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特表2024-529950動的TDDシステムにおけるFR2タイプ1 ULギャップ構成
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-14
(54)【発明の名称】動的TDDシステムにおけるFR2タイプ1 ULギャップ構成
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/0446 20230101AFI20240806BHJP
   H04W 72/1268 20230101ALI20240806BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20240806BHJP
   H04W 24/02 20090101ALI20240806BHJP
【FI】
H04W72/0446
H04W72/1268
H04W72/232
H04W24/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024504531
(86)(22)【出願日】2021-07-26
(85)【翻訳文提出日】2024-01-24
(86)【国際出願番号】 CN2021108416
(87)【国際公開番号】W WO2023004536
(87)【国際公開日】2023-02-02
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】ニウ フアニン
(72)【発明者】
【氏名】チャン ダウェイ
(72)【発明者】
【氏名】ツイ ジエ
(72)【発明者】
【氏名】ラガヴァン マナサ
(72)【発明者】
【氏名】リー キミン
(72)【発明者】
【氏名】サムブワニ シャラド
(72)【発明者】
【氏名】チェン シャン
(72)【発明者】
【氏名】タン ヤン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA23
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE34
5K067EE71
(57)【要約】
ユーザ機器(UE)較正を容易にするためにアップリンク(UL)ギャップを実装するためのシステム及び方法が、本明細書で開示される。UEは、基地局との時分割複信(TDD)通信中に繰り返されるスロット構成の1つ以上のスロットパターンを決定する。UEは、(スロット構成の整数回の反復をカバーする期間を定義する)ULギャップ周期性を決定する。次いで、UEは、共通構成、専用構成、及び/又はスロット構成のスロットパターン(単数又は複数)のためのスロットフォーマット指示(SFI)ダウンリンク制御情報(DCI)のうちの1つ以上におけるUL指示に対応するULギャップ周期性の期間の1つ以上の半永続的に構成されたULスロット中に、UE較正を実行する。ULギャップのために使用される期間の特定の半永続的に構成されたULスロットを識別する方法も説明される。動的DCIからのULスロット指示は、ULギャップ目的のために使用されない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局と時分割複信(TDD)通信を行うユーザ機器(UE)の方法であって、
前記基地局からの構成情報を用いて、前記TDD通信時に用いるスロット構成の第1のスロットパターンを決定することと、
アップリンク(UL)ギャップ周期性であって、前記ULギャップ周期性の期間は、前記TDD通信中の前記スロット構成の反復を含む、ULギャップ周期性を決定することと、
前記期間の1つ以上の半永続的に構成されたULスロットであって、前記1つ以上の半永続的に構成されたULスロットの数はULギャップ長に等しく、前記1つ以上の半永続的に構成されたULスロットの第1のULスロットは前記第1のスロットパターンに対応する、1つ以上の半永続的に構成されたULスロット中に、UE較正を実行することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記1つ以上の半永続的に構成されたULスロットは、前記期間の最初の半永続的に構成されたULスロットである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記1つ以上の半永続的に構成されたULスロットは、前記スロット構成の前記反復の最初の半永続的に構成されたULスロットである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記構成情報を使用して、前記スロット構成の第2のスロットパターンであって、前記1つ以上の半永続的に構成されたULスロットのうちの第2のULスロットは、前記第2のスロットパターンに対応する、第2のスロットパターンを決定することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ULギャップ周期性は、前記スロット構成の長さの倍数である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記基地局から、前記ULギャップ周期性の前記スロット構成の前記反復の数を受信することを更に含み、前記ULギャップ周期性を決定することは、前記スロット構成の長さに前記反復の数を乗算することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記スロット構成の前記長さは、前記第1のスロットパターンの長さに等しい、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記スロット構成の前記長さは、前記スロット構成の前記第1のスロットパターンの長さと第2のスロットパターンの長さとの和に等しい、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記構成情報は、前記第1のスロットパターンを示す前記UEのサービングセルの全てのUEのための共通構成を含み、前記第1のULスロットは、前記共通構成において行われた第1のULスロット指示に対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記共通構成は、前記スロット構成の第2のスロットパターンを示し、前記1つ以上の半永続的に構成されたULスロットの第2のULスロットは、前記共通構成において行われた第2のULスロット指示及び前記第2のスロットパターンに対応する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記構成情報は、前記UEに固有である前記第1のスロットパターンのための第1の専用構成を含み、前記第1のULスロットは、前記第1の専用構成において行われた第1のULスロット指示に対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記構成情報は、前記スロット構成の第2のスロットパターンのための第2の専用構成を含み、前記1つ以上の半永続的に構成されたULスロットのうちの第2のULスロットは、前記第2の専用構成において行われた第2のULスロット指示に対応する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のスロットパターンは、前記基地局から受信された第1のスロットフォーマット指示(SFI)ダウンリンク制御情報(DCI)を使用して更に決定され、前記第1のULスロットは、前記第1のSFI DCIにおいて行われた第1のULスロット指示に対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記スロット構成の第2のスロットパターンは、前記基地局から受信された第2のSFI DCIを使用して決定され、前記1つ以上の半永続的に構成されたULスロットの第2のULスロットは、前記第2のSFI DCIにおいて行われた第2のULスロット指示に対応する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記1つ以上の半永続的に構成されたULスロットは、動的ダウンリンク制御情報(DCI)によって行われたULスロット指示に対応するULスロットを含まない、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記ULギャップ長は、前記基地局によって前記UEに示される、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
基地局と時分割複信(TDD)通信を実行するユーザ機器(UE)の装置であって、
1つ以上のプロセッサと、
命令を記憶するメモリと、を備え、前記命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記1つ以上のプロセッサに、
前記基地局からの構成情報を用いて、前記TDD通信時に用いるスロット構成の第1のスロットパターンを決定し、
アップリンク(UL)ギャップ周期性であって、前記ULギャップ周期性の期間は、前記TDD通信中の前記スロット構成の反復を含む、ULギャップ周期性を決定し、
前記期間の1つ以上の半永続的に構成されたULスロットであって、前記1つ以上の半永続的に構成されたULスロットの数はULギャップ長に等しく、前記1つ以上の半永続的に構成されたULスロットの第1のULスロットは前記第1のスロットパターンに対応する、1つ以上の半永続的に構成されたULスロット中に、UE較正を実行する、ように前記UEを構成させる、装置。
【請求項18】
前記1つ以上の半永続的に構成されたULスロットは、前記期間の最初の半永続的に構成されたULスロットである、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記1つ以上の半永続的に構成されたULスロットは、前記スロット構成の前記反復の最初の半永続的に構成されたULスロットである、請求項17に記載の装置。
【請求項20】
前記命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記1つ以上のプロセッサに更に、前記構成情報を使用して、前記スロット構成の第2のスロットパターンであって、前記1つ以上の半永続的に構成されたULスロットのうちの第2のULスロットは、前記第2のスロットパターンに対応する、第2のスロットパターンを決定する、ように前記UEを構成させる、請求項17に記載の装置。
【請求項21】
前記ULギャップ周期性は、前記スロット構成の長さの倍数である、請求項17に記載の装置。
【請求項22】
前記命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記1つ以上のプロセッサに更に、前記基地局から、前記ULギャップ周期性の前記スロット構成の前記反復の数を受信するように、前記UEを構成させ、前記UEは、前記スロット構成の長さに前記反復の数を乗算することによって、前記ULギャップ周期性を決定する、請求項17に記載の装置。
【請求項23】
前記スロット構成の前記長さは、前記第1のスロットパターンの長さに等しい、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記スロット構成の前記長さは、前記スロット構成の前記第1のスロットパターンの長さと第2のスロットパターンの長さとの和に等しい、請求項22に記載の装置。
【請求項25】
前記ULギャップ長は、前記基地局によって前記UEに示される、請求項17に記載の装置。
【請求項26】
非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は命令を含み、前記命令は、基地局との時分割複信(TDD)通信を実行するためにUEのプロセッサによって実行されると、前記UEに、
前記基地局からの構成情報を用いて、前記TDD通信時に用いるスロット構成の第1のスロットパターンを決定させ、
アップリンク(UL)ギャップ周期性であって、前記ULギャップ周期性の期間は、前記TDD通信中の前記スロット構成の反復を含む、ULギャップ周期性を決定させ、
前記期間の1つ以上の半永続的に構成されたULスロットであって、前記1つ以上の半永続的に構成されたULスロットの数はULギャップ長に等しく、前記1つ以上の半永続的に構成されたULスロットの第1のULスロットは前記第1のスロットパターンに対応する、1つ以上の半永続的に構成されたULスロット中に、UE較正を実行させる、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項27】
前記構成情報は、前記第1のスロットパターンを示す前記UEのサービングセルの全てのUEのための共通構成を含み、前記第1のULスロットは、前記共通構成において行われた第1のULスロット指示に対応する、請求項26に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項28】
前記共通構成は、前記スロット構成の第2のスロットパターンを示し、前記1つ以上の半永続的に構成されたULスロットの第2のULスロットは、前記共通構成において行われた第2のULスロット指示及び前記第2のスロットパターンに対応する、請求項27に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項29】
前記構成情報は、前記UEに固有である前記第1のスロットパターンのための第1の専用構成を含み、前記第1のULスロットは、前記第1の専用構成において行われた第1のULスロット指示に対応する、請求項26に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項30】
前記構成情報は、前記スロット構成の第2のスロットパターンのための第2の専用構成を含み、前記1つ以上の半永続的に構成されたULスロットのうちの第2のULスロットは、前記第2の専用構成において行われた第2のULスロット指示に対応する、請求項29に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項31】
前記第1のスロットパターンは、前記基地局から受信されたスロットフォーマット指示(SFI)ダウンリンク制御情報(DCI)を使用して更に決定され、前記第1のULスロットは、前記第1のSFI DCIにおいて行われた第1のULスロット指示に対応する、請求項26に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項32】
前記スロット構成の第2のスロットパターンは、前記基地局から受信された第2のSFI DCIを使用して決定され、前記1つ以上の半永続的に構成されたULスロットの第2のULスロットは、前記第2のSFI DCIにおいて行われた第2のULスロット指示に対応する、請求項31に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項33】
前記1つ以上の半永続的に構成されたULスロットは、動的ダウンリンク制御情報(DCI)によって行われたULスロット指示に対応するULスロットを含まない、請求項26に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、概して、ユーザ機器(UE)較正が実行され得るアップリンク(UL)ギャップを実装する時分割複信(TDD)通信を使用するシステムを含む、無線通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
無線モバイル通信技術は、様々な規格及びプロトコルを使用して、基地局と無線通信デバイスとの間でデータを送信する。無線通信システム規格及びプロトコルは、例えば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project)ロングタームエボリューション(LTE:long term evolution)(例えば、4G)、3GPP新無線(NR:new radio)(例えば、5G)、及び無線ローカルエリアネットワーク(WLAN:wireless local area network)のためのIEEE 802.11規格(業界団体にはWi-Fi(登録商標)として一般に知られている)を含むことができる。
【0003】
3GPPによって企図されるように、異なる無線通信システム規格及びプロトコルは、RANの基地局(一般にRANノード、ネットワークノード、又は単にノードと呼ばれることもある)と、ユーザ機器(UE)として知られる無線通信デバイスとの間で通信するために、様々な無線アクセスネットワーク(RAN)を使用することができる。3GPP RANは、例えば、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、GSM進化型(EDGE)RAN(GERAN)用強化データレート、ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)、発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)、及び/又は次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN)を含むことができる。
【0004】
各RANは、1つ以上の無線アクセス技術(RAT)を使用して、基地局とUEとの間の通信を実行することができる。例えば、GERANは、GSM及び/又はEDGE RATを実装し、UTRANは、ユニバーサル移動通信システム(universal mobile telecommunication system、UMTS)RAT、又は他の3GPP RATを実装し、E-UTRANは、LTE RAT(単にLTEと呼ばれることもある)を実装し、NG-RANはNR RAT(本明細書では、5G RAT、5G NR RAT、又は単にNRと呼ばれることもある)を実装する。特定の配備では、E-UTRANはまた、NR RATを実装することができる。特定の配備では、NG-RANはまた、LTE RATを実装することができる。
【0005】
RANによって使用される基地局は、そのRANに対応し得る。E-UTRAN基地局の一例は、発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)ノードB(一般に、発展型ノードB、拡張ノードB、eノードB、又はeNBとも呼ばれる)である。NG-RAN基地局の一例は、次世代ノードB(ノードB又はgNBと呼ばれることもある)である。
【0006】
RANは、コアネットワーク(CN)への接続を介して、外部エンティティとの通信サービスを提供する。例えば、E-UTRANは、発展型パケットコア(EPC)を利用することができ、NG-RANは、5Gコアネットワーク(5GC)を利用することができる。
【0007】
5G NRの周波数帯域は、2つ以上の異なる周波数範囲に分けることができる。例えば、周波数範囲1(FR1)は、サブ6GHz周波数で動作する周波数帯を含んでもよく、そのうちいくつかは、以前の規格によって使用され得、かつ、410MHz~7125MHzを提供する新しい周波数帯をカバーするように拡張され得る潜在的な可能性がある。周波数範囲2(FR2)は、24.25GHz~52.6GHzの周波数帯を含み得る。FR2のミリ波(mmWave)範囲の帯域は、FR1の帯域よりも小さい範囲を有し得るが、利用可能な帯域幅は潜在的により広くなる。例として提供されるこれらの周波数範囲が時により、又は地域により変化し得ることは、当業者には理解される。
【0008】
任意の特定の要素又は行為の考察を容易に識別するために、参照番号の最上位の桁(単数又は複数)は、その要素が最初に導入された図の番号を指す。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1A】一実施形態による、時分割複信(TDD)通信中に使用されるスロット構成を示す。
【0010】
図1B】一実施形態による、アップリンク(UL)ギャップを使用するTDD通信を実行するためのスロット構成の使用を示す。
【0011】
図2A】一実施形態による、TDD通信中に使用されるスロット構成を示す。
【0012】
図2B】一実施形態による、ULギャップを使用するTDD通信を実行するためのスロット構成の使用を示す。
【0013】
図3A】一実施形態による、TDD通信中に使用されるスロット構成を示す。
【0014】
図3B】一実施形態による、ULギャップを使用するTDD通信を実行するためのスロット構成の使用を示す。
【0015】
図4A】一実施形態による、TDD通信中に使用されるスロット構成を示す。
【0016】
図4B】一実施形態による、ULギャップを使用するTDD通信を実行するためのスロット構成の使用を示す。
【0017】
図5A】一実施形態による、TDD通信中に使用されるスロット構成を示す。
【0018】
図5B】一実施形態による、ULギャップを使用するTDD通信を実行するためのスロット構成の使用を示す。
【0019】
図5C】一実施形態による、ULギャップを使用するTDD通信を実行するためのスロット構成の使用を示す。
【0020】
図5D】一実施形態による、ULギャップを使用するTDD通信を実行するためのスロット構成の使用を示す。
【0021】
図6A】一実施形態による、TDD通信中に使用されるスロット構成を示す。
【0022】
図6B】一実施形態による、ULギャップを使用するTDD通信を実行するためのスロット構成の使用を示す。
【0023】
図7】一実施形態による、UEの方法を示す図である。
【0024】
図8】本明細書に開示された実施形態による、無線通信システムのアーキテクチャの例を例示する。
【0025】
図9】本明細書で開示される実施形態による、無線デバイスとネットワークデバイスとの間でシグナリングを実行するためのシステムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0026】
様々な実施形態は、UEに関して記載されている。しかしながら、UEへの言及は、単に例示のために提供されている。例示的な実施形態は、任意の電子構成要素で使用されてもよく、任意の電子コンポーネントは、ネットワークへの接続を確立することができ、情報及びデータをネットワークと交換するためのハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェアで構成されている。したがって、本明細書に記載されるUEは、任意の適切な電子構成要素を表すために使用される。
【0027】
カバレッジ、信号品質、及び/又はUE性能を改善するための、無線通信システムにおけるFR2カバレッジの拡張は、(少なくとも)電力効率及び/又は全体的なシステムスループットの増加に対する要望によって動機付けられる関心対象である。FR2上で動作するいくつかのUEでは、様々なFR2拡張は、ULギャップの使用に依拠し得、及び/又はULギャップの使用から恩恵を受け得る。ULギャップは、UL送信がUEによって実際に実行されない(又は少なくともそのようなUL送信の電力が大幅に低減される)1つ以上のULスロットを表し得る。次いで、このULギャップ中に、UEは、無線で、及び/又はUEの内部ループを通して、較正及び/又は測定を実行し得る。
【0028】
ULギャップを使用するUE較正の第1の例では、ULギャップは、UEにおいて使用される電力増幅器(PA)を測定及び較正するために、UEにおいて使用され得る。例えば、ULギャップは、UEが経時的に適切な調整を行うことができるように、PA特性の周期的測定を実行するために使用され得る。
【0029】
ULギャップを使用するUE較正の第2の例では、ULギャップは、送受信機較正を実行するために追加的に(又は代替的に)使用され得る。例えば、UEにおける温度変化に起因するランタイム障害プロファイル変化を考慮するために、UEの送受信機の時々の(再)較正が使用され得る。この送受信機較正は、FR2性能が改善され得るように、UEのアンテナアレイの最大化されたビームフォーミング利得を実現するのに役立ち得る。
【0030】
ULギャップを使用するUE較正の第3の例では、ULギャップは、送信(Tx)電力管理を実行するためにUEにおいて追加的に(又は代替的に)使用され得る。UEが、そのような送信の電力に関する規制要件への準拠を全て維持しながら、例えば、ULカバレッジ及び/又はスループット(あるいは、UL効率)を最大化するために、Tx電力を適応的に調整することが望ましいことがある。UEによって使用される/使用可能であるTx電力の対応する決定は、環境因子(例えば、エリア中の他の送信による干渉など)を考慮してUEによって影響を受ける/UEにおいて部分的に決定され得る。したがって、ULギャップは、UEがそれ自体のTx電力をより正確に較正することができるように、そのような環境因子を測定するためにUEによって使用され得る。
【0031】
1つ以上のULギャップ中に追加的に(又は代替的に)実行され得るUE較正の他の例が、当業者に想起され得ることが企図される。そのような場合、本明細書で開示されるULギャップは、そのような較正例にも使用され得ることが予想される。
【0032】
UE較正の前述の例の各々は、UEが(基地局への無線を介して、又はUEのTx構成要素と受信(Rx)構成要素との間のUEの内部ループ上で)較正信号を送信し、戻り較正信号を受信する方式を実装し得る。このプロセスは、UL送信のためにハードウェアを使用し得る。したがって、UEに関連付けられていない任意のUL送信について、較正が行われる時間中に送信されたはずの較正プロセスが、中断/影響を受ける可能性がある。本明細書で説明するように、UE較正プロセスの一部を含まないUL送信は、本明細書では通常のUE送信と呼ばれることがある。
【0033】
既知のULギャップの提供は、(UE較正に起因する)通常のUL送信に対するそのような中断が発生することが予想される/知られている時間リソースを割り振り、それによって、無線通信システム内の編成を促進する。したがって、そのようなULギャップを予測可能に提供する/使用するためのシステム及び方法が有益であり得る。
【0034】
ULギャップは、「タイプ1」ULギャップであると理解することができる。タイプ1 ULギャップは、無線通信システムの基地局からULギャップのための明示的な許可を最初に受信することなく、UEに知られており(及び/又はUEによって決定可能であり)、UEによって使用されるULギャップであり得る。タイプ1 ULギャップ中に、全てのUE無線周波数(RF)要件が適用され得る。タイプ1 ULギャップの場合、電力管理最大電力低減(P-MPR)を考慮してUE較正からの利得の良好なバランスを目標として、ULギャップの構成が相互依存因子に基づいて決定されることを保証することが有益であり得る。例えば、ULギャップオーバーヘッドとTx電力利得との間にトレードオフがあり得る。ULギャップスロットのために使用されるスロットは、身体近接検知(BPS)検知のために使用されるので、この使用に関連する対応するULスループット損失があり得る。例えば、ULリソースのx%が検知のために使用されると仮定する。そのような場合、Tx電力利得が得られない場合、x%のスループット損失が見られる可能性がある。一方、説明されるULギャップの使用により、UEは、最終的に、より高いTx電力で(ULギャップのために使用されない残りのULスロットを介して)送信することが可能であり得、より良好なカバレッジ及びより高いULスループットを達成する。
【0035】
いくつかの実施形態では、UEは、本明細書で開示されるようなULギャップを使用することが可能である/使用していることを基地局にシグナリングすることが可能であり得ることが企図される。いくつかの実施形態では、基地局は、本明細書で開示されるようにUEがULギャップを使用することを基地局が予想することをUEにシグナリングすることが可能であり得ることが更に企図される。
【0036】
NRは、それを介して1つ以上のスロット(例えば、それらの1つ以上のスロットのシンボル)が構成され得る時分割複信(TDD)構成スキーマを提供する。各構成されたスロット内で、各シンボルは、UL、ダウンリンク(DL)のために、又はフレキシブルシンボルとしてフォーマットされ得る。フレキシブルシンボルは、(例えば、そのシンボルのための後続の構成/指示に従って)UL又はDLのいずれかとして使用され得るシンボルであり得る。したがって、スロットは、ULスロット(例えば、スロットの全てのシンボルがULシンボルである)、DLスロット(例えば、スロットの全てのシンボルがDLシンボルである)、フレキシブルスロット(例えば、スロットの全てのシンボルがフレキシブルシンボルである)、又は特別スロット(例えば、スロットのシンボルがシンボルタイプの混合である)として構成され得る。
【0037】
いくつかの場合には、NR TDDは、動的スケジューリングを使用して構成される。動的スケジューリングでは、UEによって使用されるスロットの量及び性質(例えば、それらのスロットのシンボルの性質)は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)中の動的ダウンリンク制御情報(DCI)を使用して、基地局によってオンデマンドで動的に構成される。
【0038】
いくつかの場合には、NR TDDは半永続的(SP)構成技法を使用して構成される。UEによって使用されるスロットの量及び性質のSP構成は、例えば、更新されたSP構成がUEに到着しない限り、及び到着するまで、時間を通してUEによって再使用され得る。
【0039】
SP構成は、TDD通信において使用されるスロット構成の1つ以上のスロットパターンを構成するために使用されるマルチパート階層構成であり得る。SP構成の第1の階層部分の場合、UEは、TDD通信中に使用されるスロット構成の一部としてUEによって使用される1つ以上のスロットパターンを示す共通構成を(例えば、「tdd-UL-DL-ConfigurationCommon」情報要素中で)与えられ得る。共通構成は、問題のUEの同じサービングセルを共有する全てのUEに適用可能であり得る。共通構成は、基地局のシステム情報ブロック(SIB)(例えば、SIB1)を介して、及び/又は専用RRCシグナリングを介してUEに送られ得る。共通構成は、構成されたスロットパターン(単数又は複数)内の任意のアップリンク、ダウンリンク、フレキシブル、及び/又は、フレキシブル、及び/又は特別スロットのロケーションを示し得る。更に、共通構成はまた、構成されたスロットパターン(単数又は複数)の任意の特別スロット内の任意のアップリンクシンボル、ダウンリンクシンボル、又はフレキシブルシンボルのロケーションを示し得る。したがって、第1の階層部分のレベルでは、スロットパターン(単数又は複数)内の全てのスロットの全てのシンボルの配置を完全に決定することができる(以下で説明するように、可能な更なる調整を受ける)。共通構成は、本明細書で使用される場合、構成情報の形態であり得る。
【0040】
SP構成の第2の階層部分の場合、UEは、TDD通信中に使用されるスロット構成の一部としてUEによって使用されるスロットパターン(単数又は複数)のうちの1つ以上の各々のための専用構成を(例えば、「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」情報要素中で)与えられ得る。専用構成は、UEに固有であり得る(例えば、サービングセルの他のUEに提供され得る任意の他の専用構成と必ずしも同じではない)。専用構成は、専用RRCシグナリングを介してUEに送信され得る。専用構成は、(SP構成の第1の階層部分によって構成されるような)任意のフレキシブルスロット/シンボルが、アップリンク/ダウンリンクスロット/シンボルとして、対応するスロットパターンにおいて代わりに使用されるべきかどうかを示し得る。専用構成は、本明細書で使用される場合、構成情報の形態であり得る。
【0041】
SP構成の第3の階層部分の場合、UEは、TDD通信中に使用されるスロット構成の一部としてUEによって使用されるスロットパターン(単数又は複数)のうちの1つ以上のスロットパターンの1つ以上のスロットのスロットフォーマットを示すスロットフォーマット指示(SFI)DCIを(例えば、SFI無線ネットワーク一時識別子(SFI-RNTI)によってスクランブルされたフォーマット2_0のグループ共通DCI中で)受信し得る。そのような示されたスロットフォーマットは、対応するスロット中の各シンボルに従って(個々に)、ダウンリンク、アップリンク、又はフレキシブルな使用について示し得、SFI DCIによって示され得る可能なスロットフォーマットの所定のテーブルに従って通信され得る。したがって、SFI DCIによってそのように構成された任意のそのようなスロットについて、第1の階層部分(及び実行される場合、第2の階層部分)によるそのスロットの構成の後に依然として存在する任意のフレキシブルシンボルは、SFI DCIからのそのスロットについてのスロットフォーマットに一致するようにアップリンクシンボル又はダウンリンクシンボルに変更され得る。このプロセスは、第1の階層部分に従って(又は、実行された場合、第2の階層部分によって)UL又はDLシンボルとして以前に構成された任意のシンボルを変更しなくてもよいことに留意されたい。SFI DCIは、本明細書で使用されるように、構成情報の形態であり得る。
【0042】
本明細書で説明されるSP構成に関する更なる詳細は、参照により本明細書に組み込まれる3GPP TS 38.213(バージョン16.6.0、2021年6月)、セクション11.1、「Slot Configuration」に見出すことができる。
【0043】
図1Aは、一実施形態による、TDD通信中に使用されるスロット構成102を示す。スロット構成102は、第1のスロットパターン104を含む。図示のように、第1のスロットパターン104は、3つのダウンリンクスロットのパターンであり、その後に特別スロットが続き、その後にアップリンクスロットが続く。第1のスロットパターン104は、(例えば、基地局からSIB及び/又はRRC構成情報中で受信された)SP構成の第1の階層部分に従って構成されていることがある。例えば、第1のスロットパターン104は、(例えば、「tdd-UL-DL-ConfigurationCommon」情報要素において見られるような)第1のスロットパターン104のための共通構成に従って配置され得る。
【0044】
本明細書で説明するスロット指示は、例えば、スロット構成のスロットのためのスロットフォーマットを指定する情報(例えば、構成情報及び/又はDCI)中の指示であり得る。したがって、スロット構成102は、共通構成におけるスロット指示に対応するスロットから構成されると言うことができる(そのようなスロット指示は、共通構成に従って第1のスロットパターン104に反映されるので)。例えば、スロット構成102は、図示されるように、他のスロットと共に、各々が共通構成のULスロット指示に対応する(及び共通構成の第1のスロットパターン104に従う)DLスロット106及びULスロット108から構成され得る。
【0045】
第1のスロットパターン104の(時間における)長さは、第1のスロットパターン104のための構成情報において(例えば、「dl-UL-TransmissionPeriodicity」パラメータとして)提供され得、本明細書ではPとして示され得る。図示されるように、図1A及び図1Bの実施形態では、スロット構成102は第1のスロットパターン104と同一の広がりを有するので、スロット構成102の長さは、UEによってPであると理解されてもよい。
【0046】
図1Bは、一実施形態による、ULギャップを使用するTDD通信110を実行するためのスロット構成102の使用を示す。図示のように、TDD通信110は、(第1のスロットパターン104から構成される)スロット構成102の反復に従って進む。TDD通信110に示されたスロット構成102の反復は、いくつかの実施形態では、スロット構成102の反復ごと20/Pの第1のシンボルが偶数番号の無線フレーム内の第1のシンボルであるように初期化され得る。
【0047】
UEは、ULギャップ周期性を決定し得る。例えば、場合によっては、基地局は、ULギャップ周期性をUEにシグナリングし得、UEが、シグナリングされた値に直接基づいてこの決定を行うことを可能にする。シグナリングされる値は、単一のULギャップ周期性における長さPのスロット構成の反復の数(本明細書ではNとして示される)に対応する時間量であり得る。言い換えれば、基地局は、UEがそれに応じて直接決定する(NPに等しい)ULギャップ周期性の値をシグナリングすることができる。他の場合には、UEは、スロット構成102の長さの理解に基づいて、ULギャップ周期性を決定し得る。そのような場合、基地局は、単一のULギャップ周期性(例えば、UEに、Nの値をシグナリングする)におけるスロット構成の反復回数をUEにシグナリングすることができ、次いで、UEは、式NPを使用してULギャップ周期性を計算することができる。
【0048】
いずれの場合も、ULギャップ周期性はNPに等しくなり得る。図1A及び図1Bの実施形態では、ULギャップ周期性の期間116a、116b、及び116c(図1Bに示す)は、長さNPである。
【0049】
更に、UEは、TDD通信110内の期間116a、116b、及び116cのうちの1つ(以上)のロケーション(単数又は複数)を識別することが可能であり得る。これらのロケーションは、UE固有であり得る(例えば、第1のUEは、同様にTDD通信110を使用する第2のUEとは異なるロケーションをTDD通信110内の期間に使用するように構成され得る)。基地局は、UEにオフセット値を提供することによって、各UEについてこれらのロケーションを制御し得る。この挙動は、基地局が、(例えば、第2のUEがUE較正を実行している時間中に、1つのUEが通常のULを実行し得るように)TDD通信110を使用して複数のUEを協調させることを可能にし得る。このオフセット値は、UEがTDD通信110の期間を開始すると考えるべきロケーションに対応する。次に、UEが(前述したように)ULギャップ周期性を決定すると、UEは、式(SFN×10+SubFN)mod(ULギャップ周期性)=オフセットを使用して期間116a、116b、及び116cのうちの1つの開始サブフレームを位置特定することができ、ここでULギャップ周期性=NP(前述したように)、SFNはシステムフレーム番号であり、SubFNはそのシステムフレーム内のサブフレームである。
【0050】
UEは、ULギャップ長の値を更に決定することができる。いくつかの実施形態では、ULギャップ長は、基地局によってUEに対して行われるULギャップ長の指示に従って決定され得る。
【0051】
ULギャップ長は、本明細書のいくつかの実施形態では、UE較正目的のために使用されるべきULギャップ周期性の期間の半永続的に構成されたULスロットの数に対応し得る。したがって、本明細書で使用される場合、ULギャップ周期性の期間の半永続的に構成されたULスロットへの言及は、その期間において繰り返されるスロット構成のためのSP構成に従って構成される期間の(例えば、ULギャップ長までの)ULスロットの数を指すと理解され得る。
【0052】
図1Bの実施形態では、UEは、ULギャップ長が4に等しいと決定している。したがって、ULギャップ周期性の各期間116a、116b、及び116c中に、4つの半永続的に構成されたULスロットが、ULギャップに従ってUE較正目的のために使用される。これらは各々、(通常のUL送信のためのUEによるスロットの使用に対応し得る)「U」の代わりに、(UEがUE較正のためのULギャップとしてそのような各ULスロットを使用するという事実に対応する)「G」と示されていることに留意されたい。例えば、図1Bでは、期間116b内の第1の半永続的に構成されたULスロット112a、第2の半永続的に構成されたULスロット112b、第3の半永続的に構成されたULスロット112c、及び第4の半永続的に構成されたULスロット112d(「G」と示される)は、UE較正のために使用され得るが、UE較正のために使用されない期間116b内のULスロット(ULスロット118など)は、通常のUL送信のために利用可能なままである。
【0053】
場合によっては、ULギャップ長は、期間のそのような半永続的構成ULスロットの最初の数に対応し得る。本明細書で使用される場合、ULギャップ周期性の期間の最初の半永続的に構成されたULスロットへの言及は、その期間において繰り返されるスロット構成のためのSP構成に従って構成される期間の(例えば、ULギャップ長までの)ULスロットの最初の(例えば、第1の)数を指すと理解され得る。
【0054】
図1Bは、ULギャップ周期性の期間116bの期間の半永続的に構成されたULスロット112a~112dに関連して、(部分的に)ある期間の最初の半永続的に構成されたULスロットに従う、UEによる決定に従うULギャップの使用を示す。図示のように、第1の半永続的に構成されたULスロット112a、第2の半永続的に構成されたULスロット112b、第3の半永続的に構成されたULスロット112c、及び第4の半永続的に構成されたULスロット112dの各々は、期間116bの最初の半永続的に構成されたULスロットである。
【0055】
更に、見て分かるように、第1の半永続的に構成されたULスロット112a、第2の半永続的に構成されたULスロット112b、第3の半永続的に構成されたULスロット112c、及び第4の半永続的に構成されたULスロット112dの各々は、これらのスロットが、TDD通信110におけるスロット構成102の反復内の第1のスロットパターン104の使用に従ってULについて示されるという点で、第1のスロットパターン104に対応する。更に、第1のスロットパターン104が共通構成に従って配置されるので、第1の半永続的に構成されたULスロット112a、第2の半永続的に構成されたULスロット112b、第3の半永続的に構成されたULスロット112c、及び第4の半永続的に構成されたULスロット112dの各々は、SP構成に従って、第1のスロットパターン104を生成するために使用される共通構成からのULスロット指示に対応すると理解され得る。
【0056】
最後に、TDD通信110のULギャップ周期性の各期間は、期間116bと同じ構成を(ULギャップのための最初の半永続的に構成されたULスロットの使用に従って)使用し得る。これは、期間116aのULスロット120(UE較正のための4つの半永続的に構成されたULスロットが期間116a中に以前に発生したと仮定すると、通常のUL送信のためのULスロットである)、及び第5の半永続的に構成されたULスロット114a(通常のUL送信の代わりにUE較正のために使用される期間116cの4つの最初の半永続的に構成されたULスロットのうちの第1のものであり得る)を参照して示される。
【0057】
図2Aは、一実施形態による、TDD通信中に使用されるスロット構成202を示す。スロット構成202は、第1のスロットパターン204及び第2のスロットパターン206を含む。図示されるように、第1のスロットパターン204は、3つのダウンリンクスロットと、それに続く特別スロットと、それに続くアップリンクスロットのパターンであり、第2のスロットパターン206は、2つのダウンリンクスロットと、それに続く2つの特別スロットと、それに続くアップリンクスロットのパターンである。第1のスロットパターン204及び第2のスロットパターン206は、(例えば、基地局からのRRC構成情報中で受信された)SP構成の第1の階層部分に従って構成されていることがある。例えば、第1のスロットパターン204及び第2のスロットパターン206の各々は、「tdd-UL-DL-ConfigurationCommon」情報要素中の個別のスロットパターンのための共通構成に従って配置され得る。
【0058】
更に、スロット構成202は、共通構成におけるスロット指示に対応するスロットから構成されると言うことができる(そのようなスロット指示は、共通構成に従って第1のスロットパターン204及び第2のスロットパターン206に反映されるので)。例えば、スロット構成202は、図示されるように、他のスロットと共に、共通構成のDLスロット指示に対応する(及び共通構成の第1のスロットパターン204に従う)第1のダウンリンクDLスロット208と、共通構成の特別スロット指示に対応する(及び共通構成の第2のスロットパターン206に従う)特別スロット210と、から構成され得る。
【0059】
第1のスロットパターン204の(時間における)長さは、第1のスロットパターン204のための構成情報において(例えば、「dl-UL-TransmissionPeriodicity」パラメータとして)提供され得、本明細書ではPとして示され得る。更に、第2のスロットパターン206の(時間における)長さは、第2のスロットパターン206のための構成情報において(例えば、「dl-UL-TransmissionPeriodicity」パラメータとして)提供され得、本明細書ではP2として示され得る。図示されるように、図2A及び図2Bの実施形態では、スロット構成202は、第1のスロットパターン204と第2のスロットパターン206との組み合わせと同一の広がりを有するので、スロット構成102の長さは、したがって、UEによって、第1のスロットパターン204の長さと第2のスロットパターン206の長さとの和、すなわち、P+P2であると理解され得る。
【0060】
図2Bは、一実施形態による、ULギャップを使用するTDD通信212を実行するためのスロット構成202の使用を示す。図示のように、TDD通信212は、(第1のスロットパターン204及び第2のスロットパターン206から構成される)スロット構成202の反復に従って進む。TDD通信212に示されたスロット構成202の反復は、いくつかの実施形態では、スロット構成202の反復ごと20/(P+P2)の第1のシンボルが偶数番号の無線フレーム内の第1のシンボルであるように初期化され得る。
【0061】
UEは、ULギャップ周期性を決定し得る。例えば、場合によっては、基地局は、ULギャップ周期性をUEにシグナリングし得、UEが、シグナリングされた値に直接基づいてこの決定を行うことを可能にする。シグナリングされる値は、単一のULギャップ周期性における長さP+P2のスロット構成の反復の数(Nとして示される)に対応する時間量であり得る。言い換えれば、基地局は、(N(P+P2)に等しい)ULギャップ周期性の値をUEに直接シグナリングすることができる。他の場合には、UEは、スロット構成102の長さの理解に基づいて、ULギャップ周期性を決定し得る。そのような場合、基地局は、単一のULギャップ周期性(例えば、UEに、Nの値をシグナリングする)におけるスロット構成の反復回数をUEにシグナリングすることができ、次いで、UEは、式N(P+P2)を使用してULギャップ周期性を計算することができる。
【0062】
いずれの場合も、ULギャップ周期性はN(P+P2)に等しくなり得る。図2A及び図2Bの実施形態では、ULギャップ周期性の期間218a、218b、及び218c(図2Bに示す)は、長さN(P+P2)である。
【0063】
更に、UEは、上記で説明したように、基地局によってUEに与えられたオフセット値を使用して、TDD通信212内の期間218a、218b、及び218cのうちの1つ(以上)のロケーション(単数又は複数)を識別することが可能であり得る。そのような場合、UEはまた、ULギャップ周期性を決定すると、UEは、式(SFN×10+SubFN)mod(ULギャップ周期性)=オフセットを使用して期間116a、116b、及び116cのうちの1つの開始サブフレームを位置特定することができ、ここでULギャップ周期性=N(P+P2)(前述したように)、SFNはシステムフレーム番号であり、SubFNはそのシステムフレーム内のサブフレームである。
【0064】
UEは、(例えば、基地局によってUEに対して行われるULギャップ長の指示に従って)ULギャップ長の値を更に決定し得る。図2Bの実施形態では、UEは、ULギャップ長が2に等しいと決定している。したがって、ULギャップ周期性の各期間218a、218b、及び218c中に、2つの半永続的に構成されたULスロットが、ULギャップに従ってUE較正目的のために使用される。これらは、(通常のUL送信のためのUEによるスロットの使用に対応し得る)「U」の代わりに、(UEがUE較正のためのULギャップとしてそのような各ULスロットを使用するという事実に対応する)「G」と示されていることに留意されたい。例えば、図2Bでは、第1の半永続的に構成されたULスロット214a及び第2の半永続的に構成されたULスロット214b(「G」と示される)は、UE較正のために使用され得るが、UE較正のために使用されない期間116b内のULスロット(ULスロット220など)は、通常のUL送信のために利用可能なままである。
【0065】
図2Bは、ULギャップ周期性の期間218bの2つの半永続的に構成されたULスロット214a及び214bに関連して、(部分的に)期間の最初の半永続的に構成されたULスロットに従うULギャップの、UEによる決定に従う使用を示す。図示のように、第1の半永続的に構成されたULスロット214a及び第2の半永続的に構成されたULスロット214bの各々は、期間218bの最初の半永続的に構成されたULスロットである。
【0066】
更に、見て分かるように、第1の半永続的に構成されたULスロット214aは、このスロットがTDD通信212におけるスロット構成202の反復内の第1のスロットパターン204の使用に従ってULのために示されるという点で、第1のスロットパターン204に対応する。更に、第1のスロットパターン204が共通構成に従って配置されるので、第1の半永続的に構成されたULスロット214aは、SP構成に従って第1のスロットパターン204を生成するために使用される共通構成からのULスロット指示に対応すると理解され得る。
【0067】
更に、見て分かるように、第2の半永続的に構成されたULスロット214bは、このスロットが、TDD通信212におけるスロット構成202の反復内の第2のスロットパターン206の使用に従ってULのために示されるという点で、第2のスロットパターン206に対応する。更に、第2のスロットパターン206が共通構成に従って配置されるので、第2の半永続的に構成されたULスロット214bは、SP構成に従って第2のスロットパターン206を生成するために使用される共通構成からのULスロット指示に対応すると理解され得る。
【0068】
最後に、ULギャップ周期性の各期間は、期間218bと同じ構成を(ULギャップのための期間の最初の半永続的に構成されたULスロットの使用に従って)使用し得る。これは、期間218aのULスロット222(UE較正のための2つの半永続的に構成されたULスロットが期間218a中に以前に発生したと仮定すると、通常のUL送信のためのULスロットである)、並びに第3の半永続的に構成されたULスロット216a及び第4の半永続的に構成されたULスロット216b(通常のUL送信の代わりにUE較正のために使用される期間218cの2つの最初の半永続的に構成されたULスロットであり得る)を参照して示される。
【0069】
図3Aは、一実施形態による、TDD通信中に使用されるスロット構成302を示す。スロット構成302は、第1のスロットパターン304を含む。図示されるように、第1のスロットパターン304は、4つのダウンリンクスロットと、それに続く特別スロットと、それに続くフレキシブルスロットと、それに続く特別スロットと、それに続く3つのアップリンクスロットのパターンである。第1のスロットパターン304は、第1の階層部分及び第2の階層部分に対応して提供される構成に従って、(例えば、基地局からSIB及び/又はRRC構成情報において受信された)SP構成の第1の階層部分及び第2の階層部分に従って、構成されていることがある。例えば、共通構成306は、「tdd-UL-DL-ConfigurationCommon」情報要素に従って配置され得る。専用構成308は、第1のスロットパターン304に対応する「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」情報要素に従って配置され得る。上記で説明したように、専用構成308は、共通構成306において提供されるスロット/シンボル以外の、第1のスロットパターン304におけるフレキシブルスロット/シンボルであるべき任意のスロット/シンボルを示す。したがって、第1のスロットパターン304は、図示された方法で、共通構成306のフレキシブルシンボル/スロットを更に指定するために、専用構成308の使用を通じて310に到達する。
【0070】
スロット構成302は、共通構成306及び専用構成308のうちの1つにおけるスロット指示に各々対応するスロットから構成されるということができる。例えば、スロット構成302は、(図示されるように、他のスロットと共に)特別スロット312及びULスロット314から構成され得る。特別スロット312は、(専用構成308のその特別スロット指示を指す、特別スロット312から上への矢印によって示されるように)その同じポジションに対する専用構成308の特別スロット指示316に対応し、一方、ULスロット314は、(ULスロット314から共通構成306のそのULスロット指示を指す上への矢印によって示されるように)その同じポジションに見出される共通構成306におけるULスロット指示318に対応する。
【0071】
第1のスロットパターン304の(時間における)長さは、第1のスロットパターン304のための構成情報において(例えば、「dl-UL-TransmissionPeriodicity」パラメータとして)提供され得、本明細書ではPとして示され得る。図示されるように、図3A及び図3Bの実施形態では、スロット構成302は第1のスロットパターン304と同一の広がりを有するので、スロット構成302の長さは、UEによってPであると理解されてもよい。
【0072】
図3Bは、一実施形態による、ULギャップを使用するTDD通信320を実行するためのスロット構成302の使用を示す。図示のように、TDD通信320は、(第1のスロットパターン304から構成される)スロット構成302の反復に従って進む。
【0073】
図3A及び図3Bの実施形態は、単一のスロットパターン(第1のスロットパターン304)と同一の広がりを有するスロット構成302を使用する。したがって、図3A及び図3Bの実施形態は、同じ特性を共有する図1A及び図1Bの実施形態に多くの点で類似し得る。したがって、例えば、TDD通信320に示されているスロット構成302の反復は、スロット構成302の反復20/Pごとの最初のシンボルが偶数番号の無線フレーム内の最初のシンボルであるように初期化されてもよく、UEは、第1のスロットパターン304(本明細書ではNPとして示される)の倍数であるULギャップ周期性を決定してもよく、UEは、受信されたオフセット及び式(SFN×10+SubFN)mod(ULギャップ周期性)=オフセット(ここでULギャップ周期性=NP)を使用することによってULギャップ周期性の期間326a、326b、及び/又は326cのうちの1つ(以上)のロケーション(単数又は複数)を識別することができてもよいことを理解されたい。
【0074】
UEはまた、(例えば、基地局によってUEに対して行われるULギャップ長の指示に従って)ULギャップ長を決定し得る。図3Bの実施形態では、UEは、ULギャップ長が2に等しいと決定している。したがって、ULギャップ周期性の各期間326a、326b、及び326c中に、2つの半永続的に構成されたULスロットが、ULギャップに従ってUE較正目的のために使用される。これらは、(通常のUL送信のためのUEによるスロットの使用に対応し得る)「U」の代わりに、(UEがUE較正のためのULギャップとしてそのような各ULスロットを使用するという事実に対応する)「G」と示されていることに留意されたい。例えば、図3Bでは、第1の半永続的に構成されたULスロット322a及び第2の半永続的に構成されたULスロット322b(「G」と示される)は、UE較正のために使用され得るが、UE較正のために使用されない期間326b内のULスロット(ULスロット328及びULスロット334など)は、通常のUL送信のために利用可能なままである。
【0075】
図3Bは、ULギャップ周期性の期間326bの2つの半永続的に構成されたULスロット322a及び322bに関連して、(部分的に)期間の最初の半永続的に構成されたULスロットによるULギャップの、UEによる決定に従う使用を示す。図示のように、第1の半永続的に構成されたULスロット322a及び第2の半永続的に構成されたULスロット322bの各々は、期間326bの最初の半永続的に構成されたULスロットである。
【0076】
更に、見て分かるように、第1の半永続的に構成されたULスロット322a及び第2の半永続的に構成されたULスロット322bの各々は、これらのスロットが、TDD通信320におけるスロット構成302の反復内の第1のスロットパターン304の使用に従ってULのために示されるという点で、第1のスロットパターン304に対応する。また、(図3Aの専用構成308に戻って参照すると)第1の半永続的に構成されたULスロット322a及び第2の半永続的に構成されたULスロット322bの各々は、SP構成に従って第1のスロットパターン304を生成するために使用された専用構成308からのULスロット指示に対応することが分かる。
【0077】
図3A及び図3Bに示す実施形態の代わりに、例えば、専用構成308が(例えば、その最後に指定されたシンボル内に)単一のUL指示のみを含んでいた場合、スロット構成302は、最終的に(3つではなく)2つのULシンボルのみで終了する。そのような場合、第1の半永続的に構成されたULスロット322aは、代わりにフレキシブルスロットであり、ULスロット334は、(2つのうちの)第2の最初の半永続的に構成されたULスロット(専用構成308における任意のUL指示の代わりに、共通構成306における図示された対応するUL指示に対応していた)として使用されている。
【0078】
図3A及び図3Bの実施形態に戻ると、ULギャップ周期性の各期間は、(ULギャップのための期間の最初の半永続的に構成されたULスロットの使用に従って)期間326bと同じ構成を使用し得る。これは、期間326aのULスロット332(UE較正のための2つの半永続的に構成されたULスロットが期間326a中に以前に発生したと仮定すると、通常のUL送信のためのULスロットである)、並びに第3の半永続的に構成されたULスロット324a及び第4の半永続的に構成されたULスロット324b(通常のUL送信の代わりにUE較正のために使用される期間326cの2つの最初の半永続的に構成されたULスロットであり得る)及びULスロット330(通常のUL送信のための期間326cのULスロットである)を参照して示される。
【0079】
当業者であれば、本開示の恩恵により、SP構成の第1の階層部分及び第2の階層部分に従って構成されたスロットパターン(その例は、図3A及び図3Bの実施形態に関連して提示されている)の使用が、(本明細書の図2A及び図2Bの実施形態に関連して提示された内容と同様に)2つ以上の構成されたスロットパターンを含む実施形態に拡張され得ることを理解するであろう。例えば、スロット構成が長さPの第1のスロットパターン及び長さP2の第2のスロットパターンに対応し、スロット構成に長さP+P2を与え、そのようなスロットパターンの一方(又は両方)がSP構成の第1の階層部分及び第2の階層部分に従って構成されることが可能である。そのような場合、そのようなスロット構成の反復は、スロット構成の全ての20/(P+P2)反復のうちの第1のシンボルが偶数番号の無線フレーム内の第1のシンボルであるように初期化されてもよく、UEは、第1のスロットパターン及び第2のスロットパターン(N(P+P2)として示される)の倍数であり、したがってスロット構成の反復を含むULギャップ周期性を決定してもよく、UEは、受信されたオフセット及び式(SFN×10+SubFN)mod(ULギャップ周期性)=オフセットを使用することによって、ULギャップ周期性のこれらの期間のうちの1つ(以上)のロケーション(単数又は複数)を識別することができるが、ULギャップ周期性=N(P+P2)を伴う。
【0080】
次いで、本明細書で説明するように、そのような期間の最初の半永続的に構成されたULスロットが、UE較正のために使用され得る。これらの半永続的に構成されたULスロットの数は、ULギャップ長に等しくてもよい。更に、これらの半永続的に構成されたULスロットは、第1のスロットパターン及び第2のスロットパターンのうちの1つ以上においてULのために示されたスロットに対応し得る。したがって、これらの半永続的に構成されたULスロットはまた各々、必要に応じて、SP構成に従って、それぞれのスロットパターンのための共通構成における、又は(スロットパターンに関連して提供された場合)任意選択で個別のスロットパターンのための専用構成におけるULスロット指示に対応すると理解されてもよい。
【0081】
図4Aは、一実施形態による、TDD通信中に使用されるスロット構成402を示す。スロット構成402は、第1のスロットパターン404を含む。図示されているように、第1のスロットパターン404は、3つのダウンリンクスロットと、それに続く特別スロットと、それに続く2つのフレキシブルスロットと、それに続く4つのアップリンクスロットのパターンである。
【0082】
第1のスロットパターン404は、SFI DCI408と組み合わせたSIB/RRCスロット構成406の使用に従って決定されていてもよい。SIB/RRCスロット構成406は、SP構成の第1の階層部分で第2の階層部分に対応して提供される共通(及び任意選択で専用)構成に従って、SP構成の第1の階層部分に従って(及び任意選択で第2の階層部分によって)(例えば、これらは基地局からのSIB及び/又はRRC構成情報において受信され得るので)決定されていてもよい。例えば、SIB/RRCスロット構成406は、第1のスロットパターン404に対応する「tdd-UL-DL-ConfigurationCommon」情報要素(及び任意選択で「tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated」情報要素)に従って構成され得る。
【0083】
次いで、UEは、SFI DCI408を受信することができる。そのような場合、スロット構成406の第1のスロットパターン404は、図示される様式で、SIB/RRCスロット構成402のフレキシブルシンボル/スロットを更に指定するために、SFI DCI408の使用を通して410に到達する。例えば、SFI DCI408は、スロット構成402のULスロット412が代わりに全てのアップリンクシンボルのスロットフォーマットを有するべきであることを示す、SIB/RRCスロット構成406によって構成された、第2の特別スロットのロケーションに対応するULスロット指示416を作成し得る。これは、全てのULシンボルに構成されたDCI内のSlotFormatCombination要素に従うことができる。SFI DCI408によって示されるようにそのスロットに変更を行うことは、第1のスロットパターン404をもたらす。
【0084】
スロット構成402は、各々がSIB/RRCスロット構成406のスロット又はSFI DCI408内のスロット指示に対応するスロットから構成されると言うことができる。例えば、スロット構成402は、(図示されるように、他のスロットと共に)ULスロット412及びULスロット414から構成され得る。ULスロット412は、(SFI DCI408のULスロット指示416を指すULスロット指示416から上への矢印によって示されるように)その同じポジションについてのSFI DCI408のULスロット指示に対応し、ULスロット414は、(SIB/RRCスロット構成406のULスロット418を指すULスロット414から上への矢印によって示されるように)その同じポジションにおいて見出されるSIB/RRCスロット構成406のULスロットに対応する。
【0085】
第1のスロットパターン404の(時間における)長さは、第1のスロットパターン404のための構成情報において(例えば、「dl-UL-TransmissionPeriodicity」パラメータとして)提供され得、本明細書ではPとして示され得る。図示されるように、図4A及び図4Bの実施形態では、スロット構成402が第1のスロットパターン404と同一の広がりを有するので、スロット構成402の長さは、UEによってPであると理解されてもよい。
【0086】
図4Bは、一実施形態による、ULギャップを使用するTDD通信420を実行するためのスロット構成402の使用を示す。図示のように、TDD通信420は、(第1のスロットパターン404から構成される)スロット構成402の反復に従って進む。
【0087】
図4A及び図4Bの実施形態は、単一のスロットパターン(第1のスロットパターン404)と同一の広がりを有するスロット構成402を使用する。したがって、図4A及び図4Bの実施形態は、同じ特性を共有する図1A及び図1Bの実施形態と多くの点で類似し得る。したがって、例えば、TDD通信420に示されているスロット構成402の反復は、スロット構成402の反復20/Pごとの最初のシンボルが偶数番号の無線フレーム内の最初のシンボルであるように初期化されてもよく、UEは、第1のスロットパターン404(NPとして示される)の倍数であるULギャップ周期性を決定してもよく、UEは、受信されたオフセット及び式(SFN×10+SubFN)mod(ULギャップ周期性)=オフセット(ここでULギャップ周期性=NP)を使用することによってULギャップ周期性の期間426a、426b、及び/又は426cのうちの1つ(以上)のロケーション(単数又は複数)を識別することができてもよいことを理解されたい。
【0088】
UEはまた、(例えば、基地局によってUEに対して行われるULギャップ長の指示に従って)ULギャップ長を決定し得る。図4Bの実施形態では、UEは、ULギャップ長が3に等しいと決定している。したがって、ULギャップ周期性の各期間426a、426b、及び426c中に、3つのULスロットが、ULギャップに従ってUE較正目的のために使用される。これらは、(通常のUL送信のためのUEによるスロットの使用に対応し得る)「U」の代わりに、(UEがUE較正のためのULギャップとしてそのような各ULスロットを使用するという事実に対応する)「G」と示されていることに留意されたい。例えば、図4Bでは、第1の半永続的に構成されたULスロット422a、第2の半永続的に構成されたULスロット422b、及び第3の半永続的に構成されたULスロット422c(「G」と示される)は、UE較正のために使用され得るが、「U」と示される、UE較正のために使用されない期間426b内のULスロット(ULスロット428など)は、通常のUL送信のために利用可能なままである。
【0089】
図4Bは、ULギャップ周期性の期間426bの3つの半永続的に構成されたULスロット422a、422b、及び422cに関連して、(部分的に)期間の最初の半永続的に構成されたULスロットによるULギャップの、UEによる決定に従う使用を示す。図示のように、第1の半永続的に構成されたULスロット422a、第2の半永続的に構成されたULスロット422b、及び第3の半永続的に構成されたULスロット422cの各々は、期間426bの最初の半永続的に構成されたULスロットである。
【0090】
更に、見て分かるように、第1の半永続的に構成されたULスロット422a、第2の半永続的に構成されたULスロット422b、及び第3の半永続的に構成されたULスロット422cの各々は、これらのスロットが、SP構成に従って、TDD通信420におけるスロット構成402の反復内の第1のスロットパターン404の使用に従ってULについて示されるという点で、第1のスロットパターン404に対応する。また、(図4AのSFI DCI408に戻って参照すると)第1の半永続的に構成されたULスロット422aは、SP構成に従って第1のスロットパターン404を生成するために使用されたSFI DCI408からのULスロット指示に対応するが、第2の半永続的に構成されたULスロット422b及び第3の半永続的に構成されたULスロット422cは、代わりにSIB/RRCスロット構成406に対応する(例えば、各々、SIB/RRCスロット構成406の基礎となる共通構成及び(可能性のある)専用構成のうちの1つに対応する)ことが分かる。
【0091】
最後に、ULギャップ周期性の各期間は、期間426bと同じ構成を(ULギャップのための期間の最初の半永続的に構成されたULスロットの使用に従って)使用し得る。これは、期間426aのULスロット432(UE較正のために半永続的に構成されたULスロットが期間426a中に以前に発生したと仮定すると、通常のUL送信のためのULスロットである)、第4の半永続的に構成されたULスロット424a、第5の半永続的に構成されたULスロット424b、及び第6の半永続的に構成されたULスロット424c(通常のUL送信の代わりにUE較正のために使用される期間426cの3つの最初の半永続的に構成されたULスロットであり得る)、並びにULスロット430(通常のUL送信のための期間426cのULスロットである)を参照して示される。
【0092】
当業者であれば、本開示の恩恵により、SP構成の第1の階層部分、任意選択で第2の階層部分、及び第3の階層部分(その例は図4A及び図4Bの実施形態に関連して提示されている)に従って構成された使用スロットパターンが、(本明細書の図2A及び図2Bの実施形態に関連して提示された内容と同様に)2つ以上の構成スロットパターンを含む実施形態に拡張され得ることを理解するであろう。例えば、スロット構成が長さPの第1のスロットパターン及び長さP2の第2のスロットパターンに対応し、スロット構成に長さP+P2を与え、そのようなスロットパターンの一方(又は両方)がSP構成の第1の階層部分、任意選択で第2の階層部分、及び第3の階層部分に従って構成されることが可能である。そのような場合、そのようなスロット構成の反復は、スロット構成の全ての20/(P+P2)反復のうちの第1のシンボルが偶数番号の無線フレーム内の第1のシンボルであるように初期化されてもよく、UEは、第1のスロットパターン及び第2のスロットパターン(N(P+P2)として示される)の倍数であり、したがってスロット構成の反復を含むULギャップ周期性を決定してもよく、UEは、受信されたオフセット及び式(SFN×10+SubFN)mod(ULギャップ周期性)=オフセットを使用することによって、ULギャップ周期性のこれらの期間のうちの1つ(以上)のロケーション(単数又は複数)を識別することができるが、ULギャップ周期性=N(P+P2)を伴う。
【0093】
次いで、本明細書で説明するように、そのような期間の最初の半永続的に構成されたULスロットが、UE較正のために使用され得る。これらの半永続的に構成されたULスロットの数は、ULギャップ長に等しくてもよい。更に、これらの半永続的に構成されたULスロットは、第1のスロットパターン及び第2のスロットパターンのうちの1つ以上においてULのために示されたスロットに対応し得る。これらの半永続的に構成されたULスロットの各々は、SP構成に従って、個別のスロットパターンのための共通構成における、個別のスロットパターンのための専用構成における(そのようなものがスロットパターンに関連して提供された場合)、又はSFI DCIにおける(そのようなものがスロットパターンに関連して提供された場合)ULスロット指示のうちの1つに対応し得る。
【0094】
図5Aは、一実施形態による、TDD通信中に使用されるスロット構成502を示す。スロット構成502は、第1のスロットパターン504を含む。図示のように、第1のスロットパターン504は、1つのダウンリンクスロットの後に特別スロットが続き、その後に3つのアップリンクスロットが続くものである。第1のスロットパターン504は、上述したように、例えば、SP構成方法に従って構成されていてもよい。
【0095】
第1のスロットパターン504の(時間における)長さは、第1のスロットパターン504のための構成情報において(例えば、「dl-UL-TransmissionPeriodicity」パラメータとして)提供され得、本明細書ではPとして示され得る。図示されるように、図5A図5Dの実施形態では、スロット構成502が第1のスロットパターン504と同一の広がりを有するので、スロット構成502の長さは、UEによってPであると理解されてもよい。
【0096】
本明細書で説明するように、図5B図5Dの各々は、図5Aに示された要素を使用することができる。したがって、図5B図5C、及び図5Dの実施形態は各々、単一のスロットパターン(第1のスロットパターン504)と同一の広がりを有するスロット構成502を使用する。したがって、図5A図5B、及び図5Cの実施形態は各々、同じ特性を共有する図1A及び図1Bの実施形態と多くの点で類似し得る。したがって、例えば、これらの図のそれぞれのTDD通信に示されているスロット構成502の反復は、スロット構成502の反復20/Pごとの最初のシンボルが偶数番号の無線フレーム内の最初のシンボルであるように初期化されてもよく、UEは、第1のスロットパターン504(本明細書ではNPとして示される)の倍数であるULギャップ周期性を決定してもよく、UEは、受信されたオフセット及び式(SFN×10+SubFN)mod(ULギャップ周期性)=オフセット(ここでULギャップ周期性=NP)を使用することによってこれらの図に示すULギャップ周期性の期間のうちの1つ(以上)のロケーション(単数又は複数)を識別することができてもよいことを理解されたい。
【0097】
UEはまた、(例えば、基地局によってUEに対して行われるULギャップ長の指示に従って)ULギャップ長を決定し得る。図5B図5C、及び図5Dの実施形態では、UEは、ULギャップ長が4に等しいと決定している。したがって、ULギャップ周期性の各期間中に、4つの半永続的に構成されたULスロットが、UE較正目的のために使用される。
【0098】
しかしながら、図5B図5C、及び図5Dの実施形態では、ULギャップのために使用されるULスロットは、図1B図2B図3B、及び図4Bのように、(必ずしも)ULギャップ周期性の対応する期間の最初の半永続的に構成されたスロットではない(が、見られるように、重複があり得る)。代わりに、図5B図5C、及び図5Dの実施形態では、UEは、ULギャップ周期性の期間によって使用されるスロット構成の個々の反復の最初の半永続的に構成されたULスロットの1つ以上のセットを使用する。本明細書で使用される場合、ULギャップ周期性の期間によって使用されるスロット構成の反復の最初の半永続的に構成されたULスロットへの言及は、ULギャップ周期性の期間によって使用される(SP構成に従って構成される)スロット構成のその反復の初期の(例えば、第1の)数のULスロットを指すと理解され得る。したがって、図5B図5C、及び図5Dの各々において、ULギャップについて、UEは、ULギャップ周期性の期間のスロット構成の反復の(最大)最初の半永続的に構成されたULスロットの数mを使用し、必要に応じて、そのように使用されるULスロットの総数がULギャップ長に等しくなるまで、その期間内のスロット構成の後続の反復においてこの使用を繰り返す。この挙動は、UE較正のための「不連続ULスロット使用」を表し得る。したがって、図5Bは、図5Aからの要素を使用する不連続ULスロット使用による1つの可能な実施形態であると理解することができ、図5Cは、図5Aからの要素を使用する不連続ULスロット使用による第2の可能な実施形態であると理解することができ、図5Dは、図5Aからの要素を使用する不連続ULスロット使用による第3の可能な実施形態であると理解することができる。
【0099】
図5Bは、一実施形態による、ULギャップを使用するTDD通信510を実行するためのスロット構成502の使用を示す。図示のように、TDD通信510は、(第1のスロットパターン504から構成される)スロット構成502の反復に従って進む。
【0100】
ULギャップ周期性の期間におけるスロット構成の反復の最初の半永続的に構成されたULスロットのm数の使用が、ULギャップ周期性に対応する期間516bの4つの半永続的に構成されたULスロット512a、512b、512c、及び512dに関連して(部分的に)図5Bに示されており、ここでm=1である。第1の半永続的に構成されたULスロット512a、第2の半永続的に構成されたULスロット512b、第3の半永続的に構成されたULスロット512c、及び第4の半永続的に構成されたULスロット512dは各々、「U」(通常のUL送信のためのUEによるスロットの使用に対応し得る)の代わりに、「G」(UEがUE較正のためのULギャップとしてそのようなULスロットの各々を使用するという事実に対応する)と示されていることに留意されたい。更に、図示のように、「U」と示される、これらの半永続的に構成されたULスロット(ULスロット518など)ではない期間516b内のULスロットは、通常のUL送信のために利用可能なままである。
【0101】
見て分かるように、第1の半永続的に構成されたULスロット512a、第2の半永続的に構成されたULスロット512b、第3の半永続的に構成されたULスロット512c、及び第4の半永続的に構成されたULスロット512dの各々は、これらのスロットが、TDD通信510におけるスロット構成502の反復内の第1のスロットパターン504の使用に従ってULのために示されるという点で、第1のスロットパターン504に対応する。更に、第1の半永続的に構成されたULスロット512a、第2の半永続的に構成されたULスロット512b、第3の半永続的に構成されたULスロット512c、及び第4の半永続的に構成されたULスロット512dの各々は、(前述したように)SP構成に従って、共通構成、専用構成、又はSFI DCIのULスロット指示に対応し得る。
【0102】
図5Bの実施形態では、UEは、4のULギャップ長に達するまで、ULギャップの期間516bにおけるスロット構成502の各反復において、(最大で)(m=1に対応する)1つの最初の半永続的ULスロットを使用する。例えば、図示されるように、第1の半永続的に構成されたULスロット512aは、期間516bにおけるスロット構成502の第1の反復の最初の半永続的ULスロットであり、第2の半永続的に構成されたULスロット512bは、期間516bにおけるスロット構成502の第2の反復の最初の半永続的ULスロットであり、第3の半永続的に構成されたULスロット512cは、期間516aにおけるスロット構成502の第3の反復の最初の半永続的ULスロットであり、第4の半永続的に構成されたULスロット512dは、期間516bにおけるスロット構成502の第4の反復の最初の半永続的ULスロットである。
【0103】
最後に、図5BにおけるULギャップ周期性の各期間は、期間516bと同じ配置を使用し得る。これは、期間516aのULスロット520(UE較正のための4つの半永続的に構成されたULスロットが期間516a中に以前に発生したと仮定すると、通常のUL送信のためのULスロットである)、及び第5の半永続的に構成されたULスロット514a(通常のUL送信の代わりにUE較正のために使用される期間516cにおけるスロット構成502の反復の最初の半永続的ULスロットであり得る)、及び期間516cのULスロット522(通常のUL送信のための期間516cのULスロットである)を参照して示される。
【0104】
図5Cは、一実施形態による、ULギャップを使用するTDD通信524を実行するためのスロット構成502の使用を示す。図示のように、TDD通信524は、(第1のスロットパターン504から構成される)スロット構成502の反復に従って進む。
【0105】
ULギャップ周期性の期間におけるスロット構成の反復の最初の半永続的に構成されたULスロットの数のm使用が、ULギャップ周期性に対応する期間530bの4つの半永続的に構成されたULスロット526a、526b、526c、及び526dに関連して(部分的に)図5Cに示されており、ここでm=2である。第1の半永続的に構成されたULスロット526a、第2の半永続的に構成されたULスロット526b、第3の半永続的に構成されたULスロット526c、及び第4の半永続的に構成されたULスロット526dは各々、「U」(通常のUL送信のためのUEによるスロットの使用に対応し得る)の代わりに、「G」(UEがUE較正のためのULギャップとしてそのようなULスロットの各々を使用するという事実に対応する)と示されていることに留意されたい。更に、図示のように、「U」と示される、これらの半永続的に構成されたULスロット(ULスロット532など)ではない期間530b内のULスロットは、通常のUL送信のために利用可能なままである。
【0106】
見て分かるように、第1の半永続的に構成されたULスロット526a、第2の半永続的に構成されたULスロット526b、第3の半永続的に構成されたULスロット526c、及び第4の半永続的に構成されたULスロット526dの各々は、これらのスロットが、TDD通信524におけるスロット構成502の反復内の第1のスロットパターン504の使用に従ってULのために示されるという点で、第1のスロットパターン504に対応する。更に、第1の半永続的に構成されたULスロット526a、第2の半永続的に構成されたULスロット526b、第3の半永続的に構成されたULスロット526c、及び第4の半永続的に構成されたULスロット526dの各々は、(前に説明したように)SP構成に従って、共通構成、専用構成、又はSFI DCIのULスロット指示に対応し得る。
【0107】
図5Cの実施形態では、UEは、4のULギャップ長に達するまで、ULギャップの期間530bにおけるスロット構成502の各反復の、(最大で)(m=2に対応する)2つの最初の半永続的ULスロットを使用する。例えば、図示されるように、第1の半永続的に構成されたULスロット526a及び第2の半永続的に構成されたULスロット526bは、期間530bにおけるスロット構成502の第1の反復の最初の半永続的ULスロットであり、第3の半永続的に構成されたULスロット526c及び第4の半永続的に構成されたULスロット526dは、期間530bにおけるスロット構成502の第2の反復の最初の半永続的ULスロットである。
【0108】
最後に、ULギャップ周期性の各期間は、期間530bと同じ構成を使用し得る。これは、期間530aのULスロット534(UE較正のための4つの半永続的に構成されたULスロットが期間530a中に以前に発生したと仮定すると、通常のUL送信のためのULスロットである)と、第5の半永続的に構成されたULスロット528a及び第6の半永続的に構成されたULスロット528b(各々、通常のUL送信の代わりにUE較正のために使用される期間530cにおけるスロット構成502の第1の反復の最初の半永続的ULスロットであり得る)と、期間530cのULスロット536(通常のUL送信のための期間530cのULスロットである)とを参照して示される。
【0109】
図5Dは、一実施形態による、ULギャップを使用するTDD通信538を実行するためのスロット構成502の使用を示す。図示のように、TDD通信538は、(第1のスロットパターン504から構成される)スロット構成502の反復に従って進む。
【0110】
ULギャップ周期性の期間におけるスロット構成の反復の最初の半永続的に構成されたULスロットの数のm使用が、ULギャップ周期性に対応する期間544bの4つの半永続的に構成されたULスロット540a、540b、540c、及び540dに関連して(部分的に)図5Dに示されており、ここでm=3である。第1の半永続的に構成されたULスロット540a、第2の半永続的に構成されたULスロット540b、第3の半永続的に構成されたULスロット540c、及び第4の半永続的に構成されたULスロット540dは各々、「U」(通常のUL送信のためのUEによるスロットの使用に対応し得る)の代わりに、「G」(UEがUE較正のためのULギャップとしてそのようなULスロットの各々を使用するという事実に対応する)と示されていることに留意されたい。更に、図示のように、「U」と示される、これらの半永続的に構成されたULスロット(ULスロット546など)ではない期間530b内のULスロットは、通常のUL送信のために利用可能なままである。
【0111】
見て分かるように、第1の半永続的に構成されたULスロット540a、第2の半永続的に構成されたULスロット540b、第3の半永続的に構成されたULスロット540c、及び第4の半永続的に構成されたULスロット540dの各々は、これらのスロットが、TDD通信538におけるスロット構成502の反復内の第1のスロットパターン504の使用に従ってULのために示されるという点で、第1のスロットパターン504に対応する。更に、第1の半永続的に構成されたULスロット540a、第2の半永続的に構成されたULスロット540b、第3の半永続的に構成されたULスロット540c、及び第4の半永続的に構成されたULスロット540dの各々は、(前に説明したように)SP構成に従って、共通構成、専用構成、又はSFI DCIのULスロット指示に対応し得る。
【0112】
図5Dの実施形態では、UEは、4のULギャップ長に達するまで、ULギャップの期間530bにおけるスロット構成502の各反復における、(最大で)(m=3に対応する)3つの最初の半永続的ULスロットを使用する。例えば、図示のように、第1の半永続的に構成されたULスロット540a、第2の半永続的に構成されたULスロット540b、及び第3の半永続的に構成されたULスロット540cは、期間544bにおけるスロット構成502の第1の反復の最初の半永続的ULスロットであり、第4の半永続的に構成されたULスロット540dは、期間544bにおけるスロット構成502の第2の反復の最初の半永続的ULスロットである(第4の半永続的に構成されたULスロット540dの使用によって4のULギャップ長に達するので、第2の反復では、そのようなスロットが1つだけ使用された)。
【0113】
最後に、ULギャップ周期性の各期間は、期間544bと同じ構成を使用し得る。これは、期間544aのULスロット548(UE較正のための4つの半永続的に構成されたULスロットが期間544a中に以前に発生したと仮定すると、通常のUL送信のためのULスロットである)、並びに期間544cの第5の半永続的に構成されたULスロット542a、第6の半永続的に構成されたULスロット542b、及び第7の半永続的に構成されたULスロット542c(各々、通常のUL送信の代わりにUE較正のために使用される、期間544cにおけるスロット構成502の第1の反復の最初の半永続的ULスロットであり得る)を参照して示される。
【0114】
不連続ULスロット使用を実装する実施形態(図5B図5C、及び図5Dに示されるもの等)では、期間516bによって使用されるスロット構成502の適用可能な反復の最初の半永続的ULスロットの所与の数mは、UEの事前構成に従ってもよい。他の実施形態において、mは、代わりに、基地局によってUEにシグナリングされ得る。
【0115】
更に、そのような実施形態におけるmの値は、特定の制約内に維持されるべきであることが理解されよう。例えば、mの値はULギャップ長未満であるべきであり、mの値はULギャップ周期性の期間内に半永続的に構成されたULスロットの数以下であるべきであることが理解されよう。
【0116】
当業者であれば、本開示の恩恵により、図5A図5Dで説明したスロットパターンの使用は、2つ以上の構成されたスロットパターンを含む実施形態に拡張できることを理解するであろう(本明細書の図2A及び図2Bの実施形態に関連して提示した内容と同様に)。例えば、スロット構成は、長さPの第1のスロットパターン及び長さP2の第2のスロットパターンに対応し、SP構成に応じた長さP+P2をスロット構成に与えることができる。そのような場合、そのようなスロット構成の反復は、スロット構成の全ての20/(P+P2)反復のうちの第1のシンボルが偶数番号の無線フレーム内の第1のシンボルであるように初期化されてもよく、UEは、第1のスロットパターン及び第2のスロットパターン(N(P+P2)として示される)の倍数であり、したがってスロット構成の反復を含むULギャップ周期性を決定してもよく、UEは、受信されたオフセット及び式(SFN×10+SubFN)mod(ULギャップ周期性)=オフセットを使用することによって、ULギャップ周期性のこれらの期間のうちの1つ(以上)のロケーション(単数又は複数)を識別することができるが、ULギャップ周期性=N(P+P2)を伴う。
【0117】
次いで、本明細書で説明するように、期間内のスロット構成の反復の最初の半永続的に構成されたULスロットが、UE較正のために使用され得る。これらの半永続的に構成されたULスロットの数は、ULギャップ長に等しくてもよい。更に、これらの半永続的に構成されたULスロットは、第1のスロットパターン及び第2のスロットパターンのうちの1つ以上においてULのために示されたスロットに対応し得る。例えば、mの値が第1のスロットパターンに対応するスロット構成の反復の半永続的に構成されたULスロットの数を超える場合、第2のスロットパターンに対応するスロット構成のその反復の(最初の)半永続的ULスロットの使用は、mに到達するために使用されてもよい。半永続的に構成されたULスロットはまた、各々、個別のスロットパターンのための共通構成における、任意選択で個別のスロットパターンのための専用構成におけるULスロット指示(そのようなものがスロットパターンに関連して提供された場合)、又は任意選択で、適宜、SP構成によるSFI DCIに対応すると理解され得る。
【0118】
図1A図5Bは、SP構成方法によって決定されたスロット構成を使用する実施形態を説明した。図1A図5Bに関連して説明した1つ以上のスロット構成はまた、動的DCI(例えば、動的スケジューリングDCI)の使用を介して、基地局によってTDD通信内で(更に)一時的に変更され得ることも考えられる。
【0119】
動的DCIの場合、例えば、UEがSlotFormatIndicator要素を用いて/によって構成されず、共通構成(及び使用される場合は専用構成)に従って構成されたフレキシブルシンボルの間に、UEがDCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1、又はDCIフォーマット0_1によって対応する指示を受信する場合、UEは、スロットのフレキシブルシンボルにおいて物理ダウンリンク制御チャネル(PDSCH)又はチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)を受信することができる。代替的に、そのような場合、UEは、UEがDCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1、又はDCIフォーマット2_3によって対応する指示を受信する場合、スロットのフレキシブルシンボル中で物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)、又はサウンディング基準信号(SRS)を受信し得る。動的DCIのそのような例は、動的DCIにおいて見出されるULスロット指示に従って、UL使用のためのスロットを動的に構成するように動作し得る。
【0120】
図6Aは、一実施形態による、TDD通信中に使用されるスロット構成602を示す。スロット構成602は、第1のスロットパターン604を含む。図示のように、第1のスロットパターン604は、3つのダウンリンクスロットの後に特別スロットが続き、その後に2つのフレキシブルスロットが続き、その後に特別スロットが続き、その後に3つのアップリンクスロットが続くものである。
【0121】
スロット構成602は、(例えば、図1A図5Bにおいて開示された実施形態に関して説明されたように)SP構成方法に従って決定され得る。例えば、スロット構成602は、第1の階層部分に従って、(場合によっては)SP構成の第2の階層部分によって(例えば、これらは基地局からのSIB及び/又はRRC構成情報において受信され得るので)、及び(場合によっては)SP構成の第3の階層部分によって(これはSFI DCIにおいて受信され得るので)決定されていてもよい。
【0122】
次いで、UEは、動的DCI606を受信し得る。そのような場合、修正されたスロット構成608は、スロット構成602のフレキシブルシンボル/スロットを更に指定するために(又は、他の実施形態では、スロット構成602の1つ以上のシンボル/スロットをオーバーライドするために)、動的DCI606の使用を通して決定される。例えば、動的DCI606は、修正されたスロット構成608のULスロット610が代わりに全てのアップリンクシンボルのスロットフォーマットを有するべきであることを示す、スロット構成602によって構成されるような第2の特別スロットのロケーションに対応するULスロット指示614を作成し得る。動的DCI606によって示されるように、そのスロットに変更を行うことは、修正されたスロット構成608をもたらす。
【0123】
スロット構成602は、(前述したスロット構成のように)スロットから構成されていると言うことができる。修正されたスロット構成608はまた、スロット構成602のスロット又は動的DCI606内のスロット指示に各々対応するスロットから構成されると言える。例えば、修正されたスロット構成608は、(図示されるように、他のスロットと共に)ULスロット610及びULスロット612から構成され得る。図示のように、ULスロット610は、(動的DCI606のULスロット610からULスロット指示614への上向きの矢印によって示されるように)その同じポジションに対する動的DCI606のULスロット指示に対応し、ULスロット612は、(スロット構成602のULスロット612からULスロット616への上向きの矢印によって示されるように)その同じポジションに対するスロット構成602のULスロットに対応する。
【0124】
第1のスロットパターン604の(時間における)長さは、第1のスロットパターン604のための構成情報において(例えば、「dl-UL-TransmissionPeriodicity」パラメータとして)提供され得、本明細書ではPとして示され得る。図示されるように、図6A及び図6Bの実施形態では、スロット構成602(したがって、修正されたスロット構成608)は、第1のスロットパターン604と同一の広がりを有するので、スロット構成602(及び修正されたスロット構成608)の長さもまた、UEによって、Pであると理解され得る。
【0125】
図6Bは、一実施形態による、ULギャップを使用するTDD通信618を実行するためのスロット構成602の使用を示す。図示のように、TDD通信618は、(第1のスロットパターン604から構成される)スロット構成602の反復に従って進む。
【0126】
図6A及び図6Bの実施形態は、単一のスロットパターン(第1のスロットパターン604)と同一の広がりを有するスロット構成602を使用する。したがって、図6A及び図6Bの実施形態は、同じ特性を共有する図1A及び図1Bの実施形態に多くの点で類似し得る。したがって、例えば、TDD通信618に示されているスロット構成602/修正されたスロット構成608の反復は、スロット構成602/修正されたスロット構成608の反復20/Pごとの最初のシンボルが偶数番号の無線フレーム内の最初のシンボルであるように初期化されてもよく、UEは、第1のスロットパターン604(NPとして示される)の倍数であるULギャップ周期性を決定してもよく、UEは、受信されたオフセット及び式(SFN×10+SubFN)mod(ULギャップ周期性)=オフセット(ここでULギャップ周期性=NP)を使用することによってULギャップ周期性の期間624a、624b、及び/又は624cのうちの1つ(以上)のロケーション(単数又は複数)を識別することができてもよいことを理解されたい。
【0127】
UEはまた、(例えば、基地局によってUEに対して行われるULギャップ長の指示に従って)ULギャップ長を決定し得る。図6Bの実施形態では、UEは、ULギャップ長が3に等しいと決定している。したがって、ULギャップ周期性の各期間624a、624b、及び624c中に、3つの半永続的に構成されたULスロットが、ULギャップに従ってUE較正目的のために使用される。これらは、(通常のUL送信のためのUEによるスロットの使用に対応し得る)「U」の代わりに、(UEがUE較正のためのULギャップとしてそのような各ULスロットを使用するという事実に対応する)「G」と示されていることに留意されたい。例えば、図6Bでは、第1の半永続的に構成されたULスロット620a、第2の半永続的に構成されたULスロット620b、及び第3の半永続的に構成されたULスロット620c(「G」と示される)は、UE較正のために使用され得るが、「U」と示される、UE較正のために使用されない期間624b内のULスロット(ULスロット626及びULスロット628など)は、通常のUL送信のために利用可能なままである。
【0128】
図6Bは、ULギャップ周期性の期間624bの3つの最初の半永続的に構成されたULスロット620a、620b、及び620cに関連して、(部分的に)ある期間の半永続的に構成されたULスロットによるULギャップの使用を示す。(図4AのSFI DCI408に戻って参照すると)期間624bの最初の半永続的に構成されたULスロット620a、620b、及び620cは、修正されたスロット構成608を生成するために使用された動的DCI606からのULスロット指示に対応しない(例えば、624bの半永続的に構成されたULスロット620a、620b、及び620cは、動的DCI606からのULスロット指示に対応するULスロットを含まない)ことが分かる。代わりに、第1の半永続的に構成されたULスロット620a、第2の半永続的に構成されたULスロット620b、及び第3の半永続的に構成されたULスロット620cの各々は、(SP構成方法に従って生成された)(元の)スロット構成602に従って提供されたULスロットに対応する。
【0129】
更に、見て分かるように、第1の半永続的に構成されたULスロット620a、第2の半永続的に構成されたULスロット620b、及び第3の半永続的に構成されたULスロット620cの各々は、これらのスロットがTDD通信618におけるスロット構成602の反復内の第1のスロットパターン604の使用に従ってULのために示されるという点で、第1のスロットパターン604に対応する。
【0130】
このようにして動的DCI606からのULスロット指示を無視することによって、そうでなければ起こり得る好ましくないネットワーク影響が最小限に抑えられ得る。例えば、基地局が遅延に敏感であるUEからのデータを要求する結果として、基地局が、図示されたULスロット指示614を有する動的DCI606をUEに送ることがあり得る。そのような場合、(そのスロットを使用して通常の遅延に敏感なデータを送信する代わりに)UE較正を実行するために、期間624bの結果として生じるULスロット626を中断すると、遅延の影響を受けやすいデータが基地局に遅れて到着する可能性がある。
【0131】
動的なDCI構成の一時的な性質に起因して、期間624b内のスロット構成の以前及び/又は後続の反復は、修正されたスロット構成608によってではなく、元のスロット構成602に従って行われ得ることに留意されたい。これは、例えば、期間624bの特別スロット630(対応する反復が修正されたスロット構成608に一致する場合のように、ULスロットではない)を参照して示される。
【0132】
更に、期間624a及び期間624cなど、動的なDCI変更によって影響されないULギャップ周期性の期間は、(元の)スロット構成602に対応するULギャップを(もまた)使用し得る。これは、期間624aの特別スロット634及びULスロット636(UE較正のための3つの半永続的に構成されたULスロットが期間624a中に以前に発生したと仮定すると、通常のUL送信のためのULスロットである)、並びに期間624cの特別スロット632及び第4の半永続的に構成されたULスロット622a、第5の半永続的に構成されたULスロット622b、及び第6の半永続的に構成されたULスロット622c(通常のUL送信の代わりにUE較正のために使用される期間624cの3つの最初の半永続的に構成されたULスロットであり得る)によって示される。
【0133】
図6Bの実施形態は、ある期間の最初の半永続的に構成されたULスロットによるULギャップの使用を想定しているが、図6Bに関連して説明した詳細は、(図5A図5Dに関連して説明したように)その期間におけるスロット構成の反復の最初の半永続的に構成されたULスロットによるULギャップの使用の場合にも適用できると考えられる。
【0134】
当業者であれば、本開示の恩恵により、SP構成の第1の階層部分、任意選択で第2の階層部分、及び任意選択で第3の階層部分に従って構成され、動的DCIに従って更に修正される使用スロットパターン(その例は図6A及び図6Bの実施形態に関連して提示されている)が、(本明細書の図2A及び図2Bの実施形態に関連して提示された内容と同様に)2つ以上の構成スロットパターンを含む実施形態に拡張され得ることを理解するであろう。例えば、スロット構成が長さPの第1のスロットパターン及び長さP2の第2のスロットパターンに対応し、スロット構成に長さP+P2を与え、そのようなスロットパターンの一方(又は両方)がSP構成の第1の階層部分、任意選択で第2の階層部分、及び第3の階層部分に従って構成されることが可能である。そのような場合、そのようなスロット構成の反復は、スロット構成の全ての20/(P+P2)反復のうちの第1のシンボルが偶数番号の無線フレーム内の第1のシンボルであるように初期化されてもよく、UEは、第1のスロットパターン及び第2のスロットパターン(N(P+P2)として示される)の倍数であり、したがってスロット構成の反復を含むULギャップ周期性を決定してもよく、UEは、受信されたオフセット及び式(SFN×10+SubFN)mod(ULギャップ周期性)=オフセットを使用することによって、ULギャップ周期性のこれらの期間のうちの1つ(以上)のロケーション(単数又は複数)を識別することができるが、ULギャップ周期性=N(P+P2)を伴う。
【0135】
次いで、本明細書で説明するように、そのような期間の半永続的に構成されたULスロットが、UE較正のために使用され得る。半永続的に構成されたULスロットの数は、ULギャップ長に等しくてもよい。更に、半永続的に構成されたULスロットは、第1のスロットパターン及び第2のスロットパターンのうちの1つ以上においてULのために示されたスロットに対応し得る。半永続的に構成されたULスロットの各々は、SP構成に従って、個別のスロットパターンのための共通構成における、個別のスロットパターンのための専用構成における(そのようなものがスロットパターンに関連して提供された場合)、又はSFI DCIにおける(そのようなものがスロットパターンに関連して提供された場合)ULスロット指示のうちの1つに対応し得る。更に、第1又は第2のスロットパターンに(一時的に)影響を及ぼす任意の後続の動的DCIからのULスロット指示に対応する第1又は第2のパターンの任意の(一時的な)スロットは、次いで、ULギャップ/UE較正目的のための使用から除外され得る(例えば、半永続的に構成されたULスロットとは見なされない)。
【0136】
図7は、一実施形態によるUEの方法700を示す。方法700は、基地局からの構成情報を使用して、TDD通信中に使用されるスロット構成の第1のスロットパターンを決定すること(702)を含む。TDD通信は、基地局との通信であり得る。
【0137】
方法700は、ULギャップ周期性を決定すること(704)を更に含み、ULギャップ周期性の期間は、TDD通信中のスロット構成の反復を含む。
【0138】
方法700は、期間の1つ以上の半永続的に構成されたULスロットであって、1つ以上の半永続的に構成されたULスロットの数はULギャップ長に等しく、1つ以上の半永続的に構成されたULスロットの第1のULスロットは第1のスロットパターンに対応する、1つ以上の半永続的に構成されたULスロット中に、UE較正を実行すること(706)を更に含む。
【0139】
方法700のいくつかの実施形態では、1つ以上の半永続的に構成されたULスロットは、期間の最初の半永続的に構成されたULスロットである。
【0140】
方法700のいくつかの実施形態では、1つ以上の半永続的に構成されたULスロットは、スロット構成の反復の最初の半永続的に構成されたULスロットである。
【0141】
方法700のいくつかの実施形態では、構成情報を使用して、スロット構成の第2のスロットパターンであって、1つ以上の半永続的に構成されたULスロットのうちの第2のULスロットは、第2のスロットパターンに対応する、第2のスロットパターンを決定することを更に含む。
【0142】
方法700のいくつかの実施形態では、ULギャップ周期性は、スロット構成の長さの倍数である。
【0143】
いくつかの実施形態では、方法700は、基地局から、ULギャップ周期性のスロット構成の反復の数を受信することを更に含み、ULギャップ周期性を決定することは、スロット構成の長さに反復の数を乗算することを更に含む。これらの実施形態のいくつかでは、スロット構成の長さは、第1のスロットパターンの長さに等しい。これらの実施形態のいくつかでは、スロット構成の長さは、スロット構成の第1のスロットパターンの長さと第2のスロットパターンの長さとの和に等しい。
【0144】
方法700のいくつかの実施形態では、構成情報は、第1のスロットパターンを示すUEのサービングセルの全てのUEのための共通構成を含み、第1のULスロットは、共通構成において行われた第1のULスロット指示に対応する。これらのいくつかの実施形態では、共通構成は、スロット構成の第2のスロットパターンを示し、1つ以上の半永続的に構成されたULスロットの第2のULスロットは、共通構成において行われた第2のULスロット指示及び第2のスロットパターンに対応する。
【0145】
方法700のいくつかの実施形態では、構成情報は、UEに固有である第1のスロットパターンのための第1の専用構成を含み、第1のULスロットは、第1の専用構成において行われた第1のULスロット指示に対応する。これらのいくつかの実施形態では、構成情報は、スロット構成の第2のスロットパターンのための第2の専用構成を含み、1つ以上の半永続的に構成されたULスロットのうちの第2のULスロットは、第2の専用構成において行われた第2のULスロット指示に対応する。
【0146】
方法700のいくつかの実施形態では、第1のスロットパターンは、基地局から受信された第1のSFI DCIを使用して更に決定され、第1のULスロットは、第1のSFI DCIにおいて行われた第1のULスロット指示に対応する。これらのいくつかの実施形態では、スロット構成の第2のスロットパターンは、基地局から受信された第2のSFI DCIを使用して決定され、1つ以上の半永続的に構成されたULスロットの第2のULスロットは、第2のSFI DCIにおいて行われた第2のULスロット指示に対応する。
【0147】
方法700のいくつかの実施形態では、1つ以上の半永続的に構成されたULスロットは、動的DCIによって行われたULスロット指示に対応するULスロットを含まない。
【0148】
方法700のいくつかの実施形態では、ULギャップ長は、基地局によってUEに示される。
【0149】
本明細書で企図される実施形態は、方法700の1つ以上の要素を実行する手段を備える装置を含む。この装置は、例えば、(本明細書で説明するUEである無線デバイス902などの)UEの装置であり得る。
【0150】
本明細書で企図される実施形態は、電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって命令が実行されると、電子デバイスに、方法700の1つ以上の要素を実行させる、命令を含む1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。この非一時的コンピュータ可読媒体は、例えば、UEのメモリ(本明細書で説明するような、UEである無線デバイス902のメモリ906など)であり得る。
【0151】
本明細書で企図される実施形態は、方法700の1つ以上の要素を実行する論理、モジュール又は回路を備える装置を含む。この装置は、例えば、(本明細書で説明するUEである無線デバイス902などの)UEの装置であり得る。
【0152】
本明細書で企図される実施形態は、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行されると、1つ以上のプロセッサに、方法700の1つ以上の要素を実行させる命令を含む1つ以上のコンピュータ可読媒体とを備える、装置を含む。この装置は、例えば、(本明細書で説明するUEである無線デバイス902などの)UEの装置であり得る。
【0153】
本明細書で企図される実施形態は、方法700の1つ以上の要素に記載されるか、又はそれに関連する信号を含む。
【0154】
本明細書で企図される実施形態は、命令を含むコンピュータプログラム又はコンピュータプログラム製品を含み、プロセッサによるプログラムの実行は、プロセッサに、方法700の1つ以上の要素を実行させる。プロセッサは、(本明細書で説明UEである無線デバイス902のプロセッサ(単数又は複数)904などの)UEのプロセッサであり得る。これらの命令は、例えば、プロセッサ内に、及び/又はUEのメモリ(本明細書で説明するような、UEである無線デバイス902のメモリ906など)上に位置し得る。
【0155】
図8は、本明細書で開示される実施形態による、無線通信システム800の例示的なアーキテクチャを示す。以下の説明は、3GPP技術仕様によって提供されるような、LTEシステム規格、及び/又は5G又はNRシステム規格と併せて動作する例示的な無線通信システム800に対して提供される。
【0156】
図8によって示されるように、無線通信システム800は、UE802及びUE804を含む(ただし、任意の数のUEが使用され得る)。この例では、UE802及びUE804は、スマートフォン(例えば、1つ以上のセルラーネットワークに接続可能なハンドヘルドタッチスクリーンモバイルコンピューティングデバイス)として示されているが、無線通信のために構成された任意のモバイル又は非モバイルコンピューティングデバイスも備え得る。
【0157】
UE802及びUE804は、RAN806と通信可能に結合するように構成され得る。実施形態において、RAN806は、NG-RAN、E-UTRAN等であってもよい。UE802及びUE804は、RAN806との接続(又はチャネル)(それぞれ、接続808及び接続810として示される)を利用し、その各々は、物理的通信インタフェースを備える。RAN806は、接続808及び接続810を可能にする、基地局812及び基地局814などの1つ以上の基地局を含み得る。
【0158】
この例では、接続808及び接続810は、そのような通信結合を可能にするためのエアインタフェースであり、例えば、LTE及び/又はNRなど、RAN806によって使用されるRAT(単数又は複数)と一致し得る。
【0159】
いくつかの実施形態では、UE802及びUE804はまた、サイドリンクインタフェース816を介して通信データを直接交換することができる。UE804は、図示するように、接続820を介してアクセスポイント(AP818として示す)にアクセスするように構成されている。一例として、接続820は、任意のIEEE 702.11プロトコルと一致する接続などのローカル無線接続を含むことができ、AP 818はWi-Fi(登録商標)ルータを含むことができる。この例では、AP818は、CN824を経由せずに他のネットワーク(例えば、インターネット)に接続されてもよい。
【0160】
実施形態では、UE802及びUE804は、様々な通信技術に従ったマルチキャリア通信チャネルを介して、直交周波数分割多重(OFDM)通信信号を用いて、互いに又は基地局812及び/又は基地局814と通信するように構成することができ、この様々な通信技術は、例えば、(例えば、ダウンリンク通信用の)直交周波数分割多元接続(OFDMA)通信技術、又は(例えば、アップリンク及びProSe又はサイドリンク通信用の)シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)通信技術であるが、これらに限定されず、実施形態の範囲は、この点において限定されない。OFDM信号は、複数の直交サブキャリアを含むことができる。
【0161】
いくつかの実施形態では、基地局812又は基地局814の全て又は一部は、仮想ネットワークの一部としてサーバコンピュータ上で実行される1つ以上のソフトウェアエンティティとして実装され得る。加えて、又は他の実施形態では、基地局812又は基地局814は、インタフェース822を介して互いに通信するように構成され得る。無線通信システム800がLTEシステム(例えば、CN824がEPCである場合)である実施形態では、インタフェース822はX2インタフェースであり得る。X2インタフェースは、EPCに接続する2つ以上の基地局(例えば、2つ以上のeNBなど)間、及び/又はEPCに接続する2つのeNB間に定義されてもよい。無線通信システム800がNRシステム(例えば、CN824が5GCである場合)である実施形態では、インタフェース822はXnインタフェースであり得る。Xnインタフェースは、5GCに接続する2つ以上の基地局(例えば、2つ以上のgNBなど)間、5GCに接続する基地局812(例えば、gNB)とeNBとの間、及び/又は5GCに接続する2つのeNB間に定義される(例えば、CN824)。
【0162】
RAN806は、CN824に通信可能に結合されるように示されている。CN824は、RAN806を介してCN824に接続されている顧客/加入者(例えば、UE802及びUE804のユーザ)に様々なデータ及び電気通信サービスを提供するように構成された1つ以上のネットワーク要素826を備え得る。CN824の構成要素は、機械可読媒体又はコンピュータ可読媒体(例えば、非一時的機械可読記憶媒体)から命令を読み取って実行するための構成要素を含む、単一の物理デバイス又は別個の物理デバイスに実装されてもよい。
【0163】
実施形態では、CN824はEPCであってもよく、RAN806はS1インタフェース828を介してCN824と接続されてもよい。実施形態では、S1インタフェース828は、基地局812又は基地局814とサービングゲートウェイ(S-GW)との間でトラフィックデータを搬送するS1ユーザプレーン(S1-U)インタフェースと、基地局812又は基地局814とモビリティ管理エンティティ(MME)との間のシグナリングインタフェースであるS1-MMEインタフェースとの2つの部分に分割されてもよい。
【0164】
実施形態では、CN824は5GCであってもよく、RAN806はNGインタフェース828を介してCN824と接続されてもよい。実施形態では、NGインタフェース828は、基地局812又は基地局814とユーザプレーン機能(UPF)との間でトラフィックデータを搬送するNGユーザプレーン(NG-U)インタフェースと、基地局812又は基地局814とアクセス及びモビリティ管理機能(AMF)との間のシグナリングインタフェースであるS1制御プレーン(NG-C)インタフェースと、の2つの部分に分割することができる。
【0165】
一般に、アプリケーションサーバ830は、CN824とのインターネットプロトコル(IP)ベアラリソース(例えば、パケット交換データサービス)を使用するアプリケーションを提供する要素であり得る。アプリケーションサーバ830はまた、CN824を介してUE802及びUE804のための1つ以上の通信サービス(例えば、VoIPセッション、グループ通信セッションなど)をサポートするように構成されることができる。アプリケーションサーバ830は、IP通信インタフェース832を介してCN824と通信してもよい。
【0166】
図9は、本明細書で開示する実施形態による、無線デバイス902とネットワークデバイス918との間でシグナリング934を実行するためのシステム900を示す。システム900は、本明細書で説明するような無線通信システムの一部分であり得る。無線デバイス902は、例えば、無線通信システムのUEであり得る。ネットワークデバイス918は、例えば、無線通信システムの基地局(例えば、eNB又はgNB)であってもよい。
【0167】
無線デバイス902は、1つ以上のプロセッサ(単数又は複数)904を備えてもよい。プロセッサ(単数又は複数)904は、本明細書で説明するように、無線デバイス902の様々な動作が実行されるように命令を実行し得る。プロセッサ904は、例えば、中央処理装置(CPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、コントローラ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)デバイス、別のハードウェアデバイス、ファームウェアデバイス、又は本明細書で説明する動作を実行するように構成されたそれらの任意の組み合わせを使用して実装された1つ以上のベースバンドプロセッサを含み得る。
【0168】
無線デバイス902は、メモリ906を含み得る。メモリ906は、命令908(例えば、プロセッサ(単数又は複数)904によって実行されている命令を含み得る)を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であり得る。命令908はまた、プログラムコード又はコンピュータプログラムと呼ばれることがある。メモリ906はまた、プロセッサ(単数又は複数)904によって使用されるデータ、及びプロセッサ(単数又は複数)904によって計算された結果を記憶し得る。
【0169】
無線デバイス902は、対応するRATに従って他のデバイス(例えば、ネットワークデバイス918)との無線デバイス902への及び/又はそれからのシグナリング(例えば、シグナリング934)を容易にするために、無線デバイス902のアンテナ912を使用する無線周波数(RF)送信機及び/又は受信機回路を含み得る1つ以上の送受信機(単数又は複数)910を含み得る。
【0170】
無線デバイス902は、1つ以上のアンテナ912(例えば、1つ、2つ、4つ、又はそれ以上)を含み得る。複数のアンテナ(単数又は複数)912を有する実施形態では、無線デバイス902は、同じ時間及び周波数リソース上で複数の異なるデータストリームを送信及び/又は受信するために、そのような複数のアンテナ912の空間ダイバーシティを活用し得る。この挙動は、例えば、(この態様を可能にする送信デバイス及び受信デバイスの各々において使用される複数のアンテナを指す)多入力多出力(MIMO)挙動と呼ばれることがある。無線デバイス902によるMIMO送信は、各データストリームが、他のストリームに対して適切な信号強度で、空間領域中の所望のロケーション(例えば、そのデータストリームに関連する受信機のロケーション)において受信されるように、既知の又は仮定されたチャネル特性に従って、アンテナ912にわたってデータストリームを多重化する無線デバイス902において適用されるプリコーディング(又はデジタルビームフォーミング)に従って達成され得る。いくつかの実施形態は、シングルユーザMIMO(SU-MIMO)方法(データストリームが全て単一の受信機に向けられる)及び/又はマルチユーザMIMO(MU-MIMO)方法(個々のデータストリームが、空間領域中の異なるロケーション中の個々の(異なる)受信機に向けられ得る)を使用し得る。
【0171】
複数のアンテナを有するいくつかの実施形態では、無線デバイス902は、アナログビームフォーミング技法を実装し得、それによって、アンテナ912によって送られる信号の位相は、アンテナ912の(ジョイント)送信が方向付けられ得るように相対的に調整される(これは、ビームステアリングと呼ばれることがある)。
【0172】
無線デバイス902は、1つ以上のインタフェース914を含み得る。インタフェース(単数又は複数)914は、無線デバイス902への入力又はそこからの出力を与えるために使用され得る。例えば、UEである無線デバイス902は、UEのユーザによるUEへの入力及び/又は出力を可能にするために、マイクロフォン、スピーカ、タッチスクリーン、ボタンなどのインタフェース914を含み得る。そのようなUEの他のインタフェースは、UEと他のデバイスとの間の通信を可能にする送信機、受信機、及び(例えば、既に説明した送受信機910/アンテナ912以外の)他の回路から構成され得、知られているプロトコル(例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)など)に従って動作し得る。
【0173】
無線デバイス902は、ULギャップモジュール916を含み得る。ULギャップモジュール916は、ハードウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせを介して実装され得る。例えば、ULギャップモジュール916は、プロセッサ、回路、及び/又はメモリ906に記憶され、プロセッサ904によって実行される命令908として実装され得る。いくつかの例では、ULギャップモジュール916は、プロセッサ(単数又は複数)904及び/又は送受信機(単数又は複数)910内に統合され得る。例えば、ULギャップモジュール916は、プロセッサ904又は送受信機910内の(例えば、DSP又は汎用プロセッサによって実行される)ソフトウェア構成要素と、ハードウェア構成要素(例えば、論理ゲート及び回路)と、の組み合わせによって実装され得る。
【0174】
ULギャップモジュール916は、本開示の様々な態様、例えば、図1A図6Bの態様のために使用され得る。例えば、ULギャップモジュール916は、TDD通信中にUEによって使用されるスロット構成の1つ以上のスロットパターンを決定し、(例えば、スロット構成の1つ以上のスロットパターンの長さ(単数又は複数)に対して決定されるような)ULギャップ周期性を決定し、(例えば、ギャップ長に数が等しい)期間の1つ以上の半永続的に構成されたULスロット中にUE較正を実行するようにUEに命令するように構成され得、半永続的に構成されたULスロットは各々、スロットパターンのうちの1つに対応する(例えば、共通構成、専用構成、又は対応するスロットパターンのためのSFI DCIのうちの1つのULスロット指示に対応する)。
【0175】
ネットワークデバイス918は、1つ以上のプロセッサ920を含むことができる。プロセッサ(単数又は複数)920は、本明細書で説明するように、ネットワークデバイス918の様々な動作が実行されるように命令を実行し得る。プロセッサ904は、例えば、CPU、DSP、ASIC、コントローラ、FPGAデバイス、別のハードウェアデバイス、ファームウェアデバイス、又は本明細書で説明する動作を実行するように構成されたそれらの任意の組み合わせを使用して実装される1つ以上のベースバンドプロセッサを含み得る。
【0176】
ネットワークデバイス918は、メモリ922を含むことができる。メモリ922は、命令924(例えば、プロセッサ(単数又は複数)920によって実行されている命令を含み得る)を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であり得る。命令924はまた、プログラムコード又はコンピュータプログラムと呼ばれることがある。メモリ922はまた、プロセッサ(単数又は複数)920によって使用されるデータ、及びプロセッサ(単数又は複数)920によって計算された結果を記憶し得る。
【0177】
ネットワークデバイス918は、対応するRATに従って他のデバイス(例えば、無線デバイス902)とのネットワークデバイス918への及び/又はそれからのシグナリング(例えば、シグナリング934)を容易にするために、ネットワークデバイス918のアンテナ928を使用するRF送信機及び/又は受信機回路を含み得る1つ以上の送受信機(単数又は複数)926を含み得る。
【0178】
ネットワークデバイス918は、1つ以上のアンテナ(単数又は複数)928(例えば、1つ、2つ、4つ、又はそれ以上)を含み得る。複数のアンテナ928を有する実施形態では、ネットワークデバイス918は、説明したように、MIMO、デジタルビームフォーミング、アナログビームフォーミング、ビームステアリングなどを実行することができる。
【0179】
ネットワークデバイス918は、1つ以上のインタフェース930(単数又は複数)を含むことができる。インタフェース930は、ネットワークデバイス918への入力又はネットワークデバイス918からの出力を提供するために使用され得る。例えば、基地局であるネットワークデバイス918は、送信機、受信機、並びに基地局又はそれに動作可能に接続された他の機器の動作、管理、及び保守の目的で、基地局がコアネットワーク内の他の機器と通信することを可能にし、かつ/又は基地局が外部ネットワーク、コンピュータ、データベースなどと通信することを可能にする他の回路(例えば、既に説明した送受信機926/アンテナ928以外)から構成されるインタフェース930を含むことができる。
【0180】
ネットワークデバイス918は、ULギャップモジュール932を含むことができる。ULギャップモジュール932は、ハードウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせを介して実装され得る。例えば、ULギャップモジュール932は、プロセッサ、回路、及び/又はメモリ922に記憶され、プロセッサ920によって実行される命令924として実装され得る。いくつかの例では、ULギャップモジュール932は、プロセッサ(単数又は複数)920及び/又は送受信機(単数又は複数)926内に統合され得る。例えば、ULギャップモジュール932は、プロセッサ920又は送受信機926内の(例えば、DSP又は汎用プロセッサによって実行される)ソフトウェア構成要素と、ハードウェア構成要素(例えば、論理ゲート及び回路)と、の組み合わせによって実装され得る。
【0181】
ULギャップモジュール932は、本開示の様々な態様、例えば、図1A図6Bの態様のために使用され得る。例えば、ULギャップモジュール932は、ネットワークデバイス918に、本明細書で説明する方法でULギャップ長決定を使用すべきかどうか、及び/又はネットワークデバイス918がUEがそのような決定を使用することを予想するかどうかを、UEに示させるように構成され得る。ULギャップモジュール932はまた、いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス918に、ULギャップ長をUEに提供させ得る。ULギャップモジュール932はまた、いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス918に、(ULギャップ周期性の期間のロケーションを決定するための)オフセット値をUEに提供させ得る。ULギャップモジュール932はまた、特定の実施形態において、ネットワークデバイス918に、ULギャップ周期性の期間のスロット構成の反復の、最初の半永続的に構成されたULスロットの数mをUEに提供させることができる。更に、ULギャップモジュール932は、ネットワークデバイス918に、例えば、本明細書で説明するように、UEがULギャップ長決定を使用しているという予想に鑑みて、共通構成、専用構成、及び/又はUEへのSFI DCI指示を決定させ得る。
【0182】
1つ以上の実施形態については、前述の図のうちの1つ以上に記載されている構成要素のうちの少なくとも1つは、本明細書に説明されているような1つ以上の動作、技術、プロセス及び/又は方法を実行するように構成され得る。例えば、本明細書の図のうちの1つ以上に関連して上述したベースバンドプロセッサは、本明細書に記載される例のうちの1つ以上に従って動作するように構成されていてもよい。別の実施例として、前述の図のうちの1つ以上に関連して上述したようなUE、基地局、ネットワーク要素などに関連付けられた回路は、本明細書に記載される実施例のうちの1つ以上に従って動作するように構成され得る。
【0183】
上記の実施形態のいずれも、特に明記しない限り、任意の他の実施形態(又は実施形態の組み合わせ)と組み合わせることができる。1つ以上の実装形態の前述の説明は、例示及び説明を提供するが、網羅的であることを意図するものではなく、又は、実施形態の範囲を開示される正確な形態に限定することを意図するものではない。修正及び変形は、上記の教示を踏まえると可能であり、又は様々な実施形態の実践から習得し得る。
【0184】
本明細書に記載されるシステム及び方法の実施形態及び実装形態は、コンピュータシステムによって実行される機械実行可能命令で具現化することができる様々な動作を含むことができる。コンピュータシステムは、1つ以上の汎用コンピュータ又は専用コンピュータ(又は他の電子デバイス)を含んでもよい。コンピュータシステムは、動作を実行するための特定の論理を含むハードウェア構成要素を含んでもよく、又はハードウェア、ソフトウェア、及び/若しくはファームウェアの組み合わせを含んでもよい。
【0185】
本明細書に記載されるシステムは、特定の実施形態の説明を含むことが認識されるべきである。これらの実施形態は、単一のシステムに組み合わせる、他のシステムに部分的に組み合わせる、複数のシステムに分割する、又は他の方法で分割若しくは組み合わせることができる。加えて、一実施形態のパラメータ、属性、態様などは、別の実施形態で使用することができることが企図される。パラメータ、属性、態様は、明確にするために1つ以上の実施形態に記載されているだけであり、パラメータ、属性、態様などは、本明細書で具体的に放棄されない限り、別の実施形態のパラメータ、属性などと組み合わせること、又は置換することができることが認識される。
【0186】
個人情報の使用は、ユーザのプライバシーを維持するための業界又は政府の要件を満たす又は超えるとして一般に認識されているプライバシーポリシー及びプラクティスに従うべきであることに十分に理解されている。特に、個人情報データは、意図されない又は認可されていないアクセス又は使用のリスクを最小にするように管理され取り扱われるべきであり、認可された使用の性質は、ユーザに明確に示されるべきである。
【0187】
前述は、明確にするためにある程度詳細に説明されてきたが、その原理から逸脱することなく、特定の変更及び修正を行うことができることは明らかであろう。本明細書に記載されるプロセス及び装置の両方を実装する多くの代替的な方法が存在することに留意されたい。したがって、本実施形態は、例示的であり、限定的ではないと見なされるべきものであり、説明は、本明細書で与えられる詳細に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲及び均等物内で修正されてもよい。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図5D
図6A
図6B
図7
図8
図9
【国際調査報告】