(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-14
(54)【発明の名称】感知方法、装置、端末及びネットワーク機器
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20240806BHJP
H04W 4/38 20180101ALI20240806BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W4/38
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024502449
(86)(22)【出願日】2022-07-21
(85)【翻訳文提出日】2024-03-07
(86)【国際出願番号】 CN2022107078
(87)【国際公開番号】W WO2023001243
(87)【国際公開日】2023-01-26
(31)【優先権主張番号】202110839591.1
(32)【優先日】2021-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】姜 大潔
(72)【発明者】
【氏名】姚 健
(72)【発明者】
【氏名】袁 雁南
(72)【発明者】
【氏名】▲ウー▼ 曉波
(72)【発明者】
【氏名】孫 鵬
(72)【発明者】
【氏名】李 健之
(72)【発明者】
【氏名】秦 飛
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
本出願は、通信技術分野に属する感知方法、装置、端末及びネットワーク機器を開示しており、本出願の実施例の感知方法は、端末が感知信号の測定量を決定することと、端末が前記感知信号を検出し、前記測定量に対応する測定値を取得することとを含み、ここで、前記感知信号は、第一のネットワーク機器により送信されるものであり、前記第一のネットワーク機器は、基地局である。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
感知方法であって、
端末が感知信号の測定量を決定することと、
端末が前記感知信号を検出し、前記測定量に対応する測定値を取得することとを含み、
前記感知信号は、第一のネットワーク機器により送信されるものであり、前記第一のネットワーク機器は、基地局である、感知方法。
【請求項2】
前記端末が感知信号の測定量を決定することは、
前記第一のネットワーク機器又は第二のネットワーク機器により送信される第一の指示情報を受信することであって、前記第一の指示情報は、前記端末が測定する必要のある前記感知信号の測定量を指示するために用いられることと、
第一の感知需要に基づき、前記端末が測定する必要のある前記感知信号の測定量を決定することとのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の感知方法。
【請求項3】
前記端末が前記感知信号を検出し、前記測定量に対応する測定値を取得する前に、
端末が前記感知信号の構成情報を決定することをさらに含む、請求項1に記載の感知方法。
【請求項4】
前記端末が前記感知信号の構成情報を決定することは、
端末が前記感知信号の第一の構成情報を受信することであって、前記第一の構成情報が第一のネットワーク機器により送信されるものであることと、
端末が前記感知信号の第二の構成情報を受信することであって、前記第二の構成情報が第二のネットワーク機器により送信されるものであることと、
端末が第一の感知需要に基づき、前記感知信号の第三の構成情報を決定することとのうちの少なくとも一つを含む、請求項3に記載の感知方法。
【請求項5】
前記端末が前記感知信号の構成情報を決定することは、
端末が、前記第一のネットワーク機器によりブロードキャストシグナリングを介して送信される前記感知信号の構成情報を取得することを含む、請求項3に記載の感知方法。
【請求項6】
前記感知信号の構成情報は、
前記感知信号の波形と、
前記感知信号のサブキャリア間隔と、
前記感知信号の保護間隔と、
前記感知信号の帯域幅と、
前記感知信号のバーストburst持続時間と、
前記感知信号の時間領域間隔と、
前記感知信号の送信信号パワーと、
前記感知信号の信号フォーマットと、
前記感知信号の信号方向と、
前記感知信号の時間リソースと、
前記感知信号の周波数リソースと、
前記感知信号の疑似コロケーションQCL関係とのうちの少なくとも一つのパラメータを含む、請求項3、4又は5のいずれか1項に記載の感知方法。
【請求項7】
前記端末が、第一のネットワーク機器によりブロードキャストシグナリングを介して送信される前記感知信号の構成情報を取得する前に、
端末が第一の情報に基づき、測定待ちの感知信号を決定することをさらに含み、
前記第一の情報は、
第二のネットワーク機器により送信される第一の感知需要と、
第二のネットワーク機器により送信される端末が測定する必要のある感知信号インデックス情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項5に記載の感知方法。
【請求項8】
前記第一の感知需要は、
第一のネットワーク機器又は第二のネットワーク機器から端末に送信されることと、
端末によって生成されることとのうちの少なくとも一つを満たし、
及び/又は
前記第一の感知需要は、
感知対象と、
感知量と、
感知指標とのうちの少なくとも一つに関連する、請求項2、4又は7のいずれか1項に記載の感知方法。
【請求項9】
前記測定量に対応する測定値を取得した後に、
前記端末が、前記測定量及び前記測定量に対応する測定値を第一のネットワーク機器又は第二のネットワーク機器に送信することと、
前記端末が、前記測定量及び前記測定量に対応する測定値に基づいて感知結果を決定することとのうちのいずれか一つをさらに含む、請求項1に記載の感知方法。
【請求項10】
前記端末が、前記測定量に対応する測定値を第一のネットワーク機器又は第二のネットワーク機器に送信した後に、
前記端末が前記第二のネットワーク機器側から感知結果を受信することをさらに含む、請求項9に記載の感知方法。
【請求項11】
前記端末が、前記測定量及び前記測定量に対応する測定値に基づいて感知結果を決定した後に、
前記感知結果を第一のネットワーク機器に送信することをさらに含む、請求項9に記載の感知方法。
【請求項12】
前記感知結果は、
ターゲット物体の特徴情報と、
ターゲットイベントの関連情報と、
ターゲット環境の関連情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項9、10又は11のいずれか1項に記載の感知方法。
【請求項13】
前記第二のネットワーク機器は、モビリティとアクセス管理機能AMFエンティティ又は感知機能エンティティを含み、
前記感知機能エンティティは、
感知に必要なリソースの全体的な協調とスケジューリングを管理することと、
感知結果を計算することと、
感知精度を見積もることと、
感知結果を検証することと、
即時感知要求をサポートすることと、
遅延感知要求をサポートすることと、
周期的又はイベントトリガー感知要求をサポートすることと、
周期的又はトリガー的な感知挙動のキャンセルをサポートすることと、
第二の情報に基づいて感知方式を決定することとのうちの少なくとも一つを満たし、
前記第二の情報は、感知クライアントのタイプと、感知サービス品質QoSと、端末の感知能力と、第一のネットワーク機器の感知能力との少なくとも一つを含み、
前記感知方式は、感知信号を送受信するエンティティに関連する、請求項2、4、7、9又は10のいずれか1項に記載の感知方法。
【請求項14】
前記測定量は、
第一類の測定量と、
第二類の測定量とのうちの少なくとも一つを含み、
前記第一類の測定量は、
チャネル行列Hと、
受信される信号強度指示RSSIと、
リファレンス信号受信パワーRSRPと、
チャネル状態情報CSIと、
マルチパスチャネルのうちの各パスのパワーと、
マルチパスチャネルのうちの各パスの遅延と、
マルチパスチャネルのうちの各パスの角度情報と、
ドップラー拡張と、
ドップラーシフトと、
第一のアンテナにより受信される感知信号と第二のアンテナにより受信される感知信号との位相差と、
第一のアンテナにより受信される感知信号と第二のアンテナにより受信される感知信号との遅延差と、
Iブランチ信号とQブランチ信号との間の特徴の違いとのうちの少なくとも一つを含み、
前記第二類の測定量は、
ターゲット物体の特徴情報と、
ターゲットイベントの関連情報と、
ターゲット環境の関連情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の感知方法。
【請求項15】
感知方法であって、
第一のネットワーク機器が端末に感知信号を送信することによって、前記端末が前記感知信号を検出し、前記感知信号の測定量に対応する測定値を得るようにすることを含み、
前記第一のネットワーク機器は、基地局である、感知方法。
【請求項16】
前記第一のネットワーク機器が端末に感知信号を送信する前に、
第一のネットワーク機器が、前記端末が測定する必要のある前記感知信号の測定量を指示するための第一の指示情報を端末に送信することをさらに含む、請求項15に記載の感知方法。
【請求項17】
前記第一のネットワーク機器が端末に感知信号を送信する前に、
第一のネットワーク機器が感知信号の構成情報を決定することをさらに含む、請求項15に記載の感知方法。
【請求項18】
前記第一のネットワーク機器が感知信号の構成情報を決定することは、
第一のネットワーク機器が、第二のネットワーク機器により送信される感知信号の第二の構成情報を受信することと、
第一のネットワーク機器が第三の情報に基づき、感知信号の第一の構成情報を決定することとのうちの一つを含み、
前記第三の情報は、
第一の感知需要と、
構成情報の、第二のネットワーク機器により第一の感知需要に基づいて決定される第一の推薦情報と、
構成情報の、端末から第一のネットワーク機器に送信される第二の推薦情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項17に記載の感知方法。
【請求項19】
第一のネットワーク機器が感知信号の構成情報を決定した後に、
第一のネットワーク機器が端末に第二の指示情報を送信することをさらに含み、
前記第二の指示情報は、感知信号の第一の構成情報と、第一の感知需要とのうちの少なくとも一つを含む、請求項18に記載の感知方法。
【請求項20】
前記第一のネットワーク機器が感知信号の構成情報を決定した後に、
第一のネットワーク機器がブロードキャストシグナリングによって感知信号の構成情報を送信することをさらに含む、請求項17に記載の感知方法。
【請求項21】
前記第一のネットワーク機器が感知信号の構成情報を決定することは、
第一のネットワーク機器が第一の感知需要に基づき、感知信号の構成情報を決定することを含む、請求項20に記載の感知方法。
【請求項22】
前記第一のネットワーク機器が端末に感知信号を送信することは、
第一のネットワーク機器が、前記感知信号を受信する少なくとも一つの端末を決定することと、
第一のネットワーク機器が、前記少なくとも一つの端末に感知信号を送信することとを含む、請求項15に記載の感知方法。
【請求項23】
前記第一のネットワーク機器が、前記感知信号を受信する少なくとも一つの端末を決定することは、
第一のネットワーク機器が第四の情報に基づき、前記感知信号を受信する少なくとも一つの端末を決定することを含み、
前記第四の情報は、
端末が第一のネットワーク機器にアクセスするかどうかの情報と、
端末により報告される感知能力と、
端末位置情報を含む他のアプリオリ情報とのうちの一つを含む、請求項22に記載の感知方法。
【請求項24】
前記第一のネットワーク機器が端末に感知信号を送信した後に、
第一のネットワーク機器が、前記端末により送信される前記測定量及び前記測定量に対応する測定値を受信することと、
前記測定量及び前記測定量に対応する測定値に基づき、第一の操作を実行することとをさらに含み、
前記第一の操作は、
前記測定量及び前記測定量に対応する測定値を第二のネットワーク機器に送信することと、
前記測定量及び前記測定量に対応する測定値に基づいて感知結果を決定し、前記感知結果を第二のネットワーク機器に送信することとのうちの一つを含む、請求項15に記載の感知方法。
【請求項25】
前記第一のネットワーク機器が端末に感知信号を送信した後に、
第一のネットワーク機器が、端末により送信される前記測定量に対応する測定値の感知結果を受信することと、
前記感知結果を第二のネットワーク機器に送信することとをさらに含む、請求項15に記載の感知方法。
【請求項26】
感知方法であって、
第二のネットワーク機器が端末又は第一のネットワーク機器に第一の感知情報を送信することを含み、
前記第一の感知情報は、第一の感知需要と、感知信号の構成情報と、端末が測定する必要のある感知信号インデックス情報とのうちの少なくとも一つを含み、
前記第一のネットワーク機器は、基地局である、感知方法。
【請求項27】
第二のネットワーク機器が端末又は第一のネットワーク機器に第一の感知情報を送信した後に、
第二のネットワーク機器が端末又は第一のネットワーク機器に第一の指示情報を送信することをさらに含み、
前記第一の指示情報は、前記端末が測定する必要のある前記感知信号の測定量を指示するために用いられる、請求項26に記載の感知方法。
【請求項28】
前記第一の感知情報に感知信号の構成情報が含まれる場合、前記感知信号の構成情報は、感知信号の第二の構成情報を含み、
前記感知信号の第二の構成情報の決定方式は、
第五の情報に基づき、前記感知信号の第二の構成情報を決定することを含み、
前記第五の情報は、
第一の感知需要と、
第一のネットワーク機器により送信される感知能力情報と、
端末により送信される感知能力情報と、
構成情報の、第一のネットワーク機器により第一の感知需要に基づいて決定され、第二のネットワーク機器に送信されるものである第三の推薦情報と、
構成情報の、端末により第一の感知需要に基づいて決定され、第二のネットワーク機器に送信されるものである第四の推薦情報と、
構成情報の、端末から第二のネットワーク機器に送信される第五の推薦情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項26に記載の感知方法。
【請求項29】
第二のネットワーク機器が端末に第一の感知情報を送信する場合、
第二のネットワーク機器が第六の情報に基づき、前記第一の感知情報を受信する少なくとも一つの端末を決定することをさらに含み、
前記第六の情報は、
端末が第一のネットワーク機器にアクセスするかどうかの指示情報と、
端末能力報告情報と、
端末位置情報を含む他のアプリオリ情報とのうちの一つを含む、請求項26に記載の感知方法。
【請求項30】
第二のネットワーク機器が端末又は第一のネットワーク機器に第一の指示情報を送信した後に、
第一のネットワーク機器又は端末により送信される感知信号の測定量及び前記測定量に対応する測定値を受信することと、
第一のネットワーク機器又は端末により送信される感知信号の感知結果を受信することとのうちの一つをさらに含む、請求項27に記載の感知方法。
【請求項31】
第一のネットワーク機器又は端末により送信される感知信号の測定量及び前記測定量に対応する測定値を受信した後に、
前記測定量及び前記測定量に対応する測定値に基づいて感知結果を決定することと、
前記感知結果を端末又は第三のネットワーク機器に送信することとをさらに含む、請求項30に記載の感知方法。
【請求項32】
第一のネットワーク機器により送信される感知信号の感知結果を受信した後に、
前記感知結果を端末又は第三のネットワーク機器に送信することをさらに含む、請求項30に記載の感知方法。
【請求項33】
端末に用いられる感知装置であって、
感知信号の測定量を決定するための第一の決定モジュールと、
前記感知信号を検出し、前記測定量に対応する測定値を取得するための第一の取得モジュールとを含み、
前記感知信号は、第一のネットワーク機器により送信されるものであり、前記第一のネットワーク機器は、基地局である、感知装置。
【請求項34】
端末であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から14のいずれか1項に記載の感知方法のステップを実現する、端末。
【請求項35】
第一のネットワーク機器に用いられる感知装置であって、
前記第一のネットワーク機器は、基地局であり、
端末に感知信号を送信することによって、前記端末が前記感知信号を検出し、前記感知信号の測定量に対応する測定値を得るようにするための第一の送信モジュールを含む、感知装置。
【請求項36】
第二のネットワーク機器に用いられる感知装置であって、
端末又は第一のネットワーク機器に第一の感知情報を送信するための第二の送信モジュールを含み、
前記第一の感知情報は、第一の感知需要と、感知信号の構成情報と、端末が測定する必要のある感知信号インデックス情報とのうちの少なくとも一つを含む、感知装置。
【請求項37】
ネットワーク機器であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項15から32のいずれか1項に記載の感知方法のステップを実現する、ネットワーク機器。
【請求項38】
可読記憶媒体であって、前記可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項1から32のいずれか1項に記載の感知方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年07月23日に中国で提出された中国特許出願No.202110839591.1の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本出願は、通信分野に属し、特に感知方法、装置、端末及びネットワーク機器に関する。
【背景技術】
【0003】
将来の移動通信システム、例えば斬新な第5世代通信技術(Beyond 5th Generation、B5G)システム又は第6世代移動通信(6th Generation、6G)システムは、通信能力を備えるほか、感知能力を備える。感知能力、即ち感知能力を備える一つ又は複数の機器は、無線信号の送信と受信によって、ターゲット物体の方位、距離、速度などの情報を感知し、又はターゲット物体、イベント又は環境などに対して検出、トラッキング、識別、結像などをすることができる。将来、ミリ波、テラヘルツなどの高周波数バンド大帯域幅能力を備える小さい基地局が6Gネットワークに配備されるに伴い、感知の分解能は、センチメートルと比べて明らかに向上し、それによって6Gネットワークは、よりきめ細かい感知サービスを提供することができる。
【0004】
感知の目的は、主に2種類に分けられる。一つの目的は、感知が、通信を補助し、又は通信性能を補強するために用いられ、例えば、基地局は、機器の移動軌跡をトラッキングすることによってより正確なビームフォーミングアライメント機器を提供し、もう一つの目的は、通信と直接関係のない感知であり、例えば、基地局は、無線信号によって天気状況を監視し、携帯電話は、ミリ波無線感知によってユーザのジェスチャーなどを識別する。
【0005】
感知方式は、以下のように分けられてもよい。
【0006】
(1)自発的な感知:機器は、自体の発射信号の反射信号、例えばエコーを利用して感知し、送受信機は、同一の位置に位置し、異なるアンテナを採用することができ、機器の周囲の環境情報を感知することができ、
図1の通りである。
【0007】
(2)受動的な感知:送受信機は、異なる位置に位置し、受信機は、送信機により発射される無線信号を利用して感知し、例えば、基地局Aは、基地局Bからの無線信号を受信することによって基地局1と基地局2との間の環境情報を感知し、
図2の通りである。
【0008】
(3)インタラクション感知:感知者は、ターゲット対象との間に情報インタラクションによって、電磁波により送信される本体、時間、周波数、フォーマットなどを約定し、感知のプロセスを完了する。
【0009】
関連技術では、無線感知の関連フローがなく、それによって通信フローが不完全になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本出願の実施例は、無線感知の関連インタラクションフローがなく、通信感知を実現することができないという問題を解決できる感知方法、装置、端末及びネットワーク機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
第一の態様によれば、感知方法を提供し、この感知方法は、
端末が感知信号の測定量を決定することと、
端末が前記感知信号を検出し、前記測定量に対応する測定値を取得することとを含み、
ここで、前記感知信号は、第一のネットワーク機器により送信されるものであり、前記第一のネットワーク機器は、基地局である。
【0012】
第二の態様によれば、端末に用いられる感知装置を提供し、この感知装置は、
感知信号の測定量を決定するための第一の決定モジュールと、
前記感知信号を検出し、前記測定量に対応する測定値を取得するための第一の取得モジュールとを含み、
ここで、前記感知信号は、第一のネットワーク機器により送信されるものであり、前記第一のネットワーク機器は、基地局である。
【0013】
第三の態様によれば、感知方法を提供し、この感知方法は、
第一のネットワーク機器が端末に感知信号を送信することによって、前記端末が前記感知信号を検出し、前記感知信号の測定量に対応する測定値を得るようにすることを含み、
ここで、前記第一のネットワーク機器は、基地局である。
【0014】
第四の態様によれば、第一のネットワーク機器に用いられる感知装置を提供し、この感知装置は、
端末に感知信号を送信することによって、前記端末が前記感知信号を検出し、前記感知信号の測定量に対応する測定値を得るようにするための第一の送信モジュールを含み、
ここで、前記第一のネットワーク機器は、基地局である。
【0015】
第五の態様によれば、感知方法を提供し、この感知方法は、
第二のネットワーク機器が端末又は第一のネットワーク機器に第一の感知情報を送信することを含み、
ここで、前記第一の感知情報は、第一の感知需要と、感知信号の構成情報と、端末が測定する必要のある感知信号インデックス情報とのうちの少なくとも一つを含み、
前記第一のネットワーク機器は、基地局である。
【0016】
第六の態様によれば、第二のネットワーク機器に用いられる感知装置を提供し、この感知装置は、
端末又は第一のネットワーク機器に第一の感知情報を送信するための第二の送信モジュールを含み、
ここで、前記第一の感知情報は、第一の感知需要と、感知信号の構成情報と、端末が測定する必要のある感知信号インデックス情報とのうちの少なくとも一つを含み、
前記第一のネットワーク機器は、基地局である。
【0017】
第七の態様によれば、端末を提供し、この端末は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0018】
第八の態様によれば、端末を提供し、この端末は、プロセッサと、通信インターフェースとを含み、ここで、前記通信インターフェースは、感知信号の測定量を決定し、前記感知信号を検出し、前記測定量に対応する測定値を取得するために用いられ、
ここで、前記感知信号は、第一のネットワーク機器により送信されるものである。
【0019】
第九の態様によれば、ネットワーク機器を提供し、このネットワーク機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第三の態様又は第五の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0020】
第十の態様によれば、ネットワーク機器を提供し、前記ネットワーク機器は、第一のネットワーク機器であり、プロセッサと、通信インターフェースとを含み、ここで、前記通信インターフェースが端末に感知信号を送信することによって、前記端末が前記感知信号を検出し、前記感知信号の測定量に対応する測定値を得るようにするために用いられる。
【0021】
第十一の態様によれば、ネットワーク機器を提供し、前記ネットワーク機器は、第二のネットワーク機器であり、プロセッサと、通信インターフェースとを含み、ここで、前記通信インターフェースは、端末又は第一のネットワーク機器に第一の感知情報を送信するために用いられ、
ここで、前記第一の感知情報は、第一の感知需要と、感知信号の構成情報と、端末が測定する必要のある感知信号インデックス情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0022】
第十二の態様によれば、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様、第三の態様又は第五の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0023】
第十の三態様によれば、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと、通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、第一の態様、第三の態様又は第五の態様に記載の方法のステップを実現するために用いられる。
【0024】
第十四の態様によれば、コンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム製品は、記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品が少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、第一の態様、第三の態様又は第五の態様に記載の方法のステップを実現する。
【発明の効果】
【0025】
本出願の実施例では、感知信号の測定量を利用して受信される感知信号を検出し、測定量に対応する測定値を取得することによって、ネットワーク感知フローを改善しており、ネットワークが順調に感知することができることを保証する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図3】感知と通信の波形一体化の分類の概略図である。
【
図4】本出願の実施例の感知方法のフローチャートのその一である。
【
図5】具体的な応用状況1に関わるネットワークユニット概略図である。
【
図6】本出願の実施例の感知装置のモジュール概略図のその一である。
【
図7】本出願の実施例の端末の構造ブロック図である。
【
図8】本出願の実施例の感知方法のフローチャートのその二である。
【
図9】本出願の実施例の感知装置のモジュール概略図のその二である。
【
図10】本出願の実施例のネットワーク機器の構造ブロック図である。
【
図11】本出願の実施例の感知方法のフローチャートのその三である。
【
図12】本出願の実施例の感知装置のモジュール概略図のその三である。
【
図13】本出願の実施例の通信機器の構造ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭に記述する。明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者により得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0028】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用される用語は、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定しない。例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0029】
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。以下の記述は、例示の目的でニューラジオ(New Radio、NR)システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてNR用語を使用しているが、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用、例えば第六世代(6th Generation、6G)通信システムに適用されてもよい。
【0030】
以下、まず、本出願に関わる関連技術を以下のように記述する。
【0031】
無線感知の機能と応用用途は、表1の通りである。
【0032】
【0033】
感知信号を送信し、感知信号を受信/検出することによって表1における感知機能又は他の感知需要を実現することができる。ここで、感知信号を送信し、感知信号を受信/検出する機器は、同一の機器であってもよく、異なる機器であってもよい。
【0034】
通感一体化設計は、以下の四つの態様から見ると、実行可能である。
【0035】
通信システムと感知システムは、いずれも電磁波理論に基づき、電磁波の発射と受信を利用して情報の取得と伝達を完了し、
通信システムと感知システムは、いずれもアンテナ、発射機、受信機、信号プロセッサなどの構造を備え、ハードウェアリソースに大きな重複があり、
技術の発展に伴い、両者は、作動周波数バンドにもますます多くの重なりがあり、
信号変調と受信検出、波形設計などの重要な技術に類似性がある。
【0036】
B5Gシステム又は6Gシステムのエアインターフェース設計は、無線通信信号と無線感知信号を同時にサポートし、信号連携設計及び/又はハードウェア共有などの通信感知一体化手段によって、通信、感知機能の一体化設計を実現し、情報伝達を行うと同時に、感知能力を備え、又は感知サービスを提供する。
【0037】
通感一体化による利点は、
コストを節約することと、
機器サイズを小さくすることと、
機器消費電力を低減することと、
スペクトル効率を向上させることと、
共感間の相互干渉を減らし、システム性能を向上させることとのうちのいくつかの態様を含む。
【0038】
現在、通感一体化の範囲は、明確に定義されておらず、広義の通感一体化は、
同一のネットワークが通信サービスと感知サービスを提供することと、
同一の端末が通信サービスと感知サービスを提供することと、
同一のスペクトルが通信サービスと感知サービスを提供することと、
同一回のラジオ発射に集積される通感一体化サービス、即ち通信信号と感知信号との連携設計を完了することとの複数を含む。
【0039】
感知と通信の波形一体化の分類の概略図は、
図3の通りである。
【0040】
以下では、図面を結び付けながら、いくつかの実施例及びその応用シナリオによって本出願の実施例による感知方法、装置、端末及びネットワーク機器を詳細に説明する。
【0041】
図4に示すように、本出願の実施例は、感知方法を提供し、この感知方法は、以下のステップを含む。
【0042】
ステップ401、端末は、感知信号の測定量を決定する。
説明すべきこととして、本出願の実施例に言及された感知信号とは、端末が測定する必要のある感知信号であり、例えば、ある一つ又はあるいくつかの感知信号であってもよい。
【0043】
ステップ402、端末は、前記感知信号を検出し、前記測定量に対応する測定値を取得し、
ここで、前記感知信号は、第一のネットワーク機器により送信されるものである。
【0044】
説明すべきこととして、本出願の実施例は、主に基地局が感知信号を送信し、端末が感知信号を受信し、検出して測定値を得ることを対象としている。つまり、本出願の実施例に言及された第一のネットワーク機器とは、アクセスネットワーク側に位置する基地局であり、本出願の実施例に言及された第二のネットワーク機器は、コアネットワーク側のモビリティとアクセス管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)エンティティであってもよく、第二のネットワーク機器は、感知機能エンティティ、例えば、感知ネットワーク機能エンティティ又は感知ネットワークエレメントであってもよく、この感知機能エンティティは、コアネットワーク側に位置してもよく、アクセスネットワーク側に位置してもよく、第二のネットワーク機器は、コアネットワーク側の他の機能エンティティであってもよい。
【0045】
説明すべきこととして、端末は、以下の少なくとも一つの方式を採用して感知信号の測定量を決定してもよい。
【0046】
A11、第一のネットワーク機器又は第二のネットワーク機器により送信される第一の指示情報を受信し、前記第一の指示情報は、前記端末が測定する必要のある前記感知信号の測定量を指示するために用いられる。
つまり、このような場合、感知信号の測定量は、基地局から端末に送信されるものであってもよく、AMF又は感知機能エンティティから端末に送信されるものであってもよい。
【0047】
A12、第一の感知需要に基づき、前記端末が測定する必要のある前記感知信号の測定量を決定し、
つまり、このような場合、感知信号の測定量は、端末が第一の感知需要に基づいて自分で決定したものであり、選択的に、第一の感知需要は、第一のネットワーク機器又は第二のネットワーク機器から端末に送信されるものであってもよく、端末によって生成されるものであってもよい。
【0048】
さらに説明すべきこととして、感知信号の受信を正確に行うことができるように、端末は、感知信号を受信する前にまず、前記感知信号の構成情報を決定する必要がある。
【0049】
本出願の実施例は、二つの感知信号の送信方式を提供しており、以下、それぞれこの二つの方式で端末がどのように前記感知信号の構成情報を決定するかを詳細に以下のように説明する。
【0050】
方式1、基地局は、感知信号の構成情報に基づいて感知信号の送信を行う必要がある
説明すべきこととして、このような場合、端末が前記感知信号の構成情報を決定する実現方式は、
B11、端末が前記感知信号の第一の構成情報を受信することであって、前記第一の構成情報が第一のネットワーク機器により送信されるものであることと、
B12、端末が前記感知信号の第二の構成情報を受信することであって、前記第二の構成情報が第二のネットワーク機器により送信されるものであることと、
B13、端末が、第一の感知需要に基づき、前記感知信号の第三の構成情報を決定することとのうちの少なくとも一つを含む。
【0051】
ここで説明すべきこととして、感知信号の構成情報は、基地局だけから端末に通知されるものであってもよく、このような場合、第一の構成情報に含まれるのは、感知信号のすべての構成であり、感知信号の構成情報は、AMFエンティティ又は感知機能エンティティだけから端末に通知されるものであってもよい。このような場合、第二の構成情報に含まれるのは、感知信号のすべての構成であり、感知信号の構成情報は、端末自分だけで決定されたものであってもよい。このような場合、第三の構成情報に含まれるのは、感知信号のすべての構成であり、感知信号の構成情報はさらに、基地局と、端末と、AMFエンティティ(又は感知機能エンティティ)とのうちの少なくとも二つによって決定されてもよい。つまり、各機器は、感知信号の構成情報における一部のパラメータ又は一部の構成情報のみを決定する。
【0052】
例えば、感知信号の構成情報にA、B、Cという三つの構成パラメータが含まれ、感知信号の構成情報が、基地局から端末に通知されるものだけである場合、第一の構成情報に含まれるのは、感知信号のA、B、Cという三つの構成パラメータであり、感知信号の構成情報が、AMFエンティティ又は感知機能エンティティから端末に通知されるものだけである場合、第二の構成情報に含まれるのは、感知信号のA、B、Cという三つの構成パラメータであり、感知信号の構成情報が、端末自分で決定されたものだけである場合、第三の構成情報に含まれるのは、感知信号のA、B、Cという三つの構成パラメータであり、感知信号の構成情報が、基地局とAMFから端末に通知される場合、第一の構成情報に含まれるのは、感知信号のA、B、Cという三つの構成パラメータにおける一部のパラメータであり(例えば第一の構成情報は、Aを含み)、第二の構成情報に含まれるのは、感知信号のA、B、Cという三つの構成パラメータにおける他の一部のパラメータであり(例えば、第一の構成情報は、Bと、Cとを含み)、このように類推して、他の場合は、同様であり、ここでこれ以上説明しない。
【0053】
以下、このような場合、端末、基地局、感知機能エンティティを例にして、端末が感知信号を検出する前のプロセスを以下のように説明する。
【0054】
場合1、端末は、感知機能エンティティにより送信される第一の感知需要を受信し、端末は、この第一の感知需要に基づき、感知信号の構成情報を決定し、基地局は、感知信号の構成情報を決定し、端末は、感知機能エンティティにより送信される第一の指示情報を受信し、前記第一の指示情報は、前記端末が測定する必要のある前記感知信号の測定量を指示するために用いられ、基地局は、感知信号の構成情報に従って感知信号の送信を行い、端末は、感知信号の構成情報に従って感知信号の受信を行う。
【0055】
ここで説明すべきこととして、基地局が感知信号の構成情報を決定する方式は、
B111、第一のネットワーク機器が、第二のネットワーク機器により送信される感知信号の第二の構成情報を受信することと、
B112、第一のネットワーク機器が、第三の情報に基づき、感知信号の第一の構成情報を決定することとのうちの一つを含み、
ここで、前記第三の情報は、
B1121、第一の感知需要と、
B1122、構成情報の、第二のネットワーク機器により第一の感知需要に基づいて決定される第一の推薦情報と、
B1123、構成情報の、端末から第一のネットワーク機器に送信される第二の推薦情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0056】
場合2、端末は、基地局により送信される第一の感知需要を受信し、端末は、この第一の感知需要に基づき、感知信号の構成情報を決定し、基地局は、感知機能エンティティにより送信される感知信号の構成情報を受信し、端末は、基地局により送信される第一の指示情報を受信し、前記第一の指示情報は、前記端末が測定する必要のある前記感知信号の測定量を指示するために用いられ、基地局は、感知信号の構成情報に従って感知信号の送信を行い、端末は、感知信号の構成情報に従って感知信号の受信を行う。
【0057】
具体的には、感知機能エンティティが感知信号の構成情報を決定する方式は、
第五の情報に基づき、前記感知信号の構成情報を決定することを含み、
ここで、前記第五の情報は、以下の少なくとも一つを含む。
【0058】
B121、第一の感知需要である。
【0059】
B122、第一のネットワーク機器により送信される感知能力情報であり、
例えば、この感知能力情報は、第一のネットワーク機器によりサポートされる測定量に関連する能力、例えば、端末がどのような種類の測定量の取得をサポートするかであってもよく、また例えば、この感知能力情報は、第一のネットワーク機器が送信できる感知信号のフォーマット情報であってもよい。例えば、第一のネットワーク機器が送信できる感知信号の最大帯域幅は、100MHzである。この感知能力情報は、第一のネットワーク機器から第二のネットワーク機器に報告されてもよい。
【0060】
B123、端末により送信される感知能力情報であり、
例えば、この感知能力情報は、端末によりサポートされる測定量に関連する能力、例えば、端末がどのような種類の測定量の取得をサポートするかであってもよく、また例えば、この感知能力は、端末が検出できる感知信号のフォーマット情報であってもよい。例えば、端末が検出できる感知信号の最大帯域幅は、100MHzである。この感知能力は、端末から第二のネットワーク機器に報告されてもよい。
【0061】
B124、構成情報の、第一のネットワーク機器により第一の感知需要に基づいて決定され、第二のネットワーク機器に送信されるものである第三の推薦情報である。
【0062】
B125、構成情報の、端末により第一の感知需要に基づいて決定され、第二のネットワーク機器に送信されるものである第四の推薦情報である。
【0063】
B126、構成情報の、端末から第二のネットワーク機器に送信される第五の推薦情報である。
【0064】
方式2、基地局は、感知信号をブロードキャストし、端末は、測定する必要のある感知信号のみを受信する
説明すべきこととして、このような場合、端末が前記感知信号の構成情報を決定する実現方式は、
端末が、第一のネットワーク機器によりブロードキャストシグナリングを介して送信される前記感知信号の構成情報を取得することを含む。
【0065】
説明すべきこととして、このような場合、基地局が感知信号のブロードキャストを行うため、感知信号の構成情報は、感知信号をブロードキャストする前にブロードキャストされている。このような場合、端末は、感知信号の構成情報に基づいて、感知信号を正確に受信することができるように、どれらの感知信号を測定する必要があるかを知る必要があるため、本出願の別の実施例において、前記端末が、第一のネットワーク機器によりブロードキャストシグナリングを介して送信される前記感知信号の構成情報を取得する前に、
端末が第一の情報に基づき、測定待ちの感知信号を決定することをさらに含み、
ここで、前記第一の情報は、以下の少なくとも一つを含む。
【0066】
B21、第二のネットワーク機器により送信される第一の感知需要であり、
説明すべきこととして、このような場合、第一の感知需要は、端末の測定待ちの感知信号と関連関係を有する。つまり、第一の感知需要は、端末の測定待ちの感知信号に対応し、端末は、第一の感知需要に基づいて測定待ちの感知信号を直接決定することができる。
【0067】
B22、第二のネットワーク機器により送信される端末が測定する必要のある感知信号インデックス情報であり、
ここの感知信号とは、公衆感知信号である。
【0068】
説明すべきこととして、基地局が複数の公衆感知信号を送信するため、この感知信号インデックス情報は、具体的にどの又はどれらの公衆感知信号であるかを指示するために用いられる。例えば、感知信号インデックス情報が1である場合、端末は、番号又はインデックスが1である公衆感知信号を測定する必要がある。
【0069】
以下、このような場合、端末、基地局、感知機能エンティティを例にして、端末が感知信号を検出する前のプロセスを以下のように説明する。
【0070】
場合1、端末は、感知機能エンティティにより送信される第一の感知需要を受信し、端末は、この第一の感知需要に基づき、測定待ちの感知信号を決定し、端末は、基地局によりブロードキャストされる前記測定待ちの感知信号の構成情報を受信する。基地局は、第一の感知需要に基づき、感知信号の構成情報を決定し、端末は、感知機能エンティティにより送信される第一の指示情報を受信し、前記第一の指示情報は、前記端末が測定する必要のある前記感知信号の測定量を指示するために用いられ、基地局は、感知信号の構成情報に従って感知信号の送信を行い、端末は、測定待ちの感知信号及び感知信号の構成情報に従って感知信号の受信を行う。
【0071】
場合2、端末は、感知機能エンティティにより送信される第一の感知需要と端末が測定する必要のある感知信号インデックス情報を受信し、測定待ちの感知信号を決定し、端末は、基地局によりブロードキャストされる前記測定待ちの感知信号の構成情報を受信する。基地局は、第一の感知需要に基づき、感知信号の構成情報を決定し、端末は、基地局により送信される第一の指示情報を受信し、前記第一の指示情報は、前記端末が測定する必要のある前記感知信号の測定量を指示するために用いられ、基地局は、感知信号の構成情報に従って感知信号の送信を行い、端末は、測定待ちの感知信号及び感知信号の構成情報に従って感知信号の受信を行う。
【0072】
さらに説明すべきこととして、基地局とコアネットワークは、端末に情報を送信する前に、いずれもまず、情報を受信できる端末を決定する必要がある。具体的には、基地局とコアネットワークは、以下の一つの情報によって情報を受信する端末(即ち感知に参加する端末)を決定する。
【0073】
B31、端末が第一のネットワーク機器にアクセスするかどうかの情報であり、
この情報とは、端末が関連する基地局にアクセスできるかどうかを指す。
【0074】
B32、端末により報告される感知能力であり、
例えば、この感知能力は、端末によりサポートされる測定量に関連する能力、例えば、端末がどのような種類の測定量の取得をサポートするかであってもよく、また例えば、この感知能力は、端末が検出できる感知信号のフォーマット情報であってもよく、例えば、端末が検出できる感知信号の最大帯域幅は、100MHzである。この感知能力は、端末から第一のネットワーク機器に報告され、又は第二のネットワーク機器に報告されてもよい。
【0075】
B33、端末位置情報を含む他のアプリオリ情報であり、
例えば、3次元(3-dimension、3D)環境マッピング(environment mapping)に対し、再構築待ちの環境範囲内にあるユーザ機器(User Equipment、UE)だけが参加する必要がある。
【0076】
ここでさらに説明すべきこととして、感知に参加するUEを決定した後に、UEにより報告される感知測定信号に関連情報、例えば受信信号強度指示(Received Signal Strength Indicator、RSSI)、リファレンス信号受信パワー(Reference Signal Receiving Power、RSRP)、移動性などの測定量に基づき、基地局は、UEをさらに選別することができる。
【0077】
さらに説明すべきこととして、本出願の実施例でいう第一の感知需要は、以下の少なくとも一つに関連する。
【0078】
C11、感知対象であり、
選択的に、前記感知対象は、物体と、機器と、人と、動物と、建物と、自動車と、環境と、空気の質と、湿度と、温度と、特定の領域(即ちある領域)とのうちの少なくとも一つを含むが、それらに限らない。
【0079】
C12、感知量であり、
選択的に、前記感知量は、感知対象の位置と、感知対象の距離と、感知対象の移動速度と、感知対象の結像と、感知対象の運動軌跡と、感知対象の質の分析と、材質の分析とのうちの少なくとも一つを含むが、それらに限らない。
【0080】
C13、感知指標であり、
選択的に、前記感知指標は、感知精度と、感知誤差と、感知範囲と、感知遅延と、検出確率と、誤警備確率とのうちの少なくとも一つを含むが、それらに限らない。
具体的には、この感知精度は、距離分解能、結像分解能、移動速度分解能又は角度分解能を含み、この感知誤差は、距離誤差、結像誤差又は移動速度誤差を含む。
【0081】
説明すべきこととして、第一の感知需要は、感知対象と感知量との結合に同時に関連し、以下のような感知需要を生成することができる。
【0082】
ターゲット物体の特徴情報:ターゲット物体の存在、距離、位置、速度、加速度、材料、形状、種別、レーダー散乱断面積(Radar Cross Section、RCS)、分極散乱特性など
ターゲットイベントの関連情報:転倒検出、侵入検出、数量統計、室内ポジショニング、ジェスチャー認識、唇認識、歩容認識、表情認識、呼吸監視、心拍監視など
ターゲット環境の関連情報:湿度、輝度、温度湿度、大気圧、空気の質、天気状況、地形地貌、建物/植生分布、人数統計、人ごみ密度、車両密度など
選択的に、第一の感知需要はさらに、感知信号の構成情報又は感知信号の測定量に関連してもよい。
【0083】
表2に示すように、第一の感知需要をいくつかの感知分類に分けてもよく、各感知分類は、感知信号の構成情報と、感知信号の測定量との少なくとも一つに関連する。関連関係は、プロトコルによって約定され、又は異なる機器間にシグナリングによって通知されるものであってもよい。ある機器に感知需要があり、例えば、この感知需要が、別の機器(例えば、端末)が環境再構築に関連する測定量を測定し、フィードバックする必要がある場合、この感知需要は、感知インデックス1である。選択的に、端末機器は、他の機器により送信されるシグナリングを受信することによって感知インデックス1を取得し、感知インデックス1と表2に基づいて感知信号の構成情報及び/又は感知信号の測定量を決定する。
【0084】
【0085】
選択的に、本出願の別の実施例では、端末が測定量に対応する測定値を取得した後に、以下のいずれか一つをさらに含む。
【0086】
D11、前記端末は、前記測定量及び前記測定量に対応する測定値を第一のネットワーク機器又は第二のネットワーク機器に送信し、
選択的に、測定量及び前記測定量に対応する測定値が第一のネットワーク機器に送信される場合、第一のネットワーク機器は、測定量及び前記測定量に対応する測定値を第二のネットワーク機器に送信してもよく、第二のネットワーク機器は、感知結果の変換を行い、感知結果を端末(端末が感知サービスを開始する場合に対応する)又は第三のネットワーク機器(端末以外の他の機器が感知サービスを開始する場合に対応する)に送信する。具体的には、この第三のネットワーク機器は、他の基地局、即ち測定感知信号以外の基地局、コアネットワークにおける他のネットワークエレメント、例えばアプリケーションサーバ(このような場合は、第三者アプリケーションが感知サービスを開始する場合に対応する)、ネットワーク管理システムなどであってもよい。
【0087】
選択的に、測定量及び前記測定量に対応する測定値が第一のネットワーク機器に送信される場合、第一のネットワーク機器は、測定量及び前記測定量に対応する測定値に基づいて感知結果に変換し、感知結果を第二のネットワーク機器に送信してもよく、第二のネットワーク機器は、感知結果を端末又は第三のネットワーク機器に直接送信する。
【0088】
選択的に、測定量及び前記測定量に対応する測定値が第二のネットワーク機器に送信される場合、第二のネットワーク機器は、感知結果の変換を行い、感知結果を端末又は第三のネットワーク機器に送信する。
【0089】
選択的に、端末が感知サービスの開始端である場合、端末は、さらに第二のネットワーク機器側から感知結果を受信してもよい。
【0090】
D12、前記端末は、前記測定量及び前記測定量に対応する測定値に基づいて感知結果を決定し、
選択的に、その後、端末は、前記感知結果を第一のネットワーク機器に送信してもよい。
【0091】
選択的に、前記測定量及び前記測定量に対応する測定値は、感知結果である。
【0092】
端末が感知結果を第一のネットワーク機器に送信する場合、第一のネットワーク機器は、感知結果を第二のネットワーク機器に送信し、第二のネットワーク機器は、感知結果を第三のネットワーク機器に送信する。
【0093】
以下、感知サービス開始端の観点を例にして、端末が測定値を得た後に実行する必要のある動作を以下のように例示する。
【0094】
第三者アプリケーションが感知サービスを開始する場合、選択的に、端末は、測定値を得た後に、測定量及び前記測定量に対応する測定値を基地局に送信し、基地局はそれから、測定量及び前記測定量に対応する測定値を感知機能エンティティに送信し、感知機能エンティティは、測定値に基づいて感知結果を決定し、アプリケーションサーバに送信し、アプリケーションサーバは、感知結果を第三者アプリケーションに送信してもよい。選択的に、端末は、測定値を得た後に、測定量及び前記測定量に対応する測定値を基地局に送信し、基地局は、測定値に基づいて感知結果を決定し、感知機能エンティティに送信し、感知機能エンティティは、感知結果をアプリケーションサーバに送信し、アプリケーションサーバは、感知結果を第三者アプリケーションに送信してもよい。選択的に、端末は、測定値を得た後に、測定量及び前記測定量に対応する測定値に基づいて感知結果を決定し、感知結果を基地局に送信し、基地局は、感知結果を感知機能エンティティに転送し、感知機能エンティティは、感知結果をアプリケーションサーバに送信し、アプリケーションサーバは、感知結果を第三者アプリケーションに送信してもよい。
【0095】
AMFが感知サービスを開始する場合、選択的に、端末は、測定値を得た後に、測定量及び前記測定量に対応する測定値を基地局に送信し、基地局はそれから、測定量及び前記測定量に対応する測定値をAMFに送信し、AMFは、測定値に基づいて感知結果を決定してもよい。選択的に、端末は、測定値を得た後に、測定量及び前記測定量に対応する測定値を基地局に送信し、基地局は、測定値に基づいて感知結果を決定し、AMFに送信してもよい。選択的に、端末は、測定値を得た後に、測定量及び前記測定量に対応する測定値に基づいて感知結果を決定し、感知結果を基地局に送信し、基地局は、感知結果をAMFに転送してもよい。
【0096】
端末が感知サービスを開始する場合、選択的に、端末は、測定値を得た後に、測定量及び前記測定量に対応する測定値を基地局に送信し、基地局はそれから、測定量及び前記測定量に対応する測定値をAMFに送信し、AMFは、測定値に基づいて感知結果を決定する。そして、感知結果を非アクセス階層(Non-Access Stratum、NAS)シグナリングによって端末に送信してもよい。選択的に、端末は、測定値を得た後に、測定量及び前記測定量に対応する測定値を基地局に送信し、基地局は、測定値に基づいて感知結果を決定し、AMFに送信し、AMFは、測定値に基づいて感知結果を決定する。そして、感知結果をNASシグナリングによって端末に送信してもよく、選択的に、端末は、測定値を得た後に、測定量及び前記測定量に対応する測定値に基づいて感知結果を決定してもよい。
【0097】
さらに説明すべきこととして、本出願の実施例でいう感知結果は、以下の少なくとも一つを含む。
【0098】
E11、ターゲット物体の特徴情報であり、
例えば、特徴情報は、ターゲット物体の存在、距離、位置、速度、加速度、材料、形状、種別、レーダー散乱断面積RCS、分極散乱特性などであってもよく、
E12、ターゲットイベントの関連情報であり、
例えば、ターゲットイベントの関連情報は、転倒検出、侵入検出、数量統計、室内ポジショニング、ジェスチャー認識、唇認識、歩容認識、表情認識、呼吸監視、心拍監視などであってもよく、
E13、ターゲット環境の関連情報であり、
例えば、ターゲット環境の関連情報は、湿度、輝度、温度湿度、大気圧、空気の質、天気状況、地形地貌、建物/植生分布、人数統計、人ごみ密度、車両密度などであってもよい。
【0099】
選択的に、感知結果は、
E101、ターゲット対象の位置と、
E102、ターゲット対象の距離と、
E103、ターゲット対象の速度と、
E104、ターゲット対象の検出結果と、
E105、ターゲット対象のトラッキング結果と、
E106、ターゲット対象の識別結果と、
E107、ターゲット対象の結像結果と、
E108、ターゲット環境の湿度と、
E109、ターゲット環境の温度と、
E110、ターゲット環境の空気の質とのうちの少なくとも一つをさらに含んでもよい。
【0100】
本出願の実施例でいう感知機能エンティティは、以下の少なくとも一つを満たす。
【0101】
F101、感知に必要なリソースの全体的な協調とスケジューリングを管理し、
F102、感知結果を計算し、
F103、感知精度を見積もり、
F104、感知結果を検証し、
F105、即時感知要求をサポートし、
F106、遅延感知要求をサポートし、
F107、周期的又はイベントトリガー感知要求をサポートし、
F108、周期的又はトリガー的な感知挙動のキャンセルをサポートし、
F109、少なくとも一つのAMFエンティティに対応し、
つまり、複数の感知機能エンティティは、一つのAMFエンティティに対応してもよく、一つの感知機能エンティティが対応して複数のAMFエンティティに接続してもよく、
F110、第二の情報に基づいて感知方式を決定し、
ここで、前記第二の情報は、感知クライアントのタイプと、感知サービス品質(Quality of Service、QoS)と、端末の感知能力と、第一のネットワーク機器の感知能力との少なくとも一つを含み、
前記感知方式は、感知信号を送受信するエンティティに関連し、具体的には、前記感知方式に対応するエンティティと送受信信号との関係は、以下の少なくとも一つを含む。
F1101、第一のネットワークノードは、感知信号を送信し、第二のネットワークノードは、感知信号を受信し、
このような場合とは、基地局Aが感知信号を送信し、基地局Bが感知信号を受信することであり、
F1102、第一のネットワークノードは、感知信号を送受信し、
このような場合とは、基地局Aが感知信号を送信し、基地局Aが感知信号を受信することであり、
F1103、第一のネットワークノードは、感知信号を送信し、第一のネットワークノードに関連する端末機器は、感知信号を受信し、
このような場合とは、基地局Aが感知信号を送信し、端末が感知信号を受信することであり、
F1104、第一の端末機器は、感知信号を送信し、第二の端末機器は、感知信号を受信し、
このような場合とは、端末Aが感知信号を送信し、端末Bが感知信号を受信することであり、
F1105、第一の端末機器は、感知信号を送受信し、
このような場合とは、端末Aが感知信号を送信し、端末Aが感知信号を受信することであり、
F1106、第一の端末機器は、感知信号を送信し、第一のネットワークノードは、感知信号を受信し、
このような場合とは、端末Aが感知信号を送信し、基地局Aが感知信号を受信することである。
【0102】
さらに説明すべきこととして、この感知機能エンティティは、コアネットワーク側又は基地局側に位置してもよく、感知機能エンティティが基地局側に位置する場合、感知サービスのすべてのフローは、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)で完了され(基地局が感知サービスをトリガーし、又はUEが感知サービスをトリガーする場合に対し)、この感知機能エンティティは、個別の機能エンティティ/物理エンティティであってもよく、又はコアネットワーク機能のうちの一つとしてコアネットワークの汎用サーバに配備され、又は基地局の機能のうちの一つとして基地局側に配備され、この感知機能エンティティは、アプリケーションサーバ(例えば事業者のアプリケーションサーバ)と感知要求と感知結果を直接インタラクションし、又は、感知機能エンティティとAMFは、感知要求と感知結果をインタラクションし、AMF(ゲートウェイの移動位置中心(Gateway Mobile Location Centre、GMLC)とネットワーク開放機能(Network Exposure Function、NEF))によってアプリケーションサーバ(例えば第三者のアプリケーションサーバ)と感知要求と感知結果を直接に又は間接的にインタラクションしてもよい。
【0103】
説明すべきこととして、本出願の実施例における感知信号の構成情報は、以下のパラメータの少なくとも一つを含む。
【0104】
H101、前記感知信号の波形であり、
例えば、直交周波数分割多重化(Orthogonal Frequency Division Multiplex、OFDM)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)、直交時間周波数空間(Orthogonal Time Frequency Space、OTFS)、周波数変調連続波(Frequency Modulated Continuous Wave、FMCW)、パルス信号などである。
【0105】
H102、前記感知信号のサブキャリア間隔であり、
例えば、OFDMシステムのサブキャリア間隔30KHzである。
【0106】
H103、前記感知信号の保護間隔であり、
説明すべきこととして、この保護間隔とは、信号終了送信時刻からこの信号の最遅エコー信号が受信される時刻までの間の時間間隔であり、このパラメータは、最大感知距離に比例し、例えば2dmax/cによって算出されてもよく、dmaxが最大感知距離(感知需要に属する)である。例えば、自らで送受信する感知信号に対し、dmaxは、感知信号の送受信点から信号発射点までの最大距離を表し、いくつかの場合、OFDM信号サイクルプレフィックス(Cyclic prefix、CP)は、最小保護間隔の役割を果たすことができる。
【0107】
H104、前記感知信号の帯域幅であり、
説明すべきこととして、このパラメータは、距離分解能に反比例し、c/(2×delta_d)によって得られてもよい。ここで、delta_dは、距離分解能(感知需要に属する)であり、cは、光速である。
【0108】
H105、前記感知信号のバースト(burst)持続時間であり、
説明すべきこととして、burst持続時間は、レート分解能(感知需要に属する)に反比例し、それは、感知信号の時間幅であり、主にドップラー周波数オフセットを計算するために用いられ、このパラメータは、c/(2×delta_v×fc)によって算出されてもよく、ここで、delta_vは、速度分解能であり、fcは、感知信号のキャリア周波数である。
【0109】
H106、前記感知信号の時間領域間隔であり、
説明すべきこととして、この時間領域間隔は、c/(2×fc×v_range)によって算出されてもよい。ここで、v_rangeは、最大レートから最小速度を引いたもの(感知需要に属する)であり、このパラメータは、隣接する二つの感知信号間の時間間隔である。
【0110】
H107、前記感知信号の送信信号パワーであり、
例えば、-20dBmから23dBmまで2dBmごとに値を取る。
【0111】
H108、前記感知信号の信号フォーマットであり、
例えば、この信号フォーマットは、サウンディングリファレンス信号(Sounding Reference Signal、SRS)、復調リファレンス信号(Demodulation Reference Signal、DMRS)、ポジショニングリファレンス信号(Positioning Reference Signal、PRS)など、又は予め定義される他の信号、及び関連するシーケンスフォーマットなどの情報であってもよい。
【0112】
H109、前記感知信号の信号方向であり、
例えば、この信号方向は、感知信号の方向又はビーム情報であってもよい。
【0113】
H110、前記感知信号の時間リソースであり、
例えば、この時間リソースは、感知信号の位置するスロットインデックス又はスロットのシンボルインデックスであってもよい。ここで、時間リソースは、2種類に分けられ、一つは、一次的な時間リソースである。例えば、一つのシンボルが一つの全方向の第一の信号を送信し、もう一つは、非一次的な時間リソース、例えば、複数組の周期的な時間リソース又は不連続な時間リソース(開始時間と、終了時間とを含んでもよい)であり、各周期的な時間リソースは、同一の方向の感知信号を送信し、異なるグループの周期的な時間リソース上のビーム方向は、異なる。
【0114】
H111、前記感知信号の周波数リソースであり、
選択的に、この周波数リソースは、感知信号の中心周波数点、帯域幅、リソースブロック(Resource Block、RB)又はサブキャリア、リファレンスポイントA(Point A)、開始帯域幅位置などを含む。
【0115】
H112、前記感知信号の疑似コロケーションQCL関係であり、
例えば、感知信号は、複数のリソースを含み、各リソースは、一つの同期信号ブロック(Synchronization Signal Block、SSB)と疑似コロケーション(Quasi co-location、QCL)であり、QCLは、タイプ(Type)A、B、C又はDを含む。
【0116】
説明すべきこととして、本出願の実施例における前記測定量は、以下の少なくとも一つを含む。
【0117】
K11、第一類の測定量であり、
具体的には、前記第一類の測定量は、
K111、チャネル行列Hと、
K112、受信される信号強度指示(RSSI)と、
K113、リファレンス信号受信パワー(RSRP)と、
K114、チャネル状態情報(CSI)と、
K115、マルチパスチャネルのうちの各パスのパワーと、
K116、マルチパスチャネルのうちの各パスの遅延と、
K117、マルチパスチャネルのうちの各パスの角度情報と、
K118、ドップラー拡張と、
K119、ドップラーシフトと、
K120、第一のアンテナにより受信される感知信号と第二のアンテナにより受信される感知信号との位相差と、
K121、第一のアンテナにより受信される感知信号と第二のアンテナにより受信される感知信号との遅延差と、
K122、Iブランチ信号とQブランチ信号との間の特徴の違いとのうちの少なくとも一つを含み、
説明すべきこととして、この特徴の違いは、Iブランチ信号とQブランチ信号との間の位相差又は他の違いであってもよい。
【0118】
ここで説明すべきこととして、Iブランチ信号とQブランチ信号は、それぞれ同相信号と直交信号であり、Iは、in-phaseであり、Qは、quadratureであり、Iブランチ信号とQブランチ信号の位相は、90度異なる。
【0119】
K12、第二類の測定量であり、
具体的には、前記第二類の測定量は、以下の少なくとも一つを含み、
K121、ターゲット物体の特徴情報であり、
説明すべきこととして、ターゲット物体の特徴情報は、ターゲット物体の属性又は位置する状態を反映できる情報であり、ターゲット物体の存在、ターゲット物体の距離、ターゲット物体の位置、ターゲット物体の速度、ターゲット物体の加速度、ターゲット物体の材料、ターゲット物体の形状、ターゲット物体の種別、ターゲット物体のレーダー散乱断面積(Radar Cross Section、RCS)、分極散乱特性などのうちの少なくとも一つであってもよく、
K122、ターゲットイベントの関連情報であり、
説明すべきこととして、ターゲットイベントの関連情報は、ターゲットイベントに関する情報、即ちターゲットイベントが発生した時に検出/感知できる情報であり、転倒検出、侵入検出、数量統計、室内ポジショニング、ジェスチャー認識、唇認識、歩容認識、表情認識、呼吸監視、心拍監視するなどのうちの少なくとも一つであってもよく、
K123、ターゲット環境の関連情報であり、
説明すべきこととして、ターゲット環境の関連情報は、湿度、輝度、温度湿度、大気圧、空気の質、天気状況、地形地貌、建物/植生分布、人数統計、人ごみ密度、車両密度などのうちの少なくとも一つであってもよい。
【0120】
選択的に、前記測定量は、
K21、反射点の位置、材料、形状及び/又は種別と、
K22、レーダースペクトル情報とのうちの少なくとも一つをさらに含んでもよい。
【0121】
選択的に、前記測定量は、各アンテナに対する測定量又は各感知リソースに対する測定量である。
【0122】
例えば、上記測定量は、送信端又は受信端の各アンテナ(ポート)の測定量であり、又は、上記測定量は、各感知リソース上の測定量、例えば各リソースブロック(Resource Block、RB)、サブキャリア又はRBグループの測定量である。
【0123】
説明すべきこととして、コアネットワークが基地局に感知に関連情報を送信する場合、コアネットワーク又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメントは、ターゲット領域に基づいて関連する基地局がどの基地局であるかを決定し、この基地局が感知信号を送信する方向を決定する。
【0124】
以下、実際の応用の具体的な応用状況を例にあげて以下のように説明する。
【0125】
具体的な応用状況1、基地局Aは、感知信号を送信し、UEは、感知信号を受信し、第三者アプリケーションは、感知サービスを開始する。
【0126】
このような場合に関わるネットワーク機器は、
図5に示すように、このような場合の実現プロセスは、主に以下の通りである。
【0127】
ステップS101、アプリケーションサーバは、第三者アプリケーションの感知需要を受信し、
例えば、感知需要は、感知ターゲット領域の3次元地図(地図の精度/分解能が5mである)であり、このターゲット領域は、指定される領域、例えば、ある建物の周辺であってもよく、ターゲットUEの周辺領域であってもよく、感知需要は、ターゲット領域の情報、例えば領域経緯度(範囲)などの情報を含んでもよく、
ステップS102、アプリケーションサーバ(網内サーバ例えば、イントラネット管理システム(Intranet Management System、IMSを含む)又はエクストラネットサーバ)は、感知需要をコアネットワーク(例えば、AMF)又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント(存在する場合)に送信し、又は、アプリケーションサーバは、感知需要をAMFに送信し、AMFは、この需要を感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメントに転送する。
ここで説明すべきこととして、感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメントは、ターゲットUE又はターゲットUEのサービス基地局又はターゲット領域に関連する基地局とターゲット情報インタラクション(ターゲット情報は、処理感知要求、インタラクション感知能力、インタラクション感知補助データ、インタラクション感知測定量又は感知結果を含む)を行って、ターゲット感知結果又は感知測定量(上りリンク測定量又は下りリンク測定量)を得、ターゲット領域に基づき、コアネットワーク内の他のネットワークエレメント/機能とインタラクションすることによって、情報のインタラクションを必要とする可能性のある基地局情報を取得してもよい。
【0128】
さらに説明すべきこととして、コアネットワーク(又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)又はアプリケーションサーバ又は他のノード(例えばAMF)は、監督管理フローを完了する。AMFが、この需要を感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメントに転送し、且つ複数の感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメントが、一つのAMFに対応してもよい場合、感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメントの選択問題(AMFによって選択される)が存在し、
AMFが感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメントを選択する考慮の要因は、要求されるQoS(例えば感知精度、応答時間、感知QoSレベル)、アクセスタイプ(第3世代パートナーシッププログラム(Third Generation Partnership Projects、3GPP)アクセス/非3GPPアクセス)、ターゲットUEの第5世代移動通信技術(5th-Generation、5G)アクセスネットワーク(Access Network、AN)タイプ(即ち5G NR又はeLTE)及びサービスANノード(即ちgNodeB又はNG-eNodeB)、RAN構成情報、感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント能力、感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント負荷、感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント位置、単一イベント報告か複数のイベント報告の指示、イベント報告持続時間、ネットワークスライス情報などのうちの少なくとも一つを含む。
【0129】
ステップS103、コアネットワーク(又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)は、感知需要又は感知信号の構成情報を基地局Aに送信し、
さらに説明すべきこととして、感知信号の構成情報を感知需要に関連してもよく、感知需要の通知のみが必要であり、受信端は、感知需要と関連関係に基づいて感知信号の構成情報を決定し、
選択的に、感知需要に基づいて感知信号の構成情報を決定する(例えば、感知分解能需要に基づいて感知信号の帯域幅大きさなどを決定する)方式は、以下の複数の方式の少なくとも一つを採用してもよい。
【0130】
Y11、基地局Aは、自分の感知能力(感知信号を送信する関連する能力、例えば感知信号を送信する最大帯域幅、感知信号の最大発射パワーなど)をコアネットワークに報告し、及び/又は、UEは、自分の感知能力(感知信号の受信に関連する能力、例えば受信できる感知信号の最大帯域幅、サポートされる感知信号の測定量など)をコアネットワーク(AMF又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)に報告してから、コアネットワークは、感知需要に基づいて感知信号の構成情報を決定し、
Y12、基地局は、感知需要に基づいて感知信号の構成情報を決定し、
Y13、コアネットワークは、感知需要に基づいて基地局に感知信号の構成情報を推薦し、基地局は、感知信号の構成情報を最終的に決め、
Y14、基地局は、感知需要に基づいてコアネットワークに感知信号の構成情報を推薦し、コアネットワークは、感知信号の構成情報を最終的に決め、
Y15、UEは、提案された感知信号の構成情報を基地局に送信し、基地局は、感知信号の構成情報を決定し、
Y16、UEは、提案された感知信号の構成情報をコアネットワークに送信し、コアネットワークは、感知信号の構成情報を決定し、
Y17、コアネットワークと、基地局と、UEという三者の少なくとも両方は、感知信号の構成情報の一部をそれぞれ決定する。
【0131】
ここで説明すべきこととして、基地局Aの決定方法であるコアネットワーク又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメントは、ターゲット領域に基づいて関連する基地局が基地局Aであると決定し、基地局Aが感知信号を送信する方向を決定する。
【0132】
ステップS104、コアネットワーク(又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)又は基地局Aは、感知信号の構成情報(時間周波数情報、シーケンス情報などを含む)又は感知需要をUEに送信し、
基地局は、感知に参加する(即ち感知信号を受信する)UEを決定し、又はAMF/感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメントは、感知に参加するUEを決定する。
具体的には感知に参加するUEを決定する方式は、上記記述を参照すればよく、ここでこれ以上説明しない。
【0133】
説明すべきこととして、感知に参加するUEを決定した後に、UEにより報告される感知測定信号に関連情報、例えばRSSI、RSRP、移動性などの測定量に基づき、基地局は、UEをさらに選別することができる。
【0134】
ステップS105、コアネットワーク(又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)又は基地局Aは、UEが測定する必要のある感知信号に関連する測定量(例えば到着角度距離測定(Angle-of-Arrival、AOA)、離間角度距離測定(Angel of Departure、AOD)、遅延、RSRP、レーダースペクトル情報など)をUEに送信し、又は、
測定量は、UEにより感知需要に基づいて決定され、個別のシグナリング指示(感知需要から測定量へのマッピング表)は、不要である。
【0135】
ステップS106、基地局Aは、感知信号を送信し、
説明すべきこととして、基地局Aは、ビーム走査(beam sweeping)の方式で感知信号を送信する。
【0136】
ステップS107、UEは、感知信号を受信する。
【0137】
感知信号の受信を行った後に、UEは、対応する測定量の測定値を得、この測定値に対して以下の一つの処理方式を選択してもよい。
【0138】
処理方式1、測定量から感知結果への変換は、コアネットワーク又はアプリケーションサーバに完了される。
【0139】
ステップS108、UEは、測定量を基地局Aに送信し、基地局Aは、測定量をコアネットワーク(又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)に送信し、
ステップS109、コアネットワーク(又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)は、測定量をアプリケーションサーバに送信し、アプリケーションサーバは、測定量に基づいて感知結果を決定し、又は、
コアネットワーク(又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)は、測定量に基づいて感知結果を決定し、感知結果をアプリケーションサーバに送信し、
ステップS110、アプリケーションサーバは、感知結果を第三者アプリケーションに送信する。
【0140】
処理方式2、測定量から感知結果への変換は、基地局に完了される。
【0141】
ステップS108、UEは、測定量を基地局Aに送信し、
ステップS109、基地局Aは、測定量に基づいて感知結果を決定し、測定結果をコアネットワーク(又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)に送信し、
ステップS110、コアネットワーク(又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)は、感知結果をアプリケーションサーバに送信し、
ステップS111、アプリケーションサーバは、感知結果を第三者アプリケーションに送信する。
【0142】
説明すべきこととして、このような処理方式で、測定量(例えば角度情報、RSRP情報など)から感知結果(例えば3次元地図)への変換は、基地局Aにある。
【0143】
処理方式3、測定量から感知結果への変換は、UEに完了される。
【0144】
ステップS108、UEは、測定量に基づいて感知結果を決定し、
ステップS109、UEは、感知結果を基地局Aに送信し、基地局Aは、感知結果をコアネットワーク(又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)に送信し、
ステップS110、コアネットワーク(又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)は、感知結果をアプリケーションサーバに送信し、
ステップS111、アプリケーションサーバは、感知結果を第三者アプリケーションに送信する。
【0145】
さらに説明すべきこととして、基地局Aの関連情報、例えばアンテナ位置、同期情報(SFN開始時間)、AI関連情報などは、上記変換を完了するノードに送信されて、変換プロセスの完了を補助する必要がある。
【0146】
さらに説明すべきこととして、課金機能は、コアネットワーク又はアプリケーションサーバに完了される。
【0147】
さらに説明すべきこととして、上記フローにおける感知信号は、複数の基地局/トランスミッションポイント(Transmission Reception Point、TRP)によって送信されてもよく、受信感知信号は、複数のUEであってもよい。このとき、コアネットワークは、感知信号を送信する基地局集合、及び感知信号を受信する基地局集合を決め、複数の基地局の感知信号の構成情報を対応する複数の基地局及び複数のUEにそれぞれ送信し、受信基地局が測定する必要のある感知信号に関連する測定量を対応する複数のUEにそれぞれ送信する必要がある。選択的に、複数の送信基地局間に感知信号の構成情報をインタラクションする(例えば、コーディネータとして働く基地局は、感知信号の構成情報を他の送信基地局に送信し、感知信号に関連する測定量をUEに送信する)必要があり、それに応じて、上記フローにおける基地局Aは、TRP Aであってもよい。
【0148】
さらに説明すべきこととして、UEは、第一のネットワーク機器又は第二のネットワーク機器により送信される感知需要又は感知に関連する測定量を受信した後に、UEは、この感知需要を拒否してもよく、又はこの感知需要に同意してもよい。
【0149】
具体的な応用状況2、基地局Aは、感知信号を送信し、UEは、感知信号を受信し、コアネットワーク(又はネットワーク管理システム、又は基地局)は、感知サービスを開始する。
【0150】
このような場合の実現プロセスは、主に以下の通りである。
【0151】
ステップS201、コアネットワークAMFは、感知需要又は感知信号の構成情報を感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメントに送信する。
例えば、感知需要は、感知ターゲット領域の3次元地図(地図の精度/分解能が5mである)であり、このターゲット領域は、指定される領域、例えば、ある建物の周辺であってもよく、ターゲットUEの周辺領域であってもよく、感知需要は、ターゲット領域の情報、例えば領域経緯度(範囲)などの情報を含んでもよい。
【0152】
又はAMFは、ネットワーク管理システムにより送信される感知需要又は感知信号の構成情報を受信し、感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメントに転送し、
又はAMFは、基地局により送信される感知需要又は感知信号の構成情報を受信し、感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメントに転送する(注:基地局Aの感知需要又は感知信号の構成情報は、コアネットワークに送信されなくてもよく、基地局Bに直接送信されてもよい)。
【0153】
ステップS202、感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント(この感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメントの特徴は、具体的な応用状況1における記述と同じである)は、感知需要又は感知信号の構成情報を基地局Aに送信し(又は、AMFは、感知需要又は感知信号の構成情報を基地局Aに送信し)、
さらに説明すべきこととして、感知信号の構成情報を感知需要に関連してもよく、感知需要の通知のみが必要であり、受信端は、感知需要と関連関係に基づいて感知信号の構成情報を決定し、
選択的に、感知需要に基づいて感知信号の構成情報を決定する(例えば、感知分解能需要に基づいて感知信号の帯域幅大きさなどを決定する)具体的な実現方式は、具体的な応用状況1と同じであり、ここでこれ以上説明しない。
【0154】
ここで、感知信号の構成情報及び感知信号の測定量は、いずれも具体的な応用状況1と同じである。
【0155】
ステップS203、コアネットワーク(又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)又は基地局Aは、感知信号の構成情報(時間周波数情報、シーケンス情報などを含む)又は感知需要をUE(受信基地局)に送信する。
選択的に、コアネットワーク又は基地局が感知に参加するUEを決定する方式は、上記記述を参照すればよく、ここでこれ以上説明しない。
【0156】
ステップS204、コアネットワーク(又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)又は基地局Aは、感知信号に関連する測定量(例えばAOA、AOD、遅延、RSRP、レーダースペクトル情報など)をUEに送信し、又は、
測定量は、UEにより感知需要に基づいて決定され、個別のシグナリング指示(感知需要から測定量へのマッピング表)は、不要である。
【0157】
ステップS205、基地局Aは、感知信号を送信し、
説明すべきこととして、基地局Aは、beam sweepingの方式で感知信号を送信する。
【0158】
ステップS206、UEは、感知信号を受信し、
感知信号の受信を行った後に、UEは、対応する測定量の測定値を得、この測定値に対して以下の一つの処理方式を選択してもよい。
【0159】
処理方式1、測定量から感知結果への変換は、コアネットワークで完了される。
【0160】
ステップS207、UEは、測定量を基地局Aに送信し、
ステップS208、基地局Aは、測定量をコアネットワーク(AMF又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)に送信し、
ステップS209、コアネットワーク(AMF又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)は、測定量を感知結果に変換する。
【0161】
処理方式2、測定量から感知結果への変換は、基地局に完了される。
【0162】
ステップS207、UEは、測定量を基地局Aに送信し、
ステップS208、基地局Aは、測定量に基づいて感知結果を決定し、
ステップS209、基地局Aは、感知結果をコアネットワーク(AMF又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)に送信する。
【0163】
さらに説明すべきこととして、UEは、第一のネットワーク機器又は第二のネットワーク機器により送信される感知需要又は感知に関連する測定量を受信した後に、UEは、この感知需要を拒否してもよく、又はこの感知需要に同意してもよい。
【0164】
処理方式3、測定量から感知結果への変換は、UEに完了される。
【0165】
ステップS207、UEは、測定量に基づいて感知結果を決定し、
ステップS208、UEは、感知結果を基地局Aに送信し、
ステップS209、基地局Aは、感知結果をコアネットワーク(又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)に送信する。
【0166】
ここで説明すべきこととして、感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメントが基地局に配備される場合、一つの選択的な方案は、感知サービス全体がコアネットワークを経由しなくてもよい。
【0167】
さらに説明すべきこととして、上記フローにおける感知信号は、複数の基地局/TRPによって送信されてもよく、受信感知信号は、複数のUEであってもよい。このとき、コアネットワークは、感知信号を送信する基地局集合、及び感知信号を受信する基地局集合を決め、複数の基地局の感知信号の構成情報を対応する複数の基地局及び複数のUEにそれぞれ送信し、受信基地局が測定する必要のある感知信号に関連する測定量を対応する複数のUEにそれぞれ送信する必要がある。選択的に、複数の送信基地局間に感知信号の構成情報をインタラクションする(例えば、コーディネータとして働く基地局は、感知信号の構成情報を他の送信基地局に送信し、感知信号に関連する測定量をUEに送信する)必要があり、それに応じて、上記フローにおける基地局Aは、TRP Aであってもよい。
【0168】
具体的な応用状況3、基地局Aは、感知信号を送信し、UEは、感知信号を受信し、UEは、感知サービスを開始する。
【0169】
このような場合の実現プロセスは、主に以下の通りである。
【0170】
ステップS301、UEは、NASシグナリングによって感知需要又は感知信号の構成情報をAMFに送信し、
例えば、感知需要は、感知ターゲット領域の3次元地図(地図の精度/分解能が5mである)である。このターゲット領域は、指定される領域、例えば、ある建物の周辺であってもよく、ターゲットUEの周辺領域であってもよく、感知需要は、ターゲット領域の情報、例えば領域経緯度(範囲)などの情報を含んでもよい。
【0171】
ステップS302、AMFは、感知需要又は感知信号の構成情報を感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメントに送信し、
ステップS303、感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント(この感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメントの特徴は、具体的な応用状況1における記述と同じである)は、感知需要又は感知信号の構成情報を基地局Aに送信し(又は、AMFは、感知需要又は感知信号の構成情報を基地局Aに送信し)、
さらに説明すべきこととして、感知信号の構成情報を感知需要に関連してもよく、感知需要の通知のみが必要であり、受信端は、感知需要と関連関係に基づいて感知信号の構成情報を決定し、
選択的に、感知需要に基づいて感知信号の構成情報を決定する(例えば感知分解能需要に基づいて感知信号の帯域幅大きさなどを決定する)方式は、複数の方式のうちの少なくとも一つを含む。
【0172】
Y21、基地局Aは、自分の感知能力(感知信号を送信する関連する能力、例えば感知信号を送信する最大帯域幅、感知信号の最大発射パワーなど)をコアネットワーク(AMF又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)に報告し、及び/又は、UEは、自分の感知能力(感知信号の受信に関連する能力、例えば受信できる感知信号の最大帯域幅、サポートされる感知信号の測定量など)をコアネットワークに報告してから、コアネットワークは、感知需要に基づいて感知信号の構成情報を決定し、
Y22、基地局は、感知需要に基づいて感知信号の構成情報を決定し、
Y23、コアネットワークは、一部の感知信号の構成情報を決定し、基地局は、別の部分の感知信号の構成情報を決定し、
Y24、コアネットワークは、感知需要に基づいて基地局に感知信号の構成情報を推薦し、基地局は、感知信号の構成情報を最終的に決め、
Y25、基地局は、感知需要に基づいてコアネットワークに感知信号の構成情報を推薦し、コアネットワークは、感知信号の構成情報を最終的に決め、
Y26、UEは、感知需要に基づいて基地局に感知信号の構成情報を推薦し、基地局は、感知信号の構成情報を最終的に決め、
Y27、UEは、感知需要に基づいてコアネットワークに感知信号の構成情報を推薦し、コアネットワークは、感知信号の構成情報を最終的に決め、
Y28、UEは、感知需要に基づいて感知信号の構成情報を決定する。
【0173】
ステップS304、コアネットワーク(又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)又は基地局Aは、感知信号の構成情報(時間周波数情報、シーケンス情報などを含む)又は感知需要をUEに送信し、
ステップS305、コアネットワーク(又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)又は基地局Aは、感知信号に関連する測定量(例えばAOA、AOD、遅延、RSRP、レーダースペクトル情報など)をUEに送信し、又は、
測定量は、UEにより感知需要に基づいて決定され、個別のシグナリング指示(感知需要から測定量へのマッピング表)は、不要であり、
ステップS306、基地局Aは、感知信号を送信し、
説明すべきこととして、基地局Aは、beam sweepingの方式で感知信号を送信する。
【0174】
ステップS307、UEは、感知信号を受信する。
【0175】
感知信号の受信を行った後に、UEは、対応する測定量の測定値を得、この測定値に対して以下の一つの処理方式を選択してもよい。
【0176】
処理方式1、測定量から感知結果への変換は、コアネットワークに完了される。
【0177】
ステップS308、UEは、測定量を基地局Aに送信し、
ステップS309、基地局Aは、測定量をコアネットワーク(AMF又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)に送信し、
ステップS310、コアネットワーク(AMF又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)は、測定量に基づいて感知結果を決定し、
ステップS311、コアネットワーク(AMF又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)(NASシグナリングによって)は、感知結果をUEに送信する。
【0178】
処理方式2、測定量から感知結果への変換は、基地局Aに完了される。
【0179】
ステップS308、UEは、測定量を基地局Aに送信し、
ステップS309、基地局Aは、測定量に基づいて感知結果を決定し、測定結果をコアネットワーク(AMF又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)に送信し、
ステップS310、コアネットワーク(AMF又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)は、(NASシグナリングによって)感知結果をUEに送信する。
【0180】
処理方式3、測定量から感知結果への変換は、UEに完了される。
【0181】
ステップS308、UEは、測定量に基づいて感知結果を決定する。
【0182】
さらに説明すべきこととして、上記フローにおける感知信号は、複数の基地局/TRPによって送信されてもよく、受信感知信号は、複数のUEであってもよい。このとき、コアネットワークは、感知信号を送信する基地局集合、及び感知信号を受信する基地局集合を決め、複数の基地局の感知信号の構成情報を対応する複数の基地局及び複数のUEにそれぞれ送信し、受信基地局が測定する必要のある感知信号に関連する測定量を対応する複数のUEにそれぞれ送信する必要がある。選択的に、複数の送信基地局間に感知信号の構成情報をインタラクションする(例えば、コーディネータとして働く基地局は、感知信号の構成情報を他の送信基地局に送信し、感知信号に関連する測定量をUEに送信する)必要があり、それに応じて、上記フローにおける基地局Aは、TRP Aであってもよい。
【0183】
さらに説明すべきこととして、UEは、第一のネットワーク機器又は第二のネットワーク機器により送信される感知需要又は感知に関連する測定量を受信した後に、UEは、この感知需要を拒否してもよく、又はこの感知需要に同意してもよい。
【0184】
具体的な応用状況4、基地局Aは、感知信号を送信し、UEは、感知信号を受信し、第三者アプリケーションは、感知サービスを開始する(感知信号は、ブロードキャスト感知信号であり、感知サービス全体が基地局に対して透明である)。
【0185】
このような場合の実現プロセスは、主に以下の通りである。
【0186】
ステップS401、アプリケーションサーバは、第三者アプリケーションの感知需要を受信する。
例えば、感知需要は、感知ターゲット領域の3次元地図(地図の精度/分解能が5mである)であり、このターゲット領域は、指定される領域、例えば、ある建物の周辺であってもよく、ターゲットUEの周辺領域であってもよく、感知需要は、ターゲット領域の情報、例えば領域経緯度(範囲)などの情報を含んでもよい。
【0187】
ステップS402、アプリケーションサーバ(網内サーバ、例えばIMS又はエクストラネットサーバを含む)は、感知需要をコアネットワーク(例えばAMF)又はコアネットワークの感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント(存在する場合)に送信し、
又は、アプリケーションサーバは、感知需要をAMFに送信し、AMFは、この需要を感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメントに転送する。
【0188】
ステップS403、コアネットワーク(又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)は、感知需要又はUEが測定する必要のある感知信号インデックス情報をUEに送信し、
又は感知信号インデックス情報は、感知需要に関連し、感知需要の通知のみが必要であり、受信端は、感知需要と関連関係に基づいて測定する必要のある感知信号情報を決定し、
選択的に、基地局は、感知に参加する(即ち感知信号を受信する)UEを決定し、又はAMF/感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメントは、感知に参加するUEを決定する。
具体的には、感知に参加するUEを決定した方式は、上記記述を参照し、ここでこれ以上説明しない。
【0189】
ステップS404、コアネットワーク(又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)は、UEが報告する必要のある感知信号に関連する測定量(例えばAOA、AOD、遅延、RSRP、レーダースペクトル情報など)をUEに送信し、又は、
測定量は、UEにより感知需要に基づいて決定され、個別のシグナリング指示(感知需要から測定量へのマッピング表)は、不要である。
【0190】
ステップS405、基地局Aは、感知信号を送信し(感知信号をブロードキャストし)、
説明すべきこととして、基地局Aは、beam sweepingの方式で感知信号を送信する。
【0191】
ステップS406、UEは、感知信号を受信し、
さらに説明すべきこととして、UEが感知信号を受信する前に、UEは、ブロードキャストシグナリングを読み取って感知信号の構成情報を得る。
【0192】
感知信号の受信を行った後に、UEは、対応する測定量の測定値を得、この測定値に対して以下の一つの処理方式を選択してもよい。
【0193】
処理方式1、測定量から感知結果への変換は、コアネットワーク又はアプリケーションサーバに完了される。
【0194】
ステップS407、UEは、測定量を基地局Aに送信し、基地局Aは、測定量をコアネットワーク(又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)に送信し、
ステップS408、コアネットワーク(又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)は、測定量をアプリケーションサーバに送信し、アプリケーションサーバは、測定量に基づいて感知結果を決定し、又は、
コアネットワーク(又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)は、測定量に基づいて感知結果を決定し、感知結果をアプリケーションサーバに送信する。
【0195】
ステップS409、アプリケーションサーバは、感知結果を第三者アプリケーションに送信する。
【0196】
処理方式2、測定量から感知結果への変換は、UEに完了される。
【0197】
ステップS407、UEは、測定量に基づいて感知結果を決定し、
ステップS408、UEは、感知結果を基地局Aに送信し、基地局Aは、感知結果をコアネットワーク(又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)に送信し、
ステップS409、コアネットワーク(又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)は、感知結果をアプリケーションサーバに送信し、
ステップS410、アプリケーションサーバは、感知結果を第三者アプリケーションに送信する。
【0198】
説明すべきこととして、上記フローにおける感知信号は、複数の基地局/TRPによって送信されてもよく、受信感知信号は、複数のUEであってもよい。このとき、コアネットワークは、感知信号を送信する基地局集合、及び感知信号を受信する基地局集合を決め、複数の基地局の感知信号の構成情報を対応する複数の基地局及び複数のUEにそれぞれ送信し、受信基地局が測定する必要のある感知信号に関連する測定量を対応する複数のUEにそれぞれ送信する必要がある。選択的に、複数の送信基地局間に感知信号の構成情報をインタラクションする(例えば、コーディネータとして働く基地局は、感知信号の構成情報を他の送信基地局に送信し、感知信号に関連する測定量をUEに送信する)必要があり、選択的に、上記フローにおける基地局Aは、TRP Aであってもよい。
【0199】
さらに説明すべきこととして、UEは、第一のネットワーク機器又は第二のネットワーク機器により送信される感知需要又は感知に関連する測定量を受信した後に、UEは、この感知需要を拒否してもよく、又はこの感知需要に同意してもよい。
【0200】
具体的な応用状況5、基地局Aは、感知信号を送信し、UEは、感知信号を受信し、コアネットワーク(又はネットワーク管理システム、又は基地局)が感知サービスを開始する(感知信号は、ブロードキャスト感知信号であり、感知サービス全体が基地局に対して透明である)。
【0201】
このような場合の実現プロセスは、主に以下の通りである。
【0202】
ステップS501、コアネットワークAMFは、感知需要又は感知信号の構成情報を感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメントに送信する。
例えば、感知需要は、感知ターゲット領域の3次元地図(地図の精度/分解能が5mである)であり、このターゲット領域は、指定される領域、例えば、ある建物の周辺であってもよく、ターゲットUEの周辺領域であってもよく、感知需要は、ターゲット領域の情報、例えば領域経緯度(範囲)などの情報を含んでもよい。
【0203】
又はAMFは、ネットワーク管理システムにより送信される感知需要又は感知信号の構成情報を受信し、感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメントに転送し、
又はAMFは、基地局により送信される感知需要又は感知信号の構成情報を受信し、感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメントに転送する(注:基地局Aの感知需要又は感知信号の構成情報は、コアネットワークに送信されなくてもよく、基地局Bに直接送信されてもよい)。
【0204】
ステップS502、感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメントは、感知需要又は感知信号の構成情報を基地局Aに送信し(又は、AMFは、感知需要又は感知信号の構成情報を基地局Aに送信し)、
又は感知信号の構成情報は、感知需要に関連し、感知需要の通知のみが必要であり、受信端は、感知需要と関連関係に基づいて感知信号の構成情報を決定し、
感知需要に基づいて感知信号の構成情報を決定する方式は、上記記述を参照し、ここでこれ以上説明しない。
【0205】
ステップS503、コアネットワーク(又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)は、感知需要又はUEが測定する必要のある感知信号インデックス情報をUEに送信し、
又は感知信号インデックス情報は、感知需要に関連し、感知需要の通知のみが必要であり、受信端は、感知需要と関連関係に基づいて測定する必要のある感知信号インデックス情報を決定し、
基地局は、感知に参加する(即ち感知信号を受信する)UEを決定し、又はAMF/感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメントは、感知に参加するUEを決定し、
選択的に、感知に参加するUEを決定した方式は、上記記述を参照し、ここでこれ以上説明しない。
【0206】
ステップS504、コアネットワーク(又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)は、UEが報告する必要のある感知信号に関連する測定量(例えばAOA、AOD、遅延、RSRP、レーダースペクトル情報など)をUEに送信し、又は、
測定量は、UEにより感知需要に基づいて決定され、個別のシグナリング指示(感知需要から測定量へのマッピング表)は、不要である。
【0207】
ステップS505、基地局Aは、感知信号を送信し(感知信号をブロードキャストし)、
説明すべきこととして、基地局Aは、beam sweepingの方式で感知信号を送信する。
【0208】
ステップS506、UEは、感知信号を受信し、
さらに説明すべきこととして、UEが感知信号を受信する前に、UEは、ブロードキャストシグナリングを読み取って感知信号の構成情報を得る。
【0209】
感知信号の受信を行った後に、UEは、対応する測定量の測定値を得、この測定値に対して以下の一つの処理方式を選択してもよい。
【0210】
処理方式1、測定量から感知結果への変換は、コアネットワークで完了される。
【0211】
ステップS507、UEは、測定量を基地局Aに送信し、
ステップS508、基地局Aは、測定量をコアネットワーク(AMF又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)に送信し、
ステップS509、コアネットワーク(AMF又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)は、測定量を感知結果に変換する。
【0212】
処理方式2、測定量から感知結果への変換は、基地局に完了される。
【0213】
ステップS507、UEは、測定量を基地局Aに送信し、
ステップS508、基地局Aは、測定量に基づいて感知結果を決定し、
ステップS509、基地局Aは、感知結果をコアネットワーク(AMF又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)に送信する。
【0214】
処理方式3、測定量から感知結果への変換は、UEに完了される。
【0215】
ステップS507、UEは、測定量に基づいて感知結果を決定し、
ステップS508、UEは、感知結果を基地局Aに送信し、
ステップS509、基地局Aは、感知結果をコアネットワーク(又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)に送信する。
【0216】
ここで説明すべきこととして、感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメントが基地局に配備される場合、一つの選択的な方案は、感知サービス全体がコアネットワークを経由しなくてもよいことである。
【0217】
説明すべきこととして、上記フローにおける感知信号は、複数の基地局/TRPによって送信されてもよく、受信感知信号は、複数のUEであってもよい。このとき、コアネットワークは、感知信号を送信する基地局集合、及び感知信号を受信する基地局集合を決め、複数の基地局の感知信号の構成情報を対応する複数の基地局及び複数のUEにそれぞれ送信し、受信基地局が測定する必要のある感知信号に関連する測定量を対応する複数のUEにそれぞれ送信する必要がある。選択的に、複数の送信基地局間に感知信号の構成情報をインタラクションする(例えば、コーディネータとして働く基地局は、感知信号の構成情報を他の送信基地局に送信し、感知信号に関連する測定量をUEに送信する)必要があり、それに応じて、上記フローにおける基地局Aは、TRP Aであってもよい。
【0218】
さらに説明すべきこととして、UEは、第一のネットワーク機器又は第二のネットワーク機器により送信される感知需要又は感知に関連する測定量を受信した後に、UEは、この感知需要を拒否してもよく、又はこの感知需要に同意してもよい。
【0219】
具体的な応用状況6、基地局Aは、感知信号を送信し、UEは、感知信号を受信し、UEは、感知サービスを開始する(基地局Aにより送信される感知信号は、公衆感知信号、例えばSSBであり、感知サービス全体が基地局に対して透明である)。
【0220】
このような場合の実現プロセスは、主に以下の通りである。
【0221】
ステップS601、UE(NASシグナリングによって)は、感知需要をAMF(又はコアネットワーク他のネットワークエレメント)に送信する。
例えば、感知需要は、感知ターゲット領域の3次元地図(地図の精度/分解能が5mである)であり、このターゲット領域は、指定される領域、例えば、ある建物の周辺であってもよく、ターゲットUEの周辺領域であってもよく、感知需要は、ターゲット領域の情報、例えば領域経緯度(範囲)などの情報を含んでもよい。
【0222】
ステップS602、AMFは、UEにACKを送信し、又は、AMFは、感知要求を感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメントに転送し、感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメントは、UEにACKを送信し、
ステップS603、選択的に、AMFは、上記感知要求の、UEが報告する必要のある測定量をUEに送信し、
ステップS604、UEは、受信基地局により送信される感知信号を受信して得られた測定値をAMFに送信し、
説明すべきこととして、UEが感知信号を受信する前に、UEは、ブロードキャストシグナリングを読み取って感知信号の構成情報を得、
ステップS605、AMFは、測定値をコアネットワークに送信し、
ステップS606、コアネットワーク(AMF又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)は、測定量に基づいて感知結果を決定し、
ステップS607、コアネットワーク(例えば、AMF又は感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメント)は、感知結果をUEに送信し、
説明すべきこととして、コアネットワークは、一般的には、NASシグナリングによって、感知結果を端末に送信する。
【0223】
さらに説明すべきこととして、上記フローにおける感知信号は、複数の基地局/TRPによって送信されてもよく、受信感知信号は、複数のUEであってもよく、このとき、コアネットワークは、感知信号を送信する基地局集合、及び感知信号を受信する基地局集合を決め、複数の基地局の感知信号の構成情報を対応する複数の基地局及び複数のUEにそれぞれ送信し、受信基地局が測定する必要のある感知信号に関連する測定量を対応する複数のUEにそれぞれ送信する必要がある。選択的に、複数の送信基地局間に感知信号の構成情報をインタラクションする(例えば、コーディネータとして働く基地局は、感知信号の構成情報を他の送信基地局に送信し、感知信号に関連する測定量をUEに送信する)必要があり、選択的に、上記フローにおける基地局Aは、TRP Aであってもよい。
【0224】
さらに説明すべきこととして、UEは、第一のネットワーク機器又は第二のネットワーク機器により送信される感知需要又は感知に関連する測定量を受信した後に、UEは、この感知需要を拒否してもよく、又はこの感知需要に同意してもよい。
【0225】
説明すべきこととして、本出願の実施例に言及された感知サービスは、天気監視、3次元地図の再構築、交通/人ごみ感知、空気の質の検出、例えばPM2.5監視、工場汚染物検出、農場家畜監視、又は人の動作/姿勢認識などであってもよい。
【0226】
さらに説明すべきこととして、本出願における具体的な応用状況4、5、6は、いずれも基地局Aが、感知信号を送信し、UEが、感知信号(感知信号は、ブロードキャスト感知信号であり、感知サービス全体が基地局に対して透明である)を受信するが、具体的な応用状況1、2、3における感知信号は、専用である。
【0227】
説明すべきこととして、本出願の実施例は、基地局が感知信号を送信することに基づく無線感知に関連するフローを与えている。具体的には、基地局が感知信号を送信し、UEが感知信号を受信する方式の場合の感知フロー、異なる感知ノード間のシグナリングインタラクションなどを含み、感知ネットワーク機能エンティティ/感知ネットワークエレメントの機能を新たに追加することで、ネットワーク通信フローを改善し、感知が順調に行われることを保証した。
【0228】
説明すべきこととして、本出願の実施例による感知方法は、実行本体が、感知装置、又は、この感知装置における感知方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例において、感知装置による感知方法の実行を例にして、本出願の実施例による感知装置を説明する。
【0229】
図6に示すように、本出願の実施例は、端末に用いられる感知装置600を提供し、この感知装置600は、
感知信号の測定量を決定するための第一の決定モジュール601と、
前記感知信号を検出し、前記測定量に対応する測定値を取得するための第一の取得モジュール602とを含み、
ここで、前記感知信号は、第一のネットワーク機器により送信されるものであり、前記第一のネットワーク機器は、基地局である。
【0230】
選択的に、前記第一の決定モジュール601は、
第一のネットワーク機器又は第二のネットワーク機器により送信される第一の指示情報を受信することであって、前記第一の指示情報は、前記端末が測定する必要のある前記感知信号の測定量を指示するために用いられることと、
第一の感知需要に基づき、前記端末が測定する必要のある前記感知信号の測定量を決定することとのうちの少なくとも一つを実現するために用いられる。
【0231】
選択的に、前記第一の取得モジュール602が前記感知信号を検出し、前記測定量に対応する測定値を取得する前に、
前記感知信号の構成情報を決定するための第二の決定モジュールをさらに含む。
【0232】
選択的に、前記第二の決定モジュールは、
前記感知信号の第一の構成情報を受信することであって、前記第一の構成情報が第一のネットワーク機器により送信されるものであることと、
前記感知信号の第二の構成情報を受信することであって、前記第二の構成情報が第二のネットワーク機器により送信されるものであることと、
第一の感知需要に基づき、前記感知信号の第三の構成情報を決定することとのうちの少なくとも一つを実現するために用いられる。
【0233】
選択的に、前記第二の決定モジュールは、
第一のネットワーク機器によりブロードキャストシグナリングを介して送信される前記感知信号の構成情報を取得することを実現するために用いられる。
【0234】
選択的に、前記第二の決定モジュールが、第一のネットワーク機器によりブロードキャストシグナリングを介して送信される前記感知信号の構成情報を取得する前に、
端末が第一の情報に基づき、測定待ちの感知信号を決定するための第三の決定モジュールをさらに含み、
ここで、前記第一の情報は、
第二のネットワーク機器により送信される第一の感知需要と、
第二のネットワーク機器により送信される端末が測定する必要のある感知信号インデックス情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0235】
選択的に、前記第一の感知需要は、
第一のネットワーク機器又は第二のネットワーク機器から端末に送信されることと、
端末によって生成されることとのうちの少なくとも一つを満たし、
及び/又は
前記第一の感知需要は、
感知対象と、
感知量と、
感知指標とのうちの少なくとも一つに関連する。
【0236】
選択的に、前記第一の取得モジュール602が前記測定量に対応する測定値を取得した後に、
前記測定量及び前記測定量に対応する測定値を第一のネットワーク機器又は第二のネットワーク機器に送信する第一の実行モジュールと、
前記測定量及び前記測定量に対応する測定値に基づいて感知結果を決定する第二の実行モジュールとのうちのいずれか一つをさらに含む。
【0237】
選択的に、前記第一の実行モジュールが、前記測定量に対応する測定値を第一のネットワーク機器又は第二のネットワーク機器に送信した後に、
第二のネットワーク機器側から感知結果を受信するための第一の受信モジュールをさらに含む。
【0238】
選択的に、前記第二の実行モジュールが、前記測定量及び前記測定量に対応する測定値に基づいて感知結果を決定した後に、
前記感知結果を第一のネットワーク機器に送信するための第三の送信モジュールをさらに含む。
【0239】
選択的に、前記感知結果は、
ターゲット物体の特徴情報と、
ターゲットイベントの関連情報と、
ターゲット環境の関連情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0240】
選択的に、前記第二のネットワーク機器は、モビリティとアクセス管理機能AMFエンティティ又は感知機能エンティティを含み、
ここで、前記感知機能エンティティは、
感知に必要なリソースの全体的な協調とスケジューリングを管理することと、
感知結果を計算することと、
感知精度を見積もることと、
感知結果を検証することと、
即時感知要求をサポートすることと、
遅延感知要求をサポートすることと、
周期的又はイベントトリガー感知要求をサポートすることと、
周期的又はトリガー的な感知挙動のキャンセルをサポートすることと、
第二の情報に基づいて感知方式を決定することとのうちの少なくとも一つを満たし、
ここで、前記第二の情報は、感知クライアントのタイプと、感知サービス品質QoSと、端末の感知能力と、第一のネットワーク機器の感知能力との少なくとも一つを含み、
前記感知方式は、感知信号を送受信するエンティティに関連する。
【0241】
選択的に、前記感知信号の構成情報は、
前記感知信号の波形と、
前記感知信号のサブキャリア間隔と、
前記感知信号の保護間隔と、
前記感知信号の帯域幅と、
前記感知信号のバーストburst持続時間と、
前記感知信号の時間領域間隔と、
前記感知信号の送信信号パワーと、
前記感知信号の信号フォーマットと、
前記感知信号の信号方向と、
前記感知信号の時間リソースと、
前記感知信号の周波数リソースと、
前記感知信号の疑似コロケーションQCL関係とのうちの少なくとも一つのパラメータを含む。
【0242】
選択的に、前記測定量は、
第一類の測定量と、
第二類の測定量とのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一類の測定量は、
チャネル行列Hと、
チャネル状態情報CSIと、
マルチパスチャネルのうちの各パスのパワーと、
マルチパスチャネルのうちの各パスの遅延と、
マルチパスチャネルのうちの各パスの角度情報と、
ドップラー拡張と、
ドップラーシフトと、
第一のアンテナにより受信される感知信号と第二のアンテナにより受信される感知信号との位相差と、
第一のアンテナにより受信される感知信号と第二のアンテナにより受信される感知信号との遅延差と、
Iブランチ信号とQブランチ信号との間の特徴の違いとのうちの少なくとも一つを含み、
前記第二類の測定量は、
ターゲット物体の特徴情報と、
ターゲットイベントの関連情報と、
ターゲット環境の関連情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0243】
選択的に、前記測定量は、各アンテナに対する測定量又は各感知リソースに対する測定量である。
【0244】
説明すべきこととして、この装置の実施例は、上記方法に対応する装置であり、上記方法の実施例におけるすべての実現方式は、いずれもこの装置の実施例に適用し、同じ技術的効果を達成することもでき、ここでこれ以上説明しない。
【0245】
本出願の実施例における感知装置は、装置、オペレーティングシステムを有する装置又は電子機器であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置又は電子機器は、移動端末であってもよく、非移動端末であってもよい。例示的には、移動端末は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、モバイルインターネットディバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(Vehicle User Equipment、VUE)、歩行者端末(Pedestrian User Equipment、PUE)などの端末側機器を含んでもよいが、それらに限らず、ウェアラブルデバイスは、スマートウォッチ、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含み、非移動端末は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0246】
本出願の実施例による感知装置は、
図4の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0247】
本出願の実施例は、端末をさらに提供し、プロセッサと通信インターフェースとを含み、プロセッサは、感知信号の測定量を決定し、前記感知信号を検出して、前記測定量に対応する測定値を取得するために用いられ、
ここで、前記感知信号は、第一のネットワーク機器により送信されるものであり、前記第一のネットワーク機器は、基地局である。
【0248】
この端末の実施例は、上記端末側方法の実施例に対応し、上記方法の実施例の各実施プロセスと実現方式は、いずれもこの端末の実施例に適用でき、且つ同じ技術的効果を達成することができる。具体的には、
図7は、本出願の実施例の端末を実現するハードウェア構造概略図である。
【0249】
この端末700は、無線周波数ユニット701、ネットワークモジュール702、オーディオ出力ユニット703、入力ユニット704、センサ705、表示ユニット706、ユーザ入力ユニット707、インターフェースユニット708、メモリ709、及びプロセッサ710などのうちの少なくとも一部の部材を含むが、それらに限らない。
【0250】
当業者であれば理解できるように、端末700は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ710にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
図7に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0251】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット704は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)7041とマイクロホン7042を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ7041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット706は、表示パネル7061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル7061が構成されてもよい。ユーザ入力ユニット707は、タッチパネル7071及び他の入力機器7072を含む。タッチパネル7071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル7071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器7072は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。
【0252】
本出願の実施例では、無線周波数ユニット701は、ネットワーク機器からの下りリンクのデータを受信した後に、プロセッサ710に処理させ、また、上りリンクのデータをネットワーク機器に送信する。一般的には、無線周波数ユニット701は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。
【0253】
メモリ709は、ソフトウェアプログラム又は命令及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ709は、主にプログラム又は命令記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよく、ここで、プログラム又は命令記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム又は命令(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができる。なお、メモリ709は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリを含んでもよい。ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスであってもよい。
【0254】
プロセッサ710は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ710は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェースとアプリケーションプログラム又は命令などを処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものであり、例えばベースバンドプロセッサである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ710に統合されなくてもよい。
【0255】
ここで、プロセッサ710は、
感知信号の測定量を決定することと、
前記感知信号を検出し、前記測定量に対応する測定値を取得することを実現するために用いられ、
ここで、前記感知信号は、第一のネットワーク機器により送信されるものであり、前記第一のネットワーク機器は、基地局である。
【0256】
選択的に、前記プロセッサ710はさらに、
第一のネットワーク機器又は第二のネットワーク機器により送信される第一の指示情報を受信することであって、前記第一の指示情報は、前記端末が測定する必要のある前記感知信号の測定量を指示するために用いられることと、
第一の感知需要に基づき、前記端末が測定する必要のある前記感知信号の測定量を決定することとのうちの少なくとも一つを実現するために用いられる。
【0257】
選択的に、前記プロセッサ710はさらに、
前記感知信号の構成情報を決定することを実現するために用いられる。
【0258】
選択的に、前記前記プロセッサ710はさらに、
無線周波数ユニット701によって前記感知信号の第一の構成情報を受信することであって、前記第一の構成情報が第一のネットワーク機器により送信されるものであることと、
無線周波数ユニット701によって前記感知信号の第二の構成情報を受信することであって、前記第二の構成情報が第二のネットワーク機器により送信されるものであることと、
第一の感知需要に基づき、前記感知信号の第三の構成情報を決定することとのうちの少なくとも一つを実現するために用いられる。
【0259】
選択的に、前記プロセッサ710はさらに、
第一のネットワーク機器によりブロードキャストシグナリングを介して送信される前記感知信号の構成情報を取得することを実現するために用いられる。
【0260】
選択的に、前記プロセッサ710はさらに、
第一の情報に基づき、測定待ちの感知信号を決定することを実現するために用いられ、
ここで、前記第一の情報は、
第二のネットワーク機器により送信される第一の感知需要と、
第二のネットワーク機器により送信される端末が測定する必要のある感知信号インデックス情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0261】
選択的に、前記第一の感知需要は、
第一のネットワーク機器又は第二のネットワーク機器から端末に送信されることと、
端末によって生成されることとのうちの少なくとも一つを満たし、
及び/又は
前記第一の感知需要は、
感知対象と、
感知量と、
感知指標とのうちの少なくとも一つに関連する。
【0262】
選択的に、前記プロセッサ710はさらに、
無線周波数ユニット701によって前記測定量及び前記測定量に対応する測定値を第一のネットワーク機器又は第二のネットワーク機器に送信することと、
前記測定量及び前記測定量に対応する測定値に基づいて感知結果を決定することを実現するために用いられる。
【0263】
選択的に、前記測定量に対応する測定値を第一のネットワーク機器又は第二のネットワーク機器に送信した後に、
第二のネットワーク機器により送信される感知結果を受信することをさらに含む。
【0264】
選択的に、前記無線周波数ユニット701はさらに、
前記感知結果を第一のネットワーク機器に送信することを実現するために用いられる。
【0265】
選択的に、前記感知結果は、
ターゲット物体の特徴情報と、
ターゲットイベントの関連情報と、
ターゲット環境の関連情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0266】
選択的に、前記第二のネットワーク機器は、モビリティとアクセス管理機能AMFエンティティ又は感知機能エンティティを含む。
【0267】
選択的に、前記感知機能エンティティは、
感知に必要なリソースの全体的な協調とスケジューリングを管理することと、
感知結果を計算することと、
感知精度を見積もることと、
感知結果を検証することと、
即時感知要求をサポートすることと、
遅延感知要求をサポートすることと、
周期的又はイベントトリガー感知要求をサポートすることと、
周期的又はトリガー的な感知挙動のキャンセルをサポートすることと、
第二の情報に基づいて感知方式を決定することとのうちの少なくとも一つを満たし、
ここで、前記第二の情報は、感知クライアントのタイプと、感知サービス品質QoSと、端末の感知能力と、第一のネットワーク機器の感知能力との少なくとも一つを含み、
前記感知方式は、感知信号を送受信するエンティティに関連する。
【0268】
選択的に、前記感知信号の構成情報は、
前記感知信号の波形と、
前記感知信号のサブキャリア間隔と、
前記感知信号の保護間隔と、
前記感知信号の帯域幅と、
前記感知信号のバーストburst持続時間と、
前記感知信号の時間領域間隔と、
前記感知信号の送信信号パワーと、
前記感知信号の信号フォーマットと、
前記感知信号の信号方向と、
前記感知信号の時間リソースと、
前記感知信号の周波数リソースと、
前記感知信号の疑似コロケーションQCL関係とのうちの少なくとも一つのパラメータを含む。
【0269】
選択的に、前記測定量は、
第一類の測定量と、
第二類の測定量とのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一類の測定量は、
チャネル行列Hと、
チャネル状態情報CSIと、
マルチパスチャネルのうちの各パスのパワーと、
マルチパスチャネルのうちの各パスの遅延と、
マルチパスチャネルのうちの各パスの角度情報と、
ドップラー拡張と、
ドップラーシフトと、
第一のアンテナにより受信される感知信号と第二のアンテナにより受信される感知信号との位相差と、
第一のアンテナにより受信される感知信号と第二のアンテナにより受信される感知信号との遅延差と、
Iブランチ信号とQブランチ信号との間の特徴の違いとのうちの少なくとも一つを含み、
前記第二類の測定量は、
ターゲット物体の特徴情報と、
ターゲットイベントの関連情報と、
ターゲット環境の関連情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0270】
選択的に、前記測定量は、各アンテナに対する測定量又は各感知リソースに対する測定量である。
【0271】
選択的に、本出願の実施例は、端末をさらに提供し、プロセッサと、メモリと、メモリ上に記憶されており且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、感知方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0272】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、感知方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。ここで、前記可読記憶媒体は、例えばリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
図8に示すように、本出願の実施例は、感知方法をさらに提供し、この感知方法は、以下のステップを含む。
【0273】
ステップ801、第一のネットワーク機器が端末に感知信号を送信することによって、前記端末が前記感知信号を検出し、前記感知信号の測定量に対応する測定値を得るようにし、
ここで、前記第一のネットワーク機器は、基地局である。
【0274】
選択的に、前記第一のネットワーク機器が端末に感知信号を送信する前に、
第一のネットワーク機器が、前記端末が測定する必要のある前記感知信号の測定量を指示するための第一の指示情報を端末に送信することをさらに含む。
【0275】
選択的に、前記第一のネットワーク機器が端末に感知信号を送信する前に、
第一のネットワーク機器が感知信号の構成情報を決定することをさらに含む。
【0276】
選択的に、前記第一のネットワーク機器が感知信号の構成情報を決定することは、
第一のネットワーク機器が、第二のネットワーク機器により送信される感知信号の第二の構成情報を受信することと、
第一のネットワーク機器が第三の情報に基づき、感知信号の第一の構成情報を決定することとのうちの一つを含み、
ここで、前記第三の情報は、
第一の感知需要と、
構成情報の、第二のネットワーク機器により第一の感知需要に基づいて決定される第一の推薦情報と、
構成情報の、端末から第一のネットワーク機器に送信される第二の推薦情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0277】
選択的に、第一のネットワーク機器が感知信号の構成情報を決定した後に、
第一のネットワーク機器が端末に第二の指示情報を送信することをさらに含み、
ここで、前記第二の指示情報は、感知信号の第一の構成情報と、第一の感知需要とのうちの少なくとも一つを含む。
【0278】
選択的に、前記第一のネットワーク機器が感知信号の構成情報を決定した後に、
第一のネットワーク機器がブロードキャストシグナリングによって感知信号の構成情報を送信することをさらに含む。
【0279】
選択的に、前記第一のネットワーク機器が感知信号の構成情報を決定することは、
第一のネットワーク機器が第一の感知需要に基づき、感知信号の構成情報を決定することを含む。
【0280】
選択的に、前記第一のネットワーク機器が端末に感知信号を送信することは、
第一のネットワーク機器が、前記感知信号を受信する少なくとも一つの端末を決定することと、
第一のネットワーク機器が、前記少なくとも一つの端末に感知信号を送信することとを含む。
【0281】
選択的に、前記第一のネットワーク機器が、前記感知信号を受信する少なくとも一つの端末を決定することは、
第一のネットワーク機器が第四の情報に基づき、前記感知信号を受信する少なくとも一つの端末を決定することを含み、
ここで、前記第四の情報は、
端末が第一のネットワーク機器にアクセスするかどうかの情報と、
端末により報告される感知能力と、
端末位置情報を含む他のアプリオリ情報とのうちの一つを含む。
【0282】
選択的に、前記第一の感知需要は、第二のネットワーク機器から第一のネットワーク機器に送信される。
【0283】
選択的に、前記第一の感知需要は、
感知対象と、
感知量と、
感知指標とのうちの少なくとも一つに関連する。
【0284】
選択的に、前記第一のネットワーク機器が端末に感知信号を送信した後に、
第一のネットワーク機器が、前記端末により送信される前記測定量及び前記測定量に対応する測定値を受信することと、
前記測定量及び前記測定量に対応する測定値に基づき、第一の操作を実行することとをさらに含み、
ここで、前記第一の操作は、
前記測定量及び前記測定量に対応する測定値を第二のネットワーク機器に送信することと、
前記測定量及び前記測定量に対応する測定値に基づいて感知結果を決定し、前記感知結果を第二のネットワーク機器に送信することとのうちの一つを含む。
【0285】
選択的に、前記第一のネットワーク機器が端末に感知信号を送信した後に、
第一のネットワーク機器が、端末により送信される前記測定量に対応する測定値の感知結果を受信することと、
前記感知結果を第二のネットワーク機器に送信することとをさらに含む。
【0286】
選択的に、前記感知結果は、
ターゲット物体の特徴情報と、
ターゲットイベントの関連情報と、
ターゲット環境の関連情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0287】
選択的に、前記感知信号の構成情報は、
前記感知信号の波形と、
前記感知信号のサブキャリア間隔と、
前記感知信号の保護間隔と、
前記感知信号の帯域幅と、
前記感知信号のバーストburst持続時間と、
前記感知信号の時間領域間隔と、
前記感知信号の送信信号パワーと、
前記感知信号の信号フォーマットと、
前記感知信号の信号方向と、
前記感知信号の時間リソースと、
前記感知信号の周波数リソースと、
前記感知信号の疑似コロケーションQCL関係とのうちの少なくとも一つのパラメータを含む。
【0288】
選択的に、前記測定量は、
第一類の測定量と、
第二類の測定量とのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一類の測定量は、
チャネル行列Hと、
チャネル状態情報CSIと、
マルチパスチャネルのうちの各パスのパワーと、
マルチパスチャネルのうちの各パスの遅延と、
マルチパスチャネルのうちの各パスの角度情報と、
ドップラー拡張と、
ドップラーシフトと、
第一のアンテナにより受信される感知信号と第二のアンテナにより受信される感知信号との位相差と、
第一のアンテナにより受信される感知信号と第二のアンテナにより受信される感知信号との遅延差と、
Iブランチ信号とQブランチ信号との間の特徴の違いとのうちの少なくとも一つを含み、
前記第二類の測定量は、
ターゲット物体の特徴情報と、
ターゲットイベントの関連情報と、
ターゲット環境の関連情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0289】
選択的に、前記測定量は、各アンテナに対する測定量又は各感知リソースに対する測定量である。
【0290】
選択的に、前記第二のネットワーク機器は、モビリティとアクセス管理機能AMFエンティティ又は感知機能エンティティを含む。
【0291】
選択的に、前記感知機能エンティティは、
感知に必要なリソースの全体的な協調とスケジューリングを管理することと、
感知結果を計算することと、
感知精度を見積もることと、
感知結果を検証することと、
即時感知要求をサポートすることと、
遅延感知要求をサポートすることと、
周期的又はイベントトリガー感知要求をサポートすることと、
周期的又はトリガー的な感知挙動のキャンセルをサポートすることと、
第二の情報に基づいて感知方式を決定することとのうちの少なくとも一つを満たし、
ここで、前記第二の情報は、感知クライアントのタイプと、感知サービス品質QoSと、端末の感知能力と、第一のネットワーク機器の感知能力との少なくとも一つを含み、
前記感知方式は、感知信号を送受信するエンティティに関連する。
【0292】
説明すべきこととして、上記実施例における第一のネットワーク機器に関するすべての記述は、いずれもこの感知方法の実施例に適用され、同じ技術的効果を達成することもでき、ここでこれ以上説明しない。
【0293】
図9に示すように、本出願の実施例は、第一のネットワーク機器に用いられる感知装置900をさらに提供し、前記第一のネットワーク機器は、基地局であり、
端末に感知信号を送信することによって、前記端末が前記感知信号を検出し、前記感知信号の測定量に対応する測定値を得るようにするための第一の送信モジュール901を含む。
【0294】
選択的に、前記第一の送信モジュール901が端末に感知信号を送信する前に、
前記端末が測定する必要のある前記感知信号の測定量を指示するための第一の指示情報を端末に送信するための第四の送信モジュールをさらに含む。
【0295】
選択的に、前記第一の送信モジュール901が端末に感知信号を送信する前に、
感知信号の構成情報を決定するための第四の決定モジュールをさらに含む。
【0296】
選択的に、前記第四の決定モジュールは、
第二のネットワーク機器により送信される感知信号の第二の構成情報を受信することと、
第三の情報に基づき、感知信号の第一の構成情報を決定することとのうちの一つを実現するために用いられ、
ここで、前記第三の情報は、
第一の感知需要と、
構成情報の、第二のネットワーク機器により第一の感知需要に基づいて決定される第一の推薦情報と、
構成情報の、端末から第一のネットワーク機器に送信される第二の推薦情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0297】
選択的に、第四の決定モジュールが感知信号の構成情報を決定した後に、
端末に第二の指示情報を送信するための第五の送信モジュールをさらに含み、
ここで、前記第二の指示情報は、感知信号の第一の構成情報と、第一の感知需要とのうちの少なくとも一つを含む。
【0298】
選択的に、前記第四の決定モジュールが感知信号の構成情報を決定した後に、
ブロードキャストシグナリングによって感知信号の構成情報を送信するための第六の送信モジュールをさらに含む。
【0299】
選択的に、前記第四の決定モジュールが感知信号の構成情報を決定することは、
第一の感知需要に基づき、感知信号の構成情報を決定するための第五の決定モジュールを含む。
【0300】
選択的に、前記第一の送信モジュール901は、
前記感知信号を受信する少なくとも一つの端末を決定するための第一の決定ユニットと、
前記少なくとも一つの端末に感知信号を送信するための第一の送信ユニットとを含む。
【0301】
選択的に、前記第一の決定ユニットは、
第一のネットワーク機器が第四の情報に基づき、前記感知信号を受信する少なくとも一つの端末を決定するために用いられ、
ここで、前記第四の情報は、
端末が第一のネットワーク機器にアクセスするかどうかの情報と、
端末により報告される感知能力と、
端末位置情報を含む他のアプリオリ情報とのうちの一つを含む。
【0302】
選択的に、前記第一の感知需要は、第二のネットワーク機器から第一のネットワーク機器に送信される。
【0303】
選択的に、前記第一の感知需要は、
感知対象と、
感知量と、
感知指標とのうちの少なくとも一つに関連する。
【0304】
選択的に、前記第一の送信モジュール901が端末に感知信号を送信した後に、
前記端末により送信される前記測定量及び前記測定量に対応する測定値を受信するための第二の受信モジュールと、
前記測定量及び前記測定量に対応する測定値に基づき、第一の操作を実行するための第三の実行モジュールとをさらに含む。
【0305】
ここで、前記第一の操作は、
前記測定量及び前記測定量に対応する測定値を第二のネットワーク機器に送信することと、
前記測定量及び前記測定量に対応する測定値に基づいて感知結果を決定し、前記感知結果を第二のネットワーク機器に送信することとのうちの一つを含む。
【0306】
選択的に、前記第一の送信モジュール901が端末に感知信号を送信した後に、
端末により送信される前記測定量に対応する測定値の感知結果を受信するための第三の受信モジュールと、
前記感知結果を第二のネットワーク機器に送信するための第七の送信モジュールとをさらに含む。
【0307】
選択的に、前記感知結果は、
ターゲット物体の特徴情報と、
ターゲットイベントの関連情報と、
ターゲット環境の関連情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0308】
選択的に、前記感知信号の構成情報は、
前記感知信号の波形と、
前記感知信号のサブキャリア間隔と、
前記感知信号の保護間隔と、
前記感知信号の帯域幅と、
前記感知信号のバーストburst持続時間と、
前記感知信号の時間領域間隔と、
前記感知信号の送信信号パワーと、
前記感知信号の信号フォーマットと、
前記感知信号の信号方向と、
前記感知信号の時間リソースと、
前記感知信号の周波数リソースと、
前記感知信号の疑似コロケーションQCL関係とのうちの少なくとも一つのパラメータを含む。
【0309】
選択的に、前記測定量は、
第一類の測定量と、
第二類の測定量とのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一類の測定量は、
チャネル行列Hと、
チャネル状態情報CSIと、
マルチパスチャネルのうちの各パスのパワーと、
マルチパスチャネルのうちの各パスの遅延と、
マルチパスチャネルのうちの各パスの角度情報と、
ドップラー拡張と、
ドップラーシフトと、
第一のアンテナにより受信される感知信号と第二のアンテナにより受信される感知信号との位相差と、
第一のアンテナにより受信される感知信号と第二のアンテナにより受信される感知信号との遅延差と、
Iブランチ信号とQブランチ信号との間の特徴の違いとのうちの少なくとも一つを含み、
前記第二類の測定量は、
ターゲット物体の特徴情報と、
ターゲットイベントの関連情報と、
ターゲット環境の関連情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0310】
選択的に、前記測定量は、各アンテナに対する測定量又は各感知リソースに対する測定量である。
【0311】
選択的に、前記第二のネットワーク機器は、モビリティとアクセス管理機能AMFエンティティ又は感知機能エンティティを含む。
【0312】
選択的に、前記感知機能エンティティは、
感知に必要なリソースの全体的な協調とスケジューリングを管理することと、
感知結果を計算することと、
感知精度を見積もることと、
感知結果を検証することと、
即時感知要求をサポートすることと、
遅延感知要求をサポートすることと、
周期的又はイベントトリガー感知要求をサポートすることと、
周期的又はトリガー的な感知挙動のキャンセルをサポートすることと、
第二の情報に基づいて感知方式を決定することとのうちの少なくとも一つを満たし、
ここで、前記第二の情報は、感知クライアントのタイプと、感知サービス品質QoSと、端末の感知能力と、第一のネットワーク機器の感知能力との少なくとも一つを含み、
前記感知方式は、感知信号を送受信するエンティティに関連する。
【0313】
説明すべきこととして、この装置の実施例は、上記方法に対応する装置であり、上記方法の実施例におけるすべての実現方式は、いずれもこの装置の実施例に適用し、同じ技術的効果を達成することもでき、ここでこれ以上説明しない。
【0314】
選択的に、本出願の実施例は、ネットワーク機器をさらに提供し、前記ネットワーク機器は、第一のネットワーク機器であり、プロセッサと、メモリと、メモリ上に記憶されており且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一のネットワーク機器側に用いられる感知方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0315】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、コンピュータ可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一のネットワーク機器側に用いられる感知方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0316】
ここで、前記のコンピュータ可読記憶媒体は、例えばリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0317】
本出願の実施例は、ネットワーク機器をさらに提供し、前記ネットワーク機器は、第一のネットワーク機器であり、プロセッサと通信インターフェースとを含み、通信インターフェースは、端末に感知信号を送信することによって、前記端末が前記感知信号を検出して、前記感知信号の測定量に対応する測定値を得るようにするために用いられる。
【0318】
このネットワーク機器の実施例は、上記ネットワーク機器方法の実施例に対応し、上記方法の実施例の各実施プロセスと実現方式は、いずれもこのネットワーク機器の実施例に適用でき、且つ同じ技術的効果を達成することができる。
【0319】
具体的には、本出願の実施例は、ネットワーク機器をさらに提供し、このネットワーク機器は、第一のネットワーク機器である。
図10に示すように、このネットワーク機器1000は、アンテナ1001、無線周波数装置1002、ベースバンド装置1003を含む。アンテナ1001と無線周波数装置1002とが接続される。上りリンク方向において、無線周波数装置1002は、アンテナ1001を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置1003に送信して処理させる。下りリンク方向において、ベースバンド装置1003は、送信する情報を処理し、無線周波数装置1002に送信し、無線周波数装置1002は、受信した情報を処理した後にアンテナ1001を介して送出する。
【0320】
上記周波数帯域処理装置は、ベースバンド装置1003に位置してもよく、以上の実施例においてネットワーク機器により実行される方法は、ベースバンド装置1003に実現されてもよく、このベースバンド装置1003は、プロセッサ1004とメモリ1005とを含む。
【0321】
ベースバンド装置1003は、例えば少なくとも一つのベースバンドボードを含んでもよく、このベースバンドボード上に複数のチップが設置される。
図10に示すように、そのうちの一つのチップは、例えばプロセッサ1004であり、メモリ1005と接続されて、メモリ1005におけるプログラムを呼び出し、以上の方法の実施例に示すネットワーク機器操作を実行する。
【0322】
このベースバンド装置1003は、ネットワークインターフェース1006をさらに含んでもよく、無線周波数装置1002との情報のやり取りに用いられ、このインターフェースは、例えば共通公衆無線インターフェース(common public radio interface、CPRI)である。
【0323】
具体的には、本発明の実施例のネットワーク機器は、メモリ1005に記憶されており、且つプロセッサ1004上で運行できる命令又はプログラムをさらに含み、プロセッサ1004は、メモリ1005における命令又はプログラムを呼び出し、
図9に示す各モジュールにより実行される方法を実行し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0324】
図11に示すように、本出願の実施例は、感知方法をさらに提供し、この感知方法は、以下のステップを含む。
【0325】
ステップ1101、第二のネットワーク機器は、端末又は第一のネットワーク機器に第一の感知情報を送信し、
ここで、前記第一の感知情報は、第一の感知需要と、感知信号の構成情報と、端末が測定する必要のある感知信号インデックス情報とのうちの少なくとも一つを含み、
前記第一のネットワーク機器は、基地局である。
【0326】
選択的に、第二のネットワーク機器が端末又は第一のネットワーク機器に第一の感知情報を送信した後に、
第二のネットワーク機器が端末又は第一のネットワーク機器に第一の指示情報を送信することをさらに含み、
ここで、前記第一の指示情報は、前記端末が測定する必要のある前記感知信号の測定量を指示するために用いられる。
【0327】
選択的に、前記第一の感知情報に感知信号の構成情報が含まれる場合、前記感知信号の構成情報は、感知信号の第二の構成情報を含み、
前記感知信号の第二の構成情報の決定方式は、
第五の情報に基づき、前記感知信号の第二の構成情報を決定することを含み、
ここで、前記第五の情報は、
第一の感知需要と、
第一のネットワーク機器により送信される感知能力情報と、
端末により送信される感知能力情報と、
構成情報の、第一のネットワーク機器により第一の感知需要に基づいて決定され、第二のネットワーク機器に送信されるものである第三の推薦情報と、
構成情報の、端末により第一の感知需要に基づいて決定され、第二のネットワーク機器に送信されるものである第四の推薦情報と、
構成情報の、端末から第二のネットワーク機器に送信される第五の推薦情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0328】
選択的に、前記第一の感知需要の取得方式は、
端末又は第三のネットワーク機器により送信される第一の感知需要を受信することのうちの一つを含む。
【0329】
選択的に、前記第一の感知需要は、
感知対象と、
感知量と、
感知指標とのうちの少なくとも一つに関連する。
【0330】
選択的に、第二のネットワーク機器が端末に第一の感知情報を送信する場合、
第二のネットワーク機器が第六の情報に基づき、前記第一の感知情報を受信する少なくとも一つの端末を決定することをさらに含み、
ここで、前記第六の情報は、
端末が第一のネットワーク機器にアクセスするかどうかの指示情報と、
端末能力報告情報と、
端末位置情報を含む他のアプリオリ情報とのうちの一つを含む。
【0331】
選択的に、第二のネットワーク機器が端末又は第一のネットワーク機器に第一の指示情報を送信した後に、
第一のネットワーク機器又は端末により送信される感知信号の測定量及び前記測定量に対応する測定値を受信することと、
第一のネットワーク機器又は端末により送信される感知信号の感知結果を受信することとのうちの一つをさらに含む。
【0332】
選択的に、第一のネットワーク機器又は端末により送信される感知信号の測定量及び前記測定量に対応する測定値を受信した後に、
前記測定量及び前記測定量に対応する測定値に基づいて感知結果を決定することと、
前記感知結果を端末又は第三のネットワーク機器に送信することとをさらに含む。
【0333】
選択的に、第一のネットワーク機器により送信される感知信号の感知結果を受信した後に、
前記感知結果を端末又は第三のネットワーク機器に送信することをさらに含む。
【0334】
選択的に、前記感知結果は、
ターゲット物体の特徴情報と、
ターゲットイベントの関連情報と、
ターゲット環境の関連情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0335】
選択的に、前記測定量は、
第一類の測定量と、
第二類の測定量とのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一類の測定量は、
チャネル行列Hと、
チャネル状態情報CSIと、
マルチパスチャネルのうちの各パスのパワーと、
マルチパスチャネルのうちの各パスの遅延と、
マルチパスチャネルのうちの各パスの角度情報と、
ドップラー拡張と、
ドップラーシフトと、
第一のアンテナにより受信される感知信号と第二のアンテナにより受信される感知信号との位相差と、
第一のアンテナにより受信される感知信号と第二のアンテナにより受信される感知信号との遅延差と、
Iブランチ信号とQブランチ信号との間の特徴の違いとのうちの少なくとも一つを含み、
前記第二類の測定量は、
ターゲット物体の特徴情報と、
ターゲットイベントの関連情報と、
ターゲット環境の関連情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0336】
選択的に、前記測定量は、各アンテナに対する測定量又は各感知リソースに対する測定量である。
【0337】
選択的に、前記感知信号の構成情報は、
前記感知信号の波形と、
前記感知信号のサブキャリア間隔と、
前記感知信号の保護間隔と、
前記感知信号の帯域幅と、
前記感知信号のバーストburst持続時間と、
前記感知信号の時間領域間隔と、
前記感知信号の送信信号パワーと、
前記感知信号の信号フォーマットと、
前記感知信号の信号方向と、
前記感知信号の時間リソースと、
前記感知信号の周波数リソースと、
前記感知信号の疑似コロケーションQCL関係とのうちの少なくとも一つのパラメータを含む。
【0338】
選択的に、前記第二のネットワーク機器は、モビリティとアクセス管理機能AMFエンティティ又は感知機能エンティティを含み、
ここで、前記感知機能エンティティは、
感知に必要なリソースの全体的な協調とスケジューリングを管理することと、
感知結果を計算することと、
感知精度を見積もることと、
感知結果を検証することと、
即時感知要求をサポートすることと、
遅延感知要求をサポートすることと、
周期的又はイベントトリガー感知要求をサポートすることと、
周期的又はトリガー的な感知挙動のキャンセルをサポートすることと、
第二の情報に基づいて感知方式を決定することとのうちの少なくとも一つを満たし、
ここで、前記第二の情報は、感知クライアントのタイプと、感知サービス品質QoSと、端末の感知能力と、第一のネットワーク機器の感知能力との少なくとも一つを含み、
前記感知方式は、感知信号を送受信するエンティティに関連する。
【0339】
説明すべきこととして、上記実施例における第二のネットワーク機器に関するすべての記述は、いずれもこの感知方法の実施例に適用され、同じ技術的効果を達成することもでき、ここでこれ以上説明しない。
【0340】
図12に示すように、本出願の実施例は、第二のネットワーク機器に用いられる感知装置1200をさらに提供し、この感知装置1200は、
端末又は第一のネットワーク機器に第一の感知情報を送信するための第二の送信モジュール1201を含み、
ここで、前記第一の感知情報は、第一の感知需要と、感知信号の構成情報と、端末が測定する必要のある感知信号インデックス情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0341】
選択的に、第二の送信モジュール1201が端末又は第一のネットワーク機器に第一の感知情報を送信した後に、
端末又は第一のネットワーク機器に第一の指示情報を送信するための第八の送信モジュールをさらに含み、
ここで、前記第一の指示情報は、前記端末が測定する必要のある前記感知信号の測定量を指示するために用いられる。
【0342】
選択的に、前記第一の感知情報に感知信号の構成情報が含まれる場合、前記感知信号の構成情報は、感知信号の第二の構成情報を含み、
前記感知信号の第二の構成情報の決定方式は、
第五の情報に基づき、前記感知信号の第二の構成情報を決定することを含み、
ここで、前記第五の情報は、
第一の感知需要と、
第一のネットワーク機器により送信される感知能力情報と、
端末により送信される感知能力情報と、
構成情報の、第一のネットワーク機器により第一の感知需要に基づいて決定され、第二のネットワーク機器に送信されるものである第三の推薦情報と、
構成情報の、端末により第一の感知需要に基づいて決定され、第二のネットワーク機器に送信されるものである第四の推薦情報と、
構成情報の、端末から第二のネットワーク機器に送信される第五の推薦情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0343】
選択的に、前記第一の感知需要の取得方式は、
端末又は第三のネットワーク機器により送信される第一の感知需要を受信することのうちの一つを含む。
【0344】
選択的に、前記第一の感知需要は、
感知対象と、
感知量と、
感知指標とのうちの少なくとも一つに関連する。
【0345】
選択的に、第二の送信モジュール1201が端末に第一の感知情報を送信する場合、
第六の情報に基づき、前記第一の感知情報を受信する少なくとも一つの端末を決定するための第六の決定モジュールをさらに含み、
ここで、前記第六の情報は、
端末が第一のネットワーク機器にアクセスするかどうかの指示情報と、
端末能力報告情報と、
端末位置情報を含む他のアプリオリ情報とのうちの一つを含む。
【0346】
選択的に、第八の送信モジュールが端末又は第一のネットワーク機器に第一の指示情報を送信した後に、
第一のネットワーク機器又は端末により送信される感知信号の測定量及び前記測定量に対応する測定値を受信するための第四の受信モジュールと、
第一のネットワーク機器又は端末により送信される感知信号の感知結果を受信するための第五の受信モジュールとのうちの一つをさらに含む。
【0347】
選択的に、前記第四の受信モジュールが第一のネットワーク機器又は端末により送信される感知信号の測定量及び前記測定量に対応する測定値を受信した後に、
前記測定量及び前記測定量に対応する測定値に基づいて感知結果を決定するための第七の決定モジュールと、
前記感知結果を端末又は第三のネットワーク機器に送信するための第九の送信モジュールとをさらに含む。
【0348】
選択的に、前記第五の受信モジュールが第一のネットワーク機器により送信される感知信号の感知結果を受信した後に、
前記感知結果を端末又は第三のネットワーク機器に送信するための第十の送信モジュールをさらに含む。
【0349】
選択的に、前記感知結果は、
ターゲット物体の特徴情報と、
ターゲットイベントの関連情報と、
ターゲット環境の関連情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0350】
選択的に、前記測定量は、
第一類の測定量と、
第二類の測定量とのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一類の測定量は、
チャネル行列Hと、
チャネル状態情報CSIと、
マルチパスチャネルのうちの各パスのパワーと、
マルチパスチャネルのうちの各パスの遅延と、
マルチパスチャネルのうちの各パスの角度情報と、
ドップラー拡張と、
ドップラーシフトと、
第一のアンテナにより受信される感知信号と第二のアンテナにより受信される感知信号との位相差と、
第一のアンテナにより受信される感知信号と第二のアンテナにより受信される感知信号との遅延差と、
Iブランチ信号とQブランチ信号との間の特徴の違いとのうちの少なくとも一つを含み、
前記第二類の測定量は、
ターゲット物体の特徴情報と、
ターゲットイベントの関連情報と、
ターゲット環境の関連情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0351】
選択的に、前記測定量は、各アンテナに対する測定量又は各感知リソースに対する測定量である。
【0352】
選択的に、前記感知信号の構成情報は、
前記感知信号の波形と、
前記感知信号のサブキャリア間隔と、
前記感知信号の保護間隔と、
前記感知信号の帯域幅と、
前記感知信号のバーストburst持続時間と、
前記感知信号の時間領域間隔と、
前記感知信号の送信信号パワーと、
前記感知信号の信号フォーマットと、
前記感知信号の信号方向と、
前記感知信号の時間リソースと、
前記感知信号の周波数リソースと、
前記感知信号の疑似コロケーションQCL関係とのうちの少なくとも一つのパラメータを含む。
【0353】
選択的に、前記第二のネットワーク機器は、モビリティとアクセス管理機能AMFエンティティ又は感知機能エンティティを含む。
【0354】
選択的に、前記感知機能エンティティは、
感知に必要なリソースの全体的な協調とスケジューリングを管理することと、
感知結果を計算することと、
感知精度を見積もることと、
感知結果を検証することと、
即時感知要求をサポートすることと、
遅延感知要求をサポートすることと、
周期的又はイベントトリガー感知要求をサポートすることと、
周期的又はトリガー的な感知挙動のキャンセルをサポートすることと、
第二の情報に基づいて感知方式を決定することとのうちの少なくとも一つを満たし、
ここで、前記第二の情報は、感知クライアントのタイプと、感知サービス品質QoSと、端末の感知能力と、第一のネットワーク機器の感知能力との少なくとも一つを含み、
前記感知方式は、感知信号を送受信するエンティティに関連する。
【0355】
説明すべきこととして、この装置の実施例は、上記方法に対応する装置であり、上記方法の実施例におけるすべての実現方式は、いずれもこの装置の実施例に適用し、同じ技術的効果を達成することもでき、ここでこれ以上説明しない。
【0356】
選択的に、本出願の実施例は、ネットワーク機器をさらに提供し、前記ネットワーク機器は、第二のネットワーク機器であり、プロセッサと、メモリと、メモリ上に記憶されており且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第二のネットワーク機器側に用いられる感知方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0357】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、コンピュータ可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第二のネットワーク機器側に用いられる感知方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0358】
ここで、前記のコンピュータ可読記憶媒体は、例えばリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0359】
本出願の実施例は、ネットワーク機器をさらに提供し、前記ネットワーク機器は、第二のネットワーク機器であり、プロセッサと通信インターフェースとを含み、通信インターフェースは、端末又は第一のネットワーク機器に第一の感知情報を送信するために用いられ、
ここで、前記第一の感知情報は、第一の感知需要と、感知信号の構成情報と、端末が測定する必要のある感知信号インデックス情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0360】
このネットワーク機器の実施例は、上記ネットワーク機器方法の実施例に対応し、上記方法の実施例の各実施プロセスと実現方式は、いずれもこのネットワーク機器の実施例に適用でき、且つ同じ技術的効果を達成することができる。
【0361】
本出願の実施例は、ネットワーク機器をさらに提供し、このネットワーク機器は、第二のネットワーク機器である。具体的には、第二のネットワーク機器の構造は、
図10のネットワーク機器の構造を参照すればよく、ここでこれ以上説明しない。
【0362】
プロセッサは、メモリにおける命令又はプログラムを呼び出して
図12に示す各モジュールにより実行される方法を実行し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0363】
選択的に、
図13に示すように、本出願の実施例は、通信機器1300をさらに提供し、プロセッサ1301と、メモリ1302と、メモリ1302に記憶されており、且つ前記プロセッサ1301上で運行できるプログラム又は命令とを含む。例えばこの通信機器1300が端末である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ1301により実行される時、上記感知方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。この通信機器1300がネットワーク機器である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ1301により実行される時、上記感知方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0364】
本出願の実施例に係る端末は、ユーザにボイス及び/又はデータ連通性を提供する機器、無線接続機能を有するハンドヘルド型機器、又は無線モデムに接続される他のプロセッシングデバイスなどを指してもよい。異なるシステムにおいて、端末機器の名称も異なる可能性があり、例えば5Gシステムにおいて、端末機器は、ユーザ機器(User Equipment、UE)と呼ばれてもよい。無線端末機器は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して一つ又は複数のコアネットワーク(Core Network、CN)と通信することができ、無線端末機器は、移動端末機器、例えば携帯電話(又は「セルラー」電話と呼ばれる)と移動端末機器を有するコンピュータであってもよく、例えば携帯型、ポケット型、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵型又は車載型の移動装置であってもよく、それらは、無線アクセスネットワークと語言及び/又はデータを交換する。例えば、個人通信サービス(Personal Communication Service、PCS)電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiated Protocol、SIP)電話機、ワイアレスローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)などの機器である。無線端末機器は、システム、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者局(subscriber station)、移動局(mobile station)、移動台(mobile)、遠隔局(remote station)、アクセスポイント(access point)、遠隔端末機器(remote terminal)、アクセス端末機器(access terminal)、ユーザ端末機器(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、ユーザ装置(user device)と呼ばれてもよく、本出願の実施例では限定されない。
【0365】
本出願の実施例に係る第一のネットワーク機器は、グローバル移動通信(Global System of Mobile communication、GSM)又は符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)における基地局(Base Transceiver Station、BTS)であってもよく、ブロードバンド符号分割多重接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)における基地局(NodeB、NB)であってもよく、LTEにおける進化型基地局(Evolved Node B、eNB又はeNodeB)、又は中継局又はアクセスポイント、又は将来の5Gネットワークにおける基地局などであってもよく、ここで限定されない。
【0366】
第一のネットワーク機器と端末との間は、それぞれ一本又は複数本のアンテナを使用して多入力多出力(Multi Input Multi Output、MIMO)伝送を行うことができ、MIMO伝送は、シングルユーザMIMO(Single User MIMO、SU-MIMO)又はマルチユーザMIMO(Multiple User MIMO、MU-MIMO)であってもよい。アンテナ組み合わせの形態と数に応じて、MIMO伝送は、2D-MIMO、3D-MIMO、FD-MIMO又はmassive-MIMOであってもよく、ダイバーシチ伝送又はプリコーディング伝送又はビームフォーミング伝送などであってもよい。
【0367】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、上記感知方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0368】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0369】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「・・・を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0370】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は関連技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0371】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と特許請求の範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
感知方法であって、
端末が感知信号の測定量を決定することと、
端末が前記感知信号を検出し、前記測定量に対応する測定値を取得することとを含み、
前記感知信号は、第一のネットワーク機器により送信されるものであり、前記第一のネットワーク機器は、基地局である、感知方法。
【請求項2】
前記端末が感知信号の測定量を決定することは、
前記第一のネットワーク機器又は第二のネットワーク機器により送信される第一の指示情報を受信することであって、前記第一の指示情報は、前記端末が測定する必要のある前記感知信号の測定量を指示するために用いられることと、
第一の感知需要に基づき、前記端末が測定する必要のある前記感知信号の測定量を決定することとのうちの少なくとも一つを含
み、
前記端末が前記感知信号を検出し、前記測定量に対応する測定値を取得する前に、
端末が前記感知信号の構成情報を決定することをさらに含む、請求項1に記載の感知方法。
【請求項3】
前記端末が前記感知信号の構成情報を決定することは、
端末が前記感知信号の第一の構成情報を受信することであって、前記第一の構成情報が第一のネットワーク機器により送信されるものであることと、
端末が前記感知信号の第二の構成情報を受信することであって、前記第二の構成情報が第二のネットワーク機器により送信されるものであることと、
端末が第一の感知需要に基づき、前記感知信号の第三の構成情報を決定することとのうちの少なくとも一つを含み、
又は、
前記端末が前記感知信号の構成情報を決定することは、
端末が、前記第一のネットワーク機器によりブロードキャストシグナリングを介して送信される前記感知信号の構成情報を取得することを含む、請求項2に記載の感知方法。
【請求項4】
前記感知信号の構成情報は、
前記感知信号の波形と、
前記感知信号のサブキャリア間隔と、
前記感知信号の保護間隔と、
前記感知信号の帯域幅と、
前記感知信号のバーストburst持続時間と、
前記感知信号の時間領域間隔と、
前記感知信号の送信信号パワーと、
前記感知信号の信号フォーマットと、
前記感知信号の信号方向と、
前記感知信号の時間リソースと、
前記感知信号の周波数リソースと、
前記感知信号の疑似コロケーションQCL関係とのうちの少なくとも一つのパラメータを含む、請求項2又は3に記載の感知方法。
【請求項5】
前記端末が、第一のネットワーク機器によりブロードキャストシグナリングを介して送信される前記感知信号の構成情報を取得する前に、
端末が第一の情報に基づき、測定待ちの感知信号を決定することをさらに含み、
前記第一の情報は、
第二のネットワーク機器により送信される第一の感知需要と、
第二のネットワーク機器により送信される端末が測定する必要のある感知信号インデックス情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項3に記載の感知方法。
【請求項6】
前記第一の感知需要は、
第一のネットワーク機器又は第二のネットワーク機器から端末に送信されることと、
端末によって生成されることとのうちの少なくとも一つを満たし、
及び/又は
前記第一の感知需要は、
感知対象と、
感知量と、
感知指標とのうちの少なくとも一つに関連する、請求項2、3又は5のいずれか1項に記載の感知方法。
【請求項7】
感知方法であって、
第一のネットワーク機器が端末に感知信号を送信することによって、前記端末が前記感知信号を検出し、前記感知信号の測定量に対応する測定値を得るようにすることを含み、
前記第一のネットワーク機器は、基地局である、感知方法。
【請求項8】
前記第一のネットワーク機器が端末に感知信号を送信する前に、
第一のネットワーク機器が、前記端末が測定する必要のある前記感知信号の測定量を指示するための第一の指示情報を端末に送信することをさらに含み、
前記第一のネットワーク機器が端末に感知信号を送信する前に、
第一のネットワーク機器が感知信号の構成情報を決定することをさらに含む、請求項7に記載の感知方法。
【請求項9】
前記第一のネットワーク機器が感知信号の構成情報を決定することは、
第一のネットワーク機器が、第二のネットワーク機器により送信される感知信号の第二の構成情報を受信することと、
第一のネットワーク機器が第三の情報に基づき、感知信号の第一の構成情報を決定することとのうちの一つを含み、
前記第三の情報は、
第一の感知需要と、
構成情報の、第二のネットワーク機器により第一の感知需要に基づいて決定される第一の推薦情報と、
構成情報の、端末から第一のネットワーク機器に送信される第二の推薦情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項8に記載の感知方法。
【請求項10】
第一のネットワーク機器が感知信号の構成情報を決定した後に、
第一のネットワーク機器が端末に第二の指示情報を送信することをさらに含み、
前記第二の指示情報は、感知信号の第一の構成情報と、第一の感知需要とのうちの少なくとも一つを含み、
又は、
前記第一のネットワーク機器が感知信号の構成情報を決定した後に、
第一のネットワーク機器がブロードキャストシグナリングによって感知信号の構成情報を送信することをさらに含む、請求項9に記載の感知方法。
【請求項11】
感知方法であって、
第二のネットワーク機器が端末又は第一のネットワーク機器に第一の感知情報を送信することを含み、
前記第一の感知情報は、第一の感知需要と、感知信号の構成情報と、端末が測定する必要のある感知信号インデックス情報とのうちの少なくとも一つを含み、
前記第一のネットワーク機器は、基地局である、感知方法。
【請求項12】
第二のネットワーク機器が端末又は第一のネットワーク機器に第一の感知情報を送信した後に、
第二のネットワーク機器が端末又は第一のネットワーク機器に第一の指示情報を送信することをさらに含み、
前記第一の指示情報は、前記端末が測定する必要のある前記感知信号の測定量を指示するために用いられる、請求項11に記載の感知方法。
【請求項13】
端末に用いられる感知装置であって、
感知信号の測定量を決定するための第一の決定モジュールと、
前記感知信号を検出し、前記測定量に対応する測定値を取得するための第一の取得モジュールとを含み、
前記感知信号は、第一のネットワーク機器により送信されるものであり、前記第一のネットワーク機器は、基地局である、感知装置。
【請求項14】
第一のネットワーク機器に用いられる感知装置であって、
前記第一のネットワーク機器は、基地局であり、
端末に感知信号を送信することによって、前記端末が前記感知信号を検出し、前記感知信号の測定量に対応する測定値を得るようにするための第一の送信モジュールを含む、感知装置。
【請求項15】
第二のネットワーク機器に用いられる感知装置であって、
端末又は第一のネットワーク機器に第一の感知情報を送信するための第二の送信モジュールを含み、
前記第一の感知情報は、第一の感知需要と、感知信号の構成情報と、端末が測定する必要のある感知信号インデックス情報とのうちの少なくとも一つを含む、感知装置。
【国際調査報告】