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特表2024-530011ビーム障害処理方法及び装置、並びに情報送信方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-14
(54)【発明の名称】ビーム障害処理方法及び装置、並びに情報送信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/19 20180101AFI20240806BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20240806BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20240806BHJP
   H04W 74/0833 20240101ALI20240806BHJP
   H04L 27/26 20060101ALI20240806BHJP
   H04W 24/04 20090101ALI20240806BHJP
【FI】
H04W76/19
H04W16/28
H04W72/232
H04W74/0833
H04L27/26 420
H04W24/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024506591
(86)(22)【出願日】2021-08-05
(85)【翻訳文提出日】2024-03-29
(86)【国際出願番号】 CN2021111056
(87)【国際公開番号】W WO2023010490
(87)【国際公開日】2023-02-09
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】ジア・メイイ
(72)【発明者】
【氏名】チェヌ・ジョ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン・レイ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA01
5K067DD47
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE24
5K067KK02
5K067KK03
(57)【要約】
本開示の実施形態は、ビーム障害処理方法及び装置、情報送信方法及び装置を提供する。処理装置は、ネットワーク装置により送信された設定情報を受信するように構成された第1の受信部であって、設定情報は、端末装置の少なくとも2つの送受信ポイント(TRP)に関するTRP固有ビーム障害検出(BFD)及び/またはTRP固有ビーム障害回復(BFR)を設定する、第1の受信部と、少なくとも2つのTRPにおいてビーム障害が検出されるか、またはビーム障害回復がトリガされ、少なくとも2つのTRPが同一セルに関連付けられるとき、または指定されたTRPにおいてビーム障害が検出されるか、またはビーム障害回復がトリガされるとき、セルのBFRをトリガするか、またはセルのBFRをトリガしないか、またはランダムアクセス手順を開始するように構成された第1の処理部とを有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置に適用可能なビーム障害処理装置であって、
ネットワーク装置により送信された設定情報を受信するように構成された第1の受信部であって、前記設定情報は、前記端末装置の少なくとも2つの送受信ポイント(TRP)に関するTRP固有ビーム障害検出(BFD)及び/またはTRP固有ビーム障害回復(BFR)を設定する、第1の受信部と、
前記少なくとも2つのTRPにおいてビーム障害が検出されるか、またはビーム障害回復がトリガされ、前記少なくとも2つのTRPが同一セルに関連付けられるとき、または指定されたTRPにおいてビーム障害が検出されるか、またはビーム障害回復がトリガされるとき、セルのBFRをトリガするか、またはセルのBFRをトリガしないか、またはランダムアクセス手順を開始するように構成された第1の処理部と
を有する装置。
【請求項2】
前記端末装置にはセル固有BFD及び/またはセル固有BFRが設定されたが、セル固有ビーム障害が検出されなかったとき、前記第1の処理部は、前記セルのBFRをトリガし、または前記セルに対してランダムアクセス手順を開始する、
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記端末装置にはセル固有BFD及び/またはセル固有BFRが設定されていないとき、前記第1の処理部は、前記セルに対してランダムアクセス手順を開始する、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
キャリアアグリゲーションが設定され、前記端末装置にはセル固有BFD及び/またはセル固有BFRが設定されたが、セル固有のビーム障害が検出されないとき、前記第1の処理部は、前記セルのBFRをトリガし、または前記セルに対するランダムアクセス手順を開始し、前記セルは特殊セルである、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
キャリアアグリゲーションが設定され、前記端末装置にはセル固有BFD及び/またはセル固有BFRが設定されていないとき、前記第1の処理部は、前記セルに対してランダムアクセス手順を開始し、前記セルは特殊セルである、
請求項1に記載の装置。
【請求項6】
キャリアアグリゲーションが設定され、前記端末装置にはセル固有BFD及び/またはセル固有BFRが設定されたが、セル固有のビーム障害が検出されなかったとき、前記第1の処理部は、前記セルのBFRをトリガし、前記セルはセカンダリセルである、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
キャリアアグリゲーションが設定され、端末装置にはセル固有BFD及び/またはセル固有BFRが設定されていないとき、第1の処理部は、前記セルのBFRをトリガせず、または前記セルのBFRをトリガし、または特殊セルに対するランダムアクセス手順を開始し、前記セルはセカンダリセルである、
請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記設定情報が前記端末装置に対して前記少なくとも2つのTRPに関連するTRP固有のBFDを設定することは、前記設定情報において、前記端末装置が、少なくとも2つのBFD-RSセットで設定されること、または少なくとも2つのセルもしくは少なくとも2つの制御リソースプールインデックスに関連する少なくとも2つのPCIもしくは少なくとも2つのセルIDもしくは少なくとも2つのTCI状態もしくはSSBを含むことを含み、1つのセルもしくは1つの制御リソースプールインデックスに関連する1つのPCIもしくは1つのセルIDもしくは1つのTCI状態もしくはSSBは、1つのBFD-RSセットに関連付けられる、
請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記設定情報が前記端末装置に対して前記少なくとも2つのTRPに関連するTRP固有BFRを設定することは、前記設定情報において、前記端末装置が、少なくとも2つのNBI-RSセットで設定されること、または少なくとも2つのセルもしくは少なくとも2つの制御リソースプールインデックスに関連する少なくとも2つのPCIもしくは少なくとも2つのセルIDもしくは少なくとも2つのTCI状態もしくはSSBを含むことを含み、1つのセルもしくは1つの制御リソースプールインデックスに関連する1つのPCIもしくは1つのセルIDもしくは1つのTCI状態もしくはSSBは、1つのNBI-RSセットに関連付けられる、
請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記少なくとも2つのTRPが同一セルに関連付けられることは、少なくとも2つのBFD-RSセットが前記同一セルに関連付けられること、または少なくとも2つのNBI-RSセットが前記同一セルに関連付けられることを含む、
請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記装置は、さらに第1の検出部を有し、
前記第1の検出部が前記少なくとも2つのTRPにおいてビーム障害を検出するか、またはビーム障害回復をトリガすることは、前記第1の検出部が前記少なくとも2つのBFD-RSセットにおいて同時にビーム障害を検出するか、またはビーム障害回復をトリガすることを含み、第1の所定時間内に受信された前記少なくとも2つのBFD-RSセットの各々の関連するインデックスの数は、設定されたしきい値以上である、
請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記装置は第2の検出部をさらに有し、
前記第2の検出部が前記少なくとも2つのTRPにおいてビーム障害を検出するか、またはビーム障害回復をトリガすることは、前記第2の検出部が、前記少なくとも2つのBFD-RSセットにおいて非同時に前記ビーム障害を検出するか、またはビーム障害回復をトリガすることを含み、ビーム障害が検出されるか、またはビーム障害回復が後のBFD-RSセットにおいてトリガされるとき、検出されたビーム障害は回復されないか、または前記ビーム障害が検出されるか、または前記ビーム障害回復がトリガされた前のBFD-RSセットにおいて、トリガされたBFRがキャンセルされない、
請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記指定されたTRPは、前記端末装置のサービングセルのTRPである、
請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記装置は、
前記ネットワーク装置により送信された指示情報を受信するように構成される第2の受信部であって、前記指示情報は、前記指定されたTRPを示すために使用される第2の受信部をさらに有する、
請求項1に記載の装置。
【請求項15】
前記装置は、
前記ネットワーク装置により送信されたDCIを受信するように構成される第3の受信部であって、前記DCIはトグルされたNDIを含む、第3の受信部と、
前記トグルされたNDIのDCIがBFRQ MAC CEを搬送するPUSCHと同一のHARQプロセスIDをスケジューリングするとき、前記トリガされたBFRをキャンセルし、および/または進行中の前記ランダムアクセス手順を停止するように構成された第2の処理部と
をさらに有する、請求項1に記載の装置。
【請求項16】
前記DCIは、前記セルに関連付けられるか、または他のセルに関連付けられる、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
ネットワーク装置に適用可能な情報送信装置であって
端末装置に設定情報を送信するように構成される第1の送信部を有し、
前記設定情報において、前記端末装置には少なくとも2つのBFD-RSセット及び/またはNBI-RSセットが設定され、または、前記設定情報は、少なくとも2つのセルまたは少なくとも2つの制御リソースプールインデックスに関連する少なくとも2つのPCIまたは少なくとも2つのセルIDまたは少なくとも2つのTCI状態(のセット)またはSSBを含み、1つのセルまたは1つの制御リソースプールインデックスに関連する1つのPCIまたは1つのセルIDまたは1つのTCI状態(のセット)またはSSBは、1つのBFD-RSセットに関連付けられ、及び/または、1つのNBI-RSセットに関連付けられる、
装置。
【請求項18】
前記設定情報は、指示情報をさらに含み、前記指示情報は、ビーム障害が発生したとき、またはビーム障害回復がトリガされたときに、TRPがセル固有BFRをトリガしたこと、および/またはランダムアクセス手順を開始したことを示すために使用される、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記装置は、
第1のセルにおいて、第2のセルの第1のインデックスを用いて、BFRQ MAC CEを搬送するPUSCHと同一のHARQプロセスIDをスケジューリングするように構成される第3の処理部をさらに有し、前記第2のセルは、前記端末装置がセル固有BFRをトリガし、またはランダムアクセスプロセスを開始する第1のセルとは異なる、
請求項17に記載の装置。
【請求項20】
端末装置とネットワーク装置とを含む通信システムであって、
前記端末装置は、前記ネットワーク装置により送信された設定情報を受信し、前記設定情報は、少なくとも2つの送受信ポイント(TRP)に関するTRP固有のビーム障害検出(BFD)及び/またはビーム障害回復(BFR)を前記端末装置に設定し、前記少なくとも2つのTRPにおいてビーム障害が検出された場合、またはビーム障害回復がトリガされ、前記少なくとも2つのTRPが同一セルに関連付けられている場合、または指定されたTRPにおいてビーム障害が検出され、またはビーム障害回復がトリガされた場合、前記端末装置は、セルのBFRをトリガするか、またはセルのBFRをトリガしないか、またはランダムアクセス手順を開始する、
通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信技術の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
NR(New Radio)システムでは、ビームの送受信がサポートされ、複数のビームの管理もサポートされる。端末装置は、ビーム障害検出(BFD)手順及びビーム障害回復(BFR)手順を実行することができる。
【0003】
3GPP(登録商標) Rel-15/16では、各サービングセルについて、無線リソース制御(RRC)が、媒体アクセス制御(MAC)エンティティのためのビーム障害回復手順を構成するために使用され得る。ビーム障害がサービング同期信号ブロック(SSB)/チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)において検出されると、新しいSSBまたはCSI-RSが、サービングネットワーク装置(gNB等)に示される。
【0004】
端末装置によりMAC PDUがネットワーク装置に送信され、且つMAC PDUがセカンダリセルのビーム障害情報を含むBFR MAC CEまたはトランケーテッド(truncated)BFR MAC CEを含む場合、端末装置は、MAC PDUを組み立てる前に、セカンダリセルのビーム障害回復のためにトリガされた全てのBFRをキャンセルする。
【0005】
ビーム障害回復手順の間、MACエンティティは、以下の動作を実行する。
【0006】
少なくとも1つのBFRがトリガされ、前記BFRがキャンセルされていないと前記ビーム障害回復手順が判定した場合、その候補ビームの評価は、要求通りに完了される;
アップリンクリソース(UL-SCHリソース)が新規送信に利用可能であり、論理チャネル優先順位付け(LCP)の結果が、アップリンクリソースがBFR MAC CEに加えてそのサブヘッダを収容することができるというものである場合、多重化およびアセンブリ手順がBFR MAC CEを生成することが示される;
アップリンクリソースが新しい送信に利用可能であり、LCPの結果が、アップリンクリソースがトランケーテッド(truncated)BFR MAC CEに加えてそのサブヘッダを収容することができるというものである場合、多重化およびアセンブリ手順がトランケーテッドBFR MAC CEを生成することが示される;
そうでない場合、BFRがトリガされ、キャンセルされていない各セカンダリセルについてスケジューリング要求(SR)をトリガし、要求の通り、その候補ビームの評価を完了する。
【0007】
したがって、セカンダリセルのビーム障害情報は、BFR MAC CEまたはトランケーテッドBFR MAC CEにより搬送されてもよく、端末装置によりネットワーク装置に送信される。
【0008】
なお、留意点として、上記の背景技術の説明は、本開示を明確且つ完全な説明を提供し、当業者が容易に理解できるようにするためのものに過ぎない。言うまでもなく、上記の技術的ソリューションは、本開示の背景技術に記載されているからと言って、当業者に公知であると解すべきではない。
【発明の概要】
【0009】
しかしながら、発明者らが見出したところによると、複数の送受信ポイント(TRP)の動作において、セル固有のBFDおよび/またはBFRとTRP固有のBFDおよび/またはBFRとが同時に設定される場合、セル固有のBFDおよびTRP固有のBFDの検出結果が異なる状況が生じることがある。例えば、TRP固有のBFが検出されるが、セル固有のBFDがすべてのTRPにおいて検出されない場合、TRP固有のBFRは、場合によっては、正常に完了されないことがあり、それによって、サービス中断を増加させる。また、TRP固有BFD/BFRのみが設定され、セル固有BFD/BFRが設定されない場合、全てのTRPでTRP固有BFが発生した場合、TRP固有BFRを正常に完了できず、サービス断が増加する可能性がある。
【0010】
上記問題の少なくとも1つを解決するために、本開示の実施形態は、ビーム障害処理方法及びその装置、情報伝送方法及びその装置を提供する。
【0011】
本開示の実施形態の一態様によれば、端末装置に適用されるビーム障害処理装置が提供され、該装置は、
ネットワーク装置から送信された、前記端末装置のために少なくとも2つの送受信ポイント(TRP)に関するTRP固有ビーム障害検出(BFD)及び/またはTRP固有ビーム障害回復(BFR)を設定する設定情報を受信する第1の受信部と、
前記少なくとも2つのTRPにおいてビーム障害が検出されるか、またはビーム障害回復がトリガされ、前記少なくとも2つのTRPが同じセルに関連付けられるとき、または指定されたTRPにおいてビーム障害が検出されるか、またはビーム障害回復がトリガされるとき、セルのBFRをトリガするか、またはセルのBFRをトリガしないか、またはランダムアクセス手順を開始するように構成された第1の処理部とを含む。
【0012】
本開示の実施形態の他の態様では、ネットワーク装置に適用される情報送信装置を提供する。該装置は、
端末装置に設定情報を送信するように構成される第1の送信部を含み、
前記設定情報において、前記端末装置に少なくとも2つのBFD-RSセット及び/またはNBI-RSセットが設定され、または、前記設定情報は、少なくとも2つのセルまたは少なくとも2つの制御リソースプールインデックスに関連する少なくとも2つのPCIまたは少なくとも2つのセルIDまたは少なくとも2つのTCI状態またはSSBを含み、1つのセルまたは1つの制御リソースプールインデックスに関連する1つのPCIまたは1つのセルIDまたは1つのTCI状態またはSSBは、1つのBFD-RSセットに関連付けられ、及び/または、1つのNBI-RSセットに関連付けられる。
【0013】
本開示の実施形態の他の態様では、端末装置とネットワーク装置とを含む通信システムを提供し、
前記端末装置は、前記ネットワーク装置により送信された、前記端末装置のための少なくとも2つの送受信ポイント(TRP)に関するTRP固有ビーム障害検出(BFD)及び/またはTRP固有ビーム障害回復(BFR)を設定する設定情報を受信し、前記少なくとも2つのTRPにおいてビーム障害が検出されるかまたはビーム障害回復がトリガされ、前記少なくとも2つのTRPが同じセルに関連付けられる場合、または指定されたTRPにおいてビーム障害が検出されるかまたはビーム障害回復がトリガされる場合、セルのBFRをトリガするか、またはセルのBFRをトリガせず、またはランダムアクセス手順を開始する。
【0014】
本開示の実施形態の有益な効果は、少なくとも2つのTRPにおいてビーム障害が検出されたか、またはビーム障害回復がトリガされ、且つ少なくとも2つのTRPが同じセルに関連付けられた場合、または指定されたTRPにおいてビーム障害が検出された場合、セルのBFRがトリガされ、またはBFRがトリガされず、またはランダムアクセス手順が開始されることにある。したがって、TRP固有BFRの障害が回避され得、サービス中断の時間が低減され得る。
【0015】
以下の説明及び図面を参照して、本開示の特定の実施形態が詳細に開示され、本開示の原理及び使用方法が示される。本開示の実施形態の範囲は、それらに限定されないことを理解されたい。本開示の実施形態は、添付の特許請求の範囲の用語の精神および範囲内の多くの変更、修正および均等物を含む。
【0016】
一実施形態に関して説明及び/または図示される特徴は、1つ以上の他の実施形態において同じ方法または同様の方法で、及び/または他の実施形態の特徴と組み合わせて、または他の実施形態の特徴の代わりに使用されてもよい。
【0017】
本明細書で使用される場合、「有する/備える/含んでいる/含む」という用語は、述べられた特徴、整数、ステップ、またはコンポーネントの存在を指定すると解釈されるが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、コンポーネント、またはそれらのグループの存在または追加を排除しないことを強調しておくべきである。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本開示の1つの図面または実施形態に示される要素および特徴は、1つまたは複数の別の図面または実施形態に示される要素および特徴と組み合わせることができる。さらに、図面において、同様の参照番号は、いくつかの図を通して対応するパーツを示し、2つ以上の実施形態において同様または類似のパーツを示すために使用され得る。
図1】本開示の実施形態の通信システムの概略図である。
図2】本開示の実施形態のマルチTRPシナリオの概略図である。
図3】本開示の実施形態のビーム障害処理方法の概略図である。
図4】本開示の実施形態のビーム障害処理方法の概略図である。
図5】本開示の実施形態のビーム障害処理方法の概略図である。
図6】本開示の実施形態のビーム障害処理方法の別の概略図である。
図7】本開示の実施形態のビーム障害処理方法のさらに別の概略図である。
図8】本開示の実施形態のビーム障害処理方法のさらに別の概略図である。
図9】本開示の実施形態の情報送信方法の概略図である。
図10】本開示の実施形態のビーム障害処理装置の概略図である。
図11】本開示の実施形態のビーム障害処理装置の概略図である。
図12】本開示の実施形態の情報送信装置の概略図である。
図13】本開示の実施形態のネットワーク装置の概略図である。
図14】本開示の実施形態の端末装置の概略図である。
図15】MAC CEフォーマットの概略図である。
図16】MAC CEフォーマットの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本開示のこれらのおよびさらなる態様および特徴は、以下の説明および添付の図面を参照して明らかになるであろう。説明および図面において、本開示の特定の実施形態は、本開示の原理が使用され得る方法のいくつかを示すものとして詳細に開示されているが、言うまでもなく本開示は範囲においてそれに対応して限定されない。むしろ、本開示は、添付の特許請求の範囲の精神および用語の範囲内にある全ての変更、修正および均等物を含む。
【0020】
本開示の実施形態において、用語「第1」、「第2」などは、名称に基づいて異なる要素を区別するために用いられ、これらの要素の空間的配置または時間的順序を示すものではなく、これらの要素は、これらの用語によって限定されるべきではない。用語「および/または」は、1つまたは複数の関連して列挙された用語の任意の1つおよびすべての組合せを含む。用語「含む(contain)」、「含む(include)」、および「有する(have)」は、述べられた特徴、要素、コンポーネント、またはアセンブリの存在を指すが、1つまたは複数の他の特徴、要素、コンポーネント、またはアセンブリの存在または追加を排除しない。
【0021】
本開示の実施形態において、単数形の「1つの」、「前記」などは、複数形を含み、広義に「一種」または「一種の」と理解すべきであり、「1つ」の意味に限定すべきではなく、特に限定しない限り、「前記」は、単数形及び複数形の両方を含むと理解すべきである。さらに、「に従って」という用語は、「に少なくとも部分的に従って」として理解されるべきであり、「に基づいて」という用語は、別段の指定がない限り、「に少なくとも部分的に基づいて」として理解されるべきである。
【0022】
本開示の実施形態において、用語「通信ネットワーク」または「無線通信ネットワーク」は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(Long Term Evolution-Advanced)、WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)、HSPA(High Speed Packet Access)等の通信規格のうちのいずれか1つを満たすネットワークを意味することができる。
【0023】
通信システムにおける装置間の通信は、任意の段階の通信プロトコルに従って実行されてもよく、例えば、1G(世代)、2G、2.5G、2.75G、3G、4G、4.5G、5G、将来のNR(New Radio)等の通信プロトコル、及び/または現在知られているまたは将来開発される他の通信プロトコルを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0024】
本開示の実施形態において、用語「ネットワーク装置」は、例えば、通信システムにおける、ユーザ装置を通信ネットワークにアクセスさせ、ユーザ装置にサービスを提供する装置を指す。ネットワーク装置は、基地局(BS)、アクセスポイント(AP)、送受信ポイント(TRP)、ブロードキャスト送信機、モバイル管理エンティティ(MME)、ゲートウェイ、サーバ、無線ネットワークコントローラ(RNC)、基地局コントローラ(BSC)などのデバイスを含むことができるが、これらに限定されない。
【0025】
基地局は、ノードB(NodeBまたはNB)、進化型ノードB(eNodeBまたはeNB)、5G基地局(gNB)などを含んでもよいが、これらに限定されず、さらに、リモート無線ヘッド(RRH)、リモート無線ユニット(RRU)、リレー、または低電力ノード(フェムト、ピコなど)を含んでもよい。「基地局」という用語は、その機能の一部または全部を含み得、各基地局は、特定の地理的エリアに通信カバレージを与え得る。また、「セル」という用語は、その用語の文脈に応じて、基地局および/またはそのカバレージエリアを指すことがある。
【0026】
本開示の実施形態において、用語「ユーザ装置(UE)」または「端末装置(TE)」または「端末装置」は、例えば、通信ネットワークにアクセスし、ネットワーク装置を介してネットワークサービスを受ける装置を指す。ユーザ装置は、固定または移動であってもよく、移動局(MS)、端末、加入者局(SS)、アクセス端末(AT)、または局などと呼ばれることもある。
【0027】
端末装置は、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、無線モデム、無線通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、マシン型通信デバイス、ラップトップ、コードレス電話、スマートフォン、スマートウォッチ、デジタルカメラなどを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0028】
別の例として、モノのインターネット(IoT)等のシナリオでは、端末装置は、監視または測定を実行する機械またはデバイスであってもよい。例えば、マシンタイプ通信(MTC)端末、車載通信端末、デバイスツーデバイス(D2D)端末、マシンツーマシン(M2M)端末などを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0029】
さらに、「ネットワーク側」または「ネットワーク装置側」という用語は、ネットワークの側を指し、基地局、または上記で説明したものを含む1つもしくは複数のネットワーク装置であり得る。「ユーザ側」または「端末側」または「端末装置側」という用語は、ユーザまたは端末の側を指し、ユーザまたは端末は、UEであってもよく、上述した1つ以上の端末装置を含んでもよい。本明細書における「デバイス」は、ネットワーク装置を指してもよく、特に指定されない限り、端末装置を指してもよい。
【0030】
以下、本開示の実施形態のシナリオを例として説明するが、本開示はこれに限定されない。
【0031】
図1は、本開示の通信システムの概略図であり、端末装置とネットワーク装置を例として、概略的に示す。図1に示すように、通信システム100は、ネットワーク装置101と端末装置102とを含むことができる。説明を簡単にするために、図1には、1つの端末装置のみを有する例を概略的に示したが、本開示の実施形態は、これに限定されず、例えば、複数の端末装置があってもよい。
【0032】
本開示の実施形態において、既存のトラフィックまたは将来に発生するトラフィックが、ネットワーク装置101と端末装置102との間で行われ得る。例えば、そのようなトラフィックは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、大規模マシンタイプ通信(MTC)、および超高信頼低遅延通信(URLLC)等を含み得るが、それらに限定されない。
【0033】
Rel-15/16におけるビーム障害検出(BFD)手順では、端末装置の媒体アクセス制御(MAC)層のMACエンティティは、下位レイヤ(物理層など)によってMACエンティティに提供されるビーム障害インスタンス指示の数を計算することによって、セル固有のビーム障害を検出する。
【0034】
例えば、ビーム障害検出手順は、UE変数BFI_COUNTERを使用する。変数は、ビーム障害インスタンス表示のカウンタであり、最初は0に設定され、各サービングセルはBFI_COUNTERを有する。ビーム障害検出を設定された各サービングセルについて、MACエンティティは、以下の動作(セルレベル/セル固有のビーム障害回復のトリガ)を実行する。
【0035】
下位レイヤからビーム障害インスタンス表示を受信した場合、ビーム障害検出タイマーFailureDetectionTimerを起動または再起動し、端末装置変数BFI_COUNTERに1を加える;BFI_COUNTERがビーム障害インスタンスの最大カウント値beamFailureInstanceMaxCount以上である場合、サービングセルがセカンダリセル(SCell)であるとき、前記サービングセルのビーム障害回復(BFR)をトリガする;そうでない場合、特殊セル(SpCell)におけるランダムアクセス手順を開始する;beamFailureDetectionTimerが満了した場合、または上位レイヤがbeamFailureDetectionTimer或いはbeamFailure InstanceMaxCount或いはサービングを再配置した場合、前記サービングセルのビーム障害検出に用いられる任意の参照信号を設定した場合、BFI_COUNTERを0に設定する。
以下、本開示の実施形態に関連するシナリオをさらに説明する。本開示の実施形態において、ビームは参照信号(RS)に代替されてもよく、例えば、SSBまたはCSI-RSと表記されてもよい。
図2は、本開示の実施形態に係るマルチTRPシナリオの概略図である。TRPは、端末装置から信号を受信するネットワーク装置(gNBなど)の一部であってもよく、または端末装置に信号を送信するネットワーク装置(gNB)の一部であってもよい。また、TRPは、ダウンリンク制御情報(DCI)のセットまたは参照信号のセットなどを示すこともできる。
【0036】
図2に示すように、マルチTRP動作のシナリオでは、端末装置は、パネル1およびパネル2を有してもよく、サービングセルは、より良好な物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)カバレッジ、信頼性、および/またはデータレートを提供するために、2つのTRPから端末装置をスケジューリングしてもよい。
【0037】
マルチTRP動作の場合、2つの異なる動作モード、すなわち、シングルDCIとマルチDCIとがあり得る。これらの2つのモードに対して、アップリンクおよびダウンリンク動作の制御は、物理レイヤおよび媒体アクセス制御(MAC)レイヤによって実行される。シングルDCIモードでは、端末装置は、同じDCIを介して2つのTRPによってスケジューリングされ、マルチDCIモードでは、端末装置は、各TRPの別々のDCIによってスケジューリングされる。 TRP固有のビーム障害検出では、Rel-17 feMIMOの研究によれば、複数のTRPのビーム障害検出のために、TRPごとに独立したBFD-RS構成がサポートされる。ここで、各TRPは、BFD-RSセットに関連付けられ、各(ダウンリンク)BWPは、2つのBFD-RSセットをサポートする。2つのBFD-RSセットのうちのRSの総数はUEケイパビリティ(capability)であり、各セットのうちのRSの最大数は2またはUEケイパビリティである(1は可能な値である)。明示的および黙示的BFD-RS構成のうちの少なくとも1つがサポートされる。明示的なBFD-RS構成の場合、各BFD-RSセットは明示的に構成される。各BFD-RSセットに対して、以下のビーム障害検出基準が使用される:。UEの物理層は、各BFD-RSセットの無線リンク品質を評価し、BFD-RSセットのすべてのBFD-RSの仮想的PDCCH BLERがしきい値よりも高い場合、BFD-RSセットのインデックスがXミリ秒ごとに上位レイヤに示され、ここで、Xは、セットのBFD-RSの最小期間および2msのうちのより大きい/最大のものである。MAC手順では、TRP固有BFDカウンタおよびTRP固有BFDタイマがサポートされる。 TRP固有ビーム障害回復では、Rel-17 feMIMOの研究によれば、マルチTRPの場合、異なるキャリアCCにおいてのセル固有BFRとTRP固有BFRとの同時構成がサポートされる。BFRQ MAC CE、障害(failed)CCを搬送するインデックス、障害(failed)TRP/CCの新しい候補ビーム(見つかった場合)、および新しい候補ビームが見つかったかどうかがサポートされ、TRP障害の別個の指示が少なくともサポートされる。新しいビームの識別のために、TRPごとにNBI(new beam identification)-RSセットが構成される場合、TRPごとのNBI RSの独立した構成がサポートされ、Rel-16におけるものと同一の新しいビーム識別および構成規格がサポートされ、これにはL1-RSRPおよびしきい値が含まれる。各BFD-RSセットとNBI-RSセットとの間の1対1の関連付けがサポートされる。ビーム障害回復要求(BFRQ)応答に対して、Rel-16 SCell BFRと同一のgNB応答が少なくともサポートされ、すなわち、トグルされた新規データインジケータ(NDI)のDCIは、BFRQ MAC CEを搬送するPUSCHのものと同一のHARQプロセスIDをスケジューリングする。
【0038】
本開示の実施形態において、セル固有BFD/BFR手順とは独立して、端末装置は、TRP固有ビーム障害を検出し、またはTRP固有BFRをトリガすることができる。
【0039】
図2に示すように、ネットワーク装置は、TRP-1及びTRP-2を介して端末装置にサービスを提供し、ここでTRP-1とUEとの間のリンク1は正常に動作しているが、TRP-2とUEとの間のリンク2はブロックされている。2つのTRPは、同じセルまたは異なるセルに属し得る。異なるセルに属する場合、例えば、一方がサービングセルに属し、他方が非サービングセルに属する。
【0040】
マルチTRP動作において、セル固有BFD及び/またはBFRとTRP固有BFD及び/またはBFRが同時に設定される場合、セル固有BFDとTRP固有BFDの検出結果が異なる状況が発生し得る。例えば、TRP固有BFが検出されたが、すべてのTRPにおいてセル固有BFが検出されなかった場合、TRP固有BFがすべてのTRPにおいて検出されているので、TRP固有BFRは正常に完了することができず、サービス中断が増加する。また、TRP固有BFD/BFRのみが設定され、セル固有BFD/BFRが設定されない場合、全てのTRPでTRP固有BFが発生すると、全てのTRPでTRP固有BFが検出されるため、TRP固有BFRを正常に完了することができず、サービス中断が増加する。
【0041】
上記の問題に対処するために、本開示の実施形態を以下でさらに説明する。
【0042】
本開示の実施形態において、セル固有とは、セルレベルまたはセルの粒度における全てのビームと理解されてもよく、TRP固有とは、TRPレベルまたはTRPの粒度における一部のビームと理解されてもよい。セル固有のMAC CEは、Rel-15/Rel-16におけるBFR MAC CE、またはRel-15/Rel-16におけるトランケーテッド(truncated)BFR MAC CEのいずれかであり得る。「ビーム障害が検出される」および「ビーム障害回復がトリガされる」または「ビーム障害指示がトリガされる」という用語は交換可能であり、「ビーム」および「参照信号」という用語は交換可能であり、BFD/BFRはBFDおよび/またはBFRを示し、「TPR固有BFD/BFR」および「部分的BFD/BFR」または「BFD-RSセットに関連するBFD/BFR」は交換可能であり、「TPR固有ビーム障害」および「部分的ビーム障害」または「BFD-RSセットに関連するビーム障害」は交換可能であり、「の関連付けられている」および「属する」は交換可能である。
【0043】
第1の態様の実施形態
本開示の実施形態はビーム障害処理方法を提供し、端末装置により説明される。
【0044】
図3は、本開示の実施形態のビーム障害処理方法の概略図である。図3に示すように、本方法は以下を含む。 301: 端末装置が、ネットワーク装置により送信された設定情報を受信する。設定情報は、端末装置に対し少なくとも2つの送受信ポイント(TRP)に関するTRP固有ビーム障害検出(BFD)及び/またはTRP固有ビーム障害回復(BFR)を設定する;及び
302:少なくとも2つのTRPにおいてビーム障害が検出されるか、またはビーム障害回復がトリガされ、少なくとも2つのTRPが同一セルに関連付けられているとき、または所定TRPにおいてビーム障害が検出されるか、またはビーム障害回復がトリガされるとき、セルのBFRがトリガされるか、もしくはトリガされないか、またはランダムアクセス手順が開始される。
【0045】
図3は、本開示の実施形態を概略的に示すだけであるが、本開示はそれに限定されないことに留意されたい。例えば、各ステップの実行順序は適宜調整されてよく、また、他のステップが追加されたり、一部のステップが削減されたりしてもよい。当業者は、上記内容に基づいて、図3に含まれるものに限定されずに、適切な変形を行うことができる。
【0046】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置は、設定情報を介して、少なくとも2つのTRPに関連するTRP固有のBFD/BFRを端末装置に設定してもよい。例えば、設定情報により、端末装置に少なくとも2つのTRPに関連するTRP固有BFDを設定し、設定情報により、前記端末装置に少なくとも2つのTRPに関連するTRP固有BFRを設定する。
【0047】
いくつかの実施形態において、設定情報は、BFD/BFR参照信号セットを明示的または黙示的に設定するために用いられ、少なくとも2つのBFD/BFR参照信号セットが明示的及び/または黙示的に設定される場合、それは端末装置に少なくとも2つのTRPに関連するTRP固有のBFD/BFRが設定されることを示し、それぞれ以下のように説明される。
【0048】
いくつかの実施形態では、設定情報は、情報要素RadioLinkMonitoringConfigとして表されてもよく、これは、BWPダウンリンク専用情報BWP-DownlinkDedicatedに含まれ、RRCシグナリングを介して送信されてもよい。
【0049】
いくつかの実施形態では、設定情報が端末装置に対して少なくとも2つのTRPに関連するTRP固有BFDを設定することは、設定情報において、端末装置に少なくとも2つのBFD-RSセットが明示的に設定されることを含む。例えば、この設定情報には、failureDetectionResourcesToAddModListが含まれ、これは複数の参照信号RadioLinkMonitoringRSを設定するために私用される。この情報要素RadioLinkMonitoringRSには、BFD-RSセット(BFD-RS-SET)設定情報(セットインデックスなど)が追加され、各BFD-RSセット設定情報は、BFD-RSセットインデックスなどを含む。CondBFDは、情報要素の存在の条件がBFDであること、この参照信号セットの目的がビーム障害(beamfail)のために使用されるように設定されること、または両方を示す。この情報要素は任意的である;そうでない場合、この情報要素はデフォルトであるか、または参照信号セットの目的を考慮に入れる必要はない。参照信号セットは、TRP固有のビーム検出とTRP固有の無線リンク障害検出の両方に適している。例えば、設定情報は、抽象構文フラグASN1データフォーマットにおいて以下のように示されてもよい:
【0050】
【数1】
セットインデックスが異なるRadioLinkMonitoringRSsで異なるとき、またはRadioLinkMonitoringRSが異なる値の2つのセットインデックスを含むとき、それは2つのBFD-RSセットが設定され、セットインデックスの値範囲が少なくとも2つの値を含むことを示す。例えば、一方のRadioLinkMonitoringRSではセットインデックスが0であり、他方のRadioLinkMonitoringRSではセットインデックスが1であり、これは2つのBFD-RSセットが設定されていることを示し、これについて本明細書ではこれ以上説明しない。または、上記BFD-RSセット(BFD-RS-SET)設定情報(例えば、セットインデックス)oは、新たに追加されたIEに含まれてもよい。新たに追加されたIEは、例えば、beamFailureDetectionRS_TRPであり、少なくとも上記BFD-RSセット(BFD-RS-SET)設定情報(例えば、セットインデックス)及び参照信号インデックス、例えば、SSBインデックス及びCSI-RSインデックスを含み、ここでは、その説明を省略する。
【0051】
いくつかの実施形態において、設定情報が端末装置に対して少なくとも2つのTRPに関連するTRP固有のBFDを設定することは、設定情報において、端末装置に少なくとも2つのBFD-RSセットが黙示的に設定されることを含む。即ち、設定情報に少なくとも2つのPCI、または少なくとも2つのセルID、または少なくとも2つのセルに関連するTCI状態またはSSB(のセット)、または少なくとも2つの制御リソースプールインデックスが含まれ、BFD-RSセットに1つのPCI、またはセルID、または1つのセルに関連するTCI状態またはSSB(のセット)、または制御リソースプールインデックスが関連付けられることを含む。PCIは、物理セルIDであり、例えば、情報要素PhysCellIdで表される;セルIDは、サービングセルのセルIDまたは非サービングセルのセルIDであってもよく、公衆陸上移動ネットワーク(PLMN)/独立型非公衆ネットワーク(SNPN)においてセルを一意に識別するために用いられ、例えば、情報要素CellIdentityで表される。
【0052】
A)例えば、設定情報には、少なくとも2つのPCIまたは少なくとも2つのセルIDが含まれ、1つのBFD-RSは、1つのPCIまたは1つのセルIDに示され/関連付けられ、1つのPCIまたは1つのセルIDは、1つのBFD-RSセットを黙示的に示す。したがって、少なくとも2つの物理セル識別子(PCI)またはセルIDは、BFD-RSが少なくとも2つのBFD-RSセットに属すること、すなわち、少なくとも2つのBFD-RSセットが構成されることを黙示的に示し得る。
【0053】
B)例えば、この設定情報には、少なくとも2つの(セットの)送信設定インジケータ(TCI)状態が含まれ、1つのBFD-RSは、1つの(セットの)TCI状態で示され/に関連付けられ、1つの(セットの)TCI状態は、1つのBFD-RSセットを黙示的に示す。したがって、少なくとも2つの(セットの)TCI状態は、BFD-RSが少なくとも2つのBFD-RSセットに属すること、すなわち、少なくとも2つのBFD-RSセットが構成されることを黙示的に示し得る。 C)例えば、設定情報には、少なくとも2つのセルに関連するSSB(セル定義SSB、CD-SSB)が含まれ、1つのBFD-RSは、1つのCD-SSBに示され/関連付けられ、1つのCD-SSBは、1つのBFD-RSセットを黙示的に示す。したがって、少なくとも2つのCD-SSBは、BFD-RSが少なくとも2つのBFD-RSセットに属すること、すなわち、少なくとも2つのBFD-RSセットが構成されることを黙示的に示すことができる。
【0054】
D)例えば、設定情報には、coresetPoolIndex-r16またはcoresetPoolIndex-r17などの少なくとも2つの制御リソースプール(インデックス)が含まれ、1つのBFD-RSは1つの制御リソースプール(インデックス)に関連付けられ、1つの制御リソースプールインデックスは1つのBFD-RSセットを黙示的に示す。したがって、少なくとも2つの制御リソースプール(インデックス)は、BFD-RSが少なくとも2つのBFD-RSセットに属すること、すなわち、少なくとも2つのBFD-RSセットが構成されることを黙示的に示し得る。
【0055】
E)例えば、この設定情報には、coresetPoolIndex-r16またはcoresetPoolIndex-r17のような少なくとも2つの制御リソースプール(インデックス)が含まれ、1つの制御リソースプール(インデックス)は、1つのPCIまたは1つのセル識別子または1つのセルに関連する1つの(セットの)TCI状態またはSSBに関連付けられ、1つのPCIまたは1つのセル識別子または1つのセルに関連する1つの(セットの)TCI状態またはSSBは、1つのBFD-RSセットに関連付けられ、1つの制御リソースプールインデックスは、1つのBFD-RSセットを黙示的に示す。したがって、少なくとも2つの制御リソースプール(インデックス)は、BFD-RSが少なくとも2つのBFD-RSセットに属すること、すなわち、少なくとも2つのBFD-RSセットが構成されることを黙示的に示し得る。
【0056】
上記A)~E)は、別々にまたは組み合わせて実施されてもよく、本開示の実施形態はこれに限定されない。
【0057】
また、この設定情報は、BFD-RSごとに構成される、タイマbeamFailureDetectionTimer及びビーム障害インスタンス最大カウント値beamFailureInstanceMaxCountなどの他の情報も含んでもよく、詳細については既存の技術を参照してもよく、ここではこれ以上繰り返さない。
【0058】
いくつかの実施形態では、設定情報は、情報要素BeamFailureRecoveryConfig (特殊セルの場合)またはBeamFailureRecoverySCellConfig(セカンダリセルの場合)として表されてもよく、BWPアップリンク専用情報BWP-UplinkDedicatedまたはBWPダウンリンク専用情報BWP-DownlinkDedicatedに含まれてもよく、RRCシグナリングを介して送信される。
【0059】
いくつかの実施形態では、設定情報が端末装置のために少なくとも2つのTRPに関連するTRP固有BFRを設定することは、設定情報において、端末装置に少なくとも2つの新ビーム識別(NBI)-RSセットが明示的に設定されることを含む。例えば、特殊セルに対して、candidateBeamRSListが設定情報に含まれ、これは、複数の参照信号及び対応する専用ランダムアクセスリソース及び/または専用ランダムアクセスプリアンブルのPRACH-ResourcePredictedBFR 情報要素を構成するために使用される設定情報に含まれる。この情報要素には、NBI-RSセット設定情報(セットインデックスなど)が付加され、各NBI-RSセット構成は、NBI-RSセットインデックスなどを含む。例えば、設定情報は、抽象構文フラグASN.1データフォーマットにおいて、以下のように示されてもよい:
【0060】
【数2】
セカンダリセルに対して、candidateBeamRSSCellList isは、設定情報に含まれ、複数の参照信号candidateBeamRS情報要素を設定するために使用される。この情報要素には、NBI-RSセット設定情報(セットインデックスなど)が付加され、各NBI-RSセット設定は、NBI-RSセットインデックスなどを含む。例えば、設定情報は、抽象構文フラグASN.1データフォーマットにおいて、以下のように示されてもよい:
【0061】
【数3】
異なるcandidateBeamRSsにおけるセットインデックスが異なるとき、または異なる値の2つのセットインデックスがcandidateBeamRSに含まれるとき、それは、少なくとも2つのNBI-RSセットが構成され、セットインデックスの値範囲が少なくとも2つの値を含むことを示す。例えば、一方のcandidateBeamRSにおいてセットインデックスが0であり、他方のcandidateBeamRSにおいてセットインデックスが1である場合、2つのNBI-RSセットが設定されることを示し、ここではその説明を省略する。あるいは、上記NBI-RSセット(NBI-RS-SET)の設定情報(セットインデックスなど)を、新たに追加されるIEに含めてもよい。新たに追加されたIEは、例えば、beamFailureRecoveryRS_TRPであり、少なくとも上記のNBI-RSセット(NBI-RS-SET)設定情報(例えば、セットインデックス)及び参照信号インデックス、例えばSSBインデックス及びCSI-RSインデックスを含むが、ここでは、その説明を省略する。
【0062】
いくつかの実施形態において、設定情報が端末装置に少なくとも2つのTRPに関連するTRP固有BFRを設定することは、設定情報において、端末装置に少なくとも2つのNBI-RSセットが黙示的に設定されること、即ち、少なくとも2つのセルまたは少なくとも2つの制御リソースプールインデックスに関連する少なくとも2つのPCIまたは少なくとも2つのセルIDまたは少なくとも2つの(セットの)TCI状態またはSSBが前記設定情報に含まれ、セルまたは制御リソースプールインデックスに関連するPCIまたはセルIDまたはTCI状態またはSSB(のセット)がNBI-RSセットに関連付けられることを含む。
【0063】
A)例えば、設定情報には、少なくとも2つのPCIまたは少なくとも2つのセルIDが含まれ、1つのNBI-RSは、1つのPCIまたは1つのセルIDに示され/関連付けられ、1つのPCIまたは1つのセルIDは、1つのNBI-RSセットを黙示的に示す。したがって、少なくとも2つのPCIまたはセルIDは、NBI-RSが少なくとも2つのNBI-RSセットに属すること、すなわち、少なくとも2つのNBI-RSセットが構成されることを黙示的に示すことができる。 B)例えば、この設定情報には、少なくとも2つの(セットの)TCI状態が含まれ、1つのNBI-RSが1つの(セットの)TCI状態で示され/に関連付けられ、1つの(セットの)TCI状態が1つのNBI-RSセットを黙示的に示す。したがって、少なくとも2つの(セットの)TCI状態は、NBI-RSが少なくとも2つのNBI-RSセットに属すること、すなわち、少なくとも2つのNBI-RSセットが構成されることを黙示的に示し得る。
【0064】
C)例えば、設定情報には、少なくとも2つのセルに関連するSSB(セル定義SSB、CD-SSB)が含まれ、1つのNBI-RSは、1つのCD-SSBで示され/に関連付けられ、1つのCD-SSBは、1つのNBI-RSセットを黙示的に示す。したがって、少なくとも2つのCD-SSBは、NBI-RSが少なくとも2つのNBI-RSセットに属すること、すなわち、少なくとも2つのNBI-RSセットが構成されることを黙示的に示すことができる。
【0065】
D)例えば、設定情報には、coresetPoolIndex-r16またはcoresetPoolIndex-r17などの少なくとも2つの制御リソースプール(インデックス)が含まれ、1つのNBI-RSは1つの制御リソースプール(インデックス)に関連付けられ、1つの制御リソースプールインデックスは1つのNBI-RSセットを黙示的に示す。したがって、少なくとも2つの制御リソースプール(インデックス)は、NBI-RSが少なくとも2つのNBI-RSセットに属すること、すなわち、少なくとも2つのNBI-RSセットが構成(configured)されることを黙示的に示すことができる。 E)例えば、この設定情報(configuration information)には、coresetPoolIndex-r16またはcoresetPoolIndex-r17のような少なくとも2つの制御リソースプール(インデックス)が含まれ、1つの制御リソースプール(インデックス)は、1つのセルに関連する1つのPCIまたは1つのセル識別子または1つの(セットの)TCI状態またはSSBに関連付けられ、1つのセルに関連する1つのPCIまたは1つのセル識別子または1つの(セットの)TCI状態またはSSBは、1つのNBI-RSセットに関連付けられ、1つの制御リソースプールインデックスは、1つのNBI-RSセットを黙示的に示す。したがって、少なくとも2つの制御リソースプール(インデックス)は、NBI-RSが少なくとも2つのNBI-RSセットに属すること、すなわち、少なくとも2つのNBI-RSセットが構成(configured)されることを黙示的に示すことができる。
【0066】
上記A)~E)は、別々にまたは組み合わせて実施されてもよく、本開示の実施形態はこれに限定されない。
【0067】
また、この設定情報は、NBI-RSごとに設定(configured)される、参照信号受信電力しきい値rsrp-ThresholdBFR、サービングセルID servingCellIdなどの他の情報を含んでもよく、詳細については既存の技術を参照してもよく、ここではこれ以上繰り返さない。
【0068】
いくつかの実施形態では、少なくとも2つのTRPにおいてビーム障害が検出され、またはビーム障害回復がトリガされ、その少なくとも2つのTRPが同じセルに関連付けられているとき、セルのBFRがトリガされるか、またはトリガされないか、またはランダムアクセス手順が開始される。
【0069】
例えば、少なくとも2つのTRPが同じセルに関連付けられることは、少なくとも2つのBFD-RSセットが同じセルに関連付けられることを含み、または少なくとも2つのNBI-RSセットが同じセルに関連付けられていることを含み、少なくとも2つのBFD-RSセットが同じセルに関連付けられることは、少なくとも2つのBFD-RSセットが関連付けられるPCIまたはセルIDまたはTCI状態またはCD-SSBが同一であることを含み、または少なくとも2つのBFD-RSセットが関連付けられている制御リソースプール(インデックス)が同じセルに関連付けられている(制御リソースプール(インデックス)が関連付けられるPCIまたはセルIDまたはTCI状態またはCD-SSBが同一であること)、すなわち、少なくとも2つのNBI-RSセットに関連付けられた制御リソースプールが関連付けられるPCIまたはセルIDまたはTCI状態またはCD-SSBが同一であることを含む。少なくとも2つのNBI-RSセットが同じセルに関連付けられることは、少なくとも2つのBFD-RSセットが関連付けられるPCIまたはセルIDまたはTCI状態またはCD-SSBが同一であることを含み、または少なくとも2つのNBI-RSセットに関連付けられた制御リソースプールが同じセルに関連付けられること(制御リソースプール(インデックス)が関連付けられるPCIまたはセルIDまたはTCI状態またはCD-SSBが同一であること)を含む。すなわち、少なくとも2つのNBI-RSセットに関連付けられた制御リソースプールが関連付けられたPCIまたはセルIDまたはTCI状態またはCD-SSBが同一であることを含む。
【0070】
いくつかの実施形態では、少なくとも2つのTRPにおいてビーム障害が検出されるか、またはビーム障害回復がトリガされることは、その少なくとも2つのBFD-RSセットにおいてビーム障害が検出されるか、もしくはビーム障害回復がトリガされキャンセルされないことを含み、少なくとも2つのBFD-RSセットが同時にビーム障害を検出するか、またはビーム障害回復をトリガすることを含み、または非同時にビーム障害を検出するか、またはビーム障害回復をトリガすることを含む(例えば、後のBFD-RSセットにおいて、ビーム障害が検出されるか、またはビーム障害回復がトリガされるとき、ビーム障害が検出されるか、もしくはビーム障害回復がトリガされた前のBFD-RSセットにおいて、検出されたビーム障害が回復されないか、またはトリガされたBFRがキャンセルされない)。
【0071】
いくつかの実施形態では、上述のように、第1の所定の時間Tに(下位レイヤから上位レイヤによって)受信されたBFD-RSセットの関連インデックスの数が設定されたしきい値以上であるとき、BFD-RSセットは、ビーム障害を検出するか、またはビーム障害回復をトリガする。したがって、少なくとも2つのBFD-RSセットが同時にビーム障害を検出するか、またはビーム障害回復をトリガすることは、同じ第1の所定の時間T内に受信された少なくとも2つのBFD-RSセットの各々の関連するインデックスの数がすべて、設定されたしきい値以上であり、異なるBFD-RSセットが対応する時間およびしきい値が同一であることを意味する。少なくとも2つのBFD-RSセットが非同時にビーム障害を検出するか、またはビーム障害回復をトリガすることは、少なくとも2つのBFD-RSセット内の2つのBFD-RSセット(以下、第1のBFD-RSセットおよび第2のBFD-RSセットと称する)について、第1の時間T1内に受信された第1のBFD-RSセットの関連するインデックスの数が設定された第1のしきい値以上であり、第1のBFD-RSセットがビーム障害を検出するか、またはビーム障害回復をトリガし、第2の時間T2内に受信された第2のBFD-RSセットの関連するインデックスの数が設定された第2のしきい値以上であり、第2のBFD-RSセットがビーム障害を検出するか、またはビーム障害回復をトリガすることを意味し、時間T1およびT2は異なり、第1のしきい値および第2のしきい値は同一であっても異なっていてもよい。T1およびT2が異なることは、T1およびT2の長さが異なること、及び/またはT1およびT2の開始点が異なること、及び/またはT1およびT2の終了点が異なることを含み、本開示の実施形態はそれに限定されない。
【0072】
いくつかの実施形態において、関連するインデックスは、0,1または1,2のようなBFD-RSセットの明示的なインデックスであり、PCI(インデックス)またはTCI状態(インデックス)またはセルに関連するSSBのインデックスまたは制御リソースプールインデックス(coresetPoolIndex-r16またはcoresetPoolIndex-r17のような)のようなBFD-RSセットの黙示的なインデックスであってもよい。
【0073】
いくつかの実施形態では、上記の第1の所定の時間T、T1、およびT2、しきい値、第1のしきい値、ならびに第2のしきい値は、上記の設定情報に含まれ得る。また、BFD-RSセットの関連インデックスを(上位レイヤにより下位レイヤから)受信することは、物理層が各BFD-RSセットの無線リンクの質を評価し、BFD-RSセットにおける全てのBFD-RSの仮想PDCCH BLERが全て第3のしきい値(rsrp-ThresholdBFR)より高い場合、Xミリ秒毎に、このBFD-RSセットの関連インデックスを上位レイヤに指示することを含み、Xは、セットにおけるBFD-RSの最小周期のうちの大きい/最大の1つであり、2 msである。
【0074】
いくつかの実施形態では、指定されたTRPにおいてビーム障害が検出されるか、またはビーム障害回復がトリガされたとき、セルのBFRがトリガされるか、またはセルのBFRがトリガされないか、またはランダムアクセス手順が開始される。
【0075】
いくつかの実施形態において、指定されたTRPにおいてビーム障害が検出されるか、またはビーム障害回復がトリガされることは、第2の所定の時間内に受信された、指定されたTRPが対応するBFD-RSセットの関連インデックスの数が、設定されたしきい値以上であることを含む。第2の所定時間、しきい値及びBFD-RSセットの関連インデックスの意味は、上記の通りであり、ここでその説明が省略される。
【0076】
いくつかの実施形態において、指定されたTRPは、サービングセルに関連付けられたTRPであってもよく、即ち、TRPが関連付けられたセルはサービングセルであり、または、指定されたTRPは、端末装置のサービングセルのTRPであり、例えば、指定されたTRPが関連付けられたPCIまたはセルIDまたはTCI状態またはCD-SSBまたは制御リソースプールはそのサービングセルのためのものであり、または、指定されたTRPが関連付けられた制御リソースプールに関連付けられたPCIまたはセルIDまたはTCI状態またはCD-SSBはサービングセルのためのものである。
【0077】
いくつかの実施形態において、指定されたTRPは、ネットワーク装置によって示されたTRPであってよく、指定されたTRPは、ビーム障害が発生したときに、セル固有のBFRをトリガするか、もしくはトリガしないか、またはランダムアクセス手順を開始する。例えば、端末装置は、ネットワーク装置により送信された指示情報を受信し、指示情報は、指定されたTRPを指示するために用いられる。この指示情報は、指定されたTRPがセル固有BFRをトリガするか、もしくはトリガしないこと、またはビーム障害が発生したときにランダムアクセス手順を開始することを示し、上記のBWP固有情報によって搬送され得るが、本開示の実施形態はそれに限定されない。例えば、指示情報は、明示的にまたは黙示的にTRPを指定することができる。例えば、指示情報は、TRPに関連付けられたBFD-RSセット(インデックス)もしくはNBI-RSセット(インデックス)を示すことによって、またはTRPに関連付けられた制御リソースプールインデックスを示すことによって、指定されたTRPを明示的に示してもよく、または、指定されたTRPを黙示的に示してもよく、例えば、TRP固有のBFR設定(configurtation)がTRP固有のランダムアクセスリソースおよび/またはランダムアクセスプリアンブルを含む場合、そのTRPが指定されたTRPであることを示す。
【0078】
いくつかの実施形態において、少なくとも2つのTRPにおいてビーム障害が検出され、またはビーム障害回復がトリガされ、且つその少なくとも2つのTRPが同一のセルに関連付けられている場合、または指定されたTRPにおいてビーム障害が検出され、またはビーム障害回復がトリガされた場合、端末装置の次の動作が、セルのBFRをトリガすることであるか、セルのBFRをトリガしないことであるか、またはランダムアクセス手順を開始することであるかは、キャリア数、セルタイプ、及びセル固有のBFD/BFRが設定(configure)されているかのうちの少なくとも1つに従って決定されてもよい。これらはそれぞれ以下に説明される。
【0079】
いくつかの実施形態において、端末装置にセル固有のBFD及び/またはBFRが設定されたが、セル固有のビーム障害は検出されない場合、セルのBFRがトリガされ、これは媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を生成することを含む。これを使用して、セル固有のビーム障害が検出されなかったことを指示し、またはセルのビーム障害が検出されなかったことを指示し、またはセル固有のビーム障害回復がトリガされたことを指示し、またはセル固有のビーム障害回復がトリガされなかったことを指示する。
【0080】
いくつかの実施形態において、端末装置にセル固有のBFD及び/またはBFRが設定されたが、セル固有のビーム障害が検出されなかった場合、そのセルにおいてランダムアクセス手順を開始することができる。ランダムアクセス手順が開始されるとき、専用もしくは共通のランダムアクセスリソースおよび/または専用もしくは共通のランダムアクセスプリアンブルが使用され得る。専用ランダムアクセスリソースおよび/または専用ランダムアクセスプリアンブルが設定情報(configuration information)において設定されるとき、セル固有またはBWP固有またはTRP固有である専用ランダムアクセスリソースおよび/または専用ランダムアクセスプリアンブルが使用される。専用ランダムアクセスリソースおよび/または専用ランダムアクセスプリアンブルが設定(configured)されないとき、共通ランダムアクセスリソースおよび/または共通ランダムアクセスプリアンブルが使用される。
【0081】
いくつかの実施形態において、端末装置にセル固有のBFD及び/またはBFRが設定されていない場合、そのセルにおいてランダムアクセス手順を開始してもよく、ランダムアクセス手順を開始する際に、専用または共通のランダムアクセスリソース及び/または専用または共通のランダムアクセスプリアンブルを使用する。専用ランダムアクセスリソースおよび/または専用ランダムアクセスプリアンブルが設定(configured)されるとき、セル固有またはBWP固有またはTRP固有である専用ランダムアクセスリソースおよび/または専用ランダムアクセスプリアンブルが使用される。専用ランダムアクセスリソースおよび/または専用ランダムアクセスプリアンブルが設定されないとき、共通ランダムアクセスリソースおよび/または共通ランダムアクセスプリアンブルが使用される。
【0082】
一部の実施形態において、キャリアアグリゲーションが設定され(即ち、端末装置が複数のキャリアで動作できる)、端末装置にセル固有のBFD及び/またはBFR(例えば、端末装置が現在動作しているキャリア)が設定されたが、セル固有のビーム障害が検出されない場合、セルのBFRをトリガすることができ、これは媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を生成することを含み、これは、セル固有のビーム障害が検出されないことを指示し、またはセルのビーム障害が検出されないことを指示し、またはセル固有のビーム障害の回復をトリガしないことを指示し、またはセルのビーム障害の回復をトリガしないことを指示する。
【0083】
いくつかの実施形態において、キャリアアグリゲーションが設定され(即ち、端末装置が複数のキャリアで動作でき)、且つ端末装置にセル固有のBFD及び/またはBFRが設定された(例えば、端末装置が現在動作しているキャリア)が、セル固有のビーム障害は検出されない場合、そのセルにおいてランダムアクセス手順を開始してもよく、ランダムアクセス手順を開始する際に、専用または共通のランダムアクセスリソース及び/または専用または共通のランダムアクセスプリアンブルを使用する。専用ランダムアクセスリソースおよび/または専用ランダムアクセスプリアンブルが設定されるとき、セル固有またはBWP固有またはTRP固有である専用ランダムアクセスリソースおよび/または専用ランダムアクセスプリアンブルが使用される。専用ランダムアクセスリソースおよび/または専用ランダムアクセスプリアンブルが設定されていない場合、共通ランダムアクセスリソースおよび/または共通ランダムアクセスプリアンブルが使用され、そのセルは特殊セル(special cell)である。
【0084】
いくつかの実施形態において、キャリアアグリゲーションが設定され(即ち、端末装置が複数のキャリアにおいて動作することができる)、且つ端末装置にセル固有のBFD及び/またはBFRが設定されていない場合(例えば、端末装置が現在動作しているキャリア)、そのセルにおいてランダムアクセス手順を開始してもよく、ランダムアクセス手順を開始する際に、専用または共通のランダムアクセスリソース及び/または専用または共通のランダムアクセスプリアンブルを使用する。専用ランダムアクセスリソースおよび/または専用ランダムアクセスプリアンブルが構成されるとき、セル固有またはBWP固有またはTRP固有である専用ランダムアクセスリソースおよび/または専用ランダムアクセスプリアンブルが使用される。専用ランダムアクセスリソースおよび/または専用ランダムアクセスプリアンブルが設定されていない場合、共通ランダムアクセスリソースおよび/または共通ランダムアクセスプリアンブルが使用され、セルは特殊セルである。
【0085】
一部の実施形態において、キャリアアグリゲーションが設定され(即ち、端末装置が複数のキャリアで動作でき)、端末装置にセル固有のBFD及び/またはBFRが設定された(例えば、端末装置が現在動作しているキャリア)が、セル固有のビーム障害が検出されない場合、セルのBFRをトリガすることができ、これは媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を生成することを含む。これを使用して、セル固有のビーム障害が検出されないことを指示し、またはセルのビーム障害が検出されないことを指示し、またはセル固有ビーム障害の回復をトリガしないことを指示し、またはセルのビーム障害回復をトリガしないことを指示する。
【0086】
いくつかの実施形態において、キャリアアグリゲーションが設定された場合(即ち、端末装置が複数のキャリアにおいて動作することができる)、且つ端末装置にセル固有のBFD及び/またはBFRが設定されていない場合(例えば、端末装置が現在動作しているキャリア)、そのセルのBFRをトリガしなくてもよく、そのセルはセカンダリセルである。
【0087】
一部の実施形態において、キャリアアグリゲーションが設定された (即ち、端末装置が複数のキャリアで動作することができる)場合、且つ端末装置にセル固有のBFD及び/またはBFRが設定されていない(例えば、端末装置が現在動作しているキャリア)場合、セルのBFRをトリガすることができ、これは媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を生成することを含み、それはセル固有のビーム障害を検出したか否かを指示し、またはセルのビーム障害を検出したか否かを指示し、またはセル固有のビーム障害回復をトリガしたか否かを指示し、またはセルのビーム障害回復をトリガしたか否かを指示するために使用され、そのセカンダリセルである。
【0088】
いくつかの実施形態において、キャリアアグリゲーションが設定された(即ち、端末装置が複数のキャリアで動作する)場合、端末装置(例えば、現在動作しているキャリア)にセル固有のBFD及び/またはBFRが設定されていない場合、特殊セル(例えば、デュアルコネクティビティが設定された場合、特殊セルは、セカンダリセルが位置するセルグループにおけるセル、即ち、特殊セルである)においてランダムアクセス手順を開始してもよく、ランダムアクセス過程を開始する際に、専用または共通のランダムアクセスリソース及び/または専用または共通のランダムアクセスプリアンブルを使用する。専用ランダムアクセスリソースおよび/または専用ランダムアクセスプリアンブルが設定(configure)されるとき、セル固有またはBWP固有またはTRP固有である専用ランダムアクセスリソースおよび/または専用ランダムアクセスプリアンブルが使用される。専用ランダムアクセスリソースおよび/または専用ランダムアクセスプリアンブルが設定されていない場合、共通ランダムアクセスリソースおよび/または共通ランダムアクセスプリアンブルが使用され、セルはセカンダリセルである。
【0089】
いくつかの実施形態において、上記の設定されたセル固有BFD/BFRについて、従来のRadioLinkMonitoringRSまたはBeamFailureRecoveryConfig(特殊セルの場合)またはBeamFailureRecoverySCellConfig(セカンダリセルの場合)(上記の新たに追加されたIEを除く)を参照してもよく、セル固有BFを検出することは、下位レイヤからビーム障害インスタンス指示を受信し、ビーム障害検出タイマーbeamFailureDetectionTimerを起動または再起動したことを指し、BFI_COUNTERに1を加える;ここで、BFI_COUNTERはビーム障害インスタンス最大カウント値beamFailureInstanceMaxCount以上である。
【0090】
一部の実施形態において、上記の媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を生成することは、セル固有のビーム障害を検出したか否かを指示し、またはセルのビーム障害を検出したか否かを指示し、またはセル固有のビーム障害の回復をトリガしたか否かを指示し、またはセルのビーム障害回復をトリガしたか否かを指示するために使用され、即ち、MAC CEは、ビーム障害情報を含んでも良く、それはセル固有のビーム障害を検出したか否かを指示するために使用され、端末装置はネットワーク装置にMAC CEを送信する。
【0091】
図15は、第1のフォーマット(フォーマット1と呼ばれる)のBFR MAC CEまたはトランケーテッド(truncated)BFR MAC CEの概略図であり、図16は、第2のフォーマット(フォーマット2と呼ばれる)のBFR MAC CEまたはトランケーテッドBFR MAC CEの概略図である。
【0092】
具体的には、BFR MAC CEの場合、MACエンティティがビーム障害を検出し、要求されたように候補ビームの評価が完了したセカンダリセルの最高サービングセルインデックスServCellIndexが8未満である場合、図15のフォーマット1が使用される;そうでない場合、図16のフォーマット2が使用される。
【0093】
トランケーテッドBFR MAC CEの場合、MACエンティティがビーム障害を検出し、要求されたように候補ビームの評価が完了したセカンダリセルの最高サービングセルインデックスServCellIndexが8未満である場合、または特殊セルがビーム障害を検出した場合、特殊セルはトランケーテッドBFR MAC CEに含まれ、LCPの結果は、UL-SCHリソースが図16のフォーマット2のトランケーテッドBFR MAC CEプラスそのサブヘッダを収容することができないというものであり、図15のフォーマット1が使用され;そうでない場合、図16のフォーマット2が使用される。
【0094】
例えば、フォーマット1とフォーマット2のフィールドは、次のように定義される。 BFR MAC CEの場合、Ciフィールドは、ServCellIndex iのセカンダリセルのビーム障害検出、要求される候補ビームの評価が完了したか否か、及びACフィールドを含むバイトの存在可能性を示し、ACフィールドは、このバイトに候補RS IDフィールドが存在するか否かを示し、候補RS IDフィールドは、SSBまたはCSI-RSのインデックスとして設定される。
【0095】
Ciフィールドが1に設定されることは、ServCellIndex iのセカンダリセルがビーム障害を検出し、要求された候補ビームの評価が完了し、ACフィールドを含むバイトが存在することを示す。Ciフィールドが0に設定されることは、ServCellIndex iのセカンダリセルがビーム障害を検出していないか、またはビーム障害を検出しているが、要求された候補ビームの評価が完了していないことを示し、ACフィールドを含むバイトは存在しない。存在する場合、ACフィールドを含むバイトは、ServCellIndexの昇順で存在する。
【0096】
トランケーテッドBFR MAC CEの場合、Ciフィールドは、ServCellIndex iのセカンダリセルのビーム障害検出、要求される候補ビームの評価が完了したか否か、及びACフィールドを含むバイトの可能な存在を示し、ACフィールドは、このバイトに候補RS IDフィールドが存在するか否かを示し、候補RS IDフィールドは、SSBまたはCSI-RSのインデックスとして設定される。 Ciフィールドが1に設定されることは、ServCellIndex iのセカンダリセルがビーム障害を検出し、要求された候補ビームの評価が完了し、ACフィールドを含むバイトが存在することを示す。Ciフィールドが0に設定されることは、ServCellIndex iのセカンダリセルがビーム障害を検出していないか、またはビーム障害を検出しているが、要求された候補ビームの評価が完了しておらず、ACフィールドを含むバイトは存在しないことを示す。存在する場合、ACフィールドを含むバイトは、ServCellIndexの昇順で存在する。ACフィールドを含むバイトの数は0であってもよく、利用可能なグラント(grant)のサイズを超えない。
【0097】
また、MAC PDUはMAC CEを送信し、このPDUは、セカンダリセル(secondary cell)のビーム障害情報を含むBFR MAC CEまたはトランケーテッドBFR MAC CEを含み、MAC PDUのアセンブリ前にセカンダリセルのビーム障害復旧のためにトリガされた全てのBFRはキャンセルされる。MAC CEのフォーマット及びキャリーモード(carrying mode)については、従来技術を参照してもよく、ここではその詳しい説明を省略し、本開示の実施形態はこれに限定されない。
【0098】
いくつかの実施形態では、方法は、以下をさらに含み得る(図示せず)。
【0099】
端末装置は、ネットワーク装置から送信された、トグルされたNDIを含むDCIを受信し、DCIがBFRQ MAC CEを搬送するPUSCHと同じHARQプロセスIDをスケジューリングする場合、トリガされたBFRをキャンセルし、及び/または進行中のランダムアクセス手順を停止する。
【0100】
いくつかの実施形態では、BFRQ MAC CEは、セル固有のビーム障害検出および/またはビーム障害回復、および/またはTRP固有のビーム障害検出および/またはビーム障害回復に関する情報を含む。
【0101】
一部の実施形態において、BFRQ MAC CEは、上記のように、セルのBFRがトリガされた時に生成されたメディアアクセス制御(MAC)制御要素(CE)であり、そのフォーマットは、図15または図16に示すようであり、ここでは、その説明を省略する。
【0102】
いくつかの実施形態では、DCIは、スケジューリングされたPDSCHが新規送信であるか、または再送信であるかを示すために使用される、NDIフィールドを含む。各HARQプロセスIDは、NDIに関連付けられ、トグルされたNDIは、DCIによってスケジューリングされたPDSCHが新しい送信であることを示す。トグルされたNDIに関連付けられたHARQプロセスID(DCIに従って端末装置によって決定される)がBFRQ MAC CEを搬送するPUSCHのHARQプロセスIDと同一であるとき、トリガされたBFRはキャンセルされ、および/または進行中のランダムアクセス手順は停止され、HARQプロセスIDを決定するための方法については既存の技法を参照することができ、本明細書ではこれ以上説明しない。トグルされたNDI(端末装置によりDCIに基づいて決定される)に関連付けられたHARQプロセスIDは、BFRQ MAC CEを搬送するPUSCHのHARQプロセスIDと同一であるので、端末装置により以前に送信されたBFRQ MAC CEを搬送するPUSCHがネットワーク装置により正しく受信されたことを示し、すなわち、ネットワーク装置は、端末装置がビーム関連処理を実行する必要があることを既に知っている。したがって、トリガされたBFRをキャンセルすることは、不必要なBFRを実行することを回避し、それによって、リソースの浪費およびサービスの中断を回避することができる。また、進行中のランダムアクセス手順を停止することにより、不必要なランダムアクセス手順の実行を回避することができ、それにより、リソースの浪費およびサービスの中断を回避することができる。
【0103】
いくつかの実施形態では、DCIはセルに関連付けられ、DCIの巡回冗長検査(CRC)は、セルの無線ネットワーク一時識別子(temporary identifier)によってスクランブルされる。
【0104】
いくつかの実施形態では、DCIは、他のセルと関連付けられ、DCIの巡回冗長検査(CRC)は、他のセルの無線ネットワーク一時識別子によってスクランブルされる。設定情報には、他セルのPCIまたはセルIDまたはTCI状態またはCD-SSBが含まれ、そのPCIまたはセルIDまたはTCI状態またはCD-SSBは、BFD-RSセットに関連付けられ、またはPCIまたはTCI状態またはCD-SSBは、NBI-RSセットに関連付けられ、他のセルにより使用される制御リソースプールインデックスが含まれ、制御リソースプールインデックスは、BFD-RSセットまたはNBI-RSセットに関連付けられる。設定情報は、上記の通りであり、ここでは、その説明を省略する。
【0105】
いくつかの実施形態において、上記のビーム障害を検出することまたはビーム障害回復をトリガすること及びステップ302は、MACエンティティにより実行される。MACエンティティは、ビーム障害検出手順、ビーム障害回復手順、多重化及びアセンブリエンティティ(以下、多重化及びアセンブリ手順と称する)などを含む。また、本開示の実施形態における下位レイヤは、例えば、物理レイヤ、アンテナ素子、測定手順などである。レイヤ及びエンティティの具体的な概念及び定義は、関連技術を参照することができ、本開示の実施形態では、その説明を省略する。
【0106】
図4及び図5は、本開示のビーム障害処理方法の概略図である。図4及び図5に示す実施形態において、まず、TRPが関連するセル及び/またはTRPが指定されたTRPであるか否かを判定し、次に、セルが特殊セルであるか否かを判定する。図4に示すように、MACエンティティの動作は以下を含む。 401:下位レイヤからBFD-RSセットの(関連)インデックスを受信する;
402:TRPに関連付けられた第1のBFD-RSセット固有のビーム障害検出タイマを起動または再起動する;
403:タイマーに関連する第1のBFD-RSセットビーム障害指示カウント(BFI_COUNTERなど)に1を加算する;
404:第1のBFD-RSセットビーム障害指示カウントが第1のBFD-RSセットビーム障害インスタンス最大カウント(例えば、beamFailureInstanceMaxCount)以上であるかどうかが判定され、判定結果がnoである場合、401に戻る;
405:第1のBFD-RSセットビーム障害指示カウントが第1のBFD-RSセットビーム障害インスタンス最大カウント(例えば、beamFailureInstanceMaxCount)以上である場合、TRPに関連付けられた第1のBFD-RSセットにおいてビーム障害が検出されたと判定し、または第1のBFD-RSセットのビーム障害回復(BFR)がトリガされたと判定する;
406:同一セルに関連する他のTRPにおいてビーム障害が発生したか、またはBFRがトリガされたかを判定する、判定プロセスは401~405と同様であり、ここではこれ以上繰り返さず、判定結果がyesである場合には407を実行し、そうでない場合にはプロセスを終了する;
407:サービングセルが特殊セルであるかどうかが判定される;
408:サービングセルが特殊セルであるとき、特殊セルにおけるランダムアクセス手順が開始される;
409:サービングセルがセカンダリセルであるとき、セカンダリセルのBFRがトリガされる。
【0107】
図4に示すように、MACエンティティの動作は、以下をさらに含む:
410:第1のBFD-RSセットビーム障害検出タイマ(例えば、beamFailureDetectionTimer)が満了したかどうかが判定され、判定結果がnoである場合、401に戻る;
411:第1のBFD-RSセットビーム障害検出タイマが満了したとき、第1のBFD-RSセットビーム障害指示カウントがリセットされるか、または第1のBFD-RSセットビーム障害指示カウントが0に設定される。
【0108】
図5に示すように、MACエンティティの動作は、動作401~405および407~411と同一の動作501~505および507~511を含み、図4との相違点のみを以下に説明する。506において、TRPが指定されたTRPであるかどうかが判定され、判定結果がyesである場合、507を実行し、そうでない場合、プロセスを終了する。
【0109】
いくつかの実施形態では、図4および図5の方法は、別々にまたは組み合わされた様式で実施され得る。これらが組み合わされて実施される場合、例えば、図4において、406の判定の結果、同じセルに関連付けられた他のTRPにおいてビーム障害が発生していないか、または、BFRがトリガされない場合、または、他のTRPにおいてビーム障害が発生し、または、BFRがトリガされるが、他のTRPおよびTRPが異なるセルに関連付けられている場合、506が実行され、または、図5において、506の判定の結果、TRPが指定されたTRPでない場合、406が実行される。
【0110】
図6及び図7は、本開示のビーム障害処理方法の概略図である。図6及び図7に示す実施形態において、セルが特殊セルであるか否かを最初に判定し、TRPに関連するセル及び/またはTRPが指定TRPであるか否かを次に判定する。図6に示すように、MACエンティティの動作は、動作401~405および410~411と同一の動作601~605および611~612を含み、図4との相違点のみを以下に説明する。606において、サービングセルが特殊セルであるか否かを判定し、607において、サービングセルが特殊セルでない場合、TRPが指定TRPであるか否かを判定し、608において、TRPが指定TRPである場合、特殊セル(例えば、サービングセル、即ちセカンダリセルが位置するセルグループ内の特殊セル)でランダムアクセス手順を開始し、そうでない場合、プロセスを終了し、609において、サービングセルが特殊セルである場合、TRPが指定TRPであるか否かを判定し、610において、TRPが指定TRPである場合、セカンダリセルでBFRをトリガし、そうでない場合、プロセスを終了するか、または709を実行する。
【0111】
図7に示すように、MACエンティティの動作は、動作401~405および410~411と同一の動作701~705および711~712を含み、図4との相違点のみを以下に説明する。706において、サービングセルが特殊セルであるか否かを判定し、707において、サービングセルが特殊セルでない場合、同じセルに関連する他のTRPにおいてビーム障害が発生したか、またはBFRがトリガされたか否かを判定し(判定のプロセスは701~705と同様であり、ここではこれ以上繰り返さない)、708において、ビーム障害が発生したか、または同じセルに関連する他のTRPにおいてBFRがトリガされた場合、特殊セル(サービングセル、すなわちセカンダリセルが位置するセルグループ内の特殊セルなど)においてランダムアクセス手順を開始し、そうでない場合、プロセスを終了する。709において、サービングセルが特殊セルである場合、同じセルに関連する他のTRPにおいてビーム障害が発生したか、またはBFRがトリガされたか否かを判定し、710において、同一セルに関連する他のTRPにおいてビーム障害が発生し、またはBFRがトリガされた場合、セカンダリセルにおいてBFRをトリガする;そうでない場合、プロセスを終了する。
【0112】
いくつかの実施形態では、図6および図7の方法は、別々にまたは組み合わされた様式で実装され得る。これらを組み合わせて実施する場合、例えば、図6において、607の判定結果が指定TRPでない場合に707を実行し、609の判定結果が指定TRPでない場合に709を実行し、または図7において、707の判定結果が同一セルに関連付けられた他のTRPにおいてビーム障害が発生していないかBFRがトリガされていない場合、または、他のTRPにおいてビーム障害が発生しているか、BFRがトリガされているが他のTRPとTRPとが異なるセルに関連付けられている場合に607を実行し;または709の判定結果が同一セルに関連付けられた他のTRPにおいてビーム障害が発生していないかBFRがトリガされていない場合、または、他のTRPにおいてビーム障害が発生しているかBFRがトリガされているが他のTRPとTRPとが異なるセルに関連付けられている場合に609を実行する。
【0113】
図3図7は、本開示の実施形態を概略的に示すに過ぎないが、本開示はそれに限定されないことに留意されたい。例えば、各ステップの実行順序は適宜調整されてよく、また、他のステップが追加されたり、一部のステップが削除されたりしてもよい。当業者は、上記内容に基づいて、図3図7に含まれるものに限定されない適切な変形を行うことができる。
【0114】
上記実施形態から分かるように、少なくとも2つのTRPにおいてビーム障害が検出されるか、またはビーム障害回復がトリガされ、少なくとも2つのTRPが同じセルに関連付けられるとき、または指定されたTRPにおいてビーム障害が検出されるとき、セルのBFRがトリガされるか、またはトリガされないBFR、またはランダムアクセス手順が開始される。したがって、TRP固有BFRの障害が回避され得、サービス中断の時間が低減され得る。
【0115】
第2の態様の実施形態
本開示の実施形態はビーム障害処理方法を提供し、端末装置により説明される。
【0116】
図8は、本開示の実施形態のビーム障害処理方法の概略図である。図8に示すように、本方法は以下を含む:
801:端末装置は、ネットワーク装置により送信された、トグルされたNDIを含むDCIを受信する。
【0117】
802:DCIがBFRQ MAC CEを搬送するPUSCHと同一のHARQプロセスIDをスケジューリングするとき、トリガされたBFRがキャンセルされ、および/または進行中のランダムアクセス手順が停止される。
【0118】
いくつかの実施形態では、BFRQ MAC CEは、セル固有のビーム障害検出および/またはビーム障害回復、および/またはTRP固有のビーム障害検出および/またはビーム障害回復に関する情報を含む。
【0119】
いくつかの実施形態では、DCIはセルに関連付けられ、DCIの巡回冗長検査(CRC)は、セルの無線ネットワーク一時識別子によってスクランブルされる。
【0120】
いくつかの実施形態では、DCIは、他のセルと関連付けられ、DCIの巡回冗長検査(CRC)は、他のセルの無線ネットワーク一時識別子によってスクランブルされる。設定情報には、他セルのPCIまたはセルIDまたはTCI状態またはCD-SSBが含まれ、これらのPCIまたはセルIDまたはTCI状態またはCD-SSBはBFD-RSセットに関連付けられ、またはPCIまたはTCI状態またはCD-SSBはNBI-RSセットに関連付けられ、または他セルが使用する制御リソースプールインデックスが含まれ、その制御リソースプールインデックスはBFD-RSセットまたはNBI-RSセットに関連付けられる。設定情報は、上記の通りであり、ここでは、その説明を省略する。
【0121】
いくつかの実施形態において、ステップ801~802の実施は、第1の態様の実施形態を参照することができ、ここでその説明は省略する。
【0122】
上記実施形態から分かるように、トグルされたNDIに関連付けられたHARQプロセスID(端末装置がDCIに基づいて決定したもの)は、BFRQ MAC CEを搬送するPUSCHのHARQプロセスIDと同じであり、これは、端末装置が以前に送信したBFRQ MAC CEを搬送するPUSCHが、ネットワーク装置によって正しく受信されたことを示し、即ち、ネットワーク装置は、端末装置がビーム関連処理を行う必要があることを知っている。したがって、トリガされたBFRをキャンセルすることは、不必要なBFRを実行することを回避し得、リソース浪費およびサービス中断を回避し得る。また、進行中のランダムアクセス手順を停止することにより、不要なランダムアクセス手順の実行を回避することができ、リソースの浪費及びサービスの中断を回避することができる。
【0123】
第3の態様の実施形態
本開示の実施形態は、情報伝送方法を提供し、ネットワーク装置側から説明する。
【0124】
図9は、本開示の実施形態に係る情報伝送方法を示す図である。図9に示すように、本方法は以下を含む:
901:ネットワーク装置は、端末装置に設定情報を送信し、
前記設定情報において、前記端末装置に少なくとも2つのBFD-RSセット及び/またはNBI-RSセットが設定され、または、設定情報は、少なくとも2つのセルまたは少なくとも2つの制御リソースプールインデックスに関連する少なくとも2つのPCIまたは少なくとも2つのセルIDまたは少なくとも2つのTCI状態またはSSBを含み、1つのセルまたは1つの制御リソースプールインデックスに関連する1つのPCIまたは1つのセルIDまたは1つの(セットの)TCI状態またはSSBは、1つのBFD-RSセットに関連付けられ、及び/または、1つのNBI-RSセットに関連付けられる。設定情報が少なくとも2つの制御リソースプールインデックスを含み、それらのうちの1つが1つのBFD-RSセットに関連付けられ、および/または1つのNBI-RSセットに関連付けられる場合、制御リソースプールインデックスは、1つのセルに関連する1つのPCIまたは1つのセルIDまたは1つの(セットの)TCI状態またはSSBにさらに関連付けられる。
【0125】
いくつかの実施形態において、901は、第1の態様の実施形態における301に対応し、設定情報の実施方式は、第1の態様の実施形態を参照してもよく、ここでその説明が省略される。
【0126】
いくつかの実施形態において、設定情報は、指示情報をさらに含み、指示情報は、ビーム障害が発生したとき、またはビーム障害回復がトリガされたときに、TRPがセル固有BFRをトリガする、および/またはランダムアクセス手順を開始することを示すために使用される。指示情報については、第1の態様の実施形態を参照してもよく、ここでその説明が省略される。
【0127】
いくつかの実施形態では、方法は、(任意的に)
902:ネットワーク装置は、第1のセルにおいて第2のセルの第1のインデックスを使用することによってBFRQ MAC CEを搬送するPUSCHと同一のHARQプロセスIDをスケジュールし、第2のセルは、第1のセルとは異なり、端末装置がセル固有BFRをトリガするかまたはランダムアクセス手順を開始する。第1のインデックスは、セルID(PCIなど)、またはセルによって端末装置に割り当てられた識別子(セル無線ネットワーク一時識別子、C-RNTIなど)である。
【0128】
いくつかの実施形態では、BFRQ MAC CEは、セル固有のビーム障害検出および/もしくはビーム障害回復、ならびに/またはTRP固有のビーム障害検出および/もしくはビーム障害回復に関する情報を含む。
【0129】
上記実施形態から分かるように、ネットワーク装置は、端末装置に少なくとも2つのTRPに関連するTRP固有のBFD/BFRを設定し、端末装置は、少なくとも2つのTRPでビーム障害を検出し、且つ少なくとも2つのTRPが同じセルに関連付けられている場合、または指定されたTRPでビーム障害が検出された場合、セルのBFRをトリガするか、セルのBFRをトリガしないか、またはランダムアクセス手順を開始する。したがって、不成功のTRP固有BFRが回避され得、サービス中断時間が低減され得る。
【0130】
第4の態様の実施形態
本開示の実施形態は、ビーム障害処理装置を提供する。当該装置は、例えば、端末装置であってもよく、端末装置に配置された1つまたは複数のコンポーネントまたはアセンブリであってもよい。ここで、第1の態様の実施形態と同じ内容については、その説明を省略する。
【0131】
図10は、本開示の実施形態に係るビーム障害処理装置の概略図である。図10に示すように、ビーム障害処理装置1000は次を含む:
ネットワーク装置から送信された設定情報を受信するように構成される第1の受信部1001であって、設定情報は、端末装置のために少なくとも2つの送受信ポイント(TRP)に関するTRP固有ビーム障害検出(BFD)及び/またはTRP固有ビーム障害回復(BFR)を設定する、受信部と
少なくとも2つのTRPにおいてビーム障害が検出されるか、またはビーム障害回復がトリガされ、少なくとも2つのTRPが同じセルに関連付けられるとき、または指定されたTRPにおいてビーム障害が検出されるか、またはビーム障害回復がトリガされるとき、セルのBFRをトリガするか、またはセルのBFRをトリガしないか、またはランダムアクセス手順を開始するように構成される第1の処理部1002。
【0132】
いくつかの実施形態では、第1の受信部1001および第1の処理部1002の実装形態については、第1の態様の実施形態における301~302を参照することができ、繰り返しの部分は、本明細書ではこれ以上説明しない。
【0133】
いくつかの実施形態において、端末装置がセル固有のBFDおよび/またはセル固有のBFRを用いて設定されるが、セル固有のビーム障害が検出されないとき、第1の処理部は、セルのBFRをトリガするか、またはセルにおいてランダムアクセス手順を開始する。
【0134】
いくつかの実施形態において、端末装置にセル固有BFD及び/またはセル固有BFRが設定されていない場合、第1の処理部は、セルに対してランダムアクセス手順を開始する。
【0135】
いくつかの実施形態において、キャリアアグリゲーションが設定され、且つ端末装置にセル固有BFD及び/またはセル固有BFRが設定されたが、セル固有ビーム障害が検出されなかった場合、第1の処理部は、セルのBFRをトリガし、またはセルにおけるランダムアクセス手順を開始し、ここで、セルは特殊セルである。
【0136】
いくつかの実施形態において、キャリアアグリゲーションが設定され、且つ端末装置にセル固有BFD及び/またはセル固有BFRが設定されていない場合、第1の処理部は、セルにおいてランダムアクセスプロセスを開始し、そのセルは特殊セルである。
【0137】
いくつかの実施形態において、キャリアアグリゲーションが設定され、且つ端末装置にセル固有BFD及び/またはセル固有BFRが設定されたが、セル固有ビーム障害が検出されなかった場合、第1の処理部は、そのセルのBFRをトリガし、そのセルはセカンダリセルである。
【0138】
いくつかの実施形態において、キャリアアグリゲーションが設定され、且つ端末装置にセル固有のBFD及び/またはセル固有のBFRが設定されていない場合、第1の処理部は、セルのBFRをトリガしないか、またはセルのBFRをトリガし、または特殊セルでランダムアクセス手順を開始し、ここで、セルはセカンダリセルである。
【0139】
いくつかの実施形態では、デュアル接続性が設定されるとき、特殊セルは、セカンダリセル(secondary cell)が位置するセルセットの特殊セルである。
【0140】
いくつかの実施形態において、第1の処理部は、セル固有ビーム障害が検出されないことを示すために使用される媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を生成するようにさらに構成される。
【0141】
いくつかの実施形態において、第1の処理部は、セル固有のビーム障害が検出されたか否かを示すために使用される媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を生成するようにさらに構成される。
【0142】
いくつかの実施形態では、ランダムアクセス手順を開始する際に、第1の処理部は、専用もしくは共通のランダムアクセスリソースおよび/または専用もしくは共通のランダムアクセスプリアンブルを使用する。
【0143】
いくつかの実施形態では、専用ランダムアクセスリソースおよび/または専用ランダムアクセスプリアンブルは、セル固有またはBWP固有またはTRP固有である。
【0144】
いくつかの実施形態では、設定情報が端末装置に少なくとも2つのTRPに関連するTRP固有BFDを設定することは、設定情報に、端末装置に少なくとも2つのBFD-RSセットが設定されていることを含み、または、少なくとも2つのセルまたは少なくとも2つの制御リソースプールインデックスに関連する少なくとも2つのPCIまたは少なくとも2つのセルIDまたは少なくとも2つの(セットの)TCI状態またはSSBを含み、1つのセルまたは1つの制御リソースプールインデックスに関連する1つのPCIまたは1つのセルIDまたは1つの(セットの)TCI状態またはSSBが1つのBFD-RSセットに関連付けられる。
【0145】
いくつかの実施形態において、設定情報が端末装置に少なくとも2つのTRPに関連するTRP固有のBFRを設定することは、設定情報において、端末装置に少なくとも2つのNBI-RSセットが設定され、または、端末装置が少なくとも2つのセルまたは少なくとも2つの制御リソースプールインデックスに関連する少なくとも2つのPCIまたは少なくとも2つのセルIDまたは少なくとも2つのTCI状態またはSSBを含み、1つのセルまたは1つの制御リソースプールインデックスに関連する1つのPCIまたは1つのセルIDまたは1つの(セットの)TCI状態またはSSBが1つのNBI-RSセットに関連付けられることを含む。
【0146】
いくつかの実施形態では、少なくとも2つのTRPが同じセルに関連付けられることは、少なくとも2つのBFD-RSセットが同じセルに関連付けられること、または少なくとも2つのNBI-RSセットが同じセルに関連付けられることを含む。
【0147】
いくつかの実施形態では、少なくとも2つのBFD-RSセットが同じセルに関連付けられることは、少なくとも2つのBFD-RSセットが関連付けられるPCIもしくはセルIDもしくはTCI状態もしくはCD-SSBが同一であること、または少なくとも2つのBFD-RSに関連付けられる制御リソースプールが関連付けられるPCIもしくはセルIDもしくはTCI状態もしくはCD-SSBが同一であることを含む。
【0148】
いくつかの実施形態では、少なくとも2つのNBI-RSセットが同じセルに関連付けられることは、少なくとも2つのNBI-RSが関連付けられるPCIもしくはセルIDもしくはTCI状態もしくはCD-SSBが同一であること、または少なくとも2つのNBI-RSに関連付けられる制御リソースプールが関連付けられるPCIもしくはセルIDもしくはTCI状態もしくはCD-SSBが同一であることを含む。
【0149】
いくつかの実施形態では、装置はさらに、(図示せず、任意的に)
第1の検出部であって、第1の検出部が少なくとも2つのTRPにおいてビーム障害を検出するか、またはビーム障害回復をトリガすることは、第1の検出部が前記少なくとも2つのBFD-RSセットにおいて同時に、ビーム障害を検出するか、またはビーム障害回復をトリガすることを含み、第1の所定の時間内に受信された前記少なくとも2つのBFD-RSセットの各々の関連インデックスの数は、設定されたしきい値以上である、第1の検出部を含む。
【0150】
いくつかの実施形態では、装置は、(任意的に、図示せず)
第2の検出部を含み、第2の検出部が前記少なくとも2つのTRPにおいてビーム障害を検出するか、またはビーム障害回復をトリガすることは、前記第2の検出部が、前記少なくとも2つのBFD-RSセットにおいて非同時に、前記ビーム障害を検出するか、またはビーム障害回復をトリガすることを含み、後のBFD-RSセットにおいてビーム障害が検出されるか、またはビーム障害回復がトリガされるとき、検出されたビーム障害は回復されないか、またはトリガされたBFRは、前記ビーム障害が検出されるか、または前記ビーム障害回復がトリガされた前のBFD-RSセットにおいてキャンセルされない。
【0151】
いくつかの実施形態において、第2の検出部が、少なくとも2つのBFD-RSセットにおいてビーム障害が非同時に検出されたか、またはビーム障害回復がトリガされたと判定することは、少なくとも2つのBFD-RSセットにおける第1のBFD-RSセットおよび第2のBFD-RSセットについて、第1の時間内に受信された第1のBFD-RSセットの関連インデックスの数が、設定された第1のしきい値以上であり、第2の時間内に受信された第2のBFD-RSセットの関連インデックスの数が、設定された第2のしきい値以上であり、第1の時間と第2の時間とは異なることを含む。
【0152】
いくつかの実施形態では、装置は、(任意的に、図示せず):
第3の検出部をさらに含み、第3の検出部が指定TRPにおいてビーム障害を検出することは、第2の所定時間内に受信された前記指定TRPに対応するBFD-RSセットの関連インデックスの数が設定されたしきい値以上である。
【0153】
いくつかの実施形態では、関連インデックスは、BFD-RSセットのインデックス、またはPCIもしくはセルIDもしくはTCI状態のインデックス、またはセルに関連するSSBのインデックス、または制御リソースプールインデックスである。
【0154】
いくつかの実施形態では、前記指定されたTRPは、前記端末装置のサービングセルのTRPである。
【0155】
いくつかの実施形態では、前記指定されたTRPが前記端末装置のサービングセルのTRPであることは、前記指定されたTRPに関連付けられたPCIまたはセル識別子またはTCI状態またはCD-SSBまたは制御リソースプールが前記サービングセルのものであり、または、前記指定されたTRPに関連付けられた制御リソースプールに関連付けられたPCIまたはセル識別子またはTCI状態またはCD-SSBが前記サービングセルのものであることを含む。
【0156】
いくつかの実施形態では、装置は、(任意的に、図示せず)
前記ネットワーク装置により送信された指示情報を受信するように構成される第2の受信部をさらに含み、前記指示情報は、前記指定されたTRPを示すために使用される。
【0157】
いくつかの実施形態では、装置は、(任意的に、図示せず)さらに次を含む:
前記ネットワーク装置により送信されたDCIを受信するように構成される第3の受信部であって、前記DCIはトグルされたNDIを含む、第3の受信部と、
前記トグルされたNDIのDCIがBFRQ MAC CEを搬送するPUSCHと同一のHARQプロセスIDをスケジューリングするとき、前記トリガされたBFRをキャンセルし、および/または前記進行中のランダムアクセス手順を停止するように構成された第2の処理部。
【0158】
いくつかの実施形態では、BFRQ MAC CEは、セル固有のビーム障害検出および/もしくはビーム障害回復、ならびに/またはTRP固有のビーム障害検出および/もしくはビーム障害回復に関する情報を含む。
【0159】
いくつかの実施形態では、DCIは、セルに関連付けられるか、または他のセルに関連付けられる。
【0160】
いくつかの実施形態では、前記設定情報には、前記他のセルのPCIまたはセルIDまたはTCI状態またはCD-SSBが含まれ、前記PCIまたはセルIDまたはTCI状態またはCD-SSBは、BFD-RSセットに関連付けられ、または前記PCIまたはTCI状態またはCD-SSBは、NBI-RSセットに関連付けられ、または前記他のセルにより使用される制御リソースプールインデックスが含まれ、前記制御リソースプールインデックスは、BFD-RSセットまたはNBI-RSセットに関連付けられる。
【0161】
いくつかの実施形態では、設定情報は、他のセルのPCIまたはセルIDまたはTCI状態またはCD-SSBを含み、PCIまたはセルIDまたはTCI状態またはCD-SSBは、BFD-RSセットに関連付けられ、あるいはPCIまたはセルIDまたはTCI状態またはCD-SSBは、NBI-RSセットに関連付けられ、あるいは他のセルによって使用される制御リソースプールインデックスを含み、制御リソースプールインデックスは、BFD-RSセットまたはNBI-RSセットのいずれかに関連付けられる。
【0162】
上記の実施形態は、本開示の実施形態を説明するためのものに過ぎない。しかし、本開示はこれに限定されるものではなく、これらの実施形態に基づいて適宜変形することができる。例えば、上記の実施態様は、別々に実行されてもよく、またはそれらのうちの1つまたは複数が組み合わされた形で実行されてもよい。
【0163】
本開示に関連するコンポーネントまたはモジュールは、上記でのみ説明されていることに留意されたい。しかしながら、本開示はそれに限定されず、ビーム障害処理装置1000は、他のコンポーネントまたはモジュールをさらに含んでもよく、これらのコンポーネントまたはモジュールの詳細については関連技術を参照してもよい。
【0164】
さらに、簡単にするために、コンポーネントまたはモジュール間の接続関係またはその信号プロファイルは、図10にのみ示されている。しかし、バス接続等の関連技術を採用してもよいことは、当業者には理解されるべきである。また、上記のコンポーネントまたはモジュールは、プロセッサ、メモリ、送信機、及び受信機等のハードウェアによって実装されてもよく、本開示の実施形態において限定されない。
【0165】
上記の実施形態から、少なくとも2つのTRPにおいてビーム障害が検出されるか、またはビーム障害回復がトリガされ、少なくとも2つのTRPが同じセルに関連付けられるとき、または指定されたTRPにおいてビーム障害が検出されるとき、セルのBFRがトリガされるか、またはトリガされないBFR、またはランダムアクセス手順が開始されることがわかる。したがって、TRP固有BFRの障害が回避され得、サービス中断の時間が低減され得る。
【0166】
第5の態様の実施形態
本開示の実施形態は、ビーム障害処理装置を提供する。当該装置は、例えば、端末装置であってもよく、端末装置に配置された1つまたは複数のコンポーネントまたはアセンブリであってもよい。第2の態様の実施形態と同じ内容については、ここでは詳しい説明を省略する。
【0167】
図11は、本開示の実施の形態のビーム障害処理装置の概略図である。図11に示すように、ビーム障害処理装置1100は次を含む:
ネットワーク装置により送信されたDCIを受信するように構成される第4の受信部1101であって、前記DCIはトグルされたNDIを含む、第4の受信部と、
DCIがBFRQ MAC CEを搬送するPUSCHと同一のHARQプロセスIDをスケジューリングする場合、トリガされたBFRをキャンセルし、及び/または進行中のランダムアクセス手順を停止するように構成される第4の処理部1102。
【0168】
いくつかの実施形態では、第4の受信部1101および第4の処理部1102の実装形態については、第2の態様の実施形態における801~802を参照することができ、繰り返し部分は、本明細書ではこれ以上説明されない。
【0169】
いくつかの実施形態では、BFRQ MAC CEは、セル固有のビーム障害検出および/もしくはビーム障害回復、ならびに/またはTRP固有のビーム障害検出および/もしくはビーム障害回復に関する情報を含む。
【0170】
いくつかの実施形態では、DCIは、セルに関連付けられるか、または他のセルに関連付けられる。
【0171】
上記の実施形態は、本開示の実施形態を説明するためのものに過ぎない。しかし、本開示はこれに限定されるものではなく、これらの実施形態に基づいて適宜変形することができる。例えば、上記の実施態様は、別々に実行されてもよく、またはそれらのうちの1つまたは複数が組み合わされた形で実行されてもよい。
【0172】
本開示に関連するコンポーネントまたはモジュールは、上記でのみ説明されていることに留意されたい。しかしながら、本開示はそれに限定されず、ビーム障害処理装置1100は、他のコンポーネントまたはモジュールをさらに含んでもよく、これらのコンポーネントまたはモジュールの詳細については関連技術を参照してもよい。
【0173】
さらに、簡単にするために、コンポーネントまたはモジュール間の接続関係、あるいはその信号プロファイルは、図11にのみ示されている。しかし、バス接続等の関連技術を採用してもよいことは、当業者には理解されるべきである。また、上記のコンポーネントまたはモジュールは、プロセッサ、メモリ、送信機、及び受信機等のハードウェアによって実装されてもよく、本開示の実施形態において限定されない。
【0174】
上記実施形態から分かるように、トグルされたNDIに関連付けられたHARQプロセスID(端末装置がDCIに基づいて決定したもの)は、BFRQ MAC CEを搬送するPUSCHのHARQプロセスIDと同じであり、これは、端末装置が以前に送信したBFRQ MAC CEを搬送するPUSCHがネットワーク装置によって正しく受信されたことを示し、即ち、ネットワーク装置は、端末装置がビーム関連処理を行う必要があることを知っている。したがって、トリガされたBFRをキャンセルすることは、不必要なBFRを実行することを回避し得、リソース浪費およびサービス中断を回避し得る。また、進行中のランダムアクセス手順を停止することにより、不要なランダムアクセス手順の実行を回避することができ、リソースの浪費及びサービスの中断を回避することができる。
【0175】
第6の態様の実施形態
本開示の実施形態は、情報送信装置を提供する。当該装置は、例えば、ネットワーク装置であってもよく、ネットワーク装置に配置された1つまたは複数のコンポーネントまたはアセンブリであってもよい。第3の態様の実施形態と同じ内容については、ここでは詳しい説明を省略する。
【0176】
図12は、本開示の実施形態に係る情報送信装置の概略図である。図12に示すように、情報送信装置1200は、:端末装置に設定情報を送信するように構成される第1の送信部1201を含み、
前記設定情報において、前記端末装置に少なくとも2つのBFD-RSセット及び/またはNBI-RSセットが設定され、または、前記設定情報は、少なくとも2つのセルまたは少なくとも2つの制御リソースプールインデックスに関連する少なくとも2つのPCIまたは少なくとも2つのセルIDまたは少なくとも2つのTCI状態またはSSBを含み、1つのセルまたは1つの制御リソースプールインデックスに関連する1つのPCIまたは1つのセルIDまたは1つのTCI状態またはSSBは、1つのBFD-RSセットに関連付けられ、及び/または、1つのNBI-RSセットに関連付けられる。
【0177】
いくつかの実施形態において、設定情報は、指示情報をさらに含み、指示情報は、ビーム障害が発生したとき、またはビーム障害回復がトリガされたときに、TRPがセル固有BFRをトリガする、および/またはランダムアクセス手順を開始することを示すために使用される。
【0178】
いくつかの実施形態では、装置は、(任意的に、図示せず):
第1のセルにおいて、第2のセルの第1のインデックスを用いて、BFRQ MAC CEを搬送するPUSCHと同じHARQプロセスIDをスケジューリングするように構成される第3の処理部1202を含み、第2のセルは、端末装置がセル固有BFRをトリガしまたはランダムアクセスプロセスを開始する第1のセルとは異なる。
【0179】
いくつかの実施形態では、BFRQ MAC CEは、セル固有のビーム障害検出および/もしくはビーム障害回復、ならびに/またはTRP固有のビーム障害検出および/もしくはビーム障害回復に関する情報を含む。
【0180】
いくつかの実施形態では、第1のインデックスは、セルID、またはセルによって端末装置に割り当てられた識別子である。
【0181】
いくつかの実施形態において、第1の送信部1201および第3の処理部1202の実装については、第4の態様の実施形態における901~902を参照することができ、ここでは繰り返し部分についてはこれ以上説明しない。
【0182】
上記の実施形態は、本開示の実施形態を説明するためのものに過ぎない。しかし、本開示はこれに限定されるものではなく、これらの実施形態に基づいて適宜変形することができる。例えば、上記の実施態様は、別々に実行されてもよく、またはそれらのうちの1つまたは複数が組み合わされた形で実行されてもよい。
【0183】
本開示に関連するコンポーネントまたはモジュールは、上記でのみ説明されていることに留意されたい。しかしながら、本開示はそれに限定されず、情報送信装置1200は、他のコンポーネントまたはモジュールをさらに含み得、これらのコンポーネントまたはモジュールの詳細については関連技術を参照し得る。
【0184】
さらに、簡単にするために、コンポーネントまたはモジュール間の接続関係、あるいはそれらの信号プロファイルは、図12にのみ示されている。しかし、バス接続等の関連技術を採用してもよいことは、当業者には理解されるべきである。また、上記のコンポーネントまたはモジュールは、プロセッサ、メモリ、送信機、及び受信機等のハードウェアによって実装されてもよく、本開示の実施形態において限定されない。
【0185】
上記実施形態から分かるように、ネットワーク装置は、端末装置に少なくとも2つのTRPに関連するTRP固有のBFD/BFRを設定し、端末装置は、少なくとも2つのTRPでビーム障害を検出し、且つ少なくとも2つのTRPが同じセルに関連付けられている場合、または指定されたTRPでビーム障害が検出された場合、セルのBFRをトリガするか、セルのBFRをトリガしないか、またはランダムアクセス手順を開始する。したがって、不成功のTRP固有BFRが回避され得、サービス中断時間が低減され得る。
【0186】
第7の態様の実施形態
本開示の実施形態は通信システムを提供し、図1を参照することができ、第1~第6の態様の実施形態と同じ内容については、ここでは詳しい説明を省略する。
【0187】
いくつかの実施形態では、通信システムは、端末装置1400を含み得る。
【0188】
いくつかの実施形態では、通信システムは、ネットワーク装置1300を含み得る。
【0189】
本開示の実施形態は、ネットワーク装置をさらに提供し、該ネットワーク装置は、例えば、基地局であってもよい。しかし、本開示はこれに限定されず、他のネットワーク装置であってもよい。
【0190】
図13は、本開示の実施形態に係るネットワーク装置の概略図である。図13に示すように、ネットワーク装置1300は、プロセッサ1310(例えば、中央処理装置(CPU))とメモリ1320とを含んでもよく、メモリ1320は、プロセッサ1310に接続される。メモリ1320は、各種のデータを記憶してもよく、さらに、情報処理のためのプログラム1330を記憶し、プロセッサ1310の制御下でプログラム1330を実行してもよい。
【0191】
例えば、プロセッサ1310は、プログラムを実行して、第3の態様の実施形態に記載の情報送信方法を実行するように配置されてもよい。
【0192】
さらに図13に示されるように、ネットワーク装置1300はトランシーバ1340、アンテナ1350などを含む。上記のコンポーネントの機能は、関連技術におけるものと同様であり、ここではこれ以上説明しない。なお、ネットワーク装置1300は、必ずしも図13に示す全てのコンポーネントを含む必要がなく、さらに、ネットワーク装置1300は、図13に示されていないコンポーネントを含んでもよく、従来技術を参照してもよい。
【0193】
本開示の実施形態は、端末装置をさらに提供するが、本開示はこれに限定されず、他の装置であってもよい。
【0194】
図14は、本開示の実施形態に係る端末装置の概略図である。図14に示すように、端末装置1400は、プロセッサ1410とメモリ1420とを含んでもよく、メモリ1420は、データ及びプログラムを記憶し、且つプロセッサ1410に接続される。なお、この図は例示に過ぎず、他の類型の構造を用いてこの構造を補充または代替して、電気通信機能または他の機能を実現することもできる。
【0195】
例えばプロセッサ1410は、第1または第2の態様の実施形態で説明したビーム障害処理方法を実行するためのプログラムを実行するように構成されてもよい。
【0196】
図14に示すように、端末装置1400は、通信モジュール1430、入力部1440、ディスプレイ1450及び電源1460をさらに含んでもよく、上記のコンポーネントの機能は、従来技術と同様であり、ここでその説明が省略される。端末装置1400は、必ずしも図14に示す全てのコンポーネントを含む必要がなく、上記のコンポーネントは、必ずしも必要ではないことを説明する必要がある。また、端末装置1400は、図14に示されていないコンポーネントを含んでもよく、従来技術を参照してもよい。
【0197】
本開示の実施形態は、コンピュータ可読プログラムを提供し、前記コンピュータ可読プログラムは、端末装置において実行される時に、端末装置に、第1および第2の態様の実施形態で説明したビーム障害処理方法を実行させる。
【0198】
本開示の実施形態は、コンピュータ記憶媒体を提供し、そのうち、前記コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読プログラムを含み、前記コンピュータ可読プログラムは、端末装置に、上記の第1の態様及び第2の態様の実施形態に記載のビーム障害処理方法を実行させる。
【0199】
本開示の上記装置及び方法は、ハードウェアによって、またはソフトウェアと組み合わせたハードウェアによって実施されてもよい。本開示は、コンピュータ可読プログラムに関し、該プログラムがロジックデバイスによって実行される場合、該ロジックデバイスは、上記の装置またはコンポーネントを実行することができ、または上記の方法またはステップを実行することができる。本開示は、上記プログラムを記憶する記憶媒体、例えば、ハードディスク、磁気ディスク、光ディスク、DVD、フラッシュメモリなどにも関する。
【0200】
本開示の実施形態に記載の方法/装置は、ハードウェア、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールまたはそれらの組み合わせとして直接に実現されてもよい。例えば、図面に示される1つ以上の機能ブロック図及び/または機能ブロック図の1つ以上の組み合わせは、コンピュータプログラムの手順のソフトウェアモジュールに対応してもよく、またはハードウェアモジュールに対応してもよい。そのようなソフトウェアモジュールは、図面に示されるステップにそれぞれ対応し得る。ハードウェアモジュールは、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)を用いてソフトモジュールをモジュール化することにより実現されてもよい。
【0201】
ソフトモジュールは、RAM、フラッシュメモリ、ROM、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている他の形態の任意の記憶媒体中に配置され得る。記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合されてもよく、または記憶媒体は、プロセッサのコンポーネントであってもよい。プロセッサおよび記憶媒体は、ASIC内に配置され得る。ソフトモジュールは、移動端末のメモリに記憶されてもよく、プラグ着脱可能な移動端末のメモリカードに記憶されてもよい。例えば、装置(例えば、移動端末)が比較的大容量のMEGA-SIMカードまたは大容量のフラッシュメモリデバイスを採用する場合、ソフトモジュールは、MEGA-SIMカードまたは大容量のフラッシュメモリデバイスに記憶されてもよい。
【0202】
図面における1つ以上の機能ブロック及び/または機能ブロックの1つ以上の組み合わせは、ユニバーサルプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネント、または本願に記載された機能を実行するそれらの任意の適切な組み合わせとして実現されてもよい。また、図面における1つ以上の機能ブロック図及び/または機能ブロック図の1つ以上の組み合わせは、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のプロセッサ、DSPと通信可能に組み合わされた1つ以上のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成などの、コンピューティング装置の組み合わせとして実現されてもよい。
【0203】
本開示は、特定の実施形態を参照して上述されている。しかしながら、当業者であれば、このような説明は例示に過ぎず、本開示の保護範囲を限定することを意図していないことを理解すべきである。本開示の精神および原理に従って、当業者によって様々な変形および修正が行われてもよく、そのような変形および修正は本開示の範囲内に含まれる。
【0204】
上記実施形態を含む実施態様に関して、以下の付記をさらに開示する。
【0205】
付記1. 端末装置に適用可能なビーム障害処理方法であって
前記端末装置が、ネットワーク装置から送信された設定情報を受信することであって、前記設定情報は、前記端末装置のために少なくとも2つの送受信ポイント(TRP)に関するTRP固有ビーム障害検出(BFD)及び/またはTRP固有ビーム障害回復(BFR)を設定することと、
前記少なくとも2つのTRPにおいてビーム障害が検出されるか、またはビーム障害回復がトリガされ、前記少なくとも2つのTRPが同じセルに関連付けられるとき、または指定されたTRPにおいてビーム障害が検出されるか、またはビーム障害回復がトリガされるとき、セルのBFRをトリガするか、またはセルのBFRをトリガしないか、またはランダムアクセス手順を開始することとを含む、方法。
【0206】
付記2. 前記端末装置にセル固有のBFD及び/またはBFRが設定されたが、セル固有のビーム障害が検出されなかった場合、前記セルのBFRをトリガし、または前記セルにおいてランダムアクセス手順を開始する、付記1に記載の方法。
【0207】
付記3. 前記端末装置にセル固有のBFD及び/またはBFRが設定されていない場合、前記セルにおいてランダムアクセス手順を開始する、付記1に記載の方法。
【0208】
付記4. キャリアアグリゲーションが設定され、且つ端末装置にセル固有のBFD及び/またはBFRが設定されたが、セル固有のビーム障害が検出されない場合、セルのBFRをトリガし、またはセルにおいてランダムアクセス手順を開始し、前記セルは特殊セルである、付記1に記載の方法。
【0209】
付記5. 前記端末装置にセル固有のBFD及び/またはBFRが設定されていない場合、前記セルにおいてランダムアクセス手順を開始し、前記セルは、特殊セルである、付記1に記載の方法。
【0210】
付記6. 前記キャリアアグリゲーションが設定され、且つ前記端末装置にセル固有のBFD及び/またはBFRが設定されたが、セル固有のビーム障害が検出されなかった場合、セルのBFRをトリガし、前記セルはセカンダリセルである、付記1に記載の方法。
【0211】
付記7. 前記端末装置にキャリアアグリゲーションが設定され、且つセル固有のBFD及び/またはBFRが設定されていない場合、前記セルのBFRをトリガしない、または前記特殊セルにおいてランダムアクセスプロセスを開始し、前記セルはセカンダリセルである、付記1に記載の方法。
【0212】
付記8. デュアルコネクティビティが構成されたとき、前記特殊セルは、前記セカンダリセルが位置するセルグループの特殊セルである、付記7に記載の方法。
【0213】
付記9. セルのBFRをトリガすることは、
媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を生成することであって、前記MAC CEは、セル固有ビーム障害が検出されないことを示すために使用されることを含む、付記1ないし6に記載の方法。
【0214】
付記10. セルのBFRをトリガすることは、
媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を生成することであって、前記MAC CEは、前記セルのビーム障害が検出されたか否かを示すために使用されることを含む、付記7に記載の方法。
【0215】
付記11. ランダムアクセス手順が開始されるとき、専用もしくは共通のランダムアクセスリソースおよび/または専用もしくは共通のランダムアクセスプリアンブルが使用される、付記1ないし8いずれか1項に記載の方法。
【0216】
付記12. 前記専用ランダムアクセスリソース及び/または前記専用ランダムアクセスプリアンブルは、セル固有またはBWP固有またはTRP固有である、付記11に記載の方法。
【0217】
付記13 前記設定情報が前記端末装置に少なくとも2つのTRPに関連するTRP固有のBFDを設定することは、前記設定情報に、前記端末装置に少なくとも2つのBFD-RSセットが設定されていることを含み、または、少なくとも2つのセルまたは少なくとも2つの制御リソースプールインデックスに関連する少なくとも2つのPCIまたは少なくとも2つのセルIDまたは少なくとも2つの(セットの)TCI状態またはSSBを含み、1つのセルまたは1つの制御リソースプールインデックスに関連する1つのPCIまたは1つのセルIDまたは1つのTCI状態またはSSBが1つのBFD-RSセットに関連付けられる、付記1ないし12いずれか1項に記載の方法。
【0218】
付記14. 前記設定情報が前記端末装置に前記少なくとも2つのTRPに関連するTRP固有BFRを設定することは、前記設定情報において、前記端末装置に少なくとも2つのNBI-RSセットが設定されること、または、前記端末装置が少なくとも2つのセルまたは少なくとも2つの制御リソースプールインデックスに関連する少なくとも2つのPCIまたは少なくとも2つのセルIDまたは少なくとも2つの(セットの)TCI状態またはSSBを含み、1つのセルまたは1つの制御リソースプールインデックスに関連する1つのPCIまたは1つのセルIDまたは1つのTCI状態またはSSBが1つのNBI-RSセットに関連付けられることを含む、付記1ないし12いずれか1項に記載の方法。
【0219】
付記15. 少なくとも2つのTRPが同じセルに関連付けられることは、少なくとも2つのBFD-RSセットが同じセルに関連付けられること、または少なくとも2つのNBI-RSセットが同じセルに関連付けられることを含む、付記1ないし14のいずれか1項に記載の方法。
【0220】
付記16. 前記少なくとも2つのBFD-RSセットが同じセルに関連付けられることは、前記少なくとも2つのBFD-RSセットが関連付けられるPCIもしくはセルIDもしくはTCI状態もしくはCD-SSBが同一であること、または前記少なくとも2つのBFD-RSに関連付けられる前記制御リソースプールが関連付けられる前記PCIもしくはセルIDもしくはTCI状態もしくはCD-SSBが同一であることを含む、付記15に記載の方法。
【0221】
付記17. 前記少なくとも2つのNBI-RSセットが同じセルに関連付けられることは、前記少なくとも2つのNBI-RSが関連付けられるPCIまたはセルIDまたはTCI状態またはCD-SSBが同一であること、または前記少なくとも2つのNBI-RSに関連付けられる前記制御リソースプールが関連付けられる前記PCIまたはセルIDまたはTCI状態またはCD-SSBが同一であることを含む、付記15に記載の方法。
【0222】
付記18. 少なくとも2つのTRPにおいてビーム障害を検出するか、またはビーム障害回復をトリガすることは、少なくとも2つのBFD-RSセットにおいて同時にビーム障害を検出するか、またはビーム障害回復をトリガすることを含み、第1の所定の時間内に受信された少なくとも2つのBFD-RSセットの各々の関連インデックスの数は、設定されたしきい値以上である、付記15に記載の方法。
【0223】
付記19. 少なくとも2つのTRPにおいてビーム障害を検出すること、またはビーム障害回復をトリガすることは、少なくとも2つのBFD-RSセットにおいて非同時にビーム障害を検出すること、またはビーム障害回復をトリガすることを含み、後のBFD-RSセットにおいてビーム障害が検出され、またはビーム障害回復がトリガされるとき、ビーム障害が検出されるか、またはビーム障害回復がトリガされた前のBFD-RSセットにおいて、検出されたビーム障害は回復されない、またはトリガされたBFRがキャンセルされない、付記15に記載の方法。
【0224】
付記20. 前記ビーム障害が非同時に検出されること、または、前記少なくとも2つのBFD-RSセットにおいてビーム障害回復がトリガされることは、前記少なくとも2つのBFD-RSセットにおける第1のBFD-RSセット及び第2のBFD-RSセットについて、第1の時間内に受信された前記第1のBFD-RSセットの関連インデックスの数が、設定された第1のしきい値以上であり、第2の時間内に受信された前記第2のBFD-RSセットの関連インデックスの数が、設定された第2のしきい値以上であり、前記第1の時間と前記第2の時間とが異なることを含む、付記19に記載の方法。
【0225】
付記21. 前記指定されたTRPにおいてビーム障害を検出することは、前記第2の所定時間内に受信された、前記指定されたTRPが対応するBFD-RSセットの関連インデックスの数が前記設定されたしきい値以上であることを含む、付記1ないし14のうちいずれか1項に記載の方法。
【0226】
付記22. 前記関連インデックスは、前記BFD-RSセットのインデックス、または前記PCIまたはセルIDまたはTCI状態のインデックス、またはセルまたは制御リソースプールインデックスに関連したSSBのインデックスである、付記18または20または21に記載の方法。
【0227】
付記23. 前記指定されたTRPは、前記端末装置のサービングセルのTRPである、付記1ないし22いずれか1項に記載の方法。
【0228】
付記24. 前記指定されたTRPが前記端末装置のサービングセルのTRPであることは、前記指定されたTRPが関連付けられたPCIまたはセルIDまたはTCI状態またはCD-SSBまたは制御リソースプールが前記サービングセルのものであること、または前記指定されたTRPに関連付けられた制御リソースプールに関連付けられたPCIまたはセルIDまたはTCI状態またはCD-SSBが前記サービングセルのものであることを含む、付記23に記載の方法。
【0229】
付記25. 前記方法は、
前記端末装置が、前記ネットワーク装置により送信された指示情報を受信することをさらに含み、前記指示情報は、前記指定されたTRPを指示するために用いられる、付記1ないし22いずれか1項に記載の方法。
【0230】
付記26. 前記方法は、
前記端末装置が、前記ネットワーク装置により送信されたDCIを受信することであって、前記DCIはトグルされたNDIを含むことと、
前記DCIがBFRQ MAC CEを搬送するPUSCHと同一のHARQプロセスIDをスケジュールするとき、前記トリガされたBFRをキャンセルし、および/または前記進行中のランダムアクセス手順を停止することをさらに含む、
付記1ないし25いずれか1つに記載の方法。
【0231】
付記27. 前記BFRQ MAC CEは、セル固有のビーム障害検出及び/またはビーム障害回復、及び/またはTRP固有のビーム障害検出及び/またはビーム障害回復に関する情報を含む、付記26に記載の方法。
【0232】
付記28. 前記BFRQ MAC CEは、前記セルの前記BFRがトリガされるときに生成される媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)である、付記27に記載の方法。
【0233】
付記29. 前記DCIは、前記セルに関連付けられるか、または他のセルに関連付けられる、付記26に記載の方法。
【0234】
付記30. 前記設定情報には、前記他のセルのPCIまたはセルIDまたはTCI状態またはCD-SSBが含まれ、前記PCIまたはセルIDまたはTCI状態またはCD-SSBはBFD-RSセットに関連付けられ、または前記PCIまたはTCI状態またはCD-SSBはNBI-RSセットに関連付けられ、または前記他のセルにより使用される制御リソースプールインデックスが使用され、前記制御リソースプールインデックスはBFD-RSセットまたはNBI-RSセットに関連付けられる、付記29に記載の方法。
【0235】
付記31. 端末装置に適用可能なビーム障害処理方法であって、
前記端末装置が、ネットワーク装置により送信されたDCIを受信することであって、前記DCIはトグルされたNDIを含むことと、
前記DCIがBFRQ MAC CEを搬送するPUSCHと同一のHARQプロセスIDをスケジューリングする場合、前記端末装置が、トリガされたBFRをキャンセルし、及び/または進行中のランダムアクセス過程を停止することとを含む、方法。
【0236】
付記32. BFRQ MAC CEは、セル固有のビーム障害検出および/またはビーム障害回復、および/またはTRP固有のビーム障害検出および/またはビーム障害回復に関する情報を含む、付記31に記載の方法。
【0237】
付記33. 前記DCIは、前記セルに関連付けられているか、または他のセルに関連付けられている、付記31に記載の方法。
【0238】
付記34. 前記設定情報には、前記他のセルのPCIまたはセルIDまたはTCI状態またはCD-SSBが含まれ、前記PCIまたはセルIDまたはTCI状態またはCD-SSBはBFD-RSセットに関連付けられ、または前記PCIまたはTCI状態またはCD-SSBはNBI-RSセットに関連付けられ、または前記他のセルにより使用される制御リソースプールインデックスが使用され、前記制御リソースプールインデックスはBFD-RSセットまたはNBI-RSセットに関連付けられる、付記31に記載の方法。
【0239】
付記35. ネットワーク装置に適用可能な情報送信方法であって、
前記ネットワーク装置が端末装置に設定情報を送信することを含み、
前記設定情報において、前記端末装置に少なくとも2つのBFD-RSセット及び/またはNBI-RSセットが設定され、または、前記設定情報は、少なくとも2つのセルまたは少なくとも2つの制御リソースプールインデックスに関連する少なくとも2つのPCIまたは少なくとも2つのセルIDまたは少なくとも2つのTCI状態またはSSBを含み、1つのセルまたは1つの制御リソースプールインデックスに関連する1つのPCIまたは1つのセルIDまたは1つのTCI状態またはSSBは、1つのBFD-RSセットに関連付けられ、及び/または、1つのNBI-RSセットに関連付けられる。設定情報が少なくとも2つの制御リソースプールインデックスを含み、それらのうちの1つが1つのBFD-RSセットに関連付けられ、および/または1つのNBI-RSセットに関連付けられる場合、制御リソースプールインデックスは、1つのセルに関連する1つのPCIまたは1つのセルIDまたは1つの(セットの)TCI状態またはSSBにさらに関連付けられる。
【0240】
付記36. 前記設定情報は、指示情報をさらに含み、前記指示情報は、ビーム障害が発生したとき、またはビーム障害回復がトリガされたときに、TRPがセル固有BFRをトリガする、および/またはランダムアクセス手順を開始することを示すために使用される、付記35に記載の方法。
【0241】
付記37. 前記方法は、
前記ネットワーク装置が、第1のセルにおいて第2のセルの第1のインデックスを用いることにより、BFRQ MAC CEを搬送するPUSCHと同じHARQプロセスIDをスケジューリングすることをさらに含み、前記第2のセルは、前記端末装置がセル固有BFRをトリガし、またはランダムアクセス手順を開始する第1のセルと異なる、付記35に記載の方法。
【0242】
付記38. BFRQ MAC CEは、セル固有のビーム障害検出および/またはビーム障害回復、および/またはTRP固有のビーム障害検出および/またはビーム障害回復に関する情報を含む、付記37に記載の方法。
【0243】
付記39. 前記第1のインデックスは、セルIDまたは前記セルにより前記端末装置に割り当てられた識別子である、付記37に記載の方法。
【0244】
付記40. メモリとプロセッサとを含む端末装置であって、前記メモリはコンピュータプログラムを記憶し、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行して、付記1ないし34いずれか1項に記載のビーム障害処理方法を実行するように構成される、端末装置。
【0245】
付記41. 端末装置に適用可能なビーム障害処理装置であって、
ネットワーク装置から送信された設定情報を受信するように構成された第1の受信部であって、前記設定情報は、前記端末装置のために少なくとも2つの送受信ポイント(TRP)に関するTRP固有ビーム障害検出(BFD)及び/またはTRP固有ビーム障害回復(BFR)を設定する、第1の受信部と、
前記少なくとも2つのTRPにおいてビーム障害が検出され、またはビーム障害回復がトリガされ、前記少なくとも2つのTRPが同じセルに関連付けられるとき、または指定されたTRPにおいてビーム障害が検出され、またはビーム障害回復がトリガされるとき、セルのBFRをトリガするか、またはセルのBFRをトリガしないか、またはランダムアクセス手順を開始するように構成された第1の処理部とを有する、装置。
【0246】
付記42. 端末装置がセル固有BFDおよび/またはセル固有BFRを用いて構成されるが、セル固有ビーム障害が検出されないとき、前記第1の処理部は、セルのBFRをトリガするか、またはセルにおいてランダムアクセス手順を開始する、付記41に記載の装置。
【0247】
付記43. 端末装置がセル固有BFDおよび/またはセル固有BFRを用いて設定されていないとき、第1の処理部は、セルにおいてランダムアクセス手順を開始する、付記41に記載の装置。
【0248】
付記44. 前記第1の処理部は、キャリアアグリゲーションが設定され、且つ前記端末装置にセル固有のBFD及び/またはセル固有のBFRが設定されたが、セル固有のビーム障害が検出されなかった場合、前記セルのBFRをトリガし、または前記セルにおけるランダムアクセス手順を開始し、前記セルは特殊セルである、付記41に記載の装置。
【0249】
付記45. キャリアアグリゲーションが構成され、端末装置にセル固有のBFDおよび/またはセル固有のBFRが設定されていない場合、第1の処理部は、セルにおいてランダムアクセス手順を開始し、セルは特殊セルである、付記41に記載の装置。
【0250】
付記46. 前記第1の処理部は、キャリアアグリゲーションが設定され、且つ前記端末装置にセル固有のBFD及び/またはセル固有のBFRが設定されたが、セル固有のビーム障害が検出されなかった場合、セルのBFRをトリガし、前記セルはセカンダリセルである、付記41に記載の装置。
【0251】
付記47. キャリアアグリゲーションが構成され、端末装置にセル固有のBFDおよび/またはセル固有のBFRが構成されていない場合、第1の処理部は、セルのBFRをトリガしないか、またはセルのBFRをトリガするか、または特殊セルにおいてランダムアクセス手順を開始し、セルはセカンダリセルである、付記41に記載の装置。
【0252】
付記48. 二重接続が設定されるとき、特殊セルは、セカンダリセルが位置するセルグループの特殊セルである、付記47に記載の装置。
【0253】
付記49. 前記第1の処理部は、セル固有ビーム障害が検出されないことを示すために使用される媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を生成するようにさらに構成される、付記41ないし46のうちいずれか1項に記載の装置。
【0254】
付記50. 前記第1の処理部は、セル固有のビーム障害が検出されたか否かを示すために使用される媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を生成するようにさらに構成される、付記47に記載の装置。
【0255】
付記51. ランダムアクセス手順を開始する際に、第1の処理部は、専用もしくは共通のランダムアクセスリソースおよび/または専用もしくは共通のランダムアクセスプリアンブルを使用する、付記41ないし48いずれか1項に記載の装置。
【0256】
付記52. 前記専用ランダムアクセスリソース及び/または前記専用ランダムアクセスプリアンブルは、セル固有またはBWP固有またはTRP固有である、付記51に記載の装置。
【0257】
付記53. 前記設定情報が前記端末装置に前記少なくとも2つのTRPに関連するTRP固有のBFDを設定することは、前記設定情報に、前記端末装置に少なくとも2つのBFD-RSセットが設定されることを含み、または、少なくとも2つのセルもしくは少なくとも2つの制御リソースプールインデックスに関連する少なくとも2つのPCIもしくは少なくとも2つのセルIDもしくは少なくとも2つの(セットの)TCI状態もしくはSSBを含み、1つのセルもしくは1つの制御リソースプールインデックスに関連する1つのPCIもしくは1つのセルIDもしくは1つの(セットの)TCI状態もしくはSSBが1つのBFD-RSセットに関連付けられる、付記41ないし52のいずれか1項に記載の装置。
【0258】
付記54. 前記設定情報が前記端末装置に前記少なくとも2つのTRPに関連するTRP固有BFRを設定することは、前記設定情報において、前記端末装置に少なくとも2つのNBI-RSセットが設定されること、または、前記端末装置が少なくとも2つのセルまたは少なくとも2つの制御リソースプールインデックスに関連する少なくとも2つのPCIまたは少なくとも2つのセルIDまたは少なくとも2つの(セットの)TCI状態またはSSBを含むことを含み、1つのセルまたは1つの制御リソースプールインデックスに関連する1つのPCIまたは1つのセルIDまたは1つのTCI状態またはSSBが1つのNBI-RSセットに関連付けられる、付記41ないし52いずれか1項に記載の装置。
【0259】
付記55. 少なくとも2つのTRPが同じセルに関連付けられることは、少なくとも2つのBFD-RSセットが同じセルに関連付けられること、または少なくとも2つのNBI-RSセットが同じセルに関連付けられることを含む、付記41ないし54いずれか1項に記載の装置。
【0260】
付記56. 前記少なくとも2つのBFD-RSセットが同じセルに関連付けられることは、前記少なくとも2つのBFD-RSセットが関連付けられるPCIもしくはセルIDもしくはTCI状態もしくはCD-SSBが同一であること、または前記少なくとも2つのBFD-RSに関連付けられる前記制御リソースプールが関連付けられる前記PCIもしくはセルIDもしくはTCI状態もしくはCD-SSBが同一であることを含む、付記55に記載の装置。
【0261】
付記57. 前記少なくとも2つのNBI-RSセットが同じセルに関連付けられることは、前記少なくとも2つのNBI-RSが関連付けられるPCIまたはセルIDまたはTCI状態またはCD-SSBが同一であること、または前記少なくとも2つのNBI-RSに関連付けられる前記制御リソースプールが関連付けられる前記PCIまたはセルIDまたはTCI状態またはCD-SSBが同一であることを含む、付記55に記載の装置。
【0262】
付記58. 前記装置は
第1の検出部をさらに含み、前記第1の検出部が前記少なくとも2つのTRPにおいてビーム障害を検出するか、またはビーム障害回復をトリガすることは、前記第1の検出部が前記少なくとも2つのBFD-RSセットにおいて同時にビーム障害を検出するか、またはビーム障害回復をトリガすることを含み、第1の所定の時間内に受信された前記少なくとも2つのBFD-RSセットの各々の関連インデックスの数は、設定されたしきい値以上である、
付記55に記載の装置。
【0263】
付記59. 前記装置は
第2の検出部をさらに有し、前記第2の検出部が前記少なくとも2つのTRPにおいてビーム障害を検出するか、またはビーム障害回復をトリガすることは、前記第2の検出部が前記少なくとも2つのBFD-RSセットにおいて非同時に前記ビーム障害を検出するか、またはビーム障害回復をトリガすることを含み、後のBFD-RSセットにおいてビーム障害が検出されるか、またはビーム障害回復がトリガされるとき、前記ビーム障害が検出されるか、または前記ビーム障害回復がトリガされた前のBFD-RSセットにおいて、検出されたビーム障害は回復されないか、またはトリガされたBFRはキャンセルされない、
付記55に記載の装置。
【0264】
付記60. 前記第2の検出部が、前記少なくとも2つのBFD-RSセットおいて非同時に前記ビーム障害が検出されたか、またはビーム障害回復がトリガされたと判定することは、前記少なくとも2つのBFD-RSセットのうちの第1のBFD-RSセット及び第2のBFD-RSセットについて、第1の時間内に受信された前記第1のBFD-RSセットの関連インデックスの数が、設定された第1のしきい値以上であり、第2の時間内に受信された前記第2のBFD-RSセットの関連インデックスの数が、設定された第2のしきい値以上であり、前記第1の時間と前記第2の時間とが異なることを含む、付記59に記載の装置。
【0265】
付記61. 装置は、第3の検出部をさらに有し、
前記第3の検出部が前記指定TRPにおけるビーム障害を検出することは、前記第2の所定時間内に受信された、前記指定TRPに対応するBFD-RSセットの関連インデックスの数が前記設定されたしきい値以上であることを含む、
付記41ないし54いずれか1つに記載の装置。
【0266】
付記62. 前記関連インデックスは、前記BFD-RSセットのインデックス、または前記PCIまたはセルIDまたはTCI状態のインデックス、またはセルに関連したSSBのインデックス、または制御リソースプールインデックスである、付記58または60または61に記載の装置。
【0267】
付記63. 前記指定されたTRPは、前記端末装置のサービングセルのTRPである、付記41ないし62いずれか1項に記載の装置。
【0268】
付記64. 前記指定されたTRPが前記端末装置のサービングセルのTRPであることは、前記指定されたTRPに関連付けられたPCIまたはセルIDまたはTCI状態またはCD-SSBまたは制御リソースプールが前記サービングセルのものであること、または前記指定されたTRPに関連付けられた制御リソースプールに関連付けられたPCIまたはセルIDまたはTCI状態またはCD-SSBが前記サービングセルのものであることを含む、付記63に記載の装置。
【0269】
付記65. 装置は、
前記ネットワーク装置により送信された指示情報を受信するように構成される第2の受信部であって、前記指示情報は、前記指定されたTRPを示すために使用される、第2の受信部をさらに含む、付記41ないし62いずれか1つに記載の装置。
【0270】
付記66. 装置は、
前記ネットワーク装置により送信されたDCIを受信するように構成される第3の受信部であって、前記DCIはトグルされたNDIを含む、第3の受信部と、
前記トグルされたNDIのDCIがBFRQ MAC CEを搬送するPUSCHと同一のHARQプロセスIDをスケジューリングするとき、前記トリガされたBFRをキャンセルし、および/または前記進行中のランダムアクセス手順を停止するように構成された第2の処理部とをさらに含む、
付記41ないし65いずれか1項に記載の装置。
【0271】
付記67. 前記BFRQ MAC CEは、セル固有のビーム障害検出及び/またはビーム障害回復、及び/またはTRP固有のビーム障害検出及び/またはビーム障害回復に関する情報を含む、付記66に記載の装置。
【0272】
付記68. 前記BFRQ MAC CEは、前記セルの前記BFRがトリガされたときに生成される媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)である、付記67に記載の装置。
【0273】
付記69. 前記DCIは、前記セルに関連付けられるか、または他のセルに関連付けられる、付記66に記載の装置。
【0274】
付記70. 前記設定情報には、前記他のセルのPCIまたはセルIDまたはTCI状態またはCD-SSBが含まれ、前記PCIまたはセルIDまたはTCI状態またはCD-SSBはBFD-RSセットに関連付けられ、または前記PCIまたはTCI状態またはCD-SSBはNBI-RSセットに関連付けられ、または他のセルにより使用される制御リソースプールインデックスが使用され、前記制御リソースプールインデックスはBFD-RSセットまたはNBI-RSセットに関連付けられる、付記69に記載の装置。
【0275】
付記71. 端末装置に適用可能なビーム障害処理装置であって
ネットワーク装置により送信されたDCIを受信するように構成される第4の受信部であって、前記DCIはトグルされたNDIを含む、第4の受信部と、
前記DCIがBFRQ MAC CEを搬送するPUSCHと同一のHARQプロセスIDをスケジューリングするとき、前記トリガされたBFRをキャンセルし、および/または前記進行中のランダムアクセス手順を停止するように構成された第4の処理部とを有する、装置。
【0276】
付記72. BFRQ MAC CEは、セル固有のビーム障害検出および/もしくはビーム障害回復、ならびに/またはTRP固有のビーム障害検出および/もしくはビーム障害回復に関する情報を含む、付記71に記載の装置。
【0277】
付記73. DCIは、セルに関連付けられるか、または他のセルに関連付けられる、付記71に記載の装置。
【0278】
付記74. 前記設定情報には、前記他のセルのPCIまたはセルIDまたはTCI状態またはCD-SSBが含まれ、前記PCIまたはセルIDまたはTCI状態またはCD-SSBはBFD-RSセットに関連付けられ、または前記PCIまたはTCI状態またはCD-SSBはNBI-RSセットに関連付けられ、または他のセルにより使用される制御リソースプールインデックスが使用され、前記制御リソースプールインデックスはBFD-RSセットまたはNBI-RSセットに関連付けられる、付記73に記載の装置。
【0279】
付記75. ネットワーク装置に適用可能な情報送信装置であって、
端末装置に設定情報を送信するように構成される第1の送信部を有し、
前記設定情報において、前記端末装置に少なくとも2つのBFD-RSセット及び/またはNBI-RSセットが設定され、または、前記設定情報は、少なくとも2つのセルまたは少なくとも2つの制御リソースプールインデックスに関連する少なくとも2つのPCIまたは少なくとも2つのセルIDまたは少なくとも2つのTCI状態またはSSBを含み、1つのセルまたは1つの制御リソースプールインデックスに関連する1つのPCIまたは1つのセルIDまたは1つのTCI状態またはSSBは、1つのBFD-RSセットに関連付けられ、及び/または、1つのNBI-RSセットに関連付けられる、装置。
【0280】
付記76. 前記設定情報は、指示情報をさらに含み、前記指示情報は、ビーム障害が発生したとき、またはビーム障害回復がトリガされたときに、セル固有BFRをトリガする、および/またはランダムアクセス手順を開始するTRPを示すために使用される、付記75に記載の装置。
【0281】
付記77. 前記装置は、
前記端末装置がセル固有BFRをトリガしまたはランダムアクセスプロセスを開始する第1のセルと異なる第2のセルの第1のインデックスを用いて、BFRQ MAC CEを搬送するPUSCHと同じHARQプロセス識別子を前記第1のセルにスケジューリングするように構成される第3の処理部をさらに有する、
付記75に記載の装置。
【0282】
付記78. 前記BFRQ MAC CEは、セル固有のビーム障害検出及び/またはビーム障害回復、及び/またはTRP固有のビーム障害検出及び/またはビーム障害回復に関する情報を含む、付記77に記載の装置。
【0283】
付記79. 前記第1のインデックスは、セルIDまたは前記セルが前記端末装置に割り当てた識別子である、付記77に記載の装置。
【0284】
付記80. メモリとプロセッサとを含むネットワーク装置であって、前記メモリはコンピュータプログラムを記憶し、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行して、付記35ないし39のいずれか1項に記載の情報伝送方法を実現するように構成される、ネットワーク装置。
【0285】
付記81. 通信システムであって
付記40に記載の端末装置及び/または付記80に記載のネットワーク装置を含むシステム。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2024-04-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置に適用可能なビーム障害処理装置であって、
ネットワーク装置により送信された設定情報を受信するように構成された受信器であって、前記設定情報は、前記端末装置少なくとも2つのビーム障害検出参照信号セット(BFD-RSセット)を設定する受信器と、
前記少なくとも2つのBFD-RSセットに対してビーム障害回復がトリガされ、前記少なくとも2つのBFD-RSセットがセルに関連付けられるとき、または指定されたTRPに対してビーム障害が検出されるか、またはビーム障害回復がトリガされるとき、前記セルにおいてランダムアクセス手順を開始するように構成されたプロセッサ
を有する装置。
【請求項2】
前記少なくとも2つのBFD-RSセットは前記セルのDL BWPに関連付けられる、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記端末装置にセル固有BFD及び/またはセル固有BFRが設定されていないとき、前記プロセッサは、前記セルに対してランダムアクセス手順を開始する、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
記セルはSpCellである、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記設定情報は、少なくとも2つのBFD-RSセットのセットインデックスまたは少なくとも2つの制御リソースプールインデックスを含み、1つの制御リソースプールインデックスは、1つのBFD-RSセットに関連付けられる、
請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記設定情報は無線リンク監視設定情報を含み、前記設定情報はBWP-DL専用情報により搬送される、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記少なくとも2つのBFD-RSセットが前記セルに関連付けられることは、少なくとも2つのBFD-RSセットが同一セルに関連付けられることを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
ビーム障害回復が前記少なくとも2つのBFD-RSセットに対してトリガされることは、ビーム障害回復が前記少なくとも2つのBFD-RSセットに対してトリガされることと、ビーム障害回復手順が正しく完了しないこと、および/または前記少なくとも2つのBFD-RSセットのいずれかに対してキャンセルされないことを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
ビーム障害回復が前記少なくとも2つのBFD-RSセットに対してトリガされることは、ビーム障害回復が前記少なくとも2つのBFD-RSセットに対して同時にトリガされることを含む、
請求項に記載の装置。
【請求項10】
第1の所定時間内に受信された前記少なくとも2つのBFD-RSセットの各々の関連するインデックスの数は、設定されたしきい値以上である、
請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記ビーム障害回復が前記少なくとも2つのBFD-RSセットに対してトリガされることは、ビーム障害回復が前記少なくとも2つのBFD-RSセットに対して非同時にトリガされることを含む、請求項8に記載の装置。
【請求項12】
ーム障害回復が後のBFD-RSセットにおいてトリガされるとき、前記ビーム障害回復がトリガされた前のBFD-RSセットにおいて、トリガされたBFRがキャンセルされない、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記指定されたTRPは、前記端末装置のサービングセルのTRPである、
請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記受信器はさらに
前記ネットワーク装置により送信された指示情報を受信するように構成され、前記指示情報は、前記指定されたTRPを示すために使用される
請求項1に記載の装置。
【請求項15】
前記受信器はさらに
前記ネットワーク装置により送信されたDCIを受信するように構成され、前記DCIはトグルされたNDIを含み、
前記プロセッサは、前記トグルされたNDIのDCIがBFRQ MAC CEを搬送するPUSCHと同一のHARQプロセスIDをスケジューリングするとき、前記トリガされたBFRをキャンセルし、および/または進行中の前記ランダムアクセス手順を停止するように制御するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項16】
前記DCIは、前記セルに関連付けられるか、または他のセルに関連付けられる、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
ネットワーク装置に適用可能な情報送信装置であって
端末装置に設定情報を送信するように構成される送信器を有し、
前記設定情報、前記端末装置に少なくとも2つのBFD-RSセットを設定する情報である、
装置。
【請求項18】
前記設定情報は、前記少なくとも2つのBFD-RSセットはセルのDL BWPに関連付けられる、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記設定情報は、前記少なくとも2つのBFD-RSセットのセットインデックスまたは少なくとも2つの制御リソースプールインデックスを含み、1つの制御リソースプールインデックスは1つのBFD-RSセットに関連付けられる、
請求項17に記載の装置。
【請求項20】
信システムであって、
端末装置と、
前記端末装置に対して少なくとも2つのビーム障害検出参照信号セット(BFD-RSセット)を設定する設定情報を、前記端末装置に送信するように構成されたネットワーク装置とを有し、
前記端末装置は、前記少なくとも2つのBFD-RSセットに対してビーム障害回復をトリガし、前記少なくとも2つのBFD-RSセットはセルに関連付けられる場合、またはビーム障害が検出され、もしくは所定のTRPに対してビーム障害回復がトリガされた場合、前記セルにおいてランダムアクセス手順を開始するように構成される、
通信システム。
【国際調査報告】