(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-16
(54)【発明の名称】ダストキャップ、及びそれを有する止め弁
(51)【国際特許分類】
F16K 27/12 20060101AFI20240808BHJP
【FI】
F16K27/12
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024502502
(86)(22)【出願日】2022-08-09
(85)【翻訳文提出日】2024-03-12
(86)【国際出願番号】 CN2022111149
(87)【国際公開番号】W WO2023016452
(87)【国際公開日】2023-02-16
(31)【優先権主張番号】202121866542.9
(32)【優先日】2021-08-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515266108
【氏名又は名称】浙江盾安人工環境股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Zhejiang DunAn Artificial Environment Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】Diankou Industry Zone, Zhuji, Zhejiang, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】周 峰
(72)【発明者】
【氏名】楼 峰
(72)【発明者】
【氏名】陳 ▲ウェイ▼能
(72)【発明者】
【氏名】孫 茂達
【テーマコード(参考)】
3H051
【Fターム(参考)】
3H051AA01
3H051BB04
3H051BB10
3H051CC12
3H051DD07
3H051EE04
(57)【要約】
ダストキャップ、及びそれを有する止め弁。ここで、ダストキャップは、止め弁の弁体(10)の頂部に嵌合するために用いられ、筒体(20)と、筒体(20)と共に防塵室(40)を取り囲んで形成するように、筒体(20)の一端に被せて設けられるトッププレート(30)と、を含み、ここで、少なくとも一部の筒体(20)は、突出部(21)を形成するように、内側から外側に向かって突出し、突出部(21)は、筒体(20)の中心軸に沿って延在する。従来技術におけるダストキャップが汎用性に乏しいという問題を効果的に解決している。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
止め弁の弁体(10)の頂部に嵌合するためのダストキャップであって、
筒体(20)と、
前記筒体(20)と共に防塵室(40)を取り囲んで形成するように、前記筒体(20)の一端に被せて設けられるトッププレート(30)と、を含み、
ここで、少なくとも一部の前記筒体(20)は、突出部(21)を形成するように、内側から外側に向かって突出し、前記突出部(21)は、前記筒体(20)の中心軸に沿って延在する、ダストキャップ。
【請求項2】
前記突出部(21)の長さは、前記筒体(20)の長さと一致する、請求項1に記載のダストキャップ。
【請求項3】
前記突出部(21)の前記トッププレート(30)上における正投影は、前記トッププレート(30)内に位置する、請求項1に記載のダストキャップ。
【請求項4】
前記突出部(21)は、弧状構造、V字状構造、U字状構造のうちの1つである、請求項1に記載のダストキャップ。
【請求項5】
前記突出部(21)は、1つであるか、複数であり、複数の前記突出部(21)は、前記筒体(20)の周方向に沿って間隔を置いて設けられる、請求項1に記載のダストキャップ。
【請求項6】
前記筒体(20)は、前記筒体(20)の周方向に沿って間隔を置いて設けられた弧状板セグメント(22)を複数含み、隣接する2つの前記弧状板セグメント(22)は、前記突出部(21)を介して接続され、ここで、各前記弧状板セグメント(22)は、前記トッププレート(30)から前記筒体(20)に向かう方向Sに対して傾斜して設けられる、請求項1に記載のダストキャップ。
【請求項7】
前記防塵室(40)の内径は、前記トッププレート(30)から離れる方向に向かって徐々に大きくなる、請求項6に記載のダストキャップ。
【請求項8】
前記突出部(21)の幅Wは、1mm以上5mm以下であるか、あるいは、
複数の前記弧状板セグメント(22)の内面は、予め定められた円環を取り囲んで形成し、前記突出部(21)の外面と前記予め定められた円環とは、予め定められた距離Dを有し、前記予め定められた距離Dは、0.5mm以上3mm以下であるか、あるいは、
前記突出部(21)の幅Wは、1mm以上5mmであり、複数の前記弧状板セグメント(22)の内面は、予め定められた円環を取り囲んで形成し、前記突出部(21)の外面と前記予め定められた円環とは、予め定められた距離Dを有し、前記予め定められた距離Dは、0.5mm以上3mm以下である、請求項7に記載のダストキャップ。
【請求項9】
前記弧状板セグメント(22)の内面には凸状リブが設けられ、前記凸状リブ及び前記筒体(20)の延在方向は一致する、請求項7に記載のダストキャップ。
【請求項10】
弁体(10)、バルブステム(50)及びダストキャップ(60)を含み、前記バルブステム(50)は前記弁体(10)内に可動的に設けられ、前記ダストキャップ(60)は前記弁体(10)の頂部に嵌合され、ここで、前記ダストキャップ(60)は、請求項1から9のいずれか一項に記載のダストキャップである、止め弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願はバルブの技術分野に関し、具体的には、ダストキャップ、及びそれを有する止め弁に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、止め弁のダストキャップは、止め弁の接続パイプに取り付けられ、ダストがパイプ内に入ってくるのを防止するために用いられるだけでなく、接続パイプの管口が衝突されて変形するのを回避することもできる。
【0003】
しかしながら、従来技術におけるダストキャップは、汎用性に乏しく、同じサイズの接続パイプの管口にしか嵌合することができない。
【発明の概要】
【0004】
本出願の主な目的は、従来技術におけるダストキャップが汎用性に乏しいという問題を解決するためのダストキャップ、及びそれを有する止め弁を提供することにある。
【0005】
上記の目的を達成するために、本出願の一態様に基づいて、止め弁の弁体の頂部に嵌合するためのダストキャップであって、筒体と、筒体と共に防塵室を取り囲んで形成するように、筒体の一端に被せて設けられるトッププレートと、を含み、ここで、少なくとも一部の筒体は、突出部を形成するように、内側から外側に向かって突出し、突出部は、筒体の中心軸に沿って延在する、ダストキャップを提供している。
【0006】
本出願の技術態様を適用すると、突出部は、少なくとも一部の筒体が内側から外側に向かって突出することによって形成され、且つ筒体の中心軸に沿って延在する。これにより、ダストキャップを弁体の頂部に嵌合する過程で、嵌合される部分のサイズが防塵室のサイズよりも大きい場合、突出部の上記の構成によって、筒体の突出部でない部分を外側に向かって拡張するように変形させて、変形したダストキャップが弁体に嵌合できるようにすることができ、更には、従来技術におけるダストキャップが汎用性に乏しいという問題を解決して、ダストキャップの汎用性を向上させて、ダストキャップが異なるサイズの弁体を保護することができるようにする。
【0007】
好ましくは、突出部の長さは、筒体の長さと一致する。
【0008】
好ましくは、突出部のトッププレート上における正投影は、トッププレート内に位置する。
【0009】
好ましくは、突出部は、弧状構造、V字状構造、U字状構造のうちの1つである。
【0010】
好ましくは、突出部は、1つであるか、複数であり、複数の突出部は、筒体の周方向に沿って間隔を置いて設けられる。
【0011】
好ましくは、筒体は、筒体の周方向に沿って間隔を置いて設けられた弧状板セグメントを複数含み、隣接する2つの弧状板セグメントは、突出部を介して接続され、ここで、各弧状板セグメントは、トッププレートから筒体に向かう方向Sに対して傾斜して設けられる。
【0012】
好ましくは、防塵室の内径は、トッププレートから離れる方向に向かって徐々に大きくなる。
【0013】
好ましくは、突出部の幅Wは、1mm以上5mm以下であるか、あるいは、複数の弧状板セグメントの内面は、予め定められた円環を取り囲んで形成し、突出部の外面と予め定められた円環とは、予め定められた距離Dを有し、予め定められた距離Dは、0.5mm以上3mm以下であるか、あるいは、突出部の幅Wは、1mm以上5mm以下であり、複数の弧状板セグメントの内面は、予め定められた円環を取り囲んで形成し、突出部の外面と予め定められた円環とは、予め定められた距離Dを有し、予め定められた距離Dは、0.5mm以上3mm以下である。
【0014】
好ましくは、弧状板セグメントの内面には凸状リブが設けられ、凸状リブ及び筒体の延在方向は一致する。
【0015】
本出願の別の態様に基づいて、弁体、バルブステム及びダストキャップを含み、バルブステムは弁体内に可動的に設けられ、ダストキャップは弁体の頂部に嵌合され、ここで、ダストキャップは、上記のダストキャップである、止め弁を提供している。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本出願の一部を構成する明細書の図面は、本出願に対する更なる理解を提供するためのものであり、本出願の模式的な実施例及びその説明は、本出願を解釈するためのものであり、本出願を不適切に限定するものではない。
【0017】
【
図1】本出願によるダストキャップの実施例の立体構成模式図を示す。
【
図2】
図1のダストキャップの別の角度からの立体構成模式図を示す。
【
図5】本出願による止め弁の実施例の立体構成模式図を示す。
【0018】
ここで、上記の図面には、以下の符号が含まれる。
10 弁体、20 筒体、21 突出部、22 弧状板セグメント、30 トッププレート、40 防塵室、50 バルブステム、60 ダストキャップ。
【発明を実施するための形態】
【0019】
説明すべきこととして、矛盾しない限り、本出願における実施例及び実施例における特徴は、互いに組み合わせることができる。以下、図面を参照して、実施例と併せて本出願を詳細に説明する。
【0020】
なお、特に説明がない限り、本出願で使用される全ての技術的及び科学的用語は、本出願の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を持つ。
【0021】
本出願において、反対の説明がなされていない場合、使用される「上、下」のような方位用語は、通常、図面に示された方向に対するものであるか、あるいは、鉛直、垂直又は重力方向に対するものである。同様に、理解及び説明を容易にするために、「左、右」は、通常、図面に示された左、右に対するものであり、「内、外」は、各部材自身の輪郭に対する内、外を指すが、上記の方位用語は本出願を制限するためのものではない。
【0022】
従来技術におけるダストキャップが汎用性に乏しいという問題を解決するために、本出願は、ダストキャップ、及びそれを有する止め弁を提供している。
【0023】
図1から
図6に示すように、ダストキャップは、止め弁の弁体10の頂部に嵌合するために用いられ、筒体20とトッププレート30とを含む。トッププレート30は、筒体20と共に防塵室40を取り囲んで形成するように、筒体20の一端に被せて設けられる。ここで、少なくとも一部の筒体20は、突出部21を形成するように、内側から外側に向かって突出し、突出部21は、筒体20の中心軸に沿って延在する。
【0024】
本実施例の技術態様を適用すると、突出部21は、少なくとも一部の筒体20が内側から外側に向かって突出することによって形成され、且つ筒体20の中心軸に沿って延在する。これにより、ダストキャップを弁体10の頂部に嵌合する過程で、嵌合される部分のサイズが防塵室40のサイズよりも大きい場合、突出部21の上記の構成によって、筒体20の突出部でない部分を外側に向かって拡張するように変形させて、変形したダストキャップが弁体10に嵌合できるようにすることができ、更には、従来技術におけるダストキャップが汎用性に乏しいという問題を解決して、ダストキャップの汎用性を向上させて、ダストキャップが異なるサイズの弁体10を保護することができるようにする。
【0025】
本実施例では、上記の構成は、ダストキャップの収縮性能を向上させることができ、更には、ダストキャップの利用範囲を拡大させて、ダストキャップに防塵効果を持たせると同時に、変形する能力も持たせるため、異なるサイズの止め弁に対応させることができる。ここで、ダストキャップの径方向の変形量は、10%~50%向上する。
【0026】
本実施例では、突出部21の長さは、筒体20の長さと一致する。これにより、上記の構成は、筒体20の長さ方向に沿って、筒体20の変形領域を増加させ、更には、ダストキャップの利用範囲を拡大させて、ダストキャップが異なるサイズの止め弁を保護することができるようにする。同時に、上記の構成によって、突出部21の構造がより簡単になり、加工及び実現が容易になり、ダストキャップの加工コスト及び加工難易度が低減される。
【0027】
本実施例では、突出部21のトッププレート30上における正投影は、トッププレート30内に位置する。これにより、上記の構成は、ダストキャップの径方向に沿って、突出部21がトッププレート30よりも突出して、ダストキャップの占有空間が増大することを回避することができるだけでなく、突出部21が他の部品と構造的な干渉を引き起こして、ダストキャップの着脱に影響を与えることを防止することもできる。
【0028】
選択的には、突出部21は、弧状構造、V字状構造、U字状構造のうちの1つである。これにより、上記の構成によって、突出部21の構造がより多様になって、異なる使用要件及び作業条件を満たすようになるだけでなく、作業者による突出部21の加工柔軟性も向上する。
【0029】
本実施例では、突出部21は弧状構造であるため、突出部21に応力が集中して、ダストキャップの使用寿命に影響を与えることを更に回避することができるだけでなく、突出部21の構造がより簡単になり、加工及び実現が容易になり、ダストキャップの加工コスト及び加工難易度も低減される。
【0030】
選択的には、突出部21は、1つであるか、複数であり、複数の突出部21は、筒体20の周方向に沿って間隔を置いて設けられる。これにより、上記の構成によって、突出部21の数の選択がより柔軟になって、異なる使用要件及び作業条件を満たすようになるだけでなく、作業者による突出部21の加工柔軟性も向上する。
【0031】
本実施例では、突出部21は4つであり、4つの突出部21は、筒体20の周方向に沿って均等に配置される。説明すべきこととして、突出部21の数は、これに限られず作業条件及び使用要件に応じて調整することができる。選択的には、突出部21は、2つ、3つ、5つ、6つ、又は複数である。
【0032】
選択的には、筒体20は、筒体20の周方向に沿って間隔を置いて設けられた弧状板セグメント22を複数含み、隣接する2つの弧状板セグメント22は、突出部21を介して接続される。ここで、各弧状板セグメント22は、トッププレート30から筒体20に向かう方向Sに対して傾斜して設けられる。
図1から
図4に示すように、筒体20は、筒体20の周方向に沿って間隔を置いて設けられた弧状板セグメント22を4つ含み、隣接する2つの弧状板セグメント22は、1つの突出部21を介して接続される。具体的には、弧状板セグメント22は4つであり、突出部21は4つであるため、ダストキャップの構造がより簡単になり、加工及び実現が容易になり、ダストキャップの加工コストが低減される一方、ダストキャップの変形がより均一且つ一致するようになり、ダストキャップの汎用性が向上する。
【0033】
説明すべきこととして、弧状板セグメント22の数は、これに限られず作業条件及び使用要件に応じて調整することができる。選択的には、弧状板セグメント22は、2つ、3つ、5つ、6つ、又は複数である。
【0034】
本実施例では、突出部21と弧状板セグメント22とは一体成形されるため、ダストキャップの構造がより簡単になり、加工及び実現が容易になり、ダストキャップの加工コスト及び加工難易度が低減される一方、ダストキャップの構造強度が向上し、ダストキャップの使用寿命が延びる。
【0035】
具体的には、筒体20に応力が集中して、ダストカバーの構造強度及び使用寿命に影響を与えることを回避するように、突出部21と弧状板セグメント22とは滑らかに遷移するように接続される。同時に、各突出部21の中心軸と筒体20の中心軸とは互いに平行に設けられる。
【0036】
本実施例では、防塵室40の内径は、トッププレート30から離れる方向に向かって徐々に大きくなる。これにより、各弧状板セグメント22の中心軸は、筒体20の中心軸に対して傾斜して設けられ、防塵室のサイズは、方向Sに沿って、徐々に大きくなるため、作業者がダストキャップを弁体10に嵌合することが更に容易になるだけでなく、作業者がダストキャップを弁体10から取り外すことも容易になり、作業者によるダストキャップの着脱難易度が低減される。
【0037】
選択的には、突出部21の幅Wは、1mm以上5mm以下である。これにより、上記の構成は、突出部21の構造強度を向上させて、ダストキャップの使用寿命を延ばすだけでなく、ダストキャップが異なるサイズの弁体10に嵌合できるように、弧状板セグメント22に一定の変形量を持たせる。
【0038】
本実施例では、突出部21の幅Wは3mmである。説明すべきこととして、突出部21の幅Wの値は、これに限られず作業条件及び使用要件に応じて調整することができる。選択的には、突出部21の幅Wは、1.5mm、2.0mm、2.5mm、3.5mm、4.0mm、又は4.5mmである。
【0039】
選択的には、複数の弧状板セグメント22の内面は、予め定められた円環を取り囲んで形成し、突出部21の外面と予め定められた円環とは、予め定められた距離Dを有し、予め定められた距離Dは、0.5mm以上3mm以下である。これにより、上記の構成は、突出部21の構造強度を向上させて、ダストキャップの使用寿命を延ばすだけでなく、ダストキャップが異なるサイズの弁体10に嵌合できるように、弧状板セグメント22に一定の変形量を持たせる。
【0040】
説明すべきこととして、ここでの予め定められた円環は、最も小さい予め定められた円環を指す。
【0041】
本実施例では、予め定められた距離Dは1.5mmである。説明すべきこととして、予め定められた距離Dの値は、これに限られず作業条件及び使用要件に応じて調整することができる。選択的には、予め定められた距離Dは、1.0mm、2.0mm、又は2.5mmである。
【0042】
選択的には、弧状板セグメント22の内面には凸状リブが設けられ、凸状リブ及び筒体20の延在方向は一致する。これにより、ダストキャップを弁体10に嵌合する過程で、上記の構成によって、凸状リブが弁体10に接触するため、ダストキャップと弁体10との接触面積が更に減少し、両者の間の摩擦力が減少して、ダストキャップと弁体10との嵌合がより容易且つ簡単になり、嵌合難易度が低減される。
【0043】
選択的には、凸状リブは複数であり、複数の凸状リブは、筒体20の内周面に沿って間隔を置いて設けられる。
【0044】
図5及び
図6に示すように、本出願は、弁体10、バルブステム50及びダストキャップ60を含み、バルブステム50は弁体10内に可動的に設けられ、ダストキャップ60は弁体10の頂部に嵌合される、止め弁を更に提供している。ここで、ダストキャップ60は、上記のダストキャップである。
【0045】
以上の説明から、本出願の上記の実施例は、以下のような技術効果を達成していることが分かる。
【0046】
突出部は、少なくとも一部の筒体が内側から外側に向かって突出することによって形成され、且つ筒体の中心軸に沿って延在する。これにより、ダストキャップを弁体の頂部に嵌合する過程で、嵌合される部分のサイズが防塵室のサイズよりも大きい場合、突出部の上記の構成によって、筒体の突出部でない部分を外側に向かって拡張するように変形させて、変形したダストキャップが弁体に嵌合できるようにすることができ、更には、従来技術におけるダストキャップが汎用性に乏しいという問題を解決して、ダストキャップの汎用性を向上させて、ダストキャップが異なるサイズの弁体を保護することができるようにする。
【0047】
上述した実施例は、本出願の一部の実施例にすぎず、全ての実施例ではないことは明らかである。本出願における実施例に基づいて、当業者が創造的な労力なしに得られる全ての他の実施例は、いずれも本出願の保護の範囲に属するべきである。
【0048】
ここで用いられる用語は、具体的な実施形態を説明するためのものにすぎず、本出願による例示的な実施形態を限定することを意図するものではないことに注意すべきである。ここで用いられるように、文脈上明確な指摘がなされていない限り、単数形式は複数形式を含むことも意図し、更に、本明細書において、「包含する」及び/又は「含む」という用語が用いられる場合、特徴、ステップ、操作、デバイス、アセンブリ及び/又はそれらの組み合わせが存在することを意味することも理解されるべきである。
【0049】
上述したものは、本出願の好ましい実施例にすぎず、本出願を制限するためのものではなく、当業者にとって、本出願は様々な変更及び変化が可能である。本出願の精神及び原則の範囲内でなされたいかなる修正、同等の置換、改良等はいずれも本出願の保護範囲内に含まれるべきである。
【国際調査報告】