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特表2024-529877分割無線ネットワークノードアーキテクチャにおけるシグナリング
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-14
(54)【発明の名称】分割無線ネットワークノードアーキテクチャにおけるシグナリング
(51)【国際特許分類】
   H04W 8/22 20090101AFI20240806BHJP
   H04W 92/16 20090101ALI20240806BHJP
   H04W 68/00 20090101ALI20240806BHJP
【FI】
H04W8/22
H04W92/16
H04W68/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024501772
(86)(22)【出願日】2022-07-12
(85)【翻訳文提出日】2024-03-07
(86)【国際出願番号】 EP2022069473
(87)【国際公開番号】W WO2023285467
(87)【国際公開日】2023-01-19
(31)【優先権主張番号】63/220,856
(32)【優先日】2021-07-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
2.BLUETOOTH
3.ZIGBEE
4.WCDMA
5.LoRa
6.SIGFOX
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【弁理士】
【氏名又は名称】小梶 晴美
(74)【代理人】
【識別番号】100199705
【弁理士】
【氏名又は名称】仙波 和之
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(72)【発明者】
【氏名】リアジド, ヤジド
(72)【発明者】
【氏名】チウ, リーウェイ
(72)【発明者】
【氏名】バーリストレーム, マティアス
(72)【発明者】
【氏名】ヘーグルンド, アンドレアス
(72)【発明者】
【氏名】ティロネン, トゥオマス
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
無線ネットワークノード(14)は、無線アクセスネットワーク(10)において集中型ユニット(14A)と1つ以上の分散型ユニットとに分割される。無線ネットワークノード(14)の分散型ユニット(14B)は、ワイヤレス通信デバイス(12)が低減能力(RedCap)ユーザ機器(UE)であることを示す情報(20)を集中型ユニット(14A)に伝送する。情報(20)は、例えば、集中型ユニット(14A)に伝送されたメッセージのRedCap指示情報要素において、例えば、INITIAL UL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージにおいて伝送されてもよい。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線アクセスネットワーク(10)において集中型ユニット(14A)と1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノード(14)の分散型ユニット(14B)によって実行される方法であって、前記方法は、
前記分散型ユニット(14B)から前記集中型ユニット(14A)に、ワイヤレス通信デバイス(12)が低減能力(RedCap)ユーザ機器(UE)であることを示す情報(20)を伝送すること(210)を含む、方法。
【請求項2】
前記情報(20)は、前記分散型ユニット(14B)と前記集中型ユニット(14A)との間のF1インターフェースを介して伝送される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記情報(20)は、初期層3メッセージを前記集中型ユニット(14A)に転送するために、前記分散型ユニット(14B)によって送信されたメッセージで伝送される、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記情報(20)は、INITIAL UL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージにおいて伝送される、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
RedCap UEは、第1の周波数範囲FR1において20MHzの最大帯域幅を有し、第2の周波数範囲FR2において100MHzの最大帯域幅を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
RedCap UEは、キャリアアグリゲーションのサポートを欠き、かつ、デュアルコネクティビティのサポートを欠く、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
RedCap UEは、最大2つの受信ブランチ及び/又は最大2つのダウンリンク多入力多出力層をサポートする、請求項5又は6に記載の方法。
【請求項8】
前記情報(20)は、前記ワイヤレス通信デバイス(12)が新無線(NR)RedCap UEであることを示す、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記情報(20)は、前記分散型ユニット(14B)から前記集中型ユニット(14A)に伝送されたメッセージのRedCap指示情報要素に含まれる、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記ワイヤレス通信デバイス(12)から、ランダムアクセス手順において、前記ワイヤレス通信デバイス(12)がRedCap UEであるという指示を受信すること(200)を更に含み、前記情報(20)は、前記ワイヤレス通信デバイス(12)から前記指示を受信したことに応答して、中央ユニットに伝送される、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記集中型ユニット(14A)から、ワイヤレス通信デバイス(12)をページングするように前記分散型ユニット(14B)に要求するページングメッセージを受信すること(220)であって、前記ページングメッセージは、ページングされる前記ワイヤレス通信デバイス(12)がRedCap UEであることを示す情報を含む、ページングメッセージを受信することと、
前記ページングメッセージ中に含まれる前記情報に基づいて、前記ワイヤレス通信デバイス(12)をページングすること(230)と、を更に含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
無線アクセスネットワーク(10)において集中型ユニット(14A)と1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノード(14)の中央ユニットによって実行される方法であって、前記方法は、
前記無線ネットワークノード(14)の分散型ユニット(14B)から、ワイヤレス通信デバイス(12)が低減能力(RedCap)ユーザ機器(UE)であるという情報(20)を受信すること(300)を含む、方法。
【請求項13】
前記情報(20)は、前記分散型ユニット(14B)と前記集中型ユニット(14A)との間のF1インターフェースを介して受信される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記情報(20)は、初期層3メッセージを前記集中型ユニット(14A)に転送するために、前記分散型ユニット(14B)によって送信されたメッセージで受信される、請求項12又は13に記載の方法。
【請求項15】
前記情報(20)は、INITIAL UL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージにおいて受信される、請求項12から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記情報(20)は、前記ワイヤレス通信デバイス(12)が新無線(NR)RedCap UEであることを示す、請求項12から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
RedCap UEは、第1の周波数範囲FR1において20MHzの最大帯域幅を有し、第2の周波数範囲FR2において100MHzの最大帯域幅を有する、請求項12から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
RedCap UEは、キャリアアグリゲーションのサポートを欠き、かつ、デュアルコネクティビティのサポートを欠く、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
RedCap UEは、最大2つの受信ブランチ及び/又は最大2つのダウンリンク多入力多出力層をサポートする、請求項17又は18に記載の方法。
【請求項20】
前記情報(20)は、前記分散型ユニット(14B)から受信されたメッセージのRedCap指示情報要素に含まれる、請求項12から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記情報(20)を受信したことに応答して、前記ワイヤレス通信デバイス(12)がRedCap UEであるという指示を別のネットワークノードに伝送すること(310)を更に含む、請求項12から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記指示は、INITIAL UE MESSAGEにおいて伝送され、かつ/又は、前記別のネットワークノードは、アクセス及びモビリティ機能(AMF)を実装する、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
ワイヤレス通信デバイス(12)をページングするように前記分散型ユニット(14B)に要求するページングメッセージを前記分散型ユニット(14B)に伝送すること(320)を更に含み、前記ページングメッセージは、ページングされる前記ワイヤレス通信デバイス(12)がRedCap UEであることを示す情報を含む、請求項12から22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
無線アクセスネットワーク(10)において集中型ユニット(14A)と1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノード(14)の分散型ユニット(14B)であって、前記分散型ユニット(14B)は、
前記分散型ユニット(14B)から前記集中型ユニット(14A)に、ワイヤレス通信デバイス(12)が低減能力(RedCap)ユーザ機器(UE)であることを示す情報(20)を伝送するように設定される、分散型ユニット(14B)。
【請求項25】
請求項2から11のいずれか一項に記載の方法を実行するように設定された、請求項24に記載の分散型ユニット(14B)。
【請求項26】
無線アクセスネットワーク(10)において集中型ユニット(14A)と1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノード(14)の中央ユニットであって、前記中央ユニットは、
前記無線ネットワークノード(14)の分散型ユニット(14B)から、ワイヤレス通信デバイス(12)が低減能力(RedCap)ユーザ機器(UE)であるという情報(20)を受信するように設定される、中央ユニット。
【請求項27】
請求項13から23のいずれか一項に記載の方法を実行するように設定された、請求項26に記載の中央ユニット。
【請求項28】
無線アクセスネットワーク(10)において集中型ユニット(14A)と1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノード(14)の分散型ユニット(14B)の少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記分散型ユニット(14B)に請求項1から11のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を含む、コンピュータプログラム。
【請求項29】
無線アクセスネットワーク(10)において集中型ユニット(14A)と1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノード(14)の中央ユニットの少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記中央ユニットに請求項12から23のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を含む、コンピュータプログラム。
【請求項30】
請求項28又は29に記載のコンピュータプログラムを含むキャリアであって、前記キャリアは、電子信号、光信号、無線信号、又はコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つである、キャリア。
【請求項31】
無線アクセスネットワーク(10)において集中型ユニット(14A)と1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノード(14)の分散型ユニット(14B)であって、前記分散型ユニット(14B)は、
通信回路(820)と、
前記分散型ユニット(14B)から前記集中型ユニット(14A)に、ワイヤレス通信デバイス(12)が低減能力(RedCap)ユーザ機器(UE)であることを示す情報(20)を伝送するように設定された処理回路(810)と、を備える、分散型ユニット(14B)。
【請求項32】
前記処理回路(810)は、請求項2から11のいずれか一項に記載の方法を実行するように設定される、請求項31に記載の分散型ユニット(14B)。
【請求項33】
無線アクセスネットワーク(10)において集中型ユニット(14A)と1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノード(14)の中央ユニットであって、前記中央ユニットは、
通信回路(920)と、
前記無線ネットワークノード(14)の分散型ユニット(14B)から、ワイヤレス通信デバイス(12)が低減能力(RedCap)ユーザ機器(UE)であるという情報(20)を受信するように設定された処理回路(910)と、を備える、中央ユニット。
【請求項34】
前記処理回路(910)は、請求項13から23のいずれか一項に記載の方法を実行するように設定される、請求項33に記載の中央ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、概して、分割無線ネットワークノードアーキテクチャに関し、より詳細には、かかるアーキテクチャにおけるシグナリングに関する。
【背景技術】
【0002】
リリース15における5Gの初期リリースは、モバイルブロードバンド(MBB)及び超高信頼低レイテンシ通信(URLLC)のために最適化されている。これらのサービスは、非常に高いデータレート及び/又は低いレイテンシを必要とし、したがって、ユーザ機器(UE)に高い要件を課している。5Gが、より緩和された性能要件を伴う他のサービスのために使用されることを可能にするために、「低減能力NRデバイス」又はRedCapと称される、新しい低複雑性UEタイプが、リリース17に導入されている。低複雑性UEタイプは、特に、ワイヤレスセンサ又はビデオ監視などのマシンタイプ通信(MTC)サービスに好適であるが、ウェアラブルなどのより低い性能要件を伴うMBBサービスのためにも使用され得る。Rel-17における低複雑性UEは、リリース15新無線(NR)UEと比較して、低減された能力を有する。例えば、RP-210918のRel-17作業項目の説明を参照されたい。低減された能力のために、低複雑性UEは、NR RedCap UEと称されることもある。
【0003】
RedCap UEは、例えば、(FR1における)20MHz又は(FR2における)100MHzの最大UE帯域幅のサポート、1つのみの多入力多出力(MIMO)層及び/又は1つのみのRxアンテナブランチの可能なサポート、(256QAMが所望によりある)ダウンリンクにおける64QAMのサポート、並びに1つのキャリア内の半二重周波数分割複信(HD-FDD)動作によって規定され得る。
【0004】
RedCap UEは、より緩和された性能要件を有する他のサービスのために5Gが使用されることを可能にするが、RedCap UEは、分割無線ネットワークアーキテクチャにおいて課題をもたらしている。分割無線ネットワークアーキテクチャは、無線ネットワーク機器(例えば、基地局)を、いわゆる集中型ユニット(CU)と、1つ以上のいわゆる分散型ユニット(DU)と、に分割する。中央ユニットは、ワイヤレスデバイスに向かうパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)及び無線リソース制御(RRC)プロトコルなど、上位層及び/又はタイムクリティカルでないプロトコルを終端する。集中型ユニットはまた、分散型ユニット(複数可)の動作を制御する。対照的に、分散型ユニットは、無線リンク制御(RLC)、媒体アクセス制御(MAC)、及び物理層プロトコルなどの下位層及び/又はよりタイムクリティカルなプロトコルを終端させる。無線ネットワーク機器の分割の性質は、RedCap UEがネットワークに悪影響を及ぼすように、CU及び/又はDU(複数可)をUEのRedCap特性から隔離する恐れがある。
【発明の概要】
【0005】
本明細書の一部の実施形態は、分割アーキテクチャを有する無線アクセスネットワークにおける低減能力(RedCap)ユーザ機器(UE)を考慮する。この点に関して、一部の実施形態は、無線ネットワーク機器の集中型ユニット(CU)と分散型ユニット(DU)との間の手順(複数可)において、例えば、初期UEアクセス、UEコンテキストセットアップ、及び/又はページングのための手順において、RedCap UE指示のサポートを提供する。これら及び他の実施形態におけるRedCap UE指示のサポートは、有利なことに、例えば、ネットワークを最適化する、及び/又は別様にRedCap UEのための手順を調整するために必要に応じて、分割無線ネットワークアーキテクチャにおける手順がUEのRedCap性質を考慮することを可能にし得る。
【0006】
より具体的には、本明細書の実施形態は、無線アクセスネットワークにおいて集中型ユニットと1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノードの分散型ユニットによって実行される方法を含む。本方法は、分散型ユニットから集中型ユニットに、ワイヤレス通信デバイスが低減能力(RedCap)ユーザ機器(UE)であることを示す情報を伝送することを含む。
【0007】
一部の実施形態では、情報は、分散型ユニットと集中型ユニットとの間のF1インターフェースを介して伝送される。
【0008】
一部の実施形態では、情報は、初期層3メッセージを集中型ユニットに転送するために分散型ユニットによって送信されたメッセージにおいて伝送される。
【0009】
一部の実施形態では、情報は、INITIAL UL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージにおいて伝送される。
【0010】
一部の実施形態では、RedCap UEは、第1の周波数範囲FR1において20MHzの最大帯域幅を有し、第2の周波数範囲FR2において100MHzの最大帯域幅を有する。一部の実施形態では、RedCap UEは、キャリアアグリゲーションのサポートを欠き、デュアルコネクティビティのサポートを欠く。一部の実施形態では、RedCap UEは、最大2つの受信ブランチ及び/又は最大2つのダウンリンク多入力多出力層をサポートする。
【0011】
一部の実施形態では、情報は、ワイヤレス通信デバイスが新無線(NR)RedCap UEであることを示す。
【0012】
一部の実施形態では、情報は、分散型ユニットから集中型ユニットに伝送されたメッセージのRedCap指示情報要素に含まれる。
【0013】
一部の実施形態では、本方法は、ワイヤレス通信デバイスから、ランダムアクセス手順において、ワイヤレス通信デバイスがRedCap UEであるという指示を受信することを更に含む。一部の実施形態では、情報は、ワイヤレス通信デバイスから指示を受信したことに応答して中央ユニットに伝送される。
【0014】
一部の実施形態では、本方法は、ワイヤレス通信デバイスをページングするように分散型ユニットに要求するページングメッセージを集中型ユニットから受信することを更に含む。一部の実施形態では、ページングメッセージは、ページングされるワイヤレス通信デバイスがRedCap UEであることを示す情報を含む。この場合、本方法は、ページングメッセージ中に含まれる情報に基づいてワイヤレス通信デバイスをページングすることを更に含む。
【0015】
本明細書の他の実施形態は、無線アクセスネットワークにおいて集中型ユニットと1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノードの中央ユニットによって実行される方法を含む。本方法は、無線ネットワークノードの分散型ユニットから、ワイヤレス通信デバイスが低減能力(RedCap)ユーザ機器(UE)であるという情報を受信することを含む。
【0016】
一部の実施形態では、情報は、分散型ユニットと集中型ユニットとの間のF1インターフェースを介して受信される。
【0017】
一部の実施形態では、情報は、初期層3メッセージを集中型ユニットに転送するために分散型ユニットによって送信されたメッセージ中で受信される。
【0018】
一部の実施形態では、情報は、INITIAL UL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージ内で受信される。
【0019】
一部の実施形態では、情報は、ワイヤレス通信デバイスが新無線(NR)RedCap UEであることを示す。
【0020】
一部の実施形態では、RedCap UEは、第1の周波数範囲FR1において20MHzの最大帯域幅を有し、第2の周波数範囲FR2において100MHzの最大帯域幅を有する。一部の実施形態では、RedCap UEは、キャリアアグリゲーションのサポートを欠き、デュアルコネクティビティのサポートを欠く。一部の実施形態では、RedCap UEは、最大2つの受信ブランチ及び/又は最大2つのダウンリンク多入力多出力層をサポートする。
【0021】
一部の実施形態では、情報は、分散型ユニットから受信されたメッセージのRedCap指示情報要素に含まれる。
【0022】
一部の実施形態では、本方法は、情報を受信したことに応答して、ワイヤレス通信デバイスがRedCap UEであるという指示を別のネットワークノードに伝送することを更に含む。一部の実施形態では、指示は、INITIAL UE MESSAGE中で伝送される。追加的に又は代替的に、他の実施形態では、別のネットワークノードは、アクセス及びモビリティ機能(AMF)を実装する。
【0023】
一部の実施形態では、本方法は、ワイヤレス通信デバイスをページングするように分散型ユニットに要求するページングメッセージを分散型ユニットに伝送することを更に含む。一部の実施形態では、ページングメッセージは、ページングされるワイヤレス通信デバイスがRedCap UEであることを示す情報を含む。
【0024】
本明細書における他の実施形態は、無線アクセスネットワークにおいて集中型ユニットと1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノードの分散型ユニットを含む。分散型ユニットは、分散型ユニットから集中型ユニットに、ワイヤレス通信デバイスが低減能力(RedCap)ユーザ機器(UE)であることを示す情報を伝送するように設定される。
【0025】
一部の実施形態では、分散型ユニットは、分散型ユニットについて上述したステップを実行するように設定される。
【0026】
本明細書における他の実施形態は、無線アクセスネットワークにおいて集中型ユニットと1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノードの中央ユニットを含む。中央ユニットは、無線ネットワークノードの分散型ユニットから、ワイヤレス通信デバイスが低減能力(RedCap)ユーザ機器(UE)であるという情報を受信するように設定される。
【0027】
一部の実施形態では、中央ユニットは、中央ユニットについて上述したステップを実行するように設定される。
【0028】
本明細書の他の実施形態は、無線アクセスネットワークにおいて集中型ユニットと1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノードの分散型ユニットの少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、分散型ユニットに、分散型ユニットについて上述したステップを実行させる命令を含むコンピュータプログラムを含む。本明細書の他の実施形態は、無線アクセスネットワーク内で集中型ユニットと1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノードの中央ユニットの少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、中央ユニットに、中央ユニットについて上述したステップを実行させる命令を含むコンピュータプログラムを含む。一部の実施形態では、コンピュータプログラムを含むキャリアは、電子信号、光信号、無線信号、又はコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つである。
【0029】
本明細書における他の実施形態は、無線アクセスネットワークにおいて集中型ユニットと1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノードの分散型ユニットを含む。分散型ユニットは、通信回路及び処理回路を備える。処理回路は、分散型ユニットから集中型ユニットへ、ワイヤレス通信デバイスが低減能力(RedCap)ユーザ機器(UE)であることを示す情報を伝送するように設定される。
【0030】
一部の実施形態では、処理回路は、分散型ユニットに対して上述のステップを実行するように設定される。
【0031】
本明細書における他の実施形態は、無線アクセスネットワークにおいて集中型ユニットと1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノードの中央ユニットを含む。中央ユニットは、通信回路及び処理回路を備える。処理回路は、無線ネットワークノードの分散型ユニットから、ワイヤレス通信デバイスが低減能力(RedCap)ユーザ機器(UE)であるという情報を受信するように設定される。
【0032】
一部の実施形態では、処理回路は、中央ユニットについて上述したステップを実行するように設定される。
【0033】
本明細書における一部の実施形態は、RedCap UEに関するものとして例示されているが、本明細書における実施形態は、概して、ワイヤレス通信デバイスによってサポートされる任意のタイプ、能力、設定、及び/又は特徴に拡張され得る。したがって、RedCap UEであるワイヤレス通信デバイスは、本明細書のワイヤレス通信デバイスによってサポートされるタイプ、能力、設定、及び/又は特徴の一例にすぎない。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】一部の実施形態による無線アクセスネットワークのブロック図である。
図2】一部の実施形態による無線ネットワークノードの分散型ユニットによって実行される方法の論理フロー図である。
図3】一部の実施形態による無線ネットワークノードの集中型ユニットによって実行される方法の論理フロー図である。
図4】一部の実施形態による、LTEネットワーク及びNRネットワーク内の分割無線アクセスネットワークアーキテクチャのブロック図である。
図5】一部の実施形態による、UE初期アクセス手順のコールフロー図である。
図6】一部の実施形態による、NR内のgNB-DU間モビリティ手順のコールフロー図である。
図7】一部の実施形態による、F1ページング手順のコールフロー図である。
図8】一部の実施形態による無線ネットワークノードの分散型ユニットのブロック図である。
図9】一部の実施形態による無線ネットワークノードの集中型ユニットのブロック図である。
図10】一部の実施形態によるネットワークノードのブロック図である。
図11】一部の実施形態による通信システムのブロック図である。
図12】一部の実施形態による、ユーザ機器のブロック図である。
図13】一部の実施形態によるネットワークノードのブロック図である。
図14】一部の実施形態によるホストのブロック図である。
図15】一部の実施形態による仮想化環境のブロック図である。
図16】一部の実施形態による、部分的ワイヤレス接続上でネットワークノードを介してUEと通信するホストのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
図1は、一部の実施形態による、ワイヤレス通信デバイス12への無線アクセスを提供する無線アクセスネットワーク(RAN)10を示している。RAN10は、例えば、5G RANであってもよい。RAN10は、集中型ユニット14Aと1つ以上の分散型ユニット(DU)とに分割された無線ネットワークノード14を含み、DUのうちの1つが分散型ユニット14Bとして示されている。
【0036】
一部の実施形態では、集中型ユニット14Aは、ワイヤレス通信デバイス12に向けたパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)及び無線リソース制御(RRC)プロトコルなどの上位層及び/又はタイムクリティカルでないプロトコルを終端させる。集中型ユニット14Aはまた、分散型ユニット(複数可)の動作を制御する。対照的に、分散型ユニットは、無線リンク制御(RLC)、媒体アクセス制御(MAC)、及び物理層プロトコルなどの下位層及び/又はよりタイムクリティカルなプロトコルを終端させる。
【0037】
図1に示すように、一部の実施形態における分散型ユニット14Bは、例えば、分散型ユニット14Bと集中型ユニット14Aとの間のF1インターフェースを介して、集中型ユニット14Aに情報20を伝送する。情報20は、ワイヤレス通信デバイス12のタイプ、能力、設定、及び/又はワイヤレス通信デバイス12によってサポートされる特徴を示す。
【0038】
一部の実施形態では、分散型ユニット14Bは、ワイヤレス通信デバイス12によってサポートされるタイプ、能力、設定、及び/又は特徴を示すワイヤレス通信デバイス12自体からの指示を受信したことに応答して、又はそれに基づいて、この情報20を集中型ユニット14Aに伝送する。分散型ユニット14Bは、例えば、ワイヤレス通信デバイスとのランダムアクセス手順においてかかる指示を受信し、次いで、かかる指示を受信したことに応答して情報20を集中型ユニット14Aに伝送することができる。
【0039】
いずれにしても、情報20を備えて、集中型ユニット14Aは、その後、ワイヤレス通信デバイス12によってサポートされるタイプ、能力、設定、及び/又は特徴を考慮することができる。集中型ユニット14Aは、例えば、ワイヤレス通信デバイス12をページングするときにそのようなことを考慮に入れることができる。一実施形態では、例えば、集中型ユニット14Aは、ワイヤレス通信デバイス12をページングするように分散型ユニット14Bに要求するページングメッセージ(図示せず)を分散型ユニット14Bに伝送し、ページングメッセージは、ページングされるワイヤレス通信デバイス12が特定のタイプ、能力、及び/若しくは設定を有すること、並びに/又は特定の特徴をサポートすることを示す情報を含む。そして、分散型ユニット14Bは、ページングメッセージ中に含まれる情報に基づいて、そのページングを制御することができる。
【0040】
一例では、分散型ユニット14Bが集中型ユニット14Aに伝送する情報20は、ワイヤレス通信デバイス12が低減能力(RedCap)ユーザ機器(UE)、例えば、新無線(NR)RedCap UEであることを示す。情報20は、例えば、分散型ユニット14Bから集中型ユニット14Aに伝送されたメッセージ、例えば、INITIAL UL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージなど、初期層3メッセージを集中型ユニット14Aに転送するために分散型ユニット14Bによって送信されたメッセージのRedCap指示情報要素(IE)22中に含まれ得る。これらの実施形態では、次いで、集中型ユニット14Aは、例えば、ワイヤレス通信デバイス12をページングするとき、ワイヤレス通信デバイス12のRedCap性質を考慮することができる。
【0041】
図2は、RedCap UEに関係するこれらの実施形態のうちの1つ以上による方法を示している。本方法は、無線アクセスネットワーク10において集中型ユニット(CU)14Aと1つ以上の分散型ユニット(DU)とに分割された無線ネットワークノード14の分散型ユニット(DU)14Bによって実施される。本方法は、分散型ユニット14Bから集中型ユニット14Aに、ワイヤレス通信デバイス12が低減能力(RedCap)ユーザ機器(UE)であることを示す情報20を伝送することを含む(ブロック210)。
【0042】
一部の実施形態では、本方法はまた、ワイヤレス通信デバイス12から、ランダムアクセス手順において、ワイヤレス通信デバイス12がRedCap UEであるという指示を受信することを含む(ブロック200)。1つのかかる実施形態では、次いで、情報20を集中型ユニット14Aに伝送するステップは、ワイヤレス通信デバイス12から受信された指示に応答して、又はそれに基づいて実施され得る。
【0043】
いずれにしても、一部の実施形態では、本方法はまた、集中型ユニット14Aから、分散型ユニット14Bにワイヤレス通信デバイス12をページングするように要求するページングメッセージを受信することを含む(ブロック220)。一実施形態において、ページングメッセージは、ページングされるワイヤレス通信デバイス12がRedCap UEであることを示す情報を含む。この場合の方法はまた、ページングメッセージ中に含まれる情報に基づいてワイヤレス通信デバイス12をページングすることを含み得る(ブロック230)。
【0044】
図3は、RedCap UEに関連する他の特定の実施形態による方法を示している。本方法は、無線アクセスネットワーク10内で集中型ユニット14Aと1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノード14の中央ユニット14Aによって実施される。本方法は、無線ネットワークノード14の分散型ユニット14Bから、ワイヤレス通信デバイス12が低減能力(RedCap)ユーザ機器(UE)であるという情報20を受信することを含む(ブロック300)。
【0045】
一部の実施形態では、本方法はまた、情報20を受信したことに応答して、ワイヤレス通信デバイス12がRedCap UEであるという指示を別のネットワークノードに伝送することを含む(ブロック310)。
【0046】
代替的又は追加的に、一部の実施形態では、本方法はまた、ワイヤレス通信デバイス12をページングするように分散型ユニット14Bに要求するページングメッセージを分散型ユニット14Bに伝送することを含む(ブロック320)。一実施形態において、ページングメッセージは、ページングされるワイヤレス通信デバイス12がRedCap UEであることを示す情報を含む。
【0047】
本明細書の一部の実施形態では、RedCap UEは、以下に説明されるようなものであり得る。RedCap UEは、例えば、低減された最大UE帯域幅を有することができる。例えば、初期アクセス中及び初期アクセス後の周波数範囲1(FR1)RedCap UEの最大帯域幅は20MHzであり得、かつ/又は初期アクセス中及び初期アクセス後の周波数範囲2(FR2)RedCap UEの最大帯域幅は100MHzであり得る。代替的又は追加的に、RedCap UEは、低減された最小数の受信(Rx)ブランチを有し得る。例えば、レガシーNR UEが最小2つのRxアンテナポートを装備することを必要とされる周波数帯域の場合、RedCap UEのための仕様によってサポートされるRxブランチの最小数は1であり得る。仕様はまた、これらの帯域中でRedCap UEのための2つのRxブランチをサポートすることができる。又は、(2-Rx車両UE以外の)レガシーNR UEが最小4つのRxアンテナポートを装備する必要がある周波数帯域の場合、RedCap UEのための仕様によってサポートされるRxブランチの最小数は1であり得る。この場合の仕様は、これらの帯域におけるRedCap UEのための2つのRxブランチもサポートする。代替的又は追加的に、RedCap UEは、低減された最大数のダウンリンク(DL)多入力多出力(MIMO)層を有し得る。例えば、1つのRxブランチを有するRedCap UEの場合、1つのDL MIMO層がサポートされる。又は、2つのRxブランチを有するRedCap UEの場合、2つのDL MIMO層がサポートされる。代替的又は追加的に、RedCap UEは、緩和された最大変調次数を有し得る。例えば、FR1 RedCap UEの場合、ダウンリンク(DL)における256QAMのサポートは(必須ではなく)オプションである。一実施形態では、RedCap UEに対して最大変調次数の他の緩和は指定されない。代替的又は追加的に、RedCap UEは、最小の仕様影響を有する半二重周波数分割複信(FDD)タイプAをサポートすることができる。(FD-FDD及びTDDもサポートされることに留意されたい)。
【0048】
一部の実施形態では、RedCap UEタイプは、RedCap UE識別のための能力と、それらのRedCap能力の使用をRedCap UEのみのために制約し、RedCap UEが、少なくともキャリアアグリゲーション、デュアルコネクティビティ、及びより広い帯域幅を含む、RedCap UEを対象としない能力を使用することを防止するための能力とを含むように規定され得る。一部の実施形態では、RedCap UEが、ランダムアクセス手順、例えば、Msg1及び/又はMsg3、並びにサポートされる場合、Msg Aにおける早期指示を通して、ネットワークに明示的に識別可能であることを可能にするように、機能が規定され、早期指示がネットワークによって設定可能であるための機能を含む。
【0049】
一部の実施形態では、RedCap UEがセル/周波数にキャンプオンすることができるか否かを示すために、システム情報指示が指定され得る。一実施形態では、指示がUEのRxブランチの数に固有であることが可能である。例えば、マスタ情報ブロック(MIB)ではなく、システム情報ブロック#1(SIB1)が、RedCap UEのために別々に1つのRxブランチ及び2つのRxブランチのためのセル規制を示すことができる。RedCap UEのためのセル規制は、セルごとである(公衆陸上移動ネットワーク(PLMN)ごとではない)。一実施形態では、RedCap UEは、周波数内再選択インジケータをサポートする。Msg1及び/又はMsg3のいずれかの早期識別がサポートされ得る。
【0050】
本明細書の一部の実施形態では、分割無線ネットワークアーキテクチャは、5Gネットワークのために3GPPによって規定されたものと一致してもよく、図1の無線ネットワークノード14は、分割gNBとして例示される。この場合、gNB-中央ユニット(gNB-CU)を1つ又は多数のgNB-分散型ユニット(gNB-DU)と相互接続しているgNB内部に、F1と称されるインターフェースが存在する。
【0051】
集中型ユニット14Aの一例として、gNB中央ユニット(gNB-CU)は、gNBのRRC、サービスデータ適応プロトコル(SDAP)、及びPDCPプロトコル、又は1つ以上のgNB-DUの動作を制御するen-gNBのRRC及びPDCPプロトコルをホストする論理ノードである。gNB-CUは、gNB-DUと接続されたF1インターフェースを終端する。
【0052】
分散型ユニット14Bの一例として、gNB分散型ユニット(gNB-DU)は、gNB又はen-gNBのRLC、MAC、及びPHY層をホストする論理ノードであり、その動作は、gNB-CUによって部分的に制御される。1つのgNB-DUは、1つ又は複数のセルをサポートする。1つのセルは、1つのgNB-DUのみによってサポートされる。gNB-DUは、gNB-CUと接続されたF1インターフェースを終端する。
【0053】
図4は、ロングタームエボリューション(LTE)及びNRのための2つのNG-RANアーキテクチャ間の差異を示している。
【0054】
これら及び他の状況では、本明細書の一部の実施形態における分散型ユニット14Bは、図5に示すように、UE初期アクセス手順において集中型ユニット14Aに情報20を伝送する。これに関して図5に示されるように、一部の実施形態におけるgNB-DUは、図5のステップ2において、本明細書の情報20をINITIAL UL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージにおいて伝送する。代替的又は追加的に、UEがRedCapタイプであるというRRC CONNECTION SETUP COMPLETEメッセージ指示を受信すると、gNB-CUは、最終的に、Rxブランチの数とともに、INITIAL UE MESSAGE内のRedCap指示をAMFに追加する(ステップ7)。手順の他のステップは、3GPP TS 38.401 v16.6.0におけるそれらの説明に従うことができる。
【0055】
代替的又は追加的に、本明細書の一部の実施形態は、図6に示されるNR内のgNB-DU間モビリティ手順におけるUEのRedCap性質を考慮に入れる。この手順は、NR動作中にUEが同じgNB-CU内の1つのgNB-DUから別のgNB-DUに移動する場合に使用される。
【0056】
特に、gNB-DU内モビリティに対して、この手順は、UEが同一のgNB-DU内で1つのセルから別のセルに移動する場合、又はセル内ハンドオーバがNR動作中に行われる場合に使用され、TS 38.473 v16.6.0に規定されるようなUEコンテキスト変更(gNB-CU開始)手順によってサポートされる。gNB-DU内ハンドオーバが実施されるとき(セル間又はセル内のいずれか)、gNB-CUは、新しいUL汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネリングプロトコル(GTP)トンネルエンドポイントID(TEID)をgNB-DUに提供し、gNB-DUは、新しいDL GTP TEIDをgNB-CUに提供する。
【0057】
代替的又は追加的に、本明細書の一部の実施形態は、図7に示されるF1ページングのためのUEのRedCapの性質を考慮する。この手順は、後続のDLデータのためのコアネットワーク(CN)ページングメッセージを受信したときにトリガされる。
【0058】
概して、このコンテキストでは、本明細書の一部の実施形態は、分割gNBアーキテクチャにおけるRedCap UE関連シグナリングをサポートする。この点に関して、一部の実施形態は、例えば、可能なときにRedCap UE禁止/セル規制を可能にするために、F1AP仕様において一部の拡張を規定する。すなわち、一部の実施形態によるgNB-CUは、ネットワーク上のRedCap UEの影響が最小化されるように、どのgNB-DUがどのセル内のRedCap UEにサービングすべきかを設定/制御することができる。
【0059】
本明細書の一部の実施形態はまた、RedCapアクセス制限が実施されているとき、gNB-DU内/gNB-DU間モビリティに関するモビリティ態様を考慮する。一部の実施形態によるgNB-CUは、例えば、RedCap UEがハンドオーバすることができる、又はできないDU/セルのリストを設定することができる。
【0060】
更に、オンデマンドシステム情報に基づいてMsg1/Msg3をサポートするために、gNB-DUは、SIB1の符号化を担う。一部の実施形態は、SIB1ブロードキャストがセル規制の態様を考慮することを可能にする。
【0061】
したがって、一部の実施形態は、特定の理由、例えば、初期UEアクセス、UEコンテキストセットアップ及びページングプロセス、リソース協調、並びにgNB-DUモビリティ制限のために使用され得る、F1AP手順を介したRedCap UE識別をサポートするための方法を提供する。
【0062】
例えば、gNB-DUの観点から、UEがRedCapタイプであるという早期指示を(例えば、Msg3において)受信すると、ノードは、F1 INITIAL UL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージ内のRedCap UE指示を、Rxブランチの数とともにgNB-CUに追加する(図5のステップ2)。
【0063】
別の例として、gNB-CUの観点から、UEがRedCapタイプであるというRRC CONNECTION SETUP COMPLETEメッセージ指示を受信すると、gNB-CUは、最終的にRxブランチの数とともに、INITIAL UE MESSAGE内のRedCap指示をAMFに追加する(図5のステップ7)。
【0064】
代替的又は追加的に、RAN内のUEコンテキストの設定中に、gNB-CUは、どのgNB-DU又は特定のgNB-DU内のどのセルがサービングされ、RedCap UEのアクセスを制限すべきかを判定することができる。これには、例えば、異なるタイプのUEにサービングするセル間の負荷分散、及び、例えば1つのgNB-DU内の全てのRedCap UEタイプをアグリゲートして、非redcap UEに対するそれらの潜在的な干渉を軽減することを決定することを目的として、多くの動機が存在し得る。別の理由は、異なる無線アクセス技術(RAT)タイプにサービングするDUをセットアップし、それらのセルから来る専用トラフィックを分離することなどである。
【0065】
代替的又は追加的に、どのDUがRedCap UEにサービングすることができるかを設定するとき、gNB-CUは、UE無線能力及び可能な拡張間欠受信(eDRX)情報(eDRXサイクル及びページング時間ウィンドウ(PTW)など)をそれらの特定のgNB-DUに送信する。例えば、RedCap UE及び非RedCap UEをハンドリングする異なるDUにおいてセルをセットアップするとき、gNB-CUは、RedCap UEにサービングすべきセルのリスト、又は代替的に、アクセスがRedCap UEに制限されるセルのリストをgNB-DUに送信する(例えば、図5のステップ9)。あるいは、gNB-CUは、F1シグナリングを介して新しいRATタイプとしてRedCap指示を送信することができる。いずれにしても、これは、新しいシグナリングを介して、又は既存のUE CONTEXT SETUP REQUEST手順(図5のステップ8中の例)を使用して行われ得る。
【0066】
代替的又は追加的に、gNB-DU間モビリティ中に、RedCap UEが、RedCap UEにサービングすることを許可された別のDUへのモビリティを実施するとき、gNB-CUは、そのDU間の負荷及びリソース管理を実施するために、新しいインジケータ又は新しいRRCコンテナであり得る支援情報をこのgNB-DUに伝送することができる。これは、新しいシグナリングを介して、又は既存のUE CONTEXT MODIFICATION REQUEST手順を使用して行うことができる。
【0067】
代替的又は追加的に、F1ページングプロセスの間、gNB-CUは、gNB-DUがRedCap UEのための正確なページング機会(PO)及びページングフレーム(PF)を計算することを可能にするように、RedCap UEページング能力情報を提供する。gNB-CUはまた、ページングeDRX情報をgNB-DUに提供する。
【0068】
次いで、概して、本明細書の一部の実施形態は、有利には、上記の1つ以上の機能のための分割gNBアーキテクチャにおいて、RedCap UE指示のサポートを提供することができる。
【0069】
次に、RedCap UEのための一部の具体例を検討する。最初に、初期UEアクセスの例を検討する。一実施形態では、gNB-DUは、INITIAL UL RRC MESSAGE TRANSFER内のその下位層設定を伴うRedCap UE指示をgNB-CUに追加する。このRedCap UE指示は、図1のRedCap UE指示IE 22の一例である。一部の実施形態では、Rxブランチの数も示すことができる。
【0070】
以下の表1は、1つ以上のかかる実施形態によるINITIAL UL RRC MESSAGE TRANSFERの内容を示す。このメッセージは、F1インターフェースを介してgNB-CUに初期層3メッセージを転送するためにgNB-DUによって送信される。図示のように、RedCap識別IEは、値Rx1、Rx2などを有し得、ここで、Rx1は、RedCap UEが1つのRxブランチをサポートすることを意味し、Rx2は、RedCap UEが2つのRxブランチをサポートすることを意味するなどである。
【0071】
次に、UEコンテキスト管理の例を検討する。
【0072】
一実施形態では、gNB-CUは、各gNB-DUのうちのどのgNB-DU及びどのセルがRedCap UEにサービングすることを禁止又は許可すべきかを判定する。
【0073】
別の実施形態では、gNB-CUは、UEコンテキストセットアップ要求中に、RedCap UEに関する情報をgNB-DUに、又はgNB-DU内モビリティの場合にはターゲットgNB-DUに送信する。これは、gNB-DUがRedCap UEアクセスを制限すべきであるセルのリストを含み得、例えば、gNB-DUは、SIB1をブロードキャストするときにこの情報を使用し得る。代替的又は追加的に、gNB-CUは、gNB-DUがRedCap UEアクセスを許可すべきセルのリストを送信する。この場合、gNB-CUは、上記のようなRedCap UE識別、Redcap UE NR無線能力、ページングのために必要とされるRedCap UE能力情報、ページングeDRXパラメータ(eDRXサイクル長、及びRANトリガページングのためのページング伝送ウィンドウ(PTW)長など)、及び/又はRedCap UE非アクティブページングのための他の支援情報、例えば、RedCap UE固有DRXに関する指示を送信し得る。
【0074】
1つのかかる実施形態では、gNB-CUは、表2に示されるようなUE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージを送信する。このメッセージは、UEコンテキストのセットアップを要求するためにgNB-CUによって送信される。
【0075】
RAN RedCapページングeDRX情報IEは、SA2/CT1/RAN2仕様において規定されているRAN RedCapページングeDRXパラメータを示す。
【0076】
別の実施形態では、RedCap UEが1 Rxブランチをサポートしているか2 Rxブランチをサポートしているかを区別することに基づいて、セル規制のための上述の制限が使用される。
【0077】
一実施形態では、上記は、進行中のgNB-DU間モビリティの場合、UE CONTEXT MODIFICATION REQUESTメッセージ中に行われ得る。
【0078】
別の実施形態では、UE NR能力情報は、CUからDUへの新たなシグナリングにおいて送信することができる。
【0079】
別の実施形態では、UE NR能力情報は、CUからDUへのRRC情報の一部として送信することができる。
【0080】
ここで、F1ページングの例を検討する。一実施形態では、gNB-CUは、F1 PAGINGメッセージ中にRedCap UEに関する情報をgNB-DUに送信する。これは、(i)上記のようなRedCap UE識別に関する指示、(ii)ページングのためのRedcap UE能力、(iii)RANトリガ又はCNトリガページングのための、eDRXサイクル及びPTWなどのページングeDRX情報を含み得る。
【0081】
一部の実施形態では、ページングメッセージは、表3に示されるように規定される。このメッセージは、gNB-CUによって送信され、gNB-DUにUEをページングするように要求するために使用される。
【0082】
ここで、maxnoofPagingCellsはページングセルの最大数であり、その最大値は512である。
【0083】
CN RedCapページングeDRX情報IEは、SA2/CT1/RAN2仕様で規定されるようなCN RedCapページングeDRXパラメータを示す。
【0084】
上記の実施形態は、NR RedCap UEに関して説明されているが、新しい帯域幅制限された(例えば、リリース-17 RedCapから更に低減された帯域幅)デバイスが、リリース-18 eRedCapなどの将来のリリースに導入される場合、上記の実施形態は全て、拡張されることができる。
【0085】
同様に、本明細書の実施形態は、NR UEを規定した将来のリリースとRel-17 RedCap UEとの間のセル規制に適用可能であり、NRのためのリリース-17において説明されているカバレッジ拡張特徴に適用可能であり、並びに/あるいは制限されたアクセス及び/又は異なるセル中の異なるサポートを有し得る任意の特徴に一般化され得る。
【0086】
概して、本明細書の種々の実施形態は、以下の実施形態に列挙される。この場合、グループAの実施形態は、上記のgNB-DUが分散型ユニットに一般化される実施形態を列挙する。グループBの実施形態は、上記のgNB-CUが集中型ユニットに一般化される実施形態を列挙する。グループXの実施形態は、上記のAMFがネットワークノードに一般化される実施形態を列挙する。
【0087】
グループAの実施形態
A1.無線アクセスネットワークにおいて集中型ユニットと1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノードの分散型ユニットによって実行される方法であって、方法は、分散型ユニットから集中型ユニットに、ワイヤレス通信デバイスのタイプ、能力、設定、及び/又はワイヤレス通信デバイスによってサポートされる特徴を示す情報を伝送することを含む、方法。
A2.情報は、分散型ユニットと集中型ユニットとの間のF1インターフェースを介して伝送される、実施形態A1に記載の方法。
A3.情報は、初期層3メッセージを集中型ユニットに転送するために分散型ユニットによって送信されたメッセージにおいて伝送される、実施形態A1又はA2に記載の方法。
A4.情報は、INITIAL UL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージにおいて伝送される、実施形態A1からA3のいずれかに記載の方法。
A5.情報は、ワイヤレス通信デバイスが低減能力(RedCap)ユーザ機器(UE)であることを示す、実施形態A1からA4のいずれかに記載の方法。
A6.RedCap UEは、第1の周波数範囲FR1における100MHzの最大帯域幅、及び第2の周波数範囲FR2における100MHzの最大帯域幅、1つ又は2つの受信ブランチ、1つ又は2つのダウンリンク多入力多出力層、並びに64QAMの最大ダウンリンク変調次数のうちの任意の1つ以上のうちの少なくとも1つをサポートする能力を有する、実施形態A5に記載の方法。
A7.情報は、ワイヤレス通信デバイスが、第1の周波数範囲FR1における100MHzの最大帯域幅、及び第2の周波数範囲FR2における100MHzの最大帯域幅、1つ又は2つの受信ブランチ、1つ又は2つのダウンリンク多入力多出力層、並びに64QAMの最大ダウンリンク変調次数のうちのいずれか1つ以上のうちの少なくとも1つをサポートする能力を有することを示す、実施形態A1からA6のいずれかに記載の方法。
A8.情報は、ワイヤレス通信デバイスの物理層設定を示す、実施形態A1からA7のいずれかに記載の方法。
A9.情報は、ワイヤレス通信デバイスがいくつの受信ブランチをサポートするか、又はそれを用いて設定されるかを示す、実施形態A1からA8のいずれかに記載の方法。
A10.ワイヤレス通信デバイスから、ワイヤレス通信デバイスによってサポートされるタイプ、能力、設定、及び/又は特徴の指示を受信することを更に含み、情報は、ワイヤレス通信デバイスから指示を受信したことに応答して中央ユニットに伝送される、実施形態A1からA9のいずれかに記載の方法。
A11.指示は、ワイヤレス通信デバイスが低減能力(RedCap)ユーザ機器(UE)であることを示す、実施形態A10に記載の方法。
A12.指示は、ランダムアクセス手順において受信される、実施形態A10又はA11に記載の方法。
A13.指示は、ランダムアクセス手順のMSG3又はMSGAにおいて受信される、実施形態A12に記載の方法。
AA1.無線アクセスネットワークにおいて集中型ユニットと1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノードの分散型ユニットによって実行される方法であって、方法は、無線アクセスノード又は別の無線アクセスノードの中央ユニットから、分散型ユニットが、指定されたタイプ、能力、設定、及び/若しくはサポートされる特徴を有するワイヤレス通信デバイスにサービングするか否か、又は分散型ユニットのどのセルが、指定されたタイプ、能力、設定、及び/若しくはサポートされる特徴を有するワイヤレス通信デバイスにサービングするか否かを示すシグナリングを受信することを含む、方法。
AA2.シグナリングは、分散型ユニットが、低減能力(RedCap)ユーザ機器(UE)であるワイヤレス通信デバイスにサービングするか否か、又は、分散型ユニットのどのセルが、RedCap UEであるワイヤレス通信デバイスにサービングするか否かを示す、実施形態AA1に記載の方法。
AA3.シグナリングは、分散型ユニットが、指定された数の受信ブランチをサポートする低減能力(RedCap)ユーザ機器(UE)であるワイヤレス通信デバイスにサービングするか否か、又は分散型ユニットのどのセルが、指定された数の受信ブランチをサポートするRedCap UEであるワイヤレス通信デバイスにサービングするか否かを示す、実施形態AA1に記載の方法。
AA4.シグナリングはまた、無線アクセス能力情報、無線ページング情報、及び拡張間欠受信情報のうちの任意の1つ以上のうちの少なくとも1つを示す、実施形態AA1に記載の方法。
AA5.拡張間欠受信情報は、RedCapページングeDRXサイクル及びRedCapページング時間ウィンドウを含むRedCapページングeDRXパラメータを示す、実施形態AA4に記載の方法。
AA6.シグナリングは、UEコンテキストをセットアップするように分散型ユニットに要求するUE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージを含むか、又はその中に含まれる、実施形態AA1からAA5のいずれかに記載の方法。
AA7.シグナリングは、gNB-DU間モビリティ手順の一部としてUE CONTEXT MODIFICATION REQUESTメッセージを含むか、又はそれに含まれる、実施形態AA1からAA5のいずれかに記載の方法。
AA8.RedCap UEは、第1の周波数範囲FR1における100MHzの最大帯域幅、及び第2の周波数範囲FR2における100MHzの最大帯域幅、1つ又は2つの受信ブランチ、1つ又は2つのダウンリンク多入力多出力層、並びに64QAMの最大ダウンリンク変調次数のうちの任意の1つ以上のうちの少なくとも1つをサポートする能力を有する、実施形態AA1からAA7のいずれかに記載の方法。
AA9.受信されたシグナリングに基づいて、指定されたタイプ、能力、設定、及び/又はサポートされる特徴を有するワイヤレス通信デバイスによる、分散型ユニットへの、又は分散型ユニットの1つ以上のセルへのアクセスを制御することを更に含む、実施形態AA1からAA8のいずれかに記載の方法。
AA10.受信されたシグナリングに基づいてシステム情報を生成することと、生成されたシステム情報を伝送することと、を更に含む、実施形態AA1からAA9のいずれかに記載の方法。
AA11.システム情報を生成することは、受信されたシグナリングに従ってセル規制情報を示すようにシステム情報を生成することを含む、実施形態AA10に記載の方法。
AA12.システム情報を生成することは、受信されたシグナリングに基づいて、システム情報ブロックタイプ1(SIB1)を生成することを含む、実施形態AA10又はAA11に記載の方法。
AAA1.無線アクセスネットワークにおいて集中型ユニットと1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノードの分散型ユニットによって実行される方法であって、方法は、集中型ユニットから、ワイヤレス通信デバイスをページングするように分散型ユニットに要求するページングメッセージを受信することを含み、ページングメッセージは、ワイヤレス通信デバイスが指定されたタイプ、能力、設定、及び/又はサポートされる特徴を有することと、ワイヤレス通信デバイスがいくつの受信ブランチをサポートするかと、ワイヤレス通信デバイスのページングのためにワイヤレス通信デバイスによってサポートされる無線能力を示す能力情報とのうちの1つ以上を示す情報を含む、方法。
AAA2.ページングメッセージは、ワイヤレス通信デバイスが指定されたタイプ、能力、設定、及び/又はサポートされる特徴を有することを示す情報を含む、実施形態AAA1に記載の方法。
AAA3.ページングメッセージは、ワイヤレス通信デバイスがRedCap UEであることを示す情報を含む、実施形態AAA1からAAA2のいずれかに記載の方法。
AAA4.ページングメッセージは、ワイヤレス通信デバイスがいくつの受信ブランチをサポートするかを示す情報を含む、実施形態AAA1からAAA3のいずれかに記載の方法。
AAA5.ページングメッセージは、能力情報を示す情報を含む、実施形態AAA1からAAA4のいずれかに記載の方法。
AAA6.能力情報は、無線アクセスネットワークページング拡張間欠受信情報、及びコアネットワークページング拡張間欠受信情報のうちのいずれか1つ以上のうちの少なくとも1つを示す、実施形態AAA1からAAA5のいずれかに記載の方法。
AAA7.能力情報は、ワイヤレス通信デバイスをページングするためのページング拡張間欠受信サイクルと、ワイヤレス通信デバイスをページングするためのページング時間ウィンドウとのうちのいずれか1つ以上のうちの少なくとも1つを示す、実施形態AAA1からAAA6のいずれかに記載の方法。
AAA8.ページングメッセージ中に含まれる情報に基づいてワイヤレス通信デバイスをページングすることを更に含む、実施形態AAA1からAAA7のいずれかに記載の方法。
AAA9.ワイヤレス通信デバイスをページングするためのページング機会及び/又はページングフレームを計算することと、計算されたページング機会及び/又はページングフレーム中でワイヤレス通信デバイスをページングすることと、を更に含む、実施形態AAA1からAAA7のいずれかに記載の方法。
AA.ユーザデータを提供することと、ネットワークノードへの伝送を介して、ユーザデータをホストに転送することと、を更に含む、前述の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0088】
グループBの実施形態
B1.無線アクセスネットワークにおいて集中型ユニットと1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノードの中央ユニットによって実行される方法であって、方法は、無線ネットワークノードの分散型ユニットから、ワイヤレス通信デバイスのタイプ、ワイヤレス通信デバイスの能力、ワイヤレス通信デバイスの設定、及び/又はワイヤレス通信デバイスによってサポートされる特徴を示す情報を受信することを含む、方法。
B2.情報は、分散型ユニットと集中型ユニットとの間のF1インターフェースを介して受信される、実施形態B1に記載の方法。
B3.情報は、初期層3メッセージを集中型ユニットに転送するために分散型ユニットによって送信されたメッセージにおいて受信される、実施形態B1又はB2に記載の方法。
B4.情報は、INITIAL UL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージにおいて受信される、実施形態B1からB3のいずれかに記載の方法。
B5.情報は、ワイヤレス通信デバイスが低減能力(RedCap)ユーザ機器(UE)であることを示す、実施形態B1からB4のいずれかに記載の方法。
B6.RedCap UEは、第1の周波数範囲FR1における100MHzの最大帯域幅、及び第2の周波数範囲FR2における100MHzの最大帯域幅、1つ又は2つの受信ブランチ、1つ又は2つのダウンリンク多入力多出力層、並びに64QAMの最大ダウンリンク変調次数のうちの任意の1つ以上のうちの少なくとも1つをサポートする能力を有する、実施形態B5に記載の方法。
B7.情報は、ワイヤレス通信デバイスが、第1の周波数範囲FR1における100MHzの最大帯域幅、及び第2の周波数範囲FR2における100MHzの最大帯域幅、1つ又は2つの受信ブランチ、1つ又は2つのダウンリンク多入力多出力層、並びに64QAMの最大ダウンリンク変調次数のうちのいずれか1つ以上のうちの少なくとも1つをサポートする能力を有することを示す、実施形態B1からB6のいずれかに記載の方法。
B8.情報は、ワイヤレス通信デバイスの物理層設定を示す、実施形態B1からB7のいずれかに記載の方法。
B9.情報は、ワイヤレス通信デバイスがいくつの受信ブランチをサポートするか、又はそれを用いて設定されるかを示す、実施形態B1からB8のいずれかに記載の方法。
B10.情報を受信したことに応答して、別のネットワークノードに、ワイヤレス通信デバイスによってサポートされるタイプ、能力、設定、及び/又は特徴の指示を伝送することを更に含む、実施形態B1からB9のいずれかに記載の方法。
B11.指示は、ワイヤレス通信デバイスが低減能力(RedCap)ユーザ機器(UE)であることを示す、実施形態B10に記載の方法。
B12.指示は、INITIAL UE MESSAGEにおいて伝送される、実施形態B10又はB11に記載の方法。
B13.別のネットワークノードは、アクセス及びモビリティ機能(AMF)を実装する、実施形態B12に記載の方法。
BB1.無線アクセスネットワークにおいて集中型ユニットと1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノードの中央ユニットによって実行される方法であって、方法は、中央ユニットから別のネットワークノードに、ワイヤレス通信デバイスのタイプ、能力、設定、及び/又はワイヤレス通信デバイスによってサポートされる特徴の指示を伝送することを含む、方法。
BB2.別のネットワークノードは、アクセス及びモビリティ機能(AMF)を実装する、実施形態BB1に記載の方法。
BB3.指示は、INITIAL UE MESSAGEにおいて伝送される、実施形態BB1又はBB2に記載の方法。
BB4.指示は、ページング支援情報であるか、又はそれに含まれる、実施形態BB1からBB3のいずれかに記載の方法。
BB5.指示は、ワイヤレス通信デバイスが低減能力(RedCap)ユーザ機器(UE)であることを示す、実施形態BB1からBB4のいずれかに記載の方法。
BB6.RedCap UEは、第1の周波数範囲FR1における100MHzの最大帯域幅、及び第2の周波数範囲FR2における100MHzの最大帯域幅、1つ又は2つの受信ブランチ、1つ又は2つのダウンリンク多入力多出力層、並びに64QAMの最大ダウンリンク変調次数のうちの任意の1つ以上のうちの少なくとも1つをサポートする能力を有する、実施形態BB5に記載の方法。
BB7.指示は、ワイヤレス通信デバイスが、第1の周波数範囲FR1における100MHzの最大帯域幅、及び第2の周波数範囲FR2における100MHzの最大帯域幅、1つ又は2つの受信ブランチ、1つ又は2つのダウンリンク多入力多出力層、並びに64QAMの最大ダウンリンク変調次数のうちのいずれか1つ以上のうちの少なくとも1つをサポートする能力を有することを示す、実施形態BB1からBB6のいずれかに記載の方法。
BB8.指示は、ワイヤレス通信デバイスの物理層設定を示す、実施形態BB1からBB7のいずれかに記載の方法。
BB9.指示は、ワイヤレス通信デバイスがいくつの受信ブランチをサポートするか、又はそれを用いて設定されるかを示す、実施形態BB1からBB8のいずれかに記載の方法。
BB10.ワイヤレス通信デバイスのタイプ、能力、設定、及び/又はワイヤレス通信デバイスによってサポートされる特徴を示す情報を、無線ネットワークノードの分散型ユニットから受信することを更に含み、指示は、情報を受信したことに応答して、別のネットワークノードに伝送される、実施形態BB1からBB9のいずれかに記載の方法。
BB11.情報は、ワイヤレス通信デバイスが低減能力(RedCap)ユーザ機器(UE)であることを示す、実施形態BB10に記載の方法。
BB12.情報は、INITIAL UL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージにおいて受信される、実施形態BB10又はBB11に記載の方法。
BBB1.無線アクセスネットワークにおいて集中型ユニットと1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノードの中央ユニットによって実行される方法であって、方法は、中央ユニットから無線アクセスノード又は別の無線アクセスノードの分散型ユニットに、分散型ユニットが、指定されたタイプ、能力、設定、及び/若しくはサポートされる特徴を有するワイヤレス通信デバイスにサービングするか否か、又は分散型ユニットのどのセルが、指定されたタイプ、能力、設定、及び/若しくはサポートされる特徴を有するワイヤレス通信デバイスにサービングするか否かを示すシグナリングを伝送することを含む、方法。
BBB2.シグナリングは、分散型ユニットが、低減能力(RedCap)ユーザ機器(UE)であるワイヤレス通信デバイスにサービングするか否か、又は、分散型ユニットのどのセルが、RedCap UEであるワイヤレス通信デバイスにサービングするか否かを示す、実施形態BBB1に記載の方法。
BBB3.シグナリングは、分散型ユニットが、指定された数の受信ブランチをサポートする低減能力(RedCap)ユーザ機器(UE)であるワイヤレス通信デバイスにサービングするか否か、又は分散型ユニットのどのセルが、指定された数の受信ブランチをサポートするRedCap UEであるワイヤレス通信デバイスにサービングするか否かを示す、実施形態BBB1に記載の方法。
BBB4.シグナリングはまた、無線アクセス能力情報、無線ページング情報、及び拡張間欠受信情報のうちの任意の1つ以上のうちの少なくとも1つを示す、実施形態BBB1に記載の方法。
BBB5.拡張間欠受信情報は、RedCapページングeDRXサイクル及びRedCapページング時間ウィンドウを含むRedCapページングeDRXパラメータを示す、実施形態BBB4に記載の方法。
BBB6.シグナリングは、UEコンテキストをセットアップするように分散型ユニットに要求するUE CONTEXT SETUP REQUESTメッセージを含むか、又はその中に含まれる、実施形態BBB1からBBB5のいずれかに記載の方法。
BBB7.シグナリングは、gNB-DU間モビリティ手順の一部としてUE CONTEXT MODIFICATION REQUESTメッセージを含むか、又はそれに含まれる、実施形態BBB1からBBB5のいずれかに記載の方法。
BBB8.RedCap UEは、第1の周波数範囲FR1における100MHzの最大帯域幅、及び第2の周波数範囲FR2における100MHzの最大帯域幅、1つ又は2つの受信ブランチ、1つ又は2つのダウンリンク多入力多出力層、並びに64QAMの最大ダウンリンク変調次数のうちの任意の1つ以上のうちの少なくとも1つをサポートする能力を有する、実施形態BBB1からBBB7のいずれかに記載の方法。
BBB9.指定されたタイプ、能力、設定、及び/又はサポートされる特徴を有する当該ワイヤレス通信デバイスに、分散型ユニットがサービングすべきかどうか、又は分散型ユニットのどの1つ以上のセルがサービングすべきかに関する決定を行うことと、決定に基づいてシグナリングを生成することと、を更に含む、実施形態BBB1からBBB8のいずれかに記載の方法。
BBB10.決定に従って、無線アクセスノードの異なる分散型ユニットが、異なるそれぞれのタイプ、能力、設定、及び/若しくはサポートされる特徴を有するワイヤレス通信デバイスにサービングすることになるか、又は分散型ユニットの異なるセルが、異なるそれぞれのタイプ、能力、設定、及び/若しくはサポートされる特徴を有するワイヤレス通信デバイスにサービングすることになるかのいずれかである、実施形態BBB9に記載の方法。
BBBB1.無線アクセスネットワークにおいて集中型ユニットと1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノードの中央ユニットによって実行される方法であって、方法は、無線ネットワークノードの分散型ユニットに、ワイヤレス通信デバイスをページングするように分散型ユニットに要求するページングメッセージを伝送することを含み、ページングメッセージが、ワイヤレス通信デバイスが指定されたタイプ、能力、設定、及び/又はサポートされる特徴を有することと、ワイヤレス通信デバイスがいくつの受信ブランチをサポートするかと、ワイヤレス通信デバイスのページングのためにワイヤレス通信デバイスによってサポートされる無線能力を示す能力情報とのうちの1つ以上を示す情報を含む、方法。
BBBB2.ページングメッセージは、ワイヤレス通信デバイスが指定されたタイプ、能力、設定、及び/又はサポートされる特徴を有することを示す情報を含む、実施形態BBBB1に記載の方法。
BBBB3.ページングメッセージは、ワイヤレス通信デバイスがRedCap UEであることを示す情報を含む、実施形態BBBB1又はBBBB2に記載の方法。
BBBB4.ページングメッセージは、ワイヤレス通信デバイスがいくつの受信ブランチをサポートするかを示す情報を含む、実施形態BBBB1からBBBB3のいずれかに記載の方法。
BBBB5.ページングメッセージは、能力情報を示す情報を含む、実施形態BBBB1からBBBB4のいずれかに記載の方法。
BBBB6.能力情報は、無線アクセスネットワークページング拡張間欠受信情報、及びコアネットワークページング拡張間欠受信情報のうちのいずれか1つ以上のうちの少なくとも1つを示す、実施形態BBBB1からBBBB5のいずれかに記載の方法。
BBBB7.能力情報は、ワイヤレス通信デバイスをページングするためのページング拡張間欠受信サイクルと、ワイヤレス通信デバイスをページングするためのページング時間ウィンドウとのうちのいずれか1つ以上のうちの少なくとも1つを示す、実施形態BBBB1からBBBB6のいずれかに記載の方法。
【0089】
グループXの実施形態
X1.ネットワークノードによって実行される方法であって、方法は、中央ユニットと1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノードの中央ユニットから、ワイヤレス通信デバイスのタイプ、ワイヤレス通信デバイスの能力、ワイヤレス通信デバイスの設定、及び/又はワイヤレス通信デバイスによってサポートされる特徴の指示を受信することを含む、方法。
X2.ネットワークノードは、アクセス及びモビリティ機能(AMF)を実装する、実施形態X1に記載の方法。
X3.指示は、INITIAL UE MESSAGEにおいて受信される、実施形態X1又はX2に記載の方法。
X4.指示は、ページング支援情報であるか、又はそれに含まれる、実施形態X1からX3のいずれかに記載の方法。
X5.指示は、ワイヤレス通信デバイスが低減能力(RedCap)ユーザ機器(UE)であることを示す、実施形態X1からX4のいずれかに記載の方法。
X6.RedCap UEは、第1の周波数範囲FR1における100MHzの最大帯域幅、及び第2の周波数範囲FR2における100MHzの最大帯域幅、1つ又は2つの受信ブランチ、1つ又は2つのダウンリンク多入力多出力層、並びに64QAMの最大ダウンリンク変調次数のうちの任意の1つ以上のうちの少なくとも1つをサポートする能力を有する、実施形態X5に記載の方法。
X7.指示は、ワイヤレス通信デバイスが、第1の周波数範囲FR1における100MHzの最大帯域幅、及び第2の周波数範囲FR2における100MHzの最大帯域幅、1つ又は2つの受信ブランチ、1つ又は2つのダウンリンク多入力多出力層、並びに64QAMの最大ダウンリンク変調次数のうちのいずれか1つ以上のうちの少なくとも1つをサポートする能力を有することを示す、実施形態X1からX6のいずれかに記載の方法。
X8.指示は、ワイヤレス通信デバイスの物理層設定を示す、実施形態X1からX7のいずれかに記載の方法。
X9.指示は、ワイヤレス通信デバイスがいくつの受信ブランチをサポートするか、又はそれを用いて設定されるかを示す、実施形態X1からX8のいずれかに記載の方法。
【0090】
グループCの実施形態
C1.無線アクセスネットワークにおいて集中型ユニットと1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノードの分散型ユニットであって、分散型ユニットは、グループAの実施形態のいずれかのステップのうちのいずれかを実行するように設定される、分散型ユニット。
C2.無線アクセスネットワークにおいて集中型ユニットと1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノードの分散型ユニットであって、分散型ユニットは、グループAの実施形態のいずれかのステップのうちのいずれかを実行するように設定された処理回路を備える、分散型ユニット。
C3.無線アクセスネットワークにおいて集中型ユニットと1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノードの分散型ユニットであって、通信回路と、グループAの実施形態のいずれかのステップのうちのいずれかを実行するように設定された処理回路と、を備える、分散型ユニット。
C4.無線アクセスネットワークにおいて集中型ユニット及び1つ以上の分散型ユニットに分割される無線ネットワークノードの分散型ユニットであって、分散型ユニットは、グループAの実施形態のいずれかのステップのうちのいずれかを実行するように設定された処理回路と、分散型ユニットに電力を供給するように設定された電源回路と、を備える、分散型ユニット。
C5.無線アクセスネットワークにおいて集中型ユニットと1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノードの分散型ユニットであって、処理回路及びメモリを備え、メモリは、処理回路により実行可能な命令を含み、それにより、分散型ユニットは、グループAの実施形態のいずれかのステップのうちのいずれかを実行するように設定される、分散型ユニット。
C6.予約済み。
C7.無線アクセスネットワークにおいて集中型ユニットと1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノードの分散型ユニットの少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、分散型ユニットに、グループAの実施形態のいずれかのステップを実行させる命令を含む、コンピュータプログラム。
C8.実施形態C7のコンピュータプログラムを含むキャリアであって、キャリアは、電子信号、光信号、無線信号、又はコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つである、キャリア。
C9.無線アクセスネットワークにおいて集中型ユニットと1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノードの中央ユニットであって、中央ユニットは、グループBの実施形態のいずれかのステップのうちのいずれかを実行するように設定される、中央ユニット。
C10.無線アクセスネットワークにおいて集中型ユニットと1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノードの中央ユニットであって、中央ユニットは、グループBの実施形態のいずれかのステップのうちのいずれかを実行するように設定された処理回路を備える、中央ユニット。
C11.無線アクセスネットワークにおいて集中型ユニットと1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノードの中央ユニットであって、中央ユニットは、通信回路と、グループBの実施形態のいずれかのステップのうちのいずれかを実行するように設定された処理回路と、を備える、中央ユニット。
C12.無線アクセスネットワークにおいて集中型ユニットと1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノードの中央ユニットであって、中央ユニットは、グループBの実施形態のいずれかのステップのうちのいずれかを実行するように設定された処理回路と、中央ユニットに電力を供給するように設定された電源回路と、を備える、中央ユニット。
C13.無線アクセスネットワークにおいて集中型ユニットと1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノードの中央ユニットであって、中央ユニットは、処理回路及びメモリを備え、メモリは、処理回路により実行可能な命令を含み、それにより、中央ユニットは、グループBの実施形態のいずれかのステップのうちのいずれかを実行するように設定される、中央ユニット。
C14.予約済み。
C15.無線アクセスネットワークにおいて集中型ユニットと1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノードの中央ユニットの少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、中央ユニットに、グループBの実施形態のいずれかのステップを実行させる命令を含む、コンピュータプログラム。
C16.予約済み。
C17.実施形態C15又はC16のコンピュータプログラムを含むキャリアであって、キャリアは、電子信号、光信号、無線信号、又はコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つである、キャリア。
C18.グループXの実施形態のいずれかのステップのうちのいずれかを実行するように設定された、ネットワークノード。
C19.グループXの実施形態のいずれかのステップのうちのいずれかを実行するように設定された処理回路を備える、ネットワークノード。
C20.ネットワークノードであって、通信回路と、グループXの実施形態のいずれかのステップのうちのいずれかを実行するように設定された処理回路と、を備える、ネットワークノード。
C21.ネットワークノードであって、グループXの実施形態のいずれかのステップのうちのいずれかを実行するように設定された処理回路と、ネットワークノードに電力を供給するように設定された電源回路と、を備える、ネットワークノード。
C22.ネットワークノードであって、処理回路及びメモリを備え、メモリは、処理回路により実行可能な命令を含み、それにより、ネットワークノードは、グループXの実施形態のいずれかのステップのうちのいずれかを実行するように設定される、ネットワークノード。
C23.ネットワークノードの少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、ネットワークノードに、グループXの実施形態のいずれかのステップを実行させる命令を含む、コンピュータプログラム。
C24.実施形態C23のコンピュータプログラムを含むキャリアであって、キャリアは、電子信号、光信号、無線信号、又はコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つである、キャリア。
【0091】
グループDの実施形態
D1.ユーザデータを提供するように設定された処理回路と、ユーザ機器(UE)への伝送のためにセルラーネットワークへユーザデータを転送するように設定された通信インターフェースと、を備えたホストコンピュータを含む通信システムであって、セルラーネットワークは、無線インターフェース及び処理回路を有する基地局を備え、基地局の処理回路は、グループA又はグループBの実施形態のいずれかのステップのうちのいずれかを実行するように設定される、通信システム。
D2.基地局を更に含む、前述の実施形態の通信システム。
D3.UEを更に備え、UEは、基地局と通信するように設定される、上記2つの実施形態に記載の通信システム。
D4.ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行し、それによってユーザデータを提供するように設定され、UEは、ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行するように設定された処理回路を備える、上記3つの実施形態に記載の通信システム。
D5.ホストコンピュータ、基地局及びユーザ機器(UE)を含む通信システムにおいて実装される方法であって、ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することと、ホストコンピュータにおいて、基地局を含むセルラーネットワークを経てUEへユーザデータを搬送する伝送を開始することと、を含み、基地局は、グループA又はグループBの実施形態のいずれかのステップのうちのいずれかを実行する、方法。
D6.基地局において、ユーザデータを伝送することを更に含む、前述の実施形態に記載の方法。
D7.ユーザデータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ホストコンピュータにおいて提供され、方法は、UEにおいて、ホストアプリケーションと関連付けられたクライアントアプリケーションを実行することを更に含む、上記2つの実施形態に記載の方法。
D8.基地局と通信するように設定されたユーザ機器(UE)であって、UEは、無線インターフェースと、前述の3つの実施形態のいずれかを実行するように設定された処理回路と、を備える、UE。
D9~D22.予約済み。
D23.ユーザ機器(UE)から基地局への伝送から生じるユーザデータを受信するように設定された通信インターフェースを備えたホストコンピュータを含む通信システムであって、基地局は、無線インターフェース及び処理回路を備え、基地局の処理回路は、グループA又はグループBの実施形態のいずれかのステップのうちのいずれかを実行するように設定される、通信システム。
D24.基地局を更に含む、前述の実施形態の通信システム。
D25.UEを更に備え、UEは、基地局と通信するように設定される、上記2つの実施形態に記載の通信システム。
D26.ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行するように設定され、UEは、ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行し、それによって、ホストコンピュータによって受信されるユーザデータを提供するように設定される、上記3つの実施形態に記載の通信システム。
【0092】
本明細書の実施形態はまた、対応する装置を含む。本明細書の実施形態は、例えば、分散型ユニット14Bについて上述した実施形態のいずれかのステップのうちのいずれかを実行するように設定された無線ネットワークノード14の分散型ユニット14Bを含む。
【0093】
実施形態は、処理回路及び電源回路を備える無線ネットワークノード14の分散型ユニット14Bも含む。処理回路は、分散型ユニット14Bについて上述した実施形態のいずれかのステップのうちのいずれかを実行するように設定される。電源回路は、分散型ユニット14Bに電力を供給するように設定される。
【0094】
実施形態は、処理回路を備える無線ネットワークノード14の分散型ユニット14Bを更に含む。処理回路は、分散型ユニット14Bについて上述した実施形態のいずれかのステップのうちのいずれかを実行するように設定される。一部の実施形態では、分散型ユニット14Bは、通信回路を更に備える。
【0095】
実施形態は、処理回路及びメモリを備える無線ネットワークノード14の分散型ユニット14Bを更に含む。メモリは、処理回路によって実行可能な命令を含み、それによって、分散型ユニット14Bは、分散型ユニット14Bについて上述した実施形態のいずれかのステップのうちのいずれかを実行するように設定される。
【0096】
本明細書の実施形態は、集中型ユニット14Aに関して上述した実施形態のいずれかのステップのうちのいずれかを実行するように設定された無線ネットワークノード14の集中型ユニット14Aも含む。
【0097】
実施形態はまた、処理回路及び電源回路を備える無線ネットワークノード14の集中型ユニット14Aを含む。処理回路は、集中型ユニット14Aについて上述した実施形態のいずれかのステップのうちのいずれかを実行するように設定される。電源回路は、集中型ユニット14Aに電力を供給するように設定される。
【0098】
実施形態は、処理回路を備える無線ネットワークノード14の集中型ユニット14Aを更に含む。処理回路は、集中型ユニット14Aについて上述した実施形態のいずれかのステップのうちのいずれかを実行するように設定される。一部の実施形態では、集中型ユニット14Aは、通信回路を更に備える。
【0099】
実施形態は、処理回路及びメモリを備える無線ネットワークノード14の集中型ユニット14Aを更に含む。メモリは、処理回路によって実行可能な命令を含み、それによって、集中型ユニット14Aは、集中型ユニット14Aについて上述した実施形態のいずれかのステップのうちのいずれかを実行するように設定される。
【0100】
本明細書の実施形態は、ネットワークノードについて上述した実施形態のいずれかのステップのうちのいずれかを実行するように設定されたネットワークノード(例えば、AMFを実装する)を更に含む。
【0101】
実施形態はまた、処理回路及び電源回路を備える(例えば、AMFを実装する)ネットワークノードを含む。処理回路は、ネットワークノードについて上述した実施形態のいずれかのステップのうちのいずれかを実行するように設定される。電源回路は、ネットワークノードに電力を供給するように設定される。
【0102】
実施形態は、処理回路を備える(例えば、AMFを実装する)ネットワークノードを更に含む。処理回路は、ネットワークノードについて上述した実施形態のいずれかのステップのうちのいずれかを実行するように設定される。一部の実施形態では、ネットワークノードは、通信回路を更に備える。
【0103】
実施形態は、処理回路及びメモリを含む(例えば、AMFを実装する)ネットワークノードを更に含む。メモリは、処理回路によって実行可能な命令を含み、それによって、ネットワークノードは、ネットワークノードについて上述した実施形態のいずれかのステップのうちのいずれかを実行するように設定される。
【0104】
より詳細には、上記で説明した装置は、任意の機能的手段、モジュール、ユニット、又は回路を実装することによって、本明細書の方法及び任意の他の処理を実行し得る。一実施形態では、例えば、装置は、本方法の図に示されたステップを実行するように設定されたそれぞれの回路又は回路設定を備える。この点に関して、回路又は回路構成は、特定の機能処理を実行する専用の回路、及び/又はメモリと連携する1つ以上のマイクロプロセッサを含み得る。例えば、回路は、1つ以上のマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラ、並びにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含み得る他のデジタルハードウェアを含み得る。処理回路は、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光学ストレージデバイスなどの1つ又は複数のタイプのメモリを含み得る、メモリに記憶されたプログラムコード記憶を実行するように設定されてもよい。メモリに記憶されたプログラムコード記憶は、複数の実施形態では、1つ以上の通信及び/又はデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、並びに本明細書に説明される技術のうちの1つ以上を実行するための命令を含んでもよい。メモリを採用する実施形態では、メモリは、1つ以上のプロセッサによって実行されると、本明細書に説明される技術を実行する、プログラムコードを記憶する。
【0105】
図8は、1つ以上の実施形態による実装される分散型ユニット14Bを示している。図示のように、分散型ユニット14Bは、処理回路810及び通信回路820を含む。通信回路820(例えば、無線回路)は、例えば任意の通信技術を介して、1つ以上の他のノードに情報を伝送し、及び/又は1つ以上の他のノードから情報を受信するように設定される。かかる通信は、分散型ユニット14Bの内部又は外部のいずれかにある1つ以上のアンテナを介して行われ得る。処理回路810は、メモリ830に記憶された命令を実行することなどによって、例えば、gNB-DUについて、及び/又は図2において上述した処理を実行するように設定される。この点に関して、処理回路810は、特定の機能手段、ユニット、又はモジュールを実装することができる。
【0106】
図9は、1つ以上の実施形態による実装された集中型ユニット14Aを示している。図示されるように、集中型ユニット14Aは、処理回路910及び通信回路920を含む。通信回路920は、例えば任意の通信技術を介して、1つ以上の他のノードに情報を伝送し、かつ/又は1つ以上の他のノードから情報を受信するように設定される。処理回路910は、メモリ930に記憶された命令を実行することなどによって、例えば、gNB-CUについて、及び/又は図3において上述された処理を実行するように設定される。この点に関して、処理回路910は、特定の機能手段、ユニット、又はモジュールを実装することができる。
【0107】
図10は、1つ以上の実施形態による実装されるネットワークノード1000を示している。図示のように、ネットワークノード1000は、処理回路1010及び通信回路1020を含む。通信回路1020は、例えば任意の通信技術を介して、1つ以上の他のノードに情報を伝送し、かつ/又は1つ以上の他のノードから情報を受信するように設定される。処理回路1010は、メモリ1030に記憶された命令を実行することなどによって、例えばAMFについて上述した処理を実行するように設定される。この点に関して、処理回路1010は、特定の機能手段、ユニット、又はモジュールを実装することができる。
【0108】
当業者はまた、本明細書の実施形態が対応するコンピュータプログラムを更に含むことを理解するであろう。
【0109】
コンピュータプログラムは、装置の少なくとも1つのプロセッサ上で実行されると、装置に上述したそれぞれの処理のいずれかを実行させる命令を含む。この点に関して、コンピュータプログラムは、上述した手段又はユニットに対応する1つ以上のコードモジュールを含み得る。
【0110】
実施形態は、かかるコンピュータプログラムを含むキャリアを更に含む。このキャリアは、電子信号、光信号、無線信号、又はコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つを含み得る。
【0111】
この点に関して、本明細書の実施形態はまた、非一時的コンピュータ可読(記憶又は記録)媒体上に記憶され、装置のプロセッサによって実行されると、装置に上述のように実行させる命令を含むコンピュータプログラム製品を含む。
【0112】
実施形態は、コンピュータプログラム製品がコンピューティングデバイスによって実行されると、本明細書の実施形態のいずれかのステップを実行するためのプログラムコード部分を備えるコンピュータプログラム製品を更に含む。このコンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読記録媒体に記憶されてもよい。
【0113】
次に、追加の実施形態について説明する。これらの実施形態のうちの少なくとも一部は、例示のために、特定のコンテキスト及び/又はワイヤレスネットワークタイプにおいて適用可能であるものとして説明され得るが、実施形態は、明示的に説明されていない他のコンテキスト及び/又はワイヤレスネットワークタイプにおいても同様に適用可能である。
【0114】
図11は、一部の実施形態による、通信システム1100の例を示している。
【0115】
この例では、通信システム1100は、無線アクセスネットワーク(RAN)などのアクセスネットワーク1104と、1つ以上のコアネットワークノード1108を含むコアネットワーク1106と、を含む通信ネットワーク1102を含む。アクセスネットワーク1104は、ネットワークノード1110a及び1110b(それらのうちの1つ以上は概してネットワークノード1110と称されることがある)などの1つ以上のアクセスネットワークノード、あるいは任意の他の同様の第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)アクセスノード又は非3GPPアクセスポイントを含む。ネットワークノード1110は、UE1112a、1112b、1112c、及び1112d(それらのうちの1つ以上は、概してUE1112と称されることがある)を1つ以上のワイヤレス接続を介してコアネットワーク1106に接続することなどによって、ユーザ機器(UE)の直接又は間接接続を容易にする。
【0116】
ワイヤレス接続を介した例示的なワイヤレス通信は、電磁波、電波、赤外線波、及び/又はワイヤ、ケーブル、若しくは他の材料導体を使用せずに情報を搬送するのに適した他のタイプの信号を使用して、ワイヤレス信号を伝送及び/又は受信することを含む。更に、異なる実施形態では、通信システム1100は、任意の数の有線若しくはワイヤレスネットワーク、ネットワークノード、UE、並びに/又は、ワイヤード若しくはワイヤレス接続を介するかどうかにかかわらず、データ及び/若しくは信号の通信を促進するか、若しくはそれに関与し得る、任意の他の構成要素若しくはシステムを含み得る。通信システム1100は、任意のタイプの通信、リモート通信、データ、セルラー、無線ネットワーク、及び/又は他の類似タイプのシステムを含み、及び/又はそれとインターフェースをとり得る。
【0117】
UE1112は、ネットワークノード1110及び他の通信デバイスとワイヤレスに通信するように配置され、設定され、かつ/又は動作可能なワイヤレスデバイスを含む、多種多様な通信デバイスのいずれかであり得る。同様に、ネットワークノード1110は、UE1112及び/又は通信ネットワーク1102内の他のネットワークノード若しくは機器と直接又は間接的に通信して、ワイヤレスネットワークアクセスなどのネットワークアクセスを可能にし、及び/又は提供し、及び/又は通信ネットワーク1102内の管理などの他の機能を実施するように配置され、可能であり、設定され、かつ/又は動作可能である。
【0118】
図示の例では、コアネットワーク1106は、ネットワークノード1110をホスト1116などの1つ以上のホストに接続する。これらの接続は、1つ以上の中間ネットワーク又はデバイスを介して直接的又は間接的であり得る。他の例では、ネットワークノードはホストに直接結合されてもよい。コアネットワーク1106は、ハードウェア及びソフトウェア構成要素で構築された1つ以上のコアネットワークノード(例えば、コアネットワークノード1108)を含む。これらの構成要素の特徴は、UE、ネットワークノード、及び/又はホストに関して説明されたものと実質的に同様であり得、したがって、それらの説明は、概して、コアネットワークノード1108の対応する構成要素に適用可能である。例示的なコアネットワークノードは、モバイルスイッチングセンター(MSC)、モビリティ管理エンティティ(MME)、ホーム加入者サーバ(HSS)、アクセス及びモビリティ管理ファンクション(AMF)、セッション管理ファンクション(SMF)、認証サーバファンクション(AUSF)、サブスクリプション識別子デコンシールファンクション(SIDF)、統合データ管理(UDM)、セキュリティエッジ保護プロキシ(SEPP)、ネットワークエクスポージャファンクション(NEF)、及び/又はユーザプレーンファンクション(UPF)のうちの1つ以上の機能を含む。
【0119】
ホスト1116は、アクセスネットワーク1104及び/又は通信ネットワーク1102のオペレータ又はプロバイダ以外のサービスプロバイダの所有又は制御下にあってもよく、サービスプロバイダによって、又はサービスプロバイダの代わりに操作されてもよい。ホスト1116は、1つ以上のサービスを提供するために種々のアプリケーションをホストすることができる。かかるアプリケーションの例は、ライブ及び事前録音されたオーディオ/ビデオコンテンツ、複数のUEによって検出された種々の周囲条件に関するデータを取り出すこと及びコンパイルすることなどのデータ収集サービス、分析機能、ソーシャルメディア、リモートデバイスを制御するか又は別様でそれと対話するための機能、アラーム及び監視センターのための機能、あるいはサーバによって実施される任意の他のかかる機能を含む。
【0120】
全体として、図11の通信システム1100は、UE、ネットワークノード、及びホスト間の接続を可能にする。その意味で、通信システムは、限定はしないが、汎欧州デジタル移動電話方式(GSM)、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)、ロングタームエボリューション(LTE)、及び/又は他の好適な2G、3G、4G、5G標準、若しくは任意の該当する次世代標準(例えば、6G)、電気電子学会(IEEE)802.11標準(WiFi)などのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)標準、並びに/あるいはワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(WiMax)、Bluetooth、Z-Wave、近距離無線通信(NFC)ZigBee、LiFiなどの任意の他の適切なワイヤレス通信標準、並びに/あるいはLoRa及びSigfoxなどの任意の低電力ワイドエリアネットワーク(LPWAN)標準を含む特定の標準など、あらかじめ規定されたルール又は手順に従って動作するように設定され得る。
【0121】
一部の例では、通信ネットワーク1102は、3GPP標準化機能を実装するセルラーネットワークである。したがって、通信ネットワーク1102は、通信ネットワーク1102に接続された異なるデバイスに異なる論理ネットワークを提供するためにネットワークスライシングをサポートすることができる。例えば、通信ネットワーク1102は、超高信頼低レイテンシ通信(URLLC)サービスを一部のUEに提供する一方で、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)サービスを他のUEに、及び/又は大規模マシンタイプ通信(mMTC)/大規模IoTサービスをなおも更なるUEに提供することができる。
【0122】
一部の例では、UE1112は、直接的な人間の対話なしに情報を伝送及び/又は受信するように設定される。例えば、UEは、内部又は外部イベントによってトリガされたとき、あるいはアクセスネットワーク1104からの要求に応答して、所定のスケジュールでアクセスネットワーク1104に情報を伝送するように設計され得る。追加的に、UEは、シングル若しくはマルチRAT又はマルチスタンダードモードで動作するために設定され得る。例えば、UEは、Wi-Fi、NR(新無線)及びLTEのいずれか1つ又は組み合わせで動作してもよく、すなわち、E-UTRAN(拡張UMTS地上無線アクセスネットワーク)新無線デュアルコネクティビティ(EN-DC)などのマルチ無線デュアルコネクティビティ(MR-DC)用に設定されてもよい。
【0123】
この例では、ハブ1114は、アクセスネットワーク1104と通信して、1つ以上のUE(例えば、UE1112c及び/又は1112d)とネットワークノード(例えば、ネットワークノード1110b)との間の間接通信を容易にする。一部の例では、ハブ1114は、コントローラ、ルータ、コンテンツソース及びアナリティクス、又はUEに関して本明細書で説明する他の通信デバイスのいずれかであり得る。例えば、ハブ1114は、UEのためにコアネットワーク1106へのアクセスを可能にするブロードバンドルータであり得る。別の例として、ハブ1114は、UE中の1つ以上のアクチュエータにコマンド又は命令を送信するコントローラであり得る。コマンド又は命令は、UE、ネットワークノード1110から、又はハブ1114内の実行可能コード、スクリプト、プロセス、若しくは他の命令によって受信され得る。別の例として、ハブ1114は、UEデータのための一時ストレージとして機能するデータコレクタであり得、一部の実施形態では、データの分析又は他の処理を実施し得る。別の例として、ハブ1114はコンテンツソースであってもよい。例えば、VRヘッドセット、ディスプレイ、ラウドスピーカ、又は他のメディア配信デバイスであるUEの場合、ハブ1114は、ネットワークノードを介して知覚情報に関係するVRアセット、ビデオ、オーディオ、又は他のメディア若しくはデータを取り出し得、次いで、ハブ1114は、それらを、直接、ローカル処理を実施した後、及び/又は追加のローカルコンテンツを追加した後のいずれかにUEに提供する。更に別の例では、ハブ1114は、特に、UEのうちの1つ以上が低エネルギーIoTデバイスである場合、UEのためのプロキシサーバ又はオーケストレータとして機能する。
【0124】
ハブ1114は、ネットワークノード1110bへの一定/永続的又は断続的な接続を有し得る。ハブ1114はまた、ハブ1114とUE(例えば、UE1112c及び/又は1112d)との間、並びにハブ1114とコアネットワーク1106との間の異なる通信方式及び/又はスケジュールを可能にし得る。他の例では、ハブ1114は、ワイヤード接続を介してコアネットワーク1106及び/又は1つ以上のUEに接続される。その上、ハブ1114は、アクセスネットワーク1104を介してM2Mサービスプロバイダに、及び/又は直接接続を介して別のUEに接続するように設定され得る。一部のシナリオでは、UEは、ワイヤード又はワイヤレス接続を介してハブ1114を介して依然として接続されている間に、ネットワークノード1110とのワイヤレス接続を確立し得る。一部の実施形態では、ハブ1114は、専用ハブ、すなわち、その主要機能が、UEへの/からの通信をネットワークノード1110bから/にルーティングすることであるハブであり得る。他の実施形態では、ハブ1114は、非専用ハブ、すなわち、UEとネットワークノード1110bとの間の通信をルーティングするように動作することが可能であるが、追加的に、特定のデータチャネルのための通信開始及び/又は終了点として動作することが可能である、デバイスであってもよい。
【0125】
図12は、一部の実施形態によるUE1200を示している。本明細書で使用されるように、UEは、ネットワークノード及び/又は他のUEとワイヤレスに通信することが可能であり、設定され、配置され、かつ/又は動作可能なデバイスを指す。UEの例は、スマートフォン、モバイルフォン、セルフォン、ボイスオーバーIP(VoIP)フォン、ワイヤレス・ローカル・ループフォン、デスクトップコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ワイヤレスカメラ、ゲームコンソール又はデバイス、音楽記憶デバイス、再生アプライアンス、ウェアラブル端末デバイス、ワイヤレスエンドポイント、移動局、タブレット、ラップトップ、ラップトップ組み込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、ワイヤレス顧客構内機器(CPE)、車載又は車載組み込み/統合ワイヤレスデバイスなどを含むが、それらに限定されない。他の例は、ナローバンドモノのインターネット(NB-IoT)UE、マシンタイプ通信(MTC)UE、及び/又は拡張MTC(eMTC)UEを含む、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって識別される任意のUEを含む。
【0126】
UEは、例えば、サイドリンク通信、専用狭域通信(DSRC)、V2V(Vehicle-to-Vehicle)、V2I(Vehicle-to-Infrastructure)、又はV2X(Vehicle-to-Everything)のための3GPP規格を実装することによって、D2D(device-to-device)通信をサポートすることができる。他の例では、UEは、関連するデバイスを所有及び/又は動作させる人間ユーザの意味でのユーザを必ずしも有しないことがある。代わりに、UEは、人間のユーザへの販売又は人間のユーザによる動作が意図されているが、特定の人間のユーザに関連付けられていない可能性があるか、又は最初は関連付けられていない可能性があるデバイス(例えば、スマートスプリンクラーコントローラ)を表し得る。代替的に、UEは、エンドユーザへの販売又はエンドユーザによる動作を意図されていないが、ユーザの利益のために関連付けられるか又は動作させられ得るデバイス(例えば、スマート電力計)を表し得る。
【0127】
UE1200は、バス1204を介して、入力/出力インターフェース1206、電源1208、メモリ1210、通信インターフェース1212、及び/又は任意の他の構成要素、あるいはそれらの任意の組み合わせに動作可能に結合される、処理回路1202を含む。特定のUEは、図12に示す構成要素の全て又はサブセットを利用し得る。構成要素間の統合のレベルは、あるUEから別のUEに変動し得る。更に、特定のUEは、複数のプロセッサ、メモリ、トランシーバ、送信機、受信機など、構成要素の複数のインスタンスを含み得る。
【0128】
処理回路1202は、命令及びデータを処理するように設定され、メモリ1210内に機械可読コンピュータプログラムとして記憶された命令を実行するように動作可能な任意の順次状態機械を実装するように設定され得る。処理回路1202は、1つ以上のハードウェア実装状態機械(例えば、離散論理、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)など)、適切なファームウェアを伴うプログラマブル論理、適切なソフトウェアを伴う、1つ以上の記憶されたコンピュータプログラム、マイクロプロセッサ又はデジタル信号プロセッサ(DSP)などの汎用プロセッサ、又は上記の任意の組み合わせとして実装されてもよい。例えば、処理回路1202は、複数の中央処理装置(CPU)を有してもよい。
【0129】
この例では、入力/出力インターフェース1206は、入力デバイス、出力デバイス、又は1つ以上の入力及び/若しくは出力デバイスへの1つ以上のインターフェースを提供するように設定され得る。出力デバイスの例は、スピーカ、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、又はそれらの任意の組み合わせを含む。入力デバイスは、ユーザがUE1200に情報を取り込むことを可能にし得る。入力デバイスの例は、タッチセンサ式又は存在センサ式ディスプレイ、カメラ(例えば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサ、マウス、トラックボール、方向パッド、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを含む。存在感知ディスプレイは、ユーザからの入力を感知するための容量性又は抵抗性タッチセンサを含み得る。センサは、例えば、加速度計、ジャイロスコープ、傾斜センサ、力センサ、磁力計、光学センサ、近接センサ、生体センサなど、又はそれらの任意の組み合わせであってもよい。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインターフェースポートを使用することができる。例えば、入力デバイス及び出力デバイスを提供するために、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポートが使用されてもよい。
【0130】
一部の実施形態では、電源1208は、バッテリ又はバッテリパックとして構築される。外部電源(例えば、電気コンセント)、光起電力デバイス、又は電力セルなどの他のタイプの電源が使用されてもよい。電源1208は更に、電源1208自体及び/又は外部電源から、入力回路又は電力ケーブルなどのインターフェースを介して、UE1200の種々の部分に電力を送達するための電力回路を含んでもよい。電力を送達することは、例えば、電源1208の充電のためであってもよい。電力回路は、電力が供給されるUE1200のそれぞれの構成要素に適した電力にするために、電源1208からの電力に対して任意のフォーマッティング、変換、又は他の修正を実施し得る。
【0131】
メモリ1210は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光ディスク、ハードディスク、リムーバブルカートリッジ、フラッシュドライブなどのメモリであるか、又はそれらを含むように設定され得る。一例では、メモリ1210は、オペレーティングシステム、Webブラウザアプリケーション、ウィジェット、ガジェットエンジン、又は他のアプリケーションなどの1つ以上のアプリケーションプログラム1214と、対応するデータ1216とを含む。メモリ1210は、UE1200による使用のために、多種多様なオペレーティングシステム又はオペレーティングシステムの組み合わせのいずれかを記憶し得る。
【0132】
メモリ1210は、独立ディスクの冗長アレイ(RAID)、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD-DVD)光ディスクドライブ、内部ハードディスクドライブ、ブルーレイ光ディスクドライブ、ホログラフィックデジタル・データ・ストレージ(HDDS)光ディスクドライブ、外部ミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、外部マイクロDIMM SDRAM、USIM及び/又はISIMのような1つ以上の加入者識別モジュール(SIM)を含むユニバーサル集積回路カード(UICC)の形態の耐タンパモジュールのようなスマートカードメモリ、他のメモリ、又はそれらの任意の組み合わせのような多数の物理ドライブユニットを含むように設定され得る。UICCは、例えば、埋め込み型UICC(eUICC)、統合型UICC(iUICC)、又は概して「SIMカード」として知られる取り外し可能なUICCであり得る。メモリ1210は、UE1200が、一時的又は非一時的メモリ媒体に記憶された命令、アプリケーションプログラムなどにアクセスすること、データをオフロードすること、又はデータをアップロードすることを可能にし得る。通信システムを利用するものなどの製造品は、デバイス可読記憶媒体であるか、又はそれを備え得るメモリ1210として、又はその中に有形に実施され得る。
【0133】
処理回路1202は、通信インターフェース1212を使用してアクセスネットワーク又は他のネットワークと通信するように設定されてもよい。通信インターフェース1212は、1つ以上の通信サブシステムを備え得、アンテナ1222を含み得るか、又はそれに通信可能に結合され得る。通信インターフェース1212は、ワイヤレス通信が可能な別のデバイス(例えば、別のUE又はアクセスネットワークにおけるネットワークノード)の1つ以上のリモートトランシーバと通信することなどによって、通信するために使用される1つ以上のトランシーバを含み得る。各トランシーバは、ネットワーク通信(例えば、光、電気、周波数割振りなど)を提供するのに適切な送信機1218及び/又は受信機1220を含み得る。更に、送信機1218及び受信機1220は、1つ以上のアンテナ(例えば、アンテナ1222)に結合され得、回路構成要素、ソフトウェア又はファームウェアを共有し得るか、あるいは別個に実装され得る。
【0134】
図示の実施形態では、通信インターフェース1212の通信機能は、セルラー通信、Wi-Fi通信、LPWAN通信、データ通信、音声通信、マルチメディア通信、Bluetoothなどの短距離通信、近距離通信、位置を決定するための全地球測位システム(GPS)の使用などの位置ベースの通信、別の同様の通信機能、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。通信は、IEEE 802.11、符号分割多重アクセス(CDMA)、広帯域符号分割多重アクセス(WCDMA)、GSM、LTE、新無線(NR)、UMTS、WiMax、イーサネット、伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)、同期光ネットワーク(SONET)、非同期転送モード(ATM)、QUIC、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)などの1つ以上の通信プロトコル及び/又は標準に従って実装されてもよい。
【0135】
センサのタイプにかかわらず、UEは、ネットワークノードへのワイヤレス接続を介して、それの通信インターフェース1212を通して、それのセンサによってキャプチャされたデータの出力を提供することができる。UEのセンサによってキャプチャされたデータは、ワイヤレス接続を通して、別のUEを介してネットワークノードに通信され得る。出力は、周期的(例えば、感知された温度を報告する場合、15分毎に1回)、ランダム(例えば、複数のセンサからの報告から負荷を均等にするため)、トリガイベントに応答して(例えば、水分が検出されると、アラートが送信される)、要求(例えば、ユーザ開始要求)に応答して、又は連続ストリーム(例えば、患者のライブビデオフィード)であってもよい。
【0136】
別の例として、UEは、ワイヤレス接続を介してネットワークノードからワイヤレス入力を受信するように設定された通信インターフェースに関係するアクチュエータ、モータ、又はスイッチを備える。受信されたワイヤレス入力に応答して、アクチュエータ、モータ、又はスイッチの状態が変化し得る。例えば、UEは、受信された入力に従って飛行中のドローンの制御面若しくはロータを調整するか、又は受信された入力に従って医療手順を実施するロボットアームを調整するモータを備えてもよい。
【0137】
UEは、モノのインターネット(IoT)デバイスの形態であるとき、1つ以上のアプリケーションドメインにおいて使用するためのデバイスであり得、これらのドメインは、限定はしないが、都市ウェアラブル技術、拡張産業アプリケーション、及びヘルスケアを備える。かかるIoTデバイスの非限定的な例は、接続された冷蔵庫又は冷凍庫、TV、接続された照明デバイス、電気メータ、ロボット真空掃除機、音声制御スマートスピーカ、ホームセキュリティカメラ、動き検出器、サーモスタット、煙検出器、ドア/ウィンドウセンサ、洪水/水分センサ、電気ドアロック、接続されたドアベル、ヒートポンプのような空調システム、自律車両、監視システム、気象監視デバイス、ビークル駐車監視デバイス、電気ビークル充電ステーション、スマートウォッチ、フィットネストラッカー、拡張現実(拡張現実感)又は仮想現実(仮想現実)のためのヘッドマウントディスプレイ、触覚拡張又は感覚強化のためのウェアラブルデバイス、散水器、アニマルトラッキングデバイス又はアイテムトラッキングデバイス、植物又はアニマルを監視するためのセンサ、産業用ロボット、無人航空機(UAV)、及び心拍数モニタ又はリモート制御される手術ロボットのような任意の種類の医療デバイスであるか、又はそれらに組み込まれるデバイスである。IoTデバイスの形態のUEは、図12に示すUE1200に関連して説明したような他の構成要素に加えて、IoTデバイスの意図されたアプリケーションに依存する回路及び/又はソフトウェアを含む。
【0138】
更に別の具体例として、IoTシナリオでは、UEは、監視及び/又は測定を実施し、かかる監視及び/又は測定の結果を別のUE及び/又はネットワークノードに伝送する機械又は他のデバイスを表し得る。UEは、この場合、M2Mデバイスであってもよく、3GPPコンテキストでは、MTCデバイスと称されることがある。1つの特定の例として、UEは、3GPP NB-IoT規格を実装することができる。他のシナリオでは、UEは、車、バス、トラック、船舶及び飛行機などの車両、又はその動作ステータス若しくはその動作に関連する他の機能を監視及び/若しくは報告することが可能な他の機器を表し得る。
【0139】
実際には、単一の使用事例に関して、任意の数のUEが一緒に使用され得る。例えば、第1のUEは、ドローンであるか、又はドローンに統合され、(速度センサを通して取得された)ドローンの速度情報を、ドローンを操作するリモートコントローラである第2のUEに提供することができる。ユーザがリモートコントローラから変更を行うとき、第1のUEは、ドローンの速度を増加又は減少させるために、(例えば、アクチュエータを制御することによって)ドローン上のスロットルを調整し得る。第1及び/又は第2のUEは、上述した機能のうちの2つ以上を含むこともできる。例えば、UEは、センサとアクチュエータとを備え、速度センサとアクチュエータの両方のためのデータの通信を処理し得る。
【0140】
図13は、一部の実施形態によるネットワークノード1300を示している。本明細書で使用される場合、ネットワークノードは、通信ネットワークにおいて、UE及び/又は他のネットワークノード若しくは機器と直接又は間接的に通信することが可能であり、通信するように設定され、通信するように配置され、かつ/又は通信するように動作可能な機器を指す。ネットワークノードの例としては、限定はしないが、アクセスポイント(AP)(例えば、無線アクセスポイント)、基地局(BS)(例えば、無線基地局、ノードB、発展型ノードB(eNB)及びNRノードB(gNB))がある。
【0141】
基地局は、それらが提供するカバレッジの量(又は、別の言い方をすれば、それらの伝送電力レベル)に基づいて分類され得、したがって、提供されたカバレッジの量に応じて、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、又はマクロ基地局と称されることがある。基地局は、リレーを制御するリレーノード又はリレードナーノードであり得る。ネットワークノードは、集中型デジタルユニット及び/又はリモートラジオユニット(RRU)(リモート無線ヘッド(RRH)と称されることもある)などの分散無線基地局の1つ以上(又は全て)の部分を含むこともできる。かかるリモートラジオユニットは、アンテナ一体型無線機としてアンテナと一体化されてもされなくてもよい。分散型無線基地局の一部は、分散型アンテナシステム(DAS)におけるノードと称されることもある。
【0142】
ネットワークノードの他の例は、複数の伝送ポイント(マルチTRP)5Gアクセスノード、MSR BSのようなマルチスタンダード無線(MSR)機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)又は基地局コントローラ(BSC)のようなネットワークコントローラ、ベーストランシーバステーション(BTS)、伝送ポイント、伝送ノード、マルチセル/マルチキャスト調整エンティティ(MCE)、運用保守(O&M)ノード、運用サポートシステム(OSS)ノード、自己組織化ネットワーク(SON)ノード、ポジショニングノード(例えば、エボルブドサービングモバイルロケーションセンタ(E-SMLC))、及び/又はドライブテストの最小化(MDTs)を含む。
【0143】
ネットワークノード1300は、処理回路1302、メモリ1304、通信インターフェース1306、及び電源1308を含む。ネットワークノード1300は、複数の物理的に別個の構成要素(例えば、ノードB構成要素及びRNC構成要素、又はBTS構成要素及びBSC構成要素など)から構成され得、それらの構成要素は各々、それら自体のそれぞれの構成要素を有し得る。ネットワークノード1300が複数の別個の構成要素(例えば、BTS及びBSC構成要素)を備える特定のシナリオでは、別個の構成要素のうちの1つ以上は、複数のネットワークノードの間で共有され得る。例えば、単一のRNCが複数のノードBを制御してもよい。かかるシナリオでは、各一意のノードB及びRNCペアは、一部の事例では、単一の別個のネットワークノードと見なされ得る。一部の実施形態では、ネットワークノード1300は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートするように設定され得る。かかる実施形態では、一部の構成要素が複製され得(例えば、異なるRATのための別個のメモリ1304)、一部の構成要素が再使用され得る(例えば、同じアンテナ1310が異なるRATによって共有され得る)。ネットワークノード1300はまた、ネットワークノード1300に統合された異なるワイヤレス技術、例えば、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、Zigbee、Z-wave、LoRaWAN、無線周波数識別(RFID)、又はBluetoothワイヤレス技術のための種々の図示された構成要素の複数のセットを含み得る。これらのワイヤレス技術は、ネットワークノード1300内の同じ又は異なるチップ又はチップのセット及び他の構成要素に統合され得る。
【0144】
処理回路1302は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又は任意の他の適切なコンピューティングデバイス、リソース、あるいは、単独で、又はメモリ1304などの他のネットワークノード1300構成要素とともに、ネットワークノード1300機能を提供するように動作可能なハードウェア、ソフトウェア、及び/又は符号化論理の組み合わせのうちの1つ以上の組み合わせを備えることができる。
【0145】
一部の実施形態において、処理回路1302は、システムオンチップ(SOC)を含む。一部の実施形態において、処理回路1302は、無線周波数(RF)トランシーバ回路1312及びベースバンド処理回路1314のうちの1つ以上を含む。一部の実施形態では、無線周波数(RF)トランシーバ回路1312及びベースバンド処理回路1314は、別個のチップ(又はチップのセット)、ボード、又は無線ユニット及びデジタルユニットなどのユニット上にあってもよい。別の実施形態では、RFトランシーバ回路1312及びベースバンド処理回路1314の一部又は全部は、同じチップ又はチップのセット、ボード、又はユニット上にあり得る。
【0146】
メモリ1304は、永続ストレージ、ソリッドステートメモリ、リモート搭載メモリ、磁気媒体、光学メディア、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(例えば、ハードディスク)、リムーバブルストレージ媒体(フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)など)、及び/又は処理回路1302によって使用され得る情報、データ、及び/又は命令を記憶する任意の他の揮発性又は不揮発性の非一時的なデバイス可読及び/又はコンピュータ実行可能メモリデバイスを含むがこれらに限定されない、任意の形態の揮発性又は不揮発性のコンピュータ可読メモリを含み得る。メモリ1304は、処理回路1302によって実行され、ネットワークノード1300によって利用されることが可能な論理、規則、コード、テーブル、及び/又は他の命令のうちの1つ以上を含むコンピュータプログラム、ソフトウェア、アプリケーションを含む、任意の適切な命令、データ、又は情報を記憶することができる。メモリ1304は、処理回路1302によって行われる任意の計算、及び/又は通信インターフェース1306を介して受信される任意のデータを記憶するために使用されてもよい。一部の実施形態では、処理回路1302及びメモリ1304は統合される。
【0147】
通信インターフェース1306は、ネットワークノード、アクセスネットワーク及び/又はUEの間のシグナリング及び/又はデータのワイヤード又はワイヤレス通信において使用される。図示のように、通信インターフェース1306は、例えば有線接続を介してネットワークとの間でデータを送受信するためのポート(複数可)/端末(複数可)1316を備える。通信インターフェース1306はまた、アンテナ1310に結合され得る、又は特定の実施形態ではその一部であり得る、無線フロントエンド回路1318を含む。無線フロントエンド回路1318は、フィルタ1320及び増幅器1322を備える。無線フロントエンド回路1318は、アンテナ1310及び処理回路1302に接続することができる。無線フロントエンド回路は、アンテナ1310と処理回路1302との間で通信される信号を調整するように設定されてもよい。無線フロントエンド回路1318は、ワイヤレス接続を介して他のネットワークノード又はUEに送信されるデジタルデータを受信してもよい。無線フロントエンド回路1318は、フィルタ1320及び/又は増幅器1322の組み合わせを使用して、デジタルデータを、適切なチャネル及び帯域幅パラメータを有する無線信号に変換し得る。次いで、無線信号は、アンテナ1310を介して伝送され得る。同様に、データを受信するとき、アンテナ1310は、無線信号を収集することができ、無線信号は、次いで、無線フロントエンド回路1318によってデジタルデータに変換される。デジタルデータは、処理回路1302に渡されてもよい。他の実施形態では、通信インターフェースは、異なる構成要素及び/又は構成要素の異なる組み合わせを備えてもよい。
【0148】
特定の代替的な実施形態では、ネットワークノード1300は、別個の無線フロントエンド回路1318を含まず、代わりに、処理回路1302は、無線フロントエンド回路を含み、アンテナ1310に接続される。同様に、一部の実施形態では、RFトランシーバ回路1312の全て又は一部は、通信インターフェース1306の一部である。更に他の実施形態では、通信インターフェース1306は、無線ユニット(図示せず)の一部として、1つ以上のポート又は端子1316、無線フロントエンド回路1318、及びRFトランシーバ回路1312を含み、通信インターフェース1306は、デジタルユニット(図示せず)の一部であるベースバンド処理回路1314と通信する。
【0149】
アンテナ1310は、ワイヤレス信号を送信及び/又は受信するように設定された1つ以上のアンテナ、又はアンテナアレイを含み得る。アンテナ1310は、無線フロントエンド回路1318に結合されてよく、データ及び/又は信号をワイヤレスに伝送及び受信することが可能な任意のタイプのアンテナであってよい。特定の実施形態では、アンテナ1310は、ネットワークノード1300とは別個であり、インターフェース又はポートを介してネットワークノード1300に接続可能である。
【0150】
アンテナ1310、通信インターフェース1306、及び/又は処理回路1302は、ネットワークノードによって実施されるものとして本明細書で説明する任意の受信動作及び/又は特定の取得動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データ、及び/又は信号が、UE、別のネットワークノード、及び/又は任意の他のネットワーク機器から受信され得る。同様に、アンテナ1310、通信インターフェース1306、及び/又は処理回路1302は、ネットワークノードによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の伝送動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データ、及び/又は信号が、UE、別のネットワークノード、及び/又は任意の他のネットワーク機器に伝送され得る。
【0151】
電源1308は、それぞれの構成要素に適した形態で(例えば、それぞれの構成要素ごとに必要とされる電圧及び電流レベルで)ネットワークノード1300の種々の構成要素に電力を供給する。電源1308は、本明細書で説明する機能を実施するための電力をネットワークノード1300の構成要素に供給するための電力管理回路を更に備え得るか、又はそれに結合され得る。例えば、ネットワークノード1300は、電気ケーブルなどの入力回路又はインターフェースを介して外部電源(例えば、電力グリッド、電気コンセント)に接続可能であり得、それによって、外部電源は、電源1308の電力回路に電力を供給する。更なる例として、電源1308は、電力回路に接続された、又は電力回路に組み込まれた電池又は電池パックの形態の電力源を備えてもよい。バッテリは、外部電源が故障した場合にバックアップ電力を供給することができる。
【0152】
ネットワークノード1300の実施形態は、本明細書で説明される機能性のいずれか、及び/又は本明細書で説明される主題をサポートするために必要な任意の機能性を含む、ネットワークノードの機能性の特定の態様を提供するために、図13に示されるもの以外の追加の構成要素を含んでもよい。例えば、ネットワークノード1300は、ネットワークノード1300への情報の入力を可能にし、ネットワークノード1300からの情報の出力を可能にするためのユーザインターフェース機器を含み得る。これは、ユーザがネットワークノード1300の診断、保守、修理、及び他の管理機能を実施することを可能にし得る。
【0153】
図14は、本明細書で説明する種々の態様による、図11のホスト1116の一実施形態であり得るホスト1400のブロック図である。本明細書で使用されるように、ホスト1400は、スタンドアロンサーバ、ブレードサーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバ、仮想マシン、コンテナ、又はサーバファーム内の処理リソースを含む、ハードウェア及び/又はソフトウェアの種々の組み合わせであってもよく、又はそれを備えてもよい。ホスト1400は、1つ以上のサービスを1つ以上のUEに提供することができる。
【0154】
ホスト1400は、バス1404を介して入力/出力インターフェース1406、ネットワークインターフェース1408、電源1410、及びメモリ1412に動作可能に結合された処理回路1402を含む。他の実施形態では、他の構成要素が含まれてもよい。これらの構成要素の特徴は、その説明がホスト1400の対応する構成要素に概して適用可能であるように、図12及び図13などの前の図のデバイスに関して説明された特徴と実質的に同様であり得る。
【0155】
メモリ1412は、1つ以上のホストアプリケーションプログラム1414を含む1つ以上のコンピュータプログラムと、ユーザデータ、例えば、ホスト1400のためにUEによって生成されたデータ又はUEのためにホスト1400によって生成されたデータを含み得るデータ1416とを含み得る。ホスト1400の実施形態は、示される構成要素のサブセットのみ又は全てを利用してもよい。ホストアプリケーションプログラム1414は、コンテナベースのアーキテクチャで実装され得、UE(例えば、ハンドセット、デスクトップコンピュータ、ウェアラブルディスプレイシステム、ヘッドアップディスプレイシステム)の複数の異なるクラス、タイプ、又は実装のためのトランスコーディングを含む、ビデオコーデック(例えば、多用途ビデオ符号化(VVC)、高効率ビデオ符号化(HEVC)、高度ビデオ符号化(AVC)、MPEG、VP9)及びオーディオコーデック(例えば、FLAC、アドバンスト・オーディオ・コーディング(AAC)、MPEG、G.711)のためのサポートを提供することができる。ホストアプリケーションプログラム1414はまた、ユーザ認証及びライセンシングチェックを提供し得、ヘルス、ルート、及びコンテンツ利用可能性を、コアネットワークのエッジ内又はエッジ上のデバイスなどの中央ノードに周期的に報告し得る。したがって、ホスト1400は、UEのためのオーバーザトップサービスのための異なるホストを選択及び/又は示すことができる。ホストアプリケーションプログラム1414は、HTTPライブストリーミング(HLS)プロトコル、リアルタイムメッセージングプロトコル(RTMP)、リアルタイムストリーミングプロトコル(RTSP)、動的適応型HTTPストリーミングオーバー(MPEG-DASH)などの様々なプロトコルをサポートすることができる。
【0156】
図15は、一部の実施形態によって実装される機能が仮想化され得る仮想化環境1500を示すブロック図である。本文脈において、仮想化は、仮想化ハードウェアプラットフォーム、ストレージデバイス、及びネットワーキングリソースを含み得る装置又はデバイスの仮想バージョンを作成することを意味する。本明細書で使用されるように、仮想化は、本明細書で説明される任意のデバイス、又はその構成要素に適用されることができ、機能性の少なくとも一部が1つ以上の仮想構成要素として実装される実装形態に関する。本明細書で説明される機能のうちの一部又は全ては、ネットワークノード、UE、コアネットワークノード、又はホストとして動作するハードウェアコンピューティングデバイスなどのハードウェアノードのうちの1つ以上によってホストされる1つ以上の仮想環境1500において実装される1つ以上の仮想マシン(VM)によって実行される仮想構成要素として実装され得る。更に、仮想ノードが無線接続を必要としない実施形態(例えば、コアネットワークノード又はホスト)では、ノードは完全に仮想化されてもよい。
【0157】
アプリケーション1502(あるいは、ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと称されることがある)は、本明細書に開示される実施形態のうちの一部の特徴、機能、及び/又は利益のうちの一部を実装するために、仮想化環境Q400内で実行される。
【0158】
ハードウェア1504は、処理回路、ハードウェア処理回路によって実行可能なソフトウェア及び/又は命令を記憶するメモリ、及び/又はネットワークインターフェース、入力/出力インターフェースなどの本明細書に記載される他のハードウェアデバイスを含む。ソフトウェアは、1つ以上の仮想化層1506(ハイパーバイザー又は仮想マシンモニタ(VMM)とも称される)をインスタンス化し、VM1508a及び1508b(それらの1つ以上は、概してVM1508と称されることがある)を与え、及び/又はここに述べるいくつかの実施形態に関して述べた機能、特徴及び/又は利益のいずれかを実施するために処理回路により実行され得る。仮想化層1506は、ネットワーキングハードウェアのように見える仮想オペレーティングプラットフォームをVM1508に提示することができる。
【0159】
VM1508は、仮想処理、仮想メモリ、仮想ネットワーキング又はインターフェース、及び仮想ストレージを備え、対応する仮想化層1506によって実行され得る。仮想アプライアンス1502のインスタンスの異なる実施形態は、VM1508のうちの1つ以上の上に実装されてもよく、実装は、異なる方法で行われてもよい。ハードウェアの仮想化は、一部の文脈において、ネットワーク機能仮想化(NFV)と称される。NFVは、多くのネットワーク機器タイプを、データセンター及び顧客構内機器に配置することができる業界標準の大容量サーバハードウェア、物理スイッチ、及び物理ストレージ上に統合するために使用され得る。
【0160】
NFVのコンテキストでは、VM1508は、プログラムが仮想化されていない物理マシン上で実行されているかのようにプログラムを実行する物理マシンのソフトウェア実装形態であり得る。VM1508の各々、かつそのVMを実行するハードウェア1504のその部分は、そのVM専用のハードウェア及び/又はそのVMによって他のVMと共有されるハードウェアである場合、別個の仮想ネットワーク要素を形成する。更にNFVのコンテキストでは、仮想ネットワーク機能は、ハードウェア1504上の1つ以上のVM1508において実行され、アプリケーション1502に対応する特定のネットワーク機能をハンドリングすることを担う。
【0161】
ハードウェア1504は、汎用又は特定の構成要素を有するスタンドアロンネットワークノードに実装され得る。ハードウェア1504は、仮想化を介して一部の機能を実装することができる。あるいは、ハードウェア1504は、多くのハードウェアノードが協働し、とりわけ、アプリケーション1502のライフサイクル管理を監督する管理及びオーケストレーション1510を介して管理される、ハードウェアのより大きなクラスタ(例えば、データセンター又はCPE内など)の一部であってもよい。一部の実施形態では、ハードウェア1504は、1つ以上のアンテナに結合され得る1つ以上の送信機と1つ以上の受信機とを各々が含む1つ以上の無線ユニットに結合される。無線ユニットは、1つ以上の適切なネットワークインターフェースを介して他のハードウェアノードと直接通信することができ、仮想構成要素と組み合わせて使用されて、無線アクセスノード又は基地局などの仮想ノードに無線機能を提供することができる。一部の実施形態では、ハードウェアノードと無線ユニットとの間の通信のために代替的に使用され得る制御システム1512を使用して、何らかのシグナリングが提供され得る。
【0162】
図16は、一部の実施形態による、部分的ワイヤレス接続を通じてネットワークノード1604を介してUE1606と通信するホスト1602の通信図を示している。次に、種々の実施形態による、前の段落で論じたUE(図11のUE1112a及び/又は図12のUE1200など)、ネットワークノード(図11のネットワークノード1110a及び/又は図13のネットワークノード1300など)、及びホスト(図11のホスト1116及び/又は図14のホスト1400など)の例示的な実装形態について、図16を参照しながら説明する。
【0163】
ホスト1400と同様に、ホスト1602の実施形態は、通信インターフェース、処理回路、及びメモリなどのハードウェアを含む。ホスト1602はまた、ホスト1602内に記憶されるか、又はそれによってアクセス可能であり、処理回路によって実行可能である、ソフトウェアを含む。ソフトウェアは、UE1606とホスト1602との間に延在するオーバーザトップ(OTT)接続1650を介して接続するUE1606などのリモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る、ホストアプリケーションを含む。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーションは、OTT接続1650を使用して伝送されるユーザデータを提供することができる。
【0164】
ネットワークノード1604は、ホスト1602及びUE1606と通信することを可能にするハードウェアを含む。接続1660は、(図11のコアネットワーク1106のような)コアネットワーク、及び/又は1つ以上のパブリックネットワーク、プライベートネットワーク、若しくはホストされたネットワークなどの1つ以上の他の中間ネットワークを直接通るか、又は通過することができる。例えば、中間ネットワークは、バックボーンネットワーク又はインターネットであってもよい。
【0165】
UE1606は、UE1606内に記憶されるか、又はそれによってアクセス可能であり、UEの処理回路によって実行可能である、ハードウェア及びソフトウェアを含む。ソフトウェアは、ホスト1602のサポートを用いてUE1606を介して人間又は非人間ユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る、Webブラウザ又はオペレータ特有の「アプリ」などのクライアントアプリケーションを含む。ホスト1602において、実行中のホストアプリケーションは、UE1606及びホスト1602において終端するOTT接続1650を介して、実行中のクライアントアプリケーションと通信することができる。ユーザにサービスを提供する際、UEのクライアントアプリケーションは、ホストのホストアプリケーションから要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供してもよい。OTT接続1650は、要求データとユーザデータの両方を転送することができる。UEのクライアントアプリケーションは、ユーザと対話して、OTT接続1650を通じてホストアプリケーションに提供するユーザデータを生成することができる。
【0166】
OTT接続1650は、ホスト1602とネットワークノード1604との間の接続1660を介して、及びネットワークノード1604とUE1606との間のワイヤレス接続1670を介して延びて、ホスト1602とUE1606との間の接続を提供することができる。OTT接続1650が提供され得る接続1660及びワイヤレス接続1670は、任意の中間デバイス及びこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングを明示的に参照することなく、ネットワークノード1604を介したホスト1602とUE1606との間の通信を示すために抽象的に描かれている。
【0167】
OTT接続1650を介してデータを伝送する一例として、ステップ1608において、ホスト1602は、ユーザデータを提供し、これは、ホストアプリケーションを実行することによって行われ得る。一部の実施形態では、ユーザデータは、UE1606と対話する特定の人間ユーザに関連付けられる。他の実施形態では、ユーザデータは、明示的なヒューマンインタラクションなしにホスト1602とデータを共有するUE1606に関連付けられる。ステップ1610において、ホスト1602は、UE1606に向けてユーザデータを搬送する伝送を開始する。ホスト1602は、UE1606によって伝送された要求に応答して伝送を開始することができる。要求は、UE1606との人間の対話によって、又はUE1606上で実行されるクライアントアプリケーションの動作によって引き起こされ得る。伝送は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ネットワークノード1604を介して通過し得る。したがって、ステップ1612において、ネットワークノード1604は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホスト1602が開始した伝送において搬送されたユーザデータをUE1606に伝送する。ステップ1614では、UE1606は、伝送で搬送されるユーザデータを受信し、これは、ホスト1602によって実行されるホストアプリケーションと関連付けられたUE1606上で実行されるクライアントアプリケーションによって行われてもよい。
【0168】
一部の例では、UE1606は、ユーザデータをホスト1602に提供するクライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータは、ホスト1602から受信したデータに反応又は応答して提供されてもよい。したがって、ステップ1616において、UE1606は、ユーザデータを提供することができ、これは、クライアントアプリケーションを実行することによって実施され得る。ユーザデータを提供する際に、クライアントアプリケーションは、UE1606の入力/出力インターフェースを介してユーザから受信されたユーザ入力を更に考慮することができる。ユーザデータが提供された特定の方法にかかわらず、UE1606は、ステップ1618において、ネットワークノード1604を介したホスト1602へのユーザデータの伝送を開始する。ステップ1620では、本開示の全体を通して説明される実施形態の教示に従って、ネットワークノード1604は、UE1606からユーザデータを受信し、受信されたユーザデータのホスト1602への伝送を開始する。ステップ1622において、ホスト1602は、UE1606によって開始された伝送において搬送されたユーザデータを受信する。
【0169】
種々の実施形態のうちの1つ以上は、ワイヤレス接続1670が最後のセグメントを形成するOTT接続1650を使用してUE1606に提供されるOTTサービスの性能を改善する。
【0170】
例示的シナリオでは、工場ステータス情報は、ホスト1602によって収集及び分析されてもよい。別の例として、ホスト1602は、マップを作成する際に使用するためにUEから取り出された可能性があるオーディオ及びビデオデータを処理することができる。別の例として、ホスト1602は、車両渋滞の制御(例えば、交通信号の制御)を支援するために、リアルタイムデータを収集及び分析してもよい。別の例として、ホスト1602は、UEによってアップロードされた監視ビデオを記憶することができる。別の例として、ホスト1602は、UEにブロードキャスト、マルチキャスト又はユニキャストすることができるビデオ、オーディオ、VR又はARなどのメディアコンテンツを記憶するか、又はそれへのアクセスを制御し得る。他の例として、ホスト1602は、エネルギー価格設定、発電需要のバランスをとるための非タイムクリティカルな電気負荷のリモコン制御、ロケーションサービス、プレゼンテーションサービス(リモートデバイスから収集されたデータから図などをコンパイルすることなど)、又はデータを収集し、取り出し、記憶し、分析し、及び/若しくは伝送する任意の他の機能のために使用され得る。
【0171】
一部の例では、データレート、レイテンシ、及び1つ以上の実施形態が改善する他のファクタを監視する目的で、測定手順が提供され得る。測定結果の変動に応答して、ホスト1602とUE1606との間のOTT接続1650を再設定するための任意選択のネットワーク機能が更にあり得る。OTT接続を再設定するための測定手順及び/又はネットワーク機能は、ホスト1602及び/又はUE1606のソフトウェア及びハードウェアに実装することができる。一部の実施形態では、センサ(図示せず)は、OTT接続1650が通過する他のデバイス内に、又はそれに関連して配置することができ、センサは、上記で例示した監視される量の値を供給することによって、又はソフトウェアが監視される量を計算若しくは推定することができる他の物理量の値を供給することによって、測定手順に関与することができる。OTT接続1650の再設定は、メッセージフォーマット、再伝送設定、好ましいルーティングなどを含むことができ、再設定は、ネットワークノード1604の動作を直接変更する必要はない。かかる手順及び機能性は、当技術分野において公知であり、実施され得る。特定の実施形態では、測定は、ホスト1602によるスループット、伝搬時間、レイテンシなどの測定を容易にするプロプライエタリUEシグナリングを伴い得る。測定は、ソフトウェアが、伝搬時間、エラーなどを監視しながら、OTT接続1650を使用してメッセージ、特に空のメッセージ又は「ダミー」メッセージを伝送させるという点で実装され得る。
【0172】
本明細書で説明するコンピューティングデバイス(例えば、UE、ネットワークノード、ホスト)は、ハードウェア構成要素の図示された組み合わせを含み得るが、他の実施形態は、構成要素の異なる組み合わせを有するコンピューティングデバイスを備え得る。これらのコンピューティングデバイスは、本明細書で開示されるタスク、特徴、機能、及び方法を実施するために必要なハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の適切な組み合わせを備え得ることを理解されたい。本明細書に説明される決定、計算、取得、又は類似動作は、処理回路によって行われてもよく、処理回路は、例えば、取得された情報を他の情報に変換し、取得された情報又は変換された情報をネットワークノード内に記憶される情報と比較し、及び/又は取得された情報又は変換された情報に基づいて、1つ以上の動作を行い、当該処理の結果として、決定を行うことによって、情報を処理してもよい。更に、構成要素は、より大きいボックス内に配置された単一のボックスとして、又は複数のボックス内に入れ子にされて示されているが、実際には、コンピューティングデバイスは、単一の図示された構成要素を構成する複数の異なる物理構成要素を備えることができ、機能は、別個の構成要素間で区分され得る。例えば、通信インターフェースは、本明細書に説明される設定要素のうちのいずれかを含むように設定されてもよく、及び/又は設定要素の機能性は、処理回路と通信インターフェースとの間で分割されてもよい。別の例では、かかる構成要素のいずれかの計算集約的でない機能は、ソフトウェア又はファームウェアで実装され得、計算集約的な機能は、ハードウェアで実装され得る。
【0173】
特定の実施形態では、本明細書に説明される機能の一部又は全部は、特定の実施形態では、非一過性コンピュータ可読記憶媒体の形態におけるコンピュータプログラム製品であり得る、メモリ上に記憶された命令を実行する処理回路によって提供されてもよい。代替的な実施形態では、機能の一部又は全部は、ハードワイヤード方式などで、別個又は離散デバイス可読記憶媒体上に記憶された命令を実行することなしに、処理回路によって与えられ得る。それらの特定の実施形態のいずれにおいても、非一時的コンピュータ可読記憶媒体に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路は、説明された機能を実施するように設定され得る。かかる機能によって提供される利益は、処理回路だけに、又はコンピューティングデバイスの他の構成要素に限定されず、コンピューティングデバイスによって全体として、及び/又はエンドユーザ及びワイヤレスネットワークによって概して享受される。
【0174】
特に、開示された発明(複数可)の修正及び他の実施形態は、前述の説明及び関連する図面に提示された教示の利益を有する当業者には思い浮かぶであろう。したがって、本発明(複数可)は、開示された特定の実施形態に限定されるものではなく、修正形態及び他の実施形態は、本開示の範囲内に含まれることが意図されることを理解されたい。本明細書では特定の用語が使用される場合があるが、それらは一般的かつ記述的な意味でのみ使用され、限定を目的とするものではない。
【0175】
参考文献
1.TR 38.875 V2.0.0,“Study on support of reduced capability NR devices”,V2.0.0
2.RP-2011574(RedCap WID)
3.TS 38.413 V16.5.0
4.TS 38.473 V16.5.0
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2024-03-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線アクセスネットワーク(10)において集中型ユニット(14A)と1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノード(14)の分散型ユニット(14B)によって実行される方法であって、前記方法は、
前記分散型ユニット(14B)から前記集中型ユニット(14A)に、ワイヤレス通信デバイス(12)が低減能力(RedCap)ユーザ機器(UE)であることを示す情報(20)を伝送すること(210)を含む、方法。
【請求項2】
前記情報(20)は、前記分散型ユニット(14B)と前記集中型ユニット(14A)との間のF1インターフェースを介して伝送される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記情報(20)は、初期層3メッセージを前記集中型ユニット(14A)に転送するために、前記分散型ユニット(14B)によって送信されたメッセージで伝送される、請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記情報(20)は、INITIAL UL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージにおいて伝送される、請求項に記載の方法。
【請求項5】
RedCap UEは、第1の周波数範囲FR1において20MHzの最大帯域幅を有し、第2の周波数範囲FR2において100MHzの最大帯域幅を有する、請求項に記載の方法。
【請求項6】
RedCap UEは、キャリアアグリゲーションのサポートを欠き、かつ、デュアルコネクティビティのサポートを欠く、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
RedCap UEは、最大2つの受信ブランチ及び/又は最大2つのダウンリンク多入力多出力層をサポートする、請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記情報(20)は、前記ワイヤレス通信デバイス(12)が新無線(NR)RedCap UEであることを示す、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記情報(20)は、前記分散型ユニット(14B)から前記集中型ユニット(14A)に伝送されたメッセージのRedCap指示情報要素に含まれる、請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記ワイヤレス通信デバイス(12)から、ランダムアクセス手順において、前記ワイヤレス通信デバイス(12)がRedCap UEであるという指示を受信すること(200)を更に含み、前記情報(20)は、前記ワイヤレス通信デバイス(12)から前記指示を受信したことに応答して、中央ユニットに伝送される、請求項記載の方法。
【請求項11】
前記集中型ユニット(14A)から、ワイヤレス通信デバイス(12)をページングするように前記分散型ユニット(14B)に要求するページングメッセージを受信すること(220)であって、前記ページングメッセージは、ページングされる前記ワイヤレス通信デバイス(12)がRedCap UEであることを示す情報を含む、ページングメッセージを受信することと、
前記ページングメッセージ中に含まれる前記情報に基づいて、前記ワイヤレス通信デバイス(12)をページングすること(230)と、を更に含む、請求項に記載の方法。
【請求項12】
無線アクセスネットワーク(10)において集中型ユニット(14A)と1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノード(14)の中央ユニットによって実行される方法であって、前記方法は、
前記無線ネットワークノード(14)の分散型ユニット(14B)から、ワイヤレス通信デバイス(12)が低減能力(RedCap)ユーザ機器(UE)であるという情報(20)を受信すること(300)を含む、方法。
【請求項13】
無線アクセスネットワーク(10)において集中型ユニット(14A)と1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノード(14)の分散型ユニット(14B)であって、前記分散型ユニット(14B)は、
前記分散型ユニット(14B)から前記集中型ユニット(14A)に、ワイヤレス通信デバイス(12)が低減能力(RedCap)ユーザ機器(UE)であることを示す情報(20)を伝送するように設定される、分散型ユニット(14B)。
【請求項14】
無線アクセスネットワーク(10)において集中型ユニット(14A)と1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノード(14)の中央ユニットであって、前記中央ユニットは、
前記無線ネットワークノード(14)の分散型ユニット(14B)から、ワイヤレス通信デバイス(12)が低減能力(RedCap)ユーザ機器(UE)であるという情報(20)を受信するように設定される、中央ユニット。
【請求項15】
無線アクセスネットワーク(10)において集中型ユニット(14A)と1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノード(14)の分散型ユニット(14B)の少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記分散型ユニット(14B)に請求項1から11のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を含む、コンピュータプログラム。
【請求項16】
無線アクセスネットワーク(10)において集中型ユニット(14A)と1つ以上の分散型ユニットとに分割される無線ネットワークノード(14)の中央ユニットの少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記中央ユニットに請求項12に記載の方法を実行させる命令を含む、コンピュータプログラム。
【国際調査報告】