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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-16
(54)【発明の名称】熱交換器
(51)【国際特許分類】
   F28F 9/26 20060101AFI20240808BHJP
   F28F 1/02 20060101ALI20240808BHJP
   F28D 1/053 20060101ALI20240808BHJP
   F25B 39/00 20060101ALI20240808BHJP
   F28F 9/02 20060101ALI20240808BHJP
【FI】
F28F9/26
F28F1/02 A
F28D1/053 A
F25B39/00 C
F28F9/02 301J
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024503379
(86)(22)【出願日】2022-08-31
(85)【翻訳文提出日】2024-03-11
(86)【国際出願番号】 CN2022116337
(87)【国際公開番号】W WO2023030416
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】202111017351.X
(32)【優先日】2021-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202122087044.0
(32)【優先日】2021-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202111017346.9
(32)【優先日】2021-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202122092336.3
(32)【優先日】2021-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202122089025.1
(32)【優先日】2021-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202122084091.X
(32)【優先日】2021-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515266108
【氏名又は名称】浙江盾安人工環境股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Zhejiang DunAn Artificial Environment Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】Diankou Industry Zone, Zhuji, Zhejiang, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】王 冠軍
【テーマコード(参考)】
3L065
3L103
【Fターム(参考)】
3L065FA19
3L103AA35
(57)【要約】
第1熱交換部(10)と、第1集流管(20)及び第2集流管(30)と、第2熱交換部(40)と、を含み、第1熱交換部(10)は、間隔を置いて設けられた複数の第1扁平管(11)を含み、第1扁平管(11)は、互いに接続された第1熱交換管セグメント(111)及び第2熱交換管セグメント(112)を含み、第1熱交換管セグメント(111)と第2熱交換管セグメント(112)とは、プリセット角度で設けられ、複数の第1扁平管(11)の第1熱交換管セグメント(111)はいずれも第1集流管(20)に接続され、複数の第1扁平管(11)の第2熱交換管セグメント(112)は第2集流管(30)に接続され、第2熱交換部(40)は第1熱交換部(10)の端部に設けられ、第1熱交換部(10)と第2熱交換部(40)とは風道を取り囲んで形成する、熱交換器。上記の熱交換器は、従来技術におけるA型熱交換器が熱交換性能に劣るという技術課題を解決することができる。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1熱交換部(10)と、第1集流管(20)及び第2集流管(30)と、第2熱交換部(40)と、を含み、
前記第1熱交換部(10)は、間隔を置いて設けられた複数の第1扁平管(11)を含み、前記第1扁平管(11)は、互いに接続された第1熱交換管セグメント(111)及び第2熱交換管セグメント(112)を含み、前記第1熱交換管セグメント(111)と前記第2熱交換管セグメント(112)とは、プリセット角度で設けられるか、又は、前記第1熱交換部(10)は、互いに接続された第1熱交換アセンブリ(13)及び第2熱交換アセンブリ(14)を含み、前記第1熱交換アセンブリ(13)は、第1プリセット方向に沿って間隔を置いて設けられた複数の第1熱交換扁平管(131)を含み、前記第2熱交換アセンブリ(14)は、第2プリセット方向に沿って間隔を置いて設けられた複数の第2熱交換扁平管(141)を含み、前記第1プリセット方向と前記第2プリセット方向とは、プリセット角度で設けられ、
複数の前記第1扁平管(11)の第1熱交換管セグメント(111)はいずれも前記第1集流管(20)に接続され、複数の前記第1扁平管(11)の第2熱交換管セグメント(112)は前記第2集流管(30)に接続されるか、又は、複数の前記第1熱交換扁平管(131)はいずれも前記第1集流管(20)に接続され、複数の前記第2熱交換扁平管(141)はいずれも前記第2集流管(30)に接続され、
前記第2熱交換部(40)は前記第1熱交換部(10)の端部に設けられ、前記第1熱交換部(10)と前記第2熱交換部(40)とは風道を取り囲んで形成する、熱交換器。
【請求項2】
前記第1熱交換管セグメント(111)と前記第2熱交換管セグメント(112)との間には取り付けエリア(113)があり、前記第2熱交換部(40)は前記取り付けエリア(113)内に位置する、請求項1に記載の熱交換器。
【請求項3】
前記取り付けエリア(113)は三角エリアであり、前記第2熱交換部(40)は、前記取り付けエリア(113)に適合した三角形構造又は台形構造であり、前記第2熱交換部(40)の少なくとも一部は、前記第1熱交換管セグメント(111)及び前記第2熱交換管セグメント(112)に密着して設けられる、請求項2に記載の熱交換器。
【請求項4】
前記第1熱交換管セグメント(111)と前記第2熱交換管セグメント(112)との間の夾角は前記三角エリアの頂角を形成し、前記三角エリアの頂角は前記三角形構造の頂角と同じである、請求項3に記載の熱交換器。
【請求項5】
前記第2熱交換部(40)は第2扁平管(41)を含み、前記第2扁平管(41)は、順に接続された複数の折り曲げ管セグメントを有し、前記順に接続された複数の折り曲げ管セグメントの高さは、前記順に接続された複数の折り曲げ管セグメントの縁部が前記三角形構造を取り囲んで形成するように、先ず次第に増加した後に次第に減少するように設けられる、請求項3に記載の熱交換器。
【請求項6】
前記第2熱交換部(40)は、第2扁平管(41)及び第2フィン(42)を含み、前記第2扁平管(41)は、順に接続された複数の折り曲げ管セグメントを有し、前記順に接続された複数の折り曲げ管セグメントの高さは、先ず次第に増加するか又は次第に減少するように設けられ、前記第2フィン(42)は複数であり、前記順に接続された複数の折り曲げ管セグメントの各折り曲げ管セグメントの折り曲げ隙間内、及び隣接する2つの前記折り曲げ管セグメントの間にはいずれも前記第2フィン(42)が取り付けられ、
ここで、隣接する2つの前記折り曲げ管セグメントは、第1折り曲げ管セグメント(411)及び第2折り曲げ管セグメント(412)を含み、前記第1折り曲げ管セグメント(411)の高さ、前記第1折り曲げ管セグメント(411)と前記第2折り曲げ管セグメント(412)との間に位置する第2フィンの高さ、及び前記第2折り曲げ管セグメント(412)の高さは、前記第2扁平管(41)の縁部と複数の前記第2フィン(42)の縁部とが前記三角形構造を取り囲んで形成するように、順に次第に増加するか又は次第に減少する、請求項3に記載の熱交換器。
【請求項7】
前記第2熱交換部(40)の入口端は前記第1集流管(20)に連通し、前記第2熱交換部(40)の出口端は前記第2集流管(30)に連通する、請求項1に記載の熱交換器。
【請求項8】
前記第2熱交換部(40)は第2扁平管(41)を含み、
前記第1集流管(20)には第1差込溝が設けられ、前記第1差込溝は前記第1集流管(20)の軸方向に沿って延在し、前記第2扁平管(41)の一端は前記第1差込溝に差し込まれ、及び/又は、
前記第2集流管(30)には第2差込溝が設けられ、前記第2差込溝は前記第2集流管(30)の軸方向に沿って延在し、前記第2扁平管(41)の他端は前記第2差込溝に差し込まれる、請求項1に記載の熱交換器。
【請求項9】
前記第2熱交換部(40)は、第3集流管、第4集流管及び第2扁平管(41)を含み、前記第2扁平管(41)は、前記第3集流管及び第4集流管にそれぞれ連通し、前記第3集流管及び前記第4集流管は、接続管を介して前記第1集流管(20)及び前記第2集流管(30)にそれぞれ連通する、請求項1に記載の熱交換器。
【請求項10】
前記第2熱交換部(40)は2つであり、2つの前記第2熱交換部(40)は前記第1熱交換部(10)の両端にそれぞれ設けられ、2つの前記第2熱交換部(40)の入口端は第1接続管(51)を介して接続されるように設けられ、2つの前記第2熱交換部(40)の出口端は第2接続管(52)を介して接続されるように設けられる熱交換器であって、
前記熱交換器は、間隔を置いて設けられた第3接続管(53)及び第4接続管(54)を更に含み、前記第3接続管(53)及び前記第4接続管(54)はいずれも一方の前記第2熱交換部(40)に設けられ、前記第3接続管(53)は前記第2熱交換部(40)と前記第1集流管(20)との間に位置し、前記第4接続管(54)は前記第2熱交換部(40)と前記第2集流管(30)との間に位置するか、
あるいは、2つの前記第2熱交換部(40)は、前記第1熱交換部(10)と独立して熱交換するように、前記第1熱交換部(10)と互いに独立して設けられる、請求項1に記載の熱交換器。
【請求項11】
前記第2熱交換部(40)は2つであり、2つの前記第2熱交換部(40)は前記第1熱交換部(10)の両端にそれぞれ設けられる熱交換器であって、
2つの前記第2熱交換部(40)の入口端はいずれも前記第1集流管(20)の側部に接続され、2つの前記第2熱交換部(40)の出口端はいずれも前記第2集流管(30)の側部に接続され、一方の前記第2熱交換部(40)の入口端と前記第1集流管(20)との接続箇所、及び他方の前記第2熱交換部(40)の入口端と前記第1集流管(20)との接続箇所は、前記第1熱交換部(10)の両端にそれぞれ位置し、一方の前記第2熱交換部(40)の出口端と前記第2集流管(30)との接続箇所、及び他方の前記第2熱交換部(40)の出口端と前記第2集流管(30)との接続箇所は、前記第1熱交換部(10)の両端にそれぞれ位置するか、
あるいは、前記熱交換器は、2つの第1接続パイプ(61)及び2つの第2接続パイプ(62)を更に含み、前記2つの第1接続パイプ(61)の一端は前記第1集流管(20)の両端にそれぞれ接続され、前記2つの第1接続パイプ(61)の他端は2つの前記第2熱交換部(40)の入口端にそれぞれ接続され、前記2つの第2接続パイプ(62)の一端は前記第2集流管(30)の両端にそれぞれ接続され、前記2つの第2接続パイプ(62)の他端は2つの前記第2熱交換部(40)の出口端にそれぞれ接続される、請求項2に記載の熱交換器。
【請求項12】
前記第2熱交換部(40)は、前記取り付けエリア(113)の内側に向かって傾斜して設けられる、請求項2に記載の熱交換器。
【請求項13】
前記第2熱交換部(40)は、対向して設けられた頂端(43)及び底端(44)を有し、前記第2熱交換部(40)の頂端(43)は、前記第1熱交換管セグメント(111)と前記第2熱交換管セグメント(112)との接続箇所に位置し、前記第2熱交換部(40)の底端(44)は、前記第1熱交換管セグメント(111)の前記第2熱交換管セグメント(112)から離れた一端に位置し、
ここで、前記第2熱交換部(40)の頂端(43)は、前記第2熱交換部(40)の底端(44)に対して前記取り付けエリア(113)の内側に向かって傾斜して設けられる、請求項11に記載の熱交換器。
【請求項14】
中間集流管(80)を更に含み、
前記中間集流管(80)は、互いに独立した入口管セグメント(81)及び出口管セグメント(82)を有し、前記第2熱交換部(40)の入口端は前記入口管セグメント(81)に接続され、前記第2熱交換部(40)の出口端は前記出口管セグメント(82)に接続され、前記入口管セグメント(81)の入口端は前記第1集流管(20)に接続され、前記出口管セグメント(82)の出口端は前記第2集流管(30)に接続される、請求項1に記載の熱交換器。
【請求項15】
前記第2熱交換部(40)は、独立して設けられた熱交換構造(45)を少なくとも2つ含み、前記中間集流管(80)は少なくとも2つであり、少なくとも2つの前記熱交換構造(45)は、前記第1熱交換部(10)の一端から前記第1熱交換部(10)の他端までの延在方向に沿って間隔を置いて設けられ、少なくとも2つの前記熱交換構造(45)は、少なくとも2つの前記中間集流管(80)に一対一に対応して設けられ、各前記熱交換構造(45)は、対応する前記中間集流管(80)に接続される、請求項14に記載の熱交換器。
【請求項16】
前記第2熱交換部(40)は、独立して設けられた熱交換構造(45)を2つ含み、2つの前記熱交換構造(45)は前記第1熱交換部(10)の両端にそれぞれ設けられ、
前記中間集流管(80)は2つであり、2つの前記熱交換構造(45)は、2つの前記中間集流管(80)に一対一に対応して設けられ、各前記熱交換構造(45)は、対応する前記中間集流管(80)に接続される、請求項14に記載の熱交換器。
【請求項17】
前記第1熱交換管セグメント(111)と前記第2熱交換管セグメント(112)との間には取り付けエリアがあり、前記取り付けエリアは三角エリアであり、前記熱交換構造(45)は前記三角エリア内に取り付けられ、前記熱交換構造(45)の外形は、前記取り付けエリアに適合した三角形構造又は台形構造であり、前記熱交換構造(45)の少なくとも一部は、前記第1熱交換管セグメント(111)又は前記第2熱交換管セグメント(112)に密着して設けられる、請求項15又は16に記載の熱交換器。
【請求項18】
前記熱交換構造(45)は、高さ方向に沿って間隔を置いて設けられた複数の第3扁平管(46)を含み、前記第3扁平管(46)の入口端は前記入口管セグメント(81)に接続され、前記第3扁平管(46)の出口端は前記出口管セグメント(82)に接続される、請求項15又は16に記載の熱交換器。
【請求項19】
前記第3扁平管(46)は、順に接続された第1管セグメント(461)、第2管セグメント(462)及び第3管セグメント(463)を含み、前記第1管セグメント(461)及び前記第3管セグメント(463)は、いずれも、垂直方向、又は垂直方向に対してプリセット角度をなす方向に沿って延在し、前記第2管セグメント(462)は、水平方向、又は水平方向に対してプリセット角度をなす方向に沿って延在し、前記第1管セグメント(461)の前記第2管セグメント(462)から離れた一端は前記第3扁平管(46)の入口端を形成し、前記第3管セグメント(463)の前記第2管セグメント(462)から離れた一端は前記第3扁平管(46)の出口端を形成する、請求項18に記載の熱交換器。
【請求項20】
前記熱交換構造(45)の底端から前記熱交換構造(45)の頂端までの延在方向に沿って、複数の前記第2管セグメント(462)の長さは徐々に減少し、複数の前記第1管セグメント(461)の長さ、及び/又は、複数の前記第3管セグメント(463)の長さは徐々に増加する、請求項19に記載の熱交換器。
【請求項21】
前記第3扁平管(46)は一体成形構造であり、
前記第1管セグメント(461)と前記第2管セグメント(462)との接続箇所は弧状の折り曲げ遷移構造であり、及び/又は、
前記第2管セグメント(462)と前記第3管セグメント(463)との接続箇所は弧状の折り曲げ遷移構造である、請求項19に記載の熱交換器。
【請求項22】
接続管(90)を更に含み、前記接続管(90)及び前記中間集流管(80)は前記第1熱交換部(10)の両端にそれぞれ設けられ、前記第2熱交換部(40)は、連通するように設けられた2つの熱交換構造(45)を含み、
前記入口管セグメント(81)を通って入ってきた流体が2つの前記熱交換構造(45)を通った後に前記出口管セグメント(82)から排出するように、2つの前記熱交換構造(45)は前記第1熱交換部(10)の両端にそれぞれ設けられ、一方の前記熱交換構造(45)は前記接続管(90)に接続され、他方の前記熱交換構造(45)は前記中間集流管(80)に接続される、請求項14に記載の熱交換器。
【請求項23】
前記第2熱交換部(40)は第4扁平管(47)を更に含み、
前記第4扁平管(47)は、順に接続された第4管セグメント(471)、第5管セグメント(472)及び第6管セグメント(473)を有し、前記第4管セグメント(471)及び前記第6管セグメント(473)は、いずれも、垂直方向に沿って延在するか、又は垂直方向に対してプリセット角度をなす方向に沿って延在し、前記第4管セグメント(471)は、前記第1熱交換部(10)の一端に位置し、且つ前記中間集流管(80)に接続され、前記第5管セグメント(472)は、前記第1熱交換部(10)の一端と前記第1熱交換部(10)の他端との間に位置し、前記第6管セグメント(473)は、前記第1熱交換部(10)の他端に位置し、且つ前記接続管(90)に接続され、
ここで、前記第4扁平管(47)は複数であり、複数の前記第4扁平管(47)は、前記中間集流管(80)の延在方向に沿って間隔を置いて設けられ、複数の前記第4管セグメント(471)は一方の前記熱交換構造(45)を取り囲んで形成し、複数の前記第6管セグメント(473)は他方の前記熱交換構造(45)を取り囲んで形成し、一方の前記熱交換構造(45)と他方の前記熱交換構造(45)とは、複数の前記第5管セグメント(472)を介して接続される、請求項22に記載の熱交換器。
【請求項24】
前記第1熱交換管セグメント(111)と前記第2熱交換管セグメント(112)との間には取り付けエリアがあり、前記取り付けエリアは三角エリアであり、前記熱交換構造(45)の少なくとも一部は、前記第1熱交換管セグメント(111)又は前記第2熱交換管セグメント(112)に密着して設けられ、
複数の前記第4管セグメント(471)が前記取り付けエリアに適合した三角形構造又は台形構造を取り囲んで形成するように、前記中間集流管(80)の延在方向に沿う、複数の前記第4扁平管(47)の第4管セグメント(471)の長さは、先ず増加した後に減少し、及び/又は、
複数の前記第6管セグメント(473)が前記取り付けエリアに適合した三角形構造又は台形構造を取り囲んで形成するように、前記中間集流管(80)の延在方向に沿う、複数の前記第4扁平管(47)の第6管セグメント(473)の長さは、先ず増加した後に減少する、請求項23に記載の熱交換器。
【請求項25】
前記第4扁平管(47)は一体成形構造であり、
前記第4管セグメント(471)と前記第5管セグメント(472)との接続箇所は弧状の折り曲げ遷移構造であり、及び/又は、
前記第5管セグメント(472)と前記第6管セグメント(473)との接続箇所は弧状の折り曲げ遷移構造である、請求項23に記載の熱交換器。
【請求項26】
前記第2熱交換部(40)は第3熱交換扁平管(48)を含み、前記第3熱交換扁平管(48)は、順に接続された複数の折り曲げ管セグメントを有し、前記順に接続された複数の折り曲げ管セグメントの高さは、前記順に接続された複数の折り曲げ管セグメントの縁部が前記第1熱交換アセンブリ(13)と前記第2熱交換アセンブリ(14)との間の取り付けエリアに適合した三角形構造を取り囲んで形成するように、先ず次第に増加するか又は次第に減少するように設けられる、請求項25に記載の熱交換器。
【請求項27】
前記第3熱交換扁平管(48)は複数であり、複数の前記第3熱交換扁平管(48)は高さ方向に沿って間隔を置いて設けられる、請求項26に記載の熱交換器。
【請求項28】
複数の前記第3熱交換扁平管(48)の入口端は接続され、複数の前記第3熱交換扁平管(48)の出口端は接続される、請求項27に記載の熱交換器。
【請求項29】
前記第2熱交換部(40)は複数の第3熱交換扁平管(48)を含み、複数の前記第3熱交換扁平管(48)は、前記第1熱交換アセンブリ(13)から前記第2熱交換アセンブリ(14)までの延在方向に沿って間隔を置いて設けられ、各前記第3熱交換扁平管(48)は、いずれも順に接続された複数の折り曲げ管セグメントを有し、複数の前記第3熱交換扁平管(48)の折り曲げ管セグメントの高さは、複数の前記第3熱交換扁平管(48)の縁部が前記第1熱交換アセンブリ(13)と前記第2熱交換アセンブリ(14)との間の取り付けエリアに適合した三角形構造を取り囲んで形成するように、先ず次第に増加するか又は次第に減少するように設けられる、請求項25に記載の熱交換器。
【請求項30】
複数の前記第3熱交換扁平管(48)の入口端は接続され、複数の前記第3熱交換扁平管(48)の出口端は接続される、請求項29に記載の熱交換器。
【請求項31】
前記第2熱交換部(40)は、入口接続管(491)及び/又は出口接続管(492)を更に含み、
前記入口接続管(491)は、前記第1熱交換アセンブリ(13)から前記第2熱交換アセンブリ(14)までの延在方向に沿って延在し、複数の前記第3熱交換扁平管(48)の入口端はいずれも前記入口接続管(491)に接続され、
前記出口接続管(492)は、前記第1熱交換アセンブリ(13)から前記第2熱交換アセンブリ(14)までの延在方向に沿って延在し、複数の前記第3熱交換扁平管(48)の出口端はいずれも前記出口接続管(492)に接続される、請求項30に記載の熱交換器。
【請求項32】
前記第2熱交換部(40)は折り曲げ扁平管構造であり、前記折り曲げ扁平管構造は、熱交換入口部、熱交換出口部、並びに前記熱交換入口部及び前記熱交換出口部のいずれにも連通する折り曲げられた熱交換流路構造を有し、ここで、前記折り曲げ扁平管構造の縁部は三角形構造又は台形構造を取り囲んで形成する、請求項1に記載の熱交換器。
【請求項33】
前記折り曲げ扁平管構造は第5扁平管(4110)を含み、
前記第5扁平管(4110)は、水平方向に沿って間隔を置いて連通するように設けられた複数の第5熱交換管セグメント(4111)を含み、前記第5熱交換管セグメント(4111)はいずれも垂直方向に沿って延在する、請求項32に記載の熱交換器。
【請求項34】
複数の前記第5熱交換管セグメント(4111)の高さは先ず増加した後に減少し、前記第5扁平管(4110)の一端は前記熱交換入口部を形成し、前記第5扁平管(4110)の他端は前記熱交換出口部を形成する、請求項33に記載の熱交換器。
【請求項35】
前記第5扁平管(4110)は複数であり、複数の前記第5扁平管(4110)は水平方向に沿って間隔を置いて設けられ、前記熱交換入口部は前記第5扁平管(4110)の第1熱交換入口を複数含み、前記熱交換出口部は前記第5扁平管(4110)の第1熱交換出口を複数含み、複数の前記第5扁平管(4110)の複数の第5熱交換管セグメント(4111)の高さは先ず増加した後に減少する、請求項34に記載の熱交換器。
【請求項36】
複数の前記第1熱交換入口は間隔を置いて設けられ、複数の前記第1熱交換出口は間隔を置いて設けられる熱交換器であって、前記熱交換器は、第1接続管路(120)及び/又は第2接続管路(130)を更に含み、
複数の前記第1熱交換入口はいずれも前記第1接続管路(120)に接続され、前記第1接続管路(120)は、複数の前記第1熱交換入口が間隔を置いて配置される方向に沿って延在し、
複数の前記第1熱交換出口はいずれも前記第2接続管路(130)に接続され、前記第2接続管路(130)は、複数の前記第1熱交換出口が間隔を置いて配置される方向に沿って延在する、請求項35に記載の熱交換器。
【請求項37】
前記第5扁平管(4110)の複数の前記第5熱交換管セグメント(4111)の高さは先ず増加した後に減少し、前記第5扁平管(4110)は複数であり、複数の前記第5扁平管(4110)は垂直方向に沿って間隔を置いて設けられる、請求項33に記載の熱交換器。
【請求項38】
前記第5扁平管(4110)の複数の前記第5熱交換管セグメント(4111)の高さは先ず増加した後に減少し、前記折り曲げ扁平管構造は第6扁平管(4120)を更に含み、
前記第6扁平管(4120)は、水平方向に沿って間隔を置いて連通した複数の第6熱交換管セグメント(4121)を含み、前記第6熱交換管セグメント(4121)は垂直方向に沿って延在し、複数の前記第6熱交換管セグメント(4121)の高さは同じであり、複数の前記第5熱交換管セグメント(4111)は、前記複数の前記第6熱交換管セグメント(4121)の上方に取り付けられる、請求項33に記載の熱交換器。
【請求項39】
前記折り曲げ扁平管構造は、複数の第1傾斜セグメント(4131)及び複数の第2傾斜セグメント(4141)を含み、
前記複数の第1傾斜セグメント(4131)は、前記複数の第2傾斜セグメント(4141)に一対一に対応して設けられ、各前記第1傾斜セグメント(4131)と対応する前記第2傾斜セグメント(4141)とは、接続されて三角形構造を形成するように、対応して設けられる、請求項32に記載の熱交換器。
【請求項40】
前記折り曲げ扁平管構造は、第7扁平管(4130)及び第8扁平管(4140)を含み、
前記第7扁平管(4130)は、水平方向に沿って間隔を置いて連通するように設けられた複数の第3熱交換管セグメントを含み、前記第8扁平管(4140)は、水平方向に沿って間隔を置いて連通するように設けられた複数の第4熱交換管セグメントを含み、各前記第3熱交換管セグメントは第1傾斜セグメント(4131)を含み、各前記第4熱交換管セグメントは第2傾斜セグメント(4141)を含み、複数の前記第1傾斜セグメント(4131)は、複数の前記第2傾斜セグメント(4141)に一対一に対応して設けられ、各前記第1傾斜セグメント(4131)と対応する前記第2傾斜セグメント(4141)とは、三角形構造を取り囲んで形成するように、当接する、請求項32に記載の熱交換器。
【請求項41】
前記折り曲げ扁平管構造は第9扁平管(4150)を含み、
前記第9扁平管(4150)は、垂直方向に沿って間隔を置いて連通した複数の第5熱交換管セグメントを含み、各前記第5熱交換管セグメントは、互いに接続された第3傾斜セグメント(4151)及び第4傾斜セグメント(4152)を含み、前記第3傾斜セグメント(4151)と前記第4傾斜セグメント(4152)とは三角形構造を取り囲んで形成する、請求項32に記載の熱交換器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年8月31日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202111017351.Xであり、出願の名称が「熱交換器」である特許出願の優先権、2021年8月31日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202122087044.0であり、出願の名称が「熱交換器」である特許出願の優先権、2021年8月31日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202111017346.9であり、出願の名称が「熱交換器」である特許出願の優先権、2021年8月31日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202122092336.3であり、出願の名称が「熱交換器」である特許出願の優先権、2021年8月31日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202122089025.1であり、出願の名称が「熱交換器」である特許出願の優先権、及び2021年8月31日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202122084091.Xであり、出願の名称が「熱交換アセンブリ」である特許出願の優先権を主張する。
【0002】
本出願は熱交換器の技術分野に関し、具体的には、熱交換器に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、従来技術における通常の折り曲げ熱交換器に対する取り付け及び風防のために、一般的には、A型熱交換器(即ち、折り曲げ扁平管を有する熱交換器)の側面において板金部材を用いて遮るようにしている。
【0004】
しかしながら、上記の構造設定を採用すると、占有スペースが大きくなって、スペースの浪費に繋がるだけでなく、構造も十分にコンパクト化されなくなるため、熱交換面積が制限されて、熱交換性能を効果的に向上させることができなくなる。
【発明の概要】
【0005】
本出願の主な目的は、従来技術におけるA型熱交換器が熱交換性能に劣るという技術課題を解決するための熱交換器を提供することにある。
【0006】
上記の目的を実現するために、本出願は、第1熱交換部と、第1集流管及び第2集流管と、第2熱交換部と、を含み、第1熱交換部は、間隔を置いて設けられた複数の第1扁平管を含み、第1扁平管は、互いに接続された第1熱交換管セグメント及び第2熱交換管セグメントを含み、第1熱交換管セグメントと第2熱交換管セグメントとは、プリセット角度で設けられるか、又は、第1熱交換部は、互いに接続された第1熱交換アセンブリ及び第2熱交換アセンブリを含み、第1熱交換アセンブリは、第1プリセット方向に沿って間隔を置いて設けられた複数の第1熱交換扁平管を含み、第2熱交換アセンブリは、第2プリセット方向に沿って間隔を置いて設けられた複数の第2熱交換扁平管を含み、第1プリセット方向と第2プリセット方向とは、プリセット角度で設けられ、複数の第1扁平管の第1熱交換管セグメントはいずれも第1集流管に接続され、複数の第1扁平管の第2熱交換管セグメントは第2集流管に接続されるか、又は、複数の第1熱交換扁平管はいずれも第1集流管に接続され、複数の第2熱交換扁平管はいずれも第2集流管に接続され、第2熱交換部は第1熱交換部の端部に設けられ、第1熱交換部と第2熱交換部とは風道を取り囲んで形成する、熱交換器を提供している。
【0007】
更に、第1熱交換管セグメントと第2熱交換管セグメントとの間には取り付けエリアがあり、第2熱交換部は取り付けエリア内に位置する。
【0008】
更に、取り付けエリアは三角エリアであり、第2熱交換部は、取り付けエリアに適合した三角形構造又は台形構造であり、第2熱交換部の少なくとも一部は、第1熱交換管セグメント及び第2熱交換管セグメントに密着して設けられる。
【0009】
更に、第1熱交換管セグメントと第2熱交換管セグメントとの間の夾角は三角エリアの頂角を形成し、三角エリアの頂角は三角形構造の頂角と同じである。
【0010】
更に、第2熱交換部は第2扁平管を含み、第2扁平管は、順に接続された複数の折り曲げ管セグメントを有し、順に接続された複数の折り曲げ管セグメントの高さは、順に接続された複数の折り曲げ管セグメントの縁部が三角形構造を取り囲んで形成するように、先ず次第に増加した後に次第に減少するように設けられる。
【0011】
更に、第2熱交換部は、第2扁平管及び第2フィンを含み、第2扁平管は、順に接続された複数の折り曲げ管セグメントを有し、順に接続された複数の折り曲げ管セグメントの高さは、先ず次第に増加するか又は次第に減少するように設けられ、第2フィンは複数であり、順に接続された複数の折り曲げ管セグメントの各折り曲げ管セグメントの折り曲げ隙間内、及び隣接する2つの折り曲げ管セグメントの間にはいずれも第2フィンが取り付けられ、ここで、隣接する2つの折り曲げ管セグメントは、第1折り曲げ管セグメント及び第2折り曲げ管セグメントを含み、第1折り曲げ管セグメントの高さ、第1折り曲げ管セグメントと第2折り曲げ管セグメントとの間に位置する第2フィンの高さ、及び第2折り曲げ管セグメントの高さは、第2扁平管の縁部と複数の第2フィンの縁部とが三角形構造を取り囲んで形成するように、順に次第に増加するか又は次第に減少する。
【0012】
更に、第2熱交換部の入口端は第1集流管に連通し、第2熱交換部の出口端は第2集流管に連通する。
【0013】
更に、第2熱交換部は第2扁平管を含み、第1集流管には第1差込溝が設けられ、第1差込溝は第1集流管の軸方向に沿って延在し、第2扁平管の一端は第1差込溝に差し込まれ、及び/又は、第2集流管には第2差込溝が設けられ、第2差込溝は第2集流管の軸方向に沿って延在し、第2扁平管の他端は第2差込溝に差し込まれる。
【0014】
更に、第2熱交換部は、第3集流管、第4集流管及び第2扁平管を含み、第2扁平管は、第3集流管及び第4集流管にそれぞれ連通し、第3集流管及び第4集流管は、接続管を介して第1集流管及び第2集流管にそれぞれ連通する。
【0015】
更に、第2熱交換部は2つであり、2つの第2熱交換部は第1熱交換部の両端にそれぞれ設けられ、2つの第2熱交換部の入口端は第1接続管を介して接続されるように設けられ、2つの第2熱交換部の出口端は第2接続管を介して接続されるように設けられ、熱交換器は、間隔を置いて設けられた第3接続管及び第4接続管を更に含み、第3接続管及び第4接続管はいずれも一方の第2熱交換部に設けられ、第3接続管は第2熱交換部と第1集流管との間に位置し、第4接続管は第2熱交換部と第2集流管との間に位置するか、あるいは、2つの第2熱交換部は、第1熱交換部と独立して熱交換するように、第1熱交換部と互いに独立して設けられる。
【0016】
更に、第2熱交換部は2つであり、2つの第2熱交換部は第1熱交換部の両端にそれぞれ設けられ、2つの第2熱交換部の入口端はいずれも第1集流管の側部に接続され、2つの第2熱交換部の出口端はいずれも第2集流管の側部に接続され、一方の第2熱交換部の入口端と第1集流管との接続箇所、及び他方の第2熱交換部の入口端と第1集流管との接続箇所は、第1熱交換部の両端にそれぞれ位置し、一方の第2熱交換部の出口端と第2集流管との接続箇所、及び他方の第2熱交換部の出口端と第2集流管との接続箇所は、第1熱交換部の両端にそれぞれ位置するか、あるいは、熱交換器は、2つの第1接続パイプ及び2つの第2接続パイプを更に含み、2つの第1接続パイプの一端は第1集流管の両端にそれぞれ接続され、2つの第1接続パイプの他端は2つの第2熱交換部の入口端にそれぞれ接続され、2つの第2接続パイプの一端は第2集流管の両端にそれぞれ接続され、2つの第2接続パイプの他端は2つの第2熱交換部の出口端にそれぞれ接続される。
【0017】
更に、第2熱交換部は、取り付けエリアの内側に向かって傾斜して設けられる。
【0018】
更に、第2熱交換部は、対向して設けられた頂端及び底端を有し、第2熱交換部の頂端は、第1熱交換管セグメントと第2熱交換管セグメントとの接続箇所に位置し、第2熱交換部の底端は、第1熱交換管セグメントの第2熱交換管セグメントから離れた一端に位置し、ここで、第2熱交換部の頂端は、第2熱交換部の底端に対して取り付けエリアの内側に向かって傾斜して設けられる。
【0019】
更に、熱交換器は中間集流管を更に含み、中間集流管は、互いに独立した入口管セグメント及び出口管セグメントを有し、第2熱交換部の入口端は入口管セグメントに接続され、第2熱交換部の出口端は出口管セグメントに接続され、入口管セグメントの入口端は第1集流管に接続され、出口管セグメントの出口端は第2集流管に接続される。
【0020】
更に、第2熱交換部は、独立して設けられた熱交換構造を少なくとも2つ含み、中間集流管は少なくとも2つであり、少なくとも2つの熱交換構造は、第1熱交換部の一端から第1熱交換部の他端までの延在方向に沿って間隔を置いて設けられ、少なくとも2つの熱交換構造は、少なくとも2つの中間集流管に一対一に対応して設けられ、各熱交換構造は、対応する中間集流管に接続される。
【0021】
更に、第2熱交換部は、独立して設けられた熱交換構造を2つ含み、2つの熱交換構造は第1熱交換部の両端にそれぞれ設けられ、中間集流管は2つであり、2つの熱交換構造は、2つの中間集流管に一対一に対応して設けられ、各熱交換構造は、対応する中間集流管に接続される。
【0022】
更に、第1熱交換管セグメントと第2熱交換管セグメントとの間には取り付けエリアがあり、取り付けエリアは三角エリアであり、熱交換構造は三角エリア内に取り付けられ、熱交換構造の外形は、取り付けエリアに適合した三角形構造又は台形構造であり、熱交換構造の少なくとも一部は、第1熱交換管セグメント又は第2熱交換管セグメントに密着して設けられる。
【0023】
更に、熱交換構造は、高さ方向に沿って間隔を置いて設けられた複数の第3扁平管を含み、第3扁平管の入口端は入口管セグメントに接続され、第3扁平管の出口端は出口管セグメントに接続される。
【0024】
更に、第3扁平管は、順に接続された第1管セグメント、第2管セグメント及び第3管セグメントを含み、第1管セグメント及び第3管セグメントは、いずれも、垂直方向、又は垂直方向に対してプリセット角度をなす方向に沿って延在し、第2管セグメントは、水平方向、又は水平方向に対してプリセット角度をなす方向に沿って延在し、第1管セグメントの第2管セグメントから離れた一端は第3扁平管の入口端を形成し、第3管セグメントの第2管セグメントから離れた一端は第3扁平管の出口端を形成する。
【0025】
更に、熱交換構造の底端から熱交換構造の頂端までの延在方向に沿って、複数の第2管セグメントの長さは徐々に減少し、複数の第1管セグメントの長さ、及び/又は、複数の第3管セグメントの長さは徐々に増加する。
【0026】
更に、第3扁平管は一体成形構造であり、第1管セグメントと第2管セグメントとの接続箇所は弧状の折り曲げ遷移構造であり、及び/又は、第2管セグメントと第3管セグメントとの接続箇所は弧状の折り曲げ遷移構造である。
【0027】
更に、熱交換器は接続管を更に含み、接続管及び中間集流管は第1熱交換部の両端にそれぞれ設けられ、第2熱交換部は、連通するように設けられた2つの熱交換構造を含み、入口管セグメントを通って入ってきた流体が2つの熱交換構造を通った後に出口管セグメントから排出するように、2つの熱交換構造は第1熱交換部の両端にそれぞれ設けられ、一方の熱交換構造は接続管に接続され、他方の熱交換構造は中間集流管に接続される。
【0028】
更に、第2熱交換部は第4扁平管を更に含み、第4扁平管は、順に接続された第4管セグメント、第5管セグメント及び第6管セグメントを有し、第4管セグメント及び第6管セグメントは、いずれも、垂直方向に沿って延在するか、又は垂直方向に対してプリセット角度をなす方向に沿って延在し、第4管セグメントは、第1熱交換部の一端に位置し、且つ中間集流管に接続され、第5管セグメントは、第1熱交換部の一端と第1熱交換部の他端との間に位置し、第6管セグメントは、第1熱交換部の他端に位置し、且つ接続管に接続され、ここで、第4扁平管は複数であり、複数の第4扁平管は、中間集流管の延在方向に沿って間隔を置いて設けられ、複数の第4管セグメントは一方の熱交換構造を取り囲んで形成し、複数の第6管セグメントは他方の熱交換構造を取り囲んで形成し、一方の熱交換構造と他方の熱交換構造とは、複数の第5管セグメントを介して接続される。
【0029】
更に、第1熱交換管セグメントと第2熱交換管セグメントとの間には取り付けエリアがあり、取り付けエリアは三角エリアであり、熱交換構造の少なくとも一部は、第1熱交換管セグメント又は第2熱交換管セグメントに密着して設けられ、複数の第4管セグメントが取り付けエリアに適合した三角形構造又は台形構造を取り囲んで形成するように、中間集流管の延在方向に沿う、複数の第4扁平管の第4管セグメントの長さは、先ず増加した後に減少し、及び/又は、複数の第6管セグメントが取り付けエリアに適合した三角形構造又は台形構造を取り囲んで形成するように、中間集流管の延在方向に沿う、複数の第4扁平管の第6管セグメントの長さは、先ず増加した後に減少する。
【0030】
更に、第4扁平管は一体成形構造であり、第4管セグメントと第5管セグメントとの接続箇所は弧状の折り曲げ遷移構造であり、及び/又は、第5管セグメントと第6管セグメントとの接続箇所は弧状の折り曲げ遷移構造である。
【0031】
更に、第2熱交換部は第3熱交換扁平管を含み、第3熱交換扁平管は、順に接続された複数の折り曲げ管セグメントを有し、順に接続された複数の折り曲げ管セグメントの高さは、順に接続された複数の折り曲げ管セグメントの縁部が第1熱交換アセンブリと第2熱交換アセンブリとの間の取り付けエリアに適合した三角形構造を取り囲んで形成するように、先ず次第に増加するか又は次第に減少するように設けられる。
【0032】
更に、第3熱交換扁平管は複数であり、複数の第3熱交換扁平管は高さ方向に沿って間隔を置いて設けられる。
【0033】
更に、複数の第3熱交換扁平管の入口端は接続され、複数の第3熱交換扁平管の出口端は接続される。
【0034】
更に、第2熱交換部は複数の第3熱交換扁平管を含み、複数の第3熱交換扁平管は、第1熱交換アセンブリから第2熱交換アセンブリまでの延在方向に沿って間隔を置いて設けられ、各第3熱交換扁平管は、いずれも順に接続された複数の折り曲げ管セグメントを有し、複数の第3熱交換扁平管の折り曲げ管セグメントの高さは、複数の第3熱交換扁平管の縁部が第1熱交換アセンブリと第2熱交換アセンブリとの間の取り付けエリアに適合した三角形構造を取り囲んで形成するように、先ず次第に増加するか又は次第に減少するように設けられる。
【0035】
更に、複数の第3熱交換扁平管の入口端は接続され、複数の第3熱交換扁平管の出口端は接続される。
【0036】
更に、第2熱交換部は、入口接続管及び/又は出口接続管を更に含み、入口接続管は、第1熱交換アセンブリから第2熱交換アセンブリまでの延在方向に沿って延在し、複数の第3熱交換扁平管の入口端はいずれも入口接続管に接続され、出口接続管は、第1熱交換アセンブリから第2熱交換アセンブリまでの延在方向に沿って延在し、複数の第3熱交換扁平管の出口端はいずれも出口接続管に接続される。
【0037】
更に、第2熱交換部は折り曲げ扁平管構造であり、折り曲げ扁平管構造は、熱交換入口部、熱交換出口部、並びに熱交換入口部及び熱交換出口部のいずれにも連通する折り曲げられた熱交換流路構造を有し、ここで、折り曲げ扁平管構造の縁部は三角形構造又は台形構造を取り囲んで形成する。
【0038】
更に、折り曲げ扁平管構造は第5扁平管を含み、第5扁平管は、水平方向に沿って間隔を置いて連通するように設けられた複数の第5熱交換管セグメントを含み、第5熱交換管セグメントはいずれも垂直方向に沿って延在する。
【0039】
更に、複数の第5熱交換管セグメントの高さは先ず増加した後に減少し、第5扁平管の一端は熱交換入口部を形成し、第5扁平管の他端は熱交換出口部を形成する。
【0040】
更に、第5扁平管は複数であり、複数の第5扁平管は水平方向に沿って間隔を置いて設けられ、熱交換入口部は第5扁平管の第1熱交換入口を複数含み、熱交換出口部は第5扁平管の第1熱交換出口を複数含み、複数の第5扁平管の複数の第5熱交換管セグメントの高さは先ず増加した後に減少する。
【0041】
更に、複数の第1熱交換入口は間隔を置いて設けられ、複数の第1熱交換出口は間隔を置いて設けられ、熱交換器は、第1接続管路及び/又は第2接続管路を更に含み、複数の第1熱交換入口はいずれも第1接続管路に接続され、第1接続管路は、複数の第1熱交換入口が間隔を置いて配置される方向に沿って延在し、複数の第1熱交換出口はいずれも第2接続管路に接続され、第2接続管路は、複数の第1熱交換出口が間隔を置いて配置される方向に沿って延在する。
【0042】
更に、第5扁平管の複数の第5熱交換管セグメントの高さは先ず増加した後に減少し、第5扁平管は複数であり、複数の第5扁平管は垂直方向に沿って間隔を置いて設けられる。
【0043】
更に、第5扁平管の複数の第5熱交換管セグメントの高さは先ず増加した後に減少し、折り曲げ扁平管構造は第6扁平管を更に含み、第6扁平管は、水平方向に沿って間隔を置いて連通した複数の第6熱交換管セグメントを含み、第6熱交換管セグメントは垂直方向に沿って延在し、複数の第6熱交換管セグメントの高さは同じであり、複数の第5熱交換管セグメントは、複数の第6熱交換管セグメントの上方に取り付けられる。
【0044】
更に、折り曲げ扁平管構造は、複数の第1傾斜セグメント及び複数の第2傾斜セグメントを含み、複数の第1傾斜セグメントは、複数の第2傾斜セグメントに一対一に対応して設けられ、各第1傾斜セグメントと対応する第2傾斜セグメントとは、接続されて三角形構造を形成するように、対応して設けられる。
【0045】
更に、折り曲げ扁平管構造は、第7扁平管及び第8扁平管を含み、第7扁平管は、水平方向に沿って間隔を置いて連通するように設けられた複数の第3熱交換管セグメントを含み、第8扁平管は、水平方向に沿って間隔を置いて連通するように設けられた複数の第4熱交換管セグメントを含み、各第3熱交換管セグメントは第1傾斜セグメントを含み、各第4熱交換管セグメントは第2傾斜セグメントを含み、複数の第1傾斜セグメントは、複数の第2傾斜セグメントに一対一に対応して設けられ、各第1傾斜セグメントと対応する第2傾斜セグメントとは、三角形構造を取り囲んで形成するように、当接する。
【0046】
更に、折り曲げ扁平管構造は第9扁平管を含み、第9扁平管は、垂直方向に沿って間隔を置いて連通した複数の第5熱交換管セグメントを含み、各第5熱交換管セグメントは、互いに接続された第3傾斜セグメント及び第4傾斜セグメントを含み、第3傾斜セグメントと第4傾斜セグメントとは三角形構造を取り囲んで形成する。
【0047】
本出願の技術態様を適用して、第1熱交換部の端部に第2熱交換部を設け、第2熱交換部と第1熱交換部とが風道を取り囲んで形成することによって、第2熱交換部は、風防の役割を果たすようになるだけでなく、効果的な熱交換を行うことができるようにもなるため、熱交換器全体の熱交換面積が増加して、熱交換性能が向上し、スペースの効果的な利用が図られ、スペースレイアウトのコンパクト性が向上する。従って、本実施例によって提供される熱交換器によって、従来技術におけるA型熱交換器が熱交換性能に劣るという技術課題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
本出願の一部を構成する明細書の図面は、本出願に対する更なる理解を提供するためのものであり、本出願の模式的な実施例及びその説明は、本出願を解釈するためのものであり、本出願を不適切に限定するものではない。
【0049】
図1】本出願の実施例1によって提供される熱交換器の第1熱交換部の構成模式図を示す。
図2】本出願の実施例1によって提供される熱交換器の第1熱交換部の正面図を示す。
図3】本出願の実施例1によって提供される熱交換器の構成模式図を示す。
図4】本出願の実施例1によって提供される熱交換器の正面図を示す。
図5】本出願の実施例2によって提供される熱交換器の第2熱交換部の構成模式図を示す。
図6】本出願の実施例2によって提供される熱交換器の第2熱交換部の正面図を示す。
図7】本出願の実施例2によって提供される熱交換器の第2熱交換部の左側面図を示す。
図8】本出願の実施例2によって提供される熱交換器の第2熱交換部の上面図を示す。
図9】本出願の実施例3によって提供される熱交換器の構成模式図を示す。
図10】本出願の実施例3によって提供される熱交換器の正面図を示す。
図11】本出願の実施例5によって提供される熱交換器の構成模式図を示す。
図12】本出願の実施例5によって提供される熱交換器の正面図を示す。
図13】本出願の実施例5によって提供される熱交換器の左側面図を示す。
図14】本出願の実施例5によって提供される熱交換器の上面図を示す。
図15】本出願の実施例5によって提供される熱交換器の底面図を示す。
図16】本出願の実施例6によって提供される熱交換器の構成模式図を示す。
図17】本出願の実施例6によって提供される熱交換器の別の角度からの構成模式図を示す。
図18】本出願の実施例6によって提供される熱交換器の上面図を示す。
図19】本出願の実施例6によって提供される熱交換器の底面図を示す。
図20】本出願の実施例7によって提供される熱交換器の構成模式図を示す。
図21】本出願の実施例7によって提供される熱交換器の正面図を示す。
図22】本出願の実施例7によって提供される熱交換器の上面図を示す。
図23】本出願の実施例7によって提供される熱交換器の底面図を示す。
図24】本出願の実施例8によって提供される熱交換器の構成模式図を示す。
図25】本出願の実施例8によって提供される熱交換器の正面図を示す。
図26】本出願の実施例8によって提供される熱交換器の上面図を示す。
図27】本出願の実施例9によって提供される熱交換器の構成模式図を示す。
図28】本出願の実施例9によって提供される熱交換器の別の角度からの構成模式図を示す。
図29】本出願の実施例9によって提供される熱交換器の正面図を示す。
図30】本出願の実施例9によって提供される熱交換器の左側面図を示す。
図31】本出願の実施例9によって提供される熱交換器の底面図を示す。
図32】本出願の実施例10によって提供される熱交換器の構成模式図を示す。
図33】本出願の実施例10によって提供される熱交換器の正面図を示す。
図34】本出願の実施例10によって提供される熱交換器の左側面図を示す。
図35】本出願の実施例10によって提供される熱交換器内の熱交換構造が傾斜して配置された構成模式図を示す。
図36】本出願の実施例10によって提供される熱交換構造の正面図を示す。
図37】本出願の実施例10によって提供される熱交換構造の構成模式図を示す。
図38】本出願の実施例11によって提供される熱交換器の正面図を示す。
図39】本出願の実施例11によって提供される熱交換器の構成模式図を示す。
図40】本出願の実施例11によって提供される熱交換構造の構成模式図を示す。
図41】本出願の実施例12によって提供される熱交換器の構成模式図を示す。
図42図41の上面図を示す。
図43】本出願の実施例12によって提供される熱交換器の別の角度からの構成模式図を示す。
図44図43の左側面図を示す。
図45】本出願の実施例12によって提供される熱交換器の第2熱交換部の構成模式図を示す。
図46図45の正面図を示す。
図47図45の左側面図を示す。
図48図45の上面図を示す。
図49】本出願の実施例13によって提供される熱交換器の構成模式図を示す。
図50】本出願の実施例13によって提供される熱交換器の別の角度からの構成模式図を示す。
図51図50の左側面図を示す。
図52】本出願の実施例13によって提供される熱交換器の第2熱交換部の構成模式図を示す。
図53図52の正面図を示す。
図54図52の左側面図を示す。
図55図52の上面図を示す。
図56】本出願の実施例14によって提供される熱交換アセンブリの構成模式図を示す。
図57】本出願の実施例14によって提供される熱交換アセンブリの正面図を示す。
図58】本出願の実施例15によって提供される熱交換アセンブリの正面図を示す。
図59】本出願の実施例15によって提供される熱交換アセンブリの上面図を示す。
図60】本出願の実施例15によって提供される熱交換アセンブリの左側面図を示す。
図61】本出願の実施例15によって提供される熱交換アセンブリの構成模式図を示す。
図62】本出願の実施例16によって提供される熱交換アセンブリの正面図を示す。
図63】本出願の実施例17によって提供される熱交換アセンブリの正面図を示す。
図64】本出願の実施例18によって提供される熱交換アセンブリの正面図を示す。
図65】本出願の実施例19によって提供される熱交換アセンブリの正面図を示す。
【0050】
ここで、上記の図面には、以下の符号が含まれる。
10 第1熱交換部、11 第1扁平管、111 第1熱交換管セグメント、112 第2熱交換管セグメント、113 取り付けエリア、12 第1フィン、13 第1熱交換アセンブリ、131 第1熱交換扁平管、14 第2熱交換アセンブリ、141 第2熱交換扁平管、
20 第1集流管、30 第2集流管、
40 第2熱交換部、41 第2扁平管、411 第1折り曲げ管セグメント、412 第2折り曲げ管セグメント、42 第2フィン、43 頂端、44 底端、45 熱交換構造、46 第3扁平管、461 第1管セグメント、462 第2管セグメント、463 第3管セグメント、47 第4扁平管、471 第4管セグメント、472 第5管セグメント、473 第6管セグメント、48 第3熱交換扁平管、491 入口接続管、492 出口接続管、4100 第3集流管、4110 第5扁平管、4111 第5熱交換管セグメント、4120 第6扁平管、4121 第6熱交換管セグメント、4130 第7扁平管、4131 第1傾斜セグメント、4132 第1垂直セグメント、4140 第8扁平管、4141 第2傾斜セグメント、4142 第2垂直セグメント、4150 第9扁平管、4151 第3傾斜セグメント、4152 第4傾斜セグメント、4153 第3垂直セグメント、4154 第4垂直セグメント、4160 第10扁平管、
51 第1接続管、52 第2接続管、53 第3接続管、54 第4接続管、55 第5接続管、56 第6接続管、
61 第1接続パイプ、62 第2接続パイプ、
71 第1集流接続パイプ、72 第2集流接続パイプ、
80 中間集流管、81 入口管セグメント、82 出口管セグメント、83 スペーサ、
90 接続管、
101 入口接続パイプ、102 出口接続パイプ、
110 接続ジョイントチューブ、
120 第1接続管路、130 第2接続管路、140 第3接続管路、150 第4接続管路、160 第5接続管路、170 第6接続管路。
【発明を実施するための形態】
【0051】
説明すべきこととして、矛盾しない限り、本出願における実施例及び実施例における特徴は、互いに組み合わせることができる。以下、図面を参照して、実施例と併せて本出願を詳細に説明する。
【0052】
図1から図4に示すように、本出願の実施例1は、第1熱交換部10、第1集流管20、第2集流管30及び第2熱交換部40を含む、熱交換器を提供している。第1熱交換部10は、間隔を置いて設けられた複数の第1扁平管11を含み、第1扁平管11は、互いに接続された第1熱交換管セグメント111及び第2熱交換管セグメント112を含み、第1熱交換管セグメント111と第2熱交換管セグメント112とは、プリセット角度で設けられる。複数の第1扁平管11の第1熱交換管セグメント111はいずれも第1集流管20に接続され、複数の第1扁平管11の第2熱交換管セグメント112は第2集流管30に接続されて、A型熱交換器構造を形成する。第2熱交換部40は第1熱交換部10の端部に設けられ、第1熱交換部10と第2熱交換部40とは風道を取り囲んで形成する。説明すべきこととして、ここでの風道とは、空気が熱交換器に入る主な流れ通路を指す。
【0053】
本実施例によって提供される熱交換器を用いて、第1熱交換部10と第2熱交換部40とが風道を取り囲んで形成することによって、第2熱交換部40が風防の役割を効果的に果たすことができるようにすることが可能であるだけでなく、第1熱交換部10及び第2熱交換部40がいずれも熱交換することができるようにすることも可能であるため、全体の熱交換面積が増加して、熱交換性能が向上し、スペースの効果的な利用が図られ、スペースレイアウトのコンパクト性が向上する。従って、本実施例によって提供される熱交換器によって、従来技術におけるA型熱交換器が熱交換性能に劣るという技術課題を解決することができる。
【0054】
具体的には、本実施例における第1熱交換管セグメント111と第2熱交換管セグメント112との間には取り付けエリア113があり、第2熱交換部40は取り付けエリア113内に位置する。そして、第1熱交換管セグメント111と第2熱交換管セグメント112とは、プリセット角度で設けられるため、熱交換器の作動時の凝縮水の排出が容易になる。
【0055】
本実施例によって提供される熱交換器を用いて、第1熱交換部10の端部に第2熱交換部40を設け、第2熱交換部40を第1熱交換管セグメント111と第2熱交換管セグメント112との間の取り付けエリア113内に位置させることによって、第2熱交換部40は、風防の役割を果たすようになるだけでなく、効果的な熱交換を行うことができるようにもなるため、熱交換器全体の熱交換面積が増加して、熱交換性能が向上し、スペースの効果的な利用が図られ、スペースレイアウトのコンパクト性が向上する。従って、本実施例によって提供される熱交換器によって、従来技術における熱交換器のA型熱交換器が熱交換性能に劣るという技術課題を解決することができる。
【0056】
本実施例では、取り付けエリア113は三角エリアであり、第2熱交換部40は、取り付けエリア113に適合した三角形構造又は台形構造であり、第2熱交換部40の少なくとも一部は、第1熱交換管セグメント111及び第2熱交換管セグメント112に密着して設けられる。このような構造設定を用いることによって、風防性能の向上、第2熱交換部40の設置安定性の向上、構造配置の最適化、構造レイアウトのコンパクト性の向上を図ることを容易にすることができる。熱交換器の熱交換スペースをより十分に利用し、且つ風防の役割を効果的に果たすために、本実施例では、第2熱交換部40の外形寸法が第1熱交換部10の第1熱交換管セグメント111と第2熱交換管セグメント112との間の角度に完全に一致するようになるように保持して、スペースを十分に利用し、且つある程度の風防の役割を果たす。
【0057】
好ましくは、本実施例における第1熱交換管セグメント111と第2熱交換管セグメント112との間の夾角は三角エリアの頂角を形成し、三角エリアの頂角は三角形構造の頂角と同じである。このような構造設定を用いることによって、第2熱交換部40が取り付けエリア113内により良好に充填できるようにすることを容易にすることができ、遮断する役割をより良好に果たして、風防の役割を効果的に果たすようになる。
【0058】
本実施例では、第2熱交換部40は第2扁平管41を含み、第2扁平管41は、順に接続された複数の折り曲げ管セグメントを有し、順に接続された複数の折り曲げ管セグメントの高さは、順に接続された複数の折り曲げ管セグメントの縁部が三角形構造を取り囲んで形成するように、先ず次第に増加した後に次第に減少するように設けられる。このような構造設定を用いることによって、構造が簡単になり、三角形構造を形成することが容易になり、生産及び製造が容易になる。
【0059】
図5から図8に示すように、本出願の実施例2は、第2熱交換部40の具体的な構造が異なる点で、実施例1における熱交換器と区別される、熱交換器を提供している。本実施例における第2熱交換部40は、第2扁平管41及び第2フィン42を含み、第2扁平管41は、順に接続された複数の折り曲げ管セグメントを有し、順に接続された複数の折り曲げ管セグメントの高さは、先ず次第に増加するか又は次第に減少するように設けられ、第2フィン42は複数であり、順に接続された複数の折り曲げ管セグメントの各折り曲げ管セグメントの折り曲げ隙間内、及び隣接する2つの折り曲げ管セグメントの間にはいずれも第2フィン42が取り付けられる。ここで、隣接する2つの折り曲げ管セグメントは、第1折り曲げ管セグメント411及び第2折り曲げ管セグメント412を含み、第1折り曲げ管セグメント411の高さ、第1折り曲げ管セグメント411と第2折り曲げ管セグメント412との間に位置する第2フィン42の高さ、及び第2折り曲げ管セグメント412の高さは、第2扁平管41の縁部と複数の第2フィン42の縁部とが三角形構造を取り囲んで形成するように、順に次第に増加するか又は次第に減少する。具体的には、ここでの第1折り曲げ管セグメント411及び第2折り曲げ管セグメント412は、任意に選択された隣接する2つの折り曲げ管セグメントである。このような構造設定を用いることによって、第2扁平管41及び第2フィン42の構造レイアウトが最適化され、構造配置のコンパクト性が向上し、三角形構造を形成することが容易になり、全体のスペースレイアウトが最適化される。
【0060】
好ましくは、本実施例における折り曲げ管セグメントはU字管構造であり、U字管構造の開口端は底部に位置し、隣接する2つのU字管構造は弧状板を介して接続される。本実施例における第2扁平管41は、生産及び製造を容易にするために、一体成形構造となる。
【0061】
具体的には、本実施例における第2熱交換部40は多流路構造であってもよく、即ち、第2熱交換部40は、複数の入口及び複数の出口を有し、複数の入口は、複数の出口に一対一に対応して設けられてもよい。
【0062】
図9及び図10に示すように、本出願の実施例3は、実施例1及び実施例2を基礎として、第2熱交換部40の接続関係を改良した態様である、熱交換器を提供している。本実施例では、第2熱交換部40の入口端は第1集流管20に連通し、第2熱交換部40の出口端は第2集流管30に連通する。このような構造設定を用いることによって、第1集流管20によって第1熱交換部10及び第2熱交換部40に熱交換媒体を提供することができ、第2集流管30によって第1熱交換部10及び第2熱交換部40を通って流出する熱交換媒体を収集することができるため、追加の集流管構造が不要となり、構造レイアウト及び接続設定方法が最適化される。
【0063】
本実施例では、第2熱交換部40は第2扁平管41を含む。具体的には、第1集流管20には第1差込溝が設けられ、第1差込溝は第1集流管20の軸方向に沿って延在し、第2扁平管41の一端は第1差込溝に差し込まれてもよい。あるいは、第2集流管30には第2差込溝が設けられ、第2差込溝は第2集流管30の軸方向に沿って延在し、第2扁平管41の他端は第2差込溝に差し込まれる。あるいは、第1集流管20には第1差込溝が設けられ、第1差込溝は第1集流管20の軸方向に沿って延在し、第2扁平管41の一端は第1差込溝に差し込まれ、且つ第2集流管30には第2差込溝が設けられ、第2差込溝は第2集流管30の軸方向に沿って延在し、第2扁平管41の他端は第2差込溝に差し込まれる。
【0064】
好ましくは、第1集流管20には第1差込溝が設けられ、第1差込溝は第1集流管20の軸方向に沿って延在し、第2扁平管41の一端は第1差込溝に差し込まれ、且つ第2集流管30には第2差込溝が設けられ、第2差込溝は第2集流管30の軸方向に沿って延在し、第2扁平管41の他端は第2差込溝に差し込まれてもよい。このような構造設定を用いることによって、第2扁平管41の一端を第1差込溝に差し込むこと、及び第2扁平管41の他端を第2差込溝に差し込むことを容易にすることができるため、着脱が容易になり、直接接続することが容易になる。具体的には、本実施例における第1差込溝及び第2差込溝は、いずれも第1集流管20の側壁に位置する。
【0065】
本実施例における第2熱交換部40は、第2扁平管41及び第2フィン42を含み、第2扁平管41は、順に接続された複数の折り曲げ管セグメントを有し、折り曲げ管セグメント内に第2フィン42が設けられてもよく、隣接する2つの折り曲げ管セグメントの間には第2フィン42が設けられてもよく、取り付け及び製造を容易にするために、本実施例における第2フィン42の数は、実施例2におけるフィンの数よりも少なくなっている。
【0066】
本出願の実施例4は、第2熱交換部40の入口端も第1集流管20に連通し、第2熱交換部40の出口端も第2集流管30に連通する、熱交換器を提供している。本実施例における熱交換器は、第2熱交換部40の入口端と第1集流管20との接続方式が異なる点、及び第2熱交換部40の出口端と第2集流管30との接続方式が異なる点で、実施例3における熱交換器と主に区別される。
【0067】
具体的には、本実施例では、第2熱交換部40の入口端が接続管部材を介して第1集流管20に連通し、第2熱交換部40の出口端が接続管部材を介して第2集流管30に連通するように、第2熱交換部40の入口端及び出口端にはいずれも接続管部材が設けられる。このような接続方式を用いると、接続が簡単になり、操作が容易になる。
【0068】
具体的には、第2熱交換部は、第3集流管、第4集流管及び第2扁平管41を含み、第2扁平管41は、第3集流管及び第4集流管にそれぞれ連通し、第3集流管及び第4集流管は、接続管を介して第1集流管20及び第2集流管30にそれぞれ連通する。
【0069】
上記の全ての実施例では、いずれも、第2熱交換部40が少なくとも2つ設けられ、少なくとも2つの第2熱交換部40は間隔を置いて設けられ、一方の第2熱交換部40は第1熱交換部10の一端に設けられ、他方の第2熱交換部40は第1熱交換部10の他端に設けられてもよい。このような構造設定を用いることによって、熱交換性能をより良好に向上させることを容易にし、且つ風防の役割を効果的に果たすことができる。
【0070】
図11から図15に示すように、本出願の実施例5は、上記の全ての実施例を基礎として改良した、熱交換器を提供している。具体的には、本実施例における第2熱交換部40は2つであり、2つの第2熱交換部40は第1熱交換部10の両端にそれぞれ設けられ、2つの第2熱交換部40の入口端は第1接続管51を介して接続されるように設けられ、2つの第2熱交換部40の出口端は第2接続管52を介して接続されるように設けられる。熱交換器は、間隔を置いて設けられた第3接続管53及び第4接続管54を更に含み、第3接続管53及び第4接続管54はいずれも一方の第2熱交換部40に設けられ、第3接続管53は第2熱交換部40と第1集流管20との間に位置し、第4接続管54は第2熱交換部40と第2集流管30との間に位置する。このような構造設定を用いることによって、第1集流管20内の熱交換媒体が2つの熱交換部の入口端に順に流入することを容易にすることができるだけでなく、第2集流管30によって2つの熱交換部の出口端から流出する熱交換媒体を収集することも容易になるため、追加の集流管構造が不要となり、部品点数が減少し、構造レイアウトが最適化される。
【0071】
図16から図19に示すように、本出願の実施例6は、実施例1から実施例4を基礎として改良した、熱交換器を提供している。本実施例では、第2熱交換部40は2つであり、2つの第2熱交換部40は第1熱交換部10の両端にそれぞれ設けられ、2つの第2熱交換部40の入口端は第1接続管51を介して接続されるように設けられ、2つの第2熱交換部40の出口端は第2接続管52を介して接続されるように設けられる。2つの第2熱交換部40は、いずれも、第1熱交換部10と独立して熱交換するように、第1熱交換部10と互いに独立して設けられる。このような構造設定を用いることによって、連通した2つの第2熱交換部40と第1熱交換部10とが独立して熱交換することを容易にすることができ、連通した2つの第2熱交換部40内の熱交換媒体と第1熱交換部10内の熱交換媒体とが干渉し合うことを回避して、異なる効果の熱交換を実現すること、及び異なる熱交換要件を実現することを容易にする。
【0072】
図20から図23に示すように、本出願の実施例7は、実施例1から実施例4を基礎として改良した、熱交換器を提供している。本実施例における第2熱交換部40は2つであり、2つの第2熱交換部40は第1熱交換部10の両端にそれぞれ設けられ、2つの第2熱交換部40の入口端はいずれも第1集流管20の側部に接続され、2つの第2熱交換部40の出口端はいずれも第2集流管30の側部に接続され、即ち、第1集流管20の長さ及び第2集流管30の長さはいずれも2つの第2熱交換部40間の隙間よりも大きい。一方の第2熱交換部40の入口端と第1集流管20との接続箇所、及び他方の第2熱交換部40の入口端と第1集流管20との接続箇所は、第1熱交換部10の両端にそれぞれ位置し、一方の第2熱交換部40の出口端と第2集流管30との接続箇所、及び他方の第2熱交換部40の出口端と第2集流管30との接続箇所は、第1熱交換部10の両端にそれぞれ位置する。このような構造設定を用いることによって、2つの第2熱交換部40を近くの第1集流管20及び第2集流管30に接続すればよいため、使用が容易になり、操作が容易になる。具体的には、本実施例における熱交換器は、2つの第5接続管55及び2つの第6接続管56を更に含み、2つの第5接続管55は、2つの第2熱交換部40の入口端と第1集流管20との接続箇所にそれぞれ位置し、2つの第6接続管56は、2つの第2熱交換部40の出口端と第2集流管30との接続箇所にそれぞれ位置する。
【0073】
図24から図26に示すように、本出願の実施例8は、実施例1から実施例4を基礎として改良した、熱交換器を提供しており、本実施例における第2熱交換部40は2つであり、2つの第2熱交換部40は第1熱交換部10の両端にそれぞれ設けられる。熱交換器は、2つの第1接続パイプ61及び2つの第2接続パイプ62を更に含み、2つの第1接続パイプ61の一端は第1集流管20の両端にそれぞれ接続され、2つの第1接続パイプ61の他端は2つの第2熱交換部40の入口端にそれぞれ接続され、2つの第2接続パイプ62の一端は第2集流管30の両端にそれぞれ接続され、2つの第2接続パイプ62の他端は2つの第2熱交換部40の出口端にそれぞれ接続される。2つの第1接続パイプ61及び2つの第2接続パイプ62を用いて接続する構造は、構造が簡単であり、接続が容易である。集流管に対して不要な改良をする必要がない。
【0074】
具体的には、本実施例における熱交換器は、2つの第1集流接続パイプ71及び2つの第2集流接続パイプ72を更に含み、2つの第1集流接続パイプ71は第1集流管20の両端にそれぞれ直接接続され、2つの第1接続パイプ61は、2つの第1集流接続パイプ71に一対一に対応して設けられ、各第1接続パイプ61は、対応する第1集流接続パイプ71を介して第1集流管20に接続されるように、対応する第1集流接続パイプ71に接続される。2つの第2集流接続パイプ72は第2集流管30の両端にそれぞれ直接接続され、2つの第2接続パイプ62は、2つの第2集流接続パイプ72に一対一に対応して設けられ、各第2接続パイプ62は、対応する第2集流接続パイプ72を介して第2集流管30に接続されるように、対応する第2集流接続パイプ72に接続される。
【0075】
図27から図31に示すように、本出願の実施例9は、第2熱交換部40は、取り付けエリア113の内側に向かって傾斜して設けられる、熱交換器を提供している。このような構造設定を用いることによって、排水を容易にすることができる。
【0076】
好ましくは、本実施例における第2熱交換部40は、対向して設けられた頂端43及び底端44を有し、第2熱交換部40の頂端43は、第1熱交換管セグメント111と第2熱交換管セグメント112との接続箇所に位置し、第2熱交換部40の底端44は、第1熱交換管セグメント111の第2熱交換管セグメント112から離れた一端に位置する。ここで、第2熱交換部40の頂端43は、第2熱交換部40の底端44に対して取り付けエリア113の内側に向かって傾斜して設けられる。このような構造設定を用いることによって、排水を容易にすることができるだけでなく、風防の役割を効果的に果たすことも容易になる。
【0077】
本出願の実施例10は、第1熱交換部10、第1集流管20(第1集流管20は入口集流管であってもよい)、第2集流管30(第2集流管30は出口集流管であってもよい)、第2熱交換部40及び中間集流管80を含む、熱交換器を提供している。第1熱交換部10は、間隔を置いて設けられた複数の第1扁平管11を含み、第1扁平管11は、互いに接続された第1熱交換管セグメント111及び第2熱交換管セグメント112を含み、第1熱交換管セグメント111と第2熱交換管セグメント112とは、A型熱交換器構造を形成するように、プリセット角度で設けられる。複数の第1扁平管11の第1熱交換管セグメント111はいずれも第1集流管20に接続され、複数の第1扁平管11の第2熱交換管セグメント112は第2集流管30に接続される。第2熱交換部40の少なくとも一部は、風道を取り囲んで形成するように、第1熱交換部10の端部に設けられる。中間集流管80は、互いに独立した入口管セグメント81及び出口管セグメント82を有し、第2熱交換部40の入口端は入口管セグメント81に接続され、第2熱交換部40の出口端は出口管セグメント82に接続され、入口管セグメント81の入口端は第1集流管20に接続され、出口管セグメント82の出口端は第2集流管30に接続される。説明すべきこととして、「第2熱交換部40の少なくとも一部は、風道を取り囲んで形成するように、第1熱交換部10の端部に設けられる」のうちの風道とは、空気が熱交換器に入る主な流れ通路を指す。
【0078】
本実施例によって提供される熱交換器を用いて、第1熱交換部10の端部に第2熱交換部40を設け、第2熱交換部40の少なくとも一部と第1熱交換部10とが風道を取り囲んで形成することによって、空気が風道に入る際に、第1熱交換部10及び第2熱交換部40はいずれも熱交換することができるようになるため、第2熱交換部40は、風防の役割を果たすようになるだけでなく、効果的な熱交換を行うことができるようにもなるため、熱交換器全体の熱交換面積が増加して、熱交換性能が向上し、スペースの効果的な利用が図られ、スペースレイアウトのコンパクト性が向上する。従って、本実施例によって提供される熱交換器によって、従来技術における熱交換器のA型熱交換器が熱交換性能に劣るという技術課題を解決することができる。
【0079】
具体的には、第1集流管20内の流体は、第1熱交換部10に流入し、且つ中間集流管80の入口管セグメント81を通って第2熱交換部40に流入し、第1熱交換部10内で熱交換した後の流体は第2集流管30に入り、第2熱交換部40内で熱交換した後の流体は出口管セグメント82を通って第2集流管30に入る。第1集流管20には入口接続パイプ101が設けられ、第2集流管30には出口接続パイプ102が設けられる。入口管セグメント81及び出口管セグメント82は、スペーサ83によって隔離される。
【0080】
図32から図37に示すように、実施例10では、第2熱交換部40は、独立して設けられた熱交換構造45を少なくとも2つ含み、中間集流管80は少なくとも2つであり、少なくとも2つの熱交換構造45は、第1熱交換部10の一端から第1熱交換部10の他端までの延在方向に沿って間隔を置いて設けられる。少なくとも2つの熱交換構造45は、少なくとも2つの中間集流管80に一対一に対応して設けられ、各熱交換構造45は、対応する中間集流管80に接続される。このような構造設定を用いることによって、各熱交換構造45がそれぞれ独立して熱交換するように、各熱交換構造45が対応する中間集流管80を通って第1集流管20及び第2集流管30にそれぞれ連通することを容易にすることができる。なお、少なくとも2つの独立した熱交換構造45の間隔を置いて設けられるレイアウト方向を設定することによって、スペースを十分に利用することを容易にすることができるため、スペースレイアウトのコンパクト性が更に向上するだけでなく、熱交換器の熱交換性能も効果的に向上する。本実施例における第1熱交換部10は第1フィン12を更に含む。
【0081】
好ましくは、本実施例における第2熱交換部40は、独立して設けられた熱交換構造45を2つ含み、2つの熱交換構造45は第1熱交換部10の両端にそれぞれ設けられる。中間集流管80は2つであり、2つの熱交換構造45は、2つの中間集流管80に一対一に対応して設けられ、各熱交換構造45は、対応する中間集流管80に接続される。このような構造設定を用いることによって、風防の役割を効果的に果たし、且つスペースを十分に利用することを容易にすることができるため、構造レイアウトのコンパクト性が向上し、熱交換器の熱交換性能も向上する。
【0082】
本実施例では、第1熱交換管セグメント111と第2熱交換管セグメント112との間には取り付けエリアがあり、取り付けエリアは三角エリアであり、熱交換構造45は三角エリア内に取り付けられ、熱交換構造45の外形は、取り付けエリアに適合した三角形構造又は台形構造であり、熱交換構造45の少なくとも一部は、第1熱交換管セグメント111又は第2熱交換管セグメント112に密着して設けられる。このような構造設定を用いることによって、風防性能の向上、熱交換構造45の設置安定性の向上、構造レイアウトの最適化、構造レイアウトのコンパクト性の向上を図ることを容易にすることができる。熱交換器の熱交換スペースをより十分に利用し、且つ風防の役割を効果的に果たすために、本実施例では、熱交換構造45の外形寸法が第1熱交換部10の第1熱交換管セグメント111と第2熱交換管セグメント112との間のスペースのサイズに完全に一致するようになるように保持して、スペースを十分に利用し、且つある程度の風防の役割を果たす。
【0083】
好ましくは、本実施例における第1熱交換管セグメント111と第2熱交換管セグメント112との間の夾角は三角エリアの頂角を形成し、三角エリアの頂角は三角形構造又は台形構造の頂角と同じである。このような構造設定を用いることによって、第2熱交換部40が取り付けエリア内により良好に充填できるようにすることを容易にすることができ、遮断する役割をより良好に果たすようになる。
【0084】
具体的には、本実施例における熱交換構造45は、高さ方向に沿って間隔を置いて設けられた複数の第3扁平管46を含み、第3扁平管46の入口端は入口管セグメント81に接続され、第3扁平管46の出口端は出口管セグメント82に接続される。このような構造設定を用いることによって、正常な熱交換流路を容易に形成することができることで、熱交換効率を容易に向上させる。
【0085】
本実施例では、第3扁平管46は、順に接続された第1管セグメント461、第2管セグメント462及び第3管セグメント463を含み、第1管セグメント461及び第3管セグメント463は、いずれも、垂直方向、又は垂直方向に対してプリセット角度をなす方向に沿って延在し、第2管セグメント462は、水平方向、又は水平方向に対してプリセット角度をなす方向に沿って延在し、第1管セグメント461の第2管セグメント462から離れた一端は第3扁平管46の入口端を形成し、第3管セグメント463の第2管セグメント462から離れた一端は第3扁平管46の出口端を形成する。このような構造設定を用いることによって、三角形構造を形成することを容易にすることができるだけでなく、完全な熱交換流路を形成することも容易になる。好ましくは、第1管セグメント461及び第3管セグメント463をいずれも垂直方向に対して傾斜して設けることができ、即ち、第1管セグメント461及び第3管セグメント463がいずれも取り付けエリアの内側に向かって傾斜して設けられるようにすることによって、排水を容易にすることができるだけでなく、熱交換面積を増やすことも容易になる。
【0086】
好ましくは、熱交換構造45の底端から熱交換構造45の頂端までの延在方向に沿って、複数の第2管セグメント462の長さは徐々に減少し、複数の第1管セグメント461の長さ、及び/又は、複数の第3管セグメント463の長さは徐々に増加する。好ましくは、複数の第1管セグメント461の長さ及び複数の第3管セグメントの長さを徐々に増加させることによって、取り付けエリアの端部に十分に充填されるようにすることが容易になるように、三角形構造を形成することを容易にすることができるため、風防及び熱交換の役割を効果的に果たすことが容易になる。
【0087】
具体的には、本実施例における第3扁平管46は一体成形構造である。第1管セグメント461と第2管セグメント462との接続箇所を弧状の折り曲げ遷移構造とするか、又は第2管セグメント462と第3管セグメント463との接続箇所を弧状の折り曲げ遷移構造とするか、又は第1管セグメント461と第2管セグメント462との接続箇所、及び第2管セグメント462と第3管セグメント463との接続箇所をいずれも弧状の折り曲げ遷移構造とすることができる。好ましくは、本実施例では、第1管セグメント461と第2管セグメント462との接続箇所、及び第2管セグメント462と第3管セグメント463との接続箇所をいずれも弧状の折り曲げ遷移構造とすることによって、接続箇所における応力集中現象を回避し減少し、遷移をスムーズにすることが容易になり、構造の強度が向上する。具体的には、本実施例では、第3扁平管46は折り曲げることによって成形してもよい。
【0088】
本実施例における2つの三角形構造の熱交換構造45は独立して設けられ、熱交換構造45における第1管セグメント461及び第3管セグメント463は主な熱交換の役割を果たし、第2管セグメント462は、横方向に沿って延在し、主に第1管セグメント461と第3管セグメント463とを連通する役割を果たす。本実施例では、弧状の折り曲げ遷移構造は折り曲げられた円であってもよく、又は折り曲げられた円は扁平にされてもよく、折り曲げられた形態は限定されない。
【0089】
図38から図40に示すように、本出願の実施例11は、第2熱交換部40の熱交換構造45が異なる構造及び接続方式を有する点で、実施例1における熱交換器と主に区別される、熱交換器を提供している。具体的には、本実施例における熱交換器は接続管90を更に含み、接続管90及び中間集流管80は第1熱交換部10の両端にそれぞれ設けられる。第2熱交換部40は、連通するように設けられた2つの熱交換構造45を含み、入口管セグメント81を通って入ってきた流体が2つの熱交換構造45を通った後に出口管セグメント82から排出するように、2つの熱交換構造45は第1熱交換部10の両端にそれぞれ設けられ、一方の熱交換構造45は接続管90に接続され、他方の熱交換構造45は中間集流管80に接続される。このような構造設定を用いることによっても、風防の役割を効果的に果たし、且つスペースを十分に利用することを容易にすることができるため、構造レイアウトのコンパクト性が向上し、熱交換器の熱交換性能も向上する。
【0090】
具体的には、本実施例における第2熱交換部40は第4扁平管47を更に含み、第4扁平管47は、順に接続された第4管セグメント471、第5管セグメント472及び第6管セグメント473を有し、第4管セグメント471及び第6管セグメント473は、いずれも、垂直方向に沿って延在するか、又は垂直方向に対してプリセット角度をなす方向に沿って延在し、第4管セグメント471は、第1熱交換部10の一端に位置し、且つ中間集流管80に接続され、第5管セグメント472は、第1熱交換部10の一端と第1熱交換部10の他端との間に位置し、第6管セグメント473は、第1熱交換部10の他端に位置し、且つ接続管90に接続される。ここで、第4扁平管47は複数であり、複数の第4扁平管47は、中間集流管80の延在方向に沿って間隔を置いて設けられ、複数の第4管セグメント471は一方の熱交換構造45を取り囲んで形成し、複数の第6管セグメント473は他方の熱交換構造45を取り囲んで形成し、一方の熱交換構造45と他方の熱交換構造45とは、複数の第5管セグメント472を介して接続される。このような構造設定を用いることによって、取り付けエリアの効果的な利用が図られ、構造レイアウトがコンパクトになり、熱交換器の熱交換性能も効果的に向上する。
【0091】
好ましくは、本実施例では、第4管セグメント471及び第6管セグメント473をいずれも垂直方向に対してプリセット角度をなす方向に沿って延在させることができることによって、第4管セグメント471及び第6管セグメント473がいずれも第1熱交換管セグメント111と第2熱交換管セグメント112との間の取り付けエリア内に向かって傾斜して設けられることで、排水が容易になり、熱交換面積を増やすことも容易になる。これにより、熱交換構造45の底端(第1熱交換部10の開口端に相当する)から頂端(第1熱交換部10の第1熱交換管セグメント111と第2熱交換管セグメント112との接続箇所に相当する)までの方向に沿って、第5管セグメント472の長さは徐々に減少する。
【0092】
本実施例では、第1熱交換管セグメント111と第2熱交換管セグメント112との間には取り付けエリアがあり、取り付けエリアは三角エリアであり、熱交換構造45の少なくとも一部は、第1熱交換管セグメント111又は第2熱交換管セグメント112に密着して設けられる。複数の第4管セグメント471が取り付けエリアに適合した三角形構造又は台形構造を取り囲んで形成するように、中間集流管80の延在方向に沿う、複数の第4扁平管47の第4管セグメント471の長さは、先ず増加した後に減少する。あるいは、複数の第6管セグメント473が取り付けエリアに適合した三角形構造又は台形構造を取り囲んで形成するように、中間集流管80の延在方向に沿う、複数の第4扁平管47の第6管セグメント473の長さは、先ず増加した後に減少する。あるいは、中間集流管80の延在方向に沿って、複数の第4管セグメント471及び複数の第6管セグメント473の長さをいずれも先ず増加させた後に減少させることによって、複数の第4管セグメント471が取り囲んで形成する一方の熱交換構造45、及び複数の第6管セグメント473が取り囲んで形成する他方の熱交換構造45がいずれも取り付けエリアに適合した三角形構造又は台形構造に取り囲んで形成することができることを容易にする。
【0093】
好ましくは、中間集流管80の延在方向に沿って、複数の第4管セグメント471及び複数の第6管セグメント473の長さをいずれも先ず増加させた後に減少させる。このような構造設定を用いることによって、構造が簡単になり、レイアウトがコンパクトになり、構造レイアウトが最適化され、熱交換性能が向上する。
【0094】
具体的には、第4扁平管47は一体成形構造である。第4管セグメント471と第5管セグメント472との接続箇所を弧状の折り曲げ遷移構造とするか、又は第5管セグメント472と第6管セグメント473との接続箇所を弧状の折り曲げ遷移構造とするか、又は第4管セグメント471と第5管セグメント472との接続箇所、及び第5管セグメント472と第6管セグメント473との接続箇所をいずれも弧状の折り曲げ遷移構造とすることができる。
【0095】
好ましくは、本実施例では、第4管セグメント471と第5管セグメント472との接続箇所、及び第5管セグメント472と第6管セグメント473との接続箇所をいずれも弧状の折り曲げ遷移構造とすることによって、接続箇所における応力集中現象を回避し減少し、遷移をスムーズにすることが容易になり、構造の強度が向上する。具体的には、本実施例では、第4扁平管47は折り曲げることによって成形してもよい。
【0096】
本実施例における第4扁平管47の第4管セグメント471及び第6管セグメント473は主に熱交換の役割を果たし、第5管セグメント472は、第4管セグメント471と第6管セグメント473とを接続する役割を果たし、第5管セグメント472の形状及び構造は限定されない。
【0097】
図41から図55に示すように、本出願の実施例12は、第1熱交換部10及び第2熱交換部40を含み、第1熱交換部10は、互いに接続された第1熱交換アセンブリ13及び第2熱交換アセンブリ14を含み、第1熱交換アセンブリ13は、互いに接続された第1集流管20及び複数の第1熱交換扁平管131を含み、複数の第1熱交換扁平管131は、第1プリセット方向に沿って間隔を置いて設けられる、熱交換器を提供している。第2熱交換アセンブリ14は、第1熱交換アセンブリ13に接続され、互いに接続された第2集流管30及び複数の第2熱交換扁平管141を含み、複数の第2熱交換扁平管141は、第2プリセット方向に沿って間隔を置いて設けられ、第1プリセット方向と第2プリセット方向とはプリセット角度を形成し、第2熱交換部40は、第1熱交換アセンブリ13及び第2熱交換アセンブリ14の端部に設けられ、第1熱交換アセンブリ13、第2熱交換アセンブリ14及び第2熱交換部40は風道を取り囲んで形成する。説明すべきこととして、ここでの風道とは、空気が熱交換器に入る主な流れ通路を指す。具体的には、第1熱交換アセンブリ13、第2熱交換アセンブリ14及び第2熱交換部40は、いずれも接続ジョイントチューブ110を介して接続される。
【0098】
本実施例によって提供される熱交換器を用いて、第1熱交換アセンブリ13、第2熱交換アセンブリ14及び第2熱交換部40が風道を取り囲んで形成することによって、第2熱交換部40が風防の役割を効果的に果たすことができるようにすることが可能であるだけでなく、第1熱交換アセンブリ13、第2熱交換アセンブリ14及び第2熱交換部40がいずれも熱交換することができるようにすることも可能であるため、全体の熱交換面積が増加して、熱交換性能が向上し、スペースの効果的な利用が図られ、スペースレイアウトのコンパクト性が向上する。なお、接続ジョイントチューブ110が第1熱交換アセンブリ13と第2熱交換アセンブリ14とを接続する方式を用いることによって、第1熱交換アセンブリ13の第1熱交換扁平管131をいずれも長くて真っ直ぐな形状の管セグメントとし、第2熱交換アセンブリ14の第2熱交換扁平管141も長くて真っ直ぐな形状の管セグメントとすることができるため、折り曲げ管セグメント構造がなく、構造が簡単である。従って、本実施例によって提供される熱交換器によって、従来技術におけるA型熱交換器が熱交換性能に劣るという技術課題を解決することができる。
【0099】
具体的には、本実施例では、第1熱交換アセンブリ13と第2熱交換アセンブリ14との間には取り付けエリアがあり、第2熱交換部40は取り付けエリア内に位置する。このような取り付け方式を用いると、第2熱交換部40の取り付け位置を更に最適化することを容易にすることができるため、第2熱交換部40全体の構造レイアウトが最適化されるだけでなく、熱交換器全体の熱交換面積を効果的に増やすこともでき、熱交換性能が向上する。
【0100】
本実施例では、取り付けエリアは三角エリアであり、第2熱交換部40は、取り付けエリアに適合した三角形構造又は台形構造であり、第2熱交換部40の少なくとも一部は、第1熱交換アセンブリ13及び第2熱交換アセンブリ14に密着して設けられる。このような構造設定を用いることによって、風防性能の向上、第2熱交換部40の設置安定性の向上、構造レイアウトの最適化、構造レイアウトのコンパクト性の向上を図ることを容易にすることができる。熱交換器の熱交換スペースをより十分に利用し、且つ風防の役割を効果的に果たすために、本実施例では、第2熱交換部40の外形寸法が第1熱交換アセンブリ13と第2熱交換アセンブリ14との間の角度に完全に一致するようになるように保持して、スペースを十分に利用し、且つある程度の風防の役割を果たす。
【0101】
具体的には、本実施例では、第1熱交換アセンブリ13と第2熱交換アセンブリ14との間の夾角は三角エリアの頂角を形成し、三角エリアの頂角は三角形構造の頂角と同じである。このような構造設定を用いることによって、第2熱交換部40が取り付けエリア内により良好に充填できるようにすることを容易にすることができ、遮断する役割をより良好に果たし、風防の役割を効果的に果たすようになる。
【0102】
実施例12では、第2熱交換部40は第3熱交換扁平管48を含み、第3熱交換扁平管48は、順に接続された複数の折り曲げ管セグメントを有し、順に接続された複数の折り曲げ管セグメントの高さは、順に接続された複数の折り曲げ管セグメントの縁部が三角形構造を取り囲んで形成するように、先ず次第に増加するか又は次第に減少するように設けられる。このような構造設定を用いることによって、構造が簡単になり、三角形構造を形成することが容易になり、生産及び製造が容易になるだけでなく、第2熱交換部40内での冷媒の流れ抵抗を低減させることもできる。
【0103】
好ましくは、本実施例では、第3熱交換扁平管48は複数であり、複数の第3熱交換扁平管48は高さ方向に沿って間隔を置いて設けられることによって、折り曲げ管セグメント間の間隔を容易に減少させることができることで、熱交換効率が向上し、風防が効果的になる。具体的には、複数の第3熱交換扁平管48の高さ方向における投影は重複領域を有するため、風防の役割をより良好に果たすことが容易になり、熱交換が効果的になる。
【0104】
具体的には、本実施例における複数の第3熱交換扁平管48の間には第3フィンが設けられる。
【0105】
本実施例では、複数の第3熱交換扁平管48に対する流入及び流出管理を容易にするために、複数の第3熱交換扁平管48の入口端は接続され、複数の第3熱交換扁平管48の出口端は接続される。具体的には、本実施例における第2熱交換部40は第3集流管4100を含み、複数の第3熱交換扁平管48の入口端は一方の第3集流管4100を介して接続され、複数の第3熱交換扁平管48の出口端は他方の第3集流管4100を介して接続される。
【0106】
本出願の実施例13は、第2熱交換部40の構造が異なる点で、実施例12における熱交換器と区別される、熱交換器を提供している。具体的には、本実施例における第2熱交換部40は複数の第3熱交換扁平管48を含み、複数の第3熱交換扁平管48は、第1熱交換アセンブリ13から第2熱交換アセンブリ14までの延在方向に沿って間隔を置いて設けられ、各第3熱交換扁平管48は、いずれも順に接続された複数の折り曲げ管セグメントを有し、複数の第3熱交換扁平管48の折り曲げ管セグメントの高さは、複数の第3熱交換扁平管48の縁部が三角形構造を取り囲んで形成するように、先ず次第に増加するか又は次第に減少するように設けられる。このような構造設定を用いることによって、構造が簡単になり、三角形構造を形成することが容易になり、生産及び製造が容易になる。なお、単一の第3熱交換扁平管48内での冷媒の流れ抵抗を低減させることもできる。
【0107】
具体的には、複数の第3熱交換扁平管48の入口端に対する集中流入を容易にし、複数の第3熱交換扁平管48の出口端に対する集中回収を容易にするために、本実施例における複数の第3熱交換扁平管48の入口端は接続され、複数の第3熱交換扁平管48の出口端は接続される。
【0108】
本実施例では、第2熱交換部40は入口接続管491を更に含み、入口接続管491は、第1熱交換アセンブリ13から第2熱交換アセンブリ14までの延在方向に沿って延在し、複数の第3熱交換扁平管48の入口端はいずれも入口接続管491に接続され、及び/又は、第2熱交換部40は出口接続管492を更に含み、出口接続管492は、第1熱交換アセンブリ13から第2熱交換アセンブリ14までの延在方向に沿って延在し、複数の第3熱交換扁平管48の出口端はいずれも出口接続管492に接続される。
【0109】
好ましくは、本実施例における第2熱交換部40は、入口接続管491及び出口接続管492を含み、入口接続管491は、第1熱交換アセンブリ13から第2熱交換アセンブリ14までの延在方向に沿って延在し、入口接続管491によって複数の第3熱交換扁平管48へ冷媒を集中提供し、出口接続管492によって複数の第3熱交換扁平管48内の冷媒を集中回収することを容易にするために、複数の第3熱交換扁平管48の入口端はいずれも入口接続管491に接続される。
【0110】
本出願は、折り曲げられていない2つの一体型熱交換器(第1熱交換アセンブリ13及び第2熱交換アセンブリ14を含む)を用いて、接続ジョイントチューブ110でV型に接続することによって、折り曲げ熱交換器を適用する際に付いてくる構造の欠点を解決すると同時に、2つの単列熱交換器が接続されるV型の側面に、チューブベルト式熱交換器(第2熱交換部40)を追加することによって、有効な熱交換面積を更に増加させて、熱交換効率を向上させ、構造をコンパクトにし、スペース利用率を高くする。
【0111】
具体的には、本実施例における2つの単列熱交換器用の接続パイプはV型に接続されるため、折り曲げセグメントがなく、V型の側面にチューブベルト式熱交換器を充填することによって、熱交換面積を増加させると同時に、風防の役割を果たすことができる。
【0112】
実施例12では、チューブベルト熱交換器における冷媒の流れ抵抗を低減させるために、3つの扁平管を重ねて三角形に折り曲げて、V型単列熱交換器に並列に接続することができるが、選択的には、V型の側面の限られたスペース内で、2つ又は4つの扁平管を重ねて三角形、及び台形等の他の形状に折り曲げて、流れ抵抗を低減させ、V型単列熱交換器に接続してもよい。
【0113】
実施例13では、チューブベルト熱交換器における冷媒の流れ抵抗を低減させるために、扁平管を3つの出入口に折り曲げて三角形を形成し、V型単列熱交換器に接続することができるが、選択的には、2つ又は4つに折り曲げて三角形又は台形等を形成してもよい。
【0114】
以上の説明から分かるように、本出願の実施例12及び実施例13は、以下のような技術的効果を実現している。有効な熱交換面積を増加させて、熱交換効率を向上させ、構造をコンパクトにし、スペース利用率を高くする。
【0115】
図1から図10に示すように、本出願の実施例は、折り曲げ扁平管構造を含み、折り曲げ扁平管構造は、熱交換入口部、熱交換出口部、並びに熱交換入口部及び熱交換出口部のいずれにも連通する折り曲げられた熱交換流路構造を有する、熱交換アセンブリを提供している。ここで、折り曲げ扁平管構造の縁部は三角形構造又は台形構造を取り囲んで形成する。
【0116】
本実施例によって提供される熱交換アセンブリの構造を用いると、具体的に使用する際に、A型熱交換アセンブリにおける板金部材を上記の熱交換アセンブリ構造に置き換えることによって、A型熱交換器に対する風防の役割を果たし、構造のコンパクト性を向上させることができるだけでなく、A型熱交換器全体の熱交換効果を効果的に向上させることもできる。従って、本実施例によって提供される熱交換アセンブリを用いることによって、A型熱交換器の熱交換性能を効果的に向上させることを容易にすることができる。
【0117】
実施例1では、折り曲げ扁平管構造は第1扁平管11を含み、第1扁平管11は、水平方向に沿って間隔を置いて連通するように設けられた複数の第1熱交換管セグメント111を含み、第1熱交換管セグメント111はいずれも垂直方向に沿って延在する。
【0118】
具体的には、本実施例における複数の第1熱交換管セグメント111の高さは先ず増加した後に減少し、第1扁平管11の一端は熱交換入口部を形成し、第1扁平管11の他端は熱交換出口部を形成する。このような構造設定を用いることによって、1つの折り曲げられた第1扁平管11のみによって折り曲げ扁平管構造を形成することができるため、構造が簡単であり、製造及び実現が容易であり、製造コストが効果的に削減される。
【0119】
本実施例では、熱交換アセンブリは、第1集流管20及び第2集流管30を更に含み、熱交換入口部は第1集流管20に接続され、熱交換出口部は第2集流管30に接続される。
【0120】
本実施例における熱交換アセンブリは単回路チューブベルト式構造であり、熱交換アセンブリ全体の寸法が小さい場合に、この構造形態を考えてもよい。
【0121】
本出願の実施例2は、折り曲げ扁平管構造は第1扁平管11を含み、第1扁平管11は、水平方向に沿って間隔を置いて連通するように設けられた複数の第1熱交換管セグメント111を含み、第1熱交換管セグメント111はいずれも垂直方向に沿って延在する、熱交換アセンブリを提供している。第1扁平管11は複数であり、複数の第1扁平管11は水平方向に沿って間隔を置いて設けられ、熱交換入口部は第1扁平管11の第1熱交換入口を複数含み、熱交換出口部は第1扁平管11の第1熱交換出口を複数含み、複数の第1扁平管11の複数の第1熱交換管セグメント111の高さは先ず増加した後に減少する。このような構造設定を用いることによって、水平方向に沿って間隔を置いて設けられた複数の第1扁平管11によって、折り曲げ扁平管構造の縁部が三角形構造又は台形構造を取り囲んで形成することを容易にすることができる。なお、複数の第1扁平管11を設けることによって、1つの扁平管の構造と比べて、各第1扁平管11内の熱交換流路の長さを減少させることができるため、冷媒の熱交換抵抗を低減させて、熱交換効果を向上させることが容易になる。
【0122】
具体的には、本実施例における複数の第1熱交換入口は間隔を置いて設けられ、複数の第1熱交換出口は間隔を置いて設けられる。熱交換アセンブリは、第1集流管20及び/又は第2集流管30を更に含み、複数の第1熱交換入口はいずれも第1集流管20に接続され、第1集流管20は、複数の第1熱交換入口が間隔を置いて配置される方向に沿って延在し、複数の第1熱交換出口はいずれも第2集流管30に接続され、第2集流管30は、複数の第1熱交換出口が間隔を置いて配置される方向に沿って延在する。
【0123】
好ましくは、本実施例における熱交換アセンブリは、第1集流管20及び第2集流管30を更に含み、複数の第1熱交換入口はいずれも第1集流管20に接続され、第1集流管20は、複数の第1熱交換入口が間隔を置いて配置される方向に沿って延在し、複数の第1熱交換出口はいずれも第2集流管30に接続され、第2集流管30は、複数の第1熱交換出口が間隔を置いて配置される方向に沿って延在する。このような構造設定を用いることによって、第1集流管20によって複数の第1熱交換入口へそれぞれ冷媒を提供することを容易にすることができ、第2集流管30によって複数の第1熱交換出口から流出する冷媒を容易に収集することができる。
【0124】
本実施例における熱交換アセンブリは多回路チューブベルト式構造であり、熱交換器の寸法が長い場合に、この構造を用いて、冷媒の流れ抵抗が大きくなることを回避し、熱交換性能に影響を与えることを回避することを考えてもよい。
【0125】
本出願の実施例3は、折り曲げ扁平管構造は第1扁平管11を含み、第1扁平管11は、水平方向に沿って間隔を置いて連通するように設けられた複数の第1熱交換管セグメント111を含み、第1熱交換管セグメント111はいずれも垂直方向に沿って延在する、熱交換アセンブリを提供している。具体的には、本実施例における第1扁平管11の複数の第1熱交換管セグメント111の高さは先ず増加した後に減少し、第1扁平管11は複数であり、複数の第1扁平管11は垂直方向に沿って間隔を置いて設けられる。このような構造設定を用いることによって、熱交換効果が効果的に向上することが容易になるように、熱交換流路の数を効果的に増やすことを容易にすることができる。本実施例における構造は複数の単回路チューブベルト式構造であり、小さい寸法の熱交換アセンブリにも適用される。
【0126】
具体的には、本実施例における熱交換アセンブリは、第1集流管20及び第2集流管30を含み、熱交換入口部は第1扁平管11の第1熱交換入口を複数含み、熱交換出口部は第1扁平管11の第1熱交換出口を複数含み、複数の第1熱交換入口はいずれも第1集流管20(第1集流管は入口集流管であってもよい)に接続され、複数の第1熱交換出口はいずれも第2集流管30(第2集流管は出口集流管であってもよい)に接続される。
【0127】
本出願の実施例4は、折り曲げ扁平管構造は第1扁平管11を含み、第1扁平管11は、水平方向に沿って間隔を置いて連通するように設けられた複数の第1熱交換管セグメント111を含み、第1熱交換管セグメント111はいずれも垂直方向に沿って延在する、熱交換アセンブリを提供している。本実施例における熱交換アセンブリの第1扁平管11の複数の第1熱交換管セグメント111の高さは先ず増加した後に減少し、折り曲げ扁平管構造は第2扁平管41を更に含み、第2扁平管41は、水平方向に沿って間隔を置いて連通した複数の第2熱交換管セグメント112を含み、第2熱交換管セグメント112は垂直方向に沿って延在し、複数の第2熱交換管セグメント112の高さは同じであり、複数の第1熱交換管セグメント111は、複数の第2熱交換管セグメント112の上方に取り付けられる。このような構造設定を用いることによって、縁部が三角形構造又は台形構造である折り曲げ扁平管構造を容易に形成することができる。なお、第1扁平管11及び第2扁平管41のレイアウトを設定することによって、熱交換アセンブリの構造レイアウトも最適化され、熱交換アセンブリの構造コンパクト性が向上し、各扁平管内の熱交換流路の長さが減少し、更には対応する扁平管内の流体抵抗が低減される。
【0128】
本出願の実施例5は、折り曲げ扁平管構造は、複数の第1傾斜セグメント4131及び複数の第2傾斜セグメント4141を含み、複数の第1傾斜セグメント4131は、複数の第2傾斜セグメント4141に一対一に対応して設けられ、各第1傾斜セグメント4131と対応する第2傾斜セグメント4141とは、接続されて三角形構造を形成するように、対応して設けられる、熱交換アセンブリを提供している。具体的には、複数の第1傾斜セグメント4131は水平方向に沿って間隔を置いて設けられ、複数の第2傾斜セグメント4141は水平方向に沿って間隔を置いて設けられ、最も外側に位置する第1傾斜セグメント4131と最も外側に位置する第2傾斜セグメント4141とは、折り曲げ扁平管構造の縁部を形成し、且つ三角形構造又は台形構造を取り囲んで形成する。
【0129】
本出願の実施例6は、折り曲げ扁平管構造は、第3扁平管46及び第4扁平管47を含み、第3扁平管46は、水平方向に沿って間隔を置いて連通するように設けられた複数の第3熱交換管セグメントを含み、第4扁平管47は、水平方向に沿って間隔を置いて連通するように設けられた複数の第4熱交換管セグメントを含み、各第3熱交換管セグメントは第1傾斜セグメント4131を含み、各第4熱交換管セグメントは第2傾斜セグメント4141を含み、複数の第1傾斜セグメント4131は、複数の第2傾斜セグメント4141に一対一に対応して設けられ、各第1傾斜セグメント4131と対応する第2傾斜セグメント4141とは、三角形構造を取り囲んで形成するように、当接する、熱交換アセンブリを提供している。このような構造設定を用いることによって、折り曲げ扁平管構造の構造レイアウトを最適化し、構造設定のコンパクト性を向上させることを容易にすることができる。具体的には、本実施例における第3熱交換管セグメントは第1垂直セグメント4132を更に含み、第1垂直セグメント4132は、第1傾斜セグメント4131の下方に位置し、且つ第1傾斜セグメント4131に連通し、第4熱交換管セグメントは第2垂直セグメント4142を更に含み、第2垂直セグメント4142は、第2傾斜セグメント4141の下方に位置し、且つ第2傾斜セグメント4141に連通する。
【0130】
好ましくは、本実施例における熱交換アセンブリは第6扁平管4120を更に含んでもよく、第6扁平管4120は第3扁平管46と第4扁平管47との間に位置し、第6扁平管4120は、水平方向に沿って間隔を置いて連通するように設けられた第6熱交換管セグメント、第7熱交換管セグメント及び第8熱交換管セグメントを有し、第6熱交換管セグメントは、互いに接続された第6垂直セグメント及び第6傾斜セグメントを含み、第6傾斜セグメントは第6垂直セグメントの上方に位置し、第7熱交換管セグメントは第7垂直セグメントを含み、第8熱交換管セグメントは、互いに接続された第8垂直セグメント及び第8傾斜セグメントを含み、第8傾斜セグメントは第8垂直セグメントの上方に位置する。ここで、第6熱交換管セグメントは第3熱交換管セグメントに近接して設けられ、第7熱交換管セグメントは第4熱交換管セグメントに近接して設けられ、第6傾斜セグメントと第8傾斜セグメントとは三角形構造を取り囲んで形成し、第7垂直セグメントの少なくとも一部は、第6傾斜セグメントと第8傾斜セグメントとが取り囲んで形成する三角形のエリア内に位置する。このような構造設定を用いて、熱交換アセンブリが第3扁平管46、第4扁平管47及び第6扁平管4120を含むようにすることによって、熱交換アセンブリの構造レイアウトを最適化し、熱交換アセンブリの構造コンパクト性を向上させることを容易にすることができるだけでなく、各扁平管内の熱交換流路の長さを減少させて、熱交換抵抗を低減させることもできる。
【0131】
具体的には、本実施例における熱交換アセンブリは、第3接続管53及び第4接続管54を更に含み、熱交換入口部は、第3扁平管46の第3熱交換入口、第4扁平管47の第4熱交換入口、及び第6扁平管4120の第6熱交換入口を含み、熱交換出口部は、第3扁平管46の第3熱交換出口、第4扁平管47の第4熱交換出口、及び第6扁平管4120の第6熱交換出口を含む。第3接続管53は、第3熱交換入口、第4熱交換入口及び第6熱交換入口が間隔を置いて配置される方向に沿って延在し、第3熱交換入口、第4熱交換入口及び第6熱交換入口はいずれも第3接続管53に接続される。第4接続管54は、第3熱交換出口、第4熱交換出口及び第6熱交換出口が間隔を置いて配置される方向に沿って延在し、第3熱交換出口、第4熱交換出口及び第6熱交換出口はいずれも第4接続管54に接続される。
【0132】
本出願の実施例7は、折り曲げ扁平管構造は第5扁平管4110を含み、第5扁平管4110は、垂直方向に沿って間隔を置いて連通した複数の第5熱交換管セグメントを含み、各第5熱交換管セグメントは、互いに接続された第3傾斜セグメント4151及び第4傾斜セグメント4152を含み、第3傾斜セグメント4151と第4傾斜セグメント4152とは三角形構造を取り囲んで形成する、熱交換アセンブリを提供している。このような構造設定を用いることによって、熱交換アセンブリの構造レイアウトを最適化し、熱交換アセンブリの構造コンパクト性を向上させることを容易にすることができ、三角形構造を取り囲んで形成することも容易になる。
【0133】
具体的には、本実施例における第3傾斜セグメント4151の第4傾斜セグメント4152から離れた一端には第3垂直セグメント4153が設けられ、第4傾斜セグメント4152の第3傾斜セグメント4151から離れた一端には第4垂直セグメント4154が設けられる。
【0134】
具体的には、本実施例における第5扁平管4110は複数であり、複数の第5扁平管4110は、三角形構造の外側から内側に向かう方向に沿って間隔を置いて配置される。好ましくは、第5扁平管4110は2つであってもよく、一方の第5扁平管4110の第5熱交換入口と第5熱交換出口との間には取り付けエリアがあり、他方の第5扁平管4110はこの取り付けエリア内に取り付けられるため、上記の構造レイアウトがコンパクトになる。
【0135】
本実施例では、熱交換アセンブリは、第5接続管55及び第6接続管56を更に含み、複数の第5熱交換入口はいずれも第5接続管55に接続され、複数の第6熱交換入口はいずれも第6接続管56に接続される。
【0136】
上記の全ての実施例では、単回路のチューブベルト式構造の場合、冷媒の流れ抵抗が小さいため、いずれも全体寸法が小さい熱交換アセンブリに適用することができる。多回路のチューブベルト式構造の場合、冷媒の流れ抵抗が大きいため、いずれも全体寸法が大きい熱交換アセンブリに適用することができる。
【0137】
上記の全ての実施例では、熱交換入口部及び熱交換出口部は、いずれも間隔を置いて熱交換アセンブリの底部に設けられる。
【0138】
図56から図65に示すように、本出願の実施例は、第2熱交換部40は折り曲げ扁平管構造であり、折り曲げ扁平管構造は、熱交換入口部、熱交換出口部、並びに熱交換入口部及び熱交換出口部のいずれにも連通する折り曲げられた熱交換流路構造を有する、熱交換器を提供している。ここで、折り曲げ扁平管構造の縁部は三角形構造又は台形構造を取り囲んで形成する。
【0139】
本実施例によって提供される熱交換器の構造を用いると、具体的に使用する際に、A型熱交換器における板金部材を上記の熱交換器構造に置き換えることによって、A型熱交換器に対する風防の役割を果たし、構造のコンパクト性を向上させることができるだけでなく、A型熱交換器全体の熱交換効果を効果的に向上させることもできる。従って、本実施例によって提供される熱交換器を用いることによって、A型熱交換器の熱交換性能を効果的に向上させることを容易にすることができる。
【0140】
実施例14では、折り曲げ扁平管構造は第5扁平管4110を含み、第5扁平管4110は、水平方向に沿って間隔を置いて連通するように設けられた複数の第5熱交換管セグメント4111を含み、第5熱交換管セグメント4111はいずれも垂直方向に沿って延在する。
【0141】
具体的には、本実施例における複数の第5熱交換管セグメント4111の高さは先ず増加した後に減少し、第5扁平管4110の一端は熱交換入口部を形成し、第5扁平管4110の他端は熱交換出口部を形成する。このような構造設定を用いることによって、1つの折り曲げられた第5扁平管4110のみによって折り曲げ扁平管構造を形成することができるため、構造が簡単であり、製造及び実現が容易であり、製造コストが効果的に削減される。
【0142】
本実施例では、熱交換器は、第1集流管20(入口集流管であってもよい)及び第2集流管30(出口集流管であってもよい)を更に含み、熱交換入口部は第1集流管20に接続され、熱交換出口部は第2集流管30に接続される。
【0143】
本実施例における熱交換器は単回路チューブベルト式構造であり、熱交換器全体の寸法が小さい場合に、この構造形態を考えてもよい。
【0144】
本出願の実施例15は、折り曲げ扁平管構造は第5扁平管4110を含み、第5扁平管4110は、水平方向に沿って間隔を置いて連通するように設けられた複数の第5熱交換管セグメント4111を含み、第5熱交換管セグメント4111はいずれも垂直方向に沿って延在する、熱交換器を提供している。第5扁平管4110は複数であり、複数の第5扁平管4110は水平方向に沿って間隔を置いて設けられ、熱交換入口部は第5扁平管4110の第1熱交換入口を複数含み、熱交換出口部は第5扁平管4110の第1熱交換出口を複数含み、複数の第5扁平管4110の複数の第5熱交換管セグメント4111の高さは先ず増加した後に減少する。このような構造設定を用いることによって、水平方向に沿って間隔を置いて設けられた複数の第5扁平管4110によって、折り曲げ扁平管構造の縁部が三角形構造又は台形構造を形成することを容易にすることができる。なお、複数の第5扁平管4110を設けることによって、1つの扁平管の構造と比べて、各第5扁平管4110内の熱交換流路の長さを減少させることができるため、冷媒の熱交換抵抗を低減させて、熱交換効果を向上させることが容易になる。
【0145】
具体的には、本実施例における複数の第1熱交換入口は間隔を置いて設けられ、複数の第1熱交換出口は間隔を置いて設けられる。熱交換器は、第1接続管路120及び/又は第2接続管路130を更に含み、複数の第1熱交換入口はいずれも第1接続管路120に接続され、第1接続管路120は、複数の第1熱交換入口が間隔を置いて配置される方向に沿って延在し、複数の第1熱交換出口はいずれも第2接続管路130に接続され、第2接続管路130は、複数の第1熱交換出口が間隔を置いて配置される方向に沿って延在する。
【0146】
好ましくは、本実施例における熱交換器は、第1接続管路120及び第2接続管路130を更に含み、複数の第1熱交換入口はいずれも第1接続管路120に接続され、第1接続管路120は、複数の第1熱交換入口が間隔を置いて配置される方向に沿って延在し、複数の第1熱交換出口はいずれも第2接続管路130に接続され、第2接続管路130は、複数の第1熱交換出口が間隔を置いて配置される方向に沿って延在する。このような構造設定を用いることによって、第1接続管路120によって複数の第1熱交換入口へそれぞれ冷媒を提供することを容易にすることができ、第2接続管路130によって複数の第1熱交換出口から流出する冷媒を容易に収集することができる。
【0147】
本実施例における熱交換器は多回路チューブベルト式構造であり、熱交換器の寸法が長い場合に、この構造を用いて、冷媒の流れ抵抗が大きくなることを回避し、熱交換性能に影響を与えることを回避することを考えてもよい。
【0148】
本出願の実施例16は、折り曲げ扁平管構造は第5扁平管4110を含み、第5扁平管4110は、水平方向に沿って間隔を置いて連通するように設けられた複数の第5熱交換管セグメント4111を含み、第5熱交換管セグメント4111はいずれも垂直方向に沿って延在する、熱交換器を提供している。具体的には、本実施例における第5扁平管4110の複数の第5熱交換管セグメント4111の高さは先ず増加した後に減少し、第5扁平管4110は複数であり、複数の第5扁平管4110は垂直方向に沿って間隔を置いて設けられる。このような構造設定を用いることによって、熱交換効果が効果的に向上することが容易になるように、熱交換流路の数を効果的に増やすことを容易にすることができる。本実施例における構造は複数の単回路チューブベルト式構造であり、小さい寸法の熱交換器にも適用される。
【0149】
具体的には、本実施例における熱交換器は、第1集流管20及び第2集流管30を含み、熱交換入口部は第5扁平管4110の第1熱交換入口を複数含み、熱交換出口部は第5扁平管4110の第1熱交換出口を複数含み、複数の第1熱交換入口はいずれも第1集流管20に接続され、複数の第1熱交換出口はいずれも第2集流管30に接続される。
【0150】
本出願の実施例17は、折り曲げ扁平管構造は第5扁平管4110を含み、第5扁平管4110は、水平方向に沿って間隔を置いて連通するように設けられた複数の第5熱交換管セグメント4111を含み、第5熱交換管セグメント4111はいずれも垂直方向に沿って延在する、熱交換器を提供している。本実施例における熱交換器の第5扁平管4110の複数の第5熱交換管セグメント4111の高さは先ず増加した後に減少し、折り曲げ扁平管構造は第6扁平管4120を更に含み、第6扁平管4120は、水平方向に沿って間隔を置いて連通した複数の第6熱交換管セグメント4121を含み、第6熱交換管セグメント4121は垂直方向に沿って延在し、複数の第6熱交換管セグメント4121の高さは同じであり、複数の第5熱交換管セグメント4111は、複数の第6熱交換管セグメント4121の上方に取り付けられる。このような構造設定を用いることによって、縁部が三角形構造又は台形構造である折り曲げ扁平管構造を容易に形成することができる。なお、第5扁平管4110及び第6扁平管4120のレイアウトを設定することによって、熱交換器の構造レイアウトも最適化され、熱交換アセンブリの構造コンパクト性が向上し、各扁平管内の熱交換流路の長さが減少し、更には対応する扁平管内の流体抵抗が低減される。
【0151】
本出願の実施例18は、折り曲げ扁平管構造は、複数の第1傾斜セグメント4131及び複数の第2傾斜セグメント4141を含み、複数の第1傾斜セグメント4131は、複数の第2傾斜セグメント4141に一対一に対応して設けられ、各第1傾斜セグメント4131と対応する第2傾斜セグメント4141とは、接続されて三角形構造を形成するように、対応して設けられる、熱交換器を提供している。具体的には、複数の第1傾斜セグメント4131は水平方向に沿って間隔を置いて設けられ、複数の第2傾斜セグメント4141は水平方向に沿って間隔を置いて設けられ、最も外側に位置する第1傾斜セグメント4131と最も外側に位置する第2傾斜セグメント4141とは、折り曲げ扁平管構造の縁部を形成し、且つ三角形構造又は台形構造を取り囲んで形成する。
【0152】
本出願の実施例19は、折り曲げ扁平管構造は、第7扁平管4130及び第8扁平管4140を含み、第7扁平管4130は、水平方向に沿って間隔を置いて連通するように設けられた複数の第3熱交換管セグメントを含み、第8扁平管4140は、水平方向に沿って間隔を置いて連通するように設けられた複数の第4熱交換管セグメントを含み、各第3熱交換管セグメントは第1傾斜セグメント4131を含み、各第4熱交換管セグメントは第2傾斜セグメント4141を含み、複数の第1傾斜セグメント4131は、複数の第2傾斜セグメント4141に一対一に対応して設けられ、各第1傾斜セグメント4131と対応する第2傾斜セグメント4141とは、三角形構造を取り囲んで形成するように、当接する、熱交換器を提供している。このような構造設定を用いることによって、折り曲げ扁平管構造の構造レイアウトを最適化し、構造設定のコンパクト性を向上させることを容易にすることができる。具体的には、本実施例における第3熱交換管セグメントは第1垂直セグメント4132を更に含み、第1垂直セグメント4132は、第1傾斜セグメント4131の下方に位置し、且つ第1傾斜セグメント4131に連通し、第4熱交換管セグメントは第2垂直セグメント4142を更に含み、第2垂直セグメント4142は、第2傾斜セグメント4141の下方に位置し、且つ第2傾斜セグメント4141に連通する。
【0153】
好ましくは、本実施例における熱交換器は第10扁平管4160を更に含んでもよく、第10扁平管4160は第7扁平管4130と第8扁平管4140との間に位置し、第10扁平管4160は、水平方向に沿って間隔を置いて連通するように設けられた第6熱交換管セグメント、第7熱交換管セグメント及び第8熱交換管セグメントを有し、第6熱交換管セグメントは、互いに接続された第6垂直セグメント及び第6傾斜セグメントを含み、第6傾斜セグメントは第6垂直セグメントの上方に位置し、第7熱交換管セグメントは第7垂直セグメントを含み、第8熱交換管セグメントは、互いに接続された第8垂直セグメント及び第8傾斜セグメントを含み、第8傾斜セグメントは第8垂直セグメントの上方に位置する。ここで、第6熱交換管セグメントは第3熱交換管セグメントに近接して設けられ、第7熱交換管セグメントは第4熱交換管セグメントに近接して設けられ、第6傾斜セグメントと第8傾斜セグメントとは三角形構造を取り囲んで形成し、第7垂直セグメントの少なくとも一部は、第6傾斜セグメントと第8傾斜セグメントとが取り囲んで形成する三角形のエリア内に位置する。このような構造設定を用いることによって、熱交換器が第7扁平管4130、第8扁平管4140及び第10扁平管4160を含むようにすることによって、熱交換器の構造レイアウトを最適化し、熱交換器の構造コンパクト性を向上させることを容易にすることができるだけでなく、各扁平管内の熱交換流路の長さを減少させて、熱交換抵抗を低減させることもできる。
【0154】
具体的には、本実施例における熱交換器は、第3接続管路140及び第4接続管路150を更に含み、熱交換入口部は、第7扁平管4130の第3熱交換入口、第8扁平管4140の第4熱交換入口、及び第10扁平管4160の第6熱交換入口を含み、熱交換出口部は、第7扁平管4130の第3熱交換出口、第8扁平管4140の第4熱交換出口、及び第10扁平管4160の第6熱交換出口を含む。第3接続管路140は、第3熱交換入口、第4熱交換入口及び第6熱交換入口が間隔を置いて配置される方向に沿って延在し、第3熱交換入口、第4熱交換入口及び第6熱交換入口はいずれも第3接続管路140に接続される。第4接続管路150は、第3熱交換出口、第4熱交換出口及び第6熱交換出口が間隔を置いて配置される方向に沿って延在し、第3熱交換出口、第4熱交換出口及び第6熱交換出口はいずれも第4接続管路150に接続される。
【0155】
本出願の実施例7は、折り曲げ扁平管構造は第9扁平管4150を含み、第9扁平管4150は、垂直方向に沿って間隔を置いて連通した複数の第5熱交換管セグメントを含み、各第5熱交換管セグメントは、互いに接続された第3傾斜セグメント4151及び第4傾斜セグメント4152を含み、第3傾斜セグメント4151と第4傾斜セグメント4152とは三角形構造を取り囲んで形成する、熱交換器を提供している。このような構造設定を用いることによって、熱交換器の構造レイアウトを最適化し、熱交換器の構造コンパクト性を向上させることを容易にすることができ、三角形構造を取り囲んで形成することも容易になる。
【0156】
具体的には、本実施例における第3傾斜セグメント4151の第4傾斜セグメント4152から離れた一端には第3垂直セグメント4153が設けられ、第4傾斜セグメント4152の第3傾斜セグメント4151から離れた一端には第4垂直セグメント4154が設けられる。
【0157】
具体的には、本実施例における第9扁平管4150は複数であり、複数の第9扁平管4150は、三角形構造の外側から内側に向かう方向に沿って間隔を置いて配置される。好ましくは、第9扁平管4150は2つであってもよく、一方の第9扁平管4150の第5熱交換入口と第5熱交換出口との間には取り付けエリアがあり、他方の第9扁平管4150はこの取り付けエリア内に取り付けられるため、上記の構造レイアウトがコンパクトになる。
【0158】
本実施例では、熱交換器は、第5接続管路160及び第6接続管路170を更に含み、複数の第5熱交換入口はいずれも第5接続管路160に接続され、複数の第6熱交換入口はいずれも第6接続管路170に接続される。
【0159】
上記の全ての実施例では、単回路のチューブベルト式構造の場合、冷媒の流れ抵抗が小さいため、いずれも全体寸法が小さい熱交換器に適用することができる。多回路のチューブベルト式構造の場合、冷媒の流れ抵抗が大きいため、いずれも全体寸法が大きい熱交換器に適用することができる。
【0160】
上記の全ての実施例では、熱交換入口部及び熱交換出口部は、いずれも間隔を置いて熱交換器の底部に設けられる。
【0161】
本出願の上記の実施例は以下のような技術的効果を実現している。熱交換面積を増加させて、熱交換性能を向上させ、熱交換器のスペースレイアウトを最適化し、熱交換器のスペースを十分に利用し、構造設定のコンパクト性を向上させ、風防を効果的にする。
【0162】
ここで用いられる用語は、具体的な実施形態を説明するためのものにすぎず、本出願による例示的な実施形態を限定することを意図するものではないことに注意すべきである。ここで用いられるように、文脈上明確な指摘がなされていない限り、単数形式は複数形式を含むことも意図し、更に、本明細書において、「包含する」及び/又は「含む」という用語が用いられる場合、特徴、ステップ、操作、デバイス、アセンブリ及び/又はそれらの組み合わせが存在することを意味することも理解されるべきである。
【0163】
特に具体的に説明しない限り、これらの実施例に記載された部材及びステップの相対的な配置、数式及び数値は、本出願の範囲を限定するものではない。同時に、説明の便宜上、図面に示す各部分の寸法は実際の比率関係で描かれたものではないことは理解されるべきである。当業者に既に知られている技術、方法及び機器については詳細な説明を省略する場合があるが、必要に応じて、当該技術、方法及び機器は、承認された明細書の一部としてみなされるべきである。ここで示し且つ説明した全ての例では、いずれの具体的な値も例示的なものにすぎず、限定するためのものではないと解釈すべきである。従って、例示的な実施例の他の例は、異なる値を有してもよい。類似した符号及び文字は、以下の図面において類似したものを表すため、あるものが1つの図面において定義されると、その後の図面においては、それについて更に説明する必要がないことに注意すべきである。
【0164】
本出願の説明において、「前、後、上、下、左、右」、「横方向、縦方向、垂直、水平」及び「頂、底」等のような方位用語で表される方位又は位置関係は、一般的に、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであるが、本出願の説明を容易にし、且つ簡潔にするためのものにすぎず、逆の説明がない場合、これらの方位用語は、示された装置又は素子が必ずしも特定の方位を有するか、あるいは、特定の方位で構成し操作されることを示し且つ暗示するものではないため、本出願の保護範囲を限定するものとして理解されるべきではなく、「内、外」という方位用語は、各部材自体の輪郭に対する内、外である。
【0165】
説明の便宜上、ここでは「…の上に」、「…の上方に」、「…の上面に」、「上の」等のような空間相対用語を用いて、図に示すような1つのデバイス又は特徴と他のデバイス又は特徴との空間位置関係を説明することができる。空間相対用語は、デバイスの図に記載された方位以外の、使用又は操作中の異なる方位を包含することを意図するものであることは理解されるべきである。例えば、図面中のデバイスの上下が逆さまになると、「他のデバイス又は構造の上方に」又は「他のデバイス又は構造の上に」と説明されたデバイスは、その後「他のデバイス又は構造の下方に」又は「他のデバイス又は構造の下に」と位置付けられることになる。よって、例示的な用語「…の上方に」は、「…の上方に」及び「…の下方に」の2つの方位を含むことができる。このデバイスは、他の異なる方法で位置付けし(90度回転又は他の方位に位置させ)、且つここで用いられる空間の相対的な説明について対応する解釈を行うこともできる。
【0166】
更に、説明すべきこととして、「第1」、「第2」等の用語を用いて部品を限定することは、対応する部品を区別するためのものにすぎず、特に説明がない限り、上記用語は特別な意味を持たないため、本出願の保護範囲を限定するものとして理解されるべきではない。
【0167】
上述したものは、本出願の好ましい実施例にすぎず、本出願を制限するためのものではなく、当業者にとって、本出願は様々な変更及び変化が可能である。本出願の精神及び原則の範囲内でなされたいかなる修正、同等の置換、改良等はいずれも本出願の保護範囲内に含まれるべきである。
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【国際調査報告】