(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-16
(54)【発明の名称】横方向サスペンションを備えたデュアルホイールコーナーシステム
(51)【国際特許分類】
B60G 3/20 20060101AFI20240808BHJP
B60K 1/02 20060101ALI20240808BHJP
B62D 7/14 20060101ALI20240808BHJP
【FI】
B60G3/20
B60K1/02
B62D7/14
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024509069
(86)(22)【出願日】2022-08-16
(85)【翻訳文提出日】2024-04-11
(86)【国際出願番号】 IL2022050892
(87)【国際公開番号】W WO2023021510
(87)【国際公開日】2023-02-23
(32)【優先日】2021-08-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520512878
【氏名又は名称】リー・オートモーティブ・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】REE AUTOMOTIVE LTD
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】デケル,ラン
(72)【発明者】
【氏名】サーデス,アヒシャイ
(72)【発明者】
【氏名】ハコーヘン,ギル
(72)【発明者】
【氏名】ゴールデンスタイン,ゾーハル
(72)【発明者】
【氏名】アクニン,アミット
(72)【発明者】
【氏名】ゾーハル,ガル
(72)【発明者】
【氏名】メイア,ラン
(72)【発明者】
【氏名】ギュリー,イド
(72)【発明者】
【氏名】アビグル,エイロン
【テーマコード(参考)】
3D034
3D235
3D301
【Fターム(参考)】
3D034CA03
3D034CB06
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(57)【要約】
デュアルアクスルホイールアセンブリ用の車両コーナーシステムは、サブフレームと、第1のホイールインターフェースであって、第1のホイールインターフェースに接続されたときに第1の車輪がその周りをスピンする第1のスピン軸を有する第1のホイールインターフェースと、第1のホイールインターフェースおよびサブフレームに接続され、これらを横切る第1のサスペンションリンケージと、第2のホイールインターフェースであって、第2のホイールインターフェースに接続されたときに第2の車輪がその周りをスピンする第2のスピン軸を有する第2のホイールインターフェースと、第2のホイールインターフェースおよびサブフレームに接続され、これらを横切る第2のサスペンションリンケージと、第1のサスペンションリンケージと第2のサスペンションリンケージとを相互接続するばねを備える運動抑制器と、を含むことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デュアルアクスルホイールアセンブリ用の車両コーナーシステムであって、
サブフレームと、
第1のホイールインターフェースであって、前記第1のホイールインターフェースに接続されたときに第1の車輪がその周りをスピンする第1のスピン軸を有する第1のホイールインターフェースと、
前記サブフレームおよび前記第1のホイールインターフェースに接続された第1のアームを備える第1のサスペンションリンケージであって、前記第1のアームは、前記第1のスピン軸に実質的に垂直な第1の軸を中心として前記サブフレームに対して回転可能である、第1のサスペンションリンケージと、
第2のホイールインターフェースであって、前記第2のホイールインターフェースに接続されたときに第2の車輪がその周りをスピンする第2のスピン軸を有する第2のホイールインターフェースと、
前記サブフレームおよび前記第2のホイールインターフェースに接続された第2のアームを備える第2のサスペンションリンケージであって、前記第2のアームは、前記第2のスピン軸に実質的に垂直な第2の軸を中心として前記サブフレームに対して回転可能である、第2のサスペンションリンケージと、
前記第1のサスペンションリンケージと前記第2のサスペンションリンケージとを相互接続するピストンアセンブリを備える運動抑制器と、
を備える、車両コーナーシステム。
【請求項2】
前記第1の軸および前記第2の軸は、前記第1のスピン軸および前記第2のスピン軸に実質的に垂直な軸に沿って整列される、請求項1に記載の車両コーナーシステム。
【請求項3】
前記ピストンアセンブリは、前記第1の軸および前記第2の軸に実質的に平行な軸に沿って整列される、請求項1または2に記載の車両コーナーシステム。
【請求項4】
前記ピストンアセンブリは、前記第1のスピン軸と前記第2のスピン軸との間に配置される、請求項1~3のいずれか1項に記載の車両コーナーシステム。
【請求項5】
前記運動抑制器は、前記ピストンアセンブリの長さを制御可能に増減させる、請求項1~4のいずれか1項に記載の車両コーナーシステム。
【請求項6】
前記運動抑制器は、前記車両コーナーシステムが車両プラットフォームに組み立てられたときに地面に対する前記サブフレームの高さを制御するために前記ピストンアセンブリの長さを制御可能に増減させる、請求項1~5のいずれか1項に記載の車両コーナーシステム。
【請求項7】
前記運動抑制器は、前記サブフレームに対する前記第1のサスペンションリンケージおよび前記第2のサスペンションリンケージの少なくとも一方の相対運動を制御する、請求項1~6のいずれか1項に記載の車両コーナーシステム。
【請求項8】
前記運動抑制器は、前記第1のサスペンションリンケージおよび前記第2のサスペンションリンケージの互いに対する相対運動を制御する、請求項1~7のいずれか1項に記載の車両コーナーシステム。
【請求項9】
(i)前記第1のホイールインターフェースおよび前記第2のホイールインターフェース、ならびに(ii)前記ピストンアセンブリは、互いに対して前記サブフレームの対向する側にある、請求項1~8のいずれか1項に記載の車両コーナーシステム。
【請求項10】
前記第1のサスペンションリンケージおよび前記サブフレームに接続された第1のショックアブソーバと、
前記第2のサスペンションリンケージおよび前記サブフレームに接続された第2のショックアブソーバと、
をさらに備える、請求項1~9のいずれか1項に記載の車両コーナーシステム。
【請求項11】
前記第1のサスペンションリンケージは、前記第1のホイールインターフェースおよび前記サブフレームに接続された第3のアームを備え、前記第3のアームは、前記第1のスピン軸に実質的に垂直な第3の軸を中心として前記サブフレームに対して回転可能であり、
前記第2のサスペンションリンケージは、前記第2のホイールインターフェースおよび前記サブフレームに接続された第4のアームを備え、前記第4のアームは、前記第2のスピン軸に実質的に垂直な第4の軸を中心として前記サブフレームに対して回転可能である、
請求項1~10のいずれか1項に記載の車両コーナーシステム。
【請求項12】
前記第3の軸および前記第4の軸は、前記第1のスピン軸および前記第2のスピン軸に実質的に垂直な軸に沿って整列される、請求項11に記載の車両コーナーシステム。
【請求項13】
前記第3のアームは第3のアーム開口部を備え、前記第4のアームは第4のアーム開口部を備え、
前記第1のショックアブソーバは前記第3のアーム開口部を通って延在し、前記第2のショックアブソーバは前記第4のアーム開口部を通って延在する、
請求項11または12に記載の車両コーナーシステム。
【請求項14】
車両コーナーシステムであって、
サブフレームと、
第1のホイールインターフェースであって、前記第1のホイールインターフェースに接続されたときに第1の車輪がその周りをスピンする第1のスピン軸を有する第1のホイールインターフェースと、
前記サブフレームおよび前記第1のホイールインターフェースに接続され、これらを横切る第1のサスペンションリンケージと、
第2のホイールインターフェースであって、前記第2のホイールインターフェースに接続されたときに第2の車輪がその周りをスピンする第2のスピン軸を有する第2のホイールインターフェースと、
前記サブフレームおよび前記第2のホイールインターフェースに接続され、これらを横切る第2のサスペンションリンケージと、
を備え、
前記第1のホイールインターフェースは第1の操舵軸を中心として回転可能である、および
前記第2のホイールインターフェースは第2の操舵軸を中心として回転可能である、
の少なくともいずれかである、車両コーナーシステム。
【請求項15】
前記第1の操舵軸は、前記第1のサスペンションリンケージを通って延在する、および
前記第2の操舵軸は、前記第2のサスペンションリンケージを通って延在する、
の少なくともいずれかである、請求項14に記載の車両コーナーシステム。
【請求項16】
前記第1のホイールインターフェースおよび前記第2のホイールインターフェースは、それぞれ前記第1の操舵軸および前記第2の操舵軸を中心として同時に回転可能である、請求項14または15に記載の車両コーナーシステム。
【請求項17】
前記第1のホイールインターフェースおよび前記第2のホイールインターフェースは、それぞれ前記第1の操舵軸および前記第2の操舵軸を中心として同じ方向に同時に回転可能である、請求項14~16のいずれか1項に記載の車両コーナーシステム。
【請求項18】
前記第1のホイールインターフェースおよび前記第2のホイールインターフェースは、それぞれ前記第1の操舵軸および前記第2の操舵軸を中心として同じ方向に同時に回転可能であり、前記第1のホイールインターフェースは、第1の操舵角まで回転可能であり、前記第2のホイールインターフェースは、前記第1の操舵角とは異なる第2の操舵角まで回転可能である、請求項14~17のいずれか1項に記載の車両コーナーシステム。
【請求項19】
前記サブフレームに接続され、前記第1のスピン軸に実質的に平行な第1の操舵アクチュエータロッドを有する第1の操舵アクチュエータをさらに備え、前記第1の操舵アクチュエータロッドは、前記第1の操舵軸を中心として前記第1のホイールインターフェースを回転させるために前記第1のホイールインターフェースに接続される、請求項14~18のいずれか1項に記載の車両コーナーシステム。
【請求項20】
前記サブフレームに接続され、前記第2のスピン軸に実質的に平行な第2の操舵アクチュエータロッドを有する第2の操舵アクチュエータをさらに備え、前記第2の操舵アクチュエータロッドは、前記第2の操舵軸を中心として前記第2のホイールインターフェースを回転させるために前記第2のホイールインターフェースに接続される、請求項19に記載の車両コーナーシステム。
【請求項21】
前記サブフレームに接続され、前記第1の軸および前記第1の操舵軸を横切る第1の操舵アクチュエータロッドを有する第1の操舵アクチュエータと、
前記第1の操舵軸を中心として前記第1のホイールインターフェースを回転させるために、前記第1の操舵アクチュエータロッドおよび前記第1のホイールインターフェースに接続された第1の操舵リンケージと、
をさらに備える、請求項14~18のいずれか1項に記載の車両コーナーシステム。
【請求項22】
前記第1の操舵リンケージは、
前記サブフレームまたは前記第1のサスペンションリンケージに接続された第1のリンクであって、前記第1のリンクが前記第1の操舵軸に実質的に平行な軸を中心として回転可能であり、前記第1の操舵アクチュエータロッドが前記第1のリンクに接続されている、第1のリンクと、
前記第1の操舵アクチュエータロッドを横切る第1の操舵ロッドであって、前記第1のリンクおよび前記第1のホイールインターフェースに接続されている、第1の操舵ロッドと、を備える、
請求項21に記載の車両コーナーシステム。
【請求項23】
前記サブフレームに接続され、前記第2のスピン軸および前記第2の操舵軸を横切る第2の操舵アクチュエータロッドを有する第2の操舵アクチュエータと、
前記第2の操舵軸を中心として前記第2のホイールインターフェースを回転させるために前記第2の操舵アクチュエータロッドおよび前記第2のホイールインターフェースに接続されている第2の操舵リンケージと、
をさらに備える、請求項21~23のいずれか1項に記載の車両コーナーシステム。
【請求項24】
前記第2の操舵リンケージは、
前記サブフレームまたは前記第2のサスペンションリンケージに接続された第2のリンクであって、前記第2のリンクが前記第2の操舵軸に実質的に平行な軸を中心として回転可能であり、前記第2の操舵アクチュエータロッドが前記第2のリンクに接続されている、第2のリンクと、
前記第2の操舵アクチュエータロッドを横切る第2の操舵ロッドであって、前記第2のリンクおよび前記第2のホイールインターフェースに接続されている、第2の操舵ロッドと、を備える、
請求項23に記載の車両コーナーシステム。
【請求項25】
前記サブフレームに接続され、操舵アクチュエータロッドを有する操舵アクチュエータと、
前記第1の操舵軸を中心として前記第1のホイールインターフェースを回転させるために前記操舵アクチュエータおよび前記第1のホイールインターフェースに接続された操舵リンケージと、
をさらに備える、請求項14~18のいずれか1項に記載の車両コーナーシステム。
【請求項26】
前記操舵アクチュエータロッドは、前記第1のスピン軸および前記第2のスピン軸に実質的に平行であり、
前記操舵リンケージは、
前記サブフレームに接続された第1のリンクであって、前記第1のリンクが前記第1の操舵軸に実質的に平行な軸を中心として回転可能であり、前記操舵アクチュエータロッドが前記第1のリンクに接続されている、第1のリンクと、
前記サブフレームまたは前記第1のサスペンションリンケージに接続された第2のリンクであって、前記第1の操舵軸に実質的に平行な軸を中心として回転可能である、第2のリンクと、
前記第1のスピン軸および前記第1の操舵軸を横切り、前記第1のリンクおよび前記第2のリンクに接続されている第1の操舵ロッドと、
前記第1の操舵ロッドを横切り、前記第2のリンクおよび前記第1のホイールインターフェースに接続されている第2の操舵ロッドと、を備える、
請求項25に記載の車両コーナーシステム。
【請求項27】
前記第1の操舵ロッドは第1の軸に実質的に平行であり、前記第2の操舵ロッドは前記第1の操舵ロッドに実質的に平行である、請求項26に記載の車両コーナーシステム。
【請求項28】
前記操舵リンケージは、
前記サブフレームまたは前記第2のサスペンションリンケージに接続された第3のリンクであって、前記第2の操舵軸に実質的に平行な軸を中心として回転可能である、第3のリンクと、
前記第2のスピン軸および前記第2の操舵軸を横切り、前記第1のリンクおよび前記第3のリンクに接続されている第3の操舵ロッドと、
前記第3の操舵ロッドを横切り、前記第2の操舵軸を中心として前記第2のホイールインターフェースを回転させるために前記第3のリンクおよび前記第2のホイールインターフェースに接続されている第4の操舵ロッドと、をさらに備える、
請求項26または27に記載の車両コーナーシステム。
【請求項29】
前記サブフレームに接続され、前記第1の軸および前記第1の操舵軸を横切る第1の操舵アクチュエータロッドを有する操舵アクチュエータと、
前記第1の操舵軸を中心として前記第1のホイールインターフェースを回転させるために、前記操舵アクチュエータロッドおよび前記第1のホイールインターフェースに接続された操舵リンケージと、
をさらに備える、請求項14~18のいずれか1項に記載の車両コーナーシステム。
【請求項30】
前記操舵リンケージは、
前記サブフレームまたは前記第1のサスペンションリンケージに接続された第1のリンクであって、前記第1のリンクが前記第1の操舵軸に実質的に平行な軸を中心として回転可能であり、前記第1の操舵アクチュエータロッドが前記第1のリンクに接続されている、第1のリンクと、
前記第1の操舵アクチュエータロッドを横切り、前記第1のリンクおよび前記第1のホイールインターフェースに接続されている第1の操舵ロッドと、を備える、
請求項29に記載の車両コーナーシステム。
【請求項31】
前記操舵アクチュエータは、前記第2のスピン軸および前記第2の操舵軸を横切る第2の操舵アクチュエータロッドをさらに有し、
前記操舵リンケージは、
前記サブフレームまたは前記第2のサスペンションリンケージに接続された第2のリンクであって、前記第2のリンクが前記第2の操舵軸に実質的に平行な軸を中心として回転可能であり、前記第2の操舵アクチュエータロッドが前記第2のリンクに接続されている、第2のリンクと、
前記第2の操舵アクチュエータロッドを横切り、前記第2の操舵軸を中心として前記第2のホイールインターフェースを回転させるために前記第2のリンクおよび前記第2のホイールインターフェースに接続されている第2の操舵ロッドと、を備える、
請求項30に記載の車両コーナーシステム。
【請求項32】
前記サブフレームに接続され、前記第1のスピン軸および前記第2のスピン軸ならびに前記第1の操舵軸および前記第2の操舵軸を横切る操舵アクチュエータロッドを有する操舵アクチュエータと、
前記第1の操舵軸を中心として前記第1のホイールインターフェースを回転させるために前記操舵アクチュエータロッドおよび前記第1のホイールインターフェースに接続されている操舵リンケージと、
をさらに備える、請求項14~18のいずれか1項に記載の車両コーナーシステム。
【請求項33】
前記操舵アクチュエータロッドは、前記第1の軸および前記第2の軸に実質的に平行である、請求項32に記載の車両コーナーシステム。
【請求項34】
前記操舵リンケージは、
前記サブフレームまたは前記第1のサスペンションリンケージに接続された第1のリンクであって、前記第1の操舵軸に実質的に平行な軸を中心として回転可能である、第1のリンクと、
前記操舵アクチュエータロッドを横切り、前記第1の操舵軸を中心として前記第1のホイールインターフェースを回転させるために前記第1のリンクおよび前記第1のホイールインターフェースに接続された第1の操舵ロッドと、を備える、
請求項32または33に記載の車両コーナーシステム。
【請求項35】
前記操舵リンケージは、前記操舵アクチュエータロッドと前記第1のリンクとを接続する第1のカプラを備える、請求項34に記載の車両コーナーシステム。
【請求項36】
前記第2の操舵軸を中心として前記第2のホイールインターフェースを回転させるための前記操舵アクチュエータロッドと前記第2のホイールインターフェースとを接続する前記操舵リンケージは、
前記サブフレームまたは前記第2のサスペンションリンケージに接続された第2のリンクであって、前記第2の操舵軸と実質的に平行な軸を中心として回転可能である第2のリンクと、
前記第2の操舵アクチュエータロッドを横切り、前記第2の操舵軸を中心として前記第2のホイールインターフェースを回転させるために前記第2のリンクおよび前記第2のホイールインターフェースに接続されている第2の操舵ロッドと、を備える、
請求項34または35に記載の車両コーナーシステム。
【請求項37】
前記操舵リンケージは、前記操舵アクチュエータロッドと前記第2のリンクとを接続する第2のカプラを備える、請求項36に記載の車両コーナーシステム。
【請求項38】
前記第1のサスペンションリンケージと前記第2のサスペンションリンケージとを相互接続するピストンアセンブリを備える運動抑制器をさらに備える、請求項14~37のいずれか1項に記載の車両コーナーシステム。
【請求項39】
前記第1のホイールインターフェースおよび前記第2のホイールインターフェースのうちの少なくとも1つをそれぞれ前記第1のスピン軸および前記第2のスピン軸を中心として回転させるための少なくとも1つのモータを備えるドライブトレインユニットをさらに備える、請求項14~38のいずれか1項に記載の車両コーナーシステム。
【請求項40】
車両コーナーシステムであって、
サブフレームと、
第1のホイールインターフェースであって、前記第1のホイールインターフェースに接続されたときに第1の車輪がその周りをスピンする第1のスピン軸を有する第1のホイールインターフェースと、
前記サブフレームおよび前記第1のホイールインターフェースに接続され、これらを横切る第1のサスペンションリンケージと、
第2のホイールインターフェースであって、前記第2のホイールインターフェースに接続されたときに第2の車輪がその周りをスピンする第2のスピン軸を有する第2のホイールインターフェースと、
前記サブフレームおよび前記第2のホイールインターフェースに接続され、これらを横切る第2のサスペンションリンケージと、
前記第1のホイールインターフェースおよび前記第2のホイールインターフェースの少なくとも1つをそれぞれ前記第1のスピン軸および前記第2のスピン軸を中心として回転させるための少なくとも1つのモータを備えるドライブトレインユニットと、
を備える、車両コーナーシステム。
【請求項41】
前記ドライブトレインユニットは、
前記サブフレームに接続された第1のモータと、
前記第1のスピン軸に実質的に平行であり、前記第1のスピン軸を中心として前記第1のホイールインターフェースを回転させるために前記第1のモータおよび前記第1のホイールインターフェースに接続されている第1のドライブシャフトと、を備える、
請求項40に記載の車両コーナーシステム。
【請求項42】
前記ドライブトレインユニットは、
前記サブフレームに接続された第2のモータと、
前記第2のスピン軸に実質的に平行であり、前記第2のスピン軸を中心として前記第2のホイールインターフェースを回転させるために前記第2のモータおよび前記第2のホイールインターフェースに接続されている第2のドライブシャフトと、を備える、
請求項41に記載の車両コーナーシステム。
【請求項43】
前記ドライブトレインユニットは、
前記サブフレームに接続されたモータと、
前記第1の軸および第3の軸に実質的に平行であり、前記モータに接続されている第1のドライブシャフトと、
前記第1のスピン軸に実質的に平行であり、前記第1のホイールインターフェースに接続されている第2のドライブシャフトと、
前記第1のスピン軸を中心として前記第1のホイールインターフェースを回転させるために前記第1のドライブシャフトの回転を前記第2のドライブシャフトに伝達するための第1の変速機と、を備える、
請求項40に記載の車両コーナーシステム。
【請求項44】
前記ドライブトレインユニットは、
前記第2のスピン軸に実質的に平行であり、前記第2のホイールインターフェースに接続されている第3のドライブシャフトと、
前記第2のスピン軸を中心として前記第2のホイールインターフェースを回転させるために前記第1のドライブシャフトの回転を前記第3のドライブシャフトに伝達するための第2の変速機と、をさらに備える、
請求項43に記載の車両コーナーシステム。
【請求項45】
前記モータの動作を制御するコントローラをさらに備える、請求項44に記載の車両コーナーシステム。
【請求項46】
前記コントローラはさらに、
前記第1のドライブシャフトおよび前記第2のドライブシャフトに対し前記第1の変速機を交互に結合および分離し、かつ、
前記第2のドライブシャフトおよび前記第3のドライブシャフトに対し前記第2の変速機を交互に結合および分離する、
請求項45に記載の車両コーナーシステム。
【請求項47】
前記ドライブトレインユニットは、前記第1のスピン軸を中心として前記第1のホイールインターフェースを回転させるために、前記第1のアームに接続された第1のインホイールモータを備える、請求項40に記載の車両コーナーシステム。
【請求項48】
前記ドライブトレインユニットは、前記第2のスピン軸を中心として前記第2のホイールインターフェースを回転させるために、前記第2のアームに接続された第2のインホイールモータをさらに備える、請求項47に記載の車両コーナーシステム。
【請求項49】
前記第1のサスペンションリンケージと前記第2のサスペンションリンケージとを相互接続するピストンアセンブリを備える運動抑制器をさらに備える、請求項40~48のいずれか1項に記載の車両コーナーシステム。
【請求項50】
前記第1のホイールインターフェースは、第1の操舵軸を中心として回転可能である、および
前記第2のホイールインターフェースは、第2の操舵軸を中心として回転可能である、
の少なくともいずれかである、請求項40~49のいずれか1項に記載の車両コーナーシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、車両コーナーシステムの分野に関し、より詳細には、デュアルアクスルホイールアセンブリ用のサスペンションアセンブリを有する車両コーナーシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
トラックなどの一部の車両は、車輪サスペンションを備えた2つ以上のデュアルアクスルホイールアセンブリを有することができる。例えば、タンデムアクスル車両は、車両の後部にダブルアクスルを有することができる。車両におけるダブルアクスルの一部は、駆動アクスルであってもよい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのような車両のための現在のサスペンションユニットは、典型的にはかさばり(例えば、車両のシャーシの下のかなりの垂直空間を占める)、および/または典型的には、車両の両側のデュアルアクスルホイールアセンブリに共有サスペンションを提供する。現在の駆動デュアルアクスルホイールアセンブリは、典型的には、複雑なおよび/またはかさばる変速機ユニットを必要とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
発明の概要
本発明のいくつかの実施形態は、デュアルアクスルホイールアセンブリ用の車両コーナーシステムを提供することができ、車両コーナーシステムは、サブフレームと、第1のホイールインターフェースであって、第1のホイールインターフェースに接続されたときに第1の車輪がその周りをスピンする第1のスピン軸を有する第1のホイールインターフェースと、サブフレームおよび第1のホイールインターフェースに接続された第1のアームを含む第1のサスペンションリンケージであって、第1のアームは、第1のスピン軸に実質的に垂直な第1の軸を中心としてサブフレームに対して回転可能である、第1のサスペンションリンケージと、第2のホイールインターフェースであって、第2のホイールインターフェースに接続されたときに第2の車輪がその周りをスピンする第2のスピン軸を有する第2のホイールインターフェースと、サブフレームおよび第2のホイールインターフェースに接続された第2のアームを含む第2のサスペンションリンケージであって、第2のアームは、第2のスピン軸に実質的に垂直な第2の軸を中心としてサブフレームに対して回転可能である、第2のサスペンションリンケージと、第1のサスペンションリンケージと第2のサスペンションリンケージとを相互接続するピストンアセンブリを含む運動抑制器とを含むことができる。
【0005】
いくつかの実施形態では、第1の軸および第2の軸は、第1のスピン軸および第2のスピン軸に実質的に垂直な軸に沿って整列される。
【0006】
いくつかの実施形態では、ピストンアセンブリは、第1の軸および第2の軸に実質的に平行な軸に沿って整列される。
【0007】
いくつかの実施形態では、ピストンアセンブリは、第1のスピン軸と第2のスピン軸との間に配置される。
【0008】
いくつかの実施形態では、運動抑制器は、ピストンアセンブリの長さを制御可能に増減させる。
【0009】
いくつかの実施形態では、運動抑制器は、車両コーナーシステムが車両プラットフォームに組み立てられたときに地面に対するサブフレームの高さを制御するために、ピストンアセンブリの長さを制御可能に増減させる。
【0010】
いくつかの実施形態では、運動抑制器は、サブフレームに対する第1のサスペンションリンケージおよび第2のサスペンションリンケージの少なくとも一方の相対運動を制御する。
【0011】
いくつかの実施形態では、運動抑制器は、第1のサスペンションリンケージと第2のサスペンションリンケージとの互いに対する相対運動を制御する。
【0012】
いくつかの実施形態では、(i)第1のホイールインターフェースおよび第2のホイールインターフェース、ならびに(ii)ピストンアセンブリは、互いに対してサブフレームの対向する側にある。
【0013】
いくつかの実施形態では、車両コーナーシステムは、第1のサスペンションリンケージおよびサブフレームに接続された第1のショックアブソーバと、第2のサスペンションリンケージおよびサブフレームに接続された第2のショックアブソーバとをさらに含む。
【0014】
いくつかの実施形態では、第1のサスペンションリンケージは、第1のホイールインターフェースおよびサブフレームに接続された第3のアームを含み、第3のアームは、第1のスピン軸に実質的に垂直な第3の軸を中心としてサブフレームに対して回転可能であり、第2のサスペンションリンケージは、第2のホイールインターフェースおよびサブフレームに接続された第4のアームを含み、第4のアームは、第2のスピン軸に実質的に垂直な第4の軸を中心としてサブフレームに対して回転可能である。
【0015】
いくつかの実施形態では、第3の軸および第4の軸は、第1のスピン軸および第2のスピン軸に実質的に垂直な軸に沿って整列される。
【0016】
いくつかの実施形態では、第3のアームは第3のアーム開口部を含み、第4のアームは第4のアーム開口部を含み、第1のショックアブソーバは第3のアーム開口部を通って延在し、第2のショックアブソーバは第4のアーム開口部を通って延在する。
【0017】
本発明のいくつかの実施形態は、車両コーナーシステムを提供することができ、車両コーナーシステムは、サブフレームと、第1のホイールインターフェースであって、第1のホイールインターフェースに接続されたときに第1の車輪がその周りをスピンする第1のスピン軸を有する第1のホイールインターフェースと、サブフレームおよび第1のホイールインターフェースに接続され、これらを横切る第1のサスペンションリンケージと、第2のホイールインターフェースであって、第2のホイールインターフェースに接続されたときに第2の車輪がその周りをスピンする第2のスピン軸を有する第2のホイールインターフェースと、サブフレームおよび第2のホイールインターフェースに接続され、これらを横切る第2のサスペンションリンケージとを含むことができ、第1のホイールインターフェースが第1の操舵軸を中心として回転可能である、および第2のホイールインターフェースが第2の操舵軸を中心として回転可能である、のうちの少なくとも1つである。
【0018】
いくつかの実施形態では、第1の操舵軸は、第1のサスペンションリンケージを通って延在する、および第2の操舵軸は、第2のサスペンションリンケージを通って延在する、の少なくともいずれかである。
【0019】
いくつかの実施形態では、第1のホイールインターフェースおよび第2のホイールインターフェースは、それぞれ第1の操舵軸および第2の操舵軸を中心として同時に回転可能である。
【0020】
いくつかの実施形態では、第1のホイールインターフェースおよび第2のホイールインターフェースは、それぞれ第1の操舵軸および第2の操舵軸を中心として同じ方向に同時に回転可能である。
【0021】
いくつかの実施形態では、第1のホイールインターフェースおよび第2のホイールインターフェースは、それぞれ第1の操舵軸および第2の操舵軸を中心として同じ方向に同時に回転可能であり、第1のホイールインターフェースは、第1の操舵角まで回転可能であり、第2のホイールインターフェースは、第1の操舵角とは異なる第2の操舵角まで回転可能である。
【0022】
いくつかの実施形態では、車両コーナーシステムは、サブフレームに接続され、第1のスピン軸に実質的に平行な第1の操舵アクチュエータロッドを有する第1の操舵アクチュエータをさらに含み、第1の操舵アクチュエータロッドは、第1の操舵軸を中心として第1のホイールインターフェースを回転させるために第1のホイールインターフェースに接続される。
【0023】
いくつかの実施形態では、車両コーナーシステムは、サブフレームに接続され、第2のスピン軸に実質的に平行な第2の操舵アクチュエータロッドを有する第2の操舵アクチュエータをさらに含み、第2の操舵アクチュエータロッドは、第2の操舵軸を中心として第2のホイールインターフェースを回転させるために第2のホイールインターフェースに接続される。
【0024】
いくつかの実施形態では、車両コーナーシステムは、サブフレームに接続され、第1の軸および第1の操舵軸を横切る第1の操舵アクチュエータロッドを有する第1の操舵アクチュエータと、第1の操舵軸を中心として第1のホイールインターフェースを回転させるために、第1の操舵アクチュエータロッドおよび第1のホイールインターフェースに接続された第1の操舵リンケージとをさらに含む。
【0025】
いくつかの実施形態では、第1の操舵リンケージは、サブフレームまたは第1のサスペンションリンケージに接続された第1のリンクであって、第1のリンクが第1の操舵軸に実質的に平行な軸を中心として回転可能であり、第1の操舵アクチュエータロッドが第1のリンクに接続されている、第1のリンクと、第1の操舵アクチュエータロッドを横切る第1の操舵ロッドであって、第1のリンクおよび第1のホイールインターフェースに接続されている、第1の操舵ロッドとを含む。
【0026】
いくつかの実施形態では、車両コーナーシステムは、サブフレームに接続され、第2のスピン軸および第2の操舵軸を横切る第2の操舵アクチュエータロッドを有する第2の操舵アクチュエータと、第2の操舵軸を中心として第2のホイールインターフェースを回転させるために第2の操舵アクチュエータロッドおよび第2のホイールインターフェースに接続されている第2の操舵リンケージとをさらに含む。
【0027】
いくつかの実施形態では、第2の操舵リンケージは、サブフレームまたは第2のサスペンションリンケージに接続された第2のリンクであって、第2のリンクが第2の操舵軸に実質的に平行な軸を中心として回転可能であり、第2の操舵アクチュエータロッドが第2のリンクに接続されている、第2のリンクと、第2の操舵アクチュエータロッドを横切る第2の操舵ロッドであって、第2のリンクおよび第2のホイールインターフェースに接続されている、第2の操舵ロッドとを含む。
【0028】
いくつかの実施形態では、車両コーナーシステムは、サブフレームに接続され、操舵アクチュエータロッドを有する操舵アクチュエータと、第1の操舵軸を中心として第1のホイールインターフェースを回転させるために操舵アクチュエータおよび第1のホイールインターフェースに接続された操舵リンケージとをさらに含む。
【0029】
いくつかの実施形態では、操舵アクチュエータロッドは、第1のスピン軸および第2のスピン軸に実質的に平行であり、操舵リンケージは、サブフレームに接続された第1のリンクであって、第1のリンクが第1の操舵軸に実質的に平行な軸を中心として回転可能であり、操舵アクチュエータロッドが第1のリンクに接続されている、第1のリンクと、サブフレームまたは第1のサスペンションリンケージに接続された第2のリンクであって、第1の操舵軸に実質的に平行な軸を中心として回転可能である、第2のリンクと、第1のスピン軸および第1の操舵軸を横切り、第1のリンクおよび第2のリンクに接続されている第1の操舵ロッドと、第1の操舵ロッドを横切り、第2のリンクおよび第1のホイールインターフェースに接続されている第2の操舵ロッドとを含む。
【0030】
いくつかの実施形態では、第1の操舵ロッドは第1の軸に実質的に平行であり、第2の操舵ロッドは第1の操舵ロッドに実質的に平行である。
【0031】
いくつかの実施形態では、操舵リンケージは、サブフレームまたは第2のサスペンションリンケージに接続された第3のリンクであって、第2の操舵軸に実質的に平行な軸を中心として回転可能である、第3のリンクと、第2のスピン軸および第2の操舵軸を横切り、第1のリンクおよび第3のリンクに接続されている第3の操舵ロッドと、第3の操舵ロッドを横切り、第2の操舵軸を中心として第2のホイールインターフェースを回転させるために第3のリンクおよび第2のホイールインターフェースに接続されている第4の操舵ロッドとをさらに含む。
【0032】
いくつかの実施形態では、車両コーナーシステムは、サブフレームに接続され、第1の軸および第1の操舵軸を横切る第1の操舵アクチュエータロッドを有する操舵アクチュエータと、第1の操舵軸を中心として第1のホイールインターフェースを回転させるために、操舵アクチュエータロッドおよび第1のホイールインターフェースに接続された操舵リンケージとをさらに含む。
【0033】
いくつかの実施形態では、操舵リンケージは、サブフレームまたは第1のサスペンションリンケージに接続された第1のリンクであって、第1のリンクが第1の操舵軸に実質的に平行な軸を中心として回転可能であり、第1の操舵アクチュエータロッドが第1のリンクに接続されている、第1のリンクと、第1の操舵アクチュエータロッドを横切り、第1のリンクおよび第1のホイールインターフェースに接続されている第1の操舵ロッドとを含む。
【0034】
いくつかの実施形態では、操舵アクチュエータは、第2のスピン軸および第2の操舵軸を横切る第2の操舵アクチュエータロッドをさらに有し、操舵リンケージは、サブフレームまたは第2のサスペンションリンケージに接続された第2のリンクであって、第2のリンクが第2の操舵軸に実質的に平行な軸を中心として回転可能であり、第2の操舵アクチュエータロッドが第2のリンクに接続されている、第2のリンクと、第2の操舵アクチュエータロッドを横切り、第2の操舵軸を中心として第2のホイールインターフェースを回転させるために第2のリンクおよび第2のホイールインターフェースに接続されている第2の操舵ロッドとを含む。
【0035】
いくつかの実施形態では、車両コーナーシステムは、サブフレームに接続され、第1のスピン軸および第2のスピン軸ならびに第1の操舵軸および第2の操舵軸を横切る操舵アクチュエータロッドを有する操舵アクチュエータと、第1の操舵軸を中心として第1のホイールインターフェースを回転させるために操舵アクチュエータロッドおよび第1のホイールインターフェースに接続されている操舵リンケージとをさらに含む。
【0036】
いくつかの実施形態では、操舵アクチュエータロッドは、第1の軸および第2の軸に実質的に平行である。
【0037】
いくつかの実施形態では、操舵リンケージは、サブフレームまたは第1のサスペンションリンケージに接続された第1のリンクであって、第1の操舵軸に実質的に平行な軸を中心として回転可能である、第1のリンクと、操舵アクチュエータロッドを横切り、第1の操舵軸を中心として第1のホイールインターフェースを回転させるために第1のリンクおよび第1のホイールインターフェースに接続されている第1の操舵ロッドとを含む。
【0038】
いくつかの実施形態では、操舵リンケージは、操舵アクチュエータロッドと第1のリンクとを接続する第1のカプラを含む。
【0039】
いくつかの実施形態では、第2の操舵軸を中心として第2のホイールインターフェースを回転させるための操舵アクチュエータロッドと第2のホイールインターフェースとを接続する操舵リンケージは、サブフレームまたは第2のサスペンションリンケージに接続された第2のリンクであって、第2の操舵軸に実質的に平行な軸を中心として回転可能である、第2のリンクと、第2の操舵アクチュエータロッドを横切り、第2の操舵軸を中心として第2のホイールインターフェースを回転させるために第2のリンクおよび第2のホイールインターフェースに接続されている第2の操舵ロッドとを含む。
【0040】
いくつかの実施形態では、操舵リンケージは、操舵アクチュエータロッドと第2のリンクとを接続する第2のカプラを含む。
【0041】
いくつかの実施形態では、車両コーナーシステムは、第1のサスペンションリンケージと第2のサスペンションリンケージとを相互接続するピストンアセンブリを含む運動抑制器をさらに含む。
【0042】
いくつかの実施形態では、車両コーナーシステムは、第1のホイールインターフェースおよび第2のホイールインターフェースのうちの少なくとも1つをそれぞれ第1のスピン軸および第2のスピン軸を中心として回転させるための少なくとも1つのモータを含むドライブトレインユニットをさらに含む。
【0043】
本発明のいくつかの実施形態は、車両コーナーシステムを提供することができ、車両コーナーシステムは、サブフレームと、第1のホイールインターフェースであって、第1のホイールインターフェースに接続されたときに第1の車輪がその周りをスピンする第1のスピン軸を有する第1のホイールインターフェースと、サブフレームおよび第1のホイールインターフェースに接続され、これらを横切る第1のサスペンションリンケージと、第2のホイールインターフェースであって、第2のホイールインターフェースに接続されたときに第2の車輪がその周りをスピンする第2のスピン軸を有する第2のホイールインターフェースと、サブフレームおよび第2のホイールインターフェースに接続され、これらを横切る第2のサスペンションリンケージと、第1のホイールインターフェースおよび第2のホイールインターフェースの少なくとも1つをそれぞれ第1のスピン軸および第2のスピン軸を中心として回転させるための少なくとも1つのモータを含むドライブトレインユニットとを含むことができる。
【0044】
いくつかの実施形態では、ドライブトレインユニットは、サブフレームに接続された第1のモータと、第1のスピン軸に実質的に平行であり、第1のスピン軸を中心として第1のホイールインターフェースを回転させるために第1のモータおよび第1のホイールインターフェースに接続されている第1のドライブシャフトとを含む。
【0045】
いくつかの実施形態では、ドライブトレインユニットは、サブフレームに接続されている第2のモータと、第2のスピン軸に実質的に平行であり、第2のスピン軸を中心として第2のホイールインターフェースを回転させるために第2のモータおよび第2のホイールインターフェースに接続されている第2のドライブシャフトとを含む。
【0046】
いくつかの実施形態では、ドライブトレインユニットは、サブフレームに接続されたモータと、第1の軸および第3の軸に実質的に平行であり、モータに接続されている第1のドライブシャフトと、第1のスピン軸に実質的に平行であり、第1のホイールインターフェースに接続されている第2のドライブシャフトと、第1のスピン軸を中心として第1のホイールインターフェースを回転させるために第1のドライブシャフトの回転を第2のドライブシャフトに伝達するための第1の変速機とを含む。
【0047】
いくつかの実施形態では、ドライブトレインユニットは、第2のスピン軸に実質的に平行であり、第2のホイールインターフェースに接続されている第3のドライブシャフトと、第2のスピン軸を中心として第2のホイールインターフェースを回転させるために第1のドライブシャフトの回転を第3のドライブシャフトに伝達するための第2の変速機とをさらに含む。
【0048】
いくつかの実施形態では、車両コーナーシステムは、モータの動作を制御するためのコントローラを含む。
【0049】
いくつかの実施形態では、コントローラはさらに、第1のドライブシャフトおよび第2のドライブシャフトに対し第1の変速機を交互に結合および分離し、かつ、第2のドライブシャフトおよび第3のドライブシャフトに対し第2の変速機を交互に結合および分離する。
【0050】
いくつかの実施形態では、ドライブトレインユニットは、第1のスピン軸を中心として第1のホイールインターフェースを回転させるために、第1のアームに接続された第1のインホイールモータを含む。
【0051】
いくつかの実施形態では、ドライブトレインユニットは、第2のスピン軸を中心として第2のホイールインターフェースを回転させるために、第2のアームに接続された第2のインホイールモータをさらに含む。
【0052】
いくつかの実施形態では、車両コーナーシステムは、第1のサスペンションリンケージと第2のサスペンションリンケージとを相互接続するピストンアセンブリを含む運動抑制器を含む。
【0053】
いくつかの実施形態では、第1のホイールインターフェースは、第1の操舵軸を中心として回転可能である、および第2のホイールインターフェースは、第2の操舵軸を中心として回転可能である、の少なくともいずれかである。
【0054】
図面の簡単な説明
本発明の実施形態をよりよく理解するために、また、それをどのように実施することができるかを示すために、ここで、純粋に例として、添付の図面を参照するが、そこでは、全体を通して、同様の符号は対応する要素または部分を示す。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【
図1A】本発明のいくつかの実施形態による、サスペンションユニットを含むデュアルアクスルホイールアセンブリ用の車両コーナーシステムの概略図である。
【
図1B】本発明のいくつかの実施形態による、サスペンションユニットを含むデュアルアクスルホイールアセンブリ用の車両コーナーシステムの概略図である。
【
図1C】本発明のいくつかの実施形態による、
図1A~
図1Bに概略的に示す車両コーナーシステムの例の3D図である。
【
図1D】本発明のいくつかの実施形態による、
図1A~
図1Bに概略的に示す車両コーナーシステムの例の3D図である。
【
図1E】本発明のいくつかの実施形態による、
図1C~
図1Dの車両コーナーシステムおよびそれに組み立てられた車輪の例の3D図である。
【
図1F】本発明のいくつかの実施形態による、
図1C~
図1Dの車両コーナーシステムおよびそれに組み立てられた車輪の例の3D図である。
【
図1G】本発明のいくつかの実施形態による、地面に対して異なる高さにある車両コーナーシステムを示す車両コーナーシステム、および車両コーナーシステムに組み立てられたデュアルアクスルホイールアセンブリの車輪の概略図である。
【
図1H】本発明のいくつかの実施形態による、地面に対して異なる高さにある車両コーナーシステムを示す車両コーナーシステム、および車両コーナーシステムに組み立てられたデュアルアクスルホイールアセンブリの車輪の概略図である。
【
図2】本発明のいくつかの実施形態による、サスペンションユニットと、2つの操舵アクチュエータを含む操舵ユニットとを含むデュアルアクスルホイールアセンブリ用の車両コーナーシステムの概略図である。
【
図3】本発明のいくつかの実施形態による、サスペンションユニットと、2つの操舵アクチュエータおよび2つの操舵リンケージを含む操舵ユニットとを含むデュアルアクスルホイールアセンブリ用の車両コーナーシステムの概略図である。
【
図4A】本発明のいくつかの実施形態による、サスペンションユニットと、操舵アクチュエータおよび操舵リンケージを含む操舵ユニットとを含むデュアルアクスルホイールアセンブリ用の車両コーナーシステムの概略図である。
【
図4B】本発明のいくつかの実施形態による、
図4Aに概略的に示す車両コーナーシステムの例の3D図である。
【
図4C】本発明のいくつかの実施形態による、
図4Aに概略的に示す車両コーナーシステムの例の3D図である。
【
図4D】本発明のいくつかの実施形態による、
図4B~
図4Cの車両コーナーシステムの例の概略上面図である。
【
図5】本発明のいくつかの実施形態による、サスペンションユニットと、2つの操舵アクチュエータロッドおよび操舵リンケージを有する操舵アクチュエータを含む操舵ユニットとを含むデュアルアクスルホイールアセンブリ用の車両コーナーシステムの概略図である。
【
図6A】本発明のいくつかの実施形態による、サスペンションユニットと、単一の操舵アクチュエータロッドおよび操舵リンケージを有する操舵アクチュエータを含む操舵ユニットとを含むデュアルアクスルホイールアセンブリ用の車両コーナーシステムの3D図である。
【
図6B】本発明のいくつかの実施形態による、
図6Aの車両コーナーシステムの概略上面図である。
【
図6C】本発明のいくつかの実施形態による、
図6A~
図6Bに示す操舵アクチュエータおよび操舵アクチュエータロッドの3D図である。
【
図6D】本発明のいくつかの実施形態による、
図6A~
図6Bに示す操舵アクチュエータおよび操舵アクチュエータロッドの3D図である。
【
図7】本発明のいくつかの実施形態による、サスペンションユニットと、2つのモータを含むドライブトレインユニットとを含むデュアルアクスルホイールアセンブリ用の車両コーナーシステムの概略図である。
【
図8】本発明のいくつかの実施形態による、サスペンションユニットと、モータおよび2つの変速機サブユニットを含むドライブトレインユニットとを含むデュアルアクスルホイールアセンブリ用の車両コーナーシステムの概略図である。
【
図9】本発明のいくつかの実施形態による、サスペンションユニットと、2つのインホイールモータを含むドライブトレインユニットとを含むデュアルアクスルホイールアセンブリ用の車両コーナーシステムの概略図である。
【
図10】本発明のいくつかの実施形態による、デュアルアクスルホイールアセンブリのためにサスペンションユニットおよび2つの制動ユニットを含む車両コーナーシステムの3D図である。
【
図11A】本発明のいくつかの実施形態による、サスペンションユニットの運動抑制器運動抑制器のピストンアセンブリの3D図である。
【
図11B】本発明のいくつかの実施形態による、サスペンションユニットの運動抑制器運動抑制器のピストンアセンブリの3D図である。
【
図11C】本発明のいくつかの実施形態による、
図11A~
図11Bのピストンアセンブリおよび流体供給サブシステムの概略図である。
【
図12A】本発明のいくつかの実施形態による、2つ以上の平行なばね荷重部材を収容するハウジング1210を含む、サスペンションユニットの運動抑制器の概略図である。
【
図12B】本発明のいくつかの実施形態による、2つ以上の平行なばね荷重部材を収容するハウジング1210を含む、サスペンションユニットの運動抑制器の概略図である。
【
図12C】本発明のいくつかの実施形態による、2つ以上の平行なばね荷重部材を収容するハウジング1210を含む、サスペンションユニットの運動抑制器の概略図である。
【
図13A】本発明のいくつかの実施形態による、サスペンションユニットの運動抑制器のピストンアセンブリの3D図である。
【
図13B】本発明のいくつかの実施形態による、サスペンションユニットの運動抑制器のピストンアセンブリの3D図である。
【
図13C】本発明のいくつかの実施形態による、加圧サブシステムおよび油圧サブシステムを含む
図13A~
図13Bのピストンアセンブリの概略図である。
【
図14A】本発明のいくつかの実施形態による、サスペンションユニットの運動抑制器の伸縮ピストンアセンブリの3D図である。
【
図14B】本発明のいくつかの実施形態による、サスペンションユニットの運動抑制器の伸縮ピストンアセンブリの3D図である。
【
図14C】本発明のいくつかの実施形態による、
図14A~
図14Bの伸縮ピストンアセンブリおよび加圧サブシステムの部分断面図の2D図、ならびに油圧サブシステムの概略図である。
【
図14D】本発明のいくつかの実施形態による、
図14Cの運動抑制器の力-変位曲線の例を示すグラフである。
【
図14E】本発明のいくつかの実施形態による、
図14A~
図14Cのサスペンションユニット、操舵ユニット、および運動抑制器を含むデュアルアクスルホイールアセンブリ用の車両コーナーシステム、および車両コーナーシステムに接続された車輪の3D図を示す。
【
図14F】本発明のいくつかの実施形態による、
図14A~
図14Cのサスペンションユニット、操舵ユニット、および運動抑制器を含むデュアルアクスルホイールアセンブリ用の車両コーナーシステム、および車両コーナーシステムに接続された車輪の3D図を示す。
【
図15A】本発明のいくつかの実施形態による、サスペンションユニットの運動抑制器のピストンアセンブリの3D図である。
【
図15B】本発明のいくつかの実施形態による、
図15Aのピストンアセンブリの部分断面図の2D図である。
【
図15C】本発明のいくつかの実施形態による、
図15A~
図15Bのピストンアセンブリの部分断面図の2D図、および油圧サブシステムの概略図である。
【
図16A】本発明のいくつかの実施形態による、デュアルアクスルホイールアセンブリ用の車両コーナーシステム1610を含む車両プラットフォームの2D図である。
【
図16B】本発明のいくつかの実施形態による、デュアルアクスルホイールアセンブリ用の車両コーナーシステム1610を含む車両プラットフォームの2D図である。
【発明を実施するための形態】
【0056】
説明を簡単かつ明確にするために、図に示す要素は必ずしも縮尺通りに描かれていないことが理解されよう。例えば、いくつかの要素の寸法は、明確にするために他の要素に対して誇張されている場合がある。さらに、適切であると考えられる場合、対応するまたは類似の要素を示すために、図面間で参照番号を繰り返すことができる。
【0057】
発明の詳細な説明
以下の説明では、本発明の様々な態様について説明する。説明の目的で、本発明の完全な理解を提供するために、特定の構成および詳細が記載されている。しかしながら、本明細書に提示された特定の詳細なしに本発明を実施できることも当業者には明らかであろう。さらに、周知の特徴は、本発明を不明瞭にしないために省略または簡略化することができる。図面を特に参照すると、示されている詳細は、例示であり、本発明の実施形態の例示的な説明のみを目的としており、本発明の原理および概念的態様の最も有用で容易に理解される説明であると考えられるものを提供するために提示されていることが強調される。これに関連して、本発明の基本的な理解のために必要とされるよりも詳細に本発明の構造的詳細を示すための試みはなされておらず、図面と合わせた説明は、本発明のいくつかの形態が実際にどのように具現化され得るかを当業者に明らかにする。
【0058】
本発明の少なくとも1つの実施形態を詳細に説明する前に、本発明は、その適用において、以下の説明に記載されるかまたは図面に示される構成要素の構造および配置の詳細に限定されないことを理解されたい。本発明は、様々な方法で実施または実行することができる他の実施形態、ならびに開示された実施形態の組み合わせに適用可能である。また、本明細書で使用される表現および用語は、説明のためのものであり、限定するものと見なされるべきではないことを理解されたい。
【0059】
以下の例示/説明は、デュアルアクスルホイールアセンブリ用のサスペンションユニット/車両コーナーシステムの実施形態を示す。これらの実施形態の各々は、提示された他の実施形態からの特徴を含むことができ、具体的に記載されていない実施形態は、本明細書に記載された様々な特徴を含むことができる。
【0060】
ここで、本発明のいくつかの実施形態による、サスペンションユニット106を含むデュアルアクスルホイールアセンブリ用の車両コーナーシステム100の概略図である
図1Aおよび
図1Bを参照する。
図1Aおよび
図1Bは、それぞれ車両コーナーシステム100の概略側面図および上面図を示す。
【0061】
本発明のいくつかの実施形態による、
図1A~
図1Bに概略的に示す車両コーナーシステム100の例の3D図である
図1Cおよび
図1Dも参照する。
図1Cおよび
図1Dは、車両コーナーシステム100の様々な斜視図を示す。
【0062】
本発明のいくつかの実施形態による、
図1C~
図1Dの車両コーナーシステム100およびそれに組み立てられた車輪92、94の例の3D図である
図1Eおよび
図1Fも参照する。
図1Eおよび
図1Fは、車両コーナーシステム100およびそれに組み立てられたデュアルアクスルホイールアセンブリ90の車輪92、94の様々な斜視図を示す。
【0063】
本発明のいくつかの実施形態によれば、車両コーナーシステム100は、サブフレーム105と、サスペンションユニット106と、第1のホイールインターフェース110と、第2のホイールインターフェース130とを含む。サスペンションユニット106は、第1のサスペンションリンケージ120および第2のサスペンションリンケージ140を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1のホイールインターフェース110および第2のホイールインターフェース130は、サスペンションユニット106の一部である。
【0064】
サブフレーム105は、車両の基準フレーム(例えば、シャーシプラットフォームまたは本体の一部)に接続されてもよい。サブフレーム105は、長手方向サブフレーム軸105aおよび垂直サブフレーム軸105bを有してもよい。長手方向サブフレーム軸105aは、サスペンションユニット106がその中に組み立てられたときに、車両の基準フレームの任意の長手方向軸に平行(または実質的に平行)であってもよい。垂直サブフレーム軸105bは、サスペンションユニット106がその中に組み立てられたときに、車両の基準フレームの任意の垂直軸に平行(または実質的に平行)であってもよい。
【0065】
第1のホイールインターフェース110は、例えば、ホイールナックル、ホイール直立部、ホイールハブ、ホイールベアリング、および当技術分野で知られている他のホイールインターフェース要素であってもよく、またはそれらを含んでもよい。第1のホイールインターフェース110は、第1のホイールインターフェース110に接続されたときにその周りを第1の車輪がスピン(例えば、回転)することができる第1のスピン軸112を有してもよい。
【0066】
第1のサスペンションリンケージ120は、サブフレーム105および第1のホイールインターフェース110に接続されてもよい。第1のサスペンションリンケージ120は、第1のホイールインターフェース110および/またはサブフレーム105を横切ってもよい。いくつかの実施形態では、第1のサスペンションリンケージ120は、1つまたは複数のアームを含む。いくつかの実施形態では、第1のサスペンションリンケージ120は、(例えば、
図1Aおよび
図1Bに示すように)第1のアーム(例えば、第1の制御アーム)121を含む。第1のアーム121は、第1のホイールインターフェース110に接続されてもよい。第1のアーム121は、サブフレーム105に接続されてもよい。第1のアーム121は、第1のホイールインターフェース110および/またはサブフレーム105を横切ってもよい。第1のアーム121は、第1の軸122を中心としてサブフレーム105に対して回転してもよい。第1の軸122は、第1のスピン軸112に対して垂直(または実質的に垂直)であってもよい。
【0067】
第2のホイールインターフェース130は、例えば、ホイールナックル、ホイール直立部、ホイールハブ、ホイールベアリング、および当技術分野で知られている他のホイールインターフェース要素であってもよく、またはそれらを含んでもよい。第2のホイールインターフェース130は、第2のホイールインターフェース130に接続されたときにその周りを第2の車輪がスピン(例えば、回転)することができる第2のスピン軸132を有してもよい。
【0068】
第2のサスペンションリンケージ140は、サブフレーム105および第2のホイールインターフェース130に接続されてもよい。第2のサスペンションリンケージ140は、第2のホイールインターフェース130および/またはサブフレーム105を横切ってもよい。いくつかの実施形態では、第2のサスペンションリンケージ140は、1つまたは複数のアームを含む。いくつかの実施形態では、第2のサスペンションリンケージ140は、第2のアーム(例えば、第2の制御アーム)141を含む。第2のアーム141は、第2のホイールインターフェース130に接続されてもよい。第2のアーム141は、サブフレーム105に接続されてもよい。第2のアーム141は、第2のホイールインターフェース130および/またはサブフレーム105を横切ってもよい。第2のアーム141は、第2の軸142を中心としてサブフレーム105に対して回転してもよい。第2の軸142は、第2のスピン軸113に対して垂直(または実質的に垂直)であってもよい。
【0069】
いくつかの実施形態では、第1の軸122および第2の軸142は、第1のスピン軸112および第2のスピン軸132に垂直な(または実質的に垂直な)軸に沿って整列される。
【0070】
いくつかの実施形態では、第1のサスペンションリンケージ120は、(例えば、
図1Cおよび
図1Dに示すように)第3のアーム(例えば第3の制御アーム)124を含む。いくつかの実施形態では、第2のサスペンションリンケージ140は、(例えば、
図1Cおよび1Dに示すように)第4のアーム(例えば第4の制御アーム)144を含む。第3のアーム124は、第1のホイールインターフェース110に接続されてもよい。第3のアーム124は、サブフレーム105に接続されてもよい。第3のアーム124は、第1のホイールインターフェース130および/またはサブフレーム105を横切ってもよい。いくつかの実施形態では、第3のアーム124は、第1のスピン軸112に垂直な(または実質的に垂直な)第3の軸125を中心としてサブフレーム105に対して回転してもよい。第4のアーム144は、第2のホイールインターフェース130に接続されてもよい。第4のアーム144は、サブフレーム105に接続されてもよい。第4のアーム144は、第2のホイールインターフェース130および/またはサブフレーム105を横切ってもよい。いくつかの実施形態では、第4のアーム144は、第2のスピン軸132に対して垂直(または実質的に垂直)な第4の軸145を中心としてサブフレーム105に対して回転することができる。いくつかの実施形態では、第3の軸125および第4の軸145は、第1のスピン軸112および第2のスピン軸132に対して垂直(または実質的に垂直)な軸に沿って整列される。
【0071】
いくつかの実施形態では、第1のサスペンションリンケージ120および第2のサスペンションリンケージ140の各々はマルチリンクサスペンションであり、第1のホイールインターフェース110および第2のホイールインターフェース130の各々は、サブフレーム105に対するホイールインターフェース110、130のサスペンション運動を提供するために、2本以上のアームを使用してサブフレーム105に結合される。いくつかの実施形態では、それぞれのサスペンションリンケージの2つ以上のアームの各々は、それぞれのホイールインターフェースを横切る。例えば、サスペンションユニット106は、(例えば、
図1Cおよび
図1Dに示すように)第1のホイールインターフェース110および第2のホイールインターフェース130の各々に対して、ダブルウィッシュボーン形状のサスペンションを含んでもよい。
【0072】
いくつかの実施形態では、サスペンションユニット106は、運動抑制器150を含む。運動抑制器150は、ピストンアセンブリ151を含んでもよい。ピストンアセンブリ151は、第1のサスペンションリンケージ120と第2のサスペンションリンケージ140とを相互接続してもよい。いくつかの実施形態では、ピストンアセンブリ151は、(例えば、
図1B、
図1Cおよび
図1Dに示すように)第1のアーム121と第2のアーム141とを相互接続する。いくつかの実施形態では、ピストンアセンブリ151はサブフレーム105に接続される。ピストンアセンブリ151および第1のアーム121は、互いに対して回転してもよい。ピストンアセンブリ151および第2のアーム141は、互いに対して回転してもよい。ピストンアセンブリ151は、第1のリンケージ151aを使用してサブフレーム105および第1のサスペンションリンケージ120に接続されてもよい。ピストンアセンブリ151は、第2のリンケージ151bを使用してサブフレーム105および第2のサスペンションリンケージ140に接続されてもよい。
【0073】
ピストンアセンブリ151を第1および第2のサスペンションリンケージ120、140および/またはサブフレーム105にそれぞれ接続するために、第1および第2のリンケージ151a、151bの様々な構成が使用されてもよい。例えば、第1のリンケージ151aは、サブフレーム105に接続された第1のリンク152を含んでもよい。第1のリンク152は、例えば第1のスピン軸112に平行(または実質的に平行)な軸152aを中心としてサブフレーム105に対して回転してもよい。第1のアーム121は、第1のリンク152に接続されてもよく、軸152aに平行な軸152bを中心として第1のリンク152に対して回転してもよい。いくつかの実施形態では、第1のアーム121は、(例えば、
図1Dに示すように)第1の接続ロッド152baを使用して第1のリンク152に接続されている。いくつかの実施形態では、第1の接続ロッド152baは、軸152bに平行な軸152bbを中心として第1のアーム121に対して回転してもよい。ピストンアセンブリ151は、第1のリンク152に接続されてもよく、軸152aに平行な軸152cを中心として第1のリンク152に対して回転してもよい。第1のリンク152は、クランク、ベルクランク、オーバルクランク、円形クランク、「L」字形クランク、または多角形クランクであってもよい。
【0074】
同じ例では、第2のリンケージ151bは、サブフレーム105に接続された第2のリンク154を含んでもよい。第2のリンク154は、例えば第2のスピン軸132に平行(または実質的に平行)な軸154aを中心としてサブフレーム105に対して回転してもよい。第2のアーム141は、第2のリンク154に接続されてもよく、軸154aに平行な軸154bを中心として第2のリンク154に対して回転してもよい。いくつかの実施形態では、第2のアーム141は、(例えば、
図1Dに示すように)第2の接続ロッド154baを使用して第2のリンク154に接続されている。いくつかの実施形態では、第2の接続ロッド154baは、軸154bに平行な軸154bbを中心として第2の0アーム141に対して回転してもよい。ピストンアセンブリ151は、第2のリンク154に接続されてもよく、軸154aに平行な軸154cを中心として第2のリンク154に対して回転してもよい。第2のリンク154は、クランク、ベルクランク、オーバルクランク、円形クランク、「L」字形クランク、または多角形クランクであってもよい。
【0075】
第1および第2のリンケージ151a、151bの他の構成も可能である。
いくつかの実施形態では、ピストンアセンブリ151は、第1のサスペンションリンケージ120と第2のサスペンションリンケージ140との間(例えば、第1のアーム121と第2のアーム141との間)に配置される。いくつかの実施形態では、ピストンアセンブリ151は、第1のスピン軸112と第2のスピン軸132との間に配置される。いくつかの実施形態では、ピストンアセンブリ151は、(例えば、
図1B、
図1C、および
図1Dに示すように)第1の軸122および第2の軸142に平行な(または実質的に平行な)軸に沿って整列される。いくつかの実施形態では、(i)第1のホイールインターフェース110および第2のホイールインターフェース130、ならびに(ii)ピストンアセンブリ151は、(例えば、
図1B、
図1Cおよび
図1Dに示すように)サブフレーム105の互いに対して対向する側にある。第1のサスペンションリンケージ120および第2のサスペンションリンケージ140に対するピストンアセンブリ151のそのような位置および/または配向は、例えば、長手方向、横方向、および垂直方向の寸法のうちの1つまたは複数のコンパクトなサスペンションユニットを提供することができる。いくつかの実施形態では、ピストンアセンブリ151、第1のホイールインターフェース110および第2のホイールインターフェース130は、サブフレーム105の同じ側に配置される。
【0076】
運動抑制器150および/またはピストンアセンブリ151は、例えば、第1のサスペンションリンケージ120と第2のサスペンションリンケージ140との間の互いに対する、および/またはサブフレーム105に対する相対運動を抑制、減衰、制御および/または支持することができる。運動抑制器150および/またはピストンアセンブリ151は、例えば、第1のホイールインターフェース110の第1のスピン軸112と第2のホイールインターフェース130の第2のスピン軸132との互いに対する相対距離および/または相対運動を抑制および/または制御することができる。運動抑制器150および/またはピストンアセンブリ151は、例えば、第1のサスペンションリンケージ120に加えられた荷重をサスペンションリンケージ140に伝達してもよく、第2のサスペンションリンケージ140に加えられた荷重を第1のサスペンションリンケージ120に伝達してもよい。運動抑制器150および/またはピストンアセンブリ151は、例えば、第1のサスペンションリンケージ120および第2のサスペンションリンケージ140に力を加えることによって、第1のホイールインターフェース110および第2のホイールインターフェース130にそれぞれ接続された第1の車輪および第2の車輪の各々を路面に押してもよい。このようにして、デュアルアクスルホイールアセンブリの第1の車輪および第2の車輪の路面との牽引力は、例えば、第1の車輪または第2の車輪の一方が他方に対して下降し、および/または(例えば、路面上のバンプまたは穴に起因して)サブフレーム105または基準フレームから脱落するときに維持され得る。
【0077】
運動抑制器150は、例えば、第1および第2のサスペンションリンケージ120、140/第1および第2のリンケージ151a、151bに対するピストンアセンブリ151の接続点間の距離を制御することによって、ピストンアセンブリ151の長さを制御してもよい。車両コーナーシステム100が車両プラットフォームに組み立てられると、ピストンアセンブリ151の長さ(例えば、第1および第2のサスペンションリンケージ120、140および/または第1および第2のリンケージ151a、151bに対するピストンアセンブリ151の接続点間の距離)は、サブフレーム105の高さ、したがって地面に対する車両プラットフォームの高さを画定することができる。第1および第2のサスペンションリンケージ120、140/第1および第2のリンケージ151a、151bに対するピストンアセンブリ151の接続点間の距離を制御することにより、運動抑制器150および/またはピストンアセンブリ151は、サブフレーム105の高さ、したがって地面に対する車両プラットフォームの高さを制御することができる。例えば、ピストンアセンブリ151の長さが大きいほど(例えば、第1および第2のサスペンションリンケージ120、140/第1および第2のリンケージ151a、151bに対するピストンアセンブリ151の接続点間の距離が大きいほど)、サブフレーム105、したがって車両コーナーシステム100および車両プラットフォームが地面に対して高くなる(例えば、
図1Hに関して後述するようなリフティング)。同じ例では、例えば
図1Gに示すように、ピストンアセンブリ151の長さが小さいほど(例えば、第1および第2のサスペンションリンケージ120、140/第1および第2のリンケージ151a、151bに対するピストンアセンブリ151の接続点間の距離が小さいほど)、サブフレーム105、したがって車両コーナーシステム100および車両プラットフォームが地面に対して低くなる(例えば、
図1Gに関して後述するようなニーリング)。
【0078】
いくつかの実施形態では、運動抑制器150はピストンを含む。いくつかの実施形態では、運動抑制器150はダンパを含む。様々な実施形態では、運動抑制器150は、ダンパの減衰プロファイルを設定および/または制御する。いくつかの実施形態では、運動抑制器150はばねを含む。いくつかの実施形態では、運動抑制器はばねダンパを含む。いくつかの実施形態では、運動抑制器150はコイルばねを含む。いくつかの実施形態では、運動抑制器150は流体ショックアブソーバを含む。いくつかの実施形態では、運動抑制器150は磁気ショックアブソーバを含む。いくつかの実施形態では、運動抑制器150は空気圧機構を含む。いくつかの実施形態では、運動抑制器150は油圧機構を含む。いくつかの実施形態では、運動抑制器150は油圧-空気圧機構を含む。いくつかの実施形態では、運動抑制器150は伸縮機構を含む。いくつかの実施形態では、運動抑制器150は、ねじ機構(例えば、ボールねじ機構またはねじ軸機構)を含む。いくつかの実施形態では、運動抑制器150は、ショックアブソーバ(例えば、アクティブショックアブソーバ)を含む。以下、サスペンションユニット106の運動抑制器150の様々な実施形態について説明する。
【0079】
いくつかの実施形態では、サスペンションユニット106は、(例えば、
図1A、
図1B、
図1Cに示すように)第1のショックアブソーバ160および第2のショックアブソーバ162を含む。第1のショックアブソーバ160は、第1のアーム121およびサブフレーム105に接続されてもよい。いくつかの実施形態では、第1のショックアブソーバ160は、第1の軸122に平行(または実質的に平行)な軸を中心として、サブフレーム105に対して、および第1のアーム121に対して回転してもよい。第2のショックアブソーバ162は、第2のアーム141およびサブフレーム105に接続されてもよい。いくつかの実施形態では、第2のショックアブソーバ162は、第2の軸142に平行(または実質的に平行)な軸を中心として、サブフレーム105に対して、および第2のアーム141に対して回転してもよい。様々な実施形態において、第1のショックアブソーバ160および/または第2のショックアブソーバ162は、運動抑制器150に対して実質的に垂直である。
【0080】
様々な実施形態では、第1のショックアブソーバ160、第2のショックアブソーバ162、またはその両方は、伸縮式ショックアブソーバである。いくつかの実施形態では、第1のショックアブソーバ160および第2のショックアブソーバ162の各々は、ばねを含む。いくつかの実施形態では、第1のショックアブソーバ160および第2のショックアブソーバ162の各々は、ダンパを含む。いくつかの実施形態では、第1のショックアブソーバ160および第2のショックアブソーバ162の各々は、ばねダンパを含む。
【0081】
いくつかの実施形態では、サブフレーム105に対する第1のホイールインターフェース110および第2のホイールインターフェース130の運動は直線的(または実質的に直線的)である。いくつかの実施形態では、第1のホイールインターフェース110および第2のホイールインターフェース130は、直線(または実質的に直線)に沿って移動する。いくつかの実施形態では、サブフレーム105に対する第1のホイールインターフェース110および第2のホイールインターフェース130の運動は円弧状である(例えば、典型的な車両サスペンションユニットにおけるようなキャンバを提供する)。いくつかの実施形態では、第1のホイールインターフェース110および第2のホイールインターフェース130は、円弧(例えば、典型的な車両サスペンションユニットにおけるようなキャンバ円弧)に沿って移動する。
【0082】
いくつかの実施形態では、第3のアーム124は第3のアーム開口部126を含み、第4のアーム144は第4のアーム開口部146を含み、第1のショックアブソーバ160は第3のアーム開口部126を通って延在し、第2のショックアブソーバ146は第4のアーム開口部146を通って延在する。
【0083】
第1のサスペンションリンケージ120の第1のアーム121および第2のアーム141は、第1のホイールインターフェース110を横切ってもよい。第2のサスペンションリンケージ140の第3のアーム124および第4のアーム144は、第2のホイールインターフェース130を横切ってもよい。様々な実施形態において、(i)第1のサスペンションリンケージ120の第1のアーム121および第2のアーム141、ならびに/または(ii)第2のサスペンションリンケージ140の第3のアーム124および第4のアーム144は、(例えば、
図1Cおよび
図1Dに示すように)ウィッシュボーン形状のアームである。第1のサスペンションリンケージ120および/または第2のサスペンションリンケージ140の他の構成も可能であることに留意されたい。例えば、第1のサスペンションリンケージ120および/または第2のサスペンションリンケージ140は各々、マルチリンク、マクファーソンまたはスライディングピラーサスペンション機構に基づくものであってもよい。
【0084】
(例えば、
図1Eおよび
図1Fに示すように)サスペンションユニット106は、車両プラットフォームの基準フレーム(例えば、シャーシ)に組み立てられてもよく、デュアルアクスルホイールアセンブリ90の車輪92、94は、サスペンションユニット106に組み立てられてもよい。道路上での車両プラットフォームの移動中、サスペンションユニット106の運動抑制器150および/またはピストンアセンブリ151は、サブフレーム105および/または互いに対する第1のサスペンションリンケージ120および/または第2のサスペンションリンケージ140の相対運動および/または相対距離を制御することができ、第1のショックアブソーバ160および第2のショックアブソーバ162の各々は、デュアルアクスルホイールアセンブリ90の車輪92、94の各々に対して、その別の車輪とは独立した別個の減衰を提供することができる。そのようなサスペンションユニット106は、(i)比較的遅い運動速度で比較的大きな障害物の上を車輪92、94が移動する間の第1および第2のサスペンションリンケージ120、140の高振幅関節運動、および(ii)比較的速い運動速度で比較的小さな障害物の上を車輪92、94が移動する間の第1および第2のサスペンションリンケージ120、140の比較的小さな振動を減衰させることの両方を提供し得る。運動抑制器150および/またはピストンアセンブリ151は、路面より上の車両プラットフォームの基準フレームの所望の高さをさらに設定することができる。
【0085】
ここで、本発明のいくつかの実施形態による、地面80に対して異なる高さにある車両コーナーシステム100を示す車両コーナーシステム100、および車両コーナーシステム100に組み立てられたデュアルアクスルホイールアセンブリ90の車輪92、94の概略図である
図1Gおよび
図1Hを参照する。
【0086】
図1Gの
図1g-a、1g-bは、初期位置にある車両コーナーシステム100の概略背面図および側面図を示し、
図1Gの
図1g-c、1g-dは、下降位置にある車両コーナーシステム100の概略背面図および側面図を示す。
図1Hの
図1h-a、1h-bは、初期位置にある車両コーナーシステム100の概略背面図および側面図を示し、
図1Hの
図1h-c、1h-dは、上昇位置にある車両コーナーシステム100の概略背面図および側面図を示す。
【0087】
図1A~
図1Fに関して上述したように、運動抑制器150は、第1および第2のサスペンションリンケージ120、140/第1および第2のリンケージ151a、151bに対するピストンアセンブリ151の接続点間の距離を制御することによって、サブフレーム105の高さ、したがって地面80に対する車両プラットフォームの高さを制御することができる。
【0088】
例えば、
図1Gに示すように、第1および第2のサスペンションリンケージ120、140/第1および第2のリンケージ151a、151bに対するピストンアセンブリ151の接続点間の距離を(例えば、
図1g-aの破線の矢印で示すように)減少させることにより、第1および第2のサスペンションリンケージ120、140をサブフレーム105に対して回転させ、サブフレーム105および車両コーナーシステム100を(例えば、
図1g-aの破線の矢印で示すように)地面80に向かって移動させ、(例えば、
図1g-a、1g-bに示すような)初期位置と比較して、サブフレーム105を(例えば、
図1g-c、1g-dに示すように)地面80に向かって下降させることができる。
【0089】
別の例では、
図1Hに示すように、第1および第2のサスペンションリンケージ120、140/第1および第2のリンケージ151a、151bに対するピストンアセンブリ151の接続点間の距離を(例えば、
図1h-aの破線の矢印で示すように)増加させることにより、第1および第2のサスペンションリンケージ120、140をサブフレーム105に対して回転させ、サブフレーム105および車両コーナーシステム100を(例えば、
図1h-aの破線の矢印で示すように)地面80から離れるように移動させ、(例えば、
図1h-a、1h-bに示すような)初期位置と比較して、サブフレーム105を(例えば、
図1h-c、1h-dに示すように)地面80に対して上昇させることができる。
【0090】
本発明のいくつかの実施形態は、サスペンションユニット106と、第1の操舵軸および第2の操舵軸をそれぞれ中心として第1のホイールインターフェース110および/または第2のホイールインターフェース130を回転させる操舵ユニットとを含む、デュアルアクスルホイールアセンブリ用の車両コーナーシステムを提供することができる。
【0091】
いくつかの実施形態では、第1の操舵軸は、第1のスピン軸112および第1の軸122に対して垂直(または実質的に垂直)である。いくつかの実施形態では、第1の操舵軸は、第1のスピン軸112に対して第1のキャスタ角である。いくつかの実施形態では、第2の操舵軸は、第2のスピン軸132および第2の軸142に対して垂直(または実質的に垂直)である。いくつかの実施形態では、第2の操舵軸は、第2のスピン軸132に対して第2のキャスタ角である。
【0092】
いくつかの実施形態では、第1の操舵軸は、サスペンションユニット106の第1のアーム121を通って延在する。いくつかの実施形態では、第2の操舵軸は、サスペンションユニット106の第2のアーム141を通って延在する。いくつかの実施形態では、第1の操舵軸は、サスペンションユニット106の第3のアーム124を通って延在する。いくつかの実施形態では、第2の操舵軸は、サスペンションユニット106の第4のアーム144を通って延在する。
【0093】
いくつかの実施形態では、操舵ユニットは、第1の操舵軸および第2の操舵軸をそれぞれ中心として、第1のホイールインターフェース110および第2のホイールインターフェース130を同時に(または実質的に同時に)回転させることができる。いくつかの実施形態では、操舵ユニットは、第1の操舵軸および第2の操舵軸をそれぞれ中心として、第1のホイールインターフェース110および第2のホイールインターフェース130を同じ方向に同時に回転させることができる。いくつかの実施形態では、操舵ユニットは、第1の操舵軸および第2の操舵軸をそれぞれ中心として、第1のホイールインターフェース110および第2のホイールインターフェース130を同じ方向に同時に回転させることができ、第1のホイールインターフェース110は第1の操舵角まで回転し、第2のホイールインターフェースは第2の操舵角まで回転する。第1の操舵角および/または第2の操舵角は、例えば、車両コーナーシステムと組み立てられた車両シャーシプラットフォームの形状に基づいて予め決定することができる。例えば、第1の操舵角および/または第2の操舵角は、所定のアッカーマン角であってもよい。別の例では、第1の操舵角および/または第2の操舵角は、車両コーナーシステムと組み立てられた車両シャーシプラットフォームの動的旋回中心点によって動的に専用化されてもよい。
【0094】
いくつかの実施形態では、操舵ユニットは、異なる操舵特性を有する第1のホイールインターフェース110および第2のホイールインターフェース130を提供する。例えば、いくつかの実施形態では、操舵ユニットは、異なる操舵速度、異なる操舵角および/または異なる操舵方向で、第1の操舵軸および第2の操舵軸をそれぞれ中心として第1のホイールインターフェース110および第2のホイールインターフェース130を回転させることができる。例えば、操舵ユニットは、第1のホイールインターフェース110および第2のホイールインターフェース130を異なる操舵方向に回転させて、車両コーナーシステムに組み込まれた車両シャーシプラットフォームを制動させ、および/または道路上で車両シャーシプラットフォームを安定させることができる。
【0095】
【0096】
ここで、本発明のいくつかの実施形態による、サスペンションユニット106と、2つの操舵アクチュエータを含む操舵ユニット201とを含むデュアルアクスルホイールアセンブリ用の車両コーナーシステム200の概略図である
図2を参照する。
図2は、車両コーナーシステム200の概略上面図を示す。
【0097】
操舵ユニット201は、第1の操舵軸202および第2の操舵軸204をそれぞれ中心として、第1のホイールインターフェース110および/または第2のホイールインターフェース130を回転させてもよい。
【0098】
操舵ユニット201は、第1の操舵アクチュエータロッド212を有する第1の操舵アクチュエータ210を含んでもよい。第1の操舵アクチュエータ210は、第1の操舵アクチュエータロッド212を動かして、第1の操舵軸202を中心として第1のホイールインターフェース110を回転させてもよい。第1の操舵アクチュエータ210は、コーナーアセンブリ200のサブフレーム105に接続されてもよい。第1の操舵アクチュエータロッド212は、第1のホイールインターフェース110に接続されてもよい。作動されると、第1の操舵アクチュエータロッド212は、例えば第1の操舵軸202に平行(または実質的に平行)な軸212aを中心として第1のホイールインターフェース110に対して回転してもよい。いくつかの実施形態では、第1の操舵アクチュエータロッド212は、第1のスピン軸112に対して鋭角である。いくつかの実施形態では、第1の操舵アクチュエータロッド212は、第1のホイールインターフェース110の第1のスピン軸112に平行(または実質的に平行)である。
【0099】
いくつかの実施形態では、操舵ユニット201は、第2の操舵アクチュエータロッド222を有する第2の操舵アクチュエータ220を含む。第2の操舵アクチュエータ220は、第2の操舵アクチュエータロッド222を動かして、第2の操舵軸204を中心として第2のホイールインターフェース130を回転させてもよい。第2の操舵アクチュエータ220は、サブフレーム105に接続されてもよい。第2の操舵アクチュエータロッド222は、第2のホイールインターフェース130に接続されてもよい。作動されると、第2の操舵アクチュエータロッド222は、例えば第2の操舵軸204に平行(または実質的に平行)な軸222aを中心として第2のホイールインターフェース130に対して回転してもよい。いくつかの実施形態では、第2の操舵アクチュエータロッド222は、第1のスピン軸132に対して鋭角である。いくつかの実施形態では、第2の操舵アクチュエータロッド222は、第2のホイールインターフェース130の第2のスピン軸132に平行(または実質的に平行)である。
【0100】
いくつかの実施形態では、車両コーナーシステム200はコントローラ230を含む。コントローラ230は、第1の操舵アクチュエータ212および第2の操舵アクチュエータ214の少なくとも一方の動作を制御してもよい。いくつかの実施形態では、コントローラ230は、第1の操舵アクチュエータ212および第2の操舵アクチュエータ214の動作を同期させる。
【0101】
ここで、本発明のいくつかの実施形態による、サスペンションユニット106と、2つの操舵アクチュエータおよび2つの操舵リンケージを含む操舵ユニット301とを含むデュアルアクスルホイールアセンブリ用の車両コーナーシステム300の概略図である
図3を参照する。
図3は、車両コーナーシステム300の概略上面図を示す。
【0102】
操舵ユニット301は、第1の操舵軸302および第2の操舵軸304をそれぞれ中心として、第1のホイールインターフェース110および/または第2のホイールインターフェース130を回転させてもよい。
【0103】
操舵ユニット301は、第1の操舵アクチュエータロッド312を有する第1の操舵アクチュエータ310を含んでもよい。第1の操舵アクチュエータ310は、サブフレーム105に接続されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の操舵アクチュエータロッド312は、第1のスピン軸112を横切る。いくつかの実施形態では、第1の操舵アクチュエータロッド312は、第1の操舵軸302を横切る。いくつかの実施形態では、第1の操舵アクチュエータロッド312は、第1のスピン軸112に対して垂直(または実質的に垂直)である。いくつかの実施形態では、第1の操舵アクチュエータロッド312は、第1のスピン軸112に平行な軸に対して鋭角である。いくつかの実施形態では、第1の操舵アクチュエータロッド312は、第1のスピン軸112に平行な軸に対して鈍角(例えば、
図3に概略的に示す角度312a)である。いくつかの実施形態では、第1の操舵アクチュエータロッド312は、第1の軸122に対して鋭角である。いくつかの実施形態では、第1の操舵アクチュエータロッド312は、第1の軸122に平行(または実質的に平行)である。
【0104】
操舵ユニット301は、第1の操舵アクチュエータロッド312を第1のホイールインターフェース110に接続するための第1の操舵リンケージ320を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1の操舵リンケージ320は、第1のリンク322および第1の操舵ロッド324を含む。第1のリンク322は、例えば第1のアーム121に接続されてもよく、例えば第1の操舵軸302に平行(または実質的に平行)な軸322aを中心として第1のアーム121に対して回転してもよい。いくつかの実施形態では、第1のリンク322は第1のアーム121に接続されない。いくつかの実施形態では、第1のリンク322は、サブフレーム105(図示せず)に(例えば直接的または間接的に)接続されている。第1の操舵アクチュエータロッド312は、第1のリンク322に接続されてもよく、軸322aに平行な軸322bを中心として第1のリンク322に対して回転してもよい。第1の操舵ロッド324は、第1のリンク322および第1のホイールインターフェース310に接続されてもよい。第1の操舵ロッド324は、軸322cに平行な軸322cを中心として第1のリンク322に対して回転してもよい。第1のリンク322は、例えば、クランク、ベルクランク、オーバルクランク、円形クランク、「L」字形クランク、または多角形クランクを含んでもよい。第1の操舵ロッド324は、例えば第1の操舵軸302に平行(または実質的に平行)な軸324aを中心として第1のホイールインターフェース110に対して回転してもよい。第1の操舵アクチュエータロッド312は、第1のリンク(例えば、クランク)322を介して第1の操舵ロッド324に接続されてもよい。
【0105】
いくつかの実施形態では、第1の操舵ロッド324は、第1の操舵アクチュエータロッド312を横切る。いくつかの実施形態では、第1の操舵ロッド324は、第1の操舵アクチュエータロッド312に対して垂直(または実質的に垂直)である。いくつかの実施形態では、第1の操舵ロッド324は、第1の操舵アクチュエータロッド312に平行な軸に対して鋭角(例えば、
図3に概略的に示す角度312b)である。いくつかの実施形態では、第1の操舵ロッド324は、第1の操舵アクチュエータロッド312に平行な軸に対して鈍角である。いくつかの実施形態では、第1の操舵ロッド324は、第1のスピン軸112に平行(または実質的に平行)である。
【0106】
(i)第1の操舵アクチュエータロッド312と第1のスピン軸112に平行な軸との間の角度(例えば、
図4に概略的に示す角度312a)、および(ii)第1の操舵ロッド324と第1の操舵アクチュエータロッド312に平行な軸との間の角度(例えば、
図3に概略的に示す角度312b)は、第1の操舵方向および第2の操舵方向における第1のホイールインターフェース110の操舵中に変化し得る。例えば、第1のホイールインターフェース110の操舵中、鈍角は鋭角になり、鋭角は鈍角になり得る。
【0107】
いくつかの実施形態では、操舵ユニット301は、第2の操舵アクチュエータロッド332を有する第2の操舵アクチュエータ330を含んでもよい。第2の操舵アクチュエータ330は、サブフレーム105に接続されてもよい。
【0108】
いくつかの実施形態では、第2の操舵アクチュエータロッド332は、第2のスピン軸132を横切る。いくつかの実施形態では、第2の操舵アクチュエータロッド332は、第2の操舵軸304を横切る。いくつかの実施形態では、第2の操舵アクチュエータロッド332は、第2のスピン軸132に対して垂直(または実質的に垂直)である。いくつかの実施形態では、第2の操舵アクチュエータロッド332は、第2のスピン軸132に平行な軸に対して鋭角である。いくつかの実施形態では、第2の操舵アクチュエータロッド332は、第2のスピン軸132に平行な軸に対して鈍角(例えば、
図3に概略的に示す角度332a)である。いくつかの実施形態では、第2の操舵アクチュエータロッド332は、第2の軸142に対して鋭角である。いくつかの実施形態では、第2の操舵アクチュエータロッド332は、第2の軸142に平行(または実質的に平行)である。
【0109】
操舵ユニット301は、第2の操舵アクチュエータロッド342を第2のホイールインターフェース130に接続するための第2の操舵リンケージ340を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第2の操舵リンケージ340は、第2のリンク342および第2の操舵ロッド344を含む。第2のリンク342は、例えば第2のアーム141に接続されてもよく、例えば第2の操舵軸304に平行(または実質的に平行)な軸342aを中心として第2のアーム141に対して回転してもよい。いくつかの実施形態では、第2のリンク342は第2のアーム141に接続されない。いくつかの実施形態では、第2のリンク342は、サブフレーム105(図示せず)に(例えば直接的または間接的に)接続される。第2の操舵アクチュエータロッド332は、第2のリンク342に接続されてもよく、軸342aに平行な軸342bを中心として第2のリンク342に対して回転してもよい。第2の操舵ロッド344は、第2のリンク342および第2のホイールインターフェース130に接続されてもよい。第2の操舵ロッド344は、軸342cに平行な軸342cを中心として第2のリンク342に対して回転してもよい。第2のリンク342は、クランク、ベルクランク、オーバルクランク、円形クランク、「L」字形クランク、または多角形クランクであってもよい。第2の操舵ロッド344は、例えば第2の操舵軸304に平行(または実質的に平行)な軸344aを中心として第2のホイールインターフェース130に対して回転してもよい。第2の操舵アクチュエータロッド322は、第2のリンク(例えば、クランク)342を介して第2の操舵ロッド344に接続されてもよい。
【0110】
いくつかの実施形態では、第2の操舵ロッド344は、第2の操舵アクチュエータロッド332を横切る。いくつかの実施形態では、第2の操舵ロッド344は、第2の操舵アクチュエータロッド332に対して垂直(または実質的に垂直)である。いくつかの実施形態では、第2の操舵ロッド344は、第2の操舵アクチュエータロッド332に平行な軸に対して鋭角(例えば、
図3に概略的に示す角度332b)である。いくつかの実施形態では、第2の操舵ロッド344は、第2の操舵アクチュエータロッド332に平行な軸に対して鈍角である。いくつかの実施形態では、第2の操舵ロッド344は、第3の第1のスピン軸132に平行(または実質的に平行)である。
【0111】
(i)第2の操舵アクチュエータロッド332と第2のスピン軸132に平行な軸との間の角度(例えば、
図3に概略的に示す角度332a)、および(ii)第2の操舵ロッド344と第2の操舵アクチュエータロッド332に平行な軸との間の角度(例えば、
図3に概略的に示す角度332b)は、第1の操舵方向および第2の操舵方向における第2のホイールインターフェース130の操舵中に変化し得る。例えば、第2のホイールインターフェース130の操舵中、鈍角は鋭角になり、鋭角は鈍角になり得る。
【0112】
いくつかの実施形態では、車両コーナーシステム300はコントローラ350を含む。コントローラ350は、第1の操舵アクチュエータ310および第2の操舵アクチュエータ330の少なくとも一方の動作を制御してもよい。いくつかの実施形態では、コントローラ350は、第1の操舵アクチュエータ310および第2の操舵アクチュエータ330の動作を同期させる。
【0113】
ここで、本発明のいくつかの実施形態による、サスペンションユニット106と、操舵アクチュエータおよび操舵リンケージを含む操舵ユニット401とを含むデュアルアクスルホイールアセンブリ用の車両コーナーシステム400の概略図である
図4Aを参照する。
図4Aは、車両コーナーシステム400の概略上面図を示す。
【0114】
操舵ユニット401は、第1の操舵軸402および第2の操舵軸404をそれぞれ中心として、第1のホイールインターフェース110および/または第2のホイールインターフェース130を回転させてもよい。
【0115】
操舵ユニット401は、操舵アクチュエータロッド412を有する操舵アクチュエータ410を含んでもよい。操舵アクチュエータ410は、サブフレーム105に接続されてもよい。いくつかの実施形態では、操舵アクチュエータロッド412は、第1のスピン軸112および第2のスピン軸132に平行(または実質的に平行)である。
【0116】
操舵ユニット401は、操舵アクチュエータロッド412を第1のホイールインターフェース110および/または第2のホイールインターフェース130に接続するための操舵リンケージ420を含んでもよい。
【0117】
操舵リンケージ420は、第1のリンク421と、第2のリンク422と、第1の操舵ロッド423と、第2の操舵ロッド424とを含んでもよい。第1のリンク421は、サブフレーム105に接続されてもよい。第1のリンク421は、例えば第1の操舵軸402および第2の操舵軸404と平行(または実質的に平行)であってもよい軸421aを中心としてサブフレーム105に対して回転してもよい。操舵アクチュエータロッド412は、第1のリンク421に接続されてもよい。操舵アクチュエータロッド412は、軸421aに平行であってもよい軸421bを中心として第1のリンク421に対して回転してもよい。
【0118】
第2のリンク422は、例えば、第1のアーム121に接続されてもよく、第1の操舵軸402に平行(または実質的に平行)であってもよい軸422aを中心として第1のアーム121に対して回転してもよい。いくつかの実施形態では、第2のリンク422は、第1のアーム121に接続されない。いくつかの実施形態では、第2のリンク422は、サブフレーム105に(例えば直接的または間接的に)接続される。
【0119】
第1の操舵ロッド423は、第1のリンク421および第2のリンク422に接続されてもよい。第1の操舵ロッド423は、軸421aに平行であってもよい軸421cを中心として第1のリンク421に対して回転してもよい。第1の操舵ロッド423は、軸422aに平行であってもよい軸422bを中心として第2のリンク422に対して回転してもよい。
【0120】
いくつかの実施形態では、第1の操舵ロッド423は、第1のスピン軸112を横切る。いくつかの実施形態では、第1の操舵ロッドは第1の操舵軸401を横切る。いくつかの実施形態では、第1の操舵ロッド423は、第1のスピン軸112に対して垂直(または実質的に垂直)である。いくつかの実施形態では、第1の操舵ロッド423は、第1のスピン軸112に平行な軸に対して鋭角である。いくつかの実施形態では、第1の操舵ロッド423は、第1のスピン軸112に平行な軸に対して鈍角(例えば、
図5Aに概略的に示す角度423a)である。いくつかの実施形態では、第1の操舵ロッド423は、第1の軸122に平行(または実質的に平行)である。
【0121】
いくつかの実施形態では、第1のリンク421は、クランク、ベルクランク、オーバルクランク、円形クランク、「L」字形クランク、または多角形クランクであってもよい。
【0122】
第2の操舵ロッド424は、第2のリンク422および第1のホイールインターフェース110に接続されてもよい。第2の操舵ロッド424は、軸422aに平行であってもよい軸422cを中心として第2のリンク422に対して回転してもよい。第2の操舵ロッド424は、第1の操舵軸402に平行であってもよい軸424aを中心として第1のホイールインターフェース110に対して回転してもよい。
【0123】
いくつかの実施形態では、第2の操舵ロッド424は、第1の操舵ロッド423を横切る。いくつかの実施形態では、第2の操舵ロッド424は、第1の操舵ロッド424に対して垂直(または実質的に垂直)である。いくつかの実施形態では、第2の操舵ロッド424は、第1の操舵ロッド423に平行な軸に対して鋭角である。いくつかの実施形態では、第2の操舵ロッド424は、第1の操舵ロッド423に平行な軸に対して鈍角(例えば、
図4Aに概略的に示す角度423b)である。いくつかの実施形態では、第2の操舵ロッド424は、第1のスピン軸112に平行(または実質的に平行)である。
【0124】
(i)第1の操舵ロッド423と第1のスピン軸112に平行な軸との間の角度(例えば、
図5Aに概略的に示す角度423a)、および(ii)第2の操舵ロッド424と第1の操舵ロッド423に平行な軸との間の角度(例えば、
図4Aに概略的に示す角度423b)は、第1の操舵方向および第2の操舵方向における第1のホイールインターフェース110の操舵中に変化し得る。例えば、第1のホイールインターフェース110の操舵中、鈍角は鋭角になり得る。
【0125】
いくつかの実施形態では、第2のリンク422は、クランク、ベルクランク、オーバルクランク、円形クランク、「L」字形クランク、または多角形クランクであってもよい。
【0126】
いくつかの実施形態では、操舵リンケージ420は、第3のリンク425と、第3の操舵ロッド426と、第4の操舵ロッド427とを含む。
【0127】
第3のリンク425は、例えば、第2のアーム141に接続されてもよく、第2の操舵軸404に平行(または実質的に平行)であってもよい軸425aを中心として第2のアーム141に対して回転してもよい。いくつかの実施形態では、第3のリンク425は第2のアーム141に接続されない。いくつかの実施形態では、第3のリンクはサブフレーム105(図示せず)に(例えば直接的または間接的に)接続される。
【0128】
第3の操舵ロッド426は、第1のリンク421および第3のリンク425に接続されてもよい。第3の操舵ロッド426は、軸421aに平行であってもよい軸421dを中心として第1のリンク421に対して回転してもよい。第3の操舵ロッド426は、軸425aに平行であってもよい軸425bを中心として第3のリンク425に対して回転してもよい。
【0129】
いくつかの実施形態では、第3の操舵ロッド426は、第2のスピン軸132を横切る。いくつかの実施形態では、第3の操舵ロッド426は、第2の操舵軸404を横切る。いくつかの実施形態では、第3の操舵ロッド426は、第2のスピン軸132に対して垂直(または実質的に垂直)である。いくつかの実施形態では、第3の操舵ロッド426は、第2のスピン軸132に平行な軸に対して鋭角(例えば、
図4Aに概略的に示す角度426a)である。いくつかの実施形態では、第3の操舵ロッド426は、第2のスピン軸132に平行な軸に対して鈍角である。いくつかの実施形態では、第3の操舵ロッド426は、第2の軸142に平行(または実質的に平行)である。
【0130】
いくつかの実施形態では、軸421cおよび421dは、軸421aに対して互いに対向している。いくつかの実施形態では、軸421cおよび421dは、第1のスピン軸112および第2のスピン軸132に平行(または実質的に平行)な軸に沿って整列される。いくつかの実施形態では、軸421bおよび421aは、第1のスピン軸112および第2のスピン軸132に対して垂直(または実質的に垂直)な軸に沿って整列される。いくつかの実施形態では、第1のリンク421はクランク、例えばベルクランク(例えば、90°ベルクランク)を含む。第1のリンク421のさらなる例は、円形クランク、オーバルクランク、「L」字形クランク、または多角形クランクを含んでもよい。操舵アクチュエータロッド412は、第1のリンク(例えば、クランク)421を介して第1の操舵ロッド423に接続されてもよい。操舵アクチュエータロッド412は、第1のリンク(例えば、クランク)421を介して第3の操舵ロッド426に接続されてもよい。第2の操舵ロッド424は、第2のリンク(例えば、クランク)422を介して第1の操舵ロッド423に接続されてもよい。第4の操舵ロッド427は、第3のリンク(例えば、クランク425)を介して第3の操舵ロッド426に接続されてもよい。
【0131】
第4の操舵ロッド427は、第3のリンク425および第2のホイールインターフェース130に接続されてもよい。第4の操舵ロッド427は、軸425aに平行であってもよい軸425cを中心として第3のリンク425に対して回転してもよい。第4の操舵ロッド427は、第2の操舵軸404に平行であってもよい軸427aを中心として第2のホイールインターフェース130に対して回転してもよい。
【0132】
いくつかの実施形態では、第4の操舵ロッド427は、第3の操舵ロッド426を横切る。いくつかの実施形態では、第4の操舵ロッド427は、第3の操舵ロッド426に対して垂直(または実質的に垂直)である。いくつかの実施形態では、第4の操舵ロッド427は、第3の操舵ロッド426に平行な軸に対して鋭角(例えば、
図4Aに概略的に示す角度426b)である。いくつかの実施形態では、第4の操舵ロッド427は、第3の操舵ロッド426に平行な軸に対して鈍角である。いくつかの実施形態では、第4の操舵ロッド427は、第2のスピン軸132に平行(または実質的に平行)である。
【0133】
(i)第3の操舵ロッド426と第2のスピン軸132に平行な軸との間の角度(例えば、
図4Aに概略的に示す角度426a)、および(ii)第4の操舵ロッド427と第3の操舵ロッド426に平行な軸との間の角度(例えば、
図4Aに概略的に示す角度426b)は、第1の操舵方向および第2の操舵方向における第2のホイールインターフェース130の操舵中に変化し得る。例えば、第2のホイールインターフェース130の操舵中、鋭角は鈍角になり得る。
【0134】
いくつかの実施形態では、第1の操舵ロッド423と第1のスピン軸112に平行な軸との間の角度は鈍角(例えば、
図5Aに概略的に示す角度423a)であり、第3の操舵ロッド426と第2のスピン軸132に平行な軸との間の角度は鋭角(例えば、
図4Aに概略的に示す角度426a)である。いくつかの実施形態では、第2の操舵ロッド424と第1の操舵ロッド423に平行な軸との間の角度は鈍角(例えば、
図4Aに概略的に示す角度423b)であり、第4の操舵ロッド427と第3の操舵ロッド426に平行な軸との間の角度は鋭角(例えば、
図4Aに概略的に示す角度426b)である。
【0135】
いくつかの実施形態では、第1の操舵ロッド423と第1のスピン軸112に平行な軸との間の角度が鈍角(例えば、
図5Aに概略的に示す角度423a)である場合、第3の操舵ロッド426と第2のスピン軸132に平行な軸との間の角度は鋭角(例えば、
図4Aに概略的に示す角度426a)である。いくつかの実施形態では、第2の操舵ロッド424と第1の操舵ロッド423に平行な軸との間の角度が鈍角(例えば、
図4Aに概略的に示す角度423b)である場合、第4の操舵ロッド427と第3の操舵ロッド426に平行な軸との間の角度は鋭角(例えば、
図4Aに概略的に示す角度426b)である。
【0136】
いくつかの実施形態では、第3のリンク425はクランクである。例えば、第3のリンク425は、ベルクランク(例えば、90°ベルクランク)であってもよい。第3のリンク425のさらなる例は、円形クランク、オーバルクランク、「L」字形クランク、または多角形クランクを含んでもよい。
【0137】
いくつかの実施形態では、第1の操舵ロッド423および第2の操舵ロッド424は、互いに平行(または実質的に平行)である。
【0138】
いくつかの実施形態では、サスペンションリンケージ420は、第1のホイールインターフェース110および第2のホイールインターフェース130にそれぞれ異なる第1の操舵角および第2の操舵角を与えるアッカーマン補償機構を含む。
【0139】
いくつかの実施形態では、サスペンションリンケージ420は、第1のホイールインターフェース110および第2のホイールインターフェース130の各々に対して異なる操舵特性(例えば、異なる操舵角、異なる操舵速度および/または異なる操舵方向)を提供する。
【0140】
いくつかの実施形態では、車両コーナーシステム400はコントローラ530を含む。コントローラ530は、操舵アクチュエータ410の動作を制御してもよい。
【0141】
ここで、本発明のいくつかの実施形態による、
図4Aに概略的に示す車両コーナーシステム400の例の3D図である
図4Bおよび
図4Cを参照する。
図4Bおよび
図4Cは、車両コーナーシステム400の斜視図を示す。
図4Dは、車両コーナーシステム400の上面図を示す。
【0142】
本発明のいくつかの実施形態による、
図4B~
図4Cの車両コーナーシステム400の例の概略上面図である
図4Dも参照されたい。
【0143】
いくつかの実施形態では、(例えば、
図4Bに示すような)第1の操舵ロッド423および第2の操舵ロッド424は、第1のアーム121と第3のアーム124との間の容積を通って少なくとも部分的に延在する。いくつかの実施形態では、第3の操舵ロッド426および第4の操舵ロッド427は、(例えば、
図4Bに示すような)第2のアーム141と第4のアーム144との間の容積を通って少なくとも部分的に延在する。
【0144】
様々な実施形態では、第1の操舵ロッド423、第2の操舵ロッド424、第3の操舵ロッド426および第4の操舵ロッド427の少なくとも1つは、(例えば、
図4B、
図4Cおよび
図4Dに示すように)それぞれの長手方向に沿って湾曲している。
【0145】
ここで、本発明のいくつかの実施形態による、サスペンションユニット106と、2つの操舵アクチュエータロッドおよび操舵リンケージを有する操舵アクチュエータを含む操舵ユニット501とを含むデュアルアクスルホイールアセンブリ用の車両コーナーシステム500の概略図である
図5を参照する。
図5は、車両コーナーシステム500の概略上面図を示す。
【0146】
操舵ユニット501は、第1の操舵軸502および第2の操舵軸504をそれぞれ中心として、第1のホイールインターフェース110および/または第2のホイールインターフェース130を回転させてもよい。
【0147】
操舵ユニット501は、第1の操舵アクチュエータロッド512を有する操舵アクチュエータ510を含んでもよい。操舵アクチュエータ510は、サブフレーム105に接続されてもよい。
【0148】
いくつかの実施形態では、第1の操舵アクチュエータロッド512は、第1のスピン軸112を横切る。いくつかの実施形態では、第1の操舵アクチュエータロッド512は、第1の操舵軸502を横切る。いくつかの実施形態では、第1の操舵アクチュエータロッド512は、第1のスピン軸112に対して垂直(または実質的に垂直)である。いくつかの実施形態では、第1の操舵アクチュエータロッド512は、第1のスピン軸112に平行な軸に対して鋭角である。いくつかの実施形態では、第1の操舵アクチュエータロッド512は、第1のスピン軸112に平行な軸に対して鈍角(例えば、
図5に概略的に示す角度512a)である。いくつかの実施形態では、第1の操舵アクチュエータロッド512は、第1の軸122に平行(または実質的に平行)である。
【0149】
操舵ユニット501は、第1の操舵アクチュエータロッド512を第1のホイールインターフェース110に接続するための操舵リンケージ520を含んでもよい。
【0150】
操舵リンケージ520は、第1のリンク522および第1の操舵ロッド524を含んでもよい。第1のリンク522は、例えば、第1のアーム121に接続されてもよく、第1の操舵軸502に平行(または実質的に平行)であってもよい軸522aを中心として第1のアーム121に対して回転してもよい。いくつかの実施形態では、第1のリンク522は第1のアーム121に接続されない。いくつかの実施形態では、第1のリンク522はサブフレーム105に接続される。第1のリンク522は、例えば第1の操舵軸502と平行(または実質的に平行)であってもよい軸522aを中心としてサブフレーム105に対して回転してもよい。第1の操舵アクチュエータロッド512は、第1のリンク522に接続されてもよい。第1の操舵アクチュエータロッド512は、軸522aに平行であってもよい軸522bを中心として第1のリンク522に対して回転してもよい。
【0151】
第1の操舵ロッド524は、第1のリンク512および第1のホイールインターフェース110に接続されてもよい。第1の操舵ロッド524は、軸522aに平行であってもよい軸522cを中心として第1のリンク512に対して回転してもよい。第1の操舵ロッド524は、第1の操舵軸502に平行であってもよい軸524aを中心として第1のホイールインターフェース110に対して回転してもよい。
【0152】
いくつかの実施形態では、第1の操舵ロッド524は、第1の操舵アクチュエータロッド512を横切る。いくつかの実施形態では、第1の操舵ロッド524は、第1の操舵アクチュエータロッド512に対して垂直(または実質的に垂直)である。いくつかの実施形態では、第1の操舵ロッド524は、第1の操舵アクチュエータロッド512に平行な軸に対して鋭角(例えば、
図5に概略的に示す角度512b)である。いくつかの実施形態では、第1の操舵ロッド524は、第1の操舵アクチュエータロッド512に平行な軸に対して鈍角である。いくつかの実施形態では、第1の操舵ロッド524は、第1のスピン軸112に平行(または実質的に平行)である。
【0153】
(i)第1の操舵アクチュエータロッド512と第1のスピン軸112に平行な軸との間の角度(例えば、
図5に概略的に示す角度512a)、および(ii)第1の操舵ロッド524と第1の操舵アクチュエータロッド512に平行な軸との間の角度(例えば、
図5に概略的に示す角度512b)は、第1のホイールインターフェース110の操舵中に変化し得る。例えば、第1のホイールインターフェース110の操舵中、鈍角は鋭角になり、鋭角は鈍角になり得る。
【0154】
いくつかの実施形態では、第1のリンク522はクランクである。例えば、第1のリンク522は、ベルクランク(例えば、90°ベルクランク)であってもよい。第1のリンク522のさらなる例は、円形クランク、オーバルクランク、「L」字形クランク、または多角形クランクを含んでもよい。第1の操舵アクチュエータロッド512は、第1のリンク(例えば、クランク)522を介して第1の操舵ロッド524に接続されてもよい。
【0155】
いくつかの実施形態では、第2の操舵アクチュエータロッド514は操舵アクチュエータ510を有する。いくつかの実施形態では、第2の操舵アクチュエータロッド514は、第2のスピン軸132を横切る。いくつかの実施形態では、第2の操舵アクチュエータロッド514は、第2の操舵軸504を横切る。いくつかの実施形態では、第2の操舵アクチュエータロッド514は、第2のスピン軸132に対して垂直(または実質的に垂直)である。いくつかの実施形態では、第2の操舵アクチュエータロッド514は、第2のスピン軸132に平行な軸に対して鋭角である。いくつかの実施形態では、第2の操舵アクチュエータロッド514は、第2のスピン軸132に平行な軸に対して鈍角(例えば、
図5に概略的に示す角度514a)である。いくつかの実施形態では、第2の操舵アクチュエータロッド514は、第2の軸142に平行(または実質的に平行)である。
【0156】
いくつかの実施形態では、操舵リンケージ520は、第2のリンク525および第2の操舵ロッド527を含む。第2のリンク525は、例えば、第2のアーム141に接続されてもよく、第2の操舵軸504に平行(または実質的に平行)であってもよい軸525aを中心として第2のアーム141に対して回転してもよい。いくつかの実施形態では、第2のリンク525は第2のアーム141に接続されない。いくつかの実施形態では、第2のリンク525はサブフレーム105に接続される。第2の操舵アクチュエータロッド514は、第2のリンク525に接続されてもよい。第2の操舵アクチュエータロッド514は、軸522aに平行であってもよい軸525bを中心として第2のリンク525に対して回転してもよい。
【0157】
第2の操舵ロッド527は、第2のリンク525および第2のホイールインターフェース130に接続されてもよい。第2の操舵ロッド527は、軸525aに平行であってもよい軸525cを中心として第2のリンク525に対して回転してもよい。第2の操舵ロッド527は、第2の操舵軸504に平行であってもよい軸527aを中心として第2のホイールインターフェース130に対して回転してもよい。いくつかの実施形態では、第2の操舵ロッド527は、第2のスピン軸132に平行である。
【0158】
いくつかの実施形態では、第2の操舵ロッド527は、第2の操舵アクチュエータロッド514を横切る。いくつかの実施形態では、第2の操舵ロッド527は、第2の操舵アクチュエータロッド514に対して垂直(または実質的に垂直)である。いくつかの実施形態では、第2の操舵ロッド527は、第2の操舵アクチュエータロッド514に平行な軸に対して鋭角(例えば、
図5に概略的に示す角度514b)である。いくつかの実施形態では、第2の操舵ロッド527は、第2の操舵アクチュエータロッド514に平行な軸に対して鈍角である。いくつかの実施形態では、第2の操舵ロッド527は、第2のスピン軸132に平行(または実質的に平行)である。
【0159】
(i)第2の操舵アクチュエータロッド514と第2のスピン軸132に平行な軸との間の角度(例えば、
図5に概略的に示す角度514a)、および(ii)第2の操舵ロッド527と第2の操舵アクチュエータロッド514に平行な軸との間の角度(例えば、
図5に概略的に示す角度514b)は、第2のホイールインターフェース130の操舵中に変化し得る。例えば、第2のホイールインターフェース130の操舵中、鈍角は鋭角になり、鋭角は鈍角になり得る。
【0160】
いくつかの実施形態では、第2のリンク525はクランクである。例えば、第2のリンク525は、ベルクランク(例えば、90°ベルクランク)であってもよい。第2のリンク525のさらなる例は、円形クランク、オーバルクランク、「L」字形クランク、または多角形クランクを含んでもよい。第2の操舵アクチュエータロッド514は、第2のリンク(例えば、クランク)525を介して第2の操舵ロッド527に接続されてもよい。
【0161】
いくつかの実施形態では、サスペンションリンケージ520は、第1のホイールインターフェース110および第2のホイールインターフェース130にそれぞれ異なる第1の操舵角および第2の操舵角を与えるアッカーマン補償機構を含む。
【0162】
いくつかの実施形態では、サスペンションリンケージ520は、第1のホイールインターフェース110および第2のホイールインターフェース130の各々に対して異なる操舵特性(例えば、異なる操舵角、異なる操舵速度および/または異なる操舵方向)を提供する。
【0163】
いくつかの実施形態では、車両コーナーシステム500は、操舵アクチュエータ510の動作を制御するためのコントローラ530を含む。
【0164】
ここで、本発明のいくつかの実施形態による、サスペンションユニット106と、単一の操舵アクチュエータロッド612および操舵リンケージ620を有する操舵アクチュエータ610を含む操舵ユニット601とを含むデュアルアクスルホイールアセンブリ用の車両コーナーシステム600の3D図である
図6Aを参照する。
図6Aは、車両コーナーシステム600の斜視図を示す。
【0165】
本発明のいくつかの実施形態による、
図6Aの車両コーナーシステム600の概略上面図である
図6Bも参照されたい。
【0166】
操舵ユニット601は、第1の操舵軸602および第2の操舵軸604をそれぞれ中心として、第1のホイールインターフェース110および/または第2のホイールインターフェース130を回転させてもよい。
【0167】
操舵ユニット601は、単一の操舵アクチュエータロッド612を有する操舵アクチュエータ610を含んでもよい。操舵アクチュエータ610は、サブフレーム105に接続されてもよい。いくつかの実施形態では、(i)操舵アクチュエータ610ならびに(ii)第1および第2のホイールインターフェース110、130は、(例えば、
図6Aおよび
図6Bに示すように)サブフレーム105の同じ側に配置される。いくつかの実施形態では、操舵アクチュエータ610は、第1のスピン軸112と第2のスピン軸132との間に配置される。
【0168】
操舵アクチュエータロッド612は、操舵アクチュエータ610の内部を通って延在してもよい。操舵アクチュエータロッド612は、操舵アクチュエータ610の対向する端部を通って操舵アクチュエータ610の内部の外側に出てもよい。いくつかの実施形態では、操舵アクチュエータロッド612は、第1のスピン軸112を横切る。いくつかの実施形態では、操舵アクチュエータロッド612は、第2のスピン軸132を横切る。いくつかの実施形態では、操舵アクチュエータロッド612は、第1の操舵軸602を横切る。いくつかの実施形態では、操舵アクチュエータロッド612は、第2の操舵軸604を横切る。いくつかの実施形態では、操舵アクチュエータロッド612は、第1のスピン軸112に対して垂直(または実質的に垂直)である。いくつかの実施形態では、操舵アクチュエータロッド612は、第2のスピン軸114に対して垂直(または実質的に垂直)である。いくつかの実施形態では、操舵アクチュエータロッド612は、第1の軸122に平行(または実質的に平行)である。いくつかの実施形態では、操舵アクチュエータロッド612は、第2の軸142に平行(または実質的に平行)である。
【0169】
操舵ユニット601は、操舵アクチュエータロッド612を第1のホイールインターフェース110および/または第2のホイールインターフェース130に接続するための操舵リンケージ620を含んでもよい。
【0170】
操舵リンケージ620は、第1のリンク622と、第1のカプラ623と、第1の操舵ロッド624とを含んでもよい。第1のリンク622は、サブフレーム105に接続されてもよい。第1のリンク622は、例えば第1の操舵軸602と平行(または実質的に平行)であってもよい軸622aを中心としてサブフレーム105に対して回転してもよい。操舵アクチュエータロッド612は、例えば第1のカプラ623を介して第1のリンク622に接続されてもよい。
【0171】
第1の操舵ロッド624は、第1のリンク612および第1のホイールインターフェース110に接続されてもよい。第1の操舵ロッド624は、軸622aに平行(または実質的に平行)であってもよい軸622cを中心として第1のリンク612に対して回転してもよい。第1の操舵ロッド624は、第1の操舵軸602に平行(または実質的に平行)であってもよい軸624aを中心として第1のホイールインターフェース110に対して回転してもよい。
【0172】
いくつかの実施形態では、第1の操舵ロッド624は、操舵アクチュエータロッド612を横切る。いくつかの実施形態では、第1の操舵ロッド624は、操舵アクチュエータロッド612に対して垂直(または実質的に垂直)である。いくつかの実施形態では、第1の操舵ロッド624は、第1のスピン軸112に平行(または実質的に平行)である。
【0173】
いくつかの実施形態では、第1のリンク622はクランクである。例えば、第1のリンク622は、ベルクランク(例えば、90°ベルクランク)であってもよい。第1のリンク622のさらなる例は、円形クランク、オーバルクランク、「L」字形クランク、または多角形クランクを含んでもよい。
【0174】
操舵リンケージ620は、第2のリンク625と、第2のカプラ626と、第2の操舵ロッド627とを含んでもよい。第2のリンク625は、例えばサブフレーム105に接続されてもよく、第2の操舵軸604に平行(または実質的に平行)であってもよい軸625aを中心としてサブフレーム105に対して回転してもよい。操舵アクチュエータロッド612は、例えば第2のカプラ627を介して第2のリンク625に接続されてもよい。
【0175】
第2の操舵ロッド627は、第2のリンク625および第2のホイールインターフェース130に接続されてもよい。第2の操舵ロッド627は、軸625aに平行(または実質的に平行)であってもよい軸625cを中心として第2のリンク625に対して回転してもよい。第2の操舵ロッド627は、第2の操舵軸604に平行(または実質的に平行)であってもよい軸627aを中心として第2のホイールインターフェース130に対して回転してもよい。いくつかの実施形態では、第2の操舵ロッド627は、第2のスピン軸132に平行である。
【0176】
いくつかの実施形態では、第2の操舵ロッド627は、操舵アクチュエータロッド612を横切る。いくつかの実施形態では、第2の操舵ロッド627は、操舵アクチュエータロッド612に対して垂直(または実質的に垂直)である。
【0177】
いくつかの実施形態では、第2のリンク625はクランクである。例えば、第2のリンク625は、ベルクランク(例えば、90°ベルクランク)であってもよい。第2のリンク625のさらなる例は、円形クランク、オーバルクランク、「L」字形クランク、または多角形クランクを含んでもよい。
【0178】
いくつかの実施形態では、サスペンションリンケージ620は、第1のホイールインターフェース110および第2のホイールインターフェース130にそれぞれ異なる第1の操舵角および第2の操舵角を与えるアッカーマン補償機構を含む。
【0179】
いくつかの実施形態では、サスペンションリンケージ620は、第1のホイールインターフェース110および第2のホイールインターフェース130の各々に対して異なる操舵特性(例えば、異なる操舵角、異なる操舵速度および/または異なる操舵方向)を提供する。
【0180】
いくつかの実施形態では、車両コーナーシステム600は、操舵アクチュエータ610の動作を制御するためのコントローラ(例えば、
図5に関して上述したコントローラ530など)を含む。
【0181】
ここで、本発明のいくつかの実施形態による、
図6A~6Bに示す操舵アクチュエータ610および操舵アクチュエータロッド612の3D図である
図6Cおよび
図6Dを参照する。
図6Cは、操舵アクチュエータ610および操舵アクチュエータロッド612の斜視図を示す。
図6Dは、操舵アクチュエータ610および操舵アクチュエータロッド612の部分断面図を示す。
【0182】
操舵アクチュエータ610は、内部610bを有するハウジング610aを含んでもよい。操舵アクチュエータロッド612は、ハウジング610aの内部610bを通って延在してもよく、ハウジング610aの対向する端部610aa、610abを通って内部610bの外側に出てもよい。操舵アクチュエータロッド612は、その第1の端部612aにおいて、第1のリンク622、第1のカプラ623、および第1の操舵ロッド624を介して第1のホイールインターフェース610に接続されてもよい。操舵アクチュエータロッド612は、その第2の端部612bにおいて、第2のリンク625、第2のカプラ626、および第2の操舵ロッド627を介して第2のホイールインターフェース630に接続されてもよい。
【0183】
操舵アクチュエータ610は、1つまたは複数のモータ610cを含んでもよい。モータ610cは、操舵アクチュエータ610のハウジング610bの内部610a内に配置されてもよい。モータ610cは、操舵アクチュエータロッド612の端部612aと端部612bとの間に配置されてもよい。例えば、操舵アクチュエータロッド612は、モータ610cを通って延在してもよい。モータ610cは、操舵アクチュエータロッド612の動きを制御することができる。モータ610cは、操舵アクチュエータロッド612を操舵アクチュエータ610のハウジング610aの対向する方向に動かすことができる。動作中、モータ610cが操舵アクチュエータロッド612を動かすと、操舵アクチュエータロッド612の一端はハウジング610aの一端に対して延在し、操舵アクチュエータロッド612の他端は操舵アクチュエータ610のハウジング610aの他端に対して後退する。操舵アクチュエータ610は、操舵アクチュエータ610のハウジング610aに対して操舵アクチュエータロッド612を動かすための(例えば、操舵アクチュエータロッド612とモータ610cとの間に配置される)ねじ状機構を含むことができる。操舵アクチュエータ610は、操舵アクチュエータ610のハウジング610aに対して操舵アクチュエータロッド612を動かすための(例えば、操舵アクチュエータロッド612とモータ610cとの間に配置される)磁気機構を含むことができる。
【0184】
2つ以上のモータ610cを有することにより、例えば安全性を高めるため、および/または(例えば、操舵アクチュエータ610が必要とする場合)操舵アクチュエータに追加の動力を提供するために、操舵アクチュエータ610に冗長機構を提供することができる。
【0185】
図6A~
図6Dに示すような操舵アクチュエータ610は、単一の操舵ロッドを有するおよび/または操作する操舵アクチュエータの例である。操舵アクチュエータ610以外の単一の操舵ロッドを有するおよび/または操作する操舵アクチュエータを使用することができる。
【0186】
本発明のいくつかの実施形態は、デュアルアクスルホイールアセンブリ用のサスペンションユニット106と、第1のホイールインターフェース110および/または第2のホイールインターフェース130をそれぞれ第1のスピン軸112および第2のスピン軸132を中心として回転させるためのドライブトレインユニットとを含む車両コーナーシステムを提供することができる。ドライブトレインユニットの様々な実施形態を、
図7、
図8および
図9に関して以下に説明する。
【0187】
ここで、本発明のいくつかの実施形態による、サスペンションユニット106と、2つのモータを含むドライブトレインユニット701とを含むデュアルアクスルホイールアセンブリ用の車両コーナーシステム700の概略図である
図7を参照する。
図7は、車両コーナーシステム700の概略上面図を示す。
【0188】
ドライブトレインユニット701は、第1のホイールインターフェース110を第1のスピン軸112を中心として回転させ、および/または第2のホイールインターフェース130を第2のスピン軸132を中心として回転させてもよい。
【0189】
いくつかの実施形態では、ドライブトレインユニット701は、第1のモータ710および第1のドライブシャフト712を含む。第1のモータ710は、サブフレーム105に接続されてもよい。第1のドライブシャフト712は、第1のスピン軸112を中心として第1のホイールインターフェース110を回転させるために、第1のモータ710および第1のホイールインターフェース110に接続されてもよい。第1のドライブシャフト712は、第1のスピン軸112に平行(または実質的に平行)であってもよい。
【0190】
いくつかの実施形態では、ドライブトレインユニット701は、第2のモータ720および第2のドライブシャフト722を含む。第2のモータ720は、サブフレーム105に接続されてもよい。第2のドライブシャフト722は、第2のスピン軸132を中心として第2のホイールインターフェース130を回転させるために、第2のモータ720および第2のホイールインターフェース130に接続されてもよい。第2のドライブシャフト722は、第2のスピン軸132に平行(または実質的に平行)であってもよい。
【0191】
いくつかの実施形態では、車両コーナーシステム700はコントローラ730を含む。コントローラ730は、第1のモータ710および第2のモータ720の少なくとも一方を制御してもよい。例えば、コントローラ730は、第1のモータ710および第2のモータ720によって生成される回転数を制御してもよい。モータ710/720は、車両プラットフォームシャーシに結合されたサブフレーム105に接続されている場合、ばね上質量であってもよい。様々な実施形態では、モータ710/720は、サブフレーム105に直接結合されていない場合、サスペンションされてもよい。
【0192】
ここで、本発明のいくつかの実施形態による、サスペンションユニット106と、モータおよび2つの変速機サブユニットを含むドライブトレインユニット801とを含むデュアルアクスルホイールアセンブリ用の車両コーナーシステム800の概略図である
図8を参照する。
図8は、車両コーナーシステム800の概略上面図を示す。
【0193】
ドライブトレインユニット801は、第1のホイールインターフェース110を第1のスピン軸112を中心として回転させ、および/または第2のホイールインターフェース130を第2のスピン軸132を中心として回転させてもよい。
【0194】
いくつかの実施形態では、ドライブトレインユニット801は、モータ810と、第1のドライブシャフト812と、第2のドライブシャフト814と、第1の変速機サブユニット816とを含む。モータ810は、サブフレーム105に接続されてもよい。モータ810は、サブフレーム105に接続されている場合、ばね上質量であってもよい。いくつかの代替的な実施形態では、モータ810は、サブフレーム105に直接結合されていない場合、サスペンションされてもよい。第1のドライブシャフト812は、モータ810に接続されてもよい。第1のドライブシャフト812は、第1のスピン軸112および/または第2のスピン軸132と平行(または実質的に平行)であってもよい。第2のドライブシャフト814は、第1のホイールインターフェース110に接続されてもよい。第2のドライブシャフト814は、第1のスピン軸112と平行(または実質的に平行)であってもよい。第1の変速機サブユニット816は、第1のドライブシャフト812および第2のドライブシャフト814に接続されて、第1のドライブシャフト812の回転を第2のドライブシャフト814に伝達し、第1のスピン軸112を中心として第1のホイールインターフェース110を回転させてもよい。
【0195】
いくつかの実施形態では、ドライブトレインユニット801は、第3のドライブシャフト820および第2の変速機サブユニット822を含む。第3のドライブシャフト820は、第2のホイールインターフェース130に接続されてもよい。第3のドライブシャフト820は、第2のスピン軸132と平行(または実質的に平行)であってもよい。第2の変速機サブユニット822は、第1のドライブシャフト812および第3のドライブシャフト820に接続されて、第1のドライブシャフト812の回転を第3のドライブシャフト820に伝達し、第2のスピン軸132を中心として第2のホイールインターフェース130を回転させてもよい。
【0196】
いくつかの実施形態では、車両コーナーシステム800はコントローラ830を含む。コントローラ830は、モータ810を制御することができる。例えば、コントローラ830は、モータ810によって生成される回転速度を制御してもよい。いくつかの実施形態では、コントローラ830は、第1の変速機サブユニット816を第1のドライブシャフト812および第2のドライブシャフト814に交互に結合および分離する。いくつかの実施形態では、コントローラ830は、第2の変速機サブユニット816を第1のドライブシャフト812および第3のドライブシャフト820に交互に結合および分離する。いくつかの実施形態では、コントローラ830は、第1の変速機サブユニット816を交互にアクティブ化および非アクティブ化する。いくつかの実施形態では、コントローラ830は、第2の変速機サブユニット822を交互にアクティブ化および非アクティブ化する。
【0197】
ここで、本発明のいくつかの実施形態による、サスペンションユニット106と、2つのインホイールモータを含むドライブトレインユニット901とを含むデュアルアクスルホイールアセンブリ用の車両コーナーシステム900の概略図である
図9を参照する。
図9は、車両コーナーシステム900の概略上面図を示す。
【0198】
ドライブトレインユニット901は、第1のホイールインターフェース110を第1のスピン軸112を中心として回転させ、および/または第2のホイールインターフェース130を第2のスピン軸132を中心として回転させてもよい。
【0199】
いくつかの実施形態では、ドライブトレインユニット901は、第1のスピン軸112を中心として第1のホイールインターフェース110を回転させるために、第1のホイールインターフェース910に接続された第1のインホイールモータ910を含む。いくつかの実施形態では、ドライブトレインユニット901は、第2のスピン軸132を中心として第2のホイールインターフェース130を回転させるために、第2のホイールインターフェース130に接続されて第2のインホイールモータ920を含む。
【0200】
いくつかの実施形態では、車両コーナーシステム900は、第1のインホイールモータ910および第2のインホイールモータ920の少なくとも一方の動作を制御するためのコントローラ930を含む。
【0201】
上記の例示/説明は、デュアルアクスルホイールアセンブリ用の車両コーナーシステムの実施形態を示す。これらの実施形態の各々は、提示された他の実施形態からの特徴を含むことができ、具体的に記載されていない実施形態は、本明細書に記載された様々な特徴を含むことができる。例えば、車両コーナーシステムは、サスペンションユニット(例えば、サスペンションユニット106)と、上述した操舵ユニット(例えば、操舵ユニット201、301、401、501)のうちの1つとを含むことができる。別の例では、車両コーナーシステムは、上述したサスペンションユニット(例えば、サスペンションユニット106)と、ドライブトレインユニット(例えば、ドライブトレインユニット701、801、901)のうちの1つとを含むことができる。別の例では、車両コーナーシステムは、上述したサスペンションユニット(例えば、サスペンションユニット106)、操舵ユニット(例えば、操舵ユニット201、301、401、501)のうちの1つ、およびドライブトレインユニット(例えば、ドライブトレインユニット701、801、901)のうちの1つを含むことができる。
【0202】
ここで、本発明のいくつかの実施形態による、サスペンションユニット106および2つの制動ユニットを含むデュアルアクスルホイールアセンブリ用の車両コーナーシステム1000の3D図である
図10を参照する。
【0203】
本発明のいくつかの実施形態によれば、車両コーナーモジュール1000は、第1の制動ユニット1010および第2の制動ユニット1020を含む。
【0204】
いくつかの実施形態では、第1の制動ユニット1010は、第1の制動アクチュエータ1012と、第1のホイールインターフェース110に結合された少なくとも1つの第1の制動キャリパ1014とを含む。例えば、第1の制動ユニット1010は、(例えば、
図10に示すように)第1のホイールインターフェース110に結合された2つの対向する制動キャリパ1014を含んでもよい。
【0205】
いくつかの実施形態では、第2の制動ユニット1020は、第2の制動アクチュエータ1022と、第2のホイールインターフェース130に結合された少なくとも1つの第2の制動キャリパ1024とを含む。例えば、第2の制動ユニット1020は、(例えば、
図10に示すように)第2のホイールインターフェース130に結合された2つの対向する制動キャリパ1024を含んでもよい。
【0206】
いくつかの実施形態では、車両コーナーモジュール1000はコントローラ(図示せず)を含む。コントローラは、第1の制動アクチュエータ1012および第2の制動アクチュエータ1022を制御してもよい。
【0207】
以下の図/説明は、サスペンションユニット106の運動抑制器(例えば、上述の運動抑制器150など)の実施形態を示す。また、運動抑制器の各実施形態は、上述した操舵ユニット(例えば、操舵ユニット201、301、401、501、601)およびドライブトレインユニット(例えば、ドライブトレインユニット701、801、901)と組み合わせてサスペンションユニット106に含まれてもよい。運動抑制器の各実施形態は、提示した運動抑制器の他の実施形態からの特徴を含んでもよく、具体的に説明されていない運動抑制器の実施形態は、本明細書に記載された様々な特徴を含んでもよい。
【0208】
ここで、本発明のいくつかの実施形態による、サスペンションユニット106の運動抑制器1100運動抑制器1100のピストンアセンブリ1105の3D図である
図11Aおよび
図11Bを参照する。
図11Aは、ピストンアセンブリ1105の斜視図を示す。
図11Bは、ピストンアセンブリ1105の部分断面図を示す。
【0209】
本発明のいくつかの実施形態による、
図11A~
図11Bのピストンアセンブリ1105および流体供給サブシステム1140の概略図である
図11Cも参照されたい。
【0210】
また、運動抑制器1100は、例えば、(例えば、
図1A~
図1Fを参照して上述したように)サスペンションユニット106の運動抑制器150として使用されてもよい。
【0211】
運動抑制器1100は、ピストンアセンブリ1105を含んでもよい。ピストンアセンブリ1105は、ハウジング1110と、ハウジング1110内に配置された第1のピストン1120と、ハウジング1110内に配置され、ハウジング1110内に第1の流体チャンバ1112、第2の流体チャンバ1114および第3の流体チャンバ1116を形成する第2のピストン1122を含んでもよい。第1の流体チャンバ1112は、第1のピストン1120のヘッド1120aとハウジング1110の第1の端部1110aとの間に形成されてもよく、第2の流体チャンバ1114は、第1のピストンヘッド1120aと第2のピストン1122のヘッド1122aとの間に形成されてもよく、第3の流体チャンバ1116は、第2のピストンヘッド1122aとハウジング1110の第2の端部1110bとの間に形成されてもよい。第1および第2のピストンヘッド1120a、1120bは、ハウジング1110の内面に対して封止されてもよい。第1のピストン1120、例えばハウジング1110から外部に延在する第1のピストン1120のシャフト1120bは、例えば第1のリンケージ151aを介して第1のサスペンションリンケージ120に接続されてもよい。第2のピストン1122、例えばハウジング1110から外部に延在する第2のピストン1122のシャフト1122bは、(例えば、
図1A~
図1Fに関して上述したように)例えば第2のリンケージ151bを介して第2のサスペンションリンケージ140に接続されてもよい。
【0212】
運動抑制器1100は、(例えば、
図11Bおよび
図11Cに示すように)第1の流体チャンバ1112と第3の流体チャンバ1116との間、例えば第1のピストンヘッド1120aと第2のピストンヘッド1122aとの間で、ハウジング1110の第2の流体チャンバ1114内に配置されたばね1130を含んでもよい。
【0213】
流体チャンバ1112、1114、1116は各々流体を収容することができる。第1のチャンバ1112、第2のチャンバ1114および/または第3のチャンバ1116の各々の容積は、ハウジング1110内の第1のピストン1120および第2のピストン1122の相対位置によって画定されてもよい。第1のチャンバ1112、第2のチャンバ1114および/または第3のチャンバ1116の各々の容積は、それぞれのチャンバ内の流体圧力および/または隣接するチャンバ内の流体圧力に基づいて変化してもよい。例えば、第1の流体チャンバ1112、第2の流体チャンバ1114、および第3の流体チャンバ1116の少なくとも1つは、それぞれのチャンバで流体を導入および/または排出するためのポートを含んでもよい。
図11Aおよび
図11Bの例では、第1の流体チャンバ1112は第1の流体チャンバポート1113を含み、第2の流体チャンバ1114は第2の流体チャンバポート1115を含み、第3の流体チャンバ1116は第3の流体チャンバポート1117を含み、それぞれのチャンバで流体を導入および/または排出する。いくつかの実施形態では、第1の流体チャンバ1112、第2の流体チャンバ1114、および第3の流体チャンバ1116の少なくとも1つは、少なくとも1つの別の流体チャンバ内に含まれる流体とは異なる流体を含む。例えば、第1の流体チャンバ1112および第3の流体チャンバ1116は第1の流体を収容し、第2の流体チャンバ1114は第2の流体を収容してもよい。流体は、例えば、気体、例えば空気であってもよい。別の例では、流体は非圧縮性(または実質的に非圧縮性)の液体であってもよい。
【0214】
運動抑制器1100は、流体供給サブシステム1140を含んでもよい。流体供給サブシステム1140は、ハウジング1110の第1の流体チャンバ1112、第2の流体チャンバ1114、および第3の流体チャンバ1116の少なくとも1つへの流体の導入および/またはそこからの流体の排出を制御してもよい。
【0215】
流体供給サブシステム1140は、ハウジング1110のチャンバ1112、1114、1116への/からの流体の流入および/または流出を制御するために、流体ポンプ1142、流体弁1144、および/またはコントローラ1146を含むことができる。コントローラ1146は、例えば車両プラットフォームの中央コントローラからの入力信号に基づいて、流体ポンプ1142および/または流体弁1144を制御することができる。コントローラ1146は、例えば、第1のチャンバ1112、第2のチャンバ1114および第3のチャンバ1116の少なくとも1つの流体チャンバ内の流体を圧縮するように流体ポンプ1142を制御してもよい。コントローラ1146は、例えば、第1のチャンバ1112、第2のチャンバ1114および第3のチャンバ1116の少なくとも1つの流体チャンバ内の流体を放出するように流体ポンプ1142を制御してもよい。コントローラ1146は、例えば、第1のチャンバ1112、第2のチャンバ1114および第3のチャンバ1116の少なくとも1つの流体チャンバ内の流体を圧縮し、第1のチャンバ1112、第2のチャンバ1114および第3のチャンバ1116の少なくとも1つの別の流体チャンバ内の流体を放出するように流体ポンプ1142を制御してもよい。
【0216】
いくつかの実施形態では、流体供給サブシステム1140は、流体供給サブシステム1120の外部の第1のチャンバ1112、第2のチャンバ1114および第3のチャンバ1116から流体を放出するための流体放出弁1145を含む。
【0217】
様々な実施形態では、第1のチャンバ1112、第2のチャンバ1114および/または第3のチャンバ1116は、(流体供給サブシステム1140を介さずに)それぞれのチャンバへの直接的なアクセスを提供するためのバイパスポートを含む。バイパスポートは、例えば、流体供給サブシステム1140の故障の場合に使用することができる。
【0218】
いくつかの実施形態では、流体供給サブシステム1140は、流体リザーバ1148を含む。いくつかの実施形態では、流体供給サブシステム1140は、2つ以上の流体ポンプおよび2つ以上の流体リザーバを含む(例えば、異なる流体が異なる流体チャンバで使用される場合)。
【0219】
動作中、例えば、運動抑制器1100がサスペンションユニット106内に組み立てられると、第1および第2のピストン1120および1122は、ピストンアセンブリ1105のハウジング1110に対して移動して、第1および/または第2のサスペンションリンケージ120、140の互いに対する、および/またはサブフレーム105に対する相対運動を支持および/または制御し、および/またはサスペンションユニット106の第1および第2のサスペンションリンケージ120、140間の荷重を制御および/または分散することができる。
【0220】
動作中、コントローラ1146は、ハウジング1110の流体チャンバ1112、1114、1116への流体の流入および流体チャンバ1112、1114、1116からの流体の流出を制御して、ばね1130のばね定数を制御することができる。ばね1130のばね定数は、例えば、運動抑制器1100(例えば、サスペンション剛性または当技術分野で知られている任意の他のパラメータなど)のサスペンションパラメータまたは特性を定義することができる。ばね1130の所望のばね定数は、例えば、地面に対する車両プラットフォームの所望の高さ(例えば、ニーリング)、車両プラットフォーム速度、車両プラットフォーム荷重、所望のサスペンション性能および剛性、車両プラットフォーム状態(例えば、駐車、オフロード動作、高速動作および/または低速動作)、または当技術分野で知られている任意の他のパラメータによって決定されてもよい。したがって、ハウジング1110の流体チャンバ1112、1114、1116への流体の流入および流体チャンバ1112、1114、1116からの流体の流出を制御することによって、コントローラ1136は、運動抑制器1100のサスペンションパラメータまたは特性を制御することができる。
【0221】
動作中、コントローラ1146は、ハウジング1110の流体チャンバ1112、1114、1116への流体の流入および流体チャンバ1112、1114、1116からの流体の流出を制御することにより、第1および第2のピストン1120、1122の第1および第2のリンケージ151a、151bに対する接続点間の距離(例えば、ピストンアセンブリ1105の長さ)をそれぞれ制御することができる。(例えば、
図1G~
図1Hを参照して上述したように)第1および第2のリンケージ151a、151bに対する第1および第2のピストン1120、1122の接続点間の距離はそれぞれ、地面に対する車両プラットフォームの高さを画定してもよい。したがって、ハウジング1110の流体チャンバ1112、1114、1116への流体の流入および流体チャンバ1112、1114、1116からの流体の流出を制御することによって、コントローラ1136は、地面に対する車両プラットフォームの高さを制御することができる。
【0222】
ここで、本発明のいくつかの実施形態による、サスペンションユニット106の運動抑制器1200であって、2つ以上の平行なばね荷重部材1220、1222を収容するハウジング1210を含む、運動抑制器1200の概略図である
図12A、
図12B、および
図12Cを参照する。
図12A、
図12Bおよび
図12Cは、ハウジング1210内のばね荷重部材1220、1222の異なる位置における運動抑制器1200の概略側面図を示す。ハウジング1210内のばね荷重部材1220、1222の異なる位置は、例えば、サスペンションユニット106の動作中の第1および第2のサスペンションリンケージ120、140の動きによって引き起こされ得る。
【0223】
また、運動抑制器1200は、例えば、(例えば、
図1A~
図1Fを参照して上述したように)サスペンションユニット106の運動抑制器150として使用されてもよい。
【0224】
運動抑制器1200は、ピストンアセンブリ1205を含んでもよい。ピストンアセンブリ1205は、ハウジング1210を含んでもよい。ハウジング1210は、その第1の端部1210aにおいて、例えば第1のリンケージ151aを介して第1のサスペンションリンケージ120に接続されてもよい。ピストンアセンブリ1205は、ハウジング1210内に配置され、ハウジング1210の第2の端部1210bを通ってハウジング1210から外部に延在する第1のばね荷重部材1220および第2のばね荷重部材1222を含んでもよい。第1のばね荷重部材1220と第2のばね荷重部材1222とは、互いに平行であってもよい。第1のばね荷重部材1220および第2のばね荷重部材1222は、例えば第2のリンケージ151bを介して第2のサスペンションリンケージ140に接続されてもよい。
【0225】
様々な実施形態では、第1のばね荷重部材1220および第2のばね荷重部材1222の各々はショックアブソーバを含む。
【0226】
いくつかの実施形態では、第1のばね荷重部材1220および第2のばね荷重部材1222のばねは、それぞれ第1および第2のリンケージ151a、151bに対するハウジング1210およびばね荷重部材1220、1222の接続点間の距離(例えば、ピストンアセンブリ1205の長さ)を設定するために、予圧がかけられている。
【0227】
ここで、本発明のいくつかの実施形態による油圧サブシステム1230を含む、
図12A~
図12Cの運動抑制器1200の概略図である
図12Dを参照する。
【0228】
第1のばね荷重部材1220および第2のばね荷重部材1222は、油圧ピストンであってもよい。運動抑制器1200は、液体リザーバ1232および液体ポンプ1234を有する油圧サブシステム1230を含んでもよい。液体ポンプ1234は、液体リザーバ1232およびハウジング1210の内部1212と流体連通してもよい。液体ポンプ1234は、液体リザーバ1232とハウジング1210の内部1212との間で液体を循環させることができる。油圧サブシステム1230は、ハウジング1210の内部1212への液体の流入および内部1212からの液体の流出を制御するために液体ポンプ1234を動作させるコントローラ1236を含んでもよい。油圧サブシステム1230は、当技術分野で知られている他の任意の構成要素(例えば、バルブなど)を含んでもよい。
【0229】
動作中、例えば、運動抑制器1200がサスペンションユニット106内に組み立てられると、第1および第2のばね荷重部材1220および1222は、ハウジング1210に対して移動して、第1および/または第2のサスペンションリンケージ120、140の互いに対する、および/またはサブフレーム105に対する相対運動を支持および/または制御し、および/またはサスペンションユニット106の第1および第2のサスペンションリンケージ120、140間の荷重を制御および/または分散することができる。
【0230】
動作中、コントローラ1236は、ハウジング1210への液体の流入およびハウジング1210からの流出を制御して、運動抑制器1200のサスペンションパラメータまたは特性(例えば、そのようなサスペンション剛性または当技術分野で知られている任意の他のパラメータ)を制御することができる。
【0231】
動作中、コントローラ1236は、ハウジング1210への液体の流入および/またはハウジング1210からの液体の流出を制御して、ハウジング1210とばね荷重部材1220、1222との接続点と第1および第2のリンケージ151a、151bとの間の距離(例えば、ピストンアセンブリ1205の長さ)をそれぞれ制御することができる。第1および第2のリンケージ151a、151bに対するハウジング1210およびばね荷重部材1220、1222の接続点間の距離はそれぞれ、地面に対する車両プラットフォームの高さを画定してもよい。したがって、ハウジング1210への液体の流入およびハウジング1210からの液体の流出を制御することによって、コントローラ1236は、地面に対する車両プラットフォームの高さを制御することができる。
【0232】
ここで、本発明のいくつかの実施形態による、サスペンションユニット106の運動抑制器1300のピストンアセンブリ1305の3D図である
図13Aおよび
図13Bを参照する。
図13Aは、運動抑制器1300の斜視図を示す。
図13Bは、運動抑制器1300の部分断面図を示す。
【0233】
ここで、本発明のいくつかの実施形態による、加圧サブシステム1330および油圧サブシステム1340を含む、
図13A~
図13Bのピストンアセンブリ1305の概略図である
図13Cも参照されたい。
【0234】
ピストンアセンブリ1305は、ハウジング1310を含んでもよい。ハウジング1310は、第1のチャンバ1312および第2のチャンバ1314を含んでもよい。第1および第2のチャンバ1312、1314は、例えば、内壁1313によって隔てられていてもよい。第1のピストン1322、例えば第1のピストン1322のヘッド1322aは、ハウジング1310の第1のチャンバ1312内に配置されてもよい。第1のピストン1322、例えばハウジング1310の第1の端部1310aを通ってハウジング1310から外部に延在する第1のピストン1322のシャフト1322bは、例えば第1のリンケージ151aを介して第1のサスペンションリンケージ120に接続されてもよい。第1のピストンヘッド1322aは、ハウジング1310の内面に対して封止されてもよい。いくつかの実施形態では、(例えば、
図10Cに概略的に示すように)第1のピストン1322にはばね1322cが装填される。第2のピストン1324、例えば第2のピストン1322のヘッド1324aは、ハウジング1310の第2のチャンバ1314内に配置されてもよい。第2のピストン1324、例えばハウジング1310の第2の端部1310bを通ってハウジング1310から外部に延在する第2のピストン1324のシャフト1324bは、例えば第2のリンケージ151bを介して第2のサスペンションリンケージ140に接続されてもよい。第2のピストンヘッド1324aは、ハウジング1310内に封止されてもよい。
【0235】
運動抑制器1300は、加圧サブシステム1330を含んでもよい。加圧サブシステム1330は、加圧ガスを収容する1つまたは複数のアキュムレータを含んでもよい。1つまたは複数のアキュムレータは、ハウジング1310の第1のチャンバ1312と流体連通してもよい。第1のアキュムレータ1332および第2のアキュムレータ1334の各々は、他のアキュムレータとは異なる圧力値に加圧されたガスを収容してもよい。例えば、第1のアキュムレータ1332内のガスは1~3バールの圧力に加圧されてもよく、第2のアキュムレータ1334内のガスは4~8バールの圧力に加圧されてもよい。他の圧力値を使用してもよい。
【0236】
第1のアキュムレータ1332は、ピストン1332aの両側に第1のチャンバ1332bおよび第2のチャンバ1332cを形成するピストン1332aを含んでもよい。第2のアキュムレータ1334は、ピストン1334aの両側に第1のチャンバ1334bおよび第2のチャンバ1332cを形成するピストン1334aを含んでもよい。第1および第2のアキュムレータ1332、1334のそれぞれの第1のチャンバ1332b、1334bは、(例えば、上記のように)互いに異なる圧力値に予め加圧されたガスを収容してもよい。第1および第2のアキュムレータ1332、1334のチャンバ1332b、1334b内のガスは、(例えば、以下に記載されるように)動作中のピストンアセンブリ1305の第1のピストン1322の所望のばね定数または剛性率を提供するために、それぞれ予め加圧されてもよい。いくつかの実施形態では、ハウジング1310の第1のチャンバ1312は液体を収容する。いくつかの実施形態では、ハウジング1310の第1のチャンバ1312とアキュムレータ1332、1334とを相互接続する導管は液体を収容する。いくつかの実施形態では、第1および第2のアキュムレータ1332、1334の第2のチャンバ1332c、1334cはそれぞれ液体を収容する。
【0237】
運動抑制器1300は、油圧サブシステム1340を含んでもよい。油圧サブシステム1340は、液体リザーバ1342と、液体リザーバ1342およびハウジング1310の第2のチャンバ1314と流体連通する液体ポンプ1344とを含んでもよい。液体ポンプ1344は、ハウジング1310の第2のチャンバ1314に液体を導入し、そこから液体を排出することができる。油圧サブシステム1340は、コントローラ1346を含んでもよい。コントローラ1346は、液体ポンプ1344を制御して、ハウジング1310の第2のチャンバ1314への液体の流入および第2のチャンバ1314からの液体の流出を制御してもよい。
【0238】
動作中、例えば、運動抑制器1300がサスペンションユニット106内に組み立てられると、第1のピストン1322は、ピストンアセンブリ1305のハウジング1310に対して移動してばねとして作用して、運動抑制器1300に、第1および第2のサスペンションリンケージ120、140の互いに対する、および/またはサブフレーム105に対する相対運動を支持および制御させ、および/またはサスペンションユニット106の第1および第2のサスペンションリンケージ120、140間の荷重を制御および/または分散させることができる。第1のピストン1322のばね定数(例えば、ばね剛性)は、それぞれ第1および第2のアキュムレータ1332、1334の第1のチャンバ1332b、1334b内に収容されたガスの予圧された圧力値によって定義(または予め規定)されてもよい。第1のピストン1322のばね定数(例えば、ばね剛性)は、例えば、一定(または実質的に一定)であってもよく、運動抑制器1300の線形(または少なくともピストン変位の一部に沿って実質的に線形)の力-変位曲線を提供してもよい。別の例では、第1のピストン1322のばね定数(例えば、ばね剛性)は、ピストンアセンブリ1305のハウジング1310に対する第1のピストン1322の変位の関数として変化してもよく、運動抑制器1300の非線形の力-変位曲線を提供してもよい。第1および第2のアキュムレータ1332、1334は、第1のピストン1312を収容する第1のチャンバ1312の連続的な加圧を確実にすることができる。例えば、動作中に、第1のアキュムレータ1332のピストン1332aがその最大移動位置または最大予圧圧力値(例えば、圧力が別のアキュムレータ内の圧力に等しい場合)に到達し、それ以上移動することができない場合、第2のアキュムレータ1334のピストン1334aは依然として第2のアキュムレータ1334内で移動することができ、したがって第1のチャンバ1312の連続的な加圧を確実にし、第1のピストン1312に所定のばね定数または剛性を提供する。
【0239】
動作中、コントローラ1346は、ハウジング1310の第2のチャンバ1314への液体の流入および第2のチャンバ1314からの液体の流出を制御して、ハウジング1310の第2のチャンバ1314内の第2のピストン1324の位置を制御し、したがって、第1および第2のリンケージ151a、151bに対する第1および第2のピストン1322、1324の接続点間の距離(例えば、ピストンアセンブリ1305の長さ)をそれぞれ制御してもよい。(例えば、
図1G~
図1Hを参照して上述したように)第1および第2のリンケージ151a、151bに対する第1および第2のピストン1322、1324の接続点間の距離はそれぞれ、地面に対する車両プラットフォームの高さ(例えば、ニーリング)を画定してもよい。したがって、ハウジング1310の第2のチャンバ1314への液体の流入および/または第2のチャンバ1314からの流出を制御することによって、コントローラ1346は、地面に対する車両プラットフォームの高さ(例えば、ニーリング)を制御することができる。
【0240】
ここで、本発明のいくつかの実施形態による、サスペンションユニット106の運動抑制器1400の伸縮ピストンアセンブリ1405の3D図である
図14Aおよび
図14Bを参照する。
図14Aは、運動抑制器1400の斜視図を示す。
図14Bは、運動抑制器1400の部分断面図を示す。
【0241】
本発明のいくつかの実施形態による、
図14A~
図14Bの伸縮ピストンアセンブリ1405および加圧サブシステム1430の部分断面図の2D図、ならびに油圧サブシステム1440の概略図である
図14Cも参照されたい。
図14Cは、ピストンアセンブリ1405および加圧サブシステム1430の部分断面図、ならびに運動抑制器1400の油圧サブシステム1040の概略図を示す。
【0242】
本発明のいくつかの実施形態による、
図14Cの運動抑制器1400の力-変位曲線の例を示すグラフである
図14Dも参照されたい。
【0243】
伸縮ピストンアセンブリ1405は、ハウジングキャビティ1412を有するハウジング1410を含んでもよい。ハウジング1410は、例えばその閉鎖端1410aにおいて、例えば第1のリンケージ151aを介して第1のサスペンションリンケージ120に接続されてもよい。伸縮ピストンアセンブリ1405は、ハウジングキャビティ1412内に配置された第1のピストン1420を含んでもよい。第1のピストン1420は、ハウジングキャビティ1412の内面に対して封止されてもよい。第1のピストン1420は、閉鎖端1420bを有する第1のピストンキャビティ1420aを含んでもよい。伸縮ピストンアセンブリ1405は、第1のピストンキャビティ1420a内に配置された第2のピストン1422aを含んでもよい。第2のピストン1422は、第1のピストンキャビティ1420aの内面に対して封止されてもよい。第2のピストン1422は、例えば第1の位置決めキャビティ1420aから外部に延在するその端部において、例えば第2のリンケージ151bを介して第2のサスペンションリンケージ140に接続されてもよい。
【0244】
運動抑制器1400は、加圧サブシステム1430を含んでもよい。加圧サブシステム1430は、加圧ガスを収容する1つまたは複数のアキュムレータを含んでもよい。1つまたは複数のアキュムレータは、例えばハウジング1410の閉鎖端1410aのポート1414を介して、ハウジングキャビティ1412と流体連通してもよい。例えば、加圧サブシステム1430は、(例えば、
図14Cに示すように)ハウジングキャビティ1412と流体連通する第1のアキュムレータ1432、第2のアキュムレータ1434、および第3のアキュムレータ1436を含んでもよい。第1のアキュムレータ1432、第2のアキュムレータ1434および第3のアキュムレータ1436の各々は、他のアキュムレータのガスとは異なる圧力値に加圧されたガスを収容してもよい。アキュムレータ1432、1434、1436は、例えば、コンパクトな加圧システムアセンブリを提供するために、(例えば、
図14Cに示すように)互いに隣接して互いに平行に配置することができる。
【0245】
第1のアキュムレータ1432は、ピストン1432aの両側で第1のアキュムレータ1432に第1のチャンバ1432bおよび第2のチャンバ1432cを形成するピストン1432aを含んでもよい。第2のアキュムレータ1434は、ピストン1434aの両側で第2のアキュムレータ1434に第1のチャンバ1434bおよび第2のチャンバ1434cを形成するピストン1434aを含んでもよい。第3のアキュムレータ1436は、ピストン1436aの両側で第3のアキュムレータ1436に第1のチャンバ1436bおよび第2のチャンバ1436cを形成するピストン1436aを含んでもよい。第1、第2および第3のアキュムレータ1432、1434、1436のそれぞれの第1のチャンバ1432b、1434b、1436bは、(例えば、上記のように)互いに異なる圧力値に予め加圧されたガスを収容してもよい。第1、第2および第3のアキュムレータ1432、1434、1436のチャンバ1432b、1434b、1436b内のガスは、(例えば、以下に記載されるように)動作中のピストンアセンブリ1405の第1のピストン1420の所望のばね定数または剛性率を提供するために、それぞれ予め加圧されてもよい。いくつかの実施形態では、ハウジングキャビティ1412は液体を収容する。いくつかの実施形態では、ハウジングキャビティ1412とアキュムレータ1432、1434、1436とを相互接続する導管1431は、液体を収容する。いくつかの実施形態では、第1、第2および第3のアキュムレータ1432、1434、1436の第2のチャンバ1432c、1434c、1436cはそれぞれ液体を収容する。
【0246】
運動抑制器1400は、油圧サブシステム1440を含んでもよい。油圧サブシステム1440は、(例えば、
図14Cに示すように)液体リザーバ1442と、液体リザーバ1442および第1のピストンキャビティ1420aと、例えば第2のピストン1422の長さにわたって作られたチャネル1422aを介して流体連通する液体ポンプ1444とを含んでもよい。液体ポンプ1444は、第1のピストンキャビティ1420aに液体を導入し、および/またはそこから液体を排出することができる。油圧サブシステム1440は、コントローラ1446を含んでもよい。コントローラ1446は、液体ポンプ1444を制御して、第1のピストンキャビティ1420aへの液体の流入および/または第1のピストンキャビティ1420aからの液体の流流出を制御してもよい。
【0247】
動作中、例えば、運動抑制器1400がサスペンションユニット106内に組み立てられると、第1のピストン1420は、ピストンアセンブリ1405のハウジング1410に対して移動してばねとして作用して、第1および第2のサスペンションリンケージ120、140の互いに対する、およびサブフレーム105に対する相対運動を支持および制御し、および/またはサスペンションユニット106の第1および第2のサスペンションリンケージ120、140間の荷重を制御および分散することができる。第1のピストン1420のばね定数(例えば、ばね剛性)は、それぞれ第1、第2および第3のアキュムレータ1432、1434、1436の第1のチャンバ1432b、1434b、1436b内に収容されたガスの予圧された圧力値によって定義(または予め規定)されてもよい。第1のピストン1420のばね定数(例えば、ばね剛性)は、例えば、一定(または実質的に一定)であってもよく、運動抑制器1400の線形(または少なくともピストン変位の一部に沿って実質的に線形)の力-変位曲線を提供してもよい。別の例では、第1のピストン1420のばね定数(例えば、ばね剛性)は、(例えば、
図14Dに示すように)ピストンアセンブリ1405のハウジング1410に対する第1のピストン1420の変位の関数として変化してもよく、運動抑制器1400の非線形の力-変位曲線を提供してもよい。第1、第2および第3のアキュムレータ1432、1434、1436は、第1のピストン1420を収容する第1のピストンハウジングキャビティ1412の連続的な加圧を確実にし、第1のピストン1420に所定のばね定数または剛性を提供してもよい。
【0248】
運動抑制器1400における流体アキュムレータ1432、1434、1436の利用は、第1のピストン1420をばねとして作用させることができ、したがって、いくつかの実施形態では、ピストンアセンブリ1405にコイルばねを設ける必要性を排除する。コイルばねを内部に有さないピストンアセンブリ1405は、コイルばねを内部に有するピストンアセンブリと比較して、より小さく、および/またはより複雑でなくなることがある。さらに、コイルばねは、通常、一定のばね定数または剛性を有するが、アキュムレータ1432、1434、1436は、(例えば、上記のように)ピストン1420に可変のばね定数または剛性特性を提供することができる。
【0249】
動作中、コントローラ1446は、第1のピストンキャビティ1420aへの液体の流入および第1のピストンキャビティ1420aからの液体の流出を制御して、第1のピストンキャビティ1420a内の第2のピストン1422の位置を制御し、したがって、ハウジング1410および第2のピストン1422と第1および第2のリンケージ151a、151bとの接続点間の距離(例えば、ピストンアセンブリ1405の長さ)をそれぞれ制御してもよい。第1および第2のリンケージ151a、151bに対するハウジング1410および第2のピストン1422の接続点間の距離はそれぞれ、地面に対する車両プラットフォームの高さ(例えば、
図1G~
図1Hを参照して上述したようなニーリング)を画定してもよい。したがって、第1のピストンキャビティ1420aへの液体の流入および/または第1のピストンキャビティ1420aからの液体の流出を制御することによって、コントローラ1446は地面に対する車両プラットフォームの高さ(例えば、ニーリング)を制御することができる。
【0250】
ここで、本発明のいくつかの実施形態による、
図14A~
図14Cのサスペンションユニット106、操舵ユニット601、および運動抑制器1400を含む車両コーナーシステム1401、ならびにサスペンションユニット106に接続された車輪92、94の3D図である
図14Eおよび
図14Fを参照する。
図14Eおよび
図14Fは、運動抑制器1400の異なる斜視図を示す。
【0251】
本発明のいくつかの実施形態による車両コーナーシステムは、本明細書に記載の運動抑制器1400、操舵ユニットおよび/またはドライブトレインユニットの任意の組み合わせを含むことができる。例えば、
図14Eおよび
図14Fは、
図6A~
図6Bの操舵ユニット601および
図14A~
図14Cの運動抑制器1400を含む車両コーナーシステム1401サスペンションユニット106、ならびにサスペンションユニット106に接続された車輪92、94の3D図を示す。
【0252】
ここで、本発明のいくつかの実施形態による、サスペンションユニット106用の運動抑制器1500のピストンアセンブリ1505の3D図である、
図15Aを参照する。
図15Aは、ピストンアセンブリ1505の斜視図を示す。
【0253】
本発明のいくつかの実施形態による、
図15Aのピストンアセンブリ1505の部分断面図の2D図である
図15Bも参照されたい。
【0254】
本発明のいくつかの実施形態による、
図15A~
図15Bのピストンアセンブリ1505の部分断面図の2D図、ならびに油圧サブシステム1540の概略図である
図15Cも参照されたい。
【0255】
ピストンアセンブリ1505は、ハウジングキャビティ1512を有するハウジング1510を含んでもよい。ハウジング1510は、例えばその閉鎖端1510aにおいて、例えば第1のリンケージ151aを介して第1のサスペンションリンケージ120に接続されてもよい。ピストンアセンブリ1505は、ハウジングキャビティ1512内に配置された第1のピストン1520を含んでもよい。第1のピストン1520は、ハウジングキャビティ1512の内面に対して封止されてもよい。第1のピストン1520は、閉鎖端1520bを有する第1のピストンキャビティ1520aを含んでもよい。ピストンアセンブリ1505は、第1のピストンキャビティ1520a内に配置された第2のピストン1522aを含んでもよい。第2のピストン1522は、第1のピストンキャビティ1520aの内面に対して封止されてもよい。第2のピストン1522は、例えば第1の位置決めキャビティ1520aから外部に延在するその端部において、例えば第2のリンケージ151bを介して第2のサスペンションリンケージ140に接続されてもよい。第2のピストン1522は、第1のピストンキャビティ1520aを油圧サブシステム1530に流体接続するために、第2のピストン1522の長さを貫通して作られた中空チャネル1522aを含んでもよい。ピストンアセンブリ1505は、第2のピストン1520とハウジング1510との間に配置され、これらを取り囲むばね1530を含んでもよい。
【0256】
油圧サブシステム1540は、(例えば、
図15Cに示すように)液体リザーバ1542と、液体リザーバ1542および第1のピストンキャビティ1520aと、例えば第2のピストン1522の長さにわたって作られた中空チャネル1522aを介して流体連通する液体ポンプ1544とを含んでもよい。液体ポンプ1544は、ハウジング1510の第2のチャンバ1514に液体を導入し、そこから液体を排出することができる。油圧サブシステム1540は、コントローラ1546を含んでもよい。コントローラ1546は、液体ポンプ1544を制御して、第1のピストンキャビティ1520aへの液体の流入および第1のピストンキャビティ1520aからの液体の流出を制御してもよい。
【0257】
動作中、例えば、運動抑制器1500がサスペンションユニット106内に組み立てられると、第1および第2のピストン1520、1522は、ピストンアセンブリ1505のハウジング1510および第1のピストン1520に対してそれぞれ移動して、第1および第2のサスペンションリンケージ120、140の互いに対する、およびサブフレーム105に対する相対運動を支持および制御し、および/またはサスペンションユニット106の第1および第2のサスペンションリンケージ120、140間の荷重を制御および分散することができる。
【0258】
動作中、コントローラ1546は、第1のピストンキャビティ1520aへの液体の流入および第1のピストンキャビティ1520aからの液体の流出を制御して、第1のピストンキャビティ1520a内の第2のピストン1522の位置を制御し、したがって、ハウジング1510および第2のピストン1522と第1および第2のリンケージ151a、151bとの接続点間の距離(例えば、ピストンアセンブリ1505の長さ)をそれぞれ制御してもよい。(例えば、
図1G~
図1Hを参照して上述したように)第1および第2のリンケージ151a、151bに対するハウジング1510および第2のピストン1522の接続点間の距離はそれぞれ、地面に対する車両プラットフォームの高さを画定してもよい。したがって、第1のピストンキャビティ1520aへの液体の流入および第1のピストンキャビティ1520aからの液体の流出を制御することによって、コントローラ1546は、地面に対する車両プラットフォームの高さを制御することができる。
【0259】
ここで、本発明のいくつかの実施形態による、デュアルアクスルホイールアセンブリ用の車両コーナーシステム1610を含む車両プラットフォーム1600の2D図である
図16Aおよび
図16Bを参照する。
図16Aは、車両プラットフォーム1600の上面図を示す。
図16Bは、
図16Aの部分Aの拡大側面図を示す。
【0260】
車両プラットフォーム1600は、デュアルアクスルホイールアセンブリ用の2対以上の車両コーナーシステム1610を含むことができ、各対の車両コーナーシステム1610は、互いに対して車両プラットフォーム1600の対向する側面に接続することができる。
図16Aの例では、車両プラットフォーム1600は、2対の車両コーナーシステム1610、例えば、車両コーナーシステム1610のフロント対1302と、リード対1304とを含む。車両コーナーシステム1610の各々は、上述した車両コーナーシステム100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000の構成要素と同様であってもよく、またはそれらを含んでもよい。
【0261】
車両コーナーシステム1610の各々は、車両コーナーシステム1610にも車両プラットフォームにも、機械的または他の適合を必要とせずに、車両プラットフォームの両側に接続されてもよい(例えば、車両コーナーシステム1610のどちらの側でもよい)。車両コーナーシステム1610は、より少ないコネクタを使用して、より単純なコネクタを使用して、従来の車両コーナーシステム1610よりも時間がかからない方法で、車両プラットフォーム1600に容易に接続することができる。例えば、各車両コーナーシステム1610のサブフレーム(例えば、本明細書に記載のサブフレーム105)は、ねじ、ボルト、および当技術分野で知られている他のコネクタを使用して車両プラットフォーム1600に接続することができる。いくつかの実施形態では、車両コーナーシステム1610は、車両プラットフォーム1600に横方向に接続される。いくつかの実施形態では、車両コーナーシステム1610は、車両プラットフォーム1600に垂直に接続される。様々な実施形態では、車両コーナーシステム1610のドライブトレインシステム構成要素、運動抑制器構成要素、操舵システム構成要素、および/または制動システム構成要素のうちの少なくとも1つは、車両プラットフォーム1600の下方の領域に配置されない。様々な実施形態では、例えば
図16Bに示すように、車両コーナーシステム1610のドライブトレインシステム構成要素、運動抑制器構成要素、操舵システム構成要素、および/または制動システム構成要素のうちの少なくとも1つは、車両プラットフォーム1600の上方の領域に配置されない。
【0262】
車両コーナーシステム1610の利用は、車両プラットフォーム1600の広い設計柔軟性を提供することができる。車両コーナーシステム1610は、例えば、車両コーナーシステム1610のいずれの構成要素も車両プラットフォーム1600の下方の領域および/または車両プラットフォーム1600の上方の領域ならびに対向する車両コーナーシステム1610の間に配置されないように、車両プラットフォーム1600の側面に接続され得るので、車両コーナーシステム1610は、平坦または実質的に平坦であってもよく、車両構成要素の設置に完全に(または実質的に完全に)使用されてもよい車両プラットフォーム1600の形状を規定しない。
【0263】
本発明の実施形態による車両コーナーシステム1610を有する車両プラットフォーム1600は、実質的に平坦であってもよく、および/または現在の典型的なデュアルアクスルコーナーアセンブリで組み立てられた車両プラットフォームよりも大幅に低くてもよい。車両プラットフォームが低いほど、その質量中心が低くなり、したがってそのような車両プラットフォームは、例えば、地面上の安定性を改善することができ、および/または場合によってはフォークリフトまたはローディングランプを使用せずに、物品のより容易な積み込みおよび荷下ろしを引き起こすことができる。さらに、車両プラットフォームが低いほど、車両プラットフォーム上の貨物に利用可能な容積は大きくなる。例えば、都市貨物配送用の典型的な車両は、157インチの全高を有し、車両シャーシプラットフォームの典型的な高さは45インチであり、112インチの貨物容量の最大高を提供する。本発明の実施形態による車両コーナーシステム1610と組み立てられた車両プラットフォーム1600は、16.5インチの高さを有することができ、140.5インチの貨物容積の最大高さを提供する。したがって、本発明の実施形態による車両コーナーシステム1610と組み立てられた車両プラットフォーム1600を有する車両は、同じフットプリントを有するプラットフォーム用の典型的な車両コーナーシステムと組み立てられた車両プラットフォームを有する車両と比較して、カーゴに対して25%多い容積を有することができる。
【0264】
第1の対1302および/または第2の対1304の車両コーナーシステム1610の各々は、運動抑制器(例えば、上述の運動抑制器150、1100、1200、130、1400)、操舵ユニット(例えば、上述の操舵ユニット201、301、401、501、601)および/またはドライブトレインユニット(例えば、上述のドライブトレインユニット701、801、901)の任意の組み合わせを含んでもよい。車両プラットフォーム1600の車両コーナーシステム1610の各々は、車両プラットフォーム1600の他の車両コーナーシステム1610に接続された車輪のサスペンションとは無関係に、それに接続された車輪用の別個のサスペンションを提供することができる。いくつかの実施形態では、車両プラットフォーム1600の各車両コーナーシステム1610は、車両プラットフォーム1600の他の車両コーナーシステム1610に接続された車輪の操舵とは無関係に、それに接続された車輪用の別個の操舵を提供することができる。いくつかの実施形態では、車両プラットフォーム1600の各車両コーナーシステム1610は、車両プラットフォーム1600の他の車両コーナーシステム1610に接続された車輪の動力供給とは無関係に、それに接続された車輪用の別個の動力供給を提供することができる。本発明の実施形態による車両コーナーシステム1610と組み立てられ、車両コーナーシステム1610の独立したサスペンションおよび/または独立した操舵および/または独立した動力供給を有する車両プラットフォーム1600は、典型的な車両コーナーシステムと組み立てられた車両プラットフォームと比較して、改善された牽引力、改善された安定性、改善された性能および改善されたステアリングを有することができる。
【0265】
様々な実施形態によれば、車両プラットフォーム1600および/または車両コーナーシステム1610は、1つまたは複数のセンサおよびコントローラを含む制御システムを含む。1つまたは複数のセンサは、例えば、道路状況、車両コーナーシステム1610の構成要素に加えられた負荷、または車両プラットフォーム1600もしくは車両コーナーシステム1610の動作に関連する任意の他のパラメータを測定することができる。制御システムのコントローラは、測定されたパラメータを処理し、それに関連するデータおよび/または通知を生成することができる。例えば、コントローラは、測定されたパラメータに基づいて、車両プラットフォーム1600または車両コーナーシステム1610の健全性に関連するデータ、保守データおよび/または予測データを生成することができる。
【0266】
上記の説明では、実施形態は、本発明の例または実施態様である。ある実施形態の「1つの実施形態」、「ある実施形態」、「特定の実施形態」または「いくつかの実施形態」は、必ずしもすべてが同じ実施形態を指すとは限らない。本発明の様々な特徴を単一の実施形態の文脈で説明することができるが、特徴は別個にまたは任意の適切な組み合わせで提供することもできる。逆に、本発明は、明確にするために別個の実施形態の文脈で本明細書に記載することができるが、本発明は単一の実施形態で実施することもできる。本発明の特定の実施形態は、上に開示された異なる実施形態からの特徴を含むことができ、特定の実施形態は、上に開示された他の実施形態からの要素を組み込むことができる。特定の実施形態の文脈における本発明の要素の開示は、特定の実施形態のみにおけるそれらの使用を限定するものと解釈されるべきではない。さらに、本発明は、様々な方法で実行または実施することができ、本発明は、上記の説明で概説したもの以外の特定の実施形態で実施することができることを理解されたい。
【0267】
本発明は、これらの図または対応する説明に限定されない。例えば、フローは、図示された各ボックスまたは状態を通って、または図示および説明されたのと全く同じ順序で移動する必要はない。他に定義されない限り、本明細書で使用される技術用語および科学用語の意味は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるべきである。本発明を限られた数の実施形態に関して説明してきたが、これらは本発明の範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、むしろ好ましい実施形態のいくつかの例示として解釈されるべきである。他の可能な変形、修正、および適用も本発明の範囲内である。したがって、本発明の範囲は、これまでに説明したものによって限定されるべきではなく、添付の特許請求の範囲およびそれらの法的均等物によって限定されるべきである。
【国際調査報告】