(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-16
(54)【発明の名称】改善された適合する磁気マウントのためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
F16M 13/00 20060101AFI20240808BHJP
H04M 1/11 20060101ALI20240808BHJP
【FI】
F16M13/00 S
H04M1/11 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024508451
(86)(22)【出願日】2022-06-03
(85)【翻訳文提出日】2024-02-09
(86)【国際出願番号】 US2022072741
(87)【国際公開番号】W WO2022261609
(87)【国際公開日】2022-12-15
(32)【優先日】2021-06-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】513181366
【氏名又は名称】ナイト・アイズ,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100210398
【氏名又は名称】横尾 太郎
(72)【発明者】
【氏名】オームスビー,ボウデン
【テーマコード(参考)】
5K023
【Fターム(参考)】
5K023AA07
5K023DD06
5K023KK10
5K023MM25
5K023PP05
5K023PP12
5K023PP16
(57)【要約】
電子デバイスを設置するためのシステムがソケットおよびスタンドを含み、スタンドはボール部分を有する。ソケットおよびボール部分は、使用者によって選択される位置でソケットおよびボール部分を一体に保持するための第1の磁性物質を含み、ソケットは磁気アレイをさらに含み、磁気アレイは、ソケットに対して電子デバイスを保持するための磁性を有する。一代替形態では、第1の磁性物質は磁気アレイから分離される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソケットと、
ボール部分を有するスタンドと、
を備え、
前記ソケットおよび前記ボール部分が、使用者によって選択された位置で前記ソケットおよび前記ボール部分を一体に保持するための第1の磁性物質を含み、
前記ソケットが磁気アレイをさらに含み、
前記磁気アレイが前記ソケットに対して電子デバイスを保持するための磁性を有する、
電子デバイスを設置するためのシステム。
【請求項2】
前記第1の磁性物質が前記磁気アレイから分離される、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第1の磁性物質が前記ソケット内にあるソケット磁石を含む、
請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記第1の磁性物質が、前記ボール部分の少なくとも一部分を形成する磁化可能な物質を含む、
請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記ソケット磁石が永久磁石である、
請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記第1の磁性物質が磁化可能な部片を含み、
前記磁気アレイが前記磁化可能な部片に磁性を提供する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記磁気アレイが、円として配置構成された複数の磁石を含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記第1の磁性物質が、前記ソケット内にあるソケット磁石と、前記ソケット磁石の中心に位置する一部片の高摩擦物質と、を含む、
請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記ソケットが第1の側および第2の側を含み、
前記ソケット磁石が前記第1の側に位置する、
請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記磁気アレイが前記第2の側に位置する、
請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記磁気アレイがパッドによって覆われ、
前記電子デバイスは、保持されるときに前記パッド上に位置する、
請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
磁化可能なリングをさらに備え、
前記磁化可能なリングが前記電子デバイスに取り付けられる、
請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記磁化可能なリングが接着剤を介して前記電子デバイスに取り付けられ、
前記電子デバイスがスマートフォンである、
請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記磁化可能なリングが前記スマートフォンのインダクタンス充電に干渉しない、
請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
電子デバイスを設置するためのシステムであって、
前記電子デバイスが、スマートフォンまたはタブレットからなる群から選択され、
前記システムが、
シェル、円として配置構成された磁気アレイ、およびソケット磁石、を有するソケットと、
スタンドであって、前記スタンドがボール部分を有し、前記ボール部分が磁性物質から構成される、スタンドと
を備え、
ボール部分と前記ソケット磁石との間の磁気引力が、使用者によって選択される前記ボール部分上の位置で前記スタンドおよび前記ソケットを一体に保持し、
前記磁気アレイが前記ソケットに対して電子デバイスを保持するための磁性を有する、
システム。
【請求項16】
一部片の高摩擦物質が前記ソケット磁石の中心に位置し、
パッドが前記磁気アレイを覆い、
前記電子デバイスが、前記磁気アレイが前記電子デバイスを保持するとき、前記パッド上に載置される、
請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
磁化可能なリングをさらに備え、
前記磁化可能なリングが前記電子デバイス上に位置し、
前記磁気アレイが前記電子デバイスを保持するために前記磁化可能なリングを引き付ける、
請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記電子デバイスが前記磁気アレイに対応する磁化可能なリングを含み、
前記磁化可能なリングおよび前記磁気アレイが、共に、前記ソケットに対して前記電子デバイスを保持するために協働する、
請求項16に記載のシステム。
【請求項19】
マウントを提供することであって、前記マウントが、
シェル、円として配置構成された磁気アレイ、およびソケット磁石、を有するソケットと、
スタンドであって、前記スタンドがボール部分を有し、前記ボール部分が磁性物質から構成される、スタンドと
を含み、
ボール部分と前記ソケット磁石との間の磁気引力が、使用者によって選択される前記ボール部分上の位置で前記スタンドおよび前記ソケットを一体に保持し、
前記磁気アレイが前記ソケットに対して電子デバイスを保持するための磁性を有する、
マウントを提供することと、
前記磁気アレイの近くに前記電子デバイスを配置して、前記磁気アレイを用いて前記電子デバイスを保持することと
前記ソケット磁石を前記ボールの上に配置して、前記スタンドに対して前記ソケットを保持することと、
前記電子デバイスを所望の位置に配置して、前記マウントを用いて前記電子デバイスを定位置で保持することと
を含む、
電子デバイスを保持するための方法。
【請求項20】
磁化可能なリングが前記電子デバイスに取り付けられ、
前記磁気アレイが前記磁化可能なリングに取り付けられる、
請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
【背景技術】
【0002】
[0001]モバイルデバイスの使用者はこれらのデバイスを種々の位置に種々の構成で設置および保持することを望む。通常、デバイスの背面部に対してのホルダまたは取付具が、デバイスを設置するこのために使用される。一部のより新しいデバイスは取り付けに備えるための適合装置(adaptation)を含み、それにより設置・保持デバイスを使用することが容易になる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
[0002]一実施形態では、電子デバイスを設置するためのシステムがソケットおよびスタンドを含み、スタンドはボール部分を有する。ソケットおよびボール部分は、使用者によって選択された位置でソケットおよびボール部分を一体に保持するための第1の磁性物質を含み、ソケットは磁気アレイをさらに含み、磁気アレイはソケットに対して電子デバイスを保持するための磁性を有する。一代替形態では、第1の磁性物質は磁気アレイから分離される。別の代替形態では、第1の磁性物質はソケット内にあるソケット磁石を含む。別法として、第1の磁性物質は、ボール部分の少なくとも一部分を形成する磁化可能な物質を含む。別の代替形態では、ソケット磁石は永久磁石である。別法として、第1の磁性物質は磁化可能な部片を含み、磁気アレイは磁化可能な部片に磁性を提供する。別の代替形態では、磁気アレイは、円として配置構成された複数の磁石を含む。別法として、第1の磁性物質は、ソケット内にあるソケット磁石と、ソケット磁石の中心に位置する一部片の高摩擦物質と、を含む。別の代替形態では、ソケットは第1の側および第2の側を含み、ソケット磁石は第1の側に位置する。別の代替形態では、磁気アレイは第2の側に位置する。別法として、磁気アレイはパッドによって覆われ、電子デバイスは保持されるときにパッド上に位置する。別の代替形態では、システムは磁化可能なリングをさらに含み、磁化可能なリングは電子デバイスに取り付けられる。別法として、磁化可能なリングは接着剤を介して電子デバイスに取り付けられ、電子デバイスはスマートフォンである。別の代替形態では、磁化可能なリングはスマートフォンのインダクタンス充電(inductance charging)に干渉しない。
【0004】
[0003]一実施形態では、スマートフォンまたはタブレットからなる群から選択された電子デバイスを設置するためのシステムが、シェルと、円として配置構成された磁気アレイと、ソケット磁石と、を有するソケットを含む。システムはスタンドをさらに含み、スタンドはボール部分を有し、ボール部分は磁性物質から構成される。ボール部分とソケット磁石との間の磁気引力が、使用者によって選択されるボール部分上の位置でスタンドおよびソケットを一体に保持し、磁気アレイはソケットに対して電子デバイスを保持するための磁性を有する。別法として、一部片の高摩擦物質がソケット磁石の中心に位置し、パッドが磁気アレイを覆い、電子デバイスは、磁気アレイが電子デバイスを保持するとき、パッド上に載置される。一代替形態では、システムは磁化可能なリングを含み、磁化可能なリングは電子デバイス上に位置し、磁気アレイは電子デバイスを保持するために磁化可能なリングを引き付ける。別法として、電子デバイスは磁気アレイに対応する磁化可能なリングを含み、これらが共にソケットに対して電子デバイスを保持するために協働する。
【0005】
[0004]一実施形態では、電子デバイスを保持するための方法が、マウントを提供することを含み、マウントは、シェル、円として配置構成された磁気アレイ、およびソケット磁石、を有するソケットと、スタンドであって、スタンドはボール部分を有し、ボール部分は磁性物質から構成される、スタンドと、を含む。ボール部分とソケット磁石との間の磁気引力が、使用者によって選択されるボール部分上の位置でスタンドおよびソケットを一体に保持し、磁気アレイはソケットに対して電子デバイスを保持するための磁性を有する。本方法は、磁気アレイの近くに電子デバイスを配置することと、磁気アレイを用いて電子デバイスを保持することと、をさらに含む。本方法は、ソケット磁石をボールの上に配置することと、スタンドに対してソケットを保持することと、をさらに含む。本方法は、電子デバイスを所望の位置に配置することと、マウントを用いて電子デバイスを定位置で保持することと、をさらに含む。別法として、磁化可能なリングは電子デバイスに取り付けられ、磁気アレイは磁化可能なリングに取り付けられる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】[0005]アレイ取付機構を含む磁気ソケットの一実施形態を示す図である。
【
図2】[0006]
図1の磁気ソケットを示す別の図である。
【
図3】[0007]
図1の磁気ソケットを示す別の展開図(expanded view)である。
【
図4】[0008]
図1の磁気ソケットを示す別の図である。
【
図5】[0009]シェルが取り外された状態である、
図1の磁気ソケットを示す図である。
【
図6】[0010]
図1の磁気ソケットを示す垂直方向の分解図である。
【
図7】[0011]MagSafeアレイまたは他の内部取付デバイスを含まないスマートフォンおよび電子デバイスのための後付けデバイスを示す図である。
【
図8】[0012]
図1の磁気ソケットを示す右側面図である。
【
図9】[0013]
図1の磁気ソケットを示す左側面図である。
【
図10】[0014]
図1の磁気ソケットを示す正面図である。
【
図11】[0015]
図1の磁気ソケットを示す背面図である。
【
図12】[0016]
図1の磁気ソケットを示す底面図である。
【
図13】[0017]
図1の磁気ソケットを示す上面図である。
【
図14】[0018]
図1の磁気ソケットと共に使用されるためのスタンドの一実施形態を示す図である。
【
図15】[0019]
図1のスタンド磁気ソケットの別の実施例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[0020]本明細書では特定の専門用語は単に便宜的にのみ使用され、改善された適合する磁気マウントのためのシステムおよび方法の実施形態を限定するものとしてみなされない。多くの実施形態では、デバイスは、第1および第2の磁気相互接続システムを含み、第1の磁気システムはボールマウントに取り付けられるためのものであり、第2の磁気システムはモバイルデバイス(多くの事例でモバイルフォンであるが、マウントの磁性により定位置で保持するのに十分となるような重量およびサイズを有するタブレットまたは任意の他のアイテムも含むことができる)に取り付けられるためのものである。
【0008】
[0021]
図1は磁気ソケット100の一実施形態を示す。
図1では、シェル330の中心にある窪み部101は、窪み部の中心にある一部片の高摩擦物質410を含む。高摩擦物質410は接着性背面部を有することができ、その結果、高摩擦物質410がソケット磁石320内に固着する。高摩擦物質は、限定しないが、高摩擦エラストマ材料、ゴム、金属、複合材料、プラスチック、シリコーン、および木材を含めた、多様な材料となり得る。窪み部101はソケット磁石320の一部分である。ソケット磁石320はボールに対して相補的である形状を有するように成形され、ソケット磁石320がこのボールに相互接続され得る。磁気ソケット100は、
図14に示されるようにボール部分を含むマウントに取り付け可能である。
【0009】
[0022]
図2は磁気ソケット100の別の図を示す。この図では、磁気ソケット100はシェル330が取り外されている。この図では、磁気ソケット100の背面側に嵌め込まれるパッド210が可視である。パッド210は、限定しないが、摩擦層および接着層を含めた複数の層で作られ得る。加えて、磁気アレイ220が可視である。この磁気アレイ220は、I-phone(登録商標)などの新しいモバイルフォンのデザイン内のMagSafe(登録商標)磁石を用いて対合物に取り付けられるように特別に設計される。これらのMagSafe磁石アレイは、磁気アレイ220に適合する円形方式でフォンの内部に配置構成される。フォン内部のこれらの配置構成はMagSafe(登録商標)規格に従うことができるかまたは代替の形態をとることもできるが、重要なことは、磁気アレイ220の配置構成に概しておよび少なくとも部分的に適合する磁化可能な物質を提供することである。本質的に、多くの構成では、磁石または磁化可能な物質は円形形式で方向付けられ得、電子デバイス内に位置することができる。多くの実施形態で、これらの磁石は、円形形式で配置構成される複数の個別の磁石である。
【0010】
[0023]
図3は磁気ソケット100の別の展開図を示す。この図では、磁気アレイ220がさらに展開されている。加えて、磁気アレイをボディ/ハウジング330に取り付けることを実現する接着性リング310が示される。ボールマウントに対しての相互接続を実現するソケット磁石320がさらに示される。
【0011】
[0024]
図4は磁気ソケット100の別の図を示す。この図では、シェル330の中に磁気アレイが嵌め込まれる手法が可視である。パッド210はこの図では取り外されている。
【0012】
[0025]
図5は、ジェル330が取り外された状態である、磁気ソケット100の図を示す。ここでは、ソケット320は高摩擦物質410と同様に可視である。接着性リング310が磁気アレイ220の頂部に着座した状態で示されており、それにより磁気アレイ220をシェル330に取り付ける。加えて、後付けリング610が示される。後付けリング610は後でより詳細に説明される。
【0013】
[0026]
図6は、磁気ソケット100の垂直方向の分解図を示す。この図を上から下へ見ていくと、パッド210が示されており、パッド210は磁気アレイ220の頂部に着座する。磁気アレイ220はシェル330の中に嵌め込まれ、接着性リング310を介して定位置で保持される。加えて、磁気ソケットは、ソケット磁石320と、ソケット磁石320の内部にある高摩擦物質410と、を含む。多くの実施形態では、シェル330はプラスチックで作られる。別法として、シェル330は、プラスチック、金属、木材、複合材、または他の材料で作られ得る。しかし、シェル330が磁化可能な物質で作られる場合、デバイスを取り付ける手法に関連する予期しない効果が生じる可能性がある。通常、パッド210は、シリコーン、ゴム、あるいは、他の高摩擦複合材または他の材料などの、摩擦強化材料で作られる。しかし、パッド210は、プラスチック、木材、または他の材料を含めた、多様な材料でも得る。しかし、パッド210が磁化可能な物質で作られる場合、デバイスを取り付ける手法に関連する予期しない効果が生じる可能性がある。デバイスの種々の部分を取り付けるのに、限定しないが、接着剤、熱溶接、またはねじおよびボルトのような取付デバイスを含めた、多様な方法が使用され得るが、取付デバイスは一般には好適ではない。ソケット磁石320は、一般に、ネオジム磁石であるが、多様な磁石が使用され得る。代替形態では、ソケット磁石320はソケット形状である必要はなく、リング形状またはディスク形状となり得るか、あるいは多くの他の形状となり得る。ソケット磁石320がソケット形状ではない場合、アダプタ部片が含まれ得、磁石全体の上に嵌め込まれ得るか、磁石の上に嵌め込まれ得るか、あるいは磁石を用いて嵌め込まれ得、それによりボールに対してデバイスが対合するときのボールとの接触を強化する。
【0014】
[0027]
図7は、MagSafeアレイまたは他の内部取付デバイスを含まないスマートフォンおよび電子デバイスのための後付けデバイスを示す図である。加えて、このデバイスは、リングがインダクタンス充電機構に干渉しないことで、インダクタンス充電を可能にする。
図7はリング610を示す。リング610は一方側に接着層を含み、その結果、リング610はデバイスの背面部に取り付けられ得る。このシナリオでは、アレイ220はリング610を磁化することができ、したがってデバイスを定位置で保持することができる。
【0015】
[0028]
図8は磁気ソケット100の右側面図を示す。
図9は磁気ソケット100の左側面図を示す。
図10は磁気ソケット100の正面図を示す。
図11は磁気ソケット100の背面図を示す。
図12は磁気ソケット100の底面図を示す。
図13は磁気ソケット100の上面図を示す。
図14は、ボール部分1410と、ベース部分1420と、を含むスタンド1400の一実施形態を示す。磁気ソケット100は、ソケット磁石320のところでボール部分1410と対合するように設計される。高摩擦物質410が、ソケット磁石320に対してボール部分1410が滑るのを防止するために摩擦を増大させる。多くの多様な構成において、ベース部分1420は多様な形状および構成をとることができる。通常、ベースは平坦な底部のデザインであり、その結果、ベースはテーブルの上で立つことができるかまたは計器盤の上に設置され得る。通常、ベースの下側は接着剤を有する。加えて、ベースはより小さい高さへと縮められ得る。代替形態では、ベース部分1420は、吸着カップ、別の磁石、握持デバイス、通気口設置用デバイス、別の機械的に配置可能なアーム、自動車の充電口の中に嵌め込まれるデバイス、または、多種多様な他の形状およびデバイス、を含むことができる。加えて、ボール部分1410は、球形の任意の部分を含めた、多様な形状をとることができ、より大きいものまたはより小さいものとなり得るが、一般には、ソケット磁石320を用いて嵌め込まれることが望ましい。
図15は、通気口に取り付けられるように設計されたスタンド1500の別の実施例を示す。スタンド1500は、説明される磁気アレイによる磁気ソケット1520の実施形態に取り付けられるボールセクション1510を含む。スタンド1500は、車両の通気口に取り付けられるように特別に構成された挟扼端部1530を含む。描かれるスタンドは、上で示したような考えられるスタンドのほんの一部である。
【0016】
[0029]多くの実施形態で、磁気ソケットは、多種多様な位置にモバイルデバイスを配置するのを実現する。本質的に、ソケットはボール部分の任意のポイントに配置され得、磁性、および、ソケットと、高摩擦物質と、ボールとの間の摩擦により、デバイスがその位置を維持することになる。代替形態では、ボールおよびソケットは共に永久磁石となり得る。いくつかの代替形態では、ボールは永久磁石であり、ソケットは磁化可能な物質である。多くの代替形態では、ソケットは永久磁石であり、ボールは磁化可能な物質である。いくつかの代替形態では、磁気アレイはソケットに磁性を提供し、ここではソケットは磁化可能な物質で作られ、ボールは磁化可能な物質で作られる。
【0017】
[0030]上記の詳細な説明では特定の実施形態を説明してきたが、本開示の全教示および本発明の広範囲の発明概念に照らして、これらの細部に対して多様な修正形態および代替形態が開発され得ることを当業者であれば認識するであろう。したがって、本開示の範囲が本明細書で開示される特定の実施例および実装形態のみに限定されず、むしろ、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の精神および範囲内にある修正形態、ならびに、本発明の任意のおよびすべての均等物を包含することを意図される、ことが理解されよう。
【国際調査報告】