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特表2024-530337加熱アセンブリ、電子霧化装置及び加熱アセンブリの制御方法
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  • 特表-加熱アセンブリ、電子霧化装置及び加熱アセンブリの制御方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-16
(54)【発明の名称】加熱アセンブリ、電子霧化装置及び加熱アセンブリの制御方法
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/57 20200101AFI20240808BHJP
   A24F 40/20 20200101ALI20240808BHJP
【FI】
A24F40/57
A24F40/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024513538
(86)(22)【出願日】2022-08-03
(85)【翻訳文提出日】2024-02-28
(86)【国際出願番号】 CN2022110077
(87)【国際公開番号】W WO2023029867
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】202111011140.5
(32)【優先日】2021-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519403945
【氏名又は名称】深▲せん▼麦時科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】趙 書民
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB12
4B162AC34
4B162AD06
4B162AD20
4B162AD23
(57)【要約】
本出願は加熱アセンブリ、電子霧化装置及び加熱アセンブリの制御方法を提供する。該加熱アセンブリは加熱素子及び制御ユニットを含み、制御ユニットは加熱段階の現時点での加熱素子の現在の抵抗値を検出し、且つ現時点の目標温度に対応する目標抵抗値を決定することに用いられ、現在の抵抗値が目標抵抗値よりも大きく、現在の抵抗値と目標抵抗値との差が予め設定された閾値以上であることに応答して、制御ユニットは、第1時間帯に加熱アセンブリに接続されたアセンブリ電池と加熱素子との間の通路を導通し、現在の抵抗値が目標抵抗値より大きく、且つ現在の抵抗値と目標抵抗値との差が予め設定された閾値より小さいことに応答して、第2時間帯に電池アセンブリと加熱素子との間の通路を導通させ、ここで、第2期間は第1時間帯より長い。加熱時間を制御することによって、加熱素子の温度を目標温度に維持し、霧化効果を確実に保証する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加熱素子及び制御ユニットを含む加熱アセンブリであって、
前記制御ユニットは加熱段階中の現時点の前記加熱素子の現在の抵抗値を検出し、且つ現時点の目標温度に対応する目標抵抗値を決定し、
前記現在の抵抗値が前記目標抵抗値よりも大きく、前記現在の抵抗値と前記目標抵抗値との差が予め設定された閾値以上であることに応答して、前記制御ユニットは、前記加熱素子が第1時間帯に駆動されて加熱されるように、前記第1時間帯に前記加熱アセンブリに接続されたアセンブリ電池と前記加熱素子との間の通路を導通させ、
前記現在の抵抗値が前記目標抵抗値より大きく、且つ前記現在の抵抗値と前記目標抵抗値との差が予め設定された閾値より小さいことに応答して、前記制御ユニットは前記加熱素子が第2時間帯に駆動されて加熱されるように、前記第2時間帯に前記電池アセンブリと前記加熱素子との間の通路を導通させ、
第2期間は第1時間帯より長いことを特徴とする加熱アセンブリ。
【請求項2】
前記制御ユニットはさらに、前記現在の抵抗値が前記目標抵抗値より以下であることに応答して、前記加熱素子が第3時間帯に駆動されて加熱されるように、前記第3時間帯に前記電池アセンブリと前記加熱素子との間の通路を導通することに用いられ、前記第3時間帯が前記第2時間帯よりも長いことを特徴とする請求項1に記載の加熱アセンブリ。
【請求項3】
隣接する2つの前記第1時間帯、隣接する2つの前記第2時間帯、隣接する2つの前記第3時間帯、隣接する前記第1時間帯及び前記第2時間帯、隣接する前記第1時間帯及び前記第3時間帯或いは隣接する前記第2時間帯及び前記第3時間帯の間に1つのカットオフ時間を有し、前記カットオフ時間は変化されないことを特徴とする請求項1に記載の加熱アセンブリ。
【請求項4】
前記加熱アセンブリはさらにスイッチユニットを含み、前記スイッチユニットは前記加熱素子と前記電池アセンブリとの間の通路に設置され、ここで、前記制御ユニットは、前記第1時間帯、前記第2時間帯、または前記第3時間帯に前記電池アセンブリと前記加熱素子との間の通路を導通するように、前記スイッチユニットに接続されて且つ前記スイッチユニットの導通を制御することを特徴とする請求項3に記載の加熱アセンブリ。
【請求項5】
前記加熱素子は発熱ユニット及び温度測定ユニットを含み、前記発熱ユニットは前記スイッチユニットを介して前記電池アセンブリに接続され、前記温度測定ユニットは前記発熱ユニットに並列に接続され、且つ前記温度測定ユニットは、前記制御ユニットが前記温度測定ユニットによって前記加熱素子の前記現在の抵抗値を検出するように、前記制御ユニットに接続され、
前記加熱アセンブリはさらにサンプリングユニットを含み、前記サンプリングユニットは前記温度測定ユニットと直列に接続され、且つ前記サンプリングユニットは制御ユニットに接続され、それにより前記制御ユニットが前記サンプリングユニットを介して前記サンプリングユニット及び前記温度測定ユニットに流れる電流を検出し、さらに前記温度測定ユニットの抵抗値を決定し、ここで、前記温度測定ユニットの抵抗値は前記加熱素子の前記現在の抵抗値を特徴付けることを特徴とする請求項4に記載の加熱アセンブリ。
【請求項6】
前記第1時間帯、前記第2時間帯及び前記第3時間帯は調整可能であることを特徴とする請求項3に記載の加熱アセンブリ。
【請求項7】
前記制御ユニットは、変化されない前記カットオフ時間、前記現在の抵抗値及び前記目標抵抗値に基づいて前記第1時間帯、前記第2時間帯或いは前記第3時間帯を調整するための比例-積分-微分コントローラ(PIDコントローラ)を含むことを特徴とする請求項6に記載の加熱アセンブリ。
【請求項8】
前記第1時間帯と前記第1時間合計との第1比率は調整可能であり、ここで、前記第1比率は0より大きく99.9%以下であり、且つ前記第1時間合計は、前記第1時間帯と前記カットオフ期間の合計であり、および/または
前記第2時間帯と前記第2時間合計との第2比率は調整可能であり、ここで、前記第2比率は0より大きく99.9%以下であり、且つ前記第2時間合計は、前記第2時間帯と前記カットオフ期間の合計であり、および/または
前記第3時間帯と前記第3時間合計との第3比率は調整可能であり、ここで、前記第3比率は0より大きく99.9%以下であり、且つ前記第3時間合計は、前記第3時間帯と前記カットオフ期間の合計であることを特徴とする請求項7に記載の加熱アセンブリ。
【請求項9】
前記制御ユニットは前記カットオフ期間での現時点の前記加熱素子の前記現在の抵抗値を検出することに用いられることを特徴とする請求項3に記載の加熱アセンブリ。
【請求項10】
現時点の前記加熱素子の目標温度は前記加熱素子の前記加熱段階における予め設定された温度-時間曲線に基づいて決定され、前記目標温度に対応する前記目標抵抗値は、予め設定された温度-抵抗関係表に基づいて決定されることを特徴とする請求項1に記載の加熱アセンブリ。
【請求項11】
加熱段階中の現時点の加熱素子の現在の抵抗値を検出し、且つ現時点の目標温度に対応する目標抵抗値を決定することと、
前記現在の抵抗値が前記目標抵抗値よりも大きく、且つ前記現在の抵抗値と前記目標抵抗値との差が予め設定された閾値以上であることに応答して、前記制御ユニットは、前記加熱素子が第1時間帯に駆動されて加熱されるように、前記第1時間帯に加熱アセンブリに接続されたアセンブリ電池と前記加熱素子との間の通路を導通することと、
前記現在の抵抗値が前記目標抵抗値より大きく、且つ前記現在の抵抗値と前記目標抵抗値との差が予め設定された閾値より小さいことに応答して、前記制御ユニットは前記加熱素子が第2時間帯に駆動されて加熱されるように、前記第2時間帯に前記電池アセンブリと前記加熱素子との間の通路を導通し、ここで、前記第2時間帯は前記第1時間帯より長いことと、を含むことを特徴とする加熱アセンブリの制御方法。
【請求項12】
前記加熱アセンブリの制御方法はさらに前記現在の抵抗値が前記目標抵抗値の以下であることに応答して、前記制御ユニットは前記加熱素子が第3時間帯に駆動されて加熱されるように、前記第3時間帯に前記電池アセンブリと前記加熱素子との間の通路を導通し、ここで、前記第3時間帯は前記第2時間帯より長いことと、を含むことを特徴とする請求項11に記載の加熱アセンブリの制御方法。
【請求項13】
加熱アセンブリ及び電池アセンブリを含む電子霧化装置であって、
前記加熱アセンブリは請求項1~10のいずれか一項に記載の加熱アセンブリを含み、
前記電池アセンブリは前記加熱アセンブリに給電することを特徴とする電子霧化装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本出願は、2021年08月31日に提出された202111011140.5という出願番号である中国特許出願による優先権を請求し、且つその中国特許出願の全体内容が参照により全て本文に組み込まれる。
【0002】
本出願は、電子霧化装置の技術分野に関し、具体的には加熱アセンブリ、電子霧化装置及び加熱アセンブリの制御方法に関する。
【背景技術】
【0003】
電子霧化装置は霧化基質を霧化することに用いられ、それは様々な分野に用いることができ、例えば、特有の香りを有する植物葉類の固体基質を加熱非燃焼の方式で焼成することにより、葉類の固体基質が焼成されてエアロゾルが形成される。さらに、植物葉類には香料等の成分を添加することができ、植物葉類及び香料等の成分は同時に焼成されてエアロゾルに混合され、それによりエアロゾルに所望の香りを付与することができる。
【0004】
従来の電子霧化装置は一般的に電池アセンブリ及び加熱アセンブリを含む。ここで、加熱アセンブリは霧化基質及び加熱素子を備え、電池アセンブリが加熱素子の電力供給を制御し、それにより加熱素子は霧化基質を加熱して霧化することができる。
【0005】
しかし、従来の電子霧化装置の加熱霧化過程において、加熱素子の温度が高すぎると、霧化後のエアロゾルが焦げた臭いを有し、又は加熱素子の温度が低すぎると、霧化基質を十分に加熱して霧化することができず、霧化効果が悪い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これに鑑みて、本出願は加熱素子の温度を効果的に制御することができ、霧化効果を確保することができる加熱アセンブリ、電子霧化装置及び加熱アセンブリの制御方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記技術的問題を解決するために、本出願が提供する第1技術的解決策は以下のとおりである。加熱アセンブリを提供し、該加熱アセンブリは加熱素子及び制御ユニットを含み、ここで、制御ユニットは加熱段階中の現時点の加熱素子の現在の抵抗値を検出し、且つ現時点の目標温度に対応する目標抵抗値を決定することに用いられ、現在の抵抗値が目標抵抗値よりも大きく、現在の抵抗値と目標抵抗値との差が予め設定された閾値以上であることに応答して、制御ユニットは、加熱素子が第1時間帯に駆動されて加熱されるように、第1時間帯に加熱アセンブリに接続された電池アセンブリと加熱素子との間の通路を導通し、現在の抵抗値が目標抵抗値より大きく、且つ現在の抵抗値と目標抵抗値との差が予め設定された閾値より小さいことに応答して、制御ユニットは加熱素子が第2時間帯に駆動されて加熱されるように、第2時間帯に電池アセンブリと加熱素子との間の通路を導通し、ここで、第2時間帯は第1時間帯より長い。
【0008】
ここで、制御ユニットはさらに、現在の抵抗値が目標抵抗値の以下であることに応答して、加熱素子が第3時間帯に駆動されて加熱されるように、第3時間帯に電池アセンブリと加熱素子との間の通路を導通することに用いられ、ここで、第3時間帯が第2時間帯よりも長い。
【0009】
ここで、隣接する2つの第1時間帯、隣接する2つの第2時間帯、隣接する2つの第3時間帯、隣接する第1時間帯及び第2時間帯、隣接する第1時間帯及び第3時間帯或いは隣接する第2時間帯及び第3時間帯の間に1つのカットオフ時間を有し、ここで、カットオフ時間は変化されない。
【0010】
ここで、加熱アセンブリはさらにスイッチユニットを含み、スイッチユニットは加熱素子と電池アセンブリとの間の通路に設置され、ここで、制御ユニットは、第1時間帯、第2時間帯、または第3時間帯に電池アセンブリと加熱素子との間の通路を導通するように、スイッチユニットに接続されて且つスイッチユニットがオンになるように制御する。
【0011】
ここで、加熱素子は発熱ユニット及び温度測定ユニットを含み、発熱ユニットはスイッチユニットを介して電池アセンブリに接続され、温度測定ユニットは、発熱ユニットに平行で接続され、制御ユニットが温度測定ユニットによって加熱素子の現在の抵抗値を検出するように制御ユニットに接続され、加熱アセンブリはさらにサンプリングユニットを含み、サンプリングユニットは温度測定ユニットと直列に接続され、且つ制御ユニットがサンプリングユニットを介してサンプリングユニット及び温度測定ユニットに流れる電流を検出し、温度測定ユニットの抵抗値を決定するように制御ユニットに接続され、ここで、温度測定ユニットの抵抗値は加熱素子の現在の抵抗値を特徴付ける。
【0012】
ここで、第1時間帯、第2時間帯及び第3時間帯は調整可能である。
【0013】
ここで、制御ユニットは、変化しないカットオフ時間、現在の抵抗値及び目標抵抗値に基づいて第1時間帯、第2時間帯或いは第3時間帯を調整するための比例-積分-微分コントローラ(PIDコントローラ)を含む。
【0014】
ここで、第1時間帯と第1時間合計との第1比率は調整可能であり、ここで、第1比率は0より大きく99.9%以下であり、且つ第1時間合計は、第1時間帯とカットオフ時間との合計であり、および/または第2時間帯と第2時間合計との第2比率は調整可能であり、ここで、第2比率は0より大きく99.9%以下であり、且つ第2時間合計は、第2時間帯とカットオフ時間との合計であり、および/または第3時間帯と第3時間合計との第3比率は調整可能であり、ここで、第3比率は0より大きく99.9%以下であり、且つ第3時間合計は、第3時間帯とカットオフ時間との合計である。
【0015】
ここで、制御ユニットはカットオフ時間で現時点の加熱素子の現在の抵抗値を検出する。
【0016】
ここで、現時点の加熱素子の目標温度は加熱段階における加熱素子の予め設定された温度-時間曲線基づいて決定され、目標温度に対応する目標抵抗値は、予め設定された温度-抵抗関係表に基づいて決定される。
【0017】
上記技術的問題を解決するために、本出願が提供する第2技術的解決策は以下のとおりである。加熱アセンブリの制御方法を提供し、該加熱アセンブリの制御方法は、加熱段階中の現時点の加熱素子の現在の抵抗値を検出し、且つ現時点の目標温度に対応する目標抵抗値を決定することと、現在の抵抗値が目標抵抗値よりも大きく、且つ現在の抵抗値と目標抵抗値との差が予め設定された閾値以上であることに応答して、制御ユニットは、加熱素子が第1時間帯に駆動されて加熱されるように、第1時間帯に加熱アセンブリに接続されたアセンブリ電池と加熱素子との間の通路を導通することと、現在の抵抗値が目標抵抗値より大きく、且つ現在の抵抗値と目標抵抗値との差が予め設定された閾値より小さいことに応答して、制御ユニットは加熱素子が第2時間帯に駆動されて加熱されるように、第2時間帯に電池アセンブリと加熱素子との間の通路を導通し、ここで、第2時間帯は第1時間帯より長いことと、を含む。
【0018】
上記技術的問題を解決するために、本出願が提供する第3技術的解決策は以下のとおりである。電子霧化装置を提供し、電子霧化装置は加熱アセンブリ及び電池アセンブリを含み、加熱アセンブリは上記いずれか一つの加熱アセンブリを含み、電池アセンブリは加熱アセンブリに給電する。
【0019】
本出願の有益な効果は、従来技術の状況と異なり、本出願が提供する加熱アセンブリは加熱素子と制御ユニットを含む。制御ユニットは加熱段階中の現時点の加熱素子の現在の抵抗値を検出し、且つ現時点の目標温度に対応する目標抵抗値を決定することに用いられ、現在の抵抗値が目標抵抗値よりも大きく、現在の抵抗値と目標抵抗値との差が予め設定された閾値以上であることに応答して、制御ユニットは、加熱素子が第1時間帯に駆動されて加熱されるように、第1時間帯に加熱アセンブリに接続された電池アセンブリと加熱素子との間の通路を導通し、現在の抵抗値が目標抵抗値より大きく、且つ現在の抵抗値と目標抵抗値との差が予め設定された閾値より小さいことに応答して、制御ユニットは加熱素子が第2時間帯に駆動されて加熱されるように、第2時間帯に電池アセンブリと加熱素子との間の通路を導通し、ここで、第2時間帯は第1時間帯より長い。加熱時間を制御することにより、加熱素子の温度を効果的に制御することができ、霧化効果を保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本出願の実施形態における技術的解決策をより明確に説明するために、以下では、実施形態の説明において使用する必要がある図面を簡単に説明する。明らかに、以下の説明における図面は、本出願のいくつかの実施形態にすぎない。当業者にとって創造的な努力なしにこれらの図面から他の図面を得ることができる。
図1】本出願の一つの実施形態によって提供される加熱アセンブリの機能モジュールの概略図である。
図2】スイッチユニットのタイミング図である。
図3】本出願の一つの実施形態によって提供される加熱アセンブリの概略回路図である。
図4】本出願の一つの実施形態によって提供される制御ユニット制御方法の論理図である。
図5】本出願の一つの実施形態に係る加熱アセンブリの制御方法の概略フローチャートである。
図6】本出願のもう一つの実施形態に係る加熱アセンブリの制御方法の概略フローチャートである。
図7】本出願の一つの実施形態により提供される電子霧化装置の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下では本出願実施形態の図面を参照しながら本出願実施形態の技術的解決手段を明確に、完全に説明し、明らかなように、以下の実施形態は、本出願の実施形態の一部にすぎず、それらのすべてではない。本出願の実施形態に基づき、当業者が進歩性のある労働を必要とせずに取得するすべての他の実施形態は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0022】
図1を参照すると、図1は本出願の一つの実施形態に係る加熱アセンブリの機能モジュール模式図である。具体的には、加熱アセンブリ10は加熱素子11及び制御ユニット12を含む。制御ユニット12は、霧化基質を霧化するように加熱素子11の動作を制御する。
【0023】
具体的には、制御ユニット12は、加熱段階中の現時点の加熱素子11の現在の抵抗値Rxを検出し、現時点の目標温度に対応する目標抵抗値Rtを決定するために使用される。加熱素子11の加熱時間は、現在の抵抗値Rxと目標抵抗値Rtとの関係に基づいて制御される。理解できるように、実際の応用において、抵抗が高いほど温度が高くなる。これにより、現在の抵抗値Rxが目標抵抗値Rtより大きい場合、現在の抵抗値Rxに対応する温度が目標抵抗値Rtに対応する温度より大きいことを決定することができる。
【0024】
一つの実施形態において、図2を参照すると、現在の抵抗値Rxが目標抵抗値Rtより大きい場合、且つ現在の抵抗値Rxと目標抵抗値Rtとの差が予め設定された閾値以上であり、制御ユニット12が第1時間帯T1に加熱アセンブリ10に接続された電池アセンブリ20と加熱素子11との間の通路を導通させ、それにより加熱素子11が第1時間帯T1に駆動されて加熱される。現在の抵抗値Rxが目標抵抗値Rtより大きい場合、且つ現在の抵抗値Rxと目標抵抗値Rtとの差が予め設定された閾値より小さく、制御ユニット12が第2時間帯T2に電池アセンブリ20と加熱素子11との間の通路を導通し、それにより加熱素子11が第2時間帯T2に駆動されて加熱される。ここで、第2時間帯T2は第1時間帯T1より長い。
【0025】
具体的には、現在の抵抗値Rxに対応する温度が現在の温度であり、目標抵抗値Rtに対応する温度が現在の目標温度であり、即ち現在の温度が現在の目標温度より大きく、且つ現在の温度と現在の目標温度との温度差が大きい場合、現在の温度を低下させる必要があり、この時に比較的短い時間、例えば第1時間帯T1に加熱素子11を加熱する。現在の温度が現在の目標温度より大きく、且つ現在の温度と現在の目標温度との温度差が小さい場合、比較的長い時間、例えば第2時間帯T2に加熱素子11を加熱する。
【0026】
具体的には、温度-抵抗関係表及び温度-時間曲線が予め記憶される。現在点に対応する現在の抵抗値Rxを検出する際、温度-抵抗関係表に基づいて現在の抵抗値Rxに対応する現在の温度を決定する。さらに、現在点の時間及び温度-時間曲線に基づいて現在点に対応する目標温度を得ることができる。さらに、目標温度に基づいて温度-抵抗関係表から目標温度に対応する目標抵抗値Rtを決定することができる。
【0027】
理解できるように、制御ユニット12が現在点の加熱素子11の現在の抵抗値Rxが現在点の目標抵抗値Rtより大きいと検出し、且つ現在の抵抗値Rxと目標抵抗値Rtとの差が予め設定された閾値以上である場合、この時加熱素子11の温度が高く、加熱素子11が霧化基質の加熱を一定時間維持することもできるが、このとき、加熱素子11の加熱効果が維持できることを保証するために、加熱素子11を短時間加熱すればよい。加熱素子11の現在の抵抗値Rxと目標抵抗値Rtの差が予め設定された閾値より小さい場合には、この時加熱素子11の加熱効果が理想的でなく、霧化基質の一部が十分に加熱されない可能性があり、これにより、加熱素子11を比較的長時間に加熱する必要があり、加熱素子11の温度が霧化基質を十分に加熱することを保証でき、加熱素子の温度を有効に制御でき、温度が高すぎるとコゲ臭が発生するなどの現象を回避し、霧化効果を保証することができる。
【0028】
一つの実施形態では、制御ユニット12はまた、現在の抵抗値Rxが目標抵抗値Rt以下であるときに、第3時間帯T3に電池アセンブリ20と加熱素子11との間の通路を導通し、加熱素子11が第3時間帯T3に駆動されて加熱されることに用いられる。ここで、第3時間帯T3は第2時間帯T2より長い。理解できるように、現時点の加熱素子11の実際の抵抗値が目標抵抗値Rtより小さい場合、加熱素子11は霧化基質を十分に加熱することができず、この場合、加熱素子11の実際温度が目標温度の要件を満たすだけでなく、加熱素子11の実際温度が目標温度と予め設定された閾値との和より大きいことを保証する必要があり、これにより、第3時間帯T3の加熱時間は第2時間帯T2より長い。
【0029】
長時間の加熱により加熱素子11の温度が高すぎて、加熱素子11及び他の素子を損傷することを防止するために、一つの実施形態において、隣接する2つの第1時間帯T1、隣接する2つの第2時間帯T2、隣接する2つの第3時間帯T3、隣接する第1時間帯T1及び第2時間帯T2、隣接する第2時間帯T2及び第3時間帯T3、又は隣接する第2時間帯T2及び第3時間帯T3の間に一つのカットオフ時間T(cut off time)を有する。カットオフ時間Tにおいて、制御ユニット12は電池アセンブリ20と加熱素子11との間の通路を切断するように制御し、電池アセンブリ20は加熱素子11を加熱せず、霧化アセンブリは第1時間帯T1、第2時間帯T2又は第3時間帯T3に残られた余熱を用いて霧化基質を継続的に加熱して霧化し、理解されるように、カットオフ時間Tは固定であり、変化されない。すなわち、各カットオフ時間Tにおいて、霧化素子11の抵抗値変化量は同じであり、温度の変化量も同じである。また、カットオフ時間Tにおいて、加熱素子11の実際温度が目標温度よりも低いので、制御ユニット12は、カットオフ時間T内の加熱素子11の下降温度及び前回の加熱周期で検出された加熱素子11の実際温度に基づいて、次の加熱周期で加熱素子11の実際温度が霧化基質を十分に加熱できるように、次の加熱周期で加熱素子11の加熱時間を制御することができる。
【0030】
隣接する2つの加熱周期の間に変化されない(constant)カットオフ時間Tを設定することにより、一方で加熱素子11が過熱して加熱素子11及び他の素子を損傷することを防止することができ、他方でエネルギー変換効率を向上させることができ、電子霧化装置の航続を増加させる。
【0031】
一つの実施形態において、図3は本出願の実施形態に係る加熱アセンブリの回路概略図であり、加熱アセンブリ10はさらにスイッチユニット121を含み、スイッチユニット121は加熱素子11と電池アセンブリ20との間の通路に設置される。ここで、制御ユニット12はスイッチユニット121に接続されてスイッチユニット121をオンに制御し、それにより第1時間帯T1、又は第2時間帯T2、又は第3時間帯T3において電池アセンブリ20と加熱素子11との間の通路を導通させ、加熱素子11が霧化気質を加熱して霧化することができる。
【0032】
一つの実施形態では、加熱素子11は、発熱ユニットR1と、温度測定ユニットR2とを含む。ここで、発熱ユニットR1はスイッチユニット121を介して電池アセンブリ20に接続される。スイッチユニット121がオンになる状態で、電池アセンブリ20は発熱ユニットR1に給電し、発熱ユニットR1を発熱させて霧化基質を霧化する。温度測定ユニットR2は発熱ユニットR1に並列接続され且つ制御ユニット12に接続され、それにより制御ユニット12は温度測定ユニットR2を介して発熱ユニットR1の現在の抵抗値Rxを検出する。一つの実施形態では、スイッチユニット21は、MOSトランジスタである。
【0033】
加熱アセンブリ10はさらにサンプリングユニットR3を含む。サンプリングユニットR3が温度測定ユニットR2に直列接続され、且つサンプリングユニットR3が制御ユニット12に接続される。制御ユニット12がサンプリングユニットR3によってサンプリングユニットR3及び温度測定ユニットR2に流れる電流を検出し、さらに温度測定ユニットR2の抵抗値を決定する。ここで、温度測定ユニットR2の抵抗値は加熱素子11の現在の抵抗値Rxを特徴付ける。理解できるように、温度測定ユニットR2の現在の実際抵抗値が加熱素子11の現在の実際抵抗値である。具体的には、制御ユニット12はサンプリングユニットR3に流れる電流I3を検出することができ、且つサンプリングユニットR3の抵抗が既知であり、サンプリングユニットR3の電圧V1を計算することができる。直列回路の分圧原理に基づき、温度測定ユニットR2の電圧V2が電池アセンブリ20の電圧からサンプリングユニットR3の電圧V1を減算して得るものであり、次に抵抗計算式(1)によって現在点の温度測定ユニットR2の抵抗値を得ることができる。そして、測温ユニットR2の抵抗値が加熱素子11の現在の抵抗値Rxを特徴づけるため、現時点の発熱素子11の現在の抵抗値Rxが得られる。次に制御ユニット12は現在点の温度測定ユニットの現在の抵抗値Rx、現在点の目標温度に対応する目標抵抗値Rt及び予め設定された閾値を比較することにより、電池アセンブリ20を駆動して第1時間帯T1、又は第2時間帯T2、又は第3時間帯T3を採用して、加熱素子11を加熱する。
【0034】
【0035】
一つの実施形態において、第1時間帯T1、第2時間帯T2及び第3時間帯T3は調整可能である。図4は、本出願の実施形態に係る制御ユニットの制御方法の論理図である。スイッチユニット121がオフになる時に、制御ユニット12は現時点の加熱素子11の現在の抵抗値Rxをサンプリングし、且つ現在の抵抗値Rx及び現時点の目標温度に対応する目標抵抗値Rtを比較し、現在の抵抗値Rxが目標抵抗値Rtより大きい場合、現在の抵抗値Rxと目標抵抗値Rtとの差が予め設定された閾値以上であるかどうかを比較する。現在の抵抗値Rxが予め設定された閾値以上である場合、次の加熱周期に、スイッチユニット121がオンになり、電池アセンブリ20は0.01ms間加熱素子11を加熱し続ける。現在の抵抗値Rxおよび目標抵抗値Rtの差が予め設定された閾値より小さい場合、次の加熱周期に、スイッチユニット121がオンになり、電池アセンブリ20は0.1ms間加熱素子11を加熱し続ける。現在の抵抗値Rxが目標抵抗値Rtより小さい場合、次の加熱周期に、スイッチユニット121がオンになり、電池アセンブリ20は20ms間加熱素子11を加熱し続ける。本実施形態において、0.01ms、0.1ms、1ms、および20msの値は例示のためだけであり、実際の値は必要に応じて選択される。
【0036】
一つの実施形態では、制御ユニット12は、固定且つ変化されないカットオフ時間T、現在の抵抗値Rx及び目標抵抗値Rtに基づいて第1時間帯T1、第2期間T2又は第3期間T3を調整する比例-積分-微分コントローラ(PIDコントローラ)を含む。
【0037】
具体的には、第1時間帯T1、第2時間帯T2及び第3時間帯T3はデューティサイクルによって調整される。例えば、固定のカットオフ時間TをToffとして設定し、1つの加熱周期、例えば、第1時間帯T1、第2時間帯T2又は第3時間T3をTonとして設定することができ、1つの固定のカットオフ時間Toff及び1つの加熱周期Tonは、一つの時間合計である。デューティサイクル式(2)に基づいて、以下のことが分かる。1つの加熱周期Tonの調整可能なデューティサイクル範囲は0~99.9%であり、すなわち、第1時間帯T1と第1時間合計との第1比率が調整可能であり、ここで、第1比率は0より大きく99.9%以下であり、および/または第2時間帯T2と第2時間合計との第2比率が調整可能であり、ここで、第2比率は0より大きく99.9%以下であり、および/または第3時間帯T3と第3時間合計との比率が調整可能であり、ここで、第3第3比率は0より大きく99.9%以下である。
【0038】
【0039】
一つの実施形態では、制御ユニット12は、現時点の加熱素子11の現在の抵抗値Rxをカットオフ時間Tで検出する。
【0040】
一つの実施形態において、加熱アセンブリ10に温度-時間曲線と温度-抵抗関係表が予め設定され、加熱段階中の加熱素子11の予め設定された温度-時間曲線に基づき、現在点の加熱素子11の目標温度を決定し、次に予め設定された温度-抵抗関係表に基づいて目標温度に対応する目標抵抗値Rtを決定し、現在の抵抗値Rxが目標抵抗値Rtより大きく、且つ現在の抵抗値Rxと目標抵抗値Rtとの差が予め設定された閾値以上である場合、制御ユニット12は第1時間帯T1に加熱アセンブリ10に接続された電池アセンブリ20と加熱素子11との間の通路を導通させ、それにより加熱素子11が第1時間帯T1に駆動されて加熱され、現在の抵抗値Rxが目標抵抗値Rtより大きく、且つ現在の抵抗値Rxと目標抵抗値Rtとの差が予め設定された閾値より小さい場合、制御ユニット12は第2時間帯T2に電池アセンブリ20と加熱素子11との間の通路を導通し、それにより加熱素子11が第2時間帯T2に駆動されて加熱される。
【0041】
本出願の実施形態が提供する加熱アセンブリ10は、制御ユニット12を使用して、加熱段階中の現在点の加熱素子11の実際抵抗値Rxを検出し、それを予め記憶された現在時の目標温度に対応する目標抵抗値Rtと比較し、さらに予め設定された閾値温度及び目標温度と実際温度との差を比較し、PWM信号によってスイッチユニット121の導通を制御し、それにより電池アセンブリ20が加熱素子11を加熱する時間を調整し、加熱素子11の実際温度を予め設定された目標温度付近に制御し、加熱アセンブリ10の霧化効果を保証する。
【0042】
PWM信号はパルス幅変調信号である。本出願はPWM信号を使用してスイッチユニットをオン及びオフに駆動し、且つPWM信号のデューティサイクルを調整することができ、さらにスイッチユニットのオン時間とオフ時間を調整する。
【0043】
図5を参照すると、図5は本出願の加熱アセンブリの制御方法の第1実施形態のフローチャートであって、加熱アセンブリの制御方法は具体的には以下のステップを含む。
【0044】
ステップ(S11)、加熱段階中の現時点の加熱素子の現在の抵抗値を検出し、現時点の目標温度に対応する目標抵抗値を決定する。
【0045】
具体的には、加熱段階中の現時点の加熱素子の現在の抵抗値を検出し、且つ現在点の目標温度に対応する目標抵抗値Rtを決定する。加熱素子の加熱時間は、現在の抵抗値Rxと目標抵抗値Rtとの関係に基づいて制御される。理解できるように、実際の応用において、抵抗が高いほど温度が高くなる。これにより、現在の抵抗値Rxが目標抵抗値Rtより大きい場合、現在の抵抗値Rxに対応する温度が目標抵抗値Rtに対応する温度より大きいことを決定することができる。
【0046】
ステップ(S12)、前記現在の抵抗値が前記目標抵抗値より大きく、且つ前記現在の抵抗値と前記目標抵抗値との差が予め設定された閾値以上であることに応答して、前記制御ユニットは第1時間帯T1に前記加熱アセンブリに接続された電池アセンブリと前記加熱素子との間の通路を導通し、それにより前記加熱素子が前記第1時間帯に駆動されて加熱される。
【0047】
現在点の加熱素子の現在の抵抗値Rxが現在点の目標抵抗値Rtより大きいことを検出し、且つ現在の抵抗値Rxと目標抵抗値Rtとの差が予め設定された閾値以上である場合、この時に加熱素子の温度が高く、加熱素子が霧化基質を十分に加熱することができ、この時加熱素子の加熱効果を保証するために、加熱素子を短時間加熱する必要がある。これにより、加熱素子は第1時間帯に駆動される。
【0048】
ステップ(S13)、前記現在の抵抗値が前記目標抵抗値より大きく、且つ前記現在の抵抗値と前記目標抵抗値との差が前記予め設定された閾値より小さいことに応答して、前記制御ユニットは第2時間帯に前記電池アセンブリと前記加熱素子との間の通路を導通し、それにより前記加熱素子が前記第2時間帯に駆動されて加熱される。
【0049】
加熱素子の現在の抵抗値Rxと目標抵抗値Rtの差が予め設定された閾値より小さい場合には、この時に、加熱素子の加熱効果が理想的ではなく、霧化基質の一部が十分に加熱されない可能性がある。これにより、加熱素子を比較的長時間に加熱する必要があり、加熱素子の温度が霧化基質を十分に加熱することを保証できる。加熱素子の温度を制御することにより、温度が高すぎるとコゲ臭が発生するなどの現象を回避し、霧化効果を保証することができる。これにより、加熱素子が第2時間帯に駆動されて加熱される。第2時間帯は第1時間帯より長い。
【0050】
図6を参照すると、別の実施形態では、現在の抵抗値が目標抵抗値の以下であることに応答して、第3時間帯に前記電池アセンブリと前記加熱素子との間の通路を導通し、それにより加熱素子が第3時間帯に駆動されて加熱される。第3時間帯は第2時間帯より長い。すなわち現時点の加熱素子の実際抵抗値が目標抵抗値Rtより小さい場合、加熱素子は霧化基質を十分に加熱して霧化することができず、この時、加熱素子の実際温度が目標温度の要件を満たすことを確認するだけでなく、加熱素子の実際温度が目標温度と目標温度との合計よりも高いことを確認する必要がある。これにより、より長い時間に加熱素子を駆動する必要がある。
【0051】
本実施形態が提供する加熱アセンブリの制御方法は、加熱段階中の現時点の加熱素子の実際抵抗値Rxを検出し、それを予め記憶された現在点の目標温度に対応する目標抵抗値Rt及び予め設定された閾値と比較し、PWM信号によってスイッチユニットの導通を制御することによって、加熱素子の加熱時間を調整し、加熱素子の実際温度を予め設定された目標温度付近に制御し、加熱素子の霧化効果を保証する。
【0052】
図7に示すとおり、図7は本出願の提供する実施形態の電子霧化装置の構造模式図である。電子霧化装置は加熱アセンブリ10及び電池アセンブリ20を含む。ここで、加熱アセンブリ10は固態の霧化基質内に挿入されるか又は霧化基質の外に取り囲まれることができる。電池アセンブリ20は加熱アセンブリ10に電気的に接続され、加熱アセンブリ10が霧化基質を加熱して霧化するように加熱アセンブリ10に電力を供給する。
【0053】
以上は本出願の実施形態の一部のみであって、本出願の特許範囲を制限するものではなく、本出願の明細書及び図面の内容を利用して行われる等価装置又は等価プロセス変換、又は他の関連する技術分野に直接又は間接的に適用されるものは、いずれも同様に本出願の特許保護範囲内に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2024-02-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
ここで、加熱素子は発熱ユニット及び温度測定ユニットを含み、発熱ユニットはスイッチユニットを介して電池アセンブリに接続され、温度測定ユニットは、発熱ユニットに並行に接続され、制御ユニットが温度測定ユニットによって加熱素子の現在の抵抗値を検出するように制御ユニットに接続され、加熱アセンブリはさらにサンプリングユニットを含み、サンプリングユニットは温度測定ユニットと直列に接続され、且つ制御ユニットがサンプリングユニットを介してサンプリングユニット及び温度測定ユニットに流れる電流を検出し、温度測定ユニットの抵抗値を決定するように制御ユニットに接続され、ここで、温度測定ユニットの抵抗値は加熱素子の現在の抵抗値を特徴付ける。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0029】
長時間の加熱により加熱素子11の温度が高すぎて、加熱素子11及び他の素子を損傷することを防止するために、一つの実施形態において、隣接する2つの第1時間帯T1、隣接する2つの第2時間帯T2、隣接する2つの第3時間帯T3、隣接する第1時間帯T1及び第2時間帯T2、隣接する第2時間帯T2及び第3時間帯T3、又は隣接する第2時間帯T2及び第3時間帯T3の間に一つのカットオフ時間T(cut off time)を有する。カットオフ時間Tにおいて、制御ユニット12は電池アセンブリ20と加熱素子11との間の通路を切断するように制御し、電池アセンブリ20は加熱素子11を加熱せず、加熱素子は第1時間帯T1、第2時間帯T2又は第3時間帯T3に残られた余熱を用いて霧化基質を継続的に加熱して霧化し、理解されるように、カットオフ時間Tは固定であり、変化されない。すなわち、各カットオフ時間Tにおいて、加熱素子11の抵抗値変化量は同じであり、温度の変化量も同じである。また、カットオフ時間Tにおいて、加熱素子11の実際温度が目標温度よりも低いので、制御ユニット12は、カットオフ時間T内の加熱素子11の下降温度及び前回の加熱周期で検出された加熱素子11の実際温度に基づいて、次の加熱周期で加熱素子11の実際温度が霧化基質を十分に加熱できるように、次の加熱周期で加熱素子11の加熱時間を制御することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0035】
一つの実施形態において、第1時間帯T1、第2時間帯T2及び第3時間帯T3は調整可能である。図4は、本出願の実施形態に係る制御ユニットの制御方法の論理図である。スイッチユニット121がオフになる時に、制御ユニット12は現時点の加熱素子11の現在の抵抗値Rxをサンプリングし、且つ現在の抵抗値Rx及び現時点の目標温度に対応する目標抵抗値Rtを比較し、現在の抵抗値Rxが目標抵抗値Rtより大きい場合、現在の抵抗値Rxと目標抵抗値Rtとの差が予め設定された閾値以上であるかどうかを比較する。現在の抵抗値Rxと目標抵抗値Rtとの差が予め設定された閾値以上である場合、次の加熱周期に、スイッチユニット121がオンになり、電池アセンブリ20は0.01ms間加熱素子11を加熱し続ける。現在の抵抗値Rxおよび目標抵抗値Rtの差が予め設定された閾値より小さい場合、次の加熱周期に、スイッチユニット121がオンになり、電池アセンブリ20は0.1ms間加熱素子11を加熱し続ける。現在の抵抗値Rxが目標抵抗値Rtより小さい場合、次の加熱周期に、スイッチユニット121がオンになり、電池アセンブリ20は20ms間加熱素子11を加熱し続ける。本実施形態において、0.01ms、0.1ms、1ms、および20msの値は例示のためだけであり、実際の値は必要に応じて選択される。
【国際調査報告】