(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-16
(54)【発明の名称】薬剤吸入装置
(51)【国際特許分類】
A61M 15/00 20060101AFI20240808BHJP
A61M 16/06 20060101ALI20240808BHJP
A61M 11/00 20060101ALI20240808BHJP
A61M 11/02 20060101ALI20240808BHJP
【FI】
A61M15/00 Z
A61M16/06 A
A61M11/00 D
A61M11/02 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024507183
(86)(22)【出願日】2022-08-05
(85)【翻訳文提出日】2024-03-06
(86)【国際出願番号】 AU2022050853
(87)【国際公開番号】W WO2023010180
(87)【国際公開日】2023-02-09
(32)【優先日】2021-08-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524047556
【氏名又は名称】バード ヘルスケア ピーティーワイ エルティーディー
【氏名又は名称原語表記】BIRD HEALTHCARE PTY LTD
【住所又は居所原語表記】18 Corporate Boulevard Bayswater, Victoria 3153 Australia
(74)【代理人】
【識別番号】100140822
【氏名又は名称】今村 光広
(72)【発明者】
【氏名】バード,ニコラス
(72)【発明者】
【氏名】ボールト,ティモシー
(72)【発明者】
【氏名】ゴヴァー,ニール
(72)【発明者】
【氏名】ハバーフィールド,デイヴィッド
(57)【要約】
薬剤吸入装置は、折り畳まれた状態と広げられた状態との間で移動可能なハウジング(10)を備える。広げられた状態では、ハウジングは、薬剤送達装置から送達された薬剤と空気とを混合するための容積を画定する。広げられた状態では、ハウジング(10)は、容積を画定する外壁(11)、(12)、(13)、(14)と、薬剤を容積に送達するための入口開口部(18)を有する第1の端部(15)と、出口開口部(19)を有する第2の端部(16)とを備える。空気と薬剤との混合物を、ユーザが容積から吸入することができる。第2の端部(16)は、マウスピース構成とマスク構成との間で変換可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
折り畳まれた状態と広げられた状態との間で移動可能なハウジングを備える薬剤吸入装置であって、前記ハウジングが前記広げられた状態にあるとき、前記ハウジングは、薬剤送達装置から送達される薬剤が空気と混合することができる容積を画定し、前記ハウジングが前記広げられた状態にあるとき、前記ハウジングは、
前記容積を画定する外壁と、
薬剤を前記容積に送達するために薬剤送達装置から前記薬剤を受け入れるように適合された入口開口部を有する第1の端部と、
空気と薬剤との混合物をユーザが前記容積から吸入することができるように、前記ユーザの口と連通するように適合された出口開口部を有する第2の端部と、
を備え、
前記第2の端部は、マウスピース構成とマスク構成との間で変換可能であり、
前記マウスピース構成では、前記空気と薬剤との混合物を吸入することができるように、前記ユーザの前記口を前記出口開口部に対して配置することができ、
前記マスク構成では、前記出口開口部は、前記空気と薬剤との混合物を吸入することができるように前記第2の端部が前記ユーザの顔とシール関係を形成するように前記ユーザの前記口および鼻を包む、
薬剤吸入装置。
【請求項2】
折り畳まれた状態と広げられた状態との間で移動可能なハウジングを備える薬剤吸入装置であって、前記ハウジングが前記広げられた状態にあるとき、前記ハウジングは、薬剤送達装置から送達される薬剤が空気と混合することができる容積を画定し、前記ハウジングが前記広げられた状態にあるとき、前記ハウジングは、
前記容積を画定する外壁と、
薬剤を前記容積に送達するために薬剤送達装置から前記薬剤を受け入れるように適合された入口開口部を有する第1の端部と、
ユーザの口および鼻を包むように構成された出口開口部を有する第2の端部であって、前記ユーザが前記空気と薬剤との混合物を前記容積から吸入することができるように、前記第2の端部が前記ユーザの顔とシール関係を形成する、第2の端部と
を備える、薬剤吸入装置。
【請求項3】
前記折り畳まれた状態において、前記ハウジングが実質的に平坦な構成を有する、請求項1または2に記載の薬剤吸入装置。
【請求項4】
前記ハウジングが、前記広げられた状態にあるときに前記容積を2つのチャンバに仕切るために前記外壁間に延在する内壁を備え、前記内壁は、前記チャンバ間の流体の流れを可能にする開口部を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の薬剤吸入装置。
【請求項5】
前記ハウジングが、少なくとも1つの一方向弁を有する、請求項4に記載の薬剤吸入装置。
【請求項6】
前記ハウジングが、一方向吸入弁および一方向呼気弁を有する、請求項4に記載の薬剤吸入装置。
【請求項7】
前記一方向吸入弁が前記内壁に配置され、前記一方向呼気弁が前記外壁に配置される、請求項6に記載の薬剤吸入装置。
【請求項8】
前記一方向吸入弁が可動フラップを備える、請求項6または7に記載の薬剤吸入装置。
【請求項9】
前記一方向吸入弁がフラッタ弁である、請求項6または7に記載の薬剤吸入装置。
【請求項10】
前記ハウジングが、観察窓を有する、請求項1から9のいずれか一項に記載の薬剤吸入装置。
【請求項11】
前記デバイスが、単一の一体型ストックシートから形成される、請求項1から10のいずれか一項に記載の薬剤吸入装置。
【請求項12】
前記ハウジングが、前記第1の端部と前記第2の端部との間でテーパ状である、請求項1から11のいずれか一項に記載の薬剤吸入装置。
【請求項13】
薬剤吸入装置を作製するためのブランクであって、前記ブランクは、折り曲げ可能なボードから作製され、
前記装置を形成するために折り線を中心にパネルを折り曲げることを可能にする前記折り線によって分離された複数のパネルであって、前記形成された装置は、折り畳まれた状態と広げられた状態との間で移動可能なハウジングを画定し、前記広げられた状態は、マウスピース構成とマスク構成との間で変換可能である、複数のパネル
を備え、前記パネルは、
中央パネルと、前記中央パネルに隣接する複数のパネルと、
を含み、
前記隣接パネルは、
第1の開口部を有する第1の隣接パネルと、
第2の開口部および分離可能部分を有する第2の隣接するパネルと、
を含み、
前記隣接パネルは、前記中央パネルに対して前記折り線を中心に折り曲げ可能であり、前記中央パネルに固定されて、前記形成された装置内にハウジングの外壁を画定することができ、
前記ハウジングは、前記ハウジングが前記形成された装置の前記広げられた状態にあるときに容積を画定し、薬剤は、前記第1の開口部と連通する薬剤装置から前記容積に送達されることができ、空気と混合し、前記第2の開口部を介してユーザによって吸入されることができ、前記第2の開口部は前記形成された装置の前記マウスピース構成を形成し、
前記分離可能部分は、前記ハウジングが前記形成された装置の前記広げられた状態にあるときに、前記形成された装置から分離され、前記第2の開口部のサイズを増大させ、前記マスク構成を形成することができ、前記マスク構成は、前記ユーザの口および鼻を包み、前記ユーザの顔とシール関係を形成することができ、それにより、前記空気および前記薬剤を前記容積から吸入することができる、
薬剤吸入装置を作製するためのブランク。
【請求項14】
薬剤吸入装置を作製するためのブランクであって、前記ブランクは、折り曲げ可能なボードから作製され、
前記装置を形成するために折り線を中心にパネルを折り曲げることを可能にする前記折り線によって分離された複数のパネルであって、前記形成された装置は、折り畳まれた状態と広げられた状態との間で移動可能なハウジングを画定する、複数のパネル
を備え、前記パネルは、
中央パネルと、前記中央パネルに隣接する複数のパネルと、
を含み、
前記隣接パネルの少なくとも1つが第1の開口部を有し、
前記隣接パネルは、前記中央パネルに対して前記折り線を中心に折り曲げ可能であり、前記中央パネルに固定されて、前記形成された装置内に前記ハウジングの外壁を画定することができ、
前記形成された装置は、ユーザの口および鼻を包むように構成された第2の開口部を有し、前記ハウジングは、前記ハウジングが前記形成された装置の前記広げられた状態にあるときに容積を画定し、薬剤は、前記第1の開口部と連通する薬剤送達装置から送達されることができ、前記容積内の空気と混合することができ、前記ユーザの前記口および前記鼻を包み、前記ユーザの顔とシール関係を形成する前記第2の開口部を介して前記ユーザによって吸入されることができる、
薬剤吸入装置を作製するためのブランク。
【請求項15】
前記第2の隣接パネルが、第3の開口部を有する舌部を備え、前記舌部は、前記第3の開口部が前記チャンバ間の流体の流れを可能にする2つのチャンバに前記容積を仕切るように前記外壁の間に延在し、前記外壁に固定可能な内壁を画定するように折り線を中心に内側に折り曲げ可能である、請求項13または14に記載のブランク。
【請求項16】
前記第3の開口部が一方向弁を有する、請求項15に記載のブランク。
【請求項17】
前記中央パネルが観察窓を有する、請求項13から16のいずれか一項に記載のブランク。
【請求項18】
前記分離可能部分が、引き裂き線を形成する穿孔を含む、請求項13に記載のブランク。
【請求項19】
請求項13で画定されたブランクを使用して請求項1から12のいずれか一項で画定された薬剤吸入装置を作製する方法であって、前記方法は、
前記複数の隣接パネルを前記中央パネルに対して前記折り線を中心に折り曲げるステップと、
前記ハウジングの外壁を画定するために前記隣接パネルを前記中央パネルに固定するステップと、
前記第2の端部を前記マウスピース構成から前記マスク構成に変換するために前記分離可能部分を破壊するステップと
を含む、方法。
【請求項20】
請求項14から18のいずれか一項で画定されたブランクを使用して請求項1から12のいずれか一項で画定された薬剤吸入装置を作製する方法であって、前記方法は、
前記複数の隣接パネルを前記中央パネルに対して前記折り線を中心に折り曲げるステップと、
前記ハウジングの外壁を画定するために前記隣接パネルを前記中央パネルに固定するステップと
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、定量吸入器(MDI)と共に使用するように構成されたスペーサなどの薬剤吸入装置に関する。
本発明はまた、薬剤吸入装置を作製するためのブランクに関する。
本発明はまた、ブランクを使用して薬剤吸入装置を作製する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
薬剤送達装置は、喘息などの呼吸状態の治療に一般的に使用されている。
【0003】
定量吸入器(MDI)、乾燥粉末吸入器(DPI)、ソフトミスト吸入器(SMI)、およびネブライザを含む多くの異なる種類の薬剤送達装置がある。
【0004】
薬剤送達装置は、典型的にはステロイドまたは気管支拡張薬を含む薬剤を患者の肺に送達することによって機能する。薬剤は、息切れおよび喘鳴または胸が締めつけられる呼吸を含む喘息の症状を緩和する。薬剤送達装置を使用して、他の呼吸器状態のための薬剤を送達することもできる。
【0005】
ネブライザは、液体薬剤を患者が吸入できる蒸気相に変えることによって機能する。ネブライザは、液体薬剤を通して加圧空気を圧送して微細なミストを形成し、次いでマスクまたはマウスピースを通して吸い込むことによって機能する。
【0006】
最も一般的な種類の薬剤送達装置は、口語的に「パッファ」として知られるMDIである。
【0007】
MDIは、3つの標準的な構成要素、すなわち、加圧キャニスタ、アクチュエータ、および計量弁で構成される。
【0008】
薬剤は、典型的には、加圧キャニスタ内の溶液中に貯蔵される。加圧キャニスタは、薬剤、液化ガス推進剤、および多くの場合、安定化賦形剤を含む。加圧キャニスタは、アクチュエータに取り付けられる。人によるアクチュエータの起動時に、MDIは、計量弁を通って人の肺に入るエアロゾル形態の固定用量の薬剤を放出する。
【0009】
薬剤送達装置は、薬剤が効果的であるために、人が吸入するのと同時にまたはほぼ同時に薬剤を排出しなければならないので、有意な調整を必要とする。
【0010】
MDIの有効性を高めるために、「スペーサ」などの薬剤吸入装置が使用されることが多い。
【0011】
スペーサは、肺および小気道への薬剤の送達を助け、口および喉に行き着く薬剤が少なくなり、刺激または軽度の感染症につながる可能性がある。スペーサはまた、呼吸および吸入器の作動を調整することを容易にすることができる。
【0012】
スペーサは、典型的には、口と薬剤のキャニスタとの間に空間を追加するチューブまたはチャンバを備える。スペーサは、吸入器のマウスピースを受け入れるように構成された入口開口部と、人の口に受け入れられる出口開口部とを有する。
【0013】
本発明は、本出願人に知られているスペーサの代替スペーサを提供する。
【0014】
背景技術に対する上記の言及は、当技術分野が当業者の共通の一般知識の一部を形成することの承認を構成するものではない。上記の言及はまた、本明細書に開示される装置および方法の適用を限定することを意図するものではない。
【発明の概要】
【0015】
本出願人は、例として、「スペーサ」と共に使用するのに適した2種類の薬剤吸入装置を開発した。1つの装置は、マウスピース構成およびマスク構成で使用するように構成されているという点で多機能である。他の装置は、マスク構成でのみ使用するように構成される。
【0016】
本発明は、折り畳まれた状態と広げられた状態との間で移動可能なハウジングを備える薬剤吸入装置を提供し、ハウジングが広げられた状態にあるとき、ハウジングは、薬剤送達装置から送達される(例えば、排出される)(薬剤粒子の形態などの)薬剤が空気と混合することができる容積を画定し、ハウジングが広げられた状態にあるとき、ハウジングは、
容積を画定する外壁と、
薬剤を容積に送達するために薬剤送達装置から薬剤を受け入れるように適合された入口開口部を有する第1の端部と、
空気と薬剤との混合物をユーザが容積から吸入することができるように、ユーザの口と連通するように適合された出口開口部を有する第2の端部と、
を備え、
第2の端部は、マウスピース構成とマスク構成との間で変換可能であり、
マウスピース構成では、空気と薬剤との混合物を吸入することができるように、ユーザの口を出口開口部に対して配置することができ、
マスク構成では、出口開口部は、空気と薬剤との混合物を吸入することができるように第2の端部がユーザの顔とシール関係を形成するようにユーザの口および鼻を包む。
本発明はまた、折り畳まれた状態と広げられた状態との間で移動可能なハウジングを備える薬剤吸入装置を提供し、ハウジングが広げられた状態にあるとき、ハウジングは、薬剤送達装置から送達される(例えば、排出される)(薬剤粒子の形態などの)薬剤が空気と混合することができる容積を画定し、ハウジングが広げられた状態にあるとき、ハウジングは、
容積を画定する外壁と、
薬剤を容積に送達するために薬剤送達装置から薬剤を受け入れるように適合された入口開口部を有する第1の端部と、
ユーザの口および鼻を包むように構成された出口開口部を有する第2の端部であって、ユーザが空気と薬剤との混合物を容積から吸入することができるように、第2の端部がユーザの顔とシール関係を形成する、第2の端部と
を備える。
【0017】
薬剤送達装置は、当技術分野で知られている任意の薬剤送達装置、例えば、定量吸入器(MDI)、乾燥粉末吸入器(DPI)、ソフトミスト吸入器(SMI)、またはネブライザであってもよい。薬剤送達装置は特注の機器であってもよいことも想定される。この目的のために、入口開口部は、上述の薬剤送達装置のいずれか1つの出口を普遍的に受け入れるように構成されてもよい。
【0018】
本発明のマウスピース/マスク装置の利点は、2つの構成、すなわちマウスピース構成およびマスク構成での使用に適合されることである。これは、ユーザにオプションを提供する。
【0019】
本発明のマウスピース/マスク装置の利点は、マウスピース構成とマスク構成との間で変換可能であるため、1サイズユニットが異なるサイズおよび/または年齢の人々、例えば大人および子供による使用に適していることである。
【0020】
本発明のマウスピース/マスク装置およびマスクのみの装置の利点は、マスクにより、5歳未満の子供が装置を使用できることである。
【0021】
薬剤は、任意の適切な形態の任意の適切な薬剤であってもよい。
【0022】
薬剤は、薬剤粒子の形態であってもよい。
【0023】
薬剤は、ステロイドまたは気管支拡張薬を含み得る。
【0024】
折り畳まれた状態において、上述のハウジングは、実質的に平坦な構成を有してもよい。
【0025】
ハウジングは、広げられた状態にあるときに容積を2つのチャンバに仕切るために外壁間に延在する内壁を備えてもよく、内壁は、チャンバ間の流体の流れを可能にする開口部を有する。
【0026】
ハウジングは、少なくとも1つの一方向弁を有してもよい。
ハウジングは、一方向吸入弁および一方向呼気弁を有してもよい。
【0027】
一方向吸入弁は、内壁に配置されてもよい。
【0028】
一方向呼気弁は、外壁に配置されてもよい。
【0029】
一方向弁は、可動フラップを備えてもよい。一例では、一方向弁は、穴を有する本体と、フラップの縁部に沿って本体に枢動可能に接続されたフラップとを備え、フラップは、フラップが穴を覆ってそれを通る空気流を実質的に制限する閉位置と、フラップが穴を覆わずにそれを通って実質的に制限されない空気流を可能にする開位置との間で枢動可能である。
【0030】
一方向弁は、フラッタ弁であってもよい。一例では、フラッタ弁は、穴を有する本体と、本体に接続された弾性スリーブとを備え、スリーブは、スリーブを通る空気流が実質的に制限される収縮位置と、スリーブを通る空気流が実質的に制限されない膨張位置との間で移動可能である。
【0031】
一方向弁は、薬の流れの方向が制御されるにつれて、吸入された薬の送達の効率を高める。
【0032】
ハウジングは、観察窓を有してもよい。
【0033】
観察窓は、ポリエチレンまたはPVCなどの透明プラスチックから作製されてもよい。
【0034】
観察窓は、そうでなければ空気と薬剤粒子との混合物の吸入を妨げる障害物がないことを確認するために、ユーザがハウジング内を視覚的に確認することを可能にする。
【0035】
装置は、単一の一体型ストックシートから形成されてもよい。
【0036】
シートは、紙または厚紙から作製されてもよい。
【0037】
単一の一体型ストックシートから装置を形成することは、一緒に組み立てる必要がある別個の構成要素の数を最小限に抑えるため、組み立てプロセスを簡素化する。
【0038】
紙または厚紙は比較的安価でリサイクル可能な材料であるため、装置は使い捨て用途に適し得る。使い捨て用途は、洗浄を必要としないという利点を有する。
【0039】
ハウジングは、第1の端部と第2の端部との間でテーパ状であってもよい。
【0040】
テーパ状ハウジングは、薬剤粒子を空気と混合するのを助ける容積内の乱流状態を促進する。
【0041】
本発明はまた、薬剤吸入装置を作製するためのブランクを提供し、ブランクは、折り曲げ可能なボードから作製され、
装置を形成するために折り線を中心にパネルを折り曲げることを可能にする折り線によって分離された複数のパネルであって、形成された装置は、折り畳まれた状態と広げられた状態との間で移動可能なハウジングを画定し、広げられた状態は、マウスピース構成とマスク構成との間で変換可能である、複数のパネル
を備え、パネルは、
中央パネルと、中央パネルに隣接する複数のパネルと、
を含み、
隣接パネルは、
第1の開口部を有する第1の隣接パネルと、
第2の開口部および分離可能部分を有する第2の隣接するパネルと、
を含み、
隣接パネルは、中央パネルに対して折り線を中心に折り曲げ可能であり、中央パネルに固定されて、形成された装置内にハウジングの外壁を画定することができ、
ハウジングは、ハウジングが形成された装置の広げられた状態にあるときに容積を画定し、薬剤粒子の形態などの薬剤は、第1の開口部と連通する薬剤装置から容積に送達される(例えば、排出される)ことができ、空気と混合し、第2の開口部を介してユーザによって吸入されることができ、第2の開口部は形成された装置のマウスピース構成を形成し、
分離可能部分は、ハウジングが形成された装置の広げられた状態にあるときに、形成された装置から分離され、第2の開口部のサイズを増大させ、マスク構成を形成することができ、マスク構成は、ユーザの口および鼻を包み、ユーザの顔とシール関係を形成することができ、それにより、空気および薬剤を容積から吸入することができる。
【0042】
本発明はまた、薬剤吸入装置を作製するためのブランクを提供し、ブランクは、折り曲げ可能なボードから作製され、
装置を形成するために折り線を中心にパネルを折り曲げることを可能にする折り線によって分離された複数のパネルであって、形成された装置は、折り畳まれた状態と広げられた状態との間で移動可能なハウジングを画定する、複数のパネル
を備え、パネルは、
中央パネルと、中央パネルに隣接する複数のパネルと、
を含み、
隣接パネルの少なくとも1つが第1の開口部を有し、
隣接パネルは、中央パネルに対して折り線を中心に折り曲げ可能であり、中央パネルに固定されて、形成された装置内にハウジングの外壁を画定することができ、
形成された装置は、ユーザの口および鼻を包むように構成された第2の開口部を有し、ハウジングは、ハウジングが形成された装置の広げられた状態にあるときに容積を画定し、薬剤粒子の形態などの薬剤は、第1の開口部と連通する薬剤送達装置から送達される(例えば、排出される)ことができ、容積内の空気と混合することができ、ユーザの口および鼻を包み、ユーザの顔とシール関係を形成する第2の開口部を介してユーザによって吸入されることができる。
【0043】
上述のブランクの第1の隣接パネルは、第3の開口部を有する舌部を備えてもよく、舌部は、第3の開口部がチャンバ間の流体の流れを可能にする2つのチャンバに容積を仕切るように外壁の間に延在し、外壁に固定可能な内壁を画定するように折り線を中心に内側に折り曲げ可能である。
【0044】
第3の開口部は、一方向弁を有してもよい。
【0045】
一方向弁は、可動フラップを備えてもよい。
【0046】
一方向弁は、穴を有する本体と、フラップの縁部に沿って本体に枢動可能に接続されたフラップとを備えてもよく、フラップは、フラップが穴を覆ってそれを通る空気流を実質的に制限する閉位置と、フラップが穴を覆わずにそれを通って実質的に制限されない空気流を可能にする開位置との間で枢動可能である。
一方向弁は、フラッタ弁であってもよい。
【0047】
フラッタ弁は、穴を有する本体と、本体に接続された弾性スリーブとを備えてもよく、スリーブは、スリーブを通る空気流が実質的に制限される収縮位置と、スリーブを通る空気流が実質的に制限されない膨張位置との間で移動可能である。
【0048】
一方向弁は、薬の流れの方向が制御されるにつれて、吸入された薬の送達の効率を高める。
【0049】
中央パネルは、観察窓を有してもよい。
【0050】
観察窓は、ポリエチレンまたはPVCなどの透明プラスチックから作製されてもよい。
【0051】
観察窓は、そうでなければ空気と薬剤粒子との混合物の吸入を妨げる障害物がないことを確認するために、ユーザがハウジング内を視覚的に確認することを可能にする。
【0052】
分離可能部分は、引き裂き線の形態などの穿孔を含んでもよい。
【0053】
本発明はまた、上で画定されたブランクを使用して上で画定された薬剤吸入装置を作製する方法を提供し、方法は、
複数の隣接パネルを中央パネルに対して折り線を中心に折り曲げるステップと、
ハウジングの外壁を画定するために隣接パネルを中央パネルに固定するステップと、
第2の端部をマウスピース構成からマスク構成に変換するために分離可能部分を破壊するステップと
を含む。
【0054】
本発明はまた、上記のブランクを使用して上記の薬剤吸入装置を作製する方法を提供し、方法は、
複数の隣接パネルを中央パネルに対して折り線を中心に折り曲げるステップと、
ハウジングの外壁を画定するために隣接パネルを中央パネルに固定するステップと
を含む。
【0055】
固定するステップは、当技術分野で知られている任意の従来の手段によって達成され得る。
【0056】
一実施形態では、各隣接パネルは両面接着テープを有する。
【0057】
別の実施形態では、各隣接パネルは、中央パネルのスロットに挿入されて摩擦的に保持される舌部を備える。
【0058】
別の実施形態では、各隣接パネルは、Velcro(登録商標)で覆われた中央パネルの対応する部分に取り付けることができるVelcro(登録商標)で覆われた部分を含む。
【0059】
除去可能部分を除去するステップは、当技術分野で知られている任意の従来の手段によって達成され得る。好ましい一実施形態では、パネルの少なくとも1つは弱化領域を有する。弱化領域は、パネル内の穿孔によって形成されてもよい。
【0060】
本発明の概要に記載された装置の範囲内に含まれ得る任意の他の形態にもかかわらず、本発明の特定の実施形態は、添付の図面を参照して単なる例として説明される。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【
図1】ハウジングがマウスピース構成にある、本発明の一実施形態による薬剤吸入装置の正面斜視図である。
【
図2】入口開口部を示す、
図1の薬剤吸入装置の拡大背面図である。
【
図3】ハウジングがマスク構成にある、
図1に示す装置の正面斜視図である。
【
図4】
図3に示す装置、すなわちマスク構成の正面図である。
【
図6】
図1に示す装置、すなわちマウスピース構成の側面断面図である。
【
図7】
図3に示す装置、すなわちマスク構成の側面断面図である。
【
図8】
図1に示す装置を作製するために使用されるブランクの平面図である。
【
図9】組み立てられた装置においてマスクを形成する、本発明の別の実施形態によるブランクの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0062】
図1から
図7は、本発明の一実施形態による薬剤吸入装置を示す。
【0063】
図1に示すように、装置は、容積を画定する外壁(上壁11、下壁12、端壁13および側壁14)を有するハウジング10を備える。ハウジング10は、装置の第1の端部15を形成する端壁13と第2の端部16との間で細長くテーパ状になっている。この端部では、上壁11および下壁12は共に収束し、上壁11と下壁12との接合部が存在する。
【0064】
図2に示すように、第1の開口部18は、端壁13に配置される。第1の開口部18は、定量吸入器17などの薬剤送達装置のマウスピースを挿入可能に受け入れるような形状および寸法である。本明細書では、第1の開口部18は、その機能が定量吸入器17からハウジング10に薬剤粒子のプルームを進入させることから、この実施形態では薬剤粒子入口開口部18と呼ばれる。
【0065】
図1に戻ると、第2の開口部19が、上壁11と下壁12との接合部に配置されている。第2の開口部19は、ユーザが容積から空気と薬剤粒子との混合物を吸入するために、ユーザの口がそれと連通することを可能にするサイズの領域を有する。第2の開口部19は、その機能が、空気と薬剤粒子との混合物がハウジング10から出てユーザの口に入ることを可能にすることから、マウスピース出口開口部19とも呼ばれる。
【0066】
ハウジング10は、
図1に示す出口開口部19を有するマウスピース構成と、
図3および
図4に示すマスク構成との間で変換可能である。
【0067】
図1は、「切断線」20が、少なくとも上壁11上に印刷または他の方法で形成されることを示す。図は、上壁11の長さに沿って離間した2つの切断線20を示す。
図1および
図3から、切断線20の1つに沿った切断または引き裂きは、
図1に示す装置の第2の端部16におけるハウジング10の端部セクションを除去し、その結果、第2の端部16を外向きに開いて
図3および
図4に示すマスク構成を形成することができることが理解されよう。具体的には、分離されると、側壁14を内側に絞って、上壁11および下壁12を互いに外向きに移動させて第2の端部16を成形することができ、それにより、出口開口部19(
図1に示すように)の領域よりも大幅に大きい領域を有し、ユーザの口および鼻を包むように上に配置することができる(
図3および
図4に示すような)マスク構成開口部19が生成される。このような構成では、第2の端部16は、空気と薬剤粒子との混合物を吸入できるように、ユーザの顔とシール関係を形成する。
【0068】
マウスピース構成とマスク構成との間でハウジングを変換する利点は、ユーザにオプションを提供することである。装置はまた、異なるサイズおよび/または年齢の人々、例えば大人および子供による使用に適した1サイズのユニットを提供する。特に、マスク構成は、別個のマスクを必要とせずに5歳未満の子供と共に装置を使用することを可能にする。
【0069】
図5は、第1の端部15および第2の端部16を有するハウジング10の細長いテーパ形状を示す。テーパ形状は、薬剤粒子を空気と混合するのを助ける容積内の乱流状態を促進する。
【0070】
図5から分かるように、上壁11は、ポリエチレンまたはPVCなどの透明プラスチックから作製された観察窓21を備える。観察窓21は、そうでなければ空気と薬剤粒子との混合物の吸入を妨げる障害物がないことを確認するために、ユーザがハウジング内を視覚的に確認することを可能にする。
【0071】
装置はまた、内壁22を含む。
図6および
図7に最もよく見られるように、内壁22は、容積を2つのチャンバに仕切るために外壁11、12、13、14の間に延在し、内壁22は、チャンバ間の流体の流れを可能にする開口部を有する。開口部は、第1の方向の実質的に制限されない空気流を可能にし、第1の方向とは反対の第2の方向の空気流を実質的に制限する一方向弁23を有する。
【0072】
図8は、本発明の一実施形態による薬剤吸入装置を作製するためのブランク30を示す。
【0073】
ブランク30は、折り曲げ可能なボードから形成され、折り線によって分離された複数のパネルを含む。
【0074】
より詳細には、ブランク30は、中央パネル31と、第1の隣接パネル32と、第2の隣接パネル33と、第3の隣接パネル34と、第4の隣接パネル35とを含み、これらはすべて、それぞれの折り線36a、36b、36c、36dによって分離されている。
【0075】
第1の隣接パネル32は、第1の薬剤粒子入口開口部18を備える。
【0076】
第2の隣接パネル33は、第2の出口、すなわちマウスピース開口部19を備える。
【0077】
隣接パネル32、33、34、35は、第1セットの折り線36a、36b、36c、36dのそれぞれの折り線を中心として中央パネル31に対して折り曲げ可能であり、中央パネル31と共にハウジング10の外壁を形成するように(接着または他の方法で)互いに固定されることができる。
【0078】
中央パネル31は、観察窓21と、ハウジングの第2の端部をユーザの鼻の形状に成形するのを補助するための折り線のセットとを備える。折り線のセットは、「X」形状を画定する一対の折り線49a、49bと、「X」形状の中心点と交差する折り線49cとを含む。
【0079】
第1の隣接パネル32は、折り線によって分離された4つのサブパネルを有する。以下が存在する。
-湾曲した折り線36aによって中央パネル31から分離され、組み立てられた装置において、薬剤粒子入口開口部18を有する端壁13を形成する、第1のサブパネル37。第1のサブパネル37を、折り線38dを中心に半分に折り曲げることもできる。
-湾曲した折り線38aによって第1のサブパネル37から分離された隣接する舌状サブパネル39。
-直線状の折り線38bによって舌状サブパネル39から分離され、組み立てられた装置において内壁22を形成する、内壁サブパネル40(
図6および
図7を参照)。内壁サブパネル40を、折り線38eを中心に半分に折り曲げることもできる。
-直線状の折り線38cによって内壁サブパネル40から分離された固定タブサブパネル41。内壁サブパネル40は、一方向弁23を備える。
【0080】
第2の隣接パネル33は、直線状の折り線36bによって中央パネル31から分離されている。第2の隣接パネル33の下側面には、第3の隣接パネル34の対応する固定部42に係合して固定されるように構成された固定部41がある。これは、例えば両面粘着テープまたはVelcro(商標登録)フック/ループファスナなどの接着剤を使用して、当技術分野で公知の任意の手段によって達成されることができる。
【0081】
第3の隣接パネル34は、折り線によって分離された4つのサブパネルを有する。以下が存在する。
-対応する固定部42を備えるメインサブパネル34a(前述のとおり)。
-メインサブパネル34aと中央パネル31との間に配置されるガセットサブパネル34b。ガセットサブパネルは、湾曲した折り線43によってメインサブパネル34aから分離されており、湾曲した折り線36cによって中央パネル31からも分離されている。組み立てられた装置のガセットサブパネル42は、側壁14のうちの一方を形成する。また、ガセットサブパネル34bは、折り線36cと折り線43との間に配置される直線状の折り線44を有する。
-メインサブパネル34aの側縁部に沿って配置される側部サブパネル固定タブ34c。側部サブパネル固定タブ34cは、湾曲した折り線45によってメインサブパネル34aから分離されている。また、側部サブパネル固定タブ34cは、側部サブパネル固定タブ34cの自由縁部と湾曲した折り線45との間に配置される直線状の折り線46を有する。
-メインサブパネル34aの後縁部に沿って配置され、湾曲した折り線47によってメインサブパネル34aから分離されている、後部サブパネル固定タブ34d。後部サブパネル固定タブ34dは、入口開口部18の形状に適合する切り欠き48を備える。
【0082】
第4の隣接パネル35は、湾曲した折り線36dによって中央パネル31から分離されている。第4の隣接パネル35は、側部サブパネル固定タブ34cと共に、組み立てられた装置10の側壁の1つを形成する。
【0083】
ブランク30を装置10に組み立てる方法は、以下のステップを含む。
【0084】
1.第1の隣接パネル32は、中央パネル31に対して湾曲した折り線36aを中心に折り曲げられる。
【0085】
2.舌状サブパネル39は、湾曲した折り線38aを中心に内側に折り曲げられて、ハウジング10の下壁12の一部を形成する(
図6および
図7を参照)。第1のサブパネル37は、ハウジング10の後壁13の一部を形成する。
【0086】
3.上述のように折り曲げられると、内壁サブパネル40は、端部サブパネル40が組み立てられた装置の下壁12と上壁11との間に延在するように、折り線38bを介してそれ自体の上に90°折り返される。
【0087】
4.固定タブサブパネル41は、内壁サブパネル40に対して折り線38cを中心に折り曲げられる。
【0088】
5.固定タブサブパネル41は、中央パネル31の下側面に(接着または他の方法で)固定される。
【0089】
6.側部サブパネル固定タブ34cは、メインサブパネル34aに対して折り線45を中心に折り曲げられる。
【0090】
7.ガセットサブパネル34bは、中央パネル31に対して湾曲した折り線36cを中心に折り曲げられる。
【0091】
8.メインサブパネル34aは、ガセットサブパネル34bに対して湾曲した折り線43を中心に折り曲げられる。
【0092】
9.第4の隣接パネル35は、中央パネル31に対して湾曲した折り線36dを中心に折り曲げられる。
【0093】
10.側部サブパネル固定タブ34cは、第4の隣接パネル35の下側面に(接着または他の方法で)固定される。
【0094】
11.第2の隣接パネル33は、ここで固定された第3の隣接パネル34と重なるように、中央パネル31に対して折り線36bを中心に折り曲げられる。
【0095】
12.第2の隣接パネル33の下側面の固定部41は、第3の隣接パネル34の対応する固定部42に固定される。
【0096】
13.後部サブパネル固定タブ34dは、メインサブパネル34aに対して折り線47を中心に折り曲げられる。
【0097】
14.後部サブパネル固定タブ34dは、後壁13を完成させるために第1のサブパネル37に(接着または他の方法で)固定される。
【0098】
ここで、ブランク30は、薬剤吸入装置10に組み立てられており、それぞれのパネルを折り線44、46、38d、38e、36bを中心に折り曲げることによって、ハウジングをフラットパック構成に折り畳むことができる。
【0099】
装置10は、切断線20のうちの1つに沿って切断して装置の出口開口部19端部でハウジング10の端部セクションを除去することによって、(
図6に示すような)マウスピース構成から(
図7に示すような)マスク構成に変換されることができる。分離されると、側壁14を内側に絞って、上壁11および下壁12を互いに外向きに移動させることができ、これは、折り線49a、49b、49cで折り曲げて第2の端部16を成形することによって補助され、それによって、
図7に示すように、出口開口部19の領域よりも著しく大きい領域を有し、ユーザの口および鼻を包むように上に配置することができるマスク構成開口部を生成する。このような構成では、第2の端部は、空気と薬剤粒子との混合物を吸入できるように、ユーザの顔とシール関係を形成する。
【0100】
図9は、本発明の唯一の他の実施形態ではないが、別の実施形態による薬剤吸入装置を作製するためのブランク130を示す。
【0101】
ブランク130の特徴は、100だけ増加したブランク30と同じ参照番号に従う。
【0102】
ブランク130は、ブランク30について説明したのと本質的に同じ方法で機能する。
【0103】
ブランク130は、第2の隣接パネル33の端部セクション(すなわち、切断線20の後方のセクション)がない点でブランク30と異なる。したがって、ブランク30の開口部19に対応する開口部はなく、切断線20もない。結果として、組み立てられた装置では、第2の端部16はマスク構成のみを形成することができる。言い換えれば、ブランク30から組み立てられた装置とは異なり、マウスピース構成はない。
【0104】
本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく多くの修正を行うことができることは、本発明の当業者には理解されよう。
【0105】
以下の特許請求の範囲および前述の説明では、文脈上、明示的な言語または必要な含意により他の意味に解釈すべき場合を除いて、「備える(comprise)」という単語および「備える(comprises)」または「備える(comprising)」などの変形は包括的な意味で使用され、すなわち、記載された特徴の存在を特定するが、本明細書に開示される装置および方法の様々な実施形態におけるさらなる特徴の存在または追加を排除するものではない。
【国際調査報告】