(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-16
(54)【発明の名称】リピータのためのビーム指示方法、装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
H04W 16/28 20090101AFI20240808BHJP
H04W 16/26 20090101ALI20240808BHJP
【FI】
H04W16/28
H04W16/26
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024513265
(86)(22)【出願日】2022-08-19
(85)【翻訳文提出日】2024-04-24
(86)【国際出願番号】 CN2022113774
(87)【国際公開番号】W WO2023030059
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2021/115190
(32)【優先日】2021-08-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】ジャン・レイ
(72)【発明者】
【氏名】チェヌ・ジョ
(72)【発明者】
【氏名】ジアン・チンイェヌ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE08
5K067EE10
5K067KK02
(57)【要約】
本発明は、リピータのためのビーム指示方法、装置及びシステムを提供する。該方法は、ネットワーク装置がリピータに第1の指示を送信するステップであって、該第1の指示は、少なくとも1つのビームを指示する、ステップを含む。該少なくとも1つのビームのうちの1つのビームは、リピータがネットワーク装置からの第1の信号を端末装置に転送するための第1のビーム、又は、リピータが端末装置からの第2の信号を受信するための第2のビームであって、該第2の信号はネットワーク装置に転送されるために使用される、第2のビーム、又は、リピータが端末装置からの第3の信号をネットワーク装置に転送するための第3のビーム、又は、リピータがネットワーク装置からの第4の信号を受信するための第4のビームであって、該第4の信号は前記端末装置に転送されるために使用される、第4のビーム、又は、リピータがネットワーク装置に第5の信号を送信するための第5のビーム、又は、リピータがネットワーク装置からの第6の信号を受信するための第6のビームである。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク装置に構成された、リピータのためのビーム指示装置であって、
リピータに第1の指示を送信する送信部であって、前記第1の指示は、少なくとも1つのビームを指示する、送信部、を含む、装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つのビームのうちの1つのビームは、
前記リピータが前記ネットワーク装置からの第1の信号を端末装置に転送するための第1のビーム、又は、
前記リピータが前記端末装置からの第2の信号を受信するための第2のビームであって、前記第2の信号は前記ネットワーク装置に転送されるために使用される、第2のビーム、又は、
前記リピータが前記端末装置からの第3の信号を前記ネットワーク装置に転送するための第3のビーム、又は、
前記リピータが前記ネットワーク装置からの第4の信号を受信するための第4のビームであって、前記第4の信号は前記端末装置に転送されるために使用される、第4のビーム、又は、
前記リピータが前記ネットワーク装置に第5の信号を送信するための第5のビーム、又は、
前記リピータが前記ネットワーク装置からの第6の信号を受信するための第6のビームである、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ネットワーク装置は、前記リピータが所在するセルのネットワーク装置である、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記ネットワーク装置は、前記リピータのサービングセルのネットワーク装置である、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記第4の信号は、前記ネットワーク装置により前記端末装置に送信された信号を含み、前記リピータは、前記ネットワーク装置により前記端末装置に送信された信号を復調及び/又は復号しない、請求項2に記載の装置。
【請求項6】
前記第2の信号は、前記端末装置により前記ネットワーク装置に送信された信号を含み、前記リピータは、前記端末装置により前記ネットワーク装置に送信された信号を復調及び/又は復号しない、請求項2に記載の装置。
【請求項7】
前記第1の指示は、第1のPDSCHにより搬送される、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記送信部は、前記リピータに第2の指示をさらに送信し、前記第2の指示は、前記リピータが第7のビームを使用して前記第1のPDSCHを受信するように指示するために使用される、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記第1の指示は、第1のPDCCHにより指示される、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
リピータに構成された、ビーム決定装置であって、
ネットワーク装置により送信された第1の指示を受信する受信部であって、前記第1の指示は、少なくとも1つのビームを指示する、受信部、を含む、装置。
【請求項11】
前記少なくとも1つのビームのうちの1つのビームは、
前記リピータが前記ネットワーク装置からの第1の信号を端末装置に転送するための第1のビーム、又は、
前記リピータが前記端末装置からの第2の信号を受信するための第2のビームであって、前記第2の信号は前記ネットワーク装置に転送されるために使用される、第2のビーム、又は、
前記リピータが前記端末装置からの第3の信号を前記ネットワーク装置に転送するための第3のビーム、又は、
前記リピータが前記ネットワーク装置からの第4の信号を受信するための第4のビームであって、前記第4の信号は前記端末装置に転送されるために使用される、第4のビーム、又は、
前記リピータが前記ネットワーク装置に第5の信号を送信するための第5のビーム、又は、
前記リピータが前記ネットワーク装置からの第6の信号を受信するための第6のビームである、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記ネットワーク装置は、前記リピータが所在するセルのネットワーク装置である、請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記ネットワーク装置は、前記リピータのサービングセルのネットワーク装置である、請求項10に記載の装置。
【請求項14】
前記第4の信号は、前記ネットワーク装置により前記端末装置に送信された信号を含み、前記リピータは、前記ネットワーク装置により前記端末装置に送信された信号を復調及び/又は復号しない、請求項11に記載の装置。
【請求項15】
前記第2の信号は、前記端末装置により前記ネットワーク装置に送信された信号を含み、前記リピータは、前記端末装置により前記ネットワーク装置に送信された信号を復調及び/又は復号しない、請求項11に記載の装置。
【請求項16】
前記第1の指示は、第1のPDSCHにより搬送される、請求項10に記載の装置。
【請求項17】
前記受信部は、前記ネットワーク装置により送信された第2の指示をさらに受信し、前記第2の指示は、前記リピータが第7のビームを使用して前記第1のPDSCHを受信するように指示するために使用される、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記第1の指示は、第1のPDCCHにより指示される、請求項10に記載の装置。
【請求項19】
前記受信部は、前記ネットワーク装置により送信された第3の指示をさらに受信し、前記第3の指示は、前記リピータが第8のビームを使用して前記第1のPDCCHを受信するように指示するために使用される、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
ネットワーク装置と、リピータと、を含む通信システムであって、
前記ネットワーク装置は、前記リピータに第1の指示を送信し、前記第1の指示は、少なくとも1つのビームを指示し、
前記リピータは、前記ネットワーク装置により送信された前記第1の指示を受信する、通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信分野に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の3G(第3世代移動通信技術)及び4G(第4世代移動通信技術)システムに比べて、5G(第5世代移動通信技術)システムは、よりも広い帯域幅とより高いデータレートを提供し、より多くの種類の端末と多様な産業サービスをサポートすることができる。そのため、5Gシステムの従来の展開周波数は、通常、3G及び4Gシステムよりも高い。例えば、5Gシステムは、ミリ波帯で展開されてもよい。
【0003】
しかし、キャリア周波数が高いほど、伝送中に信号のフェージングが大きくなる。従って、5Gシステムの実際の展開では、特にミリ波帯において、どのようにセルのカバレッジを良く強化するかは、早急に解決しなければならない問題になった。
【0004】
なお、背景技術に関する上記の説明は、単なる本発明の構成をより明確、完全に説明するためのものであり、当業者を理解させるために説明するものである。これらの構成が本発明の背景技術の部分に説明されているから当業者にとって周知の技術であると解釈してはならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
セルラー移動通信システムの実際の展開におけるカバレッジ問題をよりよく解決するために、無線周波数リピータ(RF Repeater)を採用して端末と基地局との間の通信信号を増幅、転送することは、比較的によく使われている展開手段である。無線周波数リピータは、3Gシステムと4Gシステムの実際の展開において比較的に広く応用されている。通常、従来の無線周波数リピータは、無線周波数領域において基地局と端末との間の信号を増幅、転送する装置である。従来の無線周波数リピータは、転送過程において、転送信号に対して復調及び復号を行わない。従来の無線周波数リピータのアンテナ方向は、通常固定である。従来の無線周波数リピータのアンテナ方向は、通常、基地局側のアンテナが基地局の到来波方向に向けられ、端末側のアンテナが拡張配備の必要な場所に向けられるように、初期設置時に手動で設定、調整される。従来の無線周波数リピータの動作中にアンテナの方向が変わることはない。また、従来の無線周波数リピータは、通信機能を備えておらず、基地局と情報交換を行うことができないため、基地局による自己適応及び/又は動的な配備をサポートしていない。
【0006】
3G及び4Gシステムに比べて、高周波数帯域とミリ波帯域で展開される5Gシステムは、高度で複雑なMIMO(マルチ入力マルチ出力)技術を採用している。5Gシステムでは、指向アンテナが基地局と端末装置の基本的な部品となり、ビームフォーミング(Beam forming)技術に基づく信号の送信と受信は、5Gシステムにおける基本的な信号伝送方式である。特にミリ波帯の周波数が高く、波長が小さいという特徴は、基地局と端末装置に多くのアレイを含むアンテナパネルを設置するのに有利である。アンテナアレイ数の増加は、より正確なビームフォーミングに寄与し、即ち、狭いビームを形成しやすくなる。狭いビームのエネルギー収束は、信号を強調するのに役立ち、同時に他のデバイスへの干渉を低減する。一方、狭いビームの指向が正確であり、チャネル測定とビーム管理に対する要求が非常に高いため、5Gシステムは、比較的に複雑であるが、正確なチャネル測定、アンテナ較正とビーム管理スキームをサポートするため、基地局は、これらのスキームにより端末装置の受信ビームと送信ビームを効果的、且つ正確に制御し、より良い通信効果を達成することができる。
【0007】
本発明の発明者の発見により、5Gシステムの展開におけるカバレッジ問題に対して、無線周波数リピータを採用してカバレッジの強化を行うことは、実行可能な解決方法の1つである。しかし、従来の無線周波数リピータのアンテナは、方向を動的に調整できず、ビームが比較的に広い。このような無線周波数リピータが5Gシステムに展開されると、信号強度を増強するのに役立つが、送信ビームが比較的広いため、周囲の他の基地局又は端末装置に比較的著しい干渉をもたらし、さらに新しい干渉の増加によりネットワーク全体のスループットが低下してしまう。
【0008】
3GPP(登録商標)(第3世代パートナープログラム)のRelease18(バージョン18)の検討では、新しいタイプのRepeater装置が構想されている。この装置構想において、RepeaterはgNBと通信することができる。この装置構想において、gNBは、Repeaterをある程度構成することが可能であり、このような構成により、Repeaterの転送性能を最適化し、周囲の他の装置への干渉などを低減することなどが可能である。
【0009】
本発明の実施例は、リピータのためのビーム指示方法、装置及びシステムを提供する。ネットワーク装置(gNB)は、リピータ(Repeater)が使用するビームを構成することによって、リピータによる転送をより正確に管理し、より良いカバレッジを実現し、周囲の他の装置への干渉を低減するため、ネットワーク全体の伝送効率を向上させることができる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の実施例の1つの態様では、ネットワーク装置に構成された、リピータのためのビーム指示装置であって、リピータに第1の指示を送信する送信部であって、前記第1の指示は、少なくとも1つのビームを指示する、送信部、を含む、装置を提供する。
【0011】
本発明の実施例のもう1つの態様では、リピータに構成された、ビーム決定装置であって、ネットワーク装置により送信された第1の指示を受信する受信部であって、前記第1の指示は、少なくとも1つのビームを指示する、受信部、を含む、装置を提供する。
【0012】
本発明の実施例の有利な効果の1つとして、ネットワーク装置は、リピータが使用するビームを構成することによって、リピータによる伝送をより正確に管理し、より良いカバレッジを実現し、周囲の他の装置への干渉を低減するため、ネットワーク全体の伝送効率を向上させることができる。
【0013】
下記の説明及び図面に示すように、本発明の特定の実施形態が詳細に開示され、本発明の原理を採用できる方式が示される。なお、本発明の実施形態の範囲はこれらに限定されない。本発明の実施形態は、添付される特許請求の範囲の要旨及び項目の範囲内において、変更されたもの、修正されたもの及び均等的なものを含む。
【0014】
1つの実施形態に記載された特徴及び/又は示された特徴は、同一又は類似の方式で1つ又はさらに多くの他の実施形態で用いられてもよいし、他の実施形態における特徴と組み合わせてもよいし、他の実施形態における特徴に代わってもよい。
【0015】
なお、本文では、用語「含む/有する」は、特徴、部材、ステップ又は構成要件が存在することを意味し、1つ又は複数の他の特徴、部材、ステップ又は構成要件の存在又は付加を排除しない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本発明の実施例の1つの図面及び1つの実施形態に記載された要素及び特徴は、1つ又はさらに多くの図面又は実施形態に示された要素及び特徴と組み合わせてもよい。また、図面において、類似の符号は複数の図面における対応する素子を示し、1つ以上の実施形態に用いられる対応素子を示してもよい。
【0017】
含まれる図面は、本発明の実施例をさらに理解するために用いられ、明細書の一部を構成し、本発明の実施形態を例示するために用いられ、文言の記載と共に本発明の原理を説明する。なお、以下に説明される図面は、単なる本発明の一部の実施例であり、当業者にとっては、これらの図面に基づいて他の図面を容易に想到できる。
【
図1】本発明の実施例の適用シナリオの一例の概略図である。
【
図2】本発明の実施例に係るリピータのためのビーム指示方法の一例の概略図である。
【
図3】
図3~
図6は、ネットワーク装置により指示されるビームの幾つかの実装シナリオの概略図である。
【
図4】
図3~
図6は、ネットワーク装置により指示されるビームの幾つかの実装シナリオの概略図である。
【
図5】
図3~
図6は、ネットワーク装置により指示されるビームの幾つかの実装シナリオの概略図である。
【
図6】
図3~
図6は、ネットワーク装置により指示されるビームの幾つかの実装シナリオの概略図である。
【
図7】
図7~
図31は、ネットワーク装置により指示されるビームの第1の期間における使用時間のシナリオの概略図である。
【
図8】
図7~
図31は、ネットワーク装置により指示されるビームの第1の期間における使用時間のシナリオの概略図である。
【
図9】
図7~
図31は、ネットワーク装置により指示されるビームの第1の期間における使用時間のシナリオの概略図である。
【
図10】
図7~
図31は、ネットワーク装置により指示されるビームの第1の期間における使用時間のシナリオの概略図である。
【
図11】
図7~
図31は、ネットワーク装置により指示されるビームの第1の期間における使用時間のシナリオの概略図である。
【
図12】
図7~
図31は、ネットワーク装置により指示されるビームの第1の期間における使用時間のシナリオの概略図である。
【
図13】
図7~
図31は、ネットワーク装置により指示されるビームの第1の期間における使用時間のシナリオの概略図である。
【
図14】
図7~
図31は、ネットワーク装置により指示されるビームの第1の期間における使用時間のシナリオの概略図である。
【
図15】
図7~
図31は、ネットワーク装置により指示されるビームの第1の期間における使用時間のシナリオの概略図である。
【
図16】
図7~
図31は、ネットワーク装置により指示されるビームの第1の期間における使用時間のシナリオの概略図である。
【
図17】
図7~
図31は、ネットワーク装置により指示されるビームの第1の期間における使用時間のシナリオの概略図である。
【
図18】
図7~
図31は、ネットワーク装置により指示されるビームの第1の期間における使用時間のシナリオの概略図である。
【
図19】
図7~
図31は、ネットワーク装置により指示されるビームの第1の期間における使用時間のシナリオの概略図である。
【
図20】
図7~
図31は、ネットワーク装置により指示されるビームの第1の期間における使用時間のシナリオの概略図である。
【
図21】
図7~
図31は、ネットワーク装置により指示されるビームの第1の期間における使用時間のシナリオの概略図である。
【
図22】
図7~
図31は、ネットワーク装置により指示されるビームの第1の期間における使用時間のシナリオの概略図である。
【
図23】
図7~
図31は、ネットワーク装置により指示されるビームの第1の期間における使用時間のシナリオの概略図である。
【
図24】
図7~
図31は、ネットワーク装置により指示されるビームの第1の期間における使用時間のシナリオの概略図である。
【
図25】
図7~
図31は、ネットワーク装置により指示されるビームの第1の期間における使用時間のシナリオの概略図である。
【
図26】
図7~
図31は、ネットワーク装置により指示されるビームの第1の期間における使用時間のシナリオの概略図である。
【
図27】
図7~
図31は、ネットワーク装置により指示されるビームの第1の期間における使用時間のシナリオの概略図である。
【
図28】
図7~
図31は、ネットワーク装置により指示されるビームの第1の期間における使用時間のシナリオの概略図である。
【
図29】
図7~
図31は、ネットワーク装置により指示されるビームの第1の期間における使用時間のシナリオの概略図である。
【
図30】
図7~
図31は、ネットワーク装置により指示されるビームの第1の期間における使用時間のシナリオの概略図である。
【
図31】
図7~
図31は、ネットワーク装置により指示されるビームの第1の期間における使用時間のシナリオの概略図である。
【
図32】本発明の実施例に係るビーム決定方法の一例の概略図である。
【
図33】本発明の実施例に係るリピータのためのビーム指示装置の一例の概略図である。
【
図34】本発明の実施例に係るビーム決定装置の一例の概略図である。
【
図35】本発明の実施例に係るネットワーク装置の一例の概略図である。
【
図36】本発明の実施例に係るリピータの一例の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の上記及び他の特徴は以下の説明により明らかになる。明細書及び図面において、本発明の特定の実施形態が詳細に開示され、本発明の原理を採用できる実施形態の一部が示される。なお、本発明は説明される実施形態に限定されない。本発明は、添付される特許請求の範囲内の全ての変更されたもの、変形されたもの及び均等的なものを含む。以下は、図面を参照しながら本発明の各実施形態を説明する。これらの実施形態は単なる例示的なものであり、本発明を制限するものではない。
【0019】
本発明の実施例では、用語「第1」、「第2」などは、タイトルで異なる要素を区別するために用いられるが、これらの要素の空間的配列又は時間的順序などを表すものではなく、これらの要素はこれらの用語に制限されない。用語「及び/又は」は、関連するリストに列挙された用語の1つ又は複数のうち何れか1つ及び全ての組み合わせを含む。用語「含む」、「包括する」、「有する」などは、列挙された特徴、要素、素子又は構成部材の存在を意味するが、1つ又は複数の他の特徴、要素、素子又は構成部材の存在又は追加を排除するものではない。
【0020】
本発明の実施例では、単数形の「1つ」、「該」などは複数形を含み、「1種類」又は「1類」と広義的に理解されるべきであり、「1個」に限定されない。また、用語「前記」は、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、単数形及び複数形両方を含むと理解されるべきである。また、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、用語「に記載の」は「少なくとも一部に記載の」と理解されるべきであり、用語「に基づいて」は「少なくとも一部に基づいて」と理解されるべきである。
【0021】
本発明の実施例では、用語「通信ネットワーク」又は「無線通信ネットワーク」は、例えばロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、進化したロングタームエボリューション(LTE-A、LTE-Advanced)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標):Wideband Code Division Multiple Access)、高速パケットアクセス(HSPA:High-Speed Packet Access)などの任意の通信規格に適合するネットワークを意味してもよい。
【0022】
また、通信システムにおける装置間の通信は、任意の段階の通信プロトコルに従って行われてもよく、該通信プロトコルは、例えば1G(generation)、2G、2.5G、2.75G、3G、4G、4.5G、及び将来の5G、新しい無線(NR:New Radio)等、及び/又は現在の既知の他の通信プロトコル若しくは将来開発される他の通信プロトコルを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0023】
本発明の実施例では、用語「ネットワーク装置」は、例えば通信システムに端末装置をアクセスさせて該端末装置にサービスを提供する通信システム内の装置を意味する。ネットワーク装置は、基地局(BS:Base Station)、アクセスポイント(AP:Access Point)、送受信ポイント(TRP:Transmission Reception Point)、ブロードキャスト送信機、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobile Management Entity)、ゲートウェイ、サーバ、無線ネットワークコントローラ(RNC:Radio Network Controller)、基地局コントローラ(BSC:Base Station Controller)などを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0024】
そのうち、基地局は、ノードB(NodeB又はNB)、進化ノードB(eNodeB又はeNB)、及び5G基地局(gNB)など、並びにリモート無線ヘッド(RRH:Remote Radio Head)、リモート無線ユニット(RRU:Remote Radio Unit)、中継装置(relay)又は低電力ノード(例えばfemto、picoなど)を含んでもよいが、これらに限定されない。また、用語「基地局」はそれらの機能の一部又は全てを含んでもよく、各基地局は特定の地理的エリアに対して通信カバレッジを提供してもよい。用語「セル」は、該用語が使用されるコンテキストに応じて、基地局及び/又はそのカバレッジエリアを意味してもよい。
【0025】
本発明の実施例では、用語「ユーザ装置」(UE:User Equipment)又は用語「端末装置」(TE:Terminal Equipment)は、例えばネットワーク装置を介して通信ネットワークにアクセスし、ネットワークサービスを受ける装置を意味する。端末装置は、固定的なもの又は移動的なものであってもよく、移動局(MS:Mobile Station)、端末、加入者ステーション(SS:Subscriber Station)、アクセス端末(AT:Access Terminal)、ステーションなどと称されてもよい。
【0026】
そのうち、端末装置は、携帯電話(Cellular Phone)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA:Personal Digital Assistant)、無線変復調装置、無線通信装置、ハンドヘルドデバイス、マシンタイプ通信装置、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、スマートフォン、スマートウォッチ、デジタルカメラなどを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0027】
例えば、モノのインターネット(IoT:Internet of Things)などのシナリオでは、ユーザ装置は、監視又は測定を行う機器又は装置であってもよく、例えばマシンタイプ通信(MTC:Machine Type Communication)端末、車載通信端末、デバイスツーデバイス(D2D:Device to Device)端末、マシンツーマシン(M2M:Machine to Machine)端末などを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0028】
図1は、本発明の実施例の適用シナリオの一例の概略図である。
図1に示すように、説明の便宜上、1つの5G基地局(gNB)、1つのリピータ(Repeater)及び1つの端末装置(UE)を一例として説明するが、本発明はこれに限定されない。
【0029】
本発明の実施例では、5G基地局と端末装置との間では、既存のサービス又は将来に実装可能なサービスを行うことができる。例えば、これらのサービスは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、大規模マシンタイプ通信(mMTC)、高信頼性低遅延通信(URLLC)及びV2X(Vehicle-to-Everything)通信などを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0030】
以下は、図面を参照しながら本発明の実施例の各態様を説明する。これらの態様は、単なる例示的なものであり、本発明を限定するものではない。
【0031】
<実施例1>
本発明の実施例1は、リピータのためのビーム指示方法を提供し、端末装置側から説明する。
【0032】
図2は、本発明の実施例に係るリピータのためのビーム指示方法の一例の概略図である。
図2に示すように、該方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0033】
ステップ201:ネットワーク装置はリピータに第1の指示を送信し、該第1の指示は、少なくとも1つのビームを指示する。
【0034】
本発明の実施例によれば、ネットワーク装置は、リピータが使用するビームを構成することによって、リピータによる伝送をより正確に管理し、より良いカバレッジを実現し、周囲の他の装置への干渉を低減するため、ネットワーク全体の伝送効率を向上させることができる。
【0035】
本発明の実施例では、ビーム(beam)は、参照信号(RS)、伝送構成指示(TCI:transmission configuration indication)、空間領域フィルタ(spatial domain filter)などとして表されてもよく、或いは、ビームインデックス、参照信号インデックス、伝送構成指示インデックス、空間領域フィルタインデックスなどとして表されてもよい。上記の参照信号は、例えばCSI-RS、SRS、リピータのためのRS、リピータにより送信されるRSなどである。上記のTCIは、TCI状態(state)として表されてもよい。
【0036】
本発明の実施例では、上記の少なくとも1つのビームは、リピータがネットワーク装置と端末装置との間の信号を転送するために使用される。
【0037】
例えば、該少なくとも1つのビームのうちの1つのビームは、該リピータがネットワーク装置からの第1の信号を端末装置に転送するための第1のビームである。
図3に示すように、リピータ302は、第1のビームを使用して端末装置303に第1の信号を送信し、該第1の信号は、ネットワーク装置301からのものであり、例えばネットワーク装置301から送信された第4の信号である。
【0038】
また、例えば、該少なくとも1つのビームのうちの1つのビームは、該リピータがネットワーク装置からの第4の信号を受信するための第4のビームであり、該第4の信号は、端末装置に転送されるために使用される。
図3に示すように、リピータ302は、第4のビームを使用して第4の信号を受信し、該第4の信号は、ネットワーク装置301により送信された信号である。
【0039】
上記の例では、第4の信号は、ネットワーク装置により端末装置に送信された信号を含み、リピータは、該第4の信号におけるネットワーク装置により端末装置に送信された信号を復調及び/又は復号しない。
【0040】
ここで、ネットワーク装置により端末装置に送信された信号は、シグナリング、データ及び参照信号のうちの少なくとも1つを含む。
【0041】
ここで、第4の信号は、ネットワーク装置により端末装置に送信された信号に加えて、ネットワーク装置によりリピータに送信された信号を含んでもよい。リピータは、第4の信号に含まれる自身への信号を復調及び/又は復号し、第4の信号に含まれるネットワーク装置により端末装置に送信された信号を復調及び/又は復号しない。
【0042】
上記の例では、ネットワーク装置からの第1の信号は、リピータが少なくともリピータにより受信された第4の信号を増幅することによって生成されてもよい。
【0043】
また、例えば、該少なくとも1つのビームのうちの1つのビームは、該リピータが端末装置からの第2の信号を受信するための第2のビームであり、該第2の信号は、ネットワーク装置に転送されるために使用される。
図4に示すように、リピータ402は、第2のビームを使用して第2の信号を受信し、該第2の信号は端末装置403により送信された信号である。
【0044】
別の例として、該少なくとも1つのビームのうちの1つのビームは、該リピータが端末装置からの第3の信号をネットワーク装置に転送するための第3のビームである。
図4に示すように、リピータ402は、第3のビームを使用してネットワーク装置401に第3の信号を送信する。該第3の信号は、端末装置403からのもの、例えば、端末装置から送信される第2の信号である。
【0045】
上記の例では、第2の信号は、端末装置により前記ネットワーク装置に送信された信号を含み、リピータは、端末装置によりネットワーク装置に送信された信号を復調及び/又は復号しない。
【0046】
ここで、端末装置によりネットワーク装置に送信された信号は、シグナリング、データ及び参照信号のうちの少なくとも1つを含む。
【0047】
上記の例では、端末装置からの第3の信号は、リピータが少なくとも前記リピータにより受信された第2の信号を増幅することによって生成されてもよい。
【0048】
別の例として、該少なくとも1つのビームのうちの1つのビームは、リピータがネットワーク装置に第5の信号を送信するための第5のビームである。
図5に示すように、リピータ502は、第5のビームを使用してネットワーク装置501に第5の信号を送信する。
【0049】
別の例として、該少なくとも1つのビームのうちの1つのビームは、リピータがネットワーク装置からの第6の信号を受信するための第6のビームである。
図6に示すように、リピータ602は、第6のビームを使用して第6の信号を受信し、該第6の信号は、ネットワーク装置601により送信された信号である。
【0050】
本発明の実施例では、ネットワーク装置は、端末装置のサービングセルのネットワーク装置であってもよし、リピータが所在するセルのネットワーク装置であってもよいし、リピータのサービングセルのネットワーク装置であってもよいし、リピータの親ノード(Parent node)であってもよい。本発明は該リピータの名称に限定されず、上記の機能を実現可能な装置であれば、全て本発明に係るリピータの範囲内に含まれる。
【0051】
本発明の実施例では、第1の指示は、第1のPDSCH(物理ダウンリンク共有チャネル)により搬送されてもよい。
【0052】
本発明の実施例では、ネットワーク装置は、リピータに第2の指示をさらに送信してもよい。該第2の指示は、リピータが第7のビームを使用して該第1のPDSCHを受信するように指示するために使用される。これによって、該第1の指示を取得し、該第1の指示に従って上記の処理を実行することができる。
【0053】
本発明の実施例では、該第1の指示は、MAC(媒体アクセス制御)層シグナリングであってもよいし、RRC(無線リソース制御)シグナリングであってもよいが、本発明はこれらに限定されない。
【0054】
本発明の実施例では、第1の指示は、第1のPDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)により指示されてもよい。
【0055】
本発明の実施例では、ネットワーク装置は、リピータに第3の指示をさらに送信してもよい。該第3の指示は、リピータが第8のビームを使用して該第1のPDCCHを受信するように指示するために使用される。これによって、該第1の指示を取得し、該第1の指示に従って上記の処理を実行することができる。
【0056】
本発明の実施例では、第1のPDCCHは、リピータが第9のビームを使用してネットワーク装置によりリピータに送信された第2のPDSCHを受信するように指示するために使用され、或いは、第1のPDCCHは、リピータが第10のビームを使用してネットワーク装置に第2のPUSCHを送信するように指示するために使用される。該第1のPDCCHに関する内容について、関連技術を参照してもよく、ここでその説明を省略する。
【0057】
本発明の実施例によれば、ネットワーク装置は、PDCCHチャネルを利用して第1の指示を指示することによって、リピータの上記の第1のビーム乃至第6のビームをより迅速且つ正確に調整することができるため、リピータが使用するビームの精度を効果的に向上させ、伝送効率を向上させ、空間干渉を低減することができる。
【0058】
また、リピータのPDSCH伝送又はPUSCH伝送をスケジューリングするためのPDCCHを再利用して上記の第1乃至第4のビームを指示することによって、制御シグナリングのオーバーヘッドを低減することができるため、時間周波数リソースの利用率を向上させ、ネットワークの伝送効率を向上させることができる。
【0059】
本発明の実施例では、ネットワーク装置は、上位層シグナリング(例えばMAC又はRRCシグナリングなど)を利用して、又はPDCCHと共に上位層シグナリングを利用して、第1の指示を半静的に指示してもよい。また、ネットワーク装置は、上位層シグナリング(例えばMAC又はRRCシグナリングなど)を利用して、又はPDCCHと共に上位層シグナリングを利用して、第1の指示において複数のビームを一括的に指示してもよい。リピータのために複数の第1乃至第4のビーム(又は第1乃至第6のビーム)を半静的又は一括的に構成することによって、リピータの転送効率を向上させることができる。
【0060】
なお、従来の無線周波数リピータのアンテナ方向は、通常、固定されている。初期的に設置された後、端末側で比較的に広いビームを使用して所定のカバレッジの領域をカバーし、その後は調整を行わず、或いは、必要に応じて手動で調整を行う。ネットワーク装置は、リピータの転送ビームを構成することができない。
【0061】
本発明の実施例によれば、ネットワーク装置は、リピータの送信ビーム、受信ビーム及び転送ビームを構成することができるため、正確なビーム管理方式を使用してリピータの転送を制御することができる。正確に管理されたビームは、通常、適切に整形され、サービングされる必要のある端末装置により正確に指向することができる。正確に整形されたビームは、通常、幅が狭く、リピータがカバーする必要のある領域全体を1つの正確に整形されたビームでカバーすることは困難である。従って、リピータがカバーする範囲内の異なる地理的位置にある端末装置にサービスを提供するために、リピータは、異なる端末装置にサービスを提供するために、異なる時間に異なる指向のビームを利用する必要がある。
【0062】
幾つかの場合には、リピータは、異なる時間においてネットワーク装置と通信し、ネットワーク装置と端末装置との間で交換される信号を転送する必要がある。リピータとネットワーク装置間の通信により、リピータの転送が中断される可能性がある。この場合、リピータとネットワーク装置との間の通信を減少させ、転送効率を向上させ、ネットワーク全体の伝送効率を向上させるために、ネットワーク装置は、リピータが長い期間内にどのように転送ビームを使用するかを1回の構成で指示してもよい。
【0063】
他の幾つかの場合には、リピータによりサービングされる端末装置の移動性が顕著でないとき、ネットワーク装置は、リピータが長い期間内にどのように転送ビームを使用するかを1回の構成で指示してもよい。これによって、転送効率を向上させ、ネットワーク全体の伝送効率を向上させることができる。
【0064】
以下は、ネットワーク装置がリピータのために複数の上記の第1乃至第4のビームを構成することの例を説明する。
【0065】
本発明の実施例では、上記の第1乃至第4のビームのうちの少なくとも1つのビームは、第1の期間に関連する。該第1の期間は、リピータが、該第1の期間の少なくとも一部の時間において、上記の第1乃至第4のビームの少なくとも1つのビームを使用して、ネットワーク装置と端末装置との間の信号を転送するために使用される。
【0066】
上記の実施例では、第1の期間は、少なくとも1つの時間単位により構成されてもよい。該時間単位は、シンボル、スロット(slot)、サブフレーム、ミニスロット(mini-slot)、非スロットに基づくスケジューリング(non-slot-based scheduling)に対応する最小スケジューリング時間単位、フレームなどであってもよい。
【0067】
上記の実施例では、第1の期間は、上記の第1の指示により指示されてもよいし、第4の指示により指示されてもよいし、第1の指示及び第4の指示の組み合わせにより指示されてもよいし、規格により事前に定義され、出荷前にリピータに事前に設定されてもよい。
【0068】
例えば、第1の指示により第1の期間の長さ及び開始点を指示し、或いは、第4の指示により第1の期間の長さ及び開始点を指示し、或いは、第1の指示により第1の期間の長さを指示し、第4の指示により第1の期間の開始点を指示し、或いは、第1の指示により第1の期間の開始点を指示し、第4の指示により第1の期間の長さを指示する。
【0069】
上記の例では、第1の期間の長さは、時間単位の数、例えばシンボルの数及び/又はスロットの数などであってもよいし、絶対的な時間の長さ、例えば、nミリ秒又はnナノ秒であってもよく、nは0以上又は0よりも大きい。nは整数であってもよいし、小数であってもよく、本発明はこれらに限定されない。
【0070】
また、上記の例では、第1の期間の開始点、即ち開始位置は、開始時間単位のインデックスであってもよいし、1つの時間基準点からのオフセットであってもよい。ここで、時間基準点は、第1の指示又は第4の指示に関連していてもよい。例えば、該時間基準点は、第1の指示又は第4の指示が所在する時間単位であり、所在する時間単位が1つの時間単位よりも大きい場合、該時間基準点は、所在する時間単位のうちの最も前の時間単位又は所在する時間単位のうちの最も後ろの時間単位などであってもよい。また、時間基準点は、通信規格により規定されてもよい。
【0071】
また、上記の例では、時間単位インデックスを指示することによって第1の期間を指示してもよく、例えば、第1の期間に含まれる時間単位のリストを指示してもよいが、本発明はこれに限定されない。
【0072】
また、上記の例では、第4の指示は、動的シグナリング又は半静的シグナリングであってよい。動的シグナリングは、PDCCHにより搬送されてもよい。半静的シグナリングは、MAC CE又はRRCにより搬送されてもよい。
【0073】
また、例えば、第4の指示により上記の第1のビーム乃至第4のビームのうちの少なくとも1つと第1の期間との複数の組合せを指示し、第1の指示によりそのうちの1つの組み合わせ又は複数の組み合わせを指示する。ここで、第1の指示は、インデックスなどにより指示されてもよいし、ビットマップ(bitmap)などにより指示されてもよい。
【0074】
上記の実施例では、第4の指示は、ネットワーク装置によりリピータに送信され、第3のPDSCHにより搬送されてもよいし、第3のPDCCHにより指示されてもよい。
【0075】
上記の実施例では、第1の期間内の第1乃至第4のビームのうちの少なくとも1つのビームに対応しない時間、即ち、第1乃至第4のビームのうちの少なくとも1つのビームの、第1の期間における使用時間の合計以外の時間について、リピータは、ネットワーク装置と端末装置との間の信号を転送しない。
【0076】
図7~
図31は、ネットワーク装置がリピータのために複数の上記の第1乃至第4のビームを構成することの例を示している。
【0077】
図7は、リピータが第1の期間の全ての時間内にビームA及びビームBを使用してネットワーク装置と端末装置との間の信号を転送するようにネットワーク装置が構成することを示す概略図である。ビームAとビームBとは役割が異なり、例えば、ビームAは第1のビームであり、ビームBは第2のビームであり、ビームAは第3のビームであり、ビームBは第4のビームである。リピータの動作について、以上は詳しく説明されており、ここでその説明を省略する。
【0078】
図8は、リピータが第1の期間の一部の時間内にビームA及びビームBを使用してネットワーク装置と端末装置との間の信号を転送するようにネットワーク装置が構成することを示す概略図である。ビームAとビームBとは役割が異なり、例えば、ビームAは第1のビームであり、ビームBは第2のビームであり、ビームAは第3のビームであり、ビームBは第4のビームである。
【0079】
図9及び
図10は、リピータが第1の期間の一部の時間内に、5つのビーム(ビームA、ビームB、ビームC、ビームD、ビームEと称される)を使用してネットワーク装置と端末装置との間の信号を転送するようにネットワーク装置が構成する状況を示している。この5つのビームは、同一の役割を果たし、即ち、第1のビーム乃至第4のビームのうちの1つである。この5つのビームの空間的指向は異なる(或いは、この5つのビームは異なる空間フィルタに対応する)。リピータは、異なる時間単位にそれぞれこの5つのビームを採用して、そのカバー範囲内の異なる地理位置に位置する端末装置にサービスを提供することができる。
【0080】
図9及び10の例では、この5つのビームにより占有される時間は、連続的であるが、本発明はこれに限定されず、この5つのビームにより占有される時間は、分散し、或いは、部分的に連続し、且つ部分的に分散してもよく、或いは、第1の期間の開始点及び終了点に整列されておらず、或いは、第1の期間の開始点及び/又は終了点に部分的に整列されてもよい。
【0081】
本発明の実施例では、特に説明していない限り、「ビームにより占有される時間」とは、ネットワーク装置により指示されたリピータがビームを使用する時間、及び/又は、リピータが実際にビームを使用する時間を意味する。
【0082】
本発明の実施例では、第1の期間は、周期的であってもよい。異なる周期の第1の期間内で、第1の期間におけるビーム占有時間の相対位置は同一である。しかし、本発明の実施例はこれに限定されず、異なる期間の第1の期間内で、第1の期間におけるビーム占有時間の相対位置が異なってもよい。
図11及び
図12は、第1の期間が周期的である場合、リピータが、各周期の第1の期間の少なくとも一部の時間内に、上記の第1のビーム乃至第4のビームの少なくとも1つのビームを使用してネットワーク装置と端末装置との間の信号を転送するようにネットワーク装置が構成する状況を示している。
【0083】
上記の実施例では、第1の期間が周期的である場合、第1の指示及び/又は第4の指示は、開始位置、及び/又は、周期、及び/又は期間中にリピータが転送ビームを使用する位置を指示してもよい。ここで、開始位置は、開始時間単位のインデックスであってもよいし、1つの時間基準点に対するオフセットであってもよい。ここで、時間基準点は、第1の指示又は第4の指示に関連してもよく、例えば、該時間基準点は、第1の指示又は第4の指示が所在する時間単位であり、所在する時間単位が1つの時間単位よりも大きい場合、該時間基準点は、所在する時間単位のうちの最も前の時間単位、所在する時間単位のうちの最も後ろの時間単位などであってもよい。また、時間基準点は、通信規格により規定されてもよい。
【0084】
上記の実施例では、第1の指示及び/又は第4の指示は、1つの周期内の第1の期間に含まれる時間単位のリスト、例えば、時間単位のインデックスを指示してもよい。該時間単位のインデックスは、通信規格により規定されてもよい。例えば、1つの周期内のインデックスが1、3、5のスロットであってもよい。本発明はこれに限らず、該時間単位のインデックスは、該時間単位の1つの周期におけるインデックスであってもよい。例えば、1つの周期内の1番目、3番目、5番目のスロットである。
【0085】
図11の例では、異なる周期の第1の期間内で、リピータは、ビームAを使用してネットワーク装置からの信号を端末装置に転送し、或いは端末装置からの信号をネットワーク装置に転送し、異なる周期の第1の期間内で、ビームAにより占有される時間の長さは同一である。
図11の例では、第1の期間が8つの時間単位で構成され、且つビームAが各周期の第1の期間内で最初の4つの時間単位を占有することを一例として説明するが、本発明はこれに限定されず、ビームAが各周期の第1の期間内で他の時間単位を占有してもよく、ビームAが各周期の第1の期間内で占有する時間単位の位置が同一であってもよいし、異なってもよい。ここで、時間単位は、シンボル又はスロットであってもよいし、その他であってもよく、本発明はこれに限定されない。
【0086】
図12の例では、異なる周期の第1の期間内に、リピータは、異なるビーム(例えばビームA、ビームB、ビームC)を使用してネットワーク装置と端末装置との間で信号を転送する。ビームA、ビームB及びビームCは、役割が同一であり、第1のビーム乃至第4のビームの何れかである。この3つのビームは、空間的指向が異なる(或いは、この3つのビームは異なる空間フィルタに対応する)。リピータは、異なる第1の期間内にそれぞれこの3つのビームを使用して、そのカバレッジ範囲内の異なる地理的位置に位置する端末装置にサービスを提供することができる。例えば、1番目、2番目、3番目の第1の期間内に、それぞれビームA、ビームB、ビームCを用いて端末装置からの第2の信号を受信する場合、ビームA、ビームB、ビームCは何れも第2のビームであるが、ビームA、ビームB、ビームCは指向が異なる受信ビームであり、言い換えれば、異なる受信空間フィルタである。
【0087】
また、
図12の例では、各周期の第1の期間内に、ビームが占有する時間の長さは同一であり、何れも最初の4つの時間単位である。ここで、時間単位は、シンボル又はスロットであってもよいし、その他であってもよく、本発明はこれに限定されない。
【0088】
図13及び
図14は、リピータが第1の期間の少なくとも一部の時間内に、上記第1のビーム乃至第4のビームのうちの1つのビームを使用して、ネットワーク装置と端末装置との間の信号を転送する状況を示している。
【0089】
図13は、リピータが第1の期間の全ての時間内でビームAを使用してネットワーク装置と端末装置との間の信号を転送することを示す概略図である。ここで、ビームAは、上記の第1のビーム乃至第4のビームのうちの何れか1つのビームいずれであってもよいが、リピータの動作について既に詳細に説明したため、ここでその説明を省略する。
【0090】
図14は、リピータが第1の期間の一部の時間内でビームBを使用してネットワーク装置と端末装置との間で信号を転送することを示す概略図である。ここで、ビームBは、上記の第1のビーム乃至第4のビームの何れか1つのビームであってもよいが、リピータの動作について既に詳細に説明したため、ここでその説明を省略する。
【0091】
図15乃至
図24は、リピータが第1の期間の少なくとも一部の時間内に、上記の第1のビーム乃至第4のビームのうちの2つのビーム(ビームA及びビームBと称される)を使用してネットワーク装置と端末装置との間の信号を転送する状況を示している。
【0092】
ここで、
図15乃至
図20の例では、ビームAとビームBとは、役割が同一であり、即ち、この2つのビームは、上記の第1のビーム乃至第4のビームの何れか1つであってもよく、例えば、何れも第1のビーム又は何れも第2のビームである。
図21乃至
図24の例では、ビームAとビームBとは、役割が異なり、例えば、ビームAは第1のビームであり、ビームBは第2のビームであり、ビームAは第3のビームであり、ビームBは第4のビームである。リピータの動作について既に詳細に説明したため、ここでその説明を省略する。
【0093】
図15は、リピータが第1の期間の全ての時間内でビームA及びビームBを使用してネットワーク装置と端末装置との間の信号を転送することを示す概略図である。
図15の例では、2つのビームの第1の期間内の使用時間は同一である。
【0094】
図16は、リピータが第1の期間の全ての時間内でビームA及びビームBを使用してネットワーク装置と端末装置との間の信号を転送することを示す概略図である。
図15の例と異なり、
図16の例では、2つのビームの第1の期間内の使用時間は異なる。
【0095】
図17は、リピータが第1の期間の一部の時間内でビームA及びビームBを使用してネットワーク装置と端末装置との間の信号を転送することを示す概略図である。
図15の例と異なり、
図17の例では、2つのビームは、第1の期間の全ての時間を占有しておらず、第1の期間の一部の時間を占有する。第1の期間内の2つのビームが占有していない時間について、リピータは、ネットワーク装置と端末装置との間の信号を転送しない。また、
図17の例では、第1の期間内に、2つのビームが占有する時間は連続しており、且つビームが占有する時間の開始点は第1の期間の開始点と同一である。
【0096】
本発明の実施例で、特に説明しない限り、「ビームにより占有される時間」は、ネットワーク装置により指示されたリピータがビームを使用する時間、及び/又は、リピータが実際にビームを使用する時間を意味する。
【0097】
図18は、リピータが第1の期間の一部の時間内にビームA及びビームBを使用してネットワーク装置と端末装置との間の信号を転送することを示す概略図である。
図16の例と異なり、
図18の例では、2つのビームは第1の期間の全ての時間を占有しておらず、第1の期間の一部の時間を占有する。第1の期間内の2つのビームが占有していない時間について、リピータは、ネットワーク装置と端末装置との間の信号を転送しない。また、
図18の例では、第1の期間内において、2つのビームが占有する時間は連続的であり、ビームが占有する時間の開始点は第1の期間の開始点と同一である。
【0098】
図19は、リピータが第1の期間の一部の時間内にビームA及びビームBを使用してネットワーク装置と端末装置との間の信号を転送することを示す概略図である。
図17の例とは異なり、
図19の例では、第1の期間内で2つのビームにより占有される時間は連続的ではなく、分散されており、即ち、第1のビームにより占有される時間と第2のビームにより占有される時間との間にギャップがある。また、ビームAに占有される時間の開始点は、第1の期間の開始点と同一である。
【0099】
図20は、リピータが第1の期間の一部の時間内にビームA及びビームBを使用してネットワーク装置と端末装置との間の信号を転送することを示す概略図である。
図18の例とは異なり、
図20の例では、第1の期間内のビームにより占有される時間の開始点は、第1の期間の開始点とは異なる。
【0100】
図21は、リピータが第1の期間の全ての時間内にビームA及びビームBを使用してネットワーク装置と端末装置との間の信号を転送することを示す概略図である。
図16の例とは異なり、
図21は、2つのビームの役割が異なる状況を示している。
【0101】
図22は、リピータが第1の期間の一部の時間内にビームA及びビームBを使用してネットワーク装置と端末装置との間の信号を転送することを示す概略図である。
図18の例とは異なり、
図22は、2つのビームの役割が異なる状況を示している。
【0102】
図23は、リピータが第1の期間の一部の時間内にビームA及びビームBを使用してネットワーク装置と端末装置との間の信号を転送することを示す概略図である。
図19の例とは異なり、
図23は、2つのビームの役割が異なる状況を示している。
【0103】
図24は、リピータが第1の期間の一部の時間内にビームA及びビームBを使用してネットワーク装置と端末装置との間の信号を転送することを示す概略図である。
図20の例とは異なり、
図24は、2つのビームの役割が異なる状況を示している。
【0104】
図25は、リピータが第1の期間の一部の時間内に上記第1のビーム乃至第4のビームのうちの1つのビーム(ビームAと称される)を使用してネットワーク装置と端末装置との間の信号を転送する状況を示している。この例では、第1の期間は、14個の時間単位により構成され、ビームAは、これら14個の時間単位のうち最初の8個の時間単位を占有し、この時間単位はシンボル又はスロットなどであってもよい。
【0105】
図25の例では、ビームAは、上記の第1のビーム乃至第4のビームのうちの何れか1つであってもよい。また、ビームAが占有する時間単位は連続的であるが、本発明はこれに限定されず、ビームAが占有する時間単位は分散されてもよいし、一部が連続し、且つ一部が分散されてもよい。
【0106】
図25の例では、ビームAにより占有される時間の開始点は第1の期間の開始点と同一であるが、本発明はこれに限定されず、ビームAにより占有される時間の終了点は第1の期間の終了点と同一であってもよく、或いは、ビームAにより占有される時間単位のうちの1つは第1の期間の開始点及び/又は終了点と整列されてもよい。
【0107】
本発明の実施例では、第1の期間は周期的であってもよい。本発明の実施例では、第1の期間内のビーム占有時間の相対位置は、異なる周期の第1の期間内で同一である。しかし、本発明はこれに限らず、第1の期間内のビーム占有時間の相対位置は、異なる周期の第1の期間内で異なってもよい。
図26乃至
図31は、第1の期間が周期的である場合、リピータが、各周期の第1の期間の少なくとも一部の時間において、上記の第1のビーム乃至第4のビームの少なくとも1つのビームを使用してネットワーク装置と端末装置との間の信号を転送する状況を示している。
【0108】
図26の例では、異なる周期の第1の期間内に、リピータは、異なるビームを使用してネットワーク装置と端末装置との間の信号を転送する。
図25の例とは異なり、
図26の例では、各ビームは、各周期の第1の期間内に、異なる時間間隔で異なる役割を果たし(異なる上記の第1のビーム乃至第4のビームに対応し)、或いは、同一の役割を果たし、且つ異なる空間的指向を有し、即ち、異なる空間フィルタに対応する。
【0109】
例えば、1番目の第1の期間では、1番目の時間間隔のビームは上記の第4のビーム(
図3参照)であり、2番目の時間間隔のビームは上記の第1のビーム(
図3参照)であり、3番目の時間間隔のビームは上記の第2のビーム(
図4参照)であり、4番目の時間間隔のビームは上記の第3のビーム(
図4参照)である。ここで、時間単位は、シンボル又はスロットであってもよいし、その他であってもよく、本発明はこれらに限定されない。
【0110】
別の例として、1番目、2番目及び3番目の第1の期間内に、異なるビームを使用して端末装置からの第2の信号を受信してもよい。この異なるビームは何れも上記の第2のビームであり、且つ指向が異なる受信ビームであり、即ち、異なる受信空間フィルタである。
【0111】
別の例として、1番目の第1の期間内に、異なる空間指向のビームを使用して端末装置からの第2の信号を受信し、第2の期間内に、異なる空間指向のビームを使用して端末装置に第1の信号を送信し、3番目の第1の期間内に、異なる空間指向のビームを使用して端末装置からの第2の信号を受信する。
【0112】
図27の例では、
図26の例とは異なり、リピータは、異なる周期の第1の期間内に、同一のビームを使用してネットワーク装置と端末装置との間で信号を転送する。例えば、
図27における3つの第1の期間内のビームは同一である。
【0113】
図28の例では、
図27の例とは異なり、異なる周期の第1の期間の間には、時間間隔がある。本発明では、この時間間隔の大きさに制限がない。
【0114】
図29の例では、
図27の例と同様に、異なる周期の第1の期間内に、リピータは、同一のビームを使用してネットワーク装置と端末装置との間の信号を転送する。
図27の例とは異なり、
図29の例では、各周期の第1の期間内に利用されるビームが異なる。
【0115】
図30の例では、異なる周期の第1の期間内に、リピータは、同一のビームを使用してネットワーク装置と端末装置との間の信号を転送する。
図27の例とは異なり、
図30の例では、各周期の第1の期間内に、異なるビーム間に時間間隔がある。
【0116】
図31の例では、異なる周期の第1の期間内に、リピータは、異なるビームを使用してネットワーク装置と端末装置との間の信号を転送する。また、各周期の第1の期間内に、異なるビーム間に時間間隔がある。
【0117】
上記の各実施例は、本発明の実施例を例示するだけであり、本発明はこれに限定されず、上記の各実施例に基づいて適切な変形を行ってもよい。例えば、上記の各実施例のそれぞれを単独で使用してもよいし、上記の各実施例の1つ又は複数を組み合わせて使用してもよい。
【0118】
以上は、本発明に関連する各ステップ又はプロセスについてのみ説明したが、本発明はこれに限定されない。本発明の実施例に係る方法は、他のステップ又はプロセスをさらに含んでもよく、これらのステップ又はプロセスの詳細について、関連技術を参照してもよい。
【0119】
本発明の実施例に係る方法によれば、ネットワーク装置は、リピータが使用するビームを構成することによって、リピータによる伝送をより正確に管理し、より良いカバレッジを実現し、周囲の他の装置への干渉を低減するため、ネットワーク全体の伝送効率を向上させることができる。
【0120】
<実施例2>
本発明の実施例は、ビーム決定方法を提供し、リピータ側から説明する。該方法は、実施例1の方法に対応し、実施例1と同様な内容について重複する説明を省略する。
【0121】
図32は、本発明の実施例に係るビーム決定方法の一例の概略図である。
図32に示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0122】
ステップ1301:リピータはネットワーク装置により送信された第1の指示を受信し、該第1の指示は、少なくとも1つのビームを指示する。
【0123】
本発明の実施例によれば、ネットワーク装置は、リピータが使用するビームを構成することによって、リピータによる伝送をより正確に管理し、より良いカバレッジを実現し、周囲の他の装置への干渉を低減するため、ネットワーク全体の伝送効率を向上させることができる。
【0124】
幾つかの実施例では、
図3に示すように、該少なくとも1つのビームのうちの1つのビームは、リピータがネットワーク装置からの第1の信号を端末装置に転送するための第1のビームである。
【0125】
幾つかの実施例では、
図3に示すように、該少なくとも1つのビームのうちの1つのビームは、リピータがネットワーク装置からの第4の信号を受信するための第4のビームであり、第4の信号は端末装置に転送されるために使用される。
【0126】
幾つかの実施例では、
図4に示すように、該少なくとも1つのビームのうちの1つのビームは、リピータが前記端末装置からの第2の信号を受信するための第2のビームであり、第2の信号はネットワーク装置に転送されるために使用される。
【0127】
幾つかの実施例では、
図4に示すように、該少なくとも1つのビームのうちの1つのビームは、リピータが端末装置からの第3の信号をネットワーク装置に転送するための第3のビームである。
【0128】
幾つかの実施例では、
図5に示すように、該少なくとも1つのビームのうちの1つのビームは、リピータがネットワーク装置に第5の信号を送信するための第5のビームである。
【0129】
幾つかの実施例では、
図6に示すように、該少なくとも1つのビームのうちの1つのビームは、リピータがネットワーク装置からの第6の信号を受信するための第6のビームである。
【0130】
幾つかの実施例では、
図3に示すように、リピータが第1のビームを使用してネットワーク装置からの第1の信号を端末装置に転送し、且つ/或いは、
図4に示すように、リピータが第3のビームを使用して端末装置からの第3の信号をネットワーク装置に転送する。
【0131】
上記の実施例では、
図3に示すように、リピータが第1のビームを使用してネットワーク装置からの第1の信号を端末装置に転送するステップは、第4のビームを使用してネットワーク装置により送信された第4の信号を受信し、少なくとも第4の信号に対して増幅処理を行い、第1の信号を生成し、第1のビームを使用して端末装置に第1の信号を送信することを含む。即ち、ネットワーク装置からの第1の信号は、リピータが少なくともリピータにより受信された第4の信号を増幅することによって生成されてもよい。
【0132】
ここで、第4の信号は、ネットワーク装置により端末装置に送信された信号を含み、リピータは、ネットワーク装置により端末装置に送信された信号を復調及び/又は復号しない。ここで、ネットワーク装置により端末装置に送信された信号は、シグナリング、データ及び参照信号のうちの少なくとも1つを含む。
【0133】
ここで、第4の信号は、ネットワーク装置により端末装置に送信された信号に加えて、ネットワーク装置によりリピータに送信された信号を含んでもよい。リピータは、第4の信号に含まれる自身への信号を復調及び/又は復号し、第4の信号に含まれるネットワーク装置により端末装置に送信された信号を復調及び/又は復号しない。
【0134】
上記の実施例では、
図4に示すように、リピータが第3のビームを使用して端末装置からの第3の信号をネットワーク装置に転送するステップは、第2のビームを使用して端末装置により送信された第2の信号を受信し、少なくとも第2の信号に対して増幅処理を行い、第3の信号を生成し、第3のビームを使用してネットワーク装置に第3の信号を送信することを含む。即ち、端末装置からの第3の信号は、リピータが少なくともリピータにより受信された第2の信号を増幅することによって生成されてもよい。
【0135】
ここで、第2の信号は、端末装置によりネットワーク装置に送信された信号を含み、リピータは、端末装置によりネットワーク装置に送信された信号を復調及び/又は復号しない。ここで、端末装置によりネットワーク装置に送信された信号は、シグナリング、データ及び参照信号のうちの少なくとも1つを含む。
【0136】
幾つかの実施例では、
図5に示すように、リピータが第5のビームを使用してネットワーク装置に第5の信号を送信し、且つ/或いは、
図6に示すように、リピータが第6のビームを使用してネットワーク装置により送信された第6の信号を受信する。
【0137】
本発明の実施例では、ネットワーク装置は、端末装置のサービングセルのネットワーク装置であってもよいし、リピータが所在するセルのネットワーク装置であってもいし、リピータのサービングセルのネットワーク装置であってもよいし、リピータの親ノード(Parent node)であってもよい。
【0138】
本発明の実施例では、第1の指示は、第1のPDSCH(物理ダウンリンク共有チャネル)により搬送されてもよい。
【0139】
本発明の実施例では、リピータは、ネットワーク装置により送信された第2の指示をさらに受信してもよい。第2の指示は、リピータが第7のビームを使用して第1のPDSCHを受信するように指示するために使用される。これによって、上記の第1の指示を取得し、第1の指示に従って上記の処理を実行することができる。
【0140】
本発明の実施例では、第1の指示は、MAC(媒体アクセス制御)層シグナリング又はRRC(無線リソース制御)シグナリングであってよいが、本発明はこれらに限定されない。
【0141】
本発明の実施例では、第1の指示は、第1のPDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)により指示されてもよい。
【0142】
本発明の実施例では、リピータは、ネットワーク装置により送信された第3の指示をさらに受信してもよい。第3の指示は、リピータが第8のビームを使用して第1のPDCCHを受信するように指示するために使用される。これによって、上記第1の指示を取得し、第1の指示に従って上記の処理を実行することができる。
【0143】
本発明の実施例では、第1のPDCCHは、リピータが第9のビームを使用してネットワーク装置によりリピータに送信された第2のPDSCHを受信するように指示するために使用され、或いは、第1のPDCCHは、リピータが第10のビームを使用してネットワーク装置に第2のPUSCHを送信するように指示するために使用される。該第1のPDCCHに関する内容について、関連技術を参照してもよく、ここでその説明を省略する。
【0144】
本発明の実施例では、リピータがネットワーク装置の指示に従って、ネットワーク装置と端末装置との間の信号を送信又は転送する例について、
図7乃至
図26を一例として実施例1において説明したが、その内容はここで援用され、ここでその説明を省略する。
【0145】
本発明の実施例では、リピータは、転送器、無線周波数リピータ、無線周波数中継器、リピータノード、転送器ノード、中継器ノード、スマートリピータ、スマート転送器、スマート中継器、スマートリピータノード、スマート転送器ノード、スマート中継器ノードなどであってもよいが、本発明はこれらに限定されず、他の装置であってもよい。
【0146】
以上は、本発明に関連する各ステップ又はプロセスについてのみ説明したが、本発明はこれに限定されない。本発明の実施例に係る方法は、他のステップ又はプロセスをさらに含んでもよく、これらのステップ又はプロセスの詳細について、関連技術を参照してもよい。
【0147】
上記の各実施例は、本発明の実施例を例示するだけであり、本発明はこれに限定されず、上記の各実施例に基づいて適切な変形を行ってもよい。例えば、上記の各実施例のそれぞれを単独で使用してもよいし、上記の各実施例の1つ又は複数を組み合わせて使用してもよい。
【0148】
本発明の実施例に係る方法によれば、ネットワーク装置は、リピータが使用するビームを構成することによって、リピータによる伝送をより正確に管理し、より良いカバレッジを実現し、周囲の他の装置への干渉を低減するため、ネットワーク全体の伝送効率を向上させることができる。
【0149】
<実施例3>
本発明の実施例は、リピータのためのビーム指示装置を提供する。該装置は、例えば、ネットワーク装置であってもよいし、ネットワーク装置に構成された1つ又は複数の構成要素又はコンポーネントであってもよい。
【0150】
図33は、本発明の実施例に係るリピータのためのビーム指示装置の一例の概略図である。該装置の問題解決の原理は、実施例1の方法と同様であるため、その具体的な実施は、実施例1の方法を参照してもよく、同様な内容について重複する説明を省略する。
【0151】
図33に示すように、本発明の実施例に係るリピータのためのビーム指示装置1400は、以下の各部を含む。
【0152】
送信部1401は、リピータに第1の指示を送信する。該第1の指示は、少なくとも1つのビームを指示する。
【0153】
本発明の実施例では、該少なくとも1つのビームのうちの1つのビームは、リピータがネットワーク装置からの第1の信号を端末装置に転送するための第1のビーム、又は、リピータが端末装置からの第2の信号を受信するための第2のビームであって、第2の信号はネットワーク装置に転送されるために使用される、第2のビーム、又は、リピータが端末装置からの第3の信号をネットワーク装置に転送するための第3のビーム、又は、リピータがネットワーク装置からの第4の信号を受信するための第4のビームであって、第4の信号は端末装置に転送されるために使用される、第4のビーム、又は、リピータがネットワーク装置に第5の信号を送信するための第5のビーム、又は、リピータがネットワーク装置からの第6の信号を受信するための第6のビームである。
【0154】
幾つかの実施例では、ネットワーク装置からの第1の信号は、リピータが少なくともリピータにより受信された第4の信号を増幅することによって生成され、端末装置からの第3の信号は、リピータが少なくともリピータにより受信された第2の信号を増幅することによって生成される。
【0155】
幾つかの実施例では、ネットワーク装置は、端末装置のサービングセルのネットワーク装置である。
【0156】
幾つかの実施例では、ネットワーク装置は、リピータが所在するセルのネットワーク装置である。
【0157】
幾つかの実施例では、ネットワーク装置は、リピータのサービングセルのネットワーク装置である。
【0158】
幾つかの実施例では、ネットワーク装置は、リピータの親ノード(Parent node)である。
【0159】
幾つかの実施例では、第4の信号は、ネットワーク装置により端末装置に送信された信号を含み、リピータは、ネットワーク装置により端末装置に送信された信号を復調及び/又は復号しない。
【0160】
幾つかの実施例では、ネットワーク装置により端末装置に送信された信号は、シグナリング、データ及び参照信号のうちの少なくとも1つを含む。
【0161】
幾つかの実施例では、第2の信号は、端末装置によりネットワーク装置に送信された信号を含み、リピータは、端末装置によりネットワーク装置に送信された信号を復調及び/又は復号しない。
【0162】
幾つかの実施例では、端末装置によりネットワーク装置に送信された信号は、シグナリング、データ及び参照信号のうちの少なくとも1つを含む。
【0163】
幾つかの実施例では、第1の指示は、第1のPDSCHにより搬送される。
【0164】
幾つかの実施例では、送信部1401は、リピータに第2の指示をさらに送信する。第2の指示は、リピータが第7のビームを使用して第1のPDSCHを受信するように指示するために使用される。
【0165】
幾つかの実施例では、第1の指示は、第1のPDCCHにより指示される。
【0166】
幾つかの実施例では、送信部1401は、リピータに第3の指示を送信する。第3の指示は、リピータが第8のビームを使用して第1のPDCCHを受信するように指示するために使用される。
【0167】
幾つかの実施例では、第1のPDCCHは、リピータが第9のビームを使用してネットワーク装置によりリピータに送信された第2のPDSCHを受信するように指示するために使用され、或いは、第1のPDCCHは、リピータが第10のビームを使用してネットワーク装置に第2のPUSCHを送信するように指示するために使用される。
【0168】
本発明の実施例に係る装置によれば、ネットワーク装置は、リピータが使用するビームを構成することによって、リピータによる伝送をより正確に管理し、より良いカバレッジを実現し、周囲の他の装置への干渉を低減するため、ネットワーク全体の伝送効率を向上させることができる。
【0169】
<実施例4>
本発明の実施例は、ビーム決定装置を提供する。該装置は、例えば、リピータであってもよいし、リピータに構成された1つ又は複数の構成要素又はコンポーネントであってもよい。
【0170】
図34は、本発明の実施例に係るビーム決定装置の一例の概略図である。該装置の問題解決の原理は、実施例2の方法と同様であるため、その具体的な実施は、実施例2の方法を参照してもよく、同様な内容について重複する説明を省略する。
【0171】
図34に示すように、本発明の実施例に係るビーム決定装置1500は、以下の各部を含む。
【0172】
受信部1501は、ネットワーク装置により送信された第1の指示を受信する。該第1の指示は、少なくとも1つのビームを指示する。
【0173】
幾つかの実施例では、該少なくとも1つのビームのうちの1つのビームは、リピータがネットワーク装置からの第1の信号を端末装置に転送するための第1のビーム、又は、リピータが端末装置からの第2の信号を受信するための第2のビームであって、第2の信号はネットワーク装置に転送されるために使用される、第2のビーム、又は、リピータが端末装置からの第3の信号をネットワーク装置に転送するための第3のビーム、又は、リピータがネットワーク装置からの第4の信号を受信するための第4のビームであって、第4の信号は端末装置に転送されるために使用される、第4のビーム、又は、リピータがネットワーク装置に第5の信号を送信するための第5のビーム、又は、リピータがネットワーク装置からの第6の信号を受信するための第6のビームである。
【0174】
幾つかの実施例では、
図34に示すように、ビーム決定装置1500は、第1の処理部1502をさらに含む。第1の処理部1502は、第1のビームを使用してネットワーク装置からの第1の信号を端末装置に転送し、且つ/或いは、第3のビームを使用して端末装置からの第3の信号をネットワーク装置に転送する。
【0175】
幾つかの実施例では、第1の処理部1502は、第4のビームを使用してネットワーク装置により送信された第4の信号を受信し、少なくとも第4の信号に対して増幅処理を行い、第1の信号を生成し、第1のビームを使用して端末装置に第1の信号を送信する。
【0176】
幾つかの実施例では、第1の処理部1502は、第2のビームを使用して端末装置により送信された第2の信号を受信し、リピータが少なくとも第2の信号に対して増幅処理を行い、第3の信号を生成し、第3のビームを使用してネットワーク装置に第3の信号を送信する。
【0177】
幾つかの実施例では、
図34に示すように、ビーム決定装置1500は、第2の処理部1503をさらに含む。第2の処理部1503は、第5のビームを使用してネットワーク装置に第5の信号を送信し、且つ/或いは、第6のビームを使用してネットワーク装置により送信された第6の信号を受信する。
【0178】
幾つかの実施例では、ネットワーク装置は、端末装置のサービングセルのネットワーク装置である。
【0179】
幾つかの実施例では、ネットワーク装置は、リピータが所在するセルのネットワーク装置である。
【0180】
幾つかの実施例では、ネットワーク装置は、リピータのサービングセルのネットワーク装置である。
【0181】
幾つかの実施例では、ネットワーク装置は、リピータの親ノード(Parent node)である。
【0182】
幾つかの実施例では、第4の信号は、ネットワーク装置により端末装置に送信された信号を含み、リピータは、ネットワーク装置により端末装置に送信された信号を復調及び/又は復号しない。
【0183】
幾つかの実施例では、ネットワーク装置により端末装置に送信された信号は、シグナリング、データ及び参照信号のうちの少なくとも1つを含む。
【0184】
幾つかの実施例では、第2の信号は、端末装置によりネットワーク装置に送信された信号を含み、リピータは、端末装置によりネットワーク装置に送信された信号を復調及び/又は復号しない。
【0185】
幾つかの実施例では、端末装置によりネットワーク装置に送信された信号は、シグナリング、データ及び参照信号のうちの少なくとも1つを含む。
【0186】
幾つかの実施例では、第1の指示は、第1のPDSCHにより搬送される。
【0187】
幾つかの実施例では、受信部1501は、ネットワーク装置により送信された第2の指示を受信する。第2の指示は、リピータが第7のビームを使用して第1のPDSCHを受信するように指示するために使用される。
【0188】
幾つかの実施例では、第1の指示は、第1のPDCCHにより指示される。
【0189】
幾つかの実施例では、受信部1501は、ネットワーク装置により送信された第3の指示を受信する。第3の指示は、リピータが第8のビームを使用して第1のPDCCHを受信するように指示するために使用される。
【0190】
幾つかの実施例では、第1のPDCCHは、リピータが第9のビームを使用してネットワーク装置によりリピータに送信された第2のPDSCHを受信するように指示するために使用され、或いは、第1のPDCCHは、リピータが第10のビームを使用してネットワーク装置に第2のPUSCHを送信するように指示するために使用される。
【0191】
本発明の実施例に係る装置によれば、ネットワーク装置は、リピータが使用するビームを構成することによって、リピータによる伝送をより正確に管理し、より良いカバレッジを実現し、周囲の他の装置への干渉を低減するため、ネットワーク全体の伝送効率を向上させることができる。
【0192】
<実施例5>
本発明の実施例は、通信システムを提供する。
図1は、本発明の実施例の通信システムの概略図である。
図1に示すように、通信システム100は、ネットワーク装置101、リピータ102及び端末装置103を含む。簡略化のために、
図1は、単に1つのネットワーク装置、1つのリピータ及び1つの端末装置を一例として説明するが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0193】
本発明の実施例では、ネットワーク装置101と端末装置103との間では、既存のサービス又は将来に実装可能なサービスを行うことができる。例えば、これらのサービスは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、大規模マシンタイプ通信(mMTC)、高信頼性低遅延通信(URLLC)及びV2X(Vehicle-to-Everything)通信などを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0194】
本発明の実施例では、ネットワーク装置101は、実施例1に記載された方法を実行するように構成され、リピータ102は、実施例2に記載された方法を実行するように構成され、その内容は本明細書に組み込まれ、ここでその説明を省略する。
【0195】
本発明の実施例は、ネットワーク装置をさら提供し、例えば基地局(gNB)であってよいが、本発明はこれに限定されず、他のネットワーク装置であってもよい。
【0196】
図35は、本発明の実施例に係るネットワーク装置の一例の概略図である。
図35に示すように、ネットワーク装置1600は、プロセッサ1610(例えば中央処理装置(CPU))及びメモリ1620を含んでもよく、メモリ1620は、プロセッサ1610に接続される。メモリ1620は、各種のデータを記憶してもよいし、情報処理のプログラム1630をさらに記憶し、プロセッサ1610の制御で該プログラム1630を実行する。
【0197】
例えば、プロセッサ1610は、実施例1に記載の方法を実現するようにプログラムを実行してもよい。例えば、プロセッサ1610は、リピータに第1の指示を送信するステップであって、第1の指示は、少なくとも1つのビームを指示する、ステップを実行するように構成されてもよい。
【0198】
また、
図35に示すように、ネットワーク装置1600は、送受信機1640及びアンテナ1650などをさらに含んでもよい。上記部材の機能は従来技術と類似し、ここでその説明を省略する。なお、ネットワーク装置1600は
図16に示す全てのユニットを含む必要がない。また、ネットワーク装置1600は、
図16に示されていないユニットをさらに含んでもよく、従来技術を参照してもよい。
【0199】
本発明の実施例は、リピータをさらに提供する。該リピータは、転送器、無線周波数リピータ、無線周波数中継器、リピータノード、転送器ノード、中継器ノード、スマートリピータ、スマート転送器、スマート中継器、スマートリピータノード、スマート転送器ノード、スマート中継器ノードなどであってもよいが、本発明はこれらに限定されず、他の装置であってもよい。
【0200】
図36は、本発明の実施例に係るリピータの一例の概略図である。
図36に示すように、リピータ1700は、プロセッサ1710及びメモリ1720を含んでもよく、メモリ1720は、データ及びプログラムを記憶し、プロセッサ1710に接続される。なお、この図は例示的なものであり、他のタイプの構造を用いてこの構造を補足又は置換して、通信機能又は他の機能を実現してもよい。
【0201】
例えば、プロセッサ1710は、実施例2に記載の方法を実現するようにプログラムを実行してもよい。例えば、プロセッサ1710は、ネットワーク装置により送信された第1の指示を受信するステップであって、第1の指示は、少なくとも1つのビームを指示する、ステップを実行するように構成されてもよい。
【0202】
また、
図36に示すように、リピータ1700は、ネットワーク側送受信機1740-1及びネットワーク側アンテナ1750-1、端末側送受信機1740-2及び端末側アンテナ1750-2、並びに信号増幅回路1760などをさらに含んでもよい。ここで、上記ユニットの機能は従来技術と同様であり、ここでその説明を省略する。なお、リピータ1700は、
図36に示す全てのユニットを含む必要がない。また、リピータ1700は、
図36に示されていないユニットをさらに含んでもよく、従来技術を参照してもよい。
【0203】
本発明の実施例では、コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、ネットワーク装置において該プログラムを実行する際に、コンピュータに該ネットワーク装置において実施例1に記載の方法を実行させる、プログラムをさらに提供する。
【0204】
本発明の実施例は、コンピュータ読み取り可能なプログラムが記憶されている記憶媒体であって、該プログラムを実行する際に、コンピュータにネットワーク装置において実施例1に記載の方法を実行させる、記憶媒体をさらに提供する。
【0205】
本発明の実施例では、コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、リピータにおいて該プログラムを実行する際に、コンピュータに該リピータにおいて実施例2に記載の方法を実行させる、プログラムをさらに提供する。
【0206】
本発明の実施例は、コンピュータ読み取り可能なプログラムが記憶されている記憶媒体であって、該プログラムを実行する際に、コンピュータにリピータにおいて実施例2に記載の方法を実行させる、記憶媒体をさらに提供する。
【0207】
本発明の以上の装置及び方法は、ハードウェアにより実現されてもよく、ハードウェアとソフトウェアを結合して実現されてもよい。本発明はコンピュータが読み取り可能なプログラムに関し、該プログラムはロジック部により実行される際に、該ロジック部に上述した装置又は構成要件を実現させる、或いは該ロジック部に上述した各種の方法又はステップを実現させることができる。本発明は上記のプログラムを記憶するための記憶媒体、例えばハードディスク、磁気ディスク、光ディスク、DVD、フラッシュメモリ等に関する。
【0208】
本発明の実施例を参照しながら説明した各装置における各処理方法は、ハードウェア、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュール、又は両者の組み合わせで実施されてもよい。例えば、図面に示す機能的ブロック図における1つ若しくは複数、又は機能的ブロック図の1つ若しくは複数の組み合わせは、コンピュータプログラムのフローの各ソフトウェアモジュールに対応してもよいし、各ハードウェアモジュールに対応してもよい。これらのソフトウェアモジュールは、図面に示す各ステップにそれぞれ対応してもよい。これらのハードウェアモジュールは、例えばフィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)を用いてこれらのソフトウェアモジュールをハードウェア化して実現されてもよい。
【0209】
ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、モバイルハードディスク、CD-ROM又は当業者にとって既知の任意の他の形の記憶媒体に位置してもよい。プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、或いは記憶媒体に情報を書き込むように該記憶媒体をプロセッサに接続してもよいし、記憶媒体がプロセッサの構成部であってもよい。プロセッサ及び記憶媒体はASICに位置してもよい。該ソフトウェアモジュールは移動端末のメモリに記憶されてもよいし、移動端末に挿入されたメモリカードに記憶されてもよい。例えば、機器(例えば移動端末)が比較的に大きい容量のMEGA-SIMカード又は大容量のフラッシュメモリ装置を用いる場合、該ソフトウェアモジュールは該MEGA-SIMカード又は大容量のフラッシュメモリ装置に記憶されてもよい。
【0210】
図面に記載されている機能的ブロック図における1つ以上の機能ブロック及び/又は機能ブロックの1つ以上の組合せは、本願に記載されている機能を実行するための汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理装置、ディスクリートハードウェアコンポーネント、又はそれらの任意の適切な組み合わせで実現されてもよい。図面に記載されている機能的ブロック図における1つ以上の機能ブロック及び/又は機能ブロックの1つ以上の組合せは、例えば、コンピューティング機器の組み合わせ、例えばDSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、DSP通信と組み合わせた1つ又は複数のマイクロプロセッサ又は他の任意の構成で実現されてもよい。
【0211】
以上、具体的な実施形態を参照しながら本発明を説明しているが、上記の説明は、例示的なものに過ぎず、本発明の保護の範囲を限定するものではない。本発明の趣旨及び原理を離脱しない限り、本発明に対して各種の変形及び変更を行ってもよく、これらの変形及び変更も本発明の範囲内のものである。
【0212】
また、上述の実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
リピータのためのビーム指示方法であって、
ネットワーク装置がリピータに第1の指示を送信するステップであって、前記第1の指示は、少なくとも1つのビームを指示する、ステップ、を含む、方法。
(付記2)
前記少なくとも1つのビームのうちの1つのビームは、
前記リピータが前記ネットワーク装置からの第1の信号を端末装置に転送するための第1のビーム、又は、
前記リピータが前記端末装置からの第2の信号を受信するための第2のビームであって、前記第2の信号は前記ネットワーク装置に転送されるために使用される、第2のビーム、又は、
前記リピータが前記端末装置からの第3の信号を前記ネットワーク装置に転送するための第3のビーム、又は、
前記リピータが前記ネットワーク装置からの第4の信号を受信するための第4のビームであって、前記第4の信号は前記端末装置に転送されるために使用される、第4のビーム、又は、
前記リピータが前記ネットワーク装置に第5の信号を送信するための第5のビーム、又は、
前記リピータが前記ネットワーク装置からの第6の信号を受信するための第6のビームである、付記1に記載の方法。
(付記2A)
前記ネットワーク装置からの第1の信号は、前記リピータが少なくとも前記リピータにより受信された前記第4の信号を増幅することによって生成され、前記端末装置からの第3の信号は、前記リピータが少なくとも前記リピータにより受信された第2の信号を増幅することによって生成される、付記2に記載の方法。
(付記3)
前記ネットワーク装置は、前記端末装置のサービングセルのネットワーク装置である、付記1に記載の方法。
(付記4)
前記ネットワーク装置は、前記リピータが所在するセルのネットワーク装置である、付記1に記載の方法。
(付記5)
前記ネットワーク装置は、前記リピータのサービングセルのネットワーク装置である、付記1に記載の方法。
(付記6)
前記ネットワーク装置は、前記リピータの親ノード(Parent node)である、付記1に記載の方法。
(付記7)
前記第4の信号は、前記ネットワーク装置により前記端末装置に送信された信号を含み、前記リピータは、前記ネットワーク装置により前記端末装置に送信された信号を復調及び/又は復号しない、付記2に記載の方法。
(付記8)
前記ネットワーク装置により前記端末装置に送信された信号は、シグナリング、データ及び参照信号のうちの少なくとも1つを含む、付記7に記載の方法。
(付記9)
前記第2の信号は、前記端末装置により前記ネットワーク装置に送信された信号を含み、前記リピータは、前記端末装置により前記ネットワーク装置に送信された信号を復調及び/又は復号しない、付記2に記載の方法。
(付記10)
前記端末装置により前記ネットワーク装置に送信された信号は、シグナリング、データ及び参照信号のうちの少なくとも1つを含む、付記9に記載の方法。
(付記11)
前記第1の指示は、第1のPDSCHにより搬送される、付記1乃至10の何れかに記載の方法。
(付記12)
前記ネットワーク装置が前記リピータに第2の指示をさらに送信するステップであって、前記第2の指示は、前記リピータが第7のビームを使用して前記第1のPDSCHを受信するように指示するために使用される、ステップ、をさらに含む、付記11に記載の方法。
(付記13)
前記第1の指示は、第1のPDCCHにより指示される、付記1乃至10の何れかに記載の方法。
(付記14)
前記ネットワーク装置が前記リピータに第3の指示を送信するステップであって、前記第3の指示は、前記リピータが第8のビームを使用して前記第1のPDCCHを受信するように指示するために使用される、ステップ、をさらに含む、付記13に記載の方法。
(付記15)
前記第1のPDCCHは、前記リピータが第9のビームを使用して前記ネットワーク装置により前記リピータに送信された第2のPDSCHを受信するように指示するために使用され、或いは、前記第1のPDCCHは、前記リピータが第10のビームを使用して前記ネットワーク装置に第2のPUSCHを送信するように指示するために使用される、付記13に記載の方法。
(付記1a)
ビーム決定方法であって、
リピータがネットワーク装置により送信された第1の指示を受信するステップであって、前記第1の指示は、少なくとも1つのビームを指示する、ステップ、を含む、方法。
(付記2a)
前記少なくとも1つのビームのうちの1つのビームは、
前記リピータが前記ネットワーク装置からの第1の信号を端末装置に転送するための第1のビーム、又は、
前記リピータが前記端末装置からの第2の信号を受信するための第2のビームであって、前記第2の信号は前記ネットワーク装置に転送されるために使用される、第2のビーム、又は、
前記リピータが前記端末装置からの第3の信号を前記ネットワーク装置に転送するための第3のビーム、又は、
前記リピータが前記ネットワーク装置からの第4の信号を受信するための第4のビームであって、前記第4の信号は前記端末装置に転送されるために使用される、第4のビーム、又は、
前記リピータが前記ネットワーク装置に第5の信号を送信するための第5のビーム、又は、
前記リピータが前記ネットワーク装置からの第6の信号を受信するための第6のビームである、付記1aに記載の方法。
(付記3a)
前記リピータが前記第1のビームを使用して前記ネットワーク装置からの第1の信号を前記端末装置に転送するステップ、及び/又は、
前記リピータが前記第3のビームを使用して前記端末装置からの第3の信号を前記ネットワーク装置に転送するステップ、をさらに含む、付記2aに記載の方法。
(付記4a)
前記リピータが前記第1のビームを使用して前記ネットワーク装置からの第1の信号を前記端末装置に転送するステップは、前記第4のビームを使用して前記ネットワーク装置により送信された前記第4の信号を受信し、少なくとも前記第4の信号に対して増幅処理を行い、前記第1の信号を生成し、前記第1のビームを使用して前記端末装置に前記第1の信号を送信することを含み、
前記リピータが前記第3のビームを使用して前記端末装置からの第3の信号を前記ネットワーク装置に転送するステップは、前記第2のビームを使用して前記端末装置により送信された前記第2の信号を受信し、前記リピータが少なくとも前記第2の信号に対して増幅処理を行い、前記第3の信号を生成し、前記第3のビームを使用して前記ネットワーク装置に前記第3の信号を送信することを含む、付記3aに記載の方法。
(付記5a)
前記リピータが前記第5のビームを使用して前記ネットワーク装置に前記第5の信号を送信するステップ、及び/又は、
前記リピータが前記第6のビームを使用して前記ネットワーク装置により送信された前記第6の信号を受信するステップ、をさらに含む、付記2aに記載の方法。
(付記6a)
前記ネットワーク装置は、前記端末装置のサービングセルのネットワーク装置である、付記1aに記載の方法。
(付記7a)
前記ネットワーク装置は、前記リピータが所在するセルのネットワーク装置である、付記1aに記載の方法。
(付記8a)
前記ネットワーク装置は、前記リピータのサービングセルのネットワーク装置である、付記1aに記載の方法。
(付記9a)
前記ネットワーク装置は、前記リピータの親ノード(Parent node)である、付記1aに記載の方法。
(付記10a)
前記第4の信号は、前記ネットワーク装置により前記端末装置に送信された信号を含み、前記リピータは、前記ネットワーク装置により前記端末装置に送信された信号を復調及び/又は復号しない、付記2aに記載の方法。
(付記11a)
前記ネットワーク装置により前記端末装置に送信された信号は、シグナリング、データ及び参照信号のうちの少なくとも1つを含む、付記10aに記載の方法。
(付記12a)
前記第2の信号は、前記端末装置により前記ネットワーク装置に送信された信号を含み、前記リピータは、前記端末装置により前記ネットワーク装置に送信された信号を復調及び/又は復号しない、付記2aに記載の方法。
(付記13a)
前記端末装置により前記ネットワーク装置に送信された信号は、シグナリング、データ及び参照信号のうちの少なくとも1つを含む、付記12aに記載の方法。
(付記14a)
前記第1の指示は、第1のPDSCHにより搬送される、付記1a乃至13aの何れかに記載の方法。
(付記15a)
前記リピータが前記ネットワーク装置により送信された第2の指示を受信するステップであって、前記第2の指示は、前記リピータが第7のビームを使用して前記第1のPDSCHを受信するように指示するために使用される、ステップ、をさらに含む、付記14aに記載の方法。
(付記16a)
前記第1の指示は、第1のPDCCHにより指示される、付記1a乃至付記13aの何れかに記載の方法。
(付記17a)
前記リピータが前記ネットワーク装置により送信された第3の指示を受信するステップであって、前記第3の指示は、前記リピータが第8のビームを使用して前記第1のPDCCHを受信するように指示するために使用される、ステップ、をさらに含む、付記16aに記載の方法。
(付記18a)
前記第1のPDCCHは、前記リピータが第9のビームを使用して前記ネットワーク装置により前記リピータに送信された第2のPDSCHを受信するように指示するために使用され、或いは、前記第1のPDCCHは、前記リピータが第10のビームを使用して前記ネットワーク装置に第2のPUSCHを送信するように指示するために使用される、付記16aに記載の方法。
(付記1b)
コンピュータプログラムが記憶されたメモリと、プロセッサと、を含むネットワーク装置であって、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行して、付記1乃至15の何れかに記載の方法を実現するように構成される、ネットワーク装置。
(付記1c)
コンピュータプログラムが記憶されたメモリと、プロセッサと、を含むリピータであって、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行して、付記1a乃至18aの何れかに記載の方法を実現するように構成される、リピータ。
(付記1d)
ネットワーク装置と、リピータと、を含む通信システムであって、
前記ネットワーク装置は、前記リピータに第1の指示を送信し、前記第1の指示は、少なくとも1つのビームを指示し、
前記リピータは、前記ネットワーク装置により送信された前記第1の指示を受信する、通信システム。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク装置に構成された、リピータのためのビーム指示装置であって、
リピータに第1の指示を送信する送信部であって、前記第1の指示は、少なくとも1つのビームを指示する、送信部、を含
み、
前記少なくとも1つのビームは、第1のビーム及び/又は第2のビームを含み、前記第1のビームは、前記リピータが前記ネットワーク装置からの第1の信号を端末装置に転送するために使用され、
前記第2のビームは、前記リピータが前記端末装置からの第2の信号を受信するために使用され、前記第2の信号は、前記ネットワーク装置に転送されるために使用され、
前記第1のビーム及び前記第2のビームは、ビームインデックスにより表される、装置。
【請求項2】
前記第1の指示は、第1の期間を指示するために使用され、
前記第1の期間は、前記リピータが前記第1のビームを使用して前記第1の信号を転送し、且つ/或いは前記第2のビームを使用して前記第2の信号を受信するために使用され、
前記第1の期間は、前記リピータが第3のビームを使用して前記ネットワーク装置に第3の信号を送信し、且つ/或いは第4のビームを使用して前記ネットワーク装置からの第4の信号を受信するために使用される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1の信号は、前記リピータにより前記第4の信号を増幅することによって生成され、
前記第3の信号は、前記リピータにより前記第2の信号を増幅することによって生成される、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記送信部は、前記リピータに第4の指示を送信し、
前記第4の指示は、前記第1のビーム及び/又は前記第2のビームと前記第1の期間との少なくとも1つの組み合わせを指示するために使用され、前記第1の期間は、少なくとも1つの時間単位により構成され、前記少なくとも1つの時間単位は、シンボル及び/又はスロットである、請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記第4の指示は、前記少なくとも1つの組み合わせにおける前記第1の期間の開始位置及び長さを指示し、
前記第1の期間の長さは、シンボルの数及び/又はスロットの数により表され、前記第1の期間の開始位置は、オフセットである、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記第1の指示は、第1のPDCCHにより搬送され、
前記第4の指示は、半静的指示であり、RRC層により搬送される、請求項4に記載の装置。
【請求項7】
前記送信部は、前記リピータに第3の指示を送信し、
前記第3の指示は、前記リピータが第8のビームを使用して前記第1のPDCCHを受信するように指示するために使用される、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記第1の指示は、前記第4の指示により指示される前記第1のビーム及び/又は前記第2のビームと前記第1の期間との前記少なくとも1つの組み合わせのうちの1つ又は複数の組み合わせを前記リピータに指示するために使用される、請求項4に記載の装置。
【請求項9】
前記第1の指示は、前記第4の指示により指示される前記第1のビーム及び/又は前記第2のビームと前記第1の期間との前記少なくとも1つの組み合わせのうちの1つ又は複数の組み合わせのインデックスを前記リピータに指示するために使用される、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記第4の指示は、前記少なくとも1つの組み合わせにおける前記第1の期間の周期を指示し、
前記第1の指示は、MAC層シグナリングであり、
前記MAC層シグナリングの前記第1の指示は、第1のPDSCHにより搬送され、
前記送信部は、前記リピータに第2の指示を送信し、前記第2の指示は、前記リピータが第7のビームを使用して前記第1のPDSCHを受信するように指示するために使用される、請求項4に記載の装置。
【請求項11】
前記第1の指示は、RRC層シグナリングであり、前記RRC層シグナリングの前記第1の指示は、前記第1のビーム及び/又は前記第2のビームと前記第1の期間との少なくとも1つの組み合わせを指示し、
前記RRC層シグナリングの前記第1の指示は、前記少なくとも1つの組み合わせにおける前記第1の期間の開始位置、長さ及び周期を指示し、
前記第1の期間の長さは、シンボルの数及び/又はスロットの数により表され、前記第1の期間の開始位置は、オフセットである、請求項2に記載の装置。
【請求項12】
前記第1の指示は、RRC層シグナリングであり、前記RRC層シグナリングの前記第1の指示は、第1のPDSCHにより搬送され、
前記送信部は、前記リピータに第2の指示を送信し、前記第2の指示は、前記リピータが第7のビームを使用して前記第1のPDSCHを受信するように指示するために使用される、請求項2に記載の装置。
【請求項13】
前記送信部は、前記リピータに第11の指示を送信し、
前記第11の指示は、少なくとも1つのビームを指示するために使用され、
前記第11の指示により指示される前記少なくとも1つのビームは、前記第3のビーム及び/又は前記第4のビームであり、前記第3のビーム及び前記第4のビームは、TCIにより表され、
前記リピータにより前記第4のビームを使用して前記ネットワーク装置から受信された前記第4の信号は、前記ネットワーク装置により前記端末装置に送信された信号を含み、且つ/或いは、前記リピータにより前記第3のビームを使用して前記ネットワーク装置に送信された前記第3の信号は、前記端末装置により前記ネットワーク装置に送信された信号を含む、請求項2に記載の装置。
【請求項14】
前記リピータは、前記第4の信号を復調及び/又は復号しない、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記送信部は、前記リピータに第12の指示を送信し、
前記第12の指示は、少なくとも1つのビームを指示するために使用され、
前記第12の指示により指示される前記少なくとも1つのビームは、前記第4のビームであり、前記第4のビームは、TCIにより表され、
前記リピータにより前記第1の期間に前記第4のビームを使用して前記ネットワーク装置から受信された前記第4の信号は、前記送信部により前記端末装置に送信された信号と、前記送信部により前記リピータに送信された信号とを含み、或いは、前記送信部により前記端末装置に送信された信号のみを含む、請求項2に記載の装置。
【請求項16】
前記リピータは、前記第4の信号に含まれる、前記送信部により前記端末装置に送信された信号を復調及び/又は復号せず、
前記リピータは、前記第4の信号に含まれる、前記リピータに送信された信号を復調及び/又は復号する、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記ネットワーク装置は、前記リピータのサービングセルのネットワーク装置であり、且つ/或いは、前記ネットワーク装置は、前記端末装置のサービングセルのネットワーク装置である、請求項1に記載の装置。
【請求項18】
リピータであって、
ネットワーク装置からの第1の指示を受信する受信部であって、前記第1の指示は、少なくとも1つのビームを指示し、前記第1の指示により指示される前記少なくとも1つのビームは、第1のビーム及び/又は第2のビームを含む、受信部と、
前記ネットワーク装置からの第1の信号を端末装置に転送する送信部と、を含み、
前記第1のビームは、前記送信部が前記第1の信号を転送するために使用され、
前記第2のビームは、前記受信部が前記端末装置からの第2の信号を受信するために使用され、前記第2の信号は、前記ネットワーク装置に転送されるために使用され、
前記第1のビーム及び前記第2のビームは、ビームインデックスにより表される、リピータ。
【請求項19】
前記第1の指示は、第1の期間を指示するために使用され、
前記第1の期間は、前記送信部が前記第1のビームを使用して前記第1の信号を転送し、且つ/或いは前記受信部が前記第2のビームを使用して前記第2の信号を受信するために使用され、
前記第1の期間は、前記送信部が第3のビームを使用して前記ネットワーク装置に第3の信号を送信し、且つ/或いは前記受信部が第4のビームを使用して前記ネットワーク装置からの第4の信号を受信するために使用される、請求項18に記載のリピータ。
【請求項20】
前記第4の信号を増幅することによって前記第1の信号を生成し、前記第2の信号を増幅することによって前記第3の信号を生成する処理部、をさらに含む、請求項19に記載のリピータ。
【国際調査報告】