IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ケロッグ ブラウン アンド ルート エルエルシーの特許一覧

特表2024-529846電気自動車インフラストラクチャの設計のためのシステム及び関連する方法
<>
  • 特表-電気自動車インフラストラクチャの設計のためのシステム及び関連する方法 図1
  • 特表-電気自動車インフラストラクチャの設計のためのシステム及び関連する方法 図2
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-14
(54)【発明の名称】電気自動車インフラストラクチャの設計のためのシステム及び関連する方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/06 20240101AFI20240806BHJP
   G06F 30/13 20200101ALI20240806BHJP
   G06Q 30/02 20230101ALI20240806BHJP
   G06Q 50/08 20120101ALI20240806BHJP
   G06F 111/04 20200101ALN20240806BHJP
【FI】
G06Q50/06
G06F30/13
G06Q30/02
G06Q50/08
G06F111:04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023580942
(86)(22)【出願日】2022-07-01
(85)【翻訳文提出日】2024-02-29
(86)【国際出願番号】 US2022035947
(87)【国際公開番号】W WO2023278841
(87)【国際公開日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】63/218,162
(32)【優先日】2021-07-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508364749
【氏名又は名称】ケロッグ ブラウン アンド ルート エルエルシー
【住所又は居所原語表記】601 Jefferson Street Houston TX 77002(US)
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】コール デービッド
(72)【発明者】
【氏名】ペイン アロン ドミニク
(72)【発明者】
【氏名】フェリアー ウィリアム
【テーマコード(参考)】
5B146
5L030
5L050
【Fターム(参考)】
5B146AA04
5B146AA21
5B146DA00
5B146DC05
5B146DE12
5B146DE13
5B146DE16
5B146DG01
5B146DL08
5B146EA11
5B146EC01
5L030BB01
5L050CC06
5L050CC07
(57)【要約】
選択された地所において電気自動車を充電するための充電ステーションを設計する方法は、工学規則のセットをコンパイルするステップと、工学規則の当該セットをプロセッサにおいてエンコードするステップと、供給業者及び製造業者から非地所固有の情報を取得するステップと、非地所固有の情報をデータベース内に格納するステップと、当該選択された地所についての地所固有の情報を取得するステップと、当該地所固有の情報を、ユーザインターフェイスを介して当該データベースに伝達するステップと、少なくとも、工学規則の当該セット、当該非地所固有の情報、及び、当該地所固有の情報、を使用して、成果物を生成するステップと、当該成果物をエンドユーザに送信するステップと、を含む。各工学規則は、予め定められた設計上の決定を表している。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
選択された地所において電気自動車を充電するための充電ステーションを設計する方法であって、
工学規則のセットをコンパイルすることであって、各工学規則が予め定められた設計上の決定を表している、コンパイルすることと、
工学規則の前記セットをプロセッサにおいてエンコードすることと、
供給業者及び製造業者から非地所固有の情報を取得することと、
非地所固有の情報をデータベース内に格納することと、
前記選択された地所についての地所固有の情報を取得することと、
前記地所固有の情報を、ユーザインターフェイスを介して前記データベースに伝達することと、
少なくとも、工学規則の前記セット、前記非地所固有の情報、及び、前記地所固有の情報、を使用して、成果物を生成することと、
前記成果物をエンドユーザに送信することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記成果物を使用して、設計実現可能性パッケージを開発すること、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記成果物を使用して、前記充電ステーションを建設すること、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
二次情報を取得してデータベース内に格納すること、をさらに含み、前記成果物を生成するために、前記二次情報も使用される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記二次情報が、マーケティング要件、ブランドの外観、裁判管轄基準、及び、規制上の基準、のうちの少なくとも1つを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記コンパイルすることと、前記エンコードすることと、前記取得することと、前記格納することと、前記伝達することと、前記生成することと、前記使用することと、のステップの実行中に、ブロックチェーン技術を使用することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ブロックチェーン技術が、(i)トランザクションの不変的な記録をもたらすことと、(ii)契約条件を自動的に実行することと、のうちの少なくとも1つを行うために使用される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
電気自動車用の充電ステーションの候補地を評価及び開発するためのシステムであって、
地所固有の情報を受信するように構成されたユーザインターフェイスと、
少なくとも、非地所固有の情報、及び、前記ユーザインターフェイスから受信した地所固有の情報、を格納するように構成されたデータベースと、
前記データベースにアクセスするように構成されるとともに工学規則でエンコードされたプロセッサにおいて、前記プロセッサが、前記工学規則、前記地所固有の情報、及び、前記非地所固有の情報、を使用して、前記候補地において前記充電ステーションを建設するための少なくとも1つの成果物を生成するように構成されている、プロセッサと、
を備える、システム。
【請求項9】
前記地所固有の情報が、前記充電ステーションの前記候補地及び物理的特質を物理的に規定している、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記非地所固有の情報が、少なくとも2つの充電ステーション地所の、少なくとも1つの共通の特徴を規定している、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記少なくとも1つの成果物が、材料集計、ケーブル及び故障の計算、構造図、全体レイアウト図、費用見積、2D図、並びに、3Dモデル、を含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項12】
前記工学規則が、所与のプロットエリアについての駐車区画の数を特定することと、個々の充電器用の場所を特定することと、充電器を駐車区画に割り当てることと、利用可能なケーブルルートを特定することと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項13】
前記プロセッサが、ブロックチェーン技術を使用するように構成されている、請求項8に記載のシステム。
【請求項14】
プロセッサがさらに、(i)トランザクションの不変的な記録をもたらすことと、(ii)契約条件を自動的に実行することと、のうちの少なくとも1つを行うために、前記ブロックチェーン技術を使用するように構成されている、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記データベースが、前記データベース内に二次情報を格納するように構成されており、前記プロセッサがさらに、前記二次情報を使用して前記成果物を生成するように構成されている、請求項8に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
[技術分野]
本開示は、電気自動車インフラストラクチャの設計及び建設を行うのに有用なデバイス及び方法に関する。
[背景]
【0002】
化石燃料からの脱却により提起される課題の中に、電気自動車の充電が可能な、アクセスしやすいステーションの設置に対する必要性、がある。過去数十年にわたり、人口密集地の都市化により、ステーションに好適な多くの場所が、結果的に様々な制約を受けることになった。これらの制約は、物理的空間、地形、利用可能なユーティリティ資源、道路へのアクセス、政府規制、等に関連し得る。これらの制約は、充電ステーションの各候補地において同じステーション構成を適用することに対し、課題になり得る。今後数年間で、必要とされる充電ステーションの数が急速に増加するであろうが故に、各好適な地所が有し得る特有の制約にもかかわらず、充電ステーションに好適な多数の地所を評価及び開発する必要性が存在する。本開示は、この必要性だけではなく、先行技術の他の必要性についても対処している。
[概要]
【0003】
複数の態様において、本開示は、選択された地所において電気自動車を充電するための充電ステーションを設計する方法を提供する。この方法は、工学規則のセットをコンパイルするステップであって、各工学規則が、予め定められた設計上の決定を表している、コンパイルするステップと、工学規則の当該セットをプロセッサにおいてエンコードするステップと、供給業者及び製造業者から非地所固有の情報を取得するステップと、非地所固有の情報をデータベース内に格納するステップと、当該選択された地所についての地所固有の情報を取得するステップと、当該地所固有の情報を、ユーザインターフェイスを介して当該データベースに伝達するステップと、少なくとも、工学規則の当該セット、当該非地所固有の情報、及び、当該地所固有の情報、を使用して、成果物を生成するステップと、当該成果物をエンドユーザに送信するステップと、を含んでもよい。
【0004】
理解されるべきこととして、この開示の或る特定の特徴は、後に続くそれらの詳細な説明が、より良好に理解されるように、及び、先行技術に対する寄与が認識されるように、幾分大まかに概要が述べられている。当然ながら、以降に説明されるこの開示の追加的な特徴が存在しており、これらの追加的な特徴は、いくつかのケースにおいて、この開示に付属の特許請求の範囲の主題を成している。
【図面の簡単な説明】
【0005】
本開示を詳細に理解するために、添付の図面と併せて用いられる以下の詳細な説明を参照されるべきである。これらの図面においては、同じ要素に同じ番号が与えられている。
図1】本開示の1つの実施形態に従った、電気自動車を充電するためのステーションを設計するためのシステムを概略的に例示している。
図2】本開示の1つの実施形態に従った、電気自動車を充電するためのステーションを設計するための方法を描くフローチャートを例示している。
【発明を実施するための形態】
【0006】
[詳細な説明]
複数の態様において、本開示は、電気自動車(EV)充電ステーションとして使用するための地所の実現可能性の評価と、選択された地所についての工学設計の生成と、を効率的に行うためのシステム及び関連する方法を提供している。工学とは、電気的設計、土木設計、費用、安全性、等に関するもののこれらに限定されない設計を意味する。本開示は、異なる形の実施形態に対する余地を有している。本開示の固有の実施形態が、図面に示されるとともに本明細書において詳細に説明されているが、このことは、本開示が当該開示の原理の例証と考えられるべきであり、且つ、当該開示を、本明細に例示及び記載したものに限定することが意図されていない、という理解の下で行われている。
【0007】
図1を参照すると、電気自動車用の充電ステーションの候補地を、効率的に評価及び開発するためのシステム100の、非限定的一実施形態が例示されている。概して、ユーザは、地所固有の情報110をユーザインターフェイス120内へ入力する。地所固有の情報110は、候補地の物理的属性といった詳細を含む。ユーザインターフェイス120は、入力された情報をデータベース130に通信する。データベース130は、地所固有の情報110だけではなく、非地所固有の情報132、及び、二次情報134も格納している。データベース130は、工学規則142でエンコードされたプロセッサ140と相互作用する。この相互作用の最終生産物が、充電ステーションを候補地において建設するために使用され得る成果物150である。以下の論考から認識されるように、非地所固有の情報132と併せて工学規則142を利用することで、1つの地所について実施された分析及び設計が、次の地所についての分析及び設計において、少なくとも或る程度、再使用されることが可能になる。
【0008】
地所固有の情報110は、充電ステーションの工学設計に関係する情報を含む。本明細書で使用されるような「地所固有の」という用語は、所望の充電ステーションの、候補地及び物理的特質を物理的に規定する情報を意味する。地所固有の情報110は、作業者が、物件特徴の測定、視覚映像の獲得、条件の評価、等を行う等の地所調査中に取得した情報を含むことができる。地所固有の情報110は、パブリックデータベース又はプライベートデータベースを使用して取得されてもよい。例えば、GPS座標を使用することにより、地形、地勢、及び、車道、に関する情報が取得されてもよい。ユーザが、充電ステーションの所望の特徴、例えば、場所のタイプ(例えば、地上、地下、等)、充電器のタイプ、駐車区画(bay)の数、庇、照明、CCTV、外部接続性、等、を入力してもよい。
【0009】
地所固有の情報110は、ユーザインターフェイス120内へ入力され、ユーザインターフェイス120は、ウェブサイトフロントエンドとして構成されてもよい。ユーザインターフェイス120は、入力された情報をデータベース130に送り、データベース130は、クラウドデータベースでもよい。データベース130は、地所固有の情報110及び非地所固有の情報132だけではなく、二次情報134も格納する。非地所固有の情報132は、充電ステーションの建設に使用される、部品、装備、デバイス、及び、材料、に関する情報を含んでもよい。例えば、非地所固有の情報132は、仕様、コンポーネントの寸法、コンポーネントの利用可能性、充電器についての費用、ケーブル布線、変電所(substation)、等を含んでもよい。本明細書で使用されるような非地所固有の情報は、2つ以上の地所の設計及び/又は建設に関係し得る情報である。例として、GPS座標は、各地所に一意のもの、つまり、地所固有のものである。充電器の寸法及び費用は、2つ以上の地所にまたがって同じ又は類似であること、つまり、非地所固有のもの、であることが考えられる。
【0010】
二次情報134は、クライアントから受信した、彼らの設計基準条件における固有の要件に関する情報を含んでもよく、当該情報は、EV充電地所のマーケティング及びブランドの外観、等といった態様を含むがこれらに限定されない。二次情報134は、地所が位置する国又は地域に固有の基準が含まれてもよい。
【0011】
成果物150の生成を開始するために、データベース130は、関係付けて格納された地所情報及び非地所情報を、プロセッサ140に伝達する。プロセッサ140は、選択された地所に適用されるべき、予め定められた設計上の決定を施行する工学規則142を含む。設計上の決定の、例示的であるものの網羅的ではない例には、所与のプロットエリアについての、EV充電用の駐車区画の数を特定することと、個々のEV充電器用の場所を特定することと、EV充電器を駐車区画に割り当てることと、「L&SP」分電盤、火災検出パネル、及び、通信パネル、を位置付けることと、利用可能なケーブルルートを特定することと、等が含まれる。
【0012】
設計上の決定は、規則として構築されてもよい。例えば、EV充電器を駐車区画に割り当てるための規則は、以下のように表現されてもよい。即ち、(i)シングル車両充電器が、駐車区画の端に位置する充電器である場合、(ii)デュアル車両充電器が、駐車区画の端の、中間地点に位置する充電器である場合、(iii)各配置は、駐車時に、EVバンパーが当たるように、又は、車輪が当たるように、のいずれかで、「バンパー」バー/ポスト止めが位置決めされることを必要とする。別の例において、サブ分電盤の数についての規則は、以下のように表現されてもよい。即ち:(i)デフォルトは、アクセスを容易にするために、全ての充電器がサブ分電盤から給電されるものとし、(ii)サブ分電盤の数がゼロである場合、全ての充電器がメイン変電所スイッチギヤから給電され、(iii)サブ分電盤から給電される場合、各充電器が最大250AのMCCBから給電され(これにより、最高120kWの充電器が可能になり)、(iv)サブ分電盤フィーダの定格=(250A×0.95/FLC)の切捨て値であり、(v)各サブ分電盤は、最大630Aを給電することができ(3×120kW充電器又は6×60kW充電器が可能になり)、(vi)サブ分電盤当たりの充電器の数=(630A×0.95/FLC)の切捨て値である。1つの実施形態において、工学規則142は、AVEVA E3D、ヘキサゴンインターグラフ(Hexagon Integraph)、AutoDesk、及び、MicroStation、といった、商業的に利用可能なソフトウェアソリューションにおいてエンコードされてもよい。
【0013】
特定の設計態様については、人間による入力、又は、対話型(インタラクティブ)工学160、が使用されてもよい。例えば、工学規則は、ケーブルルーティングを最小化する規則に基づいて、サブ分電盤についての場所を特定してもよく、当該場所は、その後、アクセスといった考慮事項について、人間が必要に応じて調節する。さらに、対話型工学160は、EV充電インフラストラクチャの地所の最適化をもたらす強力なツールであり、ここで、当該システムは、商業的に及び技術的に、という両方から、レイアウトを修正して最適化された設計を達成する機会を特定する。
【0014】
工学規則142及び対話型工学と共に、地所固有の情報110及び非地所固有の情報132を使用して、プロセッサ140は、各電気自動車充電地所についての詳細な設計プロセスの完成に必要とされる成果物150を生成する。成果物150は、材料集計(MTO)、ケーブル及び故障の計算、構造図、全体レイアウト図、費用見積、2D図、並びに、3D Navisworks(登録商標)モデル、又は、他の同等の商業的に利用可能なソフトウェア、を含んでもよいがこれらに限定されない。他の成果物は、単線図、電気負荷リスト、ケーブルスケジュール、ケーブルルーティング、充電器の基礎図、庇の基礎図、及び、庇の全体配置図、等を含むがこれらに限定されない。
【0015】
成果物140は、各地所についてのEV充電設計のカーボンフットプリントの影響の査定及び計算を含んでもよい。これらの結果と共に、対話型工学160は、総カーボンフットプリントが最低であるEV設計の選択を可能にする。
【0016】
EV充電資産の不変的な台帳を提供するために、システム100全体にわたり、ブロックチェーン技術が使用される。ユーザインターフェイス120、対話型工学のアクティビティ160、及び、データベース登録、を介して入力された全ての情報は、ブロックチェーンネットワーク上でトラッキングされる。成果物150の生産を含めた、契約により規定された条件の達成時に、ブロックチェーン上に格納されていて自動的に実行されるスマート契約を使用すると、デジタル署名が要求されて、支払いを承認する。
【0017】
図2を参照すると、本開示に従った、電気自動車用の充電ステーションの候補地を効率的に評価し、最適化し、開発するための方法200の、非限定的一実施形態が示されている。
【0018】
ステップ210では、工学規則のセットがコンパイルされる。各工学規則は、2つ以上の地所にわたる汎用アプリケーションを有する、予め定められた設計上の決定を表す。これまでに注記したように、これらの規則は、規制上の要件、従来の工学プラクティス、等を具体化していてもよい。
ステップ220では、当該工学規則がプロセッサにおいてエンコードされる。プロセッサは、商業的に利用可能な工学ソフトウェアを稼働させる汎用コンピュータでもよい。
ステップ230では、非地所固有の情報が、データベース内へロードされてデータベース内に格納される。この情報は、費用及び仕様を含んでもよく、また、選択された地所における充電ステーションの建設に参画し得る、装備供給業者、建設会社、及び、他のエンティティ、から受信されてもよい。
ステップ240では、ユーザが、選択された地所から地所固有の情報を取得する。この情報は、選択された地所における物理的検査中において、並びに、パブリックデータベース及び/又はプライベートデータベースから、取得されてもよい。
ステップ250では、地所固有の情報が、ユーザインターフェイスを介してデータベース内へ入力される。
ステップ260では、工学規則のセット、非地所固有の情報、地所固有の情報、及び、他の情報、を使用して、成果物が生成される。成果物は、ステップ265におけるEV充電地所の実現可能性の判定をサポートする詳細レベルを生成されたものでもよい。実現可能性の判定は、費用に関する情報と、可能性として、EV充電ステーションの建設を進めるか否かについてのエンティティの判定を補佐する他の態様と、を具備する、実現可能性設計パッケージを含んでもよい。例えば、この実現可能性設計パッケージは、時間、金融資源、及び/又は、労力、の投入が好ましい見返りを生成するか否かのエンティティの判定を可能にする、費用、スケジュール、生産能力、及び/又は、他の因子、に関する情報を含んでもよい。
そのような場合、ステップ270では、成果物を使用してEV充電ステーションが建設されてもよい。いくつかの状況において、この方法では、ステップ265が割愛されてもよい。
【0019】
ステップ270では、これらの成果物を使用して、充電ステーションが建設される。理解されるべきこととして、ステップ230/240及び250は、特定の状況に適合するように、必要に応じて並べ替えられてよい。また、データベース130及び/又はプロセッサ140内の情報は、定期的又は継続的に更新されてもよい。
【0020】
認識されるべきこととして、本開示の教示は、EV充電ステーションを建設するために使用されてもよい。つまり、建設のアクティビティが、成果物の受信によってサポートされてもよく、当該成果物を、その後、構造体の設立、電線路の敷設、装備の据付け、等を行うために使用することができる。
【0021】
前述の説明は、例示及び解説の目的で、本開示の特定の実施形態を対象としている。しかしながら、当業者にとっては明らかであろうこととして、この開示の範囲から逸脱することなく、上で明記された実施形態に対する多くの変形及び変更が可能である。以下の特許請求の範囲は、このような変形及び変更の全てを包含すると解釈されることが意図されている。
図1
図2
【国際調査報告】