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特表2024-530311転送器、ネットワーク装置及びその通信方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-16
(54)【発明の名称】転送器、ネットワーク装置及びその通信方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/28 20090101AFI20240808BHJP
   H04W 72/231 20230101ALI20240808BHJP
   H04W 16/26 20090101ALI20240808BHJP
【FI】
H04W16/28
H04W72/231
H04W16/26
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024513262
(86)(22)【出願日】2021-11-25
(85)【翻訳文提出日】2024-04-25
(86)【国際出願番号】 CN2021133288
(87)【国際公開番号】W WO2023029238
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2021/115189
(32)【優先日】2021-08-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】ジャン・レイ
(72)【発明者】
【氏名】下村 剛史
(72)【発明者】
【氏名】ジアン・チンイェヌ
(72)【発明者】
【氏名】チェヌ・ジョ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE06
5K067EE10
(57)【要約】
本発明の実施例では転送器、ネットワーク装置及びその通信方法が提供される。前記通信方法は、転送器が事前定義のビーム又はネットワーク装置指示又は設定のビームを用いて前記ネットワーク装置からの信号を転送し;及び/又は、前記転送器が事前定義のビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定のビームを用いて前記ネットワーク装置に信号を転送することを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
転送器の通信方法であって、
事前定義される第一ビーム又はネットワーク装置により指示される第一ビームを用いて前記ネットワーク装置からの第一転送信号を受信し;
前記第一転送信号に対して信号処理を行って第二転送信号を生成し;
前記ネットワーク装置により指示される第二ビーム又は前記ネットワーク装置により設定される第二ビーム又は前記ネットワーク装置により設定及び指示される第二ビームを用いて第三装置に前記第二転送信号を送信し;
前記ネットワーク装置により指示される第三ビーム又は前記ネットワーク装置により設定される第三ビーム又は前記ネットワーク装置により設定及び指示される第三ビームを用いて前記第三装置からの第三転送信号を受信し;
前記第三転送信号に対して信号処理を行って第四転送信号を生成し;及び
事前定義される第四ビーム又は前記ネットワーク装置により指示される第四ビームを用いて前記ネットワーク装置に前記第四転送信号を送信することを含む、通信方法。
【請求項2】
請求項1に記載の通信方法であって、
前記ネットワーク装置からの、前記第二ビーム及び/又は前記第三ビームの設定及び/又は指示用の第一情報を受信し;及び
前記ネットワーク装置からの、前記第一ビーム及び/又は前記第四ビームの指示用の第二情報を受信することをさらに含み、
前記第一情報における前記第二ビーム及び前記第三ビームはビームインデックスにより表され、前記第二情報における前記第一ビーム及び前記第四ビームは伝送設定指示(TCI)により表される、通信方法。
【請求項3】
請求項2に記載の通信方法であって、
前記第一情報は半静的に設定され、かつRRCシグナリングにより搬送され;及び/又は
前記第一情報は動的に指示される、通信方法。
【請求項4】
請求項2に記載の通信方法であって、
前記第二情報はMAC層シグナリングにより搬送される、通信方法。
【請求項5】
請求項1に記載の通信方法であって、
第五ビームを用いて前記ネットワーク装置からの第五通信信号を受信し;及び
前記第五通信信号に対して復調及び/又は復号を行うことをさらに含み、
前記第五ビームは事前定義され、又は、前記第五ビームは前記ネットワーク装置により指示又は設定される、通信方法。
【請求項6】
請求項1に記載の通信方法であって、
第六通信信号を生成し;及び
第六ビームを用いて前記ネットワーク装置に前記第六通信信号を送信することをさらに含み、
前記第六ビームは事前定義され、又は、前記第六ビームは前記ネットワーク装置により指示又は設定される、通信方法。
【請求項7】
請求項5に記載の通信方法であって、
前記第五通信信号と前記第一転送信号は時間領域で少なくとも部分的にオーバーラップしており;又は
前記第五通信信号と前記第一転送信号は時間領域でオーバーラップしない、通信方法。
【請求項8】
請求項6に記載の通信方法であって、
前記第六通信信号と前記第四転送信号は時間領域で少なくとも部分的にオーバーラップしており;又は
前記第六通信信号と前記第四転送信号は時間領域でオーバーラップしない、通信方法。
【請求項9】
請求項5に記載の通信方法であって、
第六通信信号を生成し;及び
第六ビームを用いて前記ネットワーク装置に前記第六通信信号を送信することをさらに含み、
前記第六ビームは事前定義され、又は、前記第六ビームは前記ネットワーク装置により指示又は設定され、
前記第五通信信号と前記第六通信信号は時間領域でオーバーラップせず、前記第二転送信号と前記第三転送信号は時間領域でオーバーラップしない、通信方法。
【請求項10】
請求項1に記載の通信方法であって、
前記第一転送信号に対して少なくとも増幅処理を行って前記第二転送信号を生成し;及び/又は
前記第三転送信号に対して少なくとも増幅処理を行って前記第四転送信号を生成することをさらに含む、方法。
【請求項11】
請求項1に記載の通信方法であって、
前記ネットワーク装置は前記転送器の所在するセルにおける装置であり;及び/又は
前記ネットワーク装置は前記転送器のサービングセルにおける装置である、通信方法。
【請求項12】
請求項1に記載の通信方法であって、
前記転送器は前記第一転送信号、前記第二転送信号、前記第三転送信号及び前記第四転送信号に対して復調及び/又は復号を行わない、通信方法。
【請求項13】
転送器であって、
事前定義される第一ビーム又はネットワーク装置により指示される第一ビームを用いて前記ネットワーク装置からの第一転送信号を受信する受信器;
前記第一転送信号に対して信号処理を行って第二転送信号を生成する処理器;及び
前記ネットワーク装置により指示される第二ビーム又は前記ネットワーク装置により設定される第二ビーム又は前記ネットワーク装置により設定及び指示される第二ビームを用いて通信装置に前記第二転送信号を送信する送信器を含み、
前記受信器はさらに、前記ネットワーク装置により指示される第三ビーム又は前記ネットワーク装置により設定される第三ビーム又は前記ネットワーク装置により設定及び指示される第三ビームを用いて前記通信装置からの第三転送信号を受信し、
前記処理器はさらに、前記第三転送信号に対して信号処理を行って第四転送信号を生成し、
前記送信器はさらに、事前定義される第四ビーム又は前記ネットワーク装置により指示される第四ビームを用いて前記ネットワーク装置に前記第四転送信号を送信する、転送器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の3G(第3世代移動通信技術)及び4G(第4世代移動通信技術)システムに比べて、5G(第5世代移動通信技術)システムはより大きい帯域幅及びより高いデータレートを提供でき、かつより多くの類型の端末及び垂直型サービスをサポートできる。そのため、5Gシステムをデプロイする周波数は通常、3G及び4Gシステムよりも明らかに高い。例えば、5Gシステムはミリ波帯にデプロイすることができる。
【0003】
しかし、搬送周波数が高いほど、信号が伝送プロセスで遭遇する減衰が激しくなる。よって、5Gシステムの実際のデプロイメントでは、特にミリ波帯ではセルのカバレッジを如何により良く強化するかが解決すべき問題となっている。
【0004】
なお、上述の背景技術についての紹介は、本発明の技術案を明確かつ完全に説明し、また、当業者がそれを理解しやすいためのものである。これらの技術案は、本発明の背景技術に記述されているため、当業者にとって周知であると解釈してはならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
セルラー移動通信システムの実際のデプロイメントでのカバレッジの問題をより良く解決するには、RF転送器(RF Relay/Repeater)を採用して端末装置とネットワーク装置との間の通信信号を増幅及び転送するのが一般的に用いられているデプロイ手法である。RF転送器は3Gシステム及び4Gシステムの実際のデプロイメントで比較的広く使用されている。一般的に言えば、RF転送器はRF領域でネットワーク装置と端末装置との間の往復信号を増幅及び転送する装置である。
【0006】
従来のRF転送器は転送プロセスで転送信号に対して復調/復号を行わない。従来のRF転送器のアンテナ方向は固定されている。従来のRF転送器のアンテナ方向は通常、初期インストール時に手動で設置及び調整され、これによって、基地局側のアンテナは基地局の到来波方向に向けられ、端末側のアンテナはデプロイメントを強化する必要のある処に向けられる。従来のRF転送器がワーキングするプロセスではアンテナ方向は変わらない。また、従来のRF転送器は通信機能を有せず、基地局と情報インタラクションを行うことができず、そのため、基地局がそれに対して適応及び/又は動的な設定を行うことをもサポートしない。
【0007】
3G及び4Gシステムと比較して、比較的高い周波数バンド及びミリ波周波数バンドでデプロイされる5Gシステムはより高度で複雑なMIMO(Multiple Input Multiple Output)技術を利用している。5Gシステムでは、指向性アンテナが基地局及び端末装置の基本部品となり、ビームフォーミング(Beam forming)技術に基づいて信号を送信及び受信するのが5Gシステムにおける基本的な信号伝送方式である。
【0008】
特にミリ波帯では周波数が高く、波長が小さい(短い)という特徴があり、これは基地局及び端末装置に比較的多くのアレイを含むアンテナ面板を設置するのに有利である。アンテナアレイ数の増加はより正確なビームフォーミングを助けることができ、即ち、狭いビームを形成しやすい。狭いビームにエネルギーを集中させることで、信号の強化に有利であり、かつ他の装置への干渉をも軽減できる。また、狭いビームの指向が正確であり、チャネル測定及びビーム管理への要求が非常に高いため、5Gシステムは複雑で正確なチャネル測定、アンテナ校正及びビーム管理のスキームをサポートし、基地局はこれらのスキームにより端末装置の受信ビーム及び送信ビームを効果的かつ正確に制御することで、より良い通信効果を達成できる。
【0009】
発明者が次のようなことを発見した。即ち、5Gシステムがデプロイ中に遭遇するカバレッジの問題について、RF転送器を用いてカバレッジ強化を行うことは実現可能な解決策の1つである。しかし、従来のRF転送器のアンテナは方向を動的に調整できず、かつビームが比較的に広い。このようなRF転送器は5Gシステムに配置されれば、信号強度の強化を助けることができるが、送信ビームが比較的広いため、周囲の他の基地局又は端末装置に明らかな干渉を与えることがあり、このような新たな干渉の増加が原因でネットワーク全体のスループットを減少させる恐れがある。
【0010】
上述の問題のうちの少なくとも1つに鑑み、本発明の実施例は転送器、ネットワーク装置及びその通信方法を提供する。転送器はネットワーク装置と通信を行うことで、ネットワーク装置がネットワークのリアルタイムな状況に応じて行った、転送についての指示又は設定(例えば、ビーム指示又は設定、転送帯域幅など)を受信し、そして、該指示又は設定に基づいて信号を転送できる。本発明の実施スキームにおける転送器を採用することで、信号カバレッジをより良く強化し、周囲の他の装置への干渉をより良く低減できるたため、ネットワーク全体の伝送効率を向上させることができる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の実施例の一側面によれば、転送器の通信方法が提供され、それは、
転送器が事前定義のビーム又はネットワーク装置指示又は設定のビームを用いて前記ネットワーク装置からの信号を転送し、及び/又は、前記転送器が事前定義のビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定のビームを用いて前記ネットワーク装置に信号を転送することを含む。
【0012】
本発明の実施例のもう1つの側面によれば、転送器が提供され、それは、
事前定義のビーム又はネットワーク装置指示又は設定のビームを使用して前記ネットワーク装置からの信号を転送し、及び/又は、事前定義のビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定のビームを使用して前記ネットワーク装置に信号を転送する転送モジュールを含む。
【0013】
本発明の実施例のもう1つの側面によれば、ネットワーク装置の通信方法が提供され、それは、
ネットワーク装置が転送器に前記転送器のビームを指示又は設定するための設定情報を送信し;及び
前記ネットワーク装置が前記転送器を経由して転送される信号を送信し、及び/又は、前記転送器を経由して転送される信号を受信することを含む。
【0014】
本発明の実施例のもう1つの側面によれば、ネットワーク装置が提供され、それは、
転送器に前記転送器のビームを指示又は設定するための設定情報を送信する設定モジュール;及び
前記転送器を経由して転送される信号を送信し、及び/又は、前記転送器を経由して転送される信号を受信する通信モジュールを含む。
【0015】
本発明の実施例のもう1つの側面によれば、第三装置の通信方法が提供され、それは、
第三装置が事前定義のビーム又はネットワーク装置指示又は設定のビームを用いて、ネットワーク装置に転送器を経由して転送される信号を送信し、及び/又は、前記転送器を経由して転送される、前記ネットワーク装置からの信号を受信することを含む。
【0016】
本発明の実施例のもう1つの側面によれば、第三装置が提供され、それは、
事前定義のビーム又はネットワーク装置指示又は設定のビームを用いて、ネットワーク装置に転送器を経由して転送される信号を送信し、及び/又は、前記転送器を経由して転送される、前記ネットワーク装置からの信号を受信する通信モジュールを含む。
【0017】
本発明の実施例のもう1つの側面によれば、通信システムが提供され、それはネットワーク装置を含み、前記通信システムはさらに、
事前定義のビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定のビームを使用して、前記ネットワーク装置からの信号を転送し、及び/又は、事前定義のビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定のビームを使用して前記ネットワーク装置に信号を転送する転送器を含む。
【発明の効果】
【0018】
本発明の実施例の有利な効果は少なくとも次のとおりである。即ち、転送器が事前定義のビーム又はネットワーク装置指示又は設定のビームにより信号を転送することで、より良い信号カバレッジを実現し、周囲の他の装置への干渉をも軽減できるため、ネットワーク全体の伝送効率を向上させることができる。
【0019】
後述の説明及び図面を参照することで、本発明の特定の実施形態を詳しく開示し、本発明の原理を採用し得る態様を示す。なお、本発明の実施形態は、範囲上ではこれらにより限定されない。添付した特許請求の範囲内であれば、本発明の実施形態は、様々な変更、修正及び代替によるものを含んでも良い。
【0020】
また、1つの実施方式について説明した及び/又は示した特徴は、同じ又は類似した方式で1つ又は複数の他の実施形態に用い、他の実施形態における特徴と組み合わせ、又は、他の実施形態における特徴を置換することもできる。
【0021】
なお、「含む/有する」のような用語は、本明細書に使用されるときに、特徴、要素、ステップ、又はアセンブルの存在を指すが、1つ又は複数の他の特徴、要素、ステップ、又はアセンブリの存在又は付加を排除しないということも指す。
【図面の簡単な説明】
【0022】
本発明の1つの図面又は1つの実施形態に記載の要素及び特徴は、1つ又は複数の他の図面又は実施形態に示した要素及び特徴と組み合わせることができる。また、図面では、類似した符号は、幾つの図面における対応する部品を示し、複数の実施形態に用いる対応部品を示すためにも用いられる。
【0023】
含まれている図面は、本発明の実施例への更なる理解を提供するために用いられ、これらの図面は、本明細書の一部を構成し、本発明の実施形態を例示し、文字記載とともに本発明の原理を説明するために用いられる。また、明らかのように、以下に記載される図面は、本発明の幾つかの実施例を示すためのものに過ぎず、当業者は、創造性のある労働をせずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
図1】本発明の実施例の適用シナリオを示す図である。
図2】本発明の実施例における転送器の通信方法を示す図である。
図3】本発明の実施例において転送器が下りリンク信号を転送する一例を示す図である。
図4】本発明の実施例において転送器が上りリンク信号を転送する一例を示す図である。
図5】本発明の実施例において転送器が下りリンク信号を受信する一例を示す図である。
図6】本発明の実施例において転送器が上りリンク信号を送信する一例を示す図である。
図7】本発明の実施例において転送器が下りリンク信号を送信する一例を示す図である。
図8】本発明の実施例において転送器が上りリンク信号を受信する一例を示す図である。
図9】本発明の実施例における信号転送用リソースと信号通信用リソースの多重化の一例を示す図である。
図10】本発明の実施例における信号転送用リソースと信号通信用リソースの多重化のもう1つの例を示す図である。
図11】本発明の実施例における信号転送用リソースと信号通信用リソースの多重化のもう1つの例を示す図である。
図12】本発明の実施例における転送器の一例を示す図である。
図13】本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図である。
図14】本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図である。
図15】本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図である。
図16】本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図である。
図17】本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図である。
図18】本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図である。
図19】本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図である。
図20】本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図である。
図21】本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図である。
図22】本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図である。
図23】本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図である。
図24】本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図である。
図25】本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図である。
図26】本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図である。
図27】本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図である。
図28】本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図である。
図29】本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図である。
図30】本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図である。
図31】本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図である。
図32】本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図である。
図33】本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図である。
図34】本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図である。
図35】本発明の実施例における転送器を示す図である。
図36】本発明の実施例におけるネットワーク装置の通信方法を示す図である。
図37】本発明の実施例におけるネットワーク装置を示す図である。
図38】本発明の実施例における電子装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
添付した図面及び以下の説明を参照することにより、本発明の前述及び他の特徴が明らかになる。なお、明細書及び図面では、本発明の特定の実施形態を開示するが、それは、本発明の原理を採用し得る一部のみの実施形態を示し、理解すべきは、本発明は記載される実施形態に限定されず、即ち、本発明は添付した特許請求の範囲内のすべての変更、変形及び代替によるものも含むということである。
【0025】
本発明の実施例では、用語「通信ネットワーク」又は「無線通信ネットワーク」は、次のような任意の通信規格に準ずるネットワークを指しても良く、例えば、LTE(LTE、Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)、HSPA(High-Speed Packet Access)などである。
【0026】
また、通信システムにおける装置間の通信は、任意の段階の通信プロトコルに従って行われても良く、例えば、次のような通信プロトコルを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、1G(generation)、2G、2.5G、2.75G、3G、4G、4.5G、5G、新無線(NR、New Radio)など、及び/又は、その他の従来の又は将来開発される通信プロトコルである。
【0027】
本発明の実施例では、用語「ネットワーク装置」は、例えば、通信システムにおいて、端末装置を通信ネットワークに接続し、かつ該端末装置にサービスを提供する装置を指す。ネットワーク装置は、次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、基地局(BS、Base Station)、アクセスポイント(AP、AccessPoint)、送受信ポイント(TRP、Transmission Reception Point)、ブロードキャスト送信機、モバイル管理エンティティ(MME、Mobile Management Entity)、ネットワークゲートウェイ、サーバー、無線ネットワーク制御器(RNC、Radio Network Controller)、基地局制御器(BSC、Base Station Controller)などである。
【0028】
そのうち、基地局は、次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、ノードB(NodeB又はNB)、進化ノードB(eNodeB又はeNB)及び5G基地局(gNB)などであり、さらにRRH(Remote Radio Head)、RRU(Remote Radio Unit)、リレー(relay)又は低パワーノード(例えば、femto、picoなど)を含んでも良い。また、用語「基地局」は、それらの一部又はすべての機能を含んでも良く、各基地局は、特定の地理的領域に対して通信カバレッジを提供することができる。用語「セル」が指すのは、基地局及び/又はそのカバーする領域であっても良く、これは、該用語のコンテキストに依存する。
【0029】
本発明の実施例では、用語「ユーザ装置」(UE、User Equipment)又は「端末装置」(TE、Terminal Equipment)は、例えば、ネットワーク装置により通信ネットワークにアクセスし、かつネットワークからのサービスを受ける装置を指す。ユーザ装置は、固定したもの又は移動するものであっても良く、また、移動ステーション(MS、Mobile Station)、端末、加入者ステーション(SS、Subscriber Station)、アクセス端末(AT、AccessTerminal)、ステーションなどとも称される。
【0030】
そのうち、ユーザ装置は、次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、例えば、セルラーフォン(Cellular Phone)、PDA(Personal Digital Assistant)、無線モデム、無線通信装置、携帯装置、マシンタイプ通信装置、ラップトップコンピュータ、コードレス電話機、スマートフォン、スマートウォッチ、デジタルカメラなどである。
【0031】
また、例えば、IoT(Internet of Things)などのシナリオにおいて、ユーザ装置はさらに、監視又は測定を行う機器又は装置であっても良く、例えば、次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、マシンタイプ通信(MTC、Machine Type Communication)端末、車載通信端末、D2D(Device to Device)端末、M2M(Machine to Machine)端末などである。
【0032】
3GPP(登録商標) Release 18(リソース18)の議論では、Smart Repeaterと呼ばれる装置の構想が提案されている。この装置の構想では、Smart Repeaterはネットワーク装置(gNB)と通信を行うことができる。ネットワーク装置はSmart Repeaterに対してある程度の設定を行うことができ、また、これらの設定によって、Smart Repeaterの転送パフォーマンスの最適化、周囲の他の装置への干渉の低減などをも実現できる。
【0033】
図1は本発明の実施例の適用シナリオを示す図である。図1に示すように、説明の便宜のため、1つの5G基地局(gNB)101、1つの転送器(Repeater)102及び1つの端末装置(UE)103を例として説明を行うが、本発明はこれに限られない。図1に示すように、gNB 101は1つの狭いビーム(beam)によって転送器102と通信を行うことができ、また、転送器102は狭いビーム(beam)によってgNB 101とUE 103との間の信号を転送できる。
【0034】
本発明の実施例において、ネットワーク装置と端末装置との間は既存の業務(サービス/トラフィック)又は将来実施可能な業務の伝送を行うことができる。例えば、これらの業務はeMBB、mMTC、URLLC、V2X通信などを含んでも良いが、これらに限定されない。
【0035】
図1では転送器がネットワーク装置と端末装置との間の信号を転送し得ることを例にして説明を行うが、本発明はこれに限られない。例えば、転送器は第二装置として第一装置と第三装置との間で信号転送を行うことができ、また、第一装置及び/又は第三装置と直接通信を行うこともできる。第一装置乃至第三装置は前述のネットワークにおける任意の装置であっても良い。以下の実施例では、第一装置がネットワーク装置、第三装置が端末装置であることを例にとって説明を行う。
【0036】
以下、図面と併せて本発明の実施例における様々な実施方式について説明を行う。なお、これらの実施方式は例示に過ぎず、本発明を限定するものではない。
【0037】
<第一側面の実施例>
本発明の実施例では転送器の通信方法が提供され、転送器側から説明を行う。
【0038】
図2は本発明の実施例における転送器の通信方法を示す図である。図2に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0039】
202:転送器が事前定義の又はネットワーク装置指示又は設定のビームを使用してネットワーク装置からの信号を転送し、及び/又は、転送器が事前定義の又はネットワーク装置指示又は設定のビームを使用してネットワーク装置に信号を転送する。
【0040】
幾つかの実施例において、オプションとして、図2に示すように、該方法はさらに次のようなステップを含み得る。
【0041】
201:転送器はネットワーク装置送信の前記転送器のビームを指示又は設定するための設定情報を受信する。
【0042】
なお、上述の図2は本発明の実施例を例示的に説明するためのものであるが、本発明はこれに限られない。例えば、各操作(ステップ)間の実行順序を適切に調整したり、他の幾つかの操作を増減したりすることができる。当業者は上述の図2の記載に限られずに上述の内容をもとに適切な変形を行うことができる。
【0043】
本発明の実施例において、ビーム(beam)はローブ、参照信号(RS)、伝送設定指示(TCI、transmission configuration indication)、空間領域フィルタ(spatial domain filter)などとして表すことができる。あるいは、ビーム索引(インデックス)、ローブ索引、参照信号索引、伝送設定指示索引、空間領域フィルタ索引などとして表すこともできる。上述の参照信号は例えば、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)、サウンディング参照信号(SRS)、転送器が使用するRS、転送器が送信するRSなどであっても良。また、上述のTCIはTCI状態(state)として表されても良い。
【0044】
本発明の実施例において、転送器はさらに、フォワーダー、RF転送器、中継器、RF中継器;フォワーダーノード、転送器ノード、中継器ノード;スマートフォワーダー、スマート転送器、スマート中継器、スマートフォワーダーノード、スマート転送器ノード、スマート中継器ノードなどとして表すこともできるが、本発明はこれに限られない。
【0045】
本発明の実施例において、ネットワーク装置は端末装置のサービングセルの装置;転送器の所在するセルの装置;転送器のサービングセルの装置;転送器の親ノード(Parent node)などであっても良いが、本発明は該転送器の名前について限定せず、上述の機能を実現できる装置であれば、そのすべては本発明の転送器の範囲に含まれる。
【0046】
本発明の実施例において、事前定義のビーム又はネットワーク装置が転送器のために指示又は設定するビームは転送器の受信ビームであっても良く、例えば、ネットワーク装置からの信号を受信する受信ビーム、又は、端末装置からの信号を受信する受信ビームであり、また、事前定義のビーム又はネットワーク装置が転送器のために指示又は設定するビームは転送器の送信ビームであっても良く、例えば、ネットワーク装置に送信する信号の送信ビーム、又は、端末装置に送信する信号の送信ビームである。
【0047】
ネットワーク装置は転送器のビームを指示又は設定でき、例えば、動的又は半静的に設定でき、また、転送器のビームは事前定義されても良い。よって、転送器のアンテナの方向を動的に調整できない従来のスキームに比べて、本発明の実施例における転送器は事前定義のビーム又はネットワーク装置指示又は設定のビームにより信号を転送することで、より良い信号カバレッジを実現し、周囲の他の装置への干渉をも軽減できるため、ネットワーク全体の伝送効率を向上させることができる。
【0048】
図2の201では、設定情報はネットワーク装置により転送器へ送信されても良く、例えば、MAC(媒体アクセス制御)層シグナリングやRRC(無線リソース制御)シグナリングであっても良いが、本発明はこれに限られない。転送器は該設定情報受信後に、対応する処理、例えば、信号測定や報告、ビーム選択などを行うことができる。ネットワーク装置と転送器との間でインタラクションされる情報は設定情報に限定されず、さらに他の各種の制御情報及び/又はデータ情報を含み得る。
【0049】
以下、便宜のため、ネットワーク装置と転送器との間、又は、第三装置(例えば、端末装置)と転送器との間で通信を行う信号を通信信号(例えば、以下の第五信号及び第六信号、及び、第七信号及び第八信号である)と称する。そのうち、下りリンク通信信号は例えば、第五信号であり、ネットワーク装置が該転送器に対して設定、スケジューリング、指示などを行うために用いられ、転送器は該下りリンク通信信号に対して復号及び/又は復調を行う必要があり;又は、下りリンク通信信号は例えば、第七信号であり、第三装置がチャネル測定又は推定(例えば、参照信号)を行うために用いられ、転送器は該下りリンク通信信号を生成し、又は、転送器が該第三装置に情報又はデータなどを送信するために用いられ、転送器は該下りリンク通信信号に対して符号化及び/又は変調を行う必要がある。
【0050】
上りリンク通信信号は例えば、第六信号であり、転送器がネットワーク装置に対して報告、フィードバックなどを行うために用いられ、転送器は該上りリンク通信信号に対して符号化及び/又は変調を行う必要があり;又は、上りリンク通信信号は例えば、第八信号であり、転送器がチャネル測定又は推定(例えば、参照信号)を行うために用いられ、転送器は該上りリンク通信信号に対して受信などを行う必要があり、又は、第三装置が転送器に情報又はデータなどを送信するために用いられ、転送器は該上りリンク通信信号に対して復号及び/又は復調を行う必要がある。
【0051】
また、転送器を経由して転送される、ネットワーク装置と第三装置との間の信号を転送信号(例えば、以下の第一信号、第二信号、第三信号及び第四信号)と呼び、転送器は転送信号に対してフィルタリング、増幅などの信号処理を行い得るが、復号及び/又は復調を行うことがない。
【0052】
幾つかの実施例において、転送器は事前定義の第一ビーム又はネットワーク装置指示又は設定の第一ビームを用いてネットワーク装置からの第一信号を受信し、転送器は第一信号に対して信号処理を行って第二信号を生成し;及び、転送器は事前定義の第二ビーム又はネットワーク装置指示又は設定の第二ビームを使用して第三装置に第二信号を送信する。
【0053】
図3は本発明の実施例において転送器が下りリンク信号を転送する一例を示す図である。図3に示すように、ネットワーク装置は送信ビームを用いて転送器に第一信号を送信でき、該第一信号は例えば、端末装置をスケジューリングするためのものである。転送器は第一ビーム(例えば、ネットワーク装置により指示又は設定される受信ビームであり、また、例えば、事前定義の受信ビームである)を用いて該第一信号を受信し、そして、該第一信号に対して信号処理(例えば、増幅など)を行った後に第二信号を生成し、転送器は第二ビーム(例えば、ネットワーク装置により指示又は設定される送信ビームであり、また、例えば、事前定義の送信ビームである)を用いて端末装置に該第二信号を送信できる。端末装置は受信ビーム(例えば、ネットワーク装置により指示又は設定され、また、例えば、事前定義される)を用いて該第二信号を受信する。
【0054】
幾つかの実施例において、転送器は事前定義の第三ビーム又はネットワーク装置指示又は設定の第三ビームを用いて第三装置からの第三信号を受信し、転送器は第三信号に対して信号処理を行って第四信号を生成し、及び、転送器は事前定義の第四ビーム又はネットワーク装置指示又は設定の第四ビームを用いてネットワーク装置に第四信号を送信する。
【0055】
図4は本発明の実施例において転送器が上りリンク信号を転送する一例を示す図である。図4に示すように、端末装置は送信ビーム(例えば、ネットワーク装置により指示又は設定され、また、例えば、事前定義される)を用いて第三信号を送信し、該第三信号は例えば、端末装置がネットワーク装置に報告するために用いられる。転送器は第三ビーム(ネットワーク装置により指示又は設定される受信ビームであり、また、例えば、事前定義の結束ビームである)を用いて該第三信号を受信し、そして、該第三信号に対して信号処理(例えば、増幅など)を行った後に第四信号を生成し、転送器は第四ビーム(ネットワーク装置により指示又は設定される送信ビームであり、また、例えば、事前定義される送信ビームである)を用いてネットワーク装置に該第四信号を送信できる。ネットワーク装置は受信ビームを用いて転送器送信の第四信号を受信できる。
【0056】
以上、転送器がネットワーク装置と第三装置(例えば、端末装置)との間の信号(上りリンク転送信号及び下りリンク転送信号を含む)を転送することを例示的に説明しており、以下、転送器とネットワーク装置との間の通信信号(上りリンク通信信号及び下りリンク通信信号を含む)についてさらに説明する。
【0057】
幾つかの実施例において、転送器は事前定義の第五ビーム又はネットワーク装置指示又は設定の第五ビームを用いてネットワーク装置からの第五信号を受信し、及び、転送器は第五信号に対して復調及び/又は復号を行う。
【0058】
図5は本発明の実施例において転送器が下りリンク信号を受信する一例を示す図である。図5に示すように、ネットワーク装置は送信ビームを用いて転送器に第五信号を送信でき、該第五信号は例えば、該転送器をスケジューリング又は設定するためのものである。転送器は第五ビーム(例えば、ネットワーク装置により指示又は設定される受信ビームであり、また、例えば、事前定義される受信ビームである)を使用して該第五信号を受信し、そして、該第五信号に対して復調/復号を行うことで、該第五信号により搬送される内容に基づいて対応する処理を行うことができ、例えば、第五信号により搬送される情報を取得し、及び/又は、第五信号により搬送される参照信号を用いてチャネル推定又はチャネル測定などを行う。
【0059】
幾つかの実施例において、転送器は第六信号を生成し、及び、転送器は事前定義の第六ビーム又はネットワーク装置指示又は設定の第六ビームを用いてネットワーク装置に第六信号を送信する。
【0060】
図6は本発明の実施例において転送器が上りリンク信号を送信する一例を示す図である。図6に示すように、転送器は第六信号を生成(例えば、変調/符号化を含む)し、該第六信号は例えば、転送器がネットワーク装置に測定結果又はフィードバック情報などを報告するために用いられる。転送器は第六ビーム(例えば、ネットワーク装置により指示又は設定される送信ビームであり、また、例えば、事前定義される送信ビームである)を用いてネットワーク装置に該第六信号を送信できる。ネットワーク装置は受信ビームを用いて転送器送信の第六信号を受信でき、そして、該第六信号により搬送される内容に基づいて対応する処理を行うことができる。
【0061】
以下、転送器と第三装置(例えば、端末装置)との間の通信信号(上りリンク通信信号及び下りリンク通信信号を含む)についてさらに説明する。
【0062】
幾つかの実施例において、転送器は第七信号を生成し、及び、転送器は事前定義の第七ビーム又はネットワーク装置指示又は設定の第七ビームを用いて第三装置に第七信号を送信する。
【0063】
図7は本発明の実施例において転送器が下りリンク信号を送信する一例を示す図である。図7に示すように、転送器は第七信号を生成(例えば、変調/符号化、又は、参照信号のシーケンスの生成及び変調を含む)し、該第七信号は例えば、端末装置がチャネル測定又は推定(例えば、参照信号)を行うために用いられ、又は、転送器が該端末装置に情報又はデータなどを送信するために用いられる。転送器は第七ビーム(例えば、ネットワーク装置により指示又は設定される送信ビームであり、また、例えば、事前定義される送信ビームである)を用いて端末装置に該第七信号を送信できる。端末装置は受信ビームを用いて転送器送信の第七信号を受信でき、そして、該第七信号により搬送される内容に基づいて対応する処理を行うことができる。
【0064】
幾つかの実施例において、転送器は事前定義の第八ビーム又はネットワーク装置指示又は設定の第八ビームを用いて第三装置からの第八信号を受信し、及び、転送器は第八信号に対して復調及び/又は復号を行う。
【0065】
図8は本発明の実施例において転送器が上りリンク信号を受信する一例を示す図である。図8に示すように、端末装置は送信ビームを用いて転送器に第八信号を送信でき、該第八信号は例えば、転送器がチャネル測定又は推定(例えば、参照信号)を行うために用いられ、又は、端末装置が転送器に情報又はデータなどを送信するために用いられる。転送器は第八ビーム(例えば、ネットワーク装置により指示又は設定される受信ビームであり、また、例えば、事前定義される受信ビームである)を用いて該第八信号を受信し、そして、該第八信号に対して復調/復号を行うことで、該第八信号により搬送される内容に基づいて対応する処理を行うことができる。
【0066】
図3乃至図8はそれぞれ、転送信号及び通信信号を例示的に説明しているが、本発明はこれらに限られない。転送信号及び通信信号はそれぞれ、独立して伝送されても良く、1つの信号に合併して伝送されても良い。例えば、時分割(TD)、周波数分割(FD)、コード分割(CD)、空間分割などの方式のうちの1つ又は任意の組み合わせを利用しても良いが、本発明はこれに限られない。
【0067】
幾つかの実施例において、ネットワーク装置が転送器に送信する第五信号及びネットワーク装置が転送器を介して第三装置に送信する第一信号はネットワーク装置からの同じ信号に含まれる。
【0068】
例えば、第五信号の時間領域リソースと第一信号の時間領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、第五信号の周波数領域リソースと第一信号の周波数領域リソースは異なり、及び/又は、第五信号のコード領域リソースと第一信号のコード領域リソースは異なる。
【0069】
図9は本発明の実施例における信号転送用リソースと信号通信用リソースの多重化の一例を示す図である。図9に示すように、例えば、第五信号を送信するリソースはリソース1であり、第一信号を送信するリソースはリソース2であり、リソース1とリソース2は時間領域で同じ(例えば、同じスロットの同じシンボルに位置する)であるが、周波数領域で異なる。
【0070】
図10は本発明の実施例における信号転送用リソースと信号通信用リソースの多重化のもう1つの例を示す図である。図10に示すように、例えば、第五信号を送信するリソースはリソース1であり、第一信号を送信するリソースはリソース2であり、リソース1とリソース2は時間領域で部分的に同じ(例えば、一部のシンボルが重畳(オーバーラップ)している)であるが、周波数領域で異なる。
【0071】
また、例えば、第五信号の周波数領域リソースと第一信号の周波数領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、第五信号の時間領域リソースと第一信号の時間領域リソースは異なり、及び/又は、第五信号のコード領域リソースと第一信号のコード領域リソースは異なる。
【0072】
図11は本発明の実施例における信号転送用リソースと信号通信用リソースの多重化のもう1つの例を示す図である。図11に示すように、例えば、第五信号を送信するリソースはリソース1であり、第一信号を送信するリソースはリソース2であり、リソース1とリソース2は周波数領域で部分的に同じ(例えば、一部のサブキャリアが重畳している)であるが、時間領域で異なる。
【0073】
幾つかの実施例において、1つの時間単位内の第五信号と第一信号は直交し、転送器及び/又は端末装置は上述の同じ信号を受信した後に、第五信号と第一信号との間の直交性を用いて該同じ信号から第五信号及び/又は第一信号を得ることができる。
【0074】
例えば、第五信号の時間周波数リソース及び第一信号の時間周波数リソースは1つの時間単位内にあり、前記時間単位は次のようなもののうちの1つであっても良く、即ち、シンボル(symbol)、スロット(slot)、サブフレーム(sub-frame)、ミニスロット(mini-slot)、スロットスケジューリングに基づかない最小スケジューリング単位である。
【0075】
第五信号の時間周波数リソースは第一信号の時間周波数リソースと直交し、及び/又は、第五信号のコード領域リソースは第一信号のコード領域リソースと直交し、及び/又は、第五信号は第一信号と空間領域(spatial domain)で直交するなどである。
【0076】
これにより、ネットワーク装置が転送器に送信する下りリンク通信信号及びネットワーク装置が転送器を経由して第三装置に送信する下りリンク転送信号は同じ信号に含まれ得る。
【0077】
図12は本発明の実施例における転送器の一例を示す図である。図12に示すように、転送器はネットワーク装置送信の第九信号(第一信号及び第五信号を含む)を受信した後に、指示(例えば、PDCCHなど)に基づいて、自分へ送信される第五信号を受信し、そして、少なくとも、転送用の第一信号を信号処理(例えば、第九信号全体を処理しても良い)した後に端末装置に転送できる。端末装置は転送信号を受信した後に、指示(例えば、PDCCHなど)に基づいて、自分へ送信される第二信号を得ることができる。
【0078】
図13は本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図である。図13に示すように、転送器はネットワーク装置送信の第九信号(第一信号及び第五信号を含む)を受信した後に信号処理を行い、その後に、指示(例えば、PDCCHなど)に基づいて、自分へ送信される第五信号を取得し、そして、少なくとも、転送用の第一信号を端末装置に転送できる。端末装置は転送信号受信後に、指示(例えば、PDCCHなど)に基づいて、自分へ送信される第二信号を得ることができる。
【0079】
幾つかの実施例において、転送器がネットワーク装置に送信する第六信号及び転送器がネットワーク装置に転送する第四信号はネットワーク装置に送信する同じ信号に含まれる。
【0080】
例えば、第六信号の時間領域リソースと第四信号の時間領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、第六信号の周波数領域リソースと第四信号の周波数領域リソースは異なり、及び/又は、第六信号のコード領域リソースと第四信号のコード領域リソースは異なる。時間領域リソースが少なくとも部分的に同じである例については図9又は図10を参照可能である。
【0081】
また、例えば、第六信号の周波数領域リソースと第四信号の周波数領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、第六信号の時間領域リソースと第四信号の時間領域リソースは異なり、及び/又は第六信号のコード領域リソースと第四信号のコード領域リソースは異なる。周波数領域リソースが少なくとも部分的に同じである例については図11を参照可能である。
【0082】
幾つかの実施例において、1つの時間単位内の第六信号と第四信号は直交し、ネットワーク装置は上述の同じ信号を受信した後に第六信号と第四信号との間の直交性を用いて、該同じ信号から第六信号及び/又は第四信号を得ることができる。
【0083】
例えば、第六信号の時間周波数リソース及び第四信号の時間周波数リソースは1つの時間単位内にあり、前記時間単位は次のようなもののうちの1つであり、即ち、シンボル、スロット、サブフレーム、ミニスロット、及びスロットスケジューリングに基づかない最小スケジューリング単位である。
【0084】
第六信号の時間周波数リソースは第四信号の時間周波数リソースと直交し、及び/又は、第六信号のコード領域リソースは第四信号のコード領域リソースと直交し、及び/又は、第六信号は第四信号と空間領域(spatial domain)で直交する。
【0085】
これにより、転送器がネットワーク装置に送信する上りリンク通信信号、及び第三装置からの、転送器を介してネットワーク装置に転送される上りリンク転送信号は同じ信号に含まれ得る。
【0086】
図14は本発明の実施例における転送器の一例を示す図である。図14に示すように、転送器は端末装置送信の第三信号を受信した後に信号処理を行って第四信号を生成でき、転送器は自分で第六信号を生成し、そして、第四信号及び第六信号を同じ信号に合併した後にネットワーク装置に送信できる。
【0087】
図15は本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図である。図15に示すように、転送器は端末装置送信の第三信号を受信した後に信号処理を行って第四信号を生成でき、転送器は自ら信号処理を行って第六信号を生成し、そして、第四信号及び第六信号を同じ信号に合併した後にネットワーク装置に送信できる。
【0088】
図12及び図14は転送器の信号合併の1つの実現スキームを例示的に示しており、そのうち、図12では下りリンクのケースが示されており、図14では上りリンクのケースが示されている。図13及び図15は転送器の信号合併のもう1つの実現スキームを例示的に示しており、そのうち、図13では下りリンクのケースが示されており、図15では上りリンクのケースが示されている。図12乃至図15では本発明の実施例における転送器を例示的に説明しているが、本発明はこれらに限られない。
【0089】
また、図14及び図15を例にとり、第三信号はRF信号であっても良く、第六信号はベースバンド信号、中間周波数信号、又はRF信号であっても良い。転送器はベースバンド、RF又は中間周波数で信号処理により第三信号及び第六信号に対して合併を行っても良い。例えば、ベースバンドで合併する場合に、通信モジュールが出力する第六信号はベースバンド信号であっても良く、中間周波数で合併する場合に、第六信号はベースバンド又は中間周波数信号であっても良く、RFで合併する場合に、第六信号はベースバンド、中間周波数又はRF信号であっても良い。
【0090】
幾つかの実施例において、転送器が第三装置に送信する第七信号及びネットワーク装置が転送器を経由して第三装置に送信する第二信号は転送器からの同じ信号に含まれる。
【0091】
例えば、第七信号の時間領域リソースと第二信号の時間領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、第七信号の周波数領域リソースと第二信号の周波数領域リソースは異なり、及び/又は、第七信号のコード領域リソースと第二信号のコード領域リソースは異なる。時間領域リソースが少なくとも部分的に同じである例については図9又は図10を参照可能である。
【0092】
また、例えば、第七信号の周波数領域リソースと第二信号の周波数領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、第七信号の時間領域リソースと第二信号の時間領域リソースは異なり、及び/又は、第七信号のコード領域リソースと第二信号のコード領域リソースは異なる。周波数領域リソースが少なくとも部分的に同じである例については図11を参照可能である。
【0093】
幾つかの実施例において、第七信号の時間周波数リソース及び第二信号の時間周波数リソースは1つの時間単位内にあり、前記時間単位は次のようなもののうちの1つであり、即ち、シンボル、スロット、サブフレーム、ミニスロット、及びスロットスケジューリングに基づかない最小スケジューリング単位である。
【0094】
第七信号の時間周波数リソースと第二信号の時間周波数リソースは直交し、及び/又は、第七信号のコード領域リソースと第二信号のコード領域リソースは直交し、及び/又は、第七信号と第二信号は空間領域(spatial domain)で直交する。
【0095】
幾つかの実施例において、第三装置が転送器に送信する第八信号及び転送器を経由してネットワーク装置に転送される第三信号は転送器に送信する同じ信号に含まれる。
【0096】
例えば、第八信号の時間領域リソースと第三信号の時間領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、第八信号の周波数領域リソースと第三信号の周波数領域リソースは異なり、及び/又は、第八信号のコード領域リソースと第三信号のコード領域リソースは異なる。時間領域リソースが少なくとも部分的に同じである例については照図9又は図10を参照可能である。
【0097】
また、例えば、第八信号の周波数領域リソースと第三信号の周波数領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、第八信号の時間領域リソースと第三信号の時間領域リソースは異なり、及び/又は、第八信号のコード領域リソースと第三信号のコード領域リソースは異なる。周波数領域リソースが少なくとも部分的に同じである例については図11を参照可能である。
【0098】
幾つかの実施例において、第八信号の時間周波数リソース及び第三信号の時間周波数リソースは1つの時間単位内にあり、前記時間単位は次のようなもののうちの1つであり、即ち、シンボル、スロット、サブフレーム、ミニスロット、及びスロットスケジューリングに基づかない最小スケジューリング単位である。
【0099】
第八信号の時間周波数リソースと第三信号の時間周波数リソースは直交し、及び/又は、第八信号のコード領域リソースと第三信号のコード領域リソースは直交し、及び/又は、第八信号と第三信号は空間領域(spatial domain)で直交する。
【0100】
図16は本発明の実施例における転送器の一例を示す図である。図16に示すように、例えば、転送器はネットワーク装置送信の第九信号(第一信号及び第五信号を含む)を受信した後に、指示(例えば、PDCCHなど)に基づいて、自分へ送信される第五信号を取得し、そして、少なくとも、転送用の第一信号を信号処理(例えば、第九信号全体を処理しても良い)した後に端末装置に転送できる。端末装置は転送信号受信後に、指示(例えば、PDCCHなど)に基づいて、自分へ送信される第二信号を得ることができる。
【0101】
図16では下りリンク伝送の1つの場合を例にして説明しているが、他の場合も同様に処理できる。
【0102】
例えば、転送器は端末装置送信の第三信号を受信した後に信号処理を行って第四信号を生成でき、転送器は自分で第六信号を生成し、そして、第四信号及び第六信号を同じ信号に合併した後にネットワーク装置に送信しても良い。
【0103】
また、例えば、転送器はネットワーク装置送信の第一信号を受信した後に信号処理を行って第二信号を生成でき、転送器は自ら第七信号を生成し、そして、第二信号及び第七信号を同じ信号に合併した後に端末装置に送信しても良い。
【0104】
また、例えば、転送器は端末装置送信の第十信号(第三信号及び第八信号を含む)を受信した後に信号処理を行い、指示に基づいて、自分へ送信される第八信号を得ることができ、また、転送用の第三信号を信号処理した後にネットワーク装置に転送できる。
【0105】
図17は本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図である。図17に示すように、例えば、転送器はネットワーク装置送信の第九信号(第一信号及び第五信号を含む)を受信した後に信号処理を行い、指示(例えば、PDCCHなど)に基づいて、自分へ送信される第五信号を得ることができ、少なくとも、転送用の第一信号を信号処理した後に端末装置に転送できる。端末装置は転送信号を受信した後に、指示(例えば、PDCCHなど)に基づいて、自分へ送信される第二信号を得ることができる。
【0106】
図17では下りリンク伝送の1つの場合を例にして説明を行っているが、他の場合も同様に処理できる。
【0107】
例えば、転送器は端末装置送信の第三信号を受信した後に信号処理を行って第四信号を生成でき、転送器は自分で第六信号を生成し、そして、第四信号及び第六信号を同じ信号に合併した後にネットワーク装置に送信できる。
【0108】
また、例えば、転送器はネットワーク装置送信の第一信号を受信した後に信号処理を行って第二信号を生成でき、転送器は自分で第七信号を生成し、そして、第二信号及び第七信号を同じ信号に合併した後に端末装置に送信できる。
【0109】
また、例えば、転送器は端末装置送信の第十信号(第三信号及び第八信号を含む)を受信した後に信号処理を行い、指示に基づいて、自分へ送信される第八信号を取得し、そして、転送用の第三信号を信号処理した後にネットワーク装置に転送できる。
【0110】
以上、信号合併のスキームについて説明しているが、本発明はこれらに限定されず、以下、時分割のスキームについて説明する。時分割のスキームでは、通信信号及び転送信号は時分割多重化(TDM)されても良いが、本発明はこれに限られない。
【0111】
幾つかの実施例において、ネットワーク装置が転送器に送信する第五信号及びネットワーク装置が転送器を介して第三装置に送信する第一信号は異なる時間単位にあり、転送器がネットワーク装置に送信する第六信号及び転送器がネットワーク装置に転送する第四信号は異なる時間単位内にある。
【0112】
例えば、ネットワーク装置が転送器に下りリンク通信信号を送信すること、及び、転送器がネットワーク装置と端末装置との間の下りリンク転送信号を伝送することは時分割であり、即ち、異なる時間に行われる。また、例えば、転送器がネットワーク装置に上りリンク通信信号を送信すること、及び、転送器がネットワーク装置と端末装置との間の上りリンク転送信号を転送することは時分割であり、即ち、異なる時間に行われる。
【0113】
幾つかの実施例において、転送器が第三装置に転送する第二信号及び転送器がネットワーク装置に転送する第三信号は異なる時間単位内にあり、ネットワーク装置が転送器に送信する第五信号及び転送器がネットワーク装置に送信する第六信号は異なる時間単位内にある。
【0114】
例えば、転送器がネットワーク装置と端末装置との間の下りリンク転送信号を転送すること、及び、転送器がネットワーク装置と端末装置との間の上りリンク転送信号を転送することは時分割であり、即ち、異なる時間に行われる。また、例えば、ネットワーク装置から転送器への下りリンク通信信号の送信及び転送器のネットワーク装置への上りリンク通信信号の送信は時分割であり、即ち、異なる時間に行われる。
【0115】
また、例えば、ネットワーク装置から転送器への下りリンク通信信号の送信、転送器によるネットワーク装置と端末装置との間の下りリンク転送信号の転送、転送器のネットワーク装置への上りリンク通信信号の送信、及び転送器によるネットワーク装置と端末装置との間の上りリンク転送信号の転送はすべて時分割であり、即ち、異なる時間に行われる。
【0116】
図18は本発明の実施例における転送器の一例を示す図である。図18に示すように、転送器はネットワーク装置からの信号を端末装置に転送する。即ち、転送器はネットワーク装置からの第一信号を受信し、第一信号を信号処理して第二信号を生成し、そして、第二信号を端末装置に送信する。このときに、転送器は信号の転送を行うが、ネットワーク装置と通信を行わず、第一信号に対して復調/復号を行わない。
【0117】
図19は本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図である。図19に示すように、転送器は端末装置からの信号をネットワーク装置に転送する。即ち、転送器は端末装置からの第三信号を受信し、第三信号を信号処理して第四信号を生成し、そして、第四信号をネットワーク装置に送信する。このときに、転送器は信号の転送を行うが、ネットワーク装置と通信を行わず、第三信号に対して復調/復号を行わない。
【0118】
図20は本発明の実施例における転送器の一例を示す図である。図20に示すように、転送器は信号を転送せず、ネットワーク装置と通信を行う。即ち、転送器はネットワーク装置からの第五信号を受信し、第五信号に対して復調/復号を行う。
【0119】
図21は本発明の実施例における転送器の一例を示す図である。図21に示すように、転送器は信号を転送せず、ネットワーク装置と通信を行う。即ち、転送器は第六信号を生成し、そして、ネットワーク装置に該第六信号を送信する。
【0120】
図18乃至図21では転送器の時分割の1つの実現スキームが例示的に示されており、それぞれ、下りリンク転送信号、上りリンク転送信号、下りリンク通信信号、及び上りリンク通信信号についての時分割の場合が示されている。図18乃至図21では本発明の実施例における転送器のみを例示的に説明しているが、本発明はこれに限られない。
【0121】
例えば、図18乃至図21をもとに、転送器と端末装置との間の通信は、転送器と端末装置との間の転送と時分割されても良く、また、転送器とネットワーク装置との間の通信又は転送と時分割されても良い。
【0122】
幾つかの実施例において、転送器が第三装置に送信する第七信号及びネットワーク装置が転送器を経由して第三装置に送信する第二信号は異なる時間単位内にあり、第三装置が転送器に送信する第八信号及び転送器を介してネットワーク装置に転送される第三信号は異なる時間単位内にある。
【0123】
例えば、転送器が端末装置に転送する第二信号及び転送器がネットワーク装置に転送する第三信号は異なる時間単位内にあり、及び/又は、転送器が端末装置に送信する第七信号及び転送器を経由してネットワーク装置に送信される第八信号は異なる時間単位内にある。
【0124】
幾つかの実施例において、ネットワーク装置が転送器に送信する第五信号及びネットワーク装置が転送器を経由して第三装置に送信する第一信号は第九信号に含まれ、第九信号、転送器がネットワーク装置に送信する第六信号、及び転送器がネットワーク装置に転送する第四信号は異なる時間単位内にある。
【0125】
例えば、ネットワーク装置から転送器への下りリンク通信信号の送信及び転送器によるネットワーク装置と端末装置との間の下りリンク転送信号の転送は同じ信号に含まれ、ネットワーク装置の転送器への該同じ信号の送信、転送器のネットワーク装置への上りリンク通信信号の送信、及び転送器によるネットワーク装置と端末装置との間の上りリンク転送信号の転送は時分割であり、即ち、異なる時間に行われる。また、例えば、転送器によるネットワーク装置と端末装置との間の下りリンク転送信号の転送、及び、転送器によるネットワーク装置と端末装置との間の上りリンク転送信号の転送は時分割であり、即ち、異なる時間に行われる。
【0126】
図22は本発明の実施例における転送器の一例を示す図である。図22に示すように、転送器はネットワーク装置からの第九信号(第一信号及び第五信号を含む)を受信する。転送器は第九信号を処理して第五信号を得る。転送器はさらに、少なくとも、第九信号における第一信号を信号処理(第九信号全体を処理しても良い)して第二信号を生成し、そして、第二信号を端末装置に送信できる。
【0127】
図22では転送器の時分割のもう1つの実現スキームが示されており、下りリンク転送信号及び下りリンク通信信号が同じ信号に含まれる場合が示されており、上りリンク転送信号及び上りリンク通信信号の場合についてはここで説明を省略し、図19及び図21を参照可能である。図22は本発明の実施例における転送器のみを説明しているが、本発明はこれに限定されない。
【0128】
幾つかの実施例において、第三装置が転送器に送信する第八信号及び第三装置が転送器を経由してネットワーク装置に送信する第三信号は第十信号に含まれ、第十信号、転送器が第三装置に送信する第七信号、及び転送器を介して第三装置に転送される第二信号は異なる時間単位内にある。
【0129】
図23は本発明の実施例における転送器の一例を示す図である。図23に示すように、転送器は端末装置からの第十信号(第三信号及び第八信号を含む)を受信する。転送器は第十信号を処理して第八信号を得る。転送器はさらに、少なくとも、第十信号における第三信号を信号処理(第十信号全体を処理しても良い)して第四信号を生成し、そして、第四信号をネットワーク装置に送信できる。
【0130】
図24は本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図である。図24に示すように、転送器はネットワーク装置からの第九信号(第一信号及び第五信号を含む)を受信する。転送器は第九信号を処理して第五信号を得る。転送器は少なくとも、第九信号における第一信号を信号処理して第二信号を生成し、そして、第二信号を端末装置に送信する。
【0131】
図25は本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図である。図25に示すように、転送器は信号を転送せず、ネットワーク装置と通信を行う。即ち、転送器は第六信号を生成し、ネットワーク装置に該第六信号を送信する。
【0132】
図26は本発明の実施例における転送器送信下りリンク信号のもう1つの例を示す図である。図26に示すように、転送器は信号を転送せず、端末装置と通信を行う。即ち、転送器は第七信号を生成し、ネットワーク装置に該第七信号を送信する。
【0133】
図27は本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図である。図27に示すように、転送器は信号を転送せず、端末装置及びネットワーク装置と通信を行う。即ち、転送器は第六信号を生成し、ネットワーク装置に該第六信号を送信し、転送器は第七信号を生成し、ネットワーク装置に該第七信号を送信する。
【0134】
図28は本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図である。図28に示すように、転送器は端末装置からの第十信号(第三信号及び第八信号を含む)を受信する。転送器は第十信号を処理して第八信号を得る。転送器は少なくとも、第十信号における第三信号を信号処理して第四信号を生成し、第四信号をネットワーク装置に送信する。
【0135】
図29は本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図である。図29に示すように、転送器は端末装置からの第三信号を受信する。転送器は第三信号を信号処理して第四信号を生成し、第四信号をネットワーク装置に送信する。
【0136】
以上、時分割のスキームを例示的に説明したが、本発明はこれに限定されず、以下、周波数分割のスキーム(異なる周波数のスキームともいう)についてさらに説明する。そのうち、異なる周波数とは例えば、異なる周波数リソースを使うことを指し、例えば、異なる周波数バンド(Frequency Band / Frequency Range)又は周波数点を使用し、又は、異なるキャリア(Carrier)又は部分帯域幅(BWP)を使用することである。
【0137】
幾つかの実施例において、転送器は第一周波数リソースでネットワーク装置と通信を行い、第二周波数リソースで転送器を経由した転送信号を転送し、第一周波数リソースと第二周波数リソースは周波数領域で重畳しない。
【0138】
例えば、転送器は第一周波数リソースでネットワーク装置送信の第五信号を受信し、第一周波数リソースでネットワーク装置に第六信号を送信する。即ち、ネットワーク装置と転送器との間の通信は或る周波数点又は周波数バンドなど、例えば、FR1を利用する。
【0139】
例えば、転送器は第二周波数リソースで転送用の第一信号を受信し、第二周波数リソースで端末装置に第二信号を転送し、転送器は第二周波数リソースで転送用の第三信号を受信し、第二周波数リソースでネットワーク装置に第四信号を転送する。即ち、ネットワーク装置と端末装置との間の転送はもう1つの周波数点又は周波数バンドなど、例えば、FR2を利用する。
【0140】
図30は本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図であり、転送器の異なる周波数の場合の1つの実現スキームを示している。図30に示すように、転送器の通信モジュール(ネットワーク装置と通信を行う)が使用する周波数リソースは、転送器の転送モジュール(ネットワーク装置と端末装置との間の信号を転送する)が使用する周波数リソースとは異なる。
【0141】
幾つかの実施例において、転送器は第三周波数リソースでネットワーク装置送信の第五信号を受信し、第四周波数リソースでネットワーク装置に第六信号を送信し、第三周波数リソース及び第四周波数リソースは第一周波数リソース内にある。
【0142】
転送器は第二周波数リソースで転送用の第一信号を受信し、第二周波数リソースで第三装置に第二信号を転送し、転送器は第二周波数リソースで転送用の第三信号を受信し、第二周波数リソースでネットワーク装置に第四信号を転送する。
【0143】
例えば、転送器とネットワーク装置との間の通信は周波数分割複信(FDD)されても良い。
【0144】
図31は本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図であり、転送器の異なる周波数の場合のもう1つの実現スキームを示している。図31に示すように、転送器の通信モジュール(ネットワーク装置と通信を行う)が使用する周波数リソース(第一周波数リソース)は転送器の転送モジュール(ネットワーク装置と端末装置との間の信号を伝送)が使用する周波数リソース(第二周波数リソース)とは異なる。また、図31に示すように、転送器の通信モジュールの下りリンク通信に使用される周波数リソース(第三周波数リソース)は転送器の通信モジュールの上りリンク通信に使用される周波数リソース(第四周波数リソース)とは異なる。
【0145】
幾つかの実施例において、転送器は第一周波数リソースでネットワーク装置に第六信号を送信し、第二周波数リソースでネットワーク装置送信の第五信号を受信し、また、第二周波数リソースで転送器を経由した転送信号を転送し、第一周波数リソースと第二周波数リソースは周波数領域で重畳しない。
【0146】
転送器は第二周波数リソースで転送用の第一信号を受信し、第二周波数リソースで第三装置に第二信号を転送し、転送器は第二周波数リソースで転送用の第三信号を受信し、第二周波数リソースでネットワーク装置に第四信号を転送する。
【0147】
例えば、ネットワーク装置と転送器との間の上りリンク通信は或る周波数点又は周波数バンド、例えば、FR1を利用する。ネットワーク装置と端末装置との間の転送、及び、ネットワーク装置と転送器との間の下りリンク通信はもう1つの周波数点又は周波数バンド、例えば、FR2を利用する。
【0148】
図32は本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図であり、転送器の異なる周波数の場合のまたもう1つの実現スキームを示している。図32に示すように、転送器の通信モジュール(ネットワーク装置と通信を行う)の上りリンク伝送に使用される周波数リソースは転送器の転送モジュール(ネットワーク装置と端末装置との間の信号を転送する)及び通信モジュールの下りリンク伝送に使用される周波数リソースとは異なる。
【0149】
図33は本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図であり、転送器の異なる周波数の場合の他の実現スキームを例示的に示されている。図33に示すように、転送器の通信モジュール(ネットワーク装置及び/又は端末装置と通信を行う)が使用する周波数リソースは転送器の転送モジュール(ネットワーク装置と端末装置との間の信号を転送する)が使用する周波数リソースとは異なる。
【0150】
また、図33に示すように、端末装置が転送器に送信する信号及び転送器を介してネットワーク装置に送信される信号は合併でき、転送器と端末装置との間の上りリンク伝送、下りリンク通信伝送、及び下りリンク転送伝送は時分割であっても良い。
【0151】
図34は本発明の実施例における転送器のもう1つの例を示す図であり、転送器の異なる周波数の場合の他の実現スキームを例示的に示している。図34に示すように、転送器の通信モジュール(ネットワーク装置及び/又は端末装置と通信を行う)が使用する周波数リソースは転送器の転送モジュール(ネットワーク装置と端末装置との間の信号を転送する)が使用する周波数リソースとは異なる。
【0152】
また、図34に示すように、転送器が端末装置に送信する信号及び転送器を経由して端末装置に送信される信号は合併でき、端末装置が転送器に送信する信号及び転送器を経由してネットワーク装置に送信される信号は合併でき、転送器と端末装置との間の下りリンク伝送及び上りリンク通信伝送は時分割であっても良い。
【0153】
以上、周波数分割スキームについて例示的に説明しているが、本発明はこれに限られない。
【0154】
また、以上、本発明に係る各ステップ又はプロセスのみを説明しているが、本発明はこれに限られない。本発明の実施例における方法はさらに、他のステップ又はプロセスを含んでも良く、これらのステップ又はプロセスの具体的な内容については関連技術を参照できる。
【0155】
さらに、上述の各実施例は本発明の実施例を例示的に説明するためのものに過ぎず、本発明はこれらに限られず、さらに上述の各実施例をもとに適切な変形を行っても良い。例えば、上述の各実施例を単独で使用しても良く、上述の各実施例のうちの複数を組み合わせて使用しても良い。
【0156】
本発明の実施例により、転送器は事前定義のビーム又はネットワーク装置指示又は設定のビームにより信号を転送することで、より良い信号カバレッジを実現し、周囲の他の装置への干渉をも軽減できるため、ネットワーク全体の伝送効率を向上させることができる。
【0157】
<第二側面の実施例>
本発明の実施例では転送器が提供され、該転送器は例えば、ネットワーク装置又は端末装置であっても良く、ネットワーク装置又は端末装置に設けられる1つ又は複数の部品又はアセンブリであっても良い。
【0158】
図35は本発明の実施例における転送器を示す図である。該転送器が問題を解決する原理は第一側面の実施例における方法と同じであるので、その具体的な実施については第一側面の実施例を参照でき、ここでは内容が同じである重複説明を省略する。
【0159】
図35に示すように、本発明の実施例における転送器3500は転送モジュール3501を含み、それはRF域で転送を行うために用いられる。図35に示すように、転送器3500は通信モジュール3502をさらに含んでも良く、それはネットワーク装置と通信を行うために用いられる。
【0160】
幾つかの実施例において、転送モジュール3501は事前定義のビーム又はネットワーク装置指示又は設定のビームを使用して前記ネットワーク装置からの信号を転送し、及び/又は、事前定義のビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定のビームを使用して前記ネットワーク装置に信号を転送する。
【0161】
幾つかの実施例において、転送モジュール3501は次のようなことを行うために用いられ、即ち、事前定義の第一ビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定の第一ビームを用いて前記ネットワーク装置からの第一信号を受信し;前記第一信号に対して信号処理を行って第二信号を生成し;及び、事前定義の第二ビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定の第二ビームを用いて第三装置に前記第二信号を送信する。
【0162】
幾つかの実施例において、転送モジュール3501は次のようなことを行うために用いられ、即ち、事前定義の第三ビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定の第三ビームを用いて前記第三装置からの第三信号を受信し;前記第三信号に対して信号処理を行って第四信号を生成し;及び、事前定義の第四ビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定の第四ビームを用いて前記ネットワーク装置に前記第四信号を送信する。
【0163】
幾つかの実施例において、通信モジュール3502は前記ネットワーク装置送信の前記転送器のビームを指示又は設定するための設定情報を受信する。
【0164】
幾つかの実施例において、通信モジュール3502は次のようなことを行うために用いられ、即ち、事前定義の第五ビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定の第五ビームを用いて前記ネットワーク装置からの第五信号を受信し;及び、前記第五信号に対して復調及び/又は復号を行う。
【0165】
幾つかの実施例において、通信モジュール3502は次のようなことを行うために用いられ、即ち、第六信号を生成し;及び、事前定義の第六ビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定の第六ビームを用いて前記ネットワーク装置に前記第六信号を送信する。
【0166】
幾つかの実施例において、通信モジュール3502は次のようなことを行うために用いられ、即ち、第七信号を生成し;及び、事前定義の第七ビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定の第七ビームを用いて前記第三装置に前記第七信号を送信する。
【0167】
幾つかの実施例において、通信モジュール3502は次のようなことを行うために用いられ、即ち、事前定義の第八ビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定の第八ビームを用いて前記第三装置からの第八信号を受信し;及び、前記第八信号に対して復調及び/又は復号を行う。
【0168】
幾つかの実施例において、前記ネットワーク装置が前記転送器に送信する第五信号及び前記ネットワーク装置が前記転送器を経由して前記第三装置に送信する第一信号は前記ネットワーク装置からの同じ信号に含まれる。
【0169】
幾つかの実施例において、前記第五信号の時間領域リソースと前記第一信号の時間領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、前記第五信号の周波数領域リソースと前記第一信号の周波数領域リソースは異なり、及び/又は、前記第五信号のコード領域リソースと前記第一信号のコード領域リソースは異なる。
【0170】
幾つかの実施例において、前記第五信号の周波数領域リソースと前記第一信号の周波数領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、前記第五信号の時間領域リソースと前記第一信号の時間領域リソースは異なり、及び/又は、前記第五信号のコード領域リソースと前記第一信号のコード領域リソースは異なる。
【0171】
幾つかの実施例において、前記第五信号の時間周波数リソース及び前記第一信号の時間周波数リソースは1つの時間単位内にあり、前記時間単位は次のようなもののうちの1つであり、即ち、シンボル、スロット、サブフレーム、ミニスロット、及びスロットスケジューリングに基づかない最小スケジューリング単位である。
【0172】
前記第五信号の時間周波数リソースと前記第一信号の時間周波数リソースは直交し、及び/又は、前記第五信号のコード領域リソースと前記第一信号のコード領域リソースは直交し、及び/又は、前記第五信号と前記第一信号は空間領域で直交する。
【0173】
幾つかの実施例において、前記転送器が前記ネットワーク装置に送信する第六信号及び前記転送器が前記ネットワーク装置に転送する第四信号は前記ネットワーク装置に送信する同じ信号に含まれる。
【0174】
幾つかの実施例において、前記第六信号の時間領域リソースと前記第四信号の時間領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、前記第六信号の周波数領域リソースと前記第四信号の周波数領域リソースは異なり、及び/又は、前記第六信号のコード領域リソースと前記第四信号のコード領域リソースは異なる。
【0175】
幾つかの実施例において、前記第六信号の周波数領域リソースと前記第四信号の周波数領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、前記第六信号の時間領域リソースと前記第四信号の時間領域リソースは異なり、及び/又は、前記第六信号のコード領域リソースと前記第四信号のコード領域リソースは異なる。
【0176】
幾つかの実施例において、前記第六信号の時間周波数リソース及び前記第四信号の時間周波数リソースは1つの時間単位内にあり、前記時間単位は次のようなもののうちの1つであり、即ち、シンボル、スロット、サブフレーム、ミニスロット、及びスロットスケジューリングに基づかない最小スケジューリング単位である。
【0177】
前記第六信号の時間周波数リソースと前記第四信号の時間周波数リソースは直交し、及び/又は、前記第六信号のコード領域リソースと前記第四信号のコード領域リソースは直交し、及び/又は、前記第六信号は前記第四信号と空間領域で直交する。
【0178】
幾つかの実施例において、前記ネットワーク装置が前記転送器に送信する第五信号及び前記ネットワーク装置が前記転送器を経由して前記第三装置に送信する第一信号は異なる時間単位内にあり、前記転送器が前記ネットワーク装置に送信する第六信号及び前記転送器が前記ネットワーク装置に転送する第四信号は異なる時間単位内にある。
【0179】
幾つかの実施例において、前記転送器が前記第三装置に転送する第二信号及び前記転送器が前記ネットワーク装置に転送する第三信号は異なる時間単位内にあり、前記ネットワーク装置が前記転送器に送信する第五信号及び前記転送器が前記ネットワーク装置に送信する第六信号は異なる時間単位内にある。
【0180】
幾つかの実施例において、前記ネットワーク装置が前記転送器に送信する第五信号及び前記ネットワーク装置が前記転送器を経由して前記第三装置に送信する第一信号は第九信号に含まれ、前記第九信号、前記転送器が前記ネットワーク装置に送信する第六信号、及び前記転送器が前記ネットワーク装置に転送する第四信号は異なる時間単位内にある。
【0181】
幾つかの実施例において、前記転送器は第一周波数リソースで前記ネットワーク装置と通信を行い、第二周波数リソースで前記転送器を経由した転送信号を転送し、前記第一周波数リソースは前記第二周波数リソースと周波数領域で重畳しない。
【0182】
幾つかの実施例において、前記転送器は前記第一周波数リソースで前記ネットワーク装置送信の第五信号を受信し、また、前記第一周波数リソースで前記ネットワーク装置に第六信号を送信し、又は、前記転送器は第三周波数リソースで前記ネットワーク装置送信の第五信号を受信し、また、第四周波数リソースで前記ネットワーク装置に第六信号を送信し、前記第三周波数リソース及び前記第四周波数リソースは前記第一周波数リソース内にある。
【0183】
幾つかの実施例において、前記転送器は前記第二周波数リソースで転送用の第一信号を受信し、また、前記第二周波数リソースで前記第三装置に第二信号を転送し、前記転送器は前記第二周波数リソースで転送用の第三信号を受信し、また、前記第二周波数リソースで前記ネットワーク装置に第四信号を転送する。
【0184】
幾つかの実施例において、前記転送器は第一周波数リソースで前記ネットワーク装置に第六信号を送信し、第二周波数リソースで前記ネットワーク装置送信の第五信号を受信し、また、前記第二周波数リソースで前記転送器を介した転送信号を転送し、前記第一周波数リソースは前記第二周波数リソースと周波数領域で重畳しない。
【0185】
幾つかの実施例において、前記転送器は前記第二周波数リソースで転送用の第一信号を受信し、また、前記第二周波数リソースで前記第三装置に第二信号を転送し、前記転送器は前記第二周波数リソースで転送用の第三信号を受信し、また、前記第二周波数リソースで前記ネットワーク装置に第四信号を転送する。
【0186】
幾つかの実施例において、前記転送器が前記第三装置に送信する第七信号及び前記ネットワーク装置が前記転送器を経由して前記第三装置に送信する第二信号は前記転送器からの同じ信号に含まれる。
【0187】
幾つかの実施例において、前記第七信号の時間領域リソースと前記第二信号の時間領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、前記第七信号の周波数領域リソースは前記第二信号の周波数領域リソースとは異なり、及び/又は、前記第七信号のコード領域リソースは前記第二信号のコード領域リソースとは異なる。
【0188】
幾つかの実施例において、前記第七信号の周波数領域リソースと前記第二信号の周波数領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、前記第七信号の時間領域リソースは前記第二信号の時間領域リソースとは異なり、及び/又は、前記第七信号のコード領域リソースは前記第二信号のコード領域リソースとは異なる。
【0189】
幾つかの実施例において、前記第七信号の時間周波数リソース及び前記第二信号の時間周波数リソースは1つの時間単位内にあり、前記時間単位は次のようなもののうちの1つであり、即ち、シンボル、スロット、サブフレーム、ミニスロット、及びスロットスケジューリングに基づかない最小スケジューリング単位である。
【0190】
前記第七信号の時間周波数リソースは前記第二信号の時間周波数リソースと直交し、及び/又は、前記第七信号のコード領域リソースは前記第二信号のコード領域リソースと直交し、及び/又は、前記第七信号は前記第二信号と空間領域(spatial domain)で直交する。
【0191】
幾つかの実施例において、前記第三装置が前記転送器に送信する第八信号及び前記転送器を経由して前記ネットワーク装置に転送される第三信号は前記転送器に送信する同じ信号に含まれる。
【0192】
幾つかの実施例において、前記第八信号の時間領域リソースと前記第三信号の時間領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、前記第八信号の周波数領域リソースと前記第三信号の周波数領域リソースは異なり、及び/又は、前記第八信号のコード領域リソースと前記第三信号のコード領域リソースは異なる。
【0193】
幾つかの実施例において、前記第八信号の周波数領域リソースと前記第三信号の周波数領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、前記第八信号の時間領域リソースは前記第三信号の時間領域リソースとは異なり、及び/又は、前記第八信号のコード領域リソースと前記第三信号のコード領域リソースは異なる。
【0194】
幾つかの実施例において、前記第八信号の時間周波数リソース及び前記第三信号の時間周波数リソースは1つの時間単位内にあり、前記時間単位は次のようなもののうちの1つであり、即ち、シンボル、スロット、サブフレーム、ミニスロット、及びスロットスケジューリングに基づかない最小スケジューリング単位である。
【0195】
前記第八信号の時間周波数リソースは前記第三信号の時間周波数リソースと直交し、及び/又は、前記第八信号のコード領域リソースは前記第三信号のコード領域リソースと直交し、及び/又は、前記第八信号は前記第三信号と空間領域(spatial domain)で直交する。
【0196】
幾つかの実施例において、前記転送器が前記第三装置に送信する第七信号及び前記ネットワーク装置が前記転送器を経由して前記第三装置に送信する第二信号は異なる時間単位内にあり、前記第三装置が前記転送器に送信する第八信号及び前記転送器を経由して前記ネットワーク装置に転送される第三信号は異なる時間単位内にある。
【0197】
幾つかの実施例において、前記転送器が前記第三装置に転送する第二信号及び前記転送器が前記ネットワーク装置に転送する第三信号は異なる時間単位内にあり、前記転送器が前記第三装置に送信する第七信号及び前記転送器を経由して前記ネットワーク装置に送信される第八信号は異なる時間単位内にある。
【0198】
幾つかの実施例において、前記第三装置が前記転送器に送信する第八信号及び前記第三装置が前記転送器を経由して前記ネットワーク装置に送信する第三信号は第十信号に含まれ、前記第十信号、前記転送器が前記第三装置に送信する第七信号、及び前記転送器を経由して前記第三装置に転送される第二信号は異なる時間単位内にある。
【0199】
なお、以上、本発明に係る各部品又はモジュールのみを説明しているが、本発明はこれに限られない。本発明の実施例における転送器3500はさらに、他の部品又はモジュールを含んでも良く、これらの部品又はモジュールの具体的な内容については関連技術を参照できる。
【0200】
また、便宜のため、図35では各部品又はモジュール間の接続関係又は信号方向のみが示されているが、当業者が理解できるように、バス接続などの様々な関連技術を採用しても良い。上述の各部品又はモジュールは例えば、処理器、記憶器、送信機、受信機などのハードウェアにより実現され得るが、本発明の実施はこれらに限定されない。
【0201】
上述の各実施例は本発明の実施例を例示的に説明するためのものであるが、本発明はこれらに限定されず、さらに上述の各実施例をもとに適切な変形を行っても良い。例えば、上述の各実施例を単独で使用しても良く、上述の各実施例のうちの複数を組み合わせて使用しても良い。
【0202】
本発明の実施例により、転送器は事前定義のビーム又はネットワーク装置指示又は設定のビームにより信号を転送することで、より良い信号カバレッジを実現し、周囲の他の装置への干渉をも軽減できるため、ネットワーク全体の伝送効率を向上させることができる。
【0203】
<第三側面の実施例>
本発明の実施例ではネットワーク装置の通信方法が提供され、ネットワーク装置側から説明を行う。なお、ここでは第一側面の実施例と同じ内容の記載を省略する。
【0204】
図36は本発明の実施例におけるネットワーク装置の通信方法を示す図であり、図36に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0205】
3601:ネットワーク装置が転送器に前記転送器のビームを指示又は設定するための設定情報を送信し;及び
3602:ネットワーク装置が前記転送器を経由して転送される信号を送信し、及び/又は、前記転送器を経由して転送される信号を受信する。
【0206】
なお、上述の図36は本発明の実施例を例示的に説明するためのものであるが、本発明はこれに限られない。例えば、各操作(ステップ)間の実行順序を適切に調整したり、他の幾つかの操作を増減したりすることができる。当業者は上述の図36の記載に限られずに上述の内容をもとに適切な変形を行うことができる。
【0207】
幾つかの実施例において、ネットワーク装置が転送器を経由して第三装置に転送される信号を送信することは、ネットワーク装置が転送器に第一信号を送信し、そのうち、前記転送器は事前定義の第一ビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定の第一ビームを用いて前記ネットワーク装置からの第一信号を受信し;前記第一信号に対して信号処理を行って第二信号を生成し;及び、事前定義の第二ビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定の第二ビームを用いて前記第三装置に前記第二信号を送信することを含む。
【0208】
幾つかの実施例において、ネットワーク装置が転送器を経由して転送される、第三装置からの信号を受信することは、ネットワーク装置が転送器送信の第四信号を受信し、そのうち、前記転送器は事前定義の第三ビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定の第三ビームを用いて前記第三装置からの第三信号を受信し;前記第三信号に対して信号処理を行って第四信号を生成し;及び、事前定義の第四ビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定の第四ビームを用いて前記ネットワーク装置に前記第四信号を送信することを含む。
【0209】
幾つかの実施例において、ネットワーク装置は転送器に第五信号を送信し、そのうち、前記転送器は事前定義の第五ビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定の第五ビームを用いて前記ネットワーク装置からの第五信号を受信し;及び、前記第五信号に対して復調及び/又は復号を行う。
【0210】
幾つかの実施例において、ネットワーク装置は転送器送信の第六信号を受信し、そのうち、前記転送器は第六信号を生成し;及び、事前定義の第六ビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定の第六ビームを用いて前記ネットワーク装置に前記第六信号を送信する。
【0211】
幾つかの実施例において、前記ネットワーク装置が前記転送器に送信する第五信号及び前記ネットワーク装置が前記転送器を経由して前記第三装置に送信する第一信号は前記ネットワーク装置からの同じ信号に含まれる。
【0212】
幾つかの実施例において、前記第五信号の時間領域リソースと前記第一信号の時間領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、前記第五信号の周波数領域リソースと前記第一信号の周波数領域リソースは異なり、及び/又は、前記第五信号のコード領域リソースと前記第一信号のコード領域リソースは異なる。
【0213】
幾つかの実施例において、前記第五信号の周波数領域リソースと前記第一信号の周波数領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、前記第五信号の時間領域リソースと前記第一信号の時間領域リソースは異なり、及び/又は、前記第五信号のコード領域リソースと前記第一信号のコード領域リソースは異なる。
【0214】
幾つかの実施例において、前記第五信号の時間周波数リソース及び前記第一信号の時間周波数リソースは1つの時間単位内にあり、前記時間単位は次のようなもののうちの1つであり、即ち、シンボル、スロット、サブフレーム、ミニスロット、及びスロットスケジューリングに基づかない最小スケジューリング単位である。
【0215】
前記第五信号の時間周波数リソースと前記第一信号の時間周波数リソースは直交し、及び/又は、前記第五信号のコード領域リソースと前記第一信号のコード領域リソースは直交し、及び/又は、前記第五信号と前記第一信号は空間領域(spatial domain)で直交する。
【0216】
幾つかの実施例において、前記転送器が前記ネットワーク装置に送信する第六信号及び前記転送器が前記ネットワーク装置に転送する第四信号は前記ネットワーク装置に送信する同じ信号に含まれる。
【0217】
幾つかの実施例において、前記第六信号の時間領域リソースと前記第四信号の時間領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、前記第六信号の周波数領域リソースと前記第四信号の周波数領域リソースは異なり、及び/又は、前記第六信号のコード領域リソースと前記第四信号のコード領域リソースは異なる。
【0218】
幾つかの実施例において、前記第六信号の周波数領域リソースと前記第四信号の周波数領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、前記第六信号の時間領域リソースと前記第四信号の時間領域リソースは異なり、及び/又は、前記第六信号のコード領域リソースと前記第四信号のコード領域リソースは異なる。
【0219】
幾つかの実施例において、前記第六信号の時間周波数リソース及び前記第四信号の時間周波数リソースは1つの時間単位内にあり、前記時間単位は次のようなもののうちの1つであり、即ち、シンボル、スロット、サブフレーム、ミニスロット、及びスロットスケジューリングに基づかない最小スケジューリング単位である。
【0220】
前記第六信号の時間周波数リソースと前記第四信号の時間周波数リソースは直交し、及び/又は、前記第六信号のコード領域リソースと前記第四信号のコード領域リソースは直交し、及び/又は、前記第六信号と前記第四信号は空間領域(spatial domain)で直交する。
【0221】
幾つかの実施例において、前記ネットワーク装置が前記転送器に送信する第五信号及び前記ネットワーク装置が前記転送器を経由して前記第三装置に送信する第一信号は異なる時間単位内にあり、前記転送器が前記ネットワーク装置に送信する第六信号及び前記転送器が前記ネットワーク装置に転送する第四信号は異なる時間単位内にある。
【0222】
幾つかの実施例において、前記転送器が前記第三装置に転送する第二信号及び前記転送器が前記ネットワーク装置に転送する第三信号は異なる時間単位内にあり、前記ネットワーク装置が前記転送器に送信する第五信号及び前記転送器が前記ネットワーク装置に送信する第六信号は異なる時間単位内にある。
【0223】
幾つかの実施例において、前記ネットワーク装置が前記転送器に送信する第五信号及び前記ネットワーク装置が前記転送器を経由して前記第三装置に送信する第一信号は第九信号に含まれ、前記第九信号、前記転送器が前記ネットワーク装置に送信する第六信号、及び前記転送器が前記ネットワーク装置に転送する第四信号は異なる時間単位内にある。
【0224】
幾つかの実施例において、前記転送器は第一周波数リソースで前記ネットワーク装置と通信を行い、第二周波数リソースで前記転送器を経由した転送信号を転送し、前記第一周波数リソースは前記第二周波数リソースと周波数領域で重畳しない。
【0225】
幾つかの実施例において、前記転送器は前記第一周波数リソースで前記ネットワーク装置送信の第五信号を受信し、また、前記第一周波数リソースで前記ネットワーク装置に第六信号を送信し、前記転送器は前記第二周波数リソースで転送用の第一信号を受信し、また、前記第二周波数リソースで前記第三装置に第二信号を転送し、前記転送器は前記第二周波数リソースで転送用の第三信号を受信し、また、前記第二周波数リソースで前記ネットワーク装置に第四信号を転送する。
【0226】
幾つかの実施例において、前記転送器は第三周波数リソースで前記ネットワーク装置送信の第五信号を受信し、また、第四周波数リソースで前記ネットワーク装置に第六信号を送信し、前記第三周波数リソース及び前記第四周波数リソースは前記第一周波数リソース内にあり、前記転送器は前記第二周波数リソースで転送用の第一信号を受信し、また、前記第二周波数リソースで前記第三装置に第二信号を転送し、前記転送器は前記第二周波数リソースで転送用の第三信号を受信し、また、前記第二周波数リソースで前記ネットワーク装置に第四信号を転送する。
【0227】
幾つかの実施例において、前記転送器は第一周波数リソースで前記ネットワーク装置に第六信号を送信し、第二周波数リソースで前記ネットワーク装置送信の第五信号を受信し、また、前記第二周波数リソースで前記転送器を介した転送信号を転送し、前記第一周波数リソースは前記第二周波数リソースと周波数領域で重畳しない。
【0228】
幾つかの実施例において、前記転送器は前記第二周波数リソースで転送用の第一信号を受信し、また、前記第二周波数リソースで前記第三装置に第二信号を転送し、前記転送器は前記第二周波数リソースで転送用の第三信号を受信し、また、前記第二周波数リソースで前記ネットワーク装置に第四信号を転送する。
【0229】
以上、本発明に係る各ステップ又はプロセスを説明しているが、本発明はこれに限られない。本発明の実施例における方法はさらに、他のステップ又はプロセスを含んでも良く、これらのステップ又はプロセスの具体的内容については関連技術を参照できる。
【0230】
上述の各実施例は本発明の実施例を例示的に説明するためのものであるが、本発明はこれらに限定されず、さらに上述の各実施例をもとに適切な変形を行っても良い。例えば、上述の各実施例を単独で使用しても良く、上述の各実施例のうちの複数を組み合わせて使用しても良い。
【0231】
本発明の実施例により、ネットワーク装置が転送器にビームを指示又は設定し、これによって、転送器は事前定義のビーム又はネットワーク装置指示又は設定のビームにより信号を転送することで、より良い信号カバレッジを実現し、周囲の他の装置への干渉をも軽減できるため、ネットワーク全体の伝送効率を向上させることができる。
【0232】
<第四側面の実施例>
本発明の実施例では、ネットワーク装置が提供される。
【0233】
図37は本発明の実施例におけるネットワーク装置を示す図である。該ネットワーク装置が問題を解決する原理は第三側面の実施例における方法と同じであるから、その具体的な実施については第一、第三側面の実施例を参照でき、内容が同じ重複説明は省略される。
【0234】
図37に示すように、本発明の実施例におけるネットワーク装置3700は以下のものを含む。
【0235】
設定モジュール3701:転送器に前記転送器のビームを指示又は設定するための設定情報を送信し;及び
通信モジュール3702:前記転送器を経由して転送される信号を送信し、及び/又は、前記転送器を経由して転送される信号を受信する。
【0236】
なお、以上、本発明に係る各部品又はモジュールのみを説明しているが、本発明はこれに限られない。本発明の実施例におけるネットワーク装置3700はさらに、他の部品又はモジュールを含んでも良く、これらの部品又はモジュールの具体的な内容については関連技術を参照できる。
【0237】
また、便宜のため、図37では各部品又はモジュール間の接続関係又は信号方向のみが示されている、しかし、当業者が理解できるように、バス接続などの様々な関連技術を採用しても良い。上述の各部品又はモジュールは例えば、処理器、記憶器、送信機、受信機などのハードウェアにより実現され得るが、本発明の実施はこれらに限定されない。
【0238】
上述の各実施例は本発明の実施例を例示的に説明するためのものであるが、本発明はこれらに限定されず、さらに上述の各実施例をもとに適切な変形を行っても良い。例えば、上述の各実施例を単独で使用しても良く、上述の各実施例のうちの複数を組み合わせて使用しても良い。
【0239】
本発明の実施例により、ネットワーク装置が転送器にビームを指示又は設定し、これによって、転送器が事前定義のビーム又はネットワーク装置指示又は設定のビームにより信号を転送することで、より良い信号カバレッジを実現し、周囲の他の装置への干渉をも軽減できるため、ネットワーク全体の伝送効率を向上させることができる。
【0240】
<第五側面の実施例>
本発明の実施例では第三装置の通信方法が提供され、第三装置側から説明を行う。なお、ここでは第一側面の実施例と同じ内容の記載を省略する。
【0241】
幾つかの実施例において、第三装置が事前定義のビーム又はネットワーク装置指示又は設定のビームを用いて、ネットワーク装置に転送器を経由して転送される信号を送信し、及び/又は、前記転送器を経由して転送される前記ネットワーク装置からの信号を受信する。
【0242】
幾つかの実施例において、前記第三装置は前記転送器が生成及び送信する第七信号を受信し、そのうち、前記転送器は事前定義の第七ビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定の第七ビームを用いて前記第三装置に前記第七信号を送信する。
【0243】
幾つかの実施例において、前記第三装置は第八信号を生成及び送信し、そのうち、前記転送器は事前定義の第八ビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定の第八ビームを用いて前記第三装置からの第八信号を受信し、また、前記第八信号に対して復調及び/又は復号を行う。
【0244】
幾つかの実施例において、前記転送器が前記第三装置に送信する第七信号及び前記ネットワーク装置が前記転送器を経由して前記第三装置に送信する第二信号は前記転送器からの同じ信号に含まれる。
【0245】
幾つかの実施例において、前記第七信号の時間領域リソースと前記第二信号の時間領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、前記第七信号の周波数領域リソースは前記第二信号の周波数領域リソースとは異なり、及び/又は、前記第七信号のコード領域リソースは前記第二信号のコード領域リソースとは異なる。
【0246】
幾つかの実施例において、前記第七信号の周波数領域リソースと前記第二信号の周波数領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、前記第七信号の時間領域リソースは前記第二信号の時間領域リソースとは異なり、及び/又は、前記第七信号のコード領域リソースは前記第二信号のコード領域リソースとは異なる。
【0247】
幾つかの実施例において、前記第七信号の時間周波数リソース及び前記第二信号の時間周波数リソースは1つの時間単位内にあり、前記時間単位は次のようなもののうちの1つであり、即ち、シンボル、スロット、サブフレーム、ミニスロット、及びスロットスケジューリングに基づかない最小スケジューリング単位である。
【0248】
前記第七信号の時間周波数リソースは前記第二信号の時間周波数リソースと直交し、及び/又は、前記第七信号のコード領域リソースは前記第二信号のコード領域リソースと直交し、及び/又は、前記第七信号は前記第二信号と空間領域(spatial domain)で直交する。
【0249】
幾つかの実施例において、前記第三装置が前記転送器に送信する第八信号及び前記転送器を経由して前記ネットワーク装置に転送される第三信号は前記転送器に送信する同じ信号に含まれる。
【0250】
幾つかの実施例において、前記第八信号の時間領域リソースと前記第三信号の時間領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、前記第八信号の周波数領域リソースと前記第三信号の周波数領域リソースは異なり、及び/又は、前記第八信号のコード領域リソースと前記第三信号のコード領域リソースは異なる。
【0251】
幾つかの実施例において、前記第八信号の周波数領域リソースと前記第三信号の周波数領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、前記第八信号の時間領域リソースは前記第三信号の時間領域リソースとは異なり、及び/又は、前記第八信号のコード領域リソースと前記第三信号のコード領域リソースは異なる。
【0252】
幾つかの実施例において、前記第八信号の時間周波数リソース及び前記第三信号の時間周波数リソースは1つの時間単位内にあり、前記時間単位は次のようなもののうちの1つであり、即ち、シンボル、スロット、サブフレーム、ミニスロット、及びスロットスケジューリングに基づかない最小スケジューリング単位である。
【0253】
前記第八信号の時間周波数リソースは前記第三信号の時間周波数リソースと直交し、及び/又は、前記第八信号のコード領域リソースは前記第三信号のコード領域リソースと直交し、及び/又は、前記第八信号は前記第三信号と空間領域(spatial domain)で直交する。
【0254】
幾つかの実施例において、前記転送器が前記第三装置に送信する第七信号及び前記ネットワーク装置が前記転送器を経由して前記第三装置に送信する第二信号は異なる時間単位内にあり、前記第三装置が前記転送器に送信する第八信号及び前記転送器を経由して前記ネットワーク装置に転送される第三信号は異なる時間単位内にある。
【0255】
幾つかの実施例において、前記転送器が前記第三装置に転送する第二信号及び前記転送器が前記ネットワーク装置に転送する第三信号は異なる時間単位内にあり、前記転送器が前記第三装置に送信する第七信号及び前記転送器を経由して前記ネットワーク装置に送信される第八信号は異なる時間単位内にある。
【0256】
幾つかの実施例において、前記第三装置が前記転送器に送信する第八信号及び前記第三装置が前記転送器を経由して前記ネットワーク装置に送信する第三信号は第十信号に含まれ、前記第十信号、前記転送器が前記第三装置に送信する第七信号、及び前記転送器を経由して前記第三装置に転送される第二信号は異なる時間単位内にある。
【0257】
以上、本発明に係る各ステップ又はプロセスを説明しているが、本発明はこれに限られない。本発明の実施例における方法はさらに、他のステップ又はプロセスを含んでも良く、これらのステップ又はプロセスの具体的内容については関連技術を参照できる。
【0258】
上述の各実施例は本発明の実施例を例示的に説明するためのものであるが、本発明はこれらに限定されず、さらに上述の各実施例をもとに適切な変形を行っても良い。例えば、上述の各実施例を単独で使用しても良く、上述の各実施例のうちの複数を組み合わせて使用しても良い。
【0259】
本発明の実施例により、ネットワーク装置が転送器にビームを指示又は設定し、これによって、転送器が事前定義のビーム又はネットワーク装置指示又は設定のビームにより信号を転送することで、より良い信号カバレッジを実現し、周囲の他の装置への干渉をも軽減できるため、ネットワーク全体の伝送効率を向上させることができる。
【0260】
<第六側面の実施例>
本発明の実施例では通信システムが提供され、図1は本発明の実施例における通信システムを示す図である。図1に示すように、該通信システム100はネットワーク装置101、転送器102及び端末装置103を含む。便宜のため、図1では1つのネットワーク装置、1つの転送器及び1つの端末装置を例にして説明を行うが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0261】
本発明の実施例において、ネットワーク装置101と端末装置103との間は既存の業務又は将来実施可能な業務の伝送を行うことができる。例えば、これらの業務はeMBB、mMTC、URLLC、V2X通信などを含むが、これらに限定されない。転送器102は第一側面の実施例に記載の通信方法を行うように構成され、ネットワーク装置101は第三側面の実施例に記載の通信方法を行うように構成され、端末装置102は第五側面の実施例に記載の通信方法を行うように構成され、その内容はここに合併され、ここではその詳しい説明を省略する。
【0262】
本発明の実施例では電子装置がさらに提供される。該電子装置は転送器であっても良く、ネットワーク装置であっても良く、また、第三装置(例えば、端末装置)であっても良い。
【0263】
図38は本発明の実施例における電子装置の構成図である。図38に示すように、電子装置3800は処理器3810(例えば、中央処理器CPU)及び記憶器3820を含んでも良く、記憶器3820は処理器3810に接続される。そのうち、該記憶器3820は各種のデータを記憶でき、また、情報処理用のプログラム3830をも記憶でき、さらに、処理器3810の制御下で該プログラム3830を実行できる。
【0264】
例えば、処理器3810はプログラムを実行して第一側面の実施例に記載の通信方法を実現するように構成され得る。例えば、処理器3810は次のような制御を行うように構成されても良く、即ち、事前定義のビーム又はネットワーク装置指示又は設定のビームを使用して前記ネットワーク装置からの信号を転送し、及び/又は、事前定義のビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定のビームを使用して前記ネットワーク装置に信号を転送する。
【0265】
また、例えば、処理器3810はプログラムを実行して第三側面の実施例に記載の通信方法を実現するように構成され得る。例えば、処理器3810は次のような制御を行うように構成されても良く、即ち、転送器に前記転送器のビームを指示又は設定するための設定情報を送信し;及び、前記転送器を経由して転送される信号を送信し、及び/又は、前記転送器を経由して転送される信号を受信する。
【0266】
また、例えば、処理器3810はプログラムを実行して第五側面の実施例に記載の通信方法を実現するように構成される。例えば、処理器3810は次のような制御を行うように構成されても良く、即ち、事前定義のビーム又はネットワーク装置指示又は設定のビームを使用してネットワーク装置に転送器を経由して転送される信号を送信し、及び/又は、前記転送器を経由して転送される前記ネットワーク装置からの信号を受信する。
【0267】
また、図38に示すように、電子装置3800はさらに、送受信機(送受信器)3840、アンテナ3850などを含んでも良く、そのうち、これらの部品の機能は従来技術と同様であり、ここではその詳しい説明を省略する。なお、電子装置3800は図38に示すすべての部品を含む必要がない。また、電子装置3800はさらに、図38に無い部品を含んでも良く、これについては従来技術を参照できる。
【0268】
本発明の実施例ではコンピュータ可読プログラムがさらに提供され、そのうち、転送器で前記プログラムを実行するときに、前記プログラムはコンピュータに、前記転送器で第一側面の実施例に記載の通信方法を実行させる。
【0269】
本発明の実施例ではコンピュータ可読プログラムを記憶した記憶媒体がさらに提供され、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムはコンピュータに、転送器で第一側面の実施例に記載の通信方法を実行させる。
【0270】
本発明の実施例ではコンピュータ可読プログラムがさらに提供され、そのうち、ネットワーク装置で前記プログラムを実行するときに、前記プログラムはコンピュータに、前記ネットワーク装置で第三側面の実施例に記載の通信方法を実行させる。
【0271】
本発明の実施例ではコンピュータ可読プログラムを記憶した記憶媒体がさらに提供され、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムはコンピュータに、ネットワーク装置で第三側面の実施例に記載の通信方法を実行させる。
【0272】
本発明の実施例ではコンピュータ可読プログラムがさらに提供され、そのうち、第三装置で前記プログラムを実行するときに、前記プログラムはコンピュータに、第三装置で第五側面の実施例に記載の通信方法を実行させる。
【0273】
本発明の実施例ではコンピュータ可読プログラムを記憶した記憶媒体がさらに提供され、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムはコンピュータに、第三装置で第五側面の実施例に記載の通信方法を実行させる。
【0274】
また、上述の装置及び方法は、ソフトウェア又はハードウェアにより実現されても良く、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実現されても良い。本発明はさらに、下記のようなコンピュータ読み取り可能なプログラムに関し、即ち、該プログラムは、ロジック部品により実行されるときに、該ロジック部品に上述の装置又は構成部品を実現させ、又は、該ロジック部品に上述の各種の方法又はステップを実現させる。ロジック部品は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)、マイクロプロセッサ、コンピュータに用いる処理器などであっても良い。本発明は、さらに、上述のプログラムを記憶した記憶媒体、例えば、ハードディスク、磁気ディスク、光ハードディスク、DVD、フラッシュメモリなどにも関する。
【0275】
さらに、図面に記載の機能ブロックのうちの1つ又は複数の組み合わせ及び/又は機能ブロックの1つ又は複数の組み合わせは、本明細書に記載の機能を実行するための汎用処理器、デジタル信号処理器(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラム可能な論理部品、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理部品、ディスクリートハードウェアアセンブリ又は他の任意の適切な組み合わせとして実現されても良い。また、図面に記載の機能ブロックのうちの1つ又は複数の組み合わせ及び/又は機能ブロックの1つ又は複数の組み合わせは、さらに、計算装置の組み合わせ、例えば、DSP及びマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPと通信により接続される1つ又は複数のマイクロプロセッサ又は他の任意の構成の組み合わせとして構成されても良い。
【0276】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこのような実施形態に限定されず、本発明の趣旨を離脱しない限り、本発明に対するあらゆる変更は本発明の技術的範囲に属する。
【0277】
また、上述の実施例などに関し、さらに以下のような付記を開示する。
【0278】
(付記1)
転送器の通信方法であって、
転送器が事前定義のビーム又はネットワーク装置指示又は設定のビームを用いて前記ネットワーク装置からの信号を転送し、及び/又は、前記転送器が事前定義のビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定のビームを用いて前記ネットワーク装置に信号を転送することを含む、方法。
【0279】
(付記2)
付記1に記載の方法であって、
前記転送器が事前定義のビーム又はネットワーク装置指示又は設定のビームを用いて前記ネットワーク装置からの信号を転送することは、
前記転送器が事前定義の第一ビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定の第一ビームを用いて前記ネットワーク装置からの第一信号を受信し;
前記転送器が前記第一信号に対して信号処理を行って第二信号を生成し;及び
前記転送器が事前定義の第二ビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定の第二ビームを用いて第三装置に前記第二信号を送信することを含む、方法。
【0280】
(付記3)
付記1に記載の方法であって、
前記転送器が事前定義のビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定のビームを用いて前記ネットワーク装置に信号を転送することは、
前記転送器が事前定義の第三ビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定の第三ビームを用いて第三装置からの第三信号を受信し;
前記転送器が前記第三信号に対して信号処理を行って第四信号を生成し;及び
前記転送器が事前定義の第四ビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定の第四ビームを用いて前記ネットワーク装置に前記第四信号を送信することを含む、方法。
【0281】
(付記4)
付記1乃至3のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
前記転送器は前記ネットワーク装置送信の前記転送器のビームを指示又は設定するための設定情報を受信することを含む、方法。
【0282】
(付記5)
付記1乃至4のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
前記転送器が事前定義の第五ビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定の第五ビームを用いて前記ネットワーク装置からの第五信号を受信し;及び
前記転送器が前記第五信号に対して復調及び/又は復号を行うことを含む、方法。
【0283】
(付記6)
付記1乃至4のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
前記転送器が第六信号を生成し;及び
前記転送器が事前定義の第六ビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定の第六ビームを用いて前記ネットワーク装置に前記第六信号を送信することを含む、方法。
【0284】
(付記7)
付記1乃至6のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
前記転送器が第七信号を生成し;及び
前記転送器が事前定義の第七ビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定の第七ビームを用いて第三装置に前記第七信号を送信することを含む、方法。
【0285】
(付記8)
付記1乃至6のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
前記転送器が事前定義の第八ビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定の第八ビームを用いて第三装置からの第八信号を受信し;及び
前記転送器が前記第八信号に対して復調及び/又は復号を行うことを含む、方法。
【0286】
(付記9)
付記1乃至8のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記ネットワーク装置が前記転送器に送信する第五信号及び前記ネットワーク装置が前記転送器を介して第三装置に送信する第一信号は前記ネットワーク装置からの同じ信号に含まれる、方法。
【0287】
(付記10)
付記9に記載の方法であって、
前記第五信号の時間領域リソースと前記第一信号の時間領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、前記第五信号の周波数領域リソースと前記第一信号の周波数領域リソースは異なり、及び/又は、前記第五信号のコード領域リソースと前記第一信号のコード領域リソースは異なる、方法。
【0288】
(付記11)
付記9に記載の方法であって、
前記第五信号の周波数領域リソースと前記第一信号の周波数領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、前記第五信号の時間領域リソースと前記第一信号の時間領域リソースは異なり、及び/又は、前記第五信号のコード領域リソースと前記第一信号のコード領域リソースは異なる、方法。
【0289】
(付記12)
付記9に記載の方法であって、
前記第五信号の時間周波数リソース及び前記第一信号の時間周波数リソースは1つの時間単位内にあり、前記時間単位は次のようなもののうちの1つであり、即ち、シンボル、スロット、サブフレーム、ミニスロット、及びスロットスケジューリングに基づかない最小スケジューリング単位であり、
前記第五信号の時間周波数リソースと前記第一信号の時間周波数リソースは直交し、及び/又は、前記第五信号のコード領域リソースと前記第一信号のコード領域リソースは直交し、及び/又は、前記第五信号と前記第一信号は空間領域(spatial domain)で直交する、方法。
【0290】
(付記13)
付記1乃至8のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記転送器が前記ネットワーク装置に送信する第六信号及び前記転送器が前記ネットワーク装置に転送する第四信号は前記ネットワーク装置に送信する同じ信号に含まれる、方法。
【0291】
(付記14)
付記13に記載の方法であって、
前記第六信号の時間領域リソースと前記第四信号の時間領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、前記第六信号の周波数領域リソースと前記第四信号の周波数領域リソースは異なり、及び/又は、前記第六信号のコード領域リソースと前記第四信号のコード領域リソースは異なる、方法。
【0292】
(付記15)
付記13に記載の方法であって、
前記第六信号の周波数領域リソースと前記第四信号の周波数領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、前記第六信号の時間領域リソースと前記第四信号の時間領域リソースは異なり、及び/又は、前記第六信号のコード領域リソースと前記第四信号のコード領域リソースは異なる、方法。
【0293】
(付記16)
付記13に記載の方法であって、
前記第六信号の時間周波数リソース及び前記第四信号の時間周波数リソースは1つの時間単位内にあり、前記時間単位は次のようなもののうちの1つであり、即ち、シンボル、スロット、サブフレーム、ミニスロット、及びスロットスケジューリングに基づかない最小スケジューリング単位であり、
前記第六信号の時間周波数リソースと前記第四信号の時間周波数リソースは直交し、及び/又は、前記第六信号のコード領域リソースと前記第四信号のコード領域リソースは直交し、及び/又は、前記第六信号と前記第四信号は空間領域(spatial domain)で直交する、方法。
【0294】
(付記17)
付記1乃至8のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記ネットワーク装置が前記転送器に送信する第五信号及び前記ネットワーク装置が前記転送器を経由して第三装置に送信する第一信号は異なる時間単位内にあり、前記転送器が前記ネットワーク装置に送信する第六信号及び前記転送器が前記ネットワーク装置に転送する第四信号は異なる時間単位内にある、方法。
【0295】
(付記18)
付記17に記載の方法であって、
前記転送器が前記第三装置に転送する第二信号及び前記転送器が前記ネットワーク装置に転送する第三信号は異なる時間単位内にあり、
前記ネットワーク装置が前記転送器に送信する第五信号及び前記転送器が前記ネットワーク装置に送信する第六信号は異なる時間単位内にある、方法。
【0296】
(付記19)
付記1乃至8のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記ネットワーク装置が前記転送器に送信する第五信号及び前記ネットワーク装置が前記転送器を経由して第三装置に送信する第一信号は第九信号に含まれ、
前記第九信号、前記転送器が前記ネットワーク装置に送信する第六信号、及び前記転送器が前記ネットワーク装置に転送する第四信号は異なる時間単位内にある、方法。
【0297】
(付記20)
付記1乃至8のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記転送器は第一周波数リソースで前記ネットワーク装置と通信を行い、第二周波数リソースで前記転送器を経由した転送信号を転送し、前記第一周波数リソースは前記第二周波数リソースと周波数領域で重畳しない、方法。
【0298】
(付記21)
付記20に記載の方法であって、
前記転送器は前記第一周波数リソースで前記ネットワーク装置送信の第五信号を受信し、また、前記第一周波数リソースで前記ネットワーク装置に第六信号を送信し、
前記転送器は前記第二周波数リソースで転送用の第一信号を受信し、また、前記第二周波数リソースで第三装置に第二信号を転送し、前記転送器は前記第二周波数リソースで転送用の第三信号を受信し、また、前記第二周波数リソースで前記ネットワーク装置に第四信号を転送する、方法。
【0299】
(付記22)
付記20に記載の方法であって、
前記転送器は第三周波数リソースで前記ネットワーク装置送信の第五信号を受信し、また、第四周波数リソースで前記ネットワーク装置に第六信号を送信し、前記第三周波数リソース及び前記第四周波数リソースは前記第一周波数リソース内にあり、
前記転送器は前記第二周波数リソースで転送用の第一信号を受信し、また、前記第二周波数リソースで前記第三装置に第二信号を転送し、前記転送器は前記第二周波数リソースで転送用の第三信号を受信し、また、前記第二周波数リソースで前記ネットワーク装置に第四信号を転送する、方法。
【0300】
(付記23)
付記1乃至8のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記転送器は第一周波数リソースで前記ネットワーク装置に第六信号を送信し、第二周波数リソースで前記ネットワーク装置送信の第五信号を受信し、また、前記第二周波数リソースで前記転送器を介した転送信号を転送し、
前記第一周波数リソースは前記第二周波数リソースと周波数領域で重畳しない、方法。
【0301】
(付記24)
付記23に記載の方法であって、
前記転送器は前記第二周波数リソースで転送用の第一信号を受信し、また、前記第二周波数リソースで前記第三装置に第二信号を転送し、前記転送器は前記第二周波数リソースで転送用の第三信号を受信し、また、前記第二周波数リソースで前記ネットワーク装置に第四信号を転送する、方法。
【0302】
(付記25)
付記1乃至8のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記転送器が前記第三装置に送信する第七信号及び前記ネットワーク装置が前記転送器を経由して前記第三装置に送信する第二信号は前記転送器からの同じ信号に含まれる、方法。
【0303】
(付記26)
付記25に記載の方法であって、
前記第七信号の時間領域リソースと前記第二信号の時間領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、前記第七信号の周波数領域リソースは前記第二信号の周波数領域リソースとは異なり、及び/又は、前記第七信号のコード領域リソースは前記第二信号のコード領域リソースとは異なる、方法。
【0304】
(付記27)
付記25に記載の方法であって、
前記第七信号の周波数領域リソースと前記第二信号の周波数領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、前記第七信号の時間領域リソースは前記第二信号の時間領域リソースとは異なり、及び/又は、前記第七信号のコード領域リソースは前記第二信号のコード領域リソースとは異なる、方法。
【0305】
(付記28)
付記25に記載の方法であって、
前記第七信号の時間周波数リソース及び前記第二信号の時間周波数リソースは1つの時間単位内にあり、前記時間単位は次のようなもののうちの1つであり、即ち、シンボル、スロット、サブフレーム、ミニスロット、及びスロットスケジューリングに基づかない最小スケジューリング単位であり、
前記第七信号の時間周波数リソースは前記第二信号の時間周波数リソースと直交し、及び/又は、前記第七信号のコード領域リソースは前記第二信号のコード領域リソースと直交し、及び/又は、前記第七信号は前記第二信号と空間領域(spatial domain)で直交する、方法。
【0306】
(付記29)
付記1乃至8のうちの何れか1項に記載の方法であって、
第三装置が前記転送器に送信する第八信号及び前記転送器を経由して前記ネットワーク装置に転送される第三信号は前記転送器に送信する同じ信号に含まれる、方法。
【0307】
(付記30)
付記29に記載の方法であって、
前記第八信号の時間領域リソースと前記第三信号の時間領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、前記第八信号の周波数領域リソースと前記第三信号の周波数領域リソースは異なり、及び/又は、前記第八信号のコード領域リソースと前記第三信号のコード領域リソースは異なる、方法。
【0308】
(付記31)
付記29に記載の方法であって、
前記第八信号の周波数領域リソースと前記第三信号の周波数領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、前記第八信号の時間領域リソースは前記第三信号の時間領域リソースとは異なり、及び/又は、前記第八信号のコード領域リソースと前記第三信号のコード領域リソースは異なる、方法。
【0309】
(付記32)
付記29に記載の方法であって、
前記第八信号の時間周波数リソース及び前記第三信号の時間周波数リソースは1つの時間単位内にあり、前記時間単位は次のようなもののうちの1つであり、即ち、シンボル、スロット、サブフレーム、ミニスロット、及びスロットスケジューリングに基づかない最小スケジューリング単位であり、
前記第八信号の時間周波数リソースは前記第三信号の時間周波数リソースと直交し、及び/又は、前記第八信号のコード領域リソースは前記第三信号のコード領域リソースと直交し、及び/又は、前記第八信号は前記第三信号と空間領域(spatial domain)で直交する、方法。
【0310】
(付記33)
付記1乃至8のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記転送器が第三装置に送信する第七信号及び前記ネットワーク装置が前記転送器を経由して前記第三装置に送信する第二信号は異なる時間単位内にあり、前記第三装置が前記転送器に送信する第八信号及び前記転送器を経由して前記ネットワーク装置に転送される第三信号は異なる時間単位内にある、方法。
【0311】
(付記34)
付記33に記載の方法であって、
前記転送器が前記第三装置に転送する第二信号及び前記転送器が前記ネットワーク装置に転送する第三信号は異なる時間単位内にあり、
前記転送器が前記第三装置に送信する第七信号及び前記転送器を経由して前記ネットワーク装置に送信される第八信号は異なる時間単位内にある、方法。
【0312】
(付記35)
付記1乃至8のうちの何れか1項に記載の方法であって、
第三装置が前記転送器に送信する第八信号及び前記第三装置が前記転送器を経由して前記ネットワーク装置に送信する第三信号は第十信号に含まれ、
前記第十信号、前記転送器が前記第三装置に送信する第七信号、及び前記転送器を経由して前記第三装置に転送される第二信号は異なる時間単位内にある、方法。
【0313】
(付記36)
ネットワーク装置の通信方法であって、
ネットワーク装置が転送器に前記転送器のビームを指示又は設定するための設定情報を送信し;及び
前記ネットワーク装置が前記転送器を経由して転送される信号を送信し、及び/又は、前記転送器を経由して転送される信号を受信することを含む、方法。
【0314】
(付記37)
付記36に記載の方法であって、
前記ネットワーク装置が前記転送器を経由して転送される信号を送信することは、
前記ネットワーク装置が前記転送器に第一信号を送信することを含み、
前記転送器は事前定義の第一ビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定の第一ビームを用いて前記ネットワーク装置からの第一信号を受信し;前記第一信号に対して信号処理を行って第二信号を生成し;及び、事前定義の第二ビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定の第二ビームを用いて第三装置に前記第二信号を送信する、方法。
【0315】
(付記38)
付記36に記載の方法であって、
前記ネットワーク装置が前記転送器を経由して転送される信号を受信することは、
前記ネットワーク装置が前記転送器送信の第四信号を受信することを含み、
前記転送器は事前定義の第三ビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定の第三ビームを用いて第三装置からの第三信号を受信し;前記第三信号に対して信号処理を行って第四信号を生成し;及び、事前定義の第四ビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定の第四ビームを用いて前記ネットワーク装置に前記第四信号を送信する、方法。
【0316】
(付記39)
付記36乃至38のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
前記ネットワーク装置が前記転送器に第五信号を送信することを含み、
前記転送器は事前定義の第五ビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定の第五ビームを用いて前記ネットワーク装置からの第五信号を受信し;及び、前記第五信号に対して復調及び/又は復号を行う、方法。
【0317】
(付記40)
付記36乃至38のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
前記ネットワーク装置が前記転送器送信の第六信号を受信することを含み、
前記転送器は第六信号を生成し;及び、事前定義の第六ビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定の第六ビームを用いて前記ネットワーク装置に前記第六信号を送信する、方法。
【0318】
(付記41)
付記36乃至40のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記ネットワーク装置が前記転送器に送信する第五信号及び前記ネットワーク装置が前記転送器を経由して第三装置に送信する第一信号は前記ネットワーク装置からの同じ信号に含まれる、方法。
【0319】
(付記42)
付記41に記載の方法であって、
前記第五信号の時間領域リソースと前記第一信号の時間領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、前記第五信号の周波数領域リソースと前記第一信号の周波数領域リソースは異なり、及び/又は、前記第五信号のコード領域リソースと前記第一信号のコード領域リソースは異なる、方法。
【0320】
(付記43)
付記41に記載の方法であって、
前記第五信号の周波数領域リソースと前記第一信号の周波数領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、前記第五信号の時間領域リソースと前記第一信号の時間領域リソースは異なり、及び/又は、前記第五信号のコード領域リソースと前記第一信号のコード領域リソースは異なる、方法。
【0321】
(付記44)
付記41に記載の方法であって、
前記第五信号の時間周波数リソース及び前記第一信号の時間周波数リソースは1つの時間単位内にあり、前記時間単位は次のようなもののうちの1つであり、即ち、シンボル、スロット、サブフレーム、ミニスロット、及びスロットスケジューリングに基づかない最小スケジューリング単位であり、
前記第五信号の時間周波数リソースと前記第一信号の時間周波数リソースは直交し、及び/又は、前記第五信号のコード領域リソースと前記第一信号のコード領域リソースは直交し、及び/又は、前記第五信号と前記第一信号は空間領域(spatial domain)で直交する、方法。
【0322】
(付記45)
付記36乃至40のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記転送器が前記ネットワーク装置に送信する第六信号及び前記転送器が前記ネットワーク装置に転送する第四信号は前記ネットワーク装置に送信する同じ信号に含まれる、方法。
【0323】
(付記46)
付記45に記載の方法であって、
前記第六信号の時間領域リソースと前記第四信号の時間領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、前記第六信号の周波数領域リソースと前記第四信号の周波数領域リソースは異なり、及び/又は、前記第六信号のコード領域リソースと前記第四信号のコード領域リソースは異なる、方法。
【0324】
(付記47)
付記45に記載の方法であって、
前記第六信号の周波数領域リソースと前記第四信号の周波数領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、前記第六信号の時間領域リソースと前記第四信号の時間領域リソースは異なり、及び/又は、前記第六信号のコード領域リソースと前記第四信号のコード領域リソースは異なる、方法。
【0325】
(付記48)
付記45に記載の方法であって、
前記第六信号の時間周波数リソース及び前記第四信号の時間周波数リソースは1つの時間単位内にあり、前記時間単位は次のようなもののうちの1つであり、即ち、シンボル、スロット、サブフレーム、ミニスロット、及びスロットスケジューリングに基づかない最小スケジューリング単位であり、
前記第六信号の時間周波数リソースと前記第四信号の時間周波数リソースは直交し、及び/又は、前記第六信号のコード領域リソースと前記第四信号のコード領域リソースは直交し、及び/又は、前記第六信号と前記第四信号は空間領域(spatial domain)で直交する、方法。
【0326】
(付記49)
付記36乃至40のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記ネットワーク装置が前記転送器に送信する第五信号及び前記ネットワーク装置が前記転送器を経由して第三装置に送信する第一信号は異なる時間単位内にあり、前記転送器が前記ネットワーク装置に送信する第六信号及び前記転送器が前記ネットワーク装置に転送する第四信号は異なる時間単位内にある、方法。
【0327】
(付記50)
付記49に記載の方法であって、
前記転送器が前記第三装置に転送する第二信号及び前記転送器が前記ネットワーク装置に転送する第三信号は異なる時間単位内にあり、
前記ネットワーク装置が前記転送器に送信する第五信号及び前記転送器が前記ネットワーク装置に送信する第六信号は異なる時間単位内にある、方法。
【0328】
(付記51)
付記36乃至40のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記ネットワーク装置が前記転送器に送信する第五信号及び前記ネットワーク装置が前記転送器を経由して第三装置に送信する第一信号は第九信号に含まれ、
前記第九信号、前記転送器が前記ネットワーク装置に送信する第六信号、及び前記転送器が前記ネットワーク装置に転送する第四信号は異なる時間単位内にある、方法。
【0329】
(付記52)
付記36乃至40のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記転送器は第一周波数リソースで前記ネットワーク装置と通信を行い、第二周波数リソースで前記転送器を経由した転送信号を転送し、前記第一周波数リソースは前記第二周波数リソースと周波数領域で重畳しない、方法。
【0330】
(付記53)
付記52に記載の方法であって、
前記転送器は前記第一周波数リソースで前記ネットワーク装置送信の第五信号を受信し、また、前記第一周波数リソースで前記ネットワーク装置に第六信号を送信し、
前記転送器は前記第二周波数リソースで転送用の第一信号を受信し、また、前記第二周波数リソースで第三装置に第二信号を転送し、前記転送器は前記第二周波数リソースで転送用の第三信号を受信し、また、前記第二周波数リソースで前記ネットワーク装置に第四信号を転送する、方法。
【0331】
(付記54)
付記52に記載の方法であって、
前記転送器は第三周波数リソースで前記ネットワーク装置送信の第五信号を受信し、また、第四周波数リソースで前記ネットワーク装置に第六信号を送信し、前記第三周波数リソース及び前記第四周波数リソースは前記第一周波数リソース内にあり、
前記転送器は前記第二周波数リソースで転送用の第一信号を受信し、また、前記第二周波数リソースで第三装置に第二信号を転送し、前記転送器は前記第二周波数リソースで転送用の第三信号を受信し、また、前記第二周波数リソースで前記ネットワーク装置に第四信号を転送する、方法。
【0332】
(付記55)
付記36乃至40のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記転送器は第一周波数リソースで前記ネットワーク装置に第六信号を送信し、第二周波数リソースで前記ネットワーク装置送信の第五信号を受信し、また、前記第二周波数リソースで前記転送器を介した転送信号を転送し、前記第一周波数リソースは前記第二周波数リソースと周波数領域で重畳しない、方法。
【0333】
(付記56)
付記55に記載の方法であって、
前記転送器は前記第二周波数リソースで転送用の第一信号を受信し、また、前記第二周波数リソースで第三装置に第二信号を転送し、前記転送器は前記第二周波数リソースで転送用の第三信号を受信し、また、前記第二周波数リソースで前記ネットワーク装置に第四信号を転送する、方法。
【0334】
(付記57)
第三装置の通信方法であって、
第三装置が事前定義のビーム又はネットワーク装置指示又は設定のビームを用いて、ネットワーク装置に転送器を経由して転送される信号を送信し、及び/又は、前記転送器を経由して転送される前記ネットワーク装置からの信号を受信することを含む、方法。
【0335】
(付記58)
付記57に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
前記第三装置が、前記転送器が生成及び送信する第七信号を受信することを含み、
前記転送器は事前定義の第七ビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定の第七ビームを用いて前記第三装置に前記第七信号を送信する、方法。
【0336】
(付記59)
付記57に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
前記第三装置が第八信号を生成及び送信することを含み、
前記転送器は事前定義の第八ビーム又は前記ネットワーク装置指示又は設定の第八ビームを用いて前記第三装置からの第八信号を受信し、また、前記第八信号に対して復調及び/又は復号を行う、方法。
【0337】
(付記60)
付記57乃至59のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記転送器が前記第三装置に送信する第七信号及び前記ネットワーク装置が前記転送器を経由して前記第三装置に送信する第二信号は前記転送器からの同じ信号に含まれる、方法。
【0338】
(付記61)
付記60に記載の方法であって、
前記第七信号の時間領域リソースと前記第二信号の時間領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、前記第七信号の周波数領域リソースは前記第二信号の周波数領域リソースとは異なり、及び/又は、前記第七信号のコード領域リソースは前記第二信号のコード領域リソースとは異なる、方法。
【0339】
(付記62)
付記60に記載の方法であって、
前記第七信号の周波数領域リソースと前記第二信号の周波数領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、前記第七信号の時間領域リソースは前記第二信号の時間領域リソースとは異なり、及び/又は、前記第七信号のコード領域リソースは前記第二信号のコード領域リソースとは異なる、方法。
【0340】
(付記63)
付記60に記載の方法であって、
前記第七信号の時間周波数リソース及び前記第二信号の時間周波数リソースは1つの時間単位内にあり、前記時間単位は次のようなもののうちの1つであり、即ち、シンボル、スロット、サブフレーム、ミニスロット、及びスロットスケジューリングに基づかない最小スケジューリング単位であり、
前記第七信号の時間周波数リソースは前記第二信号の時間周波数リソースと直交し、及び/又は、前記第七信号のコード領域リソースは前記第二信号のコード領域リソースと直交し、及び/又は、前記第七信号は前記第二信号と空間領域(spatial domain)で直交する、方法。
【0341】
(付記64)
付記57乃至59のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記第三装置が前記転送器に送信する第八信号及び前記転送器を経由して前記ネットワーク装置に転送される第三信号は前記転送器に送信する同じ信号に含まれる、方法。
【0342】
(付記65)
付記64に記載の方法であって、
前記第八信号の時間領域リソースと前記第三信号の時間領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、前記第八信号の周波数領域リソースと前記第三信号の周波数領域リソースは異なり、及び/又は、前記第八信号のコード領域リソースと前記第三信号のコード領域リソースは異なる、方法。
【0343】
(付記66)
付記64に記載の方法であって、
前記第八信号の周波数領域リソースと前記第三信号の周波数領域リソースは少なくとも部分的に同じであり、前記第八信号の時間領域リソースは前記第三信号の時間領域リソースとは異なり、及び/又は、前記第八信号のコード領域リソースと前記第三信号のコード領域リソースは異なる、方法。
【0344】
(付記67)
付記64に記載の方法であって、
前記第八信号の時間周波数リソース及び前記第三信号の時間周波数リソースは1つの時間単位内にあり、前記時間単位は次のようなもののうちの1つであり、即ち、シンボル、スロット、サブフレーム、ミニスロット、及びスロットスケジューリングに基づかない最小スケジューリング単位であり、
前記第八信号の時間周波数リソースは前記第三信号の時間周波数リソースと直交し、及び/又は、前記第八信号のコード領域リソースは前記第三信号のコード領域リソースと直交し、及び/又は、前記第八信号は前記第三信号と空間領域(spatial domain)で直交する、方法。
【0345】
(付記68)
付記57乃至59のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記転送器が前記第三装置に送信する第七信号及び前記ネットワーク装置が前記転送器を経由して前記第三装置に送信する第二信号は異なる時間単位内にあり、前記第三装置が前記転送器に送信する第八信号及び前記転送器を経由して前記ネットワーク装置に転送される第三信号は異なる時間単位内にある、方法。
【0346】
(付記69)
付記68に記載の方法であって、
前記転送器が前記第三装置に転送する第二信号及び前記転送器が前記ネットワーク装置に転送する第三信号は異なる時間単位内にあり、
前記転送器が前記第三装置に送信する第七信号及び前記転送器を経由して前記ネットワーク装置に送信される第八信号は異なる時間単位内にある、方法。
【0347】
(付記70)
付記57乃至59のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記第三装置が前記転送器に送信する第八信号及び前記第三装置が前記転送器を経由して前記ネットワーク装置に送信する第三信号は第十信号に含まれ、
前記第十信号、前記転送器が前記第三装置に送信する第七信号、及び前記転送器を経由して前記第三装置に転送される第二信号は異なる時間単位内にある、方法。
【0348】
(付記71)
括記憶器及び処理器を含む転送器であって、
前記記憶器にはコンピュータプログラムが記憶されており、
前記処理器は前記コンピュータプログラムを実行して付記1乃至35のうちの何れか1項に記載の通信方法を実現するように構成される、転送器。
【0349】
(付記72)
記憶器及び処理器を含むネットワーク装置であって、
前記記憶器にはコンピュータプログラムが記憶されており、
前記処理器は前記コンピュータプログラムを実行して付記36乃至56のうちの何れか1項に記載の通信方法を実現するように構成される、ネットワーク装置。
【0350】
(付記73)
記憶器及び処理器を含む第三装置であって、
前記記憶器にはコンピュータプログラムが記憶されており、
前記処理器は前記コンピュータプログラムを実行して付記57乃至70のうちの何れか1項に記載の通信方法を実現するように構成される、第三装置。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
【国際調査報告】