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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-15
(54)【発明の名称】タイリング表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/40 20060101AFI20240807BHJP
   G02F 1/1333 20060101ALI20240807BHJP
   G09F 9/33 20060101ALI20240807BHJP
【FI】
G09F9/40 301
G02F1/1333
G09F9/33
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022552431
(86)(22)【出願日】2022-06-30
(85)【翻訳文提出日】2022-08-31
(86)【国際出願番号】 CN2022103119
(87)【国際公開番号】W WO2023245717
(87)【国際公開日】2023-12-28
(31)【優先権主張番号】202210710895.2
(32)【優先日】2022-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515203228
【氏名又は名称】ティーシーエル チャイナスター オプトエレクトロニクス テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】TCL China Star Optoelectronics Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.9-2,Tangming Rd,Guangming New District,Shenzhen,Guangdong,China 518132
(74)【代理人】
【識別番号】110002181
【氏名又は名称】弁理士法人IP-FOCUS
(72)【発明者】
【氏名】范 勇平
【テーマコード(参考)】
2H189
5C094
【Fターム(参考)】
2H189AA31
2H189AA37
2H189AA57
2H189AA61
2H189AA69
2H189CA32
2H189HA16
2H189LA30
5C094AA01
5C094BA23
5C094BA43
5C094DA02
(57)【要約】
本願は、非表示領域を有する、少なくとも二つのタイリング接続された第一表示ユニットと、第一表示ユニットの光出射側に位置し、隣り合う二つの第一表示ユニットの接合部の非表示領域に吸着固定される第二表示ユニットと、を含むタイリング表示装置を公開している。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
非表示領域を有し、液晶表示モジュールである、少なくとも二つのタイリング接続された第一表示ユニットと、
前記第一表示ユニットの光出射側に位置し、隣り合う二つの前記第一表示ユニットの接合部の非表示領域に吸着固定され、基板と、基板に設けられた複数の無機発光ダイオードと、を含み、前記無機発光ダイオードは、マイクロ発光ダイオード又はミニ発光ダイオードである第二表示ユニットと、を含む、タイリング表示装置。
【請求項2】
前記第一表示ユニットの非表示領域に位置し、前記第二表示ユニットに対応して設けられ、前記第二表示ユニットの吸着に用いられる真空吸着部材と、
前記第一表示ユニットの前記第二表示ユニットから離れる側に位置し、前記真空吸着部材に接続され、前記真空吸着部材の真空引きに用いられる真空引きユニットと、を更に含む、請求項1に記載のタイリング表示装置。
【請求項3】
前記真空吸着部材は、吸着孔を含み、前記吸着孔は、前記第一表示ユニットの厚さ方向において延伸し、
前記タイリング表示装置は、接続管を更に含み、前記接続管の一端は、前記真空引きユニットに接続され、前記接続管の他端は、前記吸着孔に挿入される、請求項2に記載のタイリング表示装置。
【請求項4】
前記第一表示ユニットは、
前記第一表示ユニットの前記非表示領域に位置し、前記第一表示ユニットの前記第二表示ユニットに近い表面に位置し、前記第二表示ユニットに対応して設けられる第一収容溝と、
前記第一収容溝に対応して設けられ、前記第一収容溝と連通し、前記第一表示ユニットの厚さ方向において延伸している貫通孔と、を更に含み、
前記真空吸着部材は、前記第一収容溝に設けられる真空チャックを含み、
前記タイリング表示装置は、接続管を更に含み、前記接続管の少なくとも一部は、前記貫通孔に設けられ、前記接続管の一端は、前記真空チャックに接続され、前記接続管の他端は、前記真空引きユニットに接続される、請求項2に記載のタイリング表示装置。
【請求項5】
前記第一表示ユニットは、液晶表示パネルとバックライトモジュールを含み、前記バックライトモジュールは、背板を含み、前記背板は、底板と、前記底板の辺縁に沿って設けられる側板と、を含み、前記背板の前記側板は、前記液晶表示パネルの周囲を囲むように設けられ、且つ前記第一表示ユニットの前記非表示領域に位置し、前記真空吸着部材は、前記側板に設けられる、請求項1に記載のタイリング表示装置。
【請求項6】
前記真空吸着部材と前記真空引きユニットとの間に接続される真空バルブを更に含む、請求項2に記載のタイリング表示装置。
【請求項7】
隣り合う二つの前記第一表示ユニットの接合部の非表示領域に、それぞれ一組の前記真空吸着部材が設けられ、一組の前記真空吸着部材は、複数の前記真空吸着部材を含み、一つの前記真空バルブは、一組の前記真空吸着部材に接続される、請求項6に記載のタイリング表示装置。
【請求項8】
隣り合う二つの前記第一表示ユニットの接合部の非表示領域にそれぞれ位置する二組の前記真空吸着部材は、対称に設けられる、請求項7に記載のタイリング表示装置。
【請求項9】
非表示領域を有し、少なくとも二つのタイリング接続された第一表示ユニットと、
前記第一表示ユニットの光出射側に位置し、隣り合う二つの前記第一表示ユニットの接合部の非表示領域に吸着固定される第二表示ユニットと、を含む、タイリング表示装置。
【請求項10】
前記第一表示ユニットの非表示領域に位置し、前記第二表示ユニットに対応して設けられ、前記第二表示ユニットの吸着に用いられる真空吸着部材と、
前記第一表示ユニットの前記第二表示ユニットから離れる側に位置し、前記真空吸着部材に接続され、前記真空吸着部材の真空引きに用いられる真空引きユニットと、を更に含む、請求項9に記載のタイリング表示装置。
【請求項11】
前記真空吸着部材は、吸着孔を含み、前記吸着孔は、前記第一表示ユニットの厚さ方向において延伸し、
前記タイリング表示装置は、接続管を更に含み、前記接続管の一端は、前記真空引きユニットに接続され、前記接続管の他端は、前記吸着孔に挿入される、請求項10に記載のタイリング表示装置。
【請求項12】
前記第一表示ユニットは、
前記第一表示ユニットの前記非表示領域に位置し、前記第一表示ユニットの前記第二表示ユニットに近い表面に位置し、前記第二表示ユニットに対応して設けられる第一収容溝と、
前記第一収容溝に対応して設けられ、前記第一収容溝と連通し、前記第一表示ユニットの厚さ方向において延伸している貫通孔と、を更に含み、
前記真空吸着部材は、前記第一収容溝に設けられる真空チャックを含み、
前記タイリング表示装置は、接続管を更に含み、前記接続管の少なくとも一部は、前記貫通孔に設けられ、前記接続管の一端は、前記真空チャックに接続され、前記接続管の他端は、前記真空引きユニットに接続される、請求項10に記載のタイリング表示装置。
【請求項13】
前記第一表示ユニットは、液晶表示モジュールであり、前記第二表示ユニットは、発光ダイオードライトボードである、請求項10に記載のタイリング表示装置。
【請求項14】
前記第一表示ユニットは、液晶表示パネルとバックライトモジュールを含み、前記バックライトモジュールは、背板を含み、前記背板は、底板と、前記底板の辺縁に沿って設けられる側板と、を含み、前記背板の前記側板は、前記液晶表示パネルの周囲を囲むように設けられ、且つ前記第一表示ユニットの前記非表示領域に位置し、前記真空吸着部材は、前記側板に設けられる、請求項13に記載のタイリング表示装置。
【請求項15】
前記真空吸着部材と前記真空引きユニットとの間に接続される真空バルブを更に含む、請求項10に記載のタイリング表示装置。
【請求項16】
隣り合う二つの前記第一表示ユニットの接合部の非表示領域に、それぞれ一組の前記真空吸着部材が設けられ、一組の前記真空吸着部材は、複数の前記真空吸着部材を含み、一つの前記真空バルブは、一組の前記真空吸着部材に接続される、請求項15に記載のタイリング表示装置。
【請求項17】
隣り合う二つの前記第一表示ユニットの接合部の非表示領域にそれぞれ位置する二組の前記真空吸着部材は、対称に設けられる、請求項16に記載のタイリング表示装置。
【請求項18】
一組の真空吸着部材の複数の前記真空吸着部材は、前記接合部の継ぎ目の延伸方向に沿って並列に設けられる、請求項16に記載のタイリング表示装置。
【請求項19】
前記第一表示ユニットは、
前記第一表示ユニットの前記第二表示ユニットから離れる背面に位置する第二収容溝を含み、
前記真空バルブは、前記第二収容溝に取り外し可能に固定される、請求項15に記載のタイリング表示装置。
【請求項20】
少なくとも二つのタイリング接続された前記第一表示ユニットの光出射面の裏側に位置するリアケーシングを更に含み、前記リアケーシングは、収容キャビティを有し、前記真空バルブと前記真空引きユニットは、前記リアケーシングの前記収容キャビティに設けられる、請求項15に記載のタイリング表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、表示技術分野に関し、特に、タイリング表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、発光ダイオードライトバーをタイリング接続された二つの液晶表示パネルの接合部に対応して設けることは、大型表示スクリーンの視野角のシームレスなタイリングを実現する方法の一つである。しかしながら、発光ダイオードライトバーが液晶表示パネルに固定される平坦度は、大型表示スクリーンの表示効果に直接影響する。
【0003】
従って、発光ダイオードライトバーが液晶表示パネルに固定される平坦度を向上させる技術案を提出する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の目的は、第二表示ユニットが隣り合う二つの第一表示ユニットの接合部の非表示領域に固定される平坦度を向上させるタイリング表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
タイリング表示装置は、非表示領域を有し、少なくとも二つのタイリング接続された第一表示ユニットと、前記第一表示ユニットの光出射側に位置し、隣り合う二つの前記第一表示ユニットの接合部の非表示領域に吸着固定される第二表示ユニットと、を含む。
【0006】
いくつかの実施例におけるタイリング表示装置において、前記タイリング表示装置は、前記第一表示ユニットの非表示領域に位置し、前記第二表示ユニットに対応して設けられ、前記第二表示ユニットの吸着に用いられる真空吸着部材と、前記第一表示ユニットの前記第二表示ユニットから離れる側に位置し、前記真空吸着部材に接続され、前記真空吸着部材の真空引きに用いられる真空引きユニットと、を更に含む。
【0007】
いくつかの実施例におけるタイリング表示装置において、前記真空吸着部材は、吸着孔を含み、前記吸着孔は、前記第一表示ユニットの厚さ方向において延伸し、前記タイリング表示装置は、接続管を更に含み、前記接続管の一端は、前記真空引きユニットに接続され、前記接続管の他端は、前記吸着孔に挿入される。
【0008】
いくつかの実施例におけるタイリング表示装置において、前記第一表示ユニットは、前記第一表示ユニットの前記非表示領域に位置し、前記第一表示ユニットの前記第二表示ユニットに近い表面に位置し、前記第二表示ユニットに対応して設けられる第一収容溝と、前記第一収容溝に対応して設けられ、前記第一収容溝と連通し、前記第一表示ユニットの厚さ方向において延伸している貫通孔と、を更に含み、前記真空吸着部材は、前記第一収容溝に設けられる真空チャックを含み、前記タイリング表示装置は、接続管を更に含み、前記接続管の少なくとも一部は、前記貫通孔に設けられ、前記接続管の一端は、前記真空チャックに接続され、前記接続管の他端は、前記真空引きユニットに接続される。
【0009】
いくつかの実施例におけるタイリング表示装置において、前記第一表示ユニットは、液晶表示モジュールであり、前記第二表示ユニットは、発光ダイオードライトボードである。
【0010】
いくつかの実施例におけるタイリング表示装置において、前記第一表示ユニットは、液晶表示パネルとバックライトモジュールを含み、前記バックライトモジュールは、背板を含み、前記背板は、底板と、前記底板の辺縁に沿って設けられる側板と、を含み、前記背板の前記側板は、前記液晶表示パネルの周囲を囲むように設けられ、且つ前記第一表示ユニットの前記非表示領域に位置し、前記真空吸着部材は、前記側板に設けられる。
【0011】
いくつかの実施例におけるタイリング表示装置において、前記タイリング表示装置は、前記真空吸着部材と前記真空引きユニットとの間に接続される真空バルブを更に含む。
【0012】
いくつかの実施例におけるタイリング表示装置において、隣り合う二つの前記第一表示ユニットの接合部の非表示領域に、それぞれ一組の前記真空吸着部材が設けられ、一組の前記真空吸着部材は、複数の前記真空吸着部材を含み、一つの前記真空バルブは、一組の前記真空吸着部材に接続される。
【0013】
いくつかの実施例におけるタイリング表示装置において、隣り合う二つの前記第一表示ユニットの接合部の非表示領域にそれぞれ位置する二組の前記真空吸着部材は、対称に設けられる。
【0014】
いくつかの実施例におけるタイリング表示装置において、前記第一表示ユニットは、前記第一表示ユニットの前記第二表示ユニットから離れる背面に位置する第二収容溝を含み、前記真空バルブは、前記第二収容溝に取り外し可能に固定される。
【0015】
いくつかの実施例におけるタイリング表示装置において、前記タイリング表示装置は、少なくとも二つのタイリング接続された前記第一表示ユニットの光出射面の裏側に位置するリアケーシングを更に含み、前記リアケーシングは、収容キャビティを有し、前記真空バルブと前記真空引きユニットは、前記リアケーシングの前記収容キャビティに設けられる。
【発明の効果】
【0016】
本願は、第二表示ユニットが隣り合う二つの第一表示ユニットの接合部の非表示領域に吸着固定されることで、第二表示ユニットが隣り合う二つの第一表示ユニットの接合部の非表示領域に固定される平坦度を向上させ、タイリング表示装置の表示効果を向上させるタイリング表示装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本願の実施例に係るタイリング表示装置の断面概略図である。
図2図1のタイリング表示装置における第一表示ユニットと真空バルブの平面概略図である。
図3図2のA-A切断線に沿った断面概略図である。
図4】本願の別の実施例に係るタイリング表示装置の断面概略図である。
図5図4のタイリング表示装置の部分拡大概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に本願の実施例の図面と併せて、本願の実施例における技術案を明確且つ徹底的に説明する。説明された実施例は、本願の一部の実施例にすぎず、すべての実施例ではないことは明らかである。本願の実施例に基づき、当業者が創造性の勤労を払わない前提で得られる全てのそのほかの実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0019】
図1図2及び図3を参照すると、本願は、少なくとも二つの第一表示ユニット10と、第二表示ユニット20と、真空吸着部材30と、真空バルブ40と、真空引きユニット50と、リアケーシング60と、第一接続管701と、第二接続管702と、を含む、タイリング表示装置100を提供する。
【0020】
第一表示ユニット10は表示に用いられる。第一表示ユニット10は、表示領域10aと非表示領域10bを有し、非表示領域10bは、表示領域10aの外周に位置し、表示領域10aを囲むように設けられる。
【0021】
第一表示ユニット10は、液晶表示モジュールである。第一表示ユニット10は、液晶表示パネル102と、液晶表示パネル102の光出射面の裏側に位置するバックライトモジュール103と、を含む。
【0022】
バックライトモジュール103は、背板1031、ライトボード、拡散板及び光学フィルム等を含む。背板1031は、底板1032と四つの第一側板1033を含み、底板1032は矩形を呈し、四つの第一側板1033は、底板1032の四つの辺縁に沿って設けられ、四つの第一側板1033と底板1032は、一つの第一収容キャビティ1031aを囲み、ライトボード、拡散板及び光学フィルム等は第一収容キャビティ1031aに設けられる。
【0023】
液晶表示パネル102は、背板1031の第一側板1033に固定され、第一側板1033は、液晶表示パネル102の周囲を囲むように設けられる。液晶表示パネル102の表示領域は、第一表示ユニット10の表示領域10aであり、第一表示ユニット10の非表示領域10bは、液晶表示パネル102の非表示領域を含み、第一表示ユニット10の非表示領域10bに、背板1031の第一側板1033が設けられる。
【0024】
第一表示ユニット10は、マイクロ発光ダイオード表示装置、ミニ発光ダイオード表示装置、有機発光ダイオード表示装置又は量子ドット表示装置であってもよいことが理解できる。
【0025】
少なくとも二つの第一表示ユニット10は、同じ方向に沿ってタイリング接続されてもよく、二つの垂直に交わる方向に沿ってタイリング接続されてもよい。具体的には、少なくとも二つの第一表示ユニット10は、同じ方向に沿ってタイリング接続され、隣り合う二つのタイリング接続された第一表示ユニットは、接合部Mを有し、接合部Mは、継ぎ目と第一表示ユニット10の非表示領域10bを有する。
【0026】
隣り合う二つのタイリング接続された第一表示ユニットの接合部Mの継ぎ目と第一表示ユニット10の非表示領域10bとが人の眼に認識されるのを回避するために、各第二表示ユニット20は、第一表示ユニット10の光出射側に位置し、隣り合う二つの第一表示ユニット10の接合部Mの非表示領域10bに吸着固定される。
【0027】
第二表示ユニット20は、発光ダイオードライトボードである。第二表示ユニット20は、基板と、基板に設けられる複数の無機発光ダイオードと、を含む。基板は、プリント回路基板であり、無機発光ダイオードは、マイクロ発光ダイオード又はミニ発光ダイオードであってもよい。
【0028】
タイリング表示装置100は、フレキシブルプリント回路基板80と制御回路基板90を更に含む。フレキシブルプリント回路基板80の一端は、第二表示ユニット20の光出射面の背面に接続され、フレキシブルプリント回路基板80の他端は、制御回路基板90に接続され、制御回路基板90が第二表示ユニット20の発光を制御可能になる。
【0029】
タイリング表示装置100は、中枠110を更に含み、中枠110は、枠体1101と、枠体1101に接続される四つの第二側板1102と、を含む。枠体1101は、矩形枠体であり、液晶表示パネル102のバックライトモジュール103から離れる一側に位置し、且つ液晶表示パネル102に平行に設けられ、タイリング表示装置100の非表示領域に位置し、枠体1101の開口は、少なくとも二つの第一表示ユニット10の表示領域10a及び第二表示ユニット20と重なる。四つの第二側板1102は、枠体1101に垂直に接続され、四つの第一側板1033と一対一で設けられ、四つの第一側板1033の周囲に位置し、第二側板1102は、第一側板1033に取り外し可能に固定される。
【0030】
リアケーシング60は、少なくとも二つのタイリング接続された第一表示ユニット10の裏側に位置し、第一表示ユニット10の背面に取り外し可能に固定される。リアケーシング60は、第二収容キャビティ60aを有する。具体的には、リアケーシング60は、背板1031の底板1032に取り外し可能に固定される。
【0031】
本実施例は、第二表示ユニット20が接合部Mの継ぎ目と第一表示ユニット10の非表示領域10bを遮って、第二表示ユニット20が表示することで、隣り合う二つのタイリング接続された第一表示ユニットの接合部Mの継ぎ目と第一表示ユニット10の非表示領域10bとが人の眼に認識されるのを回避する。更に、ミリメートルオーダーの厚さの接着層によって第二表示ユニットと第一表示ユニットを接着したものは、接着層の厚さが不均一であることから平坦に固定されない問題が生じてしまうのに対し、本実施例では、各第二表示ユニット20は、第一表示ユニット10の非表示領域10bに吸着固定されることにより、第二表示ユニット20が第一表示ユニット10の非表示領域10bに平坦に固定され、タイリング表示装置100の表示効果を向上させることができる。
【0032】
真空吸着部材30は、第二表示ユニット20の吸着に用いられる。真空吸着部材30は、第一表示ユニット10の非表示領域10bに位置し、第二表示ユニット20に対応して設けられる。
【0033】
図2図3を参照すると、隣り合う二つの第一表示ユニット10の接合部Mの非表示領域10bに、それぞれ一組の真空吸着部材30aが設けられ、一組の真空吸着部材30aは、複数の真空吸着部材30を含む。
【0034】
一組の真空吸着部材30aの複数の真空吸着部材30は、継ぎ目の延伸方向に沿って並列に設けられる。一組の真空吸着部材30aの複数の真空吸着部材30は一列、二列又は複数列に設けられてもよい。一組の真空吸着部材30aの複数の真空吸着部材30は、矩形又はその他の形状を呈するように配置してもよい。
【0035】
一組の真空吸着部材30aの複数の真空吸着部材30が継ぎ目の延伸方向に沿って並列に設けられる場合、継ぎ目の延伸方向において、任意の隣り合う二つの真空吸着部材30間の間隔は等しい。
【0036】
第二表示ユニット20に対する二組の真空吸着部材30aの吸着力が同じになるように、隣り合う二つの第一表示ユニット10の接合部Mの非表示領域10bにそれぞれ位置する二組の真空吸着部材30aは、対称に設けられ、第二表示ユニット20は、隣り合う二つの第一表示ユニット10の非表示領域10bに更に平坦に固定可能になる。
【0037】
真空吸着部材30は、吸着孔301を含み、吸着孔301は、背板1031の継ぎ目に近い第一側板1033に位置し、第一表示ユニット10の厚さ方向において延伸し、第一側板1033を貫通する。
【0038】
吸着孔301は、円柱孔である。吸着孔301は、四角柱孔又は三角柱孔であってもよいことが理解できる。
【0039】
真空引きユニット50は、真空吸着部材30の真空引きに用いられる。真空引きユニット50は、第一表示ユニット10の第二表示ユニット20から離れる側に位置する。真空引きユニット50は、リアケーシング60の第二収容キャビティ60aに設けられる。真空引きユニット50は、真空コンプレッサであってもよい。
【0040】
真空バルブ40は、真空吸着部材30における負圧条件の調整に用いられる。真空バルブ40は、真空吸着部材30と真空引きユニット50との間に接続され、一つの真空バルブ40は、一組の真空吸着部材30aに接続される。
【0041】
具体的には、複数の第一接続管701の一端と真空バルブ40の複数の第一端とが一対一で接続され、一つの第一接続管701の他端は、吸着孔301に挿入され、第一接続管701の他端と吸着孔301との間には、良好な密封性を有し、真空吸着部材30における負圧条件の維持に有利である。一つの第二接続管702の一端は、真空バルブ40の第二端に接続され、一つの第二接続管702の他端は、真空引きユニット50に接続される。第一接続管701と第二接続管702は、いずれもプラスチックの柔らかいパイプであり、通気に用いられてもよい。
【0042】
図3に示すように、第一表示ユニット10は、第二収容溝1032cを含み、第二収容溝1032cは、第一表示ユニット10の第二表示ユニット20から離れる背面に位置し、真空吸着部材30に対応して設けられ、真空バルブ40は、第二収容溝1032cに取り外し可能に固定される。
【0043】
具体的には、背板1031の底板1032の液晶表示パネル102から離れる表面に第二収容溝1032cが設けられ、真空バルブ40は、第二収容溝1032cに設けられる。
【0044】
真空バルブ40は、リアケーシング60の第二収容キャビティ60aに設けられてもよいことが理解できる。
【0045】
本実施例のタイリング表示装置は、真空引きユニット50が吸着孔301に対して真空引きして、吸着孔301における圧力を大気圧より小さくすることで、吸着孔301における圧力と大気圧との圧力差が作用して、第二表示ユニット20が吸着孔301に吸着されて、第一表示ユニット10の非表示領域10bに吸着固定される。更に、真空バルブ40は、吸着孔301における負圧条件を調整して、第二表示ユニット20が第一表示ユニット10の非表示領域10bに吸着固定される平坦度を調整できる。
【0046】
図4図5を参照すると、図4のタイリング表示装置と図1のタイリング表示装置は、基本的に相似しているが、以下の点で異なる。第一表示ユニット10は、第一収容溝1033a及び貫通孔1033bを更に含み、第一収容溝1033aは、第一表示ユニット10の第二表示ユニット20に近い表面に位置し、第一表示ユニット10の非表示領域10bに位置し、第二表示ユニット20に対応して設けられ、貫通孔1033bは、第一収容溝1033aに対応して設けられ、第一収容溝1033aと連通し、第一表示ユニット10の厚さ方向において延伸し、真空吸着部材30は、真空チャック302を含み、真空チャック302は、第一収容溝1033aに設けられ、第一接続管701は、貫通孔1033bに設けられ、第一接続管701の一端は、真空チャック302に接続され、第一接続管701の他端は、真空バルブ40に接続され、第二接続管702は、真空バルブ40と真空引きユニット50に接続され、リアケーシング60の第二収容キャビティ60aに位置する。
【0047】
具体的には、第一収容溝1033aと貫通孔1033bは、背板1031の第一側板1033に設けられ、第一収容溝1033aは、第一側板1033の第二表示ユニット20に近い表面に位置し、底板1032に平行な方向における第一収容溝1033aの断面の面積は、第二表示ユニット20に近い側から第二表示ユニット20の離れる側まで減少し、第一収容溝1033aは、漏斗型を呈し、貫通孔1033bは、第一表示ユニット10の厚さ方向において延伸し、第一収容溝1033aと連通している。真空チャック302の形状は、第一収容溝1033aと同じであり、真空チャック302は、第一収容溝1033aに設けられ、第一接続管701の一端は、真空チャック302に接続され、第一接続管701の他端は、真空バルブ40に接続され、第二接続管702は、真空バルブ40と真空引きユニット50に接続され、リアケーシング60の第二収容キャビティ60aに位置する。
【0048】
本実施例は、真空チャック302が第二表示ユニット20を吸着することで、第二表示ユニット20に対する吸着効果を改善するのに有利である。
【0049】
以上の実施例の説明は、本願の技術案及びその核心的思想を理解するのに役立てるためのものでしかない。当業者は、依然として上記各実施例が記載する技術案に基づき修正したり、部分的な技術特徴を置換することができるが、これらの修正又は置換は、対応する技術案の本質を本願の各実施例の技術案の範囲から逸脱させるものではないことを理解しなければならない。
【符号の説明】
【0050】
10:第一表示ユニット
10a:表示領域
10b:非表示領域
100:タイリング表示装置
102:液晶表示パネル
103:バックライトモジュール
1031:背板
1031a:第一収容キャビティ
1032:底板
1032c:第二収容溝
1033:第一側板
1033a:第一収容溝
1033b:貫通孔
110:中枠
1101:枠体
1102:第二側板
20:第二表示ユニット
30:真空吸着部材
30a:真空吸着部材
301:吸着孔
302:真空チャック
40:真空バルブ
50:真空引きユニット
60:リアケーシング
60a:第二収容キャビティ
701:第一接続管
702:第二接続管
80:フレキシブルプリント回路基板
90:制御回路基板
M:接合部


図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】