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特表2024-529967抗SIRPアルファ抗体及びその使用方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-14
(54)【発明の名称】抗SIRPアルファ抗体及びその使用方法
(51)【国際特許分類】
   C07K 16/28 20060101AFI20240806BHJP
   C12P 21/08 20060101ALI20240806BHJP
   C12N 15/13 20060101ALI20240806BHJP
   C12N 15/63 20060101ALI20240806BHJP
   C12N 1/15 20060101ALI20240806BHJP
   C12N 1/19 20060101ALI20240806BHJP
   C12N 1/21 20060101ALI20240806BHJP
   C12N 5/10 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 37/06 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 25/28 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 1/04 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 19/02 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20240806BHJP
   A61K 39/395 20060101ALI20240806BHJP
   G01N 33/53 20060101ALI20240806BHJP
【FI】
C07K16/28 ZNA
C12P21/08
C12N15/13
C12N15/63 Z
C12N1/15
C12N1/19
C12N1/21
C12N5/10
A61P43/00 107
A61P43/00 105
A61P29/00
A61P37/06
A61P25/28
A61P1/04
A61P29/00 101
A61P19/02
A61P25/00
A61K39/395 N
G01N33/53 D
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024505047
(86)(22)【出願日】2022-07-28
(85)【翻訳文提出日】2024-03-14
(86)【国際出願番号】 US2022074255
(87)【国際公開番号】W WO2023010076
(87)【国際公開日】2023-02-02
(31)【優先権主張番号】63/227,649
(32)【優先日】2021-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TWEEN
(71)【出願人】
【識別番号】517041235
【氏名又は名称】アレクトル エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ピンセティック, アンドリュー
(72)【発明者】
【氏名】ローゼンタール, アーノン
【テーマコード(参考)】
4B064
4B065
4C085
4H045
【Fターム(参考)】
4B064AG27
4B064CA06
4B064CA19
4B064CC15
4B064CC24
4B064CE02
4B064CE12
4B064DA01
4B064DA08
4B064DA13
4B065AA72X
4B065AA93Y
4B065AB01
4B065AC14
4B065BA02
4B065BA21
4B065BD01
4B065BD14
4B065CA25
4B065CA44
4B065CA46
4C085AA13
4C085AA14
4C085BB11
4C085BB33
4C085BB36
4C085BB37
4C085BB41
4C085BB42
4C085BB43
4C085EE01
4H045AA11
4H045AA30
4H045BA10
4H045BA41
4H045CA40
4H045DA76
4H045EA20
4H045EA54
4H045FA74
4H045GA01
4H045GA26
(57)【要約】
本開示は、ヒトSIRPAに結合する抗体及び抗体フラグメントを提供する。いくつかの実施形態では、抗体は、SIRPAアゴニストである。本明細書に開示の抗体及び抗体フラグメントは、SIRPA活性の低下に関連する疾患、障害、及び状態の処置及び/または診断に使用され得る。
【選択図】図10B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒトSIRPAに特異的に結合する単離抗体であって、前記抗体が、重鎖可変領域(VH)及び軽鎖可変領域(VL)を含み、前記重鎖可変領域(VH)が、
a.配列番号102~122、318~328、及び346~349のいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含むHVR-H1、
b.配列番号123~146及び329~345のいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含むHVR-H2、ならびに
c.配列番号147~201、350~360、及び371~386のいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含むHVR-H3
を含む、前記抗体。
【請求項2】
前記軽鎖可変領域(VL)が、
a.配列番号7~28のいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含むHVR-L1、
b.配列番号29~40のいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び
c.配列番号41~101のいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含むHVR-L3
を含む、請求項1に記載の抗体。
【請求項3】
前記抗体が、配列番号202~256、361~370、及び387~412のいずれか1つから選択されるアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、または少なくとも99%同一であるVHを含む、請求項1または2に記載の抗体。
【請求項4】
前記抗体が、配列番号257~317、261、264、269、275、312、及び413のいずれか1つから選択されるアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、または少なくとも99%同一であるVLを含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項5】
前記VHが、配列番号202~256、361~370、及び387~412のいずれか1つから選択されるアミノ酸配列と比較して、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10個のアミノ酸置換、挿入、及び/または欠失を含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項6】
前記VLが、配列番号257~317、261、264、269、275、312、及び413のいずれか1つから選択されるアミノ酸配列と比較して、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10個のアミノ酸置換、挿入、及び/または欠失を含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項7】
前記抗体が、配列番号202~256、361~370、及び387~412のいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含むVHを含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項8】
前記抗体が、配列番号257~317、261、264、269、275、312、及び413のいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含むVLを含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項9】
ヒトSIRPAに特異的に結合する単離抗体であって、前記抗体が、SA-1、SA-2、SA-3、SA-4、SA-5、SA-6、SA-7、SA-8、SA-9、SA-10、SA-11、SA-12、SA-13、SA-14、SA-15、SA-16、SA-17、SA-18、SA-19、SA-20、SA-21、SA-22、SA-23、SA-24、SA-25、SA-26、SA-27、SA-28、SA-29、SA-30、SA-31、SA-32、SA-33、SA-34、SA-35、SA-36、SA-36、SA-37、SA-38、SA-39、SA-40、SA-41、SA-42、SA-43、SA-44、SA-45、SA-46、SA-47、SA-48、SA-49、SA-50、SA-51、SA-52、SA-53、SA-54、SA-55、SA-56、SA-57、SA-58、SA-59、SA-60、SA-61、SA-62、SA-5-57、SA-5-58、SA-5-59、SA-5-61、SA-8-62、SA-8-64、SA-8-66、SA-8-67、SA-13-68、SA-13-69、SA-13-71、SA-19-72、SA-19-73、SA-19-74、SA-19-75、SA-19-76、SA-19-77、SA-19-78、SA-19-79、SA-19-80、SA-19-81、SA-19-82、SA-19-83、SA-19-84、SA-56-85、SA-56-86、SA-56-87、SA-56-88、SA-56-89、SA-56-90、SA-56-91、SA-56-92、SA-56-93、SA-56-94、SA-56-95、またはSA-56-96(表3及び7に示される)の抗体のうちのいずれか1つのHVR-H1、HVR-H2、及びHRV-H3を含むVHならびにHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3を含むVLを含む、前記抗体。
【請求項10】
前記抗体が、SA-1、SA-2、SA-3、SA-4、SA-5、SA-6、SA-7、SA-8、SA-9、SA-10、SA-11、SA-12、SA-13、SA-14、SA-15、SA-16、SA-17、SA-18、SA-19、SA-20、SA-21、SA-22、SA-23、SA-24、SA-25、SA-26、SA-27、SA-28、SA-29、SA-30、SA-31、SA-32、SA-33、SA-34、SA-35、SA-36、SA-36、SA-37、SA-38、SA-39、SA-40、SA-41、SA-42、SA-43、SA-44、SA-45、SA-46、SA-47、SA-48、SA-49、SA-50、SA-51、SA-52、SA-53、SA-54、SA-55、SA-56、SA-57、SA-58、SA-59、SA-60、SA-61、SA-62、SA-5-57、SA-5-58、SA-5-59、SA-5-61、SA-8-62、SA-8-64、SA-8-66、SA-8-67、SA-13-68、SA-13-69、SA-13-71、SA-19-72、SA-19-73、SA-19-74、SA-19-75、SA-19-76、SA-19-77、SA-19-78、SA-19-79、SA-19-80、SA-19-81、SA-19-82、SA-19-83、SA-19-84、SA-56-85、SA-56-86、SA-56-87、SA-56-88、SA-56-89、SA-56-90、SA-56-91、SA-56-92、SA-56-93、SA-56-94、SA-56-95、またはSA-56-96(表3及び7に示される)の抗体のうちのいずれか1つと、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、または少なくとも99%同一であるVH及び/またはVLを含む、請求項9に記載の単離抗体。
【請求項11】
前記抗体が、SA-1、SA-2、SA-3、SA-4、SA-5、SA-6、SA-7、SA-8、SA-9、SA-10、SA-11、SA-12、SA-13、SA-14、SA-15、SA-16、SA-17、SA-18、SA-19、SA-20、SA-21、SA-22、SA-23、SA-24、SA-25、SA-26、SA-27、SA-28、SA-29、SA-30、SA-31、SA-32、SA-33、SA-34、SA-35、SA-36、SA-36、SA-37、SA-38、SA-39、SA-40、SA-41、SA-42、SA-43、SA-44、SA-45、SA-46、SA-47、SA-48、SA-49、SA-50、SA-51、SA-52、SA-53、SA-54、SA-55、SA-56、SA-57、SA-58、SA-59、SA-60、SA-61、SA-62、SA-5-57、SA-5-58、SA-5-59、SA-5-61、SA-8-62、SA-8-64、SA-8-66、SA-8-67、SA-13-68、SA-13-69、SA-13-71、SA-19-72、SA-19-73、SA-19-74、SA-19-75、SA-19-76、SA-19-77、SA-19-78、SA-19-79、SA-19-80、SA-19-81、SA-19-82、SA-19-83、SA-19-84、SA-56-85、SA-56-86、SA-56-87、SA-56-88、SA-56-89、SA-56-90、SA-56-91、SA-56-92、SA-56-93、SA-56-94、SA-56-95、またはSA-56-96(表3及び7に示される)の抗体のうちのいずれか1つのVH及び/またはVLを含む、請求項9または請求項10に記載の単離抗体。
【請求項12】
ヒトSIRPAに特異的に結合する単離抗体であって、前記抗体が、
a.配列番号102のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号123のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号147のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号29のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号41のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
b.配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号148のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号42のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
c.配列番号104のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号149のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
d.配列番号105のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号150のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
e.配列番号106のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号151のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
f.配列番号107のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号126のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号152のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号29のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
g.配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号127のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号153のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
h.配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
i.配列番号106のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号128のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号155のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号49のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
j.配列番号107のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号126のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号156のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号34のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号50のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
k.配列番号102のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号123のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号35のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号51のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
l.配列番号108のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号52のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
m.配列番号106のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号53のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
n.配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号130のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号54のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
o.配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号131のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号55のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
p.配列番号111のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号132のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号56のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
q.配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号133のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号16のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号57のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
r.配列番号112のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号134のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号58のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
s.配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
t.配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号60のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
u.配列番号113のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号135のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
v.配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号130のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
w.配列番号114のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号136のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号17のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号37のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
x.配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号137のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
y.配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号138のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
z.配列番号111のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号132のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号18のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
aa.配列番号115のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号67のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
bb.配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号140のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号19のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号68のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
cc.配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号140のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号69のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
dd.配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号137のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号70のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
ee.配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号138のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号71のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
ff.配列番号117のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号137のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号21のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号72のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
gg.配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号133のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号73のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
hh.配列番号118のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号141のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号35のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号74のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
ii.配列番号119のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号39のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号75のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
jj.配列番号113のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号135のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号22のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号76のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
kk.配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号77のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
ll.配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号16のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号78のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
mm.配列番号120のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号181のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号24のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号79のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
nn.配列番号119のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号142のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号182のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号80のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
oo.配列番号121のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号143のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号183のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号16のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号81のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
pp.配列番号121のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号143のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号183のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号82のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
qq.配列番号122のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号184のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号83のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
rr.配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号144のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号185のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号84のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
ss.配列番号114のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号141のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号186のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号85のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
tt.配列番号104のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号187のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号86のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
uu.配列番号119のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号188のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号87のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
vv.配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号189のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号88のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
ww.配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号130のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号190のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号89のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
xx.配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号144のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号191のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号90のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
yy.配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号138のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号192のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号91のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
zz.配列番号118のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号141のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号193のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号40のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号92のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
aaa.配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号145のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号194のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号93のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
bbb.配列番号115のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号195のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号94のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
ccc.配列番号112のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号146のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号196のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号35のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号95のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
ddd.配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号130のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号197のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
eee.配列番号122のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号198のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号97のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
fff.配列番号122のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号199のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号98のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
ggg.配列番号121のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号143のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号200のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号99のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
hhh.配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号144のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号201のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号29のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号100のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
iii.配列番号119のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号39のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号75のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
jjj.配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号144のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号201のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号101のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
kkk.配列番号318のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号329のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号350のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
lll.配列番号318のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号330のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号351のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
mmm.配列番号319のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号331のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号352のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
nnn.配列番号318のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号353のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
ooo.配列番号320のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号332のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号371のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
ppp.配列番号320のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号332のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
qqq.配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号333のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
rrr.配列番号320のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号334のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
sss.配列番号321のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号372のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号53のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
ttt.配列番号321のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号335のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号373のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号53のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
uuu.配列番号322のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号53のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
vvv.配列番号323のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号336のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号354のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
www.配列番号323のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号336のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号355のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
xxx.配列番号346のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号336のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号356のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
yyy.配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号337のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号357のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
zzz.配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号337のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号374のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
aaaa.配列番号347のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号338のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
bbbb.配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号337のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号375のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
cccc.配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号339のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号376のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
dddd.配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号336のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号377のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
eeee.配列番号348のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号337のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号378のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
ffff.配列番号323のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号336のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号379のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
gggg.配列番号349のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号340のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号380のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
hhhh.配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号337のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号381のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
iiii.配列番号324のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号341のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号197のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
jjjj.配列番号325のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号342のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号197のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
kkkk.配列番号325のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号341のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号382のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
llll.配列番号325のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号343のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号383のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
mmmm.配列番号325のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号341のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号197のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
nnnn.配列番号326のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号341のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号197のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
oooo.配列番号327のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号341のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号384のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
pppp.配列番号325のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号341のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号385のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
qqqq.配列番号325のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号341のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号386のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
rrrr.配列番号325のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号341のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号358のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
ssss.配列番号327のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号344のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号359のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、または
tttt.配列番号328のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号345のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号360のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL
を含む、前記抗体。
【請求項13】
前記抗体が、
a.請求項12.aのHVRを含み、さらに、配列番号202のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
b.請求項12.bのHVRを含み、さらに、配列番号203のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
c.請求項12.cのHVRを含み、さらに、配列番号204のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
d.請求項12.dのHVRを含み、さらに、配列番号205のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
e.請求項12.eのHVRを含み、さらに、配列番号206のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
f.請求項12.fのHVRを含み、さらに、配列番号207のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
g.請求項12.gのHVRを含み、さらに、配列番号208のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
h.請求項12.hのHVRを含み、さらに、配列番号209のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
i.請求項12.iのHVRを含み、さらに、配列番号210のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
j.請求項12.jのHVRを含み、さらに、配列番号211のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
k.請求項12.kのHVRを含み、さらに、配列番号212のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
l.請求項12.lのHVRを含み、さらに、配列番号213のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
m.請求項12.mのHVRを含み、さらに、配列番号214のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
n.請求項12.nのHVRを含み、さらに、配列番号215のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
o.請求項12.oのHVRを含み、さらに、配列番号216のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
p.請求項12.pのHVRを含み、さらに、配列番号217のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
q.請求項12.qのHVRを含み、さらに、配列番号218のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
r.請求項12.rのHVRを含み、さらに、配列番号219のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
s.請求項12.sのHVRを含み、さらに、配列番号220のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
t.請求項12.tのHVRを含み、さらに、配列番号209のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
u.請求項12.uのHVRを含み、さらに、配列番号221のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
v.請求項12.vのHVRを含み、さらに、配列番号222のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
w.請求項12.wのHVRを含み、さらに、配列番号223のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
x.請求項12.xのHVRを含み、さらに、配列番号224のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
y.請求項12.yのHVRを含み、さらに、配列番号225のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
z.請求項12.zのHVRを含み、さらに、配列番号226のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
aa.請求項12.aaのHVRを含み、さらに、配列番号227のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
bb.請求項12.bbのHVRを含み、さらに、配列番号228のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
cc.請求項12.ccのHVRを含み、さらに、配列番号228のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
dd.請求項12.ddのHVRを含み、さらに、配列番号229のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
ee.請求項12.eeのHVRを含み、さらに、配列番号225のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
ff.請求項12.ffのHVRを含み、さらに、配列番号230のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
gg.請求項12.ggのHVRを含み、さらに、配列番号231のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
hh.請求項12.hhのHVRを含み、さらに、配列番号232のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
ii.請求項12.iiのHVRを含み、さらに、配列番号233のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
jj.請求項12.jjのHVRを含み、さらに、配列番号234のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
kk.請求項12.kkのHVRを含み、さらに、配列番号235のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
ll.請求項12.llのHVRを含み、さらに、配列番号235のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
mm.請求項12.mmのHVRを含み、さらに、配列番号236のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
nn.請求項12.nnのHVRを含み、さらに、配列番号237のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
oo.請求項12.ooのHVRを含み、さらに、配列番号238のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
pp.請求項12.ppのHVRを含み、さらに、配列番号238のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
qq.請求項12.qqのHVRを含み、さらに、配列番号239のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
rr.請求項12.rrのHVRを含み、さらに、配列番号240のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
ss.請求項12.ssのHVRを含み、さらに、配列番号241のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
tt.請求項12.ttのHVRを含み、さらに、配列番号242のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
uu.請求項12.uuのHVRを含み、さらに、配列番号243のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
vv.請求項12.vvのHVRを含み、さらに、配列番号244のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
ww.請求項12.wwのHVRを含み、さらに、配列番号245のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
xx.請求項12.xxのHVRを含み、さらに、配列番号246のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
yy.請求項12.yyのHVRを含み、さらに、配列番号247のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
zz.請求項12.zzのHVRを含み、さらに、配列番号248のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
aaa.請求項12.aaaのHVRを含み、さらに、配列番号249のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
bbb.請求項12.bbbのHVRを含み、さらに、配列番号250のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
ccc.請求項12.cccのHVRを含み、さらに、配列番号251のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
ddd.請求項12.dddのHVRを含み、さらに、配列番号252のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
eee.請求項12.eeeのHVRを含み、さらに、配列番号253のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
fff.請求項12.fffのHVRを含み、さらに、配列番号254のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
ggg.請求項12.gggのHVRを含み、さらに、配列番号255のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
hhh.請求項12.hhhのHVRを含み、さらに、配列番号256のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
iii.請求項12.iiiのHVRを含み、さらに、配列番号233のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
jjj.請求項12.jjjのHVRを含み、さらに、配列番号256のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
kkk.請求項12.kkkのHVRを含み、さらに、配列番号361のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
lll.請求項12.lllのHVRを含み、さらに、配列番号362のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
mmm.請求項12.mmmのHVRを含み、さらに、配列番号363のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
nnn.請求項12.nnnのHVRを含み、さらに、配列番号364のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
ooo.請求項12.oooのHVRを含み、さらに、配列番号365のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
ppp.請求項12.pppのHVRを含み、さらに、配列番号366のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
qqq.請求項12.qqqのHVRを含み、さらに、配列番号367のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
rrr.請求項12.rrrのHVRを含み、さらに、配列番号368のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
sss.請求項12.sssのHVRを含み、さらに、配列番号369のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
ttt.請求項12.tttのHVRを含み、さらに、配列番号370のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
uuu.請求項12.uuuのHVRを含み、さらに、配列番号387のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
vvv.請求項12.vvvのHVRを含み、さらに、配列番号388のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
www.請求項12.wwwのHVRを含み、さらに、配列番号389のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
xxx.請求項12.xxxのHVRを含み、さらに、配列番号390のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
yyy.請求項12.yyyのHVRを含み、さらに、配列番号391のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
zzz.請求項12.zzzのHVRを含み、さらに、配列番号392のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
aaaa.請求項12.aaaaのHVRを含み、さらに、配列番号393のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
bbbb.請求項12.bbbbのHVRを含み、さらに、配列番号394のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
cccc.請求項12.ccccのHVRを含み、さらに、配列番号395のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
dddd.請求項12.ddddのHVRを含み、さらに、配列番号396のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
eeee.請求項12.eeeeのHVRを含み、さらに、配列番号398のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
ffff.請求項12.ffffのHVRを含み、さらに、配列番号399のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
gggg.請求項12.ggggのHVRを含み、さらに、配列番号400のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
hhhh.請求項9hhhhのHVRを含み、さらに、配列番号401のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
iiii.請求項12.iiiiのHVRを含み、さらに、配列番号402のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
jjjj.請求項12.jjjjのHVRを含み、さらに、配列番号403のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
kkkk.請求項12.kkkkのHVRを含み、さらに、配列番号404のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
llll.請求項12.llllのHVRを含み、さらに、配列番号405のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
mmmm.請求項12.mmmmのHVRを含み、さらに、配列番号406のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
nnnn.請求項12.nnnnのHVRを含み、さらに、配列番号407のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
oooo.請求項12.ooooのHVRを含み、さらに、配列番号408のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
pppp.請求項12.ppppのHVRを含み、さらに、配列番号409のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
qqqq.請求項12.qqqqのHVRを含み、さらに、配列番号410のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
rrrr.請求項12.rrrrのHVRを含み、さらに、配列番号411のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
ssss.請求項12.ssssのHVRを含み、さらに、配列番号397のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、または
tttt.請求項12.ttttのHVRを含み、さらに、配列番号412のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む、
請求項12に記載の抗体。
【請求項14】
前記抗体が、
a.請求項12.aのHVRを含み、さらに、配列番号257のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
b.請求項12.bのHVRを含み、さらに、配列番号258のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
c.請求項12.cのHVRを含み、さらに、配列番号259のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
d.請求項12.dのHVRを含み、さらに、配列番号260のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
e.請求項12.eのHVRを含み、さらに、配列番号261のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
f.請求項12.fのHVRを含み、さらに、配列番号262のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
g.請求項12.gのHVRを含み、さらに、配列番号263のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
h.請求項12.hのHVRを含み、さらに、配列番号264のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
i.請求項12.iのHVRを含み、さらに、配列番号265のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
j.請求項12.jのHVRを含み、さらに、配列番号266のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
k.請求項12.kのHVRを含み、さらに、配列番号267のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
l.請求項12.lのHVRを含み、さらに、配列番号268のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
m.請求項12.mのHVRを含み、さらに、配列番号269のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
n.請求項12.nのHVRを含み、さらに、配列番号270のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
o.請求項12.oのHVRを含み、さらに、配列番号271のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
p.請求項12.pのHVRを含み、さらに、配列番号272のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
q.請求項12.qのHVRを含み、さらに、配列番号273のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
r.請求項12.rのHVRを含み、さらに、配列番号274のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
s.請求項12.sのHVRを含み、さらに、配列番号275のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
t.請求項12.tのHVRを含み、さらに、配列番号276のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
u.請求項12.uのHVRを含み、さらに、配列番号277のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
v.請求項12.vのHVRを含み、さらに、配列番号278のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
w.請求項12.wのHVRを含み、さらに、配列番号279のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
x.請求項12.xのHVRを含み、さらに、配列番号280のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
y.請求項12.yのHVRを含み、さらに、配列番号281のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
z.請求項12.zのHVRを含み、さらに、配列番号282のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
aa.請求項12.ssのHVRを含み、さらに、配列番号283のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
bb.請求項12.bbのHVRを含み、さらに、配列番号284のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
cc.請求項12.ccのHVRを含み、さらに、配列番号285のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
dd.請求項12.ddのHVRを含み、さらに、配列番号286のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
ee.請求項12.eeのHVRを含み、さらに、配列番号287のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
ff.請求項12.ffのHVRを含み、さらに、配列番号288のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
gg.請求項12.ggのHVRを含み、さらに、配列番号289のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
hh.請求項12.hhのHVRを含み、さらに、配列番号290のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
ii.請求項12.iiのHVRを含み、さらに、配列番号291のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
jj.請求項12.jjのHVRを含み、さらに、配列番号292のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
kk.請求項12.kkのHVRを含み、さらに、配列番号293のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
ll.請求項12.llのHVRを含み、さらに、配列番号294のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
mm.請求項12.mmのHVRを含み、さらに、配列番号295のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
nn.請求項12.nnのHVRを含み、さらに、配列番号296のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
oo.請求項12.ooのHVRを含み、さらに、配列番号297のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
pp.請求項12.ppのHVRを含み、さらに、配列番号298のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
qq.請求項12.qqのHVRを含み、さらに、配列番号299のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
rr.請求項12.rrのHVRを含み、さらに、配列番号300のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
ss.請求項12.ssのHVRを含み、さらに、配列番号301のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
tt.請求項12.ttのHVRを含み、さらに、配列番号302のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
uu.請求項12.uuのHVRを含み、さらに、配列番号303のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
vv.請求項12.vvのHVRを含み、さらに、配列番号304のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
ww.請求項12.wwのHVRを含み、さらに、配列番号305のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
xx.請求項12.xxのHVRを含み、さらに、配列番号306のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
yy.請求項12.yyのHVRを含み、さらに、配列番号307のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
zz.請求項12.zzのHVRを含み、さらに、配列番号308のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
aaa.請求項12.aaaのHVRを含み、さらに、配列番号309のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
bbb.請求項12.bbbのHVRを含み、さらに、配列番号310のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
ccc.請求項12.cccのHVRを含み、さらに、配列番号311のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
ddd.請求項12.dddのHVRを含み、さらに、配列番号312のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
eee.請求項12.eeeのHVRを含み、さらに、配列番号313のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
fff.請求項12.fffのHVRを含み、さらに、配列番号314のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
ggg.請求項12.gggのHVRを含み、さらに、配列番号315のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
hhh.請求項12.hhhのHVRを含み、さらに、配列番号316のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
iii.請求項12.iiiのHVRを含み、さらに、配列番号291のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
jjj.請求項12.jjjのHVRを含み、さらに、配列番号317のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
kkk.請求項12.kkkのHVRを含み、さらに、配列番号261のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
lll.請求項12.lllのHVRを含み、さらに、配列番号261のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
mmm.請求項12.mmmのHVRを含み、さらに、配列番号261のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
nnn.請求項12.nnnのHVRを含み、さらに、配列番号261のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
ooo.請求項12.oooのHVRを含み、さらに、配列番号264のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
ppp.請求項12.pppのHVRを含み、さらに、配列番号264のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
qqq.請求項12.qqqのHVRを含み、さらに、配列番号264のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
rrr.請求項12.rrrのHVRを含み、さらに、配列番号264のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
sss.請求項12.sssのHVRを含み、さらに、配列番号269のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
ttt.請求項12.tttのHVRを含み、さらに、配列番号269のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
uuu.請求項12.uuuのHVRを含み、さらに、配列番号269のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
vvv.請求項12.vvvのHVRを含み、さらに、配列番号275のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
www.請求項12.wwwのHVRを含み、さらに、配列番号275のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
xxx.請求項12.xxxのHVRを含み、さらに、配列番号275のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
yyy.請求項12.yyyのHVRを含み、さらに、配列番号275のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
zzz.請求項12.zzzのHVRを含み、さらに、配列番号275のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
aaaa.請求項12.aaaaのHVRを含み、さらに、配列番号275のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
bbbb.請求項12.bbbbのHVRを含み、さらに、配列番号275のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
cccc.請求項12.ccccのHVRを含み、さらに、配列番号275のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
dddd.請求項12.ddddのHVRを含み、さらに、配列番号275のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
eeee.請求項12.eeeeのHVRを含み、さらに、配列番号264のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
ffff.請求項12.ffffのHVRを含み、さらに、配列番号275のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
gggg.請求項12.ggggのHVRを含み、さらに、配列番号275のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
hhhh.請求項12.hhhhのHVRを含み、さらに、配列番号275のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
iiii.請求項12.iiiiのHVRを含み、さらに、配列番号416のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
jjjj.請求項12.jjjjのHVRを含み、さらに、配列番号312のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
kkkk.請求項12.kkkkのHVRを含み、さらに、配列番号312のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
llll.請求項12.llllのHVRを含み、さらに、配列番号312のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
mmmm.請求項12.mmmmのHVRを含み、さらに、配列番号312のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
nnnn.請求項12.nnnnのHVRを含み、さらに、配列番号312のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
oooo.請求項12.ooooのHVRを含み、さらに、配列番号312のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
pppp.請求項12.ppppのHVRを含み、さらに、配列番号312のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
qqqq.請求項12.qqqqのHVRを含み、さらに、配列番号312のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
rrrr.請求項12.rrrrのHVRを含み、さらに、配列番号312のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
ssss.請求項12.ssssのHVRを含み、さらに、配列番号312のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、または
tttt.請求項12.ttttのHVRを含み、さらに、配列番号312のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む、
請求項12または13に記載の抗体。
【請求項15】
前記抗体が、
a.請求項12.aのHVRを含み、さらに、配列番号202のアミノ酸配列を含むVHを含む、
b.請求項12.bのHVRを含み、さらに、配列番号203のアミノ酸配列を含むVHを含む、
c.請求項12.cのHVRを含み、さらに、配列番号204のアミノ酸配列を含むVHを含む、
d.請求項12.dのHVRを含み、さらに、配列番号205のアミノ酸配列を含むVHを含む、
e.請求項12.eのHVRを含み、さらに、配列番号206のアミノ酸配列を含むVHを含む、
f.請求項12.fのHVRを含み、さらに、配列番号207のアミノ酸配列を含むVHを含む、
g.請求項12.gのHVRを含み、さらに、配列番号208のアミノ酸配列を含むVHを含む、
h.請求項12.hのHVRを含み、さらに、配列番号209のアミノ酸配列を含むVHを含む、
i.請求項12.iのHVRを含み、さらに、配列番号210のアミノ酸配列を含むVHを含む、
j.請求項12.jのHVRを含み、さらに、配列番号211のアミノ酸配列を含むVHを含む、
k.請求項12.kのHVRを含み、さらに、配列番号212のアミノ酸配列を含むVHを含む、
l.請求項12.lのHVRを含み、さらに、配列番号213のアミノ酸配列を含むVHを含む、
m.請求項12.mのHVRを含み、さらに、配列番号214のアミノ酸配列を含むVHを含む、
n.請求項12.nのHVRを含み、さらに、配列番号215のアミノ酸配列を含むVHを含む、
o.請求項12.oのHVRを含み、さらに、配列番号216のアミノ酸配列を含むVHを含む、
p.請求項12.pのHVRを含み、さらに、配列番号217のアミノ酸配列を含むVHを含む、
q.請求項12.qのHVRを含み、さらに、配列番号218のアミノ酸配列を含むVHを含む、
r.請求項12.rのHVRを含み、さらに、配列番号219のアミノ酸配列を含むVHを含む、
s.請求項12.sのHVRを含み、さらに、配列番号220のアミノ酸配列を含むVHを含む、
t.請求項12.tのHVRを含み、さらに、配列番号209のアミノ酸配列を含むVHを含む、
u.請求項12.uのHVRを含み、さらに、配列番号221のアミノ酸配列を含むVHを含む、
v.請求項12.vのHVRを含み、さらに、配列番号222のアミノ酸配列を含むVHを含む、
w.請求項12.wのHVRを含み、さらに、配列番号223のアミノ酸配列を含むVHを含む、
x.請求項12.xのHVRを含み、さらに、配列番号224のアミノ酸配列を含むVHを含む、
y.請求項12.yのHVRを含み、さらに、配列番号225のアミノ酸配列を含むVHを含む、
z.請求項12.zのHVRを含み、さらに、配列番号226のアミノ酸配列を含むVHを含む、
aa.請求項12.aaのHVRを含み、さらに、配列番号227のアミノ酸配列を含むVHを含む、
bb.請求項12.bbのHVRを含み、さらに、配列番号228のアミノ酸配列を含むVHを含む、
cc.請求項12.ccのHVRを含み、さらに、配列番号228のアミノ酸配列を含むVHを含む、
dd.請求項12.ddのHVRを含み、さらに、配列番号229のアミノ酸配列を含むVHを含む、
ee.請求項12.eeのHVRを含み、さらに、配列番号225のアミノ酸配列を含むVHを含む、
ff.請求項12.ffのHVRを含み、さらに、配列番号230のアミノ酸配列を含むVHを含む、
gg.請求項12.ggのHVRを含み、さらに、配列番号231のアミノ酸配列を含むVHを含む、
hh.請求項12.hhのHVRを含み、さらに、配列番号232のアミノ酸配列を含むVHを含む、
ii.請求項12.iiのHVRを含み、さらに、配列番号233のアミノ酸配列を含むVHを含む、
jj.請求項12.jjのHVRを含み、さらに、配列番号234のアミノ酸配列を含むVHを含む、
kk.請求項12.kkのHVRを含み、さらに、配列番号235のアミノ酸配列を含むVHを含む、
ll.請求項12.llのHVRを含み、さらに、配列番号235のアミノ酸配列を含むVHを含む、
mm.請求項12.mmのHVRを含み、さらに、配列番号236のアミノ酸配列を含むVHを含む、
nn.請求項12.nnのHVRを含み、さらに、配列番号237のアミノ酸配列を含むVHを含む、
oo.請求項12.ooのHVRを含み、さらに、配列番号238のアミノ酸配列を含むVHを含む、
pp.請求項12.ppのHVRを含み、さらに、配列番号238のアミノ酸配列を含むVHを含む、
qq.請求項12.qqのHVRを含み、さらに、配列番号239のアミノ酸配列を含むVHを含む、
rr.請求項12.rrのHVRを含み、さらに、配列番号240のアミノ酸配列を含むVHを含む、
ss.請求項12.ssのHVRを含み、さらに、配列番号241のアミノ酸配列を含むVHを含む、
tt.請求項12.ttのHVRを含み、さらに、配列番号242のアミノ酸配列を含むVHを含む、
uu.請求項12.uuのHVRを含み、さらに、配列番号243のアミノ酸配列を含むVHを含む、
vv.請求項12.vvのHVRを含み、さらに、配列番号244のアミノ酸配列を含むVHを含む、
ww.請求項12.wwのHVRを含み、さらに、配列番号245のアミノ酸配列を含むVHを含む、
xx.請求項12.xxのHVRを含み、さらに、配列番号246のアミノ酸配列を含むVHを含む、
yy.請求項12.yyのHVRを含み、さらに、配列番号247のアミノ酸配列を含むVHを含む、
zz.請求項12.zzのHVRを含み、さらに、配列番号248のアミノ酸配列を含むVHを含む、
aaa.請求項12.aaaのHVRを含み、さらに、配列番号249のアミノ酸配列を含むVHを含む、
bbb.請求項12.bbbのHVRを含み、さらに、配列番号250のアミノ酸配列を含むVHを含む、
ccc.請求項12.cccのHVRを含み、さらに、配列番号251のアミノ酸配列を含むVHを含む、
ddd.請求項12.dddのHVRを含み、さらに、配列番号252のアミノ酸配列を含むVHを含む、
eee.請求項12.eeeのHVRを含み、さらに、配列番号253のアミノ酸配列を含むVHを含む、
fff.請求項12.fffのHVRを含み、さらに、配列番号254のアミノ酸配列を含むVHを含む、
ggg.請求項12.gggのHVRを含み、さらに、配列番号255のアミノ酸配列を含むVHを含む、
hhh.請求項12.hhhのHVRを含み、さらに、配列番号256のアミノ酸配列を含むVHを含む、
iii.請求項12.iiiのHVRを含み、さらに、配列番号233のアミノ酸配列を含むVHを含む、
jjj.請求項12.jjjのHVRを含み、さらに、配列番号256のアミノ酸配列を含むVHを含む、
kkk.請求項12.kkkのHVRを含み、さらに、配列番号361のアミノ酸配列を含むVHを含む、
lll.請求項12.lllのHVRを含み、さらに、配列番号362のアミノ酸配列を含むVHを含む、
mmm.請求項12.mmmのHVRを含み、さらに、配列番号363のアミノ酸配列を含むVHを含む、
nnn.請求項12.nnnのHVRを含み、さらに、配列番号364のアミノ酸配列を含むVHを含む、
ooo.請求項12.oooのHVRを含み、さらに、配列番号365のアミノ酸配列を含むVHを含む、
ppp.請求項12.pppのHVRを含み、さらに、配列番号366のアミノ酸配列を含むVHを含む、
qqq.請求項12.qqqのHVRを含み、さらに、配列番号367のアミノ酸配列を含むVHを含む、
rrr.請求項12.rrrのHVRを含み、さらに、配列番号368のアミノ酸配列を含むVHを含む、
sss.請求項12.sssのHVRを含み、さらに、配列番号369のアミノ酸配列を含むVHを含む、
ttt.請求項12.tttのHVRを含み、さらに、配列番号370のアミノ酸配列を含むVHを含む、
uuu.請求項12.uuuのHVRを含み、さらに、配列番号387のアミノ酸配列を含むVHを含む、
vvv.請求項12.vvvのHVRを含み、さらに、配列番号388のアミノ酸配列を含むVHを含む、
www.請求項12.wwwのHVRを含み、さらに、配列番号389のアミノ酸配列を含むVHを含む、
xxx.請求項12.xxxのHVRを含み、さらに、配列番号390のアミノ酸配列を含むVHを含む、
yyy.請求項12.yyyのHVRを含み、さらに、配列番号391のアミノ酸配列を含むVHを含む、
zzz.請求項12.zzzのHVRを含み、さらに、配列番号392のアミノ酸配列を含むVHを含む、
aaaa.請求項12.aaaaのHVRを含み、さらに、配列番号393のアミノ酸配列を含むVHを含む、
bbbb.請求項12.bbbbのHVRを含み、さらに、配列番号394のアミノ酸配列を含むVHを含む、
cccc.請求項12.ccccのHVRを含み、さらに、配列番号395のアミノ酸配列を含むVHを含む、
dddd.請求項12.ddddのHVRを含み、さらに、配列番号396のアミノ酸配列を含むVHを含む、
eeee.請求項12.eeeeのHVRを含み、さらに、配列番号398のアミノ酸配列を含むVHを含む、
ffff.請求項12.ffffのHVRを含み、さらに、配列番号399のアミノ酸配列を含むVHを含む、
gggg.請求項12.ggggのHVRを含み、さらに、配列番号400のアミノ酸配列を含むVHを含む、
hhhh.請求項9hhhhのHVRを含み、さらに、配列番号401のアミノ酸配列を含むVHを含む、
iiii.請求項12.iiiiのHVRを含み、さらに、配列番号402のアミノ酸配列を含むVHを含む、
jjjj.請求項12.jjjjのHVRを含み、さらに、配列番号403のアミノ酸配列を含むVHを含む、
kkkk.請求項12.kkkkのHVRを含み、さらに、配列番号404のアミノ酸配列を含むVHを含む、
llll.請求項12.llllのHVRを含み、さらに、配列番号405のアミノ酸配列を含むVHを含む、
mmmm.請求項12.mmmmのHVRを含み、さらに、配列番号406のアミノ酸配列を含むVHを含む、
nnnn.請求項12.nnnnのHVRを含み、さらに、配列番号407のアミノ酸配列を含むVHを含む、
oooo.請求項12.ooooのHVRを含み、さらに、配列番号408のアミノ酸配列を含むVHを含む、
pppp.請求項12.ppppのHVRを含み、さらに、配列番号409のアミノ酸配列を含むVHを含む、
qqqq.請求項12.qqqqのHVRを含み、さらに、配列番号410のアミノ酸配列を含むVHを含む、
rrrr.請求項12.rrrrのHVRを含み、さらに、配列番号411のアミノ酸配列を含むVHを含む、
ssss.請求項12.ssssのHVRを含み、さらに、配列番号397のアミノ酸配列を含むVHを含む、または
tttt.請求項12.ttttのHVRを含み、さらに、配列番号412のアミノ酸配列を含むVHを含む、
請求項12~14のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項16】
前記抗体が、
a.請求項12.aのHVRを含み、さらに、配列番号257のアミノ酸配列を含むVLを含む、
b.請求項12.bのHVRを含み、さらに、配列番号258のアミノ酸配列を含むVLを含む、
c.請求項12.cのHVRを含み、さらに、配列番号259のアミノ酸配列を含むVLを含む、
d.請求項12.dのHVRを含み、さらに、配列番号260のアミノ酸配列を含むVLを含む、
e.請求項12.eのHVRを含み、さらに、配列番号261のアミノ酸配列を含むVLを含む、
f.請求項12.fのHVRを含み、さらに、配列番号262のアミノ酸配列を含むVLを含む、
g.請求項12.gのHVRを含み、さらに、配列番号263のアミノ酸配列を含むVLを含む、
h.請求項12.hのHVRを含み、さらに、配列番号264のアミノ酸配列を含むVLを含む、
i.請求項12.iのHVRを含み、さらに、配列番号265のアミノ酸配列を含むVLを含む、
j.請求項12.jのHVRを含み、さらに、配列番号266のアミノ酸配列を含むVLを含む、
k.請求項12.kのHVRを含み、さらに、配列番号267のアミノ酸配列を含むVLを含む、
l.請求項12.lのHVRを含み、さらに、配列番号268のアミノ酸配列を含むVLを含む、
m.請求項12.mのHVRを含み、さらに、配列番号269のアミノ酸配列を含むVLを含む、
n.請求項12.nのHVRを含み、さらに、配列番号270のアミノ酸配列を含むVLを含む、
o.請求項12.oのHVRを含み、さらに、配列番号271のアミノ酸配列を含むVLを含む、
p.請求項12.pのHVRを含み、さらに、配列番号272のアミノ酸配列を含むVLを含む、
q.請求項12.qのHVRを含み、さらに、配列番号273のアミノ酸配列を含むVLを含む、
r.請求項12.rのHVRを含み、さらに、配列番号274のアミノ酸配列を含むVLを含む、
s.請求項12.sのHVRを含み、さらに、配列番号275のアミノ酸配列を含むVLを含む、
t.請求項12.tのHVRを含み、さらに、配列番号276のアミノ酸配列を含むVLを含む、
u.請求項12.uのHVRを含み、さらに、配列番号277のアミノ酸配列を含むVLを含む、
v.請求項12.vのHVRを含み、さらに、配列番号278のアミノ酸配列を含むVLを含む、
w.請求項12.wのHVRを含み、さらに、配列番号279のアミノ酸配列を含むVLを含む、
x.請求項12.xのHVRを含み、さらに、配列番号280のアミノ酸配列を含むVLを含む、
y.請求項12.yのHVRを含み、さらに、配列番号281のアミノ酸配列を含むVLを含む、
z.請求項12.zのHVRを含み、さらに、配列番号282のアミノ酸配列を含むVLを含む、
aa.請求項12.ssのHVRを含み、さらに、配列番号283のアミノ酸配列を含むVLを含む、
bb.請求項12.bbのHVRを含み、さらに、配列番号284のアミノ酸配列を含むVLを含む、
cc.請求項12.ccのHVRを含み、さらに、配列番号285のアミノ酸配列を含むVLを含む、
dd.請求項12.ddのHVRを含み、さらに、配列番号286のアミノ酸配列を含むVLを含む、
ee.請求項12.eeのHVRを含み、さらに、配列番号287のアミノ酸配列を含むVLを含む、
ff.請求項12.ffのHVRを含み、さらに、配列番号288のアミノ酸配列を含むVLを含む、
gg.請求項12.ggのHVRを含み、さらに、配列番号289のアミノ酸配列を含むVLを含む、
hh.請求項12.hhのHVRを含み、さらに、配列番号290のアミノ酸配列を含むVLを含む、
ii.請求項12.iiのHVRを含み、さらに、配列番号291のアミノ酸配列を含むVLを含む、
jj.請求項12.jjのHVRを含み、さらに、配列番号292のアミノ酸配列を含むVLを含む、
kk.請求項12.kkのHVRを含み、さらに、配列番号293のアミノ酸配列を含むVLを含む、
ll.請求項12.llのHVRを含み、さらに、配列番号294のアミノ酸配列を含むVLを含む、
mm.請求項12.mmのHVRを含み、さらに、配列番号295のアミノ酸配列を含むVLを含む、
nn.請求項12.nnのHVRを含み、さらに、配列番号296のアミノ酸配列を含むVLを含む、
oo.請求項12.ooのHVRを含み、さらに、配列番号297のアミノ酸配列を含むVLを含む、
pp.請求項12.ppのHVRを含み、さらに、配列番号298のアミノ酸配列を含むVLを含む、
qq.請求項12.qqのHVRを含み、さらに、配列番号299のアミノ酸配列を含むVLを含む、
rr.請求項12.rrのHVRを含み、さらに、配列番号300のアミノ酸配列を含むVLを含む、
ss.請求項12.ssのHVRを含み、さらに、配列番号301のアミノ酸配列を含むVLを含む、
tt.請求項12.ttのHVRを含み、さらに、配列番号302のアミノ酸配列を含むVLを含む、
uu.請求項12.uuのHVRを含み、さらに、配列番号303のアミノ酸配列を含むVLを含む、
vv.請求項12.vvのHVRを含み、さらに、配列番号304のアミノ酸配列を含むVLを含む、
ww.請求項12.wwのHVRを含み、さらに、配列番号305のアミノ酸配列を含むVLを含む、
xx.請求項12.xxのHVRを含み、さらに、配列番号306のアミノ酸配列を含むVLを含む、
yy.請求項12.yyのHVRを含み、さらに、配列番号307のアミノ酸配列を含むVLを含む、
zz.請求項12.zzのHVRを含み、さらに、配列番号308のアミノ酸配列を含むVLを含む、
aaa.請求項12.aaaのHVRを含み、さらに、配列番号309のアミノ酸配列を含むVLを含む、
bbb.請求項12.bbbのHVRを含み、さらに、配列番号310のアミノ酸配列を含むVLを含む、
ccc.請求項12.cccのHVRを含み、さらに、配列番号311のアミノ酸配列を含むVLを含む、
ddd.請求項12.dddのHVRを含み、さらに、配列番号312のアミノ酸配列を含むVLを含む、
eee.請求項12.eeeのHVRを含み、さらに、配列番号313のアミノ酸配列を含むVLを含む、
fff.請求項12.fffのHVRを含み、さらに、配列番号314のアミノ酸配列を含むVLを含む、
ggg.請求項12.gggのHVRを含み、さらに、配列番号315のアミノ酸配列を含むVLを含む、
hhh.請求項12.hhhのHVRを含み、さらに、配列番号316のアミノ酸配列を含むVLを含む、
iii.請求項12.iiiのHVRを含み、さらに、配列番号291のアミノ酸配列を含むVLを含む、
jjj.請求項12.jjjのHVRを含み、さらに、配列番号317のアミノ酸配列を含むVLを含む、
kkk.請求項12.kkkのHVRを含み、さらに、配列番号261のアミノ酸配列を含むVLを含む、
lll.請求項12.lllのHVRを含み、さらに、配列番号261のアミノ酸配列を含むVLを含む、
mmm.請求項12.mmmのHVRを含み、さらに、配列番号261のアミノ酸配列を含むVLを含む、
nnn.請求項12.nnnのHVRを含み、さらに、配列番号261のアミノ酸配列を含むVLを含む、
ooo.請求項12.oooのHVRを含み、さらに、配列番号264のアミノ酸配列を含むVLを含む、
ppp.請求項12.pppのHVRを含み、さらに、配列番号264のアミノ酸配列を含むVLを含む、
qqq.請求項12.qqqのHVRを含み、さらに、配列番号264のアミノ酸配列を含むVLを含む、
rrr.請求項12.rrrのHVRを含み、さらに、配列番号264のアミノ酸配列を含むVLを含む、
sss.請求項12.sssのHVRを含み、さらに、配列番号269のアミノ酸配列を含むVLを含む、
ttt.請求項12.tttのHVRを含み、さらに、配列番号269のアミノ酸配列を含むVLを含む、
uuu.請求項12.uuuのHVRを含み、さらに、配列番号269のアミノ酸配列を含むVLを含む、
vvv.請求項12.vvvのHVRを含み、さらに、配列番号275のアミノ酸配列を含むVLを含む、
www.請求項12.wwwのHVRを含み、さらに、配列番号275のアミノ酸配列を含むVLを含む、
xxx.請求項12.xxxのHVRを含み、さらに、配列番号275のアミノ酸配列を含むVLを含む、
yyy.請求項12.yyyのHVRを含み、さらに、配列番号275のアミノ酸配列を含むVLを含む、
zzz.請求項12.zzzのHVRを含み、さらに、配列番号275のアミノ酸配列を含むVLを含む、
aaaa.請求項12.aaaaのHVRを含み、さらに、配列番号275のアミノ酸配列を含むVLを含む、
bbbb.請求項12.bbbbのHVRを含み、さらに、配列番号275のアミノ酸配列を含むVLを含む、
cccc.請求項12.ccccのHVRを含み、さらに、配列番号275のアミノ酸配列を含むVLを含む、
dddd.請求項12.ddddのHVRを含み、さらに、配列番号275のアミノ酸配列を含むVLを含む、
eeee.請求項12.eeeeのHVRを含み、さらに、配列番号264のアミノ酸配列を含むVLを含む、
ffff.請求項12.ffffのHVRを含み、さらに、配列番号275のアミノ酸配列を含むVLを含む、
gggg.請求項12.ggggのHVRを含み、さらに、配列番号275のアミノ酸配列を含むVLを含む、
hhhh.請求項12.hhhhのHVRを含み、さらに、配列番号275のアミノ酸配列を含むVLを含む、
iiii.請求項12.iiiiのHVRを含み、さらに、配列番号416のアミノ酸配列を含むVLを含む、
jjjj.請求項12.jjjjのHVRを含み、さらに、配列番号312のアミノ酸配列を含むVLを含む、
kkkk.請求項12.kkkkのHVRを含み、さらに、配列番号312のアミノ酸配列を含むVLを含む、
llll.請求項12.llllのHVRを含み、さらに、配列番号312のアミノ酸配列を含むVLを含む、
mmmm.請求項12.mmmmのHVRを含み、さらに、配列番号312のアミノ酸配列を含むVLを含む、
nnnn.請求項12.nnnnのHVRを含み、さらに、配列番号312のアミノ酸配列を含むVLを含む、
oooo.請求項12.ooooのHVRを含み、さらに、配列番号312のアミノ酸配列を含むVLを含む、
pppp.請求項12.ppppのHVRを含み、さらに、配列番号312のアミノ酸配列を含むVLを含む、
qqqq.請求項12.qqqqのHVRを含み、さらに、配列番号312のアミノ酸配列を含むVLを含む、
rrrr.請求項12.rrrrのHVRを含み、さらに、配列番号312のアミノ酸配列を含むVLを含む、
ssss.請求項12.ssssのHVRを含み、さらに、配列番号312のアミノ酸配列を含むVLを含む、または
tttt.請求項12.ttttのHVRを含み、さらに、配列番号312のアミノ酸配列を含むVLを含む、
請求項12~15のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項17】
前記抗体が、
a.配列番号202のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号257のアミノ酸配列を含むVL、
b.配列番号203のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号258のアミノ酸配列を含むVL、
c.配列番号204のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号259のアミノ酸配列を含むVL、
d.配列番号205のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号260のアミノ酸配列を含むVL、
e.配列番号206のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号261のアミノ酸配列を含むVL、
f.配列番号207のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号262のアミノ酸配列を含むVL、
g.配列番号208のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号263のアミノ酸配列を含むVL、
h.配列番号209のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号264のアミノ酸配列を含むVL、
i.配列番号210のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号265のアミノ酸配列を含むVL、
j.配列番号211のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号266のアミノ酸配列を含むVL、
k.配列番号212のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号267のアミノ酸配列を含むVL、
l.配列番号213のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号268のアミノ酸配列を含むVL、
m.配列番号214のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号269のアミノ酸配列を含むVL、
n.配列番号215のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号270のアミノ酸配列を含むVL、
o.配列番号216のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号271のアミノ酸配列を含むVL、
p.配列番号217のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号272のアミノ酸配列を含むVL、
q.配列番号218のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号273のアミノ酸配列を含むVL、
r.配列番号219のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号274のアミノ酸配列を含むVL、
s.配列番号220のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号275のアミノ酸配列を含むVL、
t.配列番号209のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号276のアミノ酸配列を含むVL、
u.配列番号221のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号277のアミノ酸配列を含むVL、
v.配列番号222のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号278のアミノ酸配列を含むVL、
w.配列番号223のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号279のアミノ酸配列を含むVL、
x.配列番号224のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号280のアミノ酸配列を含むVL、
y.配列番号225のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号281のアミノ酸配列を含むVL、
z.配列番号226のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号282のアミノ酸配列を含むVL、
aa.配列番号227のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号283のアミノ酸配列を含むVL、
bb.配列番号228のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号284のアミノ酸配列を含むVL、
cc.配列番号228のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号285のアミノ酸配列を含むVL、
dd.配列番号229のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号286のアミノ酸配列を含むVL、
ee.配列番号225のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号287のアミノ酸配列を含むVL、
ff.配列番号230のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号288のアミノ酸配列を含むVL、
gg.配列番号231のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号289のアミノ酸配列を含むVL、
hh.配列番号232のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号290のアミノ酸配列を含むVL、
ii.配列番号233のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号291のアミノ酸配列を含むVL、
jj.配列番号234のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号292のアミノ酸配列を含むVL、
kk.配列番号235のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号293のアミノ酸配列を含むVL、
ll.配列番号235のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号294のアミノ酸配列を含むVL、
mm.配列番号236のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号295のアミノ酸配列を含むVL、
nn.配列番号237のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号296のアミノ酸配列を含むVL、
oo.配列番号238のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号297のアミノ酸配列を含むVL、
pp.配列番号238のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号298のアミノ酸配列を含むVL、
qq.配列番号239のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号299のアミノ酸配列を含むVL、
rr.配列番号240のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号300のアミノ酸配列を含むVL、
ss.配列番号241のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号301のアミノ酸配列を含むVL、
tt.配列番号242のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号302のアミノ酸配列を含むVL、
uu.配列番号243のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号303のアミノ酸配列を含むVL、
vv.配列番号244のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号304のアミノ酸配列を含むVL、
ww.配列番号245のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号305のアミノ酸配列を含むVL、
xx.配列番号246のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号306のアミノ酸配列を含むVL、
yy.配列番号247のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号307のアミノ酸配列を含むVL、
zz.配列番号248のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号308のアミノ酸配列を含むVL、
aaa.配列番号249のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号309のアミノ酸配列を含むVL、
bbb.配列番号250のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号310のアミノ酸配列を含むVL、
ccc.配列番号251のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号311のアミノ酸配列を含むVL、
ddd.配列番号252のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号312のアミノ酸配列を含むVL、
eee.配列番号253のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号313のアミノ酸配列を含むVL、
fff.配列番号254のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号314のアミノ酸配列を含むVL、
ggg.配列番号255のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号315のアミノ酸配列を含むVL、
hhh.配列番号256のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号316のアミノ酸配列を含むVL、
iii.配列番号233のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号291のアミノ酸配列を含むVL、
jjj.配列番号256のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号317のアミノ酸配列を含むVL、
kkk.配列番号361のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号261のアミノ酸配列を含むVL、
lll.配列番号362のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号261のアミノ酸配列を含むVL、
mmm.配列番号363のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号261のアミノ酸配列を含むVL、
nnn.配列番号364のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号261のアミノ酸配列を含むVL、
ooo.配列番号365のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号264のアミノ酸配列を含むVL、
ppp.配列番号366のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号264のアミノ酸配列を含むVL、
qqq.配列番号367のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号264のアミノ酸配列を含むVL、
rrr.配列番号368のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号264のアミノ酸配列を含むVL、
sss.配列番号369のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号269のアミノ酸配列を含むVL、
ttt.配列番号370のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号269のアミノ酸配列を含むVL、
uuu.配列番号387のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号269のアミノ酸配列を含むVL、
vvv.配列番号388のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号275のアミノ酸配列を含むVL、
www.配列番号389のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号275のアミノ酸配列を含むVL、
xxx.配列番号390のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号275のアミノ酸配列を含むVL、
yyy.配列番号391のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号275のアミノ酸配列を含むVL、
zzz.配列番号392のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号275のアミノ酸配列を含むVL、
aaaa.配列番号393のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号275のアミノ酸配列を含むVL、
bbbb.配列番号394のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号275のアミノ酸配列を含むVL、
cccc.配列番号395のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号275のアミノ酸配列を含むVL、
dddd.配列番号396のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号275のアミノ酸配列を含むVL、
eeee.配列番号398のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号264のアミノ酸配列を含むVL、
ffff.配列番号399のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号275のアミノ酸配列を含むVL、
gggg.配列番号400のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号275のアミノ酸配列を含むVL、
hhhh.配列番号401のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号275のアミノ酸配列を含むVL、
iiii.配列番号402のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号413のアミノ酸配列を含むVL、
jjjj.配列番号403のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号312のアミノ酸配列を含むVL、
kkkk.配列番号404のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号312のアミノ酸配列を含むVL、
llll.配列番号405のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号312のアミノ酸配列を含むVL、
mmmm.配列番号406のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号312のアミノ酸配列を含むVL、
nnnn.配列番号407のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号312のアミノ酸配列を含むVL、
oooo.配列番号408のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号312のアミノ酸配列を含むVL、
pppp.配列番号409のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号312のアミノ酸配列を含むVL、
qqqq.配列番号410のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号312のアミノ酸配列を含むVL、
rrrr.配列番号411のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号312のアミノ酸配列を含むVL、
ssss.配列番号397のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号312のアミノ酸配列を含むVL、
tttt.配列番号412のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号312のアミノ酸配列を含むVL、
を含む、請求項9~13のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項18】
ヒトSIRPAに特異的に結合する単離抗体であって、前記抗体が、
a.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-1の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-1の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
b.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-2の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-2の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
c.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-3の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-3の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
d.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-4の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-4の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
e.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-5の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-5の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
f.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-6の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-6の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
g.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-7の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-7の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
h.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-8の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-8の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
i.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-9の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-9の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
j.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-10の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-10の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
k.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-11の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-11の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
l.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-12の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-12の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
m.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-13の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-13の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
n.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-14の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-14の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
o.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-15の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-15の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
p.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-16の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-16の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
q.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-17の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-17の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
r.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-18の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-18の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
s.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-19の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-19の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
t.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-20の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-20の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
u.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-21の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-21の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
v.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-22の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-22の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
w.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-23の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-23の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
x.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-24の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-24の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
y.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-25の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-25の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
z.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-26の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-26の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
aa.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-27の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-27の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
bb.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-28の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-28の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
cc.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-29の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-29の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
dd.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-30の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-30の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
ee.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-31の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-31の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
ff.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-32の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-32の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
gg.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-33の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-33の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
hh.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-34の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-34の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
ii.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-35の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-35の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
jj.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-3+の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-36の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
kk.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-37の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-37の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
ll.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-38の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-38の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
mm.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-39の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-39の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
nn.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-40の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-40の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
oo.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-41の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-41の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
pp.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-42の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-42の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
qq.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-43の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-43の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
rr.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-44の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-44の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
ss.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-45の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-45の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
tt.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-46の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-46の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
uu.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-47の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-47の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
vv.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-48の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-48の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
ww.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-49の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-49の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
xx.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-50の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-50の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
yy.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-51の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-51の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
zz.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-52の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-52の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
aaa.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-53の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-53の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
bbb.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-54の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-54の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
ccc.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-55の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-55の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
ddd.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-56の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-56の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
eee.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-57の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-57の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
fff.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-58の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-58の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
ggg.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-59の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-59の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
hhh.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-60の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-60の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
iii.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-61の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-61の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
jjj.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-62の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-62の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む、
kkk.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-5-57の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-5-57の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、
lll.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-5-58の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-5-58の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、
mmm.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-5-59の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-5-59の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、
nnn.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-5-61の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-5-61の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、
ooo.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-8-62の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-8-62の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、
ppp.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-8-64の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-8-64の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、
qqq.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-8-66の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-8-66の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、
rrr.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-8-67の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-8-67の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、
sss.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-13-68の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-13-68の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、
ttt.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-13-69の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-13-69の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、
uuu.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-13-71の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-13-71の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、
vvv.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-19-72の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-19-72の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、
www.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-19-73の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-19-73の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、
xxx.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-19-74の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-19-74の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、
yyy.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-19-75の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-19-75の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、
zzz.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-19-76の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-19-76の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、
aaaa.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-19-77の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-19-77の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、
bbbb.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-19-78の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-19-78の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、
cccc.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-19-79の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-19-79の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、
dddd.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-19-80の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-19-80の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、
eeee.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-19-81の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-19-81の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、
ffff.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-19-82の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-19-82の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、
gggg.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-19-83の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-19-83の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、
hhhh.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-19-84の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-19-84の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、
iiii.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-56-85の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-56-85の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、
jjjj.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-56-86の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-56-86の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、
kkkk.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-56-87の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-56-87の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、
llll.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-56-88の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-56-88の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、
mmmm.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-56-89の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-56-89の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、
nnnn.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-56-90の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-56-90の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、
oooo.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-56-91の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-56-91の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、
pppp.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-56-92の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-56-92の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、
qqqq.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-56-93の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-56-93の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、
rrrr.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-56-94の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-56-94の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、
ssss.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-56-95の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-56-95の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、または
tttt.VH及びVLを含み、前記VHが、前記抗体SA-56-96の前記HVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、前記VLが、前記抗体SA-56-96の前記HVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む、
前記抗体。
【請求項19】
前記抗体が、以下の特性:
a.前記抗体が、マクロファージ、樹状細胞、及び/またはミクログリア細胞において、SIRPA活性、SIRPAシグナル伝達、CD47誘導性SIRPAシグナル伝達、またはそれらの任意の組み合わせを増加させる、
b.前記抗体が、食細胞による食作用活性を減少させるか、樹状細胞のサイトカイン放出(例えば、TNFアルファの放出)を減少させるか、ミクログリア-ニューロン共培養におけるシナプス消失を抑制するか、マウスモデルにおけるシナプス消失を抑制するか、またはそれらの任意の組み合わせである、
c.前記抗体が、1μM未満、100nM未満、10nM未満、1nM未満、0.1nM未満、0.01nM未満、または0.001nM未満の、ヒトSIRPAに対する親和性(K)を有する、
d.前記抗体が、1nM~50nM、0.3nM~2nM、または2nM~24nMのヒトSIRPAv1(配列番号1)に対する親和性(K)を有する、
e.前記抗体が、マウスSIRPAに対する親和性よりも高いヒトSIRPAに対する親和性を有する、
f.前記抗体が、マウスSIRPAには結合しない、
g.前記抗体が、ヒトSIRPBに対する親和性よりも高いヒトSIRPAに対する親和性を有する、
h.前記抗体が、ヒトSIRPBには結合しない、
i.前記抗体が、D40、R54、及びW68から選択されるヒトSIRPAv1(配列番号1)の1つ以上のアミノ酸に結合する、
j.前記抗体が、配列番号1からなる野生型SIRPAv1と比較して、以下の置換:D40A、R54A、W68Aのうちの1つ以上を含むことにより、ヒトSIRPAv1(配列番号1)に対する低減した結合親和性を有する
のうちの1つ以上を有する、請求項1~17のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項20】
前記抗体が、モノクローナル抗体である、請求項1~19のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項21】
前記抗体が、ヒト化抗体である、請求項1~20のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項22】
前記抗体が、抗原結合フラグメント、例えば、Fab、Fab’、Fab’-SH、F(ab’)、Fv、またはscFvフラグメントである、請求項1~21のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項23】
前記抗体が、二重特異性抗体または多重特異性抗体である、請求項1~22のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項24】
前記抗体が、IgGクラス、IgMクラス、またはIgAクラスのものである、請求項1~23のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項25】
前記抗体が、前記IgGクラスのものであり、ヒトIgG1、IgG2、IgG3、もしくはIgG4アイソタイプのもの、またはマウスIgG1もしくはIgG2アイソタイプのものである、請求項24に記載の抗体。
【請求項26】
前記抗体が、抑制性Fc受容体に結合する、請求項1~25のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項27】
前記抑制性Fc受容体が、抑制性Fcガンマ受容体IIB(FcgRIIB)である、請求項26に記載の抗体。
【請求項28】
前記抗体が、FcgRIIBの細胞レベルを減少させる、請求項27に記載の抗体。
【請求項29】
前記抗SIRPA抗体が、ヒトまたはマウスIgG1アイソタイプを有し、N297A、D265A、D270A、L234A、L235A、G237A、P238D、L328E、E233D、G237D、H268D、P271G、A330R、C226S、C229S、E233P、L234V、L234F、L235E、P331S、S267E、L328F、A330L、M252Y、S254T、T256E、N297Q、P238S、P238A、A327Q、A327G、P329A、K322A、N325S、L328F、T394D、及びそれらの任意の組み合わせからなる群より選択される、前記Fc領域のアミノ酸残基におけるアミノ酸置換を1つ以上含み、前記残基の前記ナンバリングが、EUナンバリングに従うか、または前記Fc領域のグリシン236に対応する位置にアミノ酸欠失を含む、請求項1~28のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項30】
前記抗体が、C127S、L234A、L234F、L235A、L235E、S267E、K322A、N325S、L328F、A330S、P331S、E345R、E430G、S440Y、及びそれらの任意の組み合わせからなる群より選択される、前記Fc領域の残基位置におけるアミノ酸置換を1つ以上含み、前記アミノ酸残基の前記ナンバリングが、EUまたはKabatナンバリングに従う、請求項1~29のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項31】
請求項1~30のいずれか1項に記載の抗SIRPA抗体及び薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
【請求項32】
請求項1~30のいずれか1項に記載の抗SIRPA抗体をコードする核酸配列を含む、単離核酸。
【請求項33】
請求項32に記載の核酸を含む、単離ベクター。
【請求項34】
請求項32に記載の核酸または請求項に記載のベクターを含む、単離宿主細胞。
【請求項35】
ヒトSIRPAに結合する抗体を産生する方法であって、前記抗体が産生されるように、請求項34に記載の細胞を培養することを含む、前記方法。
【請求項36】
さらに、前記細胞により産生された前記抗体を回収することを含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
炎症、移植拒絶反応、自己免疫、または認知障害に関連する疾患または障害を処置する方法であって、前記方法が、処置を必要とする個体に、治療有効量の請求項1~30のいずれか1項に記載の抗SIRPA抗体を投与し、それにより、前記疾患または障害を処置することを含む、前記方法。
【請求項38】
前記疾患または障害が、炎症、腸炎、大腸炎に関連する腸炎、関節リウマチ、臓器/移植片移植拒絶反応、多発性硬化症、ニューロンにおけるシナプス刈り込み、ニューロンにおけるシナプス消失、ミクログリアによるシナプス刈り込み、及び認知障害から選択される、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
試料または個体中のSIRPAの存在を検出する方法であって、前記方法が、請求項1~30のいずれか1項に記載の抗SIRPA抗体を含む、前記方法。
【請求項40】
さらに、抗原結合抗SIRPA抗体の定量化を含む、請求項39に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願との相互参照
本出願は、2021年7月30日に出願された米国仮出願第63/227,649号に対する優先権の利益を主張し、この内容はあらゆる目的で参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
配列表
本出願は、XML形式で電子的に提出され、全体が参照により本明細書に組み込まれる配列表と共に提出されている。配列表は、2022年7月21日に作成された「01209-0013-00PCT_ST26.xml」と題されたファイルとして提供され、サイズは、524,000バイトである。
【0003】
本開示は、抗SIRPα抗体及びそのような抗体の使用(例えば、治療的使用)に関する。
【背景技術】
【0004】
チャレンジにより引き起こされる適切な免疫応答は、宿主に生存上の利点を提供するために、免疫活性化及び恒常性への復帰のための特定のシグナルを必要とする。マクロファージなどのプロフェッショナルな食細胞は、局所的な環境のキューを解釈して、炎症誘発性応答を調整するか、または炎症を解消することにより、この広範な指令を満たす極めて重要な役割を果たす。しかし、多数の恒常性制御機序にもかかわらず、過剰な、誤った方向への、または慢性的な免疫活性化は、多くの場合、自己免疫病因を伴う炎症性疾患の基礎を形成する。正常な組織の恒常性を回復することを目的として、これらの慢性炎症状態を軽減し得る抗炎症療法の開発が必要とされている。
【0005】
食細胞の活性は、抑制性受容体の発現で調節され、これらのうちの主要な1つは、シグナル調節タンパク質α(SIRPA)である。この受容体は、膜貫通受容体のSIRPファミリーに属し、主に、骨髄細胞系統(MΦ、DC、顆粒球などを含む)内で発現され、2つの膜近位IgCドメイン及び遠位IgVドメインを含有する細胞外領域を特徴する。このファミリーの中で特有のSIRPAは、細胞内の細胞質免疫受容体抑制性チロシンモチーフ(ITIM)を含有する。受容体が架橋すると、チロシンリン酸化されたITIM部位がSrc相同性領域2ドメイン含有ホスファターゼ1/2(SHP-1/2)を動員して活性化し、食作用または炎症性サイトカイン放出などの細胞機能を負に調節する。CD47は、SIRPAの主要なリガンドとして機能し、内皮/上皮細胞、白血球、及び赤血球を含む、ほとんどの細胞種で幅広く発現することから、健康な細胞を食細胞依存性クリアランスから保護するために、CD47が「don’t-eat-me」シグナルを媒介することが示唆される。この見解を裏付けるように、いくつかの研究は、CD47ノックアウトマウスから野生型レシピエントへの赤血球または白血球の養子移入により、CD47欠損細胞が迅速にクリアランスされることを示す。逆に、ヒト造血細胞を投与された免疫不全マウスの複数系統の位置遺伝分析により、異種移植モデルにおける生着成功の原因因子としてNODマウスのSIRPA対立遺伝子が同定された。その後の研究は、NODマウスで発現したSIRPAの対立遺伝子バリアントが、ヒト造血幹細胞上で発現したヒトCD47に結合する能力を保持して、それにより、マクロファージ依存性の移植片拒絶反応を抑制することを実証した。
【0006】
SIRPA及びCD47の発現制御により、貪食細胞の活性を調節する恒常性制御機序が確立される。例えば、アポトーシス細胞は、CD47の発現を下方制御して、常在マクロファージによる貪食を促進するが、生存細胞は無傷のままである。同様に、LPSなどの炎症性刺激は、MΦ及びDCにおけるSIRPA発現を減少させて、炎症中のそれらの活性化を増強する。しかし、SIRPAまたはCD47発現の調節異常は、炎症性障害の原因となる。例えば、血球貪食性リンパ組織球症(HLH)は、骨髄マクロファージによる造血幹細胞(HSC)の無秩序な貪食を特徴とする過剰な免疫活性化を伴う症候群である。従って、HLH患者の80%超が、血球減少症を呈する。細胞分析により、疾患再発中にHLH患者のCD34+CD38-HSC画分において、CD47が有意に下方制御され、これらの細胞がマクロファージ媒介クリアランスを受けやすい状態になることが明らかになった。別の例では、死亡した患者から得られた病的多発性硬化症(MS)脳病変のトランスクリプトーム及びプロテオミクスプロファイルから、mRNA及びタンパク質レベルでCD47の発現が低下していることが明らかになった。MSのマウスモデルの病理におけるCD47の役割を調査する研究により、麻痺のピーク時に抗CD47ブロッキング抗体を投与すると、神経炎症及び疾患重症度が悪化することが観察され、これは、CD47がSIRPAを介して炎症を調節する働きをすることを示唆する。
【0007】
CD47発現レベル及び炎症の相関関係を確立するヒト患者のデータとは別に、自己免疫の動物モデルは、SIRPA経路を刺激する薬物介入が疾患を改善することを示唆する。例えば、炎症誘発性SIRPA+CD103-樹状細胞により引き起こされるマウスモデルの腸炎症であるトリニトロベンゼンスルホン酸(TNBS)誘発性大腸炎では、TNBS注射の前に組み換えCD47-Fc融合タンパク質を投与すると、結腸炎症(体重、腸組織の損傷、及び血清サイトカインレベルにより決定)から保護される。同様の観察が、関節リウマチのマウスモデルであるコラーゲン抗体誘発性関節炎で報告されており、CD47-Fcによる予防的処置により、疾患の発生率及び総疾患スコアが減少した。従って、SIRPA-CD47軸は、炎症性障害を軽減するための新規な治療方策の開発の基礎として機能し得る。
【0008】
ミクログリアSIRPAは、アルツハイマー病の病態において下方制御されており、中枢神経系におけるシナプスのリモデリングの制御において重要な役割を果たしていることが示されている。(Ding et al,2021,Nature Communications,12:2030;Lehrman et al,2018,Neuron,100:120-134)。そのような研究は、CD47-SIRPAシグナル伝達が過剰なミクログリアの貪食を防ぐことを実証した。特に、SIRPA-CD47軸に関連する「don’t eat me」シグナルは、出生後の発達中の過剰な刈り込み及び異常なミクログリアの貪食を防ぐために必要とされ、CD47が、特定のシナプス集団をミクログリア細胞による標的から保護していることを示唆している。さらに、ミクログリアSIRPAの消失は、少なくとも部分的に、ミクログリアの貪食により媒介されるシナプス消失の増加をもたらし、認知障害を増強する(例えば、以下を参照:Ding et al,2021,Nature Communications,12:2030)。
【0009】
抗SIRPA抗体は、以前に、例えば、以下に記載されている:国際特許出願公開第WO2018/057669号、同第WO2018/026600号、同第WO2017/178653号、同第WO2017/068164号、同第WO2016/063233号、同第WO2016/205042号、同第WO2015/138600号、同第WO2013/0956352号、同第WO2009/091547号、同第WO2009/131453号、及び同第WO2009/046541号。
【0010】
従って、SIRPA活性の低減に関連する疾患、障害、及び症状を処置するための治療的抗SIRPA療法が必要とされる。
【0011】
特許出願及び公開を含む、本明細書に引用される全ての参考文献は、全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【発明の概要】
【0012】
本開示は、SIRPAに特異的に結合する抗体に関する。いくつかの実施形態では、抗体は、SIRPAアゴニストである。本開示は、限定されないが、以下の実施形態を含む複数の実施形態を含む。
【0013】
実施形態1は、ヒトSIRPAに特異的に結合する単離抗体であり、抗体が、重鎖可変領域(VH)及び軽鎖可変領域(VL)を含み、重鎖可変領域(VH)が、以下を含む:
a.配列番号102~122、318~328、及び346~349のいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含むHVR-H1、
b.配列番号123~146及び329~345のいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含むHVR-H2、ならびに
c.配列番号147~201、350~360、及び371~386のいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含むHVR-H3。
【0014】
実施形態2は、軽鎖可変領域(VL)が、以下を含む、実施形態1の抗体である:
a.配列番号7~28のいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含むHVR-L1、
b.配列番号29~40のいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び
c.配列番号41~101のいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含むHVR-L3。
【0015】
実施形態3は、抗体が、配列番号202~256、361~370、及び387~412のいずれか1つから選択されるアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、または少なくとも99%同一であるVHを含む、実施形態1または2の抗体である。
【0016】
実施形態4は、抗体が、配列番号257~317、261、264、269、275、312、及び413のいずれか1つから選択されるアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、または少なくとも99%同一であるVLを含む、実施形態1~3のいずれか1つの抗体である。
【0017】
実施形態5は、VHが、配列番号202~256、361~370、及び387~412のいずれか1つから選択されるアミノ酸配列と比較して、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10個のアミノ酸置換、挿入、及び/または欠失を含む、実施形態1~4のいずれか1つの抗体である。
【0018】
実施形態6は、VLが、配列番号257~317、261、264、269、275、312、及び413のいずれか1つから選択されるアミノ酸配列と比較して、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10個のアミノ酸置換、挿入、及び/または欠失を含む、実施形態1~5のいずれか1つの抗体である。
【0019】
実施形態7は、抗体が、配列番号202~256、361~370、及び387~412のいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含むVHを含む、実施形態1~6のいずれか1つの抗体である。
【0020】
実施形態8は、抗体が、配列番号257~317、261、264、269、275、312、及び413のいずれか1つから選択されるアミノ酸配列を含むVLを含む、実施形態1~7のいずれか1つの抗体である。
【0021】
実施形態9は、抗体が、SA-1、SA-2、SA-3、SA-4、SA-5、SA-6、SA-7、SA-8、SA-9、SA-10、SA-11、SA-12、SA-13、SA-14、SA-15、SA-16、SA-17、SA-18、SA-19、SA-20、SA-21、SA-22、SA-23、SA-24、SA-25、SA-26、SA-27、SA-28、SA-29、SA-30、SA-31、SA-32、SA-33、SA-34、SA-35、SA-36、SA-36、SA-37、SA-38、SA-39、SA-40、SA-41、SA-42、SA-43、SA-44、SA-45、SA-46、SA-47、SA-48、SA-49、SA-50、SA-51、SA-52、SA-53、SA-54、SA-55、SA-56、SA-57、SA-58、SA-59、SA-60、SA-61、SA-62、SA-5-57、SA-5-58、SA-5-59、SA-5-61、SA-8-62、SA-8-64、SA-8-66、SA-8-67、SA-13-68、SA-13-69、SA-13-71、SA-19-72、SA-19-73、SA-19-74、SA-19-75、SA-19-76、SA-19-77、SA-19-78、SA-19-79、SA-19-80、SA-19-81、SA-19-82、SA-19-83、SA-19-84、SA-56-85、SA-56-86、SA-56-87、SA-56-88、SA-56-89、SA-56-90、SA-56-91、SA-56-92、SA-56-93、SA-56-94、SA-56-95、またはSA-56-96(表3及び7に示される)の抗体のうちのいずれか1つの、HVR-H1、HVR-H2、及びHRV-H3を含むVHならびにHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3を含むVLを含む、ヒトSIRPAに特異的に結合する単離抗体である。
【0022】
実施形態10は、抗体が、SA-1、SA-2、SA-3、SA-4、SA-5、SA-6、SA-7、SA-8、SA-9、SA-10、SA-11、SA-12、SA-13、SA-14、SA-15、SA-16、SA-17、SA-18、SA-19、SA-20、SA-21、SA-22、SA-23、SA-24、SA-25、SA-26、SA-27、SA-28、SA-29、SA-30、SA-31、SA-32、SA-33、SA-34、SA-35、SA-36、SA-36、SA-37、SA-38、SA-39、SA-40、SA-41、SA-42、SA-43、SA-44、SA-45、SA-46、SA-47、SA-48、SA-49、SA-50、SA-51、SA-52、SA-53、SA-54、SA-55、SA-56、SA-57、SA-58、SA-59、SA-60、SA-61、SA-62、SA-5-57、SA-5-58、SA-5-59、SA-5-61、SA-8-62、SA-8-64、SA-8-66、SA-8-67、SA-13-68、SA-13-69、SA-13-71、SA-19-72、SA-19-73、SA-19-74、SA-19-75、SA-19-76、SA-19-77、SA-19-78、SA-19-79、SA-19-80、SA-19-81、SA-19-82、SA-19-83、SA-19-84、SA-56-85、SA-56-86、SA-56-87、SA-56-88、SA-56-89、SA-56-90、SA-56-91、SA-56-92、SA-56-93、SA-56-94、SA-56-95、またはSA-56-96(表3及び7に示される)の抗体のうちのいずれか1つのものと、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、または少なくとも99%同一であるVH及び/またはVLを含む、実施形態9の単離抗体である。
【0023】
実施形態11は、抗体が、SA-1、SA-2、SA-3、SA-4、SA-5、SA-6、SA-7、SA-8、SA-9、SA-10、SA-11、SA-12、SA-13、SA-14、SA-15、SA-16、SA-17、SA-18、SA-19、SA-20、SA-21、SA-22、SA-23、SA-24、SA-25、SA-26、SA-27、SA-28、SA-29、SA-30、SA-31、SA-32、SA-33、SA-34、SA-35、SA-36、SA-36、SA-37、SA-38、SA-39、SA-40、SA-41、SA-42、SA-43、SA-44、SA-45、SA-46、SA-47、SA-48、SA-49、SA-50、SA-51、SA-52、SA-53、SA-54、SA-55、SA-56、SA-57、SA-58、SA-59、SA-60、SA-61、SA-62、SA-5-57、SA-5-58、SA-5-59、SA-5-61、SA-8-62、SA-8-64、SA-8-66、SA-8-67、SA-13-68、SA-13-69、SA-13-71、SA-19-72、SA-19-73、SA-19-74、SA-19-75、SA-19-76、SA-19-77、SA-19-78、SA-19-79、SA-19-80、SA-19-81、SA-19-82、SA-19-83、SA-19-84、SA-56-85、SA-56-86、SA-56-87、SA-56-88、SA-56-89、SA-56-90、SA-56-91、SA-56-92、SA-56-93、SA-56-94、SA-56-95、またはSA-56-96(表3及び7に示される)の抗体のうちのいずれか1つのVH及び/またはVLを含む、実施形態9または実施形態10の単離抗体である。
【0024】
実施形態12は、抗体が、以下を含む、ヒトSIRPAに特異的に結合する単離抗体である:
a.配列番号102のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号123のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号147のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号29のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号41のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
b.配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号148のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号42のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
c.配列番号104のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号149のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
d.配列番号105のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号150のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
e.配列番号106のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号151のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
f.配列番号107のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号126のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号152のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号29のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
g.配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号127のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号153のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
h.配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
i.配列番号106のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号128のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号155のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号49のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
j.配列番号107のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号126のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号156のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号34のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号50のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
k.配列番号102のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号123のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号35のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号51のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
l.配列番号108のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号52のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
m.配列番号106のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号53のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
n.配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号130のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号54のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
o.配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号131のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号55のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
p.配列番号111のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号132のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号56のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
q.配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号133のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号16のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号57のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
r.配列番号112のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号134のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号58のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
s.配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
t.配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号60のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
u.配列番号113のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号135のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
v.配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号130のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
w.配列番号114のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号136のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号17のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号37のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
x.配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号137のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
y.配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号138のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
z.配列番号111のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号132のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号18のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
aa.配列番号115のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号67のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
bb.配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号140のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号19のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号68のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
cc.配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号140のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号69のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
dd.配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号137のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号70のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
ee.配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号138のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号71のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
ff.配列番号117のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号137のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号21のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号72のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
gg.配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号133のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号73のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
hh.配列番号118のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号141のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号35のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号74のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
ii.配列番号119のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号39のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号75のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
jj.配列番号113のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号135のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号22のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号76のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
kk.配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号77のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
ll.配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号16のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号78のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
mm.配列番号120のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号181のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号24のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号79のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
nn.配列番号119のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号142のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号182のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号80のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
oo.配列番号121のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号143のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号183のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号16のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号81のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
pp.配列番号121のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号143のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号183のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号82のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
qq.配列番号122のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号184のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号83のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
rr.配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号144のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号185のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号84のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
ss.配列番号114のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号141のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号186のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号85のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
tt.配列番号104のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号187のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号86のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
uu.配列番号119のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号188のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号87のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
vv.配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号189のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号88のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
ww.配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号130のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号190のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号89のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
xx.配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号144のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号191のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号90のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
yy.配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号138のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号192のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号91のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
zz.配列番号118のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号141のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号193のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号40のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号92のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
aaa.配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号145のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号194のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号93のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
bbb.配列番号115のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号195のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号94のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
ccc.配列番号112のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号146のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号196のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号35のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号95のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
ddd.配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号130のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号197のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
eee.配列番号122のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号198のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号97のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
fff.配列番号122のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号199のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号98のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
ggg.配列番号121のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号143のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号200のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号99のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
hhh.配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号144のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号201のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号29のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号100のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
iii.配列番号119のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号39のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号75のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
jjj.配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号144のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号201のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号101のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
kkk.配列番号318のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号329のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号350のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
lll.配列番号318のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号330のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号351のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
mmm.配列番号319のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号331のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号352のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
nnn.配列番号318のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号353のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
ooo.配列番号320のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号332のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号371のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
ppp.配列番号320のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号332のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
qqq.配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号333のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
rrr.配列番号320のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号334のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
sss.配列番号321のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号372のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号53のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
ttt.配列番号321のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号335のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号373のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号53のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
uuu.配列番号322のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号53のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
vvv.配列番号323のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号336のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号354のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
www.配列番号323のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号336のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号355のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
xxx.配列番号346のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号336のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号356のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
yyy.配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号337のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号357のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
zzz.配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号337のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号374のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
aaaa.配列番号347のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号338のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
bbbb.配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号337のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号375のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
cccc.配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号339のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号376のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
dddd.配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号336のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号377のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
eeee.配列番号348のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号337のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号378のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
ffff.配列番号323のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号336のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号379のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
gggg.配列番号349のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号340のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号380のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
hhhh.配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号337のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号381のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
iiii.配列番号324のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号341のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号197のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
jjjj.配列番号325のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号342のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号197のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
kkkk.配列番号325のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号341のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号382のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
llll.配列番号325のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号343のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号383のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
mmmm.配列番号325のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号341のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号197のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
nnnn.配列番号326のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号341のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号197のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
oooo.配列番号327のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号341のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号384のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
pppp.配列番号325のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号341のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号385のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
qqqq.配列番号325のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号341のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号386のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
rrrr.配列番号325のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号341のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号358のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、
ssss.配列番号327のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号344のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号359のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL、または
tttt.配列番号328のアミノ酸配列を含むHVR-H1、配列番号345のアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び配列番号360のアミノ酸配列を含むHVR-H3を含むVH;ならびに、配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1、配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3を含むVL。
【0025】
実施形態13は、抗体が、以下を含む、実施形態12の抗体である:
a.実施形態12.aのHVR(さらに、配列番号202のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
b.実施形態12.bのHVR(さらに、配列番号203のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
c.実施形態12.cのHVR(さらに、配列番号204のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
d.実施形態12.dのHVR(さらに、配列番号205のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
e.実施形態12.eのHVR(さらに、配列番号206のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
f.実施形態12.fのHVR(さらに、配列番号207のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
g.実施形態12.gのHVR(さらに、配列番号208のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
h.実施形態12.hのHVR(さらに、配列番号209のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
i.実施形態12.iのHVR(さらに、配列番号210のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
j.実施形態12.jのHVR(さらに、配列番号211のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
k.実施形態12.kのHVR(さらに、配列番号212のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
l.実施形態12.lのHVR(さらに、配列番号213のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
m.実施形態12.mのHVR(さらに、配列番号214のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
n.実施形態12.nのHVR(さらに、配列番号215のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
o.実施形態12.oのHVR(さらに、配列番号216のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
p.実施形態12.pのHVR(さらに、配列番号217のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
q.実施形態12.qのHVR(さらに、配列番号218のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
r.実施形態12.rのHVR(さらに、配列番号219のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
s.実施形態12.sのHVR(さらに、配列番号220のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
t.実施形態12.tのHVR(さらに、配列番号209のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
u.実施形態12.uのHVR(さらに、配列番号221のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
v.実施形態12.vのHVR(さらに、配列番号222のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
w.実施形態12.wのHVR(さらに、配列番号223のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
x.実施形態12.xのHVR(さらに、配列番号224のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
y.実施形態12.yのHVR(さらに、配列番号225のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
z.実施形態12.zのHVR(さらに、配列番号226のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
aa.実施形態12.aaのHVR(さらに、配列番号227のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
bb.実施形態12.bbのHVR(さらに、配列番号228のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
cc.実施形態12.ccのHVR(さらに、配列番号228のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
dd.実施形態12.ddのHVR(さらに、配列番号229のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
ee.実施形態12.eeのHVR(さらに、配列番号225のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
ff.実施形態12.ffのHVR(さらに、配列番号230のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
gg.実施形態12.ggのHVR(さらに、配列番号231のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
hh.実施形態12.hhのHVR(さらに、配列番号232のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
ii.実施形態12.iiのHVR(さらに、配列番号233のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
jj.実施形態12.jjのHVR(さらに、配列番号234のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
kk.実施形態12.kkのHVR(さらに、配列番号235のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
ll.実施形態12.llのHVR(さらに、配列番号235のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
mm.実施形態12.mmのHVR(さらに、配列番号236のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
nn.実施形態12.nnのHVR(さらに、配列番号237のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
oo.実施形態12.ooのHVR(さらに、配列番号238のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
pp.実施形態12.ppのHVR(さらに、配列番号238のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
qq.実施形態12.qqのHVR(さらに、配列番号239のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
rr.実施形態12.rrのHVR(さらに、配列番号240のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
ss.実施形態12.ssのHVR(さらに、配列番号241のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
tt.実施形態12.ttのHVR(さらに、配列番号242のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
uu.実施形態12.uuのHVR(さらに、配列番号243のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
vv.実施形態12.vvのHVR(さらに、配列番号244のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
ww.実施形態12.wwのHVR(さらに、配列番号245のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
xx.実施形態12.xxのHVR(さらに、配列番号246のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
yy.実施形態12.yyのHVR(さらに、配列番号247のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
zz.実施形態12.zzのHVR(さらに、配列番号248のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
aaa.実施形態12.aaaのHVR(さらに、配列番号249のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
bbb.実施形態12.bbbのHVR(さらに、配列番号250のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
ccc.実施形態12.cccのHVR(さらに、配列番号251のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
ddd.実施形態12.dddのHVR(さらに、配列番号252のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
eee.実施形態12.eeeのHVR(さらに、配列番号253のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
fff.実施形態12.fffのHVR(さらに、配列番号254のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
ggg.実施形態12.gggのHVR(さらに、配列番号255のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
hhh.実施形態12.hhhのHVR(さらに、配列番号256のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
iii.実施形態12.iiiのHVR(さらに、配列番号233のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
jjj.実施形態12.jjjのHVR(さらに、配列番号256のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
kkk.実施形態12.kkkのHVR(さらに、配列番号361のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
lll.実施形態12.lllのHVR(さらに、配列番号362のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
mmm.実施形態12.mmmのHVR(さらに、配列番号363のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
nnn.実施形態12.nnnのHVR(さらに、配列番号364のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
ooo.実施形態12.oooのHVR(さらに、配列番号365のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
ppp.実施形態12.pppのHVR(さらに、配列番号366のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
qqq.実施形態12.qqqのHVR(さらに、配列番号367のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
rrr.実施形態12.rrrのHVR(さらに、配列番号368のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
sss.実施形態12.sssのHVR(さらに、配列番号369のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
ttt.実施形態12.tttのHVR(さらに、配列番号370のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
uuu.実施形態12.uuuのHVR(さらに、配列番号387のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
vvv.実施形態12.vvvのHVR(さらに、配列番号388のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
www.実施形態12.wwwのHVR(さらに、配列番号389のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
xxx.実施形態12.xxxのHVR(さらに、配列番号390のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
yyy.実施形態12.yyyのHVR(さらに、配列番号391のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
zzz.実施形態12.zzzのHVR(さらに、配列番号392のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
aaaa.実施形態12.aaaaのHVR(さらに、配列番号393のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
bbbb.実施形態12.bbbbのHVR(さらに、配列番号394のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
cccc.実施形態12.ccccのHVR(さらに、配列番号395のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
dddd.実施形態12.ddddのHVR(さらに、配列番号396のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
eeee.実施形態12.eeeeのHVR(さらに、配列番号398のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
ffff.実施形態12.ffffのHVR(さらに、配列番号399のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
gggg.実施形態12.ggggのHVR(さらに、配列番号400のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
hhhh.実施形態9hhhhのHVR(さらに、配列番号401のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
iiii.実施形態12.iiiiのHVR(さらに、配列番号402のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
jjjj.実施形態12.jjjjのHVR(さらに、配列番号403のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
kkkk.実施形態12.kkkkのHVR(さらに、配列番号404のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
llll.実施形態12.llllのHVR(さらに、配列番号405のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
mmmm.実施形態12.mmmmのHVR(さらに、配列番号406のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
nnnn.実施形態12.nnnnのHVR(さらに、配列番号407のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
oooo.実施形態12.ooooのHVR(さらに、配列番号408のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
pppp.実施形態12.ppppのHVR(さらに、配列番号409のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
qqqq.実施形態12.qqqqのHVR(さらに、配列番号410のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
rrrr.実施形態12.rrrrのHVR(さらに、配列番号411のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、
ssss.実施形態12.ssssのHVR(さらに、配列番号397のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)、または
tttt.実施形態12.ttttのHVR(さらに、配列番号412のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVHを含む)。
【0026】
実施形態14は、抗体が、以下を含む、実施形態12または13の抗体である:
a.実施形態12.aのHVR(さらに、配列番号257のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
b.実施形態12.bのHVR(さらに、配列番号258のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
c.実施形態12.cのHVR(さらに、配列番号259のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
d.実施形態12.dのHVR(さらに、配列番号260のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
e.実施形態12.eのHVR(さらに、配列番号261のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
f.実施形態12.fのHVR(さらに、配列番号262のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
g.実施形態12.gのHVR(さらに、配列番号263のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
h.実施形態12.hのHVR(さらに、配列番号264のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
i.実施形態12.iのHVR(さらに、配列番号265のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
j.実施形態12.jのHVR(さらに、配列番号266のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
k.実施形態12.kのHVR(さらに、配列番号267のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
l.実施形態12.lのHVR(さらに、配列番号268のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
m.実施形態12.mのHVR(さらに、配列番号269のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
n.実施形態12.nのHVR(さらに、配列番号270のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
o.実施形態12.oのHVR(さらに、配列番号271のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
p.実施形態12.pのHVR(さらに、配列番号272のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
q.実施形態12.qのHVR(さらに、配列番号273のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
r.実施形態12.rのHVR(さらに、配列番号274のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
s.実施形態12.sのHVR(さらに、配列番号275のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
t.実施形態12.tのHVR(さらに、配列番号276のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
u.実施形態12.uのHVR(さらに、配列番号277のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
v.実施形態12.vのHVR(さらに、配列番号278のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
w.実施形態12.wのHVR(さらに、配列番号279のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
x.実施形態12.xのHVR(さらに、配列番号280のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
y.実施形態12.yのHVR(さらに、配列番号281のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
z.実施形態12.zのHVR(さらに、配列番号282のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
aa.実施形態12.ssのHVR(さらに、配列番号283のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
bb.実施形態12.bbのHVR(さらに、配列番号284のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
cc.実施形態12.ccのHVR(さらに、配列番号285のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
dd.実施形態12.ddのHVR(さらに、配列番号286のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
ee.実施形態12.eeのHVR(さらに、配列番号287のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
ff.実施形態12.ffのHVR(さらに、配列番号288のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
gg.実施形態12.ggのHVR(さらに、配列番号289のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
hh.実施形態12.hhのHVR(さらに、配列番号290のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
ii.実施形態12.iiのHVR(さらに、配列番号291のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
jj.実施形態12.jjのHVR(さらに、配列番号292のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
kk.実施形態12.kkのHVR(さらに、配列番号293のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
ll.実施形態12.llのHVR(さらに、配列番号294のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
mm.実施形態12.mmのHVR(さらに、配列番号295のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
nn.実施形態12.nnのHVR(さらに、配列番号296のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
oo.実施形態12.ooのHVR(さらに、配列番号297のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
pp.実施形態12.ppのHVR(さらに、配列番号298のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
qq.実施形態12.qqのHVR(さらに、配列番号299のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
rr.実施形態12.rrのHVR(さらに、配列番号300のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
ss.実施形態12.ssのHVR(さらに、配列番号301のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
tt.実施形態12.ttのHVR(さらに、配列番号302のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
uu.実施形態12.uuのHVR(さらに、配列番号303のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
vv.実施形態12.vvのHVR(さらに、配列番号304のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
ww.実施形態12.wwのHVR(さらに、配列番号305のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
xx.実施形態12.xxのHVR(さらに、配列番号306のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
yy.実施形態12.yyのHVR(さらに、配列番号307のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
zz.実施形態12.zzのHVR(さらに、配列番号308のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
aaa.実施形態12.aaaのHVR(さらに、配列番号309のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
bbb.実施形態12.bbbのHVR(さらに、配列番号310のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
ccc.実施形態12.cccのHVR(さらに、配列番号311のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
ddd.実施形態12.dddのHVR(さらに、配列番号312のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
eee.実施形態12.eeeのHVR(さらに、配列番号313のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
fff.実施形態12.fffのHVR(さらに、配列番号314のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
ggg.実施形態12.gggのHVR(さらに、配列番号315のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
hhh.実施形態12.hhhのHVR(さらに、配列番号316のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
iii.実施形態12.iiiのHVR(さらに、配列番号291のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
jjj.実施形態12.jjjのHVR(さらに、配列番号317のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
kkk.実施形態12.kkkのHVR(さらに、配列番号261のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
lll.実施形態12.lllのHVR(さらに、配列番号261のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
mmm.実施形態12.mmmのHVR(さらに、配列番号261のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
nnn.実施形態12.nnnのHVR(さらに、配列番号261のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
ooo.実施形態12.oooのHVR(さらに、配列番号264のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
ppp.実施形態12.pppのHVR(さらに、配列番号264のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
qqq.実施形態12.qqqのHVR(さらに、配列番号264のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
rrr.実施形態12.rrrのHVR(さらに、配列番号264のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
sss.実施形態12.sssのHVR(さらに、配列番号269のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
ttt.実施形態12.tttのHVR(さらに、配列番号269のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
uuu.実施形態12.uuuのHVR(さらに、配列番号269のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
vvv.実施形態12.vvvのHVR(さらに、配列番号275のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
www.実施形態12.wwwのHVR(さらに、配列番号275のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
xxx.実施形態12.xxxのHVR(さらに、配列番号275のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
yyy.実施形態12.yyyのHVR(さらに、配列番号275のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
zzz.実施形態12.zzzのHVR(さらに、配列番号275のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
aaaa.実施形態12.aaaaのHVR(さらに、配列番号275のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
bbbb.実施形態12.bbbbのHVR(さらに、配列番号275のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
cccc.実施形態12.ccccのHVR(さらに、配列番号275のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
dddd.実施形態12.ddddのHVR(さらに、配列番号275のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
eeee.実施形態12.eeeeのHVR(さらに、配列番号264のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
ffff.実施形態12.ffffのHVR(さらに、配列番号275のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
gggg.実施形態12.ggggのHVR(さらに、配列番号275のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
hhhh.実施形態12.hhhhのHVR(さらに、配列番号275のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
iiii.実施形態12.iiiiのHVR(さらに、配列番号416のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
jjjj.実施形態12.jjjjのHVR(さらに、配列番号312のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
kkkk.実施形態12.kkkkのHVR(さらに、配列番号312のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
llll.実施形態12.llllのHVR(さらに、配列番号312のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
mmmm.実施形態12.mmmmのHVR(さらに、配列番号312のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
nnnn.実施形態12.nnnnのHVR(さらに、配列番号312のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
oooo.実施形態12.ooooのHVR(さらに、配列番号312のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
pppp.実施形態12.ppppのHVR(さらに、配列番号312のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
qqqq.実施形態12.qqqqのHVR(さらに、配列番号312のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
rrrr.実施形態12.rrrrのHVR(さらに、配列番号312のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、
ssss.実施形態12.ssssのHVR(さらに、配列番号312のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)、または
tttt.実施形態12.ttttのHVR(さらに、配列番号312のアミノ酸配列と、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、もしくは少なくとも99%同一であるVLを含む)。
【0027】
実施形態15は、抗体が、以下を含む、実施形態12~14のいずれか1つの抗体である:
a.実施形態12.aのHVR(さらに、配列番号202のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
b.実施形態12.bのHVR(さらに、配列番号203のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
c.実施形態12.cのHVR(さらに、配列番号204のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
d.実施形態12.dのHVR(さらに、配列番号205のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
e.実施形態12.eのHVR(さらに、配列番号206のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
f.実施形態12.fのHVR(さらに、配列番号207のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
g.実施形態12.gのHVR(さらに、配列番号208のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
h.実施形態12.hのHVR(さらに、配列番号209のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
i.実施形態12.iのHVR(さらに、配列番号210のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
j.実施形態12.jのHVR(さらに、配列番号211のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
k.実施形態12.kのHVR(さらに、配列番号212のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
l.実施形態12.lのHVR(さらに、配列番号213のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
m.実施形態12.mのHVR(さらに、配列番号214のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
n.実施形態12.nのHVR(さらに、配列番号215のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
o.実施形態12.oのHVR(さらに、配列番号216のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
p.実施形態12.pのHVR(さらに、配列番号217のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
q.実施形態12.qのHVR(さらに、配列番号218のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
r.実施形態12.rのHVR(さらに、配列番号219のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
s.実施形態12.sのHVR(さらに、配列番号220のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
t.実施形態12.tのHVR(さらに、配列番号209のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
u.実施形態12.uのHVR(さらに、配列番号221のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
v.実施形態12.vのHVR(さらに、配列番号222のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
w.実施形態12.wのHVR(さらに、配列番号223のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
x.実施形態12.xのHVR(さらに、配列番号224のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
y.実施形態12.yのHVR(さらに、配列番号225のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
z.実施形態12.zのHVR(さらに、配列番号226のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
aa.実施形態12.aaのHVR(さらに、配列番号227のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
bb.実施形態12.bbのHVR(さらに、配列番号228のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
cc.実施形態12.ccのHVR(さらに、配列番号228のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
dd.実施形態12.ddのHVR(さらに、配列番号229のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
ee.実施形態12.eeのHVR(さらに、配列番号225のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
ff.実施形態12.ffのHVR(さらに、配列番号230のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
gg.実施形態12.ggのHVR(さらに、配列番号231のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
hh.実施形態12.hhのHVR(さらに、配列番号232のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
ii.実施形態12.iiのHVR(さらに、配列番号233のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
jj.実施形態12.jjのHVR(さらに、配列番号234のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
kk.実施形態12.kkのHVR(さらに、配列番号235のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
ll.実施形態12.llのHVR(さらに、配列番号235のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
mm.実施形態12.mmのHVR(さらに、配列番号236のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
nn.実施形態12.nnのHVR(さらに、配列番号237のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
oo.実施形態12.ooのHVR(さらに、配列番号238のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
pp.実施形態12.ppのHVR(さらに、配列番号238のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
qq.実施形態12.qqのHVR(さらに、配列番号239のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
rr.実施形態12.rrのHVR(さらに、配列番号240のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
ss.実施形態12.ssのHVR(さらに、配列番号241のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
tt.実施形態12.ttのHVR(さらに、配列番号242のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
uu.実施形態12.uuのHVR(さらに、配列番号243のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
vv.実施形態12.vvのHVR(さらに、配列番号244のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
ww.実施形態12.wwのHVR(さらに、配列番号245のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
xx.実施形態12.xxのHVR(さらに、配列番号246のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
yy.実施形態12.yyのHVR(さらに、配列番号247のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
zz.実施形態12.zzのHVR(さらに、配列番号248のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
aaa.実施形態12.aaaのHVR(さらに、配列番号249のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
bbb.実施形態12.bbbのHVR(さらに、配列番号250のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
ccc.実施形態12.cccのHVR(さらに、配列番号251のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
ddd.実施形態12.dddのHVR(さらに、配列番号252のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
eee.実施形態12.eeeのHVR(さらに、配列番号253のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
fff.実施形態12.fffのHVR(さらに、配列番号254のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
ggg.実施形態12.gggのHVR(さらに、配列番号255のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
hhh.実施形態12.hhhのHVR(さらに、配列番号256のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
iii.実施形態12.iiiのHVR(さらに、配列番号233のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
jjj.実施形態12.jjjのHVR(さらに、配列番号256のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
kkk.実施形態12.kkkのHVR(さらに、配列番号361のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
lll.実施形態12.lllのHVR(さらに、配列番号362のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
mmm.実施形態12.mmmのHVR(さらに、配列番号363のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
nnn.実施形態12.nnnのHVR(さらに、配列番号364のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
ooo.実施形態12.oooのHVR(さらに、配列番号365のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
ppp.実施形態12.pppのHVR(さらに、配列番号366のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
qqq.実施形態12.qqqのHVR(さらに、配列番号367のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
rrr.実施形態12.rrrのHVR(さらに、配列番号368のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
sss.実施形態12.sssのHVR(さらに、配列番号369のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
ttt.実施形態12.tttのHVR(さらに、配列番号370のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
uuu.実施形態12.uuuのHVR(さらに、配列番号387のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
vvv.実施形態12.vvvのHVR(さらに、配列番号388のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
www.実施形態12.wwwのHVR(さらに、配列番号389のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
xxx.実施形態12.xxxのHVR(さらに、配列番号390のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
yyy.実施形態12.yyyのHVR(さらに、配列番号391のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
zzz.実施形態12.zzzのHVR(さらに、配列番号392のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
aaaa.実施形態12.aaaaのHVR(さらに、配列番号393のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
bbbb.実施形態12.bbbbのHVR(さらに、配列番号394のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
cccc.実施形態12.ccccのHVR(さらに、配列番号395のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
dddd.実施形態12.ddddのHVR(さらに、配列番号396のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
eeee.実施形態12.eeeeのHVR(さらに、配列番号398のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
ffff.実施形態12.ffffのHVR(さらに、配列番号399のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
gggg.実施形態12.ggggのHVR(さらに、配列番号400のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
hhhh.実施形態9hhhhのHVR(さらに、配列番号401のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
iiii.実施形態12.iiiiのHVR(さらに、配列番号402のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
jjjj.実施形態12.jjjjのHVR(さらに、配列番号403のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
kkkk.実施形態12.kkkkのHVR(さらに、配列番号404のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
llll.実施形態12.llllのHVR(さらに、配列番号405のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
mmmm.実施形態12.mmmmのHVR(さらに、配列番号406のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
nnnn.実施形態12.nnnnのHVR(さらに、配列番号407のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
oooo.実施形態12.ooooのHVR(さらに、配列番号408のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
pppp.実施形態12.ppppのHVR(さらに、配列番号409のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
qqqq.実施形態12.qqqqのHVR(さらに、配列番号410のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
rrrr.実施形態12.rrrrのHVR(さらに、配列番号411のアミノ酸配列を含むVHを含む)、
ssss.実施形態12.ssssのHVR(さらに、配列番号397のアミノ酸配列を含むVHを含む)、または
tttt.実施形態12.ttttのHVR(さらに、配列番号412のアミノ酸配列を含むVHを含む)。
【0028】
実施形態16は、抗体が、以下を含む、実施形態12~15のいずれか1つの抗体である:
a.実施形態12.aのHVR(さらに、配列番号257のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
b.実施形態12.bのHVR(さらに、配列番号258のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
c.実施形態12.cのHVR(さらに、配列番号259のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
d.実施形態12.dのHVR(さらに、配列番号260のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
e.実施形態12.eのHVR(さらに、配列番号261のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
f.実施形態12.fのHVR(さらに、配列番号262のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
g.実施形態12.gのHVR(さらに、配列番号263のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
h.実施形態12.hのHVR(さらに、配列番号264のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
i.実施形態12.iのHVR(さらに、配列番号265のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
j.実施形態12.jのHVR(さらに、配列番号266のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
k.実施形態12.kのHVR(さらに、配列番号267のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
l.実施形態12.lのHVR(さらに、配列番号268のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
m.実施形態12.mのHVR(さらに、配列番号269のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
n.実施形態12.nのHVR(さらに、配列番号270のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
o.実施形態12.oのHVR(さらに、配列番号271のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
p.実施形態12.pのHVR(さらに、配列番号272のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
q.実施形態12.qのHVR(さらに、配列番号273のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
r.実施形態12.rのHVR(さらに、配列番号274のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
s.実施形態12.sのHVR(さらに、配列番号275のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
t.実施形態12.tのHVR(さらに、配列番号276のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
u.実施形態12.uのHVR(さらに、配列番号277のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
v.実施形態12.vのHVR(さらに、配列番号278のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
w.実施形態12.wのHVR(さらに、配列番号279のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
x.実施形態12.xのHVR(さらに、配列番号280のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
y.実施形態12.yのHVR(さらに、配列番号281のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
z.実施形態12.zのHVR(さらに、配列番号282のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
aa.実施形態12.ssのHVR(さらに、配列番号283のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
bb.実施形態12.bbのHVR(さらに、配列番号284のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
cc.実施形態12.ccのHVR(さらに、配列番号285のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
dd.実施形態12.ddのHVR(さらに、配列番号286のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
ee.実施形態12.eeのHVR(さらに、配列番号287のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
ff.実施形態12.ffのHVR(さらに、配列番号288のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
gg.実施形態12.ggのHVR(さらに、配列番号289のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
hh.実施形態12.hhのHVR(さらに、配列番号290のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
ii.実施形態12.iiのHVR(さらに、配列番号291のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
jj.実施形態12.jjのHVR(さらに、配列番号292のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
kk.実施形態12.kkのHVR(さらに、配列番号293のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
ll.実施形態12.llのHVR(さらに、配列番号294のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
mm.実施形態12.mmのHVR(さらに、配列番号295のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
nn.実施形態12.nnのHVR(さらに、配列番号296のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
oo.実施形態12.ooのHVR(さらに、配列番号297のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
pp.実施形態12.ppのHVR(さらに、配列番号298のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
qq.実施形態12.qqのHVR(さらに、配列番号299のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
rr.実施形態12.rrのHVR(さらに、配列番号300のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
ss.実施形態12.ssのHVR(さらに、配列番号301のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
tt.実施形態12.ttのHVR(さらに、配列番号302のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
uu.実施形態12.uuのHVR(さらに、配列番号303のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
vv.実施形態12.vvのHVR(さらに、配列番号304のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
ww.実施形態12.wwのHVR(さらに、配列番号305のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
xx.実施形態12.xxのHVR(さらに、配列番号306のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
yy.実施形態12.yyのHVR(さらに、配列番号307のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
zz.実施形態12.zzのHVR(さらに、配列番号308のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
aaa.実施形態12.aaaのHVR(さらに、配列番号309のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
bbb.実施形態12.bbbのHVR(さらに、配列番号310のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
ccc.実施形態12.cccのHVR(さらに、配列番号311のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
ddd.実施形態12.dddのHVR(さらに、配列番号312のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
eee.実施形態12.eeeのHVR(さらに、配列番号313のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
fff.実施形態12.fffのHVR(さらに、配列番号314のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
ggg.実施形態12.gggのHVR(さらに、配列番号315のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
hhh.実施形態12.hhhのHVR(さらに、配列番号316のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
iii.実施形態12.iiiのHVR(さらに、配列番号291のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
jjj.実施形態12.jjjのHVR(さらに、配列番号317のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
kkk.実施形態12.kkkのHVR(さらに、配列番号261のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
lll.実施形態12.lllのHVR(さらに、配列番号261のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
mmm.実施形態12.mmmのHVR(さらに、配列番号261のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
nnn.実施形態12.nnnのHVR(さらに、配列番号261のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
ooo.実施形態12.oooのHVR(さらに、配列番号264のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
ppp.実施形態12.pppのHVR(さらに、配列番号264のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
qqq.実施形態12.qqqのHVR(さらに、配列番号264のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
rrr.実施形態12.rrrのHVR(さらに、配列番号264のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
sss.実施形態12.sssのHVR(さらに、配列番号269のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
ttt.実施形態12.tttのHVR(さらに、配列番号269のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
uuu.実施形態12.uuuのHVR(さらに、配列番号269のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
vvv.実施形態12.vvvのHVR(さらに、配列番号275のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
www.実施形態12.wwwのHVR(さらに、配列番号275のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
xxx.実施形態12.xxxのHVR(さらに、配列番号275のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
yyy.実施形態12.yyyのHVR(さらに、配列番号275のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
zzz.実施形態12.zzzのHVR(さらに、配列番号275のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
aaaa.実施形態12.aaaaのHVR(さらに、配列番号275のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
bbbb.実施形態12.bbbbのHVR(さらに、配列番号275のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
cccc.実施形態12.ccccのHVR(さらに、配列番号275のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
dddd.実施形態12.ddddのHVR(さらに、配列番号275のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
eeee.実施形態12.eeeeのHVR(さらに、配列番号264のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
ffff.実施形態12.ffffのHVR(さらに、配列番号275のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
gggg.実施形態12.ggggのHVR(さらに、配列番号275のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
hhhh.実施形態12.hhhhのHVR(さらに、配列番号275のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
iiii.実施形態12.iiiiのHVR(さらに、配列番号416のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
jjjj.実施形態12.jjjjのHVR(さらに、配列番号312のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
kkkk.実施形態12.kkkkのHVR(さらに、配列番号312のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
llll.実施形態12.llllのHVR(さらに、配列番号312のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
mmmm.実施形態12.mmmmのHVR(さらに、配列番号312のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
nnnn.実施形態12.nnnnのHVR(さらに、配列番号312のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
oooo.実施形態12.ooooのHVR(さらに、配列番号312のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
pppp.実施形態12.ppppのHVR(さらに、配列番号312のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
qqqq.実施形態12.qqqqのHVR(さらに、配列番号312のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
rrrr.実施形態12.rrrrのHVR(さらに、配列番号312のアミノ酸配列を含むVLを含む)、
ssss.実施形態12.ssssのHVR(さらに、配列番号312のアミノ酸配列を含むVLを含む)、または
tttt.実施形態12.ttttのHVR(さらに、配列番号312のアミノ酸配列を含むVLを含む)。
【0029】
実施形態17は、抗体が、以下を含む、実施形態9~13のいずれか1つの抗体である:
a.配列番号202のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号257のアミノ酸配列を含むVL、
b.配列番号203のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号258のアミノ酸配列を含むVL、
c.配列番号204のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号259のアミノ酸配列を含むVL、
d.配列番号205のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号260のアミノ酸配列を含むVL、
e.配列番号206のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号261のアミノ酸配列を含むVL、
f.配列番号207のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号262のアミノ酸配列を含むVL、
g.配列番号208のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号263のアミノ酸配列を含むVL、
h.配列番号209のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号264のアミノ酸配列を含むVL、
i.配列番号210のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号265のアミノ酸配列を含むVL、
j.配列番号211のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号266のアミノ酸配列を含むVL、
k.配列番号212のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号267のアミノ酸配列を含むVL、
l.配列番号213のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号268のアミノ酸配列を含むVL、
m.配列番号214のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号269のアミノ酸配列を含むVL、
n.配列番号215のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号270のアミノ酸配列を含むVL、
o.配列番号216のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号271のアミノ酸配列を含むVL、
p.配列番号217のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号272のアミノ酸配列を含むVL、
q.配列番号218のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号273のアミノ酸配列を含むVL、
r.配列番号219のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号274のアミノ酸配列を含むVL、
s.配列番号220のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号275のアミノ酸配列を含むVL、
t.配列番号209のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号276のアミノ酸配列を含むVL、
u.配列番号221のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号277のアミノ酸配列を含むVL、
v.配列番号222のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号278のアミノ酸配列を含むVL、
w.配列番号223のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号279のアミノ酸配列を含むVL、
x.配列番号224のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号280のアミノ酸配列を含むVL、
y.配列番号225のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号281のアミノ酸配列を含むVL、
z.配列番号226のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号282のアミノ酸配列を含むVL、
aa.配列番号227のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号283のアミノ酸配列を含むVL、
bb.配列番号228のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号284のアミノ酸配列を含むVL、
cc.配列番号228のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号285のアミノ酸配列を含むVL、
dd.配列番号229のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号286のアミノ酸配列を含むVL、
ee.配列番号225のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号287のアミノ酸配列を含むVL、
ff.配列番号230のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号288のアミノ酸配列を含むVL、
gg.配列番号231のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号289のアミノ酸配列を含むVL、
hh.配列番号232のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号290のアミノ酸配列を含むVL、
ii.配列番号233のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号291のアミノ酸配列を含むVL、
jj.配列番号234のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号292のアミノ酸配列を含むVL、
kk.配列番号235のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号293のアミノ酸配列を含むVL、
ll.配列番号235のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号294のアミノ酸配列を含むVL、
mm.配列番号236のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号295のアミノ酸配列を含むVL、
nn.配列番号237のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号296のアミノ酸配列を含むVL、
oo.配列番号238のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号297のアミノ酸配列を含むVL、
pp.配列番号238のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号298のアミノ酸配列を含むVL、
qq.配列番号239のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号299のアミノ酸配列を含むVL、
rr.配列番号240のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号300のアミノ酸配列を含むVL、
ss.配列番号241のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号301のアミノ酸配列を含むVL、
tt.配列番号242のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号302のアミノ酸配列を含むVL、
uu.配列番号243のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号303のアミノ酸配列を含むVL、
vv.配列番号244のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号304のアミノ酸配列を含むVL、
ww.配列番号245のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号305のアミノ酸配列を含むVL、
xx.配列番号246のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号306のアミノ酸配列を含むVL、
yy.配列番号247のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号307のアミノ酸配列を含むVL、
zz.配列番号248のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号308のアミノ酸配列を含むVL、
aaa.配列番号249のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号309のアミノ酸配列を含むVL、
bbb.配列番号250のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号310のアミノ酸配列を含むVL、
ccc.配列番号251のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号311のアミノ酸配列を含むVL、
ddd.配列番号252のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号312のアミノ酸配列を含むVL、
eee.配列番号253のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号313のアミノ酸配列を含むVL、
fff.配列番号254のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号314のアミノ酸配列を含むVL、
ggg.配列番号255のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号315のアミノ酸配列を含むVL、
hhh.配列番号256のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号316のアミノ酸配列を含むVL、
iii.配列番号233のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号291のアミノ酸配列を含むVL、
jjj.配列番号256のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号317のアミノ酸配列を含むVL、
kkk.配列番号361のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号261のアミノ酸配列を含むVL、
lll.配列番号362のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号261のアミノ酸配列を含むVL、
mmm.配列番号363のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号261のアミノ酸配列を含むVL、
nnn.配列番号364のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号261のアミノ酸配列を含むVL、
ooo.配列番号365のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号264のアミノ酸配列を含むVL、
ppp.配列番号366のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号264のアミノ酸配列を含むVL、
qqq.配列番号367のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号264のアミノ酸配列を含むVL、
rrr.配列番号368のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号264のアミノ酸配列を含むVL、
sss.配列番号369のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号269のアミノ酸配列を含むVL、
ttt.配列番号370のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号269のアミノ酸配列を含むVL、
uuu.配列番号387のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号269のアミノ酸配列を含むVL、
vvv.配列番号388のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号275のアミノ酸配列を含むVL、
www.配列番号389のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号275のアミノ酸配列を含むVL、
xxx.配列番号390のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号275のアミノ酸配列を含むVL、
yyy.配列番号391のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号275のアミノ酸配列を含むVL、
zzz.配列番号392のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号275のアミノ酸配列を含むVL、
aaaa.配列番号393のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号275のアミノ酸配列を含むVL、
bbbb.配列番号394のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号275のアミノ酸配列を含むVL、
cccc.配列番号395のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号275のアミノ酸配列を含むVL、
dddd.配列番号396のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号275のアミノ酸配列を含むVL、
eeee.配列番号398のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号264のアミノ酸配列を含むVL、
ffff.配列番号399のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号275のアミノ酸配列を含むVL、
gggg.配列番号400のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号275のアミノ酸配列を含むVL、
hhhh.配列番号401のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号275のアミノ酸配列を含むVL、
iiii.配列番号402のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号413のアミノ酸配列を含むVL、
jjjj.配列番号403のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号312のアミノ酸配列を含むVL、
kkkk.配列番号404のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号312のアミノ酸配列を含むVL、
llll.配列番号405のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号312のアミノ酸配列を含むVL、
mmmm.配列番号406のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号312のアミノ酸配列を含むVL、
nnnn.配列番号407のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号312のアミノ酸配列を含むVL、
oooo.配列番号408のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号312のアミノ酸配列を含むVL、
pppp.配列番号409のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号312のアミノ酸配列を含むVL、
qqqq.配列番号410のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号312のアミノ酸配列を含むVL、
rrrr.配列番号411のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号312のアミノ酸配列を含むVL、
ssss.配列番号397のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号312のアミノ酸配列を含むVL、
tttt.配列番号412のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号312のアミノ酸配列を含むVL。
【0030】
実施形態18は、抗体が、以下を含む、ヒトSIRPAに特異的に結合する単離抗体である:
a.VH及びVL(VHは、抗体SA-1のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-1のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
b.VH及びVL(VHは、抗体SA-2のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-2のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
c.VH及びVL(VHは、抗体SA-3のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-3のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
d.VH及びVL(VHは、抗体SA-4のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-4のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
e.VH及びVL(VHは、抗体SA-5のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-5のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
f.VH及びVL(VHは、抗体SA-6のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-6のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
g.VH及びVL(VHは、抗体SA-7のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-7のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
h.VH及びVL(VHは、抗体SA-8のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-8のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
i.VH及びVL(VHは、抗体SA-9のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-9のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
j.VH及びVL(VHは、抗体SA-10のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-10のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
k.VH及びVL(VHは、抗体SA-11のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-11のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
l.VH及びVL(VHは、抗体SA-12のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-12のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
m.VH及びVL(VHは、抗体SA-13のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-13のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
n.VH及びVL(VHは、抗体SA-14のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-14のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
o.VH及びVL(VHは、抗体SA-15のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-15のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
p.VH及びVL(VHは、抗体SA-16のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-16のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
q.VH及びVL(VHは、抗体SA-17のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-17のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
r.VH及びVL(VHは、抗体SA-18のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-18のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
s.VH及びVL(VHは、抗体SA-19のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-19のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
t.VH及びVL(VHは、抗体SA-20のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-20のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
u.VH及びVL(VHは、抗体SA-21のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-21のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
v.VH及びVL(VHは、抗体SA-22のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-22のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
w.VH及びVL(VHは、抗体SA-23のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-23のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
x.VH及びVL(VHは、抗体SA-24のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-24のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
y.VH及びVL(VHは、抗体SA-25のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-25のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
z.VH及びVL(VHは、抗体SA-26のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-26のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
aa.VH及びVL(VHは、抗体SA-27のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-27のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
bb.VH及びVL(VHは、抗体SA-28のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-28のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
cc.VH及びVL(VHは、抗体SA-29のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-29のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
dd.VH及びVL(VHは、抗体SA-30のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-30のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
ee.VH及びVL(VHは、抗体SA-31のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-31のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
ff.VH及びVL(VHは、抗体SA-32のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-32のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
gg.VH及びVL(VHは、抗体SA-33のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-33のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
hh.VH及びVL(VHは、抗体SA-34のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-34のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
ii.VH及びVL(VHは、抗体SA-35のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-35のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
jj.VH及びVL(VHは、抗体SA-3+のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-36のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
kk.VH及びVL(VHは、抗体SA-37のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-37のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
ll.VH及びVL(VHは、抗体SA-38のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-38のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
mm.VH及びVL(VHは、抗体SA-39のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-39のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
nn.VH及びVL(VHは、抗体SA-40のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-40のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
oo.VH及びVL(VHは、抗体SA-41のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-41のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
pp.VH及びVL(VHは、抗体SA-42のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-42のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
qq.VH及びVL(VHは、抗体SA-43のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-43のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
rr.VH及びVL(VHは、抗体SA-44のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-44のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
ss.VH及びVL(VHは、抗体SA-45のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-45のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
tt.VH及びVL(VHは、抗体SA-46のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-46のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
uu.VH及びVL(VHは、抗体SA-47のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-47のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
vv.VH及びVL(VHは、抗体SA-48のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-48のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
ww.VH及びVL(VHは、抗体SA-49のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-49のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
xx.VH及びVL(VHは、抗体SA-50のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-50のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
yy.VH及びVL(VHは、抗体SA-51のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-51のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
zz.VH及びVL(VHは、抗体SA-52のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-52のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
aaa.VH及びVL(VHは、抗体SA-53のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-53のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
bbb.VH及びVL(VHは、抗体SA-54のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-54のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
ccc.VH及びVL(VHは、抗体SA-55のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-55のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
ddd.VH及びVL(VHは、抗体SA-56のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-56のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
eee.VH及びVL(VHは、抗体SA-57のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-57のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
fff.VH及びVL(VHは、抗体SA-58のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-58のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
ggg.VH及びVL(VHは、抗体SA-59のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-59のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
hhh.VH及びVL(VHは、抗体SA-60のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-60のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
iii.VH及びVL(VHは、抗体SA-61のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-61のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
jjj.VH及びVL(VHは、抗体SA-62のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表3に示される)を含み、VLは、抗体SA-62のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表2に示される)を含む)、
kkk.VH及びVL(VHは、抗体SA-5-57のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-5-57のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)、
lll.VH及びVL(VHは、抗体SA-5-58のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-5-58のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)、
mmm.VH及びVL(VHは、抗体SA-5-59のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-5-59のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)、
nnn.VH及びVL(VHは、抗体SA-5-61のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-5-61のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)、
ooo.VH及びVL(VHは、抗体SA-8-62のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-8-62のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)、
ppp.VH及びVL(VHは、抗体SA-8-64のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-8-64のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)、
qqq.VH及びVL(VHは、抗体SA-8-66のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-8-66のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)、
rrr.VH及びVL(VHは、抗体SA-8-67のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-8-67のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)、
sss.VH及びVL(VHは、抗体SA-13-68のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-13-68のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)、
ttt.VH及びVL(VHは、抗体SA-13-69のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-13-69のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)、
uuu.VH及びVL(VHは、抗体SA-13-71のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-13-71のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)、
vvv.VH及びVL(VHは、抗体SA-19-72のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-19-72のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)、
www.VH及びVL(VHは、抗体SA-19-73のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-19-73のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)、
xxx.VH及びVL(VHは、抗体SA-19-74のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-19-74のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)、
yyy.VH及びVL(VHは、抗体SA-19-75のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-19-75のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)、
zzz.VH及びVL(VHは、抗体SA-19-76のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-19-76のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)、
aaaa.VH及びVL(VHは、抗体SA-19-77のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-19-77のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)、
bbbb.VH及びVL(VHは、抗体SA-19-78のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-19-78のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)、
cccc.VH及びVL(VHは、抗体SA-19-79のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-19-79のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)、
dddd.VH及びVL(VHは、抗体SA-19-80のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-19-80のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)、
eeee.VH及びVL(VHは、抗体SA-19-81のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-19-81のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)、
ffff.VH及びVL(VHは、抗体SA-19-82のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-19-82のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)、
gggg.VH及びVL(VHは、抗体SA-19-83のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-19-83のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)、
hhhh.VH及びVL(VHは、抗体SA-19-84のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-19-84のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)、
iiii.VH及びVL(VHは、抗体SA-56-85のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-56-85のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)、
jjjj.VH及びVL(VHは、抗体SA-56-86のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-56-86のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)、
kkkk.VH及びVL(VHは、抗体SA-56-87のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-56-87のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)、
llll.VH及びVL(VHは、抗体SA-56-88のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-56-88のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)、
mmmm.VH及びVL(VHは、抗体SA-56-89のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-56-89のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)、
nnnn.VH及びVL(VHは、抗体SA-56-90のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-56-90のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)、
oooo.VH及びVL(VHは、抗体SA-56-91のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-56-91のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)、
pppp.VH及びVL(VHは、抗体SA-56-92のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-56-92のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)、
qqqq.VH及びVL(VHは、抗体SA-56-93のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-56-93のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)、
rrrr.VH及びVL(VHは、抗体SA-56-94のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-56-94のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)、
ssss.VH及びVL(VHは、抗体SA-56-95のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-56-95のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)、または
tttt.VH及びVL(VHは、抗体SA-56-96のHVR-H1、HVR-H2、及びHVR-H3(表7に示される)を含み、VLは、抗体SA-56-96のHVR-L1、HVR-L2、及びHVR-L3(表6に示される)を含む)。
【0031】
実施形態19は、抗体が、以下の特性のうちの1つ以上を有する、実施形態1~17のいずれか1つの抗体である:
a.抗体が、マクロファージ、樹状細胞、及び/またはミクログリア細胞において、SIRPA活性、SIRPAシグナル伝達、CD47誘導性SIRPAシグナル伝達、またはそれらの任意の組み合わせを増加させる、
b.抗体が、食細胞による食作用活性を減少させるか、樹状細胞のサイトカイン放出(例えば、TNFアルファの放出)を減少させるか、ミクログリア-ニューロン共培養におけるシナプス消失を抑制するか、マウスモデルにおけるシナプス消失を抑制するか、またはそれらの任意の組み合わせである、
c.抗体が、1μM未満、100nM未満、10nM未満、1nM未満、0.1nM未満、0.01nM未満、または0.001nM未満の、ヒトSIRPAに対する親和性(KD)を有する、
d.抗体が、1nM~50nM、0.3nM~2nM、または2nM~24nMのヒトSIRPAv1(配列番号1)に対する親和性(KD)を有する、
e.抗体が、マウスSIRPAに対する親和性よりも高いヒトSIRPAに対する親和性を有する、
f.抗体が、マウスSIRPAには結合しない、
g.抗体が、ヒトSIRPBに対する親和性よりも高いヒトSIRPAに対する親和性を有する、
h.抗体が、ヒトSIRPBには結合しない、
i.抗体が、D40、R54、及びW68から選択されるヒトSIRPAv1(配列番号1)の1つ以上のアミノ酸に結合する、
j.抗体が、配列番号1からなる野生型SIRPAv1と比較して、以下の置換:D40A、R54A、W68Aのうちの1つ以上を含むことにより、ヒトSIRPAv1(配列番号1)に対する低減した結合親和性を有する。
【0032】
実施形態20は、抗体が、モノクローナル抗体である、実施形態1~19のいずれか1つの抗体である。
【0033】
実施形態21は、抗体が、ヒト化抗体である、実施形態1~20のいずれか1つの抗体である。
【0034】
実施形態22は、抗体が、抗原結合フラグメント、例えば、Fab、Fab’、Fab’-SH、F(ab’)、Fv、またはscFvフラグメントである、実施形態1~21のいずれか1つの抗体である。
【0035】
実施形態23は、抗体が、二重特異性抗体または多重特異性抗体である、実施形態1~22のいずれか1つの抗体である。
【0036】
実施形態24は、抗体が、IgGクラス、IgMクラス、またはIgAクラスのものである、実施形態1~23のいずれか1つの抗体である。
【0037】
実施形態25は、抗体が、IgGクラスのものであり、ヒトIgG1、IgG2、IgG3、もしくはIgG4アイソタイプのもの、またはマウスIgG1もしくはIgG2アイソタイプのものである、実施形態24の抗体である。
【0038】
実施形態26は、抗体が、抑制性Fc受容体に結合する、実施形態1~25のいずれか1つの抗体である。
【0039】
実施形態27は、抑制性Fc受容体が、抑制性Fcガンマ受容体IIB(FcgRIIB)である、実施形態26の抗体である。
【0040】
実施形態28は、抗体が、FcgRIIBの細胞レベルを減少させる、実施形態27の抗体である。
【0041】
実施形態29は、抗SIRPA抗体が、ヒトまたはマウスIgG1アイソタイプを有し、N297A、D265A、D270A、L234A、L235A、G237A、P238D、L328E、E233D、G237D、H268D、P271G、A330R、C226S、C229S、E233P、L234V、L234F、L235E、P331S、S267E、L328F、A330L、M252Y、S254T、T256E、N297Q、P238S、P238A、A327Q、A327G、P329A、K322A、N325S、L328F、T394D、及びそれらの任意の組み合わせからなる群より選択される、Fc領域のアミノ酸残基におけるアミノ酸置換を1つ以上含み、残基のナンバリングが、EUナンバリングに従うか、またはFc領域のグリシン236に対応する位置にアミノ酸欠失を含む、実施形態1~28のいずれか1つの抗体である。
【0042】
実施形態30は、抗体が、C127S、L234A、L234F、L235A、L235E、S267E、K322A、N325S、L328F、A330S、P331S、E345R、E430G、S440Y、及びそれらの任意の組み合わせからなる群より選択される、Fc領域のアミノ酸残基におけるアミノ酸置換を1つ以上含み、アミノ酸残基のナンバリングが、EUまたはKabatナンバリングに従う、実施形態1~29のいずれか1つの抗体である。
【0043】
実施形態31は、実施形態1~30のいずれか1つの抗SIRPA抗体及び薬学的に許容される担体を含む医薬組成物である。
【0044】
実施形態32は、実施形態1~30のいずれか1つの抗SIRPA抗体をコードする核酸配列を含む単離核酸である。
【0045】
実施形態33は、実施形態32の核酸を含む単離ベクターである。
【0046】
実施形態34は、実施形態32の核酸または実施形態33のベクターを含む単離宿主細胞である。
【0047】
実施形態35は、抗体が産生されるように実施形態34の細胞を培養することを含む、ヒトSIRPAに結合する抗体を産生する方法である。
【0048】
実施形態36は、さらに、細胞により産生された抗体を回収することを含む、実施形態35の方法である。
【0049】
実施形態37は、炎症、移植拒絶反応、自己免疫、または認知障害に関連する疾患または障害を処置する方法であり、方法は、それを必要とする個体に、治療有効量の実施形態1~30のいずれか1つの抗SIRPA抗体を投与し、それにより、疾患または障害を処置することを含む。
【0050】
実施形態38は、疾患または障害が、炎症、腸炎、大腸炎に関連する腸炎、関節リウマチ、臓器/移植片移植拒絶反応、多発性硬化症、ニューロンにおけるシナプス刈り込み、ニューロンにおけるシナプス消失、ミクログリアによるシナプス刈り込み、及び認知障害から選択される、実施形態37の方法である。
【0051】
実施形態39は、試料または個体中のSIRPAの存在を検出する方法であり、方法は、実施形態1~30のいずれか1つの抗SIRPA抗体を含む。
【0052】
実施形態40は、さらに、抗原結合抗SIRPA抗体の定量化を含む、実施形態39の方法である。
【図面の簡単な説明】
【0053】
図1A】リガンド結合ドメイン内の異なる残基を示す、ヒトSIRPAタンパク質の2つの最も一般的な対立遺伝子(v1及びv2)間のアミノ酸配列アラインメントを示す。アクセッション番号は、それぞれNP542970(配列番号1)及びCAA71403(配列番号2)である。
図1B】ヒトSIRPAv1タンパク質(配列番号1)及びヒトSIRPb1(配列番号4)タンパク質間のアミノ酸配列アラインメントを示し、これは、2つのタンパク質間の相同性を示す。アクセッション番号は、それぞれ、NP542970及びO00241である。
図2】ヒトSIRPAタンパク質(配列番号1)及びマウスSIRPAタンパク質(配列番号3)間のアミノ酸配列アラインメントを示し、これは、2つのタンパク質間の相同性を示す。アクセッション番号は、それぞれ、NP542970及びQ6P6I8である。
図3】マウスSIRPAを過剰発現するCHO細胞と比較した、ヒトSIRPAを過剰発現するチャイニーズハムスター卵巣細胞株(CHO)に結合する本開示の抗SIRPA抗体の相対MFI値を示す。結果は、バックグラウンドの倍数として表される。バックグラウンドレベルは、y軸で1に設定される。
図4A】細胞ベースのレポーターアッセイにおけるヒトSIRPA依存性ルシフェラーゼ発現の誘導を示す。BWZ/NFAT-ルシフェラーゼレポーター細胞(BWZ)は、ヒトSIRPA-DAP12キメラ(BWZ-HuSIRPA)を安定して発現するように設計された。細胞を、10mg/mLで96ウェルプレート上に吸着させた全長抗SIRPA抗体またはヒトIgG1アイソタイプ対照で一晩刺激した。
図4B】細胞ベースのレポーターアッセイにおけるヒトSIRPb1依存性ルシフェラーゼ発現の誘導を示す。ヒトSIRPb1及びDAP12を安定して共発現するように、BWZ/NFATルシフェラーゼレポーター細胞(BWZ)を設計した(BWZ-HuSIRPb1)。細胞を、10mg/mLで96ウェルプレート上に吸着させた全長抗SIRPA抗体またはヒトIgG1アイソタイプ対照で一晩刺激した。
図5A】CD47ブロッキング抗SIRPA抗体クローンSE7C2(Santa Cruz Biotechnology)に対する抗SIRPA抗体のエピトープビニングを示す。結果は、10mg/mLの試験抗体またはヒトIgG1アイソタイプ対照と共にプレインキュベートされたBWZ-HuSIRPA細胞に結合するPEコンジュゲートSE7C2の相対MFI値として示される。非標識細胞をバックグラウンドシグナルとし、y軸上で1に設定する。
図5B】潜在的なリガンドブロッキング抗SIRPA抗体またはヒトIgG1アイソタイプ対照の存在下での、BWZ-HuSIRPA細胞に結合する組み換え可溶性CD47の相対MFI値を示す。組み換えCD47は、C末端HISタグを含有し、表面結合タンパク質は、PEコンジュゲート抗HISタグ抗体で検出される。結果は、HuCD47及び抗体と共にインキュベートされた試料のMFI値を、HuCD47の非存在下で抗HISタグPEで染色された細胞のMFI値で割ることにより、バックグラウンドに対する倍率として示される。
図5C】リガンド増強抗SIRPA抗体SA-13及びSA-56、またはヒトIgG1アイソタイプ対照の存在下でのBWZ-HuSIRPA細胞に結合する組み換え可溶性CD47の相対MFI値を示す。
図5D】プレート結合CD47及び示された試験抗体の存在下または非存在下でインキュベートされたBWZ-ヒトSIRPAレポーター細胞の発光値を示す。結果はバックグラウンドの倍数として提示され、非刺激レポーター細胞の放射輝度値をy軸上で1に設定する。
図6A】抗SIRPA抗体またはアイソタイプ対照の存在下でRaji B細胞と共培養されたBWZ-huSIRPAレポーター細胞の発光値を示す。結果はバックグラウンドの倍数として提示され、Raji細胞と混合されたアイソタイプ対照で処置されたレポーター細胞の放射輝度値をy軸で1に設定する。レポーター細胞を、ビン2抗SIRPA抗体SA-56及びSA-13で処置し、比較のために、ビン1抗SIRPA抗体12D6及び1H11で処置した。
図6B】抗SIRPA抗体またはアイソタイプ対照の存在下でRaji B細胞と共培養されたBWZ-huSIRPb1レポーター細胞の発光値を示す。ビン2抗SIRPA抗体、SA-56、及びSA-13は、SIRPA特異的であるが、ビン1抗SIRPA抗体12D6及び1H11は、SIRPA/b1交差反応性である。
図7A】親抗SIRPA抗体SA-5及びSA-8に由来する親和性成熟抗SIRPA抗体による、細胞ベースのレポーターアッセイにおけるヒトSIRPA依存性ルシフェラーゼ発現の誘導を示す。
図7B】親抗SIRPA抗体SA-5及びSA-8に由来する親和性成熟抗SIRPA抗体による、細胞ベースのレポーターアッセイにおけるヒトSIRPb1依存性ルシフェラーゼ発現の誘導を示す。
図7C】親抗SIRPA抗体SA-56に由来する親和性成熟抗SIRPA抗体による、細胞ベースのレポーターアッセイにおけるヒトSIRPA依存性ルシフェラーゼ発現の誘導を示す。
図7D】親抗SIRPA抗体SA-19及びSA-56に由来する親和性成熟抗SIRPA抗体による、細胞ベースのレポーターアッセイにおけるヒトSIRPb1依存性ルシフェラーゼ発現の誘導を示す。BWZ-huSIRPA及びBWZ-huSIRPb1細胞を、10mg/mLで96ウェルプレート上に吸着させた全長抗SIRPA抗体またはヒトIgG1アイソタイプ対照で一晩刺激した。AM4-5は、陽性対照として機能する抗SIRPA/b1交差反応性抗体である。
図8A】プレート結合CD47ならびに親抗SIRPA抗体SA-5及びSA-8に由来する親和性成熟抗SIRPA抗体の存在下でインキュベートされたBWZ-huSIRPAレポーター細胞の発光値を示す。
図8B】プレート結合CD47及び親抗SIRPA抗体SA-19に由来する親和性成熟抗SIRPA抗体の存在下でインキュベートされたBWZ-huSIRPAレポーター細胞の発光値を示す。
図8C】プレート結合CD47及び親抗SIRPA抗体SA-56に由来する親和性成熟抗SIRPA抗体の存在下でインキュベートされたBWZ-huSIRPAレポーター細胞の発光値を示す。結果はバックグラウンドの倍数として提示され、未刺激のレポーター細胞の放射輝度値をy軸上で1に設定する。AM4-5は、CD47のSIRPAへの結合をブロックし、陽性対照として機能する抗SIRPA/b1交差反応性抗体である。
図8D】プレート結合CD47及び親抗SIRPA抗体SA-56に由来する親和性成熟抗SIRPA抗体の存在下でインキュベートされたBWZ-huSIRPAレポーター細胞の発光値を示す。結果はバックグラウンドの倍数として提示され、未刺激のレポーター細胞の放射輝度値をy軸上で1に設定する。AM4-5は、CD47のSIRPAへの結合をブロックし、陽性対照として機能する抗SIRPA/b1交差反応性抗体である。
図9】親和性成熟抗SIRPA抗体またはアイソタイプ対照の存在下でRaji B細胞と共培養されたBWZ-huSIRPAレポーター細胞の発光値を示す。結果はバックグラウンドの倍数として提示され、Raji細胞と混合されたアイソタイプ対照で処置されたレポーター細胞の放射輝度値をy軸上で1に設定する。レポーター細胞を、親抗SIRPA抗体SA-56に由来するビン2抗SIRPA抗体で処置した(SA-85=SA-56-85;SA-89=SA-56-89;及びSA-94=SA-56-94)。
図10A】抗SIRPA抗体による抗原結合に対する重要な残基を示す。抗SIRPA抗体SA-56-90及びSA-56-94(A)の抗原への結合にとって重要な残基(黒い球で示される)は、実験抗体結合では陰性であるが、対照抗体では陽性であるものとして同定された。重要な残基は、ヒトSIRPA結晶構造に基づいて、SIRPAのPhyre2由来モデルで示される(PDB ID番号2WNG;Hatherley et al.,2009)。
図10B】抗SIRPA抗体SA-56-90及びSA-56-94のエピトープ(黒い球)を、SIRPAのD1ドメインの結晶構造上のCD47結合部位(白い球)とアラインする(PDB ID番号2UV3)。
図11】ヒトマクロファージによるRaji B細胞の食作用を示す。単球由来マクロファージを、5mg/mLのアイソタイプ対照または親和性成熟抗SIRPA抗体、SA-56-90及びSA-56-94のいずれかで一晩処置した。pHrodoで標識されたRaji細胞を、マクロファージに添加し、37℃で2時間インキュベートした。CD14+/pHrodo+マクロファージ集団のパーセントを計数することにより食作用を測定し、アイソタイプ処置マクロファージの値をy軸上で1に設定した。
図12】抗SIRPA抗体SA-56-90の存在下でのLPS刺激ヒト樹状細胞によるTNFaの放出を示す。単球由来樹状細胞を、アイソタイプ対照、抗SIRPA抗体(SA-56-90)、または抗SIRPb1抗体(SB-1)のいずれかでコーティングしたウェルに播種し、0.5ng/mLのLPSで37℃で一晩刺激した。
【発明を実施するための形態】
【0054】
本開示は、抗SIRPA抗体(例えば、モノクローナル抗体);そのような抗体を作製及び使用する方法;そのような抗体を含む医薬組成物;そのような抗体をコードする核酸;ならびに、そのような抗体をコードする核酸を含む宿主細胞に関する。
【0055】
本開示は、ヒトSIRPAを特異的に認識する抗SIRPA抗体を提供する。本開示の抗SIRPA抗体は、CD47結合部位に隣接するヒトSIRPAのD1ドメイン上の特有のエピトープを認識する。このエピトープに結合する結果として、本開示で提供される抗SIRPA抗体は、ヒトSIRPA及びヒトCD47間の相互作用を増強し、それにより、骨髄細胞における抑制性SIRPAシグナル伝達経路を刺激する。本開示のそのようなアゴニスト抗SIRPA抗体は、SIRPAの発現、活性、またはシグナル伝達の低下または低減に関連する疾患または病状を処置、予防、またはリスク低減するのに有用である。
【0056】
本明細書に記載または参照される手法及び手順は、一般によく理解されており、例えば、以下に記載されるような広く利用される方法論などの従来の方法論を使用して当業者により一般に用いられる:Sambrook et al.Molecular Cloning:A Laboratory Manual 3d edition(2001)Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,N.Y.;Current Protocols in Molecular Biology(F.M.Ausubel,et al.eds.,(2003);Monoclonal Antibodies:A Practical Approach(P.Shepherd and C.Dean,eds.,Oxford University Press,2000)。
【0057】
I.定義
「SIRPα」または「SIRPαポリペプチド」または「SIRPA」または「SIRPAポリペプチド」という用語は、本明細書では互換的に使用され、本明細書では、別途指示のない限り、任意の脊椎動物源、例えば、哺乳動物、例えば、霊長類(例えば、ヒト及びカニクイザル)ならびに齧歯動物(例えば、マウス及びラット)に由来する任意の天然SIRPAを指す。いくつかの実施形態では、本用語は、野生型配列と天然に存在するバリアント配列の両方、例えば、スプライスバリアントまたは対立遺伝子バリアントを包含する。いくつかの実施形態では、本用語は、「全長」のプロセシングされていないSIRPA、及び細胞内でのプロセシングから生じる任意の形態のSIRPAを包含する。いくつかの実施形態では、SIRPAは、ヒトSIRPAである。いくつかの実施形態では、例示的なSIRPAのアミノ酸配列は、2018年4月25日現在のUniprotアクセッション番号P78324である。いくつかの実施形態では、例示的なヒトSIRPAv1のアミノ酸配列は、配列番号1である。いくつかの実施形態では、例示的なヒトSIRPAv2のアミノ酸配列は、GenBank CAA71403である。
【0058】
「抗SIRPA抗体」、「SIRPAに結合する抗体」、及び「SIRPAに特異的に結合する抗体」という用語は、抗体がSIRPAを標的する際の診断薬及び/または治療薬として有用であるのに十分な親和性でSIRPAに結合可能な抗体を指す。一実施形態では、無関係の非SIRPAポリペプチドに対する抗SIRPA抗体の結合の程度は、抗体のSIRPAへの結合の約10%未満(例えば、ラジオイムノアッセイ(RIA)で測定)である。特定の実施形態では、MerTKに結合する抗体は、1μM未満、100nM未満、10nM未満、1nM未満、0.1nM未満、0.01nM未満、または0.001nM未満(例えば、10-8M以下、例えば、10-8M~10-13M、例えば、10-9M~10-13M)の解離定数(KD)を有する。特定の実施形態では、抗MerTK抗体は、異なる種由来のMerTK間で保存されているMerTKのエピトープに結合する。
【0059】
抗体の標的分子への結合に関して、特定のポリペプチド、または特定のポリペプチド標的上のエピトープへの「特異的結合」またはそれに「特異的に結合する」またはそれ「に特異的である」という用語は、非特異的相互作用とは測定可能に異なる結合を意味する。特異的結合は、例えば、対照分子の結合と比較して分子の結合を決定することにより測定することができる。例えば、特異的結合は、標的に類似した対照分子、例えば、過剰の非標識標的、との競合により決定することができる。この場合、特異的結合は、標識標的のプローブへの結合が過剰な非標識標的により競合的に抑制される場合に示される。本明細書で使用される、特定のポリペプチド、または特定のポリペプチド標的上のエピトープへの「特異的結合」またはそれに「特異的に結合する」またはそれ「に特異的である」という用語は、例えば、約10-4M以下、10-5M以下、10-6M以下、10-7M以下、10-8M以下、10-9M以下、10-10M以下、10-11M以下、10-12M以下のいずれかの標的に対するKD、または、10-4M~10-6Mもしくは10-6M~10-10Mもしくは10-7M~10-9Mの範囲のKDを有する分子により、示すことができる。当業者に理解されるように、親和性及びKD値は、逆相関する。抗原に対する高い親和性は、低いKD値で測定される。一実施形態では、「特異的結合」という用語は、分子が、他の任意のポリペプチドまたはポリペプチドエピトープに実質的に結合することなく、特定のポリペプチド、または特定のポリペプチド上のエピトープに結合する結合を指す。
【0060】
「免疫グロブリン」(Ig)という用語は、本明細書では「抗体」と互換的に使用される。本明細書における「抗体」という用語は、最も広い意味で使用され、特に、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、多重特異性抗体(例えば、二重特異性抗体)、例えば、少なくとも2つのインタクト抗体から形成されるもの、及び抗原結合性抗体フラグメント(望ましい生物学的活性を示す限り)を網羅する。
【0061】
「天然抗体」は、通常、2つの同一の軽(「L」)鎖と2つの同一の重(「H」)鎖で構成される、約150,000ダルトンのヘテロ四量体糖タンパク質である。各軽鎖は、1つのジスルフィド共有結合で重鎖に結合しているが、ジスルフィド結合の数は、異なる免疫グロブリンアイソタイプの重鎖により異なる。各重鎖及び軽鎖は、規則的な間隔を介した鎖内ジスルフィド架橋も有する。各重鎖は、一端に、可変ドメイン(V)、続いて、いくつかの定常ドメインを有する。各軽鎖は、一端に、可変ドメイン(V)、他端に、定常ドメインを有し、軽鎖の定常ドメインは、重鎖の最初の定常ドメインとアラインされ、軽鎖の可変ドメインは、重鎖の可変ドメインとアラインされる。特定のアミノ酸残基は、軽鎖可変ドメインと重鎖可変ドメイン間の界面を形成すると考えられている。
【0062】
異なるクラスの抗体の構造及び特性については、例えば、以下を参照のこと:Basic and Clinical Immunology,8th Ed.,Daniel P.Stites,Abba I.Terr and Tristram G.Parslow(eds.),Appleton & Lange,Norwalk,CT,1994,page 71 and Chapter 6。
【0063】
任意の脊椎動物種の軽鎖は、それらの定常ドメインのアミノ酸配列に基づいて、カッパ(「κ」)及びラムダ(「λ」)と呼ばれる2つの明確に異なるタイプの1つに割り当てることができる。重鎖の定常ドメイン(CH)のアミノ酸配列に応じて、免疫グロブリンは、異なるクラスまたはアイソタイプに割り当てることができる。5つのクラスの免疫グロブリン:IgA、IgD、IgE、IgG、及びIgMがあり、それぞれ、アルファ(「α」)、デルタ(「δ」)、イプシロン(「ε」)、ガンマ(「γ」)、及びミュー(「μ」)と呼ばれる重鎖を有する。γ及びαクラスは、さらに、CH配列及び機能の比較的小さな差異に基づいて、サブクラス(アイソタイプ)に分類され、例えば、ヒトは、以下のサブクラスを発現する:IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、及びIgA2。異なるクラスの免疫グロブリンのサブユニット構造及び3次元立体配置は、周知であり、一般的に、例えば、以下に記載される:Abbas et al.,Cellular and Molecular Immunology,4th ed.(W.B.Saunders Co.,2000)。
【0064】
本開示の抗MerTK抗体などの抗体の「可変領域」または「可変ドメイン」は、抗体の重鎖または軽鎖のアミノ末端ドメインを指す。重鎖及び軽鎖の可変ドメインは、それぞれ、「V」及び「V」と呼ばれ得る。これらのドメインは、一般に、(同じクラスの他の抗体と比較して)抗体の最も変更可能な部分であり、抗原結合部位を含有する。
【0065】
「可変」という用語は、可変ドメインの特定のセグメントの配列が、本開示の抗MerTK抗体などの抗体間で大きく異なるという事実を指す。可変ドメインは、抗原結合を媒介し、特定の抗原に対する特定の抗体の特異性を定義する。しかし、変動性は、可変ドメインのスパン全体にわたって均一に分布していない。その代わりに、それは、軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインの両方の超可変領域(HVR)と呼ばれる3つのセグメントに集中している。可変ドメインのより高度に保存された部分は、フレームワーク領域(FR)と呼ばれる。天然の重鎖及び軽鎖の可変ドメインは、それぞれ、4つのFR領域を含み、主に、ベータシート構造を連結するループを形成し、いくつかの場合では、ベータシート構造の一部を形成する3つのHVRにより連結されたベータシート構造を採用する。各鎖のHVRは、FR領域により互いに近接して一緒に保持され、他方の鎖に由来するHVRと共に、抗体の抗原結合部位の形成に寄与する(Kabat et al.,Sequences of Immunological Interest,Fifth Edition,National Institute of Health,Bethesda,MD(1991)を参照のこと)。定常ドメインは、抗体の抗原への結合に直接関与していないが、様々なエフェクター機能、例えば、抗体の抗体依存性細胞毒性への関与、を示す。
【0066】
本明細書で使用される「モノクローナル抗体」という用語は、実質的に均一な抗体の集団から得られる、本開示のモノクローナル抗SIRPA抗体などの抗体を指し、すなわち、集団を構成する個々の抗体は、少量存在し得る天然に存在する可能な変異及び/または翻訳後修飾(例えば、異性化、アミド化など)を除いて同一である。モノクローナル抗体は、特異性が高く、単一の抗原部位に対するものである。通常、種々の決定基(エピトープ)に対する種々の抗体を含むポリクローナル抗体調製物とは対照的に、各モノクローナル抗体は、抗原上の単一の決定基に対するものである。その特異性に加えて、モノクローナル抗体は、他の免疫グロブリンにより汚染されずにハイブリドーマ培養により合成されるという点で有利である。修飾語「モノクローナル」は、実質的に均一な抗体集団から得られる抗体の性質を示し、特定の方法による抗体の産生を必要とするものとして解釈されるべきではない。例えば、本発明に従って使用されるべきモノクローナル抗体は、限定されないが、以下の方法のうちの1つ以上を含む様々な技術で作製され得る:DNA(複数可)、ウイルス様粒子、ポリペプチド(複数可)及び/または細胞(複数可)のうちの1つ以上を用いる、限定されないが、ラット、マウス、ウサギ、モルモット、ハムスター、及び/またはニワトリを含む動物の免疫方法、ハイブリドーマ法、B細胞クローニング法、組み換えDNA法、及びヒト免疫グロブリン遺伝子座またはヒト免疫グロブリン配列をコードする遺伝子の一部または全部を有する動物においてヒトまたはヒト様抗体を産生するための技術。
【0067】
「全長抗体」、「インタクト抗体」、または「全抗体」という用語は、抗体フラグメントとは対照的に、実質的にインタクト形態の、本開示の抗SIRPA抗体などの抗体を指すために互換的に使用される。具体的には、全抗体は、Fc領域を含む重鎖及び軽鎖を有する抗体を含む。定常ドメインは、天然配列定常ドメイン(例えば、ヒト天然配列定常ドメイン)またはそのアミノ酸配列バリアントであり得る。いくつかの場合では、インタクト抗体は、1つ以上のエフェクター機能を有してもよい。
【0068】
「抗体フラグメント」は、インタクト抗体が結合する抗原に結合するインタクト抗体の一部を含む、インタクト抗体以外の分子を指す。抗体フラグメントの例としては、Fab、Fab’、F(ab’)及びFvフラグメント;ダイアボディ;直鎖状抗体(米国特許第5641870号、実施例2;Zapata et al.,Protein Eng.8(10):1057-1062(1995)を参照);単鎖抗体分子ならびに抗体フラグメントから形成される多重特異性抗体が挙げられる。
【0069】
本開示の抗SIRPA抗体などの抗体のパパイン消化により、「Fab」フラグメントと呼ばれる2つの同一の抗原結合フラグメントと、容易に結晶化する能力を反映する名称である残りの「Fc」フラグメントが生じる。Fabフラグメントは、重鎖の可変領域ドメイン(V)及び1つの重鎖の第1の定常ドメイン(C1)を伴う軽鎖全体から構成される。各Fabフラグメントは、抗原結合に関して一価である、すなわち、単一の抗原結合部位を有する。抗体のペプシン処理により、異なる抗原結合活性を有する2つのジスルフィド結合Fabフラグメントにほぼ対応し、且つ、依然として抗原の架橋を可能にする単一の大きなF(ab’)フラグメントが生じる。Fab’フラグメントは、抗体ヒンジ領域からの1つ以上のシステインを含む、C1ドメインのカルボキシ末端にいくつかの追加残基を有する点で、Fabフラグメントとは異なる。Fab’-SHは、定常ドメインのシステイン残基(複数可)が遊離チオール基を有するFab’の本明細書における名称である。F(ab’)抗体フラグメントは、元々、その間にヒンジシステインを有するFab’フラグメントのペアとして生成された。抗体フラグメントの他の化学結合も既知である。
【0070】
Fcフラグメントは、ジスルフィドにより結合された両方の重鎖のカルボキシ末端部分を含む。抗体のエフェクター機能は、Fc領域の配列により決定され、当該領域は、特定の種類の細胞に見られるFc受容体(FcR)によっても認識される。
【0071】
「ダイアボディ」という用語は、可変ドメインの(鎖内対合ではなく)鎖間対合が達成されるように、Vドメイン及びVドメイン間に短いリンカー(約5~10残基)を有するsFvフラグメント(前段落を参照)を構築し、それにより、二価フラグメント、すなわち、2つの抗原結合部位を有するフラグメントを得ることにより調製される小さな抗体フラグメントを指す。二重特異性ダイアボディは、2つの抗体のV及びVドメインが異なるポリペプチド鎖上に存在する、2つの「クロスオーバー」sFvフラグメントのヘテロ二量体である。
【0072】
本明細書で使用される場合、「キメラ抗体」は、本開示のキメラ抗SIRPA抗体などの抗体(免疫グロブリン)であって、重鎖及び/または軽鎖の一部が、特定の種に由来するか、または特定の抗体クラスもしくはサブクラスに属する抗体において、対応する配列と同一であるか、または相同であるが、鎖(複数可)の残部は、別の種に由来するか、または別の抗体クラスもしくはサブクラスに属する抗体において対応する配列と同一であるか、または相同である抗体、ならびに、そのような抗体のフラグメント(望ましい生物学的活を示す限り)を指す。本明細書で目的のキメラ抗体は、抗体の抗原結合領域が、例えば、目的の抗原でマカクザルを免疫することにより産生される抗体に由来するPRIMATIZED(登録商標)抗体を含む。本明細書で使用される場合、「ヒト化抗体」は、「キメラ抗体」のサブセットとして使用される。
【0073】
「ヒト化」形態の非ヒト(例えば、マウス)抗体、例えば、本開示のヒト化形態の抗MerTK抗体は、非ヒトHVR由来のアミノ酸残基及びヒトFR由来のアミノ酸残基を含むキメラ抗体である。特定の実施形態では、ヒト化抗体は、少なくとも1つ、通常は、2つの可変ドメインの実質的に全てを含むことになり、HVR(例えば、CDR)の全てまたは実質的に全てが、非ヒト抗体のものに対応し、FRの全てまたは実質的に全てが、ヒト抗体のものに対応する。ヒト化抗体は、任意に、ヒト抗体に由来する抗体定常領域の少なくとも一部を含んでもよい。抗体(例えば、非ヒト抗体)の「ヒト化形態」は、ヒト化を受けている抗体を指す。
【0074】
「ヒト抗体」は、ヒトにより産生され、及び/または本明細書に開示のヒト抗体を作製するための手法のいずれかを使用して作製されている本開示の抗SIRPA抗体などの抗体のアミノ酸配列に対応するアミノ酸配列を有するものである。ヒト抗体のこの定義は、特に、非ヒト抗原結合残基を含むヒト化抗体を除外する。ヒト抗体は、ファージディスプレイライブラリー及び酵母ディスプレイライブラリーを含む、当該技術分野で既知の様々な手法を使用して産生することができる。ヒト抗体は、抗原チャレンジに応答してそのような抗体を産生するように改変されているが、その内因性遺伝子座が無効化されているトランスジェニック動物、例えば、免疫されたゼノマウス、に抗原を投与することにより調製し、またヒトB細胞ハイブリドーマ技術により生成することができる。
【0075】
「超可変領域」、「HVR」、または「HV」という用語は、本明細書で使用される場合、配列が超可変であり、及び/または構造的に定義されたループを形成する、本開示の抗MerTK抗体のものなどの抗体可変ドメインの領域を指す。一般に、抗体は、6つのHVR(V(H1、H2、H3)の3つ及びV(L1、L2、L3)の3つ)で構成される。天然抗体では、H3及びL3は、6つのHVRの中で最も多様性を示し、特に、H3は、抗体に優れた特異性を与える上で特有の役割を果たすと考えられている。重鎖のみからなる天然に存在するラクダ科動物抗体は、軽鎖の不存在下で機能し、安定している。
【0076】
多くのHVR描写が使用されており、本明細書に包含される。いくつかの実施形態では、HVRは、配列可変性に基づくKabat相補性決定領域(CDR)であり得、最も一般に使用される(Kabat et al.、上掲)。いくつかの実施形態では、HVRは、Chothia CDRであり得る。代わりに、Chothiaは、構造ループの位置に言及する(Chothia and Lesk J.Mol.Biol.196:901-917(1987))。いくつかの実施形態では、HVRは、AbM HVRであってよい。AbM HVRは、Kabat CDRとChothia構造ループ間の妥協点を表し、Oxford MolecularのAbM抗体モデリングソフトウェアで使用される。いくつかの実施形態では、HVRは、「contact」HVRであってよい。「contact」HVRは、入手可能な複雑な結晶構造の分析に基づいている。これらのHVRのそれぞれの残基が、以下に示される:
【表1】
【0077】
HVRは、以下のような「拡張HVR」を含んでもよい:VLの24~36または24~34(L1)、46~56または50~56(L2)、及び89~97または89~96(L3)と、VHの26~35(H1)、50~65または49~65(好ましい実施形態)(H2)、及び93~102、94~102、または95~102(H3)。可変ドメイン残基は、これらの拡張HVR定義のそれぞれについて、上掲のKabat et al.に従ってナンバリングされる。本明細書の特定の抗体のHVRは、また、本開示の表に提供され得る。
【0078】
「フレームワーク」または「FR」残基は、本明細書で定義されるHVR残基以外の可変ドメイン残基である。
【0079】
本明細書で使用される「アクセプターヒトフレームワーク」は、ヒト免疫グロブリンフレームワークまたはヒトコンセンサスフレームワークに由来するVまたはVフレームワークのアミノ酸配列を含むフレームワークである。ヒト免疫グロブリンフレームワークまたはヒトコンセンサスフレームワークに「由来する」アクセプターヒトフレームワークは、その同じアミノ酸配列を含んでも、既存のアミノ酸配列の変化を含んでもよい。いくつかの実施形態では、既存のアミノ酸変化の数は、10以下、9以下、8以下、7以下、6以下、5以下、4以下、3以下、または2以下である。既存のアミノ酸変化がVHに存在する場合、それらの好ましい変化は、位置71H、73H、及び78Hのうちの3つ、2つ、または1つのみに生じ、例えば、それらの位置のアミノ酸残基は、71A、73T、及び/または78Aであり得る。一実施形態では、VLアクセプターヒトフレームワークは、Vヒト免疫グロブリンフレームワーク配列またはヒトコンセンサスフレームワーク配列と配列において同一である。
【0080】
「ヒトコンセンサスフレームワーク」は、ヒト免疫グロブリンVまたはVフレームワーク配列の選択において最も一般に存在するアミノ酸残基を表すフレームワークである。一般に、ヒト免疫グロブリンVまたはV配列の選択は、可変ドメイン配列のサブグループからである。一般に、配列のサブグループは、以下のようなサブグループである:Kabat et al.,Sequences of Proteins of Immunological Interest,5th Ed.Public Health Service,National Institutes of Health,Bethesda,MD(1991)。Vについての例としては、上掲のKabat et al.のサブグループカッパI、カッパII、カッパIII、またはカッパIVであり得るサブグループが挙げられる。さらに、Vについては、サブグループは、上掲のKabat et al.のサブグループI、サブグループII、またはサブグループIIIであってよい。
【0081】
例えば、本開示の抗SIRPA抗体の、特定の位置における「アミノ酸修飾」は、特定の残基の置換もしくは欠失、または特定の残基に隣接する少なくとも1つのアミノ酸残基の挿入を指す。特定の残基に「隣接する」挿入は、その1~2残基以内の挿入を意味する。挿入は、指定された残基のN末端側またはC末端側であってよい。本明細書で好ましいアミノ酸改変は置換である。
【0082】
「Fv」は、完全な抗原認識及び結合部位を含む最小の抗体フラグメントである。このフラグメントは、緊密な非共有的会合による1つの重鎖可変領域ドメイン及び1つの軽鎖可変領域ドメインの二量体から構成される。これら2つのドメインの折り畳みから、6つの超可変ループ(H鎖及びL鎖からそれぞれ3つのループ)が延び、これらは、抗原結合のアミノ酸残基に寄与し、抗体に抗原結合特異性を与える。しかし、単一の可変ドメイン(または抗原に特異的なHVRを3つだけ含むFvの半分)であっても、抗原を認識して結合する能力を有する。但し、それは、結合部位全体よりも低い親和性である。
【0083】
「単鎖Fv」は、「sFv」、または「scFv」とも略記され、単一ポリペプチド鎖内に結合されたVH及びVL抗体ドメインを含む抗体フラグメントである。好ましくは、sFvポリペプチドは、さらに、VドメインとVドメイン間にポリペプチドリンカーを含み、これは、sFvが抗原結合に望ましい構造を形成することを可能にする。
【0084】
抗体の「エフェクター機能」は、抗体のFc領域(天然配列のFc領域またはアミノ酸配列のバリアントFc領域)に起因する生物学的活性を指し、抗体アイソタイプにより異なる。
【0085】
本明細書における「Fc領域」という用語は、天然配列のFc領域及びバリアントFc領域を含む、免疫グロブリン重鎖のC末端領域を定義するために使用される。免疫グロブリン重鎖のFc領域の境界が異なることがあるが、ヒトIgG重鎖Fc領域は、通常、Cys226位のアミノ酸残基またはPro230から、そのカルボキシル末端まで伸びるように定義されている。Fc領域のC末端リシン(残基447(EUナンバリングシステムによる))は、例えば、抗体の産生もしくは精製中に、または抗体の重鎖をコードする核酸を組み換え操作することにより除去され得る。従って、インタクト抗体の組成物は、全てのK447残基が除去された抗体集団、K447残基が除去されていない抗体集団、及びK447残基を含む抗体と含まない抗体の混合物を有する抗体集団を含んでもよい。本開示の抗体に使用される好適な天然配列のFc領域は、ヒトIgG1、IgG2、IgG3、及びIgG4を含む。
【0086】
「天然配列のFc領域」は、自然界に見られるFc領域のアミノ酸配列と同一のアミノ酸配列を含む。天然配列のヒトFc領域は、天然配列のヒトIgG1のFc領域(非A及びAアロタイプ);天然配列のヒトIgG2のFc領域;天然配列のヒトIgG3のFc領域;及び天然配列のヒトIgG4のFc領域、ならびにその天然に存在するバリアントを含む。
【0087】
「バリアントFc領域」は、少なくとも1つのアミノ酸改変、好ましくは、1つ以上のアミノ酸置換(複数可)により天然配列Fc領域のアミノ酸配列とは異なるアミノ酸配列を含む。好ましくは、バリアントFc領域は、天然配列のFc領域または親ポリペプチドのFc領域と比較して少なくとも1つのアミノ酸置換、例えば、天然配列のFc領域または親ポリペプチドのFc領域における約1~約10のアミノ酸置換、好ましくは、約1~約5つのアミノ酸置換、を有する。本明細書におけるバリアントFc領域は、好ましくは、天然配列のFc領域及び/または親ポリペプチドのFc領域と少なくとも80%の相同性を有し、最も好ましくは、それと少なくとも90%の相同性、より好ましくは、それと少なくとも95%の相同性を有する。
【0088】
「Fc受容体」または「FcR」は、抗体のFc領域に結合する受容体を表す。好ましいFcRは、天然配列のヒトFcRである。さらに、好ましいFcRは、IgG抗体(ガンマ受容体)に結合するものであり、FcγRI、FcγRII、及びFcγRIIIサブクラスの受容体を含み(これらの受容体の対立遺伝子バリアント及び選択的スプライス形態を含む)、FcγRII受容体は、主に細胞質ドメインが異なる類似のアミノ酸配列を有するFcγRIIA(「活性化受容体」)及びFcγRIIB(「抑制性受容体」)を含む。活性化受容体FcγRIIAは、細胞質ドメインに免疫受容体活性化チロシンモチーフ(「ITAM」)を含有する。抑制性受容体FcγRIIBは、細胞質ドメインに免疫受容体抑制性チロシンモチーフ(「ITIM」)を含有する。将来同定されるものを含む他のFcRが、本明細書における「FcR」という用語に包含される。FcRは、抗体の血清半減期も延長し得る。
【0089】
本明細書で使用される場合、ペプチド、ポリペプチド、または抗体配列に関する「アミノ酸配列同一性パーセント(%)」及び「相同性」は、最大の配列同一性パーセントを得るように、配列をアラインさせ、必要に応じてギャップを導入した(保存的置換は配列同一性の一部として考えない)後、特定のペプチドまたはポリペプチド配列中のアミノ酸残基と同一である候補配列中のアミノ酸残基のパーセンテージを指す。アミノ酸配列同一性パーセントを決定する目的のためのアラインメントは、例えば、BLAST、BLAST-2、ALIGN、またはMEGALIGN(商標)(DNASTAR)ソフトウェアなどの公的に入手可能なコンピューターソフトウェアを使用して、当業者の技術の範囲内である様々な方法で達成することができる。当業者らは、比較される配列の全長にわたって最大のアライメントを得るために必要な当該技術分野で既知の任意のアルゴリズムを含む、アライメントを測定するための適切なパラメータを決定し得る。
【0090】
同じエピトープまたは重複するエピトープに対して競合する抗体の文脈で使用される場合の「競合」という用語は、試験される抗体が参照分子(例えば、リガンドまたは参照抗体)の、共通の抗原(例えば、SIRPAまたはそのフラグメント)への特異的結合を防止または抑制する(例えば、低減させる)アッセイで決定される抗体間の競合を意味する。抗体が別の抗体と競合するかどうかを決定するために、多数の種類の競合結合アッセイ、例えば、固相直接または間接ラジオイムノアッセイ(RIA)、固相直接または間接酵素イムノアッセイ(EIA)、サンドイッチ競合アッセイ(例えば、Stahli et al.,1983,Methods in Enzymology 9:242-253を参照);固相直接ビオチン-アビジンEIA(例えば、Kirkland et al.,1986,J.Immunol.137:3614-3619を参照)、固相直接標識アッセイ、固相直接標識サンドイッチアッセイ(例えば、Harlow and Lane,1988,Antibodies,A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Pressを参照);1-125標識を使用した固相直接標識RIA(例えば、Morel et al.,1988,Molec.Immunol.25:7-15を参照);固相直接ビオチン-アビジンEIA(例えば、Cheung,et al.,1990,Virology 176:546-552を参照);及び直接標識RIA(Moldenhauer et al.,1990,Scand.J.Immunol.32:77-82)を使用することができる。通常、そのようなアッセイは、固体表面に結合した精製抗原、またはこれらのいずれか(非標識標識試験抗体及び標識参照抗体)を有する細胞の使用を含む。競合的抑制は、試験抗体の存在下で固体表面または細胞に結合した標識の量を決定することにより測定される。通常、試験抗体は、過剰に存在する。競合アッセイにより同定される抗体(競合抗体)は、参照抗体と同じエピトープに結合する抗体、及び立体障害が生じるように参照抗体が結合しているエピトープに十分に近い隣接エピトープに結合する抗体を含む。通常、競合抗体は、過剰に存在する場合、参照抗体の共通抗原への特異的結合を少なくとも20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、85%、90%、95%、97.5%、及び/または100%近く抑制する(例えば、低減させる)する。
【0091】
本明細書で使用される場合、SIRPAポリペプチドと第2のポリペプチド間の「相互作用」は、タンパク質間相互作用、物理的相互作用、化学的相互作用、結合、共有結合、及びイオン結合を含むが、これらに限定されない。本明細書において使用される場合、抗体は、抗体が2つのポリペプチド間の相互作用を破壊、低減、または完全に排除する場合、2つのポリペプチド間の「相互作用を抑制する」。本開示の抗体は、抗体が2つのポリペプチドのうちの1つに結合する場合、2つのポリペプチド間の「相互作用を抑制する」。いくつかの実施形態では、相互作用は、少なくとも20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、85%、90%、95%、97.5%、及び/または100%近くのいずれかで抑制することができる。
【0092】
「エピトープ」という用語は、抗体が結合することが可能な任意の決定基を含む。エピトープは、その抗原を標的とする抗体により結合される抗原の領域であり、抗原がポリペプチドである場合、抗体と直接接触する特定のアミノ酸を含む。ほとんどの場合、エピトープは、ポリペプチド上に存在するが、いくつかの場合では、核酸などの他の種類の分子上に存在し得る。エピトープ決定基には、アミノ酸、糖側鎖、ホスホリル基、またはスルホニル基などの分子の化学的に活性な表面基を含み得、特定の3次元構造特性及び/または特定の電荷特性を有し得る。一般に、特定の標的抗原に特異的な抗体は、ポリペプチド及び/または高分子の複雑な混合物中の標的抗原上のエピトープを優先的に認識する。
【0093】
「アゴニスト」抗体または「活性化」抗体は、抗体が抗原に結合した後、抗原の1つ以上の活性または機能を誘導(例えば、増加)する抗体である。
【0094】
本開示の単離抗SIRPA抗体などの「単離」抗体は、その産生環境の成分(例えば、天然または組み換え)から同定、分離、及び/または回収されている抗体である。好ましくは、単離抗体は、その生産環境からの他の全ての汚染成分と結合していない。組み換えトランスフェクト細胞から生じるものなど、その生産環境からの汚染成分は、通常、抗体の研究、診断、または治療用途を妨げる物質であり、酵素、ホルモン、他のタンパク質性または非タンパク質性溶質を含み得る。好ましい実施形態では、抗体は、以下のように精製される。(1)例えば、ローリー法で決定される抗体の95重量%を超えるまで、いくつかの実施形態では、99重量%を超えるまで;(2)スピニングカップシーケネイターを使用してN末端もしくは内部アミノ酸配列の少なくとも15残基が得られる程度に十分な程度、または、(3)クーマシーブルー、もしくは、好ましくは、銀染色を使用した非還元または還元条件下でのSDS-PAGEにより均一になるまで。抗体の自然環境の少なくとも1つの成分が存在しないので、単離抗体は、組み換えT細胞内のin situ抗体を含む。しかし、通常、単離ポリペプチドまたは抗体は、少なくとも1つの精製ステップで調製されることになる。
【0095】
本開示の抗SIRPA抗体などの抗体をコードする「単離」核酸分子は、産生される環境中で通常関連している少なくとも1つの汚染核酸分子から同定され、分離された核酸分子である。好ましくは、単離核酸は、生産環境に関連する全ての成分と結合していない。本明細書のポリペプチド及び抗体をコードする単離された核酸分子は、自然界で見られる形態または環境以外の形態である。従って、単離核酸分子は、細胞内に天然に存在する本明細書のポリペプチド及び抗体をコードする核酸とは区別される。
【0096】
本明細書で使用される「ベクター」という用語は、連結されている別の核酸を輸送することが可能な核酸分子を指すことを意図している。ベクターの1つのタイプは、「プラスミド」であり、追加のDNAセグメントがライゲーションされ得る環状二本鎖DNAを指す。別のタイプのベクターは、ファージベクターである。別の種類のベクターは、ウイルスベクターであり、追加のDNAセグメントが、ウイルスゲノムにライゲーションされ得る。特定のベクターは、それらが導入される宿主細胞内で自律複製することが可能である(例えば、細菌の複製起点を有する細菌ベクター及びエピソーマル哺乳動物ベクター)。他のベクター(例えば、非エピソーマル哺乳動物ベクター)は、宿主細胞に導入されると宿主細胞のゲノムに組み込まれ、それにより、宿主ゲノムと共に複製される。さらに、特定のベクターは、それらが作動可能に連結されている遺伝子の発現を指示することが可能である。そのようなベクターは、本明細書では「組み換え発現ベクター」、または、単に、「発現ベクター」と呼ばれる。一般に、組み換えDNA手法で有用な発現ベクターは、多くの場合、プラスミドの形態である。プラスミドがベクターの最も一般に使用される形態であるので、本明細書では、「プラスミド」及び「ベクター」は、互換的に使用され得る。
【0097】
本明細書で互換的に使用される「ポリヌクレオチド」または「核酸」は、任意の長さのヌクレオチドのポリマーを指し、DNA及びRNAを含む。ヌクレオチドは、デオキシリボヌクレオチド、リボヌクレオチド、改変ヌクレオチドもしくは塩基、及び/またはそれらのアナログ、あるいはDNAもしくはRNAポリメラーゼまたは合成反応によりポリマーに組み込むことができる任意の基質であり得る。
【0098】
「宿主細胞」は、ポリヌクレオチドインサートを組み込むためのベクター(複数可)のレシピエントとなり得るか、またはそれであった個々の細胞または細胞培養物を含む。宿主細胞は、単一の宿主細胞の子孫を含むが、子孫は、自然、偶発的、または意図的な変異により、元の親細胞と(形態またはゲノムDNA相補性において)必ずしも完全に同一ではないことがある。宿主細胞には、本発明のポリヌクレオチド(複数可)でin vivoでトランスフェクトされた細胞を含む。
【0099】
本明細書で使用される「担体」は、用いられる投薬量及び濃度で曝露される細胞または哺乳動物に対して非毒性である、薬学的に許容される担体、賦形剤、または安定剤を含む。
【0100】
本明細書で使用される場合、「処置」という用語は、臨床病理の経過中に治療を受ける個体の自然な経過を変更するように設計された臨床介入を指す。処置の望ましい効果は、進行速度の減少、病態の改善または緩和、及び特定の疾患、障害、または状態の寛解または予後の改善を含む。例えば、特定の疾患、障害、または状態に関連する1つ以上の症状が緩和または除去される場合、個体は、首尾よく「処置」されている。
【0101】
「有効量」は、所望の治療結果を得るために必要な投薬量及び期間で、少なくとも有効な量を指す。有効量は、1回以上の投与で提供され得る。有効量は、また、処置のあらゆる毒性または有害な効果よりも、治療上有益な効果が上回る量である。治療用途の場合、有益なまたは望ましい結果は、臨床結果、例えば、疾患に起因する1つ以上の症状の減少、疾患に罹患する者の生活の質の向上、疾患の治療に必要な他の薬剤の用量の減少、例えば標的化による別の薬物療法の増強、疾患の進行の遅延、及び/または生存の延長、を含む。薬物、化合物、または医薬組成物の有効量は、直接的または間接的に治療処置を達成するのに十分な量である。臨床の文脈で理解されるように、有効量の薬物、化合物、または医薬組成物は、別の薬物、化合物、または医薬組成物と併用して達成されても、達成されなくてもよい。従って、「有効量」は、1つ以上の治療薬を投与するという文脈で考慮され得、1つ以上の他の薬剤と併用して、望ましい結果が得られ得るか、または達成される場合、単一薬剤は、有効量で投与されるとみなされ得る。
【0102】
処置目的の「個体」は、ヒト、飼育動物及び家畜、ならびに動物園、スポーツ動物、またはペット動物、例えば、イヌ、ウマ、ウサギ、ウシ、ブタ、ハムスター、スナネズミ、マウス、フェレット、ラット、ネコなどを含む哺乳動物として分類される任意の動物を指す。いくつかの実施形態では、個体は、ヒトである。
【0103】
本明細書で使用される場合、別の化合物または組成物と「併用した」投与には、同時投与及び/または異なる時間での投与を含む。併用投与は、共製剤としての投与、または別々の組成物としての投与(異なる投与頻度もしくは投与間隔を含む)、及び同じ投与経路または異なる投与経路の使用も含む。いくつかの実施形態では、併用投与は、同じ処置計画の一部として投与である。
【0104】
本明細書で使用される「約」という用語は、この技術分野の当業者に容易に知られるそれぞれの値の通常の誤差範囲を指す。本明細書における値またはパラメータの前の「約」への言及は、その値またはパラメータ自体を対象とする実施形態を含む(及び記載する)。
【0105】
本明細書に使用される場合と、添付の特許請求において、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈が別途明示しない限り、複数形を含む。例えば、「抗体」への言及は、モル量などの1つ~多数の抗体への言及であり、当業者らに既知のその等価物などを含む。
【0106】
本明細書に記載の本開示の態様及び実施形態は、態様及び実施形態「を含む」、「からなる」、及び「から本質的になる」を含むことが理解される。
【0107】
II.抗SIRPA抗体
本明細書では、抗SIRPA抗体が提供される。本明細書で提供される抗体は、例えば、SIRPA関連障害の診断または処置に有用である。
【0108】
SIRPAは、シングルパスI型膜タンパク質である。ヒトSIRPAのアミノ酸配列(配列番号1)内では、細胞外ドメインは、アミノ酸残基31~373に位置し;膜貫通ドメインは、アミノ酸残基374~394に位置し;細胞内ドメインは、アミノ酸残基395~504に位置する。ヒトSIRPAは、それぞれ、D1ドメイン、D2ドメイン、及びD3ドメインと呼ばれるIgスーパーファミリー(IgSF)ドメインの1つのVセット及び2つのC1セットを含む。D1ドメインは、ヒトSIRPAのアミノ酸残基32~137を含み;D2ドメインは、ヒトSIRPAのアミノ酸残基148~247を含み;D3ドメインは、ヒトSIRPAのアミノ酸残基254~348を含む。当業者であれば理解するように、本開示のドメインの開始残基及び終了残基は、ドメインを決定するために使用されるコンピューターモデリングプログラムまたは使用される方法に応じて変動し得る。
【0109】
いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、立体配座エピトープに結合し得る。いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、不連続なSIRPAエピトープに結合し得る。いくつかの実施形態では、不連続SIRPAエピトープは、2つ以上のペプチド、3つ以上のペプチド、4つ以上のペプチド、5つ以上のペプチド、6つ以上のペプチド、7つ以上のペプチド、8つ以上のペプチド、9つ以上のペプチド、または10以上のペプチドを含む。いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、1つ以上のペプチドを含むSIRPAエピトープに結合し得る。本明細書に開示されるように、SIRPAエピトープは、配列番号1のアミノ酸配列の5以上、6以上、7以上、8以上、9以上、10以上、11以上、12以上、13以上、14以上、15以上、16以上、17以上、18以上、19以上、もしくは20以上のアミノ酸残基、または、配列番号1のアミノ酸配列に対応する哺乳動物SIRPAタンパク質上の5以上、6以上、7以上、8以上、9以上、10以上、11以上、12以上、13以上、14以上、15以上、16以上、17以上、18以上、19以上、もしくは20以上のアミノ酸残基を含む1つ以上のペプチドを含んでもよい。
【0110】
本明細書に提供される証拠は、本開示の抗SIRPA抗体が、ヒトSIRPAv1のD1ドメインに結合することを示す。それに応じて、いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、ヒトSIRPAのD1ドメインに結合する。いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、ヒトSIRPAv1のD1ドメインに結合する。いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、配列番号1のアミノ酸残基32~137を含む領域に結合する。いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、ヒトSIRPA内のアミノ酸残基に結合し、本開示の抗SIRPA抗体による結合に関与するヒトSIRPAアミノ酸残基は、配列番号1のアミノ酸残基D40、R54、及びW68を含む。
【0111】
本明細書に提供される証拠は、本開示の抗SIRPA抗体が、CD47のSIRPAへの結合を増加させたことを示す。いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、CD47のSIRPAへの結合を増加させる。いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、CD47のヒトSIRPAへの結合を増加させる。いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、CD47のヒトSIRPAv1への結合を増加させる。いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、SIRPAのD1ドメインに結合し、CD47のSIRPAへの結合を増加させる。いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、配列番号1のアミノ酸残基32~137を含む領域に結合し、CD47のSIRPAへの結合を増加させる。さらに他の実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、SIRPA内の特定のアミノ酸残基に結合し、本開示の抗SIRPA抗体による結合に関与するSIRPAアミノ酸残基は、配列番号1のアミノ酸残基D40、R54、及びW68を含み、さらに、抗SIRPA抗体は、CD47のSIRPAへの結合を増加させる。
【0112】
一態様では、本開示は、本開示のSIRPAタンパク質またはポリペプチド内のエピトープに結合する単離(例えば、モノクローナル)抗体を提供する。本開示のSIRPAタンパク質またはポリペプチドは、哺乳動物のSIRPAタンパク質またはポリペプチド、ヒトSIRPAタンパク質またはポリペプチド、マウス(ネズミ科)のSIRPAタンパク質またはポリペプチド、及びカニクイザルのSIRPAタンパク質またはポリペプチドを含むが、これらに限定されない。本開示のSIRPAタンパク質及びポリペプチドは、SIRPAの天然バリアントを含む。いくつかの実施形態では、本開示のSIRPAタンパク質及びポリペプチドは、膜結合している。いくつかの実施形態では、本開示のSIRPAタンパク質及びポリペプチドは、SIRPAの可溶性細胞外ドメインである。
【0113】
A.結合の競合的抑制
いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、本明細書で提供される抗体のいずれかから選択される少なくとも1つの抗体が結合したSIRPAエピトープと同じか、または重複するヒトSIRPAのエピトープに結合する。
【0114】
いくつかの実施形態では、抗SIRPA抗体は、SIRPAへの結合について別の抗体と競合する。当該技術分野で既知の好適な競合アッセイまたはSIRPA結合アッセイ、例えば、BIAcore(登録商標)分析(表面プラズモン共鳴)、ELISAアッセイ、またはフローサイトメトリーは、抗SIRPA抗体が、SA-1、SA-2、SA-3、SA-4、SA-5(SA-5-57、SA-5-58、SA-5-59、及びSA-5-61を含む)、SA-6、SA-7、SA-8(SA-8-62、SA-8-64、SA-8-66、及びSA-8-67を含む)、SA-9、SA-10、SA-11、SA-12、SA-13(SA-13-6、SA-13-69、及びSA-13-71を含む)、SA-14、SA-15、SA-16、SA-17、SA-18、SA-19(SA-19-72、SA-19-73、SA-19-74、SA-19-75、SA-19-76、SA-19-77、SA-19-78、SA-19-79、SA-19-80、SA-19-81、SA-19-82、SA-19-83、及びSA-19-84を含む)、SA-20、SA-21、SA-22、SA-23、SA-24、SA-25、SA-26、SA-27、SA-28、SA-29、SA-30、SA-31、SA-32、SA-33、SA-34、SA-35、SA-36、SA-37、SA-38、SA-39、SA-40、SA-41、SA-42、SA-43、SA-44、SA-45、SA-46、SA-47、SA-48、SA-49、SA-50、SA-51、SA-52、SA-53、SA-54、SA-55、SA-56(SA-56-85、SA-56-86、SA-56-87、SA-56-88、SA-56-89、SA-56、90、SA-56、91、SA-56-92、SA-56-93、SA-56-94、SA-56-95、及びSA-56-96を含む)、SA-57、SA-58、SA-59、SA-60、SA-61、ならびにSA-62、ならびにその任意の組み合わせから選択される1つ以上の抗体と、SIRPAへの結合について競合するかどうかを決定するために利用され得る。例示的な競合アッセイでは、固定化SIRPAまたは細胞表面にSIRPAを発現する細胞が、SIRPAに結合する第1の標識抗体(例えば、ヒトまたは非ヒト霊長類)及びSIRPAへの結合について第1の抗体と競合する能力について試験されている第2の非標識抗体を含む溶液中でインキュベートされる。第2の抗体は、ハイブリドーマ上清中に存在し得る。対照として、固定化SIRPAまたはSIRPAを発現する細胞は、第1の標識抗体を含むが第2の非標識抗体を含まない溶液中でインキュベートされる。第1の抗体のSIRPAへの結合を許容する条件下でインキュベートした後、過剰な未結合抗体を除去し、固定化SIRPAまたはSIRPAを発現する細胞に会合した標識の量が測定される。固定化SIRPAまたはSIRPAを発現する細胞に会合した標識の量が、対照試料と比較して試験試料中で実質的に減少する場合、それは、第2の抗体が、SIRPAへの結合に関して第1の抗体と競合していることを示す。Harlow and Lane(1988)Antibodies:A Laboratory Manual ch.14(Cold Spring Harbor Laboratory,Cold Spring Harbor,NY)を参照のこと。
【0115】
いくつかの実施形態では、SIRPAは、細胞で発現される。いくつかの実施形態では、SIRPAは、限定されないが、マクロファージ及び樹状細胞を含む食細胞で発現される。いくつかの実施形態では、SIRPAは、単球、ナチュラルキラー細胞、ナチュラルキラーT細胞、ミクログリア、内皮細胞、及び巨核球において発現される。
【0116】
本明細書に提供される証拠は、本開示の抗SIRPA抗体が、食細胞による食作用活性を低減させるのに有効であることを実証する。いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、食細胞による食作用活性を減少させる。いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、食細胞による腫瘍細胞の食作用を減少させる。いくつかの実施形態では、食細胞は、マクロファージである。いくつかの実施形態では、食細胞は、樹状細胞である。
【0117】
本開示は、本明細書に記載の抗SIRPA抗体が、細胞におけるSIRPA活性及びSIRPAシグナル伝達を増加させるのに有効であることを示す。本開示の抗SIRPA抗体が、細胞におけるCD47誘導性(またはCD47媒介性)SIRPAシグナル伝達を増加させるのに有効であることを示す証拠も本明細書に提供される。従って、いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、細胞のSIRPA活性を増加させるのに有効である。いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、細胞のSIRPAシグナル伝達を増加させるのに有効である。他の実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、細胞のCD47誘導性SIRPAシグナル伝達(例えば、CD47媒介性SIRPAシグナル伝達)を増加させる。いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、マクロファージ、樹状細胞、及び/またはミクログリア細胞におけるSIRPA活性を増加させる。いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、マクロファージ、樹状細胞、及び/またはミクログリア細胞におけるSIRPAシグナル伝達を増加させる。いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、マクロファージ、樹状細胞、及び/またはミクログリア細胞におけるCD47誘導性またはCD47媒介性SIRPAシグナル伝達を増加させる。
【0118】
いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、シナプス密度を増加させる。いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、脳内のシナプス密度を増加させる。いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、ニューロンにおけるシナプス密度を増加させる。
【0119】
いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、シナプス消失を減少させる。
【0120】
シナプシンは、シナプスでの神経伝達物質放出の制御に関連するニューロン特異的リンタンパク質のファミリーである。シナプシンは、エキソサイトーシスを介した放出に利用されるシナプス小胞の数の調節に関与していると考えられている。(例えば、以下を参照:Mirza and Zahid,2018,Neurosci Bull,34:349-358)。シナプシンレベルの増加に有効な抗SIRPA抗体が本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、ニューロンにおけるシナプシンレベルを増加させる。
【0121】
シナプス後密度(PSD)は、興奮性シナプスのシナプス後部位に局在する電子密度の高い領域である。シナプス後密度-95(PSD-95)は、PSDの最も豊富なタンパク質の1つであり、シナプスの成熟の促進と、シナプスの強度及び可塑性の調節に関与する。本明細書では、ニューロンにおけるPSD-95レベルの増加に有効な抗SIRPA抗体が提供される。いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、ニューロンにおけるPSD-95レベルを増加させる。いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、ニューロンにおけるシナプシンレベルを増加させ、PSD-95レベルを増加させる。
【0122】
本明細書に提供される証拠は、本開示の抗SIRPA抗体が、樹状細胞からのサイトカイン放出を減少させるのに有効であることを実証する。特に、本開示は、本開示の抗SIRPA抗体が、樹状細胞からのTNFa放出を減少させることを示す。いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、樹状細胞からのサイトカイン放出を減少させる。いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、樹状細胞からのTNFa放出を減少させる。いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、本開示の抗SIRPA抗体の非存在下で観察されるものと比較して、TNFa放出を約42%減少させる。
【0123】
B.例示的な抗体及び他の特定の抗体の実施形態
本開示は、抗SIRPA抗体を提供する。いくつかの実施形態では、以下から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのHVRを含む抗SIRPA抗体が本明細書に提供される:(a)配列番号7~28からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号29~40からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号41~101からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号102~122からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号123~146からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号147~201からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-H3。
【0124】
いくつかの実施形態では、以下から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つ全てのV HVR配列を含む抗SIRPA抗体が本明細書に提供される:(a)配列番号7~28からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号29~40からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-L2;及び、(c)配列番号41~101からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-L3。
【0125】
いくつかの実施形態では、以下から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つ全てのV HVR配列を含む抗SIRPA抗体が本明細書に提供される:(a)配列番102~122からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-H1;(b)配列番号123~146からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(c)配列番号147~201からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-H3。
【0126】
いくつかの実施形態では、以下を含む抗SIRPA抗体が本明細書に提供される:(a)以下から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つ全てのV HVR配列を含むVドメイン:(i)配列番号7~28からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-L1、(ii)配列番号29~40からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び(iii)配列番号41~101からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-L3、ならびに、(b)以下から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つ全てのV HVR配列を含むVドメイン:(i)配列番号102~122からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-H1、(ii)配列番号123~146からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び(iii)配列番号147~201からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-H3。
【0127】
いくつかの実施形態では、以下を含む抗SIRPA抗体が、本明細書で提供される:(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号29のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号41のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号102のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号123のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号147のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号42のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号148のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号43のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号104のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号149のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号44のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号105のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号150のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号106のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号151のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号29のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号46のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号107のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号126のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号152のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号47のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号127のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号153のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号49のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号106のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号128のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号155のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号34のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号50のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号107のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号126のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号156のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号35のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号51のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号102のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号123のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号157のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号52のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号108のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号158のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号53のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号106のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号15のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号54のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号130のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号160のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号55のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号131のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号161のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号56のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号111のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号132のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号162のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号16のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号57のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号133のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号163のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号58のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号112のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号134のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号164のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号60のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号8のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号61のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号113のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号135のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号166のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号62のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号130のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号167のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号17のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号37のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号63のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号114のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号136のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号168のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号64のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号137のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号169のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号65のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号138のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号18のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号66のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号111のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号132のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号171のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号67のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号115のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号172のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号19のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号68のアミノ酸配列を含むHVR-L3;
(d)配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号140のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号69のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号140のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号173のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号70のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号137のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号174のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号71のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号138のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号170のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号21のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号72のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号117のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号137のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号175のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号73のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号133のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号176のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号35のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号74のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号118のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号141のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号177のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号39のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号75のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号119のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号22のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号76のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号113のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号135のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号179のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号23のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号77のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号16のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号78のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号180のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号24のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号79のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号120のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号181のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号80のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号119のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号142のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号182のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号16のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号81のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号121のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号143のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号183のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号25のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号36のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号82のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号121のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号143のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号183のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号83のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号122のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号184のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号26のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号84のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号144のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号185のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号85のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号114のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号141のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号186のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号86のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号104のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号187のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号87のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号119のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号188のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号88のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号124のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号189のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号89のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号130のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号190のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号10のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号30のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号90のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号144のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号191のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号38のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号91のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号110のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号138のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号192のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号20のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号40のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号92のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号118のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号141のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号193のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号93のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号116のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号145のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号194のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1;
(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号94のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号115のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号195のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号27のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号35のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号95のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号112のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号146のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号196のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号130のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号197のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号31のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号97のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号122のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号198のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号98のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号122のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号139のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号199のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号99のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号121のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号143のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号200のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号7のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号29のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号100のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号144のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号201のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号13のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号39のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号75のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号119のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号129のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号178のアミノ酸配列を含むHVR-H3;ならびに、(a)配列番号28のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号101のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号109のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号144のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号201のアミノ酸配列を含むHVR-H3。
【0128】
別の態様では、抗SIRPA抗体は、配列番号257~317からなる群より選択されるアミノ酸配列と、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(V)配列を含む。特定の実施形態では、配列番号257~317からなる群より選択されるアミノ酸配列と、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するV配列は、参照配列に対する置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含有するが、その配列を含む抗SIRPA抗体は、SIRPAに結合する能力を保持する。特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸は、配列番号257、258、259、260、261、262、263、264、265、266、267、268、269、270、271、272、273、274、275、276、277、278、279、280、281、282、283、284、285、286、287、288、289、290、291、292、293、294、295、296、297、298、299、300、301、302、303、304、305、306、307、308、309、310、311、312、313、314、315、316、または317において置換されており、挿入されており、及び/または欠失している。特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸は、配列番号257、258、259、260、261、262、263、264、265、266、267、268、269、270、271、272、273、274、275、276、277、278、279、280、281、282、283、284、285、286、287、288、289、290、291、292、293、294、295、296、297、298、299、300、301、302、303、304、305、306、307、308、309、310、311、312、313、314、315、316、または317において置換されており、挿入されており、及び/または欠失している。特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域(すなわち、FR)で生じる。任意に、抗SIRPA抗体は、配列番号257、258、259、260、261、262、263、264、265、266、267、268、269、270、271、272、273、274、275、276、277、278、279、280、281、282、283、284、285、286、287、288、289、290、291、292、293、294、295、296、297、298、299、300、301、302、303、304、305、306、307、308、309、310、311、312、313、314、315、316、または317のV配列(その配列の翻訳後修飾を含む)を含む。特定の実施形態では、Vは、以下から選択される1つ、2つ、または3つのHVRを含む:(a)配列番号7~28からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-L1、(b)配列番号29~40からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-L2、及び(c)配列番号41~101からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-L3。
【0129】
別の態様では、抗体が、配列番号202~256からなる群より選択されるアミノ酸配列と、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(V)を含む、抗SIRPA抗体が提供される。特定の実施形態では、配列番号202~256からなる群より選択されるアミノ酸配列と、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するV配列は、参照配列に対する置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含有するが、その配列を含む抗SIRPA抗体は、SIRPAに結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸は、配列番号202、203、204、205、206、207、208、209、210、211、212、213、214、215、216、217、218、219、220、221、222、223、224、225、226、227、228、229、230、231、232、233、234、235、236、237、238、239、240、241、242、243、244、245、246、247、248、249、250、251、252、253、254、255、256、または257において置換されており、挿入されており、及び/または欠失している。特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸は、配列番号202、203、204、205、206、207、208、209、210、211、212、213、214、215、216、217、218、219、220、221、222、223、224、225、226、227、228、229、230、231、232、233、234、235、236、237、238、239、240、241、242、243、244、245、246、247、248、249、250、251、252、253、254、255、256、または257において置換されており、挿入されており、及び/または欠失している。特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域(すなわち、FR)で生じる。任意に、抗SIRPA抗体は、配列番号202、203、204、205、206、207、208、209、210、211、212、213、214、215、216、217、218、219、220、221、222、223、224、225、226、227、228、229、230、231、232、233、234、235、236、237、238、239、240、241、242、243、244、245、246、247、248、249、250、251、252、253、254、255、256、または257のV配列(その配列の翻訳後修飾を含む)を含む。特定の実施形態では、Vは、(a)配列番号102~122からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-H1、(b)配列番号123~146からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-H2、及び、(c)配列番号147~201からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-H3、から選択される1つ、2つ、または3つのHVRを含む。
【0130】
いくつかの実施形態では、抗体が、上で提供される実施形態のいずれかのようなVと、上で提供される実施形態のいずれかのようなVを含む、抗SIRPA抗体が、提供される。いくつかの実施形態では、抗体が、上で提供される実施形態のいずれかのようなVと、上で提供される実施形態のいずれかのようなVを含む、抗SIRPA抗体が、本明細書に提供される。一実施形態では、抗体は、配列番号257~317のV配列及び配列番号202~256のV配列(それらの配列の翻訳後修飾を含む)を含む。
【0131】
いくつかの実施形態では、軽鎖可変ドメイン(V)及び重鎖可変ドメイン(V)を含む抗SIRPA抗体が本明細書で提供され、V及びVが、以下からなる群より選択される:配列番号257のアミノ酸配列を含むV及び配列番号202のアミノ酸配列を含むV;配列番号258のアミノ酸配列を含むV及び配列番号203のアミノ酸配列を含むV;配列番号259のアミノ酸配列を含むV及び配列番号204のアミノ酸配列を含むV;配列番号260のアミノ酸配列を含むV及び配列番号205のアミノ酸配列を含むV;配列番号261のアミノ酸配列を含むV及び配列番号206のアミノ酸配列を含むV;配列番号262のアミノ酸配列を含むV及び配列番号207のアミノ酸配列を含むV;配列番号263のアミノ酸配列を含むV及び配列番号208のアミノ酸配列を含むV;配列番号264のアミノ酸配列を含むV及び配列番号209のアミノ酸配列を含むV;配列番号265のアミノ酸配列を含むV及び配列番号210のアミノ酸配列を含むV;配列番号266のアミノ酸配列を含むV及び配列番号211のアミノ酸配列を含むV;配列番号267のアミノ酸配列を含むV及び配列番号212のアミノ酸配列を含むV;配列番号268のアミノ酸配列を含むV及び配列番号213のアミノ酸配列を含むV;配列番号269のアミノ酸配列を含むV及び配列番号214のアミノ酸配列を含むV;配列番号270のアミノ酸配列を含むV及び配列番号215のアミノ酸配列を含むV;配列番号271のアミノ酸配列を含むV及び配列番号216のアミノ酸配列を含むV;配列番号272のアミノ酸配列を含むV及び配列番号217のアミノ酸配列を含むV;配列番号273のアミノ酸配列を含むV及び配列番号218のアミノ酸配列を含むV;配列番号274のアミノ酸配列を含むV及び配列番号219のアミノ酸配列を含むV;配列番号275のアミノ酸配列を含むV及び配列番号220のアミノ酸配列を含むV;配列番号276のアミノ酸配列を含むV及び配列番号209のアミノ酸配列を含むV;配列番号277のアミノ酸配列を含むV及び配列番号221のアミノ酸配列を含むV;配列番号278のアミノ酸配列を含むV及び配列番号222のアミノ酸配列を含むV;配列番号279のアミノ酸配列を含むV及び配列番号223のアミノ酸配列を含むV;配列番号280のアミノ酸配列を含むV及び配列番号224のアミノ酸配列を含むV;配列番号281のアミノ酸配列を含むV及び配列番号225のアミノ酸配列を含むV;配列番号282のアミノ酸配列を含むV及び配列番号226のアミノ酸配列を含むV;配列番号283のアミノ酸配列を含むV及び配列番号227のアミノ酸配列を含むV;配列番号284のアミノ酸配列を含むV及び配列番号228のアミノ酸配列を含むV;配列番号285のアミノ酸配列を含むV及び配列番号228のアミノ酸配列を含むV;配列番号286のアミノ酸配列を含むV及び配列番号229のアミノ酸配列を含むV;配列番号287のアミノ酸配列を含むV及び配列番号225のアミノ酸配列を含むV;配列番号288のアミノ酸配列を含むV及び配列番号230のアミノ酸配列を含むV;配列番号289のアミノ酸配列を含むV及び配列番号231のアミノ酸配列を含むV;配列番号290のアミノ酸配列を含むV及び配列番号232のアミノ酸配列を含むV;配列番号291のアミノ酸配列を含むV及び配列番号233のアミノ酸配列を含むV;配列番号292のアミノ酸配列を含むV及び配列番号234のアミノ酸配列を含むV;配列番号293のアミノ酸配列を含むV及び配列番号235のアミノ酸配列を含むV;配列番号294のアミノ酸配列を含むV及び配列番号235のアミノ酸配列を含むV;配列番号295のアミノ酸配列を含むV及び配列番号236のアミノ酸配列を含むV;配列番号296のアミノ酸配列を含むV及び配列番号237のアミノ酸配列を含むV;配列番号297のアミノ酸配列を含むV及び配列番号238のアミノ酸配列を含むV;配列番号298のアミノ酸配列を含むV及び配列番号238のアミノ酸配列を含むV;配列番号299のアミノ酸配列を含むV及び配列番号239のアミノ酸配列を含むV;配列番号300のアミノ酸配列を含むV及び配列番号240のアミノ酸配列を含むV;配列番号301のアミノ酸配列を含むV及び配列番号241のアミノ酸配列を含むV;配列番号302のアミノ酸配列を含むV及び配列番号242のアミノ酸配列を含むV;配列番号303のアミノ酸配列を含むV及び配列番号243のアミノ酸配列を含むV;配列番号304のアミノ酸配列を含むV及び配列番号244のアミノ酸配列を含むV;配列番号305のアミノ酸配列を含むV及び配列番号245のアミノ酸配列を含むV;配列番号306のアミノ酸配列を含むV及び配列番号246のアミノ酸配列を含むV;配列番号307のアミノ酸配列を含むV及び配列番号247のアミノ酸配列を含むV;配列番号308のアミノ酸配列を含むV及び配列番号248のアミノ酸配列を含むV;配列番号309のアミノ酸配列を含むV及び配列番号249のアミノ酸配列を含むV;配列番号310のアミノ酸配列を含むV及び配列番号250のアミノ酸配列を含むV;配列番号311のアミノ酸配列を含むV及び配列番号251のアミノ酸配列を含むV;配列番号312のアミノ酸配列を含むV及び配列番号252のアミノ酸配列を含むV;配列番号313のアミノ酸配列を含むV及び配列番号253のアミノ酸配列を含むV;配列番号314のアミノ酸配列を含むV及び配列番号254のアミノ酸配列を含むV;配列番号315のアミノ酸配列を含むV及び配列番号255のアミノ酸配列を含むV;配列番号316のアミノ酸配列を含むV及び配列番号256のアミノ酸配列を含むV;配列番号291のアミノ酸配列を含むV及び配列番号233のアミノ酸配列を含むV;ならびに、配列番号317のアミノ酸配列を含むV及び配列番号256のアミノ酸配列を含むV
【0132】
いくつかの実施形態では、以下から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのHVRを含む抗SIRPA抗体が本明細書に提供される:(a)配列番号9、11、12、及び14からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号32及び33からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号45、48、53、59、及び96からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号103、318、319、320、321、322、323、324、325、326、327、328、346、347、348、及び349からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号125、329、330、331、332、333、334、335、336、337、338、339、340、341、342、343、344、及び345からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-H2;ならびに、(f)配列番号154、159、165、197、350、351、352、353、354、355、356、357、358、359、360、371、372、373、374、375、376、377、378、379、380、381、382、383、384、385、及び386からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-H3。
【0133】
いくつかの実施形態では、以下から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つ全てのV HVR配列を含む、抗SIRPA抗体が、本明細書に提供される:(a)配列番号9、11、12、及び14からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号32及び33からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-L2;ならびに、(c)配列番号45、48、53、59、及び96からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-L3。
【0134】
いくつかの実施形態では、以下から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つ全てのV HVR配列を含む、抗SIRPA抗体が、本明細書に提供される:(a)配列番号103、318、319、320、321、322、323、324、325、326、327、328、346、347、348、及び349からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-H1;(b)配列番号125、329、330、331、332、333、334、335、336、337、338、339、340、341、342、343、344、及び345からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-H2;ならびに、(c)配列番号154、159、165、197、350、351、352、353、354、355、356、357、358、359、360、371、372、373、374、375、376、377、378、379、380、381、382、383、384、385、及び386からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-H3。
【0135】
いくつかの実施形態では、以下を含む抗SIRPA抗体が、本明細書に提供され:(a)以下から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つ全てのV HVR配列を含むVドメイン:(i)配列番号9、11、12、及び14からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-L1、(ii)配列番号32及び33からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-L2、ならびに、(iii)配列番号45、48、53、59、及び96からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-L3、ならびに、(b)以下から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つ全てのV HVR配列を含むVドメイン:(i)配列番号103、318、319、320、321、322、323、324、325、326、327、328、346、347、348、及び349からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-H1;(ii)配列番号125、329、330、331、332、333、334、335、336、337、338、339、340、341、342、343、344、及び345からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-H2;ならびに(iii)配列番号154、159、165、197、350、351、352、353、354、355、356、357、358、359、360、371、372、373、374、375、376、377、378、379、380、381、382、383、384、385、及び386からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-H3。
【0136】
いくつかの実施形態では、以下を含む抗SIRPA抗体が、本明細書で提供される:(a)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号318のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号329のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号350のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号318のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号330のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号351のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号319のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号331のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号352のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号9のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号45のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号318のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号353のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号320のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号332のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号371のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号320のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号332のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号333のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号320のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号334のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号154のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号53のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号321のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号372のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号53のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号321のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号335のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号373のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号14のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号53のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号322のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号125のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号159のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号323のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号336のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号354のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号323のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号336のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号355のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号346のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号336のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号356のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号337のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号357のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号337のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号374のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号347のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号338のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号165のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号337のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号375のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号339のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号376のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号336のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号377のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号48のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号348のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号337のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号378のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号323のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号336のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号379のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号349のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号340のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号380のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号11のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号33のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号59のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号103のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号337のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号381のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号324のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号341のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号197のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号325のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号342のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号197のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号325のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号341のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号382のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号325のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号343のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号383のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号325のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号341のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号197のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号326のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号341のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号197のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号327のアミノ酸配列を含むHVR-H1;
(e)配列番号341のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号384のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号325のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号341のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号385のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号325のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号341のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号386のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号325のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号341のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号358のアミノ酸配列を含むHVR-H3;(a)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号327のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号3244のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号359のアミノ酸配列を含むHVR-H3;ならびに、(a)配列番号12のアミノ酸配列を含むHVR-L1;(b)配列番号32のアミノ酸配列を含むHVR-L2;(c)配列番号96のアミノ酸配列を含むHVR-L3;(d)配列番号328のアミノ酸配列を含むHVR-H1;(e)配列番号345のアミノ酸配列を含むHVR-H2;及び、(f)配列番号360のアミノ酸配列を含むHVR-H3。
【0137】
別の態様では、抗SIRPA抗体は、配列番号257~317からなる群より選択されるアミノ酸配列と、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(V)配列を含む。特定の実施形態では、配列番号261、264、269、275、213、及び413からなる群より選択されるアミノ酸配列と、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するV配列は、参照配列と比較して置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含有するが、その配列を含む抗SIRPA抗体は、SIRPAに結合する能力を保持する。特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸は、配列番号261、264、269、275、213、または413において置換、挿入、及び/または欠失している。特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸は、配列番号261、264、269、275、213、または413において置換、挿入、及び/または欠失している。特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域(すなわち、FR)で生じる。任意に、抗SIRPA抗体は、その配列の翻訳後修飾を含む、配列番号261、264、269、275、213、または413のV配列を含む。特定の実施形態では、Vは、(a)配列番号9、11、12、及び14からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-L1、(b)配列番号32及び33からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-L2、ならびに、(c)配列番号45、48、53、59、及び96からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-L3、から選択される1つ、2つ、または3つのHVRを含む。
【0138】
別の態様では、抗SIRPA抗体が提供され、抗体が、配列番号361、362、363、364、365、366、367、368、369、370、387、388、389、390、391、392、393、394、395、396、397、398、399、400、401、402、403、404、405、406、407、408、409、410、411、及び412からなる群より選択されるアミノ酸配列と、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(V)を含む。特定の実施形態では、配列番号361、362、363、364、365、366、367、368、369、370、387、388、389、390、391、392、393、394、395、396、397、398、399、400、401、402、403、404、405、406、407、408、409、410、411、及び412からなる群より選択されるアミノ酸配列と、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するV配列は、参照配列と比較して、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含有するが、その配列を含む抗SIRPA抗体は、SIRPAに結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号361、362、363、364、365、366、367、368、369、370、387、388、389、390、391、392、393、394、395、396、397、398、399、400、401、402、403、404、405、406、407、408、409、410、411、または412において、置換されており、挿入されており、及び/または欠失している。特定の実施形態では、合計1~5個のアミノ酸が、配列番号361、362、363、364、365、366、367、368、369、370、387、388、389、390、391、392、393、394、395、396、397、398、399、400、401、402、403、404、405、406、407、408、409、410、411、または412において、置換されており、挿入されており、及び/または欠失している。特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失は、HVRの外側の領域(すなわち、FR)で生じる。任意に、抗SIRPA抗体は、配列番号361、362、363、364、365、366、367、368、369、370、387、388、389、390、391、392、393、394、395、396、397、398、399、400、401、402、403、404、405、406、407、408、409、410、411、または412のV配列(その配列の翻訳後修飾を含む)を含む。特定の実施形態では、Vは、(a)配列番号103、318、319、320、321、322、323、324、325、326、327、328、346、347、348、及び349からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-H1、(b)配列番号125、329、330、331、332、333、334、335、336、337、338、339、340、341、342、343、344、及び345からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-H2、ならびに、(c)配列番号154、159、165、197、350、351、352、353、354、355、356、357、358、359、360、371、372、373、374、375、376、377、378、379、380、381、382、383、384、385、及び386からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むHVR-H3、から選択される1つ、2つ、または3つのHVRを含む。
【0139】
いくつかの実施形態では、抗体が、上で提供される実施形態のいずれかのようなVと、上で提供される実施形態のいずれかのようなVを含む、抗SIRPA抗体が、提供される。いくつかの実施形態では、抗体が、上で提供される実施形態のいずれかのようなVと、上で提供される実施形態のいずれかのようなVを含む、抗SIRPA抗体が、本明細書に提供される。一実施形態では、抗体は、配列番号261、264、269、275、213、及び413のVと、配列番号361、362、363、364、365、366、367、368、369、370、387、388、389、390、391、392、393、394、395、396、397、398、399、400、401、402、403、404、405、406、407、408、409、410、411、及び412のV配列を含み、これらは、それらの配列の翻訳後修飾を含む。
【0140】
いくつかの実施形態では、軽鎖可変ドメイン(V)及び重鎖可変ドメイン(V)を含む抗SIRPA抗体が本明細書で提供され、V及びVが、以下からなる群より選択される:配列番号261のアミノ酸配列を含むVと、配列番号361のアミノ酸配列を含むV;配列番号261のアミノ酸配列を含むV及び配列番号362のアミノ酸配列を含むV;配列番号261のアミノ酸配列を含むV及び配列番号363のアミノ酸配列を含むV;配列番号261のアミノ酸配列を含むV及び配列番号364のアミノ酸配列を含むV;配列番号264のアミノ酸配列を含むV及び配列番号365のアミノ酸配列を含むV;配列番号264のアミノ酸配列を含むV及び配列番号366のアミノ酸配列を含むV;配列番号264のアミノ酸配列を含むV及び配列番号367のアミノ酸配列を含むV;配列番号264のアミノ酸配列を含むV及び配列番号368のアミノ酸配列を含むV;配列番号269のアミノ酸配列を含むV及び配列番号369のアミノ酸配列を含むV;配列番号269のアミノ酸配列を含むV及び配列番号370のアミノ酸配列を含むV;配列番号269のアミノ酸配列を含むV及び配列番号387のアミノ酸配列を含むV;配列番号275のアミノ酸配列を含むV及び配列番号388のアミノ酸配列を含むV;配列番号275のアミノ酸配列を含むV及び配列番号389のアミノ酸配列を含むV;配列番号275のアミノ酸配列を含むV及び配列番号390のアミノ酸配列を含むV;配列番号275のアミノ酸配列を含むV及び配列番号391のアミノ酸配列を含むV;配列番号275のアミノ酸配列を含むV及び配列番号392のアミノ酸配列を含むV;配列番号275のアミノ酸配列を含むV及び配列番号393のアミノ酸配列を含むV;配列番号275のアミノ酸配列を含むV及び配列番号394のアミノ酸配列を含むV;配列番号275のアミノ酸配列を含むV及び配列番号395のアミノ酸配列を含むV;配列番号275のアミノ酸配列を含むV及び配列番号396のアミノ酸配列を含むV;配列番号264のアミノ酸配列を含むV及び配列番号398のアミノ酸配列を含むV;配列番号275のアミノ酸配列を含むV及び配列番号399のアミノ酸配列を含むV;配列番号275のアミノ酸配列を含むV及び配列番号400のアミノ酸配列を含むV;配列番号275のアミノ酸配列を含むV及び配列番号401のアミノ酸配列を含むV;配列番号413のアミノ酸配列を含むV及び配列番号402のアミノ酸配列を含むV;配列番号312のアミノ酸配列を含むV及び配列番号403のアミノ酸配列を含むV;配列番号312のアミノ酸配列を含むV及び配列番号404のアミノ酸配列を含むV;配列番号312のアミノ酸配列を含むV及び配列番号405のアミノ酸配列を含むV;配列番号312のアミノ酸配列を含むV及び配列番号406のアミノ酸配列を含むV;配列番号312のアミノ酸配列を含むV及び配列番号407のアミノ酸配列を含むV;配列番号312のアミノ酸配列を含むV及び配列番号408のアミノ酸配列を含むV;配列番号312のアミノ酸配列を含むV及び配列番号409のアミノ酸配列を含むV;配列番号312のアミノ酸配列を含むV及び配列番号410のアミノ酸配列を含むV;配列番号312のアミノ酸配列を含むV及び配列番号411のアミノ酸配列を含むV;配列番号312のアミノ酸配列を含むV及び配列番号397のアミノ酸配列を含むV;ならびに、配列番号312のアミノ酸配列を含むV及び配列番号412のアミノ酸配列を含むV
【0141】
いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、SIRPAへの結合について、SA-1、SA-2、SA-3、SA-4、SA-5(SA-5-57、SA-5-58、SA-5-59、及びSA-5-61を含む)、SA-6、SA-7、SA-8(SA-8-62、SA-8-64、SA-8-66、及びSA-8-67を含む)、SA-9、SA-10、SA-11、SA-12、SA-13(SA-13-6、SA-13-69、及びSA-13-71を含む)、SA-14、SA-15、SA-16、SA-17、SA-18、SA-19(SA-19-72、SA-19-73、SA-19-74、SA-19-75、SA-19-76、SA-19-77、SA-19-78、SA-19-79、SA-19-80、SA-19-81、SA-19-82、SA-19-83、及びSA-19-84を含む)、SA-20、SA-21、SA-22、SA-23、SA-24、SA-25、SA-26、SA-27、SA-28、SA-29、SA-30、SA-31、SA-32、SA-33、SA-34、SA-35、SA-36、SA-37、SA-38、SA-39、SA-40、SA-41、SA-42、SA-43、SA-44、SA-45、SA-46、SA-47、SA-48、SA-49、SA-50、SA-51、SA-52、SA-53、SA-54、SA-55、SA-56(SA-56-85、SA-56-86、SA-56-87、SA-56-88、SA-56-89、SA-56、90、SA-56、91、SA-56-92、SA-56-93、SA-56-94、SA-56-95、及びSA-56-96を含む)、SA-57、SA-58、SA-59、SA-60、SA-61、ならびにSA-62、ならびにその任意の組み合わせから選択される少なくとも1つの参照抗体の結合を、競合的に抑制する。
【0142】
いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、SA-1、SA-2、SA-3、SA-4、SA-5(SA-5-57、SA-5-58、SA-5-59、及びSA-5-61を含む)、SA-6、SA-7、SA-8(SA-8-62、SA-8-64、SA-8-66、及びSA-8-67を含む)、SA-9、SA-10、SA-11、SA-12、SA-13(SA-13-6、SA-13-69、及びSA-13-71を含む)、SA-14、SA-15、SA-16、SA-17、SA-18、SA-19(SA-19-72、SA-19-73、SA-19-74、SA-19-75、SA-19-76、SA-19-77、SA-19-78、SA-19-79、SA-19-80、SA-19-81、SA-19-82、SA-19-83、及びSA-19-84を含む)、SA-20、SA-21、SA-22、SA-23、SA-24、SA-25、SA-26、SA-27、SA-28、SA-29、SA-30、SA-31、SA-32、SA-33、SA-34、SA-35、SA-36、SA-37、SA-38、SA-39、SA-40、SA-41、SA-42、SA-43、SA-44、SA-45、SA-46、SA-47、SA-48、SA-49、SA-50、SA-51、SA-52、SA-53、SA-54、SA-55、SA-56(SA-56-85、SA-56-86、SA-56-87、SA-56-88、SA-56-89、SA-56、90、SA-56、91、SA-56-92、SA-56-93、SA-56-94、SA-56-95、及びSA-56-96を含む)、SA-57、SA-58、SA-59、SA-60、SA-61、ならびにSA-62から選択される少なくとも1つの参照抗体により結合されたSIRPAエピトープと同じか、または重複するヒトSIRPAのエピトープに結合する。抗体が結合するエピトープをマッピングするための詳細な例示的な方法は、以下で提供される:Morris(1996)“Epitope Mapping Protocols,”in Methods in Molecular Biology vol.66(Humana Press,Totowa,NJ)。
【0143】
いくつかの実施形態では、上記の実施形態のいずれかによる抗SIRPA抗体は、ヒト化抗体及び/またはヒト抗体を含むモノクローナル抗体である。いくつかの実施形態では、抗SIRPA抗体は、抗体フラグメント、例えば、Fv、Fab、Fab’、scFv、ダイアボディ、またはF(ab’)2フラグメントである。いくつかの実施形態では、抗SIRPA抗体は、実質的に全長の抗体、例えば、IgG1抗体、IgG2a抗体、または本明細書に定義される他の抗体クラスもしくはアイソタイプである。
【0144】
いくつかの実施形態では、上記の実施形態のいずれかによる抗SIRPA抗体は、以下のセクション1~7に記載されるように、特徴のいずれかを単独でまたは組み合わせて組み込み得る。
【0145】
C.抗SIRPA抗体結合親和性
本明細書で提供される抗SIRPA抗体のいずれかのいくつかの実施形態では、抗体は、1μM未満、100nM未満、10nM未満、1nM未満、0.1nM未満、0.01nM未満、または0.001nM未満(例えば、10-8M以下、例えば、10-8M~10-13M、例えば、10-9M~10-13M)の解離定数(K)を有する。解離定数は、任意の分析手法、例えば、任意の生化学的または生物物理学的手法、例えば、ELISA、表面プラズモン共鳴(SPR)、バイオレイヤー干渉法(例えば、ForteBioによるOctet Systemを参照)、等温滴定熱量測定(ITC)、示差走査熱量測定(DSC)、円偏光二色性(CD)、ストップトフロー分析、及び比色分析または蛍光タンパク質融解分析で決定され得る。一実施形態では、Kdは、放射性標識抗原結合アッセイ(RIA)で測定される。いくつかの実施形態では、RIAは、例えば、Chen et al.J.Mol.Biol.293:865-881(1999)に記載のように、目的の抗体のFabバージョン及びその抗原で実施される。いくつかの実施形態では、Kは、BIACORE(登録商標)表面プラズモン共鳴アッセイを使用して測定され、例えば、BIACORE(登録商標)-2000またはBIACORE(登録商標)-3000(BIAcore,Inc.,Piscataway,NJ)を使用するアッセイは、約10応答単位(RU)の固定化抗原CM5チップを用いて25℃で実施される。いくつかの実施形態では、Kは、一価抗体(例えば、Fab)または全長抗体を使用して決定される。いくつかの実施形態では、Kは、一価形態の全長抗体を使用して決定される。
【0146】
いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体はヒトSIRPAv1(配列番号1)に結合し、ヒトSIRPAv1への結合のKは、約0.3nM~約2nMである。いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体はヒトSIRPAv1に結合し、ヒトSIRPAv1への結合のKは、約2.8nM~約24nMである。いくつかの実施形態では、本明細書の抗SIRPA抗体は、ヒトSIRPAv1に結合し、ヒトSIRPAv1への結合のKは、1nM~50nM、0.3nM~2nM、または2nM~24nMである。いくつかの実施形態では、本明細書の抗SIRPA抗体は、マウスSIRPAに対する親和性よりも高い親和性でヒトSIRPAに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトSIRPAに特異的に結合する抗SIRPA抗体は、SIRPBに特異的に結合せず、及び/またはマウスSIRPAに特異的に結合しない。いくつかの実施形態では、本明細書の抗体は、ヒトSIRPAのD1におけるD40、R54、及びW68のうちの1つ以上を認識する。いくつかの実施形態では、それらのアミノ酸残基の1つ以上がアラニンに変異する場合、ヒトSIRPAに対する抗体の親和性が著しく減少する。
【0147】
D.抗体フラグメント
本明細書で提供される抗体のいずれかのいくつかの実施形態では、抗体は、抗体フラグメントである。抗体フラグメントは、Fab、Fab’、Fab’-SH、F(ab’)、Fv、及びscFvフラグメント、ならびに以下に記載される他のフラグメントを含むが、これらに限定されない。特定の抗体フラグメントのレビューについては、Hudson et al.Nat.Med.9:129-134(2003)を参照のこと。scFvフラグメントのレビューについては、例えば、WO93/16185、ならびに米国特許第5571894号及び同第5587458号を参照のこと。サルベージ受容体結合エピトープ残基を含み、in vivo半減期が増加したFab及びF(ab’)フラグメントの考察については、米国特許第5869046号を参照のこと。
【0148】
ダイアボディは、二価または二重特異性であり得る2つの抗原結合部位を有する抗体フラグメントである。例えば、EP404097;WO1993/01161;Hudson et al.Nat.Med.9:129-134(2003)を参照のこと。トリアボディ及びテトラボディも、Hudson et al.Nat.Med.9:129-134(2003)に記載されている。単一ドメイン抗体は、抗体の重鎖可変ドメインの全部もしくは一部、または軽鎖可変ドメインの全部もしくは一部を含む抗体フラグメントである。特定の実施形態では、単一ドメイン抗体は、ヒト単一ドメイン抗体である(例えば、米国特許第6248516号を参照)。
【0149】
抗体フラグメントは、本明細書に記載されるように、限定されないが、インタクト抗体のタンパク質分解消化、及び組み換え宿主細胞(例えば、E.coliまたはファージ)による産生を含む、様々な手法で作製することができる。
【0150】
E.キメラ抗体及びヒト化抗体
本明細書で提供される抗体のいずれかのいくつかの実施形態では、抗体は、キメラ抗体である。特定のキメラ抗体は、例えば、米国特許第4816567号に記載されている。一例では、キメラ抗体は、非ヒト可変領域(例えば、マウス、ラット、ハムスター、ウサギ、または非ヒト霊長類、例えば、サルに由来する可変領域)及びヒト定常領域を含む。さらなる例では、キメラ抗体は、クラスまたはサブクラスが親抗体のものから変更されている「クラススイッチ」抗体である。キメラ抗体は、その抗原結合フラグメントを含む。
【0151】
本明細書で提供される抗体のいずれかのいくつかの実施形態では、抗体は、ヒト化抗体である。通常、非ヒト抗体は、親の非ヒト抗体の特異性及び親和性を保持しながら、ヒトに対する免疫原性を低減させるようにヒト化される。特定の実施形態では、ヒト化抗体は、ヒトにおいて実質的に非免疫原性である。特定の実施形態では、ヒト化抗体は、ヒト化抗体が由来する別の種に由来する抗体と実質的に同じ、標的に対する親和性を有する。例えば、以下を参照:米国特許第5530101号、同第5693761号;同第5693762号;及び同第5585089号。特定の実施形態では、免疫原性を低減させながら、抗原結合ドメインの天然の親和性を低下させることなく改変することができる抗体可変ドメインのアミノ酸が同定される。例えば、以下を参照:米国特許第5766886号及び同第5869619号。一般に、ヒト化抗体は、HVR(またはその一部)が非ヒト抗体に由来し且つFR(またはその一部)がヒト抗体配列に由来する1つ以上の可変ドメインを含む。ヒト化抗体は、任意に、ヒト定常領域の少なくとも一部も含むことになる。いくつかの実施形態では、ヒト化抗体のいくつかのFR残基は、例えば、抗体の特異性または親和性を回復または改善するために、非ヒト抗体(例えば、HVR残基が由来する抗体)由来の対応する残基で置換される。
【0152】
ヒト化抗体及びそれらの作製方法は、例えば、Almagro et al.Front.Biosci.13:161 9-1633(2008)でレビューされ、さらに、例えば、米国特許第5821337号、同第7527791号、同第6982321号、及び同第7087409号に記載されている。ヒト化に使用され得るヒトフレームワーク領域は、以下を含むが、これらに限定されない:「ベストフィット」法を使用して選択されるフレームワーク領域(例えば、以下を参照:Sims et al.J.Immunol.151:2296(1993));軽鎖または重鎖可変領域の特定のサブグループのヒト抗体のコンセンサス配列に由来するフレームワーク領域(例えば、以下を参照:Carter et al.Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89:4285(1992);及びPresta et al.,J.Immunol.151:2623(1993));ヒト成熟(体細胞変異した)フレームワーク領域またはヒト生殖系列フレームワーク領域(例えば、以下を参照:Almagro and Fransson Front.Biosci.13:1619-1633(2008));ならびにスクリーニングFRライブラリーに由来するフレームワーク領域(例えば、以下を参照:Baca et al.J.Biol.Chem.272:10678-10684(1997)及びRosok et al.J.Biol.Chem.271:22611-22618(1996))。
【0153】
F.ヒト抗体
本明細書で提供される抗体のいずれかのいくつかの実施形態では、抗体は、ヒト抗体である。ヒト抗体は、当該技術分野で既知の様々な手法を使用して産生することができる。ヒト抗体は、一般に、以下に記載されている:van Dijk et al.Curr.Opin.Pharmacol.5:368-74(2001)及びLonberg Curr.Opin.Immunol.20:450-459(2008)。
【0154】
ヒト抗体は、抗原チャレンジに応答して、インタクトヒト抗体、またはヒト可変領域を有するインタクト抗体を産生するように改変されているトランスジェニック動物に免疫原を投与することにより調製され得る。マウスがマウス抗体の非存在下でヒト抗体を産生することを予想して、ヒトIg遺伝子座の大きなフラグメントでマウス抗体産生が欠損したマウス系統を操作し得る。大きなヒトIgフラグメントは、大きな可変遺伝子の多様性と、抗体の産生及び発現の適切な調節を保存し得る。抗体の多様化及び選択のためのマウス機序と、ヒトタンパク質に対する免疫寛容の欠如を利用することにより、これらのマウス株で再現されたヒト抗体レパートリーは、ヒト抗原を含む、目的の任意の抗原に対する高親和性の完全ヒト抗体を生じ得る。ハイブリドーマ技術を使用して、所望の特異性を有する抗原特異的ヒトMAbを産生及び選択することができる。特定の例示的な方法は、以下に記載されている:米国特許第5545807号、EP546073、及びEP546073。例えば、以下も参照:米国特許第6075181号及び同第6150584号(XENOMOUSE(商標)技術について記載);米国特許第5770429号(HUMAB(登録商標)技術について記載);米国特許第7041870号(K-M MOUSE(登録商標)技術について記載)、ならびに米国特許出願公開第US2007/0061900号(VELOCIMOUSE(登録商標)技術について記載)。そのような動物により生成されたインタクト抗体由来のヒト可変領域は、さらに、例えば、異なるヒト定常領域と組み合わせることにより、改変され得る。
【0155】
ヒト抗体は、ハイブリドーマベースの方法で作製することもできる。ヒトモノクローナル抗体を産生するためのヒト骨髄腫及びマウス-ヒトヘテロ骨髄腫細胞株が記載されている。(例えば、以下を参照:Kozbor J.Immunol.133:3001(1984)及びBoerner et al.J.Immunol.147:86(1991))。ヒトB細胞ハイブリドーマ技術を介して生成されたヒト抗体も、Li et al.Proc.Natl.Acad.Sci.USA,1 03:3557-3562(2006)に記載されている。追加の方法は、例えば、米国特許第7189826号(ハイブリドーマ細胞株からのモノクローナルヒトIgM抗体の産生について記載)に記載されている方法を含む。ヒトハイブリドーマ技術(Trioma技術)は、また、以下に記載されている:Vollmers et al.Histology and Histopathology 20(3):927-937(2005)及びVollmers et al.Methods and Findings in Experimental and Clinical Pharmacology 27(3):185-91(2005)。ヒト抗体は、また、ヒト由来のファージディスプレイライブラリーから選択されるFvクローン可変ドメイン配列を単離することにより生成され得る。次に、そのような可変ドメイン配列は、所望のヒト定常ドメインと組み合わされ得る。抗体ライブラリーからヒト抗体を選択するための手法が以下に記載されている。
【0156】
本明細書で提供される抗体のいずれかのいくつかの実施形態では、抗体は、in vitro法及び/または所望の活性(複数可)を有する抗体のコンビナトリアルライブラリーのスクリーニングにより単離されたヒト抗体である。好適例としては、ファージディスプレイ(CAT、Morphosys、Dyax、Biosite/Medarex、Xoma、Symphogen、Alexion(以前は、Proliferon)、Affimed)、リボソームディスプレイ(CAT)、酵母ディスプレイ(Adimab)などが挙げられるが、これらに限定されない。特定のファージディスプレイ法では、VH及びVL遺伝子のレパートリーが、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)により個別にクローン化され、ファージライブラリー内でランダムに組み換えられる。これは、その後に、以下に記載されるように、抗原結合ファージについてスクリーニングされ得る:Winter et al.Ann.Rev.Immunol.12:433-455(1994)。例えば、ファージディスプレイライブラリーを生成し、所望の結合特性を有する抗体についてそのようなライブラリーをスクリーニングするための様々な方法が当該技術分野で既知である。以下も参照:Sidhu et al.J.Mol.Biol.338(2):299-310,2004;Lee et al.J.Mol.Biol.340(5):1073-1093,2004;Fellouse Proc.Natl.Acad.Sci.USA 101(34):12467-12472(2004);及びLee et al.J.Immunol.Methods 284(-2):1 19-132(2004)。ファージは、通常、単鎖Fv(scFv)フラグメントまたはFabフラグメントのいずれかとして、抗体フラグメントを表示する。免疫された供給源由来のライブラリーは、ハイブリドーマを構築する必要なしに、免疫原に対する高親和性の抗体を提供する。あるいは、Griffiths et al.EMBO J.12:725-734(1993)に記載のように、免疫化なしに、広範囲の非自己さらには自己抗原に対する単一の抗体源も提供するために、ナイーブレパートリーを(例えば、ヒトから)クローニングすることができる。最後に、以下により記載されるように、幹細胞由来の再構成されていないV遺伝子セグメントをクローニングし、非常に可変性の高いHVR3領域をコードし、且つ、in vitroの再構成を達成するためにランダム配列を含むPCRプライマーを使用することにより、ナイーブライブラリーを合成的に作製することもできる:Hoogenboom et al.J.Mol.Biol.,227:381-388,1992。ヒト抗体ファージライブラリーについて記載する特許刊行物は、例えば、米国特許第5750373号と、米国特許公開第2007/0292936号及び同第2009/0002360号を含む。ヒト抗体ライブラリーから単離された抗体は、本明細書では、ヒト抗体またはヒト抗体フラグメントとみなされる。
【0157】
G.Fc領域を含む定常領域
本明細書で提供される抗体のいずれかのいくつかの実施形態では、抗体は、Fcを含む。いくつかの実施形態では、Fcは、ヒトIgG1、IgG2、IgG3、及び/またはIgG4アイソタイプである。いくつかの実施形態では、抗体は、IgGクラス、IgMクラス、またはIgAクラスのものである。
【0158】
本明細書で提供される抗体のいずれかの特定の実施形態では、抗体は、IgG2アイソタイプを有する。いくつかの実施形態では、抗体は、ヒトIgG2定常領域を含有する。いくつかの実施形態では、ヒトIgG2定常領域は、Fc領域を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、1つ以上のSIRPA活性を誘導するか、またはFc受容体への結合とは独立して誘導する。いくつかの実施形態では、抗体は、抑制性Fc受容体に結合する。特定の実施形態では、抑制性Fc受容体は、抑制性Fcガンマ受容体IIB(FcγIIB)である。
【0159】
本明細書で提供される抗体のいずれかの特定の実施形態では、抗体は、IgG1アイソタイプを有する。いくつかの実施形態では、抗体は、マウスIgG1定常領域を含有する。いくつかの実施形態では、抗体は、ヒトIgG1定常領域を含有する。いくつかの実施形態では、ヒトIgG1定常領域は、Fc領域を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、抑制性Fc受容体に結合する。特定の実施形態では、抑制性Fc受容体は、抑制性Fcガンマ受容体IIB(FcγIIB)である。
【0160】
本明細書で提供される抗体のいずれかの特定の実施形態では、抗体は、IgG4アイソタイプを有する。いくつかの実施形態では、抗体は、ヒトIgG4定常領域を含有する。いくつかの実施形態では、ヒトIgG4定常領域は、Fc領域を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、抑制性Fc受容体に結合する。特定の実施形態では、抑制性Fc受容体は、抑制性Fcガンマ受容体IIB(FcγIIB)である。
【0161】
本明細書で提供される抗体のいずれかの特定の実施形態では、抗体は、ハイブリッドIgG2/4アイソタイプを有する。いくつかの実施形態では、抗体は、ヒトIgG2のアミノ酸118~260(EUナンバリングによる)、及びヒトIgG4のアミノ酸261~447(EUナンバリングによる)を含むアミノ酸配列を含む(WO1997/11971;WO2007/106585)。
【0162】
いくつかの実施形態では、Fc領域は、アミノ酸置換を含まないFc領域を含む対応する抗体と比較して、補体を活性化することなくクラスター化を増加させる。いくつかの実施形態では、抗体は、抗体が特異的に結合している標的の1つ以上の活性を誘導する。いくつかの実施形態では、抗体は、SIRPAに結合する。
【0163】
また、本開示の抗SIRPA抗体を改変して、エフェクター機能を改変する、及び/または抗体の血清半減期を延長することも望ましいことがある。例えば、定常領域上のFc受容体結合部位が、抗体依存性の細胞媒介性細胞毒性を軽減させるために、特定のFc受容体、例えば、FcγRI、FcγRII、及び/またはFcγRIIIに対する結合親和性を除去または低減させるように改変または変異され得る。いくつかの実施形態では、エフェクター機能は、抗体のFc領域(例えば、IgGのCH2ドメイン内)のN-グリコシル化を除去することにより損なわれる。いくつかの実施形態では、エフェクター機能は、以下に記載のように、ヒトIgGの233~236、297、及び/または327~331などの領域を改変することにより損なわれる:WO99/58572及びArmour et al.Molecular Immunology 40:585-593(2003);Reddy et al.J.Immunology 164:1925-1933(2000)。他の実施形態では、本開示の抗MerTK抗体を改変して、エフェクター機能を改変して、ITIM含有FcgRIIb(CD32b)に対する発見選択性を増加させ、抗体依存性細胞媒介性細胞毒性及び抗体依存性細胞食作用を含む体液性応答を活性化することなく、隣接細胞上でのSIRPA抗体のクラスター化を増加させることも望ましいことがある。
【0164】
抗体の血清半減期を延長するには、例えば、米国特許第5739277号に記載されているように、サルベージ受容体結合エピトープを抗体(特に、抗体フラグメント)に組み込み得る。本明細書で使用される場合、「サルベージ受容体結合エピトープ」という用語は、IgG分子のin vivo血清半減期の増加に関与するIgG分子(例えば、IgG、IgG、IgG、またはIgG)のFc領域のエピトープを指す。他のアミノ酸配列の改変。
【0165】
H.抗体バリアント
本明細書で提供される抗体のいずれかのいくつかの実施形態では、抗体のアミノ酸配列バリアントが企図される。例えば、抗体の結合親和性及び/または他の生物学的特性を改善することが望ましいことがある。
【0166】
1.置換、挿入、及び欠失のバリアント
本明細書で提供される抗体のいずれかのいくつかの実施形態では、1つ以上のアミノ酸置換を有する抗体バリアントが提供される。抗体のアミノ酸配列バリアントは、抗体をコードするヌクレオチド配列に適切な改変を導入することにより、またはペプチド合成により調製され得る。そのような改変は、例えば、抗体のアミノ酸配列内の残基の欠失、及び/または残基への挿入、及び/または残基の置換を含む。
【表2】
【0167】
抗体の生物学的特性の大幅な改変は、(a)置換領域のポリペプチド主鎖の構造(例えばシートもしくはらせん構造など)、(b)標的部位の分子の電荷もしくは疎水性、または、(c)側鎖の大きさ、を維持する効果が大きく異なる置換を選択することにより達成される。天然に存在する残基は、以下の共通の側鎖特性に基づいて群に分類される:(1)疎水性:ノルロイシン、Met、Ala、Val、Leu、Ile;(2)中性親水性:Cys、Ser、Thr、Asn、Gln;(3)酸性:Asp、Glu;(4)塩基性:His、Lys、Arg;(5)鎖の配向に影響を与える残基:Gly、Pro;及び、(6)芳香族:Trp、Tyr、Phe。
【0168】
例えば、非保存的置換は、これらのクラスの1つのメンバーを、別のクラスのメンバーと置換することを含み得る。そのような置換残基は、例えば、非ヒト抗体と相同であるヒト抗体の領域、または分子の非相同領域に導入することができる。
【0169】
本明細書に記載のポリペプチドまたは抗体に変更を行う際に、特定の実施形態によれば、アミノ酸のハイドロパシーインデックスを考慮することができる。各アミノ酸は、疎水性及び電荷特性に基づいて疎水性指数が割り当てられている。それらは、以下である:イソロイシン(+4.5);バリン(+4.2);ロイシン(+3.8);フェニルアラニン(+2.8);システイン/シスチン(+2.5);メチオニン(+1.9);アラニン(+1.8);グリシン(-0.4);スレオニン(-0.7);セリン(-0.8);トリプトファン(-0.9);チロシン(-1.3);プロリン(-1.6);ヒスチジン(-3.2);グルタミン酸(-3.5);グルタミン(-3.5);アスパラギン酸(-3.5);アスパラギン(-3.5);リシン(-3.9);及びアルギニン(-4.5)。
【0170】
相互作用的な生物学的機能をタンパク質に与える際のハイドロパシーアミノ酸インデックスの重要性は、当該技術分野において理解される。Kyte et al.J.Mol.Biol.,157:105-131(1982)。特定のアミノ酸を、同様のハイドロパシーインデックスまたはスコアを有する他のアミノ酸と置換することができ、依然として同様の生物学的活性を保持できることが知られている。特定の実施形態では、ハイドロパシーインデックスに基づいて変更を加える際には、ハイドロパシーインデックスが±2以内であるアミノ酸の置換が含まれる。特定の実施形態では、±1以内のものが含まれ、特定の実施形態では、±0.5以内のものを含む。
【0171】
同様のアミノ酸の置換は、特に、それにより生成される生物学的に機能的なタンパク質またはペプチドが、本件のような免疫学的実施形態での使用を目的とする場合、親水性に基づいて効果的に行うことができることが、当該技術分野でも理解されている。特定の実施形態では、タンパク質の最大の局所平均親水性は、その隣接するアミノ酸の親水性により支配され、その免疫原性及び抗原性、すなわち、タンパク質の生物学的特性と相関する。
【0172】
以下の親水性値が、これらのアミノ酸残基に割り当てられている:アルギニン(+3.0);リシン(+3.0±1);アスパラギン酸(+3.0±1);グルタミン酸(+3.0±1);セリン(+0.3);アスパラギン(+0.2);グルタミン(+0.2);グリシン(0);スレオニン(-0.4);プロリン(-0.5±1);アラニン(-0.5);ヒスチジン(-0.5);システイン(-1.0);メチオニン(-1.3);バリン(-1.5);ロイシン(-1.8);イソロイシン(-1.8);チロシン(-2.3);フェニルアラニン(-2.5)、及びトリプトファン(-3.4)。同様の親水性値に基づいて変更を行う場合、特定の実施形態では、親水性値が±2以内であるアミノ酸の置換が含まれ、特定の実施形態では、±1以内のアミノ酸が含まれ、特定の実施形態では、±0.5以内のアミノ酸が含まれる。親水性に基づいて1次アミノ酸配列からエピトープを同定することもできる。これらの領域は、「エピトープコア領域」とも呼ばれる。
【0173】
上に提供されたバリアントVH配列及びVL配列の特定の実施形態では、各HVRは、変化していない。
【0174】
アミノ酸配列の挿入は、1残基から、100残基以上を含むポリペプチドまでの長さにわたるアミノ末端融合及び/またはカルボキシル末端融合、ならびに単一または複数のアミノ酸残基の配列内挿入を含む。末端挿入の例としては、N末端メチオニル残基を有する抗体が挙げられる。抗体分子の他の挿入バリアントは、抗体のN末端またはC末端と、抗体の血清半減期を延長する酵素(例えば、ADEPTの場合)またはポリペプチドとの融合を含む。
【0175】
HVRの外側にあり、抗体の適切な立体配座の維持に関与していないシステイン残基も、分子の酸化安定性を向上させ、異常な架橋を防ぐために、一般に、セリンで置換され得る。逆に、安定性を向上させるために、システイン結合(複数可)が、抗体に追加され得る(特に、抗体が、Fvフラグメントなどの抗体フラグメントである場合)。
【0176】
2.グリコシル化バリアント
本明細書で提供される抗体のいずれかのいくつかの実施形態では、抗体がグリコシル化される程度を増加または減少させるように、抗体が改変されている。抗体へのグリコシル化部位の付加または欠失は、1つ以上のグリコシル化部位が作成または除去されるように、アミノ酸配列を変更することにより都合よく達成され得る。
【0177】
抗体のグリコシル化は、通常、N結合型またはO結合型のいずれかである。N結合は、アスパラギン残基の側鎖への炭水化物部分の結合を指す。トリペプチド配列アスパラギン-X-セリン及びアスパラギン-X-スレオニン(Xは、プロリンを除く任意のアミノ酸)は、アスパラギン側鎖への炭水化物部分の酵素結合のための認識配列である。従って、ポリペプチド内にこれらのトリペプチド配列のいずれかが存在すると、潜在的なグリコシル化部位が生じる。O結合型グリコシル化は、N-アセチルガラクトサミン、ガラクトース、またはキシロースの糖の1つのヒドロキシアミノ酸への結合、最も一般には、セリンまたはスレオニンへの結合を指すが、5-ヒドロキシプロリンまたは5-ヒドロキシリシンも使用され得る。
【0178】
グリコシル化部位の抗体への追加は、アミノ酸配列が上記のトリペプチド配列を1つ以上含むように、アミノ酸配列を変更することにより都合よく達成される(N結合型グリコシル化部位の場合)。変更は、元の抗体の配列への1つ以上のセリンまたはスレオニン残基の追加または置換によっても行われ得る(O結合型グリコシル化部位の場合)。
【0179】
抗体がFc領域を含む場合、結合する炭水化物が改変され得る。哺乳動物細胞により産生される天然抗体は、通常は、Fc領域のCH2ドメインの、一般に、Kabatナンバリングに従ってAsn297にN結合により結合されている二分岐の分岐オリゴ糖を含む。オリゴ糖は、様々な炭水化物、例えば、マンノース、N-アセチルグルコサミン(GlcNAc)、ガラクトース、及びシアル酸と、二分岐オリゴ糖構造の「ステム」でGlcNAcに結合したフコースを含んでもよい。いくつかの実施形態では、本開示の抗体におけるオリゴ糖の改変は、特定の改善された特性を有する抗体バリアントを作製するために行われ得る。
【0180】
一実施形態では、Fc領域に(直接的または間接的に)結合したフコースを欠く炭水化物構造を有する抗体バリアントが提供される。例えば、以下を参照:米国特許公開第2003/0157108号及び同第2004/0093621号。「脱フコシル化」または「フコース欠損」抗体バリアントに関連する刊行物の例としては、以下が挙げられる:US2003/0157108;US2003/0115614;US2002/0164328;US2004/0093621;US2004/0132140;US2004/0110704;US2004/0110282;US2004/0109865;Okazaki et al.J.Mol.Biol.336:1239-1249(2004);Yamane-Ohnuki et al.Biotech.Bioeng.87:614(2004)。脱フコシル化抗体を産生することが可能な細胞株の例としては、タンパク質のフコシル化が欠損したLed 3 CHO細胞(Ripka et al.Arch.Biochem.Biophys.249:533-545(1986);US2003/0157108)と、ノックアウト細胞株、例えば、アルファ-1,6-フコシルトランスフェラーゼ遺伝子、FUT8、ノックアウトCHO細胞(例えば、以下を参照:Yamane-Ohnuki et al.Biotech.Bioeng.87:614(2004)及びKanda et al.Biotechnol.Bioeng.94(4):680-688(2006))が挙げられる。
【0181】
3.改変された定常領域
本明細書で提供される抗体のいずれかのいくつかの実施形態では、抗体Fcは、抗体Fcアイソタイプ及び/または改変体である。いくつかの実施形態では、抗体のFcアイソタイプ及び/または改変は、Fcガンマ受容体に結合することが可能である。
【0182】
本明細書で提供される抗体のいずれかのいくつかの実施形態では、改変抗体Fcは、IgG1改変Fcである。いくつかの実施形態では、IgG1改変Fcは、1つ以上の改変を含む。例えば、いくつかの実施形態では、IgG1改変Fcは、(例えば、同じアイソタイプの野生型Fc領域と比較して)1つ以上のアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上のアミノ酸置換は、以下から選択される:N297A(Bolt S et al.(1993)Eur J Immunol 23:403-411)、D265A(Shields et al.(2001)R.J.Biol.Chem.276,6591-6604)、L234A、L235A(Hutchins et al.(1995)Proc Natl Acad Sci USA,92:11980-11984;Alegre et al.,(1994)Transplantation 57:1537-1543.31;Xu et al.,(2000)Cell Immunol,200:16-26)、G237A(Alegre et al.(1994)Transplantation 57:1537-1543.31;Xu et al.(2000)Cell Immunol,200:16-26)、C226S、C229S、E233P、L234V、L234F、L235E(McEarchern et al.,(2007)Blood,109:1185-1192)、P331S(Sazinsky et al.,(2008)Proc Natl Acad Sci USA 2008,105:20167-20172)、S267E、L328F、A330L、M252Y、S254T、及び/またはT256E(アミノ酸の位置は、EUナンバリング規則に従う)。
【0183】
IgG1改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、N297A変異(EUナンバリングによる)を含む。IgG1改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、D265A及びN297A変異(EUナンバリングによる)を含む。IgG1改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、D270A変異(EUナンバリングによる)を含む。いくつかの実施形態では、IgG1改変Fcは、L234A及びL235A変異(EUナンバリングによる)を含む。IgG1改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、L234A及びG237A変異(EUナンバリングによる)を含む。IgG1改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、L234A、L235A、及びG237A変異(EUナンバリングによる)を含む。IgG1改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、P238D、L328E、E233、G237D、H268D、P271G、及びA330R変異(EUナンバリングによる)のうちの1つ以上(全てを含む)を含む。IgG1改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、S267E/L328F変異(EUナンバリングによる)のうちの1つ以上を含む。IgG1改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、P238D、L328E、E233D、G237D、H268D、P271G、及びA330R(EUナンバリングによる)変異を含む。IgG1改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、P238D、L328E、G237D、H268D、P271G、及びA330R変異(EUナンバリングによる)を含む。IgG1改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、P238D、S267E、L328E、E233D、G237D、H268D、P271G、及びA330R変異(EUナンバリングによる)を含む。IgG1改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、P238D、S267E、L328E、G237D、H268D、P271G、及びA330R変異(EUナンバリングによる)を含む。IgG1改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、C226S、C229S、E233P、L234V、及びL235A変異(EUナンバリングによる)を含む。IgG1改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、L234F、L235E、及びP331S変異(EUナンバリングによる)を含む。IgG1改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、S267E及びL328F変異(EUナンバリングによる)を含む。IgG1改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、N325S及びL328F変異(EUナンバリングによる)を含む。IgG1改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、S267E変異(EUナンバリングによる)を含む。IgG1改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、定常重鎖1(CH1)及びCH1を有するIgG1のヒンジ領域及びカッパ軽鎖を有するIgG2のヒンジ領域(IgG2のアミノ酸118~230(EUナンバリングによる))の置換を含む。
【0184】
IgG1改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、改変Fcは、K322A変異(EUナンバリングによる)を含む。IgG1改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、改変Fcは、L234A、L235A、及びP331S変異(EUナンバリングによる)を含む。IgG1改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、改変Fcは、P331S変異(EUナンバリングによる)を含む。IgG1改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、改変Fcは、P331S及びE430G変異(EUナンバリングによる)を含む。IgG1改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、改変Fcは、N325S及びL328F変異(EUナンバリングによる)を含む。IgG1改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、改変Fcは、S267E及びL328F変異(EUナンバリングによる)を含む。
【0185】
IgG1改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、2つ以上のアミノ酸置換を含まないFc領域を有する対応する抗体と比較して、補体を活性化することなく抗体のクラスター化を増加させる2つ以上のアミノ酸置換を含む。従って、IgG1改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、IgG1改変Fcは、Fc領域を含む抗体であり、抗体は、位置E430Gに1つのアミノ酸置換を、L234F、L235A、L235E、S267E、K322A、L328F、A330S、P331S、及びそれらの任意の組み合わせ(EUナンバリングによる)から選択される残基位置のFc領域に1つ以上のアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、IgG1改変Fcは、位置E430G、L243A、L235A、及びP331S(EUナンバリングによる)にアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、IgG1改変Fcは、位置E430G及びP331S(EUナンバリングによる)にアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、IgG1改変Fcは、位置E430G及びK322A(EUナンバリングによる)にアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、IgG1改変Fcは、位置E430G、A330S、及びP331S(EUナンバリングによる)にアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、IgG1改変Fcは、位置E430G、K322A、A330S、及びP331S(EUナンバリングによる)にアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、IgG1改変Fcは、位置E430G、K322A、及びA330S(EUナンバリングによる)にアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、IgG1改変Fcは、位置E430G、K322A、及びP331S(EUナンバリングによる)にアミノ酸置換を含む。
【0186】
IgG1改変Fcのいくつかの実施形態では、IgG1改変Fcは、本明細書において、補体活性化を無効にするために、さらに、A330L変異(Lazar et al.Proc Natl Acad Sci USA,103:4005-4010(2006))、または、L234F、L235E、及び/またはP331S変異(Sazinsky et al.Proc Natl Acad Sci USA,105:20167-20172(2008))のうちの1つ以上(EUナンバリング規則による)を含み、組み合わされ得る。IgG1改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、IgG1改変Fcは、さらに、A330L、A330S、L234F、L235E、及び/またはP331S(EUナンバリングによる)のうちの1つ以上を含んでもよい。IgG1改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、IgG1改変Fcは、さらに、ヒト血清中での抗体の半減期を延長する1つ以上の変異(例えば、M252Y、S254T、及びT256E変異(EUナンバリング規則による)のうちの1つ以上(全てを含む))を含んでもよい。IgG1改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、IgG1改変Fcは、さらに、E430G、E430S、E430F、E430T、E345K、E345Q、E345R、E345Y、S440Y、及び/またはS440W(EUナンバリングによる)のうちの1つ以上を含んでもよい。
【0187】
本開示の他の態様は、改変定常領域(すなわち、Fc領域)を有する抗体に関する。標的受容体を活性化するためにFcgR受容体への結合に依存する抗体は、FcgR結合を無効にするように操作された場合、アゴニスト活性を喪失し得る(例えば、Wilson et al.Cancer Cell 19:101-113(2011);Armour at al.Immunology 40:585-593(2003);及びWhite et al.Cancer Cell 27:138-148(2015))。そのようなものであるから、抗体が、ヒトIgG2アイソタイプ(CH1及びヒンジ領域)由来のFcドメイン、または、抑制性FcgRIIBr受容体もしくはその変形形態に優先的に結合することが可能な別のタイプのFcドメインを有する場合、正確なエピトープ特異性を有する本開示の抗MerTK抗体は、標的抗原を活性化し得ると考えられる。
【0188】
本明細書で提供される抗体のいずれかのいくつかの実施形態では、改変抗体Fcは、IgG2改変Fcである。いくつかの実施形態では、IgG2改変Fcは、1つ以上の改変を含む。例えば、いくつかの実施形態では、IgG2改変Fcは、(例えば、同じアイソタイプの野生型Fc領域と比較して)1つ以上のアミノ酸置換を含む。IgG2改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、1つ以上のアミノ酸置換は、以下から選択される:V234A(Alegre et al.Transplantation 57:1537-1543(1994);Xu et al.Cell Immunol,200:16-26(2000));G237A(Cole et al.Transplantation,68:563-571(1999));H268Q、V309L、A330S、P331S(US2007/0148167;Armour et al.Eur J Immunol 29:2613-2624(1999);Armour et al.The Haematology Journal 1(Suppl.1):27(2000);Armour et al.The Haematology Journal 1(Suppl.1):27(2000))、C219S、及び/またはC220S(White et al.Cancer Cell 27,138-148(2015));S267E、L328F(Chu et al.Mol Immunol,45:3926-3933(2008));ならびに、M252Y、S254T、及び/またはT256E(EUのナンバリング規則による)。IgG2改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、位置V234A及びG237A(EUナンバリングによる)にアミノ酸置換を含む。IgG2改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、位置C219SまたはC220S(EUナンバリングによる)にアミノ酸置換を含む。IgG2改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、位置A330S及びP331S(EUナンバリングによる)にアミノ酸置換を含む。IgG2改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、位置S267E及びL328F(EUナンバリングによる)にアミノ酸置換を含む。
【0189】
IgG2改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、C127Sアミノ酸置換(EUナンバリング規則による)を含む(White et al.,(2015)Cancer Cell 27,138-148;Lightle et al.Protein Sci.19:753-762(2010);及びWO2008/079246)。IgG2改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、抗体は、C214Sアミノ酸置換(EUナンバリング規則による)を含むカッパ軽鎖定常ドメインを有するIgG2アイソタイプを有する(White et al.Cancer Cell 27:138-148(2015);Lightle et al.Protein Sci.19:753-762(2010);及びWO2008/079246)。
【0190】
IgG2改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、C220Sアミノ酸置換(EUナンバリング規則による)を含む。IgG2改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、抗体は、C214Sアミノ酸置換(EUナンバリング規則による)を含むカッパ軽鎖定常ドメインを有するIgG2アイソタイプを有する。
【0191】
IgG2改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、C219Sアミノ酸置換(EUナンバリング規則による)を含む。IgG2改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、抗体は、C214Sアミノ酸置換(EUナンバリング規則による)を含むカッパ軽鎖定常ドメインを有するIgG2アイソタイプを有する。
【0192】
IgG2改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、IgG2アイソタイプ重鎖定常ドメイン1(CH1)及びヒンジ領域を含む(White et al.Cancer Cell 27:138-148(2015))。IgG2改変Fcのいずれかの特定の実施形態では、IgG2アイソタイプCH1及びヒンジ領域は、118~230(EUナンバリングによる)のアミノ酸配列を含む。IgG2改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、抗体Fc領域は、S267Eアミノ酸置換、L328Fアミノ酸置換、もしくはその両方、及び/または、N297AもしくはN297Qアミノ酸置換(EUナンバリング規則による)を含む。
【0193】
IgG2改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、さらに、位置E430G、E430S、E430F、E430T、E345K、E345Q、E345R、E345Y、S440Y、及びS440W(EUナンバリングによる)に1つ以上のアミノ酸置換を含む。IgG2改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、さらに、ヒト血清中での抗体の半減期を延長する1つ以上の変異(例えば、M252Y、S254T、及びT256E変異(EUナンバリング規則による)のうちの1つ以上(全てを含む))を含んでもよい。IgG2改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、さらに、A330S及びP331Sを含んでもよい。
【0194】
IgG2改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、IgG2/4ハイブリッドFcである。いくつかの実施形態では、IgG2/4ハイブリッドFcは、IgG2 aa118~260及びIgG4 aa 261~447を含む。任意のIgG2改変Fcのいくつかの実施形態では、Fcは、位置H268Q、V309L、A330S、及びP331S(EUナンバリングによる)に1つ以上のアミノ酸置換を含む。
【0195】
IgG1及び/またはIgG2改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、A330L、L234F、L235E、またはP331S(EUナンバリングによる)及びそれらの任意の組み合わせから選択される1つ以上の追加のアミノ酸置換を含む。
【0196】
IgG1及び/またはIgG2改変Fcのいずれかの特定の実施形態では、Fcは、C127S、L234A、L234F、L235A、L235E、S267E、K322A、L328F、A330S、P331S、E345R、E430G、S440Y、及びそれらの任意の組み合わせ(EUナンバリングによる)から選択される残基位置に、1つ以上のアミノ酸置換を含む。IgG1及び/またはIgG2改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、位置E430G、L243A、L235A、及びP331S(EUナンバリングによる)にアミノ酸置換を含む。IgG1及び/またはIgG2改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、位置E430G及びP331S(EUナンバリングによる)にアミノ酸置換を含む。IgG1及び/またはIgG2改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、位置E430G及びK322A(EUナンバリングによる)にアミノ酸置換を含む。IgG1及び/またはIgG2改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、位置E430G、A330S、及びP331S(EUナンバリングによる)にアミノ酸置換を含む。IgG1及び/またはIgG2改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、位置E430G、K322A、A330S、及びP331S(EUナンバリングによる)にアミノ酸置換を含む。IgG1及び/またはIgG2改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、位置E430G、K322A、及びA330S(EUナンバリングによる)にアミノ酸置換を含む。IgG1及び/またはIgG2改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、位置E430G、K322A、及びP331S(EUナンバリングによる)にアミノ酸置換を含む。IgG1及び/またはIgG2改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、位置S267E及びL328F(EUナンバリングによる)にアミノ酸置換を含む。IgG1及び/またはIgG2改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、位置C127S(EUナンバリングによる)にアミノ酸置換を含む。IgG1及び/またはIgG2改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、位置E345R、E430G、及びS440Y(EUナンバリングによる)にアミノ酸置換を含む。
【0197】
本明細書で提供される抗体のいずれかのいくつかの実施形態では、改変抗体Fcは、IgG4改変Fcである。いくつかの実施形態では、IgG4改変Fcは、1つ以上の改変を含む。例えば、いくつかの実施形態では、IgG4改変Fcは、(例えば、同じアイソタイプの野生型Fc領域と比較して)1つ以上のアミノ酸置換を含む。IgG4改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、1つ以上のアミノ酸置換は、L235A、G237A、S229P、L236E(Reddy et al.J Immunol 164:1925-1933(2000))、S267E、E318A、L328F、M252Y、S254T、及び/またはT256E(EUナンバリング規則による)から選択される。IgG4改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、さらに、L235A、G237A、及びE318A(EUナンバリング規則による)を含んでもよい。IgG4改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、さらに、S228P及びL235E(EUナンバリング規則による)を含んでもよい。IgG4改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、IgG4改変Fcは、さらに、S267E及びL328F(EUナンバリング規則による)を含んでもよい。
【0198】
IgG4改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、IgG4改変Fcは、抗体の安定化を増強するために、S228P変異(EUナンバリング規則による)(Angal et al.Mol Immunol.30:105-108(1993))及び/または(Peters et al.J Biol Chem.287(29):24525-33(2012))に記載の1つ以上の変異と組み合わされ得る。
【0199】
IgG4改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、IgG4改変Fcは、さらに、ヒト血清中での抗体の半減期を延長する1つ以上の変異(例えば、M252Y、S254T、及びT256E変異(EUナンバリング規則による)のうちの1つ以上(全てを含む))を含んでもよい。
【0200】
IgG4改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、L235E(EUナンバリングによる)を含む。IgG4改変Fcのいずれかの特定の実施形態では、Fcは、C127S、F234A、L235A、L235E、S267E、K322A、L328F、E345R、E430G、S440Y、及びそれらの任意の組み合わせ(EUナンバリングによる)から選択される残基位置に、1つ以上のアミノ酸置換を含む。IgG4改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、位置E430G、L243A、L235A、及びP331S(EUナンバリングによる)にアミノ酸置換を含む。IgG4改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、位置E430G及びP331S(EUナンバリングによる)にアミノ酸置換を含む。IgG4改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、位置E430G及びK322A(EUナンバリングによる)にアミノ酸置換を含む。IgG4改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、位置E430(EUナンバリングによる)にアミノ酸置換を含む。IgG4改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fc領域は、位置E430G及びK322A(EUナンバリングによる)にアミノ酸置換を含む。IgG4改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、位置S267E及びL328F(EUナンバリングによる)にアミノ酸置換を含む。IgG4改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、位置C127S(EUナンバリングによる)にアミノ酸置換を含む。IgG4改変Fcのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcは、位置E345R、E430G、及びS440Y(EUナンバリングによる)にアミノ酸置換を含む。
【0201】
4.他の抗体改変
抗体のいずれかのいくつかの実施形態では、抗体は、誘導体である。「誘導体」という用語は、アミノ酸(または核酸)の挿入、欠失、または置換以外の化学改変を含む分子を指す。特定の実施形態では、誘導体は、限定されないが、ポリマー、脂質、または他の有機もしくは無機部分との化学結合を含む共有結合改変を含む。特定の実施形態では、化学改変抗原結合タンパク質は、化学改変されていない抗原結合タンパク質よりも長い循環半減期を有し得る。特定の実施形態では、化学改変抗原結合タンパク質は、所望の細胞、組織、及び/または器官に対する標的化能力の改善を有し得る。いくつかの実施形態では、誘導体抗原結合タンパク質は、限定されないが、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレングリコール、またはポリプロピレングリコールを含む1つ以上の水溶性ポリマー付着を含むように共有結合的に改変される。例えば、以下を参照のこと:米国特許第4640835号、同第4496689号、同第4301144号、同第4670417号、同第4791192号、及び同第4179337号。特定の実施形態では、誘導体抗原結合タンパク質は、限定されないが、モノメトキシ-ポリエチレングリコール、デキストラン、セルロース、エチレングリコール/プロピレングリコールのコポリマー、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリ-1,3-ジオキソラン、ポリ-1,3,6-トリオキサン、エチレン/無水マレイン酸コポリマー、ポリアミノ酸(ホモポリマーまたはランダムコポリマーのいずれか)、ポリ-(N-ビニルピロリドン)-ポリエチレングリコール、プロピレングリコールホモポリマー、ポリプロピレンオキシド/エチレンオキシドコポリマー、ポリオキシエチル化ポリオール(例えば、グリセロール)、及びポリビニルアルコール、ならびにそのようなポリマーの混合物を含む、1つ以上のポリマーを含む。
【0202】
特定の実施形態では、誘導体は、ポリエチレングリコール(PEG)サブユニットで共有結合的に改変される。特定の実施形態では、1つ以上の水溶性ポリマーは、誘導体の1つ以上の特定の位置、例えば、アミノ末端に結合される。特定の実施形態では、1つ以上の水溶性ポリマーは、誘導体の1つ以上の側鎖にランダムに結合される。特定の実施形態では、PEGは、抗原結合タンパク質の治療能力を向上させるために使用される。特定の実施形態では、PEGは、ヒト化抗体の治療能力を向上させるために使用される。特定のそのような方法は、例えば、米国特許第6133426号に検討されており、これは、あらゆる目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
【0203】
ペプチドアナログは、テンプレートペプチドの特性に類似した特性を持つ非ペプチド薬として製薬業界で一般に使用されている。これらのタイプの非ペプチド化合物は、「ペプチド模倣物(peptide mimeticsまたはpeptidomimetics)」と呼ばれる。Fauchere,J.Adv.Drug Res.,15:29(1986);及びEvans et al.J.Med.Chem.,30:1229(1987)(これらは、あらゆる目的のために参照により本明細書に組み込まれる)。そのような化合物は、多くの場合、コンピューター分子モデリングを利用して開発される。治療上有用なペプチドと構造的に類似したペプチド模倣物は、同様の治療効果を得るために使用することができる。一般に、ペプチド模倣物は、ヒト抗体などのパラダイムポリペプチド(すなわち、生化学的特性または薬理学的活性を有するポリペプチド)と構造的に類似しているが、1つ以上のペプチド結合が、当該技術分野で周知の方法により、-CHNH-、-CHS-、-CH-CH-、-CH=CH-(cis及びtrans)、-COCH-、-CH(OH)CH-、ならびに-CHSO-から選択される結合により任意に置換されている。特定の実施形態では、より安定なペプチドを得るために、コンセンサス配列の1つ以上のアミノ酸の、同じタイプのD-アミノ酸での系統的な置換(例えば、L-リシンの代わりにD-リシン)を使用することができる。さらに、コンセンサス配列または実質的に同一のコンセンサス配列変化を含む拘束性ペプチドは、例えば、ペプチドを環化する分子内ジスルフィド架橋を形成することが可能な内部システイン残基を付加することにより、当該技術分野で既知の方法で生成することができる(Rizo and Gierasch Ann.Rev.Biochem.,61:387(1992)、あらゆる目的のために参照により本明細書に組み込まれる)。
【0204】
薬物コンジュゲーションは、生物学的に活性な細胞傷害性(抗がん)ペイロードまたは薬物の、特定の腫瘍マーカー(例えば、理想的には、腫瘍細胞内または腫瘍細胞上にのみ存在するポリペプチド)を特異的に標的とする抗体との結合を含む。抗体は、体内でこれらのタンパク質を追跡し、がん細胞の表面に付着する。抗体と標的タンパク質(抗原)間の生化学反応は、腫瘍細胞内でシグナルを引き起こし、次に、これは、細胞毒素と共に抗体を吸収するか、または内在化させる。ADCが内在化した後、細胞傷害性薬剤が、放出され、がんを死滅させる。この標的化により、理想的には、この薬物は、他の化学療法剤よりも、副作用が少なく、より広い治療ウインドウを提供する。抗体をコンジュゲートする手法が開示されており、当該技術分野において既知である(例えば、以下を参照:Jane de Lartigue OncLive July 5,2012;ADC Review on antibody-drug conjugates;及び、Ducry et al.Bioconjugate Chemistry 21(1):5-13(2010))。
【0205】
I.抗体の生物学的特性
いくつかの実施形態では、本明細書の抗SIRPA抗体は、in vitro及び/またはin vivoでSIRPAアゴニストとして作用する。例えば、いくつかの実施形態では、抗SIRPA抗体は、マクロファージ、樹状細胞、及び/またはミクログリア細胞において、SIRPA活性、SIRPAシグナル伝達、CD47誘導性SIRPAシグナル伝達、またはそれらの任意の組み合わせを増加させる。いくつかの実施形態では、抗SIRPA抗体は、食細胞による食作用活性を低下させるか、樹状細胞のサイトカイン放出(例えば、TNFアルファの放出)を減少させるか、ミクログリア-ニューロン共培養物におけるシナプス消失を抑制するか、マウスモデルにおけるシナプス消失を抑制するか、またはそれらの任意の組み合わせである。
【0206】
III.核酸、ベクター、及び宿主細胞
本開示の抗SIRPA抗体は、例えば、米国特許第4816567号に記載されているような組み換え方法及び組成物を使用して産生され得る。いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体のいずれかをコードするヌクレオチド配列を有する単離核酸が提供される。そのような核酸は、抗SIRPA抗体(例えば、抗体の軽鎖及び/または重鎖)のVを含むアミノ酸配列及び/またはVを含むアミノ酸配列をコードし得る。いくつかの実施形態では、そのような核酸を含む1つ以上のベクター(例えば、発現ベクター)が提供される。いくつかの実施形態では、そのような核酸を含む宿主細胞も提供される。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、以下を含む(例えば、以下で形質導入されている):(1)抗体のVを含むアミノ酸配列及び抗体のVを含むアミノ酸配列をコードする核酸を含むベクター、または、(2)抗体のVを含むアミノ酸配列をコードする核酸を含む第1のベクター、及び抗体のVを含むアミノ酸配列をコードする核酸を含む第2のベクター。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、真核細胞、例えば、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞またはリンパ系細胞(例えば、Y0、NS0、Sp20細胞)である。本開示の宿主細胞は、単離細胞、in vitro培養細胞、及びex vivo培養細胞も含むが、これらに限定されない。
【0207】
本開示の抗SIRPA抗体を作製する方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、抗SIRPA抗体をコードする核酸を含む本開示の宿主細胞を、抗体の発現に適した条件下で培養することを含む。いくつかの実施形態では、抗体は、その後、宿主細胞(または宿主細胞培地)から回収される。
【0208】
本開示の抗SIRPA抗体の組み換え産生のために、抗SIRPA抗体をコードする核酸が、単離され、さらなるクローニング及び/または宿主細胞内での発現のために1つ以上のベクターに挿入される。そのような核酸は、従来の手順を使用して(例えば、抗体の重鎖及び軽鎖をコードする遺伝子に特異的に結合することが可能であるオリゴヌクレオチドプローブを使用することにより)容易に単離及びシーケンシングされ得る。
【0209】
好適なベクターは、本開示の抗SIRPA抗体、またはその細胞表面発現フラグメントもしくはポリペプチドのいずれかをコードする核酸配列を含み、本明細書に記載のポリペプチド(抗体を含む)は、クローニングベクター及び発現ベクターを含むが、これらに限定されない。好適なクローニングベクターは、標準的な手法に従って構築することができ、または当該技術分野で利用可能な多数のクローニングベクターから選択され得る。選択されるクローニングベクターは、使用されることになる宿主細胞に応じて変動し得るが、有用なクローニングベクターは、一般に、自己複製能力を有し、特定の制限エンドヌクレアーゼに対する単一の標的を保有し得、及び/またはベクターを含むクローンの選択に使用することができるマーカーの遺伝子を保有し得る。好適な例としては、プラスミド及び細菌ウイルス、例えば、pUC18、pUC19、Bluescript(例えば、pBS SK+)及びその誘導体、mp18、mp19、pBR322、pMB9、ColE1、pCR1、RP4、ファージDNA、ならびにシャトルベクター、例えば、pSA3及びpAT28が挙げられる。これら及び他の多くのクローニングベクターは、BioRad、Strategene、及びInvitrogenなどの販売業者から入手可能である。
【0210】
抗体コードベクターのクローニングまたは発現に適した宿主細胞は、原核細胞または真核細胞を含む。例えば、本開示の抗SIRPA抗体は、特に、グリコシル化及びFcエフェクター機能が必要とされない場合、細菌内で産生され得る。細菌における抗体フラグメント及びポリペプチドの発現については、例えば、米国特許第5648237号、第5789199号、及び第5840523号を参照のこと。発現後、抗体は、細菌細胞ペーストから可溶性画分として単離され得、さらに、精製することができる。
【0211】
原核生物に加えて、真核微生物、例えば、糸状菌または酵母も、抗体コードベクターに好適なクローニングまたは発現宿主であり、これは、グリコシル化経路が「ヒト化」されており、その結果、部分的または完全なヒトのグリコシル化パターンを有する抗体が産生される糸状菌及び酵母株を含む(例えば、Gerngross Nat.Biotech.22:1409-1414(2004);及びLi et al.Nat.Biotech.24:210-215(2006))。
【0212】
グリコシル化抗体の発現に適した宿主細胞は、多細胞生物(無脊椎動物及び脊椎動物)に由来することもあり得る。無脊椎動物細胞の例としては、植物細胞及び昆虫細胞が挙げられる。昆虫細胞と併用して、特に、Spodoptera frugiperda細胞のトランスフェクションのために、使用され得る多数のバキュロウイルス株が同定されている。植物細胞培養物も宿主として利用することができる(例えば、トランスジェニック植物において抗体を産生するためのPLANTIBODIES(商標)技術について記載している米国特許第5959177号、同第6040498号、同第6420548号、同第7125978号、及び同第6417429号)。
【0213】
脊椎動物の細胞も宿主として使用され得る。例えば、懸濁液中で成長するように適応させた哺乳動物細胞株が有用であり得る。有用な哺乳動物宿主細胞株の他の例は、以下である:SV40により形質転換されたサル腎臓CV1株(COS-7);ヒト胎児腎臓系(例えば、Graham et al.J.Gen Virol.36:59(1977)に記載される293または293細胞);ベビーハムスター腎細胞(BHK);マウスセルトリ細胞(例えば、Mather,Biol.Reprod.23:243-251(1980)に記載されるTM4細胞);サル腎臓細胞(CV1);アフリカミドリザル腎細胞(VERO-76);ヒト子宮頸癌細胞(HELA);イヌ腎細胞(MDCK;バッファローラット肝細胞(BRL3A);ヒト肺細胞(W138);ヒト肝細胞(Hep G2);マウス乳腺腫瘍(MMT 060562);例えば、Mather et al.Annals N.Y.Acad.Sci.383:44-68(1982)に記載のTRI細胞;MRC5細胞;及びFS4細胞。他の有用な哺乳動物宿主細胞株は、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、例えば、DHFR-CHO細胞(Urlaub et al.Proc.Natl.Acad.Sci.USA 77:4216(1980));ならびに、骨髄腫細胞株、例えば、Y0、NS0、及びSp2/0、を含む。抗体産生に適した特定の哺乳動物宿主細胞株のレビューについては、例えば、以下を参照:Yazaki and Wu,Methods in Molecular Biology,Vol.248(B.K.C.Lo,ed.,Humana Press,Totowa,NJ),pp.255-268(2003)。
【0214】
IV.医薬組成物/製剤
本開示の抗SIRPA抗体及び薬学的に許容される担体を含む医薬組成物及び/または医薬製剤が、本明細書で提供される。
【0215】
いくつかの実施形態では、薬学的に許容される担体は、用いられる投薬量及び濃度においてレシピエントに対して非毒性であることが好ましい。in vivo投与に使用されるべき医薬組成物及び/または医薬製剤は、無菌であり得る。これは、例えば、滅菌濾過膜による、濾過で容易に達成される。
【0216】
本明細書で提供される医薬組成物及び/または医薬製剤は、薬品として有用である。
【0217】
V.治療的使用
本明細書に開示のように、本開示の抗SIRPA抗体は、SIRPAに関連する疾患及び障害、例えば、炎症、移植拒絶、自己免疫、及び認知障害に関連する疾患または障害、を処置するために使用され得る。
【0218】
いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、炎症性障害の処置に有効である。いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、炎症の低減を必要とする対象において炎症を低減するのに有効である。いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、神経炎症の低減を必要とする対象において神経炎症を低減するのに有効である。他の実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、腸炎症、例えば、大腸炎に関連する腸炎症、を低減させるのに有効である。
【0219】
他の実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、関節リウマチの処置に有効である。さらに他の実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、臓器/移植片移植拒絶反応の処置を必要とする対象における臓器/移植片移植拒絶反応を処置するのに有用である。
【0220】
さらに他の実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、多発性硬化症の処置に有効である。
【0221】
本開示の抗SIRPA抗体は、ニューロンにおけるシナプス刈り込みを低減し、シナプス消失を低減するのに有効である。いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、ミクログリアによるシナプス刈り込みを低減するのに有効である。他の実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、ミクログリアよるシナプス除去を減少させるのに有効である。従って、いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体は、認知障害の低減を必要とする対象において認知障害を低減する。
【0222】
いくつかの実施形態では、対象または個体は、哺乳動物である。哺乳動物は、家畜(例えば、ウシ、ヒツジ、ネコ、イヌ、及びウマ)、霊長類(例えば、ヒト、サルなどの非ヒト霊長類)、ウサギ、ならびに齧歯動物(例えば、マウス及びラット)を含むが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、対象または個体は、ヒトである。
【0223】
本発明の一態様では、抗SIRPA抗体は、対象におけるSIRPAの発現、活性、及び/またはシグナル伝達に関連する疾患または病態を処置、軽減、及び/または予防するために投与される。治療レジメンは、標準的な方法を使用して、SIRPAの発現、活性、及び/またはシグナル伝達に関連する疾患または障害、例えば、がんまたは他の腫瘍性疾患に罹患している(または発症するリスクのある)対象、例えば、ヒト患者、を特定することにより実施される。いくつかの実施形態では、SIRPAの発現、活性、及び/またはシグナル伝達に関連する病状を有する細胞は、SIRPAリガンド、例えば、CD47を発現する。いくつかの実施形態では、SIRPAの発現、活性、及び/またはシグナル伝達に関連する病状を有する細胞は、SIRPAを発現する。
【0224】
以下にさらに詳述されるように、SIRPAを上方制御する薬剤、例えば、抗SIRPA抗体は、SIRPAの発現、活性、またはシグナル伝達に関連する疾患または病態を処置するために使用される追加の治療薬と組み合わせて使用することができる。「組み合わせて(in combination)」及び「併用して(in conjunction)」という用語は、本開示では互換的に使用される。抗SIRPA抗体と組み合わせて投与される追加の治療薬は、SIRPAを下方制御する薬剤、例えば、抗SIRPA抗体、の前に、後に、または同時に投与され得る。
【0225】
本開示の一態様では、例えば、細胞表面上のSIRPAの発現を減少させるが、リガンド(例えば、CD47)のSIRPAへの結合を実質的にブロックしない抗SIRPA抗体を含む、抗SIRPA抗体製剤が、ヒト対象に投与される。抗体の投与は、リガンド結合、例えば、CD47結合、により媒介されるSIRPAの発現、活性、及び/またはシグナル伝達機能を無効にするか、または抑制するか、または干渉し得る。
【0226】
いくつかの実施形態では、SIRPAを上方制御する薬剤、例えば、抗SIRPA抗体は、神経障害を有する患者に投与されるか、または神経障害のリスクを低減させるか、その発症を遅らせるか、またはそれを予防するために投与される。いくつかの実施形態では、神経障害は、認知症(例えば、前頭側頭型認知症、アルツハイマー病、または血管性認知症)、軽度認知障害、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、ハンチントン病、タウオパチー疾患、統合失調症、自閉症スペクトラム障害(ASD)、または多発性硬化症である。
【0227】
いくつかの実施形態では、SIRPAを上方制御する薬剤、例えば、抗SIRPA抗体は、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、ハンチントン病、タウオパチー疾患、統合失調症、自閉症スペクトラム障害(ASD)、または多発性硬化症を有する患者に投与される。いくつかの実施形態では、薬剤は、以下に罹患している患者に投与される:クロイツフェルト・ヤコブ病、正常圧水頭症、那須・ハコラ病、脳卒中、感染症、外傷性脳損傷、進行性核上性麻痺、ボクサー認知症(慢性外傷性脳症)、17番染色体に関連するパーキンソン症候群、リティコ・ボディグ病(グアムのパーキンソン認知症複合)、神経原線維変化優位型認知症、神経膠腫及び神経節細胞腫、髄膜血管腫症、亜急性硬化性全脳炎、鉛脳症、結節性硬化症、ハラーフォルデン・スパッツ病、リポフスチン症、ピック病、大脳皮質基底核変性症、嗜銀顆粒病(AGD)、前頭側頭葉変性症、レビー小体型認知症、多系統萎縮症、シャイ・ドレーガー症候群、進行性核上性麻痺、または皮質大脳基底核変性症。
【0228】
A.認知症
認知症は、これまで障害がなかった者に、通常の老化から予想され得る以上の全体的な認知能力の重大な喪失として現れる非特異的症候群(つまり、一連の徴候及び症状)である。認知症は、特有の全体的な脳損傷の結果として静的なものであり得る。あるいは、認知症は、進行性であり得、これは、身体の損傷または疾患により長期的な衰弱を引き起こす。認知症は、高齢者集団に多く見られ、65歳未満でも発症し得る。認知症の影響を受ける認知領域は、記憶、注意持続、言語、及び問題解決を含むが、これらに限定されない。一般に、症状は、個体が認知症と診断される前の少なくとも6ヶ月間存在しなければならない。
【0229】
認知症の例示的な形態としては、前頭側頭型認知症、アルツハイマー病、血管性認知症、意味性認知症、及びレビー小体型認知症が挙げられるが、これらに限定されない。
【0230】
いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体を投与すると、認知症を予防し、そのリスクを低減し、及び/またはそれを処置し得る。いくつかの実施形態では、抗SIRPA抗体は、認知症を有する個体において1つ以上のSIRPA活性を調節し得る。
【0231】
1.前頭側頭型認知症
前頭側頭型認知症(FTD)は、脳の前頭葉の進行性の変質から生じる症状である。時間と共に、変性は、側頭葉まで進行し得る。FTDは、有病率がアルツハイマー病(AD)に次いで2番目であり、初老期認知症の症例の20%を占める。FTDの臨床的特徴は、記憶障害、行動異常、人格変化、及び言語障害を含む(Cruts,M.& Van Broeckhoven,C.,Trends Genet.24:186-194(2008);Neary,D.,et al.,Neurology 51:1546-1554(1998);Ratnavalli,E.,Brayne,C.,Dawson,K.& Hodges,J.R.,Neurology 58:1615-1621(2002))。
【0232】
FTD症例のかなりの部分は、常染色体優性遺伝するが、同じ家族であっても、症状は、行動障害を伴うFTDから原発性進行性失語症まで、皮質基底核変性症までの範囲に及び得る。FTDは、ほとんどの神経変性疾患と同様、罹患した脳内に特定のタンパク質凝集体が病的に存在することを特徴とし得る。歴史上、FTDの最初の記載により、神経原線維変化またはピック体における過剰リン酸化タウタンパク質の神経内蓄積の存在が認められた。微小管関連タンパク質タウの因果的役割は、いくつかの家族におけるタウタンパク質をコードする遺伝子における変異の同定により裏付けられた(Hutton,M.,et al.,Nature 393:702-705(1998))。しかし、FTD脳の大部分は、過剰リン酸化タウの蓄積を示さないが、ユビキチン(Ub)及びTAR DNA結合タンパク質(TDP43)に対する免疫反応性を示す(Neumann,M.,et al.,Arch.Neurol.64:1388-1394(2007))。Ub封入体を伴うFTD症例(FTD-U)の大部分は、プログラニュリン遺伝子における変異を有することが示された。
【0233】
いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体の投与は、FTDを予防し、そのリスクを低減し、及び/またはそれを処置し得る。いくつかの実施形態では、抗SIRPA抗体の投与は、FTDを有する個体における1つ以上のSIRPA活性を調節し得る。
【0234】
2.アルツハイマー病
アルツハイマー病(AD)は、最も一般的な認知症の形態である。この疾患は、治療法がなく、進行するにつれて悪化し、最終的には死に至る。ほとんどの場合、ADは、65歳を超える人々で診断される。しかし、あまり見られない早期発症型アルツハイマー病は、はるかに早く発症し得る。アルツハイマー病の一般的な症状は、行動症状(例えば、最近の出来事を思い出すのが困難);認知症状、混乱、過敏性及び攻撃性、気分変動、言語障害、及び長期の記憶喪失を含む。疾患が進行すると、身体機能が失われ、最終的には死に至る。アルツハイマー病は、完全に明らかになる前に、未知の様々な期間にわたって発症し、何年もの間、診断されずに進行し得る。
【0235】
いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体を投与すると、アルツハイマー病を予防し、そのリスクを低減し、及び/またはそれを処置し得る。いくつかの実施形態では、抗SIRPA抗体の投与は、アルツハイマー病を有する個体における1つ以上のSIRPA活性を調節し得る。
【0236】
B.パーキンソン病
特発性または原発性パーキンソン症候群、運動低下性硬直症候群(HRS)、または振戦麻痺とも呼ばれ得るパーキンソン病は、運動系の制御に影響を与える神経変性脳障害である。脳内のドーパミン産生細胞の進行性死滅は、パーキンソン病の主な症状を引き起こす。ほとんどの場合、パーキンソン病は、50歳以上の患者で診断される。パーキンソン病は、ほとんどの患者において特発性(原因不明)である。しかし、遺伝的要因も、疾患に関与している。
【0237】
パーキンソン病の症状は、手、腕、脚、顎、及び顔の振戦、四肢及び胴体の筋硬直、動作緩慢(運動緩慢)、姿勢の不安定、歩行困難、神経精神医学的問題、発語または行動の変化、うつ病、不安、疼痛、精神病、認知症、幻覚、ならびに睡眠障害を含むが、これらに限定されない。
【0238】
いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体を投与すると、パーキンソン病を予防し、そのリスクを低減し、及び/またはそれを処置し得る。いくつかの実施形態では、抗SIRPA抗体の投与は、パーキンソン病を有する個体における1つ以上のSIRPA活性を調節し得る。
【0239】
C.筋萎縮性側索硬化症(ALS)
本明細書で使用される場合、筋萎縮性側索硬化症(ALS)または運動ニューロン疾患またはルー・ゲーリッグ病は、互換的に使用され、急速な進行性脱力、筋萎縮及び線維束攣縮、筋痙縮、発話困難(構音障害)、嚥下困難(嚥下障害)、及び呼吸困難(呼吸困難症)を特徴とする様々な病因を伴う消耗性疾患を指す。
【0240】
プログラニュリンが、ALSに関与すること(Schymick,J C et al.,(2007)J[0343]Neurol Neurosurg Psychiatry.;78:754-6)、及び、TDP-43などのALS原因タンパク質により引き起こされる損傷を再び保護すること(Laird,A S et al.,(2010).PLoS ONE 5:e13368)が示されている。プロNGFが、脊髄損傷後のオリゴデンドロサイト胞及び皮質脊髄ニューロンのp75媒介性死滅を誘導することも実証された(Beatty et al.,Neuron(2002),36,pp.375-386;Giehl et al,Proc.Natl.Acad.Sci USA(2004),101,pp 6226-30)。
【0241】
いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体の投与は、ALSを予防し、そのリスクを低減し、及び/またはそれを処置し得る。いくつかの実施形態では、抗SIRPA抗体の投与は、筋萎縮性側索硬化症を有する個体における1つ以上のSIRPA活性を調節し得る。
【0242】
D.ハンチントン病
ハンチントン病(HD)は、ハンチンチン遺伝子(HTT)の常染色体優性変異により引き起こされる遺伝性神経変性疾患である。ハンチンチン遺伝子内のサイトカイン-アデニン-グアニン(CAG)トリプレットリピートの拡張により、遺伝子によりコードされるハンチンチンタンパク質(Htt)の変異型の産生がもたらされる。この変異体ハンチンチンタンパク質(mHtt)は、毒性があり、ニューロン死の原因となる。ハンチントン病の症状は、最も一般には、35~44歳に現れるが、どの年齢でも現れ得る。
【0243】
ハンチントン病の症状は、運動制御の問題、痙攣、不規則運動(舞踏病)、異常な眼球運動、平衡感覚障害、発作、咀嚼困難、嚥下困難、認知障害、発語変化、記憶障害、思考困難、不眠症、疲労感、認知症、人格変化、うつ病、不安、及び強迫的行動を含むが、これらに限定されない。
【0244】
いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体としての投与は、ハンチントン病(HD)を予防し、そのリスクを低減し、及び/または処置し得る。いくつかの実施形態では、抗SIRPA抗体の投与は、ハンチントン病を有する個体における1つ以上のSIRPA活性を調節し得る。
【0245】
E.タウオパシー病
タウオパチー疾患、またはタウオパシーは、脳内の微小管関連タンパク質タウの凝集により引き起こされる神経変性疾患の一種である。アルツハイマー病(AD)は、最もよく知られたタウオパチー疾患であり、不溶性の神経原線維変化(NFT)の形態でニューロン内にタウタンパク質が蓄積することを含む。他のタウオパチー疾患及び障害は、進行性核上性麻痺、ボクサー認知症(慢性外傷性脳症)、前頭側頭型認知症及び17番染色体に関連するパーキンソン症候群、リティコ・ボディグ病(グアムのパーキンソン認知症複合)、神経原線維変化優位型認知症、神経膠腫及び神経節細胞腫、髄膜血管腫症、亜急性硬化性全脳炎、鉛脳症、結節性硬化症、ハレルフォルデン・スパッツ病、リポフスチン症、ピック病、大脳皮質基底核変性症、嗜銀顆粒病(AGD)、ハンチントン病、及び前頭側頭葉性認知症を含む。
【0246】
いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体を投与すると、タウオパチー疾患を予防し、そのリスクを低減し、及び/またはそれを処置し得る。いくつかの実施形態では、抗SIRPA抗体の投与は、タウオパチー疾患を有する個体における1つ以上のSIRPA活性を調節し得る。
【0247】
F.多発性硬化症
多発性硬化症(MS)は、播種性硬化症または播種性脳脊髄炎とも呼ばれ得る。MSは、脳及び脊髄の軸索周囲の脂肪ミエリン鞘が損傷し、脱髄及び瘢痕化と、広範囲の徴候及び症状を引き起こす炎症性疾患である。MSは、脳及び脊髄の神経細胞が相互に効果的に通信する能力に影響を与える。神経細胞は、ミエリンと呼ばれる絶縁物質に含有される軸索と呼ばれる長い繊維に活動電位と呼ばれる電気信号を送ることにより通信する。MSでは、身体の自身の免疫系がミエリンを攻撃し、損傷する。ミエリンが消失すると、軸索は、もはや、信号を効果的に伝達することができない。MSの発症は、通常、若年成人で発生し、女性で、より一般的である。
【0248】
MSの症状は、感覚の変化、例えば、感受性または刺痛の消失;穿刺または麻痺、例えば、感覚減退及び感覚異常;筋力低下;クローヌス;筋痙攣;移動困難;協調及びバランスの困難、例えば、運動失調;発語の困難、例えば、構音障害、または嚥下における困難、例えば、嚥下障害;視覚障害、例えば、眼振、視神経炎、例えば、眼内閃光、及び複視;疲労感;急性または慢性疼痛;ならびに膀胱直腸障害;様々な程度の認知障害;うつ病または不安定な気分の感情的な症状;ウートフ現象(通常よりも高い周囲温度への曝露に起因する既存の症状の悪化である);ならびにレルミット徴候(首を曲げた時に背中に走る電気的な感覚である)を含むが、これらに限定されない。
【0249】
いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体を投与すると、多発性硬化症を予防し、そのリスクを低減し、及び/またはそれを処置し得る。いくつかの実施形態では、抗SIRPA抗体の投与は、MSを有する個体における1つ以上のSIRPA活性を調節し得る。
【0250】
G.統合失調症
統合失調症は、患者が現実を異常に解釈する深刻な精神障害である。統合失調症は、幻覚、妄想、思考の乱れ、発話の乱れ、及び日常の機能を損ない且つ機能障害性であり得る運動行動の乱れまたは異常のいくつかの組み合わせをもたらし得る。他の症状は、正常に機能する能力の低下または欠如、例えば、個人の衛生の怠慢、または、感情を欠くように見える(つまり、アイコンタクトをしないか、顔の表情を変えないか、または単調に話す)、を含む。統合失調症に罹患する者は、また、日常の活動への興味を失うか、社会的に引きこもるか、または快楽を経験する能力を欠く可能性がある。症状は、経時的に種類及び重症度が変動し得、症状の悪化及び寛解の期間を有する。いくつかの症状は、常に存在し得る。
【0251】
いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体の投与は、統合失調症を予防し、そのリスクを低減し、及び/またはそれを処置し得る。いくつかの実施形態では、抗SIRPA抗体の投与は、統合失調症を有する個体における1つ以上のSIRPA活性を調節し得る。
【0252】
H.自閉症スペクトラム障害(ASD)
自閉症スペクトラム障害(ASD)は、個体が他者をどのように認識し、交流するかに影響を与える脳の発達に関する状態であり、これは、社会的相互作用及びコミュニケーションに問題を引き起こす。本障害は、制限され、反復的な行動パターンを含む。ASDにおける「スペクトラム」という用語は、広範囲の症状及び重症度を指す。
【0253】
ASDは、以前は別のものと考えられた状態-自閉症、アスペルガー症候群、小児期崩壊性障害、及び不特定の形態の広汎性発達障害を含む。「アスペルガー症候群」という用語は、依然として使用されており、ASDの軽度の末端にあると考えられる。
【0254】
ASDは、幼児期に始まり、最終的に、社会での行動の問題(例えば社会的に、学校で、及び職場で)を引き起こす。多くの場合、子供は、生後1年以内にASDの症状を示す。少数の子供は、生後1年は正常に成長するように見え、その後、ASDの症状を呈する18~24ヶ月で退行期を経験する。
【0255】
いくつかの実施形態では、本開示の抗SIRPA抗体の投与は、ASDを予防し、そのリスクを低減し、及び/またはそれを処置し得る。いくつかの実施形態では、抗SIRPA抗体の投与は、ASDを有する個体における1つ以上のSIRPA活性を調節し得る。
【0256】
VI.診断用途
抗体のいずれかのいくつかの実施形態では、本明細書で提供される抗SIRPA抗体のいずれかは、試料または個体中のSIRPAの存在を検出するのに有用である。本明細書で使用される「検出すること」という用語は、定量的または定性的検出を包含する。個体または個体に由来する組織試料におけるSIRPAの検出などの診断目的で本開示の抗体を使用する方法が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、個体は、ヒトである。いくつかの実施形態では、組織試料は、食細胞(例えば、マクロファージ、樹状細胞)、腫瘍組織、がん細胞などである。
【0257】
検出方法は、抗原結合抗体の定量化を含んでもよい。生物学的試料における抗体の検出は、免疫蛍光顕微鏡法、免疫細胞化学、免疫組織化学、ELISA、FACS分析、免疫沈降、またはマイクロ陽電子放出断層撮影法を含む当該技術分野で既知の任意の方法で行い得る。特定の実施形態では、抗体は、例えば、18Fで放射性標識され、その後、マイクロ陽電子放出断層撮影分析を利用して検出される。患者の抗体結合は、また、非侵襲的技術、例えば、陽電子放射断層撮影法(PET)、X線コンピューター断層撮影法、単一光子放出コンピューター断層撮影(SPECT)、コンピューター断層撮影法(CT)、及びコンピューター体軸断層撮影(CAT)により、患者において定量され得る。
【0258】
VII.製造物品
本明細書に記載の抗SIRPA抗体を含む製造物品(例えば、キット)が本明細書で提供される。製造物品は、本明細書に記載の抗体を含有する1つ以上の容器を含んでもよい。容器は、以下を含むがこれらに限定されない任意の好適なパッケージングであってよい:バイアル、ボトル、ジャー、柔軟な包装(例えば、密封マイラーまたはビニール袋)など。容器は、単位用量、バルクパッケージ(例えば、複数回用量パッケージ)、またはサブユニット用量であってよい。
【0259】
いくつかの実施形態では、キットは、さらに、第2の薬剤を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第2の薬剤は、薬学的に許容される緩衝剤または希釈剤を含む。いくつかの実施形態では、第2の薬剤は、薬学的に活性な薬剤である。
【0260】
製造物品のいずれかのいくつかの実施形態では、製造物品は、さらに、本開示の方法に従う使用のための使用説明書を含む。使用説明書は、通常、目的の処置のための投薬量、投与スケジュール、及び投与経路に関する情報を含む。いくつかの実施形態では、これらの使用説明書は、本開示の任意の方法に従い、例えば、がんなどの疾患、障害、または傷害を有する個体を処置するための本開示の単離抗体(例えば、本明細書に記載の抗SIRPA抗体)の投与の説明を含む。いくつかの実施形態では、使用説明書は、抗SIRPA抗体及び第2の薬剤(例えば、第2の薬学的活性剤)の使用に関する使用説明書を含む。
【0261】
本開示は、以下の実施例を参照することにより、より完全に理解されるであろう。しかし、それらは、本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。本開示全体にわたる全ての引用は、参照により明示的に本明細書に組み込まれる。
【実施例
【0262】
VIII.実施例
以下の例は、例示のみを目的として提供されており、限定を目的とするものではない。当業者らは、本質的に同様の結果を得るように変更または修正することができる様々な重要でないパラメータを容易に認識するであろう。
【0263】
実施例1:SIRPAポリペプチド
ヒトSIRPAプレタンパク質のアミノ酸配列は、以下の配列番号1に示される。ヒトSIRPAは、配列番号1のアミノ残基1~30に位置するシグナルペプチドを含有する。ヒトSIRPAは、配列番号1のアミノ残基32~137に位置する細胞外免疫グロブリン様可変型(IgV)ドメイン;配列番号1のアミノ残基148~247及び254~348に位置する追加の細胞外免疫グロブリン様定常型(IgC)ドメイン配列;配列番号1のアミノ残基374~394に位置する膜貫通ドメイン;ならびに配列番号1のアミノ残基395~504に位置する細胞内ドメインを含有する。
【0264】
次のアミノ酸配列は、以下に提供される:ヒトSIRPAv1(配列番号1);ヒトSIRPAv2(配列番号2);マウスSIRPA(配列番号3);ヒトSIRPβ1アイソフォーム1(配列番号4);ヒトSIRPβ1アイソフォーム3(配列番号5);及びマウスSIRPβ1(配列番号6)。
【0265】
ヒトSIRPAv1
MEPAGPAPGR LGPLLCLLLA ASCAWSGVAG
EEELQVIQPD KSVLVAAGET ATLRCTATSL
IPVGPIQWFR GAGPGRELIY NQKEGHFPRV
TTVSDLTKRN NMDFSIRIGN ITPADAGTYY
CVKFRKGSPD DVEFKSGAGT ELSVRAKPSA
PVVSGPAARA TPQHTVSFTC ESHGFSPRDI
TLKWFKNGNE LSDFQTNVDP VGESVSYSIH
STAKVVLTRE DVHSQVICEV AHVTLQGDPL
RGTANLSETI RVPPTLEVTQ QPVRAENQVN
VTCQVRKFYP QRLQLTWLEN GNVSRTETAS
TVTENKDGTY NWMSWLLVNV SAHRDDVKLT
CQVEHDGQPA VSKSHDLKVS AHPKEQGSNT
AAENTGSNER NIYIVVGVVC TLLVALLMAA
LYLVRIRQKK AQGSTSSTRL HEPEKNAREI
TQDTNDITYA DLNLPKGKKP APQAAEPNNH
TEYASIQTSP QPASEDTLTY ADLDMVHLNR
TPKQPAPKPE PSFSEYASVQ VPRK(配列番号1)
【0266】
ヒトSIRPAv2
MEPAGPAPGR LGPLLCLLLA ASCAWSGVAG
EEELQVIQPD KSVSVAAGES AILHCTVTSL
IPVGPIQWFR GAGPARELIY NQKEGHFPRV
TTVSESTKRE NMDFSISISN ITPADAGTYY
CVKFRKGSPD TEFKSGAGTE LSVRAKPSAP
VVSGPAARAT PQHTVSFTCE SHGFSPRDIT
LKWFKNGNEL SDFQTNVDPV GESVSYSIHS
TAKVVLTRED VHSQVICEVA HVTLQGDPLR
GTANLSETIR VPPTLEVTQQ PVRAENQVNV
TCQVRKFYPQ RLQLTWLENG NVSRTETAST
VTENKDGTYN WMSWLLVNVS AHRDDVKLTC
QVEHDGQPAV SKSHDLKVSA HPKEQGSNTA
AENTGSNERN IYIVVGVVCT LLVALLMAAL
YLVRIRQKKA QGSTSSTRLH EPEKNAREIT
QDTNDITYAD LNLPKGKKPA PQAAEPNNHT
EYASIQTSPQ PASEDTLTYA DLDMVHLNRT
PKQPAPKPEP SFSEYASVQV PRK(配列番号2)
【0267】
マウスSIRPA
MEPAGPAPGR LGPLLLCLLL SASCFCTGAT
GKELKVTQPE KSVSVAAGDS TVLNCTLTSL
LPVGPIRWYR GVGPSRLLIY SFAGEYVPRI
RNVSDTTKRN NMDFSIRISN VTPADAGIYY
CVKFQKGSSE PDTEIQSGGG TEVYVLAKPS
PPEVSGPADR GIPDQKVNFT CKSHGFSPRN
ITLKWFKDGQ ELHPLETTVN PSGKNVSYNI
SSTVRVVLNS MDVNSKVICE VAHITLDRSP
LRGIANLSNF IRVSPTVKVT QQSPTSMNQV
NLTCRAERFY PEDLQLIWLE NGNVSRNDTP
KNLTKNTDGT YNYTSLFLVN SSAHREDVVF
TCQVKHDQQP AITRNHTVLG FAHSSDQGSM
QTFPDNNATH NWNVFIGVGV ACALLVVLLM
AALYLLRIKQ KKAKGSTSST RLHEPEKNAR
EITQIQDTND INDITYADLN LPKEKKPAPR
APEPNNHTEY ASIETGKVPR PEDTLTYADL
DMVHLSRAQP APKPEPSFSE YASVQVQRK(配列番号3)
【0268】
ヒトSIRPB1アイソフォーム1
MPVPASWPHL PSPFLLMTLL LGRLTGVAGE
DELQVIQPEK SVSVAAGESA TLRCAMTSLI
PVGPIMWFRG AGAGRELIYN QKEGHFPRVT
TVSELTKRNN LDFSISISNI TPADAGTYYC
VKFRKGSPDD VEFKSGAGTE LSVRAKPSAP
VVSGPAVRAT PEHTVSFTCE SHGFSPRDIT
LKWFKNGNEL SDFQTNVDPA GDSVSYSIHS
TARVVLTRGD VHSQVICEIA HITLQGDPLR
GTANLSEAIR VPPTLEVTQQ PMRAENQANV
TCQVSNFYPR GLQLTWLENG NVSRTETAST
LIENKDGTYN WMSWLLVNTC AHRDDVVLTC
QVEHDGQQAV SKSYALEISA HQKEHGSDIT
HEAALAPTAP LLVALLLGPK LLLVVGVSAI
YICWKQKA(配列番号4)
【0269】
ヒトSIRPB1アイソフォーム3
MPVPASWPHL PSPFLLMTLL LGRLTGVAGE
EELQVIQPDK SISVAAGESA TLHCTVTSLI
PVGPIQWFRG AGPGRELIYN QKEGHFPRVT
TVSDLTKRNN MDFSIRISNI TPADAGTYYC
VKFRKGSPDH VEFKSGAGTE LSVRAKPSAP
VVSGPAARAT PQHTVSFTCE SHGFSPRDIT
LKWFKNGNEL SDFQTNVDPA GDSVSYSIHS
TAKVVLTRED VHSQVICEVA HVTLQGDPLR
GTANLSETIR VPPTLEVTQQ PVRAENQVNV
TCQVRKFYPQ RLQLTWLENG NVSRTETAST
LTENKDGTYN WMSWLLVNVS AHRDDVKLTC
QVEHDGQPAV SKSHDLKVSA HPKEQGSNTA
PGPALASAAP LLIAFLLGPK VLLVVGVSVI
YVYWKQKA(配列番号5)
【0270】
マウスSIRPB1
MLLLDAWTHI PHCVLLLILL LGLKGAAVRE
LKVIQPVKSF FVGAGGSATL NCTVTYLLPV
GPIKWYRGVG QSRLLIYPFT GEYFPRITSV
SDVKKRSNLD FSIRISNVTP ADSGTYYCVK
FQRGSSEPDI EIQSGGGTEL SVFAKPSSPM
VSGPAARAVP QQTVTFTCRS HGFFPQNLTL
KWFKNGNEIS HLETSVEPEE TSVSYRVSST
VQVVLEPRDV RSQIICEVDH VTLDRAPLRG
IAHISEIIQV PPTLEISQQP TMVWNVINVT
CQIQKFYPRR FQVTWLENGN ISRREVPFTH
IVNKDGTYNW ISWLLVNISA LEENMVVTCQ
VEHDGQAEVI ETHTVVVTEH QRVKGTSTMS
ELKTAGIAKI PVAVLLGSKI LLLIAATVIY
MRKKQNA(配列番号6)
【0271】
ヒトでは、SIRPAの複数の多型が確認されている。SIRPAv1及びv2と呼ばれる2つの最も一般的なバリアントのアミノ酸配列のアラインメントは、2-way blastで生成された(図1A)。配列のほとんどの変異がリガンド結合部位を超えて存在するので、両方のSIRPAバリアントは、同様の親和性でCD47に結合すると報告されている。あるいは、SIRPファミリーの別のメンバーであるSIRPβ1は、SIRPAと高い配列相同性を共有するが、CD47に結合できない。SIRPAv1及びSIRPβ1のアミノ酸配列のアラインメントは、2-way blastで生成され(図1B)、両方のタンパク質の細胞外ドメイン(リーダー配列を除く)が、約90%の同一性を共有していることを示す。しかし、単一のA57M置換は、SIRPβ1のCD47への結合を防ぐために、S59-P65リガンド結合界面を再構成するのに十分である。さらに、CD47結合は、高度に種特異的であり、ヒトCD47は、NODマウスのみで発現されたマウスSIRPAの単一対立遺伝子バリアントを認識する。ヒトSIRPAv1及びC57BL6 SIRPAのアミノ酸配列のアラインメントは、2-way blastで生成され(図2)、両方のタンパク質の細胞外ドメイン(リーダー配列を除く)が、約60%の同一性を共有していることを示す。
【0272】
SIRPA-CD47複合体の結晶構造解析により、SIRPAのIgVドメインのβシート鎖を連結する可変ループへのリガンド結合部位が解明される。CD47結合界面は、ヒトSIRPAのアミノ酸残基S59~P65、L96~F104、及びK123~D130から構成される。
【0273】
実施例2:単量体及びFc結合ヒトSIRPA及びSIRPβ1の産生
SIRPA及びSIRPβ1抗原の哺乳動物発現は、cDNAに基づく合成遺伝子を哺乳動物発現ベクターにクローニングし、その後、HEK293/T細胞における一過性トランスフェクション及び発現により実施された。構築物には、Fc融合構築物用の異種シグナルペプチド及びヒトIgG1 Fcが含まれた。要約すると、目的の抗原を含有する発現ベクターを、トランスフェクション試薬との複合体形成によりトランスフェクトし、その後、HEK293/T細胞に1時間曝露し、その後、最終密度400万細胞/mLまで培地を希釈した。次に、48時間毎に新鮮なフィード培地を用いて、細胞を7日間培養した。7日後、遠心分離後に上清を回収し、プロテインNi-セファロースを使用して精製を実施し、必要に応じて、SECカラム精製を行って、95%を超える非凝集モノマー含量に達した。FabRICATOR(IdeS)プロテアーゼ(Genovis、カタログ番号A2-FR2-1000)を使用して、改変ヒンジ領域を有するSIRPA Fc融合抗原をフラグメント化し(Lynaugh et al.,MAbs.2013 Oct;5(5):641-45)、その後、未消化のFc融合タンパク質を除去するプロテインAアフィニティー精製及び凝集モノマーを除去するSECを行うことにより、SIRPAモノマー抗原を調製した。
【0274】
実施例3:抗SIRPA抗体のライブラリースクリーニング
それぞれ約10の多様性のある8つのナイーブヒト合成酵母ライブラリーを、以前に記載されているように、設計、生成、及び増殖させた(例えば、以下を参照:Xu et al,2013;WO2009036379;WO2010105256;WO2012009568;Xu et al.,Protein Eng Des Sel.2013 Oct;26(10):663-70)。ヒトSIRPA Fc融合抗原の選択のための8つのナイーブライブラリー、及び、ヒトSIRPAモノマーの選択のための8つのライブラリーの2つのプールを使用して、10回の並行選択を実施した。最初の2ラウンドの選択では、Miltenyi MACsシステムを利用した磁気ビーズ選別技術を、基本的に以下に記載されているように実行した(Siegel et al.,J Immunol Methods.2004 Mar;286(1-2):141-53)。要約すると、酵母細胞(約1010個の細胞/ライブラリー)を、0.1%のBSAを含むFACS洗浄緩衝液PBS中、3mlの10nMビオチン化SIRPA Fc融合抗原または100nMのビオチン化SIRPAモノマー抗原と共に室温で15分間インキュベートした。50mlの氷冷洗浄緩衝液で1回洗浄した後、細胞ペレットを、40mLの洗浄緩衝液に再懸濁させ、500μLのストレプトアビジンマイクロビーズ(Miltenyi Biotec,Bergisch Gladbach,Germany、カタログ番号130-048-101)を酵母に加え、4℃で15分間インキュベートした。次に、酵母細胞をペレット化し、5mLの洗浄緩衝液に再懸濁させ、MACS LSカラム(Miltenyi Biotec,Bergisch Gladbach,Germany、カタログ番号130-042-401)にロードした。5mLをロードした後、カラムを、3mlのFACS洗浄緩衝液で3回洗浄した。次に、カラムを、磁場から外し、酵母を、5mLの成長培地で溶出させ、次に、一晩成長させた。フローサイトメトリーを使用して、以下の4ラウンドの選別を実施した。
【0275】
約1×10個の酵母をペレット化し、洗浄緩衝液で3回洗浄し、10nMのビオチン化SIRPA Fc融合抗原または100nMのビオチン化SIRPAモノマー抗原と共に室温で10分間インキュベートした。次に、酵母を2回洗浄し、1:100に希釈されたヤギ抗ヒトF(ab’)2カッパ-FITC(Southern Biotech,Birmingham,Alabama、カタログ番号2062-02)、及び、1:500に希釈されたストレプトアビジン-Alexa Fluor633(Life Technologies,Grand Island,NY、カタログ番号S21375)、または、1:50に希釈されたExtravidin-フィコエリスリン(Sigma-Aldrich,St Louis、カタログ番号E4011)のいずれかの2次試薬を用いて、4℃で15分間染色した。氷冷洗浄緩衝液で2回洗浄した後、細胞ペレットを、0.4mLの洗浄緩衝液に再懸濁させ、ストレーナーキャップ付きソートチューブに移した。FACS ARIAソーター(BD Biosciences)を使用して、選別を実施し、1ラウンドでSIRPA結合クローンのみを選択するように、ソートゲートを決定し、第2ラウンドは、試薬バインダー、多重特異性バインダー(Xu et al.,PEDS.2013 Oct;26(10):663-70)、及び対照タンパク質ヒトSIRPβ1 HISタグ付きモノマーに対するバインダーを減少させる負の選別であった。第3ラウンドは、10nMのヒトSIRPA Fc融合抗原、100nMのヒトSIRPAモノマー抗原を用いる標識、及び500nMのCD47とあらかじめ複合体化されたSIRPA抗原(10nM)を使用したCD47との競合を利用した。CD47と競合する酵母については、SIRPA Fc融合抗原バインダーを濃縮する最終ラウンドを実施した。最終ラウンドの選別の後、酵母をプレーティングし、さらなる特性評価のために、個々のコロニーを採取した。
【0276】
2回目及び4回目のFACSソーティング選択ラウンドの出力からの重鎖を使用して、追加の選択に使用された軽鎖多様化ライブラリーを調製した。これらの選択のために、最初の選択ラウンドは、Miltenyi MACsビーズ及び10nMのヒトSIRPA Fc融合抗原による標識を利用した。続いて、4ラウンドのFACS選別が行われる。最初のラウンドは、100nMのヒトSIRPAモノマー抗原を使用した。2回目のFACSラウンドは、試薬バインダー、多重特異的バインダー、及び対照タンパク質ヒトSIRPβ1 HISタグ付きモノマーに対するバインダーを減少させる負の選択であった。最後の2ラウンドは、最も高い親和性バインダーを選択するヒトSIRPAモノマー滴定(100nM、10nM、及び1nM)、100nMのヒトSIRPβ1モノマー、及び対照AM4-5抗体との競合を利用して、濃縮集団における競合物質の存在を評価した。最終ラウンドの選別の後、酵母を播種し、特性評価のために個々のコロニーを採取した。
【0277】
実施例4:抗体IgG及びFabの生成及び精製
酵母クローンを飽和まで成長させ、次に、振盪しながら30℃で48時間誘導した。誘導後、酵母細胞をペレット化し、上清を精製のために回収した。プロテインAカラムを使用して、IgGを精製し、酢酸(pH2.0)で溶出させた。Fabフラグメントを、パパイン消化で生成し、CaptureSelect IgG-CH1アフィニティーマトリックス(LifeTechnologies、カタログ番号1943200250)上で精製した。
【0278】
実施例5:抗SIRPA抗体の特性評価
本開示の抗SIRPA抗体の親和性を、ForteBio結合実験によりそれらのKを測定することにより決定した。一般に、以前に記載されているように、ForteBio親和性測定を実施した(Estep et al.,MAbs.2013 Mar-Apr;5(2):270-8)。要約すると、AHQセンサーにオンラインでIgGをロードすることにより、ForteBioの親和性測定を実施した。センサーをオフラインでアッセイバッファー中で30分間平衡化し、その後、ベースラインを定めるために60秒間オンラインでモニタリングした。強力な結合(avid binding)の測定では、IgGをロードしたセンサーを、100nMの抗原(ヒトSIRPAまたはSIRPβ1 Fc融合)に3分間曝露し、その後、オフレート測定のためにアッセイバッファーに3分間移した。ビオチン化SIRPAモノマーを、SAセンサーにロードし、溶液中の100nMのIgGに曝露することにより、追加の強力な結合を決定した。ヒトSIRPAまたはSIRPβ1 Fc融合抗原を、AHQセンサーにロードし、続いて、100nMの抗SIRPA抗体Fabに曝露することにより、一価結合測定値を得た。ビオチン化ヒトSIRPAまたはSIRPβ1モノマーを、SAセンサーにロードし、続いて、溶液中の100nMのFabに曝露することにより、追加の一価測定を実施した。ForteBioで提供されるデータ分析ソフトウェアにおいて、1:1結合モデルを使用して、反応速度論データを適合した。
【0279】
標準的なサンドイッチ形式のビニングアッセイを使用して、本開示の抗SIRPA抗体のエピトープビニングを、ForteBio Octet Red384システム(ForteBio,Menlo Park,CA)で実施した。対照抗標的IgGをAHQセンサー上にロードし、センサー上の占有されていないFc結合部位を無関係のヒトIgG1抗体でブロックした。次に、センサーを、100nMの標的抗原に曝露し、続いて、第2の抗標的抗体に曝露した。ForteBioのデータ分析ソフトウェア7.0を使用して、データを処理した。抗原会合後の第2の抗体による追加の結合は、占有されていないエピトープ(非競合)を示すが、結合がないことは、エピトープブロッキング(競合)を示した。このプロセスを、以下の2つの参照抗体に対して繰り返した:(i)SIRPAのドメイン1のCD47結合部位に結合するAM4-5(ビン1)、及び、(ii)CD47結合をブロックせずにSIRPAのドメイン1に結合するSA-56(ビン2)。
【0280】
本開示の抗SIRPA抗体とのCD47結合競合を、以下のように実施した。全ての実験を、ForteBio HTX機器で実施した。全試料を、PBSF(PBS中の0.1%のBSA)で希釈した。ForteBioの全ての浸漬及び読み取りステップには、1000rpmでの振盪が含まれた。
【0281】
分析前に、センサーをPBSに10分間浸漬させた。ブランクセンサーを、ヒトCD47-Fc(100nM)に浸漬させ、分析前に、PBSFに10分間浸漬させた。CD47をロードしたチップを、PBSFに(1分間)、100nMのヒトSIRPA-Fcに(3分間)、最後に、100nMの試験抗体に、順次浸漬させた。以下のようにForteBioデータ分析ソフトウェアバージョン8.1.0.36を用いる分析のために、データを準備した。データをY軸にアラインし、SIRPA捕捉ステップの開始部分までステップ間補正し、その後、SIRPA捕捉ステップ及び抗体相互作用ステップのみを示すように切り取った。所与の試験抗体溶液の添加時に結合シグナルが観察されなかったアッセイは、抗SIRPA抗体結合部位が受容体の表面のCD47結合部位と重複していることを示した。所与の試験抗SIRPA抗体溶液の添加時に結合シグナルが観察されたアッセイは、CD47が抗体のSIRPAへの結合をブロックしないことを示した。
【0282】
抗SIRPA抗体の最終セットを、抗原結合親和性に基づいて選択した。ヒトSIRPAへの結合が陽性であった抗体を、リガンド結合をブロックする能力及びヒトSIRPβ1との交差反応性について試験した。次に、これらの研究の結果に基づいて、抗SIRPA抗体をビンに割り当てた。
【0283】
以下の表1は、本開示の抗SIRPA抗体の様々な態様を特徴付けるこれらの研究の結果を示す。表1では、「ND」は、ビンカテゴリーが決定されていない抗体を指し:「NB」は、示された抗原への結合が検出されない抗体を指し:「PF」は、抗原結合動態が1:1の結合モデルにあまり適合しない抗体を指す。
【表3-1】
【表3-2】
【表3-3】
【0284】
実施例6:抗体の重鎖及び軽鎖の可変ドメイン配列
標準的な技術を使用して、生成された抗SIRPA抗体の軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインをコードするアミノ酸配列を決定した。抗体のKabat軽鎖HVR配列が表2に示される。抗体のKabat重鎖HVR配列が表3に示される。抗体の重鎖可変領域及び軽鎖可変領域のアミノ酸配列が表4に示される。
【表4-1】
【表4-2】
【表4-3】
【表5-1】
【表5-2】
【表5-3】
【表5-4】
【表6-1】
【表6-2】
【表6-3】
【表6-4】
【表6-5】
【表6-6】
【表6-7】
【表6-8】
【表6-9】
【表6-10】
【表6-11】
【表6-12】
【表6-13】
【0285】
実施例7:抗SIRPA抗体結合の特性評価
本開示の抗SIRPA抗体の最初の特性評価には、ヒトまたはマウスSIRPAを過剰発現する細胞株に結合する能力を決定することが含まれた。細胞を採取し、96ウェルプレートに10/mlでプレーティングし、洗浄し、1ug/mlのMabを含有する100ulのPBS中で氷中で1時間インキュベートした。次に、細胞を2回洗浄し、5ug/mlのPEコンジュゲート2次抗体を含有する100ulのPBS中で氷中で30分間インキュベートした。細胞を冷PBSで2回洗浄し、BD FACS Cantoで得た。FlowJo(登録商標)(TreeStar)ソフトウェアバージョン10.0.7を使用して、データ解析及び平均蛍光強度(MFI)値または陽性細胞率(%)の計算を実施した。
【0286】
図3は、ヒトSIRPAを過剰発現するチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞株に結合する抗SIRPA抗体の平均蛍光強度(MFI)値を示す。ヒトIgG1アイソタイプ対照により、バックグラウンド蛍光シグナル(y軸上で1に設定)を定めた。試験された62個の抗SIRPA抗体クローンのうち、23個のクローンがバックグラウンドの10倍以上のMFIで細胞に結合した。陰性対照として、マウスSIRPAを過剰発現するCHO細胞への表面結合についても、抗SIRPA抗体をスクリーニングした。予想通り、クローンが元々ヒト抗原に結合するために選択されたので、マウスSIRPAに結合した試験抗体はなかった。
【0287】
SIRPファミリーの受容体間の高い配列類似性を考慮して、本開示の抗SIRPA抗体は、NFAT(活性化T細胞の核因子)プロモーターの制御下で、ルシフェラーゼ遺伝子を発現するレポーター細胞株を使用することにより、ヒトSIRPβ1に対する交差反応性についてもスクリーニングされた。マウス胸腺リンパ腫Tリンパ球由来の細胞株BW5147.G.1.4(ATCC(登録商標)TIB48(商標))を、Cignal Lenti NFATルシフェラーゼウイルス(Qiagen)に感染させた。その後、SIRPAの細胞内ITIMモチーフがDAP12の細胞内ITAMモチーフで置換されたヒトSIRPA-DAP12キメラを発現するレンチウイルス、または、ヒトSIRPβ1及びヒトDAP12を発現する2つのレンチウイルスのいずれかを、細胞に形質導入した。試験抗体及びヒトIgG1アイソタイプ対照を、10ug/mLで96ウェルプレートに吸着させた。洗浄後、huSIRPA/DAP12キメラを発現する(BWZ-huSIRPA)、またはhuSIRPβ1及びDAP12を共発現する(BWZ-huSIRPβ1)、10個のNFAT-ルシフェラーゼレポーター細胞をプレートに播種し、37℃で一晩インキュベートした。OneGlo Reagent(Promega)を各ウェルに添加し、試料をプレートシェーカー上で室温で3分間インキュベートすることにより、ルシフェラーゼ活性を測定した。GEN5(商標)2.04ソフトウェアを使用するBioTek Synergy(商標)マイクロプレートリーダーを使用して、発光シグナルを定量した。図4Aに示されるように、特定の抗SIRPA抗体(62中13のクローン)のみが、BWZ-huSIRPAレポーター細胞においてルシフェラーゼ発現を誘導する能力を保持した。対照的に、BWZ-huSIRPβ1レポーター細胞を抗体コーティングウェルに添加すると、1つのクローン(SA-32)のみが、ルシフェラーゼ発現を有意に誘導した。これらの結果は、膜結合抗原に結合可能な抗SIRPA抗体のほとんどが、他のSIRP受容体と交差反応することなく標的抗原に対して特異性を示すことを示した。抗SIRPA抗体が結合したヒトSIRPAまたはマウスSIRPAを発現する細胞株のMFI値、及び、レポーター細胞上のプレート結合抗体により測定された発光値が表5に示される。
【表7-1】
【表7-2】
【0288】
実施例8:CD47ブロッキング及び非ブロッキング抗SIRPA抗体の同定
食細胞エフェクター機能の抑制におけるSIRPA-CD47軸経路の役割を考慮すると、現在までに説明されているアンタゴニスト薬は、受容体-リガンド相互作用をブロックする競合的抑制に依存している。同様に、本開示のSIRPA抗体を、BWZ-huSIRPAへのCD47の結合をブロックする能力についてスクリーニングした。細胞を採取し、96ウェルプレートに10細胞/ウェルでプレーティングし、洗浄し、10μg/mlの示されたモノクローナル抗体またはアイソタイプ対照を含有するFACS緩衝液100μl中でインキュベートした。次に、細胞を洗浄し、250nMのHisタグ付き可溶性ヒトCD47を含有するFACS緩衝液中で氷上で30分間インキュベートした。細胞を再度洗浄し、PEコンジュゲート抗Hisタグモノクローナル抗体で染色して、表面結合CD47を検出した。FlowJo(TreeStar)ソフトウェアバージョン10.0.7を使用して、データ解析及びMFI値または陽性細胞率(%)の計算を実施した。
【0289】
CD47リガンドブロッキング抗体の初期スクリーニングとして、CD47相互作用をブロックすることが以前に示されている市販の抗SIRPA抗体(クローンSE7C2、Santa Cruz Bio.)に対して、試験抗体を最初にビニングした。BWZ-huSIRPA細胞を、最初に、示された試験抗体またはアイソタイプ対照と共にインキュベートし、続いて、PEコンジュゲート抗SIRPA抗体SE7C2で染色した。図5Aに示されるように、本開示の特定の抗SIRPA抗体(例えば、SA-5、SA-8、SA-14、SA-19、SA-35、SA-36、SA-54、及びSA-58)は、蛍光シグナルをバックグラウンドレベル付近まで低減させ、これらの抗SIRPA抗体が抗CD47ブロッキング参照抗体(ビン1)と同じまたは重複するエピトープビンに属していることを示唆している。SA-2、SA-13、及びSA-56などの本開示の他の抗SIRPA抗体は、細胞への抗SIRPA抗体SE7C2の結合に影響を示さず、これらの抗体を別のエピトープビン(ビン2)に位置付けている。本開示の特定の抗SIRPA抗体(SA-5、SA-8、SA-14、SA-21、SA-23、SA-30、SA-32、SA-36、SA-54)は、抗SIRPA抗体SE7C2の結合への部分的な干渉を示し、それらのエピトープが参照抗体と重複していることを示唆している。これらのエピトープビンの指定は、FACSベースのアッセイに異なる参照抗体を利用した結果として、表1に記載されているものとは異なる。
【0290】
次に、抗SIRPA抗体SE7C2結合(ビン1)を効果的または部分的に妨げた本開示の抗SIRPA抗体を、そのCD47リガンドブロッキング活性について評価した。図5Bに示されるように、いくつかのビン1抗SIRPA抗体、例えば、SA-5、SA-8、SA-19、及びSA-58は、細胞への可溶性CD47の結合を効果的にブロックした。残りの抗SIRPA抗体は、部分的な干渉を示した。対照的に、ビン2抗SIRPA抗体、特に、抗SIRPA抗体SA-13及びSA-56は、アイソタイプ対照処置細胞で観察されたものと比較して、可溶性CD47のSIRPAへの結合を増強(すなわち、増加)させた(図5C)。
【0291】
SIRPAへのCD47結合の増加が、SIRPAシグナル伝達の増加につながるかどうかを確認するために、BWZ-huSIRPAレポーター細胞を、プレート結合CD47リガンドの存在下または非存在下で、抗SIRPA抗体で処理した。図5Dに示されるように、BWZ-huSIRPAレポーター細胞は、抗体処理に関係なく、CD47の非存在下ではルシフェラーゼを発現できない。CD47の存在下では、アイソタイプ対照抗体で処理されたレポーター細胞は、バックグラウンドレベルの約5倍の発光シグナルを発する。このシグナルは、CD47をブロックするビン1抗SIRPA抗体SA-19及びSA-58の存在化で部分的に抑制される。しかし、BWZ-huSIRPAレポーター細胞を抗SIRPA抗体SA-56(ビン2)及びプレート結合CD47で刺激すると、発光シグナルが、バックグラウンドの約10倍増加し、これは、ビン2抗SIRPA抗体がCD47結合を増加させるという観察と一致している。これらの結果は、本開示の抗SIRPA抗体が、SIRPAシグナル伝達の増加に有効であることも示した。
【0292】
ビン2抗SIRPA抗体が細胞表面に発現したCD47へのSIRPA結合を増加させ得ることを検証するために、BWZ-huSIRPAレポーター細胞を、Rajiバーキットリンパ腫由来細胞株と共インキュベートした。これは、CD47を高度に発現することが以前に示されている不死化ヒトB細胞である。図6に示されるように、レポーター細胞及びRaji細胞を、2:1の比で一晩混合しても、アイソタイプ対照抗体の存在下ではルシフェラーゼ発現が誘導されなかった。しかし、可溶性抗SIRPA抗体SA-56またはSA-13のいずれかを細胞混合物に添加すると、BWZ-huSIRPA細胞におけるルシフェラーゼ発現が刺激された。重要なことは、ビン1抗SIRPA抗体(抗体12D6及び抗体1H11)が、このアッセイで発光を増加させなかったので、この効果は、ビン2抗SIRPA抗体、特に、抗SIRPA抗体SA-13及びSA-56に特異的であった。レポーター細胞における遺伝子発現の誘導がSIRPAへのリガンド結合に依存していたことを検証するために、Raji細胞をCD47に結合しないBWZ-huSIRPβ1レポーター細胞と混合した。図6Bに示されるように、BWZ-huSIRPβ1細胞をRaji細胞と共インキュベーションすると、抗体処置に関係なく、ルシフェラーゼ発現を誘導できなかった。従って、市販の抗SIRPA抗体SE7C2と同じエピトープビンに属する本開示の特定の抗SIRPA抗体は、リガンド結合をブロックする可能性があるが、このビン以外の抗SIRPA抗体、特に、抗SIRPA抗体SA-13及びSA-56は、細胞内のCD47結合を増加させ、CD47誘導性のSIRPAシグナル伝達を増加させた。総合すると、これらの結果は、本開示の抗SIRPA抗体が、細胞内のSIRPAシグナル伝達を増加させるのに有効であることを示した。
【0293】
実施例9:抗SIRPA抗体の親和性成熟
様々な物理的及び機能的属性を有する、本開示の5つの抗SIRPA抗体(抗SIRPA抗体SA-5、SA-8、SA-13、SA-19、及びSA-56(本明細書では、「親」抗体と呼ぶ))は、以下の通り親和性成熟させた。要約すると、出発親抗SIRPA抗体のそれぞれについて、多様な抗体ライブラリーを酵母内で作成した。親の重鎖CDR-H3及び軽鎖(LC)を、重鎖(HC)のCDR-H1及びCDR-H2領域の既存の遺伝的多様性と組み合わせるために(「H1/H2」最適化と称される)、標準的な分子クローニング手法を利用することにより、多様性を作製した。これにより、改善された親和性を有する抗SIRPA抗体を濃縮するための選択の準備ができた、サイズが約10の6つのライブラリーが得られた。ライブラリーのスクリーニングに使用される選択圧は、ヒトSIRPA及びSIRPβ1抗原の平衡滴定、親抗体Fab競合動態、及び多重特異性試薬の除外の使用を含む(例えば、以下に記載される:WO2014/179363;Xu et al.,Protein Eng Des Sel,Vol.26(10),pp.663-670)。次に、標準的な技術を使用して、抗体を視覚化し、選択するようにFACSフローサイトメトリーを用いた(例えば、以下を参照:Chao et al.Nature Protocols,2006)。次に、所望の集団を、さらなる選択ラウンドに進めた。6ラウンドの濃縮後、単一抗体単離物を得るために酵母をプレーティングし、その後、実施例1に記載したように生成及び特性評価した。このようにして、5つの出発親抗体のそれぞれから41の親和性が改善された抗体を得た。
【0294】
a.抗体IgG及びFabの製造及び精製
酵母クローンを飽和まで成長させ、次に、振盪しながら30℃で48時間誘導した。誘導後、酵母細胞をペレット化し、上清を精製のために採取した。
【0295】
プロテインAカラムを使用して、免疫グロブリンを精製し、酢酸(pH2.0)で溶出させた。Fabフラグメントを、パパイン消化で生成し、CaptureSelect IgG-CH1アフィニティーマトリックス(LifeTechnologies)で精製した。
【0296】
b.親和性の決定
ForteBio及びMSDによりK値を測定することにより、抗SIRPA抗体の親和性を決定した。ForteBioの親和性測定を、一般に、以前に記載されているように室温で実施した(Estep et al,MAbs.2013 Mar-Apr;5(2):270-8)。要約すると、AHQセンサーにオンラインで免疫グロブリン(IgG)をロードすることにより、ForteBioの親和性測定を実施した。センサーをオフラインでアッセイバッファー中で30分間平衡化し、その後、ベースラインを定めるために60秒間オンラインでモニタリングした。強力な結合(avid binding)の測定では、IgGをロードしたセンサーを、100nMの抗原(ヒトSIRPAまたはSIRPβ1 Fc融合)に3分間曝露し、その後、オフレート測定のためにアッセイバッファーに3分間移した。ビオチン化SIRPAモノマーを、SAセンサーにロードし、溶液中の100nMのIgGに曝露することにより、追加の強力な結合を決定した。ヒトSIRPA Fc融合抗原を、AHQセンサーにロードし、続いて、100nMの抗SIRPA抗体Fabに曝露することにより、一価結合測定値を得た。
【0297】
ビオチン化ヒトSIRPAモノマーを、SAセンサーにロードし、続いて、溶液中の100nMのFabに曝露することにより、追加の一価測定を実施した。ForteBioで提供されるデータ分析ソフトウェアにおいて、1:1結合モデルを使用して、反応速度論データを適合した。
【0298】
MSD-SET KD測定では、組み換えヒトSIRPAを含むPBS+0.1%のIgG不含BSA(PBSF)中で溶液平衡滴定(SET)を実施し、100pMで一定に保持し、約50nMから始まる3~5倍段階希釈した抗体と共にインキュベートした。抗体(PBS中20nM)を、標準結合MSD-ECLプレート上に4℃で一晩、または室温で30分間コーティングした。次に、プレートを1%のBSAで700rpmで振盪しながら30分間ブロックし、続いて、洗浄緩衝液(PBSF+0.05%のTween20)で3回洗浄した。SET試料をプレートに適用し、700rpmで振盪しながら150秒間インキュベートし、その後1回洗浄した。PBSF中の250ng/mlのスルホタグ標識ストレプトアビジンを用いて、プレート上で3分間インキュベートすることにより、プレート上に捕捉された抗原を検出した。プレートを洗浄緩衝液で3回洗浄し、次に、界面活性剤を含む1倍のリード緩衝液Tを使用して、MSD Sector Imager 2400機器で読み取った。遊離抗原パーセントを、Prismで滴定された抗体の関数としてプロットし、2次方程式に当てはめてKDを抽出した。スループットを向上させるために、SET試料調製を含むMSD-SET実験全体で、自動液体分注機を使用した。
【0299】
ヒトSIRPAまたはSIRPβ1のいずれかを発現するBWZレポーター細胞を使用して、細胞結合親和性の測定を4℃で実施した。要約すると、細胞を採取し、PBSで洗浄し、漸増濃度の抗SIRPA抗体またはアイソタイプ対照と共にインキュベートした。抗体を、FACS緩衝液(PBS+2%のFBS)で希釈した。氷上で30分間インキュベートした後、細胞を、FACS緩衝液で2回洗浄し、抗ヒトPEコンジュゲート2次抗体(BD Biosciences)と共に氷上で30分間インキュベートした。次に、細胞を、200ulのFACS緩衝液で2回洗浄し、その後、FACS Cantoスクリーニング装置(BD)で分析した。非線形カーブフィッティング(修正OneSiteTotal、Graph Pad Prism)により、見かけのK値を決定した。
【0300】
c.抗SIRPA抗体の選択
それぞれの親抗体と比較して改善された親和性を示した、親和性成熟抗SIRPA抗体クローン(上記のように生成)を、さらに特性評価した。全ての親和性成熟抗体クローンの最初のスクリーニング後、さらなる分析のために、各親抗体のクローンを選択した。
【0301】
d.抗体の重鎖及び軽鎖の可変ドメイン配列
標準的な技術を使用して、生成された抗SIRPA抗体の軽鎖可変ドメイン及び重鎖可変ドメインをコードするアミノ酸配列を決定した。親和性成熟抗体のKabat軽鎖HVR配列が表6に示される。抗体のKabat重鎖HVR配列が表7に示される。重鎖可変領域及び軽鎖可変領域のアミノ酸配列が表8に示される。
【表8-1】
【表8-2】
【表9-1】
【表9-2】
【表9-3】
【表10-1】
【表10-2】
【表10-3】
【表10-4】
【表10-5】
【表10-6】
【表10-7】
【0302】
実施例10:親和性成熟抗SIRPA抗体結合の特性評価
本開示の親和性成熟抗SIRPA抗体を、抗原結合親和性に基づいて選択した。ヒトSIRPAへの結合が陽性であった抗体を、リガンド結合をブロックする能力及びヒトSIRPβ1との交差反応性について試験した。各抗体の生化学的特性が表9に示される。表9では、「NB」は、示された抗原に結合しない抗体を指し;「PF」は、抗原結合動態が、1:1結合モデルにあまり適合しない抗体を指す。
【表11-1】
【表11-2】
【0303】
本開示の元々の5つの親抗SIRPA抗体は、SIRPβ1交差反応性を示さなかったが、ForteBio分析により、5つの親抗体のうちの3つの子孫抗SIRPA抗体が、ライブラリースクリーニング中に負の選択圧の適用にもかかわらず、SIRPβ1への強い結合を獲得したことが明らかになった。
【0304】
強力な結合がSIRPβ1依存性シグナル伝達を引き起こすかどうかを決定するために、本開示の抗SIRPA抗体を、ヒトSIRPA及びSIRPβ1レポーター細胞において遺伝子発現を誘導する能力について評価した。上述のように、試験抗体または陽性対照の抗SIRPA/β1抗体(クローンAM4-5)を、10μg/mLで96ウェルプレートに吸着させた。洗浄後、10個のBWZ-huSIRPAまたはBWZ-huSIRPβ1 NFAT-ルシフェラーゼレポーター細胞をウェルに播種し、37℃で一晩インキュベートした。OneGlo試薬(Promega)を各ウェルに添加し、試料をプレートシェーカー上で室温で3分間インキュベートすることにより、ルシフェラーゼ活性を定量した。GEN5(商標)2.04ソフトウェアを使用するBioTek Synergy(商標)マイクロプレートリーダーを使用して、発光シグナルを定量した。
【0305】
図7A及び図7Cに示されるように、親(p)抗SIRPA抗体及びそれらの親和性成熟子孫は、双方共に、BWZ-huSIRPAレポーター細胞においてルシフェラーゼ発現を誘導する能力を保持していた。対照的に、BWZ-huSIRPβ1レポーター細胞を抗体コーティングウェルに添加すると、1つの親クローン(SA-19)に由来する親和性成熟クローンのみが、ルシフェラーゼ発現を有意に誘導した(図7B及び図7D)。陽性対照として、抗SIRPA/β1抗体、クローンAM4-5は、BWZ-huSIRPA及びBWZ-huSIRPβ1レポーター細胞の両方においてルシフェラーゼ発現を誘導した(図7A~7D)。これらの結果は、可溶性SIRPβ1への強力な結合が、膜結合SIRPβ1の機能的関与に変換されないことを示唆した。従って、選択された本開示のほとんどの抗SIRPA抗体は、膜結合ヒトSIRPAに対する機能的特異性を示した。
【0306】
次に、本開示の親和性成熟抗SIRPA抗体を、リガンドブロッキング特性またはリガンド増強特性について評価した。上述したように、可溶性CD47-Fcを、96ウェルプレートに37℃で数時間吸着させた。洗浄後、2μg/mLの試験抗体またはアイソタイプ対照の存在下で、10個のBWZ-huSIRPAレポーター細胞をウェルに添加し、37℃で一晩インキュベートした。OneGlo試薬(Promega)を添加し、GEN5(商標)2.04ソフトウェアを使用してBioTek Synergy(商標)マイクロプレートリーダーで発光シグナルを捕捉することにより、ルシフェラーゼ活性を定量した。図8A及び図8Bに示されるように、親抗SIRPA抗体SA-8及びSA-19に由来する抗SIRPA抗体は、上記のForteBio競合アッセイと一致するリガンドブロッキング活性を示した。親抗SIRPA抗体SA-5に由来する抗体は、レポーター細胞におけるCD47誘導性遺伝子発現において有意な効果を示さなかった(図8A)。
【0307】
抗SIRPA抗体SA-8由来の抗体の中で、抗SIRPA抗体SA-8-62は、試験された濃度で最大のリガンドブロッキング活性を示し、これは、このクローンが抗原に対して最も高い親和性を達成することと相関していた。抗SIRPA抗体SA-19由来の抗体のうち、示された濃度で試験された全ての子孫抗体は、陽性対照の抗SIRPA/β1抗体AM4-5と同等に、レポーター細胞におけるCD47誘導性ルシフェラーゼ発現を効果的に阻止した。リガンドブロッキング抗体とは対照的に、図8C及び図8Dは、抗SIRPA抗体SA-56親クローンに由来する抗体が、レポーター細胞におけるCD47誘導遺伝子発現を増強したことを示す。さらに、抗SIRPA抗体SA-56由来抗体も細胞表面発現CD47からのリガンド結合を増強したことを検証するために、BWZ-huSIRPAレポーター細胞を、試験抗体(SA-85、SA-89、及びSA-94)またはアイソタイプ対照の存在下で、Raji B細胞と混合し、37℃で一晩インキュベートした。図9に示されるように、抗SIRPA抗体の添加は、CD47発現Raji細胞と組み合わせた場合、レポーター細胞における遺伝子発現を刺激した。アイソタイプ対照は、SIRPAシグナル伝達に対する刺激効果を示さなかった。これらの結果は、親抗SIRPA抗体SA-56に由来する親和性成熟抗SIRPA抗体が、親クローンにより認識されるエピトープを保持し、受容体へのリガンド結合の増強を可能にすることを示唆した。
【0308】
実施例11:抗SIRPA抗体のエピトープマッピング
ヒトSIRPA cDNA配列のショットガン変異導入により作成されたアラニンスキャニングライブラリーを使用して、抗SIRPA抗体のエピトープマッピングを実施した。C末端V5エピトープタグをコードするSIRPA発現構築物を、ハイスループットアラニンスキャニング変異導入に供し(Davidson and Doranz,2014 Immunology 143,13-20に概説)、包括的な変異ライブラリーを生成した。SIRPA細胞外ドメイン(アミノ酸31~374)を表す残基のそれぞれが変異し(大部分がアラニンへの変異)、アラニンコドンはセリンに変異させた。
【0309】
384ウェルマイクロプレートに並べられたSIRPA変異ライブラリークローンを、HEK-293T細胞に個別にトランスフェクトし、22時間発現させた。抗体を消化してFabを生成し、その後、細胞を10%の正常ヤギ血清(NGS)(Sigma-Aldrich,St.Louis,MO)で希釈されたFabと共にインキュベートした。ライブラリーのスクリーニングの前に、野生型SIRPAを発現する細胞に対する独立した免疫蛍光滴定曲線を使用して、1次Fab濃度を決定し、シグナルが検出の直線範囲内にあることを確認した。10%のNGS中の7.5μg/mlのAlexaFluor488コンジュゲート2次抗体(Jackson ImmunoResearch Laboratories,Westgrove,PA)を使用して、Fabを検出した。細胞をPBSで2回洗浄し、0.1%のBSA(Sigma-Aldrich,St.Louis,MO)を含むCellstripper(Cellgro,Manassas,VA)に再懸濁させた。いくつかの場合では、より厳密な条件、例えば、pHの上昇、温度の上昇、及び解離時間の増加を使用した。Intellicytハイスループットフローサイトメーター(HTFC,Intellicyt,Albuquerque,NM)を使用して、平均細胞蛍光を検出した。モックトランスフェクト対照からのシグナルを差し引き、野生型SIRPAトランスフェクト対照からのシグナルに対して正規化することにより、野生型SIRPAタンパク質反応性と比較して、各変異体クローンに対するFab反応性を計算した。
【0310】
試験Fabの反応性を支持しないが、市販の参照抗体MAB4546(R&D Systems)または追加の抗SIRPA Fabの反応性を支持する場合、ライブラリークローン内の変異残基を、Fabエピトープに重要であるものとして同定した。このカウンタースクリーニング方策により、局所的にミスフォールディングされた、または発現欠陥を有するSIRPA変異体の排除が容易になった。
【0311】
表10は、これらのスクリーニングで同定された全ての重要な残基の平均結合反応性及び範囲を示す。主な重要な残基は、変異が試験抗体結合に対して陰性(WTへの結合の30%未満)であるが、対照抗体に対して陽性(WTの80%超)である残基として定義された。図10A及び図10Bは、抗SIRPA抗体SA-90及びSA-94に結合する重要な残基を黒い球として強調する、SIRPAの結晶構造モデル(PDB ID 2WNG;Hatherley et al.,2009)を示す。抗体結合に重要なアミノ酸残基は、表11に示される。

【表12】
【0312】
表11に示されるように、抗SIRPA抗体SA-56-90及びSA-56-94による結合に関与する重要なSIRPA残基は、配列番号1[ヒトSIRPAv1配列]のアミノ酸残基D40、R54、及びW68に対応していた。これらの残基は、文献ではD1ドメインと呼ばれるSIRPAの膜遠位IgVドメイン内に位置し、配列番号1のアミノ酸32~137に対応する。複数の発表された報告は、ヒトSIRPAのD1ドメインが、CD47に結合することを実証する。抗SIRPA抗体SA-56-90及びSA-56-94にとって重要な残基は、CD47結合部位に隣接しているようであり(図10B、白い球)、これは、リガンドと受容体間の相互作用を潜在的に安定化し、CD47のSIRPAへの結合を増加させる可能性があり得る。
【表13】
【0313】
実施例12:アゴニスト性抗SIRPA抗体は、貪食細胞による貪食活性を減少させる
SIRPA-CD47軸は、骨髄細胞の活性を調節する抑制シグナルを提供する。腫瘍細胞は、CD47の発現を上方制御して、マクロファージ媒介性貪食を回避することにより、この経路を活用する。SIRPA及び/またはCD47を標的とする腫瘍学適応症に対し開発された治療薬は、受容体-リガンド相互作用をブロックして、SIRPAからの抑制シグナルに競合することを目的としている。対照的に、本明細書に開示の抗SIRPA抗体は、例えば、炎症中の、骨髄細胞活性化を抑制する目的で、SIRPA-CD47相互作用を促進する。そのようなアゴニスト性抗SIRPA抗体が、マクロファージの細胞機能を抑制するかどうかを確認するために、本開示の抗SIRPA抗体を腫瘍細胞食作用アッセイで評価した。要約すると、製造者のプロトコールに従って、RosetteSepヒト単球濃縮カクテル(STEMCELL Technologies)を使用して、ヘパリン添加ヒト血液(Blood Centers of the Pacific)からヒト初代単球を単離した。10%のウシ胎児血清(Hyclone)及び50μg/mlのM-CSF(Peprotech)を含有するRPMI(Invitrogen)に、単球を播種して、マクロファージへの分化を誘導した。5~6日後、プラスチックに付着した細胞をこすり取ることによりマクロファージを収集した。
【0314】
Red Avidin(Invitrogen)は、ファゴソームなどの酸性環境で蛍光を発する蛍光マーカーであるpHrodo red色素とコンジュゲートされたストレプトアビジン分子である。標的腫瘍細胞を標識するために、500nMのRed Avidinを15nMのビオチン化Lens Culinarisアグルチニン(LCA;Vector Labs)と混合した。次に、Red Avidin-LCA複合体を、氷上の無血清RPMI培地中で250,000個以上のRaji細胞と1:1の体積比で混合した。LCAの糖結合特性は、Red Avidinを腫瘍細胞表面の炭水化物構造に結合する。簡単な洗浄ステップの後、Red Avidin-LCA標識Raji細胞を、無血清RPMI培地中で単球由来ヒトマクロファージと混合し、37℃で2時間インキュベートした。次に、マクロファージを収集し、FcγRブロッキング抗体を含有するFACS緩衝液中の抗CD14APCを用いて氷上で染色した。APC/pHrodo二重陽性マクロファージのパーセントを計数することにより、食細胞活性を測定した。対照として、非標識のRaji細胞を、マクロファージと混合して、バックグラウンド蛍光を定めた。
【0315】
抗SIRPA抗体を試験するために、マクロファージを、示された候補抗体またはアイソタイプ対照と共に一晩インキュベートした。翌日、pHrodo標識Raji細胞を処置されたマクロファージと混合し、続いて、食細胞活性を定量した。図11に示されるように、リガンド増強抗SIRPA抗体SA-56-90及びSA-56-94は、双方とも、アイソタイプ対照と比較して、マクロファージによる腫瘍細胞の食作用を抑制した。これらの結果は、本開示の抗SIRPA抗体のリガンド増強特性が、少なくとも部分的に、食細胞による食作用を減少させることにより機能し得ることを示唆した。
【0316】
実施例13:アゴニスト性抗SIRPA抗体は、樹状細胞サイトカイン放出を減少させる
以前に述べられているように、いくつかの報告は、SIRPA+樹状細胞サブセットが、気道及び腸炎症の開始及び維持に関与していることを示す。例えば、小腸から単離されたCD103-SIRPA+樹状細胞は、Th17極性化を引き起こし、刺激時に高レベルの炎症誘発性サイトカインを分泌する能力を示す。従って、本開示のアゴニスト抗SIRPA抗体は、ヒト樹状細胞の抑制についても評価された。要約すると、製造者のプロトコールに従って、RosetteSepヒト単球濃縮カクテル(STEMCELL Technologies)を使用して、ヘパリン添加ヒト血液(Blood Centers of the Pacific)からヒト初代単球を単離した。10%のウシ胎児血清(Hyclone)及び100μg/mlのIL-4+100μg/mlのGM-CSF(Peprotech)を含有するRPMI(Invitrogen)に、単球を播種し、樹状細胞への分化を誘導した。5日後、懸濁液中の細胞を収集することにより、未成熟樹状細胞を回収した。
【0317】
抗体を、10μg/mLで96ウェルプレートに吸着させた。洗浄後、10個の単球由来樹状細胞を、0.5ng/mLのLPSの存在下でウェルに播種し、37℃で一晩インキュベートした。翌日、細胞をペレット化し、製造業者の使用説明書(ThermoFisher Scientific)の指示に従って、ELISAによるヒトTNFα定量化のために、上清画分を収集した。樹状細胞を、ヒトIgG1アイソタイプ対照またはアゴニスト抗SIRPA抗体SA-56-90でコーティングされたウェルに播種した。さらなる比較として、樹状細胞を、ITAMを有するDAP12アダプタータンパク質を介したシグナル伝達により樹状細胞を活性化するアゴニスト抗SIRPβ1抗体でコーティングされたウェルにも播種した。図12に示されるように、LPSは、アイソタイプ対照抗体(Hu IgG)上で培養された樹状細胞からのTNFα放出を強力に誘導した。しかし、抗SIRPA抗体SA-56-90の存在下で培養された樹状細胞は、アイソタイプ対照抗体で観察されたものと比較して、LPSへの曝露時に、約42%未満のTNFαを放出した。対照的に、抗SIRPβ1抗体の存在下で培養された樹状細胞は、LPSへの曝露時に、44%超のTNFαを放出した。これらの結果は、樹状細胞に対する本開示の抗SIRPA抗体の効果が、標的とされた特定の受容体に関連する細胞内シグナル伝達モチーフに対応していたことを示した。CD47のSIRPAへの結合を増加させるSIRPA特異的抗体を同定することにより、アゴニスト抗SIRPA抗体は、骨髄性細胞を抑制する抑制シグナルを伝達するのに効果的である。
【0318】
実施例14:抗SIRPA抗体は、ミクログリア-ニューロン共培養物におけるシナプス消失を抑制する
ミクログリアによるニューロンシナプスの消失を測定するためのin vitroモデル系が開発されている。これらのモデル系は、ニューロンと接触しているミクログリアが、スパイン密度及びmEPSC頻度(機能的シナプスを介したニューロン伝達の尺度である)を低減させことを実証する。シナプス刈り込みにおけるSIRPAの役割を決定するために、huSIRPA×huCD47ノックインマウスから採取された解離脳からミクログリア-ニューロンの共培養を確立する。要約すると、消化及び遠心分離前に、細胞播種用のペレットを得るために、大脳皮質を新生仔マウスから採取した。フラスコを200rpm、37℃で1~2時間振盪することにより、初代皮質ミクログリアを星状細胞層から回収し、単離ミクログリアを、ミクログリア対ニューロンの比1:3でDIV14ニューロンに添加し、3日間共培養する。次に、細胞を、抗SIRPA抗体、CD47ブロッキング抗SIRPA抗体、またはアイソタイプ対照抗体で処置する。分析のために細胞を4%のPFAで固定することにより、共培養を終了させる。Iba-1(ミクログリア)、MAP2(ニューロン)、シナプシンI(シナプス前マーカー)、及びPSD-95(シナプス後の密度タンパク質95、シナプス後のマーカー)を標識する抗体による細胞の免疫蛍光染色により、ニューロン-ミクログリア及びシナプス密度を定量する。画像を、共焦点顕微鏡で取得する。シナプシンまたはPSD-95の点の密度を定量するために、ミクログリアの周囲に同心円を描く。各同心円内の点の数を計数する。所与の領域の点の数/神経突起の長さにより、シナプス密度を計算する。ImageJを使用して、全画像を処理する。
【0319】
ミクログリアは、ホスファチジルセリン及び補体因子などのシナプス膜に結合した貪食促進性の「eat-me」シグナルの認識を通じてシナプスを貪食するので、SIRPA-CD47経路を作動する抗体は、クリアランス機序を抑制する。本開示の抗SIRPA抗体で処置されたミクログリア-ニューロン共培養物は、アイソタイプ対照処置共培養物と比較した場合、ミクログリア付近のニューロン上のシナプシン及びPSD-95の染色の増加を示す。CD47ブロッキング抗SIRPA抗体または抗CD47抗体で処置されたミクログリア-ニューロンの共培養物は、シナプス刈り込みを亢進させ、シナプシン及びPSD-95の染色を大幅に低減させる。オリゴマー形態のAβ42ペプチドは、ニューロン-グリア共培養系におけるミクログリア上のSIRPA発現を下方制御することにより、シナプス刈り込みを増強することが示されている。Aβ42オリゴマーの存在下で、本開示の抗SIRPA抗体でミクログリアを処置すると、Aβ42オリゴマー単独で処置された共培養物と比較した場合、シナプスを消失から保護する。
【0320】
実施例15:抗SIRPA抗体は、神経変性マウスモデルにおけるシナプス消失を抑制する
神経変性における認知機能の低下は、罹患した脳におけるニューロンシナプスの大幅な消失に起因すると考えられている。神経変性におけるシナプスの保護におけるSIRPAの役割を評価するために、huSIRPA×huCD47ノックインマウスを、5×FADマウスモデルなどの様々な神経変性マウスモデルと交雑させる。5×FADマウスは、2つのFAD変異M146L及びL286Vを有するヒトPS1と一緒に、スウェーデン型(K670N、M671L)、フロリダ型(1716V)、及びロンドン型(V717I)の家族性アルツハイマー病(FAD)変異を有する変異型ヒトAPP(695)を過剰発現する。両方の導入遺伝子は、マウスThy1プロモーターにより制御され、脳での過剰発現を引き起こし、ADの主な特徴を再現する。マウスを、14週齢から開始して、50mg/kgの抗SIRPA抗体、またはアイソタイプ対照抗体mIgG1(クローンMOPC-21、Bioxcell)で毎週処置する。脳内のミクログリア数と、モリス水迷路、空間学習及び記憶課題、放射状水迷路、空間学習及び記憶課題、Y迷路(空間認知の尺度としての自発的交替を定量する)、オープンフィールドでの新奇選好、学習及び記憶を評価するオペラント学習、ならびに恐怖条件付けを使用した認知障害の低減について、マウスを試験する。シナプス密度を測定するために、シナプス前/後マーカー(Homer1/Vglut1、Homer1/Vglut2、シナプシン1/PSD95)で染色された20μmのマウス脳切片を、63倍の対物レンズを介して共焦点顕微鏡またはレーザー走査型顕微鏡で撮影する。撮影された画像は、ImageJソフトウェアにより共局在するシナプス前点及びシナプス後点の数を定量するために使用され、単一チャネル画像は、ImageJにより単一のシナプスマーカー密度を定量するために使用される。シナプス密度は、点の数/所定の面積として決定される。
【0321】
本開示のアゴニスト抗SIRPA抗体で処置されたマウスは、アイソタイプ対照抗体で処置されたマウスと比較した場合、シナプス前及びシナプス後マーカーの染色及び共局在化で測定されるように、5×FADマウスの脳におけるシナプス密度を有意に増加させる。本開示の抗SIRPA抗体で処置されたマウスの脳におけるシナプス密度の増加は、アイソタイプ対照抗体で処置されたマウスで観察されたものと比較した場合、認知及び行動スコアの改善と相関する。
図1A
図1B
図2
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図5D
図6A
図6B
図7A
図7B
図7C
図7D
図8A
図8B
図8C
図8D
図9
図10A
図10B
図11
図12
【配列表】
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【国際調査報告】