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特表2024-530160トラックリンクジョイント用ラジアルシール
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-16
(54)【発明の名称】トラックリンクジョイント用ラジアルシール
(51)【国際特許分類】
   B62D 55/21 20060101AFI20240808BHJP
【FI】
B62D55/21 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024506505
(86)(22)【出願日】2022-07-26
(85)【翻訳文提出日】2024-03-06
(86)【国際出願番号】 US2022038297
(87)【国際公開番号】W WO2023027849
(87)【国際公開日】2023-03-02
(31)【優先権主張番号】17/445,759
(32)【優先日】2021-08-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391020193
【氏名又は名称】キャタピラー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】CATERPILLAR INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】110002848
【氏名又は名称】弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ハーバース、ブライス ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】キーセル、マーク ジェイ.
(57)【要約】
いくつかの実装形態において、ブッシングは、少なくとも一部が環状構成を有する円筒状の本体を含み得る。円筒状の本体は、径方向の軸を規定してもよく、内周面、外周面、第1の端、及び第2の端を備えてもよい。内周面は、トラックリンクジョイントのピンの外面を回転可能に受け入れるように構成されてもよい。外周面は、トラックリンクジョイントの第1のトラックリンクの第1のカウンターボア内を回転可能に受け入れるように構成されてもよい。ブッシングは、径方向の軸の周りで外周面に径方向に延在する少なくとも1つの溝を含んでもよい。少なくとも1つの溝は、トラックリンクジョイントの第1のシールを受け入れるように構成されてもよい。第1のシールは、外周面と第1のカウンターボアの第1の内面との間に第1のラジアルシールを形成してもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一部に環状構成を有し、径方向の軸(316)を規定し、トラックリンクジョイント(120)のピン(400)の外面(404)を回転可能に受け入れるように構成された内周面(310)と、前記トラックリンクジョイント(120)の第1のトラックリンク(200)の第1のカウンターボア(210)内を回転可能に受け入れられるように構成された外周面(308)と、第1の端(302)と、第2の端(304)とを有する、円筒状の本体(306)と、
前記トラックリンクジョイント(120)の、前記外周面(308)と前記第1のカウンターボア(210)の第1の内面(222)との間に第1のラジアルシールを形成する第1のシール(500)を受け入れるように構成され、前記径方向の軸(316)の周りで前記外周面(308)内に径方向に延在する、少なくとも1つの溝(314)と、を備える、トラックリンクジョイント(120)用ブッシング(300)。
【請求項2】
前記少なくとも1つの溝(314)は、前記第1の端(302)に近接して前記外周面(308)の内で径方向に延在する第1の溝(314)と、前記第2の端(304)に近接して前記外周面(308)の内で径方向に延在する第2の溝(314)と、を含み、前記第1の溝(314)は、前記第1のシール(500)を受け入れるように構成され、前記第2の溝(314)は、第2のシール(500)を受け入れるように構成される、請求項1に記載のブッシング。
【請求項3】
前記第1の外周面(308)は、前記第1の端(302)において、前記第1のトラックリンク(200)の前記第1のカウンターボア(210)内に回転可能に受け入れられるように構成され、前記第1の外周面(308)は、前記第2の端(304)において、第2のトラックリンク(200)の第2のカウンターボア(210)内に回転可能に受け入れられるように構成され、前記第1のシール(500)は、前記第1の端(302)に近接して、前記外周面(308)と前記第1のカウンターボア(210)の前記内面(222)との間に前記ラジアルシールを形成し、前記第2のシール(500)は、前記外周面(308)と前記第2のカウンターボア(210)の前記内面(222)との間にラジアルシールを形成する、請求項2に記載のブッシング。
【請求項4】
前記少なくとも1つの溝(314)は、前記シール(500)が前記外周面(308)から少なくとも一部が径方向外側に延在することを可能にする深さを有する、請求項1に記載のブッシング。
【請求項5】
前記円筒状の本体(306)は、軸方向を規定し、前記少なくとも1つの溝(314)は、前記軸方向に沿って前記第1の端(302)に近接して位置し、前記少なくとも1つの溝(314)と前記第1の端(302)との間の距離(320)は、0ミリメートルから20ミリメートルまでの範囲である、請求項1に記載のブッシング。
【請求項6】
第1の内面(214)及び第1の外面(220)を含む第1の本体(228)と、
径方向の軸(256)を規定し、前記第1の本体(228)の前記第1の内面(210)に延在するカウンターボア(210)と、
前記径方向の軸(256)の周りに構成され、前記第1の本体(228)を通じて延在する第1のボア(206)と、を含む、第1のトラックリンク(200)と、
前記第1のトラックリンク(200)に、ブッシング(300)及びピン(400)を介して枢動可能に接合され、第2の本体(228)と、前記第2の本体(228)を通じて延在する第2のボア(202)と、を含む、第2のトラックリンク(200)と、
前記カウンターボア(210)及び前記第1のボア(206)内で回転可能に構成され、第1の内周面(310)及び前記第2のボア(202)を通じて延在するように構成され、前記カウンターボア(210)内で回転可能に受け入れられるように構成された、第1の外周面(308)とを有し、少なくとも一部が環状構成を有する、第1の円筒状の本体(306)を含む、前記ブッシング(300)と、
前記ブッシング(300)の内に構成され、前記第1の内周面(310)との第1の界面(312)を規定する第2の外周面(404)を有する第2の円筒状の本体(402)を有する、前記ピン(400)であって、前記第1のボア(206)及び前記第2のボア(202)を通じて少なくとも一部が延在するように構成された、前記ピン(400)と、
前記ブッシング(300)の前記第1の外周面(308)と前記カウンターボア(210)の径方向内側面(222)との間の第2の界面に配置され、前記第1の外周面(308)と前記カウンターボア(210)の前記径方向内側面(222)との間に、物質が前記第1の界面(312)に出入りすることを防ぐために構成されたラジアルシールを形成する、シール(500)と、を備える、トラックリンクジョイントシールシステム。
【請求項7】
前記ブッシング(300)は、前記第1の外周面(308)に延在し、前記第1の円筒状の本体(306)の周りで径方向に延在する溝(314)を含み、前記シール(500)は、前記溝(314)の内に少なくとも一部が構成される、請求項6に記載のトラックリンクジョイントシールシステム。
【請求項8】
前記第1のトラックリンク(200)は、前記カウンターボア(210)の前記径方向内側面(222)に延在し、前記径方向内側面(222)の周りで径方向に延在する溝(224)を含み、前記シール(500)は、前記溝(224)の内に少なくとも一部が構成される、請求項6に記載のトラックリンクジョイントシールシステム。
【請求項9】
前記ラジアルシールは、前記ブッシング(300)または前記ピン(400)の少なくとも一方が前記第1のトラックリンク(200)に対して前記径方向の軸(256)周りで回転できるように構成された動的ラジアルシールである、請求項6に記載のトラックリンクジョイントシールシステム。
【請求項10】
前記シール(500)は、前記第1の外周面(308)から少なくとも一部が径方向外側に延在し、前記シール(500)は、前記カウンターボア(210)の前記径方向内側面(222)に接触して前記ラジアルシールを形成するように構成される、請求項6に記載のトラックリンクジョイントシールシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概してシールシステム、例えばトラックリンクジョイント用ラジアルシールに関する。
【背景技術】
【0002】
土木機械、建築機械、採鉱機械などは、通常、荒れたオフロード地形で使用されることがよくある。これらの機械は、障害物や不整地などで、そのような環境でよく推進させることができるトラックシューを備える無端ドライブを使用することが多い。シューを含むトラックチェーンアセンブリは、機械のドライブスプロケット、アイドラー、及び支持ローラに支持された一連の相互連結されたトラックリンク、ピン、及びブッシングによって一緒に維持される。ドライブスプロケットは、トラックチェーンアセンブリを駆動、または動力を伝達して、アイドラーホイールの周りを回転させ、結果として機械の直線運動を生じさせ得る。
【0003】
トラックチェーンアセンブリに大きな張力と負荷がかかる場合がある。機械の重量、馬力の増加につれて、トラックチェーンのアンダーキャリッジリンクアセンブリは、構成部品の疲労及び摩耗のリスクがさらに大きくなり得る。トラックリンク、ピン、及び/またはブッシングなどの種々の部品が相互に回転できるようにし、潤滑剤を封止し、トラックチェーンアセンブリの回転または振動ジョイントの耐用年数を延長するために、トラックチェーンアセンブリに1つ以上のシールを含み得る場合がある。経時的に、トラックリンクジョイントのブッシング及びピンにかかる負荷により、ブッシング及びトラックリンクに関連付けられたシールが損傷し、潤滑剤が漏れ出るおそれがある。これにより、トラックチェーンの可動部品の摩耗問題が生じ得る。例えば、アキシアルシールは、ブッシングの軸端とトラックリンクの面との間において、ブッシングの界面とトラックリンクジョイント上のピンとの間の潤滑剤を封止するために利用され得る。ブッシングの移動によって生じる軸方向の荷重は、アキシアルシールを圧縮させ、破損を引き起こし得る。
【0004】
米国特許第9,840,291号(第’291特許)は、トラックリンク、ブッシング、結合ピン、トラックシュープレート(シュープレート)、及びシール部材を含むトラック装置を開示している。トラック装置は、トラックシュープレートが取り付けられた複数のトラックリンクを無端状に連結することによって楕円形に構成され得る。一方のトラックリンクのブッシング穴には、円筒状のブッシングが圧入されている。結合ピンは、ブッシングに挿入され、他方のトラックリンクのピン穴に圧入される。シール部材は、他方のトラックリンクのピン穴の大径部に挿入される。このように列方向に配置された一方のトラックリンクと他方のトラックリンクとは、互いに連結される。
【0005】
第’291特許において、トラックリンクジョイントに使用されるシール部材は、ブッシングの軸端とトラックリンクの面との間に位置する アキシアルシールである。したがって、ブッシングの移動によって生じる軸方向の力は、第’291特許のシール部材を変形または圧縮させ得る。経時的に、第’291特許によって開示されたシール部材の変形及び圧縮により、シールが破損し、その結果、潤滑剤が漏れ出るか、物質がブッシングと結合ピンとの間の空間に入り得る。これにより、ブッシング及び/または結合ピンなどの可動部品の摩耗問題を引き起こし得、また、可動部品間の空間に物質が侵入し、可動部品が動けなくなることもある。
【0006】
本開示のトラックリンクジョイントシールシステムは、上述の問題及び/または当該技術分野における他の問題のうちの1つ以上を解決する。
【発明の概要】
【0007】
いくつかの実装形態において、トラックリンクジョイント用ブッシングは、少なくとも一部に環状構成を有し、径方向の軸を規定し、トラックリンクジョイントのピンの外面を回転可能に受け入れるように構成された内周面と、前記トラックリンクジョイントの第1のトラックリンクの第1のカウンターボア内を回転可能に受け入れられるように構成された外周面と、第1の端と、第2の端とを有する、円筒状の本体を備える。前記ブッシングは、前記トラックリンクジョイントの、前記外周面と前記第1のカウンターボアの第1の内面との間に第1のラジアルシールを形成する第1のシールを受け入れるように構成され、前記径方向の軸の周りで前記外周面内に径方向に延在する、少なくとも1つの溝を備え得る。
【0008】
いくつかの実装形態において、トラックリンクジョイントシールシステムは、第1の内面及び第1の外面を含む第1の本体と、径方向の軸を規定し、前記第1の本体の前記第1の内面に延在するカウンターボアと、前記径方向の軸の周りに構成され、前記第1の本体を通じて延在する第1のボアと、を含む、第1のトラックリンクを備える。トラックリンクジョイントシールシステムは、前記第1のトラックリンクに、ブッシング及びピンを介して枢動可能に接合され、第2の本体と、前記第2の本体を通じて延在する第2のボアと、を含む、第2のトラックリンクを備え得る。トラックリンクジョイントシールシステムは、前記カウンターボア及び前記第1のボア内で回転可能に構成され、第1の内周面及び前記第2のボアを通じて延在するように構成され、前記カウンターボア内で回転可能に受け入れられるように構成された、第1の外周面とを有し、少なくとも一部が環状構成を有する、第1の円筒状の本体を含む、前記ブッシングを備え得る。トラックリンクジョイントシールシステムは、前記ブッシングの内に構成され、前記第1の内周面との第1の界面を規定する第2の外周面を有する第2の円筒状の本体を有する、前記ピンであって、前記第1のボア及び前記第2のボアを通じて少なくとも一部が延在するように構成された、前記ピンを備え得る。トラックリンクジョイントシールシステムは、前記ブッシング前記第1の外周面と前記カウンターボアの径方向内側面との間の第2の界面に配置され、前記第1の外周面と前記カウンターボアの前記径方向内側面との間に、物質が前記第1の界面に出入りすることを防ぐために構成されたラジアルシールを形成する、シールを備え得る。
【0009】
いくつかの実装形態において、トラックリンクジョイント用トラックリンクは、内面と、外面と、第1の端と、及び第2の端とを含む本体を含む。トラックリンクは、本体を通って内面から外面に延在するボアを含み得、前記ボアは、前記第1の端の近接で変位し、径方向の軸を規定し、トラックリンクジョイントのピンを回転可能に受け入れるように構成される。トラックリンクは、径方向の軸の周りの内面に延在するカウンターボアを含み得、前記カウンターボアは、軸方向の表面及び径方向内側面を含み、トラックリンクジョイントのブッシングを回転可能に受け入れるように構成される。トラックリンクは、径方向の軸の周りの径方向内側面に径方向に延在する溝を含み得、前記溝は、トラックリンクジョイントのシールを受け入れるように構成され、前記シールは、カウンターボアの前記内面と前記ブッシングの外周面との間にラジアルシールを形成する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本明細書に記載の機械の一例を示す図である。
図2】本明細書に記載のトラックチェーンアセンブリの一例を示す図である。
図3】本明細書に記載のトラックリンクアセンブリの断面図である。
図4】本明細書に記載のトラックリンクジョイントの切断図である。
図5】本明細書に記載のブッシングの側面図である。
図6】本明細書に記載のブッシングの斜視図である。
図7】本明細書に記載のトラックリンクアセンブリの断面図である。
図8】本明細書に記載のトラックリンクの斜視図である。
図9】本明細書に記載のトラックリンクの断面図である。
図10】本明細書に記載のトラックリンク及びシールの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の実施形態を詳細に参照し、その例を添付の図面に示す。可能な限り、図面全体を通じて、同じまたは同様の部分を指すために同じ参照番号が使用される。場合によっては、参照番号は本明細書で表され、図面は参照番号の後に文字、例えば100a、100b、または100’、100’’などのプライムが続くことを示す。参照番号の直後に英文字またはプライムを使用することは、幾何学的形状が対称平面鏡像を囲む場合によく見られるように、これらのフィーチャが同様の形状及び同様の機能を有することを示すことが理解されるべきである。本明細書での説明を容易にするために、文字及びプライムは通常ここに含まれていないが、本明細書に記載されている類似または同一の機能または幾何学的形状を有する特徴の繰り返しを示すために、図面に示すことができる。
【0012】
本開示は、トラックチェーンアセンブリを含む任意の機械にトラックリンクジョイント用ラジアルシールに関する。トラックチェーンアセンブリは、種々のトラック駆動機械に使用され得る。例えば、機械は、掘削機、ブルドーザー、ローダー、バックホー、モーターグレーダーなどの土木機械、または他の土木機械であってもよい。
【0013】
図1は、本明細書に記載の機械100の一例を示す図である。「機械」という用語は、鉱業、土木、建築などの産業、または当技術分野で知られている他の産業に関連する何らかの種類の作業を実行するあらゆる機械を指す場合がある。例えば、機械は、他の例のうち、掘削機、ホイールローダ、ケーブルショベル、履帯式トラクター、ブルドーザー、及び/またはドラグラインであり得る。さらに、1つまたは複数の工具を機械に連結してもよい。このような工具は、例えば、持ち上げや積み込みなどのさまざまな作業に利用することができる。この配置は、図1では油圧掘削機に関連して示されているが、本明細書に開示される配置は、車輪ではなく、トラックシステムを採用している種々の他のタイプの機械に汎用性を有する。
【0014】
機械100は、動力源102及びアンダーキャリッジアセンブリ104を含んでもよく、アンダーキャリッジアセンブリ104は、動力源102によって駆動され、アンダーキャリッジアセンブリ104内に間隔を置いて配置された1つ以上のアイドラーホイール106によって支持されてもよい。動力源102は、ある範囲の出力速度及びトルクで機械100のアンダーキャリッジアセンブリ104を駆動することができる。動力源102は、ディーゼルエンジン、ガソリンエンジン、気体燃料エンジン、及び/または任意の他の適切なエンジンなどのエンジンであってもよい。また、動力源102は、燃料電池、電力貯蔵装置、油圧モータ、電源コード、及び/または別の他の電源などの非燃焼電源であってもよい。
【0015】
アンダーキャリッジアセンブリ104は、機械100の両側に1つずつ、2つの別個に連続するトラック108を含んでもよい(図1にはそのうちの1つだけを示す)。各トラック108は、1つ以上のドライブスプロケット110を介し動力源102によって駆動され得る。また、各トラック108は、トラックチェーンアセンブリ112及び複数のトラックシュー114を含んでもよい。各トラックシュー114は、表面(例えば、地面)と係合するように構成され得る。各トラックチェーンアセンブリ112は、複数のトラックリンクアセンブリ116を含み得る。動力源102は、種々のブッシング300(本明細書の別の箇所でより詳細に記載する)と係合することにより、スプロケットアセンブリ(図1に図示せず)を介し、トラックチェーンアセンブリ112を駆動する動力を供給し、本明細書で前述したように、トラックチェーンアセンブリ112の移動を推進してもよい。
【0016】
1つ以上のトラックローラ118は、トラック108の底部に設けられて、トラック108及び/またはトラックチェーンアセンブリ112を支持してもよい。トラック108の独自の設計と、それらが一部をなす全体的なトラック及びアンダーキャリッジシステムとは、多くの以前の設計に関連する欠点なしに、機械100が、柔らかい足元条件などのある環境において作動できるようにすることが検討される。
【0017】
図2は、本明細書に記載のトラックチェーンアセンブリ112の一例を示す図である。トラックリンクチェーンアセンブリは、1つ以上のトラックリンクアセンブリ116を含み得る。各トラックリンクアセンブリ116は、一対のトラックリンク200を含み得る。トラックリンク200は、直線状のトラックリンクが使用される場合(図示せず)、一対のオフセットトラックリンク200、またはそれぞれの一対の内側及び外側のトラックリンクであってもよい。隣接するトラックリンクアセンブリ116は、ロッドアセンブリ122(例えば、ブッシング300及び/またはピン400の形態)を介して相互連結され得る。より具体的には、各ロッドアセンブリ122は、ピン400の周りに配置されたブッシング300を含んでもよい。ブッシング300は、略円筒形の本体を有し得る。ブッシング300の円筒状の本体は、少なくとも一部に環状構成を有し得る。例えば、ブッシング300は、ピン400の周りに配置されてもよい。ピン400は、略円筒形の本体を有し得る。ピン400に対して自在に回転可能な一対のベアリング(図示せず)も、ロッドアセンブリ122に設けられてもよい。
【0018】
各トラックリンクアセンブリ116は、トラックリンクジョイント120を含み得る。トラックリンクジョイント120は、ロッドアセンブリ122を介して(例えば、ブッシング300及び/またはピン400を介して)2つのトラックリンク200を接合し得る。トラックリンクジョイント120は、枢動可能及び/または回転可能(例えば、ロッドアセンブリ122及び/またはブッシング300によって規定される軸を中心に)であり得る。換言すると、トラックリンク200は、トラックリンク200が互いに対して移動できるように、トラックリンクジョイント120で接合され得る。トラックリンクジョイントは、潤滑油の損失を防止し、トラックリンクジョイント120及び/またはロッドアセンブリ122の動きの自由度を提供するように構成され得るシール500(図2には図示せず)を含み得る。トラックリンクジョイント120は、枢動可能なジョイントであるという点で、トラックリンクアセンブリ116及び/またはアンダーキャリッジアセンブリ104の他のジョイントとは異なっていてもよい。例えば、トラックローラ118に関連付けられたジョイントは、潤滑剤の損失を防ぐために同様にシールを含み得る。ただし、これらのジョイントは枢動可能ではない場合や、ジョイントが静止している場合がある。本明細書に記載のように、動的ジョイント(例えば、移動、回転、及び/または、枢動に関連付けられたジョイント)は、シールシステムに追加の課題を提供する。
【0019】
ブッシング300は、トラックリンク200の第1の端204の第1のボア202に押し込まれてもよく、ピン400は、トラックリンク200’の第1の端204を通って延在し、隣接するトラックリンク200の第2の端208の第2のボア206に受け入れられてもよい。ピン400は、スリップフィットが使用されているとき、トラックリンク200に押し込まれるか、またはコッターピンまたは他の同様の装置を使用してその中に保持されることによって、隣接するトラックリンク200の第2の端208に保持され得る。ブッシング300は、第1のボア202を通過してもよく、隣接するトラックリンク200の第2の端208に受け入れらてもよい。例えば、トラックリンク200は、第2のボア206と同心のトラックリンク200内に延びるカウンターボア210(図2には図示せず)を含み得る。ブッシング300は、カウンターボア210に受け入れられてもよい(トラックリンク200は、図8と関連してより詳細に図示及び説明する)。トラックリンクアセンブリ116の他の構成及び組み立て方法は、トラックチェーンアセンブリ112を作成するために提供され得る。複数のトラックリンク200は、トラックチェーンアセンブリ112を形成するのと同様の方法で連結され得る。
【0020】
ロッドアセンブリ122は、連続的に連結されたリンクアセンブリ116が、互いに枢動可能に相互連結され、トラックチェーンアセンブリ112を形成し得るように、隣接するトラックリンク200及び200’のボア202及び206とインターフェースで連結することができる。例えば、トラックリンク200の外端212は、ピン400と固定された態様で嵌合し得る(例えば、圧入が使用される場合など)。ピン400は、ピン400とブッシング300のボアとの間にある程度の隙間が設けられた場合など、ブッシング300内で自在に回転することができる。これにより、一対の隣接するトラックリンク200は、関節式トラックチェーンアセンブリ112を形成するために、互いに対して枢動するように構成され得る。ピン400は、ブッシング300内で回転自在であるため、部品の移動によって生じる摩耗を防ぐために、ブッシング300の内面とピン400の外面との間の界面に潤滑剤が設けられ得る。したがって、潤滑剤がブッシング300とピン400との間の界面から出ることを防ぐために(及び/または、土、汚れ、砂、及び/または泥などの物質がブッシング300とピン400との間の界面に入ることを防ぐために)、シール500をトラックリンクジョイント120内に配置し得る。
【0021】
1つの特徴から別の特徴への移行を提供する小さな半径(例えば、1ミリメートル±0.1ミリメートル以下)などの様々な小さな特徴は、特に言及されないが、いくつかの実施形態において存在すると理解される。したがって、距離及び寸法は、理論的な鋭角から理論的な鋭角まで測定される。さらに、本明細書に提供される寸法及び/またはサイズ範囲は、例として提供される。トラックリンクジョイント120の他の例は、本明細書に記載のように、本明細書に提供される寸法とは異なる寸法を有する部品または部分を同様の方法で備えたラジアルシールを含んでもよい。また、他の例のうち、「径方向」、「軸方向」、及び/または「円周方向」になどの用語は、それぞれの方向から±45度以内の方向を示すために使用され得る。例えば、本明細書で使用される「軸方向の」または「軸方向に」は、軸方向と45度未満の角度をなす方向を含む。同様に、「径方向の」または「径方向に」は、径方向と45度未満の角度をなす方向を含む。
【0022】
図3は、本明細書に記載のトラックリンクアセンブリ116の断面図である。トラックリンクアセンブリ116は、第1のトラックリンクジョイント120及び第2のトラックリンクジョイント120を含み得る。例えば、図3に示すように、第1のトラックリンクジョイント120は、ブッシング300の第1の端302(例えば、軸端)に配置されてもよく、第2のトラックリンクジョイント120は、ブッシング300の第2の端304(例えば、反対側の軸端)に配置されてもよい。ブッシング300は、少なくとも一部に環状構成を有する略円筒形の本体306を含み得る(例えば、ブッシング300は、本体306を通って軸方向に延びる開口またはボアを含み得る)。ブッシング300は、外面308(例えば、径方向外側面及び/または外周面)及び内面310(例えば、径方向内側面及び/または内周面)を含み得る。図3に示すように、ブッシング300の本体306は、径方向の軸316を規定し得る(例えば、径方向は、径方向の軸316の周りであり、軸方向は、径方向の軸316に沿ってよい)。
【0023】
トラックリンクジョイント120において、ブッシング300は、第1のトラックリンク200のカウンターボア210によって受け入れられ得る。カウンターボア210は、第1のトラックリンク200の内面214に延在し得る。例えば、カウンターボア210は、第1のトラックリンク200の内面214内に深さ216まで延在し得る。カウンターボア210は、第1のトラックリンク200の第2のボア206と同心であってもよい。ブッシング300の軸端(例えば、第1の端302及び/または第2の端304)は、カウンターボア210の軸方向の表面218(例えば、内側面)と嵌合(または接触)するように構成され得る。いくつかの実装形態において、ブッシング300の軸端と、カウンターボア210の軸方向の表面218との間に、間隙または空間があってもよい。ブッシング300及び第1のトラックリンク200は、互いに対して回転することが可能であってよい。ブッシング300は、第2のトラックリンク200’の第1のボア202を通過し得る。例えば、第2のトラックリンク200’の外面220は、第1のトラックリンク200の内面214に対して(例えば、近くに及び/または接近して)配置され得る。ブッシング300は、第1のボア202に押し込まれてもよい(または、第1のボア202において第2のトラックリンク200’に固定されてもよい)。換言すると、場合によっては、第2のトラックリンク200’に対して回転できないように、ブッシング300が構成されてもよい。いくつかの実装形態において、ブッシング300は、第1のトラックリンク200及び/または第2のトラックリンク200’に対して回転できるようになってもよい。
【0024】
ピン400の周りにブッシング300が配置されてもよい。例えば、ピン400は、ブッシング300の本体306を通じて軸方向に延在する開口またはボア内に構成され得る。ピン400は、略円筒形の本体402を含み得る。ピン400は、外面404を含み得る。外面404は、ピン400の直径を規定し得る。ピン400の直径は、ブッシング300の内径に基づいてもよい。ピン400がブッシング300内に構成される場合、ピン400の外面404及びブッシング300の内面310は、界面312を規定または形成し得る。界面312は、ピン400がブッシング300に対して(例えば、径方向の軸316を中心に)回転できるようにする動的界面であってもよい。したがって、動きによって引き起こされるピン400及び/またはブッシング300の過剰な摩耗を防ぐために、潤滑剤が界面312に含まれ得る。
【0025】
ピンの軸端(例えば、第1の端406及び/または第2の端408)は、第2のトラックリンク200’の第1のボア202及び/または第1のトラックリンク200の第2のボア206によって受け入れられ得る。例えば、ピン400は、第2のトラックリンク200’の第1のボア202を通過し得る。同様に、ピン400は、第1のトラックリンク200の第2のボア206を通過し得る。ピン400は、第1のトラックリンク200(例えば、外端212において)に押し込まれるか、またはコッターピンまたは他の同様の装置を使用してその中に保持されることによって、第1のトラックリンク200の第2の端208に保持され得る場合がある。したがって、ピン400は、第1のトラックリンク200に対して回転できない場合がある(例えば、第2のトラックリンク200’に対しては回転できる)。ピン400は、第1のトラックリンク200及び第2のトラックリンク200’に対して回転できるように構成され得る。その結果、トラックリンクジョイント120は、第1のトラックリンク200と第2のトラックリンク200’との間に枢動可能なジョイントを形成し得る。例えば、第1のトラックリンク200は、第2のトラックリンク200’に対して枢動または回転(径方向の軸316の周り)してもよい。第2のトラックリンク200’に対する第1のトラックリンク200の回転は、0度から約30度(径方向の軸316に対して)までの範囲であり得る。トラックリンク200/200’の回転は、ピン400をブッシング300に対して回転させ得る。
【0026】
図3に示すように、各トラックリンクジョイント120は、シール500を含み得る。シール500は、ブッシングの外面308と、カウンターボア210の径方向内側面222(例えば、径方向内側面)との間に、ラジアルシールを形成し得る。シール500は、(例えば、ブッシング300の軸端の周りに延びるアキシアルシールというよりも)シール500が、ブッシング300の外径の周り(例えば、本体306の周り)に径方向に延在する(例えば、径方向の軸316の周り)という点で、ラジアルシールであり得る 例えば、アキシアルシール(軸方向面シールと呼ばれることもある)は、ブッシング300の軸端(例えば、第1の端302及び/または第2の端304)と、カウンターボア210の軸方向の表面218との間に位置するシールであり得る。アキシアルシールは、軸方向(例えば、径方向の軸316に沿って)にブッシング300の動きによって生じる圧縮力を受ける可能性がある。ラジアルシール(例えば、シール500)は、ブッシングの外面308とカウンターボア210の径方向内側面222との間の径方向の界面(例えば、ブッシング300の軸端と軸方向の表面218との間の軸方向の界面に位置するとよりも)にシールが位置するため、これらの圧縮力を受けない可能性がある。
【0027】
シール500は、動的ラジアルシールを形成し得る。「動的ラジアルシール」は、回転または可動する部品の間でシールを形成するラジアルシールを指し得る(例えば、静的または非可動の部品の間でシールを形成する静的ラジアルシールと比べる)。動的ラジアルシールは、静的ラジアルシールと比較して、動的ラジアルシールにおける部品の可動または回転に起因する考慮事項及び/または複雑さが生じる可能性がある。
【0028】
シール500は、ブッシング300の溝314内に配置され得る。溝314は、ブッシング300の外面308上に位置するチャネルまたはトレンチであってもよい。例えば、溝314は、外面308内にある距離まで延び得る。溝314は、ブッシング300の外面308の周り(例えば、径方向の軸316の周り)に径方向に延び得る。図3に示すように、ブッシング300は、第1の溝314(例えば、第1の端302の近接した位置にある)及び第2の溝314(例えば、第2の端304の近接した位置にある)を含み得る。各溝314は、シール500を受け入れるように構成され得る。例えば、単一のブッシング300は、2つのトラックリンクジョイント120に関連付けられ得る(例えば、図3に示す)。したがって、ブッシング300は、それぞれの溝314が、トラックリンクジョイント120のラジアルシールを形成するためのシール500を受け入れるように構成された2つの溝314を含み得る。
【0029】
シール500を介して形成されたラジアルシールは、ブッシング300の内面310と、ピン400の外面404との間の界面312に物質が出入りすることを防ぐように構成され得る。例えば、シール500は、溝314内に少なくとも部分的に構成され得る。換言すると、シール500の断面の少なくとも一部は、溝314から延び出し得る。溝314は、ブッシング300と第1のトラックリンク200との間に相対移動がある場合、シール500がその場所に留まることを確実にしてもよい。溝314は、外面308から少なくとも一部が径方向外側に延在し得る。シール500は、カウンターボア210の径方向内側面222に接触して、ラジアルシールを形成するように構成され得る。
【0030】
シール500を介して形成されたラジアルシールは、ブッシング300の外面308と、カウンターボア210の径方向内側面222との間の界面に沿った任意の点に配置され得る。例えば、シール500及び/または溝314は、外面308と径方向内側面222との間の界面(例えば、第1のトラックリンク200の内面214と第2のトラックリンク200’の外面220との間の界面まで)に沿った任意の点に配置され得る。これにより、潤滑剤が第1のトラックリンク200の内面214と第2のトラックリンク200’の外面220との間の界面から漏れないようにすることができる。換言すると、溝314は、ブッシング300の軸端(例えば、第1の端302及び/または第2の端304)から、0ミリメートル(例えば、軸端に接触または軸端において)から深さ216の値までの範囲の距離に配置されてもよい(例えば、第1のトラックリンク200の内面214と第2のトラックリンク200’の外面220との間の界面間に潤滑剤が漏れないようにするために)。
【0031】
トラックリンクアセンブリ116は、シール500が、ブッシング300に含まれる溝314内に構成される、ラジアルシールを有するトラックリンクジョイント120を示す。しかしながら、シール500は、他の方法でトラックリンクジョイント120内に構成され得る 例えば、第1のトラックリンク200は、シール500を受け入れるように構成された溝を含み得る(例えば、図7図10と関連してより詳細に図示及び説明する)。いくつかの実装形態において、第1のトラックリンク200及びブッシング300の両方は、シール500を受け入れるように構成された溝を含み得る。
【0032】
図4は、本明細書に記載のトラックリンクジョイント120の切断図である。シール500によって形成されたラジアルシールは、ブッシング300の外面308と、カウンターボア210の径方向内側面222との間に配置され得る。ラジアルシールは、潤滑剤が界面312から出ることを防止し、及び/または物質(例えば、土、汚れ、砂、及び/または泥)が界面312に入るのを防止し得る。例えば、ブッシング300は、2つのラジアルシールに関連付けられてもよい(例えば、図3に示すように)。したがって、潤滑剤は、ブッシング300の外面308と径方向内側面222との間の界面を介して、界面312から出る(及び/または物質が、界面312に入る)ことを防止し得る。ピン400は、第1のトラックリンク200の外端212に押し込まれ得るため、潤滑剤は、ピン400の外面404とボア206の内面との間の界面を通して、界面312から出る(及び/または物質が、界面312に入る)ことを防止し得る。したがって、界面312は、トラックリンクジョイント120の部品間の移動を可能にしつつ、シール500に圧縮力がかかることを防止しながら、効果的に封止し得る。
【0033】
シール500は、断面502を有し得る。断面502は、異なる幾何学的形状及び/または形状を有し得る。例えば、図4に示すように、断面502は、実質的に円形であってもよい。断面502は、楕円形、長方形、正方形、T字形、P字形、「e」字形、半円(例えば、D字形)、これらを組み合わせた形状、及び/または他の任意の好適な形状を有し得る。シール500は、1つ以上のリップ、溝、及び/または舌を含み得る。シール500は、他の例のうち、Oリングシール、リップシール、Xリングシール、スクエアリングシール、デルタリング(またはVリング)シール、及び/またはUカップシールであってもよい。ブッシング300の溝314の断面(及び/または以下でより詳細に説明するトラックリンク200の溝)は、断面502のジオメトリに対応(例えば、類似する、同様である、及び/または受け入れるのに十分な大きさで構成される)し得る。
【0034】
図5は、本明細書に記載のブッシング300の側面図である。ブッシング300は、径方向の軸316を規定する環状構成を有する本体306(例えば、円筒状の本体)を含み得る。本体306は、外面308及び内面310を含み得る(図6に示す)。例えば、ブッシング300は、開口318を含み得る。開口318は、ブッシング300の第1の端302からブッシング300の第2の端304まで延在し得る。開口318は、本明細書の他の記載のように、ピン400を受け入れる(例えば、回転可能に受け入れる)ように構成され得る。
【0035】
外面308は、トラックリンク200のカウンターボア210によって受け入れられるように構成され得る。例えば、外面308は、第1の端302において、第1のトラックリンク200の第1のカウンターボア210によって受け入れられ得る。同様に、外面308は、第2の端304において、第1のトラックリンク200の第2のカウンターボア210によって受け入れられ得る。図5に示すように、ブッシング300は、径方向の軸316の周りの外面308に径方向に延びる少なくとも1つ(図5では2つを示す)の溝314を含み得る。例えば、ブッシング300は、ブッシング300の各軸端の近接した位置にある溝314を含み得る(例えば、溝314は、ブッシング300の反対側の端に位置し得る)。
【0036】
溝314は、本体306が規定する軸方向に沿って、ブッシング300の軸端から距離320の位置に配置され得る。距離320は、軸端(例えば、第1の端302及び/または第2の端304)の面から溝314の端までの距離であり得る。距離320は、カウンターボア210の深さ216以下であってもよい。例えば、距離320は、0ミリメートルから深さ216の値までの範囲であり得る。深さ216は、8ミリメートルから12ミリメートルまでの範囲であり得る。いくつかの実装形態において、深さ216は、8ミリメートルから20ミリメートルまで(またはそれ以上)の範囲であり得る。いくつかの例では、深さ216は、約9ミリメートルであり得る。溝の位置は、溝の内に少なくとも部分的に構成されたシール500が、カウンターボア210の径方向内側面222と、第1のトラックリンク200の内面214と第2のトラックリンク200’の外面220との間の界面の前方に位置する(例えば、潤滑剤が界面を介して漏れることを防ぐ)ことで、ラジアルシールを形成することを確実にしてもよい。溝314は、外面308とカウンターボア210の径方向内側面222との間の界面に沿って潤滑剤が移動できる距離を短縮するために、ブッシング300の軸端に近接した位置にあり得る。
【0037】
溝314は、深さを有し得る(例えば、溝314が外面308から本体306に延在する距離)。溝314の深さは、シール500が、溝314内に構成されたとき、外面308から少なくとも部分的に径方向外側に延在することを可能にし得る。例えば、溝314の深さは、シール500の大きさ及び/または直径に基づいてもよい。溝314の幅(例えば、軸方向に沿った)は、シール500の大きさ及び/または直径に基づいて変動し得る。例えば、溝314の幅は、シール500の直径及び/または幅以上であってもよい。溝314の断面は、シール500の断面502に基づいてもよい。例えば、シール500がOリングシールである場合、溝314の断面は、矩形状及び/または円形もしくは丸い形状であってもよい。いくつかの実装形態において、溝314の断面は、(例えば、断面502に関係なく)矩形であってもよい。
【0038】
ブッシング300の外面308は、ブッシング300の外径322を規定し得る。外径322は、約30ミリメートルから約180ミリメートルまでの範囲であり得る。ブッシング300の内面310は、ブッシング300の内径324を規定し得る。内径324は、開口318の直径であり得る。内径324は、ピン400を受け入れるのに好適な大きさであるように構成され得る(例えば、内径324は、ピン400の直径に基づいてもよい)。内径324は、約20ミリメートルから約170ミリメートルまでの範囲であり得る。
【0039】
図6は、本明細書に記載のブッシング300の斜視図である。図6は、ブッシング300の本体306の環状構成を示す。例えば、ブッシング300の内面310は、ブッシング300の内径324及び/または開口318の直径を規定し得る。
【0040】
ブッシング300は、ブッシング300の各軸端に近接した位置にある外側移行面326を含み得る。図6に示すように、外側移行面326は、面取面またはテーパ面であってもよい。外側移行面326は、他の実施形態において、径方向のブレンドであってもよい。外側移行面326は、ブッシングの外面308からブッシング300の軸端(例えば、第1の端302及び/または第2の端304)まで延在し得る。外側移行面326は、ブッシング300がトラックリンクジョイント120に設置される場合(例えば、ブッシング300がカウンターボア210内に設置される場合)に設置を容易にし得る。ブッシング300は、ブッシング300の各軸端に近接した位置にある内側移行面328を含み得る。内側移行面328は、面取面またはテーパ面であってもよい。内側移行面328は、他の実施形態において、径方向のブレンドであってもよい。内側移行面328は、ブッシングの内面310からブッシング300の軸端(例えば、第1の端302及び/または第2の端304)まで延在し得る。内側移行面328は、ブッシング300がトラックリンクジョイント120に設置される場合(例えば、ピン400がブッシング300内に設置される場合)に、設置を容易にし得る。
【0041】
図7は、本明細書に記載のトラックリンクアセンブリ116の断面図である。トラックリンクアセンブリ116は、(シール500を受け入れるように構成された溝(例えば、溝314)を含むブッシング300というよりも)第1のトラックリンク200がシール500を受け入れるように構成された溝224を含み得ることを除いて、上述(例えば、図3に関連)のトラックリンクアセンブリ116と同様であってもよく、または同一であってもよい。例えば、トラックリンクアセンブリ116のトラックリンクジョイント120は、上記と同様の方法で(例えば、図1図6に関連して)構成されてもよく、図7に示す同様の参照番号は、上記と同様の説明及び/または機能を有してもよい。
【0042】
図7に示すように、シール500は、第1のトラックリンク200の溝224の内に配置され得る。シール500は、(例えば、上記と同様の方法で)ブッシング300の外面308とカウンターボア210の径方向内側面222との間に、ラジアルシール(例えば、動的ラジアルシール)を形成し得る。例えば、シール500がブッシング300の溝314内に配置されるのではなく、シール500は、第1のトラックリンク200の溝224内に(例えば、少なくとも部分的に)配置されてもよい。図7に示すトラックリンクジョイント120の例において、ブッシング300は溝314を含まなくてもよい。或いは、図7に示すトラックリンクジョイント120の例において、ブッシング300は溝314を含み得る(例えば、シール500は、溝314及び/または溝224に少なくとも一部が配置され得る)。
【0043】
図8は、本明細書に記載のトラックリンク200の斜視図である。図8に示すトラックリンク200(例えば、第1のトラックリンク200及び/または第2のトラックリンク200’)は、シール500を受け入れるように構成された溝224を含み得る。他の実施形態(図1図4に関連して示す及び説明する例など)において、トラックリンク200は、図8に示す溝224を含まなくてもよい。
【0044】
トラックリンク200は、第1のボア202及び第2のボア206を含み得る。第1のボアは、内面226(例えば、径方向内側面)を含み得る。第1のボア202及び/または内面226は、トラックリンク200を他のトラックリンク200に枢動可能に接合するために(例えば、本明細書の別の箇所でより詳細に記載したように、第1のボア202において、外面220に近接して配置された第2のボア206で構成される)ピン400及び/またはブッシング300を受け入れる(例えば、回転可能に受け入れる)ように構成されてもよい。図8に示すように、トラックリンク200の本体228は、S字形状を有し得る。例えば、第1の端204及び第2の端208は、本体228が規定する面に沿って互いにオフセットされてもよい。本体228は、中間部230と、2つの端部232(例えば、第1の端204及び/または第2の端208に配置される)とを含み得る。端部232は、中間部230よりも小さな幅を有し得る。例えば、本体228は、中間部230から第2の端208に配置された端部232に移行する第1の移行面234(例えば、内面214上に配置された)を含み得る。同様に、本体228は、中間部230から第1の端204に配置された端部232に移行する第2の移行面236(例えば、外面220上に配置された)を含み得る。いくつかの他の実装形態において、トラックリンク200は、直線状のトラックリンクであってもよい(例えば、第1の端204及び第2の端208は、互いにオフセットされなくてよい、及び/または本体228は、第1の移行面234または第2の移行面236を含まなくてよい)。
【0045】
トラックリンク200(例えば、及び/または本体228)は、第1の開口238及び/または第2の開口240を含み得る。第1の開口238及び/または第2の開口240は、本体228の内面214から本体228の外面220まで本体228を通って延在し得る。第1の開口238及び/または第2の開口240は、本体228の中間部230上に配置されてもよい。第1のリンク200は、第3の開口242及び/または第4の開口244を含み得る。例えば、第3の開口242は、本体228の底面246から第1の開口238まで延在し得る。第4の開口244は、底面246から第2の開口部240まで延在し得る。例えば、他の例のうち、第1の開口238及び/または第2の開口240は、ボルト及び/またはネジなどの部材が、第3の開口242及び/または第4の開口244を通って延在することを可能にし得る。例えば、底面246は、トラックシュー114を受け入れるように構成され得る。部材は、トラックシュー114をトラックリンク200に固定し得る。本体228の上面248は、トラックローラ118及び/またはトラックローラ118のローラアセンブリと係合するように構成され得る。
【0046】
第1の端204は、第1の丸みの端250を含み得る。同様に、第2の端208は、第2の丸みの端252を含み得る。第1の丸みの端250及び/または第2の丸みの端252は、第1のボア202及び/または第2のボア206の半径と同様の曲率を有し得る。第1の丸みの端250及び/または第2の丸みの端252は、一定の半径を有し得る。第1の丸みの端250及び/または第2の丸みの端252は、半径を変形または変更してもよい。
【0047】
トラックリンク200は、外面220から延在する突出部254を含み得る。突出部254は、第2のボア206の近接に配置されてもよい。例えば、第2のボア206は、突出部254を通って延在し得る。例えば、外端212は、突出部254上に位置し得る。突出部254は、ピン400を受け入れるように構成され得る。
【0048】
トラックリンク200のカウンターボア210は、内面214から本体228内(例えば、深さ216の距離)に延び得る。カウンターボア210は、第2のボア206と同心であってもよい。カウンターボアは、トラックリンク200の本体228全体を通して延在しなくてよい。例えば、カウンターボア210は、軸方向の表面218が規定する深さ216を延在し得る。カウンターボア210は、径方向内側面222を備え得る。径方向内側面222は、カウンターボア210の直径を規定し得る。カウンターボア210の直径は、約50ミリメートルから約86ミリメートルまでの範囲であり得る。カウンターボア210の直径は、ブッシング300の外径に依存し得る。例えば、カウンターボア210及び/または径方向内側面222は、ブッシング300を受け入れるように(例えば、回転可能に受け入れるように)構成されてもよい。
【0049】
溝224は、カウンターボア210の径方向内側面222の周り(例えば、カウンターボア210及び/または第2のボア206が規定する軸の周り)で径方向に延在し得る。例えば、溝224は、径方向内側面222の内にある距離まで延在し得る。溝224は、ブッシング300の314に関連して上記と同様の特徴及び/または寸法を有し得る。カウンターボア210は、ブッシング300の軸端が軸方向の表面218と係合(例えば、接触及び/または嵌合)するように、ブッシング300を受け入れるように構成されてもよい。したがって、溝224に少なくとも一部が設けられたシール500は、径方向内側面222とブッシング300の外面308との間のトラックリンクジョイント120のラジアルシールを形成し得る。
【0050】
図9は、本明細書に記載のトラックリンク200の断面図である。図9(及び図10)に示すトラックリンク200の断面図は、トラックリンク200の第2の端208にあってもよい。例えば、図9(及び図10)に示すトラックリンク200の断面図は、トラックリンク200の第2のボア206及びカウンターボア210を示す。第2のボア206及び/またはカウンターボア210は、軸256を規定し得る。
【0051】
カウンターボア210の径方向内側面222は、軸256の周りで径方向に延在し得る。溝224は、径方向内側面222に配置され、軸256の周りで径方向に延在し得る。例えば、溝224は、径方向内側面222から(例えば、本体228内)第1の距離258まで延在し得る。第1の距離258は、トラックリンクジョイント120内でトラックリンク200とともに構成されるシール500の大きさまたはジオメトリに基づいてもよい。例えば、第1の距離258は、シール500の半径または幅よりも短くてもよい。例えば、溝224は、径方向の面260を含み得る。径方向の面260は、溝224の第1の直径を規定し得る。径方向内側面222は、カウンターボア210の第2の直径(例えば、30ミリメートルから180ミリメートルまでの範囲)を規定し得る。第2の直径は、ブッシング300の外径に基づいてもよい。第1の直径(例えば、溝224の)は、第2の直径(例えば、カウンターボア210の)よりも大きくてもよい。
【0052】
例えば、第1の距離258は、溝224の深さを規定し得る。この深さは、シール500がトラックリンクジョイント120のラジアルシールを形成できるように、シール500が径方向内側面222から少なくとも一部が径方向外側に延在することを可能にする。溝224の断面の第1のジオメトリは、シール500の断面502の第2のジオメトリに対応してもよい(例えば、類似する、同様である、及び/または受け入れられるように構成される)。
【0053】
溝224は、内面214から第2の距離262に配置されてもよい。第2の距離262は、約0ミリメートル(例えば、0.1ミリメートル)から約9ミリメートルまでの範囲であり得る。例えば、溝224は、径方向内側面222に沿って任意の場所に配置され得る。これにより、トラックリンクジョイント120のラジアルシールが、トラックリンクジョイント120の内面214と他のトラックリンク200の外面220との間の界面より前に形成されることを(例えば、潤滑剤が2つのトラックリンクジョイント200間の界面を介して漏れることを防ぐために)確実にする。
【0054】
図9及び図10に示すように、カウンターボア210の直径は、第2のボア206の直径よりも大きくてよい。例えば、カウンターボア210の直径は、ブッシング300を受け入れるように構成され得るが、第2のボア206の直径は、ピン400を受け入れるように構成され得る。
【0055】
図10は、本明細書に記載のトラックリンク200及びシール500の断面図である。シール500は、トラックリンク200の溝224内に(例えば、少なくとも一部が)構成されてもよい。例えば、図10に示すように、溝224の深さは、シール500が少なくとも部分的にカウンターボア210の径方向内側面222から(例えば、離れて)延在するのを可能にし得る。したがって、ブッシング300がカウンターボア210及び/または径方向内側面222に受け入れられる(例えば、回転可能に受け入れられる)場合、シール500は、径方向内側面222とブッシング300の外面308との間にラジアルシール(例えば、動的ラジアルシール)を形成し得る。
【産業上の利用可能性】
【0056】
機械の重量、馬力の増加につれて、トラックチェーンのアンダーキャリッジリンクアセンブリは、部品の疲労及び摩耗のリスクがさらに大きくなり得る。トラックリンク、ピン、及び/またはブッシングなどの種々の部品が相互に回転できるようにし、潤滑剤を封止し、トラックチェーンアセンブリ(例えば、トラックリンクジョイント120)の回転または振動ジョイントの耐用年数を延長するために、トラックチェーンアセンブリに1つ以上のシールを含み得る場合がある。経時的に、トラックリンクジョイント120のブッシング300及びピン400にかかる負荷により、ブッシング300及びトラックリンク200に関連付けられたシールが損傷し、潤滑剤が漏れ出るおそれがある。これにより、トラックチェーンの可動部品の摩耗問題が生じ得る。例えば、アキシアルシールは、ブッシング300の軸端(例えば、第1の端302及び/または第2の端304)とトラックリンク200の面(例えば、カウンターボア210の軸方向の表面218)との間に利用され得、ブッシング300とトラックリンクジョイント120上のピン400との間の界面にて潤滑剤を封止する。ブッシング300の移動(例えば、軸方向において)によって生じる軸方向の荷重は、アキシアルシールを圧縮させ、破損を引き起こし得る。例えば、圧縮設定により、圧縮力を受けた後にアキシアルシールが元の大きさに戻らなくなる可能性がある。アキシアルシールが元の大きさに戻らないことにより、潤滑剤がトラックリンクジョイント120から漏れ出すことがあり、及び/または物質(例えば、土、汚れ、砂、及び/または泥)がブッシング300とピン400との間の界面に入り込むことがあり、これにより過剰な摩耗を引き起こし得、及び/またはブッシング300及び/またはピン400を固着させ得る(例えば、互いに対して回転することが防止する)。
【0057】
本明細書に記載のいくつかの実装形態は、トラックリンクジョイント用ラジアルシールを可能にする。例えば、ラジアルシールは、ブッシングの外面(例えば、外面308)と、トラックリンクのカウンターボアの内面(例えば、径方向内側面)との間に配置され得る。例えば、シールが、封止された界面(例えば、ブッシング300とピン400との間の界面312)の近くの位置に(例えば、ブッシングの軸端)配置されるのではなく、ラジアルシールが、シールが経験する圧縮負荷を低減するために、ブッシングの外面に沿って径方向に配置され得る。ラジアルシールは、トラックリンクジョイントの部品の相互の回転を可能にする動的ラジアルシールであってもよい。例えば、トラックリンクジョイントは、(例えば、ブッシング及び/またはピンを介して)2つのトラックリンクが枢動可能に接合されたことを含み得る。したがって、ラジアルシールは、部品の回転中にシールがその場所に留まり、トラックリンクジョイントの部品が互いに回転または移動することが可能になるため、ブッシング及び/またはトラックリンクの溝(例えば、カウンターボアの内面の溝)の内に配置されてもよい。
【0058】
その結果、ラジアルシールは、ブッシング(及び/またはトラックリンクジョイントの他の部品)の軸方向の移動により、動作中に受ける圧縮力が低下する(または圧縮力がかからなくなる)可能性がある。トラックリンクジョイントの動的シールが受ける圧縮力を低減すると、シールが受ける圧縮永久歪みによりシールが破損する可能性が低減される可能性がある。これにより、シールの寿命を延ばし、トラックリンクジョイントから潤滑剤の漏れを防止する可能性を高まり、及び/または物質がトラックリンクジョイントに侵入することを確実に防止する。これにより、可動部品が適切に潤滑されるようになり、トラックリンクジョイントの部品の寿命を延ばすことができる。さらに、これにより、望ましくない物質(土、汚れ、砂、及び/または泥など)がトラックリンクジョイントに入り込んで摩耗を引き起こしたり、またはトラックリンクジョイントの部品の動きを妨げたりすることが確実に防止され得る。
【0059】
前述の開示は、説明及び説明を提供しているが、開示されている正確な形態に実装形態を完全に限定すること、または実装形態を限定することは意図されていない。改変及び変形は、上記の開示に照らして行われたり、実装形態の実践から得られたりし得る。さらに、1つ以上の実装形態を組み合わせられない理由が先述の開示に明示的に提供されていない限り、本明細書に記載された任意の実装形態は組み合わせられ得る。特徴の特定の組み合わせが請求項に記載され、及び/または本明細書に開示されていても、これらの組み合わせは、様々の実装形態の開示を制限することを意図するものではない。以下に列記される各従属請求項は、1つの請求項のみに直接従属し得るが、様々の実装形態の開示は、請求項群内の他のすべての請求項と組み合わせた各従属請求項を含む。
【0060】
本明細書に使用されている「単数形(a、an)」及び「セット(set)」は、1つ以上の項目を含むことを意図しており、「1つ以上」と互換的に使用され得る。 さらに、本明細書で使用されている「単数形(the)」は、「単数形(the)」と組み合わせて参照される1つ以上の項目を含むことを意図しており、「1つ以上」と互換的に使用され得る。 さらに、「に基づいて」という句は、別段に明記されていない限り、「少なくとも部分的に基づいて」を意味することを意図している。さらに、本明細書で使用されるように、用語「または」は、一連で使用される場合に包括的であることを意図しており、特に明記されていない限り(例えば、「いずれか」または「その1つのみ」と組み合わせて使用される場合)、「及び/または」と交換して使用されてもよい。さらに、本明細書の説明を容易にするために、例えば「の下」、「下」、「の上」、「上」等の空間的に相対的な用語を使用して、図示のような、1つの要素または特徴と他の要素または特徴との関係を説明してもよい。空間的に相対的な用語は、図に示されている方向に加えて、使用または動作中の機器、装置及び/または要素の異なる方向を含むことを意図している。機器は、他の向き(90度回転または他の向き)にすることができ、本明細書に使用される空間的に相対的な記述子も、それに応じて解釈することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】