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特表2024-530008インドール誘導体、その製造方法および薬学的用途
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  • 特表-インドール誘導体、その製造方法および薬学的用途 図1
  • 特表-インドール誘導体、その製造方法および薬学的用途 図2
  • 特表-インドール誘導体、その製造方法および薬学的用途 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-14
(54)【発明の名称】インドール誘導体、その製造方法および薬学的用途
(51)【国際特許分類】
   C07D 209/12 20060101AFI20240806BHJP
   A61P 1/18 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 1/16 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 37/02 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 39/02 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 31/12 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 31/04 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 27/16 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 25/30 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 27/02 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 25/14 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 25/16 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 21/00 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 19/02 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 27/12 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 15/00 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 13/12 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 11/00 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 9/00 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 9/10 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 3/10 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 3/00 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 1/00 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 1/04 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 11/06 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 17/06 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 25/28 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 25/08 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 5/18 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 7/06 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 9/12 20060101ALI20240806BHJP
   A61K 31/404 20060101ALI20240806BHJP
   A61P 35/02 20060101ALI20240806BHJP
   C07D 405/12 20060101ALI20240806BHJP
   C07D 409/12 20060101ALI20240806BHJP
   C07D 401/12 20060101ALI20240806BHJP
   A61K 31/454 20060101ALI20240806BHJP
   C07D 209/42 20060101ALI20240806BHJP
   C07D 209/14 20060101ALI20240806BHJP
   C07D 209/18 20060101ALI20240806BHJP
   C07D 403/04 20060101ALI20240806BHJP
   C07D 405/14 20060101ALI20240806BHJP
   A61K 31/4178 20060101ALI20240806BHJP
【FI】
C07D209/12
A61P1/18
A61P1/16
A61P43/00 105
A61P37/02
A61P35/00
A61P39/02
A61P31/12
A61P31/04
A61P27/16
A61P25/30
A61P27/02
A61P25/00
A61P25/14
A61P25/16
A61P29/00 101
A61P21/00
A61P19/02
A61P17/00
A61P27/12
A61P15/00
A61P13/12
A61P11/00
A61P9/00
A61P9/10
A61P3/10
A61P3/00
A61P1/00
A61P1/04
A61P11/06
A61P17/06
A61P25/28
A61P25/08
A61P5/18
A61P7/06
A61P9/12
A61K31/404
A61P35/02
C07D405/12 CSP
C07D409/12
C07D401/12
A61K31/454
C07D209/42
C07D209/14
C07D209/18
C07D403/04
C07D405/14
A61K31/4178
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024506547
(86)(22)【出願日】2022-07-29
(85)【翻訳文提出日】2024-03-13
(86)【国際出願番号】 KR2022011213
(87)【国際公開番号】W WO2023013996
(87)【国際公開日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】10-2021-0101379
(32)【優先日】2021-08-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Witepsol
2.TWEEN
(71)【出願人】
【識別番号】523386289
【氏名又は名称】ミトイミューン・セラピューティクス・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】MITOIMMUNE THERAPEUTICS INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100156144
【弁理士】
【氏名又は名称】落合 康
(74)【代理人】
【識別番号】100103230
【弁理士】
【氏名又は名称】高山 裕貢
(72)【発明者】
【氏名】キム,スンハ
(72)【発明者】
【氏名】チャン,ヘギョン
(72)【発明者】
【氏名】ユ,ウンギョン
(72)【発明者】
【氏名】チャン,ギョングク
(72)【発明者】
【氏名】ソ,ムヨン
(72)【発明者】
【氏名】パク,ジンソン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,ジョンヒ
(72)【発明者】
【氏名】パク,ヒョンジュン
(72)【発明者】
【氏名】パク,ジョンヒャン
(72)【発明者】
【氏名】パク,ユンミン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジェヨン
(72)【発明者】
【氏名】ユン,イェウォン
【テーマコード(参考)】
4C086
【Fターム(参考)】
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086BC13
4C086BC21
4C086BC38
4C086GA02
4C086GA03
4C086GA07
4C086MA01
4C086MA04
4C086MA52
4C086MA55
4C086NA14
4C086ZA02
4C086ZA06
4C086ZA16
4C086ZA33
4C086ZA34
4C086ZA36
4C086ZA42
4C086ZA55
4C086ZA59
4C086ZA66
4C086ZA75
4C086ZA81
4C086ZA96
4C086ZB07
4C086ZB15
4C086ZB21
4C086ZB26
4C086ZB27
4C086ZB33
4C086ZB35
4C086ZC06
4C086ZC21
4C086ZC35
4C086ZC37
4C086ZC39
(57)【要約】
本発明は、化学式1の化合物、その製造方法、これを有効成分として含む薬学的組成物、およびその用途に関する。本発明による化学式1の化合物は、心臓、腎臓、神経、網膜、肝、または肺細胞のような多様な細胞において細胞壊死およびフェロトーシス阻害効能を示すことができ、これによって、細胞壊死またはフェロトーシス関連疾患の予防または治療に有用に用いることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記化学式1の化合物、その異性体、その溶媒和物、その水和物、またはその薬学的に許容可能な塩:
【化1】
前記化学式1において、
は、水素またはC1-8アルキルであり、
は、水素、5~10原子のアリール、5~10原子のヘテロアリール、C1-8アルキル、またはC1-8アルコキシであり、Rは、ハロゲンで置換もしくは非置換であり、
は、水素、ニトリル、5~10原子のアリール、5~10原子のヘテロアリール、C1-8アルキル、C1-8アルコキシ、-C(=O)-X、-CH(OH)-X、-CH=CH-C(=O)-X、-CHCH-C(=O)-X、または-CH=N-Xであり、Rの5~10原子のアリール、5~10原子のヘテロアリール、またはC1-8アルキルは、置換基Yで置換もしくは非置換であり、
前記置換基XおよびYは、それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、C1-8アルキル、C1-8ハロアルキル、C1-8アルコキシ、C1-3エステル、5~10原子のアリールおよび5~10原子のヘテロアリールから成る群から選択される1種以上であり、
は、-C1-8アルキレン-O-Rであり、
は、C1-8アルキルまたは-(CH-C3-10シクロアルキルであり、mは、1~4の整数であり、
およびRは、それぞれ独立して、水素、C1-8アルキル、C1-8アルコキシ、C3-10シクロアルキル、-(CH-C3-10シクロアルキル、C3-10ヘテロシクロアルキル、-(CH-C3-10ヘテロシクロアルキル、5~10原子のアリール、ベンジルまたは5~10原子のヘテロアリールであり、pは、1~4の整数であり、
およびRは、ハロゲン、C1-8アルキル、C1-8アルコキシ、C1-8ハロアルキル、オキソ(=O)、-C(=O)-C1-8アルキル、-C(=O)OC1-8アルキルおよび-S(=O)1-8アルキルから成る群から選択される置換基R8で1つ以上置換もしくは非置換である。
【請求項2】
化学式1の化合物は、下記化学式2で表される、請求項1に記載の化合物、その異性体、その溶媒和物、その水和物、またはその薬学的に許容可能な塩:
【化2】
上記式中、R~RおよびR~Rは、それぞれ請求項1で定義されたものと同じであり、nは、1~4の整数である。
【請求項3】
は、水素またはC1-6アルキルであり、
は、水素、5~8原子のアリール、N、O、およびSのうち1つ以上のヘテロ原子を含む5~8原子のヘテロアリール、C1-6アルキル、またはC1-6アルコキシであり、Rは、ハロゲンで置換もしくは非置換であり、
は、水素、ニトリル、5~8原子のアリール、N、O、およびSのうち1つ以上のヘテロ原子を含む5~8原子のヘテロアリール、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、-C(=O)-X、-CH(OH)-X、-CH=CH-C(=O)-X、-CHCH-C(=O)-X、または-CH=N-Xであり、Rの5~8原子のアリール、5~8原子のヘテロアリール、またはC1-6アルキルは、置換基Yで置換もしくは非置換であり、
前記置換基XおよびYは、それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-3エステル、5~8原子のアリール、およびN、O、およびSのうち1つ以上のヘテロ原子を含む5~8原子のヘテロアリールから成る群から選択される1種以上であり、
は、-C1-8アルキレン-O-Rであり、
は、C1-8アルキルまたは-(CH-C3-7シクロアルキルであり、mは、1~4の整数であり、
およびRは、それぞれ独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C3-7シクロアルキル、-(CH-C3-7シクロアルキル、C3-7ヘテロシクロアルキル、-(CH-C3-7ヘテロシクロアルキル、5~8原子のアリール、ベンジルまたはN、O、およびSのうち1つ以上のヘテロ原子を含む5~8原子のヘテロアリールであり、pは、1~4の整数であり、
およびRは、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、オキソ(=O)、-C(=O)-C1-6アルキル、-C(=O)OC1-6アルキルおよび-S(=O)1-6アルキルから成る群から選択される置換基Rで1つ以上置換もしくは非置換である、請求項1に記載の化合物、その異性体、その溶媒和物、その水和物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項4】
は、水素、または5~10原子のアリールである、請求項1に記載の化合物、その異性体、その溶媒和物、その水和物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項5】
は、5~10原子のアリールまたは5~10原子のヘテロアリールであり、C1-3エステルの置換基Yで1つ以上置換もしくは非置換であり;または
は、C1-8アルキルであり、ヒドロキシ、C1-8ハロアルキル、およびC1-8アルコキシから選択される置換基Yで1つ以上置換もしくは非置換である、請求項1に記載の化合物、その異性体、その溶媒和物、その水和物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項6】
が-C(=O)-Xである場合、Xは、C1-8ハロアルキルであるか;
が-CH=CH-C(=O)-Xである場合、Xは、C1-8アルコキシ、または5~10原子のアリールであるか;
が-CHCH-C(=O)-Xである場合、Xは、C1-8アルコキシ、またはヒドロキシであるか;または
が-CH=N-Xである場合、Xは、C1-8アルコキシである、請求項1に記載の化合物、その異性体、その溶媒和物、その水和物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項7】
およびRは、同時にC3-7シクロアルキルであるか;
およびRのうちいずれか1つが水素であり、残りの1つがC1-8アルキル、C1-8アルコキシ、C3-10シクロアルキル、-(CH-C3-10シクロアルキル、C3-10ヘテロシクロアルキル、-(CH-C3-10ヘテロシクロアルキル、5~10原子のアリール、ベンジル、または5~10原子のヘテロアリールであり、pは、1~4の整数であり、ここでヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、N、OおよびSのうち1つ以上のヘテロ原子を含む、請求項1に記載の化合物、その異性体、その溶媒和物、その水和物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項8】
およびRのうち1つ以上がC1-8アルキルである場合、置換基Rは、C1-8アルコキシであり;
およびRのうち1つ以上がNのヘテロ原子を含むC3-10ヘテロシクロアルキルである場合、置換基Rは、-C(=O)-C1-6アルキル、-C(=O)OC1-6アルキルおよび-S(=O)1-6アルキルから成る群から選択され;または
およびRのうち1つ以上がSのヘテロ原子を含むC3-10ヘテロシクロアルキルである場合、置換基Rは、オキソ(=O)である、請求項1に記載の化合物、その異性体、その溶媒和物、その水和物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項9】
前記化学式1の化合物は、下記化合物群から選択されるいずれか1つであることを特徴とする請求項1に記載の化合物、その異性体、その溶媒和物、その水和物、またはその薬学的に許容可能な塩:
<1>5-(メトキシメチル)-2-フェニル-N-テトラヒドロピラン-4-イル-1H-インドール-7-アミン;
<2>N-シクロペンチル-5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン;
<3>5-(メトキシメチル)-2-フェニル-N-(テトラヒドロピラン-4-イルメチル)-1H-インドール-7-アミン;
<4>N-(1,1-ジオキソチアン-4-イル)-5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン;
<5>5-(メトキシメチル)-N-(1-メチルスルホニル-4-ピペリジル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン;
<6>1-[4-[[5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-イル]アミノ]-1-ピペリジル]エタノン;
<7>N-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)-5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン;
<8>N-ベンジル-5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン;
<9>tert-ブチル4-[[5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-イル]アミノ]-ピペリジン-1-カルボキシレート;
<10> N-イソプロピル-5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン;
<11>5-(メトキシメチル)-N-(1-メチル-4-ピペリジル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン;
<12>N-(2-メトキシエチル)-5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン;
<13>5-(メトキシメチル)-N-(3-メトキシプロピル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン;
<14>5-(メトキシメチル)-N-(1-オキソチアン-4-イル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン;
<15>5-(tert-ブトキシメチル)-2-フェニル-N-テトラヒドロピラン-4-イル-1H-インドール-7-アミン;
<16>5-(tert-ブトキシメチル)-N-シクロペンチル-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン;
<17>5-(tert-ブトキシメチル)-N,N-ジシクロペンチル-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン;
<18>5-(メトキシメチル)-3-フェニル-N-テトラヒドロピラン-4-イル-1H-インドール-7-アミン;
<19>N-シクロペンチル-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン;
<20>5-(エトキシメチル)-2-フェニル-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-インドール-7-アミン;
<21>N-シクロペンチル-5-(イソプロポキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン;
<22>5-(イソプロポキシメチル)-2-フェニル-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-インドール-7-アミン;
<23>7-(シクロペンチルアミノ)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-カルボニトリル;
<24>5-(エトキシメチル)-2-フェニル-7-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-1H-インドール-3-カルボニトリル;
<25>(E)-7-(シクロペンチルアミノ)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-カルバルデヒドO-メチルオキシム;
<26>(E)-7-(ビス(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-カルバルデヒドO-メチルオキシム;
<27>(E)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-1H-インドール-3-カルバルデヒドO-メチルオキシム;
<28>N-シクロペンチル-5-(エトキシメチル)-3-(メトキシメチル)-1-メチル-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン;
<29>5-(エトキシメチル)-3-(メトキシメチル)-1-メチル-2-フェニル-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-インドール-7-アミン;
<30>メチル(E)-3-(7-(シクロペンチルアミノ)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)アクリレート;
<31>メチル(E)-3-(5-(エトキシメチル)-2-フェニル-7-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-1H-インドール-3-イル)アクリレート;
<32>1-(7-(シクロペンチルアミノ)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-2,2,2-トリフルオロエタン-1-オン;
<33>1-(5-(エトキシメチル)-2-フェニル-7-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-1H-インドール-3-イル)-2,2,2-トリフルオロ-1-オン;
<34>(E)-3-(7-(シクロペンチルアミノ)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-1-フェニルプロプ-2-エン-1-オン;
<35>(E)-3-(5-(エトキシメチル)-2-フェニル-7-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-1H-インドール-3-イル)-1-フェニルプロプ-2-エン-1-オン;
<36>1-(7-(シクロペンチルアミノ)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-2,2,2-トリフルオロエタン-1-オル;
<37>1-(5-(エトキシメチル)-2-フェニル-7-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-1H-インドール-3-イル)-2,2,2-トリフルオロ-1-オル;
<38>メチル3-(7-(シクロペンチルアミノ)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)プロパノエート;
<39>メチル3-(5-(エトキシメチル)-2-フェニル-7-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-1H-インドール-3-イル)プロパノエート;
<40>3-(7-(シクロペンチルアミノ)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)プロパン酸;
<41>5-(2-メトキシエチル)-2-フェニル-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-インドール-7-アミン;
<42> N-シクロペンチル-5-(2-メトキシエチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン;
<43>エチル2-(7-(シクロペンチルアミノ)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-1H-イミダゾール-1-カルボキシレート;
<44>エチル2-(5-(エトキシメチル)-2-フェニル-7-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-1H-インドール-3-イル)-1H-イミダゾール-1-カルボキシレート;
<45>N-シクロペンチル-5-(エトキシメチル)-3-(1H-イミダゾール-2-イル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン;
<46>5-(エトキシメチル)-3-(1H-イミダゾール-2-イル)-2-フェニル-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-インドール-7-アミン;
<47>2-フェニル-5-(プロポキシメチル)-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-インドール-7-アミン;
<48>5-((シクロプロピルメトキシ)メチル)-2-フェニル-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-インドール-7-アミン;
<49>5-(エトキシメチル)-2-フェニル-N-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)-1H-インドール-7-アミン;
<50>5-(3-メトキシプロピル)-2-フェニル-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル-1H-インドール-7-アミン;および
<51>5-(3-エトキシプロピル)-2-フェニル-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-インドール-7-アミン。
【請求項10】
化学式3の化合物およびHO-Rを反応させて化学式4の化合物を製造する段階、
化学式4の化合物を還元させる段階および
還元された化学式4の化合物から化学式1の化合物を製造する段階を含む化学式1の化合物の製造方法:
【化3】
【化4】
【化5】
上記式中、Rは、-C1-8アルキレン-LGであり、LGは、脱離基であり、R~Rは、それぞれ請求項1で定義したものと同一である。
【請求項11】
有効成分として請求項1に記載の化学式1の化合物、その異性体、その溶媒和物、その水和物、またはその薬学的に許容可能な塩;および薬学的に許容可能な担体を含む、細胞壊死またはフェロトーシス関連疾患の予防または治療用薬学的組成物。
【請求項12】
有効成分として請求項1に記載の化学式1の化合物、その異性体、その溶媒和物、その水和物、またはその薬学的に許容可能な塩;および薬学的に許容可能な担体を含む下記グループから選択される細胞壊死またはフェロトーシス関連疾患の予防または治療用薬学的組成物:
急性または慢性肝疾患、認知症、パーキンソン病、ハンチントン病、虚血性疾患、糖尿病、膵炎、バクテリア性またはウイルス性敗血症、壊死性直腸結腸炎(necrotizing proctocolitis)、嚢胞性線維症、関節リウマチ、退行性関節炎、腎症、バクテリア感染、ウイルス感染、多発性硬化症、白血病、リンパ腫、新生児呼吸困難症候群、窒息、結核、子宮内膜症、血管無力症、乾癬、凍傷、ステロイド処理合併症、壊疽、圧痛、血色素尿症、火傷、高熱症、クローン病、セリアック病、コンパートメント症候群、くも状静脈瘤、糸球体腎炎、腎臓虚血再灌流障害、筋強直性ジストロフィー、マイコプラズマ疾患、炭疽病、アンダーソン病、先天性ミトコンドリア病、フェニルケトン尿症、胎盤梗塞、梅毒および無菌性壊死;およびアルコール中毒およびコカイン、抗生剤、抗がん剤、非ステロイド性抗炎症薬物(NSAID)、シクロスポリン(cyclosporine)、化学毒素、毒ガス、農薬、重金属への曝露またはこれらの投与または自己投与と関連した壊死、放射能またはUVへの曝露による損傷およびこれと関連した細胞壊死、急性/慢性腎疾患、外傷性脳損傷、ルーゲリック病、壊死性大腸炎(necrotizing colitis)、ウイルス感染、乾癬およびアレルギー性皮膚炎を含む皮膚疾患、臓器保存/臓器移植、急性肺障害症候群/急性肺疾患、肺炎、結核、喘息、肺動脈高血圧、慢性閉塞性肺疾患(chronic obstruction pulmonary disease)、特発性肺線維症(idiopathic pulmonary fibrosis)および嚢胞性肺線維症(cystic fibrosis)を含む炎症性肺疾患(chronic Inflammatory pulmonary disease)、脱髄(demyelination)と筋萎縮性側索硬化症(ALS;amyotrophic lateral sclerosis)を含む脱髄疾患、肺動脈高血圧を含む高血圧、脳卒中、プリオン病(prion disease)、てんかん、運動失調(ataxia)、偏頭痛、認知減退、発作、振戦、精神疾患、インスリン抵抗性、高脂血症、アテローム性動脈硬化(atherosclerosis)、クローン病と潰瘍性結腸炎を含む炎症性腸疾患(IBD;inflammatory bowel disease)、がんおよびがんの転移、黄斑変性、色素網膜炎、視神経病、白内障および緑内障を含む視覚障害関連疾患、貧血、胆汁鬱血(cholestasis)、副甲状腺機能低下症、汎血球減少症、膵臓障害、乳酸アシドーシス(lactic acidosis)、乳酸血症(lactacidaemia)、聴力損失、低身長、腸閉塞症、心伝導系障害(cardiac conduction defect)、心筋症(cardiomyopathy)、 子宮内膜症、不妊、早期更年期、リムバーグリッド/ベッカー筋ジストロフィー(GGMD/BMD;limbar gride/Becker muscular dystrophy)とデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD;Duchenne muscular dystrophy)を含む筋ジストロフィー疾患、老化および老化関連疾患、および粘膜炎。
【請求項13】
前記疾患は、退行性神経疾患、肝疾患(liver disease)、腎疾患、脳卒中、心筋梗塞症、眼疾患(ocular disease)または肺疾患(lung disease)である、請求項11に記載の細胞壊死またはフェロトーシス関連疾患の予防または治療用薬学的組成物。
【請求項14】
前記退行性神経疾患は、アルツハイマー疾患(Alzheimer’s Disease)、パーキンソン病(Parkinson’s Disease)、てんかん(Epilepsy)、ハンチントン病(Huntington’s Disease)、ルーゲリック病(Amyotrophic lateral sclerosis)、フリードライヒ失調症(Friedreich’s ataxia)、多発性硬化症(Multiple sclerosis)、CMT(Charcot-Marie-Tooth)疾患、レヴィー小体認知症(Dementia with Lewy Bodies)および外傷性脳損傷(Traumatic Brain Injury)から成る群から選択される1種以上である、請求項13に記載の細胞壊死またはフェロトーシス関連疾患の予防または治療用薬学的組成物。
【請求項15】
請求項1に記載の化学式1の化合物、その異性体、その水和物、その溶媒和物、またはその薬学的に許容可能な塩を、これを必要とする対象に薬学的に有効な量で投与する段階を含む細胞壊死またはフェロトーシス関連疾患の予防または治療方法。
【請求項16】
前記疾患は、脂質過酸化(lipid peroxidation)を伴うものである、請求項15に記載の細胞壊死またはフェロトーシス関連疾患の予防または治療方法。
【請求項17】
請求項1に記載の化学式1の化合物、その異性体、その水和物、その溶媒和物、またはその薬学的に許容可能な塩を、これを必要とする対象に薬学的に有効な量で投与する段階を含む、フェロトーシスを抑制する方法。
【請求項18】
請求項1に記載の化学式1の化合物、その異性体、その水和物、その溶媒和物、またはその薬学的に許容可能な塩を細胞と接触させる段階を含む、細胞の活性酸素種(reactive oxygen species、ROS)を抑制する方法。
【請求項19】
細胞壊死またはフェロトーシス関連疾患の予防または治療における請求項1に記載の化学式1の化合物またはその異性体、その溶媒和物、またはその薬学的に許容可能な塩の用途。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化学式1の化合物、その異性体、その溶媒和物、その水和物、またはその薬学的に許容可能な塩とその製造方法、それを含む薬学的組成物、およびその用途に関する。
【背景技術】
【0002】
細胞死滅は、生命体の存続のための細胞機能の維持および変化に寄与したり、発生(embryonic development)のための細胞の増殖と均衡を成し、細胞の数を維持するのに寄与し、免疫システムにおいてウイルスまたはバクテリアの侵入、局所的傷害などの外部から発生する様々な危険信号を免疫体系に効果的かつ迅速に知らせるための方法として活用されている。
【0003】
しかしながら、外部危険や局所傷害による細胞死は、免疫体系の過度な活性化による局所または全身性炎症(Inflammation)の原因となり、生命体の危害が発生する状況につながることがある。このような現象が現れる細胞死は、主に壊死性細胞死(Necrotic cell death,or necrosis)で観察され、研究者らは、細胞壊死を防ぎ、疾患の治療および改善をするために多くの研究を進めてきた。
【0004】
細胞壊死は、通常、細胞に加わる急激な物理的、化学的衝撃による酸素枯渇およびエネルギー枯渇、細胞膜崩壊などの特徴を示す細胞死であり、同時にATP(Adenosine triphosphate)、Ca2+(Calcium ion)、ROS(Reactive oxygen species)、HMGB1(High mobility group box 1)などのような損傷と関連した物質(DAMPs,Damage associated with molecular patterns)が放出されるが、これらの物質は、周辺細胞を刺激または損傷し、連鎖的な炎症反応および細胞死を誘導することが知られている。このような細胞壊死は、非調節的細胞死(NRCD,Non-regulated cell death)であり、カスパーゼ(Caspases)により調節される調節的細胞死(RCD,Regulated cell death)である細胞自然死(Apoptosis)と区別される。
【0005】
過去、疾患の治療のために、細胞死の研究において調節的細胞死である細胞自然死について多くの研究が行われており、製薬会社も、カスパーゼ抑制剤の開発に多くの努力を傾けてきたが、FDA承認を受けた薬物は殆どないのが現況である。細胞自然死は、体内恒常性の維持のために現れる細胞死である可能性が高く、一方で、細胞壊死は、病的状況で主に現れる細胞死である。これより、疾患の予防および治療において細胞壊死の抑制に対する研究が非常に重要である。
【0006】
最近、細胞死滅に対する研究が活発に進行されるにつれて、細胞壊死と区別される調節的壊死性細胞死(RNCD、Regulated necrotic cell death)であるフェロトーシス(Ferroptosis)が新しく明らかになった。
【0007】
フェロトーシスは、脂質過酸化物(Lipid peroxide)の蓄積および鉄(Iron)が関連していることが特徴である。細胞は、一般的に、システムXc(System Xc)を介してシスチン(Cystine)を供給されて、グルタチオンの濃度を維持し、GPX4(Glutathione peroxidase 4)を作動させて、細胞内脂質過酸化物質を除去する抗酸化システムを作動している。しかしながら、グルタチオンの濃度が低いか、GPX4が作用をしない場合、脂質過酸化物の蓄積による脂質、タンパク質、核酸などの損傷および細胞膜の崩壊を誘導し、細胞死が起こる。脂質過酸化物の蓄積のさらに他の要因としては、鉄イオンがフェントン反応(fenton reaction)により細胞内活性酸素と結合して生成されたROSが関与することが知られている。脂質過酸化物による細胞死も、細胞壊死と類似の様相でDAMPs物質が多量で細胞外に放出され、炎症および周辺細胞の死滅を誘発する。
【0008】
したがって、フェロトーシスは、細胞壊死と類似に病的状況で観察されることが多く報告されており、フェロトーシスの抑制が疾患の予防と治療に非常に重要である。
【0009】
非調節的細胞死である細胞壊死と調節的壊死性細胞死であるフェロトーシスが現れる代表的な疾患として、虚血性疾患(Ischemic disease、例えば、心筋梗塞症、脳卒中、神経障害)、退行性神経疾患(Neurodegenerative disease)、炎症性疾患(Inflammatory disease)、老化、黄斑変性と肺疾患などが報告されている。これより、疾患の研究および治療において細胞壊死とフェロトーシス抑制物質の発見と開発も非常に至急である。
【0010】
なお、5-[(1,1-ジオキシド-4-チオモルホリニル)メチル]-2-フェニル-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-インドール-7-アミンは、国際特許公開WO2009-025478公報を通じて開示された化合物であり、細胞壊死および関連疾患に対する予防または治療および改善効果を示すと知られた物質である。前記化合物のようなインドール誘導体は、医薬的に非常に有用な構造であり、これらの構造について多くの研究が進行中にある。
【0011】
本発明者らは、細胞壊死と類似性を有する調節的壊死性細胞死であるフェロトーシスが前記化合物のようなインドール誘導体に医薬学的に類似の効能を現れるかに対する研究を行い、その効果を確認した。これより、本発明者らは、非調節性細胞壊死および調節的壊死性細胞死であるフェロトーシス関連疾患の予防または治療および改善効果を示す多様な化合物に対する研究を持続的に行い、これによって、新規化合物を合成し、その効果を確認し、本発明を完成するに至った。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】国際特許公開WO2009-025478公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の目的は、新規の化学式1の化合物、その異性体、その溶媒和物、その水和物、またはその薬学的に許容可能な塩を提供することにある。
【0014】
また、本発明の目的は、薬学的に許容される担体とともに活性成分として化学式1の化合物、その異性体、その溶媒和物、その水和物、またはその薬学的に許容可能な塩を含む細胞壊死またはフェロトーシス関連疾患を予防または治療するための薬学的組成物を提供することにある。
【0015】
また、本発明の目的は、化学式1の化合物の製造方法および細胞壊死またはフェロトーシス関連疾患を予防または治療するための方法を提供することにある。
【0016】
また、本発明の目的は、フェロトーシスを抑制する方法および活性酸素種を抑制する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は、下記化学式1の化合物、その異性体、その溶媒和物、その水和物、またはその薬学的に許容可能な塩を提供する。
【化1】
前記化学式1において、
は、水素またはC1-8アルキルであり、
は、水素、5~10原子のアリール、5~10原子のヘテロアリール、C1-8アルキル、またはC1-8アルコキシであり、Rは、ハロゲンで置換もしくは非置換であり、
は、水素、ニトリル、5~10原子のアリール、5~10原子のヘテロアリール、C1-8アルキル、C1-8アルコキシ-C(=O)-X、-CH(OH)-X、-CH=CH-C(=O)-X、-CHCH-C(=O)-X、または-CH=N-Xであり、Rの5~10原子のアリール、5~10原子のヘテロアリール、またはC1-8アルキルは、置換基Yで置換もしくは非置換であり、
前記置換基XおよびYは、それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、C1-8アルキル、C1-8ハロアルキル、C1-8アルコキシ、C1-3エステル、5~10原子のアリール、および5~10原子のヘテロアリールから成る群から選択される1種以上であり、
は、-C1-8アルキレン-O-Rであり、
は、C1-8アルキルまたは-(CH-C3-10シクロアルキルであり、mは、1~4の整数であり、
およびRは、それぞれ独立して、水素、C1-8アルキル、C1-8アルコキシ、C3-10シクロアルキル、-(CH-C3-10シクロアルキル、C3-10ヘテロシクロアルキル、-(CH-C3-10ヘテロシクロアルキル、5~10原子のアリール、ベンジルまたは5~10原子のヘテロアリールであり、pは、1~4の整数であり、
およびRは、ハロゲン、C1-8アルキル、C1-8アルコキシ、C1-8ハロアルキル、オキソ(=O)、-C(=O)-C1-8アルキル、-C(=O)OC1-8アルキルおよび-S(=O)1-8アルキルから成る群から選択される置換基Rで1つ以上置換もしくは非置換である。
【0018】
本発明による置換基の定義において、用語「アルキル(alkyl)」は、脂肪族炭化水素ラジカルを意味する。アルキルは、アルケニルやアルキニル部位を含まない「飽和アルキル(saturated alkyl)」であるか、少なくとも1つのアルケニルまたはアルキニル部位を含む「不飽和アルキル(unsaturated alkyl)」でありうる。
【0019】
「アルケニル(alkenyl)」は、少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を含むグループを意味し、「アルキニル(alkynyl)」は、少なくとも1つの炭素-炭素三重結合を含むグループを意味する。アルケニルおよびアルキニルは、直鎖、または分岐鎖の非環式炭化水素を意味する。
【0020】
アルキルグループは、別途定義しない限り、1~20個の炭素原子を有することができる。アルキルグループは、1~10個の炭素原子などを有する中間サイズのアルキルであってもよい。アルキルグループは、1~6個の炭素原子などを有する低級アルキルであってもよい。典型的なアルキルグループには、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t-ブチル、ペンチル、ヘキシル、エテニル、プロペニル、ブテニルなどが含まれるが、これらにのみ限定されるものではない。例えば、C1-4アルキルは、アルキル鎖に1~4個の炭素原子を有し、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチルおよびt-ブチルから成るグループから選択される。
【0021】
用語「アルキレン(alkylene)」は、前記アルキルにおいてラジカルがさらに形成された炭化水素2価基を意味し、その例としては、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレンなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0022】
用語「アルコキシ(alkoxy)」は、別途定義しない限り、アルキルオキシを意味し、その例としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0023】
用語「ハロアルキル(haloalkyl)」は、-RX(Xは、1つ以上のハロゲン(F、Cl、Br、またはIなど))を意味し、すなわち、「ハロアルキル」は、1つ以上のハロゲンが置換されたアルキル形態でありうる。例えば、「1-8ハロアルキル」は、トリフルオロメチル、またはジフルオロメチルなどを含んでもよいが、これらに限定されるものではない。
【0024】
用語「シクロアルキル(cycloalkyl)」は、別途定義しない限り、飽和または不飽和脂肪族環を意味する。また、環を成す原子は、3~12個でありうる。典型的なシクロアルキルグループには、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどが含まれるが、これらにのみ限定されるものではない。
【0025】
用語「ヘテロシクロアルキル(heterocycloalkyl)」は、別途定義しない限り、N、OおよびSから成るグループから選択されたヘテロ原子を1~3個含む前記定義されたシクロアルキルを意味する。ヘテロシクロアルキルは、単一環であってもよく、スピロ(spiro)環、架橋(bridged)環または縮合(fused)環のような多重環であってもよい。ヘテロシクロアルキルの例としては、ピロリジン、ピペリジン、テトラヒドロピラン、オキセタン、チオピランおよびこれと類似のグループが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0026】
用語「アリール(aryl)」は、共有パイ電子系を有する少なくとも1つの環を含み、例えば、単環式または縮合環多環式(すなわち、炭素原子の隣接する対を分割するリング)グループを含む。すなわち、本明細書においてアリールは、別途定義しない限り、フェニル、ナフチルなどを含む4~10員、好ましくは、6~10員の芳香族単環式または多環式環を意味する。
【0027】
用語「ヘテロアリール(heteroaryl)」は、別途定義しない限り、N、OおよびSから成るグループから選択された1~3個のヘテロ原子を含み、ベンゾまたはC3-8シクロアルキルと縮合することができる芳香族3~10員環、好ましくは、4~8員環、より好ましくは、5~6員環を意味する。単環式ヘテロアリールの例としては、チアゾール、オキサゾール、チオフェン、フラン、ピロール、イミダゾール、イソオキサゾール、イソチアゾール、ピラゾール、トリアゾール、トリアジン、チアジアゾール、テトラゾール、オキサジアゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジンおよびこれと類似のグループが挙げられるが、これらに限定されるものではない。非環式ヘテロアリールの例としては、インドール、インドリン、ベンゾチオフェン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、ベンゾオキサゾール、ベンズイソオキサゾール、ベンズチアゾール、ベンズチアジアゾール、ベンズトリアゾール、キノリン、イソキノリン、プリン、フロピリジンおよびこれと類似のグループが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0028】
用語「ヘテロサイクル」は、別途定義しない限り、N、OおよびSから成るグループから選択された1~3個のヘテロ原子を含み、ベンゾまたはC3-8シクロアルキルと縮合することができ、飽和あるいは1または2個の二重結合を含む3~10員環、好ましくは、4~8員環、より好ましくは、5~6員環を意味する。ヘテロサイクルの例としては、ピロリン、ピロリジン、イミダゾリン、イミダゾリジン、ピラゾリン、ピラゾリジン、ピラン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、ピペラジン、ヒドロフランなどが挙げられるが、これらにのみ限定されるものではない。
【0029】
その他本明細書において使用された用語と略語は、別途定義しない限り、本発明の属する技術分野における当業者に通常的に理解される意味として解釈され得る。
【0030】
本明細書において、「水和物(hydrate)」は、非共有的分子間力(non-covalent intermolecular force)により結合した化学量論的(stoichiometric)または非化学量論的(non-stoichiometric)量の水を含んでいる本発明の化合物またはその塩を意味する。本発明の前記化学式1で表される化合物の水和物は、非共有的分子間力で結合する化学量論的または非化学量論的量の水を含んでもよい。前記水和物は、1当量以上、好ましくは、1当量~5当量の水を含有することができる。このような水和物は、水または水を含有する溶媒から本発明の前記化学式1で表される化合物、その異性体またはこれらの薬学的に許容可能な塩を結晶化させて製造することができる。
【0031】
本明細書において、「溶媒和物(solvate)」は、非共有的分子間力により結合した化学量論的または非化学量論的量の溶媒を含んでいる本発明の化合物またはその塩を意味する。それに関する好適な溶媒としては、揮発性、非毒性、および/またはヒトに投与するのに適した溶媒がある。
【0032】
本明細書において、「異性体(isomer)」は、同じ化学式または分子式を有するが、構造的または立体的に異なる本発明の化合物またはその塩を意味する。このような異性体には、互変異性体(tautomer)などの構造異性体と、非対称炭素中心を有するRまたはS異性体、幾何異性体(トランス、シス)などの立体異性体、光学異性体(enantiomer)が全部含まれる。これらのすべての異性体およびその混合物も、本発明の範囲に含まれる。
【0033】
前記化学式1の化合物は、下記化学式2で表される、化合物であってもよい。
【化2】
上記式中、R~RおよびR~Rは、それぞれ本明細書で定義された通りであり、nは、1~4の整数であってもよい。
【0034】
化学式1の化合物の一様態によれば、
は、水素またはC1-6アルキルであり、
は、水素、5~8原子のアリール、N、O、およびSのうち1つ以上のヘテロ原子を含む5~8原子のヘテロアリール、C1-6アルキル、またはC1-6アルコキシであり、Rは、ハロゲンで置換もしくは非置換であり、
は、水素、ニトリル、5~8原子のアリール、N、O、およびSのうち1つ以上のヘテロ原子を含む5~8原子のヘテロアリール、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ-C(=O)-X、-CH(OH)-X、-CH=CH-C(=O)-X、-CHCH-C(=O)-X、または-CH=N-Xであり、Rの5~8原子のアリール、5~8原子のヘテロアリール、またはC1-6アルキルは、置換基Yで置換もしくは非置換であり、
前記置換基XおよびYは、それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、C1-8アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-3エステル、5~8原子のアリール、およびN、O、およびSのうち1つ以上のヘテロ原子を含む5~8原子のヘテロアリールから成る群から選択される1種以上であり、
は、-C1-8アルキレン-O-Rであり、
は、C1-8アルキルまたは-(CH-C3-7シクロアルキルであり、mは、1~4の整数であり、
およびRは、それぞれ独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C3-7シクロアルキル、-(CH-C3-7シクロアルキル、C3-7ヘテロシクロアルキル、-(CH-C3-7ヘテロシクロアルキル、5~8原子のアリール、ベンジルまたはN、O、およびSのうち1つ以上のヘテロ原子を含む5~8原子のヘテロアリールであり、pは、1~4の整数であり、
およびRは、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、オキソ(=O)、-C(=O)-C1-6アルキル、-C(=O)OC1-6アルキルおよび-S(=O)1-6アルキルから成る群から選択される置換基Rで1つ以上置換もしくは非置換であってもよい。
【0035】
化学式1の化合物において、Rは、水素またはC1-6アルキルであってもよく、好ましくは、水素またはC1-3アルキルであってもよい。
【0036】
一具体様態において、RがC1-8アルキルである場合、Rは、C1-8アルコキシで置換されたC1-8アルキルであってもよい。
【0037】
化学式1の化合物において、Rは、水素、5~10原子のアリール、5~10原子のヘテロアリール、C1-8アルキル、またはC1-8アルコキシであり、Rは、ハロゲンで置換もしくは非置換であってもよい。具体的には、Rは、非置換の5~10原子のアリールであってもよく、より具体的に、フェニル、特に、非置換のフェニルであってもよい。
【0038】
一具体様態において、Rは、水素であり、Rは、5~10原子のアリールであってもよい。
【0039】
化学式1の化合物において、Rは、水素、ニトリル、5~10原子のアリール、5~10原子のヘテロアリール、C1-8アルキル、C1-8アルコキシ、-C(=O)-X、-CH(OH)-X、-CH=CH-C(=O)-X、-CHCH-C(=O)-X、または-CH=N-Xであり、Rの5~10原子のアリール、5~10原子のヘテロアリール、またはC1-8アルキルは、置換基Yで置換もしくは非置換であってもよい。
【0040】
一具体様態において、Rは、水素、ニトリル、5~10原子のアリール、N、O、およびSのうち1つ以上のヘテロ原子を含む5~10原子のヘテロアリール、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、-C(=O)-X、-CH(OH)-X、-CH=CH-C(=O)-X、-CHCH-C(=O)-X、または-CH=N-Xであってもよく、Rの5~10原子のアリール、N、O、およびSのうち1つ以上のヘテロ原子を含む5~10原子のヘテロアリール、またはC1-6アルキルは、置換基Yで置換もしくは非置換であってもよく、
前記置換基XおよびYは、それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-3エステル、5~10原子のアリール、およびN、O、およびSのうち1つ以上のヘテロ原子を含む5~10原子のヘテロアリールから成る群から選択される1種以上であってもよい。
【0041】
一具体様態において、Rが5~10原子のアリールまたは5~10原子のヘテロアリールである場合、Rは、C1-3エステルの置換基Yで置換もしくは非置換であってもよい。
【0042】
一具体様態において、RがC1-8アルキルである場合、Rは、ヒドロキシ、C1-8ハロアルキル、C1-8アルコキシで選択される置換基Yで1つ以上置換もしくは非置換であってもよい。
【0043】
一具体様態において、Rが-C(=O)-Xである場合、Xは、C1-8ハロアルキルであってもよい。
【0044】
一具体様態において、Rが-CH=CH-C(=O)-Xである場合、Xは、C1-8アルコキシ、または5~10原子のアリールであってもよい。
【0045】
一具体様態において、Rが-CHCH-C(=O)-Xである場合、Xは、C1-8アルコキシ、またはヒドロキシであってもよい。
【0046】
一具体様態において、Rが-CH=N-Xである場合、Xは、C1-8アルコキシであってもよい。
【0047】
化学式1の化合物において、Rは、-C1-8アルキレン-O-Rであり、Rは、C1-8アルキルまたは-(CH-C3-10シクロアルキルであってもよい。ここで、mは、1~4の整数であってもよい。
【0048】
一具体様態において、Rは、-C1-4アルキレン-O-Rであり、Rは、C1-8アルキルまたは-(CH-C3-10シクロアルキルであってもよく、より具体的に、C1-4アルキルまたは-CH-シクロプロピルであってもよい。
【0049】
化学式1の化合物において、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、C1-8アルキル、C1-8アルコキシ、C3-10シクロアルキル、C3-10ヘテロシクロアルキル、-(CH-C3-10ヘテロシクロアルキル、5~10原子のアリール、ベンジルまたは5~10原子のヘテロアリールであり、pは、1~4の整数であってもよい。
【0050】
一具体様態において、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C3-7シクロアルキル、C3-7ヘテロシクロアルキル、-(CH-C3-7ヘテロシクロアルキル、5~8原子のアリール、ベンジルまたは5~8原子のヘテロアリールであってもよく、ここで、pは、1~4の整数であってもよく、
より具体的に、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、C3-7シクロアルキル、C3-7ヘテロシクロアルキル、-(CH-C3-7ヘテロシクロアルキル、5~8原子のアリール、ベンジルまたは5~8原子のヘテロアリールであり、ここで、pは、1~4の整数であり、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、N、OおよびSのうち1つ以上のヘテロ原子を含んでもよい。
【0051】
一具体様態において、RおよびRのうちいずれか1つが水素であり、残りの1つがC1-8アルキル、C1-8アルコキシ、C3-10シクロアルキル、C3-10ヘテロシクロアルキル、-(CH-C3-10ヘテロシクロアルキル、5~10原子のアリール、ベンジル、または5~10原子のヘテロアリールであってもよい。ここで、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、N、OおよびSのうち1つ以上のヘテロ原子を含んでもよい。
【0052】
およびRの他の具体様態において、RおよびRは、同時にC3-7シクロアルキル、特に、非置換のシクロペンチルであってもよい。
【0053】
一具体様態において、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、テトラヒドロピラン、シクロペンチル、-(CH-テトラヒドロピラニル、C1-8アルキル、-(CH-シクロペンチル、-(CH-シクロプロピル、シクロヘキシル、ベンジル、ピペリジニル、またはチアニル(thianyl)であってもよい。
【0054】
化学式1の化合物において、RおよびRは、ハロゲン、C1-8アルキル、C1-8アルコキシ、C1-8ハロアルキル、オキソ(=O)、-C(=O)-C1-8アルキル、-C(=O)OC1-8アルキルおよび-S(=O)1-8アルキルから成る群から選択される置換基Rで1つ以上置換もしくは非置換であってもよい。
【0055】
一具体様態において、置換基Rは、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、オキソ(=O)、-C(=O)-C1-6アルキル、-C(=O)OC1-6アルキルおよび-S(=O)1-6アルキルから成る群から選択することができ、より具体的に、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルキル、オキソ(=O)、-C(=O)-C1-3アルキル、-C(=O)OC1-3アルキルおよび-S(=O)1-3アルキルから成る群から選択することができる。
【0056】
一具体様態において、RおよびRのうち1つ以上がC3-10シクロアルキルまたはC3-10ヘテロシクロアルキルである場合、置換基Rは、ハロゲン、C1-8アルキル、オキソ(=O)、-C(=O)-C1-8アルキル、-C(=O)OC1-8アルキルおよび-S(=O)1-8アルキルから成る群から選択することができ;またはRおよびRのうち1つ以上がC1-8アルキルである場合、置換基Rは、C1-8アルコキシであってもよい。
【0057】
一具体様態において、RおよびRのうち1つ以上がNのヘテロ原子を含むC3-10ヘテロシクロアルキルである場合、置換基Rは、-C(=O)-C1-6アルキル、-C(=O)OC1-6アルキルおよび-S(=O)1-6アルキルから成る群から選択することができ、またはRおよびRのうち1つ以上がSのヘテロ原子を含むC3-10ヘテロシクロアルキルである場合、置換基Rは、オキソ(=O)であってもよい。
【0058】
一具体様態において、RまたはRがC1-8アルキル、またはC1-8アルコキシであり、Rは、5~10原子のアリールであり、Rは、水素であってもよい。
【0059】
一具体様態において、RがC1-8アルキルであり、Rは、5~10原子のアリールであり、Rは、C1-8アルコキシの置換基Yで置換されたC1-6アルキルであってもよい。
【0060】
本発明による化学式1の化合物は、下記化合物群から選択されるいずれか1つであってもよい:
<1>5-(メトキシメチル)-2-フェニル-N-テトラヒドロピラン-4-イル-1H-インドール-7-アミン;<2>N-シクロペンチル-5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン;<3>5-(メトキシメチル)-2-フェニル-N-(テトラヒドロピラン-4-イルメチル)-1H-インドール-7-アミン;<4>N-(1,1-ジオキソチアン-4-イル)-5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン;<5>5-(メトキシメチル)-N-(1-メチルスルホニル-4-ピペリジル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン;<6>1-[4-[[5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-イル]アミノ]-1-ピペリジル]エタノン;<7>N-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)-5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン;<8>N-ベンジル-5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン;<9>tert-ブチル4-[[5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-イル]アミノ]-ピペリジン-1-カルボキシレート;<10> N-イソプロピル-5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン;<11>5-(メトキシメチル)-N-(1-メチル-4-ピペリジル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン;<12>N-(2-メトキシエチル)-5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン;<13>5-(メトキシメチル)-N-(3-メトキシプロピル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン;<14>5-(メトキシメチル)-N-(1-オキソチアン-4-イル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン;<15>5-(tert-ブトキシメチル)-2-フェニル-N-テトラヒドロピラン-4-イル-1H-インドール-7-アミン;<16>5-(tert-ブトキシメチル)-N-シクロペンチル-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン;<17>5-(tert-ブトキシメチル)-N,N-ジシクロペンチル-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン;<18>5-(メトキシメチル)-3-フェニル-N-テトラヒドロピラン-4-イル-1H-インドール-7-アミン;<19>N-シクロペンチル-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン;<20>5-(エトキシメチル)-2-フェニル-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-インドール-7-アミン;<21>N-シクロペンチル-5-(イソプロポキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン;<22>5-(イソプロポキシメチル)-2-フェニル-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-インドール-7-アミン;<23>7-(シクロペンチルアミノ)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-カルボニトリル;<24>5-(エトキシメチル)-2-フェニル-7-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-1H-インドール-3-カルボニトリル;<25>(E)-7-(シクロペンチルアミノ)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-カルバルデヒドO-メチルオキシム;<26>(E)-7-(ビス(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-カルバルデヒドO-メチルオキシム;<27>(E)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-1H-インドール-3-カルバルデヒドO-メチルオキシム;<28>N-シクロペンチル-5-(エトキシメチル)-3-(メトキシメチル)-1-メチル-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン;<29>5-(エトキシメチル)-3-(メトキシメチル)-1-メチル-2-フェニル-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-インドール-7-アミン;<30>メチル(E)-3-(7-(シクロペンチルアミノ)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)アクリレート;<31>メチル(E)-3-(5-(エトキシメチル)-2-フェニル-7-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-1H-インドール-3-イル)アクリレート;<32>1-(7-(シクロペンチルアミノ)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-2,2,2-トリフルオロエタン-1-オン;<33>1-(5-(エトキシメチル)-2-フェニル-7-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-1H-インドール-3-イル)-2,2,2-トリフルオロ-1-オン;<34>(E)-3-(7-(シクロペンチルアミノ)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-1-フェニルプロプ-2-エン-1-オン;<35>(E)-3-(5-(エトキシメチル)-2-フェニル-7-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-1H-インドール-3-イル)-1-フェニルプロプ-2-エン-1-オン;<36>1-(7-(シクロペンチルアミノ)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-2,2,2-トリフルオロエタン-1-オル;<37>1-(5-(エトキシメチル)-2-フェニル-7-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-1H-インドール-3-イル)-2,2,2-トリフルオロ-1-オル;<38>メチル3-(7-(シクロペンチルアミノ)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)プロパノエート;<39>メチル3-(5-(エトキシメチル)-2-フェニル-7-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-1H-インドール-3-イル)プロパノエート;<40>3-(7-(シクロペンチルアミノ)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)プロパン酸;<41>5-(2-メトキシエチル)-2-フェニル-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-インドール-7-アミン;<42> N-シクロペンチル-5-(2-メトキシエチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン;<43>エチル2-(7-(シクロペンチルアミノ)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-1H-イミダゾール-1-カルボキシレート;<44>エチル2-(5-(エトキシメチル)-2-フェニル-7-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-1H-インドール-3-イル)-1H-イミダゾール-1-カルボキシレート;<45>N-シクロペンチル-5-(エトキシメチル)-3-(1H-イミダゾール-2-イル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン;<46>5-(エトキシメチル)-3-(1H-イミダゾール-2-イル)-2-フェニル-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-インドール-7-アミン;<47>2-フェニル-5-(プロポキシメチル)-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-インドール-7-アミン;<48>5-((シクロプロピルメトキシ)メチル)-2-フェニル-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-インドール-7-アミン;<49>5-(エトキシメチル)-2-フェニル-N-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)-1H-インドール-7-アミン;<50>5-(3-メトキシプロピル)-2-フェニル-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル-1H-インドール-7-アミン;および<51>5-(3-エトキシプロピル)-2-フェニル-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-インドール-7-アミン。
【0061】
本発明は、また、化学式1の化合物の製造方法を提供する。以下、本発明に関する理解を助けるために、化学式1の化合物の製造方法を例示的な反応式に基づいて説明する。しかしながら、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、化学式1の構造を基に多様な方法によって化学式1の化合物を製造することができ、このような方法は、全部本発明の範疇に含まれると解すべきである。すなわち、本明細書に記載されたり先行技術に開示された様々な合成法を任意に組み合わせて化学式1の化合物を製造することができ、これは、本発明の範囲に属するものと理解し、化学式1の化合物の製造方法が下記説明されたものに制限されるものではない。
【0062】
まず、化学式1の化合物の製造方法は、化学式3の化合物およびHO-Rを反応させて化学式4の化合物を製造する段階、化学式4の化合物を還元させる段階および還元された化学式4の化合物から化学式1の化合物を製造する段階を含んでもよい。
【化3】
【化4】
上記式中、R~Rは、それぞれ本明細書において定義したものと同じであり、Rは、-C1-8アルキレン-LGであり、LGは、脱離基である。ここで、脱離基は、ハロゲン、スルホン酸エステル、またはアルコキシなどの官能基であってもよく、化学式3の化合物から脱離基が離脱して化学式4の化合物を製造できる官能基であれば制限されない。
【0063】
化学式3の化合物およびHO-Rを反応させて化学式4の化合物を製造する段階は、塩基を使用して化学式3の化合物の脱離基がHO-Rによって置換され、化学式4の化合物を製造する段階であってもよい。ここで、塩基は、EtN、DIPEA、DBU、NMP、またはKCOであってもよいが、これらに限定されるものではない。
【0064】
化学式4の化合物を還元させる段階は、化学式4の化合物のニトロ基をアミン基で還元する段階であり、酸触媒と金属を使用したり、水素ガスの存在下に金属触媒を使用して進めることができる。金属としては、鉄、亜鉛、リチウム、ナトリウム、スズ(通常、スズクロリド)を使用することができ、酸触媒としては、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸などのような無機酸;などを使用することができる。また、水素ガスの存在下に金属触媒を用いる還元反応で使用可能な金属触媒としては、パラジウム、ニッケル、プラチナ(platinum)、ルテニウム(ruthenium)、ロジウム(rhodium)等が挙げられ、この際、水素ガスの圧力は、通常1~3気圧であってもよい。
【0065】
還元された化学式4の化合物から化学式1の化合物を製造する段階は、化学式4の化合物とケトン化合物またはアルデヒド化合物が還元性アミン化反応して化学式1の化合物を製造する段階であり、ここで、還元性アミン化反応は、NaBH(OAc)またはNaBHCNを使用することができ、これらに限定されるものではない。
【0066】
ここで、ケトン化合物またはアルデヒド化合物は、化学式4の化合物のアミン基と反応して化学式1の化合物のようにRおよびR置換基を形成することができ、オキソ(=O)基を有するケトンまたはアルデヒド化合物であれば、制限されない。
【0067】
例えば、ケトン化合物としてシクロペンタノンを使用した場合、RおよびRのうち1つ以上がシクロペンチルである化学式1の化合物を製造することができる。
【0068】
また、各製造段階で反応が円滑に進行される条件であれば、前記条件に制限されないことがある。
【0069】
なお、化学式3の化合物を製造する方法は、WO2009-025478A1に記載されている。その例として、脱離基がハロゲンである化学式3の化合物は、カルボン酸またはエステルを還元させてヒドロキシアルキルを形成した後、ヒドロキシ基のハロゲン化反応によって製造することができる。
【0070】
本発明は、また、前記化学式1の化合物、その異性体、その溶媒和物、その水和物、またはその薬学的に許容可能な塩;および薬学的に許容可能な担体を含む薬学的組成物を提供する。
【0071】
具体的には、本発明は、前記化学式1の化合物、その異性体、その溶媒和物、その水和物、またはその薬学的に許容可能な塩;および薬学的に許容可能な担体を含む細胞壊死またはフェロトーシス関連疾患の予防または治療用薬学的組成物を提供する。
【0072】
前記細胞壊死またはフェロトーシス関連疾患は、急性/慢性肝疾患(例えば、肝炎、肝線維化、肝硬変)、退行性神経疾患(例えば、認知症、パーキンソン病、ハンチントン病)、虚血性心臓疾患、再灌流障害、虚血性脳卒中または虚血性障害、膵炎、バクテリア性/ウイルス性敗血症、糖尿病または糖尿病性合併症、糖尿病性血管疾患[これらの糖尿病は、特に、膵臓細胞破壊物質に起因し、ウイルス、高血糖、脂肪酸、ダイエット、毒素、ストレプトゾトシン(streptozotocin)等によって媒介される]、壊死性直腸結腸炎(necrotizing proctocolitis)、嚢胞性線維症、関節リウマチ、退行性関節炎、腎症、バクテリア感染、ウイルス感染(例えばHIV)、多発性硬化症、白血病、リンパ腫、新生児呼吸困難症候群、窒息、結核、子宮内膜症、血管無力症、乾癬、凍傷、ステロイド処理合併症、壊疽、圧痛、血色素尿症、火傷、高熱症、クローン病、セリアック病、コンパートメント症候群、くも状静脈瘤、糸球体腎炎、腎不全、筋強直性ジストロフィー、遺伝性代謝疾患、マイコプラズマ疾患、炭疽病、アンダーソン病、先天性ミトコンドリア病、フェニルケトン尿症、胎盤梗塞、梅毒、無菌性壊死などを含む。また、薬物および毒性物質による細胞壊死および関連疾患としては、アルコール中毒およびコカイン、薬物(例えば、パラセタモール(paracetamol)、抗生剤、抗がん剤、アドリアマイシン(adriamycin)、ピューロマイシン(puromycin)、ブレオマイシン(bleomycin)、NSAID、シクロスポリン(cyclosporine)、化学毒素(例えば、四塩化炭素、シアニド、メタノール、エチレングリコール)、毒ガス、農薬、重金属(例えば、鉛、水銀、カドミウム)への曝露および/またはこれらの投与および/または自己投与と関連した壊死、放射能/UVへの曝露による損傷およびこれと関連した細胞壊死で構成されたグループから選択される。
【0073】
また、前記化学式1の化合物は、細胞壊死またはフェロトーシス関連疾患のうち、さらに、急性/慢性腎疾患、外傷性脳損傷、退行性神経疾患であるルーゲリック病、壊死性大腸炎(necrotizing colitis)、ウイルス感染(例えばSARS-CoV)、乾癬およびアレルギー性皮膚炎を含む皮膚疾患、臓器保存/臓器移植(韓国登録特許10-1098583、10-1941004号参照)などにおいても予防または治療および改善効果を示すと予想される。
【0074】
また、化学式1の化合物を含む薬学的組成物は、細胞内カルシウム調節の機能を有し、異常細胞内カルシウムレベルによるERストレスおよびミトコンドリア機能異常を改善することができる。
【0075】
また、化学式1の化合物は、フェロトーシス誘発物質であるエラスチン、グルタメート、またはRSL3などによるフェントン反応およびGPX4経路妨害で現れる脂質過酸化物の蓄積によるフェロトーシスによる細胞死滅を抑制することができる。
【0076】
したがって、化学式1の化合物を含む薬学的組成物は、細胞壊死またはフェロトーシス疾患に対する予防または治療および改善効果を示すことができる。関連疾患は、次のとおりである。
【0077】
急性肺障害症候群/急性肺疾患、肺炎、結核、喘息、肺動脈高血圧、慢性閉塞性肺疾患(chronic obstruction pulmonary disease)、特発性肺線維症(idiopathic pulmonary fibrosis)および嚢胞性肺線維症(cystic fibrosis)を含む炎症性肺疾患(chronic Inflammatory pulmonary disease)(Mitochondrial dysfunction in fibrotic diseases.Cell Death Discov.2020 Sep 5;6:80. Mitochondrial dysfunction in lung aging and diseases.Eur Respir Rev.2020 Oct 15;29(157):200165.参照、韓国登録特許10-1636563号参照)
【0078】
脱髄(demyelination)と筋萎縮性側索硬化症(ALS;amyotrophic lateral sclerosis)を含む脱髄疾患、肺動脈高血圧を含む高血圧、脳卒中、プリオン病(prion disease)、てんかん、運動失調(ataxia)、偏頭痛、認知減退、発作、振戦、精神疾患(例えば、うつ病)(Neuronal and glial calcium signaling in Alzheimer’s disease.Cell Calcium.Oct-Nov 2003;34(4-5):385-97.Mitochondrial disorders:challenges in diagnosis & treatment.Indian J Med Res.2015 Jan;141(1):13-26.参照)
【0079】
インスリン抵抗性、高脂血症、アテローム性動脈硬化(atherosclerosis)、クローン病と潰瘍性結腸炎を含む炎症性腸疾患(IBD;inflammatory bowel disease)、各種がんおよびがんの転移(reticulum stress and oxidative stress in cell fate decision and human disease.Antioxid Redox Signal.2014 Jul 20;21(3):396-413.参照)
【0080】
視覚障害関連疾患(例えば、黄斑変性、色素性網膜炎、視神経疾患、白内障、緑内障)、貧血、胆汁鬱血(cholestasis)、副甲状腺機能低下症、汎血球減少症、膵臓障害、乳酸アシドーシス(lactic acidosis)、乳酸血症(lactacidaemia)、聴力損失、低身長、腸閉塞症、心伝導系障害(cardiac conduction defect)、心筋症(cardiomyopathy)、心筋梗塞、心不全、子宮内膜症、不妊、早期更年期(Mitochondrial diseases:the contribution of organelle stress responses to pathology.Nat Rev Mol Cell Biol.2018 Feb;19(2):77-92.Seminars in medicine of the Beth Israel Hospital,Boston.Mitochondrial DNA and disease.N Engl J Med.1995 Sep 7;333(10):638-44.Mitochondrial injury and dysfunction in hypertension-induced cardiac damage.Eur Heart J. 2014 Dec 7;35(46):3258-3266.参照)
【0081】
リムバーグリッド/ベッカー筋ジストロフィー(GGMD/BMD;limbar gride/Becker muscular dystrophy)とデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD;Duchenne muscular dystrophy)を含む筋ジストロフィー疾患(Duchenne muscular dystrophy is associated with the inhibition of calcium uniport in mitochondria and an increased sensitivity of the organelles to the calcium-induced permeability transition.Biochim Biophys Acta Mol Basis Dis.2020 May 1;1866(5):165674.参照)
【0082】
老化および老化関連疾患(Interrelation between ROS and Ca2+ in aging and age-related diseases.Redox Biology.2020;6:101678.参照)。
【0083】
化学式1の化合物を含む薬学的組成物は、肝保護および肝機能改善効果を示すだけでなく、脂肪肝、肝線維化および肝硬変などの慢性肝疾患、ウイルスまたは薬物による肝炎などのような急性・慢性肝疾患の予防または治療効果を示す。また、その結果として、門脈圧亢進症(portal hypertension)などの肝疾患合併症を予防または治療できるが、これに限定されるものではない。さらに特に、本発明による医薬組成物は、また、肝移植、アルコール性または非アルコール性脂肪肝(韓国登録特許10-2006247号参照)、肝線維症、肝硬変、ウイルスまたは薬物による肝炎の中から選択された肝疾患の治療または予防に効果的であり、アルコール性急性・慢性肝疾患に効果的である。また、本発明による組成物は、脂肪酸に由来した脂肪肝または脂肪肝に由来した急性・慢性肝疾患の治療または予防に効果的である。
【0084】
化学式1の化合物は、幹細胞を培養する段階を含んでいて、幹細胞由来心筋細胞の分化効率および成熟度を向上させることができる。
【0085】
また、化学式1の化合物は、粘膜炎の予防および治療用途にも使用可能である。
【0086】
より具体的に、化学式1の化合物は、虚血性心臓疾患、心伝導系障害、心筋症、心筋梗塞、心不全などの心臓疾患、認知症、パーキンソン病、ルーゲリック病などの退行性脳疾患、腎臓虚血再灌流障害および線維化抑制、急性および慢性呼吸器疾患および黄斑変性などを予防または治療するために使用できる。本明細書において、「治療」とは、発病症状を示す対象体に使用される場合、疾患の進行を中断または遅延させること、またはその症状を逆転または緩和させることを意味し、「予防」とは、発病症状を示さないが、そのような危険性が高い対象体に使用される場合、発病の兆候を中断または遅延させることを意味する。
【0087】
本発明において「投与」は、任意の適切な方法で対象体に所定の本発明の化合物を提供することを意味する。
【0088】
本発明において、「薬学的組成物(pharmaceutical composition)」は、本発明の化合物と共に必要に応じて薬学的に許容される担体を含んでもよい。
【0089】
本発明による化学式1の化合物は、臨床投与時に経口および非経口の様々な剤形で投与することができ、製剤化する場合には、通常使用する充填剤、増量剤、結合剤、湿潤剤、崩解剤、界面活性剤などの希釈剤または賦形剤を使用して製造される。
【0090】
経口投与のための固形製剤には、錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、トローチ剤などが含まれ、このような固形製剤は、1つ以上の本発明の化合物に少なくとも1つ以上の賦形剤、例えば、デンプン、炭酸カルシウム、スクロース(sucrose)またはラクトース(lactose)またはゼラチンなどを混ぜて製造される。また、単純な賦形剤の他にマグネシウムステアレート、タルクのような潤滑剤も使用される。経口投与のための液状製剤としては、懸濁剤、内容液剤、乳剤またはシロップ剤などが該当するが、頻繁に使用される単純希釈剤である水、リキッドパラフィン以外に、様々な賦形剤、例えば湿潤剤、甘味剤、芳香剤、保存剤などが含まれ得る。
【0091】
非経口投与のための製剤には、滅菌水溶液、非水性溶剤、懸濁溶剤、乳剤、凍結乾燥剤、坐剤などが含まれる。非水性溶剤、懸濁溶剤としては、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブオイルのような植物油、エチルオレートのような注射可能なエステルなどが使用できる。坐剤の基剤としては、ウィテップゾール(witepsol)、マクロゴール、ツイン(tween)61、カカオ脂、ラウリン脂、グリセロール、ゼラチンなどが使用できる。
【0092】
また、本発明の化学式1の化合物の人体に対する効果的な投与量は、患者の年齢、体重、性別、投与形態、健康状態および疾患程度によって変わることができ、一般的に約0.001~100mg/kg/日であり、好ましくは、0.01~35mg/kg/日である。体重が70kgの成人患者を基準として、一般的に0.07~7000mg/日であり、好ましくは、0.7~2500mg/日であり、医師または薬剤師の判断によって一定の時間間隔で1日に1回~数回に分割して投与することもできる。
【0093】
前記化学式1の化合物、その異性体、その水和物、その溶媒和物、またはその薬学的に許容可能な塩を有効成分として含有する薬学的組成物は、個別治療剤として投与したり、使用中の他の治療剤と併用投与して使用することができる。
【0094】
本発明の他の態様は、前記化学式1の化合物、その異性体、その水和物、その溶媒和物、またはその薬学的に許容可能な塩を、これを必要とする対象に薬学的に有効な量で投与する段階を含む細胞壊死またはフェロトーシス関連疾患の予防または治療方法を提供する。
【0095】
本発明において、前記細胞壊死またはフェロトーシス関連疾患は、脂質過酸化(lipid peroxidation)を伴うものでありうる。
【0096】
本発明において、「脂質過酸化」は、脂肪、オイル、ワックス、ステロール(sterols)、トリグリセリドなどの酸化的な分解を意味し、脂質過酸化は、多様な退行性疾患発病の主な原因のうち1つと思われている。
【0097】
本発明において、前記細胞壊死またはフェロトーシス関連疾患は、具体的には、退行性神経疾患、肝疾患(liver disease)、腎疾患、脳卒中、心筋梗塞症、眼疾患(ocular disease)または肺疾患(lung disease)であってもよい。
【0098】
前記退行性神経疾患は、アルツハイマー疾患(Alzheimer’s Disease)、パーキンソン病(Parkinson’s Disease)、てんかん(Epilepsy)、ハンチントン病(Huntington’s Disease)、ルーゲリック病(Amyotrophic lateral sclerosis)、フリードライヒ失調症(Friedreich’s ataxia)、多発性硬化症(Multiple sclerosis)、CMT(Charcot-Marie-Tooth)疾患、レヴィー小体認知症(Dementia with Lewy Bodies)および外傷性脳損傷(Traumatic Brain Injury)から成る群から選択される1種以上であってもよい。
【0099】
本発明の他の態様は、前記化学式1の化合物、その異性体、その水和物、その溶媒和物、またはその薬学的に許容可能な塩を、これを必要とする対象に薬学的に有効な量で投与する段階を含む、フェロトーシスを抑制する方法を提供する。
【0100】
本発明において、化学式1の化合物は、フェロトーシス誘発物質であるエラスチン、グルタメートまたはRSL3などに作用してフェロトーシスを妨害または抑制することができ、これを通じた細胞死滅を抑制することができる。
【0101】
本発明のさらに他の態様は、化学式1の化合物、その異性体、その水和物、その溶媒和物、またはその薬学的に許容可能な塩を細胞と接触させる段階を含む、細胞の活性酸素種(reactive oxygen species、ROS)を抑制する方法を提供する。
【0102】
本発明において「活性酸素種(reactive oxygen species、ROS)」は、酸素を含有する、自由ラジカルのような、化学的活性分子を意味し、活性酸素種の例としては、酸素イオンおよびペルオキシドが挙げられる。フェロトーシスは、活性酸素種が鉄依存的に急激に蓄積されることを特徴とするが、化学式1の化合物は、活性酸素種を抑制することによって、フェロトーシスを抑制することができる。
【0103】
本発明において前記投与が必要な「対象」は、哺乳動物および非哺乳動物を全部含んでもよい。ここで、前記哺乳動物の例としては、ヒト、チンパンジーまたは猿種のような非ヒト霊長類、ウシ、ウマ、ヒツジなどのような畜産動物などを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0104】
本発明のさらに他の態様は、細胞壊死またはフェロトーシス関連疾患の予防または治療における前記化学式1の化合物またはその異性体、その溶媒和物、またはその薬学的に許容可能な塩の用途を提供することにある。
【0105】
本発明の用途および予防または治療方法は、前記薬学的組成物の内容を準用することができる。
【発明の効果】
【0106】
本発明による化学式1の化合物は、心臓、腎臓、神経、網膜、肝、または肺細胞のような多様な細胞において細胞壊死阻害効能を示すことができ、特にフェロトーシスを効率的に抑制することができる。
【0107】
また、本発明による化学式1の化合物は、血漿と脳内で優れた薬物動態学値を示すことができる。
【0108】
これによって、本発明による化学式1の化合物は、多様な細胞の細胞壊死またはフェロトーシス関連疾患の予防または治療に有用に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0109】
図1図1は、実験例2によってt-BHP処理条件での実施例2の化合物のカルシウム濃度調節効果グラフを示す図である。
【0110】
図2図2は、実験例9によって実施例2化合物の経口投与時に時間対平均血漿と脳内濃度グラフ(ICRマウス、10mg/kg)を示す図である。
【0111】
図3図3は、実験例9によって比較例化合物の経口投与時に時間対平均血漿と脳内濃度グラフ(ICRマウス、10mg/kg)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0112】
本発明のメリットおよび特徴、そしてそれらを達成する方法は、詳細に後述されている実施例を参照すれば明確になる。しかしながら、本発明は、以下に開示される実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で具現されるものであり、単に本実施例は、本発明の開示を完全にし、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範疇によって定義されるだけである。
【実施例
【0113】
下記製造例は、本発明による実施例化合物の合成に必要な中間体の製造をより具体的に説明する。下記製造例および実施例に使用された略語は、次のとおりである。
【0114】
Ac:アセチル
ACN:アセトニトリル
BOC:t-ブトキシカルボニル
Bn:ベンジル
Bu:ブチル
DBU:1,8-ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデカ-7-エン
DCM:ジクロロメタン
DIBAL-H:ジイソブチルアルミニウムハイドライド
DIPEA:ジイソプロピルエチルアミン
DMF:N,N-ジメチルホルムアミド
DMSO:ジメチルスルホキシド
EA:エチルアセテート
EtOH:エチルアルコール
Et:エチル
EtI:ヨウ化エチル
HATU:(1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート
Hex:ヘキサン
EDC:1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
Me:メチル
NMM:N-メチルモルホリン
NBS:N-ブロモスクシンイミド
NIS:N-ヨードスクシンイミド
PE:石油エーテル
Pd(dppf)Cl2:[1,1’ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)
Ph:フェニル
TBAF:テトラブチルアンモニウムフルオライド
TEA:トリエチルアミン
TFA:トリフルオロ酢酸
THF:テトラヒドロフラン
TMS:トリメチルシリル
【0115】
本発明の実施例化合物は、下記反応式1または2によって製造することができる。反応式1は、Rが水素以外の置換基である場合を示すものであり、反応式2は、Rが水素以外の置換基である場合を示す図である。
【化5】
前記反応式1において化合物1および2は、韓国登録特許10-1511771で記述した方法によって合成した。
【0116】
反応式1で得た中間体3と適当なアルコール(R-OH)と塩基を使用して化合物4を合成することができる。塩基は、TEA、DIPEA、DBU、NMM、KCOや商業的に入手可能なNaOEtやNaOMeなどを使用することができる。
【0117】
化合物4は、金属と酸触媒を使用したり水素ガスの存在下に金属触媒を使用して還元反応を進めて化合物5を得ることができる。金属としては、Fe、Zn、Li、Naなどを使用することができ、酸触媒としては、塩酸、硫酸、硝酸のような無機酸やAcOH、TFAのような有機酸あるいはNHClなどを使用することができる。水素ガスの存在下に金属触媒としてPd、Ni、Pt、Rt、Rhなどを使用して還元反応をすることができる。
【0118】
化合物5とケトン化合物やアルデヒド化合物である化合物6をNaBH(OAc)またはNaBHCNなどを使用して還元性アミン化反応(Reductive amination)で化合物7を得ることができる。
【化6】
前記反応式2において化合物8と10、11は、韓国登録特許10-1511771号に記述した方法によって合成した。
【0119】
DBU、KCOや商業的に入手可能なKOtBuのような塩基とCuI、Pd(II)金属触媒の存在下に、化合物10は、化合物8とTMS化合物9をインドール環合成を通じて製造することができる。
【0120】
化合物11は、適当な脱保護基反応で化合物10の保護基を除去して製造することができる。
【0121】
下記製造例1~27は、本発明の実施例化合物を製造するための中間体化合物およびその合成方法を示す図である。
【0122】
製造例1:(7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-5-イル)メタノール{(7-nitro-2-phenyl-1H-indol-5-yl)methanol}
【化7】
【0123】
7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-5-カルボン酸(1.0g、3.45mmol)をTHF(10mL)に投入し、0℃に冷却した。2M BH・SMe in THF(5.3mL、10.6mmol)をゆっくり滴加した後、同温度で30分間撹拌し、室温に昇温し、5時間さらに撹拌した。反応液を0℃に冷却し、1N NaOH水溶液(10mL)を30分にかけてゆっくり滴加した。1時間さらに撹拌し、EAを加え、2回抽出後、有機層を集めて飽和NaCl水溶液で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、濃縮残渣にEtOHを加え、結晶化し、ろ過した後、真空乾燥して、表題化合物(770mg、71%)を黄色固体として得た。
【0124】
H NMR(400MHz、CDCl);d 10.08(br、1H)、8.17(s、1H)、7.97(s、1H)、7.76(d、2H)、7.51(t、2H)、7.49(t、1H)、6.94(s、1H)、4.87(s、2H)、1.81(t、1H)。
【0125】
製造例2:5-(ブロモメチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール{5-(bromomethyl)-7-nitro-2-phenyl-1H-indole}
【化8】
【0126】
(7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-5-イル)メタノール(7.6g、28.33mmol)をTHF(76mL)に投入し、0℃に冷却した。PBr(1.6mL、17.0mmol)をゆっくり滴加し、室温に昇温し、2時間撹拌した。反応液を氷水に注いで反応を終結し、EAを加え、抽出した。有機層をMgSOで乾燥、ろ過した。ろ液を減圧濃縮して得た濃縮残渣にジエチルエーテルを加え、結晶化し、ろ過した後、真空乾燥して、表題化合物(7.5g、80%)を黄色固体として得た。
【0127】
H NMR(400MHz、CDCl);d 10.04(br、1H)、8.13(s、1H)、7.94(s、1H)、7.72(d、2H)、7.50(t、2H)、7.42(t、1H)、6.90(s、1H)、4.84(s、2H)。
【0128】
製造例3:5-(メトキシメチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール{5-(methoxymethyl)-7-nitro-2-phenyl-1H-indole}
【化9】
【0129】
5-(ブロモメチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール(7.4g、22.36mmol)をTHF(150mL)とMeOH(74mL)混合溶液に溶解し、0℃に冷却した。NaOMe 25wt% in MeOH(10.2mL、44.7mmol)を滴加し、0℃で1時間撹拌した。反応物を氷に注いで反応を終結し、EAで2回抽出した。有機層を集めて飽和NHCl水溶液と飽和NaCl水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Hex/EA、20/1~15/1)で精製して、表題化合物(3.1g、49%)を黄色固体として得た。
【0130】
H NMR(400MHz、CDCl);d 10.06(br、1H)、8.12(s、1H)、7.92(s、1H)、7.74(d、2H)、7.49(t、2H)、7.42(t、1H)、6.90(s、1H)、4.59(s、2H)、3.43(s、3H)。
【0131】
製造例4:5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン{5-(methoxymethyl)-2-phenyl-1H-indol-7-amine}
【化10】
【0132】
5-(メトキシメチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール(2.6g、9.2mmol)をTHF(26mL)とMeOH(26mL)、HO(26mL)混合溶液に投入し、Feパウダー(2.83g、50.65mmol)とNHCl(1.48g、27.6mmol)を投入した。60℃に昇温して2時間撹拌した(茶色懸濁状態)。反応液を室温に冷却し、THFで希釈した後、セライトパッドを通過してろ過した。THFで洗浄し、ろ液を濃縮した。濃縮残渣にEAと飽和NaHCO水溶液を加え、抽出し、有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄した。MgSOで乾燥、ろ過し、ろ液を減圧濃縮した。濃縮残渣にヘキサンを加え、懸濁撹拌した後、ろ過して、表題化合物(1.67g、72%)を茶色固体として得た。
【0133】
H NMR(400MHz、DMSO-d);d 10.89(br、1H)、7.81(d、2H)、7.64(d、2H)、7.31(t、1H)、6.76(s、1H)、6.73(s、1H)、5.16(br、2H)、4.32(s、2H)、3.23(s、3H)。
【0134】
製造例5:2-メトキシ-N-[5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-イル]アセトアミド{2-methoxy-N-[5-(methoxymethyl)-2-phenyl-1H-indol-7-yl]acetamide}
【化11】
【0135】
メトキシ酢酸(33μl、0.436mmol)をACN(1.5mL)に希釈し、DIPEA(207μl、1.188mmol)とHATU(226mg、0.594mmol)を加えた。5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン(100mg、0.396mmol)を投入し、室温で15時間撹拌した。TLCで反応完結を確認し、反応液をそのままシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(Hex/EA、1/2)して、表題化合物(99mg、77%)を黄色固体として得た。
【0136】
H NMR(400MHz、CDCl);d 10.83(br、1H)、8.58(br、1H)、7.69(d、2H)、7.39(d、2H)、7.28(t、1H)、6.79(s、1H)、6.76(s、1H)、4.49(s、2H)、4.09(s、2H)、3.53(s、3H)、3.36(s、3H)。
【0137】
製造例6:3-メトキシ-N-[5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-イル]プロパンアミド{3-methoxy-N-[5-(methoxymethyl)-2-phenyl-1H-indol-7-yl]propanamide}
【化12】
【0138】
3-メトキシプロピオン酸(41μl、0.436mmol)をACN(1.5mL)に希釈し、DIPEA(207μl、1.188mmol)とHATU(226mg、0.594mmol)を加えた。製造例4で得た5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン(100mg、0.396mmol)を投入し、室温で15時間撹拌した。TLCで反応完結を確認し、反応液をそのままシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(Hex/EA、1/2)して、表題化合物(150mg、定量的収率)を黄色固体として得た。
【0139】
H NMR(400MHz、CDCl);d 10.83(br、1H)、8.58(br、1H)、7.69(d、2H)、7.39(d、2H)、7.28(t、1H)、6.79(s、1H)、6.76(s、1H)、4.09(s、2H)、3.70(t、3H)、3.53(s、3H)、3.33(t、2H)、3.36(s、3H)。
【0140】
製造例7:5-(tert-ブトキシメチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール{5-(tert-butoxymethyl)-7-nitro-2-phenyl-1H-indole}
【化13】
【0141】
製造例1で得た(7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-5-イル)メタノール(500mg、1.86mmol)をDCM(75mL)に投入し、-70℃に冷却した。2-メチルプロプ-1-エンガスを3分間バブリング後、-70℃で30分間さらに撹拌し、室温に昇温して15時間撹拌した。TLCで反応完結を確認し、反応液を飽和NaHCO水溶液に注いだ後、30分間撹拌した。層分離後、有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(Hex/EA、9/1)して、表題化合物(150mg、25%)を黄色固体として得た。
【0142】
H NMR(400MHz、CDCl);d 10.03(br、1H)、8.12(s、1H)、7.92(s、1H)、7.71(d、2H)、7.48(d、2H)、7.28(t、1H)、6.89(s、1H)、4.57(s、2H)、1.33(s、9H)。
【0143】
製造例8:5-(tert-ブトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン{5-(tert-butoxymethyl)-2-phenyl-1H-indol-7-amine}
【化14】
【0144】
製造例7で得た5-(tert-ブトキシメチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール(150mg、0.462mmol)をTHF(30mL)とMeOH(30mL)、HO(30mL)混合溶液に投入し、Feパウダー(258mg、4.62mmol)とNHCl(247mg、4.62mmol)を投入した。60℃に昇温して2時間撹拌した(茶色懸濁状態)。反応液を室温に冷却し、THFで希釈した後、セライトパッドを通過してろ過した。THFで洗浄し、ろ液を濃縮した。EAと飽和NaHCO水溶液を加え、抽出し、有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄した。MgSOで乾燥、ろ過し、ろ液を減圧濃縮した。濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(Hex/EA、1/1)して、表題化合物(60mg、44%)を黄色固体として得た。
【0145】
Mass[M+H]=295.4(M+1)
【0146】
製造例9:4-アミノ-3-ヨード-5-ニトロ安息香酸{4-amino-3-iodo-5-nitrobenzoic acid}
【化15】
【0147】
商業的に購入可能な4-アミノ-3-ニトロ安息香酸(5g、27.45mmol)をTHF(50mL)に投入し、0℃に冷却した。10℃下に温度を維持しつつ、c-HSO(0.25g、2.50mmol、0.09eq)を加え、室温に昇温した。NIS(9.26g、41.18mmol)を投入し、18時間70℃で加熱、還流した。TLCで反応完結を確認し、室温に冷却した。反応液にDCM(100mL)を投入し、1時間撹拌した。固体をろ過し、DCM(50mL)とEtOH(20mL)で洗浄した後、真空乾燥して、表題化合物(5.2g、62%)を黄色固体として得た。
【0148】
H NMR(400MHz、DMSO-d);d 8.52(s、1H)、8.37(s、1H)、7.50(br、2H)。
【0149】
製造例10:7-ニトロ-3-フェニル-1H-インドール-5-カルボン酸{7-nitro-3-phenyl-1H-indole-5-carboxylic acid}
【化16】
【0150】
製造例9で得た4-アミノ-3-ヨード-5-ニトロ安息香酸(500mg、1.623mmol)をDMF(20mL)に溶解した。TEA(1.13mL、8.115mmol)とトリメチル(フェニルエチニル)シラン(1.57mL、8.115mmol)、Pd(OAc)(36.4mg、0.1623mmol)、LiCl(68.7mg、1.623mmol)を加え、30分間アルゴンガスで脱気した。アルゴン大気下で100℃に昇温して4時間撹拌した。TLCで反応完結を確認し、室温に冷却した。反応液にEA(200mL)と飽和NHCl水溶液(100mL)を加え、抽出した。水層をEA(100mL)で2回さらに抽出し、有機層を集めて、MgSOで乾燥、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(DCM/MeOH、95/5)して、クルード状態の7-ニトロ-3-フェニル-2-(トリメチルシリル)-1H-インドール-5-カルボン酸(1.6g、定量的収率)を赤ワイン色液体として得、さらなる精製なしに次の反応に使用した。
【0151】
上記で得たクルード状態の7-ニトロ-3-フェニル-2-(トリメチルシリル)-1H-インドール-5-カルボン酸にTHF(20mL)を加え、希釈し、0℃に冷却した。TBAF 1M in THF(3.26mL、3.26mmol)を加え、0℃で1時間撹拌した(黄色固体生成)。室温に昇温して4時間追加撹拌し、TLCで反応完結を確認し、HOを加えて反応を終結した。減圧濃縮して揮発性物質を除去し、濃縮残渣にEAを加え、抽出した。有機層をMgSOで乾燥、ろ過し、ろ液を減圧濃縮した。濃縮残渣にジエチルエーテルを加え、結晶化した後、ろ過して、表題化合物(220mg、48%)を濃い茶色固体として得た。
【0152】
Mass[M+H]=283.3(M+1)
【0153】
製造例11:(7-ニトロ-3-フェニル-1H-インドール-5-イル)メタノール{(7-nitro-3-phenyl-1H-indol-5-yl)methanol}
【化17】
【0154】
製造例10で得た7-ニトロ-3-フェニル-1H-インドール-5-カルボン酸(220mg、0.779mmol)をTHF(3mL)に溶解し、0℃に冷却した。BH・SMe 2M in THF(1.17mL、2.34mmol)を加え、室温に昇温し、2時間撹拌した。TLCで反応完結を確認し、0℃に冷却した。1N NaOH水溶液(5mL)をゆっくり滴加し、室温に昇温し、1時間撹拌した。EAで2回抽出し、有機層を集めて飽和NaCl水溶液で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥、ろ過して減圧濃縮した。濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(Hex/EA、3/1)して、表題化合物(130mg、62%)を橙色固体として得た。
【0155】
H NMR(400MHz、CDCl);d 9.99(br、1H)、8.24(d、2H)、7.62(s、2H)、7.50(s、1H)、7.48(d、2H)、7.31(t、2H)、4.88(d、2H)。
【0156】
製造例12:5-(メトキシメチル)-7-ニトロ-3-フェニル-1H-インドール{5-(methoxymethyl)-7-nitro-3-phenyl-1H-indole}
【化18】
【0157】
製造例11で得た(7-ニトロ-3-フェニル-1H-インドール-5-イル)メタノール(130mg、0.485mmol)をTHF(3mL)に溶かし、0℃に冷却した。PBr(27.4μl、0.291mmol)を加え、室温に昇温して2時間撹拌した。TLCで反応完結を確認し、反応液を氷水に注いで反応を終結した。EAを加え、抽出し、有機層をMgSOで乾燥、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、クルード状態の5-(ブロモメチル)-7-ニトロ-3-フェニル-1H-インドールを橙色液体状態で得、さらなる精製なしに次の反応に使用した。
【0158】
上記で得た5-(ブロモメチル)-7-ニトロ-3-フェニル-1H-インドールをTHF(1.3mL)とMeOH(2.6mL)に溶かし、0℃に冷却した。NaOMe 25% in MeOH(76mg、1.455mmol)を加え、室温に昇温し、30分間撹拌した。反応完結を確認し、反応液を氷水に注いで反応を終結した。EAで2回抽出し、有機層を集めて飽和NaCl水溶液で洗浄した。MgSOで乾燥、ろ過し、ろ液を減圧濃縮した。濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(Hex/EA、9/1)して、表題化合物(33mg、17%)を黄色液体として得た。
【0159】
H NMR(400MHz、CDCl);d 10.00(br、1H)、8.22(d、2H)、7.62(d、2H)、7.50(d、2H)、7.49(s、1H)、7.47(t、1H)、4.62(s、2H)、3.43(s、3H)。
【0160】
製造例13:5-(メトキシメチル)-3-フェニル-1H-インドール-7-アミン{5-(methoxymethyl)-3-phenyl-1H-indol-7-amine}
【化19】
【0161】
製造例12で得た5-(メトキシメチル)-7-ニトロ-3-フェニル-1H-インドール(33mg、0.117mmol)にTHF(2mL)とMeOH(2mL)、HO(2mL)混合溶液を入れ、Feパウダー(65mg、1.17mmol)とNHCl(63mg、1.17mmol)を投入した。60℃に昇温して1時間撹拌した(茶色懸濁状態)。反応液を室温に冷却し、THFで希釈した後、セライトパッドを通過してろ過した。THFで洗浄し、ろ液を濃縮した。EAと飽和NaHCO水溶液を加え、抽出し、有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄した。MgSOで乾燥、ろ過し、ろ液を減圧濃縮した。濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(Hex/EA、1/2)して、表題化合物(13mg、44%)を茶色液体として得た。
【0162】
Mass[M+H]=253.3(M+1)
【0163】
製造例14:5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン{5-(ethoxymethyl)-2-phenyl-1H-indol-7-amine}
【化20】
【0164】
段階1:5-(エトキシメチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール
製造例2で得た5-(ブロモメチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール(2.0g、6.04mmol)をエタノール(50mL)に加え、加熱還流しつつ、最小量のTHFを加えて、懸濁液を溶かした。一晩中加熱還流撹拌後、減圧蒸留して濃縮残渣をカラムクロマトグラフィーで分離し、5-(エトキシメチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール(1.7g、収率92%)を得た。
【0165】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ11.62(bs、1H)、8.05(s、1H)、8.01-7.99(m、3H)、7.52-7.41(m、3H)、7.16(s、1H)、3.54(q、2H)、1.19(t、3H)。
【0166】
段階2:5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン
段階1で得た化合物5-(エトキシメチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール(1.7g、5.57mmol)から製造例4のような方法を使用して5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン(1.5g、収率100%)を得た。この化合物は、精製なしに次の反応に使用した。
【0167】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ10.88(bs、1H)、7.80(d、2H)、7.46(t、2H)、7.29(t、1H)、6.75(s、1H)、6.73(s、1H)、6.33(s、1H)、5.16(bs、2H)、4.36(s、2H)、3.43(q、2H)、1.13(t、3H)。
【0168】
製造例15:5-(イソプロポキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン{5-(isopropoxymethyl)-2-phenyl-1H-indol-7-amine}
【化21】
【0169】
段階1:5-(イソプロポキシメチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール
製造例2で得た5-(ブロモメチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール(1.0g、3.02mmol)をイソプロパノール(50mL)に加え、加熱還流しつつ、最小量のTHFを加えて、懸濁液を溶かした。一晩中加熱還流撹拌後、減圧蒸留し、濃縮残渣をカラムクロマトグラフィーで分離して、5-イソプロポキシメチル-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール(0.9g、収率96%)を得た。
【0170】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ11.60(bs、1H)、8.10-7.95(m、4H)、7.56-7.38(m、4H)、7.15(s、1H)、4.63(s、2H)、3.80-3.62(m、1H)、1.18(d、2H)。
【0171】
段階2:5-(イソプロポキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン
製造例4と同様の方法を使用して上記で得た5-(イソプロポキシメチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール0.9gから5-(イソプロポキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン(0.58g、収率72%)を得た。
【0172】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ10.87(bs、1H)、7.80(d、2H)、7.46(t、2H)、7.29(t、1H)、6.75(s、1H)、6.73(s、1H)、6.33(s、1H)、5.15(s、2H)、4.37(s、2H)、3.70-3.56(m、1H)、1.12(d、2H)。
【0173】
製造例16:{5-(エトキシメチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-3-カルバルデヒド{5-(ethoxymethyl)-7-nitro-2-phenyl-1H-indole-3-carbaldehyde}
【化22】
【0174】
製造例14の段階1で得た中間体5-(エトキシメチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール(500mg、1.69mmol)をDMF(5mL)に溶かし、10℃でPOCl(285mg、1.86mmol)をゆっくり滴加した。50℃で1時間撹拌後、反応混合物を水に入れ、EAで抽出した。有機層を飽和NaHCO溶液、水で洗浄した後、MgSOで乾燥、ろ過したろ液を減圧蒸留した。濃縮して得た5-(エトキシメチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-3-カルバルデヒド(530mg、収率96%)を精製なしに次の反応に使用した。
【0175】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ12.70(bs、1H)、9.23(s、1H)、8.64(s、1H)、8.17(s、1H)、7.82(d、1H)、7.63-7.56(m、3H)、4.69(s、2H)、3.56(q、2H)、1.20(t、3H)。
【0176】
製造例17:7-アミノ-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-カルボニトリル{7-amino-5-(ethoxymethyl)-2-phenyl-1H-indole-3-carbonitrile}
【化23】
【0177】
段階1:5-(エトキシメチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-3-カルバルデヒドオキシム
製造例16で得た化合物530mg(1.63mmol)、ヒドロキシルアミンハイドロ クロリド(180mg、2.45mmol)をDMF(2mL)に溶かし、110℃で2時間撹拌した。常温で反応混合物を水に入れ、EAで抽出した。有機層を水、飽和NaCl溶液で洗浄した後、MgSOで乾燥した後、ろ過したろ液を減圧蒸留した。濃縮して得た5-(エトキシメチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-3-カルバルデヒドオキシム(530mg、収率96%)を精製なしに次の反応に使用した。
【0178】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ12.14(bs、1H)、11.04(s、1H)、8.54(s、1H)、8.17(s、1H)、8.15(s、1H)、7.70-7.50(m、5H)、4.65(s、2H)、3.54(q、2H)、1.19(t、3H)。
【0179】
段階2:5-(エトキシメチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-3-カルボニトリル
段階1で得たオキシム化合物(530mg、1.56mmol)、KF(4.5g)アルミニウムオキシド(6.8g)にDMF(15mL)を加え、110℃で3時間撹拌後、常温で一晩中撹拌した。反応混合物をEAで希釈し、ろ過した。有機層を水、飽和NaCl溶液で洗浄した後、MgSOで乾燥、ろ過したろ液を減圧蒸留した。濃縮残渣をカラムクロマトグラフィーで分離して、5-(エトキシメチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-3-カルボニトリル(200mg、収率40%)を得た。
【0180】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ12.79(bs、1H)、8.21(s、1H)、8.08(s、1H)、8.00-7.93(m、2H)、7.69-7.56(m、3H)、4.70(s、2H)、3.57(q、2H)、1.20(t、3H)。
【0181】
段階3:7-アミノ-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-カルボニトリル
製造例4と同様の方法を使用して段階2で得た化合物(200mg)から7-アミノ-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-カルボニトリル(140mg、収率77%)を得た。
【0182】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ11.91(bs、1H)、7.94(d、2H)、7.63(t、2H)、7.54(d、1H)、6.77(s、1H)、6.50(s、1H)、5.46(bs、2H)、4.43(s、2H)、3.46(q、2H)、1.15(t、3H)。
【0183】
製造例18:(E)-7-アミノ-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-カルバルデヒドO-メチル-オキシム{(E)-7-amino-5-(ethoxymethyl)-2-phenyl-1H-indole-3-carbaldehyde O-methyl oxime}
【化24】
【0184】
段階1:(E)-5-(エトキシメチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-3-カルバルデヒドO-メチル-オキシム
製造例16で得た化合物(1g、3.1mmol)、メチルヒドロキシルアミン塩化水素(0.31g、3.7mmol)、ピリジン(1g、12.3mmol)をエタノール(10mL)に加え、常温で4時間撹拌した。反応混合物を減圧蒸留した後、EAを入れ、水、飽和NaCl溶液で洗浄した。MgSOで乾燥した後、ろ過したろ液を減圧蒸留した。濃縮残渣をカラムクロマトグラフィーで分離して、(E)-5-(エトキシメチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-3-カルバルデヒドO-メチル-オキシム(0.95g、収率87%)を得た。
【0185】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ12.25(bs、1H)、8.55(s、1H)、8.20(s、1H)、8.17(s、1H)、7.70-7.53(m、5H)、4.69(s、2H)、3.94(s、3H)、3.57(q、2H)、1.21(t、3H)。
【0186】
段階2:(E)-7-アミノ-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-カルバルデヒドO-メチル-オキシム
製造例4と同様の方法を使用して段階1で得た化合物(0.95g、2.7mmol)から(E)-7-アミノ-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-カルバルデヒドO-メチル-オキシム(0.79g、収率91%)を得た。
【0187】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ11.32(bs、1H)、8.25(s、1H)、7.67-7.40(m、5H)、7.31(s、1H)、6.47(s、1H)、5.22(bs、2H)、4.40(s、2H)、3.88(s、3H)、3.46(q、2H)、1.15(t、3H)。
【0188】
製造例19:5-(エトキシメチル)-3-(メトキシメチル)-1-メチル-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン{5-(ethoxymethyl)-3-(methoxymethyl)-1-methyl-2-phenyl-1H-indol-7-amine}
【化25】
【0189】
段階1:(5-(エトキシメチル)-1-メチル-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-メタノール
製造例16で得た化合物(1g、3.08mmol)、NaBH(0.24g(6.16mmol)をエタノール(30mL)に加え、45℃で1時間撹拌した。10℃で1%水酸化ナトリウム溶液30mLを滴加した後、水を入れ、EAで抽出した。有機層を水、飽和NaCl溶液で洗浄してMgSOで乾燥、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、濃縮残渣をカラムクロマトグラフィーで分離して、(5-エトキシメチル-1-メチル-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-メタノール(0.9g、収率89%)を得た。
【0190】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ11.67(bs、1H)、8.15(s、1H)、8.09(s、1H)、7.81(d、2H)、7.55(t、2H)、7.48(t、1H)、5.14(t、1H)、4.69(d、2H)、4.66(s、2H)、3.57(q、2H)、1.21(t、3H)。
【0191】
段階2:5-(エトキシメチル)-3-(メトキシメチル)-1-メチル-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール
段階1で得た(5-(エトキシメチル)-1-メチル-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-メタノール(1.23g、3.77mmol)をDMF(30mL)に溶かし、0℃で60%NaH(0.45g、11.3mmol)をゆっくり添加した。常温で1時間撹拌後、0℃でMeI(1.4g、9.79mmol)を滴加した。常温で1時間撹拌し、飽和NHCl溶液で反応を終了し、水を入れ、EAで抽出した。有機層を水で洗浄し、MgSOで乾燥した後、ろ過したろ液を減圧蒸留した。濃縮残渣をカラムクロマトグラフィーで分離して、5-(エトキシメチル)-3-(メトキシメチル)-1-メチル-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール(1.23g、収率91%)を得た。
【0192】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ8.02(s、1H)、7.84(s、1H)、7.65-7.53(m、5H)、4.64(s、2H)、4.47(s、2H)、3.53(q、2H)、3.49(s、3H)、3.23(s、3H)、1.20(t、3H)。
【0193】
段階3:5-(エトキシメチル)-3-(メトキシメチル)-1-メチル-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン
段階2で得た5-(エトキシメチル)-3-(メトキシメチル)-1-メチル-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール(1.23g、3.47mmol)から製造例4と同様の方法を使用して5-(エトキシメチル)-3-(メトキシメチル)-1-メチル-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン(0.8g、収率70%)を得た。
【0194】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ7.60-7.40(m、5H)、6.89(s、1H)、6.50(s、1H)、4.93(bs、2H)、4.40(s、2H)、4.31(s、2H)、3.82(s、3H)、3.45(q、2H)、3.17(s、3H)、1.15(t、3H)。
【0195】
製造例20:メチル(E)-3-(7-アミノ-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-アクリレート{methyl(E)-3-(7-amino-5-(ethoxymethyl)-2-phenyl-1H-indol-3-yl)acrylate}
【化26】
【0196】
段階1:メチル(E)-3-(5-(エトキシメチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-アクリレート
製造例16で得た化合物(1.0g、3.08mmol)、メチル(トリフェニルホスホラニリデン)アセテート(1.1g、3.24mmol)をACN(30mL)に加え、一晩中加熱還流した。常温で水を入れ、EAで抽出した。有機層を水、飽和NaCl溶液で洗浄し、MgSOで乾燥、ろ過したろ液を減圧蒸留した。濃縮残渣をカラムクロマトグラフィーで分離して、メチル(E)-3-(5-(エトキシメチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-アクリレート(1.1g、収率94%)を得た。
【0197】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ12.45(bs、1H)、8.43(s、1H)、8.19(s、1H)、7.72(d、1H)、7.65-7.54(m、5H)、6.62(d、1H)、4.72(s、2H)、3.71(s、3H)、3.57(q、2H)、1.21(t、3H)。
【0198】
段階2:メチル(E)-3-(7-アミノ-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-アクリレート
段階1で得た化合物(0.6g、1.58mmol)をTHF、メタノールと水の2:5:1混合溶液(20mL)に溶かした。鉄粉(1.1g、18.9mmol)とNHCl(1.7g、31.5mmol)を加え、40℃で1時間撹拌した。常温でセライトろ過後、ろ液に水を入れ、EAで抽出した。有機層を水で洗浄し、MgSOで乾燥、ろ過したろ液を減圧蒸留した。濃縮残渣をカラムクロマトグラフィーで分離して、メチル(E)-3-(7-アミノ-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-アクリレート(0.45g、収率80%)を得た。
【0199】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ11.60(bs、1H)、7.82(d、1H)、7.69-7.50(m、5H)、7.08(s、1H)、6.52(s、1H)、6.38(d、1H)、5.31(bs、2H)、4.47(s、2H)、3.68(s、3H)、3.47(q、2H)、1.16(t、3H)。
【0200】
製造例21:1-(7-アミノ-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-2,2,2-トリフルオロ-エタン-1-オン{1-(7-amino-5-(ethoxymethyl)-2-phenyl-1H-indol-3-yl)-2,2,2-trifluoroethan-1-one}
【化27】
【0201】
段階1:1-(5-(エトキシメチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-2,2,2-トリフルオロ-エタン-1-オン
製造例14の段階1で得た中間体5-(エトキシメチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール(1.0g、3.37mmol)、トリフルオロ酢酸無水物(0.94g、6.75mmol)をDMF(15mL)に溶かし、常温で一晩中撹拌した。反応混合物に水を入れ、メチルt-ブチルエーテルで抽出した。有機層を水、飽和NaCl溶液で洗浄し、MgSOで乾燥、ろ過したろ液を減圧蒸留した。濃縮残渣をカラムクロマトグラフィーで分離して、1-(5-(エトキシメチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-2,2,2-トリフルオロ-エタン-1-オン(1.1g、収率82%)を得た。
【0202】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ13.12(bs、1H)、8.48(s、1H)、8.23(s、1H)、7.66-7.50(m、5H)、4.72(s、2H)、3.58(q、2H)、1.22(t、3H)。
【0203】
段階2:1-(7-アミノ-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-2,2,2-トリフルオロ-エタン-1-オン
製造例4と同様の方法を使用して段階1で得た化合物(0.6g、1.53mmol)から1-(7-アミノ-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-2,2,2-トリフルオロ-エタノン(0.36g、収率65%)を得た。
【0204】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ12.28(bs、1H)、7.65-7.50(m、5H)、7.25(s、1H)、6.54(s、1H)、5.39(bs、2H)、4.44(s、2H)、3.46(q、2H)、1.16(t、3H)。
【0205】
製造例22:(E)-3-(7-アミノ-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-1-フェニルプロパ-2-エン-1-オン{(E)-3-(7-amino-5-(ethoxymethyl)-2-phenyl-1H-indol-3-yl)-1-phenylprop-2-en-1-one}
【化28】
【0206】
段階1:3-(5-エトキシメチル-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-1-フェニル-プロペンオン
製造例16で得た5-(エトキシメチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-3-カルバルデヒド(500mg、1.54mmol)、アセトフェノン(185mg、1.54mmol)、ピペリジン(73mg、0.85mmol)をエタノール(10mL)に加え、一晩中加熱還流した。常温で水を入れ、EAで抽出した。有機層を水、飽和NaCl溶液で洗浄してMgSOで乾燥した後、ろ過したろ液を減圧蒸留した。濃縮残渣をメタノールで撹拌し、ろ過後、乾燥して、3-(5-エトキシメチル-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-1-フェニル-プロペンオン(370mg、収率61%)を精製なしに次の反応に使用した。
【0207】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ12.54(bs、1H)、8.60(s、1H)、8.22(s、1H)、8.10(d、1H)、7.94-7.55(m、10H)、4.79(s、2H)、3.57(q、2H)、1.22(t、3H)。
【0208】
段階2:(E)-3-(7-アミノ-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-1-フェニルプロパ-2-エン-1-オン
製造例4と同様の方法を使用して段階1で得た化合物(370mg、1.06mmol)から表題化合物(110mg、収率26%)を得た。
【0209】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ11.47(bs、1H)、8.08-7.98(m、3H)、7.70-7.52(m、9H)、7.28(s、1H)、6.56(s、1H)、5.35(bs、1H)、4.54(s、2H)、3.52(q、2H)、1.18(t、3H)。
【0210】
製造例23:エチル2-(7-アミノ-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-1H-イミダゾール-1-カルボキシレート{ethyl 2-(7-amino-5-(ethoxymethyl)-2-phenyl-1H-indol-3-yl)-1H-imidazole-1-carboxylate}
【化29】
【0211】
段階1:2-(5-エトキシメチル-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-イミダゾール-1,3-ジカルボン酸ジエチルエステル
イミダゾール(0.82g、12mmol)、TEA(3.64g、36mmol)をジクロロエタン(60mL)に溶かし、0℃でエチルクロロホルメート(2.86g、26.4mmol)をゆっくり滴加した。同条件で製造例14の1段階で得た中間体5-(エトキシメチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール(1.18g、4mmol)を加え、ジクロロエタンに溶かしたTEA(3.64g、36mmol)を滴加し、常温で1時間撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、1N塩酸溶液、3%NaCO溶液、飽和NaCl溶液の順に洗浄した。有機層をMgSOで乾燥した後、ろ過したろ液を減圧蒸留した。濃縮残渣をカラムクロマトグラフィーで分離して、2-(5-エトキシメチル-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-イミダゾール-1,3-ジカルボン酸ジエチルエステル(0.3g、収率15%)を得た。
【0212】
段階2:2-(5-エトキシメチル-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-イミダゾール-1-カルボン酸エチルエステル
段階1で得た化合物(300mg、0.59mmol)、o-クロラニル(148mg、0.59mmol)をACN(10mL)溶かし、常温で4時間撹拌した。反応混合物を減圧蒸留した後、濃縮残渣をカラムクロマトグラフィーで分離して、2-(5-エトキシメチル-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-イミダゾール-1-カルボン酸エチルエステル(100mg、収率39%)を得た。
【0213】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ12.06(bs、1H)、8.12(s、1H)、7.79(s、1H)、7.72(d、1H)、7.48-7.33(m、5H)、7.24(d、1H)、4.61(s、2H)、3.92(q、2H)、3.52(q、2H)、1.16(t、3H)、0.88(t、3H)。
【0214】
段階3:エチル2-(7-アミノ-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-1H-イミダゾール-1-カルボキシレート
製造例4と同様の方法を使用して段階2で得た化合物(100mg、0.23mmol)からエチル2-(7-アミノ-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-1H-イミダゾール-1-カルボキシレート(60mg、収率64%)を得た。
【0215】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ11.21(bs、1H)、7.72(d、1H)、7.52-7.33(m、5H)、7.24(d、1H)、6.57(s、1H)、6.45(s、1H)、5.31(bs、2H)、4.40(s、2H)、3.96(q、2H)、3.47(q、2H)、1.17(t、3H)、0.92(t、3H)。
【0216】
製造例24:2-フェニル-5-(プロポキシメチル)-1H-インドール-7-アミン{2-phenyl-5-(propoxymethyl)-1H-indol-7-amine}
【化30】
【0217】
段階1:7-ニトロ-2-フェニル-5-(プロポキシメチル)-1H-インドール
製造例2で得た5-(ブロモメチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール(1.0g、3.02mmol)をプロパノール(20mL)に加え、加熱還流しつつ、最小量のTHFを加え、懸濁液を溶かした。一晩中加熱還流撹拌後、減圧蒸留し、濃縮残渣をカラムクロマトグラフィーで分離して、7-ニトロ-2-フェニル-5-プロポキシメチル-1H-インドール(0.82g、収率87%)を得た。
【0218】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ11.62(bs、1H)、8.10-7.96(m、4H)、7.51(t、2H)、7.46-7.35(m、1H)、7.16(s、1H)、4.63(s、2H)、3.45(t、2H)、1.69-1.53(m、2H)、0.92(t、3H)。
【0219】
段階2:2-フェニル-5-(プロポキシメチル)-1H-インドール-7-アミン
製造例4と同様の方法を使用して段階1で得た化合物(0.82g、2.64mmol)から2-フェニル-5-(プロポキシメチル)-1H-インドール-7-アミン(0.6g、収率81%)を得た。
【0220】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ10.90(bs、1H)、7.81(d、2H)、7.47(t、2H)、7.31(t、1H)、6.77(d、1H)、6.74(s、1H)、6.34(s、1H)、5.17(bs、2H)、4.38(s、2H)、3.45-3.30(m、2H)、1.60-1.48(m、2H)、0.88(t、3H)。
【0221】
製造例25:5-((シクロプロピルメトキシ)メチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン{5-((cyclopropylmethoxy)methyl)-2-phenyl-1H-indol-7-amine}
【化31】
【0222】
段階1:5-((シクロプロピルメトキシ)メチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール
製造例2で得た化合物5-(ブロモメチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール(0.5g、1.51mmol)をシクロプロピルメタノール(10mL)に加え、一晩中加熱還流した。反応混合物を減圧蒸留した後、濃縮残渣をカラムクロマトグラフィーで分離して、5-シクロプロピルメトキシメチル-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール(400mg、収率82%)を得た。
【0223】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ11.61(bs、1H)、8.06-7.96(m、4H)、7.49(t、2H)、7.40(m、1H)、7.15(s、1H)、4.64(s、2H)、3.33(d、1H)、1.15-1.02(m、1H)、0.52-0.44(m、2H)、0.23-0.15(m、2H)。
【0224】
段階2:5-((シクロプロピルメトキシ)メチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン
製造例4と同様の方法を使用して段階1で得た化合物(400mg、1.24mmol)から5-((シクロプロピルメトキシ)メチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン(245mg、収率68%)を得た。
【0225】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ10.88(bs、1H)、7.81(d、2H)、7.47(t、2H)、7.30(t、1H)、6.76(s、1H)、6.73(s、1H)、6.34(s、1H)、5.16(bs、2H)、4.39(s、2H)、3.23(d、1H)、1.08-0.95(m、1H)、0.50-0.40(m、2H)、0.20-0.09(m、2H)。
【0226】
製造例26:5-(2-メトキシエチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン{5-(2-methoxyethyl)-2-phenyl-1H-indol-7-amine}
【化32】
【0227】
段階1:エチル2-(4-アミノフェニル)アセテート
商業的に購入可能なエチル2-(4-ニトロフェニル)アセテート(20g、95.6mmol)をTHF、メタノール、水1:1:1混合溶液(300mL)に溶かした。鉄粉(26.7g、478mmol)とNHCl(25.6g、478mmol)を加え、60℃で2時間撹拌した。TLCで反応完結を確認し、常温でセライトろ過後、減圧濃縮した。EAに希釈して有機層を飽和NHCl溶液で洗浄し、EAで抽出した後、MgSOで乾燥した後、ろ過したろ液を減圧濃縮した。エチル2-(4-アミノフェニル)アセテート(17g、収率99%)を得た。
【0228】
Mass[M+H]=180.09(M+1)
【0229】
段階2:エチル2-(4-アセトアミドフェニル)アセテート
段階1で得たエチル2-(4-アミノフェニル)アセテート(17g、94.87mmol)をDCM(170mL)に溶解し、TEA(19.8mL、142.3mmol)を投入した後、0℃で無水酢酸(11.6g、113.84mmol)ゆっくり滴加した。常温で1時間撹拌した。TLCで反応完結を確認し、反応混合物をDCMで希釈し、飽和ナトリウムカーボネート溶液、飽和NaCl溶液の順に洗浄した。有機層をMgSOで乾燥した後、ろ過したろ液を減圧濃縮した。濃縮残渣をヘキサンで再結晶した後、ろ過して、エチル2-(4-アセトアミドフェニル)アセテート(20.6g、収率98%)桃色固体を得た。
【0230】
H NMR(400MHz、CDCl);d 7.48(d、2H)、7.32(br、1H)、7.26(d、2H)、4.17(q、2H)、3.59(s、2H)、2.18(s、3H)、1.27(t、3H)。
【0231】
Mass[M+H]=222.11(M+1)
【0232】
段階3:エチル2-(4-アセトアミド-3-ニトロフェニル)アセテート
段階2で得たエチル2-(4-アセトアミドフェニル)アセテート(20.6g、93.1mmol)を無水酢酸(309mL)に溶解し、0℃で赤煙硝酸をゆっくり滴加した。常温に昇温して4時間撹拌した。TLCで反応完結を確認し、水を追加して生成された固体をろ過して乾燥した。エチル2-(4-アセトアミド-3-ニトロフェニル)アセテート(24g、92%)を得た。
【0233】
H NMR(400MHz、CDCl);d 10.31(br、1H)、8.76(d、1H)、8.17(s、1H)、7.60(d、1H)、4.20(q、2H)、3.67(s、2H)、2.31(s、3H)、1.29(t、3H)。
【0234】
Mass[M+H]=267.09(M+1)
【0235】
段階4:エチル2-(4-アミノ-3-ニトロフェニル)アセテート
段階3で得たエチル2-(4-アセトアミド-3-ニトロフェニル)アセテート(24g、86mmol)をエタノール(300mL)に溶解し、1N HCl(160mL)を滴加した。常温で一晩中撹拌した後、さらに一晩中加熱還流した。TLCで反応完結を確認し、反応溶液を濃縮した後、飽和NAHCOで有機層を洗浄した後、MgSOで乾燥した後、ろ過したろ液を濃縮した。エチル2-(4-アミノ-3-ニトロフェニル)アセテート(16g、82%)をオレンジ固体として得た。
【0236】
H NMR(400MHz、CDCl);d 8.05(s、1H)、7.35(d、1H)、6.82(d、1H)、6.06(br、1H)、4.19(q、2H)、3.56(s、2H)、1.29(t、3H)。
【0237】
Mass[M+H]=225.08(M+1)
【0238】
段階5:エチル2-(4-アミノ-3-ヨード-5-ニトロフェニル)アセテート
段階4で得たエチル2-(4-アミノ-3-ニトロフェニル)アセテート(16g、71.27mmol)をエタノール(480mL)に溶解し、硝酸銀(14.5g、85.52mmol)、ヨード(21.7g、85.52mmol)を投入し、常温で一晩中撹拌した。TLCで反応完結を確認し、反応溶液を濃縮した後、EAに希釈した。有機層を飽和チオ硫酸ナトリウムで3回洗浄し、MgSOで乾燥した後、ろ過したろ液を濃縮した。濃縮残渣をカラムクロマトグラフィーで分離(Hex/EA、5/1)して、エチル2-(4-アミノ-3-ヨード-5-ニトロフェニル)アセテート(17g、収率68%)を得た。
【0239】
H NMR(400MHz、CDCl);d 8.11(s、1H)、7.91(s、1H)、6.65(br、1H)、4.20(q、2H)、3.53(s、2H)、1.30(t、3H)。
【0240】
Mass[M+H]=350.98(M+1)
【0241】
段階6:エチル-2-(7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-5-イル)アセテート
段階5で得たエチル-2-(4-アミノ-3-ヨード-5-ニトロフェニル)アセテート(5.67g、16.2mmol)を無水ジオキサン(100mL)に溶解させ、TEA(6.77mL、48.6mmol)とフェニルアセチレン(2.14mL、19.44mmol)、ビストリフェニルホスフィンパラジウムジクロリド(114mg、0.162mmol)、ヨウ化銅(30.85mg、0.162mmol)を順に投入した。60℃で18時間反応し、反応液に1,8-ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデカ-7-エン(18.3mL、129.6mmol)を加え、110℃で48時間反応した。室温でセライトを通じてろ過し、ろ液を減圧蒸留した。濃縮残渣にエチルアセテートを加え、水で洗浄した。水層をEAで再抽出し、有機層を集めてMgSOで乾燥、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、濃縮残渣をシリカカラムクロマトグラフィーで分離して、エチル-2-(7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-5-イル)アセテート(3.3g、収率63%)を橙色固体として得た。
【0242】
H NMR(400MHz、CDCl);d 10.08(br、1H)、8.10(s、1H)、7.90(s、1H)、7.77(d、2H)、7.52(t、2H)、7.42(t、1H)、6.93(s、1H)、4.22(q、2H)、3.80(2,1H)、1.30(t、3H)。
【0243】
段階7:tert-ブチル5-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-1-カルボキシレート{tert-butyl 5-(2-ethoxy-2-oxoethyl)-7-nitro-2-phenyl-1H-indole-1-carboxylate}
段階6で得たエチル-2-(7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-5-イル)アセテート(2.33g、7.18mmol)をDCM(50mL)に溶解させ、TEA(2.0mL、14.37mmol)とDMAP(88mg、0.718mmol)、ティ-tert-ブチルジカーボネート(2.35g、10.77mmol)を加え、室温で16時間反応した。飽和NHCl水溶液を加え、DCMで抽出した。有機層をMgSOで乾燥し、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、濃縮残渣をシリカカラムクロマトグラフィーで分離して、tert-ブチル5-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-1-カルボキシレート(2.53g、収率83%)を黄色液体として得た。
【0244】
H NMR(400MHz、CDCl);d 7.85(s、1H)、7.78(s、1H)、7.51(m、2H)、7.46(m、3H)、6.61(s、1H)、4.22(q、2H)、3.79(s、2H)、1.30(m、12H)。
【0245】
段階8:2-(1-(tert-ブトキシカルボニル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-5-イル)酢酸
段階7で得たtert-ブチル5-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-1-カルボキシレート(2.53g、5.96mmol)をTHF、メタノール、水1:1:1混合溶液(90mL)に投入し、水酸化リチウム水和物(500mg、11.92mmol)を加えた。15時間反応し、減圧濃縮した。0℃で2N塩酸水溶液と飽和NHCl水溶液を用いてpH6~7に調節した。EAで抽出し、MgSOで乾燥、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、濃縮残渣をシリカカラムクロマトグラフィーで分離して、2-(1-(tert-ブトキシカルボニル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-5-イル)酢酸(1.1g、収率47%)を黄色固体として得た。
【0246】
H NMR(400MHz、CDCl);d 7.85(s、1H)、7.78(s、1H)、7.51(m、2H)、7.46(m、3H)、6.62(s、1H)、3.85(s、2H)、1.30(s、9H)。
【0247】
段階9:tert-ブチル5-(2-ヒドロキシエチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-1-カルボキシレート
段階8で得た2-(1-(tert-ブトキシカルボニル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-5-イル)酢酸(1.1g、2.78mmol)をTHF(100mL)に溶解させ、5℃に冷却した。2M BH・SMe in THF(4.16mL、8.325mmol)をゆっくり滴加し、室温で18時間反応した。-5℃で1N水酸化ナトリウム水溶液(20mL)をゆっくり滴加し、室温で1時間撹拌した。EAで希釈し、水で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、濃縮残渣をシリカカラムクロマトグラフィーで分離して、tert-ブチル5-(2-ヒドロキシエチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-1-カルボキシレート(990mg、収率93%)を黄色固体として得た。
【0248】
H NMR(400MHz、CDCl);d 7.80(s、1H)、7.72(s、1H)、7.54(m、2H)、7.46(m、3H)、6.60(s、1H)、3.98(t、2H)、3.05(t、2H)、1.44(t、1H)、1.30(s、9H)。
【0249】
段階10:tert-ブチル5-(2-メトキシエチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-1-カルボキシレート
段階9で得たtert-ブチル5-(2-ヒドロキシエチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-1-カルボキシレート(700mg、1.83mmol)をTHF(20mL)に溶解させ、0℃に冷却した。NaH55%/ミネラルオイル(160mg、3.66mmol)を投入し、30分後にMeI(171μL、2.745mmol)を滴加した。室温で20時間反応し、反応液を水に注いで希釈した後、EAで2回抽出した。有機層を無水MgSOで乾燥、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、濃縮残渣をシリカカラムクロマトグラフィーで分離して、tert-ブチル5-(2-メトキシエチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-1-カルボキシレート(306mg、収率42%)を黄色固体として得た。
【0250】
H NMR(400MHz、CDCl);d 7.79(s、1H)、7.70(s、1H)、7.54(m、2H)、7.46(m、3H)、6.59(s、1H)、3.69(t、2H)、3.39(s、3H)、3.05(t、2H)、1.30(s、9H)。
【0251】
段階11:5-(2-メトキシエチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール
段階10で得たtert-ブチル5-(2-メトキシエチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-1-カルボキシレート(306mg、0.828mmol)をDCM(10mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(2mL)を滴加した。室温で16時間反応し、飽和NaHCO水溶液(20mL)を滴加した。有機層をMgSOで乾燥、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、濃縮残渣をシリカカラムクロマトグラフィーで分離して、5-(2-メトキシエチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール(264mg、収率99%)を黄色固体として得た。
【0252】
H NMR(400MHz、CDCl);d 10.04(br、1H)、8.05(s、1H)、7.84(s、1H)、7.77(d、2H)、7.53(t、2H)、7.41(t、1H)、6.91(s、1H)、3.71(t、2H)、3.40(s、3H)、3.07(t、2H)。
【0253】
段階12:5-(2-メトキシエチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン{5-(2-methoxyethyl)-2-phenyl-1H-indol-7-amine}
製造例4と同様の方法を使用して上記で得た化合物5-(2-メトキシエチル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール(287mg、1.066mmol)から5-(2-メトキシエチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン(100mg、収率35%)を得た。
【0254】
H NMR(400MHz、CDCl);d 8.05(br、1H)、7.70(d、2H)、7.45(t、2H)、7.30(t、1H)、6.70(s、1H)、6.77(s、1H)、6.42(s、1H)、3.68(t、2H)、3.42(s、3H)、3.20(br、2H)、2.98(t、2H)。
【0255】
Mass[M+H]=267.1(M+1)
【0256】
製造例27:5-(3-メトキシプロピル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン{5-(3-methoxypropyl)-2-phenyl-1H-indol-7-amine}
【化33】
【0257】
段階1:7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-カルバルデヒド
製造例1で得た(7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-5-イル)メタノール(5g、18.6mmol)をDCM(300mL)、アセトン(100mL)に溶解させて、ピリジニウムクロロクロメート(5.63g、26.12mmol)を投入し、一晩中加熱還流した。TLCで反応完結を確認し、シリカゲルろ過後、濃縮して、7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-カルバルデヒド(5g、収率100%)を黄色固体として得た。
【0258】
H NMR(400MHz、CDCl);d 10.34(br、1H)、10.15(s、1H)、8.68(s、1H)、8.51(s、1H)、7.79(d、2H)、7.57(t、2H)、7.49(t、1H)、7.12(s、1H)。
【0259】
Mass[M+H]=267.07(M+1)
【0260】
段階2:tert-ブチル5-ホルミル-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-1-カルボキシレート
段階1で得た7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-カルバルデヒド(5g、18.7mmol)をDCM(250mL)に溶解させ、TEA(6.54mL、46.95mmol)、(Boc)O(8.19g、37.56mmol)、DMAP(0.229g、1.878mmol)を投入した。室温で2日間撹拌した。TLCで反応完結を確認し、濃縮残渣をカラムクロマトグラフィーで分離(Hex/EA、10/1)して、tert-ブチル5-ホルミル-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-1-カルボキシレート(5.2g、収率75%)を得た。
【0261】
H NMR(400MHz、CDCl);d 10.12(s、1H)、8.38(d、2H)、7.49(m、5H)、6.77(s、1H)、1.31(s、9H)。
【0262】
Mass[M+H]=367.12(M+1)
【0263】
段階3:3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-5-イル)プロパン酸
DMF(20mL)に10℃でギ酸(1.63mL、42.57mmol)、TEA(2.57mL、18.45mmol)、2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-4,6-ジオン(2.045g、14.19mmol)を投入した。段階2で得たtert-ブチル5-ホルミル-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-1-カルボキシレート(5.2g、14.19mmol)を追加した後、80℃で一晩中撹拌した。TLCで反応完結を確認し、10℃で飽和NHCl溶液を反応溶液に入れ、30分間撹拌する。飽和NHCl溶液で有機層を3回洗浄した後、さらに水で洗浄し、飽和NaCl溶液で洗浄した。MgSOで乾燥した後、ろ過したろ液を濃縮した。3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-5-イル)プロパン酸(6g、収率104%)をオレンジ色オイルとして得た。
【0264】
H NMR(400MHz、CDCl);d 7.85(s、1H)、7.78(s、1H)、7.51(m、2H)、7.46(m、2H)、6.61(s、1H)、3.84(s、2H)、1.30(s、9H)。
【0265】
Mass[M+H]=410.15(M+1)
【0266】
段階4:tert-ブチル5-(3-ヒドロキシプロピル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-1-カルボキシレート
段階3で得た3-(1-(t-ブトキシカルボニル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-5-イル)プロパン酸(6g、14.76mmol)をTHF(120mL)に溶解し、0℃に冷却した。BH・SMe 2M in THF(22.05mL、44.28mmol)を加え、室温に昇温し、5時間撹拌した。TLCで反応完結を確認し、0℃に冷却した。1N NaOH水溶液をゆっくり滴加し、1時間撹拌した。EAで2回抽出し、有機層をMgSOで乾燥、ろ過し、減圧濃縮した。濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(Hex/EA、2/1)して、tert-ブチル5-(3-ヒドロキシプロピル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-1-カルボキシレート(3.2g、収率55%)を黄色オイルとして得た。
【0267】
H NMR(400MHz、CDCl);d 7.76(s、1H)、7.67(s、1H)、7.54(m、2H)、7.44(m、3H)、6.58(s、1H)、3.75(t、2H)、2.91(t、2H)、1.99(m、2H)、1.30(s、9H)。
【0268】
Mass[M+H]=397.17(M+1)
【0269】
段階5:tert-ブチル5-(3-メトキシプロピル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-1-カルボキシレート
段階4で得たtert-ブチル5-(3-ヒドロキシプロピル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-1-カルボキシレート(300mg、0.757mmol)をTHF(5mL)に溶解し、0℃に冷却した。NaH(55%、dispersion in paraffin liquid、36mg、1.513mmol)を入れ、同一温度で30分間撹拌した。MeI(0.47mL、7.57mmol)を滴加し、常温で一晩中撹拌した。TLCで反応完結を確認し、氷水に反応溶液を注いで10分間撹拌した。EAで2回抽出し、飽和NaCl溶液で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥、ろ過し、減圧濃縮した。濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(Hex/EA、7/1)して、tert-ブチル5-(3-メトキシプロピル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-1-カルボキシレート(146mg、収率54%)を黄色固体として得た。
【0270】
H NMR(400MHz、CDCl);d 7.75(s、1H)、7.66(s、1H)、7.54(m、2H)、7.45(m、3H)、6.58(s、1H)、3.45(t、2H)、3.38(s、3H)、2.88(t、2H)、2.00(m、2H)、1.30(s、9H)。
【0271】
Mass[M+H]=411.47(M+1)
【0272】
段階6:5-(3-メトキシプロピル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール
段階5で得たtert-ブチル5-(3-メトキシプロピル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-1-カルボキシレート(146mg、0.368mmol)をDCM(10mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(0.137mL、1.84mmol)を滴加し、常温で一晩中撹拌した。TLCで反応完結を確認し、0℃に冷却した。DCMで2回抽出し、飽和NaHCO溶液で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥、ろ過し、減圧濃縮した。5-(3-メトキシプロピル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール(103mg、収率90%)を黄色固体として得た。
【0273】
H NMR(400MHz、CDCl);d 10.03(br、1H)、8.02(s、1H)、7.80(s、1H)、7.75(d、1H)、7.53(t、2H)、7.43(t、1H)、6.91(s、1H)、3.46(t、2H)、3.39(s、3H)、2.89(t、2H)、2.01(m、2H)。
【0274】
Mass[M+H]=311.35(M+1)
【0275】
段階7:5-(3-メトキシプロピル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン
段階6で得た5-(3-メトキシプロピル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール(103mg、0.332mmol)をTHF(2mL)、EA(1mL)に溶解し、パラジウムカーボン50%/water(39mg、30wt%)を投入した。水素バルーンを連結し、1時間撹拌した。反応溶液をセライトろ過後、減圧濃縮し、シリカゲルろ過後、減圧濃縮して、表題化合物5-(3-メトキシプロピル)-7-ニトロ-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン(88mg、収率80%)を黄色固体として得た。
【0276】
H NMR(400MHz、CDCl);d 8.37(br、1H)、7.68(d、2H)、7.43(t、2H)、7.31(t、1H)、7.02(s、2H)、6.75(s、1H)、6.51(s、1H)、3.42(t、2H)、3.36(s、3H)、2.71(t、2H)、1.93(m、2H)。
【0277】
Mass[M+H]=311.35(M+1)
【0278】
以下、前記製造例1~27で製造された化合物を用いて本発明の実施例化合物を製造した。
【0279】
実施例1:5-(メトキシメチル)-2-フェニル-N-テトラヒドロピラン-4-イル-1H-インドール-7-アミン{5-(methoxymethyl)-2-phenyl-N-tetrahydropyran-4-yl-1H-indol-7-amine}
【化34】
【0280】
製造例4で得た5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン(100mg、0.396mmol)をDCM(12mL)に溶解させ、テトラヒドロ-4H-ピラン-4-オン(60mg、0.594mmol)を投入した。30分間撹拌後、NaBH(OAc)(336mg、1.584mmol)を投入した。室温で4時間撹拌し、TLCで反応完結を確認し、1N NaOH水溶液を加え、1時間撹拌した。層分離した後、有機層をMgSOで乾燥、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(Hex/EA、2/1)して、表題化合物(60mg、45%)を黄色固体として得た。
【0281】
H NMR(400MHz、DMSO-d);d 10.97(s、1H)、7.81(d、2H)、7.48(t、2H)、7.31(t、1H)、6.76(s、2H)、6.28(s、1H)、5.38(m、1H)、4.36(s、2H)、3.94(m、2H)、3.53(m、1H)、3.50(m、2H)、3.24(s、3H)、2.04(m、2H)、1.48(m、2H)。
【0282】
Mass[M+H]=337.0(M+1)
【0283】
実施例2:N-シクロペンチル-5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン{N-cyclopentyl-5-(methoxymethyl)-2-phenyl-1H-indol-7-amine}
【化35】
【0284】
製造例4で得た5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン(100mg、0.396mmol)をDCM(12mL)に溶解させ、シクロペンタノン(50mg、0.594mmol)を投入した。30分間撹拌後、NaBH(OAc)(336mg、1.584mmol)を投入した。室温で3時間撹拌し、TLCで反応完結を確認し、1N NaOH水溶液を加え、1時間撹拌した。層分離した後、有機層をMgSOで乾燥、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(Hex/EA、4/1)して、表題化合物(90mg、71%)を黄色固体として得た。
【0285】
H NMR(400MHz、DMSO-d);d 10.90(s、1H)、7.80(d、2H)、7.46(t、2H)、7.30(t、1H)、6.75(s、2H)、6.22(s、1H)、5.39(d、1H)、4.37(s、2H)、3.90(m、1H)、3.25(s、3H)、2.05(m、2H)、1.76(m、2H)、1.61(m、4H)。
【0286】
Mass[M+H]=320.9(M+1)
【0287】
実施例3:5-(メトキシメチル)-2-フェニル-N-(テトラヒドロピラン-4-イルメチル)-1H-インドール-7-アミン{5-(methoxymethyl)-2-phenyl-N-(tetrahydropyran-4-ylmethyl)-1H-indol-7-amine}
【化36】
【0288】
製造例4で得た5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン(100mg、0.396mmol)をDCM(12mL)に溶解させ、テトラヒドロピラン-4-カルバルデヒド(68mg、0.596mmol)を投入した。30分間撹拌後、NaBH(OAc)(336mg、1.584mmol)を投入した。室温で1時間撹拌し、TLCで反応完結を確認し、1N NaOH水溶液を加え、1時間撹拌した。層分離した後、有機層をMgSOで乾燥、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(Hex/EA、2/1)して、表題化合物(55mg、40%)を薄茶色固体として得た。
【0289】
H NMR(400MHz、DMSO-d);d 10.97(br、1H)、7.79(d、2H)、7.47(t、2H)、7.31(t、1H)、6.77(s、2H)、6.20(s、1H)、5.44(m、1H)、4.37(s、2H)、3.90(m、1H)、3.25(s、3H)、3.10(m、2H)、1.92(m、2H)、1.77(m、2H)、1.32(m、2H)。
【0290】
Mass[M+H]=351.1(M+1)
【0291】
実施例4:N-(1,1-ジオキソチアン-4-イル)-5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン{N-(1,1-dioxothian-4-yl)-5-(methoxymethyl)-2-phenyl-1H-indol-7-amine}
【化37】
【0292】
製造例4で得た5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン(170mg、0.674mmol)をDCM(30mL)に溶解させ、テトラヒドロ-4H-チオピラン-4-オン1,1-ジオキシド(150mg、1.011mmol)を投入した。30分間撹拌後、NaBH(OAc)(571mg、2.696mmol)を投入した。室温で2時間撹拌し、TLCで反応完結を確認し、1N NaOH水溶液を加え、1時間撹拌した。層分離した後、有機層をMgSOで乾燥、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(Hex/EA、1/1)して、表題化合物(130mg、50%)を薄茶色固体として得た。
【0293】
H NMR(400MHz、DMSO-d);d 10.92(br、1H)、7.80(d、2H)、7.48(t、2H)、7.30(t、1H)、6.80(s、2H)、6.31(s、1H)、5.45(d、1H)、4.37(s、2H)、3.90(m、1H)、3.24(s、3H)、3.30-3.10(m、4H)、2.35(m、2H)、1.99(m、2H)。
【0294】
Mass[M+H]=385.0(M+1)
【0295】
実施例5:5-(メトキシメチル)-N-(1-メチルスルホニル-4-ピペリジル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン{5-(methoxymethyl)-N-(1-methylsulfonyl-4-piperidyl)-2-phenyl-1H-indol-7-amine}
【化38】
【0296】
製造例4で得た5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン(176mg、0.698mmol)をDCM(50mL)に溶解させ、1-(メチルスルホニル)ピペリジン-4-オン(185mg、1.046mmol)を投入した。30分間撹拌後、NaBH(OAc)(591mg、2.79mmol)を投入した。室温で4時間撹拌後TLCで反応完結を確認して、1N NaOH水溶液を加え、1時間撹拌した。層分離し、有機層をMgSOで乾燥、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(Hex/EA、1/1)して、表題化合物(170mg、59%)を薄茶色固体として得た。
【0297】
H NMR(400MHz、DMSO-d);d 10.96(br、1H)、7.80(d、2H)、7.47(t、2H)、7.33(t、1H)、6.78(s、2H)、6.28(s、1H)、5.40(d、1H)、4.37(s、2H)、3.60(m、3H)、3.24(s、3H)、2.99(m、2H)、2.91(s、3H)、2.16(m、2H)、1.50(m、2H)。
【0298】
Mass[M+H]=413.9(M+1)
【0299】
実施例6:1-[4-[[5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-イル]アミノ]-1-ピペリジル]エタノン{1-[4-[[5-(methoxymethyl)-2-phenyl-1H-indol-7-yl]amino]-1-piperidyl]ethenone}
【化39】
【0300】
製造例4で得た5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン(100mg、0.396mmol)をDCM(10mL)に溶解させ、1-アセチルピペリジン-4-オン(84mg、0.594mmol)を投入した。30分間撹拌後、NaBH(OAc)(336mg、1.584mmol)を投入した。室温で15時間撹拌後、TLCで反応完結を確認し、飽和NaHCO水溶液を加え、1時間撹拌した。DCM 100mLをさらに投入し、層分離した。有機層をMgSOで乾燥、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(DCM/MeOH、95/5)して、表題化合物(26mg、17%)を薄茶色固体として得た。
【0301】
H NMR(400MHz、DMSO-d);d 10.91(br、1H)、7.76(d、2H)、7.43(t、2H)、7.41(t、1H)、6.73(s、2H)、6.26(s、1H)、5.32(d、1H)、4.33(s、2H)、3.66(m、2H)、3.25(m、2H)、3.20(s、3H)、2.39(m、2H)、2.28(m、2H)、2.04(s、3H)。
【0302】
Mass[M+H]=378.2(M+1)
【0303】
実施例7:N-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)-5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン{N-(4,4-difluorocyclohexyl)-5-(methoxymethyl)-2-phenyl-1H-indol-7-amine}
【化40】
【0304】
製造例4で得た5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン(150mg、0.594mmol)をDCM(10mL)に溶解させ、4,4-ジフルオロシクロヘキサン-1-オン(120mg、0.891mmol)を投入した。30分間撹拌後、NaBH(OAc)(504mg、2.38mmol)を投入した。室温で3時間撹拌後、TLCで出発物質が消えたことを確認し、1N NaOH水溶液を加え、1時間撹拌した。層分離し、有機層をMgSOで乾燥、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(Hex/EA、4/1)して、表題化合物(160mg、73%)を黄色固体として得た。
【0305】
H NMR(400MHz、CDCl);d 8.12(br、1H)、7.66(d、2H)、7.42(t、2H)、7.30(t、1H)、7.08(s、1H)、6.76(s、1H)、6.54(s、1H)、4.50(s、2H)、3.58(m、1H)、3.37(s、3H)、2.16(m、4H)、2.00-1.58(m、4H)。
【0306】
Mass[M+H]=371.2(M+1)
【0307】
実施例8:N-ベンジル-5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン{N-benzyl-5-(methoxymethyl)-2-phenyl-1H-indol-7-amine}
【化41】
【0308】
製造例4で得た5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン(50mg、0.198mmol)をDCM(2.5mL)に溶解させ、ベンズアルデヒド(20mg、0.198mmol)を投入した。30分間撹拌後、NaBH(OAc)(126mg、0.594mmol)を投入した。室温で1時間撹拌後、TLCで反応完結を確認し、1N NaOH水溶液を加え、1時間撹拌した。層分離し、有機層をMgSOで乾燥、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(Hex/EA、4/1)して、表題化合物(30mg、44%)を薄茶色固体として得た。
【0309】
H NMR(400MHz、CDCl);d 8.21(br、1H)、7.59(d、2H)、7.45(d、2H)、7.40-7.26(m、6H)、7.11(s、1H)、6.76(s、1H)、6.62(s、1H)、4.49(s、2H)、4.46(s、2H)、3.35(s、3H)。
【0310】
Mass[M+H]=343(M+1)
【0311】
実施例9:tert-ブチル4-[[5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-イル]アミノ]-ピペリジン-1-カルボキシレート{tert-butyl 4-[[5-(methoxymethyl)-2-phenyl-1H-indol-7-yl]amino]piperidine-1-carboxylate}
【化42】
【0312】
製造例4で得た5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン(50mg、0.198mmol)をDCM(10mL)に溶解させ、tert-ブチル4-オキソピペリジン-1-カルボキシレート(39mg、0.198mmol)を投入した。30分間撹拌後、NaBH(OAc)(126mg、0.594mmol)を投入した。室温で15時間撹拌後、TLCで反応完結を確認し、1N NaOH水溶液を加え、1時間撹拌した。層分離し、有機層をMgSOで乾燥、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(Hex/EA、2/1)して、表題化合物(81mg、95%)を薄茶色固体として得た。
【0313】
H NMR(400MHz、CDCl);d 9.40(br、1H)、7.67(d、2H)、7.37(t、2H)、7.25(m、1H)、6.99(s、1H)、6.74(s、1H)、6.47(s、1H)、4.50(s、2H)、4.11(m、2H)、3.61(m、1H)、3.36(s、3H)、2.92(m、2H)、2.11(m、2H)、1.43(m、9H)、1.43-1.22(m、2H)。
【0314】
Mass[M+H]=436(M+1)
【0315】
実施例10:N-イソプロピル-5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン{N-isopropyl-5-(methoxymethyl)-2-phenyl-1H-indol-7-amine}
【化43】
【0316】
製造例4で得た5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン(50mg、0.198mmol)をDCM(2.5mL)に溶解させ、アセトン(12mg、0.198mmol)を投入した。30分間撹拌後、NaBH(OAc)(126mg、0.594mmol)を投入した。室温で15時間撹拌し、TLCで反応完結を確認後、1N NaOH水溶液を加え、1時間撹拌した。層分離し、有機層をMgSOで乾燥、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(Hex/EA、4/1)して、表題化合物(40mg、70%)を薄茶色固体として得た。
【0317】
H NMR(400MHz、CDCl);d 8.17(br、1H)、7.69(d、2H)、7.45(t、2H)、7.30(t、1H)、7.09(s、1H)、6.80(s、1H)、6.58(s、1H)、4.55(s、2H)、3.84(m、1H)、3.40(s、3H)、1.33(d、6H)。
【0318】
Mass[M+H]=295.2(M+1)
【0319】
実施例11:5-(メトキシメチル)-N-(1-メチル-4-ピペリジル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン{5-(methoxymethyl)-N-(1-methyl-4-piperidyl)-2-phenyl-1H-indol-7-amine}
【化44】
【0320】
製造例4で得た5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン(50mg、0.198mmol)をDCM(2.5mL)に溶解させ、1-メチルピペリジン-4-オン(22mg、0.198mmol)を投入した。30分間撹拌後、NaBH(OAc)(126mg、0.594mmol)を投入した。室温で15時間撹拌してTLCで反応完結を確認し、1N NaOH水溶液を加え、1時間撹拌した。層分離し、有機層をMgSOで乾燥、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(DCM/MeOH、90/10)して、表題化合物(7mg、10%)を薄茶色固体として得た。
【0321】
H NMR(400MHz、CDCl);d 8.39(br、1H)、7.69(d、2H)、7.43(t、2H)、7.30(t、1H)、7.08(s、1H)、6.78(s、1H)、6.55(s、1H)、4.54(s、2H)、3.45(m、1H)、3.39(s、3H)、2.88(m、2H)、2.33(s、3H)、2.17(m、4H)、1.63(m、2H)。
【0322】
Mass[M+H]=350.3(M+1)
【0323】
実施例12:N-(2-メトキシエチル)-5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン{N-(2-methoxyethyl)-5-(methoxymethyl)-2-phenyl-1H-indol-7-amine}
【化45】
【0324】
製造例5で得た2-メトキシ-N-[5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-イル]アセトアミド(124mg、0.337mmol)をTHF(1.2mL)に溶解した後、0℃に冷却し、BH・SMe 2M in THF(0.5mL、1.011mmol)を加えた。室温に昇温し、1時間撹拌した。反応完結を確認して0℃に冷却した。1N NaOH水溶液(5mL)をゆっくり滴加した(発熱およびガス発生)。室温に昇温し、1時間撹拌し、反応液にEAとHOを加え、抽出した。有機層をMgSOで乾燥、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(Hex/EA、1/1)して、表題化合物(96mg、80%)を薄茶色固体として得た。
【0325】
H NMR(400MHz、CDCl);d 9.31(br、1H)、7.67(d、2H)、7.43(t、2H)、7.30(t、1H)、7.14(s、1H)、6.78(s、1H)、6.59(s、1H)、4.54(s、2H)、3.76(t、2H)、3.53(t、2H)、3.50(s、3H)、3.41(s、3H)。
【0326】
Mass[M+H]=311.2(M+1)
【0327】
実施例13:5-(メトキシメチル)-N-(3-メトキシプロピル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン{5-(methoxymethyl)-N-(3-methoxypropyl)-2-phenyl-1H-indol-7-amine}
【化46】
【0328】
製造例6で得た3-メトキシ-N-[5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-イル]プロパンアミド(133mg、0.396mmol)をTHF(1.3mL)に溶解した後、0℃に冷却し、BH・SMe 2M in THF(0.6mL、1.188mmol)を加えた。室温に昇温し、1時間撹拌した。TLCで出発物質が消えたのを確認して0℃に冷却した。1N NaOH水溶液(5mL)をゆっくり滴加した(発熱およびガス発生注意)。室温に昇温し、1時間撹拌し、反応液にEAとHOを加え、抽出した。有機層をMgSOで乾燥、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(Hex/EA、2/1)して、表題化合物(67mg、65%)を薄茶色固体として得た。
【0329】
H NMR(400MHz、CDCl);d 9.86(br、1H)、7.70(d、2H)、7.45(t、2H)、7.30(t、1H)、7.11(s、1H)、6.79(s、1H)、6.57(s、1H)、4.54(s、2H)、3.70(t、2H)、3.45(t、2H)、3.42(s、3H)、3.41(s、3H)、1.99(m、2H)。
【0330】
Mass[M+H]=325.2(M+1)
【0331】
実施例14:5-(メトキシメチル)-N-(1-オキソチアン-4-イル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン{5-(methoxymethyl)-N-(1-oxothian-4-yl)-2-phenyl-1H-indol-7-amine}
【化47】
【0332】
製造例4で得た5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン(60mg、0.24mmol)をDCM(10mL)に溶解させ、テトラヒドロ-4H-チオピラン-4-オン1-オキシド(38mg、0.287mmol)を投入した。30分間撹拌後、NaBH(OAc)(203mg、0.96mmol)を投入した。室温で15時間撹拌し、TLCで反応完結を確認し、1N NaOH水溶液を加え、1時間撹拌した。層分離し、有機層をMgSOで乾燥、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(Hex/EA、1/1->DCM/MeOH、90/10)して、表題化合物(22mg、25%)を茶色固体として得た。
【0333】
H NMR(400MHz、CDCl);d 10.67(br、1H)、7.81(d、2H)、7.46(t、2H)、7.30(t、1H)、7.00(s、1H)、6.77(s、1H)、6.40(s、1H)、4.52(s、2H)、3.70(m、1H)、3.38(s、3H)、3.28(m、2H)、2.74(m、2H)、2.47(m、2H)、2.32(m、2H)。
【0334】
Mass[M+H]=369.2(M+1)
【0335】
実施例15:5-(tert-ブトキシメチル)-2-フェニル-N-テトラヒドロピラン-4-イル-1H-インドール-7-アミン{5-(tert-butoxymethyl)-2-phenyl-N-tetrahydropyran-4-yl-1H-indol-7-amine}
【化48】
【0336】
製造例8で得た5-(tert-ブトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン(40mg、0.123mmol)をDCM(5mL)に溶解させて、テトラヒドロ-4H-ピラン-4-オン(25mg、0.247mmol)を投入した。30分間撹拌後、NaBH(OAc)(104mg、0.493mmol)を投入した。室温で15時間撹拌し、TLCで出発物質が消えたことを確認した。飽和NaHCO水溶液を加え、1時間撹拌した。層分離し、有機層をMgSOで乾燥、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(Hex/EA、1/1)して、表題化合物(7mg、15%)を茶色固体として得た。
【0337】
H NMR(400MHz、CDCl);d 7.67(d、2H)、7.42(t、2H)、7.30(t、1H)、7.11(s、1H)、6.75(s、1H)、6.56(s、1H)、4.46(s、2H)、4.02(m、2H)、3.64(m、1H)、3.52(m、2H)、2.10(m、2H)、1.61(m、2H)、1.30(s、9H)。
【0338】
Mass[M+H]=379.3(M+1)
【0339】
実施例16:5-(tert-ブトキシメチル)-N-シクロペンチル-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン{5-(tert-butoxymethyl)-N-cyclopentyl-2-phenyl-1H-indol-7-amine}
【化49】
【0340】
製造例8で得た5-(tert-ブトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン(20mg、0.062mmol)をDCM(5mL)に溶解させ、シクロペンタノン(5.2mg、0.062mmol)を投入した。30分間撹拌後、NaBH(OAc)(52mg、0.247mmol)を投入した。室温で15時間撹拌し、TLCで反応完結を確認し、飽和NaHCO水溶液を加え、1時間撹拌した。層分離し、有機層をMgSOで乾燥、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(Hex/EA、3/1)して、表題化合物(9mg、41%)を茶色固体として得た。
【0341】
H NMR(400MHz、CDCl);d 8.15(br、1H)、7.70(d、2H)、7.44(t、2H)、7.30(t、1H)、7.11(s、1H)、6.79(s、1H)、6.57(s、1H)、4.53(s、2H)、4.02(m、1H)、2.15(m、2H)、1.82(m、2H)、1.72(m、4H)、1.35(s、9H)。
【0342】
Mass[M+H]=363.3(M+1)
【0343】
実施例17:5-(tert-ブトキシメチル)-N,N-ジシクロペンチル-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン{5-(tert-butoxymethyl)-N,N-dicyclopentyl-2-phenyl-1H-indol-7-amine}
【化50】
【0344】
製造例8で得た5-(tert-ブトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン(20mg、0.062mmol)をDCM(5mL)に溶解させ、シクロペンタノン(10.4mg、0.124mmol)を投入した。30分間撹拌後、NaBH(OAc)(52mg、0.247mmol)を投入した。室温で15時間撹拌し、TLCで反応完結を確認し、飽和NaHCO水溶液を加え、1時間撹拌した。層分離し、有機層をMgSOで乾燥、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(Hex/EA、3/1)して、表題化合物(14mg、53%)を茶色固体として得た。
【0345】
H NMR(400MHz、CDCl);d 8.62(br、1H)、7.66(d、2H)、7.42(t、2H)、7.38(s、1H)、7.30(t、1H)、7.00(s、1H)、6.73(s、1H)、4.51(s、2H)、3.69(m、2H)、1.78(m、4H)、1.48(m、8H)、1.33(m、4H)、1.30(s、9H)。
【0346】
Mass[M+H]=431.3(M+1)
【0347】
実施例18:5-(メトキシメチル)-3-フェニル-N-テトラヒドロピラン-4-イル-1H-インドール-7-アミン{5-(methoxymethyl)-3-phenyl-N-tetrahydropyran-4-yl-1H-indol-7-amine}
【化51】
【0348】
製造例13で得た5-(メトキシメチル)-3-フェニル-1H-インドール-7-アミン(13mg、0.052mmol)をDCM(2mL)に希釈してテトラヒドロ-4H-ピラン-4-オン(7.7mg、0.077mmol)を加えた後、30分間撹拌した。NaBH(OAc)(44mg、0.21mmol)を投入し、2時間撹拌した。TLCで反応完結を確認後、1N NaOH水溶液を加えた。1時間撹拌して層分離した。有機層をMgSOで乾燥、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製(Hex/EA、1/1)して、表題化合物(5mg、30%)を茶色液体として得た。
【0349】
H NMR(400MHz、CDCl);d 8.30(br、1H)、7.63(d、2H)、7.42(t、2H)、7.35(s、1H)、7.27(m、2H)、6.60(s、1H)、4.53(s、2H)、4.02(m、2H)、3.65(m、1H)、3.52(m、2H)、3.36(s、3H)、2.07(m、2H)、1.55(m、2H)。
【0350】
Mass[M+H]=337.0(M+1)
【0351】
実施例19:N-シクロペンチル-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン{N-cyclopentyl-5-(ethoxymethyl)-2-phenyl-1H-indol-7-amine}
【化52】
【0352】
製造例14で得た5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミンとシクロペンタノンを使用して実施例2と同様の方法で所望の表題化合物を得た。
【0353】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ10.89(bs、1H)、7.79(d、2H)、7.46(t、2H)、7.34-7.29(m、1H)、6.75(s、1H)、6.74(s、1H)、6.22(s、1H)、5.41(d、1H)、4.41(s、2H)、3.90-3.80(m、1H)、3.45(q、2H)、2.15-1.95(m、2H)、1.80-1.50(m、6H)、1.13(t、3H)。
【0354】
Mass[M+H]=334.7(M+1)
【0355】
実施例20:5-(エトキシメチル)-2-フェニル-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-インドール-7-アミン{5-(ethoxymethyl)-2-phenyl-N-(tetrahydro-2H-pyran-4-yl)-1H-indol-7-amine}
【化53】
【0356】
製造例14で得た5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミンとテトラヒドロ-4H-ピラン-4-オンを使用して実施例1と同様の方法で所望の表題化合物を得た。
【0357】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ10.92(bs、1H)、7.80(d、2H)、7.47(t、2H)、7.30(t、1H)、6.77(s、2H)、6.29(s、1H)、5.35(d、1H)、4.41(s、2H)、3.96-3.90(m、2H)、3.70-3.55(m、1H)、3.54-3.38(m、4H)、2.10-2.00(m、2H)、1.60-1.38(m、2H)、1.12(t、3H)。
【0358】
Mass[M+H]=350.7(M+1)
【0359】
実施例21:N-シクロペンチル-5-(イソプロポキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン{N-cyclopentyl-5-(isopropoxymethyl)-2-phenyl-1H-indol-7-amine}
【化54】
【0360】
製造例15で得た5-(イソプロポキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミンとシクロペンタノンを使用して実施例2と同様の方法で所望の表題化合物を得た。
【0361】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ10.88(bs、1H)、7.79(d、2H)、7.46(t、2H)、7.31-7.25(m、1H)、6.75(s、1H)、6.74(s、1H)、6.22(s、1H)、5.40(d、1H)、4.42(s、2H)、3.94-3.70(m、1H)、3.69-3.56(m、1H)、2.10-1.94(m、2H)、1.81-1.50(m、6H)、1.12(d、2H)。
【0362】
Mass[M+H]=348.8(M+1)
【0363】
実施例22:5-(イソプロポキシメチル)-2-フェニル-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-インドール-7-アミン{5-(isopropoxymethyl)-2-phenyl-N-(tetrahydro-2H-pyran-4-yl)-1H-indol-7-amine}
【化55】
【0364】
製造例15で得た5-(イソプロポキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミンとテトラヒドロ-4H-ピラン-4-オンを使用して実施例1と同様の方法で所望の表題化合物を得た。
【0365】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ10.91(bs、1H)、7.80(d、2H)、7.47(t、2H)、7.30(t、1H)、6.76(s、2H)、6.29(s、1H)、5.34(d、1H)、4.42(s、2H)、4.00-3.88(m、2H)、3.70-3.56(m、2H)、3.49(t、2H)、2.12-2.00(m、2H)、1.60-1.38(m、2H)、1.11(t、3H)。
【0366】
Mass[M+H]=364.8(M+1)
【0367】
実施例23:7-(シクロペンチルアミノ)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-カルボニトリル{7-(cyclopentylamino)-5-(ethoxymethyl)-2-phenyl-1H-indole-3-carbonitrile}
【化56】
【0368】
製造例17で得た7-アミノ-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-カルボニトリルとシクロペンタノンを使用して実施例2と同様の方法で所望の表題化合物を得た。
【0369】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ11.90(bs、1H)、7.93(d、2H)、7.63(t、2H)、7.58-7.50(m、1H)、6.81(s、1H)、6.38(s、1H)、5.67(d、1H)、4.48(s、2H)、3.95-3.85(m、1H)、3.47(q、2H)、2.12-1.98(m、2H)、1.85-1.50(m、6H)、1.16(t、3H)。
【0370】
Mass[M+H]=359.8(M+1)
【0371】
実施例24:5-(エトキシメチル)-2-フェニル-7-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-1H-インドール-3-カルボニトリル{5-(ethoxymethyl)-2-phenyl-7-((tetrahydro-2H-pyran-4-yl)amino)-1H-indole-3-carbonitrile}
【化57】
【0372】
製造例17で得た7-アミノ-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-カルボニトリルとテトラヒドロ-4H-ピラン-4-オンを使用して実施例1と同様の方法で所望の表題化合物を得た。
【0373】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ11.94(bs、1H)、7.94(d、2H)、7.64(t、2H)、7.55(d、1H)、6.83(s、1H)、6.46(s、1H)、5.61(d、1H)、4.47(s、2H)、3.98-3.85(m、2H)、3.75-3.60(m、1H)、3.60-3.40(m、4H)、2.15-1.97(m、2H)、1.54-1.38(m、2H)、1.15(t、3H)。
【0374】
Mass[M+H]=376(M+1)
【0375】
実施例25:(E)-7-(シクロペンチルアミノ)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-カルバルデヒドO-メチルオキシム{(E)-7-(cyclopentylamino)-5-(ethoxymethyl)-2-phenyl-1H-indole-3-carbaldehyde O-methyl oxime}
【化58】
【0376】
製造例18で得た(E)-7-アミノ-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-カルバルデヒドO-メチル-オキシムとシクロペンタノンを使用して実施例2と同様の方法で所望の表題化合物を得た。
【0377】
H NMR(400MHz、DMSO-d6);δ11.34(bs、1H)、8.25(s、1H)、7.63-7.44(m、5H)、7.32(s、1H)、6.35(s、1H)、5.41(d、1H)、4.46(s、2H)、3.95-3.85(m、1H)、3.88(s、3H)、3.46(q、2H)、2.10-1.96(m、1H)、1.80-1.50(m、6H)、1.15(t、3H)。
【0378】
Mass[M+H]=391.8(M+1)
【0379】
実施例26:(E)-7-(ビス(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-カルバルデヒドO-メチルオキシム{(E)-7-(bis(tetrahydro-2H-pyran-4-yl)amino)-5-(ethoxymethyl)-2-phenyl-1H-indole-3-carbaldehyde O-methyl oxime}
【化59】
【0380】
製造例18で得た(E)-7-アミノ-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-カルバルデヒドO-メチル-オキシムと実施例1と同様の方法で10当量のテトラヒドロ-4H-ピラン-4-オンを使用して所望の表題化合物を得た。
【0381】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ11.48(bs、1H)、8.19(s、1H)、7.89(s、1H)、7.65-7.46(m、5H)、7.09(s、1H)、4.55(s、2H)、3.88(s、3H)、3.85-3.75(m、4H)、3.55-3.40(m、4H)、3.35-3.20(m、2H)、1.85-1.70(m、4H)、1.40-1.20(m、4H)、1.16(t、3H)。
【0382】
Mass[M+H]=491.6(M+1)
【0383】
実施例27:(E)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-1H-インドール-3-カルバルデヒドO-メチルオキシム{(E)-5-(ethoxymethyl)-2-phenyl-7-((tetrahydro-2H-pyran-4-yl)amino)-1H-indole-3-carbaldehyde O-methyl oxime}
【化60】
【0384】
製造例18で得た(E)-7-アミノ-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-カルバルデヒドO-メチル-オキシムと1.0当量のテトラヒドロ-4H-ピラン-4-オンを使用して実施例1と同様の方法で所望の表題化合物を得た。
【0385】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ11.39(bs、1H)、8.26(s、1H)、7.65-7.46(m、5H)、7.35(s、1H)、6.43(s、1H)、5.36(d、1H)、4.46(s、2H)、4.00-3.85(m、2H)、3.89(s、3H)、3.75-3.60(m、1H)、3.60-3.44(m、4H)、2.10-1.95(m、2H)、1.53-1.40(m、2H)、1.15(t、3H)。
【0386】
Mass[M+H]=407.8(M+1)
【0387】
実施例28:N-シクロペンチル-5-(エトキシメチル)-3-(メトキシメチル)-1-メチル-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン{N-cyclopentyl-5-(ethoxymethyl)-3-(methoxymethyl)-1-methyl-2-phenyl-1H-indol-7-amine}
【化61】
【0388】
製造例19で得た5-(エトキシメチル)-3-(メトキシメチル)-1-メチル-2-フェニル-1H-インドール-7-アミンとシクロペンタノンを使用して実施例2と同様の方法で所望の表題化合物を得た。
【0389】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ7.61-7.44(m、5H)、6.97(s、1H)、6.45(s、1H)、4.90(d、1H)、4.46(s、2H)、4.33(s、2H)、3.85-3.75(m、1H)、3.82(s、3H)、3.46(q、2H)、3.18(s、3H)、2.05-1.88(m、2H)、1.80-1.50(m、6H)、1.15(t、3H)。
【0390】
Mass[M+H]=392.8(M+1)
【0391】
実施例29:5-(エトキシメチル)-3-(メトキシメチル)-1-メチル-2-フェニル-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-インドール-7-アミン{5-(ethoxymethyl)-3-(methoxymethyl)-1-methyl-2-phenyl-N-(tetrahydro-2H-pyran-4-yl)-1H-indol-7-amine}
【化62】
【0392】
製造例19で得た5-(エトキシメチル)-3-(メトキシメチル)-1-メチル-2-フェニル-1H-インドール-7-アミンとテトラヒドロ-4H-ピラン-4-オンを使用して実施例1と同様の方法で所望の表題化合物を得た。
【0393】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ7.60-7.42(m、5H)、7.01(s、1H)、6.53(s、1H)、4.78(d、1H)、4.60(s、2H)、4.33(s、2H)、3.96-3.80(m、2H)、3.85(s、3H)、3.56-3.40(m、6H)、3.19(s、3H)、2.02-1.88(m、2H)、1.63-1.47(m、2H)、1.15(t、3H)。
【0394】
Mass[M+H]=409(M+1)
【0395】
実施例30:メチル(E)-3-(7-(シクロペンチルアミノ)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)アクリレート{methyl(E)-3-(7-(cyclopentylamino)-5-(ethoxymethyl)-2-phenyl-1H-indol-3-yl)acrylate}
【化63】
【0396】
製造例20で得たメチル(E)-3-(7-アミノ-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-アクリレートとシクロペンタノンを使用して実施例2と同じ方法で所望の表題化合物を得た。
【0397】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ11.60(bs、1H)、7.82(d、1H)、7.67-7.50(m、5H)、7.10(s、1H)、6.41(s、1H)、6.38(d、1H)、5.48(d、1H)、4.51(s、2H)、3.96-3.85(m、1H)、3.69(s、3H)、3.48(q、2H)、2.13-1.98(m、2H)、1.85-1.50(m、6H)、1.16(t、3H)。
【0398】
Mass[M+H]=419(M+1)
【0399】
実施例31:メチル(E)-3-(5-(エトキシメチル)-2-フェニル-7-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-1H-インドール-3-yl)アクリレート{methyl(E)-3-(5-(ethoxymethyl)-2-phenyl-7-((tetrahydro-2H-pyran-4-yl)amino)-1H-indol-3-yl)acrylate}
【化64】
【0400】
製造例20で得たメチル(E)-3-(7-アミノ-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-アクリレートとテトラヒドロ-4H-ピラン-4-オンを使用して実施例1と同様の方法で所望の表題化合物を得た。
【0401】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ11.64(bs、1H)、7.81(d、1H)、7.69-7.50(m、5H)、7.11(s、1H)、6.47(s、1H)、6.39(d、1H)、5.42(d、1H)、4.50(s、2H)、3.96-3.85(m、2H)、3.75-3.63(m、1H)、3.68(s、3H)、3.56-3.42(m、4H)、2.10-1.97(m、2H)、1.52-1.35(m、2H)、1.15(t、3H)。
【0402】
Mass[M+H]=435(M+1)
【0403】
実施例32:1-(7-(シクロペンチルアミノ)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-2,2,2-トリフルオロエタン-1-オン{1-(7-(cyclopentylamino)-5-(ethoxymethyl)-2-phenyl-1H-indol-3-yl)-2,2,2-trifluoroethan-1-one}
【化65】
【0404】
製造例21で得た1-(7-アミノ-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-2,2,2-トリフルオロ-エタン-1-オンとシクロペンタノンを使用して実施例2と同じ方法で所望の表題化合物を得た。
【0405】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ12.27(bs、1H)、7.69-7.48(m、5H)、7.28(s、1H)、6.44(s、1H)、5.54(d、1H)、4.50(s、2H)、3.96-3.83(m、1H)、3.48(q、2H)、2.08-1.94(m、2H)、1.81-1.45(m、6H)、1.16(t、3H)。
【0406】
Mass[M+H]=431.2(M+1)
【0407】
実施例33:1-(5-(エトキシメチル)-2-フェニル-7-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-1H-インドール-3-イル)-2,2,2-トリフルオロ-1-オン{1-(5-(ethoxymethyl)-2-phenyl-7-((tetrahydro-2H-pyran-4-yl)amino)-1H-indol-3-yl)-2,2,2-trifluoroethan-1-one}
【化66】
【0408】
製造例21で得た1-(7-アミノ-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-2,2,2-トリフルオロ-エタン-1-オンとテトラヒドロ-4H-ピラン-4-オンを使用して実施例1と同様の方法で所望の表題化合物を得た。
【0409】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ12.29(bs、1H)、7.69-7.50(m、5H)、7.29(s、1H)、6.51(s、1H)、5.48(d、1H)、4.48(s、2H)、3.95-3.83(m、2H)、3.74-3.62(m、1H)、3.56-3.40(m、4H)、2.06-1.95(m、2H)、1.52-1.34(m、2H)、1.15(t、3H)。
【0410】
Mass[M+H]=447.1(M+1)
【0411】
実施例34:(E)-3-(7-(シクロペンチルアミノ)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-1-フェニルプロプ-2-エン-1-オン{(E)-3-(7-(cyclopentylamino)-5-(ethoxymethyl)-2-phenyl-1H-indol-3-yl)-1-phenylprop-2-en-1-one}
【化67】
【0412】
製造例22で得た(E)-3-(7-アミノ-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-1-フェニルプロパ-2-エン-1-オンとシクロペンタノンを使用して実施例2と同じ方法で所望の表題化合物を得た。
【0413】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ11.77(bs、1H)、8.08-7.98(m、3H)、7.70-7.52(m、9H)、7.30(s、1H)、6.44(s、1H)、5.53(d、2H)、4.58(s、2H)、4.00-3.90(m、1H)、3.52(q、2H)、2.10-1.95(m、2H)、1.81-1.50(m、6H)、1.19(t、3H)。
【0414】
Mass[M+H]=464.9(M+1)
【0415】
実施例35:(E)-3-(5-(エトキシメチル)-2-フェニル-7-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-1H-インドール-3-イル)-1-フェニルプロプ-2-エン-1-オン{(E)-3-(5-(ethoxymethyl)-2-phenyl-7-((tetrahydro-2H-pyran-4-yl)amino)-1H-indol-3-yl)-1-phenylprop-2-en-1-one}
【化68】
【0416】
製造例22で得た(E)-3-(7-アミノ-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-1-フェニルプロパ-2-エン-1-オンとテトラヒドロ-4H-ピラン-4-オンを使用して実施例1と同様の方法で所望の表題化合物を得た。
【0417】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ11.80(bs、1H)、8.06-7.95(m、3H)、7.70-7.52(m、9H)、7.32(s、1H)、6.51(s、1H)、5.47(d、2H)、4.58(s、2H)、3.98-3.90(m、2H)、3.75-3.62(m、1H)、3.56-3.45(m、4H)、2.10-1.98(m、2H)、1.52-1.40(m、2H)、1.18(t、3H)。
【0418】
Mass[M+H]=481.3(M+1)
【0419】
実施例36:1-(7-(シクロペンチルアミノ)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-2,2,2-トリフルオロエタン-1-オル{1-(7-(cyclopentylamino)-5-(ethoxymethyl)-2-phenyl-1H-indol-3-yl)-2,2,2-trifluoroethan-1-ol}
【化69】
【0420】
実施例32で得た1-(7-(シクロペンチルアミノ)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-2,2,2-トリフルオロエタン-1-オン(85mg、0.20mmol)をTHF(1mL)に溶かし、4℃でNaBH(15mg、0.40mmol)をゆっくり添加した。同条件で30分間撹拌した後、BF・EtOジエチルエーテラート(73μL、0.60mmol)を滴加した。常温で1時間撹拌後、氷水を加え、EAで抽出した。有機層を飽和NaHCO溶液で洗浄し、MgSOで乾燥した後、ろ過したろ液を減圧蒸留した。濃縮残渣をカラムクロマトグラフィーで分離して、1-(7-シクロペンチルアミノ-5-エトキシメチル-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-2,2,2-トリフルオロエタノール(58mg、収率68%)を得た。
【0421】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ11.07(bs、1H)、7.63-7.44(m、5H)、7.01(s、1H)、6.47(d、1H)、6.27(s、1H)、5.35-5.25(m、1H)、5.25-5.13(m、1H)、4.23(s、2H)、3.95-3.81(m、1H)、3.45(q、2H)、2.08-1.94(m、2H)、1.80-1.45(m、6H)、1.14(t、3H)。
【0422】
Mass[M+H]=433.4(M+1)
【0423】
実施例37:1-(5-(エトキシメチル)-2-フェニル-7-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-1H-インドール-3-イル)-2,2,2-トリフルオロ-1-オル{1-(5-(ethoxymethyl)-2-phenyl-7-((tetrahydro-2H-pyran-4-yl)amino)-1H-indol-3-yl)-2,2,2-trifluoroethan-1-ol}
【化70】
【0424】
実施例33で得た1-(5-(エトキシメチル)-2-フェニル-7-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-1H-インドール-3-イル)-2,2,2-トリフルオロ-1-オン(130mg、0.29mmol)を実施例36と同様の方法を使用して所望の表題化合物(91mg、収率69%)を得た。
【0425】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ11.11(bs、1H)、7.65-7.44(m、5H)、7.04(s、1H)、6.49(d、1H)、6.34(s、1H)、5.26(d、1H)、5.25-5.13(m、1H)、4.23(s、2H)、3.98-3.88(m、2H)、3.75-3.60(m、1H)、3.60-3.40(m、4H)、2.10-1.98(m、2H)、1.52-1.37(m、2H)、1.14(t、3H)。
【0426】
Mass[M+H]=449(M+1)
【0427】
実施例38:メチル3-(7-(シクロペンチルアミノ)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)プロパノエート{methyl 3-(7-(cyclopentylamino)-5-(ethoxymethyl)-2-phenyl-1H-indol-3-yl)propanoate}
【化71】
【0428】
実施例30で得たメチル(E)-3-(7-(シクロペンチルアミノ)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)アクリレート(168mg、0.40mmol)をTHF(4mL)に溶かし、10%パラジウム/カーボン(水分51wt%、81mg)を加え、水素下で一晩中撹拌した。反応混合物をセライトでろ過し、ろ液を減圧蒸留した。濃縮残渣をカラムクロマトグラフィーで分離して、メチル3-(7-シクロペンチルアミノ)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-プロパノエート(109mg、収率64%)を得た。
【0429】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ10.69(bs、1H)、7.61(d、2H)、7.53(t、2H)、7.39(t、2H)、6.72(s、1H)、6.25(s、1H)、5.35(d、1H)、4.44(s、2H)、3.95-3.85(m、1H)、3.54(s、3H)、3.46(q、2H)、3.08(t、2H)、2.61(t、2H)、2.08-1.95(m、2H)、1.80-1.50(m、6H)、1.14(t、3H)。
【0430】
Mass[M+Na]=443.1(M+23)
【0431】
実施例39:メチル3-(5-(エトキシメチル)-2-フェニル-7-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-1H-インドール-3-イル)プロパノエート{methyl 3-(5-(ethoxymethyl)-2-phenyl-7-((tetrahydro-2H-pyran-4-yl)amino)-1H-indol-3-yl)propanoate}
【化72】
【0432】
実施例31で得たメチル(E)-3-(5-(エトキシメチル)-2フェニル-7-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-1H-インドール-3-イル)アクリレート(192mg、0.44mmol)から実施例38と同様の方法を使用して所望の表題化合物(126mg、収率65%)を得た。
【0433】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ10.72(bs、1H)、7.61(d、2H)、7.54(t、2H)、7.40(t、2H)、6.77(s、1H)、6.31(s、1H)、5.29(d、1H)、4.44(s、2H)、3.98-3.90(m、2H)、3.73-3.60(m、1H)、3.60-3.44(m、4H)、3.55(s、3H)、3.06(t、2H)、2.62(t、2H)、2.08-1.98(m、2H)、1.52-1.38(m、2H)、1.14(t、3H)。
【0434】
Mass[M+Na]=459.1(M+23)
【0435】
実施例40:3-(7-(シクロペンチルアミノ)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)プロパン酸{3-(7-(cyclopentylamino)-5-(ethoxymethyl)-2-phenyl-1H-indol-3-yl)propanoic acid}
【化73】
【0436】
実施例38で得たメチル3-(7-(シクロペンチルアミノ)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)プロパノエート(89mg、0.21mmol)、水酸化リチウム(8mg、0.32mmol)をメタノール、水とTHFの1:2:5混合溶液(1mL)に溶かし、一晩中撹拌した。反応混合物に水を入れ、1N塩酸溶液でpH2~3に調整し、EAで抽出した。有機層を水で洗浄し、MgSOで乾燥した後、ろ過したろ液を減圧蒸留した。濃縮して、3-(7-シクロペンチルアミノ-5-エトキシメチル-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-プロピオン酸(86mg、収率100%)を得た。
【0437】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ12.10(bs、1H)、10.67(s、1H)、7.62(d、2H)、7.53(t、2H)、7.39(t、2H)、6.77(s、1H)、6.25(s、1H)、5.35(bs、1H)、4.44(s、2H)、3.96-3.85(m、1H)、3.44(q、2H)、3.03(t、2H)、2.58-2.50(m、2H)、2.08-1.95(m、2H)、1.83-1.48(m、6H)、1.14(t、3H)
【0438】
ESI-MS(m/z):407[M+H]
【0439】
実施例41:5-(2-メトキシエチル)-2-フェニル-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-インドール-7-アミン{5-(2-methoxyethyl)-2-phenyl-N-(tetrahydro-2H-pyran-4-yl)-1H-indol-7-amine}
【化74】
【0440】
製造例26で得た5-(2-メトキシエチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン(50mg、0.188mmol)とテトラヒドロ-4H-ピラン-4H-オン(56mg、0.564mmol)から実施例1と同様の方法で所望の表題化合物(53mg、収率84%)を得た。
【0441】
H NMR(400MHz、CDCl);δ8.09(bs、1H)、7.70(d、2H)、7.46(t、2H)、7.30(t、1H)、7.01(s、1H)、6.77(s、1H)、6.46(s、1H)、4.10-4.07(m、2H)、3.65-3.69(m、3H)、3.59(t、2H)、2.97(t、2H)、3.17-2.14(m、2H)、1.67-1.63(m、2H)
ESI-MS(m/z):351[M+H]
【0442】
実施例42:N-シクロペンチル-5-(2-メトキシエチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン{N-cyclopentyl-5-(2-methoxyethyl)-2-phenyl-1H-indol-7-amine}
【化75】
【0443】
製造例26で得た5-(2-メトキシエチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン(50mg、0.188mmol)とシクロペンタノン(33μg、0.376mmol)から実施例2と同じ方法で所望の表題化合物(33mg、収率55%)を得た。
【0444】
H NMR(400MHz、CDCl);δ8.06(bs、1H)、7.70(d、2H)、7.45(t、2H)、7.31(t、1H)、6.98(s、1H)、6.76(s、1H)、6.45(s、1H)、4.03-3.98(m、1H)、3.68(t、2H)、3.42(s、3H)、2.98(t、2H)、2.16-2.10(m、2H)、1.90-1.72(m、2H)、1.70-1.62(m、4H)
【0445】
ESI-MS(m/z):335[M+H]
【0446】
実施例43:エチル2-(7-(シクロペンチルアミノ)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-1H-イミダゾール-1-カルボキシレート{ethyl 2-(7-(cyclopentylamino)-5-(ethoxymethyl)-2-phenyl-1H-indol-3-yl)-1H-imidazole-1-carboxylate}
【化76】
【0447】
製造例23で得たエチル2-(7-アミノ-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-1H-イミダゾール-1-カルボキシレート25mg(0.06mmol)とシクロペンタノン(8mg)から実施例2と同様の方法で所望の表題化合物(17mg、収率58%)を得た。
【0448】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ11.18(bs、1H)、7.66(d、1H)、7.45-7.29(m、5H)、7.18(d、1H)、6.53(s、1H)、6.28(s、1H)、5.50(d、1H)、4.39(s、2H)、3.98-3.88(m、3H)、3.42(q、2H)、2.15-1.97(m、2H)、1.85-1.53(m、6H)、1.11(t、3H)、0.88(t、3H)。
【0449】
Mass[M+H]=472.8(M+1)
【0450】
実施例44:エチル2-(5-(エトキシメチル)-2-フェニル-7-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-1H-インドール-3-イル)-1H-イミダゾール-1-カルボキシレート{ethyl 2-(5-(ethoxymethyl)-2-phenyl-7-((tetrahydro-2H-pyran-4-yl)amino)-1H-indol-3-yl)-1H-imidazole-1-carboxylate}
【化77】
【0451】
製造例23で得たエチル2-(7-アミノ-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-1H-イミダゾール-1-カルボキシレートとテトラヒドロ-4H-ピラン-4H-オンを使用して実施例1と同様の方法で所望の表題化合物を得た。
【0452】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ11.21(s、1H)、7.67(d、1H)、7.45-7.29(m、5H)、7.18(d、1H)、6.54(s、1H)、6.35(s、1H)、5.44(d、1H)、4.38(s、2H)、3.98-3.87(m、4H)、3.75-3.63(m、1H)、3.51(t、2H)、3.41(q、2H)、2.15-2.03(m、2H)、1.56-1.42(m、2H)、1.11(t、3H)、0.87(t、3H)。
【0453】
Mass[M+H]=488.8(M+1)
【0454】
実施例45:N-シクロペンチル-5-(エトキシメチル)-3-(1H-イミダゾール-2-イル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン{N-cyclopentyl-5-(ethoxymethyl)-3-(1H-imidazol-2-yl)-2-phenyl-1H-indol-7-amine}
【化78】
【0455】
実施例43で得たエチル2-(7-(シクロペンチルアミノ)-5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-3-イル)-1H-イミダゾール-1-カルボキシレート(12mg、0.025mmol)をエタノール(3.3mL)に溶かし、3M NaOH(85μL)を加え、常温で3時間撹拌した。1N塩酸溶液で中和後、水を入れ、EAで抽出した。有機層を水で洗浄し、MgSOで乾燥した後、ろ過したろ液を減圧蒸留した。濃縮して、所望の表題化合物を(7mg、収率70%)を得た。
【0456】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ11.75(bs、1H)、11.07(s、1H)、7.60(d、2H)、7.45-7.29(m、5H)、7.19-6.98(m、2H)、6.78(s、1H)、6.30(s、1H)、5.50(d、1H)、4.42(s、2H)、3.98-3.87(m、1H)、3.44(q、2H)、2.15-1.97(m、2H)、1.83-1.52(m、6H)、1.13(t、3H)。
【0457】
Mass[M+H]=400.8(M+1)
【0458】
実施例46:5-(エトキシメチル)-3-(1H-イミダゾール-2-イル)-2-フェニル-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-インドール-7-アミン{5-(ethoxymethyl)-3-(1H-imidazol-2-yl)-2-phenyl-N-(tetrahydro-2H-pyran-4-yl)-1H-indol-7-amine}
【化79】
【0459】
実施例44で得たエチル2-(5-(エトキシメチル)-2-フェニル-7-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-1H-インドール-3-イル)-1H-イミダゾール-1-カルボキシレート(17mg)から実施例45と同様の方法で所望の表題化合物(12mg、収率83%)を得た。
【0460】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ11.81(bs、1H)、11.11(s、1H)、7.60(d、2H)、7.43(t、2H)、7.38-7.29(m、1H)、7.10(bs、2H)、6.80(s、1H)、6.37(s、1H)、5.43(d、1H)、4.42(s、2H)、4.01-3.90(m、2H)、3.76-3.63(m、1H)、3.52(t、2H)、3.44(q、2H)、2.13-2.03(m、2H)、1.56-1.40(m、2H)、1.12(t、3H)。
【0461】
Mass[M+H]=416.8(M+1)
【0462】
実施例47:2-フェニル-5-(プロポキシメチル)-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-インドール-7-アミン{2-phenyl-5-(propoxymethyl)-N-(tetrahydro-2H-pyran-4-yl)-1H-indol-7-amine}
【化80】
【0463】
製造例24で得た2-フェニル-5-(プロポキシメチル)-1H-インドール-7-アミンとテトラヒドロ-4H-ピラン-4-オンを使用して実施例1と同様の方法で所望の表題化合物(12mg、収率83%)を得た。
【0464】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ10.94(bs、1H)、7.81(d、2H)、7.48(t、2H)、7.31(t、1H)、6.77(s、2H)、6.31(s、1H)、5.36(d、1H)、4.42(s、2H)、4.00-3.90(m、2H)、3.71-3.60(m、1H)、3.50(t、2H)、3.40-3.30(m、2H)、2.13-2.02(m、2H)、1.61-1.40(m、4H)、0.88(t、3H)。
【0465】
Mass[M+H]=365
【0466】
実施例48:5-((シクロプロピルメトキシ)メチル)-2-フェニル-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-インドール-7-アミン{5-((cyclopropylmethoxy)methyl)-2-phenyl-N-(tetrahydro-2H-pyran-4-yl)-1H-indol-7-amine}
【化81】
【0467】
製造例25で得た5-((シクロプロピルメトキシ)メチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミンとテトラヒドロ-4H-ピラン-4-オンを使用して実施例1と同様の方法で所望の表題化合物を得た。
【0468】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ10.93(bs、1H)、7.81(d、2H)、7.47(t、2H)、7.35-7.26(m、1H)、6.76(s、2H)、6.30(s、1H)、5.35(d、1H)、4.44(s、2H)、4.00-3.90(m、2H)、3.70-3.58(m、1H)、3.50(t、2H)、3.23(d、1H)、2.10-2.00(m、2H)、1.54-1.38(m、2H)、1.08-0.97(m、1H)、0.50-0.40(m、2H)、0.19-0.09(m、2H)。
【0469】
Mass[M+H]=377.1
【0470】
実施例49:5-(エトキシメチル)-2-フェニル-N-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)-1H-インドール-7-アミン{5-(ethoxymethyl)-2-phenyl-N-((tetrahydro-2H-pyran-4-yl)methyl)-1H-indol-7-amine}
【化82】
【0471】
製造例14で得た5-(エトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミンとテトラヒドロピラン-4-カルバルデヒドを使用して実施例3と同様の方法で所望の表題化合物を得た。
【0472】
H NMR(400MHz、DMSO-d);δ10.96(bs、1H)、7.81(d、2H)、7.48(t、2H)、7.60-7.25(m、1H)、6.77(s、2H)、6.22(s、1H)、5.45(bs、1H)、4.20(s、2H)、3.97-3.86(m、2H)、3.52-3.31(m、5H)、3.12(bs、2H)、2.00-1.73(m、3H)、1.40-1.25(m、2H)、1.15(t、3H)。
【0473】
Mass[M+H]=364.7
【0474】
実施例50:5-(3-メトキシプロピル)-2-フェニル-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-インドール-7-アミン{5-(3-methoxypropyl)-2-phenyl-N-(tetrahydro-2H-pyran-4-yl)-1H-indol-7-amine}
【化83】
【0475】
製造例27で得た5-(3-メトキシプロピル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミン(75mg、0.267mmol)とテトラヒドロ-4H-ピラン-4H-オン(138mg、1.38mmol)から実施例1と同様の方法で所望の表題化合物(17mg、収率17%)を得た。
【0476】
H NMR(400MHz、CDCl);d 8.60(br、1H)、7.73(d、2H)、7.46(t、2H)、7.32(t、1H)、7.04(s、1H)、6.76(s、1H)、6.52(s、1H)、4.05(d、2H)、3.69(m、1H)、3.53(t、2H)、3.44(t、2H)、3.38(s、3H)、2.74(t、2H)、2.15(m、2H)、1.95(m、2H)、1.70(M、2H)。
【0477】
Mass[M+H]=365.33
【0478】
実施例51:5-(3-エトキシプロピル)-2-フェニル-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-インドール-7-アミン{5-(3-ethoxypropyl)-2-phenyl-N-(tetrahydro-2H-pyran-4-yl)-1H-indol-7-amine}
【化84】
【0479】
製造例27の段階5でMeIの代わりにEtI(ヨウ化エチル、Ethyl Iodide)使用し、実施例50と同じ方法で所望の表題化合物を得た。
【0480】
H NMR(400MHz、CDCl);d 8.67(br、1H)、7.71(d、2H)、7.43(t、2H)、7.31(t、1H)、7.04(s、1H)、6.74(s、1H)、6.53(s、1H)、4.04(d、2H)、3.65(m、1H)、3.53-3.40(m、6H)、2.72(t、2H)、2.15(m、2H)、1.93(m、2H)、1.70(M、2H)、1.23(t、3H)。
【0481】
実験例1:心臓細胞(H9C2、ホワイトマウス心筋細胞)に対する保護効果
心臓細胞に対する保護効果を確認するために、H9C2細胞を1.5X10個ずつ96ウェルプレートに分注し、24時間培養した。実施例化合物の最終濃度が30、10、3、1、0.3、0.1、0.03、0.01μMとなるように3倍ずつ連続希釈して各ウェルに処理し、15~20分間培養した。t-BHPを最終濃度が400μMとなるように処理し、2時間培養した。各化合物の保護効果を確認するために、細胞毒性LDHアッセイキット[Dojindo;CK12]を用いてLDH細胞外分泌程度を測定した。簡略に説明すると、細胞にt-BHP 2時間処理が終わった時点で細胞が収容されていた上澄み液を100μlずつ取って、新しい96ウェルプレートに移す。キットに含まれたアッセイバッファーを100μl/ウェル(サンプルと同量)入れた後、ホイルで包み、常温で30分間反応させる。変化したサンプルの色を観察し、停止液50μl/ウェルを入れた後、iD3分光光度計を用いて490nmの吸光度の値を測定し、EC50値を計算した。実施例化合物の好ましいEC50は、1.0μM以下であり、より好ましくは、0.3μM以下である。
【0482】
表1には、細胞死滅誘発物質であるt-BHPに対する実施例化合物の保護効果を示した。
【0483】
【表1】

【0484】
実験例2:心臓細胞(H9C2、ホワイトマウス心筋細胞)にt-BHPを処理した場合の細胞内カルシウム濃度維持効果
心臓細胞においてカルシウム濃度維持効果を確認するために、H9C2細胞を96ウェルプレートに1.5X10細胞/ウェルで分注し、24時間培養した。細胞内カルシウム濃度の測定は、FLIPRカルシウム6アッセイキット(分子素子 ;#R8190)を用いた。製造社の実験方法によって細胞にプロベネシドとカルシウム特異的染色剤を処理し、1.75時間経過後、実施例2化合物の最終濃度が0.02または0.01μMとなるように細胞に0.25時間処理した。t-BHPを最終濃度が150μMとなるように細胞に処理後、リアルタイムで30秒ごとに細胞内カルシウム濃度を測定した。
【0485】
図1は、t-BHP処理条件での実施例2化合物のカルシウム濃度調節効果を示す。縦軸のΔF/F(Max-Min)値は、t-BHP処理後に発生したカルシウム特異的染色剤の蛍光値の最大値から最小値を抜いた値であり、細胞内カルシウム濃度が多く増加するほど大きい値を有する。横軸は、実施例2化合物の濃度を示し、V.Cは、キャリアのみを処理した対照群であり、t-BHP処理時に細胞内カルシウム濃度が最も多く増加する。実施例2化合物が0.01μM処理された場合、t-BHP処理による異常に増加した細胞内カルシウム濃度が減少し、0.02μM処理条件では、正常レベルの細胞内カルシウム濃度を示した。したがって、 実施例2化合物処理時にt-BHP処理による異常レベルの細胞内カルシウム濃度の増加が効果的に減少することを確認した。
【0486】
実験例3:線維芽細胞(NIH/3T3、マウス胚性線維芽細胞)に対する細胞死滅保護効果
線維芽細胞に対する保護効果を確認するために、NIH/3T3細胞を8X10個ずつ96ウェルプレートに分注し、18~24時間培養した。実施例化合物の最終濃度が0.1、1μMとなるように希釈して各ウェルに処理し、15~20分間培養した。エラスチン、グルタメート、RSL3をそれぞれ最終濃度がそれぞれ3μM、30mM、3μMとなるように処理し、24時間培養した。各化合物の保護効果を確認するために、細胞毒性LDHアッセイキット[Dojindo;CK12]を用いてLDHの細胞外分泌程度を測定した。簡略に説明すると、細胞にエラスチン、グルタメート、RSL3を24時間処理が終わった時点で細胞が収容されていた上澄み液を70μlずつ取って、新しい96ウェルプレートに移す。キットに含まれたアッセイバッファーを70μl/ウェル(サンプルと同量)入れた後、ホイルで包み、常温で15分間反応させる。変化したサンプルの色を観察して、停止液35μl/ウェルを入れた後、iD3分光光度計を用いて490nm波長の吸光度の値を測定して、抑制率(%)値を計算した。表2には、フェロトーシス誘発物質であるエラスチン、グルタメート、RSL3に対する実施例化合物の各濃度による細胞死滅減少率を示した。
【0487】
【表2】

【0488】
実験例4:副腎細胞(PC-12、ホワイトマウス副腎細胞)に対する細胞死滅保護効果
副腎細胞に対する保護効果を確認するために、PC-12細胞を1X10個ずつ96ウェルプレートに分注し、18~24時間培養した。実施例化合物の最終濃度がエラスチンにおいて0.1と1.0μM、グルタメートにおいて0.01と0.1μM、RLS3において0.3μMと3.0μMとなるように希釈して各ウェルに処理し、20分間培養した。エラスチン、グルタメート、RSL3をそれぞれ最終濃度がそれぞれ1μM、10mM、0.3μMとなるように処理し、24時間培養した。各化合物の保護効果を確認するために、細胞毒性LDHアッセイキット[Dojindo;CK12]を用いてLDHの細胞外分泌程度を測定した。簡略に説明すると、細胞にエラスチン、グルタメート、RSL3を24時間処理が終わった時点で細胞が収容されていた上澄み液を70μlずつ取って、新しい96ウェルプレートに移す。キットに含まれたアッセイバッファーを70μl/ウェル(サンプルと同量)入れた後、ホイルで包み、常温で15分間反応させる。変化したサンプルの色を観察して、停止液35μl/ウェルを入れた後、iD3分光光度計を用いて490nm波長の吸光度の値を測定し、抑制率(%)値を計算した。表3には、フェロトーシス誘発物質であるエラスチン、グルタメートおよびRSL3に対する実施例化合物の各濃度による細胞死滅減少率を示した。
【0489】
【表3】

【0490】
実験例5:心臓細胞(H9C2、ホワイトマウス心筋細胞)に対する細胞死滅保護効果
心臓細胞に対する保護効果を確認するために、H9C2細胞を1X10個ずつ96ウェルプレートに分注し、18~24時間培養した。実施例化合物の最終濃度が0.1、1.0μMとなるように希釈して各ウェルに処理し、15~20分間培養した。エラスチン、グルタメート、RSL3をそれぞれ最終濃度がそれぞれ1μM、25mM、0.5μMとなるように処理し、24時間培養した。各化合物の保護効果を確認するために、細胞毒性LDHアッセイキット[Dojindo;CK12]を用いてLDHの細胞外分泌程度を測定した。簡略に説明すると、細胞にエラスチン、グルタメート、RSL3を24時間処理が終わった時点で細胞が収容されていた上澄み液を70μlずつ取って新しい96ウェルプレートに移す。キットに含まれたアッセイバッファーを70μl/ウェル(サンプルと同量)入れた後、ホイルで包み、常温で15分間反応させる。変化したサンプルの色を観察して、停止液35μl/ウェルを入れた後、iD3分光光度計を用いて490nm波長の吸光度の値を測定し抑制率(%)値を計算した。表4には、フェロトーシス誘発物質であるエラスチン、グルタメート、RSL3に対する実施例化合物の各濃度による細胞死滅減少率を示した。
【0491】
【表4】

【0492】
実験例6:腎臓線維芽細胞(NRK-49F、マウス腎臓線維芽細胞)に対する細胞死滅保護効果
腎臓線維芽細胞に対する保護効果を確認するために、NRK-49F細胞を1X10個ずつ96ウェルプレートに分注し、18~24時間培養した。実施例化合物の最終濃度が0.1、1.0μMとなるように希釈して各ウェルに処理し、15~20分間培養した。エラスチン、グルタメート、RSL3をそれぞれ最終濃度がそれぞれ3μM、75mM、3μMとなるように処理し、24時間培養した。各化合物の保護効果を確認するために、細胞毒性LDHアッセイキット[Dojindo;CK12]を用いてLDHの細胞外分泌程度を測定した。簡略に説明すると、細胞にエラスチン、グルタメート、RSL3を24時間処理が終わった時点で細胞が収容されていた上澄み液を70μlずつ取って、新しい96ウェルプレートに移す。キットに含まれたアッセイバッファーを70μl/ウェル(サンプルと同量)入れた後、ホイルで包み、常温で15分間反応させる。変化したサンプルの色を観察して、停止液35μl/ウェルを入れた後、iD3分光光度計を用いて490nm波長の吸光度の値を測定し、抑制率(%)値を計算した。表5には、フェロトーシス誘発物質であるエラスチン、グルタメート、RSL3に対する実施例化合物の各濃度による細胞死滅減少率を示した。
【0493】
【表5】

【0494】
実験例7:網膜上皮細胞(ARPE-19、ヒト網膜上皮細胞)に対する細胞死滅保護効果
網膜上皮細胞に対する保護効果を確認するために、ARPE-19細胞を1X10個ずつ96ウェルプレートに分注し、18~24時間培養した。実施例化合物の最終濃度が0.03、0.3μMとなるように希釈して各ウェルに処理し、20分間培養した。エラスチン、RSL3をそれぞれ最終濃度がそれぞれ10μM、0.3μMとなるように処理し、24時間培養した。各化合物の保護効果を確認するために、細胞毒性LDHアッセイキット[Dojindo;CK12]を用いてLDHの細胞外分泌程度を測定した。簡略に説明すると、細胞にエラスチン、RSL3を24時間処理が終わった時点で細胞が収容されていた上澄み液を70μlずつ取って、新しい96ウェルプレートに移す。キットに含まれたアッセイバッファーを70μl/ウェル(サンプルと同量)入れた後、ホイルで包み、常温で15分間反応させる。変化したサンプルの色を観察して、停止液35μl/ウェルを入れた後、iD3分光光度計を用いて490nm波長の吸光度の値を測定し、抑制率(%)値を計算した。表6には、フェロトーシス誘発物質であるエラスチンとRSL3に対する実施例化合物の各濃度による細胞死滅減少率を示した。
【0495】
【表6】

【0496】
実験例8:肺上皮細胞(MLE-12、マウス肺上皮細胞)に対する細胞死滅保護効果
肺上皮細胞に対する保護効果を確認するために、MLE-12細胞を5X10個ずつ96ウェルプレートに分注し、18~24時間培養した。実施例化合物の最終濃度が0.03、0.3μMとなるように希釈して各ウェルに処理し、20分間培養した。RSL3をそれぞれ最終濃度がそれぞれ1.0μMとなるように処理し、24時間培養した。各化合物の保護効果を確認するために、細胞毒性LDHアッセイキット[Dojindo;CK12]を用いてLDHの細胞外分泌程度を測定した。簡略に説明すると、細胞にRSL3を24時間処理が終わった時点で細胞が収容されていた上澄み液を70μlずつ取って、新しい96ウェルプレートに移す。キットに含まれたアッセイバッファーを70μl/ウェル(サンプルと同量)入れた後、ホイルで包み、常温で15分間反応させる。変化したサンプルの色を観察して、停止液35μl/ウェルを入れた後、iD3分光光度計を用いて490nm波長の吸光度の値を測定し、抑制率(%)値を計算した。表7には、フェロトーシス誘発物質であるRSL3に対する実施例化合物の各濃度による細胞死滅減少率を示した。
【0497】
【表7】

【0498】
実験例9:実施例化合物と比較例化合物の薬物動態学の比較
実施例2化合物であるN-シクロペンチル-5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミンの薬物動態学の測定
【化85】
【0499】
薬物動態学パラメーターは、最高血漿濃度(Cmax)、最高血漿濃度までかかる時間(Tmax)、血漿濃度-時間曲線下面積(AUClastおよびAUCinf)、半減期(t1/2)などで示すことができる。
【0500】
ICRマウスに実施例2化合物であるN-シクロペンチル-5-(メトキシメチル)-2-フェニル-1H-インドール-7-アミンを10mg/kgの用量で経口投与した。投与後、0.5/1/2/4/8/24時間経過した時点でマウスの血漿内薬物濃度をHPLC-MS/MS分光法によって測定し、2または24時間経過した時点でマウスの脳を摘出後、脳内薬物濃度をHPLC-MS/MS分光法によって測定した。血漿濃度対時間下曲線面積(AUCinf)は、4960ng/mLで測定され、投与2時間経過時点で血漿内薬物濃度が546ng/mL、そして脳内薬物濃度が1043ng/mLで測定され、脳-血漿薬物濃度の割合が1.91であり、非常に高いレベルの脳内露出度を示した。また、投与24時間経過時点では、実施例2の場合、血漿内薬物濃度が4.7ng/mL、そして脳内薬物濃度が5.7ng/mLで測定され、脳-血漿薬物濃度の割合が1.23であり、依然として脳内薬物露出度が高かった。
【0501】
比較例化合物である[7-(シクロペンチルアミノ)-2-フェニル-1H-インドール-5-イル]メタノール{[7-(cyclopentylamino)-2-phenyl-1H-indol-5-yl]methanol}の薬物動態学の測定
【化86】
比較例化合物[7-(シクロペンチルアミノ)-2-フェニル-1H-インドール-5-イル]メタノールは、韓国登録特許10-1511771号により合成して使用した。
【0502】
ICRマウスに比較例化合物を10mg/kgの用量で経口投与した。投与後、0.5/1/2/4/8/24時間経過した時点でマウスの血漿内薬物濃度をHPLC-MS/MS分光法によって測定し、2または24時間経過した時点でマウスの脳を摘出後、脳内薬物濃度をHPLC-MS/MS分光法によって測定した。
【0503】
比較例化合物の場合、血漿濃度対時間下曲線面積(AUCinf)は、5458ng/mLで測定され、投与2時間経過時点で血漿内薬物濃度が1122ng/mL、そして脳内薬物濃度が95ng/mLで測定され、脳-血漿薬物濃度の割合が0.08であり、また、投与24時間経過時点では、血漿および脳内の薬物濃度が測定されなかった。
【0504】
実施例2化合物と比較例化合物の経口投与時に時間対平均血漿と脳内濃度の値とその割合を下記表8に示し、そのグラフをそれぞれ図2および図3に示した。
【0505】
【表8】

【0506】
実施例2化合物と比較例化合物の薬物動態学結果の分析
前記表8から確認できるように、血漿濃度対時間曲線面積(AUClast)を基準として実施例2および比較例化合物は、4940ng/mLおよび5359ng/mLで測定され、類似のレベルの血漿内露出度を示した。
【0507】
しかしながら、比較例の場合、投与2時間経過時点で血漿内薬物濃度が1122ng/mL、そして脳内薬物濃度が95ng/mLで測定され、脳-血漿薬物濃度の割合が0.08であり、実施例2化合物の場合、投与2時間経過時に血漿内薬物濃度が546ng/mL、そして脳内薬物濃度が1043ng/mLで測定され、脳-血漿薬物濃度の割合が1.91であり、比較例と比べて非常に高いレベルの脳内露出度を示した。また、投与24時間経過時に、比較例の場合、血漿および脳内の薬物濃度が測定されないのに対し、実施例2の場合、血漿内薬物濃度が4.7ng/mL、そして脳内薬物濃度が5.7ng/mLで測定され、脳-血漿薬物濃度の割合が1.23であり、依然として比較化合物と比べて脳内薬物露出度が高かった。
【0508】
したがって、本発明は、適正なレベルの血漿露出量を維持しながら、脳内露出が良好な化合物の特性を示すことが分かった。
図1
図2
図3
【国際調査報告】