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特表2024-529862容器及び容器を備える飲料又は食品調製システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-14
(54)【発明の名称】容器及び容器を備える飲料又は食品調製システム
(51)【国際特許分類】
   A47J 31/44 20060101AFI20240806BHJP
   G06K 19/06 20060101ALI20240806BHJP
   G06K 7/14 20060101ALI20240806BHJP
【FI】
A47J31/44 510
G06K19/06 028
G06K7/14 013
G06K7/14 021
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024500602
(86)(22)【出願日】2022-07-11
(85)【翻訳文提出日】2024-01-09
(86)【国際出願番号】 EP2022069310
(87)【国際公開番号】W WO2023285374
(87)【国際公開日】2023-01-19
(31)【優先権主張番号】21186135.6
(32)【優先日】2021-07-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】590002013
【氏名又は名称】ソシエテ・デ・プロデュイ・ネスレ・エス・アー
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140453
【弁理士】
【氏名又は名称】戸津 洋介
(74)【代理人】
【識別番号】100168734
【弁理士】
【氏名又は名称】石塚 淳一
(72)【発明者】
【氏名】ヨーキム, アルフレッド
(72)【発明者】
【氏名】ムーディー, サイモン
【テーマコード(参考)】
4B104
【Fターム(参考)】
4B104AA19
4B104AA20
4B104BA53
4B104BA78
4B104EA08
4B104EA09
(57)【要約】
飲料及び/又は食品を調製するためのマシン(4)によって使用するための前駆体材料を収容するように構成された容器(6)であって、容器は、貯蔵部(58)と、閉鎖部材(56)と、貯蔵部と閉鎖部材とを接続するフランジ(60)と、マシンによって実行される調製プロセスによって使用するための調製情報を格納するマシン可読コード(44)と、コード支持部材(62)と、を備え、フランジは、観察窓(84)を備え、コード支持部材(62)は、フランジ(60)の上面(68)を備えるフランジの側で観察窓(84)にわたって延び、コード(44)は、コード支持部材(62)のフランジ対向面(64)に配置され、コード(44)は、フランジの下面(70)を備えるフランジ(60)の側から観察窓(84)を通じて読取可能である、容器。
【選択図】 図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料及び/又は食品を調製するためのマシンによって使用するための前駆体材料を収容するように構成された容器であって、
貯蔵部と、
閉鎖部材と、
前記貯蔵部と前記閉鎖部材とを接続するフランジであって、前記貯蔵部が前記フランジから深さ方向に延びる、フランジと、
前記マシンによって実行される調製プロセスによって使用するための調製情報を格納するマシン可読コードと、
コード支持部材と、を備え、
前記フランジは、観察窓を備え、
前記コード支持部材は、前記フランジの上面を有する前記フランジの側において前記観察窓にわたって延びており、前記コードは、前記コード支持部材のフランジ対向面に配置されており、
前記コードは、前記観察窓を通して前記フランジの下面を有する前記フランジの側から読取可能であり、前記下面は、前記上面よりも深いところに配置されている、容器。
【請求項2】
前記閉鎖部材と前記コード支持部材は、一体的に形成されている、又は
前記コード支持部材は、インサートとして配置されている、
請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記観察窓は、1つ以上の切欠きとして形成されている、請求項1又は2に記載の容器。
【請求項4】
前記切欠き又は前記切欠きの各々は、前記フランジの周縁リムを前記フランジの内縁に相互接続する接続部材によって隣接されている、請求項3に記載の容器。
【請求項5】
前記接続部材は、前記コードの一部を形成している、請求項4に記載の容器。
【請求項6】
前記閉鎖部材は、前記切欠き又は前記切欠きの各々の半径方向内側で前記フランジに接着されている、請求項3~5のいずれか一項に記載の容器。
【請求項7】
前記観察窓は、少なくとも部分的に透明な部材を備える、請求項1又は2に記載の容器。
【請求項8】
前記フランジの全体が、前記少なくとも部分的に透明な部材から形成されている、請求項6に記載の容器。
【請求項9】
前記フランジと前記貯蔵部は、同じ材料から一体的に形成されている、請求項1~8のいずれか一項に記載の容器。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか一項に記載の容器と、飲料及び/又は食品を調製するためのマシンと、を備えるシステムであって、前記マシンは、
前記容器の前記コードを読み取るためのコード読取システムと、
前記容器の前記前駆体材料を処理するための処理ユニットと、
前記コードから読み取られた調製情報に基づいて前記処理ユニットを制御するための電気回路と、を含む、システム。
【請求項11】
飲料及び/若しくは食品又はその前駆体を調製するためのマシンのための、請求項1~9のいずれか一項に記載の容器の使用であって、前記マシンは、
前記容器の前記コードを読み取るためのコード読取システムと、
前記容器の前記前駆体材料を処理するための処理ユニットと、
前記コードから読み取られた調製情報に基づいて前記処理ユニットを制御するための電気回路と、を含む、使用。
【請求項12】
飲料及び/又は食品を調製するためのマシンによって使用するための前駆体材料を収容するための容器を形成する方法であって、
貯蔵部と閉鎖部材とを相互接続するフランジの上面を有する前記フランジの側にコード支持部材を配置して、前記コードが、前記フランジ内の観察窓を通じて前記フランジの下面を有する前記フランジの側から読取可能であるようにする、ステップを含み、前記貯蔵部が前記フランジから深さ方向に延びており、前記下面が前記上面よりも深いところに配置されている、方法。
【請求項13】
前記閉鎖部材を前記貯蔵部に接続する前に、前記閉鎖部材に前記コードを形成するステップを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記フランジの上面を有する前記フランジの前記側にインサートを配置する前に、前記コードを前記インサートに形成するステップを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
請求項12~14のいずれか一項に記載の方法によって形成された容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、予め小分けされたカプセルから飲料又は食品が調製される電気的に動作する飲料又は食品調製システムに関する。
【背景技術】
【0002】
飲料を調製するためのシステムは、飲料調製マシン及びカプセルを備える。カプセルは、1杯分の飲料形成前駆体材料、例えば挽いたコーヒー又は茶を含む。飲料調製マシンは、典型的には加圧され加熱された水を上記前駆体材料にさらすことによって、カプセルに対して飲料調製プロセスを実行するように構成されている。このようにしてカプセルを処理することにより、前駆体材料がカプセルから飲料として少なくとも部分的に抽出される。
【0003】
飲料調製マシンのこの構成は、1)従来の飲料調製マシンと比較して(例えば、手動で操作される直火式エスプレッソメーカーと比較して)向上したユーザ利便性、及び2)カプセル上のコードによって符号化された調製情報がマシンによって読み取られる、向上した飲料調製プロセスに起因して人気が高まっており、調製情報は、カプセルに特有の方法で調製プロセスを最適化するためにマシンによって使用される。特に、符号化される調製情報は、以下を含む、飲料調製プロセスにおいて選択された動作パラメータ:流体温度;流体圧力;調製の持続時間;及び流体体積を含み得る。
【0004】
カプセルは、前駆体材料を貯蔵するための貯蔵部と、貯蔵部を閉鎖するための膜として構成された閉鎖部材と、を含み、貯蔵部と共に形成されたフランジは、膜の接続のための表面を提示する。コードはフランジの下面に印刷されるが、フランジ上への直接印刷プロセスは複雑になる可能性がある。更に、コードは、フランジの下面に露出しているとき、その可読性に影響を及ぼす可能性がある損傷及び/又は汚れを受ける可能性がある。
【0005】
したがって、このシステムの開発には既に努力が払われているにもかかわらず、更なる改善が所望されている。
【発明の概要】
【0006】
本開示は、飲料若しくは食品又はそれらの前駆体を調製するためのマシンによって使用するための前駆体材料を収容するための容器を提供する。容器は、前駆体材料を貯蔵するための貯蔵部であって、前駆体材料を受け入れるための開口部を有する、貯蔵部と、貯蔵部の開口部を閉鎖するための閉鎖部材(例えば、膜)と、貯蔵部と閉鎖部材とを接続するフランジと、コード支持部材と、を含む。フランジは観察窓を含み、コード支持部材は、フランジの上面を有するフランジの側で観察窓にわたって延びるように配置されている。コード支持部材のコードは、コード支持部材のフランジ対向面に配置され、それにより、コードは、フランジの下面を有するフランジの側部から観察窓を通じて読取可能である。
【0007】
コードをフランジ上(例えばフランジの下側)ではなく、フランジの観察窓を通して見える別個のコード支持部材に配置することによって、コードはフランジの下側から有利に後退させられ、損傷を回避し得る。更に、コードは、3次元の貯蔵部及び一体化フランジ上ではなく、コード支持部材に2次元で印刷することができるため、より便利に形成され得る。
【0008】
実施形態では、コードは、当該マシンによって実行される調製プロセスによって使用するための調製情報を格納し、マシンは、調製情報に基づいて制御され、飲料及び/若しくは食品又はその前駆体を調製する。実施形態では、コードは、複数の要素を備え、要素は、調製情報を格納するデータ部分を符号化し、データ部を位置特定するためのファインダシーケンスを符号化する。
【0009】
実施形態では、閉鎖部材及びコード支持部材は、一体的に形成されている。閉鎖部材、例えば膜にコードを形成することによって、コードは、膜がフランジに接続されたときに観察窓を通じて簡便に表示され得る。
【0010】
好適な膜の例は、本明細書に開示される教示、並びに容器及び/又は閉鎖部材に関する例から導き出すことができる。適切な構造及び/又は動作の詳細は、例えば欧州特許第2569230号に開示されている。
【0011】
実施形態では、コード支持部材はインサートとして構成される。閉鎖部材とは別個のインサートにコードを配置することによって、コードは、膜がフランジに接続される前に、観察窓と正確に位置合わせされ得る。
【0012】
実施形態では、観察窓は、1つ以上の切欠きとして形成されている。切欠き、例えば、フランジ内の貫通穿孔を実装することによって、下面からのコードの可視性は、任意の媒体によって妨げられ得ない。
【0013】
実施形態では、切欠き又は各切欠きは、フランジの周辺リムをフランジの内縁に相互接続する接続部材によって隣接する。接続部材は、切欠きの半径方向に延びる境界を画定し、フランジの周辺リムをフランジの内縁部に固定し、フランジの内縁部は貯蔵部に接続される。
【0014】
実施形態では、接続部材は、コードの一部を形成している。コードの一部を形成するように接続部材を実装することによって、例えば、接続部材はファインダシーケンスの一部として使用され得、ファインダシーケンスの要素の1つとして成形及び着色され得、接続部材はコードを遮らない。
【0015】
実施形態では、閉鎖部材は、切欠き又は各切欠きの半径方向内側でフランジに接着されている。閉鎖部材を切欠きの貯蔵部側のフランジに(例えば接着剤によって)接続することによって、切欠きにかかわらず密封シールが維持され得る。
【0016】
実施形態では、観察窓は、少なくとも部分的に透明な部材を備える。透明な部材、例えば、Perspex又は他の透明な材料を実装することによって、コードは、当該材料を通じて見ることができる。このようにして、フランジの気密シールを損なう可能性のある切欠きが省略される。
【0017】
実施形態では、フランジの全体が、少なくとも部分的に透明な部材から形成される。透明部材のフランジの全体を形成することによって、透明部材は、例えば、さもなければコードの読み取りを中断し得る別個の観察窓としてではなく、より簡便に形成され得る。
【0018】
実施形態では、フランジと貯蔵部は、同じ材料から一体的に形成されている。透明材料のフランジ及び貯蔵部を実装することによって、別個の観察窓の形成が不要になる。
【0019】
本開示は、本明細書に開示される任意の前述の実施形態又は別の実施形態の容器と、飲料及び/若しくは食品又はその前駆体を調製するためのマシンと、を備えるシステムを提供する。
【0020】
実施形態では、マシンは、容器のコードを読み取るためのコード読取システム、容器の前駆体材料を処理するための処理ユニット、及びコードから読み取られた調製情報に基づいて処理ユニットを制御するための電気回路を含む。実施形態では、処理ユニットは、容器処理ユニット及び流体処理システムを含み、電気回路は、コードから読み取られた調製情報に基づいて容器処理ユニット及び流体処理システムを制御するように構成されている。実施形態では、処理ユニットは、ばら材料処理ユニットとして構成されており、電気回路は、ばら材料処理ユニットを制御して、コードから読み取られた調製情報に基づいて、容器から分配された又は容器内に配置されたばらの前駆体材料を処理するように構成されている。
【0021】
実施形態では、コード読取システムは、容器が回転軸線を中心に回転されるときにコードを読み取るように構成され、処理ユニットは、容器が当該回転軸線を中心に回転されるときに前駆体材料を処理するように構成されている。コード読取及び前駆体材料処理は、同時に又は連続して実行され得る。
【0022】
本開示は、飲料及び/若しくは食品又はそれらの前駆体を調製するためのマシンのための、任意の前述の実施形態又は本明細書に開示される別の実施形態の容器の使用を提供する。
【0023】
本開示は、飲料及び/又は食品を調製するためのマシンによって使用するための前駆体材料を収容するための容器にコードを配置する方法であって、貯蔵部と閉鎖部材とを相互接続するフランジの上面を有するフランジの側にコード支持部材を配置して、フランジの下面を有するフランジの側からフランジの観察窓を通じてコードを読取可能であるようにするステップを含む、方法を提供する。
【0024】
実施形態では、本方法は、閉鎖部材を貯蔵部に接続する前に、閉鎖部材にコードを形成するステップを含む。
【0025】
実施形態では、本方法は、フランジの上面を有するフランジの側にインサートを配置する前に、インサートにコードを形成するステップを含む。
【0026】
本方法は、任意の前述の実施形態、又は本明細書に開示される別の実施形態の特徴を実施し得る。
【0027】
本開示は、前述の実施形態又は本明細書に開示される別の実施形態の方法によって形成される容器を提供する。
【0028】
前述の概要は、本明細書に記載される主題の態様の基本的な理解を提供するために、いくつかの実施形態を要約する目的で提供される。したがって、上記の特徴は単なる例に過ぎず、本明細書に記載される主題の範囲又は趣旨を限定するものと決して解釈されるべきではない。更に、上記及び/又は先行する実施形態は、更なる実施形態を提供するために、任意の適切な組み合わせで組み合わせてもよい。本明細書に記載された主題の他の特徴、態様、及び利点は、以下の実施形態詳細な説明、図面の簡単な説明、及び特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0029】
本開示の実施形態の態様、特徴、及び利点は、同じ番号が同じ要素を示す添付の図面を参照した以下の実施形態の説明から明らかになるであろう。
図1】飲料若しくは食品又はそれらの前駆体の調製のためのシステムの実施形態を示すブロックシステム図である。
図2図1のシステムのマシンの実施形態を示すブロックシステム図である。
図3図2のマシンの流体調整システムの実施形態を示す説明図である。
図4A図2のマシンの容器処理システムの実施形態を示す説明図である。
図4B図2のマシンの容器処理システムの実施形態を示す説明図である。
図5図2のマシンの容器処理システムの実施形態を示す説明図である。
図6】ばら材料処理ユニットを備える、図2のマシンの実施形態を示す説明図である。
図7図2のマシンの制御電気回路の実施形態を示すブロック図である。
図8図1のシステムの電気回路の実施形態を示す説明図である。
図9図1のシステムによって実行される調製プロセスの実施形態を示すフロー図である。
図10図8の容器のコードを示す拡大図である。
図11図8及び図10の容器のフランジ及び閉鎖部材を示す拡大図である。
図12図8図10、及び図11の容器を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
システムのいくつかの実施形態を説明する前に、システムは、以下の説明に記載される構成又は方法工程の詳細に限定されないことを理解すべきである。本開示の利益を受ける当業者には、システムは他の実施形態が可能であり、かつ様々な方法で実施又は実行されることが可能であることが明らかであろう。
【0031】
本開示は、以下の説明を考慮してより良く理解され得る。
【0032】
本明細書で使用される場合、「マシン」という用語は、前駆体材料から飲料及び/若しくは食品を調製することができる、又はプレ前駆体材料から、続いて飲料及び/又は食品に調製することができる前駆体材料を調製することができる、電動デバイスを指し得る。マシンは、以下のプロセスのうちの1つ以上:希釈;加熱;冷却;混合;泡立て;溶解;浸漬;浸し;抽出;調整;煎じ;粉砕;及び他の同様のプロセスによって上記調製を実施し得る。マシン4は、調理台上で使用するように寸法設定され得、例えば、この調製マシン4は、長さ、幅、及び高さが、70cm未満である。本明細書で使用される場合、飲料及び/又は食品に関する「調製」という用語は、飲料及び/又は食品の少なくとも一部の調製を指し得る(例えば、飲料は、当該マシンによってその全体又は一部が調製され、エンドユーザが、消費前にミルク及び/又は水を含む追加の流体を手動で追加し得る)。
【0033】
本明細書で使用される場合、「容器」という用語は、前駆体材料を例えば1杯分の予め小分けされた量として収容するための任意の構成を指し得る。容器は、1杯分の前駆体材料のみを収容できるような最大容量を有してもよい。容器は、単回使用であってもよく、例えば、調製プロセス後に物理的に変更され、前駆体材料に流体を供給するための穿孔、容器から飲料/食品を供給するための穿孔、前駆体材料を抽出するためのユーザによる開封、のうちの1つ以上を含むことができる。容器は、マシンの容器処理ユニットと共に動作するように構成されてもよく、例えば、当該ユニットを通じて又は当該ユニットに配置して容器を位置合わせし方向付けるためのフランジを含んでもよい。容器は、特定の圧力を受けたときに破裂して飲料/食品を送出するように構成された破裂部を含み得る。容器は、容器を閉鎖するための閉鎖部材、例えば膜を有し得る。容器は、以下のうちの1つ以上:円錐;円筒;ディスク;半球;パケット;他の類似の形態を含む様々な形態を有し得る。容器は、金属、プラスチック、又はそれらの組み合わせなど、様々な材料から形成され得る。材料は、食品に安全であり、調製プロセスの圧力及び/又は温度に耐えることができるように選択され得る。容器はカプセルとして画定されてもよく、カプセルは20~100mLの内部容積を有してもよい。カプセルは、コーヒカプセル、例えば、Nespresso(登録商標)カプセル(Classic、Professional、Vertuo、Dolce Gusto、又は他のカプセルを含む)を含む。容器は入れ物として画定されてもよく、入れ物は150~350mLの内部容積を有してもよい。入れ物は、典型的には、エンドユーザがそこから消費するためのものであり、スプーンを含む器具を介して消費するためのポットと、そこから飲むためのカップと、を含む。容器は、パケットとして画定されてもよく、パケットは、プラスチック又はホイルを含む可撓性材料から形成される。パケットは、用途に応じて、150~350mL、又は200~300mL、又は50~150mLの内部容積を有してもよい。
【0034】
本明細書で使用される場合、「外部デバイス」又は「外部電子デバイス」又は「周辺デバイス」という用語は、マシンの外部の電子構成要素、例えば、マシンと同じ場所に配置された電子構成要素又はマシンから離れた電子構成要素であって、コンピュータネットワークを介してマシンと通信する電子構成要素を含み得る。外部デバイスは、マシン及び/又はサーバシステムと通信するための通信インターフェースを備え得る。外部デバイスは、スマートフォン、PDA、ビデオゲームコントローラ、タブレット、ラップトップ、又は他の同様の装置、を含むデバイスを含み得る。
【0035】
本明細書で使用される場合、「サーバシステム」という用語は、マシンの外部の電子構成要素、例えば、マシンから遠隔位置に配置され、コンピュータネットワークを介してマシンと通信する、電子構成要素を指し得る。サーバシステムは、マシン及び/又は外部デバイスと通信するための通信インターフェースを備え得る。サーバシステムは、ネットワークベースのコンピュータ(例えば、リモートサーバ)、クラウドベースのコンピュータ、任意の他のサーバシステム、を含むことができる。
【0036】
本明細書で使用される場合、「システム」又は「飲料又は食品調製システム」という用語は、飲料又は食品調製マシン、容器、サーバシステム、及び周辺デバイスを指し得る。
【0037】
本明細書で使用される場合、「飲料」という用語は、冷蔵又は高温であり得る飲用可能な物質に処理することができる任意の物質を指し得る。飲料は、固体、液体、ゲル、ペースト、のうちの1つ以上であり得る。飲料は、以下のうちの1つ又は組み合わせ:茶;コーヒー;ホットチョコレート;ミルク;ジュース;ビタミン組成物;ハーブティー/煎じ液;煎じた/風味付けされた水;及び他の物質であり得る。本明細書で使用される場合、「食品」という用語は、冷蔵又は高温であり得る、食べるための栄養素に処理することができる任意の物質を指し得る。食品は、固体、液体、ゲル、ペースト、のうちの1つ以上であり得る。食品は、ヨーグルト、ムース、パフェ、スープ、アイスクリーム、シャーベット、カスタード、スムージー、他の物質、を含み得る。飲料と食品の定義の間にはある程度の重複があり、例えば、飲料は食品であってもよく、したがって、飲料又は食品を調製すると言われるマシンは、両方の調製を排除しないことが理解されよう。
【0038】
本明細書で使用される場合、「前駆体材料」という用語は、飲料又は食品の一部又は全部を形成するように処理することができる任意の材料を指し得る。前駆体材料は、以下のうちの1つ以上:粉末;結晶;液体;ゲル;固体;及びその他とすることができる。飲料形成前駆体材料の例としては、挽いたコーヒー;乳粉末;茶葉;カカオ粉末;ビタミン組成物;例えば、ハーブティー/煎じ茶を形成するためのハーブ;香味料;及び他の同様の材料が挙げられる。食品形成前駆体材料の例としては、無水スープ粉末としての乾燥野菜又はストック;粉末ミルク;カスタードを含む小麦粉ベースの粉末;粉末ヨーグルト又はアイスクリーム;及び他の同様の材料が挙げられる。前駆体材料はまた、上記で定義されるような前駆体材料に処理することができる任意のプレ前駆体材料、すなわち、後に飲料及び/又は食品に処理することができる任意の前駆体材料を指し得る。一例では、プレ前駆体材料は、粉砕及び/又は加熱(例えば、焙煎)して前駆体材料にすることができるコーヒー豆を含む。
【0039】
本明細書で使用されるように、「流体」という用語は、(流体調整システムによって供給される流体に関して)水、ミルク、その他、のうちの1つ以上を含み得る。本明細書で使用される場合、流体に関する「調整」という用語は、その物理的特性を変化させることを指し得、以下のうちの1つ以上:加熱又は冷却;撹拌(泡を導入するために泡立てによって泡立て、そして乱流を導入するために混合することを含む);1杯分の容器と共に使用するのに適した1杯分の量への小分け;例えば、淹出圧力までの加圧;炭酸化;濾過/精製;他の調整プロセスを含むことができる。
【0040】
本明細書で使用される場合、「処理ユニット」という用語は、前駆体材料を飲料又は食品に処理することができる構成を指し得る。これは、プレ前駆体材料を前駆体材料に処理することができる構成を指す場合がある。処理ユニットは、容器処理ユニット又はばら材料処理ユニットを含む、任意の好適な実装を有し得る。
【0041】
本明細書で使用される場合、「容器処理ユニット」という用語は、前駆体材料から関連する飲料又は食品を得るために容器を処理することができる構成を指し得る。容器処理ユニットは、以下のうちの1つ以上:加熱;冷却;混合;泡立て;溶解;浸漬;浸し;抽出;調整;加圧;煎じ;及び他の処理工程、によって前駆体材料を処理するように構成され得る。したがって、容器処理ユニットは、処理工程に応じて、様々なユニットを実装してもよく、それらのユニットは、抽出ユニット(加圧及び/又は熱、例えば、加熱又は冷却、淹出プロセスを実行し得る)、混合ユニット(エンドユーザが消費するために入れ物内の飲料又は食品を混合する)、分配及び溶解ユニット(前駆体材料の一部を貯蔵所から抽出し、溶解によって処理し、それを入れ物に分配する)、及び他の同様のユニット、を含むことができる。
【0042】
本明細書で使用される場合、「ばら材料処理ユニット」という用語は、プレ前駆体材料のばら材料を前駆体材料に処理することができる構成を指し得る。ばら材料処理ユニットは、以下のうちの1つ以上:加熱;冷却;粉砕;混合;浸漬;調整;他の処理工程、によってプレ前駆体材料を処理するように構成され得る。ばら材料は、容器内でばら材料処理ユニットに供給されてもよく、そこから抽出されて処理される。
【0043】
本明細書で使用される場合、「調製プロセス」という用語は、前駆体材料から飲料若しくは食品を調製するためのプロセス、又は前駆体材料からプレ前駆体材料を調製するためのプロセスを指し得る。調製プロセスは、容器処理ユニットを制御して当該前駆体又はプレ前駆体材料を処理するために電気回路が実行するプロセスを指し得る。
【0044】
本明細書で使用される場合、「電気回路」又は「回路」又は「制御電気回路」という用語は、1つ以上のハードウェア及び/又はソフトウェア構成要素を指し得、その例としては、特定用途向け集積回路(ASIC)、電子/電気部品(トランジスタ、抵抗器、コンデンサ、インダクタなどの組み合わせを含み得る)、1つ以上のプロセッサ、1つ以上のソフトウェア又はファームウェアプログラムを記憶し得る非一時的メモリ(例えば、1つ以上のメモリデバイスによって実装される)、組み合わせ論理回路、上記の相互接続、が挙げられる。電気回路は、全体がマシンに配置されてもよく、又はマシン、外部デバイス、サーバシステム、のうちの1つ以上の間に分散されてもよい。
【0045】
本明細書で使用される場合、「プロセッサ」又は「処理リソース」という用語は、処理のための1つ以上のユニットを指し得、その例としては、ASIC、マイクロコントローラ、FPGA、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、状態マシン、又は他の適切な構成要素が挙げられる。プロセッサは、コンピュータプログラムを実行するように構成されてもよく、例えば、非一時的メモリ及び/又はプログラマブル論理に記憶され得る機械可読命令の形態をとり得る。プロセッサは、回路について説明した構成に対応する様々な構成を有し得、例えば、マシンに実装されてもよく、システムの一部として分散されていてもよい。本明細書で使用される場合、任意の機械実行可能命令又はコンピュータ可読媒体は、例えば、本明細書で開示されるようなマシン又はシステムによって、開示される方法を実行させるように構成されてもよく、したがって、方法という用語と同義的に又は互いに使用され得る。
【0046】
本明細書で使用される場合、「コンピュータ可読媒体(単数/複数)」又は「データストレージ」という用語は、コンピュータプログラムを記憶することが可能な任意の媒体を含み得、任意の従来の非一時的メモリ、例えば、以下のうちの1つ以上:ランダムアクセスメモリ(RAM);CD;ハードドライブ;ソリッドステートドライブ;メモリカード;及びDVD、の形態をとり得る。メモリは、回路について説明した構成に対応する様々な構成を有し得る。
【0047】
本明細書で使用される場合、「通信リソース」又は「通信インターフェース」という用語は、電子情報伝達のためのハードウェア及び/又はファームウェアを指し得る。通信リソース/インターフェースは、有線通信(「有線通信リソース/インターフェース」)又は無線通信(「無線通信リソース/インターフェース」)について構成され得る。無線通信リソースは、無線によって信号を送受信するハードウェアを含み、例えば、米国電子電気技術者協会(IEEE)に記載された802.11規格及びワシントン州カークランドのBluetooth(登録商標) Special Interest Groupから販売されるBluetooth(商標)の様々なプロトコル実装を含み得る。有線通信リソースとしては、ユニバーサルシリアルバス(USB)、高精細マルチメディアインターフェース(HDMI(登録商標))、又は他のプロトコル実装が挙げられる。マシンは、外部デバイス及び/又はサーバシステムとの有線又は無線通信のための通信リソースを含み得る。
【0048】
本明細書で使用される場合、「ネットワーク」又は「コンピュータネットワーク」という用語は、複数の装置/デバイス間の電子情報転送のためのシステムを指し得る。ネットワークは、例えば、任意のタイプの1つ以上のネットワークを含み得、それは、公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN);電話ネットワーク(例えば、公衆交換電話網(PSTN)及び/又は無線ネットワーク);ローカルエリアネットワーク(LAN);メトロポリタンエリアネットワーク(MAN);ワイドエリアネットワーク(WAN);インターネットプロトコルマルチメディアサブシステム(IMS)ネットワーク;プライベートネットワーク;インターネット;イントラネットを含み得る。
【0049】
本明細書で使用される場合、「コード」という用語は、調製情報を符号化する記憶媒体を指し得る。コードは、光学的に読取可能なコード、例えばバーコードであり得る。コードは、要素又はマーカと称することができる複数のユニットから形成され得る。
【0050】
本明細書で使用される場合、「調製情報」という用語は、調製プロセスに関連する情報を指し得る。処理ユニットの実装に依存して、当該情報は変化し得る。流体処理システムを備える容器処理ユニットに関連付けられ得るパラメータは、以下のうちの1つ以上:流体圧力;流体温度;質量流量/体積流量;流体体積;流体の濾過/精製;当該流体の炭酸化パラメータ、を含むことができる。ばら材料処理ユニットを備える容器処理ユニットに関連付けられ得るパラメータは、強度を含む粉砕パラメータ、加熱温度、のうちの1つ以上を含むことができる。より一般的なパラメータは、形状又は容積などの容器の幾何学的パラメータ、前駆体のタイプ、調製プロセスが一連の段階に分割されるときの段階識別子であって、各段階が、前述のパラメータのうちの1つ以上のセットを含む段階識別子、段階持続時間(例えば、段階のパラメータ又は概して前述のパラメータのうちのいずれかを適用するための持続時間)を含む持続時間、容器再順序付け又はサーバシステムからの情報の検索の目的で容器消費を監視するために使用され得る容器識別子、賞味期限、容器と共に使用するためのマシンのメモリに記憶されたレシピを検索するために使用され得るレシピ識別子、のうちの1つ以上を含むことができる。
【0051】
[システムの概説]
図1を参照すると、システム2は、マシン4、容器6、サーバシステム8、及び周辺デバイス10を備える。サーバシステム8は、コンピュータネットワーク12を介してマシン4と通信する。周辺デバイス10は、コンピュータネットワーク12を介してマシン4と通信する。
【0052】
図示されていない変形実施形態では、周辺デバイス及び/又はサーバシステムは省略される。
【0053】
コンピュータネットワーク12は、マシン4、サーバシステム8、及び周辺デバイス10の間で同じものとして示されているが、他の構成も可能であり、それには、各装置間の相互通信のための異なるコンピュータネットワーク、すなわち、サーバシステムが直接ではなく周辺デバイスを介してマシンと通信することが含まれる。特定の例では、周辺デバイスは、無線インターフェースを介して、例えばBluetooth(商標)プロトコルを用いてマシンと通信する。サーバシステムは、例えば、IEE802.11規格などの無線インターフェースを介して、またインターネットを介してマシンと通信する。
【0054】
[マシン]
図2を参照すると、マシン4は、前駆体材料を処理するための処理ユニット14、電気回路16、及びコード読取システム18を備える。
【0055】
電気回路16は、コード読取システム18を制御して、容器6からコード(図2には示さず)を読み取り、そこから調製情報を判定する。電気回路16は、調製情報を使用して処理ユニット14を制御して調製プロセスを実行し、調製プロセスでは、前駆体材料が飲料若しくは食品又はそれらの前駆体に処理される。
【0056】
[処理ユニットの第1の例]
図2及び図3を参照すると、処理ユニット14の第1の例において、当該ユニットは、容器処理ユニット20及び流体調整システム22を備える。
【0057】
容器処理ユニット20は、容器6を処理して、その中の前駆体材料(図示せず)から飲料又は食品を得るように構成されている。流体調整システム22は、容器処理ユニット20に供給される流体を調整する。電気回路16は、容器6から読み取られた調製情報を使用して、容器処理ユニット20及び流体調整システム22を制御し、調製プロセスを実行する。
【0058】
[流体調整システム」
図3を参照すると、流体調整システム22は、リザーバ24、ポンプ26、熱交換器28、及び調整された流体のための出口30を含む。リザーバ24は、典型的には、複数の調製プロセスに十分な流体を収容する。ポンプ26は、流体をリザーバ24から熱交換器26を通じて、(容器処理ユニット20に接続されている)出口30へと移動させる。ポンプ26は、以下を含む流体を駆動するための任意の好適なデバイス:往復ポンプ;回転ポンプ;及び他の適切な構成、として実装することができる。熱交換器28は、流体を加熱するように実装され、インラインサーモブロック型ヒータ、リザーバ内の流体を直接加熱するための加熱要素、及び他の適切な構成を含むことができる。
【0059】
図示されていない変形実施形態では、ポンプが省略され、例えば、流体が重力によって容器処理ユニットに供給される又は主給水によって加圧される。リザーバが省略され、例えば、水が主給水によって供給される。熱交換器は、流体を冷却するように構成され、例えば、冷凍型サイクルヒートポンプを含み得る。熱交換器が省略され、例えば、主給水が所望の温度で水を供給する。流体調整システムは、濾過/精製システム、例えば、流体に適用される程度が制御可能であるUV光システム、及び流体が炭酸化される程度を制御する炭酸化システムを含む。
【0060】
[容器処理ユニット]
容器処理ユニット20は、以下の実施例1~6に示すように、様々な構成で実装することができる。
【0061】
図4A及び図4Bを参照すると、容器処理ユニット20の第1の例は、飲料を調製するためにカプセル6(カプセルの適切な例が図7に示されており、これについては後述する)として構成された容器を処理するためのものである。容器処理ユニット20は、カプセル6から飲料を抽出するための抽出ユニット32として構成されている。抽出ユニット32は、カプセル保持部34と閉鎖部36とを含む。抽出ユニット32は、カプセル保持部34及び閉鎖部36がカプセル6を受容するように配置されるカプセル受容位置(図4A)に移動可能である。抽出ユニット32は、カプセル保持部34及び閉鎖部36がカプセル6の周りにシールを形成し、飲料をカプセル6から抽出することができるカプセル抽出位置(図4B)に移動可能である。抽出ユニット32は、アクチュエータ駆動式であってもよく、又は当該位置間を手動で移動可能であってもよい。
【0062】
流体調整システム22の出口30は、典型的には高圧下で、カプセル抽出位置において調整された流体をカプセル6内に注入するための注入ヘッド38として配置されている。飲料出口40は、抽出された飲料を捕捉し、それを抽出ユニット32から搬送するように構成されている。
【0063】
抽出ユニット32は、(例えば10~20バールで)加圧され、(例えば50~98℃で)加熱された流体をカプセル6内の前駆体材料に適用することによって飲料を調製するように構成されている。圧力は、カプセル6の破裂部(図4A、4Bには示されない)の圧力を超えるまで、所定の時間量にわたって増加され、それにより、当該部分の破裂が引き起こされ、飲料が飲料出口40に分配される。
【0064】
図示されていない変形実施形態では、注入ヘッド及び飲料出口は、それぞれ閉鎖部及びカプセル保持部に配置されるものとして示されているが、注入ヘッド及び飲料出口が、それぞれカプセル保持部及び閉鎖部に配置されること、又は両方が同じ部分にあることを含めて、代替的に配置され得る。更に、抽出ユニットは、例えば、Nespresso(登録商標)Professionalカプセルを含む、フランジに関して対称であるカプセルのためのカプセル保持部として配置された両方の部分を含み得る。
【0065】
適切な抽出ユニットの例は、参照により本明細書に組み込まれる欧州特許第1472156(A1)号及び欧州特許第1784344(A1)号に提供されており、液圧シールされた抽出ユニットを提供する。
【0066】
図5を参照すると、容器処理ユニット20の第2の例では、抽出ユニット32は、第1の例について説明した通りであるが、抽出ユニット32は、より低い流体圧力で、遠心分離によって動作する。具体的には、抽出ユニット32は、カプセル6を保持するためのカプセル保持部34と、当該カプセルホルダ35を回転させるための駆動システム37と、を含む回転機構33を含む。
【0067】
流体調整システム22の出口30は、後述するように、調整された流体をカプセル6の閉鎖部材を通じてカプセル6の中心に注入するための注入ヘッド38として閉鎖部36に配置されている。回転機構33は、カプセルを回転させて、調整された流体を、カプセル6内の前駆体材料を通じて半径方向外向きに、及び閉鎖部材内の周辺に配置された穿刺点(図示せず)を通じて外へ送ることを達成する。適切なカプセルの例は、Nespresso(登録商標)Vertuoカプセルである。適切な例は、参照により本明細書に組み込まれる欧州特許第2594171(A1)号に提示されている。
【0068】
第3の例(図示せず)では、カプセル処理ユニットは、高圧高温流体下で溶解するように選択された飲料前駆体の溶解によって動作する。この構成は、第1及び第2の例の抽出ユニットと同様であるが、圧力がより低いため、封止された抽出ユニットが必要とされない。特に、流体をカプセルの蓋に注入することができ、破裂部はカプセルの貯蔵部の基部に位置する。適切なカプセルの一例は、Nespresso(登録商標)Dolce Gustoカプセルである。好適な抽出ユニットの例は、欧州特許第1472156(A1)及び欧州特許第1784344(A1)号に開示され、これらは本明細書において参照として組み込まれる。
【0069】
第5の例(図示せず)では、容器処理ユニットは、エンドユーザがそこから消費するための入れ物である容器内に保管される飲料又は食品前駆体を調製するための混合ユニットとして配置されている。混合ユニットは、入れ物内の飲料又は食品前駆体を混合するための攪拌機(例えば、遊星型ミキサ、螺旋型ミキサ、及び垂直切断ミキサ)と、入れ物内の飲料又は食品前駆体を加熱/冷却するための熱交換器とを備える。流体供給システムはまた、入れ物に流体を供給し得る。このような構成の例は、国際公開第2014067987(A1)号に開示され、これは本明細書において参照として組み込まれる。
【0070】
第6の例(図示せず)では、容器処理ユニットは、分配及び溶解ユニットとして配置されている。分配及び溶解ユニットは、マシンの貯蔵部(パケット又はボックスを含む任意の複数に小分けされた容器を含むことができる)から1杯分の飲料又は食品前駆体を抽出するように配置されている。分配及び溶解ユニットは、抽出された1杯分を流体調整システムからの調整された流体と混合し、飲料又は食品を入れ物に分配するように構成されている。
【0071】
[処理ユニットの第2の例]
図6を参照すると、処理ユニット14の第2の例では、当該ユニットはばら材料処理ユニット42を含む。
【0072】
ばら材料処理ユニット42は、ばらのプレ前駆体材料を容器6から受け入れ、プレ前駆体材料を処理して前駆体材料を得るように構成されている。電気回路16は、容器6から読み取られた調製情報を使用して、調製プロセスを実行するようにばら材料処理ユニット42を制御する。
【0073】
ユーザは、コードを読み取るためのマシン4のコード読取システム18に容器6を手動で提示する。次いで、ユーザは、容器6を開き、容器内に配置されたプレ前駆体材料(図示せず)をばら材料処理ユニット42内に分配する。ばら材料処理ユニット42は、ばらのプレ前駆体材料を前駆体材料に処理する。
【0074】
特定の例では、プレ前駆体材料はコーヒー豆であり、ばら材料処理ユニット42は、前駆体材料を提供するためにコーヒー豆を焙煎及び/又は粉砕するように構成されている。
【0075】
図示されていない変形実施形態では、ばら材料処理ユニットは、代替的に、後続の処理のためにカプセルを開いて、カプセルからプレ前駆体を分配するための分配システムを含むように構成される(例えば、容器を切り開くための切断ツールと、プレ前駆体材料を抽出するためのスコップなどの抽出器と、を含んでもよい)。プレ前駆体材料は、容器内で処理され、前述の例によって容器から分配され得る、又は容器内でユーザに提供され得る。
【0076】
[コード読取システム]
図4A及び図4Bを参照すると、コード読取システム18は、容器6の閉鎖部材に配置されたコード44を読み取るように配置されている。コード読取システム18は、容器処理ユニット20の第1の例の抽出ユニット32と一体化されている。コード44は、(図4Bに示すように)抽出ユニット32がカプセル抽出位置にある状態で読み取られる。
【0077】
コード読取システム18は、コード44のデジタル画像を取り込む画像取込ユニット46を含む。好適な画像取込ユニット46の例としては、Sonix SN9S102、Snap Sensor S2撮像装置、オーバーサンプル2値画像センサ、及び他の同様のシステムが挙げられる。
【0078】
電気回路16は、デジタル画像内のコードを識別し、調製情報を抽出するための画像処理回路(図示せず)を含む。画像処理回路の一例は、コード処理プログラムを実行するTexas Instruments TMS320C5517プロセッサである。
【0079】
図5を参照すると、コード読取システム18は、容器6のフランジの下側からコード44を読み取るように構成されている。コード44は、コード読取システム18のコードリーダ46に対するコード44の回転に基づいて読み取られる。コード44は、抽出ユニット32がカプセル抽出位置にあり(図5に示す)、回転機構33が容器6を回転させている状態で読み取られる。
【0080】
コード読取システム18は、コード44のコード信号を取り込むコードリーダ46を含む。好適な画像コードリーダ46の例としては、コードの暗い要素と明るい要素とを区別することができるフォトダイオード又は他の電気部品が挙げられる。図示されていない変形実施形態では、コードリーダは、上述したように、画像取込ユニットとして、又は別の適切な読取システムを用いて実装され得る。
【0081】
図示されていない変形実施形態では、コード読取システムは、容器処理ユニットとは別個であり、ユーザが容器を配置し、容器を容器処理ユニットに搬送するチャネル内に配置され、分配及び溶解ユニットの飲料出口から飲料を受け取るように配置された入れ物上のコードを読み取るように構成されている。図示されていない更なる変形実施形態では、コード読取システムは、代替的に実装され、例えば、コード読取システムは、ユーザが手動で画像取込デバイスに提示する容器のコードを読み取るようにマシンに配置されている。図示されていない更なる変形実施形態では、コード読取システムは、容器の異なる位置、例えば、貯蔵部又はフランジ部上のコードを読み取るように構成されている。
【0082】
[制御電気回路]
図7を参照すると、電気回路16は、処理ユニット14を制御して調製プロセスを実行するための制御電気回路48として実装されている。図7の実施形態では、説明のために、容器処理ユニット20及び流体供給ユニット22を備える処理ユニット14が、第1の例として例示されている。
【0083】
電気回路16、48は、マシン4が調製プロセスを実行すべきであることを確認する入力をユーザから受け取るための入力ユニット50、入力ユニット46から入力を受信し、処理ユニット14に制御出力を提供するためのプロセッサ52、及び調製プロセス中に、処理ユニット54から、調製プロセスを制御するために使用され得るフィードバックを提供するためのフィードバックシステム54を(例えば、ハードウェアと組み合わせて)少なくとも部分的に実装する。
【0084】
入力ユニット50は、ユーザインターフェースとして実装され、以下のうちの1つ以上:ジョイスティックボタン又は押しボタンなどのボタン;ジョイスティック;LED;グラフィックLDC又はキャラクタLDC;タッチ感知ボタン及び/又はスクリーンエッジボタンを備えるグラフィカルスクリーン;他の同様の装置;及び容器がユーザによってマシンに供給されたかどうかを判定するためのセンサを含むことができる。
【0085】
フィードバックシステム54は、以下の動作又は他のフィードバック制御に基づく動作のうちの1つ以上:
流体供給システム22の出口30(図3に示す)への流体の流量/体積を判定するための流量センサであって、容器6への流体の正確な量を計量し、それによってポンプ26への電力を調節するために使用され得る、流量センサ;
流体供給ユニット22の出口30への流体の温度を判定するための温度センサであって、容器6への流体の温度が正確であることを確実にし、それによって熱交換器28への電力を調節するために使用され得る、温度センサ;
リザーバ24内の流体のレベルが調製プロセスに十分であることを判定するためのレベルセンサ;及び
抽出ユニット32の位置(例えば、カプセル抽出位置又はカプセル受容位置)を判定するための位置センサを実装することができる。
【0086】
電気回路16、44は、以下の処理ユニット14の他の例:例えば、フィードバックシステムがカプセルの回転速度を制御するために使用され得る容器処理システムの第2の例;フィードバックシステムが粉砕速度及び/又は加熱温度の制御を実施するために使用され得るばら材料処理ユニットに対して適切に適合されることが理解されるであろう。
【0087】
[容器]
図8を参照すると、処理ユニット14の第1の例又は第2の例と共に使用するための容器6の例としては、カプセルとして構成された容器6が挙げられる。カプセルは、閉鎖部材56、貯蔵部58、及びフランジ部60を含む。
【0088】
貯蔵部58は、前駆体材料を貯蔵するための空洞を含む(図示せず)。閉鎖部材56は、貯蔵部58を閉鎖し、可撓性膜を備える。フランジ部60は、貯蔵部58と一体的に配置され、前駆体材料を気密封止するために閉鎖部材56を貯蔵部58に接続するための平坦面を呈する。カプセル6は、2~5cmの直径及び2~4cmの軸方向長さを有する。
【0089】
図示されていない変形実施形態では、容器は、以下を含む様々な形状:半球;湾曲;矩形断面;円錐台形;及び他の同様の形状、を有することができる。閉鎖部材は、膜ではなく剛性部材として構成され得る。容器は、フランジで接続される2つの類似又は同一の貯蔵部から形成されてもよく、したがって、閉鎖部材を省略することができる。フランジは、貯蔵部に接続され、したがって別個の構成要素としてもよい。閉鎖部材は、貯蔵部に接続されてもよく、したがって、フランジを省略することができる。
【0090】
形状、寸法、及び/又は材料に関する容器及び/又は閉鎖部材の適切な例は、Nespresso(商標)(Original Line、Professional Line、Vertuo Line)及びNestle Dolce Gusto(商標)及びNestle Special-T(商標)によって使用される小分けされた風味付け原材料用のカートリッジ、カプセル、及びポッドのいずれかから既知である。したがって、材料は、アルミニウムなどの金属、プラスチック、及び/又は紙を含み得る。材料は、好ましくは生分解性及び/又はリサイクル可能である。適切な使用、例えば、抽出、方法、及びシステムも、Nespresso(商標)、Nestle Dolce Gusto(商標)、又はNestle Special-T(商標)から既知である。
【0091】
容器及び/又は閉鎖部材の構造、製造、及び/又は(飲料)抽出の詳細は、例えば、欧州特許第2155021号、欧州特許第2316310号、欧州特許第2152608号、欧州特許第2378932号、欧州特許第2470053号、欧州特許第2509473号、欧州特許第2667757号、及び欧州特許第2528485号に開示されている。
【0092】
[コードの配列]
図8を参照すると、コード44は、コード読取システム18によって読み取ることが可能となるように、任意の好適な位置で、容器6の外面に配置されている。
【0093】
図8を参照すると、コード44(図8には示さず)は、以下の位置のうちの1つ以上:閉鎖部材56;フランジ部60の閉鎖部材56とは反対側に面する下面;及び貯蔵部58、に配置され得る。
【0094】
[調製プロセス]
図9を参照すると、前駆体材料から飲料/食品を調製するためのプロセスの実行が示されている。
ブロック170:ユーザが、容器6をマシン4に供給する。
ブロック172:電気回路16(例えば、その入力ユニット50)は、前駆体から飲料/食品を調製するためのユーザ命令を受信し、電気回路16(例えば、プロセッサ52)は、プロセスを開始する。
ブロック174:電気回路16は、容器を処理するように処理ユニット14を制御する(例えば、容器処理ユニット20の第1又は第2の例では、抽出ユニット32は、カプセル受容位置(図4A)からカプセル抽出位置(図4B図5)に移動される)。
ブロック176:電気回路16は、容器6上のコード44を読み取り、コードのデジタル画像又はコードに関連するコード信号を提供するようにコード読取システム18を制御する。
ブロック178:電気回路16のコード処理回路は、デジタル画像又はコード信号を処理して、調製情報を抽出する。
ブロック180:電気回路16は、調製情報に基づいて、処理ユニット14を制御することによって調製プロセスを実行する。処理ユニットの第1の例では、この調製プロセスは、調製情報で指定された温度、圧力、及び持続時間で流体を容器処理ユニット20に供給するように流体調整システム22を制御することを含む。
続いて、電気回路16は、カプセル抽出位置からカプセル排出位置を通って移動させて、容器6を排出し、カプセル受容位置に戻すように容器処理ユニット20を制御する。
【0095】
図示されていない変形実施形態では、上記のブロックは、異なる順序で、例えば、ブロック170の前にブロック172、又はブロック174の前にブロック176を実行することができる。いくつかのブロックは省略することができ、例えば、マシンがカプセルのマガジンを格納する場合、ブロック170を省略することができる。代替的に、ブロック170~176で、ユーザは、容器のコードをコード読取システムに提示し、コードが読み取られた後、容器を開き、プレ前駆体材料を処理ユニットに分配する。更に、容器処理ユニットは、抽出位置とカプセル受容位置との間で手動で移動されてもよい。
【0096】
ブロック176及び178は、コード読取及び処理プロセスと称され得る。ブロック180は、調製プロセスと称され得る。電気回路16は、例えばプログラムコードとして、調製プロセス(又は複数の調製プロセス)のための命令を含む。一実施形態では、プロセッサ52は、メモリ(図示せず)に記憶された命令を実行する。
【0097】
調製プロセスの一部として、電気回路16は、マシンの通信インターフェース(図示せず)を使用して、サーバシステム8及び/又は周辺デバイス10からコンピュータネットワーク12を介して追加の調製情報を取得することができる。
【0098】
[コード概要]
図10を参照すると、コード44は、複数の要素80からなる。要素80は、縁取り82に配置される。要素80は暗い色であり(例えば、黒色、濃青色、紫色、濃緑色のうちの1つを含み)、縁取り82は比較的明るい色である(例えば、白色、淡青色、黄色、淡緑色のうちの1つを含む)ため、画像取込ユニット46がそれらを区別するのに十分なコントラストが存在する。図示されていない変形実施形態では、要素は明るい色であり、縁取りは暗い色である。
【0099】
要素80は、例えば、インクプリンタによる印刷によって形成される。印刷の例として、インクは、従来のプリンタインクであってもよく、基材は、閉鎖部材、フランジ、若しくは貯蔵部のうちの1つを含む容器外面、又は容器に接続される別個の基板であってもよい。図示されていない変形実施形態では、要素は、エンボス加工、彫刻、又は他の適切な手段を含めて、代替的に形成される。
【0100】
要素80は、後述するように様々な形状を有する。本明細書で使用される場合、要素に関する「形状」という用語は、正確な形状又は実際の形状の近似を指し得、これは、印刷又は他の製造上の精度の変動に起因し得る。
【0101】
要素80は、容器が回転軸線100を中心に回転されるときに順次読み取られるように配置されている(図5にも示される)。コード44の要素80は、周方向に延びる仮想線L上に配置されている。
【0102】
[コード符号化]
要素80は、調製情報を格納するためのデータ部を符号化し、データ部を見つけるためのファインダシーケンスを符号化する。要素80はビットコードとして符号化され、要素の有無が論理1又は0を符号化する。
【0103】
ファインダシーケンス(図示せず)は、コードを処理するときに識別可能である、論理1及び/又は0の事前定義された予約済みシーケンスを含む。データシーケンスは、ファインダシーケンスに対して既知の位置に配置され、例えばファインダシーケンスの直後に配置されるか、又はファインダシーケンス内に分散される。したがって、ファインダシーケンスが配置された状態で、データシーケンスを配置し、読み取り、復号することができる。データシーケンスは、マシン2の電気回路16に(例えば、電子メモリを介して)記憶された規則に基づいて復号され得る。そのようなコードの特定の例は、欧州特許第2594171(A1)号に提供されている。
【0104】
[容器形成]
図11及び図12を参照すると、図8及び図10の実施形態に関連して説明した特徴を実装するより詳細な例が示されている。
【0105】
容器6は、本実施形態では膜56であるコード支持部材62を備える。膜56は、フランジ対面側64及び外面側66を含む。フランジ60は、上面68及び下面70を含む。フランジ60は、外側リム72と、貯蔵部58に隣接する内縁部74とを含む。コード44は、フランジ60の上面68に重なる位置で膜56のフランジ対面側64に形成される。
【0106】
図示されていない変形実施形態では、コード支持部材は、膜とは別個の部材であり、例えば、膜とフランジとの間に位置決めされた別個のインサートに配置される。
【0107】
フランジ60は、観察窓84を含む。コード支持部材62は、コード44が下面70を含むフランジ60の側部から観察窓84を通じて読取可能であるように、観察窓84の上に延びるように配置される。
【0108】
観察窓には、4つの切欠き86が形成されている。切欠き86は、外側周方向延在縁部88と、内側周方向延在縁部90と、接続部材92と、によって画定されている。接続部材92は、外側リム72を内縁部74に相互接続する。
【0109】
接続部材92及びコード44は、各コードの個々の反復が単一の切欠き86を通して見えるように配置される。
【0110】
図示されていない変形実施形態では、接続部材は、コードの一部を形成することができ、例えば、接続部材は、要素の暗色又は明色に対応する表面仕上げを有する材料から形成され得、要素に対応する寸法で設定され得る。2つ以上のコード反復が表示ウィンドウごとに配置され得る、又は単一のコード反復がいくつかの表示ウィンドウにわたって分散され得る。4つの切欠きが示されているが、任意の数の切欠きであってもよい。
【0111】
切欠き86の周りの気密シールを維持するために、膜56は、切欠き又は各切欠き86の半径方向内側で、例えば内縁部74の周りでフランジ60に接着される。代替的に、膜56は、各切欠き86の周囲及び外側リム72の近位でフランジ60に接着される。
【0112】
図示されていない変形実施形態では、切欠きは、接着剤によって透明部材、例えばPerspexで充填され、それを通じてコードを読み取ることができる。
【0113】
図示されていない変形実施形態では、フランジの全体が透明部材、例えばPerspexで形成される。フランジの全体(任意選択的に貯蔵部も含む)を形成することによって、切欠きは省略され得る。
【0114】
容器6を形成する方法は、以下のステップを含む。
ステップ1:コード支持部材62をフランジ60の上面68に配置する。
ステップ2:下面70を備えるフランジ60の側から観察窓8を通じてコード44を読み取ることができるように、コード支持部材62のコード44を位置決めする。
ステップ3:膜56をフランジ60に接着剤で接続する。
【0115】
変形実施形態では、コードは、ステップ3の後、観察窓を通って印刷することによってコード支持部材に形成することができる。このようにして、コードが観察窓に対して正しい位置に位置合わせされるように保証することができる。
【0116】
開示された方法のいずれか(又は対応する装置、プログラム、データキャリアなど)は、特定の実装に応じて、ホスト又はクライアントのいずれかによって実行してもよい(すなわち、開示された方法/装置は通信(複数可)の形態であり、そのため、いずれの「視点」からも、すなわち、互いに対応して実行され得る)ことが理解されよう。更に、「受信すること」及び「送信すること」という用語は、「入力すること」及び「出力すること」を包含し、無線波を送受信するRFコンテキストに限定されないことが理解されよう。したがって、例えば、実施形態を実現するためのチップ、他の装置又は構成要素は、別のチップ、装置又は構成要素への出力用データを生成することができ、あるいは別のチップ、装置、又は構成要素からの入力データとして有することができ、そのような出力又は入力は、動名詞、すなわち、「送信すること」及び「受信すること」、並びにRFコンテキスト内での「送信すること」及び「受信すること」を含む「送信」及び「受信」として指すことができる。
【0117】
本明細書で使用する場合、文体「A、B又はCのうちの少なくとも1つ」で用いられる任意の表現、並びに「A、B及びCのうちの少なくとも1つ」の表現は、選言的に「又は」と選言的に「及び」を使用し、その結果、これらの表現は、A、B、Cの任意若しくは全ての接合といくつかの置き換え、すなわち、Aのみ、Bのみ、Cのみ、任意の順序でA及びB、任意の順序でA及びC、任意の順序でB及びC、任意の順序でA、B、Cを含む。このような表現で使用される3つより多いか又は少ない特徴が存在し得る。
【0118】
特許請求の範囲において、括弧間に配置されている任意の参照符号は、特許請求の範囲を限定するものと解釈すべきではない。「備える(comprising)」という語は、特許請求の範囲に列挙されているもの以外の要素又は工程の存在を排除するものではない。更に、本明細書で使用する場合、「a」又は「an」という用語は、1つ又は2つ以上として定義される。また、請求項における「少なくとも1つの」及び「1つ以上の」などの導入句の使用は、同じ請求項が導入句「1つ以上」又は「少なくとも1つ」及び「a」又は「an」などの不定冠詞を含む場合でも、不定冠詞「a」又は「an」による別の請求項要素の導入が、そのような導入された請求項要素を含む特定の請求項をそのような要素を1つのみ含む発明に限定することを意味すると解釈されるべきではない。定冠詞の使用についても同じことが言える。別途記載のない限り、「第1」及び「第2」などの用語は、そのような用語が説明する要素間を任意に区別するために使用される。したがって、これらの用語は、必ずしもそのような要素の時間的又は他の優先順位を示すことを意図するものではない。相互に異なる請求項に特定の処置が列挙されるという単なる事実はこれら処置の組み合わせが有利に使用され得ないことを示すものではない。
【0119】
互換性がないと明示的に述べられていない限り、あるいは実施形態、実施例、又は請求項の物理的性質又はその他がそのような組み合わせを妨げていない限り、前述の実施形態、実施例及び添付の請求項の特徴は、任意の適切な構成、特にそうすることにおいて有益な効果があるものにおいて、一緒に統合することができる。これは、任意の特定の利益のみに限定されるものではなく、代わりに、「事後」利益から生じてもよい。このことは、特徴の組み合わせは、記載された形態、特に、実施例(複数可)の形態、実施形態(複数可)、又は請求項(複数可)の従属性によって限定されないということである。更に、これはまた、「1つの実施形態では」、「一実施形態により」などの語句にも適用され、これは単に文言の様式であり、同じ又は類似の文言の他の全ての例に対する別個の実施形態に、以下の特徴を限定するものとして解釈されるべきではない。これは、「一(an)」、「1つの(one)」又は「いくつかの」実施形態(複数可)への言及は、開示された1つ以上の、及び/又は全ての実施形態、又はそれらの組み合わせ(複数可)への言及であり得る、ということである。また、同様に、「その」実施形態への言及は、直前の実施形態に限定されない場合がある。
【0120】
本明細書で使用される場合、任意のマシン実行可能命令、又はコンピュータ可読媒体は、開示された方法を実行することができ、したがって、方法という用語と同義に、又は互いに使用されることができる。
【0121】
1つ以上の実装の前述の説明は、例示及び説明を提供するが、網羅的であること、又は本発明の範囲を開示された正確な形態に限定することを意図するものではない。修正及び変形は、上記の教示に照らして可能であり、又は本開示の様々な実装の経験から取得されてもよい。
【符号の説明】
【0122】
2 システム
4 マシン
14 処理ユニット
20 容器処理ユニット(第1/第2の例)
32 抽出ユニット
34 カプセル保持部
36 閉鎖部
38 注入ヘッド
40 飲料出口
33 回転機構
37 駆動システム
22 流体調整システム
24 リザーバ
26 ポンプ
28 熱交換器
30 出口
42 ばら材料処理ユニット
16 電気回路
48 制御電気回路
50 入力ユニット
52 プロセッサ
54 フィードバックシステム
18 コード読取システム
46 画像取込ユニット
6 容器(カプセル)
56 閉鎖部材(膜)
64 下面
66 上面
58 貯蔵部
60 フランジ部
68 上面
70 下面
72 周縁部(リム)
88 外縁部
90 内縁部
84、86 観察窓(切欠き)
92 接続部
44 コード
80 要素
L 仮想線
82 縁取り
100 軸
R 半径方向
8 サーバシステム
10 周辺デバイス
12 コンピュータネットワーク
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】