(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-16
(54)【発明の名称】画像センサ用安定化アセンブリ
(51)【国際特許分類】
G03B 5/00 20210101AFI20240808BHJP
G03B 30/00 20210101ALI20240808BHJP
G02B 7/04 20210101ALI20240808BHJP
H04N 23/50 20230101ALI20240808BHJP
H04N 23/57 20230101ALI20240808BHJP
【FI】
G03B5/00 J
G03B30/00
G02B7/04 E
H04N23/50
H04N23/57
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024505598
(86)(22)【出願日】2021-08-19
(85)【翻訳文提出日】2024-03-01
(86)【国際出願番号】 US2021046663
(87)【国際公開番号】W WO2023022718
(87)【国際公開日】2023-02-23
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502208397
【氏名又は名称】グーグル エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Google LLC
【住所又は居所原語表記】1600 Amphitheatre Parkway 94043 Mountain View, CA U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジー,スーヤオ
(72)【発明者】
【氏名】ガオ,ルー
【テーマコード(参考)】
2H044
2K005
5C122
【Fターム(参考)】
2H044BE09
2K005AA04
2K005CA02
2K005CA23
2K005CA44
2K005CA53
5C122EA41
5C122EA52
5C122EA68
5C122FD01
5C122GC07
5C122GE05
5C122GE11
5C122HA75
5C122HA82
5C122HB01
(57)【要約】
センサ安定化アセンブリは、第1の電磁アセンブリおよび第2の電磁アセンブリの第1の部分を含み、ハウジング開口を規定するハウジングと、第1のフレームとハウジングとの間の相対運動を可能にし、第1のフレーム開口を規定する第1のガイドを有する第1のフレームと、第2のフレームと第1のフレームとの間の相対運動を可能にする第2のガイドを有する第2のフレームと、を含む。第2のフレームは、第1の部分と相互作用して第1のフレームおよび第2のフレームをハウジングに対して移動させるように適合される第1の電磁アセンブリの第2の部分と、第1の部分と相互作用して第2のフレームを第1のフレームおよびハウジングに対して移動させるように適合されている第2の電磁アセンブリの第2の部分と、を含む。センサが第2のフレームに結合され、ハウジング開口および第1のフレーム開口を通して光を捕捉する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の電磁アセンブリの第1の部分と第2の電磁アセンブリの第1の部分とを含み、ハウジング開口を規定するハウジングと、
前記ハウジングの下側に移動可能に取り付けられ、第1の方向に沿った第1のフレームと前記ハウジングとの間の相対運動を可能にする複数の第1のガイドを有し、第1のフレーム開口を規定する前記第1のフレームと、
前記第1のフレームの下側に移動可能に取り付けられ、前記第1の方向を横切る第2の方向に沿った第2のフレームと前記第1のフレームとの間の相対運動を可能にする複数の第2のガイドを有する前記第2のフレームと、
前記第2のフレームに結合されるセンサとを含み、
前記第2のフレームは、前記第1の電磁アセンブリが通電されて、前記第1のフレームおよび前記第2のフレームの両方を前記ハウジングに対して前記第1の方向に沿って移動させるとき、前記第1の電磁アセンブリの前記第1の部分と電磁的に相互作用するように適合される前記第1の電磁アセンブリの第2の部分を含み、
前記第2のフレームは、前記第2の電磁アセンブリが通電されて、前記第2のフレームを前記第1のフレームおよび前記ハウジングの両方に対して前記第2の方向に沿って移動させるとき、前記第2の電磁アセンブリの前記第1の部分と電磁的に相互作用するように適合される前記第2の電磁アセンブリの第2の部分を含み、
前記センサは、前記第2のフレームとともに前記第1のおよび第2の方向に移動し、前記ハウジング開口および前記第1のフレーム開口を通過する光を捕捉するように構成される、センサ安定化アセンブリ。
【請求項2】
前記ハウジングの前記下側は、前記第1の方向に沿って配向される複数の第1のトラフを規定し、
前記複数の第1のガイドの各々は、前記第1のフレームの上側から前記ハウジングの前記下側によって規定される前記複数の第1のトラフのうちの対応する第1のトラフ内に延びる第1の突出部を含む、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記複数の第1のトラフは各々第1の楔形を規定し、前記複数の第1のガイドの各々の前記第1の突出部の形状は、前記対応する第1のトラフによって規定される前記第1の楔形に適合する、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記第1のフレームの前記下側は、前記第2の方向に沿って配向される複数の第2のトラフを規定し、
前記複数の第2のガイドの各々は、前記第2のフレームの上側から、前記第1のフレームの前記下側によって規定される前記複数の第2のトラフのうちの対応する第2のトラフ内に延びる第2の突出部を含む、先行する請求項のいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記複数の第2のトラフは各々第2の楔形を規定し、前記複数の第2のガイドの各々の前記第2の突出部の形状は、前記対応する第2のトラフによって規定される前記第2の楔形に適合する、請求項4に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記複数の第1のガイドは、前記第2の方向に沿った前記第1のフレームと前記ハウジングとの間の相対運動を阻止する、先行する請求項のいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記複数の第2のガイドは、前記第1の方向に沿った前記第2のフレームと前記第1のフレームとの間の相対運動を阻止する、先行する請求項のいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記第1のフレームの外周は、前記第1の方向と前記第2の方向によって規定される平面内に第1の長方形を形成し、
前記複数の第1のガイドは4つの第1のガイドを含み、
前記4つの第1のガイドの各々は、前記第1の長方形の4つの角のそれぞれの角に配置される、先行する請求項のいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記第2のフレームの外周は、前記第1の方向と前記第2の方向によって規定される平面内に第2の長方形を形成し、
前記複数の第2のガイドは4つの第2のガイドを含み、
前記4つの第2のガイドの各々は、前記第2の長方形の4つの角のそれぞれの角に配置される、先行する請求項のいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記第1のフレームの外周および前記第2のフレームの外周は、同じ大きさおよび形状を有する、先行する請求項のいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項11】
前記ハウジング開口は、前記ハウジングの内周によって規定され、
前記第1のフレーム開口は、前記第1のフレームの内周によって規定され、
前記ハウジングの前記内周および前記第1のフレームの前記内周は、同じ大きさおよび形状を有する、先行する請求項のいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項12】
前記第1の電磁アセンブリの前記第1の部分および前記第2の電磁アセンブリの前記第1の部分は各々磁石を含み、
前記第1の電磁アセンブリの前記第2の部分および前記第2の電磁アセンブリの前記第2の部分は各々コイルを含む、先行する請求項のいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項13】
前記第1の電磁アセンブリの前記第1の部分は、前記第2の電磁アセンブリの前記第1の部分を横切り、
前記第1の電磁アセンブリの前記第2の部分は、前記第2の電磁アセンブリの前記第2の部分を横切る、先行する請求項のいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項14】
前記ハウジング開口は、前記第1の方向と前記第2の方向によって規定される平面内に長方形を形成し、
前記第1の電磁アセンブリの前記第1の部分と前記第2の電磁アセンブリの前記第1の部分は、前記ハウジング開口の異なる側に隣接し、
前記第2のフレームの外周は、前記第1の方向と前記第2の方向によって規定される平面内に長方形を形成し、
前記第1の電磁アセンブリの前記第2の部分と前記第2の電磁アセンブリの前記第2の部分は、前記第2のフレームの異なる側に隣接する、先行する請求項のいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項15】
前記複数の第1のガイドの各々および前記複数の第2のガイドの各々は、転動体軸受を含む、先行する請求項のいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項16】
前記ハウジングは、前記第1の方向および前記第2の方向を横切る第3の方向に沿って上下に移動するオートフォーカスキャリアを支持する、先行する請求項のいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項17】
前記アセンブリは電子デバイスの内部に位置し、前記ハウジングは前記電子デバイスに対して動かない、先行する請求項のいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項18】
前記センサは、可撓性導体を介して固定回路基板から電気信号を受信するために、前記可撓性導体で前記固定回路基板に接続され、
前記固定回路基板は前記ハウジングに対して固定される、先行する請求項のいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項19】
前記センサは画像センサを含む、先行する請求項のいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項20】
第1の電磁アセンブリの第1の部分と第2の電磁アセンブリの第1の部分とを含み、ハウジング開口を規定するハウジングと、
前記ハウジングの下側に移動可能に取り付けられ、第1の方向に沿った第1のフレームと前記ハウジングとの間の相対運動を可能にする複数の第1のガイドを有し、第1のフレーム開口を規定する前記第1のフレームと、
前記第1のフレームの下側に移動可能に取り付けられ、前記第1の方向を横切る第2の方向に沿った第2のフレームと前記第1のフレームとの間の相対運動を可能にする複数の第2のガイドを有する前記第2のフレームと、
前記第2のフレームに結合されるセンサとを含み、
前記第1のフレームの外周は、前記第1の方向と前記第2の方向によって規定される平面内に第1の長方形を形成し、前記複数の第1のガイドの各々は、前記第1の長方形のそれぞれの角に配置され、
前記第2のフレームの外周は、前記第1の方向と前記第2の方向によって規定される前記平面内に第2の長方形を形成し、前記複数の第2のガイドの各々は、前記第2の長方形のそれぞれの角に配置され、
前記第2のフレームは、前記第1の電磁アセンブリが通電されて、前記第1のフレームおよび前記第2のフレームの両方を前記ハウジングに対して前記第1の方向に沿って移動させるとき、前記第1の電磁アセンブリの前記第1の部分と電磁的に相互作用するように適合される前記第1の電磁アセンブリの第2の部分を含み、
前記第2のフレームは、前記第2の電磁アセンブリが通電されて、前記第2のフレームを前記第1のフレームおよび前記ハウジングの両方に対して前記第2の方向に沿って移動させるとき、前記第2の電磁アセンブリの前記第1の部分と電磁的に相互作用するように適合される前記第2の電磁アセンブリの第2の部分を含み、
前記センサは、前記第2のフレームとともに前記第1のおよび第2の方向に移動し、前記ハウジング開口および前記第1のフレーム開口を通過する光を捕捉するように構成される、センサ安定化アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
本明細書は、一般に、光学的画像安定化装置(Optical Image Stabilizers:OIS)に関する。
【背景技術】
【0002】
背景
電子デバイスにはカメラシステムが含まれ得る。カメラシステムは光学的画像安定化技術を使用して、揺れや振動を補正できる。光学的画像安定化には、電子デバイスの望ましくない動きに対抗するためにレンズを移動することが含まれ得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
より大きく重いカメラレンズを有するカメラシステムの場合、レンズを移動するのはより困難になる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
概要
画像センサを安定させるために使用されるアクチュエータアセンブリが開示される。アセンブリは、カメラシステムなどの撮像システムを含む電子デバイスに組み込むことができる。開示される技術は、画像センサによって捕捉されるビデオ画像を安定させ、捕捉される画像の鮮明さを改善するために、電子デバイスの望ましくない動きに対抗するために使用することができる。開示される技術は、ハウジングおよびレンズに対して画像センサを移動させることによって、画像センサによって捕捉されたビデオおよび画像を安定化する。
【0005】
光学的画像安定化は、例えば手振れによるカメラの動きに対抗するために、カメラレンズと画像センサとの間の相対位置を調整することによって達成することができる。画像センサに対してレンズを移動させるのではなく、手振れを補正するために、画像センサをレンズに対して移動させることができる。画像センサはレンズよりも軽量にすることができる。したがって、レンズの代わりに画像センサを移動することで、消費電力を削減し、移動速度を上げて、これにより品質安定化を向上させ、カメラシステムの信頼性を向上させることができる。
【0006】
以下に説明する実施形態の補足として、本開示は以下の実施形態について説明する。
実施形態1は、センサ安定化アセンブリを対象とし、センサ安定化アセンブリは、第1の電磁アセンブリの第1の部分と第2の電磁アセンブリの第1の部分とを含み、ハウジング開口を規定するハウジングと、ハウジングの下側に移動可能に取り付けられ、第1の方向に沿った第1のフレームとハウジングとの間の相対運動を可能にする複数の第1のガイドを有し、第1のフレーム開口を規定する第1のフレームと、第1のフレームの下側に移動可能に取り付けられ、第1の方向を横切る第2の方向に沿った第2のフレームと第1のフレームとの間の相対運動を可能にする複数の第2のガイドを有する第2のフレームと、を含み、第2のフレームは、第1の電磁アセンブリが通電されて、第1のフレームおよび第2のフレームの両方をハウジングに対して第1の方向に沿って移動させるとき、第1の電磁アセンブリの第1の部分と電磁的に相互作用するように適合される第1の電磁アセンブリの第2の部分を含み、第2のフレームは、第2の電磁アセンブリが通電されて、第2のフレームを第1のフレームおよびハウジングの両方に対して第2の方向に沿って移動させるとき、第2の電磁アセンブリの第1の部分と電磁的に相互作用するように適合される第2の電磁アセンブリの第2の部分を含み、センサ安定化アセンブリはさらに、第2のフレームに結合されるセンサを含み、センサは、第2のフレームとともに第1のおよび第2の方向に移動し、ハウジング開口および第1のフレーム開口を通過する光を捕捉するように構成される。
【0007】
実施形態2は、実施形態1に記載のアセンブリであり、ハウジングの下側は、第1の方向に沿って配向される複数の第1のトラフを規定し、複数の第1のガイドの各々は、第1のフレームの上側からハウジングの下側によって規定される複数の第1のトラフのうちの対応する第1のトラフ内に延びる第1の突出部を含む。
【0008】
実施形態3は、実施形態2に記載のアセンブリであり、複数の第1のトラフは各々第1の楔形を規定し、複数の第1のガイドの各々の第1の突出部の形状は、対応する第1のトラフによって規定される第1の楔形に適合する。
【0009】
実施形態4は、実施形態1~3のいずれか1つに記載のアセンブリであり、第1のフレームの下側は、第2の方向に沿って配向される複数の第2のトラフを規定し、複数の第2のガイドの各々は、第2のフレームの上側から、第1のフレームの下側によって規定される複数の第2のトラフのうちの対応する第2のトラフ内に延びる第2の突出部を含む。
【0010】
実施形態5は、実施形態4に記載のアセンブリであり、複数の第2のトラフは各々第2の楔形を規定し、複数の第2のガイドの各々の第2の突出部の形状は、対応する第2のトラフによって規定される第2の楔形に適合する。
【0011】
実施形態6は、実施形態1~5のいずれか1つに記載のアセンブリであり、複数の第1のガイドは、第1のフレームとハウジングとの間の第2の方向に沿った相対運動を阻止する。
【0012】
実施形態7は、実施形態1~6のいずれか1つに記載のアセンブリであり、複数の第2のガイドは、第2のフレームと第1のフレームとの間の第1の方向に沿った相対運動を阻止する。
【0013】
実施形態8は、実施形態1~7のいずれか1つに記載のアセンブリであり、第1のフレームの外周は、第1の方向と第2の方向によって規定される平面内に第1の長方形を形成し、複数の第1のガイドは4つの第1のガイドを含み、4つの第1のガイドの各々は、第1の長方形の4つの角のそれぞれの角に配置される。
【0014】
実施形態9は、実施形態1~8のいずれか1つに記載のアセンブリであり、第2のフレームの外周は、第1の方向と第2の方向によって規定される平面内に第2の長方形を形成し、複数の第2のガイドは4つの第2のガイドを含み、4つの第2のガイドの各々は、第2の長方形の4つの角のそれぞれの角に配置される。
【0015】
実施形態10は、実施形態1~9のいずれか1つに記載のアセンブリであり、第1のフレームの外周および第2のフレームの外周は同じ大きさおよび形状を有する。
【0016】
実施形態11は、実施形態1~10のいずれか1つに記載のアセンブリであり、ハウジング開口は、ハウジングの内周によって規定され、第1のフレーム開口は、第1のフレームの内周によって規定され、ハウジングの内周および第1のフレームの内周は同じ大きさおよび形状を有する。
【0017】
実施形態12は、実施形態1~11のいずれか1つに記載のアセンブリであり、第1の電磁アセンブリの第1の部分および第2の電磁アセンブリの第1の部分は各々磁石を含み、第1の電磁アセンブリの第2の部分および第2の電磁アセンブリの第2の部分は各々コイルを含む。
【0018】
実施形態13は、実施形態1~12のいずれか1つに記載のアセンブリであり、第1の電磁アセンブリの第1の部分は、第2の電磁アセンブリの第1の部分を横切り、第1の電磁アセンブリの第2の部分は、第2の電磁アセンブリの第2の部分を横切る。
【0019】
実施形態14は、実施形態1~13のいずれか1つに記載のアセンブリであり、ハウジング開口は、第1の方向と第2の方向によって規定される平面内に長方形を形成し、第1の電磁アセンブリの第1の部分と第2の電磁アセンブリの第1の部分は、ハウジング開口の異なる側に隣接し、第2のフレームの外周は、第1の方向と第2の方向によって規定される平面内に長方形を形成し、第1の電磁アセンブリの第2の部分と第2の電磁アセンブリの第2の部分は、第2のフレームの異なる側に隣接する。
【0020】
実施形態15は、実施形態1~14のいずれか1つに記載のアセンブリであり、複数の第1のガイドの各々および複数の第2のガイドの各々は、転動体軸受を含む。
【0021】
実施形態16は、実施形態1~15のいずれか1つに記載のアセンブリであり、ハウジングは、第1の方向および第2の方向を横切る第3の方向に沿って上下に移動するオートフォーカスキャリアを支持する。
【0022】
実施形態17は、実施形態1~16のいずれか1つに記載のアセンブリであり、アセンブリは電子デバイスの内部に位置し、ハウジングは電子デバイスに対して動かない。
【0023】
実施形態18は、実施形態1~17のいずれか1つに記載のアセンブリであり、センサは、可撓性導体を介して固定回路基板から電気信号を受信するために、可撓性導体で固定回路基板に接続され、固定回路基板はハウジングに対して固定される。
【0024】
実施形態19は、実施形態1~18のいずれか1つに記載のアセンブリであり、センサは画像センサを含む。
【0025】
実施形態20は、センサ安定化アセンブリを対象とし、センサ安定化アセンブリは、第1の電磁アセンブリの第1の部分と第2の電磁アセンブリの第1の部分とを含み、ハウジング開口を規定するハウジングと、ハウジングの下側に移動可能に取り付けられ、第1の方向に沿った第1のフレームとハウジングとの間の相対運動を可能にする複数の第1のガイドを有し、第1のフレーム開口を規定する第1のフレームと、第1のフレームの下側に移動可能に取り付けられ、第1の方向を横切る第2の方向に沿った第2のフレームと第1のフレームとの間の相対運動を可能にする複数の第2のガイドを有する第2のフレームとを含み、第1のフレームの外周は、第1の方向と第2の方向によって規定される平面内に第1の長方形を形成し、複数の第1のガイドの各々は、第1の長方形のそれぞれの角に配置され、第2のフレームの外周は、第1の方向と第2の方向によって規定される平面内に第2の長方形を形成し、複数の第2のガイドの各々は、第2の長方形のそれぞれの角に配置され、第2のフレームは、第1の電磁アセンブリが通電されて、第1のフレームおよび第2のフレームの両方をハウジングに対して第1の方向に沿って移動させるとき、第1の電磁アセンブリの第1の部分と電磁的に相互作用するように適合される第1の電磁アセンブリの第2の部分を含み、第2のフレームは、第2の電磁アセンブリが通電されて、第2のフレームを第1のフレームおよびハウジングの両方に対して第2の方向に沿って移動させるとき、第2の電磁アセンブリの第1の部分と電磁的に相互作用するように適合される第2の電磁アセンブリの第2の部分を含み、センサ安定化アセンブリはさらに、第2のフレームに結合されるセンサを含み、センサは、第2のフレームとともに第1のおよび第2の方向に移動し、ハウジング開口および第1のフレーム開口を通過する光を捕捉するように構成される。
【0026】
他の利点の中でも、実施形態は、信頼性の向上、品質安定化の向上につながる高速な移動速度、および消費電力の削減を特徴とする。いくつかの例では、可動センサベースの重量は、可動レンズキャリアの約3倍軽い。重いレンズを有するカメラシステムでレンズ位置を調整して光学的画像安定化を実行すると、信頼性が低下し、消費電力が増加し得る。したがって、信頼性、消費電力、共振周波数、および移動速度はすべて、レンズなどの重い構成要素ではなく、画像センサなどの軽量構成要素の移動から恩恵を受けることができる。
【0027】
本開示の主題の1つまたは複数の実施態様の詳細は、添付の図面および以下の説明に記載される。主題の他の特徴、態様、および利点は、説明、図面、および特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】例示的なセンサ安定化アセンブリの斜視図である。
【
図2】
図1のセンサ安定化アセンブリの分解図である。
【
図3A】オートフォーカスキャリアがアセンブリのハウジングに対して上下に移動する、例示的なセンサ安定化アセンブリの斜視図である。
【
図3B】オートフォーカスキャリアがアセンブリのハウジングに対して上下に移動する、例示的なセンサ安定化アセンブリの斜視図である。
【
図4A】アセンブリの第1のフレームおよびハウジングに対して左右に移動する第2のフレームを有する例示的なセンサ安定化アセンブリの斜視図である。
【
図4B】アセンブリの第1のフレームおよびハウジングに対して左右に移動する第2のフレームを有する例示的なセンサ安定化アセンブリの斜視図である。
【
図5A】アセンブリのハウジングに対して左右に移動する第1のフレームおよび第2のフレームを有する例示的なセンサ安定化アセンブリの斜視図である。
【
図5B】アセンブリのハウジングに対して左右に移動する第1のフレームおよび第2のフレームを有する例示的なセンサ安定化アセンブリの斜視図である。
【
図6】センサ安定化アセンブリを動作させるためのプロセスの例示的なフロー図を示す図である。
【
図7】モバイルデバイスの一実施形態の斜視図である。
【
図8】
図7のモバイルデバイスの概略断面図である。
【
図9】モバイルデバイス用の電子制御モジュールの一実施形態の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
さまざまな図面における同様の参照符号は同様の要素を示す。
詳細な説明
図1は、例示的なセンサ安定化アセンブリの斜視図である。いくつかの例では、アセンブリ100は電子デバイスの内部に位置し、ハウジング102は電子デバイスに対して動かない。いくつかの例では、アセンブリ100は電子デバイスのカメラシステムの一部である。アセンブリ100は、カメラシステムの画像センサの焦点を合わせ、安定させるために使用することができる。
【0030】
デカルト座標系を参考までに
図1に示す。デカルト座標系は、第1の方向(x方向)と、第1の方向に対して横切る、例えば直交または垂直である第2の方向(y方向)とを規定する。デカルト座標系は、第1の方向と第2の方向の両方に対して横切る、例えば直交または垂直である第3の方向(z方向)も規定する。x方向とy方向は、z方向を横切るxy平面を規定する。xy平面は、デカルト座標系のx軸とy軸の両方に平行な任意の平面と考えることができる。
【0031】
本開示では、z方向に沿った移動は、正または負のz方向の移動であり得、上下と呼ばれる。x方向またはy方向に沿った移動は、正または負の方向の移動であり得、左右と呼ばれる。アセンブリの底部は、アセンブリベース136の底面のz方向の位置によって規定することができる。アセンブリの上部は、z方向においてアセンブリの底部とは反対側のハウジング102の上面によって規定することができる。アセンブリの構成要素の下側は、z方向においてアセンブリベース136に面する構成要素の表面として規定することができる。
【0032】
センサ安定化アセンブリ100は、オートフォーカスキャリア104を支持するハウジング102を含む。ハウジングは、xy平面において多角形を形成する外周を有することができる。例えば、ハウジングの外周は、長方形、正方形などの形状を有することができる。例示的なハウジングは、長方形の各辺の長さが40ミリメートル(mm)以下である長方形の形状を有する。いくつかの例では、長方形の各辺は、例えば、36mm以下、24mm以下、12mm以下、10mm以下などの長さを有することができる。
【0033】
ハウジング102は、ハウジング開口106を規定する内周を有する。内周は、xy平面内で外周と同心である。例示的なアセンブリ100では、ハウジング開口106は、x方向とy方向によって規定される平面内で長方形の形状を形成する。オートフォーカスキャリア104はキャリア開口103を規定する。例示的なアセンブリ100では、キャリア開口103は、x方向とy方向によって規定される平面内で円形の形状を形成する。キャリア開口103は、ハウジング開口106よりも狭く、例えば、キャリア開口103は、ハウジング開口106の直径よりも小さい直径を有する。キャリア開口103およびハウジング開口106は、xy平面内で互いに実質的に位置合わせされる。
【0034】
アセンブリ100の動作中、オートフォーカスキャリア104は、ハウジング開口106内で例えばz方向に上下に移動することができる。オートフォーカスキャリア104は、光学レンズ、例えばカメラレンズを支持することができる。例えば、カメラレンズは、レンズがキャリア開口103にかかっているようにオートフォーカスキャリア104に取り付けることができる。オートフォーカスキャリア104は、レンズをz方向に上下に移動させて、カメラの焦点を調整することができる。
【0035】
アセンブリ100は、第1のフレーム110および第2のフレーム120も含む。アセンブリ100は、第2のフレーム120に結合されるセンサを含む。センサ安定化アセンブリ100の動作中、ハウジング102は、電子デバイスに対して剛性を有したままであり、または実質的に静止したままである。オートフォーカスキャリア104、第1のフレーム110、および第2のフレーム120は各々、ハウジング102に対して、および電子デバイスに対して移動可能であることができる。
【0036】
アセンブリはまた、ハウジング102に対して動かないアセンブリベース136を含む。アセンブリベース136は、アセンブリ100の少なくとも一部に対する制御信号を生成するためのベース回路基板を支持する。ベース回路基板は、アセンブリベース136の下側に結合することができる。オートフォーカス回路基板116は、オートフォーカスキャリア104をアセンブリベース136によって支持されるベース回路基板に電気的に接続する。オートフォーカス回路基板116は、例えば、可撓性プリント回路基板(FPCB)とすることができる。
【0037】
図1は、第1のフレーム110と第2のフレーム120の各々が中心位置にあるアセンブリ100を示す。中心位置は、アセンブリ100の静止位置、例えば、第1のフレームまたは第2のフレームの位置を駆動するために電流が印加されないときのアセンブリの位置であり得る。中心位置では、ハウジング102、第1のフレーム110、および第2のフレーム120の縁は、z方向に実質的に位置合わせすることができる。
【0038】
図2は、
図1のセンサ安定化アセンブリの分解図である。
図2を参照すると、アセンブリ100の動作中、光は、レンズを通過し、ハウジング開口106およびキャリア開口103を通過し、第1のフレーム開口119を通過し、フィルタ126を通過し、センサ130によって捕捉される。センサ130は、例えば、画像センサであり得る。センサ130は、アセンブリの第2のフレーム120に対して動かなくてもよい。
【0039】
オートフォーカスキャリア104は、双極オートフォーカス磁石105を支持する。オートフォーカス回路基板116は、オートフォーカス回路基板116の内側によって支持されるオートフォーカスコイルおよびオートフォーカスホールセンサを含む。オートフォーカス磁石105は、xy平面内でオートフォーカスコイルおよびオートフォーカスホールセンサと実質的に位置合わせされる。
【0040】
オートフォーカスコイルおよびオートフォーカス磁石105は、電磁的に相互作用して、オートフォーカスキャリア104の移動をz方向に上下に駆動することができる。例えば、オートフォーカスコイルを第1の方向に流れる電流は、オートフォーカス磁石105と電磁的に相互作用する磁場を誘導して、オートフォーカスキャリア104を上方に移動させることができる一方、オートフォーカスコイルを第1の方向とは反対の第2の方向に流れる電流は、オートフォーカス磁石105と電磁的に相互作用する磁界を誘導して、オートフォーカスキャリア104を下方に移動させることができる。
【0041】
ホールセンサ、またはホール効果センサは、ホール効果を使用して磁場の存在および大きさを検出するタイプのセンサである。ホールセンサの出力電圧は、磁場の強さに直接比例する。オートフォーカスホールセンサは、オートフォーカスキャリア104のz方向の変位を測定するために使用することができる。
【0042】
オートフォーカス回路基板116は、アセンブリベース136に結合され、ベース回路基板135とオートフォーカスコイルとの間でオートフォーカス駆動信号を送信する。オートフォーカス回路基板116はまた、オートフォーカスホールセンサとベース回路基板135との間でオートフォーカス感知信号を送信する。オートフォーカス回路基板116は、アセンブリベース136にはんだ付けすることができる。
【0043】
オートフォーカスキャリア104が上下に移動すると、オートフォーカス軸受112がオートフォーカスキャリアとハウジング102との間の摩擦を低減する。オートフォーカス軸受112は、オートフォーカスキャリア104の各角に位置することができる。オートフォーカス軸受112は、転動体軸受、例えばボール軸受を含むことができる。
【0044】
ハウジング102は、第2のフレーム120を駆動して、例えば、センサ130を搬送することにより、x方向およびy方向に移動させるために使用される電磁アセンブリの部分を支持する。例えば、アセンブリ100は、磁石109およびコイル129を含む第1の電磁アセンブリと、磁石108およびコイル128を含む第2の電磁アセンブリとを含む。
【0045】
ハウジング102は、第1の磁気アセンブリの第1の部分、例えば磁石109を含む。ハウジング102は、第2の磁気アセンブリの第1の部分、例えば磁石108も含む。磁石108は磁石109を横切る。磁石108および磁石109は、ハウジング102にしっかりと結合することができる。ハウジング開口106は、xy平面において多角形、例えば長方形を形成することができる。磁石108と磁石109は、ハウジング開口106の異なる側に隣接することができる。
【0046】
ハウジング102の下側は、第1の方向、例えばx方向に沿って配向される複数の第1のトラフ113を規定する。例示的なアセンブリ100では、ハウジング102の下側は、ハウジング102の各角に第1のトラフ113を規定する。
【0047】
第1のフレーム110は、ハウジング102の下側に移動可能に取り付けられる。第1のフレーム110は、xy平面において多角形、例えば長方形を形成する外周を有する。第1のフレーム110は、第1のフレーム開口119を規定する内周を有する。いくつかの例では、第1のフレーム110の内周およびハウジング102の内周は同じ大きさおよび形状を有する。第1のフレーム開口119は、z方向においてハウジング開口106と実質的に位置合わせされている。
【0048】
第1のフレーム110は、複数の第1のガイド118を含む。例示的なアセンブリ100では、複数の第1のガイド118は4つの第1のガイドを含む。第1のフレーム110はxy平面において第1の長方形を形成し、4つの第1のガイド118の各々は、第1の長方形の4つの角のそれぞれの角に配置される。第1のフレームのガイド118は、第1のフレーム110とハウジング102との間のx方向に沿った相対運動を可能にする。ガイド118は、第1のフレーム110とハウジング102との間のy方向に沿った相対運動を阻止することができる。
【0049】
複数の第1のガイド118の各々は、第1のフレーム110の上側から延びる第1の突出部117を含む。第1の突出部117は、対応する第1のトラフ113内に延びる。いくつかの例では、複数の第1のトラフ113は各々第1の楔形を規定し、複数の第1のガイド118の各々の第1の突出部117の形状は、対応する第1のトラフ113によって規定される第1の楔形に適合する。例えば、トラフ113は、楔形や三角柱に類似した形状を有する。第1の突出部117は、実質的に楔状または三角形の形状を有する。第1の突出部117は、第1の突出部117の縁とトラフ113の側面との間の隙間が最小にて、第1の突出部117がトラフ113に嵌合するように、トラフ113の形状に適合する。
【0050】
複数の第1のガイド118は各々、転動体軸受を含むことができる。転動体軸受は、第1のボール114などの転動体を含むことができる。第1のボール114は、ハウジング102と第1のフレーム110との間の摩擦を低減する。アセンブリ100の動作中、第1のフレーム110は、ハウジング102に対してx方向に左右に移動することができる。第1のフレーム110が左右に移動すると、第1の突出部117はトラフ113に沿ってx方向に摺動する。第1のボール114は、回転してハウジング102と第1のフレーム110との間の摩擦を低減する。
【0051】
第1のフレーム110の下側は、第2の方向、例えばy方向に沿って配向される複数の第2のトラフ115を規定する。例示的なアセンブリ100では、第1のフレーム110の下側は、第1のフレーム110の各角に第2のトラフ115を規定する。
【0052】
第2のフレーム120は、第1のフレーム110の下側に移動可能に取り付けられる。第2のフレーム120はxy平面において多角形、例えば長方形を形成する外周を有する。いくつかの例では、第1のフレーム110の外周および第2のフレームの外周は同じ大きさおよび形状を有する。
【0053】
第2のフレーム120は、複数の第2のガイド121を含む。例示的なアセンブリ100では、複数の第2のガイド121は、4つの第2のガイド121を含む。第2のフレーム120はxy平面において長方形を形成しており、4つの第2のガイド121の各々は、長方形の4つの角のそれぞれの角に配置される。第2のフレーム120のガイド121は、第2のフレーム120と第1のフレーム110との間のy方向に沿った相対運動を可能にする。ガイド118は、第2のフレーム120と第1のフレーム110との間のx方向に沿った相対運動を阻止することができる。
【0054】
複数の第2のガイド121の各々は、第2のフレーム120の上側から延びる第2の突出部127を含む。第2の突出部127は、対応する第2のトラフ115内に延びる。いくつかの例では、複数の第2のトラフ115は各々第2の楔形を規定し、複数の第2のガイド121の各々の第2の突出部127の形状は、対応する第2のトラフ115によって規定される第2の楔形に適合する。例えば、トラフ115は、楔形または三角柱に類似した形状を有する。第2の突出部127は、実質的に楔状または三角形の形状を有する。第2の突出部127は、第2の突出部127の縁とトラフ115の側面との間の隙間が最小限にて第2の突出部127がトラフ115に嵌合するように、トラフ115の形状に適合する。
【0055】
複数の第2のガイド121の各々は、転動体軸受を含むことができる。転動体軸受は、第2のボール124などの転動体を含むことができる。第2のボール124は、第1のフレーム110と第2のフレーム120との間の摩擦を低減する。アセンブリ100の動作中、第2のフレーム120は、第1のフレーム110に対してy方向に左右に移動することができる。第2のフレーム120が左右に移動すると、第2の突出部127がトラフ115に沿ってy方向に摺動する。第2のボール124は、回転して第1のフレーム110と第2のフレーム120との間の摩擦を低減する。
【0056】
第2のフレーム120は、第2のフレーム120を駆動してセンサ130をx方向およびy方向に移動させるために使用される電磁アセンブリの部分を支持する。例えば、第2のフレーム120は、第1の電磁アセンブリの第2の部分、例えばコイル129を含む。第2のフレーム120はまた、第2の電磁アセンブリの第2の部分、例えばコイル128を含む。コイル128およびコイル129は、第2のフレーム120にしっかりと結合され得る。第2のフレーム120は、xy平面において多角形、例えば長方形を形成することができる。コイル128およびコイル129は、第2のフレーム120の異なる側に隣接することができる。
【0057】
コイル128およびコイル129は各々、xy平面内に少なくとも1つのループ(潜在的には多数のループ)を形成する。各ループには、長い寸法と短い寸法がある。コイル128の長い寸法は、コイル129の長い寸法を横切る。例えば、コイル128の長い寸法はx方向に延び、コイル129の長い寸法はy方向に延びる。
[1] コイル129は、第1の電磁アセンブリが通電されて第1のフレーム110および第2のフレーム120の両方をハウジングに対してx方向に沿って移動させるとき、磁石109と電磁的に相互作用するように適合される。例えば、第1の電磁アセンブリが通電されると、コイル129が磁石109と相互作用して、第1のフレーム110と第2のフレーム120をx方向に沿って連動して移動させる。
【0058】
コイル128は、第2の電磁アセンブリが通電されて、第2のフレーム120を第1のフレーム110およびハウジング102の両方に対してy方向に沿って移動させるとき、磁石108と電磁的に相互作用するように適合されている。
【0059】
いくつかの例では、第2のフレームは複数のホールセンサを支持する。第1のホールセンサ(図示せず)は、コイル128に隣接して配置することができる。第2のホールセンサ125は、コイル129に隣接して配置することができる。第1のホールセンサは、y方向に沿った第2のフレーム120の変位を測定するために使用することができる。第2のホールセンサ125は、x方向に沿った第2のフレーム120の変位を測定するために使用することができる。ホールセンサは、第2のフレーム120の変位に比例する電圧測定値を出力することができる。次に、ベース回路基板135は、それぞれのホールセンサから出力される電圧に基づいて、コイル128、129への電流を調整することができる。
【0060】
センサ130は、センサベース134によって支持され得る。例えば、センサベース134は、接着材料によってセンサ130の下側に取り付けることができる。センサベース134は、第2のフレーム120に機械的に結合される。センサベース134は、例えば、接着材料、はんだ付けなどによって、第2のフレーム120に機械的に結合することができる。いくつかの例では、センサ130は、z方向において第2のフレーム120とセンサベース134との間に配置される。
【0061】
センサ130は、xy平面において長方形を形成する外周を有する。xy平面におけるセンサ130の外周の大きさは、ハウジング102の外周の大きさより小さい、第1のフレーム110の外周の大きさより小さい、第2のフレーム120の外周の大きさより小さい、またはこれらの任意の組み合わせであり得る。いくつかの例では、センサ130の外周は、第1のフレーム110の内周と同じ大きさおよび形状を有する。センサ130は、例えば、40mm以下、16mm以下、10mm以下などの直径を有する画像センサであり得る。
【0062】
センサ130は、例えばほぼz方向に沿って、ハウジング開口106および第1のフレーム開口119を通過する光を捕捉することができる。第2のフレーム120はフィルタ126を支持する。フィルタ126は、ハウジング開口106および第1のフレーム開口119とz方向に位置合わせされる。フィルタ126は、青フィルタ、例えば青ガラスフィルタであってもよい。青ガラスフィルタは、赤外線光などの特定の波長の光を除去できる。青ガラスフィルタは、センサ130への赤、緑、青の光の透過を可能にすることができる。
【0063】
センサ130は、可撓性導体132を用いて固定回路基板、例えばベース回路基板135に接続される。可撓性導体132は、例えば、FPCB、導電性ワイヤなどであり得る。センサ130は、可撓性導体132を介してベース回路基板135から電気信号を受信することができる。センサ130は、可撓性導体132を介して画像センサ信号をベース回路基板135に送信することができる。
【0064】
いくつかの例では、可撓性導体132は、センサ130の2つの隣接する側面に接続され得る。例えば、可撓性導体132は、センサの垂直接続パッドから送られる信号を送信するために、センサ130の第1の側に接続することができ、センサの水平接続パッドから送られる信号を送信するために、センサ130の第2の側に接続することができる。
【0065】
固定回路基板は、ハウジングに対して固定することができる。例えば、固定回路基板は、アセンブリベース136によって支持され得る。可撓性導体132を介してセンサ130と固定回路基板との間で信号を送信することにより、固定回路基板に対するセンサ130の移動が可能になる。例えば、可撓性導体132は、x方向、y方向、またはその両方へのセンサ130の移動を可能にするために屈曲または曲げることができる。
【0066】
アセンブリベース136は、固定回路基板を支持することができる。アセンブリベース136は、アセンブリ100の可動部分、例えば、センサ130、第1のフレーム110、および第2のフレーム120を保護することもできる。
【0067】
図3Aおよび
図3Bは、オートフォーカスキャリアが上下に移動する例示的なセンサ安定化アセンブリの斜視図である。
【0068】
図3Aを参照すると、オートフォーカスコイルに電流が印加されると、オートフォーカスコイルによって生成される電磁場がオートフォーカス磁石105と相互作用して、オートフォーカスキャリア104にz方向の力を及ぼす。オートフォーカスキャリア104にz方向に及ぼされる力により、オートフォーカスキャリア104はハウジング102に対してz方向に移動される。
【0069】
オートフォーカスコイルを流れる電流の方向を変更すると、オートフォーカスキャリア104の移動方向を逆転させることができる。例えば、第1の方向、例えば時計回りに流れる電流は、
図3Aに示すように、オートフォーカスキャリア104を上昇させることができる。電流を第2の方向、例えば反時計回りに流すように変更すると、
図3Bに示すように、オートフォーカスキャリア104を下方向に移動させることができる。
【0070】
図4Aおよび
図4Bは、アセンブリの第1のフレームおよびハウジングに対して左右に移動する第2のフレームを備えた例示的なセンサ安定化アセンブリの斜視図である。閉ループ制御システムには、アセンブリのホールセンサからの測定値に基づいてコイルを流れる電流を調整することが含まれる。
【0071】
図4Aを参照すると、電流がコイル128に印加されると、コイル128によって生成される電磁場が磁石108と相互作用して、第2のフレーム120にy方向に力を及ぼす。第2のフレーム120のガイド121は、第2のフレーム120と第1のフレーム110との間のy方向の相対運動を可能にする。したがって、第2のフレーム120にy方向に加えられる力により、第2のフレーム120が第1のフレーム110およびハウジング102に対してy方向に移動される。第1のフレーム110およびハウジング102は静止したままである。
【0072】
コイル128を流れる電流の方向を変更すると、第2のフレーム120の移動方向を逆転させることができる。例えば、第1の方向、例えば時計回りに流れる電流は、
図4Aに示すように、第2のフレーム120を右に移動させることができる。電流を第2の方向、例えば反時計回りに流れるように変更すると、
図4Bに示すように、第2のフレーム120を左に移動させることができる。
【0073】
電流振幅を変更することにより、第2のフレーム120の移動量を調整することができる。例えば、コイル128を通って流れる電流振幅が大きいと、電流振幅が小さい場合に比べて、第2のフレーム120が中心からy方向に大きく移動され得る。一例では、固定回路基板はコイル128に10.0ミリアンペア(mA)の電流を印加することができる。コイル128に印加される電流により、第2のフレーム120がy方向の中心の右側にある第1の位置に移動されることができる。次いで、固定回路基板は、コイル128への電流を11.0mAまで増加させることができる。コイル128への電流の増加により、第2のフレーム120がy方向に右に移動されるため、第2のフレーム120が第1の位置と比較してさらに右側の第2の位置に移動することができる。
【0074】
いくつかの例では、固定回路基板は、ハウジングに対するセンサ130の定常位置を維持するために、コイル128に定電流を印加することができる。いくつかの例では、固定回路基板は、ハウジング102の移動に基づいてコイル128への電流を調整することができる。例えば、ハウジング102の左への移動に対抗するために、固定回路基板はコイル128に電流を印加して、センサ130を左に移動させることができる。センサ130を左に動かすと、センサの視野内の物体は、ハウジング102の移動前のセンサに対する物体の位置と比較して、センサ130に対して同じまたは類似の位置に維持され得る。これにより、ハウジングの移動が発生したときの画像のモーションブラーが軽減され、画質が向上させることができる。
【0075】
いくつかの例では、固定回路基板は、センサ130をy方向に移動させるために、コイル128への電流を増加させて、転動体軸受の静摩擦および回転摩擦を克服することができる。センサ130がy方向の所望の位置に移動すると、固定回路基板は、センサをハウジング102に対して定常位置に維持するために、コイル128への電流を減少させることができる。
【0076】
図5Aおよび
図5Bは、アセンブリのハウジングに対して左右に移動する第1のフレームおよび第2のフレームを備えた例示的なセンサ安定化アセンブリの斜視図である。
図5Aを参照すると、電流がコイル129に印加されると、コイル129によって生成される電磁場が磁石109と相互作用して、第2のフレーム120にx方向に力を及ぼす。第2のフレーム120のガイド121は、第2のフレームと第1のフレームとの間のx方向の相対運動を阻止する。第1のフレームのガイド118は、第1のフレーム110とハウジング102との間のx方向の相対運動を可能にする。したがって、第2のフレーム120にx方向に加えられる力により、第1のフレーム110と第2のフレーム120の両方がハウジング102に対してx方向に移動される。第1のフレーム110と第2のフレーム120は、x方向に沿って連動して移動する。例えば、第1のフレーム110および第2のフレーム120は各々、x方向に沿って同じ距離を移動することができる。
【0077】
コイル129を流れる電流の方向を変更することにより、第1のフレーム110と第2のフレーム120の移動方向を逆転させることができる。例えば、第1の方向、例えば時計回りに流れる電流は、
図5Aに示すように、第1のフレーム110および第2のフレーム120をx方向の外側に移動させることができる。電流を第2の方向、例えば反時計回りに流すように変更すると、
図5Bに示すように、第1のフレーム110および第2のフレーム120をx方向の内側に移動させることができる。
【0078】
第1のフレーム110および第2のフレーム120のx方向の変位は、
図4Aおよび
図4Bを参照して上述したように、電流振幅を調整することによって制御することができる。例えば、固定回路基板は、x方向のセンサの移動を制御するために、コイル129への電流を調整することができる。固定回路基板は、コイル128、コイル129、または両方に電流を印加することもでき、どちらにも電流を印加することもできない。いくつかの例では、固定回路基板は、複数の方向へのハウジングの移動に対抗するために、コイル129とコイル128の両方に電流を印加することができる。
【0079】
図6は、センサ安定化アセンブリを動作させるためのプロセス600の例示的なフロー図を示す。プロセス600は、第1の磁気アセンブリに通電することによって、アセンブリの第2のフレームに結合されるセンサを第1の方向に移動させることを含み、第2のフレームと第1のフレームの両方をアセンブリのハウジングに対して第1の方向に沿って移動させる(602)。例えば、センサ130は、アセンブリ100の第2のフレーム120に結合される。センサ130は、磁石109およびコイル129を含む第1の磁気アセンブリに通電することによって、第1の方向、例えばx方向に移動させることができる。第1の磁気アセンブリに通電すると、第1のフレーム110および第2のフレーム120が、
図5Aおよび
図5Bに示すように、ハウジング102に対してx方向に沿って連動して移動される。
【0080】
プロセス600は、第2の磁気アセンブリに通電することによって、アセンブリの第2のフレームに結合されるセンサを第1の方向を横切る第2の方向に移動させることを含み、第2のフレームを第1のフレームとハウジングの両方に対して第2の方向に沿って移動させる(604)。例えば、センサ130は、アセンブリ100の第2のフレーム120に結合される。センサ130は、磁石108およびコイル128を含む第2の磁気アセンブリに通電することによって、第2の方向、例えばy方向に移動させることができる。第2の磁気アセンブリに通電すると、
図4Aおよび
図4Bに示すように、第2のフレーム120が第1のフレーム110およびハウジング102に対してy方向に沿って独立して移動される。
【0081】
前述の図は、センサ安定化アセンブリ、すなわちセンサ安定化アセンブリ100の特定の実施形態をカバーしているが、より一般的には、この例で具体化される原理は他の設計にも適用することができる。例えば、センサ安定化アセンブリ100は実質的に正方形の設置面積(すなわち、xy平面内)を有するが、実質的に長方形、楕円形、または円形などの他の形状も可能である。
【0082】
センサ安定化アセンブリ100の磁石は、鉄磁石、ネオジム磁石、または鉄とニッケルから構成されるフェライト磁石などであり得る。いくつかの実施形態では、センサ安定化アセンブリ100の1つまたは複数の磁石を電磁石に置き換えることができる。いくつかの実施形態では、センサ安定化アセンブリ100は、高透磁性材料を含むことができる。
【0083】
一般に、上述のセンサ安定化アセンブリは、さまざまな用途に使用することができる。例えば、いくつかの実施形態では、センサ安定化アセンブリ100は、電子デバイスのカメラの画像センサを安定させるために使用することができる。このようなアセンブリは、携帯電話などのモバイルデバイスに統合できる。例えば、
図7を参照すると、モバイルデバイス700は、デバイスシャーシ702と、パネルオーディオスピーカーを統合するフラットパネルディスプレイ(例えば、OLEDまたはLCDディスプレイパネル)を含むタッチパネルディスプレイ704とを含む。モバイルデバイス700は、画像を表示すること、およびタッチパネルディスプレイ704を介してタッチ入力を受信することを含む、さまざまな方法でユーザとインターフェースする。通常、モバイルデバイスは、深さ(z方向)が約10mm以下、幅(x方向)は60mm~80mm(例えば68mm~72mm)、高さ(y方向)は100mm~160mm(例えば138mm~144mm)である。携帯電話は、画像捕捉中のさまざまな環境条件やユーザの行動の影響を受けるポータブルデバイスであるため、安定化が特に困難である。堅牢な画像安定化システムにより、ユーザエクスペリエンスと満足度が向上する。
【0084】
図7には、
図8に示す断面方向に対応する破線も示されている。
図8を参照すると、モバイルデバイス700の断面図が、デバイスシャーシ702およびタッチパネルディスプレイ704を示す。デバイスシャーシ702は、z方向に沿って測定される深さと、x方向に沿って測定される幅を有する。デバイスシャーシ702はまた、主にxy平面内に延びるデバイスシャーシ702の部分によって形成されるバックパネルを有する。モバイルデバイス700は、シャーシ702内のディスプレイ704の背後に収容され、ディスプレイ704の背面に取り付けられるセンサ安定化アセンブリ100を含む。例えば、PSAは、センサ安定化アセンブリ100をディスプレイ704に取り付けることができる。一般に、センサ安定化アセンブリ100は、電子制御モジュール820およびバッテリ830を含む、シャーシ内に収容される他の構成要素によって制約される容積内に適合するような大きさに作られる。
【0085】
一般に、開示されるアクチュエータは、電子制御モジュール、例えば電子制御モジュール820によって制御される。一般に、電子制御モジュールは1つまたは複数の電子構成要素で構成され、これらは、携帯電話の1つまたは複数のセンサおよび/または信号受信機から入力を受信し、入力を処理し、センサ安定化アセンブリ100の動作を制御する信号波形を生成および配信する。
【0086】
図9を参照すると、モバイルデバイス700などのモバイルデバイスの例示的な電子制御モジュール820は、プロセッサ910、メモリ920、ディスプレイドライバ930、信号発生器940、入出力(I/O)モジュール950、およびネットワーク/通信モジュール960を含む。これらの構成要素は、互いに(例えば信号バス902を介して)、またセンサ安定化アセンブリ100と電気的に通信している。
【0087】
プロセッサ910は、データまたは命令を処理、受信、または送信できる任意の電子デバイスとして実装され得る。例えば、プロセッサ910は、マイクロプロセッサ、中央処理装置(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、またはそのようなデバイスの組み合わせであり得る。
【0088】
メモリ920には、さまざまな命令、コンピュータプログラム、または他のデータが記憶されている。命令またはコンピュータプログラムは、モバイルデバイスに関して説明される動作または機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。例えば、命令は、ディスプレイドライバ930、信号発生器940、I/Oモジュール950の1つまたは複数の構成要素、ネットワーク/通信モジュール960を介してアクセス可能な1つまたは複数の通信チャネル、1つまたは複数のセンサ(例えば、生体センサ、温度センサ、加速度計、光センサ、気圧センサ、湿度センサなど)、および/またはセンサ安定化アセンブリ100を介してデバイスのディスプレイの動作を制御または調整するように構成され得る。
【0089】
信号発生器940は、センサ安定化アセンブリ100に適したさまざまな振幅、周波数、および/またはパルスプロファイルのAC波形を生成するように構成されている。別個の構成要素として示されているが、いくつかの実施形態では、信号発生器940はプロセッサ910の一部であり得る。いくつかの実施形態では、信号発生器940は、例えば、その一体型または別個の構成要素として増幅器を含むことができる。
【0090】
メモリ920は、モバイルデバイスによって使用され得る電子データを記憶することができる。例えば、メモリ920は、例えばオーディオファイルやビデオファイル、ドキュメントとアプリケーション、デバイス設定とユーザ選択、さまざまなモジュールのタイミングと制御信号またはデータ、データ構造またはデータベースなどの電子データまたはコンテンツを記憶することができる。メモリ920はまた、センサ安定化アセンブリ100のための信号を生成するために信号発生器940によって使用され得るさまざまなタイプの波形を再作成するための命令を記憶し得る。メモリ920は、例えば、ランダムアクセスメモリ、読み取り専用メモリ、フラッシュメモリ、リムーバブルメモリ、または他のタイプの記憶素子、またはそのようなデバイスの組み合わせなどの任意のタイプのメモリであり得る。
【0091】
上で簡単に説明したように、電子制御モジュール820は、
図9ではI/Oモジュール950として示されるさまざまな入力および出力構成要素を含むことができる。I/Oモジュール950の構成要素は、
図9では単一の項目として表されているが、モバイルデバイスは、ユーザ入力を受け入れるためのボタン、マイク、スイッチ、およびダイヤルを含む、多数の異なる入力構成要素を含むことができる。いくつかの実施形態では、I/Oモジュール950の構成要素は、1つまたは複数のタッチセンサおよび/または力センサを含み得る。例えば、モバイルデバイスのディスプレイは、ユーザがモバイルデバイスに入力を提供できるようにする1つまたは複数のタッチセンサおよび/または1つまたは複数の力センサを含んでもよい。
【0092】
I/Oモジュール950の構成要素の各々は、信号またはデータを生成するための特殊な回路を含むことができる。場合によっては、構成要素は、ディスプレイ上に表示されるプロンプトまたはユーザインターフェース物体に対応するアプリケーション固有の入力に対するフィードバックを生成または提供し得る。
【0093】
上で述べたように、ネットワーク/通信モジュール960は、1つまたは複数の通信チャネルを含む。これらの通信チャネルは、プロセッサ910と外部デバイスまたは他の電子デバイスとの間の通信を提供する1つまたは複数の無線インターフェースを含むことができる。一般に、通信チャネルは、プロセッサ910上で実行される命令によって解釈され得るデータおよび/または信号を送信および受信するように構成され得る。場合によっては、外部デバイスは、他のデバイスとデータを交換するように構成される外部通信ネットワークの一部である。一般に、無線インターフェースは、無線周波数、光信号、音響信号、および/または磁気信号を制限なく含むことができ、無線インターフェースまたはプロトコル上で動作するように構成することができる。無線インターフェースの例には、無線周波数セルラーインターフェース、光ファイバーインターフェース、音響インターフェース、ブルートゥース(登録商標)インターフェース、近距離無線通信インターフェース、赤外線インターフェース、USBインターフェース、Wi-Fiインターフェース、TCP/IPインターフェース、ネットワーク通信インターフェース、または任意の従来の通信インターフェースが含まれる。
【0094】
いくつかの実装形態では、ネットワーク/通信モジュール960の通信チャネルのうちの1つまたは複数は、モバイルデバイスと、別の携帯電話、タブレット、コンピュータなどの別のデバイスとの間の無線通信チャネルを含み得る。場合によっては、出力、オーディオ出力、触覚出力、または視覚表示要素が、出力のために他のデバイスに直接送信され得る。例えば、可聴警告または視覚警告は、モバイルデバイス700から携帯電話に送信されて、そのデバイス上で出力されてもよく、またその逆も同様である。同様に、ネットワーク/通信モジュール960は、モバイルデバイスを制御するために別のデバイス上で提供される入力を受信するように構成され得る。例えば、可聴警報、視覚通知、または触覚警報(またはその指示)は、提示のために外部デバイスからモバイルデバイスに送信され得る。
【0095】
本明細書に開示されるアクチュエータ技術は、画像センサシステム、例えばカメラシステムに使用することができる。カメラシステムはパネルと統合できる。パネルは、例えばOLEDまたはLCD技術に基づく表示システムであってもよい。パネルは、スマートフォン、タブレットコンピュータ、またはウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチまたはスマートグラスなどのヘッドマウントデバイス)の一部であってもよい。
【0096】
他の実施形態は、以下の特許請求の範囲に記載されている。
特許請求の範囲は次のとおりである。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の電磁アセンブリの第1の部分と第2の電磁アセンブリの第1の部分とを含み、ハウジング開口を規定するハウジングと、
前記ハウジングの下側に移動可能に取り付けられ、第1の方向に沿った第1のフレームと前記ハウジングとの間の相対運動を可能にする複数の第1のガイドを有し、第1のフレーム開口を規定する前記第1のフレームと、
前記第1のフレームの下側に移動可能に取り付けられ、前記第1の方向を横切る第2の方向に沿った第2のフレームと前記第1のフレームとの間の相対運動を可能にする複数の第2のガイドを有する前記第2のフレームと、
前記第2のフレームに結合されるセンサとを含み、
前記第2のフレームは、前記第1の電磁アセンブリが通電されて、前記第1のフレームおよび前記第2のフレームの両方を前記ハウジングに対して前記第1の方向に沿って移動させるとき、前記第1の電磁アセンブリの前記第1の部分と電磁的に相互作用するように適合される前記第1の電磁アセンブリの第2の部分を含み、
前記第2のフレームは、前記第2の電磁アセンブリが通電されて、前記第2のフレームを前記第1のフレームおよび前記ハウジングの両方に対して前記第2の方向に沿って移動させるとき、前記第2の電磁アセンブリの前記第1の部分と電磁的に相互作用するように適合される前記第2の電磁アセンブリの第2の部分を含み、
前記センサは、前記第2のフレームとともに前記第1のおよび第2の方向に移動し、前記ハウジング開口および前記第1のフレーム開口を通過する光を捕捉するように構成される、センサ安定化アセンブリ。
【請求項2】
前記ハウジングの前記下側は、前記第1の方向に沿って配向される複数の第1のトラフを規定し、
前記複数の第1のガイドの各々は、前記第1のフレームの上側から前記ハウジングの前記下側によって規定される前記複数の第1のトラフのうちの対応する第1のトラフ内に延びる第1の突出部を含む、請求項1に記載の
センサ安定化アセンブリ。
【請求項3】
前記複数の第1のトラフは各々第1の楔形を規定し、前記複数の第1のガイドの各々の前記第1の突出部の形状は、前記対応する第1のトラフによって規定される前記第1の楔形に適合する、請求項2に記載の
センサ安定化アセンブリ。
【請求項4】
前記第1のフレームの前記下側は、前記第2の方向に沿って配向される複数の第2のトラフを規定し、
前記複数の第2のガイドの各々は、前記第2のフレームの上側から、前記第1のフレームの前記下側によって規定される前記複数の第2のトラフのうちの対応する第2のトラフ内に延びる第2の突出部を含む
、請求項1から3のいずれか
1項に記載の
センサ安定化アセンブリ。
【請求項5】
前記複数の第2のトラフは各々第2の楔形を規定し、前記複数の第2のガイドの各々の前記第2の突出部の形状は、前記対応する第2のトラフによって規定される前記第2の楔形に適合する、請求項4に記載の
センサ安定化アセンブリ。
【請求項6】
前記複数の第1のガイドは、前記第2の方向に沿った前記第1のフレームと前記ハウジングとの間の相対運動を阻止する
、請求項1から5のいずれか
1項に記載の
センサ安定化アセンブリ。
【請求項7】
前記複数の第2のガイドは、前記第1の方向に沿った前記第2のフレームと前記第1のフレームとの間の相対運動を阻止する
、請求項1から6のいずれか
1項に記載の
センサ安定化アセンブリ。
【請求項8】
前記第1のフレームの外周は、前記第1の方向と前記第2の方向によって規定される平面内に第1の長方形を形成し、
前記複数の第1のガイドは4つの第1のガイドを含み、
前記4つの第1のガイドの各々は、前記第1の長方形の4つの角のそれぞれの角に配置される
、請求項1から7のいずれか
1項に記載の
センサ安定化アセンブリ。
【請求項9】
前記第2のフレームの外周は、前記第1の方向と前記第2の方向によって規定される平面内に第2の長方形を形成し、
前記複数の第2のガイドは4つの第2のガイドを含み、
前記4つの第2のガイドの各々は、前記第2の長方形の4つの角のそれぞれの角に配置される
、請求項1から8のいずれか
1項に記載の
センサ安定化アセンブリ。
【請求項10】
前記第1のフレームの外周および前記第2のフレームの外周は、同じ大きさおよび形状を有する
、請求項1から9のいずれか
1項に記載の
センサ安定化アセンブリ。
【請求項11】
前記ハウジング開口は、前記ハウジングの内周によって規定され、
前記第1のフレーム開口は、前記第1のフレームの内周によって規定され、
前記ハウジングの前記内周および前記第1のフレームの前記内周は、同じ大きさおよび形状を有する
、請求項1から10のいずれか
1項に記載の
センサ安定化アセンブリ。
【請求項12】
前記第1の電磁アセンブリの前記第1の部分および前記第2の電磁アセンブリの前記第1の部分は各々磁石を含み、
前記第1の電磁アセンブリの前記第2の部分および前記第2の電磁アセンブリの前記第2の部分は各々コイルを含む
、請求項1から11のいずれか
1項に記載の
センサ安定化アセンブリ。
【請求項13】
前記第1の電磁アセンブリの前記第1の部分は、前記第2の電磁アセンブリの前記第1の部分を横切り、
前記第1の電磁アセンブリの前記第2の部分は、前記第2の電磁アセンブリの前記第2の部分を横切る
、請求項1から12のいずれか
1項に記載の
センサ安定化アセンブリ。
【請求項14】
前記ハウジング開口は、前記第1の方向と前記第2の方向によって規定される平面内に長方形を形成し、
前記第1の電磁アセンブリの前記第1の部分と前記第2の電磁アセンブリの前記第1の部分は、前記ハウジング開口の異なる側に隣接し、
前記第2のフレームの外周は、前記第1の方向と前記第2の方向によって規定される平面内に長方形を形成し、
前記第1の電磁アセンブリの前記第2の部分と前記第2の電磁アセンブリの前記第2の部分は、前記第2のフレームの異なる側に隣接する
、請求項1から13のいずれか
1項に記載の
センサ安定化アセンブリ。
【請求項15】
前記複数の第1のガイドの各々および前記複数の第2のガイドの各々は、転動体軸受を含む、
、請求項1から14のいずれか
1項に記載の
センサ安定化アセンブリ。
【請求項16】
前記ハウジングは、前記第1の方向および前記第2の方向を横切る第3の方向に沿って上下に移動するオートフォーカスキャリアを支持する
、請求項1から15のいずれか
1項に記載の
センサ安定化アセンブリ。
【請求項17】
前記アセンブリは電子デバイスの内部に位置し、前記ハウジングは前記電子デバイスに対して動かない
、請求項1から16のいずれか
1項に記載の
センサ安定化アセンブリ。
【請求項18】
前記センサは、可撓性導体を介して固定回路基板から電気信号を受信するために、前記可撓性導体で前記固定回路基板に接続され、
前記固定回路基板は前記ハウジングに対して固定される
、請求項1から17のいずれか
1項に記載の
センサ安定化アセンブリ。
【請求項19】
前記センサは画像センサを含む
、請求項1から18のいずれか
1項に記載の
センサ安定化アセンブリ。
【請求項20】
第1の電磁アセンブリの第1の部分と第2の電磁アセンブリの第1の部分とを含み、ハウジング開口を規定するハウジングと、
前記ハウジングの下側に移動可能に取り付けられ、第1の方向に沿った第1のフレームと前記ハウジングとの間の相対運動を可能にする複数の第1のガイドを有し、第1のフレーム開口を規定する前記第1のフレームと、
前記第1のフレームの下側に移動可能に取り付けられ、前記第1の方向を横切る第2の方向に沿った第2のフレームと前記第1のフレームとの間の相対運動を可能にする複数の第2のガイドを有する前記第2のフレームと、
前記第2のフレームに結合されるセンサとを含み、
前記第1のフレームの外周は、前記第1の方向と前記第2の方向によって規定される平面内に第1の長方形を形成し、前記複数の第1のガイドの各々は、前記第1の長方形のそれぞれの角に配置され、
前記第2のフレームの外周は、前記第1の方向と前記第2の方向によって規定される前記平面内に第2の長方形を形成し、前記複数の第2のガイドの各々は、前記第2の長方形のそれぞれの角に配置され、
前記第2のフレームは、前記第1の電磁アセンブリが通電されて、前記第1のフレームおよび前記第2のフレームの両方を前記ハウジングに対して前記第1の方向に沿って移動させるとき、前記第1の電磁アセンブリの前記第1の部分と電磁的に相互作用するように適合される前記第1の電磁アセンブリの第2の部分を含み、
前記第2のフレームは、前記第2の電磁アセンブリが通電されて、前記第2のフレームを前記第1のフレームおよび前記ハウジングの両方に対して前記第2の方向に沿って移動させるとき、前記第2の電磁アセンブリの前記第1の部分と電磁的に相互作用するように適合される前記第2の電磁アセンブリの第2の部分を含み、
前記センサは、前記第2のフレームとともに前記第1のおよび第2の方向に移動し、前記ハウジング開口および前記第1のフレーム開口を通過する光を捕捉するように構成される、センサ安定化アセンブリ。
【国際調査報告】