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特表2024-530324出隅構成において壁板を固着させるための壁板締結デバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-16
(54)【発明の名称】出隅構成において壁板を固着させるための壁板締結デバイス
(51)【国際特許分類】
   E04F 19/06 20060101AFI20240808BHJP
   E04F 19/04 20060101ALI20240808BHJP
   E04F 19/02 20060101ALI20240808BHJP
【FI】
E04F19/06 D
E04F19/04 102F
E04F19/02 B
E04F19/02 Q
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024513376
(86)(22)【出願日】2022-08-29
(85)【翻訳文提出日】2024-04-02
(86)【国際出願番号】 US2022041862
(87)【国際公開番号】W WO2023034201
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】63/238,520
(32)【優先日】2021-08-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523433996
【氏名又は名称】トゥルー コーナーズ, エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ミネオ, チャールズ ダブリュー.
(57)【要約】
出隅構成において骨組部材に第1および第2の壁板を固着させるための壁板締結デバイスは、相互に接続し、骨組部材に対して適合する、入隅継目を形成する、第1および第2の骨組パネルと、相互に接続し、出隅継目を形成する、第1および第2の隅パネルと、(i)第1の外側継目を形成するための第1の隅パネル、および(ii)入隅継目に接続する、第1の橋架パネルと、(i)第2の外側継目を形成するための第2の隅パネル、および(ii)入隅継目に接続する、第2の橋架パネルと、第1の壁板を受け取るようにサイズ決めされる、第1のチャネルを形成するために、第1の外側継目に接続する、第1の平坦ばねフランジと、第2の壁板を受け取るようにサイズ決めされる、第2のチャネルを形成するために、第2の外側継目に接続する、第2の平坦ばねフランジとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
出隅構成において骨組部材に第1および第2の壁板を固着させるための壁板締結デバイスであって、
第1および第2の骨組パネルであって、前記第1および第2の骨組パネルは、相互に直接接続し、前記骨組部材の隅に対して適合する入隅継目を形成する、第1および第2の骨組パネルと、
第1および第2の隅パネルであって、前記第1および第2の隅パネルは、相互に直接接続し、出隅継目を形成する、第1および第2の隅パネルと、
第1の橋架パネルであって、前記第1の橋架パネルは、(i)第1の外側継目を形成するための前記第1の隅パネルと、(ii)前記入隅継目とに直接接続する、第1の橋架パネルと、
第2の橋架パネルであって、前記第2の橋架パネルは、(i)第2の外側継目を形成するための前記第2の隅パネルと、(ii)前記入隅継目とに直接接続する、第2の橋架パネルと、
第1の平坦ばねフランジであって、前記第1の平坦ばねフランジは、第1の平坦ばねフランジ、前記第1の橋架パネル、および前記第1の骨組パネルが、前記第1の壁板を受け取るようにサイズ決めされる第1のチャネルを形成するように、前記第1の外側継目に直接接続する、第1の平坦ばねフランジと、
第2の平坦ばねフランジであって、前記第2の平坦ばねフランジは、第2の平坦ばねフランジ、前記第2の橋架パネル、および前記第2の骨組パネルが、前記第2の壁板を受け取るようにサイズ決めされる第2のチャネルを形成するように、前記第2の外側継目に直接接続する、第2の平坦ばねフランジと、
前記出隅継目に直接接続する先端と
を備え、
前記第1の平坦ばねフランジは、前記第1の壁板が第1のチャネルの中に挿入されると、前記第1の平坦ばねフランジが、前記第1の壁板を前記第1の骨組パネルに対して押動するように撓曲するように構成され、
前記第2の平坦ばねフランジは、前記第2の壁板が第2のチャネルの中に挿入されると、前記第2の平坦ばねフランジが、前記第2の壁板を前記第2の骨組パネルに対して押動するように撓曲するように構成される、
壁板締結デバイス。
【請求項2】
前記先端は、第1および第2の長さ方向縁を有し、前記第1の長さ方向縁は、前記出隅継目に直接接続し、
前記第1の平坦ばねフランジは、第3および第4の長さ方向縁を有し、前記第3の長さ方向縁は、前記第1の外側継目に直接接続し、
前記第2の平坦ばねフランジは、第5および第6の長さ方向縁を有し、前記第5の長さ方向縁は、前記第2の外側継目に直接接続し、
前記先端の第2の長さ方向縁および前記第1の平坦ばねフランジの第4の長さ方向縁は、前記第1の壁板が前記第1のチャネルの中に挿入されると、第1の平面状区分を画定し、
前記先端の第2の長さ方向縁および前記第2の平坦ばねフランジの第6の長さ方向縁は、前記第2の壁板が前記第2のチャネルの中に挿入されると、第2の平面状区分を画定し、
前記第1の平面状区分と第2の平面状区分との間の外角は、270°を上回る、
請求項1に記載の壁板締結デバイス。
【請求項3】
前記第1の隅パネルは、第1および第2の長さ方向縁を有し、
前記第2の隅パネルは、第3および第4の長さ方向縁を有し、
前記第1の長さ方向縁は、前記第1および第2の隅パネルが90°の内角および270°の外角を形成するように、前記第3の長さ方向縁に直接接続し、
前記第2の長さ方向縁は、前記第1の橋架パネルに直接接続し、前記第1の外側継目を形成し、
前記第4の長さ方向縁は、前記第2の橋架パネルに直接接続し、前記第2の外側継目を形成する、
請求項1に記載の壁板締結デバイス。
【請求項4】
前記第1の隅パネル、前記第2の隅パネル、前記第1の平坦ばねフランジ、および前記第2の平坦ばねフランジのうちの1つまたはそれを上回るものは、建築土を受容するようにテクスチャ加工される外向きに向く表面を有する、請求項1に記載の壁板締結デバイス。
【請求項5】
前記先端は、前記出隅継目から離れるように延在し、前記第1および第2の隅パネルのそれぞれと135°の角度を形成する、請求項1に記載の壁板締結デバイス。
【請求項6】
前記第1の橋架パネルは、前記第2の骨組パネルと共面であり、
前記第2の橋架パネルは、前記第1の骨組パネルと共面であり、
前記第1の平坦ばねフランジは、前記第1の壁板が前記第1のチャネルにおいて存在しないとき、90°未満である前記第1の橋架パネルとの第1の角度を形成し、
前記第2の平坦ばねフランジは、前記第2の壁板が前記第2のチャネルにおいて存在しないとき、90°未満である前記第2の橋架パネルとの第2の角度を形成する、
請求項1に記載の壁板締結デバイス。
【請求項7】
前記第1の平坦ばねフランジは、前記第1の壁板が前記第1のチャネルの中に挿入されると、前記第1の橋架パネルと90度の角度を形成し、
前記第2の平坦ばねフランジは、前記第2の壁板が前記第2のチャネルの中に挿入されると、前記第2橋架パネルと90度の角度を形成し、
前記第1および第2の壁板は、相互に対して直角である、
請求項1に記載の壁板締結デバイス。
【請求項8】
前記第1の平坦ばねフランジの幅は、前記第1の骨組パネルの幅未満であり、
前記第2の平坦ばねフランジの幅は、前記第2の骨組パネルの幅未満である、
請求項1に記載の壁板締結デバイス。
【請求項9】
前記第1および第2の骨組パネルのうちの一方または両方は、前記第1および第2の骨組パネルのうちの一方または両方に沿って長さ方向に離間される複数の締結具孔を形成する、請求項1に記載の壁板締結デバイス。
【請求項10】
前記第1の骨組パネル、前記第2の骨組パネル、前記第1の橋架パネル、および前記第2の橋架パネルは、類似の第1の厚さを有し、
前記第1の隅パネル、前記第2の隅パネル、前記第1の平坦ばねフランジ、および前記第2の平坦ばねフランジは、類似の第2の厚さを有し、
前記第1の厚さは、前記第2の厚さを上回る、
請求項1に記載の壁板締結デバイス。
【請求項11】
前記第1の骨組パネル、前記第2の骨組パネル、前記第1の橋架パネル、前記第2の橋架パネル、前記第1の隅パネル、前記第2の隅パネル、前記第1の平坦ばねフランジ、および前記第2の平坦ばねフランジはそれぞれ、均一な厚さを有する、請求項1に記載の壁板締結デバイス。
【請求項12】
前記第1の骨組パネルは、第1の長さ方向縁を有し、
前記第2の骨組パネルは、第2の長さ方向縁を有し、
前記第1の長さ方向縁は、前記第1および第2の骨組パネルが90°の内角を形成するように、前記第2の長さ方向縁に直接接続する、
請求項1に記載の壁板締結デバイス。
【請求項13】
出隅構成において骨組部材に第1および第2の壁板を固着させるための壁板締結デバイスであって、
第1および第2の骨組パネルであって、前記第1および第2の骨組パネルは、相互に直接接続し、前記骨組部材の隅に対して適合する入隅継目を形成する、第1および第2の骨組パネルと、
第1および第2のテーパ状隅パネルであって、前記第1および第2のテーパ状隅パネルは、相互に直接接続し、出隅継目と、270°を上回る外角とを形成する、第1および第2のテーパ状隅パネルと、
第1の橋架パネルであって、前記第1の橋架パネルは、(i)第1の外側継目を形成するための前記第1の隅パネルと、(ii)前記入隅継目とに直接接続する、第1の橋架パネルと、
第2の橋架パネルであって、前記第2の橋架パネルは、(i)第2の外側継目を形成するための前記第2の隅パネルと、(ii)前記入隅継目とに直接接続する、第2の橋架パネルと、
第1のテーパ状平坦ばねフランジであって、前記第1のテーパ状平坦ばねフランジは、第1の平坦ばねフランジ、前記第1の橋架パネル、および前記第1の骨組パネルが、前記第1の壁板を受け取るようにサイズ決めされる第1のチャネルを形成するように、前記第1の橋架パネルに直接接続する、第1のテーパ状平坦ばねフランジと、
第2のテーパ状平坦ばねフランジであって、前記第2のテーパ状平坦ばねフランジは、第2の平坦ばねフランジ、前記第2の橋架パネル、および前記第2の骨組パネルが、前記第2の壁板を受け取るようにサイズ決めされる第2のチャネルを形成するように、前記第2の橋架パネルに直接接続する、第2のテーパ状平坦ばねフランジと
を備え、
前記第1の平坦ばねフランジは、前記第1の壁板が第1のチャネルの中に挿入されると、前記第1の平坦ばねフランジが、前記第1の壁板を前記第1の骨組パネルに対して押動するように撓曲するように構成され、
前記第2の平坦ばねフランジは、前記第2の壁板が前記第2のチャネルの中に挿入されると、前記第2の平坦ばねフランジが、前記第2の壁板を前記第2の骨組パネルに対して押動するように撓曲するように構成される、
壁板締結デバイス。
【請求項14】
前記第1および第2のテーパ状隅パネルは、90°の内角を形成する、請求項13に記載の壁板締結デバイス。
【請求項15】
前記第1のテーパ状平坦ばねフランジは、前記第1の壁板が前記第1のチャネルの中に挿入されると、前記第1のテーパ状平坦ばねフランジの外向きに向く表面が前記第1のテーパ状隅パネルの外向きに向く表面と共面になるように、前記第1の外側継目に直接接続する第1の長さ方向縁を有し、
前記第2のテーパ状平坦ばねフランジは、前記第2の壁板が前記第2のチャネルの中に挿入されると、前記第2のテーパ状平坦ばねフランジの外向きに向く表面が前記第2のテーパ状隅パネルの外向きに向く表面と共面になるように、前記第2の外側継目に直接接続する第2の長さ方向縁を有する、
請求項13に記載の壁板締結デバイス。
【請求項16】
前記第1のテーパ状平坦ばねフランジは、前記第1の外側継目から離れるように前記第1の橋架パネルに直接接続し、前記第1のテーパ状平坦ばねフランジの外向きに向く表面と前記第1のテーパ状隅パネルの外向きに向く表面との間に第1の段差を形成する第1の長さ方向縁を有し、
前記第2のテーパ状平坦ばねフランジは、前記第2の外側継目から離れるように前記第2の橋架パネルに直接接続し、前記第2のテーパ状平坦ばねフランジの外向きに向く表面と前記第2のテーパ状隅パネルの外向きに向く表面との間に第2の段差を形成する第2の長さ方向縁を有する、
請求項13に記載の壁板締結デバイス。
【請求項17】
前記第1のテーパ状隅パネルの厚さは、前記第1のテーパ状隅パネルの幅方向に沿って線形に減少し、
前記第2のテーパ状隅パネルの厚さは、前記第2のテーパ状隅パネルの幅方向に沿って線形に減少し、
前記第1のテーパ状平坦ばねフランジの厚さは、前記第1のテーパ状平坦ばねフランジの幅方向に沿って線形に減少し、
前記第2のテーパ状平坦ばねフランジの厚さは、前記第2のテーパ状平坦ばねフランジの幅方向に沿って線形に減少する、
請求項13に記載の壁板締結デバイス。
【請求項18】
前記第1のテーパ状平坦ばねフランジ、前記第2のテーパ状平坦ばねフランジ、前記第1のテーパ状隅パネル、および前記第2のテーパ状隅パネルのうちの1つまたはそれを上回るものは、建築土を受容するようにテクスチャ加工される外向きに向く表面を有する、請求項13に記載の壁板締結デバイス。
【請求項19】
前記第1のテーパ状隅パネルは、第1および第2の長さ方向縁を有し、
前記第2のテーパ状隅パネルは、第3および第4の長さ方向縁を有し、
前記第1の長さ方向縁は、前記第3の長さ方向縁に直接接続し、
前記第2の長さ方向縁は、前記第1の橋架パネルに直接接続し、前記第1の外側継目を形成し、
前記第4の長さ方向縁は、前記第2の橋架パネルに直接接続し、前記第2の外側継目を形成する、
請求項13に記載の壁板締結デバイス。
【請求項20】
前記第1の橋架パネルは、前記第2の骨組パネルと共面であり、
前記第2の橋架パネルは、前記第1の骨組パネルと共面であり、
前記第1のテーパ状平坦ばねフランジは、前記第1の壁板が前記第1のチャネルにおいて存在しないとき、90°未満である前記第1の橋架パネルとの第1の角度を形成し、
前記第2のテーパ状平坦ばねフランジは、前記第2の壁板が前記第2のチャネルにおいて存在しないとき、90°未満である前記第2の橋架パネルとの第2の角度を形成する、
請求項13に記載の壁板締結デバイス。
【請求項21】
前記第1および第2の壁板は、それぞれの第1および第2のチャネルの中に挿入されると、相互に対して直角になる、請求項13に記載の壁板締結デバイス。
【請求項22】
前記第1のテーパ状平坦ばねフランジの幅は、前記第1の骨組パネルの幅未満であり、
前記第2のテーパ状平坦ばねフランジの幅は、前記第2の骨組パネルの幅未満である、
請求項13に記載の壁板締結デバイス。
【請求項23】
前記第1および第2の骨組パネルのうちの一方または両方は、前記第1および第2の骨組パネルのうちの一方または両方に沿って長さ方向に離間される複数の締結具孔を形成する、請求項13に記載の壁板締結デバイス。
【請求項24】
前記第1の骨組パネル、前記第2の骨組パネル、前記第1の橋架パネル、および前記第2の橋架パネルはそれぞれ、均一な厚さを有する、請求項13に記載の壁板締結デバイス。
【請求項25】
前記第1の骨組パネルは、第1の長さ方向縁を有し、
前記第2の骨組パネルは、第2の長さ方向縁を有し、
前記第1の長さ方向縁は、前記第1および第2の骨組パネルが90°の内角を形成するように、前記第2の長さ方向縁に直接接続する、
請求項13に記載の壁板締結デバイス。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
(関連出願)
本願は、その全体が参照することによって本明細書に組み込まれる、2021年8月30日に出願された、米国仮特許出願第63/238,520号の優先権を主張する。
【0002】
壁板配設の目標は、商業および住宅用途における、安全であり、構造的に健全であり、耐久性があり、審美的に魅力的である、壁および/または天井表面である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
先行技術の壁板配設方法(例えば、石膏協会によって2018年に公開された、Application and Finishing of Gypsum Panel Products, GA-216-2018参照)は、壁板パネルが、最初に、壁板パネルを通して骨組部材の中に通過する締結具を使用して、骨組部材に締結されることを教示する。2つの隣接する壁板パネルが当接する場所において生成される継目または継合部において、「継合部テープ」が、継合部にわたって適用され、「継合部コンパウンド」または「建築土」が、均一な平面上の継合部テープにわたって広げられるか、または「塗り広げ」られ、継合部を、壁板表面の残部に対して感知できる程度に平滑であるレベルまで仕上げる。継合部テープおよび継合部コンパウンドは、締結具ヘッドが配設後に視認可能ではなくなるように、壁板パネルが骨組部材に締結された後に視認可能である締結具ヘッドを被覆するべきである。トリム部、ビード(例えば、隅ビード、ケーシングビード)、および制御継合部(すなわち、拡張継合部)等の壁板付属品が、隅において、または他の具体的条件において使用され得る。継合部コンパウンドが、乾燥または硬化した後、乾燥されたエリアは、砥磨または平滑化され、ハイスポットおよび余剰継合部コンパウンドを排除してもよい。表面仕上は、これが乾燥した後に、継合部コンパウンドを繰り返し適用し、繰り返し適用された継合部コンパウンドを平滑化することによって改良され得る。
【0004】
本実施形態は、壁板パネルを出隅構成において骨組要素に対して固着させる、壁板締結デバイスを含む。これらの壁板締結デバイスは、各壁板の縁を縁の全長に沿って持続的に押圧し、有利なこととして、(例えば、いくつかの建設基準によって要求されるように)16インチ毎に離れて設置される締結具を用いて壁板パネルを固着させることを教示する、先行技術の配設方法と比較して、構造的完全性を増加させ、剪断力に対する抵抗を増加させる。実際に、本実施形態は、いかなる締結具も、壁板パネルを通して通過することを要求せず、それによって、先行技術の配設方法を用いて締結した後に視認可能であり得る、締結具ヘッドを被覆する必要性を排除する。壁板を通して通過する締結具を排除することによって、下層の骨組部材への壁板パネルおよび/またはその取付の強度を損なわせ得る、不適切に配設される締結具等の先行技術方法を用いて一般的に発生する、いくつかのタイプの配設過誤が、回避され得る。不適切に配設される締結具の実施例は、不適当なタイプの締結具、壁板パネルの外側の紙の面を越えて穿通する、これまでに壁板パネルの中に打ち込まれている締結具、壁板パネルの縁に沿って定められた距離(例えば、16インチ毎)に配設されていない、締結具、壁板パネルの縁に近接しすぎるように通過する締結具、および短すぎて下層の骨組部材を十分に穿通することができない、締結具を含む。
【0005】
配設過誤の上記の実施例は、高頻度で、人的過誤、工程の短縮化、および/または壁板配設者(例えば、請負業者、労働者)の不適切な訓練の結果である。したがって、本実施形態は、有利なこととして、配設を単純化することによって配設を加速させ、それによって、過誤の数、および壁板配設者のために必要とされる技能および訓練の量を低減させる。実施形態はまた、有利なこととして、配設過誤が発生するときに交換されなければならない材料(すなわち、壁板、継合部テープ、継合部コンパウンド)を最小限化することによって、廃棄物およびコストを低減させる。
【0006】
本実施形態はまた、2つの隣接する壁板パネル間の間隙、継合部、または継目を視認可能に被覆し、有利なこととして、継合部コンパウンドの繰り返される適用と、後に続く、各継合部コンパウンド適用部の砥磨の時間がかかるステップを回避しながら、継合部テープを適用することなく、処理された継合部を生成する。継合部テープ、随意に、継合部コンパウンドを完全に除去することによって、本実施形態はさらに、不適正および/または不適切に適用された継合部テープおよび/または継合部コンパウンドを回避することによって、構造的完全性を改良する。
【0007】
当技術分野においてレベル5仕上(すなわち、多くの場合、最高仕様の住宅建築において使用される、最も多くの労力および技能を要求するレベルの仕上)と称されるものを達成するために、壁板配設者は、「上面コーティング」を配設された壁板パネルおよび壁板締結デバイスの任意の暴露された部分にわたって適用してもよい。上面コーティングは、継合部コンパウンド、漆喰、または任意の他の承認された上面コーティング仕上材料を使用して適用されてもよい。上面コーティングは、配設された壁板締結デバイスの縁と対応する配設された壁板パネルの視認可能な側との間に形成される、継目にわたって直接適用されてもよい。上面コーティングは、したがって、いかなる継合部テープおよび/または事前に適用された継合部コンパウンドの必要性も伴うこともなく、継目を隠蔽し、1日で、先行技術の壁板配設方法では数日を要する内容を達成する。
【0008】
本明細書に説明される壁板締結デバイスのいずれも、先行技術の配設方法とは異なり、壁板パネルを通して通過しない締結具を用いて下層の骨組部材に添着され得る。いったん壁板パネルが、添着された壁板締結デバイスの中へのパネル縁の挿入によって物理的に固着されると、壁板パネルは、いかなる継合部テープおよび/または継合部コンパウンドも用いることなく、壁板パネルの全長に沿って持続的に下層の骨組部材にしっかりと固着およびシールされる。しかしながら、付加的な締結具が、壁板パネルを通して通過され、壁板パネルを下層の骨組部材にさらに固着させてもよい。
【0009】
本実施形態の別の利点は、有意に低減される音伝達である。本利点に起因して、本実施形態は、弾力性チャネルシステムに対する、配設することがより容易な代替物として使用され得る。下記に提示されるものは、53の音伝達クラス(STC)評価を実証する、音伝達損失試験の結果である。弾力性チャネルに対する代替物として使用されるとき、本実施形態は、改良された強度をもたらす。多くの現在の構築基準における、横方向負荷に関する規格(例えば、ICC-ES AC271の第3.2節参照)は、1平方フィートあたり15ポンド(psf)の評価である。また、下記に提示されるものは、32psfの平均最終圧力を実証する、横方向負荷試験の結果である。故に、本実施形態は、先行技術の弾力性チャネルを使用するものより少なくとも50%強力である、壁板配設を成すために使用されることができる。
【0010】
本実施形態は、完全な壁板配設システムを生成するために、接合継合部および入隅継合部のための類似の壁板搭載デバイスと併用されてもよい。接合継合部および入隅のためのそのような壁板搭載デバイスの実施例は、国際公開第WO 2020/168301 A1号(参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる)に見出されることができる。上記に説明される利点のうちの多くはまた、本参考文献内に説明される壁板搭載デバイスにも適用される。本実施形態は、本参考文献内に説明される出隅壁板搭載デバイスにも同様に配設され得る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、第1および第2の壁板パネルが出会う場所に形成される、出隅を補強するために使用される、先行技術の隅ビードの断面図である。
【0012】
図2図2は、実施形態における、壁板パネルを通して通過する締結具を用いることなく、出隅構成において骨組部材に図1の第1および第2の壁板パネルを固着させる、壁板締結デバイスの断面図である。
【0013】
図3図3は、出隅構成において壁スタッドに第1および第2の壁板パネルを固着させる、図2の壁板締結デバイスを図示する。
【0014】
図4図4は、ある実施形態における、建築土が図2および3の壁板締結デバイスに適用され得る方法をより明確に示すように拡大されている、図3の一部を示す。
【0015】
図5図5は、ある実施形態における、Z方向におけるその長さ方向の拡張を示す、図2-4の壁板締結デバイスの等角図である。
【0016】
図6図6は、ある実施形態における、図2-4の壁板締結デバイスの別の等角図である。
【0017】
図7図7は、ある実施形態における、先端の代わりにテーパ状隅パネルを使用することを除いては、図2-6の壁板締結デバイスに類似する、壁板締結デバイスの断面図である。
【0018】
図8図8は、出隅構成において壁スタッドに第1および第2の壁板を固着させる、図7の壁板締結デバイスを図示する。
【0019】
図9図9は、ある実施形態における、建築土が図7の壁板締結デバイスに適用され得る方法をより明確に示すために拡大されている、図8の一部を示す。
【0020】
図10図10は、ある実施形態における、図7-9の壁板締結デバイスに類似する、壁板締結デバイスの断面図である。
【0021】
図11図11は、出隅構成において壁スタッドに第1および第2の壁板を固着させる、図10の壁板締結デバイスを図示する。
【0022】
図12図12は、ある実施形態における、建築土が図11および12の壁板締結デバイスに適用され得る方法をより明確に示すために拡大されている、図11の一部を示す。
【0023】
図13図13は、空中音伝達損失のプロットである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
詳細な説明
定義
【0025】
壁板:必ずしもというわけではないが、高頻度で、基材として石膏を含む、内壁および天井を構築するために使用される、平坦なパネル。本明細書で使用されるような用語「壁板」は、乾燥壁、漆喰板、シートロック、ジプロック、石膏板、下地板、コア板、緑色黒板、青色黒板、セメント板、反響板、天井板、および同等物を含む。
【0026】
骨組部材:それにパネル製品が取り付けられる、骨組、胴縁、橋架部、遮断部等の一部。壁スタッドおよび天井継合部は、骨組部材の実施例である。骨組部材は、鋼鉄、木材、または別の堅い材料から構築されてもよい。
【0027】
締結具:壁板パネルを機械的に添着するために使用される、釘、ねじ、またはステープル。
【0028】
処理された継合部:テープおよび継合部コンパウンドを用いて増強および隠蔽される、または細片成型物によって被覆される、壁板パネル間の継合部。
【0029】
仕上:(存在するときに)締結具ヘッドおよび付属品の縁またはフランジを隠蔽することを含む、典型的には、継合部コンパウンドおよびテープを用いて実装される、継合部を隠蔽する行為。
【0030】
制御継合部:壁板パネルを締結し、仕上げるために使用される、壁板パネル、骨組部材、および/または他の構成要素の拡張および/または収縮によって引き起こされる移動を可能にする、近隣する壁板パネル間の設計された間隔。
【0031】
図1は、第1の壁板パネル102(1)が第2の壁板パネル102(2)に出会う場所で形成される、出隅を補強するために使用される、先行技術の隅ビード100の断面図である。隅ビード100は、第1の壁板パネル102(1)の第1の外向きに向く表面152(1)の一部に接触する、第1のフランジ122(1)と、第2の壁板パネル102(2)の第2の外向きに向く表面152(2)の一部に接触する、第2のフランジ122(2)とを有する。図1に示されるように、フランジ122(1)および122(2)は、相互に対して直角であり、したがって、90°の角度を形成する。隅ビード100はまた、隅を増強し、これを損傷を受けにくくする、先端104を含む。隅ビード100はまた、壁板パネル102(1)と102(2)との間に形成される継目を被覆し、それによって、出隅をテクスチャ内でより均一に見えるようにする。隅ビード100は、典型的には、ビニル、金属、または紙コーティングされた金属から加工される。
【0032】
図1に示されるように、-X方向に最遠方に延在する、先端104の長さ方向縁(すなわち、Z方向にある、右の座標系120参照)は、第1のフランジ122(1)の第1の遠位長さ方向縁116(1)と協働し、第1の交点118(1)において第1の外向きに向く表面152(1)と交差する、第1の平面106(1)を画定する。同様に、-Y方向に最遠方に延在する、先端104の長さ方向縁は、第2のフランジ122(2)の第2の遠位長さ方向縁116(2)と協働し、第2の交点118(2)において第2の外向きに向く表面152(2)と交差する、第2の平面106(2)を画定する。
【0033】
建築土は、先端104、フランジ102(1)および102(2)、および外向きに向く表面152(1)および152(2)にわたって適用されてもよい。乾燥の後、建築土は、第1の平面106(1)、先端104、第1のフランジ122(1)、および第1の外向きに向く表面152(1)によって近似的に境界される領域まで、砥磨され除かれる、または別様に仕上げられ、第1の遠位長さ方向縁116(1)が第1の壁板パネル102(1)に出会う遷移部を被覆および隠蔽する、視認可能に平滑な表面を生成し得る。乾燥された建築土は、同様に、第2の平面106(2)、先端104、第2のフランジ122(2)、および第2の外向きに向く表面152(2)によって境界される領域まで、砥磨され除かれ、第2の遠位長さ方向縁116(2)が第2の壁板パネル102(2)に出会う遷移部を被覆および隠蔽する、視認可能に平滑な表面を生成し得る。建築土は、遠位長さ方向縁116(1)および116(2)の近傍の平面106(1)および106(2)から逸脱し、壁板パネル102(1)および102(2)とのより平滑な遷移部を生成し、それによって、建築土が壁板パネル102(1)および102(2)に出会う捻転部の形成を回避してもよい。塗料、継合部コンパウンド、スプレー、ロールオン式テクスチャ、または別のタイプの表面処理が、建築土の代わりに適用されてもよい。
【0034】
先端104に起因して、平面106(1)および106(2)は、壁板パネル102(1)および102(2)が相互に対して直角である(すなわち、外向きに向く表面151(1)および152(2)が270°にほぼ等しい外角を形成する)場合でも、270°を上回る出隅角度144を形成する。図1に示されるように、出隅角度144は、271°または273°等、270°に近接してもよい。この場合には、270°からの出隅角度144の逸脱は、殆ど知覚可能ではない。結果として、出隅は、該当する場合でも、視覚的外観に及ぼす影響を殆ど伴うことなく、隅ビード100から恩恵を得る。
【0035】
図2は、壁板パネル102(1)および102(2)を通して通過する締結具を用いることなく、出隅構成において骨組部材に壁板パネル102(1)および102(2)を固着させる、壁板締結デバイス200の断面図である。図3は、出隅構成において壁スタッド304に壁板パネル102(1)および102(2)を固着させる、図2の壁板締結デバイス200を図示する。図2および3は、以下の説明とともに最も詳細に視認される。
【0036】
壁板締結デバイス200は、長さ方向縁に沿って相互に直接接続し、壁スタッド304の隅に対して適合する、入隅継目206を形成する、第1の骨組パネル204(1)と、第2の骨組パネル204(2)とを含む。本明細書では、2つの構成要素が、いかなる介在する構成要素も存在しないときに、相互に「直接」接続する。第1の骨組パネル204(1)の長さ方向縁は、第2の骨組パネル204(2)の長さ方向縁に直接接続し、直角を形成する。したがって、第1の骨組パネル204(1)の第1の内向きに向く表面234(1)および第2の骨組パネル204(1)の第2の内向きに向く表面234(2)は、X-Y平面内に約90°の内角236を形成する。本明細書では、用語「内」は、表面234(1)および234(2)が壁スタッド304に向くことを意味する。
【0037】
壁スタッド304は、Y方向における第1のスタッド幅と、X方向における第2のスタッド幅とを有する。図2は、その中で第1のスタッド幅が約3.5インチであり、第2のスタッド幅が約1.5インチである、標準的なツーバイフォーとしての壁スタッド304を示す。しかしながら、本実施形態は、本明細書の範囲から逸脱することなく、異なる寸法(例えば、ツーバイシックス)を有する、壁スタッドまたは別のタイプの骨組部材と併用され得る。壁スタッド304は、骨組のために使用される、木材、金属、または別の材料から構築されてもよい。図3は、第1のスタッド幅を下回る、Y方向における幅を有する、第1の骨組パネル204(1)を示すが、第1の骨組パネル204(1)は、代替として、第1のスタッド幅を上回る、またはそれに等しい、幅を有してもよい。同様に、図3は、第2のスタッド幅を上回る、X方向における幅を有する、第2の骨組パネル204(2)を示すが、第2の骨組パネル204(2)は、代替として、第2のスタッド幅を下回る、またはそれに等しい、幅を有してもよい。
【0038】
壁板締結デバイス200は、第1の壁板パネル102(1)を受容する、第1のチャネル220(1)と、第2の壁板パネル102(2)を受容する、第2のチャネル220(2)とを形成する。第1のチャネル220(1)は、第1の骨組パネル204(1)と、第1の平坦ばねフランジ202(1)と、第1の橋架パネル212(1)とから形成される。第1の橋架パネル212(1)の第1の長さ方向縁は、入隅継目206に直接接続する一方、第1の長さ方向縁に対向する、第1の橋架パネル212(1)の第2の長さ方向縁は、第1の平坦ばねフランジ202(1)の長さ方向縁に直接接続し、第1の外側継目214(1)を形成する。同様に、第2のチャネル220(2)は、第2の骨組パネル204(2)と、第2の平坦ばねフランジ202(2)と、第2の橋架パネル212(2)とから形成される。第2の橋架パネル212(2)の第3の長さ方向縁は、入隅継目206に直接接続する一方、第3の長さ方向縁に対向する、第2の橋架パネル212(2)の第4の長さ方向縁は、第2の平坦ばねフランジ202(2)の長さ方向縁に直接接続し、第2の外側継目214(2)を形成する。
【0039】
X方向における第1の橋架パネル212(1)の幅は、第1の壁板パネル102(1)の厚さ(例えば、1/2インチまたは5/8インチ)に従ってサイズ決めされてもよい。同様に、Y方向における第2の橋架パネル212(2)の幅は、第2の壁板パネル102(2)の厚さに従ってサイズ決めされてもよい。図2および3では、橋架パネル212(1)および212(2)は、同一の幅を有するものとして示され、その場合には、壁板パネル102(1)および102(2)は、同一の厚さを有する。しかしながら、橋架パネル212(1)および212(2)は、代替として、壁板パネル102(1)および102(2)が異なる厚さを有する(例えば、第1の壁板パネル102(1)が1/2インチの厚さを有し、第2の壁板パネル102(2)が5/8インチの厚さを有する)ときに関しては、異なる幅を有してもよい。図3は、壁板パネル102(1)および102(2)を非テーパ状であるものとして示すが、壁板締結デバイス200は、代替として、テーパ状の壁板パネルとともに作用するように構成されてもよい。
【0040】
壁板締結デバイス200はまた、相互に直接接続し、出隅継目210を形成する、第1の隅パネル208(1)と、第2の隅パネル208(2)とを含む。具体的には、第1の隅パネル208(1)は、第1および第2の長さ方向縁を有し、第2の隅パネル208(2)は、第3および第4の長さ方向縁を有する。第1の長さ方向縁は、隅パネル208(1)および208(2)が約90°の内角342を形成するように、第3の長さ方向縁に直接接続する。隅パネル208(1)および208(2)はそれぞれ、均一な厚さを有し、したがって、隅パネル208(1)および208(2)は、270°の外角344を形成する。本明細書では、用語「外」は、角度344が、壁スタッド304から離れるように向く隅パネル208(1)および208(2)の外向きに向く表面に対して画定されることを意味する。第2の長さ方向縁は、第1の外側継目214(1)において、第1の橋架パネル212(1)および第1の平坦ばねフランジ202(1)に直接接続する。同様に、第4の長さ方向縁は、第2の外側継目214(2)において第2の橋架パネル212(2)および第2の平坦ばねフランジ202(2)に直接接続する。
【0041】
第1の平坦ばねフランジ202(1)および第1の橋架パネル212(1)は、X-Y平面における、90°未満である、公称角度232を形成する。例えば、公称角度232は、85°、87°、または89°であってもよい。同等に、第1の平坦ばねフランジ202(1)は、第1の隅パネル208(1)の数学的平面と鋭角238を形成し、鋭角238は、90°-公称角度232に等しい。したがって、第1の平坦ばねフランジ202(1)は、第1の壁板パネル102(1)が第1のチャネル220(1)において存在しない(すなわち、その中に挿入されない)とき、第1の骨組パネル204(1)に対して平行ではない。さらに、第1のチャネル220(1)の幅(すなわち、第1の平坦ばねフランジ202(1)と第1の骨組パネル204(1)との間のX方向における距離)は、第1の橋架パネル212(1)の近傍において最大であり、第1の橋架パネル212(1)からの距離の増加(すなわち、yの値の増加)に伴って減少する。類似の議論が、第2の平坦ばねフランジ202(2)、第2の橋架パネル212(2)、および第2のチャネル220(2)に関しても成り立つ。
【0042】
第1の平坦ばねフランジ202(1)は、撓曲され、公称角度232を増加させ、それによって、第1のチャネル220(1)を開放し、その中への第1の壁板パネル102(1)の挿入を促進してもよい。第1の壁板パネル102(1)が第1のチャネル220(1)の中に挿入された後、第1の平坦ばねフランジ202(1)は、解放され、静置状態になり、第1の橋架パネル212(1)と約90°の安息角232’を形成してもよい。本位置では、第1の平坦ばねフランジ202(1)は、第1の骨組パネル204(1)に対して平行であり、第1の隅パネル208(1)と共面である。類似の議論が、第2の壁板パネル102(2)が第2のチャネル220(2)の中に挿入されるときの第2の平坦ばねフランジ202(2)に関しても成り立つ。故に、壁板パネル102(1)および102(2)は、図3に示されるように、相互に対して直角である。
【0043】
第1の平坦ばねフランジ202(1)は、第1の壁板パネル102(1)上に第1の復元力を付与し、第1の骨組パネル204(1)に対して第1の壁板パネル102(1)を押動し、それによって、壁スタッド304に対して第1の壁板パネル102(2)を物理的に固着させる。同様に、第2の平坦ばねフランジ202(2)は、第2の壁板パネル102(2)上に第2の復元力を付与し、第2の骨組パネル204(1)に対して第2の壁板パネル102(2)を押動し、それによって、壁スタッド304に対して第2の壁板パネル102(2)を物理的に固着させる。
【0044】
平坦ばねフランジ202(1)および202(2)はそれぞれ、あるばね定数を伴うばねと見なされ得る。ばね定数、したがって、復元力の大きさは、平坦ばねフランジ202(1)および202(2)の幾何学形状(例えば、厚さおよび幅)、公称角度232、および壁板締結デバイス200を形成する材料の材料性質(例えば、ヤング率)によって決定される。小角度近似では、平坦ばねフランジ202(1)および202(2)がそれらの弾性限界を超えて撓曲されないと仮定すると、これらの復元力の大きさは、公称角度232からの角度逸脱に伴って線形に増減する。材料は、それを用いて壁板締結デバイス200が押出を介して製造され得る、PVCプラスチック、ビニル、または別の材料等のプラスチックであってもよい。したがって、所与の材料に関して、復元力は、平坦ばねフランジ202(1)、202(2)の適切な厚さおよび適切な公称角度232を選定することによって選択され得る。
【0045】
図2および3では、平坦ばねフランジ202(1)および202(2)、隅パネル208(1)および208(2)、橋架パネル212(1)および212(2)、および骨組パネル204(1)および204(2)は、同一の均一な厚さを有するものとして示される。しかしながら、これらのパネルは、本明細書の範囲から逸脱することなく、異なる厚さを有してもよい。例えば、一実施形態では、平坦ばねフランジ202(1)および202(2)は、パネル208(1)、208(2)、212(1)、および212(2)のものを下回る、厚さを有する。別の実施形態では、骨組パネル204(1)および204(2)は、フランジ202(1)、202(2)およびパネル208(1)、208(2)、212(1)、および212(2)のものを上回る、厚さを有する。
【0046】
図2および3の実施例では、第1の橋架パネル212(1)は、第2の骨組パネル204(2)と共面であり、第2の橋架パネル212(2)は、第1の骨組パネル204(1)と共面である。この場合には、橋架パネル212(1)、212(2)および隅パネル208(1)、208(2)は、継目206と210との間に正方形を形成する、同一の幅を有する。しかしながら、第1の橋架パネル212(1)は、第2の骨組パネル204(2)と共面である必要はない。同様に、第2の橋架パネル212(2)も、第1の骨組パネル204(1)と共面である必要はない。
【0047】
壁板締結デバイス200はまた、出隅継目210に直接接続する、先端228を含む。先端228は、対向する第1および第2の長さ方向縁を伴う、薄い細片であってもよい。第1の長さ方向縁は、出隅継目210に直接接続する一方、第2の長さ方向縁は、出隅継目210から離れるように延在する。図2および3では、先端228は、隅パネル208(1)および208(2)のそれぞれと135°の角度を形成する。しかしながら、先端228は、代替として、隅パネル208(1)および208(2)と異なる角度を形成してもよい。先端228は、本明細書の範囲から逸脱することなく、異なる断面形状(例えば、円弧)を有してもよい。
【0048】
図3に示されるように、-X方向に最遠方に延在する、先端228の長さ方向縁は、第1の平坦ばねフランジ202(1)の長さ方向縁316(1)と協働し、第1の交点318(1)において第1の壁板パネル102(1)の外向きに向く表面と交差する、第1の平面306(1)を画定する。同様に、-Y方向に最遠方に延在する、先端228の長さ方向縁は、第2の平坦ばねフランジ202(2)の長さ方向縁316(2)と協働し、第2の交点318(2)において第2の壁板パネル102(2)の外向きに向く表面と交差する、第2の平面306(2)を画定する。先端228の幅に起因して、平面306(1)と306(2)との間の外角346は、270°を上回る(例えば、271°または272°)が、壁板パネル102(1)および102(2)は、相互に対して直角である。
【0049】
図4は、建築土402が壁板締結デバイス200に適用され得る方法をより明確に示すために拡大されている、図3の一部を示す。建築土402は、第2の平面306(2)、先端228、第2の隅パネル208(2)、第2の平坦ばねフランジ202(2)、および第2の壁板パネル102(2)によって境界される領域内に適用され、先端228と第2の壁板パネル102(2)との間に、壁板締結デバイス200が第2の壁板パネル102(2)に物理的に出会う遷移部を被覆および隠蔽する、視認可能に平滑な表面を生成し得る。図4に完全に示されないが、建築土402はまた、第1の平面306(1)、先端228、第1の隅パネル208(1)、第1の平坦ばねフランジ202(1)、および第1の壁板パネル102(1)によって境界される領域にも適用され得る。
【0050】
壁板締結デバイス200への建築土402の粘着を向上させるために、隅パネル208(1)、208(2)および平坦ばねフランジ202(1)、202(2)の外向きに向く表面は、テクスチャ加工されてもよい。例えば、これらの外向きに向く表面は、図2-4に示されるように、隆起部を形成してもよい。しかしながら、これらの外向きに向く表面は、本明細書の範囲から逸脱することなく、他の方法においてテクスチャ加工されてもよい。代替として、これらの外向きに向く表面は、平滑であってもよい。さらに、平坦ばねフランジ202(1)および202(2)のうちの一方または両方は、それに対して建築土402が接着され得る、下層の壁板パネル102(1)および102(2)の一部を露見させる、一連の長さ方向に離間された孔を形成してもよい。
【0051】
図5および6は、Z方向におけるその長さ方向の拡張を示す、壁板締結デバイス200の等角図である。図5では、第1の骨組パネル204(1)は、第1の骨組パネル204(1)に沿って長さ方向に離間される、1つまたはそれを上回る締結具孔224を形成する。図6では、第2の骨組パネル204(2)もまた、第2の骨組パネル204(2)に沿って長さ方向に離間される、1つまたはそれを上回る締結具孔224を形成する。締結具孔224はそれぞれ、図5および6に示されるような競技場形、円形、または別の形状として成形されてもよい。図3は、締結具324が、締結具孔224を通して挿入され、壁スタッド304に第1の骨組パネル204(1)を固着させ得る方法を示す。いくつかの実施形態では、骨組パネル204(1)および204(2)のうちの一方のみが、締結具孔224を有する。他の実施形態では、骨組パネル204(1)および204(2)のうちのいずれも、締結具孔224を有していない。これらの実施形態では、締結具324は、単に、(例えば、ドリルを用いて)骨組パネル204(1)および204(2)のうちの一方を通して押進されてもよい。
【0052】
Z方向における壁板締結デバイス200の長さが、壁板パネル102(1)および102(2)の対応する長さ(例えば、4インチまたは8インチ)に合致するように選択されてもよい。図5および6に示されるように、平坦ばねフランジ202(1)および202(2)はそれぞれ、孔がない中実の均一な平面状パネルであってもよい。壁板締結デバイス200は、押出され得る、PVC、ビニル、または別の材料から作製されてもよい。図に示されないが、第1の橋架パネル212(1)は、制御継合部を実装するために第1の壁板パネル102(1)の端面に対して押動する、1つまたはそれを上回るばねを装備してもよい。第2の橋架パネル212(2)は、同様に、第2の壁板パネル102(2)を伴う制御継合部を実装するために、1つまたはそれを上回るばねを装備してもよい。そのようなばねの実施例として、国際公開第WO 2020/168301 A1号の図21および22のVばね902(1)および902(2)を参照されたい。
【0053】
図7は、先端228の代わりに第1のテーパ状隅パネル708(1)および第2のテーパ状隅パネル708(2)を使用することを除いては、図2-6の壁板締結デバイス200に類似する、壁板締結デバイス700の断面図である。壁板締結デバイス700はまた、第1のテーパ状平坦ばねフランジ702(1)と、第2のテーパ状平坦ばねフランジ702(2)とを含む。平坦ばねフランジ702(1)、702(2)および隅パネル708(1)、708(2)はそれぞれ、その厚さが出隅継目210からの距離の増加に伴って減少する点において、「テーパ状」である。したがって、図7では、第1のテーパ状隅パネル708(1)は、出隅継目210の近傍において最大である、X方向における第1の厚さ720を有する。第1の外側継目214(1)の近傍において、第1のテーパ状隅パネル708(1)は、第1の厚さ720を下回る、第2の厚さ722を有する。同様に、第1のテーパ状平坦ばねフランジ702(1)は、第1の外側継目214(1)の近傍において最大である、第3の厚さ724を有する。第1の遠位縁728(1)の近傍において、第1のテーパ状平坦ばねフランジ702(1)は、第3の厚さ724を下回る、第4の厚さ726を有する。明確化のために、図7では、厚さ720、722、724、および726は、第2のテーパ状平坦ばねフランジ702(2)および第2のテーパ状隅パネル708(2)に関して示されていない。
【0054】
第3の厚さ724は、第2の厚さ722を下回ってもよい。この場合には、第1のテーパ状平坦ばねフランジ702(1)の全ての厚さは、第1のテーパ状隅パネル708(1)の全ての厚さを下回る。いくつかの実施形態では、第1のテーパ状隅パネル708(1)の厚さは、第1のテーパ状隅パネル708(1)の第1の幅方向に沿って線形に減少する。図7では、本第1の幅方向は、+Y方向である。同様に、第2のテーパ状隅パネル708(2)の厚さは、第2のテーパ状隅パネル708(2)の第2の幅方向に沿って線形に減少する。図7では、本第2の幅方向は、+X方向である。テーパ状平坦ばねフランジ702(1)および702(2)の厚さも同様に、それらのそれぞれの幅方向に沿って線形に減少してもよい。
【0055】
図8は、出隅構成において壁スタッド304に壁板パネル102(1)および102(2)を固着させる、図7の壁板締結デバイス700を図示する。第1の壁板パネル102(1)が第1のチャネル220(1)の中に挿入された後、隅パネル708(1)および平坦ばねフランジ702(1)の外向きに向く表面は、共面になり、それによって、出隅継目210と第1の遠位縁728(1)との間に持続的に平滑な平坦表面を提供する。図8は、隅パネル708(1)および平坦ばねフランジ702(1)の内向きに向く表面もまた、共面であるものとして示すが、隅パネル708(1)および平坦ばねフランジ702(1)の厚さは、これらの内向きに向く表面が共面ではない一方、外向きに向く表面が共面であるように選択されてもよい。類似の議論が、第2の壁板パネル102(2)が第2のチャネル220(2)の中に挿入されるときの隅パネル708(2)および平坦ばねフランジ702(2)にも当てはまる。
【0056】
テーパ状隅パネル708(1)および708(2)の外向きに向く表面は、270°を上回る、外角344を形成する。したがって、これらの外向きに向く表面は、図3および4の平面306(1)および306(2)に対応する。テーパ状隅パネル708(1)およびテーパ状平坦ばねフランジ702(1)の外向きに向く表面が、相互と共面であり、テーパ状隅パネル708(2)およびテーパ状平坦ばねフランジ702(2)の外向きに向く表面が、相互と共面であるとき、テーパ状平坦ばねフランジ702(1)および702(2)の外向きに向く表面はまた、外角344を形成する。テーパ状隅パネル708(1)および708(2)の内向きに向く表面は、約90°である、内角342を形成する。
【0057】
図9は、建築土402が壁板締結デバイス700に適用され得る方法をより明確に示すために拡大されている、図8の一部を示す。少量のみの建築土402が、第2の遠位縁728(2)が第2の壁板パネル102(2)の外向きに向く表面に出会う場所に形成される、継目を被覆するために必要とされる。図9に示されないが、建築土402は、同様に、第1の遠位縁728(1)が第1の壁板パネル102(1)の外向きに向く表面に出会う場所に形成される、継目を被覆するために適用されてもよい。したがって、図2-6の壁板締結デバイス200と比較して、壁板締結デバイス700の1つの利点は、壁板締結デバイス700と壁板パネル102(1)および102(2)との間の遷移部を隠蔽する、視認可能に平滑な外向きに向く表面を生成するために、より少ない建築土402が、必要とされることである。より少ない建築土402を使用することは、配設を加速させ、配設過誤の可能性を低減させる。より少ない建築土402はまた、より少ない亀裂が出現し得ることを意味し、これは、視認可能な表面の均一性および平滑性を経時的に維持することに役立つであろう。
【0058】
壁板締結デバイス700の別の利点は、テーパ状隅パネル708(1)および708(2)が、図2および3に示される非テーパ状の(すなわち、均一な厚さを有する)隅パネル208(1)および208(2)と比較して、出隅継目210の近傍においてより厚いことである。厚さの本追加は、先端228より高い機械的強度を提供し得る。故に、壁板締結デバイス700は、出隅継目210において物理的衝撃に対してより弾力性であり得る。
【0059】
いかなる建築土402も、テーパ状隅パネル708(1)、708(2)を被覆せず、該当する場合でも、少量の建築土402が、テーパ状平坦ばねフランジ702(1)、702(2)を被覆するため、図7-9は、テーパ状隅パネル708(1)、708(2)およびテーパ状平坦ばねフランジ702(1)、702(2)を、平滑である、すなわち、テクスチャ加工されていない、外向きに向く表面を有するものとして示す。しかしながら、テーパ状隅パネル708(1)、708(2)およびテーパ状平坦ばねフランジ702(1)、702(2)のうちのいずれか1つまたはそれを上回るものは、本明細書の範囲から逸脱することなく、テクスチャ加工される、外向きに向く表面を有してもよい。
【0060】
図10は、第1の外側継目214(1)に直接接続しない、第1の平坦ばねフランジ1002(1)と、第2の外側継目214(1)に直接接続しない、第2の平坦ばねフランジ1002(2)とを使用することを除いては、図7-9の壁板締結デバイス700に類似する、壁板締結デバイス1000の断面図である。むしろ、第1の平坦ばねフランジ1002(1)の長さ方向縁は、第1の外側継目214(1)から離れて第1の橋架パネル212(1)に直接接続する。本接続に起因して、第1の段差が、テーパ状隅パネル708(1)および平坦ばねフランジ1002(1)の外向きに向く表面間に形成される(図11の第1の段差1102(1)参照)。同様に、第2の段差が、テーパ状隅パネル708(2)および平坦ばねフランジ1002(2)の外向きに向く表面間に形成される(図11の第2の段差1102(2)参照)。図10では、平坦ばねフランジ1002(1)および1002(2)はそれぞれ、図7-9の平坦ばねフランジ702(1)および702(2)のようにテーパ状である。しかしながら、平坦ばねフランジ1002(1)および1002(2)はそれぞれ、代替として、図2-6の平坦ばねフランジ202(1)および202(2)のように均一な厚さを有してもよい。
【0061】
図11は、出隅構成において壁スタッド304に壁板パネル102(1)および102(2)を固着させる、図10の壁板締結デバイス1000を図示する。第1の段差1102(1)に起因して、テーパ状隅パネル708(1)および平坦ばねフランジ1002(1)の外向きに向く表面は、相互と共面ではない。同様に、第2の段差1102(2)は、テーパ状隅パネル708(2)および平坦ばねフランジ1002(2)の外向きに向く表面を相互と共面ではない状態にさせる。図11はまた、第1のテーパ状隅パネル708(1)の外向きに向く表面と一致し、第1の交点318(1)において第1の壁板パネル102(1)と交差する、第1の平面306(1)を示す。同様に、図11は、第2のテーパ状隅パネル708(2)の外向きに向く表面と一致し、第2の交点318(2)において第2の壁板パネル102(2)と交差する、第2の平面306(2)を示す。
【0062】
図12は、建築土402が壁板締結デバイス1000に適用され得る方法をより明確に示すために拡大されている、図11の一部を示す。建築土402は、第2の平面306(2)、第2の段差1102(2)、第2の平坦ばねフランジ1002(2)、および第2の壁板パネル102(2)によって境界される領域内に適用され、仕上げられ、第2の段差1102(2)と第2の壁板パネル102(2)との間に視認可能に平滑な表面を生成してもよい。建築土402は、壁板締結デバイス1000が第2の壁板パネル102(2)の外向きに向く表面に出会う継目を被覆および隠蔽する。図12に示されないが、建築土402は、同様に、第1の平坦ばねフランジ1002(1)と第1の壁板パネル102(1)の外向きに向く表面との間の継目を被覆するために適用されてもよい。
【0063】
有利なこととして、該当する場合、少量の建築土402が、テーパ状隅パネル708(1)および708(2)にわたって適用される必要がある。故に、壁板締結デバイス1000は、図2-6の壁板締結デバイス200より少ない建築土402を使用する。しかしながら、建築土402は、平坦ばねフランジ1002(1)および1002(2)にわたって適用されてもよい。本理由のために、平坦ばねフランジ1002(1)および1002(2)の外向きに向く表面は、図10-12では、建築土402の粘着を向上させるためにテクスチャ加工されたものとして示される。しかしながら、平坦ばねフランジ1002(1)および1002(2)の外向きに向く表面は、代替として、平滑であってもよい。
【0064】
試験結果
【0065】
上記に説明されるように、本実施形態は、完全な壁板配設システムを生成するための接合継合部および入隅継合部のための類似の壁板搭載デバイスと併用され得る。遮音における本システムの有効性を試験するために、音伝達損失試験が、ASTM E90-09 (2016)、ASTM E413-16、ASTM E1332-16、およびASTM E2235-04 (2020)に従って実施された。試験試料は、5/8インチ厚の石膏板(National GypsumタイプX)の5つのピースから3つの接合継合部を生成した。接合継合部は、国際公開第WO 2020/168301 A1号の図1および2に示されるものに類似する壁板締結デバイスを使用して生成された。
【0066】
試料は、試験チャンバの内側の音源部屋(207mの容積)から受音部屋(234mの容積)を分離した、充填材壁の長方形に成形された試験開口部の内側に配設された。試験開口部は、約96インチの高さを有していた。試験開口部の上縁および底縁に沿って水平に延設されたものは、25ゲージ鋼鉄軌道であった。これらの軌道は、ねじおよび隔離ワッシャを使用して試験開口部に添着された。充填材壁から軌道をさらに隔離するために、3/8インチネオプレンガスケットが、これらの軌道に接着された。
【0067】
5つの25ゲージ鋼鉄スタッド(それぞれが、1.25インチ×3.625インチ×96インチの寸法を有する)が、鋼鉄軌道に配設され、24インチの中心間水平間隔を伴って位置付けられた。試験された壁板締結デバイスは、押出PVCから作製された。1つの96インチ長の壁板締結デバイスが、第1、第3、および第5のスタッドのそれぞれにねじを用いて締結された。試験開口部の左縁から第1の壁板締結デバイスまでの距離は、約3.25インチであった。第1の壁板締結デバイスと第2の壁板締結デバイスとの間の距離は、約48インチであった。第2の壁板締結デバイスと第3の壁板締結デバイスとの間の距離もまた、約48インチであった。第3の壁板締結デバイスと試験開口部の右縁との間の距離は、約3.25インチであった。
【0068】
石膏板の5つのピースが、試験試料の音源部屋側に配設された後、R-13繊維ガラス断熱材の4つのバットが、石膏板の背後に配設された。受音部屋側において試験試料を仕上げるために、3つの付加的な壁板締結デバイスと、石膏板の5つの付加的なピースとを伴う配列が、繰り返された。アルミニウム箔テープが、壁板締結デバイスに対して石膏板をシールするために使用された。ダクトテープが、それらの上縁および底縁に沿って石膏板をシールするために使用された。配設の後、試験試料の受音部屋側は、充填材壁の受音部屋面と同一平面である所から約1/4インチであった。聴診器が、試験に先立って、試験試料の周囲での任意の異常な空気漏出に関してチェックするために使用された。
【0069】
図13は、試験測定から取得された、空中音伝達損失のプロットである。音伝達クラス(STC)評価は、53である。不足の総和は、20である。屋外-屋内伝達クラス(OITC)評価は、36である。比較のために、木材ツーバイフォースタッドおよび先行技術の配設および仕上技法を使用した類似の単一壁構成は、典型的には、43のSTC評価をもたらす。60またはより高い値のSTC評価は、二重壁構成、有意な分量の音減衰材料(例えば、大量装填ビニル)、または両方を要求する。
【0070】
音伝達損失試験は、接合継合部を用いて実施されたが、高遮音は、石膏板がそれらを通して通過する、いかなるねじも有していないという事実に起因すると考えられる。したがって、同等の結果が、本実施形態を用いて形成される出隅継合部を含む、隅継合部に関しても予測される。したがって、本実施形態を使用する壁板配設システムは、有利なこととして、配設することがより容易である、先行技術の弾力性チャネルシステムに対する代替物としての役割を果たすことができる。
【0071】
これらの壁板配設システムの強度を決定するために、横方向負荷試験が、ICC-ES AC271によるASTM E72(第11節)に従って実施された。試験試料が、それぞれが、24インチ×96インチに測定された、5/8インチ厚のタイプXの乾燥壁(ExacorTM外装材)の2つのピースから構築された。接合継合部が、国際公開第WO 2020/168301 A1号の図1および2に示されるもののような96インチ長の壁板締結デバイスを使用して、乾燥壁のこれらの2つのピースから生成された。乾燥壁ピースの2つの残りの96インチ長の縁のそれぞれに添着されたものは、(第3の骨組パネル1320を除いて)国際公開第WO 2020/16830号の図13および14に示されているものに類似する、96インチ長の出隅壁板締結デバイスであった。壁板締結デバイスは、押出PVCから作製され、18インチ離して離間された#18-8の3/4インチ長の自己穿孔ねじを使用して下層のスタッド(Clark Dietrich ProSTUD(登録商標)25ゲージEQ×3~5/8インチウェブ×1~1/4インチフランジ)に添着された。スタッドの端部が、#18-8の1/2インチ長の自己穿孔ねじを使用して、上部プレートおよび底部プレート(Clark Dietrich ProTRAK(登録商標)25ゲージEQ×3~5/8インチウェブ×1~1/4インチフランジ)に添着された。スタッドは、(中心間において)24インチ離して離間された。
【0072】
3つの試料(1-3と付番される)が、陽圧試験のために使用された。付加的な3つの試料(4-6と付番される)が、陰圧試験のために使用された。比較のために、付加的な試料(7と付番される)が、商業的に利用可能な弾力性チャネル(1~1/4インチフランジを伴うClarkDietrich RC-1 ProTM25ゲージ×2インチ×1/2インチ(深度))を使用して構築された。
【0073】
試験設定は、試験試料よりわずかに大きい開放側を伴う真空チャンバから成った。真空ポンプと圧力計との接続が、圧力を印加し、印加された圧力を監視するための手段を提供した。各試料が、所望の配向において試験設定内に設置された。ポリエチレンシート体が、規定された正または負の負荷を提供するために設置された。ポリエチレン外装材が、サンプルの撓みに適応するように襞を付けられ、真空チャンバにシールされた。ポリエチレン外装材が使用された様式は、試験の成果に影響を及ぼすものではなかった。
【0074】
器具類は、水圧計と、ダイヤルインジケータとを含んだ。ダイヤルインジケータは、0.001インチ単位の分解能を有していた。1つのダイヤルインジケータが、試料の中心に設置された。第2のダイヤルインジケータが、試料の縁に沿って設置された。第3のダイヤルインジケータが、第1のダイヤルインジケータと第2のダイヤルインジケータとの間の中間に設置された。
【0075】
各試料は、1/4の活負荷刻みで負荷が課された。各段階において、撓み読取値が、標的負荷に到達した直後、および継続された負荷印加の5分後に再び求められた。印加された負荷は、次いで、除去され、試料が、回復することが可能にされた。回復期間の間に、ダイヤルゲージ読取値が、負荷を除去した直後、および5分が経過した後に再び求められた。負荷および徐負荷サイクルが、規定されるように継続された。いったん撓み測定負荷段階が、完了すると、撓みゲージが、除去され、負荷が、最終値まで増分された。最終値において、破壊モードおよび最終負荷が、記録された。試験の間の随時において、負荷下での試料の挙動が、突然の破壊が生じた可能性があることを示すようなときには、ダイヤルインジケータは、除去されていたとされ得る。
【0076】
以下の表は、試験結果を要約する。
【表1】
陰圧に関して、試料1-3の平均最終圧力は、32である。陽圧に関して、試料4-6の平均最終圧力は、47psfである。比較すると、試料7の先行技術システムは、(陰圧配向に関する)24の最終圧力のみを達成した。
【0077】
これらの試験の間、試料1-6は、決して破損せず、すなわち、壁板パネルは、固着されたままであった。代わりに、試験は、25ゲージ鋼鉄スタッドの座屈によって限定された。より頑丈なスタッドを用いると、(陰圧配向に関する)40を超過する平均最終圧力が、合理的に期待され得る。故に、本実施形態は、先行技術の弾力性チャネルを使用するものより少なくとも50%強力である、壁板配設をもたらすために使用されることができる。
特徴の組み合わせ
【0078】
上記に説明される特徴および下記に請求されるものが、本明細書の範囲から逸脱することなく、種々の方法において組み合わせられ得る。以下の実施例は、上記に説明される特徴および実施形態の可能性として考えられる非限定的組み合わせを例証する。他の変更および修正も、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本実施形態に対して行われ得ることが、明白となるはずである。
【0079】
(A1)出隅構成において骨組部材に第1および第2の壁板を固着させるための壁板締結デバイスは、相互に直接接続し、骨組部材の隅に対して適合する、入隅継目を形成する、第1および第2の骨組パネルと、相互に直接接続し、出隅継目を形成する、第1および第2の隅パネルと、(i)第1の外側継目を形成するための第1の隅パネル、および(ii)入隅継目に直接接続する、第1の橋架パネルと、(i)第2の外側継目を形成するための第2の隅パネル、および(ii)入隅継目に直接接続する、第2の橋架パネルと、第1の平坦ばねフランジ、第1の橋架パネル、および第1の骨組パネルが、第1の壁板を受け取るようにサイズ決めされる、第1のチャネルを形成するように、第1の外側継目に直接接続する、第1の平坦ばねフランジと、第2の平坦ばねフランジ、第2の橋架パネル、および第2の骨組パネルが、第2の壁板を受け取るようにサイズ決めされる、第2のチャネルを形成するように、第2の外側継目に直接接続する、第2の平坦ばねフランジと、出隅継目に直接接続する、先端とを含む。第1の平坦ばねフランジは、第1の壁板が第1のチャネルの中に挿入されると、第1の平坦ばねフランジが、第1の壁板を第1の骨組パネルに対して押動するように撓曲するように構成される。第2の平坦ばねフランジは、第2の壁板が第2のチャネルの中に挿入されると、第2の平坦ばねフランジが、第2の壁板を第2の骨組パネルに対して押動するように撓曲するように構成される。
【0080】
(A2)(A1)に示される壁板締結デバイスでは、先端は、第1および第2の長さ方向縁を有し、第1の長さ方向縁は、出隅継目に直接接続する。第1の平坦ばねフランジは、第3および第4の長さ方向縁を有し、第3の長さ方向縁は、第1の外側継目に直接接続する。第2の平坦ばねフランジは、第5および第6の長さ方向縁を有し、第5の長さ方向縁は、第2の外側継目に直接接続する。先端の第2の長さ方向縁および第1の平坦ばねフランジの第4の長さ方向縁は、第1の壁板が第1のチャネルの中に挿入されると、第1の平面状区分を画定する。先端の第2の長さ方向縁および第2の平坦ばねフランジの第6の長さ方向縁は、第2の壁板が第2のチャネルの中に挿入されると、第2の平面状区分を画定する。第1の平面状区分と第2の平面状区分との間の外角は、270°を上回る。
【0081】
(A3)(A1)および(A2)に示される壁板締結デバイスのうちのいずれかでは、第1の隅パネルは、第1および第2の長さ方向縁を有し、第2の隅パネルは、第3および第4の長さ方向縁を有し、第1の長さ方向縁は、第1および第2の隅パネルが90°の内角および270°の外角を形成するように、第3の長さ方向縁に直接接続し、第2の長さ方向縁は、第1の橋架パネルに直接接続し、第1の外側継目を形成し、第4の長さ方向縁は、第2の橋架パネルに直接接続し、第2の外側継目を形成する。
【0082】
(A4)(A1)-(A3)に示される壁板締結デバイスのうちのいずれかでは、第1の隅パネル、第2の隅パネル、第1の平坦ばねフランジ、および第2の平坦ばねフランジはそれぞれ、建築土を受容するようにテクスチャ加工される、外向きに向く表面を有する。
【0083】
(A5)(A1)-(A4)に示される壁板締結デバイスのうちのいずれかでは、先端は、出隅継目から離れるように延在し、第1および第2の隅パネルのそれぞれと135°の角度を形成する。
【0084】
(A6)(A1)-(A5)に示される壁板締結デバイスのうちのいずれかでは、第1の橋架パネルは、第2の骨組パネルと共面であり、第2の橋架パネルは、第1の骨組パネルと共面である。第1の平坦ばねフランジは、第1の壁板が第1のチャネルにおいて存在しないとき、90°未満である、第1の橋架パネルとの第1の角度を形成する。第2の平坦ばねフランジは、第2の壁板が第2のチャネルにおいて存在しないとき、90°未満である、第2の橋架パネルとの第2の角度を形成する。
【0085】
(A7)(A1)-(A6)に示される壁板締結デバイスのうちのいずれかでは、第1の平坦ばねフランジは、第1の壁板が第1のチャネルの中に挿入されると、第1の橋架パネルと90度の角度を形成する。第2の平坦ばねフランジは、第2の壁板が第2のチャネルの中に挿入されると、第2橋架パネルと90度の角度を形成する。第1および第2の壁板は、相互に対して直角である。
【0086】
(A8)(A1)-(A7)に示される壁板締結デバイスのうちのいずれかでは、第1の平坦ばねフランジの幅は、第1の骨組パネルの幅未満である。第2の平坦ばねフランジの幅は、第2の骨組パネルの幅未満である。
【0087】
(A9)(A1)-(A8)に示される壁板締結デバイスのうちのいずれかでは、第1および第2の骨組パネルのうちの一方または両方は、第1および第2の骨組パネルのうちの該一方または両方に沿って長さ方向に離間される、複数の締結具孔を形成する。
【0088】
(A10)(A1)-(A9)に示される壁板締結デバイスのうちのいずれかでは、第1の骨組パネル、第2の骨組パネル、第1の橋架パネル、および第2の橋架パネルは、類似の第1の厚さを有する。第1の隅パネル、第2の隅パネル、第1の平坦ばねフランジ、および第2の平坦ばねフランジは、類似の第2の厚さを有する。第1の厚さは、第2の厚さを上回る。
【0089】
(A11)(A1)-(A10)に示される壁板締結デバイスのうちのいずれかでは、第1の骨組パネル、第2の骨組パネル、第1の橋架パネル、第2の橋架パネル、第1の隅パネル、第2の隅パネル、第1の平坦ばねフランジ、および第2の平坦ばねフランジはそれぞれ、均一な厚さを有する。
【0090】
(A12)(A1)-(A11)に示される壁板締結デバイスのうちのいずれかでは、第1の骨組パネルは、第1の長さ方向縁を有し、第2の骨組パネルは、第2の長さ方向縁を有し、第1の長さ方向縁は、第1および第2の骨組パネルが90°の内角を形成するように、第2の長さ方向縁に直接接続する。
【0091】
(B1)出隅構成において骨組部材に第1および第2の壁板を固着させるための壁板締結デバイスは、相互に直接接続し、骨組部材の隅に対して適合する、入隅継目を形成する、第1および第2の骨組パネルと、相互に直接接続し、出隅継目と、270°を上回る外角とを形成する、第1および第2のテーパ状隅パネルと、(i)第1の外側継目を形成するための第1の隅パネル、および(ii)入隅継目に直接接続する、第1の橋架パネルと、(i)第2の外側継目を形成するための第2の隅パネル、および(ii)入隅継目に直接接続する、第2の橋架パネルと、第1の平坦ばねフランジ、第1の橋架パネル、および第1の骨組パネルが、第1の壁板を受け取るようにサイズ決めされる、第1のチャネルを形成するように、第1の橋架パネルに直接接続する、第1のテーパ状平坦ばねフランジと、第2の平坦ばねフランジ、第2の橋架パネル、および第2の骨組パネルが、第2の壁板を受け取るようにサイズ決めされる、第2のチャネルを形成するように、第2の橋架パネルに直接接続する、第2のテーパ状平坦ばねフランジとを含む。第1の平坦ばねフランジは、第1の壁板が第1のチャネルの中に挿入されると、第1の平坦ばねフランジが、第1の壁板を第1の骨組パネルに対して押動するように撓曲するように構成される。第2の平坦ばねフランジは、第2の壁板が第2のチャネルの中に挿入されると、第2の平坦ばねフランジが、第2の壁板を第2の骨組パネルに対して押動するように撓曲するように構成される。
【0092】
(B2)(B1)に示される壁板締結デバイスでは、第1および第2のテーパ状隅パネルは、90°の内角を形成する。
【0093】
(B3)(B1)および(B2)に示される壁板締結デバイスのうちのいずれかでは、第1のテーパ状平坦ばねフランジは、第1の壁板が第1のチャネルの中に挿入されると、第1のテーパ状平坦ばねフランジの外向きに向く表面が第1のテーパ状隅パネルの外向きに向く表面と共面になるように、第1の外側継目に直接接続する、第1の長さ方向縁を有する。第2のテーパ状平坦ばねフランジは、第2の壁板が第2のチャネルの中に挿入されると、第2のテーパ状平坦ばねフランジの外向きに向く表面が第2のテーパ状隅パネルの外向きに向く表面と共面になるように、第2の外側継目に直接接続する、第2の長さ方向縁を有する。
【0094】
(B4)(B1)-(B2)に示される壁板締結デバイスのうちのいずれかでは、第1のテーパ状平坦ばねフランジは、第1の外側継目から離れるように第1の橋架パネルに直接接続し、第1のテーパ状平坦ばねフランジの外向きに向く表面と第1のテーパ状隅パネルの外向きに向く表面との間に第1の段差を形成する、第1の長さ方向縁を有する。第2のテーパ状平坦ばねフランジは、第2の外側継目から離れるように第2の橋架パネルに直接接続し、第2のテーパ状平坦ばねフランジの外向きに向く表面と第2のテーパ状隅パネルの外向きに向く表面との間に第2の段差を形成する、第2の長さ方向縁を有する。
【0095】
(B5)(B1)-(B4)に示される壁板締結デバイスのうちのいずれかでは、第1のテーパ状隅パネルの厚さは、第1のテーパ状隅パネルの幅方向に沿って線形に減少し、第2のテーパ状隅パネルの厚さは、第2のテーパ状隅の幅方向に沿って線形に減少し、第1のテーパ状平坦ばねフランジの厚さは、第1のテーパ状平坦ばねフランジの幅方向に沿って線形に減少し、第2のテーパ状平坦ばねフランジの厚さは、第2のテーパ状平坦ばねフランジの幅方向に沿って線形に減少する。
【0096】
(B6)(B1)-(B5)に示される壁板締結デバイスのうちのいずれかでは、第1のテーパ状平坦ばねフランジ、第2のテーパ状平坦ばねフランジ、第1のテーパ状隅パネル、および第2のテーパ状隅パネルのうちの1つまたはそれを上回るものは、建築土を受容するようにテクスチャ加工される、外向きに向く表面を有する。
【0097】
(B7)(B1)-(B6)に示される壁板締結デバイスのうちのいずれかでは、第1のテーパ状隅パネルは、第1および第2の長さ方向縁を有し、第2のテーパ状隅パネルは、第3および第4の長さ方向縁を有し、第1の長さ方向縁は、第3の長さ方向縁に直接接続し、第2の長さ方向縁は、第1の橋架パネルに直接接続し、第1の外側継目を形成し、第4の長さ方向縁は、第2の橋架パネルに直接接続し、第2の外側継目を形成する。
【0098】
(B8)(B1)-(B7)に示される壁板締結デバイスのうちのいずれかでは、第1の橋架パネルは、第2の骨組パネルと共面であり、第2の橋架パネルは、第1の骨組パネルと共面である。第1のテーパ状平坦ばねフランジは、第1の壁板が第1のチャネルにおいて存在しないとき、90°未満である、第1の橋架パネルとの第1の角度を形成する。第2のテーパ状平坦ばねフランジは、第2の壁板が第2のチャネルにおいて存在しないとき、90°未満である、第2の橋架パネルとの第2の角度を形成する。
【0099】
(B9)(B1)-(B8)に示される壁板締結デバイスのうちのいずれかでは、第1および第2の壁板は、それぞれの第1および第2のチャネルの中に挿入されると、相互に対して直角になる。
【0100】
(B10)(B1)-(B9)に示される壁板締結デバイスのうちのいずれかでは、第1のテーパ状平坦ばねフランジの幅は、第1の骨組パネルの幅未満であり、第2のテーパ状平坦ばねフランジの幅は、第2の骨組パネルの幅未満である。
【0101】
(B11)(B1)-(B10)に示される壁板締結デバイスのうちのいずれかでは、第1および第2の骨組パネルのうちの一方または両方は、第1および第2の骨組パネルのうちの該一方または両方に沿って長さ方向に離間される、複数の締結具孔を形成する。
【0102】
(B12)(B1)-(B11)に示される壁板締結デバイスのうちのいずれかでは、第1の骨組パネル、第2の骨組パネル、第1の橋架パネル、および第2の橋架パネルはそれぞれ、均一な厚さを有する。
【0103】
(B13)(B1)-(B12)に示される壁板締結デバイスのうちのいずれかでは、第1の骨組パネルは、第1の長さ方向縁を有し、第2の骨組パネルは、第2の長さ方向縁を有し、第1の長さ方向縁は、第1および第2の骨組パネルが90°の内角を形成するように、第2の長さ方向縁に直接接続する。
【0104】
変更が、本明細書の範囲から逸脱することなく、上記の方法およびシステムにおいて行われ得る。したがって、上記の説明内に含有される、または付随の図面に示される主題が、例証的であるものとして解釈されるべきであり、限定的意味で解釈されるべきではないことに留意されたい。以下の請求項は、言い回しの問題として、その中間にあると言われ得る、本明細書に説明される全ての一般的かつ具体的な特徴、および本方法およびシステムの範囲の全ての叙述を網羅することが意図される。
図1
図2
図3
図4
図5
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図7
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図13
【国際調査報告】