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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-16
(54)【発明の名称】エアロゾル発生装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/40 20200101AFI20240808BHJP
   A24F 40/20 20200101ALI20240808BHJP
【FI】
A24F40/40
A24F40/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024514368
(86)(22)【出願日】2022-08-12
(85)【翻訳文提出日】2024-03-04
(86)【国際出願番号】 CN2022111943
(87)【国際公開番号】W WO2023035856
(87)【国際公開日】2023-03-16
(31)【優先権主張番号】202122160105.1
(32)【優先日】2021-09-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519403945
【氏名又は名称】深▲せん▼麦時科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100179648
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 咲江
(74)【代理人】
【識別番号】100222885
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 康
(74)【代理人】
【識別番号】100140338
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100227695
【弁理士】
【氏名又は名称】有川 智章
(74)【代理人】
【識別番号】100170896
【弁理士】
【氏名又は名称】寺薗 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100219313
【弁理士】
【氏名又は名称】米口 麻子
(74)【代理人】
【識別番号】100161610
【弁理士】
【氏名又は名称】藤野 香子
(72)【発明者】
【氏名】叶世棟
(72)【発明者】
【氏名】張幸福
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB12
4B162AC02
4B162AC10
4B162AC21
(57)【要約】
エアロゾル発生基質を収容する収容空間(11)を有するエアロゾル発生装置(10)であって、エアロゾル発生装置(10)は、ヒーター(13)と、スリーブ(12)とを含み、ヒーター(13)の少なくとも一部は、エアロゾル発生基質を加熱できるように、収容空間(11)内に挿入され、スリーブ(12)は、第1スリーブ本体(126)及び第2スリーブ本体(122)を含み、第1スリーブ本体(126)及び第2スリーブ本体(122)は、収容空間(11)の外部を取り囲む真空空間(121)を形成するように両端で密閉され、真空空間(121)の長さは、ヒーター(13)の長さより大きい。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル発生基質を収容する収容空間を有するエアロゾル発生装置であって、
前記エアロゾル発生基質を加熱できるように、少なくとも一部が前記収容空間内に挿入されるヒーターと、
第1スリーブ本体及び第2スリーブ本体を含むスリーブであって、前記第1スリーブ本体と前記第2スリーブ本体は、前記収容空間の外部を取り囲む真空空間を形成するように両端で密閉され、前記真空空間の長さは、前記ヒーターの長さより大きいスリーブと、を含む、ことを特徴とするエアロゾル発生装置。
【請求項2】
前記スリーブは、第3スリーブ本体をさらに含み、前記第1スリーブ本体及び前記第2スリーブ本体は、前記収容空間の外部を取り囲む多層の真空空間を形成するように、それぞれ、前記第3スリーブ本体と両端で密閉される、ことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項3】
前記第1スリーブ本体、前記第2スリーブ本体及び前記第3スリーブ本体の前記ヒーターとは反対側は、いずれも断熱層で覆われている、ことを特徴とする請求項2に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項4】
前記第1スリーブ本体及び前記第2スリーブ本体の肉厚は、0.2mmより小さい、ことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項5】
前記スリーブを固定する第1固定部材をさらに含み、前記第1固定部材は、前記スリーブの前記ヒーターとは反対側における、前記真空空間に対応する領域に当接する、ことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項6】
前記第1固定部材は、前記スリーブにおける前記真空空間に対応する中間位置に作用する、ことを特徴とする請求項5に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項7】
前記第1固定部材と前記スリーブとは、断熱部材を介して間接的に接触する、請求項5に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項8】
前記第1固定部材の軸方向に沿った両端と、前記スリーブの軸方向に沿った両端との間には、いずれも隙間が存在する、ことを特徴とする請求項5に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項9】
第2固定部材及び第3固定部材をさらに含み、前記第2固定部材及び第3固定部材は、それぞれ前記スリーブの両端で前記スリーブを固定する、ことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項10】
支持フレームをさらに含み、前記ヒーターは、前記支持フレームに取り付けられ、前記第3固定部材は、複数あり、複数の前記第3固定部材は、前記支持フレームに間隔をあけて接続され、かつ前記スリーブの同一端面に共同で作用する、ことを特徴とする請求項9に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項11】
抽出器をさらに含み、前記抽出器は、前記収容空間を画定し、前記抽出器の少なくとも一部は、前記スリーブの内部に収容され、前記スリーブと、前記抽出器とは、間隔をあけて設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項12】
前記抽出器には、貫通孔が形成され、前記ヒーターは、前記貫通孔を介して前記収容空間内に延在し、かつ前記ヒーターと前記貫通孔の内壁との間には、隙間が存在する、ことを特徴とする請求項11に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項13】
支持フレームを含み、前記ヒーターは、前記支持フレームに取り付けられ、前記支持フレームと、前記抽出器とは、間隔をあけて設けられる、ことを特徴とする請求項11に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項14】
外管をさらに含み、前記ヒーター及び前記スリーブは、いずれも前記外管の内部に収容される、ことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項15】
前記外管は、2つの入れ子になる管を含み、2つの前記管は、縁部で接続され、2つの前記管の間には、前記スリーブを取り囲む真空キャビティが形成される、ことを特徴とする請求項14に記載のエアロゾル発生装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子霧化の技術分野に関し、特にエアロゾル発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル発生装置は、非燃焼加熱のベーキング方式によってエアロゾル発生基質を加熱することにより、使用者による吸入のためのエアロゾルを発生させるものであり、エアロゾル発生基質を直接燃焼させてエアロゾルを発生させる方式に比べて、該ベーキング方式は、エアロゾル中の有害成分を大幅に低減できるため、エアロゾル発生装置のより広い市場ニーズが期待されている。エアロゾル発生装置は、通常、ヒーターと、電源アセンブリとを含み、ヒーターは、エアロゾル発生基質の内部に挿入可能であり、電源アセンブリは、ヒーターに給電し、ヒーターは、電気エネルギーを熱エネルギーに変換してエアロゾル発生基質を加熱霧化してエアロゾルを得る。
【0003】
現在、ヒーターが消費するエネルギーは、13%未満しかエアロゾル発生基質の加熱に用いられず、残りの大量のエネルギーは、ヒーターの外周の外管に伝達されて最終的に散逸する。エアロゾル発生装置のエネルギー利用率が低いという問題を解決するために、従来用いられている解決手段は主に2つあり、1つは、低熱伝達率の素子を用いることであるが、該手段は、材料のタイプに限定されるため、達成する効果が不十分であり、もう1つは、ヒーターの温度場を改善することであるが、該手段は、ヒーターの温度場の変化によりエアロゾルの吸い感に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これに鑑みて、エアロゾル発生装置を提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願は、エアロゾル発生基質を収容する収容空間を有するエアロゾル発生装置を提供する。前記エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生基質を加熱できるように、少なくとも一部が前記収容空間内に挿入されるヒーターと、
第1スリーブ本体及び第2スリーブ本体を含むスリーブであって、前記第1スリーブ本体と前記第2スリーブ本体は、前記収容空間の外部を取り囲む真空空間を形成するように両端で密閉され、前記真空空間の長さは、前記ヒーターの長さより大きいスリーブと、を含む。
【0006】
一実施例において、前記スリーブは、第3スリーブ本体をさらに含み、前記第1スリーブ本体及び前記第2スリーブ本体は、前記収容空間の外部を取り囲む多層の真空空間を形成するように、それぞれ、前記第3スリーブ本体と両端で密閉される。
【0007】
一実施例において、前記第1スリーブ本体、前記第2スリーブ本体及び前記第3スリーブ本体の前記ヒーターとは反対側は、いずれも断熱層で覆われている。
【0008】
一実施例において、前記第1スリーブ本体及び前記第2スリーブ本体の肉厚は、0.2mmより小さい。
【0009】
一実施例において、前記エアロゾル発生装置は、前記スリーブを固定する第1固定部材をさらに含み、前記第1固定部材は、前記スリーブの前記ヒーターとは反対側における、前記真空空間に対応する領域に当接する。
【0010】
一実施例において、前記第1固定部材は、前記スリーブにおける前記真空空間に対応する中間位置に作用する。
【0011】
一実施例において、前記第1固定部材と前記スリーブとは、断熱部材を介して間接的に接触する。
【0012】
一実施例において、前記第1固定部材の軸方向に沿った両端と、前記スリーブの軸方向に沿った両端との間には、いずれも隙間が存在する。
【0013】
一実施例において、前記エアロゾル発生装置は、第2固定部材及び第3固定部材をさらに含み、前記第2固定部材及び第3固定部材は、それぞれ前記スリーブの両端で前記スリーブを固定する。
【0014】
一実施例において、前記エアロゾル発生装置は、支持フレームをさらに含み、前記ヒーターは、前記支持フレームに取り付けられ、前記第3固定部材は、複数あり、複数の前記第3固定部材は、前記支持フレームに間隔をあけて接続され、かつ前記スリーブの同一端面に共同で作用する。
【0015】
一実施例において、前記エアロゾル発生装置は、抽出器をさらに含み、前記抽出器は、前記収容空間を画定し、前記抽出器の少なくとも一部は、前記スリーブの内部に収容され、前記スリーブと前記抽出器とは、間隔をあけて設けられる。
【0016】
一実施例において、前記抽出器には、貫通孔が形成され、前記ヒーターは、前記貫通孔を介して前記収容空間内に延在し、かつ前記ヒーターと前記貫通孔の内壁との間には、隙間が存在する。
【0017】
一実施例において、前記エアロゾル発生装置は、支持フレームを含み、前記ヒーターは、前記支持フレームに取り付けられ、前記支持フレームと、前記抽出器とは、間隔をあけて設けられる。
【0018】
一実施例において、前記エアロゾル発生装置は、外管をさらに含み、前記ヒーター及び前記スリーブは、いずれも前記外管の内部に収容される。
【0019】
一実施例において、前記外管は、2つの入れ子になる管を含み、2つの前記管は、縁部で接続され、2つの前記管の間には、前記スリーブを取り囲む真空キャビティが形成される。
【0020】
本願の1つ又は複数の実施例の詳細は、以下の図面及び説明で述べられる。本願の他の特徴、目的及び利点は、明細書、図面及び特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本明細書に開示されるそれらの発明の実施例及び/又は例示をよりよく記載かつ説明するために、1つ又は複数の図面を参照することができる。図面を説明するために使用される付加の詳細又は例示は、開示された発明、現在説明されている実施例及び/又は例示、及び現在理解されているこれらの発明の最良の形態のいずれかの範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0022】
図1】いくつかの実施例に係るエアロゾル発生装置の斜視図である。
図2図1に示すエアロゾル発生装置の正面図(a)及び右側面図(b)である。
図3図2に示すエアロゾル発生装置のB-B方向に沿った断面図である。
図4図2に示すエアロゾル発生装置のA-A方向に沿った断面図である。
図5図3におけるE部分の拡大構成図である。
図6図4におけるF部分の拡大構成図である。
図7図6に示す構造におけるヒーター及びスリーブに関連するキーパーツの組み合わせ概略図である。
図8図7におけるスリーブの構造概略図である。
図9図7における支持フレームと第3固定部材との一体成形の構造概略図である。
図10図7における抽出器の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の上記目的、特徴及び利点をより明確に理解するために、以下、図面を参照しながら本発明の具体的な実施形態について詳細に説明する。以下の説明において、本発明を十分に理解するために、多くの具体的な細部を説明する。しかしながら、本発明は、ここで説明される実施形態とは異なる多くの他の形態で実施することができ、当業者であれば、本発明の趣旨から逸脱することなく類似な改善を行うことができる。したがって、本発明は以下に開示される具体的な実施例に限定されるものではない。
【0024】
本発明の説明において、理解すべきものとして、用語「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」などが指示する方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本発明を説明しやすく且つ説明を簡略化するためのものだけであり、言及される装置又は素子が特定の方位を有し、特定の方位で構造及び操作しなければならないことを意味又は示唆するものではなく、本発明を限定するものと解釈されるべきではない。
【0025】
なお、用語「第1」、「第2」は説明の目的だけであり、相対的な重要性を意味又は示唆し、又は説明された技術的特徴の数を示唆すると理解されるものではない。従って、「第1」、「第2」で限定された特徴は、少なくとも1つの該特徴を明示的又は暗黙的に含むことができる。本発明の説明において、特に明示的かつ具体的に制限されない限り、「複数」の意味は少なくとも2つ、例えば2つ、3つなどである。
【0026】
本発明において、特に明確に規定及び限定されない限り、用語「取り付け」、「連結」、「接続」、「固定」などは、広義に理解すべきであり、例えば、固定接続であってもよいし、着脱可能な接続であってもよいし、一体になってもよい。また、機械的に接続されていてもよいし、電気的に接続されていてもよい。また、特に明確に限定されない限り、直接的に接続されていてもよいし、中間媒体を介して間接的に接続されていてもよいし、2つの素子の内部の連通又は2つの素子の相互作用関係であってもよい。本発明における上記用語の具体的な意味は、特定の状況に応じて当業者には理解されるであろう。
【0027】
本発明において、特に明確に規定及び限定されない限り、第1の特徴が第2の特徴の「上」又は「下」にあることは、第1及び第2の特徴が直接に接触してもよいし、第1及び第2の特徴が中間媒体を介して間接的に接触してもよい。また、第1の特徴が第2の特徴の「上」、「上方」、及び「上面」にあることは、第1の特徴が第2の特徴の真上又は斜め上にあるか、あるいは第1の特徴の水平高さが第2の特徴よりも大きいことを示すだけであってもよい。第1の特徴が第2の特徴の「下」、「下方」、及び「下面」にあることは、第1の特徴が第2の特徴の直下又は斜め下にあるか、あるいは第1の特徴の水平高さが第2の特徴よりも小さいことを示すだけであってもよい。
【0028】
なお、一方の素子が他方の素子に「固定される」、「設けられる」と呼ばれる場合、他方の素子に直接存在してもよいし、又は介在する要素が存在してもよい。一方の素子が他方の素子に「接続される」と考えられる場合、他方の素子に直接接続されてもよいし、又は介在する要素が存在してもよい。本明細書で使用される用語「垂直」、「水平」、「上」、「下」、「左」、「右」及び類似の表現は説明の目的だけであり、唯一の実施形態を示すものではない。
【0029】
図1に示すように、本願は、エアロゾル発生装置10を提供する。エアロゾル発生装置10は、一般的に、棒状構造となるように延在し、エアロゾル発生装置10の延在方向を軸方向と定義すると、軸方向に垂直な方向が径方向である。図1に示すように、Z軸方向は、軸方向であり、X軸、Y軸は、いずれもZ軸に垂直であり、X軸方向、Y軸方向は、いずれもエアロゾル発生装置10の径方向である。
【0030】
図2図8を参照すると、エアロゾル発生装置10は、エアロゾル発生基質20を収容する収容空間11を有する。エアロゾル発生装置10は、ヒーター13と、スリーブ12とを含む。エアロゾル発生基質20を加熱できるように、ヒーター13の少なくとも一部は、収容空間11内に挿入される。スリーブ12は、収容空間11の外周に周設される。スリーブ12は、第1スリーブ本体126及び第2スリーブ本体122を含み、第1スリーブ本体126と第2スリーブ本体122は、収容空間11の外部を取り囲む真空空間121を形成するように両端で密閉される。真空空間121の長さは、ヒーター13の長さより大きい。
【0031】
なお、収容空間11内にエアロゾル発生基質20を入れた後、ヒーター13は、エアロゾル発生基質20の内部に挿入することができ、ヒーター13に通電して熱を発生させた後、ヒーター13は、エアロゾル発生基質20の内部でエアロゾル発生基質20を加熱霧化してエアロゾルを得る。
【0032】
また、収容空間11の外周にスリーブ12が周設され、真空空間121の長さがヒーター13の長さより長い。具体的には、図7に示すように、ヒーター13は、軸方向において、平面H1と平面H2との間に位置し、平面H1と平面H2との間の領域は、径方向において、いずれも対応する真空空間121を有する必要がある。このように、真空空間121の断熱作用を利用して、より多くの熱をスリーブ12によって画定された空間内に限定し、ヒーター13全体から発生した熱の径方向に沿った伝達を遮断することができ、これにより、ヒーター13から発生した大量の熱が収容空間11の内部に集中してエアロゾル発生基質20を加熱し、熱の有効利用を実現し、エネルギー利用率を向上させる。
【0033】
また、スリーブ12内の真空空間121の断熱作用により、径方向に沿ってエアロゾル発生装置10の外周に伝達された熱を低減し、これにより、エアロゾル発生装置10の外周の温度を低下させることに寄与し、エアロゾル発生装置10の外周の温度が高すぎて使用者の体験に影響を与えることを回避する。
【0034】
また、従来の低熱伝達率(例えば、プラスチック材質)の素子に比べて、真空空間121を有するスリーブ12は、より高い断熱作用を有し、エネルギー利用率を向上させることができる。同時に、従来においてヒーターの温度場を改善する方式に比べて、本願においてヒーター13の温度場が変化せず、エアロゾルの吸い感に影響を与えず、高いエネルギー利用率によりエアロゾル発生基質20をより十分に加熱霧化することができ、良好な吸い感の実現に寄与することができる。
【0035】
図7及び図8に示すように、具体的には、第2スリーブ本体122は、仕切り部123及び2つの接続部124を含み、2つの接続部124は、仕切り部123の軸方向に沿った両端にそれぞれ接続される。第2スリーブ本体122において、接続部124は第1スリーブ本体126の末端に接続され、仕切り部123と第1スリーブ本体126との間に隙間が形成され、この隙間を真空引きすることにより真空空間121を得る。
【0036】
いくつかの実施例において、スリーブ12は、第3スリーブ本体(図示せず)をさらに含み、第1スリーブ本体126及び第2スリーブ本体122は、収容空間の外部を取り囲む多層真空空間121を形成するように、それぞれ第3スリーブ本体と両端で密閉されてもよい。
【0037】
なお、第3スリーブ本体が第1スリーブ本体126と第2スリーブ本体122との間に位置すると、第3スリーブ本体と第1スリーブ本体126との間、第3スリーブ本体と第2スリーブ本体122との間に、いずれも真空空間121が形成され、これにより、真空空間121が径方向に多層となり、このように、径方向への熱伝達をよりよく遮断することができる。さらに、第1スリーブ本体126と第2スリーブ本体122との間に位置する第3スリーブ本体は、複数であってもよく、これにより、径方向において多くの真空空間121を得ることができる。
【0038】
いくつかの実施例において、順に入れ子になる複数のスリーブ12を設けてもよい。複数のスリーブ12は、スリーブ12の数が2つ以上であることを意味することを理解されたい。複数のスリーブ12を設けることにより、径方向に複数の真空空間121を形成することもでき、径方向への熱伝達をよりよく遮断することができる。
【0039】
具体的には、第1スリーブ本体126及び第2スリーブ本体122の肉厚は、0.2mmより小さい。なお、肉厚が大きいと、熱が第1スリーブ本体126及び第2スリーブ本体122に沿って伝達され、スリーブ12が効果的な断熱作用を発揮することができないため、第1スリーブ本体126及び第2スリーブ本体122の肉厚を0.2mmより小さくし、スリーブ12に沿った熱伝達を低減するとともに、真空空間121を十分に利用して良好な断熱効果を達成することができる。
【0040】
具体的には、真空空間121によって取り囲まれた空間は、第1スリーブ本体126によって真空空間121とは反対側で画定された収容キャビティ125である。収容空間11及びヒーター13は、いずれも収容キャビティ125内に位置する。スリーブ12が収容空間11の外周に周設されるため、スリーブ12によって画定された空間は、収容キャビティ125であり、該収容キャビティ125がスリーブ12の内部に位置し、スリーブ12を両端が開口した管状構造とし、真空空間121がスリーブ12の実体構造の内部に位置し、スリーブ12をサンドイッチ構造とすることにより、真空空間121は、収容キャビティ125を取り囲む。また、収容キャビティ125がスリーブ12の両端を軸方向に貫通すると、収容空間11は、スリーブ12の一端開口から収容キャビティ125内に延在することができ、ヒーター13は、スリーブ12の他端開口から収容キャビティ125内に取り付けることができる。
【0041】
スリーブ12の断熱効果をさらに向上させるために、収容キャビティ125は、スリーブ12の一端のみを軸方向に貫通してもよく、これにより、スリーブ12は、一端が開口し、他端が密閉する。このように、ヒーター13は、収容キャビティ125内に取り付けられ、かつスリーブ12の密閉端に近接し、収容空間11は、スリーブ12の開口端から収容キャビティ125内に延在することができる。
【0042】
いくつかの実施例において、第1スリーブ本体126、第2スリーブ本体122及び第3スリーブ本体のヒーターとは反対側は、いずれも断熱層で覆われている。断熱層を設けることにより、スリーブ12自体の断熱に加えて、径方向への熱伝達をさらに遮断することができる。
【0043】
具体的には、第2スリーブ本体122のヒーター13とは反対側の全ては、断熱層14で覆われている。具体的には、第2スリーブ本体122にエアロゲルを塗布することにより、エアロゲルの低熱伝達性を利用して断熱層14を形成することができる。他の実施例において、第2スリーブ本体122の多くの領域と、他の隣接する部材との間に隙間を形成し、隙間内の空気の相対的に低い熱伝達特性を利用して断熱層14を形成することもできる。さらに、断熱層14は、スリーブ12における真空空間121に対応する領域を覆うだけでなく、スリーブ12の軸方向における両端の領域を覆うことにより、スリーブ12全体の径方向の熱伝達を遮断する。
【0044】
図5図8に示すように、具体的には、エアロゾル発生装置10は、径方向に沿ってスリーブ12を固定する第1固定部材15を含む。さらに、第1固定部材15は、管状構造であり、スリーブ12の外周に嵌設され、スリーブ12は、径方向に沿って第1固定部材15内で移動することができない。さらに、第2スリーブ本体122にエアロゲルを塗布することにより、断熱層14を形成するとともに、第1固定部材15とスリーブ12との間の隙間を充填して、第1固定部材15とスリーブ12とを相対的に固定する役割を果たすことができる。
【0045】
他のいくつかの実施例において、第1固定部材15は、スリーブ12のヒーター13とは反対側における真空空間121に対応する領域に当接する。真空空間121の断熱作用により、熱がより多くスリーブ12の軸方向に沿った両端に伝達され、これにより、スリーブ12における真空空間121に対応する領域の温度がスリーブ12の両端の温度より低くなり、第1固定部材15はスリーブ12における真空空間121に対応する領域に当接することにより、第1固定部材15によるスリーブ12に対する径方向の固定作用を実現するとともに、第1固定部材15への熱伝達を低減することができる。
【0046】
具体的には、熱がより多く接続部124に伝達され、真空空間121に対応する仕切り部123の温度が相対的に低くなり、第1固定部材15が仕切り部123に作用する。具体的には、仕切り部123に接続バンプを凸設して、第1固定部材15を接続バンプに当接させればよい。その上で、仕切り部123と第1固定部材15との間には、隙間が存在し、該隙間は、断熱層14を形成することができる。
【0047】
さらに、第1固定部材15は、スリーブ12における真空空間121に対応する中間位置に作用する。真空空間121の中間位置は、具体的には、真空空間121の軸方向における中間位置として理解され得る。スリーブ12における軸方向に沿った両端の温度が高く、両端から離れるほど、温度が低くなり、このように、第1固定部材15は真空空間121の軸方向に沿った中間位置に作用することにより、第1固定部材15への熱伝達をさらに低減することができる。
【0048】
具体的には、第1固定部材15は、プラスチック固定部材であり、第1固定部材15は、プラスチック材質であるため、第1固定部材15は、低い熱伝達性能を有し、径方向に沿った熱伝達を低減することができる。
【0049】
具体的には、第1固定部材15によってスリーブ12を固定する過程において、第1固定部材15とスリーブ12とは、断熱部材を介して間接的に接触する。第1固定部材15とスリーブ12との間に断熱部材を設けることにより、スリーブ12から第1固定部材15への熱伝達を遮断することができる。具体的には、第2スリーブ本体122にエアロゲルを塗布して断熱層14を形成する実施例において、第1固定部材15とスリーブ12とは、断熱層14を介して間隔をあけて接続され、断熱層14は、断熱部材の機能を実現することができる。具体的には、仕切り部123に接続バンプを凸設して、第1固定部材15を接続バンプに当接させる実施例において、第1固定部材15と接続バンプとは、塗布されたエアロゲルを介して間接的に接続することができ、エアロゲルは、断熱部材の機能を実現することができる。
【0050】
さらに、第1固定部材15の軸方向に沿った両端と、スリーブ12の軸方向に沿った両端との間には、いずれも隙間が存在し、このように、スリーブ12の両端から第1固定部材15への熱伝達を低減することができる。第1固定部材15の軸方向に沿った両端と、スリーブ12の軸方向に沿った両端の2つの接続部124との間には、間隔をあけて隙間が形成され、これにより、隙間内の空気の相対的に低い熱伝達性能を利用して断熱構造を形成し、さらに、スリーブ12の両端から径方向に沿った熱伝達を低減する。
【0051】
引き続き図5図8を参照すると、具体的には、エアロゾル発生装置10は、第2固定部材16及び第3固定部材17を含み、第2固定部材16及び第3固定部材17は、それぞれ、スリーブ12の両端でスリーブ12を固定する。第2固定部材16及び第3固定部材17は、スリーブ12の2つの端面にそれぞれ接続され、互いに係合して軸方向に沿ってスリーブ12を固定する。
【0052】
さらに、第2固定部材16は、スリーブ12の一端面を完全に覆うことができるように、環状の円盤構造を有する。具体的には、第2固定部材16は、収容空間11が収容キャビティ125内に延在するスリーブ12の一端を覆う。具体的には、第2固定部材16は、プラスチック固定部材であり、スリーブ12から第2固定部材16への熱伝達を低減することができる。具体的には、第2固定部材16とスリーブ12とは、断熱部材を介して間接的に接触し、スリーブ12から第2固定部材16への熱伝達を低減する。さらに、断熱部材は、スリーブ12の端面に塗布されたエアロゲルであってもよい。具体的には、第1固定部材15と第2固定部材16との取り付けの複雑さを低減するために、第1固定部材15は、軸方向に沿って延在し、第2固定部材16と一体成形される。
【0053】
さらに、第3固定部材17は、プラスチック固定部材であり、スリーブ12から第3固定部材17への熱伝達を低減することができる。具体的には、第3固定部材17とスリーブ12とは、断熱部材を介して間接的に接触し、スリーブ12から第3固定部材17への熱伝達を低減する。さらに、断熱部材は、スリーブ12の端面に塗布されたエアロゲルであってもよい。
【0054】
図5図9に示すように、具体的には、エアロゾル発生装置10は、支持フレーム18を含み、ヒーター13は、支持フレーム18に取り付けられ、第3固定部材17は、複数あり、複数の第3固定部材17は、いずれも支持フレーム18に接続され、かつ間隔をあけて前記スリーブ12の同一端面に作用する。支持フレーム18は、収容キャビティ125内に位置してヒーター13を支持する。また、第3固定部材17は、支持フレーム18に接続され、収容キャビティ125の外に延在し、径方向に沿ってスリーブ12側に折り曲げられて、スリーブ12の端面に軸方向に当接可能である。複数の第3固定部材17が間隔をあけて設けられることにより、隣接する2つの第3固定部材17の間に切欠きを形成することができ、スリーブ12の端面との接触面積を小さくし、さらに、スリーブ12と第3固定部材17との間の熱伝達を低減する。
【0055】
さらに、複数の第3固定部材17は、支持フレーム18と一体成形される。支持フレーム18がヒーター13を支持するため、支持フレーム18と第3固定部材17の全体をプラスチック材質とすることができ、プラスチック材質の低熱伝達性を利用して、ヒーター13から発生した熱が支持フレーム18及び第3固定部材17を介してスリーブ12に伝達することを低減し、より多くのエネルギーはエアロゾル発生基質20の加熱に用いることができる。なお、他の実施例において、第3固定部材17と支持フレーム18とは、独立して設けられてもよい。
【0056】
具体的には、支持フレーム18は、中空構造であり、ヒーター13は、接続端131及び加熱端132を含み、接続端131は、支持フレーム18の内部に収容可能であり、加熱端132は、支持フレーム18の外に延在し、エアロゾル発生基質20の内部に挿入される。さらに、エアロゾル発生装置10は、ガスケット19を含み、ガスケット19は、支持フレーム18におけるヒーター13が貫通する貫通孔181を密封して、埃や流体が支持フレーム18の内部に入ることを防止するように、支持フレーム18の内部に収容され、かつ接続端131と支持フレーム18との間に密封される。
【0057】
さらに、エアロゾル発生装置10は、第1ベース21を含み、第1ベース21は、支持フレーム18内に収容されて、接続端131に当接し、これにより、接続端131を安定して支持する。
【0058】
さらに、ヒーター13、ガスケット19、及び第1ベース21を支持フレーム18内に取り付けるために、支持フレーム18の貫通孔181から離れた一端は、開口構造である。エアロゾル発生装置10は、第2ベース22を含み、第2ベース22は、支持フレーム18内に収容され、支持フレーム18の開口を塞ぐ。具体的には、ガスケット19は、シリコーンゴム材質であり、支持フレーム18、第1ベース21、及び第2ベース22は、いずれもプラスチック材質であり、各素子は、互いに協働して、ヒーター13の接続端131からの熱が支持フレーム18を介して径方向及び軸方向に沿って開口側へ伝達することを遮断することにより、熱をできるだけ加熱端132に伝達し、さらに、エアロゾル発生基質20を加熱するエネルギーを増加させ、エネルギー利用率を向上させる。具体的には、第2ベース22は、支持フレーム18の内部から支持フレーム18の外に延在し、第3固定部材17の折り曲げに伴って折り曲げられることにより、第3固定部材17と共に軸方向に沿ってスリーブ12に作用する。
【0059】
図5図10に示すように、具体的には、エアロゾル発生装置10は、抽出器23を含み、抽出器23は、収容空間11を画定し、抽出器23は、一部がスリーブ12の内部に収容され、他の一部がスリーブ12の外部に位置し、スリーブ12と抽出器23とは、間隔をあけて設けられる。抽出器23は、エアロゾル発生基質20が入れられる空間を提供する。抽出器23は、一部が収容キャビティ125内に位置し、他の一部が収容キャビティ125外に位置し、このように、エアロゾル発生基質20がタバコである場合、スリーブ12内に位置するエアロゾル発生基質20が高温で加熱霧化されることに寄与し、スリーブ12外に位置するエアロゾル発生基質20の温度が低く、使用者によるエアロゾル発生基質20の吸入を容易にする。
【0060】
他の実施例において、抽出器23全体は、スリーブ12内に位置してもよい。具体的には、スリーブ12と抽出器23とは、間隔をあけて設けられ、即ち、抽出器23の外壁面と、収容キャビティ125を画定するスリーブ12における内壁面との間には、隙間が存在し、抽出器23からスリーブ12への熱伝達をさらに遮断することに寄与する。
【0061】
具体的には、抽出器23には、貫通孔231が形成され、ヒーター13は、貫通孔231を介して収容空間11内に延在し、ヒーター13と貫通孔231の内壁との間には隙間が存在する。抽出器23は、周側壁232と、周側壁232に接続される底壁233とを含み、周側壁232は、底壁233と共に、一端が開口し、他端が密閉した円筒構造を画定する。貫通孔231は、底壁233に位置する。エアロゾル発生基質20が収容空間11内に入れられた後、底壁233に当接することができ、底壁233は、エアロゾル発生基質20に対して位置制限作用を果たす。さらに、ヒーター13は、貫通孔231を介して収容空間11内に延在し、収容空間11内のエアロゾル発生基質20の内部に挿入可能である。さらに、ヒーター13が貫通孔231の内壁に接触していないため、ヒーター13から抽出器23への熱伝達を効果的に低減し、さらに、熱はより多くエアロゾル発生基質20の加熱に用いることができる。
【0062】
具体的には、エアロゾル発生装置10が支持フレーム18を含む実施例において、支持フレーム18と抽出器23とは、間隔をあけて設けられる。支持フレーム18は、抽出器23の底壁233に近接して設けられ、かつ収容キャビティ125内に軸方向に沿って間隔をあけて設けられることにより、抽出器23と支持フレーム18との間の熱伝達を遮断することができる。具体的には、抽出器23に貫通孔231が形成される実施例において、支持フレーム18と抽出器23とは、間隔をあけて設けられることにより、スリーブ12と抽出器23との間の隙間、支持フレーム18と抽出器23との間の隙間、及び貫通孔231は順に連通して、使用者によって吸入されるように気流がエアロゾル発生基質20の内部に流入するための通路を形成することに寄与する。このように、冷たい気流は、スリーブ12と抽出器23との間の隙間に優先的に入って両者の間の熱を吸収し、冷却・断熱の役割を果たすとともに、温度が上昇した後に貫通孔231に沿ってエアロゾル発生基質20内に入り、エアロゾル発生基質20の加熱に寄与し、エネルギー利用効率を向上させる。
【0063】
図1図3に示すように、具体的には、エアロゾル発生装置10は、外管24を含み、ヒーター13及びスリーブ12は、いずれも外管24の内部に収容される。外管24は、エアロゾル発生装置10の外観構造部材として、使用者と直接接触する。スリーブ12を外管24の内部に入れ、スリーブ12の断熱作用により、径方向に沿って外管24に伝達される熱を効果的に低減し、外管24の温度を低くし、使用者に良好な使用体験を提供することができる。
【0064】
他の実施例において、外管24は、2つの入れ子になる管(図示せず)を含み、2つの管は、縁部で接続され、両者の間には、スリーブ12を取り囲む真空キャビティが形成され、かつスリーブ12全体は、真空キャビティによって取り囲まれた空間内に位置する。外管24は、スリーブ12と類似する構造であり、内部には、真空キャビティを有して断熱作用を果たし、これにより、外管24とスリーブ12とが協働して良好な断熱作用を達成する。他の実施例において、スリーブ12を外管24として直接使用することもでき、この場合、ヒーター13と収容空間11は、いずれもスリーブ12に画定された収容キャビティ125内に位置する。
【0065】
具体的には、エアロゾル発生装置10は、外管24の内部に取り付けられた電源アセンブリ25を含み、電源アセンブリ25は、ヒーター13に接続されてヒーター13に給電し、さらに、ヒーター13は、電気エネルギーを熱に変換してエアロゾル発生基質20を加熱霧化する。
【0066】
具体的には、本実施例において、外管24は、第1管241と、第1管241に着脱可能に接続される第2管242とを含み、第1管241及び第2管242は、軸方向に沿って係合して接続され、各機能部品を収容する空間を共同で画定する。具体的には、電源アセンブリ25は、第2管242内に取り付けられる。ヒーター13、スリーブ12、及び収容空間11は、軸方向において、より多く第1管241内に位置する。
【0067】
図1図5図7に示すように、具体的には、第1固定部材15と第2固定部材16とが一体成形される場合、第1固定部材15の第2固定部材16から離れる一端が第1管241と第2管242との間にクランプされることにより、第1固定部材15が径方向及び軸方向に沿って外管24の内部に安定してロックされ、さらに、第1固定部材15が径方向においてスリーブ12を固定し、間接的には、第2固定部材16が軸方向においてスリーブ12を固定する。
【0068】
具体的には、エアロゾル発生装置10は、第2管242の内部に固定される支持台26を含む。第3固定部材17は、支持台26に当接し、支持台26は、軸方向に沿って第3固定部材17を支持する。具体的には、第2ベース22は、支持台26に設けられ、支持台26は、第2ベース22を支持することにより、第3固定部材17を間接的に支持し、これにより、軸方向においてスリーブ12を固定する。さらに、第1固定部材15は、支持台26に接続され、支持台26は、垂直方向において第1固定部材15と第2固定部材16からなる全体を支持することもできる。
【0069】
図1図6図7及び図10に示すように、具体的には、スリーブ12の外に位置する抽出器23の部分は、外管24に固定接続される。外管24における収容空間11に対応する位置には、エアロゾル発生基質20を収容空間11に挿入するための貫通口243が形成され、抽出器23には、貫通口243と連通する貫通溝234が形成され、貫通溝234は、軸方向に沿って延在するとともに、スリーブ12と抽出器23との間の隙間と連通し、これにより、外部気流は、貫通口243から貫通溝234及びスリーブ12と抽出器23との間の隙間に入ることができる。
【0070】
図5図7に示すように、具体的には、スリーブ12の最外周にエアロゲルを塗布して形成された断熱層14は、軸方向に沿って延在し、第2ベース22における第3固定部材17とともに折り曲げられた部分は、径方向において第3固定部材17を超えて断熱層14に当接して密封を実現し、これにより、収容キャビティ125の一端において、収容キャビティ125と第2管242の内部空間との連通を遮断する。第1固定部材15と、第1管241及び第2管242との接続箇所が密封されることにより、第1固定部材15及び第2固定部材16からなる全体の第1管241に向かう側と、第2管242との間を遮断し、該全体と第1管241との間の隙間はスリーブ12内の収容キャビティ125のみに連通し、このように、収容キャビティ125内の埃、流体などが第2管242内に入って電源アセンブリ25に悪影響を及ぼすことを回避することができる。
【0071】
本願に係るエアロゾル発生装置10では、ヒーター13全体から発生した熱の径方向に沿った伝達を遮断することにより、ヒーター13から発生した大量の熱を収容空間11内に集中させてエアロゾル発生基質20を加熱し、熱の有効利用を実現し、エネルギー利用率を8%以上向上させる。同時に、径方向に沿ってエアロゾル発生装置10の外周に伝達される熱を低減することに寄与し、これにより、エアロゾル発生装置10の外周の温度を低下させることに寄与し、エアロゾル発生装置10の外周の温度が高すぎて使用者の体験に影響を与えることを回避し、本願の技術案は、外周の温度を5℃以上低下させることができる。
【0072】
以上説明した実施例の各技術的特徴は、任意に組み合わせることが可能であり、説明を簡潔にするために、上記実施例における各技術的特徴の全ての可能な組み合わせについては説明していないが、これらの技術的特徴の組み合わせに矛盾がない限り、本明細書に記載される範囲内であると考えられるべきである。
【0073】
上記の実施例は、本発明のいくつかの実施形態を示しているに過ぎず、その叙述は具体的かつ詳細であるが、本発明の発明の範囲を限定するものとして理解されるべきではない。当業者であれば、本発明の思想から逸脱することなく、本発明の範囲に含まれるいくつかの変形及び改善を行うことができることに留意されたい。したがって、本発明の特許の範囲は、添付の特許請求の範囲に従うものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2024-03-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正の内容】
図4
【国際調査報告】