE)。
例68. 例48に記載の方法を実施するようにさらに設定された、例67に記載の送信UE。
例69. D2D(device-to-device)通信のために設定された送信ユーザ機器(UE)であって、上記UEが、
他のUEとのサイドリンク通信のために設定された通信回路、
処理回路
を含み、処理回路が、
データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを受信することと、
制御メッセージによって指示された1つまたは複数のリソースの中から第1のリソースを選択することと、
第1のリソースを選択した後に、データ送信のための1つまたは複数の代替リソースを指示する第2の制御メッセージを受信することと、
データ送信のための1つまたは複数の代替リソースから第2のリソースを再選択することと、
第2のリソースを使用してデータ送信を実施することと
を行うように設定された、送信ユーザ機器(UE)。
例70. 処理回路が、例48に記載の方法を実施するようにさらに設定された、例69に記載の送信UE。
例71. D2D(device-to-device)通信のために設定された連携ユーザ機器(UE)であって、上記UEが、
送信UEに、データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する第1の制御メッセージを送ることと、
第1の制御メッセージによって指示された1つまたは複数のリソースの中の第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得することと、
取得することに応答して、送信UEに、データ送信のための第2のリソースを指示する第2の制御メッセージを送ることと
を行うように設定された、連携ユーザ機器(UE)。
例72. 例50から54のいずれか1つに記載の方法を実施するようにさらに設定された、例71に記載の連携UE。
例73. D2D(device-to-device)通信のために設定された連携ユーザ機器(UE)であって、上記UEが、
他のUEとのサイドリンク通信のために設定された通信回路、
処理回路
を含み、処理回路が、
送信UEに、データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する第1の制御メッセージを送ることと、
第1の制御メッセージによって指示された1つまたは複数のリソースの中の第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得することと、
取得することに応答して、送信UEに、データ送信のための第2のリソースを指示する第2の制御メッセージを送ることと
を行うように設定された、連携ユーザ機器(UE)。
例74. 処理回路が、例50から54のいずれか1つに記載の方法を実施するようにさらに設定された、例73に記載の連携UE。
例75. 実行可能な命令を含むコンピュータプログラムであって、実行可能な命令が、無線通信ネットワークにおけるユーザ機器中の処理回路によって実行されたとき、ユーザ機器に、例1から54のいずれか1つに記載の方法を実施させる、コンピュータプログラム。
例76. 例75に記載のコンピュータプログラムを含んでいるキャリアであって、キャリアが、電子信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つである、キャリア。
【手続補正書】
【提出日】2024-01-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信ネットワークにおけるD2D(device-to-device)通信のために設定された送信ユーザ機器(UE)によって実装される方法であって、前記送信UEが、D2D通信リンク上で受信されたデータを送信するためのリソースを自律的に選択するように構成され、前記方法が、
- 前記送信UEによって、連携UEから前記D2D通信リンク上で受信されることになるデータを送信するための第1のリソースを選択すること、
- 前記送信UEによって、前記選択された第1のリソースを、
- 前記送信UEによって、前記第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得すること、
- 前記送信UEによって、前記連携UEから、更新されたリソースを含む制御メッセージを受信すること
のうちの少なくとも1つに基づいて、除外すること、
- 前記除外することの後に、前記送信UEによって、前記連携UEから前記D2D通信リンク上で受信されることになる前記データを送信するための第2のリソースを再選択すること、
- 前記送信UEによって、前記第2のリソースを使用して前記データの前記送信を実施すること
を含む、方法。
【請求項2】
前記方法が、前記第1のリソースを前記選択するステップより前に、
- 前記送信UEによって、連携UEから、
- データ送信のための1つまたは複数のリソース、
- 1つまたは複数の好ましくないまたは許可されないリソース
のうちの1つを指示する制御メッセージを受信する
ステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記連携UEから前記制御メッセージを前記受信するステップが、前記送信UEから受信された要求によってトリガされるか、または前記連携UEによって自律的に実施される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記送信UEが連携UEから制御メッセージを受信し、前記第1のリソースを前記選択するステップが、
- 前記送信UEによって、前記受信された制御メッセージ中の1つまたは複数のリソースに基づいて選択すること
を含む、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のリソースを前記選択するステップは、
- すべての前記受信された制御メッセージにおいて共通であるリソースを選択すること、
- 前記受信された制御メッセージの最大数に共通であるリソースを選択すること、
- 前記受信された制御メッセージのうちの1つの中でリソースをランダムに選択すること、
- 前記受信された制御メッセージのうちの最新のものにおいて指示されたリソースを選択すること、
- 前記制御メッセージがそこから受信された、前記連携UEの優先順位に少なくとも部分的に基づいて、リソースを選択すること、
- 前記送信UEによって前記連携UEのうちの1つに送られた前の要求に少なくとも部分的に基づいてリソースを選択すること
のいずれかを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のリソースとの前記競合を指示する追加情報を前記取得することが、サイドリンクリソースプールに属するスロットを監視することによって前記追加情報を取得することを含む、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のリソースとの前記競合を指示する追加情報を前記取得することが、
- 前記追加情報を取得するために測定を実施すること、
- 前記無線通信ネットワークにおける別のUEによって送信された制御情報を受信すること
のいずれかを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記制御情報が、グラントと予約とのいずれかである、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のリソースが、前記送信UEによって予約されたリソースである、請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記方法が、前記第2のリソースの前記再選択を上位レイヤプロトコルに報告するステップを含む、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記追加情報が、
- 前記無線通信ネットワークにおける別の送信UEによって予約されたリソースとの衝突、
- 半二重競合
のいずれかを指示する、請求項に記載の方法。
【請求項12】
前記方法が、
- 前記送信UEによって、前記第1のリソースを除外することに応答して制御情報を送信する
ステップを含む、請求項に記載の方法。
【請求項13】
前記制御情報は、
- 前記送信UEが前記第1のリソースを除外したという指示、
- 連携UEへの代替リソースについての要求
のいずれかを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記再選択するステップが、代替リソースについての前記要求に応答して受信された制御メッセージ中で指示された代替リソースから前記第2のリソースを再選択することを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第2のリソースを前記再選択するステップが、
- 第1の制御メッセージとは異なるUEから受信された第2の制御メッセージ中で指示された代替リソースから前記第2のリソースを再選択すること、
- 前記第1の制御メッセージと同じ連携UEから異なる時間的ポイントにおいて受信された第2の制御メッセージ中で指示された代替リソースから前記第2のリソースを再選択すること
のいずれかを含む、請求項に記載の方法。
【請求項16】
前記送信UEが、
- それ自体の検知情報、
- 別のUEから受信されたUE間連携メッセージと組み合わせたそれ自体の検知情報
のいずれかに基づいて、前記第2のリソースを再選択する、請求項に記載の方法。
【請求項17】
前記制御メッセージが、物理レイヤシグナリング、媒体アクセス制御制御エレメント(MAC-CE)、または無線リソース制御(RRC)シグナリングのうちの1つを含む、請求項に記載の方法。
【請求項18】
前記方法が、
- 前記除外するステップより前に、前記送信UEによって、前記D2D通信リンク上で受信されることになるデータを送信するための前記第1のリソースを予約する予約メッセージを送信する
ステップを含み、
追加情報を前記取得するステップが、
- 前記送信UEによって、リソース選択について関連のある1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを連携UEから受信すること
を含む、請求項に記載の方法。
【請求項19】
前記予約メッセージが、前記第1のリソースを選択するためのリソース選択の第1のモードを指示するモード指示をさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記モード指示は、
- 前記第1のリソースを選択するための前記リソース選択モードが、低減された量の検知結果を使用したまたは検知結果を使用しなかったという指示、
- フル検知ベースリソース選択が、前記第1のリソースを選択するために使用されたという指示
のいずれかを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記制御メッセージが、前記データの送信のための1つまたは複数の代替リソースを含み、前記送信UEが、前記制御メッセージ中で指示された前記代替リソースから前記第2のリソースを選択する、請求項17に記載の方法。
【請求項22】
前記制御メッセージが、1つまたは複数の好ましくないまたは許可されないリソースを含み、前記送信UEが、前記第2のリソースとして、前記制御メッセージ中で指示されないリソースを選択する、請求項17に記載の方法。
【請求項23】
前記方法が、
- 前記送信UEによって、前記データの送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを受信する
初期ステップを含み、
前記選択するステップが、前記制御メッセージによって指示された前記1つまたは複数のリソースの中の前記第1のリソースを選択することを含み、
前記再選択するステップが、前記連携UEからの前記制御メッセージ中の前記更新されたリソースの中の前記第2のリソースを再選択することを含む、請求項に記載の方法。
【請求項24】
前記制御メッセージが、第1の制御メッセージ中で指示されたリソースを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
無線通信ネットワークにおける送信ユーザ機器(UE)とのD2D(device-to-device)通信のために設定された連携UEによって実装される方法であって、前記送信UEが、D2D通信リンク上で受信されたデータを送信するためのリソースを自律的に選択するように構成され、前記方法は、
- 前記連携UEによって、前記送信UEが、連携UEから前記D2D通信リンク上で受信されることになるデータを送信するためのリソースを使用することになると決定すること、
- 前記連携UEによって、データを送信するための前記リソースとの競合があると決定すること、
- 前記決定することに応答して、前記連携UEによって、前記送信UEに制御情報を送ることであって、前記制御情報が、前記送信UEのリソース再選択について関連のある1つまたは複数のリソースを指示する、制御情報を送ること
を含む、方法。
【請求項26】
前記送信UEが、データを送信するためのリソースを使用することになると前記決定するステップが、
- 前記連携UEによって、前記送信UEから、データを前記送信するための第1のリソースの予約を受信すること
を含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記予約が、前記第1のリソースを選択するためのリソース選択の第1のモードを指示するモード指示を含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記モード指示は、
- 前記第1のリソースを選択するための前記リソース選択モードが、低減された量の検知結果を使用したという指示、
- フル検知ベースリソース選択が、前記第1のリソースを選択するために使用されたという指示
のいずれかを含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記送信UEが、データを送信するためのリソースを使用することになると前記決定するステップが、
- 前記送信UEに、データを前記送信するための1つまたは複数のリソースを指示する第1の制御メッセージを送ること
を含む、請求項25に記載の方法。
【請求項30】
前記送るステップが、
- 前記送信UEに、データを前記送信するための第2のリソースを指示する第2の制御メッセージを送ること
を含む、請求項25に記載の方法。
【請求項31】
前記第2の制御メッセージが、前記第1の制御メッセージ中で指示されたリソースを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
データを送信するための前記リソースとの競合があると前記決定するステップが、追加情報を取得することを含み、前記追加情報が、
- 前記連携UEによって検知によって、
- 前記連携UEによって別のUEからのグラント中で、
- 前記連携UEによって他のUEからリソースセットを受信することによって、
- 前記連携UEによって別のUEからの予約中で、
- 物理レイヤ測定によって
のいずれかで取得される、請求項25に記載の方法。
【請求項33】
送信ユーザ機器(UE)であって、無線通信ネットワークにおけるD2D(device-to-device)通信のために設定され、前記送信UEが、D2D通信リンク上で受信されたデータを送信するためのリソースを自律的に選択するように構成され、前記送信UEが、請求項1から24のいずれか一項に記載の方法を実施するように設定された、送信ユーザ機器(UE)。
【請求項34】
連携ユーザ機器(UE)であって、無線通信ネットワークにおける送信UEとのD2D(device-to-device)通信のために設定され、前記送信UEが、D2D通信リンク上で受信されたデータを送信するためのリソースを自律的に選択するように構成され、連携UEが、請求項25から32のいずれか一項に記載の方法を実施するように設定された、連携ユーザ機器(UE)。
【請求項35】
実行可能な命令を備えるコンピュータプログラムであって、前記実行可能な命令が、無線通信ネットワークにおけるユーザ機器(UE)中の処理回路によって実行されたとき、前記UEに請求項1から32のいずれか一項に記載の方法を実施させる、コンピュータプログラム。
【請求項36】
無線通信ネットワークにおいて動作するように構成されたユーザ機器(UE)を備える車両であって、前記車両が、
- 請求項1から32のいずれか一項に記載の方法を実施するように設定された処理回路、
- 前記処理回路に電力を供給するように設定された電力供給回路
を備える、車両。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、サイドリンク(SL)リソース上のD2D(device-to-device)通信に関し、より詳細には、サイドリンク送信のためのリソース選択および割り当てに関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、リリース12(Rel-12)およびリリース13(Rel-13)において、近傍サービス(ProSe)の、Long Term Evolution(LTE)におけるサポートを指定し、これは、公共安全使用事例(たとえば、ファーストレスポンダ(first responder))、ならびに、商業使用事例の小さいサブセット(たとえば、発見)をターゲットにした。ProSeの主要な新規性は、サイドリンク(SL)インターフェースを使用するD2D(device-to-device)通信の導入であった。3GPPにおけるリリース14(Rel-14)およびリリース15(Rel-15)中に、V2X(Vehicle to Everything)通信をサポートする目的としてLTE SLフレームワークに大きい変更が導入され、ここで、V2Xは、車両と任意の他のエンドポイント(たとえば、車両、歩行者など)との間の通信をまとめて示す。その特徴は、大部分が、day-1安全性(day-1 safety)など、基本的なV2X使用事例をターゲットにした。
【0003】
リリース16(Rel-16)中に、3GPPは、第5世代(5G)新無線(New Radio:NR)のためのサイドリンクインターフェースを指定することに取り組んだ。Rel-16におけるNRサイドリンクは、4つの使用事例(UC)グループ、すなわち、車両隊列走行、拡張されたセンサー、高度運転、およびリモート運転にカテゴリー分類され得る、高度V2Xサービスをターゲットにする。高度V2Xサービスをサポートすることは、レイテンシおよび信頼性に関する厳しい要件を満たすために、新しいサイドリンク設計を必要とした。Rel-16におけるNRサイドリンクは、より高いシステム容量、増加された信頼性、およびより良いカバレッジを提供するように設計された。さらに、その設計は、さらに高度なV2Xサービスと他の関係するサービスとをサポートするための将来の拡張を有する可能性を考慮した。
【0004】
LTE SLにおける無線レイヤは、ブロードキャスト通信のみをサポートした。対照的に、NR SLは、ブロードキャスト通信、マルチキャスト通信、およびユニキャスト通信の、無線レイヤにおけるサポートを含む。たとえば、隊列走行サービスでは、隊列のメンバーにとってのみ重要であるいくつかのメッセージがあり、これは、隊列のメンバーをグループにする。シースルー使用事例として知られる別の例では、最も可能性があるシナリオが、車両のペアのみを伴い、そのシナリオにはユニキャスト送信が当然適合する。LTE SLの場合のように、NR SLは、スタンドアロンの、ネットワークがない動作のサポートを含む、ネットワークカバレッジありおよびなしの、ならびにユーザ機器(UE)とネットワーク(NW)との間の対話の異なる程度での、NR SLの動作が可能であるようなやり方で、設計される。
【0005】
3GPPは、通常、D2D送信を、サイドリンク送信、またはPC5インターフェースを使用する送信と呼ぶ。適用可能な規格は、NRサイドリンクについての2つのリソース割り当てモード、すなわち、ネットワークベースリソース割り当ておよび自律リソース割り当てを規定する。
【0006】
ネットワークベースリソース割り当てモードでは、ネットワークは、サイドリンクUEによって使用されるリソースおよび他の送信パラメータを選択する。いくつかの場合には、ネットワークは、あらゆる送信パラメータを制御し得る。他の場合、ネットワークは、送信のために使用されるリソースを選択し得るが、送信機に、場合によっては、いくつかの制限を伴う、送信パラメータのうちのいくつかを選択する自由を与え得る。NR SLのコンテキストでは、3GPPは、このリソース割り当てモードをモード1と呼ぶ。
【0007】
自律リソース割り当てモードでは、UEは、リソースおよび他の送信パラメータを自律的に選択する。このモードでは、ネットワークによる介入がない(たとえば、カバレッジ外、ネットワーク展開なしの未ライセンスキャリアなど)か、またはネットワークによる極めて最小の介入があり得る(たとえば、リソースのプールの設定など)。NR SLのコンテキストでは、3GPPは、このリソース割り当てモードをモード2と呼ぶ。
【0008】
NRにおけるネットワークベースリソース割り当てモード(モード1)および自律リソース割り当てモード(モード2)は、それぞれ、LTEにおけるモード3およびモード4に類似する。
【発明の概要】
【0009】
本開示は、サイドリンク通信のためのリソース選択におけるUE間連携(coordination)のための方法および装置を提供する。本開示の一態様は、D2D通信における競合の数およびレイテンシを低減するためにUE間連携と追加の検知情報とを組み合わせるための方法および装置を含む。本明細書の技法は、異なるノード(たとえば、UE)および/または異なる時間によって収集された結合リソース利用情報(たとえば、検知情報、グラント、リソース提案、リソースセットなど)について説明する。本技法は、UE間連携を使用して選択されたリソースが後で検出されて別のUEによって予約される状況を解決することと、サイドリンク送信のために使用されることになるリソースを再評価することによってサイドリンク送信における衝突の確率を低減することとを助ける。
【0010】
本開示の第1の態様では、無線通信ネットワークにおけるD2D(device-to-device)通信のために設定された送信ユーザ機器(UE)によって実装される方法であって、送信UEが、D2D通信リンク上で受信されたデータを送信するためのリソースを自律的に選択するように構成され、本方法が、送信UEによって、連携(coordinating)ユーザ機器からD2D通信リンク上で受信されることになるデータを送信するための、リソースのセット内の、第1のリソースを選択すること、送信UEによって、選択された第1のリソースを、送信UEによって、第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得すること、送信UEによって、連携UEから、更新されたリソースを含む制御メッセージを受信することのうちの少なくとも1つに基づいて除外すること、前記除外することの後に、送信UEによって、前記連携UEからD2D通信リンク上で受信されることになる前記データを送信するための第2のリソースを再選択/無視すること、送信UEによって、前記第2のリソースを使用して前記データの前記送信を実施することを含む、方法が提供される。
【0011】
発明者は、UE間連携状況の場合、送信のためのリソースを選択するUE、たとえば、送信UEが、情報を逃し得ることを見つけた。たとえば、送信UEにおいて利用可能である何らかの検知情報なしに連携UEによってUE間連携メッセージが生成され得る。別の例は、何らかの追加の検知情報が利用可能になる前に、連携UEによって、UE間連携メッセージが生成され、送信され得ることである。
【0012】
上記で説明された事例では、送信UEによって行われるリソース選択が送信に好適でないことがある。すなわち、それは、衝突の確率増加を受けるか、または半二重によって影響を及ぼされ得る。
【0013】
他の状況では、UE間連携状況における送信UEは、矛盾する情報を有することにつながり得る。たとえば、UEは、後でUEがそれについて衝突の高い見込みを予測する、リソースを選択するように提案され得る。
【0014】
発明者は、選択されたリソースが、もはや、データを送信するための所望のリソースでないことがある状況が起こり得ることを見つけた。これは、たとえば、送信UEによって、第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得すること、および/または、送信UEによって、連携UEから、更新されたリソースを含む制御メッセージを受信することによって決定され得る。
【0015】
本開示によれば、「連携」UEという表現は、本明細書全体にわたって使用される。連携UEは、このUEが、他のUEと比較して、より高い階層/特権を有する必要があることを意味しないことに、明示的に留意されたい。連携UEは、無線通信ネットワークにおける任意の通常のUEであり得る。
【0016】
一例では、送信UEは、将来のチャネル利用について関連のある情報に気づき得る。その情報は、送信UEによって選択されたリソースとの潜在的競合を指示し得る。送信UEは、次いで、送信UEの選択されたリソースを却下し得、送信目的のための代替リソースを選択し得る。
【0017】
別の例では、送信UEは、送信のための第1のリソースを選択し得、第1のリソースについての予約を送信するための第2のリソースを使用し得る。この送信に基づいて、送信UEは、第1のリソースとの潜在的競合があること、および/または、代わりに代替リソースを使用することについての提案を指示する、制御メッセージを、任意の他のUEから受信し得る。受信された制御メッセージに基づいて、送信UEは、第1のリソースを無視し得、データを送信するための代替リソースを選択し得る。
【0018】
また別の例では、連携UEは、データを送信するために使用されることになるリソースについての第1のグラントまたは第1の提案を送信UEに提供し得る。連携は、次いで、将来のチャネル利用について関連のあり得る追加情報を取得し得る。たとえば、追加情報は、リソースについての第1のグラントまたは第1の提案との潜在的競合を指示し得る。その後、連携UEは、データを送信するために使用されることになるリソースについての更新されたグラントまたは更新された提案をもつ別のメッセージを送信UEに送ることを判断し得る。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】D2D通信をサポートする例示的な通信ネットワークを示す図である。
図2】UE間連携を概略的に示す図である。
図3】連携UE(UE-A)と送信UE(UE-B)との間のUE間連携に対する第1の手法を示す図である。
図4】連携UE(UE-A)と送信UE(UE-B)との間のUE間連携に対する第2の手法を示す図である。
図5】連携UE(UE-A)と送信UE(UE-B)との間のUE間連携に対する第3の手法を示す図である。
図6】UE間連携に対する第1の手法に従って、送信UEによって実装される方法を示す図である。
図7】UE間連携に対する第2の手法に従って、送信UEによって実装される方法を示す図である。
図8】UE間連携に対する第2の手法に従って、連携UEによって実装される方法を示す図である。
図9】UE間連携に対する第3の手法に従って、送信UEによって実装される方法を示す図である。
図10】UE間連携に対する第3の手法に従って、連携UEによって実装される方法を示す図である。
図11】本明細書で説明されるUE間連携を使用するSL通信のために設定されたUEの主要な機能構成要素を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に図面を参照すると、本開示によるUE間連携技法が、NR通信規格を実装する無線通信ネットワークのコンテキストにおいて説明される。しかしながら、本技法が、より一般的には、サイドリンクインターフェース上のD2D通信をサポートする任意の無線通信ネットワークに適用可能であることを、当業者は諒解されよう。
【0021】
図1は、複数のUE30にコアネットワーク40への接続を提供する基地局20を示す。単一の基地局20が図1に示されているが、無線通信ネットワーク10が、一般に、多くの基地局20を含むことになることを、当業者は諒解されよう。基地局20は、NR規格において、エボルブドノードB(eNB)、5GノードB(gNB)または次世代eNB(ng-eNB)と呼ばれることもある。
【0022】
UE-1~UE-4は、サイドリンク(たとえば、PC5インターフェース)上の、それらのUEの近傍にある他のUE30とのD2D通信が可能である。UE-1、UE-3およびUE-4は、ネットワークカバレッジ内にあり、UE-2は、ネットワークカバレッジの外にある。UE-1は、UE-2およびUE-3の近傍にあり、それぞれ、サイドリンクSL1およびSL2上でUE-2およびUE-3と通信することができる。UE-2は、UE-1およびUE-3の近傍にあり、それぞれ、サイドリンクSL1およびSL3上でUE-1およびUE-3と通信することができる。UE-3は、UE-1、UE-2およびUE-4の近傍にあり、それぞれ、サイドリンクSL2、SL3、およびSL4上で、UE-1、UE-2およびUE-4と通信することができる。最後に、UE-4は、UE-3の近傍にあり、サイドリンクSL4上で通信することができる。しかしながら、UE-4は、UE-1およびUE-2の範囲外にあり、サイドリンク上でのUE-1またはUE-2との直接接続を確立することができない。UE4は、基地局20を介してUE-1と通信することができる。しかしながら、UE-2は、基地局20のカバレッジ外にある。
【0023】
本開示の一態様は、UE間連携を使用するSL送信のための自律リソース割り当てのための技法を含む。3GPP規格は、NRサイドリンクについての2つのリソース割り当てモード、すなわち、ネットワークベースリソース割り当ておよび自律リソース割り当てを規定する。モード1と呼ばれる、ネットワークベースリソース割り当てモードでは、ネットワークは、サイドリンクUEによって使用されるリソースおよび他の送信パラメータを選択する。いくつかの場合、ネットワークは、送信のために使用されるリソースを選択するが、UE30に、場合によっては、いくつかの制限を伴う、送信パラメータのうちのいくつかを選択する自由を与え得る。モード2と呼ばれる、自律リソース割り当てモードでは、UE30は、リソースおよび他の送信パラメータを自律的に選択する。このモードでは、一般に、ネットワークによる介入がないか、またはネットワークによる極めて最小の介入があり得る(たとえば、リソースのプールの設定など)。
【0024】
SL送信モード2では、分散リソース選択が採用され、すなわち、スケジューリングのための中央ノードがなく、リソースがUE30によって自律的に選択される。送信モード2は、2つの機能、すなわち、将来のリソースの予約、および検知ベースリソース割り当てに基づく。将来のリソースの予約は、メッセージを送るUE30が、後の時間的ポイントにおいていくつかの時間周波数リソースを使用して送信するというUE30の意図について受信機に通知することができるように、行われる。たとえば、時間Tにおいて送信するUE30が、UE30が時間T+100msにおいて同じ周波数リソースを使用して送信することになることを受信機に知らせ得る。リソース予約は、受信UE30が将来における無線リソースの利用を予測することを可能にする。すなわち、別のUEの現在の送信をリッスンすることによって、UE30はまた、潜在的な将来の送信に関する情報を取得する。この情報は、UE30によって、それ自体のリソースを選択するときに衝突を回避するために使用され得る。詳細には、UE30は、受信されたブッキングメッセージを読み取ることによって無線リソースの将来の利用を予測し、次いで、同じリソースを使用することを回避するようにUE30の現在の送信をスケジュールする。これは、検知ベースリソース選択として知られている。
【0025】
概して、検知は、リソースが選択されるサイドリンクリソースプール中のスロットを監視することとして説明され得る。検知は、規定されたウィンドウ上で実施され得る。NR Rel-16において指定されている検知ベースリソース選択方式は、TS38.214中の節8.1.4において規定されている以下のステップにおいて大まかに要約され得る。
・ UE30は、間隔[n-a,n-b]中に伝送媒体を検知し、ここで、nは時間参照であり、a>b>0は、検知ウィンドウの持続時間を規定する。検知ウィンドウの長さは(事前)設定可能である。伝送媒体を検知することは、とりわけ、リソースの予約を指示する制御情報の送信を受信すること、および/または測定を実施することを含む。UE30は、いくつかの場合には、間隔[n-a,n-b]からいくつかのタイムスロット(たとえば、UE30の送信が行われるスロットなど)を除外し得る。
・ 検知結果に基づいて、UE30は、将来の時間間隔[n+T1,n+T2]における伝送媒体の将来の利用を予測し、ここで、T2>T1>0である。間隔[n+T1,n+T2]はリソース選択ウィンドウである。
・ UE30は、選択可能(たとえば、アイドル、使用可能、利用可能など)であると予測/決定された、選択ウィンドウ[n+T1,n+T2]中のリソースの中で、1つまたは複数の時間周波数リソースを選択する。
【0026】
上記で説明された、自律リソース割り当てに対する手法は、チャネルの将来の利用を予測することと、衝突を回避するようにリソースを選択することとを目的とする。しかしながら、衝突は、リソースの初期割り当ての後に検出され得る。一例として、リソースを選択した後に、ただし、送信を実施することより前に(すなわち、選択されたリソースのいずれかを予約することより前に)、UE30は、検知を通して、選択されたリソースのうちの1つに影響を及ぼす潜在的衝突を検出し得る。UE30によって行われるリソースの初期選択は、近くのUEに知られていない、内部判断であることに留意されたい。この時点で、リソースが選択された(ただし、予約されていない)と言える。選択されたリソースについての予約を送信した後に、周囲のUE30がこの状態に気づく。この時点で、リソースは、予約された(または選択および予約された)と見なされる。別の例として、リソースを予約した後に、UE30は、別のUE30によって送信された競合する予約を検知し得る。2つの予約のどちらが優先権を有するか(もしあれば)は、それらの予約の各々に関連する優先順位を見ることによって決定され得る。この情報は、予約とともにシグナリングされる。
【0027】
前の2つの状況において衝突を回避するために、2つの機構、すなわち、リソースが選択されるが、予約されない場合についての再評価(または再評価および再選択)と、リソースが選択および予約された場合についてのプリエンプション(および再選択)とが利用可能である。
【0028】
再評価の場合、他のUE30が、(1つまたは複数の)リソースの選択と対応する予約の送信との間の時間経過において同じリソースを予約し得る。そのような衝突を回避するために、UE30は、UE30の選択を再考することが可能にされる。そのようなプロシージャの目的は、(1つまたは複数の)より早期の選択されたリソースが依然として送信に好適であるか否かを評価することである。UE30が、(1つまたは複数の)より早期の選択されたリソースがもはやUE30自体の送信に好適でない(たとえば、何らかの他のUE30も、その間に同じリソースを選択した)と決定した場合、UE30は再びリソース選択機構をトリガする。この場合、候補リソースの新しいセットが作成され、(1つまたは複数の)リソースは、新たに作成された候補リソースセットからランダムに選択される。このプロシージャは、再評価、または再評価および再選択と呼ばれる。
【0029】
プリエンプション事例では、予約が送られた後に、UE30は、UE30の選択を再評価することができない。しかしながら、UE30は、他のUE30が、実施すべき優先順位の高い送信を有する場合、送信するのを妨げられ得る。プリエンプションとして知られる、これらの事例では、UE30は、より高い優先順位をもつ別のUE30が別のUE30の送信のために同じリソースを選択した場合、リソース選択を(再)トリガする。この場合、低優先順位送信をもつUE30が、リソース選択を(再)トリガし、候補リソースセットの新しいセットが、最近の検知情報に基づいてUE30によって作成/決定される。このプロシージャは、プリエンプション、またはプリエンプションおよび再選択と呼ばれる。
【0030】
リリース-17(Rel-17)では、3GPPは、V2Xのサポートを拡張する目的として、および公共安全などの他の使用事例(UC)をカバーするために、サイドリンクのための複数の拡張に取り組んでいる(RP-202846参照)。電力制限されたUE30(たとえば、歩行者UE、ファーストレスポンダUEなど)の性能を改善することと、リソース連携を使用して性能を改善することとが、このリソースの主要な目標のうちの2つと見なされる。考慮中の1つの特徴は、UE間連携である。考慮中の1つのシナリオでは、UE-Aと示された第1のUE30が、リソースのセットを決定し、リソースのセットをUE-Bに送る。UE-Bは、UE-B自体の送信のためのリソース選択において、UE-Aによって指示されたリソースを考慮に入れる。UE-AからUE-Bに送られる情報は、連携間情報(inter-coordination information)と呼ばれる。
【0031】
連携間に対する異なる手法が考慮されている。方式1と呼ばれる、1つの手法では、連携間情報は、UE-Bの送信のために好ましいおよび/または好ましくないリソースのセットを含む。方式2と呼ばれる、別の手法では、UE-AからUE-Bに送られる連携情報は、UE-Bのサイドリンク制御情報(SCI)によって指示されたリソースに関する予想される/潜在的および/または検出されたリソース競合の存在を含む。UE-BがUE-AからUE間連携情報(inter-UE coordination information)を受信したとき、UE-Bの、UE-B自体の送信のためのリソースの選択または再選択は、(利用可能な場合)UE-Bの検知結果と、受信された連携情報の両方に基づき得るか、または受信された連携情報のみに基づき得る。いくつかのシナリオでは、受信された連携情報は、リソースの初期選択のために使用される。他のものでは、受信された連携情報は、リソースの再選択のために使用される。
【0032】
図2は、UE間連携の一例を示す。この例では、UE-Aは、UE-1、UE-2、およびUE-3による送信を検知することを通して何らかの情報を集める。UE-Aは、UE-Bに、UE-Bによる送信に好適であり得るリソースを提供するために、その情報を使用する。たとえば、UE-Aによって提供されたリソースは、UE-Bによって、UE-B自体の送信を実施するために使用され得る。
【0033】
UE間連携を使用するとき、送信のためのリソースを選択するUE30(すなわち、上記の例におけるUE-B)は、何らかの必須の情報を逃し得る。たとえば、UE-Bにおいて利用可能である何らかの検知情報なしにUE-AによってUE間連携メッセージが生成され得る。また、何らかの追加の検知情報が利用可能になる前に、UE-Aによって、UE間連携メッセージが生成され、送信され得る。これらのシナリオでは、UE-Bによって行われるリソース選択が送信に好適でないことがある。すなわち、それは、衝突の高い確率を受けるか、または半二重によって影響を及ぼされ得る。いくつかのシナリオでは、UE間連携は、矛盾する情報につながり得る。たとえば、UE30は、後でUE30がそれについて衝突の高い見込みを予測する、リソースを選択するように提案され得る。
【0034】
本開示の一態様は、D2D通信における競合の数およびレイテンシを低減するためにUE間連携と追加の検知情報とを組み合わせるための方法および装置を含む。本明細書の技法は、異なるノード(たとえば、UE)および/または異なる時間によって収集されたリソース利用情報(たとえば、検知情報、グラントなど)を組み合わせることを可能にする。本技法は、UE間連携を使用して選択されたリソースが後で検出されて別のUE30によって予約される状況を解決することと、サイドリンク送信のために使用されることになるリソースを再評価することによってサイドリンク送信における衝突の確率を低減することとを助ける。
【0035】
本明細書で説明される方法の共通のテーマは、UE間連携を使用して、データ送信のためにリソースが選択される(それ自体のために、他のものにグラントされる、など)ことである。後で、リソースの利用可能性に関する新しい情報が収集される。新たに受信および/または収集された情報に基づいて、選択されたリソースの適合性が再考される。最終的に、新しいリソースが選択され、他のものがドロップされ得る。異なるUEによって異なるアクションが実施され得る。
【0036】
UE間連携技法は、(より早期に説明されたSLモードのいずれかを動作させる)UE30が、基地局20を通して情報を送ることなしに、互いと直接通信する、3GPPサイドリンクのコンテキストにおいて説明される。しかしながら、その技法は、UE30が、(たとえば、それ自体によって、別のUE、基地局から、など)グラントを取得し、(たとえば、検知を通して収集された、別のノードから送信された、など)チャネルに関する何らかの情報に基づいて、リソースのいずれも使用され得ない/リソースのうちのいくつかが使用され得る/リソースのすべてが使用され得る、またはいくつかの他のリソースが選択されなければならないかどうかを決定することができる限り、サイドリンク以外に、より一般的に適用可能である。以下の説明では、UE-Aは、UE間連携メッセージをUE-Bに送信し、UE-Bは、送信を実施するためのリソースを選択する。
【0037】
UE間連携に対する第1の手法では、UE-Bに前にグラントされたいくつかのリソースの使用を再考するために、再評価およびプリエンプションフレームワークが使用される。この手法では、UE30が、グラントまたは他の制御メッセージによって第1のリソースを提供され、後で、チャネルに関するより多くの情報または別のグラントを取得した後に、UE30は、選択されたリソースをドロップし、第2のリソースを選択する。選択されたリソースを除外することは、たとえば、リソースが選択された場合、リソースの前の選択を廃棄すること、または(選択されたサイドリンクグラントと呼ばれることがある)対応するサイドリンクグラントから(1つまたは複数の)リソースを削除することを含み得る。図3は、以下のステップを含む、この手法の実施形態を示す。
・ ステップS1: UE-Aは、データ送信のための第1のリソースを含む制御メッセージ(たとえば、グラント)をUE-Bに送る。UE-Bはその制御メッセージを受信する。
・ ステップS2: UE-Bは、随意に、第1のリソースを選択する。
・ ステップS3: UE-Bは、将来のチャネル利用に関連のある追加情報を取得する。その情報は、制御メッセージ/グラントによって提供されたリソースとの潜在的競合を指示する。
・ ステップS4: UE-Bは、ステップS1において指示/グラントされた第1のリソースを廃棄(すなわち、ドロップ)し、送信のための第2のリソースを選択/再選択する。
・ ステップS5: UE-Bは、ステップS4において選択された第2のリソースにおける送信を実施する。
【0038】
ステップS1の変形形態
【0039】
一実施形態では、UE-Aからの制御メッセージはグラントを含む。グラントは、UE-Bのデータ送信のための1つまたは複数のリソースを指定し得る。リソースは優先順序(priority order)でリストされ得る。
【0040】
一実施形態では、UE-Bは、複数の制御メッセージ/グラントを、各々、異なるUE30から受信する。グラントを提供するUE30の各々は、このコンテキストにおいてUE-Aと呼ばれる。
【0041】
一実施形態では、UE-Bは、すべての受信された制御メッセージ/グラントにおいて共通であるリソースを決定する。リソース決定は、利用可能な/好ましいリソースまたは利用可能でない/好ましくないリソースのいずれかに関するものであり得る。
【0042】
一実施形態では、UE-Bは、受信された制御メッセージ/グラントの最大数に共通であるリソースを決定する。リソース決定は、利用可能な/好ましいリソースまたは利用可能でない/好ましくないリソースのいずれかに関するものであり得る。
【0043】
一実施形態では、UE-Bは、受信された制御メッセージ/グラントのうちの1つの中でランダムに選択する。いくつかの場合には、これは、すべての受信された制御メッセージ/グラントを考慮した、利用可能と決定されたリソースの数または割合を条件とし得る。リソース決定は、利用可能な/好ましいリソースまたは利用可能でない/好ましくないリソースのいずれかに関するものであり得る。
【0044】
一実施形態では、UE-Bは、すべての受信された制御メッセージ/グラントのうちの最新のものにおいてリソースを選択する。いくつかの場合には、これは、すべての受信された制御メッセージ/グラントを考慮した、利用可能と決定されたリソースの数または割合を条件とし得る。リソース決定は、利用可能な/好ましいリソースまたは利用可能でない/好ましくないリソースのいずれかに関するものであり得る。
【0045】
一実施形態では、UE-Bは、受信された制御メッセージ/グラントの中で、最も高い階層/ランクのUE、たとえば、路側ユニット(RSU)ノードまたはリレーUEに関連する制御メッセージ/グラントを選択する。
【0046】
一実施形態では、UE-Bは、受信された制御メッセージ/グラントの中で、UE-Bからの前の問合せがそこに送られた、すなわち、UE-Bが特定のUE-Aに制御メッセージ/グラントを要求した、UE-Aに関連する制御メッセージ/グラントを選択する。
【0047】
一実施形態では、制御メッセージ/グラントは、基地局20(たとえば、eNB、gNBなど)など、ネットワークノードによって提供される。
【0048】
S3の変形形態。
【0049】
一実施形態では、追加情報は、UE30によって検知によって取得される。
【0050】
一実施形態では、追加情報は、UE30によって制御メッセージ/グラントから取得される。
【0051】
一実施形態では、追加情報を取得することは、測定(たとえば、物理レイヤ測定)を実施することを含む。
【0052】
一実施形態では、追加情報は、別のUEによって送信される予約からなる。予約は、ステップS1において制御メッセージ/グラントによって提供された同じリソースについてのものである。たとえば、追加情報は、物理レイヤ(PHY)シグナリング(たとえば、第1段階SCI)または上位レイヤシグナリング(たとえば、媒体アクセス制御制御エレメント(MAC CE)またはPC5無線リソース制御(RRC)シグナリング)を使用して別のUE30によって送信される制御情報からなり得る。
【0053】
一実施形態では、第1のリソースは、UE-Bによって予約されたリソースである(たとえば、UE-Bは、リソースについての予約をすでに送信した)。すなわち、ステップS2とステップS3との間に、UE-Bは、グラントされたリソースを予約する。この場合、予約されたリソースを除外することは、プリエンプションと呼ばれることがある。
【0054】
別の実施形態では、第1のリソースは、UE-Bによって予約されないリソースである(たとえば、UE-Bは、リソースを選択したが、予約を送信することによってそのリソースを(まだ)予約していないことがあるか、またはUE-Bは、リソースをグラントされたが、予約を送信することによってそのリソースを(まだ)予約していないことがある)。この場合、予約されていないリソースを除外することは、再評価、または再評価および再選択と呼ばれることがある。
【0055】
実施形態では、制御メッセージ/グラントによって提供されたリソースとの潜在的競合は、衝突(すなわち、同じリソースが別のUEによって予約される)からなる。
【0056】
実施形態では、制御メッセージ/グラントによって提供されたリソースとの潜在的競合は、半二重状況(すなわち、2つのUE30が、互いの送信の宛先でありながら同時に送信すること)からなる。
【0057】
ステップS4の変形形態
【0058】
一実施形態では、UE-Bは、リソースを除外したことに応答して送信を実施する。たとえば、UE-Bは、UE-Bがリソースをドロップすることを指示するための送信を実施し得るか、またはUE-Bは、さらなるリソースを要求するための送信を実施し得る。
【0059】
一実施形態では、UE-Bは、別のUE30またはネットワークノードによって提供された制御メッセージ/グラントから新しいリソースを選択する。リソースは、ステップS1からの制御メッセージ/グラントの一部であるか、または(たとえば、リソースを除外したことに応答して取得された)別の制御メッセージ/グラントからのものであり得る。
【0060】
一実施形態では、UE-Bは、同じUE30(すなわちUE-A)によって、ただし、後の時間的ポイントにおいて提供された、制御メッセージ/グラントから、新しいリソースを選択する。
【0061】
一実施形態では、UE-Bは、それ自体の検知情報に基づいて新しいリソースを選択する。
【0062】
一実施形態では、UE-Bは、それ自体の検知情報と、別のUEから受信されたUE間連携メッセージとに基づいて、新しいリソースを選択する。
【0063】
一実施形態では、UEは、第1のリソースの選択を廃棄し、データ送信のための第2のリソースを選択する。
【0064】
一実施形態では、UEは、選択されたグラントから第1のものを削除し、残りのリソースから第2のリソースを選択する。
【0065】
一実施形態では、UEは、UEが、第1のリソースをドロップし、および/または第2のリソースを再選択したとき、上位レイヤプロトコル(たとえば、無線リソース制御(RRC)に通知する。
【0066】
ステップS5の変形形態
【0067】
一実施形態では、送信は、将来における(潜在的)送信のためのさらなるリソースを予約する制御情報を含む。
【0068】
UE間連携に対する第2の手法では、UE-Bの選択が潜在的衝突によって影響を及ぼされると決定されたときはいつでも、送信のための代替リソースをUE-Bに提供するために、UE-Aにおける追加の検知能力が使用される。この手法では、UE30が、最初に、それ自体の送信のためのリソースを選択し、後で、UE間連携メッセージを受信した後に、UE30は、選択されたリソースを廃棄またはドロップし、第2のリソースを選択する。
【0069】
図4は、以下のステップを含む、この手法の実施形態を示す。
・ ステップS1: UE-Bは、リソース選択の第1のモードを使用して送信のための第1のリソースを選択する。
・ ステップS2: UE-Bは、第1のリソースについての予約を送信する。予約はUE-Aによって受信される。予約は、随意に、リソース選択の第1のモードの指示を含む。
・ ステップS3: UE-Bから受信された送信に基づいて、UE-Aは、予約されたリソースが、可能性がある衝突を受けると決定する。
・ ステップS4: UE-Aは制御メッセージ(たとえば、グラント)をUE-Bに送信する。制御メッセージ/グラントは、データ送信のための1つまたは複数のリソースを含む。UE-BはUE-Aから制御メッセージを受信する。
・ ステップS5: UE-Bは、第1の選択されたリソースを廃棄(すなわち、ドロップ)し、制御メッセージ/グラント中で指示された第2のリソースを選択する。
・ ステップS6: UE-Bは、第2のリソースにおける送信を実施する。
【0070】
一実施形態では、ステップS2において送信された予約中のリソース選択の第1のモードの指示は、そのリソース選択モードが、低減された量の検知結果を使用するという指示を含む。たとえば、その指示は、リソースが、ランダムに選択されたか、または部分的な検知情報を使用する(たとえば、低減された量の検知結果を使用する)ものであったことを指示し得る。
【0071】
一実施形態では、ステップS4における制御メッセージはUE間連携メッセージである。その制御メッセージは、物理レイヤ(PHY)シグナリング、MAC CE、RRCシグナリングなどを使用して送られ得る。
【0072】
一実施形態では、ステップS2において送信された予約中のリソース選択の第1のモードが、フル検知ベースリソース選択を含む。
【0073】
一実施形態では、制御メッセージ(S4)中に含まれるリソースは、制御メッセージ/グラントの一部である。一実施形態では、UE-Bは、他のリソースを選択する可能性なしに、制御メッセージ/グラント中で提供された順序で、制御メッセージ/グラント中で提供されたリソースを使用する。
【0074】
一実施形態では、制御メッセージ/グラント(S4)中に含まれるリソースは、提案されたリソース、たとえば、好適な/好適でないリソースのリストである。UE-Bは、リスト(S4)中のものの中でどのリソースを使用すべきかを選択するか、さらには、提供されたリスト中にないリソースを選択することができる。
【0075】
UE間連携に対する第3の手法では、再評価およびプリエンプションフレームワークの使用は、UE-Aが、より早期のUE間連携メッセージ中でUE-Bに提供されたリソースを再考することを可能にするように拡張される。この手法は、UE-Aが、UE-Bにリソースをグラントする責任、ならびに、再評価ならびに再選択および/またはプリエンプションを実施する責任をもつという点で、前の2つの手法とは異なる。
【0076】
図5は、以下のステップを含む、この手法の実施形態を示す。
・ ステップS1およびS2: UE-Aは、送信のための第1のリソースを指示する第1の制御メッセージ(たとえば、グラント)をUE-Bに送る。UE-Bは第1のリソースを選択する。
・ ステップS3およびS4: UE-Aは、将来のチャネル利用に関連のある情報を取得する。追加情報に基づいて、UE-Aは、制御メッセージ/グラントによって提供された第1のリソースとの潜在的競合を決定する。
・ ステップS5: UE-Aは、送信のための第2のリソースを指示する第2の制御メッセージ/グラントをUE-Bに提供する。
・ ステップS6: 第2の制御メッセージ/グラントを受信すると、UE-Bは、第1のリソースを廃棄し、第2のリソースを再選択する。
・ ステップS7: UE-Bは、第2のリソースを使用して送信する。
【0077】
ステップS1およびS2における変形形態。
【0078】
一実施形態では、第1の制御メッセージ/グラントは、UE-AからUE-Bへの第2の制御メッセージ/グラントについての潜在的リソースを含む。
【0079】
ステップS3およびS4における変形形態。
【0080】
一実施形態では、情報は、UE30によって検知によって取得される。
【0081】
一実施形態では、情報は、UE30によって他のUEからのグラントの形態で取得される。
【0082】
一実施形態では、ステップS4において実施される動作は、再評価機構を使用することからなる。たとえば、UE-Aは、ステップS1において、第1のリソースについての制御メッセージ/グラントをUE-Bに送信し得る。そのリソースより前に、UE-Aは、(再評価のためのルールを使用して)潜在的衝突を検出し得る。これはステップS5をトリガし得る。
【0083】
一実施形態では、ステップS3およびS4において実施される動作は、プリエンプション機構を使用することからなる。たとえば、UE-Aは、ステップS1において、第1のリソースおよび第3のリソースについての制御メッセージ/グラントをUE-Bに送信し得る。UE-Bは、第1の送信のために第3のリソースを利用し、後の送信のために第1のリソースを予約する。この後に、UE-Aは、(プリエンプションのためのルールを使用して)第1のリソースに関する潜在的衝突を検出し得る。これはステップS5をトリガし得る。
【0084】
一実施形態では、情報を取得することは、測定(たとえば、物理レイヤ測定)を実施することを含む。
【0085】
一実施形態では、情報は、別のUEによって送信される予約からなる。予約は、ステップS1において制御メッセージ/グラントによって提供された同じリソースについてのものである。たとえば、情報は、SCI(たとえば、第1段階SCI)または上位レイヤシグナリング(たとえば、MAC CEまたはPC5-RRCシグナリング)を使用して別のUE30によって送信される制御情報からなり得る。
【0086】
一般的な考慮事項
【0087】
本開示における1つの手法について説明される実施形態は、本開示における他の手法に適用可能であり得る。たとえば、
・ 制御シグナリングを伝達するために使用されるシグナリング(PHY、MAC CE、PC5-RRC)。
・ UE間連携メッセージを含む制御シグナリング。
・ 潜在的衝突または潜在的半二重状況を検出することを含む、競合を検出すること。
・ 測定、および/または他のものによって送信された制御情報を受信することを含む、検知。
・ グラント、および/または提案されたリソースであるUE間連携メッセージ
・ ドロップされることになるリソースがすでに予約されたか否か。すなわち、リソースがプリエンプトされるのか、ただ再評価されるのか。
【0088】
方法の異なる態様は、ネットワークノードによって設定されるか、またはデバイスにおける(たとえば、加入者識別モジュール(SIM)における)事前設定の一部であり得る。
【0089】
図6は、送信UE30(上記の例におけるUE-B)によって実装される、UE間連携の例示的な方法100を示す。送信UE30は、データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを連携UE30から受信し、制御メッセージによって指示された1つまたは複数のリソースの中から第1のリソースを選択する(ブロック105および110)。送信UE30は、その後、第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得する(ブロック115)。追加情報に基づいて、送信UE30は、随意に、制御情報を連携UE30に送信し得る(ブロック120)。制御情報は、たとえば、第1のリソースがドロップされたことを指示し得るか、または送信のための新しいリソースを要求し得る。送信UE30は、次いで、データ送信のための第2のリソースを再選択し、第2のリソースを使用してデータ送信を実施する(ブロック125、130)。
【0090】
図7は、送信UE30(上記の例におけるUE-B)によって実装される、UE間連携の例示的な方法150を示す。送信UE30は、データ送信のための第1のリソースを選択し、データ送信のための第1のリソースの予約を送信する(ブロック155、160)。予約の送信の後に、送信UE30は、リソース選択について関連のある1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを連携UE30から受信する(ブロック165)。制御メッセージに応答して、送信UE30は、データ送信のための第2のリソースを選択し、第2のリソースを使用してデータ送信を実施する(ブロック170、175)。
【0091】
いくつかの実施形態では、制御メッセージは、データ送信のための代替リソースを指示し、送信UE30は、制御メッセージによって指示された1つまたは複数の代替リソースの中から第2のリソースを選択する。代替リソースは、第1の制御メッセージ中で指示されたリソースと重複し得るか、またはすべての新しいリソースを表し得る。他の実施形態では、制御メッセージは、データ送信のための好ましくない/許容されないリソースを指示し、送信UE30は、制御メッセージ中に含まれないリソースを選択する。この場合、送信UE30は、第1の制御メッセージ中で指示されたリソースを第2のリソースとして選択し得る。また、送信UEは、異なる連携UEからの制御メッセージ中のリソースを第2のリソースとして選択し得る。
【0092】
図8は、連携UE30(上記の例におけるUE-A)によって実装される、UE間連携の例示的な方法200を示す。連携UE30は、データ送信のための第1のリソースの予約を送信UE30から受信する(ブロック205)。連携UE30は、第1のリソースとの競合があると決定する(ブロック210)。決定することに応答して、連携UE30は、リソース選択に関連のある1つまたは複数のリソースを指示する制御情報を送信UE30に送る(ブロック215)。
【0093】
いくつかの実施形態では、制御メッセージは、送信UE30がデータ送信のための第2のリソースをそこから選択し得る、データ送信のための代替リソースを指示する。代替リソースは、第1の制御メッセージ中で指示されたリソースと重複し得るか、またはすべての新しいリソースを表し得る。他の実施形態では、制御メッセージは、データ送信のための好ましくない/許容されないリソースを指示する。この場合、送信UE30は、第1の制御メッセージ中で指示されたリソースを第2のリソースとして選択し得る。また、送信UEは、異なる連携UEからの制御メッセージ中のリソースを第2のリソースとして選択し得る。
【0094】
図9は、送信UE30(上記の例におけるUE-B)によって実装される、UE間連携の例示的な方法225を示す。送信UE30は、データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを受信し、制御メッセージによって指示された1つまたは複数のリソースの中から第1のリソースを選択する(ブロック230、235)。第1のリソースを選択した後に、送信UE30は、データ送信のための1つまたは複数の代替リソースを指示する第2の制御メッセージを受信する(ブロック240)。制御メッセージに応答して、送信UE30は、データ送信のための1つまたは複数の代替リソースから第2のリソースを再選択し、第2のリソースを使用してデータ送信を実施する(ブロック245、250)。
【0095】
図10は、連携UE30(上記の例におけるUE-A)によって実装される、UE間連携の例示的な方法260を示す。連携UE30は、送信UEに、データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する第1の制御メッセージを送る(ブロック265)。第1の制御メッセージを送信した後に、連携UE30は、第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得する(ブロック270)。取得することに応答して、連携UE30は、送信UE30に、データ送信のための1つまたは複数の代替リソースを指示する第2の制御メッセージを送る(ブロック275)。いくつかの実施形態では、連携UE30は、その後、代替リソースから選択された第2のリソースを使用して送信UE30からデータ送信を受信する(ブロック280)。
【0096】
装置が、任意の機能的手段、モジュール、ユニット、または回路を実装することによって、本明細書で説明される方法のいずれかを実施することができる。一実施形態では、たとえば、装置は、方法の図に示されているステップを実施するように設定されたそれぞれの回路(circuit)または回路(circuitry)を備える。回路(circuit)または回路(circuitry)は、この点について、ある機能的処理を実施することに専用の回路および/またはメモリとともに1つまたは複数のマイクロプロセッサを備え得る。たとえば、回路は、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラ、ならびに、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含み得る、他のデジタルハードウェアを含み得る。処理回路は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなど、1つまたはいくつかのタイプのメモリを含み得る、メモリに記憶されたプログラムコードを実行するように設定され得る。メモリに記憶されたプログラムコードは、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を行うための命令を含み得る。メモリを採用する実施形態では、メモリは、1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、本明細書で説明される技法を行うプログラムコードを記憶する。
【0097】
図11は、別の実施形態による、UE300を示す。UE300は、1つまたは複数のアンテナ315を有するアンテナアレイ310と、通信回路320と、処理回路350と、メモリ360とを備える。
【0098】
通信回路320は、アンテナ310に結合され、無線通信チャネル上で信号を送信および受信するために必要とされる無線周波数(RF)回路を備える。RF回路は、たとえば、NR規格に従って動作するように設定された送信機(TX)330と受信機(RX)340とを備え得る。
【0099】
処理回路350は、メモリ360に記憶されたプログラム命令に従ってUE30 300の全体的な動作を制御する。処理回路350は、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの組合せを備え得る。
【0100】
メモリ360は、動作のために処理回路350によって必要とされるコンピュータプログラムコードおよびデータを記憶するための揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を備える。メモリ360は、電子、磁気、光、電磁、または半導体データストレージを含む、データを記憶するための任意の有形、非一時的コンピュータ可読記憶媒体を備え得る。メモリ360は、それぞれ、図6図10による方法100、150、200、225および230のうちの1つまたは複数を実装するように処理回路350を設定する実行可能な命令を備えるコンピュータプログラム370を記憶する。コンピュータプログラム370は、この点について、上記で説明された手段またはユニットに対応する1つまたは複数のコードモジュールを備え得る。概して、コンピュータプログラム命令および設定情報は、ROM、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)またはフラッシュメモリなど、不揮発性メモリに記憶される。動作中に生成される一時的データは、ランダムアクセスメモリ(RAM)など、揮発性メモリに記憶され得る。いくつかの実施形態では、本明細書で説明されるように処理回路350を設定するためのコンピュータプログラム350は、ポータブルコンパクトディスク、ポータブルデジタルビデオディスク、または他のリムーバブル媒体など、リムーバブルメモリに記憶され得る。コンピュータプログラム370はまた、電子信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体など、キャリアにおいて具現され得る。
【0101】
また、本明細書の実施形態が、対応するコンピュータプログラムをさらに含むことを、当業者は諒解されよう。コンピュータプログラムは、装置の少なくとも1つのプロセッサ上で実行されたとき、装置に、上記で説明されたそれぞれの処理のいずれかを行わせる命令を備える。コンピュータプログラムは、この点について、上記で説明された手段またはユニットに対応する1つまたは複数のコードモジュールを備え得る。
【0102】
実施形態は、そのようなコンピュータプログラムを含んでいるキャリアをさらに含む。このキャリアは、電子信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つを備え得る。
【0103】
この点について、本明細書の実施形態は、非一時的コンピュータ可読(記憶または記録)媒体に記憶され、装置のプロセッサによって実行されたとき、装置に、上記で説明されたように実施させる命令を備える、コンピュータプログラム製品をも含む。
【0104】
実施形態は、コンピュータプログラム製品であって、コンピュータプログラム製品がコンピューティングデバイスによって実行されたとき、本明細書の実施形態のいずれかのステップを実施するためのプログラムコード部分を備える、コンピュータプログラム製品をさらに含む。このコンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読記録媒体に記憶され得る。
【0105】
本明細書で説明される技法は、UE間連携情報と追加の検知情報とを組み合わせる。検知情報とUE間連携情報とは、異なる起点を有し得るか、または異なる時間において利用可能であり得る。
【0106】
実施形態
1. D2D(device-to-device)通信のために設定された送信ユーザ機器(UE)によって実装される方法であって、方法は、
データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを連携UEから受信することであって、1つまたは複数のリソースが第1のリソースを含む、データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを受信することと、
データ送信のための第1のリソースを選択することと、
第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得することと、
データ送信のための第2のリソースを再選択することと、
第2のリソースを使用してデータ送信を実施することと
を含む、方法。
2. 制御メッセージが、リソースのセット、好ましくは、好ましくないまたは好ましいリソースのセットを含む、実施形態1に記載の方法。
3. 送信UEが、複数の連携UEから制御メッセージを受信し、制御メッセージのうちの1つ中で指示されたリソースを選択する、実施形態1または2に記載の方法。
4. 第1のリソースを選択することが、すべての受信された制御メッセージにおいて共通であるリソースを選択することを含む、実施形態3に記載の方法。
5. 第1のリソースを選択することが、受信された制御メッセージの最大数に共通であるリソースを選択することを含む、実施形態3に記載の方法。
6. 第1のリソースを選択することが、受信された制御メッセージのうちの1つの中でリソースをランダムに選択することを含む、実施形態3に記載の方法。
7. 第1のリソースを選択することが、すべての受信された制御メッセージのうちの最新のものにおいて指示されたリソースを選択することを含む、実施形態3に記載の方法。
8. 第1のリソースを選択することは、制御メッセージがそこから受信された、連携UEの優先順位に少なくとも部分的に基づいて、リソースを選択することを含む、実施形態3に記載の方法。
9. 第1のリソースを選択することが、送信UEによって連携UEのうちの1つに送られた前の要求に少なくとも部分的に基づいて選択することを含む、実施形態3に記載の方法。
10. 第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得することが、サイドリンクリソースプールに属するスロットを監視することによって追加情報を取得することを含む、実施形態1から9のいずれか1つに記載の方法。
11. 第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得することが、追加情報を取得するために測定を実施することを含む、実施形態10に記載の方法。
12. 第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得することが、別のUEによって送信された制御情報を受信することを含む、実施形態1から10のいずれか1つに記載の方法。
13. 制御情報が、リソースのセット、好ましくは、好ましくないまたは好ましいリソースのセットを含む、実施形態12に記載の方法。
14. 制御情報が予約を含む、実施形態12に記載の方法。
15. 第1のリソースが、送信UEによって予約されたリソースである、実施形態1から14に記載の方法。
16. 第1のリソースが、送信UEによって予約されないリソースである、実施形態1から14のいずれか1つに記載の方法。
17. 第2のリソースの再選択を上位レイヤプロトコルに報告することをさらに含む、実施形態1または16に記載の方法。
18. 追加情報が、別の送信UEによって予約されたリソースとの衝突を指示する、実施形態1から17のいずれか1つに記載の方法。
19. 追加情報が半二重競合を指示する、実施形態1から17のいずれか1つに記載の方法。
20. 追加情報を取得した後に第1のリソースを除外することをさらに含む、実施形態1から19のいずれか1つに記載の方法。
21. 第1のリソースを除外することに応答して制御情報を送信することをさらに含む、実施形態20に記載の方法。
22. 制御情報は、送信UEが第1のリソースをドロップしたという指示を含む、実施形態21に記載の方法。
23. 制御情報が、連携UEへの代替リソースについての要求を含む、実施形態21に記載の方法。
24. 第2のリソースを再選択することが、要求に応答して受信された制御メッセージ中で指示された代替リソースから第2のリソースを再選択することを含む、実施形態23に記載の方法。
25. 第2のリソースを再選択することが、第1の制御メッセージとは異なるUEから受信された第2の制御メッセージ中で指示された代替リソースから第2のリソースを再選択することを含む、実施形態1から24のいずれか1つに記載の方法。
26. 第2のリソースを再選択することが、第1の制御メッセージと同じ連携UEから異なる時間的ポイントにおいて受信された第2の制御メッセージ中で指示された代替リソースから第2のリソースを再選択することを含む、実施形態1から24のいずれか1つに記載の方法。
27. 送信UEが、それ自体の検知情報に基づいて第2のリソースを再選択する、実施形態1から22のいずれか1つに記載の方法。
28. 送信UEが、それ自体の検知情報と、別のUEから受信されたUE間連携メッセージとに基づいて、第2のリソースを再選択する、実施形態1から22のいずれか1つに記載の方法。
29. データ送信が、将来のデータ送信についての予約を含む、実施形態1から28のいずれか1つに記載の方法。
30. 制御メッセージが、物理レイヤシグナリング、媒体アクセス制御制御エレメント(MAC-CE)、または無線リソース制御(RRC)シグナリングのうちの1つを含む、実施形態1から29のいずれか1つに記載の方法。
31. D2D(device-to-device)通信のために設定された送信ユーザ機器(UE)によって実装される方法であって、方法が、
データ送信のための第1のリソースを選択することと、
データ送信のための第1のリソースを予約する予約メッセージを送信することと、
予約の送信の後に、リソース選択について関連のある1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを連携UEから受信することと、
制御メッセージに応答して、データ送信のための第2のリソースを選択することと、
第2のリソースを使用してデータ送信を実施することと
を含む、方法。
32. 予約メッセージが、第1のリソースを選択するためのリソース選択の第1のモードを指示するモード指示をさらに含む、実施形態31に記載の方法。
33. モード指示は、第1のリソースを選択するためのリソース選択モードが、低減された量の検知結果を使用したという指示を含む、実施形態32に記載の方法。
34. モード指示は、フル検知ベースリソース選択が、第1のリソースを選択するために使用されたという指示を含む、実施形態32に記載の方法。
35. 制御メッセージが、物理レイヤシグナリング、媒体アクセス制御制御エレメント(MAC-CE)、または無線リソース制御(RRC)シグナリングのうちの1つを含む、実施形態31から34のいずれか1つに記載の方法。
36. 制御メッセージが、リソースのセット、好ましくは、好ましくないまたは好ましいリソースのセットを含む、実施形態31から34のいずれか1つに記載の方法。
37. 制御メッセージが、データ送信のための1つまたは複数の代替リソースを含み、送信UEが、制御メッセージ中で指示された代替リソースから第2のリソースを選択する、実施形態31から34のいずれか1つに記載の方法。
38. 制御メッセージが、1つまたは複数の好ましくないまたは許可されないリソースを含み、送信UEが、第2のリソースとして、制御メッセージ中で指示されないリソースを選択する、実施形態31から34のいずれか1つに記載の方法。
39. D2D(device-to-device)通信のために設定された連携ユーザ機器(UE)によって実装される方法であって、方法は、
データ送信のための第1のリソースの予約を送信UEから受信すること、
第1のリソースとの競合があると決定すること、
決定することに応答して、送信UEに制御情報を送ることであって、制御情報が、リソース選択について関連のある1つまたは複数のリソースを指示する、制御情報を送ること
を含む、方法。
40. 予約が、第1のリソースを選択するためのリソース選択の第1のモードを指示するモード指示を含む、実施形態39に記載の方法。
41. モード指示は、第1のリソースを選択するためのリソース選択モードが、低減された量の検知結果を使用したという指示を含む、実施形態40に記載の方法。
42. モード指示は、フル検知ベースリソース選択が、第1のリソースを選択するために使用されたという指示を含む、実施形態39に記載の方法。
43. 制御メッセージが、物理レイヤシグナリング、媒体アクセス制御制御エレメント(MAC-CE)、または無線リソース制御(RRC)シグナリングのうちの1つを含む、実施形態39から42のいずれか1つに記載の方法。
44. 制御メッセージが、リソースのセット、好ましくは、好ましくないまたは好ましいリソースのセットを含む、実施形態39から42に記載の方法。
45. 制御メッセージが、データ送信のための1つまたは複数の代替リソースを含み、送信UEが、制御メッセージ中で指示された代替リソースから第2のリソースを選択する、実施形態39から44のいずれか1つに記載の方法。
46. 制御メッセージが、1つまたは複数の好ましくないまたは許可されないリソースを含み、送信UEが、第2のリソースとして、制御メッセージ中で指示されないリソースを選択する、実施形態39から45のいずれか1つに記載の方法。
47. D2D(device-to-device)通信のために設定された送信ユーザ機器(UE)によって実装される方法であって、方法が、
データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを受信することと、
制御メッセージによって指示された1つまたは複数のリソースの中から第1のリソースを選択することと、
第1のリソースを選択した後に、データ送信のための1つまたは複数の代替リソースを指示する第2の制御メッセージを受信することと、
データ送信のための1つまたは複数の代替リソースから第2のリソースを再選択することと、
第2のリソースを使用してデータ送信を実施することと
を含む、方法。
48. 第2の制御メッセージが、第1の制御メッセージ中で指示されたリソースを含む、実施形態47に記載の方法。
49. D2D(device-to-device)通信のために設定された連携ユーザ機器(UE)によって実装される方法であって、方法が、
送信UEに、データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する第1の制御メッセージを送ることと、
第1の制御メッセージによって指示された1つまたは複数のリソースの中の第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得することと、
取得することに応答して、送信UEに、データ送信のための第2のリソースを指示する第2の制御メッセージを送ることと
を含む、方法。
50. 第2の制御メッセージが、第1の制御メッセージ中で指示されたリソースを含む、実施形態49に記載の方法。
51. 追加情報が、連携UEによって検知によって取得される、実施形態49または50に記載の方法。
52. 追加情報が、連携UEによって別のUEからのグラント中で取得される、実施形態49または50に記載の方法。
53. 追加情報が、連携UEによって別のUEからの予約中で取得される、実施形態49または50に記載の方法。
54. 追加情報を取得することが、物理レイヤ測定を実施することを含む、実施形態49または50に記載の方法。
55. D2D(device-to-device)通信のために設定された送信ユーザ機器(UE)であって、上記UEは、
データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを連携UEから受信することであって、1つまたは複数のリソースが第1のリソースを含む、データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを受信することと、
データ送信のための第1のリソースを選択することと、
第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得することと、
データ送信のための第2のリソースを再選択することと、
第2のリソースを使用してデータ送信を実施することと
を行うように設定された、送信ユーザ機器(UE)。
56. 請求項2から30のいずれか1つに記載の方法を実施するようにさらに設定された、実施形態55に記載の送信UE。
57. D2D(device-to-device)通信のために設定された送信ユーザ機器(UE)であって、上記UEが、
他のUEとのサイドリンク通信のために設定された通信回路、
処理回路
を備え、処理回路は、
データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを連携UEから受信することであって、1つまたは複数のリソースが第1のリソースを含む、データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを受信することと、
データ送信のための第1のリソースを選択することと、
第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得することと、
データ送信のための第2のリソースを再選択することと、
第2のリソースを使用してデータ送信を実施することと
を行うように設定された、送信ユーザ機器(UE)。
58. 処理回路が、請求項2から30のいずれか1つに記載の方法を実施するようにさらに設定された、実施形態57に記載の送信UE。
59. D2D(device-to-device)通信のために設定された送信ユーザ機器(UE)であって、上記UEが、
データ送信のための第1のリソースを選択することと、
データ送信のための第1のリソースを予約する予約メッセージを送信することと、
予約の送信の後に、リソース選択について関連のある1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを連携UEから受信することと、
制御メッセージに応答して、データ送信のための第2のリソースを選択することと、
第2のリソースを使用してデータ送信を実施することと
を行うように設定された、送信ユーザ機器(UE)。
60. 請求項32から38のいずれか1つに記載の方法を実施するようにさらに設定された、実施形態59に記載の送信UE。
61. D2D(device-to-device)通信のために設定された送信ユーザ機器(UE)であって、上記UEが、
他のUEとのサイドリンク通信のために設定された通信回路、
処理回路
を備え、処理回路が、
データ送信のための第1のリソースを選択することと、
データ送信のための第1のリソースを予約する予約メッセージを送信することと、
予約の送信の後に、リソース選択について関連のある1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを連携UEから受信することと、
制御メッセージに応答して、データ送信のための第2のリソースを選択することと、
第2のリソースを使用してデータ送信を実施することと
を行うように設定された、送信ユーザ機器(UE)。
62. 処理回路が、請求項32から38のいずれか1つに記載の方法を実施するようにさらに設定された、実施形態61に記載の送信UE。
63. D2D(device-to-device)通信のために設定された連携ユーザ機器(UE)であって、上記UEは、
データ送信のための第1のリソースの予約を送信UEから受信すること、
第1のリソースとの競合があると決定すること、
決定することに応答して、送信UEに制御情報を送ることであって、制御情報が、リソース選択について関連のある1つまたは複数のリソースを指示する、制御情報を送ること
を行うように設定された、連携ユーザ機器(UE)。
64. 請求項40から46のいずれか1つに記載の方法を実施するようにさらに設定された、実施形態63に記載の連携UE。
65. D2D(device-to-device)通信のために設定された連携ユーザ機器(UE)であって、上記UEが、
他のUEとのサイドリンク通信のために設定された通信回路、
処理回路
を備え、処理回路は、
データ送信のための第1のリソースの予約を送信UEから受信すること、
第1のリソースとの競合があると決定すること、
決定することに応答して、送信UEに制御情報を送ることであって、制御情報が、リソース選択について関連のある1つまたは複数のリソースを指示する、制御情報を送ること
を行うように設定された、連携ユーザ機器(UE)。
66. 処理回路が、請求項40から46のいずれか1つに記載の方法を実施するようにさらに設定された、実施形態65に記載の連携UE。
67. D2D(device-to-device)通信のために設定された送信ユーザ機器(UE)であって、上記UEが、
データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを受信することと、
制御メッセージによって指示された1つまたは複数のリソースの中から第1のリソースを選択することと、
第1のリソースを選択した後に、データ送信のための1つまたは複数の代替リソースを指示する第2の制御メッセージを受信することと、
データ送信のための1つまたは複数の代替リソースから第2のリソースを再選択することと、
第2のリソースを使用してデータ送信を実施することと
を行うように設定された、送信ユーザ機器(UE)。
68. 請求項48に記載の方法を実施するようにさらに設定された、実施形態67に記載の送信UE。
69. D2D(device-to-device)通信のために設定された送信ユーザ機器(UE)であって、上記UEが、
他のUEとのサイドリンク通信のために設定された通信回路、
処理回路
を備え、処理回路が、
データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する制御メッセージを受信することと、
制御メッセージによって指示された1つまたは複数のリソースの中から第1のリソースを選択することと、
第1のリソースを選択した後に、データ送信のための1つまたは複数の代替リソースを指示する第2の制御メッセージを受信することと、
データ送信のための1つまたは複数の代替リソースから第2のリソースを再選択することと、
第2のリソースを使用してデータ送信を実施することと
を行うように設定された、送信ユーザ機器(UE)。
70. 処理回路が、請求項48に記載の方法を実施するようにさらに設定された、実施形態69に記載の送信UE。
71. D2D(device-to-device)通信のために設定された連携ユーザ機器(UE)であって、上記UEが、
送信UEに、データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する第1の制御メッセージを送ることと、
第1の制御メッセージによって指示された1つまたは複数のリソースの中の第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得することと、
取得することに応答して、送信UEに、データ送信のための第2のリソースを指示する第2の制御メッセージを送ることと
を行うように設定された、連携ユーザ機器(UE)。
72. 請求項50から54のいずれか1つに記載の方法を実施するようにさらに設定された、実施形態71に記載の連携UE。
73. D2D(device-to-device)通信のために設定された連携ユーザ機器(UE)であって、上記UEが、
他のUEとのサイドリンク通信のために設定された通信回路、
処理回路
を備え、処理回路が、
送信UEに、データ送信のための1つまたは複数のリソースを指示する第1の制御メッセージを送ることと、
第1の制御メッセージによって指示された1つまたは複数のリソースの中の第1のリソースとの競合を指示する追加情報を取得することと、
取得することに応答して、送信UEに、データ送信のための第2のリソースを指示する第2の制御メッセージを送ることと
を行うように設定された、連携ユーザ機器(UE)。
74. 処理回路が、請求項50から54のいずれか1つに記載の方法を実施するようにさらに設定された、実施形態73に記載の連携UE。
75. 実行可能な命令を備えるコンピュータプログラムであって、実行可能な命令が、無線通信ネットワークにおけるユーザ機器中の処理回路によって実行されたとき、ユーザ機器に、請求項1から54のいずれか1つに記載の方法を実施させる、コンピュータプログラム。
76. 請求項75に記載のコンピュータプログラムを含んでいるキャリアであって、キャリアが、電子信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つである、キャリア。
【国際調査報告】