(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-14
(54)【発明の名称】端末装置、ネットワーク装置、及び方法
(51)【国際特許分類】
H04W 52/02 20090101AFI20240806BHJP
H04W 68/00 20090101ALI20240806BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20240806BHJP
【FI】
H04W52/02 111
H04W68/00
H04W72/0453
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024501497
(86)(22)【出願日】2021-07-12
(85)【翻訳文提出日】2024-03-07
(86)【国際出願番号】 CN2021105749
(87)【国際公開番号】W WO2023283761
(87)【国際公開日】2023-01-19
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA43
5K067CC22
5K067DD13
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ15
(57)【要約】
本開示の実施形態は、通信のための方法、装置及びコンピュータ可読媒体に関する。本開示の実施形態によれば、端末装置は、複数のページングキャリアに関連付けられた最小不連続受信(DRX)サイクルのリストをネットワーク装置から受信する。端末装置は、複数のページングキャリアからページングキャリアを選択する。端末装置は、端末装置固有のDRXサイクルと、最小DRXサイクルリスト内のページングキャリアに関連付けられた最小DRXサイクルとのうちの少なくとも1つに基づいてDRXサイクルを決定する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置により実現される方法であって、
第1の周波数リソースに関連付けられた最小不連続受信(DRX:discontinuous reception)サイクルを少なくとも含むDRX情報をネットワーク装置から受信することと、
前記端末装置に固有のDRXサイクルと、前記最小DRXサイクルとに基づいて、ターゲットDRXサイクルを決定することと、
を含む、
方法。
【請求項2】
前記DRX情報を受信することは、
それぞれの周波数リソースに関連付けられた1つ又は複数の最小DRXサイクルを含む周波数リソースリストを前記ネットワーク装置から受信すること
を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記DRX情報を受信することは、
システム情報ブロック(SIB:System Information Block)と、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)シグナリングとのうちの少なくとも1つ内で前記DRX情報を前記ネットワーク装置から受信すること
を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記DRX情報は、複数の周波数リソースに関連付けられる複数の最小DRXサイクルを含み、
前記方法は、
前記端末装置に関連付けられたカバレッジレベルと、前記複数の最小DRXサイクルとのうちの少なくとも1つに基づいて、前記複数の周波数リソースから前記第1の周波数リソースを決定すること
をさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記DRX情報は、複数の周波数リソースに関連付けられる複数の最小DRXサイクルを含み、
前記方法は、
前記端末装置に関連付けられたカバレッジレベルに基づいて、前記複数の周波数リソースから周波数リソースセットを決定することと、
前記周波数リソースセットから前記第1の周波数リソースを選択することと、
をさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記周波数リソースセットから前記第1の周波数リソースを選択することは、
前記周波数リソースセット内の1つの周波数リソースを前記第1の周波数リソースとしてランダムに選択すること
を含む、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記周波数リソースセットから前記第1の周波数リソースを選択することは、
前記第1の周波数リソースに関連付けられた前記最小DRXサイクルと前記端末装置に固有のDRXサイクルとの間の差が閾値よりも低くなるように、前記周波数リソースセットから前記第1の周波数リソースを選択すること
を含む、
請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の周波数リソースに関連付けられた最小DRXサイクルは、前記端末装置に固有のDRXサイクルと等しいか、又は前記端末装置に固有のDRXサイクルより短く、
前記ターゲットDRXサイクルを決定することは、
前記端末装置に固有のDRXサイクルとデフォルトDRXサイクルとから、前記ターゲットDRXサイクルを選択すること
を含む、
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ターゲットDRXサイクルを決定することは、
前記端末装置に固有のDRXサイクルと、前記第1の周波数リソースに関連付けられた最小DRXサイクルとのうちの最大値を決定することと、
デフォルトDRXサイクルと、決定された最大値とのうちの最小値を前記ターゲットDRXサイクルとして決定することと、
を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
端末装置により実現される方法であって、
第1の周波数リソースに関連付けられた最小不連続受信(DRX)サイクルを少なくとも含むDRX情報をネットワーク装置から受信することと、
前記DRXサイクルと、前記端末装置に固有のDRXサイクルとのうちの少なくとも1つに基づいて、ターゲットDRXサイクルを決定することと、
を含む、
方法。
【請求項11】
前記DRX情報を受信することは、
それぞれの周波数リソースに関連付けられた1つ又は複数のDRXサイクルを含む周波数リソースリストを前記ネットワーク装置から受信すること
を含む、
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記DRX情報を受信することは、
システム情報ブロック(SIB)と、無線リソース制御(RRC)シグナリングとのうちの少なくとも1つ内で前記DRX情報を前記ネットワーク装置から受信すること
を含む、
請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記DRX情報は、複数の周波数リソースに関連付けられる複数のDRXサイクルを含み、
前記方法は、
前記端末装置に関連付けられたカバレッジレベルと、前記複数のDRXサイクルとのうちの少なくとも1つに基づいて、前記複数の周波数リソースから前記第1の周波数リソースを決定すること
をさらに含む、
請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記DRX情報は、複数の周波数リソースに関連付けられる複数のDRXサイクルを含み、
前記方法は、
前記端末装置に関連付けられたカバレッジレベルに基づいて、前記複数の周波数リソースから周波数リソースセットを決定することと、
前記周波数リソースセットから前記第1の周波数リソースを選択することと、
をさらに含む、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記周波数リソースセットから前記第1の周波数リソースを選択することは、
前記周波数リソースセット内の1つの周波数リソースを前記第1の周波数リソースとしてランダムに選択すること
を含む、
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記周波数リソースセットから前記第1の周波数リソースを選択することは、
前記第1の周波数リソースに関連付けられたDRXサイクルと前記端末装置に固有のDRXサイクルとの間の差が閾値よりも低くなるように、前記周波数リソースセットから前記第1の周波数リソースを選択すること
を含む、
請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記第1の周波数リソースに関連付けられたDRXサイクルは、前記端末装置に固有のDRXサイクルと等しいか、又は前記端末装置に固有のDRXサイクルより短く、
前記ターゲットDRXサイクルを決定することは、
前記第1の周波数リソースに関連付けられたDRXサイクルを前記ターゲットDRXサイクルとして選択すること
を含む、
請求項16に記載の方法。
【請求項18】
端末装置により実現される方法であって、
第1の基準の第1の指示をネットワーク装置に送信することと、
前記第1の基準に基づいて複数の周波数リソースから選択された第1の周波数リソースを監視することと、
を含む、
方法。
【請求項19】
前記第1の基準は、前記端末装置に関連付けられたカバレッジレベルと、前記端末装置に固有のDRXサイクルとのうちの少なくとも1つに基づいて、複数の周波数リソースから前記第1の周波数リソースを選択することに関する、
請求項18に記載の方法。
【請求項20】
第2の基準の第2の指示を前記ネットワーク装置に送信することと、
前記第2の基準に基づいて不連続受信(DRX)サイクルを決定することと、
をさらに含む、
請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記第2の基準は、前記第1の周波数リソースに関連付けられた最小DRXサイクルと、前記第1の周波数リソースに関連付けられたDRXサイクルとのうちの少なくとも1つに関する、
請求項20に記載の方法。
【請求項22】
ネットワーク装置により実現される方法であって、
複数の周波数リソースから第1の周波数リソースを選択するために端末装置により使用される第1の基準を決定することと、
前記端末装置のために、前記第1の基準に基づいて前記複数の周波数リソースから前記第1の周波数リソースを選択することと、
を含む、
方法。
【請求項23】
前記第1の基準を決定することは、
前記第1の基準の第1の指示を前記端末装置から受信することと、
前記第1の指示に基づいて、前記第1の基準を決定することと、
を含む、
請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記第1の基準の第1の指示をコアネットワーク(CN:Core Network)装置に送信すること
をさらに含む、
請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記第1の基準を決定することは、
前記端末装置に固有の不連続受信(DRX)サイクルが割り当てられたことに応じて、前記第1の基準が、前記端末装置に関連付けられたカバレッジレベルと、前記端末装置に固有のDRXサイクルとのうちの少なくとも1つに基づいて、前記複数の周波数リソースから前記第1の周波数リソースを選択することであると決定すること
を含む、
請求項22に記載の方法。
【請求項26】
前記端末装置について不連続受信(DRX)サイクルを決定するための第2の基準の第2の指示を受信すること
をさらに含む、
請求項22に記載の方法。
【請求項27】
前記第2の基準は、前記第1の周波数リソースに関連付けられた最小DRXサイクルと、前記第1の周波数リソースに関連付けられたDRXサイクルとのうちの少なくとも1つに関する、
請求項26に記載の方法。
【請求項28】
コアネットワーク(CN)装置により実現される方法であって、
端末装置についての複数の周波数リソースから第1の周波数リソースを選択するための第1の基準の第1の指示を第1のネットワーク装置から受信することと、
前記第1の基準の前記第1の指示を前記端末装置に関連付けられた第2のネットワーク装置に送信することと、
を含む、
方法。
【請求項29】
前記端末装置について不連続受信(DRX)サイクルを決定するための第2の基準の第2の指示を前記第1のネットワーク装置から受信することと、
前記第2の基準の第2の指示を前記第2のネットワーク装置に送信することと、
をさらに含む、
請求項28に記載の方法。
【請求項30】
請求項1乃至9のいずれか一項、請求項9乃至11又は請求項12乃至17のいずれか一項に記載の方法を実行するように設定された回路を備える、
端末装置。
【請求項31】
請求項22乃至27のいずれか一項に記載の方法を実行するように設定された回路を備える、
ネットワーク装置。
【請求項32】
請求項28又は29いずれに記載の方法を実行するように設定された回路を備える、
コアネットワーク装置。
【請求項33】
少なくとも一つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも一つのプロセッサに、請求項1乃至9のいずれか一項、又は請求項9乃至11のいずれか一項、又は請求項12乃至17のいずれか一項、又は請求項22乃至27のいずれか一項、又は請求項28及び29のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を記憶した、
コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、全体として、通信の分野に関するものであり、特に、通信のための方法、装置、及びコンピュータ可読媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
モノのインターネット(IoT:Internet of Things)技術の効率化を図るため、異なる通信要件を有する異なる端末装置についてページング方式を最適化する研究がなされている。
【0003】
従来、端末装置により選択された周波数リソースを監視するためのDRXサイクルは、不適切に決定される可能性があった。例えば、これは、UEに無意味な電力の浪費を生じさせたり、UE固有のページング要件を満たすことができなかったりする可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
全体として、本開示の例示的な実施形態は、通信のための方法、装置及びコンピュータ可読媒体に関する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様において、端末装置により実現される方法が提供される。本方法において、前記端末装置は、第1の周波数リソースに関連付けられた最小不連続受信(DRX:discontinuous reception)サイクルを少なくとも含むDRX情報をネットワーク装置から受信する。そして、前記端末装置は、前記端末装置に固有のDRXサイクルと前記最小DRXサイクルとに基づいて、ターゲットDRXサイクルを決定する。
【0006】
第2の態様において、端末装置により実現される方法が提供される。本方法において、前記端末装置は、第1の周波数リソースに関連付けられる不連続受信(DRX)サイクルを少なくとも含むDRX情報をネットワーク装置から受信する。そして、前記端末装置は、前記端末装置に固有のDRXサイクルと、前記DRXサイクルとのうちの少なくとも1つに基づいて、ターゲットDRXサイクルを決定する。
【0007】
第3の態様において、端末装置により実現される方法が提供される。本方法において、前記端末装置は、第1の基準の第1の指示をネットワーク装置に送信する。そして、前記端末装置は、前記第1の基準に基づいて複数の周波数リソースから選択された第1の周波数リソースを監視する。
【0008】
第4の態様において、ネットワーク装置により実現される方法が提供される。本方法において、前記ネットワーク装置は、複数の周波数リソースから周波数リソースを選択するために端末装置により使用される第1の基準を決定する。そして、前記ネットワーク装置は、前記端末装置のために、前記第1の基準に基づいて前記複数の周波数リソースから前記周波数リソースを選択する。
【0009】
第5の態様において、コアネットワーク(CN:core network)装置により実現される方法が提供される。本方法において、前記CN装置は、端末装置のための複数のページングキャリアからページングキャリアを選択するための第1の基準の第1の指示を第1のネットワーク装置から受信する。そして、CN装置は、第1の基準の第1の指示を端末装置に関連付けられた第2のネットワーク装置に送信する。
【0010】
第5の態様において、端末装置が提供される。前記端末装置は、第1の態様、第2の態様、又は第3の態様のいずれか1つの方法を実行するように設定された回路を備える。
【0011】
第6の態様において、ネットワーク装置が提供される。前記ネットワーク装置は、第4の態様の方法を実行するように設定された回路を備える。
【0012】
第7の態様において、CN装置が提供される。前記CN装置は、第5の態様の方法を実行するように設定された回路を備える。
【0013】
第8の態様において、少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも1つのプロセッサに、第1の態様~第5の態様のいずれか1つの方法を実行させる命令を記憶したコンピュータ可読媒体が提供される。
【0014】
発明の概要部分は、本開示の例示的な実施形態の重要又は基本的な特徴を特定することも、本開示の範囲を限定することも意図していないことを理解すべきである。本開示のその他の特徴は、以下の説明により容易に理解できるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0015】
以下、図面を参照して、いくつかの例示的な実施形態について説明する。
【
図1】DRXサイクルとページング共通探索空間との間の重複を示す図である。
【
図2】本開示の例示的な実施形態を実施可能な例示的な環境を示す図である。
【
図3】本開示の例示的な実施形態にかかる、DRXサイクルを決定するためのシグナリング図である。
【
図4】本開示の例示的な実施形態にかかる、それぞれのページングキャリアに関連付けられた複数の最小DRXサイクルを含むDRX情報の一例を示す図である。
【
図5A】本開示の例示的な実施形態にかかる、ページングキャリアに固有の最小DRXサイクルと、端末装置に固有のDRXサイクルと、デフォルト値とのうちの少なくとも1つに基づいて決定されるDRXサイクルの例を示す図である。
【
図5B】本開示の例示的な実施形態にかかる、ページングキャリアに固有の最小DRXサイクルと、端末装置に固有のDRXサイクルと、デフォルト値とのうちの少なくとも1つに基づいて決定されるDRXサイクルの例を示す図である。
【
図5C】本開示の例示的な実施形態にかかる、ページングキャリアに固有の最小DRXサイクルと、端末装置に固有のDRXサイクルと、デフォルト値とのうちの少なくとも1つに基づいて決定されるDRXサイクルの例を示す図である。
【
図6】本開示の例示的な実施形態にかかる、それぞれのページングキャリアに関連付けられた複数のDRXサイクルを含むDRX情報の一例を示す図である。
【
図7A】本開示の例示的な実施形態にかかる、ページングキャリアに固有のDRXサイクルと、端末装置に固有のDRXサイクルとのうちの少なくとも1つに基づいて決定されるDRXサイクルの例を示す図である。
【
図7B】本開示の例示的な実施形態にかかる、ページングキャリアに固有のDRXサイクルと、端末装置に固有のDRXサイクルとのうちの少なくとも1つに基づいて決定されるDRXサイクルの例を示す図である。
【
図7C】本開示の例示的な実施形態にかかる、ページングキャリアに固有のDRXサイクルと、端末装置に固有のDRXサイクルとのうちの少なくとも1つに基づいて決定されるDRXサイクルの例を示す図である。
【
図8】本開示の例示的な実施形態にかかる、端末装置、ネットワーク装置、及びコアネットワーク装置間の例示的なアライメントを示す図である。
【
図9】本開示の例示的な実施形態にかかる、端末装置、ネットワーク装置、及びコアネットワーク装置間の例示的なアライメントを示す図である。
【
図10】本開示の例示的な実施形態を実現するのに適した装置の概略ブロック図である。
【
図11】本開示のいくつかの実施形態にかかる、端末装置において実現される例示的な通信方法のフローチャートである。
【
図12】本開示のいくつかの実施形態にかかる、端末装置において実現される例示的な通信方法のフローチャートである。
【
図13】本開示のいくつかの実施形態にかかる、ネットワーク装置において実現される例示的な通信方法のフローチャートである。
【
図14】本開示のいくつかの実施形態にかかる、コアネットワークのネットワーク装置において実現される例示的な通信方法のフローチャートである。
【
図15】本開示の例示的な実施形態を実現するのに適した装置の概略ブロック図である。 図中、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
ここで、いくつかの実施形態を参照して、本開示の原理を説明する。これらの実施形態は、説明のためにのみ記載され、当業者が本開示を理解し、実施するのを助けるものであり、本開示の範囲に関するいかなる限定も示唆しないことを理解すべきである。本明細書で説明される開示内容は、以下で説明される方法とは異なる様々な方法で実施することができる。
【0017】
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されていない限り、本文で使用される全ての技術的及び科学的用語は、本開示の当業者が一般に理解するものと同一の意味を有する。
【0018】
本文で使用されるように、用語「端末装置」は、無線又は有線の通信能力を有する任意の装置を意味する。端末装置の例としては、ユーザ装置(UE)、パーソナルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、携帯電話、セルラーホン、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、タブレット、ウェアラブル装置、モノのインターネット(IoT)装置、あらゆるモノのインターネット(IoE)装置、マシンタイプ通信(MTC)装置、V2X通信のための車載装置などを含むが、これらに限定されず、V2Xの「X」は歩行者、車両又はインフラストラクチャ/ネットワーク、あるいはデジタルカメラなどの画像取得装置、ゲーム装置、音楽保存及び再生装置、あるいは無線又は有線のインターネットアクセス及び閲覧を可能とするインターネット家電などを表す。「端末装置」という用語は、UE、移動局、加入者局、移動端末、ユーザ端末、又は無線装置と互換的に使用されてもよい。また、「ネットワーク装置」という用語は、端末装置が通信可能なセル又はカバレッジを提供又はホストすることのできる装置を意味する。ネットワーク装置の例としては、ノードB(NodeB又はNB)、進化型ノードB(eNodeB又はeNB)、次世代ノードB(gNB)、送受信ポイント(TRP)、リモートラジオユニット(RRU)、ラジオヘッド(RH)、リモートラジオヘッド(RRH)、フェムトノード、ピコノードなどの低電力ノードを含むが、これらに限定されない。
【0019】
一実施形態において、端末装置は、第1のネットワーク装置及び第2のネットワーク装置に接続することができる。第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置の一方をマスターノードとして、他方をセカンダリ―ノードとしてもよい。第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置は、異なる無線アクセス技術(RAT)を使用してもよい。一実施形態において、第1のネットワーク装置は第1のRAT装置であってもよく、第2のネットワーク装置は第2のRAT装置であってもよい。一実施形態において、第1のRAT装置はeNBであり、第2のRAT装置はgNBである。異なるRATに関する情報は、第1のネットワーク装置及び第2のネットワーク装置の少なくとも一方から端末装置に送信されてもよい。一実施形態において、第1の情報は、第1のネットワーク装置から端末装置に送信されてもよく、そして第2の情報は、第2のネットワーク装置から直接又は第1のネットワーク装置を介して端末装置に送信されてもよい。一実施形態において、第2のネットワーク装置により設定された端末装置の設定に関する情報は、第2のネットワーク装置から第1のネットワーク装置を介して送信されてもよい。第2のネットワーク装置により設定された端末装置の再設定に関する情報は、第2のネットワーク装置から直接又は第1のネットワーク装置を介して端末装置に送信されてもよい。
【0020】
本明細書で使用される単数形「1つ」、及び「前記」は、文脈に明示的に示されていない限り、複数形も含まれる。用語「含む」及びその変型は、「含むが、これらに限定されるものではない」を意味するオープンエンド用語として理解されるべきである。用語「に基づく」は、「に少なくとも部分的に基づく」と理解されるべきである。用語「一実施形態」及び「実施形態」は、「少なくとも1つの実施形態」と理解されるべきである。用語「別の実施形態」は、「少なくとも1つの他の実施形態」と理解されるべきである。「第1」、「第2」などの用語は、異なる又は同一の対象を指してもよい。以下では、その他の明示的及び暗黙的な定義を含む場合がある。
【0021】
いくつかの例において、値、プロシージャ、又は機器は、「最良」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」などと称される。このような説明は、多くの使用される機能的代替案の中から選択することができることを示すことを意図されており、そして、このような選択は、他の選択より良く、より小さく、より高い必要がなく、又はそのほかの点でより好ましい必要はないことが、理解できるはずである。
【0022】
本明細書で使用される用語「回路」は、ハードウェア回路及び/又はハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせを意味してもよい。例えば、回路は、アナログ及び/又はデジタルハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせであってもよい。さらに別の例として、回路は、端末装置又はネットワーク装置のような装置に様々な機能を実行させるために協働する、デジタル信号プロセッサ、ソフトウェア及び1つ又は複数のメモリを含むソフトウェアを有するハードウェアプロセッサの任意の部分であってもよい。さらに別の例において、回路は、オペレーションのためにソフトウェア/ファームウェアを必要とするハードウェア回路及び/又はマイクロプロセッサ又はその一部のようなプロセッサであってもよいが、オペレーションのために必要でない場合、ソフトウェアは存在しなくてもよい。本明細書で使用されるように、用語「回路」は、ハードウェア回路又は1つ又は複数のプロセッサのみ、又はハードウェア回路又は1つ又は複数のプロセッサの一部、及びその(又はそれらの)付随するソフトウェア及び/又はファームウェアの実装も含む。
【0023】
本明細書で使用されるように、用語「周波数リソース」とは、通信ネットワークにおける周波数リソース単位、例えば、狭帯域(NB:narrow band)IoTにおけるキャリア、LTE拡張MTC(eMTC)における狭帯域、5G通信における帯域幅パート、及び任意のリソースを意味する。
【0024】
本明細書で使用されるように、用語「端末装置に固有のDRXサイクル」は、UE固有DRX値、又は端末装置の要件を反映する任意のDRXサイクルを意味する。
【0025】
従来、IoT通信ネットワークにおいて、端末装置は、不連続受信(DRX)サイクルで共通探索空間(CSS)内に位置するページングオケージョン(PO)を監視して、後続動作、例えばデータ送信のためのアクティブモードへの移行や省エネのためのアイドルモード内に維持することを決定してもよい。しかしながら、異なる端末装置に固有の異なる通信要件が存在する可能性があり、例えば、自動車両運転のための端末装置は、超低遅延で良好なカバレッジにおける動作を必要とするが、水道メータ及び電気メータのための端末装置はそうでもない可能性がある。ページング遅延の要件を満たすために、端末装置は、指定されるDRXサイクルを有してもよい。カバレッジが悪い端末装置について、カバレッジを強化するためにページング反復が必要とされるかもしれない。端末装置についてのDRXサイクルが適切に決定されないと、例えば、選択されたページキャリア上でディープカバレッジがサポートされることによりページCSS反復継続時間が端末装置により使用されるDRXサイクルよりも長い場合を考慮して、端末装置についての隣接するCSS反復継続時間は互いに重複する可能性がある。言い換えれば、端末装置は、前のページングCSS反復が完了していない時に次のDRXサイクルに属するPOの監視を開始する。上述したページングCSS重複を回避するために端末装置がページングCSS反復継続時間よりもはるかに長いDRXサイクルを使用する別の場合、端末についてのページング遅延が要件を満たさない可能性がある。
【0026】
図1は、端末装置により使用されるDRXサイクルとページング共通探索空間(CSS)との間の重複を示す。
【0027】
図1において、端末装置のDRXサイクルは320msであってもよく、端末装置により監視されるページングキャリアのCSSの継続時間よりも短く、CSSの継続時間は、サービングされる端末装置により監視されるための複数のページングオケージョン候補を有し、サービングされる端末装置は、これらの端末装置に割り当てられたCSS内の特定のページングオケージョンをDRXサイクルで監視する。従来、端末装置に指定された最小DRXサイクルが長すぎると、より長いページング遅延が引き起こされ、端末装置に指定された最小DRXサイクルが短すぎる場合、一部の端末装置により使用されるDRXサイクルがCSSと重複する可能性がある。
【0028】
上述したように、従来のDRXサイクル決定方法は、より長い遅延又は端末装置のDRXサイクルとページングキャリアのCSS継続時間との間の重複を引き起こす可能性がある欠点を有する。
【0029】
本開示の実施形態によれば、上述した欠点を克服するための方法が提供される。この方法において、マルチキャリアオペレーションの場合、端末装置及びネットワーク装置は、端末装置に固有のDRXサイクルと、ページングキャリアに関連付けられた最小DRXサイクルとに基づいて、ターゲットDRXサイクルを決定してもよい。本方法において、端末装置は、第1の周波数リソースに関連付けられた最小DRXサイクルを少なくとも含む不連続受信(DRX)情報をネットワーク装置から受信する。そして、端末装置は、端末装置に固有のDRXサイクルと最小DRXサイクルとに基づいて、ターゲットDRXサイクルを決定する。この方法において、ページングキャリアに関連付けられた最小DRXサイクルに関する情報を用いることにより、ページングキャリアのためのターゲットDRXサイクルを適切に決定することができるため、端末装置が該ターゲットDRXサイクルを使用してページングオケージョンを監視することにより、端末装置により使用されるターゲットDRXサイクルとページングキャリアのCSSとの間の重複を回避し、異なる端末装置の異なる要件を満たすことができる。
【0030】
以下では、
図2~
図15を参照して、本開示にかかるいくつかの実施形態をさらに詳細に説明する。
図2は、本開示の例示的な実施形態を実施可能な例示的な環境を示す図である。
【0031】
通信ネットワークの一部であり得る環境200は、ネットワーク装置210-1及びネットワーク装置210-2と、端末装置220-1、端末装置220-2、及び端末装置220-3とを含む。なお、説明の便宜上、ネットワーク装置210-1及びネットワーク装置210-2は、まとめて「ネットワーク装置210」と称されてもよく、端末装置220-1、端末装置220-2、及び端末装置220-3は、まとめて「端末装置220」と称されてもよい。端末装置220は、ネットワーク装置210を介してCN装置230と通信してもよい。
【0032】
説明の目的のためだけに3つの端末装置及び2つのネットワーク装置が環境200内に示されており、本開示の範囲についてのいかなる限定も示唆しない。いくつかの例示的な実施形態において、環境200は、別のネットワーク装置と情報を通信する別の端末装置を含んでもよい。
【0033】
環境200内の通信は、汎用モバイル電気通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、LTE-Advanced(LTE-A)、第5世代(5G)New Radio(NR)、ワイヤレスフィディリティ(Wi-Fi:Wireless Fidelity)、及びワイマックス(WiMAX:Worldwide Interoperability for Microwave Access)規格のような、既存又は将来開発される任意の適切な通信規格又はプロトコルに従ってもよく、例えば、マルチ入力マルチ出力(MIMO:Multiple-Input Multiple-Output)、直交周波数分割多重化(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)、時分割多重化(TDM:time division multiplexing)、周波数分割多重化(FDM:frequency division multiplexing)、符号分割多重化(CDM:code division multiplexing)、Bluetooth、ZigBee及びマシンタイプ通信(MTC:machine type communication)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB:enhanced mobile broadband)、マッシブマシンタイプ通信(mMTC: massive machine type communication)、超信頼性低遅延通信(URLLC:ultra-reliable low latency communication)、キャリアアグリゲーション(CA)、デュアル接続(DC:Dual Connection)、及びNew Radio非免許(NR-U:New Radio Unlicensed)技術を含む任意の適切な通信技術を採用してもよい。
【0034】
図3は、本開示の例示的な実施形態にかかる、ターゲットDRXサイクルを決定するためのシグナリング図である。シグナリング
図300において、本開示の例示的な実施形態によれば、端末装置220は、第1の周波数リソースに関連付けられた最小DRXサイクルを少なくとも含むDRX情報をネットワーク装置210から受信する(315)。説明のために、本開示のコンテキストにおいて、端末装置により最終的に選択され監視される周波数リソースは、第1の周波数リソースと称される。
【0035】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、システム情報ブロック(SIB:System Information Block)2と、システム情報ブロック(SIB)22とのうちの少なくとも1つ内でDRX情報を受信する。
【0036】
代替として、いくつかの実施形態において、端末装置220は、SIB22内で最小DRXサイクルを含むDRX情報を受信する。例えば、端末装置220は、SIB22内でアンカーキャリアに関連付けられた最小DRXサイクルを受信し、さらに、SIB22内のページングキャリアリスト内で非アンカーキャリアに関連付けられた最小DRXサイクルを受信する。
【0037】
代替として、いくつかの実施形態において、端末装置220は、SIB2(システム情報ブロック(SIB)2)のRadioResourceConfigCommonSIB-NB内でアンカーキャリアに関連付けられた最小DRXサイクルを受信し、さらに、SIB22内のページングキャリアリスト内で非アンカーキャリアに関連付けられた最小DRXサイクルを受信する。
【0038】
また、ページキャリアリストは、ダウンリンク(DL:Downlink)設定共通狭帯域(DL設定共通リスト狭帯域(NB))のリストとしてSIB22に含まれてもよい。追加として、PCHH設定はダウンリンク(DL)設定共通狭帯域に含まれてもよく、最小DRXサイクルを含むDRX情報はPCHH設定(PCCH-config)に含まれてもよい。
【0039】
いくつかの代替の実施形態において、端末装置220は、それぞれの周波数リソースに関連付けられた1つ又は複数の最小DRXサイクルを含む周波数リソースリストをネットワーク装置210から受信する(315)。実施形態の一例において、周波数リソースリストはページングキャリアリストとして受信されてもよい。
【0040】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、システム情報ブロック(SIB)(例えば、SIB22)と、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)シグナリングとのうちの少なくとも1つ内でDRX情報をネットワーク装置210から受信する(315)。
【0041】
本開示の例示的な実施形態によれば、端末装置220は、端末装置に固有のDRXサイクルと最小DRXサイクルとに基づいて、ターゲットDRXサイクルを決定する(335)。次いで、端末装置220は、ターゲットDRXサイクルで第1の周波数リソース上でページングオケージョン(PO)において監視することにより、隣接するDRXサイクルに属するCSS間の重複を回避してもよい。
【0042】
いくつかの実施形態において、DRX情報は、複数の周波数リソースに関連付けられる複数の最小DRXサイクルを含む。一例として、複数の最小サイクルを含むDRX情報はページングキャリア内に含まれてもよく、ある最小DRXサイクルはページングキャリアリスト内の関連のページングキャリアの設定内に含まれてもよい。
【0043】
説明のために、
図4及び
図5A~
図5Cを参照して、DRXサイクルの決定の詳細を説明する。
図4は、本開示の例示的な実施形態にかかる、それぞれのページングキャリアに関連付けられた複数の最小DRXサイクルを含むDRX情報400の一例を示す図である。限定ではなく、一例として、
図4及び
図5A~
図5Cは、本開示の実施形態にかかるNB-IoT通信システム内のターゲットDRXサイクルの決定プロセスを示し、したがって、周波数リソースはページングキャリアとして示されている。他の通信システムにおいて、周波数はまた、(LTE拡張MTC(eMTC)では)狭帯域、(5G通信では)帯域幅パート、及び端末装置をページングするために使用可能な任意のリソースとして表示されてもよい。
【0044】
例示的なDRX情報400において、本開示の範囲についてのいかなる限定も示唆することなく、3つのページキャリア(すなわち、キャリア0、1、及び2)に関連付けられた3つの最小DRXサイクルが示され、キャリア0、1、及び2は、異なるカバレッジレベルに関連付けられてもよい。概略として、これらのキャリアに対応する、対応のCSS410、420及び430が右側に示されている。
図4の例示的な実施形態において、キャリア0、1、及び2に関連付けられた最小DRXサイクルがそれぞれ320ms、640ms、及び1280msであると仮定し、端末装置220に関連付けられるセルのデフォルトDRXサイクルは1280msであり、端末装置220に固有のDRXサイクルは640msである。限定ではなく、本開示における周波数リソースに関連付けられるDRXサイクルの値、又は端末装置に指定されたDRXサイクルの値、又はセルのデフォルトDRXサイクルの値は一例にすぎず、DRXサイクルの任意の他の値を採用してもよい。
【0045】
いくつかの実施形態において、複数のページングキャリアの数は1つであってもよく、この場合、この1つのページングキャリアは、上述したように、端末装置220により選択され監視されるページングキャリアであり、この1つのページングキャリアは第1のページングキャリアとも称される。そして、端末装置220は、端末装置220に固有のDRXサイクルと、第1の周波数リソースに関連付けられた最小DRXサイクルとのうちの最大値を決定し、デフォルトDRXサイクルと、決定された最大値とのうちの最小値をターゲットDRXサイクルとして決定することにより、ターゲットDRXサイクルを決定する。
【0046】
例えば、DRX情報400が、キャリア0に関連付けられる例えば、32msである最小DRXサイクルのみを含む場合、ターゲットDRXサイクルは、端末装置220に固有のDRXサイクルと、第1の周波数リソースに関連付けられた最小DRXサイクルとのうちの最大値、例えば70msを決定し、デフォルトDRXサイクルと、決定された最大値とのうちの最小値をターゲットDRXサイクル、例えば70msとして決定することにより、決定されてもよい。
【0047】
限定ではなく、本開示における周波数リソースに関連付けられるDRXサイクルの値、又は端末装置に指定されたDRXサイクルの値、又はセルのデフォルトDRXサイクルの値は一例にすぎず、DRXサイクルの任意の他の値を採用してもよい。
【0048】
3つのページングキャリアに関連付けられる3つの最小DRXサイクルを含むDRX情報の例に戻る。
【0049】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、端末装置220に関連付けられたカバレッジレベルのみに基づいて、該複数のページングキャリアから該第1のページングキャリアを選択してもよく、端末装置220は、該複数のページングキャリアから、端末装置220により選択されたカバレッジレベルに関連付けられるページングキャリアを含むページングキャリアセットを決定してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置220は、該複数のページングキャリアから、端末装置220により選択されたカバレッジレベルをサポート可能なページングキャリアを含むページングキャリアセットを決定してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置220は、該複数のページングキャリアから、選択されたカバレッジレベル以上のカバレッジレベルに関連付けられたキャリアを含むページングキャリアセットを決定してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置220はまた、ページキャリアセットを選択する他の基準を使用してもよい。
【0050】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、次に、決定されたページングキャリアセットからページングキャリアを第1のページングキャリアとしてランダムに選択してもよい。例えば、3GPP(登録商標)36.604では、以下の式を満たす最小インデックスnを有するページキャリアが第1のページキャリアとして決定されてもよい。
Floor(UE_ID/(N*Ns)) mod W < W(0)+ W(1)+ W(2)+ …+W(n); (1)
ここで、Wは、選択されたページングキャリアセット内の全てのNB-IoTページングキャリアの総重みを表す。いくつかの実施形態において、端末装置220は、次に、決定されたページングキャリアセットからページングキャリアを任意に選択してもよい。
【0051】
端末装置220に関連付けられたカバレッジレベルのみに基づいて第1のページングキャリアが選択される実施形態において、第1のページングキャリアが選択された後に、端末装置220は、端末装置220に固有のDRXサイクルと、第1のページングキャリアに関連付けられた最小DRXサイクルとのうちの最大値を決定し、デフォルトDRXサイクルと、決定された最大値とのうちの最小値をターゲットDRXサイクルとして決定することにより、ターゲットDRXサイクルを決定する。
【0052】
本実施形態の例において、端末装置220に関連付けられたカバレッジレベルのみに基づいて端末装置がページングキャリアセットを選択した後に、例えば、キャリア1及びキャリア2が選択された後に、端末装置は、キャリア2を第1のページングキャリアとしてランダムに選択してもよい。この場合、DRXサイクルは、端末装置220に固有のDRXサイクルの最大値(例えば640ms)と、第1のページングキャリア(キャリア2)に関連付けられた最小DRXサイクル(例えば、1280ms)とのうちの最大値(即ち1280ms)を決定し、デフォルトDRXサイクル(例えば、1280ms)と、決定された最大値(例えば、1280ms)とのうちの最小値(即ち1280ms)をターゲットDRXサイクルとして決定することにより、決定されてもよい。
【0053】
例えば、ターゲットDRXサイクルTは、下式(2)により決定されてもよい。
【数1】
(2)
ここで、T
default DRXはデフォルトDRXサイクルを表し、T
UE specific DRXは端末装置220固有のDRXサイクルを表し、T
minimum DRX of selected carrier はシステム情報内でブロードキャストされる第1のページングキャリアに関連付けられた最小DRXサイクルを表す。
【0054】
図5A~
図5Cは、本開示の例示的な実施形態にかかる、第1のページングキャリアに関連付けられた最小DRXサイクルと、端末装置220に固有のDRXサイクルと、デフォルトDRXサイクルとに基づいて決定されるターゲットDRXサイクルの例を示す。
【0055】
図5Aは、カバレッジレベルのみに基づいて第1のページングキャリアが選択される実施形態において、選択された第1のページングキャリアであるキャリア2のCSSと、キャリア2に関連付けられた最小DRXサイクル、端末装置220に固有のDRXサイクル、及びデフォルトDRXサイクルに基づいて決定されたPO/DRXサイクルとの間の関係を示す。第1のページングキャリアを選択した端末装置220に指定されたDRXサイクルと第1のページングキャリアのCSSとの間の重複を避けるために、ページングキャリアに関連付けられた最小DRXサイクルに関する情報を利用してターゲットDRXサイクルを適切に決定できることが分かる。
図5Aの概略
図500において、端末装置は、決定されたターゲットDRXサイクル1280msで第1のページングキャリアであるキャリア2上でPOにおいて監視することにより、隣接するDRXサイクルに属するCSS間の重複を回避してもよい。
【0056】
図4に戻り、いくつかの実施形態において、端末装置220は、端末装置220に関連付けられたカバレッジレベルと、端末装置220に指定されたDRX値とに基づいて、複数のページングキャリアからページングキャリアを選択してもよい。本実施形態において、端末装置220は、最初に、複数のページングキャリアから、端末装置220により選択されたカバレッジレベルに関連付けられるページングキャリアセットを決定してもよい。本実施形態において、端末装置220は、端末装置220に関連付けられたカバレッジレベルのみに基づいて第1のページングキャリアを選択する実施形態と同じ方法で、複数のページングキャリアからページングキャリアセットを決定してもよい。
【0057】
そして、該ページングキャリアセット内の各ページングキャリアについて、端末装置は、ページングキャリアに関連付けられた最小DRXサイクルと端末装置220に固有のDRXとの差を算出する。
図4を参照して、一例としてのみ、ページングキャリアセットがキャリア0、キャリア1及びキャリア2を含むと仮定し、上記の計算により、端末装置は、キャリア0、キャリア1及びキャリア2の3つの差を得ることができる。キャリア0の差は|640ms-320ms|=320ms、キャリア1の差は0ms、キャリア2の差は640msである。
【0058】
いくつかの実施形態において、算出された差は、セット内の各ページングキャリアに関連付けられた最小DRXサイクルと、端末装置220に指定されたDRXサイクルとの間の相対的な相違を示すように、最小のものから最大のものへの順序で順位付けられてもよい。
【0059】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、最小の差を有するページングキャリアを、使用されるページングキャリアとして選択してもよい。いくつかの実施形態において、差が最小のものから最大のものへの順序で順位付けられる場合、端末装置220は、第1順位の差に対応するページングキャリアを第1のページングキャリアとして選択してもよい。
【0060】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、1つ又は複数の最小の差に対応する1つ又は複数のページングキャリアを決定し、ある閾値よりも低い差に対応するページングキャリアを第1のページングキャリアとして選択してもよい。例えば、端末装置220は、最初に、最小の差(最小の差と称されてもよい)と、該差に対応するページングキャリアとを決定し、次に、第1のキャリアに対応する第1の差を除く残りの差のうちの最小の差(2番目に小さい差と称されてもよい)と、該2番目に小さい差に対応する別のページングキャリアとを決定してもよい。そして、端末装置220は、2番目に小さい差を閾値として決定してもよく、この場合、この閾値より低い差に対応するページングキャリアを選択することは、端末装置220に指定されたDRXサイクルに最も近い最小DRXサイクルに関連付けられたページングキャリアを第1のページングキャリアとして選択することを意味する。
【0061】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、最小の差及び2番目に小さい差を除く残りの差のうちの最小の差(3番目に小さい差と称されてもよい)を決定し、次に、該3番目に小さい差を閾値として決定してもよい。この場合、該閾値よりも小さい差に対応するページングキャリアを選択することは、端末装置220に指定されたDRXサイクルに最も近い2つの最小DRXサイクルに関連付けられた2つのページングキャリアを選択することを意味する。そして、端末装置220は、必要に応じて、これら2つのページングキャリアのうちの1つを第1のページングキャリアとして選択してもよい。
【0062】
いくつかの実施形態において、端末装置220はまた、他の閾値を決定してもよい。
【0063】
図4を参照して、閾値が2番目に小さい差である場合、端末装置は、キャリア1を第1のページングキャリアとして選択してもよく、すなわち、端末装置220に指定された最小DRXサイクル(640ms)に最も近い最小DRXサイクル(640ms)に関連付けられたページングキャリアが選択される。代替として、上述したように、端末装置220は、順位付けの方法で、端末装置220に指定されたDRXサイクルに最も近い最小DRXサイクルに関連付けられたページングキャリアを選択してもよい。
【0064】
端末装置220に指定されたDRXサイクルに最も近い最小DRXサイクルに関連付けられたページングキャリアが第1のページングキャリアとして選択される実施形態において、DRXサイクルは、端末装置により、端末装置220に固有のDRXサイクルとページングキャリアに固有の最小DRXサイクルとのうちの最大値を決定するステップと、デフォルトDRXサイクルと決定された最大値とのうちの最小値をターゲットDRXサイクルとして選択するステップにより、端末装置220により決定されてもよい。同様に、本実施形態において、第1のページングキャリアが選択されると、ターゲットDRXサイクルを式(2)により決定してもよい。
【0065】
図5Bは、端末装置220に指定されたDRXサイクルに最も近い最小DRXサイクルに関連付けられたページングキャリアが第1のページングキャリアとして選択される実施形態において、選択されたページングキャリアであるキャリア1のCSSと、ページングキャリアに関連付けられた最小DRXサイクル、端末装置に固有のDRXサイクル、及びデフォルトDRXサイクルに基づいて決定されたDRXサイクルとの間の関係を示す。この場合、端末装置220に固有のDRXサイクルに最も近い最小DRXサイクルに関連付けられたページングキャリア(キャリア1)が第1のページングキャリアとして選択され、DRXサイクルの決定により、ターゲットDRXサイクルが640msとして決定され、重複を回避することができる。したがって、通信効率と端末装置要件との間でトレードオフが実現される。
図5Bの概略
図510において、端末装置220は、決定されたターゲットDRXサイクル640msで第1のページングキャリアであるキャリア1上でPOにおいて監視することにより、端末装置220の要件を満たすことが可能でありつつ、隣接するDRXサイクルに属するCSS間の重複を回避してもよい。
【0066】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、関連付けられた最小DRXサイクルが端末装置に固有のDRXサイクルに等しいか又は端末装置に固有のDRXサイクルより短いページングキャリアを第1のページングキャリアとして選択してもよい。
【0067】
いくつかの実施形態において、算出された差が最小のものから最大のものへの順序で順位付けされた後、端末装置220は、対応する最小DRXサイクルが端末装置220に固有のDRXサイクルよりも短いか又は等しい差を見つけ出し、見つけ出された差のうち1番に順位付けされた差を決定してもよい。そして、関連付けられた最小DRXサイクルがこの1番に順位付けされた差に対応するページングキャリアが第1のページングキャリアとして選択される。例えば、
図4を参照して、キャリア0、1、2は、キャリア1、例えば640ms、キャリア0、例えば320ms、キャリア2、例えば1280msの順序として順位付けされ、キャリア1が第1ページキャリアとして選択される。これは、関連付けられた最小DRXサイクルが端末装置220に固有のDRXサイクルに最も近く且つそれよりも短いか又は等しいページングキャリアは第1のページングキャリアとして選択されることを意味する。
【0068】
いくつかの実施形態において、上述したように、端末装置がある閾値を利用して1つ又は複数のページングキャリアを決定するとき、端末装置は、特定のページングキャリアに関連付けられた最小DRXサイクルに対応する1番に存在する差が閾値を満たす(すなわち、閾値を下回っている)まで、閾値を動的に変更してもよく、該特定のページングキャリアに関連付けられたDRXサイクルは端末装置220に固有のDRXサイクルよりも短いか又は等しい。そして、端末装置220は、該特定のページングキャリアを第1のページングキャリアとして選択する。
図4を参照して、キャリア1は第1のページングキャリアとして選択される。同様に、これは、関連付けられた最小DRXサイクルが端末装置220に固有のDRXサイクルに最も近く且つそれよりも短いか又は等しいページングキャリアは第1のページングキャリアとして選択されることを意味する。
【0069】
DRXサイクルに最も近く、かつ、端末装置220に指定されたDRXサイクルよりも短いか又は等しい最小DRXサイクルに関連付けられたページングキャリアが選択される実施形態において、DRXサイクルは、デフォルトDRXサイクルと、端末装置220に指定されたDRXサイクルとのうちの最小値とをターゲットDRXサイクルとして選択することにより、端末装置220により決定されてもよい。
【0070】
図5Cは、DRXサイクルに最も近く、且つ、端末装置220に指定されたDRXサイクルよりも短いか又は等しい最小DRXサイクルに関連付けられたページングキャリアが選択される実施形態において、選択されたページングキャリアであるキャリア1のCSSと、ページングキャリアに関連付けられた最小DRXサイクル及び端末装置に関連付けられたDRXサイクルに基づいて決定されたDRXサイクルとの間の関係を示す。この場合、端末装置220に指定されたDRXサイクルに最も近く且つそれよりも短いか又は等しい最小DRXサイクルに関連付けられたページングキャリア(キャリア1)が第1のページングキャリアとして選択され、DRXサイクルの決定により、重複を回避することができる。したがって、通信効率と端末装置要件をより多く考慮することとの間でトレードオフが実現される。
図5Cの概略
図520において、端末装置220は、決定されたターゲットDRXサイクル640msで第1のページングキャリアであるキャリア1上でPOにおいて監視することにより、端末装置220の要件をより多く考慮しつつ、隣接するDRXサイクルに属するCSS間の重複を回避してもよい。
【0071】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、端末装置220に固有のDRXサイクルのみに基づいてページングキャリアを選択してもよい。この場合、端末装置220は、端末装置220に固有のDRXサイクルのみに基づいて該複数のキャリアから第1のページングキャリアを選択してもよい。上述したように、端末装置220は、順位付け又は適切な閾値を利用して、最小DRXサイクルが端末装置220に固有のDRXサイクルに最も近い複数のページングキャリアから第1のページングキャリアを直接選択してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置220はまた、順位付け又は適切な閾値を利用して、最小DRXサイクルが端末装置220に固有のDRXサイクルに最も近く且つそれより短いか又は等しい複数のページングキャリアから第1のページングキャリアを直接選択してもよい。
【0072】
端末装置220に指定されたDRXサイクルのみに基づいて第1のページングキャリアを選択する実施形態において、DRXサイクルは、端末装置により、端末装置に固有のDRXサイクルとページングキャリアに固有の最小DRXサイクルとのうちの最大値を決定するステップと、デフォルトDRXサイクルと決定された最大値とのうちの最小値を使用されるDRXサイクルとして選択するステップにより、端末装置220により決定されてもよい。例えば、
図4を参照して、キャリア1が第1のページングキャリアとして選択された場合(その関連付けられたDRXサイクルがキャリア0,1,2の中で端末装置220に固有のDRXサイクルに最も近い)、ターゲットDRXサイクルは640msとして算出される。
【0073】
これらの実施形態により、周波数リソースに関連付けられた最小DRXサイクルを考慮して、ターゲットDRXサイクルをより柔軟に決定することができる。
【0074】
本開示の実施形態によれば、上述した欠点を克服するための別の方法が提供される。本方法において、マルチキャリアオペレーションの場合、端末装置及びネットワーク装置は、端末装置に固有のDRXサイクルと、第1の周波数リソースに関連付けられたDRXサイクルとのうちの少なくとも1つに基づいてDRXサイクルを決定してもよい。本方法において、端末装置は、第1の周波数リソースに関連付けられたDRXサイクルを少なくとも含むDRX情報をネットワーク装置から受信する。そして、端末装置は、端末装置に固有のDRXサイクルと、DRXサイクルとのうちの少なくとも1つに基づいて、ターゲットDRXサイクルを決定する。本方法において、第1のページングキャリアを選択した端末装置に指定されたDRXサイクルと第1のページングキャリアのCSSとの間の重複を避けるとともに、異なる端末装置の異なる要件を満たすために、第1の周波数リソースに関連付けられたDRXサイクルに関する情報を利用してターゲットDRXサイクルを適切に決定することができる。
【0075】
図3を続けて参照して、本方法について説明する。シグナリング
図300において、本開示の例示的な実施形態によれば、端末装置220は、第1の周波数リソースに関連付けられるDRXサイクルを少なくとも含むDRX情報をネットワーク装置210から受信する(315)。
【0076】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、システム情報ブロック(SIB:System Information Block)2と、システム情報ブロック(SIB)22とのうちの少なくとも1つ内でDRX情報を受信する。
【0077】
代替として、いくつかの実施形態において、端末装置220は、SIB22内でDRXサイクルを含むDRX情報を受信する。例えば、端末装置220は、SIB22内でアンカーキャリアに関連付けられたDRXサイクルを受信し、さらに、SIB22内のページングキャリアリスト内で非アンカーキャリアに関連付けられたDRXサイクルを受信する。
【0078】
代替として、いくつかの実施形態において、端末装置220は、SIB2(システム情報ブロック(SIB)2)のRadioResourceConfigCommonSIB-NB内でアンカーキャリアに関連付けられたDRXサイクルを受信し、さらに、SIB22内のページングキャリアリスト内で非アンカーキャリアに関連付けられたDRXサイクルを受信する。
【0079】
また、ページキャリアリストは、ダウンリンク(DL:Downlink)設定共通狭帯域(DL設定共通リスト狭帯域(NB))のリストとしてSIB22に含まれてもよい。追加として、PCHH設定はダウンリンク(DL)設定共通狭帯域に含まれてもよく、DRXサイクルを含むDRX情報はPCHH設定(PCCH-config)に含まれてもよい。
【0080】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、それぞれの周波数リソースに関連付けられた1つ又は複数のDRXサイクルを含む周波数リソースリストをネットワーク装置210から受信する(315)。実施形態の一例において、周波数リソースリストはページングキャリアリストとして受信されてもよい。
【0081】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、システム情報ブロック(SIB)(例えば、SIB22)と、無線リソース制御(RRC)シグナリングとのうちの少なくとも1つ内でDRX情報をネットワーク装置210から受信する(315)。
【0082】
本開示の例示的な実施形態によれば、端末装置220は、端末装置に固有のDRXサイクルとDRXサイクルとに基づいて、ターゲットDRXサイクルを決定する(335)。そして、端末装置220は、ターゲットDRXサイクルを有するページングオケージョン(PO)において第1の周波数リソースを監視することにより、第1の周波数リソースのCSSとPO/DRXサイクルとの間の重複を回避することができる。
【0083】
いくつかの実施形態において、DRX情報は、複数の周波数リソースに関連付けられる複数のDRXサイクルを含む。一例として、複数のサイクルを含むDRX情報はページングキャリア内に含まれてもよく、あるDRXサイクルはページングキャリアリスト内の関連のページングキャリアの設定内に含まれてもよい。
【0084】
説明のために、
図6及び
図7A~
図7Cを参照してDRXサイクルの決定の詳細を説明する。
図6は、本開示の例示的な実施形態にかかる、複数のページングキャリアに関連付けられた複数のDRXサイクルを含むDRX情報600の一例を示す図である。限定ではなく、一例として、
図6及び
図7A~
図7Cは、本開示の実施形態にかかるNB-IoT通信システム内のターゲットDRXサイクルの決定プロセスを示し、したがって、周波数リソースは、ページングキャリアとして示されている。他の通信システムにおいて、周波数はまた、(LTE拡張MTC(eMTC)では)狭帯域、(5G通信では)帯域幅パート、及び端末装置をページングするために使用可能な任意のリソースとして表示されてもよい。
【0085】
いくつかの実施形態において、複数のページングキャリアの数は1つであってもよく、この場合、この1つのページングキャリアは、上述したように、端末装置220により選択され監視されるページングキャリアであり、この1つのページングキャリアは第1のページングキャリアとも称される。そして、端末装置220は、第1のページングキャリアに関連付けられたDRXサイクルをターゲットDRXサイクルとして決定することにより、ターゲットDRXサイクルを決定する。
【0086】
例えば、DRX情報600がキャリア3に関連付けられたDRXサイクル(例えば、320ms)のみを含む場合、ターゲットDRXサイクルは、第1のページキャリア(キャリア3)に関連付けられたDRXサイクルをターゲットDRXサイクル(例えば、320ms)として決定することにより、決定されてもよい。
【0087】
3つのページングキャリアに関連付けられる3つのDRXサイクルを含むDRX情報の例に戻る。
【0088】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、端末装置220に関連付けられたカバレッジレベルのみに基づいて、複数のページングキャリアから第1のページングキャリアを選択してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置220はまた、端末装置220に関連付けられたカバレッジレベルと、端末装置220に指定されたDRXサイクルとに基づいて、複数のページングキャリアから第1のページングキャリアを選択してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置220はまた、端末装置220に指定されたDRXサイクルのみに基づいて、複数のページングキャリアから第1のページングキャリアを選択してもよい。
【0089】
いくつかの実施形態において、端末装置は、ページングキャリアに関連付けられた最小DRXサイクルを含むDRX情報に関して上述したカバレッジレベルのみに基づいて第1のページングキャリアを選択する実施形態と同じ方法で、カバレッジレベルのみに基づいて第1のページングキャリアを選択してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置220に関連付けられたカバレッジレベルと端末装置220に指定されたDRXサイクルとに基づいて第1のページングキャリアを選択する実施形態において、端末装置は、上述したページングキャリアに関連付けられた最小DRXサイクルを含むDRX情報に関してカバレッジレベルとDRXサイクルとに基づいて第1のページングキャリアを選択する実施形態と同じ方法で、第1のページングキャリアを選択してもよい。いくつかの実施形態において、DRXサイクルのみに基づいて第1のページングキャリアを選択する実施形態において、端末装置は、上述したページングキャリアに関連付けられた最小のDRXサイクルを含むDRX情報に関してDRXサイクルのみに基づいて第1のページングキャリアを選択する実施形態と同じ方法で、第1のページングキャリアを選択してもよい。
【0090】
いくつかの実施形態において、端末装置220が第1のページングキャリアを選択した後、ターゲットDRXサイクルは、DRXサイクル=端末装置220により選択された第1のページングキャリアに関連付けられたDRXサイクルにより決定される。
【0091】
図6は、本開示の例示的な実施形態にかかる、それぞれのページングキャリアに関連付けられた複数のDRXサイクルを含むDRX情報の一例を示す。
【0092】
例示的なDRX情報600において、本開示の範囲についてのいかなる限定も示唆することなく、リスト内の3つのページキャリア(すなわち、キャリア3、4、及び5)に関連付けられた3つのDRXサイクルが示され、キャリア3、4、及び5は、異なるカバレッジレベルに関連付けられてもよい。概略として、これらのキャリアに対応する、対応のCSS継続時間610、620及び630が右側に示されている。
図6の例示的な実施形態において、キャリア3、4、及び5に関連付けられたDRXサイクルがそれぞれ320ms、640ms、及び1280msであると仮定し、端末装置220に関連付けられるセルのデフォルトDRXサイクルは1280msであり、端末装置220に固有のDRXサイクルは640msである。限定ではなく、本開示における周波数リソースに関連付けられるDRXサイクルの値、又は端末装置に指定されたDRXサイクルの値、又はセルのデフォルトDRXサイクルの値は一例にすぎず、DRXサイクルの任意の他の値を採用してもよい。
【0093】
図7A~
図7Cは、本開示の例示的な実施形態にかかる、ページングキャリアに関連付けられたDRXサイクルと、端末装置に固有のDRXサイクルとのうちの少なくとも1つに基づいて決定されるターゲットDRXサイクルの例を示す。
【0094】
図7Aは、端末装置220に関連付けられたカバレッジレベルのみに基づいて第1のページングキャリアを選択する実施形態において、選択されたページングキャリアであるキャリア5のCSSと決定されたDRXサイクルとの間の関係を示す。
図7Aの概略
図700において、端末装置220は、決定されたターゲットDRXサイクル1280msで第1のページングキャリアであるキャリア5上でPOにおいて監視することにより、隣接するDRXサイクルに属するCSS間の重複を回避してもよい。
【0095】
図7Bは、端末装置220に関連付けられたカバレッジレベルと、端末装置220に指定されたDRXサイクルとに基づいて第1のページングキャリアを選択する実施形態において、選択されたページングキャリアであるキャリア4のCSSと決定されたDRXサイクルとの間の関係を示す。
図7Bの概略
図710において、端末装置220は、決定されたターゲットDRXサイクル640msで第1のページングキャリアであるキャリア4上でPOにおいて監視することにより、隣接するDRXサイクルに属するCSS間の重複を回避してもよい。
【0096】
図7Cは、端末装置220に指定されたDRXサイクルのみに基づいて第1のページングキャリアを選択する実施形態において、選択されたページングキャリアであるキャリア4のCSSと決定されたDRXサイクルとの間の関係を示す。
図7Cの概略
図720において、端末装置220は、決定されたターゲットDRXサイクル640msで第1のページングキャリアであるキャリア4上でPOにおいて監視することにより、隣接するDRXサイクルに属するCSS間の重複を回避してもよい。
【0097】
本開示の実施形態によれば、端末装置とネットワーク装置との間のアラインメントのために端末装置において実現される方法が提供される。本方法において、端末装置とネットワーク装置とが周波数リソース選択の第1の基準について互いにアラインメントする。
【0098】
説明のために、
図8を参照して、該方法を説明する。
図8に示すシグナリング図は、本開示の例示的な実施形態にかかる、端末装置、ネットワーク装置、及びコアネットワーク装置間の例示的なアライメントを示す。
図8において、端末装置220、第1のネットワーク装置210-1、第2のネットワーク装置210-2、及びCN装置230が示されている。説明のためだけに、第1のネットワーク装置210-1及び第2のネットワーク装置210-2は、端末装置220をページングする複数のネットワーク装置を表す。CN装置230は、第1のネットワーク装置210-1、第2のネットワーク装置210-2、又は他のネットワーク装置を介して端末装置220と通信してもよい。
【0099】
本開示の実施形態によれば、端末装置220は、第1の基準に基づいて、複数のページングキャリアからページングキャリアを選択する(810)。次いで、端末装置220は、第1の基準の第1の指示を第1のネットワーク装置210-1に送信する(810)。
【0100】
いくつかの実施形態において、第1の基準は、端末装置に関連付けられたカバレッジレベルと、端末装置に固有のDRXサイクルとのうちの少なくとも1つに基づいて、複数の周波数リソースから第1の周波数リソースを選択することに関する。
【0101】
いくつかの実施形態において、第1の指示は、カバレッジレベルのみに基づいて複数のページングキャリアから第1のページングキャリアを選択するように端末装置220に示してもよい。いくつかの実施形態において、第1の基準は、カバレッジレベルとDRXサイクルとに基づいて、複数のページングキャリアから第1のページングキャリアを選択するように端末装置220に示してもよい。いくつかの実施形態において、第1の基準は、DRXサイクルのみに基づいて複数のページングキャリアから第1のページングキャリアを選択するように端末装置220に示してもよい。
【0102】
例示的な実施形態において、第1の指示は、1ビットからなるインジケータフォーマットであってもよい。この場合、インジケータフォーマットが「0」である場合、第1の指示は、端末装置220に関連付けられたカバレッジレベルのみに基づいて第1のページングキャリアが選択されることを示す。さらに、インジケータフォーマットが「1」である場合、第1の指示は、端末装置220に関連付けられたカバレッジレベルと、端末装置220に指定されたDRXサイクルとに基づいて第1のページングキャリアが選択されることを示す。
【0103】
代替として、第1の指示は、2ビットからなるインジケータであってもよい。この場合、インジケータフォーマットが「00」である場合、第1の指示は、端末装置220に関連付けられたカバレッジレベルのみに基づいて第1のページングキャリアが選択されることを示す。さらに、インジケータフォーマットが「01」である場合、第1の指示は、端末装置220に関連付けられたカバレッジレベルと端末装置220に指定されたDRXサイクルとに基づいて第1のページングキャリアが選択されることを示す。さらに、インジケータフォーマットが「10」である場合、第1の指示は、端末装置220に指定されたDRXサイクルのみに基づいて第1のページングキャリアが選択されることを示す。上記第1の表示のフォーマットは例に過ぎず、周波数リソースの選択基準を表すことができる任意のフォーマットを、第1の指示として用いることができる。
【0104】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、第2の基準に基づいて不連続受信(DRX)サイクルを決定してもよい。次いで、端末装置220はまた、第2の指示を第1のネットワーク装置210-1に送信する。いくつかの実施形態において、第1の指示及び第2の指示は、同じシグナリング内で第1のネットワーク装置210-1に送信されてもよい。
【0105】
いくつかの実施形態において、第2の指示は、端末装置がターゲットDRXサイクルを決定する決定基準を示してもよく、例えば、第1のページングキャリアに関連付けられた最小DRXサイクルに基づいてターゲットDRXサイクルを決定する実施形態又は第1のページングキャリアに関連付けられたDRXサイクルに基づいてDRXサイクルを決定する実施形態と同じ方法で、端末装置がターゲットDRXサイクルを決定する。
【0106】
いくつかの実施形態において、第1のネットワーク装置210-1は、第1の指示をCN装置230に送信する(820)。例えば、第1のネットワーク装置210-1は、ue-RadioPagingInfo情報要素内で第1の指示をCN装置230に送信する。例えば、この情報要素は、ネットワーク装置210がUE Radio Capabilitys情報をアップロードすると同時に、CN装置230に送信される。CN装置230は、UE Radio Capability for PagingをMMEコンテキスト内に記憶する。ページングを必要とする場合、CN装置230は、S1ページングメッセージの一部として、該RATについてのUE Radio Capability for Paging情報をネットワーク装置210に提供する。次いで、ネットワーク装置210は、UE Radio Capability for Paging情報を使用して、端末装置220についてのページングを拡張してもよい。
【0107】
いくつかの実施形態において、第1のネットワーク装置210-1はまた、第2の指示をCN装置230に送信する(820)。いくつかの実施形態において、第1のネットワーク装置210-1及び第2のネットワーク装置210-2が端末装置220のページング選択基準を知るように、CN装置230は、第1の指示をこれらのネットワーク装置に送信する(830,840)。いくつかの実施形態において、第1のネットワーク装置210-1及び第2のネットワーク装置210-2が端末装置220のDRXサイクル決定基準を知るように、CN装置230は、第2の指示をこれらのネットワーク装置に送信する(830,840)。いくつかの実施形態において、CN装置230は、第1の指示と第2の指示とをS1インタフェースページングメッセージ内でネットワーク装置がページングする端末装置220に送信する(830,840)。
【0108】
いくつかの実施形態において、第1の指示に基づいて、第1のネットワーク装置210-1と第2のネットワーク装置210-2とは、端末装置220により選択される同じ第1のページングキャリアを決定することができる。いくつかの実施形態において、所定のルールを利用することにより、端末装置のためにページングキャリアが選択された後、これらのネットワーク装置は、端末装置により決定されるターゲットDRXサイクルと同じターゲットDRXサイクルを端末装置のために決定することができる。これにより、第1の指示により、ネットワーク装置と端末装置とが互いにアラインメントすることができる。
【0109】
いくつかの実施形態において、端末装置のためにページングキャリアを選択した後、これらのネットワーク装置210-1及び210-2は、受信した第2の指示に基づいて端末装置220により決定されるターゲットDRXサイクルと同じターゲットDRXサイクルを決定することができる。いくつかの実施形態において、第2の基準は、第1のページングキャリアに関連付けられた最小DRXサイクルと、第1の周波数リソースに関連付けられたDRXサイクルとのうちの少なくとも1つに関する。
【0110】
これにより、第1の指示により、ネットワーク装置と端末装置とが互いにアラインメントすることができる。さらに、これらのネットワーク装置210-1,210-2は、決定されたDRXサイクルで、選択されたページングキャリア上で端末装置についてページング(870,880)してもよく、端末装置220は、第1の周波数リソースを監視し、該第1の周波数リソースは複数の周波数リソースの中から第1の基準に基づいて選択されたのである。なお、上記のステップは、並行して実行されることも、順次実行されることも、時間的に逆順で実行されることも可能である。
【0111】
本開示の実施形態によれば、端末装置とネットワーク装置との間のアラインメントのためにネットワーク装置において実現される方法が提供される。本方法において、端末装置とネットワーク装置とがページング選択の第1の基準について互いにアラインメントする。
【0112】
説明のために、
図9を参照して、該方法を説明する。
図9に示すシグナリング
図900は、本開示の例示的な実施形態にかかる、端末装置、ネットワーク装置、及びコアネットワーク装置間の例示的なアライメントを示す。
図9において、端末装置220、第1のネットワーク装置210-1、第2のネットワーク装置210-2、及びCN装置230。説明のためだけに、第1のネットワーク装置210-1及び第2のネットワーク装置210-2は、端末装置220をページングする複数のネットワーク装置を表す。端末装置220は、第1のネットワーク装置210-1、第2のネットワーク装置210-2、又は他のネットワーク装置を介してCN装置230と通信してもよい。
【0113】
いくつかの実施形態において、端末装置220は、複数のページングキャリアからページングキャリアを選択するために端末装置220により使用される第1の基準についてCN装置230とネゴシエーションする(910)。いくつかの実施形態において、端末装置220は、DRXサイクルを決定するために端末装置220により使用される第2の基準についてCN装置230とネゴシエーションする(910)。
【0114】
例示的な実施形態において、端末装置220について、ネットワーク装置210は、ネットワーク装置210のセル内で、端末装置220に固有のDRXサイクルのサポートの指示をブロードキャストし、端末装置220は、セルが該サポート指示をブロードキャストするか否かにかかわらず、Attach及びTracking Area Updateプロシージャの間に、端末装置220に固有のDRXを要求してもよい。CN装置230は、WB-E-UTRANのために端末装置220により提案されるDRXサイクルを受け入れるべきである。NB-IoTの場合、CN装置230は、端末装置220により要求されたDRXサイクルを受け入れるべきである。他のシナリオにおいて、キャリアポリシーに従って、CN装置230は、端末装置220により要求されるDRXサイクルを変更してもよい。そして、CN装置230は、受け入れられたDRXサイクルでUEに応答する。
【0115】
いくつかの実施形態において、これらのネットワーク装置が端末装置220のページング選択基準を知るように、CN装置230は、第1の指示を第1のネットワーク装置210-1及び第2のネットワーク装置210-2に送信する(920,930)。
【0116】
いくつかの実施形態において、第1のネットワーク装置210-1及び第2のネットワーク装置210-2が端末装置220のDRXサイクル決定基準を知るように、CN装置230は、第2の指示をこれらのネットワーク装置に送信する(920,930)。いくつかの実施形態において、CN装置230は、第1の指示と第2の指示とをS1インタフェースページングメッセージ内でネットワーク装置がページングする端末装置220に送信する(960,970)。
【0117】
例示的な一実施形態において、各S1インタフェースページングメッセージにおいて、CN装置230は、端末装置220に現在関連付けられているネットワーク装置210への(端末装置220に固有のDRXサイクルを決定するのを助けるために)第1の指示と、(端末装置220がそのスリープモードからウェイクアップするタイミングを定義する)第1の指示を導出した情報とを、送信する。
【0118】
いくつかの実施形態において、第1の指示は、カバレッジレベルのみに基づいて複数のページングキャリアから第1のページングキャリアを選択するように端末装置220に示してもよい。いくつかの実施形態において、第1の基準は、カバレッジレベルとDRXサイクルとに基づいて、複数のページングキャリアから第1のページングキャリアを選択するように端末装置220に示してもよい。いくつかの実施形態において、第1の基準は、DRXサイクルのみに基づいて複数のページングキャリアから第1のページングキャリアを選択するように端末装置220に示してもよい。本実施形態において、例えば、各S1インタフェースページングメッセージにおいて、端末装置220に固有のDRXサイクルが含まれたことをネットワーク装置が発見した場合、端末装置220とネットワーク装置210との両方について、ページングキャリアは、カバレッジレベル及びDRXサイクルに基づいて選択されるべきである。
【0119】
こうして、端末装置220とCN装置230との間で、端末装置220に固有のDRXサイクルが合意されている場合、端末装置220についてのページングキャリアの選択は、端末装置220に関連付けられたカバレッジレベルに加えて、さらに端末装置220に固有のDRXサイクルに基づいてもよい。そのため、端末装置220にとってより適切な第1のページングキャリアを選択することに寄与する。
【0120】
いくつかの実施形態において、第2の指示は、端末装置220がDRXサイクルを決定する方法を示してもよく、例えば、端末装置220に関連付けられたカバレッジレベルのみに基づいて第1のページングキャリアを選択するか、端末装置220に関連付けられたカバレッジレベルと端末装置220に固有のDRXサイクルとに基づいて第1のページングキャリアを選択するか、又は端末装置220に固有のDRXサイクルのみに基づいて第1のページングキャリアを選択する実施形態と同様の方法で、端末装置220がDRXサイクルを決定するが、ここでは詳細な説明を省く。
【0121】
本開示の実施形態によれば、第1のネットワーク装置210-1と第2のネットワーク装置210-2とは、複数のページングキャリアからページングキャリアを選択するために端末装置により使用される第1の基準を決定する(940,950)。そして、各ネットワーク装置は、端末装置220についての第1の基準に基づいて、複数のページングキャリアから第1のページングキャリアを選択する(940,950)。
【0122】
いくつかの実施形態において、第1のネットワーク装置210-1と第2のネットワーク装置210-2とは、第1の指示に基づいて、端末装置220により選択される同じ第1のページングキャリアを決定してもよい。いくつかの実施形態において、所定のルールを利用することにより、端末装置のために第1のページングキャリアが選択された後、これらのネットワーク装置は、端末装置220により決定されるDRXサイクルと同じDRXサイクルを端末装置220のために決定することができる。これにより、第1の指示により、ネットワーク装置と端末装置とが互いにアラインメントすることができる。
【0123】
いくつかの実施形態において、第1の基準を決定することは、端末装置に固有の不連続受信(DRX)サイクルが割り当てられたことに応じて、第1の基準が、端末装置に関連付けられたカバレッジレベルと、端末装置に固有のDRXサイクルとのうちの少なくとも1つに基づいて、複数の周波数リソースから第1の周波数リソースを選択することであると決定することを含む。
【0124】
いくつかの実施形態において、方法は、端末装置について不連続受信(DRX)サイクルを決定するための第2の基準の第2の指示を受信することをさらに含む。いくつかの実施形態において、第2の基準は、第1の周波数ページングキャリアに関連付けられた最小DRXサイクルと、第1のページングキャリアに関連付けられたDRXサイクルとのうちの少なくとも1つに関する。なお、上記のステップは、並行して実行されることも、順次実行されることも、時間的に逆順で実行されることも可能である。
【0125】
図10は、本開示のいくつかの実施形態にかかる、端末装置において実現される例示的な通信方法1000のフローチャートを示す。通信方法1000は、
図2に示す端末装置220において実現可能である。説明のために、
図2を参照して、通信方法1000を説明する。通信方法1000は、図示していない追加の動作を含んでもよく、及び/又は図示されているいくつかの動作を省略してもよく、本開示の範囲はこの点で限定されないことを理解すべきである。
【0126】
図10に示すように、ブロック1010において、端末装置220は、第1の周波数リソースに関連付けられた最小DRXサイクルを少なくとも含むDRX情報をネットワーク装置210から受信する。
【0127】
ブロック1020において、端末装置220は、端末装置に固有のDRXサイクルと最小DRXサイクルとに基づいて、ターゲットDRXサイクルを決定する。
【0128】
いくつかの実施形態において、DRX情報を受信することは、それぞれの周波数リソースに関連付けられた1つ又は複数の最小DRXサイクルを含む周波数リソースリストをネットワーク装置から受信することを含む。
【0129】
いくつかの実施形態において、DRX情報を受信することは、システム情報ブロック(SIB)と、無線リソース制御(RRC)シグナリングとのうちの少なくとも1つ内でDRX情報をネットワーク装置から受信することを含む。
【0130】
DRX情報が複数の周波数リソースに関連付けられた複数の最小DRXサイクルを含むいくつかの実施形態において、方法は、端末装置に関連付けられたカバレッジレベルと、複数の最小DRXサイクルとのうちの少なくとも1つに基づいて複数の周波数リソースから第1の周波数リソースを決定することをさらに含む。
【0131】
DRX情報が複数の周波数リソースに関連付けられた複数の最小DRXサイクルをいくつかの実施形態において、方法は、端末装置に関連付けられたカバレッジレベルに基づいて複数の周波数リソースから周波数リソースセットを決定することと、周波数リソースセットから第1の周波数リソースを選択することと、をさらに含む。
【0132】
いくつかの実施形態において、端末装置220がページキャリアセットから第1のページキャリアを選択することは、周波数リソースセット内の1つの周波数リソースを第1の周波数リソースとしてランダムに選択することを含む。
【0133】
いくつかの実施形態において、周波数リソースセットから第1の周波数リソースを選択することは、第1の周波数リソースに関連付けられた最小DRXサイクルと端末装置に固有のDRXサイクルとの間の差が閾値よりも低くなるように、周波数リソースセットから第1の周波数リソースを選択することを含む。
【0134】
いくつかの実施形態において、第1の周波数リソースに関連付けられた最小DRXサイクルは、端末装置に固有のDRXサイクルと等しいか又は端末装置に固有のDRXサイクルより短く、ターゲットDRXサイクルを決定することは、端末装置に固有のDRXサイクルとデフォルトDRXサイクルとからターゲットDRXサイクルを選択することを含む。
【0135】
いくつかの実施形態において、ターゲットDRXサイクルを決定することは、端末装置220に固有のDRXサイクルと、第1の周波数リソースに関連付けられた最小DRXサイクルとのうちの最大値を決定することと、デフォルトDRXサイクルと、決定された最大値とのうちの最小値をターゲットDRXサイクルとして決定することと、を含む。
【0136】
図11は、本開示のいくつかの実施形態にかかる、端末装置において実現される例示的な通信方法1100のフローチャートを示す。通信方法1100は、
図2に示す端末装置220において実現可能である。説明のために、
図2を参照して、通信方法1100を説明する。通信方法1100は、図示していない追加の動作を含んでもよく、及び/又は図示されているいくつかの動作を省略してもよく、本開示の範囲はこの点で限定されないことを理解すべきである。
【0137】
図11に示すように、ブロック1110において、端末装置220は、第1の周波数リソースに関連付けられたDRXサイクルを少なくとも含むDRX情報をネットワーク装置210から受信する。
【0138】
ブロック1120において、端末装置220は、端末装置220に固有のDRXサイクルと、DRXサイクルとのうちの少なくとも1つに基づいて、ターゲットDRXサイクルを決定する。
【0139】
いくつかの実施形態において、DRX情報を受信することは、それぞれの周波数リソースに関連付けられた1つ又は複数のDRXサイクルを含む周波数リソースリストをネットワーク装置から受信することを含む。
【0140】
いくつかの実施形態において、DRX情報を受信することは、システム情報ブロック(SIB)と、無線リソース制御(RRC)シグナリングとのうちの少なくとも1つ内でDRX情報をネットワーク装置から受信することを含む。
【0141】
DRX情報が複数の周波数リソースに関連付けられた複数のDRXサイクルを含むいくつかの実施形態において、方法は、端末装置に関連付けられたカバレッジレベルと、複数のDRXサイクルとのうちの少なくとも1つに基づいて複数の周波数リソースから第1の周波数リソースを決定することをさらに含む。
【0142】
DRX情報が複数の周波数リソースに関連付けられた複数のDRXサイクルをいくつかの実施形態において、方法は、端末装置に関連付けられたカバレッジレベルに基づいて複数の周波数リソースから周波数リソースセットを決定することと、周波数リソースセットから第1の周波数リソースを選択することと、をさらに含む。
【0143】
いくつかの実施形態において、周波数リソースセットから第1の周波数リソースを選択することは、周波数リソースセットのうちの1つを第1の周波数リソースとしてランダムに選択することを含む。
【0144】
いくつかの実施形態において、周波数リソースセットから第1の周波数リソースを選択することは、第1の周波数リソースに関連付けられたDRXサイクルと端末装置に固有のDRXサイクルとの間の差が閾値よりも低いように、周波数リソースセットから第1の周波数リソースを選択することを含む。
【0145】
いくつかの実施形態において、第1の周波数リソースに関連付けられたDRXサイクルは、端末装置に固有のDRXサイクルと等しいか又は端末装置に固有のDRXサイクルより短く、ターゲットDRXサイクルを決定することは、第1の周波数リソースに関連付けられたDRXサイクルをターゲットDRXサイクルとして選択することを含む。
【0146】
図12は、本開示のいくつかの実施形態にかかる、端末装置において実現される例示的な通信方法1200のフローチャートを示す。通信方法1200は、
図2に示す端末装置220において実現可能である。説明のために、
図2を参照して、通信方法1200を説明する。通信方法1200は、図示していない追加の動作を含んでもよく、及び/又は図示されているいくつかの動作を省略してもよく、本開示の範囲はこの点で限定されないことを理解すべきである。
【0147】
ブロック1210において、端末装置220は、第1の基準の第1の指示をネットワーク装置210-1に送信する。
【0148】
ブロック1220において、端末装置220は、第1の基準に基づいて複数の周波数リソースから選択された第1の周波数リソースを監視する。
【0149】
いくつかの実施形態において、第1の基準は、端末装置に関連付けられたカバレッジレベルと、端末装置に固有のDRXサイクルとのうちの少なくとも1つに基づいて、複数の周波数リソースから第1の周波数リソースを選択することに関する。
【0150】
いくつかの実施形態において、方法は、第2の基準の第2の指示をネットワーク装置に送信することと、第2の基準に基づいて不連続受信(DRX)サイクルを決定することと、をさらに含む。
【0151】
いくつかの実施形態において、第2の基準は、第1の周波数リソースに関連付けられた最小DRXサイクルと、第1の周波数リソースに関連付けられたDRXサイクルとのうちの少なくとも1つに関する。
【0152】
図13は、本開示のいくつかの実施形態にかかる、ネットワーク装置において実現される例示的な通信方法1300のフローチャートを示す。通信方法1300は、
図2に示すようなネットワーク装置210-1/210-2において実現可能である。説明のために、
図2を参照して、通信方法1300を説明する。通信方法1300は、図示していない追加の動作を含んでもよく、及び/又は図示されているいくつかの動作を省略してもよく、本開示の範囲はこの点で限定されないことを理解すべきである。
【0153】
ブロック1310において、ネットワーク装置210-1は、複数のページングキャリアからページングキャリアを選択するために端末装置により使用される第1の基準を決定する。
【0154】
ブロック1320において、ネットワーク装置210-1は、端末装置について、第1の基準に基づいて複数のページングキャリアからページングキャリアを選択する。
【0155】
いくつかの実施形態において、第1の基準を決定することは、端末装置から第1の基準の第1の指示を受信することと、第1の指示に基づいて第1の基準を決定することと、を含む。
【0156】
いくつかの実施形態において、方法は、第1の基準の第1の指示をCN装置230に送信することをさらに含む。
【0157】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置210-1が第1の基準を決定することは、端末装置に固有の不連続受信(DRX)サイクルが割り当てられたことに応じて、第1の基準が、端末装置に関連付けられたカバレッジレベルと、端末装置に固有のDRXサイクルとのうちの少なくとも1つに基づいて、複数のページングキャリアからページングキャリアを選択することであると決定することを含む。
【0158】
いくつかの実施形態において、方法は、端末装置について不連続受信(DRX)サイクルを決定するための第2の基準の第2の指示を受信することをさらに含む。
【0159】
いくつかの実施形態において、第2の基準は、ページングキャリアに関連付けられた最小DRXサイクルと、第1の周波数リソースに関連付けられたDRXサイクルとのうちの少なくとも1つに関する。
【0160】
図14は、本開示のいくつかの実施形態にかかる、CN装置において実現される例示的な通信方法1400のフローチャートを示す。通信方法1400は、
図2に示すようなCN装置230において実現することができる。説明のために、
図2を参照して、通信方法1400を説明する。通信方法1400は、図示していない追加の動作を含んでもよく、及び/又は図示されているいくつかの動作を省略してもよく、本開示の範囲はこの点で限定されないことを理解すべきである。
【0161】
ブロック1410において、CN装置230は、端末装置のための複数のページングキャリアからページングキャリアを選択するための第1の基準の第1の指示を第1のネットワーク装置210-1から受信する。
【0162】
ブロック1420において、CN装置230は、第1の基準の第1の指示を端末装置に関連付けられた第2のネットワーク装置に送信する。
【0163】
いくつかの実施形態において、方法は、-端末装置についての不連続受信(DRX)サイクルを決定するための第2の基準の第2の指示を第1のネットワーク装置210-1から受信することと、第2の基準の第2の指示を第2のネットワーク装置に送信することと、をさらに含む。
【0164】
図15は、本開示のいくつかの実施形態を実装するのに適した装置1500の概略ブロック図である。装置1500は、
図8に示すネットワーク装置210又は
図3に示す端末装置220の別の例示的な実施形態として考えられる。したがって、装置1500は、ネットワーク装置210又は端末装置220において、或いはそれらの少なくとも一部として実現することができる。
【0165】
図示のように、装置1500は、プロセッサ1510と、プロセッサ1510に結合されたメモリ1520と、プロセッサ1510に結合された適切な送信機(TX)及び受信機(RX)1540と、TX/RX 1540に結合された通信インターフェースとを備える。メモリ1520は、プログラム1530の少なくとも一部を記憶する。TX/RX 1540は双方向通信に用いられる。TX/RX 1040は、通信を容易にするために少なくとも1つのアンテナを有するが、本明細書に言及されたアクセスノードは、実際には複数のアンテナを有してもよい。通信インターフェースは、gNB又はeNB間の双方向通信のためのX2インターフェース、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobility Management Entity)/サービングゲートウェイ(S-GW:Serving Gateway)とeNBとの間の通信のためのS1インターフェース、gNB又はeNBと中継ノード(RN)との間の通信のためのUnインターフェース、又はgNB又はeNBと端末装置との間の通信のためのUuインターフェースなど、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表してもよい。
【0166】
プログラム1530は、
図2~
図14を参照して、本明細書で説明したように、関連付けられるプロセッサ1510により実行された場合、装置1500が本開示の実施形態に従って動作することを可能にするプログラム命令を含むと想定される。本文の実施形態は、装置1500のプロセッサ1510により実行可能なコンピュータソフトウェアにより、又はハードウェアにより、又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせにより実現されてもよい。プロセッサ1510は、本開示の様々な実施形態を実施するように設定されてもよい。さらに、プロセッサ1510とメモリ1520との組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実現するのに適したプロセッシング手段1550を形成してもよい。
【0167】
メモリ1520は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、また、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、半導体に基づくメモリ装置、磁気メモリ装置及びシステム、光学メモリ装置及びシステム、固定メモリ及びリムーバブルメモリなど、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実現されてもよい。装置1500内には1つのメモリ1520のみが示されているが、装置1500内にはいくつかの物理的に異なるメモリモジュールが存在してもよい。プロセッサ1510は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ又は複数を含んでもよい。装置1500は、複数のプロセッサ、例えば、メインプロセッサを同期化するクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップを有してもよい。
【0168】
いくつかの実施形態において、端末装置は、通信方法1000、1100及び1200のいずれか1つに記載の方法を実行するように設定された回路を備える。
【0169】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置は、通信方法1300のいずれか1つに記載の方法を実行するように設定された回路を備える。
【0170】
いくつかの実施形態において、CN装置は、通信方法1400のいずれか1つに記載の方法を実行するように設定された回路を備える。
【0171】
本開示の機器及び/又は装置に含まれるコンポーネントは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせを含む様々な態様で実現されてもよい。一つの実施形態において、記憶媒体上に記憶されたマシン実行可能な命令などのようなソフトウェア及び/又はファームウェアを使用して1つ又は複数のユニットを実現することができる。マシン実行可能な命令に加えて、又はその代わりに、機器及び/又は装置内のユニットの一部又は全部は、少なくとも部分的に、1つ又は複数のハードウェア論理コンポーネントにより実装されてもよい。限定ではなく、一例として、使用可能なハードウェア論理コンポーネントの例示的なタイプは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け汎用製品(ASSP)、システムオンチップ(SOC)、複合プログラマブル論理装置(CPLD)などを含む。
【0172】
全体として、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、論理、又はそれらの任意の組み合わせで実現されてもよい。いくつかの態様は、ハードウェアで実現されてもよく、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、又は他のコンピューティング装置により実行できるファームウェア又はソフトウェアで実現されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート又は他の何らかの絵画的表現を用いて図示及び説明されているが、本明細書に記載されたブロック、機器、システム、技術端末装置、又は方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又は論理、汎用ハードウェア又はコントローラ又は他のコンピューティング装置、又はそれらの何らかの組み合わせで実装されてもよいことを理解すべきである。
【0173】
本開示はまた、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体上に有形的に記憶された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、
図3から
図11のいずれか一つを参照して上述したプロセス又は方法を実行するために、対象の実プロセッサ又は仮想プロセッサ上の装置内で実行される、プログラムモジュールに含まれる命令などのコンピュータ実行可能な命令を含む。一般に、プログラムモジュールには、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データタイプを実装するルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などが含まれる。様々な実施形態において、プログラムモジュールの機能は、必要に応じて、プログラムモジュール間で結合又は分割されてもよい。プログラムモジュールのマシンが実行可能な命令は、ローカル又は分散型装置内で実行されてもよい。分散型装置において、プログラムモジュールは、ローカル記憶媒体及びリモート記憶媒体内の両方に配置されていてもよい。
【0174】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブルデータプロセッシング機器のプロセッサ又はコントローラに提供され、プロセッサ又はコントローラにより実行された場合、プログラムコードで、フローチャート及び/又はブロック図に指定された機能/動作を実現させる。プログラムコードは、完全にマシン上で、部分的にマシン上で、独立したソフトウェアパッケージとして、部分的にマシン上でかつ部分的にリモートマシン上で、又は完全にリモートマシン又はサーバ上で実行してもよい。
【0175】
上述のプログラムコードは、マシン可読媒体上で実装されてもよく、マシン可読媒体は、命令実行システム、機器、又は装置により利用されるか、又はそれらに関連するプログラムを含むか又は記憶することができる任意の有形媒体であってもよい。マシン可読媒体は、マシン可読信号媒体又はマシン可読記憶媒体であってもよい。マシン可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線若しくは半導体のシステム、機器若しくは装置、又は前述の媒体の任意の適切な組み合せを含んでもよいが、これらに限定されない。マシン可読記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学的記憶装置、磁気記憶装置、又は上述の任意の適切な組み合わせを含んでもよい。
【0176】
なお、動作について特定の順序で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした動作を、示された特定の順序で実行するか若しくは連続した順序で実行し、又は、説明された全ての動作を実行することが求められる、と理解されるべきではない。場合によっては、マルチタスクや並列処理が有利になることもある。同様に、いくつかの特定の実施形態の詳細が上記の議論に含まれているが、これらは、本開示の範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、特定の実施形態に固有となり得る特徴の説明として解釈されるべきである。個々の実施形態の文脈で説明されたいくつかの特徴は、単一の実施形態において組み合わされて実現されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で説明された様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切なサブコンビネーションで実装されてもよい。
【0177】
本開示は、構造的特徴及び/又は方法論的動作に特有の言語で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲において定義された本開示は、必ずしも上記の特定の特徴又は動作に限定されないことを理解すべきである。むしろ、上述した特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置であって、
少なくとも1つの最小不連続受信(DRX:discontinuous reception)サイクルに関連付けられたキャリアリストをネットワーク装置から受信する手段と、
キャリア選択のための複数のカバレッジレベルのうちのカバレッジレベルに対応する少なくとも1つのキャリアを前記キャリアリストから決定する手段と、
前記端末装置に固有のDRXサイクルと、前記カバレッジレベルに関連付けられた前記少なくとも1つの最小DRXサイクル内の最小DRXサイクルと、デフォルトDRXサイクルとに基づいて、ページングのためのターゲットDRXサイクルを決定する手段と、
を備える、
端末装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つの最小DRXサイクルに関連付けられた前記キャリアリストを前記ネットワーク装置から受信する手段は、
システム情報ブロック(SIB:System Information Block)を介して、前記少なくとも1つの最小DRXサイクルに関連付けられた前記キャリアリストを受信する手段
を含む、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記キャリアリストの各キャリアは、前記少なくとも1つの最小DRXサイクルのうちの1つの最小DRXサイクルに関連付けられる、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項4】
前記カバレッジレベルに基づいて、前記少なくとも1つのキャリアからページングのためのキャリアを決定する手段をさらに備える、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項5】
少なくとも1つの最小不連続受信(DRX)サイクルに関連付けられたキャリアリストを端末装置に送信する手段を含み、
前記キャリアリストは、キャリア選択のための複数のカバレッジレベルのうちのカバレッジレベルに対応する少なくとも1つのキャリアを含み、
ページングのためのターゲットDRXサイクルは、前記端末装置に固有のDRXサイクルと、前記カバレッジレベルに関連付けられた前記少なくとも1つの最小DRXサイクル内の最小DRXサイクルと、デフォルトDRXサイクルとに基づく、
ネットワーク装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つの最小DRXサイクルに関連付けられた前記キャリアリストを前記端末装置に送信する手段は、
システム情報ブロック(SIB:System Information Block)を介して、前記少なくとも1つの最小DRXサイクルに関連付けられた前記キャリアリストを送信する手段
を含む、
請求項5に記載のネットワーク装置。
【請求項7】
前記キャリアリストの各キャリアは、前記少なくとも1つの最小DRXサイクルのうちの1つの最小DRXサイクルに関連付けられる、
請求項5に記載のネットワーク装置。
【請求項8】
ページングのためのキャリアは、前記カバレッジレベルに基づいて前記少なくとも1つのキャリアからのものである、
請求項5に記載のネットワーク装置。
【請求項9】
端末装置により実行される方法であって、
少なくとも1つの最小不連続受信(DRX:discontinuous reception)サイクルに関連付けられたキャリアリストをネットワーク装置から受信することと、
キャリア選択のための複数のカバレッジレベルのうちのカバレッジレベルに対応する少なくとも1つのキャリアを前記キャリアリストから決定することと、
前記端末装置に固有のDRXサイクルと、前記カバレッジレベルに関連付けられた前記少なくとも1つの最小DRXサイクル内の最小DRXサイクルと、デフォルトDRXサイクルとに基づいて、ページングのためのターゲットDRXサイクルを決定することと、
を含む、
方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つの最小DRXサイクルに関連付けられた前記キャリアリストを前記ネットワーク装置から受信することは、
システム情報ブロック(SIB:System Information Block)を介して、前記少なくとも1つの最小DRXサイクルに関連付けられた前記キャリアリストを受信すること
を含む、
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記キャリアリストの各キャリアは、前記少なくとも1つの最小DRXサイクルのうちの1つの最小DRXサイクルに関連付けられる、
請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記カバレッジレベルに基づいて、前記少なくとも1つのキャリアからページングのためのキャリアを決定することをさらに含む、
請求項9に記載の方法。
【請求項13】
ネットワーク装置により実行される方法であって、
少なくとも1つの最小不連続受信(DRX)サイクルに関連付けられたキャリアリストを端末装置に送信することを含み、
前記キャリアリストは、キャリア選択のための複数のカバレッジレベルのうちのカバレッジレベルに対応する少なくとも1つのキャリアを含み、
ページングのためのターゲットDRXサイクルは、前記端末装置に固有のDRXサイクルと、前記カバレッジレベルに関連付けられた前記少なくとも1つの最小DRXサイクル内の最小DRXサイクルと、デフォルトDRXサイクルとに基づく、
方法。
【請求項14】
前記少なくとも1つの最小DRXサイクルに関連付けられた前記キャリアリストを前記端末装置に送信することは、
システム情報ブロック(SIB:System Information Block)を介して、前記少なくとも1つの最小DRXサイクルに関連付けられた前記キャリアリストを送信すること
を含む、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記キャリアリストの各キャリアは、前記少なくとも1つの最小DRXサイクルのうちの1つの最小DRXサイクルに関連付けられる、
請求項13に記載の方法。
【国際調査報告】