(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-16
(54)【発明の名称】調理器具
(51)【国際特許分類】
A47J 27/08 20060101AFI20240808BHJP
A47J 36/06 20060101ALI20240808BHJP
A47J 37/06 20060101ALI20240808BHJP
【FI】
A47J27/08 A
A47J36/06 Z
A47J37/06 301
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024513481
(86)(22)【出願日】2022-06-01
(85)【翻訳文提出日】2024-04-30
(86)【国際出願番号】 CN2022096582
(87)【国際公開番号】W WO2023029628
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】202122089083.4
(32)【優先日】2021-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518198750
【氏名又は名称】ゼジアン シャオシン スーポア ドメスティック エレクトリカル アプライアンス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジオン ロン
【テーマコード(参考)】
4B040
4B055
【Fターム(参考)】
4B040AA03
4B040AA08
4B040AB04
4B040CA05
4B040CB20
4B055AA08
4B055BA22
4B055BA23
4B055CA10
4B055CB11
4B055CB13
4B055CC27
4B055CC68
(57)【要約】
本発明は、調理器具を提供する。それは、蓋(10)、鍋アセンブリ(20)を含み、蓋(10)は、鍋アセンブリ(20)上に設けられ、鍋アセンブリ(20)を開閉することができ、鍋アセンブリ(20)は、外殻(21)、保温ハウジング(22)、および内鍋(23)を含み、内鍋(23)は、食物を収容するための調理室を有する。加熱要素(31)および空気循環発生器(32)を含む加熱アセンブリ(30)は、保温ハウジング(22)の側壁に設けられ、空気循環発生器(32)は、空気がベント(221)を通って加熱要素(31)に向かって流れ、次に内鍋(23)の調理室に流れることを可能にするように構成されている。熱循環支持構造(40)は、保温ハウジング(22)の側壁と内側ポット(23)の側壁との間に配置されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
調理器具であって、
-蓋(10)と、
-鍋アセンブリ(20)であって、蓋(10)は、鍋アセンブリ(20)上に設けられ、開閉することができ、鍋アセンブリ(20)は、外殻(21)、保温ハウジング(22)、および外側から内側に順番に配置された内鍋(23)を含み、内鍋(23)は、食品を収容するための調理室を有する、鍋アセンブリ(20)と、
-加熱要素(31)および空気循環発生器(32)を含む加熱アセンブリ(30)であって、ベント(221)は、前記保温ハウジング(22)の側壁に設けられ、前記空気循環発生器(32)は、空気が前記ベント(221)を通って前記加熱要素(31)に向かって流れ、次いで前記内鍋(23)の前記調理室に流れることを可能にするように構成される、加熱アセンブリ(30)と、
-保温ハウジング(22)の側壁と内ポット(23)の側壁との間に配置された熱循環支持構造(40)と、を備えることを特徴とする調理器具。
【請求項2】
前記熱循環支持構造(40)は、前記保温ハウジング(22)の前記側壁に設けられた位置決め突起(41)を備える、請求項1に記載の調理器具。
【請求項3】
前記位置決め突起(41)と前記内鍋(23)の前記側壁との間の距離がA1、1mm<A1<2mmである、請求項2に記載の調理器具。
【請求項4】
前記保温ハウジング(22)の前記側壁と前記内鍋(23)の前記側壁との間の距離が、A2、3mm<A2<7mmである、請求項1に記載の調理器具。
【請求項5】
前記位置決め突起(41)は、前記保温ハウジング(22)に取り付けられた位置決めリブ(411)であるか、または前記位置決め突起(41)は、前記保温ハウジング(22)と一体的に形成される、請求項2に記載の調理器具。
【請求項6】
前記位置決め突起(41)が細長い形状を有し、その長さ方向が保温ハウジング(22)の前記軸に平行である、請求項2に記載の調理器具。
【請求項7】
前記熱循環支持構造(40)は、前記保温ハウジング(22)の前記周方向に沿って間隔を置いて前記保温ハウジング(22)の前記側壁に設けられた複数の位置決め突起(41)を備える、請求項2に記載の調理器具。
【請求項8】
前記加熱要素(31)および前記空気循環発生器(32)は、前記外殻(21)の内側に配置され、前記空気循環発生器(32)は、前記ベント(221)に配置されたファン(321)を備える、請求項1に記載の調理器具。
【請求項9】
前記蓋(10)は、第1の蓋(11)および第2の蓋(12)を含み、代替的に、前記鍋アセンブリ(20)に取り付けることができ、前記第1の蓋(11)は、焼成蓋である、請求項1に記載の調理器具。
【請求項10】
前記第2の蓋(12)は、蓋本体および鍋開口のためのシーリングリングを含み、前記シーリングリングは、前記蓋本体の下端に設けられ、および/または前記第2の蓋(12)は、圧力蓋である、請求項9に記載の調理器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、小型家庭用品の技術分野、特に調理器具に関する。
【背景技術】
【0002】
調理器具は、調理室内の食品を焼成またはローストすることができる焼成機能、および調理室内の食品を蒸し煮または煮込むことができる圧力調理などの非焼成調理機能を提供し得る。
【0003】
既存の技術では、調理器具は、蓋と、内鍋、保温ハウジング、および外側シェルを備える鍋アセンブリとを備える。ファンは、外殻の側壁と保温ハウジングの側壁との間に配置される。加熱要素によって生成された熱風は、ファンによって内鍋の調理室に吹き込まれる。
【0004】
圧力調理を行う場合、蓋と内鍋の上部開口部との間のシールを容易にするために、保温ハウジングを使用して内鍋を配置する。したがって、保温ハウジングの側壁と内鍋の側壁との間の距離は比較的小さい。しかしながら、焼成が行われるとき、保温ハウジングの側壁と内鍋の側壁との間の距離が小さいため、ファンがこの空間内の熱風を加熱要素に吹き付けることは困難であろう。したがって、焼成中に調理室内の温度上昇が遅くなるように、熱風の循環を確立することは困難である。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、従来技術における焼成中の調理室の温度上昇が遅い問題を解決するための調理器具を提供する。
【0006】
本発明は、蓋と、蓋が鍋アセンブリ上に設けられ、鍋アセンブリを開閉することができる鍋アセンブリと、外殻と、保温ハウジングと、食物を収容するための調理室を有する外側から内側に順番に配置された内鍋と、加熱要素および空気循環発生器を含む加熱アセンブリであって、保温ハウジングの側壁に設けられ、空気循環発生器が、空気が通気口を通って加熱要素に向かって流れ、次に内鍋の調理室に流れることを可能にするように構成された加熱アセンブリと、保温ハウジングの側壁と内鍋の側壁との間に配置された熱循環支持構造と、を備える調理器具を提供する。
【0007】
内鍋と保温ハウジングとの間に設けられた熱循環支持構造を使用して、内鍋を配置することができる。したがって、調理器具が焼成モードで動作していないとき、内鍋は、熱循環支持構造の支持のおかげで振動せず、それによって、内鍋の上部開口部との蓋の密封嵌合を確実にする。さらに、熱循環支持構造の存在により、内鍋を配置するために、内鍋の側壁と保温ハウジングの側壁との間の距離を縮める必要がなくなる。言い換えれば、内鍋の側壁と保温ハウジングとの間の距離を適切に増加させることができる。調理器具が焼成モードにあるとき、より多くの空気が、保温ハウジングの側壁と内鍋の側壁との間の空間を通って循環することができる。次に、空気循環発生器によって加熱要素に空気が吹き込まれ、内鍋に空気が吹き込まれるため、熱風の循環が容易に生じ、調理室の温度上昇が加速される。
【0008】
さらに、熱循環支持構造は、保温ハウジングの側壁に設けられた位置決め突起を含み得る。位置決め突起はまた、内鍋上に、または内鍋と保温ハウジングの両方に設けられ得る。しかしながら、保温ハウジング上に設けられることは、より低コストでも、位置決め突起の処理を容易にし得る。
【0009】
さらに、位置決め突起と内鍋の側壁との間の距離はA1であり、1mm<A1<2mmである。A1がそのような範囲内に設定されている場合、内鍋は、それが保温ハウジング内に配置されているときに内鍋が揺れないように、位置決め突起によって位置決めされ得る。位置決め突起と内鍋の距離が1mm未満の場合、内鍋を取り外すことは便利ではない。さらに、位置決め突起および内鍋は、互いに衝突して、内鍋および/または位置決め突起に損傷を引き起こす可能性がある。一方、位置決め突起と内鍋との間の距離が2mmを超えると、内鍋は位置決め突起によって効果的に位置決めすることができず、内鍋は保温ハウジングに対して揺れやすくなる。
【0010】
さらに、保温ハウジングの側壁と内鍋の側壁との間の距離はA2であり、3mm<A2<7mmである。A2がそのような範囲内に設定されている場合、調理器具が焼成モードにあるとき、空気が保温ハウジングと内鍋との間の空間を流れやすくなる。A2が3mm未満の場合、保温ハウジングと内鍋の間の狭すぎる空間を通って熱風を循環させることは困難であり、調理室の温度上昇は遅くなる。一方、A2が7mmを超えると、内鍋の体積が過度に小さくなる。
【0011】
さらに、位置決め突起は、保温ハウジングに取り付けられた位置決めリブであってもよい。位置決めリブは、それが使用中に柔軟であるように、独立した構成要素として提供されてもよい。あるいは、位置決め突起は、製造が簡単で、より安価な保温ハウジングと一体的に形成され得る。
【0012】
さらに、位置決め突起は、その長さ方向が保温ハウジングの軸に平行な細長い形状を有する。したがって、位置決め突起と内鍋は直線接触しているため、位置決めはより堅牢で信頼性が高い。
【0013】
さらに、熱循環支持構造は、保温ハウジングの円周方向に沿って間隔を置いて保温ハウジングの側壁に配置された複数の位置決め突起を含み得る。したがって、複数の位置決め突起の協働により、支持をより安定させることができる。
【0014】
さらに、加熱要素および空気循環発生器は、外殻の内側に配置され得、空気循環発生器は、ベントに配置されたファンを備える。調理器具が焼成モードで動作するとき、ファンは、発熱体に向かって通気口を通って戻る空気を素早く吹き込むことができる。次に、戻された空気は、加熱要素によって加熱され、調理室に向かって吹き飛ばされて、内鍋内の食品を加熱する。
【0015】
さらに、蓋は、第1の蓋および第2の蓋を含んでもよく、これは、代替的に鍋アセンブリに取り付けることができ、第1の蓋は、焼成蓋である。交換可能な第1の蓋および第2の蓋を提供することによって、調理器具は、その費用対効果および有用性を改善する複数の機能を提供することができる。調理器具が焼成モードで動作する場合、最初の蓋を鍋アセンブリの上に置き、食品を焼くかローストする。
【0016】
さらに、第2の蓋は、蓋本体およびポット開口のためのシーリングリングを含み得、シーリングリングは、蓋本体の下端に設けられる。調理器具が焼成モードでない場合、シールリングが内鍋の上に設けられているため、調理器具は、電気炊飯器などの非圧力調理器としても、電気圧力鍋などの圧力調理器としても使用することができる。追加的または代替的に、第2の蓋は、圧力蓋である。調理器具が焼成モードでない場合、第2の蓋を鍋の上に置き、食品の圧力調理を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本出願の一部を形成する添付の図面は、本発明のさらなる理解を提供するために使用される。本発明の例示的な実施形態およびその説明は、本発明を説明するために提供されており、本発明の過度の限定を構成するものではない。
【
図1】
図1は、焼成モードにおける本発明の一実施形態による調理器具の断面図を示す。
【
図3】
図3は、非焼成モードにおける本発明の一実施形態による調理器具の断面図を示す。
【
図4】
図4は、本発明の一実施形態による調理器具の保温ハウジングの概略図を示す。
【
図5】
図5は、本発明の一実施形態による調理器具の内鍋の概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下は、本発明の実施形態の添付図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決策を明確かつ完全に説明する。明らかに、記載された実施形態は、本発明のすべてではなく、ほんの一部の実施形態である。少なくとも1つの例示的な実施形態の以下の説明は、本質的に単なる例示であり、決して本発明、その適用または使用を限定するものとはみなされない。本発明の実施形態に基づいて、創造的な努力なしに当業者によって得られた他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲内にある。
【0019】
図1から5に示されるように、本発明の実施形態は、蓋10、鍋アセンブリ20、加熱アセンブリ30、及び熱循環支持構造40を備える調理器具を提供する。蓋10は、鍋アセンブリ20上に設けられ、鍋アセンブリ20を開閉することができる。鍋アセンブリ20は、外殻21、保温ハウジング22、および外側から内側に順番に配置された内鍋23を備える。内鍋23は、食物を収容するための調理室を有する。加熱アセンブリ30は、加熱要素31および空気循環発生器32を備える。保温ハウジング22の側壁は、ベント221を有する。空気循環発生器32は、空気がベント221を通って加熱要素31に向かって流れ、次に内鍋23の調理室に流れることを可能にするように構成される。この実施形態では、熱循環支持構造40は、保温ハウジング22の側壁と内鍋23の側壁との間に配置される。
【0020】
本発明によれば、内鍋23の側壁と保温ハウジング22の側壁との間に設けられた熱循環支持構造40を使用して、内鍋23を配置し得る。したがって、調理器具が焼成モードで動作していないとき、内鍋23は、熱循環支持構造40の支持のおかげで振動せず、それによって、蓋10と内鍋23の上部開口との間の密封嵌合を確実にする。さらに、熱循環支持構造40の存在により、内鍋23の側壁と保温ハウジング22の側壁との間の距離を短縮して内鍋23を配置する必要がなくなる。言い換えれば、内鍋23の側壁と保温ハウジング22との間の距離を適切に増加させることができる。調理器具が焼成モードにあるとき、より多くの空気が、保温ハウジング22の側壁と内鍋23の側壁との間の空間を通って循環することができる。次に、空気循環発生器32によって加熱要素31に空気が吹き込まれ、内鍋23に空気が吹き込まれ、それによって容易に熱風の循環が生じ、調理室の温度上昇が加速される。
【0021】
この実施形態では、保温ハウジング22の側壁は、
図1の保温ハウジング22の垂直に配置された外壁を指すことに留意されたい。
【0022】
本実施形態では、調理器具が焼成モードにあるとき、加熱要素31は、空気を熱風に加熱する。空気循環発生器32は、熱風チャネル内に回転可能に取り付けられる。保温ハウジング22のベント221および加熱要素31の熱風出口は、両方とも熱風チャネルと連通している。空気循環発生器32は、加熱要素31に向かって空気を吹き込み、次いで、熱風を内鍋23の調理室に吹き込む。内鍋23の上部から流出する余分な熱風は、内鍋23と保温ハウジング22との間の空間に再び入り、次に、保温ハウジング22上のベント221を通って熱風通路に再び入り、空気循環発生器32によって加熱要素31に向かって吹き飛ばされ、それによって熱風の循環を生じさせる。
【0023】
蓋10は、以下の2つの方法で鍋アセンブリ20に取り付けられ得ることに留意されたい:蓋10は、別個に設けられ、鍋アセンブリ20の上に置かれるか、または鍋アセンブリ20から取り外すことができるか、または蓋10は、鍋アセンブリ20にヒンジでつながれ、鍋アセンブリ20に対して回転させて開閉させることができる。この実施形態では、蓋10は別個に設けられる。
【0024】
熱循環支持構造40は、位置決め突起41を含み、位置決め突起41は、内鍋23上、または保温ハウジング22上、または内鍋23と保温ハウジング22の両方に配置することができることに留意されたい。
【0025】
図4に示されるように、本実施形態では、熱循環支持構造40は、保温ハウジング22の側壁に設けられた位置決め突起41を含む。他の2つの可能な配置と比較して、この配置は、より低コストでの位置決め突起41の処理を容易にする。
【0026】
特に、位置決め突起41と内鍋23の側壁との間の距離A1は、1mm<A1<2mmの範囲である。そのような範囲内にA1を設定することによって、内鍋23は、それが保温ハウジング22に位置するときに内鍋23が振動しないように、位置決め突起41によって位置決めされ得る。位置決め突起41と内鍋23との間の距離が1mm未満である場合、内鍋23を容易に取り外すことができず、位置決め突起41と内鍋23とが互いに衝突し、内鍋23および/または位置決め突起41のいずれかに損傷を引き起こす可能性がある。一方、位置決め突起41と内鍋23との間の距離が2mmよりも大きい場合、内鍋23は、位置決め突起41によって効果的に位置決めすることができず、内鍋23は、保温ハウジング22に対して揺れやすくなる。この実施例では、A1は1.5mmである。
【0027】
あるいは、A1はまた、1mm、1.1mm、1.2mm、1.3 mm、1.4mm、1.6mm、1.7mm、1.8mm、1.9 mm、2mm、及び1mmと2mmとの間の任意の他の値であってもよい。
【0028】
特に、保温ハウジング22の側壁と内鍋23の側壁との間の距離A2は、3mm<A2<7mmの範囲である。A2がそのような範囲内に設定されている場合、調理器具が焼成モードにあるとき、空気が保温ハウジング22と内鍋23との間の空間を流れやすくなる。保温ハウジング22と内鍋23との間の距離が3mm未満である場合、保温ハウジング22と内鍋23との間の狭すぎる空間を通る熱風の循環を作り出すことは困難であり、調理室の温度上昇は遅いであろう。一方、保温ハウジング22と内鍋23との間の距離が7mmより大きい場合、内鍋23の容積は過度に減少するであろう。この実施形態では、A2は5mmである。
【0029】
あるいは、A2はまた、3mm、4mm、6mm、7mm、及び3mmと7mmとの間の任意の他の値であってもよい。
【0030】
この実施形態では、位置決め突起41は、製造が簡単で、より安価な保温ハウジング22と一体的に成形される。
【0031】
他の実施形態では、位置決め突起41はまた、保温ハウジング22に取り付けられた位置決めリブ411として提供されてもよい。位置決めリブ411は、使用上より可撓性のある独立した構成要素であってもよい。
【0032】
図4に示されるように、位置決め突起41は、その長さ方向が保温ハウジング22の軸方向に平行な細長い形状を有する。そのような配置では、位置決め突起41および内鍋23は、位置決めがより堅牢で信頼性が高いように、線接触している。
【0033】
図4に示されるように、熱循環支持構造40は、保温ハウジング22の周方向に沿って間隔を置いて保温ハウジング22の側壁に配置された複数の位置決め突起41を備える。支持体は、複数の位置決め突起41の協働により、より堅牢にすることができる。
本実施形態では、熱循環支持構造40は、3つの位置決め突起41を備える。
【0034】
図3に示されるように、加熱要素31および空気循環発生器32は、外殻内に配置される。空気循環発生器32は、ベント221に配置されたファン321を備える。調理器具が焼成モードにあるとき、ファン321は、ベント221を通って加熱要素31に向かって逆流する空気をより迅速に吹き飛ばすことができる。次に、戻された空気は、加熱要素31によって加熱され、調理室に向かって吹き飛ばされて、内鍋23内の食品を加熱する。
【0035】
図3に示されるように、加熱要素31は、外殻21内に配置され、そのレベルは、保温ハウジング22の上部に対応する。そのような配置は、熱風の流路を短縮し、加熱された空気が直接、したがってより迅速に内鍋に入ることを可能にし、それによって熱風の熱損失を低減する。
【0036】
本実施形態では、発熱体31は発熱線である。
【0037】
図1に示されるように、調理器具は、内鍋23の下に配置された加熱プレート50をさらに備える。調理器具が焼成モードで動作していないとき、加熱プレート50は、内部に配置された食品を調理するために内鍋23を加熱することができる。
【0038】
特に、蓋10は、代替的に鍋アセンブリ20に取り付けることができる第1の蓋11および第2の蓋12を備える。第1の蓋11は、焼成蓋である。交換可能な第1の蓋11および第2の蓋12を提供することによって、調理器具は、そのコスト効率および有用性を改善する複数の機能を提供することができる。この実施形態では、調理器具が焼成モードにあるとき、第1の蓋11は、鍋アセンブリの上に置かれ、食品は、焼成またはローストされる。
【0039】
第2の蓋12は、蓋本体と、ポット開口のためのシーリングリングとを備える。シーリングリングは、蓋本体の下端に設けられている。調理器具が焼成モードでない場合、シールリングの蓋が内鍋23の上に設けられているため、調理器具は、電気炊飯器などの非圧力調理器としても、電気圧力鍋などの圧力調理器としても使用することができる。
【0040】
本実施形態では、第2の蓋12は、圧力蓋である。調理器具が焼成モードでない場合、第2の蓋12は、食品の圧力調理を予備形成するために鍋アセンブリの上に配置される。
【0041】
したがって、調理器具は、空気揚げ調理器具または電動炊飯器または電動圧力鍋として使用することができ、または焼成またはロースト、炊飯または食器調理機能を有する多機能調理器である。
【0042】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明する目的のためだけのものであり、本発明を限定することを意図するものではないことに留意されたい。文脈がそうでないことを明確に示さない限り、単数形は、複数形も同様に含むことを意図している。また、「含む(comprise)」および/または「含む(comprising)」などの用語が本明細書で使用される場合、それらは、特徴、ステップ、動作、デバイス、コンポーネント、および/またはそれらの組み合わせの存在を指定することを意図することを理解されたい。
【0043】
特に明記しない限り、これらの実施形態に記載された構成要素及びステップ、数式及び数値の相対配置は、本発明の範囲を限定するものではない。また、説明の便宜のために、図に示される様々な部品の寸法は、必ずしも実際のスケールに描かれているわけではないことを理解されたい。関連技術分野の当業者に知られている技術、方法、およびデバイスは、詳細に説明されない場合がある。しかし、適切な場合、これらの技術、方法、およびデバイスは、本明細書の一部と見なされるべきである。本明細書に示され、説明されるすべての例では、任意の特定の値は、例示的なものにすぎず、限定的なものではないと解釈されるべきである。したがって、実施形態の他の例は、異なる値を有し得る。類似の数字の参照および文字は、図面中の同じまたは類似の項目を表すことに留意されたい。したがって、アイテムが1つの図面で定義されると、そのさらなる説明は、後続の図面で必要とされない。
【0044】
本発明の説明では、「前面、背面、上部、下部、左、右」、「横方向、垂直方向、垂直方向、水平方向」、「上部、下部」などの文言によって示される方向関係または位置関係は、一般に、図面に示される方向関係または位置関係に基づいており、単に本発明の説明の利便性および簡略化のために使用されることを理解されたい。反対の説明がない場合、これらの向きの文言は、言及されたデバイスまたは要素が特定の向きを有しなければならない、または特定の向きで構築および操作されなければならないことを示したり、暗示したりするものではなく、したがって、本発明の保護範囲を限定するものとして解釈することはできない。用語「内側、外側」は、コンポーネント自体の輪郭に関して内側および外側を指す。
【0045】
説明の便宜のために、図に示されるように、1つのデバイスまたは特徴と他のデバイスまたは特徴との間の空間的な位置関係を説明するために、「上(on)…」、「上(over)…」、「…上面に」「上(above)…」などの空間的に相対的な用語が本明細書で使用され得る。空間的に相対的な用語は、図に示される向きに加えて、使用または動作中のデバイスの異なる向きを包含することが意図されていることを理解されたい。例えば、図中のデバイスがひっくり返される場合、「上(above)」または「上(over)」の他のデバイスまたは構造として説明されるデバイスは、次いで、他のデバイスまたは構造の「下(below)」または「下(under)」に配置される。例示的な用語「上記(above)」は、「上記(above)」及び「以下(below)」の両方を包含し得る。デバイスはまた、そうでなければ異なる位置に配置されてもよく(90度または他の向きで回転されてもよい)、本明細書で使用される空間的に相対的な説明はそれに応じて解釈される。
【0046】
さらに、「第1の」、「第2の」などの用語は、それぞれの部品を区別する便宜のためにのみ部品を定義するために使用されることに留意されたい。特に明記しない限り、用語は特別な意味を持たず、したがって、本発明の保護範囲の限定として理解することはできない。
【0047】
上記の説明は、本発明の好ましい実施形態のみを提示するものであり、本発明を限定することを意図するものではない。当業者にとって、本発明は、様々な修正及び変形を有し得る。本発明の趣旨及び原理内にある任意の修正、等価物、改良等は、本発明の範囲内に含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0048】
上記の図面は、以下の参照番号を含む。
10:蓋
11:第1の蓋
12:第2の蓋
20:鍋アセンブリ
21:外殻
22:保温ハウジング
221:ベント
23:内鍋
30:加熱アセンブリ
31:加熱要素
32:空気循環発生器
321:ファン
40:熱循環支持構造
41:位置決め突起
411:リブ
50:加熱プレート
A1:位置決め突起と内鍋の側壁との間の距離。
A2:保温ハウジングの側壁と内鍋の側壁との間の距離。
【国際調査報告】